あれを呼び声というなら、もうちぃと加減をして欲しかったのぅ。
一瞬儂を害しに来たかと思うてしもうたぞ。
[苦言めいた応答は、表情から見れば内心と裏腹と分かるだろう。
閉じた扇はそのまま口元を隠し、くすくすと笑みを零して。
>>58ディーターと名乗る男からの問いかけに、ゆるりとした動作で頷き返し]
あぁ、構わぬぞ。
主が竜の眼を持ち、皇玉たる儂を喚ぶ力を持っているのは確かじゃからな。
儂の名は…そうさな、これまでの舞闘会でも呼ばせた名が良いか。
儂のことはアデルと呼ぶが良い。
[微かな試案の後、告げた名と付け加えた言の葉でこの召喚が初めてではない事が周りにも知れようか。
ちらりと視線を巡らせた先、自分と同じように喚ばれた竜たちの姿も見止めて軽く目を細めた*]