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7人目、流水の御魂 灰吹 玲緒 エレオノーレ が参加しました。
流水の御魂 灰吹 玲緒 エレオノーレは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
―ターミナル駅―
あんな女、家族だなんて――絶対に、認めない。
[時は黄昏と夕闇のあわい。
ホームのベンチに所在無さげに腰掛けて。
灰吹玲緒(はいぶきれお)は家路に向かう人の群れの中、
双眸を伏せたまま、小さな拳を握り締めた]
……はぁ。
[これで何度目だろう。
最早、数える気すら起こらない溜息が零れる。
家には帰りたくなかったけれど、行く宛てはなかった。
今日は塾は休みだったし、
かと言って、こんな時間から友達のところに押しかける訳にもいかない]
[父が再婚して三ヶ月。
理由をつけては出来る限り、家を離れるようにしていた。
家に居れば、父の再婚相手が何だかんだと構ってくるからだ。
けれど、父と――父の再婚相手がどれほど不快だろうと、
女子中学生に過ぎない身では、結局は家に帰らざるを得ないのだ]
ああ、もう。
……本当に、むかつく。
[本当は自分が、何に腹を立てているのからは目を逸らし。
八つ当たり気味に踵でベンチの脚を蹴飛ばしていると、
不意に虹色の光>>6で視界が満たされて、思わず視線を上げた]
[玲緒以外に虹色の光を見た者はいないのだろうか?
呆然とする少女を独り遺し、世界は変わらずに回り続けていく]
何、これ。
[曖昧になっていく焦点を合わせようと、
幾つか瞬きを重ねても――いや、瞬きを重ねるほどに。
目に映る世界は光の中に輪郭を薄れさせてしまう。
どこか遠くへ連れて行かれるような感覚がして。
玲緒の小さな背が、ふるり、震えた**]
―聖神神殿・儀式の間―
[虹色の光が収まり、眩しさに瞑っていた目を開く。
今、玲緒が立つのは喧騒溢れる駅のホームなどではない。
そこは冒しがたい――どこか清浄の気配さえ湛えた場所だった]
わぁ……。
[聳え立つ巨大な水晶柱>>4を目の当たりにし、思わず感嘆の声が零れかけるが]
『……こいつぁ、驚いた』
[誰かの言葉>>6が耳に落ちると口を閉ざし、
隠す気のない警戒の棘が剥き出しの視線を向ける。
気付けば他にも人の姿が複数あった。
ずばぬけて背の高い青年と(彼に比べれば)小柄な少年。
もう一人は金髪の――外国人だろうか。
彼らがそれぞれ口にする内容や服装から察するに、
玲緒と同じように、いきなりこの場所に連れて来られたようだ]
こんな拉致までするような相手に、
私たちが何を言ったって無駄ですよ。
どうせ大人なんて、皆、同じなんだから――
[この事態を引き起こしたらしき人物に、
背の高い青年が喰って掛かるのを見つめながら、小さく独り語ちる。
自らの言葉のせいで脳裏に像を結ぶ、父の姿を振り払い]
……いいですよ。私も協力します。
[神官長なる人物の協力要請に、
応じる言葉と共に、綻ぶような――けれど、決して目の笑っていない笑顔を向ける]
で、名前ですよね。
灰吹 玲緒です。
宜しくお願いします。
[金髪の青年――ステファンの誘い水>>34を受け、
同床異夢の少年たちに、小さく会釈を向けた]
で、名前ですよね。
灰吹 玲緒です。
宜しくお願いします。
[金髪の少年――ステファンの誘い水>>34を受け、
同じ境遇ではあるが、同床異夢と謂わざるを得ない少年たちに小さく会釈を向けた]
[>>64 徹の視線に気付き、わざとらしく小首を傾げるが。すぐに真顔になって]
……えーと、加地さん。
そんなに心配しなくても大丈夫じゃないですか。
私たちに世界を救うとか、そんな大それたこと出来ないって、
あの人だってすぐに分かるでしょうから。
(そうなったとして、
はい、そうですかと帰らせてくれる保障もないだろうけれど――)
あ、でも……やるからには、本気でやるつもりですよ。
[そう口にすると、頭一つ分以上高いところにある少年の瞳をじっと見つめた]
そういうの、私は別にいいんです。
[元の世界のことを気にかける徹の言葉>>69には
いっそ素っ気ない程の口調で答える。
本気の遣り方について問われるには>>73]
そうですね。
まずは与えられた課題をこなす所から、始めてみようかと思います。
『精霊と――世界のコエ』でしたか?
よく分からないけど、それを探せば良いのかな、と。
ぶっちゃけて言えば、物見遊山なんですけどね。
[神官長の要請に肯定的だったステファンと星司はどう考えるだろうかと、二人に問うように視線を流す]
[>>83 初対面の男子相手に、いきなり名前で呼ばれるのは初めての経験だから。
外国人特有のテンション(と、玲緒が勝手に思っている)で、
楽しそうな様子のステファンに少し困惑気味になる]
勇ましい、か。
きっと、褒め言葉……だよね。
[それでも、レオと呼ばれることは否定しない]
……九神さんのお祖父さまは、きっと素敵な方なんですね。
[星司の真っ直ぐな言葉と振る舞いから、彼に影響を与えたらしい祖父の人となりが窺えた。
少なからぬ引け目と羨望を感じつつ、素直な感想を口にする]
確かに、難しく考えても仕方ないですよ。
[>>87 星司と意見の一致を見て頷く。
もっとも、神官長側からそれ以上の指示がないのだから、
『非現実的』な現実を前に出来ることなど、たかが知れているのだが]
きゅーと、ですか。
面と向かって言われると、結構、本気で照れますね。
[>>100 どうやら肉食系の意味を勘違いしてると思しきステファンが
さらりと口にした言葉に、指先で頬を掻いた]
私、ゲームのことは良く分からないんで、
フィリドールさんの知識、当てにさせてもらいます。
[藁をも縋る、というつもりはないが、
玲緒にない知識を持つステファンが気付くこともあるだろう]
[部屋に行くつもりらしい徹>>109とは一度別れ、
同行者がいるなら共に、神殿の外に向かおうとする]
え、と。地水火風の四大精霊か。
どこに行けば会えるんだろう……。
水は河とか湖で良いとして、他の精霊は難しいな。
まさか、火の精霊は火山に行かないと会えないなんてこと、
……ないよね。
[考えたところで、答えなど出るはずもない。
行動を起こすにしても、そもそも此方の世界について
所有している知識が少な過ぎるのだ]
[>>130 隣を歩くステファンの説明を聞いて、知らず眉を顰める]
それだと、探さないといけない範囲が広すぎませんか。
大体、神官長の人の口ぶりだと、
精霊のコエって、そこかしこで聞けるようなものではないですよね。
……困ったな。
[そう口では言いつつも、浮かべる表情は普段とさして変わらない。
精霊とやらを探す努力は勿論するが、本当に見つかるとは思っていなかったからだ]
考えてみれば、日本にだって、
あまねく自然に神様がいるって話なのに、
わざわざ然るべき場所に会いに行くわけですしね。
この世界で同じように精霊が信仰されているなら、
きっと、そういう場所があるはずですよね。
[手分けして聞き込みをするかと尋ねる、
ステファンの提案>>144に頷く]
[思いの他、真剣に悩む表情を見せるステファンの様子>>144に、
精霊なんて見つからなくて元々と考えていたから、ややバツが悪い気分になる]
それと、探す精霊も取りあえず絞ってみようと思うんです。
四大精霊を同時に追いかけるの、結構きついんじゃないかなって。
だから、先ず水の精霊から当たってみようと思うんです。
あ……、さっき言ったみたいに、
探しやすそうだからとか、そんな理由じゃないですよ?
[真っ先に水の精霊を想うのは、玲緒が流水の御魂である故。
奇しき導きに未だ気付かぬままステファンと行を分かち、
一先ず神殿内を巡ってから、外の探索へと向かうことにした**]
……あの人、本当に精霊見つけちゃいそうだよなあ。
[>>160 玲緒の案に頷き、活き活きと神殿の外へと向かう
ステファンの背を見送りながら、ぼそりと呟く]
そう言えば、精霊ってどんな見た目なんだろう。
一目見て、それだって分かるものなのかな?
[首を傾げ、疑問を口にする]
姿を知らない、何処にいるかも分からない。
そんなものを探せって……どんな無茶振りなんだ。
[溜息を一つ落とし、歩き出す]
……きっと、ここって、
精霊信仰? の元締めみたいなものだよね。
本当に世界のどこにでも精霊がいるって言うなら、
此処って実は、遭遇できる率が高いんじゃないかな。
[思考を纏めるため、敢えて考えを口にしてみた。
とりあえず、神殿内の水場を探しつつ、
関係者らしき人物と遭遇できたら、尋ねてみることにしようか]
[歩くこと暫し。
神殿の関係者と行き当たるより早くに。
小さな池と、面するように設えられた四阿を見つけた。
陽光を受け、きらきらと輝く水面を眺めていると、
精霊がいてもおかしくないような気がしてくる]
…………。
[これはきっと、気の迷いだ。
そう思いつつ、首を二度――三度と巡らせて。
そうして周囲に人がいないことを念入りに確認すると、
池の淵にしゃがみこんだ]
あの……。
精霊さん、いますか?
もし、良かったら。私とお話してくれませんか……なぁんて。
もしもーし、精霊さーん。
[語りかける言葉に滲むのは、躊躇いと羞恥のいろ]
ひゃんっ!?
[近くに人がいないことを念入りに確認したつもりでいたから。
背後から突然声を掛けられて、あられもない声が零れた]
え、……あの、その。
[振り返ればそこに、桔梗色の髪の美しい少女がいた。
彼女はいつから此方に気づいていたのだろう。
池に話掛ける姿を見られてしまっただろうか?
恥ずかしさのあまり、顔が熱を持つのを感じた]
は、灰吹、――灰吹玲緒です。
[穏やかにこちらの名を問う少女――ベルティルデもまた、
玲緒との邂逅に不安を感じていることに気付けるはずもないままに。
しどろもどろに答える]
[神殿の関係者に遭遇できたら、問いたいことは幾つもあった。
精霊の姿、居場所――そもそも、精霊の声を聞くとはどういうことなのか。
けれど狼狽と羞恥の余り、用意していた質問などどこかへ吹き飛んでしまい]
……え、と。
アウリーン、さん。
もしかして、今の……見ちゃいました?
[代わりに口から零れたのは、如何でも良い問いだった]
あ、いえ、……邪魔だなんて。
そんなことないですよ。
いるかどうかも分からない精霊に、真面目に話しかけるとか、
何やってんだ、コイツってカンジですよね。
[こちらを驚かせたことに罪悪感を感じたのだろう。
しゅんと項垂れるベルティルデに、あははーと笑いながら
彼女の言葉を否定するように手を振った]
[>>294 やはり、見られていたかと思うのも束の間。
感情と共に揺れるベルティルデの耳>>292に気付いて、ぱちくりと瞬く。
自分たちとは違う、物語の中のエルフのような耳を持つ少女の姿に、
ここは、本当に異世界なんだと今更のように思い知る]
親類の気配?
それって、どういう――
[向けられた言葉の意味が分からず、鸚鵡返しに口にして。
水面に浮かび出す、他の力によらない幾つもの波紋に気付くと思わず息を呑んだ]
これって、もしかして……精霊の仕業なんですか?
[思わぬ事態に驚愕を隠すことが出来ぬまま。
ベルティルデと水面の波紋を交互に見比べる。
そう言えば、確か彼女は『流水の守護の血脈』と名乗っていたか>>265]
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