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美しく月の昇る晩、君は自らの本当の姿を知った。
智恵を絞り、活路を開く勇気。
人狼を見抜き、妖異を滅ぼす力。
死者の声を現世に届ける異能。
頼りなく怯える人々を守る技。
互いの正体を知覚し合う絆。
自らの胸を裂いても仕うるべき主。
赤く染まる牙――長い咆哮。
さぁ、どうする?
まずは何から始めよう?
どうやらこの中には、村人が9名、人狼が1名いるようだ。
語り手 が「時間を進める」を選択しました
― 『世界軸』中層・広間 ―
[ドレスコードNGをなくしてから中に入ると、見た目少年だが、どこか違うと思える存在>>0:55が待っていた。近くには似たようなタイミングできていた人もいれば軽く手を挙げるなりして挨拶をするが、まずは説明>0:56 >>0:57 >>0:58を聞いて]
おし、だいたいわからん。健やかな生活をすごすために、悪いやつはガツンといっぱつくれてやれってことだな。
[説明せずともいいかな。>>0:56と言われた細かい勉強をしてなかった。
害虫駆除と一緒だな。などとぼやく]
[でもしばらく休憩のようだ。
そしてなによりも、必要なもの>>0:59はそろっているという言葉に心躍る。
つまり、それは―――]
調理場と畑があるんだな!
[やる気が46%ぐらいあがったかもしれない]
/*
そろそろおちついて話を聞くロルをあれしないと……
話変わるけどトーマスさんがたいへん面白いですでもどんな服着てるんだろう(そこか)
――そのようだね。
[石の共鳴をはっきりと受け取ったのは、この時が初めてか。
知らず浮かんだ笑みは、誰に見られることもなかっただろう]
長旅だったのかい? お疲れ様。
アタシはそうでもないけれど、『旅』というものは初めてでね。
[雑談のようにのんびりとした思考を送る。
胸の奥にぼんやりと浮かんだ懐かしさの正体を知るのは、もう少し先になるだろう*]
―『世界軸』中層・広間 ―
[神子の言葉>>0:56>>0:57が聞こえれば、娘は再び目を開けた]
身勝手……ねぇ。
[娘がそれを詰りたい相手は別に居たけれど、この場でそれを口にすることはない]
いいさ。アタシもアタシの勝手で、この立場を利用させてもらうんだから。
[世界や神子が『柱』を必要とするように、鬼族にとってもまた、『柱』となることが悲願であったのだ。
自嘲する響きに似た物を返して]
[今後の話>>1:58の後、今は休息をと告げられる>>1:59。
その言葉と年相応の笑みに、少しだけ肩の力を抜いた*]
[説明を終えて、広間に誰かいるならば]
トーマス・ムーロだ!もとは食堂の店長をしていた。料理と農耕が得意だ。よろしくな!
[おぼろげな知識通りならば、それ相応に長い付き合いとなるかもしれないと自己紹介などを軽くしただろう。
話などが終われば個室へと荷物を置きに向かった]
― 『世界軸』中層・広間 ―
……必要なものは全て、と言っただろう?
[やれ工房設備>>0:137だの調理場と畑>>3だの、と意気を上げる面々に向けるのは楽し気な笑み]
足りないものがあれば、遠慮なく。
……さすがに、レアメタルやら特殊作物の種やらを山ほど、とはいかないが。
不都合のない程度には、容易できるはずだからね。
[どうやって都合するのか、には触れる事なく。
神子は笑ってそう言い切った。*]
ガッハッハ!全部やってもらっちゃ面白くないだろう。それだけ用意してくれれば十分ってもんよ
[46%増しのやる気が元気にさせたようだ。それと年相応の笑み>>0:59を浮かべたのにほっとしたのもあるためか、少々気安く神子>>6にいう
役目のためだけに無機質に生きなきゃならないのか。などというひどいイメージだったのだ]
[どうもこちらにきてから、ポケットにいれていた金剛石が熱をもった気がする。そしてなんとなくという感覚に従って使ってみる]
よう、シルキー、奇遇だな。
[奇遇で済ませていいかはわからないもう片割れへ]
飯は作るから食いたかったらいうんだぞ
[世界軸まできて日常的なことをいうのであった]
─ 『世界軸』中層・広間 ─
[話を聞き終え、改めて他の者達を見遣れば、種族様々と言った様相を呈していた]
僕はメレディス・ガダーニエ。
普段は旅をしているんだけど…しばらくは無理っぽいね。
得意なのは占いとトランプ。
占いがしたければ声かけてね。
[いつしか始まった自己紹介>>5に倣うように、メレディスもまた長い付き合いになるだろう者達に自己紹介する]
トーマスは料理が得意なんだ。
今度食べさせてもらっても良いかな?
[神殿でも食事は出るだろうが、トーマスの料理の方に興味を示す。
各地には地元に根付く料理もある。
それを期待してのこと]
[そうして話をする中で、メレディスは胸元の絆石が反応を示す人物へと近付いて行く]
─── 君が、僕のパートナーだね。
よろしく。
[握手を求め差し出す手。
初めまして、と言わんばかりのそれに、相手はどんな反応を示したか**]
― 『世界軸』中層・広間 ―
[神子の話が終わった所で、改めて広間を見回す]
……いろんなひとがいるなぁ。
[ぽつ、と零れ落ちたのは素の呟き。
種族的にも年齢的にも、多様な面々が揃っているらしい、と。
そんな事を考えていたら、名を名乗る声>>5が聞こえてきて。
空色の瞳が数度、瞬いた]
そっか、自己紹介くらいはしておくべきか。
ボクは、クラリッサ・パルティトウール。
辺境公国……コンセルトから来た技術屋だよ。
[公国の名は、ここにいる面々にはどう響くやら。
そんな事を考えながら、簡単な名乗りを上げる。
そこに、向けた疑問への答え>>6が返るとひとつ瞬いて]
や、レアメタル山ほど……は、ほしいけど、いらない、いらない。
オーバーホールできて、弾丸の鋳造ができる環境があれば文句ないよ!
いや、研究できれば嬉しいけど。
[一年前に火山地帯で採取してきた鉱物の組成解析もできぬままでいたから。
試練が先とはいえ、その辺りがあるのはやっぱり色々と大きかった。*]
― 『世界軸』中層・広間 ―
なんだい、技術屋ばっかりなのかい、ここに居るのは。
[神子に対する反応に、娘は少なからず驚いた。
鬼族の特性と閉ざされた環境による誤解か、『柱』の務めとは戦闘一辺倒のように考えていたのだ。
自己紹介の流れとなれば、あー、と髪を掻き上げて]
キアラ・モニワ。
故郷では戦いの修行に明け暮れてたんで……それ以外は何もないな。
とりあえず、飯と酒がたらふくもらえりゃそれでいい。
[自分から何かを生み出す発想はないらしい。
引き留められなければ、一度自室の確認へ行く心算**]
― 『世界軸』中層・広間 ―
なるほど……確かに、何から何まで、というのは味気ないものか。
[豪快な笑い声に目を細める様子は、口調の気安さを気に留めた風もない。
そんな自然体が彼の素ではあるのだが。
研究できれば>>13、と言う言葉にも緩やかに笑んで]
さて、それでは、ぼくは幾つか務めを果たさねばならぬから……一度、失礼するよ。
何かあったらこの子たちに言ってくれれば、ぼくまで伝わるからね。
[言葉に応じて二頭の仔竜がきゅう、きゃうと鳴く。
その声を聞きつつ、神子はふわりと優雅な仕種で一礼して──その場から、消え失せた。**]
― 『世界軸』中層・広間 ―
おう、今度訪ねてこいメレディス。どうも世界軸は太っ腹なようだから遠慮なくごちそうできるからな。
ワシは占いについては…何を占ってもらえばいいかわからないから、いまいちピンとこん。どうにも縛られてしまう気がしてな…だが何か会った時は頼むな。
[少々占いに対しての偏見かもしれないが、と申し訳なさそうに頭を掻きつつも歓迎するようにメレディス>>9に応えた]
[技術屋ばかり>>14という若者にそういえばそうだな。と思う。確かにクラリッサと名乗った若者もそうであるなと思いながら]
酒宴というわけにはいかんだろうが、腹が減ったら訪ねてこいよ。
[なんにしても空腹はいかんのである。キアラ>>14にはそう声をかけ、引き留めることはしなかった]
[あそこは菓子がよかった国だった気がする。違ったかもしれないがそんなイメージ>>12を抱きはした。こちらもまた根っからの技術屋なようだ。などと、他にも、メレディスが向かった先にいたのは人?とか、クラリッサの近くにいたかもしれない人?とか、なんかほんわかした見た目の人とかとも自己紹介などしただろうか。]
まだ何もしてない状態で用意してくれて感謝する。
[ドレスコード?に引っかかったり気安かったりといろいろあったが、ようやく大人らしくまともに礼をいって神子>>15を見送った]
― 『世界軸』個室 ―
これはいい土だ!調理場も広いな!
[こちらの好みに合わせたものをどうやって用意したのか。どう調べたのか。脳裏によぎった考えは顔には出さない。
個室なのに少々やかましいレベルで部屋に喜びながら、荷物を置き、持ってきた種を植えて、術で成長を促進したり等をした。
そんな植物園と小さな食堂を合体させてしまったような部屋では、元店長、燻製肉を野菜と炒め、麺へと濃厚な卵黄を絡め香辛料を振って…しばらくしたらいい匂いが個室から漂っていった**]
─ 氷人族の郷 ─
よし、行くか。
…ん?
[聞こえた声に時を教えられ、父に出立の報告も済ませ。
声の聞こえる以前から準備してあった荷物を持って、郷を出ようとした自分を呼び止める声に振り向いた]
…皆。
─ 氷人族の郷 ─
[そこには両親と、同年の彼ら、彼女ら。
その中に一人の少女の姿を見止めれば、微か瞳を反らした事に気付く者はきっと居なかった。
気を付けてやら行っておいでやら皆が口々に言う見送りの言葉に、視界歪ませる涙瞼伏せることで堪え]
…氷女のユーリエ、氷人族の名を汚さぬ様に務めて参ります。
皆も、どうぞ健勝で。
[絆石に纏わる話は長老から幾度となく聞かされてきた。
手にした当初、暫く絆石を疎んだのはそれも理由だ。
氷人族は長命では無い、『柱』になればもう二度と彼らと会えなくなるかもしれない。
だから。
言葉を重ねれば重ねるだけ辛くなると、短く出立の挨拶を済ませて荷馬の背に跨った]
[郷を出発して、まずは麓にあるもう一つの氷人族の郷で馬を乗り換え、荷馬を返す。
目指す地に辿り着くまで、それを何度繰り返したか。
行く道に困難は無かったが、郷から出た事の無い自分にとっては何時かの青年に聞いた話をなぞっていくようだった。
>>0:86彼の旅の出発地点が近くだと聞いていたのも、思い返す理由の一つだっただろう]
…ホント、世界って広いんだなぁ。
[進めば進む程変わっていく景色を見ながら、彼が零した言葉を繰り返したのはもうそろそろ目的の地に差し掛かる所。
かつての憧れを、まさか自分が目にする事になるなんてあの時は思ってもみなかったが─
もしかしたら、彼に会う事もあるかもしれないと思うと同時、胸に過った痛みに首を傾げた。
押し込んだ記憶の中、>>0:88夢を叶えた頃に来ると言った彼の言葉に応えられない苦しさがその理由とは知らず]
……今会っても、俺のことわかんないだろうなぁ。
[随分と見目が変わってしまったし、そもそも性別が違っている。
彼が今の自分を見ても、ユウだと解ってはくれないだろうなと思い苦く笑うと、>>0:55仔竜達の出迎えはほぼ同時。
示される道を進んでいった先、広間で待っていたのは神子たる少年。
氷人族の郷は世界軸から遠い為、彼の元に自分が辿りついたのは他者よりも遅れてだったろう。
出迎えを受け、>>0:56>>0:57次いで紡がれた願いに切なる想いが込められていると伝わったから]
…私は、絆石を手にして暫く経っておりますから。
その覚悟も、積んでこられたと思います。
[否を返す考えなど浮かぶ訳もなく、>>0:58試練と任をというその言葉にも首を垂れるのみで応えた]
[それまでの神子の言葉は、やはり荘厳であったけれど。
>>0:59ともかく今は休息をと勧める笑顔は、郷の友人達と同じに見えて微か目を瞠ったものの声には出さず]
有難うございます。
お言葉に甘えて休ませて頂きますね。
[笑顔でその厚意を受け取った後、集められた彼ら、彼女らに向き直り]
私は氷人族の長の娘、ユーリエと申します。
[よろしくお願いします、と言いかけたその言葉は右手首のブレスレットに封じた絆石の反応と、>>10その人を視線に捉えたとの両方に途切れた後]
すごいすごい、こんなにはっきり聞けるなんてねえ。
[石の持ち主どうしで共鳴できる、ということは知っていたが。
ふ、と二つの石が輝くペンダントに手を触れながら]
……なかなかの長旅だったねえ。
まあ旅はこれが初めてじゃあないからなんだか懐かしくもあったけど。
何日かぶりに船から降りて地面を踏む感じとか。
[他愛もない言葉を編みながらもうひとつ浮かぶ、懐かしさ。
それがはっきりと形を為さないうちに、『柱』が集う場に姿を見せることとなる*]
―― 『世界軸』中層・広間 ――
案内ありがとうねえ。
[そう、二匹の仔竜に告げた後。
視線を向けたのは広場の奥に立つ少年の姿をした人物。>>0:55]
思っていたより若いのねえ。
[だからといって侮る様子は見せず。
穏やかな口調で話を始めれば、居住まいを正してそれを聞く。>>0:56>>0:57]
確かに身勝手に映るとしても……、
私、この『世界』が好きよ。いいところも悪いところも含めて。
だから、やります。務めを果たします。
[告げる言葉に迷いはない。
やるべきことが試練と討伐だとしても、>>0:58
仲間の傷を癒したり、体内の気の流れとでもいうべきものを活性化させ活力を与えたりと、
やれることは多いように思われた。
やがて、どうやらすぐにでも任につく必要はないらしいとわかれば、>>0:59
ようやく肩の力を抜いていた]
……望遠鏡もあるのかしらねえ。
[元食堂の店長>>5だったり技術屋>>12だったりする面々が必要としているものに比べれば、
その重要性は薄い。故郷でだって忙しい時は星など見る間もなく眠ってしまっていたし。
いや、自分が必要と思えばあるはずだ。
そして望遠鏡が必要である行為――星を見ることすなわち趣味は息抜きに必要だ。だからあるだろう。
そう結論付けたところで自己紹介の流れに混じる]
私はミリアム・イーストワード。治癒魔法士ですよ。
怪我しちゃった時やなんとなく調子の悪い時には呼んでねえ。
[よろしく、と告げて頭を下げる]
[種族も様々なれば立場も様々な、自分達八名。
その中の一人の姿を見た時、はっきりとした形で懐かしさが去来した。>>14
また、逢えるとは思っていなかった相手だからなおのこと。
積もる話はどうしようか。部屋を見て荷物を置いた前か後か。
逡巡したのは束の間]
久しぶりねえ。キアラ。
……あれから強くなった?
[広間を離れようとする姿を荷物を手に追いながら、
ほんわか笑って声をかけることにした**]
― 『世界軸』中層・広間 ―
ああ、いずれな。
[道中、幾度か口にした異国の料理の味を思い出しつつ、トーマス>>17にひらりと手を振った。
他にも自己紹介する者があればそれを聞き留めるだろう。
そうして一度その場を辞そうとするのだが]
――――あ、
[名乗り>>30を聞き、声を掛けられて>>31、その懐かしい響きに瞬いた]
ミリアム、アンタも来てたんだ。
[ほんわかとした笑顔に、つられるように硬かった表情を和らげる。
左手は無意識に右手の手首辺りを撫でた]
そうだね、自分なりに出来ることをやってきたつもりだよ。
[実に3年ぶりの再会。
話し出せば長くなりそうな気配を感じ、手にした荷物を見て苦笑する]
一度荷物を置いてから、何処かで話そうか。
[ミリアムさえ良ければ、彼女の部屋を訪ねようかと思案しつつ、何気なく彼女の首元を見て]
――アンタ、その石……!
[自分が持つものと同じ漆黒が、彼女の天命石と並ぶように揺れていた。
こちらの左耳にはあの時と変わらず黒曜石があり、その意味は言わずとも伝わるか。
まるで肯定するかのように、キン、と左耳で済んだ音が鳴る]
これは、話すことが増えてしまったね……。
[娘はあの時の恩を忘れていないし、彼女の腕の確かさも知っていた。
これからの戦いと試練とやらが、どのようなものになるかはわからないが、彼女がパートナーならば心強いと感じていた**]
― 『世界軸』中層・儀式の間 ―
[新たなる『柱』となるべき者たちの到着からしばしの間を置いて。
集いし者たちの疲れが癒えた頃、神子は風に乗せ、儀式の間へと集うようにと報せを出した]
さて、そろそろ疲れも癒えた頃かと思う。
……時の猶予は限られているからね。
最初の討伐へと赴いてもらいたい。
[集った面々に向けて静かに告げる様子は、静かなもの。
両脇に控える仔竜たちも、どこか神妙な様子だった]
これより、転移門を開いて『世界軸』の上層へと道を繋ぐ。
転移したなら、絆石の導く道を辿り、その先にいるものを討伐してほしい。
……討伐すべきは、『虚無の八竜』たち。
過剰な力によりて生みだされし、均衡を大きく乱すもの。
『柱』の交代するこの時期には、特に力をつける事が多いからね……どうか、気をつけて。
[真摯な口調でそう告げた後、神子は手にした杖を頭上に差し上げる。
澄んだ緑と紫の光が散り、それに呼応するように翼を広げた仔竜の周囲を薄紫と薄碧の光が取り巻いた。
四色の光はきらきらと煌く粒子となり、それらは絡み合って、儀式の間の中央に光の門を織りなす]
生み出された光の門に触れたなら、そこは『世界軸』上層。
中央に小さな噴水を有する広間からは、階段が四つ、上へと伸びている。
それぞれが異なる属を帯びた階段、その途中には休息できそうな小さな空間も開けている。
そして、階段を登り切った先に待つのは──。
☆1dイベント:『虚無の八竜』討伐・そのいち
NPCボス戦です。
それぞれの絆石と同じ属性を持つ八竜を討伐してください。
バトルフィールドとなる広間の設定は特にないので、自由に演出してください。
光組ボス:『皎然(こうぜん)』。真白の羽毛と皮膜翼を持った光の竜。西洋竜体型。
闇組ボス:『深淵(しんえん)』。漆黒の鱗と、鳥形翼を持った闇の竜。西洋竜体型。
影組ボス:『雲翳(うんえい)』。深紫の鱗の影の龍。東洋龍体型で、翼は持たず、周囲に雲のような気を纏っている。
天組ボス:『虚空(こくう)』。白磁の鱗と鳥形翼を持った天の龍。東洋龍体型。
※各ボスの攻撃方法は、ブレスや噛みつき、引っ掻き、尻尾攻撃など。東洋龍体型の場合、ここに巻きつきが加わります。
※魔法は使ってきませんが、ノリと勢いで特殊能力をつけて強化するのは自由です。
☆ランダムトラブル
利用自由のランダムイベント。[[1d5 ]](空白抜き)で判定。
※時間がない場合は、無理にやらなくてもOKです。
1.突然、足に何か絡みついてきた。『虚無』の欠片が蔦状になって蠢いているらしい
2.壁から突然手が伸びてきた![[1d6 ]]の結果が奇数なら撫でられ、偶数なら引っかかれる。(どこをやられるかの選択は自由)
3.階段の上から、何かが連続して落ちてきた……[[1d6 ]]の結果が偶数なら食べられる木の実、奇数なら毬栗が落ちてくる
4.壁から何か生えている。[[1d6 ]]の結果が奇数なら薬草、偶数なら毒草をみつけた(どちらも、効果は自由に決めてOK)
5.突然、周囲に霧がかかり、視界が遮られる。霧の中には、『虚無』から生じた妖魔の気配も(妖魔の容姿や能力は自由に演出してOKです)
…………。
[新たなる『柱』たちを送り出した後、神子は小さく息を吐く。
二頭の仔竜がそれぞれ鳴いて、神子を見上げた]
ああ……うん。
わかっている。
ぼくは、ぼくのなすべきを果たしつつ、彼らの帰還を信じる……それが、何より大切な務めだからね。
[託し、送り出す事しかできぬ我が身を憂えるのは幾度目か。
中枢でありながら──否、中枢であり、強大な力を有するが故に、思うままに動けぬ神子はほんの少しだけ、眉を下げた。**]
/*
うむ、やっぱりこっちまで回る時間はなかったな……。
いやしかしまあ、ぼくがいうな、って話だが、隠す気ないね、一部……w
いや、おかげでやり易いけど!
しかし、読めぬところは本気で読めぬ。
楽しみが多いと言えばそうなんだけどね……w
俺は、お前にまた会えて嬉しい。
[ 悪い気はしない、と笑みの気配と共に届いた声に、オズワルドは、はっきりとそう返す ]
もっと話がしたかったしな。だから、半分はお前を捜す為に里を出たんだ。
[ 願いを隠さぬ言葉は、龍としての在り様にも理由がある。龍族は大方の生き物よりも寿命が長い、つまりは、大方の生き物は自分よりも先に死ぬ。だから、出会う事はその先の別れを覚悟することでもあった ]
― 到着前/街道 ―
[ 『世界軸』に行くのは始めて>>0:129というクラリッサの言葉に、男は、楽しげに、くくっと笑った ]
そもそも、俺達が呼ばれた場所は、普通は行けるような場所じゃないからな、そりゃ珍しいものが見られるんじゃないか?
[ 物見遊山とは違うのだ、とは、とっくに承知していながら、そんな気軽な調子で言葉を返す。
叶わぬかもしれなかった願いがひとつ、叶った事が、男の中に、この先へと繋がる自信を産んでいた* ]
─ 『世界軸』中層・広間 ─
[各所から返る自己紹介を一つ一つ耳にし、名前と顔を一致させていく]
ありがとう、楽しみにしてるよ。
占いは占うことも、結果も強制するものじゃないよ。
占いとはあくまで道標、その先をどうするかは本人次第さ。
迷ったり、悩んだりした時に力になるものだよ。
トーマスが、何を占ってもらえば良いか分からないと思うなら、今は占いと言う標が必要じゃないってことだね。
君の中にしっかりとした道がある証拠さ。
[トーマスの占いに対する認識には、占いの在り方や彼の現状推考も含めて語り、片目を瞑った]
[対となる者が口にした、氷人族の長の娘と言う言葉>>26。
それに対しても聞き覚えがない様子でメレディスはユーリエを見遣る]
……どうかしたかい?
[呆然とした様子>>27を見れば、首を傾げて問いかけた。
呟かれた声に覚えは無い。
けれど少しだけ、懐かしいものも感じていた*]
─── どこかで、会ったこと、ある?
[自問となるはずだった問いは、繋がる意識へ零れ落ちる]
― 『世界軸』 ―
これを見て、建て方を気にするのはお前等の一族くらいだと思うぞ。
[ 世界の柱を前にして、クラリッサの零した言葉には>>0:134軽く突っ込みを入れつつも、その言葉を不遜とも、異端とも思わぬ様子なのは、以前に義体を褒めたと同じで、男の表情は愉しげだ ]
― 『世界軸』中層・広間 ―
身勝手も何も、自分の産まれた世界を護るのに必要とされて、否やを言う理由が無いだろう?
[ やがて現れた仔竜の案内で辿り着いた広間での、風纏う神子たる青年の言葉にも>>0:57何を言ってるんだ、と言わんばかりの調子でそう返す。
地脈の守護者、その要となれ、と育てられた皇龍にすれば「護る範囲が増えただけ」程の感覚なのだ ]
[ 隣で別の理屈ではあろうが同じように「やらない理由がない」と、断言したクラリッサに>>0:136目を細め、次いで『虚無の八竜』の撃退の任を告げられれば ]
まずは腕試しってとこだな。
[ 任せておけとばかりに、とん、手にした長槍で己の肩を叩いて口角を上げた ]
俺は、オズワルド。今はこの
[ 自己紹介の流れになれば、極めて簡素な名乗りをあげる。
龍族が如何なる種であるか、が、どの程度世に知られているかは知らないが、詳しく説明していたらキリがないし、理解が追いつきもしないだろうと考えていた。
ちなみに、他者に対するのと、クラリッサに向ける表情とに、明確な差がある事には、この時点で、本人まったく気付いていない** ]
/*
前回ペア村では、わりと全体に分け隔てなく懐く子だったので、今回は相方至上な奴でいってみようという試み。
みんな魅力的なので、絡むと絆されちゃうでしょうけどねww
― 『世界軸』中層・広間 ―
あ、おっちゃんだ!
おっちゃんも柱になるんだねー!
[見覚えのある姿>>5に、「わきゃー」と、テンションが上がる。]
あ!あ!
あたしは翼人族のシルキー・アドルナート、ここにくる前は鍛冶師やってました!
剣とか、そういうの治せるので何かあったらよろしくですよー!
[と、挨拶をした。]
─ 『世界軸』個室 ─
[広間でのやり取りを終えると、荷を置きに宛がわれた個室へと向かう。
何を求めるでもないメレディスの部屋は実にシンプルだ。
否、求めるものはある。
ただ、この部屋に用意することが出来ないだけ]
うーん、長期滞在するには流石に殺風景かな…。
[普段旅をするメレディスは訪れた先で様々な部屋に泊まっている。
故に部屋を飾ることの大事さは理解しているものの、自分で飾る、となると経験がなく、首を傾げてしまった]
…追々でいっか。
[急ぐことでもないだろうと、荷を適当な場所へと置いて、しばらくはこのまま寛ぐことにした]
[椅子に腰掛け、テーブルに広げるのはタロット2セットとトランプ1セット。
普段使うものとは異なる、特殊仕様のもの]
……上手く動けるのかな。
身体が覚えてるなら、もしかするけど。
[ここ1年の記憶では荒事に巻き込まれたことはない。
覚えの無い怖いお兄さんに追われたことはあっても、捲いて事無きを得たりしていた。
故に討伐の任には不安が残る]
ま、なるようにしかならないか。
[苦笑して、それぞれのカードの状態と枚数を確かめた*]
─ 休息の間 ─
[神子から召集がかかるまでの間は、それこそ自由に過ごしていた]
ねぇ、ちょっと良いかな。
1年前以前に僕と会ったことってある?
[ここで出会ったのを幸いと、皆にそんな風に問い回ったりもした。
問いを不思議に思われたなら、1年前以前の記憶が無いことも明かす。
しかし得られる答えは芳しくないものばかりだったことだろう。
返答を得られたなら、「分かった、ありがとう」と確認に対しての感謝を紡ぐことになる]
ところで君の故郷ってどんなところ?
[ついでに興味津々に故郷の話を聞いてみたりもした*]
─ 休息の間 ─
凄いね、農園あるんだ。
海鮮ものとかもあるの?
[腹が空けばトーマスの部屋を訪れ、野菜の説明を受けたりしながらお任せで料理を頼む。
元店長と言うだけあって、その腕は確かだった]
トーマスの店、人気だったろうね。
[その店に行ってみたかった、と小さく零す*]
/*
ついつい全員と会話する切欠作っちゃう。
この後話す機会はほぼなくなるからなー。
ラストバトルなら光か闇のどっちかのペアと話す機会が出来るんだけども。
/*
うーーーーんはらいた とりあえず今回のコンセプト曲をはって落ち着こう……
【OSTER project】ラブラドライト feat.常盤ゆう【Music Video】
まあそのまんまですね よくあることだ
/*
ペア相手だけでOKなのは理解してるんだけどね。
こう、突っつきたい人とかもいr
残念ながらラストバトルでは一緒になれないところですが!
……?
[ブレスレットに埋め込んだ金剛石が熱を帯び、聞こえた声に目を瞬かせる]
うん、絆石が一緒なの知らなかった。
[正直にその事を伝えながら続いた言葉に]
ほんと!?やったーー!!
[きゃふー、と喜びの声を上げた。
食いしん坊、万歳。]
― 『世界軸』個室 ―
[その後、個室へと移動すれば、さまざまな鍛冶に必要な物品が揃えられており。]
……ここは楽園ですね、わかります!
[うん、色々となんか違う。
軽く短剣を作ったり、トーマスの部屋にご飯を食べに行ったりと。
少女は赴くまま休憩を満喫する*]
― 少し前・『世界軸』中層・広間 ―
おう、そうだともよ娘っ子よ。今後ともよろしく頼むぞ。
[相方として、というのを伝えるのはすっかり抜けていた...は、まあわざとではないが違う手段で知らせてみることにはした後]
あ、そうそう、さっそく頼みたいことがあるんだがな。ワシがもってる絆石はむき出しの状態でな。さすがにそれはどうかと思うから身につけれるように加工してくれんか?どういうものにするかは任せるぞ。
[とシルキー>>44に頼んだ。サイズとか聞かれれば金剛石を出してみせるのであった。]
― 休息の間 ―
[ミリアムとの話を終えた後、召集までの間に他の『柱』候補と話すこともあっただろう]
ううん……ないねぇ。
島に来る変わり者のことは大体覚えているんだけど。
[メレディス>>47の問いにはそう答える。
話す内にそう問われた事情も知ることになるか]
アタシの故郷?
国というか、少し大きめの島のような所さ。
岩ばかりだから作物の実りは少ないが、代わりに魚はよく捕れたよ。
[故郷について問われればそのように。
一族の歴史に関しては、殊更口に出すつもりはなかった*]
[氷人族>>26やほんわかした治癒魔法士>>30
無愛想な槍をもった龍族>>43ともよろしくな。と邪魔にならぬ程度に挨拶を交わし]
ほう、確かに今何をするか迷ってもないな。むしろ提示されたら困惑してしまいそうだ、今はそのときじゃないってわけだな。
[そういうものなのか。と様になるウインクをする旅の占い師>>39の言葉に大仰にうなずいた]
[氷人族>>26やほんわかした治癒魔法士>>30
無愛想な槍をもった龍族>>43ともよろしくな。と邪魔にならぬ程度に挨拶を交わし]
ほう、確かに今何をするか迷ってもないな。むしろ提示されたら困惑してしまいそうだ、今はそのときじゃないってわけだな。
[そういうものなのか。と様になるウインクをする旅の占い師>>39の言葉に大仰にうなずいた]
― 休息の間 ―
[その後の休息中、さっそく訪ねてきたメレディス>>47に聞かれ、はて?と内心首をかしげつつ]
わからん。客としてきてくれたことはあったのかもしれんが、ワシの食堂は職人街や農村の近くだったからな。旅人がすぐに足を向けやすい場所ではなかったしな。
どうしてそんなことを聞くか聞いてもいいか?
[興味本位であったが、教えてもらった。記憶を探っているらしい。どうも見た目色男なこの占い師は、女性関係以外でも難儀があるようだ。故郷についても、辺境、近くに山と密林があり、そこの恵みをうけて生活している村というのを教えはしたが芳しくない様子]
力になれずに悪いな。だが記憶は戻れなくても味覚が覚えていることはあるかもしれん。そっちでは力になれるかもしれんぞ。
[畑仕事と料理で鍛えた筋肉が唸る]
[というわけで料理だ!>>48]
海鮮もあるぞ。なんともここは気前がいい。商売ではなく趣味で料理ができるというのも悪くはないな。
っと、農園には足を踏み入れないようにな。
[メレディスに注意して指さして見せる。そこには入った当初にはなかったが、大きくなっているカカシのような植物いて。動いている]
こいつは野菜の手入れを手伝ってはくれるが、認めたやつ以外がテリトリー内に入ると攻撃してくるからな。
[場所によっては魔物だったり妖精扱いされるが、手入れはがんばってくれるやつ。そんなんも育ててたとかはさておく]
ひとまず今日は北東部の高山地域でとれた野菜と調味料をつかった料理だ。穴あきほうれん草はそこではポピュラーな野菜だが、高山岩茸のほうは、これが岩に偽装する茸で見つからないんだ。だがこれが香辛料としてつかうとピリッと辛さとうまみが広がってな。食いしん坊な娘っ子にも評判は悪くない料理だったからな。おかげでそれなりに繁盛していたよ。
[などと説明しながら、ベーコンとほうれん草の入ったカルボナーラ。そこに高山岩茸の粉をお好みでかけて食べてもらった。]
[本日作った料理は確実に翼人族の食いしん坊>>49がくるのはわかっていたためであった。
全員ではないがだいたいにおいてその地域で育つものを食べるのが好きなものが多いし、仕込みがさほどかからないものしかまだ作れない。
案の定やってきたシルキー>>49にも料理を振るまったり、ほかにも訪ねてきた人には料理を出したり、少々手間がかかるものにまで手を出したりと、休息なのだか仕事してるのかわからない時間を過ごしていた*]
ガッハッハ!どうやら材料も機材もあるようだから、すぐに凝った料理まではできんが食で困らせはせんから安心しろ
[素直な反応のシルキー。喜びの声が聞けるのはうれしいものだ。空腹という敵は許さない元店長は今日も戦うのであった]
― 休息の間 ―
[休息中に、トーマスの部屋>>55を訊ねることもあっただろうか]
こ、これがアンタの作った料理なのか!?
[彼が何かを振る舞ってくれたなら、目を円くして驚きの声を上げる。
外見は鬼族に勝るとも劣らない屈強な男なのに、彼の作る料理は繊細で手の込んだものだ]
あ……大声出してすまないね。
うちの島では、あまり洒落た料理というものはなかったものでね。
[鬼族には食べ物など腹が満たされればいいという感性の者も多く、素材に火を通して塩を振っただけという豪快料理もザラにあった。
トーマスが用意したものが何であれ、物珍しいものを見るかのように、瞳を輝かせていただろう*]
― 『世界軸』中層・広間 ―
[広間に集まり、神子の言葉を聞いて。
>>5口火を切った男性から始まった自己紹介に乗っかる態で自分も皆に挨拶をする。
料理人や>>12技術屋など、聞こえてくる挨拶は種族も立場も皆異なるもの。
自分が持っているのは氷らせたり雪を降らせたり位の能力だけだから、あえて言うべきも無く。
何か無いかと重ねて問われれば、>>14キアラと同じ様な返答になるか。
とはいえ、一人の青年を見止めた瞬間、会話どころでは無くなっただろう]
…ぁ…
[自分を見る目が、明らかに見知らぬ者を映すそれで。
やっぱり解ってもらえなかった、という落胆が胸を占めたのは、それ程長くは無かった。
それは、青年の様子があまりに普通だったから]
[氷人族の長の子が一人しか居ないことを知っている彼なら、疑問を抱くはずだ。
少なくとも、息子しかいなかったはずだと真っ先に確認が飛んでこなければおかしい。
俺が知っているあの人なら、きっとそうするはずなのに]
(人違い…?いや、でも、どう見ても)
[他の人達に向ける言葉や表情は記憶にあるのと同じもの。
見目も同じ、名前も同じ、立ち居振る舞いも同じで別人な訳が無いだろう。
けれど、自分のみならず氷人族のことも記憶に無い様子がなぜかも解らなくて。
困惑に黙したまま、>>40首をかしげる青年の顔を暫し見つめた**]
[右手に封じた乳白色の石から仄かな温みが広がると同時、意識に直接届いた声。
それは目の前の青年のものだと解るけれど、理解できない言葉だった。
確かに彼は、郷に来る前も色んな場所を旅してきて、郷を離れてもう5年も経っていて。
共に過ごした時間が楽しかったのは自分だけで、彼には記憶に残す程の価値も無かったのだろうか。
そんな想いに胸を締め付けられて、苦しさに震える声で]
………忘れちゃったのか?
[問いかける言葉は、無意識に生来のものに変わった]
― 休息の間 ―
ガッハッハ!構わん構わん。店をしていたころならよその客に迷惑だ。とかあるが、今はそういうこともないし、この形だからな。
[大声については豪快に笑ってすます。真っすぐな言葉が好きな類だ。それに空腹というのはいつだっていいことはないのだ。目を輝かせる鬼の戦士の腹を満たす勝負なのである]
ところで、お主はキガン島の出身か?
[客商売がら、種族差別というのをしない慣れのため、挨拶の折も一瞥にとどめていた額の角をもう一度見ていうと]
あそこには一度いってみようとしたのだがな。船がなくてな。それでも自力でいこうとしたが、潮の流れでえらいとこに流されてしまってな。あの時はまいったまいった。
[何かの感情を抱かせる前に畳かけるように思い出を語って笑う]
っと、ワシの思い出は別として、何か特別な野草や野菜、果物とかがないかと思ったのだが、何か知っていたら教えてくれんか?
[聞きたいところはそこであり、教えてもらえれば礼の言葉と剥いた桃をさらに乗せて差し出すのであった]
[キアラにミリアムはいたって気さくに話しかける。
初対面の時からそうだった。
あの時は彼女から怖くないのか、と訊かれたものだが、>>0:141
見つけたばかりの頃は心配が先だってそれどころではなかったし、
治療が済んだ後も結局は怖がる素振りなど見せなかった。
確かに、頭部に二本の角を抱いた目前に見た鬼族の姿は、
小さな子とか容易に威圧してしまうだろうが、
そこまでこどもじゃないって自負はあったし、
何より、角が格好良く見えたのだ。当のキアラに告げたことはないが]
[強いと告げた言葉を素直に受け入れる様子を見せなかった彼女は、>>0:142
この人気(鬼気?)の絶えた岸壁で、
強くなるために修行中だったらしい。>>0:144]
へええそうなんだ。
ちょうどね、私も修行中なんだ。
あんたには治癒魔法士の才能があるから鍛えてきなさいー! って放り出されたんだけど。
ねえ、貴女は将来何になりたいの?
[わずかに嘆息。
この時のミリアムはまだ、なりたいもの、やりたいことというのを見出しあぐねている状態だった。
旅を通じて世界を見て回ることは存分に楽しんでいたし言われた通りの修行内容はこなしていたのだけれど。
でも――怪我しているらしき者を前にすれば放っておけない気持ちは強まり。そして今に至る]
そっちが貴女の天命石? じゃあもうひとつの石は……まいっか。
私の天命石は、これよ! ふふふ。
[胸元を示す。きらりと光るラブラドライトを。
光の当たる角度によって黄色や青など、幾つもの色を編んで輝く石は、
水の流れでもって、生命に宿る力を、
磨きあげることのできる魔法の才を与えてくれた]
[将来何になりたいか――その答えがどうあれ、
ミリアムが返した言葉は、]
そうかあ、私は通りすがりの治癒魔法士の身だけれど、
それでも応援するよ。少しずつでも強くなれるといいわね。
[純粋に通りすがった彼女を応援する言葉。
キガン島に住まう者はよほどの例外がない限り、
島の外には出られないと聞いていた。
彼女が強くなった時、うまい具合にミリアムが旅をしている保証はない。
もう会えないかもしれないけれど、それでも願った。
彼女の道行きが輝かしいものになることを]
―― 現在・『世界軸』広間 ――
[それから時は流れ。
彼女が片方の耳に飾っていた闇夜のごとき黒い石を自分も得て。
今、3年ぶりの再会を果たし、互いに積もる話は色々あるわけで、
荷物を置いたら話したいことが色々あるのはこちらも同じだったのだが、]
うん。絆石。
修行から帰った日に降ってきたのよねえ。
[同じ、黒曜石を絆石をして持っている。>>34
挨拶ついでにひとまずそのことを伝えたくてついてきたのだ]
まあ、積もる話は荷物を置いたあとにしようか。
それとも何か食べておいた後の方がいいかしらねえ。
[そういえば今日は、船の上で簡素な食事を一食分とったくらいだ。
トーマスに頼めば料理を振る舞ってくれるだろうか。
そんなことも考えつつ周囲をちらり]
─ 休息の間 with キアラ ─
そっかぁ…分かった、ありがとう。
[キアラの記憶にメレディスの姿はないらしい>51。
島に来る変わり者、と言うからには、彼女の故郷はあまり周囲との交流がないのだろうか。
彼女の一族については知らぬため、訪れるのが困難な場所なのだろう、と推測する]
島がそのまま郷なんだね。
岩ばかりの場所かぁ…新鮮な魚が獲れるのは良いね。
[緑豊かとは言えないようだが、漁場に恵まれているらしい。
記憶探しとは縁の無い場所ではあるが、行ってみたいと思ってしまう辺り、記憶を失う以前の信念は根強かった*]
─ 休息の間 with トーマス ─
あぁ、宿場の方じゃないんだね。
それなら訪れてたとしても会っては居ないかもなぁ。
[問いに返る答え>>53に、確定は出来ないか、と小さく息を吐く。
訊ねた理由も伝えて、謝罪してくるトーマスに対し緩く首を横に振った]
気にしないで。
そう簡単に見つかるとは思ってないし。
地道に探していくさ。
[味覚の話になれば、一理あると頷いて。
何度かトーマスに料理を頼むことにした]
[海鮮もある>>54と聞けば、本当に凄いねと笑って]
えっ、なにそれこわい。
農園ってそんな場所だったっけ!?
[農園の守護者の存在を知り、踏み出しかけた足を引っ込めた。
作物を作る人達にとって農園は聖域なのだと改めて知る]
[そうして本日作ってもらった料理が目の前に現れた]
北東部の高山地域か。
うん、良い匂い。
[丁寧な説明を聞き、高山岩茸の有無の食べ比べもしてみる。
なしでも美味だったが、メレディスは高山岩茸をかけた方が好みだった]
これは人気出るよ。
こんなに美味しい料理が出る店だったら毎日通っちゃうね。
[リピーターや常連も多いのだろうな、などと考えながら、供された料理は残らず平らげた]
[トーマスのところには他の者達も料理を求めてやってくるよう。
時には同席することもあったか。
彼の部屋は憩いの場にもなるのかもしれない*]
― 『世界軸』中層・広間 ―
あっはは。
確かにボクは技術屋だけど、そればっかりじゃあないんだよー。
[驚き交えた反応>>14に、そんな風に笑って返す。
自分が見た目で戦闘能力があるように見えないのはいつもの事だから、特にそこは気にしていない]
コンセルトの技術屋は、同時に自分の技術の実践者でもあるからねぇ。
ま、見た目よりは、いろいろやれると思うよ?
[笑う様子は屈託なく、人懐こい、という印象を与えるもの。
その様子は、同じ石持つ者とは対照的に見えるやも]
さて……それじゃ、ボクも部屋に行って落ち着くか。
色々、確認しないとならないし、ねぇ。
[設備がどれだけあるかとか、そういうものは早めに確かめたいし、何より義体の調子を整えたいから]
んーじゃ、またねー。
[口調は軽いままそう言って、用意された部屋へと向かい、そして]
― 『世界軸』中層・個室 ―
……うわぁぃ。
ここまで揃えてくれるとかあり?
屋敷の研究室とほとんど変わんないじゃん……。
[やって来た個室に整えられた設備に、最初に上がったのは惚けた声]
それだけ……本気、って事か。
[何が、とは口にしないものの、そう呟いて。
研究スペースとは別個になった生活スペースの方に荷物を下ろしてはふ、と息を吐いた]
こんなに設備揃ってると、あれだなぁ。
国のお菓子、久しぶりに食べたくなるよねぇ……。
[技術公国の技術屋の中には、菓子作りという方向に心血注ぐ者も少なくない。
いわゆる冷蔵技術が安定している事もあり、スイーツの類の発展が目覚ましい、というのは知る人ぞ知る話だ]
……クレープくらいなら、ここの設備でも作れるかなぁ……ま、そこらは後からだね。
[それより今は、と思考切り替え、手をかけるのは、自身の右の脚。*]
― 休息の間 ―
そうかい、それは有難い。
[トーマス>>59の言葉に笑顔を見せる。
豪快な笑い方は、外見だけでなく気質も鬼族に近しく感じられ、娘にとっても好ましいものだった]
うん? ……ああ、そうだが。
[角へと一瞥とともに掛けられた問い。
悪意あるものではないと思いつつもやや硬質な声で答える。
するとトーマスもこちらを慮ってか、畳み掛けるように言葉を重ねた]
ああ、そうだねぇ。あそこは旅慣れた行商人か、余程の変わり者しか来ないから。
[自力で来ようとしたという男に、無茶をするものだと苦笑して。食材のことを問われれば]
鬼カラシというのはどうだい?
とんでもなく辛くて行商人も売り物にならないと言っていたが、アンタなら使いこなせるかもしれない。
[故郷の刺激的な味を思い出しつつ。
桃を差し出されれば、柔らかさと甘さに顔を綻ばせた*]
― 少し前・『世界軸』中層・広間 ―
うぇい?
いいけど……、おっちゃんにはシンプルなバングルが似合いそうだなー
[受け取った絆石>>50を確認しながら、どんなのにしよう、と思考を巡らせる。]
出来たら持っていくね!
[にぱ、と笑顔になれば、さっそく個室にて製作にとりかかるのであった*]
― 休息の間 ―
ふにぇぃ?
一年より前に、君に、かい?
[休息の合間に投げかけられた問いかけ>>47に、上がったのは惚けた声]
あー……どうだろうなあ。
一年前っていうと、火山地帯にいた頃だから、それより前……か。
ボクもあちこち移動してるからなぁ……すれ違ってた可能性とか、ないとは言えないけど。
[明確な記憶には残ってはいない。
元より、占いの類にはあんまり興味を持たない身だから、余計にその方面は気にしていないのだ]
ん、ボクの故郷?
ここからずーっと西にある、辺境の公国さ。
国、って名乗ってはいるけど、実際には同じ志を持った技術者たちが集まって、自分の目指すもののために日夜挑戦を繰り返してる……そんな国だよ。
色々と偏ってるから、魔法がないも同然なのも特徴、かなぁ。
あ、あと、お菓子がおいしい。
[次いで問われた故郷の話題には、軽い口調でそう返し、それから]
はぁい!
楽しみにしてる!
[過ぎる味付けは好まないが、なんでも平らげる自信はある。]
─ 『世界軸』中層・広間 ─
[問うも、ユーリエは黙ったまま>>58で。
彼女の困惑が伝播したようにメレディスも困ったような表情になる]
…ユーリエ?
[先程聞いた名を呼んでみる。
何故彼女が反応を示さずにいるのか疑問だったが、その理由は別で知れた]
っ、
僕と会ったことがあるの!?
[口にしなかった疑問が相手に届いていたとまでは気付けていないが、意識の共有が出来ていることは理解して。
震える声で伝わった言葉に大きな反応を示した]
ぁ、と……ごめん。
僕、今記憶を失ってて。
原因も良く分からなくて…。
1年以上前のことは、覚えてないんだ ──…。
[ユーリエの声は震えていた。
覚えていないことが彼女を傷つけただろうことは推測出来て。
声のトーンは落ち、済まなそうな声で状況を伝える]
…ユーリエ、休憩してから少し話さない?
[時間を置いてからとしたのは彼女の心情を考えてのこと。
メレディス自身、彼女に聞きたいことがある。
そのための時間を設けたいと考え、ユーリエに問いかけたが、彼女の反応はどうだったか*]
おっちゃーん、できたよー!
[足取り軽く、くるっとターンしながら、トーマスの部屋に入室する。
手には絆石に合わせた太さのバングルがあって。]
ご褒美にご飯、頂戴?
[スチャ、と流れるように料理>>54、>>55が並べられたテーブル席に着席するあたり、食いしん坊の面目躍如の感はある。]
― 休息の間 ―
[種族関係は触れるのは難しい。その心中が穏やかじゃなくなれば飯もまずくなる。
元とはいえ店主はあまり許容していいものでもない。
やはりかキアラの声>>75が硬くなりはしたが]
ほう、そんなものがな。そうまでいわれたからには挑戦してみないとな。
[まろやかな味付けのアクセントか、辛みを聞かせた研鑽がいるだろう。頼めば多分もってきてくれる…んじゃないかな。
時間に融通がきく身となるかはわからないが、その時はその時。
今は桃を相手に気持ちがほぐれたキアラをみて、よかった。と思うのであった]
― 『世界軸』中層・広間 ―
(若いのが多いな...)
[ 自己紹介と挨拶の飛び交う広間で、男が抱いたのはそんな感想。
龍族は寿命が長い代わりに成長そのものがゆっくりだから、男自身、同族間では成人したばかりの若龍という扱いだが、それでも世界の柱という重責を担おうという者達が、これ程年若いとは少々意外だった ]
(まあ、守護は年でするものでも無いか)
[ 考えていることが顔に出る性質ではなく、見た目もどちらかというと強面に近い。その上、考え事をしていると周囲の様子に関わらず表情が動かなくなるから「無愛想」の評>>52は誠に正しかった。
ただ本人に、その自覚がとことん無いだけだ ]
― 回想 ―
[種族の壁も、鬼族とそれ以外の壁も、まるで感じていないかのように、ミリアムはこちらへ話し掛けてくる>>60。
少女が深く安堵した理由は、傷が癒えたことだけではなかっただろう]
そうだったのか。
"外"の人間でも、そんなことがあるんだね。
[ミリアム>>61の話を聞いて、少女は瞬いた。
島の外の人間がどのように暮らしているのか、少女はあまりよく知らない。
けれど、将来のことを訊かれて息を詰めたのは、それが理由ではなかった]
アタシは……『柱』になるんだ。多分、二十歳を迎えるより早く。
だから、将来とかは……考えたことが、ないな。
[それは、生まれた時から決まっていたことだ。
それに、『柱』が『柱』である以外に何者であるのかを、少女は知らなかった]
それが、ミリアムの石?
……すごい、綺麗だね。鬼族にはあまりない色をしている。
[胸元を示されれば、そちらへ視線を送る>>62。
鬼族には水の力や、青系の石を持つ者は珍しい。
角度を変えてみれば様々な色が見える様子に、思わず感嘆の声を漏らした。
少女のトルマリンも多色であるが、その色目ははっきりと分かれている]
[将来を語る言葉に答えが返れば>>63]
ありがとう。
そんな風に言ってもらったことって、あまりないから……すごく、嬉しいよ。
[生まれた時から特別だった少女と、島の子供たちの距離は遠い。
年近い者から純粋な応援を受けたことは初めてで、胸が詰まるくらいの喜びを感じていた]
ミリアムも、頑張って。
きっと、いい治癒士になれると思うから。
[自分からも励ましを返しながら、自分がそんな言葉を投げ掛けるのは、きっと初めてだと思った*]
― 現在/『世界軸』広間 ―
[そして現在。
自身と同じ石を手にした彼女>>64と、娘は向かい合っていた]
そうだったんだ。
同じ石なのに、随分と、ずれた時期に現れるものなんだね。
[パートナーとなることなど意識せぬまま、言葉を交わした過去を思う]
……ああ、実を言うと、少しそこの料理人が気になっている。
[ミリアムの提案>>65に頷き、ついでに食事を取りたい旨も匂わせる。
いずれにしろ、一旦その場で別れることになるだろう*]
よし、たんと食べろ。
[仕事の後で機嫌もよく訪れたシルキー>>82へとまずは着席してしばらくもしないうちに、どんとおかれたパスタ料理。好みの味付けができるように横においた香辛料。その後、バングルを受け取り]
相変わらず仕事が速いな。
[飾り気のないシンプルな銀のバングル。薄く文様のようなものが刻んであり、シンプルといいながら芸が細かい。
絆石もきれいにはめられており、自分の手首のサイズにも合う]
いいものだ。こっちもちゃんと歓迎しないとな。それに細っこいんだから少しは太らないとな。
[といって笑った。気安さからくるものもあったが、繊細な料理といわれたわりにこういうところは繊細とは程遠かった]
─ 休息の間 with クラリッサ ─
うーん、そうかぁ。
分かった、ありがとう。
[クラリッサも普段は旅をしているらしい>>77。
擦れ違っただけならば記憶にも残り難いだろう。
こればかりは仕方ない、と気持ちを切り替えるのは早い]
へぇ、魔法じゃなく技術が発達している国か。
魔法が当たり前の人達には変わってると見られてしまうんだろうね。
[クラリッサの故郷の話>>78には、最初感嘆の声が零れた。
ここ1年の間でも噂はちらりと耳にはしていた。
変人の集まる国>>79と言われるのも、自分達と異なることを行うためであるというのは容易に知れる。
ただ、記憶を失ったメレディスは、そう言う国もあるのだと、偏見が少ない分、比較的すんなりとその存在を受け入れていた]
お菓子が美味しいのは大事だね。
うん、大事。
君の国にしかないものも沢山ありそうだ。
[この国にも行ってみたいものだ、と心のリストに国の名前が増えていく*]
― 『世界軸』中層・儀式の間 ―
[しばらくの休息の間をおいて、世界軸の使いの人?に時間を告げられた。事前に聞いていた物騒なことでもあるのだろう。左手首には金剛石のはまったバングルを身に着け、蔦が巻き付いた長方形の形のものと、部屋にあった大きな盾を背負って向かい話を聞く。
休息をしていたのだろうか。むしろ新しい環境を整えていたが、横やりをいれず神子>>35の話を聞く。]
…上層なのだな。
[上層側が天界。下層側が魔界ときくと。響きで下層のほうにいくものだとおもっていた程度のこと]
おう、任せとけ。ただ飯喰らいは具合が悪いからな。
[使命とか。そういうのよりも、資質があって雇われた。報酬は事前にもらった。とでも思うほうが気楽でいい。そんな巨漢の男は、気を付けてという神子の言葉に胸をどんと叩いてみせる。
掲げられた杖が世界軸に影響を与え合うように、緑と紫の光が各々の配置場所にいくように散り、それに仔竜の薄紫と薄碧の光が膨れ上がっていく
真冬の地でみたオーロラのような幻想的な光景が生まれ、おぉ。と低く声をあげながら見守ると、光の門が作られていた]
いけるか?シルキー
[絆石の片割れへと声をかけ。]
そういえば甘味が少しできるようになったぞ。餅というものを使ったものだがな
[それは終わった後のご褒美というやつだ。シルキー以外にも聞こえる声でいった後、相方の用意ができていたら転移の門をくぐるだろう*]
― 『世界軸』中層・広間 ―
よろしく。
[ それでも声をかけられれば、いちおう返礼はするのだが、結局それきりだ ]
俺は特に必要なものは無いが、里への伝令を頼めると有り難い。
絆石を得たのが、里を出た後だったから、報せておかねば、長が100年行く方知れずということになる。
[ 必要なものがあればという神子の言葉には、そうとだけ願いを告げた。
100年の不在自体は、報せればそれでいい、と考えているのは明白で、里の年寄りが聞いていたら渋い顔をした所だろうが、やっぱり、全く気にしていなかった ]
― 『世界軸』中層・個室 ―
[神子からの招集がかかるまでの間は、工房機能を備えた個室に籠もる事が多かった。
来るべき試練に備えての準備には、どうしても時間がかかってしまうから]
……ま、特殊弾はほとんど手付かずだし、通常弾だけ追加すればいっか。
採取してきた素材はここに置いてけるから、その分で予備持てるし。
問題、は。
[ちら、と空色が向くのは、右の脚]
オーバーホールついでに、ちょっと強化してみたけど。
どうでるかなぁ……。
元の設計は父上だから、基礎は安定してるんだけど。
[技術公国の最高技師である公主謹製の義体。
文字通り世界に一つしかない『贈り物』。
それが作られた経緯は未だに誰にも──色々を知られているオズワルドにも話してはいない、が。
治癒術に携わる者であれば15年前、技術公国の公主が強力な癒しの術を求めてあちらこちらに働きかけていた事は知っているかも知れない。
けれど、結局望むものは得られず、公主は視点を切り換えた。
『存在しない、けれど、求めるものがあるならば創り出せばいい』と。
技術者としては正しい方向性へ向かった結果が、右脚と右肩の人工関節。
産まれつきなかった脚と、動かなかった肩の動きを補うもの。
絆石を得て、外を知る事を強く望んだ末娘のために作られたそれらは、文字通り新たな世界を開いてくれた。
もっとも、相応の対価も支払うハメになってはいるのだが、それはそれとして]
……ま、あんまり悩んでも仕方ない、か。
[空色を脚から上げて、気持ちを切り替えるように小さく呟く]
今は、自分のやるべき事をちゃんとやらないと、だしね。
[言いながら、首につけたチョーカーの絆石を軽くつついて]
……に、しても。
相方が、まさかすぎたよね、うん。
[直後に落ちたのはこんな呟き。
再会直後に言われたあれこれにちょっときょどったのは余談として]
でも、ま。
……ある意味では、納得……かなぁ。
[初見で惹き寄せられるものがあったのは事実で、そんな現象は過去にもなくて。
それが、同じ石を持つに至るが故の事、と考えれば、それはそれで腑に落ちる。
それ以外に要因がある可能性は──現状、意識に全くなかったりするのだが。*]
やっふー☆
だからおっちゃん大好き!
[好みの味付けができるように、と横に置かれた香辛料>>89に、喜んで自分の好きな量をかける。
自分の作った品を褒められれば、ドヤッと自慢げになる。]
太ると飛べなくなる!
[太る、という言葉には噛み付きながらも、パスタをぱくつくのをやめないあたり、お察し、であった。]
[俺の問いかけに返った反応は、思いの外大きなもの。
会ったことがあるのかと返されるのは想定出来ていたけれど、含まれたものが少し違うと感じて少し首を傾げる。
会った事のある相手を忘れていたと気付いたにしては、妙に驚愕が強い様な、という疑問は続いた声で答えを得て]
…それって…記憶、喪失ってヤツ…か?
じゃあ、俺のこと覚えてないのもそのせい、で…
[声のトーンが変わったことで、彼が本当のことを言っていると悟る。
こちらを見る目は本当に知らない人を見る目で、でも本当に申し訳なさそうにもしていて。
記憶を失ったというこの人の方がきっと大変なのに気遣わせてしまった申し訳無さに気付くと、顔を伏せ]
……こちらこそ、ごめんなさい。
記憶を失われているなんて、思っていなくて…
[氷女としての振る舞いを戻し、謝罪を返した]
/*
ほう……? >>97
いちおーミリアムのししょーはミリアム視点すげー治癒魔法士ではあったんですにゃー ただ外国に知られてはいなかったってだけで
/*
知られていなかったってのを知られてたっていうのに修正してしてー、で、間接的な繋がりができるかにゃー
― 休息の間 ―
[ 男自身は、特に休息の必要も感じていなかったが、他の者...特にクラリッサに休息と準備が必要であるとは理解出来たので、素直に一度自分に宛てがわれた部屋に向かう ]
なるほど.........
[ オズワルドの部屋は恐らく他の者と比べて恐ろしく広く天井も高かった。入口から見ると他の部屋と大差なく見えたから、魔法か何かで調整しているのだろう。一画には人間サイズの簡素な調度が一通り、そして部屋の奥のだだっ広い空間の床は石造り...というより剥き出しの岩肌になっている ]
さすが、というか......行き届きすぎ、だな。
[ 触れるまでもなく、男の目には、その岩肌が大地と直接繋がった山の一部であると解る。
地に触れることなくとも、建物が地面と繋がっていれば、地脈を感じ、力を巡らせることは可能だが、直接触れるのとでは効率がやはり違う。
男自身の力や能力を維持するにも、これは便利という他無かったが、絆石を得たばかりの自分に、これ程の用意が即座にされているとは、神子とは如何なる存在なのか?と、半ば呆れるような想いを抱く羽目になった ]
― 『世界軸』中層・広間 ―
[>>80名前を呼ばれて、やはり知らない相手へ向ける響きに顔を曇らせるこちらの反応に、彼こそ困惑しただろう。
少し言葉を交わした後、>>81休憩の後話せないかと申し訳無さそうな笑顔で問うその顔を見上げ]
えぇ、もちろん構いません。
ではまた、後程。
[そう言って、頭を下げた後]
……気遣わせてしまって、申し訳ありませんでした。
[記憶を失っているなら知らぬで当然なのに、傷ついた顔を隠すことすらしなかったことを謝った**]
― 『世界軸』中層・儀式の間 ―
[邂逅と語らいから、しばらくして。
風に乗って届けられるは、集いの報せ>>35]
……いよいよか。
[討伐の言葉と、告げられた対象>>36に表情を引き締める。
そして神子が呼び出すは、光の門]
ガッハッハ!ワシもきっちり仕事するお主は好きだぞ
っと、おお、そういえばそうだったか。すまんすまん
[翼人族だというのを忘れてる...は、シルキー>>100へと軽く謝る。
だがそれぐらいのことで食欲が減退するタイプではないとも勝手に思ってるから言えた言葉でもあった。
きっとデザートも要求するのだろう。といっても今は用意不十分だ。果物がそのまま出すことになる。
とはいえこの店。もともと甘味は嗜好品だ。とメニューが手薄だったのもあったが、こちらで時間があるならがんばってもいいだろう。なんて考えていた結果が、戦いに赴く前の成果でもあった]
行こう。
[相棒と視線を交わし、門へと近付いていく。
手を触れれば一瞬にして光景が切り替わり、気付けば広間らしき場所に立っていた。
周囲には四つの階段が、上へと伸びる>>#0]
アタシらが登るべきは、これ、だろうねぇ。
[そう言って示したのは、周囲の光を吸い込んでいると錯覚するほどに昏い、漆黒の階段。
絆石と似た色合いのそれへ、先導するかのように一歩を踏み出した*]
― 『世界軸』中層・儀式の間 ―
[暫くの休息の後に、通達がなされる。
少女の体に合わせたサイズと軽さの胴衣の鎖帷子&ハーフプレートと、サイズ可変の仕事道具を兼ねた鎚を持ち、儀式の間へと向かう。
素直に神子の話>>35を聞いて]
まぁ、いろいろあるよねー?
[たぶんきっとおそらく。]
はーい!
気を付けて行ってきまーす!
[神子>>36に応える言葉は、とても軽い。そして底抜けに明るい。
天命石の影響は、きっと少なからずあるのだろう。]
―― 休息の間 ――
[キアラと別れた後。
ひとまず荷物を置きに自室へ赴き、
ベッドに腰かけふかふかさを堪能し。
部屋の片隅に望遠鏡があるのを見て小さく表情をほころばせていた]
世界というのは広いわねえ。
[主に西側のあちこちの国や、中央海域の島々をめぐった一年程度の旅だった。
氷人族が住む雪と氷に覆われた地や、
龍族の住む山奥には訪れたことなく。
記憶に引っかかったものといえばキアラのことの他には、
クラリッサが告げた国の名前くらいのものだった]
[ミリアムの才を見出したのは、
あの村にいた治癒術に長けた老婆であった。
どのくらい長けていたかというと、
かつて、強力な癒しの術を求めていたという辺境公国――コンセルトのお偉方から、
声がかかったと。そういう話を聞いたことがあるくらいにである。>>97
(声がかかった当時はなにぶん6歳。その頃のことはあまり記憶にはない)
しかし――いくら治癒術に長けているといっても。
失われた四肢を再生させることは、その老婆にもできない。
否、どんな治癒魔法士にもできないのだと老婆は告げていた。
もしもそのようなことができる者がいるとしたら、
それこそ神の領域にでも片足を突っ込んでいるやもしれない――とも言っていた。
その教えは形を変えつつもミリアムの中に浸透した。
例えば、早期治療が肝心なのだ、という思考形態として]
――ん。
いつでも行けるよ。
[相方の問い>>94に頷いたものの]
……甘味!?
[きらん、と甘味と言う単語に目が光る。]
うし、より一層頑張るぞーーぉ!
[とってもわかりやすい少女であった。]
― 『世界軸』中層・儀式の間 ―
[準備と休息の時間は、風の運ぶ声>>35によって終わりを告げる]
……いよいよ、か。
[儀式の間で告げられた言葉>>36に、零れたのは小さな呟き。
どこか落ちつきなく揺れる尻尾が内心を表している──と気づける者は限られているだろうが]
それでも、いかないわけには、だしねぇ。
[揺れる内心は押し隠し、呟いて。
四色の光が門を織りなす様子には、わぁ、と短い感嘆の声を上げたりしながら、作り出された門へと手を触れて]
……さて、それじゃ。
行ってみると、しようか。
[門を潜り、辿りついた先。
進むべき道は、言われずとも感じ取れるから。
愛銃の存在を確かめた後、口調だけは迷いなくそう言い切った。*]
[とはいえ。
修行の旅の最中実際に訪れたコンセルトという国の印象は、
とにかく信じられないくらい美味いお菓子を出す国。それに尽きた。
何せ冷えていた方が美味しいお菓子を、
冷えているままに眼前に出してきたのだ]
え、……ええ?
氷の魔法で冷やしてた、にしては凍りついたまんまじゃないし……。
[その不思議な技術は冷蔵技術というらしい。
おおいに驚いた後に食した、
薄く焼いた生地を、間にクリームなどを挟んで幾重にも重ねたお菓子――ミルクレープは、
大変美味であった]
― 休息の間 ―
[ とはいえ、この広さを存分に使う機会はそうそう無いとは思われた。龍が龍として世界に姿を現すには、大きなリスクを伴うからだ。
殊に、オズワルドにとっては ]
『虚無』か、直接戦うことになるのか...
[ なるのだろう、という予感はあった。その時にはリスクを侵す覚悟も有りはしたが ]
あの占師に占ってもらうかな?
[ メレディスが、自分と会った事があるか、と尋ねて来た時には「いや、知らん」と、正直に答え、龍族の里については「山奥だ」の一言で終わらせてしまった男ではあったが、占師としての腕は確かそうだ、と、密かに認めてはいたのだった ]
………うん。
[記憶喪失と紡ぐ声に、苦笑めいた表情で頷く]
気にしないで。
普通、記憶が無くなってるなんて思わないだろうし。
[向けられる謝罪には、ユーリエに非は無いと言うように言葉を紡いだ]
…ねぇ、話し方。
普段通りで良いよ?
[途中で変化したユーリエの話し方に対し、そんなことを言う]
以前会った時と同じ話し方の方が、記憶も戻るかもしれないし。
[咄嗟に出た方が普段の喋り方なのではと思ったが故のこと]
─ 『世界軸』中層・広間 ─
ありがとう、また後で。
[後に時間を設けることに是を返してくれたユーリエ>>102に感謝を紡ぎ、頭を下げる相手に頷きを返す。
続いた謝罪には緩く首を横に振った]
謝らなくても良いよ。
無理もないことだろうからね。
[これまで会った人達は占いやギャンブルを介しての繋がりだったためか、記憶がなく覚えていないと言っても軽く返してくる者が多かった。
故にユーリエの反応は驚きの上に戸惑いを抱いた。
あのような反応になる程、彼女との繋がりは強かったのだろう。
ユーリエの反応が無理もないことだと思うと同時、そんな反応をさせてしまった自分に苛立ちも覚える。
記憶を取り戻したいと、改めて強く思った]
[提案した通り、その場は一度別れ。
後に直接顔を合わせてか、意識を繋げてかのどちらかで話す場を設ける心算*]
― 『世界軸』中層・儀式の間 ―
[ハーフプレートに槌を持つ相方>>106を上から下まで見て]
ほう、様になっているな。
[戦いに赴くための姿。というのを初めてみた。
絆石というのを手にしてからそういう心構えによって身に着けたのかもしれない。今度聞いてみようか。などと考えた]
勇ましいな。ではいくか。
[やる気>>110も互いの用意も整った。すでに何番目かはわからないが、光の門へと触れ、『世界軸』の上層へと転移した]
― 『世界軸』上層・広間 ―
[転移した先を軽く見渡す。中央に小さな噴水があり、階段が四つ、上に伸びている。]
絆石に従う。だったか。………あれか
[左腕のバングルにはまった金剛石が導くのは、同種の属を宿した、わずかに白く光る階段。と、その前に]
ワシは盾役として囮になろうかと思っているが、殴るのは任せていいか?
[職人としてはわかっていても、戦いに赴くものとしてはしらない。が、シルキーが槌を持っているのをみて、任せていいかという相談をしつつ、光の階段を一歩ずつ上っていこうとした]
― 『世界軸』中層・儀式の間 ―
[ 色々と、思うところも有りはしたが、休息時間は有限であり、食事を誰かと共にする、という習慣を持たない龍は、そのまま他者とはあまり会話もせぬままに、再び風の運ぶ声を聞くことになる>>35 ]
便利なものだな。
[ 現れた光の門に対する感想は相方>>111とは逆に淡々としたもの ]
今回は俺にも出番を寄越せよ。
[ 揺れる尻尾を目にしながら、クラリッサに笑みを含んだ声をかけ、言葉と同時にぽふと相手の頭に軽く手を載せる ]
ああ、行こう。
[ 門を潜り、迷い無く先を見据えるクラリッサに頷き返して>>112男は足を踏み出す。
共に行く相手の歩調に合わせて* ]
─ 『世界軸』個室 ─
[神子からの呼び出し>>35があったのはしばらくしてからのこと。
儀式の間へ、とのお達しに、メレディスは腰のベルトに3つのカードケースを装着した。
22枚の大アルカナ、56枚の小アルカナ、53枚のトランプ。
いずれも通常のカードより強度のある、特別仕様のものだ]
……僕が足を引っ張るわけにもいかないしね。
[右手で左鎖骨の辺りに触れる。
普段は人目につきにくいその場所に、紫色と黄色が綺麗に分かれた紫黄水晶が埋まっていた。
普段は使うことの少ない魔法媒体。
服越しに触れる手に祈りを乗せる]
───── よし。
[数拍の後、メレディスは呼び出し先である儀式の間へと向かった]
─ 『世界軸』中層・儀式の間 ─
[集まった先で静かに告げられる神子からの言葉。
最初の討伐へ、と言われ、無言のままに頷いた。
自分の様々な部分に不安はある。
けれど、避けられぬ道なのだから、進むしかないのだと言う覚悟は出来ていた]
行こう、ユーリエ。
[いつかの時とは逆に、メレディスから手を差し伸べる。
その動きはさながら女性をエスコートするかのよう。
神子によって作り出された光の門>>36へと触れ、『世界軸』の上層へ]
─ 『世界軸』上層・噴水のある広間 ─
[光の門の先は四つの階段を有する広間となっていた]
僕達が進むのは……これか。
[胸元の絆石と同じ、微かに光を帯びた乳白色の階段。
他の者達も各自の階段へと向き直っている]
足元に気を付けて。
[そうユーリエに告げて、階段へと足を踏み入れた*]
― 『世界軸』中層・儀式の間 ―
ん?
ああ、わかってるよー。
そもそも、連射ぐらいで引いてくれるほど、甘い相手じゃないだろうしねー。
[出番を、という言葉にごく軽い口調で返す。
言葉と共にぽふり、と頭の上に乗せられる手。>>118
その感触に思わずきょとり、と瞬いた]
……ふにぇぃ?
[届いたコエに、零れて落ちるのはどこか戸惑ったようなコエ]
あー……うん。
それも、わかってる、よ。
うん。
― 『世界軸』上層 ―
[光の門を潜った先。
ほんの少し過ったあれこれはどうにか沈めて、気持ちを切り替える]
しかし、『虚無の八竜』、か。
話には聞いてるけど、一体どんなのなんだろねー?
[紫の澄んだ煌きを零す階段を登りつつ、口にするのは素朴な疑問。
跳ねるように賑やかな、それでいて緩やかな歩みにあわせてくれている事>>119には、気付いていない。
そこまで意識に余裕がない、という自覚もついでになかった。*]
[ 送ったコエに返る、どこか戸惑うようなコエ。その響きに男は、また笑みを浮かべる ]
判ってるならいい。
[ いちいち反応が面白くて、構わずにいられないのは最初からのことで、実際今も楽しんでいた ]
― 『世界軸』中層・儀式の間 ―
そう?
[相方の言葉>>116を不思議そうに聞いて。
絆石を得てから、ハーフプレートなどは特注した。
少女一人きりの工房では手が掛かりすぎる、との判断ゆえだった。]
うん!
[いく準備も、心構えも出来た。
光の門に触れ、上層へと移動した]
─ 休息の間 ─
[提案の通り、メレディスは時間を空けてユーリエと話をする場を設けた。
可能なら自分の部屋で話を、とユーリエに伝えたが、どうだったか。
ともあれ、ユーリエには先ず自分の状況を改めて伝えることにした]
僕が記憶を失ったのは1年前、旅先でのことだったんだ。
気付いたら宿屋のベッドの上でね。
その時は名前すらも覚えてなかったんだけど、宿帳に記載してたお陰で名前だけは分かった。
それ以外は本当に何も覚えてなくてね。
宿にいた人や町の人から、占いやトランプをやって路銀を稼いでた、っていうのを聞いた。
でも分かったのはそれくらい。
その町に来てまだ日も浅かったらしくて、突っ込んだ話まではしてなかったらしい。
それからは町の人の話と推測を頼りにこれまで辿ってきた場所を遡ることで記憶を取り戻せないかと旅を続けてたんだ。
……その町での行動等の情報が入るようになったけど、記憶自体はまだ戻ってない。
[そこで一度話を途切れさせ、一呼吸置く]
…僕が君と出会ったのっていつ頃かな。
何か、印象に残ってることとかあったら、教えて欲しいんだ。
[記憶を取り戻す切欠にしたいから、と願う*]
― 『世界軸』上層 ―
[ 紫水晶の絆石は、男がクラリッサの頭に乗せたの右手の甲...硬い表皮に埋め込まれて光っている。龍の血で周囲を固められた石は、腕を斬り落としでもしない限り、そこで輝き続けている筈だった ]
さて、地に棲む龍は俺達の一族の他には居ないからな、俺にも伝承以上のことは見当つかないが......
まあ、とりあえずお前よりはでかいんじゃないか?
[ クラリッサの疑問に>>124応じるのは殊更に軽い口調だ ]
― 『世界軸』上層・広間 ―
うん、あれだね。
[絆石の指し示す階段に近づく。
登る前に聞かれた事には]
うん?
うん、おっちゃんには危ない役をお願いすることになるけど、殴るのは任せて。
[ぶん殴るのは、得意だ。
その分、防御は大分捨てているのだが、まぁしかたあるまい。*]
………………。
[伝わる笑みの気配に、ちょっと沈黙が落ちた]
……もしかしなくとも、面白がってないかい?
[それを経て、ぽつ、と零れた疑問には、拗ねたような響き]
― 『世界軸』上層 ―
……そりゃまあ、ボクより小さいっていうのは、よっぽどだけど。
案外、ちっちゃい方がこわい、ってのもあるんだからねー?
[軽い口調の返しに、見上げる空色はジト目になる。
獣人族の中でも小柄な者が多い猫の一族は、見た目でナメられたら倍返し以上を、というのが礼儀になっていたりした。
それを実践して来たら、こうなっていたわけだが。*]
─ 休息の間 ─
[皆に面識の如何を問う中で、えらくシンプルな回答をしてくれた人物>>114がいた。
いっそ清々しいくらいの短い回答。
メレディスも、「そっ、か」としか言いようがなかった]
多くは語らない、ってタイプかな。
[どちらかと言えば人を近付けさせないような雰囲気もある。
気難しいのかな、とも思ったが、約一名相手に関しては全く表情が違うので、そうでもないのかなとも思う。
占いとかも縁遠そうだなぁ、と考えていたのだが。
そうでもないと知る機会は訪れるのかどうか*]
お菓子を冷やす装置みたいなのもここには揃っているのかしらねえ。
まあ、冷えてなくても美味しいお菓子にありつければそれもアリだけど。
[なんて呟きつつ荷物を置いて自室を出て。
美味しそうな匂い>>20につられてトーマスの自室を訪れもした。
海辺育ちのミリアムは茸にはあまり縁がない。
興味本位にかけた粉の正体を知った時にはただただ感心した>>54]
うん?そうだな。
お前を見てると面白いからな。
[ 拗ねたような響きに返る答えは素直なものだ ]
それに......いや、まあいいか。
[ 言いかけてやめたのは、今言うと更に拗ねられそうな気がしたからだった ]
けど、馬鹿にしてるわけじゃないぞ?
俺が面白いと思うのは、お前の反応が俺にとっては新鮮だからだ。
俺の周りには、対等な相手ってのがそもそも居なかったからな。
[ 付け加えた声には僅かに寂しさのようなものが混じった ]
[メレディスに会えたならば訊かれたことに応じて故郷の話を少しばかりした。>>47
コルムナ西方の海辺の小さな村――カエルレウム。
漁で主な生計を建てる、比較的親だかな気性を持つものが集まる島。
そこにメレディスみたいないでたちの占師が1年前に立ちよった話は聞いたことがないから、
どうも彼のお役には立てそうもないが、]
良ければ一度遊びに、……は、無理な話かしらねえ。
せっかく晴れた夜には星が綺麗に見えるのに。
貴方は星占い、できます?
[そうこうしているうちに、誰もかれもが世界軸の神子からの召集の声を聞く。>>35]
― 『世界軸』上層 ―
[ 小ささへの自覚はあるらしいクラリッサの言葉>>128に笑う ]
ああ、確かに小さくても強いやつはいるな。しかし「虚無の八竜」が、そんなに小さいと聞いた覚えはないなあ。
[ 「小さい」と言う時にはわざわざクラリッサの身長の位置に手を翳して「小ささ」を示して見せてから、一転、真顔になった ]
でかくても小さくても、伝承に残るからには、一筋縄ではいかないだろう。
俺に出番を寄越せってのは本気だぞ。
俺の方が力も身体も強い。お前の腕は信じてるが、前に出るのは今度は俺だ。
[ そこだけは譲らないという視線の強さは伝わったか ]
― 『世界軸』上層・広間 ―
おう!なら大丈夫だな。多少の危険ぐらい背負うのが漢ってものよ。任されたぞ!
[シルキー>>127へと硬い胸筋を叩き応じる。
こちらは普段通りの軽装である。旅をしていた名残だからか重いものをずっと身に着けたままでもないが、代わりに巨漢の体を隠せるほどの大盾がある。それに元々天命石の加護の性質としてもそちらのほうが合っている
役割分担も決まった。薄光りの階段を上っていく。途中休息できそうな小さな空間を抜けた先に――]
― 『世界軸』上層・戦いの間 ―
[真白の羽毛と皮膜翼を持った光の竜が鎮座していた。]
これが竜…いや、虚無だったか。
[竜の形をわざわざとっているだけだ。それは恐怖や力の象徴を示しているのかもしれない。実際恐怖に足が竦みそうになるし、戦うなんて久しぶりだ。思ったように体は動いてくれないかもしれない
それでも、あれだけ大口をたたいたのだ。活をいれる。左腕の金剛石も支援するように熱がこもった気がする。]
大丈夫か?動けそうか?
[心の準備はいいだろうか。相方に心配するように聞く。了承を得られれば後は挑むのだ]
[そして――]
よし、いってくるぞ!
[まずは竜の眼前よりそれて側面の方向へと走る。]
こっちだ!デカトカゲ!
[腕にはめる大楯が左半身を覆いながら、背から伸びる蔦が右腕を伝う。そして五本ほどの蔦が光の竜の眼前に蠢く。微妙に舞う花粉や、香りが惑わし誘う。
その効果か、ただうっとうしかったのか、光の竜は体をこちらに向けた。射抜くような眼光はどこかまがまがしく。それが竜ではなく虚無というものかもしれないと肌が粟だつ。
横薙ぎに迫る爪に対して、思い切り盾をたたきつけた]
こいつは、重いな…!
[よろめき脚がもつれそうになり、その場にとどまらずに、反動に逆らわずに後ろへと下がった*]
― 『世界軸』上層・『深淵の間』 ―
[階段を登り切れば、開けた空間に出る。
黒い床に、同色の巨大な立方体が、無造作ともいえるような配置で並んでいた。
自然の岩とは明らかに違う趣のそれは、場が違えば何かの芸術作品のように見えたかもしれないが]
……いる、よ。
[自分たちとは異なる気配へ視線を向ける。
黒の中にあってなお深い、闇色の鱗を纏う竜。
部屋に踏み込む者に気付いたか、ぐる、と唸る声がした]
ミリアムは下がっていて。
攻撃は、出来るだけアタシが引き付けるから。
[ミリアムの戦いぶりを知る訳ではないが、治癒士であることを考えれば、そのような役割分担が適切だろうと判断する。
自身はと言えば、竜の巨体にも怯むことなく、手近な背丈ほどの立方体に一蹴りで飛び乗った。
鋭く腕を振れば、服の内に仕込まれていたのか、漆黒の長い針が両手の指の間に挟まれる]
さあ、アタシたちの初陣だ!
[気合いと共に叫ぶと、振り上げられた竜の手目掛け長針を投擲する。
その針の軌跡を追うように、電撃が宙を翔け、そして下ろされかけた手を鋭く弾いた]
[ミリアムとの最初の出会いの後、少女はその力を制御するため、思考錯誤を重ねた。
その結果辿り着いたのが、雷を引き付ける性質を持つ武器を利用すること。
少女の服には、針や苦無等の投擲武器が、そこかしこに仕込まれていた**]
見てると面白い、って……。
[どーゆー意味で、と。
更に重ねようとした疑問は、続けられた言葉に途切れた]
いや、まあ。
馬鹿にされてる、とまでは言わないけど、さ。
[言葉にできない何かがあるんだから仕方ない、と。
言わなかったのは、付け加えられた声音に宿る響きのため]
……仕方ないなー、もう。
[間をあけて、零れたのはこんな一言]
まあ、あれだよ。
子供扱いしてるんじゃないんなら、いいんだ。
さすがに、もうじき二十歳になるっていうのにそれが理由で、っていうのは、ちょっと色々ありすぎるからね。
[引っかかる理由の一つのついでに年齢を告げたが、多分そこは一年前には言っていない事]
― 『世界軸』上層 ―
……そりゃ、ボクも聞いた事はないけど……って。
[自分の身長にあわせて小ささを示されると、さすがにちょっとクルものがあるが。
一転、真顔になられてそこは飲み込んだ]
……確かに、そうだね。
百年に一度、現れる災厄……一筋縄じゃいかないのは、わかるよ。
[そこはちゃんと認識しているから、同意して]
……うん。
ボクは元々、後衛向きだしね。
前は、任せるよ。
[直接矢面に立つに向かない自覚はあるし、何より、向けられる視線に込められる意志の強さは容易く覆せそうにない。
なら、ここは任せた方がいいだろう、と頷いて]
……とはいえ、ボクにはぱぱーっ、と傷を治すとか、そういうのはできないんだから。
そこは、気をつけてくれないと困るよ?
[何せ援護も攻撃一辺倒なのだから、と。
付け加えた言葉は、どこか冗談めかしていた。**]
─ 休息の間 with ミリアム ─
[ミリアムの故郷>>131は漁業が盛んで、彼女のような穏やかな気性の者達が多く住まうらしい]
星が良く見えるのかい?
それは素晴らしいね、一度行ってみたいものだ。
占星術は専門外だなぁ。
僕はタロット専門だからね。
[問われたことには、「済まないね」と謝罪も添える。
占星術は出来ないにしても、ミリアムの語る故郷の夜空は一見の価値があるだろう。
今は無理でも、また旅に出ることになったあかつきには、目的地として定めたいものだ*]
なんだ、坊主って呼んだの、まだ気にしてたのか?
[ 子供扱いという言葉に思い出したのは出会いの時のことだったから、そう言って ]
うん、大概の種は20歳くらいが成人だったっけな。龍だと、まだ仔龍って呼ばれる年だが...ああ判ってる、もう一緒にはしてないって。
お前がちゃんと大人だってのも解ってる。
[ やっぱりコエに乗せなくて正解だった、と思ったのは、「可愛い」というこれも素直な感想だった。
純粋に褒め言葉なのだが、到底きちんと伝わるとは思い難い ]
─ 『世界軸』上層・天の階段 ─
ユーリエ、以前の僕は君に自分の力を見せたことはあったかい?
[階段を昇る中で、メレディスは今後の戦い方についてユーリエに確認を取る。
細かい原理は説明しなかったが、氷人族の郷に滞在していた時、カードを使って突風を凌いだり、薪を切り出したり等の芸当をして見せたのを覚えているだろうか。
あまり便利にも使えない力だということも]
一応、前には立てるよ。
ユーリエは前と後ろ、どっちが戦いやすい?
[戦い方によっては並び立つことにもなるだろうが、ポジション確認だけは予めしておくことにした]
― 『世界軸』上層 ―
[ 「小さい」ということを、クラリッサが気にしている事は一年前から解っていた。しかしそこを避ける事無く、男は、簡単に話題にもした。
それはクラリッサの特性であって、欠点ではない、と、理解していたから ]
ああ、お前の「銃」は、それが強みだからな、俺が必ず隙を作るから、目一杯お見舞いしてやれ。
[ 後衛に回ることを了承した様子に、ほっとしたのは顔には出たか ]
そう簡単に怪我なんぞしないさ。
心配するな。
[ そして付け加えられた言葉に>>141そう返した、その直後 ]
.........出たな。
[ 階段の上に雲が漂う。それは、内に在る禍々しき存在を覆い隠す帳 ]
─ 『世界軸』上層・天の階段 ─
[歩く最中、するりと足に絡みつく感覚にハッとする]
わっ、たた!
[階段に足を縫い止めんとするそれにバランスを崩し、メレディスは階段に倒れ込んでしまった。
前方に倒れたのは幸運と言えよう]
なんっ、だ、これっ。
[足を絡めとった何か──暗黒色の蔓は転ばせただけでは飽き足らず、面積を広げメレディスの足を飲み込もうとしていた]
まずっ……!
[咄嗟に腰のカードホルダーからカードを一枚引き、足に向けて投げつける。
カードは目にも留まらぬ速さで駆け抜け、軌道先の階段を弾いた後にメレディスの手元へと戻って来た。
足に絡み付いていた暗黒色の蔓はカードによって切り落とされ、靄となって消えていく]
……もしかして、あれも『虚無』とか言うものの一部?
[絡めとられていた足を確認しながら呟く。
転んだ時の衝撃は残るものの、怪我らしい怪我はせずに済んだようだ]
そこかしこにいるわけじゃなさそうだけど…気をつけないとだね。
[張り詰めた空気を緩く吐き出すようにして一呼吸つけた後、座り込んだ状態から立ち上がり、再び階段を昇り始めた*]
[ オズワルドは、その雲を睨み据えながら、ゆっくりとひとつ瞬きをする ]
......始めるぞ、クラリッサ。
[ 瞼を開いた時、黄褐色の両眼は、本性を隠す術を解かれ、右は縦に銀の光彩を持つ龍の眼に、左は、煌めく黄褐色の宝玉......皇龍たる男の、本質を顕す天命の石の姿となる** ]
/*
ねむっと、なりつつ行けるとこまで行っといた。
オズワルドの両眼って、形違うように見えるんだよねー、というのが、このギミックになりましたとさ。
まあ、バレてただろうな、相方にはw
/*
ちなみに天命石はインペリアルトパーズです。多分使うの二回目じゃなかろうか?前は普通にトパーズ色の眼ってことだった筈だけどね。
好きなんだよなあ、闇に潜む魔を暴いて祓う宝玉っていう由来とか。
─ 『世界軸』上層・天の広場 ─
[ひたすら階段を昇ると、やがて目の前に広い空間が現れた。
階段と同じ乳白色が広がる光景、辺りがとても明るく見える。
どうやら終着点のようだが、当の討伐対象が見当たらない]
……居ない…?
[そんなはずはない、と辺りを見回していると、急に上空に影が差した]
ッ、 ユーリエ!
[手を伸ばし、ユーリエを自分の方へ引き寄せようとしながらそれまでいた場所から飛び退る。
直後、その場所に大きく撓る尾が振り下りてきた。
その一撃の重さに地鳴りのような音が響く]
─── これが、『虚無の八竜』。
[振り降りた尾が持ち上げられる先。
鳥のような翼を持つ、白磁の鱗を纏った細長い身体の巨体が宙を舞っていた。
メレディス達が持つ絆石と同じ属を対象から感じる]
弱点とかあるのかな。
[どう思う?とユーリエに問いを投げる。
そうしている間にもメレディスはカードホルダーから数枚のカードを引き抜いた]
─── speedup
Straight shot!!
[そのうちの5枚を扇型に広げ、天の『虚無の八竜』──『虚空』へと投げつける。
クラブの2から6までのトランプが、速度を上げて『虚空』の目を狙い宙を駆けた。
この一撃は牽制のようなもの。
ユーリエが仕掛けるまでの十分な時間稼ぎとなるはずだ**]
……気にしてるとゆーか、なんとゆーか、だけど。
[思う所の意図は、正確には伝えて。
というか、何でここまで引きずってんだ、と自己突っ込みしたいくらいなので、それ以上は言わず]
……うん。
それなら、いーんだ。
[わかっている、と重ねて言われてまで続けるのもなんだし、と気持ちを切り替えた]
[なお、言わずおいた一言を言われていたら、真っ直ぐに取る事は相当に難しかった。
その辺り、理性と感情のせめぎ合いが色々とあったりするので]
― 『世界軸』上層 ―
[自分の小柄な身体が利点となっている事は、わかってはいる。
同族の同世代よりも更に小さいのも、納得して受け入れている事ではあるが、微妙に割り切れない部分もあって、つい反応してしまう……というのはさておき]
おーけいおーけい、それなら全力射撃のためにスタンバっておくのだよ。
……とゆーか、そんな露骨に安心しなくてもいいじゃないか。
心配症だねぇ。
[ほっとした様子>>144に、思いっきり素でこんな突っ込みを飛ばして]
ま、そんな簡単に壊れるほど、軟じゃないのはわかるからね。
そこは、信用してる。
[怪我はしない、という返事>>145に軽い口調で返した所で、前方に漂う雲に気がついた]
― 『世界軸』上層・影の広間 ―
[雲から感じたのは、幼い頃に天から落ちてきた紫水晶に宿るものと良く似て、けれど、それとは真逆に思える力。
その感触が、そこにいるものが何か、を端的に伝えてくる]
……ん、りょーかいだ。
[始めるぞ、という言葉>>148に短く応じて、愛銃を抜き安全装置を解除する。
それから、ふ、とオズワルドの方を見上げて]
……わ。
[初めて目の当たりにした変化に、短く声が上がった。
銀の龍眼と、黄褐色の宝玉。
異なる二色が並ぶさまは、なんというか]
(きっれーだなぁ……)
[コエに落とさなかった自分、えらい。
そんな事を考えたのは、後になってから、というのはさておいて]
……ま、何はともあれ……。
[言葉と共に、視線は前方に揺らめく雲へと向く]
先手必勝……ってね!
[軽い言葉と共に銃口を上げ、遠慮なく放つのは六連速射。
撃ち終えると同時、たんっ、と後ろへ飛びずさる。
鉛玉が虚無の竜にどれほど効くかはわからないが。
やらねばならぬ以上、細かい事は、後で考える。*]
/*
さて、久々のガンアクション。ですよ!
……やー、いつ以来だろね、これ書くの……。
しかし、このこの場合、鉄獅子使いくんとか黒獅子くんみたいな無茶ができないから、そこの加減が大変である。
てゆっか、こないだ久々に鉄獅子使いくんのばとるを読み返して来たんだけど。
カードルール込みだったとはいえ、すげー流れだったよなあ、としみじみしてしまったわw
ていうか、あのバトルは鍛えられた、ほんとに鍛えられた……w
/*
そして、目下の悩み所は。
名前呼び縛りをいつ解除するか、であるのこと。
[何気にここまで相方殿の名前呼んでない]
[まあ、意図的なのは気づいてると思うけど]
ていうか、ぴしぴしぱしぱし遠慮なく突きやがってこんにゃろうw
[我ながら呆然とした確認に、返されたのは苦笑。
気にしないでと言う声に何と返すことも出来ず、ただ見上げたままでいたけれど]
え…
[普段通りで話して良いという言葉に、目を瞠った。
記憶は無いはずなのに、何で分かったんだろう、と思ったのは一瞬だけ。
さっきが素の話し方と気づかない程、この青年は鈍くない。
だからといって、こちらの話し方も4年の間に頑張って身につけたもの。
簡単に頷くのは難しいこと、だったのだけれど]
…わかった。
じゃあ、二人で話す時はそうするな。
[記憶も戻るかも、の一言で返答は決まった。
自分のことは思い出してほしいのと、欲しくないのと半々だけど。
>>0:86何時かの夜、昼だけでは話が聞き足りなかった自分に教えてくれた旅の始まり。
あの時の、あの笑顔を見て、この人も故郷が大切なんだなって思ったのが、誰にも言わないでいた打ち明け話をする最後の一押しだったから。
大切なものを少しでも元に戻す手伝いが出来るなら、是も非も無い]
[>>115メレディスが自分の反応に何を思ったかは分からずも、彼の気遣いは十分に伝わってくる。
話はまた後でということで青年と別れた後、休息の為用意された部屋へと向かったのだが]
…すっげぇ。
こんだけ準備するの大変だったろ、これ。
[開けた扉の中は、自分の郷をそのまま持ってきた様な内装になっていた。
雪と氷、石で模った家具、敷かれている毛皮も郷近辺に居る獣のもの。
ワードローブの中には、今自分が身につけているのと同じ、特殊な編み方で冷気を保った布で仕立てられた衣装が用意されていて。
>>0:59確かに神子の言っていた通りだとは思いながら、これ程整えられているとは思わず目を丸くした]
[休息の時間はどれ程だったか。
余程暑い、もしくは熱い場所でも無い限り動くに支障は無いけれど、用意された部屋が思いのほか快適だったので殆どは部屋の中に居た。
ただ、>>20良い匂いを漂わせる部屋にはやはり引き寄せられて行ったから、他の人と全く会わなかったということは無いだろう。
提供された料理は郷のそれとは違ったけれど、どれも美味しくて。
部屋に置いてあったアレを使ってもらえないかな、と思ったら矢も盾もたまらなくなった]
あ、あの。
この野菜も、使ってもらえませんか?
うちの郷で作ってる雪下野菜なんですが、部屋に置いてあったので。
[白肌の根菜で、長細いもの丸いものと形は不揃いだが甘みが強くて歯ごたえも良い。
郷では獣肉と一緒に煮込んで鍋として食べるのが主流だとも説明した後]
これだけ美味しいものを作ってくれるなら、うちの野菜も使ってもらいたいなって思ったんです。
[自分でも料理はするが、トーマスが料理してくれたものを食べてみたくなったのだ、と。
そう言って微笑んだのは、やはりトーマスの料理に惚れ込んだから、ではあるが。
かつて、自分が何時かなるんだと夢見た様な強い男、を具現化した様な見目への憧れも無意識に入っていた**]
/*
ご飯して覗きに来たらユーリエいたー。
討伐の方もレスあってから動いた方が良いかな。
あまり進めすぎると補完ばかりになっちゃうし、確認も大変だろうし。
何よりやるなら先に進めるんじゃなくてやり取りしながらやって行きたい。
しかし記憶戻すタイミングどうしようかな。
昔と重なる何かを作れると切欠にしやすいんだろうけど。
動きながら探ってみよう。
─ 休息の間 ─
[皆が思い思いに時間を過ごす中。
自分はメレディスの提案通り、話をする為に彼の部屋に来ていた。
彼の話を聞いて記憶を失っていても名前が分かっていた理由は知れたけれど。
それ以外のこと、何故記憶を失くしたかも分からないと聞けば先の広間での反応の大きさも理解できた。
記憶を取り戻す切っ掛けになるかもしれないと思ったのなら、平静を保つ方がきっと難しい]
…一年もの間、そんな旅、してきたのか。
[自分の記憶にある彼も旅の途中ではあったけれど、目的が違う。
あの、聞いてるだけでわくわくしてきた話の様な旅では無かっただろうと思うと、眉が下がり]
俺が兄ちゃん…メレディスさんと会ったのは、今から5年も前になる。
氷人族の郷の話を聞いたから、会ってみるかと思って来たって言ってたな。
うちの郷は雪原と雪山の真ん中辺りでよっぽど慣れてるヤツ位しか来ないから、珍しくて色々話してもらったりしたんだ。
[自分の中でメレディスの存在が大きいのは、話を聞いて憧れを抱いたことが一番の理由だけど。
あれから5年経っても彼の様な来訪者が居なかったのも、その一つ。
また来ようかな。
そんな言葉を残してくれたのは彼だけだったから──と考えた所で、あれは何を話していた時だったっけと思い返し。
は、と気付いた表情はすぐ、伏せた瞼に隠して言葉を続け]
俺の聞いた話だと、あの時にはもう旅をして結構経ってたはずだよ。
確か…こっちも5年、だったかな。
『世界軸』の近くから始めて、あちこち旅して、でも1つの街に長く滞在するからまだそんなに回れてないとも言ってた。
実際、うちの郷にも1か月位居たし。
…でも、色んな街の話をしてくれたり、見たこと無い物を見せてくれたりして。
俺達みんな、兄ちゃんのこと好きだったんだよ。
[閉鎖されている訳ではないけれど、土地の不便と一族の体質のせいで郷を出る者も来る者も少ない。
外から来た彼は、あまり動かぬ郷の中の時を動かす、そんな存在だったのだ、と。
もう朧げになっている記憶もあるが、思い出せる限りを話す中。
あの頃自分が男として育てられていたこと、自身を男だと思い込んでいたことだけは、言えなかった**]
[メレディスと広間で交わした言葉通り、休憩の間に彼と話す時間も取れた。
何らかの切っ掛けになれたかどうかは解らないが、少なくとも自分の忘れていた─深く胸に沈み込めていた記憶は掘り起こされた。
彼が郷に来て、色んな話を聞かせてくれて。
兄ちゃんになら話しても良いかな、いや、兄ちゃんに聞いてもらいたい。
あの時、そんな思いで打ち明けた夢は、>>0:88何より嬉しい答えで返ってきた。
自分を信じてくれている言葉も、また来てくれるという事も。
誰にも言わないと約束してくれたことも、何もかも嬉しくて]
っ、いいんだよ!
まだまだこれから大きくなるんだから。
[>>0:89続いた揶揄いに頬は膨らんだものの、腕を取る手を振り切るまでには至らなかった]
[実際友人達の中ではそろそろ体格差も出てきていて、自分の細さは気になっていた。
自分より小さかったり細かったりするヤツも居るから、まだ悲観する程でも無かったけれど]
…でも、本当早く大きくなりたいな。
最低でも、あいつより背高くならないと恰好つかないし。
[小さく零した愚痴を拾われたなら、やはり内緒だと釘を刺してから。
好きな子より背低いままって格好悪いだろ、とぶすくれて言った。
これも時が過ぎれば解決出来ることだと、信じ切っていて。
そろそろ次の街に行くと、郷を出ていく彼の背に手を振り見送る時だって、次は夢を叶えた自分で出迎えるんだと思っていたのに]
― 『世界軸』上層・広間 ―
こちらこそ、全力で殴るのは任せて!
[きゃっきゃ、と天命石の加護の性質も含めた発言>>133に応える。
トコトコと相棒と共に歩き、休憩所にできそうな空間を抜けて上った先には]
[絆石を手に入れて、本当の性を知らされて。
強い男になる、一番に抱いていたその夢がもう叶えられないことを知らされて。
真っ先に思ったのは、兄ちゃんとの約束を破ってしまった、だった。
暫くの間、絆石を受け入れられなくて。
石に向かって酷い言葉を吐いたのも何度あっただろう。
幸か不幸かそれに応える声は無くて、時間が過ぎるにつれて俺も絆石を受け入れる覚悟が出来て。
でも、あまりに絆石を拒んでいたから、こちらから呼びかけることは出来ないままでいた]
[まさか、こんな形でメレディスと再会するなんて思ってもいなくて。
罪悪感で押し込めていた記憶を、こんな風に引っ張り出すことになるとも、思っていなくて]
…兄ちゃんの記憶が戻ったら。
俺は、どんな風にみられるんだろうな。
[記憶は戻って欲しい、でも戻った時彼はどんな目で自分を見るだろう。
そんな不安は、>>35神子からの報せに一旦しまい込むことにした]
─ 『世界軸』中層・儀式の間 ─
[呼び出しに応じ、儀式の間にやってきた少女はワンピースの様なゆったりとしたチュニックに、意匠の異なる腰紐を2本巻いた様相。
裾から伸びる足を見れば、薄手のボトムを履いていることも解るだろう。
これから討伐に赴く装いとは思われないかもしれないが、少女にとってはこれが何よりも戦いやすい服装だ]
…解りました。
[>>36神子から討伐対象を聞いた後、開いた光の門に視線を向けながら声を返し。
>>121それから同じ石を持つ彼に視線を向けると、行こうと差し出された手に目を瞬かせた]
[何時か、自分が差し出した時とは違うそれはほんの少し、戻せない過去が苦しく思えて]
うん、行こう。
[数瞬遅れてその手に自分の手を重ねた後、>>#0光の門に触れて上層へと移動した**]
お願いします!
[竜の側面から回り込む相棒に声をかけながら、
こちらも、竜の死角に入り込むように駆けだす。
そして、相棒>>135に、竜の爪が振るわれた後]
でぇりゃぁぁぁ!
[駆けた勢いで飛び上がると、少女が振るえる最大サイズの大鎚を、虚無竜へと振り下ろした。*]
─ 休息の間 ─
[メレディスの話を聞いて眉を下げるユーリエを見て、彼は小さく苦笑した]
僕はこんなことをしてたのか、って言う発見はある意味新鮮ではあったけどね。
……この部屋、随分殺風景だろ?
神子さんが何でも用意してあるって言ってたけど、僕の部屋は本当に必要最低限しかなかった。
旅をしていたせいもあるだろうけど……僕自身、何が必要なのか分からないからだと思う。
[多少の色のグラデーションにより部屋は飾られているとは言え、家具は宿屋にあるような最低限のものしかない]
こういう時こそ占いが頼りになるのかもしれないけど、占師は自らを占わず、ってのがあるからねぇ。
自分の力ではどうにもならない。
…もう一つの方法も、出来れば使いたくはないし。
[最後の言葉は潜めるように紡がれる]
[問いへの答えが紡がれる時は、真剣な表情で聞き漏らすことなきよう耳を傾けた。
自分が旅をしていた期間も、旅を始めた場所も、これまでは聞くことが出来なかったこと。
ユーリエとは他の者達以上の交流を持っていたことが窺い知れた]
理由が随分とアグレッシブだね……僕はそんな考え方をしてたのか。
[そうは言うものの、今も大して考え方が変わっていないことには気付いていない]
………そっか。
ユーリエの郷では、僕は楽しく過ごせたみたいだね。
[話を聞いて温かい気持ちになる。
心のどこかが反応しているように思えたが、話してくれた情景を思い出すには至れなかった]
…君の話し方、結構男性的だよね。
もう一方の話し方の方が女性らしくはあるんだけど……
── でも、今の話し方の方が君らしいと思うんだ。
覚えてないはずなのに、不思議だよね。
[ユーリエの話し方をすんなりと受け入れている自分がいる。
もう少し女性らしくすれば、とも思わない。
それが彼女なのだと思っている自分がいるのだ]
僕にとって君はなにか、大切な存在だったのかもしれないね ───。
[ぽつりと零して、メレディスは小さく微笑んだ*]
─ 休息の間 ─
[ユーリエと話して分かったことがいくつかあった。
未だ記憶を戻すには至れなかったが、新しい発見は期待に繋がる]
[封じられた過去の記憶。
そこでメレディスはユウ ─── ユーリエと接する機会が他よりも多かった。
ユウの家で世話になっていたこともあるが、それはただの切欠で。
メレディス自身が人懐っこいユウを可愛がっていたと言うのは周囲の者達も見て分かっていたことだろう。
メレディスはその性質から、成長を見ることや夢を叶えようとする者達を見ることを好んだ。
占師と言う肩書きはそれを手助けしたいという意思の表れ。
ユウが抱く夢もまた、メレディスにとっては大切な願いであった]
[夢とは必ずしも叶わないものではあるけれど、それを抱くのは良いことだと考えていた。
喩え叶えることが出来なかったとしても、新たな夢を抱けていれば良いとメレディスは考えているのだが。
それを伝える手段は、今のところ無い]
[今のメレディスもまた同じ考えにあるが、その根底にあるものについてはまだ理解していない。
時とは不変であるが移ろい行くもの。
それを見詰め、変化するものを見詰め、普遍たるものに
─ 『世界軸』上層・噴水のある広間 ─
[青年と休息の間交わした言葉は、嬉しくも苦しくもあって。
伝えたいことも伝えるべきこともあるけれど言えないまま光の門に触れた。
着いた先でまず目に入ったのは噴水と、上へと向かう四つの階段。
その内の一つ、右手首に在る乳白色と同じ輝きを帯びたものが自分達の上るべき階段だろう。
近付くにつれて、手首の温みが徐々に熱へと変わっていって]
…この上に、虚無の八竜が居るんだな。
[手は繋いだまま、見上げる階段のその先。
>>122先を歩く青年に頷きを返してから、自分も彼に続き歩き始めた]
─ →『世界軸』上層・天の階段 ─
─ 『世界軸』上層・天の階段 ─
[階段を昇り始めてどれくらいか。
目標を捉える前にと、>>143青年が切り出した話にまずは頷き]
うん、そんなに使ってる訳じゃなかったけど。
何だろう、こう…手品みたいな感じだったかな。
[あまり便利に使えないとも言っていたかな、とも思いつつ。
カードを用いている所が、子供心に手品と結びついた光景を思い出して。
続き、問われたことには少し考え]
俺は前の方が戦いやすいかな。
あんまり人と一緒に戦った事ないから、良くわかんないんだけど。
[人を補佐して戦うことに慣れていないから、自分が前面に立つ方がメレディスを巻き込む心配しなくて済むかな、と。
そう思ったのと、>>146目の前の人がふっと視界から消えたのはどちらが早かったか]
っ、兄ちゃん!?
[突然前に倒れた彼に何があったか、その場では解らなくて名前を咄嗟に呼んで。
階段を這う様に広がる蔓が彼の足を取り、飲み込もうとしていたのだと解った時には既にメレディス自身で対処が済んでいた]
行く途中でも仕掛けてくるってことか…
ってか、急に倒れたし受け身取れなかっただろ。
気休めだけど、ちょっと打った所冷やしときなよ。
[>>147メレディスの推測に、歩くだけでも油断出来ないのかと眉を顰め。
座り込んだままの彼に断られなければ、打ち付けた所を聞いて軽く手を当て冷気を分けた。
立ち上がるのにも手を貸して、また階段の先へと足を進め]
─ 『世界軸』上層・天の広場 ─
[>>149更に階段を上っていくと、ようやく開けた空間に出た。
乳白色の輝きは仄かだが、一面その輝きに照らされるとやけに明るく感じられて目を細め]
…で、肝心の『虚無』ってのはどこに居るんだ?
[居るはずだと思っていた姿が見当たらないと、水平に視界を動かしていたから、上に差した影には気付かなくて]
え?
───うわっ!?
[>>150名前を呼ばれた刹那、ぐん、と引き寄せられて。
何が起きたかは目の前、つい今まで立っていた地面を打ち付ける大きな尾が雄弁に語っていた。
メレディスが引き寄せてくれなかったら、あの尾に押し潰されていただろう]
―― 『世界軸』中層・儀式の間 ――
[光の門が呼び出される幻想的な光景にしばし見とれた後]
ええ!
[キアラに意志ある視線を返して頷いて、>>105
現れた転移門に触れる。すぐさま移り変わった風景に感嘆の吐息を一つ]
昇らなくていいのは楽ねえ、
……とはいってもここからは歩きなワケだけど。
[目の前には4つの階段。>>#0
昇るべきひとつにはほどなくして見当がついた。
星の出ない夜闇を思わせる漆黒。胸に飾った絆石の色合いと実に似ている。
先に一歩を踏み出したキアラに続くように早足で歩き出し――やがて横並びになる]
…ごめん、ありがとう。
[まずは手を煩わせたことの謝罪と、助けてもらった感謝を紡いで。
それから、長い尾をくねらせながら悠然と宙を舞う白磁の巨体を真っすぐに見据え]
どうなんだろうな、蛇だったら寒さに弱いけど。
[>>151弱点を問われ、竜とは別物だろうなと思いながら重なる見目の弱点を口にしながら腰紐を一本外し]
…緋色は火色にして氷色
相反するもの 秘めし天命
[声に乗せるは一族に伝わる言い伝え、だが後に続く一節は異なって]
その力 我が意志によって解き放たん
[石の力を用いる為のその言葉を唱え終わると、腰紐が氷を纏い槍の様に長く硬い棒に変わり終えるはほぼ同時。
>>151メレディスの牽制を受けて隙を作った巨竜が地に落とした尾から、その巨体を駆け上がろうと走り出した*]
―― 『世界軸』上層・『深淵の間』 ――
[階段を昇り続けた道行きにもやがて終わりが見えた。
開けた空間に出て最初に目についたのは、>>136
無造作に並ぶいくつもの巨大な立方体だった。
揃いも揃って黒い色をしている。足元に目を落とせば床も黒い]
………。
[そのうちのひとつ、背丈くらいの立方体を見上げ。
あまりに大きいのは身体能力普通な自分ではよじ登れそうにない、と思う。
遮蔽物にはなれそうだが]
[自然物とは明らかに異なる趣き。
どのような術がこれを生みだしたのか、思いを馳せている暇はない。
なぜならここには『虚無』を討伐するために赴いたからで、]
………、いるわねえ。
[討伐すべき“それ”との距離は既に遠くないのだから]
[下がってて、の声に頷きはするが、>>137
下がるのはやるべきことをやってからだ]
――輝きをここに。
[杖を一振りすれば、光を受けてきらきら舞う水飛沫にも似た輝きがキアラを包む。
ミリアムの使う治癒魔法とはすなわち、
傷を治そうとする力を活性化させて治りを速めるというもの。
その応用として、一時的にではあるが、
力を“引きだす”魔法をかけることもできる。
肉体に宿る力、天命石に宿る力、など、諸々ひっくるめて効果は及ぶ]
[とはいえキアラが一蹴りで背の高い立方体に飛び乗れたのは、
元の身体能力が高いおかげであるのだろう。やっぱりすごいなあと素直に感嘆し、
直後、キアラの手から長針が放たれた。
続けて、気合いの入った叫びが聞こえ思わず笑顔になる。
そう、私は決して一人じゃないから、
こんな竜だって怖くなんかない]
― 『世界軸』上層・戦いの間 ―
[天をかけ勇ましい声が聞こえる>>167
いつもはお日様のように明るい子が見せる意外な一面というやつか。
日常でしか出会ってなかったからどこか新鮮だなど場違いなことを感じるが]
ガッハッハ!いいぞ!シルキー!
[グォォと低い唸り声をあげて、大槌の打撃に白い羽毛が散らしながら呻き、勢いに押し倒れ地面に胴体をぶつけ足元が揺れ、足に力を籠め、右腕を振り、光竜へと蔦を伸ばし、前足を絡みつかせ、起き上がろうとするのを妨害。できるならば横転させようと力をこめる]
ぐぬぬ…っっ…いかせんぞ…っ!
[光竜には殴られた怒りはあるのだろう。だがそちらには、いかせんとばかりに煩わしくこちらに意識を向けさせ続けようと力を籠める。
盛り上がる筋肉。うっとうしそうに体を揺すったりした後、まずはこちらを攻撃しなければならないと察したのだろう。光竜と視線が交差し…一気に迫る光竜。]
…ごはっ!
[その巨体の体当たりに直撃を避けるように大盾を構えたが重量の差は大きく巨漢の男は宙を舞うが、それでもまだ意識は残ってるというように前足には蔦を絡めていた*]
[電撃が針の軌跡を追うように奔り、振り下ろされようとしていた竜の手を弾く。
その一撃が頭にでも来たのか、竜はキアラを追ってひたすらに腕を振り回して攻めたて始める]
ううーん厄介な。
どうにか動きを抑えられれば……ていうかあの竜にもアレは効くのかしらねえ。
迷ってる場合でもなし、まずはやってみてからだねえ。
[一息ついて、後、
竜の攻撃を引きつける相棒へと声をかける]
キアラ! 私ちょっとアイツの弱点魔法で探ってみるわねえ。
デカいから時間かかるかもしれないけれどそれまで対処お願いっ!
―『世界軸』上層・影の広間 ―
お前は、ほっとくと、行けるとこまで突っ走るからな。
[ 心配性、と言われれば>>152確信込めて、そう返す。大地を護る龍族は、基本不動であり不変だ。だから男にしてみれば、目を離せばどこへ行くか解らない、正に気紛れな猫そのもののクラリッサの性質を、案じるなという方が、無理なのだ ]
だから、お前の走る道を俺が創るっ!!
[ 龍眼にも、左目の代わりに輝く天命石にも、クラリッサが恐れを抱いていないと感じ取れた事が、男の気合いを上昇させて、長槍を握る手には、脈打つ力が漲る ]
うりゃあああっ!!
[ 雄叫びあげつつ、雲の中に突っ込むと、男は、ダン!と、地響の如き音を立てて地を踏みしめ、大きく頭上で槍を旋回させた ]
[ 皇気宿した黄玉の輝きは、潜む魔を暴き、退ける。
その伝承を証明するかのように、龍牙に切り裂かれた雲が、瞬時霧散して、その向こうに隠れた深い紫の影を暴き出す。
そして、同時に、背後から放たれる六連射>>155 ]
オォォン...!
[ 蠢く影は、未だぼんやりと朧に霞んでいたが、身を曝された事を怒るように、低い唸りをあげ、更に飛来した弾丸をその身にうけてのたうった。
その唸りに応じるように、周囲にまだ残る雲から、鋭い刃のように尖った灰色の雹が降り注ぐ ]
邪魔くせえっ!
[ オズワルドは、その雹を避けることなく、縦横に槍を揮って、打ち払いながら、ずかずかと前に進む。
払いきれない雹は、その身を打ったが、硬い音と共に、全てが、石の如き龍の表皮に弾かれて地に落ちた ]
[ 決して避けぬのは、背後に在るもう1人に、雹の礫が届かぬようにするため、だったが、この程度のものに傷付けられはしないという自負も確かなもの ]
ヴオォォォッ!!
[ 怯む気配も無い皇龍の姿に、紫の影が一際濃くなって、怒りに満ちた雄叫びをあげる。どこか影のように霞んでいた姿が、一瞬はっきり雲の中に浮かび上がった** ]
― ─ 『世界軸』上層・天の階段 ─ ―
そっか。
改めて説明しておくと、僕が使う力は時間を操作するものだ。
操作すると言っても、速くするか遅くするかなんだけどね。
それをこのカードに作用させることで盾にしたり刃にしたりすることが出来る。
[問いの答え>>171に手の内と腰のカードホルダーを示し説明する]
使うのがカードだから僕のスタイルは射撃が主になる。
君が前の方が戦いやすいというなら、僕は後方から援護しよう。
[ポジションについての答えが返れば、自分のスタイルともかみ合いそうだと考え、後ろに下がることを選択した]
[そうしたやり取りの中で起きた、『虚無』の欠片によるアクシデント。
兄ちゃん、と呼ぶ声>>172が一瞬記憶を揺さぶり、雪穴に落ちる光景なんかが頭を過ぎったが、それを精査する余裕は無かった]
あぁ、ありがとう。
ひんやりして気持ち良いや。
[添えられた手>>173により患部が冷やされる。
ひんやりとした感覚が心地良く、その気遣いも嬉しくて笑んで感謝を紡いだ。
光の門を通る時も手を重ねたが、彼女の体温はメレディスのそれよりだいぶ低い。
それにも懐かしさが込み上げてくる辺り、やはり以前、彼女と関わることが深かったのだと実感する。
立ち上がるにもその手を借り、更なる階段の先へと]
─ 『世界軸』上層・天の広場 ─
どう致しまして。
[感謝>>176に声を返して、視線は『虚空』へと定める]
蛇……にしては大きすぎるか。
飛ばれてると厄介だな。
先ずは翼を狙おう。
[弱点については予測が難しかったため、目に見えて狙えそうな部位を挙げ。
放ったのはストレートフラッシュの一撃>>151。
その間にユーリエは呪らしきものを紡ぎ、引き抜いた腰紐を棒状のものへと変化させていた。
それに対し目を円くしていたが、巨体に駆け上がろうとするのを見れば、メレディスは次の手へと出る]
─── speeddown
Covetousness pentacles!
[目へと放った牽制の一撃は、『虚空』が首を振ることで避けられ、トランプは壁へと跳ね返り戻る途中。
新たにカードを14枚、カードホルダーから引き抜き、『虚空』の身体に添わせるように「硬貨」のカードを放った。
速度を落としたカードは壁の如き強度を持ち、『虚空』が前へと進むのを遮る。
阻害の間、メレディスが動くことは出来ないが、ユーリエが接近するには十分な時間が得られるはずだ]
……なんか吐かれたら拙いけどね。
[巨体を遮ることは出来ても、ブレスまでは流石に防げそうに無い*]
[弱点を探る魔法も力の応用のひとつ。
普段は外見からではわからない体内の異常――病魔や著しく疲労している箇所を探るのに利用する。
それらは体内にある“流れ”を淀ませている箇所としてミリアムの目に映る。
今からやろうとしているのはその逆を行くこと。
どんな生物にもある“流れ”の中心となる場所、
つまりはそこを攻撃すれば著しく生命活動が減退する箇所を探って、
キアラの強力な雷の一撃をお見舞いさせればいいのでは、という考え]
― 『世界軸』上層・影の広間 ―
せっかく走れるんだもん、動かなきゃ損じゃないか!
[確信込めて返された言葉>>185に、力いっぱい言い返す。
猫の気質を案じられているとは知らぬがなんとやら。
走るどころか歩く事すらできなかった頃の反動は、立ち止まるを良しとしない気質となって今に至る。
走る道を創る、という宣。
空色がきょとり、としたのはほんの短い刹那の事]
……なら、その道、走らせてもらおーじゃないか。
[旋回する槍が雲を切り裂き、散らす。
その様に零れた呟きは、自身の立てた銃声にかき消され]
おう、結構効いて……!
[放った連射を身に受けのたうつ影>>186の様子に、上げかけた声は直後の反撃に途切れた]
て、ちょっ……!
[避ける素振りもなく灰色の雹を叩き落として進む姿に、思わず声を上げかけるものの。
雹が弾かれる様子と、何より、先に交わした言葉があるから、それはぎりぎり飲み込んで。
それよりは、と手早く弾倉を振り出し、薬莢を落として次弾を装填した]
……大丈夫なのは、わかるけど!
見た目でいたそーなのは、程ほどにしてよねっ!
[装填しつつ、こんな突っ込みが飛んでしまったのは、条件反射のなせる業]
[深紫の影の咆哮が響く。>>187
こちらを飲み込もうとするかの如く、澱んだ気配が強くなる。
けれど]
その程度で、怯むわけにはいかないんだよ、ねっ!
[そう、思わせるのは畏れる様子など欠片も見えない皇龍の背。
己が為すべきのために前へと進む姿は、負けていられない、という意志を強く呼び起こす]
……見えた!
[雲の中に一瞬浮かんだ龍の影。
空色はそれを的確に捕え、その喉元に銃口を向けて引き金を引く。
両手で支えた単発射撃は大気を裂き、深紫の龍──『雲翳』を捉えた。*]
[腕を振り回す動きに合わせて忙しなく上下する尾に当たらない範囲で近付いて、
杖から水球を放ち、当てる。
キアラが引きつけてくれていたおかげで上手くいったようだ。
着弾した水は竜の巨体を薄く広がっては縮み行くのを繰り返し、
まるで生き物のように動き回って竜の体内の“流れ”を探っていく]
―――よしっ捉えた!
[やがては竜の巨体の一点にまとわりつく水の輝きが、
狙うべき一点を教えてくれるだろう*]
/*
出力が安定し ない(ぐったり
そして強すぎてないかな? 大丈夫かな あああああああ
一応装甲は紙だぞ! 防御なんて捨ててかかってくるぞ!
― 『世界軸』上層・戦いの間 ―
頑張るって言ったもの!
[あれ、言ったかな?
……まぁ、深くは突っ込んでは野暮になろう。]
─ 『世界軸』上層・天の広場 ─
[自分の術は、氷雪を産み、操るもの。
氷人族の者なら誰でも使える術ではあるが、一族の中でも自分が秘める力は随一らしい。
だが、それを引き出せるかどうかは自己研鑽にかかっている、と。
ユウと呼ばれていたころからずっと、父や長老たちから言われてきた。
これまでの研鑽が足りているかどうかは、自分には解らぬこと、だけど]
うん!
飛んで逃げられたら、追いかけようも無いもんな!
[>>190先ずは翼を、というメレディスの言葉に頷き駆けだしたのは対峙する巨体を地に落とす為。
地に垂れた尾を辿り、その体を駆け上がるのは容易では無いと思ったが]
っ
ありがとう!
[身をくねらせ、動こうとする『虚空』が不意に止まる。
何が起きたかは解らない、でもきっと時間を操作する力だと言っていたメレディスが何かしてくれた。
だから即座に礼を言って、>>191作られたチャンスを物にしようと、駆ける足を更に早め]
――おっちゃん!!
[宙を舞う様子>>183に、声を上げる。
けれど、ここで相棒の方へと駆け寄ってしまうのは、絶対に違うと思うから。
――だから。]
フレイム・バースト!
[大槌に火を纏わせ、真白の竜の頭に勢いのまま一度、二度、と繰り返し振り落としていった。*]
緋色は氷色 思いのままに凍らせよ
[巨竜のその身体に足を乗せると同時、詠唱すると靴裏は鏡面の様に凍り。
爬虫類めいた竜の鱗にも氷を這わせると、そのまま中腹まで溶かすと凍らせるを繰り返して滑り移動した。
そうして翼を狙える位置まで辿りつくと、手に持ったままの槍をぐ、と握り]
凍は氷 雹は漂
思いのままに 吹雪かせよ
[詠唱によって産みだした吹雪に身を翻させ、風の勢いを借りてそのまま翼を貫かんと槍を振るう。
吹雪に至っては先の会話で口にした弱点をあてにした訳でもないが、少しでも動きが鈍れば儲けものという考えも含んでいた*]
[落下音は鈍いものではなかった。
背中につけていた蔦の塊の一部が地面に突きたち衝撃を和らげる。]
大丈……夫だ…!
[盾役はちゃんと果たせているようだ。あるいは筋肉を信じてくれたのかもしれない。鍛えていてよかった。
こちらに気を取られている隙をついてシルキー>>200が炎をまとった大槌で攻撃をしている。不意に頭を思い切り殴られたことでよろめていてる光竜]
あー、いってぇな…終わったら…ドラゴンステーキにしてやる
[内臓が痛いがこらえて、地面にしっかりと足をつけると、猛然と盾を構えて突進して、同時に前足に絡みついていた蔦が、芽吹き一気に成長する
急に足元から生え出た木に、よろめいていた光竜の体は傾き、それに合わせて体当たりをしかけた]
[ずどんっと音をたて、横に倒れる光竜。
度重なる衝撃に倒れ脚をじたばたとさせていたが、戦う意志は消えてないのだろう。開かれた口に、力が収束している。立ち上がる障害となる木を。その後はこちらを光熱のブレスで焼き払おうというのか。]
どてっぱらにきついいっぱつをぶつけてやれシルキー!
[何かあっても守ってやる。とばかりに、どんと盾を地面に叩きつけて相方へと叫んだ]
ああ?
[ 歩調を変えず進みながら、聞こえたコエに、不思議そうなコエが返る ]
痛そう?
ああ、そうか...そう見えるか。
大丈夫だ、俺は龍だから、お前程柔肌じゃない。
[ 毎度の如く、とても素直にそう告げる、が、素直すぎて、どこかずれているかもしれない ]
心配してくれたのは嬉しいがな。
[ 最後にそう付け加えるコエが本当に嬉しそうなのは、事実だったが ]
はっ!誤摩化しってのはいつまでも使える手じゃないぞ。
貴様も龍の姿をしているなら、いい加減に観念しろ!
[ 姿を現した敵手が、龍体であることが、男の表情に怒りを浮かばせる ]
─ 『世界軸』上層・天の広間 ─
[紡がれた礼>>199には笑みを返すのみにして、メレディスは術の継続に努める。
動きを止めた『虚空』の身体を滑るように駆け上がるユーリエ>>201。
ただ凍らせるだけではないその応用力は見事なもの。
瞬く間に巨体を昇る姿を目で追う]
─── 行けっ!
[吹雪を纏い勢いをつける様子に思わず声が出た。
ユーリエが握る槍は違わず翼を捉え行く]
──── ッ!!
[それと前後して、身動きが取れずにいた『虚空』が大きく口を開けた。
拙い、と思ったその瞬間。
煌々と輝く、けれど禍々しさを纏ったブレスが放たれる]
Horoscope!
[阻害に使用しているカードとは別に、12枚の大アルカナを引き抜き自分の前へと並べ、カードの速度を極限まで落とす。
ユーリエが放った吹雪によりブレスが放たれるまでに時間はあったものの、こちらも2種同時の展開となったため、盾として展開した大アルカナの強度はいつもよりも低くて]
ぐっ ───!
[『虚空』の翼が破られると同時、メレディスの身体は後方へと吹き飛ばされた。
おどろおどろしい咆哮が響く中、メレディスが仕掛けた術は全て解除される]
…─── ユーリエ!
そのまま頭を狙え!!
[未だ巨体の上に居るだろうユーリエに対して声を張り上げた]
─── speedup
Sword deth tornado!!
[膝をついた体勢のまま、カードホルダーから小アルカナ14枚、大アルカナ1枚を引き抜く。
それらを放ち、術をかければ、「死神」のカードを筆頭に「剣」のカードが渦を捲いて『虚空』へと襲い掛かった。
完全に動きを止めることは出来ないにしても、何度も刻まれれば『虚空』とて隙は出来るはず*]
[大丈夫>>202、との声にホッとする。]
ドラゴンステーキって、美味しいー!?
[この反応に日常がにじむ。
……そも、虚無は食べれるのか否か。
食べれるとしたら、貴重なたんぱく質であろう。]
[ 雄叫びあげた深紫の喉元に向かって、真っすぐに放たれる弾丸>>195
そこに宿る真っすぐな意志こそが、強く男の背を押す力となる ]
オォオオッ!!
[ 弾丸の軌跡を追うように、オズワルドは地を蹴って走り出す。
猫程身軽ではない地の龍は、高く跳ぶことは叶わないから、脇に引き寄せた長槍が狙うのは、相手の腹だった、が ]
何......?!
[ 次の瞬間、喉元に弾丸を受けた紫の影が、急に大きく跳ね上がった ]
うわっ!!
(逆鱗、だったか?!)
[ 過った思考は一瞬。
既に駆け出していた男は、咄嗟に地面に身を転がしたが、大きく長さもある龍体が、暴れながら落下して来る軌道は予測不可能。
ずうん、と大きな地響が立った、その瞬間には、下敷きに成るかならぬか微妙な位置。
クラリッサの視界からは、完全に男の姿は一度見失われた筈だ* ]
─ 『世界軸』上層・天の広間 ─
[振るう槍の芯は、一族に代々伝わる意匠の紐。
その紋様は、術を強化する触媒となっていると聞かされてきた。
実際、他のものに纏わせるよりも強固な氷になるのは体感で知っている。
だから、この竜の肌がどれ程硬かろうと、貫けない訳が無い。
そう信じて振るった槍は、>>205届いた声からも力を得たのか狙い通りに翼を貫き、切っ先で穴を広げて]
…やった!
[反対も同じ様に出来ればこの巨体を落とせる、そう思ったと同時>>206輝きの咆哮が放たれた]
兄ちゃん!!!
[『虚空』の上からでは、地上の様子は確認が難しい。
>>207耳に届く声や音、青年の無事を案じて咄嗟に彼を呼ぶも身体が動くより先に>>208その声が聞こえて]
っ、
わかった!
兄ちゃんも、もう少しだけ頑張って!
[巨竜の背から振り落とされぬ様、足をぐっと踏み堪えると反動を一気に駆け上がる力に変えて。
首に提げた緋色に意識を落とすと同時、手に掴んだままの槍へ更に氷を纏わせる。
駆ける中、視界に入るカードが時間を稼いでくれているのが分かって嬉しくなりながら]
緋色は氷色 思いのままに全て貫け!!!
[杭の様になった槍を、再度咆哮する素振りを見せる『虚空』の口が二度と開かぬよう、上から下へと突き立てた**]
あいな!
終わったら、美味しいのお願いね!
<color=red>……ディバイフレイム・ハンマァァァ!!</color>
[怪我?知らんなぁ。
負ったとしても、あとで考える、とばかりに胴体へと炎を纏った大槌を胴体へと降り下ろす。
そして、柄から伝わる感触にこちらの勝利を確信する。*]
……いやだから、そーゆー問題じゃなくてだね……。
[突っ込みに返ってきたのは、とてもとても、素直な言葉だった]
そんなん説明されなくたってわかってるんだよ、ただ……。
[わかっていても、思う所はあるのだ、と。
言うより先に、なんか言われて]
……〜〜〜っ!
そこ、喜ぶ所かああああ!!!!!
[心配されるのが嬉しい、と言われても、こっちは全然嬉しくない。
それならそも心配させるな、とも言いたいのだが。
状況は、それ以上の突っ込みを飛ばす猶予を与えてくれない]
― 『世界軸』上層・影の広間 ―
……ふにぇぃっ!?
[喉元目がけて放った弾丸。
そこに逆鱗なるものがある事は、残念な事に知らなかった。
そして、そこに触れる事が齎す事も]
え、ちょ……一体、なにっ!?
[着弾の直後に跳ね上がり、暴れ出した『雲翳』の動き>>210に上擦った声が上がる。
空色は跳ね上がった深紫を追っていたから、オズワルドがとっさに転がった事には気づけず。>>211
地響きが立った後、見えぬ姿に息を飲んだ]
……っ!
[とっさ、駆けだしそうになる。
が、ここで飛び出した所で暴れる龍に跳ね飛ばされるのがオチだろう。
だから]
…………信用、してるんだからね。
[小さく呟いた後、右手を口元に寄せ、腕輪に嵌めた蛍石に軽く口づけて]
……ルッキオラ、リミットブレイク。
[解放の言葉を小さく紡ぎ、銃口を深紫へと向ける。
淡い翠の光がふわりと舞い散り、それが右手の銃を取り巻いた]
[愛用の銃には、普段は幾つかの制限がかけられている。
技量的に不安な部分をロックしてある、とは、製作者たる兄の弁であり、それを解除できるだけの技術と使いこなせるだけの技量を身に着けろ、という、課題のようなものまでもらっている。
そして技量はともかく、技術的に解析に至れぬが故に、必要な時には蛍石の力を借りてリミッターを解除するのが常となっていた]
……今度は、さっきとは一味違うよ……!
[言いながら狙い定めるのは龍の眉間。
上がる銃口に気付いたのか、『雲翳』はこちらに向けて首を伸ばしてくる。
どうやらその牙に捕えん、としての事のようだが]
……真っ向勝負と、いこうじゃないか!
[それを避ける素振りは見せず、引き金を引く。
先ほどまでよりも大きく響く銃声と共に撃ち出された弾丸が龍の額を撃ち抜き、それと共に、小柄な身体が反動で後ろに吹っ飛んだ。*]
─ 『世界軸』上層・天の広間 ─
[ユーリエの槍によって貫かれた『虚空』の翼は機能を失い片翼となる。
それでも揚力は生み出せるようだったが、片翼となれば自由にも動けまい]
はは、心配させちゃったな。
[吹き飛ばされた自分を見て声を上げるユーリエ>>213。
こちらの声に応じて行動を開始したものの、もう少し頑張れと声を向けられて>>214、僅かばかり苦笑が零れた]
[盾が間に合ったお陰でまともに食らうことは無かったが、その衝撃は身体を駆け巡っている。
しかしカードさえ投げることが出来ればメレディスも仕掛けることは可能。
放った15枚のカードはさながら竜巻の様相で、未だ宙へ舞おうとうねる『虚空』の身を刻んでいく。
頭部へと駆け行くユーリエを巻き込まぬよう、竜巻は『虚空』の胴の辺りを巻き込むようにして何度も往復した]
─── speeddown
Sword crucifixion!!
[ユーリエが握る槍が太さを増す。
狙えと指示した『虚空』の頭部、その大きな顎門が再び開こうとしたその時。
ユーリエの槍が楔のように上下の顎を貫いた。
それに合わせ、メレディスも術を変え、身体のあちこちに突き刺さったカードの速度を極限にまで落とす。
空中へと磔されるような形で、『虚空』はその動きを止めた]
ユーリエ! 無事か!?
[下からは巨体の上が良く見えない。
声を響かせ確認を取る中で、『虚空』の身体が徐々に崩れ去っていくのを見た*]
夢ですら食ったことはないな!
[そんな高級品>>209おいそれと手に入らない。きっとここでも無理なんじゃなかろうか。高くて希少だもの
呼び声に答えるシルキー>>215に太い笑みを浮かべ、光竜の口元をみながら盾を構える。光熱のブレスに耐えれるかという思考は現実的ではないが庇う。
怖くないとはいえないが、今までやりたいように生きてきたのだ。今更やりたくないことをしたくはない。
それに最初の一撃を加えたとき、胴体を地面に叩きつけられたのをみて、きっと他より柔らかいのだと思った。普段隠している個所は柔らかいものだ。]
……ぉお…!
[勝利の音が響いた>>215
シルキーのパワーか。柔らかい個所を狙ったからか、痙攣するように体を震わせた後、光竜はまがまがしい粒子となって消えていった]
……食えないのは残念だが、やったなシルキー
[体に走っていた緊張がとれ弛緩する。蔦ももとの背中のケースのような場所に戻っていき、勝利への祝いとねぎらいを口にする。]
痛い目にあったから米を食わないとな。
[米を食えば元気がでる教の店長は、謎の理論で回復を図ることを決める。
部屋には数種類のスパイスをブレンドし、バターにはちみつを入れ小麦粉でとろみと甘味を、海鮮ブイヨンでうまみを足し、熱帯カカオをいれて煮込んで寝かせた]
海鮮カレーでいいか?
[大変になりそうだからと作っておいた料理。お願いされた美味しいものについて、シルキーにいうのであった*]
―『世界軸』上層・影の広間 ―
グォオオオオ!!
[ 逆鱗を撃たれ、さらに額をリミッター解除した銃弾に撃ち抜かれた深紫の龍は、大きく顎を開いて咆哮をあげる。
最後の力を振り絞り、自らに致命傷を与えた小さな獣人に迫ろうとした、その顎は、しかし、開いたまま閉じられる事は無かった ]
観念しろ、と...
[ ぼこり、と、円錐状の硬い岩が龍の胴を突き破り、貫いて ]
言っただろう!
[ その岩がひび割れ崩れた後には、槍を突上げた男の姿が現れる。
『雲翳』の下敷きになろうとした瞬間に自らを岩で覆い、その岩と槍を一体として龍の腹を刺し貫いたのだった ]
― 『世界軸』上層・『深淵の間』 ―
[先導するように歩いていたパートナーとは、いつの間にか横並びになっていた。
そうして、対峙した倒すべき相手。
再び前に出ようとするこちらを、呼び止める声があった>>180]
[杖の一振りと共に生み出されたのは、こちらを包む水飛沫の如き輝き。
それが己の力を高めるものであることは、説明されずともわかった]
――ありがとう。
[振り向かぬままに礼を言って、闇竜の前へ躍り出る]
クラリッサ!
[ 深紫の影は崩れ落ち、影に相応しく薄れて消えていく。
その姿を顧みる事もなく、オズワルドは、吹っ飛ばされたクラリッサに駆け寄った ]
おい、怪我は?どこも痛くないか?
[ 案じる声は、真摯なものだった* ]
[最初の腕の一振りは弾いたものの、敵もそれに怯むものではない。
鬼の体を捉えんと、両の手を激しく振り回す]
くっ……図体の割に随分と、速いじゃないか!
[しかし娘もまた、鬼族にしては小さな体躯を、利点とすべく修行してきた身。
黒の立方体の角を蹴り、水平に、或いは隙間を縫うように跳ぶ。
そこにかかる、相棒の声>>184]
わかった、やってみるさ。
ほら、こっちだ!
[決定力に欠く攻防では、こちらの体力が尽きるのが先だろう。
ミリアムに応えるべく、竜の気を散らそうと、雷撃帯びた針を、竜の身の周囲へ取り囲むように投げる]
[やがて、ミリアムが竜の尾へ近付く姿を視界の端に捉えた>>196。
竜の意識を逸らすべく、敢えて竜の眼前を横切るように跳んだ。
その瞬間、竜の身を這い回る水が、その巨体の一点へ集った]
――そこか!
[示されたのは、竜の喉元。
娘は腰から引き抜いた苦無を、素早く投げつける、が――]
弾かれた!?
[その切っ先が急所を狙ったことは、『深淵』にも気付かれたか。
翼を一打ちし舞い上がった竜は、眼下の二人へ向け大きく口を開く。
その喉奥が煌々と光っていた]
いけない!
ミリアム、避けて!!
[助けに戻る余裕はない。
相棒に向けて叫びながら、自分は、敢えて前方へ踏み切った。
ミリアムに強化された脚が、体を包む水の加護が、竜の吐息を一瞬突っ切るだけの力をくれると信じた]
[身を焼く熱を感じながら、娘が引き抜いたのは短刀だった。
自身にとって唯一の、投擲ではなく近距離用の武器。
ブレスの高熱が通り過ぎれば、次の瞬間頭上には、息を吐き切り口を閉じた竜の喉元が晒されていた]
――これで、
[足場を蹴り後方半回転しながら、娘は跳んだ。
その身は竜の体へ取り付く形となる]
終わりだ!!
[そして急所へ突き立てた短刀から、娘は最大出力の電撃を叩き込んだ*]
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