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前哨狙撃兵 ダーフィト は 傭兵 クロイツ に投票した
傭兵 クロイツ は 傭兵 クロイツ に投票した
竜騎兵連隊長 ディーク は 傭兵 クロイツ に投票した
斥候部隊長 ソマリ は 傭兵 クロイツ に投票した
帝国軍大佐 ジェフロイ は 傭兵 クロイツ に投票した
帝国軍少佐 ウェルシュ は 傭兵 クロイツ に投票した
公国軍大尉 レト は 傭兵 クロイツ に投票した
公国軍大尉 ベリアン は 傭兵 クロイツ に投票した
傭兵 クロイツ に 8人が投票した
傭兵 クロイツ は村人の手により処刑された。
竜騎兵連隊長 ディーク は、公国軍大尉 ベリアン を護衛している。
次の日の朝、前哨狙撃兵 ダーフィト が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、竜騎兵連隊長 ディーク、斥候部隊長 ソマリ、帝国軍大佐 ジェフロイ、帝国軍少佐 ウェルシュ、公国軍大尉 レト、公国軍大尉 ベリアンの6名。
竜騎兵連隊長 ディークは、帝国軍少佐 ウェルシュ を投票先に選びました。
/*
現在の投票先は以下の通りです。(委任している人は含まれません)
竜騎兵連隊長 ディーク : 2
(゚∀゚)……!最多得票うううう!!!
/*
ああもう、中の人ごとボロ泣きだよこのやろう!!!
俺もすげえ大事だよおまえのこと。
あいしてる。たくさん、有難う――…。
― ??? ―
[強い日差しは好きじゃない。
例え皆がはしゃいでいても、海藻片手に海へと飛び込む音がしても、涼しそうな水音がしても、できるだけ、日に焼けるのを避けて影のある場所へと避難していた。]
……うわー……今度はスイカ割りか。
皆、元気だね。
[皆が各々棒を手に持ち、スイカを割って競う遊びに興じている。
青い空。
白い砂浜。
広がる赤。
対人戦闘は限りなく苦手だけど、スイカ位なら割れない事はない。
試しにと握った棒を振り下ろすと、緑の実が綺麗に二つに分割された。]
/*
にしても休戦なあ。
横からきますよ!!!が、かけらでも分かればwww
言い出せるんだけどなあ。まっったくないもんなあ、情報。
あれちょびっとでもあれば、いい口実には、なったね…。
帝国さんから出てくるといい。
[人を斬るなんて、考えたこともなかったけど、
スイカなら、斬ることができる。
ルーの形見のカットラスは、とても持ちやすく、スイカを綺麗に斬る事ができた。]
[人を斬る事ができないのなら、代わりに、
周りの大事な人が斬りおとされる。
妹の腕は、いくら探しても見つける事が出来ない。]
[気が付くと、砂浜の周りは懐かしい故郷の風景。
海から大波が押し寄せてきて…高台から、過去の自分が今の自分を見下ろしていた。
――再び、沈む*意識*]
― ??? ―
……ここは…陣地…?
私は、
何時の間に戻ってきたんだ…
[いくら考えても思い出せない。
忘れているのか、混乱しているのか、それとも今が夢を見ている状態なのか。
記憶がすっかり途切れて分断されたようになっている。
とにかく、報告と状況確認を…そんなことを思いながら、士官学校の校舎に向かって歩き出す。]
[校舎は何故だか、火事で焼けたはずの箇所まで綺麗に修復されていた。
まるで、在りし日の学校がそのまま*蘇ったかのように*]
/*
クロイツwwwww
マメやないwwwそれwwwマメやないwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
めがねの着脱で別人になるやつなんかなかったっけ
ついでにとんちんかん?
>>+0
主を選べないというのは、上司だけじゃないかな……
故国とか、属する血族とか、
そういう意味も。
カサンドラ先生は、群れに帰属しない……一匹狼みたいな雰囲気ですね。
俺は、自分の還る場所を探していたんですよ。
ずっとかえりたかった。
……そうか。
だから、ミヒャエル。
君は、ここに――士官学校に帰ってきた、のか。
[何故彼があのように単独で潜入してきたのか。
今ようやっと、その理由に触れた気がした]
[なのに、少しだけちくりとしてしまうのは何故だろう]
……今。お前があいつのこと心強いっていってるのを聞いて。
少し妬けた……。
あんまり、あいつのこと。
褒めるなよ。
/*
わかめにまみれてようやく6日目のログを読む…
A村でぴゅあ気味だったヒンメルさんが、超平常運転のたつるたん男性キャラになってた…。 */
公国軍大尉 レトは、帝国軍少佐 ウェルシュ を投票先に選びました。
/*
矢状の投射物ではなく球形の砲丸を発射するための太さが均一な管の形をした大砲は、西欧では15世紀の初頭ごろから見られる。この時代の大砲は射石砲またはボンバード砲と呼ばれ、石の砲丸を発射するものだった。
15世紀半ば頃までには、西欧にも火砲の革新が伝わった。砲丸を大きく、射出速度を速くして投射物に巨大な運動量を与えるためには、多量の装薬の爆発に耐えうる強靭な砲身が必要であるが、その強度を得るために鋳造によって一体成型された大砲が、この時期に一般的に作られるようになった。
/*
結局ヴィンセントのに触れられず日付が変わってしまった…。
本当に申し訳ないです!
もう青でも動かれてるだろうなと思うと一層動けず。うぅ。
しかし、最終決戦。ちゃんと戦えるのかな?
いっそあれこれ省略して、兵器相殺→組み合わせだけ決めて対戦→どちらか倒れる流れできたとこ吊り襲撃とかした方がいいのではないかと考えてしまう。乱暴すぎでしょうか。
軍団戦にこだわりすぎではないかなあ。ルガルみたいにそれが主眼なら分かるけれど、今回はそうでないと思っていたです…。
――西寮:自室――
[トールの言葉>>+5を聞けば、幾分複雑な表情が浮かぶ。]
先輩に出来なかったことをディーク先輩が出来ると言われると、
ちょっと複雑ですが……。
[そんなことをこっそり気にしてみたり。
が、続く言葉>>+8を聞けば、数度琥珀色を瞬かせた。]
……俺が一番心強く感じるのは、トール先輩ですけど、ね。
[くすくすと笑いながら。]
わかりました。
でも、ずっと先輩の方だけ向いてますから……。
…………大丈夫、ですよ。
[トールの胸にもたれかかり。
目を閉じ、そっと唇を触れ合わせた。**]
>>+7
さあ、どうでしょう……
気が付いたら、ここにいたので。
……でも、たぶん、
俺のかえりたかった所に、俺の居場所はなかった。
そもそも、そんなところ自体が、
なかったんじゃないかという気がして……
[ ぼんやりと呟いて、犬の頭に頬をくっつけている。 ]
/*
レトの5dログで公国に安置されていた気がするんですが、昨日ソマリが学校敷地内に葬ってくれたことを確認して、どっちに行けばいいのか迷ってるなう……
分身?
はい。…俺も、少佐も。
[他の皆も。…公国軍で戦う旧友も、きっと。
立ち止まれない。
立ち止まらない。
…――此処まで歩いてきた先にあるものの為に]
この一戦で決めましょう。
そうすれば、きっと何か――開けますよ。
俺はそう、信じています。
信じて――――… 戦います。
[最後にもう一度、強い調子でウェルシュに告げて。
迫った一戦に注力するために、残り僅かな時間を準備に充てた*]
──公国前進拠点:建て直し期間──
…ん
[ミヒャエルの遺した書類を公国へと送った後のこと。赤い受信機が紗のかかった微かな声を上げた。
『そっちは
『
慌しげな声は誰のものとも判別ができなかったが、
何かを運んでいると思しき声は聞こえた。]
― 厨房 ―
プレーンシフォンと、チョコと紅茶とバナナとベリーミックスとオレンジと……あと、何作る?
それと、せっかくの宴だし。ケーキだけじゃなく軽食も作るか? サンドイッチとかホットドッグとか、フライドチキンとかエビフライとかポテトフライとかコロッケとか。
生ハムとかタン塩とか焼き鳥とかナッツ盛り合わせとか。
[大量のメレンゲと、デコのための生クリーム、カスタードクリーム、チョコレートソースなどを用意して。
その他、カークの手伝いをしながらそんな話を。
軽食といってる割りにあまり軽くないメニューばかり並べてるのは、純粋に自分の好物を挙げてるだけである。
ついでに後半は酒のツマミでしかない]
………あー。あと、カサンドラにはシチューも必須か?
[公国側の会議の場での発言>>260を思い返した際。
なぜか、逮捕されていて聞こえていなかった筈の、その数日後の緑色を帯びたシチューシチュー繰り返す声が頭を過った]
[赤い受信石を見下ろす。報告内容が増えた。と、そう認識をして]
… 物騒な名前だな
[接触があったのか。それともあちらのトラブルか。眉を寄せて──拠点入り口近くが慌しくなったのは、その少しあとのことだった>>6:37。]
[帝国に動きがあったなら、報告に出なければと、外の慌しさに眉を上げながら席を立ち、]
───何があった?
[>>6:102 ディークの部屋から上がるレトに声をかけたのは、>>6:110 一刻ほど人払いしてくれと、そう頼まれた後の事になるか*]
斥候部隊長 ソマリは、帝国軍少佐 ウェルシュ を投票先に選びました。
/*
わかめ が
ええととりあえずディークから何か来てんだよな。
あとソマリのとを絡めてと…。
その前にヴィンセントのがあってー。ノトカーの追悼とかはソマリのに絡められるよね。
ああソマリはありがとう。ちょっと懸念があったからそう言ってもらえるのは凄く助かるのだった。
ところでデフォ票俺だった自殺票は始めてだな、とついこれは残しておこう…。
― 会議後回想:公国前進拠点、天幕 ―
[散々に勝手に怒鳴りつけて、ベリアンの襟首を掴む。
その途中で、逆に掴み返された>>217
怒り含んだ紫眼を、ごく間近に睨み返す]
……っんの、皮肉屋の捻くれ野郎!!
そういう話をして…っ、んの……
ずりいだろうが!?
違ってっから、こんだけ心配してんだろうが!!!
じゃねえと、とうの昔に見放してらあ!
[がんがんと言い返す]
馬鹿で阿呆で屑ってな、自分で言ったんだろうが!
[馬鹿だけである]
っさいな、寂しがりやのハリネズミに見えたんだろうが。
兎ちゃんなんて、可愛い玉か!?
汚れようが何しようが、大事なもん守るのも俺の勝手だ。
俺が好きなもんを好きに守って、何が悪い!!!
[傍から聞けば笑われるような遣り取りだが、本気だ。
番兵は、外でぎょっとしていただろうか>>6:219
そういえば、西寮でも当時の隣人たちをこんな風にして驚かせたことが、確かあった]
………んだよ。
危なっかしいからだろ。
[やがて手を離せば、睨み返す琥珀に先の勢いはない。
逆に睨まれ>>6:221て、少しして視線を逸らした]
…、ん。
[低く短く、それだけ返す]
おう。
金が足りなかったら、こう…稼げるかも知れねえし。
俺だって給料はなんぼかあるし、
[そんなものじゃ足りないとも思うが]
出来るなら…
[血族と呼び、故郷と口にする。
それが彼の枷であり、還るべきところなら。
切るのも抜けるのも辛いなら。きっとそれごと、]
…───海…?
[けど。続く思考は、
ぽつと置かれた夢のような言葉にふと途切れた>>6:229]
…お前のあの船が、海に浮かぶのか。
[頬に知らず、笑みがのぼる。
寮を出たときに彼から手渡された手作りの帆船の模型は、
あれからずっと大切に、今も国許の部屋に飾られている]
それは…
… 楽しみだな。
[夢のような優しい話だ。
いつか…優しい言葉を忘れなかったなら…、と。
果たされた6年前の約束は、また、新しい約束を生む]
そうだなあ。
ステファンもその頃には目を覚ますだろうし、
そしたら一緒に乗っけて……って、
……、ああ。
[ふと。思い出したというように言葉を切って、
コップを拾い上げるベリアンを見遣る。
言葉を捜して、少し困ったような顔になった]
…ああ…、いや。
ステファンを撃ったのは、
恐らくウェルシュだ…って話は、既に聞いているか?
俺は一度、ウェルシュに会ってんだが、
[だから気づけたということなのだが]
……あん時、あいつに言いそびれたことがあってなあ…
[待て。と、声を掛けたあの時に>>1:493]
ステファンが、まだ生きてたこと。
少なくとも俺らが出てきたときには…生きてたこと。
あいつがステファンを殺してないかもしれねえこと。
…言いそびれちまって、
[がし。と、片手を髪に突っ込む。
別に言ったからどうになるものでもないが、
あの時、壊れそうに揺れた彼の表情を見てしまった>>1:474
それがどうにも頭から離れなくて、]
まだ、ウェルシュが生きてんなら───…
[そしてこの戦いが終わるなら。
優しい夢の話が実現することがあるのなら、]
あいつにも教えてやりたいな。この話。
[そう締め括って、口を*閉ざした*]
― 公国側川辺にて ―
[死んだ自分の体から矛盾する言葉とともに遠ざけられていく姿>>6:+226が見える。
自分が殺そうと銃を向けた相手……、見覚えのある、忘れるわけのない人。
ずっと会いたくて、会えなかった、兄であり、ルームメイトでもあったもう一人の大切な人]
ヴィンセント、ごめん…、ごめんね…こんな、形で、
私、ヴィンセントお兄ちゃんのこと、殺そうとしてたんだね…。
[兄とも思った人を追いかけることはできず。ただ泣くことしかできなかった。
同時に二つの死を受け止める時の気持ちは…、残されるものの気持ちを何度も味わった自分にもわからなくはないこと。
手を伸ばしてもつかむことはできず、声をかけても届かない。
ただ、待つことしか自分には…]
隊長……約束…ですものね……待たないと……
[できればその時までが長くあってほしいと願いながら、
同時に早く会いたいとも、そう願うことは、待つ人達に死んでほしいと願うことと同じことのはずなのに……、
それから、そう遠くなく、彼が死を迎えた時、ひどく後悔をした、気が、する……**]
― 公国前進拠点・ディークの執務室 ―
[ヴィンセントを一度見送ることとなり、レナトとディークの元へと、
その部屋の傍についた時、レナトもディークもとても辛そうな様子なのが部屋の向こうから伝わってくる。
レナトがディークにかける言葉>>101が聞こえ、部屋のなかにまでいくのが躊躇われる。
よくわかってくれていると、そう思うと同時に、やはり悲しい思いでいっぱいになっていく。
自分の迎えにと、レナトの言葉>>6:102に応じて聞こえた彼の言葉>>6:108
とても、切なくて、悲しくて、ぎゅっと胸の前で両手を握り閉めながら。
彼の様子>>6:110は見えなくても続いて聞こえる声の様子だけで、彼の様子が伝わってきているような気がするした]
[そこから先の、記憶も、おぼろげに]
「近づくな!!魔狼の劫火《フェンリル》を持って退がれ!!!」
[誰かの声を、聞いていた気がする、それは慕う兄への、思いと、願いとに、違え、そして、沿うもの**]
>>+12
だれそれのところ、
「おかえりなさい」といってくれる人、
「ただいま」という相手、
もう、いない。
[ そう呟いたのを聞いていたかどうか。
いつの間にか消えていた白衣の影に。 ]
……先生には、いるでしょう?
貴女が還ってくるのを待っている人が。
[ そうしてまた、犬の首を抱いて草叢に寝転がった。
眼を閉じて風景に溶けてしまえば、
そこには暁色の花菱草>>6:242だけが、静かに揺れている。 ]
―東寮・自室―
[自分のベッドの上で、膝を抱えて震えながら、身を縮める。
生前と変わらない姿でありながら、その様子は幼い子供のように。
かなしい、こわい、つらい、にげだしたい
でもやくそく、やくそくがあるから
またないと、たいせつな、ひと…
同室者がくるときまで、ずっとただ*震えてそこにいた*]
/*
>>6:34と>>6:242と悩んだんですが、敵陣ど真ん中で将校に銃向けた敵兵の遺体が自陣に戻れる気があまりしなくて。
ミヒャエルが帰りたかったのは士官学校(時代)というのもあったので、こうしました。
レトもソマリもありがとうございました。
自分の灰ログ見てたら、序盤にこんなこと書いてた↓
死ぬ前にやっとくことメモ
・できればリエヴルに、通信石を平和利用に…って遺言
・ヴィンセントに、自分が死んだらラムスドルフの墓に入るので、ユーリエの墓の傍にせめてこれを…とかいってなんかわたす
・ウェルシュとの会話でステファンのこと触れておく?
下2つ、達成できてねえwwwwwwwwwwwwww
―青い世界・西寮―
[懐かしく愛おしい思い出が詰まった古巣――今や荒れ果てた――自室で、淡い幻の彼は、カークに問い、また、話し続けた。
こちらの声は届かないとわかっていても、それが戯れでも、言葉を交わしたくて……心の声を口に出す。]
>>6:3
どうして軍に入ったか? そうだな……それしか道がなかった。
いや、ないと思い込んでた、が正しいかも。
うちは爵位があっても、そんな裕福じゃなかった。
でも親父は男手一つで俺を育てて、士官学校に入れてくれたから……俺が立派な将官になることが親孝行だった。
間違っても「仕官しません、菓子屋になりたい」なんて恐ろしくて言えなかったなぁ。
[そこから紡がれる彼の運命。大切に想う相手をその手で赤く染めてしまうという運命。
自棄だった彼を”拾った”貴族、そして士官学校へ――――]
そうだった、のか……――。
[届かないと知りつつも、かける言葉を失い、自分が入学した時のことを思い出す。
友達を作るのは得意ではない、なのにいきなり知らない人だらけの学校、そして寮生活。
「2年生」とだけ紹介される同室の先輩。目が合うと、冷たい蒼氷色の瞳がジロリとこちらを睨んだように見えて、慌てて真下を向いて挨拶した。]
最初のソマリは、すげー怖かった……ような気がする。
でも、もう忘れた。
[寮の生活ルール、部屋の使い方、授業が始まれば先生の情報あれこれを教えてくれ、宿題が難航すればノートを覗きに来て、実技で怪我をすれば絆創膏を放ってよこし、
無愛想なのに、とかく面倒見が良い。
相手は1つ上だというのに、懐いていくうちにいつのまにかタメ口になっていた。そんな自分をあっさり許してくれる度量の広さがまた彼の魅力でもあり。]
俺、ずっと、ずっと、気になってた。
どうしてソマリは東に行くんだろうって。
どうして、「カークも一緒に東へ来いよ」って言わないんだって……――――
でも、いっくら理由を聞いてもさ、
「もう決めた」とか、
「悪ィ」とか、
……「ごめんな」とか、
それしか言ってくれなかっただろ……
[”もしかして、自分と一緒に居るのが嫌になったのではないか”という恐ろしい想像を完全に否定してくれる説明はなかったのだ。
ただ、転寮の事実を受け入れるまでずっと肩を貸してくれた、あの温かさだけが、その悪い想像を否定してくれていたように感じていた]
……何か、あるんだろうなって。
俺に言えない理由が、他に何か、きっと、あるんだって。
ずっと、そう思ってたんだ。
[否、そう思い込ませて、だからこそ、翌朝にはちゃんと笑顔でソマリを見送ることができたのだ。
だが、真実を知る機会は、ついに得ることができなかった。
生きている間は……――――]
教えてくれて、ありがとう。
俺がずっと聞きたかったこと、教えてくれて、ありがとう。
[いつのまにか、自分まで泣いていた。ふと足元を見れば、霞がかってた右脚がはっきりと見えるようになっていた。
試しに両足で歩いてみる。一歩、二歩、三歩。歩ける。
まるで、それまでカークに欠けていた「何か」が埋まったかのように。]
……もう松葉杖、要らないな。
[ソマリと視線を合わせるように、彼の前面に立つ。やはり向こうにはこちらが見えていないようで、蒼氷色の瞳には鳶色を映さず、ずっと遠くを見ながら、
会えば良かったと、奪いにいけば良かったと、後悔の言葉を呟くのを聴けば、胸の奥が跳ね上がる。
もう心臓は動いていないはずなのに。]
……ちょっと、遅かったな……。
[彼が離れた本当の理由を知らず、ずっと押し込めてきた気持ちが、堰を切るように溢れる。
もし、知っていたら、]
会いたかった。
会って、顔を見て、声を聴いて、……話をして。
[今は、顔は見えるのに、声は聴こえるのに、話ができない。]
―――、
大佐の命は聞いたな。
[執務室を出て、重い口を開いた。]
敵兵が未だその辺りに留まっている可能性もある。
俺の隊からファロン少尉と面識のあった者を数人同行させる。
日が落ちては視界も狭まり危険性も増すし、獣による損傷の可能性もある。
迅速に彼女の遺体を拠点までお連れしろ。
泣いてる場合じゃねえぞ。
……フレデリカは、
お前らにぐずぐず泣かれる為に死んだんじゃねえ。
そんなことは教わってねえはずだ。 …だろ?
四半刻以内に準備して、厩舎から馬を引き、出口で待ってろ。
………さ、行け!
[真っ赤に腫らした眼で二人は此方を見、
それから、深く一礼して兵舎の方に走って行く。]
[新兵達の姿が見えなくなると、ディークの執務室の扉の前に控えていた兵に言付ける。]
ベルンシュタイン大佐からの伝言だがな。
酷くお疲れで、一刻ほど休息を取りたいと仰せだ。
用のある者は多いだろうが、代理が利くのであればそいつを使え。
今暫くは…… 俺からも、頼む。
[何事か問いたげな視線が向いたが、今ここで説明は行わない。]
…ありがとな。
[切実な声と表情とで何かを察したのだろうか。
兵が首肯するのを確認して、その肩をぽんと叩く。
自分の部屋とは別の方向に歩き出したのは、見知った姿を見つけた為でもある。]
― 公国前進拠点・個人執務室 ―
[一人きりの執務室で、じっと通信石を眺めている。
すぐ傍らには、フレデリカの認識票を置くままに。
相手の反応を待つように少し沈黙し、言葉を続けた]
東西寮の対決は毎年恒例だったが…、ああ。
今時期は寮生総会の頃だったか。
西寮は早く
[注意深く。他には分からないよう、思い出話のようにして。
ミヒャエルがいてくれたらと、こんな時は思わずにいられない。
彼ならば、帝国本国の意向を調べ得たであろうか。
和平は片側の意向だけでは成し得ない。
公国からも、敗北による降伏は出し得ない。
相手に意があれば、戦況を測ることも可能となるであろうが、]
目標
墓では現在軸のクロイツの意識を回想や補完以外で出さないこと
メルに死後の意識、を持たせない、こと
そして墓はこんなかんじかー
ちょっと読んでくるがシロウストレートに処刑されたなあ
[カサンドラが既に、情報を齎した>>4:512とは知らぬ。
無論、帝国本国の意向も未だ知る由もなく。
海向こうより漁夫の利を狙うものの存在、
それを知れば話はまた大きく変わりもしたであろうが、
情報の入ったボタンは帝国の手にあるまま、
今はそれとて知る由もない。
ただ。生者と死者の為、戦いの先の未来を望まんとするが為に、]
… 東寮は、どうだったかな…。
[細い糸を手繰るように、問いを*重ねた*]
笑うな、馬鹿……。
[たったこれくらいのことで拗ねてしまったことが
恥ずかしいが。
リエヴルへの想いを口にすることすら許されなく、
心に押し込めてきた分。
気が緩んでしまった今は、素直になってしまっていた]
わかってる。
お前が俺しかみてないってことは、な。
[リエヴルの柔らかい唇を受け止めて、
軽くその唇を吸った]
― 作戦準備中/拠点内 ―
傷物ですけれどね。
[頬の傷に指で触れて肩を竦めた。軽口の応酬。
心震わせる言葉とはまた別に、こうした会話にもどれだけ救われてきたことだろう。
痛みに耐えるだけの力を分けて貰ってきただろう。
そっと下げられた頭>>0には、僅か笑みも深まって]
ああ。
[立ち止まったら終わってしまう。
何の意味も見い出せず、ただ犠牲者ばかり増やしただけで。
それが嫌なら進むしかない。
歩いてきた先にあるものを1つでも多く見る為に。
誰もがそうしているように。
誰もがそうしてきたように]
そうでした、ね。
[進むしかないのだから]
ここで決めましょう。
何かが開けることを、私も……信じて、戦う。
[声に力を籠めて答え。
「今」を進むために、準備へと戻った**]
/*
メモは齟齬回避確認用となっているので、少しだけこちらも埋め。
寝落ちとは少し違うのですが、何度もそれに近いことをやっていてごめんなさい。
ディークもまた素敵なのを出してくださってて、じわっとなった朝です。憎んでいいのに、先輩のお兄さんも撃ってしまったのに……!
本当に良い人です。
― 回想/襲撃事件後・帝国内某所 ―
……。
[ どうにかなりそうだ、と言うウェルシュに、>>1:922
かける言葉もなく黙る。
本来ならステファンの病院に真っ先に駆けつけたいのは―― ]
…公の場で貴石を身に着けてない貴族の方が珍しいだろうしな。
[ いつだったか、自分自身がステファンに渡した贈り物のことを
思い出していた。
あれはティースプーンだったから、まさかその時に
身に着けていたわけではないだろうが。
もしも、自分の贈った貴石が引き金となって
友の命を奪ったとしたら―― ]
ウェルシュもシュヴァルベに来るんだろう?
…狙撃の演習に付き合ってくれよ。
両利きの佐官があんまり居ないものでね。
左で銃を扱えるようになりたいんだ。
片目を失ったハンデを埋めなくちゃな。
[ 眼のことを深く聞かずにいてくれるウェルシュに感謝しつつ。
この、旧友を撃った事実に苦しむ友の姿を忘れまい、と
ひそかに思う。 ]
[ 何故ならそれは己が忘れかけているものだから。
戦場であれば、たとえ旧友の誰と会っても
今の自分は躊躇なく殺すだろう――。 ]
[魂を奪った、という言葉には、思わず肩を竦めた。>>+33]
それじゃ、俺が死神みたいだ……。
先輩にとっては、そうなるのかな。
[そっと、トールの頬に指を伸ばす。]
貴方だって、俺の魂も心も身体も、全部奪っていったんだから……。
[静かに唇を重ね、離れた後にふんわりと笑みを浮かべた。]
……本当、言うとね。
戦局がどうというよりも。
貴方と雌雄を決する方が、俺にとっては意味があったんだ。
……自分が他の人の手にかかって倒れるのも。
貴方に、俺の知らないところで何かあるのも。
そんなの、どちらも耐えられそうにないから――――。
[少しだけ恥ずかしそうな表情を浮かべると、
甘えるようにトールの肩に顔を埋めた。]
[恥ずかしがるようなトールの顔を見れば>>+34
自然と表情が和らぐ。]
……本当言うと、ちょっと、嬉しかったんだ。
[そう、正直に応えながらも。]
俺だって、いつもディーク先輩にやきもち妬いてたんだから……。
[続く言葉は、少し気恥ずかしげなもの。
唇を吸われれば、目を閉じて、
そっとトールの胸にもたれかかった。]
/*
昨日の俺の独り言補足<ロールが遅い
当然のことながら遅いのは俺ってこと。
ごめんよぉメル……。必死だったんだけど
/*
昨日のログはそんなボリューミーだった気がしないんだが、
ログを打ちながら鼻血吹いたのにはびっくりした。
ぐるぐる考えながらぼこすかキーボードを叩いていただけなのに。
寝不足で粘膜が弱ってたんだろうな〜。
/*
メルにふつーにダーフィって呼ばれて笑われたら
隣に座って号泣する気がする。
この人ほとんど泣かない人だけど、火がついたみたいに泣きそう。
暫く何も喋れないだろうなあ……
そういえば役職は調整のために選択したのでともかく
こういう立ち位置を選んだのにはめちゃめちゃ悩んだしかなり方向性間違ったと思ったんだが、和平エンドの可能性を考えて動きたかったんですよね
なので敢えて介入側のスパイ役として動いたんだが、うーん
帝国側にも通信石残したし、あと公国側が魔石拾ってくれればいい話なんだけどぎりぎりで遺言出来なかったしなー
今日ウェルシュ吊りならエピに残せばいいだろうか…
/*
実は昨日からずーっとロール考えてるんだけどすさまじく難産しているのだった。
メモで今来た出来ん程度、RPが剥がれてえらい事になっとる…。
待たせて土下座ものなのだけど きつい。
ディークとの会話出きるかすげぇ不安だ。
― 回想・05年/帝国内 科学技術庁 ―
[ 小奇麗な科学技術庁のロビーは、静まり返っていた。
見知った顔が近づいてくるのを確認すれば、
皮のソファーに座ったまま手を挙げて挨拶をする。 ]
久しぶり。工兵隊に配属されてるんだって?
[ 銀髪の知人――ヴィンセントは、心なしか痩せたように見えた。
思わずまじまじと見つめていると、向こうも同じように
こちらを神妙な面持ちで伺っている。
頭部と右目にぐるぐる巻いた包帯に視線が止まると、
心配そうに見下ろしてきた。
自分の横をポンポンと叩いてソファーに座るよう促す。 ]
そんな顔しなくても大丈夫だよ。問題ない。
早く前線に戻らなくちゃなー。
俺がいないと戦力ダウン著しい事だろう。
[ ――1年前の、あの事件から。
ノトカーは人が変わったように軍に尽くすようになり
人付き合いが減り、無口になった。
唯一ヴィンセントと居る時だけが昔と変わらなかった。
同じ痛みを知っている相手。
ヴィンセントがどう思っていたかは知らないが
ノトカーはいつも普通にユーリエやルートヴィヒ、
自分の家族の話をする。 ]
そういえば先週、グレートヒェンの墓に花が添えられてたな。
誰だかわからないけど、忘れないでいてくれる人がいるって
ありがたいね。
…… ……あー。
あんまり縁起悪いこと言うもんでもないけどさ。
前線に戻ったら、当たり前だけど死亡率上がるよなー。
俺の遺体はラムスドルフ家が引き取りに来るんだと思う。
縁切った筈だった父さんたちの時もそうだったし…
骨の一本でいいからユーリエと一緒に…
なんて、無理だよね〜
もし、ヴィンセントが俺の死に様に立ち会う事があったら、
これ、あげるからさ。
ユーリエのいるとこに埋めてくれる?
[ そう言うと、胸のところに付けられている
緑の貴石が輝く真新しい勲章を、差した。 ]
これ貴重なんだけど、俺しか使えないもんだから
俺が死んだらゴミ同然なんだよねー。
でも俺の一部みたいなもんだから…
[ 何だそれは、と言われるだろうか。 ]
まだ機密だから何に使うかは言えないけど、魔石だよ。
何年かしたらヴィンセントにも回ってくると思うよ。
……ヴィンセント…
なんか……ユーリエに似てきた!?
[ 兄妹だから元々似てるから!というツッコミが
来るような気はしたが、言わずにいれなかった。
それでもじっと見つめていたら、そんな眼で見るなと
何処かへ逃げられてしまったのだった――。** ]
ツイッターで話題にしていたネタが
なんとなく勿体ないので、使ったwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwww
― 回想・在りし日のラムスドルフ家 ―
[ 母と共に夕食の後片付けをする。
父は寝る時間まで、書斎に篭りに行く。
妹の車椅子の音が、台所に近づいてくる。
”カサンドラ帰ったよー”と言われれば、
”あ、そう”とだけ返し。
ビーフシチューの具材。
オリーブオイルで炒めるか、バターで炒めるか
玉ねぎは三つ入れるべきだとか…
そんな他愛のない話をしながら、後片付けを終えて。 ]
[ 母が入浴の準備をしている時に、ふっと
居間で本を読んでいた妹が顔をあげ、言った。
――カサンドラがおねえさんだったらよかったのに。
――ノトカーと、結婚してくれないかな〜
――……って言っちゃった。
と。>>4:214
思わず、持っていたノートを取り落としそうになる。 ]
ば…っ!
何考えてんだ。カサンドラは俺よりだいぶ年上だぞ!
てか、本人にそんなこと言うな!
[ 叱りつけると、不服そうに妹が反論する。
――えー!大した年齢差じゃないよ。
――それに女性に歳のことなんか言っちゃダメ!
――人間性、相性が一番大事でしょ。
――私だって年下だけど、カサンドラとは友達だもん。
手にした本をぱたぱたさせて。
病弱なのに、はねっ返りな性格なのだ。妹は。 ]
………だから……、年齢だけじゃねーよ!
俺あの人をどう扱っていいかわかんないもん。
向こうからもそれ感じるし。
[ そう言った途端、先ほどとは比べ物にならない勢いで
不満の声が妹から、上がった。 ]
おまえと俺は違うの!
だから…、別に…嫌いってわけじゃないんだって。
そうだな…
―回想/4年前―
[足の悪い岩場を、どれだけ歩いただろうか。
砂地に出たのは次の日が暮れる頃だった。
足元がおぼつかず、ぺたりと、座り込む。
纏っていた衣服がぴったりと水を吸って膚に張り付き、体温を奪っていた。]
……、………。…
[眼鏡を失くしている事に気づいたのは、漸く、その時だった。
ぼんやりとかじかむ手を目元に遣り、痺れる思考で、どこでなくしたのかを追う。]
………もう、…なかった、の、か、……
[ながい金色の髪が飛び込んできた時は、どうだったろう。
あの時は、かけていたような気もした。
――その後、……その後のことは、…――]
………、…っ……。
[全身を瘧の様に震わせ、ぎゅっと、己を抱きしめる。
寒かった。
ひどく冷えた身体と、燃えるような左肩の熱さ。]
……嫌、……だ、…もう……
[喉が震える。
――搾り出されるように、息が、戦慄く。]
……かえりたい、…もう、嫌だ、……いやだ、嫌なんだ…!
[崩れてしまいそうな気がした。
何もかも、自分で選んだことだというのに。
殆ど譫言のように唇から漏れる言葉は、恐らく、狂気にほかならなかっただろう
……け、て、くれ、……。
[どこへとも言わず、そう呟く。
誰にも救いを求めてはいけないと、そう、知りながら。
――その名前を、呼びたくて。
けれど口にした途端、何もかもが壊れてしまう気がして。]
[がちゃり、と。
聞き覚えのある金属的な音がひびき、咄嗟に顔を上げる。
訓練で何度も聞いた。
――撃鉄を起こす音、だ]
家族だったら……ねえ……
[ グレートヒェンは余程、彼女のことが好きなのだろう。
彼女の改造してくれた車椅子。
父もきっと、カサンドラのような娘がいたら
己の知識、技術を彼女に注ぎ込んだことだろう。
母は彼女の好物のシチューを毎晩のように作って――、
想像したらあまりにしっくりきて、おかしくなった ]
……おまえは…。……
[突きつけられた銃口を、呆然と座り込んだ侭見上げた。
半分硝子の割れた眼鏡を掛けて、ニヤニヤとこちらを見下ろしている男。
焼印入りの薄いナイフが、脳裏に浮かぶ。
……吐き気がする。
声が、ふさがれる。
視界が暗い。
もう、誰の名前の形にも、唇は動かない。* ]
『お前も連れていってヤレ、ってご命令らしくてなあ』
『大分上の奴らの手飼いらしいな。捨て駒には勿体無いんだとよ。いいご身分だぜ』
[男を逃亡させる為の船に同乗し、大陸を離れたのは数日後。
もう、何を考える力もなくなっていた。]
(――あの船旅の間に、『メル』は、死んだのだと思う)
(いや、……俺が殺したのかもしれない)
[無辜の血と汚泥に塗れた事は、『クロイツ』にとっては寧ろ転機であったと言えるだろう。
望まれる侭に殺し、望まれる侭に微笑み、依頼者に勝利と快楽を与え得る優秀な肉塊として。
――半年後の戦勝の夜、閨で望んだ唯一のものは、己のささやかな兵団をつくりあげること。
そのために、今は四散している鋼の民の遺児たちを保護して欲しい。
それだけの、児戯のような代物だった。*]
[ 妹が車椅子をくるりと回転させて笑う。
――ねえ、カサンドラは幸せなのかなぁ。
――幸せになってほしいなー… ]
……そうだな。
[ しかし、人生は
そこまで上手くは回らない。
家族がみんな消えた日。
カサンドラが俺に「帰ろう、家に」と言った日。>>0:132
それが、彼女と”あの家”に帰る、最後の日になった。* ]
― 軍議2日後・臨時執務室 ―
[ヴィンセントら
軍議後手にしたローズクォーツの通信機を前に、思案していた。
リエヴルのところから出てきたこれは、
予想が正しければトールと繋がっているのだろう。
トールが死んだ今は、どこと繋がっているのかは解らない。
予想はあるが、確定ではない。
どう確認を取るべきか。
忙殺されていたのと、何を口にすればいいのかをずっと思案していた為、時折起動させることはあっても、使われることは無かったが。
思案の合間にソマリの訪問があった。]
―――…ご苦労だった。
[>>6:242『ミヒャエルの身元がわかる物――おそらく認識票あたり――の保管が完了したならば、遺体の処遇はイェーガー大尉に一任する』の命の下、跡地への埋葬の報告への返事は、簡素な溜息めいた労いだった。
髪に似た橙色の花、と言われ、よくラヴィが齧っていた花を思い出す。春に群れ成す盞の形をしたその花は珍しくはないが、壊れた学び舎にはささやかな彩りを与えるのだろう。
死んで良かったと思うものなど数える程しか居ない。
墓を参る余裕があるとは思えないが、場所とその花の色だけは、アヴェイラ戦の思い出と共にしっかりと記憶に残しておいた。]
…技官は、そうだろうな。
[魂だけ帰ればいいと思っていたとか、そういう奴では無いのは知っている。
全てを神に捧げるなんぞ子供の頃の誓いを胸に、幸せからも差し伸べられた手からも背を向けていた旧友は、それでも孤独は選ばず人の輪の端に居て、交流深い友人の死を嘆くような奴でもあった。
狂わない限り、死を悼む心が無い人間なぞ居ないのだと思う。そうでなければそれはもはや人でない。]
…お前の言いたい事は解った。
隊の配置については追って連絡するが、
竜騎兵の位置が確認出来次第、
そちらに向かってもらう事になると思っておけ。
[言及したのはそれだけで。
魔器の使用に関して是とも否とも言わず。
戦争に向けての伝達をしてソマリを下がらせた。]
[ソマリが戦に臆して言い出した訳では無いことも、魔器に戦いている事も理解は出来る。自分とて血を見ない方が良いのだ。敵味方含めて。だからカサンドラの裏切りも許した。彼女の場合はまた、近しい人だからという理由もあり――それは指揮官としては良くない処分でもあったのだろうが。]
そうなんだが…な。
[部屋で一人呟いて、溜息が落ちた。
それでもソマリに使うとも使わないとも断言しなかったのは、魔器が帝国の切り札であり、また公国の出方も解らないからだ。
使わない事で帝国が敗北するような事があれば意味が無い。
自分達の背後にいるのは、自分達以外の数多の命だ。
そして自分に課せられた責務の重みが、迷いを許しはしない。
失敗が許されない采配と、義務の狭間で悩む事など今に始まった事ではないが。
頭が痛いのは否めない。]
使わず返したら、五月蝿いのも居るのがなぁ…。
[二つの魔器についての報告を見る限り、
お偉い方は、2つを同時に使用させて
より高い戦果を上げさせるつもりだったのだろう。
その被害が最終的にどうなるか…想像したくも無い。
だから2手に分けた。
それ自体、さほど悪手ではなかったはずだった。
――――だが。]
[通信から魔器の名が聞こえる。
魔器に関しての情報伝達は慎重に行う事>>6:39
と伝えておいたはずであったが。
ただ会話が漏れただけであればいいが。]
おい、どうした。
何かあったのか。
アイゼンシュタイン少尉!
[念のために問いかけるも、返答の暇すらなかったのか、
あるいはこちらの声が届いていないのか。
ヴィンセントからの返事は届かず、
ざわめきと雑音が入り混じる音ばかりだった。]
………。
[襟元の通信機から聞こえた音に、
何事かと声を送ったが反応は無い。
嫌な予感に眉根を寄せ…
その予感が的中した事を、暫くの後に知ることになる。]
― 学校跡地・臨時執務室 ―
アイゼンシュタイン少尉が…。
[慌てて入ってきた兵らの報告。ヴィンセントの戦死と、その際か、あるいは帰りにトラブルでもあったか、
任務達成出来ずに謝罪する兵らに首を振り、頭を上げさせた。]
いや…こちらのミスだ。
もう渡河で前進拠点を狙う方法は使えまい。
[一端使った手は必ず警戒される。
裏をかいて、という方法も無くはないが、
それに残りの一つを使うにはリスクが大きかった。
使わなくて済んだ事を、喜ぶことはやはり出来ない。]
― 学校跡地・臨時執務室 ―
[遺体の埋葬は叶ったのか、それとも置いてきてしまったのか。
どちらにせよ、その場に行く時間も取れず僅か瞑目するに留めた。
フレデリカとシェットラントと共に、
ヴィンセントもまた東寮の仲間だった。
ラヴィやスノウが好きで、性根の穏やかな男だった。
だが兄妹のように仲が良かったうちの、2人は公国の人間で。
結局会えずに行ったのだろうか。
長く感傷には浸れない。
また、作戦を、考え直して…。]
[――作戦の建て直しに、何度目にもなる頭痛を覚え始めた頃、>>6:170机の上に置いたままにしてあった薔薇色の石が、淡い反応を示しているのに気付いて瞬いた。
何事か、と思うより先に、室内に落ちるのはどこか淡々とした声。]
――――…!
[感情を抑えたような声には、聞き覚えがあった。西の副寮長と、東寮長と言う対には少しずれた対象にもまた符合は一致する。
だがそれよりも、その内容に驚いて目が開いた。]
フレデリカが…。
[必ず借りを取りに行くと、言ったあの娘が死んだのかと。
ヴィンセントと時期同じくして齎された情報に、因果か天命なのだろうかと、そんな思いがふと過ぎり、落ちた声は僅かに呆然としていた*]
/*
やっとできたー!
ほんとお待たせした申し訳ない地上組み。
いやまだ残ってるけど。これは解読からだ…。
そういやダーフィトは…ソマリが拾うよね多分。
と思ってるので何もしてないのだけどいいのかな…いいよね…。
― 学校跡地・臨時執務室 ―
[その声で、相手はこちらが誰だか解ったのだろうか。
>>21>>22思い出話のように語られた言葉に、始めは眉根が寄った。
これが8年時の総会の話をしているならば、内容が違う。
記憶が正しければ、結局東西両方の意見提出は遅くなったのだ。
ならば意図する所はきっと別な場所にあるだろうと。
性格上、隠すような物の言い方は得意ではない。
故に読み取りも得手ではなく、
石を机の前に起き、肘を突いて両手に顎を乗せ暫し思案する。
相手が相手だ、一筋縄では行かないとは思いつつ、
逆にあまりに難しい物言いは避けてくるだろうという予感もあった。]
[単純に寮の話であるはずはない。
だとしたら纏まった意見とは何か。
解らないと話が出来ない物とは。
結びつくものは一つしかないが、
どこまで何を出せばいいのかは、まだ悩んだ。]
―――あぁ、東寮も西寮の意見を気にしていたな。
そうだ、気になりすぎて、どっかの馬鹿が気を利かせて、
西寮の連中に嗅ぎまわっていたよなぁ。
そいつはヘマやって
[眉間に皺を寄せたまま口を開いて、
退学、ではなくあえて退場と口にする。
これにはカサンドラの安否を匂わせた。]
情けない事だが、結局そいつからの情報で、
東寮は十分迎え撃つ体制を整えてから、総会に挑んだんだっけな。
面白い事に、
ただまぁ…蓋を開けてみれば散々だった。
逆に、こっちからの情報を流す奴もいたなぁ。
[こつこつ、とローズクォーツの通信機を叩いて音を鳴らし。]
帝国軍少佐 ウェルシュは、帝国軍少佐 ウェルシュ を投票先に選びました。
うーん。
どーしてもノトカーが青わかめでお茶会に混じるイメージが湧かないのでもう漂着なしでもいいかな…
”あわせる顔が無い”という感覚だろーか
うーんうーん
/*
うーん結局どこに持ってけばいいんだろ…。
話し合い次第かなーと思いつつ、こっちの着地点どうしよう…。
やっぱみんな戦争したいよねぇ。この流れだと。
[アルコールのせいか、それとも疲労のためか。
トールの胸で目を閉じれば、少しずつ意識が薄れていって。
いつしか、軽い微睡みの世界へと――…。]
――???――
[青い海と、それに負けないくらいに青い空。
砂浜を埋め尽くす、賑やかな声。
見慣れた顔ぶれによる騒がしい一時。
降り注ぐ日光は暑さを感じさせるが、それを振り払う冷たい紅茶。
そう、それは在りし日の夏の光景。
いまだ苦しみを知らぬ、幸せだった頃――…。]
[が、60個もの西瓜を前に、リエヴルはふて腐れた表情を浮かべていた。
注文するにしても限度があると、怒られたのである。]
少ないより、いいだろう。
60個くらい、すぐだ、すぐ。
[むすっとした表情で、自ら前に出る。
こうなったら自分でとことん割ってやるつもりだった。]
どうせなら二本よこせ。
[そう言って両の手に木刀を持ち。
目隠しをして、ぐるぐると回る。
そうして、暗闇の中。
西瓜があると思しき方向へと向かい――…。]
[ぴしゃり――……。]
[ぴしゃっ――――。]
[頬に飛沫が当たる感触。
鼻につくのは、甘い匂いではなく――…
――――――嗅ぎ慣れた、鉄に似た臭い。]
――――…くっ……くっくっ……。
はっはははは――……!
[唇から、笑みが零れる。
と同時に、まるで踊るように、両の手にした木刀を振るう。
剣が球を薙ぐ度に、砂浜に濃厚な臭いが立ち込めていく。]
[ぴしゃ――…赤い塊が、目を覆った白い布を赤く染める。
ずるりと布が落ちれば。
――――視界に広がるのは、赤く塗り替えられた世界。]
[そこにはもう、懐かしい顔ぶれなどなく。
ただ、あるのは、屍の山。
その中に覚えのある姿を認めても、心動かされることなく。]
――青い世界にて――
[悪夢から逃れるように、浅い眠りの中で身を震わせる。
そう、それは自らが辿ろうとしていた未来。
敵も味方も問わず、全てを屠らんとしていた、かつての己の姿。
きっと、“彼”が止めてくれなければ、
夢以上に血塗れた道を歩んだことだろう。]
あ――――…。
[薄く目を開ければ、琥珀色が不安げに揺らぐ。
それが夢なのか、それとも現実なのか、それすらもわからぬままに。
ただ、濡れた瞳で愛おしい人の姿を探し求めた。]
/*
あかん 何も思いつかんぞ
そういや、昨日のダーフィはソマにじゃれすぎていたが、
あれはつまり、名残惜しかったんだなぁ、きっと。
>リエヴル
>西瓜がみんなのトラウマと化していたから、混ざりたかったんだ…。
ふいたwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
― 厨房でケーキつくってるよ! ―
[あまり手の込んだ菓子を作った事はなかったが、基礎はわかるので、カークの指示を受けて手伝っていれば、次第に厨房に甘い香りが満ちる。
ついでに、オードブルやおつまみ各種も用意されただろうか]
なあ、カーク。
ウェディングケーキ、いちおう予備も作っとかないか?
[トールとリエヴルのケーキを作る際。
ふと思い出したのは、いつかの卒業パーティ(皆から見れば6年前)のこと。
その他にも、カップルらしき生徒たちが何組かいたので、ウェディングケーキ追加ーなどと言い出した覚えがあった。
いまのところは、あの2人以外にそんな顔ぶれはいないが。
もしかしたら、いつの間にか現在ここに居る中で、そういう間柄になる者たちが出てくるかもしれない。
そんな場合に備えて、小さくてもケーキをいくつか多めに用意しておこう、と。
カークにそんな提案をした。
まさか、他のカップルがその後やってくるなどとは思っていなかったが]
大佐!
[通信機で名を呼ぶ>>*0のが聞こえて、制止の声を上げた。
それ以上を呼びかければ、変事ありとどこに伝わるかもしれない。
もっとも半分は、自分も呼びかけてしまうのを止めるためでもあったが]
確認は後で。
[キリと奥歯を噛み締める音が、ざわめきと雑音の中に紛れた]
──公国側、前進拠点──
[何事かを首肯した兵が部屋の前を離れ行く。嬉しくない出来事がまた来た予感に声をかけてより挟む沈黙は短く]
>>20
────、
[齎されれた死者の名前に胃を剣の柄で殴られたように顔を顰めた。]
フレデリカ・ファロンが、か。
[横目に奥に流す視線はディークの部屋に向けられる。わざわざはっきりと確認をとったこともないが、見ていれば察せられる範囲のものだ。けれど、ディークはここから動けまい。視線をこれから報告に行こうとしていたドアに送り、]
… …
[キツめに目を瞑る。鉄の塊を呑み込まされたような気がした。毎日毎日人がへっていく。痛いところを、と、そう思えど、それを顔に出すわけにもいかなかった。]
ベルンシュタイン大佐には、…報告済みか。
… わかった。
[ただ、重たい気分を振り払おうとするように、
額を手で抑える間を挟んだ。]
迎えには、今からか。
[確認をする声は常のそれに戻す。
レトの表情を見やり、]
──撤退中らしき帝国側通信を先程傍受した。
フレデリカ隊と接触した奴らかもしれん。
陣地に戻りつつあるようだったが、
会話内に、何らかの兵器を運んでいると思しき
物騒な名称のやりとりがあった。
『魔狼の劫火』だの『雷神の槌』だの、
揺れに気をつけろだのな。
[>>3 聞こえた名称と台詞をそのままに伝えて]
──魔器投入が現実味を帯びてきたかもしれん。
そのように、俺はここの指揮官に
報告を上げなきゃなるまいが──
…… ウーツ中尉が護衛中の補給部隊も、
そろそろ到着する頃のはずだからな。
[否、正確には到着までにはいま少しかかるはずだった。ただ、そちらの確認を先に回す。と、そう判断を下し]
一刻くらいは、かかりそうか。
[レトへ向けて執務室のドアを開けるタイミングを、そういう言い方で尋ねる。>>3傍受された内容がディークの元に報告されるのはどのみち、時間を挟んでのことになる。]
ウェルシュって呼ばれてると自分のような気がするのは
ちょっと前の村で自分がウェルシュ使ったのと
やはりこう強縁故の絆がですね
― 学校跡・帝国側拠点内 ―
[切り札となる予定だった魔器の一つが、それを一番に扱えたヴィンセントと共に失われて。
整ったはずの出撃準備がまた増えた。彼の残していった技術報告書を幾つか写して、残る『雷神の槌』の制御を確実とするために工兵隊へと戻す作業の途中で]
アイゼンシュタイン少尉が声をかけて、カディーネ中尉が写しを取っていた?
[その報告書>>5:185が届いた時に、ついでと教えられた。
二人の名前が並んだのは偶然の一致だと思うが、妙に暗示的で引っかかり、]
帝国側は魔石産出の可能性が残る鉱山に、公国以外の出入りも多い港を中心とした沿岸地域の地理全般。
公国側は交易ルート沿いの地理と、帝国より付け込み難い内部の情報……。
(……第三国介入の可能性?)
[辿り着いた結論は、写していった人と同じものだった。
ただし、そこに結び付くものは自分の手中になく]
(短期決戦が必要な状況には変わりがないな)
[各種資料を確認しようとすれば目につくだろう場所に、報告書>>5:186をもう一度混ぜておく。
そうやって意識の端には置いておくものの、それ以上の判断をしている余裕は残念ながら無かった*]
[>>6:+19チーズケーキもだいぶ減った頃に、カークに声をかけられ]
あ、いいですね!
じゃあお言葉に甘えて……メニューもお任せしちゃっていいですか?
[図々しく答えた。
卒業後は、菓子作りから遠ざかっていたという彼が、思う存分腕を振るってくれるのを楽しみに待つ。
他の幾人かも、散策あるいは探検に出かけるようだった]
[戦に引き裂かれた恋人たちも、今は誰憚ることなく互いのぬくもりを感じあえる。
研究に雑用に忙殺されていた教官も、ゆっくりとお茶の席につくことができる>>6:+88
自分もこうして、のんびりお茶を淹れて皆と楽しむことができる
それはきっと、幸せなこと]
お前なぁ……。
戦局より個人としての意識を優先するとは
指揮官としては失格だぞ。
[ため息をついて琥珀を見詰める。
が口ぶりとは裏腹に、視線は優しく]
ま、そんなことをいったところで、俺も同類だな。
お前の姿を見たら熱くなってしまって、
止まらなかったんだ……。
[顔を埋めるリエヴルの頭を、
大きな掌でで愛おしげに撫でた]
[続くリエヴルの訴えにはくすくすと笑う]
お前がディークに妬いてたって?
……それも知ってた。
もっとも、後から考えたら
妬いてるんだろうなってくらいだったけど。
そんなヴィーも可愛いって思ってたよ。
― 公国前進拠点・個人執務室 ―
(……そのピアスは、)
[いつだったか、フレデリカに聞いてみたことがある。
不揃いのピアスとイヤリング、陰口>>1:20を直接耳にしたわけではなかったけれど、アンバランスなアクセサリーが気になって問いかけたのだ。
せっかくならば、似合うものを贈ろうとも思ったのだ。
けれど…少しだけ、花飾りのイヤリングが気にならなかったと言うもの、嘘じゃない。
結局話は流れて、新しいピアスが贈られることはなかった。
花のイヤリングの、片方の持ち主の名は聞けただろうか。
どちらにせよ、彼女が心残している誰かの面影は、ずっと心の隅に引っかかり続けていた。
遂には口に出して、それと問う>>5:311まで]
───…
[思考が一瞬遊んだのは、その相手の声を聞いたが為だろう。
フレデリカが、と。どこか呆然と落ちる声>>37
その響きに懐かしさと感傷が一瞬過ぎり、
傍らの認識票へと目を向け短い息を落とした。
己の問いへ返される言葉たちに、目を閉じる]
……ああ、
[ため息のような音が零れたのは、一度。
恐らくは正確に意図を把握した男が返してきた
旧友の安否に、静かに深い息が流れる]
…そうだったな。
どっちも負けちゃ、寮の伝統と沽券にかかわる。
[すなわち今は国だと、彼も正確に把握しての言葉だろう。
間諜と、そこからの情報。
カサンドラは何か口にしたであろうか。
彼女が公国を裏切っていたとは思わない───、いや。
自分を、自分たちを裏切っていたとは思わない。
彼女は今も、旧友の顔を見せてくれていた。
…ただ。或いは彼女は、
ジェフロイにも同じく接したのではなかったか。
カサンドラが退学になった折。
自分も含めて、皆で随分と心配をしていたものだ。
けど──…何より彼女を気にかけたのは、
間違いなくこの男であったと記憶している]
[こつ。と、鳴らされる音には黙って短い苦笑を置いた。
彼には沈黙のみが届くだろう。
自分も彼も、そうした行いを決して好みはしなかった。
けれど国として、組織として成されたことは否定しようもない。
ましてや今も、傍受は行われ続けている。
この分かり難い会話もつまり、
そうした介入を警戒していることを言わず示す]
…、ああ。こいつは寮長からの預かりもんだ。
[かつてのままの口調で、苦笑を滲ませ短く返した。
確かめるべきは充分に確かめられた。
出来ればこのまま話し合いで終わらせたいが、そうもいくまい。
彼の国にも此の国にも、厄介な事情も面子もあるのだ。
それがたとえ、人の血を求めるものであるにせよ]
あとを受けるのは、副寮長の仕事なんでな。
[最後に己が指揮を引き継いでいることを示して、
今はこれまでだろうとばかりに口を閉ざした*]
/*
私、本当はソマリに心のお手紙を書こうかとも思ったんだけど、なんかクロイツ隊を拾いにいって、かつ二人から報告をやり取りして…って思うと、やばいほどしゃべり続ける羽目になりそうでwww出来ない気がする。
もっと早くにしておけば!よかった!!!
― 青い士官学校 ―
――どうだろう、な。
待っている人、か……。
[銃声で意識は途切れる。
償う為に泥を啜らねばならない覚悟を決めた直後の出来事。
今は、ただ、ぽかぁん、と、喪失感とすらどう付き合ってよいのかすらわからない。
ぷらぷらと、白衣の裾を翻して、嘗ての士官学校そっくりの何処かの散策に出かけた。
再び同じ道を通れば、そこにミヒャエルはいない。
ただ、どことなく彼の髪を思わせるような、そんな色の花が揺れていた*]
幸福になってほしかった、――…なんて。
(……最後までお前には、わからなかったんだな)
幸せの生まれる場所が、彼の元であったこと。
――……喜びを拾う触覚が、彼で作られていたことに。
戦場と、灰色の家。
そこでの景色を目に映しながら。失った青灰の煌きを探して、過ごした日々。
(――……ああ、でも)
やさしい人たちには、会ったよ。
だから、踏み止まれた。削られゆく心身を騙し、繋いで。もう一度会うために。
(……不幸では、なかった。俺は)
明日を楽しみに瞼を閉じること。
見えない先に希望を見て、それに願いをかけること。
……彼が初めて自分に教えた、それは。
灰色の諦念で満ちる自分の中でなお枯れ落ちず、ささやかに花を咲かせていた。
ほんの小さな花だったけれど。
求める星が、あたたかな地があったから。
― 回想・帝国潜入中のお仕事風景 ―
[晦一族は、ファーイースト家だけではなく。
曽祖父とともに東方から渡ってきた部下たちの子孫や、曽祖父の長男としてファーイースト家当主となった祖父の弟妹を祖とする分家もあった。
もっとも、曽祖父の部下たちの子孫の大半はそのままファーイースト家に仕え、次兄たちの殺り合った現場で相争って命を落としていたが]
『何故、帝国側についたファーイースト家が……
まさか、トゥーレーヌ公の指示なのか。この情勢で…?』
[その仕事は、帝国潜入中の宿主だったリエヴルの指示もあってのものだったか。
それとも、本当の雇い主からの指示だけによるものだったか。
帝国の開戦派大物貴族のひとり、ブラウンシュヴァイク侯を暗殺しに行った現場で。
その護衛についていたのは、祖父の3番目の弟の曾孫、晦一族ナハトドルヒ家の当主イェンスと、その部下たちだった]
──公国拠点戦闘準備──
[夜に鳴り響いていた不吉な雷鳴は鳴りを潜め、
雲間からは日差しがさしこみはじめていた。
──補給部隊が到着し、砲台が数門拠点内に運ばれゆく。
「道」をあけるために天幕が下ろされ、拠点内は
いささか慌しい雰囲気に包まれていた。
黒鉄の威様をもつ『戦車』は、夜半の雨の名残を残しながら、砲門を前方に向けて、静かに佇んでいる。]
『く……いくら本家の当主が手練れと言っても、相手はひとりだ! 総がかりで倒せ!!』
[晦一族本家であるファーイースト家に伝わる、二振りの名刀の事は分家にも伝わっていたらしく。
黒尽くめに覆面という、外見から何者か判断できない格好をしていても。
右手の太刀『龍爪』と左手の小太刀『虎牙』から、こちらが何者かはバレたらしい。
イェンスの指示でナハトドルヒの隠密たちが、刀や鉄爪、投げナイフなどでこちらへ攻撃を仕掛けてくる。
一部の武器が妙な光り方をしているところを見ると、どうやら腕に自信のない者は刃に毒を塗っているようで。
一筋のかすり傷も負わぬよう、全ての刃を避け、受け流した。
幾人かは斬り伏せたが、流石に息の合った連携攻撃を全てかすりもせずに回避しながらでは、確実に仕留めきれず、足元に倒れているのは3人だけ。
標的はまだ、イェンスの後ろで、安心しきっていた]
…………弱ぇな。ナハトドルヒ家はこんなもんか。
女装して標的に近づいて暗殺、なんて小技に頼ってるからか?
[だが、四方からの攻撃を全て回避し続けながら。
まだまだ余裕があると装って、そんな挑発をしかけてやる。
己が幼い頃に長兄が命を落とした、大公暗殺未遂事件。
女装して近づいてきた実行犯が、帝国のブラウンシュヴァイク侯に仕えるナハトドルヒ家の当時の当主だった事は、その後の父の指示による部下たちの調査でわかっていた。
任務中の死は、敵のせいではなく、命を落とした当人の力量不足のせい。
恨むなら手を下した相手ではなく、命を落とした当人を恨め。
そんな教育を受ける家だったから、ナハトドルヒ家の面々に恨みは持っていなかった――恨んでいないつもりだった――が。
別件での任務で敵対した場面ともなれば、そんな古い話も持ち出した]
武器に毒塗らねーと仕事できねーようなレベルで、晦一族を名乗ってんじゃねーぞ。
この面汚しども。
[そんな挑発を続ければ、それに乗ったバカが数人、ばらばらに掛かってくる。
頭に血が上った連中の攻撃には連携などなく。
たやすく斬り倒せた。
………もっとも、父や兄たちの腕前ならば、最初の総攻撃を全て回避する事もできなかっただろうが]
ッ、は………一族の面汚しどもは、全員…掃除してやらねーと、な。
[返り血が覆面に掛かり。
その血の匂いに、酩酊感が訪れる。
再び、イェンスの指示で連携攻撃を仕掛けてくるナハトドルヒの毒の刃を全て回避しながら]
は、はは……はははハハハハハハハハハ!!
[哄笑い声を上げ、両手の刀を振るい。
同族の屍を、足元へと積み上げていった。
そして、最終的には。
[帝国に仕えていた方の次兄に、公国国務大臣暗殺の命令を出したリヒテンラーデ侯爵も、その数ヶ月前に抹殺済みで。
クレメンスは自身が戦後に自首する際に道連れにするつもりでいたから。
この一件で、兄たちの復讐はほぼ完成していたのだが。
当時はまだ、兄たちの復讐という、己の心の奥底に封じていた目的に、自分自身で気付いていなかった]
──回想/公国拠点:戦車到着──
[フレデリカ死亡の報を受けて後方へと足を向けた──直後の事だ。急ぎ足でかけてくる公国兵の向こうから、ばきばきと音を立てて森より砲門の先が姿を見せた。]
どうした! 敵襲が──あったのか?
[雨で行軍が遅れたにしろ、予定よりもいくらか早い到着だった。かけよりながら敵襲の可能性を問う言葉がややも驚きに似た声になるのは、公国陣地の奥深くからの輸送だったからだ。雨の中を夜通しで強行してきたのだろう。泥まみれになりながらクロイツの命により>>6:93、命がけで戦車を届けた補給部隊の兵は寒さに身を震わせながら頷いた。]
[気が付けば、海岸にいた。
足元にはいくつもの、叩き割られたスイカ。
スイカのように無造作に叩き割られた、何か。
赤く染まった砂浜]
…………!
[大勢のひとが倒れ伏していた。
懐かしいいくつもの顔が、赤にまみれていた。
武器を振るいながら、誰かが嗤っている>>+71]
[止めなければ、と思う。
次々に砕かれてゆくもの。砕きながら壊れてゆくひと]
――――、
[叫んだはずの声が空気を震わせることはなく、
伸ばした手が届くことはなかった。
こちらを見るその人の表情は、変わらないままだった。
ああ、それも当然だ。
だって自分は、死んでいるのだから]
[崩れるように砂浜へ座り込んだそのとき、沖合に白い点が見えた]
…………?
[たちまち近づいてきたそれは、真っ白な帆を張った船。
甲板にはふたつの人影]
『外務大臣のご子息も、
一緒に、乗せて行きましょうか。』
『そうだなあ』
[彼らの姿が見えて、声が聞こえて、思わず目を瞠る>>6:230>>12]
……ベリアン先輩、ディーク先輩……。
[ふたりの表情は、優しく――未来をみつめていて]
…………。
[共に行きたいと、願ってしまう。
自分にはもう、未来などありはしないのに]
[もう大事な人と戦うことはないのだと、
シェットラントに告げたのは本心だ。
家族や友人達を遺してきたのは悲しいことだけれど、
「ここ」へきたことにどこか安堵していた]
…………僕は、
『ステファンを撃ったのは、
恐らくウェルシュだ…って話は、既に聞いているか?』
[ディークのそんな言葉が聞こえて、身を竦める>>13>>14]
『ステファンが、まだ生きてたこと。
少なくとも俺らが出てきたときには…生きてたこと。
あいつがステファンを殺してないかもしれねえこと』
ウェルシュ先輩……
[彼にここへ来て欲しいとは願っていない。
父を殺そうとした人だけれど、彼には生きて幸福になって欲しかった。
だから、もう彼には会えない]
…………。
[彼が心から幸福になるためには、自分を手にかけたことを忘れなければならないだろう。
うぬぼれかもしれないけれど、
彼がきっとそうできないことを――知っている]
[会いたい]
[生きてもう一度]
[大切な人々に]
[白い船も、赤い砂浜も、いつしか視界から消えていた。
あたりは一面の、青**]
それで、ウーツ中尉は、
[こちらです。と、声があがる。白布に包まれた身体に、予測はしていても息が漏れた。]
… 貴官の尽力に、感謝を。
[聞けば、戦闘行為が収まったのちに、独断で戻った兵が森の中で敵兵と折り重なっている姿を見つけたのだという。]
───、わかった。休んでいいぞ。
搬送の役、よくやってくれたな。
[はい。と唇を奮わせる兵の背を叩いて、屋内へと連れゆく。]
[気がつくと、金髪の少女と、銀髪の青年が対峙しているのが見えた]
…フレデリカ…ヴィンセント先輩…!!
[軍服を血に染めたフレデリカに、近づくヴィンセント。
銃が握られた彼女の手は、ヴィンセントを標的にして…]
っ、―――っ!!!
[駄目だ、と叫んだ言葉は、突然の爆発音と爆風にかき消された]
っ…、ここは…
そうだ、この空き部屋に…ヴィンセント先輩がいて…。
…眠ってしまっていたのかな。
[ぼんやりとしていると、徐々に意識がはっきりしてくる。それと同時に先ほどまで見えていたビジョンを思い出して顔を顰めた]
…フレデリカ。ヴィンセント先輩…
まさか……
[いやな予感に頭を振ると、立ち上がり部屋を後にした]
…泣き声が聞こえる。酷く悲しい…女の子の声…?
[切ない、胸を締め付けられるような声だった。
その声のするほうへと自然と足が向かう]
―東寮・自室―
…ここ…。
[懐かしい扉の前に立ちすくむ。声は部屋の中から聞こえてきていた。ここまで来れば、声の主が誰だかもう予想がついていて。でも彼女がここにいるということは、ひとつの現実を受け止めなければいけないということで。
自分の予想が外れていてほしいと願う心と、募る懐かしさとで酷く複雑な思いを抱きながら、ドアノブに手を掛ける]
[部屋の中は、初めて来た時と変わらないように見えた。
学生が使うには広い、少し豪華なつくり。
懐かしく思いながら見渡し、そして彼女の部屋の中、ベッドの上に膝を抱える姿を見つければ>>+21]
……フレデリカ。
久しぶり、だね。
[声が震えないように必死に努めながら、言葉を掛けた*]
wwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwww
スイカ地獄wwwwwwwwwwwwwwwwww
―東寮・自室―
[ドアが開く音が聞こえる。この部屋に入ってくるのは…、
だいすきなおにいちゃん
わたしのたいせつなおにいちゃん
やさしく、あたたかくて…
声をかけられて、顔を上げる。久しぶりと、声をかける人にぎゅっと抱きつく]
おにーちゃん!シェットおにーちゃん!
わたし、こわかったよー…
[その姿は、初めてあったときもずっと大人になっていたが、
怖かったと告げる、その様子は始めてあったときよりも幼い様子だった]
帝国軍大佐 ジェフロイは、帝国軍少佐 ウェルシュ を投票先に選びました。
[リエヴルが長い睫毛に縁取られた瞳を閉じても、
暫くは飽きることなく彼の安らかな寝顔を見守っていたが
もう彼と争わなくてもよいのだという安心感と、
さすがの自分も疲労するほどにリエヴルに消耗させられたのか。
いつしか夢の中に意識は落ちていた]
― いつかの海 ―
[青い空に青い海に白い砂浜。
太陽がきらきらと地上を照らしていて、
何の憂いもないと信じていたあの頃。
[リエヴルが注文しすぎた西瓜を前に不貞腐れていた。
その表情がなんとも可愛らしくて、
これだけで西瓜を頼んだ甲斐があったとも思う]
[場面はかわり、
むっとしたリエヴルが2本の刀をもち、
目隠しやぐるぐる回ったことなど微塵も感じさせない動きで、
次々と西瓜を叩き潰してゆく]
[狂ったような嘲笑をあげて、
リエヴルが見知った人々を西瓜のように叩き潰していた。
潮の香りに濃い鉄錆の臭気が交じり、
白いキャンバスに赤い絵の具で
『死』という名の絵が、見事に描き出されてゆく]
リエヴル!
[彼は嗤っていた。
それにも関わらず彼は、
その場にいるもの全てを傷つけながら、
自分を傷つけているようにも思えた。
そう考えるのはあるいはそうであって欲しいという、
自分の願望だったかもしれないが]
[自分がその萌黄にうつしていたいのは。
クールを装っていてもどこか可愛げが滲んでしまい、
誰からも愛されているのに、自分ではまるで自覚のない。
そんな今の彼であって。
見知った人を西瓜のように屠って眉ひとつも動かさない、
愛を知らない子のようなリエヴルじゃなかったから。
斬られるのを覚悟で構わずに飛び込んで、
後ろから彼の背を抱きしめる]
ヴィー……!
やめろ!
俺はそれ以上お前のこんな姿を見ていたくない。
……愛してる。
お前の為なら何だって出来る。
俺の命だって差し出せるから……。
もう止めて欲しい。
[それでも。
どんなに彼の手が血で朱く染まっても。
リエヴルを愛することには代わりがないのだ]
― 現在・青い世界 ―
[そこで意識は途切れ、はっと目が醒める。
夢の名残か、リエヴルの身体をきつく抱きしめ、
一筋の涙の跡が頬に残っていた。
腕の中でリエヴルが不安げな瞳をしている。
彼も同じ夢を見たのだろうか。
理由もなくそう思い]
大丈夫……。
ずっと側にいるから。
[手を伸ばしてその頬を撫でた]
――西寮・自室――
[いまだ、眠りにつく前。
トールの言葉>>+82には、軽く苦笑いを浮かべる。]
きっと……貴方と一緒に死ねて、良かったんだ。
もし、俺だけ生きているようなことがあったら……。
………………もう、きっと。
後戻りも出来なかったと思うから……。
[そうまで言って、くすりと笑う。]
もっとも、先輩に勝てる自信なんてなかったですけど。
先輩以外の人に負けるなんて、これっぽっちも思ってなかったのに。
[>>+104顔を上げたフレデリカは初めて会った時よりもずっと大人びていて、離れていた年月を感じさせた。そんな彼女が抱きついてきたものだから、驚いて目を大きく見開く]
フ、フレデリカ?
どうしたの?
[おにいちゃん、と呼ばれるのは初めてで思わず目を白黒させる。
けれど怖かったと訴える様子はまるで小さい子供のようで。]
……大丈夫だよ。
もう怖いことなんてないから。
[子供をあやすように、背中をぽんぽんと優しく撫でた。]
[荒々しく口付けられれば、微かな吐息が零れた。
じっと、彼の目を見つめながらも。
続く言葉>>+83には、ふと目を細めた。]
……だって。
俺には、先輩のことが一番大事だった、から……。
[少し寂しげに呟くが。
彼の言葉を聞けば、ふんわりと微笑んだ。]
………………ん。
先輩もそう思っていてくれたのなら、嬉しい……。
[大きな掌で撫でられれば、嬉しそうに目を閉じた。]
[が、続く笑み>>+84には、思わず顔を赤らめる。]
……知ってた、と言われると……。
[僅かに言葉を詰まらせながらも。
むぅ……と膨れながら、じっとトールの顔を見上げた。]
………………別に、いいんですけど、ね。
もう………………。
[“……………………ばか。”
拗ねたような一言は、唇の中に掻き消えた。]
/*
生え際の心配をされていて吹いた。おのれソマリ(
とりあえずディークに返事と編成、かな。
一応ソマリには竜騎兵と戦えとはいってあるからあとはこっちとウェルシュと…。
―学校跡・帝国側拠点内―
魔器の威力の心配はしたが、…こういうのは歓迎してねェっての。
[ヴィンセントの訃報と、魔器が失われた件を聞き渋面を浮かべる。
あの真面目な男のことだから、きっと最期まで、
魔器運用の為に死力を尽くしたのだろう。
遺体の埋葬は叶ったのかどうか…。
また一人、旧友が欠けた空白を噛み締めながら空を仰く]
[そしてもうひとつ――…懸念している件があった]
……まだ、戻ってねェのか。
[偵察任務に出ているダーフィト率いる斥候部隊が
未だ帰投していないとの報告が届いている。
ソマリは対外的には部隊長を辞した身だが、
元部下にとってみれば、ダーフィトが居ない今、
次に頼るべき上司は彼との認識らしい。
…戻らないことは良い先触れなのか、否なのか。
心配と焦燥を足して二で割ったような心地で、続報を待った]
[――――予想はしていた。
だがそれでも、心の中に静かな嵐が吹き荒れる。
しばし瞑目して、…今は其れを逃がし、]
わァった。ご苦労だったな。
…ほら、しょぼくれた顔してんな。
情報を得て、生きて戻ってきたことを今は誇れ。
[ぽん、と元部下の肩に手を置き]
…下がっていい。ゆっくり休め。
――赤い夢の中で――
[懐かしい“声”が聞こえた、気がした。
狂乱の中、その声だけが物悲しげに響く。
その声は、どこか哀しげで。
そして、苦しそうで。
――――いや。
苦しそうなのは、声の主なのか。
それとも、自分なのか――……。]
[ぼんやりとした意識の中、自分の名を呼ぶ声が聞こえる。
――懐かしい、声。
愛おしい、声。
真っ直ぐに、自分を呼んでくれる、声――…。]
………………せん、ぱ……。
[喉がひりつく。
彼の声は確かに聞こえているのに。
それに、応えることも出来ない。
背後から抱きしめられても、動くことは出来ず。
ただ、一言――――…。]
[トサリ――…二本の木刀が音をたてて落ちる。
いくつもの命を吸い込んだそれは、白砂へと突き刺さり。
大地をじんわりと赤く染めた。]
――青い世界にて――
[目が覚めれば、すぐ目の前にトールの姿があって。
意識がはっきりとしないままに、強く、抱きしめられた。]
………………先輩……。
[涙の跡に気付けば、心配そうに彼を見上げた。
彼もまた、不安に思うことがあったのだろうか。
自分のように、悪夢に苛まれたりなど――…。]
[トールの言葉>>+114を聞けば、小さく頷く。
だが、その心には夢に見た自分の姿が色濃く残っていて。
今もまだ、自分の身体が血に濡れているような錯覚に襲われれば、
思わず、肩を震わせるのだった――…。]
[脱力したように背を預ければ、椅子の背もたれが大きく反った。
ギシリ。とあがる抗議の響きを無視して、
そのままゆらゆらと身を浮かす]
…――――。
おまえの手は、 届いたか……?
[応える声は当然のように無い。
敵兵と折り重なったとは言っていたが、
その敵兵が、あのヒンメルだったかどうかを知る術は無かった。
だからこれは、
唯の勝手な想像で。
自己満足な願望だ。
二人が共に、逝けたのなら――…いいと]
―東寮・自室―
[シェットラント>>+116に抱きつきながら、頭をこすりつけて、ただそこに甘える。
おにいちゃんといっしょなら、だいじょうぶ
こわくない、いっしょだから、こわくない
うれしい、とってもうれしい
背中をなでられながら、甘える姿は小さな女の子そのもので]
ふぇぇん、だって、だって、こわかったんだもん。
みんな、みんないなくなっちゃうの、みんなきえていっちゃうの……
[おびえるように、そう告げながら、徐々に泣き止んでいった]
― 学校跡・帝国拠点 ―
アイゼンシュタイン、大尉。
君までこう呼ばなくてはいけなくなるなんて。
[危険な魔器を扱っていた。工兵隊は必ずしも後方に控えていればよい部署でなく、これまでも十分にその可能性があった。
けれどこうして実際に先に逝かれてしまうと。
この地では閉ざしきれない波が大きく揺れる]
……ヴィンセント。
[心が痛む。けれど今はこの痛みが必要だった。
きっと押し殺したままでは、出てはいけない時に出てくると、そんな確信があって。
だから、ダーフィトの手配した斥候隊が必死に回収してきた遺体を前に、その名前を呼ぶ]
願わくば。
私達の進む道の先が、君の望んでいた場所にも通じているように。
[しばらく瞑目した後、そこを離れた。
向かう先は、準備整っているはずの部下達の前。
これで決める。
その覚悟を新たにして、表情を引き締めた*]
フレデリカ……。
[子供のように甘えてくるその様子は大人になった彼女の姿と食い違っているように見えて。
彼女は「現実」でどれだけ怖い思いをしてきたのだろうと、そっと目を伏せた。]
……うん。一緒なら怖くないね。
僕も…フレデリカに会えて、嬉しいよ。
[本当は嬉しがってはいけないんだろうけど、と思いながら、背中を撫でる]
……そうか。フレデリカも、同じように怖かったんだね。
僕も怖かったよ。君や、ヴィンセント先輩がいなくなってしまって…僕の大事な人が誰もいなくなってしまったように思えて…。
でも、もう大丈夫だよ。もういなくならないから。
怖がらなくていいんだよ、フレデリカ…。
[そっと金色の髪を撫でた]
―東寮・自室―
シェットおにいちゃん、私も嬉しい。
お兄ちゃんと一緒にいられて嬉しい。
[抱きついたままじっと無垢な瞳で見上げて
しあわせ、かなしい?けれともしあわせ
おにいちゃんとあえたから
だいすきなおにいちゃんと一緒
すりよりながら大事な人がと、そう語る言葉、ヴィンセントの名前を聞き]
ごめんなさい…ごめんなさい……
[なんだか分からないけど、謝らずにはいられなかった]
──安置所──
[部屋の中の温度は低い。寝かされた体温の内身体たち同様に、どこかひやりとしている。足を向けた先、クロイツの遺体の隣には、ダーフィト・カディーネの遺体が並べられていた。]
… デートは、満足がいくもんでしたか。
[間違いはないかと。と、それと確認をした顔を見下ろして、ぽつ、と言葉を零す。]
― ??? ―
[――…隣で眠っていたとき。
……触れたい時に、触れたいだけ唇をくっつけていた。
頬に、唇に。
眠る彼の頬に、唇で触れるのが好きだった。
胸に広がるあたたかいものを、伝えられるのが嬉しかった]
…
[眠るように目を閉じた二人へ向ける視線の先、発見時に手に嵌められていた指輪は胸の上に置かれてある。]
……
[暫くそれを眺めた後に屈みこみ、予備の眼鏡をクロイツの顔の上に乗せた。]
[ゆっくりと共に開かれる瞼と、くすぐったそうな笑み。
それを見るたびに、
目の覚めるような驚きが胸に満ちる。
こんな日々が、身に訪れる事があるなんて。
―――…こんな幸福があるなんて]
[軽い遠視用の補正眼鏡だ。昔にみたものと形も違う。]
… どことなく、こっちのが。
見慣れてる気がしますけどね。
[ああ、別人であれば馬鹿馬鹿しいなと思いながら、
並び眠る二人を暫し見下ろす*。]
[――……もしかしたら、明日も。明後日も。
こうしていられるのかもしれない、と。
恐る恐る信じ始めたそれは、あの日に砕けてしまって。
再び諦念の海に身を浸す。
灰色の部屋の中で。
自分が、悍ましく厭わしいものに変わりながら。
外の世界を眺めていた。
――……飛び去った鳥の残した空虚を、
あまやかな日々の残滓を]
身を灼きながら輝く星に、手が届くことはなくて。
毀れゆくそれを止められはしなかった。
流れ落ちた星を追って。
てのひらですくい、胸に抱きしめて。
(………だいすき)
(だいすきだよ、める)
(愛してる)
――……やさしく頬を寄せる。**
― 個人執務室 ―
─────…。
[やることがあるから、立っていられる。皮肉なものだ。
悲嘆にくれるのは容易いが、今そんな暇は多くは許されていない。
────
いや。多分、そんな大げさなものではないのだ。
ただそれよりも、何かのために。誰かのために。
家族のために。死んだ友のため──そして傍らの友のために。
今ある、かつてあった彼らの想いを無にしないために]
うん、僕も凄く嬉しいよ。またこうして会えるなんてさ…
でも…そうだな、フレデリカがおばあさんになったところが見れなくて残念かな?
きっと可愛いおばあさんだっただろうし。
[見上げてくる瞳に冗談っぽくそう言って笑うが、彼女が謝罪を口にすれば]
…何も謝ることなんてないよ。フレデリカは、一生懸命頑張ったんだろ?
いっぱい頑張って、偉かったよ。
[彼女の頭を撫でながら、夢に見たビジョンを思い出す。もしかしたらあれは現実のことだったのかもしれないと思い、小さく唇を噛むが]
隻眼の軍人 ノトカーは、栞を挟んだ。
…。
[フレデリカの認識票を手にする。
汚れを軽く拭うか一瞬迷って、結局そのままに鎖に通した。
それを首から掛け、小指は白い布に丁寧に包み込む。
平和の願い表した銃>>2:77は、少し考えて懐に入れた。
使うのは自分の銃にするつもりだから、本当に持っただけである。
これから赴く地は、再び旧友との戦いの地だ。
カサンドラの銃でそれを行う気には、なれなかった。
だからこれは半ばお守り代わりでもあり、]
… 二度目の退学なんざ、すんじゃねえぞ。
[旧友に直接返してやろうと、決意を己が心に秘める為でもある]
[執務室の扉が内から開かれたのは、ちょうど一刻の後。
既に戦車到着の報入ってより後>>58の話だ]
アリー大尉とフォルテア大尉を、ここへ。
[告げる声はしっかりしていた。
相変わらず、目は赤く充血をしているのだが。
二人が来れば、幾つかの報告>>3>>59を受けることになる]
…そうだ。
[懐から缶を取り出すと、中から鮮やかなドロップを一つ指に取る。]
頑張ったフレデリカにごほうび。
美味しいよ。
[笑って彼女の唇に、ドロップを寄せた**]
……、そうか。
では帝国は魔器を用いて、ここを叩くことを意図していたか。
ファロン隊はそれを阻んだ…、と。
[既に一度は氷の橋をもって、渡河をなし得た国である。
橋を固めていようとも、他の手段に訴える可能性は充分あった>>35
それでもそうした大規模な作戦が繰り返し行われるとは思われず、つまり意表を突かれた───フレデリカらの偵察がなければ、危うかったということなのだろう]
………ご苦労だった。
[偵察状況について改めて報告を行った兵を労い、
二人の士官へと目を向ける]
向こうさんにも、いい武器が届いたようだな。
『魔狼の劫火』に『雷神の槌』…か。物騒な名前だ。
[既にそのうちのひとつが失われたとは、知る由もない]
/*
眠すぎて寝ていた(風呂で
あかん……
バトルロールと死に際は別パターンの下書きがあったものの、下書きは基本的には半分使えりゃいいので、あっさり捨ててぼこすか打ってました。
不信なお菓子をばらまいて、めるを待ち伏せるのをやりたかった!
もう口をきけないめるをだっこして、
ずっとずっと話しかけながら死んでいくバージョンも!!
[大砲到着の報と共に齎されたクロイツの死の報告は、
ディークの表情をまた曇らせた。
ヒンメルに良く似た男だった。
他人の空似と、否定されたままであったが、]
……ダーフィト・カディーネと…、…か…?
[共に倒れた敵将の名の繋がりに、目を見開いた。
遠く、士官学校の昔が脳裏に蘇る──…
ジャムはお好きですか、と。穏やかに笑う笑顔が]
/*
ベリアンがデートネタ拾ってくれておる〜〜ありがとう!
軽口叩いておいてよかった〜〜!!
そしてシェットとフレデリカがかわいくてわぁん
シェットがおにーちゃんしてると、ほっこほこになるのお……
…………。そうか。
ああ。敵であろうと……国のために戦った者だ。
死人くらい区別しないで、一緒に寝かせておいてやれ。
[敵将の遺体の処遇を問われ返す。
クロイツが他人であれば、共に弔われても喜ぶまいが。
ダーフィトとは、確かあの橋で出会った。
確かに彼だろう。姿を見たわけではない。
けれどあのリズムを、あの感覚を持っているのは彼だけだ。
きっとそうに違いないと、妙な確信めいたものがあった。
その彼も死んだ…死んで、しまった]
(…うさぎの絵)
[心の中で、彼に話しかける]
(……一生描けなく、なったなあ)
[それでも下手糞なうさぎも、へにょっとしてて好きですとか、
彼はまたあの笑顔で笑うだろうか]
報告は…、
[これまでか。と、言いかけたところで、ノックがあった。
やって来たのはミヒャエルの部下だった男だ。
敬礼と共に、ひとつの指輪>>69が手に示された。
曰く。スーリヤ・クロイツ・ウーツ中尉を埋葬すべく
遺体を検めていたところ、この指輪が目に留まったこと。
曰く。この指輪には非常に珍しい石が使われており、
”ただの宝石”とは考えにくいこと。
曰く。但し解析には、今しばらくの時間を要すること]
……つまり。
何らかの通信なりが行われていた可能性があると?
[確認をすれば、返るのは首肯。
但し今はまだ、あくまで可能性としての話であったが]
分かった。それではその解析は任せる。
最優先で行ってくれ。急ぎだ。
―東寮・自室―
私が、おばあさん…?
[首をこてりと傾げ、その仕草も歳にはあわない、どこかあどけなさの残るもの。
おにいちゃん、わたし今幸せだよ
残念なの?お兄ちゃん私のせいでかなしいの?
なんだか、わからないけど、とても、その言葉がかなしい
意味をよく理解できていない様子でいたが、褒められると先ほどまで泣いていた姿は、嬉しそうに笑っていた]
わーい、ごほうびー
[缶から取り出された、口に寄せられたドロップをほおばり]
あまーい。
[
おにいちゃんが笑顔でうれしい
おにいちゃんと一緒でうれしい
おにいちゃんが私の傍に…、なんだろう、少しさびしい…
]
[”クロイツ”の出した手形>>0:829には何の問題もなかった。
ただ。延々と消えない疑問がある。
彼は本当に”スーリヤ・クロイツ・ウーツ”だったのか?
彼の死は…ダーフィトとの相打ちの死は、偶然か?
彼はエルンスト・ヒンメルではなかったか。
……いや。どちらも違っていたとしたら?
そのどちらも彼ではなかったなら、彼の目的は──…
彼に繋がっているものとは、何なのか。
不気味な気持ち悪さに、眉間に強く皺が寄る。
ミヒャエルならば、どう解き明かしてくれただろうか]
[ともあれ、今すぐに解析がなされる話でもない。
だから後方へと下げさせ、今は思考をそこまでにした。
ひとつ首を振って、切り替える。
報告を終えた兵らを下げさせ、部屋には士官のみを残す]
では俺からの報告だ。
先ほどこれで、敵総司令──…ジェフロイ・フォン・ザクセン・ラウエンブルクと、言葉を交わした。
[一拍の間を置き、ことりと机上に示すのは薔薇色の石。
それを置いて二人の顔へと視線を注ぐ]
こいつが本当に使えるのか、どこに繋がっているのか。
確かめておく必要があった。
だから…フレデリカの死を伝える為として、使った。
あれも縁のあった男だからな。
話の続きは、この後だ。
[は。と、短い息を吐いて]
……些か曖昧な会話とはなったが。
帝国の疲弊ぶりも、相当なところなんだろう。
どうやら、向こうにもこちらと同じオーダーが来たらしい。
つまりは戦術的勝利もしくは引き分けによる講和ということだ。
此方と同じ…ということは、カサンドラが伝えたらしいな。
彼女は、拘束されたか何かしたようだ。
[交わした言葉、退場との言葉からの推測を二人に伝える]
このまま、話し合いで決着…となれば平和だが。
しかし両軍の激突なくして講和とはならんだろう。
それではどちらの国も納得をしない。
ゆえに……”引き分け”を求めるならば、
激突後、機を見て兵を引く必要がある。
───無論、互いに勝利に固執する道も未だある。
ただその場合は…恐らくは海戦の二の舞になるだろうと俺は考えている。
[最終的には両軍とも壊滅の憂き目を見かねないと、予測をおいて]
俺は…正直、これをもって、
最低限の勝利と成さざるを得ない道も考えていた。
この前進拠点までも落とされた場合は、他にはない。
軍を以って軍を砕き尽くすことで、勝利だ。
……成せば、どっちも生き残りはほぼ出るまいがな。
[苦笑して最悪の予想と胸に秘めていた図を披露する]
しかし。向こうも”引き分け”で手を引けるなら、
別の道が採れるかも知れん。
魔器に大砲をぶつけるか───…
ぶつける寸前で止めるか。…ま、これは難しいかもな。
[主に本国への体面として]
どちらにせよ、「戦場での均衡」を以って、
引き分けという話が出来るかも知れん。
…前線ラインで話をされたら、
このままこっちの負けになるし、そうなりゃ戦いは終えられんしな。
[あっさりと言って、肩を竦める]
ともあれ、こうした話が出来たこと。
この戦いの後に──…話が出来る可能性を見出したこと。
貴官らには伝えておきたい。
……ようやく、だ。
[ようやく。戦いも終わらせられるかも知れない。
その前にある道は、未だ死の匂いをさせる道だけれども]
だから言っておく。死ぬなよ。
しぶとく生き残って…最後まで。見届けようぜ。
あいつらの、代わりにも…な。
[ここまで死に物狂いで来た道を。
泣きながら嘆きながらも、どうにか進んで来た道の先をと。
告げて、二人の”旧友”へと目を*細めた*]
― どこか ―
[ ふと眼を開けると、抱えて寝た筈の犬が、顔の横に座ってこちらを見下ろしている。 ]
……なんだ?
[ 三角の口元からはみ出したそれに手を伸ばす。
取り上げられるのを嫌がる素振りも無く、犬は《それ》を掌の中に落とした。
まるで、群れの仲間に餌を与えるかのように。 ]
……これ、
おまえ、どこから……?
[ 掌に収まるほどに小さな、ちいさなランプ。
もうずっと昔のことのように遠い春の日に、
友人たちと出かけたバザールで見かけ買い求めた瓦燈。
灯りを点すと深い緑色の硝子に銀線の細工が暗闇の中に森のような影を描く、それは、
――彼に贈ったものだ。]
[ 懐を探ると二本だけ箱の中に残った燐寸が出てきた。
火を点けてみようとしても、上手く点かない。 ]
ああ、この管が塞がってるのか……
[ 蓋を外して、燃えさしの燐寸を逆さに突っ込んだ。
二本目の、最後の燐寸の火を近づけると、
灯芯がかすかに燻って、やがて、橙色の炎を揺らめかせる。
ランプシェードを戻すと、掌の上に小さな森が広がっていく。 ]
[ 視線を戻すと、犬が前肢を揃えて座り、同じように掌の上の灯りを見つめている。
黒水晶のような丸い瞳をじっと見つめて口を開いた。 ]
おまえ、どこから見つけてきたのか知らないけど、
これを届けてくれないか。
もう、いらないかもしれないけれど、もし、まだあいつが
ノトカーが、どこか明かりもないような所で困っているなら……。
[ その言葉を全て理解しているかのように、犬が口吻を寄せて瓦燈をくわえた。
壊れないように気を使って、そっとしてくれているのがわかる。
微笑んで手を伸ばし、犬の頬から耳元を撫でた。
立ち上がった犬が去っていくのを、ぼんやりと見送る。 ]
もしまだ、あの灯りが役に立つなら、
おまえの行きたい場所へ行く道を、
おまえの大事な人達のところへ続く道を照らせるなら……
おまえの魂が、ユーリエや、妹さんや、
ご両親たちの所へ、無事に着くように祈っているよ。
愛してるよ。
俺の友達。 **
―学校跡・帝国側拠点内―
[不意に派手な足音が、遠くに生えた。
次第に距離が縮まる。カウントダウン。2、1、]
…おやん。メルクーリオ。
そんなに生き急いで、どうかしたァ?
[空虚な軽口を投げると、馬鹿なこと言ってないでくださいとばかりに、
キリリと強く睨まれた]
冗談だ。
――わァってるよ、おまえさんの用件は。
[よっ。と椅子から背を起こす。身体は、鉛のように重かった。
…おそらく、メルクーリオも聞いたのだろう。
彼が慕っていた上司が、帰らぬ人になったことを]
あいつは…――
薬を飲んでわざわざ起きなくてもいい場所に、逝ったよ。
もう、おまえさんが毎度起こしにいかなくてもいい。
[何故だろう。…別れは、哀しいのに]
眠らせてやろう。
きっともう、悪夢は見ない。
[新しい門出を見送る心地に捕らわれるのは……]
最期に見る夢くらい、菓子みたいに甘い匂いさ。 …きっと。
んじゃ。俺は用済ませに出てくるから。
おまえさん、少しこの部屋使っていーぜ。
そんな顔――…あんまり、周りに見せたくないでショ?
[ぐしゃぐしゃな泣き顔を、押さえ込もうとして大失敗している
メルクーリオの背中をとんとんと撫で叩いて、
そのまま彼の横を通り過ぎた*]
―帝国側拠点内・屋上―
[哀悼が雫になり、押し殺せぬ痛みが夜に零れた]
……、 …ッ…… ばか、 やろ…
[手摺を握り締めた指先の反対側では、
蜂蜜色の便箋が…しかと強く掴まれている]
おまえ、 何、 遺して…――、
[ダーフィトの最期の言葉。
彼が友に贈る最後の想い。
ひとこと、ひとこと。
重くて。あったかくて。優しくて。辛くて。
……、涙が。止まらなかった]
[屋上から空を見上げる。…星の海だ。
互いに一歩ずつ歩み寄って、過去を触れ合わせた、あの日。
二人で仰いだ、静かに輝く星空のように――――…]
ったく。最期だからって、格好つけんなよ、 阿呆。
おまえのそういうところ、嫌いじゃねェけどさ。
[涙を零さぬように。
いつもの軽口に、哀しみを閉じ込め蓋をする]
ありがとう。
…俺の大事な友。
おまえと共に過ごせて、ほんとうに…幸せだった。
[痛みは、決して消えはしないだろう。
それでも――…痛みを糧に、自分は前に進むと。もう決めた**]
名前……? あぁ、そうですよね。
切り分けた時に名前が分かれるんじゃ、縁起悪いですものね。
[なんといってもウェディングケーキなのだし、とトールからのリクエストをしっかり心の隅にメモしつつ、]
デコレーションはシロウせんせーにお願いしようかと思ってるんで、忘れずに伝えます。
[元上司に向かって、拝承の意を込めて敬礼してみせた。]
/* ソマリとシンクロしてた。おーいノシ
こっちはずっと見守れるけど、向こうからは1日目以降見えてないんだなぁ…
竜騎兵隊戦がんばれー!超見守ってる!! */
[そして、二重底から取り出された小さな紙片を見れば、顔が熱くなり、]
あ……………………。
[自分の書いた手紙を目の前で出されることの気恥ずかしさと、こっそりと仕掛けた秘密に気づいてもらえていた安堵と、さまざまな気持ちが一挙に到来する。
大切にしまわれていたようなのに、その紙片は何度も指先で取り出されたことが一目でわかるほどボロボロになっていた。]
― ねこうさ喫茶の厨房 ―
[厨房へ向かう途中では杖をついていたはずなのに、両足で元気に走ってくる様子を見たら、シロウは驚いたであろうか。]
せんせー、待たせちゃいました? すみません。
シフォンのレシピ、見つけてきました。
わ、卵もう分けて泡立てておいてくれたんですね。
っすが、手際いいなぁ……。
>>+13
プレーン、チョコ、紅茶、バナナ、ベリーミックス、オレンジ…って6種類か。
あと1種類入れたら七色の虹になります?
ベリーを苺系とブルーベリーで分けるのはアリかなぁ……
[などと相談しつつ、手洗いと身支度をすませると、早速小麦粉を篩いにかけて生地を作り出した。メレンゲはできているので、分けておいてもらった卵黄を砂糖と合わせ、プレーンから順にさくさくと混ぜ、型に入れていく。予熱も済んでいるのがありがたい。]
そうそう、ケーキのデコレーションで名前を入れる時なんですけど、
「入刀で切り分けても名前が離れないようにしてくれ」
って頼まれました。トール先輩から。
[くすくすと笑いながら、主賓からの注文をシロウに伝えた。]
確かに、ケーキだけの披露宴、じゃさびしいですもんね。
サンドイッチなら、食パンが確かこの辺に。なかったらパン焼くのもありですかね、間に合うかな?
って、せんせー、生ハムタン塩焼き鳥って、それ思いっきり酒のツマミ……
[デコレーションに入るまでの時間を利用して、宴の料理をどうするかの相談もはずむ。]
― ??? ―
[―――目を開けて。ぼんやりと辺りを見まわした。
ここは、どこなんだろう。
宙に浮いていた寄る辺ない感覚が、
徐々に集まり、焦点を結んで。
――求めていた重さが、
両腕の中にあることが、感じ取れた]
………メル。
[ゆっくりと背を撫でて、頬に唇を寄せる*]
ああ、伝えてある。
フレデリカの迎え――もとい、遺体収容には、彼女の小隊を向かわせる。そいつらは元俺の配下に居た奴らだから、増援手配もこっちで行う心算で手配をしておいた。
交戦があったからな、念には念をだ。
……、何か問題でもあったのか?
[確認の声に何か常ならぬものを感じ取り、問えば]
厨房です厨房です
……そんなにベリー入れて膨らむのか、シフォン。
[目の前にはてきぱきと調理を進めるカークとシロウがいて。
>>+13 >>+157 シフォンケーキについての会話に、つい口を開く]
――……あれ?
[ふと自らの両手を見下ろすと。
右手には剥いててろんとしたエビが、左手にはパン粉の袋が]
…………、やあ。久しぶり。
エビフライは俺が作るみたいだが。
[あと何作るの?ととりあず聞いてみる]
…、一刻ほど時間が欲しいとのことだ。
人払いして、部屋に近づけぬよう言ってある。
ウーツ中尉の件も含めて、報告はもう少し先が良いだろうな。
[ゆるく首を振った。
フレデリカの死が総指揮官に与えた影響については、
口にするまでもないと、眼と眼見交わすのみだった。
時間を置いてベリアンの報告が行われた後、それに続いてフレデリカの遺体を無事収容、安置したことを報告することとなる。*]
[ふ。と、頬に熱を感じ、空を仰ぐ。
二国の激突を哂っているのか、鼓舞しているのか。
雲の合間から、陽光が眩しく降り注いでいた]
……ああ、そういや、
[思いついて、愛用の銃剣を鞘から抜き放つ]
こんなのも、あったっけ。
『…それ、なんですか?』
[不思議そうに問う部下に、]
ん? こいつは…
あちらさんが俺たちを避けることなく対峙するようにってさ。
オマジナイ。
[笑みを向け、――――銃剣を天頂に構える]
此れより我が連合騎兵部隊は、
公国竜騎兵隊への突入を開始する。
この戦で、上官を失った者も、友を失った者もいるだろう。
だが、…これは弔い合戦ではない。
おまえらの、上官や、友が。
…――掴もうと目指したもの。
家族が。大切なひとが。
…――笑顔でいられる明日を。
この戦争って奴の中によ――…腕突っ込んで、獲りに、いこう。
さァ、いくぜ。
[号令と共に、銃剣を一気に振り下ろす。
時代の風を切る音が、
今確かに…これから鮮血に染まる戦場に鳴り響いた*]
/*
戦局というか、布陣を何処に敷くか分からんので物凄い適当です!<場所表記「戦場」
だってほら、橋…。どうなったし。
公国が封鎖してた気ぃするんだが、あれ、力ずくで取り払った…のか…?
まああれだ。戦えれば、細かいことは…!(駄目だった
/*
ソマリかっけーーーーーーーーーー!!!
などといいつつ
あれだ
エピすら参加できるか怪しくなってまいりましたorz
土日旅行だけならまだしもwwwww
月火出張wwwwwwまたwwww出張wwwww
突然の! 出張!!! orz
私の体力ががりがり削れるぜえええ!!
― 厩舎 ―
フォアライター、お前もここに来てたのか。
[在学中の良い相棒だった栗毛の馬を見つけ、首筋を叩く。
甘える仕草は仔馬の頃と変わらないが、
筋肉の張りも毛並みも、脂が乗った壮年のものだ。]
おまえが死んだんじゃなくて、
俺の心の中から出てきた夢だったらいいのになぁ。
[話しかけながらブラッシングしてやる。
馬は答えず、気持ちよさそうに首を振るわせるだけ。]
[――外さない、と思ったのに。
撃ち込んだ弾は、ほんの僅か、彼の心臓を逸れていたのかもしれない。
ほぼ同時に襲う、衝撃。
じわりと、自らの体内から熱いものが流れ出す感覚。
ただ見開かれた瞳は、目の前のパールグレイを見ていた。]
…、………、……
[唇を、ひらこうとした。
何を言おうとしたのかは、自分でも、わからなかった。
声が、出ない。
何かを探すように、左手を伸ばす。
彼の眼差しを、捉えたまま。
……それが急速に、暗く、ぼやけていくのがわかる。
紅く黒くハレーションを起こす視界の中、懐かしい声が、鮮やかに耳に飛び込んで来る気がした]
―シュヴァルベ市街区―
[――きららかな眩しさが、じんと瞼の裏を痺れさせた。
透明な水面をはじく、斜陽のひかりのように。
目を開ける。
ざわざわと、優しい波が辺りを包んでいる。
雑踏。
ひと声。
大通りを行き交うのは、夕食の買い物に訪れた住民たちだろうか。
美しく敷かれた石畳を行き来する馬車。
路上で追いかけあう、幼い子供たちの姿。
市街区はいつも通り穏やかに、彼の前に広がっていた。]
………?
[不思議そうに、ヒンメルは首を傾げた。
今迄まったく別のことを考えていたのに、それを忘れてしまった気がしたのだ]
(……雨)
(降っていなかった、かな)
[天を仰ぐ。
シュヴァルベの空は変わらずに晴れ渡っていた。
薄紫色に、たなびく雲。
暮れかけた太陽が西に沈み、市街区は優しい黄昏に包まれている]
……降っている筈がないか。
約束したのに、濡れてしまう。
[苦笑して、腕の中の袋を抱えなおす。
そこには新しいダイムノベルが、数冊詰まっていた。]
[大通りをゆっくりと歩き、家路を辿る。
行きつけの喫茶店から届く淹れたてのコーヒーの香り。
果物を売る屋台のおばさんに声を掛けられて、軽く手を振り、応えた。
仕事帰りかい、という其れに頷くと、聊か冷やかすように彼女は己の左手を指し、さっき通ったよ、と笑った]
……ありがとう。
[ちらりと左手を見て、赤くなりながらそう応える。
やはりこれはちょっと、まずかったのではないか、と内心狼狽えていた。]
[互いの薬指に嵌められた、約束の印。
『彼』の瞳と同じ、パールグレイのムーンストーン]
(結婚する相手としかそういう事はしない、と言ったのは、確かに俺だったが)
[ゆっくりと――羞ずかしげな、遣る瀬無い息をつく。
草原にも様々な慣習はある。大国になればなるほど乱れた話も耳にはするが、少数民族である鋼の民の性的規範は非常に厳しいものだ。
男も女も、愛する者に貞淑に一生を尽くす事を当然として育てられる。
同時に、己の故郷では披露目を以って婚姻を結ぶ、公的な手続きは特に必要としない……という話をしてしまったのも、拙かったらしい]
……全く。お前の所為だぞ…。
[八つ当たり気味に呟き、誤魔化すような早足でその場を離れる。
同意したのは自分なのに、こういう時だけは、どうにも反応に困るのだ。]
(それでも……、後悔はない、が)
[照れくさそうにすこし笑い、ぎゅ、と腕の中の本を抱きなおした。
彼と婚姻の誓いを交わしたことも。
――友、という領域を、踏み越えたことも。]
[あと少し。
あの角を曲がって暫く行けば、我が家。
――黄昏がきららかに辺りを輝かせ、石畳を照らす。
逆光を、同じ方向に歩いている背を見つけ、目を見開いた。]
――……。
[そっと笑む。
彼は、大きな袋を右手にぶら下げていた。
いっぱいの果物と小麦粉の袋が、その中から見え隠れしている。]
ダーフィ。
[呼びかけると、彼は立ち止まってこちらを振り向き、くしゃりと笑ったようだった。]
仕事は終わったのか? 約束の本、買ってきたぞ。
……一緒に帰ろう。
[早足で、彼の元に向かう。
彼は左手をこちらに差し伸べて、微笑んでいる。]
[どれから話をしよう。
買ってきた本の話。
指輪を冷やかされた話。
今日のデザートの話。
腕を伸ばし、彼の手を捉えようとする。
ダーフィトは直ぐ其処で、待っていてくれる。
――此の侭時が止まればいいと、心から思った。]
[耳元につんざくような雨の音は、雑踏に。
遠くにゆれる焔は、夕闇に。
差し伸べられた手は、とどかなかったかもしれない。
……夢は訪れた瞬間と同じように、
ぶつりと、前触れなく途切れた**]
ミヒャエルにランプもらってるので返したいのだけど、
死んでから以降のノトカーについて何もビジョンが出ないw
生前の回想だったら返せるのだが…
んー
でもどうやるの!?wwwwww(あたまわるい
てかなー
ノトカーどうなるのか決めてないとまとまりなくなるよね。何やっても。
っ、ああ。
[>>*1すまないとすら今は憚られる。
ざわめきからは他の音は拾えない。
ただ異常事態と慌しさだけをこちらに伝え
焦る気持ちを抑えるように目を閉じ深く腰掛けた。]
― 学校跡地・臨時執務室 ―
…そうだな。
[>>52退学よりマシ。との言葉に向こう側で苦い笑みが落ちた。
>>53フレデリカの事を伝えられたが、
カサンドラについて、もう来ない、そんな事しか伝えられず。
それでも、彼女の立場を考えれば、軽々しく口には出来なかった。]
[会話傍受が向こうでもされているとは知らず、
沈黙には聊か眉根を寄せたが、>>55予想通りの預かり先には、
そうかと落とした。引継ぎについても。]
ならそっちの寮長とうちの次期寮長候補は、繋がっていたんだな。
……場合によっちゃ、ここが原因になり得るんだろうな。
[会話の流れで、うちの、とつけたが、
実際は当然リエヴルの事を指している。
それが確認できれば、後は良いとばかりにこちらも口を閉ざした。
トールとリエヴルに全てを押し付け、
このまま会話で全てを終わらせる意思もあった。
だがおそらくそれは許されないのだろう。
向こうの沈黙からもその一端が伺える。]
― 学校跡地・臨時執務室 ―
[ディークはおそらく、フレデリカの事を使い
こちらの落としどころを確認しに来たのだろう。
否、使うというよりは切欠か。
彼女とディークの仲は卒業試験時以外知らないが、
感情そぎ落とされた声には思うところもあり、
また自分とフレデリカには縁がある。
通信機のスイッチを切ると、部下を呼び士官を呼んだ。]
配陣を決めた。
主力の騎兵隊は南に置く。
中央やや北より背後に
中央はドーベルニュ隊を任せる。
非戦闘員以外は全員集めて人数を増やしておけ。
公国の前進拠点を狙う案は潰された為、
公国の主力を削る方向で行く。
ミョルニルは敵隊壊滅、
あるいは向こうが持ってくるだろう兵器に対して使う。
工兵隊はいつでも使用できるよう準備をしておけ。
[そう命じ、再び慌しく開戦までの時を過ごす*]
― 開戦前 ―
[目の前には紙がある。士官の名を記した紙だ。
公国軍士官に加え、帝国軍士官の名もある。
そこに何本もの横棒が引かれている。
死者の名を打ち消すように、引かれた棒だ]
カーク・フォン・バウムガルテン、
シェットラント・マルシュナー、
リエヴル・ド・トゥーレーヌ、
カレル・フォン・ブラオクヴェレ、
ミヒャエル・フォン・デンプヴォルフ、
トルステン・フォン・ラウツェニング、
スーリヤ・クロイツ・ウーツ、
ダーフィト・カディーネ、
…フレデリカ・ファロン…、
[敵味方交えて読み上げ、息をついた。
ノトカーとヴィンセントの死は未だ知らず、名はそのままに記されてある]
[目は棒線の引かれていない名前を、また追った。
数少ないその中に、親しい名をみとめて視線を留める]
ソマリ・イェーガー…。
[カークを失った折に、目にして以来の名を音にしてみる。
資料には、彼は斥候部隊を率いると載っている。
ならば会うことはないであろうか。
それとも、部隊を率いて出撃をして来るだろうか。
懐から、彼から贈られた木の手鏡を取り出してみる。
自らを映して、少し苦笑した。
目ばかり光って疲れに少し頬は痩せ、目の下に隈が浮いている。
自分ではあまり見ていたくもない顔だ]
…ったく。
[おせっかいめ。と、もう一度笑って手鏡を仕舞いなおす。
これをくれた彼はどうしているだろう。
あの時、この手で遠距離から撃った相手は恐らく彼だ。
当たっていれば負傷くらいはしたであろうか。
負傷していっそ下がっていればと思う心は、やはり残る]
怒るかも知れんけどなあ。
[少なくとも、戦場で彼を避ければ怒るであろう。
会えば全力で相対するより他にはないと、思っている。
鍛錬は疲れたと泣き言を言うくせに、
妙に負けん気の強く印象に残る蒼氷色の瞳の面影に目を伏せた]
だが……、
[口元に笑みを刻む。
戦いの始まる少し前、いまこの時ばかりは]
ソマリ、
[我が友よ、と。カークに語った>>1:509と同じく親しい響きで]
────…
[壮健であれと、願いは音にならずに思うのみ。
彼が敵であっても、成すべきに躊躇うことは最早許されず。
これより干戈交える相手に向ける願いとしては異常であろう。
ただ何処にあろうと変わらぬ友に。
戦い始まる前の今だけ密かに、矛盾するような願いを贈る*]
/*
>>109
信号打ち返しにものそいふいた
解読するまでもないけど解読する。まあ、そうっすよね…
wwwwwwwしってたwwww
― 青い大地 ―
[フォアライターに鞍を乗せ、手綱を引いて外へ出る。
学校の外には何もないかと思ったけれども、
大地は青く霞みながらも遠くへ広がっていた。
馬に跨り、駆けていく。
草原へ、街へ、気の向くままに。
人や動物は、ところどころに見かけた。
気付かれることもあれば、すり抜けることもあり、
彼らが生きているのか死んでいるのかは判然としない。
何度か、じっと立ちつくす兵士の姿も見た。
足元には、彼の体が横たわっているのだ。
そんなときは決まって周囲に散らばる無数の遺体が視えた。
馬上で短く祈りを捧げ、静かにその場を後にする。]
[いつしか、馬の足は鍾乳洞の前へと辿り着いていた。]
懐かしいな。
レトとせんせいと一緒に探険したのが最後だっけ。
[馬から下りてひょぃと覗くと、奥から何かがすごい勢いで走ってくる。]
うわ。おまえまだここにいたのか!
[うなり声を上げながら飛びついてくる白いもふもふを
両手で抱き留め、盛大な歓迎に声を上げて笑う。
歓迎というか、噛まれているのだけれども、
痛くないと思えば痛くない。]
せっかくだから、おまえも一緒に来るか?
せんせいも喜ぶし。な?
[にこやかに決めつけて羊的もふを小脇に抱え、
学校に帰る道へと馬を走らせた。]
れいんれいん れいんれいん♪ 雨がふるー
http://www.kasi-time.com/item-41467.html
一昨日はusaghiとSilly-go-Roundをエンドレスしてログ書いてました…。
しかし暗い話ばかり綴っている侭エピに突入しそうな予感なのですが、果たして俺には皆のわいわいした姿が見えるんだろうか…w
見えない気もするがそれはそれでいいというか回想だけでも書きたいことが多すぎて!!な!!未来に生きれねえ!!!!(死んでますから)
───そうか。
[彼が引き継いでくれたのだ。
納得と同時に、熱いものが迫り上がる。
ならば自分も共に往こう。
ごく自然に、馬の足を隊列へと向けていた。]
おまえは、連れていけないからな。
[その前に、と抱えていた羊モンスターを地面に下ろし、
メモを書き付けた布を首に結びつける。]
いいか。これを学校のシロウせんせいに届けるんだぞ?
ついでに、もふもふされてくるといい。
きっとご馳走もらえるからな。
[言い聞かせて手を離せば、もふもふはたちまち走り去る。
メッセンジャーの成果は、正直あまり期待していないけれど、
別にそれでも構わなかった。
『戦いの行く先を、この目で直に見てきます。』
託したメッセージは、半ばは自分の覚悟を固めるためのもの。
何が起ころうとも目を逸らさない、という。]
[ソマリの声が、風に乗って部隊の隅々まで響いていく。
弔い合戦ではない。その言葉>>111に、何人もが背を正す。]
目指したものを、掴むために。
大切なひとが、笑顔でいられる明日を ─── …。
[言葉を噛み締め、胸に収める。
見回せば、兵たちの顔がさっきよりずっと引き締まっていた。
仇を取るのではなく、願いを繋ぐために。
未来を勝ち取るために戦う。
前を見据える想いに貫かれて、部隊の心がひとつにまとまっていく。
部隊の端でそれを聞き、高まる空気を感じ取って、
自分もまた、胸が熱くなるのを感じた。
この人たちは、自分たちの想いも抱いて戦ってくれるのだ。
戦場に散った、たくさんの心と共に。]
見えないというか、基本的にもう、心残りがない。
団はアリデがきっとうまくやってくれるし、魔石はメルヒオルに継いだ。
軍事介入の成果がどうであれ、鷲の国の油断を誘えることは間違いないだろう。
後悔はダーフィが生きたかったことだろうけど、それでもふたりできめたことだから、この終わりは個人的には幸福。
なので、ぶっつりと消えてしまっても良いと思うんだな。
[対する相手は、公国の竜騎兵団。
あそこには、ディークがいる。
広がる公国の陣のどこかには、
ベリアンも、レトだっているだろう。
そう言えば、ウェルシュはどうしているだろう、
と、視線が帝国の陣へと泳ぐ。
彼もまた、残された者の戦いに身を投じているのだろう。
力になれない自分がもどかしい。
今なら、近づいていって肩を叩き、
励ましの言葉のひとつも言えるだろうに。
───何に縛られることもなくなった、今なら。]
― 戦場・竜騎兵隊 ―
向こうは騎兵をぶつけてきたか…。
[妥当な判断だと、敵陣を遠望し呟く。
公国軍の戦車は前進拠点より少し北、本体後方に控えてある。
いかにも敵陣を狙わんとする威容は、向こうからも良く見えよう]
丁度いいな。
[願った通りと、口元に笑みを刻んだ。
心に描くのは乱戦である。
敵味方乱れれば、砲も魔弾も容易には使えまい。
本来、竜騎兵隊は遠隔からの攻撃を得意とするため、
乱戦は避ける傾向が強いが、今回は別だ。
今回は一部の狙撃隊を後ろに残し、
隊の半ば以上に突撃を仕掛けるよう、既に指示を済ませている。
その為に磨き上げられてきた剣の腕だ。
悲壮ではなく、ただ静かに強い意志だけが竜騎兵隊に満ちている]
[なお竜騎兵隊の後方は、前進拠点に僅かばかりの守備隊がある程度で、砲台はの数もごく少ない。
辛うじて拠点を守るといった体裁の他は、全て他にまわした。
己の隊のみで、ここを支えきるといった陣の置き方である。
ぴしゃ。と、馬の蹄が草に水を弾く。
雨は既に止んでいる。
けれど前日の激しい雨に、大地はまだ濡れていた。
雲の切れ間からは、黄金色の陽が差しこみ地を照らす>>108]
───…、なに。
[敵陣を見つめる視界に光が映った>>109
眩く反射する光を目を見開いて見つめ、やがて詰めた息を吐き出す]
わざわざ…来たのか。
[そういうことなんだろう。
理解が落ちると、口の端に苦笑が浮かんだ。
態々来るのも、それと自分の存在を知らせるのも彼らしい。
だから、]
… 、 …
[こちらは例の手鏡で、光をゆっくりと二回反射させてやる。
今求めるのは部屋の通過ではないけど。
窓開かずとも、開けんとの意は恐らくは通じるだろう]
ではこれより、射撃突入を開始する。
なに、待っている必要はない。撃って撃って、切り崩せ。
…。これを以って、最後の戦いとする。
この戦いに決着をつけるために。
──── 皆、行くぞ。
[かけた言葉はごく短い。想いは其々の胸中にあるままに。
振り下ろした剣の閃き、その号令と共に地が鳴った。
駆け出す蹄の音に、連続して発砲の音が響き始める。
ディークも馬を駆り、剣を収めて狙撃銃を構えた。
敵の右肩を手早く狙い、馬上から撃ち落としていく。
やがて騎馬が交わる。戦場に白刃が煌いた*]
何より皆に合わせる顔がないというか(ダーフィ含め)その中に混じることが「クロイツ」には無為であり「メル」には許されないという思考がありそうな気がするんだ…
死者が出る村では墓設定って難しいよね
まあそれでも墓中発言は俺は好きじゃないのだが
墓中オーケーにすると8〜9割中身発言のロングエピになってしまって余韻も何もなくなるのと、エピになる頃にはすっかり墓の皆のRPが抜けてるので、地上組と墓が補完RPしよう、なんて事になってもやりにくかったり
そして青ちょっとずつ読んでるけどシェットラントに号泣した
久しぶりだなー。
じゃあ、エビフライとフライドチキンとフライドポテトと、ついでにビーフシチューとクリームシチュー頼む。
[ダーフィトがいつ死んだのかについては、敢えて訊かない。
自分の例もあるので、十年や二十年経ってからかもしれないし、自分より先に死んだかもしれない。
下手に触れずとも良いだろう]
あ、そうそう。
このケーキ、トールとリエヴルのサプライズ披露宴の準備中なんだが。
ついでにお前らの分もまとめてやっちまうか?
[ダーフィトのお相手(=ヒンメル=クロイツ)がこちらに来てるかどうかは知らないが、まあそのうち現れるかなーっと適当に言ってみた]
― 披露宴会場の準備中 ―
せっかくだから、喫茶店の店内装飾するか?
それとも、中庭にテーブルとか並べて飾るか?
[ケーキや食事の用意ができて。
運ぶ段階になれば、今更ながらカークやダーフィトにそんな質問を。
細やかな飾りつけは得意じゃないが、多分その辺は、どこぞの生徒会組がやってくれるだろうと、勝手に期待している]
…っ、ぅおわ!?
[料理を運んでいれば、突然に駆けてきた白い塊に体当たりされて。
危うく、エビフライやフライドポテトなどが山盛りになった大皿を落としそうになったが、根性でそれはカバーした]
あー…びっくりした。
なんだ、お前もこっちに居たのか。久しぶりだなー。
なんだこの布?
[いつか、鍾乳洞の中でカレルとレトと一緒に確保した羊っぽいもふもふモンスター。
カレル>>+181の頼みを聞いてくれたのか、それとも単に美味しそうな匂いにつられてやってきたのかはわからないが。
とりあえずフライドチキンを与えて、首に巻かれた布を解いて眺めながら、もふっておく。
ついでに自分の腕も齧られるが、気にしないでもっふもふもふもふもふ。
あ、でもスノウやラヴィやうさうさ、わんこたちが齧られそうなら、ちゃんとガードします]
カレルはまじめだからなー。
[自分も、戦いの行く末がどうなるのかは気になる。
けれど、彼らより何年も後に死んだ自分には、彼らが見聞きできる景色は見えていない。
………牢の中に閉じこもっていた頃のように、直接見聞きするのが怖いから、見えないふり聞こえないふりをしているだけかもしれないが。
それでも。カレルが戻ってきたら、結果がどうだったかを訊いてみようとは思った]
──中央戦場、公国本隊『戦車』前方──
[海を割る如くに公国軍の拠点を割って配備された黒がねの鉄車は本隊よりやや後方にて>>122、斜め上に擡げた砲門を空に向け、威様を晒している。]
騎兵隊、──各員、配置につけ
[その前方、正面には騎兵隊が並び、
帝国兵を迎えうたんと槍を構えている。]
[中央部隊の主な任務は戦車に敵の刃が届かないようにすることだ。戦車の砲門は遠くへと狙いを定めている。遠距離を狙うには良いが、至近距離に肉薄した敵に使うわけにはいかない。
また、戦車自体に意思があるわけでもない故、敵に奪われれば砲門がそのままこちらへと牙を向く。その警戒の為でもあった。]
──砲弾の準備は
[確認の為に工兵の一人に声をかけると、
問題ありません!と緊張した声が返った。]
わかった。
よし、敵影が出てきても、あわてて
真正面に向けては撃つなよ
[この位置で正面に向けてうてば、敵味方諸共に巻き込まれる。
はい。と操縦をまかされた工兵が緊張した面持ちで頷いた。]
着弾箇所の計算は、人間の頭で
やらにゃあならんからな
[その工兵の肩を促すように叩き、己も馬上へと上がる。]
ま、砲弾もタダじゃねえし、
無駄撃ちせんように──
初手、なるべく、
でかい的を狙えと言っとけ
[言いながらああいう奴な。と、指で示すのは、
──かつての、学び舎たる士官学校だ+。]
― 学校跡地・臨時執務室 ―
承りました。
[中央を任され>>115、背筋を正した。
自分の機動力低下のせいもあるだろうが、それだけの理由でいつもと違う采配を振るう人でないことも知っている。南と北から攻めるということは、睨み合いの状況をまずは突破するということ。自分の隊はそれに向いている。
そして打って出る戦力以外を集めて厚みを持たせ、後背を支える。大胆に見えて手堅くもあると思った。
ジェフロイらしい手だ、と唇の端で笑う]
― 生前・公国側岸辺 ―
……大丈夫だ。見苦しい所を見せた。
今は、作戦に集中しなければ…な。
[茫然自失の状態で部下に引きずられ、気が付くと陣地内に戻っていた。
フレデリカの遺体は回収する余裕も判断力もなくそのまま、置いてきてしまった。
不測の事態で思わぬ時間が経過している。
射出台、準備できたか。
所定位置に装填!
……一旦、全員を下がらせろ。
私が陣を用いて点火する。
さすがに、これを暴発させるとぞっとしないからな。
[
近づきすぎると、射手が発動直後の魔法に巻き込まれる危険がある為だ。
銃で魔法弾を打ちこむように、との説明はあったものの、誤射で半端な発動をされると自軍に大損害が発生する為、魔法弾の位置を固定する為に簡単な魔方陣を用いる事にした。
地面に慎重に模様を描いていく。方向を計り、通常の地面でも発動できるよう魔石の屑を撒き……]
「――――敵襲!!!
公国の……部隊が―――ッ………」
「少尉!!守備の兵が公国軍に…お下がりくださいっ!!!早くっっ!!」
[フレデリカとの交戦>>5:337で聞こえた銃声は、密かに公国の守備兵をも呼び寄せていた。
作戦開始まであと少しの所で、陣地前方は混乱の中、敵兵との交戦を余儀なくされる。]
―――作戦中止!撤退だ!!!
土台は放置でかまわん!
そっちは
[最優先は魔器の破壊防止。足で乱暴に描きかけた陣を消し、
弾みで通信機の回線が開いた>>3ことにも気づけない程切迫していた。
発射台から
[通信機が拾った声は、隊の異変を自軍に知らせ>>6:*0、魔器の存在を公国側に知らせ>>3…後は何も聞こえない。使用者のいなくなった赤い光は静かな沈黙のみを運んでいた。]
[工兵隊では、守り切った
残った兵士は、涙ながらに
― 追想 ―
……スティ、朝だよ。起きよう。
[ルームメイトの寝顔は、控えめに言っても、可愛い。
無理に起こすのは忍びなくなってしまうけれど]
いくら永久水晶が手に入ったからって、あんなに遅くまで張り切るから。寝坊しちゃったら意味ないでしょう。
[顔を覗き込むようにしながら声を掛け続ける]
今日は、海に行く日だよ。
ほら……。
[そっと肩を揺すって、覚醒を促す。
目を覚ました後輩は、恥ずかしそうな笑みを浮かべていただろうか]
……こんなにいい天気。
[目を閉じていても感じられるようになった、雲間から射す光。
呟きながらゆっくりと瞼を開けて、並んだ兵達の顔を見回す]
絶好の……日和だ。
[彼らには、魔器を使うのに、と聞こえただろうか。
自分もそう思考を摩り替えて、過去から今へと立ち戻る]
― 学校跡地・公国側橋前 ―
最終確認をする。
ラウエンブルク大佐、イェーガー大尉がそれぞれ隊を率いて公国軍に切り込む。まずはこの道を拓くため、中央突破を行う。
突破隊はドーベルニュ隊を中心とした編成とし、騎馬主体で切り込む。正面に出てきた奴の動きも確認しながらだ。
ただし初撃では無理をしないこと。無理には絡まず、波状攻撃で相手の狙いを見極めろ。
第二と第三の装甲歩兵隊は、連合騎兵部隊と北面隊が抜けた後、橋を渡った所で一旦停止。壁となって橋を守れ。
各隊長は相互の伝令を欠かすことなく動くよう。
第四は北寄りに待機する工兵隊の防御に専念。
『雷神の槌』は切り札だ。出番までは何があろうと死守してもらう。
当面の流れは以上。
こちらが動けば当然あちらも動く。公国の突破力も半端無いのは、先の一戦で各人よく思い知っているだろう。
今回も、南北に展開する二隊がこちらの望む流れを作るまで、決して楽ではない戦場となるだろうが。
……既に知っているのだから、大丈夫だ。
[冷たい熱の篭った笑みを作り、断言する]
私を信頼できない、という者もこの中にはあるだろう。
それでも構わない。自分自身を信じろ。
共に駆け抜けてきた
生かして、殺して、背後に残してきた者達のことを思って、ただ一心に、戦え。
それが出来れば大丈夫だ。問題ない。
では……行くぞ。
[片手を空に向けて伸ばし、振り下ろす。
鬨の声を上げながら槍を携えた騎兵を先頭に一隊が駆け出す。
雲の切れ間から差し込む光が、黒鉄の科器>>129の姿を浮かび上がらせていた。その姿に覚える恐怖心を振り払うように。
気合の声と軍馬の嘶きが、河を渡り、響いた*]
/*
ベリアン、出撃前を我慢して出てきてくれたのに、こっちは何か挟んでごめんなさい!
でもこれだけは、最終日までいたら絶対にやりたかったので。元々用意もしてたものなので許していただけると幸いです。
後は仕事合間に鳩から見てて、みんな格好良いよ…!とゴロゴロしてしまったので。ウェルシュも少しはそれっぽく?してみたくて。
あまり上手くできた気はしないのが寂しいところですが。
そして渡河は難しいと思ったから、リアリティ的にはありえないかも?と悩みつつ、またもブレイクスルーを選択してしまった。
どうもウェルシュはペルソナがアラシのようです。
ラストまであともう少し。頑張って駆け抜けよう…。
/*
ハッ、失敗した…!
>>135雲間から射す光。の後に。
「それは窓から差し込む朝陽にもどこか似て」と入れるはずが、抜けてました。
しかも、絶好の、じゃないですよね。
これなら重畳、程度だろうに。
うあ、恥ずかしい…orz
― 安置所 ―
[フレデリカの死、そしてウーツ中尉の訃報。
流石に表情が曇るのを隠せずに、安置所に赴いた。]
……ダーフィトと相対して死んだのか。
[偵察か哨戒か、公国陣深くまで攻め来て共に命を散らした。
否が応にも、トールとリエヴルの姿が重なってしまう。
「クロイツ」と名乗った男が旧知と似ているからこそ引き起こされる感傷だろうか、と、一度かぶりを振るも。本当に、それだけだろうか?]
クロイツ。
やっぱりお前って、―――。
[ヒンメル先輩、と、口中のみで呟く。
ヒンメルの卒業後の行方も経緯も知れず、
彼とクロイツとの関係ももはや知る術もない。
最初の対面の時、問いに返された言葉通り、全く赤の他人であるのかも知れない。 ・・・それでも。
あの頃、ヒンメルの傍には大抵、ダーフィトの姿が在ったから。
彼に似た男と、その相棒とが。
二人並んで安らいでいる様に、何とも奇妙な安堵があったのだ。]
……。
[今までも、一足先に死の河を越えた者たちにはこうして対面をしてきた。
してきたけれども―――次なる帝国軍との衝突を前に、もう一度この戦にて命散らした旧友らと語らっておきたくて、安置所を回る。既に埋葬された部下や、本国に搬送された者らにも、意識を向けながら彼方此方を回る。
建て直しの時間の一部をそうした物思いに充てることを、部下らも黙認してくれていた。]
戦場で散った旧知の名を数え上げることは、もう、やめた。
けれど、絶対に忘れねえよ。
意思を、想いを継いで、先へ進む為に剣を振るう。
[前進拠点の一角。
しんとした空に、声は届くか。]
……お前らの命を奪ったこの戦も、きっと、次が正念場だろう。
俺もどこまで生きて居られるかは分からん、が。
必ずこの戦を、終わらせるから――― だから。
[死んだらまた酒でも飲もう。
猫やら兎やらもいて。美味い飯も酒もあって。
なにより、旧友達の笑顔があって―――]
― 学校跡・帝国拠点? ―
……何故だろう。妙に綺麗だ。
この辺りは、先日火をつけられて消失したはずなのに…
[崩れた気配すらない壁を指先でつつく。まるで学生時代に見た記憶を写したかのように、白く美しい色を保っていた。
ゆっくりと学校内に入る。目の前の視界が変わる…]
ディーク……?
[一方的な再会を果たしたディークは、
手の中に認識票を握りしめてあの日のように泣いている。
彼に何が起きたのだろう。
一語一句を聞き漏らすまいと神経を集中させて]
普通の女……?
フレデリカ……か?
[彼が自分以外の、そして女で泣くとなれば、
それはフレデリカ以外にないのではないか]
>>65
…大尉?
辞令の類はもらっていないが、特に軍功を上げた記憶もないし、さすがにそれはないだろう。
まるで、二階級特進じゃないか。
[聞こえてきた友人の声に眉を顰める。何故か、声の主はどこにも見当たらない。]
……―――ウェルシュ?……いないのか?
[周囲を見渡す。辺りにはもやがかかったように、人の気配はするのだが姿が見当たらない。]
ディークとフレデリカの交流が
公国に戻ってからも続いていることは、
ディークとサシで呑んだ時にでも話しをしただろうか。
フレデリカを語る時の彼は、
とてもフレデリカを大事に、
眩しそうに見つめているように感じた、
それゆえに2人の間に何かあるのではと思いながらも、
リエヴルの件もあって彼と色恋沙汰の話をするのは
自分からは避けていたから。
実際のところを知ることはなかった。
ちなみにそこまで2人の仲を想像しながらも、
フレデリカが女性であることまで思い至らなかったのは、
自身の性癖が邪魔をしていたのだった]
ウェルシュ……だよな?
[改めて名前が呼ばれる。
確認する。
姿はやはり見えない。]
願わくば。
私達の進む道の先が、君の望んでいた場所にも通じているように。
[祈りにも似た、願う言葉。
光の足元を見る。
そこには、見覚えのある姿が、物言わぬ物体となり横たわっていた。]
[だから戦争が始まった当初。
敵指揮官の暗殺案が出た時に、
彼は彼自身の理念とは別に。
フレデリカの手を汚させたくなくて、
暗殺にあそこまで強固に反対したのではと思っていた]
あの後さ、俺、お前とフレデリカのこと、
どうなってるのか話したかったのに……。
結局話せないままだったな。
[止むを得ない。
自分も彼も部隊への指示やら、本国の連絡やら
やらなければならないことがたくさんあって
友とゆっくりする時間も持てなかったのだ]
[そして今、彼が泣いている。
いなくなったものより遺されたもののほうが遥かに辛い。
その辛さは自分がよく知っているから]
ディーク……。
無理はするなよ。
俺の……お前の後輩は揃いも揃って優秀なんだからさ。
どうしても辛くなったら、少し休め。
出すもん全部出しちまえば、
その後は、前に歩き出すしかなくなるからさ。
[彼にこの言葉が聞こえたら、また甘いと怒られるだろうか。
だが死んだ今だからこそ、
彼を指揮官としてではなく、ただの親友として。
言葉を掛けたかった]
[ローズクオーツの通信機がジェフロイの元へと渡れば、何を言われるのかと僅かに怯えの色を浮かべる。
案の定トールと繋がっていたと読まれていると見れば>>26
うへぇ……と顔を顰めるのだった。]
…………まいったなぁ。
[まさかジェフロイの手に渡るとは予想外だったのだ。
だが、ディークから連絡がつけば、思わず目を見張った。]
…………どういう話をしてるんだか。
[二人のやり取り>>39に、表情を綻ばせつつも。
続く言葉>>42>>114には、視線を逸らす。]
[だが、交わされたやり取りに関しては、リエヴルの予想外のものであった。]
……やっぱり。
俺が残るより、皆に任せられて良かったよ。
[ポツリと呟く。
己が残れば、きっと目の前に広がるのは血の海だったことだろう。
希望の芽が出たのも、彼らなればこそ。]
[生前ならば、とてもそんな願いは抱かなかったのだろうが。
穏やかな気持ちを取り戻した、今だからこそ。
――――彼らに、後を託すのだった。]
もしかすると、先に逝った誰かなら、縁起でもないと叱るかも知れないけどさ。
先の約束は、多い方が良い。だろ。
[絶望でも悲壮感でもなく、希望の一端。
死によって分かたれても、繋がり続けることは出来ると。]
………出来れば。
お前らと居た、学び舎で。
[過去に還ることはもう、出来ないが。
せめてそこが平和の象徴として在る夢は、抱き続けても良いだろうか。
独白を終えたなら、敬礼して踵を返した。
前に進む為の一戦が差し迫っている。*]
『スティ』
[懐かしい声が聞こえる]
『……スティ、朝だよ。起きよう』
[暖かな優しい記憶]
『今日は、海に行く日だよ。
ほら……』
『……こんなにいい天気』
[瞼を閉じていても感じられる、眩い光]
[明滅する小さな光]
[呼び合うように瞬くふたつの光]
[不規則だがランダムではなく、何らかのルールに従っているように見えるそれを追っていけば]
[夥しい数の兵馬が、互いに隊列を作って向き合っていた]
──中央戦場、公国本隊──
[雨の後、乾きはじめてはいてもややぬかるみの残る地面橋から姿を見せた騎兵の足音が高らかに塗りつぶしていく。]
──おでましか
[橋前に待機させられていた前部隊から、
>>138 敵影!と、声が上がる。]
[前陣に立てていた隊は厚みはあれども、歩兵部隊が主立つ壁だ。盾を構え、魔法弾と投石器での攻撃を警戒して並べられた歩兵隊では、機動力には鈍く、騎馬兵の突破には脆い。]
──ちっ
[本隊後方にいる目からも、前部隊が突破に切り崩されるのは見えた。雨後の泥のぬかるみを踏み荒らしながら、帝国騎部隊が突破口を開いていく。]
[ディークがいる]
[レトがいる]
[ベリアンがいる]
[ジェフロイがいる]
[ソマリがいる]
[ウェルシュがいる]
[広く布陣する無数の将兵の中で、誰がどこにいるのかは不思議と感じ取れた]
前陣歩兵隊に伝えろ!無理にせき止めようとすんな、
守備を硬めつつ広がって、
突進してくる奴らをこちら側に引き入れろ!
[迫り来る突破隊へと鋭く目を眇める。砲弾を投げてやればあの足は止まるか。そう手を考えて口端を上げる。]
(──いいや、無理だな)
[一丸となり向かい来る姿は捕らえづらく、ぶつかりあった後のところへうちこめば、敵味方も構わずに殺す事になる。]
[足の遅い歩兵部隊が騎馬兵に突破され、中央地帯は人馬入り乱れる形へと追い込まれる。]
──つっても、敵味方入り乱れてるとこに
大型の武装を撃ち込めないのは、
あちらさんも同じだと思いたいがな
[中央を抜けてこようとする帝国騎馬部隊を、無理に前戦で押しとどめようとはしない。──入り乱れてしまうことが、狙いだ。]
[慕った人々が、敵味方に分かれて武器を交えようとしている。
また、血が流れる。命が、失われる]
[見たくなかった]
……あれは?
[>>+182帝国の隊列の中に、「こちら」へ来た筈のカレルの姿がある]
……一緒に、行くんですね。
[息を吐いて、胸の前で拳を握る]
[やがて友は再び立ち上がる。
この戦争を終わらせる為に。
リエヴルに焦がれるあまりに彼に渡した通信石が、
今は帝国と公国を結ぶか細い繋がりとなっている。
それで自身の犯した罪が消えるわけではないが、
遺されたものの未来に繋がるのであれば、少しは心が慰められた]
[されど、敵味方を入り乱れさせる狙いとはいえど、帝国側に下がる気がないのなら同程度の力で、押し込む他に"均衡"を保つ手はない。]
──第三騎兵隊、前へ!
[左手持ちの曲刀を前へと振り下ろす。]
ど真ん中を通してやっていいのは俺らの前までだ
中央、抜けてきやがった奴らは、
此処で受け止める!腹に気ィいれろよ!
[並ぶ騎馬兵の中央で、眼前を見据える。]
― 回想・05年/帝国内 科学技術庁 ―
[指定された場所は、科学技術庁のロビー。
ノトカーはこの時期、既に軍功を立て各処に名前も知れていて、呼び出しがかかった際は「英雄と知り合いなのか?」と珍しそうに同僚も問われた。
他に人の気配のないロビー内、緑の髪を見つけるとソファまで早足で近づいた。]
…久しぶり。
―――最前線に出ようと思ったら、予想外の位置に入れられてしまったよ。
士官学校の記録って、こういう時にやっぱり考慮されるんだな。
………ノトカー……その……包帯………
[目の前の青年…ノトカーは、昔よりかなり大人びた雰囲気に変わってはいた。
しかし、それも気づけない程目立つのが白い包帯。>>+41
片目全体まで覆うそれを、ついまじまじと見つめる。]
どこで怪我をしたんだ……問題、大有りじゃないか……
「帝国の英雄」って呼ばれているんだって?
[呟きながら、示されるままにソファに座る。
本人が問題ないと言っている通り、顔色は悪くない。
噂で聞く様々な軍功は、自分の知っているノトカーの人物像とはあわなかった。
原因に思い至るだけに、次に会った彼は全く違う人物になっているかもしれない…と、そんな懸念ももっていたのだが、自分の前で見るノトカーは、知っている範囲から大きく逸脱した様子も見えなかった。]
――…焦るなよ。
下手に復帰を急いでも、怪我が深くなる可能性だってあるんだ。
治療できる環境にいられるなら、その間に治しておく方がいい。
……もう、一年になるんだな…
[思い出話に内容が飛ぶ>>+42と、まるで一年前の延長のように今は亡き双方の家族の話題が語られる。
まるで、何もなく再会した友人同士のように、思い出話を引き継いで語る。
…一年前と違っているのは、全てが過去形であることだけ。
軍に入ってからは兄の口調をそのまま模倣しはじめた為、「ヴィンセント」として言葉を交わしているのは久しぶりだ、とぼんやりと思考の隅で思う。]
>>+43
…私が立ち逢うことができるなら、勿論できる限るの事はしたいと思うが…前線だと、遺体から骨を抜くのは難しいかな。
せめて、髪の毛…位ならなんとかなるかもしれないが。
[言いかけた所で、真新しい勲章のようなものを見せられる。]
……なんだ、それは。
勲章…? それとも何かの魔器も兼ねている…?
随分と鮮やかな色の石だな。
…魔石か。私にも回ってくるかもしれない、ということは開発中の「何か」なのだな。
しっかりと預からせてもらうが、これを埋める事がないよう願っておこう。
[渡された勲章をまじまじと見つめて問う。
勲章につけられた石の翠がとても目立つ。
それはまるで、ノトカーの目の色にも見た美しい貴石で…
横に座る青年の目の色が、記憶と微妙に異なる事に気づいた。]
[ディークの指示で執務室に呼ばれたのは、
僅かにベリアンとレナトのみ]
……少なくなったな。
[そう呟いて、軽く息を吐く。
シロウは本国に送られ、
カサンドラは帝国によって「奪還」された。
ミヒャエルもまた行方が知れない。
フレデリカは先の会話で死んだものと予想され――]
>>+45
……なぁ、ノトカー……君の……目………
[顔を近づけてノトカーの残された左目を覗き込む。
まるで、宝石のようなエメラルドの碧。
やはり、記憶の中の色とは微妙に色彩が異なっている気がする。]
ウーツもいなくなった、か。
[元より傭兵の彼だ。
敵との戦いで死なずとも、
敵への寝返りや、戦場からの離脱でいなくなる理由は
いくらでもつけられる。
そしてもし彼が本当はエルンストならば。
どこかで生きていてくれたほうがいい]
お前ら、あんまり早くこっちに来るようだったら。
寮長として、罰を与えるからな……?
色が……少し…違……
[両手をノトカーの頬に添え、真剣な表情で覗き込む。>>+46
疑問を口にしようとした所で、予想外の発言が耳に飛び込んだ。]
[そう独り言を零している間にも、
ディークの話は先に進み、
先のジェフロイとの会談の内容が、
ベリアンとレナトに伝わる]
[2年もの間続いた戦争は、
両軍の海軍をほぼ全滅させ、
妻や子から大事な父親を奪い、
シュヴァルベの地を焼きつくし
若者たちを旧友との戦いに向かわせた。
だが、今度こそ終わって欲しい。
また戦争が起きて。
自分ではない誰かが。
自分のように最愛の人と引き裂かれる思いを
味わうことがないように。
だから――]
……うちは同父同母兄妹だと言っただろう。
似てきた、ではなく、もともとそこそこ似ていて当然。
何をいまさら…
ディーク。
………………頼むな。
[自分はどれだけ親友にこの言葉を投げたのだろう。
そしてその期待が裏切ることは一度もなかった]
……ユーリエがいなくなってから、一年か。
うん。わかる。
婚約者がいなくなって、少しでも偲べるものを探したくなるのは、理解できる。
[合わせていた視線を逸らし、ノトカーの肩をぽむぽむぽむと叩く。]
……理解できるからこそ、頼むから、そんな眼で見るな。
ユーリエが居たら、きっと手刀で頭をぺちんとされるぞ。
間違いない。兄として、保証する。
多分今日は、君の精神衛生上からも私は一旦下がった方がいいだろう。
また、用があったら工兵隊まで連絡をくれ。
すぐに駆けつける。だが、今は駄目だ。わかったな。
[静かなロビーは、オープンスペースだがある意味閉鎖環境。
自分の外見で妹を偲ばれても、とても残念な状況にしかならなさそうだと思い至り、ノトカーの頭を包帯ごとくしゃりと撫でる。
色んな何かを誤魔化すように、その場を*逃げ去ったのだった。*]
[ソマリが騎兵隊を率いるという申し出を聞けば>>276
小さく、溜息をつく。]
…………ばぁか。
怪我人のくせして、無理しやがって……。
[そうは言いながらも。
今となっては、指揮官が欠けているのも、また事実。]
[ソマリならば、任せられる。
当人にはとても言えないことだが、そう心強く思う反面。
怪我をしている彼にあまり無理をさせたくない。
そんな思いも、同時にあって。]
……ったく。
死んでからまで心配かけさせんな。
[先に死んでおいて、そんなことをぼやいてみたりもする。]
[そして、斥候隊をダーフィトが率いるとあれば。]
……お前にも、面倒かけてばっかりだな。
[ついつい、苦笑いが零れた。
彼が偵察の任に出るのを、じっと見守り。
そこで敵隊と出くわすのを見れば、僅かに目を細めるが――。]
…………お前らまで、やり合う……の、か……。
[寂しげな声が零れる。
彼らの仲がどういったものであるか、詳しくは知らない。
ただ、彼らが寮を出ても、共に暮らしていたことは知っている。
また、その仲睦まじい様子も、何度も目にしていた。]
…………お前らも。
ここで、また、逢えるのかな……。
[自分とトールのように、彼らもまたこの青い世界で巡り会うことが出来るのだろうか。
共に相手を想いながらも、互いに命を奪い合った、彼らを見て。
つい、寂しげに琥珀色が揺らぐのだった――。]
― 中央戦場 ―
予想より少し厚い。
しかも判断が早いな。
[遠距離戦を想定しての構えを切り崩す>>145までは容易だったが、即座に密集しつつも広がられて>>146眉を寄せた]
あちらは混戦をご希望か。
僅かな情報でも正確に汲み上げてるのだろうな……。
[魔器は切り札だ。この序盤で使うつもりは元よりないが。
使うに使えない状況へと誘われているのが見えて、警戒心が強まる]
第二班、前へ。
こちらも予定より幅を持って展開し、先発が奥へと誘い込まれないようにしろ。
機動歩兵隊、前進準備を。
反転時に備えて、ラインを一段上げておく。
[一歩踏み込んだ位置に全体の布陣を動かすため、指示を出す。
機動歩兵隊の後ろ、隊の中央付近に自分は駒を置いていた]
例の奴は気になるが、この流れなら向こうも序盤から味方を巻き込んで使いはしまい。
波状攻撃の続けられる距離を確保する。
― 魔器到着日 ―
……あぁ。頼む。
戦況が厳しくなると後方に運ぶのも難しくなるから…
今のうちにと思ってな。
遺言とかじゃないよ。
むしろ、遺言によって託された物…かな。
[魔器を受け取り、後方へ戻ろうとする兵士に一通の手紙を託した。
あて先は、故郷フェルゼンベルクの教会。
中には、
「アイゼンシュタイン家の墓に一緒に埋めてほしい」
との手紙と共に、緑の石のはめ込まれた勲章>>+44が*同封されていた。*]
― 出撃前軍議:ディークの個人執務室 ―
[召集がかかったのは、フレデリカの訃報を届けてからきっかり一刻後。
ベリアンに続き報告>>59を行いながら、その目元が初めて見る色に充血していることに気づいて、そっと視線を外した。]
クロイツ…ウーツ中尉と通信?
敵国との間で、か?
それとも―――?
[途中、齎された報告>>79>>80には眉根を寄せて兵に問うが。
未だ解析がなされていないと返答が返れば、そうかと頷く。
ここに来て不穏な介入のあった可能性が出てくるとは。
だがしかし、こればかりは専門員の解析と情報を待つよりない。
ディークの命により兵が下がるのを見届けてから、前へと向き直った。]
『必ずこの戦を、終わらせるから――』
[ここではない場所から届いた、レトの声>>142
これは、戦いを終わらせるための戦い]
……見届けなければ。
[両軍が激突する。
肩を斬りつけられた兵士が苦痛の叫びを上げ、胸を射貫かれた兵士が馬の背から落ちる]
[何もできないまま、その光景を見ている。
この戦いが、皆の、両国の未来を切り開くものであるようにと祈りながら]
(しかし、膠着させすぎると兵が緩む……)
[先発隊の声の大きさが、切り札を一つ失った帝国側の不安を表していた。それを増幅させるわけにもいかない]
第三波の準備を。
一斑が下がってくる時には、敵も多少は前にのめるだろう。
そこを叩いて、もう一段の勢いを付けたい。
[交戦帯が一段狭まったところで出るよう、更に指示を重ねた*]
[ディークからの報告として告げられた言葉には、僅かに目を瞠る。
淡い色の石が卓上に転がるのに視線向け、それからディークの所見に耳を傾ける。]
―――、
[暫し思考の時間を置く。
騙し討ちの可能性は元より考えてはいない。
本来ならば頭においておかねばならぬことだろうが、ジェフロイ個人の人物像をもって判断材料とするならば、それは限りなく低い。
前回の軍議で意見述べたときと、変わらぬ見解を弾き出した。]
……。
総大将が知己であることが幸いした――といった形ですか。
[対話が成されたことは聊か驚きでもあったが。
ディークの言うよう、帝国兵も同様に疲弊しているという見解は概ね同意見であった。
もう少し私情に踏み込んで期待をかけるのであれば、これ以上無駄な死者を出さぬようにと双方の総指揮官の意識が一致したのだと思いたいところではある。]
[帝国軍がシュヴァルベに陣を置いたことで。
懐かしき学び舎の風景がごく僅かでも影響し、何かが動き始めたのであれば―――いや、これは感傷に過ぎるかもしれない。けれど。]
最善ではなくとも、より最悪の形を避けて、
戦の幕引きが見えてきたというのであれば。
[旧友らの面影を描けば、想いは千々に乱れもするが。
それらに身を浸すことの出来る時間は、まだ先だ。]
我々は、それを掴むよう動くより他はないでしょう。
…ってのは、戦の最中にあって、妙な言い回しかもしれませんが。
……なんとしても。
[歩んだ道の先にある光を掴む為に。
未来を描き出す為に。
目の前の琥珀に、傍らの紫眼に。
強い眼差しを向けた。*]
/*
わかめえええええェ
ってなってたけど、やっと出撃までは追いつけたろうか…。
この正念場に来て、帰宅遅いのが連続して申しわけなかったなぁほんと。
難産しすぎた所為もあって大変だったわ。
/*
色々考えたんだよ。
定番ネタばっかりだが。
バレンタインデーとか先輩が貰ってきたらむぅ……っと思いっきり機嫌損ねていそうだが、それ以上に自分の方が普通に貰いそうだ。
女生徒少なくても、そういうところはちゃっかりしていそう。
/*
毎年の卒業パーティとか、トールが誰かと踊ってたら横目で見てむっとしながらも、自分も華麗に踊っている気がする。
……素直じゃねぇ。
/*
熱出したりなんかしたら、どうだろうなぁ。
身体はあまり丈夫ではなさそうなので、くたりとしてはいそうだが。
先輩いい人だから、普通に看病してくれそう。
甘えて寝るな。うむ……。
― 回想・個人執務室 ―
[戦いの前。
大砲の運用について、幾つかの言葉が交わされている]
大砲の配置は…本隊の後方に。
ここから狙うのが、どこへ向けるにしろ好都合だろう。
見た目にも目立つからな。
[これは単に目立つというだけではなく、
その威圧効果を思考に入れての話である]
ああ。士官学校を狙えるならば狙え。
大した打撃にはならんだろうが、…それでいい。
戦果としては程好いだろう。
[ベリアンよりの言葉があれば、同意を示す。
最初の目標とするのは士官学校>>132
元よりディークにも、建物をして感傷に浸る趣味はあまりなく、この辺り、元ルームメイトと良く似通ったとも言える]
砲撃のタイミングは任せる。
こちらからの指示は待たなくていい。
初弾並びに敵軍の魔器発動の折には───…
躊躇わずに、撃て。
[なるべく被害は少なくと思えども。
これを使わぬということは、恐らくはない]
連絡は密にすること。伝令を怠るな。
残念ながら、連携に置いては向こうの方が上だからな。
[こちらに通信石はないが為に。
唯一、通信傍受可能なベリアンに大砲を任せおく判断を示し、]
────ふ…。
[レトの言葉>>156に、口元に笑みを刻んだ]
いい言葉だ。
[奇妙とは笑わず、確かめるように微笑んで目を伏せる]
戦況に応じ、敵軍との同意が成った暁には彩光弾を放つ。
それをもって…この戦い終了の合図とする。
…頼んだ。
[終わりを見据えながらも戦いに挑む。
そこまで辿り着ければ良いと心に願いながら、二人への信を短く言葉に置いて、締め括った*]
[竜騎兵隊に比べて、帝国の連合騎馬部隊は槍を中心とした装備である。
魔法弾は高価なので一般の兵士が広く手に出来るものではない。
そのため戦術としては、如何に早く相手に辿りつき、
乱戦に持っていくか――となる。
とはいえ、単純に直進するだけでは単なる的だ。
其処で使用するのが、帝国の十八番、魔法弾だった]
――!
[公国の発砲の音>>128に呼応するように、
等間隔に組まれた射撃騎兵が、前面に魔法弾を発射する。
それは敵を狙ってのものではなく、
弱い障壁を作り、銃弾の軌道を逸らす為のもの。
完全に防ぎきれるものではないが、
それでも致命傷の量産を減じる効果はある]
…く、
[左脇腹は鎮痛剤を飲んでも未だ疼く。
馬を駆り、このような激しい動きをすれば尚更だ]
…っ、持てよ。後ちっとだから。
[片眉を顰めつつ、銃剣を前に構え発砲する。
生まれた障壁によりずれた銃弾が、頭上すれすれを掠めていく]
wwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwww
ヴィンセントが返してくれたwwwwwwwwww
しかも墓に勲章入れるフラグまでありがとう><
[速度を落とさぬ侭、左手でナイフと抜き、
今しがた発砲した敵兵の喉に投擲する。
吸い込まれる白銀。血を零す間もなく、ぐらりと相手の姿勢が崩れて]
、次。
[目は既に、新たな敵を追う]
― 開発秘話 ―
[戦車とは。
両足が不自由な少女が、自由に自分で走り回れる為にと。
主軸になる怒りが折れそうになった時に、走り出したペンが描いた夢。]
[紙の魔法陣弾とは。
砕いた魔法石ほど局所的に力を持つという実験結果より。
放課後のイタズラが描いた夢。]
[どちらも、誰かの為に、と思って描いた力が、戦場で多くの死者を生もうとしていた]
― 戦場(南側) ―
[更なる返答はないままに、騎馬の突撃が開始される。
いや。これこそが返答ということになるのであろう。
対峙する心は、意外なほどに静かだ。
憎しみでも恨みでも悲しみでも喜びでもなく──…
ただ。彼と向き合う。
研ぎ澄まされた真剣の勝負のように。
或いは、一心に的を狙って銃弾を撃ち放つように]
魔弾障壁か。
[射撃しながら、同時に騎馬を駆る。
これを成せることこそが、公国の竜騎兵隊の最大の強みでもある。
自ら動きながら、動き続ける的を狙う。
当然外れるものもある。
帝国軍の障壁>>164に逸らされていくものもある。
けれど──…彼我の距離縮まるにつれ、銃弾の威力も高まる。
障壁を抜けていく銃弾が、増え始める]
[竜騎兵隊は駆けながら、
微妙にその速度を途中から場所により変えている。
中央はやや、足を遅く。
左右は広がり、十字砲火の中に帝国軍を誘い込むように。
竜が翼を広げて敵を呑み込まんとするが如くに、広がり行く]
硬いな……。
[だが。敵騎兵の士気が高い>>6:65
大人しく飲み込まれるよりも獰猛に、撃ちかかり来る。
竜騎兵の中にも、敵の銃剣に撃たれ欠けていく者たちがある。
それらも騎馬の蹄の音と泥濘のうちに、一瞬に死へと消え行く]
陣を崩すな!
[やがて騎馬が交われば、白兵戦だ。
敵の槍に対し、竜騎兵隊が使うのは剣である。
盾を持つものもいるが、持たず戦う者もある。
武器は些か不利で、けれど代わりに拳銃を撃つ音がそこかしこに響く。
ディークも剣を抜き放つ。
右から来た敵兵をかわし、すれ違いざまに刃を振るった。
どさりと馬から落ちる重い音が、背後に響いた]
― 遠い日 ―
[――……悪夢を見て、
彼の傍に身を寄せて眠る。
くり返し距離を詰める日々に変化が起きたのは。
いつ頃の事、だったのだろう。
ある日突然、では、なかったと思う。
ふと気づいたら、とても近くに彼が居た。
―ー……互いの境目が、わからなくなるほどに]
[膝と膝をくっつけ、向かい合って座り。
悪夢に滲んだ額を、頬を、優しく撫でる彼の手に。
そっと唇を押しあてる]
………、………。
[繋いだ両の手が、ひどく熱くて。
騒ぐ鼓動に目を伏せ、気遣わしげに向けられる瞳を、覗き込んだ]
……………。
[どちらからともなく、唇が合わさって。
揺れる瞳がゆるやかに潤む]
――……メル。ねえ、どうしよう。
俺、お前の事が、…………。
――……好き、みたい。
[触れあうだけの口付けの合間に、溜息みたいに囁いた]
[身を寄せ合う生活の中で、触れ合う時間が増えていく。
互いの心にある、越えがたいはずの一線を。
いつ越えてしまっていたのかはわからない。
越えた心は身体を引き寄せて。
伸ばす手が熱を帯びる。
(――……結婚する相手としか、そういう事はしない)
律義で堅い彼は、そう口にした。
……そう言う彼の手だって、同じくらいの熱を孕んでいて。
その指は、切なげに絡められている、のに]
(そういう事って、どういう事?)
(―――………)
(教えて、メル)
[問うたびに彼はまるで、
意地悪をされたような顔をした。
彼の言う"そういう事"が、彼の中でどのような事になっているのか。
それが聞きたかっただけなのだけど]
[濡れた額を、彼の額にくっつけながら。
ひどくあたたかな気持ちになって、唇をひらく]
―――……結婚しようか、メル。
俺と、結婚してください。
[ふわふわと口にすると、彼は困ったように眉を顰めた。
良く考えろ、とか。
男と一生添い遂げるつもりか、とか。
……そんなようなことを、言われたと思う]
……うん。良く考えた。
添い遂げるなら、メル以外は考えられない。
お前は……、俺とは、嫌……?
[こくりと頷いて、そう口にしてから。彼の意思を尋ねる。
……先ほど彼の口にした疑問を、そのまま彼に投げかけて]
[困り果てたような彼は、別の疑問をぶつけてくる。
結婚する相手としかそういう事はしない、と言われてからの言葉。
そんなにしたいのか、と思われても仕方がない。
……つい、苦笑が漏れる]
……うん。したい。お前とはなんでも。
具体的にどうなのかっていうのは、全然わからないけど。
ここまではいいとか、ここからはダメとか。
……お前とはそういうの、なしにしたい。
[――それから、と。言葉を続ける]
メルは、家族って言葉を聞くと、とても優しそうな目をする。
俺も、メルの家族になって、優しい目で見られたい。
……お前が大事に思う家族っていうのに、なってみたい。
[きっとそれは、自分が思う"家族"とは、違っているのだろう。
そんなに素敵なものならば、なってみたい。
……あこがれのように、いつしか、そう思っていた]
[――……懇願は、聞き届けられて。
お互いがお互いのものになった。
自分はとっくに、彼のものだった気がするが。
彼の言う儀式に従い、互いの瞳に似た石を贈りあって。
互いの指に美しく輝くのを眺めあう。
見るたびに、なんだかくすぐったくて、笑みが漏れた。
自分が彼のものである証拠]
[――……あんな幸福が長く続くだなんて、
どうして思ったのだろう。
彼は、きっとそう思ってはいなかっただろう。
自分だけが、それが続くと信じていた。……信じかけていた。
でも、あの根拠のない、愚かしく無防備な幸せは。
ああいう形でなければならなかったのだ。
様々な事を悔やみながらも、――……そう思う]
(――……悔やむ?)
(――…どうして……?)
(だって、メルは。あの日―――……)
(もう、俺の事を―――……)
[嵐のような雑音、雨音のような。
濡れた土と樹の匂い。……焦げたなにかと、鉄の匂い。
様々な光景が混ざり込む。
温かいものが流れ落ち、粉々に崩れ落ちて。
自分は彼を失うのだ。――……また]
[――……ダーフィ。
やわらかい声がした。
振り向くと、ヒンメルが微笑んで、立っていた。
夕暮れ時の市街地。買い物を終えて帰る途中。
手に、彼の好きなものを抱えて]
(よかった)
(……めるが、――…いなくなったかと、思った)
[何故、あんな白昼夢を見たのだろう。
メルはこうして、目の前にいるのに]
[伸べた手に光るラブラドライト。約束の指輪。
彼の瞳の色。
世界で一番好きな色。
(――…ずっと一緒に居ようって)
(――…何があってもそばを離れないって、決めた)
その光を覗き込んで生きてゆけるなら、
それ以上の幸福はないと思った。
――……あの日からずっと、変わらずに]
[伸べた手に、応える手。
それだけで、他に何もいりはしなかった。
――……最後の呼吸と共に、その手を取って。
夕闇に世界が落ちていく**]
[ディークがいるのは、竜の首に当たる陣の中央だ。
他よりやや厚みを持たせた陣の中央ではあるが、
突撃により抜けてきた帝国兵らとの戦いは既に始まっている。
一人の兵を剣で打ち払って、少し間合いが開いた。
ならばと銃を取り狙撃しようと、少し遠くに狙いを定め──…
見覚えのある、金砂色の髪>>166に気づいて目を見開いた]
/*
青ログで白ログを拾った瞬間に
死者になるだろうから、それはやらないと決めた
ってのが何げに青をわかめにする足かせになっているような気がするが
まあいいか
/*
この死神陣営も、システム上では決着がつけないのよなあ
しみじみ
といいつつ、死神を見誤っていたらwwすまないww
― 士官学校? ―
…私がここにいる…そして、出発するまでは消失していたり、
存在しなかったはずの建物…
そう…か。
そういうことか。
[拠点だと思っていた場所。そこで自分の遺体と対面し、友人の声を持つ光は戦場の方角へと流れていく。]
…………もし、亡くなった魂がここに集まっているのなら…
[無意識に歩き出す。部屋を抜け、校舎を過ぎ…記憶と変わらない、馴染んだ東寮へ]
[見慣れた廊下。見慣れた扉。
扉の先には…………二人並んだ金色の髪。
一人は先ほど最期看取ったばかりの。
一人は先ほど死を知ったばかりの。
そんな、弟妹のように大切にしていた同室者が、昔と変わらず、懐かしい部屋にいる。
外見に若干の成長の気配はあるものの、見える表情は子供の様な無邪気な笑顔。]
― 中央戦場 ―
>>153
──っち、前方、引き波に飲まれてるな
[背後に戦車を控えさせた隊の中程で入り混じる戦列に目を眇める。第一波が下がるにあわせて、つられたように押し返そうとしていた戦列が河川側へと引きずられる。こちらへ引き込もうと動けどそう簡単にはいかなそうな事を理解する。]
丁寧な部隊運用だ。
[打ち寄せ、引き寄せて飲みこまんとする波の動きは乱れがなく、最初の突破の成功に勢いづいて潜り込んでくる様子もない。慎重だが安定した部隊運用であるのが見てとれる。]
[なだらかな曲面描く盾は、実に効率的に銃弾の軌道を逸らした。
ソマリへと向かう弾をいくつも空へ弾き、地を穿たせる。
殺させはしない。
気迫だけで現実へと干渉していた。
生きていて欲しい。死なないでいてほしい。
一念を抱き、不可視の護り手となって傍らを駆ける。]
― 南側戦場 ―
[名を思い動きを止めたのは、恐らくは何秒分の一ほどか。
迷いなかったように狙いを僅かに変えて、
彼の後ろから駆けてきた帝国兵の右肩をまず撃ち抜く。
そのときには、既に彼は駆けていた>>174
飛来する刃に剣を抜く暇はなく、銃を片手に持ち替え強引に、
─── カツ
投擲されたナイフを銃身で打ち払う]
[払った刃の先を追うことはしない。
迫り来る彼との距離を目測で測りながら、手早く抜刀する。
そうしてこちらからも拍車をかけた。
ソマリが投擲を得手とすることは知っている。
それならば───…]
……はッ!!!
[いっそ距離をつめ、白刃を弟子と呼んだ男めがけて直接振るう]
[初手の突破の勢いは一気呵成に中央を食い破られる程ではない。──今は未だ。しかし、]
…まずいな。
[待ち構えていた大波が引きずられた前方戦列を押し返し
──広がりながらも保たれていた、
列の中央右の列が崩れるに苦い声を落とす>>153。]
―東寮・自室―
うん。
…妹の色んな姿を見たいって思うのは…その、兄として当然だろ?
[首を傾げるフレデリカに小さく笑う。彼女の心中は分からず、ただその子供のような振る舞いに、優しく頭を撫でた。
末っ子だったため自分を「兄」と呼称するのにいくらかくすぐったさを感じつつ、ドロップを嬉しそうに頬張る様子を見つめた>>+183]
― 学校跡地・公国側橋前 ―
[やや後方、ドーベルニュ隊の背後に魔器と共に出撃の前。
ラウゼンブルグ隊は、騎兵少数、歩兵多数と共にあった。
動きの良い騎兵は、ソマリの方へと回してある。]
こちらは北側へ突破。出来るだけ相手を押さえ込む。
後方の
向こうへ押し込めれば良いが、無理はするな。
[敵砲台に使えればとも思うが、距離の問題もある。
あるいは崩れそうなところに使うかではあるが。]
[きり、と歯を噛んでから、唇を湿らす。押し込まれる訳にいかないが距離を取られすぎても乱戦に持ち込む狙いは果たされない。]
第四騎馬隊、右翼後方から進めたラインを保持するように、
そのまま後ろから押し上げてやれ!
第三騎兵隊は、そのまま前方へ詰めろ!
前陣歩兵部隊との間を空けるな!
[前方が引きずられた分、薄く開いた距離へ指示を向ける。]
──勢いづいた奴らに、食い破られるなよ!
[指示に呼応した騎馬隊が、やや距離の開いた前方へと脚を進める*。]
……。
[フレデリカに、何があったのだろうと逡巡する。
ベリアンと共に自分の死を見つめてくれた時の様子を思い返し…あの時は昔と変わっていないように見えたから、きっとここにくるまでに何かがあったのかもしれない。
心が、子供に戻ってしまうような何かが。]
……君は、頑張り屋だったものな。
あの頃から…。
[士官学校時代を思い出し、もう一度優しく金髪を撫でた]
― ねこうさ喫茶厨房 ―
[>>+188 ぼけっとしていると、エビフライのみならず、
怒涛の勢いでオーダーが入る]
……お久しぶりです。って、多かないですか。
何からやろう……。揚げ物は後回しかなあ。
[ビーフシチューとクリームシチューを作るべく、
もりもりと玉ねぎや人参、芋の皮を剥き、ざくざくと切ってゆく]
[そうしているうちに、近づく気配にはっとなった。>>+262
顔を上げれば、そこには会いたくて、でも会いたくなかった人物の姿]
…ヴィン、セント、せんぱい…?
……披露宴の準備。
あの二人、ついに結婚するんですねえ。
え、俺らもですか?結婚してだいぶ経ってますが、いいのかな。
でもうーん、ケーキは欲しい。
[大鍋を二つ火にかけ、両方にバターと玉ねぎを投入する。
弱火で炒め、たまに混ぜてやりながら、あがる湯気に目を細める]
[大きく目を見開き、唇を震わせる。
次の言葉を告げられないままでいると、大きな手が頭を撫でた>>+263
その感触に、涙が一筋零れる]
っ……・・・・・・
せん、ぱい。先輩っ…!!
[ぼろぼろと涙を流しながら、ヴィンセントの背中に手を回して、ぎゅうと力を込めた]
―南側戦場―
そう簡単にゃ、やらせてくれねェか…。
[薄まった中央が劣勢と見るや、
竜の左右の翼が迅速に折りたたまれてゆく>>169。
乱戦になって、銃の発砲が抑えられているのが幸いだった。
蜂の巣状態になるのを回避できた帝国騎兵が槍を振り回し、
左右から迫る剣の一閃を牽制する。
火薬銃で大きく胸を穿たれ倒れる仲間を横目にしながら、
己を鼓舞するように大きな怒声をあげて、魔法銃を構える者。
殺傷力の弱い空気弾を敵の眼前に撃ち、相手の体制を崩そうとする。
そのタイミングに踏み込む、味方の槍。
…其処彼処での死闘>>170。
鮮血の終わりは、まだ見えない]
[広げられた竜の翼は、獅子を呑まんとして詰められる。
側面から撃つ形になれば、陣は些か有利にもなる。
────が。正面への勢い>>177が想定を僅か超えていた。
帝国騎兵の勢いが止まることはない。
これこそはノトカー・ラムスドルフの遺した勇猛であり、
カレル・フォン・ブラオクヴェレの遺した果敢であったか。
獅子の牙に対し、竜の爪が獰猛に振るわれる。
中央は僅か押されて膨らみながら、尚も混戦の只中にある。
遠く、竜の炎>>123が時折獅子らを横撃するも決定打には未だ遠い]
今までよくやってくれた。
お前達と、そして死んだ者らの流した血が、
ようやく報われる時が来る。
…これが最後だ。
今一度、お前達の背後に待つ者らを、
軍人とは何かを思い出せ。
――――行くぞ!
[号令の元、ドーベルニュ隊が切り崩した所をさらに押し広げ北への道を開いた。前線近い兵には盾を持たせ、ぶつかり合っても耐えられるようにしながら、歩兵の群れが北側を攻め入らんと進んでいく。]
[広げられた竜の翼は、獅子を呑まんとして詰められる。
側面から撃つ形になれば、陣は些か有利にもなる。
────が。正面への勢い>>177が想定を僅か超えていた。
帝国騎兵の勢いが止まることはない。
これこそはノトカー・ラムスドルフの遺した勇猛であり、
カレル・フォン・ブラオクヴェレの遺した果敢であったか。
獅子の牙に対し、竜の爪が獰猛に振るわれる。
中央は僅か押されて膨らみながら、尚も混戦の只中にある。
遠く、竜の炎>>123が時折獅子らを横撃するも決定打には未だ遠い]
/*
見えて慌てて消したが、大丈夫だった。
すばらしいwwwこの息の合い方よ。好き!!
気持ち良いまでの応酬をして下さる…
/*
ぜつぼうてきに来るのが遅かった…!
間に合わん気しかしないが足を止めるとほんと進まないのでとりあえず行く行く…。
/*
本当に、地上に残っている面々には、すまないの言葉しか出ないな…
あと40分がんばれ
おれは、荷造りをする… 明日から3泊4日の遠征よ
[ブラオクヴェレの盾は、未だソマリの傍らにある。
両軍の陣容が互いを凌がんと形を変え、激突するのを
奇妙な俯瞰視点で同時に眺めてもいた。
翼を広げる竜の懐へ飛び込んでいく獅子。
それぞれがひとつの生き物となって激突する陣の中では
個々の命が火花を散らしている。
凄惨さの上に、陣の美しさを見てしまうのは、
軍人という生き物の
― 中央戦場 ―
思ったよりも釣れてはくれなかったみたいだな。
あちらも随分と粘りが強い。
[誰と当たるか、予測はしきれなかった。竜騎兵隊が動いているのだから、頬の傷をくれた先輩ではないだろう。
ここまでの駆け引きへの対応で浮かんだのは、秘密を共有した旧友の顔よりも]
……敵には回したくなかったのに。
[褐色の肌に、珍しい
曲芸の如き動き>>3:335までしてのけてカレルの刀を退け、その命を奪っていったという猛者。
懐旧が混じり、唇の端が吊り上がる]
― 中央戦場 ―
構わん。第三班、左方から回れ!
[黒鉄の未確認物を目視した時から、切り札を切る許可を求めること>>180は常に頭にあった。
けれど他に使えるのなら、より「勝利」は得やすくなる]
これ以上の警戒は無意味だ。あれは我々を目標にはしていない。
ならば、後生大事にしてる間に圧力を高めて削れ!
[敵から見れば右方>>179に、三度目の波が押し寄せた。
けれどこれは敵の読みと悪い形で重なったようで。>>181]
……そらッ!!!
[ギィン…]
[振るわれた白刃を、銃剣でしかと受け止めた。
火花散る刀身。柄を握る指先に重い衝撃が走る。
…単なる刃の重さだけではない、形容しがたい重みと共に]
竜騎兵連隊長 ディークは、斥候部隊長 ソマリ を能力(守る)の対象に選びました。
[ソマリへ届きそうな流れ弾を密やかに弾きながら、
公国の陣中にある師匠へ視線を注ぐ。
親しい部下の一人がディークに斬られるのを目撃し、
ほんのいっとき、目を伏せた。
ディークにもソマリにも無事であって欲しいと想う矛盾。
それでも、生きていて欲しいと強く願う。]
― 出撃前 ―
[全ての準備が整えば執務室に戻り、身支度を整える。
少し前に公国より届いた手紙が卓上に広げたままになっていた。
最後の手入れを終えた剣を腰に確かめながら、一枚紙にもう一度視線を落とす。
それからゆっくりと折りたたみ、上衣内側に収めた。
自邸へ宛てた返信は、出撃の直前に通信兵に手渡した。*]
― 戦場北 ―
少し、距離がある。
………見えるか?
[軍議で決めた通り、北側に隊を布陣させ、
騎兵と歩兵の混成軍にて待ち受ける。
自軍から見て戦場左翼、敵軍からは右翼側にあたる。
敵影を捉えたとの報告により正面を見据えるが、まだ少し遠い。
土煙の距離、騎馬が土踏み鳴らす音から、我彼の距離を測る]
………まだだ。
まだ。十分に引き付けろ。
…、全軍突撃構え。
[すらりと剣を引き抜き、その片腕を空に掲げる。
整然と居並ぶ騎兵の間にぴりとした緊張感が伝播するのを感じる。
悪くない、士気は高い。]
――――かかれ!!!
[空を切るように前方に鬨の声を上げ、馬影が一斉に駆けた。
蹄の音が地を打ち鳴らし、がんがんと響く。
軍馬の嘶き。両端が敵軍と衝突したらしいと識ると同時、]
[激突する騎馬隊の傍らで、中央の軍がぶつかり合う。
そこで旧友ら二人が激突しているのは、今は知らぬこと。
みな、無事で。
知っていれば、ただそう願っただろう。]
………ジェフロイさん。
[前方、敵陣の先端で指揮を執る敵将の姿。
会わないとは思っていなかった。…が。
無意識、剣を握る指に力が篭った。]
― 南側戦場 ―
[刃の打ち合わされる、高い音>>187
衝撃が同じく、痺れるように指先から腕へと伝わる。
馬駆け抜ける速度でそのまま一度は行き過ぎ、
すぐに手綱を捌いて馬を返した。
目前の懐かしい顔に、目を細める]
おう。そこ通してくれんのか。
[軽口に先に交わされた挨拶を指す]
― 中央戦場 ―
押し返されて、いる!?
[帝国側は、河を背にしている意味で文字通りの背水の陣だ。
拠点を置いていた学校跡に戻るには橋を渡る必要があり、そこを一気に抜けるには、先の奇襲にも近いような動きが必要なのだ。
撤退戦で行うことは不可能に近い]
……クッ。まだこれ以上下げるな!
機動歩兵、この場で持ちこたえろ。
エド、後方と合わせて支えろ!
[剣を引き抜き、天へと向けた。
後方の歩兵隊には自分を苦手とする者も多い。だから必要な時には副官に指揮を任せてこう動くことを決めていた]
第一斑、もう一度出るぞ!
続け!!
[前方へと振り出して、細く開かれた歩兵隊の間の路へと馬を駆る。
少しでも前へと出ればもうそこは敵兵も混じる場所。
甲高い音が響き、横合いから伸びてきた槍を弾く。
剣は間合いは短いが槍よりも小回りが効く。乱戦ではこちらの方が有利となり、敵の喉をザクリと切り裂いた。
右袖にその緋色を点々と散らして、先へと進む*]
/*
ところでウェルシュvsベリアンのところの部隊運用が、非常にそれらしく動いていていいですね…!
こっちの適当さと比べて、大変にすばらしいww
/*
それに対して、このディークvsソマリの投げっぱなし感。
記号もなんもつけてねしな……まあ通じるんだろう。多分w
[刃を交えるソマリとディーク。
その側に影となって付き従い、
彼らの戦いへ水を差そうとするものを打ち払う。
彼ら同士の戦いがどう推移しようとも、
そこへ干渉するつもりなど無かった。
全身全霊をかけた戦いの末に、どちらかが斃れるならば、
それが運命というものだろう。
残された側が、斃れた者の意志と共に生きていく。
自分の心を、彼らが確かに継いでくれたように。
どちらが生き残ろうとも、必ず相手の心を受け止める。
それは、信じて見ていられた。]
[ディークと戦うこと。
場合によっては……師を、この手に掛けること。
不思議と其処に、焦燥や苦痛は無かった。
師匠として今でも敬愛しているし、
頼りになる先輩としての記憶は変わらず色濃い。
親しくしていた度合いから鑑みれば、
確実に、より近しかったと言える友だろう。
けれど――…
やはりそこは、“師匠”だからかも、しれない。
だから他の旧友への感情とは、何か違うものが滲む]
[ それでも
願わくば、二人とも生きていてほしい。
生きて、未来を掴んでほしい。
切なる願いを抱きしめて、二人の戦いを見守る**]
……ここにいる、ってことは、先輩も…先輩も、もう…?
[涙で濡れた目で見上げた後、彼の服装に視線を落として]
…その服。先輩も、戦っていたんですね。軍人として……。
ああ…フレデリカにも、先輩にも…会いたくなかったのに…
どうして嬉しいんだろう。嬉しいなんて思っちゃいけないのに…。
…3人でまた会えるなんて。
思ってなかったから…。
[ヴィンセントと、フレデリカの背を抱きしめれば、再び涙が溢れた*]
[追いつきたかった。
…追い越したかった。
自分を律し、強くしなやかで逞しく。
周りに気配りの目を向ける器量があり。
なによりも――…生き輝いていた、彼を。
掴めるものなら、掴みたいと。
――、…不意に。
ダーフィトの箱の話を思い出す。
嗚呼。そうだ。
箱の窓から見た景色には、この琥珀の瞳も力強く在ったのだ…と]
[>>+277 カークがあげる声に、軽く手をあげる]
……久しぶり、カーク。
そっか、あまし膨らまなくていいから、何入れても大丈夫なのか。
[ふむふむ、と頷きつつ、飴色になった玉葱の様子を見計らいつつ、
がつがつと切った肉、野菜を鍋にぶち込んで、ぐるぐると掻き混ぜる。
家庭料理なので、普通に炒めて煮ればよかろう的な]
いいね、菓子。こっち落ち着いたら、そっち手伝いたい。
──中央戦場──
[隊の運用法には癖がでる。この動きはソマリではなく、恐らく──ジェフロイでもないだろう。心当たりは一人ある。]
適材適所、──用意周到。
[よく口にされていた成句に、もうひとつの印象を付け加えて呟く。]
ったく、天命かね。
勝ち辛い相手が回ってきたもんだ。
[敵に回したくない相手としては同様の優しげな面持ちの旧友の顔が思い浮かぶ。]
あいつの手は、崩しにくいんだが──
顔を拝むとこまでいけっかね。
[もし、対するのがウェルシュであるのなら。遠距離を得意とする懐にもぐりこむのは一苦労しそうだ。と、思いながら]
/*
びっくん!<ソマリのお話
びくっとした。
お前にとっての鳥は、ディークなのか。
うったれーー二人ともがんばれーー!!
― どこか ―
[ 風に枝葉を戦がせる木の下で、小さな暁色の花が揺れている。 ]
……「最後の戦い」……?
[ 幹に背を添わせるようにして草叢に座り込んでいたのが、風に乗って聞こえてきた《声》に耳を澄ませる。
立ち上がり、彼方に目を凝らす。 ]
ああ、
みんな、
あんなにボロボロになって、でも、
……最後にするため、終わらせるためにって、まだ……
《終わる》
……
終われるものなら終わってほしい、
けれど、
この戦いで奪われたもの、失われたものは、もう戻らない。
それでも、まだ生きている彼らの為に、
この焼け野原の果てに、
終わりの向こうに、明日があってほしいと思う。
『 俺に、貴方といる資格が――…あるので、しょう……か……。』
[意識が浮かび上がる直前に聞こえたリエヴルの声が、耳に木霊する
資格なんてあるはずがない。
だって他ならぬ自分が彼と共に居たいのだ。
それなのにどうして資格なんて必要だと思うのだろう。
それは彼が自分を信じていないということではないか]
[現実ではない出来事なのに、
それが彼の心を暗示している気がして。
こうして寄り添っていても、
心の奥底で彼は自分を――
そう思った時、思わず手が伸び、
パンと乾いた音とともに、手が彼の頬を打っていた]
ヴィー……。
俺は、お前からそんな言葉を聞くために
今まで戦ってきたのか?
俺たちは互いに命を賭けたのに。
それなのに、今更資格なんて訊くのか?
一緒にいる資格がないのなら、お前と直接戦ったりはしない。
お前の相手なんかしないで、部下に撃たせればいいだけだ。
そうしなかったのはお前を殺すなら俺の手でって思ったし、
殺されるならお前にって思ってた。
俺にはお前だけなんだ。
他の誰でもお前の代わりはつとまらない。
― 戦場北 ―
[>>191こちらの進軍に動かない公国兵の様は、士気の高さを伺わせる。空に掲げられた白刃の光に目を細めた。極薄く唇が歪む。
ああやはり自分は戦人なのだと思わされる、緊張を薄い膜のように覆う高揚に満たされて、意気は否応なしに上がる。]
はっ、動かないってんなら、このまま喰らいつくせ。
[すらと腰の剣を抜き放った。]
――――突撃せよ!!
[その号令と共に、兵らが駆ける。
>>192走りこんできた公国兵とぶつかりあう音が響く中、
先ほどの剣の持ち主の姿を見止めて、
この場にはどこか不釣合いな薄く淡い笑みを浮かべた。
驚きはもうない。
どこかで会うだろうと思っていたし、生きている気もしていた。]
/*
うーん書いてるけど間に合わないよ―――;;
でもソマへのおへんじは焦って書きたくないな!
エピで書こう!
エピで見えるわかめの量といったら、すげーーーーだろうが(白目
本当なら一騎打ちといきたいところだが…
そんな場合でもねぇな。
崩れた所に歩兵回れ!
騎兵は魔法弾で奥を狙い打て!
[笑みは消え、唇を引き結ぶと、初撃で崩れそうになった箇所へとすぐさま命令を飛ばす。
互いに譲らぬように、前線の位置はまだ動かない。]
― 南側戦場 ―
土産か…困ったな。菓子は忘れてきたから、
[肩を竦めて軽口を返す。
未だ戦況は若くあり、雷鳴の閃きも見えはしない。
だから未だ口に出せぬものもあるけど、]
…特別訓練メニューでどうだ?
[剣の柄を握り直して、短く微笑う。
ただすぐに笑みの気配は剥がれ落ち、じっと彼を見つめ直して]
― 回想・卒業パーティ ―
『先輩、大丈夫ですか?
見事だっただけに、ダメージも特大でしたね。』
おお…
[6年と少し前、グッバイ・ラヴィとして誰かの心に残っていた事件の後に、同寮の後輩にそう声をかけられて、力なく手を上げた。
反対の手で顔を覆っていたその隙間から覗くものに、はたと瞬く。]
― 回想・卒業パーティ ―
『覚えてるでしょうか?
フェルが卒業式で先輩に自慢していたマスコット人形のこと。
はい、先輩にも同じものです。』
[そう言って渡されるのは、どこか見覚えのある片手大の大きさのうさぎと白猫。
そういえばあれは何年前だったか、先輩が卒業する時にやらたと喜んでいたのは記憶によく残っている。]
あー…そういや…
同じものか…って、ん?
[お揃いという部分にやはり微妙さを覚えなくもなかったが。
はたと瞬いてよく見れば、どちらも見覚えのある白と茶具合。]
/* フレデリカとヴィン&シェットの3兄妹がかわいいよー!
そして地上の激戦もドキドキハラハラで見守ってる>< */
― 回想・卒業パーティ ―
なるほど。
[納得いったように口の端をあげると、大事そうに懐にしまった。]
そういう趣味があったんだな。
大事にする。ありがとう。
お前も元気でな。
来年の寮長を助けてやってくれ。
[最後の卒業の日の朝に、ソマリが次の寮長だということを告げるつもりでいる意を告げながら。
またなと彼と別れたのも、今はまた遠い記憶の彼方に在る**]
/*
あと何時間あったら決着するんだい……
wwwwっていう。
あと1分でエピですね、そうですね!!!!!!w
特別? へェ。それはまた。
俺は訓練苦手って、知ってるでしょうに。
[揶揄は、過去を真似して。けれど決して同じになりはしない]
/*
作ったけど投下機会を逃したものを勿体無いから置いておこう。ウェルシュ宛でした。
しかし今回最終日組みには土下座するのであった。
動き悪くてすいませんでした…。
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