情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新
─ 休息の間 with ミリアム ─
[ミリアムの故郷>>131は漁業が盛んで、彼女のような穏やかな気性の者達が多く住まうらしい]
星が良く見えるのかい?
それは素晴らしいね、一度行ってみたいものだ。
占星術は専門外だなぁ。
僕はタロット専門だからね。
[問われたことには、「済まないね」と謝罪も添える。
占星術は出来ないにしても、ミリアムの語る故郷の夜空は一見の価値があるだろう。
今は無理でも、また旅に出ることになったあかつきには、目的地として定めたいものだ*]
─ 『世界軸』上層・天の階段 ─
ユーリエ、以前の僕は君に自分の力を見せたことはあったかい?
[階段を昇る中で、メレディスは今後の戦い方についてユーリエに確認を取る。
細かい原理は説明しなかったが、氷人族の郷に滞在していた時、カードを使って突風を凌いだり、薪を切り出したり等の芸当をして見せたのを覚えているだろうか。
あまり便利にも使えない力だということも]
一応、前には立てるよ。
ユーリエは前と後ろ、どっちが戦いやすい?
[戦い方によっては並び立つことにもなるだろうが、ポジション確認だけは予めしておくことにした]
─ 『世界軸』上層・天の階段 ─
[歩く最中、するりと足に絡みつく感覚にハッとする]
わっ、たた!
[階段に足を縫い止めんとするそれにバランスを崩し、メレディスは階段に倒れ込んでしまった。
前方に倒れたのは幸運と言えよう]
なんっ、だ、これっ。
[足を絡めとった何か──暗黒色の蔓は転ばせただけでは飽き足らず、面積を広げメレディスの足を飲み込もうとしていた]
まずっ……!
[咄嗟に腰のカードホルダーからカードを一枚引き、足に向けて投げつける。
カードは目にも留まらぬ速さで駆け抜け、軌道先の階段を弾いた後にメレディスの手元へと戻って来た。
足に絡み付いていた暗黒色の蔓はカードによって切り落とされ、靄となって消えていく]
……もしかして、あれも『虚無』とか言うものの一部?
[絡めとられていた足を確認しながら呟く。
転んだ時の衝撃は残るものの、怪我らしい怪我はせずに済んだようだ]
そこかしこにいるわけじゃなさそうだけど…気をつけないとだね。
[張り詰めた空気を緩く吐き出すようにして一呼吸つけた後、座り込んだ状態から立ち上がり、再び階段を昇り始めた*]
─ 『世界軸』上層・天の広場 ─
[ひたすら階段を昇ると、やがて目の前に広い空間が現れた。
階段と同じ乳白色が広がる光景、辺りがとても明るく見える。
どうやら終着点のようだが、当の討伐対象が見当たらない]
……居ない…?
[そんなはずはない、と辺りを見回していると、急に上空に影が差した]
ッ、 ユーリエ!
[手を伸ばし、ユーリエを自分の方へ引き寄せようとしながらそれまでいた場所から飛び退る。
直後、その場所に大きく撓る尾が振り下りてきた。
その一撃の重さに地鳴りのような音が響く]
─── これが、『虚無の八竜』。
[振り降りた尾が持ち上げられる先。
鳥のような翼を持つ、白磁の鱗を纏った細長い身体の巨体が宙を舞っていた。
メレディス達が持つ絆石と同じ属を対象から感じる]
弱点とかあるのかな。
[どう思う?とユーリエに問いを投げる。
そうしている間にもメレディスはカードホルダーから数枚のカードを引き抜いた]
─── speedup
Straight shot!!
[そのうちの5枚を扇型に広げ、天の『虚無の八竜』──『虚空』へと投げつける。
クラブの2から6までのトランプが、速度を上げて『虚空』の目を狙い宙を駆けた。
この一撃は牽制のようなもの。
ユーリエが仕掛けるまでの十分な時間稼ぎとなるはずだ**]
[我ながら呆然とした確認に、返されたのは苦笑。
気にしないでと言う声に何と返すことも出来ず、ただ見上げたままでいたけれど]
え…
[普段通りで話して良いという言葉に、目を瞠った。
記憶は無いはずなのに、何で分かったんだろう、と思ったのは一瞬だけ。
さっきが素の話し方と気づかない程、この青年は鈍くない。
だからといって、こちらの話し方も4年の間に頑張って身につけたもの。
簡単に頷くのは難しいこと、だったのだけれど]
…わかった。
じゃあ、二人で話す時はそうするな。
[記憶も戻るかも、の一言で返答は決まった。
自分のことは思い出してほしいのと、欲しくないのと半々だけど。
>>0:86何時かの夜、昼だけでは話が聞き足りなかった自分に教えてくれた旅の始まり。
あの時の、あの笑顔を見て、この人も故郷が大切なんだなって思ったのが、誰にも言わないでいた打ち明け話をする最後の一押しだったから。
大切なものを少しでも元に戻す手伝いが出来るなら、是も非も無い]
/*
ご飯して覗きに来たらユーリエいたー。
討伐の方もレスあってから動いた方が良いかな。
あまり進めすぎると補完ばかりになっちゃうし、確認も大変だろうし。
何よりやるなら先に進めるんじゃなくてやり取りしながらやって行きたい。
しかし記憶戻すタイミングどうしようかな。
昔と重なる何かを作れると切欠にしやすいんだろうけど。
動きながら探ってみよう。
─ 休息の間 ─
[皆が思い思いに時間を過ごす中。
自分はメレディスの提案通り、話をする為に彼の部屋に来ていた。
彼の話を聞いて記憶を失っていても名前が分かっていた理由は知れたけれど。
それ以外のこと、何故記憶を失くしたかも分からないと聞けば先の広間での反応の大きさも理解できた。
記憶を取り戻す切っ掛けになるかもしれないと思ったのなら、平静を保つ方がきっと難しい]
…一年もの間、そんな旅、してきたのか。
[自分の記憶にある彼も旅の途中ではあったけれど、目的が違う。
あの、聞いてるだけでわくわくしてきた話の様な旅では無かっただろうと思うと、眉が下がり]
俺が兄ちゃん…メレディスさんと会ったのは、今から5年も前になる。
氷人族の郷の話を聞いたから、会ってみるかと思って来たって言ってたな。
うちの郷は雪原と雪山の真ん中辺りでよっぽど慣れてるヤツ位しか来ないから、珍しくて色々話してもらったりしたんだ。
[自分の中でメレディスの存在が大きいのは、話を聞いて憧れを抱いたことが一番の理由だけど。
あれから5年経っても彼の様な来訪者が居なかったのも、その一つ。
また来ようかな。
そんな言葉を残してくれたのは彼だけだったから──と考えた所で、あれは何を話していた時だったっけと思い返し。
は、と気付いた表情はすぐ、伏せた瞼に隠して言葉を続け]
俺の聞いた話だと、あの時にはもう旅をして結構経ってたはずだよ。
確か…こっちも5年、だったかな。
『世界軸』の近くから始めて、あちこち旅して、でも1つの街に長く滞在するからまだそんなに回れてないとも言ってた。
実際、うちの郷にも1か月位居たし。
…でも、色んな街の話をしてくれたり、見たこと無い物を見せてくれたりして。
俺達みんな、兄ちゃんのこと好きだったんだよ。
[閉鎖されている訳ではないけれど、土地の不便と一族の体質のせいで郷を出る者も来る者も少ない。
外から来た彼は、あまり動かぬ郷の中の時を動かす、そんな存在だったのだ、と。
もう朧げになっている記憶もあるが、思い出せる限りを話す中。
あの頃自分が男として育てられていたこと、自身を男だと思い込んでいたことだけは、言えなかった**]
─ 休息の間 ─
[メレディスの話を聞いて眉を下げるユーリエを見て、彼は小さく苦笑した]
僕はこんなことをしてたのか、って言う発見はある意味新鮮ではあったけどね。
……この部屋、随分殺風景だろ?
神子さんが何でも用意してあるって言ってたけど、僕の部屋は本当に必要最低限しかなかった。
旅をしていたせいもあるだろうけど……僕自身、何が必要なのか分からないからだと思う。
[多少の色のグラデーションにより部屋は飾られているとは言え、家具は宿屋にあるような最低限のものしかない]
こういう時こそ占いが頼りになるのかもしれないけど、占師は自らを占わず、ってのがあるからねぇ。
自分の力ではどうにもならない。
…もう一つの方法も、出来れば使いたくはないし。
[最後の言葉は潜めるように紡がれる]
[問いへの答えが紡がれる時は、真剣な表情で聞き漏らすことなきよう耳を傾けた。
自分が旅をしていた期間も、旅を始めた場所も、これまでは聞くことが出来なかったこと。
ユーリエとは他の者達以上の交流を持っていたことが窺い知れた]
理由が随分とアグレッシブだね……僕はそんな考え方をしてたのか。
[そうは言うものの、今も大して考え方が変わっていないことには気付いていない]
………そっか。
ユーリエの郷では、僕は楽しく過ごせたみたいだね。
[話を聞いて温かい気持ちになる。
心のどこかが反応しているように思えたが、話してくれた情景を思い出すには至れなかった]
…君の話し方、結構男性的だよね。
もう一方の話し方の方が女性らしくはあるんだけど……
── でも、今の話し方の方が君らしいと思うんだ。
覚えてないはずなのに、不思議だよね。
[ユーリエの話し方をすんなりと受け入れている自分がいる。
もう少し女性らしくすれば、とも思わない。
それが彼女なのだと思っている自分がいるのだ]
僕にとって君はなにか、大切な存在だったのかもしれないね ───。
[ぽつりと零して、メレディスは小さく微笑んだ*]
─ 休息の間 ─
[ユーリエと話して分かったことがいくつかあった。
未だ記憶を戻すには至れなかったが、新しい発見は期待に繋がる]
[封じられた過去の記憶。
そこでメレディスはユウ ─── ユーリエと接する機会が他よりも多かった。
ユウの家で世話になっていたこともあるが、それはただの切欠で。
メレディス自身が人懐っこいユウを可愛がっていたと言うのは周囲の者達も見て分かっていたことだろう。
メレディスはその性質から、成長を見ることや夢を叶えようとする者達を見ることを好んだ。
占師と言う肩書きはそれを手助けしたいという意思の表れ。
ユウが抱く夢もまた、メレディスにとっては大切な願いであった]
[夢とは必ずしも叶わないものではあるけれど、それを抱くのは良いことだと考えていた。
喩え叶えることが出来なかったとしても、新たな夢を抱けていれば良いとメレディスは考えているのだが。
それを伝える手段は、今のところ無い]
[今のメレディスもまた同じ考えにあるが、その根底にあるものについてはまだ理解していない。
時とは不変であるが移ろい行くもの。
それを見詰め、変化するものを見詰め、普遍たるものに
― ─ 『世界軸』上層・天の階段 ─ ―
そっか。
改めて説明しておくと、僕が使う力は時間を操作するものだ。
操作すると言っても、速くするか遅くするかなんだけどね。
それをこのカードに作用させることで盾にしたり刃にしたりすることが出来る。
[問いの答え>>171に手の内と腰のカードホルダーを示し説明する]
使うのがカードだから僕のスタイルは射撃が主になる。
君が前の方が戦いやすいというなら、僕は後方から援護しよう。
[ポジションについての答えが返れば、自分のスタイルともかみ合いそうだと考え、後ろに下がることを選択した]
[そうしたやり取りの中で起きた、『虚無』の欠片によるアクシデント。
兄ちゃん、と呼ぶ声>>172が一瞬記憶を揺さぶり、雪穴に落ちる光景なんかが頭を過ぎったが、それを精査する余裕は無かった]
あぁ、ありがとう。
ひんやりして気持ち良いや。
[添えられた手>>173により患部が冷やされる。
ひんやりとした感覚が心地良く、その気遣いも嬉しくて笑んで感謝を紡いだ。
光の門を通る時も手を重ねたが、彼女の体温はメレディスのそれよりだいぶ低い。
それにも懐かしさが込み上げてくる辺り、やはり以前、彼女と関わることが深かったのだと実感する。
立ち上がるにもその手を借り、更なる階段の先へと]
─ 『世界軸』上層・天の広場 ─
どう致しまして。
[感謝>>176に声を返して、視線は『虚空』へと定める]
蛇……にしては大きすぎるか。
飛ばれてると厄介だな。
先ずは翼を狙おう。
[弱点については予測が難しかったため、目に見えて狙えそうな部位を挙げ。
放ったのはストレートフラッシュの一撃>>151。
その間にユーリエは呪らしきものを紡ぎ、引き抜いた腰紐を棒状のものへと変化させていた。
それに対し目を円くしていたが、巨体に駆け上がろうとするのを見れば、メレディスは次の手へと出る]
─── speeddown
Covetousness pentacles!
[目へと放った牽制の一撃は、『虚空』が首を振ることで避けられ、トランプは壁へと跳ね返り戻る途中。
新たにカードを14枚、カードホルダーから引き抜き、『虚空』の身体に添わせるように「硬貨」のカードを放った。
速度を落としたカードは壁の如き強度を持ち、『虚空』が前へと進むのを遮る。
阻害の間、メレディスが動くことは出来ないが、ユーリエが接近するには十分な時間が得られるはずだ]
……なんか吐かれたら拙いけどね。
[巨体を遮ることは出来ても、ブレスまでは流石に防げそうに無い*]
─ 『世界軸』上層・天の広間 ─
[紡がれた礼>>199には笑みを返すのみにして、メレディスは術の継続に努める。
動きを止めた『虚空』の身体を滑るように駆け上がるユーリエ>>201。
ただ凍らせるだけではないその応用力は見事なもの。
瞬く間に巨体を昇る姿を目で追う]
─── 行けっ!
[吹雪を纏い勢いをつける様子に思わず声が出た。
ユーリエが握る槍は違わず翼を捉え行く]
──── ッ!!
[それと前後して、身動きが取れずにいた『虚空』が大きく口を開けた。
拙い、と思ったその瞬間。
煌々と輝く、けれど禍々しさを纏ったブレスが放たれる]
Horoscope!
[阻害に使用しているカードとは別に、12枚の大アルカナを引き抜き自分の前へと並べ、カードの速度を極限まで落とす。
ユーリエが放った吹雪によりブレスが放たれるまでに時間はあったものの、こちらも2種同時の展開となったため、盾として展開した大アルカナの強度はいつもよりも低くて]
ぐっ ───!
[『虚空』の翼が破られると同時、メレディスの身体は後方へと吹き飛ばされた。
おどろおどろしい咆哮が響く中、メレディスが仕掛けた術は全て解除される]
…─── ユーリエ!
そのまま頭を狙え!!
[未だ巨体の上に居るだろうユーリエに対して声を張り上げた]
─── speedup
Sword deth tornado!!
[膝をついた体勢のまま、カードホルダーから小アルカナ14枚、大アルカナ1枚を引き抜く。
それらを放ち、術をかければ、「死神」のカードを筆頭に「剣」のカードが渦を捲いて『虚空』へと襲い掛かった。
完全に動きを止めることは出来ないにしても、何度も刻まれれば『虚空』とて隙は出来るはず*]
─ 『世界軸』上層・天の広間 ─
[ユーリエの槍によって貫かれた『虚空』の翼は機能を失い片翼となる。
それでも揚力は生み出せるようだったが、片翼となれば自由にも動けまい]
はは、心配させちゃったな。
[吹き飛ばされた自分を見て声を上げるユーリエ>>213。
こちらの声に応じて行動を開始したものの、もう少し頑張れと声を向けられて>>214、僅かばかり苦笑が零れた]
[盾が間に合ったお陰でまともに食らうことは無かったが、その衝撃は身体を駆け巡っている。
しかしカードさえ投げることが出来ればメレディスも仕掛けることは可能。
放った15枚のカードはさながら竜巻の様相で、未だ宙へ舞おうとうねる『虚空』の身を刻んでいく。
頭部へと駆け行くユーリエを巻き込まぬよう、竜巻は『虚空』の胴の辺りを巻き込むようにして何度も往復した]
─── speeddown
Sword crucifixion!!
[ユーリエが握る槍が太さを増す。
狙えと指示した『虚空』の頭部、その大きな顎門が再び開こうとしたその時。
ユーリエの槍が楔のように上下の顎を貫いた。
それに合わせ、メレディスも術を変え、身体のあちこちに突き刺さったカードの速度を極限にまで落とす。
空中へと磔されるような形で、『虚空』はその動きを止めた]
ユーリエ! 無事か!?
[下からは巨体の上が良く見えない。
声を響かせ確認を取る中で、『虚空』の身体が徐々に崩れ去っていくのを見た*]
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新