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前哨狙撃兵 ダーフィト は 少尉 フレデリカ に投票した
傭兵 クロイツ は 少尉 フレデリカ に投票した
竜騎兵連隊長 ディーク は 少尉 フレデリカ に投票した
斥候部隊長 ソマリ は 少尉 フレデリカ に投票した
帝国軍大佐 ジェフロイ は 少尉 フレデリカ に投票した
帝国軍少尉 ヴィンセント は 少尉 フレデリカ に投票した
少尉 フレデリカ は 少尉 フレデリカ に投票した
帝国軍少佐 ウェルシュ は 少尉 フレデリカ に投票した
公国軍大尉 レト は 少尉 フレデリカ に投票した
公国軍大尉 ベリアン は 少尉 フレデリカ に投票した
少尉 フレデリカ に 10人が投票した
少尉 フレデリカ は村人の手により処刑された。
竜騎兵連隊長 ディーク は、少尉 フレデリカ を護衛している。
次の日の朝、帝国軍少尉 ヴィンセント が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、前哨狙撃兵 ダーフィト、傭兵 クロイツ、竜騎兵連隊長 ディーク、斥候部隊長 ソマリ、帝国軍大佐 ジェフロイ、帝国軍少佐 ウェルシュ、公国軍大尉 レト、公国軍大尉 ベリアンの8名。
竜騎兵連隊長 ディークは、帝国軍大佐 ジェフロイ を投票先に選びました。
え、ヴィンセント襲撃??
フレデリカとの縁故か???
んでデフォダーフィとか
ダーフィとか
。゚(゚´Д`゚)゚。
俺自分投票にしとこっかなあ…
というか今日は今日こそしにたい
投票を委任します。
前哨狙撃兵 ダーフィトは、帝国軍大佐 ジェフロイ に投票を委任しました。
傭兵 クロイツは、傭兵 クロイツ を投票先に選びました。
投票を委任します。
傭兵 クロイツは、傭兵 クロイツ に投票を委任しました。
す、すすみま…<自分投票の理由書いちゃった!
今から改めて考えます。
っておお。自分委任でもちゃんと委任カウントされるんだ…!
って遊んでないで。
………………ん。
せん、ぱい……。
[トールに頭を撫でられれば>>+0、安心したように表情を綻ばせた。
それでも、もっと触れていたくて。
もっそ触れて欲しくて。
少し、ねだるようにトールの服の裾を引いて、それを握りしめた。]
・・・・・・・・・。
[流石に、口には出せなかったけど。]
/*
帝国:ジェフロイ、ウェルシュ、ソマリ、ダーフィト
公国:ディーク、レト、ベリアン、クロイツ
4:4!生き残り組の精鋭のみなさん、おつかれさまです!
ソマリ見守ってるようー>< */
傭兵 クロイツは、傭兵 クロイツ を投票先に選びました。
/*
しまった。死にそうだと思ってたのに「二日後」とかしたから地上困ってる?
前線にいくフラグ立てたから、名無し兵に狙撃ターンでもいけるんだよ!フレデリカ絡みが一番きれいだとは僕も思うんだけど交信時間に立ち会えないというリアルに負けた… */
ヴィー……。
その……な。
お前が可愛いすぎると、また限界越えるから……。
[自分だってもっとリエヴルに触れたい。
触れたいが、欲望の赴くままに触れ合うのは
さすがにこの場では拙いから]
だから……どうする?
他のみんなとも喋りたい、だろうし。
[どうしたいか訊いてみた]
・・・・・・・げん、かい?
[トールの言葉>>+2に、ぱちくりと目を瞬かせつつも。
どうしたいかと聞かれれば、返る言葉など当然の如く。]
おれは、せんぱいといっしょにいられれば、それで……。
[口調には、どこか幼さが漂う。
目元はうっすらと赤らみ、長い睫毛が幾分重たそうに揺れた。]
・・・・・・・・・・・ん。
[そっと、トールの掌に自らの手を重ね合わせた。]
青春と書いて発情期と読ませるカンジかねー。
いいぞもっとやれ。
[炭火で焼き鳥をしながら、お酒ぐびぐび。
他にもお酒飲む人がいたら、焼き鳥提供しながらお酌しますよ]
竜騎兵連隊長 ディークは、傭兵 クロイツ を投票先に選びました。
帝国軍少佐 ウェルシュは、傭兵 クロイツ を投票先に選びました。
[カークの問い>>+6には、一体何のことだろう……と首を傾げる。]
ケーキ?
ケーキなら、おれはシフォンケーキがすきだけど……。
[生クリームたっぷりのシフォンケーキを紅茶と一緒にいただくのが大好きである。
よもやウェディングケーキの話とは思わず、真面目に自分の好きなケーキについて答えている。]
カークがつくってくれるのか?
[ティータイム用にお菓子を用意してくれるのか、とか。
そんなお気楽ぶりである。]
[トールの掌の温もりが触れれば、嬉しそうに目を細める。>>+7
彼が立ち上がれば、目を瞬かせてそれを見上げたが。
続く言葉を聞けば、微かに表情を綻ばせ、頷いた。]
………………はいっ
帝国軍大佐 ジェフロイは、傭兵 クロイツ を投票先に選びました。
斥候部隊長 ソマリは、傭兵 クロイツ を投票先に選びました。
/*
もっと後の終了希望 なんだろう かなあ……
一応ログにウェルシュのが呪狼だーーーってのは、
見えてる俺にはわかるログも残ってるんで、
余計すぎる口かなあとかももやもや悩むんだが、
現状ウェルシュ落ちで戦争が止まるとかって流れでもないんでジェフロイをおとした上でウェルシュに権限が移動して、そっからの決着希望って気構えなんだったらやっぱ余計な事をしたかなあとか、いろいろすげーーー悩む。
―― 5時間前?中庭 ――
[久しぶりに会った旧友は、その昔、卒業パーティのケーキを見て感嘆してくれた時のような柔らかい笑顔で>>+5:52。「やっぱり」と言われれば、]
ははは……あぁ、そうなんだ。
でも、ホントは、こんなのずっと作ってなかった……すごく、久しぶりなんだぜ。
[などと、談笑している間に、先輩ズは走り去ってしまったようだ。
この後、何時間も戻ってこないとはこの時は予想だにせず、シロウやステファンも一緒にミルクティーを味わう。
さっき見たカレルの凄惨な最期がチラリと頭をよぎれば、今の明るい笑顔につい心がほっとして、]
カレルも……元気そうだな。よかった。
[明らかに
高さのあるままだと積み上げにくいだろうけど、厚さ4〜5センチくらいに輪切りしてやれば三段重ねくらいならなんとかできねぇかな。
……あ。でもケーキカットした時に、中心の穴に向かって崩れるか?
帝国軍大佐 ジェフロイは、帝国軍少佐 ウェルシュ を投票先に選びました。
>>+12 あぁ、先生、いいですね、それ。
切った時の断面がカラフルな感じになりそうですし。
あとは、厚みを押さえて広く焼けば、重ねても安定するかも……
[頭の中であれこれプロットを立てつつ、だんだんわくわくしてきたぞ。]
ははは、そうですね、卵白いっぱい泡立てないといけないので、その時はぜひ。
でも先生って、ほんと何でもできるんですね。すげー器用だなぁ……
[シロウの手伝いの申し出に心から感謝しつつ、アウトドアから菓子作りまでお手の物である師匠の多才っぷりに感動していた。]
>>+14 トール先輩もシフォンでいいですか? なら決まりですね。
じゃあ、宴の日取りが決まったら教えてください!
前哨狙撃兵 ダーフィトは、傭兵 クロイツ を投票先に選びました。
[ふと見れば、チーズケーキの皿もあっというまに半分以上消えており、]
……何か、新しいお茶請け、用意しようか?
[などとステファンに声を掛けつつ、新郎新夫の諸先輩には「ごゆっくりお過ごしください」の意味の会釈をして、再び厨房へ向かった。**]
公国軍大尉 ベリアンは、傭兵 クロイツ を投票先に選びました。
ああ、別に定番の輪っか形じゃなくてもいいのか。
シフォンケーキっつーと、ついあの形状をイメージしちまってたけど。
確かに、それならいけそうだなー。
[角型で生地をシフォンに、という言葉>>+17にぽんっと手を叩いた]
……つーか、ウェディングケーキっつーと高さのあるイメージだけど、別に平たくてでかいケーキでも良いんだよな。
美味ければそれで。
あと、デコでそれらしくできれば。
相合傘に二人の名前入れたり、新郎新婦(新夫?)の砂糖菓子作るとか。
[カークと相談をしながら、酒なり紅茶なりを酌み交わして。
5時間後に戻ってきたトール&リエヴルが、その後また姿を消した際>>+7>>+10にでも『今から作るか?』などと声を掛けただろう]
帝国軍大佐 ジェフロイは、傭兵 クロイツ を投票先に選びました。
― 偵察任務中・調査中の一団 ―
[――静かに、静かに、足を進める。
魔器の設置可能な地点を幾つか抽出し、
調査が進められていた。
(……風が強いな……)
補助に徹し、周辺の警戒に努める。
通常の地形調査であれば、斥候部隊の得意とする所だったが。
工兵隊の技術班の着眼点は、斥候部隊のそれとはまったく違っていた。
技術班の作業をじっと観察し、
彼らの技術を僅かでも、得ようと努める。
――…慌ただしい調査ではあったが、
候補地は、いくつかに絞られてきていた*]
― 厨房へ移動しながら ―
[杖をつきつつなので歩みはゆっくり、シロウとケーキについてあれこれ談義していた。]
えぇ、前にもシフォンを作った時に……
あっ、あの時のノート、あるかな。
[普段から書きまとめていたレシピノートが、もし以前の学校のままなら部屋にあるはず。
そう思いついて、]
すみません、先生、先に行っててもらってもいいですか?
俺、ちょっと部屋に寄ってから、厨房へ向かいます。
[西寮の方へ方向転換した。]
― 西寮・自室 ―
[スイーツカフェがある時の学校なら、自分がまだ住んでいた頃のままだろうか、ソマリはもう東に引っ越した後だろうけども……などと考えつつ、自室の扉を開くと]
――……!!
[住んでいた頃とうってかわった荒廃した室内。>>5:459
窓ガラスが割れ、床は埃にまみれており、しかもそこには、ありえない先客が居た。
括られた金砂色の長い髪、白い帝国軍の制服。
こちらに背を向けているが、間違えようがない。>>5:460 あれは、]
ソ……マ……リ
[彼も
そっと近づいてみるが、触れると霧散しそうで、手が出せない。
そう、まるで別次元にいるような……否、彼はまだ地上にいるのだ。]
[確認するために、そっと前に回ってみる。
正面に立ってみても、自分はソマリの視界に入っていないようで、]
あぁ、よかった。おまえはまだ、生きて……
[こっちに来たわけではなかったと確信して胸をなでおろすも、その物憂げな顔と蒼氷色の瞳が宿す深い翳りを見れば、心臓が鷲掴みにされるような痛みを覚え、思わず左胸を押さえる。]
なんて顔……してンだよ。
――何…? あぁ、聴こえている。
聴こえているに決まってる。
ソマリは…――俺の声が聴こえる?
[おそるおそる問うてみたが、それに対する返答はなく、]
……だよなぁ……。
[溜息とともに、肩を落とした。]
>>5:466
5年、か……。俺にとっては、1年と4年かな。
最初の1年は、8年生で。
卒業したら、士官見習いで軍入りした俺を、
先輩ヅラしたソマリがえらそーに迎えたりすんのかなって想像したり。
……妄想だったけど。
>>5:476
そうか、たくさん……戦果をあげたんだな。
俺だって同じだ。軍隊に入ってからは、菓子なんて作る暇も余裕もなかった。
配属先が兵站だったから、直接ヤる機会はなかったが、人を……帝国軍の兵を殺すための武器やら弾薬やら、いくつもいくつも、この手で運んだんだ。
だから、血塗れは……おまえと同じだ。
[彼が自分の知らない5年間を語るのを、一言も漏らさず、全身で聴いていた。]
[掌に感じるのは、ずっと恋い焦がれ続けていた人の温もり。
自分よりもずっとごつごつした指。>>+7
その手から紡がれる逞しい剣技に、ずっと憧れ続けていた。
そして、この手で撫でられる度に。
彼への想いがこみ上げて――ずっと、甘く切ない感情に、身を委ね続けていた。]
………………やっぱり。
だいすきです、せんぱい……。
[アルコールで幾分霞んだ意識の中。
ごく小さく、呟いた。]
[それにしても、カークが言ってた宴>>+16とは、何の話だろう。
知らないうちに、そんな催しなど予定されていたのだろうか。
当人は全く気がついていない。*]
[申し出たのは、自陣防衛の為だけではない。
――公国軍の名にしおう兵器についての情報が欲しかった、という理由も大きい]
お許しを得られるのでしたら、兵器が攻撃を受けた時に備え、分隊に加えて多少の工兵を連れて行きたいかと存じます。
―学校跡地・西寮―
なあ。おまえは、どうして軍に入ったんだ?
[幻の面影に向けて、語りかける声が嘗ての西寮に響く]
俺は――…
両親が死んじまってさ。
その後、養ってくれた爺さんも死んじまって……
[言葉が途切れる。
遠いとおい、懐かしくて痛い、まっかな記憶。
ゆるゆる首を振った。金砂色の髪がはらり。と揺れる]
[軋む赤。覗く過去。]
何故だかは分からねェんだけど、
俺の周りではさ、小さい頃から…よく、人が死んでねェ。
特に――…大切に想っているほど、駄目なんだ。
死んじまう。
目の前で。
あかく。染まって。
最初は…かわいがってた猫が死んで。
次は…初恋だった子が死んだ。
友人も。
両親も。
[謡うように指を折る。
痛みは枯れて、もう涙色を忘れてしまった]
死神、と。
罵られて石を投げつけられもした。
でも当然だと思った。
なんで生きてんだろうって。
俺みたいなやつが。
住む家追い出されて…――
行き倒れてたところを拾ってくれた白髭の爺さんがさ。
…いい人だったんだ。
面倒見よくてねェ。
俺、懐いてた。
[懐旧を双眸に宿して。遠くを見る]
でも、ある日――…
ああ。なんでかなあ。あかいゆめを見たんだっけ。
また、あの死神に、…今度は爺さんを取られる夢。
いやだ、と思った。
渡さないって。
…、…そっから先は、うまく憶えてねェんだ。
ただ、両手が真っ赤だった。
心がとっても、痛いくせに。
変に満足していて――…
(――――怖かった)
[言葉にならない吐息を零す]
“死神”のせいかもしれねェし。
俺のせいかもしれない。
でも、もう。
こんな周りにとって害でしかねェんなら、 いっそ、 ってさ。
…、そう。思っていたのに。
人間、何が縁だか分かんねェよな。
こんな自棄だったからこそ、ある貴族に拾われたんだ。
[それは文字通り“拾われた”だった。
捨てられていたものを、まだ使えるからと拾う風に]
そういう状況で士官学校に入れさせられたもんだからさ。
俺は――… 誰かを傍に寄せるのが怖くてな。
[最初。
この部屋でカークと会った日のことを、思い出しながら白状する。
学校で1年揉まれたとはいえ、まだまだやさぐれていた頃。
人見知りの後輩が同室と知れば、最初は渋面を浮かべたものだ。
でも…同室だしと、なんだかんだで目につくと声を掛けていたら、
次第に手放しで懐かれるようになっていた]
一緒にいると楽しいのに。
…ふと、急に心配になる。
俺はいつか、 おまえを――…
殺しちゃうんじゃねェかって。
[幸い在学中は免れたけどな。と添えて]
[
ったく…――どうせ、同じことだったら、
気にせず会えば、良かったかねェ。
俺が帝国で、おまえが公国の奴なんてのは、関係なくさ。
おまえを、 …――――奪いにいけば良かった。
そうすれば。
こんなに、後悔せずに済んだのに…。
[言葉は全て過去形で。…もう、巻き戻らない現実だ]
ああ、そうだよ。阿呆だろ。
…後悔、してるんだ。
任務だったのに。
戦争なのに。
仕方ないのに。
理解しているのに、 …、苦しいんだ。
[身を削るような掠れ声]
そして俺は…もっと、ひどいやつだ。
[自嘲気味に続ける。
もう全て、此処で吐露してしまおうと]
こんなボロボロの俺に、手を伸ばしてくれた奴がいてさ――…
俺は、今、箱の中なんだって。
出てみりゃいいって。
…出たいのかは、今でもよく、わからねェんだ。
でも、おまえを失って…辛くて。
自分のせいなのにな。…身勝手だよな。
[くしゃり。崩れた顔を、両手で覆った]
甘えか。逃げか。弱さか。
空っぽなところにさ、あったかいもん、投げ込まれたら。
大切に想わない訳、ねェだろ…ッ
[声無き叫びが零れた。
空気が震える。夜の風。生温くて]
…。でも、駄目なんだ。
手。伸ばしちゃいけねェ先なんだ。其処は。
駄目なのに。
……馬鹿やりそうな自分が、また厭で。
ほんと。
阿呆は俺だよなァ――…。
おまえもさ、ほら。
笑うだろ。 …、笑えよ。
おまえが懐いてくれた男は。
こんなに……駄目な奴なんだから、さ。
[壊れそうな蒼氷色の双眸が、
ルームメイトの幻に向けて頼りなげに、*揺れた*]
[後方からは通常の機関砲の類や、火薬、弾薬などが何隊かに分かれて運搬されている。
以前の補給路襲撃による悲劇を繰り返さぬよう、各隊はある程度の間隔を置いて、引火による延焼を抑える対策がなされていた。
一隊が攻撃されようと、連鎖的に爆発が起こらないようにとの仕組みだ。]
(………カーク・バッカー)
[以前の襲撃、補給路。
その言葉には彼の顔が過ぎらざるを得なかったが、かるく首を振って息をつく。
……結局遺体収容時期の関係で行き違い、彼の遺体を確認することはできていない。
本当に彼が死んだのかすら、未だ、実感が沸かなかった]
じゃあ、俺はその辺歩いてこようかな。
[トールとリエヴルは部屋でなにかの続きをするらしいし、
カークはウエディングケーキを作りに行くらしい。
何時までもここでのんびりしていてもいいけれど、
自分がどこにいるのかも知っておきたい。
立ち上がろうとして、腰に差したものに手が触れた。
生前、馴染みの無かった二振りの刀。
持ってきてしまったのだなぁ、と目を細める。
シロウから譲り受けた遺品。
本人を目の前にしながら、ふと記憶の欠片が転がってきた。]
― 記憶の欠片 ―
[その時、自分は泉のほとりにいた。
来るかどうかもわからない人を待って、
刻々と近づく戦闘を待ちかまえる拠点を遠くに眺め、
愛馬だけを供として、ずっと待ち続けていた。]
………。
[これ以上待っていては、戦闘に差し障る。
諦めて帰ろうとしかけた時、
すぐ側の茂みが、がさりと音を立てた。]
せんせい…。
[なにかあったのだろうか。
心に不安が過ぎり、
敵の間諜を心配する自分に苦く笑い、
それでもやはり、恩師の身を案ずる気持ちは偽れない。
沈んだ面持ちで学校跡地を、さらにその向こうを見遣り、
唇を噛んで、馬の手綱を手に取った。
ここで待っていることは、もう無理だ。
犬笛と手紙を懐に収め、陣へと戻る。]
[そして3時間後。
陣から少し離れたところで犬笛を吹き、
吹いた手応えのなさに心細く待っていると、
あちこちの茂みからわらわらと犬たちが出てくる。
その数、実に10頭。
中の1頭が、加えてきた二振りの刀を差し出す。
思わず受け取り、その重みに胸がずきりと痛んだ。
力が抜け、その場に膝をついたところで、
別の1頭が首筋を押し付けてくる。
風呂敷を解けば、一通の手紙が包まれていた。]
せんせい……、っ……
[自分の手で斬る覚悟で行ったはずだ。
なのに、こうして、死を暗示するものを受け取って、
これほどまでに動揺している。
実際に会っていればどうなっていたのか。
わからない。けれども、]
会いたかった……会って、 会って ……
ああ、 どうし て …
[地面に手をついて嗚咽を零す。
周りに犬たちが集まり、手や顔をしきりに舐める。
その温かさが、余計に心の雫を呼び起こした。]
[ひとしきり泣いた後、のろのろと陣へ戻る。
リエヴルに、”シロウは死んだようだ”と伝えるために。
その先で、まさかあんなに犬が歓迎されるとは、
このときは思ってもいなかった。**]
―哨戒中―
…………。
[生温く、馬上をゆく男の頬を夜風がなぶる。
ちらりと、手綱を握る左手を眺めた。
あれから開いてはいない通信回線。
そうするには心を決めかねているのに、…何度も、そのスイッチに手が伸びそうになる。]
(……金か情報、か。手持ちは豊富ではないし、傭兵団もかつかつの状況だが)
(だが、何らか都合してもいい。国許に帰れば何とでもなるだろう。ならねばあとひとつふたつ戦場に出ればいい)
(彼ひとりくらい……きっと、……救える……)
[彼を手ひどく拒絶しながら、妄想のように湧き上がってくる思考。
そう、この戦争が終われば。自分も彼も、無事で居られれば。
……今度こそ、彼を戦いの届かない場所に、つれてゆくこともできるのかもしれない。
優しい夢物語の空想が、彼と交わした言葉の合間から浮き上がる。
………ダーフィトを傷つけておきながら、尚。]
(俺は……待っているのか…?)
(どんな不毛で、会話にもならぬ言葉のぶつかり合いでも)
(アイツの、声、が――)
[――ふるりと、首を振る。
自嘲するように、苦い笑みを浮かべた]
(馬鹿馬鹿しい)
[事態は茶番に移行したとはいえ、これから、敵軍との総力戦なのだ。
他所事は命取りになると、内心に呟く。
彼が居れば、己は弱くなる。
目的を、せねばならない事を忘れてしまう。
自分は、悟ったのではなかったか。
『エルンスト・ヒンメル』では駄目なのだ。
誰も救えない。戦えない。
――屍を踏み越えることすら、出来ない]
― 会議後・公国前進拠点、天幕 ―
[簡素な天幕の中には、
かつてのように実験道具が広がっていることもない。
ただ必要が置かれただけの空間に、
かつてとは遠く離れてありながら、二人]
…。俺にはもう一つの目があるんでな?
[平気だと、視線>>5:412にも目を眇めてしらしらと更に嘯く]
[続かない言葉の先を、追うことはしない>>5:414
咄嗟にベリアンを助けようとしたことに後悔はない。
けれどカレルを殺したくなかったのもまた事実で、
矛盾する状況の中に矛盾しない願いは未だ存在をする]
…けどあいつ、俺の弟子だから、
[思う。彼は何を思っていただろう、と。
脳裏に浮かぶのは空色の瞳の笑顔ばかりで、少し、唇の端が歪んだ]
あんまこうしてると、笑いそうだなあ…。
[そう思わないかと、苦笑する視線を向こうに投げる。
あの彼が、いつまでも嘆かれることを喜ぶという気がしない。
恨んで怒るという気も、しない]
おう。気づいてないと思った?
[とんとん。と、自らの目元を叩く>>5:415
にまりと、かつてのルームメイトをからかった顔で笑った]
俺、鷹の目だからさ。
[先に言われた喩え>>5:163を引いて笑い、]
……やーなこった。
[黒髪に手を置いたまま、彼を俯かせてやったまま。
しくじったとの言葉にも、恩ばかりという言葉にも、]
前も忘れてやらんと言っといただろ。
あれも纏めて、利子ごと返される予定。
[口にしたのは6年も前の約束。
表情をあまり変えずに、
瞳の色ばかりは少しやわらかくして視線交わらぬ彼を見遣る]
…あいつ。いいやつだったろ。
[あの真っ直ぐさを。あの理想を。
光のようなまなざしを、彼はきっと好きだったんだろう。
儚いと口にされる、言葉の裏側>>5:420
或いは、真逆のものへの憧れに近かったのかも知れないけれど]
最初から放っておかなかったのが、俺とあいつなら、
[少し前の彼の言葉>>5:168を引いて繰り返し、]
…───ますます放っておけねえなあ。
弟子のあとを引き継ぐのも、大事な役割でしょ。
[いや本来は逆であるはずだけれども、と。
内心すぐに木霊した声は聞かない振りで、目を細めた*]
[中庭を離れ、学校内をうろつく。
とたんに、そこは静寂が支配する空間となった。
どこからとも知れぬ遠いざわめきが静けさを強調し、
かつて、ベリアンと言葉交したパーティーの夜が
ふと思い出される。]
ベリアン───
[彼は苦悩していないだろうか。
零せぬ涙を一人で抱え込んで、
皮肉と揶揄と御伽話で周囲を誤魔化していないだろうか。
彼へと思いが飛んだからか、
或いは、原因と結果が逆なのだろうか。
ざわめきの中、聞き慣れた───久しぶりの声が聞こえた。]
結局─── 俺は師匠の銃にも敵わなかったんだなぁ。
[肩に手を当てながら、苦笑を滲ませる。
あの銃に対抗したいと磨いた技は、
実戦で役に立つことはなく、
───再度の挑戦を望むべくもなく。]
師匠とベリアンが一緒に来たんなら、
俺が敵うはずもない、か。
[苦笑は、やがてもっと複雑な表情に変わる。
安堵と、すまなさとが入り交じったような。]
ベリアンだけじゃなくて、よかった…けど、
[一人じゃない。一人だとは思っていない。
ふたりが交す言葉に、吐息を重ねる。]
師匠にも、俺は───…
[戦場でのこと。
そう割り切る強さと、冷たさがないから
彼らはいまもこうして語り合っているのだろう。
そうまで思ってくれるひとたちに、
自分を殺させてしまった。
謝りたくても、ここからでは声も届かない。]
俺のやりたかったこと、
多分───ちゃんとした形にしてくれるのは
あなたなのだと思う。
師匠 …。
[ディークの声の方へ、思いを飛ばす。]
こんなこと言うのもなんですけど、
ベリアンを、たのみます。
それと、
幻じゃない
[願いは、祈りに似る。]
――トールと同室になって、暫く後のこと――
[その日がトールの誕生日と知ったのは、食堂で彼と友人達の話を聞いてのことだった。]
(ふぅん……)
[話は確かに聞こえていたのだが、わざと興味なさそうに視線を逸らした。
素っ気ない態度を取りながらも、暫し考え込む。]
(誕生日、なぁ……)
[それまで、誰かに祝われたという覚えはない。
祝ってくれる相手など、そもそも養父母しかいなかった。
もちろん、プレゼントなど贈ったことも、受け取ったこともない。]
[だからこそ、彼のまわりに人が集まり、賑やかに話し込んでいるところを見れば、何をしているのかと不思議に思いもしたし。
また、楽しそうな様子を見れば、我知らず不機嫌な表情が浮かぶのだった。]
(……くだらない)
[そう、思いはすれど。
どれだけ視線を逸らしても、再び視線が彼の元へと戻ってしまう。
なんでこんなに気になるのかと、より一層不機嫌になりつつも。
一日のことを全て終えてしまえば、一人ぶらりと寮の食堂からさらに奥へと向かった。]
[それまでの人生、良い思い出などごく少なく。
記憶に残っているのは、殆どが血生臭い日々と、隠れ怯えて過ごす生活。
――――だが。
そんな中でも、養父母だけは自分に温もりをくれた。
記憶に残る誕生日。
あの茶畑のある家で、いつものように養父に剣と勉強を習って。
食事の後には、温かな紅茶と、養母が焼いてくれた――――…。]
・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
[作り方は、全て、覚えていた。
養母が作るところを、わくわくしながらずっと見ていたから。
記憶を辿り、味見をしながら、作業を進めていく。
生クリームを泡立てるのは、少し疲れてしまったけど。
それでも満足のいくものが焼き上がれば、一つ頷いて。
二人で食べるには量が多いそれを手に、自分達の部屋へと向かった。]
[自室に戻り、トールの姿を認めれば。]
………………はい。
[どこか仏頂面のまま、紅茶と、手作りのシフォンケーキを差し出した。
それは、リエヴルが誰かの為に初めて誕生日を祝った時のこと――…。*]
― 5時間後? ねこうさ喫茶の厨房 ―
んじゃ、作るか。
暇なら一緒にどうだー?
[5時間後に戻ってきたトールたちと酒を酌み交わし、またしけ込むのを見送った後。
杖をついて歩くカークのほかにも、その場にいる面々に声を掛けた。
興味ない者や、早くに2人が戻ってきた場合に備えてごまかすために残るような者がいるようなら、無理強いはしない。
その辺りを見てくるというカレル>>+34も、手をひらりと振って見送った]
ああ、じゃあオレはー……卵黄と卵白分けて、オーブン余熱して、あとはメレンゲ大量生産しとけばいいか?
[部屋に寄る、というカークにはそう応じて、作業に向かった**]
― の川辺にて―
[懐かしい顔ぶれの待つ場所、そのなかで手頃な岩に座り込む男のもとへと近寄り、くわえていたタバコに火を寄せる]
『ゆっくりでかまわないと言ったが』
いえ、こればかりはどうにも。私の意思だけでは。
『まぁ、皆は迎えの天使が待ち遠しかったみたいだが』
[タバコの煙に思わず。咳き込み、申し訳無さそうに男が岩へと押し付け火を消し]
『ああ、迎えの天使は嫌煙家だったな、すまない』
[詫びながら男は立ち上がり]
『よし、特務部隊第17分隊いくぞ』
[皆も彼にならい、その言葉に従い歩き始め、自分もそれについていこうとし]
『お前は別行動だ』
えっ?何故ですか隊長。
『フレデリカ、最後にひとつ教えてやる。
死者は残してきたものに対して責を負わなければいけない。待つべき人がいるなら、それを待つのが務めだ。勝手に先に死んだから、当然だろ。
俺たちにはもう、フレデリカくらいしかいなかったが…、
でも、お前は違う。そうだろ』
[その言葉にいくつかの顔が浮かび]
『心当たりがあるようだな』
『そういえば、俺から直々には、まだ言ってなかったな。
本日を持ってフレデリカ・ファロン大尉は特務部隊第17分隊を離任とする。
これでお前はもう俺の部下でもなんでもなくなった』っ…
[言葉を返そうとし、頭をくしゃりと撫でられ]
『だから次の言葉は命令では無い。約束だ』
『お前は待て』
[約束だと指を差し出され、交わそうとするものは自分にはなく]
『預けてきたのか、仕方のないやつだ。それならますます待たないといけないだろう。
見送りだけは、頼んでいく』
はい…、
ありがとう…さようなら…
[川の向こうへと、渡っていくかつての仲間達を*見送った*]
[何が何だかわからなかった。
おいしいおいしいチーズケーキを味わいながら、皆のカップが空になっていないか気を配っているうちに、何事かが発展……いや進展しているようだった]
……結婚式?
[>>+4:268シロウの言葉に、誰が、と思わず辺りを見回した。
反応して全速力で駆け出していった人物がいるから、きっとあそこがそうなのだろう>>4:+273]
そう、なんですね、やっぱり。
…………。
[卒業後は公国と帝国で離ればなれになって、あろうことか戦場で対峙することになった彼らの心情を思う。
けれど今は、トールが彼の後を迷わず追っている>>4:+276
ここは死後の世界であるけれど、それはきっと幸福なことなのだ]
[あの時は、ケーキにナイフを入れようとして固まってしまった。
ナイフを持ってケーキを見た瞬間。
自分とリエヴルの間のハートマークに、
ナイフを入れろと言われているように見えたから]
[それを思い出してはっと気づいたように、
カークにリクエストする]
カーク。
もしケーキに名前いれるんだったらさ。
ケーキを切り分けた時に、
名前がバラバラにならないようにして欲しいな。
[連れ立ってどこかへ向かう「恋人」たちを見送った後、シロウが思い詰めたような声で皆に呼びかけ、それから深く頭を垂れた>>+5:19]
戦争の原因……?それは、どういう……
[罪の告白に、じっと耳を傾ける]
…………。
[>>+5:55>>+5:56シロウへ向けられたカレルの言葉に、深く頷く]
シロウ教官が手を下さなくても……きっと、誰かがやろうとしたと思います。
あるいは別の手段で、戦いのきっかけを作っていたでしょう。
平和を願う人も多かったけれど、戦いを望む力の方が、強かった。
……僕は、知って良かったと思います。
話したからって、無かったことになるわけではありませんけれど……
死んでからまで秘密を抱え込んだままでは、教官《せんせい》が苦しかったでしょうから。
[シロウのカップへ、暖かい茶を注ぎ足した]
/*
うおおおお、ダーフィトの追悼にお返事したいよう!
あれ、ヴィー宛なんだよな!
あとうろ覚えだけどソマリもなんかあったはず。
そしてジェフロイの回想も……。
全部帝国側なんだよなぁ……。
まあ、見たことにしてもいいか!
[>>+5:88やがて、トールと共に戻って来たリエヴルには]
……はい。
[もうじゅうぶん甘いのは足りてるんじゃないですか、という言葉を呑み込んで、リクエストどおりのミルクティーを差し出したのだった]
ちなみにヴィンセント-フレデリカ同時落ちを想定すると時間軸こうなるかなーなので、死亡順の時間軸併せると遭遇無理なわけだが総力戦だと時間足りないな どうすっか
・(2日の間)ダーフィト魔器設置場所の斥候へ
・1日後 クロイツ兵器哨戒へ
・2日後→帝国拠点にフェンリルとミョルニル到着 ヴィン確認
・2日後未明→公国拠点に火器到着予定
・同日以降?→フレデリカ死亡、ヴィンセント狙撃
――現在:青い世界――
[何か皆の視線が集まっているような気もするが。
ほどよくいい気持ちになっている今のリエヴルは、気付きもしない。
なにせ、酒が入る前、紅茶を受け取る時のステファンの様子>>+66にさえ、気付かなかったほどである。
今の自分が如何にそれまでと違うか。
自分では気付く由も無く。]
[トールの言葉>>+63を聞けば、赤らんだ顔で、くすくすと笑った。]
そんな、先輩。
ケーキに名前って、誕生日ケーキとかそういうのじゃないんだから。
[誕生日ケーキよりもっと凄いものが計画されているとは、思いもよらず。]
だー。取り敢えず届けちゃったほうがいいのか…。
まようー。
まあ死亡順とか曖昧でいいと思うんだけどもね…今回事故に近いし
[茶会だった席は、いつしか酒も入り始める]
……リエヴル先輩、お酒弱いんですか……?
[>>+5:157そういえば、確かに飲んでいるのを見た記憶がない。
紅茶にブランデーを垂らすことすらしていなかったような]
…………。
[>>+5:160わずかな酒で頬が赤くなる様に、なるほど、と頷いた]
ああ……懐かしいですね。
パーティでは、よくご一緒させて頂きました。
[>>+5:174トールやディークと過ごした時間を思い出す。
個人的に招かれたこともあるのだが、リエヴルの前ではあまり強調しない方がよさそうだと思った]
[ちなみに、ステファン自身は今のところ紅茶しか飲んでいないのだが、こちらもいささか顔が赤いのは、目の前で堂々といちゃつく人々のせいである]
― 回想/臨時執務室・会議後 ―
[……会議の後。
"前"斥候部隊長にして、プラグウォレ隊を預かる大尉は、
部隊編成のため、すぐに騎兵隊の元へと向かい。
斥候部隊長は斥候部隊長で、魔器や補給路についての
編成などを決めねばならなかった]
…………………。
[文句の行き場がないので、幾分ぶすっとした顔をする。
メルクーリオあたりは慣れていて、全く取り合わずに
指示を伝達してくれるのは有り難い]
― (回想) 士官学校時代・夏の海 ―
>>1:+1
わかめは駄目で菜っ葉はOKなんて…
うさぎは難しいな。
[ ラヴィに菜っ葉を与えるカークに感心しながら、
うさぎがそっぽを向いた食べ残しのわかめを
浜辺で寝ていたステファンの胸にそっとお供えした。
>>1:+7 ]
……もう必要、ないか?
[ここの空間はあまりに6年前のシュヴァルベにそっくりで、
ついその時代に戻ったように振舞ってしまう。
どんなに郷愁に満ちていても。
やはりあの頃とは違うのだ、と頭を横に振った]
――…時間がない上に調査範囲が広いので、
極力部隊を分ける。
自力で動けないヒヨコ以外は、出来るだけ散らす。
……リスクは高いが、仕方ない。
深追いはせずに、やばそうならすぐ戻れ。
メルクーリオは、ヴィンセントが調査に出るなら付いていけ。
本当はお前には別隊を任せたいんだが、あそこを手薄にするわけにもいかん。
[届く魔器次第で利用できる地理が異なる以上、
調査範囲は拡げざるを得ない。
がじがじとペンを齧りながら、配置表と地図に印を付けてゆく*]
いやこのわかめはアレだ。
ステファンの肌が日焼けしないようにだな……。
上着みたいなものでな…。
[ 適当な言い訳をしていると、いつの間にか
浜辺にたくさんのスイカが並べられる。
士官学校のみんなが、目隠しをして
スイカを割り始めた。
白い浜辺が赤く染まる ]
[自分の発した言葉に、
頭から冷水を浴びせられたように、
先程までの盛り上がっていた気持ちが沈んでいく気がした]
カーク……。
俺は、それよりお前に謝らなくてはならなかったな。
……すまない。
もう少し早く事態を察知して、兵を差し向けていれば……。
お前がここに来ることはなかったもな……。
[ 浜辺にたくさん打ち捨てられたスイカはいつの間にか
全て割られて、あたりに赤い実と汁を撒き散らしていた。
やがて赤いものは青い海に流れ込み―― ]
おいやめろってば、
海が……!!
え、だって……。
ケーキってそんなに名前入るものなんですか?
[あまり多く人に祝われることなどなかったが為に、そういう部分にはどうにも疎い。
が、トールがむっとしたような表情を浮かべていると>>+72
少し心配そうに、そっと彼の手を握りしめた。]
あ――――…。
[が、続く言葉>>+75を聞けば。
少し物憂げに、手を離した。
カークがいつどこで命を落としたか、リエヴル自身は子細は知らず。
ただ、敵の総指揮を執っていたのは、他ならぬ自分なのだ。
ましてや、直接の死因となった作戦は、己が号を下したものでもあった。
あえて、言葉にすることもなく。
ただ、静かにティーカップを口元へと運んだ。
……ブランデー入りの紅茶は、いつもよりほろ苦かった。]
海が血で染まる――
[ 血ではなくてこれはスイカなのに、
自分は何を言っているのだろうと思いながら、
呆然と立ち尽くしている。
戦場で転がる生首の中で、たった一人
生き残った兵士のように。 ]
― 偵察任務中 ―
[2日間の準備期間は。
ろくな休息なしに稼働していた部隊にとっては有り難かったが、
……自分にとっては、そうでもなかった]
――…金と情報、の前に。
薬の在庫の問題があるんだよな……。
[不本意ながら隊長職を頂いた手前、寝てるわけにもいかず。
……どのみち人手が足りないから、そんな暇はなかったのだが
薬が切れるとロクに動けないし、
馬に乗る以上、服用せざるを得ない。落馬だめゼッタイ。
使用を極力減らすように心がけてはいたが――…それにも限度があった]
[……もうすぐ、2日が経とうとしていた。
偵察に出ては情報を集め、工兵隊の地形調査にも行き、
部下の報告を聞きつつ、魔器の到着を待っている。
"クロイツ"から連絡は来ない。
二重の意味でふられた気がする。いや、今更か]
……………。
[ヒンメルが自分を忌避していたのは、すぐにわかった。
士官学校時代の、そして、
一緒に暮らしていた時の彼と、まるで違っていた]
[もしメルが生きていて、再び会えた時に。
何もかもが元通りだなんて都合の良いことを
思っていたわけでは、なかったが]
違うのは、お互い様……、
……だったら、良かったんだけどね。
[生温く流れる風に消えそうな声で、呟いた。
共にいた頃の空気が、言葉が、温度が。
今も、昨日の事のように思い出せてしまう自分と。
ヒンメルは死んだと語る声]
―――…消えた恋に縋るのは。
もっと。惨めなことのような気がしていた。
(……思ったほど、そうでもない)
無様なもので。
綺麗なものなんかにはなりようもないけれど。
/*
もどたわかめ
フレデリカとヴィンセントは明らかに無理なので任せる格好なのだが…一々言わんでもいいだろうか。
[トールの手が掌を包み込めば>>+81
少しだけ、寂しげに笑った。
そして、トールの言葉には、ゆっくりと頭を振る。
現に己が采配で命を落とした者がいるのだから、簡単に言葉を紡ぐことも躊躇われた。
それはもう、全て己が背負わねばならぬことなのだ。
そう、自らに言い聞かせ――…。]
は、はい……。
[トールの言葉>>+83に頷きながらも。
いいのかな……と、そっと彼の萌黄色の瞳を見つめた。]
…………俺なら、だいじょうぶ……です、よ?
[と、ポツリと告げつつ。]
― 公国軍拠点 ―
[建て直し期間として設けられた短い時間は、
後は、山のように舞い込む仕事に追われることとなった。
トールとミヒャエル、彼らの安置された部屋に足を運び、これまでの礼と短い別れを告げて。フレデリカの配置換えを改めて兵に通達し、送り出す。
あれ以降、カサンドラからの連絡は無い。
敵兵の手に渡った可能性があるために、共有している通信機のスイッチを入れることはほぼなくなっていたが、その日は通信をオンにしていた。
帝国側での動きを偶然傍受出来ることに期待したのもあるが、
……もしかすると、胸騒ぎであったのかもしれない。]
…、……?
[手元にある大量のリストから死者の名を見つけ出し、
名簿に線を引く常の作業の最中、雑音と共に聞きなれた声が届いた。
手を止め、通信機に耳を近づける。]
フレデリカ…?
どうした、今は偵察任務に向かっていると聞いていたが。
何かあったのか。
[問いかけに応じる声はなく。
ただ、咳き込むような音のみが届く。]
二人?小隊の奴らのことか?
――おい、何があった!!?
[「二人が向かう」と告げる声の意味。
状況の説明を求め問い募るが、聞き取れる声もないままに通信は途切れてしまった。]
ファロン少尉!? 応答してくれ。
フレデリカ――― …っくそ!
[回線を落としたわけではないらしい。
ただ雑音のような音が、ざわざわと不吉な予感だけを感じさせる。]
― 公国軍前進拠点入り口 ―
おい、お前ら!フレデリカ隊!
ああ…馬はいい、そこの若いの、こいつらの馬を繋いでおいてやってくれ。
直ぐに俺と来い。今から大佐の所に向かう。
[拠点の入り口で待ち構え、フレデリカに預けた小隊の二名が拠点に馬を入れるや否や、ひっ捕まえるような形で捕まえた。
唇をわななかせ蒼白になった顔色を見れば眉間に深く皺が寄るが、何を問うよりも先に今や直属の上司である彼の元に走った。
緊急時だ、と、ノックもそこそこにディークの執務室に飛び込む。]
――→ 拠点:ディーク執務室 ―
大佐!!!
小隊の者が戻る、と―――尋常ならざる様子で
フレデリカ…ファロン少尉より通信を受けたゆえ、
二人を連れて真っ直ぐこちらにお届けしました。
おい、何があった。
[先を促せば、何があったかは彼らがそこで伝えるだろう。*]
……………………はい。
[トールの言葉>>+85を聞けば、小さく頷き。
彼に付き従うように、共に部屋へと向かった。]
― 学校跡地・臨時執務室 ―
通信は、そうだな。
[>>5:440今は使う必要もなく、傍受の可能性もあり切っているが、ウェルシュが言う通り、確かに離れた所への伝達にこれほど便利な物は無い。]
あまり深い内容でなければ問題ない。
敵影などに関しては積極的に使え。
ただし、魔器に関しての情報伝達は慎重に行う事。
[あれは切り札でもあるからと、
通信機を持っている者らには伝える。
それから>>5:453ソマリの真っ直ぐと伸びた背に、決意と覚悟を見た。
>>5:454だが確約ではない返事に、それ以上は言わず、口の端を緩く上げただけだった。]
それから、ローズクォーツの通信機のことだが…。
[ヴィンセントが突然通信で何事かを呟いていた時は驚いたものだ。
ギリアン・ラムスドルフについてはノトカー変貌の要因として、情報として知っていた。どこか違和感覚える通信には、何か意図があるのだろうと口を挟みはしなかったが。
ヴィンセントからの報告はあっただろうか。
どちらにせよ存在は知っていたので、ソマリあたりに経緯と出所を聞ければ、念のために渡すようにと命じたのだが**]
― 西寮・自室 ―
[かつてリエヴルと過ごしていた部屋は、
記憶の中の部屋そのままで。
懐かしげに部屋をぐるりと見回す。
なにしろ先ほど一回ここへ来た時は、
部屋を見回す余裕すらなかったから――。
寝台の上のシーツが乱れているのをみると、
僅かに苦笑した]
― 中庭の茶会だか酒宴だか ―
[紅茶の匂いと、スピリタスの匂いの混じる混沌]
[>>+69 ステファンの言葉にしみじみと頷き]
そう、私は士官学校にいた時にお茶会というものには実に縁がなかったからなあ。
まさかこうして参加することになるとは……。
[学生時代は貧乏暇なし、教官室引きこもり&学生が行事をする時は決まって教官が忙しい、のダブルコンボでご縁がなかったのだった…
結局卒業式パーティの時も、生徒会主催のお茶会はモーリッツ先生をお迎えにあがるのでいけず…]
何とも不思議なものだ。
[あまり生前御縁のないよいお茶の香りに無駄に頂戴に妄想に近い考察をしてしまうのであった]
ヴィー……。
[それから、傍らのリエヴルの琥珀を見つめて、
小さな声で名前を呼ぶ]
すまない……な。
さっきさ、もう軍人として
生きるわけじゃないって、思ったら。
まだ戦ってる奴とか、この戦いで死んだやつのことを考えてしまって。
そしたら……。
こうして責任を放棄していることに、色々と申し訳なくなったんだ。
だからといって……。
今更お前を離せるわけもない。
逢えなかった時間のぶんまで……。
ずっと触れていたい
そう思ったら、感情の整理がつかなくなってしまって……
/*
ああ、あと砲台対策もあったか…orz
あ、でもクロイツが何かしてるんだったらダーフィトまかせでいい のか
― 帝国側会議中 ―
無論です。了解しました。
[ジェフロイ>>39の判断に頷く。ヴィンセントも似たような反応をしていただろう。
この時、通信機を持っていたのは三人。他の通信機は戦闘での破損や不具合の発生によって使えずに。
それが互いの最期を伝える手段になるかもしれないなど、浮かびかけた思考もまた、深く深くへと沈めた*]
― 公国軍拠点・軍議 ―
…何。貴官が?
[クロイツの申し出>>1に、少し考えるように目を向ける。
傭兵隊は彼らなりの論理で動くゆえに、
正規兵とは同じには扱いがたい。
けれど測るように見遣ったのは、ごく僅かの間]
いいだろう。では後ほど、経路を確認しておいてくれ。
資料をまわすよう伝えておこう。
[彼の申し出に諾を返す。
彼の思惑が何らか情報を得るところにあるにせよ、
すぐさま公国に害を及ぼすとは考えにくく、
運搬のみにて兵器の機密中枢までは取れまいとの判断だが]
竜騎兵連隊長 ディークは、公国軍大尉 ベリアン を能力(守る)の対象に選びました。
――西寮:自室――
[トールの後に続いて、部屋へと入る。
いまだ生きている時に、現にこの部屋に踏み入った身でもあれば、トールほどの感慨はないが。
彼がシーツを見て苦笑するのを見れば、少しだけ恥ずかしそうに目を伏せた。]
[トールが話を始めれば>>+89
じっと、彼の目を見つめる。
トールの考えは、よく、わかる。
己も記憶を取り戻してからは、地上の様子を見守り、彼らの言葉に心を痛めたりもした。]
―学校跡地・西寮―
[どれだけ、其の侭そうしていただろう]
・・・・・・・・・・・・。
[涙が乾いて。頬が引き攣れて。
押し殺した嗚咽は、疲れ果てた吐息に替わっていた。
こんな風に泣いたのは…何年振りだろう。
ひとを殺したことを、啼いたのは]
[トールの言葉が途切れ、暫し静かな空気が流れるが。
ふと、思い出したように表情を綻ばせた。]
そういえば、聞いてください、先輩。
俺、ソマリとは少しだけ普通に話せるようになったんですよ。
……まぁ、まだ色々むかつくところはありますが。
それでも、前ほど喧嘩はしなくなった……と、思います。
[そんな風に、逢えなかった間のことを、少しずつ。]
ジェフロイ先輩は、相変わらず苦手というか……
怖いと思ってしまうんですけど、ね。
勝手に前線突破したら、思いっきり殴られたし……。
[その時のことを思い出すと、今でもしょんぼりとしてしまう。]
……そんな感じで。
まぁ、あまり仲良くとは言えないけど、それでも……。
なんとか、やってたんです。
先輩とのことは、皆に注意されたり、心配されたり……。
きっと、皆言えなくても色々考えてたんだろうなって、思います。
それでも――――…。
[じっと、トールの目を見つめる。
いつしか、琥珀色がじんわりと潤んでいた。]
………………“死んだ後は好きにしていろ”って。
あいつらが、そう言って、くれてたから。
だから――――……。
[言葉に詰まり、小さく肩を震わせる。
自分勝手な考えなのかもしれない。
トールが地上の皆やこの戦争で命を落とした皆のことを気に懸けるならば、自分は彼に甘えるべきではないのかも、と。
そう、考えもする。
心を決めることも出来ずに。
ただ、じっとトールの萌黄色の瞳を、見上げるのだった。]
― 作戦準備中/拠点内 ―
[カサンドラが重体となった理由も表立っては伝わらない。
ノトカーの時と同じ。そして、公国外務大臣襲撃の時とも似て。
家名に傷を付けず、上に上がる為にはありがたいこと。
だが、自分は何をしたか知っている。起きた事実は消えない。
旧友の死を招き、恩師を信じられず表舞台から退けた。
棘は棘として深く深く刺さったまま。
眠りは浅く、食は細く。
教官の教えとは反対の方向へ流れてゆく]
怪我などするものではないな。
ああ、これ以上の薬は不要だ。倒れるような無様はしない。
最低限は取れているから、それも出来ない所へ回せ。
[いつものように部下には笑う。
…いつものように?……いつからのもの?]
…でも、さ。 逢いてェけど……
[紙片を持って立ち上がり、数歩。
同室者が使っていたベッドの前で足を止め、黙って視線を落とした]
[びり]
[びりり]
[空気を震わせる音を立てて、紙片をゆっくりと千切った。
重ねて二度、三度。粉々になるまで]
― どこか ―
[ 風に揺れる緑、さわさわとそよぐ草木に降り注ぐ陽光。 ]
……ん、
[ 生い茂った葉が影を落とす大きな木の後ろの茂みの中から、ひょいと顔を覗かせる。 ]
どこ……?
[ 目の前にふかふかした犬を見つければ、小さく竦んで眼を見開く。 ]
いぬ、かむ……?
このままおまえに逢いに行ったら、
俺は、何の為におまえを殺したか分からなくなる。
今まで奪ってきた沢山の命が、
何の為のものだったかを言えなくなる。
…――――逃げねェよ。
[掌を開けば、紙片の雪。
ひらひらと想いの代わりに降り積もる]
せめてこの戦に、意味を付けてくるまでは。
[だから――…待っていてくれ、と。
目を伏せ、静かに呟いた]
[部屋を出る直前…
壁の向こう――記憶に焼きついている隣部屋へと視線を投げた。
其処に住んでいた片割れの、面影に、]
ディーク、先輩…。
弟子はいつか、師匠を超えるもんですよ。
俺はそれを――…“今”にしてみせます。
[己に言い聞かせるように。
確かな意志で、記憶の琥珀へと宣言した*]
/*
我ながら長ぇ…!!
愛が溢れたな。うん。
ほら。一方通行だから、小出しに出来ないもんでつい…つい…。
此処逃すと、もう機会ないしとかいろいろ。
しかし墓が遠いぜ…。
カークにあいたい。
/*
なお仇敵さんはログアウトしました。
もうちっとヤンデレようかと思ったけどうまくいかんかったんじゃよ…。
うーぬぬ。
せめてダーフィトともう1回会話しておきたいところだが。
あちらさんのお時間があるかどうか、ってところかね。
― 公国側・補給路偵察中 ―
[南方の、ほぼ海岸に近いエリアの河を、夜闇に紛れて超えながら。
かつて遊んだ海を見た。
あの頃も、今も、海は変わらずに。
昼は穏やかで美しい波を、夜は滑るような漆黒の波を、岸へと打ち寄せている。
かなり迂回路を辿りながら、海岸から北上してゆく。
破壊された傷も生々しい市街地跡を静かに進み、
徐々に公国の前進拠点へと足を進めていった]
[ 鼻づらを寄せてくるのに少し身を引きながら、しっぽを振っているのを見て、ようやく、その犬の顔に指を伸ばした。頬から耳へ、頭へと掌を移動させて。 ]
ふかふかしてる。
ふかふか、ふか、
ねむい……
[ そうしてまた、木の後ろの茂みに丸くなって、あくびを一つ。
犬がその横に寝転がれば、あたたかくやわらかい腹に頬を押し当ててまた眼を閉じる。 ]
こわいゆめ、みた……
もう、みない……?
[廃墟と化した市街地痕。
周囲に警戒をしつつ、できるだけ建物の陰に隠れて進む。
懐かしい光景を、脳が勝手に再生してゆく。
そこの角を曲がって、花売りのワゴンの隣を入ると、小さな家があったはずだ。
――……かつて、ここで。
穏やかに暮らしていた時があった。
空と海だけが、あのころと変わらない]
― 市街地痕(F7) ―
[―――ふと、風の向きが変わり。
ぬるい膜に切り込むように、ひんやりとした風が流れてきた。
手綱を掴む左手が、無意識に力を込め、
馬の脚が止まる]
…………、……。
[これ以上北上するか、否か。迷う。
調査と同時に補給路を探ってきていたが、未だ
突き止められていない。
前進拠点に近づき、動きを伺ったとして。
無事に情報を持って戻れるかは怪しかった]
―哨戒中/夜―
[一行は目立たぬように森の中に分け入り、夜半のうちも休まず行軍する。
遠目にもいかつく巨大に見える戦車を、なるべく敵軍から目立たぬように拠点まで運ぶための苦肉の策だった。
最も、補給路として既に整備された道だ。
決して広くはないが、大規模兵器による行軍も受け入れるだけの度量はあった。]
……思うより早く辿りつけそうだな。
[ほ、と息を緩める。
ここまで来れば、拠点は目の前だ。
戦車はその気になれば馬に勝るとも劣らぬ速度で走らせることも可能だが、燃料の問題もあり、移動には相当の時間がかかっている。
それでも夜明け前には辿り着くだろう、との心算だった。
疲労の激しい兵士は拠点に残るように采配したが、他の者は、短い時間を動き詰めであると言ってもいいだろう。
少しでも早く休ませてやりたかった。]
[――……先ほどまで、
南西から北東へと流れていた生ぬるい風は。
河の合流するあたりでゆるく円を描き。
冷気を伴って、北西から南東へと通り始めていた]
…………。
[とんとん、と。馬の首を叩く]
― 公国前進拠点・個人執務室 ―
[束の間の休みの間、ディークもまた忙殺をされている。
そうこうするうちにも補給隊到着の報もあり、
状況そのものは悪くはない───
最もそれは、帝国軍にとっても同じことが言えただろうが。
偵察に出たフレデリカのことが気にならないわけではなかったが、
そればかりを気にしているわけにもいかぬ]
では布陣は明朝…、
[部下に連絡を告げて確認を行っている。
レナトが血相を変えて執務室に飛び込んできた>>38のは、
そんなときのことであった]
[目の奥がずきずきと痛むと共に、
妙な高揚感があった。
―――……進むべきだ、と。
何かが首筋に囁く。
しばし目を閉じて、それから空を仰いだ。
……腰の袋から、いくつかの薬を取り出して、口に放り込む。
入れた手がすんなりと底に付くのに、眉を顰めて。
平原を進むのはリスクが高い。
ゆるりと向きを北西に変え、……暗い森へと*]
(……ここから東に抜ければ)
[ふと気づき、月明かりを仰ぐ。]
(あの家が、ある)
(……――あった、筈だ)
[思考にのぼせ、……苦笑した。
既に街が原型すらも留めていない事は、囮作戦の折に心行くまで理解した筈だったのだが、と]
……、なに…
[机の上に置かれたのは、
フレデリカの認識票と端正な造りのリボルバー>>5:336
そして、]
… ごめんなさい…?
[告げられた別離の言葉と、切り落とされた小指がひとつ>>5:337]
────…、
[少しの間、言葉も発せずにまじまじとそれを見つめた。
報告も謝罪も、ただの音として耳の上を通り抜けていく。
呆然とした顔が、レナトへと向けられた。
本当かと問う唇の動きは、音を微かに掠れさせる]
[だがあの時、戦場で相見えなければ、
指輪も通信機も渡せなかったのだろうと、
リエヴルの左手の薬指に視線を落とした]
そっか……。良かった。
いや、お前のことだから。
なんだかんだいって構われているんだろうって、
心配はしてなかったけどな。
でもお前の口からなんとかやってたって言われると
すごく安心した。
お前も、俺も……。
周りにたくさん支えてもらってたんだなぁ……。
[それ故に。
本当にこの場所で幸せになることは許されるのか。
今でも幸せになることは彼らを裏切ることなのではないか。
浮かれていた頭は、今は冷静に。
いや、極端すぎるほどの考えは、
今も冷静ではないのかもしれない]
[だが、もしリエヴルと敵だったという立場を今更貫くのであれば。
全てを受け入れるという言葉は嘘になってしまう。
そして長い睫毛を涙で濡らす彼を、
一人ぼっちにさせてしまうということだ。
その事実に自分自身が耐えられそうにない。
現に今でもこんな彼を放っておけないのだから
ぎゅうと抱き寄せると、リエヴルの頭を自身の胸に寄せて]
ごめん……、また泣かせたな。
そんなお前見てられないから。
……泣く時はここで泣け。
[そうしてリエヴルの頭を優しく撫でて、
自分がどうしたいか考える。
否、考えなくても答えは出ていたのだ。
自分は国の為じゃなくて、
ただ彼の為に戦っていたのだから]
― 魔器到着後/帝国軍拠点 ―
失礼する。魔器が届いたと聞いて、確認にきた。
時間との勝負をしているのだから、仕事はそのまま。
[敬礼しようとした技官に手を振り、ヴィンセント>>5:431の傍へと歩み寄った]
そんなに攻撃特化されたものが来た?
やはり、引き分けるよりは勝利をと願う者も少なくないのだね。
[危険を顧みない魔器の説明>>5:434 >>5:436を聞いて、薄く笑う]
あァ、此方の準備は順調です。
[旧ブラオクヴェレ隊、旧ラムスドルフ隊。
どちらも士気は高く、対竜騎兵に…と募集すれば
志願者が相次いだ。
集まってきた兵の腕もなかなかのもので、
両部隊の元上官の兵卒能力の高さが窺える]
ちっと急ごしらえの隊ではありますが…
なァに、帝国の御為という想いは、みんな変わりませんから。
私? 私も勝利は望んでいるよ。
……帝国の勝利をもって、平和を齎すことをね。
[棒読みとまではいかないが、まるで熱のない声で言う]
言うまでもないけど気をつけて、アイゼンシュタイン少尉。
暴発などしたら目も当てられない。
君も味方に殺されたくはないだろう?
私もそんなもの出来れば見たくない。
[任務から戻ってきたノトカーが既に重傷だった理由をヴィンセントはどこまで知っていただろう。付け足された一言に、初めて感情らしきもの、自嘲が声に混ざった]
ああ、結局邪魔をしてしまって悪かった。
それでも自分の目でも一度確認しておきたかったからね。
[説明ありがとう、と手を上げて踵を返した*]
[隊は一旦森の中に入り込むと(E7→F7)、くねくねと方向を変える補給路に沿って、慎重に北へと進んでいった。
至近を斥候部隊が通過していることは、未だ知る由も無い*]
[森に入るあたりで、馬を降り。
獣道をゆっくりと進んでゆく。
―――……程なく。
自分の勘が正しかった事に気付いた。
そして、わずか後に、気づく。
それが正しかったのかどうか、今はまだ判断がつかない事にも。
森の奥から響く、パキパキ、という音。
枯れた草木のちぎれる音と共に、何かが軋む音が響いてきていた。
――………人の立てる音ではない。
何か、酷く重量のあるものを、……密かに運んでいるような、音]
――――………ッ、………。
[運ばれているらしい、”それ”に思い至り。
息を顰め、木の陰に隠れる。
音は、密やかな声達は、こちらに向けて近づいてきている。
頬にぽつり、と冷たいものがあたり。
ぴくりと肩を震わせた。―――雨]
…そういえば。
お伺いする約束――…結局果たせていませんでしたねェ。
[ずっと心に掛かっていたのだが、
変動激しい戦局とそれへの対応に追われ、
なかなか実現しない侭でいた。
すみません。と謝罪を置いた*]
― 作戦準備中/拠点内 ―
イェーガー大尉?
[横合いから声が混ざり>>63驚いたように振り返る。
ただ、周囲に人がいる中でもロスチャイルドの名は出さなかった。
ソマリの覚悟に感じるものがあったからだが、その辺りは言葉に出てくるものではない]
そこまで酷いかな。
[足を引き摺って歩くのは士気に関わる。
だから熱は引いた今、どうしても引き攣ってしまう時以外は普段と変わらぬように動いている…となれば状況はお察しあれというものだった]
まあ、お互い泣き言を言ってる場合ではないということで。
そちらはツーカーの部下とも別行動で、苦労も私以上でしょうに。
[ソマリの脇腹に視線を流しながら、肩を竦める]
……そうなったのは、私の不徳もありますけどね。
[―――あたりが、急に輝いた。
木の葉を叩く雨と共に、轟く雷鳴。
一瞬の輝きの中に。
巨大な兵器らしきものを、確かに見た]
(――――……ビンゴ)
[知らせなくては。
出来るだけ静かに、闇と雨音に紛れて。
そう思って後退しようとした、時]
[―――背後で、馬の悲鳴が響いた。
雷鳴に驚いたのか。
(―――……ッ、ああもう!!)
ざわりとあがる声たち。……気づかれた。
小さく舌打ちしながら、身を翻して森の奥に走る。
――……腰のホルダーから、銃を引き抜いて]
― 作戦準備中/拠点内 ―
それは何より。
しかし、流石ですね。士気は当然高いでしょうが、率いていた指揮官はどちらも優秀だった。
それを損なわず引き継げるのは、お見事というもの。
[揶揄の調子も含めながら、本気を混ぜて賞賛する。
ソマリ>>65はこうした会話の運びを得意としないはずと思いつつ、ついやってしまうのはこの6年間の悪癖か]
帝国の御為……。
ああいえ、当然ですね、帝国軍人であるからには。
誰であれその心構えを忘れてはいけない。
[浮かびかけた苦い笑みを、スルリと隠して笑う。
隠さなければ、この思い出の色濃い地では何かが壊れていってしまいそうで]
― 作戦準備中/拠点内 ―
ああ、いえ。
それは気にせず。唯の私事ですから。
[多少は予測もついているのだろうか。
謝罪>>70にはゆるく頭を振った。
自分の中に閉じ込めてしまおうとするように、淡く作った笑顔で]
(……今はまだ。)
[心の中の呟きは、表情にも掠めていたかどうか]
―作戦準備中/拠点内―
ほら。
多少大げさに言っておいた方が、自覚が出ますから。
[ウェルシュが体面を保とうとしている>>71のは伝わっていた。
だが長い付き合いで、それが彼の良い面でもあるし
悪い面でもあることを知っている。
呼び名については、おや珍しい…と軽く片眉を上げたものの
こちらから取り立てて指摘することはなく]
斥候隊の情報管理を全部任せられたんで、
寧ろ楽になりましたよ。
ま、その分あいつは苦労してるんじゃないですかねェ。
…ちゃんと寝てられてっといいけど。
[ぽそりと心配を呟くが、その状態に追いやったのは自分なので
あくまで呟くに留める]
不徳? どうしてです。
[双眸を眇める]
これは、俺の責任でしょう。
勝手に奪っていかれちゃ、いくら上司といえど困りますねェ。
えっ、別に無視している訳では……。
[トールの言葉>>+102に、戸惑いがちに応える。
傍からはそう見えていたのだろうか、などと考えつつ。
自分としては、常に全力で叩き潰していたつもりである。
……それもどうなんだ、と思わなくはないが。]
[ざわめく声に向けて、走りながら銃を構える。
……高い弾なんだから、役に立ってくれよ。祈るようにそう思う。雨の中、どこまで燃えるかわからないが。
狭い森の道、縦に伸びる隊列。
そこに向けて、重い引き金を絞る。
――――……ドォ…ン!
光る魔法弾は、触れた木々を炎上させ、
後列中央に突き刺さり、発火する]
[トールでも怒ると言われれば>>+103
再び、しゅんとなった。
自分が悪いというのは一応はわかっているのだが。
彼も怒られたと聞けば、くすりと笑みが零れた。]
先輩は、ちゃんとした警護もつけずにいるからですよ。
怒られるのも、仕方ない。
[互いに同じようなことを言いながらも。]
[……あの時、彼とフレデリカに対して敵対しきれなかったのは。
ソマリを救出に行くという理由もありはしたが。
いまだ、自身の心を決めかねていたからというのもあるんだろうか……と。
薄々、考えてしまうのだった。]
―哨戒中―
……雨、か。
[頬をたたく其れに、天を見上げる。
月明かりは掻き曇り、空は、ぽつぽつと雫をこぼし始めていた。
急な雨に、行軍の足はわずか、乱れた。
しっかりと油紙に何重にも包まれている筈の弾薬や火薬だが、もう一度確認を取るためだろう。
工兵が慌しく縦隊を行き来している]
[事実、指輪と通信機を受け取り、その心は大きく揺らいでいた。
そういう部分を考えるならば、自分の心に区切りをつけてくれたトールの言葉は、間違っていなかったのだ。
……そうと思っても、その時のことを思い出せば、いまだ拗ねてしまいそうにはなるのだが。]
[自分が言った言葉を復唱するトール>>+107を、じっと見つめる。
彼が戸惑うのは、当然だろうと思う。
これまで敵対していて。
そして、互いに殺し合うような形になって。
互いの立場も、またこの戦争での犠牲も。
色々なことを考えれば、共に居る為にはその間には多くのものが立ちふさがっていて――…、]
・・・・・・・・・・・・・・・・。
[などと、考えていたら。
トールの口から予想外の言葉が出て>>+111
思わず、琥珀色を瞬かせた。]
[喉元まで出かかった言葉は、だが、唇から零れることはなかった。
本当に、いいのかと。
許して貰えるのかと。
全て、受け入れて貰えるのかと――…。
聞こうとはしたけれど。
自分が知っているトールは、全て受け入れた上で、自分を愛してくれる。
そんな人だった。
だからこそ、彼の人柄にこうまで惚れ込んでしまったのだ。]
/*
可燃性のものに触れると発火させる魔法弾
お値段給料5カ月分
ああああああああああああもうあああああこういう描写本当苦手ぎゃああああめるにあいたいあああああああしんじゃういやしんじゃってもいいいんだけどあああああ!!!
うあ゙ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゙ぁあぁ゙ああぁぁうあ゙ぁあ゙ぁぁ
せん、ぱ――…
[返事をしたいのに、その声も、視界も、歪んでしまう。
震える身体で彼に抱きつき。
暫し、涙が溢れるに任せた。]
・・・・・・・・・うん。
泣くのも、喜ぶのも……全部、先輩と一緒が、いい。
[生前の互いの立場を考えれば、泣かずにいることは難しいのだろう。
それでも、彼ならば全て受け止めてくれると――そう、信じられたから。]
[己も足を止め、其れを見守った。
――雷鳴。
酷く大きく地上を揺るがすその音に、眉を寄せる]
近いな……
[そう呟き、雨空を仰ごうとした、瞬間だった。
――後列中央。
物資を積み込んだ一隊の側から、爆発音が届いてきたのは]
― 2日後・学校跡地 ―
[>>5:431>>5:434>>5:436
予定より早く魔器の到着とその説明に、感心するよりも眉根が寄った。
思った以上に強力な物が来て、それには期待よりも一抹の不安を覚える。]
「
[ヴィンセントに尋ねたが、やはり渡河には使えそうにない。
となると攻勢に使うしかないわけだが。]
一気に使ってしまうか、分けるか…。
[暫し逡巡。
ヴィンセントと相談の後、使い勝手の違いから、
……、
[ディークの視線が向く。>>62
機械的なほどにゆっくりと首を巡らせ、緋を向ける。
声が掠れていたために、ディークの言葉ははっきりと聞き取ることが出来なかったが、問いを向けられたことだけは察して、口を開いた。]
……
通信回線から、聞こえて来たのは。
異常が無いことを伝える声と。
次に、「二人が今からそっちにいくので、お願い」と、
短い通信だけでした。
何度呼びかけても返答がなかったため、尋常ではないとこいつらを引っ張ってきたんですが、―――。
[言葉を切って。
視線を合わせたまま、首を振った。
表情も口も、まともに動かない。]
ヴィンセント、これより工兵隊、メルクーリオ隊を伴い渡河し、
事前に決めていた設置ポイントでフェンリルを使い、
公国の前進拠点を破壊しろ。
公国側も、このタイミングで来るとは思わないだろう。
[油断しているところを狙うよう速やかに命を下した。
だがその結果、フレデリカらと鉢合わせし、挙句フェンリルの指揮を任されていたヴィンセントを失う事となり――隊は学校跡地へと引き返してくる事となる*]
…大尉、フレデリカは、なんて…
[兵たちの報告では埒が明かない。
同じく、鋭く息を呑む音が聞こえた>>80
置かれた認識票に手を伸ばしかけて───止める。
銀に光る小さな金属片についている、鈍い血のいろ]
…っ、救助に。
場所は分かるんだろう、案内しろ。
[咄嗟にがたりと音を鳴らし、兵に顔を向け椅子から立ち上がった。
顔からは血の気が既に引いている]
― 作戦準備中/拠点内 ―
……なるほど、私も気をつけよう。
[ソマリの言い様>>76には、クツと小さく声に出し笑った]
ああ、中尉の苦労も跳ね上がってはいるでしょうね。
けれど彼も優秀な人ですから。
[呟きは聞こえたけれど、言葉で返さず小さく頷くに留めた。
無理をしなければいいだなんて、言えない状況なのはお互いの状態もあって、かえって空々しくなってしまう]
……聞いていませんでしたか?
[目を眇められ、視線を落としたのは腰の辺り。
奪還任務で何が起きたのか。どこまで伝わっているのかを確認する余裕はなかったので、小さな吐息を零して]
それなら聞かなかったことにして下さい。
別に大尉から何かを奪う心算はなかった。
帝国軍少佐 ウェルシュは、前哨狙撃兵 ダーフィト を能力(襲う)の対象に選びました。
─────…、
[掠れた声。機械的に動く緋の瞳と視線が交わる>>83
告げられた内容は、頭に入るようでいてどこか非現実的だ。
怯える兵に構わず、大股で彼らへと歩み寄った。
構うことなく腕を伸ばしかけ……掴もうとした手が、止まる]
… 死んだのか。
[問いかける声は、低い]
/*
______
|青若芽|
. ̄.|| ̄ ムリ┗(^o^ )┓三 モウムリ
|| ┏┗ 三
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/*
めるーー!ありがとうありがとうおそくなってごめんよおおおお!!(ぎゅむぎゅむぎゅむ
そしてウェルシュとソマリの会話に出てくるとそわつくのであるが……
………、………
[爆風がやみ、焦げた異臭とめらめらという炎の音が届く。
裂けた肩口を押さえながら、よろりと身を起こし、声を張り上げた]
敵襲! 南東より敵魔法弾による攻撃、
分隊、敵影に備えよ!
……お前らは、無事か。
戦車も、なんとか無傷のようだが…。
[前列中央で共に警備に当たっていた者たちは、ひとまず軽傷で済んだらしかった。
……だが]
………。
[後方中央の一隊は、目を覆いたくなるような凄惨な状況に追い込まれていた。
負傷者の呻き声と、生々しい屍の焦げる臭い。
魔法弾により生まれた火は森の木々に燃え移り、めらめらと朱を上げている。
舌打ちした。補給物資を置いて逃げるにも、引火すれば更なる爆発を招くことにもなる。]
[他の誰でもない。
その冴えた剣技に圧倒され。
負けん気が強くて、生意気にも突っかかってきて、
そんな性格も気に入って。
それが次第に自分だけには素直に甘えてくるようになるのが
驚きもしたが、それが可愛くて嬉しくて。
いつの間にか、こんなにも心を占めていた
リエヴルだからこそ。
今度こそ失いたくはなかった]
[火薬を積んでいたのだろうか。
連鎖的にあがる爆発音。爆風を受けて、軽く後ろに転がった]
………ッ、……!!
[濡れた葉と、土と、焦げたような匂い。
転がるようにして起き上がると、空気弾をポケットから拾い上げ、
がしゃりと装填する。
先の弾は一発のみ。特殊弾は今は意味がない、他に選択肢がなかった。
――……トリガーに指をかけた時、誰かの声が聴こえた。
立て続けに引き金を絞り、向かってくる兵の頭部を撃ちつつ。
何故か、顔がぐしゃりと歪む]
――全隊、全速にて北進!
負傷者は周囲2部隊にて荷車に載せて運べ、急げ!
工兵は戦車駆動準備だ。
この場の交戦は必要ない、ただ、全力で北進し拠点を目指せ。
――敵隊はこの場で食い止める。
/*
あっ ベリアンが聞いたwwwナイスwww
だよねだよね。ちょうつよそう。
しかも使用条件なしでやばいくらい強そう…
……工兵、借りるぞ。
[万が一の用心として無傷の短銃を一丁ホルスターに仕舞う。
馬には弓筒が括りつけてあるが、爆風と炎の中で何処まで通用するかはわからない。
飛散した荷の周囲には多量の弾薬もまた散らばっていたが、無傷なものを選別している暇もなかった。]
[大部分の学生が目に入っていないという評価は、正しいもので。
トールと比較したら、それこそ、他の者は誰一人目に入っていないと言っていい。
それほどまでに、彼ばかりを見ていて。
だからこそ、互いの立場があっても、想いを捨てきることも出来ず。
指輪も、手放せずにいた。
そんな自分を未練たらしいと思う一方で、自分の立場を考えてしっかりと別れを切り出せた彼だからこそ。
未だ、他のものを大事に想う気持ちも強いのではないか――と。
そんな不安は、確かにあった。]
[責任感が強く、誰からも好かれていた。
彼のそんなところは、むしろ自慢でもあった。
彼を慕っていたのは、何も自分ばかりではない。
そりゃ、他の人に取り囲まれたりしていれば、少しどころではなく妬いてしまいそうにはなっていたけれど。
それでも。
そんな彼が誰よりも自分のことを大事にしてくれていると思えば。
嬉しくもあり、また、誇らしくもあった。]
[その彼が、今、こうして自分の手をとってくれるとあれば。
ずっと胸に抱いていた不安や孤独が、晴れていくのを感じて。]
――――しあわせに、してください。
[一緒にいれなかった間の分も。
それまでの孤独を、埋め尽くすかのように、彼を求めた。]
………………先輩……
愛して、います――――……。
[抱きしめられ、唇が触れれば、甘えるようにその身を委ねる。
さらなる温もりを求めるかのように。
指先で、ぎゅっと彼の服を握りしめた。]
いいか、最優先事項は戦車の護衛だ。
戦車が駆動するまで、なんとしてもこの場を守り抜け。
[ぽつぽつと、雨が収まらぬ風とともに燃える森に降り注ぐ。
森の一箇所からは断続的に続く銃声と、馬の嘶き。
そして何かが潰されるような音が届く。]
………。
[ひとりの部下と目を見交わすと、馬に鞭をくれて、その音の方向へと駆けていった*]
[リエヴルが不安に思っている間。
自身は、全く断られるとは思っていなかったのだから。
案外、リエヴルより自分のほうが自信家なのかもしれない]
[―――…とにかく、撃って、隙を見て逃げるしかない。
弾が尽きる前に、なんとか隙を。
兵らは輸送を優先したらしく、
追手が増えることはないように見えた。
……耳が、勝手に拾ってしまう声。
細かい部分までは聞き取れなかったが]
(――……敵隊か。一人だけど)
[そんな場合ではないのに、笑いが漏れる。
兵数を勘違いしてくれるに越したことはないが]
[落ち着いて追手を片づけつつ、
少しずつ少しずつ後退してゆく。
……繋いでいた馬の姿は見えない。
走って逃げ切れるとは思えなかった。
どこかに身を隠すか、
市街地に逃げ込んでやり過ごすか。
大木の影に身を顰めながら、
爆破した方角をじっと注視すると、
――……徐々に近づく>>95馬蹄の音が聞こえた*]
/*
メモを見直してきた。
あれ、ダーフィトフレデリカ関連絡む予定だったのか…?
うぅ…なんか何をやってもやらかしそうな現状。
魔器の事も含めて頭痛ぇ…。
/*
俺も破壊兵器つかったら全滅だと思ってたな。
この村、全滅エンドもありなのだよね。
上の人は本当におつかれさまです……!
(5……、4……、)
[カウントしながら、馬蹄が近づいてくるのを待つ。
胸がざわざわする。
――……あの隊に、メルはいたのだろう。
指揮をしていたのだろうから、きっと隊と一緒に―――…]
/*
空気銃空気銃言ってますが、空気銃じゃないことは〜〜〜わかっては〜〜〜いるのですが〜〜〜
わかりやすいので……www
しかしイマイチ緊迫感にかけてしまうな
[徐々に近づいてくる馬影が、
暗がりで像を結んでゆく。あれは………]
――……え?
[思わず声が出た。
出たと同時に、カウントを待たずに引き金を絞る。
―――…馬の目前に命中した瞬間。
手にした銃を放り投げ、空気銃を構えた*]
/*
運用方法の違いってなんだろう…。
なんかそんな悩む&悩ますくらいならもういっそ使わなきゃと思うんだけどそうもいかないよね…。
[彼の言葉>>+136と、優しい瞳に、表情が綻ぶ。
一度は適わぬと思った恋が、こうして実を結んでいる。
それだけで、身も心も蕩けてしまいそうだった。
トールの手に身を委ね、寝台へと倒れ込めば。
少しだけ、恥ずかしそうに視線を彷徨わせた。]
………もう、
[ディークにこの先を問わせるのは酷かと、自分から言葉を促す。
恐らくはもう、フレデリカは。]
無理、……だということか。そうなんだな。
そうでなければ、絶対に生きて戻るって、歯ァふんじばってお前ら引っ張って戻るはずだ。あいつなら。
[今際の際になければ、こんなものを残したり、
最期の言葉など伝えさせたり、しない―――]
[だが、トールの問い>>+137を聞けば、僅かに頬を膨らませる。]
…………むぅ。
一番痛かったのは、貴方に振られたと思った時、です。
[拗ねたように呟きながらも、彼の背に両手をまわし、ぎゅっと抱きつく。]
恋に落ちたのなんて、
この部屋で一緒に暮らしていた頃からなんだから――…。
[恋に落ちたのがいつか、なんて。
もう、わからないほどに。
気付けば、彼ばかり見ていて。
彼のことが、自分の中心となっていた。
――――本当は。
初めて出会ったあの時に、もう、射貫かれていたのかもしれない――。]
…………もう、あんな想いはすることはないって、
わかってます、けど、ね。
[自分に言い聞かせるように、そう、呟きながら。
それまでふて腐れていた顔に、笑みを浮かべ。
そっと、トールの頬に自らの唇を押し当てた。]
――――俺が、先輩を好きなのと、同じくらいだけ。
先輩も、俺を好きでいてくれてるって――…
わかっている、から――……。
[浮かぶ笑みは、嬉しさ半分、恥ずかしさ半分。]
― 臨時執務室・会議後 ―
[>>55見えてないであろうソマリの後ろ姿をじいっと睨み。
一通りの指示を出し終えてから、
――……ふ、と息を吐いた]
(……まあ冷静に考えれば、そこまで文句はない、かな?)
[隊長職は面倒くさいから正直嫌だ。
とはいえ、逆に言えば、文句はそんな程度でもある]
[前もって言え、仁義を切れ、とも、実はあまり思っていない。
異動自体は納得ではあった。動機もわかる]
(でもなんか、もやもやするな。……なんだ?)
[首を傾げて考え込むと。
ふと。――…あれに似ているからか、と思い至った。
彼が唐突に、東寮に行った時の事]
(――……あれも唐突だったもんな)
[カークの萎れっぷりは、見てて可哀想なほどだった。
まあ、ケースは違うだろうが。
あの時も今も、急にどっか行かれると、……調子が狂う]
――まぁ、引継ぎ資料作らせといて、
自分が引継がせる立場になりやがったからねえ。
[不穏な笑みを浮かべつつ。
細かい引継ぎについて、どこで受けようかを思案していた*]
[食堂でケーキと紅茶を奢られ、
誕生日プレゼントには文庫本をもらい。
次の誕生日は誰かを確認して。
また次も食堂でパーティーしようぜ!と約束して部屋に帰った頃には
まだリエヴルは部屋に戻っていなかった]
(んー?部屋で勉強するか本を読んでないのなら、
図書館にいるか、練武場で見学しているか、かな)
[そうリエヴルの行方を推察するも、
別に一から百まで監視しているわけでもない。
放っておいて、ベッドに寝転がって
貰ったばかりの文庫本を広げていた]
[そうしているうちに扉がガチャリと開く]
おう、おかえりー。
[本から目を離さずにそう口にして、
いつもならそれで終わるところだったのに。
はい、という声にその声のしたほうに視線を向ければ
仏頂面のリエヴルと、
突き出されたシフォンケーキがそこにあった]
え……?
なにこれ?
まさか、誕生日プレゼント?
[はっきりいうとものすごく意外だった。
こんな誰かの誕生日を祝うようなところは全く無さそうなのに。
意外だったからこそ、ますます嬉しくて]
…────、
歯ァふんじばって…、か……
そう、だな。
あいつ……戻るって、言ってたから、
[レナトの言葉>>101を、機械的に繰り返す。
かさりと声が乾いて、喉に引っかかった。
泣きじゃくる新兵>>102を無表情に見下ろす。
表情を置き忘れたように見ていると、彼が顔を上げた。
泣きながらも返される、力強い肯定。
それに同じく頷き返せずに、視線がレナトへと向け流れる]
サンキュー。
っていうかこのケーキ結構でかいな。
俺一人じゃ……。
お前と二人でも食いきれなくないか?
[なにせさっきもケーキを食べてきたばかりだから。
ディークあたりを呼べば、きっと手伝ってくれるだろう。
でも、リエヴルのこんな行動。
ディークにも見せるのは惜しくて]
まあ、いいや。二人で頑張ろうぜ!
いただきます!
おお、すごい美味いな。
これフェルセンが作ったの?
へぇ、本当にお前はなんでもできるよなー。
[幸せいっぱいに手作りのシフォンケーキを頬張った]
だから、ファロン少尉の遺体は、お前たちに頼む。
………。敵と交戦したんだろう。
なら、少し人数を連れて行け。
フォルテア大尉、手配──…頼めるか?
[蒼白の顔を彼へと向けて、]
…。半刻…いや、一刻。人払いをしてくれ。
少しだけ時間が欲しい──…
………頼む。
[どうにか声を絞ると涙見せぬよう歯を食い縛り、
見せてはならない表情を隠すように、顔を横に逸らした*]
― それからまた暫くの後 ―
[お返ししようにも、
誕生日なんて訊いてまともに答える相手とも
思っていなかったから]
先生。
俺と同じ部屋のフェルセンって誕生日いつかわかります?
[そうやって寮監に誕生日の探りをいれる]
[仲間とわいわい誕生日パーティーをするのは楽しい。
だから、どうせなら彼の誕生日も盛大にやってやりたいけれど、
なにせ初めてのことだ。
下手にして嫌がられるのも困るから、
最初の今年は、二人だけで様子見をしよう。
ケーキはどうしようか。
自分はあまりケーキの種類を知らない。
だったら同じシフォンケーキがいいかな。
まさか嫌いなものを作って出すわけがないだろうし。
プレゼントはどうしよう。
よく机に向かって何かを書いてるから、
書きやすいペンなんてどうだろう。
そうやって一つづつ考えていくのはとても楽しい作業だった]
[そして彼の誕生日の当日。
授業が終わったら速攻で食堂にいって
おばちゃんたちに教わりながらシフォンケーキを焼いた。
形は少し崩れてしまったものの、
どうにかケーキを焼き終えて部屋に戻った時には、
リエヴルはもう部屋にいた]
フェルセン!
あのさ……今日何の日か知ってる?
俺、お前の誕生日だって聞いたからさ、
俺の時のお返しをしようと思って。
――――おめでとう。
……こういうの嫌だったら、ごめんな?
[そうして、形の崩れたシフォンケーキと、
握りやすそうなペンが入った細長い箱を差し出した**]
/*
つらい…。
ああでもRPで威力はこんなもんですよと出せばよかったのか。
とはいえその場で決めるつもりだったからなぁ…。
うぃきでの描写じゃたりなかったか(´・ω・`)
まあ、両陣営工兵落ちてるからねえ…トップ会談にしちゃって申し訳ないというか…うう
悩むなあ…
馬の弾丸について悩んでるが、目前、ってことは命中した訳ではないということかな。。。うん
面倒なんで命中させちゃうか全体の整合性とるかなやむ
―追跡中―
――……
[公国兵の死体の転がる中を、慎重に進む。
敵は散開したのだろうか。
見慣れぬ敵斥候らしき兵とひとりふたり遭遇した他は、手勢は見当たらなかった。
剣の血脂を振り捨てながら、おかしい、と眉を顰める。]
――他に、いるな。
少なくとも、魔法弾を撃ち込んだのはこいつらではないらしい。
[見える範囲では、狙撃に使える装備を所持している形跡はない。
まるで、彼らも爆発音に驚いて飛び出してきたように見える。]
……一度散開しよう。周辺の探索を頼む。
陽動だと厄介だ。
俺はこの侭進む。お前たちは南西と北東へ。
[緊急用の信号弾を放り投げて渡し、短く命じる。
部下らが散開していくのを見届けて、己も再び馬に鞭を当てる]
……。
[雨足は強くなりかけているが、未だ、森を炙る様な炎の影は消えない。
背後に炎を背負い、行く先の闇はいや増して、濃い。
頬にあたる雨に視界が悪く、眉を顰め、張り付いた髪を拭った。
――だから、気づくのに遅れたのかもしれない。
一定の駈歩を続けていた馬の足が、何かに怯んだ様に一瞬乱れ。
その瞬間にぞくりと襲う殺気に、咄嗟に大きく手綱を引いた]
――っ、く……!、
[目前で破裂した銃弾。
直撃は避けられたが、魔法弾の四散を目に浴びて馬は大きく嘶き、後ろ足で立ち上がった。
視界を塞がれた馬は、遮二無二に暴走し、背に乗る者を振り落とそうとする]
ち…っ
[已む無く両足で馬体をぐっと挟み、鐙を蹴って背後に体をひねる。
宙返りのような形で投げ出された体は、其の侭、茂みに突っ込む様に跳躍する。
ざざざ、と葉が擦れる音。
受身は取れたが、相応の衝撃が背中を襲い、呻いた。]
……くそ、…だが、大分マシだ…。
[敵兵の前でまともに投げ出されるよりは、遥かに。
茂みに半ば身の隠れた状態で、よろりと身を起こす。
馬はパニックを起こし、其の侭駆け去ってしまっている。
……括り付けていた弓筒を喪った事にも気づき、更に舌打ちした。]
………。
[敵の姿は此処から見えなかった。
樹の陰に隠れてでもいるのか。
ホルスターから銃を抜き、弾倉を確認しながら、辺りに目を配る*]
― 軍議時 ―
[移動砲台──すなわち、>>16『戦車』が配備されるとの報に目を瞑る>>6:394。]
…砲台の移動中、天候の良い無風の日には、
警戒を強めておくべきでしょうね。
[以前に口にしたとおり、砲弾に火は、危険に過ぎる。魔器への警戒についてに会話が移れば頷いた。]
>>6:395
帝国の大規模型の魔器は、魔石から大量に魔力を吸い出して造られただけあって──相応の破壊力ですから。
補給により火薬が増えたところに打ち込まれれば、
周辺ごと吹き飛びかねない。
[下手をすれば地形が変わりかねない。火薬のみの威力でも、砲弾として打ち込めば、地面が抉れるのだ。合わさればどうなるか、考えるだに暑苦しい。]
リエヴル・ド・トゥーレーヌであれば、使えるものはとばかりに焼き払いにかかるか、降伏を迫るなりの脅しに使ってきた可能性もありますが───
[現状のあちらの司令は推測するにジェフロイ・フォン・ザクセン・ラウエンブルクだろう。戦局を変える力を持つ武器とはいえ、使えば死人の数は増える>>6:396。]
実際に運用に踏み切るかは、
あちらの国の思惑と、
指揮官次第ってところもあろうかと。
[ジェフロイとの縁が深いのは、この場ではレナトだろう。囮戦のときに会ってきたレトへと、視線で尋ねた。現状の旗色はいささか帝国優勢というあたりだ。追い討ちとして使ってくるなら、勝ちきる気構えなのかもしれない。相手の思惑を量れないかと問いを向けた。]
[>>6:397 勝利、もしくは──引き分け。確認される方針に目顔で頷く。公国内は和平派が力を持ち始めているが、現状ではまだ、帝国側の思惑はわからない。]
(こっちは引き分けなら中央ラインまで
戦線を戻さにゃならんだろう)
[公国不利な状況で、こちらから申し入れるでは駄目なのだ。思考しながら、桃色の通信石をみやる。いっそ、降伏勧告なりが入るなら、相手の思惑もわかるのだが、]
(… 向こうさんがどういう心算なのかわからない以上は、
結局、全力で相対するしかない…か )
[反応の薄い赤色の石を見やる。
──傍受への警戒が今はいささか憎らしかった。]
/*
村コンセプト的には、戦力拮抗だけれど
戦車 破壊力◎ 応用力×
魔法 破壊力○ 応用力○
なイメージなので、火力がそろっちゃうと何か違うなー、と思うのだった。
炎がやばげーな威力になるのは、油や火薬に引火したときくらいみたいなイメージ
嵐は自然現象を引き起こすきっかけを与えたのみ(急激な温度変化に伴う上昇気流)で、別に嵐を制御しているわけじゃないんだよね
もめるくらいならもっと描写しとけばよかったな
面倒だったし、好きにしろだったしn
[緩やかに息を吐いて──次に、話すのはいくらかずれた話題が選ばれる。]
公国の、
…交戦派の主流は主に二つです。
一つは、帝国への義憤に駆られているもの。
もう一方は──戦争から… 利益を得ている者達です。
鉄と硫黄の値段を釣り上げて、肥太る連中で、
現状のミュラー領も、そのひとつです。
公国内にいるヤトの民は、領と繋がりながら、火薬や武器の素材を売る商売人として表向き独立している。領のものでなく、定住しないヤトの持ち物であるから公国軍も直に徴発することができない。
利用し、利用されながら、絡みあって互いに己の利益の為に依存しあっている。
今、領と俺の血族との繋がりは、
そういう仕組みです。
[放っておけるか。と、向けられる言葉に、何も言えぬまま]
…俺は命を喰らう道具を売ることで、資金を溜め込み他人から家を奪ってまで、海の外を目指す事を夢想している馬鹿の一員です。
未来に、眼差したものの眩さを比較するなら。
俺よりも、あいつが──…
…生きるべきだった。
[そう言葉を口に乗せてしまった、
その後の沈黙は*重く*。]
──公国拠点、中級士官執務室/戦線準備中──
[訪れた室内にはいくらかの書類が残されてあった。]
……
[その部屋に足を踏み入れ書類を手にしたままで、
緩く緩く、息を吐き出す。]
[かさり、と乾いた紙が擦れ合う音がある。]
ん、ああ。
[これは。と尋ねくる声に顔を上げた。戦闘が開始されない間にも書類仕事に補給の分配、魔法弾への対策、衝突予測地点の割り出しにと拠点内は慌しい。必要な書類の引継ぎにその部屋に向かったのはいくらか遅れての事になった。]
これだな。
──ベルンシュタイン大佐には許可をとってある。
男の行方を追うように、そのまま通してくれ。
こっちが追加の情報だ。
[>>6:172>>6:173>>6:174 最大音声で流れ出した情報を纏めた書類を公国へ送る報告便へと渡す相手は──ミヒャエルの、元部下のひとりだ。本国への連絡もかねて、後方に下がる手配になっていた。]
そのまま信用するわけにはいかん情報だが、
帝国の間諜でない場合も、確保するように伝えてくれ。
技術を流出させてくれるなら、
こちらの得になるかもしれんしな。
[技術流出は、建前が半分本音が半分だ。ただ、カサンドラは民間に下ろすには、問題があった可能性を示唆していた事は頭に残っている>>3:479。]
(…カサンドラ教官が言った通りに、
資金の問題なら。
どっかの貴族を後ろ盾にしてるのかもしれんが──)
[──けれどここで為したその推測はトルステンへの要求が金であったことから裏切られることになる。]
(けど、もし。
そうじゃないってなら、)
["違法な材料"、と。言われたもう一つの言葉が頭をよぎる。]
[ギリアン・ラムズドルフが潜伏しているのなら、恐らくは公国内、もしくは第三国だろう。帝国諜報部と事実、繋がりがあるのでなければ。ノトカーが彼を捜さなかったとも思えない。]
どのみち──理由についちゃ
ことかかなそうだが、
[あとは本人を見つけるための地道な努力になるが、]
…もうちょい話を聞いておくべきだったか。
[渡した書類の束を見て、苦味を帯びてぼやくのは、ミヒャエルについてだ。ギリアン・ラムズドルフについての調査の多くは、遺されていった書類から得た部分が大きい。──冷静な視点でつづられた分析を眺めやって、皮肉に口端をあげた*。]
――最初の年の、トールの誕生日――
[やはり、すぐに意図は伝わってしまったらしい。
……普段は少し鈍感なところもあるのに。
こんな時は鋭くて、少し、悔しい。]
……別に、そういうつもりでは。
たまたま、自分が食べたくなっただけです。
[意外そうに言われると>>+147
むすっとした顔で応えてしまう。]
[……別に、彼のことが嫌いな訳ではないのに。
どうして、こんな態度を取ってしまうのだろう。
嬉しそうにしてくれれば、こちらも少し嬉しく思うのに。
それでも、やはり。
そんなところを見せるのは、少し悔しくて……
――――そして、怖かった。]
[もう、敗北のショックはかなり薄らいでいた。
それでも。
あれだけくってかかった手前、すぐに態度を緩和することも出来ず。
いい人だな、って思うのに。
…………それを認めることは、
自分が敗北を認めたように受け取られてしまう気がして。]
別に、無理して今日全部食べなくても……。
それに、無理していただかなくていいんです。
…………自分用ですから。
[トールの言葉>>+145に、そう返しながらも。
トールの幸せそうな表情>>+150を見れば、不思議と顔が赤らむのだった。]
……………………勿論、です。
[と、口ではそんなことを言いながらも。]
[…………どうして、だろう。
彼といると、ほんのり温かな気持ちになってしまうのは。
他人なんて、信じたらいけないと。
ずっと、そう思っていたのに。
血を分けた肉親でさえ、殺し合うような醜い世の中なのだ。
自分と養父母以外、誰も信用出来る者などいないと――…
そう、思っていた、はずが。]
・・・・・・・・・・・・・・・。
[屈託のないトールの笑顔を眺めながら。
どうしてだろう、自然と苦しげな息が零れるのだった。]
――その年の誕生日――
[入学に際して、必要な書類に記載はしたものの。
自分の誕生日についてなど、誰に対しても明かすつもりはなかった。
そんな必要すら感じなかったし、
そもそも誰に聞かれることもなかった。
――――だからこそ。]
[そして、シフォンケーキと箱を差し出されれば。
数度、琥珀色を瞬かせる。]
え――――……。
これを、俺に……?
[シフォンケーキの形は、少し崩れていて。
見ただけで、慣れない者が作ったということがうかがい知れる。
思わず、まじまじとトールの顔を見つめてしまった。]
………………なんで。
なんで、俺の為に、そんなことを……?
[誕生日を、教えてもいない。
そもそも、あれだけ盛大に食ってかかった相手だというのに。
なぜ、こんな風にしてくれるのだろう。
その優しさを、温もりを、感じれば感じるほどに。
――――戸惑いばかりが、浮かぶ。]
………………とりあえず。
いただき、ます。
[微かに苦笑いを浮かべながら、シフォンケーキを口へと運ぶ。
――――甘くて、柔らかくて、優しい、味わい。
まるで彼の人柄のように、じんわりと染みてきて。]
…………ありがとう、ございます……。
[小さく肩を震わせながら紡いだ声は、ごく、小さかったけど。
それでも、素直に言えた自分に、少し、驚いた。]
……たまには、こういうのも悪くないかなって、思います。
[嫌ではない、というのを伝えたくて。>>+154
そう、言葉を選んだけれど。]
― 森の中・少し前 ―
[――……とにかく、一人ではどうにもならない。
身を隠すために散った部下たちと合流しなければ。
暗い森をひたすら駆け抜ける。
爆発音に気づき、状況を確認しに来た彼らの多くが
既に公国兵の手にかかっていることを、知りようもなかった。
(――……合流地点まで、もう少し)
荒い息に雨が混ざり、
咽せそうになるのを堪え、――走った*]
― 森の中 ―
[――……外した…!?
>>114着弾点が浅い。
馬は、特殊弾の直撃を免れたようだった。
気づかれていたのか、瞬時の判断力が高いのか。
動揺した馬から飛び降りるようにして、着地した後。
がさり、という音と後、沈黙が降りる]
(……メル、大丈夫かな)
(受け身は取ったと思うけど)
[……このまま黙って、こちらの場所を悟られずに
狙撃のタイミングをはかる、べきなのだろう。
――……だが]
―――……メル。大丈夫か?
[木の陰に入ったままで、ぽつりと名前を口にする。
それを招いたのは自分なのに、つい具合まで訊ねてしまった。
どちらから声がするか、彼にはわかるだろう。
位置を教えるような、行為*]
ミヒャエルの拾ったギリアンの行方を、べリアンがさらに拾って受け継いでくれてるwwwww
ありがとね〜
ギリアンは行方不明程度にしか考えてなくて、もしノトカー死ぬ時にネタに困ったら出そうかナーくらいに思ってたのだった。
そういえばギリアンのビジュアルは議事のあの人を想定してるけど、なんでここだけ議事キャラなのかというと、わりと残虐なキャラなので薔薇下キャラ使うのが忍びない…という理由だったのだ
でも議事のギリアン好きです
師匠を超えて、
どうか、その先へ ───…
[できれば共に。
……とは、祈れなかった。
二人が出会えば、生じるのは命のやりとりだ。]
満足、…かどうかはわからないですが、
俺はこんな生き方しかできなかったんです。
自分の言葉を、自分で形にできなかったのは残念ですが、
もし、俺の言ったことが誰かの心に残っているなら、
俺は、それで十分ですよ。
あとのことは、どうか───お願いします。
[残してきた部下のことも、彼ならば任せられる。
どうか、それがソマリの力になるようにと、
小さく、祈りを捧げた**]
あと回想やることあったっけなぁ
ところでツイッターでちらっと出たけど、もしスピンオフ村をやるならうゆきさんはヴィンセント・ユーリエ・ルートヴィヒの3キャラでINしてください!!
俺もノトカー・グレートヒェン・シュテラ・ナイジェルの4キャラでINします(おいやめろ
[彼女の緑の通信機からはどうやら反応が途絶えているようで、
それがカサンドラの身に危ういことが起こっている証拠にも見えた
彼女の膨大な知識は、無論、公国には欠かせないもので
本国にとっても彼女を失うことは大きな痛手だろう。
だが、それ以前に、級友として、科学の師として。
どうか、彼女が無事でいられることを願う]
ジェフロイ……。
カサンドラを、死なせるんじゃないぞ。
[はじめて、親友ではなく、好敵手だった男に、願いを託した]
[会議の席上では、
ディークがローズクオーツの通信石の話に触れる>>4:330
それを聞いても、ベリアンもレナトもフレデリカも一言も発せず。
彼らが内心どう思っているのかは窺いしれなかった。
あの時自分は、理性ではなく感情に突き動かされていた。
いずれリエヴルと戦場で逢うことになることは、
自身の身分からも、彼の身分からも、十分予測できていたのに。
彼の名を書面で見た途端に動揺して、単独で出撃するという行動に出てしまい、
あげくのはてに大事なそれを彼に渡してしまった。
その現場を見ていたフレデリカも何も口にすることはない]
[呆れられているのか。
公国に害をなす指揮官だと見下げられているのか。
それとも……。
これについては死後であっても、如何なる責めをも負うつもりでいた。
ラウツェニング家にも非難を浴びせられるかもしれないが、
むしろこのことによって
トライブクラフト伯やベルンシュタイン候が動きやすくなるのなら、
存分に利用して欲しいくらいだ]
[誰も口を開かないかわりに、
クロイツが通信石の片割れの場所を推測する。>>4:407
――どうしてそれがリエヴルのところにあると思ったのだろう。
確かに彼がそう推測する理屈はわかる。
だが、敵指揮官または幹部との間にホットラインがありでもしたら、
このシュヴァルベでの決戦自体が茶番だったとなってもおかしくないのに。
異国の傭兵の発言はそこまで予測してのことだったのだろうか。
かつての自分とリエヴルの交友を知っていたエルンストなら、
そう推測するのは容易いことだろうが。
後輩によく似た男にちらりと視線を投げて。
これ以上この場に留まっていても仕方が無い、と
意識を会議室から青い世界に向けた]
/*
全部見ていたらキリが無いことに気づいたようだ。
仲間の死も続々報告聞いてたら、あんな感じにはならんだろうし。
だが、この後、こいつ、青い世界でカサンドラの姿をちらりとみてもいちゃいちゃして……いたと思ったらいなかった!
誰かいるようだ、だけどカサンドラとは断定していなかった。あぶねー。
/*
帝国の銃は、特殊弾以外は弱いイメージ。
エアガンうちまくるダフィーは、撃って足止めてナイフで首かっ切ってるか、時間稼いで逃げる。
つまり弱い(^ν^)ごごーん
――拠点南の森・補給路付近――
[マガジンの先頭に装填されているのは、金属を粉状にして薬莢に押し込めた、いわゆるフランジブル弾。人の肉を貫く程度の力は持つが、武器や石などに当たれば粉々になる程度の強度の弾だ。
……続いて、二発の実包。威力があるのは、それだけとも言える]
(残りはゴム弾、か。至近距離ならば殺傷力もあるだろうが)
――……なんにしても、腕の問題だな。
[思わずぼそりと呟く。
間一髪かわせたとはいえ、疾駆する馬の鼻先に横面から魔法弾を打ち込めるだけの腕の狙撃手と、どれだけ練度を上げてもそこそこの命中精度しか持たない己。
至近距離に持ち込めるのなら、寧ろ剣を以って戦う方が、状況は有利だろう。]
(持ち込めるなら、…の、話だ)
[セーフティが外されている事を確認し、構えながらそろそろと後退する。
手近な樹の陰に身を隠すと、慎重に辺りを睥睨した。
――持ち上げた肩が激しく痛み、顔をゆがめる。
先日落馬した際と、同じ所を打ちつけてしまったらしい。だが、それに構っている暇もない]
――……。
[生い茂る葉を、雨が叩く音。
狙撃手はそれすらも計算しているのか。ひとの気配を隠す不規則な其れに、じっと耳を澄ませる。
掛けられた声に反応したのは、その内容を、声音を、把握する前のことだった]
――っ…
[構えた短銃から放たれる鋭い音。
声の方向を狙った筈のフランジブル弾は、恐らく大きく軌道を逸れている。
聞き覚えのある声。
……聞き覚えのある、呼び名。
瞠目し、そちらを振り仰いだ]
――ダーフィト……。
[予感はあった。
きわめて命中精度の高い、帝国の射手。
それだけを取ればうんざりする程いるのかもしれないが、己の知る者は、たったひとりだけ。
……己を『メル』と柔らかく呼ぶ、たったひとりだけだった。*]
フランジブル弾は防弾ベストや重装鎧には効かないイメージ
帝国側だったら防弾ベスト搔っ攫いミッションとか楽しかったかもしれんね
―――……早いな。
[ぽそりと呟いた。
弾は僅かに逸れたものの、声がした瞬間に
既に撃っているタイミングだった。
呼ぶ声に、返る声。自分の名。
……それに勇気づけられて、唇を開く]
デートのお誘いをしたのに、連絡がなかったからね。
来ちゃった。
[くすり、と笑ってみせた。
低めの声は雨音に混ざり、笑みと共に闇に溶けてゆく]
……、――
[銃を構えたままゆっくりと立ち上がり、声の方向を窺う。
胡桃色の髪が、樹の陰から見えている。
まるで過去の続きの様に語られる言葉に、迷うように唇を開きかけた。]
………、……
[何を言おう。何を言えばいい。
ぎゅっと唇を噛み締め、のろのろと、紡ぐ]
……俺に逢いに来た訳ではないだろう。
あの魔法弾は…、…お前なのだな?
― 会議後回想:公国前進拠点、天幕 ―
……、ああ。
[低く、思いに沈みこむように落とされる言葉たち>>121
それに同じく、視線ばかりが目前の黒髪へと落ちる。
実像を見るわけではなく、二人見つめるのは恐らく同じ面影]
だろうなあ…。
[そう口にするのは、自分自身にも思うからだ。
弟子だからと口にしたのは、己の身を省みてのこと。
彼に──彼らに斃されていても、きっと恨みはしないだろうと]
────…
[やがて。語られる話>>122に、僅か琥珀が見開かれる。
再び焦点を結んだ目が、じっと目前へと向けられた。
全て聞き終え、重い沈黙>>123が落ちるに、動きを止める]
………、
[彼の頭の上に置いた手の指先に、僅か力が篭った。
押さえようとしても押さえきれぬように置く、少しの時間]
…ッ!!
[気づけば、彼の頭を横殴りに殴っていた。
迷いがある。だから、さほどの強さにもなったとは思わない。
が、気にすることなく次は彼の襟首を掴んだ。
一度は俯かせた顔を、強引に此方へと向けさせるように]
馬鹿とか夢とか価値とかそういった話じゃねえ!!
生きるべきとか死ぬべきとか、そういった話でもないだろう!
人を馬鹿にするのも、大概にしろ!!!
俺はお前を助けたかったから、カレルを撃った。
カレルはお前と全力で戦って、お前が勝った。
お前がここにいるのはお前だけの結果だけじゃねえ。
お前だけが選んだだけの選択でも価値でもねえ。
お前が馬鹿でも屑でも阿呆でも、ここに居て欲しいんだよ、
生きててくれて良かったと思ってる人間がいるの分かってんのか!!
[そこまで言って、突き放すように乱暴に手を離す]
……お前のことを、大事に思ってんだよ。俺も…カレルも。
生きるべきがどっちか、とかではなく。
生きててくれて良かったと、思ってんだよ…。
[口調は最後弱く、音のない息が零れ落ちる。
そのまま、心落ち着かせるような沈黙を挟み、]
故郷がないってのは、
…──俺には想像しか出来ないが、
それ、向こうの土地をさ…
買い取るとか、出来るんじゃねえの。
もう結構貯めこんだんだろ?
ついでにミュラーからも、もう少し巻き上げて、…
[口にするのは、先の彼の血族の話だ>>122
ぽつぽつと口にして、じっと静かに紫眼を見つめる]
… お前が、いつか自由になれるように。
[生意気な新入生だった頃からずっと。
彼はずっと多くのものに縛られ続けてきたのだと思う。
だからいつか、自由になれるようにと願うように口にして]
──…一人にはしねえって、言っただろうが。
[投げ出す気も、見放す気もやはりないのだと。
告げて、思うより多くを抱え込む元同居人に、少し笑った*]
―――…ううん、会いに来た。
ここで会うとは思ってなかったから、結果的には、だけど。
話したいことがあって。
魔法弾は俺。
……お前の声が聞こえて、驚いた。
[>>138降りしきる雨の向こうから響く、戸惑ったような、苦しげな声。
それに笑みを浮かべ、言葉を続ける]
成功していたかはともかく、
強請るような真似をしてごめんな。
欲しいのは、金でも情報でもない。
薬は、金があっても在庫がない状態だしね。
[――…まあ金もないけど。
浮かべていた笑みに、自嘲のような、諦めのようなものが混ざった]
お前の部下の持っていた通信機を、解析して。
何を調査していたのかを確認した。
公国と帝国。両国に潜り、
――……ここを狙っている国に、得た情報を流していたんだな。
[降り続ける滴と、遠くで未だ消えぬ炎のかけら。
それらをぼんやりと眺めながら、淡々と口にする]
両国は続く戦いに疲弊している。十分な情報と機会さえあれば、食い破って腹に収める事も可能だ。
――…可能かどうかはともかく、そう考える国はいくつも、あるだろう。
それにより、お前は、欲しいものを手に入れる。
情報と引き替えに何かを得るのか、それとも、侵略させること自体が目的なのか。
――……合ってる、かな?
[問うような語尾でありながら、訴えかける何かは滲まない。
ただ、あるものを、あるままに、口にするような*]
あとは…そう。
俺が少佐のそういう顔、あんまり見たくありません。
[周りに人目があるので、
眼差しだけで――相手の背中をぽんと叩く]
国みたいに大きいもんじゃなく、
もっと身近な、誰かの為――…
亡き上司や仲間の為。
故郷で待つ家族の為。
そして……
[真っ直ぐ…薄茶の瞳を捉えて。蒼氷色が、切なげに微笑う]
己が手に掛けた、
立ち止まらず、前に進むんだと…―― 俺は、思いますよ。
[ステファンを手に掛けたウェルシュ。
カークを手に掛けた自分。
重く抱えた旧友の死を背負って、迷っても尚立ち止まらない理由…。
ウェルシュが何を考えて、今此処に立っているか。
其れを詳しく聞いたことはない。
…聞かなくてもいいと思っていた。戦うことに理由は要らない。
理由が無くても、人は殺せたから。でも、]
…、突然ですまなかったな。
[引継ぎが一通り終わった頃。
ぽつり。と零れた謝罪が、蒼穹に滲んで消えた]
色々考えて、あれが最善だと思った。
[相談しなかったのは何故か…と問われれば理由は難しい。
辞職を止められると思った訳ではないが、
…距離を置こうとする後ろめたさが、何処かにあったのかもしれない]
ああ、そうだ。
引き継ぐ大事なもん。もうひとつだけあった。
[視線を引き戻し、距離を詰める。
胡桃色の髪はすぐ傍に。見慣れた顔も、何もかも。
腕を伸ばし、]
よーーく、聞け。
[笑顔で、相手の胸倉を掴んだ]
俺も、…、
[相手の肩に顎を乗せ。表情を見せないようにして呟く]
この一戦が終わって、世の中が少し落ち着くようなら。
逢いにいく。
[箱から出て。自分の足で]
本人には、もう逢えねェけど…、
あいつの見ていた景色を、知りに。
[切望に声を染めながら、以前は抱えていなかった夢を紡ぐ。
それは本当に夢で。
嘗て空色の瞳の彼が言った、逢いたい人に自由に逢える世界にならないと難しいことかもしれない。
公国に行って、大切なひとの足跡を辿る。
いつか再び、
帝国と公国が肩を並べて笑い合える日になったら――…]
[相手の胸元を掴んだ指先に、ぎゅ。と力が篭る]
俺は、 おまえのことも大事だぜ。…ダーフィト。
昔っからの同輩で。
頼りになる部下で。
なんか似てる奴で。
…阿呆なお節介だ。
だから、――そのお節介を丸ごと返してやる。
…、さっさと行け。後はなんとかするから。
[ぽん、と手を離して距離を取る]
…――おまえの分の引継ぎ資料。サボらず作っておけよ。
[理由はいわない。言わずとも伝わるだろうから]
俺が、一仕事終えて、戻るまでにな。
[淡い笑みを浮かべ、ひぃらりと手を振って*背を向けた*]
― 公国拠点・臨時執務室 ―
[兵士らにフレデリカを迎えに行かせ>>110、暫し。
室内は沈黙の中にある。男は執務机の傍らに佇んでいる。
机の上には、フレデリカの遺した認識票、銃、そして指]
……、
[そっと手を伸ばして、認識票を掌に握りこんだ。
銀についた鈍い汚れは彼女の血か。
小さくて硬い金属片を、手に握り締めたまま瞑目する]
───…お前を、
… 守るって、
言ったのに───…
[涙声が崩れて、そのまま俯いた。
床にはたはたと雫が零れて黒い染みを形作る]
[そのまま、認識票を握ったままの拳を額につけた。
机に軽く腰掛けるように支えを求めて、崩れるのを防ぐ]
……っ…、
[崩れては、いけない。分かっている。
そう、
それなのに…自分はこれほどまでに、脆い]
大事なものを──…
[失わないように。と、己に告げたのは彼女だった>>0:554
その彼女は、もういない]
普通の…、女に、
…なりたいって、…いって、
[して──…やれなかった。
守りきれなかった。大切な…愛した女を。
このまま絶望の淵に沈むのは、ごく容易かろう…けど]
ディークに背負ってもらってるものはもっと希望に満ちてるものだから、
[こえが響く]
もし、そうしたいときがあったら…、
そしたら、私がディークを守ってあげるよ。
[合わせた額の向こうで、微笑む面影]
隊長がいってた…大切なもの…守りたいもの、私の光だから…ディークは。
…………、…
[それに返す言葉は、音にならない]
[ただ、思う]
(ここで崩れてしまえば、きっと、
…───お前の想いも、無駄にしちまうんだろう)
[現実にどれだけ反論したくとも。
死は圧倒的な力を持って、事実として壁の如く聳え立つから]
…、
[それから暫くの後。
ディークは机上に、ローズクォーツの通信石を眺めている。
目は泣き腫らした赤のまま、袋から出した石を見つめた。
トールより託された通信石だ。
これは今、どこに繋がっているだろう。
確かめておく必要があった。
これが真に、終戦の切り札に成り得るのかを。
けれど、今はそれよりも───…]
…、
[それから暫くの後。
ディークは机上に、ローズクォーツの通信石を眺めている。
目は泣き腫らした赤のまま、袋から出した石を見つめた。
トールより託された通信石だ。
これは今、どこに繋がっているだろう。
確かめておく必要があった。
これが真に、終戦の切り札に成り得るのかを。
繋がる先を…そして帝国の意を。
意が見えずば、このまま見えているのは全力戦だ。
公国に和平の意はあれど、帝国に意なくば戦乱は終わるまい。
けれど、今はそれよりも───…]
…。西の副寮長より、東寮長へ。
フレデリカ・ファロンが死んだ。
…繰り返す。東寮のフレデリカが死んだ。
[兵が聞いても、意味は取れるまい。
当時を知るものにだけ知れるよう声を置いて、
僅かな時間、ローズクォーツへと視線を*落とした*]
………俺に、何をさせたい?
話したいこととは?
[謝罪を述べる彼に、ただそう尋ねる。
脅迫が本当であろうと、嘘であろうと、
それはどうでもよかった。
――彼が、己に其れを求めるの
当然の権利であろうから。
だが、それ以外の何が必要なのかはわからずに、
淡々と言葉を紡ぐ彼の方向を、じっと見ていた。
雨の中にゆれる炎が、
僅かに見える髪先を金色に透かせている。]
[雨音が、ふたりの間を紗の様に覆っていた。
通信石から導き出した彼の推測を――
導き出した結論を、
しずかに聞き届けるように。]
………。
……此処からずっと離れたところに、緑の海がある。
[合っているか、という言葉に、ほんの少し笑い。
ゆっくりと言葉を紡ぐ。]
ながいながい間、
剣となることで暮らし続けてきた民がある。
――炎に熔ける鋼の様に、一振りの剣として。
………。
……此処からずっと離れたところに、緑の海がある。
[合っているか、という言葉に、ほんの少し笑い。
ゆっくりと言葉を紡ぐ。]
ながいながい間、
剣となることで暮らし続けてきた民がある。
――炎に熔ける鋼の様に結び合い、一振りの剣として。
[今言わなければならない気がした。
――今言わなければ、二度と言えない気がした。
ただ、彼が好む幻想小説を物語る様に口にする]
やがて剣は折れて粉々になった。
後には、ばらばらの鉄塊だけが残った。
……鉄塊の夢は、いつか、もとの一振りの剣に戻ることだ。
己を一度、拉ぎ、こわした猛禽の喉もとを貫いて。
……遠い、遠い果てに、猛禽の好む甘い果実の実る島があった。
鉄塊は欲深い猛禽を唆し、巣を空にする為に――
その身を剣ではなく、鎖へと変えた。
そういう、御伽噺だ。
……遠い、遠い海の果てに、猛禽の好む甘い果実の実る島があった。
鉄塊は欲深い猛禽を唆し、巣を空にする為に――
その身を剣ではなく、鎖へと変えた。
そういう、御伽噺だ。*
[>>148 逃げろと、言った筈だと。
遠くの方から声がした。
その言葉は。あの日の赤と空気と一緒に固められ、
胸の空洞に転がっている。
――わからなかったのだ、本当に。
――何から逃げればいいのか、何処へ行ったらよかったのか]
死んだという男の言葉を、良く覚えてんね。
まるで、今でも傍にいるみたい。
――それならお前に尋ねるよ。
逃げろって、何処へ?
世界で一番居たい場所を捨てて、逃げる場所なんてどこにある。
.
メルとの約束だから、悲しそうな顔してたからって思って。
必死で考えたけど、やっぱりよくわからなくて。
一番幸せな所から一番遠くって、どこだろう、と思って、
家にも帰ってみたりして、さ。
――…阿呆だったと思うけど、
……それくらい、わかんなかったんだよ。
[ゆっくりと、笑おうとして。……首を振る]
さっきのお前の口ぶりが、相変わらずでさ。
なんだか、おかしくて、……悲しかった。
[逃げろ、という言葉。
様々なものを取り戻した今なら、わかる]
お前は俺を、危険な場所から遠ざけたくて。
お前はお前を危険な場所に置きたくて、……置かざるを得なくて。
――…だから俺は、お前の傍に居られなくなったんだろう?
[――……喉が軋む。悲鳴のような]
メルのしたいことに、俺は邪魔だったっていうのは、
……一緒に居た時から、わかってた。
メルはやわらかい人だから。
それを知ってる俺と居ると、鈍ると思ったんだろ?
[メルは死んだ、という言葉。別人みたいな言葉と表情で。
逃げろ、と。いつか言った言葉を口にする。
―――死んだ、なんて、誰が言ったの。
今ここに、確かにいるというのに]
――……お前が鈍る分まで、俺が手を汚せたら。
連れて行ってもらえたのかと、何度も思った。
あの子の母親が叫ぶ声を、喉を。
あの時、どうして絞れなかったんだ、って。
お前が殺せないなら、今なら、――…俺が全部殺したのに。
/*
('A`)この人こわい
こんなこと思ってたのか
バトルに持ってかなきゃいけないんだからがんばれーー!!
でもめるのお話もひろいたい、トーンダウンして!
[>>171 させたいこと、話したい事。
問われるそれに、目を伏せる。
言いたい事も、させたい事も、決まっていた。
それが叶わない場合、どうするかも]
させたいこと、か。
当てられるかな、クロイツに。
メルなら、……ああでも、あいつはわからないか。
[苦笑しながら言葉を紡ぎ、……自らの抱く躊躇いに気づく。
言って、判断を仰いでしまったら最後、
こうして―――……]
[>>173 言葉を選ぼうとしていると。
――……彼が、静かに語り始めた。
おとぎ話のような、遠い世界のような。おそらく、
彼の、見てきた世界を―――……]
[緑の海、―――…草原。
その言葉をはじめに、紡がれた言葉は、
脳内で拡げられた地図の上に点と線を引き、
彼を探し続けながらあたった様々な文献がいくつも棚から零れ落ち、目的の頁を開いて横たわる。
点と点が勝手に繋がってゆくのを他人事のように追いながら、
……脳裏には、幻想小説のような光景が広がっていた。
遠く、遠くの、別の風、別の空が広がる世界。
異なる顔立ちをした者たちが、異なる言葉で笑いあう、世界。
何もかも現実とは違うのに、――…どこか懐かしく、恋しい世界]
[焔に溶け、鍛え上げられたひとつの刃。
火に清められ、雑多なものを絡めながら潤むのびやかな剣。
硬く磨かれた刃の、馨しい輝き。
―――……ひどく、羨ましい煌めき。
粉々に砕け散って、なお]
[語る声のトーンは、ひどく抑えられたもので。
彼が、こことは違う場所を覗き込んでいるのがわかる]
(――……元通りの、一握りの……)
(―――こわした猛禽の……鷲の国)
(あまい果実の実る島――……)
――砕けた破片、そのひとつが。
懐かしく愛おしい、恋しい輝きを放っていた。
―――……錆や汚泥をも取り込みながら、紡ぎあげられた鎖]
[伏せていた目を、ひらく。
随分と長い事、そうしていたような気がしたが。
――……実際には、ほんのわずかな時間だったのだろう。
思いを馳せていた何かと繋がり、
得心と共に連鎖してゆく様々な事象。
脳裏で、繋がってゆく何かを、静かに眺めながら]
………その、剣と。鎖は。
それから、どうなったの……?
[寝物語を聞いた後の、子供のような言葉がこぼれた*]
知らないでいてほしかった。
その手を血に染める事も、
友と呼んだ者を裏切る事も、
――己の暮らした大切な世界を壊す事も。
だがそれは、奴がお前を思っていたからじゃない。
お前を贄に選ぶ事が、重すぎた。それだけのことだ。
シュヴァルベがいつかこうなることを――
『俺』は知っていた。
カーク・バッカーも、
シェットラント・マーロウも、
生徒会長も、西寮長も――みんな、みんな。
あの西寮の小さな部屋で笑いあいながら、その日を待ち侘びていた。
――お前もその筈だった。
そう出来ると、せねばならないと。
― 帝国側軍議の2日後・学校跡地 ―
「
……制作技師中の誰か…の趣味なのではないでしょうか。
氷の橋を表して「
きっと、ロマンチックな方がいるのでしょう。
[届いた魔器に対するコメントに、答えながら、魔器の性質を確認する。]
河を渡るには…橋の上に
河の水を巻あげても、雷撃の衝撃が通行の障害になりますし…ここはやはり、攻撃用と見た方がいいかもしれません。
運用については…集中して突破するのも方法ですが、万が一何か不測の事態が発生した時を考えると、怖いかもしれません。
[協議の末、魔器の扱い方が決定される>>82。同時に 前進拠点への攻撃も決定した>>84]
…承知いたしました。工兵隊は直ちに、公国前進拠点付近への移動、及び魔器
極力使用は控えますが、万が一の事がありましたら通信機にて連絡をお願いします。
[「万が一の事」が起こるのは、自分と自分の部隊であったのだが、この時の認識は奇襲をかける側。そこまでは思考が*思い至っていなかった。*]
/*
みょるにる=とーるはんまー
つーことで、どこぞのトール君が夫夫喧嘩で使えばいいとおもtt
つーか、みょるにるとふぇんりると聞いて、真っ先に頭を過ぎったのは
木刀を持った鳴神くんと、ロキの前でだけぶりっこする黒わんことがでてくる漫画(アニメ化もされた)だったり。
久々にみたくなってきt
あいつから、果たし状が来たぞ。
[友を当然のように呼び出し、手紙を見せた時。
彼はいつものように暑苦しいと口にしたが、
それに同意することはなく]
思えば8年前、あいつに先を越されてから。
こうなるのは運命だったんだ。
良かろう。決着をつけてやる。
……ディーク。
当然、お前が立会人だ。
ずっと俺たちの戦いをみてきたお前だ。
これ以上相応しい人選はないぞ。
[ジェフロイをも上回る暑苦しさで、
果し合いを受けたのだった]
[手紙にある通りに、川のほとりまで来ると、
ジェフロイは既に準備万端といった感じで、
まず、そこからして気に食わない]
だれが、逃げるかよ。
お前こそ、無かったことにして欲しいなら今のうちだ。
[挑発の笑みを向けて、
放られた木刀をぱしっと手で受け取める]
ああ、わかった。
つまり、顔以外はどこを狙っても構わないってことだな。
[それなら異論はあるまいと、
ジェフロイの提示したルールを二つ返事で承諾した]
そうはさせるかっ!
[先手をとろうと、ジェフロイの身体が素早く動くが、
負けじと自身もすぐさま前進をする。
最初の一撃は、
両者の木刀ががつんと重い音をたてて打ち合わされた――]
[互角の相手との攻防。
ジェフロイに一歩先んじたと思えば、すぐに並ばれて。
逆に一歩遅れるようなことがあれば、
死に物狂いで追いつき追い越そうとしてきた。
8年間の切磋琢磨の結果がここにあった。
お互い得手とするのは、
力とその運動能力による、真正面からの攻撃。
それ故に、小半時もすると、身体の至るところ痣だらけ。
骨も2、3本折れているという、
試験で同じ事をすれば両者失格で
留年を余儀なくなれるような戦いぶりだった]
くそう、まだまだ……!
[大声をだすと折れた肋骨に響くが、
その痛みを忘れたかのように、
ジェフロイに尚も挑みかかろうとして]
いてっ……なにすんだよ!
[ディークが呆れたように見える顔をしながら、
未だに決着のつかない、この戦いを止めに入る]
それはこっちの台詞だ!
[しつこいと叫ぶジェフロイに、
全く独創性にかける叫び声を放ち。
傍らでおかしそうに笑うディークを睨みつけた]
[確かにディークの言うとおり、
自分たちはとうとう最後まで変わらなかった。
だが、お互いに変わらないということは
どれだけ素晴らしいことだったのか。
平和な時代は、戦を求める空気に取って代わられ。
彼もまた好敵手から、はっきりと敵方に変わり。
そして、こうして命を落として
いる世界までもが変わり。
彼と決着をつける機会は
もう二度と巡ってこない――]
………どうなるのかな。
[ダーフィ。
こちらを向いて欲しい、と呼びかけるように
そっと笑い、ゆっくりと、銃を構える。
右肩の痛みで、照準はこまかく動いている。
――小さく眉を顰めたが、きっとこの距離では気づかないだろう。]
お前が決めればいい。
『剣』が、どうなるのか。
――俺が、物語の先を、そうするように。*
/*
そして、フェンリルってなんとなく炎より氷のイメージなのは、どこぞのゲームの影響かなー。
氷の魔狼、的な。
伝承の方では、目と口から炎を発するはずなのにねー。
……あの時から、お前はいたのか。
メルが変な動きをしてるなぁ、と思ってた時は、
そういう事だったんだろうな。
[>>190 奴はお前を置いて行った、という言葉に。……笑う]
――――……それで?
お前がメルの伝言を、
最後の言葉を俺に伝える意味がどこにある。
既に伝わっている言葉を。
何故もう一度俺に言う必要があるんだ?
……お前も大概甘いんだよ。
俺に冷たくしてる辺りがもう、なっちゃいないよね。
"メル"に惚れてて、帝国兵なんだから、
俺を利用すりゃあいいのに。
色仕掛けは苦手か?
[くつくつと笑って見せてやる。優しく尖った、愛しい破片に]
[>>192 ――…どうなるのかな、という言葉に。
引き戻されて、目を伏せた。
足元には、空気弾の弾が散らばっていて。
手の延長のような銃の中には、彼の瞳とよく似た弾が収まっている]
どうなるんだろう。
――……俺の言いたかったことを、言って。
それをお前がどう思うか、どう答えるかで、決めようか。
[笑みに交じる懊悩さえも、今は心地よくて。
睡魔の交じる余地もない]
―――…連れてけよ。どこへでも。
やんなきゃいけないこと、したいことに、俺を使え。
ぼろぼろではあるけど、……あの時よりは、役に立てる。
クロイツが、それを不信に思うなら、
俺とやってみて、試してみたらいい。
……メルがそれに耐えられないなら、俺があいつを連れて行く。
―――……それが、無理なら。
俺を殺していけ。
俺は、引かないよ。
これ以上置いてかれるなら、
……ここでお前を殺してでも、止める。
[じゃき、と。わざと銃弾を込めなおす音を立てながら。
彼の返事を待った*]
― 青い士官学校 ―
[おなかがそこそこ膨れれば、かつてと同じように見える士官学校を見てまわることにした]
…………
[何も考えなしに歩いていると、甘いにおいのする厨房のほうに歩みが向いてしまうのは、気のせいではない]
――……。
[ダーフィトの言葉に瞠目し、暫く彼をまじまじと見つめる。
――それから構えた銃を下ろし、そっと微笑して、目を伏せた。]
決まっている。
…………最初から。
[――顎を上げ、銃口を真っ直ぐにダーフィトに突きつける。
強いまなざしが、彼の双眸に注がれている。]
今の俺は、お前の敵だ。
従わせたいなら腕ずくで来い。
俺を、殺してみせろ。
[>>198 ……答え合わせ。
そいつができる時点で、メルと他人ではないと思うのだが。
そこはとりあえず置いておいて、
息を詰めて、クロイツの言葉を聞く。
……暫く真顔になってから、ふーー、と長い息を吐いた]
……いや、情報が得られそうな場所を探るかどうかを、その気になれるかどうかで決めちゃダメでしょ。
上達度合いは、本当、俺にとってはどーーーでもいいし。
メルは俺の上達具合は気にしないと思うなぁ。
上達してないけどな。
[しかし、さすがに食べて食べてはまずかろう、と意識的に厨房を外し――]
こんなに無目的に歩くのなんて、初めてだな。
こんなにも広かったのか。
[御縁がないところはよりつかない。
用事がなければ向かわない。
時間をもてあました散策は、初めてだった――]
[>>200 彼の”結論”に。
歪みそうになる顔から、表情を消した。
泣くよりわめくより、先にやることがあった]
―――…クロイツは。
俺が>>187"その筈"だと、"贄"だと思いながら、過ごしてきたんだろう?
ならば、俺もお前をそう思うならイーヴンだ。
ちゃんと、殺せるようになったよ、………お前を。
褒めてくれるか……?
[囁くように口にした言葉。
どこかが酷く哀しいような気がしたし、どこかが酷く楽しんでいるようにも思えていた。
――……ヒンメルに、まっすぐ銃口を向けて。
自嘲を含んだ笑みを浮かべる*]
私の、部屋は、あるのだろうか。
[ぱたぱたと歩いていく生徒らに挨拶される。
彼らの呼称は異なる。
カサンドラ「先生」
カサンドラ「さん」
時系列もごっちゃになっているな、研究の甲斐がありそうだ、と笑みが浮かんだ]
― 作戦準備中/拠点内 ―
誰の責任でもなくて。
[鸚鵡返しに呟きながら顔を上げてソマリ>>149を見る。
独り言めいた言葉は、知っている上で語られていると分かるもので。
矛盾に満ちたままの自分では否定も肯定も出来なかった。
責任はあると思う。
けれど自分は、それを何か穿き違えているのではないだろうか。
見えなくなっていた虚ろが煙水晶に例えられたことのある奥で揺れた。
そんな状態を見通してるかのように、眼差し>>150が柔らかく背を押す]
……これはすみませんでした。
[一度目を閉じ、思う。
そういう顔、なんて言われてしまうような顔をしていたら失礼だ。
ソマリにも、他の将兵にも、敵味方関係なく共に戦場にある、あった者全てに]
せめて、顔くらいは嫌われないように心掛けないと。
[我ながら素直でないなと思いながら、軽口に乗せて笑みを返す。
作ったものではあれど、強張らずどこか穏やかなものすら滲んで]
……ありがとう。
[そしていつかのように、聞こえるか聞こえないかの声で囁いた]
そう言われますが、誰でも出来ることではないですよ。
大尉だから出来ることです。
[調子を取り戻そうとしてつい>>151やってしまったけれど。
困ったような表情を、この時はそのままにしたくなくて]
ソマリ、だからできることだと思う。
[背を支えてくれる眼差しがあったから。
一瞬だけ痛みをこらえ、敢えてその名前を呼んでいた]
それなら誰もがきっと変わらない思いを持てる。
[味方も敵も変わらず]
[切なげな蒼氷色を、薄茶の瞳に映して]
大切な誰かの為になら……
[最初の戦闘でソマリが深い怪我を負った理由。
詳しく聞けてはいなかったけれど、理解できた気がした。
『己が手に掛けた、
そのくらい響いてくる言葉だった。
戦場の習いと言い聞かせても、一つも軽くなりはしない旧友の死を抱いて。
道を見失いながらも歩いてきたその理由。
それは、あの緑の光の中に見つけたものを……]
……立ち止まってなんか、いられませんね。
[その想いはまだ結晶となりきっていない。けれど。
静かな光を宿した薄茶で、蒼氷色を見つめ返した]
ええ、今は互いに迫った一戦のことに注力しなければ。
[もしかしなくても、余計な気を回したのかもしれない。ソマリなら襲撃事件のことが知られたと話しても、余計なことを考えずに全力でディークと戦えたに違いない。
けれど言えなかった。なぜか感情的に口を閉ざしてしまった]
はい、その時には。……また。
[だから、こちらこそ、と答礼を返して。
同じように未来の約束をした
また、という言葉に祈りを託して、自分もその場を離れた*]
……ああ。褒めてやるさ。
[相変わらず照準は定まらない。
しかしそれを窺わせぬように、ゆるりと、目を細める。
狙いを定めながら、対峙する彼に、微笑った。
――ひどく、優しく。]
いい子だ――ダーフィ。
[――銃声。
その心臓を狙って2発目の弾丸を撃ち放つと同時に、深く身を沈め、大地を蹴った]
[―――いい子だ。
ひどく良い声で。それが響いた時には。
既に息が飲まれ、動きが止まった後だった]
………ッ!!
てめ、……このっ……!!
[さっきまで、自分はメルに、甘いだのなんだの口にしておいて。
彼の言葉、ほんの一言で、たやすく照準が狂う]
………っくしょ……ッ
[とっときの雷光弾を、すれすれで交わされて。舌打ちする。
照準は定まるが、一瞬遅いのだ。――……想定より。
それは致命傷とも言えた。
轟いた銃声の、二発目をしっかりと肩口に受けとめながら、
――…手は銃を捨て、背のナイフに手を伸ばしている]
― 魔器到着後/帝国軍拠点 ―
[調整をしていた部下が少しざわついた。何事かと思いその方向に頭を向けると、ウェルシュの姿。>>64]
…見ての通り。物凄いものが来ました。
雷撃竜巻に威力増強の炎…一気に片をつける気でしょうね。
混ぜ込まれた方陣の複雑さ、攻撃を増強させための魔方陣を間に混ぜ込んで…更に層にして…
[ウェルシュ相手なら通じるだろうと複雑な魔器の内部構造の説明を始めるが、ふと、違和感に顔を上げた。]
……引き分け狙い…なのですか?
[今までのウェルシュの動きを考えると、とてもそうは見えない。
不思議そうに相手を見ると、どこか空虚に思える言い方で答えが返った>>66]
……そうですね、この大がかりな仕掛け全てを、私だけで制御をするわけにもいきませんから…部下には重々使い方を教え込んでおきます。
…世の中、何があっても、どんな戦況の変化が起こっても不思議ではないが…
少なくとも、君にそんな姿を見せないようには、努力するよ。
[一瞬だけ、聞こえた言葉につられて昔の口調に戻る。これが、最後の会話になるとは予想もしないまま。*後ろ姿を見送った*]
― どこか ―
[ ふっ、と、また眼を開けて、顔のすぐ前にある犬のふかふかした腹をじっと見つめている。 ]
いぬ……
犬、なんでここに……?
[ 人…犬のよさそうな顔をして見上げてくる柴七郎は、ぱたんぱたんと、しっぽで地面を叩いている。
それを見ながら小さく笑って、また犬の腹に頬をくっつけた。 ]
『そっちは
『
[ヴィンセント達が拠点を出た後。通信機が工兵の声を拾う。
何かの連絡をしようとしているところだったのか、それとも事故で拾われたものだったのか。
細かい状況は分からないが、一瞬通信上に流れていた]
――ッ、……
[すれすれで躱した弾は脇腹を炙るように掠め、
バチリ、と激しい音を立てて後方に突き刺さった。]
……っ、…ぐ、…
[びりびりと掠めた箇所が痺れ、眉をきつく寄せる。
脇腹には切り裂くような一筋の焼け焦げ。
まともに直撃していたら、これだけでは済まなかっただろう。
己の放った銃弾は彼の肩口を抉っている。
やはり外したか――と酷く冷静に思う。
燃え立つような痛みに耐え、剣を鞘から引き抜いた]
――随分と純情可憐だな? ダーフィト・カディーネ。
未だにあの男に操立てでもしているのではあるまい?
[ダーフィトの距離まで、あと何歩だろうか。
間合いを取りながら、その剣先を彼に向ける]
>>+199
[ 目の前に歩いてきた人に尋ねられて、首を傾げた。 ]
すき、かな?
どうだろ……
……わからない、
でも、
できるなら、犬に生まれたかった、と思った……
……それは、知ってる。
[もちろんここは青の世界で、
元いた場所とは違うのだけれど。
それでも7年もの間一緒に暮らした、
自分たちが想いを育んできたここが、
二人の愛の巣なのだとふいに意識してしまったら
頬が赤く染まるのも仕方が無い]
/*
ヴィンセント追悼というか、そちらの回収もしたいのですが。
状況読めなくて動けず…。
ジェフロイの描写で、やっぱりフレデリカの銃弾に倒れてる的なことになってるのですよね?
ヴィンセント青で困ってるでしょうか。ごめんなさい。
とりあえず赤は情報リーク的な何かをべリアンに。
1発言でいいから使いたかったというのもありますが。
もっと早く思いつけてれば。ベリアンごめんなさい。
そしてダーフィトとクロイツの応酬にはゾクゾクしてます。
旧友村はこれですよね…!
ああ、もうあんな思いはさせない。
俺には……お前だけだから。
お前じゃないとダメなんだ……。
[出逢ってから今まで。
想いは募る一方で消えることはなかった。
恋に落ち、彼と結ばれたいと
いつの頃からかずっと願い続けて。
ディークに背中を押されるようにして、愛を告げた]
[共に生きて。
その生が終わる瞬間もやはり共にありたい。
皮肉な形ではあったが、その想いは現実となり。
離れていた魂が
今こうして再びひとつになって溶けていった――]
[>>213
―――……距離を詰められるのを、感覚で察知した。
牽制のために銃を放つより先に、こちらから距離を詰めることを選ぶ。
どのみち、決め手となりそうなのは特殊弾1発。
闇雲に打つわけにはいかなかった。徐々につめられる間合い]
――……ッ、純情可憐で悪かったなッ!!
俺はメルがいればいんだよ!
[向けられた剣の切っ先の。――想定した軌道の外側から。
構えなおして振り下ろされるだろう軌道を避けながら、
持ち手に向かって、――…横凪にナイフを一閃する]
― 会議後回想:公国前進拠点、天幕 ―
>>140>>141
[ぽつりぽつり故人についてを語る言葉、僅かな沈黙が落ち──やがて、話を終えた後、頭の上の手に篭る力、溜息と共に落とした台詞に沈黙が挟まる。微かに手が震えたか、と思った直後、]
────いっ つ!
[がっ!と横殴りに拳がこめかみにぶつかった。痛みより衝撃の方が大きいものではあったが、衝撃から床に手にしていたコップが落ちて床にかあん、と転がる。]
[>>142 襟首が掴み上げられて、琥珀と視線がぶつかる。頭の横に軽い痛みを覚えながら、つらつらと並べられる台詞に──途中で、胸倉を掴み返した。]
っ て…っ 夢とか理想とかに価値を見出すんは
それこそこっちの勝手でしょうが!
[声荒げた台詞は噛みつくようで]
あんたの手にカレルの血を擦り付けて
のうのうとできる程図太くなかったようでして、
申し訳ありませんねえ!
[悪態をつくようないい様で歯を剥いて睨みかえす。]
馬鹿で阿呆で屑だってわかってんなら手ぇ離しておいてください、ほっとかない意味がわかりませんね、あんたの位置は汚れちゃなんないことぐらいわかってんでしょうが!
何の為にあんたの近くから離れたと思ってんです、
ああそうですよ、それも俺の都合ですよ
あんたにごちゃごちゃ背負わせたくないって
こっちの都合ですよ!!
そういうやり方しか出来なくってすみませんね!?
昔っからあんたは俺をやたらに心配しすぎなんです!
さっきから寂しそうだのなんだの、
なんなんです、俺は寂しがりやの兎ちゃんか!!
[途中からのいいあいは、ほとんど子供の喧嘩じみたやり取りだった。天幕の外に聞こえたなら、番兵がぎょっとしていただろう。]
っ
[>>142 どん、と突きはなされれば、肩を負傷した手の力は弱いまま掴んでいきれずに外された。]
…
[尖り睨む目の下、弱まる口調に>>143
荒げた息を整える間が置かれ]
― 回想:校舎跡屋上 ―
……こんなにあんのかよ。
うー、ざっと目を通す。
[>>155 ソマリに渡された引継ぎ書類を見て、顔を顰める。
一度見たものは大概忘れないが。
そのため、読むことや見ることに費やされるエネルギーは大きい。
瞬間複写機みたいなものだな、と思う。
書類は、実に良く纏まっていた。
いくつかの簡単な質問と、それに対する答えを受ければ、引継ぎはあらかた完了していた]
っ たく、──貴方、俺を、なんだと思ってるんです。
[すぐ死ぬみたいに。と、不満顔で琥珀を睨む。]
ちょっとは信用してください。
… 伝わってますよ。
[十分を超えて。と、溜息を零しながら、
乱れた前髪を整える。]
うーん
墓ログてか青い世界に入ろうと思いつつも
何も思いつかない…w
ノトカーは成仏できるような死に方じゃないんだけどなーw
………ん。
[>>156突然ですまなかった。そう口にするソマリに、こくりと頷く。
あれが最善であった、と言われれば、反証する材料はない。
隊長職は面倒だと、いうだけ。
……あとは、材料にならないだろう、整理し切れない気持ちだけで]
あれ、引継ぎ、まだ終わってないか?
だいたいの所は片付いたかと……。
[>>157大事な引継ぎがある、と言われ、目を丸くする。
ぐい、と胸倉を掴まれて。
咄嗟に彼の胸倉を掴み返そうとして、慌てて手を止める]
死にたいとかそういう話じゃない。
単に、あいつの理想に、期待してたのに…
…
[まざまざと、気づかされた、というだけの話だ。ゆるりと首をふる。]
心配せずとも、ちゃんと戻ります。
貴方に貸しがある以上は。
[何べんも殺されるのも、地獄に利子つきの取りたてが来るのも、どっちも遠慮したいですし、と、添えて]
[――……"大事な引継"を、受ける。
引き寄せられた顔が近い。
こいつは色素が薄いな、と思いつつ、ぼうっと彼の顔を見た。
彼は真剣そのものの顔をして、口にした。――後悔するな、と。
ぱちぱち、と瞬きをしてから、目を細める。
何て、真っ当な奴なんだろう]
………、ん。約束。
[―――……逢いにに行く、という言葉。
肩に顎を乗せられていたおかげで、その表情は見えなかった。
背をとんとん、と叩いてやり。カークにか?と小さく囁く。
ソマリは。
落ち着いたら、カークの過ごした景色を見に行く、と言った。
それは現状すなわち、戦乱が収まる事を意味している]
カークが。どんな家で育ったかは、興味あるな。
あのまっすぐでふわふわな男の、レシピ。
[笑み交じりに、そう口にする]
[肩口に顎がくっついているおかげで、互いの耳もくっつく。
くるんと首をまわして耳に噛み付く悪戯を思いついたが、
ぎりぎりで堪えることに成功した]
うん。……俺もお前が大事だよ。
多分お前が思ってるより、大事に思ってるよ。
[彼は改まった顔をしつつ、軍服の胸元をぎゅうっと絞ってくる。
反射で、また彼の掴みそうになりつつ、―――……笑う]
[>>143 ぽつぽつと口にされる言葉の中身に目を閉じる。]
国の一角を占拠されるは、邪魔でしょうからね。
金で、危険物を飼うかは───
[怪しい。と、言いかけて、]
… わかりませんが、そうなるなら、いい。
[お前が。と、続く言葉に繋げる言葉を変えた。]
それには、まず、どこの国とも行き来ができるように、
友誼を結べるように状態を整えなきゃなりませんが。
それが叶った暁には。
…海の向こうへ、ご案内しますよ。
海と船、お好きだったでしょう。
海を渡る船を造れるくらいの財力はありますから、
あちらへ話し会いに渡るときには、乗っていくといい。
交渉の必要があるでしょうから。
外務大臣のご子息も、
一緒に、乗せて行きましょうか。
[白い帆を一杯に広げて、──青い海をいくそのときには、新しい技術で走る船だろうか。]
わかった、てば。苦しいって。
お前は本当、………。
器用そうなのに、変な時に加減がないのな。
[咄嗟に出る手の理由が――……
なんとなく最近、わかってきていた。
彼に殺されたりはしない。殺すことがあるとしても]
……まるごとか。そんなにおせっかいを焼いた覚えはないぜ。
でもまあ………。
[彼の胸元を掴んだ手を、ぐっと引き寄せて。
彼の頬に頬をくっ付ける]
―――……後は、頼んだ。
[そう、夢のような優しい話を言葉にし終えて、]
──…利子分ぐらいは返しておかないと、
借りまみれされそうだ。
[いいながら、堕ちたコップを拾おうと屈む*。]
[離れる距離に逆らわず、するりと手を離して]
……引継資料はあらかたできてる。
他の入用な書類もな。
お前が一仕事終わるまでには、片は付いてると思う。
[まるで、斥候部隊の業務の事のように。
自然と口にして、笑う]
気を付けて行って来い。
……また、な。
[ひらりと振られる手に、軽く手を振りかえして。
彼の背を見送った*]
……ッ、……、過去形、かよ…ッ!!
[>>226好きだった、という言葉に、顔を顰め。
僅かに上体を落とし、宙を素早く抉る切っ先を、ナイフの刃で受ける。
風を切る音が鼓膜に刺さり、頭が鈍く痛む。
刃の煌めき、視界から消えそうなそれに意識を尖らせる]
――……、ぁ…ッ
[カキン……! と高い音を立てて、剣先が閃いた。
薙ぎ払われたナイフが、衝撃で、掌から逃げてゆく]
[もう、間合いはない。
指輪の嵌められた左腕で、彼の腕を引く。
濡れた土に引き倒し、彼に馬乗りになろうと狙った。
いつの間にか冷えた雨は、飛沫を上げて、ふたりの体を打ち付けている。]
………。
[その首筋に下げられたものに気づき、ゆるりと、どこか幸福そうに瞳を細めた。]
……まだ、……持っていたんだな。
ダーフィは、馬鹿だ。
[ホルスターから、銃を引き出した。
最後の実包が込められた、無骨で美しい武器。
――この距離なら、外さない。
彼は、自分の銃をどうしただろう。
或いは、その手に、握られていただろうか?
唇を寄せ、彼の指輪を銜える。
――眩めく様な虹を込めた、青灰の石を*]
>>+206
一度そうと決めた主……群れに尽くして、何も疑わず、裏切らずに生きていきたかった、と
思ったんです。
あの時。
[ 背中側に回る犬の顔を自分の脇を覗くようにして見ている。 ]
でも、その瞬間にそう考えていたのかどうか……。
ラブラドライトないと致命傷にならないんでダーフィの指輪(たぶんラブラドライトはまってる)つかってみたんだけど
まきすぎだろうおおおおいいいいいいい
ダーフィこまってるよねきっと。。。
だってあと20分…
[ナイフが闇に消える瞬間、
左のホルスターから銃を抜き放っていた。
構えようと。距離を取ろうとする腕を、強く引かれ。
雨と泥にまみれる地面に倒れ込む。
押し当てられた彼の銃と、手以外動けない身体]
―――……、ッ、ンなの、あたりまえ……ッ。
[銃に装填されているのは、彼の瞳と同じ、特殊弾。
互いに交換した指輪は、互いの瞳の色のもので]
[――……彼の唇が。ゆるやかにひらいて。
胸元の指輪を咥えるのを見た]
―――……彼の銃のトリガーが、絞られる瞬間に。
自らも、手にした銃を、引き絞る―――――――*]
― 公国側川岸 魔器攻撃準備中 ―
[公国領内。随伴する斥候隊の協力を得ながら設置場所へと慎重に進む。
程なく、予定ポイントに到着し、魔器を設置する為の土台作成と仮陣地設営作業に入った。]
「探索任務に向かいますが…万が一、公国兵を発見してしまった場合はどうしたらいいでしょうか?
報告に戻っていたら間に合わないかもしれませんが…」
[探索命令を出した斥候兵からの質問。質問の形式はとっているが、実質は敵遭遇時の攻撃許可依頼。]
…その時は魔法銃の使用を許可する。
目標を直ちに排除。
ここには近づけさせるな。
[短く命令。この言葉が妹のように思っていた元同室者の生死を分けた事は知らない。]
― 公国側川岸 ―
魔器の土台は設置できたな。
後は後方に控えている工兵から、
[不意に、遠くから銃声が聞こえる。最初は、馴染み深い魔法銃の発動音>>5:333
続いて…短いが、確かに聞こえた。公国側の火薬銃が発射された時の破裂音>>5:337]
……遅い……まさか、やられたのか…?
[双方の音が止んでも、斥候兵は戻ってこない。公国兵がこちらに向かう気配はないが、念のために数人で確認に向かうことにした。手に魔法銃を持ち、武装して銃声のあった位置に近づくと、二人の狙撃兵が息絶えているのが見える。>>5:337>>5:338
いずれも、一撃で仕留められ、辺りには火薬の燻るような香り。
部下から、瀕死の公国兵を発見したとの報告に顔を上げた]
瀕死…ということは、まだ息があるんだな。
それなら、速やかに止めを…
[止めを刺せ…そう、言い掛けて動きが止まった。
示された方向に見える公国兵。通常より小柄な体格。
死んだ馬の背にもたれかかるようにして座り込み>>5:338、肩まで伸びた金の髪が微かに揺れた。]
[やがて色々なものが落ち着いた頃]
そうだ。
ディークから伝言があったんだ。
……安心して待ってろ、ってさ。
[何も補足はせず、それだけを忠実にリエヴルに伝える。
彼のやり方についての話しはもうしない。
ただ、手法は違えど、求めていたものは同じ。
逢いたい―――――…………。
ずっとそう思ってくれていたリエヴルには伝わるだろうと]
>>+210
[ 少し考え込んで、笑った。 ]
どんなに素晴らしい人が主であったとしても、卑怯者は裏切るだろうし、そうでないとしても裏切らざるを得ないかもしれない……
主の側の問題ではなく、従う者の問題かなぁと。
人は生きていく上で自分の意に反することをしなくてはならない場面もあるでしょう。
……だから、犬なんですよ。
………………あぁ。
そういえば、フレデリカに出会ったぞ。
トール先輩の警護をしていた。
[数日前のリエヴルの言葉>>2:104が、改めて記憶の中に蘇る]
[引継文章の隙間に、蜂蜜色の便箋。
――……ソマリ・イェーガー宛の、最後の手紙]
ソマリへ
――……おつかれさん。
しんどい思いさせてるかな。ごめんな。
.
この遺書を更新するのも、もう何度目かわからないが。
今度こそお前にこれを読まれることになった、みたいだ。
これを書いている俺はまだ生きていて、きっとお前の前の俺は死んでるってのが。
当たり前だが、不思議に思う。
お前に何かを言うことはたやすいようで難しくて。
かと思えば、時に言わなくても伝わってしまったりするから。
改めて何を書き残すか決めるのは、結構大変なんだ。
.
…………
そんなはずはない。
あるはずがない。
あの子は…トール先輩附きなら、こんな場所には出てこない。
違う。
人違いだ。
あんな話を聞かされたから…そう思い込んでいるだけで…
[無意識に引かれたようにその、「公国兵」の傍まで近づく。>>5:467
金髪の女性兵なら公国にいくらでもいる。
そう、言い聞かせながら無防備に近寄る。
死んでいたように見えた公国兵の手がすっと伸び、かちりと安全装置が外れる音がした。>>5:469]
[撃鉄の上がる音。
冷えた肌に当る銃口の感触に、男は、ほんの少し、笑ったように見えた]
(本当に、馬鹿だ)
[唇は、そう、形作られただろう。眩めくような貴石に触れたまま。]
お前が俺にしてくれたことを数えたらきりがないけど、
どうせ何の話だかお前にはわからないだろうから、少し書いておく。
会って話せりゃ早いんだけどな。そうもいかないし。
だからちょっと長くなる。
俺からの最後のお願いと思って、時間のあるときに読んでくれ。
.
お前が囚われているものの正体も知らず、俺は好きな事を言った。
後悔はしてない。お前がどう思ったかはわからないけど。
……ひとつ、言いそびれたのは。
もしお前がいつか、そこから出たくなって。外に出た時の事。
引継ぎの時に、お前の気持ちを聞いた。きっと、そんなに遠くないはずだ。
.
・・・・・・・・・・・・・。
大佐。
ひとつだけ、 進言しても宜しいでしょうか。
[もしこの時、周りに兵がいるならば、全て人払いして]
外に出ると、お前の世界は広がる。
しがらみが消えて、きっと身体は軽い。
――……でも、その時多分お前の中は、
空っぽになってるってこと。
本当は空っぽじゃないんだけど。
ずっといた場所が消えた、空虚感はすさまじいものがあるだろう。
その時に、できるだけ。あったかい人の側に居てくれ。
俺の側に居てくれたお前みたいな。
……ほんとは俺がそこに居たかった。
あったかいかはわからんけどな。
そうして少しずつやり過ごしていけば、
何もないように見える世界に、少しずつ色が戻ってくるのを。
驚きと悔しさと諦めと共に、眺められるんじゃないかと思う。
俺がそうだったように。
なんで悔しいかって?
全部どうでもいい、誰が死んでも構わないと思ってんのに。
周りの奴があったかいと、ちょっとずつそれが、……どうでもよく、なくなっていくんだぜ。
俺はあれが悔しかった。
[金の髪、大きな瞳。
女性らしさを増した外見に変化はしていたものの、当時の少女がそのまま成長したことを疑う材料は何もない。
手から滑り落ちた銃が乾いた音を立て、赤の滲んだ土の上で止まる。]
[相手の軍服の所属を忘れて声をかける
唇が微かに震える。
腰の何かを指し示す仕草。
薬か何かが入っているのかと慌てて探ると、公国軍の認識票が大量に詰められた小箱を見つける。
一番上の認識票に刻まれた名前は…]
…………
――西寮:自室――
[トールの言葉>>+202を聞けば、ゆっくりと首を振る。]
……それでも。
貴方と共に死んで、そしてここで再び出会えたのだから……。
[こちらからもそっと手を伸ばし、トールの髪を梳く。
触れる指も。自らに触れる彼の温もりも、どちらもじん……と身を焦がし。
自然と、切なげに息が零れるのだった。]
驚いて、悔しくて、
……しまいには、降参するしかなかった。
お前のしたことだよ。
俺はかなり自棄を起こしていたから。
お前が居なかったら、早々に軍法会議モノだったと思う。
まあ、その前に生きてねぇだろうなぁと。一時期の薬の使い方は本当ひどかったし。
感謝してる。
…………俺、も。
先輩がいないとダメなんだって。
それを強く感じた五年間でした……。
貴方がいる生活を、知ってしまったから――…。
[ずっと、自分からは言えずにいた想い。]
ここからちょっと追記、な。
……鈍感と言われると、苦笑するしかなかったな。
俺は阿呆だと思うが、よく考えてみると、お前も結構阿呆なんじゃないかなと思う。
俺の側にいてくれてありがとう。感謝は本当に、しきれない。
どうせ恩も返せんで死ぬんだろうなぁ。すまないな。
でもそれは、俺が戦いの中で死ぬからじゃないこともわかってる。
貰ったもんが多すぎて、俺の一生では多分無理だ。
[長い間、恋い焦がれ続けていた。
でも、それを告げることは、なかなか出来なくて。
彼は人柄もよく、皆から愛されているから。
自分の性格も、よく知っていたから。
想いを告げられても、迷惑になるのでは、と――…
――――ずっと、自分の胸に封じていた。]
[でも、もう今は――――…。]
…………先輩。愛して、ます。
[想いを隠すこともなく。
また、互いの立場を慮ることもなく。
ただ、胸にこみ上げる想いを、正直に伝えた――。]
公国は俺たちの敵です。
でも、…俺たちと同じく、血の通う人間です。
俺たちは、――…他でもない、“此処”シュヴァルベで、学びました。
だから、…知っています。知っている筈です。
単一の存在という意味においては、どちらも、違いは無いのだと。
[ジェフロイから視線を逸らさず、薄く微笑う]
魔兵器を使う。
会議の時は、それが効率のいい手段だと思いました。
でもこうして、実物が目の前にあると……俺は、今、
…少し怖いです。
[拳をぎゅっと握り込む]
甘い、かもしれません。
でも俺は――…流れる血は、最小限であればいいと、思います。
今更、ですけど。
…だからこそ。
[魔兵器を使って、実際どれ程の被害が出るのか。
専門分野ではないため知識に乏しいが、
それでも、単純に兵がぶつかる以上の血が流れると予想出来るから]
――できたら。
俺の死がお前をあまり痛めないといい。
無理かな、と思うくらいには自惚れてるんだけどさ。
……会えて良かった。
幸せな時間を、ありがとう。
お前と、お前との時間を。
たまらなく大事に思ってた。
ダーフィト・カディーネ
[暫し時が経てば、幾分酔いも収まり、彼の腕に甘えるようにしながら。]
………………伝言?
[トールの言葉>>+214に、小さく首を傾げる。
が、続く言葉には、僅かに目を見開き。
やがて、ふんわりと表情を綻ばせた。]
…………そう、ですか。
ディーク先輩がそう言ってくれるなら、心強い。
[そう応え。
そっと、トールの胸に身を寄せた。]
…お伝えしたかったのは、それだけです。
まァ、余計なことだったかもしれませんけど。
お時間を取らせました。
それでは。
[目を伏せ敬礼し、踵を返した*]
[慌ててやってきた部下達が、自分とフレデリカの間に入る。
「この兵は死んでいます」「近づいては危険です。」
矛盾した言葉を述べながら、自分を陣のある後方へと引っ張ろうとしている。]
[その後、フレデリカがどうなったのか。
シェットラントの認識票をどうしたのか。
託され、公国に向けて放つはずの
[全ての記憶が、薄闇の中、塗りつぶされ磨り潰されでもしたかのように思い出せない。]
「近づくな!!
[いくつもの銃声と魔法弾の発する魔力音。
耳をつんざくような音の奔流の中で、誰かが叫ぶ声がした。
誰か……
いや、自分の…声…… ? **]
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