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『あ、あの〜〜〜』
ごめん。今忙しいんだ。
『ちょ、ちょっとだけ聞いてくれませんか?』
今日はあまりここにいられないから、後で……って!?
えっと、可愛いですね、あれ。
[ヴァイオリン一筋で生きてきた静寂にはいまいちご当地ゆるキャラの魅力はわからないけれど、宮田の手前、ブームにのっとって一応ほめた]
『お主、誤魔化し切れておらぬぞ』
[微妙に棒読みの台詞に、すかさず首にゆるく巻きついた“蛇”の指摘が飛ぶ。
なお、静寂の好みはせん○くんとかふ○っしーのような、一般的にキモ可愛いと呼ばれる残念な部類である]
[目の前に奇妙な生き物が浮かんでいた。
全体的にはピンク色のフェネックキツネのようだった。
だが、顔がキツネというには丸っこく、耳がウサギのように長かった。
首の回りにふさふさとえりまきのような毛が生えている。
額に綺麗な光を湛えた石がはまっていた。
思わず、手にしていた本の挿絵部分に目を落とし、再び視線を生き物に戻した。
存在に気付いてもらえたのが嬉しかったのか、その生き物は目の前の机の上で飛び跳ねた。]
ぽぷょん。ぽぷょん。
(音の正体はこれだったのか。)
『うん。そうだよ。ずっと追いかけてたんだ。』
(え。声!?)
『心の中で話しかけてくれても聞こえから大丈夫だよ。』
(う、うん……)
『ねえ。』
[思わず、目の前の生き物の口を閉じようとした。
生き物はふわりと飛び上った。]
『…大丈夫だよ?声はキミにしか届かないはずだよ。』
(ちょぉっと待った。つっこみどころが満載なんだけど。)
(……ええと。
君、今日のイベントのキャラクター?
どこで誰がこんな企画立てたの?
こういうのは事前に教えてほしかったなあ。
っていうか、飛べるなら、最初から飛びなよ。
正直、変な音がずっと追いかけてくるから、怖かったよ!!
それから。)
[糸瀬と小悪魔の会話になど、気づく事は勿論なく。
荷物を引き受け、糸瀬の歩調に合わせて隣を歩く。]
あはは……。
今はそうかもですけど。
もしかしたら、僕だっていつかどっかでへばっちゃっうかもしれないですし。
そのときは、是非助けてやってください。
……約束、ですよ?
[生真面目な性格なのかな、と思いつつ。
冗談めかして返し。
やがてはアパート前。]
[勢いこんで問いかける姿に、その小動物は小さく『ひぃっ』と悲鳴をあげて、本の影に隠れた。]
(ごめん。怖がらせた。でも、僕は……)
『……まず、ボクはイベントのキャラクターでもなんでもないんだ。
キミたちにとっての“契約者”って呼ばれている存在だよ。
飛ばなかったのはごめん。ボクも慌ててたんだよ。
急がないと、“試練”に間に合わなくなっちゃうから。』
(僕は……。)
[ずっと届いていた真理からの便りが途絶え、春先に知らせがあった。
真理が行方不明になった、と。
あまり深く考えずに、親戚の家を飛び出した。
そして、波羅下村で“真理”として過ごすことにした。
理由は三つ。
“真理”が何に巻き込まれたのか調べ、彼女を見つけ出すため。
“真海”として連れ戻されないため。
そして、いつ“真理”が帰ってきてもいいように、彼女の居場所を守るため。
第二次性徴の遅い自分なら、ずっと演じることをし続けた自分なら、“真理”になれると。
この事実は誰も知らないはずなのに……。]
ゆるキャラショー?
あー、確かお昼でしたっけ?
はいっ、見に行きますっ!
[元気よく答えた後に、顔色を伺うべくじと見つめ。]
だから……先輩も本当にお大事にしてくださいね?
それじゃ、また明日。
[荷物をそっと手渡して、頭をひょこと下げて、少年は自宅へと向かっていく。
空を飛んでいた鴉は、一声鳴いてその後を追っていった。]
『真理はいなくなっちゃった。
せっかくキミが彼女のために跡継ぎに名乗りをあげて、ずっと“守って”いたのにね。』
(な、んで、それを……。)
『ねえ。』
[小動物は、真海の顔を覗き込んできた。]
『キミの願いに応えてあげられるかもしれないよ。
ボクと契約すれば、キミの願いをかなえる可能性を与えられる。』
可能性……。
[実際に声に出してつぶやいていたことに、自分では気が付かないでいる。]
『今日、試練があるんだ。
その試練に合格すれば、キミは“魔女”になれる。
そうなれば、可能性はもっと膨らむ。
キミの願いも現実のものにできると思うよ。』
願い……現実……。
『さあ。キミの願いを言ってみて。
キミの気持ちを言葉に出してみてよ。
それから契約するのか決めるのでも、いいと思うよ。』
僕は。“真理”を見つけ出したい。
そして、大切な者を守れる自分になりたい。
もう、何も知らない弱いままでいるのが嫌なんだ。
『それだと、キミの憧れの騎士にはなれないかもしれない。
それでも、試練をやってみるかい?』
……うん。それで何かを進めることができるのなら、僕はやるよ。
『……わかった。』
[ふわり、と小動物は再び宙に浮かんだ。身体が淡く輝いている。]
『ボクに名前をつけて。それで契約が成立する。』
名前、か。
[名前をつけようといろいろ頭をめぐらせるが、なかなか思いつかない。
小動物の額の石に目をやると、虹色の光の中に美しい真紅を見た。]
じゃあ、シンク。
[言った瞬間、左耳の後ろ辺りに痛みが走った。]
……っ。
『契約は為された。キミは今から見習い魔女だよ。』
え?あぁうん……かわいい、ね。
[夜霧さんの見る方向>349を見て少し固まる]
『いつもの嘘はどこに?』
(……中途半端って嫌だな。)
[自分は今どんな顔をしているだろう?]
……今のは、また夢?
[だが、ふと見やった左手の薬指に、見慣れないものを見つけた。
それは、光のような色合いの金色の指輪がはまっていた。**]
―商店街 中央通り―
……はぁ。
[中央通りの真ん中、そこで見習い契約者はため息を漏らす。
自分が交通事故に遭った現場に行けば、何か分かると思ったのだけれど。]
何一つ思い出せないだなんて……そんな馬鹿な。
[そう、この場所にかれこれ2(3x1)時間居るのだが
記憶どころかその切欠のことさえも浮かんでこない。]
……やっぱり、思いだせるのも運次第ということでしょうか。
[と、通りでまた首をかしげて唸り始めた]**
― 祭りの開始直前 ―
[ばん!!
慌てて家から出てきた少女の左手には、シャンパンゴールドがキラリと光っていた。]
やっ……ばい!
すっかり眠りこけてた!!
[少し仮眠を取るつもりが、ガン寝してしまっていたらしい。
いや、今から走れば祭りの開始時刻には間に合う。
手伝いをするのにそれでいいのか、という感じではあるが。]
[少女の向かう場所は公園――]
― 商店街 ―
[――などではなく。]
白水さーん!
ごめん、遅くなって!!
[ゆるキャラショーが行われる場所へと走る。]
[そこに白水の姿があったかどうかも確認せぬままに、白水を呼んだ。]
(ちゃんと言えるかわからない……けど、
私の行きたい場所は、ここだ
それだけは、はっきりわかる)
……あ、えと。
そうです、ね。
[かわいいという宮田>>368に目を白黒させたのは、本音か嘘か判断ができなかったから。
少し固まる彼と同様、静寂もまた微妙に硬直した。
気まずい空気の停滞を払うよう、こほんと咳払い]
屋台の組み立てはきっとそれぞれの屋台の方がやるのでしょうし、私たちはステージの方を手伝った方がよいのでしょうかね?
[今人手が必要そうな場所と言えば、ゆるキャラRPのための特設ステージだろう。
そちらの方を指差して宮田に訪ねつつ、見上げるのは空の様子。
少し傾き始めた太陽は、日没が近づき始めた事を示している。
“蛇”の言う試練の時はもう間近だ。
少しだけ口を噤んで、ふと真剣な眼差しで宮田を見つめた]
宮田くん、貴方には自分の望みを叶えるために、他者を踏み躙る覚悟はありますか?
[問い掛けは、あまりに唐突で要領を得ないものだろう。
彼がどんな反応をしようと構わずに、すっと双眸を細めた。
瞳の奥で踊るのは、微かに面白がるような愉悦の色。
かつての静寂なら、決して浮かべることはなかったような]
私は――
[開いた口が、言葉を連ねる。
けれど、その最中にぱぁんと花火がなって、静寂はぽかんと口を開いて硬直した。
数秒おいて、肩を震わせ笑い出す]
す、すみません、あまりのタイミングの悪さに、我ながら間抜けで……っ。
[可笑しそうな様子には、先ほど覗いた悪意めいた影は微塵もない。
それでも、壊れてしまったおもちゃのような、歪な何かがその底に沈殿していた]
本当に、すみません。あまり気にしないで。
さぁ、手伝いに戻りましょう?
[柔らかでありながら有無を言わさぬ口調で言うと、静寂はそれっきり話は終わりとばかりにステージへと向かうだろう。
手伝いは、日没の少し前、ヴァイオリンの打ち合わせの時間がはじまるまで続くのである**]
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