情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
見物人達が村を立ち去りました。
美しく月の昇る晩、君は自らの本当の姿を知った。
智恵を絞り、活路を開く勇気。
人狼を見抜き、妖異を滅ぼす力。
死者の声を現世に届ける異能。
頼りなく怯える人々を守る技。
互いの正体を知覚し合う絆。
自らの胸を裂いても仕うるべき主。
赤く染まる牙――長い咆哮。
さぁ、どうする?
まずは何から始めよう?
どうやらこの中には、村人が1名、妖魔が1名、囁き狂人が5名、瘴狼が1名いるようだ。
語り手 が「時間を進める」を選択しました
― 天上宮門前 ―
[ 一夜明け、伝令に従って門前へと集まった志願者と己が眷属から成る探索隊を前にして、漆黒の神は静かな視線を巡らせる ]
良く集まってくれた。
天星仙花は、吉兆の花…しかし花開く前に地上の妖魔に喰われれば、妖魔に大きな力を与えることにもなる。
故に、ただ花を探すのみならず、妖魔より守ることも必要となろう。
ここに集ったのは腕に覚えのある者ばかり、と見たが、くれぐれも己が力を過信はせず、力を合わせて探索に当たれ。
[ 低く告げる言葉に熱はなく、しかし、率いる者達の無事を願う心がその内に潜む事には、近しき者なら気付いたか ]
では、参る。
[ 何の予備動作も無く、ばさりと漆黒の長衣を翻せば、そこから一団を包むように霧が広がりふわりと浮き上がるような感覚が足元に伝わる。例外はただ一人 ]
カスパル、お前は自身の翼で降りられよう、地上で待っている。
[ 朱翼持つ朱雀のいとし子に、そう告げて、霧の繭とでも言うべきものに包んだ一団を地上へと運び、自らは、その霧の後を、ただゆっくりと落ちていく。
自らの身内の水気と、大気の内の水気を繋ぎ、落ちる速度を微細に調節している、と、一見して分かる者は稀だろう。神ならばこその術、ではあった* ]
― 天上宮・城下 ―
[カスパルと別れた後。
宿泊場所へ戻る刻限まではまだ僅かに余裕があり、道に迷わない範囲で屋台を覗くなどしていたのだが]
あ、あの店はなんだろ。
果物……?
[散々菓子類を見て回ったばかりなのに、並ぶ品を目にすると再び興味が頭をもたげた。
思わず近寄って、店先に居た武官らしき人物>>0:84の横に並ぶような形になり]
お、オレも!
今そこのにいちゃんが頼んだのと同じやつ!
[手持ちの確認もしないまま、つい声を張り上げていた。
当然ながら、その場にいた自分よりずっと背の高い武官の、身体の線など見ていたはずもなく*]
― 花の苗床 ―
[報を受けて直ぐ、赴いたのは狂風に晒された花の苗床。
偶然とは思えぬ出来事、再び起こらないとも限らない]
私の結界を重ね掛けしておくよ。
万一の用心はしておいて損は無いからね。
[編み上げるのは陽気を込めた風の結界。
普段は緩やかな流れでありながら、害意を受ければそれを排さんとする風壁となる]
[ 霧の繭が降り立ったのは、険しい山の中腹。そこには、大きな洞窟が口を開け、その奥に清らかな水の湧く泉がある ]
仙花が落ちたは、この岩山の周囲と八卦に出ている。
故に、ここを拠点として探索を行う。
皆、この八角鏡を、肌身離さず持っていろ。
私を含め、離れていても互いに声を交わし姿を見ることも出来る。天上の水鏡へ声と姿を送ることも可能だ。
仙花の気は、強い天の気、地上では近づけば、それと分かろう、見つけたなら、速やかに私に報せを。
[ 手のひら程の大きさの八角鏡を各自に手渡してしまうと、玄武神は七星剣を抜き放つ ]
『凍気招来…水陰霊巡…』
[ 天地に印を描いて広く放たれる術は、周囲を冷気と陰気の結界に包み込むもの。近づく者はその結界に触れれば自然と足を止め、結界の内に入り込んだ人や普通の獣は、遍く眠りに誘われる筈だった** ]
少年、おねーさんが奢ってあげよう。
[にやりと笑ってみせると、懐から財布を取り出して銭を出そうと。
少年が霊亀の眷属とは咄嗟には分からずに。
各地を回った際にでも、その顔を遠目にでも見る事があっただろうか。
それとも初めて会うだろうか。
何方にせよ、知己ともならない限りは、
女がこんなに近くで言葉を交わす事は滅多にないような人。*]
/*
ラートリーやローズマリーをどう呼んでいたか忘れている ぞ……
ラートリーは呼び名を改めるか悩むところ。
[クリフと別れた後はいつものように事務仕事を幾つかこなした後、降臨に備えて休息をとっておいた]
……地上に降りるのも、久しぶり、だな。
[最後に降りたのは、いつだったか、と思いを馳せる。
地上に眠る父母の許へも、大分無沙汰をしているな、と。
過るのは、そんな事]
あちらにも、ちゃんと顔出ししないとな……。
それこそ、朱雀様に怒られちまう。
[そんな呟きをぽつり、と落とす。
今回の地上降臨に、名代として自分を向かわせた事。
その裏に、滅多に行けぬ父母の墓参を、というものがあるのはわかっていた。
そのためにも、と気合を入れ直しつつ、一先ず、その日は休息に沈んで]
― 天上宮門前 ―
[翌朝、伝えられた通り赴いた門前で玄武神の言葉を聞く。>>1
低い声音は、どこまでも己が主と対極と感じさせるもの。
けれど、その内にあるもの、その一端を知るが故に冷たさを感じる事はない]
心得ております。
……力は廻りて正しき形を為すもの。
己が力のみを頼る事は元より、ありませんよ。
[単独で無茶をするのが南方の特性、というのは恐らく定説だが、それも他との連携あってのもの。
故に、軽い口調でこう返して]
……は?
[唐突に紡がれた霧の繭。
己以外を包み込んだそれに瞬いていた所にかけられた言葉>>2に、知らず、惚けた声が出た。
とはいえ、自分には自ら移動する術がある。
それに、火行に属する己に水行の術による移動は負担になり得るかも知れない……と考えれば自然な事。
それに]
……御意。
それでは、俺は後から追いつかせていただきます。
[単独で地上に降りるならば、忙しくなる前に行ける所もある、と。
そう気づいたから、素直に頷いて。
降りて行く姿を見送った後、ばさり、音を立てて朱色の翼を開いた。**]
……おねーさん……
えっ!?
[思わず驚きに大声を出し、それから慌てたように頭を下げる]
ご、ごめんなさい、オレてっきり……。
あっ、そんな、奢りなんかいいって!
[脳裏に口うるさい従者の顔を浮かべながら、辞する言葉を口にし。
しかし、自身の財布を開いてみれば中身は随分と心許なくなっていて、結局は彼女の言葉に甘えることになるか]
[武官と店主のやり取りが一段落した辺りで、その様子を眺めていた少年はふと口を開いた]
その格好、天上宮に務める人のだよな?
もしかして、妖魔の討伐に出ることとか、あったりする?
[ようやく正式な当主となったばかりの身、経験が多いとは言えないけれど、それでも自身もまた天界の守護を担う一人だと明かす。
きちんと向かい合い言葉を交わすのは初めてとなる相手に、今後戦場を共にする可能性も考え、正式に名乗ることにした]
オレはクリフ。
一応、霊亀の守護者――当主ってことになってる。
もしかしたら、近いうちに世話になるかもしれないから、その時はよろしくお願いします……おねーさん。
[居住まいを正し言ったものの、最後の呼び掛けは余計だったかどうか**]
/*
当初は玄武をリエヴルと呼んでいた時もあったようだw
ラートリーは名前か。
姫らは〜〜の君、で呼んでたようだが、今だと名前だろうな…。
確認に時間がかかってしまった。
ラートリーのは呼び直すのを入れても良いかもなー。
― 天上宮 ―
[苗床から戻れば新たな報告を受けたりと、明朝出発する捜索隊とは別の慌しさに見舞われる。
尤も長くは続かず、残りの時間は馴染みの店でゆったりと過ごすことになった]
[夜が明け、天上宮の門前に集まる捜索隊の面々を門扉上から眺め見遣る]
[玄武を送り出す時に紡ぐ言霊。
此度は捜索隊の皆へも向けた]
…っ、これはとんだご無礼を――
あ、あた、
――わ、私はウルズと申します…っ。
[女は慌てて背筋を伸ばすと彼に向かって頭を下げる。
礼を失してしまった、と焦る舌は縺れ。]
…‘その時’が来る事は遠くあって欲しいものですが
お役に立てるように努めます。
[けれど話す内に口調は改まったものに定まり、笑みを浮かべられるように。
其処まで言うと、左手で右の拳を包み、武人流の一礼をした。**]
― 天上宮・門扉 ―
── 祝一路平安
[蒼龍>>+2の隣へ翼を閉じてフワリと舞い降り、捜索隊の出発を共に見送る。
道中恙無けれと祈りながら]
此度も頼もしそうな者達が揃って。
リエヴル殿も快く務め果たせましょうな。
[蒼龍朱雀が後を守る以上、帝の事や妃の事に不安材料などそう無かろうとは、当事者ならずとも思えること。
愛しすぎての心配は別問題として。
自分も早くもっと頼って貰えるようなりたいものだ、と心新たにしつつ微笑んだ**]
― 地に降りる前 ―
[ 霧の繭を地へと降ろす術を行使した直後、玄武神は、一度だけ、天上宮を振り返り、緩やかな一礼を贈る。
それは、天帝に対する出立の礼であると同時に、常の如く、ただ視線を交わすだけで後を任せ…任されたと伝わる朋友たる蒼龍神、その傍で大きな支えとなろう当代応龍への信を示す礼であり、更には、未だ顔も合わせぬままに、けれど伝えるべきはすでに伝わったと信じる対極たる朱雀神への礼でもあった ]
[ 出立前の一夜のみは共に過ごした、妻の無事を案じる気持ちは微塵も無い。
供として連れていた冬花を探索に駆り出したことで、寂しい思いをせねばいいが、とは、気に掛かっていたが、それは一刻も早く任を果たして戻ることで埋め合わせるしかないだろうと心は定まっていた ]
……幸運、だな。
[ 幾千年、幾百度も地上への転生を繰り返した玄武神であったが、これほど心安んじて、後顧の憂い無く降臨するは稀な事。
地に近づくにつれ天穹の清涼なる空気とは異なる香りを含む風を感じながら、漆黒の神は柔らかな笑みを唇に浮かべた** ]
― 出立前 ―
[ 結局、朱雀神への挨拶の後は、別の用に追われて、友の姿を見たのは、出立の朝の事となった ]
クリフ!
[ 相手が既に、霊亀の代行者たる一族の当主であると知っていても、浮かべる笑顔も口調も、以前と変わることは無い ]
久しぶりだな、今度の祝祭では会えるかとは思ってたんだが、またこんな任で一緒になるとはな。
落ち着いて近況報告ってわけにもいかないのは残念だが…頼りにしてるぜ、戦友。
[ どんな形であれ、会えて嬉しいと、満面の笑みで告げ、同時に真摯な瞳でこの先の任への思いを見せる。
頼りにすると言った言葉は、この友を必ず守るという密かな誓いの裏返しだ、とまでは、クリフも知らぬことだろうけれど ]
あ、そうだ、当主を継いだって聞いたんで…と、と…
[ そこで、けほ、と軽く咳払いして背筋を伸ばし一礼する。先に朱雀神に対した時と同じ、神将としての正規の礼だ ]
当主継承の儀、心よりお喜び申し上げます。
[ しかし、真面目な声音はその一瞬だけで、すぐに、くっと笑いが零れる ]
…ダメだ、長々と祝辞なんて無理。
クリフ、おめでとう。
これ、俺からの祝いの品だ。もっと豪勢な祝いはもらってるだろうけど、手作りだから、気持ちだけは篭ってるってことで。
[ 手渡したのは黒曜石に守護の印を刻み、銀の台座に嵌め込んだ腕輪。その石の内に、レト自身の浄化の水気が封じられていることは、触れれば感じることが出来ただろう* ]
― 地上/洞窟前 ―
あ、ちょっと、いいっすか、大将。
[ 玄武神が、八角鏡を皆に手渡したタイミングで>>4神将は軽い調子で手を挙げた ]
苗床の花守から教えてもらったんですけど、長く天で力を溜めた仙花てのは、やっぱりただの花じゃないんで、身を守るために姿を変えてるかもしれないって。
地上の生き物の「中」に身を隠したり、生き物の姿を真似て擬態したりってことも有り得るみたいなんで、探す時はそのつもりでいた方がいいって事だそうです。
[ 実のところ、この辺りは、ある程度の時を生きた神仙ならば予測の内の筈だったが、年若い者も混じる探索隊には伝えておくべきとの判断だった** ]
村の更新日が延長されました。
― 天上宮・門扉上 ―
そうだね。
彼らならば任せて大事無い。
必ずや務めを果たし、全員で無事に戻って来るだろうさ。
[ラートリー>>+5へと返しながら、交わす視線>>18に目元を緩める。
一礼を残して降臨する玄武と捜索隊を見送り、門扉上で踵を返した]
さて、万一に備えるとはいえ、ただ警戒しているというのもなんだ。
花茶でもどうだい、ラートリー。
[場所を変えて、場合によっては誰かも巻き込んでお茶会でもしないか、とラートリーに誘いをかけた**]
─ 前日 ─
[束の間の休息を水入らずで過ごしてもらう為、主たちの元を離れはしたものの。
成すべきも多い主の事、あまり時間をかけてはまずかろうと城下で幾許かの買い物を済ませるだけで戻る。
翌日の出立の準備の為妃の側を一旦離れた主を見送り、神妃と二人になった所で気になっていた事を問いかけ]
姫様。
…ほんとは、主様に付いていきたかったんやないですか?
もしうちが言ったせいで言えへんのやったら、うちから主様に言いますけど。
[自分が行きたいといったばかりに妃が遠慮したのでは、と抱いた不安は妃からの答えで案じる事は無いと解った。
安堵しながら城下の土産を渡せば、明るい笑みを浮かべる妃に喜んでもらえて良かったとこちらも同じ笑みを返し。
その後は主が戻るまで中庭などを散歩する妃の傍に控えた**]
─ 前日 ─
[少し城下を見てくると言って離れた夫の眷属は然程の時間を置かず戻ってきて。
彼女の帰りを待っていたのだろう、まだする事があると言って入れ違いの形で夫は離れていった。
その背を二人で見送って、城下の様子を聞けないかと見遣った彼女の表情は普段のそれとは違っていて。
どうしたかと問う前に彼女から聞かれたそれは、思いもよらぬことだった。
思わず丸くした目を、緩く苦笑の形に細めた後伏せて微笑み]
いいえ。
我が君が任を受けて発つならば、不在を守るは私の務め。
誇りでもあるこの務めを、誰にも譲るつもりなどありません。
[そう答えながら、夫の眷属たる彼女の手を取ってその目を見上げ]
だから、貴女が行きたいと言ってくれた事。
私は行かぬと決めた場所で、あの方の力になってくれる事が、私は嬉しいのよ。
[真っ直ぐな瞳で告げれば、真実の言葉と伝わったのだろう。
安堵に緩む表情に笑みを深めると、己の桃髪を結わう組紐を解いて彼女の右手首に巻き付けて]
邪魔にはならないでしょうから、持って行って。
微力ではあるけれど、貴女の助けになれると思うわ。
[木行たる彼女ならば、組紐に宿る水の気も活かす事が出来よう。
少しでも力になりたいと託した思いは、相手から返された笑顔で確り受け取られたのだと伝わって。
その後は、彼女の持ってきた土産を見たり話を聞いたりして時間を過ごした**]
─ 天上宮門前 ─
[翌朝。
主と共に赴いた門前には地上に向かう探索隊以外に見送りの人も集っていた。
>>1主の様に言葉にせずとも無事を願う心は、その視線からも伝わるものだったから]
ほんと、頑張らなあかんな。
[右手首に巻かれた白藍の組紐に視線を落としながら、錫杖を握る手に力が籠る。
どんな人達が一緒に行くのだろうと周りを見回せば主の神将が少年に声をかけているのが見えた。
誰だろうかと思うと同時、どこかで見覚えがある気がして首を傾げた。
昨日城下に買い物に行った際に>>12店前に居るのを見かけたからだが、その時は>>14兄弟らしき二人連れであった為に一人でいる彼は思い出せず。
記憶を辿るよりも、主が編んだ術によって地上へと運ばれていく方が早かった**]
『お役に立つ』とか、そういうんじゃなくってさ……。
天界を護るって意味じゃ、同じ立場なんだし。
一緒に頑張ろう! うん、これだな。
[改まった口調で話すウルズに、それでも気持ちの上では対等でありたいという意志を示す。
武人流の一礼する相手に、身長差もあってか同じ目線から笑いかけ]
というわけで、よろしくな、ウルズさん。
――この桃、大事に食べるから!
[と、最後に礼を述べて別れた相手。
遠からず再会することになるとは、この時はまだ、知らず*]
― 出立前 ―
[ウルズと別れた後、出立へ向けた準備や休息を済ませ。
明朝になって門前へ向かえば、そこに再会を心待ちにしていた友の姿を見つけた>>20]
レト!
やっぱこっちに来てたんだな。
[こちらが当主に就任したことも既に聞き及んでいるだろうが、彼から向けられる言葉はかつてと変わらぬもの。
それは自身も望んでいたことだったから、心からの笑顔でそれに応える]
うん、慌ただしい形になっちゃったけど……。
レトも一緒に来るなら心強いよ。
こっちこそよろしく、戦友。
[彼の密かな誓いは知らぬまま。
ただ、立場が変わって初の大事な任に、信頼する相手と共に当たれることを有難く感じていた]
ありがとう、レト。
――ううん、どんなお祝いよりも、これが一番嬉しいよ。
「友達」に祝ってもらえるなんてさ。
[対等と呼べる存在、それも戦場を共に出来る友人は得難いものであったから、その相手からの祝いが嬉しくないはずもない。
それに、彼から受け取った手作りだという品は]
すごい……気持ちだけじゃない、いろいろ篭ってるんだろ、これ?
[触れた際に感じたのは、レト自身の気と等しい浄化の力。
それを確かめるように両手で包んだ後、左手首にそれを通した]
絶対、大事にするよ。
本当にありがとう。
[いずれ機会があれば、何らかの形で返礼をしたい。
そう密かに思いつつ、まずは感謝の意を口にした*]
はい!
こちらこそ。
それ、美味しかったら贔屓にしてやって下さい。
[彼の笑顔を受け止めて、女は白い歯を見せて笑う。
肩に入った力は少しばかり抜けて、顔に浮かんだ笑顔は出会ったばかりの頃に近いもの。
そうして彼の姿を見送ってから、宿舎へと足を向ける。
その足取りは、心持ち弾んでいた。*]
/*
クリフもウルズも可愛いでござる。(にこにこ)
そういや、五行揃ったなあ、ウルズさんは揃えてくれたんだと思うけど。そもそも地上組が五人もいるのがすごいわー。(←企画当初、地上は二人くらいかなと思ってた奴)
― 天上宮・物見台 ―
[出立の朝、朱翼が佇むは都を一望できる場所──即ち、物見の高台。
必要な言の葉は既に受け取っている。
故にわざわざ見送りに行く必要性は全くない]
……前往的以前沒有陽的恩惠和保護的。
[故に、ただ小声で陽の恵みと加護を願う祈りを紡ぐに止め、それから。
霧の繭に包まれる事なく、己が翼を開く己が眷属の様子に小さく笑みを漏らした]
……さて。
皆が戻るまでは、この空の守護は我が務めか。
[いつかはいとし子がここに立ち、護りを務めた場所。
そこにあるのは当然、と言わんばかりに立つ姿は、鮮やかな朱の翼と真紅の装い共々目を引くか。
当の本尊は文字通りの涼しい顔で、緩く流れる風に吹かれているのだが。*]
― 天上宮・門付近 ―
[一夜明け、夫と彼の眷属が門前に向かう。
自分は共に行かぬものの、少しでも近くで見送りたいと門の近くに留まって。
門扉を見上げれば、同じ様に見送りに来られている姿に温かな笑みが浮かんだ。
周囲を見れば、他にも見送りの姿が見えるだろうか。
夫や周りから伝え聞いている話から、朱雀神はこの場に顔を見せぬだろうとは察せるものの]
…そういえば、霊亀の当代様も地上へ行かれると聞いたけれど。
霊亀の君も御一緒かしら。
[夫やレトから聞いた話だけでも霊亀の現当主の人柄や才気は伝わっている。
自分が知る霊亀はかの大祭で会った青年だが、どちらにいらっしゃるのだろうと思いながらも視線は出立まで門前から外れる事は無かった*]
― 地上・冬知らずの地 ―
[霧の繭を見送った後、朱翼は真っ直ぐその後を追う事無く、途中から異なる方へと羽ばたいた。
緩く風きり、舞い降りた先は山奥に隠されたような小さな空間。
小さな石碑と、それに寄り添うように開く真紅の花があるだけの場所。
そこに舞い降りた朱翼を出迎えるようにさわりと風が吹き抜けた]
ご無沙汰しております。
…………父上、母上。
[石碑の前に膝を突き、一礼する。応じるように、真紅の花が揺れた]
……ああ、わかってるよ。
務めをサボって来てる訳じゃない……これから、為すべき事を為しに行く。
[一転、紡ぐ口調は軽いもの。
それに応じるように、やわらかく風が周囲を巡った]
ただ、降りるならばちゃんと会ってからいけ、って。
周りに言われちまってるからね。
[冗談めかした口調で言った後、小さく息を吐いて]
朱雀様がお戻りになって、代行者としての任は解かれたけれど。
……守護者の一族として、為すべきは変わらない。
先の代の守護者たちの名に恥じぬよう、その務め、果たして見せる。
[表情を引き締め、告げるのは主の復活からずっと抱えていた決意。
それをはきと言葉にするのは、両親の墓前で、とはずっと決めていた事]
ま、だから。
……心配は、いらないぜ?
[冗談めかして紡げば、呆れたように花が揺れ、笑うように風が吹いた。
それが、父母それぞれの想いを示しているようで。
それに、言葉にできない温かさを感じつつ──朱雀のいとし子はゆっくりと立ち上がった]
さて、あんまりのんびりして出遅れるわけにも行かないし、そろそろ行くよ。
……次は、いつになるか、わからないけれど……また、来る。
[静かな口調でそう告げて、翼を一つ羽ばたかせる。
頷くように揺れる花と廻る風に目を細めつつ。
天地の境を超えて絆結びし者たちの眠る地より、その血を継ぐ子はふわり、飛び立った。*]
―天上宮門前―
[一夜明け、要所を覆う鉄の鎧に藍色の外套。
それらの間から覗く黄色の装束に身を包んだ女もまた、捜索隊の中にいた。
見送りに来た四神や四瑞。その妃。
玄武神を筆頭とした錚々たる顔ぶれに、身が引き締まる思いで自らの武器を握り直す。
面々の中には昨日話したばかりのクリフの姿もあり、それに気付いた女は驚いたように目を瞬かせたが、
神将の一人と仲良く話しているようなので邪魔をする無粋はせずに。
>>1やがて清き水のような玄武神の言葉を聞き漏らさぬように耳を傾けて。]
…はっ。
[短く声を発する。
>>2出立を知らせる玄武神の黒衣が翻ったかと思えば、霧に包まれて。
水の気で出来たその繭に感嘆していると、ふわりと浮かぶ感覚。
そのままゆっくりと地上へと降りてゆく。*]
―地上・洞窟―
[>>4降り立った先は険しい山の中腹だった。
そこには大きな洞窟が口を開けており、その奥には泉か池でもあるのだろう。
精神を研ぎ澄ましてみれば、濃い水の気配を感じられた。
花が落ちたらしきこの場所を拠点として、仙花を捜索するらしい。
配られた八角鏡―同じものを持つ捜索隊だけでなく、天上にも通じるらしい―を受け取って、女は気を引き締める。
>>22挙手をした天将の話によれば、
生き物の中に隠れていたり、生き物の姿を真似ている事もあるらしい、と。]
――分かりました。
[女は首肯してみせる。
今回の任務は仙花の捜索と妖魔からの防衛。
そう頭に刻んで。]
[やがて、七星剣を掲げた玄武神によって岩山の周囲は結界で覆われる。
冷気と陰気。
玄武の気で張られた結界の中であれば、常人や只の獣は眠りにつくだろう。
――逆に起きているものは、その範疇の外にあるモノであるという事。
妖魔の手に渡らぬように一刻も早く探さねば。]
[散開する前に、
クリフの姿を見つけることが出来れば、声を掛ける。]
クリフ様。
早速ご一緒する事になりましたね。
頑張りましょう。
[ぐ、と武器を持っていない左の拳を握って、笑ってみせた。*]
― 天上宮・門付近 ―
[出立する一団を見送る位置に、霊亀眷属の従者たるノトカーの姿もあった。
親と子ほども年の差のある主に付き添う姿は、保護者めいて見られることもあったのだけれど。
出立前に浴びせる小言は年々少なくなり、今では「行ってくる」と短く言い駆け出す背中を見守るばかりだ。
此度は彼が戦友と呼ぶ神将の姿が見えたこともあり、背中が遠ざかる速度は一段と速い]
もう子供ではない、か……。
[家の事情があるとはいえ、異例の早さでの当主就任は、それを裏打ちする実力あってのことだ。
一方、守護者の任を解かれた従者が、依代という形で霊亀神の助力を受けることはもう叶わない。
それでも、天界の護りに手が必要とあらば、それに否やを唱えることはないのだが]
おや、あの方は……。
[今後のことを思いつつ、ふと一団から視線を外せば、先の大祭で言葉交わした記憶のある女性が視界に映る>>+12。
今は玄武神の妃となったかの御方も、どうやら見送りに来ているようで]
久しくしております、孔雀様。
いえ、今は玄武神妃さまとお呼びするべきでしょうか。
[出立の後となるだろうか、視線が交わることあれば、近付き一礼する]
大祭の折の縁より、玄武様にはお世話になっております。
我が主も、そちらの神将殿と親しくして頂いているようで。
[主従共に良くしてもらっていることを改めて感じつつ、口にした*]
― 天上宮・門付近 ―
[門前に集う彼らを夫の長衣から広がる霧が包み込む。
一人残った朱翼も地上へと降りていくを見送ると、目を伏せて]
どうか皆、息災でお戻り下さる様に
[祈り込めた言の葉を紡ぐと、小さく息を零し落とした]
― 地上・洞窟 ―
さて、と。
[朱翼を広げ、辿るは水の気。
主と対極のその力を辿るのは、難しい事ではない。
ほどなく、見出したのは水の力に包まれた場所。
結界を織りなすのは、己が宿すものとは対極のそれ]
……わかっちゃいるが、さすがに強いよなぁ……。
[かつては四神の力の依り代を務めた身、神の力がどれほどのものかはわかってはいるつもりだが。
こうして接していると、やはり、凄まじいものを感じてしまうのは否めない。
だからと言って、気後れしている暇はなく。
影響を受けすぎぬよう、また、余計な干渉をせぬよう、自身の気を抑えてふわり、内へと舞い降りた]
……遅れて申し訳ありません。
朱雀神が眷属、カスパル、ただいま到着いたしました。
[舞い降りてすぐに探すのは玄武神の姿。
丁寧な一礼と共に、遅参の非礼を詫びた後]
……久しぶりに、彼の地の風に触れる事が叶いました。
それで、ですね。
父母が……というか、主に母がですが。
『いつぞは、届け物をありがとう』と。
そう、言っておりました。
[一転、幼い頃と変わらぬ笑みで告げるのは、風から感じた言伝。*]
[その方と視線が合ったのは、祈り終えて瞼を開いてようやく。
>>+14先にこちらを見つけていらしたのだろう、歩み近付く青年に自分からも歩を進めて]
こちらこそ、随分無沙汰をしておりました。
霊亀の君…ノトカー様には御変わり御座いませんか?
[先の大祭のままの呼び名を言いかけ、彼の名を紡ぎ直した後。
ノトカーから続けられた言葉を聞けば、嬉し気に微笑みを深め]
いえ、こちらこそ霊亀様には並々ならぬ助力を頂いて。
良き縁も結んで下さったと、伺っております。
それと、もう一つ。
ずっとお礼を申し上げたかった事がございます。
…これは、ご当主様にもお伝えするべきですけれど。
[そういうと、居を正して頭を垂れて]
先の討伐の折、孔雀の護りたる近衛の一をお助け下さったこと、有難うございました。
― 洞窟 ―
[ それぞれに決意と真摯な使命感をもって、仙花探索の任を果たそうとする者達の様子に、玄武神は仄かな笑みを唇に刻む。
やがて、朱雀のいとし子も、追いついて、遅参を詫びるを聞けば、笑みのままに静かに首を振った ]
遅れて来いと言ったのは私だ。詫びる必要はない。
[ カスパルの父母は、玄武神の古き友でもある。地上にある彼らの奥津城を天の護りを務める一人息子が滅多に訪れる機会の無い事を、朱雀神共々、常々気にかけているのは互いに承知の事だった ]
…そうか、喜んで貰えたなら届けた甲斐もあった。
[ そうして伝えられた言伝には目を細め、柔らかな声を返す。天で待つ妻への土産話が出来たとの思いは、内心のみに畳んでおいた ]
[ やがて、それぞれの準備が終わるを見計らい、連れ来た者達に、再び声をかける ]
地には様々な気が重なり合っている。その中には悪しきものもあるが、其方達ならば惑わされはすまい。
だが、決して己の力を過信はするな。疲れ傷ついたなら、助け手を求めれば良い。
[ 声音も言葉も、やはり甘いものではなかったが、その本意は確かに伝わったろう ]
……ここより北方の湿地と東方の森林には妖魔の気が濃い。探索に当たるならば一人にはならぬようにしろ。
[ 最後にそう忠告して、探索に散る者達を見送る。自らは、当面この場で結界の維持に努めるつもりだが、探索隊の手に余る妖の影が見えれば、即座に動く心算だった** ]
彼の者は私の護り手でも御座いました故、私からもお礼をお伝えしたかったのです。
[言えて良かったと、嬉しさを露わにした顔を上げると青年に笑み]
夫達からご当主様がどのような方かは伺っておりますけれど。
何がお好きかなど、伺ってもよろしいでしょうか。
[お礼に何か差し上げたいのだと、言外に願い出た**]
[>>49姿を見かけた時には驚いたが、
やはり霊亀の眷属として今回の任務に参加する事に決めたのだろうかと。
敬語なのには恐縮してしまうが、弾む声音は素直に嬉しく思う。]
えぇ、
妖魔に渡すわけにはいきませんからね。
[数千年に一度咲く仙花が齎す影響は地上にも及ぶ。
妖魔に渡るのは勿論、開花するのも避けねばならないと。]
クリフ様はこういった事は初めてですか?
もしそうであれば、十分に注意をして下さいね。
[花を狙って妖魔も近付いていれば、戦いに発展する可能性も高い。
玄武神曰く、腕に覚えのある者が此処には集まっているのだろうから、杞憂かもしれないが。]
[玄武神の結界に広く覆われた地は、人里から離れた手付かずの荒地や森林の多い土地だった。
そういった場所には妖魔の類もまた多く潜むが故に、探索中に遭遇することもままあるだろう。
ただし捜索隊の任はあくまで仙花の回収にある。余計な争いを避けるという道もある]
[捜索隊には、もう一人女性がいた。
その姿が見つかれば、]
失礼。
私はウルズ。
天上宮の武官を務めていますが、
貴女は何方でお勤めで…?
[彼女から感じるのは木気か。
昨日、姿を見られていたとは知らないまま、そう声を掛けた。**]
【周辺の地形について】
北方…湿地。中央に大きな湖を持つ湿地帯。水気が強い。
南方…荒地。乾燥地帯で火気と金気が強い。
東方…森林。人の手の入らない樹海のような森林、木気が強い。
西方…山岳。冠雪した山岳地帯。人里に最も近い地域で金気と土気が強いが一部火山がありその周辺は火気に寄る。
中央…拠点の高山周辺。土気と金気が強いが洞窟の周囲は湧き水のため水気に偏る。
【各地にはその気に応じた妖魔が出ますが、荒地は隠れる場所が少ないため不意打ちを受けることは少なく、妖魔の数そのものも多くありません。
なお、地形と属性はおおよそのものなので、随時欲しいものや、思いついた地形を追加するのは自由です】
【妖魔討伐について】
雑魚妖魔は、確定で適度に出現させて、さくさく退治してしまってかまいません。
24hの間に一度、明らかに花や探索隊を狙った中ボスクラスの妖魔に出会う可能性があります。
(遭遇タイミング、遭遇するかどうかは自由です)
この妖魔は攻撃ごとにactで1d10を振り、総計が30に届くと撃破できます。
一体の妖魔を複数人で倒す事も可能です。
(三人以上でかかって出目が良ければ瞬殺も可能ということになります)
【仙花の探索について】
24hに一度、actでfortuneを振って、出た数を探索ポイントとしてメモで加算していってください。一回のポイントが一番高かった人が仙花の手がかりを掴みます。(仙花の動き、又はメモで内容を伝えます)
fortuneを振るのは、全部で4回。最終締め切りは、2月6日零時半までです。(間が飛んでも構いませんし、時間が無ければ、2回分までは、一度に振っても構いません)
4回合計のポイントの高かった人が発見者となりますが、発見のロールが時間的に難しいなどの場合、相談の上、他のメンバーに任せたり、玄武神に見つけたと報せを送るだけでも構いません。
花が見つかるとラスボスが出ます。このボスは総力戦で倒す形になりますが、詳細は、花の探索結果が確定してからお知らせします。
なお、バトルも探索もダイスは使わずRPのみで進めること(雑魚だけをどんどん倒して援護とか、探索は任せてバトルに徹するとか、バトルはせずに探索に徹するとか)も可能ですので、自由に過ごしてください。
― 天上宮・門付近 ―
[出立する一団向け、祈るように瞳伏せていたかの御方>>+15は、しばらくしてこちらへ視線を向けた。
そちらからも歩み寄る神妃に一礼し]
はい。
守護者の任を正式に譲り渡し、しばらくは慌ただしくしていたものの、今はようやく落ち着いたところでして。
[肩書きを言い直す姿に僅かに笑みを零す]
そうですね……依り代という大役を降り、霊亀様を内に感じることがなくなったという意味では、「変わり」はあったのかもしれません。
[借り物と重々承知はしていたものの、大いなる力を失ったという変化は、護りを担う者として無視できるものではなかったから]
そう思って頂けたなら幸い。
我が主も、伝えれば喜ぶことでしょう。
[助力>>+16に関しては、自分一人への礼ではないこともあり、謙遜せず受け止める。
それに続けて、居住まい正し伝えられたのは>>+17]
ああ――そうでした、あの御方は、孔雀様付きの護衛でありましたね。
[謝礼の指す人物に思い当たり、瞬いて]
いえ、それに関しては、こちらこそ――
特に当主などは、多くの助けと教えを頂いたようで。
[同じ金行を扱う先達ということもあり、戦場を共にしたことは多くの糧にもなったのだと。
初陣の報告をする当主の口振りから伝わってきたことを思い出し、神妃以上に深く頭を下げる]
[そこに投げ掛けられたのは、思いも寄らぬ申し出>>+18]
はっ。
いえ、そんなお気遣いなどは――
[むしろこちらから礼をすべきところではないか、とは思うが。
とはいえ当主の働きに対する礼を、自分が辞するものでもないだろうと思い直し]
そうですね。
食べ盛りなので、食べる物ならなんでも――といったところですが。
まあ、菓子などがいいのではないかと。
[単純に喜びそうなものとしてそこに行き着く辺り、当主の精神年齢が窺われてしまうだろうか]
土地柄、領内での食事は質素になりがちなものですから。
[一応はそう付け加えるのだった**]
【本日出現確定の中ボス妖魔
「九嬰」九つの頭から火炎と水流を吐き出す蛇形の妖魔。水棲。北の湿地方面に出現。
他の妖魔を想定して別の場所に出現させて倒しても構いません】
あー、そうそう、遠慮とかいらないからな。
[ふと、こちらの口調で恐縮した風の相手に、砕けた口調に戻して付け加える]
戦いにおいては、ウルズさんの方が先輩なんだしさ。
[と、余り固くならなくてもいい旨を伝えるが、相手にはどう受け取られたか**]
[緩やかな一礼>>18の中に確かな信を感じ、少し胸が熱くなる。
現在は己の揺れ幅を増やしたことで逆に封印の安定を増したという不思議な状態。先達の揺らぎなき在り方には多大に助けられているのだった]
良いですね。
我らが張り詰めていては、徒に不安を招くというもの。
雑事はまだ少々残っておりますが、今暫くの休憩くらい許されましょう。
彼方に雫姫達も居られるようですからお誘いして、外の風を感じられるような場所を選んで。如何でしょう?
[お誘い>>+8には笑みを深めて頷き返し、
眼下に見えていた姿に言及して提案を重ねてみた。
風の通る場所であれば、空を守る今一人も招きやすいかもしれない**]
[幸いにも互いの司る力はばらけているようだから、相性を優先させても良いか。
肩慣らしに比較的安全そうな箇所から潰してゆくか。
それは各々の判断によるが。]
…相性の良くないのは、東方かねぇ。
[ふむ、と独り言ちて]
皆さんは何処に行かれます?
[既に出立していた者はいただろうか。
危険と言われている箇所に単身赴く心算はないが、他の面々の動向を窺った。
己は空いた場所にでも向かおうかと。*]
/*
と、ここまで落として。
(また自己紹介してない)
作戦会議はあるかな。どうかな。
中ボス行きたくもあるけど、どうしようかな。
─ 地上 ─
[>>4霧の繭によって運ばれたのは、どうやら山の中腹の様。
地に根を張り水を吸い上げていた身体ではなくなった今でも、土に触れれば水を感じられる心地に目を閉じた。
主に付いて天に上がって随分経つけれど、やはり本性というものは変わらないのだろうか。
最も、土を伝わずとも大きく開けた洞窟の奥からは清らな水の気配が届いていたが]
八角鏡…確かにお預かりします。
[散開を前に配られた鏡を受け取ると、続く主の言葉に首を垂れて。
一帯を包む結界、その冷気と陰気の両方に飲み込まれてしまわぬよう、密やかに気を張り詰める]
[眷属という事もあるだろう、然程の時を置かず結界を満たす気に慣れてきて。
この分なら緩めても大丈夫か、と息を吐き出した所に>>53女性の声が耳に届いた。
みれば、こちらに微笑みが向けられていて]
あ、いえ。
うちの方こそすぐ気がつかんくて失礼を。
[先ずは呼掛けにすぐ気付かなかったことを謝ってから、錫杖を肩にかけると空いた両の手を組み]
ご挨拶が遅れてしもて申し訳ありません。
玄武神が眷属、冬花のイングリッドと申します。
どうぞ見知り置き下さいませ。
[頭を下げ、名乗りを返した後]
…失礼ですがウルズ様、どこかでお会いしたことありました?
[やはりあの少年と同じく、見覚えがある様に思うのだがと内心首を傾げながら問いかけた*]
― 天上宮・門付近 ―
[>>+19久方振りにお会いした青年は、初めて言葉を交わした時と変わらない誠実さが見える。
変わりはあったのかも、という言葉に含まれる想いは全て汲み取れる訳など無いだろう。
内に感じるものを失くした喪失感も、きっと察し切ることも出来ないけれど]
…大切なお役目を一つ、遂げられたのですね。
[何時かの大祭の折、何かを護る様に身を縮めて横たわっていた姿が思い出されて。
少なからず、彼が負っていた荷を下ろせたのだろうと労りを込めた言の葉を紡いだ]
[次いで、助力への感謝と礼は青年からも頭を下げられて。
互いに頭を下げているのが見えれば、何をしている事かと思われそうでだと微かに苦笑が浮かんだ。
けれどそれ以上に、この青年の言葉から当主に感じる微笑ましさに表情は綻んで。
>>+21お好きなものと挙げられたそれに、くすりと思わず笑みがこぼれた後]
では、お戻りになられるに合わせて焼き菓子でも用意致しましょう。
ノトカー様も、甘いものはお好きですか?
[彼の当主だけでなく、目の前の青年にも感謝を示したいからと微笑み問いかけて。
そういえば門扉にいらっしゃる方々はもう降りてこられたか、と視線を向けた*]
…え?
[続く問い掛けにはきょとんとして、じっと彼女の顔を見つめた。
まさか昨日、城下でクリフと兄弟と思われていたとは知らず。]
うーーん、
これだけの美人さんなら、会ったら覚えてる気がするけどなぁ。
[女の記憶に引っ掛かる事はなかった。
内心に留める事は苦手な性分故に、ぽろりと零すのは素直な賛辞。]
あ、じゃなくて。
…天上宮周辺や城下には非番の時にも顔を出しているので、
何処かですれ違っていたりするかもしれませんね。
[そう言いながら、あはは、と頬を掻いて笑った。*]
/*
中ボス、誰か拾います?(共闘見たい)
空いてるところに行って雑魚とバトルしようかな。
南方とか相生関係だし、単身で突っ込んでもいい気がする。
雑魚の形態…封神と西遊記辺り、調べてこようか。最初の方は百足だった気がする。
― 洞窟前 ―
[>>66武人らしい精悍さと女性らしい優美さを兼ね備えた相手とあいさつを交わした後。
>>67感じる既視感に問いかけた答えは思いもよらぬもの、だったけれど]
うーん、うちもウルズ様みたいに目ぇ引く美人さんやったら覚えてると思うんですけど。
どっかですれ違っただけで、印象に残ってたんかも。
[主達の供を務めている時にでも見かけたのかもと思いながら、>>68笑う彼女に頷いた]
[ともあれ、挨拶も一段落した所で準備も整えに入り。
>>50朱翼も合流して>>51全体の準備が終わるを見計らった主の声がかかる。
主らしい端的な忠告からして、初手から北方と東方は避けた方が良さそうだ]
とすると…
まずはこの辺から様子見しつつ北か東に広げてくんが良いかなぁ。
[南方西方には地形や地質から火気が強く感じられる。
自分の木気と相性の悪い場所に行くのも無謀そうだと眉を寄せて]
― 出立前 ―
へへ、そうか?喜んで貰えたなら、俺も嬉しいよ。
[ どんな祝いより>>30というクリフの言葉に、本当に嬉し気に破顔する。気持ち以外にも篭めたものがあるだろうと看破されると、まあな、とくすぐったそうに肩を竦めてみせた ]
こうやって、一緒に討伐に出られる機会ってのもそうそう無いけど…でも、俺は、いつだって、お前と一緒に戦場に立ってる気でいるから。
[ 離れて在る時も、天地を護る任は友を護る任でもあると思い、そして友もまた、同じ願いを抱いてその責を果たしている筈と信じている。言葉の内に顕れる想いは主と違ってかなり直裁だった* ]
[悩んでいたら>>62ウルズからの問が聞こえる。
誰かに、ではなく周囲に問いかけていると分かったから]
うちはとりあえず、この近くから徐々に広げてこうかと思ってます。
単身で突っ込んでくにはちょっときついとこが多そうやし。
[いざという時の奥の手はあるが、最初からそれを当てには出来ない。
最も、木気を要とする方が居るなら共に赴くつもりですが、とも付け加えた*]
― 洞窟 ―
[ 玄武神の言葉と忠言は、黙って聞いていた。周囲の様子については、玄武神の気に、ほぼ同調している彼にとって、すでに周知の事実だ ]
俺は北を探ってきます。
[ どこから探索を始めるか、と、考える様子の一同の前で、早々とそう宣する ]
仙花も花ってからには水気に惹かれる可能性は高いでしょう?そっちに妖魔が多いってなら痕跡が無いかどうかだけでも探って見た方がいいっすよ。
[ 一人では踏み込むなと言った筈だが、と、ばかりに玄武神から半眼向けられて、大丈夫ですよ、と、笑って見せる ]
深入りはしません、気配を探って見つからなければすぐに引き返しますから。
[ 一応、本気の台詞では、ある* ]
はっ。私――ですか?
ええ、その……それを口に出来る貴重な機会があるなら、遠慮なく頂きますとも。
[常は贅沢品との意識もあり滅多に口にすることはないが、嫌いであろうはずもない。
無論、贈られるものが何であれ、有難く受け取るに決まってはいるのだが*]
【中ボス戦について、追加情報】
遭遇機会は24hに一度ですが、24h以内に倒さなければいけないわけではありません。遭遇後は好きなタイミングでバトル継続してください。ラスボス出現までに倒せていればOK。もし運悪く倒せなければ玄武神が手伝いに行きます。
/*
ちらっと見てくるだけならいいかな?
と思いつつ、敵とのエンカの期限が24Hだったのか。
これはいけない。
遭遇→増援、でもいけるかな。(しかし、共闘が見t(ry)
今は、本気で様子見だけで戻ってくる気だから、心配しなくていい。
大将の結界の中、それも水気の地なら、俺の気配はすっかり隠せるしな。
[ その自信はあるのだと笑って ]
なんかあったら、すぐに呼ぶから、心配すんなって。
[ 案じられた事を、どこかで嬉しく感じながら、無理はしないと、重ねて約す。二重になった約定はある意味、彼の力となりそうだった* ]
― 洞窟前 ―
[>>78目を丸くして手を振るウルズには笑顔を向けるだけで言葉はこれ以上重ねない事にした。
何処で会ったかは分からずとも、彼女が武人らしい人柄だとは分かるから]
えぇ。
及ばん所は多いと思いますけど、頑張りますから。
こちらこそ、どうぞよろしく願います。
[しゃん、と肩で支える錫杖を鳴らしながら微笑み返した*]
[周りの反応はそれぞれ。
少なからず、単身で動く方が多く見える様だが]
はい。
土の気が強いとことかは、うちだと分からへん事もあるでしょうから。
そん時はよろしくお願いします。
[>>81ウルズからの厚意の言葉は気負い無く受け取って。
こちらからも頼る意思を示した所で>>77主を同じくする神将の声が聞こえた]
相変わらずやなぁ…
[主と彼のやり取りは、主従であれば見慣れたものだ。
単独で危険な場所に行くと言っているのに、浮かべるのは苦笑だけ。
同じ主を掲げているとはいえ、己よりも強い力を持つ彼を案じるのも無礼だと思っているのも事実だが]
心配してくれる人が居てる事、忘れたりしませんもんね。
[天上で待つ神妃のみならず、彼を案じ信じている者を蔑ろにはせぬだろうとの信があるから]
そうか、玄武神様の結界があるから、レトにとっては動きやすいんだ。
[本気で様子見というその言葉を疑うつもりはない。
何かあればすぐに呼ぶと、その言葉を受ければしっかりと頷いて]
わかった、じゃあオレは別の場所に向かってみるよ。
[と、一度はその場を離れかけた後再び振り返って]
約束だからな!
[念押しのように、約定を確認する*]
/*
五人なので、全員二人組では動けないし、三人にするのは、時間合わせとか大変よね、という感じ。
そんなこんなもありましての、レト単独行でございます。
あと、毎回クリフ独り占めするのもなっ!やっぱり、青少年としては、お姉さん達との交流も深めねばだろう(何
ウルズさんの来れない日がいつなのかが問題っちゃ問題だけど。
[それは自分の思い込みだけでもないだろう。
>>86主が神将に向ける、探るような視線。
どこか楽し気に見えるのもきっと気のせいではなく]
レト様。
木気を探るんがきつう感じたら、うちにも手伝わせて下さいね。
少し位はお力になれると思いますから。
[気楽な口調でそう声をかけた後、各々思い通りの方向に向かう姿を見送ってから付近の探索に取り掛かろうと**]
― 天上宮・門付近 ―
[>>+26返された笑顔は、いくつかの感情が絡まったものに見える。
深い安堵に染まった言葉に、どれ程の想いが込められているか。
その一つも零さぬ様に、言葉無く微笑みだけで受け止めた後]
良かった。
甘味は苦手な方もいらっしゃるから、聞いておきたくて。
[感謝の印にと挙げたそれには心良い反応を返されたけれど、自分もとは思っていなかったらしい青年の>>+28返答に微笑んでから]
ノトカー様、この後にお急ぎの御用はお有りですか?
[問いながら、門扉に居る蒼龍神達へと視線を向けたことで彼の方々も交えて話したいという意図は伝わるだろうか**]
―東方・森林―
[東側に広がるのは鬱蒼と生い茂る森。
人の手は入っていないように見えるその中は、木の気が色濃い。
生命力に満ちた草木が、大地にしっかりと根を生やしていた。
結界に覆われた今は、只の鳥獣は眠りについているのだろう。
生き物の鳴き声などは聞こえてこない。
地面と草葉を踏みしめる音だけが辺りに響き渡り。]
うーん。
やっぱり、木の気が強いですねぇ。
[少しばかり圧倒されながらも、そんな言葉を零して。
ふと、微かに木の葉の擦れる音がして、女は周囲に目を走らせる。
それは風によるものか、それとも。**]
それじゃ、行ってきます。
皆も、また後でな!
[ やがて他もおおよそ、行き先を決めたと見計らうと、主に軽く会釈し、他の仲間にも声をかけてから洞窟を離れる ]
うっわ、確かに瘴気の気配するなあ。
天の花とか、こんなとこに長く居たらすぐ萎れちまいそうだ。
[ 山を降りて北へと向かい、湿地に近づくにつれ、濃くなる妖魔の気配に顔を顰め、辺りの水気に己の気を溶け込ませるようにして仙花の気を探り始めた**]
[ 玄武神は、各々行く先を定めたらしい、探索隊の面々に静かに視線を巡らせる ]
夜の間は、仙花も眠り気配も消えよう。そうなれば妖魔にも我らにも探す術は無い。
日が暮れたなら安全な場所を探して休むか、ここに戻ってくるがいい。
[ 最後に、そう告げて探索に散る者達を見送った** ]
― 門扉上 ―
そうしようか。
外の風をとなれば……内庭の東屋はどうかな。
花園の見事な花と香を愛でながらと言うのも良いが、内庭にて慎ましやかに咲く花や調和の取れた庭の造詣を楽しむのもまた良きもの。
甘味は何を用意しようか。
[ラートリーの提案>>+23に場所を決め、茶請けの相談へと入る。
門の辺りで話をする者達へと視線をやれば、ローズマリー>>+29と視線が交わった。
風を纏いふわりと地面へ下りる]
ご機嫌麗しく、ローズマリー。
それにノトカーも。
これから茶の席を設ける心算なのだけれど、ご一緒に如何かな?
[妻の姉でもあるローズマリーと、依代としてだったが演舞にて玄武と渡り合ったこともあるノトカーへ、算段していた茶会の誘いをかける。
場所が内庭であることも伝え]
茶請けとなる甘味の案はあるかな。
[花茶を用意することも伝え、意見を求めた**]
― 門扉上 ―
あぁ、好いですね。
彼処であれば、より心も落ち着きましょう。
[内庭の方向へチラと視線を向け、其処に留められた力を感じ二重に首肯く]
甘味は…そうですね。
此度は未だ城下にも赴けておりませんがゆえ。
となると私よりも、ローズマリー殿の方が造詣深いのではなかろうかと。
[軽く肩を竦めながら、誘うのであれば意見を聞いてみたい、と続け。
視線を巡らせればノトカー>>+30も此方に気がついたようで、小さく黙礼を送った*]
― 東方・森林 ―
[今は静寂に満ちた森へ、足を踏み入れる。
人の手の入らぬ森林は、色濃い木気に満ちていた]
地上にも、こんな力に満ちた場所があるんだなー。
……気を乱し過ぎないようにしないとな。
[金気は木気を剋する。
妖魔の力を削ぐ分には良いが、濫用すれば周囲の木々や生命に影響を与えかねないだろう]
[とはいえ、当面の心配は]
― 洞窟 ―
[遅参への詫びに返されたのは、静かな笑み。
その言わんとする所はわかるから、それ以上は言葉を重ねる事はなく。
柔らかな声音に、伝えられてよかった、と小さく息を吐いた]
母は、特に彼の方を気にかけていましたから。
……安心もしたようですよ。
[そんな言葉も言い添えておく。
娘のような気持ちを抱いていた相手が幸せである事、それへの安堵は確かに感じていたから]
……さて、それじゃあ俺はどうするか。
[連絡のための八角鏡を受け取り、思案する]
地形的に厄介そうなのは、西、か。
[雪をかぶった山の連なる山岳地帯。
感じるのは相性、相剋双方の気配]
ま、俺の場合ある程度は地形は無視できるし……そっちから、あたるか。
[朱雀神の寵を何よりも端的に示すもの、朱の一対。
それを生かせば広範囲を見るのも叶うから、と。
そんな思いから、朱翼が向かうは西。
勿論、何かあればすぐに翼閃かす心算ではあるが。*]
/*
いやあ、もう。
昨日はほんっっっとに、余裕がなかった……。
やはり、寒いのはダメだな、うん。
[※諸事情で暖房使えなかった]
― 天上宮・門付近 ―
[応龍神と視線が交わった>>+33所で黙礼を交わす。
ローズマリーに気付いた様子の蒼龍神は、その間に近くの地面へと降り立っていた>>+32]
はっ、これは蒼龍様。
ご挨拶が遅れまして。
[声を掛けられれば深々と一礼を向ける。
茶会の誘いを受ければやや恐縮したように]
私のような者には勿体ないお誘いですが。
ええ、同席をお許し頂けるなら、是非に。
[守護者としての立場を得ていたかつてと違い、今は単なる従者の身。
そのような場に招かれてよいものかとは思うが、辞することはなく]
いえ……この地にて手に入る品には詳しくないものですから。
お任せいたします。
[茶請けに関してはそう答えた*]
― 西方・山岳 ―
[翼広げ、向かう先は山岳。
一度可能な限り高い所へ昇り、周囲の状況を確かめる]
……っと。
あれは……人里、か?
[山と山の合間にひっそりと佇む建物の群れ。
それは、地上の人々の営みが遠くない場所にある事を示すもの]
あまり、目立つ動きはできん、か。
……干渉しあうわけにはいかんからな。
[小さく呟き、高度を落とす。
動くものの気配はないか、天の物の気は感じまいかと感覚を澄ませつつ、高台のようになっている場所へと舞い降りて]
─ 天上宮・門付近 ─
[視線を上に見上げれば、>>+31丁度同じタイミングだったのだろう視線が合わさった。
>>+30ノトカーからの答えにも返した笑みは、そのまま地に降り立つ蒼龍神、応龍当代に応じるものに代わり]
蒼龍様も、御変わりなく。
[>>+32妹の夫君であり、夫の友でもある神に頭を垂れて微笑む。
茶会の誘いは、場所も含めて否が浮かぶはずもなく]
[ のそのそと赤土の上を歩いていた兎は、やがて草の生える場所に辿り着く。ふんふんと鼻を蠢かせるのは、兎の身に染み付いた習性の再現だ ]
(ぴょん)
[ 若草の香りを感じた兎は、そちらに向けて跳ね、すぐに驚いたように止まった。初めての視点の変化に戸惑ったのだ。天の花は、未だ風にそよぐ以外の変化を知らずにいた故に ]
(ぴょん、ぴょん)
[ 戸惑いながらも、兎の身に刷り込まれた本能に従って、続けて跳ねる、足元に柔らかな草の感触を感じれば、その動きは滑らかに、楽しげにも見えるものに変わった ]
私もお誘いしようと思っていた所でしたので。
喜んでご一緒させて頂きます。
[ただ話をするよりも、蒼龍神の花茶を囲んでの方が嬉しいのは当然のこと。
>>+34多少の遠慮は見えるものの誘いを受けたノトカーに、笑みは変わる事は無かったが。
茶請けについての意見を聞けば、少し思案をした後に]
でしたら、月餅に、あられなどは如何でしょう。
丁度城下の品が手元にありますので。
[昨日夫の眷属から渡された土産の中で花茶に合いそうな菓子を思い浮かべた*]
……っ!
[緩く辿った気の流れが伝えてきたのは、探すものとは真逆の金気]
そっちが当たる、か……少し、片づけといた方がいいかね。
[周囲に集まる気配に独り言ち、天へと手を翳す]
……焔翼顕現!
[言霊紡ぎ、呼び出すのは愛刀たる大太刀。
手にしたそれを両手で支え、振りかぶりから周囲を薙ぎ払うようにぐるりと回す。
火気帯びた刃は集まって来た金属的な外見の甲虫を切り払い、朱色の粒子へと変えて風に散らした。*]
[ ぴょんぴょんと軽快に跳ねていく兎の目前に大きな倒木が道を塞ぐ ]
………
[ 飛びこすには力が足らず、立ち止まって小首を傾げた兎は、倒木の影に眠る獣の姿を見つけると、恐れげもなく、ぴょんぴょんと近づいていく ]
[ 玄武神の結界の内に籠る気によって眠るのは、一頭の雄鹿。その角に兎が擦り寄ると、ふいに鹿は身動いで、栗毛の姿が緑がかった白に変わる ]
[ ぱちりと瞳を開き、ぶるりと体を震わせた、今は白い姿となった雄鹿は、蹄を鳴らして、倒木を乗り越え、木々の緑の中へと進む ]
[ 後に残された兎はというと、未だ天の気を身内に残しているためか、まだ白い姿のままで、もふもふと倒木の周囲の下草を無心に喰んでいた** ]
― 天上宮・物見台 ―
[霧の繭の出立の後も、門の周囲には賑やかな気の彩がある]
……やれ、賑やかな事だな。
[その賑わい自体を楽しむような物言いをしつつ、朱雀は緩く気を辿る。
今の所は、空に異変の影はなく。
柔らかな風が長く伸ばした髪を揺らして過ぎた。
異変の影は見え隠れしてはいるものの、今、ここにあるのは違う事のない平穏。
つい先日まで身を置いていた討伐の苛烈さとは真逆のそれに浸るように、ゆら、と朱の翼が揺らめいた。*]
/*
賑わいに気付いてわざわざ降りていくか、と考えたが、どう考えても動かない図しか浮かばなかった件。
……わりと、孤高属性でもあるのだよな。
はっ!
[此方に飛び掛かってくる数は一。
女は一歩踏み込んで武器を振るった。
鋭い爪と牙でもって此方を害せんとする妖魔を、先端の錘で弾き飛ばして。]
数は多くはないですが、仲間を呼ばれては厄介です。
早めに片付けてしまいましょう!
[そう言いながら、目は次の敵を探す。*]
― 門付近 ―
[ラートリーの言葉>>+33に頷いて、降り立った先でノトカー>>+34と言葉を交わす]
そう畏まらずとも。
花茶と共にクリフの近況などを聞かせてはくれないかな。
[従者としての立ち振る舞いに小さく笑みを浮かべ、挨拶の遅れには、気にするなというよに緩く首を横に振った。
茶請けについての返答には頷くに留め、ローズマリー>>+35へと視線を戻す]
提供して頂けるか、ありがたい。
貴女の選定であれば間違い無いね。
[同席の返答と、茶請けの提案を受けて笑みを深めた]
では準備が出来たなら内庭へ。
私も花茶の用意をしてこよう。
[ローズマリーだけでなく、ノトカーやラートリーへと告げて、一旦天上宮の中へ]
…………
[準備の最中、ふと思い立って風を巡らせる]
朱雀、これから茶会を開くのだけれど、良ければ君もどうだい?
内庭の東屋にいるよ、いつでも訪れると良い。
[巡る風は言の葉を乗せて空へ**]
― 洞窟前 ―
はい。
ウルズ様も、無茶はせんといて下さい。
[>>97ウルズからの言葉に伝わる思い遣りに、浮かぶのは嬉し気な笑み。
天上に務める武人たる彼女を案じるは無粋と思いつつも、こちらからも無事を願い声を向けた]
― 天上宮・門付近 ―
私も、ご無沙汰しておりました。
[翼畳んでジークフリートと共に立ち、改めて礼を取る。
朱雀復活と重なる間で起きた継承の後、封印の安定に掛かった時間は短くもなく。天上宮においてさえ姿を滅多に見せぬ期間は長かった。
花茶を用意して貰うこともあり、段取りの主たるは蒼龍に任せ。ローズマリーの茶請けの提案>>+36には納得の顔で頷いた]
わかった!
金気招来……!
[周囲飛び回る影に対応するため、ウルズとは自然背中合わせの態勢となるか。
警戒するかのように距離を取る小型妖魔に対し、武器を届かせるは難しいと考えて、右の手中に気を集中させる。
術によって呼び出したのは、金気帯びた礫]
そこだっ!
[動き回る気配を狙い投げ付ければ、楔型のそれは空を切り裂くように飛び、枝葉の影にあった一匹を打ち据えた*]
[踵を返した彼女を何となく目で追っていたら、>>94少年が近付いていくのが見えて。
そういえば、主の神将も見知りらしいこの少年はどなたなのだろう、と疑問が浮かんだ。
とはいえ、もう出立しようというこの場で名を問うも名乗るも失礼か、と声をかけるは控え。
代わりという訳ではないが、単身で北に向かう神将へと声をかけたら>>99案じる声が返された]
ありがとうございます。
でもこんだけ主様の気ぃが強いとこなら大丈夫ですよ。
それに、いざとなったら姫様のお力も借りるつもりですし。
[天ならばともかく、地上で瘴気の障りがどれ程の影響かまだ分からない。
己の経緯を知る彼から案じられるのも当然だ。
けれど、無理をするつもりは無いからと笑って返した後北に向かう神将を見送った*]
出立を拝見させていただいていたが、当代霊亀守護者殿も随分と立派にお育ちになられた。
少々遅くなりましたが、継承おめでとうございます。
ノトカー殿のご尽力あればこそ、ですね。
[若干の遠慮が窺えたノトカー>>+34の様子に、後でと思った祝いの言をその場で伝え。
立派に誓いを果たされたのだから何も遠慮されることはない、とジークフリート>>+38に重ねて微笑んだ]
[朱翼持つ方もどうやら行先を決められた様。
この場を離れられたのに気付けば、自分ものんびりしてはいられないなと視線を巡らせる。
感じる気配は相剋も強くあるが、洞窟からと、何より主の水の気が満ちているおかげできつくはない]
んー…思ったより草やら生えてないなぁ。
これやったらしらみつぶしで探すんも無理やないかも。
[辺りを見回して感じた事をそのまま口に出しながら、歩を進めて]
[瞳を閉じて気を高めると、かつて張り巡らせた根の如く、木気が土を辿り水を伝い広がっていく。
微かな残滓も見逃さぬ様に細く長く伸ばしていった気の端、ふと地には存在し得ない気配を感じた所で瞼を上げたのだが]
………これって。
[確かに天に在る気配なのだが、微妙に地のものと混ざっているようにも思える。
>>22レトが言っていた通り地上の生き物の中に隠れている可能性は高そうだ、と今更ながら厄介さに眉を顰めた**]
― 北の湿地近く ―
[ 仙花の気配を探る内に、ふいに、その感覚に引っかかるものがある ]
…これ、ただの瘴気じゃねえな。
[ 鋭く目を細め、背の双剣を抜き放つ ]
―東方・森林―
[>>118賞賛の言葉を光栄に思うが
まだ敵を倒し終えていない為、薄く笑みを浮かべるのみに留め。
>>119互いの背中を護るような立ち位置に身を置き、ぐるりと長柄を回す。
二体を倒されて、妖魔も警戒している様子。
金の気が集まったかと思えば、背後で敵を打ち据える音がして。
動いた気配はないから、遠隔の術を使ったのだろう。]
これはあたしも頑張らないと。
[彼の才気に触発された女は精神を集中させて動き回る敵の位置を探る。
木々を飛び移るその動きを読み取りながら身の裡で気力を高めてゆき、極限まで高めたところで、どっ、と大地に石突部分を強く突き立て]
せえぇっ!
[練り上げた己の気を、大地に叩き込む。
木は土より養分を吸い、成長する。
――その理を利用して、大地を通して乾と巽の方角にある木に己の研ぎ澄ませた気を‘吸わせた’。
気に触れれば身体が痺れ、一時的に動きを奪う術。
木と木の間を駆け回る妖魔二体の動きが止まる。]
クリフ様!
[その機を逃すまいと、女は地を蹴り、乾の方角へと駆けた。
巽の方角はクリフに任せる心算。*]
/*
背中合わせ、美味しいです。
ありがとうございます!
早めに片付けてしまった方が良いかなぁと、テンポを上げてみる。(残り2体だったよね…?)
探索もせねば。(明日、夜に居られないし)
発勁のアレンジした心算だけども、
地墳槍のアレンジのが似てるかもしれない。
[ 感じる気は相応に強い。単身の今、自分から討って出る気はない、が、 ]
どんな奴かだけは、確かめときたいとこだよな。
[ 武器を手にしながらも闘気は抑えたまま、ゆっくりと歩を進める。シュウ、という不穏な音が湿地の奥から届いた** ]
―東方・森林―
[手練れであれば、相手の姿が蟻に見える程に離れていても、過たずに当てる事の出来る術。
女は未熟な身の為に範囲は絞り切れず、少しばかり木気に干渉してしまう。
これ程の木気の中、直ぐに散じていくだろうが。
術を施した女はクリフに後方を任せて乾へと向かい、妖魔が木から落ちるのを目に捉える。
間合いまで踏み込めば右手に持った武器に左手を添えて
ぶぅん、と頭上で振り回し。]
やあぁっ!
[裂帛の気合と共に、妖魔の頭部を強かに打ち据えた。]
[それと同時に、クリフも妖魔を仕留めたようで。
近くに増援の来ていない事を確認すると、そっと息を吐き出して彼に声を掛けた。]
お疲れ様でした。
この辺りで、一度捜索をしてみませんか。
[奥に行けば瘴気は濃くなり、妖魔と遭遇する危険も高まる。
それ故に先ずは此処で仙花の気配を手繰ろうと提案した。]
ん…。
んんー。
[天上の気配を感じたような気がするが
花も木気。
木気に満ちた森の中で分かりづらい。
クリフはどうだっただろうか。
ちらと彼の様子を窺った。**]
― 天上宮・門付近 ―
フフ。
私もあの年に戻っていれば、同じような思いをしたのかもしれませんね。
[あの百年大祭の前年、蒼龍と弟が演舞に臨んだ時の事だ。無論、ノトカーの感慨は比べ物にならないほどなろうが。浮かぶ感情>>+44につい此方の頬も緩む]
ノトカー殿らしい謙虚さだ。
確かにそれもまた間違いなかりましょうが……と、失礼。
このまま立ち話もなんですね。
茶会の場でゆるりと話しましょう。
[蒼龍>>+39や玄武神妃>>+46が準備に動き出すのを見て、やや恥ずかしげに一度話を収めた。
何の事かと気にさせるようなら、弟が演舞に立った事実の話だけはして]
私は席の準備でもしておきましょう。
ノトカー殿は?
[戻れば仕事は無くもなく、休むと決めたなら言伝一つで済ませれば良い。
とはいえ準備も大したことをするわけではない。水鏡も覗きやすいよう、若干の位置調整をする程度か。
このまま向かうかどうかを尋ね、内庭の東屋へと向かった**]
― 北の湿地 ―
(霧が濃すぎる…)
[ 感じた瘴気の主を探って、慎重に湿地へと足を踏み入れた途端、纏いつくような濃霧に視界を奪われ、顔を顰める。
玄武神の結界で生じた浄霧とは違い、この霧には腐臭と瘴気が混ざっているのが感じられる ]
ち…
[ 小さく舌打ちしたのは、霧の瘴気に紛れて、先刻感じた強い瘴気の行方が曖昧になってしまったからだ。或いはこの霧自体、妖魔が身を隠すために放っている目くらましか、と、手にした双剣の柄を油断なく握り直したその時 ]
うわっ!
[ 突然、霧の向こうから激しい炎が吹き出して神将を襲った ]
『水鏡っ!!』
[ 咄嗟に炎を斬りはらうように双剣を縦横に揮い、刃から水気を放って水の盾と為す。
炎の激しさに、水の盾の表面は忽ち蒸気となって文字通り霧散したが、その水気に含まれる浄化の力が、濃霧の中の瘴気を薄れさせ、視界を明るくする ]
…蛇、か?
[ 霧の向こう、シュウシュウと怒りの唸りをあげ、鎌首をもたげる影は、合わせて九つ。それと見とめた途端、今度は激しい水流が、その頭の一つから放たれた ]
食らうかよっ!!制水!水霊反魂 !
[ 見えている攻撃、しかも水であるなら、己の得意領域と言っていい、双剣を交差するように振り抜けば、水流はその刃に引き寄せられるように渦を巻き、反転して、放った妖魔の方へと逆流する ]
[ その反撃が相手に効いたかどうかは、確かめなかった。効いたとしても致命には遠いだろうととの予測はついたし、何より、このまま一人で相対して倒せるかは危うい相手と判じたからだ。
故に剣を振り抜いたとほぼ同時、飛び下がってそのまま、湿地の西へ駆け出す。
南へ戻り、完全に背を向ければ背後を襲われる危険が増す、それに水棲の妖魔であれば土気強い山岳への侵入は嫌うかもしれないという目算もあった ]
誰か、仙花の気配を掴んだか?!
[ 疾駆しながら、周囲に散った仲間達に問いを投げるのは、追ってくる妖魔を、仙花に近づけてはいけないとの判断から。
その鋭い声音は、何事かが起こった事を、彼らに伝えもしただろうが ]
[ 別に、無理をしたわけじゃない、とか、勝手に襲ってきたんです、とか、言い訳したい事は多々あれど、今必要なのはそれではないと、判っていた ]
『九嬰』です、大将。
俺を、まっすぐ襲ってきたとこ見ると、あれは待ち伏せてたんだと…。
[ 八角鏡に気を凝らし、仲間と玄武神に連絡する間にも、シュウシュウという唸りは近づいてくる ]
ハッ!!
[ 再び横合いから襲ってきた炎を、今度は足を止めることなく、跳躍で避ける ]
あっちぃな、くそっ!
[ が、激しい熱の全てを躱すというわけにはいかず、熱波に炙られた足が、軽い火傷を負った感触に、思わず悪態が口を突いた* ]
水霊招来!
[ 放った水弾は、過たず九つの頭の一つを吹き飛ばし、八頭となった妖魔は、その場でのたうって、暫し、動きを止めた ]
は、つっかれるぜ…
[ 身を躱しながら、しかも瘴気の濃い中での術の行使は、神将の側にもそれなりの負担を強いるもの。追撃を考えるよりも、今は距離を開けるべき、と、足を早めた* ]
んー……これは?
[地上の色濃い木気に紛れ、微かに天の気を感じたような気もする。
しかし、探知が得意とは言えない身、確証は持てず。
ウルズの方もよくわからない様子であるなら、この近くではないのかもしれないと判断する
]
一度拠点に戻るか、みんなの様子を訊くべきかな?
[時間を気にするウルズの口からは、森の中で夜を越すべきではないという意見が聞けるだろうか。
自身も無理に深入りする心算はなく、ひとまず引き返すことを提案しようとしたが]
[――鏡越しに声が聞こえたのはその時であったか]
レト!?
[鋭い声に慌てたように、鏡の方へ意識を向ける]
こっち、森の方にはいないみたいだよ。
もしかして、何かあったの?
[続く玄武神との会話から、レトが大物の妖魔と遭遇したことが知れた]
ウルズ、レトの所に……
いや、一旦引き返そう。
何かあったら、すぐに動けるように。
[すぐにでも援護に向かいたい所だったが、森を突っ切る形で北へ向かうのはさすがに無茶というものだろう。
故に一度拠点へ戻り、必要があればそこから北方へ向かうことを提案する*]
無事……だよね……?
[無理な行軍はしないという判断はしたものの。
焦りや不安は、八角鏡越しに漏れ出してはいたか*]
― 西方・山岳 ―
……しかし、数が多いな。
[纏めて斬り払った後もわらわらと集まる妖魔に舌打ちひとつ。
殲滅させる必要はないだろうが、群れ集まっている、という事態は見過ごせない]
手間をかけるわけにもいくまいし、まとめて焼き払う、か。
[なればどうするか、の思考は早い]
朱红的火焰猛烈燃烧。
[ばさり、と大きく翼を羽ばたかせ、火気を生じさせる。
次いで紡いだ言霊に応じ、生じた火気が太刀に宿った]
沿着我们的意,烧光作为我们的敌人的者们!
[揺らめく火気を纏う太刀、それを大上段に振りかぶり]
……做朱紅的火炎華,混亂!
[言霊と共に振り下ろした刃から、零れ落ちるのは朱の焔華。
舞う花弁は妖魔たちの上に降り注ぎ、その身を焼き尽くす。
焔が場に集った妖魔を駆逐したのを確かめると、これ以上呼び集める前に、と大きく羽ばたき距離を開けた]
……今のところは、さっきの連中の気配だけ……か。
[感じ取れるのは土地由来の気の他は、妖魔の気配。
天の気らしきものは感じ取れず。
場所を変えるか、と思った所に響くものがあった]
……山の方には、それらしき気は感じられないかな。
[気配を問う声に、まずそれを返し]
手がいるようなら、そちらに向かうか?
駆けつけるなら、一番速い自信はある。
どこかに誘導するなら、合わせる。
[その場で対するにしろ場所を変えるにしろ、対応しやすいのは空翔ける己である、との自覚はある。
故に口にするのはこんな問いかけ。*]
[ 妖魔に追われながら、足を早める。その間にも、八角鏡を通して返る声 ]
邪魔だ、退けーっ!
[ 山に近付くにつれ霧は薄れたが、今度は小怪の類が増えてわらわらと群がってくるのを、浄化の水気纏った双剣で薙ぎ払う ]
[多少の危惧は感じるものの、手掛かりを掴めたのは確かなこと。
天の気配を察知した方角へと歩み進めていくと、徐々に草の生える範囲が広がって]
…これ、ちょっとまずいかも。
[恐らく仙花だろう気配を掴めたのは同じ木行だからが大きい筈だ。
けれど、天から下りたばかりのそれより地上に元から存在する木気の方が強いのは当然のこと。
加えて自分が掴んだ気配は地のそれに混ざり込んだようにも感じられるものだった。
地上の花木が増えればそれだけ気配は溶け込んで分からなくなってしまう。
内に浮かんだ焦りは、気付かぬ内に歩みを早く駆けさせて。
それでもその場所に着くには、相応の時間を要した]
[目の前を遮るのは、大きな倒木。
時が経ち朽ちて倒れたものか、それとも雷にでも穿たれたか。
どちらにしても自然によって倒れたもので、それに違和を感じはしなかったのだが]
……兎?
[>>113もふもふと柔らかな草を食む、小さな獣。
倒木の影に隠れるには目立つ白は、野兎にしては珍しい毛色。
何より、主の結界内で目覚めている時点でただの兎であるはずがない。
手を伸ばしても逃げる気配も無いそれを抱き上げれば、自分が感じた気配はこれだと分かった]
……遅かったなぁ。
[兎から伝わるのは確かに天の気配、だが]
この子の中にはもう居てへん…他の子ぉに移ってしもてる。
[抱き上げている今も徐々に薄れていく気配の残滓は、程なく兎の中から消えてしまうだろう。
食んでいた付近の草に残る跡をみるに、鹿か何かに移ったのだろう。
少なくとも兎と比べて体躯の大きい獣なことは間違いなく、移動の速さも行ける範囲も一気に広がってしまったとは分かる。
せめてどちらに向かったか位は掴もうと、先と同じく気を集中させたのだが]
……あかん、ここやと飲まれてしまう。
[気配を追うのに夢中で、森に近づき過ぎていたらしい。
周囲の木々からの木気と潜む妖魔が放つ瘴気が邪魔して天の気配を隠してしまう。
探るにしても、一度戻って誰かに協力を頼もうと思った所で鏡から声が届いた]
レト様?!
[>>*0聞こえた声の鋭さは、何が起きたか案じさせる。
だが、それを問うのは自分の役目ではない。
>>*1主が名を呼ぶのに任せ、自分は自分の役目を果たそうと]
仙花の居場所はわかりませんが、気配の残滓は掴みました。
レト様が言うてた通り、地上の生き物の『中』に入っているようで。
恐らく今は、鹿か何か…脚の強い獣の『中』に居てはるかと。
[八面鏡を通じてレトに答えれば、皆へも情報を共有しようと*]
[八面鏡からは、知る声も知らぬ声も区別無く聞こえてくる。
何事が起きたかは分かるが、其処に駆けつける手段も持たぬ自分に今出来る事は]
とりあえず、一緒行こな。
[天の気配を残している間は、他の妖魔に襲われる可能性も考えられるから。
抱き上げたままの兎に声をかけると、そのまま来た道を引き返して拠点へと戻ることにした*]
ん、了解した。
[引っ張ってくから、という言葉>>*7に返す声音に迷いはない。
対するものの属がなんであっても、そこに迷いや躊躇いが生じる事がないのは主と同様。
内心思われている事を知ったら、「良く言われる」と笑って返すのは余談としておいて。
他にも届く情報>>*8は内に刻んでおく。
それはそれで、探しにくいか、などと思ったのは状況的にも積んでおいて]
……北側からこっちに……か。
とりあえず、水気を辿るか。
[鏡越しに届いた声に小さく呟き、翼で大気を打つ。
零れる朱の煌きが風に散る中、北方面へと空を駆ける。
進むにつれて感じるのは、強い水の気。
水怪の類がいるのは察しがついたが、朱翼の速度が落ちる事はなく]
……あれ、か?
[空の上から九頭の蛇身を認めたなら、大太刀握る手に力を入れ直した。*]
………
[ 八角鏡を通じて伝わる各々の声と状況を暫し黙って聞き取り、玄武神は、控えていた洞窟の泉の中に携えていた七星剣の切っ先を浸し印を切る ]
七星招来…
[ 人里近い地においては天に喚ぶわけにはいかない七つ星を泉の内に喚び出して、その泉の水が滴る剣をそのまま宙に振る。
剣先で描かれた八角の印…剣に纏われた水の軌跡は散りも弾けもせず、そのまま宙に固定され、輝く神印と成る ]
文曲降臨…!
[ 七星のうち木気に寄る文曲星、その星の力が八角鏡を通し、カスパルへと送られたのは本人にも感じ取れただろう ]
― 天上宮・門付近 ―
応龍は他の方々と異なり代を重ねることとなったが故、在り様も多少異なるところはありますが。神と呼ばれても、基なる所は皆々様と変わりません。
[信じられないというノトカーの言>>+50に、クスリと笑う]
それはほら、ローズマリー殿やローレル殿の今を見ても瞭然でしょう。
以前は私もあまり想像しておりませんでしたが。玄武殿は凛々しき面が目立つ方で、蒼龍殿は万人にお優しかったので、ねぇ?
[それが一人に向けられるとどれ程のものになるかは、時に見ているだけでも気恥ずかしさを感じてしまうほどで。
内緒話ではないが、僅かに声を潜めてクスクスと笑ってしまった]
そんなものですよ。
こうして縁ある方々と話せるのは何よりも楽しいですし。
えぇ。近き血の弟が居りまして。
[同道することとなったノトカー>>+50と並んで歩きながら、軽く最前の話に説明を添える]
まだ若年でしたが、蒼龍殿に演舞の御相手をしていただいたのです。
[今では差異も生じてしまっているため、もう眷族と呼ぶのが正しいかもしれないが。絆が消えてしまった訳ではなかった]
[>>*10聞こえた呟きは、若さの残る声。
面子の中で一番年若く見えたあの少年かな、と思い浮かべ]
元は小っさな兎の中に居てはったみたいなんですけど…
状況を見るに、移動するんに支障が出たんで楽に動ける子ぉに移ったんやないかな思います。
[倒木を越えるなり、森の中を通るなり。
兎には厳しくとも鹿なら普通に進めるだろうから、と口にした推測は。
裏を返せば、状況に応じて姿を変え続ける可能性も示唆するものとなるか*]
[ 妖魔に対峙しようとする者へは、助力となる力だけを送り、戻ってくる者達を待つ。
己が眷属と朱雀のいとし子、二人掛かりで倒せぬ妖魔とあれば、自ら動くしかないだろうとは思っていたが、そうはならぬだろうとの確信もあった* ]
― 天上宮・内庭東屋 ―
ですが、気が引けたりせぬようなんて余計な気を回し、当日は不在してしまいまして。
今思えば少々惜しいことをしたかも、と。
[今更悔いはしないが、誇らしげなノトカーを見て思うものもあるのだと、軽く肩を竦める。
やがて東屋に着くと、敷物や背当ての位置を多少整えて、一角に腰を下ろした**]
― 天上宮・内庭 ―
[朱雀も含めた人数分の茶器を用意し、内庭の東屋へとやってくる。
席を用意してくれていたラートリーらに礼を言い、机の上に茶器を広げた]
朱雀にも誘いをかけておいた。
その内来るかもしれないね。
[朱雀から返った反応>>+45を見る限りは、訪れるのも遠くないだろう。
茶器を温め、花茶を淹れ、それぞれが集まった後にそれらを振る舞う。
天上宮を漂う香りに負けぬ甘やかな香りが辺りを包んだ]
[内庭にも花は咲く。
東屋を囲む庭木に紛れ、慎ましやかに咲く花がいくつか。
緑に映える白、緑に負けぬ赤。
それらの横には凪ぎの如き様相の水鏡が据えられていた**]
カスパル殿!俺が、あいつを引きつけてる間に、上から叩いてくれ。
あんだけ頭があるんじゃ、狭い山道で、そうそうは避けられない筈だ。
― 拠点 ―
[兎を抱えたままでは走る訳にも行かず、出来る限りの早足で戻ってきた拠点はまだ閑散としたものだ。
八面鏡からの声で助勢に向かっている方もいれば、日がまだ出ているから探索を続けている方も居るだろう]
…此処やったら妖もそう寄ってこれへんやろし。
気ぃが抜けるまで、大人しぃしとってな。
[まだ白緑色の抜けない兎を草のある地に降ろすと、もふもふ食み始めた様子にふふ、と笑った後。
少しだけ息を吐き、表情を改めた]
金生水……水霊招来…護法結陣…!
[ 炎と水の攻撃が来る事は判っている。追いつかれれば加えて物理的な八つ頭との攻防も始まるだろうが、まずは遠隔からの攻勢に耐え切らねば意味がない。
幸いにも鉱脈を持つ山には金気も宿り、水の結界を強める助けとなった ]
さあ、来いよ、間抜けな蛇野郎!
[ 相手が人語を解するかは、分からぬままの挑発だったが、即座に炎と水が、同時に飛んできたところを見ると、どうやら通じているようだ ]
っく…
[ 水の盾にぶつかる力、そして何より濃い瘴気に顔が歪む、が ]
は!まだまだー!ぜんっぜん効いてねえぞ、間抜け!!
[ 更に挑発を重ねながら、かざした双剣に浄化の気を注ぎ込んでいく* ]
[兎から感じる気配を知った御陰で探る気を絞ることは出来た。
これならば、遠く離れた場所までも辿る事は出来ないかと試してみたのだが]
…やっぱりあかんか。
[広がる木気は、末端になるにつれ薄くなる。
相性の良い気が満ちているばかりの地ならばまだやれたかもしれないが、五行が揃っているこの一帯では難しい。
やはり無精は出来ないか、と思いながら鏡から伝わる動向に意識を向けた**]
― 森林地帯 ―
[ 拠点へと向かうクリフとウルズの頭上を、小さな羽虫の群れのようなものが飛んでいく。東南の方角へと向かうその群れは、無論生き物ではあり得ず、小さな魑魅の群れだった ]
[ 目をこらせば、その群れの行く先、遠い木々の間に、ちらりと白い影が過るのが見える* ]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新