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― 天上宮・門扉 ―
── 祝一路平安
[蒼龍>>+2の隣へ翼を閉じてフワリと舞い降り、捜索隊の出発を共に見送る。
道中恙無けれと祈りながら]
此度も頼もしそうな者達が揃って。
リエヴル殿も快く務め果たせましょうな。
[蒼龍朱雀が後を守る以上、帝の事や妃の事に不安材料などそう無かろうとは、当事者ならずとも思えること。
愛しすぎての心配は別問題として。
自分も早くもっと頼って貰えるようなりたいものだ、と心新たにしつつ微笑んだ**]
[緩やかな一礼>>18の中に確かな信を感じ、少し胸が熱くなる。
現在は己の揺れ幅を増やしたことで逆に封印の安定を増したという不思議な状態。先達の揺らぎなき在り方には多大に助けられているのだった]
良いですね。
我らが張り詰めていては、徒に不安を招くというもの。
雑事はまだ少々残っておりますが、今暫くの休憩くらい許されましょう。
彼方に雫姫達も居られるようですからお誘いして、外の風を感じられるような場所を選んで。如何でしょう?
[お誘い>>+8には笑みを深めて頷き返し、
眼下に見えていた姿に言及して提案を重ねてみた。
風の通る場所であれば、空を守る今一人も招きやすいかもしれない**]
― 門扉上 ―
あぁ、好いですね。
彼処であれば、より心も落ち着きましょう。
[内庭の方向へチラと視線を向け、其処に留められた力を感じ二重に首肯く]
甘味は…そうですね。
此度は未だ城下にも赴けておりませんがゆえ。
となると私よりも、ローズマリー殿の方が造詣深いのではなかろうかと。
[軽く肩を竦めながら、誘うのであれば意見を聞いてみたい、と続け。
視線を巡らせればノトカー>>+30も此方に気がついたようで、小さく黙礼を送った*]
― 天上宮・門付近 ―
私も、ご無沙汰しておりました。
[翼畳んでジークフリートと共に立ち、改めて礼を取る。
朱雀復活と重なる間で起きた継承の後、封印の安定に掛かった時間は短くもなく。天上宮においてさえ姿を滅多に見せぬ期間は長かった。
花茶を用意して貰うこともあり、段取りの主たるは蒼龍に任せ。ローズマリーの茶請けの提案>>+36には納得の顔で頷いた]
出立を拝見させていただいていたが、当代霊亀守護者殿も随分と立派にお育ちになられた。
少々遅くなりましたが、継承おめでとうございます。
ノトカー殿のご尽力あればこそ、ですね。
[若干の遠慮が窺えたノトカー>>+34の様子に、後でと思った祝いの言をその場で伝え。
立派に誓いを果たされたのだから何も遠慮されることはない、とジークフリート>>+38に重ねて微笑んだ]
― 天上宮・門付近 ―
フフ。
私もあの年に戻っていれば、同じような思いをしたのかもしれませんね。
[あの百年大祭の前年、蒼龍と弟が演舞に臨んだ時の事だ。無論、ノトカーの感慨は比べ物にならないほどなろうが。浮かぶ感情>>+44につい此方の頬も緩む]
ノトカー殿らしい謙虚さだ。
確かにそれもまた間違いなかりましょうが……と、失礼。
このまま立ち話もなんですね。
茶会の場でゆるりと話しましょう。
[蒼龍>>+39や玄武神妃>>+46が準備に動き出すのを見て、やや恥ずかしげに一度話を収めた。
何の事かと気にさせるようなら、弟が演舞に立った事実の話だけはして]
私は席の準備でもしておきましょう。
ノトカー殿は?
[戻れば仕事は無くもなく、休むと決めたなら言伝一つで済ませれば良い。
とはいえ準備も大したことをするわけではない。水鏡も覗きやすいよう、若干の位置調整をする程度か。
このまま向かうかどうかを尋ね、内庭の東屋へと向かった**]
― 天上宮・門付近 ―
応龍は他の方々と異なり代を重ねることとなったが故、在り様も多少異なるところはありますが。神と呼ばれても、基なる所は皆々様と変わりません。
[信じられないというノトカーの言>>+50に、クスリと笑う]
それはほら、ローズマリー殿やローレル殿の今を見ても瞭然でしょう。
以前は私もあまり想像しておりませんでしたが。玄武殿は凛々しき面が目立つ方で、蒼龍殿は万人にお優しかったので、ねぇ?
[それが一人に向けられるとどれ程のものになるかは、時に見ているだけでも気恥ずかしさを感じてしまうほどで。
内緒話ではないが、僅かに声を潜めてクスクスと笑ってしまった]
そんなものですよ。
こうして縁ある方々と話せるのは何よりも楽しいですし。
えぇ。近き血の弟が居りまして。
[同道することとなったノトカー>>+50と並んで歩きながら、軽く最前の話に説明を添える]
まだ若年でしたが、蒼龍殿に演舞の御相手をしていただいたのです。
[今では差異も生じてしまっているため、もう眷族と呼ぶのが正しいかもしれないが。絆が消えてしまった訳ではなかった]
― 天上宮・内庭東屋 ―
ですが、気が引けたりせぬようなんて余計な気を回し、当日は不在してしまいまして。
今思えば少々惜しいことをしたかも、と。
[今更悔いはしないが、誇らしげなノトカーを見て思うものもあるのだと、軽く肩を竦める。
やがて東屋に着くと、敷物や背当ての位置を多少整えて、一角に腰を下ろした**]
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