人狼物語−薔薇の下国

532 天命昇華


柘榴石の修練者 ローランド

 ここは、廃棄物がよくあつまる。例えば古城の外壁、例えば誰かにあてた手紙、生活用品の成れの果て

[海に捨てられたものが海流の流れにより流れ着くのか。あるいは――]

 永く在り続けるものなどほんの僅かだ。喪われたものはどこに行き着くのだろうね。

[どこか遠くを眺めながらいう、自分に答えはなくコニーリオに答えを求めることはなかった。思いの馳せかたなど自由だが、弟子との旅路はこのような地域から始まる。

親しいといえば親しいが互いの懐をしらない。
そこに寂しさを覚えずとも距離を見誤ることのない程度に楽しく続けた旅というものは、だいたい一年ぐらいで。武芸を教え、逸話を教え託すものという年長というよりは、ただの趣味のようにも見えただろう。

だがコルムナの西方にありし地は、平穏を無縁にすることが多々起こるもので、別れの切欠となるものは不穏な噂が真実となることによって起こったのであった*]

(2) 2020/02/21(Fri) 00:37:01

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