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そっか……なら、いいんだ
でも、人の死ってのは
その人の喪失を受け入れられるまでには
やっぱ時間もかかるしさ
時折、感情が制御できなくなる時もあるかもしれん
その時は、いつでも尋ねておいで
神父としてってより、ゲルトの幼馴染として
カタリナの事はちーさな頃からしってるし、
やっぱ心配は、心配だしね
元気になるのを見らればそれが一番だけど
[ま、ヤコブのスープとかもあるし
彼女の兄もいるのなら――きっと
乗り越えてゆけるのではないだろうかと、思った
兄を支えると1人決めて、懸命にこの6年
強くあろうと生きてきた子だから
柔らかな声音に、微笑んで。ぽんぽんと頭を優しく撫でた]*
やあ、ゲルト。僕だよ。
入ってもいいかい?
[それは皆が寝静まった頃。
こんな夜中に、とゲルトも不思議に思いつつ扉を開けた事だろう。]
やあやあありがとう。実は君と話したい事があるんだ。
[扉が開かれた先にいたそいつ。
目が不自由であるゲルトはほんの違和感くらいしか感じ取れなかった。
だが、普通の人物であれば、一瞬にしてその異様な光景を見てとる事ができただろう。
そこには、一匹の白い獣が佇んでいたのだから。]
何さ、話ってのは簡単な事だよ。
[狭い部屋の中で相対する青年とオオカミ。
それはどこか不釣り合いで、幻想的にすら感じられる。]
君はさっき、犬や狼がいるって言っただろう?
僕はもっと詳しく知りたいんだ。
[とうとう人間じゃなくても良いほど見境が無くなったのか、とゲルトが思ったのかどうかは定かではないが、本人も深くは考えていなかった事だ。
2、3言葉を交わせば、それで充分だっただろう。]
そうか、そうか。
[はははと笑う獣の側で、感覚の鋭いゲルトはやがて疑問に思うだろう。
すぐ側で、濡れた犬のような匂いがすると。
その疑問を口にしたのであれば。]
覚えてはいないのかい?
前にもあったじゃないか。こんな事が。
[声色も、口調も、オットーのそれだというのに。言葉の端々に肉食獣の唸り声が混じり始める。]
[ゲルトが視力を失ったあの日。記憶の欠けたあの日。
森で何があったか。
それは奇しくもオットーの両親が亡くなったとされている日でもあった。]
僕としては、あの人達も君の事も嫌いじゃないからねぇ。そりゃあ、まだその時じゃなかったからさ。
けれども、見つかっちゃ話は別だからね。
[森の麗しい香りに高ぶる感情に、土から湧き出る野生の音に、つい尻尾を出してしまった。
それを見た彼らは何を思ったか。もしかすれば、密かに気が付いていたのかも知れない。
念願の第一子が誕生したあの日、何よりも愛するべき宝が忌々しい何者かと入れ替わっていた事に。
彼らは銃口を向けた。]
[その日は疲れていたからだろう
風呂に入ってパジャマに着替えてすぐ布団の中
ぐっすりと、深い深い眠りについて
――夢を見た、幼い頃の夢だった]
[酷い言葉だ。
それ以上に、彼はひどい。ずるい。
だって、そんな酷い言葉を、そんな顔で言われたら。]
(――忘れられるわけないじゃない)
[その言葉は、ぐっと呑み込んだ*]
[土地が味方し、辛うじて2人を打ち倒した獣は、その様子を呆然とした様子で眺めていたゲルトに気が付いた。
後を追い爪を振りかざしたが、こちらも命からがら。
誰かが近付いてくる物音に、止めをささずに退散するのだった。]
君は、幸せ者だよ。
[そう言うと、人ならざる力でゲルトを壁に押し付けた。
声を出せぬよう、力任せに喉元を潰す。]
これから始まる素晴らしき劇の幕開けを告げる事ができるのだから。
さあ、笑っておくれ。君は最高の役者だ。
[ゲルトがいくら暴れようとも、獣は動じない。
氷柱よりも鋭く冷たい牙をゲルトに突き立てた。]
[細かに痙攣を始めるゲルトを、獣は見下ろす。
その血濡れた口元は釣り上がっていた。]
分かるかい? 君にも。
サナギが蝶へと羽化するその瞬間のように、この吹雪の一夜こそが僕が真に美しくなる瞬間なのさ。
[そして止めの爪を、ゲルトの胸へと突き立てた。]
さあ。ここに、また新たな芸術が産まれた!
[再び辺りは静かになり、外よりの吹雪の音だけが響いていた。
惨劇に染まった部屋に佇む獣。
雪よりも白く見る者を見惚れさせる毛並みは深紅の色へと姿を変えていた。]
あ あ 、 美 し い 。
僕 は 、 な ん て 美 し い の だ ろ う。
[そして壁に血文字で書き示す挑発するかのような一言。
ショーの始まりだ
その横に刻まれた、牧羊犬の倍はある前脚の痕。
人は牙を持たない。獣は文字を持たない。
人でも獣でもない、何か。
その存在を指し示すには充分だったはずだ。]
[やがてゲルトの部屋から抜け出ると、物音一つ立てずに隣の部屋へと帰って行くのだった。
途中、階段の上のほうへと笑いかけて。*]
ああ、ありがとう。
ヤコブが作ってくれたのか。
なんだかんだと料理上手い奴多いよな。
[野菜を作る上手さと料理の上手さは比例するのだろうか。
一口含めば温かさが喉から胃から染み渡る]
自分で作るより他人に作ってもらうからかな。
より旨く感じる。
[誉め言葉がそれで合っているのか問題があるが
俺なりに考えたつもりだ。
少なくとも俺より旨いのだから誉め言葉だろう]
[そんな出来事、今日一日の疲れ
身体に伸し掛かる倦怠感のような重さに従い、眠りに落ちるのは早かった。
瞼の裏に、耳元に蘇るもの
雪道を歩く男性の姿、二人だけのやり取り
頭を撫でる優しい手の感触
彼の胸元で淡く光るロザリオ──
「だとすればその2匹ってのは一体何なのか」
何故かその言葉だけが酷く鮮明だった。]*
[自宅から運んできたものは、酒瓶が1(2x1)本に芽キャベツの酢漬けが4(4x1)、貯蔵品の芋が一箱――それと、リュックの中にくくり罠と鉈。
各戸を巡りながら自宅へ戻り、更にそこから宿屋の裏口へ食料品を置きに行ったとはいえ、後から思えば一度で運ぶ量じゃなかった]
[それでも何とか、日が落ちきる前には戻る事が出来た]
勿論!
パメラこそ、まっすぐ帰れよ…!
[パメラ>>311にもそう告げた通りに、彼女が風呂へ向かった>>331後位に玄関をくぐる。
伝言>>259の中に肉屋>>207へ向かった事は入っておらず、先に水車小屋へ向かっていたものだから、パメラは寄り道をしていたのだと勘違いしていたのだけれど――どうやら彼女も戻っていると知れば、安堵の息を吐いた]
[父と母が宣教師としてあちこち旅をしている
ぱかぱか、馬の蹄の音がする
――草原の草の音が、優しく耳を擽って
頬を撫でるそよ風がもう直ぐ季節が冬を告げることを
ぼくに、教えてくれる]
とーさん、かーさん
次の村は、どんなところ?
[尋ねながら、俺は2人に笑う
旅は好き。帰ってくる場所があるからこそ
待ってくれるじーさんがいるからこそ
1人じゃないからこそ、親と一緒にでかけられるのが
何よりも嬉しかった、幼い日]
[両親の死因が、流行り病というのが
うすうす嘘だと知っている
だって。隣村で流行して、その生存者が
自分がいた村に、やってきて
病気が蔓延しないなどということがあるのだろうか
ぱかぱか、蹄の音。帰りの馬車、1人だけ
ちらちら舞う粉雪が
己をあざ笑うかのように天から降っている]
――……かーさん、とーさん
嘘つき、かえってくるって、いったのに
[ほろり、ほろりと零れ落ちる雫
揺れる馬車の車輪ががたり、と石を踏むたびに
空に散る、涙]
一人は、やだよぉ
[あんなに好きだった。親との旅の記憶を
思い出を、頭の底に封印して
忘れてゆく、帰ってきたこの村で暮らして
この村で生きて死ぬために、忘れてゆく
―― 何も知らずにいれば しあわせなんだと
唯、居場所を定めて、其処で暮らしていれば
きっともう1人にはならないと
小さな頃の俺は愚かにも信じていたんだ*]
[洗い物やその他諸々厨房の片づけをして、風呂に入ったなら、青年もやがて自室へと。
ぱたり、寝台に倒れ込んだ。
窓の外で鳴る風を煩く思いながらも、目を閉じたらそのまま*眠りの底へと*。]
旨い旨い。
[パクパクと肉も何もかも皆胃袋の中。
食べられるものがあるだけで良い事なのだと
綺麗に平らげた]
あ、風呂は俺最後でいいぞ。
傷あんまり見たくないだろ。
[誰かが風呂の話を始めれば、あらかじめ
最後に入ると断って、食事の片付けくらいは
出来ると、危なっかしい足取りと手付きで
厨房へと持っていく]
― 宿屋玄関 ―
[玄関から外を覗いた途端、再び外に出られないほどの猛吹雪>>#1:5。
顔に激しく叩きつけられる風雪に耐えかねて、慌てて扉を閉める。
既に外出していた人々は全員宿に戻ってきたとはいえ、この天候の悪化には驚かされた。]
とりあえず、今は部屋に戻って一旦休むか。
[そんな独語を呟き、2-7号室へ。]
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