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[ わかってる。
私は望んでこうなった。
薄い毛布の中で、寝たフリをしながら呟く相手の声を聞くこころが欲しかった。]
( ぼく、でも…リヒャルトでも……)
[ 何度も心の中に押し込む。
相手に触れるたびに肺を真綿でしめつけられる心持ちで。
どうしてだろう、この身体は、思ったよりもすごく重たい。
過去の産物として捨てられる悲しみは、深い水底で息が止まる程に苦しかったから。]
[ 先より強い力で押し返す腕に合わせて、首がぐらんと揺れる。
切られた傷口はみるみる塞がっていくのに、胡乱な眼は地面を見つめていた。
不可抗力で腕を離せば、抜け殻のような人間の身体がそこに座り込んだまま。
剣を抜いて先を急ごうとする相手の声で、ようやく我に返った。]
ぁ、うん……早く行こう。
[剣を持てるようになるまでに回復した相手に笑みを浮かべる。
それは、少しぎこちないようにも見えるだろうけれど。
立ち上がって先行く相手の背中を追う。
落ち葉がリヒャルトの着物に付いているのに気がつけば、くすりと笑って払う為に手を伸ばし、]
んあっ、ひもひぃ…。
[ビクビクと体を震わせる彼に中をかき乱され、絶頂へと達し、甘い吐息を零す]
[混乱と共にあげた声は、相手を怯ませたようだった。はっと我に返り、自己嫌悪に眉根を寄せる。そして、首輪がないという相手を再びまっすぐに見つめていた。]
……あの首輪は、魔族だけにしか使えないものじゃない。
お前が望むなら、僕につけることで従属させることも可能だろう。
……僕に売り付けた店主の言葉が正しければな。
シュテラ…
[怪しい露店商の言葉を信じるのなら、取り付けた相手は取り付けた主に服従するということだった。それは魔族であろうと人間であろうと思いのままだ、と。だご、それが本当かどうかはわからない。そう告げながら肩を竦ませていた。
涙を流し、しゃくりあげる少女を見上げ、その頬に手をあてようと腕を伸ばし。
しかし、急に怒気を孕んだ声をあげる様子に、挙げられかけた手がぴたりととまる。立ち上がり、ふらふらと後ずさっていく様子を見ながら男もゆっくりと体を起こしていた。]
シュテラ…?どうし…………、シュテラ!
[相手の紡ぐ言葉は、自分に向けられているのではないようだった。まだ、何か自分には聞こえない声が聞こえているのかもしれない。今まで何度も聞いた短い詠唱呪文が叫ばれるのを聞けば、引き留めるように相手の名前を呼んでいた。
このまま飛び去ってしまうのかもしれない。そんな思いに囚われていた。だが、事態はさらに酷いものとなっていた。]
シュテラーーーーっ!!
[自らの体を切り刻むように、少女の操る刃はその細い体に襲いかかった。糸が切れたように落下してくる体を受け止めようと走り出す。間に合え、と強く念じながら。
間に合ったにしろ間に合わなかったにしろ、その風のように軽い体を抱き起こしては回復呪文をかけようと詠唱を始めていた。]
………キュアーズ。
[柔らかな光が掌から溢れるように拡がっていく。翳した相手の体にもその光は降り注ぎ、わずかに暖かな温もりを感じられたことだろう。]
[芳しい風の吹く丘の上で穏やかな日差しを浴びながら微睡む。
そんな夢を見ていた。
地底にある一族の棲家では、めったに味わえない贅沢。
ぬくもりに包まれて、癒される。
身体も癒され心も満たされて目を開けば、腕の中には眠る前と変わらぬ天使の姿があった。]
─── いた。
いなくなってなかった。
[喜色は、郷愁の色も宿す。]
おも…かさんどら…おもい…
[絶頂に達し、力が抜けた彼女の体重がかかる。
太ももを掴むのを止め、ぺしぺしと彼女のももをたたく。]
あの時、目を覚ましたらひとりだった。
それがどれだけ寂しかったかわかるか?
あの日からオレはオマエを探していたんだ。
ずっと、ずっと探して、天界にも行って、
やっと見つけて、オマエを地上に誘い出して、
[絡ませた蛇尾で天使の肌をまさぐる。
全てに触れたいとばかりに絡みつき、うねって鱗を滑らせる。]
ようやく、こうして、オマエに触れられたんだ。
オレの太陽。
オレは、おまえが欲しい。
欲しくて、欲しくてたまらない。
オレのものになれ。
[解き放たれた欲望のままに告げ、確かめるように幾度も舌先で天使に触れた。
頬に、耳に、唇に、真っ赤な舌が濡れた痕を残していく。]
[夢を、見ていた]
[ただ、シェットラント様と共に旅をする夢]
[首輪はなく、鎖もなく]
[泣いたり、笑ったり、喧嘩したりしながら]
[長い長い旅を続ける]
[それはそんなに強欲な夢なのか]
[それとも、奥底の願望を見透かされていたのか]
[一瞬、受け止められた、と勘違いした。]
っうわぁ!!
[だが元々光の翼を出現させ、飛ぶのに力を割いてしまっていたのがまずかった。
ガラスが割れる硬質な音と共に衝撃波を喰らい、後方へ大きく吹き飛ぶ。]
くっうう…!!
[彼とは違い、緊急時用にと考案したが実行に移したことはなかった飛行術だ。
彼が体制を立て直す間も翼はもがき、ぐるぐると無様なダンスを踊ってしまっていただろう。]
うぇる、――……っ
[最後に見たのは。
物量のある嵐と、散る火花と、その向こうに居る親しき従者の―]
――――
[正面からまともに暗い、上空へ打ち上げられた。
同時に光の翼は形を失い、甲冑も粉々に砕け散る。
意識は闇の彼方へ飛んでしまった。
堕ちて行くのは、ボロボロのドレスを身に纏う、非力な少女の躰、だけ。*]
相変わらずねぇ…。
[疲れたようにベッドへと倒れ込み、久しぶりの快感に目を閉じて浸る]
[首輪が本当に効いたのだとしても、違うと思うだろう。
違う、違う、そんな事を望んではいない。そんなんじゃない。
信じて欲しかった。
でも、どうすれば良いのか分からなかった。
…哀しい、と思う。
でも、矢張り分からないのだ。
どうすれば良かったか、なんて]
[相手に受け止めてもらえた事を、少女は知らない。
多くの血を流し気を失っていたからだ。そのまま、死んでしまうつもりだった。殺したくはないのだ。どうしても。どうあっても。
少しでも、彼によって自分は希望を見出せたのだから。
幸せ、だったのだから。
だからきっとこれは多くを望みすぎた罰なのだと。
相手の衣服も体も血に染まったかもしれない。
無数の傷口はそれでも、ゆっくりと閉じていく。この地にいた事が、幸い魔族の少女の自己治癒力そのものを高めているのだろう]
かさんどら…
[ベッドに倒れこんだ彼女にぴったりと寄り添う。
すると、女性らしい優しい匂いが鼻腔をくすぐるだろうか。]
う……っ。
[全身が軋む。暖かな何かに包まれている気がした。眉を顰め小さく呻いては薄っすらと目を開きーー生きていること。そして、頭に響く声が続いている事に絶望する。
ぐっと相手を両腕で突き放そうとしたが、そもそも筋力は人間の少女のそれとほぼ変わらない、しかも全ては回復していない腕ではどれだけの力が込められていたものか]
だめ、やめてください……っ!
私は、…シェットラント様を……っ。
きず、つけ、る……。
[先程の言葉も。何より、こんな事に魔力を使ってはいけないのだ。
自分が居なければ自身で身を守らなければならないのに。
ぐっと拳を握り、ふるふると頭を振った]
…私なんかに、魔力を使うのはいけません。温存、しないと。
だから、やめてください…。
ふふっ、初めてだった?
[寄り添う彼に微笑みながら尋ねてみる。今は彼との交わりの余韻に浸っている]
[
うん、なんだったの…?
[エルフ族は超長命の種族であるが故に性交自体滅多にしない。性欲もあまりなく、エリオットは性知識も持っていなかった。
下半身を晒したままなのも構わず、彼女に抱き着く。]
よくわかんないけど、なんか抱き着きたい…いい?
夢を見ていたんだな。
[目覚めたギィの吐露に、そんな理知的な判断を下したけれど、やけに具体的な説明と計略の告白に眉を顰める。
どこか心をざわつかせるその言葉を追いやるように命じた。]
回復したのなら、起きなさい。
この地は、おまえにとってもわたしにとっても良からぬもの。
毅然として対処せねば。
[天使を獲得せんとするギィの口調に報復の色がないことは見てとっていた。
身体を這い回る鱗と舌の感触は、麻痺のせいで鈍いままに未知の刺激を与える。
天使はぎこちなく身体を躙らせた。]
純粋なる者よ、
陽の温もりを求める本能がおまえの中にあることを疑いはしない。
けれど、それは欲望の形で発露してはならないものだ。
ただ、感謝をもって応えなさい。
わたしは神のしもべ。
おまえのものにはならない。
[互いを尊重し、交わす視線と承認で満足しなければ、それ以上は罪となろう。
そして、この天使は他の者よりなお厳しい洗礼を受けているのだった。
かつて一度、無垢なる魔を慈しんだゆえに。
諭して聞き入れられぬのなら体罰をもって遇するつもりだったが、ギィの耳に見慣れた煌めきがないのを知って表情を曇らせる。
少しばかり、切ない。]
[なんとか少女を受け止めることは叶ったようだった。頭上から落ちてくる少女を辛うじて受けとめると、その場に膝をつき少女を支える。明らかに回復呪文だけではない治癒速度で、少女の傷は回復していく。
回復呪文を何度か続けてかけると、少女は息をふきかえしたように小さな呻き声をあげた。小さく安堵の息をはいては、じっと少女の顔を覗きこむ。]
よかった……、シュテラ……。
お前が僕を傷つけたことなど、一度もない。
首輪が外れていてさえ。
それに……僕はまだお前に従わされてはいないから、僕の好きにさせてもらう。
[傷つける。そうはいいながらも、未だ一度もやいばを向けられてはいないのだ。
それが少女の理性によるものだとしても、男を傷つけるよりも自分を傷つけることを選んだことを思えば、やはりこれでいいのだろうと思えた。]
僕は、お前を置いていく気はない。二人でここから出るんだ。
どうしたいかわからないなら、これからゆっくり考えればいい。
[生きて、帰ることができたのなら。その言葉は口にはできなかった。正直、二人生きてここから出られる確率はかなり低いと思われた。それでも絶望を口にすることはなく。ただ、言葉少なに、相手へと語りかけていた。]
うーん、あれが性交ってやつね。うん、抱きついていいよ。
[抱きつかれれば、こちらからも抱きしめ返しながら]
あれが…
[そう呟いて、抱き着いて]
なんで、僕としたの?
[と、尋ねて顔を彼女の胸に埋める。]
[良かった。そう言ってくれる相手]
[そして、脳裏に響く暗い声]
ダメ、いや、やだ……!
[譫言のように呟いては頭をイヤイヤと幼子のように振っていた。
しかし今は自身が弱っているからか、魔力が回復していないからか、弱い風が辺りの湯気を軽く散らすのみである]
考え、られないん、です……。
怖い、この声は、狂わせる……私を……。
手に入らなければ殺せって、奪えって、……いやっ、や、だ、…!
[魔力が回復しきっていないのが幸いだろう。それは攻撃的な風に変わることは無いが、弱り切った少女は青年の腕の中で小さくなり頭を抱え込む。
2人で抜けるにしても。
この声の影響は強すぎた。ただ只管小さくなり涙を零し耐える少女が]
[果たしてこのまま、いつまで保つものなのかーー]
うーん、なんで?なんで…。うーん、したかったから…かな。
[尋ねられれば、少し思案してから答える。胸に顔を埋められれば、ポンポンと優しく頭を撫でる]
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