情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新
― 『世界軸』上層 ―
[光の門を潜った先。
ほんの少し過ったあれこれはどうにか沈めて、気持ちを切り替える]
しかし、『虚無の八竜』、か。
話には聞いてるけど、一体どんなのなんだろねー?
[紫の澄んだ煌きを零す階段を登りつつ、口にするのは素朴な疑問。
跳ねるように賑やかな、それでいて緩やかな歩みにあわせてくれている事>>119には、気付いていない。
そこまで意識に余裕がない、という自覚もついでになかった。*]
[ 送ったコエに返る、どこか戸惑うようなコエ。その響きに男は、また笑みを浮かべる ]
判ってるならいい。
[ いちいち反応が面白くて、構わずにいられないのは最初からのことで、実際今も楽しんでいた ]
………………。
[伝わる笑みの気配に、ちょっと沈黙が落ちた]
……もしかしなくとも、面白がってないかい?
[それを経て、ぽつ、と零れた疑問には、拗ねたような響き]
― 『世界軸』上層 ―
……そりゃまあ、ボクより小さいっていうのは、よっぽどだけど。
案外、ちっちゃい方がこわい、ってのもあるんだからねー?
[軽い口調の返しに、見上げる空色はジト目になる。
獣人族の中でも小柄な者が多い猫の一族は、見た目でナメられたら倍返し以上を、というのが礼儀になっていたりした。
それを実践して来たら、こうなっていたわけだが。*]
うん?そうだな。
お前を見てると面白いからな。
[ 拗ねたような響きに返る答えは素直なものだ ]
それに......いや、まあいいか。
[ 言いかけてやめたのは、今言うと更に拗ねられそうな気がしたからだった ]
けど、馬鹿にしてるわけじゃないぞ?
俺が面白いと思うのは、お前の反応が俺にとっては新鮮だからだ。
俺の周りには、対等な相手ってのがそもそも居なかったからな。
[ 付け加えた声には僅かに寂しさのようなものが混じった ]
見てると面白い、って……。
[どーゆー意味で、と。
更に重ねようとした疑問は、続けられた言葉に途切れた]
いや、まあ。
馬鹿にされてる、とまでは言わないけど、さ。
[言葉にできない何かがあるんだから仕方ない、と。
言わなかったのは、付け加えられた声音に宿る響きのため]
……仕方ないなー、もう。
[間をあけて、零れたのはこんな一言]
まあ、あれだよ。
子供扱いしてるんじゃないんなら、いいんだ。
さすがに、もうじき二十歳になるっていうのにそれが理由で、っていうのは、ちょっと色々ありすぎるからね。
[引っかかる理由の一つのついでに年齢を告げたが、多分そこは一年前には言っていない事]
― 『世界軸』上層 ―
……そりゃ、ボクも聞いた事はないけど……って。
[自分の身長にあわせて小ささを示されると、さすがにちょっとクルものがあるが。
一転、真顔になられてそこは飲み込んだ]
……確かに、そうだね。
百年に一度、現れる災厄……一筋縄じゃいかないのは、わかるよ。
[そこはちゃんと認識しているから、同意して]
……うん。
ボクは元々、後衛向きだしね。
前は、任せるよ。
[直接矢面に立つに向かない自覚はあるし、何より、向けられる視線に込められる意志の強さは容易く覆せそうにない。
なら、ここは任せた方がいいだろう、と頷いて]
……とはいえ、ボクにはぱぱーっ、と傷を治すとか、そういうのはできないんだから。
そこは、気をつけてくれないと困るよ?
[何せ援護も攻撃一辺倒なのだから、と。
付け加えた言葉は、どこか冗談めかしていた。**]
なんだ、坊主って呼んだの、まだ気にしてたのか?
[ 子供扱いという言葉に思い出したのは出会いの時のことだったから、そう言って ]
うん、大概の種は20歳くらいが成人だったっけな。龍だと、まだ仔龍って呼ばれる年だが...ああ判ってる、もう一緒にはしてないって。
お前がちゃんと大人だってのも解ってる。
[ やっぱりコエに乗せなくて正解だった、と思ったのは、「可愛い」というこれも素直な感想だった。
純粋に褒め言葉なのだが、到底きちんと伝わるとは思い難い ]
……気にしてるとゆーか、なんとゆーか、だけど。
[思う所の意図は、正確には伝えて。
というか、何でここまで引きずってんだ、と自己突っ込みしたいくらいなので、それ以上は言わず]
……うん。
それなら、いーんだ。
[わかっている、と重ねて言われてまで続けるのもなんだし、と気持ちを切り替えた]
[なお、言わずおいた一言を言われていたら、真っ直ぐに取る事は相当に難しかった。
その辺り、理性と感情のせめぎ合いが色々とあったりするので]
― 『世界軸』上層 ―
[自分の小柄な身体が利点となっている事は、わかってはいる。
同族の同世代よりも更に小さいのも、納得して受け入れている事ではあるが、微妙に割り切れない部分もあって、つい反応してしまう……というのはさておき]
おーけいおーけい、それなら全力射撃のためにスタンバっておくのだよ。
……とゆーか、そんな露骨に安心しなくてもいいじゃないか。
心配症だねぇ。
[ほっとした様子>>144に、思いっきり素でこんな突っ込みを飛ばして]
ま、そんな簡単に壊れるほど、軟じゃないのはわかるからね。
そこは、信用してる。
[怪我はしない、という返事>>145に軽い口調で返した所で、前方に漂う雲に気がついた]
― 『世界軸』上層・影の広間 ―
[雲から感じたのは、幼い頃に天から落ちてきた紫水晶に宿るものと良く似て、けれど、それとは真逆に思える力。
その感触が、そこにいるものが何か、を端的に伝えてくる]
……ん、りょーかいだ。
[始めるぞ、という言葉>>148に短く応じて、愛銃を抜き安全装置を解除する。
それから、ふ、とオズワルドの方を見上げて]
……わ。
[初めて目の当たりにした変化に、短く声が上がった。
銀の龍眼と、黄褐色の宝玉。
異なる二色が並ぶさまは、なんというか]
(きっれーだなぁ……)
[コエに落とさなかった自分、えらい。
そんな事を考えたのは、後になってから、というのはさておいて]
……ま、何はともあれ……。
[言葉と共に、視線は前方に揺らめく雲へと向く]
先手必勝……ってね!
[軽い言葉と共に銃口を上げ、遠慮なく放つのは六連速射。
撃ち終えると同時、たんっ、と後ろへ飛びずさる。
鉛玉が虚無の竜にどれほど効くかはわからないが。
やらねばならぬ以上、細かい事は、後で考える。*]
/*
さて、久々のガンアクション。ですよ!
……やー、いつ以来だろね、これ書くの……。
しかし、このこの場合、鉄獅子使いくんとか黒獅子くんみたいな無茶ができないから、そこの加減が大変である。
てゆっか、こないだ久々に鉄獅子使いくんのばとるを読み返して来たんだけど。
カードルール込みだったとはいえ、すげー流れだったよなあ、としみじみしてしまったわw
ていうか、あのバトルは鍛えられた、ほんとに鍛えられた……w
/*
そして、目下の悩み所は。
名前呼び縛りをいつ解除するか、であるのこと。
[何気にここまで相方殿の名前呼んでない]
[まあ、意図的なのは気づいてると思うけど]
ていうか、ぴしぴしぱしぱし遠慮なく突きやがってこんにゃろうw
― 『世界軸』上層・影の広間 ―
せっかく走れるんだもん、動かなきゃ損じゃないか!
[確信込めて返された言葉>>185に、力いっぱい言い返す。
猫の気質を案じられているとは知らぬがなんとやら。
走るどころか歩く事すらできなかった頃の反動は、立ち止まるを良しとしない気質となって今に至る。
走る道を創る、という宣。
空色がきょとり、としたのはほんの短い刹那の事]
……なら、その道、走らせてもらおーじゃないか。
[旋回する槍が雲を切り裂き、散らす。
その様に零れた呟きは、自身の立てた銃声にかき消され]
おう、結構効いて……!
[放った連射を身に受けのたうつ影>>186の様子に、上げかけた声は直後の反撃に途切れた]
て、ちょっ……!
[避ける素振りもなく灰色の雹を叩き落として進む姿に、思わず声を上げかけるものの。
雹が弾かれる様子と、何より、先に交わした言葉があるから、それはぎりぎり飲み込んで。
それよりは、と手早く弾倉を振り出し、薬莢を落として次弾を装填した]
……大丈夫なのは、わかるけど!
見た目でいたそーなのは、程ほどにしてよねっ!
[装填しつつ、こんな突っ込みが飛んでしまったのは、条件反射のなせる業]
[深紫の影の咆哮が響く。>>187
こちらを飲み込もうとするかの如く、澱んだ気配が強くなる。
けれど]
その程度で、怯むわけにはいかないんだよ、ねっ!
[そう、思わせるのは畏れる様子など欠片も見えない皇龍の背。
己が為すべきのために前へと進む姿は、負けていられない、という意志を強く呼び起こす]
……見えた!
[雲の中に一瞬浮かんだ龍の影。
空色はそれを的確に捕え、その喉元に銃口を向けて引き金を引く。
両手で支えた単発射撃は大気を裂き、深紫の龍──『雲翳』を捉えた。*]
ああ?
[ 歩調を変えず進みながら、聞こえたコエに、不思議そうなコエが返る ]
痛そう?
ああ、そうか...そう見えるか。
大丈夫だ、俺は龍だから、お前程柔肌じゃない。
[ 毎度の如く、とても素直にそう告げる、が、素直すぎて、どこかずれているかもしれない ]
心配してくれたのは嬉しいがな。
[ 最後にそう付け加えるコエが本当に嬉しそうなのは、事実だったが ]
……いやだから、そーゆー問題じゃなくてだね……。
[突っ込みに返ってきたのは、とてもとても、素直な言葉だった]
そんなん説明されなくたってわかってるんだよ、ただ……。
[わかっていても、思う所はあるのだ、と。
言うより先に、なんか言われて]
……〜〜〜っ!
そこ、喜ぶ所かああああ!!!!!
[心配されるのが嬉しい、と言われても、こっちは全然嬉しくない。
それならそも心配させるな、とも言いたいのだが。
状況は、それ以上の突っ込みを飛ばす猶予を与えてくれない]
― 『世界軸』上層・影の広間 ―
……ふにぇぃっ!?
[喉元目がけて放った弾丸。
そこに逆鱗なるものがある事は、残念な事に知らなかった。
そして、そこに触れる事が齎す事も]
え、ちょ……一体、なにっ!?
[着弾の直後に跳ね上がり、暴れ出した『雲翳』の動き>>210に上擦った声が上がる。
空色は跳ね上がった深紫を追っていたから、オズワルドがとっさに転がった事には気づけず。>>211
地響きが立った後、見えぬ姿に息を飲んだ]
……っ!
[とっさ、駆けだしそうになる。
が、ここで飛び出した所で暴れる龍に跳ね飛ばされるのがオチだろう。
だから]
…………信用、してるんだからね。
[小さく呟いた後、右手を口元に寄せ、腕輪に嵌めた蛍石に軽く口づけて]
……ルッキオラ、リミットブレイク。
[解放の言葉を小さく紡ぎ、銃口を深紫へと向ける。
淡い翠の光がふわりと舞い散り、それが右手の銃を取り巻いた]
[愛用の銃には、普段は幾つかの制限がかけられている。
技量的に不安な部分をロックしてある、とは、製作者たる兄の弁であり、それを解除できるだけの技術と使いこなせるだけの技量を身に着けろ、という、課題のようなものまでもらっている。
そして技量はともかく、技術的に解析に至れぬが故に、必要な時には蛍石の力を借りてリミッターを解除するのが常となっていた]
……今度は、さっきとは一味違うよ……!
[言いながら狙い定めるのは龍の眉間。
上がる銃口に気付いたのか、『雲翳』はこちらに向けて首を伸ばしてくる。
どうやらその牙に捕えん、としての事のようだが]
……真っ向勝負と、いこうじゃないか!
[それを避ける素振りは見せず、引き金を引く。
先ほどまでよりも大きく響く銃声と共に撃ち出された弾丸が龍の額を撃ち抜き、それと共に、小柄な身体が反動で後ろに吹っ飛んだ。*]
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新