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[記憶の海に潜れば、直ぐに拾いあげる事は出来るけれども、この歳だから誰かにそんな話をする事もなく、記憶はその
そして、何時かはセピアに色褪せ、走馬灯巡る頃に目を覚まし光の粒子として暗闇に消えてゆくのだろう。
其れが人の理、人の歩み。]
『 王子様。
助けて欲しい時には、助けてくれる?
私も、辛い時には助けてあげるよ。
これからのじだいは、戦うお姫様なんだから。』
[それに、だって。]
[誰かに助けて貰うなんて出来ない。
“助けて貰うのを待つだけ”なんて出来ないから、私は自分でやると決めた。]
[あの日。お父さんがいなくなってから。]
[その決意はきっと、紺野莉麗を孤立させた一因ではあったのかもしれないけれど。]
― 植物園 ―
[暫く散策すれば、小さな吐息と小さな独りごち。
薔薇の薫りは遠く、今は常緑樹のコーナーに差し掛かっている。]
そろそろ帰ろっか。
[もう少し後になれば白い花を付ける鋸歯の葉を指先で弄り、]
痛っ
[ものの見事に刺してしまった。]
付いてない……。
[やや項垂れつつ、赤い珠の出来た指先を口に含んだ。]
― 異界門 ―
……む。
[ふ、と、魔神の瞳が細められる。
紺青のそれは虚空を仰ぎ、直後、す……と、右の手が天へと向いた。
ひらり、薄紅の花弁が一片舞い落ちる]
……ふむ。
[花弁舞い落ちた手を下げ、薄紅に唇を寄せる。
直後、それは同じ色の光の滴となって散り果てた]
中々に。
悪くない『蕾』のようだな。
……さて、此度は如何様に花開くか……。
[呟く声音は笑みの響きを帯びる]
……界を隔てて落ちし『蕾』や。
俺の声が、聞こえるか?
[花弁の気配を標とし、そ、と声を投げる。
魔としては当たり前に慣れたそれに、異界の者がどう反応するか。
それもまた、魔にとっては楽しみのひとつ。*]
あれ?
[ふわり、ふわり、空からひとひらの白が落ちて来る。
真白い其れは羽毛の様にも見え、季節外れの雪の様にも見え、]
雪、ううん、違う。
白い花。
[そっと掌に受け止めた。
風に乗り、緩やかに落ち来たりた六花ならぬ四花は、リリの掌に落ち]
[――――――そして、植物園からリリの姿は消えた。**]
……ん?
[魔の口元に浮かんでいた笑みが、不意に溶ける。
巡らせし紺青に映るは、凍てつき砕ける花弁の姿]
……あれは……『氷華』、か。
やれ、代を重ねど、無粋なるは変わらぬか。
[先代の『氷華』の名を持つ者とも、競った事はある。
手繰る真白は美しいとは思えども、彼の華の築いた千年紀は、魔の好みには合わなかった]
全てを真白に閉ざすなど……面白みに欠けように。
[そんな呟きひとつ、落とした後。
魔は右の手に薄紅の扇を生み出し、はたりと開く。
一つ扇げば、流れるは桜の香り含んだ風一陣]
……雪桜は、悪くないものだが。
いきなり、凍て落としてしまっては、いささか風情に欠けるのではないか?
[こちらを見やる者>>48へと向けるは、一見すると穏やかな、笑み。*]
11人目、雷華の族長 ガートルート が参加しました。
雷華の族長 ガートルートは、従狼 を希望しました(他の人には見えません)。
─外界・石の並ぶ庭園─
[薄い雲の合間から落ちる陽光が、打ち捨てられた冷たい石に注ぐ。
その上に腰掛けた男は、天を仰いでゆらゆらと無為に足を揺らした。
ひゅるりと忍び込むように吹き込んだ風が、石に掛かるその赤灼の髪を煽ることはない。
同じ色をした燃えるような赤い花だけが、足元で風に揺られていた。
何度巡ったかも分からない季節。
途方も無い時を生きる身に、花の名残りを惜しむ情緒なんてものは、余程退屈が過ぎる時の暇潰しだ。
そうして今まさに、男は暇潰しに興じていた最中で。
しかし待ち人よりも先に、どうやら迎えが来たようだ。逆巻いて吹いた風にゆるり首を巡らすと、慣れ親しんだ声が己を呼んでいる。]
『 ガ ァ ト、 かえ ろ 』
『 かえ ろ 』
[ざわり、木々に騒めきに似た音に、男はひとつ伸びをした。]
また、会えなかったなァ。
[言葉の意味とは裏腹に、残念がる響きは無かった。
組んだ指を解いて、爪先を地面へ下ろすとのんびりと笑う。
会う約束もない、己を知りもしない待ち人は、けれど必ずここを訪れるだろう。
ならばせめて、言伝を。
さくり、草を踏みしめた一歩ごと、その足跡に芽吹く鮮やかな緋色。
咲きひしめき合う
弧を引いた唇から、鋭い犬歯が覗く。]
────……、
[誰に向けたものか。
呟きは空気に溶けて、代わりのようにパリ、と乾いた音が大気を裂く。
雷の疾る音と、何処か遠くで哭く獣の遠吠えだけを残して、男の姿は掻き消えた。]*
― 異界門 ―
[辺りを見回せば、同じ境遇の者の姿も目に入るか。
それがそうと理解するには、未だ至れずに居るが]
───── !
[不意に、何かに気付いたかのようにナネッテは息を飲む。
それを境に、辺りを見回す頻度が僅かに増えた]
― 異界門 ―
[桜の魔が薄紅に唇寄せ、浮かべた笑み>>53。
しかしそれは、花弁の砕ける音に消え、呟きと共に視線がこちらと交わった>>55。
先代と共に無粋と評する声が届くも、それには表情変えぬまま瞬きを一つ]
[蒼月が扇を閃かすと、風が一陣吹き抜ける。
桜の香り含んだ生温き風に眉を寄せ、氷華は右手を軽く外へ振るう。
風の含む水気が、香りと共に一瞬にして凍り付き、微細な結晶としてぱらぱらと足許に散らばった]
[傍には誰も居ないはずなのに、囁かれるようにして届く声。
聞き覚えの無いそれに抱くのは警戒の色]
蕾…? 誰、なの。
[露になったままの肌に残る花弁。
それが影響しているのか、声として紡がれない思考が言葉となり声の主へと返る*]
― 異界門 ―
[広がる景色、奇妙な場所、濡れた身体が寒い。
だけど俺ひとりではどうやら無いらしい。のろりと]
……お姉さん、どちらさ…… うゎぉ。
[誘拐犯とか首謀者とかそういう人にしては弱そう。
そんな何処か出来る女の人に視線を向けて…>>44
豊満なタンクトップの中央から慌てて目を逸らした。デカいわ>>38]
――風情、か。
疎らに散る花など眺めても、煩わしいとしか思えぬがな。
[一見すれば穏やかな笑み>>56。
それを受けた氷華は、奥に秘めたるものへ考えを巡らすこともなく、ただ揺らがぬ眼差しを向ける]
真白き静寂に勝る美しさなどなかろう。
[それは先の呟きへの返答でもあったか。
闇桜の思う所がなんであれ、氷華は己を偽らず言葉を紡ぐ*]
[返る声に宿る警戒の響き。
く、と笑う気配が響く声に乗る]
誰、か……。
さて、誰と返せば面白かろうな?
[笑みの気配を隠す事無く、放つ言葉は揶揄い混じり。*]
強いていうなら……月夜に咲きし、闇桜、と言った所かな?
[問いに返る声。
どうやら幻聴の類ではない、らしい。
やたらと楽しげな気配が伝わり、それがナネッテの感情を僅かに逆撫でた]
何よそれ。
私を揶揄ってるの?
名乗るならきちんと名乗りなさい。
不愉快だわ。
[不可解な事象に面していることも忘れ、正体を明かそうとしない相手にはきと言葉を向ける*]
そもそも闇桜って何よ?
桜は知ってるけど、そんな暗喩聞いたことないわ。
― 異界門 ―
……やれ、代は変われど、どうにも相容れぬは変わらぬか、氷華。
[凍てつき落ちる、春の風。>>62
煌く結晶に肩を竦めつつ、魔は開いた扇で口元を隠す]
淡く咲き、儚く散るからこその桜花。
……とはいえ、先代と変わらぬ石……否、氷頭であれば、理解は及ばぬか?
[扇の下にやや冷えた笑みを浮かべつつ、魔はおどけた口調で揶揄を紡ぐ]
真白の静寂、不変の沈黙。
動くもの無き一色など、ただの退屈よ。
……もう少し、面白いものを見せてくれるかと思うたのだがな、そなたの先代も。
あれはいささか、期待外れであったよ。
[さらり、言い放つ声は嘆息混じり。
そこにあるのは、氷華の先代に対する、隠す事もない失望のいろ。*]
― 異界門―
えっ
[左、右、]
えっ、
[左、右、下、上、]
え、ええ〜〜〜〜〜っ!?
[両の三つ編みがポーンと空へ飛びそうな精神的衝撃が、リリを襲う!]
どどどどど、どこなの、ここ!
植物園にいた筈なのに、何なのどこなの。
ハッ、そう、これはきっと夢なんだわ。
って、痛い!夢じゃない……。
[先程、柊の棘で刺した指先がチクリと痛み、指先を口に咥える。]
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