[やり直しは聞かない。
失敗はこれから取り返せばいい。
自らにそう言い聞かせて顔を上げた頃合で、>>286レオから質問が向けられる。
少女は池とのレオとの間に視線を行き来させ]
いいえ、先程此方にいらっしゃるのを見つけたところで、何をしていらっしゃったかまでは。
親類の気配がするのですが、ご挨拶でもされていたのかしら。
[問いながら、緩く首を傾げてみせる。
精霊の寿命は人間よりも長い。
年は随分と離れてはいるが、彼女の血を引く以上は身内に当たるのだろうと。
少女の言葉に水の気配は一層濃くなり、池の水面には風や何かが落ちて出来たのではない波紋が幾つか浮かび始めていた。]