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見物人達が村を立ち去りました。
美しく月の昇る晩、君は自らの本当の姿を知った。
智恵を絞り、活路を開く勇気。
人狼を見抜き、妖異を滅ぼす力。
死者の声を現世に届ける異能。
頼りなく怯える人々を守る技。
互いの正体を知覚し合う絆。
自らの胸を裂いても仕うるべき主。
赤く染まる牙――長い咆哮。
さぁ、どうする?
まずは何から始めよう?
どうやらこの中には、村人が9名、人狼が1名、囁き狂人が1名いるようだ。
語り手 が「時間を進める」を選択しました
[>>0:326 水面に現れた幾つもの波紋が集い、
やがて一つのかたちを為す。
意志を持つかのように激しくざわめきつつ。
不穏な気配すら漂わせ、波打つ水面から目を離すことが出来ない]
精霊の血を引くって、……そんなこと、
[――ありえるわけない。
口にしかけた言葉は、突如聞こえた凛と響く気高い声音に制されて霧散してしまう>>0:328]
/*
おや、メル兄さん地上に残ったのね。よし、じゃあ、地上で兄さんに懐いて、落ちたら地下でバルタザールさんに懐こう
[ また、落ちる気満々なんですか? ]
[ 何か問題でも?]
[…トオルは随分と精神力は高いらしい]
おかしい? なにがだ?
一応これは、僕の鍛錬の…
…… …… あっ ……
[へろへろの身体で、常人なら既にへばりついて倒れると推測してたのに。
その体で素振りを止めずに続けるトオルのそれは、根性と呼ぶべきなのか]
[流石に、この頃には、魔力の増強なしでこなしているという
色々致命的なミスに気付いていたが、トオルは1時間を過ぎても尚素振り続け>>0:321]
『あいり、おかし。 おかし。』
と、トオル、もう十分な地精霊は集まった。
身の程を弁えねば、到底長生きなど…。
[ついに地精霊がモグラみたいに地面から顔を出し始めた。
はむはむとお菓子を食べ始めてる地精霊に気付いて、もう別にやめてもいいのだぞと言おうとするも。
完全に無我の境地にはいっている様に見えていた]
[更に30分、1時間。何度か、無理はやめいと云いかけたが、言葉の届く様子なく>>0:332]
…… …… …… …… 。
[眺めてる側も時間の感覚をなくしそうな頃、遂に1000本、本当にノンストップで振りきった事に、しばらくの絶句を経て]
…… …… ……ふ ふん。
よろよろではないか。 まだまだ精進が必要だぞ……。
[同じ事を自分に出来るか?と問われたら、さしものアイルリートも否と答えざるを得ない。
魔法を使わない状態で、2時間も休まずに、重かろう武器を振り回し続けるとは]
[ああ、こいつどうしようか……。
最後に会心の表情を此方へ向けてぶっ倒れたトオルから、そろそろと気まずげに視線を逸らしながらも>>0:323]
『あいり これも おかし?』
『おいしそう たべていい?』
だっ、ダメに決まってるだろうが!このデブ精霊!!
『地のちから いっぱい たべごたえ ばっちり』
[そうなる頃には、わらわらと鍛錬所の地面に倒れるトオルを、大地の精霊が取り囲んでいた。
トオルの匂いを嗅いだり、髪をはむはむしてる地精霊を落ち着かせるのに、暫く対処していた…*]
[ メレディスや星司と別れた後、神官長の居場所を探して、神殿内をぱたぱたと駆け回る。途中、鍛錬場の近くを通ると、なんとなく血が騒いで中を覗き込み ]
わ...なんかすごい。
[ 繰り広げられる素振り千回とかなんとかに、目を丸くしたりもしたが、気付かれることはあったろうか ]
……まったく……
精神論で無理を押し通すなど……
はじめてみる馬鹿太郎だなこいつは……
[地の祝福が濃くなりだした場所にいたからか。
内心の声が、大地の魔素を薄く震わせていた]
うそ、――本当に精霊がいるなんて。
[ベルティルデと彼に伯母と呼ばれた存在の交わす言葉に
精霊という奇跡の実在を嫌が応にも想い知らされる。
そして、彼女――水の精霊は、
玲緒の振る舞いに不快を覚えているようだ]
あの……。
失礼なことを言ってしまって、ごめんなさい。
[悪気がなかった――とは言えない。
少なくとも、玲緒は精霊の存在を信じていなかったのだから。
誰だって、存在を頭ごなしに否定されれば良い気はしないはずだ]
[ ともあれ、やがて「ちょっと苦手」な神官長の姿を見つけると、先刻メレディスにかけられた言葉>>0:330を思い出して、背筋を伸ばして歩み寄った ]
ヴェルトラオム神官長様、お待たせしてすみませんでした!
[ 開口一番、ぺこりと頭を下げる ]
[鍛錬所のその頃は、地精霊が集まりだした事もよく目を引いたろう>>6]
んむ。その声はウェルか!
久しいな、とは言いたいが、また裏庭で何かやらかしたな?
[よく知る風の守護者だ。気付いて、声をかけた時も、訓練所の様子は色々と凄かったであろう。
そもそも自分達、血脈の守護者は守護者同士、それなりにはお付き合いはある。
このひとつ年上のウェル。風の守護者であるウェルシュカーディとは、確か数代くらい前に血を混ぜて、ハトコ位の血縁は存在したはずだ。亜麻色にも近い栗髪がお互いよく遺伝してる。
ともあれ、神官長を探してるらしき彼は、程無く別所へ行くのだが]
……おや。
ようやく、来ましたか。
[背筋伸ばして歩み寄る少年>>8に、向けるのはにこやかな笑顔]
どうやら、門からの到着ではなかったようですが。
[裏庭での一件、仔細は未だ知らぬものの。
感じた力の流れもあり、何か起きていたのは感知している。
そこも含めて、何をやって来たんですか? と言わんばかりの笑顔を向けるのだから、苦手視されても文句は言えまい。*]
やっべー、幻聴聞こえてきたわ。
[アイルリートの声はいつしか聞こえなくなってしまったが、代わりに無邪気な子供のような声>>3が時々聞こえるようになった。
聴覚とは別の部分に届く声、などと、考え気付けるだけの余裕は既になく]
へっ……ハードル高っけぇな、この世界。
[彼の呟き>>4に独り言ちる声は、乱れた呼吸の合間の掠れたもの。
魔法という絡繰に、ついぞ気付くことはなかったが]
あれ? 俺、なんか食われ掛けてる?
[ようやく周囲を取り囲むモグラのような生き物>>5に気付いた。
振り払おうにも指一本動かせず、アイルリートの対処に任せていたが]
え? 精神論じゃなきゃ何なんだよ。
[聞こえてきた"声"にごく自然に答える]
それに、馬鹿太郎とは失礼な。
俺に言っていい馬鹿は、野球馬鹿だけだぜ。
[そこまで言った所で、ふと気付く]
あれ、なんだこの声。
俺、喋ってないのに喋ってる……?
[大地の魔素を介する声は、当然ながら息苦しくとも途切れることはない]
えーと、魔法にまた失敗しちゃって。その...すみません。
[ 笑顔で返され>>10、やっぱり怖いよーとか内心びびりつつも、遅れた事情を説明しようと試みたが、説明し切れずに撃沈 ]
/*
アイリルートをアイリルートと空目してしまう今日この頃。
徹くんは、順調にアイリルートのフラグを建てていますね。
どきどきです。
― 聖神神殿・裏庭 ―
[凄い事、というメレディスの言葉>>0:331に、浮かぶのは誇らしげな笑み。
自分の想いに従い前へと進む風は、ある意味では物凄く、素直な気質をしていた]
はーい、それじゃ、また!
[一度戻る、というメレディスを、やっぱりぶんぶん手を振ってお見送りした後。
改めて、手の中に握った結晶を見た]
……そういや、これ。
なんなのかな?
[口にするのは、とっても今更な疑問。
それに応えるように、周囲にさわり、と風が渦を巻いた]
『それは、かけら』
『せいれいせきのかけら』
『あなたとわたしたちをむすぶもの』
[次いで、響くのは声。
瞬きして目を凝らしたなら、周囲を巡る風の中に、半透明の女性の姿がふわりと見えて]
……へ?
え……あ。
もしかして……精霊?
[口を突いたとっても今更な疑問に、風乙女たちはくすくすと楽しげに笑う]
『そうよ、疾風の御魂を継し者』
『わたしたちの盟友』
『あなたがあなたの成すべきを果たせるよう』
『わたしたちは、あなたに力を』
[相手を認識したからか、聞こえる声はよりはっきりとして。
その言葉は、理屈ではなく感覚として、少年の内に染み渡る]
……そっか。
力、貸してくれるんだ。
[風乙女の言葉に、手にした結晶体を握り締める。
突然呼び込まれた先で、色々と無茶な事を言われたりなんだりしているものの。
それらを全て自然体で受け止める少年は、風乙女の言葉もごく素直に受け取って]
んじゃ、これからよろしくな!
[にぱ、と笑って手を風へと差しのべる。
風が懐くように、その手の周囲をくるりと巡った。**]
あの、でも、ボクに出来る事は頑張ります!
[ けれど顔を上げ、告げる言葉と表情は、異界から来た少年からの影響を、どこかでしっかりと受けていた* ]
/*
自分用メモ
・>>0:330 何かあったっぽい欠片
・かーでぃの風の妖精に触れ損ねてるギャー
機会があれば織り込もう…
― 導き台頂上 ―
[登り始めてからどれくらい経ったか。
塔の壁側についた螺旋階段は、想像以上の距離を齎し、ステファンの体力を削った。
その道程を、時間をかけ、気力を振り絞ることでようやく走破。
ステファンの目の前には、外に出るための扉があった]
huh………huh………
っ、 けほっ、
──── よ、し。
[上がった呼吸を整え、早い鼓動を抑えようと深呼吸を何度かしてから、外への扉へと手をかける]
──────…………
[頭の上にある扉を押し開けて、吹き込む風を浴びながら身体を外へと滑り込ませた。
そうして目に入ったのは、煌々と燃え上がる大きな
Wow……great…marvelous……
[惚けるような表情で、燃える焔に目を奪われた。
視線はそのままに、螺旋階段から完全に外へと出て、ゆっくりと焔へと近付いて行く。
赤の中に揺らめく橙と黄。
それらは混じり合い、光のような色合いを生み出していて。
それに触れようと、ステファンは思わず手を伸ばした]
───っ!
[ゆらりと、うねるように蠢く焔。
伸びた手を避けるように形を歪ませた後、唐突に動きを変え、ステファンの手を呑み込む。
驚いて手を引いたが、手を包む焔は消えぬまま留まった]
…What? 熱くない!?
[反射的に焔を散らそうと手を振ったが、それでも消える様子は無く。
その中で全く熱さを感じないことに気付いた。
はたはたと瞬いていると、焔は徐々に掌の中へと収まり行く]
『これは……消えぬ情熱を抱きし御魂。
御主か、異界より喚び出されし者は』
[頭に響く声。
誰も居ない場所で響くその声が精霊のものであると、ステファンが理解するのは早かった。
これもゲームで良くあるパターンダ!と言う思い込みからではあるのだが]
キミが火の精霊カイ?
ボクはステファン、キミの言う通り『フラクシヌス』の外から来たヨ!
フフ、本当に精霊の声を聞けたヤ。
[声を聞けたことにステファンは嬉しげに笑う]
『この状況を見ても驚かぬか、面白い。
……御主が諦めずこの塔を登ってきたこと、しかと見届けた。
我は数多照らす焔、途示すもの。
猛く燃え上がり、途創るもの。
御主が望むならば力を貸そう。
だが……その情熱、絶やさぬと誓うか?』
[掌で燃える焔は揺らめきながら宣を紡ぐ。
最後に問いを向けられると、ステファンは何度か瞳を瞬いた]
───ボクが喚ばれたのは、ボクじゃないといけないからだロ?
ボクにしか出来ないなら、ボクはやる。
何があっても諦めない。
失敗したとしても、何度でも挑戦するヨ。
[少しの間の後、精霊へ答えを返す。
紡ぐ声ははきとしたもの]
それがボクに出来ることだモン。
『──その約、しかと聞き届けた。
なれば我が力の欠片、手にするが良い───』
[掌の焔が笑うように揺れ、徐々に形を縮めていく。
やがて、掌には赤と橙が絶妙に混じる、楕円の結晶が残った。
握り込めば、これまで感じられなかった精霊の力が確かに伝わってくる。
精霊の意志にも似たそれを感じていると、また別の声が頭に響いた]
『……翳りの中を照らし、
[願うような声、先の精霊とは異なり、どこか儚くも思えるもの]
……うん、約束するヨ。
[それが何なのか、漠然とだが理解をして。
必ず
……謝る事はありませんよ。
失敗したという事は、何事かに挑んだ結果がそれなのでしょうから。
結果はともかく、挑んだ事は、評価すべき所です。
[撃沈する姿>>12におやおや、と思いながらもこう言って。
それから、一つ、息を吐き]
そうですか……では、ウェルシュカーディ。
君は、自分がここに来た……呼ばれた意味は、わかっているのですね?
[出来る事は頑張ります、と。
宣する少年>>17に、静かな口調で投げかけたのは、こんな問いかけ。*]
………で、今度は下りなきゃなんだネ?
[無事、精霊と世界のコエを聞くことが出来たが、もう一つの難関が待ち構えていたとか**]
[>>1其処に実体はなく、けれど何かがいるかのように盛り上がった水が精霊の存在を示す。
>>7謝罪したレオに満足したのか、これまでのさざめきは落ち着きを見せる。]
『……ふむ。
ちゃんと謝れる子は好きじゃぞ。』
[そう告げる声色は、先刻までとは違い和らいだもの。]
― 少し前/鍛錬所 ―
こんにちは、リート。うん、久しぶり。
[ 貴族然とした遠縁の少年>>9には、ウェルシュは意外に気後れすることなく接している。
裏庭での出来事を察していそうな口ぶりには、さすがにちょっと眉を下げたが ]
『――娘、何の為にこの世界に呼び出されたかは聞いていよう?
この世界は滅びる危機に瀕しておる。その運命を打ち破る為に其方達は呼ばれた。
誰でもよいわけではないのじゃ。
其方とこの世界には、前世に浅からぬ縁がある故に。』
[数瞬の間の後、紡がれる言葉には子を思う母の慈愛に似た思いが込められている。]
『――…流水の御魂を宿せし娘よ。
どうか妾の血を引く子に力を貸してやっておくれ。』
[凪いだ池の水面は濃い水の気を受けて瑠璃色に輝いていた。]
[まあ精霊が人間を喰う事はないと信じたい
トオルをがじがじしたそうなのも、愛情表現、あまがみだ。たぶん]
ああもう! そいつは菓子ではない!
良い所まで感応できておるのだから、出すもの出してやれ!
『まだー おかし ごはーん』
[幻聴の様に、トオルに魔力パスが通りつつあるのだけど。
だめだ。地の精霊は頑固に粘るのだ。
祝福なり力の結晶なりもらうには、トオルに一頻り甘えた後になるのだろうとこっそり溜息をついていた*]
また魔法失敗しちゃって...でも、良い事もあったんだよ。
[ 言って、にこりと笑う ]
今から神官長様に挨拶に行くから、また後で話すね!
[ またね、と、手を振って踵を返す。鍛錬場の騎士達はやっぱりかっこいいなあとか、ミーハー気分がひっそり騒いでいたのは、*内緒だ* ]
[ごく自然に声を返された事で、ぴくりと緩んだ意識を締めなおした]
同じ馬鹿ならなんの違いがあるというのだ。
[然し最初には自覚症状のないトオルに、溜息をついた]
……これが精霊と魔力の声。
同じ精霊の加護を受ける者同士にも伝わる、必要な感覚だ。
ふん。頭を空にするには、体力を限界まで絞りきるのが最善なのだ。
[…その意味では体力の回復など扱えなくて正解だったか。
最後にそんな誤魔化す様な言葉が小さく付け加えられていたが]
[少女は伯母―正確には何代か経た祖母に当たるのだが、本人の希望で一族は皆彼女の事を伯母と呼んでいる―とレオのやり取りを見守っていたが。]
ハイブキ様、私からもお願い致します。
お恥ずかしい話ではありますが、私では力不足なのです。
――どうか、貴女のお力を貸して頂けないでしょうか。
[そう言うと、真っ直ぐに粟藤色の瞳を向けた。**]
はい、理解してるつもりです。
[ 神官長の問い>>25に、ウェルシュは、はきと答えを返す ]
今は世界の危機。ボクたち守護の血脈を受け継ぐ者は、フラクシヌスを守護する力。
どこまで出来るかは判らないですけど、...願いを力に希望の風を吹かせるために力を尽くします。
[ それは、風の届けた言の葉のひとつ* ]
んん?
[アイルリート>>30が話している何か、へ視線を向けて]
はは……食いもんのことばっか。
お前そっくりだな。
[常にお菓子片手のアイルリート向け、揶揄うように笑みを向ける]
食うか? 美味いかどうかしらねーけど。
[どうせ抵抗も出来ぬからと、大の字のまま精霊の甘噛みを受ける。
そういえば、地の力がどうのと言っていた?>>5と、今更ながら思い出すこともある]
『まもり ささえるもの』
『ゆるぎなき心』
『ここにはあるか?』
[無邪気な声の合間に聞こえた問い。
ん、と男は、喉の奥で頷く]
そんな大それたもんじゃねーけど。
気合いと根性なら誰にも負けねえ……!
[その言葉を証明するように、指の先まで使い果たしたはずの力を振り絞り、何かを掴むように手を伸ばす*]
[水精が謝罪を受け入れてくれたことには安堵するが、
続けられる言葉>>29に思わず顔を歪める。
精霊の存在を信じていなかったから、
無責任に『本気でやる』などと言っていられたのだ。
家族との関係すらまともに処理出来ない自分が、
他の誰かを救える存在になれるとは到底思えなかった]
でも、……私、ただの中学生なんですよ。
世界を滅びの運命から救うとか、そんなこと――。
[――出来っこない。
かろうじて言葉を飲み込んだのは、水精の言葉に宿るいろのせい。
母の子に向けるにも似た想いを無碍にすることは、玲緒には出来ない]
目的のための馬鹿なら許される。
[溜息つくアイルリートに堂々と返し]
精霊……? これがか?
じゃあ、第一の課題はクリアしたってところか……。
[どうやら魔法的な力が自分にも備わったらしい、とようやくそこで自覚する]
お、おう。お前の読みは当たったのか。
[最初はとんでもない無茶振りだと思ったが、結果はオーライだったようで]
……そうですか。
[はきと返された答えと、それに続く宣。>>33
対して浮かぶのは、満足げな笑み]
希望の風……それは、今の世界に必要なもののひとつ。
それを導くために力を尽くす覚悟がある、というのであれば、十分。
[静かな口調で告げた後、小さく息を吐いて]
……君に……否、君たちになしてほしい事については、後ほどお話しします。
部屋を用意してありますので、まずはそこでゆっくりと休みなさい。
[告げるのは、これまで対面した血脈たちへのものと同じく今は移動の疲れを取る事を優先しろ、という旨の言葉]
……事始まれば、寝台でゆっくり休む、などできなくなりますからね。
今の内にしっかりと休みなさい。
[その後にこう、付け加えたのは。
二つの世界の風、それが交差している感触を僅かなりとも感じたから……かもしれない。**]
へっ、体力絞り切られるなんて久々だぜ。
なんつーか……悪くない気分だ。
[今の部活動は、体力づくりと称した無茶苦茶はないけれども、だからこそついていけない自分は体力だけは持て余し気味になっていたから。
とはいえ、当分自力で動けそうにないことに、変わりはなかった]
[ 充分、と告げられた言葉>>37に、ほっと息を吐く。同時に、その覚悟を心に形と為してくれた出逢いに感謝の念が湧いた ]
あ、はい。ありがとうございます。
[ 今は休むように、と告げられれば>>38頷いて...付け加えられた言葉に、ごくりと喉を鳴らす ]
うわあ...やっぱり大変そうだなあ...
[ 神官長の前を辞し、ぽてぽてと宛てがわれた自分の個室を目指しながら、ふう、と息を吐く ]
『そうね、大変そう』
もう、セインはひとごとだと思って。
『あら、私たちにもひとごと、なんかじゃないわよ?フラクシヌスが滅びちゃったら私たちだって無事では済まないもの』
......やっぱり滅びるかどうかの瀬戸際、なんだね。
『わたしにも、わからないけど、そうかも』
うん、でも...まだ出来る事あるよね。
星司や、他の異界の人達も力を貸してくれる...きっと。
『...そうね』
ボク頑張るよ!
『張り切りすぎて竜巻起こさないようにねー』
[>>32 向けられる粟藤色の真摯な眼差しに耐え切れず、思わず双眸を伏せた。
自分の力不足を認め、素直に助けを求めることの出来るベルティルデがはあまりに眩しかったからだ。
彼女だけではない。
ステファンに星司、そして徹。
集められた仲間たちは、それぞれに想いはあるのだろうが、
皆、真っ直ぐに前を見ている。
少なくとも、玲緒のようにその場しのぎや、
失敗を是とするような、曲がった考えを持ってはいないだろう]
……本当に助けになれるかなんて、私にも分からないですよ。
それでも?
[視線を上げて問い掛ける。
どちらにせよ水精のコエを聞いてしまった以上、
このまま流される他に選択の余地はないのだ]
……この無礼野郎めが……
[揶揄うような笑みを向けられて、ぴきりと青筋が浮かんだ>>34]
[抵抗できないまま甘噛みさせたのがお気に召したのか。
おかしとごはんを求める地精霊の合間に、ひとつふたつ、真面目な言葉が混じる>>35。
後の様子は見る前から想像がつくのだ。
地精霊の祝福を子供の頃から受けたアイルリートは、地精霊が好むものをよく知ってる。
食べ物、おかし、そして、守るこころに支えるこころ。
頑強であれば頑強であるだけ良い。
つまり。トオルの『味』はたぶん、最高の好みだろう。と]
…… …… …… ……。
[真正面から堂々と言い切るその姿に、二度目の絶句を覚えて]
…………はぁ。
行っておくが、この程度でぬか喜びはするなよ。
これは基本中の基本。
こんな物ではまだまだ足りなくて当然なのだからな。
まだ到底、この僕はお前が大地の勇者と認めるつもりなんてないからな。
[然し自分自身も、ある程度の魔物相手ならば全く問題ないが、それ以上は厳しい、そんな現実は伏せるものの。
然しこいつは馬鹿だ。何度目かになるかもわからない評を改めて零す]
フラクシヌスは元々お前とは殆ど関係もない世界の話。
元の世界への帰し方なんぞ僕も知る訳がないが
元々これは、僕と、他の血脈達で対処するべき問題だ。
多少素地はよくともまだお前を勇者と見るつもりはないが……。
この世界をもう少し知るなり、考えるなりして
その上で僕たちの問題に介入しようとお節介が起きるのなら――…。
当分は体力を絞りきる事を覚悟しておけ。
……ああ。話はかわるが良い事を教えてやろう、トオル。
[そこでふと声色を変えた。楽しそうな声に微かに怒りが混じってる]
この僕が菓子を持ち歩いてるのは精霊の為だ。
学者には本と知識
貴族には地位と権力
ドワーフには酒と金
エルフには蜜と音楽
そして地精霊には食い物全般だ。
つまりな……?
決して! こ の 僕 が!
食べたいからではないからな!!?
[とても協調して。この大事な事だけは叩き込まねばならないのです]
長くこいつらと付き合えば高確率で癖になる 覚えておけっ!
そうでなければ何故僕が!
こ の 僕 が庶民のお菓子をいろいろ探して餌付けるうちに
試食したら「あっこれおいしいな」とか
かつて勇者が持ち込んだダンゴ文化にもかかわらず「タレがないのがものたりないけどタレかけたら懐に忍ばせられん」とか悩むハメになったり
地精霊の影響うけたみたいに感じて、庶民の菓子類をつねに懐に忍ばせたりのだ!
これらはすべて存在してしかるべき適切な理由なのだからな!!
[ともあれ。当分自力で動けそうにないトオルだ。
適当に回復魔法を施すか、部屋まで引きずるかして休ませてやる程度はしようと考え]
……精霊節までまだ少し猶予はあるが。
合間にどこか美味い屋台でも連れてやるか……。
[さて。恐らく精霊節になれば、彼の神官長は何かを企む。
今のうちから嫌な予感を感じているが、この馬鹿はこの辺どう感じているであろうか。
そういう風に、ほどなく大地の祝福のひとつでも授かるだろうトオルの元に足を進めたのだ**]
それと、ハイブキ"様"っていうのは――出来ればやめて下さい。
[困ったように一つだけ願いを口にすると、
ベルティルデと水精に協力を約束するのだった**]
/*
最終的には『勇ましいチビのハムスター』にクラスチェンジするはずなのですが、この娘、ハンドリングが難しすぎます。
どうして、こうネガティヴな方向に向かっちゃうんだろうね。
[ウェルシュカーディ、星司と別れたのち、
人影疎らな神殿の入り口に寄り掛かり、
んんっと大きく伸びをして、暫し自問する。]
…さぁ、この後どうするかな。
皆に休めと言った手前、俺が休まないのも変だけど、
のんびり休息という気分にもなれないし……
あっと取り敢えず、るぅとサンに報告しておかないと。
ちあちゃんの言った通りだったなぁ。
[鼻のきく見習いの少女の言葉>>0:280を思い出す。
彼女が“匂い”で暗に伝えてくれたよう、
幸い大騒動にも流血沙汰にもならなかったのだから。]
『落下による損傷は軽微。深刻な負傷者はなし。
風と衝撃によって折れたらしき枝と低木は処置済みです。』
『疾風の守護者と疾風の御魂ですが、
なかなかどーして相性はよさそうですよ』
[神官長宛ての報を、丁度奥に向かう神官に預ける。
近いうち、ルートヴィヒの元に齎されるのは短い報告。]
[神官長は荒療治を施すと言っていた。
『精霊節』に合わせ、世界樹の住人たちに助力を請うとも。
己を含めた神殿所属の面々に命が下るとすれば
その機に合わせてであろう。
ならば、今のうちに出来ることは―――
時が来るまでに8人の候補生たちを
少しでも把握しておくことを当面の目標に据えることとし、
その日は再び神殿付近の散策に時間を費やしたのだった。**]
[疾風の守護者を見送った後。
諸々の事務仕事に手を付け始めた所に齎されたのは、短い報告。>>48]
……ふむ。
先の予想は、当たっていましたか……。
[対面したウェルシュカーディから感じたもの。
それを兆したのが二つの風の交差である、というのは間違ってはいなかったようで]
素直に伸びてくれればよいのですが。
[ぽつり、零れるのはそんな呟き。
それ以外にも、各所から精霊たちの力の高まりを感じられる。
初動は悪くはないらしい、と思いつつ、神官長は再び事務仕事を再開した。*]
― 御魂召喚から数日後・聖神神殿 ―
[精霊節を目前に控えたその日、神官長は神殿に仕える者たちの中でも、自分に近しい者を呼び出した]
……さて。
あなた方に、特別なお仕事をお願いしたいのですが、大丈夫ですね?
[問いの形を取ってはいるが、選択権がないのは彼らには言わずもがなか。
神官長は答えを待つ事なく、呼び出した用件を伝える]
……精霊節の訪れと同時に、彼らを『世界樹』に送ります。
どうやら、『根に住まう者たち』の一部が、霧の上に出てきているようなのです。
彼らにはあの厄介なナガモノどもを叩き落としてもらいつつ、精霊の領域で試練を受けてもらいます。
それが一番、手っ取り早いと思えますので。
[勇者としての力を引き出すためにも、必要とされるもの──絆を作り出すためにも。
荒療治に過ぎるかも知れないが、ゆっくりとそれをやるだけの時間が、この『世界』には残されているとは思い難いから]
とはいえ、かの翼毒蛇が上に来るとはまあ……梢の大鷲との兼ね合いもあれば考えにくい事。
故に、勇者候補生たちも、一部は根側に行ってもらう事になるでしょう。
……それを踏まえて、根側の事前調査をお願いしたいのです。
[静かな口調で言って、集まった面々の顔を順にみる。
その巡りは最終的に、バルタザールの所で止まった]
調査の指揮は、バルタザールにお願いします。調査隊の人選も、自由に。
また、調査の報告は、随時で。
連絡には、いつものように『言霊石』を使ってください。
[以前受けた、彼自身からの立候補>>0:204を受けての指名。
ちなみに『言霊石』とは、神殿に務める者たちが遠距離で対話をするために用いる魔法の道具。
神官長直通で伝わるものは数が少なく、それを所持しているのはほんの数名しかいない]
それと……メレディス、あなたはこれを四大精霊族の長の元へ届けてください。
[言いつつ、託すのは四つの水晶球。
それは、神官長の言葉を直接封じたものであり、内容は、試練のための場の構築に協力してほしい、という旨の要請。
事態が事態だけに、断られる事はなかろう、と踏んでいた]
届け物の後は、叶うぎりぎりの範囲で、彼らの補佐を。
……距離感については、言うまでもありませんね?
[以前にも話した事だから、そこは問題なかろう、と思いつつこう告げて]
……この判断が、吉と出るか凶と出るかはいまだ未知数。
しかし、叶う限り吉へと転がすために……どうぞ、皆の力を、彼らの支えとしてください。
[お願いします、と。
らしくない口調で願う様子は、いつになく真摯なものだった。**]
― 精霊節の日・祭壇の間 ―
[精霊節──それは、世界に恵み齎す数多の精霊の力が最も高まる時。
それは転じて、『世界樹』に集う力が最も高まる時でもある。
その特性故に、よからぬものを引き寄せる事も多々あり、それらを退け、或いは鎮めるために各所で祭りが行われるのが常の事。
そして、聖神神殿ではこの時節に、『祈りの儀』と呼ばれる儀式が執り行われるのが常……なのだが。
今回は、神官長の独断でその儀式は先送りとされていた。
そんな、異例の事態の起きている神殿の祭壇の間。
そこに、召喚された者と招集された者、それぞれが集められた]
……さて、それでは。
改めて、あなた方をここに集めた理由を説明しましょうか。
[一人一人の顔を見回し、静かに告げる。
表情はいつになく、真摯なもの]
守護者たる者たちは既に承知しているでしょうが、今、この『フラクシヌス』には、かつてない規模の異変が迫っています。
『世界の要』たる『世界樹』に現れた数々の異変の兆し……中でも、『七大蛇』と呼ばれる存在による、樹、そのものへの侵蝕は見過ごせるものではありません。
[語る口調はどこか淡々としたものだが。
声音には、珍しくも真摯なものが含まれる]
……そこで、あなた方にはまず、この『七大蛇』を退けてほしいのです。
世界の要たる『柱』が失われてしまえば、その時点で『フラクシヌス』は支えを失い、崩れ去るやも知れません。
[勿論、それだけでは根本的な解決にはならないのだが、見過ごせない重要事項であるのもまた、事実で。
優先するのは、要たる『柱』の維持]
なお、『七大蛇』の討伐には決して一人で当たらぬ事。
必ず、同じ精霊の加護を受ける者同士、二人一組で協力して撃破してください。
ただ一人の力で解決できるような事象に当たっているのではない、と、肝に銘じておくように。
[誰か一人が先走っても、誰か一人が怖気づいても、望む未来は得られないから。
そこだけは、がっちりと釘を刺して]
……それでは、『世界樹』へとお送りします。
あちらに着いたら、『七大蛇』を撃破しつつ、上の枝を目指してください。
[上を目指すその理由は口にしないまま。
神官長は、『世界樹』へ『勇者候補生』たちを送るための道を、開く。**]
転移陣を介し、送り込まれた『世界樹』。
そこは、文字通りの巨大な木の枝の上だった。
上に登るためには、幹に絡まるこれまた非常に太い蔦や、重なり合う枝を利用するしかない様子。
下を見れば、影の行き交う霧の海。
そこから這い上がって来たものたち──『七大蛇』は、やって来た少年少女へ向けて躊躇う事無く牙を剥く。**
☆1dイベント 『七大蛇』撃破・そのいち
対NPCバトルです。
各ペア毎に、『七大蛇』を撃破してください。
地組ボス:ゴーイン 「荒野に住むもの」
水組ボス:モーイン 「荒れ地にすむもの」
火組ボス:グラーバク 「灰色の背」
風組ボス:グラフヴェルズ 「野にもぐるもの」
※各大蛇の外見は特に指定しませんので、好きに描写してください。
※主な能力は、噛みつき、巻き付き、圧し掛かり、尻尾攻撃、毒撃などです
☆ランダムトラブル
利用自由のランダムイベント。[[1d5 ]](空白抜き)で判定。
※時間がない場合は、無理にやらなくてもOKです。
1.突然、上の方から突風が吹きつけてきた
2.進む先に何かいる……鹿が、『世界樹』の葉を食べている(鹿は自分からは攻撃しないものの、攻撃されると一発反撃して逃走)
3.上から駆け下りて来たリスが、強引に足元をすり抜けた
4.上から、固い木の実がぱらぱらと落ちてきた……悪戯好きな小妖精の仕業らしい
5.蔦の中から、形の違う葉っぱが覗いている。[[1d6 ]]の結果が奇数なら薬草、偶数なら毒草をみつけた(どちらも、効果は自由に決めてOK)
/*
ふむ。
プロ、三日とっても良かったですかね、これは。
私がばたばたしていたのは想定外の発生のせいでしたが……。
火炎組が上手く接触できていないのが、ちょっと心配ですね。
― 聖神神殿・鍛錬所 ―
[アイルリートの罵倒>>44に反論する気力もなく、ただ軽く笑ってみせる。
周囲へ寄り添う地の精霊が、少し神妙な声になって囁いた]
『地のちからはみちた』
『おかえり、だいちのみたま』
『なげきにもゆらがず、きぼうをささえるもの』
[その声と共に、周囲の気配がおぼろげながら、男の目でも認識できるようになった。
そして伸ばした手の掌の上、山吹色の立方体が、実体を持って現れる。
疲れ切った指を曲げ、落とさぬように握り締めると、周囲の気配からじわり、熱と共に力が流れ込んできた]
お? なんだか疲れが取れてきたような……。
あ、悪い、やっぱ無理だ。
[目覚めたばかりの未熟者では、精霊の力を活力に変換することもままならない。
結局は回復なり引き摺られるなりで、アイルリートの手を借りることになるだろう]
へっ、わーってるよ。
お前のあの出鱈目な体力にゃ、全然足りないってことくらいな。
[魔法の強弱などわからないので、比べる基準はやはりそこ]
ここまで来て、中途半端にやめるつもりもねえ。
お前が参ったっていうまでやってやるよ。
[勇者がどうのは、相変わらずピンとこないが。
目の前の相手に対する意地のようなもので、宣言する]
…………。
[言葉遣いはやはり上から目線だが、アイルリートの思いが垣間見えた気がして、少しばかり表情を和らげる]
おうよ。
ただじゃ帰ってやんねーから、そっちこそ覚悟してろよ。
[そんな少しばかり真面目なトーンの会話の直後。
声色を変えたアイルリートの主張が炸裂する]
は? お前、あれだけ食っといて?
[思わず突っ込みを入れはしたが。
地精霊の食いしんぼ振りは、少しは聞き取れるようになった声からも容易に知れた。
栄養管理も割と気にしている男は内心気を付けようとも思っていたが]
……好きなら好きでいいじゃん。
[ぽつり、零したのはそんな言葉]
話しながら食うのはどうかと思うがな。
菓子が好きってことに関しちゃ、別に悪いことじゃねえだろ。
[アイルリートが歩み寄る>>45のを認めたその時、無邪気な精霊の声とは異なる響きが、男の耳に届く]
『……翳りの中でも見失わぬ、確かな道を造って……』
ははっ……グラウンド整備なら得意だぜ。
[後者はアイルリートの耳には届かぬ声、奇異な独り言に聞こえたかもしれないが。
自身の中へ聞こえた声に、応えようという気持ちは本物だった*]
― 『精霊節』までの間 ―
[欠片を手に入れた日は疲れのためにそのまま休み。
別の機会に他の仲間と顔を合わせることになった]
Hi! ボクはステファン。
キミは?
[誰かと共に居たならそちらからの紹介もあっただろう。
自己紹介をしてから相手の名を問い、得ることが出来たならそれぞれの反応をした]
― meetアイルリート ―
アイルリート?
長いからアイルーで良い?
[小柄な姿と名前から某ゲームの小型獣人を連想したのは言うまでもない。
尚、名前とセンサーと言う名の直感から、きちんと男性認識していたりもする]
― meetベルティルデ ―
Yeah! Beauty!!
ベルティって呼んで良いカイ?
[女性には賛辞も忘れない。
向ける笑みはいつもより二割増にキラキラしていたとか]
― meetウェルシュ ―
oh, 精霊連れてるのカ! 羨ましいネ!
ウェルシュにセイン、よろしくネ!
精霊と一緒に居るってことは、精霊使いかナ?
[ウェルシュの傍を漂う精霊に輝かせた瞳を向ける。
精霊と共に居る姿に精霊使いと連想したのだが、どんな反応が返るやら]
― meetミリアム ―
[彼女が”そう”だと言うのは会って直ぐに分かった]
……wow, 火のチカラだ。
ボクと一緒だネ。
ボクまだチカラの使い方に慣れてないんダ。
教えてくれル?
[同じ属性の加護を持つなら、と考えての願いは聞き入れられるや否や]
よろしくネ、ミリアム。
[どちらにせよ、同じ属性を持つこの子と繋がりを持つことになるだろうことは、漠然とだが感じ取っていた]
/*
全員分遭遇してるwwww
ステファンほんと和むwwww
塔に行き着くまでの描写とかね、
とても好きです(告白)
― 『精霊節』までの間 ―
ねー、ボク杖使いみたいなんだケド、誰か得意なヒト知ってる?
[精霊から手に入れた精霊石の欠片。
それを下にして得られた武器は長杖だった。
どうやらステファンは武器を振るうよりも魔法を使う方が得意らしい。
それでも何も扱えないと言うのは、と考え、神殿の者達に問いを投げたのだが]
…え? 神官長?
あのヒトが杖の扱いが得意なノ?
そっか、じゃあお願いしてみる!
[thanks!と言い残し立ち去るステファンを、神殿の者はぎょっとした表情で見送った。
意表を突かれすぎて止め損ねたのだと、その人物は後に語る]
[他にもバルタザールやタチアナにまで稽古をつけてもらおうとしたり、メレディスの治癒の世話になったりしたことも、結構あったりしたはずだ*]
― 数日後・聖神神殿 ―
[数日後、召集を受けて神官長の前に立つ。
見回した限り、どうやら今ここに居並ぶ面々は、
神殿に仕える者のうちほんの一部であるようだ。
同僚のバルタザールの姿もある。
任務を預かることへの是非を問われるのには、
きっと、返答を必要としているわけではないだろうと、
僅かに口元に笑みを閃かせるのみで意思表示とする。]
(予想は色々立ててみていたけど――)
[根に住む者との対峙。ナガモノを叩き落す。
8人へと最初に与えられる試練の内容を聞けば、
思わず琥珀の双眸を瞠ることにはなった。]
(……いきなり厳しいな)
[どうやら、神官長は申告通りに初っ端からスパルタで行くらしい。
思い返せば、神殿務めの初めの頃の試練も厳しいものであった。
ただし今回は世界の危機、猶予が残されていないゆえに、そうせざるを得ないのはよく分かる。
根側の先遣隊にバルタザールが任命されたということは、
後日の試練を踏まえ、十全の備えを以って候補者を送り出すという意志の現われであろうし、その点では安心していられるのだが、しかし肝心の勇者候補生たち、彼らは――…]
………。
うわっ!は、はい!?
すいません、少し考え事を……
[思考を巡らせている途中、名を呼ばれて我に返る。>>53
神官長の語る声も内容も耳から頭へと入ってはいるが、
昔から思索に耽る時には神経の多くを使ってしまう性質。
申し訳なさそうに苦笑して、己への命を拝聴する姿勢。]
四大精霊族の『長』へ――…
[一瞬、ほんの一瞬だけ思案に沈みかけた頭を引き戻し、
口許を引き締める。]
謹んでお預かりします。
神官長からの要請、必ずや精霊族の長の元へ。
……心得ています。
[重ねての念押しにも、首肯を返し。
丁重に水晶球を受け取ると、天鵞絨の布に包み
その後は勅命を帯びた神官が一人として立つ。*]
― 聖神神殿 ―
[出立の身支度を整えに部屋に向かう途中、
バルタザールの背に声を投げる。]
ばるたくん。これから出立準備だよね?
根の領域の先遣隊が君なら、正直安心かな。
神殿側やこっちの護衛をお願い出来ないのは不安だけど、
いつまでも同僚に負担かけるわけにいかないからね。
そういえば……
ちあちゃんは身の振り方、決まったんだろうか。
非常に潜在能力の高い子だと思うんだけどな、あの子。
[身体能力もさることながら、感知能力も並外れていること、
かの見習いの少女を見かけて思い出したのだった。
迷っている様子なら、今回の任務に同行して貰うのはどうか、などと
深い考えなしの気楽な提言、彼はどのように捉えたことか。
ともあれ――各々の任に就く段になれば、健闘を祈りつつ見送ることになろうか。*]
/*
メモ補足
>数日間のうちに皆に名乗ってはいるんじゃないかな!
>(意訳:俺に関しては、自己紹介は不要だよ☆)
ただし問答無用でゆるいあだ名を呼ばれます
― 『精霊節』の日・祭壇の間 ―
[改めてルートヴィヒに呼び出されたのは、精霊節と呼ばれる日が訪れた時のこと。
祭壇の間にはステファンと同じく異界から呼び出された者達と、『フラクシヌス』に在する者の中から召集された者達が集められた]
………
[真摯な表情で語り始めるルートヴィヒ>>54を見返し、集められた理由を聞く。
世界を救う、と。
予め聞いてはいたものの、これまでは漠然とした情報しかなく、雰囲気とイメージだけでやるべきことを膨らませていたのだが、ここへ来て具体的な内容>>55が開示された。
退治すべきもの、『七大蛇』。
まず、と言うからには、これは序章に過ぎないのかもしれない。
けれど、これはやるべきこと、やらなければいけないことなのだ。
逃げ出す心算はさらさら無い]
2人1組……じゃあボクはミリアムとだネ。
[厳命するような注意事項>>56を受け、ステファンはミリアムへと視線をやる。
相手の反応はどうだったか。
ステファンはと言うと、お気楽と言えるほど明るい笑みを浮かべていた]
『七大蛇』を倒しながら、上に………上の、枝?
枝?
[二度呟いて首を傾ぐ。
まさか本当に幹を登ることになるとは、その時は想像だにしていなかった*]
― 精霊節の日・祭壇の間 ―
[『フラクシヌス』に辿り着いて数日。
主に鍛錬と、アイルリートの気が向けば屋台で食べ物をご馳走になったり。
街の中を見て回ることもあっただろうか?]
[そして訪れた精霊節の日、男は他の召喚された者や守護者たちと共に、祭壇の間へ呼び出された>>54]
『七大蛇』……てことは蛇、か?
[真摯になされる神官長の話>>55に耳を傾ける。
続いて告げられるのは、討伐にあたっての注意点>>56]
同じ精霊……てことはあいつとか……。
[ちら、とアイルリートに視線を送る。
数日は行動と共にしてきた身、嫌という訳では決してないのだが――
懸念すべき事態が一つだけあった]
(俺、まだ武器呼び出せてねえんだよなー……)
[精霊の欠片を手にしたなら、それを核に武器を生み出すことが出来るはずと。
神官の誰かから説明は受けていたし、実際に召喚された側でそれに成功した者もいると聞く。
しかし、男は自分が扱うべき得物のイメージを、未だ定められずにいた]
そりゃしっくり来るのはバットみたいなやつだけど、バットは人に振り下ろすものじゃねーんだよ。
[アイルリートや周囲の誰かに問われれば、そんな風に弁解する。
なまじ使い慣れた道具があることが、正しいイメージを持つことを阻害しているのかもしれなかった]
ま、あの神官長が親切に待っててくれるとも思えねーし。
ぶっつけ本番、やるしかないか。
[一応鍛錬所の棍棒を借りてきてはいるが、世界を脅かす存在に対し、通常の武器がどれほど効果を発揮するかはわからない。
それに――本人の前では禁句だが、アイルリートの武器は拳。攻撃力が高いとは言い難い]
[鍛錬のお蔭か体力も筋力も以前よりついてきている実感はあるし、武器に関しても鍛錬所で一通り触ったり、基本的な使い方を教えてもらったりはした。
だから100%足手纏い、なんてことはきっとない――はずだ]
上の枝を目指すって、もしかして木登り?
[それなら少しは自分の肉体が役に立つはず、との期待を込めて呟き。
神官長が道開く>>56のへ視線を向ける*]
/*
こいつこっちの世界でも落ちこぼれかよ!と思わんでもないが。
正直、何もなしにあの武器呼び出せるイメージがないんだよなー。
―回想・流水の守護者との邂逅―
[守護者と共に征くことを選んだ御魂を嘉してか。
未だ幼き水精たちが歓喜し踊る。
跳ね上がる飛沫は陽光を受け止めて、
流水の血脈に連なる少女たちを包む光の紗幕となった]
わぁ……。
[いつしか二人の上に、祝福のハローが輝く。
その美しきに思わず手を差し伸べると、
飛沫は玲緒の掌の上で水滴となり。
やがて真珠粒のような輝く結晶と化した]
― 『精霊節』までの間 ―
[結局、その日のうちに会うことはできなかったのだけど。
『精霊説』までの間に他の御魂を持つ人たちや、
同じ守護の血脈を持つ人たちと顔を合わせる運びになり。
その時に炎の御魂を持つステファンに会うことができ。]
はい、いいですよ。
[チカラの使い方に慣れていないから、教えて欲しいと素直に乞う姿に好感を覚え、にべもなく頷く。]
こちらこそ、至らない所が多いと思いますが、宜しくお願いしますね。
[その時、同じ属同士仲良く出来るような気がした。]
<font color=skyblue >『こころがたゆたい、ゆれて、ながれる女の子』
『おそれないで。わたしたちはいつも、あなたのそばにいるから』</font>
<font color=#E0FFFF>『こころがたゆたい、ゆれて、ながれる女の子』
『おそれないで。わたしたちはいつも、あなたのそばにいるから</font>』
[掌の結晶から伝わる言葉。
それは、戸惑う玲緒をあやすような響きを帯びる。
自分に世界を救済することが出来るとは、やはり思えないけれど。
それでも、少しは前向きに頑張ってみようか。
柄にもなく、そんなことを想い]
……アウリーンさん。
私に出来ることを教えて下さい。
[結晶を――精霊の欠片を包み込むよう、そっと掌を閉じた*]
『こころがたゆたい、ゆれて、ながれる女の子』
『おそれないで。わたしたちはいつも、あなたのそばにいるから』
フォントの色変えが上手くいかないな。
『こころがたゆたい、ゆれて、ながれる女の子』
『おそれないで。わたしたちはいつも、あなたのそばにいるから』
[掌の結晶から伝わる言葉。
それは、戸惑う玲緒をあやすような響きを帯びる。
自分に世界を救済することが出来るとは、やはり思えないけれど。
それでも、少しは前向きに頑張ってみようか。
柄にもなく、そんなことを想い]
……アウリーンさん。
私に出来ることを教えて下さい。
[結晶を――精霊の欠片を包み込むよう、そっと掌を閉じた*]
/*
>>76
バットイメージで棍棒とは予想していなかった。
武器を打ち下ろすってより
敵サンを打ち上げに行くのか。
いいな。楽しそう。
― 精霊節までの間 ―
[召喚されてからその日を迎えるまでの間。
少年が何をしていたか……と言えば、自由行動を許された範囲を所狭しと走り回り、好奇心の赴くままにあちこちに首を突っ込む、という事の繰り返しだった。
それが過ぎて注意を受ける事も多々。
特に、移動する時すぐに走る癖は、神殿においてはとても問題視されていたのだが]
えー、だって走る方がラクなんだよ。
こいつらの事、凄く近くに感じられるしさー。
[こいつら、と言う言葉に応じて風がふわりと少年の周囲を巡る。
その力を具体的な魔法、として引き出す事にはまだ至ってはいないが、風乙女たちとの関係は非常に良好でそれはそれでよし、とされたものの。
それと廊下を走るのは別問題、と突っ込まれるのが日課となっていたりした]
― 精霊節の日・祭壇の間 ―
[そんな日々を経て、迎えたその日。
呼び出された先で見た神官長の真摯な表情>>54に、自然、居住まいは正される]
『七大蛇』……かぁ。
[伝えられる現状と、それに対し己が為すべき事。>>55
示されたそれらに、小さく息を吐く。
思っていたよりも、自分たちに課せられたものは大きく、重い。
けれど、一度決めた事を曲げる意思は、少年にはなくて]
同じ精霊で、二人一組、か。
[続く厳重注意>>56は、しっかりと受け止める。
その条件で自分が組むべき相手は一人]
んじゃ、俺はウェルシュたちと行けばいーんだな。
[呟きと共に、視線はごく自然にそちらへと向く。
それから、上の枝へ、という言葉に改めて神官長へと向き直る]
上の枝を目指すって事は、木登り?
てゆーか、あんのでっかい樹、登るのかよ?
[一体どやって、と。
浮かんだ疑問は、実際に『世界樹』へとたどり着いた時に解消する事となる。*]
― 『精霊節』の日・祭壇の間 ―
[ステファンに力の使い方を教えたりしているうちに、『精霊節』の日となり。
ルードヴィヒ>>54>>55の、真摯な色がのる言葉を真面目に聞いて。]
そうですね、よろしくお願いします。
[ルードヴィヒの説明を受け>>56、ステファン>>73に、ニパ、と笑顔を向ける。
こちらも存外に明るいが、木登りに関しては何とも言えない感じだ。
足場はちゃんとあるのだろうけど。]
[ 精霊節までの間には、異界からやってきた星司以外の「御魂」達と会う機会も持つことが出来た。中でもフレンドリーだったのは、ちょっと変わった言葉使いの金髪の少年…「火炎の御魂」たるステファンだった>>62 ]
こちらこそよろしく、ステファン。
ふふ、あのね、セインは風の精霊じゃなくて妖精なんだ。同じ風の眷属だけど…ええと、精霊は、普通は人には見えない存在で、妖精はこうやって人と変わらない肉体を持ってる。だから誰にでも見えるんだよ。
[ 厳密には精霊の中にも力が強く意志によって姿を顕現させることの出来る者も居たし、妖精も「人と変わらない」わけではないが、その辺りは説明が面倒というかウェルシュ自身にも良く判ってない部分なので端折っておいた ]
ボクの家系には妖精族の血も、ちょっと混ざっててね、セインは、妖精の中ではボクと血が近いから、産まれた時から仲良しだったんだ。だから彼女はボクの遠い親族で友達なんだよ。
ボクは、魔法が苦手で、精霊の力を借りるのも下手だから…剣の方が得意なんだ。
[ ちなみに「ちょっと血が混ざった」のは、件の大魔法使いのせいなわけだが、それもとりあえず置いておく ]
[ ともあれセインは魔法使いとして契約した相手ではなく、ウェルシュ自身も精霊使いとは呼べないのだという意は伝わったか。
説明の最中、傍ではセインが、何故だかすこしむくれた顔をしてウェルシュを睨んでいた* ]
― 精霊節までの間 ―
……は?
[あれやこれやの準備に奔走する時間の合間。
やって来た火焔の御魂たる少年の求め>>65に、最初に上がったのはこんな声]
随分と唐突ですが、一体何故、私にそれを?
[この少年の手にした欠片が長杖の形状を取る、というのは聞いていたが。
自分の用いるそれ──戦闘に特化したものとはまた異なるものだろう、と認識していたので、この申し出はかなり意外だった]
(……まあ、神殿の誰かに聞いたんだろうが。
ったく、後で一本〆とくようだな)
[問いながらも過るのはこんな思考。
ほんの一瞬滲んだ黒さは気取られたか否か。
ともあれ、神官長はすぐにいつもの表情を織りなして]
……教えるのは構いませんが……私と君では、多少、用いるものの傾向が異なるような気もしますよ。
それでもよろしければ、最低限の基礎はお教えしましょう。
[理由はともあれ、勇者候補生が自主的に己が力を伸ばしたいというならば、それを拒む理由はない。
ないのだが]
……ただし、加減は一切しませんからね?
[にっこり笑って、きっぱり言い切る。
その言葉の通りの個別指導の結果がどうなったかは……当事者と、その後の治癒に当たった者のみが知る事か。**]
[ 精霊節の日までの間は、好奇心一杯に走り回る星司にくっついて走って、一緒に注意をうけてみたり、バルタザールに頼み込んで騎士達の鍛錬に混ぜてもらってみたり、その結果あちこちに小さい傷や打ち身を作ってメレディスに治療を受けたり、と、なかなかに忙しい...セイン曰くの「落ち着きの無い」日々を送っていた ]
だって、じっとしていられないんだ。
[ いつも以上に動き回る理由を誰かに問われたら、困ったようにそう答えた ]
風がね、先へ行こうって、呼んでるみたいなんだよ。
[ 風が、と、ウェルシュが口にする、その時には、視線はいつも、疾風の魂を持つ、もうひとりの少年へと向けられていた ]
―聖霊節の日・祭壇の間―
……七大蛇って、つまりは怪物ですよね?
私たち、そんなのと本当に戦わされるんですか。
確かに協力するって言いましたし、
この数日、少しは武器や身体の使い方を教えて貰ったけど……
[>>55 神官長の話を聞き終わると。
告げられた自分たちの役目に顔色を失い、抗議の言葉を口にする。
世界の救済に協力することにしたものの。
これは想像していた中で、最悪の次位には悪い事態だった]
星司は、風そのものみたいだ。
自由で、強い、風。
[ どこか羨むように胸に落ちるコエは、風に乗り、届いたろうか ]
[>>36恐らく望んで異界に来たものは少なかろう。
小さな肩に重責を負わされる事となり、顔を歪める幼き少女の心情を包み込もうとするように静かな波紋が池に広がる。]
『勿論、今のままでは火急の魔物を相手にしても敵わんじゃろう。 其方はまだ力に目覚めておらぬ故な。
神官長は精霊の声を聞け、と其方に言ったであろう?
――それは妾達、水の精霊の加護を受けさせる為じゃ。
― 『精霊節』までの間 :癒者は見ていた ―
[儀式にかかる役割を果たしながらも、
癒し手としての雑事にも忙しい数日間。
取り纏めた報告書を片手に、神官長を探して歩く。]
と、居た居た。
るぅとサ、
[声が聞こえる程度の距離にルートヴィヒを見つけると、
呼び止めようと口を開いたところで。]
あっ。
[別方向から神官長を呼び止める声が聞こえ、言葉を切る。
あの少年、彼は確かステファンと言ったはず。>>65
異世界から召喚された勇者候補生で、確か火炎の――
その彼が神官長に何の用事なのだろう。
自分よりも一足早くに声をかけたのだからと、
彼の用事が済むまで待つ態で其処で歩を止めていたが]
『そうして初めて其方は流水の力を扱う事が出来よう。それは其方を護り、戦う為の力となる。
…しかしまぁ、簡単に使いこなせはせぬじゃろうなぁ、妾の血を引く者であっても四苦八苦しておるからの。』
[精霊は、くく、と喉を鳴らして笑う。]
『何故四人もの子らが異界より呼ばれたと思う?それは其方達八人が心と力を合わせる事で、持ち得る以上の力を発揮する為じゃ。
目覚めつつある雛一人では大事を為せずとも――八人合わされば為せよう。』
[>>43レオが双眸を伏せる言葉に、自分は何かまずい事でも言ってしまっただろうかと少女は惑う。
彼女が自分を眩しいと感じ、レオ自身と他の御魂達との違いを考えていた事は与り知らぬ事で。
やがて、視線を上げて問い掛けられれば]
――はい。
私は貴女と一緒にお役目をお務めしたいと思っておりますわ。
慣れぬ事ばかりで戸惑いも多くありましょうが、精一杯支えさせて頂く心算です。
どうぞ何でもご相談下さいませ。
[彼女の憂いが消えればいいと思いながら微笑んでみせた。]
[続いて望みを口にされれば]
――?
えぇと…、それではレオさ…、
[ま、と続けかけて口を噤む。
恐らく様付けがネックだろうと思った故に。]
……レオ、で宜しいしょうか。
これから宜しくお願い致しますね。
[人の名前を呼び捨てにするのは初めてで。
少し気恥ずかしく思いながら彼女に確認を取った。]
……へっ!?
[『杖の扱い方オシエテ!!』
まさかまさかの要請に、つい変な声が出た。]
杖ッ!?
[無邪気に指南を請う火炎の少年と
神官長との間を視線が交互に忙しなく行き交う。
そりゃ確かに比類なき使い手だけど、本当にそのひとでいいのかい!とか。
誰が彼にるぅとサンを推薦したんだろう、とか。
言葉にならない言葉がぐるぐる回り、口をパクパクさせていた。
文字にするなら『あわわわわ』だ。]
[おろおろと彼らを見守っていたが、
ルートヴィヒが予想以上に難なく受け入れたことに、
マジかー という顔になる。]
す、すごい。恐い者ナシだなあ……。
あのるぅとサンに是を返させるとは。
すてふくん……恐ろしい子!
[途中滲んだ黒い気配は見なかったことにしておこう。
俺は何も見なかった、何も聞いてない。
ただ、癒務室の準備を怠るまいと心に決めた。]
[幼き水の精が集まり、血脈の者と共に赴く事を決めた御魂を賀す。
きらきらと光を放つ水の飛沫に少女も目を細め、陽光を反射して纏う領巾が虹色に輝く。
やがて、レオの元に力が凝縮した精霊石の欠片が届いた。
彼女から感じられる流水の力が強まったのに少女は目を細める。
――その姿はとても眩しいものに見え、護らねばとの思いを強くした。
する事を、と言われれば少女は大きく頷いてみせ]
――はい。
先ずは身を護る術を守るべきかと。
流水の力を引き出す方法を覚えねば。
この世界についても知って頂く必要もありますわね。
それから…
おっと、報告書提出しなくちゃ。
るぅとサーン!神官長ーー!!
[こうして、火炎の御魂としてのステファンの印象は
積極性◎順応力◎の事前評価以外にも、しかと刻まれたのだった。
なお、「次はちゃんと真っ直ぐな状態での提出を」と言われた>>0:163報告書は、手に汗握る展開を目撃したことにより一部がくしゃくしゃになっていたとか。*]
[そこまで言って、はたと気付く。]
…神官長からは、先ずは心身を整えよ、との仰せでしたわ。
先ずは休息を取りません?
[そんな風に彼女を誘う。
彼女が頷いたなら、向かう先は門前町か。]
― 精霊節の日・祭壇の間 ―
[ 祭壇の間に集められ、神官長から告げられた言葉>>55は、ウェルシュにとって予想通りでもあり、予想を超えるものでもあった ]
七大蛇、を、ボク達が退ける...
[ そんなことが出来るのか?と、喉まで出掛かった声をすんでのところで呑み込んで ]
やり遂げなければ、いけないんですね。世界樹とこの世界を守るために。
[ そして、二人で共に、と示されたのは、やはり予想の通りの相手 ]
[やがて、彼女達が池のほとりから離れようとすれば]
『――流水の御魂に、精霊の加護を。
精霊の祝福を受けたという事は其方も妾の娘と同じようなもの。見守っておるぞ。』
[髪や瞳などは流水の守護者と同じ色だが、艶やかさを滲ませる女性が誇らしげに微笑む姿が浮かんだと思えば、ふわりと大気に溶けて消えた。*]
[ 同時に向けられた視線に>>83返すのは小さな笑み。
自信たっぷり、とは、とてもいかなかったが、それでも、怯まず進む意志を、琥珀の瞳にこめて ]
はい、頑張ります!
[ ちなみに、上の枝を目指すという言葉>>56に関しては、あんまり深く考えていなかった。
高い所に昇って落ちるのは、割と日常茶飯事だったので* ]
― 回想:meetウェルシュ ―
[精霊だと思って見ていたものが、異なるものだと聞かされて>>87、ステファンは驚きと共に瞳を輝かせた]
It's fairy!
OKOK、妖精分かるヨ。
ずっと精霊探ししてたカラ、そう思い込んじゃってたヨ。
[sorry、とセインには間違えたことを謝って、ウェルシュの家系についても耳にする]
ずっと一緒に居たんだネ。
妖精と遠い親族だなんて凄いヤ!
[妖精もまたステファンにとってはゲームの中の存在。
その妖精と遠いとは言え親族であることは、ある種の憧れにも似た想いがあった。
その想いを隠すことなく表して、ウェルシュとセインを交互に見遣る]
[すると、説明を受けている間にセインがウェルシュを睨んでいる>>88ことに気付いた]
???
[その理由は当然知る由も無く。
それを指摘する雰囲気でもなかったために、終ぞ口に出来ぬまま**]
― 神官長による短期集中講座 ―
[唐突な申し出だったにも拘らず、ルートヴィヒ>>91はこちらの意を汲んでくれた。
何故、と言う疑問には]
神殿の人に聞いたら、神官長サンが杖の扱いが得意だって言ってタ!
[黒オーラを増大させるのでは、と言う答えを返したのだが、幸いステファンがそれに気付くことは無い]
うん、基礎で良いヨ。
ゲームでは使ったことあっても、実際にはやったこと無いカラ。
加減無しもガッテンしょーち!
[ルートヴィヒの言葉に気合を入れるように拳を握り、それを上へと振り上げる。
多少きつくても気合で乗り越える!と意気込んではいたのだが]
― 回想:meetミリアム ―
やった! thanks! アリガト!!
[快諾してくれた相手>>79に感謝と共に満面の笑みを浮かべた]
覚えたいのはネー、fireballとか、meltdownとか、firepillarとか…。
[色々とゲームの魔法の名前を出しているが、恐らく正しくは伝わるまい。
きっと技よりも先に力の安定した繰り方を教えてもらうことになるだろう*]
― 『精霊節』の日・祭壇の間 ―
うん、よろしく!
それじゃあ行こっか。
[ミリアム>>86に頷き返して、ステファンは開かれる『世界樹』への道>>56へと意識を向けた。
共に道を進めば、周囲の景色は一変する]
― 『世界樹』の枝の上 ―
[そこは文字通り、巨大な木の枝の上だった。
平面ではないその場所は足場が安定せず、突風が吹いたら転げ落ちそうなほど]
Wow……これ、登るのかァ。
[導き台の螺旋階段とは比べ物にならない大きさの『世界樹』。
見上げれば遥か上に幹から伸びる枝が見えた]
先ずはあそこかナ。
ミリアム、登り易そうな場所が無いか探してみようヨ。
[木登りなどしたことの無い現代っ子。
苦無く登れるなんてきっとあるはずもなく、先ずは登り易い場所を探すことから始めることにした*]
[精霊石の欠片より武器を得た。
そして、水の聖霊に祝福を与えられた。
それでも、人を引っ叩いた経験すら碌にない玲緒に
怪物退治など、出来るだろうか?
きっと、これまで逆らっても意味がないのだからと、
内心は納得出来なくとも、大人の言葉に諾々と従い続けてきた報いなのかも知れない]
………。
[皆は怖くないのだろうか。
視線だけを巡らせて、仲間達の様子を窺った*]
[風の伝える声。
自分を風そのものみたい、と評したそれが届いた時には、なんか気恥ずかしくて答えを返せなかったけれど]
ん、一緒にがんばりゃ、なんとかなるよな。
[今、届いた声には変わらぬ調子でこう、返す]
― 精霊節の日・祭壇の間 ―
[向けた視線に返されたのは、小さな笑み。>>107
意志を感じさせる琥珀の瞳に、こちらもやる気に満ちた笑みを浮かべて]
……よっしゃ、それじゃ、いこーぜ!
[神官長によって開かれる道。
それへと意識を向けたなら、周囲の景色は一変して]
― 世界樹の枝の上 ―
……うわっ!?
[転移した直後、ふわり、とすぐ傍を風が吹き抜ける。
見回せば、そこは空中に伸びる枝の上で]
……えー……ほんとに、樹の上に飛んできたのかあ……。
[零れ落ちたのは、そんなどこか惚けた、声。*]
―『精霊節』までの間―
[別の機会に他の御魂達や血脈達と顔を合わせ、息抜きを挟みつつレオと共に訓練する日々。
少女の住まう集落は閉鎖的であり、血脈に連なる少女に対して恭しく接する。
何人か友人はいるのではあるが、やはり修行が優先され――それ故に、年近い者達と共に過ごす日々は少女にとって特別なものであった。
ミリアムの相方であるステファンに出会ったのは何時だったか。
>>59明るく話しかけて来る彼の名乗りを聞けば、]
ベルティルデと申します。
どうぞ宜しくお願い致します。
[スカートの裾を摘まんで挨拶を返した。]
びゅーてぃ?
[>>61異界の言葉にきょとりと目を瞬かせ、首を傾げる。
彼が喜んでいるらしい事は分かり、向けるのは笑顔。]
まぁ、愛称を付けて頂けるなんて嬉しいですわ。
ありがとうございます、ステファン様。
[愛称には両手を叩き、嬉しげに眼を細めた。]
楽しそうな方ですわね?
[レオには笑顔でそう言ったか。*]
/*
うーん、想像以上にミリアムの接続時間が短くて碌に絡めない…。
本当はやり取りしながら進めたいんだけどなァ。
それが今回の醍醐味の一つだと思うんダ。
さくっとイベント使ってミリアムが取っ付きやすい状況作るかナ。
/*
なんとなく星司の人に、またこんにゃろ言われてるor思われてる気がするあるねww
だいじょうぶだあんしんしろ、今回は目指せ対等のパートナーだから、いつもほどには持ち上げない、たぶんww
― 精霊節の日・祭壇の間 ―
[あれから数日後。唐突に、あるいは予想通りと云うべきか。
精霊の力溢れる精霊節の日。
異界から呼ばれた勇者達と、フラクシヌスにいる血脈、自分達8人は祭壇の間へ呼ばれた>>54]
……ふん。なるほど。
つまりは、この僕たちに。
樹にとりついた、害虫駆除の仕事をしろということだな?
[フラクシヌスを支える、要の『柱』を侵犯する害悪は到底見過ごせない。
祭壇の間にたちならぶ柱に背を預けたアイルリートの口元は、何も問題ない、と既に現段階で勝利を確信している様だが]
― 移動前の祭壇の間 ―
……ん? どーしたんだよ?
[世界樹へと転移する前。
視線巡らせる玲緒>>118の様子に気づいて、ひとつ、瞬く]
あんま、難しく考えんなよ。
一人で全部やんなきゃなんないわけじゃねーんだから。
なんかあったら頼れる仲間もいるんだしさ。
[彼女の内心にあるものは、知る由もないけれど。
悩んで立ち止まる、という事を基本的にしない少年はいつもと変わらぬ調子でこう言いきる。
そこには迷いや恐怖の陰りはなく。
あるのは一緒に挑む者たちへの信のいろ。**]
/*
いや待て、接続時間短いならイベント使わずボスを先に出すべきか。
明日で決着つけなきゃいけないんだし。
だが乱数は振りたい←
3(5x1)
だがルート。僕はコイツを連れて行く気など毛頭ないぞ。
[然し、二人一組といわれた矢先、真先に反意を示すのも彼だ]
あれらは、『害虫』と呼ぶにはその辺の魔物より図体もデカイ。
そんな大物の駆除に、コイツを連れていってどうするというのだ?
鍛錬の延長ではなく「実戦」だ。
まだ足手まといがいないほうが、勝算は高まるとは思わないか?
[容赦するつもりのない言葉と、トオルを見据える視線は、ここまでの間に精霊石の武装化を行えてもない事を暗に示している。
鍛錬用の棍棒を振り回す技量は、初日よりかは多少向上したことは認めよう。
然し、その程度の向上で足りないのもまた確かだと考えていた]
ステフ、セイジ、それからレオ。
[水を向ける様に、アイルリートの視線は三人にも順繰りに向けられた]
キミ達もあまり無関係ではないぞ。
無謀とおもうなら挑むな。
確かにキミ達には素養もあるし才能もある事はこの僕も認めよう。
だがそれでも、争いの無い異界で育ったキミ達だ。
今はまだ、修行中とはいえども経験を重ねてきた僕達には譲るだろう。
恐い、生きたい、そういう気持ちで、足が動かない様なら
この僕は、初めから行かない事をオススメしよう。
足を止めるという事は、傍らにいる者も危険に晒す事だからな。
[そこから更に視線を移したのは、同じ血脈の者達の事だ]
…… …… ……どうあっても行く目はしてるけどね。
[然し、そんな忠告か脅しかもわからない言葉で、今更意志を取り下げる者もいなかろう。
寧ろアイルリートは、召喚時に最期までごねたのはトオルだったらしいと聞いた時には、意外な表情を思わず浮かべてた位だから]
ふん。精々、粗末に命を扱わない事だ。
防護魔法や回復魔法を扱えない者は、尚更な。
[結局、最終的に折れるのはアイルリートの側となるだろうが。
然して、精霊の力集まる世界樹へと繋がる転移陣を踏んで、自分達8人は、世界樹へと訪れる事となるのだ*]
― 精霊節の日・祭壇の間 ―
[男の出遅れが、どの程度周知されているかはわからないが、殊更口に出すようなことはせず。
ふと周囲を見回すと、不安げに様子を窺う灰吹>>118と目が合った]
あー。
怖く……ない訳ないよ、な。
[怪物退治だなんて、訳のわからないことに突然放り込まれて。
数日この世界で過ごしたといっても、覚悟を決めるに足りるものではないだろう]
でも、ま、なんだ。
この世界じゃ、元の世界で出来なかったことでも出来るんだ。
ちょっとくらい、そう信じてみてもいいんじゃね?
[落ちこぼれ気味の自覚はあるけれど、あるからこそ。
不安見せぬ笑顔を浮かべるのは、元の世界で常にしてきたことだった*]
―回想・流水の守護者との邂逅―
[『身を護る術』とベルティルデは言う>>102
やはり、荒事をさせられるのかと僅かに表情が強張る。
それでも自分たちの戦う相手が、途方もない怪物であるなどと、
今の段階では想像すら出来ない]
……そうですね。
いろいろあり過ぎて、少し疲れちゃいました。
休息がてら、こちらのことを教えて貰えると助かります。
[誘い>>104を断る理由はないので頷くと、導かれるままに歩き出す]
[少し高い位置にあるベルティルデの横顔は、
精霊の血族である為だろうか。
同性の玲緒も思わず見惚れてしまう程にきれいだった。
そんな彼女にレオ、と呼ばれるのは妙に面映いが、
『様』を付けて呼ばれる居た堪れなさに比べれば、何ということはない>>99]
― 世界樹の枝の上 ―
うん、ボクもこんなとこまで来るのは初めてだ。
[ 一変した景色に惚けた声をあげた星司に>>120ウェルシュは、慌てる事はなく、そう返す。世界樹の上にまで来たのは初めてだが、転移の魔法自体には経験があったからだ ]
『わたしは、たまに遊びに来るけどー。最近はちょっと危ないから来てないのよね』
[ 妖精族にとって、世界樹は住処のうち。セインは臆することなく、ひらひらと辺りを飛び回って様子を見ている ]
蛇が来るとしたら下からだよね...先に上を目指すか、待ち伏せるかだけど、どうする?
[ 腰のサーベルに手をかけて、ウェルシュは文字通りの相棒となった少年に問いかけた* ]
―聖霊節の日・祭壇の間―
[精霊節の日、集合を掛けられて集まった先で、少女もまた神官長の言葉を聞く事となった。
対峙するのは『根に住まうもの』と聞けば、少女は顔を曇らせる。
少女にとって魔物と対峙した経験は殆どないに等しい。
けれど神官帳の様子からは、勇者候補達をゆっくりと鍛えている暇はない事が察せられた。
それ程切羽詰まっている事と思えば否やはないのだが。]
――…。
[>>93講義する言葉を紡ぐレオに視線を向ける。
この数日で修練を積んだとはいえ、レオが戦闘に慣れていない事は察せられた。]
― 『世界樹』の枝 ―
[転移陣が発動するもやが晴れた時、瞳に映るのは、翠。
霧が齎すのか、したたる露が、弱い光を照り返して宝石の様に輝く、緑の庭園]
…… …… 前だけは歩くなよトオル。
死んでも僕の前だけは歩くなよ??
お前の図体に耐え切れず、枝が折れでもした時には……っ
とにかく! 僕から2歩以上は後ろから来るんだぞ!!
[然し枝の上は不安定な足場で、時折、足元が弱いとくらくらと揺れる。
その中でアイルリートは、絶対にトオルは前を歩かせまい、と先行していた]
……本当に他の者達は大丈夫なのだろうかな。
正直、一番心配してないのはベルティルデとレオなのだ。
女性二人だが、水精霊の血を引くベルティルデは、回復魔法も扱えるはずだ。
…… ……。
いくぞトオル。
余り武器を握り締めすぎるなよ?
もし足を踏み外したりした時、枝に掴めるのはその両手なんだからな。
[丁度その時、大地色の薄い燐光がアイルリートの拳で光る。
武器は徒手空拳、というには少し物々しい手袋だ。
一般的には、ナックル、と呼ばれる。拳の力を増す為と、手に受ける傷を防ぐ為の武器だ。
黄色のマントを翻して先を歩みながらも、時折、精霊節の前の事を思い浮かべていた]
― 移動前・祭壇の間 ―
[不意にレオの視線がこちらへと向く>>118。
不安げなそれに最初瞳を瞬かせたが、セージ>>124やトール>>128の言葉に同意するように頷いた]
大丈夫だヨ!
ミンナも居るんだから!
[一人ではないと言うことは大きな力となる。
少なくともステファンはそうだったから、それを口にしてレオへと笑みかける。
根底に仲間への無条件の信頼があるためなのだが、そこまでは伝わるかどうか]
[アイルリートから声>>126を向けられれば]
今更じゃないカ?
無理だと思ってたらここには居ないヨ。
それに、ボクは約束したからネ。
心配ムヨー!
[言葉こそ軽く聞こえるかも知れないが、ステファンなりに真剣に考えてはいる。
心は後ろを向いていないし、足も動く。
ここで下がる道理は無かった。
最終的に折れるアイルリート>>127には、にぱ、と笑いかけておいた**]
― 世界樹の枝の上 ―
どのっくらいの高さなんだろーなー……。
[呑気に言いつつ下を覗き込めば、深いふかい霧の海。
落ちたらヤバそう、という直感からじりっ、と後ろに引く]
最近危ない、っていうのは、さっき神官長さんが言ってたあれこれの影響なんかな。
[ひらひらと飛び回るセインの言葉に疑問を口にしつつ。
問いかけ>>131に、んー、と首を傾いだ]
んー……登ってるとこに下からがーって来られるとか、ちょっとヤバくね?
ここ、そこそこ広いし、カウンターする方がラクな気がする。
[風乙女との交流で、短時間浮遊したり短い距離なら空中を走ったり、という技は身に着けたが、ちゃんと飛べるわけではない。
やはり、確りとした足場があった方がいいんじゃないか、というのが先に立ち、選択したのは待ち伏せ作戦の方だった。*]
[神官長の言葉に対する反応は様々。
火炎や疾風の二人組は引き受ける心算のようだが、大地のアイルリートは御魂達の経験不足を指摘し、怖ければ行くなと云う。
相方のトオルは泰然と構えているように見えるが。
周囲に視線を巡らせるレオにセイジが返すのを見て。]
…レオ、セイジ様の仰る通りですわ。
貴女は決して一人ではありません。
――大丈夫。
貴女の事は私がお守り致しますわ。
[行かないという選択肢は与えられていない。
せめて憂いを少しでも拭えればと、決意を込めて彼女を見つめる。]
[>>106 歩き去ろうとする、小さな背中に贈られた加護。
振り返れば、僅かの間。
瞳には桔梗色の艶やかな女性の姿が映る。
掛けられた『玲緒も娘のようなもの』という言葉に、小さく目を瞠った]
……おかあ、さん。
[玲緒の裡を知ってか、手向けられる想い。
そっと瞳を閉じて受け取ると、ベルティルデの後を追って再び歩き出した*]
― 『精霊節』までの間 ―
きれいってことだヨ!
[聞き返す様子>>122には、臆面もなくそんなことを言って。
こちらを呼ぶ言葉に、一箇所だけ訂正を入れた]
No, サマは要らないー。
ステファンで良いヨ!
レオもfamilynameじゃなくて名前で呼んでヨ!
[そう言えば、と思い出し、レオにもそんなことを言っていた**]
/*
おおう。
癒しの力持ちですな。
えぇ、考えてました。
考え……。ソーサラー系の、攻撃魔法に全振り設定なんてなかったですよ?
― 精霊節の日・祭壇の間 ―
[灰吹へそんな風に言葉を掛けた直後。
自分の相棒となるはずの守護者の口から飛び出した言葉は>>125]
は、いや待て待て。
そんじゃお前どうすんだよ、一人で行く気かよ。
[思わずアイルリートの前へ進み出ながら反論する。
自身の力量不足は、彼には当然ながら見抜かれている。
足手まといという評価は、残念ながら否定出来そうもないが]
― 移動前の祭壇の間 ―
怖いから、で足止めるくらいなら、今ここにいねーよ。
[アイルリートの言葉>>126にきっぱり言い切る]
てー、わけで、俺に関しても心配ご無用、ってね。
[一人でできる事もあるけれど、でも、それはみんなでできる事よりはずっとずっと少ない。
それは、幼い頃に身を持って思い知った事だから。
一緒に進む仲間がいる、という前提に基づく意思は揺らぎを一切見せなかった。**]
そりゃ俺たちは実戦なんて初めてだがな。
そこで踏み出さなかったらどうしようもねーだろ……!
[右手に、未だ武器の形を取らぬ欠片を握り締め。
彼の前に立って、真っ直ぐに視線を向ける]
足手まといって思うくらいなら、こっちのことには気を遣ってくれなくて構わねえ。
俺は勝手についてくからな!
[そう言って、彼の反応がどうあれ、転移陣へさっさと向かおうとする。
尤も、こうなることを読んでいたアイルリートが、折れる方が早かったか>>127*]
『そうよ、上の方の妖精の集落でも異変の影響が出てるみたいだから。まだ枯れてない葉が落ちたり、折れない筈の枝が折れたり...』
[ 星司の疑問>>137にそう答え、妖精は辺りを飛び回り続ける。彼女なりに警戒しているのかもしれなかった ]
そうだね、足場がしっかりしてる方がいいっていうのは、ボクも同意。
[ 待ち伏せてカウンターの方が楽だろうという星司に>>138ウェルシュは頷いてサーベルを抜き放った ]
もうすぐ、来るよ...気をつけて、星司。
[ 霧の海の向こう、感じ取るのは、淀んだ空気の気配。清涼な風とは相容れぬモノ* ]
― 『世界樹』の枝の上 ―
oh, ツタとかもあるネ。
これ伝って登れないかナ?
ミリアム、木登り出来たっけ?
[多少歩けも出来そうな太い蔦を見つけ、そこを進路に出来ないかと調べ始める。
問いには微妙そうな答えが返るか>>86。
どんな答えにせよ、直接幹を登るよりは蔦を介して登る方が足場はありそう、と言う結論に至った]
無理せず少しずつ登ってコー。
[『七大蛇』の存在もあるため悠長に登っても居られないが、ただじっとしているのは性に合わない。
上を目指せとも言われているのだから、下は見ずに上だけを見詰めた。
繰り返す言うが、下は見ない。
わざわざ自分から恐怖感を煽る必要なんて無いからだ]
うんと、ここに足かけテ。
次そっちー。
届く?
[ステファンは先に自ら登ってみて、大丈夫そうな場所をミリアムに伝えて上へと登っていく。
進みは遅々としたものだったが、少しずつ、確実に進んではいるようだ]
─ 回想・聖神神殿 ─
はい。
気を、つけます。
[自分が呼ぶ前の神官長が何を思っていたか>>0:314、タチアナに知る由は無く。
こちらを振り返ったその笑み>>0:315と次からは気をつけるようにという咎めというには甘い処断に、安心半分申し訳なさ半分の表情を返す。
この場に居合わせた者は神官長にしては珍しいとも思ったかもしれないが、タチアナは後に続いた言葉の方に気をとられた]
─ 回想・聖神神殿 ─
……いそがしく、なる?
[いかな幼くとも、今日神官長が成した事が特別だとは理解出来ている。
神殿に控える神官、神官騎士の方々は猫の手も借りたい状況になるだろうとも、今までの流れから推測できる。
でも、まだ所属すら決まらぬ─決められぬ自分にも出来ることがあるのだろうか。
あるのなら嬉しいけれど───また、さっきのような理由の解らないもやもやが、胸を占め始め。
逡巡した後、周りを見回してこそり、神官長の服裾を引っ張った]
─ 回想・聖神神殿 ─
ルーウィ、
…私、……あの、ね
[何故か、養い親には話せなかったもやもやを、神官長になら話せる気がして。
切り出そうとした言葉は、来訪者の声>>8に途切れた]
─ 回想・聖神神殿 ─
………かぜの、におい。
[ぺこりと頭を下げる少年から伝わる匂いに、ぽつり声を落とす。
柔らかな若葉の様なその匂いは、覚えていないはずの赤子の記憶を擽る様で、懐かしくて、温かい。
神官長と疾風の守護者の邪魔はしてはならないと、対話が終わるまでは静かに傍に控えていたが]
…できることは、がんばる…
[そう言い切った少年の顔は、理由の解らないもやもやを何故か軽くしてくれた。
タチアナに出来ることなど、些細なことしか無いかもしれない。
でも、そうだ。出来ることは、頑張れることでもあるはずだ。
そう考えたら、自分の行動の答えは自ずと決まる]
―精霊節の日・祭壇の間―
[耐え切れず、不安を零した玲緒に、
仲間達はそれぞれの人為に相応しい言葉を贈る。
仲間を信じろ――星司が向けるのは迷いの無い眼差しだ。
無謀とおもうなら挑むな――アイルリートは自らを問えと、不敵に告げる。
与えられた力を信じてよう――不安の翳り無き笑顔を徹は見せ。
自分たちは一人ではない――そう言って、ステファンは微笑んだ。
向けられる想いに、胸の奥がじんと痺れる気がした。
そして、ベルティルデの決意に満ちた視線と『守る』という言葉を受けて]
……ベル。
私で、いいのかな。
私にも――皆とベルを護ることが出来ますか。
[いつの間にか愛称で呼ぶようになっていた、パートナーに問い掛ける。
――もしかして、今なら。
無力を言い訳に、諦めることを選び続けた自分を変えられるかもしれない。
そんな想いが心に潮のように満ち始める]
─ 回想・聖神神殿 ─
…ルーウィー、神官長。
私も、できること、あるなら、がんばります。
しょうかんしゃと、しゅごしゃだけに、
がんばるの、おしつけたら…ダメ、だと思う、から。
[少年が神官長の前から辞した後、タチアナが神官長にした宣に先程の迷いは残っていなかった。
獣の性も持つ故か己や近しい者の死などの個を脅かす恐怖の方が強く、世界の滅びに対しての恐怖はどこか遠かった。
全よりも個を重く置く、悪く言えば狭い視野は、今しがたまで居た少年を目の当たりにした事で、明確な目的を得られ。
それから精霊節を目前に控える日まで、神官長や指導者の指示を仰ぎ。
他の守護者、召喚者との目通りや鍛錬の手伝いなども含めて時間は過ぎていった**]
/*
私一人浮いている気がして、ちょっと心臓によくないです。
でも、悩みが解消されたら、後は走り出すのみ。
― 『世界樹』の枝 ―
[光る紋様みたいなものを踏んで一瞬後、二人は翠に覆われた空間に立っていた。
元の世界では目にすることのない光景に見入りかけるも、当然アイルリートがそんな暇を与えてくれるはずもなく]
へいへい。
[>>133言われた通り、2歩分くらいの距離を離して、後ろをついていく。
故郷で見かけたどの樹よりも太くて丈夫な枝ではあるが、やはり所々は揺れて不安定だ。
気を付けてはいるものの、やはりアイルリートと比べれば、自分が足を下ろした後の枝の上下動は大きい]
……他の二人だって、ここに来てからそれなりに動いたり、しごかれてたさ。
[心配を零すアイルリート>>134に、返す口調は真面目なもの]
お前ら基準じゃ足りないかもしれねーけど。
少なくとも、ちょっとやそっとで音を上げたり、逃げ出すような顔じゃなかったぜ。
[その"顔"は、学校の部活レベルとはいえ、幾度も見てきたからそれなりに自信があった。
そして、自分は――と言えば。
彼に言われ、力み過ぎていた手を棍棒から一度離す]
怪物退治に辿り着くまでも、結構な難関そうだな。
[言いながら、視線の先で翻る黄色のマントを追い掛ける。
彼の拳に灯る燐光を見れば、手の内にある欠片が、ほんの少し熱を帯びたようにも感じられた*]
― 『世界樹』の枝の上 ―
[不意に、上から蔦の上を器用に歩いて下りてくる鹿を見た]
─────!?!?!?
[鹿自体を見たことが無い訳ではない。
この足場の悪い場所に居ることに驚いたのだ。
呆気に取られていると、鹿は幹から生える世界樹の若芽を毟り取るようにして食んでいる]
アーー! Don't eat!!
食べちゃダメだロ!!
[その行動を止めようと、蔦に掴まりながら左手で長杖を出して、追い払おうと振り下ろした]
[振り下ろした長杖は利き腕ではないために覚束無く、鹿に掠める程度に留まったのだが、そのへなちょこな行動を鹿は攻撃と受け取ったらしい]
ぅわァ!?
[近距離からの突進がステファンを襲う。
幸い、蔦を握っていたお陰で急速落下は免れたが、足を滑らせぶら下がる状態になってしまった]
Oh my god…!
ミリアム、手、貸し、て…!
[蔦を握る右腕をぷるぷるさせながら、ミリアムに助力を請う。
その間に鹿は脱兎の勢いで逃げて行ったようだ]
……oh, no……
[思わず見てしまったぶら下がる足の下。
高さもさることながら、そこにこの場には異質の姿を見つける]
ミリアム、例のが、来たヨ…!
[眼下に広がる霧の海。
その奥でうねる影]
足場あるとこ、行った方が良いカモ!
[登り切るか、一旦元の場所に戻るか。
いずれかを選択することになろうか**]
― 精霊節まで 火の場合 ―
[さて。精霊節までの間に、異界から呼ばれた勇者達は例外なく精霊石の欠片を手にする事となる。
つまり、精霊との交信、魔力パスが確立された事を意味するが、まあ容易ではない]
……お前は、火の勇者なのか?
いや。トオルやセイジとは違い
名前の響きは、こちら側に似ているのだなと。
[まず、火の勇者と云えば随分と軽そうな性格をしていた。
いや、アイルリート的にいえば、能天気そうな奴。
アルトマ家の守護者、ミリアムもそうなのだが。
火、と云えば熱血な性格をまず想起させる属性である割には…。
火の勇者二人は、どちらも毒気の抜けるゆるゆるさがある様におもう]
ミリアム、火精霊のパスはキミが一番感覚を理解してるだろう。
まあ、ステファン…ステフの場合、感覚で覚えそうな気がするが。
細かい制御などは、まあ。
二人とも、何処かとなく気も合いそうだし……
……ステフ。その妙な呼び方はなんだ。
何故だとはわからんが。
その、どこかタルを抱えたくなる呼び方は。
[アイリだ、アイリでいい!!とは云うが彼は余り聞く性格でも無かろう>>60。
然し初めからバッチリと男性認識されたあたり、少し頼りなさげではあるが、所感では人として好感の持てる相手ではあった]
― 世界樹の枝の上 ―
うーわ、それってマジで大変そ……。
[セインの語る状況に、ほんとにヤバいんだなぁ、と改めて実感する。
そういや、ばーちゃんの大事にしてる庭木も、調子悪いとそんな感じだっけ、なんて横道にそれた思考を、ウェルシュの声>>145で現実に引き戻し]
ん、狭いとこだと、走ったりなんだりし難いし。
[返る同意に頷きながら、精霊石の欠片を握って意識を集中する。
淡い翠の光が散り、それは少年の手に一本ずつ、片刃の剣を作り出した。
銀色の柄から、透き通る翠の刃が伸びる双剣。
比較的軽量なそれは、速度重視でちょこまかと動き回る少年と相性がいいらしい]
……おう、りょーかい……!
[もうすぐ来る、という言葉>>146に、気持ちと表情を引き締める。
澱んだ空気はじりじりと近づき──霧の中からそれが顔を出した]
……ほんとに、でか……。
[『七大蛇』というからにはでかいんだろう、と思っちゃいたが。
現れたそれは、確かにでかかった。
まだ全長は見えていないが、目に入った頭だけでも、結構な大きさがある。
ふと過る、ホントにこれと、という思考は──一瞬だけのもの]
……ま、どんなにでかかろーが。
やらなきゃなんねぇ以上は、逃げねぇっ……!
[低く宣して、呼吸を整えた後、軽く身を屈める。
跳躍前の溜め動作、それを経て。
伸びてきた蛇の頭、その頂点に突きを喰らわすべく、枝を蹴って跳び上がった。*]
― 精霊節まで 水の場合 ―
ふむ。久しぶりだな、ベルティルデ。
最後に会えたのは三年前か、四年前か。
一族の血が為せる業か、前よりも美しさに磨きがかかってるな。
[軽く手を寄せて、甲に軽く口付けるまでが、上流式の挨拶。
穏やか、お淑やか、そしてのほほん。ある意味、アイルリートが一番クールにスマートに、卒なく付き合いの取れる相手ではあるかも知れない]
……それで、そちらが水の。
…… …… ああ。
[瞳に不安げな色がみえて頼りない。と掠めたが咄嗟に言葉を閉じた。
さすがにトオルの様に容赦ない評を、女性に向けるのは気が咎めたのだ]
レオ・ハイブキ、か。
僕はアイルリート・マガーネルだ。
[一応、女性に対する扱いとして、手の甲を寄せようかともしたが、さてどうだったか]
安心しろ、彼女は間違いなくキミの味方だ。
時間のある時は彼女と共に町の屋台にでも……。
…………。いや。
町に出る時は他に誰か伴っておいたほうがいいかもしれん。
[レオに対して、穏やかに他人を包み込む様な包容力溢れるベルティルデは良い人選であると考えたが。
いや然し、彼女が案内をする門前町観光は、どこかで迷うか何かしそうで凄く不安を覚えるのも間違いない事実ではあったのだけど]
― 精霊節まで 風の場合 ―
さて。ではそちらが風の勇者というわけだな。
[門前町、世界樹近郊の木々に茂る特別キノコを主料としたパンをもくもくと食べながらの事だ]
嗚呼、僕はそこのウェルとは一応縁戚、遠縁か?にあたる。
時折、執事のクレメンスに馬車を走らせてシルフィオレ家には顔を……
ウェル、そういえばお前は、オルルームの茸たべれたか?
なにかお前の苦手な食べ物があった様な……
それにしても、風の勇者の名前は、セイジか。
……
[然し軽くウェルから聞く限りの彼は。
どちらかと云えばトオルに似て、運動系のきらいがある気がする。
賢者で物理か。そんな事をぽそりと考えながら]
あ、もうしっかりくっきりと理解しているとは思うが。
コレはなかなか斜め上の行動に出やすいからな。
ふわふわと風の様に飛んでかれる前に、しっかりとキミが抑えてる事を強くオススメするぞ、セイジ。
[気兼ねない容赦なさだが、先日の神殿への現れ方は実に面白かった。
セイジと激突していたのだと聞けば、腹のひとつ抱えたかもしれない]
― 『世界樹』の枝 ―
……知ってる。だからこそだ。
だが同じ属性を司る精霊の祝福を受けた者同志の領域もある。
だから、僕も彼らにはあれ以上強く引きとめはできん。
……だがお前は違うぞ、トオル。
心底足手まといと判断すれば、僕は容赦なくおいてひとりで行く。
少なくとも、そうすれば死ぬ危険は無くなるだけありがたいと思うことだな。
[精霊節まで、ある程度の間柄をそれなりに構築はしたが。
どうやら大地の勇者としての判定はまた別だと、厳しく線を引く所は省みない様で>>153。
先を進み、時折くらりと足元をゆらがせるその足に…>>#24(5x1) ]
/*
トオルは武器発動に限定条件かけてそうだねえ。土コンビは色々と楽しい。
そして、他ペアがイベントをこなす中、バトルまっしぐらな僕らww
いや、時間的に先にこれこなした方がだなww
[世界樹へと赴かんとしている少女は武装らしい武装を殆どしていない。
神殿に着た時より加わったのは右足に銀色のアンクレットが二つと、黒い手甲がロンググローブに付けられたくらいだ。
修練に使用していた扇が扇根についたリングから紐を通した状態で腰に提げられていた。
少女が身に纏う衣服は水の精霊の秘術で織られたもので、簡素な甲冑と同じ程度の防御力を誇る。
強度は低めだが、重たいものを纏うよりは其方の方が少女には適していた。
これまでの修練期間中、神殿や実家にレオには必要と思われる物は出来る限り用意させ、実家に頼んで作って貰った柘榴石の嵌ったタリスマンを贈っていた。*]
……うわっ!? わっ と!!
[視界に突然、硬質な何かの物体が現れ、咄嗟に飛び退きかけようとして。
足元がぐらつくその微かな間、表情が蒼褪めて、必死に体制を立て直した]
このっ……無礼な妖精め!
この僕でなければ落ちていたぞ!
もしお前の巣をみつけたら、せっせと溜め込んでるその蜜をしこたま回収してやる!
世界樹の近隣でとれる花蜜はエルフや精霊にも愛される高級品なのだからな!?
[危うく落ちそうな感覚を味わわされた為か、姿も見えない悪戯妖精に怒鳴りつけるが。
然し今の所、目的の排除するべき蛇はもう少し先の場所に存在するらしい]
[>>150運命を共にする事になった仲間達から幾つもの言葉を受けて、レオの纏う雰囲気が変わっていくのを感じた。
>>151愛称で呼びかける言葉には、笑顔で緩く首を傾げてみせ]
…はい?
[――そうして続く言葉に破顔する。]
えぇ。
レオが望むなら、流水の力がそれを助けてくれますわ。
勿論、私も精一杯支えさせて頂きます。
[手甲で覆われた右手は、オパールの彩る胸元に添え。]
だって、私達、相棒ですものね?
[同じ流水の加護を受ける者のみに伝わる言葉。
その声で紡いでみせると、少女は片目を瞑ってみせた。]
一人では難しくとも、二人なら。
――八人いれば必ずや。
為せば成る、ですわ。
[両拳を握り締めて笑顔を向けてみせた。]
― 世界樹の枝の上 ―
[ ウェルシュの警戒の声に応じて、星司の手に透き通った翠の双剣が握られる>>160 ]
(綺麗だなあ...)
[ 見たのは何度目か、武器であるはずなのに、いつ見ても一瞬目を奪われずにはいられない美しい双剣から、無理矢理意識を引き戻す ]
うわ...!
[ 霧の中から頭を覗かせた大蛇に、驚いて、一瞬息を飲んだのはウェルシュも同じ。
小さな魔物程度なら退治に連れて行ってもらった事も有るが、こんな大物は、さすがに見た事がない ]
星司...!
[ だが、星司の立ち直りはウェルシュより一瞬早かった。逃げない、という宣と共に、見事な跳躍で蛇の頭に突撃していく>>162 ]
―世界樹の上へ―
[やがて魔方陣で世界樹の枝へと送られれば、
濃い緑の匂いに淡藤色の瞳を瞬かせ、その後に周囲を見回してレオが一緒である事にほっとする。
神官長が二人一組で、と言っていたように、どうやら勇者候補達は同じ力を宿す者同士でばらばらに送られたらしい。
現在位置を特定しないまま移動する事は、箱入り娘にとっても初めての事であり、まして土地勘はない。]
――…。
[周囲に漂う霧の海に飲まれそうになる心を奮い立たせる。
霧もまた水の形を変えたもの。
恐れる必要はないと。]
[流水の加護により繋がる二人だけの言葉。
それは何よりも、玲緒が独りではないことを教えてくれた]
……うん。
私、頑張るよ。
[今だけは澄ました態度も鳴りを潜めて。
素直な信頼の気持ちが波のように、パートナーに伝わるだろう]
― 『世界樹』の枝 ―
お前も結構お節介な……まあいいか。
[目下の所、最大のお節介は自分に向けられている訳で>>167]
好きにしろよ。
お前がどうしようが、俺はとことん食らいついてくからな。
[死んでもとまでは言えないが、今更危険を顧みる気もなく]
― 精霊節まで 地の場合 ―
いいかトオル!町では僕の事はアイリと呼べ!
町の中では、僕の名はアイリ=マガネだと覚えるんだ。
いちおうはお忍びの体で町にいるのだからな。
[適当な屋台で銀貨をだして、ほれ食ってみろ、とばかりに
ひょいひょい、目に付く屋台で飲食物を、時折動きやすそうで仕立てもまあまあな服を。たまに用途不明なアクセサリやインテリアを先々で購入しながら]
しかし、不遜にもこの僕よりそんなに背があるとはいえ。
トオルの胃は底なしか?
異界の『ニホンジン』という人種は、幾ら食えども太らぬ特異体質でもしてるのか?
[その論法は、四六時中お菓子を摘んでいるアイルリート自身にも言えることは無自覚で]
…参りましょうか。
後ろは宜しくお願い致しますわね。
[そんな事を言いながら、レオの先導を務めながら木に登ろうと。
女の細腕とひらひらした衣装が木登りにはあまり適さないものの、
幹に絡まる蔦を利用したり、枝から枝へ渡ったりしながら、上を目指す。]
なんだ? その『ブカツ』とか『ヤキュウブ』か?
それは胃袋を鍛える鍛錬も訓練内容に存在するのか?
然し聞けば聞くほど奇怪な教育制度だよ、異界の文化は。
仮にも学問の教育を施す場であろう?
しかしトオルの話を聞く限り……なんだ?
その『ブカツ』やら『イーンカイ』?やら。
友人などとの付き合いなどの方が、学問より優先されている嫌いがあるのだが。
[それでよく機能するな、と中々本気で首を傾げたのは少し前の話。
然し人並みの知識欲として、それなりにトオルに、メシ代程度には話せ、と異界の話も幾つか耳に入れようとしていたのだが]
って、おい! 危ねえ!
[そんな会話の矢先、何に驚いたかアイルリートが、突然飛び退こうとして足元をぐらつかせる>>169。
2歩後ろルールも忘れ慌ててその腕を掴もうとしたが、体制を立て直す様子を見れば余計なお世話だったか]
妖精……ね。
[姿が見えないのはこちらも同じだが、その相手向かって怒鳴るアイルリートに、よくもそれだけの文句が思いつけるなとある意味で関心する]
元気があるのはいいことだが、な。
[流石にこの程度で怯える彼ではないらしい、と再確認して。
蛇の気配はまだ近くにない様子、更に歩を進める]
― 回想・聖神神殿 ―
[こちらの言葉に素直に謝る様子>>+0に僅か、目を細めたのは僅かな刹那。
いそがしくなる、と繰り返した後、裾を引く仕種>>+1に、ん? と首を傾いだ]
……どうしました?
[問いかけは、疾風の守護者たる少年の来訪により途切れ。
話が終わった後、改めて向き直った少女の表情は、先ほどまでとは違う輝きを見せていた]
ええ、そうですね。
彼らにのみ、全てを押し付けてはいけない。
[告げられた言葉>>+4に返すのは、頷きと肯定]
ただ頼るのではなく、支える事で同じ道を進む。
互いに手を取り、支え合う事で
[疾風の守護者とのやり取りが、タチアナに何を思わせたのか。
問う事はなかったものの、良い響きを得られたのだと、それは伝わって。
今はそれだけで、十分だと思えたから]
あなたにできる事、あなただからできる事は、必ずあります。
……皆の声を聞きつつ、それを探して果たして行ってくださいね。
[それが最もよい未来を招くから、とは口にせず。
今はただ、自らの道を見出した見習いの少女の姿に、微かに口元を綻ばすのみだった。**]
[ようやく冗談めいた言葉を口にする余裕が出来てか]
未熟ですが、ご指導宜しくお願いします。
[>>171 為せば成る。
笑うベルティルデに、微笑みを反し。
世界樹へと向かった*]
『ウェル...!』
わかってる!セイン、巻き込まれないように離れててっ!
[ 案ずるように声をかけてきた妖精に、言い放ち、ウェルシュは、枝の端で右手にサーベルを構え ]
〜It est notum ventus clipeo〜
[ 失敗する事のない簡易な魔法のひとつ、風で形作られた小さな盾を左腕の周りに造り出す ]
― 精霊節まで ―
僕としては何より解せぬのは、先進的な文化と旧時代的な文化が入り混じる所だな。
[小さく息をつきながら、話を継いでいた>>178]
なんだ年功序列とは、そんな不味い物、僕は知らんぞ。
より正常で円滑に世をまわすのに、最も重視すべきは、個々の実力であろう。
僕も、11の頃にはマガーネルの当主になったが
それで周辺諸侯にくどい事をいわせたことはそう長くなかったぞ?
……その点を云えば……あの腹黒……
神官長も、フラクシヌスの中ではかなりの実力派であり、推進派であるのは間違いないがな……。
あれは、下手したら妙なのに危害を向けられかねんほど、スレスレの綱渡りを地味にしておるぞ?
……まあ兎も角、おまえの話を聞いておもったのは。
僕にはその『ブカツ』とやらは到底向かなさそうな事くらいだな。
年功序列以前の問題だ。
複数で事にあたる事は、どれだけ難しい事だと思っている。
協調とか遠慮や序列とか、そういう問題以前にだ。
誰かひとりがしくじれば、それに釣られて全体が落ち込む。
些細な主張で輪を乱せどもいかん様なやつならば、本音も噤まねばなるまいて?
他人の目に耳に気にしすぎれば、結局、個の力も存分にでないだろう。
何処かで息苦しさを感じたりなどはしなかったのか?
[異界の文化も、良しもあれば悪しもあるな。
最後にそういう結論付けをして、アイリは実際どうだったのだ?とトオルを視たりもしたか*]
─ 数日後・聖神神殿 ─
[御魂召喚が成された日に神官長から言われた通り、忙しく時間が過ぎていった。
自分がそうなら周りは当然更に忙しそうで、神官騎士に転向するしないの話は一旦保留となり。
用事が無い時は神官長の傍に控える事が自分の役割の一つになっていた。
神官長が近しい者を呼び出し切り出された用件>>51、その時もタチアナは傍に控えており]
…事前、調査。
[>>52>>53それぞれに飛ぶ指示を聞きながら、先日神官長から与えられた言葉>>*1>>*2を思い返した。
自分にできること、自分だから出来ること。
人よりも優れた感覚を持つ自分なら、人が見つけにくいものも見つけられるかもしれない]
─ 数日後・聖神神殿 ─
…神官長。
私も、行かせて、くだ、さい。
あぶない、ところとか、怖い匂い、とか、みつけたり。
ほかとちがうとこ、探したり…がんばる、から。
[経験は少ないけれど、身体能力だけなら並の騎士にも引けは取らないはずだ。
最低でも身体面での足手纏いにはならないからと申し出は了を得られたか、それとも指揮を預けられたバルタザールに一任されたか。
どちらにしても、バルタザールへも調査隊への志願を申し出てくるとことわり神官長の前を離れた]
―世界樹の上へ―
[>>56道が開かれ、浮遊感を感じたのは一瞬。
身体が重さを取り戻すと、周囲の光景は一面の緑へと変貌していた。
初めて見る世界樹の雄大さ。
恐れよりも驚きが勝ったのか、遥か天を貫く梢を暫し仰ぎ見る]
――……。
[ベルティルデに声を掛けられると、我に帰り。
精霊石の欠片から武器を解放する]
――来たれ、剣の百合。
[呼びかけに応じて、玲緒の身の丈程の槍が姿を現した]
[ 星司の突きが、大蛇に届いたとしても一撃で沈めることは出来ないだろう。
そう思えば、留まる選択肢は無く、星司の後を追うようにして、枝を蹴った ]
ボク...だって...!
[ 視界に映るのは、大きく口を開けた蛇の、毒を滴らせた長い牙 ]
ヤアァーッ!!
[ 勢いのまま、その牙を叩き折ろうと、サーベルを振りかざす* ]
─ 数日後・聖神神殿 ─
バルザー、さん……い、た。
[先に辞していたバルタザールを探し、足早に部屋へと向かえば丁度メレディスと話している所に追いついた。
丁度自分の話をしていた>>71とは知らず、二人に駆け寄り、その前に立つと頭を下げて]
おねがい、します。
根の、調査。
私もつれていって、ください。
[志願の言葉は、バルタザールとメレディス二人の耳にどう届いたか。
幾許かのやり取りがあったか無かったかはともかく、本来ならば加わることは出来なかったろう見習は無事調査隊の末席に加わることとなった**]
/*
初戦なので、ここは堅実にいくより無茶特攻が正しいよね、と、突撃。
失敗して噛まれるのも良いよね♪(←あ
/*
相方さんの武器だー!
きゃあきゃあ。
身の丈ほどの武器を扱う女の子、格好いいと思うのです。
ランダムイベントどうするかねぇ。
明日までならいけるかな?
― 回想・精霊節まで 地の場合 ―
アイリ? それって女の――まあいいか。
[現代日本人的感覚でまたも地雷を踏み掛け、途中で口を噤む。
アイルリートの金遣いは、どうにも忍んでいるようには見えなかったが、一応は彼の言う通りに従って>>176。
飲食物から衣服、アクセサリーやインテリアに至るまで、彼の買い物っぷりを傍らで眺める]
あー? そりゃお前、食った分動いてるからだろ。
あとさすがに俺を日本人のスタンダードだと思わん方がいいぞ。
[言いながらも、アイリが目につくたび購入する飲食物を左腕に抱え、右手で片っ端から口に運んでいく。
感覚的にはカロリー過多だとは思うのだが、元の世界では常識外れなトレーニング量と、地精霊との僅かながらの繋がりが、エネルギーの燃焼量を上げているらしかった]
つーかお前こそお菓子ばっかりじゃん。
もっと肉とか魚とか食った方がいいぞ。
[それだから背が伸びないのでは、という辺りは辛うじて口にしなかった]
胃袋も体を鍛えるの内だと、俺は思うがな。
[首傾げるアイリに、こちらでは違うのだろうかと思う。
飽食と言われる日本とは違うにしろ、屋台で買える食事はなかなかに豊富だ]
うーん……まあ、勉強なんて大して重要じゃないって考えのはいるかもな。
高校どころか大学まで、大抵の人間が入れるくらいだしな。
[アイリに飯代代わりの話を頼まれれば、出来る限りのことを話してやった。
正直、ここまであちらの世界に興味を持たれたことは、意外ですらあった]
― 世界樹の枝の上 ―
[欠片が双剣の形を取った時、最初に相談したのはウェルシュだった。
当たり前だが武器の鍛錬などとは無縁だった身、どうやって使い方を学べばいいか、と。
その辺りは、最終的に鍛錬場で鍛えてもらう、という方向で落ち着いたのだが。
そんな最初の経緯からずっと、翠の双剣に向けられる視線。>>172
この時はさすがに、それに気づく余裕もなく]
……ちょい、支えて!
[周囲を巡る風乙女に願いつつ、左の剣を蛇の頭に突き立てる。
気合の声>>183が響いたのは、それと前後しての事。
振りかざされたサーベルに合わせるように、右の刃も突き立てて]
いよっ、と!
[タイミングを計り、飛び乗った大蛇の頭の上から飛び退く。
足場は不安定だが、風乙女の舞が身体を支えてくれていた。*]
― 『世界樹』の枝 ―
[危うく体制を崩しかけたが。
その時に、腕を掴もうとしていたトオルの様子は察していたのか]
……ふん。この僕がこの程度でどうにかなるワケがない。
お節介、なんて寝言を考えちゃっている暇があれば
お前こそ、うっかり世界樹から根の方まで転落してくれるなよ?
[じろ、と向けた瞳を戻してからは、少し急ぎ足と化して。
世界樹の枝。葉ずれの音と、ゆれるこずえの音を耳に挟みながら、進んでいけば。
足場の悪い枝の空間が終わり、枝と枝が綿密に絡み合い、ひとつの巨木の様にふとい枝となり、足元の固められた、枝の広間に出迎えられて…]
[ざわりと、身震いと嫌悪感を感じる様な、嫌な気配が肌をついた]
……トオル、死にたくなければ遠巻きにしてろ……!
[両拳を構えてぐ、と身を屈めれば、『世界樹』を取り巻く霧の向こう側から大きな影がゆらゆらと蠢きだした。
唇が早口に魔法の呪を刻むと同時に、アイルリートが走り出す。
大地の守りを巡らせて走る人間の前に、ゆらり、と巨大な蛇の姿が現れるだろう。
地を這う大蛇、毒々しい紫色をした巨大な舌が、小さな獲物を品定めする様に不気味に揺れ、牙がぬらりと光る。
荒野の毒蛇、『七大蛇』のゴーイン]
[巨大な尾撃が、小柄なアイルリートを吹き飛ばそうと振るわれて。
大地の盾を貫かれながらも、その尾撃の勢いが、両拳を交差させて防御する身体を痛撃する]
つ Viridi...Cant...!
[同時に身体を照らす緑色の燐光が、柔らかく傷を癒す。
敵の痛撃を、防ぎ、癒して、硬い盾になる様にして。
次に、鋭く突き出された拳が、アイルリートを大蛇の尾に跳び乗らせて、近接しようと走り出していた]
― 精霊節前 ―
[ 大地の守護者に門前町への買い食いに誘われて、星司を連れて紹介したのは>>165先に鍛錬所で顔を合わせた時、後でと告げた「良い事」が、彼との出逢いであったと伝える意味もあってのこと ]
リートは相変わらずだねえ、そんなに食べてお腹壊さない?
[ いつもパンやお菓子を口にしているアイルリートには、笑いながらそう指摘するけれど、あまり本気で止めるつもりもなかった ]
んん?茸は大丈夫だよ。筍食べると、ぶつぶつが出るから食べれないけど。
[ 苦手の食べ物の話をされればそう答える。実のところ、アレルギー以外の好き嫌いは、両親のしつけで端から克服済である ]
斜め上って、なにさー。ボクはこれでも一所懸命やってるんだから。
[ 星司に対する忠告めいた言葉を聞かされると、ぷう、と、むくれたが、その直後に、神殿での落下騒ぎの真相を聞き出されて、大爆笑されたから、まったく無駄な抵抗ではあった** ]
[この言葉は内緒話をしているみたいで気恥ずかしくもあり、嬉しく思う。
言葉越しに感じられる自分への信頼を滲ませる波が心地よく、活力が湧いてくる気がする。]
はい、でも無理はしないで下さいね?
[癒しの術は扱えるけれど、やはり未熟な身。
何か大事が起きた時に魔力が足りずに助ける事が出来なくなるのが怖い。
――勿論、相棒たる彼女の為なら、無理を通してしまえる気でいるけれど。]
― 祭壇の間 ―
[こちらの告げた言葉に対する、それぞれの反応。
そして、最終的な選択。
その全てを見届けた所で、神官長はひとつ、息を吐く]
……やれやれ。
頼もしいんだか違うんだか……。
[ぽろ、と零れ落ちたのは、素の感想。
それから、神官長は祭壇の奥に祀られた聖神の像を振り返る]
……互いに手を取り、支え合う事で
あなたの教えを、彼らが正しく受け止めてくれる事を。
[祈りの際の正式な姿勢を取り、静かに紡ぐ]
……我らもまた、彼らの支えとなるべく叶う限りを果たします。
聖神オルキス……どうぞ、新たなる力たちに、その祝福を……。
[異変が始まってからというもの、聖神の神託は届かなくなっている。
けれど、主たる神もまた、世界の維持に心砕いているのだと、そう思うから。
祈る声音に、翳りはない。**]
―少し前:神殿・祭壇の間―
[>>180微笑みが返って来れば、少女の顔に浮かべられる笑みはより深いものとなる。]
こちらこそ、宜しくお願い致しますね。
[魔法を操る自分と違い、彼女は武器を得意とするようで。
彼女の手を借りる事もあるだろうと。
そうして、世界樹へと転送されるまでの時間を、そんな風に言葉を交わしながら待っていたか。*]
― 世界樹 ―
[ 風の乙女に支えられ、星司の左の剣が見事に蛇の頭を捉える。
続けざまに揮われる、右の剣が蛇の固い鱗を貫き通したと同時、サーベルが毒の牙に届いた ]
ガキンッ!
[ しかし当たりどころを間違えたか、力不足の故か、毒牙にはひびが入ったが、折れるには至らず ]
わあっ!!
[ 逆に飛び散る毒液を浴びかけて、慌てて身を庇う。ベシャリ、と、風の盾に毒液が散った ]
く...もう一、度...
[ 再びサーベルを翳した時、ぐん、と身体が持ち上げられ、締め付けられる ]
ぐ、あ...!
[ まるで木の根のように枝分かれした蛇の尾が、ぐるぐると、ウェルシュの身体に巻き付いていく* ]
―世界樹の上へ―
[蔦に手足を掛け、時々迂回しつつも上へ上へと進んでいく。
レオが精霊石の欠片から槍を取り出すのを目に収める。
小柄な体で、身の丈程の槍を振るうのだから感心してしまう。]
レオ、大丈夫ですか?
[太い枝に腰かけて、後ろを付いて来ている筈の彼女の様子を見る。
修練を積む中、休憩をしながら自分の事を話したりもした。
箱入り娘である事や、家族の事、集落の事。
池のほとりで邂逅した伯母には、時々修練を見て貰える事があるのだと。
そうして分かった事だが、彼女は自分よりも2つも年下らしい。
――年長者たる自分が確りしなければと思う。
少女が改めてそう決意を固める中、>>#24(5x1)]
― 精霊節まで 回想 ―
……今なにか無礼な事でも考えたか?
ウェルや大抵の奴はリートと呼ぶがな。
アイリ、もアイルリートの愛称のうちだ。
[ぎろりとキツい瞳で睨みが送られた>>184]
魚は食うが、肉は重くて菓子が食えないではないか。
それに、何故胃袋を鍛える必要があるのだ。
腹を壊せば治せばいいではないか?
[ごく当たり前の様に、その後ウェルの前でも首を傾げてみせたが>>190。
当然これも鍛錬の時と同じで、魔法による強引理論なのだ。
鍛錬も、体力がなければ体力を補えばいいのだ(魔法で)]
― 精霊節まで ―
11!?
……こっちならまだ小学生じゃねーか、そんな話歴史の教科書くらいでしか見たことないぜ。
[アイリが当主を継いだという年齢に面食らう。
しかも所謂傀儡ではなく、きちんと立場を明確にしてのことだ]
そりゃ、出来るやつはそれでいいだろうが。
出来ないやつを全部置いてきぼりにして、それでいいのかって話だろ。
つーか神官長ヤバいな……。
[そりゃ、いきなり有無を言わさず人を異世界に呼んで危険に放り込むような人間だ。
常にその調子なら、誰かしら刺そうとする奴が出て来てもおかしくはない]
あー……そりゃ同意だ。
[アイリの出した結論に頷くが、続く言葉にはむ、と顔を上げて]
いや、そのしくじった奴を支えるために全体があるんだろ。
駄目な奴だけがしくじる訳じゃねーんだよ。
一見何でも出来そうな奴だって、一人じゃどうしようもない出来事にぶち当たるかもしれねーだろ。
[そう言って、相手へ向けた視線は気付かれたか否か]
……別に、
[息苦しさと、言われてふと過ぎるのは、レギュラー落ちした自分へ向けられた視線]
常に完璧だとは正直言えねーよ。
でもさ、やっぱ一人だから出来ることより、仲間がいなきゃ出来なかった方が多いって。
それって全体で見たら、全員バラバラよりまとまってる方がいいってことになんねーかな?
[理想論すぎる、かもしれないけれど。
少なくとも自分は、そう信じて今までやってきた*]
[あやめの花の容(Fleur de Lis)をした槍を杖代わりにして。
相棒の拓いた途に続き、高きにて待ち受ける七大蛇を目指す。
世界の脅威に挑む玲緒が身に纏うのは、
ベルティルデの用意してくれた胸甲と、
幼き水精の祝福を受けて編まれた水の紗幕の外套。
そして――心づくしの柘榴石のタリスマンだ。
軽装の部類とは言え、流水の加護とパートナーの想い。
重ねられた祝福が物理的にも精神的にも玲緒を支えてくれている]
うん、大丈夫。
こんなとこで、へこたれてる場合じゃないよね。
[>>195 振り返り、気遣ってくれるベルティルデに、
片手で小さくガッツポーズ(フラクシヌスの住人に意味が通じるかは考えていない)を作って見せてから]
私たちの敵って「荒れ地にすむもの」だったよね。
どんなやつなんだろ。
[道すがら、作戦の一つでも立てるべきかとベルティルデに問い掛けた矢先。
彼女の頭上から、幾つかの小さな物体が振ってくるのが見えたから]
ベル! 上! ――気をつけて!!
[注意を促すそうと叫んだ]
― 『世界樹』の枝 ―
ならいいが……っとと。
[思わず踏み込んだ分足元が揺れて、自身もアイリから離れつつ体勢を立て直す]
へいへい、せいぜい気を付けますって。
[少し急ぎ足の彼>>187を追い掛け、更に先へ進む。
いつしか足元の枝が絡み合い、しっかりとした足場を作る場所に辿り着いた]
[アイリから声が掛かったのはその時>>188]
なんだ!?
[気配を感じるのは一瞬遅れ、言われるがまま彼から更に数歩引いて。
駆け出すアイリの向こうに見えたのは、ゆらりと蠢く巨大な蛇]
あれが神官長の言ってた――
って、アイリ!!
[巨大な尾が、強固なはずのアイリの盾を貫いた。
更にその奥、防御を固めているとはいえその体を、強く打ち付けるのが見えて。
彼が癒しの力持つことを知りつつも、たまらず後を追うように走り出す]
やっぱ無茶だろ、一人は……!
[焦りつつも手にした欠片向け念を込めるが。
立方体は熱を帯びつつも、未だ小さな結晶のまま。
やむを得ず棍棒の方を握り締め、大蛇の尾の辺りへ向かう*]
― 世界樹の枝の上 ―
[大蛇の頭上から飛び退いた後、目に入ったのは風の盾で毒液を散らすウェルシュの姿。
飛び散るそれを避けるため、更に滞空せざるを得なかったから、大蛇の次の行動への対処は遅れた]
ウェルシュっ!?
[枝分かれした尾がウェルシュに巻き付いていく。>>194
ヤバい、と思いつつ空中を文字通り駆けてそちらへ向かおうとするが]
……っとぉっ!?
[その途中、横合いから何かがぶつかって来た。
突然の事によけきれず、枝の上、最初にいた場所より離れた場所まで飛ばされる]
ってぇ……なんだよ、もうっ!
[痛みに耐えつつ、ふる、と首を振る。
枝分かれした尾の一端にとばされたのだが、すぐにそこには思い至らず]
んの、や、ろっ!
[飛ばされた時の痛みで少しくらりとするものの、動けないほどではない。
そして、動けるのだから、やる事は一つだ]
ウェルシュ、離せ、よ!
[再び風乙女の加護を纏い、スタートダッシュのノリで枝を蹴る。
どう駆け出せば一番瞬発力が付くかは、身体が知っている。
その勢いに乗せて距離を詰め。
ウェルシュを捉える尾に向けて、最初は右の刃で下から斜めに一閃し]
いよっ、と!
[切り上げの勢いに乗せてその場でくるっと一回転。
再び大蛇の尾へと向き直ると同時、左の刃も切り上げた。**]
こんなん、すぐにぶった切ってやっから!
意識、ちゃんと保てよ!
[直接の呼びかけは、上手く届くかわからなくて。
これならきっと届くから、と風を介して言葉を送る。**]
仕方がないだろう?
父様が遺したマガーネルの権限の継承権はあいにく僕だけでな。
あの当時は、なにやら、クレメンス……
うちの執事やら家令やらもこそこそお節介を焼いてくれていた様だがな。
[驚くトオルに肩を竦める。まあ此方は文化の違いをさしひいても驚かれるのは想定内だ]
ああ、でもあの腹黒の事を心配する必要はきっとないさ。
結果さえ伴えば、あいつは何とでもして追求を黙らせる。そういうやつだ。
そういう意味でいうならば。
召喚した勇者も血脈も全滅し、世界の異変にも対処できませんでした、とならん限りは恐らく平気だから。
いやな意味での一蓮托生ということだな。はは。
[露天で買い求めた、喉越しのいい花蜜のジュースを傾けながら冗談めかしてみせた。
実際、あれで戦闘能力もそこらの神殿騎士より強いのを知っているアイルリートは、あの腹黒を刺せる様なやつなんてそうそう転がってはいまいと考えていたり]
[その後に述べた考えに、む、と不満気な顔をみせたトオルの言葉に]
…… ……ふんっ。
[思い当たる所が無いではないのか、此方もすこし不満そうな表情で瞼を閉じた]
出来ないやつは、結局出来るようになる公算は低いのだから
結局なにも出来ずに、個人も全体も落ちこむよりは
はじめの内に後ろへ下げたほうがいい場合もあるだろう。
見捨てる排除するではなく、それもひとつの考えというまでだよ。
……まあ、僕がそういった所で。
お前の頑固な強情もそう簡単に変わりはしなかろうなのは理解している。
トオル、そういう理想論は『ニホンジン』の特質か?それとも?
[じ、と途中で少し勢いを無くした様に感じたトオルをみるも、結局肩を竦めたが]
[>>197レオが大丈夫、と答える様子にほっとして。
ガッツポーズの意味は分からないが、良いもののように感じて今度使ってみようかなどと思っていた。
アヤメの花を模した槍と、自分の手配した装備。
そうして手ずから加護の祈りを籠めた柘榴石のタリスマンが彼女の力になればと願う。
これから対峙するものの話題になれば]
――そうですわね、私も話は聞いた事はありますが実際にその姿を目にした事はありませんの。
似たような形のものは、伯母様に連れられた修練で…
[記憶を手繰り寄せようとした所為で、こっそりと近付きつつあったものの存在に気付くのが遅れた。]
[...こつん、こつん
何やら硬いものが頭上に降って来て、驚いた少女は声を上げる。]
きゃあっ?
[耐えられない程ではないが、地味に痛い。
くすくすと笑う声の先を見れば、悪戯な小妖精の姿が見えて。]
もうっ、痛いじゃありませんか!
伯母様だったら魔法で吹き飛ばされてしまいますわよ?
[薄ら涙を滲ませて、水の妖精だが烈火のように怒ればちょっとした大惨事になる身内の話をあげる。
小さな妖精は そんなの知らない、と笑いながら何処かへ去ってしまう。]
――もう。
[それを追う事はしない。
先に進んでいたのが自分で良かった、と息をつく。]
[心を乱した事を恥じるように咳払いをする。]
…こほん。
先程の話ですが、そろそろ相手の出方を探ろうかと思います。
どうやらもう少し上に行けば開けたところに辿り着くようですので。
[敵の出方を探る。
それは女性二人である流水の組において重要な手だ。
上手く先手を取れば有利に運ぶ事が出来る。]
…少々お待ち下さいね。
[レオにも少し休息を取って貰う事にし、少女が大気に指を走らせると、空気を含んだ丸い泡のような物体が幾つか浮かぶ。
きらきらと虹色に輝くそれら―シャボン玉に似ている―は少女の傍で暫くふよふよと漂っていたが、やがて風に運ばれるでもなく自発的に四方に飛んでいく。
自分から離れた場所について知る魔法だ。]
― 『世界樹』の枝 地蛇の広間 ―
[激しく波打つ蛇尾が、小柄な人間を吹き飛ばそうと荒れ狂う。
大波の様に天へ揺れた尾が、アイルリートを吹き飛ばし、すぐさま尾が飛来するが]
Orationem Terr...!!
[世界樹の緑葉がこずえを鳴らす天蓋の下空で
キィン!と硝子鳴りの様な音を響かせながら
大地の障壁は今度こそ尾撃を受け止める]
そこだ……!
[中空で起きた、大地と尾撃の衝撃は、アイルリートを、蛇体へと吹き飛ばす。
宙で安定した身体は、くるりと身を翻し、その巨大で禍々しい土色をした鱗に覆われた、蛇頭へとナックルの一撃が痛撃を返す]
[だが、手応えは弱い。びぃん…と拳に残る痺れ名残をひきながら、着地を決める]
……っくそ。
[勇者の、守護者の武器は、ただの武器ではない。
精霊の祝福を受けて、魔力の込められた、魔物に特効を持つ特別な武具だ。
然し、強力な攻撃技量を持たないアイルリートのナックルでは、この大蛇は聊か堅い。
時間をかけて少しずつ手傷を与えれば不可能ではないが、きっとアイルリートの魔力切れの方が先に訪れる。
程無く、遠巻きにいろと警告したのに、こちらへ参戦しに走るトオルの姿が目に止まる事となる**]
/*
居るには居るんだけど
命の部分をどう描写するかなーと悩み悩み。
精霊の長サン4人ををこっちで描いちゃうわけにいかないしなーと。
さらっとこちらの台詞だけで描写して任務終えたよってするのがよいか。ふむ。
ベル、大丈夫!?
[>>207 小さく上げる悲鳴に、慌てて彼女の傍に走り寄ろうと。
剣の百合の石突で自分の両の足を軽く叩き、唯一覚えた魔法を掛けようとするが]
――……。
[小さな女の子のするような怒り方>>208を見て、
特に問題はなさそうだと、ほっと胸を撫で下ろす]
/*
そしてばるたくんの反応次第では
ちあちゃんの青ロールにちらっと反応したい気がするけど
俺赤ログ使っちゃまずいんだよね!
まずくないのかもしれないけど聞いてお気を使わせるのも(
とりあえず明日あたり灰に落としてもいいデスカ
[休憩を取るように促され、按配の良い枝に腰を降ろして、
ベルティルデが魔法を行使するのを見ていた>>210
虹色に輝く幾つもの泡が、ふわふわと四方に飛んでいく]
すごいね。
魔法って、便利だね。
[日本では科学で行っているのと同じことを、
フラクシヌスでは魔法で行えるのだ。
自分たちを此方に引き寄せた儀式と云い、
この世界では個人の力でどれだけのことが出来るのだろうか。想像も出来なかった]
―聖霊節まで・大地の守護者と―
[>>163 大地の守護者だと紹介されたアイルリートが
口上と共にベルティルデの手の甲に口付けるのを見て、目を丸くする。
ベルティルデと同様、手の甲に口付けを与えられて>>164]
(……こんなことする人って、本当に居るんだ)
[未だ徹とのある種の漫才のような掛け合いや、
今、まさに発揮されようとしていた、率直過ぎる性格を知らないから、
容貌と振る舞いだけを見て物語の中の王子様のようだと思った]
……ええ、ベルさんは間違いなく味方で良い人だって、そう思います。
でもアイルリートさん。
貴方だって、きっとそうですよ?
[初対面の異邦人へと見せる気遣いは、彼を好感の持てる人物であると感じさせた*]
─ 調査出立まで ─
ルーウィー、神官長。
調査隊、つれていって、もらえる、って。
バルザーさん、言ってくれた、から。
私、がんばって、くる。
[調査隊末席に加わる許可を得られた後、神官長の元に戻り許可をもらえた報告は忘れずに行った。
自分にしか出来ないことが出来るという希望を湛えた自身の顔が、神官長に何を思わせたかは言われなければ解らぬ事。
出立の準備の為自室に戻る必要もあり、傍に控えていた時間はほんの僅かなものだったろう]
─ 調査出立まで ─
[準備と言っても、基本軽装の為防具を身につけるのはすぐ終わる。
動きを阻害しない革の胸当てと、関節の保護具。
それと、自身の身丈には大きめの複合弓と矢筒を持てば武装は整う。
食糧や救急用品なども用意することを加味しても、然程の時間をかけることも無く完了した。
そして、その時間はやってくる]
…それじゃ、
…いって、きます。
[出立の挨拶をして、歩き始めようとしたその足が一旦止まる。
それは調査隊の見送りの中に見つけた養い親の顔が、不安そうに見えたから。
どうしてか解らない、あのもやもやがまた、胸に少し沸く。
それを微か、頭を振って。神官長や、癒者、神官騎士の顔を浮かべ、一つ、頷き]
─ 調査出立まで ─
だいじょうぶ。
私に、できること。
私にしか、できない、こと。
…がんばる。から。
[そう言うと、もう一度だけ、大丈夫と呟き。
改めて、出立の足を進めた**]
/*
あっ。↑の灰
ばるたくんの反応次第では じゃなくて
ばるたくんのロール次第では、だな
こっちへの反応は無理しなくていいんだよグリーンだよー
/*
おおおお
地上から見るとついつい青のが
(フォームの色的に)印象強く残るからか
ちあちゃんが頑張ってるのがくっきり見えてついそわそわするね
なんだろうね妹みたいに見えてきたよね…
お兄さんは頑張る子を応援します
[>>214魔法って凄いね、という言葉にはにっこりと微笑んで応じ。
そうして待つ事暫し。]
――…見つけました。
先程言った、開けた場所の近くの枝で木を齧っているようですわ。
私達よりも僅かに下、といったところでしょうか。
[意識を集中させていた少女は顔を上げ、見えた情報をレオに告げる。]
一つ、考えがあるのですが…。
[少女が提案するのは奇襲。
現時点で向こうには此方の事が勘付かれてはいない。かつ、少女一人ではないからこそ出来る事。]
うあああっ!
[ ぎりぎりと締め付ける蛇の尾の力に、悲鳴めいた声が口をついて出る。
意識が痛みに持っていかれそうになったその刹那、朦朧とした視界の端で、枝分かれした尾のひとつが、星司を跳ね飛ばすのが>>203見えた ]
...っせい...!
[ 名を呼ぼうとしたが、更なる締め付けにそれは叶わず ]
―世界樹―
{>>205 ベルティルデさえ蛇のことは話でしか知らないらしい。
敵の情報を手にする間を惜しまなければならない程、どうやら事態は切迫しているらしい]
七大蛇って分からないことだらけなんだね。
確実なのは名前と二つ名だけ。
私たちはベルの魔法があるから良かったけど、……他の皆は大丈夫かな。
[案ずるように遠くへと視線を向けた**]
[ 星司は、跳ね飛ばされてもやはり怯まず、疾風のように駆け戻り、澄んだ翠の刃を揮う ]
(星司...!)
[ このままじゃダメだ、と、身を捩る ]
―世界樹―
{>>205 ベルティルデさえ蛇のことは話でしか知らないらしい。
敵の情報を手にする間を惜しまなければならない程、どうやら事態は切迫しているらしい]
七大蛇って分からないことだらけなんだね。
確実なのは名前と二つ名だけ。
私たちはベルの魔法があるから良かったけど、……他の皆は大丈夫かな。
[案ずるように遠くへと向けた意識は、敵発見の報せに呼び戻される。
与えられた情報と提案。
もし本当に奇襲が叶うなら、それに越したことはない。
相棒の作戦に耳を傾けた]
......ボク
負けない、から。
[ 返ったコエは、必死の響きを帯びて ]
[ 未だ落とさず握っていたサーベルを、ぐ、と握り直し、狙い定める余裕もないまま、巻き付いた尾に突き立てようと*試みる* ]
[先ずは少女が魔法を一撃。
囮になりつつ、開けた場所へと誘導。
先に上方を確保しておいたレオが蛇に攻撃を食らわせる。
囮に危険が及ぶ可能性はあり、
途中で捕まれば足場が不安定な場所で戦わねばならなくなるという危険もある。
大柄で四足を持たぬ蛇であれば、不安定な幹で此方よりも素早く動く事は出来ないだろうが――下に留められてしまえば此方もまた動きにくくなるだろう。
場を先に確保するか、不意打ちで相手を混乱させるか。]
…如何でしょうか?
[その内容を説明し、少女は相棒の方を見つめる。
レオに策があるならそれにも耳を傾ける心算。**]
[確実性を取るならば。
場を確保し、おびき寄せる作戦を選ぶべきだろう。
けれど、囮役を志願するベルの身が心配だし、
同じくらい、玲緒自身が攻撃役を全う出来るかが不安だった]
……ベルの魔法で「荒れ地にすむもの」を仕留めることは出来ないの?
もし可能なら、囮は私の方が良いと思う。
[先ほど使いかけた>>213のは剣の百合の祝福。
流水の加護により、水の流れのように滑らかに素早く動けるようになる魔法だ。
槍としての能力と合わせれば、きっと囮役もこなせるはず。
それでもベルティルデが囮役を譲らないなら、
玲緒も覚悟を決め、アタッカーに徹するつもりでいる**]
/*
すごい今更なんだけど
魔法自体はふつーの人(勇者以外)にも使えるんだよね?
るぅとサンが物理的に殴る人なのと、魔法について触れられているのがPCの部分(本参加者8人)だったから、つい不安になってWIKIめっさ見直してしまったんだ俺。
使えずに世界樹で色々こなすのはまずムリだと思うし
そもそも召喚儀式が出来るということは何らかの魔力使ってるよね、
たすくさんの村だからってついするっと魔法組み入れちゃってたけど大丈夫だよね!!!?
2度目になるけどほんと今更だ俺。
大丈夫デスカ!?
やだ……ちょっと不安…
― 精霊節の日より前・世界樹 ―
さて…と。
いつもの位置までは大体こんなもんかな。
……ж и Ф й к
[8人の候補生が試練の地へと送られるよりも少し前。
神官長から預かった4つの水晶球を携え、
転移陣を通じ世界樹へとひとり降り立った。
調査で赴く時と同じ位置にまでは魔力を駆使して移動を行う。
慣れたものだが、しかし問題はこの後だ。]
四大精霊の長、か。
お会いしたことのない長も、
それぞれ気難しいと聞いてるけど…
[現在は危機にあるとはいえ、古来よりフラクシヌスが
平穏を保ててきたのは、精霊の営みによる恩恵があってこそ。
当然ながら、精霊への敬意は幼き頃より教え込まれている身、
精霊たちの領域は言わば神域に近いもので、畏れも抱く。
そして、なにより―――]
………
そう簡単に目通りを許してくれるかどうか。
菓子折りのひとつでも用意しておくべきだったかな。
[己にとっては、ある意味で敷居が高い。
軽口のように独り言ちるのも、張り詰めた精神を解そうとする心の動きゆえに。]
あれ。
やあ、キミたちか。
この間はどうもありがとう。
[はらはらと視界を掠める燐光に、
馴染みの精霊が降りて来たことに気づくと、礼の仕草を取る。
年若い双子の男女の精霊で、世界樹の異変への調査協力をしてくれている中のふたり。
囁きかける声は鈴のような音色。それに耳を澄ませて、]
え?…ああ、いや、違うんだ。
今日は調査じゃなくってね。
俺の上司――聖神神殿のルートヴィヒ神官長から、
地水火風それぞれの精霊族の長へ、届け物を預かってきたんだよ。
[事前連絡なしに訪れた理由を問いたげな彼らには、
水晶球の入った袋を示して説明を行う。]
急を要するんだ。
この世界の――フラクシヌスの今後についての用件で。
案内、お願いできるかな………?
[伝手があるとはいうものの、
精霊は一族によっては非常に警戒深い。
長との目通りの機会は殆どなく、精霊の領域を侵さず保全を行う名目と、長い時間をかけて培った信頼の元でやっと立ち入りを許されているようなもの。
未踏の場所も存在するし、そういう地の方が多いことだろう。
今回目通りを申し出る立場であるのは、此方だ。
親しくも慎重な物言いを崩さずに、
けれども神殿の権威たる『ルートヴィヒ』の名は明瞭に口にする。]
[それが働いたか、顔を寄せ合って相談していた双子の妖精は
やがて頷き、道を指し示すように枝から枝に飛び移る。]
助かるよ。ありがとう。
――бЁ Ж ц ч КЙ
[足元の大気を操作し弾みを付けて、跳ぶ。
彼らの後を追って世界樹の更なる上方へと割り入って行った。**]
/*
Q.なんで敷居が高いの?何かやらかした?
A.大人の事情です
書かんでもいいことである。
暇になったら埋めるかもしれないけど、必要のないあれそれ。
― 精霊節まで 回想 ―
[さて。実質の本性も知られぬ初対面の場であったと云え。
彼女、レオの言葉にアイルリートはパク、と口を空けて継ぐ言葉を暫し忘れた>>215]
……そ、そう、なのか。
いや、まあ余り慣れないも彼女にはあるだろうが……。
うん、彼女から教えられる事は、なかなかあると僕もおもうからな。
一族以外の友人は数少なかろう、仲良くしてあげてもくれ。
[珍しく、視線を逸らしがちで懐の菓子袋を右手が無意味に漁っていたのだが
その理由は、後にトオルやウェル辺りの男子陣の誰かが聞く事となるだろう]
[どこぞかで水の勇者二人がいない時に彼女達の話題が登れば気まずげな表情を浮かべていたろう]
正直、な、少し性格が違うと思いはしたのだが。
レオもベルティルデと同じで、やはり少し苦手だ。
[苦手、と云うが別に悪感情があるわけではないのだ。ないのだが]
風の属性もそういう奴がいやすいのだが……。
こう、水属性の奴は、なかなか総じて
好感情の向け方が、直裁、というか、直向、というか。
[別にアイルリートは、他人に好かれやすい言動はしてない自覚位ある。
逆に、望んで他人に嫌われたいわけでも無いから。
あの様に、好感を示されるのはどう巧い反応をするのが適切なのかが対処に困る場面が、ベルティルデ相手にもたまにあるのだ。
そういう意味で、苦手というよりは、恐らく正確には慣れてない]
― 『世界樹』の枝 地蛇の広間 ―
[体勢を整えたアイルリートが更に大蛇に追撃しようとした時。
鍛錬所の棍棒を握り締めて、蛇尾の辺りに向かう姿が目に止まる>>201]
トオル! 馬鹿者、そんな棍棒ではコイツには効かな――…
うわっ…!?
[視線が大蛇から逸れた瞬間、ゴーインの地蛇の蛇頭が迫る。
べ、と唾を吐きつける様に、蛇の口内から放たれた液体を咄嗟に避けるが
避けきれずに左側の何箇所かに液体が触れた瞬間、身体のその部位がいやな変色と共に体組織を物凄くイヤな具合に蝕みだした]
[ぐ。毒もちなのは知れてたが、唾液まで強毒か。
身体の内側からあっと云う間に生命を蝕む毒素を、回復魔法をつぶさに口ずさむ事で和らげようと試みる]
ふん、毒をかけた程度で、大地の守護者は倒れんぞ。
常に最前にあり、あらゆる敵の障壁となる。
大地の真髄、それが守護者の伝え。
あの馬鹿に気を向ける暇など、欠片もあたえてはやらん!
[大地の魔力が、障壁の盾をつくり、命の力を回復させる。
それは例えるなら、壁だ。
より硬く、堅牢に、そして何度傷ついてもその度に立ち上がり復活する、壊れない壁。
逆に壁を壊すまでは出来ない、途上の力ではあるが]
トオルっ、コレの弱点は当然頭部だが危険だ。
今なら尾に近づくお前への注意は逸れているはずだ。
危険を侵してでも頭を潰してさっさとケリをつけるか
このくそデカい尾から潰して確実に仕留めるか。
戦うのなら……判断はお前のものだっ
僕はもうとめたぞ。
それでも戦うというなら、踏み出すというなら。
喰らいついてみろっ
[壁の後ろにいる人の命を守る為に、堅く塞がろうとする、壁だ。
力強く握り締めたナックルに、地精霊の魔力が黄色く発光する]
せぇぇ…のぉおお…!!
[強い掛け声と同時にアイルリートの身体が蛇体のすぐ傍に潜り込み、激しく掌底を打ち込んだ。
鋭い回し蹴り、横殴りの拳、重く膝蹴りを繰り出し、跳躍と同時に叩き込む拳、地精霊の魔力を込めた拳撃蹴撃。
激しく連続する攻撃で、大蛇の注意は強くアイルリートに惹き付けられる事となる。
再びの拳底と同時に、大蛇の腹部で地精霊の魔力が爆発する。
攻勢に乗じながら、その意識は、トオルにいけ、と合図を出していた**]
― 『精霊節』までの間・meetアイルリート ―
yes! 火の精霊に逢ったよ!
Ah, ボクはトール達とオナジ世界から来たケド、出身国が違うんダ。
でも1/4はトール達とオナジだヨ!
[名前の響きを指摘>>157され、ステファンは自分の身の上を口にする。
性格に関しては熱血よりも周囲を照らす部分が強く出ているのだろう、と誰かが推測したとか。
名前について突っ込み>>158が入ると]
え、ナンデ知ってるノ?
でもアイリだとボクタチの世界だと女性形の呼び名になっちゃうヨ。
キミ男の子でショ?
だからアイルーって呼ぶネ!
[トールにも突っ込まれた>>184ことを口にしつつ、アイルリートが男性であることを言い当てて、且つ、呼び名を変えないと言う三段攻撃を繰り出したという。
自分の世界では、と言う括りが入ったことで地雷緩和になったかは定かではない**]
― 世界樹 ―
[ 風の属を強く身に宿す少年は、素直な性格であると同時に、他者に縛られること、他者を縛ることを強く忌避する傾向があった。
それは、幼い頃から「大魔法使いの血脈」であることに無意識縛り付けられてきた反動でもあったかもしれない ]
は、な...せ...!
[ だから、大蛇の尾に縛られているこの状態は、ウェルシュにとって、最も嫌悪する状況で、更に募る危機感は、自分を救おうと奮闘する星司が、同じように捕まってしまう可能性への焦り ]
(それだけは、絶対に、嫌、だ...!)
[ 星司の双剣が、蛇の尾の一部を断ち切ったためか、盲滅法にウェルシュが振り回すサーベルの刃を嫌ったか、締め付ける力が僅かに弱まる ]
は...っ
[ 窒息寸前の息苦しさから解放されると同時、酩酊に似た感覚が訪れる ]
......離せーっ!!
[ 昂る感情のまま、大きく叫んだと同時、左腕の風の盾が小さな風の刃に変じ、飛散する ]
[ 己を縛り続ける蛇の尾を断ち切りたいという意志だけで放たれた風の刃は、無軌道に飛び回り、蛇の尾ばかりでなく、辺りの枝や、パートナーである星司にさえ*届いたやも知れず* ]
/*
若い子には試練が必要よね♪と、いうわけで三日目に向けて、着々と(精神的)ハードルを上げる作業(待ちなさい
おうよ、始まったばっかで、負けちゃいらんねーぜ!
[呼びかけに声が返る。
大丈夫、これなら大丈夫。
だって、『答えがかえってくるんだから』。
そんな想いを過らせつつ、檄を飛ばして]
― 世界樹の枝の上 ―
[左の刃を切り上げた時、ウェルシュが尾にサーベルを突き立てようとするのが見えた。>>220
それを阻もうとするかのように、先ほど自分を飛ばした尾が上から迫ってくる]
やらせねぇってんだよ!
[左の刃を、振り切った頂点で止めて、身を屈める。
そのまま垂直にジャンプする事で尾の先に突きの一撃を食らわせた。
とっさの一撃は浅く、尾を怯ませる程度の間しか作れなかったが、今はそれで十分、と。
追撃にかかろうとしたところで、風の力が揺らぐのが感じられた]
なに……って、ちょっ!?
[叫びと共に四散する、風の刃。>>235
唐突な出来事に、すぐに対処なんてできるわけがない。
……そもそも、身に着けた風の魔法は、現状空中移動に関するものだけで、それ以外はほとんど使えないままなのだから。
取りあえず、体勢を整える事を優先するその横を、風の刃が通り過ぎて行く。
直撃は風乙女たちが逸らしてくれたが、刃のひとつが左の上腕を軽く掠めた。
白い夏服──周囲からは珍しい、とよく言われる、男子用セーラー服がすぱりと裂ける。
すぐに血が出ないのは、所謂かまいたちに近い状態のためか。
おかげで、痛みも感じてはいないのだが]
[今のはなんだ、何が起きた。
なんて考えたのは一瞬だった。
思わぬ反撃に激昂したのか、大蛇がくわ、と口を大きく開いて迫ってくるのだから]
……しぶっといんだよ、このヘビ!
[伊達に『世界樹』を齧っているわけではない……のだろうが、まだ倒れる気はないらしい大蛇。
その顎に向けてとっさに繰り出したのは、空中後方回転蹴り。
それで吹っ飛んでくれるはずもないが、ウェルシュが落ちつくくらいの時間は稼げるか。*]
/*
ていうか、食らうのは想定内だと思っている!
しかしあれだな、空中移動しかスキルがないっていうのも珍しいやな、俺の場合。
過去の風属性キャラは、剣士系でもウィンドカッターまでは使えてたからなー。
― 精霊節前 ―
[門前町への買い食いへのお誘い。
断る理由の存在しえないそれに付き合った際に引き合わされたのは大地の守護者>>165だった]
ん、ああ。
俺は、九神星司。呼ぶ時は、星司、でいいから。
[軽い口調で自己紹介をする。
なお、アイルリートの性別に関しては特に気にしていなかった。
僕、っていってるから男なんだろー、とか、そんな軽い認識。
外見による性別判断は、何気に自分も地雷だったりするので触れなかった。
……制服がセーラー+童顔という組み合わせは、時に不幸な事故を呼ぶのである]
うん、そーだけど、それがどーかしたか?
[何やら自分の名前を繰り返すアイルリートに、こてりと首を傾ぐ]
あ、ちなみに植物じゃねぇから。
[以前、ステファンにハーブか、と問われた事を思い返しつつ突っ込むが。
まさか、賢者と変換されている>>166とは思っていなかった。
続けられた容赦ない一言には、きょと、とひとつ瞬いて]
あー……そだな、いきなり落っこちてくるとか、結構ビビらされたし。
ぶつかって痛い思いはもうしたくねーから、気ぃつけるわ。
[さらっとしれっと出会いの経緯を口にする。
そこから引き出された諸々が爆笑を引き起こす結果になるとは思わずに]
つか、んな顔すんな、って。
俺、けっこーお前に助けられてんだから。
[むくれるウェルシュ>>190には、さらりとこう言って、笑う。
口調は軽いが、そこにあるのは飾らぬ本心だった。**]
―回想:精霊節まで・アイルリートと―
アイルリート様、お久しぶりです。
貴方も一層精悍で立派な紳士になられましたわね。
[>>163上流階級の挨拶は慣れた様子で受け、顔には親愛の情を込めた微笑みを湛える。
確かこれより前に会ったのは三年前だったかと思い出しながら、まだ成長途中の彼を見た。
言葉にした通り、以前に会った時よりも男性らしくなったように思う。
きっと、もう少ししたら背も抜かされてしまうのだろう。
そう思うと更に置いていかれてしまうようで少し寂しい気もするが。]
[彼が勇者の血を引く自分の血筋に誇りを持ち、それに見合った努力を重ねている事は尊敬していた。
初対面の時に性別を取り違えて接したのは、彼の年が片手を超えるか否かという頃だったろうか。
あの頃は互いにまだ幼かったからか感情を抑える事が難しく、泣き顔を晒してしまった事は今も記憶に残っている。]
[そんな事を思い出していた所為か、レオに向けた視線や、言い淀む様子には気付かずに。
彼とレオが話すは邪魔しないようにして、トオルがその場にいれば何か不自由はないかと尋ねただろう。
耳に入ったレオが自分の事を評する言葉には、喜色を隠せていなかった。
アイリルートの町に出るのには誰かを…という言葉には、]
…わ、私だってお金の使い方もちゃんと覚えましたし、此処なら大通りでは迷いません…もの。
[実際、何度かやらかしているので不安を誘うような事しか言えず、耳は僅かにへたれた。
レオと顔を合わせた初日には、大通りを行って帰るに留めたので迷う事はなかっただろう。
しかしそれ以降脇道に入れば迷ったり迷いかけた事はあるかもしれない。
少女は道を尋ねるのに抵抗がないので、一応無事には帰れるのだが。*]
―回想:『精霊節』までの間・ステファンと―
まぁ、どうもありがとうございます。
[>>141異界の言葉の意味を教われば、少女は淡藤色の瞳を細めておっとりと笑ってみせる。
精霊の血を引いている所為か、容姿を褒められる事は多い。
謙遜ではなく感謝の言葉で応じるのは、御魂の多くが住まう国よりは彼の生まれ育った国に近いかもしれない。
呼び名について訂正を加えられれば]
ステファン…ですか。
私、身内以外の男性の方の事を呼び捨てにするのは初めてですわ。
[仲良くなる切欠になればと少女は頷いて求めに応じたが、レオはどうしたのだったか。*]
―現在―
[>>222レオの言葉に耳を傾ける。
危険な役なら自分が、と思っていたが、彼女も自らが囮になるのを提案する。]
……上手く当たれば可能だと思います。
二回機会があれば、かなり弱らせる事は可能だと。
でも、レオ。
囮は危険なのですわよ?
[彼女が覚えた魔法の性質は知っている心算だ。
少女は発見した巨大な蛇の姿を思い浮かべる。
槍の一撃では仕留めるのは難しいかもしれない。自分の魔法である程度弱らせてしまえば、敵うかもしれないが。]
[そも、本来魔法の使い手は前に出るべきではない。未熟であれば尚更だ。
それ故に少女が提案した内容は奇策に分類されるかもしれない。
――それにこれからの事を思えば、レオにとっても自分にとっても、得意分野に合った戦いを経験した方がいいのではないかと。
少女は迷い、淡藤色の瞳を揺らす。]
[思い出したのは、神殿でレオと交わした言葉。
自分にも誰かを護れるかと、彼女は言った。]
強い魔法を使うには、先刻のようにはいきません。
呪文の詠唱にも時間がかかるのですわ…。
それでも、大丈夫ですか?
[レオの意志を問うようにじっと見つめる**]
― 回想 ―
[魔法の補助なく素振り1000回という根性を見せた大地の御魂。
その過程で彼と大地の精霊と守護者の間に得たものに、
未来の展望を見少し目を細めた。
ついでにその終わりに、先ほどの轟音が風の守護者によって
もたらされたものと知ったり。
この件で神官長にバルタザールから齎される報告は
『案外、地の2人の相性は悪くはないかもしれません』と。
また、別の日、火炎の御魂の彼が稽古を乞うてきたなら、
厭うことなく相手をしたのは、
彼と神官長のアレソレを知っていたからかいないからか。
こちらは最初から本気という訳でなく、手順を踏む形で]
[ともあれ異世界より勇者が召喚されて数日後。
神官長に呼び出されたバルタザールは]
謹んでその命お受けいたします。
[根側の事前調査の指揮の命を受け、深く頭を垂れた。
思いのほか8人へ与えられる試練へのスパルタに思うことはあれど、
どれほどバルタザールがその役目を変りたい
と願っても出来ぬことならば、
自分ができることで世界を支えたいとの決意は変わらない]
嗚呼、今から準備して向かうよ。
私がメレディスを護れないというのはそうだが、
私も君に癒してもらえないからな、お互い様かな。
[そして、神官長の元を辞して部屋の向かおうとすればかかる声。
お互い気を付けて任務を遂行しよう、と
続ければタチアナの名がでて、少し困った顔をした。
この時点で自由に選んでよいと神官長の言葉に甘えて、
バルタザールが選んだ中に彼女の名は無かったが]
最終的にどうするかは彼女次第と思っているよ。
[今までがそうであったように、受け入れる意思はあることは示す]
[そうメレディスに告げた辺り、噂をすれば影。
タチアナの姿に少し驚いた顔を見せ、けれど紡がれた願いには]
嗚呼、了解した。
[真顔で1つ了承の言葉を贈った。
唯、ふっと思い出したように]
けれど君は騎士となるとまだ決めた訳ではないのだから、
命の危険に晒された時は、まず自分の命を大事にしなさい。
[それが同行を許可する条件だと付け足した。
それに対して彼女はどう答えたか。
どのような流れでも準備が整えば、
彼女を含めた一団は根への調査に出発することとなる**]
/*
ですよねー<星司メモ
うん、知っててやった。
ちなみに風の刃の威力も大怪我しない程度と指定しようかと思ったけど、星司の人なら加減は間違えないよねと思って、任せました。
ありがとうv
― 世界樹の枝の上 ―
え...?
[ 自分が何をやらかしたのかを自覚したのは、風の刃が胴に巻き付いていた数本の尾を断ち切っていった時 ]
わ...ちょ、待って待ってーっ!
[ 叫んだところで、放たれた風が戻る道理も無く、星司の方にまで飛んでいくのを見れば焦りは頂点に達した ]
星司っ!?
[ 殆どの風は精霊の乙女達によって防がれたようだったが>>237実際にどうなったのかは、ウェルシュの位置からは、はっきりとは視認できず...それでも星司が動きを止めない事、その星司に向かって蛇が大口開けて迫るのだけが判った>>238 ]
― 世界樹の枝の上 ―
[ 風の力を借り、空中で見事な後方宙返りをしてのけた星司の蹴りが、大蛇の顎に少なからぬ衝撃を与える。
ガキッ!と、何かが折れる音がしたのは星司にも聞こえたろうか。
ウェルシュが尾に捕らえられる前、サーベルでヒビを入れた大蛇の左の牙が、今の一撃で限界を越え、折れ砕けた音だった ]
― 世界樹の枝の上 ―
[ 牙を折られた蛇がのたうちまわり、枝分かれした尾も、苦悶を表わすように激しくうねる]
うにゃあっ!?
[ うねる尾に、ふいに、空中に放り出されて思わずおかしな声が出たが、自由になったのだ、とはすぐに判って、サーベルを握り直して、空中でなんとか体勢を整えようと試みる ]
『もう、馬鹿ウェルっ!!』
[ 呆れたような、怒ったような声と共に、風の妖精の結界が、ウェルシュを包み、ふわりと、その身は宙に留まった ]
ありがと、セインっ!
[ 星司は未だ、大蛇の前に居たか、決め手になる一撃を探して、ウェルシュは息を整え、空中から睨むように“グラフヴェルズ”を*見下ろした* ]
― 数日前・聖神神殿 ―
[下した命に返る、それぞれの答え。>>+12 >>60 >>70
それに対する安堵は心の内にのみ止める]
……どちらも容易い務めではありませんが……頼みます。
年若いものたちに危険を押し付けて、年長者がのうのうとしているわけにはいきませんからね。
[世界の行く末、という大事。
それは少年少女に託さねばならない現状に、思う所が何もない、という事はない。
そのような事態を招いた事への憤りは、常に神官長の内に秘められている。
……もっとも、それが表に示される事はないのだが。
まあ、助力を願う大国の使者相手にはちょっと滲んでいるかも知れないが、それはそれ]
[一先ずその場は解散となり、神官長も次の
それに先んじて、傍に控えていたタチアナが声を上げた。>>+6]
……どうしました?
[問えば返る、想いの綴り。
神官長は僅かに目を細めてそれを受け止める]
わかりました。
あなたがそれをなしたいというのであれば、私に止める理由はありません。
ただ、先ほども言った通り、人選はバルタザールに一任してあります。
まずは、彼の了承を得てきなさい。
[タチアナが自ら選んだ選択肢、それが拒まれるとは思わぬものの、そこは通すべき筋だから、と送り出し]
そうですか……わかりました。
[調査隊志願の結果を報告に来たタチアナの表情は、より強い輝きを帯びているように見えた。>>+8
顕著な変化、成長の兆し。
今のこの世界において何よりも強い活力となり得るそれに、自然、口許が綻ぶ]
それでは、あなたも出発のための準備にかかりなさい。
根側には、こちらと交流のない妖魔族や、魔界由来のモノなどの危険も多い。
準備は、しっかりと整えなさい。
……ああ、『言霊石』は、忘れぬようにね。
[霧を越えて言葉を届ける魔法具は、危険地帯に赴くのであれば必要になるものだから、と念を押して。
出発の準備のためにと退出する背を見送った。**]
[淡藤色の瞳を見つめ返す玲緒の視線は、迷い、揺れる。
怪物と戦いは恐ろしかったし、
上手くやれる自身なんかあるわけがない]
大丈夫、とは言わない。
……でも、やらないわけにはいかないから。
[『剣の百合』握る右手が震えた。
隠すようにさりげなく左手を添え、
ベルティルデに笑ってみせたつもりだが、
上手く出来たかは自分でも判らない]
― 世界樹の枝の上 ―
[蹴りの一撃に返ったのは、はっきりそれとわかる手応え、もとい足応えと、ガキっ!と何かが折れる音。>>251]
っしゃあ!
[飛んでいく牙を見ながら着地し、ガッツポーズを取る。
直後、風の流れる気配が感じられ、見やった先には結界に包まれたウェルシュの姿があった。>>252]
[対する大蛇は、だいぶ弱っているようだが、まだ倒れる気配はない]
んでも、もーちょい、だよな。
[あと少し、それこそ一撃か二撃。
上手い所に叩き込めれば、それで落とせるんじゃなかろうか。
そんな事を考えながら、身を屈める。
両手に双剣を携えているから、やや変則になるけれど、姿勢はスタート時のそれに近いもの。
一気に駆けよって、下から一撃喰らわすか、と。
そう、思ったのは上にウェルシュがいるから。
タイミングよく上下から同時攻撃を仕掛けられれば、と。
浮かんだ思考は、声ではなく、風の流れに託される。*]
……今丁度、上と下にわかれてるし。
タイミング合わせて、上と下から同時に頭狙ったら、ダメージ通んねぇかな。
このままバラバラに斬りつけてても、ラチ開かねぇっぽいし。
一撃必殺、狙ってみるのもありじゃね?
[玲緒が囮役なら、仮に失敗してもベルティルデは退却することが出来る。
それは決して勇気ではない――いや、自己犠牲ですらなかった。
囮役を志願するのは、自分の失敗がパートナーを危地に陥れることへの恐怖。
――ただのエゴだ]
魔法二回分を稼げば良いんだよね。
……じゃあ、いってくるよ。
[ベルティルデの返事を待つことなく。
槍の石突で両足を軽く叩き、水精の祝福を希う。
長靴の両側面に現れたのは、水が形作る小さな翼。
流水の加護を得て、玲緒は戦場へと駆け出した]
/*
どの日程でもバトル大丈夫なんか、って不安になってる人の数←(1)
だってミリアム1時間くらいしか顔出してないジャン…w
― 精霊節まで 回想 ―
ああ、いや、いいと思うぜアイリ。
[睨みを送られて>>196折れたように両手を上げる。
そういえば精霊たちはそちらで読んでいたか、とも思い]
いや、そこで菓子を優先するなよ。
つーかたまに食うから美味いんじゃないのかよ。
[スポーツマンな男にとっての菓子は、割と自分へのご褒美的なポジションだ。
しかし続く強引理論にはさすがに面食らう]
そう簡単に治せねーよ!
[この世界の魔法便利すぎるだろと、内心でつっこんだ*]
なるほどな……。
家柄とかよくわかんねーけど、それはそれで面倒なんだな。
[肩竦めるアイリに呟いて]
ああ、結構形振り構ってられない状況なんだな。
それでも揉めるってのは……まあどこの世界でも変わらんか。
[一蓮托生の言葉には少しばかり顔が強張るも。
とりあえずこの危機さえ乗り越えれば後は神官長がどうにでもすると、その点では安心が出来そうだった]
[こちらの学校に関する考えを聞いたアイリは不満げに瞼を閉じる。
無論自分の考えが常に正しいとは思っていないし、アイリの言葉にも一理あるとは思うのだが]
――これだけは言っておくぞ。
出来ない奴ってのは、何も出来ないって意味じゃねーんだ。
そりゃいっこの物差しで測りゃ、どうしたって差は出る。
でもな、そこで別の物差しを出すのは、無意味なことじゃないと思うぜ。
[アイリに見越された通りの頑固な男は、思わず主張せずにはいられなかった。
その言葉に妙な実感が籠っているのは、果たして見透かされたかどうか]
……ま、日本人でもお前に近い考えのは居るし、逆でもここまで言う奴は珍しいだろうが、な。
[出来ない奴は諦めるか、もしくはなあなあにしてぬるま湯に浸かるか。
どちらでもない人間を『馬鹿』と評する辺り、世の中の考え方は推して知るべしだった]
― 『世界樹』の枝 地蛇の広間 ―
[慌てて駆け寄る男の目の前、大蛇の尾が小柄な姿を宙へ弾き飛ばす。
しかしアイリはそれを障壁で受け止め、身を翻して蛇の頭で一撃を喰らわす>>211。
それは見事に脳天を捉えたと見えたが]
あれじゃ弱いってのか……!
[無傷ではないにしろ、蛇に通った衝撃は鈍いと見えた>>212。
守護者の力、精霊力を籠めた特別な武器でも、拳の一撃はやはり決め手に欠ける]
このやろっ!
[少しでも手傷を与えようと棍棒を振り上げた所に、アイリの叱責が飛ぶ>>230。
そしてそれを途切れさせての叫びに、慌てて視線を向ければ]
アイリ……!?
[蛇の口内から放たれた液体がアイリに触れ、その肌を変色させていく。
門前町にいる間使っていた愛称が、咄嗟に口から出ていた]
馬鹿野郎、俺のことはいいって言っただろ!
[毒を癒す力持つことも、強固な障壁を生み出す力も知ってはいるけれど。
痛み堪えながら立つ姿>>231に、思わずそんな叫びが口を突く]
丁寧な解説ありがとよっ!
[精霊を介し届いた声に、得物を握る手の力を強くする]
ああ――やってやるぜ!
[叱咤する声に応えるように、枝絡み合う足場を強く、踏み切った]
[アイリの身が地精霊の魔力に黄色く輝く>>232。
その力は扱い慣れぬ男の身にも、熱と共に力を漲らせた。
腹部への連撃が大蛇の意識逸らす間、危険を承知で一気に大蛇の頭目掛け駆ける]
おおおおおっ!!
[頭部目掛け全力で振り下ろした一撃は、見事目の上辺りを捉えるが。
同時、メキッという音と共に、棍棒がへし折れる]
なあっ!?
[思ったより軟い。
そう思うと同時、大蛇の眼がぎろりと意識の外から現れた人間を捉え、その頭を跳ね上げた]
しまった!
[得物はあっさりと弾き飛ばされ、残された生身の男へ巨大な頭が横薙ぎにぶつけられる。
さしもの男もその一撃に吹っ飛び、背中を枝の足場へ強かに打ち付けた]
ってて……。
[それでもまだ立ち上がれるのは、重量級の体と頑強さの賜物か。
意識は一撃喰らったことより、折角のアイリが作った好機を活かせなかったことに向く]
これじゃ、足りねえ……。
[ぐ、と、熱帯びた立方体の欠片を右手に握る]
もっと、硬くて、重くて、なんでもぶっ壊せそうな武器よこせ!
[無茶苦茶な要求に、だが応える声がある]
『しょうちしたぞ みたまをつぐもの』
[地精霊の宣と共に、精霊石の欠片はその形を変える――]
[それは一見すれば、金槌に似ていた。
しかし柄の長さは1mを優に超え、柄頭は片側が平ら、片側が尖った形状をしていた]
――って、重っ!
[柄頭側を落としかけ、慌てて左手で柄を支える。
バットや棍棒とは明らかに違う重量バランスに戸惑いはしたが]
(いや待て。案外しっくり来る……?)
[重いは重い。
しかし精霊の加護を受けた今、振るえぬ重さではない――むしろ設えたように丁度いい重さだと、感覚で理解する]
よおし……やってやんぜ!
[鎌首もたげる大蛇へ向け、再び走り出す]
おおおおらああああっ!!
[下から上へ、顎を殴りつけるように弧を描いてスイングする。
その軌道は、いささか大味ではあったけれど**]
/*
そう言えば武器を探してるトールの回想に乱入して、「thunder godのトールなら、戦槌だヨ!」とか言いたかったとか。
あとセージ=賢者も頭にあったんだけど、やっぱインパクトではハーブかな、と(
出せなかったあれこれをぽつり。
尚、ベルティはビューティとかけてますw
― 『精霊節』までの間・meetベルティルデ ―
[おっとりと笑う様子も花咲くよう。
対応も自国のものに似て、どこか親近感さえ沸いた]
Wow, ベルティの初めてgetダ!
トモダチになるなら名前で呼ばないとネ!
[深く考えず誤解を撒きそうなことを言いつつ、ステファン自身、親しくなるために愛称で呼んだりと工夫しているため、応じられたことには嬉しそうに笑んでいた**]
―「荒れ地にすむもの」・モーイン―
[魔法の泡に導かれ駆け下りていくと、
世界樹の大枝が無残に圧し折られて作られた、開けた場所に至る。
その中心に世界樹を食む巨大な蛇――
「荒れ地にすむもの」モーインの姿があった]
――……。
[巨体を覆う鈍く輝く鉄色の鱗は、
如何なる攻撃も通じない、堅牢な城塞のようだ。
世界樹に喰らいつく、あの巨大な牙にかかれば、
玲緒の小さな身体など、あっという間に噛み砕かれてしまうだろう]
[『剣の百合』を構えて玲緒は足を止め、
ベルティルデが魔法を投射する為の位置を確保するのを待つ。
緊張に口の中が渇いていた。
竦みそうになる足を拳で叩き、懸命に自分を奮い立たせようとする
その時――]
『――――――――!!!!』
[モーインの咆哮が世界樹を揺らした。
血のような昏い紅色の眼が玲緒に向けられ、次の瞬間。
闖入者を圧し潰そうと、うねる巨体が地響きを立て押し寄せてくる]
ひっ!?
[世界を救う者とはとても思えない、
恐怖のいろ滲む音が細い喉から零れた。
死に者狂いで地を蹴り、頭上の枝に飛び上がると]
やだっ!
あっち行ってよ、来ないでっ!!
[かちかちと音を立て、迫りくる牙を追い払おうと
『剣の百合』を振り回した]
― 聖神神殿 ―
……まったく。
ほんとに現状、わかってやがんのかねぇ。
[そんなぼやきが零れたのは、幾度目かの大国の使者との押し問答の後]
精霊や、力あるものたちが、いまどんだけ必死になって『世界』の維持をしてると思ってやがるんだか。
そんなんだから、停滞してる、って見なされちまうんだろうが。
[素の口調で毒を吐いた後、執務室を出る。
向かう先は、神殿の裏庭──『世界樹』が、はっきりと見える場所]
[霧纏う樹を見上げつつ、そこへ送った者たちの事を思う。
根側の調査も、精霊族への使いも、気軽に預けられる任ではない。
それらを託した、という事は転じて、神官長が彼らに対し強い信を持って接している……という事なのだが、さて、それはどこまで伝わっているのやら。
少なくとも、距離のある者たちからは「毎度無茶振ってる」と見なされていたりするのだが]
ま、あいつらなら大丈夫だろうがな。
[周囲に誰もいないからこそ、零れ落ちるのは素の呟き]
[その昔、『落ち零れ』と称されていた少年。>>0:330
『周りが何を言おうが、お前はお前なんだから、やりたいと思う事を貫き通せ。
そうすりゃ、道なんざ自ずと開けるもんだ』
彼に向け、そんな言葉を投げかけたのは、自身が高位神官に任ぜられた時だったか。
周りの評価がどうであろうと、自分自身を偽らずに進めば何とかなる、と。
そんな理論をぶつけつつ、何かあれば自身の補佐や、細やかな仕事を言いつけた。
そうして築いたもの、そして、彼自身の重ねた実績。
それがあるから、精霊族への使いという、重要な仕事を託す事が出来た]
[根側の事前調査、それを率いる事を託した神官騎士。
世界のために命を賭す覚悟を秘め、人の先に立って進む者。
危険の多い根側へ向かわせるという事は、困難に飛び込んで来い、と言う事。
それだけのものを託せるだけの信があればこそ、調査隊のリーダーという任を預ける事が出来た]
……あいつに任しときゃ、あっちも大丈夫だろうしな。
[そしてもう一人。
前進を望む疾風の意志に触れ、己が在り方を見出しつつある少女。
送り出す直前、祭壇の間で勇者候補生たちが見せたもの──前進の意志、それを感じさせた彼女もまた、世界の混沌回帰を回避させる可能性の芽のひとつ。
今回の事前調査に送り出す事で、その芽が伸び、開花に至ればいい、と。
そんな事を思いつつ、神官長は目を開けて]
……さあて。
そろそろ、また
[ぼやくように呟いて、視線を『世界樹』へと向ける。
霧の中をすり抜けて行った澱みの気配は感じている。
送り込んだ八人は、『七大蛇』とぶつかっている頃合いか]
…………。
[『七大蛇』を退けた後、それぞれに与える予定の試練。
それに、彼らはどう対するか。
ふと過ったその考えを振り落とし、神官長は再び神殿内へと戻っていく。**]
―回想・精霊節まで―
[>>205 精霊節までの短い間。
自分の生い立ちや家族のこと、この世界のこと。
ベルティルデは様々なことを話してくれた。
衒いのない言葉からは、
彼女の飾らない人柄を窺うことが出来た。
連れてこられた異界。
不安を覚える少女を慰めようとしてくれていることも理解できて、
自分のパートナーが彼女で良かったと心から思う]
[玲緒もつられて、自分のことを話した。
好きな食べものや趣味――身体を動かすのは苦手で、本を読むことが好きだとか。
学校での生活。例えば放課後、電車に乗って二駅先の塾まで通っていること。
ぽつりぽつり語られる、ささいな話を。
ベルティルデは楽しそうに聞いてくれた]
――うん。
家族は……まあ、ね。
[ただ一つ――家族のことだけは曖昧に口を濁した。
そしてベルティルデと伯母
――実際には離れた世代らしいが、との絆の強さや、
楽しそうに語られる家族のことを聞き、心の隅に微かに染みる羨望から眼を逸らす。
そんな玲緒をベルティルデが如何思うかは兎も角。
無理に聞き出そうとしなかったことだけは確かだろう*]
はい!
[ステファンの言葉>>115に元気よく返事をするとともに、移動し。
誘い>>116>>117に快く頷いた、が。
木登りできるかと言えば]
あはは……
[と、笑うしかないレベルで圧倒的に多い木登りしない勢である。]
は、はい……。
[じっとしていられないのはこちらも同じで。>>148]
あっ、はい、大丈夫そうです!
[ステファンの指示>>149に従いながら、少しずつ前進していく。
下?みませんとも!]
!?!?!?
[ステファンが見つけた鹿>>154に、こちらも驚いたが。
追い払おうとした結果ステファンが落ちそうになり>>155、眼を白黒とさせてしまったが]
は、はいぃぃぃ!!
[ステファンの手が離れてしまったら、一発で死んでしまうのは少女でも解る。
伸ばされた手を掴んで、大丈夫な所まで引き上げる。]
[ 妖精の結界に助けられ、見下ろした大蛇の目前で、星司が、身を屈めるのが見えた>>255
駆け出す力を溜め、放たれる時を待つ疾風そのもののような]
星司...
[ 視線が交差したのは瞬時、ひゅう、と、風がウェルシュの長い髪を揺らす ]
うん、星司。
キミのスタートに合わせて、ボクも上からあいつの頭を狙う。
今度は捕まったりしないから、任せて!
!?
うえっ、上行きましょう!!
[足場が悪い状態で戦えるわけがない。
魔法は使えるが、前に出てきったはったが性にあっていたから、剣の技量の方が上になってしまった。
……剣に夢中で魔法がおざなりになった、とは秘密である*]
[ 後一撃、力を合わせれば、きっと倒せる。
同じ事を考えていた、と、知って、この戦いが始まって初めて、ウェルシュの顔に小さな笑みが浮かんだ ]
セイン、合図したら結界を解いて。お願い。
[ 風の魔法をうまく使えないウェルシュは、自分で風をコントロールして大蛇に近付くことは出来ない。
だから、結界を解いてそのまま自由落下することで蛇の頭を狙う、と決めた ]
『...いいけど、大丈夫?』
[ さすがに心配そうな声を出す妖精に、うん、と頷いて返す ]
大丈夫だよ、落ちるのは慣れてるし。
[ 真顔で言って、サーベルを逆手に持ち替え、両手で柄を握った。上空から直下の一撃ならば、これが一番、力が通りやすい、はず* ]
― 精霊節の日より前・世界樹→聖神神殿 ―
――――
―――
……っ。はーーー。
やっと帰って来られた。
[四大精霊の長それぞれとの対面を終え、
無事に転移陣を踏み世界樹から神殿に戻る。
癖のある髪にわしわしと手を入れて、絡まった小枝や、
葉屑をぱらぱらと落としながら早足で庭園に差し掛かる。]
すごいなー、これ。色々くっついたり絡まったり。
べたべたした樹液みたいなのも…
ひとっ風呂浴びて取れればいいけど。
あの子たちの案内に感謝しないと。
昔よりもずっと奥に隠されてたし――時勢の所為かな。
普通の人間が一人ではもう、とても辿りつけない。
/*
良く考えたらこのスタイルと戦法って、どっかの紅い騎竜師とそっくりな件。
すまぬ...バリエーション少なくて...orz
ゆっくりとでも、時間は流れているんだな……。
[長たる者が住まう場所は、記憶よりもずっと遠く思われた。
複雑に絡み合う枝葉の奥に隠されていた景色のひとつも、
最早あの過去の日とは違ったもので。
期待と怖れとを綯い交ぜにあの場所に降り立った、あの――]
…… …いけないいけない。
[そこに感傷と痛みの残滓はあれど、
成すべきことをすると、己の道を定めたのだから。]
……。
それはそれとして、
多少重かろうとも、装備持ってくんだった。
[グローブには明らかに焦げたような跡やら、
服の裾には裂けたような傷やらがある。
危険生物の発生報告も絶えないこの時勢に、装備なしで世界樹の奥へと踏み入るのはやはりよろしくないようだ。
畏まった場ということで正装にせざるを得なかったが、降りかかる危険を前に身を守るよりも体面を守る対応に終始することになってしまったのは本末転倒だと思われた。
なにせ、身体は癒せても服は繕えないのだ。
予備?礼服にそんなのありませんって。]
この後世界樹での交戦を経験させるのなら、
いやでも、自分たちで気づける子も居るだろうから黙ってた方がいいのか。
[と、歩を進めながら思考をも進め。
真っ直ぐにルートヴィヒの居室へと向かった足は、
やがて目的の場所に辿りつく。]
神官長。メレディス・レントナーです。
世界樹より帰還しました。
[報告の段となれば、まずは礼を取る。]
――まず、勇者候補生のための場の構築、
今回の要請には、地水火風いずれの長も「是」と。
異世界から異界の魂を呼び寄せた点については未だ賛否様々で
彼らの素養についてなど2、3問われることもありましたが、
概ね目的へのご理解は頂けているようです。
そして、それぞれの意思表明としてこれを…
神官長へと預かってます。
[神官長より預かった水晶球は腕に無く、
代わりに長たちから賜ったのは、男の親指の頭大の大きさの輝石。
直々の許可と了承を得た証として得たものだが、
長から長へ向けた特別な伝言が篭められていたとしても、
使者たる己に内容は知れない。
一片の傷も曇りもなく磨き上げられた4色の輝石を神官長の前に静かに置いた。*]
― 『世界樹』の枝の上 ―
[ぷらーんとしていたところをミリアムに引き上げられ>>279、ステファンは一息つく。
が、そんな間もなく、上の枝目指して急ぐことになった]
ミリアム、武器の方が得意だったよネ!?
援護するから前ヨロシク!
[杖は一旦欠片へと戻して、木登りは苦手そうなミリアムの手を引きながら上の枝へと上がる。
広めの足場に辿り着けば、登ってくる異形を待ち構えるように前後に陣を取った]
[現れた異形は異名の通りに灰色の背を持つ長大な蛇。
身体をうねらせ『世界樹』の幹を胴で締め付け、牙持つ頭をステファン達が居る枝の上へと伸ばした]
oh, big head……
[思わず呆けたが、それどころでは無いと頭を振り蛇を睨む]
Mental concentration………
[魔法を放つべく意識を集中。
発射までに時間はかかるが、それまではミリアムが引き受けてくれると信じた]
Go, firearrow!
[楕円の結晶が柄頭についた長杖を両手で握り、足場にしている枝へと柄尾を突く。
発射の際にぶれないように固定した後、声を発せば結晶ある先端から炎の矢が蛇目掛けて飛び出した*]
はいっ!!
[足場のある所まで登ると異形と向き合う。]
……でかいですねぇ。
[そんな感想がステファン>>290と重なるか]
よっしゃ……んじゃ、上は任したぜ!
俺も、今度は吹っ飛ばされたりしねーからな!
― 世界樹の枝の上 ―
[視線の交差は刹那。>>280
思う事は通じた、ならばあとは動くのみ、と。
そう、割り切って呼吸を整える]
んじゃ、行くか……。
[Set、と小さく呟き、目の前の大蛇を見据える。
スタート直前の緊張感にも似たものが掠めて過ぎる。
実際の競技の時に入る、スタート合図の代わりは大蛇の立てる威嚇音。
それを合図に枝を蹴って、走った]
[走り出す。
上は見ない。
合わせてくれる、そう信じてる。
だから、迷う事無く大蛇の顎の下へと飛び込んだ]
……っせりゃあ!
[掛け声と共に繰り出す右の一閃、続けて左。
左振るう間に右を返して重ね一閃、左も同じく返しての四連閃を大蛇の喉元に叩き込んだ後]
いけぇっ!
[気合と共に、二刀を同時に上へと突き出す。
翠に煌く対の刃、その切っ先が大蛇の喉へと突き刺さった。*]
ミリアム、行きます!
あぁあぁーーーー!!
[大剣を呼び出せば、そのまま異形へと突っ込む。
流れるような動きで上段から振りぬいた後、反す刃でもう一度、二度と繰り返す。
もちろん、ただでやられてくれる異形ではないのだけど*]
[振り回す槍は鉄鱗に跳ね返され、甲高い金属音を立てた。
柄を握る両手に痺れが走る。
危うく槍を手放しそうになるのを、奥歯を噛み締め懸命に耐えた]
……くっ!
[正しく扱えていたなら、水精の加護を受ける『剣の百合』は、
七大蛇をも打ち倒せる武器だ。
けれど、今の玲緒の恐怖で逆上せた頭からは、
修練で得たはずの武器の扱い方は抜け落ち、ただ闇雲に槍を振り回すばかり]
― 『世界樹』の枝の上 ―
[魔法を発する前、ミリアムが気勢よく大剣を手に蛇へと向かっていく。
彼女が蛇の気を引く間に放った炎の矢は、ミリアムの頭上を越え灰色の蛇の背へと落ちるように到達した]
Hit!
[そう喜んだのも束の間、蛇は身をくねらせ胴体を幹から枝の上へと移してくる]
わわ!
[如何に丈夫でも巨体が乗れば揺れる枝。
枝に突いた長杖を支えにしながら揺れに耐えようとしたが、支え切れず片膝を突いてしまう]
wait……stop!!
firerain!!
[咄嗟に紡いだのは広範囲に火の粉を降らせる魔法。
巨体全てを包もうと放ったのだが、集中が足りずに範囲選択が正しく出来ず。
蛇は元より自分の場所まで範囲を含めての暴発となってしまった。
範囲が広まった分火の粉の密度は薄くなり避けやすくはなっているが、ステファン自身も巻き込まれるということは、ミリアムも巻き込んだと言うことに*]
[このまま逃げ出してしまいたかった。
そもそも、ただの中学生に過ぎない玲緒に、
怪物退治なんて、出来るはずがないのだ。
恐ろしくて叫び出したくて、涙が零れそうになる。
それでも――玲緒は逃げない。
逃げ出してしまえば、ベルティルデに危難が及ぶと分かっていたから。
玲緒を信じてくれている、彼女を裏切ることは出来ない]
わああっ!!
この、――あっち、行っちゃえ!!
[どんなに無様を晒しても、踏み止まって戦うしかない]
― 世界樹の枝の上 ―
[ 隠せぬ殺気に反応したか、大蛇が威嚇の音を発する。
それをスタートの合図に、星司が世界樹の枝を蹴った>>293 ]
1、2、3...セイン!
[ 彼の“速さ”は、共に鍛錬した数日で掴んでいる。同じ風を感じるものとしての共鳴がその感覚を助け、合図に応じて妖精が結界を解き、落下を始めたタイミングは、間違えてはいない、と確信していた ]
― 世界樹の枝の上 ―
ヤアァァアアーーッ!
[ 大声で気合いを発するのは、大蛇に上下からの攻撃どちらに気を向けるべきか迷わせるためでもある。
顎の下に走り込んだ星司の姿はすぐに視界から消えてしまったが>>294躊躇うことなく、サーベルを一度頭上へと掲げ、落下の勢いのままに、大蛇の頭の中心めがけて刃を突き立てた ]
[>>253此方を見つめ返してくる視線は揺れる。
それはレオの中にもまた葛藤がある事を感じさせた。
けれど、その真意を聞いていられる暇はない。]
…レオ。
[獲物を握る手の震えは気付かなかったが、笑顔は何処かぎこちないもののように感じた。]
――ぁ、
[>>256そうして彼女は返事を言う間もなく行ってしまった。
自分は間違った選択をしてしまったのではないか。
少女は細い肩を震わせ、唇を噛みしめる。]
――…必ず、成功させてみせますわ。
ですから、どうかご無事で。
[贈ったタリスマンに彼女の身を守ってくれるように願う。
やがて少女は表情を引き締めると扇に触れた。
普通のものよりも二回り程大きいそれは、やはり精霊の秘術で作られている。]
― 聖神神殿 ―
……ああ、戻りましたか。
ご苦労様です。
[報告のためにと訪れた姿。
苦労の後を感じさせる出で立ちに苦笑が漏れたのは一瞬、神官長は居住まい正して、報告>>287を受ける]
……そうですか。
まあ、賛否両論となるのは想定内でしたが……理解を得られたのなら、何よりです。
[精霊には、精霊独自の理念がある。
それに基づいたならば、転生して界を離れた者を呼び込む事への思いは分かれもしよう。
だが、目的への理解を得られているのであれば、それで十分で]
……これは……精霊石の純結晶ですか。
[置かれた輝石>>288に、小さく呟く。
精霊石は文字通り、精霊の力の塊。
純度の高いそれを人に託すという事は、それだけで長たちの意志と想いの強さを知れるもの]
長たちよりの返答、確かに、受け取りました。
……それでは、私はしばし『儀式の間』に入りますので。
あなたは、休息した後、『世界樹』へ。
[後は、送った者たちを見守ってくれ、と言外に伝え、それから]
……ま、何はともあれ。
今度は、ちゃんと装備を整えてから行ってくださいね?
[にっこり笑って、そう付け加える。
今回は状況的に已む無し、との判断だったのだろうが、無茶をしたのは伺えて]
傷は癒せる……とはいえ、ひとのかわり、というものは、基本的に存在しないのですからね。
[故に、最後に一本、釘刺しするのは忘れない。*]
レオが時間を稼いでいる間に、向かわねば。
[上方を確保する為に少女は木を登り始める。
途中、蛇の咆哮が聞こえたが、後ろ髪を引かれるのを振り切って必死で上っていく。
焦った所為か、少し掌を蔦で擦って出血したが、痛みは感じなかった。]
…は、…っ…
[やがて高台に位置する幹が絡み合って台座のようになった場所に上がる事が出来れば、少女は深呼吸をして乱れた息を整える。
それからレオ達の居場所を探し始めた。]
――あそこ、ですわね。
[葉の間から見えたのは、鉄の大蛇と対峙するレオ。
実戦は初めてだろうに、 さぞや怖い思いをしているだろうに。
――すぐにでも駆けつけたくなるのを堪え、腰に提げていた扇を外す。
閉じたままのそれを振るうと邪魔な葉を払い、膝をついて。]
この霧は私に味方してくれるでしょうか。
…いいえ、霧さえも味方につけてみせますわ。
[指を滑らせて扇を素早く開けば、黒い骨の間に張られた布地が露わになる。
濃い瑠璃色の地には水の精霊を表す細やかな紋章が白く染め抜かれていた。]
――…
[少女は深く息を吸い、虹色の輝きも鈍い領巾を纏わせた左手を伸ばす。
そうして右手で持つ扇の上に翳してその上を二度、三度往復させ始めた。
扇に触れた領巾はその度にきらりと星の瞬くように輝いて、大気から、大樹を覆う霧から水の気を呼び起こす。]
…蒼き命よ。
清漣なる魂よ。
我が求めに応じ給え…。
[少女は水の精霊に助力を求める言葉を紡いでいく。]
[恐怖は焦燥を生み。
焦燥は冷静な判断を失わせる。
枝の上を駆け回りながら牙を避ける玲緒は
モーインの攻撃が激しくとも、単調なものであることに気付けない。
戦いの経験が皆無であっても、
冷静に考えることが可能ならば、
その意味を理解することが出来ただろうか]
――――!
[視界の外から振り上げられる、鞭のように撓る尾の一撃。
かわしきれず、小柄な身体は枝から投げ出された]
[濃縮された濃い水の気が少女の周囲に集まる。
練り上げられた魔力は収束して一つの魔法になろうとしていた。
金属を貫通する程に高められた、空色をした小石程の大きさをした4(3x2)個の珠。]
我に仇なす敵を射抜け!
ヴァッサー・クーゲル!!
[少女の言葉で水珠は空を切り裂き、鉄の鱗持つ蛇に襲い掛かる。
聲と共にレオの周囲に漂っていた泡玉がぱちんと弾け、事前に魔法の完成を告げるだろう。]
レオ、魔法を放ちます!
巻き込まれないように距離を取って!
[そんな声が、泡玉が弾けるとともに彼女の耳に届いたか。]
[ 突き立てた刃の下からは、生き物の紅い血ではなく瘴気めいた鈍色の蒸気が噴き出し、大蛇の巨体がのたうちまわる ]
く...うっ!
[ 足を着いた蛇の頭が激しく振られるのは、顎の下を鋭く切り裂く星司の双剣のせいだろう ]
負けないって...言ったんだっ!
[ 振り落とされそうなのを懸命に堪え、突き立てたサーベルに全体重をかけ、更に深く、柄まで埋まる程に押し込んだのは、星司の剣が、大蛇の喉へと突き刺さったのとほぼ同時 ]
[ ダーン!と、枝分かれした尾は世界樹の幹を叩き、やがて、その力を失っていく* ]
[水珠は蛇の纏う鉄の鱗を穿つ。
尾に一つ、長い胴体に二つ、そして右目に一つ。
鱗が堅い所為か、勢いは殺されて貫通はしない。
けれど蛇は突如襲った激痛に牙の生えた口から泡を吹いてもがくだろう。*]
レオ、大丈夫ですか?!
[魔法は無事に射抜いたように思えるが、彼女は無事だろうか。
焦った雰囲気が声から伝わるだろうか。]
[モーインの尾に弾き飛ばされ、流れて行く景色の中。
ぱちり、と泡玉が弾け>>311
注意を喚起するベルティルデの声が耳に落ちた。
――その直後。
鋭い風切り音と共に飛来する、四つの空色の珠が、
獲物に止めをさそうと鎌首を擡げた七大蛇を貫くのを見た]
私、は、大丈夫――。
だか、ら……次の魔法の準備、を。
[焦りを纏うベルティルデの声に、
痛みに耐えながら、止めの魔法の準備をするよう要請する]
― 世界樹の枝の上 ―
[撒き散らされる瘴気は辛うじて、周囲を巡る風乙女が散らしてくれていたから、受ける影響は大きくなく。
最後の一突きと同時、上からより強い衝撃が伝わった]
よっしゃあ!
[枝分かれした尾が幹を叩く音>>312が大気を震わせるものの、大蛇がその力を失っていくのははっきりと見て取れて。
歓声を上げつつ双剣を引き抜いた直後、ある意味当たり前の事態が発生した]
ちょ、あ。
え、ちょっと、待っ……!
[待てと言っても、力失い崩れ落ちる大蛇に届くわきゃーない。
慌てて踵を返し、顎の下から抜け出そうとするものの、ほんの少し遅く──結果]
/*
下を取った以上、これはやらねばなるめぇ!
[※熱血あほの子は身体を張ったネタ師でもあります]
/*
おお。
るぅとサンからもう反応が、ありがとう。
俺は世界樹同行してたんだな。
神殿の癒務室で保健室の先生待機してようとかじゃなくて仕事しよう仕事…
[モーインの尾は直撃こそしなかったが、
弾き飛ばされた勢いで、世界樹の幹にしたたかに身体を打ち付けてしまう。
衝撃と痛みに涙が零れ咳き込むが、
槍を支えにしてふらり、立ち上がると。
傷つき苦悶にのたうつ巨大蛇へと向かい、挑発するように大声で叫ぶ]
お前の敵は私だ! かかってこい!!
[貴重な時間を稼ぐため、囮となるべく再び槍を構えた]
/*
そして、8人の戦闘いいなぁ。
男の子たちはトリッキーでぱわふりゃーだし
女の子ペアは華やかというか麗しいというか。
いやはや。8人分眼福であるよ。
しかし俺、どこに立ってような…
― 世界樹の枝の上 ―
はあぁぁ...
[ のたうっていた大蛇が動きを止め、かろうじてサーベルの柄を離さずにしがみついていたウェルシュは、大きく息を吐いた ]
七大蛇って...やっぱ化け物...
[ くったり...文字通りそんな気分で、大蛇の頭の上にへたりこみそうになったが ]
『へたってる場合じゃないわよー?ウェル』
[ ツンツンと、妖精に髪を引っ張られて、え?と振り向く ]
― 世界樹の枝の上 ―
[ 下、下、と指差す妖精に従って大蛇の頭の上から下を覗き込むと、身体半分、大蛇の頭の下敷きになってつぶれている星司の姿が見えた>>317 ]
わああっ!星司っ!大丈夫っ?!
[ 慌てて、サーベルを大蛇から引き抜くと同時、ざらりと大蛇の姿は砂のように崩れ去った。
七大蛇は、退ける事が出来ても、人の手で完全に滅ぼすことは出来ぬもの、時が経てば、また転生して世界樹に巣食うのかもしれなかったが、今はそれを考えるどころではなく ]
うにゃっ!!いてて...
[ 足場を失って、枝の上に落下し、強かにお尻を打ってしまったが、痛みにかまけている暇もない ]
[左手を柄から穂先にかけて滑らせると、
『剣の百合』は玲緒の背丈の三倍はあろうかという長槍に姿を変える]
うりゃあっ!!
[躊躇なく踏み込むと、柄で手負いの巨大蛇を殴りつける。
怒りの咆哮と共に、振り回される尾。
バックステップでかわしながら頭上で槍をくるり回し、水珠が貫いた右目に槍先を突き入れる]
にゃっ!
[恐怖と苦痛を抱えたままで。
それでも玲緒が戦えるのは、ベルティルデを信じているから。
きっと、この恐ろしい敵を倒してくれると確信し、その時を待つ]
ふぇ!?
[異形がこちらに来るのも驚きだし、後方からの注意と炎の雨に慌てながら、ステファンの側に戻る。
……少し装甲の一部が焦げたかもしれないが、それはそれとして。]
――炎よ!
[少しでも炎による怪我を軽減させる魔法を、ステファンと自分に掛ける。]
えーっと、ステファンさん、もう一回、落ち着いて先ほどの魔法をお願いできますか?
またあたしがつっこみますから。
[ステファンを落ち着かせるようと笑顔を浮かべた。]
― 聖神神殿 ―
最初の試練はまだちょっと心配ですけど、
精霊族もきっと見守っています。
そこで彼らの資質を感じ取ることが出来たら、
少しでも『次』に繋げられるんじゃないでしょうか。
[彼ら8人への理解が深まり、
精霊族との連携が磐石となるのであれば
これほど心強いことはない、と頷いて]
星司、星司っ!しっかりして!死んじゃやだよーっ!
[ 這うように、倒れた星司の傍に寄って、そのセーラー襟を掴むと半泣きでゆさゆさゆさ ]
『どっかで見たわねえ...このシーン』
[ すっかり呆れ返った調子で、風の妖精がひらりと翅を揺らした* ]
[輝石への評には、改めて4つの輝きを見詰めた。]
純結晶、だったんですか。これが……
これほど強い輝きと艶がある精霊石は初めて見ました。
[なるほど、それであれば、
長たちが己に対して見せてくれた姿勢以上には
もしかしたら期待が持てるのかもしれない。
前向きな展望の裏づけを強い輝きに求めるように、双眸を細めて]
……心得ました。
何かあればいつでもお呼び下さいね。
[試練を受ける彼らについて世界樹へ、との
次なる指示を受諾して、一拍の後、長い嘆息。>>305]
装備はホント後悔してます。
篭手一つあっただけでも違ったんじゃないかな〜…。
[癒者としての任を終えたからか、
堅い姿勢はやや崩し、何時もの調子に戻して。
見るも無残な――というほど着崩れてはいないが――姿について
さらっと付け加えられたのには、はは、と、頬を掻く。]
…心得てますよ。るぅとサン。
[自惚れかもしれないが、
静かな言葉にに幾らかの『信』を感じ取ったなら>>306
微笑を置いて、部屋を辞去したのだった。]
― 世界樹の枝の上 ―
[大蛇の頭に潰されていたら、不意に、身体にかかる重みが消えた。
圧し掛かっていたその身体が砂のように崩れ去った>>320から、というのは見ていないからわからぬまま。
あ、軽くなった、と思ったら、ぐ、と襟が掴まれて]
て、ちょ、お。
へーき、へーき。
いきてる、いきてる、から。
[ゆさゆさゆさ、伝わる震動がちょっと辛い。>>325
棒読みで返す様子に、風乙女がため息をつくように風を揺らす。
どうやら、眷属たる風の姉妹の思考に同意しているようだった。*]
― 世界樹の枝の上 ―
生きてる?ほんとに?大丈夫?
[ 声が聞こえると>>328漸く落ち着いて、揺する動きは止まる ]
あ、でも怪我......!
[ 左の上腕の袖が切れて、白い服に紅が染み出しているのに気付いて、はっとする ]
これ......蛇じゃないね。
[上方から窺い知る事が出来るのは、まだ蛇を仕留めきれていない事。
少女の視界からは相棒の姿は見えない。
レオの傍にまだ残る泡玉を使って状況を見るだけの余裕はなかった。
少女は聞こえてきた聲に顔を顰めるが、それでも扇根を握り締めて次の魔法の準備に取り掛かる。]
…っ、待っていて下さいね。
[歯を食いしばり、立ち上がった少女は根で出来た床をブーツの底で強く叩く。]
― 『世界樹』の枝の上 ―
わ、わ、 わ!
[自分が出した炎に焼かれる、なんてことは免れたが、乱れが生じたのは確か。
蛇に火の粉の雨は然して傷つけることは出来ず、硬い鱗に弾かれたようだった]
OK、もう一回やるヨ。
[突っ込むと言いながら笑む様子に頷いて、一度深呼吸をした。
ミリアムの笑みが焦る心を落ち着けてくれる]
thanks、大丈夫。
[笑みを返して、両手で長杖を握り直した]
[ミリアムが蛇へと向かった後、もう一度深呼吸する]
concentration……
[火の力が杖の先に集まるよう集中、頭の中で魔法のイメージを膨らませ、範囲を蛇のみに絞るよう意識した]
Dance! firerain!!
[長杖を右手だけで握り、高々と持ち上げれば、杖の先端から数多の火の粉が迸る。
蛇のみに限定し狙い定めた火の粉は、不規則な方向から降り注ぎ蛇の肌を焼いた*]
[ステファンの返答はどうだったろう。
返答が是でも否でも、少女は異形へと補助魔法を使いながら立ち向かっていき。]
――――とったどぉぉぉぉぉ!!
[止めを刺した時、こんな女性らしくない雄叫びをあげたかもしれない。
……最後に足を滑らせて落ちそうになる、というオチはついたが*]
[右、左、右、 左、右、左、 小休止。
三拍子、 三拍子、 小休止。
リズムを刻みながら扇を下から上へ向かって半円を描くように動かすその姿は舞を踊る姿に似る。
それはまだ周辺に漂う水の気を、水の精霊を鼓舞するもの。
そうして場の空気を清める効果を持つ。]
蒼き魂よ、その荒ぶる力を以て、
悪しき魂を在るべき場所へと誘い給え――
― 世界樹の枝の上 ―
ボクが星司を傷付けちゃうなんて...ごめん...ほんとにごめんなさい...
[ 自分の未熟な魔法のせいで、星司を傷付けた、そう思うと情けなさでまた涙が出そうになる。
泣いても星司は喜ばないし、子供じゃないんだから泣いて許されるものでもない、とは、思っていたから、ぐ、と堪えたが、謝罪が口をつくのだけは止められなかった* ]
奏上するは、清らの調べ
誇り高き精霊よ、我の声に応えよ。
[上から下へと扇を持った手を動かしながら同じリズムを刻んだ後、小休止のところでくるりと一回転する。
領布の先がその動きに合わせてふわりと浮いた。
舞踊は少女の趣味でもあり、力を高める為に利用する事もある。
四畳程の広さの高台で、少女は危なげなくターンを決め、またリズムを刻む。]
其は清浄なる力。
汝の力を持って、迷える魂を浄化せよ!
ライニグング・シュプリューデル!!
[力を振り絞って放ったその魔法は、きらきらと輝く月白色の泡となって蛇の頭上に降り、全身を覆い尽くした。
浄化の力を持った泡は鉄の鱗を溶かし、モーインは首を逸らす。
やがて断末魔と共にもがく蛇を大地へと還すと、その泡は空気に溶けるように消えていった。*]
…っ…。
[少女は脱力し、すとんとその場に座り込む。
一度に二つの自分の中でも大技ともいえる魔法を使ったのはこれが初めてだ。
そうして暫く呼吸を整えていたが――]
レオ…!
[少女は弾かれたように台座から飛び降りる。
落下していく少女の身体をふわりと包んだのは、神殿に来た時と同じ水球。
目指すのは、モーインと彼女が戦っていた場所。]
― 聖神神殿 ―
ええ。
精霊たちは、彼らを受け入れてはいますから。
……後は、その輝きが如何様に引き出されるか、という所ですね。
[精霊たちが彼らに加護を与えている、という事は、存在を受け入れられているという事。
そして託された精霊石もまた、それを示すもの。
後は、彼ら自身がどこまで己が力を引き出せるか、にかかっている。
もっとも、それはこちらは見守るしかない領域なのだが。
何かあれば、というメレディスの言葉>>326には、ええ、と頷いて]
そちらも、急ぎの時は遠慮なく連絡するように。
そのための『言霊石』ですからね。
[忘れてはいないだろうけど、と思いつつもこう言って。
信あるが故の言葉に返された微笑み>>327に僅かに目を細めつつ、部屋を辞すのを見送った。*]
レオ、お怪我は…?!
[目的の場所へと降り立てば、水球は弾けて消える。
少女は一目散にレオの元へと向かっていた。]
[ステファンの返答に、ニコォと笑って、立ち向かっていく。
もちろん唯で済むわけはなく、何度か吹っ飛ばされ、巻きつかれながらも、攻撃を続けて行く。]
/*
>>342
wwwww
あっれ
俺にも『言霊石』来てた っぽい
流れ的に、ばるたくんたち根側にだけ渡されたものだと思ってたとかそんな!!(墓ログ)
赤使って大丈夫なのよと受け取っていいのかなこれ。
― 最初の試練・世界樹 ―
[離れた位置から、低い衝撃音が届いている。]
………始まった。
大丈夫かな… 彼ら。
[ルートヴィヒの命>>305通り、
勇者候補生を世界樹へ転送に連れ添い、
安全が確保出来る位置に簡易キャンプを張り、
傍にある小木に凭れかかる形で喧騒を聞いていた。]
[集合場所は伝えてある。
使うようなことにならぬのがベストと念を押した上で、ペア双方が動けなくなった場合、最悪の事態の為の魔法信号弾も配布しておいた。]
…悲鳴が聞こえても、
手を出してはいけないというのは…
…これはちょっとキツいかもしれないな。
[それでも、黙って待つというのはなかなかに堪えるらしい。]
[そういえば、彼らが討伐を終えた後、一度転移陣で神殿へと戻るのか、ここに留まって次なる試練に移行するのかも聞いていなかった。
行き来する時間、世界樹を上る苦労を鑑みると、恐らく留まることにはなるのだろうが――
彼らの負傷と同程度、懸念するのは食料のこと。
サバイバルに必要な、小腹を満たす程度の食料の用意はあるけれども、育ち盛りの少年少女の胃袋にはいかがなものか。]
最悪、世界樹の住人に交渉したり
手伝いしたりして分けて貰えばいいのかな…
[いずれにせよ、『言霊石』は此処に在る。
そう遠くないうちに次なる指示は飛ぶだろう。
今は奮闘する候補生を信じて待つだけだ。*]
― 世界樹の枝の上 ―
[揺する動きが止まった所で、は、と一つ息を吐く。
潰されたダメージもだが、今のゆさゆさゆさはちょっと効いた……などと思っていたら、左腕の傷に気づかれて。>>329]
あー……。
[今になって血の滲み始めたそれをどうするか、と思っていたら、何かを堪えるような表情で謝られて。>>337]
ったーく。
んな情けない顔、すんな、って!
[どう言ったものか、との思案は短く。
選ぶのは、思ったままを口にする事]
避けらんなかったのは、俺の動きが鈍かったのもあんだし……それに、あん時あれが決まんなかったら、蛇に勝てなかったかもしんないんだし。
だーから、あんま、気にすんな!
……それと、さ。
俺に、走る楽しさ教えてくれたせんせが、いつも言ってた。
『失敗するって事は、まだ先に行けるって事だ』って。
だから、間違ったり失敗しても、怖がらないでまた挑戦しろ、って。
そうすりゃ、もっと上手くなれるんだ……ってさ。
[だから、と一度言葉を切って]
今回はちょっと事故ったけど、次は絶対上手く行く、って。
そう、信じとけよ。
そうすりゃきっと、上手く行くから。
[根拠なんてない、けれど、それは自分の中では絶対の正論だから。
自信を持って、きっぱりそう、言い切った。*]
[>>339空から月白色の泡が降り注ぎ、地を這うモーインを覆い尽くす。
堅牢な鉄の鱗を以ってしても浄化の魔法から逃れられず、
七大蛇の一角は断末魔の咆哮だけを遺し、大地へと還った。
『剣の百合』を構えたまま、茫然と消え行く泡を見つめていると、
視界の端に水の球に包まれて、こちらに降りてくるベルティルデの姿が映った>>341]
私たち、勝った――の?
[駆け寄るパートナーの姿に安堵したせいか、
全身から力が抜け、立っていられずに膝から崩れ落ちた]
/*
詳細指示受けなかったのでWIKIと睨めっこしつつ
集合場所作って待機してるけど大丈夫かなー。
次に試練を受けるのは4ペア中2ペア、半分だから、
残り半分は自由行動だよね、ってなると自由度の点で
一度神殿に戻ったほうがいいような気もするし
なんとなくそっちを想定してる気はするんだけど……
どっちにも転べるようにしておこう むずかしいな
これで、最後よ!!
フレイムソードファンタズム!!
[最後の最後で大技を異形に向けて放つ。
見た感じはビーム砲の炎版、である。
……だがそれを放ったのが未熟者故に]
はれ?
[ずる、と足が滑って落ちかける、というオチも発生した。]
― 世界樹の枝の上 ―
失敗するのは...先に行ける、こと...
[ 星司が自分を責めはしないだろうということは、なんとなく判っていた。
だからこそ余計に申し訳ないと思う部分もあったのだが、続けられた言葉は、胸に響いた>>350 ]
うん...前にメル兄さんにも、同じようなこと言われた。
[ 今日失敗するということは、明日は成功するかもしれないというのと同じことだ、と、そんな風に言われたのだったか、まだ、今よりずっと幼くて、周囲からの期待に押しつぶされそうだった子供の頃の事で、その意味は理解しきれていなかったのだけれど ]
星司はすごいね。
[ きっと上手くいくと、きっぱり言い切る星司に、そんな言葉が零れ落ちる ]
― 『世界樹』の枝の上 ―
[前でミリアム>>344が傷つくのを恐れずに大剣を振るう。
役割の差とは言え、前に女性を出すのは心苦しかったが、得手を考えればこの陣が妥当。
今は退けるのが先決、と繰り出した魔法の後、ミリアムもまた大技を蛇へと繰り出した>>352]
わぷっ!
[轟、と蛇を包み込む炎。
巻き起こる熱に腕を掲げて遮ろうとする。
降り注いでいた火の粉もまた、共鳴するように姿を焔へと変え、灰色の背を持つ蛇を包み込んだ。
2つの炎が蛇の身を焼き、噴出す瘴気をも焦がして浄化していく]
Wow! ミリアム!!
[足を滑らせたミリアム>>352に気付いて、慌てて支えようと手を伸ばしながら駆け寄った。
その奥で燃える巨体が灰化しながら下方へと落ちていくのが見える]
ダイジョブ? ミリアム?
[弾き飛ばされていたりしたのをみていたため、怪我していないかとミリアムの身体を確認した*]
いつも迷わずに前を向いて走ってる。
ボクもキミみたいになれるといいんだけど...ううん、なりたいな。なれるようにしたい。
[ 疾風そのもののような少年...彼を羨むばかりではダメなのだ、と、この頃のウェルシュは気付き始めている。
彼の隣に在るに相応しい自分であることを望むなら、それは、諦めずに手を伸ばすことによってのみ成し遂げられる ]
傷、診せて。
メル兄さんみたいに治癒の術は使えないけど、こういう傷の手当は慣れてるから。
[ 応急手当の道具は持って来ている、剃刀で切り裂いたような傷は、むしろ塞がりやすいから、手当もそう難しくはないはずだ* ]
[アイリ、と。毒を受けた時に聞こえた呼び方>>259。
今では大喰らいの地精霊くらいにしか呼ばれてない]
うるさいっ!
こんな蛇に殺されても僕が迷惑なんだ!
『死体に回復魔法は効かない』んだ!
[じくじく肌を爛れさせる毒素を抜きながら、蛇腹に連撃を叩き込む]
― 『世界樹』の枝 地蛇の広間 ―
[腹部への連撃の合間、迫り来る大蛇の攻撃を障壁で防ぐ。
その合間を狙い穿ち、大蛇の頭部へと勢いよく飛び掛り、予測通りではあるが、鍛錬用の棍棒が儚くへし折れるさまを見る]
離れろ! 下手な一撃を目なんかに入れたら――…
!! トオ !
[目を狙われた事に、大蛇の矛先がおもいきり奪われてしまう。
咄嗟に障壁魔法を張るよりも早く、蛇頭が思い切り振るわれて
壊れた獲物ともども、吹き飛ばされて枝に激突するトオルの姿]
[ギ、と激しい瞳を大蛇にぶつけ、再び飛び掛り、ナックルを振るう]
この害虫め……
貴様の相手は、この僕だと言ってるだろう!!
[先程よりも頭部に近い部分を殴り、トオルと同じ様に振るわれた蛇頭が、自由落下する身体の上を通過するのを確認し]
...Cera Fares...!
[複雑に絡まりあう世界樹の枝でつくられた足場に、大地の魔力を送り込む。
但し、回復や防護でもなければ、大蛇へ攻撃を与えた訳でもなさそうだ。
効力が判明するのは、大蛇がアイルリートをなぎ払おうと、蛇尾を振るわんとしたその時]
[ゴーインの蛇体に、いつのまにか世界樹の枝が絡みつきだしている。
大蛇の長体そのものを拘束しようと成長する樹枝が、蛇尾の動きを著しく阻害する]
そう長くかからず抜けるだろうな。
だが、それで十分だ…!
[その時には既に、アイルリートにその姿が見えていたから。
地精霊の力を受けて、精霊石の欠片が形を変えた特別な武器。
棍棒よりもより荒々しくて重そうな、戦槌の様なそれを両手にして走りだしているトオルの姿が。
今度こそ、その大味なスイングは、樹木に拘束された大蛇の顎を、派手に撃ち砕く>>264]
できるなら初めからそうしてろ!
壊れて当たり前だといっただろう!
[魔法の素養はある様に思えないトオルだが
あの蛇頭に吹き飛ばされた割に元気だという事は、大丈夫なのだろうか、と呆れた嘆息を小さく吐きつつも]
[先程とは違い、激しい打撃を与えられた大蛇が、苦痛に暴れ狂う。
成長させた樹木の拘束は引き千切られて、その蛇頭、口を閉じきれず毒々しい血の滴る顎が、トオルを狙うが]
ここでとっておきだ。
Scutum Fang...!
[今度こそは、大味な攻撃に隙もできる、トオルの前に飛び出して。
より強力な魔力を注ぎ込まれて現れた障壁に、蛇頭が激突すると。
バン!と障壁は破壊される処か、小爆発の音を立てて大地の魔法を爆発させて、蛇頭に直接魔力を叩き込んだ]
[>>351駆け寄ると、膝から崩れ落ちたレオに近付く。
傷を負っているかは詳しく見ていないので分からないが、相棒の姿を見て少女は顔をくしゃくしゃにしてレオの傍に膝をつく。]
はい、はい…っ。
時間を稼いで下さってありがとうございました。
レオのお蔭ですわ!
[緊張の糸が解け、目がじわりと滲むのを感じながら、少女は泣き笑いの表情を浮かべた。]
[その隙があれば、もう後は畳み掛けるだけで通じるだろう]
今度こそはしくじるなよ!
これで決める!
[再び蛇腹の懐に飛び込み、激しく大蛇の注意をひきつける。
頭部に何度もダメージを受け、腹では人間が何度も執拗に気を引いていれば。
今度もまた、トオルに気を回す余裕などは大蛇から奪われるだろう。
そこに、蛇頭へ向けてその戦槌を、これでトドメだ、とばかりにトオルが振りかぶれば……]
[ドオオン、と激しい音を立てて、頭部を砕かれた大蛇は、倒れ伏すだろう。
ビクビクと激しい痙攣を繰り返した後に、大地へ還る様にその命を散らす]
…… …… ……ふう……
なんとか、片付いた、と云う所だろうか。
[大蛇の絶命を確かに確認できたら、大きく息をつきながらその場に膝をついた。
戦闘中の傷と毒は完全に抜くのは大変だから、これでしっかり抜く事ができる、と人心地ついて*]
[やがて少し感情が落ち着いてくれば、少女はレオを真っ直ぐに見つめる。
囮役を務めている間の彼女の様子は知らない故に。]
――レオ、先程は少し辛そうでしたけど…
お怪我があるのなら私の魔法で癒させて下さいな。
[そう言って、治療の申し出をした。]
[>>361傍らに膝をつき、目線を合わせて来るベルティルデの瞳に滲む涙。
顔をくしゃくしゃにしたパートナーに声を掛けられれば、
もう我慢することなど出来ず、ぼろぼろと大粒の涙が零れ落ち]
よかっ……良かった、よぉ。
[縋りつくようにして、小さな子供のように泣きじゃくった]
― 世界樹の枝の上 ―
そ。
失敗しないヤツは、逆に伸びねーぞ、って。
[そんな恩師の存在もあって、気付けば短距離走の記録保持者になっていたりもしたのだが。
メレディスも同じような事を、という話にはそーなんだ、と呟いて]
……へ?
凄い、って、なんで?
[やや唐突に思える評>>353に、こて、と首を傾げた]
んー、て、ゆーか。
俺の場合、そーしないとやり切れなかった時期があった、ってゆーか。
[前だけ見て走り続ける。
両親を失ったばかりの頃は、そうしないときつくて立ってもいられなかったから]
……別に俺、凄くなんかねーよ。
ただ、自分の思ったまんま、突っ走ってるだけ。
迷うより、動いてたい、ってそう思ってるだけなんだよ。
[そんな気質が風の本質にも近い、というのは無自覚のもの。
だから、自分のように、とか言われるとなんというかこそばゆくもあり。
傷の手当てに話が及ぶと、ちょっとほっとしたように息を吐き]
ん、さすがに自分の腕縛るのってきっついからな。
頼むわ。
[上着を脱いで、大人しく傷を診せる事にした。*]
― 聖神神殿・儀式の間 ―
[メレディスを送り出した後、諸々雑務を他の側近に任せて向かったのは儀式の間。
向かった理由は、精霊族の長に協力を取り付けるための対価のひとつを果たすため]
……ま、最初に無茶を振ったのはこちらだが。
どこまで、できるかねぇ……。
[試練の場の構築を請け負ってもらう代わりに、『世界樹』に迫る混沌の干渉を緩和する結界の維持を引き受ける、という条件。
常人であれば思い着く事もないようなそれは、こちらの『本気』を十分に伝えたようだった]
ま、言ったからには、やれるだけはやらんとな。
……そも、こんな無茶ぶりできるやつはそうはおらんし。
[苦笑めいた表情で呟いた後、儀式の間の中央に在る水晶柱に力を込める。
門を開いた時とは異なる波形の力。
それは『世界樹』を包む精霊の結界に干渉し、そこにゆっくりと力を添わせ、強化していく。
その力がある程度安定した所で、あ、と短く声を上げた]
……そう言えば、伝え忘れてたな。
[『七大蛇』を撃破した後どうするか、を。
勿論というか、神殿に戻る時間も惜しいもの、そのまま先へと進ませるわけだが。
合間の休息に関して、事前に世界樹の住人である翼人の一族と交渉して、食事や、必要ならば着替えなども供してもらえる手はずになっているのだと]
……今の内に、伝えておくか。
[言いつつ、手を触れるのは『言霊石』。
それを介し、休憩場所で待機するメレディスへと協力者がいる旨を伝える。
協力者たる翼人は、『七大蛇』の一部が退けられたと知れば、すぐに姿を見せる事だろう]
ああ、それと。
試練に挑む順番については、直接そちらに声を送って報せます。
まずは、彼らを良く休ませてくださいね。
[ある意味、次が本番だから、とは。言葉にせずとも伝わるか。**]
[大蛇を倒した後、トオルはどんな様子をしていただろう]
ひとまず、こちらでまずは一匹。
ノルマとしては、後一匹も倒せば上々という所だろうかな。
トオル、怪我をみせてみろ。
もしかしたら、神殿の方から経過状況の確認があるかもしれない。
しばらくの間はここで一度傷を治す。
ほら、打ち付けた傷は、切り傷よりも厄介な場合が多いんだ。
[血と土埃で、結構汚れた身の回りを、パパンと払い身を整えながら
傷を治してやろう、と近づく彼の左腕は、受けた当初よりは毒による皮膚の爛れが薄れていた*]
ふぇぃ……ありがとうございます……。
[落ちかけた事に目を白黒させつつも、こくこくと頷く。
痛む個所は多数あるが、動けなくなるほどの痛みはない。]
武器も持てますし、歩くこともできるので、多分、大丈夫……かも?
[少なくとも、自覚してる範囲ではあまりない。]
[そうしてどれほど涙を流していたか。
ようやくベルティルデの申し出>>364に応えられる位には、気持ちが落ち着くと、戦いに昂ぶることで忘れていた痛みが蘇る]
……見てくれるかな。お願い。
[水精の外套と胸甲を外すと、
上着を脱いで白い背中をベルティルデに見せた。
激しく打ち付けたから痣の一つは覚悟している]
どう?
[肌を晒しているせいか、落ち着かない気分だ]
/*
>>369
ああ、世界樹の上で暮らす方向でいいのね。
了解了解。
翼人サンたちに任せておけばこちらは心配しなくていいってわけか。助かるな。
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