[ ぱちりと瞳を開き、ぶるりと体を震わせた、今は白い姿となった雄鹿は、蹄を鳴らして、倒木を乗り越え、木々の緑の中へと進む ][ 後に残された兎はというと、未だ天の気を身内に残しているためか、まだ白い姿のままで、もふもふと倒木の周囲の下草を無心に喰んでいた** ]