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天に記す一葉 は 告死の影翼 シメオン に投票した
国軍技術開発部主任 マチス は 告死の影翼 シメオン に投票した
空賊殿下 ダーフィト は 告死の影翼 シメオン に投票した
飛行士 コンラート は 告死の影翼 シメオン に投票した
天の子 マレンマ は 告死の影翼 シメオン に投票した
告死の影翼 シメオン は 告死の影翼 シメオン に投票した
天軍指揮官 ナネッテ は 告死の影翼 シメオン に投票した
告死の影翼 シメオン は村人の手により処刑された。
今日は犠牲者がいないようだ。人狼は襲撃に失敗したのだろうか?
現在の生存者は、天に記す一葉 、国軍技術開発部主任 マチス、空賊殿下 ダーフィト、飛行士 コンラート、天の子 マレンマ、天軍指揮官 ナネッテの6名。
光あるところに影がある、という言葉が真ならば、
影があるところに光があるというのもまた真なのです。
影とは光の裏返し。
光そのものと同じように、私たちを導くものです。
眩い光を直視できない時も、影は光の方向を教えてくれます。
光の強さに向き合えない時も、影は傍にいてくれるのです。
だから、たとえ異端と言われようとも、
私は影のうちにも天使がおられるのだと主張したい。
─── ある神学者の、ある日の講義
天に記す一葉 は、空賊殿下 ダーフィト を投票先に選びました。
天の子 マレンマは、空賊殿下 ダーフィト を投票先に選びました。
無論。わたくしも我が思いのまま、為すべきを為そう。
案ずるな。
ゆえに、気兼ねなく休め。
[そうして最後の願い>>4*26に付け加える声色は、
少し晴れやかに笑った*]
天軍指揮官 ナネッテは、空賊殿下 ダーフィト を投票先に選びました。
― 上空 ―
[それは光り輝く天使の一軍が北西へ、
人の子らが臨時元帥府と呼びならわす地へと向かわんとする道中。
ふ、と。その動きが止まった。
大天使がその動きを止め、付き従う天使らがそれに倣う。
大天使はといえば、天を見つめていた。
つ、と、その白き腕が虚空へ差し上げられる。
そこに飛来したのは、月白色の輝き。>>4:193
過たず、大天使の元へと飛来したその輝きは、
ふわりと大天使自身の影へと溶け込み、]
…───、許す。
[囁くほどの声。
微笑みと共に告げた音と共に、六翼の羽根、
その一枚がふわりと光揺らいで月白の色に染まった。]
― 装甲車 ―
トラオムングに
向こうに着いたら音響機器の確認。
あとコイツの解析だ。
[通信具を使ってトラオムングにいる部下に連絡を取る中、装甲車に積んでおいた録音機で記録した音を通信具を介して部下へと伝える。
マチス自身通信機越しに手に入れたデータであるため、利用するには若干のトリミングが必要そうだった。
それを部下に指示しておく。
「なんです、これ?」と聞かれれば、]
対天使の有効打。
急げよ。
[それだけを告げて通信を切った]
[陸路であるため飛行機ほどの速度は出ない。
王都の北部を迂回して山岳地帯へと向かうことになるのだが、その途上で異変は起きた。
進路の先 ─── 王都の上空が光に包まれる]
んなっ ─────!!
[数多の光が王都へと墜ち、高さを誇る建造物がいくつか撃ち抜かれて崩れ落ちた。
マチスは慌てて装甲車の天井を開き、外へと身を乗り出す]
[都市部の住民には地下避難、もしくは襲われる可能性が低いと考えられる近隣の村への避難が指示されていたはずだ。
皆従っているならば、建物の被害だけで済んでいるはずなのだが……]
ちっ……やっぱり大人しくはしてくれなかったか。
[今はまだこちらの作戦が始まったばかり。
危惧していたことではあったが、実際に起こると悔しさが込み上げてきた]
[王都への攻撃はあったものの、それ以上の追撃は無いよう。
何らかの意思表示、あるいは警告であるように見えた]
誰が屈するかってんだ。
[吐き捨てるように言いながら、天へと視線を投げる。
視界の端に、舞う光>>4:183が映り込んだ*]
国軍技術開発部主任 マチスは、空賊殿下 ダーフィト を投票先に選びました。
― 川の上空 ―
[前衛のものらの異変は、感じ取ってはいた。
本来ならば精神のレベルでのリンクが成立しているものたちが、他の影響で揺らぐことなど無い。
ただ、今はまだ、周囲で魔法円を構成している天使らとのみ深いつながりを築いており、前衛とは薄れていたのも事実。
その天使らが奇妙な動きを見せ、討ち取られていくさまに首を傾げた。]
[何が起きているのか、とも思うが、今は意識から締め出す。
ふと、天の声に耳傾けたあと、唇を噛み───頭を振って集中した。]
Dominus noster, qui es in caelis
[周囲巡る天使が、交差する二重円のかたちを為す。
重なる歌声は、先ほどよりも激しい。]
Obsecro, ira tua plaga in terram
flamma de caelo,estuans petram
[それは主の怒りが落ちるを請うもの。天の炎呼び寄せるもの。
にわかに頭上を覆い始めた雲が渦を巻き、中心が赤く染まって、
炎纏う岩が3つ、黒き船へと向けて吐き出された。]
[影へと帰る呪を解放する直前。
微か、届いた響きに影は緩く、口の端を上げた]
…………御意に。
我が、主。
[呟きは既に届かぬだろう事はわかっていて。
でも、紡がずにはおれなくて。
ほろほろ、はらはら。
月白色が崩れて影へと還り──そして]
……は?
[なんだここは、なにがおきた。
再び開いた真紅に映った光景は、そんな言葉と疑問符を浮かべさせるものだった]
……いや。
こいつはまた、驚きだが。
[いろんな意味で。*]
/*
今気付いたんですが、録音された音声データを利用される展開、とっても身に覚えがありますね!
(多分ある人にだけ伝わるネタ)
…必ず、成し遂げてみせます。
だから、 だから、どうか、 …
…… あなたの上に、平穏のありますよう…
[祈られたなら、願われたなら、果たすのが己の務め。
その決意を告げて、 あとはただ、祈った。*]
/*
こんらーとめも>
悩むかなあ、と思いつつ変なもん投げてこっちも済まんかった。
俺的には最後のがあれば、後はいらんかったのよね、ほんとに……。
[※だから、直感でいい、ってめもったらしいです]
− 川の上空 −
[“その時”を決めるのは自分たちではないと、わかっていたつもりだったが、やはり理解に苦しんだ。]
── …っ
[そして、この場においても、天の猛威は下される。>>7]
[見てから舵を切ったところで避けられるようなものではなかった。
《シャドウ・パレス》に、燃え盛る岩が立て続けに命中する。悲鳴にも似た、船体の軋み。
艦に向け、魔獣を急降下させた。
立ちふさがる天使を袈裟懸けに斬り払えば、マレンマへの視線が通った。>>8]
リヴィエル!
[彼を、マレンマとは呼びたくはない。
コンラートが愛しげに、切なげに呼ぶ響きでは。]
[新しく現れた気配に振り向けば、どうやら見知った顔の様子。]
やあ、これはまた妙な顔が来おったわ。
どれ、ここにきて座らんか。
[硬直し合っている天使たちを尻目に、──光の天使に飲ませようという手を一時止めて──影の天使をちょいちょいと手招く。]
しかしなんだ。
案外と早かったな。
[のほほんと、そんなことも付け加えた。]
/*
プリズムを活用したいんだが、どうやるかな。
夢や想いをエネルギーとして蓄積する、ってのは考えたんだけど。
俺は魔法や力が無いけど、情熱だけは負けない的な。
「冒険の始まりは僕の中の‐ここじゃないどこかへと行ってみたい気持ち‐だから、どんなに険しい道に阻まれようと、その気持ちこそが僕の唯一の魔法」みたいな(セカオワ)。
[影を傍らに宿したとて、
かの告死の天使の力が大天使に宿ったというわけではない。
これはあくまで、仮初のもの。
かの天使がいずれの日にか、再び降臨果たす時までの。
とはいえまるで変化のなかったわけではなく。
大天使の波長の中に、
僅かに月白の気配が溶け込み影と馴染んだ。]
……─────、
[仄かに開いた唇から、息が零れ落ちる。
慈しむように色を変えた翼に手を触れた、
その視界に地上を動くもの>>5が映った。]
/*
やあやあお疲れであったな、シメオン。
むちゃくちゃ楽しそうな戦いが繰り広げられていて、儂はうらやまハンカチぎゅーであったよ。
ま、なんとなくゆるくやっとるで、気軽に一杯どうかね。
人類を救おうとするならば、貴様らは方法を間違えた。
今なお、過ち続けている。
それだけは、覚えておけ。
[擦れ違いざまに、ブレードを横薙ぎに走らせる。
青と、銀と。
後ろは、顧みなかった。*]
空賊殿下 ダーフィトは、空賊殿下 ダーフィト を投票先に選びました。
……───── 遠慮を知らぬ者たちよな。
[低く、零れた声には冷えた怒りの色が微かに滲む。
今この時に遭遇したのは、決して彼らの咎ではあるまい。
だが、大天使の心を逆撫でするには充分に足り、
そちらへと意識を向けると同時、ざっと下級天使らが動いた。]
[ふる、と首を振る。
はっきりとしてきた意識に浮かぶのは、天のいとし子の声]
……あちらには、もうひとつふたつ返したかったが……ま、仕方ねぇか。
[ぽつり、と呟いた直後、覚えある声が呼びかけてくる。>>+2 >>+4]
……あー……。
久しぶり、というほどでもないが、まあ、久しぶりだな、どちらも。
[一つ息吐き、返す言葉はどこか軽い]
ん、まあ、端的に言っちまうと。
天使憑きに堕とされた。
[どうして、という問いへの答えはあっけらかん、としたもの。
それから、僅かに思案の素振りを見せて]
……いや。
アレは、そんな単純なモンじゃなさそうだが……。
まあ、今更か。
[ぽつり、と呟いた後。
手招き応じるように二人に近づいて]
あんたにやられたのが、結構効いてたんでね。
回復しきれんところには、中々辛かったんだよ。
[早かった、という言葉には緩く肩を竦めて見せた。*]
/*
>>+3
いや、こう言う空気は好きだから問題ない。
>>+5
やあやあ。
とんでもな異種空中戦、楽し過ぎたよ……!
このシチュならではの楽しさ、全力で味わってきたw
/*
>>+9
異端ポジ取ったからには、最後までブレないで突っ走る、がコンセプトだったからね……!
格好良く見えたなら何より……!
そちらも最後まで貫き通してて、本当に格好良かったよ!
…─────、
[月白の影は、この身の影に添いて、
影に相応しき安らぎをくれたけれども、いまひとつ。
気がかりは、別にもあって。]
………元帥!
[ 操縦桿を握る手が僅かに震える。マチス通信で一時動揺していた、その意味が漸く理解できた ]
………っ!
[ 唇を噛み締め、操縦桿を握りなおす。
「しゃんとせえ」と、あの日、暖かくも厳しく、コンラートを励ました声が、聞こえた気がして ]
……あいつも、帰りたい場所があったのか。
[ 月白の刃が飛び去った方向に向ける瞳は、恨みを映してはいない。ただ押し寄せる悲しみと寂寥だけは、止めようがなく ]
マレンマ、
[響きが、慰めるように宥めるように愛しき子の傍らに寄り添った。
涙の色の嘆きの声を、抱きしめるように柔らかに。]
…… シメオンは、消えてはおらぬ。
天使憑き……そうか、あの男にか……。
[天にある頃の黙示天使であれば憤りも露わにしたことだろうが、人間の老将と言葉交わした今、その表情は複雑であった]
――しかし、そなたの事、ただ堕ちたわけではあるまい。
影に潜み仕込みをするのは、そなたの得意とするところであるからな。
[そう問う口調は、どこか不安を紛らわすようでもあったか]
大将…今、どこですか?
[ 元帥が襲われたとすれば、臨時元帥府だ。だとすれば、残る兵力が移動した可能性は高い、と通信で確認を入れる ]
今、影の天使を、倒しました。そいつが、最後にデューラー元帥の伝言だと…「まだ目はある」だそうです。
[ 続けて伝える報告は淡々として、揺れることもない ]
あれの口にした通りだ。
なれど、存在の全てが消えてしまったわけではあらぬ。
言っていただろう? ”主命を果たす”と。
……ふ、ふ。
影には影、あれらしいやりようよ。
後に直に教えてやろう。
だから少し、楽しみにしておいで。
[会えば分かる、と。
笑み含む響きは、愛しき子の嘆きを包むように柔らかなまま。]
― 装甲車 ―
[視界の端に移った光を追うように視線を巡らせる。
それが六翼の天使>>14であると気付いたのは、顔を突き合わせるような状態になってからのこと。
周囲の天使が動いたことに緊張の色を宿す]
ちっ、こっち来てやがったか。
……だがそうなれば ────、
[
六翼の天使と取り巻く天使らの動きに注視しながら、装甲車は進路を変えずに走り行く。
六翼の天使が向かおうとした先、臨時元帥府にいた部隊は既に各地へ散っており、残るのは怪我人とその治癒に従事する者達くらい。
マチスらが乗る装甲車が最後に出立した一団だった*]
― 川の上空 ―
[天の声よりもたらされた報せに気を取られ、
心の痛みを呑み込むのに要した間。
その間隙に空から声を叩きつけられ、はっとして見上げた。]
───っ ぁ …!
[言葉と共に降ってきた、瞬閃の斬撃。
護りの翼が広がり弾くが、青い刃はそれすら突き抜けて、]
[キ───ン…と、澄んだ音を立てて黄金色の光が胸元よりひとつ弾け、刃から護った後に消えていった。]
……人は、 人類は、
新たに生まれ直すことで救われるのです。
[ぽつりと、離れていく背へ静かにそう告げたのち、頭を振って後退を決める。
不完全とはいえ目的のひとつは果たしたと思えるし、これ以上ここに留まれば危険なことはさすがに理解できたのだ。*]
マレンマ、
[そうして呼びかける声色は、ほんの僅かに響きを変える。
厳しいほどのものではない。
けれど、ただ包み込む甘いものでもなくなっていて。]
……… 願いに、愧じずあらねばならぬな。
[ふたつ紡がれた、彼らの願いに。
その言葉は自らへも向けて紡がれ。
誓いのような響きを伴い、静かに落ちた。*]
コンラート…!
良かった、無事か…。
俺は今装甲車でトラオムングを目指してる。
[通信機からの声に安堵の声を零し、目指す先を伝える]
……そうか、クレメンスさんの伝言、を……
[影の天使を倒したという喜ばしい報告。
それと共に伝えられた伝言を、少しトーンの落ちた声で受け取った。
クレメンスを手にかけたのが影の天使であったと言う確信も抱く]
犯人自身から聞いたんだな、クレメンスさんの死を。
直ぐに伝えられなくてすまん。
……師父。
[寄り添い慰める声の温もりに、顔うずめるようにもう一度呼ぶ。
溢れる思いをどうしたらいいかわからない、と途方に暮れるような魂のいろは、続けられた言葉に耳を傾けるよう、少し顔を上げたようでもあった。]
……元帥杖に残されてた遺言でクレメンスさんから総指揮官の任命を受けた。
この戦いに限り、俺が指揮権を持ってる。
軍の皆にはもう一度天使達を叩いてもらってる。
その間にダーフィトが見つけ出した、天使共に有効な装置を完成させる心算だ。
[コンラートへの通信を控えていた間にあったことを掻い摘んで説明する。
天使に有効な”音”があること、その装置を作ろうとしていることも伝えた]
それと、天使共のトップがその辺うろついてる。
もしかしたら、光の船の方は手薄かも知れない。
[トラオムングに向かっている理由の一つを口にする*]
…、 消えて、 おられないのですか?
[語られる理を全てのみ込むには、今だ天使というものの在りようを深くは知らない。けれども確かに、影の天使が"果たす"と言ったことを違えるとは思えなかった。]
[下級天使らは、
主の意向を映して装甲車を追わんとの動きを見せた。
あまつさえ、光の槍さえも幾条か飛ぶ。
だがそれも距離のあること、
狙いは甘く、動く標的を捉えるは至難であろう。
光の槍は美しき尾を引き、地面を揺らし穴を穿った。]
…………。
[その様子を、大天使は物憂げに見遣った。
天使らの攻勢がどこか精彩を欠くのは、
主の心の在りようと決して無縁ではあるまい。]
あの状況じゃ、伝えられなく仕方ないですよ。
俺こそ、大変な時に戻れずに、すみません。
[ 伝わる声は、悲しみを越え、すでに先を見据えた力強さを持っていて、コンラートは、そのことに少しだけ安堵する ]
総指揮官…えらい出世じゃないですか。
[ いつもの軽口に出来るだけ近い声音は出せただろうか ]
もう一度、トラオムングを、飛ばすんですね?
それじゃ、俺もそっちに向かいます。
[ 格納庫で会いましょう、と、合流場所を定め、ダーフィトの名と、作戦の内容を聞くと、ぱちりと瞬いた ]
音、ですか、えらいとこに目をつけたな…ダーフィトの案ですか?
[ それが有効なら、確かに大分戦いが楽になるはずだ、と頷く。
そして、大天使がうろついていると聞けば、小さく肩をすくめた ]
…本当に「船」が手薄になってれば助かりますが…大将、うっかり見つかって捕まらないでくださいよ?
[ うっかり告死天使に見つかって、死闘を演じる羽目になった当人が口にする忠告は、些か説得力がなかったかもしれない* ]
[ 通信で伝えられたマチスの行き先を目指し、複葉機の飛行進路を修正する ]
いってえ…
[ 影によって切り裂かれた全身の傷が、浅いものから少し深いものまで、今更痛みを訴えてきて、顔を顰めた** ]
/*
そういや、臨時元帥府は吹っ飛んでるので(
というのを中身がうっかりしてましたよね。
でもなんか、船がわーっと引いてった方向って…どこ…?
[それにしても───、]
マレンマ、そちらは大事ないか?
人の子らの船は、確かこの方角に退いたかと思ったが、
[気配が薄い。
さては影の襲撃に、居を移し変えたか。]
…… これでは土鼠を追うようなものだな。
[低く息が零れた。*]
[様子を聞かれての答えは、やや間を置いたものになった。]
───師父。
私が追いかけていた黒い船ですが、
船そのものは破壊できたと思うのですが、
あの黒い竜の乗り手には、力及ばず ───…
[誓い為したそばからこの有様だ、と項垂れる気配をさせる。]
それに、師父の祝福をいただいていなければ、
私も、もう一度、命落としていたかもしれません……。
───ありがとうございました。
[慙愧の念を噛みしめて事実を告げ、感謝を伝える。]
…それと、ひとつ気になることがありました。
戦いの最中、天使の何体かが狂わされていたようなのです。
どうやったのかはわかりませんが、天使の歌が黒い船から聞こえてきてからずっと、何かがおかしくて。
あるいは、かの者が乗っていたものが、何かしていたのかもしれませんが。
[戦闘中に感じた違和感は、ずいぶんと曖昧な報告になった。
術に集中していたため、異変に気付くのに遅れたことに加え、
人間の可聴域を外れた音は聞き取れないためでもある。]
……少し、嫌な予感もします。
どうか、お気を付けください。
[それでも感じた不安は、いくらか大きなものだった。*]
― 装甲車 ―
[注視していた天使の軍勢が動き出す。
明らかにマチスの乗る装甲車を狙い、光の槍まで放って来た。
それに気付いた運転手が蛇行すれば、光の槍は地面を抉るに留まる]
────………?
[それに対し、マチスは僅かな違和感を抱く。
如何に距離があり、標的が動くものだとしても、放たれる光の槍はこれほど容易に避けられるものだっただろうか、と。
天使の軍勢は格上の天使の意思に沿う。
そう考えていたから、余計に不思議に思えた。
六翼の天使が浮かべる表情は、こちらをおちょくっているようには見えない。
これまでの行動を見ても、そんな性格ではないのは明らかだった。
意思が乱れているか、または別の何かに気を取られているのか。
どんな理由にせよ、攻撃が避けやすいのであれば、これは一種のチャンスであると考えた]
……少し、戻れるか?
「はっ!? 何を言ってるんです!?」
声が届く範囲で良い。
[そう願えば、運転手は、マジかよ、という顔で仕方なく従う。
総指揮官という立場に逆らえなかったようだ。
装甲車は大きく孤を描くと、進路を180度変え、六翼の天使がいる方へと接近し、一定距離を保って停止する]
おい、六翼の天使。
何故俺らが宇宙を目指すことを是としない?
お前らはただただ俺らの行動を罪だというだけで、理由を言ってないよな。
[唐突な呼びかけ。
それはずっと考えていたことでもあった。
装甲車の天窓から身を乗り出した状態で、上空にいる六翼の天使を見上げる。
運転手は緊張の面持ちで、いざという時には直ぐに出発出来るようにしていた**]
[少し間を置いての応え。
その間に些か、案ずる思いの動いたものだが。]
無事に船を落としたか。
[消沈したかに響く声。>>*7
それに対したのは、思いがけないものだったのだろう、
弾むような称賛の響きだった。]
……意外か?
しかし我がいとし子よ、
此度はお前にとって初めての出撃であったはず。
それで狙いを少し取り零したとて仕方はあるまい。
───── 良く、務めた。
[理由を添えて労い、目を細める。
祝福が役に立ったと聞けば、ごく密やかに息を落とした。]
無事であればそれで良い。
[謝罪にはそう返して、えらい出世、との言葉には、やや乾いた笑いが響いた]
はは……勝手が分からなくて戸惑ってるよ。
だがクレメンスさんに託されたからな。
やれるだけのことはやる。
あぁ、光の船が手薄なら今がチャンスだろう。
今度は、一気に目指す。
[トラオムングの格納庫で落ち合うことには是を返す。
”音”についての反応には]
本当に、よく気が付くもんだぜ。
だがお陰で戦いやすくなりそうだ。
[そう返して小さく笑った]
― 上空 ―
[黒い船の前から引きながら、天の声を通じて戦いの様子を伝える。
人間が天使の歌を模倣してきたことと、その後に起きたいくつかの奇妙な出来事は、胸の内に不安を灯していた。
心に平静を取り戻すべく、聖句を紡ぎながら行程を急ぐ。
その視界に、複葉機が一機入り込んだ気がした。**]
うっかり見つかったお前に言われたかないな?
……と言いたいところだが、他に標的が無いせいか、既に見つかってる。
天使共が投げてくる光の槍が何故か狙いが甘くてな。
逃げられそうではあるんだが。
[声をかけた、と言うことは流石に言わなかった**]
マレンマ、マレンマ。 愛しい子よ。
顔を上げなさい。
最初から完全なるものなど、
いかに神とてお求めではないのだよ。
何故なら人の子とは”成長する”ものであろう?
[歌うように名を呼んで、
微笑み零すのは少し心の襞に近いところで。]
……… お前が無事に戻ること。
[ それは何より喜びでもあるのだと ]
[何より天の務めの果たされねばならぬのは自明の理。
故にその言葉の先を、音に乗せることはないけど]
だがその者には、
後にきちんと祝福くれてやらねばなるまいな。
……そういえば、名はあったか?
[確か”天使憑き”には名のあったはずだが。
例の黒竜の乗り手とやらの名はどうだったか。]
…─────、ふむ。
[引き続き。天の子の報告>>*9が上がれば、
思案の沈黙が短く落ちた。
とはいえ些か情報が足りていない。
ただ、下級天使らを乱すとの情報だけは心に留める。]
天の歌声に似せるとは、姑息な真似をする。
とはいえ、あれらもただ引き籠っていたわけではなかったということか。
──── 良い。
天に踏み出そうという者、
それ程の事が出来ぬで不遜の罪を犯せようか。
天を踏み越えるというならそれだけのもの、
天の前に示せずして何としよう。
意も力も示せずば、大人しく頭を垂れ天の威光に伏すが良い。
人は天の前に新しき姿となって祝福を受けるべきであろうよ。
[音楽的な声が苛烈を紡いだ。
ただ。ごく微量、違う何かの響きをも伴って。]
──── いとし子よ、その忠告心に留めておくとしよう。
[だがそれとは別として。
零れた不安、その気遣いには耳傾けておくべきだった。]
… お前は先に光の御船に戻っておいで。
わたくしも程なく、そちらへ戻ろう。
[ごく自然にその行先を、
天使たるものでなくば行きつけぬであろう先を示した。*]
― 上空 ―
……………、おや。
[逃げ去るならば攻撃を止めさせよう。
今にもそう指示しかけていた大天使は、
何を思ったのやら引き返してくる装甲車>>24に目を瞬いた。
近づいて来る装甲車に再び光の槍構える天使らを片手で制する。
面白い、と。
どうやら此方へ来るらしきに、ふわりと地上近くへと舞い降りた。
下級天使らを盾と控えさせることもない。
その必要もない。との姿であった。]
人の子とは、まったく無礼よな。
[けれど投げかけられた第一声>>24に、
大天使が返したのは呆れたような一声だった。
優美なるる声色が、明らかなる失望を孕む。
それでも会話為すよう、言葉を継いだ。]
……虫けらが神の座を穢そうとするは不遜。と言えば通じるか?
[微笑み紡いで、僅かに首傾ける。
果たしてこれで通じるものかは大天使にも分からぬ故に。]
ならば逆に問おうか、人の子よ。
汝らは何ゆえに、
ただ見知らぬものを知りたいとの欲望か?
それとも、地上に飽き足らず天をも貪ろうとの欲か?
──── 無知は罪、貪欲は罪ぞ。人の子よ。
汝らがその罪により穢せし地上の理、知らぬとは言わせぬぞ。
それでも愚かしきは愚かしきまま、
地上に留まりあれば、天の裁きも下されずにあったものを。
[言葉の最後は、嘆くようにして落とされた。
その表情は憂いを含み、慈悲深く地上を憐れむかのよう。
そう、実際に天使は嘆いているのだ。
人の子の愚かしさを。]
それでも愚かしきは愚かしきまま、
地上に留まりあれば、天の裁きも下されずにあったものを。
[言葉の最後は、嘆くようにして落とされた。
その表情は憂いを含み、慈悲深く地上を憐れむかのよう。
そう、実際に天使は嘆いているのだ。
人の子の愚かしさを、天上の理で。]
………して、問うて如何にするのだ? 人の子よ。
[その先を、と。
玲瓏たる響きに問いを返して、大天使は優美に*微笑った*]
……過分な、お言葉です。
私は実力も経験も、
まだまだ足りないのだと思い知らされました。
次の機会には、よりよい報告をできるよう
努力を重ねてまいります。
[神妙な言葉を綴る声が、抑えがたく浮き立っている。]
師父、私は、 私は、
あなたを喜ばせたかったのに、
私の方が、こんなに嬉しくなってしまって…
[歌うようなそのこえに、
ここではもはや隠しようもない喜びがあふれた。]
あなたはまこと、私の導き手です。
あなたが望んでくださるから、認めてくださるから、
私は迷わずに進んで行けます。
[未完成であることを許され、成長を期待されている嬉しさは、
なによりも己を動かす力になるのだと、
心の目いっぱいを使って、感謝を伝える。]
[その先に伝えられる真情に、ひとつ息を吞んだ。
指先でそっと触れるよう、心を寄せる。]
……無茶をするなと言われたお言葉が、
今、心に染みます。
あなたの喜びが私の喜び。
あなたを悲しませることのないよう、努めていきます。
[天の御使いよりは枷無くある心は、
ごく素直に、師父と呼ぶひとへの感謝と親愛を綴った。]
……思えば、シメオンさまは、
そんな人の強さを、楽しまれておられました …。
[交わした言の葉を心に浮かべ、
自分も心の強さを持ちたいと胸に手を当てる。
忠言を心に留め置くとの言葉には、静かに謝意を示した。]
[話を終えて、示されたのは天の御船への道だった。
許されていると知った栄光に、身震いする。]
はい。お戻りをお待ちしております。
[答えた声に、もはや気鬱の色はなかった。*]
[弾むような喜びが、隠されることなく伝わって来る。
その伸びやかな心は、伸び行く若木のそれ。
撓められることなき素直な思いに、大天使の心も和らぐ。]
───────……、
[ふ、と。微笑む気配がした。
傍らに寄り添う子を見下ろし、微笑むかのような。]
……人の子の成長は早いな。
いや。お前だからか?
喜ばせることを言ってくれるものだ。
[そうしてまた一つ、学んだ愛しき子の髪撫でるかのように。
穏やかに静かな気持ちを寄せた。]
ふむ、そうか。
であれば致し方あるまいな。
[人の子の名について、アデルからもシメオンからも、
その名が紡がれたことはなかったはずだ。>>*20
ワァズ。と、告げられる竜の名にのみ頷きを置いて。]
マレンマ。
人の子は、何故
無知貪欲傲岸のなせる業か?
それとも他に、何かあるのか?
[それだけ真に不思議がるように問いが紡がれる。
目前の人の子、それに投げた問い>>28をなぞるかのように。]
…────ふ、ふ。 シメオンか。
思えばあれも変わり者よ。
だがそれ故にこそ。
わたくしはあれを好んだものだし、
あれがわたくしの元についたも、似たような理由であろう。
[密やかな笑い声が含み落ちる。
今は物言わぬ、淡き月白色の影の名残りに指先を触れ。]
………。
愛しき子よ。
もしも人が───…人の子が。
ただの貪欲ではなく無知の為でもなく、
傲慢と呼ぶに相応しからぬ知と力を備えているというならば。
あれらは天に、それを示さねばならぬ。
…───既に天の裁定は下っているのだ。
傲岸不遜の人の子は、地より粛清されねばならぬ。
これが天の裁定だ。
だが、この裁きには実は続きがある。
─── 最後の審判は、大天使ナタリエルの手に。
つまり。
あれらが真に天を目指したいというのであれば、
越えてみせるはわたくしである。……ということだな。
[にこりと笑う調子で付け加えた。
それは確かに、どこか楽しむかの気を滲ませて。]
あれらが力を示すか、知を示すか。
…果たしてそれだけの気概があるのやら。
天の御使い落としたとなれば、
多少は見どころもあるのであろうが。
───── 楽しみなこと。
[冷えた、刃のような笑みが落ちた。*]
ああ、そうだ。
[ふと。何かに耳傾けてたらしき大天使が、
半ば気紛れとでもいうように人の子を見遣る。
問いを投げてきた者に対して、目を眇めた。]
抗する力もなしに、問い掛けて来るとは変わった者よな。
さて愚者であるのか無謀であるか、…それとも。
許す。名を名乗るが良い。
我は大天使ナタリエル、この地に最後の審判を下すべき者。
[反応を面白がるように唇の端を上げ、彼の名を*問う*]
− 上空 −
[どこか放心にも似た面持ちをしていたマレンマは、ダーフィトの強襲にかすかな声をあげた。>>17
人の子の反応と変わらない、と思ったわずかな逡巡は、刃に躊躇いを含んだ。
守りの翼を切り裂き、マレンマの身体に至ったかに思えた斬撃は、硬質の感触に弾かれる。
反動に左腕が痺れた。]
く… ッ
[そのまま交錯して離れたが、背中を光の槍が貫くことはなかった。
戦い慣れていないやつだ、と感じる。
孤児院で育った子供なら、そうであって何らおかしくもないような ── ]
遣り切れないぜ
[風が拾った言葉の欠片もまた。>>18
唇を引き結び、魔獣とダーフィトは炎上する《シャドウ・バレス》へと舞い戻る。]
− 《シャドウ・パレス》 −
[迎撃の手を削られ、その上で天使の攻勢を受けた上に、
天から降った灼熱の岩が、大いなる破壊をもたらしていた。
さすがに眠りの術中にあった者たちも目を覚まし、緊急の消火活動に当たっているが、
それが原因ではない白煙が、船腹からもあがっている。
蒸気エンジンにも損傷が及んでいる証拠だ。]
《ホーネット》、負傷者から地上へ搬送を開始しろ。
── そう、 総員退艦命令だ。
[決断は迅速に、そして迷いなく下された。]
[《シャドウ・バレス》の沈黙に、目的は果たしたということか、天使らは引きつつあった。>>25
人の命に対する彼らの感心の薄さは、皮肉にも救いになる。]
焦るな、
最悪、飛び降りても下は川だから、死にはしない。
[もとより、万一を想定して、生存確率をあげるため、そのルートを選んでいる。
艦を遺棄する事態もコントロール下にある、と仕切るダーフィトの落ち着きに、
船員たちもタフな気持ちを取り戻した。
蜘蛛の子を散らすように、だが、混乱なく、
援軍とも協力しあって、沈降しつつある艦から逃げ出す。]
子爵、さっきは殴ってすまなかったな。
もうひと仕事、頼むぞ。
格納庫のフライハイトで本部まで一足先に向かってくれ。
マチスからの預かりものだ、
後で回収させてくれと言って置いて行ったと聞いている。
[無言の不服を訴える子爵に、]
案ずるな、おれにはワァズがいる。
それに、
船長の退艦は最後に決まってる。
[毅然とした命令に、子爵は苦渋の思いで踵を返した。
せめてもの埋め合わせにと、持ち出した重要な物品をタンデムシートに投げ込んでフライハイトを飛ばす。]
[最後に相対した時とはまるで違う軽やかさで、影翼の天使は応え、近づいてくる。>>+7
天使憑きの名を聞いて、くかかか、と笑った。]
そうか、赤毛の小僧め。
早速儂を超えていったか。
[加えて、あんたにやられたのが〜、の話にはにやりと唇上げる。]
あれはなぁ。
もちっとうまくやれば差し違えるくらいはできたと思うんだが。
いや、惜しいことをした。
おかげで若造に手柄を取られてしまったわ。
[呵々と笑う姿に、命取り合った相手への屈託は無い。]
[なにやら複雑な表情する光の天使の様子も、にやにやと眺めていた。
何か仕込みをしたのではないか、と問うのには、ほうほうと興味深く耳をそばだてる。
どちらにせよ、ここに来たからには敵味方を持ち出しても詮の無いことと皆が理解しているのが、面白いようでもあり、やはり些かの無念もあり。
六翼の天使と相まみえているマチスの姿を小さな窓越しにちらりと眺め、黙ってグラスを傾けた。]
[マチスが六翼に出会うより少し前、
グラスに映った光景に目を細めてもいる。
引退した己と同じく、穏やかに朽ちていくはずだっだカルカリアスが、技師たちの手で蘇っていくさまは、感慨深いものがあった。]
最後の御役目じゃの。
しっかり果たせよ。
[かつての愛艦に、ひそやかに餞の言葉を贈る。]
/*
引退艦が蘇って出撃するのって、華ですよね。
映画のバトルシップの、戦艦ミズーリが出撃するシーン、
好きなんだよなあ。
/*
大概無言フェードアウトしてしまう儂であるよ。
いやあ、夜はいかんな、夜は。
そこの天使二人はいろいろなものが対称的で面白かったな。
互いを引き立たせる、良き一対であったと思うよ。
《シャドウ・パレス》、ここまでの貢献に礼を言う。
[全員の退艦を確認したダーフィトは、操舵輪を縛って固定した。
短い送別を告げ、メインマストに額を押し当てる。
異国の地に置き去りにはすまい。戻ってくる。
そう願うが、今なお炎を上げる艦が果たして、再び空へと戻れるのかは未知数だった。
水のある場所に、それもできるだけ浅瀬に墜落するよう細工するのが最後の努力だ。]
もう少し待ってな、 ワァズ。
[言いながら、深い息を吐いて、壁にもたれかかる。
未練ではない。単なる疲労だ。
光船やら天使やらでいつまでも昼のような空は、安らげる夜を押しのけてしまう。
強制的に眠らされかけたが、あれは寝たら死ぬというのと同義であった。
如実に体力を削るガンソードのギミックを立て続けに使った上に、血も足りないときてる。
マレンマに斬りつけた時の反動は、ガンソードのみならず、サイバネにも亀裂を走らせていた。]
[どっこい、まだやる気でいる。
マチス、コンラート、クレメンス…、
国や年齢を超えて絆を結んだ戦友たちを想い、]
引き際なんて、 ないんだよね
[深呼吸をひとつ。溜め息ではなく。
不敵に笑うと、傾きの大きくなった艦から離れた。*]
マチス、
援軍を感謝する。
おかげで天使の追跡を振り切れた。
退艦も無事に完了だ。
── 《シャドウ・パレス》は、
ミロワール湖の近くに残して来た。
[ 山岳地帯へと進路を取る途中、遠く光り輝く一団が視界に入る。白く光る渡り鳥の群れのようなそれは ]
〜…Messia…〜
[ 微かに空の青を揺らす、声無き声に、コンラートは目を細める。以前はただ感情の波を揺さぶるだけで、音として聞こえることのなかったその声が、今は時折、内側からの「コエ」として聞こえる ]
マーレ…
[ 大きく旋回して、複葉機は天使の小部隊の頭上を横切るような進路をとった。
見つかるのは覚悟の上、襲われたならすぐに逃げ出す用意はしていたが…やはり、無謀と言えば無謀だ。
地上でもっと酷い無謀をやらかしているマチスのことは知らなかったが…結局は、天に抗う人間などというのは、似た者同士の集まりであるのかもしれない** ]
……夢、なのだと思います。
知らないことを知りたい。
新しい場所に行きたい。
そんな喜びと期待があるのだと。
[記憶を探りながら答えた後、
かつて、自身もまた未知なる星空へ挑もうとする彼らを、
憧れの眼差しで見ていたことを思い出し、
───恥じ入るような色を見せた。]
[そして、天の裁定に関わる話を聞き、
眩しいものを見上げるような吐息をひとつ零す。]
師父。
人が、あなたの裁定に耐えうるほどであることを、
私は ───…
[途切れた言葉の向こう、吐息は微かに震えて]
[声にならない言葉は、心の奥にわだかまる。
人を
親しき人の夢が叶うのを期待する心。
人が審判を超えた先の、
師父のありようを案ずる心。
いくつかの小さな漣が心をざわめかせたのちに]
[師父を、
この美しく眩く力強い大天使を、人が超えることなどあるまいと、
確信に近い想いが、滑らかに心を覆った。*]
/*
そういえば、墓落ち時に絶対書こうと思ってたけど書き忘れてたことを今更思い出したよ。
まあ展開自体が想定と変わっちゃったから仕方ないんだけどね……。
― 空 ―
[遙かな天上の響きに心寄せていた天の子は、周囲の天使たちが警告発するのを聞いて初めて、向かってくる複葉機に気が付いた。]
あれは…
[遠目に見ても、複葉機がひどく傷ついていることはわかる。
それに、機を操る人に見覚えのある気がして、攻撃態勢に入る天使たちを止めた。
攻撃の気配無く頭上横切る機体を振り仰ぎ、確信を深める。
追う、と意識すれば、天の戦車は速度を上げて複葉機に並んだ。]
…まだ、こんなところを飛んでいるのですか。
[やはり、良く知る相手であると認識した瞬間、硬質の声が唇を割る。
次の言葉を続けようとして、複雑な色が瞳をよぎり、結局口をつぐんだ。*]
[ 後ろから光の矢を放とうともせず、複葉機に戦車を並べたマレンマの口からは、硬い声が投げられたが>>42コンラートは、それに怯むでもなく、嬉しげな笑みを浮かべた ]
マーレ、また大きくなったか?
[ 前に顔を合わせた時より、更に大人びて、天使の部隊を率いているマレンマに、かける声は、玩具を持って教会を訪れていた時と寸分違わない ]
俺の事をすっかり忘れちまったわけでもないんだな。安心したぜ。
大変な目にあったみたいだが、生きててくれて良かった。
[ 心配していた、と、声音に滲ませるコンラートの方は機体ばかりでなく身体中に告死天使との死闘の痕を刻んだ姿だ。
今のマレンマにとっては、明確に敵方なのだろうとも知っているはずだが、悪びれる様子すらない* ]
― 装甲車 ―
[六翼の天使が地上近くへと舞い降りてくる>>26のを見上げる。
天使も連れずに降りて来る様はこちらを脅威と見ていない表れか。
マチスもまた武器は握っておらず、装甲車の天井に手が添えられているだけだ]
へーへー、そちらは相変わらずえらそーだな。
[無礼と言われてこちらも呆れた様子で言い返す。
元よりお互い相容れぬのだ、友好的な対応にはなり得なかった。
次いで、微笑んでの問いの返答にも表情は呆れたものに]
虫けら……
[その反応で通じはしただろうことは伝わるか。
認めるかは別として]
[逆に問いかけられて>>28、表情を真面目なものへと戻す]
地上から眺めるだけじゃ分かりゃしない。
だから、この目で確かめる。
少なくとも俺はそう思っている。
[答えた後、表情はまた半目へと変わり]
─── つーかよ。
罪だ穢しただ、お前らが言う俺らについてのことは欠片も意味が分かんねぇんだよ。
自分の価値観押し付けてあーだこーだ言う方がよっぽど傲岸だっての。
[吐き捨てるように言う]
お前らにはお前らの見方ってのがあるんだろうが、それは俺らの知る由も無いものだ。
教えられもしていないのに無知は罪だなんて言われても、納得行くはずないだろ。
──── 最初に、対話するって選択肢は無かったのかよ。
凝り固まった見方で決め付けて、本当はどうなのかを知ろうともしない。
無知って罪を犯してるのは、どっちだよ。
[天使の嘆き>>29は偽りではないようだが、それを生む天使らの言い分はやはり納得し得ない。
問うてどうするか、と問われれば>>30]
この対話でお前って存在がどんなものかを理解して、折り合い付けられるところでもあれば、と思ったりもしたんだが……相容れないってのは確実みてぇだからな。
俺は
引かねぇよ、絶対に。
[口端に笑みを乗せ、六翼の天使を前にして宣言した]
─── マチス・プロッツェ、この戦いに於ける総指揮官であり、
[けら、と笑って足で運転手のシートを蹴って合図を出す。
装甲車が後ろ方向に急発進し、六翼の天使 ─── ナタリエルとの距離を一気に開けた]
俺達の夢、簡単に叩き壊せると思うなよ。
[マチスが抱く夢はもはや個人のものではない。
数多の者達の夢を背負い、ここにいる。
ナタリエルへと挑発する傍ら、胸ポケットに入れておいたワァズのプリズムが正体不明のエネルギーを蓄積し始めていた*]
[だが、退艦という言葉に零した息の一部は呑む形となった]
──── そう、か。
《シャドウ・パレス》は休息に入ったか。
…感謝しないとな、たくさん助けられた。
[マチス自身も手をかけた、戦友と言うべき艦。
壊れたとは言わない。
休息という言葉には、また直してやるという想いが込められていた]
[息継ぎの間。
言葉を費やさずとも、マチスが《シャドウ・パレス》に抱く感情が込められていた。]
まさに波瀾万丈の旅をしてきた艦だからな。
次は、おまえと共に宇宙までゆこうか。
[直してやる、という心意気に、夢を乗せた。]
/*
やあこんばんは。
今宵も張り切って飲むかのー。
[気が付けば一升瓶抱えてる体勢]
>>+18
コンビわかるわかる。
おまえはこっち、おれはこっち、みたいな役割分担明確で、しかも最初のちょっと反発してそうなあたりからの、アイツはすごい的な認め合うプロセス、あれは実に良いものだった。
[ マレンマが眉顰める様子に、少しはしゃぎすぎたかとばかりに、僅かに眉が下がったが、瞳から笑みの色は消えぬまま、冥府を歩み、既に人間の枠を超えたのだと言う言葉を聞く ]
うん、そうか。
俺の願いが、お前を呼び戻す助けになったなら嬉しいよ。
礼なんていらないさ、お前が大事だから、願わずにいられなかった、それだけのことだ。
[ どこまでも世間話か近況報告でも聞いたという調子のままで、送られた礼に目を細める ]
生まれ変わる世界か、そのためにお前も戦うのか?
[ 視線は輝く天使の部隊に、僅かに悲しげな色を乗せて向けられる ]
お前は優しいから、あの天使達を盾や剣みたいに使い捨てるのは辛いんじゃないか?
[ 大天使達の戦い方は、コンラートにはそんな風に見えていたから、そう案ずる言葉を口にした* ]
はは、それも良いな。
[ガレオン型宇宙船と言うのも面白そうだ。
ダーフィトが望むなら、検討してみようとすら思っている]
っと、今はトラオムングに向けて移動中だ。
そろそろ王都の北部を通過する。
そろそろ、上を目指そうと思ってな。
[上、即ち光の船を目指す、と]
軍も再編成して各地に散らばってもらってる。
敵の総指揮官も下に降りてきてるからな。
チャンスだと思うんだ。
[トラオムングを出すつもりと知り、老婆心ながら確認しておく。]
あの巨船を単機で破壊する手だては?
それと、天使は一瞬で母船まで戻れるとも考えられないか?
[大天使が出現した時もほとんど時間をかけなかった、と思う。]
[相手があくまでも世間話のような、ごく自然な態を崩さないままいるのを見て、仄かな笑みを口の端に漂わせる。
それはどこか、表情の選択に困ったという風でもある。]
なぜそう願うのか、わかりません。
あなたは、私を選ばなかったのに。
[ぽつ、と零した後、続く問いに、天使たちをちらりと見た。]
私の役目は、人々の魂を新しい世界に導くことです。
その道筋で、世界の浄化と粛清に私が求められるのなら
力を振るうことを厭いません。
それに───
主の御心果たすために命を捧げるのは、
大いなる喜びでもありますから。
[殉教の高揚が蘇って頬が紅潮する。
後ろに控える天使たちも同じだろう、と思う。*]
搭載武器のフルバースト、格納している特殊戦闘機も出す心算だ。
天使の帰還に関しては確認しきれていないな…。
ただ、繭を攻略している時は、降りてくるのに時間をかけていたようにも思う。
[それがわざとだったのかどうかまでは判じ得ない]
仮に一瞬で戻ってきたなら、例の”音”もぶつけてみるさ。
わかった。
行動しなくてはならないというのはおれも同感だ。
座して待っても、奇蹟の大逆転なんてものは起きない。
あるだけ突っ込んで、まだ足りなくても、手の届くところにあるものすべてを使って、突破口を見つけ出せ。
そういう戦い方は、おまえにしかできない。
ん、あー……。
[複雑な表情で向けられる問い。>>+13
それに、影はひとつ息を吐く]
……最後の最後に。
理屈をごねたり、一時の感情だけを見せるなら、呪いのひとつもかけてやるつもりだったんだがなー。
[綴る口調はどこか、ぼやくようなもの]
悪くない答えを返されちまったんで、やりそびれた。
[笑いながら言うのもどうか、と突っ込まれそうな事をさらりと言って]
ああ、きっちり踏み越えていきやがったぞ。
おかげで気が向いちまったから、あんたの言伝も置いてきた。
[呵々と笑う相手>>+15に対する屈託は、こちらもなく]
ま、さすがにアレで吹き飛ばされちゃ、上級天使の名が泣くんでな。
格好も悪すぎるだろ?
[綴る口調はどこまでも軽いもの。*]
/*
遅まきながらのこんばんは。
向こうはどこも熱いな。
黙示殿との距離感は楽しかったね……。
対照的な位置取りになってたからこその関係性がほんとにやってて楽しかった。
例の「対天使音律」だが、ワァズ単体では、多重詠唱で打ち消された。
相手も愚かじゃない、すぐに対策を打ってくる。
ま、頭を柔らかくしていけ。
覚悟は必要だが、怒りに流されるんじゃないぞ。
なんだ、俺があの箱舟に乗らなかったから拗ねてるのか?
[ マレンマのこぼした声に、くす、と笑った ]
生まれ変わっても、寂しがりやだな、マーレは。
[ 揶揄うような調子で言ってから、僅かに瞳を伏せる ]
お前を選ばなかったんじゃない。お前が望むものと同じものを望めなかったんだ。
俺が乗りたいのは箱舟じゃなく、宇宙船だからな。
でもな、マーレ、別のものを求めてても、相手を愛する事も信じる事もできる。
同じ世界に生まれなくても、心を通わせることはできる。
[ 俺は、それを知っているから、と ]
[ 言ってから、浄化と粛清に力を振るうを厭わない、陶然とそう口にする「弟」に>>56コンラートは小さく吐息をつく ]
俺は、お前やシスターを守りたくて、軍人になったのにな。
[ その一瞬だけ、平静であり続けた声に痛みが乗った ]
魂の行き先は、天ではなく、ひとそれぞれが決めるものだと俺は思う。
浄化も粛清も、結局のところ人殺しだ。俺はそれをお前にさせたくはないし、これ以上誰にも死んでほしくない。
だから、最後まで戦う。
[ けれど、次に宣した言葉はきっぱりと迷いなく ]
マーレ、お前が神の国に行きたい気持ちは分かる。天使に認められて、今は幸福なんだろう…でももし、どこかで、辛さや悲しさを感じたら、天使でも神様でもいい、ちゃんとそれを言って、助けてもらえよ。
俺達には届かない慈悲も、きっとお前には下されるだろうから。
[ そして、最後には、やはり笑って、自らの血に濡れた手を、マレンマに向けて伸ばした ]
本当は、最後までお前の兄さんでいたかったよ、マーレ。
俺はお前にだけは殺されない。お前を殺すこともしない。
お前の幸福を、いつも願ってる。
[ 伸ばした手は、彼に触れることがあっただろうか?* ]
悪くない、答え……。
[告死の言葉>>+20を受け、反芻する。
敗北はしたが、言葉を交わした果てに得るものがあったのだと、言っている風に見えた]
それではまるで、彼の人間の在り方を受け入れたようではないか。
[笑いながらさらりと言われた言葉に、腑に落ちないものを感じた。
告死の宣を違えぬ天使、常ならば例え敗北し堕ちようとも、共に引き摺り下ろすくらいのことはやってのけただろう。
しかし、結局黙示天使はそれ以上食って掛かることはなく、深く息を吐いて椅子に座り直す]
まあ、よい。
そなたが最期にそうと決めたことを、今更言っても仕方ないからな。
[幾度落とされようとも再び舞い上がった二枚羽の飛行機を思うように、しばし目を閉じた*]
/*
こんばんは。
陣営トップ同士の対話も、地上側兄弟の会話もとてもとても良いですね。
そしてダーフィト様の動向も気になる所。
距離感、そうですね。
事前縁故ではなかった所に、自然と形成されてくのが楽しかったです。
やはりおまえさん、
天使にしておくのは惜しいの。
いや、天使にも面白いものがおって良かったと言うべきか。
[影の言葉を聞きながら、勝手なことを言ってうむうむ唸る。
コンラートへ向けられた評には、あやつも言うようになった、と笑った。]
おお。伝えておいてくれたかね。それは良かった。
あいつらがどうとるかは、あいつら次第だがなあ。
くっ。確かに格好はつかんな。
[伝言に礼をいいつつ、最後の韜晦だか本音だか分らぬ部分には、方震わせながら同意を返す。]
/*
書いてるうちに可愛さ余って愛してるって言いそうになったんですけどね、まあ後でだな。
[ 最終日はまだです ]
受け入れる、って所までは、行ってないんだがな。
ただ、アレだ。
『生けるもののために、死を望む』っていう、根源が見えちまったら、それを否定するわけにはいかんかった……ってだけさ。
[死に近しくあり、それを他者に齎すを務めとするが故の理。
それに触れるものがあったからこそ、言伝も伝える気になった。
一時の感情しか見えぬなら、或いは、垣間見えた気配の主張のみを向けるのであれば。
影が『言葉』を残す事はなかったのは、確かな事で]
……それに。
俺にとっては、主命を果たす事の方が、大事だったからな。
そこだけは、今も変わらんが。
[静かに告げる言の葉、その意は黙示天使には伝わるか。
他者の諫めは全く聞かずとも、大天使の命だけは何としても果たさんとしていた影の在り方。
それを貫いた結果なのだ、という事は]
主に見出されんかったら、堕天使としてうろついていたかも知れんがな。
[勝手な物言いも気にした風はなく、返す口調は楽し気なもの。
妙な気安さは、生死の交差を経た相手だから、というだけでもなさそうだが]
意味を説明する猶予はなかったから、自分で考えろ、と言っといたが。
ま、後はあいつら自身が決める事だろ。
俺はただ、終末まで見届けるのみ。
/*
トップ同士はようやく会えた感が強いからねぇ……。
ここからどう流れるか、楽しみ過ぎる。
>>+24
事前縁故はあればあったで楽しいけど、何もない所から詰めて行くのも醍醐味だよね……。
今回は、プロのやり取りで立ち位置定まったから、そこからの流れが本当にやり易くて楽しかった、うん。
あぁ、ありったけの一撃を食らわせてくるぜ。
「対天使音律」についても了解だ。
それを主体にするんじゃなく、補助的な使い方の方が良いのかもしれないな。
[通信機を通して届くアドバイスに、戦い方の指針を修正して行く]
― 装甲車 ―
[ナタリエルから十分離れたところで、装甲車は車体を進路へと戻した。
運転手の顔色は悪く、酷く緊張したと言うのが現れていた]
……んん?
[胸元にある通信機を弄っていると、車両の揺れで胸ポケットに入っているものが手に当たった。
気付いて視線をやれば、胸ポケットの中で何かが薄蒼に光っていることに気付く]
プリズムが……
[ワァズから貰ったプリズムが、1/4ほどの部分だけ薄蒼に染まっていた。
じっと見詰めていると、薄蒼に光る範囲がじわりと増えていっているように見える]
何が起きてるんだ?
[ワァズが持っていたプリズムだ、アーティファクトの一端なのかもしれない。
現時点ではこれが何なのか、不明なままに装甲車はトラオムングへと辿り着く*]
/*
ところで、マーレのことは、一応口説くつもりでぶっこんでるんだけど、赤が見えてるせいで、これ無理だなーってのも判ってしまっていてだなww
ぶっちゃけ切ないww
――そうか、ならばよい。
元より、そなたがそれを違えるとは思わんがな。
[在り方は違えども、同じ主に仕える身。
堕ちる最後の瞬間まで、その命を第一に思っていたのだと、その信だけは変わらずに持っていた**]
私は、あなたにも幸せでいてもらいたい。
孤児院での日々は今も私の胸の中にあります。
みなさんに受けた恩も、温もりも、
まだ、忘れてはいません。
だから───皆と共に行きたい。
[どうしてわかってくれないのか、というように頭を振り、
伸ばされた手から逃れるように戦車を上昇させる。]
ええ。
私は、今は幸福のうちにあります。
けれども、あなたが自ら苦しみを求めようとするのが辛い。
───死は、再生のためにあるものです。
だからどうか、受け入れてください。
[祈りのかたちに組んだ手の、手首にある宝玉が輝く。
ふわりと全身を包んだ光は、一筋の破壊の力となって複葉機へと放たれた。*]
[マチスが思索する、その時の真摯な顔はとても好きだ。
こうして離れていても、ありありと思い浮かべることができた。]
ああ、行ってこい。
[自分は、その場には立てない。だが、それを悔しく思うことはない。立場の違う者同士、それでも、繋がっていられる。]
忙しくなる前に、もうひとつ、報告しておく。
あのマレンマ・フリーデル/リヴィエルが、天使を指揮していた。
大掛かりな呪文を駆使して攻撃してきたよ。
例のミントのとか。
すっかり天使に魂を奪われたような ── そうでもないような。
引っかかるところはあるが…
そうだ、コンラートそこにいる? それとも本部か?
おれを運んですぐに飛んでいったから、まだ礼も言えてないんだ。
[マレンマからの連想で、その”兄”コンラートについて訊ねる。
とっくにマチスのところについていてもいいはずだから、いるものと思っていた。]
/*
マレンマくんとの、「君どう思ってるのよ?」タイムが長すぎた。
どうもうまく思考がトレスできないのは、動かすたびに揺れたり成長したりで変化が激しいのと、やっぱり思考回路が特殊なせいだなと理解。
基本的に善人。
人は殺してもいい。
この、両立、君の中でどうなってるの?と聞いた結果のあれやそれや。
― 地上近く ―
─────……、
[偉そうとの言に、大天使は穏やかに、
そして憐れむように微笑みのみを落とす。
まるで天使にとって、彼の言に意味がないとでもいうように。
ただ。彼の問いへの説明>>27が通じたようだと知れば、
鷹揚に一つ頷きをみせた。]
知りたい、か。
[続いて返される答えは、大天使の予測の範囲を出ないもの。
揶揄う様子こそ見せなかったが、どこか退屈そうに彼の弁を聞く。
その表情が少し動いたのは、その先>>46のこと。]
ほかを知ることで、おのれを知る───…?
それが望みか。
[ほんの少し、意外なことを聞いたという風情で首傾げ。
面白げに、つらつらと人の子の顔を見遣った。]
……知りたい……、確かめたい。
その先には何がある?
それもまた、人の子の性のなせる業か。
[かつて地上に、降り立った天使があるという。
地上を調べに降り立った者、かの者が戻ってあれば、
今少し人の子についての理解も得られただろうか。
とはいえすべては仮定の話でしかなく、
かの天使の消息もとうの昔に知れぬこと。
独語めいた呟き落として、大天使は人の子へと目を向けた。
何やらまた、彼の表情が変わっている。>>47]
────。 神の意を、人の子が知る道理もないな。
虫にどうして、天におわす神の意志が知れるというのだ…?
[だが続いて紡がれる言には、呆れたような一言のみ。
一応、先ほど理解したらしき例を引いて説明するが、
果たしてこれも理解できるのやらどうか。
噛んで含める調子で諭して、人の子を見遣る。>>47]
…………?
対話のみで、己に何が示せるというのだ?人の子よ。
今この時とて対話しているだろうが、
汝は未だ何一つとして示せてなどいないではないか。
知らぬ分らぬ認めて欲しいは、まるで赤子の道理よな。
諦めぬ。───そう、言うは容易いな。
では人の子よ、更に汝に問おう。
諦めぬため、お前は如何するのだ ……?
[問いかけは試すように、面白がるように。
彼は気付いただろうか、大天使の表情が少し変わったことに。
それで、と。続き促すように、証示せと誘うように。]
/*
アデルはおやすみ。
儂もちと眠いが、明日は寝坊しても平気な日だからのう。
事前縁故というか演劇村をやっておいてなんだが、事前縁故禁止、メモで申請も無し、なんて村もやってみたくあるな。
どこに転がっていくか、楽しみだ。
…ほう? 主が人の子の指揮官か。
なるほど変わり者か。
ふ…ふ。良い、マチス・プロッツェよ。
汝は今少し長らえよ。
主が人の子らの夢、諦めぬというのなら、───…
[言葉の先は途切れ、
残るは辛辣な、けれどどこか楽し気な眼差しのみ。
装甲車が急発進するを意にも留めず、
相変わらず攻撃の素振りを見せることはなかった。]
────── 夢、か。 夢。
なるほどな …
[そうして人の子去れば、大天使もまた空へと戻る。
唇に呟くのはマチスの、…いや。
愛しき子が天の響きに乗せたと同じ言葉で。
どこか響き試すように繰り返すと、
大天使は行き先を変え、ついと輝ける翼を空に羽ばたかせた。*]
[前線に出ることが少ないマチスにとって、ダーフィトの提案や戦った上での情報は貴重だ。
時に諌め、気付かせてくれることもある。
同じ場所にいられなくても、こうして繋がっていることはありがたいことであった]
マレンマ……あぁ、繭から出てきた時、アイツに光の翼がついていたのを見た。
そうか、さっき戦っていたのはアイツとだったんだな。
コンラートとはまだ合流出来ていない。
トラオムングの格納庫で落ち合うことにはなってるんだが…。
俺の方はそろそろトラオムングに着く。
[コンラートが先についているか、まだ到着していないかは不明な頃合。
どこで合流する予定かを伝えれば、本部にはいないことは知れるだろう]
[どこか曖昧にも見える頷きの様子に、それ以上言葉を重ねる事はせず。>>+31]
それが、俺の在り方の根源だからな。
違える事だけはないさ。
[同じ主を頂くもの同士、それ故の信。
変わらぬそれを感じさせる言葉どこまで軽く返していた。*]
/*
黙示殿はお休み。
堕天使だと、普通に素が出るだけで今と変わらない気がするよw
攻撃方法はちょっと変わったかも知れんけど。
格好つけは頑張ったんで、少しでもそう見えたら嬉しい。
そして事前縁故とメモ相談禁止、か。
中々楽しい事になりそうな気がするなぁ、それ。
そうか、わかった。ありがとう。
コンラートも一緒にトラオムング乗るんだな。
よーそろー
[「そのまま進め」を意味する船乗りの挨拶で締めくくった。*]
− 臨時元帥府 −
[空から見た地上の惨状に目を疑う。
マチスから、執務室がぶっ飛んだとは聞いていたが、それどころの話ではなかった。]
ここにも天使が? それとも天使を信奉する狂信者のテロか?
[下手人が誰であれ、結果は変わらない。
地上に下りたダーフィトは、霊安室ではなく、執務室があった場所へと足を向ける。]
見届ける。
……見届ける、か。
[天使らの言葉を聞くとはなしに聞きながら、窓の外に垣間見える光景を眺めている。]
見守るだけというのもなかなかに辛いが、
儂らは、今はそれしかできぬからな。
声のひとつも届けば良いが、
───見届けられるだけでもマシ、というところか。
…いる?
[胸から葉巻を取り出し、ぎこちない左手で火をつけた。
煙を肺に入れるではなく、香りを身にまとうように。
目を閉じ、瞑想した。]
/*
……ていうか、『展開のメモ相談禁止』なコンビニコア村で揉まれた記憶がひとつふたつあるな……。
あれは凄まじかった。ログの物量的に(
カルカリアス号に乗る、って報告に来た。
10年ぶりだ。
[少年だった自分に問われるままに、クレメンスが武装やシステムの解説をしてくれたことを思い出す。
その説明の逐一を、クレメンスの声とともに思い出すことができる。
ロワールでは旧式になってしまったあのタイプの飛空戦艦を、今、動かせる者も少なかろう。
まさに、この時のために保存されていたというような運命を感じた。]
道具は、使われてこそ価値がある。
は…お前にだけは、殺されない、て…言っただろう?
[ 傷ついた足で蒸気の吹き出す損傷部を踏みつけて塞ぐ、熱い蒸気の熱で肌が茹だるのが判ったが、それにも構わず、操縦桿を切った ]
あぁ。
ダーフィトも、移動するなら気を付けてな。
[これまでも良く聞いた、船乗りの挨拶を耳にしながらマチスも声を返した*]
/*
かっこよかったよ、間違いなく。
つかみどころなく見えて、筋が通ってるスタイル、儂、好みよ?
あと影の使い方とか、月白の方の翼の出しどころとか、たまらぬ。
堕天使で素が出ると、もっと自由気ままだったのか、どうか。
ふふ。実は邪気眼村系の、縁故も世界観も言ったもん勝ち、無茶振り推奨!な村の雰囲気が好きではあるんだが、邪気眼とつくとまたバイアスが掛かるからなあ。うまいことなにかやりたいものよ。
……。これが人の子の在りようか。
貪欲であり無知であり愚かである。
ただ行きたい知りたいと、ごねるばかりでは話にならぬ。
やはり浄化は急がねばなるまい、な。
[どこか気を落とした様子の声と共に、嘆息の気配が落ちた。*]
− カルカリアス号 −
[それは、ガレオン船とはまったくタイプの異なる船だった。
当時のロワールの主流であった巨砲主義をまさに体現している。
二連装の主砲。鋼鉄の城塞。]
ロマンだねえ。
[男として、滾らずにはおれない。]
[現在、追加装備の最終セッティング中だと言われ、]
じゃ、準備ができたら教えてくれ。
[手近なベンチシートに横になるや、泥のような深い眠りに落ちた。**]
― 山岳部・トラオムング ―
[装甲車は山岳部方面へと進み、大岩の影に身を隠すトラオムングへと到着した]
調整はどうなってる?
「指示された分は全て完了してます。
例の音の解析も、もう間も無く」
よし、いつでも発てるように準備しておけ。
それから ────
[胸ポケットからプリズムを取り出し、部下へと見せる]
これが何なのかも調べたい。
さっきから少しずつ色が増えて行ってるんだ。
[掌に乗せたプリズムは約1/3を薄蒼に染めていた。
プリズムを一旦部下に預け、解析へと回す]
コンラートは到着してるか?
[格納庫へと足を向けながら、コンラートの到着の有無を確認する。
いいえ、と返答を聞けば、僅かに眉根が寄った。
通信機からも返事がまだない]
…また何かあったか?
[ナタリエルがマチスの近くにいたことを思えば、コンラートが遭遇する可能性があるのはマレンマだ。
まさか、と小さく呟く**]
/*
白紙状態に好き勝手詰め込んだ結果なんだけど、ね……!
堕天使だと、忠誠部分が色々と変わりそうだから、奔放度は上がったね、間違いなく。
自分の在り方が主軸になってそうだから。
邪気眼とつくと、というのはありそうな。
というか、過去に『メモでの展開相談禁止』という企画村があったな、と思い出しつつ。
睡魔さんが落ちてきたので、大人しく寝ておくよ……また、明日に。**
[祈りの光は正しい
落ちていく複葉機を、天使たちが追おうとするのは止めた。]
無駄です。
今、あのひとを追っても、ただ傷つけるだけ。
[複葉機の行く先を少しの間目で追っていく。]
もっと力をつけて、
あなたをちゃんと救えるようになります。
[誓いのように囁いて、緩やかに方向を変えてその場を離れていった。*]
大将、無事で何より、です、が…
[ ぎりぎりだな、と、どこか冷静に考えている自分がいる ]
俺の方が、ちょっと、ぎりぎりなんで、滑走路に消化班待機させといて、くだ、さい…!
― 上空 ―
[マチスの乗る装甲車と別れた後、
大天使は配下の下級天使らを幾つかに分け、
人の子の軍の様子を探るべく散開させた。
既に、宇宙船”もどき”との戦闘をしていた隊は、
戦闘を終え戻りつつある。
幾らか手薄になった天使らを率い、大天使は高度を上げていく。
一度光の御船に戻らんとの風情であった。]
…………?
[その白煙>>79が目に留まったのは偶然だ。
小さな何かが煙を吐いて墜ちていく。
大天使が気にしたのはそれよりも、
その向こうの空ににある気配であった。]
[天の響きにいとし子を呼び、そちらへと羽ばたきを向ける。
やがて輝ける一軍が目に映る頃には、
かの小さな機影は既に視界の外にあろうが。]
まだ戻っていなかったのか。愛しき子。
共に行くか?
……天上の景色を、お前に見せてあげよう。
[光輝く六枚の羽根、その一翼を月白色に淡く輝かせ、
大天使は誘うように微笑み彼へ手を差し伸べた。*]
/*
空中ユニット特権:さっと合流
wwwwさっとしすぎてて迷ったけど!!
なんかもう眠いし、いいかなって……(
一度顔を見ておきたいですし、ですし。
[天の声通じて届く響きは、どこか己の心情を映すかのよう。]
……どうして人は、
幸福を願うなら、受け入れるべきなのに。
[吐息ひとつ、響かせる。]
[けれど。
いとし子の様子はどこか、常とは異なるようにも見え。
大天使は僅かに首を傾いで彼を見遣った。]
…… 何かあったか…?
[問いは穏やかに、案ずるように。
彼が首振るならば、問い詰めることもしないが。]
───── 顔が、見たくなった。
[天の御船で、と。
そう約していたにも拘らず、先に空駆けてきてしまった理由を、
秘密のように明かして、少し笑った。*]
しっかし、あいつ…
[ 必死で操縦桿を操りながら、機体をなんとか格納庫まで飛ばしていく ]
あの様子だと、まさか自分が生き返ったから、人間も、死んでもみんな生き返るって思ってんのか?
[ それは思いつかなかった、と、吐息が漏れた ]
[複葉機を追うのを止めて戻ろうとした矢先
天の声を先触れに、六翼の輝きが近づくを知る。]
師父、───!
[大天使を呼び求める声は、嬉しさと、少しの悔いに彩られていた。]
[やがて現れた天軍の主に手を差し伸べられ、
気恥ずかしくも嬉しいという面持ちで、その手を取った。]
少し、寄り道をしておりました。
───はい。
あなたの隣で同じ景色を見るは、とても嬉しく思います。
[微笑んで見上げた目が、翼の一枚の上に止まる。]
───これは、
[月白色の一翼に、そっと手を伸ばす。
共鳴するように、左手にある影の祝福が仄かに光帯びた。]
シメオンさま、ですか?
[ああ、と感嘆の息が零れる。*]
/*
うむうむ、影のもまた明日にな。
好き勝手するシメオンも、それはそれで見てみたくはあるが、やはり今のがよかろうな。
天の陣営の忠誠ぶりが、だれもかれも見事でたまらん。
この天側の大天使が絶対的な感じと、人間側の横に繋がっている感じの対比もまた面白いものよ。
ああ、
[マレンマが一翼の上に視線止めるのに、
大天使もまた自らの羽根を見返した。>>90]
そう。これはシメオンの残せし影。
影に一翼を与えて、留め置きしもの。
[そうして視線を戻し、感嘆の息零す子に微笑みかけた。]
わたくしの嘆きが、お前にも伝わったか?
[目を合わせて微笑み交わし、けれど天の響きに乗るのは、
寂しいほどの透明な哀しみであり。]
────天の理を、
人の子に知らしめるはやはり無理があるのであろう。
天を征く神の理、地に這う者の知らぬ道理か。
[虫けらに、と。
彼に理解させる為に用いた表現は使わぬものの、
本質は変わらない。
小さな息を零し、淡く笑みを浮かべて。]
そうだな、愛しき子。
この地は───人の子は、救われねばならぬ。
神の御心のままに。
[願いに応じ、慈悲深く瞼を伏せた]
[ たどり着いたトラオムングの格納庫では、ほとんど墜落に近い着陸をした機体が火を噴いて、魔法での消化まで使う羽目になった ]
大丈夫だ、生きてるって。
[ 結構な量の血を流したはずのコンラートは、しかし担架を断り、自分の足で滑走路に降りた ]
さすがに、もう飛べねえか…
[ すっかり焼けてエンジンがほぼ溶けた鉄の塊になった愛機を見上げ、まだ熱を持つ、穴だらけの胴体部分を軽く叩く ]
お疲れさん…。
[ 静かな労いを最後に、滑走路を後にした ]
ではおいで、マレンマ。愛しき子。
この地上はあまりにも穢れて、
あまりにも哀しみが満ちすぎている。
疲れたであろう?
今は少し、休息の時だ。
[天の子をを誘い、光の御船へと天使の群れが登る。
輝ける流星群が、御船へと向け天を*遡った。*]
コンラート・フリーデル中尉ただいま帰投しました。
[ 型通りの敬礼を送ったコンラートに、
《シャドウ・パレス》の運命とダーフィトの事も、或いは耳にできたかもしれないが。
マレンマのことを問われれば ]
振られちまいました。
[ そう言って苦笑する ]
大丈夫ですよ、俺は。
早く、
師父、実は ───
[そ、と手に触れたまま、心の声も繋ぐ。]
先ほど、コンラート・フリーデルと話をしました。
[悔しさ滲ませて、先の出来事を語る。]
私の幸福を願うと言われました。
立場や生まれが違っても、愛する事も信じる事もできると。
ですが、目の前に幸せに至る道があるのに、
なぜ、苦しみの道を選ぶのか、私には理解できません。
───私は、彼を救いたいのに、
なぜ受け入れてくれないのでしょう…。
[力不足を嘆くように、言葉を絞る。]
私も、あなたと直接お会いできて、
───触れられて、良かった。
[自分を求めて来てくれたことには、ただただ喜びを返し、
胸に積もった苦さを、いくらか手放した。]
地の面を清めしより後は、
私が、新たなる人々に神の理が届くよう努めます。
二度と浄化を受ける必要の無いよう
正しき道へ、導いてまいります。
[だから、とは言わず、ただ手を伸ばす。]
あなたを嘆かせるようなことが、
この地で、二度と起こりませんよう───
[遙かな高みへ届くようにと、祈り響かせた。]
− ファレーズ飛行場 −
[「殿下、間もなく出航の準備が整います」
聞き慣れた声で起床を促される。]
わかった。
[身体を起こし、記憶にないコートが身体にかけられていたのに気づく。]
…子爵か? よく休めた、ありがとう。
[目の前の男に礼を言い、コートを返す。
眠ることのないオートマタは最後に見たのと同じ姿勢でベンチシートの横に立っていた。]
[「着替えを用意しました。シャワーを浴びて、食事をしてください」
いつもと変わらぬ差配に、破顔する。]
着替えまで運び出したのか。 さすがだな、子爵。
[そうして、傷の手当も受けた後、簡単ながら温かい食事をとると、
次は「義勇兵がカルカリアス号への搭乗を求めて集まっております」との段取りであった。]
ゆこう。
[身体は万全ではない。それでも活力を取り戻した顔で一日を始める。*]
− カルカリアス号 −
[左右の腰にクロスするように巻いたガンソードのホルダー、それと《シャドウ・パレス》の帆布で作られた喪章以外は糊のきいた新しい服装で、カルカリアス号の前に戻る。
ざわざわと人のさざめく気配がした。]
義勇… 兵?
[その場に参集した者たちを見た最初の発声は、疑問形になった。
なにしろ、老人ばかりなのである。
杖ならまだましで、車椅子に乗っている者すらいた。]
[とたんに、
「ワシはこの船の機関士を務めておった」「この筋肉を見よ」「孫の世話以外にもできることはあるわい」「力を貸そう」「まだ83歳だぞ」「マチス坊主が司令官になったと聞いてな」「若い者ばかりに任せてはおけん」「軽く30キロはいける」「医師の免許を持っています」「守りたいものがあるでの」「武者震いがするわい」「勲章どこやったかのぅ」「時は来たり」「ここまで歩いてきた」「お役に立ちますぞ」「孫は15人おります」「元帥閣下が夢枕に立って」「銃座に座らせろ」「使えるものは使うがええ」「最後のご奉公よ」「いくつになっても男は船が好きなんじゃ」「老人と思って侮るなよ」「天使どもに一泡ふかせてくれるわ」「数は力になるぞ」「妻子も承知の上だ」「よい面構えをしておる」「亀の甲より年の功」「これは仕込み杖です」「まだまだ若いもんには負けん」「勝って宴会じゃ」「微力ながら」「耳が遠いから爆風もなんぼのもんじゃい」「飛行隊に所属しておった」「頭の中は古びておらんわい」「腕相撲するか?」「追い返そうったって無駄じゃ」「今しかないぞ」「おお、おまえも来たか」「撃ちして止まん」「病院にいても暇じゃから」「血が滾るわい」「思い残すことはない」「このまま黙ってやられてたまるか」「今こそ恩返しをする時じゃ」「一命を賭す」「これよこれ、昔を思い出すのう」「生きて帰るぞ」「おれたちの空だ」「重機を任せたら自分の右に出る者はおらんぞ」「悪いようにはせん」
怒濤のアピールが乱れ飛ぶ。
なんとも闊達な老人たちであった。]
わかった! から! ストップ!
[手を上げて制すれば、老兵たちの喚声はピタッと止んだ。
後にはゴホゴホと小さな咳が残るのみ。]
熱意は充分に伝わってる。
[しかしまあ、見事に老人ばかりである。]
先輩方、この艦は今から出撃するところだ。
ピクニックに行くんじゃないぞ。
おとなしく避難所にいた方が ── というべきなのだろうが。
人あっての国。
この未曾有の危機に、身命惜しまず武器をとる、
その義勇の志に、年齢は関係ない。
カルカリアス号・臨時艦長ダーフィトの名において、
歓迎する。
── 力を貸してください。
[若輩者の希求に、ザッ、と衣擦れの音をたてて、敬礼が返った。*]
/*
このじーちゃん軍団乗せた艦と戦うとか怖すぎるwwダーフィト鬼www(褒めてる)
がんばれ大天使様wwwww(どこ応援してるの?)
(道化で良かったとしみじみ思った瞬間)
マチス、整備と着任の手回し、ありがとうな。
カルカリアス号、進発する。
義勇兵が加わって、少し、手数が増えた。
おまえやコンラートの知り合いもいるみたいだ。
おまえの味方は、たくさんいるぞ。
カルカリアス号は明確に戦艦だからな、
今回はなるべく上昇して、高高度で、おまえの援護と陽動にあたるつもりだが、
他にさせたいことがあるなら言ってくれ。
/*
そういえば、俺、まったく道化らしく動いてませんね?ね?
しかし今更どうしようもなさそうなのであった。(待ちなさい)
― 大天使邂逅 ―
まぁ、望みと言えばそうかな。
対比的な発見はこれまでの考え方や感じ方に新たな選択肢を加えることが出来るようになる。
ほかを知れば知るほど、おのれが豊かになれると考えている。
[それは文明的な豊かさだけでなく、人としての豊かさも含まれる]
おのれが豊かになれば、ほかへもそれを共有出来るようになる。
……とはいえ、それが上手く行かない場合も勿論あるが。
人としての成長はそう言ったことの積み重ねで為されるのだと思う。
[退屈そうだったナタリエルの僅かな表情変化>>67に返すのはそんなこと]
知ること、確かめることで得られるのは新たな発見。
新たな発見はこれまでの固定概念を変える力がある。
時には受け入れ難いものもあるが、考え直す切欠になる。
変化することは難しいことだけど、それが次へ繋がる道にもなる。
だから俺達は知ることを求め、
[また虫、と言われた>>69のには不快そうにしながら]
あぁそうだよ、上からただ見てる奴の意思なんて分かるわけがない。
でもお前らがこうして来たなら、対話することで知ることが出来たかも知れないって思ったんだ。
それが最初に出来たなら……そう思ってた。
[対話についてへと話を繋げていく]
もはや対話だけで示せる状態じゃないと言うことは分かってる。
だから、最初に対話出来る機会が欲しかったんだ。
それでも、俺はお前らを知りたい、そう思ったからこそ、こうして声をかけた。
……この様子じゃあ最初に対話出来てても、同じ結果だったろうけどな。
[認め、受け入れるなら
それだけは出来ない。
表情は残念そうなものへと変化した。
それは相手へのものではなく、自分へのもの]
諦めないために?
進む道が重ならないなら。お前らを追い返すしかねーな。
俺らを認めさせることが出来たら一番なんだろうが。
[後者の方法は、考えあぐねているまま]
夢を貫くなら、引く道理なんてどこにもない。
お前らの船を貫いてでも、
[試すような問いかけ>>70に返す声に迷いはない*]
しかし、あやつが儂の船に乗りおるか。
く、く。まさかそんな日が来るとはなあ。
[視界は、己が生終えた場所に飛んでいた。>>73
紫煙の香に誘われるよう、ゆらり漂う。>>74]
ああ。好きに使うがいい。
あれも、儂と同じくらいガタが来ておったが、
また飛べるとなると張り切るじゃろう。
ああ見えて、相当のおてんばだぞ?
[報告に来た、という若者の斜め後ろで、言葉を聞く。>>75
きっとこの若いのは、おてんばを見事に御してみせるのだろう。
あの日、目を輝かせていた少年のことを、
カルカリアスもきっと覚えているはずだ。]
[最後に、誘うのには >>76]
儂は、
船霊など似合わんと思っていたがなあ。
[照れくさく笑っておいた。*]
[そのカルカリアスは、永い眠りから目覚め、
往時の威容を取り戻してあった。>>4:185
戦うために生まれた船が、必要とされる時を察して
低く重い蒸気機関の唸りを上げている。
それに乗り込むべく集まった者達を見れば、
思わず笑み噴き出してしまうのだった。>>102]
そっちはジェイビス機関長か。まだ生きておったか。
イズアール砲術士、奥さんはあれから元気かね。
そこにいるのはクタール通信官か。曾孫が生まれたと聞いたが。
む。おまえはリッター甲板長。おぬし足を折って退官しただろう。
全く、みな無茶をする。
[意気軒昂な義勇兵たちを見回して、くかかと笑う。
これは実に楽しいピクニックになりそうだ。
行先は無論、地獄の一丁目というやつである。]
[臨時艦長の声に応えて、敬礼の手が揃う。
その片隅で、自身もまた敬礼した。
艦を愛し、人のために立った彼らに、
感謝と、幸運を。*]
− カルカリアス号 −
[戦艦内には、義勇兵の老人たちの他、共和国軍の船員と戦闘機乗り、《シャドウ・パレス》からの空賊が入り交じっている。
空賊たちには勝手の違う艦だ。下りて休養しろ、負傷者に付きあってやれと諭したのだが、どうしてもついてゆくと言ってきかなかった連中だ。
義勇兵は、職種も経験もバラバラだったが、ダーフィトを臨時艦長として認め、その指示に従うと決めて結束していた。それはそれでありがたい。]
[排出水蒸気を浮力の助けとして、カルカリアス号は数年ぶりにその巨体を持ち上げる。
まずは左右に断崖の迫るファレーズ飛行場を慎重に抜けたところで歓声があがった。
「オレたちだってやればできる」ことの確認だろうが、こうした手応えは大切だ。
開けた空間に出るとカルカリアス号は高度を上げてゆく。
光線対策リフレクター塗装の船体は地上に落ちる影を打ち消した。]
さすが弩級戦艦、安定度が違う。
[ガレオン船では風の影響を受け過ぎる強風域を超え、雪嶺を下に見下ろす。
ダーフィトは艦橋に立ち、煤でレンズを焦がした双眼鏡を天頂に向けた。]
的が大きいのはいいんだけど、突入口はどこだろうな。
あまり期待するのも難だが、
あの船、「門は閉じてはおらぬ>>0:33」こともあり得るんじゃないかって気がしている。
[迎え入れられるべき人々を乗せた箱船は未だ地にと留め置かれたままだ。
光の船は、ゲートを開放している可能性はあるのではないかと考えた。
どのみち、下級天使が出てくる部分は何カ所かあるだろうと予測している。*]
― 天の御船 ―
[初めて間近で見る御船は、美しく、荘厳で、雄大だった。
天の威光を体現したような船の姿は、近づくほどに存在感を増す。
まさに天蓋覆うかのごとき御船の周りを生まれたばかりの天使たちが飛び交い歌い交わすさまは、神の国そのものの顕現を思わせた。
大天使に伴われ、数多の天使たちに守られながら、
天の子は船の中へ迎え入れられる。
最初に通されたのは、大きな窓がある場所だった。]
[窓の向こうには、地上と天空の光景が広がっている。
下を見れば白い雲がまるで波のように輝き、
隙間からは緑の大地が、煌めく海が霞むように見えている。
そこに暮らしている人間たちを思う。
小さく、力無い、無数の人々。…───。
目を上へと転じれば、限りない青の世界が広がっている。
どこまでも透明な青の世界。
翳りのひとつとしてない美しい空の向こう、
さらに高く昇ったどこかに、神の国があるのだろうか。]
───人が、この景色を見たのなら、
その時初めて、人間の小ささを知るのかもしれません。
[初めての光景に見入ったまま、吐息のように言葉を零す。]
もっと高く飛んでみたいと望む、私の心があります。
あの美しい場所に、包まれてみたいと。
けれどもそれはあまりに畏れ多いこと。
これより先は、肉体纏う身で踏み入れてはならない場所。
蒸気の煙で穢すなど、あってはならない場所です。
[いつまででもそうして、天から見る世界に見とれていたが、
休むようにと促されて、名残惜しくその場を離れる。
地上の穢れを清めるようにと通された沐浴場には、
清らかな水が滔々と噴水のように湧き出している。
新たに用意された服は天使の羽根を紡いで織られたという、
薄く、柔らかく、内側に光含む純白の長衣だった。
供された食事は、天の子のために特別に用意されたもの。
滋養に満ちた食事の後は、成長する子には眠りも大切だと諭され、
柔らかな寝台で眠りに落ちた。*]
/*
独り言で騒いだあと、家事に攫われてた道化です。
また綺麗な文章が(拝む)
どうでもいいが、俺はそろそろ赤が見えてる特性をなんとかしような。きゃーきゃーしか言ってないぞ。
― トラオムング格納庫 ―
[ 飛ぶ前に治療はしろと促されて、それもそうかと軍医の世話になることにする。さすがに応急手当で済ませられる傷の数ではなかった ]
『指揮官級の天使を倒したって?名誉の負傷だな』
『しっかり治療しとけよ』
[ 医務室に向かう途中で何人かに声をかけられる。もともとある程度親しかった者も多いが、今まで遠巻きにしていた兵達も大分、混ざっていた。
どうやら影の天使を倒したと伝わった事と、人並みに怪我をして戻った事で「天使憑き」の不気味さが大分薄れたらしい。思わぬ副産物だ。 ]
(ま、団結って点では、悪くないかね)
[ 戦闘機と違って、宇宙船は一人では飛ばせられない。各部署のチームワークが必要だ。舵取り役のパイロットが他から信用されていないままでは、不安が残るところだった ]
『致命傷は無いが、この傷で良く操縦できたな?』
[ 一方で治療をしてくれた軍医には呆れた顔を向けられる事になった ]
えーと…必死だったもんで。
[ そういう問題か?という目で一瞬睨まれたが ]
『人間てのは、気持ちで体に限界を超えさせちまうことがあるからな。だが、体に無理がかかってることは間違いない。ちゃんと食って少しでも休め』
[ 結局治療の最後に渡された忠告には、素直に、はい、と頷いた ]
[ 頷きはした、のだが ]
プロッツェ少佐、ちょっといいですか?
[ 休む前にマチスを探し、二人で話したいと声をかける。了承を得られれば周囲に声が届かぬ場所まで移動して ]
あんた、わざわざ大天使と口喧嘩したらしいですね?大将。
[ 笑顔+低音で問いかけたのは、戻ってからマチスと共に居た兵士に聞いた話、と、内側から聞こえるコエの訴えを総合した結果だ ]
どうして、てのは、聞きません。あんたの気持ちは俺にも分かる。
けど、身の安全も確保せずにすることじゃない。
マチス、何度でも言いますが、あんたの代わりはいないんだ。
[ 大将でも、少佐でもなく、名を呼んだのは、初めてかもしれない* ]
[そう。
まだ自分が何者かもわかっていなかったころ。
地上に、降りてくる前、
自分はたくさんのきょうだいたちと繋がっていた。
清らかなる世界で、大切に育まれてきた。
いつか地上に降りたらなにをしようかと
きょうだいたちと、夢膨らませてさざめき合っていたのだ。]
[きょうだいたちから離されて、温かな手に抱かれ、
その手からも離れて暗い場所に置かれた後のことは、
あまり、よく覚えていない。
けれども、救世主として二度の目覚めを超え、
天にもっとも近い場所にいる今は、
少し───… 思い出した気もする。
自分は、あの、
遙かに高い空の向こうで生まれたのだと。
きょうだいたちは、おそらく今もそこにいるのだと。]
[自分の役目は、この地上にある。
この地でこそ、自分は求められている。
それになにより、
心繋いだ御方のため、
その隣に立って、力を尽くすは、
他のどんなことよりも、嬉しく喜ばしいことなのだから。]
/*
天界産の生き物だと気づくターン。
…なんてやり始めたのは、ちょっとマレンマ君と話し合うターンが必要だなあという気がしていて(脳内会議)
いまのところの君は、どういうスタンスなのかを少しはっきりさせておきたい。
/*
今のマレンマ君の最優先事項は
\大天使さま/
であることはどうやら確実。
だってねー。これはもう離れられませんよ。
ともかく飛んでくる愛の量がすごくて、常に愛に溺れそうです。
戦記村史上最大の愛量。
少し落ち込んだりくじけそうになったりするたび、たくさんの愛が飛んできて支えてくれるので、落ち込む暇がありません。
もうね。大好き。ほんと大好き。
/*
地上の粛正についてどう思ってるのか、と聞いたところ、
どうやら大天使さまは、どちらかというと人間が自分を超えて力を示してくれればいいとか、粛清せずに済むならその方が良いとか考えていそうだなー
…ということには気づきつつ、
人間が大天使さまを超えたら、
ひょっとしたら大天使さまが消えてしまうかも!!
と思った瞬間に人間が超えて来る可能性をバッサリ切って捨てていて、
「神様が決めたんだから、粛清は確定事項」
という紋切り型思考で、自分が気づいていることをうやむやにしているようです。
― 少し前>>=21 ―
コンラート・フリーデル?
………、ああ。
そなたが地上に在りし時に、親しくあった者。…だな?
[天の種子を地上に置きてより後、
気に掛けてたとはいえ全てを知っていたわけではない。
ただ、マレンマが彼の名を知っていること。
また、フリーデルの名を冠する意味を思えば答えは繋がる。]
/*
粛清された先の人間については、
天使の手で祝福=粛清された人間は魂になって天に回収され、綺麗になって再び新しい世界に生まれてくる、と考えている模様。
これは信じているとかそういうレベルでは無くて、彼の中での世界設定、世界常識レベルです。
だって、天の声がそう言ってたし、教典にそう書いてあるし。(村の中では未出)
ただし、誰か(主に大天使さま)が違う設定を出してくれば、ここはひっくり返る可能性ありなので要検討。
なお箱舟の中の人たちは、"今の姿のまま""思考を綺麗にしてもらって"、浄化後の世界に行ける模様。
なので、大好きなひとたちは、そちらルートで行ってほしかった。
そう、か…。
[やむを得ないと思った。
いかに親しき者であろうと、所詮人の子。
御子の教えを理解し得ないのも、仕方あるまい。
とはいえ、それをそのまま伝えるのは哀れに思った。
大天使は愛しき子の嘆きを包むように、
彼の手を柔らかに握り、]
なれば愛しき子よ、
わたくしが、かの者へと祝福を与えよう。
共に、正しく新しき世界に在れるよう。
天の慈悲にて導こうぞ。
……マレンマ、お前はその手助けをしておくれ。
[その嘆きを払うために、力を添えて寄り添わんと。
心通わせて、目を見交わした。*]
────…ふふ。 そうだな。
[大天使の嘆きを払いたいと、差し出される心に。>>*44
大天使は密やかな笑みを以て応えた。
それで嘆きの消え失せるわけではない。けれど、]
…… 大丈夫だ。
[間違いなく心は少しだけ軽くなる。
慈雨のようにささやかな、けれど確実に齎される救い。
その貴重さを、彼自身は知るであろうか。>>*44]
ああ。
その時こそ、この地は清浄なる地へと生まれ変わる。
……楽しみにしているよ、救世の子。
そのようになれば、地には天の祝福が溢れ、
この地は天の楽園の如くなるであろう。
───── その為にこそ、
[天の子の祈りに祈り重ねるように、囁いた。**]
/*
船
天使たちを乗せてきた船です。名前はお好きにどうぞ。
非常に高い空域に停泊するため、通常の飛行船や飛行機では近づくこともできません。
この船が破壊されるか帰還すると、下級天使たちが消滅します。
メモ
− カルカリアス号 −
[下方に目を配っていた船員から、上空から見た首都の惨状の報告があがる。]
── …、
[《シャドウ・パレス》に隕石が降る直前に、南に落ちた光。>>4:175
その結果を知れば、やるせなさが再び過る。]
万全なんて無理だとわかっていても、悔しいな。
行ってやりたい、と思うけれど。
[義勇兵のひとりから「息子の同級生の従兄弟の息子が救援物資を集めてもってゆくと言っておったわい。それでよかろう」との言葉を投げられる。
むちゃくちゃな理論だが、慰められているのはわかった。]
そうだな、おれにできぬ分、その人に託すことにする。
[繋がっている、と感じよう。
そして自分は、ここに居ない者の分も想いを受け止めて、天使の襲来を阻止するのだ。*]
/*
ほらね。
ほらね。
こんなに愛がたくさん降ってくるのです。
みんなも祝福を受け入れれば、こんなに愛されるのに(まがお
愛しい。大好き。
/*
ナネッテは不在ドンマイなのです
セルフ落ちは難しいところだけど、
マレンマが何か1発呪文投げてくるとかでもあれば艦ごと沈黙しとく手はある
/*
そうそう。
基本的にはマレンマは良い子なので、みんなを救いたい。
救うと言っても、世界の浄化は確定事項なので、
素直に粛清を受け入れて苦しむことなく魂として新たな世界へ旅立ってもらいたい。
それでなければ抗うことなく祈り、箱舟ルートを選んでほしいと思ってる。
多分、軍の抵抗を排除したら、マレンマ君は箱舟作成作業に戻るのかと思うのです。
/*
というところで脳内会議議事録終了。
後はなにかな。
なにか詰まってるところあったかな。
また何か出てきたらその時考えよう。
― トラオムング・格納庫 ―
もう直ぐコンラートが到着する。
どうも機体がギリギリらしい、消火班を待機させてくれ。
[連絡があったことは安堵したが、予断を許さないと知って急ぎ要請されたことを部下達へと伝える。
大至急集められた消火班、万一を考えて魔法使いも待機させていたのは功を奏した>>94らしい]
良く戻ったな、コンラート。
……マレンマに会ったんじゃないのか?
[型通りの敬礼>>96に首肯を返し、推測していたことを問いかける。
返ったのは苦笑]
……そうか。
[それだけで完全に道が別たれたというのは知れた。
向ける視線には案ずる色。
それに気付かれたか、大丈夫、と言う言葉が返ってきた]
…そうだ、ダーフィトのことだ。
マレンマが率いる天使の軍勢とやりあったらしい。
退けはしたものの、《シャドウ・パレス》は損傷、航行不能に陥っている。
代わりに、ダーフィトの希望でカルカリアス号を整備して飛ばす手はずになっている。
クレメンスさんが乗っていた艦だ、きっと力になってくれる。
[出立準備が進む中、ダーフィトについてをコンラートに伝えた]
それと、治療はちゃんと受けろよ。
満身創痍じゃねぇか。
[それだけ戦場を駆け抜けてきたのだと分かる状態。
本当に無事に戻って来てくれて良かったと思う*]
― 天の御船 ―
[目を覚ました時、御船の中は少し慌ただしくなっていた。
無論、御船の中を飛び回るものなどいないのだが、
天使たちが歌い交わす声が速い。
なにかあったのだろうかと、身支度整えて歩き出す。]
[天の響きで呼びかけ、導かれて大天使の姿を見出したのは、
あの、大きな窓のある場所だった。
窓から見下ろす大天使の眼差しに、苛烈な光を見る。]
師父。何か、あったのですか?
[問えば、大きく映した地の一点を指し示された。
人の子が、再び大きな船を飛ばしたのだと、
教えられて覗きこむ先に、陽光を弾いて煌めく船が見える。
宇宙船ではないようだけれども、明らかに天に抗するための船だ。]
私が──…
[言いさした唇に、人差し指が触れる。
今はまだ力蓄える時だと諭されて、睫毛伏せて引き下がる。
「わたくしが行こう。お前はここで見ておいで。」
そう言った大天使は、天の子が抱いた小さな鬱屈に気が付いてか
僅かに響きを変えて愛し子を呼ばう。
ここの守りを任せると、
一軍を託した大天使の言葉に喜びつつも背筋を伸ばし、
はいと答えた。]
[天の軍勢は、再び御船より溢れ出し、空を輝きで埋める。
初めて御船がこの地に光臨した時の光景と、遜色はない。
御船より生み出された下級天使らは、十分な数を蓄え、
各地で
浄化を、と告げる天軍の長の意思ひとつで、
万の翼が地表へむけて飛翔した**]
整備は間に合ったようだな。
義勇兵…?
俺やコンラートの知り合いって。
[味方がたくさんいる、と言うのはありがたい。
が、義勇兵に心当たりが無く疑問の声を零す]
光の船を急襲する、って作戦は使えなくなりそうだ。
あの船をぶち抜くってナタリエルに宣言して来た。
[ナタリエルと言うのが何者かを問われるなら、天使らを率いる六翼の天使であることを伝える。
その言葉から天使の親玉と言葉を交わしたということが分かるだろう]
急襲は出来ないが、作戦は変えない。
光の船をぶち抜いて、連中を追い返す。
援護と陽動、頼むぜ。
何か思いついたら都度連絡する。
― トラオムング ―
[出立準備の合間、解析を進めていた”音”についての報告が入る]
音域の特定は出来たか?
そうか、ご苦労。
単体での発生は多重詠唱で防がれてしまうらしい。
一つのスピーカーで全ての音を出すのではなく、複数のスピーカーで一つずつの音を流してみよう。
和音を形成して定期的に音を入れ替えれば、妨害を擦り抜けられるかも知れない。
後は実地で行くしかないな。
効果時間が短くとも、下級天使の層を突破出来る時間が稼げれば良い。
[解析に時間がかかり、試運転までは出来ず終い。
念のため、解析した音を円盤に移し、音響機器と共にダーフィトの下へと運ばせたが、カルカリアス号の出立に間に合ったかどうか]
「それと主任、これなんですが…」
あぁ、何か分かったか?
[解析を頼んでいたプリズムが手元に帰って来る。
マチスが持っていた時と異なり、渡した時と同じ約1/3の位置で薄蒼は留まっている]
「どうも、魔法的なエネルギーが蓄積されているようです。
ただ、通常の方法ではエネルギーは蓄積されないようで…」
蓄積されない?
だって現にここまで ────
[そう言ってプリズムを目の高さへと掲げてみせる。
ゆらりと薄蒼が揺れて、じわりと色の面積を広げて行った]
………増えてるようだな。
「…主任が持っていないと蓄積されないのでは?
もしかしたら、主任にしか使えないのかも」
だが俺は魔法なんて使えないぞ。
「魔法的なエネルギーなだけで、魔法では無いのかも知れませんね」
…良く分からん。
[内包されているものが何かは分かったが、謎は残されたままとなった*]
よく生きてるな、おまえ。
[天使らの統括者に会って話をしたという報告に、絶句した。
護身オートマタを連れ歩いているわけでもない、魔法も使えないマチスが、どうやって大天使の前から戻ってこられたのかと。]
[一方で、六翼の天使、という説明は、別の感情をも呼び覚ます。
一瞬だけ垣間見た、あれは ── 亡き母の面影。 本当に?]
[マチスが作戦の話を続けているのに気づき、意識を向け直す。]
防備を固めてくるかな。
否、人間の抵抗を蟷螂の斧くらいにしか思っていない連中だ。
格別の策は講じないかもしれない。
逆に、動きがあれば、それは天の側も人間が何を為せるか、本能的に恐れて警戒してるってことだ。
どっちにしろ、悪い話じゃない。
ところで、我々は、もうそろそろあれのことを"天使"ではなく、
天魔とでも呼び直すべきじゃないか?
どう思う?
[特に返答を必要としていない軽さで投げておく。*]
− カルカリアス号 −
[地上への憂いをひとまず封印し、再び上空へ意識を戻す。
光溢れる天が、さらに眩さを増した気がした。]
お出ましだ。
主砲担当班、
“加速”と”分身”の魔法詠唱を準備せよ。
[主砲は天空母船の底部に向けて仰角を大きくした。]
天に唾する行為、って、こういう図なんだろうな。
[空での戦いに命を張ってきたから、上を取られる不利は重々、心得ている。
それでも、]
打ち上がれ、スターマイン! 撃て!
[命じる声に、悲壮さは欠片もない。**]
― トラオムング ―
[コンラートが治療を終え、こちらへとやってくる>>119]
どうした?
[二人で話を、と言われて諾を返し、人の声が届かぬ場所まで移動した]
[そこで告げられた言葉にピシリと動きを止める]
え。
なんでそれ、
[笑顔と低音というこわい組み合わせにて行われたそれにしろどもどろになった。
アイツ告げ口しやがったな?と思い起こすのは装甲車に同乗していた兵士。
更に別でも聞いている、と言うことには流石に気付けはしなかった]
逃げる算段くらいはあったさ。
無きゃそんなことはしない。
[無策だったわけではないと訴えても、納得はされなかったかもしれない]
…俺の代わりがいないことは分かってる。
でも、どうしても聞いておきたかったんだ。
あいつらが考えていることを。
何を以て地上に降りてきたのかを。
……まぁ、あいつらの言い分、ほとんど理解出来なかったし、受け入れられそうもなかったけどな。
[生来持つ探究心からの行動だったと言うのは知れるか。
だがマチスはそれも必要なことだったと考えている]
…うん、まぁ、すまなかった。
またやらないように見張っといてくれ。
[探究心の赴くままに。
そんな性格故に抑えが利かないことがままある。
無茶させたくなければ見張ってくれという、何とも他人任せな情けない言]
──── 名前、初めて呼ばれたな。
[普段とは異なる呼び方。
それが真にコンラートが案じてのことだということを示している]
コンラート、俺にとってもお前の代えはいない。
だから、気をつける。
[自分にも代えの利かない人物がいるのだから、そいつを無茶させないために気をつける、と。
そう言葉を向けた*]
/*
挨拶前後したが、こんばんはだ。
うむ、見ていた。
とはいえ、考える事はみんな同じだろうから、問題ない問題ない。
格好いいじいさまは、眼福だよな、うん。
/*
あのじじいどもに燃えない者がいるだろうか!
いや、ない!!
ええのうええのう。たまらんのう。
時々妙なのが混ざってるのもまたええ。
/*
意見の一致を見た。
個性的だけど心は一つ、なのがまた。
クレメンス様もこんばんは。
惜しい人が落ちてしまいますが、たまらなく熱い展開になりそうで楽しみです。
/*
やあ、御大もこんばんはだ。
うん、たまに??ってなるんだけど、そこがアクセントになっているのがまたいいよな……!
上も熱い展開に期待できそうで、楽しみたのしみ。
/*
うむ。
いよいよ天使長直々の参戦もあるでのう。
これは楽しみなことだ。
[いそいそと酒とツマミを用意し始める。]
俺もそう思う。
多分、脅威とは見られなかったんだろう。
名乗った上で見逃されたことは、少し不思議だったが。
[絶句するダーフィトに苦笑を返す。
あの時ナタリエルが何を考えていたかはさっぱり分からなかった]
策は講じずとも物量があるからな、あちらは。
守りよりは打って出てくるだろう。
そうだな……あちらに変化があったってことは、俺達は結果を出せてるってことになる。
[悪い話じゃない、と言う話題には同意の声を紡ぐ]
……ダーフィト。
クレメンスさんが「まだ目はある」って言い残していったらしいんだ。
最初は、追い返すことが出来る目がある、ってことかと思ったんだが…。
クレメンスさんがそんな単純なことを考えるかな、って、そう思ってさ。
もう一つ ──── 俺らが
どう思う?
[天使に変化があれば、と言ったことから思い出して、クレメンスが残した言葉も伝えておく]
”天使”を”天魔”に?
[軽く向けられた言葉に小さく笑う]
随分とやられたもんな。
でもあいつらは天の使いに間違いはないらしい。
天にいるのは神だって言ってた。
[どっちでも良いんじゃないか、と言った雰囲気で返した*]
/*
うぐぐ……既に睡魔が。
[ログ書いてると瞼が落ちてくる]
今日は昼からずっとアッシーだったもんなぁ…。
あんたは天使より平和主義ですからね、あの暴力至上の大天使様とは、そりゃ話は合わないでしょう。
[ 結局のところ、そういうことだ。天使は人間達より遥かに強い力を持つが故に、力以外のものを示す必要性を考えもしなかった。
しかし力弱い人間は、大気の枷を離れるためにも、理不尽な粛清に抗うためにも、あらゆる可能性と手段を探る。
圧倒的な力を持つ者達には、そんな人間達の努力は、姑息で無駄なものにしか見えないのだろう ]
[ ぽつりと落とした声は、マチスにも聞こえたか。言葉ではなく、別の手段で、天使達に示す必要がある。
小さく弱い人間…その中には、天の救済を振り切るだけの、可能性と意志があることを ]
あんたのそういうところが、俺は好きですけど。
[ 言ってから、口元に手を当てた。うっかり口を滑らせたという顔だ。内心、これはダーフィトの影響じゃないか?と、罪をなすりつけつつ 咳払いをひとつ]
…ともかく、気をつけてください。ええ、ちゃんと見張ってますとも。
[ マチスの他人任せの言に応じ、名前を初めて呼ばれたいう言葉には、そうでしたっけ?と、とぼけてみせた ]
俺は、生き延びますよ。だからあんたも生き延びてください。
「天使憑き」が付いてますから。
[ こういうの、天使憑き付きとか言うんですかね?と、コンラートは屈託なく笑った* ]
[ 少しばかりの休息を経て、残る時間に、コンラートに出来るのは、トラオムングの最終調整と、どのタイミングでどこを狙って打ち上げるかの最終選択に従った打ち上げ手順と軌道の確認 ]
カルカリアス号は、先に出るって?
[ それを聞いたのはどの時点でだったか。
ダーフィトとは、《シャドウ・パレス》で別れて以来顔を合わせてはいないが、マレンマの率いる天使部隊と戦い《シャドウ・パレス》を墜とされたにも関わらず、すぐに新しい手段を見つけ戦い続ける強靭さには、純粋な感嘆を抱かずにはいられない ]
/*
こんらーーーと!!!!
うんうん。うんうんwww
割とちょっと前の赤ログは、そこ向けに落としていた感がある。
ありがたいねえw
また、無茶してねえといいけど。
[ それでも、ぽつりと案じる心が溢れるのは、コンラートの前では、あの男はとびきりの無茶ばかりをやらかしているように見えるからだ ]
デューラー元帥もついててくれるだろうけど、俺との約束も忘れんじゃねえぞ。
[ コンラートは、格納庫の天井窓から見える空を見上げ、拳を手のひらに打ち付けて、祈るように目を閉じた* ]
― 回想/天と地の狭間 ―
[その時、
全てを光へと還す刹那、黙示天使は天を仰いでいた]
[澄んだ蒼色の向こう、手を伸ばしても届かぬ果てに、まばゆい光があった]
ナタリエル、さま――
[大天使――慈母であり、厳格な父であり、そしてあいする人の名を唇に乗せる]
[その瞬間、黙示天使は知ったのだ。
天に
[遠く、天上の響きに乗せて、こちらへ呼び掛ける声が聞こえる。
惜しみ、寂寞するこえが。
誇らしいと賞賛するこえが]
[褒められたい。
誇りであり、模範でありたい。
身を投げ打ったのは、哀しませるだめではなかった]
[――けれど、僅かに滲む寂しいという感情もまた。
たまらなく、嬉しかったのだ*]
/*
何か格納庫の意味合い、俺とコンラートで違ってる気がするが、大体で良いな、うんw
[俺が言う格納庫はトラオムングに設置した格納庫のことだった]
[コンラートは飛行場をイメージしてるのかな、と]
― 天の御船 ―
[天の高みから見下ろせば、地上は何一つ傷なく美しく、
緑なす山々に抱かれた大地は楽園の名にも相応しく見える。
天の子は、その圧倒的な光景に気圧されたかのようだった。
息呑み天と地とを見つめる様子に、大天使は目を細めた。]
もう、そろそろお休み。
[そう声を掛けたのは、暫し時を置いてのこと。
名残惜し気な顔を見せる子には少し笑って、
また見せてやろうと宜って漸くその場を去らせた。>>116]
ゆるりとお休み、いとし子よ。
[マレンマが夢の縁へと辿り着く頃。
穏やかな声が柔らかに、愛しき子へと降り注ぐ。
それはあたかも、幼き子への子守歌に似て。]
…… 良き夢を。
[穏やかな微笑みの気配を残して、声は消えた。*]
― 夜明け前 ―
─────…、
[そして、天の御子が眠りについた後の刻。
最後の審判の時を前にして、天も地もが深い闇に抱かれ、
今は安らかな眠りについているかのようにも見える。
眠りを必要としない大天使の姿は闇の中、
静かに天地を見下ろす窓辺にあった。
皓として輝く天の御船は、あたかも月が二つ浮かぶ如きか。
夜なお輝きを失わぬ御船の縁で、
大天使は黙然として世界を見遣る。]
……────、主よ。
[囁くほどの声と共に、天使は優美な仕草で腕を宙へと掲げた。
その掌の上、黄金の輝きが瞬いて、
ぽん。と放り投げる仕草と共にそれは天へ散る。]
[光は。淡く幻の如き百合の花へと変じて天上へと昇りゆく。
それは星々へと降り注ぐ光の散華。
光と影と、そしてこれまでに散じた名もなき数多の御使いへ向け。
……これより先になお、光に散るであろう者らへと向け、
光の花々は祈りと共に降り注ぐ。]
神の御許にて平安あれ。
汝らの上に、永遠の祝福を。
[祈りは密やかに、夜の闇の裡に溶け落ちて。
大天使は静かに瞼を伏せた。*]
[マチスの口からクレメンスの名が出て、遺言を伝える。]
認めさせる、か。
天使たちを追い返すことができたならば、おまえが手にするのは、消極的な認可だ。
それ以上のものを認めさせるには、相手を倒すことなく、心を開かせることが必要だろう。
[難しいことを言う、と混乱したいろを滲ませた。*]
― 天の御船 ―
[そうして。
東の空に光射し、夜が明ければ新たなる朝が来る。
天の御子が目覚めたころ>>127、
大天使の姿は変わらぬ様子で地上を見下ろす窓辺にあった。
既に人の子の船が動いた>>112との報を受けている。
天のいとし子が姿を見せた時、
そこには厳しい顔で地上を見下ろす大天使の姿があった。>>129]
…─────、ふ。
[人の子の暴挙を目の当たりに。
先と変わらず出ようとする子の唇の上に人差し指をそっと置く。
口閉ざした彼の目に目を合わせ、大天使はふわりと微笑んだ。]
此度はわたくしが行こう。
お前はここで見ておいで。
マレンマ、
…─── 汝に天の御船の守りを任ず。
あとのことは任せたよ。
[本来であれば、上級天使にこそ任ずる務め。
それを託すと言い置いて出る。
ただその前、天の声にて囁く声を付け加えた。]
時が至れば、必ずやお前を呼ぼう。
だから今少し、待っておいで。
[それは愛しき子を、その体力を案じる言葉でもあり、
同時に背後を任ずる信頼の証でもある。
短くそれだけを告げ、大天使は光の軍勢を率いて出立した。]
[飛翔する刹那、大天使の目に天と地の景色が映った。
それは天の子が見惚れていたと同じ景色で。
その子が零した天の囁き、
それに何故だか先の人の子が述べた言葉が重なる。]
…───人が、この景色を見たのなら、
その時初めて、人間の小ささを知るのかもしれません。
[まるで向かう方の違う、
それでもどこか似た言葉がふと脳裏を過って。
大天使は地上へと少し目を留め、やがてつと視線を逸らせた。]
― 上空 ―
[天の軍統べる者の号令で、万の翼が飛翔する。
それは光り輝ける滝の如くに。
近寄ればやがて、天の祝福歌う響きが人の子らの耳にも届こう。
それは荘厳にして華麗。
悪を討ち闇を制する、光の軍勢である。
対するのは重厚なる人の子の船、
それが持つ由来など天の御使いの知る由もない。]
一軍は後ろに控えよ。
[輝ける天使のうち、一軍を分けて少し高い空へ留める。
人の子の船が砲火を噴いた。>>135
それは大天使の目に、まったく無謀なる花火にも似て見え。]
…──── 撃ち放て。
[やがて。
天より光の矢が、無数に人の子の船めがけて降り注いだ。*]
− カルカリアス号 −
[天から光の驟雨が降り注ぐ。
魔法の障壁を張り巡らし、鋼鉄に鎧われていてさえ、それは凄まじい衝撃をもたらした。
ダーフィトもまた、艦橋の手すりにしがみついてかろうじて転倒を免れる。
艦のそここから、呻きがあがっていた。
損害を告げてあがる声を一時退け、次の攻撃命令を発する。]
徹甲弾装填、 撃て!
[天空母船への長距離射撃だ。
実際に届くかどうかは関係ない。狙う意志を突きつける。*]
/*
ところで、多分マレンマは忘れてないだろうと踏んでるので敢えて触れてないんだが…
シスターフリーデル、どこなんだろうね?
[ なんとなく箱舟にはいない気がしている ]
[最後に天へと飛ばした己の
それが、正しく主の許へと辿りついていたのは感じていた]
…………。
[影の口元、微か、浮かぶのは笑み。
窓の外、垣間見える大天使の翼の内、一翼は己が翼と同じ月白色に変じていて]
……本当に。
どこまでも、俺の予測を驚きで越えてくださる。
[小さく呟き、虚空に差し伸べた手。
舞い落ちたのは、捧げられし百合、一華。>>151*]
防ぐか。
[優美なる唇が、さしたる感慨もなく
光の矢に耐え抜く人の子の船を見下ろし呟いた。
さて、このままでは何の手応えもない。
そう思考する間に、人が放つは>>156]
──── ほう?
[僅か興が乗る。
天の一軍の脇を抜け、輝ける天の御船狙わんとの一撃に、
大天使は片腕を宙へ向け差し伸べた。]
───── Praesidium caelorum.
[ごく短く紡がれる聖句。
それと共に幾らかの天使がその身を光へと変え、
同時に大天使自身の力からなる輝ける防壁が、
人の子の弾を受け止め、天に大きな光の花を咲かせた。]
──…神の鉄槌は、光によりてくだされる
[そうして間を置かずに紡ぐのは、別の詠唱。
以前、輝ける光の御使いが為したと同じ光の御業>>3:168
それを人の子が知るかなどは知らぬが。]
怒りとは本来、形無きものなれば
[やがて術が完成すれば、天にまるい輝きが満ちる。
それは光の御使い為したものよりも質量を増し、
人の子らの船へと向け落ちかかった。*]
ただ、純粋なる光であったなら、……
[意志を得ることは、強さだったのか、それとも――弱さだったのか]
それでも、私は私として祈りを受け取り。
そして――私の心で祈りましょう。
[己の許にも舞い降りた、黄金の一華を受け止めて。
それを胸に抱くように、しばし、祈りを捧げた*]
/*
目閉じ微笑が若干ドヤって見えるのは眉毛のせいだろうか……
そして大天使様が私の技を使っておられる……!
嬉し恥ずかし。
− カルカリアス号 −
これまでとは統制の度合いが違う。
大天使が出てきているのか。
[それすら確認できないほど天使らの数は多く、眩い。
反射素材が早々に灼ききれるのではないかと真剣に思う。
あと1撃、それで限度か。3度目は、ない。]
引きつけるまで待つなんて机上の空論だな。
子爵、 いいな。
[いつものように委任すると、オートマタを伴って、新兵器の元へ駆けつけた。]
― トラオムング ―
[重ねられる忠告を含む言葉>>143>>144に、ぐぅ、と唸り声を上げる。
言われた中で零された声は、あまり聞き慣れないものだったように思えた。
知恵と力、それを示すしかないのかと思案していると、まるでダーフィトのような物言い>>145が聞こえて来た。
にんまりと口端が持ち上がる]
天使憑きの加護があるなら怖いもんねぇな。
[屈託の無い笑い>>146に楽しげに笑い返した*]
― 休息を終えて ―
[いくらかの休息を挟み、トラオムングの離陸タイミングが決定する]
陽動としてカルカリアス号が先に出る。
天使共が動き、カルカリアス号と交戦が始まった後、トラオムングは離陸する。
離陸は迅速に、一気に高度を上げるぞ。
今回は電撃戦だ。
[トラオムングの乗員達を集め、今回の方針を伝えた。
皆真剣な表情でそれを聞いている]
魔導砲の充填も予めしておくこと。
光の船がランチャー砲の射程に入ったなら、一気に行く。
光の船への攻撃はこれが初めてだ。
どんな結果になるかは分からない。
だが何が起きても諦めるな、突破口は必ずある。
[そこにあるのは高性能音響システムであった。
ある特定の音律が天使の行動に影響を与えるとの分析を得たマチスからのフィードバックで設置されたものだ。>>131
他の艦ではレコードされた周波数を使うことになるが、ここには音源のオートマタがいる。]
始めろ。
[機械の歌姫が音を紡ぎ、それが音響システムを通じて増幅され、自動で倍音を創成しはじめた。
共鳴洞に使われるのは、カルカリオス号そのものである。
戦艦が、天使を哀悼する歌を空に解き放つ。]
俺達が抱く夢の力。
連中に見せ付けてやるぞ。
[ぐっ、と握った拳を高らかに掲げる。
トラオムングの乗員達も同じように拳を握り、合わせるようにして高らかに掲げた。
おぅ、と重なる声が頼もしい]
よし、離陸準備だ!
[指示を出せば乗員達はさぁっと持ち場へと散っていく。
マチスもまたブリッジへと入り、各点検の報告を耳にした。
作戦開始まであと少し*]
[それは、かろうじて神の鉄槌の発動に先んじた。
先んじてなお、間に合わなかった。
ドウ、と下った光の滝は、高高度を飛んでいた飛空戦艦を、その半分の高さにまで一気に叩き落とす。]
── …、
[一瞬の亡失の後、ダーフィトはワァズに抱きかかえられている自分に気づく。
ワァズの中で回る歯車の音。
他には何も聞こえない。
艦は沈黙していた。
残り火のようなスチームエンジンの動力で、ただ、漂っている。*]
[窓の外に映る光景は、眩しすぎて何が何やらわからない。
…と思えば、窓に色が入って光の量が絞られる。
便利なものだ。
その窓の向こうで、カルカリアスが無数の光弾浴びつつも雄々しく砲塔を掲げていた。]
あれは頑丈なのが取り柄な船だからな。
そう簡単には落ちぬよ。
[唇の端だけを上げて呟く。]
…しかし、あやつは儂を何度喜ばせれば気が済むのか。
あの船が戦うさまを、また拝めるとはなあ。
[しみじみと呟く手には、今度はジンのグラスがある。]
ああ。
『終末まで見届けよ』という主命を果たし、かつ、常に影として添う、という俺の誓いを果たす唯一の方法を実行した結果、だ。
[月白色に気付いた黙示天使の声>>+59に、影は楽し気に笑う]
まさか、あんな形で受け入れていただけるとは、思ってもみなかったがな。
[それ故に驚きであり、喜びでもある、というのは。
言うまでもなく伝わるか。*]
/*
残して来たものが後から拾われていると嬉しいよなあ、としみじみしつつ。
おおう、力いっぱい喰らいに行った、なぁ……!
あぁ、そう言うことだな。
でもタイマンでの会話では心を開かせることが出来なかった、と思う。
向こうが力で来るなら、力で認めさせるしかないかもな。
[詰まりは消極的な認可となるのだろうが、それ以外に方法が無い。
あの時の会話がもし相手に響いているなら、あるいは*]
― トラオムング ―
カルカリアス号が交戦を開始した。
行くぞ。
[システムオールグリーン。
離陸の時だ]
魔導砲、充填開始。
スラスター、準備は良いな?
トラオムング、離陸せよ!
[号を出せば、下部スラスターがエネルギーを噴出し始め、巨大な船体が重力に逆らい宙へと浮かび出す。
整備を繰り返し、完全に調整を完了したトラオムングは、最初の時とは全く異なる速度で
限界まで軽量化した船体はどんどん上昇して行く]
魔力障壁、準備しておけよ。
[軽量化した分、直接的な被弾は船体を大きく弾く可能性があった。
それを軽減するのは魔力障壁と、被弾後のパイロットの船体復帰能力にかかっているだろう*]
……────。
[幾重にも重なる偽りの天の歌声が空に響いた。>>164
その響きは天の嘆き、天使への哀悼の歌。
どこか物悲しくも美しく空気を震わせるそれに、
一糸乱れずあった天使の動きに変化があった。
以前にも人の子は見たであろう、
その音を受け、固まったように動かなくなる者がある。
或いは徐に光に変じる者があり、
或いは見当違いの方向へと光を投げつける者すらあった。
そうした混乱は以前よりもより大きく。
人の子らが目にするだけの余裕があれば、
下級天使らの惑乱の様子を目にすることが出来たであろうが。]
………、なるほど。これか。 賢しい真似を。
[大天使は僅かに目を見開き、そして少し笑ったようだった。
ただ。天使の側にとってもこれは”初めてではない”
天上の響きにて天の子から齎されし警告、
それがこれかと思い至れば大天使の動きもまた素早かった。]
──── Ad luceant.
[輝きへ戻れ、と。躊躇わず下された命に従い、
下級天使らが幾体も連続して光へ戻る。
その輝きが連なって、天にカーテンを掛けるかのように広がった。
それは時ならぬ
輝かしくもどこか不安定な光が空を覆って、]
────────
[天の防壁を割り、一条の光が飛行戦艦めがけて落ちた。
眩い輝きは大天使そのものの姿を取る。
偽りの天の響きをもものともせず、背を逸らし腕を掲げる。
慈悲深き天上の声が、人の子の上に降る。
やがて大天使が手にした光の槍が、
空を漂う飛空戦艦めがけて振り下ろされた。*]
[やがて始まった戦いを食い入るように見ていたのだが、
そのうち、いてもたってもいられなくなって、御船の中を歩きだした。
守りを任されたのだから、なにかしておきたい。
御船の中を歩むうち、光の気配と霊感に導かれてたどり着いたのは、
下級の天使たちが"生まれる"場であった。]
[そこには、形作られたばかりの天使がいた。
まさに生まれつつある天使もいた。。
そして、形を成す前の、天より滴る霊質もあった。
そ、と触れれば柔らかく形を変える。
己とも響き合うそれは、干渉も容易と思われた。
あ、と思いついた顔で、もう一度窓のある場所に戻る。]
/*
この副官安定感ありすぎてヤバい。楽ちん。
ついでに天使陣営全員安定感ありすぎてて…もうなんか…
今回もずっと楽チンでした。
ありがとう、ありがとう。(拝む)
[黙示天使に頷きひとつ返した後、視線転じた窓の向こうの様相は大きく変化していた]
……これはまた……。
[ひとの子の艦より響く歌と、それが齎す天使たちの混乱。
それを物ともせずに光の槍を落とす大天使]
さて、どうなる?
[今、対している艦は相当に頑丈らしい、というのは聞こえた声>>+62からも察しが付く。
故に、その行く末はどうなるか、と。
小さく呟いた後、真紅は窓の向こうの流れをじっと追い。*]
/*
そしてダーフィトがめっちゃTUEEさせてくれんの噴くけど、うん。うん。ありがとう……ここはしておきたいよね。ありがとう。
ところで村始まっての初の戦闘で、うきうきしているのは私だよ。やっと戦闘だぞーーーー!
/*
おじいちゃーーーん!!
そしてナタリエル様のダイナミック状態異常解除が……!
エネルギー化して再利用できるとは効率がいいですね(?)
おぅ!
[ 何があっても諦めるな、と、鼓舞するマチスの声に、拳突き上げるその姿に、希望を抱いて声をあげるその一団の中に、コンラートの姿もある。
破壊されたアンライエンと違って、トラオムングの操縦席は一つ、副操縦士を置かない仕様だ。だが、操縦室には一人きりでも、これから飛ぶ船にはマチスも含め、多くの兵が乗船する ]
届かせて見せるさ。
[ 操縦席に体を固定する前に、コンラートはぎゅ、と拳を握る。
次に手を開いた時、そこには数枚の純白の羽がふわふわと踊っていた ]
Circuito
[ 言霊に応じ、白い羽根は、すう、と、白い光に変じながら伝声管の中に吸い込まれていく ]
相変わらず、いってえ…
[ 襲う痛みに、はあ、と、息を吐いて、操縦席についたところで、マチスからの声が届いた ]
[引き延ばされたような静寂の中、天から下りて来た光を見る。
大天使の象をしたもの。]
…母上
[以前にも、脳裏を満たした想いだった。
あの時は、アデルとの戦いで消耗していたから、幻覚だったのかもしれないと思うことにしたのだ。
けれど、再度、確認しても、母の面影を濃く見出せる。]
/*
うちの子はマレンマ(と、名付け子のアデル)だけです。
あとの子は知りませんからね!!!!!
wwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwww
知らん!!!!w
…そんな姿で、おれの前に立つな。
[六翼の天使は、背を逸らし腕を掲げる。
圧倒的なまでに、澄んだゆえに見えざる玻璃の刃のような。]
[震える左手に握った半壊のガンソードが、青く輝き大天使を指す。]
我が友に、
[銃声一愁。
オートマタの背が老婆のように曲がり、ダーフィトの上に覆い被さって包み込む。]
[直後。
閃光が至る場所。
そこには、青いオーラをまとう造りものの左手だけが、転がっていて、
次の瞬間、
── 大爆発した。***]
[やはりこの距離からでは、何が起きているのか、
つぶさに知るのは難しい。
もどかしい想いを抱えつつ、作業を始める。]
In nomine Domini ……
[祈りが織りなされるに従って、
御船の周囲に光が漂い、息づくように明滅した。*]
だ、が…
[ 操縦桿を微調整し、トラオムングの先端が真っ直ぐに大気の壁を突き破る角度を維持して支える ]
押し通るぜっ!!
[ 大地の軛を離れ、トラオムングは、ぐんぐんと上昇していく ]
[力失ったかに見える飛空戦艦、
その艦上に、空見上げる者がある。>>177
それが何ごとかを呟くのを、大天使はチラと目に映した。
そのままではすぐに忘れ去ってしまいそうな些細な光景だ。]
…… ?
[ただ。何かが心の隅に引っ掛かった。
その者の傍らにあるモノ、あれは人の子ではない。>>180
では何か。……何か、そう。
人ならぬ不可思議なもの、操る者の話がなかったか。]
…───── なに、を 、
[それはこの地上に於いて初めて、
大天使の声に緊迫の色が含まれた瞬間であったろう。
飛空戦艦に突き立てた光の槍を引き、
六翼の羽ばたきを以て全速で飛び下がる。
青い輝きが、大天使の身を示している。>>180
咄嗟に目前に両の腕を交差して、]
天の輝きは我が身と共にあり。
主よ、我を救いたまえ────…!
[ばさりと、翼が包み込むように大天使の身を覆う。
刹那、─────音と光が、世界を満たした。*>>181]
― 天の御船 ―
[しばらくの後、
天の子の姿は御船の外にあった。
御子を運ぶのは、天使たちと同じ輝きを放つ魚──
──鯨に近い形を持つ、空を泳ぐ巨体だった。
これならば、翼の戦車より広くてずっと乗りやすいし、力もある。
師父と共に飛ぶのにも、具合がいいと思われた。]
[トラオムングが上昇する傍ら、高高度ではダーフィト率いるカルカリアス号と天使の軍勢との戦闘が続く。
煌く光が眩しい]
…………
[船体にかかる圧に耐えながら、視線は窓の外を見詰めた。
陽動を引き受けてくれた
[戦場の細かな状況は見えない。
分かるのは光と、放たれる砲撃の行く先くらいだった]
[ふと、真剣な表情で見詰めていたマチスの顔が息を呑むような表情になる]
[よーそろー、と届く声。
「そのまま進め」を意味する言葉]
───── ッ 、
[いつもの声のようで。
けれどどこか誇らしげな、送り出すような、そんな声]
/*
私は爆発する予定じゃなかったんだけど……つい(てへぺろ
浪漫はとてもよくわかります。
そしてこういう村でもないと出来なかったり。
− 《シャドウ・パレス》/ 3年前 −
マチス、見ろ。
[マストの上にいる青緑の鳥を示す。]
あれはこの国では幸運の鳥と呼ばれていてな。
ただし、自分で見つけただけじゃダメで、
誰かに教えて見せてやると、両方に幸運が訪れるという。
なんでおまえかって?
いいじゃないか。
[ そして ]
[ 目指す空の彼方から、ローレライの歌を響かせるカルカリアス号に向けて一筋の光が降るのが視界に入る。
大天使の光の槍が、戦艦を貫き ]
ダーフィトッ?!
[ 数刻の静寂の後、大爆発の音と光が、空を駆け上り続けるトラオムングにも届いた ]
( おまえは、自分の知識を独り占めにしない。
おまえは惜しみなく与える者。
そんなおまえに会えて、嬉しいんだ。**)
/*
浪漫……浪漫であるな、まさに。
爆死とかいう漢の響きよ。
浪漫といえば、儂、ドリルも出したかったんじゃが、
ちと出す暇なかったのー。
[胸ポケットからプリズムを取り出して握り締める。
半分まで染まっていた薄蒼の増加速度が急激に増えた。
今や3/4ほどまで、薄蒼に覆われている]
ダーフィト、ワァズ……
[カルカリアス号に乗船していた者達もどうなったのか、ここからでは確かめる術が無い。
気になりはしたが、マチスが為すべきことは現場に駆けつけることではなかった]
”よーそろー”
進め、俺達の目標は
カルカリアス号が作ってくれた
[動揺の走る乗員達を叱咤するように声を上げた*]
──────…、く。
[爆音。それに幾つもの爆音が続けて響く。
巨大な艦は、かつての栄光を誇る飛行戦艦は、
爆音とともに崩れ地上に墜ちつつあった。
それから少し離れた空域に、大天使の姿がある。
煤けることもなく、爆発に衣焼かれた風もない。
……けれど。
大天使の周囲に、淡き光が煙っていた。
良く見れば、身を庇った腕の先が輝きの中に形を失っている。
淡く煙立つ光はその身を急速に癒しつつあるようだったが、
それでも消し切れない傷跡が、衝撃の大きさを物語る様子だった。]
大将…
[ カルカリアス号が、と、口にしかけて、声を途切らせ ]
……このまま、突っ込むぜ!
[ 強い意志を込めた声で、そう告げた ]
/*
俺の場合は、爆発するイメージがなかったからな……w
こういう村じゃないと、爆死は難しいからねぇ。
やれる時に決められると楽しい、うん。
そういや、在りそうだけど誰も使ってなかったな、ドリルは!
/*
ナネッテがノーダメージだと、最終日組の難易度がががかと思いまして、土産置いてったん。
アリガトゴザイマス
[圧倒的な光に押しつぶされ、沈黙するカルカリアス。
その艦橋から、次は青い光が膨れ上がる。
降り来たった六翼の天使を、貪欲な光のうちに飲み込まんとしながら。
その光景を、立ちあがり、姿勢を正し、
敬礼と共に見守った。
長年を共にした戦友たちと、"息子"の最期に敬意を表して。]
………… 、
[いとし子からの呼びかけに、返る声は少し遅れた。
人であれば息整えるかのような、間を置き声が返る。]
どうした? マレンマ。
[声は努めて平静に、だが戦いにより幾分常とは違う──…
僅か、消耗した…息切らしたかの様子は気取られたか。]
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