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声無しの タクマ の能力(守る)の対象が 夜盲 ジャン に自動決定されました。
兎 ツェーザル は 夜盲 ジャン に投票した
碧眼 シルキー は 夜盲 ジャン に投票した(ランダム投票)
夜盲 ジャン は 流浪人 ジェフロイ に投票した
流浪人 ジェフロイ は 声無しの タクマ に投票した
声無しの タクマ は 兎 ツェーザル に投票した(ランダム投票)
元・神父 アルビン は 碧眼 シルキー に投票した
兎 ツェーザル に 1人が投票した
碧眼 シルキー に 1人が投票した
夜盲 ジャン に 2人が投票した
流浪人 ジェフロイ に 1人が投票した
声無しの タクマ に 1人が投票した
夜盲 ジャン は村人の手により処刑された。
碧眼 シルキー は、夜盲 ジャン を護衛している。
流浪人 ジェフロイ は、元・神父 アルビン を護衛している。
声無しの タクマ は、夜盲 ジャン を護衛している。
元・神父 アルビン は、夜盲 ジャン を護衛している。
次の日の朝、声無しの タクマ が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、兎 ツェーザル、碧眼 シルキー、流浪人 ジェフロイ、元・神父 アルビンの4名。
ジャンとタクマを、元老の皆さまの元へご案内〜
さすがに最終日ですかね?
本日はイベント表を振っても振らなくてもいいです。
自力脱出に向けて好きなようにプレイしてみてください。
元・神父 アルビンは、碧眼 シルキー を投票先に選びました。
んー、
ジェフさん狼もワンチャンであるかな。
さてさて。
少なくとも、ツェーザルさん非狼はもはや鉄板。
俺も非狼なので、この2拓。
イベント表……振ってみたいけど、このアルビンがのんきにお風呂に入るかというと入らなそうな気がする。
いやまあ、お風呂に鍵がありそうだとか、出たら出たで、いくらでもやりようがあるけれど。
んー。
ランダム振らないでおくのが賢明かなあ。
もしくはあれか。
「最後の鍵」のある場所が、ランダムイベント先とか?
(元老→元老に貰う 人間→人間に貰う)
[――すべてが解けて、
空になる、と思った。
蔦の拘束が緩まると、ぐったりと力を失った身体が床にどさりと落ちた。
浅い呼吸を繰り返し、失神しているかのように身じろぎもしない。]
―バルコニー―
[兄の手は握っていたか、どうだったか。
大鴉についてゆこうと一度背を向けたのがいけなかったか。]
……おにいさま?
[もう一度振り向いてみれば、既にそこに兄の姿はない。
忽然と、痕跡も残さずに消えてしまった。]
かくれて、いるの?
[恐る恐る聞いても返答はなく。]
ちょっと、待って。お喋り鴉さん。
おにいさまが居ないの、さっきまで此処にいたのに。
どうして?
あなた、何か分からないの?
[思わず狼狽して、前をゆく鴉に声をかけた。]
/*
お、おわらない(白目)
おにーさま狼は知ってた、知ってたよ!w
鉄板護衛してるのに何も起きない時点でそうかなって思ってたよ!
— 湯殿 —
──リエヴル
[名を呼ばうのは…なんだった?
梟はかまわない。
男の唇が投げる戒めに]
私達は、争事は苦手でね…
貴方の魂にも一門にも、無粋はせぬが
[氏族をもたない梟は憧憬に潤む瞳を細めた>>6:+126]
………この宴は一夜の幻と 心得よ
― 鏡の間 ―
[はて。何が気に障ったというのだろう。
いくつもの鏡がいくつもの場所を映す部屋の中央で、長椅子に寛ぎながら白の魔は自分の思考を辿る。
幾度か光景を再現させ、発せられた言葉をなぞり、ようやく原因に思い当たった。
"君だけだ"
その言葉をもう一度耳にしたとき、目の前が開けるような心持がした。]
[自分は、その言葉が気に入らない程度には、あれに執着しているらしい。
それは、素晴らしい発見だった。
微笑みながら指を伸ばす。
自分の元へ、我が子を呼び寄せるべく。]
/*
この票のバラけ方から見て、普通に皆ランダムでセットしてる感じよね。……ランダ村形式でなかなか死なない体質は相変わらずだな、おい!
[湯面が波立った。
膝をとられバランスを崩しながら立て直すこともせず、
一方で伸ばした腕はリエヴルの首に巻き付く。
対流が吸い寄せる体は、薄布を撓め密着せて]
あらがうか?
私達に手をかけ、 この身を
[重なる肌の熱が疼きを報せる。
首を傾げ、白くなだらかな肩口を露に微笑った。
鎌首を擡げる蛇へ己の危うきを 晒し触れさせる]
……お喋り鴉……。
アルビン・バルシュミーデと、名乗ったはずですが。
[振りむいて、低い声で訂正を求めたが、
シルキーの狼狽を見ると、思わず心配そうな顔になった]
ジャンさんが、また?
ほんの今、ここにいたのに。
[踵を返して元に戻る。
部屋を歩き回ったが、ジャンの姿はなかった]
……俺は何もしていませんよ。
貴方がたに背を向けたまま、一瞬で消せるような能力があれば、
俺は貴方に捕まったりしなかった。そう思いませんか。
……ただ、
ジャンさんがこうして消えるのは二度目です。
前回はしばらくして再開出来ました。
今度も、待っていれば向こうから戻ってくるかもしれませんね。
少なくとも、書斎に行くということは伝えているのですから。
[それから、身じろぎもしないジェフロイを気にして]
その方は、置いていくのですか?
……すでに吸い殺しましたか。
何も。
何もしなくて良い。
[答えて即答、>>+0
抱き取った黒猫の背に手を添え]
私の目耳を愉しませてくれればそれで良い。
[その掌から闇色の茨が生い出、
黒猫の胸板を背から一息に貫く]
現状把握ちうなう。
ツェーザル
1回 残1480pt(2) ■■■
シルキー
1回 残1452pt(2) バルコニー□■■
ジェフロイ
2回 残1426pt(2) 廊下□□■
アルビン
3回 残1379pt(2) 白ビン ■■■
ツェーザルさんは□■■で、
ジェフロイさんは□□□じゃないのかな?
と思いつつ、俺もあまり把握できていない。
ジェフさんにエッセンスあげたいけど、もふもふ化して貰いたいので、わくわく待機なう。
/*
ていうかタクマの襲撃タイミングがバッチリ過ぎてうけるね。
誓いを破ったら落ちた\(^o^)/ みたいな。
銀狼GJと言わざるをえない。
元・神父 アルビンは、碧眼 シルキー を能力(守る)の対象に選びました。
あ、ツェーザルさんの■減った。
丁度作業中だったのかな。
ん〜〜〜。
どこかでツェーザルさんも回収したいけど。
いっそシルキーさんも分かれて、皆バラバラの方が面白いかもしれない。
[茨は四肢に絡み、棘を食い込ませて急成長し、
皮膚下に潜って血を吸い出し、深紅の薔薇と変えて咲かせ
黒猫を薔薇のオブジェと変えた]
教訓のその一。
相手の望む答えを先回りすることが、必ずしも正解とは限らない。
[発せられる妙なる調べに暫し耳を傾けた。]
ぐぐってみたけど、神父服って言葉はなさげ……。
カソックでいいのかな。
しかし、カソックって聞いてすぐに分かる人がどれくらいいるのか。
俺は分からない(キリッ
……う、うん。
正確さよりも、伝わる事が大事だよね。
[ローレルは親友の言う通り>>:5+136、目を伏せました。
ゆっくりと息を吐いて、吸って、繰り返します。
小さな頃、と聞いて思い出すのは、料理するお母さんの後ろをちょろちょろと歩いて回ったときのこと。暖かい空気と、ことこと鳴るお鍋と、シチューの匂い。
親友がいてくれるのにも構わず、帰りたいな、とローレルは思いました。]
…………いろ、
[空色、そう、空色は昔、ローレルのお気に入りの色でした。
いつから、着なくなってしまったのでしょう?
答えは簡単。
「あのとき」からです。
<b>それを知っているのは、私だけのはずでした。
だって、私が、ローリエの親友なんですから。</b>]
そうだったかしら。
あの時は小鳥の姿だったから、よく覚えていなかったわ。
それは失礼したわね、アルビンさん。
[焦りのあまり、気もそぞろ。少女は頬を引っ掻いた。]
え、ええ、そうね……
ああ違うわ、あなたを疑って聞いたわけじゃ…
…ごめんなさい、自分でも何を言っているのかよく分からない。
どうしたら良いかしら?
また危ない目に遭っているのじゃないかしら?
[途方に暮れた様子で、数刻前まで敵として相対していたその相手に問うた。]
両者の位置考察
リエヴルは、当初、浴槽の中で立ってた。臍くらいまでお湯に浸かってたイメージ。(深さ1mくらい?)
ガートルートは水面に立って出現。けど、リエヴルに顔を寄せたりしてるからしゃがんだ?
(ちなみに湯衣は「肩からかけただけ」なので、前開いてる? 袖とおってなくてマント状態かな)
>>5:+95「膝が水底へつけば」は、リエヴルの膝が、だよね?
体重をかけたのはガートルードが膝で、リエヴルの肩に乗りかかったイメージでいいのかなーと思ってたけど、>>+5見るに、高さ同じなんで、身体でもたれかかった感じに修正された。
「鎌首を擡げる蛇へ己の危うきを 晒し触れさせる」エロスエロス
そうだったかしら。あの時は小鳥の姿だったから、よく覚えていなかったわ。それは失礼したわね、アルビンさん。
[焦りのあまり、気もそぞろ。少女は頬を引っ掻いた。]
え、ええ、そうね……
ああ違うわ、あなたを疑って聞いたわけじゃ…
…ごめんなさい、自分でも何を言っているのかよく分からない。
[すっかり途方に暮れて、数刻前まで敵として相対していた鴉を頼れば。答え>>5を聞いて幾分か安堵した様子で答えた。]
そう、……書斎で待ち合わせることは決まっていたのね?
なら、そこに行けば会えるかしら…
[気休めにしかなっていないのだけれど、
少女の行動の理由には十分であった。
先ほど吸血した男はちらっと目線をやればすぐに逸らす]
さぁ?食い殺しては居ないはずだけど。
――まあ、暫くは目を覚まさないのではないかしら。彼が目を覚ますまで待ってあげるの?きっとまた襲ってくるわよ、このひと。
[周囲の変化にも気付かぬまま、暫く倒れ伏していたが。
びくん、と手足が急に跳ねて、体全体が内側から膨れ上がった。
ぐ、と苦しげな呻きを上げて、胸元を掻き毟る。
衣服の残骸を引き千切って筋肉が盛り上がり、皮膚が黄褐色の毛皮で覆われていく。
指の先は丸まり、鉤爪を備えて、床を掻いて轍を作った。
瞬く間に人の形を失って、四足の獣に変わっていく。]
[狐は流石に些か面食らった様子で、
父を見つめてぱちぱちと暫し瞬きを繰り返していた。
やがて状況を推察すると、くすりと笑みを落とした]
残念。"時間切れ"でしたか。
――声を。
それが私の望みだよ。
[>>+14声を上げぬ失態を窘めるように
黒手袋の甲でなめらかな頬を軽く撫で]
とは言え、
……。
[ジャンへの執着。動揺。
敵だった自分を無邪気に信じる様子。
ジェフロイへの無関心。
……そこまで空腹なようには見えないのに、実に不安定な情緒。
そのようすは、かつてよく告解に訪れて居たヒステリー気味のご婦人の様子を思い起こさせた]
[……ああ、
この人は自分が大事な物以外はどうでもいいんだ。
大きな力を持った、小さなばけものだ。
ただ、口に出しては何も言わなかった]
……ジャンさんが居ないならなおさら、
多人数で行動する方が良いでしょう。
襲ってくるようならエッセンスが……、
[ハッ、とした。ジェフロイの様子が……?!]
― 湯殿 ―
[「無粋はせぬ」と、その声の、響きの深さ甘さ。
首に絡む腕は白蛇を思わせた。
“視ている”──いや、むしろ、ここに彼の血が介在している。
濡れて艶めく白磁の肌。
傾ぐうなじの優美な線。
渦巻いているのは薔薇を蕩かした湯霧か、欲情か。
めくるめく、引き込まれる。]
御身に──
[倒れ込んだか押し倒したか引き込んだか、もろともに湯の中へ沈みこみ、言葉は泡沫に消えた。
紅の帳に誘い込まれ、今この瞬間、勝利の希求と快楽は同じ強さで融合する。]
― 地下迷宮 ―
[急な転変に意識が霞む。
くらりとした頭を押さえながら立ち上がれば、
そこは深い闇に包まれた場所だった。
少しの間呆然として立ち尽くし、やがて、思考がかちりと嵌る。]
…ああ。
[どうやら自分は脱落したらしい。
誓いを破った上に、ゲームもクリアできないとは。
自分はなんて中途半端な男だろう。
自嘲の笑いがこみあげて、しばらくはそこで肩を揺らしていた。]
お前の血は心地好い。
[茨の吸った血は、そのまま大鴉の糧に。
舌舐めずりし、]
甘さの中に、ほのかな苦味が程良いアクセントとなって、
将来を期待させる良い香りと味だ。
[背に添えていた腕を後ろに引けば、茨もずるりと抜ける。
四肢に絡んだ蔓も、ほろほろと砕けて散った。]
/*
ルーチェ・ローレル。
うん、悪くない響きだと思うの。
たぶん最初は本名が別にある設定はなかったよね。
私がローリエっていい間違えたから生やしたんだろう、と思う。もし偶然合ってたらもっと反応あるはずだもん。
[目隠しの手を外して、黒猫の瞳を覗き込む。
散りゆく紅薔薇の花弁をひとつもぎ取って、その唇に食ませた。
にこやかに微笑。]
さて。もう一度最初から問い直そう。
お前が望むものは何か。
欲するところを正直に答えよ。
― 鏡の間 ―
愛しい仔よ、聞いておくれ。
[手繰り寄せた仔の言葉も聞かず、荒々しく長椅子の上へ引き倒してのしかかる。]
私はどうやら嫉妬したようなのだよ。
あの小鳥に!
あの小鳥を見るおまえの眼に!
[実に嬉しくてたまらない。
そんな顔をしながら、両の手首を押さえる指の力は、今にも骨を砕かんばかり。]
私は心の底からおまえを愛している。
認めよう。
私は今や、おまえのものだ。
こんな気持ちは、実に久しぶりだよ。
— 地下迷宮 —
[羽音一つを先触れに、梟は舞い降りる]
タクマ
貴方のゲームは終わった。おめでとうと言うべきか
餞別に何か求めるか?
[少女は何やら考えこむ様子のアルビンをこて、と首を傾けて見守った。その仕草は見た目以上に幼いものに見えたかもしれない。]
――そう。
確かに、少人数で行動すると危ないかもしれないわね。
……?
[突然に言葉をきったアルビンにつられて、先ほど吸血した男の方へと目をやれば、]
あ、……
[これは、あかんやつ。力で勝つのは厳しいように思えて。
少女は頬をひきつらせて少しだけ、後ずさった。]
アルビンさん?
ちょっとこれは、まずくないかしら?
[ジャンとよく似た、困った笑顔を浮かべて訊ねた。]
[顔や背に黒い線が走り、体中に黒い縞模様が広がる。]
ガ、 グォ
[苦しげに開いた顎に、小指ほどの太さの牙が覗く。
丸みを帯びた顔、力強い四肢。体全体を覆う褐色と黒の縞。
全体としては猫に似ていたが、その大きさは長身のジェフロイの身長そのまま。
猫ではない。
これは虎だ。]
[蛇が道を示す。
意味は理解しなかった。
ただ、望むように跳んで走る。後を追うように鎖の鳴る音が響いた。
柱や天井画に刻まれた
………!
出口…デぐち
[ほう、と感嘆の息を零した。
異国の美しい獣。大きな体と力漲る四肢。本で見た覚えがあるが、名前までは知らない。
……危険な獣だというのは、シルキーに同意だったが、
こんな吸血鬼も居るのか、とどこかガラス越しに見るように思った]
……シルキーさん、書斎へ先に行ってて下さい。後から合流します。
可能ならば書斎にあるという「隠し通路」を探しておいて下さい。
俺も、あるという話しか聞いていなくて、どうすれば見つかるかは分からないのです。
[彼女の方を見ずに言う]
俺は、出来れば彼を連れて行きます。
[鞭を出して握った。
手の平が酷く汗ばんでいることに、その時やっと気付いた]
[一度きり、聞いたことのある羽音と気配が舞い降りる。
端に微かに朱を滲ませた目を上げて、紅の梟を見た。]
─── 貴方か。
[投げやりな声を上げ、唇を歪める。]
……餞別など、もらう資格はない。
罰を願うのもおこがましい。
ただ、 …なにか刃物を貸してはもらえないか?
大変宜しい。
[腕から開放してやり、
出来の悪い生徒を褒める教師の如き眸で、
顎に飛び散った血を掬い取って、猫の口元へ]
従僕としてよく躾けられているのは良いが、全て胸に納めて、耐えればそれで嵐が過ぎると考えているところが、どうやらお前の悪い癖のようだ。
蛇殿はともかく、梟殿にもそう言われないかね?
[手袋を歯で噛んで脱がせよと暗に促し]
苦痛も快楽も、お前の中にあるものを開放させなさい。
それが何より主の歓びとなる。
私達は罰を定めない
罪を真に罪と知るのは己自身のみ
ただ私達は赦しを伝えるだけ
[歪む唇>>+26を眺める紅は愉しげに柳眉を上げ]
刃物か
[手を伸ばす。
その先にガーネットを彫り出したような紅のクリスナイフを喚び、熊の手元へふわと舞わせた]
[戦闘態勢を取る一人と一匹を、冷や汗をかきながら交互に見て。
"一人"の提案には首をこくこくと縦に振って言った。]
分かったわ。
「書斎」で、「隠し通路」を見つければいいのね?
……役に立つものは持っていないから、あなたがぼろぼろになっても助けてあげられるとは限らないわよ?
God bless you.(あなたの幸運を祈るわ。)
[最後の一言が彼にとってただならぬ意味を持つかもしれないことなど思いもよらない少女は、少しだけ目を細めて言う。そしてすれ違いざま、彼のズボンの後ろポケットに小さなナイフを差し入れた。]
もし、その鞭が使えなくなるようなことがあったらこれを使って。
銀のナイフに魔力を込めてあるわ。
手傷を負わせて、時間を稼ぐくらいならできると思う。
[早口で伝えるなり、ぱたぱたと建物内へと駆け出した。
どこ。書斎って、どこ?]
/*
しまった、
ってルビ振るの忘れてた。
まあ、ローレルの子なら読めると思うけど。
(中の人は知らないが
[太い四肢を踏ん張り、虎が立ち上がった。
ゆるりと尾が床を打つ。
きらめく琥珀の瞳が、ゆっくりとヒト型の者達に向けられた。]
…………かわいそう。
[臥した少女に、ローリエはそっと顔を近付けました。
血液で濡れた衣にも構わず、ほおずりをするように、母親に甘えるように。あるいは逆に、子供を慈しむように。傷口に触れないよう、少女を撫で付けるのです。
なにかを言おうとしたか、口付けようとしたのか。
ローリエの唇に、少女の血が付着しました。
ローリエはそれを不意に舐め取ります。
そこで、動きは止まりました。]
仰せのように、ずっと耐える…というよりは
諦めることで、……それで過ぎて参りましたゆえ。
ガートルート様にも従順過ぎるのも考えものと…
[血のついた手袋を齧り外す。いま牙を突き立てても、それではテオドールまで届かないだろう。
指先からひっぱってゆき、ある程度引き抜いたところでもう一度手袋の手元のほうを外そうと咥え、戯れに
露わになった手に牙を刺す。一口とまではいかずとも、ひとなめでも彼の血を味わえれば、
紅榴候の命題は達成とはならずとも、自分の中では大きな前進である。]
……優しいですね。
ついさっきは、俺の翼を千切ると仰ってたのに。
[獣を見つめたままゆるく苦笑してたが、
その別れの言葉には、息が止まりそうになった]
[God bless you.<幸運を>
だって?
……God bless you.<神の祝福を>
だって?
酷く悪い冗談だ。
彼女にそんな慣用句を言わせたのは、この神父服だろうか]
[さすがに無表情は貫けなかった。
酷く居たたまれなかった。
迷子のような、泣く直前のような顔をして]
……綺麗に灰になればいいんだがな。
片づけてもらう手間が省ける。
[呟いてから短剣の先を喉に向け、勢いよく突き立てた。]
[巨大な獣が、後足で立つと、とんでもない威圧感があった。
ただの獣ではない。魔性の力を持った、しかも飢えた獣だ]
落ち着いて下さい、ジェフロイさん。
……ひと噛みならさせてあげますから。
こんな場所、一緒に出ましょう。
貴方にも帰る場所や、行きたい場所があるのでしょう。
[まだ動揺を隠せないまま、しかし無理やりに思考をこちらへ向けて、
ジェフロイに穏やかに語りかける]
……どうしても落ち着いて貰えないなら、少々手荒にさせてもらいます。
獣を調教したことはありませんが……まあ、大部分は人間と同じでしょう。
[ローリエのことです、どうせ傷を負った彼女へ無闇に同情して、しかしその血の甘美さを知って、同情も味わいもできなくなったのでしょう。
そうして困惑しているうちにすべてが終わってしまう。
ローリエはそんな子供でした。
そして今だって、子供にすぎないのでしょう。
良かったですね、「親友」さん。
もう舐め終わってしまったというのに、ローリエは唇を繰り返し舐めていますよ。
いくら舐めたって貴方の血はすぐそこにあるのに、馬鹿なあの子は血を啜るより、貴方を撫でることに夢中なのですよ。
その目は貴方の紅に釘付けになっているというのに、まだあの子は人に戻れると――人として暮らせると思っているのですよ。]
[一つは慌ただしく部屋の中へ駆け出していった。
動くものを追う習性が、そちらへ視線を向けさせた。
追おうかと一瞬考え、目の前のもうひとつが鞭を携えているのを見て気を変えた。
立ち向かってくる気配があるのが、気に入らなかった。
間合いを計り、ぐるっと周囲を巡る。
グルル……と低い威嚇の唸り声が喉から迸った。]
/*
ルーチェは亡霊なのかしら?
両方ほしいな。わがままだもの、私。
勝手に昇天しちゃったりしたら、ゆるさないんだから。
/*
あやうくさっきの墓に投げるとこだった。
取り消せないの、地味に不便ね。
負荷が減るのは良いことだけど。
あと、取り消しても残るのね、この国だと。
ところで、神父服って結構上着の裾が長いので、
ズボンの後ろポケットにナイフを入れる為には、かなりしっかりめくらないといけな(ry
きっと、ズボンのように見えた上着の後ろポケットか、
俺の神父服はズボンが見えるデザイン……。
あ、ちょっといいかも。デザイン欲が滾るね。
[怯えるように、戸惑う様に、揺らぐ空色の奥底は、
彼に見抜かれてしまうだろうか。
与えられた愛の言葉>>+23に、息を呑んだ。
意味を理解した瞬間、まるで生娘のように頬を染める。
顔を隠したいと思った。駄目だ、手が抑えられている]
……ふふ。御父様は本当に、僕を悦ばせるのがお上手だ。
これ以上僕を虜にして、一体何を致しましょう?
[伏した瞳に、微かに涙が滲む。
高鳴る鼓動を抑えるように父を見上げ、柔らかに微笑んだ]
――嗚呼、御戯れだとしても、
どうか今はこのままで居てくださいませ。
僕が今、どれだけ幸せ者なのか、
貴方様はきっと御存知ないでしょう。
[返す愛を謳いながら、脳裏に刹那掠める金糸雀]
なるほど、聞いた。
そのこころざし歌う声もまたうつくしい
[ゆったりと瞬いて、自らの口許へ曲げた指をあてがう。
考えるような間は、彼の求めた罰>>+36を見届けるため]
…
[噴き出した血へ微笑んで、掛かったそれを舐めた]
[獣が周りを巡るのに合わせ、じりじりと向きを変える。
獣に背を見せないように。
シルキーに渡されたナイフが、後ろ腰に重かった。
吸血鬼に堕ちてからも、長い間の慣習から、刃のついた武器や拷問用具は使ってこなかった。
自分に、これが使えるだろうかと]
ジェフロイさん。
貴方の名前はジェフロイさん。
陽気で明るくて、細かい事を気にしない男気のある方です。
貴方は……俺のようになってはいけない。
私達は罪を定めず
私達は罰を定めず
だが、許しを定めるのは私達。
私達であって貴方ではないよ、タクマ
貴方を許せない貴方は、私達にひれ伏すべきだ
[倒れた男は
死して死を望む、生ける屍。
その体に覆い被さって、刃の貫いた喉へ舌を寄せる。溢れる慚愧を啜る]
良い味だ
複雑で深い、だが、…
[手袋が半脱ぎになった手に、控えめに牙を立てる黒猫を見下ろし]
早速教えに忠実に振る舞ったという訳かね?
その意気やよし。
[口を抉じ開け、いきなり奥まで指を突っ込んだ。
触れた喉奥が収縮し、嘔吐く感触を愉しむ。
口を塞がれたのに加え、濡れた手袋を口いっぱいに噛まされる黒猫の苦痛は如何ばかりか]
だが、私は噛んでいいとは許可していないよ。
― 闇の中 ―
っ!…ごほごほごほ!
[目を覚ましたセルウィンは、急に息が入りむせ返る。
全身がべとりとして、気持ち悪い。
血の匂いが、胸に焼けるようで気持ちが悪い]
貴方は何故、誓いを破った?
その沈黙を破らせ、
あけぼのの言葉を聞かせたのは誰だ
忘れていたとして、思い出させてやるのが親切なのかな
[小さく笑んで、唇を舐めた]
ンーと、ぴよ?君!
[指をさす動きも両手同時に。
駆ける勢いはそのまま、向かい走りながら鼻をひこひこ]
ネ、ジェフの匂いがスる。あとジャンの匂いスル
おじさン知らナい?
コッチだよ!こっち!外でル!
無抵抗で吸われる気だけど、
もしかして、カード引いた方が逆に行動しやすいのかな。
ジェフ勝利→アルビンから吸血
アルビン勝利→ジェフ逃亡
……みたいな。
[兎の話す内容はしょっちゅうあちらこちらへ飛ぶので、少女にはなかなか理解が追いつかない。]
え?
え、えっと、「ジェフ」は多分、向こうにいる人だわ。
「ジャン」とは、逸れてしまったの。
「おじさん」って誰のこと?
そ、そっちに行けば外に出られるの?
ねぇ、私書斎を探しているの。
あなた、何処に書斎があるか知らない?
[落ち着かない様子の兎につられてか、少女もまた虫食いのような返答をしてしまう。]
ぐぉぇ…おっ……
[ある意味術中に嵌ったといったところか。>>+43
指が喉を刺激して何度もえづく。さらに手袋が口につまって胃の中のものが逆流しても行き場がなく
気管に入るも咳もままならず涙が溢れ息もできず
行き場を失った胃液が鼻から出てくる。
顔中いろいろな液体でぐちゃぐしゃになっている。]
ぐぼっ…おおおおっ……ぐぐっ
[横隔膜が絶えず上下して喉のものを出そうとえづきつづける。
悲しいかな、この程度では意識も手放せない程度には“訓練”されているので、この苦しみはテオドールが口から手を引き抜くまで続く。
当然、許可していないよ、という言葉に答えることもできない。]
え?あっち?あっちなの?
[自信満々な様子の兎に、ぱちぱちと瞬きして少女は考える。
この話を信用しなくても、どうせあてずっぽうに走る他ない。
ならばこの子を信用して一緒に進んでも良いのではないか?と。]
……分かった、行くわ。
[少女は兎の言葉を受け入れ、頷いた。]
しょさイってドンなとこ?
[首を傾ぐ]
んーと、行っタラわかるよぉきっと
出れる。…出る。ワタシここ嫌イ、自由になるよ
ねーピヨ、ジェフ向こう?迎えニいく?ジャン探ス?
― 闇の中 ―
[情報屋の男がいた。
タクマを探すためにそんな男に血を捧げ、自ら吸血鬼になったのはごく最近の事。
見返りにセルウィンの血を何度も与えた。
「
そんな事をほざいていた。
快楽は確かにあった。それ以上は何もない空虚。
孤児だったセルウィンは、一人ぼっちだった。
気にかけてくれたのは、タクマただ一人だった。
タクマと沢山の野山を駆け回った。
沢山笑って、沢山話して、沢山泣いた。
僕はタクマがいればそれでよかったんだ――]
[虎は呼びかけには答えなかった。
人語は聞き取れても、それを理解するだけの理性が残っていない。
ただ、「ジェフロイ」の名には、丸い耳がひくりと動いた。
突然後ろ足で立ち上がり、顎を開いて牙を剥き出した。
前足が空を薙ぎ払い、咆哮。]
― 鏡の間 ―
[今や、部屋にある鏡が映すのは、部屋の中の光景。
様々に縁どられた銀色の面が、長椅子の上の父と子を様々な角度から映し出す。
二人分の重さを受け止めた長椅子が、ぎしりと鳴いた。]
ああ、私に愛を教えた仔よ。
おまえはいつも、そうやって私に綺麗な言葉を返す。
わかっているよ。わかっているとも。
おまえが私を愛していることは。
けれども、そうして整えた言葉の裏で、おまえはなにを考えている?
[胸を合わせるように体重を掛け、唇を寄せて耳に舌を這わせる。
かつり、と一度牙が音を立てた。]
言わなくてもいい。
わかっている。
おまえは私だけのものにはならない。
おまえの心の中に住むものがいるかぎり。
[耳の下に牙を立て、浅く掻き傷を作る。
ほんの薄皮一枚ほどの傷。
脈打つ血道に、牙が触れる程度の。]
本当に、おまえの心を壊して私だけのものにしてしまおうか。
それとも、おまえの心を奪うものを壊してしまおうか。
[声が、酷薄さの色を帯びる。]
「書斎」はね、本がいっぱいあるところよ。
そこに出口があるかも知れないの。
……私も嫌い。はやく、出たいわ。
[首を傾げる兎の目を見て、幼子に言い聞かせるように]
私ね、彼らに先に書斎を探すよう頼まれたの。
ジャンも探さなきゃならないし、――私は書斎へ行くわ。
あなたは、どうする?
[正確には『ジェフ』に頼まれたわけではないけれど、嘘も方便である。]
そウ?
本…本は知ってルよぉ。嫌ーい。
アッチ!ジャああってる
[金髪の子の手を取った]
頼まレタ?行コ!あっち!
[そのまま跳ねる勢いで走り出す。
目指す先、空間は歪み、連なって、望む場所へ]
[タクマ、君は泣いていた――
僕はタクマが吸血鬼になったのを察して、目を閉じた。
タクマはいつだって、僕を守ってくれた。
僕には何もタクマに返せてない。
タクマ、君のためなら僕はどうなってもいいよ――
しばらくして何も起きなかったから、振り返ってみるともうタクマはいなかった。
とても悲しい幼き日々の記憶――]
[喉はからからに渇いている、とローリエは思いました。
親友を心配させてはいけない。
あまりに陳腐な考えのもと、首を横に振ります。]
……痛かった、でしょ?
[細い声で、そう言って。
手を伸ばしてきた>>+45彼女の髪を撫でやりました。]
私……私のために、怪我なんて、しなくていいよ。
私の血なら、あげる。
でも、ユーリエの血をもらっちゃ、いけないと思うんだ。
[しかし、ローリエは乾きつつある血を物欲しげに凝視していました。
これだけ拒んでおきながらも、親友が傷を負ってまで――どうせすぐに治るというのに、です――流した血を惜しむ気持ちが、浮かんでいるのです。
人間としての長らくの常識と、吸血鬼達と交流した短い濃厚な常識とが、拮抗しては揺らぎます。]
ねえ、ユーリエ。
あなたは、はじめて誰かの血を吸ったとき、幸せだったかな?
[反応した、と思ったが、
それきりだった。
前足が通り過ぎれば、ブンと重い風圧が来た。
牙だらけの顎が吠える。びりびりと空気が震えた]
……勝負に出るしかないか。
[つぶやく。
なあに、そんなに悪い勝負じゃない。
ジェフロイが勝てばがっぷり喰われて吸われるだけ。もともとそのつもりだ。
アルビンが勝てば……、いや、でも押さえ切れる気はしない。ジェフロイは逃げて行くだろう]
んああああ!
[一気に踏み込んで、その鼻面に鞭を振りおろした]
[兎に手を引かれて、少女は走りだす。
足を進めるたびに、歪んでゆく視界が大層気分が悪い。
別々な背景を無理やり接着したような不自然さに、少女は改めてこの城の異常さを悟る。
今までさっぱり言うことを聞いてくれなかった城の背景たちが、自分たちの駆ける速さ以上のスピードで流れてゆく。
さあ、この道は何処へと続いているのかしら?*]
[僕は何日も何日も、タクマを探し続けた――
どんなこともした。
だって僕にはぽっかりと、穴が空いたように何もなくなってしまったんだ…
タクマ、どうしていなくなったの?
タクマ、何処へいったの?
僕はタクマ、君を悲しませてしまったの?――
ごめんなさい、ごめんなさい…]
[誓いを破った相手。
諮問を受け、脳裏に思い描くのは、
子供のような、兎のような、あどけない顔。
鮮明に浮かびかけたその顔を、慌てて消そうとする。
知らせてはいけないとでもいうように。
だが、あの時感じた震えるほどの嬉しさと感謝は
隠しおおせるものでもなかった。]
[窒息しかかろうが、吸血鬼はそう簡単には死なない。>>+46
黒猫の涙を流して苦しむ顔を間近で観察し
たっぷり堪能してから、手を口から引き抜いた。]
可愛いね。
実に、そそる顔だ。
[謹厳な顔が色んな液体でグチャグチャに汚れ歪む様は、大鴉にそれなりの悦を齎したようで。
びしょ濡れの手袋を自ら脱いで放り捨て、黒猫の呼吸が整った頃を見計らって、顎を捉えて仰のかせる]
困ってるように見えたので、カード出したけど、
逆にややこしいことにしたらごめんね、
……と灰で言う俺。
あかん、寝よう。
[「元老吸血鬼って吸血鬼の親玉がいるんだけど、もしかして
何度か血をやった情報屋の男は言った。
まさかタクマがいるなんて、思いもしなかった。
「きっとそんな一筋の
「
思えばこの男はタクマの事、知っていたのかもしれない。
僕は絶対に許さない、すべての吸血鬼を――
だって僕から大切な友を奪った憎き存在だから]
さて。
奉仕したのであろうから、対価として褒美をやろう。
[牙で舌を軽く噛む。
ぷつりと浮かんだ血蜜の玉を舌先で転がして。
黒猫の仰のかせた唇に、ゆっくりと近づけた。]
……
[まだ声を聞く気はあるらしい。
血泡を舐めとり、傷口をこじ開けて深く吸う。
死を死とする下り坂]
では、守りたいと思った友はどうなった?
おまえが守れなかったと断じる友が、何の為にそうしたか
今どうしているのか
知らぬのならば、教えてやるのが親切なのかな
[タクマは生きていた――
よかった…
「ゲームをしない」――
タクマは笑っていた。僕もきっと守る!
何があってももう…大切な友を失わないために――]
― 闇の中 ―
っ!…ごほごほごほ!
生きてる…?
[目を覚ましたセルウィンは、急に息が入りむせ返る。
全身がべとりとして、気持ち悪い。
血の匂いが、胸に焼けるようで気持ちが悪い。
触手が這いずる回るのが、気持ち悪い。
何よりも――]
…覚えてる。
[死ぬほど甘い快楽に溺れる堕ちた自分が――]
[顎を開いて噛み千切ろうとした鼻先を、鞭がしたたかに打ち据えた。
ムギャ、ともグォとも取れるような悲鳴を上げて、顔をしかめた虎が後ろに飛び退る。
戦い慣れしていない若い虎には存外の衝撃で、恐慌をきたしてバルコニーを飛び越え、一散に逃げて行った。*]
― 書斎 ―
クサぁーい
[入るなり鼻に皺を寄せた。
握った手を離し、にへぇと笑って]
本がいっぱい、
ドコ?出口はこの下…上?ンーとでもココだよ!
大事なのは心臓?ッテ、トモだちが言ってタ、ぴよー、心臓で出口ヲ探すンダよ♪
ソしたらワタシ、しょサい見つケタってジェフ呼んデ来るー
[鼻をひこひこ。ここから遠い、でも距離は関係ない**]
……そっか。
しあわせ、だったんだね。
[簡明な答えに、ローリエは一瞬言葉を失いました。
少女から目を逸らして、数秒、黙り込みます。]
ユーリエが血を吸った人は、今もどこかにいるんだね。
…………生きて、るんだね。
[ぎゅっと、ローリエは目を閉じました。]
……私、前にもし、血を吸っていなかったなら。
今、もし、はじめて血をもらえるとしたら。
――私を置いていかない人の血をもらいたいんだ。
[私が、置いていかなくて済むように、したいんだ。
そこまでは言わず、少女に答えました。
罪悪感とも、親愛の情ともとれる、濃密な感情が。
渇きが、喉元まで迫っていました。]
あのときは何てことなかったねって、言える、相手に。
[ぼろぼろと涙がこぼれて、ローリエは黙りました。]
……………。
[ゆっくりと立ち上がる――
何も考えぬまま、何も確かめぬまま、何も着ぬまま彷徨い歩いた。
しばらく歩くと水たまりを見つけた。
黙って身を投げた。
もう何も洗い流せないのは、知っていた。
水から上がると、先ほどいた場所にある服を黙って着た。
沈黙を守って、そのまま闇の中へと消えた*]
[じわりと手足の先が冷えていく。
この冷気が心臓まで達したら死ぬのだろう。
一度死んだ身が、もう一度死ぬのはなんと言うのだったか。
───そうだ。滅び、だ。]
……。
[友。
セルウィン、と唇が音の形を作る。
聞きたくない、と身じろいだ。
聞けば生きていたくなってしまうから。
こんな罪と恥を抱えて生きるのは嫌だと。
聞きたい、と指先が梟の服の裾を掴む。
それを聞くべき責任があるからと。]
/*
エログロありな村って入ったことがないPLのチキンっぷりが明らかに!(バトル経験がない)
いろはロワは系統が違うし、あのときもバトらなかったなあ……回復するってすごい。腕が飛んでもくっつくなら遠慮いらないね。(ローレルのバトル参考:めっ&鳥さん捕獲)
やれやれ、私達の選んだ宴で死ぬ吸血鬼が出ては…
私達も終わりか
是非もないことだよ
[笑って、服の裾を掴む指>>+68を剥がした。
更に奥へ、引き出すように牙を埋めればいつしかナイフの傷よりも深く]
あの子犬ちゃんは貴方を守る気で、
愚かにも望まぬままで道を歩んでいるのだよ
最後に見た時は…さて…心臓を私達に差し出したのだったか
それでは貴方に殺されるようなものだよね、タクマ
貴方が誓いを破った相手も
いずれそうなるのかな
今、貴方を追ってここへ向かっているのだけど…
あれは怖い魔獣だからね。
貴方が死んだと知れば暴れだすかもしれない、そうなれば次は千年では済まない刑を受けるだろう
[ズタズタに赤を晒す首をまだ抉り啜りながら、
愉しそうに言葉を滴らせた*]
―鏡の間―
[愚かな狐の心の隙を、聡明な父>>+48が見逃す筈はなく。
『お前は何を考えている?』
核心を突いた言葉が鼓膜を震わせるのと同時、びくりと怯えた]
――――――……ンっ。
[何か言おうとして、すぐに言葉にならず。
其れを見透かすように耳に触れる舌へ、吐息を零す。
怖くて。無意識に手首を捩れば、抑える力は強まったか]
今宵は、どうされましたか。御父様。
きっと宴の熱に浮かされていらっしゃるのです。
[続く言葉>>+49に、何も返すことが出来ず。
浅く付けられた傷。彼がこの肌に。首筋に。触れてくれることだけで、自分には至上の悦びなのに。赤が流されていくだけで、昂ぶっていくのに。
彼の残酷な言葉に、胸が締め付けられた心地になる]
[その最上の愛の言葉を、悦んでしまう自分もいるのだ。
けれども同時に、酷く恐ろしい]
ふふ…。御戯れを。
[金糸雀が壊れてしまうなどというのは。
仮令、本の戯事にしても、空恐ろしかった。
縋るように愛しい父を見つめつつ、緩く首を横に振る]
そんなことをしなくても、僕は、…
["貴方だけの物です"と、常ならこの口許は微笑むのだろう。
それなのにどうしてもその先が、続けることが出来ない。
戸惑う様に苦しげに、
唇は何度か音にならない声を紡ごうとして、諦め]
……愛しています。御父様。
[やがてか細い声が零れた。瞬けば、頬を涙が伝っていく]
/*
おじさんを寝かせないぜ隊にとても加わりたいのですが我慢の子です。
何だかその、あれですね。
男女のみならずけしからんのがいっぱいですね。(どきどき)
[ついて来させる>>+71、という言葉は明らかに「親友」のものではないのに、ローリエは気付きません。]
ユーリエにとって問題がなくても、私には、あるんだよ……
[視線を少女から引きはがすのは、結局、自分のためでした。
少女のことを親しく、愛おしく、何でも打ち明けたくなるその気持ちに嘘はありません。
それでも、考えの相違を強く感じると、喉まで出かかった声は氷が溶けるよりもあっさりと霧散してしまいました。]
……私ね、ここに来てから、二回、見たんだ。
血を吸ったり、吸われたりしてるところ。
…………痛そうだった。
全然、幸せそうじゃなかった。
やっぱり、駄目なんだよ。
血をもらうことで、しあわせになんてなれないんだよ。
[その出来事の、どちらもが、░▓░▒▓█▓▒▓█░▓でした。]
― 湯殿 ―
[紅の帳のうちで、
猛禽の眼差しは、ずっと見ていた。
その耀変する虹彩を。虹の暈天を彩る、彼の知らなかった欲の色を。
楔穿つを許し、
身引き裂くを許し、
稀なりし血得るを許す。
血の交わりこそ至上の悦び。
満ちた浴槽は紅に染め変えられる。
いつか猛禽の嘴は、欲しいものへ伸びる。
その光彩、その虹彩。…その忠が欲しかった。
リエヴルの右の眼球に接吻けて、深く牙を立てた*]
血とは生命の象。その精髄。存在そのもの。
その価値を知らぬものに、妾は興味は無いのだ。
ローリエよ。汝の中に居る亡霊に、気づかぬか?
名は呼ばぬが、亡霊よ。
妾がそなたに気づかぬと思うたか?
果てるまで呑まれ、喰われて娘に宿ったのであろ。
つまりは、幼子よ。
其方が持つのは既に無垢な牙ではないのだ。
尤も、真に無垢なる牙などは。
赤子でさえも持ってはおらぬがな。
[そう、それを持っていたとすれば。
古老は地上の誰かを想起するように、視線をふと上に逸らした]
[少女の纏う気配が変わった>>+76のに、ローリエは気付きました。
ぴくりと震えた身体は、恐らくは不安と恐怖によるものでしょう。
それなのに、騙されていることにはまだ気付かないのですから大した図太さです。愚かとも、幼子とも呼ばれ。滅べとまで言われているのに、涙を浮かべて「親友」を見つめています。]
ぼう、れい……?
私の中に、幽霊が……いるの?
おじいちゃんでも、おとうさんでもなくて……
[心の中だけで、小さく。
ローリエは私の名前を呼びました。声にするのは怖かったのでしょう。
どうせあの吸血鬼>>+78は私のことまで見通しているでしょうに。
そんなところで思い出を守ろうとする意味なんて、どこにもないでしょうに。]
[二十年ばかり側にいたけれど、
彼女に呼びかけられはしたけれど、
ローリエは私が近くにいるなんて思ってなかった。
それくらいは分かります。
ただ寂しくて、したことを受け入れられなくて、忘れたくて、そうしていただけです。
――私の存在に気付く人なんて、これまでにいなかったんですけどね。
贄の女に毒づくように、独りごちます。
食われ、貪られ、あの世へも行けず、あの子の妄念に縛られるように現世にとどめられた。
それだけの亡霊が、私です。
あの子の未練が、私なのです。]
[――あの子の未練は、私だけで良かったのに。
それこそ未練たらしく、私は思いました。
もっとも、この思念さえも、贄の女にはお見通しなのでしょうけれど。**]
― 地下迷宮 ―
………………。
[口を閉ざして、ただ歩いている。
ぐちょぐちょぐちょ…
触手がセルウィンに這いずる音がだけが響き渡る――]
餌かい…いくらでもお食べ…っ!
[もう慣れたもの。ペットのように逆に可愛くなってしまった。
甘い感覚に折れた心を癒されるように――]
タクマ…
[「ゲームをしない」と言った後のタクマの笑顔。
僕は約束を破った。
今は狂乱の宴のまるで
/*
お早う御座います。
それにしても、お墓が本当に凄いことになっていました(褒め言葉)
いや、眺めるだけでも眼福です。
お墓へ暴投した2回の吸血イベントも、
どちらもご褒美過ぎてやばいですね!
首筋は実はもっていかれた想定で考えていたのですが、
梟姫様が優しくてときめきました。
その後の展開にもっとときめきました。
剥かれていた…だと…。
御父様は、もう、ね。愛しかないです。
縁故投げて本当に良かった。
何か舞い上がってしまって、
上手くお返事できているのかだけが不安ですけれども。
/*
後は、クロイツに助けて貰ったお礼を言えたら良いなぁ。
僕の友達。同族の友達って、初めてなのではなかろうか。
クロイツにだけは敬語が解かれる可能性が。
そのくらい、助けて貰って嬉しかったようです。
それにしても、彼の此処100年の訓練内容とは…。
[墓ログの内容に圧倒されつつ]
何だかジャンは、恐ろしく温室育ちな気がしてきました。
それとも実は、色々と教育を受けているのでしょうか。
その辺どうなのでしょう、御父様。
[こてり]
/*
さて、モブAのエルはどう動こうかなあ。
動いてひっかき回せる気がしないけど(その役目は元老がしてくれているし)
/*
最終日のようなので、心残り一覧。
・黒びんさんに吸血されたかった。
僕、実は本編中、お嬢様と、御父様と、梟姫様にしか吸血されていないと言う。完全にご褒美です。ありがとうございました。いや、どの方に吸血されるのもご褒美ですけれども!
黒びんさんなら首を暴いて僕の心を折りに来てくれたかな、という期待を込めて。いずれにせよ、もう一度ゆっくりお話しできると嬉しいけど、それよりも主様との愛を優先して頂きたい狐心。
・兎さんに食べられたかった
得体のしれない魔力に惹かれた=実は御父様の面影を無意識に感じていた、という裏設定がありました。特に開示の機会もなさそうなので此処で提出。
元々、愉しいこと優先の性格でしたからね。身を捨てても享楽を優先する愚かさを出したかったのですが、そんなことより兎さん可愛すぎます大好き状態に陥りました。なんてことだ。
あと、村設定的に腕輪外して食われるのは無理なの。知ってた。
・セルウィン君に逢いたかった
墓下での活躍が素晴らしいですね。地上出会っていたら、どんな反応だったのだろうという興味が。人当たりは良いけど、吸血鬼が悪いものだとは全く思ってないですからね、僕。
タクマさんの死因が、襲撃じゃなくて反撃とかだったら、どう読めばいいのかな。
タクマさん狼でも、ツェーザルさん襲撃はないだろうから、どこか襲撃→護衛してた誰かから反撃→タクマさん死亡もあるよね。
あるいは、タクマさんが誰かを護衛してて、とばっちり死とか。
ところで俺、結構長生きしてるね。
序盤では死なない確信あったけど、中盤くらいで死ぬと思ってたな。
餞別を貰うパターンも想定しておいたほうがいいのかな。
まだ今夜死ぬかもだけど。
▼狼 →生存エピ
▼アルビン →敗北エピ
▼狼以外 ▲俺の護衛先ではない →生存エピ
▼狼以外 ▲俺の護衛先
→狼化 生存エピ
→護衛死 敗北エピ
村の勝敗関係ないから、生存かそうじゃないかで分けて、こんな感じかな。
狼化するかしないかで、ルート分けしたほうが面白い?
でも、アルビンの帰着はパパとも話して決めたいなあ。
ああ、でもそんなことは耐えられない。
きっと私が壊れてしまう。
[次々と湧き起こる感情が、そのまま言葉として表れる。
激情に翻弄される自分自身を楽しんでいるかのよう。]
1)よそのうちの子になりたい
→パパないちゃうw まあ、俺の本当の願いじゃないねこれ。
2)俺を愛して下さい
→すでに全力で愛されてる気しかしない
3)俺を自由にして下さい
→解釈広すぎて、PLレベルで困らせそう。ただ、複数回これ言ってるので、もしもこうしたい、というのがあればベストかも。
4)俺と戦って下さい
→個人的には結構すっきりする。黒ビンも白ビンも願いそう。
でもきっと無抵抗で殺されに行く白ビン
5)俺を殺して下さい
→ないな。これはないわー。これは逃げだと思う。この試練における成長が見られない。なんの為に生存したのか、他PCに申し訳ない。
なにより、えんじゅたまの村では吸血鬼には幸せになってほしい。自PCも含めて。
6)俺をちゃんとした吸血鬼にして下さい
→すでに伏線は敷いたし、陳腐ではあるけど、綺麗にまとまりそう。
他何かあるかな。んー。
……というか、すっかり「餞別=何か願いを叶えて貰える」って解釈してるけど、そうじゃなくて領地付きの城とか、そういう物的なものの可能性もあるよねw
そして、おまえの大切なものを私から守るといい。
私の元より巣立って行く仔よ。
私の心を繋ぎとめ、私の目をおまえに向けさせ、
私がすべてを壊してしまおうと思い立たぬように。
ああ、嫉妬とはなんと甘美な痛みだろうか。
おまえは私にそれを思い出させたのだ。
[失敗したか、と思う。
ただ、夜の似合わない彼だけでも、ここから出してあげたかっただけなのに。
眉を寄せて見えなくなった尻尾を探していたが、
はっと気づいて無表情を装う]
……身代わりに出来そうな方を逃がして残念です。
[誰かへ向けて、言い訳をした。
鞭を上着の内側に仕舞う。
腰の短剣の重さがまたも気になった]
― 廊下 ―
ローレルさん、
リエヴルさん、
俺です。出てきてくれませんか。
[呼びかけ、その姿を探しながら歩く。
彼らは協力しあえる友好的な間柄。
そして]
クロイツさん、
……エレオノーレさん、
別に来なくてもいいですが、損をしますよ。
[彼らには、「私」を見られてしまっている。
特にエレオノーレには酷いことをした。どんな顔をして会えばいいのか]
セルウィンさん、
タクマさん、
俺はアルビンと言います。協力しあいませんか。
[名前だけを知っている相手。
どうやって呼べばいいものか分からないままに、呼びかける。
人数が集まれば、危険も増えるが情報も増える。
しかし、それが最善手である確信はなく、反応がないのも諦め気味に]
― 湯殿 ―
[とろめく水音が揺蕩う湯霧の中、ひと群れの白が滴り落ちる。
霧より生まれた小蛇は、頭を上げて湿った空気を嗅ぎ、細身をくねらせて朱い湯に滑り入った。
銀の鱗を湯に煌めかせ、湯の底に身を落ち着かせて尾を巻く。
絡み合うふたつの肢体を見上げて、赤い舌をひらめかせた。]
[結局、呼びかけには誰も答えてくれなかった。
ジャンすら見当たらない。
彼らはもう脱出してしまったのだろうか。
もしかして、今やこの城を彷徨っているのはアルビンだけなのだろうか]
[このまま、中途半端に整理のつかない気持ちのまま、
ずっとずっとここに閉ざされているのだろうか。
高貴な吸血鬼たちの時間感覚は、人間とは違う。
別な遊興に手を出している間、ちょっとうっかりアルビンのことを100年ほど忘れてしまうことだって、ないではない]
[そんな益体も無い妄想が、黒く沸き起こり、手足にまとわりついた]
― 中庭 ―
[バルコニーから飛び降りた虎は、見事な跳躍を見せて中庭に着地した。
そのまま広大な庭を駈け抜けて、森を模した木立の中まで入ってようやく安心したか、鼻面を押さえて蹲る。
まだ痛みが残っているのか、舌を伸ばしてぺろぺろと打たれた辺りを舐めた。
首を振ったり、毛繕いをしたりして、大分落ち着いてきたあたりで、ふと首を上げた。
耳がひくりくるりと動き、興味深いものを見つけたかのように髭が前を向く。
鼻をひくつかせ、のっそり立ち上がった。
そろそろと足音を忍ばせ、興味を惹いたものの方へと近付いていく。
木立を抜けると、行く手に瀟洒な東屋が現れ、虎はそこが目的地であると知った。]
まだ、他に見物している古い格の高い吸血鬼がいらっしゃる。
[……それは、なんだか大事な事のような気がした。
アルビン自身、いつだったか、血親ならば外道な試練にするだろうと、考えたことはなかったか。
ヒントがあり、脱出が可能ならば、血親だけではない別の吸血鬼がこの試練に関わっているのだ。
それも複数人]
― 中庭の東屋 ―
[東屋の中では、一人の人間の女が据え付けのベンチの下に隠れて震えていた。
座面と床の狭い隙間に身体を押し込むようにして、足を抱え込んで小さく丸くなる。
身にまとうのは気候に相応しくない薄物のドレス一枚だったが、ずっと歯が鳴って止まらないのは寒さのせいだけではなかった。
東屋にのそりと大型の野獣が入ってきたのを見て、女は息を呑んだ。
口を手で必死に抑えて悲鳴を押し殺す。
恐怖に目を見開いて、縞模様の毛皮に包まれた太い足が狭い視界を横切って行くのを、暗がりから凝視していた。
獣が床に伏せ、隙間の間を覗き込んだ。
輝く琥珀の双眸に間近で見つめられ、女は今度こそ悲鳴を上げた。]
― 湯殿 ―
[テオドールと過ごした後、とりあえず顔が洗いたいと湯殿に向かう。
そこに誰かいれば猫になって通り過ぎ、端の方でそっと人に戻って両手で湯を掬って顔を洗い、体を簡単に洗い湯に浸かる]
(久しぶりだな……)
[湯船の縁に頭を乗せて、上を見ても湯気ばかりで天井すら見えない。湯気の立ち上る形をぼんやり眺めているうちにうつらうつらと眠りだした。]
[死ぬ。
自分のせいで。
大切なひとが、また。
セルウィンも、ツェーザルも、
自分が傷つけ苦しませてしまう。
嫌だ聞きたくないこのまま死なせてと
安穏に逃げ込んだ心が懇願する。
それを凌駕して膨れ上がるのは強烈な
今度こそ守りたい。
もう二度と、大切な人を殺したくない。
自分に関わったひとを全部この手で掴んでいたい。
それは欲望であり使命感であり反発であり飢餓感でさえあるもの。
[死ぬことを放棄した身体は、生への解を求める。
命繋ぐに足る糧は、目の前にあった。
力果てていたはずの腕が不意に跳ね上がり、
紅の甘露を捕えようと伸びる。
柔肌を食い破らんと、牙を剥いた。]
[虎は隙間に前足を突っ込み、鋭い爪で引っ掛けて獲物を掻き出そうと、幾度も爪を振るった。
女は壁に背を押し付けて、懸命に身を縮こまらせるが、鉤爪が薙ぐたびに腕や足に赤い線が走り、皮膚が裂け肉が抉り取られていった。
鋭い悲鳴が断続的に、何度も上がった。
やがて長くはない試行錯誤の後に、虎は女の足に噛み付いて咥え込むことに成功した。
血だるまの獲物をベンチの下から引き摺り出し、床に叩きつける。
恐怖と激痛で竦み上がった女は、かざした腕の間から、泣き濡れた瞳で哀願するように虎を見上げたが。
獰猛な爪牙は、容赦なくそれを薙ぎ払った。]
— 地下迷宮 —
[最期の痙攣を始める喉>>+94へ深く食らいついて、
ゆったりと瞬く紅の瞳は立ち尽くす影>>+86へ流し目を送る]
静かにしていなさい
これがひれ伏すまではね
[セルウィンの耳元に囁きを零して、
消え去る間際の魂の慄きを楽しんだ]
[――どれほどの時間が経っただろうか。
ジェフロイはハッと目を瞬かせた。
両手は肘まで血まみれ、一糸まとわぬ全裸。
本人には見えなかったが、口の周りも血だらけだった。
おまけに目の前には、首がほとんどちぎれる寸前まで噛み裂かれ、腹を食い破られた女性の死体が転がっている。
――ああ、やっちまった。
ジェフロイは天を仰いで嘆息した。]
[しかしすぐ目が覚める。遊んでいる暇はない。
白絽候に会わなければとぐるりと見渡す。]
(気配はするのだが…)
[意識的に目に入れないようにしていた湯気の向こうの二人、そのそばに]
(お取り込み中、かな)
[ならば自分は遠慮しようか、いっそこの混乱(?)に乗じて紅榴候の血をいただきに乱入しようか湯気の向こうを伺いつつぼんやり考えていた。]
吸血元がパパ→悶えすぎてごろごろ。
パパは俺のラスボスなので、顔見てできるエピでやりたい気もするし、でも、試練中に会いたい気もする。
吸血元がパパ以外→普通にヒントを要求して、最後にパパがいるかどうか聞く。
これも悶える美味しい悶える。
吸血後、すぐにエッセンス飲んで白ビン→まあ普通かな。
エッセンス飲まずに黒ビンで、ランダムで襲撃→システムには沿ってるね。
最終日までランダムかよとはチラッと思うけど、それはランダムへの軽視があるから。この村ではランダムはけして許されざるものではないので。
ただ、問題解決能力は低下するわけで、場面を動かせなくなるのは痛いか。
エッセンス飲まずに黒ビンで、ランダム振らない→グレー。
物語をすっきりまとめやすいけど、そもそもすっきりまとめる気なら、最初からイベント振らなきゃいいじゃん!
誰だよふったの。俺だよ。はい。。
元老吸血鬼の共通点(同族喰い)を推理するためには、
同族喰いがいけないことだと知ってる方が良かったな。
すんごい迷ったんだけど、結局その時は話を単純にしようと思って、知らないことにしちゃったんだよね。
他に4名様の共通点って、激つよで、激えらなことくらい……。
趣味の近いご友人同士でもありそうだけど。
/*
God bless you!
はアルビンさんの設定を見た時に最初に思いついた白びんいじめジョークだったんだけど、お互い正気でお話する機会が今日までなかったからね。こんな引っ張ることになってしまった。
ほんまに、ごめんな。
おいも腹が減っとったがよ。
[素手で土を掘って女性の遺体を埋めた。
運ぶ途中、頭がぐらぐらして千切れそうだったのでヒヤヒヤしたが、何とか無事に(?)穴に寝かせることが出来た。
墓標は手近の石を積んで代わりとした。
子供の頃、育ての親に教えられたデタラメの祈りの言葉を唱えて、目を瞑って手を合わせた。
虎になっていた間のことは、薄らぼんやりとしか覚えていない。
はっきりしているのは、蔓にぶら下げられてシルキーに血を吸われた辺りまでである。
飢餓状態で気が立っていたとはいえ、初対面の女性にいきなり襲い掛かるとは、思い出すだけで恥ずかしくていたたまれない。
餓えていた時も虎であった間も、視界が赤く染まっていたような印象があって、自分であって自分でないような奇妙な感じがする。
決して飲血を欠かしてはいけない、という恩人(吸血鬼に変化させた血親である)の教えはまっこと正しかった、としみじみ噛み締めた。]
[消えなんとする心、滾る魔物の自我。
心の動きは味の揺らぎ、
口中に掬い上げる血味が翻転する]
…おや、
[跳ね上がった腕が両腕を掴む>>+96
赤く染まった梟の唇が淫靡に笑むのと、尖鋭な牙が襲いかかるのが同時]
死ぬのはやめるかい?
自ら定めた罪を負って、永遠を歩くの?
消えてしまえば最早何も感じずに済むろうに。
貴方の血親も喜ぼう、養親の血槍がこのまま無為に消えてくれれば
[牙は梟の肌を破って微かな痛み、悦びを生む。
初撃を深めるのは許さず、紅の翼が羽撃いた]
― 湯殿 ―
なにをしているのだい?
[掛けた声は、仔猫が予想もしていない方向からだったろう。
湯船の縁に膝をついて屈み、仔猫の頭を両手で挟みこんで、
背後から黒い髪に口接ける。]
[咎人の胸に刻まれた茨の紋様を呼ぶ。
即座に発動する呪いを助けに、紅は身を浮かせ]
……
[掴む腕から逃れた梟は、届かぬ上空に浮上して首を傾ぐ。
傷から喪った血は僅か、
ひとつ瞬けば痕も残らない]
…
[茨の檻に捉えられた男の首、
嘴が彫った肉の華も、巻き戻すように消えた。
クリスナイフで突き刺した深手だけを残し*羽音を立てる*]
子犬ちゃん。
先程捧げてくれたものは、どうやら私達を満足させられなかった
今度は言いつけ通り、うまくやるのだね
[祈り終えると、これからどうしようか、と思案した。
元々、放浪の旅に生きる者として、頭の切り替えは速い。
悩んでも解決しないことには、心を残さない習性ができている。
生きるために生命を奪うのは生き物の自然の営みと心得ているのもある。
それが、かつての同族であるヒトだとしても、ヒト同士、生き延びるためでもないのに喰いもしない殺しを行うのに比べたら、吸血鬼がヒトから血を奪うのは遥かに正当な行為だ。]
取り敢えず、シルキーさんに謝っとくべきかのう……
あとジャンにも。
[顎に手を当てて、顔をしかめる。
あんなに熱心に探すくらい大事な人を、目の前で、許可も得ないのに襲いかかる、というのはやっぱりまずかった。]
[自分の身体を見下ろして顔を赤らめた。
取り敢えず服を着よう。
手で大事なところだけ隠して、慌てて城へ走った。
服のある場所を探して、無いならカーテンでも何でも、体を覆うものがないかと、窓から手近な部屋に入り込んだ。]
おや。
私に会いたかったとは、嬉しいことを言ってくれる。
他の元老方とあれほど楽しそうに遊んでいるのだから、
私のことなど忘れているのだと思っていたよ。
[嘯きながら、やわやわと髪を梳く。]
それで、私になにか用かい?
― ダンスホール ―
[それに気付き、やっと足が動いた。
考え事をしながら歩き、そのままの流れで両開きの扉を開いたら、
そこは舞踏会場だった]
[何が起こったか分からなかった。
慌てて右を、左をと周囲を見回す。
赤や黄や青、華やかに着飾ったご婦人と、気取った燕尾服の紳士が、手を取り合ってくるくると踊る。
深くて上等な音色の弦楽四重奏が鳴り響き、しっとりと落ち着いた乾杯の音色がする]
[さっきまで孤独と沈黙に閉ざされていたというのに、何が。
目の前がくらくらした。
華やかで美しい部屋の中、鍵裂きや汚れのついた真っ黒い神父服のアルビンは恐ろしく場違いだった]
[踊る人々にも、楽器の弾き手にも、顔が無い。影もない。
良く良く見ると、舞踏会の壁に張られた鏡にも、誰ひとり映っていない。
……アルビンも含めて]
[その時、すうと冷たい手に引かれた。
その方だけには顔があった。……高貴で古くて、そして恐ろしい吸血鬼であることは、教えられなくても分かる。
さすがに、無表情は保てなかった。
あまりの畏れ多さと、底知れぬ魅惑に指が震える。唇が戦慄く。
……しかし、冷たい手はそのアルビンを躊躇なく会場の中央に連れ出した]
俺……は、
こういう華やかな物に縁がなくて……ダンスなどとても……、
[足など踏んではいけないと、ようやっとそれだけの声を絞り出したが、冷たい指先で唇は塞がれてしまった。
仕方なく、見よう見まねで腕を組み向き合った]
[……相手が巧みな踊り手であるということはすぐに分かった。
アルビンには踊りは分からないが、歌なら分かる。
拍子ごとに踏まれる足は、けして絡まらず踏まず踏まれず、
まるでアルビンが最初から踊れたかのように、驚くほど滑らかにリードされていた。
知識のないアルビンには、自分が踊っているのが男性パートか女性パートかすら分からなかったけれども]
……。
[弦楽は高く低く流れ、周囲で無貌の人々の華やかな衣装が翻る。
ツェー・ネー・リド・ツェー。
表現を変えて、趣向を変えて繰り返されるメロディ]
お伺いしたいことがあります。
[意を決して、アルビンは話しかけた]
……もしかして、俺達、試練の参加者は、
貴方がたの遊興の酒肴でもあるのではないでしょうか?
[駆けるうちに空間が歪む。
背景が流れて、階段を駆け上がれば下へ、
右に曲がれば左へ、行き止まりに飛び込めば扉の向こうへ]
ジェフー!ジェフジェフジェフジェフ
こっチ?ンーと…こっち!
[デタラメに迷っているようで、確信と一緒に走って行く。
ジャラジャラと鎖が鳴った]
[相手はすぐには応えず、続きを促しているように思えた。
音楽は続く。意味のとれない囁き声や、食器の触れあうささやかな音がする]
……一度は、遊戯版の駒なのかと考えました。
でも、それならば試練のテーマは、「脱出せよ」ではなく、「他の参加者を倒せ」というルールの方が明快です。
それに、酒肴だと考えたほうが……やけに突然消える参加者が多い事にも理由が着きます。
あれは……貴方がたに浚われたのではないですか?
[吸血蔦や黄色い蝶など、血を奪うトラップは数多いように思う。
でも、あれはアルビンが弱いから捕まったのだ。
男性シルキーがナイフで容易く蔦を切ったように。ジャンが炎で蝶を燃やしたように。
それが普通の吸血鬼だとすると……、空腹を覚えていたり、正気を失い人型を保てなくなったりする者が多すぎる]
……参加者の幾人かが、
貴方がたに浚われ、血を奪われていたのだとすると、納得が行きます。
[そして]
もし、これが試練にかこつけた饗食の宴なのだとすると、
誰も食卓に上らないまま脱出されると、大変、興が削げる。
[だから]
脱出に必要な鍵の一つは、貴方がたに浚われる事、
あるいは、その際に渡される何か、
……じゃないかと思うのです。
ではこうしようか。
私を、喜ばせておくれ。
私が満足したら、君に血をあげよう。
[口にしたのは、ごくごく抽象的なことだった。
それ以上は説明せず、両手を離して楽しげに待つ。]
― 部屋 ―
[適当に入り込んだ部屋は、何故か茶の支度一式のある応接間だった。
一口大の菓子やサンドイッチといった軽食が盛られたティースタンドに、ティーポット、ティーカップなどの茶器。
茶がほかほかと湯気を立てているところを見ると、まるで茶会の途中で全員が席を離れただけにも見える。
だが、この部屋は無人で、人の気配はまるでない。]
どがいな仕掛けになっちょるんじゃろ。
[首を捻りながら室内を物色。
カーテンよりはこの方が動きやすかろうと、テーブルクロスを引っぺがして腰に巻いた。
ついでにナプキンを湯をに浸して、ざっと顔と身体を拭いた。]
— 湯殿 —
[肉体を征服される悦楽。
血が流れ、循環のウロボロスは牙を介して熱く甘い血を啜る。
同族喰らいは己を世界とを繋ぐあえかな舫い、満ち足りることない欲のまま戦士の躯を貪り、絡み合った]
……ああ…
[胸に迫る情動に浸る瞳が、
滑り入る銀の雫>>+92に笑んだ]
まだ…まだ甘さが足りぬよう
望むままもっと深く甘く、引き出して
私達にも甘い光彩を見させてくださるか…?
[あっという間に積み上がる、真っ赤になったナプキンの山。
本当なら水浴びしたいところじゃがのう、と独り言ち、改めて服を探しに行こうかと思った矢先。
何か扉の外から、聞き慣れた鎖のジャラジャラいう音が聞こえるのだが。]
え。チェーザルけ?
[そろーっと廊下を覗いて見ることにした。]
[とろめく紅の湯を足先が割る。
湯の底に揺蕩う金の瞳へ、赤い舌へ、爪先を伸ばした]
『それとも、蛇の
彼を抱くよりも私達に抱かれたい?』
[戯れ言を滴らせる泡沫は水底に沈む*]
―書斎―
[兎に手を引かれたどり着いたそこは、まさしく書斎。見たこともない珍しい本ばかりが並ぶその部屋に、少女は思わず当初の目的を忘れて見入ってしまう。]
凄いわ、お父様の書斎にも負けないわ、
……え、ちょっと、あなた?
[目を見張って呟いてあたりを見渡している間に、この場所へと連れてきてくれた兎は嵐のように去っていってしまう。]
あ、……まだ、お礼も言えていないのに。
[眉を下げて彼を見送り。少女は去り際に兎の残した言葉を確かめるように呟いた。]
「出口は上か下か分からない」、「でも此処」。
「大事なのは心臓」……。
[最後の和音を残して、音楽が止まった。
いつの間にか、周囲の紳士淑女はいなくなっている。
誰もいない沈黙したダンスホールで二人きり]
……。
[正解なのか。不正解なのか。
この推理で興を得られたのか、不興を買ったのか。
恐ろしく歳上、呆れるほど格上の相手の思考を読むことなど不可能だ]
タクマ…
[友に歩み寄って、黙ってナイフが突き刺さったままの姿を見つめていた。
僕の望みは“友を助けること”ではなかったのか!?
どうして何もしないのだろう?
やっと会えたんだ――
僕はタクマにあって…
元老吸血鬼にすべてを見透かされてたのだろうか?
確かにタクマを助けたい。
そして力になりたい。
僕はそれを望んでいた。
でももしかしてもっと望んでたものがあったんじゃないか!?]
正道に立ち返らせてくれて感謝してい、る……っ
ぅ… ぐ ぁ …
[言いながらも、なお夜の鳥を引き戻そうという腕に、
幾重にも、黒い茨が巻き付いた。
胸の刻印から伸びた蔓が身体を引き倒す。
支配者の牙に抉られた痕が癒されようとも
自ら流した血が戻ることはない。
ますます強くなる乾きに喘ぎながら、
上空に羽搏く梟を血走った目で見上げる。
その梟の視線が、別の場所へ向いていることに気が付いた。]
[ゆっくりと片膝を付いて、首筋をさらけた。
アルビンには力はなく魔法も使えず何らかの技術もない。
「私」ならもう少し何とかしようもあるが、それにしたって元老の前ではアルビンに羽毛の生えた程度だ。
……だから、捧げられるものは言葉しかなくて]
最初、俺はあまり試練に気乗りしていませんでした。
でも、あの方の命令には逆らえませんし、
簡単に脱落したらきっと、今より酷い事になるから、少し頑張った振りをした方がいいんじゃないかと。
そんな、消極的な理由で。
……でも、ここに来て。
他の吸血鬼を知って、
己の弱さと汚さと欲望を改めて思い知って。
ひとつ、言わなければいけない事が出来たんです。
あの方の庇護下にある雛鳥ではなく、
独立した一人の吸血鬼として。
だから、
脱出の鍵を賜りたく。
……それと。
ひとつだけ、お教え下さい。
ここに。
[首筋に触れられる気配がした]
ここに、あの方はいらっしゃるのですね?
我が主……乱鴉の大公は。
[ほぼ確信していたけれども、是、との響きに深くため息をついて力を抜いた。
口付けは優しかった]*
― 廊下 ―
ちっちっちっちっちっ♪
[恐ろしい効果音を口ずさみながら廊下を走って来る。角を曲り、]
ちっち、
ちっちっちちちちちちちちちちー
[どっかーん、のタイミングで踵がブレーキを踏んだ]
ジェフ♡生きテル!
[びょーんと飛びつこうとする、ただし銀鎖付き]
― ダンスホール ―
[どれくらいの時間の後か、
アルビンはダンスホールのソファの一つで目覚めた。
身を起こすと、何かがころりと転がった]
[一瞬、心臓かと思ったが違った。
真っ赤な柘榴の実だった]
助けて、タクマお願い…!
[自然と涙が零れた。
そして惜しげもなく服を脱いで触手を晒す。
触手はセルウィンの体を蝕んでいる。
ほんとに助けてほしい友に、助けてと言えるのはなんて幸せなことだろう。
吸血を促すかのように、突き刺さるナイフに手をかけて引き抜こうと力を込めた]
[決意を新たに、書斎を見渡して。
少女は頬に手を触れて考え込んだ。]
アルビンさんは「隠し通路」と言っていたわ。
床を見たところ、地下への扉になりそうな切れ目は見つからないし…つまり、隠し通路は壁もしくは天井、にあるということよね。
もしそれが本棚を動かすことで見えるものなら、…ちょっと私一人では力技で探すことはできそうにないわね。
私のような非力な吸血鬼だと詰んでしまうような杜撰なゲーム設計にはなっていないはずよ。
[ぶつぶつと呟いて、書斎の中をうろうろと歩き回る。]
なにかボタンか、それに準ずるような仕掛けがあるのではないかしら。
[そう結論づけて、少女はぱっと顔をあげた。]
元老とはもっと優美で貴族的な存在のはずだと思って、
もりもり盛って行くうちに、
ザリザリ喉が削れていくという。
恐ろしい、これが元老の罠か恐ろしい。
[灯りの乏しい闇の中を、少しだけ浮ついた足取りで進む。
どれほど時が立ったのか。
それだけは未だ曖昧だったが、人の気配が増えた事や、
この地下と思しき空間の中で、どのような事が行われているのか。
そういったことが、研ぎ澄ませば不鮮明なれど分かる程度には、与えられた感覚の制御も出来るようになった。
大公と黒猫の、苦痛へ身を奉じるやり取り>>+46も、
紅で彩られる、無様で醜い嬌声と狂乱の宴>>5:+92も。
だが、血の気配を追う事で知れた睦み合う二人の会話>>5:+95と、親仔の逢瀬>>+22は、互いの関係を言葉の端で理解すれば、そっと聞く耳を閉じた。
前者は、盗み聞く事によって自身が被るかもしれない被害を恐れて。
後者は、大切な者と交わす格別な一時を、浅ましい身が汚す事を避けるために]
[さてさて、身の置所に迷う女が宛もなく彷徨っていれば、何故か自分の名を呼ぶ声>>38が聞こえたような気がした。
声の主は毒を与えし男、其の人。
けれどその気配は、拡げた感覚の中には見当たらない。
僅かに取り込んだ血で意識を探っても、やはり見つかることはなく。
所在わからぬが、おそらく地上にいるのだろうと思えば、その身と同じく、やりどころのない笑いがこみ上げた]
――――幻聴、かしら。
どうやら、私の耳は……とても都合がよく出来ているみたいね。
[独り言ちて溜息を一つ。
首を横に振って、瞼に残る朧気な姿を消す。
けれど耳の奥に残るそれは、
男がもたらした毒のせいか。それとも別の要因か。
それを闇に溶かすまで、幾らか時間を要したのは、秘密の話]
[「関わるな」と父より忠告を受けた男と、その仔。
幼き自身に深い理由は示されなかったが、その理由は今になれば理解もできた。
親として、子の身を案じてくれたのだろう。
その思いをとてもありがたく思う。
………少し前まで、その思いすら無意識的に封じていたのだけれど]
加虐趣味、偏愛、そういえば外道とも何処かで聞いたかしら。
でも、此処に居るのは"知ってしまった"のよね……
やっぱり"余計なもの"だわ。
早く返却したいけれど、それも許されないだろうし……
[盗み聞いた黒猫への虐遇を思い出し、またひとつ息を吐く。
忘れるように意識を耳と振動へ向ければ、罪を定めぬと口にしながら糾弾する紅榴候の声>>+44]
さて、まずは何処から探しましょうか。
[スイッチを探そうと決めてみたものの、夥しい量の本に囲まれては何処から探してよいものやら。少女はもういちど考え込んで、]
どーこーにーしーよーうーかーな!
[子供みたいなことをしてみるのだった。
2(6x1)回ほど唱えると、何が見つかるだろう]
― 廊下 ―
[角を曲がって、姿が見えて確信した。あの原色の塊は間違いない。
爆弾タイマーの効果音付きとは不吉極まりないが、無事でよかった。
わっと胸に込み上がるものを感じて、目頭が熱くなった。
のに、銀鎖が絡んだ腕ごと飛びかかられて、ギャッと青褪めた。
今は服を着ていない。イコール銀への防御力ゼロ。]
わっ!わっ!!わ〜〜〜〜〜〜〜っ!!!
[感動の再会を台無しにする勢いで逃げた。]
― 地下迷宮 ―
[闇に紛れて探る女>>+120の傍ら、梢を模した装飾にひっそりと留まる大鴉が一話。
艶黒の瞳が女の姿を映すと、
《……ク?》と喉鳴らして、その黒い頭を傾けた。*]
/*
ユーリエとローレルの会話は秘匿されてそうなので聞かなかったことにしました。
というか設定絡みで深い話が拡がってるので、ちょっとだけ足つっこむみたいな中途半端なことをしたくなくてですね……。
[ずざー、と床にディープキスをしながら着地した]
……!?イタい!
[鼻をシスター服で抑えながら起き上がる]
………ジェフ
[鼻血くらい出るかと思ったけどそうでもない。擦りむいただけの模様。
やけに軽装のジェフロイへ顔を向け、ぷぅぷぅ鼻を鳴らした]
腹ぺコーじゃなイ?
ワタシ、ばりーンって、そンで葉っぱに落ちタけど大丈夫!ピヨーとしょサいを見つケタよぉ、臭かっタけど。行こ♪
おじサんいなイノ、ジェフ見た?着替え使ウ?ワタシ持って来た奴ー
[そこまで一息で言って、シスター服を両手で差し出す。満面の笑み]
僕は弱い...
タクマがいなくなって、会いたくてしょうがなくて...
僕をどうして吸わなかったんだろうと...
何度も思った...
タクマは僕を助けてくれたのはとてもわかった...
でも他でタクマを満たすなら...
僕にして欲しかった...
どうしようもないって言ったのは、そう言うこと。
[震える手はナイフにも伝わり、傷口を広げている。
血が滴るのが見えて、にやりと笑う。
誰に命令されたのではない、これは僕の欲望]
(そういえば、あの男……セルウィンと言ったかしら。
紅榴候が大公に判じてもらうと言っていたはず。
…………躾の最中なのかしら?)
[ぼんやりと思う心の内を晒すことはない。
ヘタをしたら覗かれてしまう。
その危険性は何処にいてもつきまとっていた。
彼らは自分よりも格上の存在なのだから*]
[ツェーザルは顔面スライディングして目の前を通り過ぎた。
少し可哀想になったが、それも言葉の洪水を聞かされるまでのこと。
立て板に水とまくし立てられ、呆気に取られてしまった。
恐らく別れてから以降のことを報告しているのだろうけど、やっぱり全然分からない。
それでも、変わらない様子にホッと安堵して]
……おまぁは相変わらずじゃのう。
安心したちや。
[などと苦笑していたら、見計らったように服を差し出された。
満面の笑み。しかしこれはシスター服だ。]
/*
というか元老の同族の吸血は"マニア"だと書かれているのに、割りとみんな抵抗なくガブガブいくよね。
(まあ飢えてるからなんですけれど)
もっとその辺りの罪的意識を全面に出して行きたかったわ。
あんまり好んで飲むものじゃない、みたいな。
・・・・・・・・・・・・・
[たっぷり2(10x1)病は間が開いた。
もう一度、ツェーザルの顔を見る。
自分はいいことをしたと、まるきり疑念を感じていない良い笑顔。]
…………。
[自分の格好を見下ろす。嘆息。
黙って手を差し出して、服を受け取った。]
ふむ、私の勘があそこが正解だと言ってるわ。
[少女は満面の笑みを浮かべると、神様が指し示した本棚の方へと歩み寄った。
書斎はとても静かで、音を立てるものは少女だけ。そのはずであった。が、]
……?
[不意に少女の背後でぞわり、何かが蠢く音がした。少女はすっかり油断しており、背中はがら空き。
いけない、と気付いて勢い良く振り向く。そこには、]
……あら、私、お友達を連れてきていたかしら?
[少女と書斎の扉の間、佇むのはうぞうぞと蠢く蔦。種子から発芽させた蔦はバルコニーに置いてきてしまったはずだけれど、と眉を顰めながらも少女はその蔦へと近付く。]
私のことを思って、私が喜ぶようなことを、
おまえが、しなさい。
自分で考え自分で決めることも、独立した吸血鬼として生きていくには必要なことだからね。
[厳格な教育者の顔をして見せる。が、どうしても思い悩むようならもう少し助言もするだろう。この甘い養い親は。]
何ちゃ、可笑しゅうないかあ?
[苦心惨憺、シスター服を着込んだ後。
身を捩って、後ろ姿を気にするあたり、図らずも乙女っぽい仕草である。
なんちゃってコスプレシスター服でなく、リアリティを追求する本格的な修道服だったのが幸いだった。スカート丈はそれなりに長い。ミニスカだったら爆死していた。
紛れも無い成人男性の、しかも痩せ型でなく、程よく筋肉のついた男でも着れるシスター服って……と思わなくもないが、ここで追求したら終わりだ。]
/*
あとは男に戻ったリエヴルと話す機会があれば最高だけど……
(あら、貴方男だったの?とか言いたい()
それから縁を拾っていただいたソマリ様には感謝しかない。ほんと。
――!!
[これは、友達ではない。
気付いた時にはもう遅かった。
果たしてその正体は吸血蔦。
彼女の"友達"がそれとよく似た見た目をしていたことが災いした。
慌てて身を引こうとするが、矢のように素早く伸びた蔦はしっかりと少女の首へと巻き付いた。ぎりり、と締めつけが強くなるにつれ、少女の体から大事なものが抜き取られてゆく。]
は、はなして!
[朦朧として力の抜けそうになる体を必死で立て直し、首輪のように拘束するその蔦を短剣で切断する。
吸いかけの彼女の血液が、ばたばたと切断面から落ちた]
[応接間の丸い縁のついた鏡を覗き込む。
どうでも良いが、ジェフロイの血統は鏡に写る。]
……おおう。
[カッティングがいいのか、修道服自体が体型を隠すように作られているせいか、着痩せしてほっそりして見える。
長い髪を下ろした姿は、自分でも怖くなるくらい似合っていた。]
こぃがおい?
[切れ長の目の美女が、少し驚いた顔でこちらを見ている。
思わず見とれてしまった。ヤバイ。癖になりそう。]
[おじさんだって、白いミニスカナースコスを何の恥じらいもなく普通に着ていたように見えたのだから、黒くて丈の長いこの服がだめなわけはない。はず]
ンー…ふつう
[細めた眼でじっくり眺めて、そう判じた。
あてになるとは相手も思っていないだろうが、鏡で確認して気に入ってるみたいだからいいんだろう。
いまここに、新たなる女装男子伝説の幕開けが]
ネ! いコ♪ちっちっちが来ル前に
[幕開けはおいておいて、両手で手を握る。
その腕は完全に元通りについているようで、自然と笑みは深まった]
〜〜〜!!!
[失血により、漸く癒えたと思っていた乾きがまた少女の頭を占め始め。
少女は怒りに任せて蔦へとその矛先を向ける。]
もう!またお腹がすいたじゃないの!
かえして、かえしてよ、
私の血をかえしてったら!
[その様は小さな子供が癇癪を起こしたよう。
短剣でざくざくと蔦を切り刻むけれど、切断面から漏れ出るのは血液とは到底言い難い、薄い赤色の液体だけ。]
ばか、ばか、微塵切りにしてやるわ、
[シルキーの3分クッキング。
微塵切りもかくやというほど細かくしてやっても尚その怒りが収まることはなく。
ぴくりとも動かなくなった蔦(だったもの)へと、本棚に入った本を手当たり次第に投げつけた。]
逃げてばかりいて、済まなかった。
もう、逃げない。
[新たな誓いを口にする。
いや、それは約束というべきもの。]
俺は、俺の手でおまえを壊すのが怖かった。
だが、もう欺瞞は止そう。
俺が望み、おまえが望むのなら、
悩む必要などなかったんだ。
[最後は呟くように言って、クリスナイフを一気に引き抜いた。]
[波型の刃は傷口を大きく引き裂き、
噴き出した血は身長よりも高く上がる。
放置すれば、数分と立たずに再び死の淵へ沈むだろう。
それ以上はなにも言わず、友の手を掴んで引き倒し、
欲望の赴くままに首筋へ牙を突き立てる。
空になってしまっても構わない。
それほどの勢いで、血道を啜り上げた。]
碧眼 シルキーは、流浪人 ジェフロイ を能力(守る)の対象に選びました。
[ツェーザルに手を引かれて、ハッと我に返った。
こんなことをしている場合ではないのだった。
行こうと一生懸命(かどうかは疑問の余地があるが)誘っている以上、何か見つけたか、誰かと合流したのは間違いない。
前に言っていた「トモダチ」に教えてもらったとかいう何かと関係しているのかも知れない。]
おし。何処へ行けばええんじゃ?
[手を握り返して、外へ]
よく見たら、ジェフロイもランダムしてるwww
俺は体力フルだった上に、エッセンスもあったから、どれでも獣化なしって前提があったから、やっちゃったけどw
皆ノリいいなー。
[屠殺場さながらになった書斎、
少女は何冊目かの本を投げ付けようと、一冊の本を手に取った。その時。
がこん、
どこかで何かが動く音を捉えて、はっと我に返る。]
……?
[恐る恐る振り返ってみれば、本棚がひとつ横にずれて、人が入り込めそうな隙間ができていた。
少女は状況が理解できないといった様子で何度か瞬きをして、手に持った深緑の本と隠し扉を何度か見比べた。]
……怪我の功名、ってやつなのかしら。
[怪我の具合は蔦(だったもの)に及ぶべくもないけども。]
― 廊下→ ―
[ジェフロイの気配を探しながら移動した時より、足取りはさらに迷いなく。
けれど、確信とともに進んでいた歩みは途中で困惑するように遅くなり]
…あレ?ふたつ…
[美人シスターの手を握ったまま、やがて立ち止まる。
鼻をひこひこ]
寄り道?アッち?
ジェフ、出口と、もウいっこ。向こウでも呼んデる
[柱では蛇の紋章が鈍く光っていた]
碧眼 シルキーは、ランダム を投票先に選びました。
どうにも
私達は甘やかしが過ぎていけない
[茨の檻を去らせた後。ほとんど嘆息のように呟いて、
梟は装飾の梢に一度羽を休めた]
…我がことながら、いつかこれが身を滅ぼすようだよ
[ほぅ、と低く鳴いて、
若き青銀の君>>+128へ首傾げ、翼を少し広げてみせた]
御機嫌よう、狼の
少し熟れてきたようだね
[身を傾け、隣ある大鴉の胸へ幾度か頭を擦り付けて、
紅の翼を広げる]
……これも私達の有り様、だけど
翼もがれたいと思いもする
[遠くある熊と仔狼には視線もくれず、羽音を残して消えた*]
[薄く瞼を持ち上げれば、優しい貴方の微笑が見えた。
その心を覗き見ることなど、到底できはしない。
けれどその深い温もりを知っている。
いつもの穏やかな声が続く。あの日心を奪われた、声。
彼の言葉>>+90は慈愛に満ち、けれど少しだけ切ない]
僕は、……不出来な息子です。
それでも、御父様の元で血を与えられて良かった。
[濡れた瞳のまま、狐は悲しげに微笑む]
心のままに――――…。
それを貴方も望んでくださるのならば。
僕は愛し、護り、全てを手に入れて見せましょう。
[口許だけは尊大に、三日月の様に弧を描く]
愚かで浅はかな仔狐の望みのままに。
偉大な父の御名を汚さぬよう、優雅に華麗に。
というか、統合されてるかもしれない、今。
だから、一人称は俺だけど、立場としては吸血鬼とか。
もともと、そんなにくっきり人格分かれてないし、
記憶は完全に共有だったもんね。
とすると、空腹だけど自制が効く、というのも出来るのかな?
ちょい確認なう。
[今にも泣きだしそうな顔で微笑んだまま、
じっと父を見つめる。
想いの全てなど語ることは出来ない。
自分にはその資格もない。
ただ、消え入りそうな声で、ぽつりと呟いた]
御父様、…手を。
貴方に触れたい。 触れて、欲しい。
[抑えられている手は、今は無抵抗に力が抜かれたまま*]
― 廊下→ ―
[ツェーザルはジェフロイの手を引き、道を知っているかのようにずんずんと進んだ。
それが急に途中で遅くなり、遂には立ち止まってしまった。]
どげぇしたがじゃ。
[兎の言うことには、道は二通りあるらしい。
出口と、もうひとつ。
うーんと考えて]
……ひょっとしたら、何か大事な品物なり、手がかりなり仕掛けなりがそっちに置いてあって、そこへ寄らんと出口に行ったら出られんちうことかも知れん。
そいか、罠か。
考えてもしゃあないけえ、行くぜよ。
どえらぁ目に何度も遭うてきたが、そんたびにやり過ごしてきたおいたちじゃ。何とかなるじゃろ。
[ニカリと笑って決断した。全く根拠の無い自信だが。]
>■□□なら空腹
>凶暴化しており、[[who ]]を振って遭遇した相手から■を奪おうとします
ふむふむ。
1)whoを振って遭遇する
2)奪おうとする
1)は強制だけど、2)は目的というか、絶対奪わないといけない訳じゃない、と解釈していいのかな。
とすると、
whoを振ってたとえばジェフロイさんが出る。
で、俺は奪おうとしつつ、自制している……ならぎり可能?
というか、そういうグレーゾーンをやるくらいなら、大人しくエッセンスを使って□■■になれって話ですよね!
はい!そうです!
でも、なんかせっかく黒ビンがここで出たなら、出たことに意味が欲しいんだよなあ。
/*
全力です…(ぜえはあ)
僕の全力は、でも、こんなものです…。
元老様ちーむのような、描写力(と体力)が欲しい。
あれだ、僕が御父様のことを好きなのはわかる。
だけど僕が御父様に好かれる要素が見当たらなくt
割とあっさり嫌われそうでがくぶるしている息子です。
でも嫌われてもずっと好きです。
/*
お嬢様が空腹状態を経験して以降、
凄い勢いで逞しくなっていますね。
正直、もう僕より強いんじゃないでしょうか。
僕が弱いとも言うんですけどね…!
が、頑張って鍛えよう…。
― ダンスホール ―
[……さすがにしばらく動けなかった。
急激に血を失った倦怠感と、ひり付くような渇きに堪えながら、
ソファに身を預け、青空を描いた天井画をじっと見上げる]
[……いや、天井画だと思ったがそうではなかった。
無音の絵の中で時々鳥が飛び、ひらりと葉が舞う。
でも、太陽はなかった。
空の色から、あちらの方にあるのだろうと予想は出来るが、それでも描かれてはいなかった。
……これを描いた者は何を思っていたのだろう。
吸血鬼の城の中。太陽のない昼の空。
絵心のないアルビンには分からない]
[ゆると石榴を指で弄んだ]
[アルビンの推測は外れていたのかもしれない。
だって、あまり鍵のようには見えないから。
失った血の代わりに、これでも食べておけと言うことだろうか。
口元に運びかけたが、物を食べる気力もなく、石榴を持った腕ごと、ぱたりと胸に落とした。
こんなものじゃなくて、血が欲しい。出来れば女性の甘い血が]
[失敗したウィンドチャイムのような。
賑やかな音が聞こえてきたのはその頃か。
どこかで聞き覚えが、と記憶を辿って思い出す]
[吸血蔦に囚われて居た時、闇の剣で首を斬られた。
名前は……そう……確か……、
セルウィンだっけ]
[まだ誤解していた]
/*
Q.そういえば、帽子が大切って何の伏線だったんですか?
A.秘密☆ミ
(描写タイミングを失したなんて言えない…。言えない…。御父様に貰ったことにしようかなぁとか考えていたのですが、頭からすこんと抜けておりました)
[梢に降り来たった梟へ、>>+134
翼を少し広げて跳ねて、泊まりやすいように距離を取り
また戻って近付くという手順を]
[するりと梟の頭が胸元に擦り付けられれば、>>+135
青黒の嘴で、紅いろの首の毛をそっと梳いて
続く羽音に、かそけき囁きを]
――私の胸の
何時でも貴方の為に開いているよ
[甘くもほろ苦くなってしまうのは
奔放な柘榴石を良く見知るが故]
[梟の君が去りし後には、
大鴉の視線は再び仔狼へ。
最愛の友に身を委ね、血を捧げる雛仔、+141
誓いを新たに、友の血を啜る若仔、>>+133
黒猫は課題の一を果たしたが、
さて、仔狼は今度こそ『忍耐』の意味するところを悟れるであろうか。]
― ダンスホール ―
[黒に紅さす燕尾服。
演者の手をとり、舞踏場の中央へ>>53]
恐れることはない。
音楽が聞こえるね?
力を抜いて、委ねることだよ
[尻込みするを意に介さず
腕を組み腰を引き寄せ、妙なる弦の四重奏に乗って滑らかに踏を刻む。
蒼天に舞う踊手達と、華やかな遊興の楽。
幻影の宴はしばらく続いた]
…
[話し出すテノールの詩の響き。
遮ることはせず微笑を湛えて、水中を泳ぐような優美なターンを踏んだ]
[仮説>>59を聞き終えても梟の唇には穏やかな笑みが宿る。
ダンスは終わり、
夢の残滓のように最後の和音がホールに残響した。
見せぬ思考の水底。
猛禽の瞳は紅く艶めく]
………
[膝をつき身を捧げる、かつては神の隷だったこともある者。
けれどその心も魂も今は神ではないただひとつの存在へ向いている>>65]
おられるよ
[問に淡と返し、
触れた首筋へ口付けを。どこまでも優しく慈しむかのように。
やがて脱力して傾く体を抱き上げ、額へ唇を寄せた]
私達は、貴方の を羨むのだよ アルビン
[ソファに横たえた胸の上、大粒のガーネットを賜う。
紅を封じ込めた煌石は
提げられた乱鴉侯の紋章へ触れると、
清冽な果汁秘めて満ちる 紅柘榴の実へ変じた**]
― ダンスホール ―
[そろそろとホールに足を踏み入れ、あたりを見回す。
天井を覆う見事な壁画に、ほえーと大口開けて見とれた。
澄んだ青空を、写実を通り越して本物と紛う鳥が飛び交い、蝶が舞う。
筆のタッチが見えなければ、ガラスの天窓が開いているのだと勘違いしたかも知れない。
天井画に見入っていたせいか、奥のソファに人が寝そべっているのに気付くのが遅れた。]
……アルビンけ?
[神父服に身を包んだその人物は、あの優しい青年(実は年上だが)に見えた。]
[近付いて行って鼻ひこひこ。
どこかで知っているような──どっちかと言えば全然知らない気がする人。
それに、血とは違う甘い匂いが薄く漂っていた]
良い匂イ?
あー、赤い…トマトかナ?
ええ。
[まだ体が起こせないので、ゆるりと首を向けて、
小さく返事だけを]
……血の匂いがします。
[女の血だ、とまで読み取れた。
それで、獣化したはずのジェフロイが人の格好でうろうろしている理由も察しがついた。
「セルウィン」が匂いを嗅ぐ様子と、トマトという言葉を聞くと ]
……欲しいんですか?
― 回想・黒猫の試練 ―
[あの時。
待ち侘びて咲き開いた黒猫の唇へ>>+83
蜜を乗せた舌を差し入れた。
そのまま淡く柔らかく、
唇を重ね、舌を絡め、付け根の甘い唾液の腺を突いて。
血蜜の甘きに混ぜて、飲み込ませる。
背に腕を回し、再び懐深くに抱き取ると、
大きくを開かせて己の口唇にて塞ぎ、息を盗んだ。]
あげますよ。
トマトではなく、石榴ですが。
[手首だけ振って、ろくに相手も見ずに投げた。
そして億劫そうに首を戻して]
さっさと何処かに行かないと、襲いますよ。
私は、機嫌が悪いんです。
これで脱出出来ると思ったら、渡されたのがそんなものだけで。
/*
>>不意打ちでまさかの腹筋崩壊。<<
いや、設定的には洒落にならない可能性もあるのですが、ちょっとつぼに嵌ってしまった。
[友が元老のひとりに試しを課されていることなど知りもせず、
審問官の眼が、今この瞬間も見つめていることも気づかぬまま。]
/*
シルキーが情報持ってないと見るや情報渡しに来てくれたり、元老さんとの関わり方進行のしかたといい、アルビンさんには頭が上がりませぬorz
周りへの気の遣い方とか、進行のしかたとか、こういうのが真のRPガチ勢なんだろうなー。見習わないと。
今回はラ神に邪魔されて殆ど情報取りにいけなかった、というのもあるけど、そういうので言い訳が聞かないくらい残念な感じでした(´・ω・`)ホント皆様ご迷惑をおかけしまして…(ぷるぷる)
ありがとうございます。
ガートルード様も変わらずお美しく。
[先程隣に添う大鴉にしたように、恭しく一礼をする。
頭を擦り寄せるのを視界に収めれば、その様子に清廉さを思い、
卑しき身が見ては為らぬと瞼を伏せて、遠きにある男達へ身体を向けた*]
/*
灰で「こいつのロールマジで不愉快だわー」みたいなこと言われてたらどうしましょう…(´;ω;`)そういうの見たらしばらく立ち直れる気がしないわ…色々なRP村見てると、たまにすごくこわいひといるもの…
私に関わった人にもやりにくいなコイツとか思われてないかな、そうだったらコメツキバッタみたいに謝ろう…
今からEPがこわい、です…
[その間も手は黒猫の背から腰へ
弦楽掻き鳴らすよに滑り落ちる、
顎を掴む手さえ、喉首をゆると撫で、
鎖骨の窪みをなぞり心の臓の上へと。]
――褒美は堪能したかね。
[黒猫の背が息苦しさにうねりを見せたところで
唇を離してやり、揶揄のこめて尋ねる。]
トマ…ざくろ?
[放り投げられた赤い塊を、ジャラジャラいいながらお手玉4(10x1)回、受け止める。
思ったより柔らかくて、潰さないように持った]
どこカ行く?
……ンと…
[襲う、という単語に耳を揺らす]
…
叩く?
[起き上がれなさそうな黒い人]
一緒ニ行くの
たぶん、そうスるべき
いこ?脱出。ピヨーがきット見つケたよ
[言ってみるけれど、近付くのに尻込みしてジェフロイの後ろ]
― 湯殿 ―
[とぷり、甘い官能に埋没する。
髪が、指が、相似たらぬ陰陽が、鬩ぎあい結ばれれば世界の境界は曖昧になった。
血親の牙で一度、生まれ変わった身。
それを今一度、目覚めさせられたかのように感じる。
新しく知る悦び。賦活する肉体の可能性。
それを我武者らに吸収する。]
[タクマの手首から、顔を背ける]
…僕は、血を飲めない。
ごめん…
[そう嘘をついた。
アルビンから、人間から無理やり奪った。
乾いているなら、血は飲めるのだろう。
ここへきても、自分の血で慣らしてきた。
『忍耐』――
友に血を差し出されて、ようやく気が付いた。
我慢することは血だ!]
紅榴の君、 銀剣の君、
どこまでも容赦なく烈しいことだ。
[剛の中に柔を含ませて、左右、色を異にした目で矯める。]
さて、教訓のその二だ。
[厳粛な教師の顔装いつつ、
指先は悪戯に服の上から黒猫の胸の尖りを弄え]
主にとって最も悦ばしきことは、
下僕が心からの歓びを持って
自ら進んで奉仕することだ。
故に、最後にひとつだけ尋ねよう。
[一転、艶なる微笑、
指の腹で粒を捻り潰して痛みを]
――君は奉仕を望むかね?
…タクマ、君は…生きて…
[テオドールから課せられたものは、口を噤んで。
友を抱きしめる力も徐々に弱くなる。
触手は蠢いて、確実にセルウィンの命を削っていく]
アルビン、また灰使い切ったのw
人数が多い分、墓下のページ数多いけど、
地上は発言回数スゴいな。飴各1個減るわけだw
―鏡の間―
>>+149>>+150
[請うておきながら、手を離されれば僅か名残惜しそうに。自由になった指先は、彼が口付けを落とした目元と唇を滑らかに辿り、最後にぺろりと舐めとられる。
喉元へ当てられる手を、愛しげに両手で抱きしめて。そのまま腕を辿るように右手を伸ばし、父の頬を撫でた]
はい。
僕の全ては、貴方だけの為に。
[するりと腕を降ろし、昏い空色を細めて彼の指先を受け入れる。痛みを飲み込んだ口許は、微かに吐息を吐きだした。露になった血の気の薄い白い肌に、滴る赤。
次いで、父の身体にも傷が刻まれる。
痕が残ればお揃いなのに。いつも思う。傷も痕跡も消え果てしまうこの身を、口惜しく思う]
[元々渇き飢えていた男は、最も愛する血の香だけでも、既に酔ってしまいそうで。
父の絹のような肌に流れる赤色に、囚われたように身を寄せていく。
愛おしい彼の顔をかき抱いて、額同士を合わせるように。
唇が触れ合うかどうかの距離で、そっと囁く]
御父様、今この時は貴方も。
僕だけに溺れてくださいますか――…?
[流れた血液が交じり合う。
最初、背に絡めて口付けを請うていた指先は、宣言通り彼の肌を余すこと無くなぞっていく。滴る赤を舐めとり、飲み欲し、恍惚として、幸せそうに柔らかく微笑んだ]
僕の自慢の、御父様。
[熱を帯びた瞳はとろんとして、無邪気さすら感じさせる声で甘えるように。
やがてまた、声は微かな吐息に、喘ぐような息遣いに変わり、溺れ、闇に溶けていく*]
[黒猫が否と言えば開放し、
大鴉は羽撃きの音とともに
黒羽根の舞い散る中に消え去る。
諾と答えなば、
堅く抱き、黒翼の下に。
次に黒猫が見るは、大鴉の巣。
黒羽の散り敷く褥に打ち臥して、
項に食い込む鉤爪を感じながら
背に伸し掛かる重みを味わうこととなろう。
大鴉は黒猫の躰で
快美と絶苦の二重奏を奏で
巣を鮮赤の即興曲で満たす。**]
[アルビンの声を聞いて、近づき掛けた足が止まってしまった。出会った時のアルビンと全然雰囲気が違っていて戸惑う。
一緒にいたのは短い間でしかないけれど、どこか悲しそうで、こんな荒んだ空気をまとわり付かせた人物ではなかった。]
着られる服がこぃしか無かったんじゃ。
[格好を揶揄されて赤面した。]
— 湯殿 —
[肌の上を蛇鱗が滑る触に、背を撓らせた。
それすら縫い縛るように巻き付く抱擁、絞め出される息が笑みを刷く。
立ち上がる腰へ下肢を絡め、蛇の背を愛撫する。
紅翼のかいなを畳み諸共に抱いた]
遊びに容赦など必要か
これは一夜の夢なれば…
私達は貴方を平らげる夢をみたいのだよ
[矯む目へ舌這わせて色を盗み、
爪をリエヴルの後頭部へ添えて首元へ誘った。
牙立てよ
たいらげよ
その切先で穿ち、白銀の牙に穿たれて、 より深く甘く]
[気を取り直し、足を前に踏み出す。
アルビンに襲われると思ったのか、ツェーザルが自分を盾にして後ろに隠れているけど。]
……血が足りんがじゃったら、おいが分けてもいいぜよ。
少しくらいなら減っても大丈夫じゃろ。
[既にアルビンは、女性を殺して血を吸ったことに気付いていると思った。
結果として無辜の人間を死なせてしまったのを思い出して、心が痛むけれど。
今は、生きているアルビンをどうにかするほうが大事だ。]
[妙に気弱な様子の男を、訝しげに見た。
以前とは、喋り方も目の光も違うように思う。
二重人格だろうか。自分がそうだから、特に疑問もなく受け入れた]
叩かれるのがお望みですか?
短鞭から九尾の猫、棘や針のついた物、お好みの物で叩いてあげますよ。
死なないようにじっくりと。
[薄く笑って言ったが]
……。
[一緒にと言われ、きろ、と漆黒の目を向ける。
……たぶんあれは、複数人が必要な脱出路。
同じ部屋に2つの隠しがあったのがその根拠だ。普通の人は1つを見つければ満足する]
[……ならば、
隠し通路に入ってからもそうである可能性がある。
脱出成功には、人数が居た方がいいはずだ]
[格好のつかない女装に赤面しつつも、
己の命を分けようと、男の顔で近づくジェフロイを見上げた]
……全く。
人間臭さを残す奴はどうしてこうも。
[小さくごちた]
……気が変わりました。
血は要らない。
代わりに、私の服の胸ポケットに、薔薇のエッセンスの小瓶が入っています。
飲ませて貰えますか。
[目を細めて笑った]
[怒ったような顔で、大股でソファに近付く。
アルビンの胸ポケットを探り、自分が以前見つけたと似たような小瓶を見つけると、確認のためアルビンの眼前にかざす。]
こいを飲ませればいいんじゃな。
[アルビンが頷けば、ガラスの栓を抜いて、ぐっと一息に呷る。
そうしてアルビンの上に屈みこむと、自分の唇をアルビンのそれに重ねた。]
……叩きませんよ。
貴方もジェフロイさんもね。
[喉が渇く。この際、同族の男の血でもいいから飲みたいと体が欲す。
それを意思で制して]
仕方ないので一緒に行ってあげます。
……脱出、しましょう。
/*
今読み直したら、リエヴルさんのプロで本を戻した描写がない!
ああああ最後の最後にやってしまったかこれは!!
ごめんなさいごめんなさい!
ふええ、もう鳩で重要なRPをするのはやめる!やめるもん(;ω;)
[瓶を見て頷く。
なんとか、少しだけ身を起こして、仰向いた]
ん、
[唇が触れあう。思わず噛みつきかけるが、それを必死に抑える。
少しだけ体温が残る気がする薔薇の精髄を、啜り、飲み込んだ。
唇の端を、香り高い液体が一筋零れた]
[習慣的なもので、唇が触れた瞬間も目を開けていた。
仰向いたアルビンの顔は、妙に艶のある表情で、瑣末なことなのにドギマギしてしまう。
とにかく飲ませねば、と唇の合間から少しずつ、口に含んだ液体を流し込んだ。]
……キスがお上手ですね、シスター。
[本気かお世辞か?そんなことは瑣末な事だ。
アルビンはちらりと笑った。あの神父を殺してから、初めての心からの笑いだった。
そして、ごく自然な動きでジェフロイを両手で押しのけ、
ソファから立ち上がる]
では、書斎に行きましょうか。
その空瓶、持っていて貰えますか。
おそらく、それが必要じゃないかと考えています。
[顎まで伝ってきたエッセンスを、指先で拭い、
ぺろりと舐め取った]
[血を拒絶する共に、表情を曇らせた。>>+160
予想はしていたことだけれどもこれは、
……こればかりは、譲りたくない、と思う。
これは、自分のエゴだ。]
俺は、今度こそセルウィンを俺のものにしたいんだ。
だれとも知れない吸血鬼のものじゃなく。
俺がおまえを吸血鬼にしたんだと、
ここで、確かめたい。
[何の実効もない行為でも、
吸血鬼の社会で公認されるようなことでなくても、]
おまえを、俺の
[かつて、一緒に野山を駆け回ってきた時>>+47から思っていた。
俺がこいつを守ると。
俺の弟分をいじめる奴は、許さないと。]
[いつ鞭が出て来るかとめっちゃ警戒して見ていたが、
どうやら言葉どおり、叩かれることはないらしい]
行こ
あっち!
[アルビンの反対側になるように移動しながら、廊下を指差した。
今度こそ書斎へ]
―書斎―
[少女は『工房における兄弟姉妹間の劣等感を嘉する』を題された深緑色の本を手に、姿を現した隠し扉を見つめた。]
……。
[むくむくと好奇心が首をもたげる。]
いいえ、皆で行くと約束したはずよ。
[丸いドアノブに手を触れては首を振って離し、を数回繰り返し。]
……でも、中の様子を見るくらいならいいわよね?
[好奇心には勝てなかったよ。
ドアノブを握る少女の手に力がこもり、ゆっくりと右に回すと、
がちり、ノブは何かに引っかかり、それ以上は回らない。]
……鍵がかかっているわ。
/*
いいもの見させてもらいました<●><●>
そしてテオドール様のいう事はわかるかな。
でもセルウィンみたいにぐいぐいいくのも、嫌いではないよ。
―書斎―
[少女は『工房における兄弟姉妹間の劣等感を嘉する』と題された深緑色の本を手に、姿を現した隠し扉を見つめた。]
……。
[むくむくと好奇心が首をもたげる。]
いいえ、皆で行くと約束したはずよ。
[丸いドアノブに手を触れては首を振って離し、を数回繰り返し。]
……でも、中の様子を見るくらいならいいわよね?
[好奇心には勝てなかったよ。
ドアノブを握る少女の手に力がこもり、ゆっくりと右に回すと、
がちり、ノブは何かに引っかかり、それ以上は回らない。]
……鍵がかかっているわ。
[揶揄われ、またも赤面。
それでなくとも頭に血が上っているのに、顔まで火が着いたように熱い。
何か言い返そうとして口を開いたが、何も思いつかなかった。
ただ、誤魔化すように手の甲で唇を拭った。]
[空き瓶を取っておけと言われ、まだ握り締めていた小瓶に目を落とす。]
……分かった。
[シスター服のスカートの隠しに大切にしまった。
それから三人連れ立って、書斎へ。
神父にシスターに何だかよく分からないのと、奇妙な三人連れである。]
/*
>アルビンさんメモ
そうねwww一体どこにときめきポイントを見出せばいいのか分からない迷子的なこの感情ですねw
[男に着いて早足で歩く。
アルビンは裾の長い神父服だったが、慣れた様子で捌いて]
……道が分かるのですか?
[やはり、一人では抜けられない試練なのか、と舌を巻いた。
思ったよりもすぐに書斎が見えてくる。
途中曲がり角ごとに、出会った人々の名前を呼んだが、返答はなかった]
シルキーさん、お待たせしました。
ジャンさんは?
[中に踏み込みながら聞いて……思わず足を止めた]
……修羅場があったようですね。
…おにいさま!
[少女は、入ってきた謎の三人組の方へと振り向くと]
……
[そこに兄の姿がないと認めて、悲しそうに目を伏せる。]
いなかった、のね。
……ああ、そこに落ちている汚いものは避けて通ってくださいな。トラップに引っかかってしまって、お腹が空くのと自分への怒りでちょっとやりすぎてしまったの。
["修羅場"については事も無げにそう言った。]
[そして、手にした本を皆に見せつつ現状の説明をする。]
「隠し通路」は見つかったわ。
…でも、鍵がかかっているみたい。鍵の在処は分からないの。
なにか、手がかりはない?
― 書斎 ―
[みじん切りの物体に鼻をひこひこ]
わァ…
[紙埃とインクの臭いに混じって、草と淡い血の匂い]
カギ?
ンーと…
[ポケットを探るが、出て来るのは石ころと、もらったトマトじゃないザクロ]
うん。
[友の血を最後の力を振り絞って啜る。
嘔吐もなく、今までの嫌悪感はどこにもない。
味わい噛みしめるように、ゆっくりと――]
…………私に執着してくれるひとが、いるんだね。
[馬鹿みたいな声が聞こえました。
耳にするだけで苛々する、甘ったるい、声。]
[ジャンが来ていない。
……主催者たちに浚われたまま、返して貰えていないのだろうか。
それとも他の理由があって?
ともかく、彼が動ける状態ならば「大事な人」を、アルビンと一緒に置いておくはずがない。
恐らく待って居ても無駄だろう]
[……いや、そうでもないか。
シルキー実はとんでもなく強いし。ブチ切れると怖い女性だし。
一瞬半目になったが、口には出さなかった]
― 廊下 ―
[しかし、ツェーザルの主導で歩くと、何故かサクサク進む。
時折視界の隅に、グンニャリ曲がった柱やいきなり消え去る壁なんかがチラ見えするのだが、気にしたら怖いので止めた。
空間を歪めるだとかワープだとかは知識に全くないので思いつかなかったが、恐らく何か不思議な力が働いているのだろうとまでは理解した。]
[残ったのはこの4人だけか。
他の人々はすでに脱出したか。それとも脱落したか。
知るすべはなかった]
……!
これが、隠し通路ですか。
お手柄ですね、シルキーさん。
[鍵がかかっているとの言葉には、やはりと思う。
壁側の隠し物置へ向かった]
― 書斎 ―
[目的地に着いたようで、扉を開けると大量の本がズラリと並んだ書架に――は無くて、本は床に散乱しているし、血と草の汁みたいな匂いの青臭い赤い液体があちこちに飛び散ってるし。
とどめにみじん切りになった植物の残骸が。]
おおう……
[絶句。
そこで、シルキーに気が付いて、違う意味ではあるがまた頬を赤らめた。]
― 閑話休題・温泉蔦はかく語りき ―
えっ出口ですかい?
そいつぁ、アッシらみたいな温泉一途な温泉蔦には関わりのねぇことで
なんせ掃除だけでもこんっくらい広いんじゃ手ぇいっぱいでさ。手なんかありゃしませんがね
城全体のことなら、蛇サマにお聞きになったらいいんじゃないですかい?
なんでも心意気が大事ですよ、ハートを震わせりゃあ、蛇サマだって誰だってどうにかしてくれますや
そんじゃ、アッシらは露天風呂の手入れがありやすんでこれで
[兎が聞き出したのはたぶん、ヒントじゃなかった]
[隠し物置の、紫の繻子を示す]
ジェフロイさん。
さっきの空き瓶をここにお願いします。
もし1本でだめなら……。
……そうですね、
他にも空き瓶か、もしくはエッセンスを持っている方を探さないと……。
[雛仔がやっと友の血に口をつけたちょうどその折]
――やれやれ。
随分と長いこと掛かったな。
[溜息と揶揄する呟きが、装飾に止まった大鴉>>+144の嘴から洩れた]
空き瓶?
[アルビンの言葉に少女は首を傾げて、
――思い出した。兄から、ジャンから貰ったエッセンスの空き瓶があったかもしれない。飲んだ後捨てた覚えはないから、或いは。
そう思い、慌ててポケットや鞄の中を探る。]
……あった。
あったわ、おにいさまから貰った瓶。
足りなかったらこれが使えるわ。
[ポケットの底に自分でもすっかり忘れていた空き瓶を見つけた。
頬を緩めて、小さな瓶を大事そうに握る。
もし必要ならばいつでも使えるよう。]
― 湯殿 ―
[時には耳たぶを舐め、甘く食み、白絽候の欲を高めんと愛撫する。
中心の熱は昂ぶっているだろうか。
昂ぶっているなら猫のまま、
いまだ昂ぶらないなら人の姿になって、少しでも悦んで貰えるようにと自らの口で昂ぶりを与えんと、更に気を遣るようにと愛撫してゆく…――]
この娘にはもう厭いた。解き放たれたい。
心底そう思うたなら、幾らでも手はあったろう?
呪うてとり殺すも、身を縛り害を為すも、
狂わせ身を奪うも、夢に咽び悩ませるも。
宿主をようよう知る亡霊には難しくはなかろうに。
そうせなんだには、訳があろ?
ただ理由もなく捕らわれた儘だとは、妾には思えぬのよ。
[半ば俯いたまま、じぃ、と意識を向ける。
常人では感じることも叶わない幽体の素顔を。
その中に抱く感情を、感じ取ろうとするように]
[思ったよりたくさん、皆が瓶を持っていたことに目を丸くする]
……そうか、
やはり脱出に必要な物だということだと思います。
だから、一通りは行きわたる数が用意されてるということかもしれません。
ひとまず、あるだけ全部置いてみましょう。
くぼみの感じからして、ある程度の数が必要な気がします。
[腰に巻きつく水蜜桃の腿。
その吸いつくような重みが、熱を宿した圧が心地よい。
婉然たる笑みを浮かべて、紅榴候はそのたおやかな首筋へと暴虐を誘う。
リエヴルに獲物の喉笛を噛み切る牙はあれど、同族を喰らう趣味はない。
だが、
ああ、容赦など、おれも欲しくはない、
我らが永き夜に幸いあれ──
[首筋に接吻け、乳房に掌をあてがい、甘い秘蹟を押し拓く。]
[何かぞろそろ壜が出てきた。
回復アイテムとして要所に配置していたらしいから、当然なのかも知れないけれど。]
形だけではのうて、重さが必要なんかのう。
壜何本の重さみたいな。
両方ぴたりと揃わんと、開かんようになっとるんじゃろか。
[どんどん空き瓶を入れてみることにしたらしい、物置の中を眺めて唸った。]
なンか面白♡
[紫の布の上に、ジェフロイと金髪の小鳥に続いて空き瓶を置き。
折角なので石ころも積んだ。
まだ彩りが寂しいので、上着から■thistleっぽい飾り羽を一枚抜いて刺し、
さらに赤い柘榴を盛りつけてみる]
確信はありませんが……。
ともかく違っても俺が恥をかくだけで、他に失う物はありませんからね。
[苦笑しつつ、空き瓶が置かれるのを見守る。
すると、カチン!と近くで金属の音がした]
……!
[闇の褥が開かれたのち、
着乱れた姿のまま我が子が身支度を整えるのを眺めていたが、ふとなにかに気づいたように口を押えた。]
……しまったな。
私だけの特別な名前は、ゲームの褒美だったというのに。
[熱に浮かされて、つい口走ってしまった。
そんな後悔も、我が子の顔を見ていればたいしたことではないかと思い直す。]
エオセレス。
ここから巣立っていくおまえへの餞別だよ。
受け取っていくといい。
[新しい名を改めて授けて、旅立ちを祝した。]
どうやらアタリみたいですね。
その柘榴……。ここで使うものだったのですか。
[色どりについては良く分からないが、
寂しかった隠し物置がなんだか立派になったような気がする]
……ちょっと待って下さい。
ここまでが知恵が必要なトラップ。
ということは、この先は力が必要なトラップじゃないでしょうか。
つまり、
魔物か何かがいるかもしれません。
……全員が全員、合格は出来ないかも知れませんね。
それでも行きますか?
― 地下迷宮 ―
[その呟き>>+177は、セルウィンとタクマ、雛仔たちの頭上からも降った。
乱鴉の啼声と羽撃きが乱がわしく響き渡り、
黒羽が雪の片のごと降り注ぐ。]
ああ、邪魔はしないから続けてくれたまえ。
あら、随分可愛らしい物置になったわ、……!
[かちりと鳴る金属音は、きっと鍵の開く音。少女は一瞬隠し扉の方へと目をやり、直ぐにアルビンの方へと視線を戻す。]
危ない目に遭うのは慣れてしまったわ。
死ぬことはないでしょうし、それに私の目的は合格ではないから。
合格はオマケみたいなもの。
おにいさまや、彼女が見つかれば私はそれでいいわ。
…ええ、お伴します。連れて行って。
[にっこり、笑って答えた。
魔物がいるなら、食べてしまいましょう。
そうすればお腹もいっぱいになって一石二鳥だわ。]
いつも、私は蚊帳の外でした。
なにか大事なことを決めるとき、私は大抵どこかで遊んでいなさいと言われていました。
それは、この年になっても変わりません。
未だにお母さんが、難しい顔をすることもよくあります。
――私には、なにも決められないのでしょうか?
お口にチャックして考えますが、ぽろぽろと思ったことはこぼれてしまいそうです。
いつもいつも、庇われて、目を塞がれてばかりで、ここまでやってきてしまいました。
それは愛情ではないと、わかっています。
優しくされることが愛情ではないのだと、わかっています。
訴えたいけれど、黙っていろと言われたのです。
だから、私はここに、考えを残しておこうと思いました。
[絵本作家志望なのに、絵もうまくはないんだから。
もっとも、文章だってひどいものだけど。]
[見上げるツェーザルと顔を見合わせる。
やっちまったものはしょうがない。
鍵が開いたのだから良しとしよう。
……ひょっとしたら、余計なもんを置くと、トラップが発動したり、危険なモノが待ち受けているかも知れないけれど。]
もし、本当に。
私を愛してくれる存在が側にいるというのなら――
ひっぱたかれるのが一番しあわせなんじゃないかな。
私は、そう思うのです。
いく
でていく。ここは嫌イだよ
あそコにも、戻りたクない
合格シたら……
[きゅっと笑った。
手首の枷を鳴らす]
返しテもらう、ワタシの好きナもの
魔物なあ……
大丈夫じゃなかか?
[主にツェーザルをじっと見つめて言った。
これが死にかけたら多分、
兎 ツェーザルは、流浪人 ジェフロイ を能力(襲う)の対象に選びました。
兎 ツェーザルは、碧眼 シルキー を投票先に選びました。
おいはここから出られたら何でん良か。
合格とか何とか、おいには関係ないきに。
[ニカリと笑って、アルビンに力強く頷いた。]
…ドしたの?
ジェフ、消えないでネ♡
[なにか見つめられたような気配に首を傾げ、ちょっとだけ服の袖を握って、
開いた隠し扉へ向かった]
[楽観的でノリノリな同行者たちに、緩く微笑んだ。
どうやら、無用な心配だったらしい]
それでは、前衛をどなたかに頼んでよろしいですか?
俺は戦闘に不慣れなもので。
……いざとなれば、私がやりますが。
[ずっと預かっていた銀のナイフを取り出した]
ジェフロイさんにお渡ししてもよろしいですね?
シルキーさん。
[持ち主の許可を聞く]
/*
みなさんすごいわ…!私流れに乗ってるだけでゴールまでこぎつけてしまった。ホント頑張って進行してくださったプロ勢の方には頭が上がらない…(´・ω・`)
[そして、シルキーを間に挟み、他に希望がいないならしんがりに収まって。
ヒュ、と抜くのは、拷問用ではなく実戦用の長鞭]
……行きましょうか。
外へ。
親鳥の庇護と束縛の外へ。
ああ、そういえばナイフを貸していたわね。
私はもう一本持っているから、使える人が使ってちょうだい。
[アルビンの申し出には了承の意を示し。]
…できれば、私も後衛でサポートに回りたいけれど。
[少しだけ要望を出した。]
/*
狙撃手がんばれ!
護衛カウンター!でありますように><(しつこいw
しかしガチだと狩人より、お得はない感じ?
うーん、狼道連れにできるラッキーと自分が死ぬリスクだとハイ&リターンだな。。。
[可愛らしくも心地いい愛撫に、身体は満たされていく。
このまま終わらせても良かったけれども、
行きつくところを見てみたくて、仔猫を湯の中に追いやった。
人の姿を取らせ、頭を押し下げて、奉仕を求める。
心行くまで堪能してから、頭を両手で抱え込み、自らを解き放った。]
ああ……良かったよ。驚いたな。
おまえはいつの間に、こんな技を覚えたんだい?
[問いかけながら、手の甲を上にして差し出す。
口づけを許す貴人のしぐさに則り。]
………
[これといって、武器とか、ない]
齧レばいっか…
[あーん、と口を開いた。大丈夫大丈夫。
耳を動かしながら扉の向こうへ]
[ツェーザルに袖を握られ、クスっと口の端を上げて。]
何でもないがよ。
[前衛と言われて前に進み出た。]
おいも専門家ちう訳じゃなかが、こん中では場数を踏んだ方じゃと思うけえ。
[頑丈さという意味では、兎の方が強いかも知れないが、これを先行させたらロクでもないことになる気がした。]
/*
あれ?実は「血を飲む」は正解だったのかな?
あれれ????
どっちにしても、僕は一回ぷいってしたと思うよ。
PC的にもPL的にもね!
根が正直じゃないだなwきっとw
― ??? ―
[光も差さぬ闇の中でも、感覚は様々な音を、振動を、香りを拾う。
けれどそれを意識的に遮断し、祈るように、誰も居ぬ深淵で一人、踊る]
――
誰にも気づかれる事のない儘。
いつか儚く空に消えると受け入れるか?
そのような夜など来ぬと、そう自負するか?
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