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美しく月の昇る晩、君は自らの本当の姿を知った。
智恵を絞り、活路を開く勇気。
人狼を見抜き、妖異を滅ぼす力。
死者の声を現世に届ける異能。
頼りなく怯える人々を守る技。
互いの正体を知覚し合う絆。
自らの胸を裂いても仕うるべき主。
赤く染まる牙――長い咆哮。
さぁ、どうする?
まずは何から始めよう?
どうやらこの中には、村人が1名、妖魔が1名、囁き狂人が4名、銀狼が1名、従狼が4名いるようだ。
語り手 が「時間を進める」を選択しました
不満だらけね。
[その場へ行ってしまえば、恐らく生き長らえる事も厳しいのではないか。
目の前の相手に訳も分からず蹂躙されるに等しい…、否、蹂躙という言葉は相応しく無い、過酷な場へ放り出されるだけであり、ただ、それだけの行為でしか無いだろう。]
柊のひょうか……。
氷の花。
人間では無いの?
従わなきゃならない理由を聞かせて。
[唐突に主となると言う男に。]
貴方、さっき、デンプヴォルフさんに『雪花に導かれし者』かと尋ねていたわね。
それが雪のように白い花なら、確かに私は空から落ちてきた花を手に受け止めたわ。
だけど、『心に氷が宿る』というのは何なの?
[不満ではなく、其れは事態の把握をする為の問いかけだったか。*]
……ふむ。
異界とは、不可思議なるものだな。
[ざらに居る、との言葉に思わず漏れるはこんな呟き。
向こうからすれば、『
それは勿論。
……俺は、約を違える事はせぬ。
[ため息の後に向けられた言葉>>0:201に返すのは是。
胸にかかる力が抜ければ、右手に握る扇を開いて一振り。
ふわり、何処からか現れた桜花が渦を巻いて周囲を取り巻き──]
― 闇桜の領域 ―
[薄紅の舞は刹那。
渦が鎮まれば、そこは月と闇の統べる領域。
空を覆うは漆黒一色、その中央には真白の月。
一際目立つ桜の巨木を取り巻くように、様々な種の桜花咲き乱れるそこは]
……着いたぞ。
ここが、俺の統べる地……『闇桜の領域』だ。
[遠いとおい昔、物言わぬ小さき桜木が意思を得た場所。*]
…逢いたかった! ルー──────ぐぇッ
[ゆるゆると潤んだ琥珀が喜色に輝き、足早に歩を進めた男の首は、しかし藪に引かれて思い切り仰け反った。
呻き声を上げて角の下あたりを抑える。痛い。禿げたかと思ったが、どうやら髪はちゃんとくっ付いている。
やや涙目で、再び少し離れた位置に立つ銀髪の男を見詰める。
天辺から爪先まで。そうして、先ほどと全く同じ軌道で頬と目尻が弛んだ。
しかし、髪を囚われたままの足は半歩下がる。]
あ──…、いや、うむ。
矢張り止めよう。教わっていない名を勝手に呼ぶのは狡いな?うん。
[崩れた相好で、およそ相手にすれば不審で仕方ないであろう独り言をもごもごと。それから、ごほん、とひとつ咳払いをした。]
その通り。
ほかの連中も見ただろ?…まあ、状況把握にそこで楽しそうに揉めてる二人は参考にならんかもしれんが。…まず、
[直ぐ近くで繰り広げられる、蒼月と金髪の女性の攻防>>0:194>>0:201にちらりと視線を向けてから。]
助けてくれ、取り敢えず。
[旧知である蒼月すら見たことの無いであろう締まりのない笑顔で、己の赤灼の髪を摘んで揺すって見せた。]*
― 聖蓮の池 ―
[ひとまず腹を満たさないとはじまらない。
そんな俺を、面白い物を観察する様にレンがみてる>>0:202]
ああ。俺んちの教育方針のひとつがな。
「紅蓮のタマはメンチ切るときにこそ魅せろ」なんだよ。
まあ細かいことで怖気付くなって事。
[紅蓮組の男なら何時でも余裕を持ってドンと構えろ、ガンのひとつでビビる様な軟弱はいらねえ。
だっけか。
いやあ。例え神様相手でも思わず怖気付いたなんて知られたらあの糞親父に笑われそうだ。
……おおっ、この焼き菓子なんだ、ふわふわのクリームとフルーツが絶妙だぞ!?]
/*
雷華が面白いんだがwww
これきっと、戦い始めると、かっこいいんだろうなあ、という予感がびしばししますよね、うん。
[…っと。余り食事風景をじろじろ見られるのもアレだしな…]
……それで、ええと。レン?
そろそろ俺を攫った理由、教えてよ。
……招いた。?
[腹七分目、まあこの辺でいいかな、食事をやめて
何がどうなってるのか。いよいよ俺はレンに聴く事にした]
[問うた言葉への返答は、半ば以上確信しつつ、その赤き人からの答えを待つ。
先ほど耳にした話し声は、確かに脳裏に残る物と重なった。
だからこそ。
招いたのは己である、故に従え、と言ったような、そんな返答を予期していた。
姿勢を正し、答を待ち…]
にしても、もしかして凄い有名な神様なの?レン。
さっきから食べてるこの食べ物も果物も
全部これ、お前の為のお供え物なんだよな?
こんなにあったら神様でも流石に食べきれないだろ?
[というかレンは食事という概念が存在するのだろうか。
俺の食事風景を観察してるけど。いや、俺も遠慮無しに食べておいてなんだけど]
…は?
[目の前で起こった事態>>6に、脳の処理が追いつかず、思わず間抜けな声を漏らした。
ぽかん、と開いてしまった己の口に、気付くまでに数秒。
漸くその口を閉じると、ゆっくりと瞬きを一つ。]
『その通り』
『己がお前をここへ呼んだ』
[確かに、そう答えるその人の答えは真実なのだろうとは思うものの。
予想通りの内容を、予想と大幅に異なる面持ちで告げられて、混乱した内心を包み隠し。]
― 聖蓮の池 ―
[ 名についての話を>>0:199ハルトが口にすると、花神は、ほんの刹那...僅かに目を伏せる ]
ふふ...確かに魔は縁起が悪い。
其方には似合わぬ言霊故...許しても良い。
「隷属の儀」が滞りなく終わればな。
[ リーン...と、触れもせぬのに蓮鈴が鳴った ]
……。
[深呼吸を、ひとつ、ふたつ。
後に開かれた唇から、零れだすは無感動な声。]
構いません。
お好きに、お呼び下さい。
[そもそも人ならざる存在だ。
呼び出した、と言うのであれば、己と次元すらことなる相手かもしれない。
そのような相手が、こちらの名前を知っていたところで、別段今更驚くつもりはなかった。
呼ばれて困る名でもない。
勿論、名乗りを求められれば名乗りもするが、必要が無いならそれでもかまわない。]
― 異界門/移動前 ―
[桜舞い散らせるより幾許か前。
ふ、と視線を向けた先に見えた表情>>7に、僅かな刹那、目を瞠る]
(……これはまた。)
[珍しいものをみた、と。
声には出さず、意識の底で呟いて]
……本当に。
楽しき事の多き廻りよな。
[先に返された宣>>0:196とも合わせ。
久しぶりに、『本気』を出せそうだ、と。
そんな思考の過る刹那、口の端浮かぶは不敵な笑み。**]
[何もないのに響く蓮鈴の音はどこか遠い>>12]
なあ。今、魔とかなんぞと比べ物にならん程ヤバい言霊が…。
[神様のなす事に、人間なぞの理解が及びはしないという事か。そうか。
俺もいちいちツッコミをいれてたら身が持たないと諦めつつあった]
[求め>>7に応じ、一歩踏み出す。
躊躇いなく近づくと、寮の腕を持ち上げ、絡む髪へと指先を伸ばす。
しかし、決して慎重に恵まれたわけでもない己の身では、頭一つ背の高い相手の頭近くへ手を伸ばすというのも、できなくはないがいささか困難で。
つま先に力を籠め、背伸びをしてみようとするが、踏ん張りに欠ける己の脚では、どうしてもよろめいてしまうだろう。
諦め、伸ばした手の先で、丁寧に髪房を解き始めるが、少し時間がかかるかもしれなかった。]
/*
しかし、現段階の客観視的に、主様は拉致軟禁洗脳紛いの事をなされるおつもりですよね…。これは事案なのでは(真顔)
こほん。
この世界...『譲葉』では、力有る者が全てを得る。
確かに神たる身は食事を必要とはせぬが、私は、四君子が一、この世界の頂き近くに在る神故に、願いを供物に込める者も多いのさ。
[ そして、供物そのものは口にせずとも、そこに込められた願いそのものが花神の力ともなる ]
…あの。
[早々に、無言の作業が居たたまれなくなり、思わず口を開く。
言葉をかけることは、許されるだろうか、と、ほんの僅か、躊躇を見せ。
問題が無さそうだと判断すれば、今度は躊躇いなく、言葉を続ける。]
貴方の事は、何とお呼びすれば。
[尋ねたのは、その名ではない。
己に求められる、呼称。
意識してか否か、既にこの赤の人が己を従える人なのであろう、と認識しているようで。
順応が早い、と評されることもあるが、長く軍属を続けてきた身では、ごく自然なことのつもりでいた。*]
― 闇桜の領域 ―
[己が領域を目の当たりにしての反応>>15に、魔は満足気な笑みを浮かべる]
……ふむ。
やはり、聡いなそなた。
[由縁を紐解く言葉>>16に笑みは深まり。
直後、紡がれた文句>>17に、くく、と短い笑い声が落ちた]
いや、すまぬすまぬ.
中々に抱き心地が良い故、つい放したくなくなっておった。
[全開の笑みでさらりと返す問題発言。
それでも、回された腕はするりと解けて]
では、改めて名乗るとするか。
我が名は、蒼月。
『四君子』が一華、『闇桜の魔』と称されし者。
[表情改め、口にするのは己の名と]
……異界より落ちし『蕾』よ。
そなたの名を請おうか。
[名乗りを求める短い言葉。*]
[……今の証言で確定してしまったけど……]
へ。へぇ…。
しくんし? うん、とりあえず色々わかった気がしなくもない。
[四季感覚がない、現実世界よりも美しい、神様がいる。
それも多分レンだけじゃなくあのヤバそうな白貴族と狩衣も同類だ。
此処まで現実乖離を果たしきった状況で、薄々俺も悟りつつあったけど。
どうやら此処は異世界らしい……
それも神様が現界してる様な凄い異世界らしい……]
うん?「隷属の儀」を終わらせねば、お前に私の力を分け与えることも出来ないからな。
[ 何か青くなってる気がする>>20が、やはり花神は気にしない ]
お前は、私の従華として、四君子と戦わねばならない、そして、勝ち抜いた四君子は王となり、千年の時を治めるのさ。
我が力なくば、四君子に挑むは自殺行為。死にたくなければ大人しく我が隷属者とおなり。
[ やはり優しげに声は響く* ]
― 異界門 ―
[自然のままの氷ならば人肌に触れた所から解けようが、氷華は氷雪を操る神である。
自然の在り様に反し、少女に触れた冷たき肌が水へ変じることはなく、ただ少女>>0:204の肌の熱を奪うのみ。
やがてそれは痛みを伴うものとなろうが、氷華に気遣いの素振りは見られない]
その身を凍り付かせ、動きを止めても良いのだが?
[逃れようと身を捩られた所で>>1、人の身では超越者たる四君子には敵わぬ。
武器を手に直接戦うを好まぬ氷華であっても、だ]
大人しくしているがよい。
早く事を済ませた方が、余計な痛みを味わわずに済む。
[余計な、と付けた辺りが、苦痛は織り込み済みであることを示していた]
――私は冬と氷雪の神。
元来は精霊であったが、数千年前に昇格した。
血の通う身であったことはない。
[道すがら、少女>>2へ己が正体を端的に述べる]
理由、か。
――この世の理故に、だ。
[問いには答えにならぬ答え]
王華へと上り詰めるための戦いでは、異界の者の力を借りるが決まりでな。
私としても、生ける者を己が領域へ踏み込ませるなど、本来は望んでおらぬのだが。
[嫌々、という態度は隠さず、小さく首を振り]
そして、そなたは選ばれた。
――嗚呼、間違いなく選ばれたのだ。
[雪花を受け止めたと話す少女に、彼女こそ己が呼び込みし者だと確信を得る]
― 凍柊の領域 ―
[そして、氷華は少女を抱えたまま、己が領域へ踏み込んだ。
地は霜柱に覆われ、樹木の代わりに樹氷が林立する、生あるものの気配などない空間。
遠くへ視線を移せば、常緑の柊の色が、微かに捉えられはするかもしれないが]
[先に匂わせた通り、その空間は氷点下。
人の息はたちまち凍り舞い落ちる、そのような場であった*]
・・・・・・・・・・・・・・・
[うん、空耳だよ空耳、こいつメシ恵んでくれる程度には悪くない奴だし
まっさかそんな鬼畜の所業を強制する訳がないよねハッハッハッハ・・・]
・・・・・・・・・・・・・まじですか??
[あの死神が背筋なでる様な寒気を運ぶ白貴族とか
老練な闇の深みという濃縮のヤバさ感じる狩衣とか。
四君子っていうからには後ひとりいるんだよなコイツら並のヤバいの!?
隷属とかいう不吉な単語もひっくりかえる程にヤバかった]
[文字通りの神々の戦いに何故人間が駆り出されるとか
神様に力を与えられるとかサラッと言葉にしてるとかはともかく]
・・・・・・・・誰か代役いないの?
[水梯晴都、確かに俺、あちらの家の子だよ。
けどな、煩わしいし面倒だしキリがないし、喧嘩は嫌いなんだよ。
そんな俺にこの魔神様は、神様にガン飛ばせカチコミかけろと?
拒否権?あったら俺、もう家に帰してもらえてるよ*]
代役?
[ ハルトの言葉に、くすり、とまた花神は笑い声を零した ]
従華は、強大なる四君子が直接に争って『譲葉』を揺るがすを避けるための、四君子の代理、それに更に代役をつけてどうするというのだい?
[ 拒否権はもちろん無い。その説明すら不必要と、花神が断じる程、徹底的に無い ]
さあ、そろそろ始めようか...ああ、そう言えば。
[ さらりと言って、ハルトの方へ一歩足を踏み出した花神は、ふと思い出した様子で、ふわり、と傍らに咲く蓮花を撫でた ]
これは、お前が放った弾だね、ハルト。
[ 差し出す掌には、青年が、この世界に呼び寄せられたその時、蓮に向かって放った弾丸が乗っている ]
ぴすとる、というのだったか?なかなかに面白いものだ。ほら、この弾は返しておこう。*
/*
隷属関係の流れを見るに、氷華のとこは、相当がっつり隷従させる感じみたいだから、縁故のあるハルトが「あの娘に何しやがったー!」のノリでぶっ飛ばしに行くのは、結構熱い、と思うのよね。
ただそうすると、組み合わせ的に、いきなり闇桜と雷華の対戦になっちゃうわけで...まあいいか。(投げた
― 闇桜の領域 ―
[上がる声と胸元隠す仕種>>30に浮かべた笑みは、その刹那にのみふわりと上がった扇の陰に。
問いでなく、請う形で求めた名は偽ることなく告げられた……は、良かったのだが]
な……ね?
な、て……。
[言い慣れぬ文字列に、噛んだ]
あー…………なね、で良いか。
[しばしの沈黙の後、結局認識できる音だけ拾う方向に切り替えて]
……で、『譲葉』と『王華の選』についてか。
[気を取り直し、ついでに声音も改めて。
語り始めるは、この場の在り方]
ここは……『譲葉』は、力ある者のひしめく地。
『四君子』は、その中でも最上、と認められし四者を称する言葉だ。
『四君子』は『譲葉』の王者たる者の候補であり、
……ここで、問題となるのは。
我ら『四君子』は、力が強すぎる。
故、直接刃を交えたならば、『譲葉』そのものを打ち砕きかねぬ。
それを避けるため、『四君子』は異界より、己が僕──『従華』となるべき者を呼び出し、『隷属の儀』を持って自らの力を与える。
……この儀の名、俺は好かんのだがな。
[ぼそり、と呟く言葉は、ある意味では『四君子』らしからぬもの。
古参であり、幾度も重ねるが故に思う所は多々あるようで]
まあ、ここまで話せば、察しもつこうが。
そなたは、俺の桜花に触れ、『譲葉』へと参った。
……即ち、此度の選にて俺の『従華』として、『四君子』に挑む……挑めるだけの素養が、そなたにはある、という事だな。
故に、儀を受けて、力を得てもらわねばならぬわけだが……。
[ここで一度言葉を切り。
浮かべるのは、とてもとても、楽し気な笑み]
……ここでただ俺に従え、と言って、素直に頷きたくはなかろう?
まずは、一つ勝負をせぬか?
[それと共に向けたのは、これまた楽し気な口調での問いかけ、ひとつ。*]
[従華てのは多分俺とかナネッテ姉さんとか、呼ばれたぽい人だろうな>>37]
ああ。うん。
第三どころか第二の道もないのは良く理解できたよ。
でも、あんなのとどうやれって……ん?
[容赦なくそのままヤバい儀式を始められるのかと思えば。
レンの傍らに咲く蓮の花が何かを吐き出した様にみえた]
…………あー。うん。それ俺の弾だ。
[もしかしなくても言外に脅されてる気がする]
そんだけ出来るならお前は敵無しかもね。
後その弾はもう火薬ないからゴミ箱にでもやっちゃって。
[あの鉄仮面の軍人さんも武器を持ってたけど。
長ドスレンコン。生身の人間は神様にゃ通じないらしい。
神殺し?そんな罰当たりな夢みてたら粛清されますよ?]
[話に聴く耳ないというか。本当に横暴な神様だよなあ…]
ほんとの意味で生贄にされて死んだりしないんだろうな?
俺、五体満足でちゃんと家に帰れる?
ちょっと凶器の扱いに慣れてるだけの高校生が
ほんとに神様倒せる様になるの?
[俺はといえば。もう諦めたよ、と両手を横に広げて降参のポーズ。
とびきり不幸な交通事故にあったと考えてしまえば
最低限の衣食住と、あと出来れば生物の尊厳くらい用意してくれるなら、大人しく言うこと聴いたほうがよさそうだしね…*]
― 異界門 ―
(やっぱり……)
[薄々そう>>27ではないかとは思っていた。
だが、何も試みずして、大人しくする謂れは無い。
その身を凍りつかせられたら、そこでアウトだ。間違いなく、この目の前の存在は口にした言葉は全て叶えられるだろう。]
痛みは織り込み済みってこと。
何をされるのかしらね。
[その答えは、
周囲に凍てつきの影響を与えながら、氷雪の神は歩み>>28、物語る。]
[語られるのは数千年と言う、人間の尺度より考えれば永い時間の話。昇格、というのであれば神と呼ばれる存在は、この世界には多く居るのかもしれない。]
……、先程別の人に尋ねていた。
選ぶ方法は、貴方が選ぶ訳ではないということ?
生きてる人間を選ぶ必要がある、理なんて……。
迷惑なこと、この上無い。
[だけど、選ばれてしまったのであれば、身の上を嘆く暇などは無い。少しでも、何か、どうにかしないと。]
貴方がそんなに嫌そうなのは、弱い相手を見下しているから?
それとも、人間が嫌いなの?
他の人達も、同じようなことをされるの?
体だけでなく、心まで変えることを他の神もしているなら、貴方達は……悪魔だわ。
私達は、生きてるのよ!?
[その声は、動揺か恐れか、震えていたろうか。
それでも、はっきりと言葉を向け。
そして……]
元には、戻れるの?
元の世界にも。
[その問いは、どう響いたろう。
前髪に隠れ、リリの表情は見えなかったか。*]
[そうして、静寂が支配する、生命の気配無き冬の世界。
凍柊の領域へと辿り着く。]
寒っ……、
[瞬く間に睫毛は凍り、吐く息は白く、自分の体温が酷く小さく感じられる。
呼吸をする度、凍った空気が肺の中に這入り込み、体を内側から冷えさせる。
圧倒的な氷雪の気配に、リリの存在もまた、酷く小さいものだと感じられた。
両腕で体を抱え、丸まるように身を縮ませる。**]
/*
>圧倒的な氷雪の気配に、リリの存在もまた、酷く小さいものだと感じられた。
教えられた。 の方が良かったかもしれませんね。
[名前についてのやり取りを終え、本題>>40へと差し掛かる]
詰まり、ここには貴方のような得体の知れない力を繰る者が多い、ってことね。
トップクラスの実力者が直接戦うと世界そのものが危険になる…。
だから、力を抑えた者を嗾け、勝敗をつけ、王たる者を選ぶ。
そのために必要なのが、私達のような異界の者…。
[聞いた話>>41>>42を自分なりにまとめ、状況把握へと繋げた、は良いのだが]
そうね、素直に頷く心算は無いわ。
拒否権が無いと言われても、貴方に従うことに納得しているわけじゃないもの。
[蒼月の予想通り、ナネッテは未だ反抗的だ。
説明を聞いても理不尽さは拭えない。
ナネッテは素直に受け入れる程お人好しでは無いし、諦観して力に屈する人間ではなかった]
勝負?
言っとくけど、私は武術の心得なんて無いわよ。
普通の人間よりは身体が鍛えられては居るけれど…崖上りする程度のものだもの。
[提案にすぐには頷かず、その内容を伺う態*]
なるほど、これは火薬で打ち出すのか。
[ 要らないと言われた弾丸を>>44花神は珍しげに掌で転がしてから、そ、と又、蓮の花の内に置いた ]
生け贄にわざわざ力を与えてどうするのだい?
死なぬための隷属と言ったであろ?
[ 続いた問いには、そう答えて肩を竦める ]
ちゃんと、家に、か...
[ だが、その後>>45には、ううむ、と考える素振り ]
五体満足でいられるかは、お前次第かもしれないねえ。
そもそも、隷属すれば、ふつうのヒトの身ではなくなるし。
まあ、だからこそ、四君子を相手に出来るようにもなるのだけれど?
[ にこにこにっこり、笑顔に全く悪気は無い。その言葉がどんなに悪魔的だとしてもだ* ]
― 闇桜の領域 ―
……過去、俺に応じた者は皆、俺と同じ名づけの者ばかりでな。
そなたのような名を持つ者とは、初めて見えた。
[目を丸くする様子>>51に、返す言葉はやや情けないもの]
……な、に……ナニー……か。
[それならなんとか、と。
どうにか、名前の騒動は落ち着いて]
……まあ、そうであろうな。
[説明に返る言葉>>52は、想定内。
それでも笑みが絶えぬのは、その態度が逆に好ましく思えるからこそ]
ああ、勿論それはわかっておるよ。
……それに、真面目に戦うのは、俺も疲れる。
[武術の心得などはない、との言葉に、幾つ目かの問題発言を交えて返して]
難しい事ではない、幼子でもできる遊びだ。
……俺がそなたに三度触れるのが先か、そなたが俺を捉えるのが先か、の勝負。
そなたが勝てば、望みを一つ、叶えよう。
まあ、さすがに勝負の後すぐに、という訳にはゆかぬがな。
[どうだ? と。
緩く首を傾いで問う様子は、楽し気なもの。*]
― 凍柊の領域 ―
[後に行われる儀式のこと>>46は、今は答える必要なしと判ずる。
こちらの沈黙には構わぬようで、質問は矢継ぎ早に飛ぶ>>47]
――随分と、動向をよく見ているようだ。
[僅かに目を瞠りはするも、答えは淡々と]
力送り呼び込むのみ。直接目で見て選別した訳ではない。
それでも気配のみでそれとわかる者はあるようだが。
[喧しい娘を避け冷静な軍人へ近付いたは、感情的な好悪を多分に含んでのこと。
それに四君子としての未熟も加わるかもしれぬが、それを口にすることはない]
そなたの迷惑など知らぬ。
理の是非はともかく――王華となるに必要とあらば、私はそれを行うに躊躇はせぬ。
[仕組みそのものに異を唱える者も多く、それを理由に王華の選へ臨まぬ者もあるという。
しかし、逆に仕組みはどうあれ王華へ上り詰めることを第一とするのが、氷華の在り方であった]
弱くなくとも、煩わしきものは世に溢れている。
それらを沈黙させるも、我が望みよ。
[さて、問いを重ねる娘の真意は、答えを得ることとは別にあるのか。
どうあれ、それを先回りに止めることはせず、ただ淡々と返答する]
/*
バトルじゃなく鬼ごっこか。それも楽しそう。
...つか、うちはどうしようかな、ハルトくん大人しく従うつもりみたいだから、あんまり痛くしても可哀相かも。
[ ナニスルキダッタ? ]
[肩を竦めたレンの肯定に、俺は顔を輝かせる]
…そっか! やあよかった。
これで、役目を終えたら始末されるとかだったら
神様であろうが流石に歯向かったけど
死にはしないならまあ別に――
[まあ何をやらされるのか心底不安ではあるが受け入れても――]
[――――安全装置解除。よし、弾は確か5発残ってるな?]
…… …… …… …… …… ……。
[時間?置かせねえよハハハ。
ハジキの抜き打ちはな。抜く、狙う、打つ、全部一瞬なんだよ。
こんだけ近ければ外しようもねえよ。この魔神様の米神らへんの…]
はて。
役目を思えば体を変えるは必定であるが、心までどうかは知らぬ。
――だが、生きているのなら。
痛みを覚えるのなら、尚更。
戦いに臨むに相応しく、その心を作り替えるべきだと思わぬかね?
[ここに至るまでの少女の生い立ちは知らぬが、戦いに慣れた様子は微塵も感じられなかった。
ならば、その弱き心で超越者に挑むより、いっそ心の有様を変えるべきではないのかと。
当然のように、氷の神は言い放つ]
――安心するがよい。
事が終われば、どちらも望むままにしてやろう。
だが、今は過去に拘ることも、未来へ望み持つことも許さぬ。
全ての意志を、私に委ねよ。
[表情隠しての問いへの答えは、僅かな安心材料にはなろうか。
しかしその思いすら、切って捨てるが如く言葉を加えた]
[髪の毛だけ撃ってやるんだよ!!]
[ パァンッ!! ]
っっ 交 渉 決 裂 !!
[魔神様であろうが髪だけ狙った威嚇なのが俺の小心者なとこ?
いや殺せないだろこんな奴!チェーンソーどこにもねえんだよ!!
俺は踵を返して、頑丈な蓮の葉っぱを跳んで。
目指せ新記録っっ!!と兎よりも速くと逃げ出した!!]
[やがて、少女を抱えた氷華は、己が領域へと辿り着き]
ふん、まあそうなるであろうな。
[体を抱え身を縮こませる少女を、無造作に雪の上へ下ろす。
万年雪ではあるが表面は凍り付いてはおらず、少女の熱を受ければ結晶が解けた。
しかしそうして生まれた水も、程無く周囲の冷気受け凍り付く]
さて、離してやったぞ。
身は今にも凍えそうであるが――
心はどうであるかな?
[心を変質させることへ、体以上の抵抗を見せた少女。
その意志はまだあるかというように、敢えてすぐに儀へ移らず問うた**]
五体満足もアウトだけどっ!!
人間やめさせられてたまっかーーーーーっ!!!
[戻れるよな?戻せるんだよな?戻してよ?ねえ??
いや俺はもうこの道を走り出した!現実へと帰る為のこの道を!!
ほんとに帰れないならせめて人間としての尊厳と身体と精神の保全をしながら慎ましやかな異世界ライフを送らせてもらうっ!!
この魔神の元、人外と化して、その同類達と異世界の覇権を巡る戦いに巻き込まれるとかはもうっ…もうっ…!!]
ムリヤリでも帰ってやるっっ!!
追っかけるなら撤退戦じゃあ!!
[団子の串を投擲する、バナナの皮を仕掛けてやる!
いざとなれば威嚇射撃第二弾ももう辞さねえ!]
紅蓮の次期長なめんなああああああああああっっ!!
[後から冷静に振り返れば・・・・
うん。疲れてたんだよね俺・・・・。
ご飯たべてお腹が膨れても心の疲れは週末の洗濯物よりたまってたものね・・・。
そして俺は、人間、水梯晴都の全戦闘能力を駆使して。
この不吉で悪魔な魔神様からの撤退戦を始めたのだ。
どうせ絶対勝てない神様とのボス戦から逃げ出したのだ**]
おや、まあ
[ 抜く、狙う、撃つ、の一瞬を>>61花神は、じっくり眺めていた。避ける素振りも慌てる素振りも無かったが、少しだけ目を丸くはしていたか。
その素早さと、花神をまともには狙わずに髪だけを掠めさせた、腕前に ]
飛び道具は、まともに的に当てるより、掠める方が難しいはずだけれど。
ふふ、面白いね、今度の我が僕は。
[ 脱兎の如く逃げ出した青年を、一見のんびりと見送った花神の唇が弧を描く ]
面白いから、付き合ってやろうか。
リー...ン
[ 花神の手の中、蓮鈴が鳴る ]
リーン
リーーン
リイーーーン
[ 必死のやけくそで逃げるハルトの耳には、背後から段々と近付いてくる蓮鈴の音が、死神の足音のようにも聞こえたろうか?** ]
/*
……まったく。
天候さえ崩れねば、とっく終わっていたはずだというのに……!
[土日の予定→りある農作業です]
― 闇桜の領域 ―
難しいことじゃない、ねぇ…。
[勝負の内容>>57を聞き、ナネッテは先程のことを思い出す。
手応えはほぼ無く、容易に避けられ、捕らわれた。
武術の心得が必要ない、遊びのようなルールであり、回数的なハンデキャップもついているが、ナネッテは状況をシビアに見ていた]
ルールは確かに簡単ね。
だからと言って難易度が低いとは思えないけれど。
私が勝った場合の特典なんて興味ないけどね。
どうせ帰りたいと言ってもすぐには帰してくれないんでしょ。
……王を目指すと言う貴方の意思、見させてもらうわ。
[望みと言われて帰る以外に浮かぶものは特に無く、欲に惑わされて飛びつくことはしない。
それでも勝負を拒否することは無く、受ける宣を持って蒼月を見据えた。
自分なりに現状を納得するためである*]
― 聖蓮の領域 ―
[……バチャッ!
浅い池を踏み抜いた水飛沫が、キラキラと太陽の光を反射して輝いてる。
…が今はそんなもの俺の視界には1ミリも入ってない。
ただ最短距離を迂回なしで走っているだけなんだ。
リーン
リーーン
リーーーーーン
ああああああもうリンリンリンリン煩えええ!!
死神の足音、いや恐怖を駆り立てる様に少しずつ近づいてくる蓮鈴の音
絶対俺を煽ってるだろあの魔神様は!!]
[俺に赦された手元の道具は極僅かだ。
これを如何に有効的に駆使するかが勝負の分かれ目!と]
ていっ!!
[俺はレンの足元に投げた!バナナの皮を!
お供えの食べ残しどうしよう、ゴミ箱ないなとかさっきは悩んでたけど助かった!
何時何が起きるか分からないから、丸腰からでも拾える道具は拾うべし。
糞親父の云う事いちおう覚えておいてよかったぁ…
そう安心する暇もない俺は、すぐに銃を構える]
そもそも何でそんな戦いに勝ちたいんだよ!?
お前神様だろ!十分だろ!
神様の王様とか絶対仕事大変だぞ!忙しいぞ!やめといたほうが得だぞ!!
[勿論、お話を聴きながらの精神攻撃を試みるのも忘れずに。
というかレンが王様?似合いすぎて恐ろしいよ、俺は]
[…そんで追撃!神様もたまにゃ転んでしまうといいよ!]
[ パァンッ!! ]
これでちょっとは距離稼げると……
[威嚇射撃第二弾、今度はバナナにあわせてレンの足ギリギリを狙った。
俺の特技は、そう、銃や弓や、飛び道具の狙いを定めるのだけは昔から妙に上手かったんだ。
細かい打点間隔がわかるから、FPSゲームなんかは結構無双できるんだぜ?
…まあ。俺が。よりにもよって紅蓮組の子供がそんな特技を会得してたから。
「ねえ聴いた?前の夏休み、水梯君射的の景品全部かっさらったって…」
「弓道部のキャプテンが返り討ちって」
「やっぱり水梯君、銃とかそういうの慣れてる人なのかな…」
「やだよ怖い、射的の景品も私達もみんな同じ的とか…?」
とか、不名誉な噂が流れて悲しみのズンドコに陥った過去があり、俺は射的の屋台にだけは死んでも寄らない]
(……射的といえば。 ん?
……そういや小学校の頃、景品かっさらって
アタリのぬいぐるみを誰か女の子に……)
[あれ、もしかして。あの子…。
そんな事を逃げながら考えていた弊害か。
逃げる俺を阻むのは池。そして絶対に罠だとわかる蓮の花だ**]
― 闇桜の領域 ―
そうだな、さすがに何もせずに帰す、というのは俺にもできぬ。
……『譲葉』の理、それ自体が赦さぬが故に。
[『王華の選』は、強者溢れる『譲葉』において、均を保つに欠かせぬもの。
故に、その始まり自体を妨げる行い──不参加は魔にも叶わず。
……それが途中放棄に繋がるのだから、ある意味多方面に対して迷惑である、というのはさておき]
……俺の意思、とな?
[状況を冷静に判断し、安易な結論を出す事もなく。
更に、見たいと望むものは、これまで求められた例のほぼないもの。
幾度目か、魔の口許を彩った笑みは刹那、刃の鋭さを帯びる]
……誠、そなたは面白いな。
[幾星霜の廻りの中、ここまで魔の興味を引き寄せた者は──恐らくは、只一人。
その唯一とは完全に真逆の気質は、闇の深淵に放り込んでいた幾つかの感情を揺さぶるに足るもので]
……よかろう。
此度は雷華との約もある故、俺も一切手を抜く気はない。
[元より、王華を目指す意は大分前にどこかに投げた。
それでいて『四君子』に名を連ね続けるは、積み重ねし力と、もう一つの異名──『桜太刀の魔神』としての性が
これまた、それと知り得る者はそう多くはないのだが]
……さて、それでは。
始めるぞ?
[剣魔は刹那で消えて。
宣する声も、調子変わらぬ緩いもの]
[開始の選から一呼吸、動き出すまでに間を開けて。
最初の動きは、後ろへ向けて下がる軽い跳躍。
慕うよに周囲舞い散る桜花はふわり、魔の傍を離れて行く。
勝負の邪魔はしない、とでも言うように。
唯一残る、耳飾りの桜が揺れて]
……それ、と。
[どこまでも軽い口調で言いながら、対する『蕾』の左側へと回り込む。
口調は緩いが、動きはそれと不釣り合いに、速い。
回り込んだ魔は左頬に掠めるような口付けを落とした後、大きく後ろに跳んで距離を開ける。
蒼の狩衣の袖が翻り、銀糸の桜が月光を弾いた。**]
[柔く唇掠めた刹那、淡く、印が刻まれる。
しかし、その意は知らされる事はなく。
ただ、春の陽射しの温もりの如き余韻が残るのみ。**]
/*
wwwwwwwwwwww[芝の大海]
それ印見えないじゃないかこんちくしょうww
あとこれ1回目、で良いんかなw
くっそ唯一が気になる←
──…ふ、ふ。
[ぽかん、と一瞬浮かんだ呆気に取られた表情>>11に、ちょっと気持ち悪い感じの笑い声を一人漏らした。]
『 ガァト、ちょっとほんとにきもちわるい 』
『 ガァト、まがおのれんしゅう、いみなかった 』
[足元に蹲った二匹のハイイロオオカミが、ちょっと呆れたような声を出す。
兄弟、そりゃないぜ。声に出さずに唇を尖らした。
だって、仕方が無い。この瞬間を待ち望んでいたのだ。ちょっと格好付けようと思って真顔を保つ練習もした。確かにした。
成果は実らなかったが、別段真顔でなくても格好良い筈だからこの際構わないだろう。
銀髪の青年は、それ以降表情を変えることもせず、請われるがまま手を伸ばして髪を解いてくれている。
初対面には近過ぎるであろう、距離。
目の前の彼は知る筈もない。
向かい合う緋色の獣が、このようにいとも容易く己の懐に他人を招くような
[黙々と作業を続ける銀髪の青年はそのままに。ガートルートは手元の軍帽をくるくる回して、傍の狼に被せる。]
シヴ、目がきんいろだ。
どした。怒ってんのか?
[片手で鼻先やら顎やらを擽ってやると、シヴと呼ばれた狼は心地良さそうに金色の目を細める。
次に開いたその双眸は、氷を閉じ込めたようなアイスブルーだった。]
…ン?ああ…っはは!氷華のか。アレも相変わらずと言うか…
お前は寒い国の獣なのに、酷えよなァ。
[どうやらシヴと呼ばれた一匹は、異界門の前で四君子が一華──柊の氷華に向けられた視線と言葉>>0:155にご立腹らしい。
氷華は生き物の体温を好まない。ゆえに、その嫌悪は詮無いことではあるのだが。]
まァ、な。
俺も寒いのは嫌いじゃない。嫌いじゃない、が──アレの治める一千年は些か寒過ぎる。
[当たるようなら、全力で潰そうか。
喉奥低く嗤って、今一度シヴの顎を撫でやった。]
[沈黙に耐えかねたのか、あの、と躊躇いがちな声が銀髪の青年から掛かる。>>22
ん、と狼たちから視線を戻すと、名を問われた。
それには答えず、機嫌良く頬を弛めたまま目を伏せてすいと顔を寄せる。
男の鼻先が、青年のこめかみ辺り、落ちる銀の髪に触れた。]
…………。
お前はこんな匂いなんだな。
[感慨深げな声は、青年にはどう響いたか。暫しの沈黙の後、角に気を付けながらすりすりと頭を擦り付ける。]
お前はこんな体温で、声はこんなふうに聞こるんだなあ。ふふ、ふへへ。
[凄いな、ほんとに生身だ。
堪え切れない笑い声と意味の不明瞭な呟きを残して、屈めた上体を起こした。]
さて、そろそろ良いか。
これだけ解いてくれれば、残りは多少短くなっても文句は言われまい。
さっきからウルがお前の足の心配をしてる、無理を頼んで悪かった。
[ありがとう、呵々と笑って男は半歩身を引いた。
青年の足元にはもう一匹のハイイロオオカミ──門から青年の傍に付いていた方だ──が、倒れぬようにとその巨体を寄せている。
彼が万一よろけたとしても、その大きな背が椅子代わりをしてくれるだろう。]
訳の分からん場所に喚ばれて、疑問だらけだろ?
ぼちぼち他の連中も帰ったみてえだし、俺たちも行こうか。
[説明は道すがらしよう。
言いながら、男は後手にまだ多少藪に絡んだままの長い髪を纏める。片手で押さえ、空いた手が腰の太刀を引き抜き────、]
闘争の民《雷華》が長、ガートルート・ミョルニルだ。この世界でのお前の主となる者さ。
[ばつん。
声とともに、充てがわれた太刀が小さな稲妻を散らしながら赤灼の髪を切り落とした。]*
/*
全員から満遍なく負感情引き出す氷華素晴らしいよね。
ここはひとつ、氷華優勝をラ神に希望したいところ。
...てことで、対戦希望をやっぱ氷華にしとくか。
[ また負ける気まんまんですね? ]
[ とおぜんだろ!負けて悔しがってハルトに八つ当たって、いちゃつき?たいんだ、私は ]
/*
雷華は、ルートさんが主目的なのかな。王華より従華...主客転倒だねw
狼さんの目の色齟齬どうするのかな?と思ったけど、処理も素晴らしい。皆、RP力高いよねえ。見習わねばー。
ふむ、なかなかに足も早い。
[ 逃げる青年>>72の後を追いながら、花神はその動きを値踏みするように注視している。地の上を滑るように...ではなく、実は実際に足元に喚び出した水の上を滑って移動しているのだが、さて、ハルトがそれに気付く事はあったかどうか ]
ゴミを捨てるのは良く無いぞ?
[ 少なくとも、投げたバナナの皮が笑顔で横滑りに躱され、足元に放った弾丸が、派手な水飛沫をあげたのは目に入ったろう ]
何故と言われても、強き者が世界を支配するのは古よりの『譲葉』の理、否も応も有りはしない。
...というのが、建前だけれどね。
[ くす、と、零れる笑みは剣呑な色を含む。建前以上の理由がある、と明らかに知れる声音だが、その先は、今は紡がれる事はなく ]
[ 水飛沫と一緒に、宙に跳ね上がったバナナの皮は、花神が、錫杖を引っ掛けるように一閃させると同時、ばらりと、一センチ角程の細切れ状態となって水面に落ちた ]
この程度の大きさなら、魚のエサか蓮の滋養にはなろうさ。
[ 皮を細切れに引き裂いたのは、錫杖そのものではなく、錫杖によって操られた水の刃だ。しかしその差がハルトの目に留まったかは判らない ]
ハルト、逃げるはいいが、もう後がないぞ?
[ 清らかに満々と澄んだ水を湛えた蓮池の縁、愉しげに問う、花神の声に応じるように、ゆらりと水面に伸びた蓮花の茎が一斉に揺れた* ]
― 回想/永き冬の終わり ―
[『氷華』の名持つ氷神が、『譲葉』の王座に就き千年。
葉落としの刻が近付き、天を覆う灰色の雪雲は、急速に厚みを減じ、疎らになりつつあった。
雲の切れ目からは星の輝く夜空が覗き、紅の月光が差す]
『我が栄華も、今宵にて仕舞いか』
[その月に最も近き玉座に、氷の女帝、『氷華』は足を組み腰掛けていた。
代替わりの度装いを変えて来た王城は、今は彫像の如く氷に覆われ。
玉座もまた曇りなき氷に包まれて、種々の結晶により装飾を施されていた]
『王華の力を得、千年を費やしても、譲葉の全てを静寂で満たすは叶わなかったな』
[言葉とは裏腹に、残念そうな素振りはなく、口の端に僅かな笑みを浮かべた女帝は足を組み直す。
その視線の先には、跪く氷精霊の筆頭の姿があった]
『ジークムント』
[主君しか使わぬ個体名で呼ばれ、氷精霊は顔を上げる]
『約束通り、お前に氷華の名と、氷神としての神格を譲り渡そう』
……――は。
[言葉受け、精霊は了承の返と共に頭を垂れる。
しかし声を発するまでの一瞬の間に、僅かに眉根寄せ表情を険しくしたを、女帝は見逃さなかった]
『我が行いに、不服でもあったかね?』
[す、と玉座より立ち上がった女帝は、頭垂れたままの精霊へ歩み寄り見下ろした]
『なに、力を譲り渡す気は変わらぬが、何も在り方まで私を真似よとは言わぬよ。
乱心した王の名など捨て、気儘に生きてみるも良かろう』
――いえ。
[口の端吊り上げた女帝の提案に、精霊は否を返す]
私はその力と共に、『氷華』の名も継ぎましょう。
いずれ四君子に名を連ねることあらば、その時は柊を象徴へ据えましょう。
『そうか、柊か』
[氷精霊の言葉受け、女帝は眼差し細め頷いた]
『それがお前の意志ならば、もはや何も言うまい』
[女帝は精霊の許を離れ、月見える窓へ歩み寄る。
その時、鈍き振動が世界そのものを震わせ、玉座を覆う氷にビシリと
『選が始まったようであるな。
――さて、此度は如何なる王華がこの座に開くのか』
[やがて紅月の夜は終わり、新たなる廻りが訪れる。
雪雲はいつしか完全に消え去り、千年ぶりに顔を出した朝日が、『譲葉』の地を眩く照らし出していた。
新たなる夜明け、雪解けと芽吹きの予感を、人々は歓喜と共に出迎えた]
[暖かき陽光受け、白は煌めきと共に透明へ変じ、大地から消え去っていく。
かくて、世界は温もりと色を取り戻す]
[――ただ一点。
王座への階の最下に佇む、新たなる氷神を除いては]
― 回想・了 ―
/*
どうしよう…圧倒的説明不足感のまま、受け入れたり抗ったりするしかないルートに見えてきた……。
ううーん、どう返事しようかな。
― 異界門より移動中 ―
神様も理には逆らえないのね。
仕組みそのものを変えてくれれば良かったのに。
[暗に、万能ではないのかと、人でさえ社会の仕組みは変えられるのに神はそうではないのかと非難する。]
[動向を見ている>>58というのは、見知らぬこの世界では当たり前にも等しいか。
協力しあう必要>>0:203があったとしても、何かを起こせるのは自分だけなのだから。
尤も、この冬神の話を覚えていたのはデンプヴォルフと直前に話をしていたからという影響も大きいだろう。
断片的な話を繋ぎ合わせれば、四華と呼ばれる神達が自分達を主とさせる為に人間達を呼び込み、オウカ>>28と呼ばれる戦いに駆り出そうとしており、この冬神はその戦いの為に体と心を作り変えようとしている。
未だ呑み込めず、出来事と会話が線で結ばれず、点としてバラバラに受け止めている話はあるが、かねがねそういったところか。]
[される側にとっては堪ったものではないが、この冬神の言葉>>62は心底そう思っているような真実の響きもあるように感じられた。
あまりにも一方的で有無を言わさない口調、そして。]
……、
[てっきり、元になど戻れないとばかり思っていたのに。
この冬神>>63は、今のこの時だけ、人間の力を借りる…否、利用するというのだろうか。
だが、もしも。
煩わしき者が、煩わしくないモノとして変わった場合、今のこの言葉は正しく履行されるのだろうか?
しかし、今の言葉を信じるしかない立場にリリ自身は居る。]
― 凍柊の領域 ―
[先の厳格な言葉は、凍柊の領域そのものにも感じられた。
人の身では、生きていけない、それ程の過酷さ。
無造作に投げ出されれば、片手をつき雪原に座り込む形に。凍てつきを堪える様にか、雪原を握りしめる。]
ごほっ、――ッ、
[咳き込み、呼吸を浅くし、冷たい空気が身裡に這入るのを片手で抑える。
熱を容赦なく厳寒は奪いゆく。
冬の装いでもなく、秋先の格好に膝丈までのスカート。立ち上がり、薄目で睨みつける。]
この世界を、ここと同じように沈黙させようとしているのね。
けど、――ゴホッ、私達の世界には関係無い……?
[何がこの世界で行われ、何が元居た自分達の世界に影響が無いのか。その境界に触れるよう、リリは、厳寒により奪われゆく思考の中、言葉を放った。*]
― 古の記憶 ―
[花神は、元はといえば、池に棲む古き水の神に捧げられた供花の化身…か弱い花精だった]
[水神と共に在るうちに、その力の影響を受け、咲き誇る蓮花の美しさに、花そのものを神の化身として祈り捧げる者が増え、花精はその力を蓄えていった、が]
[数千年前の氷華の支配の時代『永き冬の時代』と呼ばれる千年の始めに、水神はこの世界より姿を消した。王華の選に破れた故か、それとも冬の時代に嫌気が指して異界へと身を移しでもしたか、その理由は判らず、花精はただ取り残された。
千年の白き闇の中、凍てついた湖の中で花咲くことも叶わず、徐々に蓄えた力も削られて]
[やがて、産まれた池より動けぬはずの花の精は、その理を外れて、己が領域を彷徨い出た]
[理を外れた花精は、最早、花精では非ず、彷徨い辿り着いた、その先、氷華の冬の中でも力を保つ古き雷神の血族の地で、目にした生き物に手を伸ばし]
[その温もりは、千年の凍えを癒すもの。飢え餓えた魂は、その全てを取り込まんと欲し…薄紫の髪と瞳も濃紫に代わり、生気吸う魔へと、その身を変じかけていた]
[実際に、雷華が花精を気に留めたかどうかは判らない。ただ視線が偶然に過っただけだったかもしれぬ。だが、強大にして苛烈なその存在を感じただけで、花精は耐え切れず、身を翻した]
[やがて『永き冬の時代』が終わりを告げ、かろうじて消滅を免れた花精は、再び蓮花を咲かせ、白き冬に飽いた者達から、多くの祈りと願いを集めて力と為し、ついには神格を得て花神となった]
[今はもう遠く遥かな白い闇の中、唯一見た赤灼の記憶だけは、花神の内に焼き付けられている*]
― 闇桜の領域 ―
[世界ぐるみで帰還を妨げるらしいこと>>76に、ナネッテは瞳だけ天に向けて軽く肩を竦めた。
これ以上は無いもの強請りになるため、帰ることは一旦横に置き、提示された勝負に意識を切り替える]
…何が面白いのか知らないけど。
王を決める儀に参加するなら、それなりの意思があってのことでしょ。
意思無く達せるものなんて無いわ。
私の手を借りたければ……私を納得させなさい。
[雰囲気の変わる笑み>>77に僅かばかり顎を引くものの、紡ぐ言葉は止めなかった。
納得行かないことは納得するまでとことんやる。
会社ではそうすることで相手の本音を引き出してきた。
老練たる相手にそれが通用するかは分からないが、妥協する心算は無い]
…………なっ、
[触れるとはそう言うことなのか、と。
言葉にはならず、ただ表情だけが睨む形に。
左手を左頬に当てれば、ほんのりと熱を帯びているのが分かった]
待ちなさいっ!
[後方へと跳躍するのを見て、やはり打って出るべきと距離を詰めるべく駆け出す。
ただ飛びかかるのは、恐らく最初に会った時の二の舞になるだろう。
それならば、と]
えいっ!!
[手が届くまで後数歩、と言うところまで来ると蒼月の足目掛けてスライディングを仕掛けた*]
― 闇桜の領域 ―
……道理だな。
[紡がれる言の葉>>99に小さく呟いた声には、満足げな響きが一つ。
『面白い』と称する由縁がはきと感じる意志、それに基づくものとは告げぬまま。
花弁が風に乗りて舞うが如く動いた魔は、一度目触れた後にふわり、跳んで]
手を伸ばして触れるよりは、この方が難しかろ?
[睨んでくる>>102のに、けらりと笑ってこう返す。
初手をあっさり奪っておいてのこの言いぐさ、それだけ見れば揶揄しているとしか思えぬものだろう]
いや、ここで大人しく待つわけにはゆかぬかな。
[口調はどこまでも軽いが、動きに隙はない。
駆け出し距離詰め、足元を狙う動きに、紺青は僅かに細められ]
……武術の素養がない、という割に……!
[狙い所は的確だな、と。
戦神としての性が冷静に判断する。
違わぬ形に開かせれば、此度の『四君子』にも十分に通用するか、と、そんな思考を巡らせつつ、足が届く直前、前へ向けて高く、跳んだ。
そのまま空中前方一回転を鮮やかに決めてふわり、と降り立つ。
間髪入れず身を翻し、次に目指すは右側面。*]
[ヤバい。こいつ俺の想像以上にヤバい人外だ>>85。
いや、神様だから当然なのか? 魔神様だけどなっ!]
おまえ今なにやった!?
やべ、もう武器が……
[躱されたバナナが細切れにされる、威嚇の射撃は意味なんて無い。
団子の串?もう捨てたよ!牽制にすらならないんじゃ意味ないから!]
絶対王政反対っ!!
今の時代、みんな仲良くの話し合いも乙なもんだと思うんですよ!?
[この横暴な魔神様、絶対にこれだ
「まずは従え、話はそれからだ」なんて副音声が聞こえるんだよ!]
[後ろには魔神様、そして前にも魔神様の蓮池]
うおっ!? ちょ、たんま!このっ!
[水面に湛える蓮が揺れる、茎が揺れて俺を襲う。
抵抗は、できない。今此処でなけなしの銃弾を撃っても
とてもこの魔神様から逃げられる様なヴィジョンは浮かばなかった。
蓮花の茎に花に俺はすぐさま取り押さえられる]
神様の遊びも大概にしてくれ!
そりゃ多少のドンパチ程度なら俺もいいけどっ!
人間やめさせられるのは流石に俺も敵わないんだってば!
そういうのは他の下僕でもみつくろってよ!
[それは必死の抗議だ。ギッ、とレンを睨み付けるが
この傲慢な魔神様にははたして如何程の効果があるのだろうか*]
― 凍柊の領域 ―
只人と同じ尺度で語るでないぞ、娘よ。
我ら力在る者を縛る理を安易に変えれば、それは世界を滅ぼすことに繋がりかねぬ。
[少女の非難>>90を受ければ、抱き上げた姿勢から彼女を見下ろしつつ諌める。
先代『氷華』の為したことを知っていれば、それと世界を滅ぼすことに違いがあるのかといぶかられるかもしれぬが]
[こちらの言い分は、少女に対しそれなりの説得力を持っていたらしく。
それきり少女の反論は止む>>92]
はて、受け入れる覚悟は出来たということか?
こちらにとっては好都合なことだ。
[どのみち、有無を言わさぬ状況ではあるのだが]
氷は解ければ必ず水になる、人の心身とて同じであろう?
仮に違っていたとて、心などという目に見えぬもの、誰も元の形など知りはしないからな。
[無機物の性質を、人の心身にそのまま当てはめ語る。
世には一度凍り付けば元に戻らぬものの方が多いが、そのようなものなど知りはしないというように。
先の返答は無頓着故の安請け合いと、少女にも知れようか]
[一方、少女が内心懸念している点については、今は特に触れることもなく]
[領域内部。
無造作に雪原へ下ろした少女は、座り込みしばし咳き込む。
膝までしか長さのない、この世界の基準で見れば随分と丈のみじかな服装で、それでも寒さ堪え少女は立ち上がった>>93]
その通りだ。
案ぜずとも、隷属し従華となれば、この地も楽園に感じられよう。
[その他多くの生命にとってそうではないことは、寒々しき光景を見れば感じ取れるだろう。
動植物だけではない、氷雪に属さぬ多くの精霊たちですら、氷華の領域たるこの地を厭い、近付こうとはしなかった]
そなたたちの世界……?
はて、どうであるかな。
そもそも、時の流れが異なる故、影響が出てもそれと知る術がないのだ。
[従華の出身がまちまちならば、仮にこちらの影響が出るとして、その時代もまちまちということになろう。
故に、その問いには明確な否定は返さず]
――しかし、何故そのようなことを気にする?
己の身ではなく、世界への影響――などと。
[今まさに凍えんとする身で、気にするようなことではなかろう、と。
両足を張ってたち、こちらを薄目に睨む少女を見下ろす]
正義感か、或いは打算か――
いずれにせよ、小賢しき思考など無用よ。
[氷華は少女の首元向け、右手を伸ばす。
少女の背後に当たる位置には、背丈を優に超える高さの樹氷。
それへ向け押し付けるように前進すると同時、風の唸る音と共に、視界を閉ざすほどの猛吹雪が二人の周囲を包んだ*]
[足への狙いは跳躍された>>105ことで不発に終わる]
すばしっこいなぁ!
[片足を伸ばしての滑り込みであるため、曲げた足を軸にして地を踏み締め、起き上がりを狙えば多少はロスを減らせるはず。
けれどそれよりも蒼月が転進してくる方が早いのは予測に易い]
考えてる時間は無い、なら……!
[相手に背を見せる形となるが、時間を稼ぐべく蒼月とは反対側へと地を蹴る。
起き上がりながらのことであるため、多少体勢を崩したものの、向き直るよりは距離を取れるだろうと。
それでもきっと蒼月は追いついてくるはず。
そう考え、数歩前へと進んだ後に急ブレーキをかけ、後ろへと飛び退りながら身を反転。
予測通りに蒼月が近くに居るならば、手を伸ばし狩衣を掴まんとする*]
/*
上手く動きが作れない…!
勝つ心算はないんだけど、どこかで一矢報いたい感が(
多分最後は捕まえながら捕まるのが良いんじゃないかと予想している(
─ 遠い記憶・鎹沼と蓮の花 ─
[譲葉の南東の果て。
古より闘争の民《雷華》の治めるその地に、
コの字型をしたその大きな沼は、通年靄が立ち込めコポコポと泡を立て気味悪がられていたが。その実態は、なんのことはない、所謂温泉であった。
コの字の片側から熱湯に近い源泉が。もう片側からは水が流れ込み、程よい温度に保たれたそこは、いつしか雷華の民が湯治に集う憩いの場所となっていった。
氷華の治める『長き冬の時代』にも、水門を閉ざすことで耐えた鎹沼は、雷華に属する魔人や獣を癒すのに重宝された。
当時は未だ長ではなかったガートルートも、兄弟達を連れてよく湯浴みに行ったものだった。
そんな折。]
[一層冷え込む長い冬のある日。
どこから迷い込んだのか、雷華の地に一人の花精が現れた。
ちょうど、ガートルートが獣達を鎹沼のある湿地へ誘導している最中のこと。
獣の体温に惹かれたのか。弱り切ったその精は、獣の精気を、温度を、吸い上げていった。
雷華の地では、魔も神も獣も、死すべき者は死ぬ
だが次代の長として、見た以上は止めぬ訳にもいかず──しかし、声を掛ける前にその精は霞のように姿を消した。]
あ。おい────、
[引き留めようにも、最早その姿も形も失せて。仄かに残る、清々しい甘い香り。]
──……。
『なんだありゃ。余所者か?』
おそらく。
寒かったんだろ。…俺の精気で良けりゃくれてやるのに、逃げてしまったな。
[悪いことをした。
呟きに兄弟達は不思議そうにする。
領地に入られた事を咎めも罰しもする気が無いのは、幸い、かの精が取り憑いた獣は元気に沐浴を始めていた。]
だって、花は愛でるもんだろ。
どこの誰か知らんが、頑張んな。生きて会えたら、まあ酒でも飲もう。
[果たされる予定も相手も分からぬ約束を凍えた外気に溶かし、変わり者の次代の長は、琥珀色の目を細めて笑う。
以降、『長き冬の時代』がとうに終わった今でも、鎹沼はどこの誰が近付こうとも、咎めず罰せず争わず、それが雷華における暗黙のルールとなったのは、また別の話。]*
/*
雷華さん度量がでかい。
確定避けたら正縁故になったわね。
しかしたぶんこのこは怖がってるから会ったら、キシャーします。(子供か!
― 闇桜の領域 ―
いや、俺の好みの問題だ。
[全開笑顔の問題発言、これで幾度目か。
決意に繋がるあれやこれや>>113は知ってか知らずか。
浮かぶ笑み、それ自体は邪気ない幼子のそれとも似るから、質が悪い]
……む?
[思わぬ向きへと地を蹴る動きに、上がるのは訝るような声。
敢えて背を向けるは誘いか、それとも。
思案巡らせつつ、それでも、追わぬ選択肢は魔にはなく。
一足跳んで、距離を詰めるのと、後退からの反転>>114はほぼ同時]
そう、来るか……!
[とはいえ、ここで捕まるは本意ではない──まだ、足りない。
そう思うからこそ、後ろに一歩、続けて横へと素早く足を流して身を翻し]
良き動きをするが……さすがに、まだ捕まってはやれぬな?
[く、と笑いつつ右の耳朶に軽く唇寄せて、上へと向けて大きく跳ぶ。
薄紅咲き乱れる枝の一つに両手をかけてぶら下がり、逆上がりの要領でその上へと上がり。
浮かべる笑みは、やはり、悪戯な幼子を思わすもの]
いやいや、このように駆け回るのはいつ以来か。
万年は、過ぎてはおらぬと思うが。
[その笑顔でさらりと零した後、再び枝を蹴って下へと降りる。
左耳の桜花がしゃら、と揺れた。*]
[二度目、触れた感触が残すのは、春の香運ぶ風の如き柔らかさ。
そして、それと共にやはり刻まれるものが、ひとつ。
それが、魔の力の印であると知れるは、もう少し先の事。*]
― 聖蓮の池 ―
[ 花神の意に添う蓮花の茎は>>107青年の手足に巧みに絡み、縛めとなって、丁度池の中央、一際大きな蓮花の上に磔にするような形で抑え込む ]
ふふ、なかなか似合っているよハルト。
[ 色様々な蓮花に取り囲まれて、見た目だけなら華やかとも言える様相に、愉しげに花神は笑う ]
話し合い、ねえ。
それが出来れば、誰も苦労はせぬのだけれどね。
我らの力は強大に過ぎて、王が定まらねばそれだけでも世の理を崩しかねぬのさ。
[ 力持つ者がひしめきあい、凌ぎを削る『譲葉』の世界。
その中でも、それぞれが世の営みを揺るがすほどの力を持った四君子が、王を決めずに勝手をすれば、それは即ち、世界そのものの崩壊へと繋がりかねぬ ]
[ それは、恐らく、四君子の誰もが暗黙の内に呑み込んでいる理で ]
確かに遊びに違いないが、この遊びは真剣勝負。
[ 笑み崩さぬ花神は、睨みつける青年の主張>>108にも動ぜず、ゆっくりとその前に歩み寄り ]
それに、私はお前が気に入った。
紅蓮の次期長...ハルト。
[ 白い指が、青年の頬に伸びると同時、大きな薄紫色の蓮花が花神と青年の姿を包むようにふわりと、閉じて ]
ヒトならざる者の楽しみというものも、教えてやろうほどに。
嘆くでないよ。
[ 誘うように声は囁き ]
世界を滅ぼさず、理を変える試みを貴方はしたって言うの?
[キッ、と冬神>>109を睨みつけ。
畏れ多い存在だとしても、言葉を躊躇っていては場のリードをされるばかりと無意識で理解していたのかもしれない。
その証左に、リリの沈黙>>92は確かに状況の受容も含まれてはいたが、状況の推移を見るものではあったのに、肯定の其れ>>110と進められんばかりだ。]
(もしかして、全く人のことを……ううん、生きてるものがどんなものなのか知らない?)
[先程は流してしまった“精霊”だった>>28身からの昇格を思えば。]
そんなに簡単なものじゃない。
[その言葉は冬神にどう響いていたろうか。
凍柊の領域に入ってしまえば、リリからの会話は途絶え、最低限の言葉を絞り出すしか出来なくなろうか。]
― 凍柊の領域 ―
…………、
[語られる>>111言葉の意味は、停止した世界だろうか。
停滞ではなく停止、凍結した世界の言葉。]
[正義感でもなく、この世界を救いたいが為でもなく、まずは自分達の世界に何か影響が無いか確認したかった。
そして次に、流されるが侭に
圧倒的な力の前でも、何か行えることを模索し、状況を穿つ為の切欠を探す為に、矢継ぎ早の言葉は矢の様に向けられていた。]
[だが、それもここまでのようだ。]
お断り、よ…ッ!
貴方の望み通りになんて、なってやるものか!
[受け入れる覚悟>>110への返答とばかりに、一息で叫び]
[何も逆らえなくても、ほんの些細で影響すら殆ど及ぼせなくとも。
この澄ました顔をした冬神の顔を少しでも歪ませる事が出来ればと。]
[首元に手が伸びれば、万力の様な力を感じたろうか?
リリの背後にある緑は、領域に入った時>>32に目に少し映ったが、現在のリリの視界には無く。
迫る冬神と、猛威を振るう吹雪だけが、視界を占めていた。*]
[その隙を逃す相手ではなく、体勢崩すナネッテの右へと回り込まれ]
っ〜〜〜〜!
[今度は右の耳朶に触れるものを感じた。
右手で耳を押さえ込むが、残された感触が消えることは無い]
どこまでも上から目線でっ…!
[崩した体勢を整えながら、樹上の人となった蒼月を睨みあげる。
これで二度目。
ナネッテももう後が無い。
触れたのは左右一回ずつ、次はどこを狙われるかと考えたが、まるで想像出来なくて。
ここでもやはり、待ち受けるという選択肢を選ばずに接近することを選んだ]
懐古してる暇なんてあるのかしら?
[飛び降りてくる場所へと駆け込み、制動もかけながら先ずは右の拳を一突き。
避けられることを予測して、右の拳を引きながら、左の拳も突き出さんとする*]
/*
そして秘話に移行しようとする私、ハルトを押し倒すために(待ちなさい
ちなみに、多分普通に、戻してあげられるんだけど、わざと言ってませんね、この神様。
じたばたするハルトが可愛いんだもの。(*ノノ)キャ
― 聖蓮の池 ―
[抵抗もむなしくあれよあれよと磔にされていく>>121]
すんげえいらない褒め言葉どうもありが…
あっ! その銃 返せっ!!
[蓮花の茎が、気づいた時に俺の銃をとりあげやがった!
バタバタともがくも、この茎、どんな力してるんだよ!]
神様ってそんなに融通利かなかったの!?
ああもうっ・・・
それ結局、俺らみたいな奴が巻き込まれるの確定じゃないか。
[気分としてはぐしゃぐしゃ髪を掻き毟りたいのだけど。
残念。腕は既に身じろぎできない]
・・・・・・・・。
[動じない魔神様と反比例に俺はムスっと渋面を深めてく>>123]
俺はあんまり関わりたくないけどな。
神様ってこんな勝手な奴かよ。ちっ。
[しかし白い指だ。花びらみたいに細かい。
或いはこんな魔神様でさえなきゃ、俺よりか弱そうな]
[そこまで考えた次の瞬間だ。
薄紫の蓮が、あの時と同じ様に俺とコイツを閉じ込めて]
わぶっ・・・・!?
[水面を震わせて高く響く鈴の音を引いて。
花が、沈んでいく。水底に、人間にはどこへともわからない場所に…*]
[ 薄紫の蓮花の内、水底に沈みながらもそこには水は流れ込んでは来ない。
だが、薄らと透ける花弁の向こうは、魚の泳ぐ水の世界。それもかなりの深さとは知れるだろう ]
縛られたお前も悪くはないが、暴れぬというなら解いてやるよ。どうせここから出れば溺れるだけだ。
[ どうする?と、花神は首を傾いでみせる* ]
― 闇桜の領域 ―
[性質が悪い、と言われ>>131小首傾いだのは作為か天然か。
想うは常に深き闇の淵に沈めし魔、その真意は知れぬまま。
飛び降りた先、距離を詰めてくる姿>>134に魔は月思わす笑みを浮かべる]
……おっと。
[突き出された右の拳は、初見と変わらず寸で避けるものの。
入れ替わるように繰り出される左の拳に対する反応は、僅かに遅れた]
[繰り出される一撃、完全に往なしきるに至らず。
僅かとは言え掠めるを赦したのは、意図しての事か、それとも。
いずれにせよ、魔の取る選択はただ一つ。
三度目触れる事で、三つ目の力の印を刻む事。
額に寄せた唇がふわり、桜月夜の冷やかさを刻んで、離れた。*]
/*
ところで秘話移行したのは、こっちとの対応を秘話にして、白ログで、リリちゃんとの回想とか進めたりできない?というのも、ちょっとあったり。まあ、ここらは取らぬタヌキのなんとやら。
[薄紫の色をした、花びらのカーテン。
向こう側に泳ぐ魚の世界は、ほんのちょっと突けば連結しそうでおっかない]
・・・・・・・・・っ。
・・・・・・・・・わ・・・かったよ!!
抵抗しなきゃいいんだろ!抵抗しなきゃ!
[どうする?と問われても俺の選択肢に第二第三の道は存在しないらしい]
[俺にも勿論負けん気くらいはある。
余裕も崩せずあっさりやりこめられたのだから睨む位はしたくなるって]
・・・・で?結局はお前に従えっていうの?
[声色はドスを利かせて、不満をありありと押し出して。
俺がもう少し本能でいきてたら最期まで足掻く所なんだけどなあ…
如何せん、俺の理性は、ムダな足掻きになる、と言い聞かせてくれていたから]
ようやく呑み込んだようで、何よりだ。
私もお前に要らぬ怪我をさせたくはないからね。
僕を手酷く扱う者も居るが、私はそういった野蛮は好かぬ故。
[ 相手が心許したわけではないとは、知っていても、花神は相変わらず。青年を宙に磔ていた蓮花の縛めは、リン、と鳴った錫杖の一振りで解けて消えた ]
[左に残る春の日差しの温もり。
右に残る春の香運ぶ風の柔らかさ。
中央に残された桜月夜の冷やかさ。
それらを同時に感じ取った時、ナネッテの右手が素早く動く]
───……捕まえたわよ?
[離れんとする蒼月の胸倉を右手で鷲掴んだ。
下から伺うように蒼月へと向けた表情は、何してくれてんだこのやろう、と言っているようだった*]
/* ナニー姐さんさすがっす!こわいっす!!
是非ともうちの組にきてくれませんか!!
姐さんなら近隣のチンピラども全員ぶちのめs げふっ
何故私がそのようなことをせねばならぬ?
我が望みの第一は王華となること。
制約は煩わしくはあるが、それに従うが最良ならばそうもしよう。
[睨み付ける少女>>125へ色のない眼差しを返す。
手段を選ばず純粋に王座を目指すなら、結局は理に従う道が最短と、そう氷華は判断していた]
[生命の仕組みを知らぬか、知っても無視しているのか。
そのどちらであるかを氷華が自ら語ることはなく]
変質するならば、その程度の心ということよ。
[相手を意のままに出来る力を持ちながら、なおも相手の弱きを責める。
ただし、それは裏を返せる言でもあると、凍えつつある少女は気付いたか]
― 凍柊の領域 ―
[幾つもの、状況を穿つための問いが投げられた>>127。
理性的な模索。
しかしその少女の言葉も、遂に変化する>>128]
――ほう。
[今までの苦しげで弱々しい声とは、一転した強い叫び。
それを氷神は、僅かに眉を上げ受け止める、が]
[ 結局従えというのか、と問われれば ]
そのとおり。従華は四君子に従って王華の選を戦う者だからね。
[ 言った筈だが聞いていなかったのかい?と、あっさり言い放つ ]
何がそんなに気に入らぬのかな?ヒトではなくなるのが嫌なのか?
ヒトなぞ短命で、弱いものだろう?
[ それでも、そう問い返したのは、問答無用よりは僅かにマシか* ]
早く事を済ませた方が、余計な痛みを感じずに済むと言ったが?
[勢いで僅かに斜め横を向かされた顔。
頬からぱらりと雪の塊が落ち、白く傷一つなかったそこに、指の形で微かに青みが差す。
すぐに向きは正面へと戻され、右手は少女には抗えぬ力で首を掴み、背後の樹氷向け押し付けた]
しかし、内に
[ざ、と風音一つ残して、吹雪は急速に静まる。
いつのまに場を移したか、二人の傍らには濃緑の葉繁らせる柊の木があった]
/*
蓮と柊は籠もったんだろうなー、と思いつつ。
表で続ける我らは少年誌レベルのレートですなw
さて、これで蒼月の意思を読み取れたのかを自問自答するターン…(
[空いた左手を軽く振れば、そこに針の如く細き剣が一瞬にして現れる。
切っ先を下へ向ければ、それに呼応するように、少女の手が届く範囲へ数本の氷柱が落ち、雪で覆われた地へ刺さる]
抗ってみるがよい。
痛みがあろうとも、その意志を貫くならば。
[ざわ、と傍らの柊の葉が揺らぎ。
表面を覆う氷が、一斉に剥がれ落ちた。
それは不完全ながら、柊の葉に近しき形を持つ]
[氷華が細剣の刃を前方に向けると、それは一斉に少女へ向け殺到し、その柔肌を切り裂き、或いは貼り付いて熱を奪おうとする*]
― 闇桜の領域 ―
[三つ目、印刻んだ後に伝わったのは胸倉掴む感触。>>143
見上げる表情の言わんとする所はわかっているのかいないのか。
相変わらず、楽し気な表情はそこを気取らせない]
うむ、捕まったな。
[至極あっさり、それと認めた後]
そう、怖い顔をするな。
捕まえたのだから、もう少し喜んでもよかろうに。
[けらり、と笑いながら言いつつ、右手に作り出すは薄紅の扇。
周囲には再び、慕うように花弁が舞い始めていた。*]
[錫杖のひとふりで、蓮の戒めが解け消えた]
……ついでに横暴も好かん様にはなんねえのかよ。
[変な事になってないか、と縛られてた手足を擦りながら、ぼそりと悪態をつくのは忘れない]
[ああ。多少は妥協しないともう神経がもたない。
この際、こいつと同じ
あのな。
俺はパッパと役目を終えたら、元の世界に帰りたいの。
それが一番お互い後腐れないの。
で。俺の世界は人間が暮らす世界なの。
神様とか悪魔とか魔神様とか、人外が気軽に暮らせる世界じゃないの。
人外が帰ったら大変な事になっちゃう世界なの。
[ねえ聴いてるか?と、人間の分際で神様に人間式の道理を懇切丁寧に説く事を試みてみた。
なるほど。神様の思考回路は俺たちとは若干ズレてるらしい。
溜息ももれるよ、はあ・・・]
[ 花神は、青年の言葉を、一応真顔で聞いていた、が ]
人外の暮らせぬ世界とは又、窮屈だの。
私は、元は花精だが、そういった者も暮らせぬのか?
お前を呼んだは、蓮花を通してだが、花精の護りなくして、花はどうやって咲いておる?
[ どうみても、ハルトの言いたかった事とは全然違う方向に興味津々だった* ]
[問うた言葉に、返答は得られず、代わりに返されたのは、いささか不可解な行動>>82。
それに対しての男はほんの僅か、目を見開くのみ。
先に漏れ出た笑い>>80にさえ、気持ち悪い、という発想は得なかった。
相手が人間であれば、気味の悪さも嫌悪感も、もしかしたら抱いたかもしれないが。
人ならざるモノに、人の道理を当てはめようとするのは愚かであろう。]
私のような者は、珍しいのですか。
[獣たちと睦まじくしている様子は見てとれた。
もしかしたら、人間そのものが珍しいのかもしれない。
この世界の常識は、まだわからない。
こそばゆさを押し包みつつ、そうと問うてみた。
この人はどうにも、どことなく動物じみたところがあるような気がする。]
あっ…
[折角途中まで解いたところ、待つのに飽いたか、体を離したその人は、自らの髪を一部とはいえ切り落としてしまう>>83。
それを目にし、男は思わずそれを惜しむような面持ちを見せた。
折角見事な緋を、と、勿体なく思う。
しかしそれも一瞬の事、上げたままだった手をおろし、そのまま首を垂れて、礼を一つ。]
よろしくお願い致します。
ルートヴィヒ・デンプヴォルフ、と申します。
[ご存知なのでしょうが、と小さく付け足した後。
お好きにお呼び下さい、とさらに付け加える。
それから、門からずっと寄り添ってくれた狼の前へ、少し体をかがめるようにして手を差し出す。]
少々物騒な名を冠してはおりますが…
貴方がたに牙を剥くつもりは毛頭ございません。
よろしく、ご鞭撻願います。
[おそらくこの狼たちは、主となる人の神使のような物だろう、と判断し、軍帽を被せられたもう一頭にも、頭を下げた。]
[再び上げた眼差しは、主であることを宣言した人へ、注がれる。]
私の疑問はともかくとして。
お呼びいただいた理由、私の成すべきことは、
お教えいただければ幸いです。
[上に立つ者の指示に対し、疑問を抱くのは御法度と叩き込まれた若輩の頃を思い出す。
今でこそ、参謀などと言う立場に胡坐をかいて、様々な意見も口にするようになったものの、ここでは己はただの
従うべき相手がいるのであれば、是非もなく従う構えである。
それはただ、“そうあるべきである”というだけの認識として。*]
そこまでは知らないからなっ!?
[いや厳密には草木も動物も微生物もすごしている訳ですが。
花の精霊とか魔神様とかそういう神話物ファンタジー物は管轄外。
当然だな。この魔神様は数時間で性格を把握できる親切設計じゃあないらしい]
― 闇桜の領域 ―
ああ、それか。
……予め施しておかねば、先には進めぬのでな。
とはいえ、ただ必要だ、と告げた所でそなたが従うとは思えなんだ故にな。
[咎めるような声>>149にも、魔が動ずる事はなく。
さらりと返しつつ、緩く右手の扇を閃かす]
……約は違えぬ、と言った。
俺の意、しかと見せるが故、そう尖るな。
[閃く扇に誘われるよに、花弁が周囲に集まりゆく。
集う花弁は、帳となり、周囲を覆うが如くその密度を高めて行き]
……で。
このままでは、それもままならんのだが。
[言いつつ、見やるは胸倉を掴む手]
……離す気がない、というなら、俺の方でもちと、考えねばならぬのだが……良いか?
[何をどう考えるのか、とは言わぬまま。
小首傾げて問う様は、緩い。見た目は。*]
[きょろきょろと俺は不安を覚えて、薄紫の外を眺める]
……それはいいからさ。隷属、だっけ。それどうすればいいんだよ。
もう贅沢はいわないからさ。
ちゃんと人間に戻れて家に帰れるなら、奴隷でも生体兵器でもなってやるよ。
ここ、結構落ち着かないんだ。
[いやあ。溺れる心配が無けりゃ澄んだ水底はいい所だけどさ。
あっ、今の魚何が泳いだ?何匹くらい淡水魚がこの池にいることやら。
ムス、と顰め面ながらも、俺はずい、とレンに右腕を差し出してみせていた]
[リリには、変えられるものと変えられないものがあるのは知っていた。
変えられないものと付き合うには、自分が変わるしかない。
変わる事をこの冬神>>144がしているかどうかまでは分からないし、この冬神自身が変わらぬものと仮に自分を見定めているならば、それこそリリが口を出す類のものではないだろう。
故に、会話はそこで途切れたか。
その程度、と煽る言葉は、煮える様な苦味をリリに齎したが。]
[だが、そう思えたのも束の間。]
――かはッ
[肺から吐き出された呼気は瞬間に凍りつき、空中で煌めく氷霧となる。
冬神の片腕で首を捕まれ、樹氷に叩きつけられれば、足は浮き、爪先は地に積もる雪を掠めれば良い程度。
そんな不安定な体勢の侭、片手で冬神が細剣を現したのが目に映れば、重くなった睫毛を動かし、目を見開く。]
[猛吹雪は、リリの体から体温を奪い去り、肌の表面は霜に覆われていた。
そこへ、柊の葉の葉脈をも模った氷の柊の葉が埋め尽くす様に殺到した。
ある氷の鋸葉は肌を切り裂き血の氷霧を生み出し、ある氷の鋸葉は透き通る色そのものが絶対とばかりに更に熱を奪わんとす。
リリの手の近くに氷柱があったとして、引き抜く力があるのか、もしくはリリの体勢によっては冬神が力緩め足が地についたとて、引き抜く事が出来たとしても、抗いは出来るのだろうか?]
ッ、……あ、ァあアア…
[指先は氷柱を触るに現時点は留まり。
痛苦は厳寒と凍死近くを彷徨う意識状態により、判然としない。
涙の様なものが零れ出たとしても、出た先から氷付き、熱を奪う一因となるばかり。*]
なんだ、知らぬのか。
己の住む世界であろうに。まあ、知らぬなら仕方ない。
[ 花神はあからさまにがっかりした顔で、吐息をつく ]
[ そして、覚悟を決めたとばかりに差し出された腕に、くすりと笑って ]
物知らずではあるようだが、恐れ知らずでもあるか、お前は本当に面白い。
安心せよ、私が王華となったなら、お前をヒトに戻してやることなど造作も無い。
[ では、王華となれなかったらどうなのか?ということは、口にせず、差し出された右腕をとり ]
[ ぐい、と己の方へと引き寄せながら、足を払い、蓮花の花芯の上へと押し倒そうとする]
[物知らず。コイツに言われるのすげえ納得いかねえ。
いいや、ともかくだ。
多少不穏な前提があるが、言質はとれた!
これで最悪の問題は解消された!
帰りたければこいつをさっさと王様にのしあげりゃいい!
え?後の事?こんなヤツ王様にしてほんとに大丈夫?
そんなのは、この世界の奴らに任せる!俺は知らない!]
・・・よし、それじゃあどうすりゃ・・・
[隷属の儀式と云うが、とりあえず右腕差し出しときゃいいか。
そう考えていた右腕をとられ、足を払われて世界が逆転する]
――――… !? お前なにするき!!
[艶めく囁き声、ビク、と身体が震えて叫びが漏れる*]
[こちらの頬を張った瞬間ほくそ笑んだ顔>>158は、反応こそしなかったが視界には入っていた。
しかし、その表情も長くは続かなかった]
[首を掴み樹氷へ抑えつければ、少女の足は地より浮く体勢>>159。
彼女が息を詰まらせようとも構いはせず、柊型の氷片を少女へ向け舞わす]
[既に雪で覆われたその身を、更に鋸葉が切り裂き、或いは貼り付いていく。
赤色は一瞬にして凍り付き、ぱらぱらと散り落ちる。
冷気に固められ出血は即座に止まろうが、痛みや傷が消える訳ではない]
そろそろ、限界かね?
[首元から手を放す。
それで手近の氷柱を手に取ることも、体を動かし抗うことも可能になろうが、それも体力気力がまだ残っていればの話。
悲鳴上げ、目元から煌めき散らす少女には、叶わぬことかもしれぬ]
[確かめるような僅かな間の後。
その右手が伸ばされるは、首ではなく顎へ向けて*]
[鋸葉は体を重くする様に、或いは魚人の鱗の様に身を覆い尽くす。
その顔もまた、鋸葉の氷が殆どを覆い尽くさんとしていた。
肌は蒼白さを増してゆく。
首元から手を離されれば、背後の樹氷を滑り落ちる様に蹌踉めき、手に触れていた氷柱の表面を滑る様に両手も動く。]
[眠気に似た朦朧とした状態。
もう良い、このまま眠りに落ちてしまえば、この状態から逃げられる。
この状態を感じ続けなくても良くなる。
其れは、分かっている。
けれど、]
[悴む手は、擦過の様な凍りついた指先が痛みの様な、割れてしまう一歩手前の様な痛みを肉体に訴える。
なのに、]
ああっ!!!
[訳も分からない侭、握りしめた細い一本の氷柱を振り回す事が出来たのは、きっと奇跡。]
[呆気無く冬神の体、もしくは細剣に当たり氷柱が砕け、雪に身を投げ出す様に斃れても。
凍える様な冷たさの中、這う様に身を動かす。
乱れた霜付く髪の毛に、雪がはらりとこびりつく。
それでも、呼気のその一片まで白さが無くなるまで動くのを止めようとしない様に這い、]
終わりになんか、しな…い……
[何処か恍惚ささえ生み出している脳内麻薬は最後の慈悲だろう。
目の中から光が消えんとしていた。
最後に見えたのは、緑色。
氷雪の中でも、鮮やかな色をミせる柊の樹が、初めて意識に留まる。*]
[ 叫ぶハルトにのしかかり、花神は嫣然と笑う ]
怖がらなくていい。痛いのは一瞬、あとは心地よくなるから。
[ 振り払おうとしても、さして重くも感じられぬ花神の身体は、ぴくりとも動かせはしない。やがて白い指が、ハルトの顎を持ち上げ、柔らかな唇が青年のそれに触れる... ]
― 闇桜の領域 ―
……やれ、強情な事だ。
[返る言葉>>163に、零れ落ちるのは嘆息。
力緩めても放そうとしない様子に僅かに眉を下げたのは刹那。
魔は手にした扇を帯に挟み、不意を打つように耳元に唇寄せて]
……だが。
俺としては、そなたのその気質は好ましい。
[そ、と落ちる囁きは、僅かに艶の響きを帯びる]
ただ畏れ、従うだけのものには、飽いていた故にな。
[零れる言葉が、滅多に晒さぬ魔の真意である事までは知る由もなかろうが]
[不意の囁き落とした後、魔はすぐに顔の距離をあけ。
浮かべるのは、変わらぬ笑み]
……まあ、怒らせる真似をしたのはすまなんだ。
だが、このままでは動き難いのでな。
[軽く言いつつ、左の腕をひょい、と回す。
素早い動きを持って、有無を言わさず抱き寄せた後]
逃げも隠れもせぬ故、放してはくれぬか?
[こてり、と首を傾いで再度問う。
これで折れぬのであれば已む無しか、と思いつつ。*]
んん?人間?
めずら…しくは無いな。ここに住んじゃあいないが、外ではよく見る。
[譲葉には人間として存在している人間などは居もしないが。
青年の問い>>151へはざっくりと答る。もとより、小難しい説明は得意ではない。
太刀を鞘へ戻して、切り落とした髪を地面へ放り出した。小さな稲妻が幾つも舞って、落ちた土から
ルートヴィヒ。青年が口にしたその名>>153を、刻むように舌の上で転がした。
なんの味もない只の音の筈のそれは、不思議と懐かしい何かを思い出させる。甘ったるい、柔らかい、子供が好むような味の。]
では、ルート。
この浮島の外に、俺の領域がある。
あんまり使わんから他の連中のように立派な居城はないが、まあ休むのには問題無い。
距離は少しあるが──この、
[言いながら、ルートヴィヒと名乗った青年が差し出した手に>>153鼻先を寄せるハイイロオオカミをちょいと指差す。
狼のエメラルド色の聡い瞳が、じっとルートヴィヒを見上げた。]
ウル、が、ルートの足代わりだ。
兄弟達、ちょっと背を貸してくれ。御褒美はソレで足りるかい?
[緋色の獣に答えるように、二匹が遠吠えをする。地の上に撒かれた赤い髪が、稲妻となって狼達に纏い付き──、光が消えた頃、そこには人の身の丈を優に超えるであろう二頭の銀狼が、瞳を金色に輝かせていた。]
[ 花神の唇は、あくまで柔らかく青年の口を塞いだまま、彼が甘い塊を呑み込んでしまうまでは、離れない* ]
[蓮の上に倒された俺にのしかかるレンが、剥がれない]
わぁあああっ!? お前ほんとにやめっ!!
俺、そういうのっ そういうのはっ!!
[なりふり構わずに必死の抵抗を試みても、レンはピクリとも動かない。
白い指に顎を持ち上げられる、ぞくり、と恐怖か悪寒か別のものかわからない物が背筋をビリリと駆けて]
――――んっ … んむ!?
[花の香りが広がる。呼吸を奪われてピクリと四肢が硬直する。
唇の隙間から押し込まれた、花蜜の様に甘い塊]
[やだ、離せやだ!と混乱して暴れようとしても身体に力が入らない。
鼻を擽る花の香りが強すぎて、意識はくらくらと落ちそうで]
ふっ・・・ ん っく 。
[我慢が限界に達して。俺はその正体も分からない塊を喉奥に通してしまった*]
─ 異界門→雷華の領域へ ─
[ルートヴィヒの反応はどうだったか。
それには構わず、ガートルートは青年の身体を事も無げに抱え上げる。
身伏せてくれる狼の背へひょいと乗せると、もう一頭の方へ顔を向け。少し考えるような間の後、ルートヴィヒを乗せたウルの背へ自らも飛び乗った。]
『 ガァト、おもい、シヴにのったらいいのに 』
[迷惑そうな声に豪快に笑って、まあそう言うなと背を撫でてやる。
青年の背後に座り、背凭れ代わりにでもしたらいいとその銀髪を柔く梳いた。]
ルートは理解が早くて助かるな。
俺は小難しい説明は苦手だ。回りくどいのも面倒くさくて敵わん。
[己の為すべきことを、と請うた相手に>>154、はてどう説明したものかと頭を巡らし、三秒と持たずそれを放棄する。
従華として招かれた人間が、抵抗や逃避を試みるというのはよく聞く話だ。
それを四君子が力尽くなり謀略なりで従わせるのも。
しかし、ルートヴィヒはその気配すら見せない。人の反応としてはおよそらしくは無いそれを、しかし緋色の獣は折り込み済みとでも言わんばかりに気にした素振りは無かった。]
まあ、簡単に言えば代理戦争だ。
俺たち四人が直に争うには、世界の構造が脆くてな。
力を分け与えた人間を、互いに挑ませ勝敗を決める。勿論、受けて立つ以上人間達だけに任せる訳じゃ無いが。
[んで、殴り合いっこで勝ったやつが王様。
矢のように疾走する銀狼の背で、落ちないようにとルートヴィヒの胴を支えながら実にシンプルな説明をする。
傲岸な笑みを浮かべたまま、男は青年の銀髪を湛えた後頭部に顎を乗せた。]
…実はさ。
俺、コレに出るの初めてだから伝聞でしか知らんのだよ、ルールもなんもかんも。
まあ、知り合いもいるしなるようになるだろーくらいのつもりだったんだが…
[結構分からんままだな?
カラカラ立てた笑い声にルートヴィヒが反応する頃には、すぐ前方に道続きの浮島──雷華の領域が、見えつつあった。*]
[ ハルトが塊を呑み込んだのを確かめると、花神はようやく、顔を上げ、塞いだ唇を解放する。ヒトの身たる青年は、窒息寸前だったかもしれないが、神たる身は息も切らせず、微笑んで ]
美味しいだろう?特別に蜜で包んでおいた。
それは私の種だ。
ふふ、ヒトの子種とは違うよ。花神たる私の力を凝縮した種だ。
それが、お前の内に根を降ろし、私の力をその身の隅々に分け与える。
[ 言いながら、そっと白い指が青年の喉元を滑り降り、心臓の上を優しげに撫でる。
丁度その位置から、熱い何かが広がっていくのを青年は感じるだろう。それは灼熱の夏の太陽のような熱だ ]
[ その熱は一時青年の身内に火傷のような痛みを与えるが、痛みは長くは続かない、まるで身体が熱にすっかり溶かされたように、痺れるような陶酔が襲い、やがて徐々に冷えていく ]
[ 涼やかな、澄んだ水が血液の代わりに身体を巡るような、そんな心地が最後には残るだろう* ]
[首から手を離せば、少女の身は力なく蹌踉めく>>164。
既に意識は朦朧とした様子で、儀を施さねば生命すら危ういかもしれぬ>>165。
そう思い、手を伸ばした矢先]
――ほう。
[血色の失せた青白き指が、氷柱の一つを掴む>>166。
振り回されたそれに、氷司る神の身を傷付けるほどの強度はなく、左腕にて受け止めれば容易く砕け散った。
しかしそれでも、その一撃には、確かな意志が乗っていた]
[這いつくばり、それでも身を動かす少女>>167。
その向かう先は無意識的にか、柊の樹がある方向。
氷落としたその葉は雪の中に在りても常緑で、僅かにではあるが生命の気配めいたものを感じるだろう。
そして、白き花より漂う木犀と似た甘い香りも、落ちる寸前の恍惚とした意識へ届いたかもしれず]
そうか。
[先回りし、頭の近くへ屈み込んだ氷華へ、白き呼気と共に吐き出された言葉が届く]
言い残すは、それだけか?
[うつ伏せに倒れた少女の、足元から這い上るように、氷の結晶がその身を覆っていく。
それは奪うためでなく与えるための氷、常識に反し少女の命を奪うことはしない]
[そして、内面にはまだ、氷の力は及んでおらず。
その内に残る少女自身の意志を確かめるように、顎に手をやり顔を上向かす*]
[塊を呑まされたのを確認して、漸くレンは俺から離れた]
・・・・はっ・・・・た・・・・たね・・・!?
[お前なんつぅ物なんつぅ方法でのませんだよこのエロ神。
花神て"そっち"の花神なのか騙されたわこのバカミサマ。
言葉がまともに出せたらそういう文句が百でも二百でも出たろうが。
窒息で朦朧した意識に、変化は追い討ちをかけてきた]
は・・・・ぁづぁ!?
[灼けつく様な熱が、心臓で爆ぜた]
な、んだよ あつ あづ・・・!!
やめっ・・ これ つら
うぁ ぁあああああああっ!!
[火傷の痛みどころか、それは内側から身体を燃やされてる様な苦痛だった。
朦朧する意識の中で、なんども胸を掻き毟ろうとしたけど止まらなくて。
悲鳴に似た叫び声が意識せず漏れる]
[熱の痛みが感覚をなくして、ピリピリと身体を痺れさせたのは何時頃だろう]
・・・・・・・・はっ・・・・・はっ・・・・
[あれだけ燃えた熱が冷えていく。ピリピリと心臓が痺れる。
俺が今どうしているのか、どうされたのか、そんな事もわからない。
心地よいといわれた陶酔も、薄れる意識の中の酩酊にも似た夢を与えて。
涼やかに身体中を流れる水が、俺の意識を蓮に包まれる様に陥れていって]
[とろりと混濁した俺の瞳が、虚空をみてレンをみていた]
・・・・・・・・・・・・・
[ああ。結局、これが人をやめて、隷属する儀式なんだ。
意識を手放す直前にようやくそういうことに気がついて。
勝手で横暴で、正直印象は最悪なはずの神様なのに。
混濁した瞳でレンをみるとどこか綻ぶ落ち着きを感じて。
・・・そこで限界が来た様に、俺の意識は解け落ちた*]
[この場に柊の氷樹は幾本あったのだろうか。
樹に背を叩きつけられた後、氷柱を振り回し、這った先は冬神から逃れようとする方向。
其れとも、逃げようとして、唯一の命と思しき場所へ戻って来たのだろうか?
うつ伏せに、まるで氷像の様に霜付き斃れ、顔だけを斜めに反らし頭上を見上げた。]
(嗚呼、この木……、)
[ぼやける視界の中、緑だけが見える。
そうだ、ここに来る前に指先をチクリ刺した、柊の木。
意識してなければ、それが柊の花の薫りとすら普段も気づかなかったろう。
白い花は見えないが、薫りすら凍り付きそうな中なのに、何故か不思議と甘い芳香が漂う。]
…き…すれば良い。
……、…………は、…から。
[好きにすれば良い。でも、望み通りにはならないから。
罅割れた唇が紡ぐ、そんな捨て台詞のような最後の言葉は冬神の耳に届かずとも。
最後まで、顎を掴んだ冬神>>175を睨みつけて、白さも消えゆく呼気を吐き出した。*]
/*
はっ!?気付いたら、こんな時間じゃないか。
わーん、ごめんね、十六夜さん><
後は、さくさく締めておきましょうね。
[ 青年が痛みに喘ぎ、熱に解け、やがて意識を混濁させて、虚ろに見上げてくるのを、花神は微笑んだまま見つめていた ]
ハルト...
[ やがて、疲れ果て、意識を落として目を閉じた従華の乱れた髪を撫で付けて、どこかうっとりとした声音で、その名を呼ぶ ]
/*
闇桜さんとこのソフトタッチいちゃいちゃが眼福です
しかし柊さんちのリリちゃんがどストライクです可愛いほんとかわいい
柊さんは良いドSですね、今後絆されるんです??(超期待の眼差し
[ 聖蓮の池の中央に、再び大きな蓮花が花開いたのは、それより少し後のこと。
蓮花の中央には、今やヒトならざる身の従華となった青年の眠る姿と、その傍らに立つ花神の姿 ]
ふむ、これも少々細工が要るな。
[ 花神は青年の手から一度奪った拳銃を眺め、傍らで実を結んでいた固い蜂巣をぽきりと手折って、蓮の実を掌に零した ]
/*
脳筋タイプがはじめてでして、口調やらロルが安定しなくて申し訳ない
長考タイプがバトル村は浅はかだったでしょうか…みなさまに大変たいへん申し訳…土下座…
[説明不足、を詰るは勿論、不服に思う事も無いままに、端的に返された言葉>>170に、なるほど、と頷きを一つ。
しかし、そんなことよりも。]
……アマリリス…
[まるで主の髪の化身のようにして、花開く紅の花。
自国での、その花の愛称を呟いて、ふと思い出すのはここへ至る直前の事。
死ねない、理由。
敗者の抱いた正義を喰らった以上、勝者は勝ち続けねばならない。
より強い光放つ正義に喰らわれるまで…
そう、かつて己に説いたのは、王を討ち取ったばかりの養父であった。]
…はい。
[ルート、と呼ばれ>>171、それに応える。
そんな愛称で呼ばれたこと等、幼き頃の友人くらいではなかろうか。
しかし、お好きに、と口にした以上、それに対して意見をする気も毛頭なく。
軽く頭を下げ、了承を示す。]
構いません。
元々、年の半分は野営地で過ごしているようなものです。
[テント位は張りたいものであるが、それすら用意できぬことも無くはない、どこにあっても体を休める術位は身に着けているつもりだった。]
[挨拶代わりのように、差し出した手に鼻先を寄せる狼と目が合う。
生憎おとこの眼には、エメラルドも金も、あまり大きく差をつけられないのであるが、しかしその理知的な色ははっきりと分かった。
恐ろしいとは、思わない。
ウルと呼ばれたその獣が、こちらを想ってくれていることを、もう知っている。
しかし、遠吠えひとつで雷を纏い、巨大化する姿には、流石に度肝を抜かれた。
ごくり、息を飲む。]
…おみ足、お借りします。
[漸く口にした声は、まるで何事も無いかのような、平静を装えていた。
内心では、起こった減少に未だ混乱しつつ、同時にこれだけの巨体であれば体を預けるにも頼もしい、と思いつつ。]
[と。]
ッ…あるじ…ッ?
[おもむろに抱え上げられ>>172、少し上ずった声が漏れる。
反射的に呼んだのは、先ほど宣言された、主、という身分。
名を忘れたわけでは無い、ただ名を呼ぶ習慣が無いだけではあるのだが。]
[ 人の世の鉛の弾丸は、いくら命中したところで、四君子の身にはほとんど通用しない。
それ故に ]
リーン...
[ 蓮鈴の音と共に、光を帯びた蓮の実達は、弾丸そっくりの姿に形を変えた ]
これならば、四君子の生気をいくらかは削れよう。
[ それも当てることが出来れば、の話だが...その身に人外の力を得たハルトならば、為してのけるかもしれぬ* ]
[続いて背後に、更に主が体重を乗せたのを感じると、半ば振り返るようにしてその姿を見上げた。
狼が二頭いるのだから、当然別に乗せてもらうものとばかり思ったが。]
私もそう、軽くはないと思うのですが…
[控えめに口にしたのは、背を借りた狼が不服そうな気配を醸した気がしたからである。
しかし、帰って来るのは笑い声ばかりなのだから、それ以上は何も言えなくなってしまった。]
代理戦争。
[説明は得意ではない、と言いながら、主の口にした言葉>>173を、そのまま繰り返す。
幸いにも、男にとってこれほどにわかりやすい説明も無かった。
失礼します、と呟いて、狼の首元へと捕まらせてもらっていたが、危うく見えたろうか。
背後から支えられる気配を感じ、すみません、と呟いた。
鞍と鐙を付けた馬であれば、どんな駆け方をされようとも落馬しない自信はあるのだが、流石に肉食の獣は走り方が違う。
まして、乗る為の装備があるわけでもないのだ、そう自由にはならなかった。
最低限の説明を受けたところで、得た情報を整理していると、頭にかかる重み。
顎を乗せられている、と気づくまでに、少々時間を要した。]
…何事にも、初めてというものは存在するかと。
[フォローが必要だろうか、と口にはして見るものの、しかし主が分からぬルールを己が分かるはずもなく。
他の君子に聞くべきか…などと考えつつも、最終的には主に従う心づもり。
しかし、それでもいくつか確認しておくべきことがあった。]
敗者は、やはり弑されるものなのでしょうか。
[唐突に投げるにしては、物騒な問い。
しかし、男にとっては至極まっとうな問いであった。
辛うじて疑問を持つことができたのは、四君子と呼ばれる彼らが死ねば、何かと問題があるのではなかろうかと思ったからに過ぎない。
隷属する人間が負けた場合、無事で済むなどとは微塵も考えてはいない。
むしろ、主の身代わりとなって弑されるなどと言われたところで、驚きはしなかっただろう。]
[はっきりとした答えが得られたとしても、得られなかったとしても、その場はそれで納得する。
…否、納得した素振りを見せる。
それ以上の問いかけをしたところで、無意味なのは明白であった。
他にも、問うべきことはあったのだろう。
しかし、基本的には受けた説明以上の問いは口にしないのが常である。
だから。]
…何故、私を。
[目的地が見えてきた辺りで口にした問いは、本当に、魔が射したとしか言いようが無かった。*]
/*
ところで、あまりにも中の人はみだしになるから言わなかったんだが、二日目希望がうちしかいなかったから、二日目に当たらないと、氷華と当たらず仕舞いになる可能性がめっちゃ高かったんだよ、私のバトル運的に!(遠い目)
というのもあったと、言い訳的に埋めておきます(埋め埋め)
[・・・・・結論だけ伝えてしまおうか。
結局、俺はレンから逃げ切れずに、隷属の儀を受けるハメになった。
まあ、勝てば人間に戻れて帰れると言質はとった。
けど、その儀式が俺の想像を遥かに超えて・・・
・・・まあ・・・その・・・な・・・
あれからそこそこ長い時間気絶してた間に。
俺は名実共にレン、この横暴な魔神様バカミサマの「従華」とやらになっていたのだ]
― その後 聖蓮の池 ―
[さて。目が覚めた俺、水梯晴都は「従華」という超越者と化していた。
どうやら奴隷というか、俺はレンの眷属みたいなのになったらしく。
色々とレンにも使える力の弱体コピーを使える様だけど・・・]
レンっっ!! せめて一発は殴らせろ!!
俺の銃、なんか結構魔改造されてんだけど!?
それに、なんで儀式の内容とかいわなかったんだよ!
あ、あ、あんな、あんな事よくもやってっ!!
[その後、目が覚めて俺は、真先にレンに殴りこみに来た。
覚醒してすぐ気づいたのだけど、銃の弾が増えてる。というか変貌してる>>179>>184。
だがそれも正直今の俺には些細な事、とわなわな両手を震わせながら、レンの前に仁王立ちしてたのだ*]
[ 好きなだけ寝かしておいたら、従華は目覚めた途端に殴り込みに来た>>190さすがは紅蓮次期長 ]
やあ、ハルト。気分はどうだ?
[ 微笑んでそれを迎えた花神は、その時、着替えを終えた直後だった。
普段来ているシンプルな唐衣ではなく、王華の選に臨むための華美な装飾を施した正装と呼ぶべきもの ]
[領域には生命なき枯木の纏う樹氷もあるが、今少女が辿り着いた場は、生命ある柊の下。
足許より氷に覆われながらも、少女は身を捩りその樹を見上げていた]
[それに思う所でもあるか、心の読めぬ氷神には知る術はない。
ただ、音として発された言葉>>176のみが届く]
そうか。
[呼気に籠る熱すら消えつつあるが、こちらを睨む眼差しは最後まで強さを失わず。
それを氷神は、正面より逸らすことなく受ける]
――望み通りにするのだよ。我が僕。
[意志を確かめ、最後の言葉を待った。
そこに籠もる一片の熱すら、余さず凍り付かすために。
そして眼差しは、罅割れた唇へ移る**]
[少女が意識落とす間際。
白さのない呼気を吐く、その刻を見計らったように。
氷華は少女の唇を、己が唇でもって塞いだ。
右手は顎に手を掛けて上向かせ、左腕を脇下から背へ回して]
[氷華の顔に相変わらず色はない。
淡々と、まさに儀式の手順をこなすが如く。
そして僅かにこじ開けた唇の隙間からは、氷の結晶が一欠、少女の口中へ押し込まれる。
反射的に呑み込んでしまう程度の勢いで]
[それは、少女の身を内より凍り付かす、隷属の呪を込めた結晶。
やがてそれは心臓に達し、心すら凍らせる楔となって打ち込まれる**]
ああ、その銃のことか、それくらいはしておかないと四君子には対抗できぬからな。お前の身を護るためだ。
うん?あんなこと、というと...従属の儀のことか?
ちゃんと最後は気持ち良くしてやっただろう?そう怒るな。私もまだ二度目のことで加減が効かなんだしな。
[ 殴らせろという言葉には>>190暫し考えて ]
そういうのが好きなのか?
[ ちょっと意外な趣味だな、と。小首を傾げた* ]
/*
なんか、どこの主従も、ちゃんとバトったり、なんだり、すごいなぁ。
うち?
うちの主可愛いでしょ(突然のデレ
[本当どういう思考回路してんだこのエロ神は>>193]
すげえ語弊招く言い方だなっ!?
[んなもん感覚麻痺してた俺は知らんぞ!]
たく。俺も大概かもしれないけど
図太さだけは絶対レンに負けるよ。
例の戦いの時まで、どうせ色々覚えたりするんだろ。
どうせだから俺も、人間式の常識をちゃんとお前に教えるからな。
い い な?
[華美な装飾の正装、今日からはその正装モードとして、気を張る。
そんなトコか。どうやらレンはレンなりに意気込みはあるみたいだけど]
[どうやら俺達の戦いは前途多難な様だ]
・・・・・・レン。ところでお腹すいた。
[この横暴な魔神様との奇妙な共闘生活、やってけるのかな。俺・・・**]
― 更に後刻 ―
[まず、俺はといえば、要領を得ないレンから色々基本情報は根掘り葉掘り聞いておいた]
へえ。「王華の選」てのが俺達が出る例の戦いなんだな。
つまり?四君子とかいうのは
この譲葉でも一番強い神様四人の事。
・・・てか。神様だけじゃなくて普通に魔族さま魔神さまいるのかよ!?
そんなの王につけていいわけこの世界!?
[勿論だけど。うん。レンにな。
「俺も偽名つかってたし、素直な所白状しても別にいいんだぞ?」
「カツ丼てのが俺の世界でいう自白剤でな。ほら、さっさと歌っちまっていいんだぞ?」
とか、思い切り聴いてはみたけど、レンは残念ながら本当に神様らしい。解せぬ]
― 闇桜の領域 ―
[紡いだ囁きへの反応>>177に薄く笑むは刹那。
掴む手が離れたなら、魔はす、と右の手を天へと差し上げる]
……
[詠うよに紡ぐ言の葉に応じ、漆黒にかかる月より光が落ちる。
それは、舞い散る桜花を取り込み、一振りの太刀を形作って差し上げた手へと納まった。
月の光そのものを鍛えたが如き刃は蒼の煌きを零し、その様は魔の──蒼月の半身、と称するに相応しきもの。
下りし太刀は、何かを求めるように刹那、震えるものの]
……鎮まれ。
この者は、俺の力に触れし者ぞ?
[短い言葉に、その震えは鎮まった]
・・・・・・・・二度目、とかいってたよな。
もしかしなくても、レンは前から四君子?
というか。
俺の前にも、「従華」がいたわけ?
[こいつ、かなり重要な事前情報伏せてやがる。
それを召喚直後に抑えてたら、そいつに継続させたかったのに。
というかそいつはどうした。そいつが今いないから俺がこうして「従華」になったのだから。
レンにぶつける怒りが、その時、件の「先輩」に向いたのは仕方ないよね**]
……ああ、驚かしたなら、すまぬな。
こ奴は人の血を好む故、予め、俺の力帯びし者である、と示しておかねば色々と危険なのだ。
[刃の震えと、推し止めた言葉の意味。
それを問われるなら、返るのは例によっての全開笑顔の問題発言。
しかし、その笑みは長くは続く事なく、魔はす、と表情を引き締める]
……我が半身たる桜太刀、そして、『四君子』が一華、『闇桜の魔』の名において。
此度の『王華の選』、戦神として最後まで翔ける事、そなたに誓おう。
[表情改め、紡ぐのは誓いの言霊と]
……意を示す、という術、他には思い至らぬ。
王華となる事には、長く意義を見出せなんだが故にな。
故に、戦神としての宣にて、それに変えさせてもらう。
[それを紡ぐに至った理由。
それらを一通り告げた後]
……さて。
ここまでやったからには、そなたも後には引けぬ事、理解できような?
俺が今の宣を貫くには、そなたの力が必須故。
[楽し気な笑みと共に紡ぐのは、拒否権無しの問いかけ。
それへの応えがどうであろうと、魔は手にした刃を横へと向けて勢いよく振り下ろす。
それに応じて、周囲を舞い散る桜の花弁が勢いよく舞い上がり、周囲を包み込んだ。
垣間見る者などないのは承知の上だが、それでも、この先は他者には見せぬ、とでも言いたげに。**]
[周囲を薄紅の帳に閉ざした後、魔の紺青の瞳は腕の内の『蕾』へと向けられる。
漂わせていた軽さは形を潜め、浮かぶのは人ならざるものの──魔の艶を宿した、笑み]
……これより、そなたに力を授ける。
『四君子』に対し、打ち破るに足る力──桜木と闇の加護をな。
力が馴染むまで、多少かかるやも知れぬが……月の力は緩く染み入るもの故、徐々にならせば問題はない。
[そこまで告げた所で、手にしていた太刀を傍らの地面に突き立てる。
同時、抱え込む腕に力が籠もった]
……その代わり……という訳でもないが。
[言いつつ、太刀を離した右の手で、『蕾』の唇をなぞるように軽く触れ]
俺の方でも、そなたから幾つか奪わせてもらうのが常……なのだが。
此度は、内一つだけをもらい受ける。
すまぬが、異を唱えるは認められん。
これは、俺の変わらぬ流儀故。
[緩くなぞった指はすい、と離れ。
右手は傍らに突き立てた太刀へと動き──その鋭き刃で、自らの手首を切り裂いた。
裂いた傷から落ちるのは、紅い──人のそれよりも紅く映える、滴。
零れるそれを魔は自らの口に一口含み]
[唐突なそれは、抵抗を呼び起こそうが。
魔はそれを赦す事無く、己が血と、それに宿る力を受け渡す。
幾度となく繰り返した『隷属の儀』、それに伴う深い口づけは慣れた風。
常であれば、更にその先まで踏み込み、全て奪い取る事で文字通りの隷従を求めるのが常ではあるが。
此度に限り、その意思はなく]
……我の血と力、受けしもの。
月闇と桜木の加護を汝に授ける。
我、『四君子』が一華、『闇桜の魔』蒼月が『従華』。
『玲桜の燭』の名を持って、その証となす。
[唇離れた後、紡ぐ言の葉は『蕾』を『
薄紅の光がふわり、周囲に舞い散った。**]
っはは!
そうだな!随分生きたつもりだったが、まだハジメテがあるのは喜ばしい事だ、うん。
[ルートはやさしいなあ。
満点のフォローに、ひとしきり声を上げて笑い。顎を乗せていた後頭部に、満足げに角をゴリゴリと擦り寄せた。多少痛いかもしれないが、その辺の配慮はすっぽりと抜け落ちている。
そうして機嫌良くしているところへ飛んできた物騒な質問>>187に、男の喉が低く鳴った。]
否、それは無い。
四君子になるような連中は、簡単に殺すのなんのが出来るような
従華になった人間に関しても、命を奪うような事態にはならん筈。──まあ、万が一、
[くっ、ともう一度喉元低い笑い声。
背後の気配に常と違うものが混じるのに、青年は気付いたろうか。]
万が一、彼奴らがお前の命を脅かすというなら。
案ずるな。俺はこの世界ごと、灰にしてでもお前を守ろう。
[もし彼が振り向いたとしても、なんら変わらぬ傲岸な笑みがそこにあるだけで。
しかし緋色の獣の琥珀の瞳は、爛々と妖しく輝いていた。]
― 聖蓮の湖 ―
[ 従華はとても張り切っているようだ>>194ヨキカナヨキカナ ]
お前の世界の事を聞くのに異論は無いが、あまり時間はないぞ?
私には、真っ先に落としておきたい相手がいるのでな。
[ 千年の冬を招きし氷華の後継者、彼が先代と同じ道を選ぶかは知らねど、「氷華」の名を継いでいる以上は、花神にとっては、仇のようなものだ ]
アレにだけは、負けたくは無い故、お前も精進しておくれ。
[ 告げる言葉は、どこか普段と違う真剣味を帯びていた ]
─ 雷華の領域 ─
[そんなガートルートの心中を知ってか知らずか。
もう浮島を繋ぐ道を渡り切った辺りで青年が漏らした、質問の形をした小さな疑問。>>188
耳に届いたそれに、男はきょとりと目を瞬いた。]
なぜお前かって。ああ、
[言いながら、ふわりと狼の背から飛び降りる。
二頭が足を止めたのは、島へ渡って初めの森を抜けた向こう、一面の雷花が咲く野原。
そこに、小さめの家ほどの円形の建物が、幾つか連なっている。
先に地へ足を着けたガートルートは、未だ狼の背の上のルートヴィヒに両手を差し出す。
彼が飛び降りるにはやや高い。従者であると理解した青年が拒もうとも、あっさりと抱き上げて。]
言っていなかったな、すまん。
好きだからだよ。
[片腕の上に座らせ、その背を支え。
上背のある己よりも今は高い位置にある青年の顔を仰ぎ見る。]
お前が好きだからだよ、ルートヴィヒ・デンプヴォルフ。
お前に逢いたかったから、俺はこの馬鹿げた戦に名乗りを挙げたんだ。
[ひと欠片の迷いも無い語調で。
緋色の獣、ガートルート・ミョルニルは言い放ったのだった。]**
[ けれど、お腹がすいたと言われれば、いつものように、笑みを浮かべて ]
ふふ、先程食べたばかりだろうに?ハルトは「くいしんぼう」だな。
[ 揶揄うように言いながら、供物から良さそうなものを見繕いどっさりと蓮の葉の上に並べて見せる** ]
ああ、私は前の王華の選にも出ていた。選に臨むはこの度が二度目。
従華はお前で二人目だ。
[ 根掘り葉掘りの勢いで『譲葉』と王華の選について尋ねてくるハルトに応じ、花神は、どこか懐かしげに視線を巡らせる ]
以前の従華は妻子持ちでな、父としての心の強さに期待したのだが...
[ 心は強いが武の才には、あまり恵まれない男だった。結局、すぐに負けたのも、ある意味必然だったかもしれない ]
[ その妻子持ち相手にも、同じ隷従の儀を施したのか?とハルトには呆れられたか ]
アレは最初から最後まで、妻子のことばかり口にした故。
[ 例え呼べたとしても、もう呼ばぬ、そう呟いた花神は、どこか寂しげに見えたかもしれない** ]
/*
…………
まぁあるかなとは思ってたけどね!!www
確定でさて何を返してやろうかな(
少し力が発現した状態で鳩尾殴るのが良いかな(えげつない
しかし返すのは今日の手伝いが終わってからだな…。
筋肉痛があぁぁぁ_(:3」∠)_
[勝たなきゃ帰れねえからなっ!>>202。情報ダイジゼッタイ。]
別に何日も何日もなんて贅沢はいわねえって。
最低限の知識と、あとは。
「コレ」の扱いになれりゃいいだけでさ。
[そう掌をひるがえすと、ぱひゅん!と何も無い掌から水が弾けた。
……水魔法、て所か。でも水しか使えないんだよな。
身体の中を駆け巡る血液をひりだそうと念じる感じ?
そんな感じで使えるのが感覚で分かるんだけど。
そこそこ難しいかも知れない。
出来れば主力に出来る位には慣れておかなきゃな……]
[後は、この銃とかいっその事更に魔改造するべきかな…
レン、あの弾速で見えてたぽいし、最低スプリング構造を何とかして…]
…………アレ……?
[素か態とか、いつも我侭飄々なレンの声が硬くて振り向いたけど。
何となく、今すぐ聴いてもはぐらかれそうだと、結局食事にしたのだった**]
へえ。じゃあ、レンは最低2000歳て事か。
[ぷっ、結構子供な所あるのに超爺か]
で、どんなヤツだったんだよ前の従華って。
へえ。そうかぁ、妻子持ちのお父さんなのかぁ。
…………って…………
[……レンの両肩をぐわし、とホールドした]
それ準備段階で詰んだパターンじゃねえかっ!
生きて妻子に会いたくばとか
それ絶対成功しない悪役の手口なの!
どんなメンタルだろうが心折れるわ!
[寧ろ漫画やゲームでよくある敵役環境だよ!
更なる黒幕に「妻と子供を人質にとられていたんだ」とかで主人公と戦う設定のパパキャラ!更にいえばそういう黒幕は敗北率致死率100%!
人の世の理というか人間の常識に疎い奴とは知ってたけどここまでやらかしてたかこの邪神様は!この邪神様はっ!!]
[レンの顔を覗き込んで瞳をあわせる、両手がなんかギリギリ力はいる]
いいかレン!
家庭がある人とか!
幼い子供とか!
そういうのは呼んだ時点で詰む!
呼んだ時点で、百パーセント王華ムリ!
[道理を懇切丁寧に教えるのは後だ、まずはそれを叩き込もう!
俺呼ばれてよかった!寧ろ俺みたいな奴じゃなくて変な人呼ばれてたらその人悲惨な事になってたよ!
主に家族とか、唇とか、唇とか!!]
[まあ呆れたと言うか、価値観の断崖絶壁に驚いたというほうが正しいけど]
…………ま まあ。 うん。
そうだな。
ちゃんと帰してやった判断は間違ってなかったと思うぞ、うん。
えらかった。
[ただ。勝手に呼んでおいてとは思ったけど。
何処と無くしょぼくれた感じのレンをみて、それ以上強くは出損ねたのだけど・・]
[情緒が足りないんだ。と俺は人間主観をカミサマにおしつけて分析した]
つっても。
レンに妻子とかいないだろうし…。
[情緒や家族愛を説いて懐柔を試みるという形跡はレンから感じられないんだよな。件の前任者のパパ。
他に、情緒をはぐくめる話し相手は、供物を運ぶ信者も、他の四君子も不適格]
・・・はあっ。俺がゆっくり教えるしかないか・・・。
[というか神様に友達はいないのな。四君子ぼっち疑惑だよ**]
/* 既にこの時点で、ハルトくんの目的に
レンに人間の常識をたたきこんでやる!
がTOP3にくいこんでいる不思議。
レンくん育成計画ですそうなのです。
/*
こんなに従華が面白可愛いと、私が超速でデレていくのも無理ないと思うんだ(真顔
まあ、もともと従華相手にはツン要素無いんだけど。(四君子には全員ツンツン予定だった)
そして昨夜は眠くて良く読めなかったが、雷華がやっぱり楽しいw
[ 術の扱いにも慣れなければと口にする従華に>>206、花神は頷き返す ]
この度の王華の選に顔を揃えたは、なかなかに曲者揃い。
お前の銃の腕は確かなもののようだが、武器のみでは心許ないのも事実だな。
[ 食事するハルトを楽しげに眺めながら、そう言って、曲者揃いの四君子に関する情報を求められたなら、顔を顰めつつ再び口を開く ]
私が目にしたは、残る三華のうちの、二華。
一は、古より生きる闇桜の魔神。月光と宵闇を操り太刀を揮う。
古参だけあって腕は立つし、じじいの割には動きも速く身軽なのが厄介だな。
弁もたつゆえ、囁き攻撃にも注意せねば隙をつかれるぞ。
あとアレは.........飽きっぽい。
[ やたらに詳細な解説と、「むかつく」とやっぱり顔に書いてあるような言い様はハルトに何を感じさせたか。理由を尋ねられたなら、拗ねたような顔で、前回の選で負かされた相手であることは告げたろう ]
今一方は『柊の氷華』と呼ばわる厳冬司る精霊が成れの果て。
[ 氷華の名を口にする時は、花神の声音の温度も一際に冷える ]
当代の『氷華』と見えるは、初のこと故、手口は確かには判らぬが、凍気を操るは、まず間違いない。
水と凍気は、相性が良いとは言えぬ故、術を用いる際には気をつけろ。...工夫次第では、あるがな。
王華の司る千年は、王華となった者の本性によって様相も変わる。
『氷華』は、凍り付く白き冬の千年を齎し、
『闇桜』は、古き魔に相応しくカビ臭い闇の夜を齎そう、
[ そう断じるのは、勝手な思い込みに過ぎないが、花神にとっては本気の懸念だ ]
あとの一つが、如何なる者かは知らぬが...
[ 知っていたなら、「緋に染まる苛烈な世」になるとでも、口にしたかもしれない ]
私ならば、花と陽光に溢れた千年を齎せる。
その方が良いと、お前も思うであろ?
[ にっこりと、一方的な理屈を正論にすり替えて、花神は花のように笑う** ]
...詰む、のか?
[ 両肩掴んで、真顔を向けた青年に、花神はきょとんと首を傾げる。
彼の看破したとおり、ヒトの情は、花神にとって、あるとは知っても、その機微を理解は出来ぬものだった ]
家族のあるものと、幼子はだめか、成る程。
[ ふむふむと、素直に納得したのは、ハルトには意外に映ったか。そろそろ、神の性質にも慣れてきたなら、言っといて良かったと己を褒める気になったかもしれないが ]
...だが、元より脅してはおらぬぞ?
アレは確かに妻子のことしか口にせなんだが、この『譲葉』にも妻子のある者はあるだろう、と同情して我の従華となることを受け入れたようだったからな。
[ 力有る者が溢れる世界に、普通の親子関係が成立している生き物がそうそう居るかは別として、無理矢理従わせたわけではない、と、主張してみる花神だった。
唇の貞操に関しては、もちろん考慮の外だ ]
...主に対して偉そうだな、お前。
[ えらかった、と、超絶上から目線を神に対して行使する命知らずの青年に、そんな言葉を投げてはみるが、浮かんだ笑みは、どこか嬉しげで ]
しかし、それなら、今度の人選は間違いなかったということだな。
[ うん、良かった、と、胸を張るような態度には、反省の欠片もなかった** ]
[暗い中へ意識が落ちてゆく中、浮かぶ記憶は柔らかに暖かく、まだその時は光を帯びていた。]
『お父さん、この木は何て言うの?』
『この木は……ええと、何だっけかな。』
『もう。あ、見て。ここにお名前が書いてる。ひいらぎさんだって。』
『そうだそうだ、柊だ。こんな白い花を咲かせるんだなあ。』
[それに他にも例えばそう、掃除や料理をしている時の記憶だとか、部屋に飾ってあるぬいぐるみの事だとか。
そんな散漫なことばかりが浮かぶ……走馬灯、のようなものだったのだろうか。]
[ピキピキと音鳴らぬ音を鳴らす如く、足元から這い上がる氷の結晶。
結晶がゴツゴツとした様であれば、身動ぎは既に叶わず、氷れる中に閉ざされゆくのみ。
でなければ、氷像の如く凍結されるが侭に。]
『 ――望み通りにするのだよ。我が僕。 』
[まるで妥協を知らず、否、大自然が人間を気にも掛けない様に、冬神の言葉>>192は厳然な響きを持って、リリに降り注いだ。*]
[重い体は氷れる神の為すが侭。
抱き寄せられる其れは、抱擁ではなく体勢を良くする為が目的。
青褪めた唇に、尚冷たき透徹した氷の如き唇が重なる。
意識がはっきりとしていれば、初めての口接けだったのにと思う事もあったろうが]
――…、…、……!
[微かに開いた唇から、氷の結晶がするりと這入り込む。
呑み込める程、小粒程らしき結晶は、自らの意志あるが如く触れた箇所、その周囲問わず、内側から蒼醒めさせ霜付かせる、]
…ゃ…… だ
[内側から凍り付かせる呪は、痛みか、其れとも神経が反射を行わせているのか、リリの躰はびくり、びくりと跳ねる。]
― 凍柊の領域―
ぃ、ぎ……ッ、
[鋭い杭の様な幾つもの氷塊が内側から心臓を穿つよう生えた。
不可思議にも裂傷が出来たり、血こそ流れ無いものの、激痛が走っている事に相違ない。
ビキリ、ビキリ、と成長した氷の牙は、胸部・背側の別無く、抉る様に侵食を進め、末端は礫の様な氷の結晶となりながら全身に広がってゆく。
神経系の通っている頚椎を這い登り/這い降り、蜘蛛の巣の様に全方向へと奔ってゆく。
其れは内側から食われる如き有様でもあったか。*]
[異界の少女が思う唇を重ねることの意味、とりわけ初回が特別であるということなど、氷華が知るはずもない。
人と触れ合うことを厭う氷華にとっても、その行為は初めてのことではあったのだが]
まだ少し温かったな。
[氷の欠片を舌で送り、唇を離してからの第一声がそれ]
身が完全に凍るまで待つべきであったか――とはいえ、命を落とされでもしたら敵わぬからな。
[背を支える腕は、先は欠片を呑ませるに都合のいい姿勢を取らせるため。
今は少女の変質を観察するためにあった。
右手を軽く顎に添えつつ、僅かに空いた口の奥に、霜が広がり行くのを眺める]
――活きのいいことだ。
[凍れる内側から、冷たい息とともに微かな抵抗の声を吐きながら。
少女の躰がびくり、びくりと飛び跳ねる]
耐えよ、感覚すらも凍りついたなら、もう痛みを感じることもない。
[苦痛に喘ぐ少女を、感情の一欠片も浮かばぬ眼差しが見た。
氷神には、そもそも寒いという感覚などない。
そして痛みに対しても、血の通わぬ身であるからか、人間ほど鋭敏に感じることはなかった。
故に、それはどこか己の力が、人の身にどのような結果を齎すか観察するようでもあったか]
― 凍柊の領域―
[少女が悲鳴を上げる>>215。
心臓を穿つ楔は、物理的な損傷は齎さずとも、見た目通りの激痛を与えているのだろう。
そして、それを相転移の合図としたかのように、内から喰い尽くすが如く、氷霜が少女の内側を侵食する。
それは少女を抱え外側を観察する氷華の目にも、皮膚の内側より突き出す結晶として見えていた]
――成程、こうなるのだな。
[二代目の氷華にとって、隷属の儀を行うは此度が初。
それが少女の身へ齎したものを、苦しむ様など意に介さぬように、ただ眺め呟く*]
だが、これでは些か不格好に過ぎるか。
[氷華は顎に添えていた右手を離し、少女の鳩尾――心臓の位置する辺りに当てた。
鳩尾の中心を、強く押さえるような動作をすると同時、心臓や皮膚の内側より突き出した結晶が、呼応するかのように内へと一斉に押し込まれた。
そして、今度はゆっくりと――少女の身を、従華として相応しく飾り立てるが如く、美しき結晶が伸びる。
その頃には、少女の身から体温は消え去り、氷華と等しく氷の彫像の温度となっていた]
[最後の一撃が少女の心臓に加えられ、内に生じた氷の結晶は完成する。
それは、心身の変質が完了したと同義]
――動けるか?
[気遣いではなく、確かめるような冷えた声が、少女へ呼び掛ける。
氷の如く冷え切った身は、先の一撃を最後に痛みすら感じなくなっているだろう。
にも関わらず、その身は少女の意のままに動かせる。
そのような奇妙な状態――と、思う心がまだ残されているかはわからぬが*]
/*
おうふ、氷華さんとこは、やはりなかなかにハードモード。リリ嬢がどんな従華になるのかが、今のとこ読めなくてどきどきです。
そいえば、もしかして従華完成で見た目も人外ぽく変わるとかも有りだったのかなあ?
先に思いついてればwikiで確かめるとこだったんだけど、わざわざ人間呼ぶんだから、人間の姿のまま、能力だけを与えるんだろうと思い込んでたよね。
いや、別にハルトを触手生物にしたいとか思ってるわけじゃないんだけど。(まて
[まだ熱ある躰も氷の結晶が呑まれ奥へ向かうにつれ、凍えきる。
熱は無く、一切の体温も無く、凍結した。
生命と言える拍動も停まりきる。
喘ぐように、唇が微かに動く。]
――……
[冬神の言う通り、痛みは無くなっていった。
凍れる事による痛みも無く、神経まで凍って、澄みきるような綺麗な感覚が広がる。
全ての感覚が消え去る直前に感じたのは、恍惚とも…苦痛から解放され、氷雪の世界を楽園と感じる安堵の様なものか。
其れは冬神が先に告げた>>111通りのものだろう。]
[されるが侭に、鳩尾に力を加えられれば、まるでそんな玩具のように、結晶は押し込まれ、代わりに美しい蒼く透き通る氷の結晶が伸びてゆく。
翅の様な其れは、羽撃かせて浮く事の出来る代物では無いが、冬と氷雪の精霊の様な趣をリリだった少女に与えた。]
[リリは、身と心を変貌させられた。
先程、躰から四方へ生えた氷塊は姿を消し、
代わりに背中から美しい、薄くは無いが何処か翅を思わせる透き通る氷の結晶が長短問わず幾つも生えていた。
冬と氷雪の神に従う精霊の様な趣を与えている。]
はい、動けます。
[元から“そのような存在だった”と自身を疑うことも無く。
変わり果てた自分の姿に思う心も無く。
此度の王華に纏わる事は、従華となったからなのか自然理解が及んだ。
主の身護り、敵対者に容赦せぬ従華がそこにいた。*]
[次にその身が意志を持って動く時、それは氷に等しい温度に変質していた。
従華として力得たことを示すように、その背からは蒼き氷の結晶が、翅の如く生えている。
それはまるで、かつての氷華との同族、氷雪の精霊を思わせる姿であった]
――よろしい。
[問い掛けに返る、従順な言葉>>219を聞き頷く。
相変わらず氷華の顔には、如何なる感情も浮かんではいなかったが]
これより契約の証を刻む。跪け。
[己の変貌を疑うことなく、異界の仕組みすら自然に理解した少女が、その言葉に逆らうことはないだろう。
望む姿勢を取らせた後、氷華は右手に己の得物――氷の細剣を呼び出した]
――我が剣、
[す、と右手伸ばし、細剣の切っ先を鎖骨の下へ触れさせる。
鋭き先端は僅かに皮膚を破るが、血が溢れ出ることはない]
そなた本来の名と意志は捨てよ。
――これよりそなたは、『柊の護花』と名乗るがよい。
[下命と同時、切っ先を中心に少女の肌へ、四弁の小さな白い花の徴が現れる。
かつての少女>>213が暖かな思い出と共に知っていた、柊の花の形。
今、それは隷属の証として、少女の身に刻まれた**]
[主の命に従い、跪く。
ス、と細剣が鎖骨下に突き刺されば、白き花の徴が現れ肌に刻みこまれる。
無論、感じる痛みは無い。]
畏まりました。
柊の護花の名、嬉しゅう御座います。
[主に似た熱の篭もらぬ冷えた眼差しで感謝を述べる。
隷属、に纏わる四君子の考えは種々にあろう。
だが今、この時在るのは紛う事無き
/*
あ、翅生えてる。そうか、飛ぶよねこれは。
対空中戦を考えろ、ということやね。
[......今、どこかから黒いのが顔を出しそうになりました...(押し込め押し込め)...水属性選ぶとこれだから...ゲフゥ]
― 聖蓮の池/更にその後 ―
[しゅるっ。赤蓮の花びらが薄く銃身に纏わりつく。
既に俺の手でオーバーホールされた銃の切り身が蓮葉の上で横たわっている]
・・・・・・あっ!!
思い出した!同じクラスの紺野莉麗ちゃん!!
え、マジで?すげえ可愛くなっ… じゃねえ。
[おっと。花弁分厚すぎた。ぼんやりした頭で銃改造する手を一旦止めて。
レンの従華と化して暫く。
ふと思い出した。あの時異界門(て云うらしい)で俺と共に巻き込まれてたおさげの女の子。何処か見覚えのある子]
力ある者、そして、異界より現れしもの。
邂逅果たされ、盟結ばれしその後に。
千年に一度、開く道──『戦舞台』への路が開かれる。
それが示すは、『選』の始まり。
『譲葉』の新たなる千年紀を決めし闘舞の幕が上がる。
**
[漸く思い出した。紺野莉麗、小学校の頃まで一緒だった女の子だ]
はぁっ……。
ヤバい。俺、よりにもよって紺野の事忘れてたのかよ……。
[六年近く疎遠にしてたとはいえ。俺どんだけ記憶力ないんだよバカ。
…紺野は、まあおさげと眼鏡、物怖じしない性格。典型的な委員長な子だ。
少なくとも。女子では珍しく俺に対してまったく物怖じしてなかった貴重な女子]
昔とだいたい変わってなかったし。
テンパるとすげえ動揺するとことか。ははっ。
[後な、紺野は可愛い。外面は御堅い委員長的な雰囲気あるけど
動揺したりで外装剥がれると素直で可愛いとこがちらほら見れる。委員長系な癖に守ってあげなきゃ感が当時でも凄かった。
ああ、色々思い出してきたな]
[……だから、結構問題だよなこの状況は]
てことは。紺野も従華にされてんだよな。
しかも、他の四君子の、要するに敵側として。
[俺、紺野に銃を向けるとか死んでもごめんだぞ…]
しかも最後の四君子をあいつ知らないんだろ?
これ、本番で戦う前にガサ入れ必須じゃないか?
[思い出した口ぶりでは>>209、レンは四君子と非常に仲が悪い>>210。
同じ四君子として普段くらい仲良くしようぜ…>>211。
完全にレンはぼっちだ。いや、四君子全員ぼっち疑惑だ。
レンにコレだけは強く言わないといけないなと確信して]
[どうやって説得するかな…あの魔神様を…]
残りの時間もそう残されてねえみたいだし。
レンがその時間でどんな行動に出るか次第かなあ。
[もし他の四君子の領域に出かけるなら絶対についていく。
最後の情報不明の四君子も、紺野が何処にいるかも。
勿論ナネッテ姉さんや、一応あの軍人さんも心配だしな*]
[その後、再び銃の改造をしながらレンと話す頃には。
銃身がまず赤い蓮の花弁で舗装されて赤くなってた]
結局レンってさ。
仲のいい神様とか、友達とか、いないわけ?
ほら、個人的に好きな奴とかでもいいけど。
[むむ。やはり火薬が無くなる分、撃針で補うか、いっそ撃針抜いて水圧で推進稼ぐか?
かちゃかちゃと、細身に縒り硬化した蓮の茎で銃身を弄りながら
情緒問題や四君子の話を振り返り、そんな事をレンに聴いてみた。
遠まわしに「お前やっぱぼっちなの?」と聴くあたり、神様への遠慮など最近消し飛んでいた*]
/*
ハルト、なんて優秀なこ。
[ 魔神様は感動している ]
せやね、なんとか少しでも接触とか御見かけくらいはしたいね。花神がんばる。
へー、ほー、ふううううん、面白いなこれは、このようになるのか。
[ 花神が、ハルトによって改造を進められる銃を眺める顔は、好奇心にきらっきらっしていた ]
んん?なかのいい??ともだち???
[ そんな中、問われた言葉に返すのは、何を聞かれたのか解らないという顔 ]
個人的と言われても、私は神だしな。
好きな者か?
花精は好きだぞ、皆、愛らしく気の良い連中だ。
それに蛍は夜を明るくしてくれる貴重な友だな。
[ その言葉に応じるように、蛍がふわふわと辺りを舞った ]
[ 従華が突っ込み入れる、その前に ]
...ハルトのことも、嫌いではない。
[ ぽそっと付け加えた* ]
[あかん。コミュニケーションという単語がこいつ存在しねえ]
…… …… ……俺だけかよ。
[ぼそりと付け加えたレンの呟きに俺はといえば溜息ひとつ]
個人的でも"個神的"でもいいけど。
そのな、花精はお前の身内みたいなもんだし
蛍はまあ、友達といえば友達だけどペットに近いとこもあるだろ。
もっと、他の神様とか魔神様とかで。
なんかそういう、大事な奴とかいないのかよって事だけど。
[あとこいつら喋らねえから。言葉と音声を持った語り合いが出来る相手。
コミュニケーションマスト!]
[ぴゅっ。と銃身から水が飛び出した。これじゃ完全水鉄砲だな]
俺としちゃあ。
こいつらまで大変な神様になっちまわない事を心から祈るばかりだよ。
・・・・ははっ。 ていっ。
[実際、レンはどういう過程を得て神様になれたんだろうな。
元は花の精、というか蓮なんだろ?親かなんかがいたのか。
「僕レンマ!人間になるのが夢なんだ!」とかいってる蓮の花を想像して。
思わず笑いながら、レンに向けてぴゅっ、と水鉄砲を射出した*]
ヒトのような、血脈の繋がりは、あまり我らには無い故、な。
[ ハルトの言わんとすることは、実のところ解らぬでもない ]
血族や、一族で群れ為して暮らす者もこの世界にはおらぬではないが...
[ ちら、と思い浮かぶのは紅き雷華の地の在りようか ]
そういった者達は概して変わり者で、私には理解が及ばぬ。
[ だから、仲良くなりようがない、という理屈らしい ]
[ どうやら、従華が他の四君子の動向を気にしているらしいのには気付いていた。
花神としても、まだ顔を見ぬ最後の一人のことは気がかりだったし、他の者が従華をどう花開かせたのかも、多少気にはなっていた ]
(とはいえ...この時期、己の領域に他者を招き入れる者もおるまいが)
[ いや、正確には、それを気にせぬかもしれぬ相手が居るには居る。実のところ、実力的に見ても、今までの他の動向を見ても、その相手...雷華が最後の一人ではないのか、と思い至ってもいるのだが ]
時が足らぬな...
[ では、どうするか ]
ふむ、ちなみにな、この地に私の前に棲んでいたのは水神ぞ?
[ 鉄砲から放たれた水を片手で受け止め、しゅるりと腕輪のように手首に飾って遊びながら、花神は、どこか懐かしげに言った ]
いつの間にか、どこぞへ隠れてしまったがな...*
我が主、貴方様のことはどうお呼びしましょう。
[呼び方は無くとも不都合では無いが、ひとつ問いを置いた。*]
[ふむ。水神さまか。レンともそこそこな関わりはありそうな神様だ。
まあそういう細かい所はその内聴いていけばいいか。とりあえず・・・]
・・・・・・・・・・・・・・。
[銃を改造する手を休めて、蓮の茎を大量に手にする。
茎を縒り、ひとつの棒見たいに束ねて、それを二本分だ]
[連結。ちょうど、「く」の字になる様に合体させて]
・・・・・・・・・・・・
[おう。丁度いい位にデカいブーメランだ。
その出来栄えに満足しながら]
[レンの髪の毛に「それ」を突き刺してから笑顔を浮かべた]
・・・・・・・・・・・・。
[まあ何がしたいのか伝わらないだろうな。だから面白いのだが。
そうか。変わり者は理解が及ばないか。そうか。
その後、なんだかんだで銃は無事に完成した**]
/* 半分以上は中身がネタもりこみまくってるというのはあるけど
ハルトくん、案外アニメとか漫画も詳しい疑惑。
ブーメランささってんぞ。
うん?髪飾りか?変わった形だが、大き過ぎはせぬか?
[ 案の定、まったく伝わっていなかった** ]
ハルト、少し早いが戦舞台へ出掛けるか?
[ 他者の領域に踏み込むは事実上不可能、なれば、少しでも早く動向を掴むには、誰もが最後にはそこに向かうと解る地で、誰より早く、待ち受ける他にはない。
うまくすれば、途中でいずれかの四君子と、行き会うこともあるだろうか?**]
― 凍柊の領域 ―
[隷属の徴を刻み、名を与える。
それを受ける護花>>223には、絶対的強者にも物怖じせずに反抗した、先のような意志は微塵も感じられない。
隷属が完全になされた姿を見て、氷華は僅かに眉を動かしたが、表情らしきものが表れたはそれのみであった]
[ざわ、と雪落とした傍らの柊が、常緑の葉を寒風に揺らした]
『氷華』、と。
名が必要ならばそう呼ぶが良い。
[従華よりの問いに答えたは、かつての主君より受け継いだ名。
二代目個人を示す名もない訳ではないのだが>>87、それを口にすることはなかった]
――そろそろ、戦舞台への路が開く頃か。
[護花へ立ち上がるよう手で促し、氷華は眼差しを領域と別の空間繋ぐ場へ向ける]
戦いの術も、既にその身に刻まれたとは思うが。
[再び護花へ眼差し戻し。
氷華は僅か、思案する]
四君子相手に、先のように素手で殴り掛かる訳にもいくまい。
ひとつ、武器をその身の内より呼び出して見せよ。
[氷華の得物である細剣は、術の結晶にして媒介。
同じように氷より何かを生み出す術は、護花も身に付けているはずと。
その力と適性を確かめるも兼ねて、命ずる*]
/*
あ!思い出したw
本名のやり取りだ。
名乗りなさい!って凍柊を引き出せるなら引き出そうと思っていたのだったのだけど、忘れてたw
[無事に銃の改造が完成したりしたその後だ。
レンが予定よりも早く、戦舞台。王座の階と呼ばれる場所への移動を提案してきた]
・・・・・・いいけど・・・。
[蓮の花と葉を、茎の繊維でチクチク縫い合わせたりしてしてた手を止めて。
正直、他の四君子との関係や、具体的にどういう行動を起こすかの立案は、王華になろうとしてるレンの役目だ。
実際に俺の役割って、戦闘要員兼、この魔神様邪神様に情緒の何たるかを教えてやったりする位だしな。
やべ、出かけるなら早くこの服作っちまわないと……**]
[ ハルトの用意ができるのを待って、聖蓮の池のある浮き島から戦舞台のある島へ、水の橋を通って移動することになる。
既に花神の力を分け与えられた従華も、水の上を滑るように移動する術は覚えていたか ]
そういえば、ハルト、お前は好きな
[ 移動する道すがら、花神は唐突にそう尋ねた* ]
― 凍柊の領域 ―
[主の表情の変化>>231を問うことは無く。
立ち上がるよう促されれば立ち上がり、主の眼差し向ける方へと自然視線を向けた。]
はい、そのようです。
[確認の言葉>>232には肯定による応えを。]
武器を……畏まりました。
[すぅ、と掌を立てた形で両手を胸前で交差させれば、其処に現れたのは一本の
と言っても、左右対称の形をした其れは、刃部分が三箇所に分かたれた槍とも見えたか。
両側の刃部分は何処か柊の葉を連想させる。
鈍色の輝きを持つ、無銘の氷の槍斧。
長柄の半ばを片手で持ち、頭上でひとつ廻した後、柊の葉を模し尖った石突部分を雪に軽く置いた。
これで鳩尾を突かれれば痛みは如何ほどのものだろう。]
― 聖蓮の領域 ―
[青紫の蓮花を基調に縫い合わせた上着。なかなかいい感じにできた!
それを纏い、銃を腰に添えて、俺の正装も完成!]
……ほほう。てめえがそれを聴きやがりますか。
[だけど。水の上を滑る様に移動する。これが微妙になれない。
ぶっちゃけ忍者走りみたいに走る方が楽だけど、何事も練習だ]
[唐突なレンの問いに、いい笑顔を向けてやるが、まあ、さて]
残念ながら、俺は独り身。
可愛いなあとか好みな子は向こうでもちょこちょこいたけど。
生憎と俺の立場的に、女子には怖がられやすくてさ。
[つまり、高嶺の花を眺める事は多々あれど
いざお近づきになろう、というのは経験から諦めモードなわけで。
そういうレンは・・・・・・・・ないな・・・・・*]
ふむ、そうか。
ハルトは可愛らしいと思うのだが、怖がられるとは、異界の女子は存外、意気地がないな。
[ ハルトの返事>>238を聞くと、花神は鼻で笑うようにそう言って ]
そういえば、この度の従華にも女子はいたようだが...少しは歯ごたえがあると良いと思ったが、これでは期待できぬかな?
[ つまらぬ、と、吐息をついた* ]
― 凍柊の領域 ―
[千年に一度しか開かれぬ路。
力ある者でもそこに至れぬのは、世界の理や目に見えぬ結界故、だろうか。
いずれにせよ、従華として力得た少女は、その目に見えぬものを察知することも可能らしい>>235]
[そして彼女は、求めに応じその力を示す。
胸前で両手を交差し、生み出されるは鈍色の槍斧。
少女の身には余るであろうそれを、護花は片手でひとつ回転させ、危なげなくその石突を雪に置く。
つい先程まで、戦いを知らぬ少女だったとは思えぬ身のこなし]
及第点――ではあるが。
四君子へ届かすに足りるかどうか。
[問うても相手には返しようのない問い。
氷華はふむ、とひとつ声を落とし]
[軽く身に力籠めつつ、半身となって剣を右手に構える。
常には打ち合いには使用せず、術を指揮するに用いるのみの細剣。
しかし今は、持ち主の意に応えるように、細く鋭い刃は氷を纏い、厚みと硬さを増す]
我が剣にて受ける。
戦での振る舞い、示してみよ。
[護花に向け求めるは、力確かめるための一合*]
/*
何をしてるかというと、なんとかリリちゃんの話を聞き出そうとしてるわけで。
[ 多分、その方が展開面白い ]
[男を可愛いとか評する意気地が女子にあってたまるか>>239]
……それなんだけど、レン……。
その女子の方にひとり。
その。知り合い。らしき奴がさ…。
[どうしよ。こいつやる気まんまんじゃねえか。
他の四君子の従華といえども、あんまり人間をコテンパンにされると困るんだけど…。
不安を覚えながら、恐る恐るで、紺野の事を口に出した]
ん?知り合い?従華にか?
それはまた、随分と奇遇だな。
[ 四君子が喚び出す従華は、異世界全体から選ばれる。つまり、4/全世界なわけで、同じ時期の王華の選に知り合い同士が呼ばれることは稀だ ]
......もしや片思いの相手か?
[ 何故か問いは一気に、俗な方へとかっ飛んだ* ]
― 凍柊の領域 ―
畏まりました。
[主の命に応じ、護花の躰は雪上より浮いた。
背中に生えた氷の結晶が羽撃いた訳でも無い。
だが、宙に浮き、そして、すぅと白き空を滑空した。]
[やがて停空すれば。
地に引かれる加速も利用し墜落よりも尚速く。
瞬きの内に/矢の如く、穂先にて叩き斬る一撃を主へ向けて放つ!*]
ちげえよっ!
[すかさず叫び返した。何故こいつ今日はそういう話に御執心だ!
この前、サブカルチャー教えたときに恋愛小説とか少女漫画とかも説明しちゃったっけ!?]
こ、紺野はまあ確かに可愛い子だけど。
俺のタイプで言えば、ナネッテ姉さんみたいに
後ちょいとだけ……て。流石にわからねえか。
まあ、ともかくさ。
お前にも、王華になる目的があるのは分かってるけど。
それでも、あんまり無闇に傷つける真似はやめてくれよ?
[特に紺野が不安だ。あの子に戦いなんて出来るのか?
俺とは違い、普通の女子高生だろうに。
どこの四君子に呼ばれたのか。そう俺は不安も覚えていた*]
/*
この遠隔っぷりもなかなかおつ、と思ってしまう今日この頃。
氷華さんち的にダメだったらごめんね。
一応、連続投稿には挟まらないようにリロードはしてるんだけど。
― 凍柊の領域 ―
[求めに応じ、得物を手にした護花の躰は宙に浮く。
白き空を滑空する様は、常人には決して為せぬ業>>244]
[地に引かれる力も借り、護花の身は矢の如く翔ける>>245。
氷華は刃を立て、刃先に左手添えて、墜落よりなお疾いその一撃を受け止める]
――見事。
[ビシ、ビシ、と音立てて。
穂先を受け止めた刃に罅が入る。
術の媒介ゆえ強度を重視した得物ではないが、それでも同じ氷の力持つ一撃で、それに傷を付けるとは。
隷属は問題なく為されたと、評価を下す]
これならば、四君子相手の対戦でも形になろう。
――では、向かうか。
[短く告げ、返事を聞くより早く踵を返す。
向かう先は、領域と戦舞台を繋ぐ場。
氷華の力により修復され、再び細剣となった得物の切っ先を地に着けば、前方には戦舞台へ伸びる氷の橋が出現する]
[従華を後方へ従わせ、氷神は戦の場へ進む*]
― →戦舞台へ ―
そう必死に否定せぬでも良かろうに。
[ くすくすくすと花神は笑う。ちなみにこのあたりの知識は>>246千年前の従華からの仕込みである。少女漫画が愛読書のおっさん(妻子持ち40歳)だった ]
言ったであろ?『王華の選』は真剣勝負。
[ しかし、笑みは次の瞬間には鋭利な刃物のようなそれに変わる ]
例え、相手が誰であろうと手加減は出来ぬし、せぬ。
お褒めの言葉、ありがとうございます。
[一撃を放った後は雪原に再度降り立ち、主の言葉に静かに控える。]
仰せのままに。
[返されるのは同じく短い言葉。
先をゆく冬と氷雪の主の後方に従い、共にゆく。
凍柊の領域より、戦舞台へと。*]
ま、どのような者の従華となっているかは知らぬが、簡単に死ぬような華を仕立てるような者が四君子を名乗れる道理も無い。
それだけは、案じずとも良いさ。
[ 傷付けぬという約束は出来ないが、殺すことはなかろうと、それが花神の慈悲の限界であるらしかった* ]
うるせえっ!このバカミサマ!
[然し、俺は少女趣味とかないはずだけど…
もし俺が真実を知れば、肝心なの仕込まず余計なの仕込みやがった前任者のパパを殴り飛ばしてた。うん]
[出来たら手加減、あまり傷が残らないといいなとか考えはしたけど]
……だよ、な。
[半分諦めていた通り、表情が真面目顔に切り替わりやがった。
この顔をするレンには俺が何を云おうが今の所ムダだ。
殺しはしない、と約束してくれるだけでも儲けと考えるさ。
俺に出来るのは、あのヤバい奴らを出来る限り早く倒す事らしい]
……レン。見えてきた。
[戦舞台の島、ほどなく肉眼で目視できる距離に近づいてきた。
蓮花の衣と水の気配、注ぐ光がかすかに綺羅つく。自分の身を引き締めてみた*]
[問いへ答えた直後、蒼月が握った刃を振り下ろす。
それにより舞い上がった桜の花弁にナネッテは驚き目を丸くした。
何を、と見上げたその表情もまた、花弁の内へと隠れる*]
[桜の花弁が周囲を包む中、ナネッテは未だ蒼月の腕の中に居た。
見上げた瞳にこれまでと異なる、艶のある笑みが映り込む。
これまでとのギャップに鼓動が一つ跳ねるが、続けられた言葉と、抱える腕に込められる力に意識はそちらへと向けられた]
…それが無ければ四君子に太刀打ち出来ないんでしょ。
手を貸す以上、足手纏いにはなりたくないわ。
[力の譲渡と、馴染ませるための説明にはそう返したものの]
……は? 奪う?
[蒼月の指が唇を撫で、向けられる言葉に嫌な予感を抱いた]
ちょ、ちょっと待って。
何でそんなこと、
[動揺に言葉を詰まらせながら身を捩るが、確りと抱えられた身体は蒼月から離れることは無く。
尚も抵抗のために両手を彼の胸へと当てて離れようとしている間に、蒼月が右の手首を太刀で切り裂いた。
零れ落ちる紅にほんの少し蒼褪めて、数瞬、抵抗の動きが止まる]
[その隙を縫うように、蒼月に唇を奪われて、そこで意識が引き戻された]
んっ、 んん!
[止めさせようと蒼月の胸を右手で何度か叩くもびくともせず。
深く分け入られ、流し込まれる紅を已む無く飲み込む頃には、耐えるように両手で蒼月の狩衣を握り締めた]
ふ……は…
[血を飲み込んで少しして、唇は離れ、蒼月から呪のようなものが紡がれる。
蒼月にしがみ付くような形で耳にしたそれは、ナネッテの身に染み込み、その身体を一度薄紅の光で包み込んだ。
光は直ぐに収まり、少し肩で息をするナネッテの姿が残る]
………こんの、 色ボケ桜!!
[一拍、間を空けた後の第一声。
同時に、拳が蒼月の鳩尾目掛けて突き出される。
睨みあげる瞳にはやはり、何してくれてんだこのやろう、と書かれていた*]
― 戦舞台 ―
[従順なる護花>>252を後方に従え、氷華は戦舞台へ降り立つ。
眼差しは鋭く硬く、遊びを感じさせぬ表情で周囲を見回し。
真っ先に目に留まるは、蓮魔とその従華の姿]
――また、煩き者が現れたな。
[この主従がそのまま対戦者となるかはわからず。
蓮魔の過去も思いも知らぬ氷華は、表情変えぬまま言葉の届く距離まで進み出る]
私の初戦は、誰が相手でも構わぬが――
そなたは私を相手にせぬ方が良いだろうな。
一勝でも得たいのであれば。
[相手の持つ力は、水と花。
いずれも氷雪に対するには、不利な力であろうと*]
/*
闇桜組は、二人共お疲れだろうから、今日は、これ以上、動かないかもなあ。
雷華組と回想で絡める余地は残すべきだろうか?邪魔かなあ...うーん。
― 戦舞台 ―
[ どうやら、更なる説得は諦めたらしい>>255ハルトを連れて、戦舞台に足を踏み入れる。
花神の装いは、薄紫から濃紫へ、動く度に、ゆらゆらと流水のごとくに色を変える生地に、紅い蓮花を裾にあしらった唐衣。袖口と襟元には、金銀の蓮葉と茎を象った縫い取りが煌めいている ]
おや、御早いお付きだね、氷華の。
[ 『柊の氷華』が従華を伴って舞い降りたは>>262ほぼ同時か ]
我は翔る 夜闇舞う桜花のひとひらを乗せて
我は翔る 清けき水に集う蛍を乗せて
我は翔る 咲き誇る雷花の相を抜けて
我は翔る 静寂落つる凍てつく森を抜けて
我は眺む 新たなる唄紡がれし闘舞の舞台を
**
ふふ、忠告とは優しいことだね。
[ 揶揄するような言葉>>263には、怒りも見せず、花神は手にした錫杖を、とん、と己の右肩に置いた ]
リーン...
[ 涼やかな蓮鈴の音が戦舞台に響き渡る ]
(あの娘...)
[ ちらりと視線が氷の彫像じみた姿の従華を過ったが、その様に言及することはない ]
― 戦舞台 ―
[レンと共に戦舞台へ降り立つ。
おお、すげえ広いな。流石神々の王様決定戦の舞台。しかも荘厳だ]
げ。白貴族だ。
[そんな俺達と時同じくして訪れた四君子は、白貴族。
あの時いた、背筋撫でる様な悪寒と殺気が鋭く刺さりそうな方のヤバい奴。
間近で見て、しかもこっちに意識を向けられると尚更おっかないな]
……あの白貴族が、レンの云ってた「柊の氷華」?
やだなあ。すげえ寒い冷気がびんびんに来るんだけど。
俺も、こいつが王になって、千年常冬の異世界てのはちょっとやだなあ……
[ぽそぽそと、意識で話す様に小声でレンにそんな事を口にしてみる]
[真正面から厳しい表情で俺達を見据える白貴族は、おっかないが]
…………っ、紺野。
[その向こう、白貴族の後ろに控える場所に、紺野がいた。
こうして彼女を再び見てみると、やっぱり紺野だと理解できるけど。
・・・?なんか変だな。もしかして見間違えた?*]
[後頭部に当たる固いナニカは、おそらく主の角であろう。>>200
少々痛い…が、耐えられぬほどではない。
そもそもが、傷つけようという狙いの攻撃ではないのだから、当然と言えば当然か。
投げかけた問いに対する答えには、ふむ、とひとつ考えを巡らせて。]
つまりは主も、そうそう命を脅かされることは無い、と考えてよろしいのですね。
[独り言のように口にした。
しかし、そうそう傷つけることが叶わないような相手と戦わねばならぬというのであれば、勝敗など初めから決まっているような気がする。
そもそも、ただ人の身で、人ならざる存在に届く可能性など、微塵も無いように思えた。]
[案ずるな。
そう言いながら、続けられた言葉>>201には、ちらり、と背後の気配を窺うようなそぶりを見せて。]
ありがたいお言葉ではありますが。
それでは、本末転倒と言うものでしょう。
[四君子同士の争いが、世界の存続を危うくする、それ故の代理戦争のハズだ。
それを、世界を灰にしてでも、などとは。
本気だなどとは欠片も思い至らぬものの、冗談と笑う事もせず。
淡々とした言葉には、やはり色が乗りづらかった。]
― 雷華の領域にて ―
[そう、魔が差したのだ。
口にしてから、その疑問を抱いてしまった事へ、僅かながら後悔がよぎる。
主が己を選んだ理由、そんなものは、選ばれた側が知る必要のあることではない。
仮にそれが気まぐれであったとしても、何らかの理由があったと同様、心身捧げることには変わりない。
しかし。
零れ落ちた問いかけは、無かった事にはできない。]
[一面に赤の咲き乱れる地へとたどり着いた狼は、そこで足を止める。
ふわり、と背後から支えてくれていた気配が消え、傍らに降り立ったのを知ると、自然とそちらと視線を向けた。
ざぁ、と流れる風が、状況はこんなにも非現実のようなことが立て続けに起こっているのに、リアルな感触を頬に流れる髪と共に贈ってくる。
差し出された両の手を、まじまじと眺め。]
え、あ
[抱き留められようとは、思いもよらずにただ、眺めていると、焦れた様子もないが主がこちらを再度抱き上げてしまう。
繰り返すが、鍛えた身体は決して軽い代物ではない。
しかし、それに対して何かを言おうとした唇は、半端に開いたまま音を紡がずに息を飲む。]
…はぁ。
[遅れて返された返事>>203を耳にして。
数瞬の間の後、間の抜けた声が零れ落ちる。
主と呼ぶこの人に、少なからぬ好意を抱かれている事には、気付いていた。
主であるという割に、男からしてみれば、扱いが随分と優しいものであった。
闘争の民、と名乗ったこの人は、男からしてみればきっと高次の存在…つまり、軍神のような物なのではないだろうか、と男は漠然と思っている。
軍人としては、誉れ高いことかもしれない。
…しかし。
男はそこで、何とも言えない面持ちを見せる。]
…主。
主を見下ろすなど、私にさせないでいただけませんか。
[遠回しに、降ろしてほしい旨を口にする。
主と呼ぶ相手を見下ろすこの姿勢は、いささか居心地が悪すぎた。
姿勢を保つため、主の肩に手を置かせてもらっている子の状況も、とてもよろしくない。
要求が聞き入れられたならば慎重に大地へと脚をおろすが、聞き入れられなかったならばそのままに。
ほんの少し、眉を怒らせて、男は付け加える。]
馬鹿げた、などと仰らないでください。
王を決める、大切な戦でございましょう。
[主であるその人に、王となってほしいなどと、対願ってしまうのは、理屈などではない、ただの性である。*]
― 戦舞台 ―
折角のご忠告なれど...我は其方を真っ先に落とすと決めている。
[ 笑みを消し、肩に置いた錫杖を、ひゅんと外向きに回すように振り抜けば、水飛沫が霧のように広がって、花神とその従華を包み、きらきらと輝きながら消えていく ]
[ 消えると見えて、その実は、水気は護りの膜となって、聖蓮の主従の身体に纏われていた* ]
[戦舞台へと着けば、主と同じく蓮魔の主従の姿が先ずは目に入ったか。
主>>262の数歩後方に控えるようにして、護花は足を止める。
よって自然、主は前に出る位置関係だった。]
……。
[色の無い冷ややかな眼差し、無言で蓮魔主従>>266>>268と主の方向へ視線を向ける侭。
姓を呼ばれても反応はせず。
護花も、主である氷華と同じく冷たい空気を纏わせており、背中からは透き通る氷の結晶>>219が幾つも生えている。
手には緩く槍斧>>235を持ち石突部分を地に付け。
主に必要か否かはさておき、その様は護衛と思しきものにすら見えたろうか。*]
[血と力を与え、呪により言祝ぎ。
散らした薄紅が鎮まった後の反応は──まあ、想定内、だった]
……色ボケ、とは、また。
言うてくれる、な。
[笑みは崩れていない。
いないが、声はやや引き攣っていた。
繰り出された拳は確り、鳩尾に入っている。
力の馴染み具合を見るために、わざと受けた部分も少なからずある、が。
通った衝撃自体は、想定を大きく超えていた]
……まあ、それだけの力を発揮できるならば、他の華にも遅れは取るまいよ。
[しばし間を開け、呼吸を整える様子からも、衝撃の程は伝わるか]
……あとは、装いを整えねばならぬかな。
[それでも、それ以上は崩れた様は見せぬのはある種の矜持。
ともあれ、衝撃に緩んだ腕はするりと離し、左の手を天へと向ける。
再び集う光と花弁、それが作り出した黒の鞘に太刀を収め、腰へと佩いた]
……さて。
[小さく呟き、右手で取るのは薄紅の扇。
手首は未だ、紅を零すが気にした風もなく。
軽く打ち振り、ふわりと起こすは花弁交えた春の風。
それはふわりと従華を包み、その装いを全く異なる物へと違えた。
白の単衣と深い蒼の袴の組み合わせ。
色こそ違え、所謂巫女装束と称される類のもの。
単衣には色違いの白糸で桜の意匠が刺繍され、それが桜の眷属である事を端的に物語る]
その装いでは、とても戦いに臨めぬ故、護界──護りの力を兼ねたそれを纏うと良い。
……力馴染めば、そなたの好みに合わせて作り変える事もできよう。
[そんな説明の後、未だ紅を流す傷口を軽く舐めた後]
……それでだな。
後一度、触れねば為せぬ事があるのだが、構わんか?
[前回の笑顔で向けるのは、こんな問いかけ。*]
ああ、まったくもって迷惑な奴だ。
あのような、寒々しき世は、一度限りで沢山
[ 従華の心に直接声は届く。静かな怒りと嫌悪の情をそのままに ]
故に、潰す。
― 戦舞台 ―
[氷華がその身に纏うのは、手首や足許までを覆う、動き回るには不向きと見える長い外套。
襟巻等、部分ごとに僅かな色合いの違いはあれど、全てが白。
唯一色を持つのは、左の胸元に飾られた柊の二葉のみ]
事が済めば、悠長に待つ理由もなかろう。
[繋がりを得るのではなく、ただ力を持って隷属を済ませたのみとは、素っ気ない言葉により知れようか]
不利な相手だから負けたなどと、言い訳されても敵わぬのでな。
[怒りもなく返される言葉と同時、響くのは蓮鈴の音>>266。
氷華は涼やかなるその音すらも、煩わしさを示すように眉を顰めた]
[蓮魔の眼差しは、一時こちらの従華の方を見る。
氷華はそれを気にすることもなく、ただ値踏みの眼差しで蓮魔とその従華を見た]
/*
返しがさすがすぎて、笑うしかない俺である。
ちなみに、最後の仕上げの前に問いかけたのは、認識が変わっているが故。
……わかり難いのは、承知の上だがな!
白貴族?
[さて、その従華の第一声>>267。
貴族とは何かと訝しむが、わざわざ問うことはせず]
[しかし従華はその恐ろしさよりも、後方に控える護花が気になるようだった>>268]
紺野?
――嗚呼、護花はそういう名であったのか。
[名など気に留めぬ、とばかりに言い放つ。
蓮魔の従華は、少女の異変にも気付いた様子であったが、説明する気もなくただ一瞥を送る]
― 戦舞台 ―
[開口一番、水の護りを張り、俺の魔神様はガン飛ばした]
はっ!?レン、まじで!?
いや確かにこの白貴族もすげえ冷たそうで
情緒しらなそうな見るからボッチ候補だけどさ!?
なんか恨みありそうなのわかるけどさ!?
ええ!?真先にコイツ!?
[聴き様によらなくても凄い無礼な口を放っちゃってるけど。
まさかレンがここまで好戦的になるとは思わず、つい、な]
[ばちばちと、鋭い闘志を交差させる四君子同士はおいといて…]
……なあ。紺野。だよな?
俺、覚えてるか?ほら、小学校でいた水梯だけど。
……おい、紺野。聴いてる?
[うわあ。何このすげえ無骨な武器。氷は綺麗だけど寒い>>276。
というのも、紺野の様子が余りにも様変わりしすぎていて、俺としてはホントに紺野なのか、思わず見極め損ねた位だ。
声を掛け様と、紺野に歩み寄ってみる]
……ほう?
[蓮魔の宣>>275に、氷華は疑問符と共に一瞥を送る。
そう決意するに至った理由を、こちらは与り知らぬ]
[笑みを消し振り抜かれた錫杖、輝く水飛沫が主従の周囲に撒かれて消える]
何故そう定めたのかは知らぬが――我らはただ一勝を収めるのみ。
[呼び出された氷の細剣が、氷華の手に握られる。
切っ先を地に着けば、氷点下の冷風が、氷華と護花の周囲に渦巻いた*]
……ああ。そういえばお前、花精なんだよな。
しかもどちらかといえば夏寄りの。
[なるほど。存在自体が相性最悪なんだな、この二人。
いや、実際にあの白貴族潰すのは俺なんだけどさ。大変そうだ・・・]
― 戦舞台 ―
[主>>279が護花の元の性を口にするも、当の護花もまた主と同じくそれに関心は無いに等しい。]
お初にお目に掛かります。
私は、柊の護花。
此度の王華の選で戦う
[形ばかりの冷たい微笑を蓮魔の主従に向ける。
ハルトの声>>281は聞こえてはいるだろうが、反応を返す必要は無いと判じているのか、個人へ向けた返事は無い。*]
煩いぞ。
[主の定めた対戦相手が不服なのか、喚く従華>>280へ一瞥くれる]
主の意に逆らうとは、躾がなっていないのではないか?
[口にされた無礼な評価は聞き流し、態度への非難は主へ向ける]
[しかし、やはり蓮魔の従華の興味は護花の方へあるらしい。
歩み寄り声を掛ける>>281のを目に留めるも、何も言わず好きにさせた*]
― 戦舞台 ―
[主>>279が護花の元の性を口にするも、当の護花もまた主と同じくそれに関心は無いに等しい。]
お初にお目に掛かります。
私は、柊の護花。
此度の王華の選で戦う
[形ばかりの冷たい微笑を蓮魔の主従に向ける。
ハルトの声>>281は聞こえてはいるだろうが、反応を返す必要は無いと判じているのか、個人へ向けた返事は無い。*]
[キスをしたことが無い、と言うわけではない、のだが。
ここへ来て蒼月から受けたことを思い返せば、色ボケと言葉が出てしまうのも已む無しなはずだ。
仕事人間故に身持ちも硬かったのだ、その上でのこの連続は言いたくもなると言うもの]
印つけるのも力を与えるのもキスって、色ボケ以外の何者でもないでしょ!
[心底お冠、と言った様子のナネッテ。
頬を朱に染めながらも、威嚇するように蒼月を睨み付けていた]
[既に分け与えられた力が発揮されていることに気づいたのは、蒼月の言葉を聞いてから。
そう言えば声が引き攣って居るし、これまで乱れることの無かった呼吸を整える仕草も見える]
本当に力が…。
[自分の両手を眺めてみるが、未だ実感は沸いてこない。
後で改めて確かめてみようと考えたところで、身を捉えていた蒼月の左手が緩められた]
装いっても、私はこれしか…。
[荷物も何も持たずに呼ばれたために着替えようも無い。
尤も、荷物があったところで着替えはスーツであるため、戦いには向かないのだが]
ちょっと、そんなのやる前に手首、
[治療するよう声をかけた時、扇により生み出された花弁混じりの風がナネッテの身を包み込む]
わ、わわ、
[驚いて身を捩るも、風が離れることは無く。
瞬く間にタンクトップにレギンスパンツと言う姿から、見慣れぬ装束へと着替えさせられた]
………ちょっと動き難いんだけど。
[己に似合うかどうかは別として、白と深い蒼の衣装の組み合わせは美しいと思う。
けれど、着物の類など着たことが無かったため、長い袖や膨らみのある袴が落ち着かず、袖先を摘んでパタパタと動かしてみたりした]
…でもこれで動けるようになれば、普通の格好になった時に動きの向上に繋がるかも知れないわね。
[作り変えられるようにもなるならば、しばらくはこのまま過ごしてみようと考える]
[今後についてを考え始めた折、蒼月から許可を願う声が向けられた]
今まで問答無用でやってきたくせに、伺いを立てるなんてどう言う風の吹き回しかしら?
……内容によるわ。
[ひとまず何をするのか教えろ、と。
皮肉を紡いだ後にそう言外に言い、相手の出方を見る*]
― 戦舞台 ―
そう、其方は知るまいな。
先の永き冬の内に、幾多の花が枯れ果てたかなぞ。気にも止めてはおらぬだろう。
[ それは「この」氷華の為した業ではない、だが、花神にとっては同じことだった ]
一勝を収めるのみ、か、
物を考えぬ氷頭め。
[ ふん、と顎を軽く仰け反らせて言い返すも、花神はすぐには動かずに、ハルトが「紺野」と呼ぶ柊の護花に話しかけるのを>>281見やっていた*]
[紺野の様子がやはりおかしい、そこにまた冷たい白貴族の言葉が聞こえたから>>279
っあんたなあ。
自分の従華だろ?
女の子なんだし、せめてもう少し気にかけてやったらどう…
[イラ付きもする。というのも紺野に対する扱いが気に障る。
後寒いの嫌いなのと、レンがこいつ嫌いなので遠慮がない。
と、抗議しようとした所で]
[明らかに無関心や不安定を通り越して、紺野と思しき彼女の言葉>>284]
………… ………… …………。
[真顔で白貴族に向き直る。結構本気で怒ってるかも。
やだな。何とか戻せないものか。例え紺野と似た誰かだとしても明らかにおかしい。
それで俺は、自分を護花と名乗る彼女から離れて、レンの隣に戻った*]
おお?
その反応は予想して無かったぞ。
分かり切ったことだったかそうかそうか!
[好きだと言ったその言葉を冗談と捉えたらしい青年>>273に、呵々と笑う。
その『はぁ』は、『今更何を言っているのか』の意味では無かった筈だが、ガートルートの生涯通してあまり活躍する機会の無い脳味噌は、実に都合良くポジティブにその二文字を解釈した。
主を見下ろさせるな、と困ったような言>>274にもでれでれと目尻を下げるばかりで、当の本人はその噛み合わなさを全く意には介していなかった。]
はは、
気を遣わんでもいい、お前はそのへんの獅子より重くは無いし、これは俺がしたくてやっている。
[その辺の獅子、がどの辺の獅子なのかは人間である青年には全く伝わらなかったかもしれない。
抱き上げた身体を、自分に押し付けるように抱き締める。おとがいや頬に銀の髪が触れると、また鼻先を擦り寄せた。
そのまま、青年の希望などお構い無しに建物の方へと足を向ける。]
馬鹿げているさ。
戦は争う理由がある者が代理を立てれば立てるほど、面倒臭くややこしく、悲惨になっていく。
俺は自分の手で殴り合って得るものでは無い王座には、然程興味は無いんだ。
[僅かばかり不満げに動いた表情に、男の瞳が喜色に染まった。
覗き込めば、青年と言葉を交わすこと自体が嬉しくて仕方が無い、というのが容易く読み取れたであろう。
首だけで振り返ると、二匹のハイイロオオカミはすっかり元のサイズで、どこかへ連れ立って行った。]
縄張り警備だ、そのうち戻る。
[二匹の動向に触れてから、雷花の群れの中に青年を降ろしてやる。
見下ろす位置に戻った彼の銀を帯びた青い双眸を見詰めて。]
それでも、代理として喚ぶ以外に、生身のお前に逢う方法が見付からなかった。
王座に興味は無いが、──そうだな、
[指先で、ちょい、と額にかかる銀糸を掬い上げて。]
そんなに言うなら、ルートヴィヒ。
お前が俺を王にしろ。俺の従華として敵を薙ぎ払え。
[なにせお前に会えて、俺のヤル気ゲージはもうゼロだ。
冗談めかして言って、傲岸に笑う男の琥珀には、けれど確かに闘争の悦びが灯っていた。]*
従華の扱いは、主により様々だ。
見た所、あの娘は、心も記憶も全て凍らせられでもしたようだな。
まこと『氷華』の名に相応しい非情ぶり。
[ 吐き捨てるように、そう伝えてから、花神は小さく笑う気配を乗せる ]
私がどれほど優しい主か、少しは解ったか?
[ 潰せば戻せるか、との言葉には、その笑みのまま ]
それも言ったであろ?
王華となれば、全ては意のまま。
[ 勝ち抜けば、全ては叶う、と、囁いた* ]
/*
個人的にはとてもいい感じにハルトがのってくれて楽しいです。
それはともかく、リリちゃん、どっかにブレイクポイントがあるとは思ってるんだけど、多分私の役目じゃないよなあ...むーん...
/*
想定外すと悪いから、囁き攻撃するかどうかが、若干問題なんだよねえ...まあ、ちらっと混ぜれたら混ぜて、様子見するか。
……これでも、遠慮はしたのだがな。
[お冠の様子にぽそ、と零れた呟きは、ある意味物凄く不穏なものだった。
睨み付ける様子に眉下がる様は、魔にしては珍しいもの……だが、それと気づけるものはここにはいない]
動き難い……か。
とはいえ、力によって織りなした物故、大きく妨げる事はないはずだ。
……よう、似合っておるしな。
[装束に関してはさらり、とそう告げて。
伺いへの問い返しに、そう来たか、と小さく呟いた]
なに、これ以上殴られるのも、本意ではないのでな。
[皮肉に返したのは、それもどうなんだ、と言えそうな一言]
為す事自体は、単純なものぞ。
俺の──闇桜の眷属である、と知らす証をつけねばならぬのでな。
……なに、ここに軽く触れさせてもらうだけだ。
それ以上の事はせぬよ。
[言いながら、示すのは己の右の耳元。
その反対側、左耳から下がる桜がしゃら、と音を立てた。*]
― 戦舞台 ―
力なき花が枯れた。
それだけの話であろう?
[>>285先代の『氷華』が為した『永き冬』。
己には関係ないことと否定はせず、ただ『氷華』として、思うままの答えを返す]
考える必要などは感じぬな。
王華となる以外の意味合いを、この選に持ち込んで何になる。
[復讐だか何だかは知らぬが。
何であれ、戦いそのものに意味を持たすことなど、氷華には理解の出来ぬこと]
そなた自身に思う所あるならば、従華の手を煩わせずとも良かろう?
[しかし、奇しくもこの従華には。
既に戦う意味合いが齎されたらしかった]
何故だ? 性別に何か意味でもあるのか?
所詮は一刻隷属させるだけの存在、戦いを負わせる相手に気に掛けるも何もなかろう。
[苛立ちと共にぶつけられる抗議>>286。
氷華は動じず、平然と答える]
[しかし、それより何より――
護花に与えた変質が、蓮魔の従華に怒りを覚えさせたらしい>>287]
何だ、護花の有様がご不満かね。
戦に相応しく心身を変えたに過ぎないのだがな。
[それっきり無言にて、護花から離れ蓮魔の許へ戻る従華。
相手が如何なる感情を覚えようが、関係ないというように、氷華は表情変えずただ眺めた*]
ああ。レンのが「まだマシ」なのはよくわかった。
[素気なく返しながら、懐にある弾をよく確認する]
[勝ち抜けば、全て叶う。乗せられてるが、もうこの際構わない]
…………いいぜ。その喧嘩、乗ってやる。
[レンの敵に、俺が勝てばいいんだ*]
[ああ、この澄ました顔をした白貴族の顔を歪ませてやりてえ>>130。
正直、神様視点からのこの世界の理とかは難しい話だから俺にはどちらがどうとかは、主観はあれどそれ以上口にはしない。
だが俺にもこれ以上ない位、俺の意思で喧嘩する理由が出来てるみたいだ]
…………いいぜ。その喧嘩、乗ってやる。
[表情を変えずに、凍った瞳の白貴族を睨んで、そう言い放ってやった。
戦いも、もうすぐだ。王華を決める、戦いは**]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
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