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[不意に響いた問いかけ。
それに、微か滲むは笑みの気配]
……悪いと思うのであれば。
そも、声は繋がらんらしいぞ。
[それと共に返したのは、揶揄うような響きの声、ひとつ]
[胸の内の問いに答えが返る]
[それを最後の後押しに、蛇竜の身は世界を渡り]
と、ひとつ確認しておくが。
……水の中にいないとまずい、とか、そういう事があるなら、今のうちに言っておいてくれ。
[それならそれなりに対応しなければならない事があるから、と。
そんな思いから、そう、と声を届ける。
直に聞かぬのは、他者に聞かせたくない事情が絡む事も考慮したがため。*]
[そこに他者には秘する響きで届く声]
いえ、水中の方が過ごしやすくはありますが……必要とあれば、地上で生活するのに問題はありませんわ。
[海中を住処としていたのは、自らその場を選んでのこと。
身体的には、生活の場に制限があるわけではない。
とはいえ細かい事情はこの場にては口にせず]
竜神ですもの、それなりに"合わせる"ことはできますわ。
[とはいえ気遣いはありがたく、心中にて静かに頭を下げた**]
そうか。
[合わせる事が出来る、という応えに小さく呟いた後]
ま、実際の『舞闘』では難しいかも知れんが、休息用の領域位は、しっかり休める状況を確保した方がいいだろうからな。
その様子だと、呼ばれるのは初めてだろう?
それなら、負荷は少ない方がいいからな。
[そんな風に気を回す事の一環には、昔聞かされたあれそれがあるわけだが。
その辺りは今は表に出る事はなく。*]
――有難うございます。
ならば休息時には、身が浸る程度の海水を所望致しますわ。
[要求を口にすることに少しの迷いは見られたが、遠慮のし過ぎも互いのためにならぬと思い直す。
何より、指摘の通り、自身は初めてこの場に挑む身だ]
ええ。
でも、出来る限りのことは、やりますから。
[気を回す相手の内心は知らず、ただ、どこか必死さの滲む口調で応えた*]
ん、わかった。
[正直なところ、自分は樹が一本あれば事足りるので向こうに合わせるも吝かではなかったのだが。
あまりやり過ぎても委縮するか、とそこまでは言わず]
……出来るだけ、か。
それはありがたいが、今からあまり気を張り過ぎるな。
疲れるぞ?
[必死さ滲む口調に返す声には、揶揄うよな響き。*]
……はい。
[格上とも言える竜神を目の前にしていたこともあり、返す声にはやはり緊張が滲む。
しかし揶揄うような響きに少しだけ肩の力を抜いて、人知れず息を吐いた]
ふふ、……そう、これからですもの、ね。
[舞台の上の顔触れは、賑やかで多様だ。
その高揚に意識向けるようにして、召喚主に応えた*]
[返る響きは、僅かなりとも力が抜けたよう。
それに安堵したのは、こちらも同じ……だが、そこは響きには未だ現われぬ所]
そう、何せまだ始まったばかり、だからな。
それに、
余力と余裕は、持っておいた方がいい。
[見せぬだけでそれなりに緊張しているのだという事は。
実際に視線向けたなら目に入る、時折ふるりと落ち着きなく揺れる翼の動きが物語る。*]
そう……だったのですか?
[自分よりも随分と落ち着いて見えたから、召喚主の言葉に驚いたように視線を向ける。
やや後方に引いていたからか、視界には彼の翼の微かな揺れも捉えられ。
それを指摘はしないものの、小さく頷く仕草と共に表情を引き締める。
緊張によるものだけでなく、彼としばし共闘する者としての在り方を定めるように*]
中々、機会がなくてな。
[さらりと告げた事実がもたらした予想通りの驚きに、く、と楽し気な笑みが漏れる]
それでも、話だけは散々聞かされているからな。
……これから為すべきへの覚悟は、できているつもりだ。
[笑みの後、声音は僅かに引き締まる。
それは、最初に為すべき事を知るが故の緊張感。*]
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