情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新
――呪い。
クレステッドがその一身に受けているのは、魔術の反作用による呪いであった。
それは呪い《のろい》それは呪い《まじない》。
この小国がされた国でありながら、平和を保ち続けているには理由がある。
主国の中心部。首都にある金字塔。――そこは世にも類い稀な資質をもった者達が集う場所。
現代社会に置いて誰が信じるであろう。
術者の、集う場所。
―或る呪われ者>>158:補完―
[血縁者を見れば聡い者ならば想像に容易いだろう。
ウィルフレッド――後にクレステッドと名乗るようになる子どもが自由領である領主に引き取られたのは、その先天的素質ゆえであった。
彼の一族は術者の家系である。
彼は血族の中でも類い稀なる呪詛への耐性――解呪の資質を持っていたため、適材適所とばかりにこの呪われた地へと送り出された。
生みの両親の顔すら知らない。
育ての親である先代だけが、ウィルフレッドの彼の唯一の親であった。
引き取られた理由を、未だ知らなかった頃も。真実を知った後も、そこは変わらない。]
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新