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古ぼけた歴史書 は 元軍将校 ガートルート に投票した
盟主 ジェフロイ は 元軍将校 ガートルート に投票した
共和国大使 カナン は 元軍将校 ガートルート に投票した
共和国大使補佐 シメオン は 元軍将校 ガートルート に投票した
巫女姫 シルキー は 元軍将校 ガートルート に投票した
山岳の民 ヴェルザンディ は 元軍将校 ガートルート に投票した
貴族 クレメンス は 元軍将校 ガートルート に投票した
貴族 ソマリ は 元軍将校 ガートルート に投票した
元軍将校 ガートルート は 元軍将校 ガートルート に投票した
影の軍師 アレクシス は 元軍将校 ガートルート に投票した
元軍将校 ガートルート は村人の手により処刑された。
次の日の朝、山岳の民 ヴェルザンディ が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、古ぼけた歴史書 、盟主 ジェフロイ、共和国大使 カナン、共和国大使補佐 シメオン、巫女姫 シルキー、貴族 クレメンス、貴族 ソマリ、影の軍師 アレクシスの8名。
ここにきて、情勢は大きな転換点を迎える。
南島では解放連盟が2万を数える軍勢を集結させた。
中部ではアレイゼル領からオプティモへ開戦が宣言され、
多くの貴族を巻き込んで戦端が開かれる。
首都ブラバンドでは巫女姫が全権を掌握し、
兵を指揮して、自ら再び親征の途に発った。
またこの時期、南北に分かれていた2つの古き民が
再びナミュールの歴史の表舞台へと現れた。
ナミュール全土を覆う戦乱は激しさを増し、
大兵力同士の激突が、幾度も繰り返されたのである。
――― ロバート・ヘルグムント著「ナミュール島年代記」
/*
「ガートルート」と「ヴェルザンディ」は、熱戦、お疲れ様でした。
墓下あたためよろしくお願いします。
本日、最終事前投票デーです。
【本日24時(=3/17の0時)までに、墓落ちに推挙する PC2名 を挙げてください。】
墓落ちはこれで最後、6d地上5名の最終日となります。
/*
ルディ、ガートルートお疲れ様だぜ。
戦いの傷は墓下温泉で癒やしていくといい。
[頭に乗っけるようのタオル配りつつ]
貴族 クレメンスは、貴族 クレメンス を投票先に選びました。
/*
墓下温泉なのか!
と言いつつお疲れ様ー。タオル受け取りぃ。
墓気になるが読めるのは昼過ぎだった。
というわけでルディ先入るといいとか言いつつまた後でー**
ガート …
[投げ掛けた声が、響きが返ってくる。
それはとても弱弱しくて、今にも途切れそうで]
…ッ ばか!
やめろよほんと、そういうの、
[認めたくなくて、信じたくなくて、首を振る。]
別に泣き言なんかいわねぇし!
こことか言われてもわかんねぇし!
[ずっと甘えてた。最後まで、こんなに甘えてる。
違うのに。こんなことは言うべきではないのに。]
ガート、
嫌だよ。
帰ってこいよ …
[無茶ばかり、言う]
ガート、俺 … 、俺 ───!
[どんどん弱くなっていく声へ、必死に声を投げる。
そうすることで繋ぎ止められると、
引き戻せると信じたかった。
だが友の声は掠れ、震え、
だからこそいっそう透明に響く。]
あ あ …
[信じてる。
未来を。
酷く綺麗で透明な場所へ、言葉が吸い込まれていく。]
お れ …
[言わなきゃ。間に合わなくなるまえに。
言わないといけないのに、うまく伝えられない]
おれ、ちゃんと、つかむよ、
このくにの、みらい。
おまえといっしょに、
ちゃんと、きりひらく、か 、ら
[必死で投げた声に、最後の言葉が響いて、消える。]
う……
わああああぁぁぁぁぁぁ ぁぁぁぁ ぁ ……
[もはやなにも響かぬ思いの空に、
長い慟哭が吸い込まれていった。]
― 船上 ―
[風を受け、波を切って進む船の上、
舳先の先端に立って船べりを掴み、じっと前を睨みつける。
その鬼気迫る盟主の姿に、
同志たちは誰一人近づくことができないでいた。]
…………。
[指が白くなるほどに船べりを握りしめ、
そこに敵でもいるかのように空を睨む。
その体が、一度、微かに震えた。]
[ぎしりと、音の聞こえるほど歯を食いしばり、
視線を水面へと落とす。
しばらくそのままでいたあと、
おもむろに顔を上げて振り返った。]
全船に伝えろ!
進路を変更する!
このまま対岸の北島に上陸し、
アレイゼル卿と連携してオプティモを潰す。
その勢いをもって北島に俺たちの存在を知らしめ、
古い連中の心を打ち砕く!
[突然の進路変更に意を唱える者はなく、
勢いに押されて連絡が飛び、船団が進路を変えていく。]
[数人の同志が意を決したように近寄り、
なにがあったのかと聞いてきた。
その目を、恐ろしく冷えた琥珀が見返す。]
ガートが死んだ。
[投げた衝撃が去るよりも早く、言葉を継ぐ]
先遣隊は半壊している。
撤退先はアレイゼル領だ。
このまま俺たちが北に向かっても、
先遣隊の二の舞だ。
だから、王府の兵が北にいる間に、
上陸を済ませ、進軍する。
先遣隊の犠牲を無駄にするわけにはいかない。
急げ。
[低く響く、底冷えするような声音に、
同志たちは目を見合わせたあと、頷いて去っていく。
クロードとガートルートの友誼は、皆が広く知るものだった。
船団のものたちはみな仲間の死を悼み、
その志を継ぐことを誓い合った。
こと、ガートルートが鍛え上げた精兵たちの悲しみは深く、
彼らはこれより喪章をつけて戦いに臨むこととなる。
こうして船団は当初の進路を変え、
北島西岸、街道にほど近い場所を目指して進んだ。]**
………おまえを死なせて、
おっちゃんを殺しにいって、
俺は、どこに行こうというんだろうな。
[どこにも届かない声は、空しい。]
[それでも、どこからか声が響いた気がして、
それは例えば、
自分の願望が作り出した木霊かもしれないけれど、
とても、温かな、熱を感じて、]
……わかってるよ。
これより痛いものはない、って、
約束したもんな。
[額を押さえ、静かにわらった。]
/*
んー、最期のお役目があるかな、これは。
まあ、流れを見よう。
[ またですか? ]
[ 丸投げと並ぶ得意技?なもんで ]
― オプティモ・避難所 ―
[重傷を負った風の民の若者は、医者の居る避難所ともなっている建物へと運び込まれた]
「…こりゃあ、助かるかどうかの保証はせんぞ」
[難しい顔で言いながらも、自ら志願して避難所に詰めていたベテラン医師は、迅速に治療を開始する。
ルディにとって幸いだったのは、この医師がすでにシメオン等の指導により、弾丸の傷に対する適切な手当の基本を学んでいたことだろう]
「あれ?この猿…?」
[若者の服にしがみつくようにしていた白い猿に気付いた私兵が手を伸ばすが、猿はきいい!と威嚇してその手を拒む]
「うわ、引っ掻かれた!いてえ…」
「ばーか、不用意に手を出すからだ。ほっとけよ」
「でもこのまんまじゃ、餌もやれないぜ」
[そんな小さな騒ぎの中、一人の小さな子供が、近付いてきて、白い猿の顔を覗き込む]
「お猿さん、おねーちゃんのお友達?」
[そっと手を伸ばす子供に、今度は猿も威嚇の声を上げはしなかった]
「おねーちゃん、可哀相だね…お猿さんしんぱいだね」
[猿を撫でながら、懸命に声をかけるのが、かつて、シュビトの街で、シロウとマーティンによって助けられ、今はこの街に家族と共に避難している子供であると、知る者はいなかった]
「お、こいつ子供には慣れてる?」
「おい、坊主、このお猿さんに時々餌と水やってくれ。な?」
「うん、いいよ」
[白い猿の世話係に任命された子供は、笑顔で頷いた**]
− ??? −
[累々と横たわる屍の中にカナンは立っている。
戦場ではない。市街地だ。
だが、そこには物売りの声もなく、走り回る子供たちもいない。
人々は死んでいる。
「疫病ダ」 枯れかけた大樹につながれた黒い顔の羊がしゃべった。]
結界を…解除するんだ。
マチュザレムには薬がある。
助け、なくては。
[カナンは焦燥に掠れた声で訴えた。]
「異人ガなみゅーるニ持チ込ンダ」
犯人探しをしている場合じゃない、 結界を解除するんだ!
「結界ヲ開カセルタメニ、殺シタ」
早く結界を──!
― ブラバンド北 ―
…う、
[身体の下で車軸が跳ねて、カナン──もとい
荷馬車はガタガタと揺れ続けた。路面状態が悪い。
だが、もっと悪い夢から解放されて、
[「起きちゃいました?」御者台に座った義勇兵が謝る。]
問題ない。
──何処まで来た?
[「風がベタつくでしょう。海が近くなってる」との答えを聞き、
[北方海岸に上陸した解放軍に対し、王府は巫女姫を指揮官に戴いた正規軍を出陣させた。
そろそろ火を起こすか。
[事前の偵察で、ある程度の地形と距離感は把握済みだ。
「おいおいもう飯か」他の輜重隊から笑われたが適当にいなしておく。
覗きに来た者がいたところで、布を広げて火を起こしているだけなので野営の支度にしか見えないはずだと。]
― ブラバンド北・上空 ―
[やがて、熱い空気を孕んだ飛行船が空へと飛び立つ。
まずは出来る限り上昇した。
王府軍から矢を射かけられるのを防ぐためでもある。]
出遅れたか。
[空から見れば、輜重隊よりずっと先行している本隊は、解放軍の砦を発見し、既に布陣を終えていた。]
…シルキーは、 あそこだな。
軍服、か。
[望遠鏡で観察する間にも、指揮官の命令を伝える係の手が北へ向けて振られ、火矢が飛ぶ。
ほぼ同時に、右翼から騎馬隊が疾駆するのが確認できた。]
― ブラバンド北 ―
………、
[倒れたガートルートに、ゆっくりと近づき。
二度と開くことのない双眸の傍にしゃがみ込む。
幾つもの返り血が、鮮やかな死化粧。
彼の表情は、安らかとは違うけれど。
死して尚、想い貫き続ける一途さを感じさせるもの。
懐から短刀を取り出して、
紐で括られた相手の髪の根本に刃を沿える]
[そのまま、…ぷつり。と断ち切った。
刈り取られ、手の中に力なく残るは赤茶のかけら。
彼が“盟主”の偽物を成していた証。
立ち上がり、――――巫女姫は周りの者に其れを示す]
敵軍率いる将は、此処に倒れました。
尽力してくださった皆様方あっての、勝利です!
敵軍残党は、今は深追いせずとも構いません。
この戦で傷ついた方々の手当を、まず最優先させてください。
それから、設営途中だった砦の調査を。
物資などが残っているかもしれません。
罠も十分懸念されますので、お気をつけて。
[指示を出し終え、……
地に臥すガートルートを見下ろして、最後にこう付け加える]
――…刃交えたとはいえ、
死に列を連ねた今、彼もまたナミュールの民でありましょう。
敵味方の区別なく、弔って差し上げたいと――――願います。
[赤茶の髪の毛は懐紙に包み、そっと胸元に忍ばせた**]
― ブラバンド北・上空 ―
巫女姫を戦場に出しておきながら、即座に実力行使?
解放軍が巫女姫にも刃を向けると断じたか。
[身を乗り出しながら喘ぐように見守る。
「王府は巫女姫様に指揮権を譲渡する議決をしました。
今や巫女姫様は戦いを止めるよう説く立場ではなく、軍司令官です。
“解放を強制する方々に拒否を申し上げる”とのお言葉で」
クレメンスの名代として式典に顔を出していた護衛伍長が説明する。]
それでは、おれ──いや、リリ大使が会った巫女姫は、何の権限も与えられていなかったから、何もできなかっただけだと?
否、彼女が心から求めたなら、慣習など打ち破って手を差し伸べただろう。
神殿から出たのと同じように、今、戦場に立っていることの方が、彼女の望みなんだ…
[足元が揺らいだ気がしたのは、風のせいではあるまい。]
もっと、 シルキーに近づけないか。
[
確かに風は強く、動力の少ない飛行船は姿勢維持にも苦労している。
そうするうちにも眼下では砦に火が回り、船で回り込んだアレクシスの軍勢が解放軍の背後を突いて、解放軍は撤退に追い込まれてゆく。]
やはり、正規軍と民兵では錬度が違うか──
[アレクシスが懸念していたライフルの銃声も聞こえない。]
あるいは、この北方戦は陽動。
[と、解放軍
「仇なす者を千と殺しきれる戦士であれ」
雄叫び、苛烈に武を振るい、群がる王府軍を薙ぎ払って進む騎士がシルキーに迫った。
「遠すぎる。ライフルでも無理」ニールが冷静に指摘した。]
わかってる!
── 届け…!
[トリガーに指をかけたまま、銃口で狙いを定めたまま、噛み締めた
届かせろ、 同胞の声を。 想いを。
[だが、見守る先、巫女姫を守らんとするいくつもの刃がガートルートに襲いかかり、その肉体を血に染め縫い止めた。
シルキーの目の前に、ナミュールの大地に。
その後ろに続く者は、ここには一人だに居らず。]
──ああ、
[
何故だか、涙が溢れた。]
[巫女姫が危地を脱したのを見届けた義勇兵たちは互いにハグして喜ぶ。結局、何も手出ししていないが、特等席で勝利を味わうことができた。
自分もそれに加わるべきなのだろうが、心が重い。
「解放軍が西へ逃げてゆきます。追いますか」 異邦人のニールだけが
砦炎上による上昇気流がきつくて、この場に留まるのは難しいし、飛行船を王府軍の中におろしても大騒ぎになるだろう。]
ああ、 そうしてくれ。
[
― オプティモ・前線 ―
[ 全軍突撃命令を受けた、アレイゼル軍の精鋭が、雪崩をうって前線の部隊に襲いかかる。
散開した騎兵は、分断されて、押し寄せる敵兵の只中に取り残される者も出た。
援護の為に矢の雨を降らせようとする弓兵に向けて、両翼から迫る騎兵と歩兵 ]
撃てーっ!
[ 総大将クレメンス卿の指揮を待たず、その側近が正面から迫る敵兵に向かい腕を振り下ろす、放たれる弾丸は、今度は5発ずつ。
乱戦となった場合の対策で、弾丸込めの時を稼ぐため、二段構えで交代に撃ちかける策は、シメオンのアドバイスを要れたものだが、いかんせん、ライフルの数は足りず、押し寄せる敵の数は多い ]
[ 更に、敵後方から攻城塔の威容が迫り、天から降る矢の豪雨が、ライフル隊を襲った ]
― オプティモ・前線 ―
[ 攻城塔へ向けて、弓兵の矢と、ライフルの砲火が集中する。
相応の傷は、攻城塔へも、敵兵へも与えられたかもしれない。
しかし、一人、また一人、と、傷つき、或いは絶命する近衛兵 ]
[ 程なく、全軍撤退の命が届くまでの間に、失われた兵力は、相当のものとなった** ]
/*
こんばんは。
帰宅するのはもっと後なのですが。
ベルザンディさんとガートルートさんはお疲れ様でした。
お二人の落ちロルまだしっかり読めてないので帰宅してから読もうと思います。
温泉に浸かりながらゆっくりして下さい。
[温泉卵に手を伸ばしつつ]
−サシャの部屋その5−
ごほっ。
[噎せた。]
…先生のは、その……、
剃ってらっしゃるんです、か?
[ふるふると肩が震えていた。**]
― 上空 ―
[「この方向だと、撤退した解放軍の逃げ込み先はアレイゼル領だな」
ニールの言葉に
アレイゼル卿は、オプティモの
撤退兵たちを受け入れる密約ができているのだろう。
しれっと人道的配慮とか言いそうな男ではあるが。
(悪いな、冗談だったら良かったのに)
[>>~0止めろよという友人に、そんな声をかけそうになった。]
(嘘つけ。じゃあ今言ってんのは何だよ)
(ばーか、わかれよ駄々こねてんじゃねーよ)
[>>~1こんな時も、というよりはこんな時だからか、泣きそうな声に苦笑する。]
(…無茶言うな)
[もうそのお願いは聞いてやれない。]
(………)
[慟哭が落ちていく。
そうだよな、こいつ俺が死んだら泣くよな、と眉が下がる。
友にこんな顔をさせたいわけじゃなかったが、
それでも自分が生きるより、仲間を多く生かす方を選んだ。]
(…………)
[それでも約束してくれた。聞きたい言葉は聞けた。
後悔も少しあるけれど。]
(それでも、お前ならきっと、大丈夫だろ?)
[嘆きに折れず、未来を切り開けると、信じているから。
だから安心して―――目を閉じられる*]
/*
>>4:+95
まさかのハゲズラ!?
ところで先生の後頭部にハゲって書くか悩んだ悪戯だった。
とここまで返したりして続きはまた後で**
― アレイゼル領 ―
[その日の眠りは深く、日中の疲れが出たよう。
深い眠りは夢も見ず───代わりに、”別の夢”を見た]
………ぅぅ………
[繋がっているが故の共夢>>7>>8。
最初は隔てるように見ていたが、次第に引き込まれ自分の夢として友の悪夢を見る]
っ、 はぁっ……はぁ…
[目覚めたのはブラバンド北部でカナンが目覚めた>>9とほぼ同時。
陽高くなるまで眠ってしまっていたのは、夢に引き摺られていたためだろう]
……今の、は。
夢…疫病……
[異人──シメオン達がナミュールに持ち込んだもの。
様々な技術、そして、武器。
「結界ヲ開カセルタメニ、殺シタ」
違う見方をすれば、それは侵略を意味する]
………何かの、示唆、か?
[長く息を吐いて周囲を見回せば護衛は一人だけ。
他の二人は情報収集に向かったと言う]
そうか、もう戦が始まってる頃か…。
[命じたわけでもなく動くのは、流石クレメンスの私兵と言ったところか。
情勢がどうなっているかはシメオンも把握しておきたい]
でも監視は?
居るはずだろ?
[問えば、変装して出ていると返ってきた。
シメオンさえここに居れば他の者はどうにでもなると言うことらしい]
詰まりは囮か。
[そう言って自嘲気味に笑った]
それで、情報は集まったのか?
「副使殿がぐっすり寝てる間にそれなりには」
何か嫌味入ってね?
[そんなやり取りの後、集まった情報を耳にする]
……ふぅん、オプティモ攻めの他にブラバンドの北で解放軍が。
内乱に関しては俺らは感知出来ねぇところだが…。
うーん……
[本当に出来ないことは無いのか。
カナンは個人的にシルキーの力になりたいと義勇軍まで集めている]
かと言ってなぁ……
[どちらかに手を貸す、と言うのは何か違うようにも思う。
カナンはあんな行動を取っているが、因縁ある者達の間に入り込む隙など無いのだ。
一人悩む様子に護衛は、何考えてんだか、と思いながら、他の護衛が戻るのを待った]
[情報収集に出ていた護衛達が戻ったのはそれからだいぶ経ってからのこと。
齎されたのは大きく動いた情勢]
ブラバンド北に現れた解放軍が敗走…わざわざ遠回りした割には呆気ないな。
まだ何かあるかもしんねぇ。
オプティモは……篭城?
アレイゼル卿が突撃後、撤退の様相…か。
んん……
[情報を得て考える間。
気になるのはやはりオプティモの様子だ。
あそこには仲間が居る。
外へ出たいと集った、新たな未来を願う者達が]
………監視振り切れっかな。
ああでも、振り切ったところで馬で走っても時間がかかるな。
解放軍の動向は?
「シュビトを船で出たみてぇだ。
時間差でブラバンド北に出る心算だったのかもしれねぇ」
可能性はあるな。
んー、んー。
…よし、戦場遠巻きにしながら南下してみっか。
「何でだ?」
自由に動かせる船を調達したい。
デ・モール火山の付近まで行けたら、もしかすっとあるかもしんねぇだろ。
それにあそこからなら海からオプティモに回れる。
[例の島に入ることが出来れば、地下道を通って街に入れるという算段。
それを為すには船が必要不可欠だった]
シメオン、
北島の北東端に近い沿岸で、王府軍と解放軍が戦い、王府軍が勝った。
互いに1万規模の戦だ。
王府軍の指揮官は、シルキーだったよ。
お飾りじゃない、戦いを止めるよう説得しに行ったのでもない、
彼女が指揮をとって、解放軍を攻撃させたんだ。
− 戦地に赴く前:ブラバンドのどこか −
――――……そう、ですか。
[>>4:572 予想に反して、彼は至極真っ当な答えだった。
当たり前か。自分は何を期待していたのだろうか。]
っふふ、っはは………
[暫く小さく肩を震わせて、笑う。
カナンにはどうして笑っているのか、分かっただろうか。
分からなければ、それでも良い。
暫くの後、アレクシスは身を正し、笑顔を貼り付ける。
否、その笑顔は少しだけ綻びがあったかもしれない。]
………。失礼致しました。
私らしからぬ期待を、貴方にしてしまったようです。
[そして再び背を向け、路地裏へと歩き出す。ブラバンドの古めかしい街路灯が、黒髪を照らす。
カナン・リリはまだそこに居ただろうか。もし居るならば大きな独り言は、きっと聞こえるだろう。]
巫女姫は、今、砂の城の上に居ます。
王府からは煙たがられ、南方はご存知の通り。
――――北の民も、いずれ………
[そこで言葉は途切れる。その先は、言えない。]
―――― 貴方ならば託しても良いと。
―――― この私に歩み寄ってくれた貴方なら。
―――― 巫女姫を敬愛してくれる貴方なら。
――――……読み違いでしたか。
…………明日、シルキー・カノエ・ナミュール率いる陸戦隊が、先遣隊として反政府軍に突撃します。
私も、海戦隊として後援します。
準備がありますので、これにて失礼します。
[敢えて明日の軍の情報を教え、そしてアレクシスはブラバンドの街へと消えていく。*]
[目覚め間際の夢の話になれば、]
そう…おまえもか。
おれたちよくあるからな。
今にして思えばあの羊は、首都の貴族に「マチュザレムの文化を見せてくれ」と言われて、おれが撃った羊かも。
ちょっと良くない酔い方してて。
[声に反省がにじむ。]
疫病は──、
このまま、ナミュールが結界に頼る鎖国を続けようとした場合、あり得ない未来ではない。
[古来、篭城する城内に疫病死体を投げ込んだ作戦などいくつもあるのだから。]
開国を、急がねば──
開国に決まれば、この内乱も収まるはずなんだ。
[戦を指揮したシルキー、その前に倒れた
そうですか。
[>>4:=20 何かを咀嚼するようにゆっくりと。
アレクシスの脳漿のなかにそれは溶けていき。
反応があったのは、かなり間を置いてからだろう。]
/*
おあーーアレクごめん!!
いや間に合わないわ遅いわの俺も悪いから!!
というか寝落ちる前に寝てくれ無理せず…(俺は体調整えて若干の無茶覚悟してたからうん)
あと海側逃げなくてすまな…撤退はアレイゼル側って話でな…。
とごめーんと改めて謝罪を置くのだ…**
ブラバンド北でのことは今聞いた。
そうか、規模はそれなりに大きかったんだな。
…何?
巫女姫が指揮官として?
……それは、巫女姫が戦うことを選んだ、ってことか。
内乱がある限りは開国するかどうかなんて考えるのは二の次だ。
実感の薄い外のことよりも、身近に在る手の届く脅威…。
どっちにより意識を取られるかは、明白だろ。
完全に治める必要は無ぇ。
一時的に休戦に持ち込むだけでも違う。
互いが熱気から離れて、冷静に考える時間を作るんだ。
国にとってどちらが良いのか。
そんなの、こんな混乱の最中で考えられるはずが無ぇ。
― 北島南西部 ―
[北島に上陸した解放軍の軍勢およそ15000は、
何かに取りつかれたように前進し、
翌日にはオプティモの西にある砦の前に姿を現した。
王府軍が駐留するその砦に押し寄せ、
全軍をもって攻囲する。]
使者を出せ。
砦の責任者に、降伏しろと伝えろ。
[降伏勧告の使者が立てられ、降伏の条件が伝えられる。
降伏して砦を開くなら、兵は最低限の貴重品や食糧を持って
どこへなりとも去って構わない、と。
そして、降伏を拒否するならば一兵残らず殲滅する、と。]
[使者を砦に向かわせたうえで、
攻囲する兵士たちに、こう言わせた。]
『命が惜しけりゃ降伏しろ。
骨のあるやつはこっちにこい。
今の世界に不満はないのか?
俺たちと一緒に変えてみないか?
ナミュールに新しい明日を!』
[兵士たちに声をそろえて幾度も繰り返し言わせながら、
降伏勧告への返答を待つ。]
[別働隊として動いていたハインリヒの部隊も
連絡を受けて本体に合流した。
砦に対して逃げてはちょっかいをかけ、という
からかうような攻撃を繰り返していたこの隊は、
未だ活力が有り余っている態だった。
先遣隊の潰走とガートルートの死亡を聞くと
さすがに意気消沈した様子になったが、
王府軍に対してこの雪辱果たすべしと気焔を上げる。
また、この部隊は進軍の途上、火山にて
解放軍が切望していたものを入手していた。
───硫黄である。]
[砦の攻囲を進める一方、
オプティモ攻略中のアレイゼル卿へも使者が立てられた。
速さを第一として使者を任せたのは、山岳の民のシルワだった。
敗走した解放軍の兵がアレイゼル領へ向かっているので、
保護してもらいたいという依頼に加え、
解放軍は王府軍の砦を攻略中であるという情報が伝えられる。]**
先に謝らなければなりません。
私は少し、打算的な事を考えておりました。
[一体何の事か、と巫女姫は思うだろうか。]
ご存知の通り、貴女の立場は砂上の楼閣です。
―――――だからこそ、戦地に赴き。
諸侯貴族に抗うというのも、一つの方法だとは思いますが。
私がそれを反対しているのは、痛いほど分かっているでしょう。
[そして言葉をひとつ置き、]
では、私はどのようにして巫女の安寧を考えていたかというと。
―――――……例えば、一つの方法ではありますが。
巫女姫が友好の証として、諸外国から婿を貰うという事ですね。
ならば、開国派とも穏健にいきますし。
諸外国から攻められるリスクも減るでしょう。
早い話、政略結婚ですね。
[まだ二十歳になったばかりの彼女に、このような事を言うのは酷だろうか。そして自分の内心を全く度外視した提案でもあった。
然し、それは同時に、ひとつの打開策であると、理性は確かに告げる。]
…………そのような方案は、考えた事ありますか?
[>>39 そのような期待をカナン・リリにしてしまっただなんて。
嗚呼、今、自分がどんな表情をしているのか。よく解らない。
きちんと、穏やかな口調を保てているだろうか。]
君が首都を離れるならば、同伴の約束もここまでだ。
大使が戦場についてゆけば、王府が開国に同意し、マチュザレムに支援を求めたものとみなされよう。
その誤解は、君らにとって避けたいはず。
以降は、自由に行動させてもらう。
…船旅は、いい思い出になった。
[そう告げて、去りゆく背を見送り、再び仮面をつける。]
──相変わらず、損な性格をしている。
[ポツリ、声を落して。*]
[内乱の終結と国交交渉、順序は逆ではないかとシメオンは冷静に分析する。]
身近にある脅威のことしか考えられない、
それはそうだよな。
一時休戦、か。
― ブラバンド近海 ―
――――……撤退していきますね。
[>>4:550 挟撃に耐えかねたのか、ガートルート・フル・オルヴァル率いる反政府軍が翻すのは早かった。流石、元軍将校だけはある。機の読み方は上手い。]
海路を断つよう、最低限の兵を残しつつ。
他は上陸しなさい。………私も行きます。
[前線に立って剣を振るうという事は苦手ではあるが。
前線を巫女姫ばかりに託す訳には、いかない。
背が高めの馬を借りると、素早く乗る。]
――――……私だって、馬くらい乗れますよ。
[意外そうな顔をした兵士に、軽く微笑んでみせる。
昔は乗れなかったけれども。
これもまた、フィオン辺りに教えて貰った技術だったっけ。
そんな風に、一瞬懐かしむも。余裕は無い。
軽く馬の横腹を蹴り、戦地の様子を見る為、高台に登り。]
嗚呼、
[そしてガートルート・フル・オルヴァルの燃えるような緋色の髪と瞳が、散り。その朱は、巫女姫の白い頬を濡らす。]
巫女姫―――――……
[清廉潔白の神は、死んだ。
影は、その様子をどんな色で見据えていたのだろうか。
嗚呼、春の大地が、黄昏時に燃えていく。*]
誰がその対話の代表になれるだろう?
聞くところによれば、クロードは一度、シルキーと対話していて、その場で宣戦布告したという。
彼とはつい先日も会ったんだが、「俺の信じた道を行っているし、誰に恥じることもしていない」「壊した先にこそ、新しい未来がある」と確信していた。
革命家だよ。
そういや、シュビトまで行ったこと、おまえに報告してなかったっけ、
ほら、おまえと再会する約束の場所だし、試験飛行で行ってみたんだよ。
[閑話休題。]
一方、シルキーも今や民を手にかけた。
迎撃戦とはいえ、首都に迫られたわけでもない、遠征してだ。
哀しい人だ…
ああ、戦は、早く終わらせなくてはならない。
「戦争は、それを起こした愚か者よりたちも、才ある若者たちを多く殺す」と祖父は言っていたそうだ。
ゆえに、戦争ではなく開国を選んだと。
-ブラバンド北-
巫女姫、お疲れ様でした。
見事な采配でございました。
[>>16 巫女姫が指示を出し終えたところに、手早く近付き、馬の上から声を掛ける。出来るだけ事務的な口調になるよう努めながら、戦況を伝える。]
早速で申し訳ありませんが。
クロード・ジェフロイ率いる解放軍が砦を攻めているとの事です。
私はこのまま兵を再編成し、オプティモ西の砦へと向かいます。
途中、オプティモを通る際に、ラウド・レイ・クレメンスに援軍を要請出来れば良いのですが―――……
向こうもそれどころでは無いでしょう。
なので、主戦力は海戦隊のみとなりますが。
幸い、海戦隊はほぼ無傷です。
[そして空をちらりと見上げる。あの男は今頃、何処を飛んでいるのだろう。]
巫女姫――――……
貴女は、負傷兵を連れてブラバンドへお戻りなさい。
― オプティモ上空 ―
[北門を巡って大規模な戦闘が行われたらしい。
マチュザレムではすでに使われることもない大型の攻城兵器まである。
クレメンスの軍は押されていた。
あるいは撤退の指示が出ているのかもしれない。]
援護する。
[王府軍の義勇兵として立ち上がった者たちは、直接、王府軍が関わっていないように見えるこの戦闘に介入していいのかな、というような顔をしたが、クレメンスの護衛兵2人は即座に指示に従う。
義勇兵も、ここの領主がラウド・レイ・クレメンスであり、
古くなった漁網を広げて敵兵の上に投げ落し、日乾し煉瓦を投げ、ベタベタする瀝青を柄杓ですくって撒く地味な妨害活動だ。
ただし、引火すれば瀝青は燃え上がる。**]
― オプティモ・前線 ―
[ウェントスの青年が。風の流れを愛する山の一族、思惑あれど友誼を求めた者が墜ちるのを、男は遠目に見た。
古き民とはこの先の王国の為、友好を結びたいと考えたのは違いない。然し、彼の青年は突き詰めれば、並み居る民のひとりでしかないのだ。
だから究極。民ひとりの為に、今クレメンス軍へ掛ける攻勢を緩める事は出来ない。そこから、彼等を救出する為の兵を出す事など出来ない。それは為政者の立場として当然の判断…]
…近衛、赦す。彼の民を… …。
[だが傍を護る者に命令が降されるより速く、敵軍から彼等古き民に近づく者が現れたのをみた>>4:570。
短くない対峙と硬直、何が話されているかはとても聴こえないが然し。
森の民、古の民が引き下がり、クレメンスの兵達が、臥した民を運んで行く様を、男もまた遠目に見送る]
[遅れて、は、と戦況に再び視線を見送れば、空に響く破砕音。
攻城塔の一基と、投石器の最後の一基が破壊された所だった。
クレメンス軍は必死の体で全軍が城塞の内側へと逃げ込んでいる>>25]
全軍、城塞を一息に――… … 。
… … … 全軍後退!! 被害を確認し体制を立て直せ!!
[攻勢は続き、城塞を逃げ込むクレメンス軍ごと打ち潰すと思われたが。
突然の様に全軍に対して降された転進命令により、それら追撃は、クレメンス全軍が城塞へ逃げ込み、オプティモの城門を堅く閉ざした所で、ゆるやかに収まりだした。
完全に膠着状態へ移行した戦場を眺めるアレイゼル本陣へ、古き民達が訪れた]
[確かアケル、と呼ばれていたか、青年ルディと共にいた山岳の民が話相手の主となる。
当然だ。森林の民は長年を掛けたアレイゼルの敵対者。緊張が走るのはどう足掻こうが今すぐに氷解できる関係ではないのだから]
…危機を省みず、同胞が為、大地が為に参じてくれた事を感謝する。
だが済まない。
どうやらルディは彼等に連れていかれた様だが。
…森の。ラクスの民よ。ウェントス族のルディは生きていたか?
[森の戦士達へ始めて瞳を向けると、クレメンス当人と交わした言葉を聴かされる事になる>>4:579。
理解はしていたが、此処で古き民を害する利は、何も無い]
…事此処に到り。
死力を尽くし民の血を流し、オプティモを落とす利は存在しない。
古の民達よ。
世辞にも良い関係を築けたとはこれまでいえなんだ隣人達。
私はこれ以上、君達を前線へ駆り立てる気はない。
尤も、それでもと勇気ある戦士達として望むなら、遊撃として我が軍の扱いとするのが今は最善だろうが。
諸君らの命をこれ以上に流せば
ルディ…『彼』に申し訳がつかないからな。
安心してくれたまえ、極力、『彼』に危険が及ばぬ様最善は尽くそう。
[最後の、その第三者呼称にひどく笑いそうか微妙な顔をした古き民はいただろうか。
然し結局、男は彼の『青年』の事を微塵も疑う様子など無かったのだった]
… … … … …まて。
ウェントス族のシルワといったか…まて…。
先遣隊の…指揮官は誰だか…
指揮官は…どうした… … …。
先遣隊は…指揮官に違いなければ…。
[…然し程無く別の伝令からも報告が届くだろう]
… … … … …ガーティが… 戦死 …だと…?
[元オルヴァルの嫡男。己の従兄弟が、ブラバンドで討ち死にした事を]
[近親者の死に少なからず動揺を覚える。然し此処は戦場で、喪に伏していれば王府軍とクレメンス軍の縄に付くのに間違いはないだろう]
無能者、愚鈍者の処理の中でも
王国のこれからに必要な者も次々と倒れていく。
理解はしていたが、これが戦乱という物だというのか。
… … … … … …文の準備をしろ。
クレメンス軍に降伏勧告を言い渡す。
[聳えるオプティモ城塞に篭る敵軍や民達の緊張恐怖と裏腹に、アレイゼル軍は結果としてその攻勢を一時治め。
弓兵の手により、城塞内部まで、勧告の矢文が放たれるだろう]
『ラウド・レイ・クレメンスへ告ぐ
この戦の大勢は既に決したと判断する。
未だオプティモに残留する王国の民もいる。
我らは虐殺者では断じてない。
先の降伏条件を変更しよう
一つ、民衆と将兵が為、潔く剣を収めオプティモを開く事。
以上。
貴卿が道を見誤らん事を切に願う 』
[…既に男の中では、これ以上クレメンス軍と争う利が薄れている。
元々は出陣前のシメオンとの対談後、彼を拘束せずに放置した時点で、大使以外には態々抑える必要も薄い物と判断していた。
クレメンス軍と対峙する事により、既に貴族諸侯の振るい分けも完了しつつある。
暫く後の話にはオルヴァル家が正式に組する宣言も訪れる。
何よりもそして、従兄弟の戦死により王国に必要な人材を見直す必要がある事を感じた。
未来、王国が開国を果たした後、兼ねて彼のクレメンス卿を不穏分子と看做した事。
将来にクレメンス家は親共和国派貴族として、王国に新たな対立構造の火種を持ち込みかねない危惧などは存在するが。それでも王国貴族として上位に立つ力と能力を持つ彼を此処で潰し切る事に、不利が膨れた事を男は確かに認識していたのだ
遠くに眺めたオプティモの要塞は、沈黙を保っている…**]
/*
降伏勧告かあ...
カナン殿援護ありがとね。後で必ず拾う>タスク化
ほーむ、ソマリ氏に殺してもらうのは無理ぽいな。
さてさて、どう動くのが一番熱いのか...?
/*
ルディからの伝言はなし、と。まあ、大丈夫だと思うんだけどね、オプションの事は、上で何か描写あるまで、避けとく人だから。
むしろ餌係の少年の方にシロウとマーティンが納得してるかどうかの方が問題かも。しかしそこまで書くと考え過ぎの部類...
/*
【悪人なのに】 貴族死ぬタイミング完全逸したお知らせ 【最終日組】
うわああい、この設定、3d4d辺りで死ねるよねと入村前に考えてたけど既に最終日組みのアレだよねえ!?
風見鶏パートと謀略パートが1d2dには終わり戦闘に入れると考えてただけに長くなりすぎた。やばい。
これから如何しようかなあちょっと悩ましい。
中身としてはクレメンスのおっさんと兎に角決着をつけたいのは間違いないんだが
貴族としては、クレメンス殺し難い降伏勧告で戦闘避けたい 後ブラバンドから姫と軍師きたらそっち対応せにゃならん があるしな。
一騎打ちか?大将一騎打ちなら会話もできるしその方面か?
貴族がんばる。どういう終わりなるかわからんけどがんばる。
― アレイゼル領から南下中 ―
[シメオンが寝坊したお陰で馬は十分に休めた。
少し飛ばしたところでへたばることはないだろう]
先行頼む。
交戦地から西側を迂回してデ・モール火山方面は抜ける道を探してくれ。
[護衛にそう頼み、シメオン達はアレイゼルを出発した]
[ソマリがつけていた監視はどうして居たか。
進路を考えるならば南島へと向かっているため、残っていたとしても追わずに終わったかもしれない。
追いかけてくるようなら撒く算段をつける]
「副使殿、止まれ!」
[しばらく南下した後に発される、制止の声。
先行していた護衛の傍へ寄るように速度を落とす]
どうした?
「解放軍だ、北上しねぇで島の西に上陸したらしい」
はぁ!?
長距離移動のための船だったんじゃねぇのか!?
回り込まねぇで上陸した理由は何だ?
…ブラバンド北に回りこんでた解放軍は敗走。
元はそこを維持して足がかりにする心算だったのが防がれたんだとしたら…。
正攻法で、陸路で進撃する?
確か、オプティモの西には王府軍が駐留してる砦があったな…。
先ず目指すとしたら、そこか。
[まだ見えぬ群衆が居るであろう方向を見つめ、解放軍が目指す先を推測する。
王府軍を攻めることは彼らの大義名分に沿う。
それをシメオンが止める権利は無い]
[けれど、その矛先が篭城を始めたオプティモにも向かうのだとしたら]
っ 、
「あ、副使殿!」
[護衛の声を無視して馬を駆る。
目指すのは南の街道……ではなく、解放軍本隊。
今度こそ、散らさずとも良い命を護るために*]
/*
>>+2 ガートルート
おう!してたんだよ!
(白ログでほんの1行くらい触れている)
後から、伴侶が病死じゃフィオンと被ってるじゃないかと気づいたよ……。
クロード・ジェフロイは革命家…か。
壊す、壊す、な。
何を壊せば新しい未来があるって言うんだか。
壊すものを見誤れば望まない未来にもなりかねない。
クロードは、ちゃんと壊すものを正しく見据えてるんだろうか?
巫女姫も、本当に防ぐべきものを見えているのか。
何かが、掛け違ってるような気がするのは気のせいか?
そのせいで余計な戦いが生まれている気がする。
お前の爺さん……って開国祖じゃねぇか。
爺さんの言う通りだぜ。
この戦いは失うものが多すぎる。
― オプティモ ―
[潰走とも呼べる撤退を始めたクレメンス軍を、アレイゼル軍は深追いしなかった。
分断され離脱に苦しんでいた騎兵部隊も、突如上空から降ってきた煉瓦や瀝青に敵味方が驚いている間を縫って、命からがら城塞の内へ逃げ込む。
丁度破壊された投石機の一つにかかった瀝青が、城塞から撤退援護のために放たれた火矢に引火して、炎をあげたりしたことも、追う側の気を逸らす助けにはなったろう]
…追撃が無い、か。
[城塞の内、恐らく一気に城壁を打ち壊しにかかってくると思われたアレイゼル軍は動かず、どこか拍子抜けしたように、男は頭を掻いた]
やはり、無駄を嫌う男だな、ソマリ・フル・アレイゼル。
[確かに、この上消耗戦となりかねない攻城を続けることに、アレイゼルの利は薄い。既に大勢は決し、勝敗も明らかだ]
― オプティモ ―
ところで、あの空に浮かんでいるのは、まさか大使殿か?
「そのようですねえ」
[呆れたような声と共に、カナンに同行させた護衛からの通信文が、男に手渡される]
「さっき鳩で届いたようです」
[中身を既に読んだらしく、懸命に笑いを堪える様子の相手に、怪訝な目を向けつつ、男は通信文に目を走らせた]
[思わず口に出した途端、「ぶふっ!」と耐え切れぬように噴き出した側近の頭を、男は反射的に平手ではたいた]
「い、いいじゃありませんか、息子が出来たみたいで」
[憮然とした主に対して、笑いながら言う側近の視線と口調は、どこか柔らかい。
男が、ただの客人として、カナンやシメオンを保護していたのではない事を、長く傍につく側近は気付いていたのだろう]
[苦笑しつつ、シュビトに在る友の事を思い、同時に、彼の息子を想った]
解放軍はどこまで来た?
[その情報も、街道に散った私兵達から届いている]
ブラバンド北に迫るも、撤退…指揮官は死亡か…誰だ?指揮官というのは。
[告げられるのは、
………そうか。
[男は、僅かに目を伏せる。他の者の死を伝えられた時と変わらず、動揺を面に見せることはなかった]
[やがて、時を僅かに置き、ソマリ・フル・アレイゼルからの降伏勧告が届いたのは、転進した解放軍15000が、西の砦に姿を現したという伝令が届いた、すぐ後の事だった*]
/*
温泉の後は冷たい牛乳を差し入れておこう。
髪の毛ないのは冬寒いくらいだけで、
洗うときは便利そうだよなとは思った。
/*
オレも3日目はダウンしてたのもあって、ざっとしか把握できてないんだよな。(4日目はログの長さに溺れた)
ちらちらしつつ、ちと読んでこよう。
― オプティモ上空 ―
[眼下では、アレイゼル軍の撤退が開始された。
義勇兵たちはまたも気勢を上げて喜んだが、
攻城兵器も未練なく放置、見事な引き際だな。
降りるぞ。
ニール、あの館がクレメンス邸だ。 近くへ。
[この街出身の護衛兵二人が
[やがて、クレメンス邸近くの広場に飛行船は下り立った。
撤収は義勇兵に任せ、
プルウィア?
[呼びかけて近づいてゆけば、子供はビビったようだが、獣は仮面の下の男の匂いを覚えていて鼻を突き出す挨拶をした。]
飼い主はどこに?
/*
シメオンが、どう見てもおっさんとクロードの対決を避けにきてるように見えるわけで。
門前払いOKだからPL的には別なんだろうけど。
てゆーか、これおっさんクロードの邪魔する意味なくね?
被害増やすだけよね。ふつーに考えて。
1対1の決闘に持ち込んでみるとか?
[ 実はソマリさん宛に決闘で決着つけようぜ、と持ち込む腹でした ]
死に際むずかしす...
<ボツ>
それにしても大きな鳥ですね。
これも貴方達の技術の賜物ですか。
嗚呼、もしかしたらこれが飛行船というものですか?
[鳥。初めてそれを見るアレクシスにはそう評するしかなかった。機械鳥とでも言うべきか。
大きな羽のようなものが上部に付いており、それが機体を動かすのだろう。
その程度の事しか、アレクシスには推測出来なかった。然し、]
――――これは使えそうですね。
[低い声で呟き。頭のなかで計算する。
空を飛べるのならば、海まで飛ぶことは可能ではないのだろうか。
ならば、ほぼ一方的な攻撃を仕掛ける事も可能では?
― オプティモ ―
[ 西の砦は程なく陥ちるだろう...ただし、王府からの援軍が届かなければ、の話だ。
王府が援軍を送らず、放置することはほぼ有り得ない。
それは、解放軍が正面から首都に攻め入る事を許す行為だ ]
お転婆巫女姫殿は、また出陣する気だろうかな...
[ 先のブラバンドの戦いで、巫女姫が前線にまで出ていた事は伝わっていた ]
― オプティモ ―
[ 考えあぐねる男の前に、紅茶と茶菓を運んできた家令が、そっと声をかける ]
「アレイゼル卿へのお返事はいかがなさいますか?」
ん?ああ、そうか...
― オプティモ ―
[ ところで茶菓に供されていたのは、今まで食べたことのない焼き菓子だった ]
これは?シメオンの置いて行ったレシピか何かか?
[ 問うと、そうではなく、カステラに使われた材料を元に、料理番が試行錯誤の末に、考え出したもので、元々はカステラの失敗作だという。どうにかまともな菓子と呼べる味の物が出来たので、茶菓子にしたらしい ]
そうか...よし、これを少し多目に焼いて、包め。
[ 糧食にでもするのか?と問いかけた家令に、男はにっこりと笑いかけた ]
いや、アレイゼル卿への土産だ。お待たせしているようだからな。
狭い枠に囚われない男と言ってくれ。
[自分に対する「自由」との評には苦笑いしつつ、クロードとシルキーについてシメオンが分析するのに聞き入る。
立場を同じくするシメオンとは評価が近い、それでいてシメオンなりの着眼点で紡がれる言葉は貴重に思っていた。]
何かが掛け違っている── ああ、そうに違いないんだ。
シルキーは国民に委ねると言い、貴族たちやクロードはシルキーに認めさせないダメだと言う。
この国に責任をとれる者はいないのか。
― オプティモ・広場 ―
[白い猿を連れた少年は、コイツの飼い主は負傷して救護所にいると言った。]
伍長は、長老…クレメンス卿のところへ向かい、報告を。
おれはルディのところへ行ってくる。
[指示を飛ばすや、子供に案内を頼んで救護所へ向かう。]
― オプティモ ―
[ 数刻後、焼き菓子の包みが括られた矢が、アレイゼル軍の陣の前に、ぽとりと落ちる。
降伏勧告への返答は返されておらず、ただ菓子を包んだ紙の内側に、 ]
『大統領になってみる気はないか?』
[ と、だけ、書かれていた* ]
/*
こんばんは。
ようやく帰宅出来たのでログ読みに入りましょうかね…。
現状、クレメンスさんとアレクシスさんが立候補ですか。
そういや……アレクシスに酒持ってくって言ったけどよ。
あれももう果たせなくなっちまったなぁ……。
[彼が学館を去ってのち、交流は手紙だけになってしまった。
その手紙から窺える人となりは、学館にいたころとちっとも変わらなかったから。
記憶の中のアレクシスは、濃い影に満ちたものではなく――。
彼がどんな思いで、あの手紙を寄越したのか。
それを知ることもなかった>>3:173]
[何を思って、行動しているのか。
その真意は測りようもなくて]
貴方の見ている景色は、
やっぱりまだ、遠いです――――…。
[そう独りごちた
それは、古いような、新しいような、不思議な匂い。
駆け抜けた
巫女姫は未だ知らない*]
/*
こんばんは。お疲れ様です。
あ、マッキントッシュ先生。
差し入れの冷たい牛乳いただきます。
[腰に手を当てて飲んだ。]
― オプティモ・救護所 ―
[現われた
ルディがいるんだろう?
おれは、かつてルディに命を救われた者だ。
応急手当も心得ている。通してくれ。
[胸に手を当てて訴える。
奇抜な風体をしているものの物腰から貴族と察したか、案内の子供が連れている白い猿が騒がないからか、ともあれ、おばちゃんは道をあけてくれた。]
感謝する。
[身体を斜めにして擦り抜け、
責任を取れる者、か。
………俺が今まで会った中で、先をしっかりと見据え、人々を想い、更に率いることも出来ると思える奴は、一人しか居ないな。
[貴族諸侯の間では、当然この千年の間に、
政略結婚のひとつやふたつ行われていただろう。
しかし巫女姫は、
ナミュールにおいて不可侵の存在である彼女たちは、
これまで政略結婚という波に飲まれたことはない]
アレクシス!
それは、…っ、
― アレイゼル軍本陣 ―
[矢文が届けられるを見届けてから。
男はオプティモの内部へ降り立つ飛行物体を物珍しそうに眺めていた]
ほう…… 空 か。
海の深くに沈めても動ける船は、いちど考えた事がなくもなかったが。
その発想は流石に諦めていたな。
[件の鎧を貫く新兵器など比較になるまい。
あの技術が王国の手に入れば、それ以上のより豊かな繁栄が訪れるのは間違いなさそうだが]
…さて、クレメンス卿の反応や如何に…。
部下共と話す事も考えれば、一刻二刻というところかな。
何、しばらく待てば、やがて答えがでるという物…
/*
よし、墓ログざっと見て来た。
ていうか、ここは温泉なのか、温泉なのか……!
宿のあれこれは、温泉いいなあ、って思いながら見てたんだよなぁ。
[矢文と共に渡された物は。さて、包みだ。焼き菓子の]
… … … … …良い度胸だ。
ラウド・レイ・クレメンス。
… … …折角の菓子が崩れるではないか!!
[包みを開いた場所にある焼き菓子は、ある程度無事だ。
然し奇怪な形をしたこれまた不思議な菓子だ。味にも期待できそうだが。
ふと、包み紙の内側になにかが書かれている事に気がつく]
[半刻後、返書の矢文はすぐに返される事となる]
『…互換から、凡その意味を察する事はできなくもないが…
不可能ではないが、今の所そんな予定などはない。
後、降伏条件として新たに
一つ、今の焼き菓子のレシピの無償提供
を追加させて貰いたい』
[勿論、絞れる物は遠慮なく絞らせて貰う魂胆も含めて*]
― オプティモ西砦前 ―
抵抗すんなよ。
俺は、話がしたいだけだからな。
[馬を走らせながら寄せてきた護衛に対し、そう言い含めておき。
ある程度近付いたところで制止の声>>82が上がればそれに素直に従った]
盟主殿にお会いしたい。
俺はマチュザレム共和国より訪れた使者、シメオン・オリオールだ。
[目的と共に名乗り、相手の反応を見る。
予め指示が出ていたのか、囲まれる形にはなったが陣が敷かれている場所まで案内された]
/*
まあ、政略結婚は考えますよね。うん。
ナミュールから差し出せるものは…っていう。
アレクシスの口から出るとは、思わなかったけれども。
なんとなく…。
[護衛は馬と共に離れたところに待機させ、解放軍の盟主クロード・ジェフロイと対面する]
シュビトで行われた集会の時に一度だけ会ったが覚えてるかな?
マチュザレム共和国からの使節団の一人、シメオン・オリオールと言う。
貴重な時間をもらえて感謝するよ。
[口調は多少改まるにしても平時のまま。
形式ばった内容で先ずは相手の様子を窺う]
― オプティモ・救護所 ―
…ルディ…
[小声で呼びかけるが返事はない。
呼吸音はきれいだが浅く、額は熱っぽかった。
看護人は「”雷挺”にやられたんだ」と教えてくれた。]
“雷挺”? 新兵器?──銃創か!
[誤射か、暴発か。ルディが負傷した詳細な経緯は知らない。
だが、自分たちが持ち込んだ武器がルディを傷つけた。]
弾は摘出したか。
[医師を問いつめたところ、実に適切な処置がされていることがわかって、少しだけ安堵する。
シメオンが知識を渡し、そしてそれを医師に学ばせたクレメンスの英断があってのことと知った。]
…知恵者たちに感謝だ。
ルディ、おまえもガンバレ。
あの花も、きっと今頃は満開だ。
見そびれたんだから、来年も咲かせてくれないとダメだぞ。
[額にかかった髪を払い、手近な木板を扇子代わりにして少し扇いでやる。]
──ほら、風だ。
[そうしてしばらくルディの付き添いをしていたが、さっきのおばちゃんに、「手当できるってのは本当かい。なら手伝って」と耳を引っ張られた。
クレメンスへは護衛兵の口からカナンこと
少しの時間でも、ルディ保護の恩返しも含めて手伝うことにした。]
了解、ここではあなたがチーフだ。 配備を。
/*
>>+20
究極の理由ですね!
……しかし、オレの場合どう考えても誰得なので、隅っこで揺蕩っておこう……(
[※タオルはちゃんと巻いてますよ!]
―――――……そういう策もあるというだけですよ。
然し、血を流す事ばかりが正義ではない。
寧ろ、血を流さない方法という意味では、良い案と言えるでしょう。
[>>=10 特に彼女から返事は求めていない。
まるで独り言のように語り掛ける。
考えてもみなかった、そういう姫はただの、二十歳の娘。
やはり酷な事を言ってしまっただろうか。]
けれども、私は―――――……
貴女が幸せになれば、良いと考えておりますよ。
[それは少し影からすれば意外な事だったかもしれない。
狂信的なまでの巫女姫信仰から、一歩離れた――――
アレクシス・ユレとして、柔らかくそう、告げた。]
― オプティモ西砦前 ―
[勧められた円座>>99に一瞬座り方を考え、ジェフロイの座り方に倣い片膝を立てて座る。
相手が社交辞令をすっ飛ばすし用件を問う様子に、こちらも堅苦しい内容は放り投げることにした]
……君が、「壊した先にこそ、新しい未来がある」と言ったと聞いてね。
何を壊せばそうなると思っているのかを問いに来た。
[カナンから聞いた話を出し、赤い瞳でクロードを見据える]
アレイゼル卿?
[クレメンスのところに押し掛けてきた彼は、強かな男、という印象だった。
実際に膝を突き合わせて話したシメオンの評価はより高くなったようだ。]
彼は今、おれからそう遠くないところにいるな。
とはいえ、敵本陣だが。
[そう告げ、自分がオプティモに戻ったことを知らせた。]
― オプティモ西砦前 ―
古い因習を。
[シメオンの問いに対する答えは端的だ。]
安逸の幻想に塗れた惰眠を。
凝り固まった国の形を。
[言ってから、冷えた目を向ける。]
聞いて、どうするつもりだ?
[清廉潔白な、護られるべき巫女姫。か弱き存在。
身を挺して弱き自分を護ってくれた人達のことを想う。
…そうして。弱き人々を護りたいという、自分の理想を想う。
ほら、矛盾しているではないか。
護られる立場の自分こそが、
護られるより護りたいと、願ったではないか……――と*]
ただ、……時間が無いのは分かっています。が、
出立前に、私の天幕に来なさい。
貴方に話したいことがあります。
[これは命令です―――、と添えた*]
オプティモは、北門での激しい戦闘が終わったところだ。
これから篭城戦になるのか、講和になるのか、まだちょっとわからない。
救護所にルディが運び込まれていた。
事情はわからないが、銃で撃たれたらしい。
幸い、おまえが銃創の手当をこっちの医師に伝えていたおかげで適切な治療を施されていた。
ありがとう。命の恩人を助けてもらったよ。
-ブラバンド北-
………畏まりました。
[>>107 恭しく一礼をし、背の高い馬から降り。
巫女姫に従い天幕へと歩み寄る。
本当は、直ぐにでも準備をする必要があったが。
まぁいいか。少しばかり、自分も、寄り道をしたい。]
[返書を待つ間、周囲を眺め、そして空を眺める]
…戦況は膠着している様だな。
無理もない。
眼前で剣を向け矢を射掛ける相手は同じ国民。
それも王国を想う者ばかりが敵なのだから。
…姫殿下は…ブラバンドで何を思われるか…
[既に血は流れている。後は何時如何なる頃合に落とし所を作るか。
解放軍か王府軍か、決着をつけるより速く落とし所を見出す手も無くはないのだ。
東の空に瞳を向けた。今もブラバンドに居るだろう姫君の居る地を]
/*
集計の結果、5d→6d落ち(3/18・8時)は、「アレクシス」と「クレメンス」に決まりました。
【投票を「アレクシス」にセットしてください】
影の軍師 アレクシスは、貴族 クレメンス を投票先に選びました。
影の軍師 アレクシスは、影の軍師 アレクシス を投票先に選びました。
古ぼけた歴史書 は、影の軍師 アレクシス を投票先に選びました。
古ぼけた歴史書 は、貴族 クレメンス を能力(襲う)の対象に選びました。
盟主 ジェフロイは、影の軍師 アレクシス を投票先に選びました。
/*
今日の投票デフォルトが、ジェフロイも歴史書も揃ってクレメンスだったことに気が付いた。
やはりこれは予言された流れだったということか。
貴族 クレメンスは、影の軍師 アレクシス を投票先に選びました。
巫女姫 シルキーは、影の軍師 アレクシス を投票先に選びました。
共和国大使 カナンは、影の軍師 アレクシス を投票先に選びました。
貴族 ソマリは、影の軍師 アレクシス を投票先に選びました。
― オプティモ・救護所 ―
[黒い絹の服を袖捲りして(でも仮面はつけたまま)、骨折した男に添え木をあてる手伝いをしているところへクレメンスが声をかけてきた。
領主自らの出現に周囲がわっと華やぐ。
萎縮ではないところが、彼の統治のいろを如実に表していた。]
放蕩者が、ただいま戻りました。
ご健勝なようで何よりです。
[あながち偽わりでもない、そして喜びをこめた挨拶をして手を広げた。
チーフおばちゃんが、「今日はここまででいいよ」と言ってリンゴをふたつ渡してくれる。
給料代わりだろう。]
/*
>>+20
理由w
いいと思います。
>>+21
若いのだから堂々としているといい。
…わ、私などはズームインされたというのに…。(のの字)
ああ。
人の上に立つ責任と言うものは心得てる奴だ。
領地を治めてるだけある。
油断ならないところもあるが……俺が会って話した、って括りの中ではアイツになる。
おっさんもその枠には入るんだが、身軽な方を好みそうだったんでな。
[最後は少しだけ笑いが漏れた]
― オプティモ西砦前 ―
[問いに返るのは端的な答え>>104]
……ふむ。
[冷えた目を受けながらも考える仕草。
右手で口元を軽く覆う]
聞いてどうこうする、と言うのはまだ考えてねぇが…。
アンタがどう考えてるかとかは直接聞いたことが無かったからな。
ここに居ると聞いて訪れたわけだ。
[先ずは問いかけに答えて、再び思考を纏める仕草]
アンタの言う因習とは何だ?
古く続くものには残すべきものもあると思う。
古いものは残さず全て壊すと、そう考えているのか?
そっか、戦闘は一区切りしたか。
[安堵するのとはまた違う声。
どこか複雑な、苦さを含んだ色。
それも直後の報告で驚きに塗り替えられた]
ルディが!?
まだ息はあるんだな?
適切な処置されてるんだったら良い…。
…ルディはアレイゼル卿の兵として参戦してたはずだ。
森の民に訴えかけて、彼らも共に。
ルディを撃ったのはきっと、俺が教えたライフルだ。
[声が僅か、揺れる]
共和国大使補佐 シメオンは、影の軍師 アレクシス を投票先に選びました。
― オプティモ ―
[ 領主が
先頭になって出て来たのは、白旗を掲げた少年の従者、その後を整然と行進するのは、馬を降りた騎兵と歩兵、約2000...一部の例外と民兵を除いた、クレメンス軍の残存兵全てだった ]
/*
>>+22
ど、堂々とできるようなあれこれじゃないですも……。
[沈んだ]
[地味にいろいろ気にしてるみたいですよ]
―――――……そうでしょうね。
言い得て妙ですね。皮肉でしょうけれども。
そして私はそれに為る必要は無いと、再三申しました。
[>>2:18 ヴァルキューレでは無いと。
緑の世界でも、そしてそれまでも。何度も彼女を諌めてきたけれども。結局は聴いてくれず。ここまで流れてしまった。
そして、血で、その両手は汚れている。]
―――――……。
こうして緑の声を通わさず、直接話す事は。
なかなか無かった事ですね。
[そして少し屈んで、姫と視線を合わせて。]
―――――……不思議ですね。
でも、声が、聞こえてくるようですよ。
[そう言って、柔らかく唇の端を上げた。]
初めて貴女と出会った時の事、覚えていますか?
私はあれから――――……変わったでしょう。
[もう、シュビドの空のような煌めきは、自分の双眸には無い。
ブラバンドの内政に廃れて、強欲に溺れて、その軋轢に耐えうるだけの牙を得て。
気が付いた時には、周りには誰一人、居なかった。]
でも貴女は、綺麗なままで――――……
そんな風に、想っていたのですがね。
[そして拒まれなければ、その手を優しく取って。]
― オプティモ・救護所 ―
君も元気そうで何よりだ。
先刻は援護を感謝する。
しかし、折角援護してもらったが、私も老体に鞭打って働くのは限界でな。
[ 言葉に反して、口調は至極元気だ ]
戦の経緯は、ここの皆からいろいろと聞きました。
おれからは、北の戦場のご報告を──
王府軍が勝っています。
[負傷者たちの間に、小さな歓声があがる。
認識としては、オプティモはブラバンドの防壁であるのだろう。]
詳しくは屋敷で。
[巫女姫が戦場へ出ていたことを皆が知ったらどう思うか。
まずはクレメンスにだけ伝えよう。
シメオンからは、ソマリに関する評も届けられていた。**]
/*
や、やっとリアル用事がおわtt…
村入ってる間は放り投げっぱだったからなぁ。
と地上は最終落ちが決まったのか。おつおつだ。
/*
ガートルートとヴェルサンディはお疲れ様です。
アレクシスとクレメンスですか。
これはいよいよ王府軍キツくなるかしら。
/*
温泉いいよなー先生GJ。入りたいは正義。
というわけで入ろう入ろう(ざぷーん
>>+23
ルディはあれか、小さいの気にしてんのか?
まぁそういう需要もあるし気にすんな(ばしーんと背中叩いた)
(※性別誤認したまま言ってます)
― オプティモ西砦前 ―
特に目的もなしに、俺の考えを聞きに来ただけか?
[そうか、と特になんの感慨も見せずに頷く。]
俺が壊したいのは、変わろうとしない連中の心だ。
昔こうだったからこれが正しい。
昨日これでうまくいったから明日もそれでうまくいく。
そういう慣習と風潮を叩き壊す。
[わずか、瞳に熱が灯ったが、それもすぐに冷える]
別に壊す対象を選別する気はない。
残るものは残るし、変化に耐えられないものは壊れるだけだ。
― オプティモ・アレイゼル軍の陣 ―
[ アレイゼル軍の正面に、充分に距離をとって、整列した兵は足を止め、少年従者だけが、決死の面持ちで白旗を掲げて、近付いていく。その懐には一通の書状 ]
/*
>>+10
読み返してみたらおおほんとだ!これは見落としてた。
てっきり独身貴族とか嫁さん募集中とかしてんのかと思ってたのに…先生やるじゃん。
あ、シロウさんの牛乳ももらおう。
風呂入ってると喉かわくよね(ごきゅごきゅ
ナミュールを壊したいわけじゃない。
巫女姫を弑したいわけでも廃したいわけでもない。
俺は今のナミュールを愛しているし、
これからもこのまま、美しいナミュールでいて欲しいだけなんだ。
[矛盾する心と言動。けれど根はひとつ。]
それでも、
このままじゃナミュールが壊れると思ったから、
できるだけのことをしたくて俺は、
― オプティモ・アレイゼル軍の陣 ―
[ 状況から当然に、それは降伏勧告の了承と思われ、アレイゼル領主に届けられるだろう。
だが、その実、書状の内容は「降伏勧告」への返答ではない ]
…でも、
[多分。あの声が、あの顔が。
似ていないようで、何処か似ていた人が。
不器用な此の背中を、
ぽん。と押してくれたのだと思う]
私は、――――もう、其れが厭です。
……時々、後悔するよ。
自分のしていることは間違いじゃないかと
ただ、壊しているだけなんじゃないかと思うこともある。
俺がこんなことを始めなきゃ、
死ななくていい命がいくつも、いくつもあった。
それでも、だからこそ、
俺は、
やり遂げなきゃならないんだ。
/*
落ち決まりましたか。
巫女姫殿下、応援しておりますよ。
勿論、他の陣営もですが。
(「巫女姫殿下らぶ」「みこしね」と書かれている団扇をぱたぱた)
親愛なるソマリ・フル・アレイゼル
先日の布告への返信を訂正する。
一つ オプティモの領地は領民のものである。故に我が一存では明け渡せないが、アレイゼル領主が領民を良く保護するならば、それも適うだろう。貴卿の努力に期待する。
一つ オプティモの軍は、全てアレイゼル卿の軍に合流する。故に武装解除は無駄であり、そのまま指揮されることを御勧めする。なお、当家以外には勤めたくないと言い張る若干名は除外している。ご了承されたい。
一つ カナン・リリ及びシメオン・オリオールはマチュザレム共和国の良心である。良心のみで構成される国は存在し得ないが、良心を失えば残るのは悪意のみである。賢明なる貴卿には、それを理解願い、彼等の保護と帰国への助力をお願いしたい。
一つ 資材、及び技術は出来る限り、オプティモの民に伝えた。アレイゼルばかりではなくナミュール全土で利用されることを望む。
外より吹く風を、全てナミュールのために生かせ。
開かれた後のこの国の行く末を、貴卿と、志在る全ての民に託す。
ラウド・レイ・クレメンス
/*
>>+26
それ、どーゆー需要なんだよー。
[※誤認されてるの気づいてないままいいました]
[叩かれてじたばた]
>>+27
…………。
[※で、ようやく誤認認識しました]
>>+28
……そういう問題ですか……。
[ぽふられた]
[きゅう、と鳴いた(]
―サシャの部屋その5―
え?
あ、そ、そうですね?
[>>+11眩しいお姿を見ながらこくこくと頷いた。
禿げなのか。
お洒落なのか。
機能性重視?なのか。
…真相は闇の中に。*]
[―――ゆらゆらと意識はどこかを漂っている。
あーそっか死んだのか、と気づくのは世界が反転しているからだ。
眼下には赤に染まった己の姿。
傍らには何を思っているのか、巫女姫が佇んでいた。
>>13髪を切り取られるのを見て、あーあーと思う。]
あらら…願掛けてたのになー、ばっさりと。
まぁ、もう意味もないか。
[死んだら願もないかと苦笑した。]
― オプティモ・アレイゼル軍の陣 ―
[ クレメンス卿本人の所在を問われれば、兵を率いた隊長が、「荷物をまとめるため」退去にしばらくの猶予を望んでいる、と告げるだろう* ]
[>>~5ぽつりと何処かから届いた声に、自然にそうだなと返す。
>>~6続いた声には眉根を寄せた。]
おーい、お前が迷走してどうするよ。
何処っつってもなぁ…より良い未来?
…違うか。
その先へ繋げる未来、だろ。
だから今を壊すんだろ。
平和に生きてる人の生活を血で染めてでも、
どれだけ屍を築き上げても、
……先生や俺が死んでも。
[>>~7額を抑える様子が見えると、あの時の事を思い出して笑った。]
おう。忘れてないな、そりゃ何より。
…届いてるさ。
ここに居るって言ったろ?
もう俺からは……届かないけど。
[ゆらと体は霞のように揺れた*]
― アレイゼル軍本陣 ―
[やがて、オプティモの空から鳩が飛ばされた。
東の空へと向けて、ブラバンドに佇む祈りへ向けて。
届けられる書簡には、列記としたアレイゼル家の紋章が象られ。
それは巫女姫へ直接向けられる信書の形として認められていた]
『 敬愛奉る姫殿下へ。
春の花、姫王の御髪飾りが舞い散り行く時節。
王国の繁栄を願う祈りは二つに別れ桜よりも色濃き雫が涙流してます。
巫女姫に於かれましては御心痛められる果断の意志かと存じます。
夏の新緑を控えたブラバンドでは、咲き花に集う益為らぬ虫が蜜に密に集う中で、花は尚も凛と咲き誇る。
我ら王国の臣民は多くが、雅に静凛と誇る花を愛すると云うのに。
益為らぬ虫、季節の嵐に吹かれ揺れる花は如何にされているでしょう。
花が散り行く季節も、季節の嵐もすぐ近く、花は儚い。
千の春を越えて、良きも悪しきも土と水を含み育ち続けた花にあります。
然し私目は、春終わり行くこの時節に、花散る惜しさを思う 』
『 姫殿下。我ら王国の民は、花を愛しております。
春に咲き誇る桜の雅やかを。
春に寿がれる風花の四季祭を。
春に奉げられる常世の祈りを。
何よりも春風の詩と共に舞い踊られる巫女姫その人を。
私は姫殿下には未だ、国を統べる王として輝く資質は見出せておりません。
故にこそ解放軍に義を託し、逆徒の誹りを受けるを甘んじるを選びました。
然し巫女姫として、民に愛され四季を謳い国を愛する。
斯様な凛と美しく咲き誇る花を、益為らぬ虫以外、愛さぬ者が何処に居りましょうか。
姫殿下を愛し、義を立てる王府の臣民も貴女を愛し
また、王府に反し今刃を交える我らもまた、巫女姫を慕う、王国の民なのです』
『 然し若き炎を燃やす解放軍も姫殿下も、まだお若い。
並み居る益為らぬ虫に比べては未だ若輩の我が身
然し敢えて姫殿下に御進言申し上げる事でこの文を認めさせて頂きます。
どうか姫殿下、変化を臨む臣民の顔を覗き見く事を切に望む。
桜散る明日に、すべての変化を受け入れなくとも宜しいのです。
我らも彼らも、今はまだ行き着く先の場所を見定めていないのですから。
十の春を越え、二十の四季を見送ろうとも私は構いません。
然し、今ある場所よりも前へ赴く勇気が。
溝隔てる者達すべてを繋ぎ、ひとつの完成された王国として臨む。
その偉業を英断される事ができれば、如何な国難も越えられましょう。
嘗て姫王陛下に仕えしアレイゼルの末裔、ひとりの王国臣民として私はそれを切に願うことで括りとさせて戴きます』
『 旗には風を、姫には愛を、王国には繁栄を。
如何な形であれ民を想う巫女姫の御心をお待ち申し上げつつ…。
ソマリ・フル・アレイゼル―』
…貴方を学館から連れてきたのは、
私が綺麗なままでいたかったからじゃない、
[此方の手を取る彼の、優しい、ぬくもりに]
私とともに、
…――この国の未来を、作って欲しかったから。ですよ。
[想いを、添う]
― オプティモ西砦前 ―
無いわけじゃねぇが、アンタが気にすることでもねぇさ。
俺は、この国に来た役目を果たしてるだけだぜ。
[何のためにここに来たかを考えれば分かるだろう、と言わんばかりの態。
問いの答え>>122を聞けばまた考える仕草をする]
…なるほど。
選別しなくても残るものは残る、と言うのは尤もだ。
それじゃあ、この国の”巫女姫”と言う慣習は、壊すべきものだと思うか?
俺は、”巫女姫”とは宗教染みたものであり、この国の象徴なのではと考えている。
宗教や象徴とは心の拠り所。
これを壊せば民は心乱されることになる。
この辺りはどう考えている?
[重ねられる問い、時折熱の籠もる冷えた瞳を見据えた]
/*
熱燗でも飲みたい気分だな…。
[頭にタオルを乗せてちゃぷん]
>>+30
人はないものを強請るものだ。
君はこれから成長するかもしれないしな。
よしよし…。
[きゅう、と鳴いた子を撫でた]
― オプティモ・クレメンス邸 ―
[ カナンを連れて屋敷へと戻った男は、言葉通りに、新作茶菓子と紅茶を出し、彼の感想を尋ねる。
兵の不在についてを尋ねられれば ]
そろそろ戦も終わらせなければな。
[ そう言って笑った ]
ひとりでばかり、行かないでください…。
私だって、出会った時の十五の小娘じゃない。
成長しているんですから。
…、ともに、護りたいの。
― オプティモ・クレメンス邸 ―
時に大使殿、あの飛行船だが、私に進呈してくれるという話だったな?
[ 楽しげに男は笑う ]
今から、乗せてもらうことは出来るかね?
― オプティモ・クレメンス邸 ―
西の砦に、クロードが来ているらしい。
会いに行きたいのだよ。
[ 連れて行ってくれるか?と、返事は疑わぬ様子で問いかけた* ]
全く、貴女には困らせられてばかりですよ。
[小さく零す愚痴のようなそれは、かつてのような。
教壇に立っていた頃の、真面目な青年の声に近かっただろうか。]
私は、
―――――……あまり出来の良い腹心では無かったですね。
[>>136 握る手に力が籠められたような気がした。
その小さな両手で、あまりにも大きなものを支え過ぎていて。
壊れてしまうのではないか。
けれども、その宵闇は、ただ一途に未来を見据えるばかりで――――……]
もう一度、私のお願いを聴いて頂けますか。巫女姫。
[そして影はそっとその金糸が隠れる耳元で、囁く。]
―――――……生きて下さい。
そして歴史を紡ぐのです。
貴女ほどの強き御方ならば、この先どんな困難が待ち受けようとも。
きっと、切り開けるはず。
その道の先に、希望はあるはずです。
そして、ナミュールを、後世へと―――――……
導いて下さい。
/*
クロもだけどにーちゃんも頑張ってるなー頑張れ頑張れ。
>>+25
お、おつありー。サシャもおつかれだー。
>>+30
ん?可愛い系の需要?
[誤認したまま会話は続く]
[じたばたしてるのでけらけら笑ってなでなでなで]
っふふ、そうですね。
[応える囁き声には柔らかく謝って。]
成長しましたね。
そうして私の手の届かないところへ、往くのでしょう。
[光は―――――……
常に天にあり。地を照らす。
金糸を上から撫ぜる。その刹那だけ、かつての、空のような煌めきを影の双眸も宿したか。]
― アレイゼル軍 本陣 ―
[東の空へと巫女姫へ向ける言葉が届けられるのを見送る直後。
オプティモの北門が開き、白旗を掲げる従者と、整然と行進するクレメンス軍の将兵すべて。
数を見れば随分と甚大な物だ。被害の報告をみれば、アレイゼル軍とて被害のすべては決して2000を降るまい]
[白旗を掲げ本陣へと近づく従者の姿。その手には書状だ]
状況を見るには降伏を受け入れてくれたのだな。
然しこの書状は。
ああ、以前に私が無茶を言い渡した…。
[然し書状はともあれ、クレメンス軍は降伏を受け入れた。
最悪、未だ戦いが続くかと緊張を孕んでいたアレイゼル軍の兵士達は歓喜し、戦勝に湧きだした。
投降兵達にはひとまず無碍にせぬ処遇を与えつつ、それらを背景に男は書状に目を通す]
[先の勧告の返事ではないが、書状に記されていたのは実質的な降伏宣言]
… … … …是非も無い。
既に王国の動きは大きく二分され、実質的に、使節団を潰す行いは不利を招く側面も出てきた。か。
ならば良いだろう、全ての条件を、アレイゼル領主の名の下に…?
… … … … …。
[然し書状の文末をその目にとめて、微かに三白眼が歪んだ]
…クレメンス卿はどうされているのだ。
私は卿と対面する必要があると感じるのだがね?
[告げれば、兵を率いた隊長がから、退去の猶予を望まれている事を教えられる]
… … … …よもやクレメンス卿…
[信書の文脈と、微かに不振な事情を聴き、不穏な想像を男は微かに浮かべた。
そして暫し男は悩むだろう、彼の卿に従い待つべきか、僅かな手勢と共に、念の為に領主館まで踏み込んでみるべきか と**]
[そして、天幕から抜けようとする。が、少しばかり振り返って。]
―――――……少し助言をしておきます。
巫女姫、ブラバンドに一度戻って支度を整えたら、ドルマールへ向かう事を勧めます。
一度、ソマリ・フル・アレイゼルが包囲したと聞きましたが――――…
彼の注意がクレメンス領に行っている今なら、比較的容易に神殿内へ入れるでしょう。
あそこは堅牢な要塞。地の利は此方にあります。
……ブラバンドもある程度の防戦の準備をしていますが。
あくまで反政府軍を引き付ける囮として使い。
その間に、ドルマールへ行きましょう。
[何故このタイミングで今、そんな少し先の助言を言うのか?
そんな風に不思議がられたかもしれないが。
特に追及されなければ、そのまま巫女姫から離れただろう。]
[ふわり、ゆらり。
此岸と彼岸、二つの域の狭間に揺らめく風]
[遠く、近く、声が幾つも聞こえてくる]
『……あの跳ねっ返り、無茶しやがって』
『あー、ほんとに、自分の立場わかってねーんだから』
[最初に聞こえたのは、幼い頃から見知った同胞たちの声。
それぞれが役割を果たす中、一時言葉交わす機会を得た二人>>84のやり取り]
『長には……どうする?』
『……伝えねぇわけには、いかねぇだろ』
『だよな……』
『北の森との事も、伝えないとな』
『……アレ、ルディがいないと話進まんぜ、多分』
『ん、そこらも含めて伝えとくわ』
『……長、荒れるなあ』
『なーんだかんだ言って、ルディには甘かったもんな……』
(……跳ねっ返りで悪かったな)
(立場とか、そんなの、ちゃんと、わかってるよ)
(…………)
(……北の森、応えてくれたのに……)
(……とうさま……)
[ごめんなさい、と。
紡ぐ声は、届かない。
逝くも還るも定まらぬまま、風はゆらり、揺らぎ、揺れる。*]
/*
ソマリの華美な文面の信書が、
ほんとうに貴族…(ふるえ)
クレメンスといい、貴方がたの貴族っぷり真に素晴らしい。
― オプティモ西砦前 ―
巫女姫は、ナミュールの魂だ。
[即答。]
巫女姫を弑逆すれば、
俺たちは大義も民心も失って瓦解するな。
[問いを微妙にはぐらかしてから、怪訝な顔を作ってみせた。]
俺に何を言わせたいんだ?
どこにつくのか見極めようというわけか?
いずれ決着は着くのだから、
わざわざ嘴を差し挟まなくてもいいだろうに。
/*
表、頑張ってるなあ。
>>+36
成長……できるのかなぁ。
できるといいけど。
[よしよしされたら懐きます]
[わりと単純なこでありました]
/*
>>+40
可愛い系、て。
それもそれで、フクザツというかなんというか……。
[どっちの意味でも、ちょっと微妙な受け取り方になった]
[なでられて、こっちにはちょっとむくれた]
-天幕を抜けて-
さて、皆様。
私の案に乗って下さり有難うございます。
[アレクシスの声が彼女から聞こえなくなる程、巫女姫から距離を置いたところで兵を集める。
巫女姫から見れば、アレクシスが再編成をしに兵を揃えているように映るか。]
今更オプティモ西の砦を死守する必要はありません。
砦に居る兵は見殺しになりますが――――……守るべき姫は砦の東。
攻める戦ならば、あの砦は必要となってきますが。防戦では不要。
クロード・ジェフロイはこの調子なら、此方から攻め入らずともブラバンドに来る事でしょう。
[見殺し。巫女姫が聴けばさぞかし嘆くであろう非情な判断。
とは言えど、味方を助けるだけの兵糧も兵力も無い。此方も先の会戦で疲弊しているのだから。それが現実だ。
ならば、何故、そのじきに落ちるであろう砦に向かうのか?
一つは勿論、反政府軍を挟撃し返り討ちにする事を目的とする。
そしてもう一つは―――――……]
無理に私に付いてくる必要は御座いません。
死を恐れる者は今直ぐ巫女姫の率いる、ブラバンド往きに従いなさい。
[そして穏やかな表情でひとつ指示を出す。]
出来る限り時間稼ぎをしなさい。
ブラバンドに退避した王府軍と、巫女姫に回復の時間を与えるのです。
[そしてもう一度空を見つめ、何処に居るのかも分からない異国の使徒に呟く。]
…………。
出来る事ならば、巫女姫を何処かへ避難させる事が出来れば良いのですが。
[砂上の楼閣で何処まで持ちこたえるか分からない。
クロード・ジェフロイは腹心を喪った状態。
それは却って此方の警戒心を煽るものでしか無い。
だからこそ、巫女姫には出来るだけ人目の憚らない場所へと避難して欲しかったのだけれども。*]
/*
赤ペン先生懐かしいなー。
先生のハゲは…ハゲだからなぁ(殴られていい
>>+47サシャ
いや、俺もあんまり方々反応出来てなかったから…!すまぬ。
あーアレイゼルでは従兄弟が色々やってたり、クロードに引っ張られて南島帰ったりだったりで身柄確保まではいけなかったなぁ。なかなか難しかった…。
―対遊撃隊―
「仕方ねぇよ。
俺もついこの間まですっかり忘れてたからな!」
[>>4:76赤毛の男は真っ直ぐに駆けてきた。
馬に踏みつぶされる事すら恐れぬ、その勇猛。
振り下ろした長剣は片刃の剣で受け止められる。
上からそのまま押し切ろうとしたが押し返された瞬間、騎乗する馬に衝撃が及ぶ。
首を殴られた馬は抗議するように嘶き、体勢を崩す。
それを御そうとしてレオンハルトの意識は相対する男から束の間外れ、]
「ぐぅ…ッ。」
[鐙に掛けていた足に走る痛み。
肉を断ち、骨にまで至るその斬撃にレオンハルトは歯を食い縛る。
血飛沫は空を舞い、レオンハルトは落馬した。]
「――…ッ!!」
[背中を強打したが、痛みに悶えている暇もない。
躊躇のない切っ先がレオンハルトの首に、深々と突き刺さる。
冷えた鉄を押し付けられる感覚――咽喉が引き攣ったが声が出ない。
レオンハルトから相手の表情は見えなかった。
相手の様子を観察する余裕もなく。
剣が引き抜かれれば、レオンハルトの中で脈打つ熱き血潮が疵口から噴き出す。]
/*
アレイゼル卿が、スルジエ侵攻の正当性作りに利用するかもならその辺でいけるかな目安もありました。
しかし特に関係なくスルジエが落ちたという。
[あぁ、これは死ぬな。
己の身体から噴き出した深紅の飛沫を見ながらぼんやりと思った。
喉奥に血が流れ込んでいく。
息を吸おうとしてごぽりと水音が鳴った。]
フィオ ン、
[こんな時に浮かぶ名前があいつの名前とはな。
まぁ、男じゃないだけ――マシか。
そんな事を考えながら、レオンハルトは口の端を歪める。]
/*
>>+48
えー、じゃどういうのがいいんだ?
[かっこいいとかたくましいだろうかとか思いながら聞いてみる。]
[わっしわっし。]
/*
改めて3日目から見返してみた。いやあいい熱戦であった……。
>>+29
当たり前だろ。オレを誰だとおもっていやがる。
-明朝:オプティモ砦へ(船上)-
うーん……
あの機械鳥では、こういうものって見つけられるのでしょうか。
[只管、その宵闇を見上げる。月が眠りにつき、太陽が微笑みかける。
船上で大鋸屑を、ゆるりと炙り、白い煙を天へと上げる。
所謂、狼煙である。流石に明朝に飛行は難しいか。
でもずっとこうしていれば、いつかあの男は気が付くのではなかろうか。]
気が付かなければ………
あとは祈るしかないのですがね。
[彼が、巫女姫を反政府軍の手から逃れられるように、機械鳥に乗せて欲しいだなんて。嗚呼、こういう時、巫女姫に語り掛けられるような”声”を使えたら良いのに。]
………そのうち、機械で手紙がやり取り出来たりするのでしょうか。
[やがて、ナミュールの地に電報や電話なる物が登場するのは。そう遠くない物語であろう。
それをアレクシス・ユレが手にする事は、恐らく、無いが。]
はぁ、
―――――……最後くらい私のお願いを聞いて欲しいですね。
[唇の端を僅かに歪め。右の掌を、見下ろす。
>>4:484 その手で彼女を平手打ちしたのは、まだ新しい記憶。
私はやはり――――……間違っていたのだろうか。
>>145 そして同じ掌で、姫を、撫でやる。
どちらも同じ手なのだ。与えるも、傷付けるのも。]
―――――……さようなら、巫女姫。
[地平線の彼方、太陽が昇る。
その眩さがあまりにも美しくて。
小さく、影は哭いた。*]
/*
クレメンスのおっさんwwww
なんつー眼力。
と、おぉレオンハルト側のが…!
わーわーフィオンお疲れだ、あざっす!
(ほくほくしている
― オプティモ西砦前 ―
[問いへの即答>>152には少し驚いた。
対立しているならばもしや、と思ったのだが、それは短慮だったらしい]
なんだ、分かってるんだな。
[その感想はしっかり口から零れ出た]
俺がどちらかにつく必要があると思ってんのか?
どっちもつかねぇよ、この国に来た目的を放棄する心算はねぇ。
でもな。
こうして武力で解決しようとして、割り食うのはどうやったって民なんだよ。
だから、互いが落ち着ける帰着点を探してる。
…一時停戦して話し合う気はねーか?
アンタが一度巫女姫と会談した話は知ってる。
そこで宣戦布告したことも。
一度ぶつかって、失うものの大きさは知っただろう。
想いを伝えるのは何も戦うことだけじゃねぇ。
喋れねぇ動物じゃねぇんだ、言葉で伝えてみねぇか。
建前とか全部取っ払って、心でぶつかる機会を作って欲しい。
アンタ、巫女姫がどうしてここまで頑なに拒むか。
一度でも聞いたことはあるか?
[当然シメオンも訊ねたことは無い。
聞いたところで異邦人である自分には心のうちを晒してくれるとも思えなかった。
けれど、この国の民であるならば。
そう考えて、解放軍の盟主たるクロードに願う**]
/*
クレメンスさんのメモ……あ、確かにw
>>+55
どーいうの、って聞かれると悩むけど。
可愛い、はなんか、嬉しくない。
[可愛い=子供、な概念があるようです]
[わしわしされてむー、となってるけど、タオル抑え込むのに両手使ってるから抵抗できなくなっているとかいないとか]
/*
サシャさんが今日も絶好調で癒される。
こんばんはです。
>>+46
牛乳を飲むといい、とか聞いた事はあるな。
まぁ、色々あるんだろうが。
私は良く知らないが。
[懐かれると嬉しそうにする]
[こちらも単純なry]
――――――…はい、
私は、巫女姫として、…シルキーとして。
此の歴史を生きます。
…必ず。
貴方に、微笑って、お伝えできるくらいに、
私は、
― オプティモ西砦前 ―
[>>82 砦への降伏勧告の時刻を僅かに過ぎた頃だろうか。
時を同じくして、アレクシス・ユレが率いる海戦隊が砦付近の海に現れるだろう。]
クロード君、お久しぶりです。
[距離もまだ遠く。
潮騒の音に掻き消され、きっとその呼び声は聴こえないだろう。
だからこそ、そっと、クロード君と。
かつてのように、ふと、名を呼んでみやる。]
さて、少し私と――――……遊んで頂けませんか?
[クロード・ジェフロイから見れば、それは挟撃の為に現れた援軍に見えるだろう。それで良い。出来る限り此方へと注意を引き付けるのが目的なのだから。**]
/*
帰着点の切欠になれば良いなぁと思いつつ。
クロードに対してここらはまだ誰も突いてなかった気がしたので、とりあえず。
いや、ガートルードが囁きで言ってる可能性あるけども。
俺お仕事ほとんど出来てない気がしてるので、ね…。
行けるところは言っとこう、と。
いやしかし村前半の低速っぷりは酷いな…。
この村の一つ前の村辺りから仕事関係でぐってりしてるのが続いてるのが。
ここまで続くとは思わんかった。
/*
>>+46
牛乳……かぁ。
うん、いろいろ、頑張ってみる。
[頑張ってどうにかなるのか、というのはちょっと置いておくようです]
/*
と、気が付いたら凄い時間になっていた……!
というわけで、無理せず寝ます。
カナンのお見舞いの反応は、明日書くんだ……!
と心に決めつつお休みなさーい。**
/*
クレメンスさんが千里眼?と思ってメモ見に行って、噴き出しました。
>>+59
灰に埋めようかと思いましたが、ガートルートさんいらっしゃるので。
死に際にフィオンの名前を口にしたっていうので「うわーレオンハルト…!」となったのです。
こちらこそお相手して下さってどうもありがとうございました。
3日目の終わり掛けは余裕なくって、ヴェルザンティさんの会見のとこも反応しようと思って手が回らずでした。無念。
/*
もうすぐ2時ですと!
わぁわぁ、明日は巫女姫様のとこ反応したいなと言いつつ、おやすみなさい。
>>+62
私は試した事がないので結果は保障できないが、努力する事は無駄ではないぞ。
頑張れ。
[頷いてみせた]**
心ならば、距離を超えるでしょう?
貴方を想うこの心は、決して変わらず……貴方の傍です。
[撫ぜる掌を、ゆると見上げる。
その手が離れるまで。影の双眸を――魂に刻むように
ずっと、見つめていた**]
/*
>>+58
は ううん先生(笑顔
>>+60
可愛くないって言われるよりいいんじゃねぇかなぁ。
というか、それくらいでむくれてるんじゃ可愛いの域出れねーよ。
[抵抗薄いので遠慮なくわしわしー。
両手でタオル押さえこんでるから抵抗できないとか、多分気づいてない鈍感3番目であった。]
/*
さて、クロードと話がしたいのは、彼が最期に自分が死ねば事は収まると思ってるんじゃないかと疑ってるわけで。
ちょっとそのへん、開示されてないんで直接切り込めないんですがね。
まあ、死ぬなって叫ぶよおっさん。熱血村だしな!
― オプティモ西砦付近 ―
[ カナンの承諾があったなら、飛行船で、彼が巫女姫を助けに行くと言うなら、オプティモ沖の洞窟から船を出して、男は解放軍の張る陣の目前に現れる ]
私は、ラウド・レイ・クレメンスだ。
クロード・ジェフロイに話があって来たのだが、案内を願えるかね?
[ つい数キロ先で、敵軍として戦っている筈の王府側貴族の名を名乗る男に、解放軍の兵達はどう対処したか、縄でもかけられるなら、それには逆らわず、クロードの前へと身を運ぼうとする ]
[ シメオンはまだ、そこに残っていたか。居れば、笑って「無事だったか」と声をかけ、次いで、クロードにも笑いかけた ]
久しぶりだな、クロード。
俺を覚えているか?
[ 彼が知るクレメンスは、まだ領主でもない、ただの放蕩貴族だった。今また、領主ではなくなった男は、友の息子に昔のように呼び掛ける。
それは、アレクシスの率いる時間稼ぎの増援が現れる少し前のこと** ]
[やがて彼に、朗らかに笑いかける]
ただ、私は――――…
逃げるだけ、なんてしませんよ。
いいえ、なんでもありません。
[首を振り、天幕を去る足音を見送った**]
[クレメンスがオプティモを離れる、それが敗走を前にした身の保全でないことは、街なかに兵の姿がなかったことを合わせても確信できる。]
戦を終わらせなければならない、ええ、おれたちも同じ見解です。
[クロードに会うというクレメンスに頷き、立ち上がって礼をする。]
実りある会見にならんことを。
クロードのところへはシメオンも向かっています。
彼に言伝てくれれば、おれには伝わる。
[二人の絆を明かす。
カナンは飛行船に同道するつもりがないと。]
― オプティモ西砦前 ―
[シメオンが零した感想に、琥珀が激する色を帯びる。
だがそれも、ゆるゆると冷えていった。]
ナミュールの民にとって巫女姫の存在はそれだけ大きい。
結界が開かれた後も、外の国が不用意に巫女姫に触れれば
ナミュールは一丸となってそれに対抗するだろう。
使者殿にも、それは心しておいてもらいたい。
[それは一般論の枠をいくらか踏み越えて、
シメオンと、その後ろにいるもう一人に向けられていた。]
都合のいい側に手を貸して内乱を終わらせ
それを盾に開国を迫る気かと思ったが、
違うのか。
[疑問でも意外さでもない調子で語尾を閉じた。
停戦を口にするシメオンを、冷めた目で見る。]
俺たちが戦っている相手は、巫女姫じゃない。
古いナミュールそのものだ。
俺と巫女姫だけが理解し合っても意味はない。
それに、中途半端な破壊は傷跡しか残さない。
再生させるには、まだ足りない。
[厳然として突き放した時、伝令が側へ来て耳打ちをした。
ラウド・レイ・クレメンスが現れた、というのだ。]
おっちゃんが?
[一瞬、解放軍盟主としての顔が剥がれ落ちる。
だがすぐに、表情は硬さに覆われた。]
わかった。会おう。
ここに連れてきてくれ。
[心得て、伝令が走り去っていく。]*
[盟主が使者と会っているころ、解放軍は突然の訪問者に騒然としていた。
オプティモが降伏を受諾したという知らせはまだ届いておらず、
ゆえに敵軍の将の訪問に、兵たちは混乱する。
とりあえず厳重に所持品を改め、捕縛したうえで、盟主に判断を乞うた。
やがて、盟主から会うという返答が来て、そのまま奥へと連行する。
脇を二人の兵が固める物々しさで、盟主の天幕へ入った。]*
[兵士に連行されるような形で、クレメンスが入ってくる。
その姿を見て表情に一瞬懐かしさと居たたまれなさが過ぎったが、
すぐにそれも消えた。]
なにをしにきたんですか。
アレイゼル卿との仲をとりなせというなら、
話をするくらいはしますが。
[相手の言葉には応じず、酷く酷薄な声音を向ける。]**
巫女姫を解放したいと言っている俺が、
多分、一番巫女姫を束縛しているんだ。
[ぽつりぽつり。思いは零れる]
本当に解放するつもりなら、巫女姫なんて役職をなくせばいい。
でもそれはできないし、させられない。
巫女姫がいなくなったら、ナミュールは壊れてしまう。
矛盾だな。
とんでもない自己欺瞞だ。
[自嘲。]
[想い響き合うこの場所に友がいたころは、
こんな風に荒れることはなかった。
自分を疑うことも自分を卑下することも、
いまほど深くはなかった。
理想をまっすぐ見ながら、現実的な方法を打ち出す。
それを迷いなくできていたのは、支える手があったからだ。
自分の話に付き合い、時には叱咤してくれた友がいたからだ。
改めて、失ったものの大きさを思い知らされる。]
[こんなことではいけない。
これでは友との約束を違えてしまう。
沼から這い出そうともがくも、今はまだ抜け出せないまま。]
[クレメンスを見た瞬間、心は大いに揺れた。]
こっちが、必死で、戦う決心付けたっていうのに、
なんでおっちゃん、こっちにくるんだよ…!
顔なんか見たら、また戦うのが辛くなるだろッ…!
/*
・シルキーに(巫女姫に、ではない)手を出さない、と言えないのが何とも言えない
・恩売って開国迫ったところで納得した開国にならないだろ
・まるで破壊神だな
・王府は巫女姫に全権を委任した、それでも敵は巫女姫じゃないと言えるか?
・いや、こんなことを説き伏せに来たんじゃない
・アンタは国の在り方が凝り固まってると言うが、俺に言わせればアンタの考え方が凝り固まってる
・中途半端にせずに双方が納得する未来《みち》を探すんだ
・無いと諦めるんじゃない、無ければ作れば良い
・それから…仮面を被って無理すんのは止めた方が良い、もっと自分に素直になれ
・手遅れになる前に…
ざくっと。
出しておきたいところを仕事合間にメモ(こら
/*
追加:恩を〜の前後
・俺達はどちらか一つだけを選ぶことはしない、ナミュール全体の味方であることを選ぶ
ニュアンス伝わるかな…要推敲
― オプティモ・クレメンス邸 ―
[飛行船の準備が整う間に、北での戦況の詳細や、シメオンがソマリと会見した事についてもカナンから知らされる]
巫女姫が前線にというのはやはり本当だったか。そういえば、君は巫女姫をどう見たかね?
[問えば、大使としての見解と恋する外交官としての感想、どちらが返ったか]
そうか、シメオンも…無事に辿り着けていればいいが。
[クロードの元へはシメオンも向かったという話に、そう返すと、二人の間に心の声が繋がる事を伝えられ、成る程、と頷いた]
君と離れることにシメオンの躊躇いがなかったのはそのせいか。
[アレイゼル卿との交渉をというカナンに、男はまた楽しげに目を細める]
君と会って、あのソマリ・フル・アレイゼルがどんな顔をするか見られぬのが残念だ。ああ、乗組員の皆は、街で手伝ってくれているが、良かったら同行したまえ。
それと、義勇兵諸君だったか?彼等もここで降りてもらった方がいいだろう。何しろ行く先は解放軍の陣地だ。
[飛行船の操縦をしてもらう人員は必要だろうが、それ以外は男と同行せぬ方が安全だと、そう言った]
[やがて、飛行船の準備が出来たと知らせにきたのはニールだろうか。男は興味深げに、飛行船を眺め、乗り込む前に、もう一度カナンと対峙した]
君との旅は面白かった。どうか君の前途に光あらんことを、カナン・リリ。
[言って、自分から両腕を広げ、その広い背を抱き締める。
甘い茶菓子の香りと紅茶の香りに混じり、僅かに血の臭いがする事に、カナンは気付いただろうか?]
では、行ってくる。
[気付いたとしても、声をかける暇を与えず、男は空へと、舞い上がる。ただ楽しげな笑みを残して*]
― クレメンス・クレメンス邸 ―
[待ちきれず、僅かな私兵を伴い男がクレメンスの領主館へ訪れたのは
館の主が此処オプティモから離れて後の事]
クレメンス卿! 何処に居られるか!?
… … … …やられた。
終戦までこの邸で静養していれば、戦後の処理を分担できた物を。
[書状の文面から、彼の卿がオプティモに大人しく留まる気が無い事を予想はしていたのだ。
微かに、敗戦を受けて自裁など良くある流れも過ぎりもしたが、その様な玉では無さそうだ。邸に残された人間に問えば、既に出立されたとの事でもある]
…まったく、あの方は。
元々傑物にも関わらずのらくらして。
[ふつりと愚痴文句ひとつも吐きたくなる感情を珍しく覚える。
何処に赴いたは知れぬが、行方は捜す以外無いだろう]
…クレメンス卿の行方を捜しておけ。
結論オプティモの領主は卿でなければ勤まらん。
…戦後以内に潰し没落させる貴族諸侯の隠し財産二割。
及び別荘、愛妾館の数箇所をアレイゼル家名義で買収。
多少裏細工が必要にはなろうが卿の懐は対して痛まん。
その辺りで適当に茶を濁すのが、妥当な抗争賠償といった所か。
…この期に製菓専門の学院でも経営させてみるか?
[一拍置き。男は溜息を微かについて漸く、彼に振り返る]
…それでカナン・リリ大使殿。
君は何故、卿のいない邸で待っていたのだ?
…後、その仮面は何だ。共和国の流行か?
[領主館に残る男。逃げる事も無く、その建物にいた共和国の大使を見て、不思議ながらも困惑混じりの表情を微かに窺わせた。
視線はまだ大使の傍らにあるだろう仮面へ訝しげに注がれていた]
― オプティモ・クレメンス邸 ―
[クレメンスから、シルキーに対する感想を訊ねられたカナンは、胸に手を当てて首を振る。]
驚きました。
彼女は、マチュザレムでおれが恋した肖像画の人にとてもよく似た輝きを放っていて、
とても美しい、そして哀しい人です。
どこかサシャと似ている、と感じました。
淡々と、真っすぐに生きていた彼女は、どこか空虚なところがあって、
手を伸ばして守ってやらなければ、と心痛んで止みません。
…北の戦場で、ひとりの騎士が彼女に突撃を仕掛けました。
おれは、その騎士に銃口を向けながら、彼に感情移入してしまった。
彼は、巫女姫を殺そうとしたのではない。
解放したくて手を伸ばしたんだ──だが、果たせずに斬り伏せられました。
彼女が戦場に立ち続ける限り、これからも多くの者が同じように死ぬでしょう。
[恋する男の顔で答える。
それは、シルキーの自由意志による、独断による開国をさせるのは不可能と判断した外交官の声でもあった。]
[義勇兵たちに関するクレメンスの配慮には、素直に従う。]
おれも同じように考えていました。
まったく、長老殿はことごとくおれに先んじておいでだ。
実の父より考え方が似ていて、楽しくなってしまう。
義勇兵たちはブラバンドへ向かわせます。
荷馬を連れ帰った別働隊と合流させ、そこで解散させます。
そして、別働隊としたあなたの護衛兵2名および、おれの影武者に残したサイードと付き添いの護衛兵はオプティモへ呼び戻します。
ニールは飛行船舵手なので、同道を。
彼のことはシメオンが面倒を見てくれるはずです。
[そして、出発の場でクレメンスの方からハグを求められ、カナンは明るい顔色をさらに輝かせ破顔した。]
クロード君は頑固でしょうが、
初飛行を楽しんでいらしてください。
[だが、いつまでも感傷にひたっていることは許されない。]
…アレイゼル卿がオプティモ入りしたら、言伝を。
「ナミュール・スイーツのレシピを用意して、クレメンス邸で待っている」と。
[護衛伍長にそう指示をして、屋敷へと戻る。**]
― オプティモ西砦前 ―
[巫女姫には触れるなとクロードは言う>>174。
ナミュールの象徴をどうこうする心算は無いのだが、友がシルキーに(巫女姫に、ではない)手を出さない、と言えないのが何とも言えなかった。
その点については沈黙を返事とし、続けられる言葉を聞きながら表情の固いクロードを具に見る。
変化が起きるのは常に瞳だけ。
まるで彼の中の何かを抑えるかのよう]
…………
[その中で一時だけ、仮面の如き表情が崩れる一面>>176があった。
何を告げられたのかまでは届かなかったが、鉄仮面を崩す何かが起きたということ]
[伝令が走り去るのを見遣ってからシメオンは口を開く]
俺達は別たれたどちらかを選ぶということはしない。
俺達が選ぶのはナミュール全体の味方であることだ。
それに、恩を売って開国を迫ったところで、納得の行く開国にはならないだろ。
それじゃあ意味が無い。
……ブラバンド北部で起きた解放軍と王府軍の戦い。
王府軍を率いた司令官は巫女姫だ。
彼女自身が戦うことを選び、軍を率いた。
それでも、アンタは戦っている相手は巫女姫じゃないと言えるか?
[突き放すような言葉は強固な壁。
彼の意志の強さの現われ。
向ける言葉は綻びすら作れないかもしれない。
それでも、諦めるという選択肢は無い]
……そんなことを説き伏せに来たんじゃないな。
[ふぅと息を吐き出し、自分の中で言いたいことを整理する。
再生させるには中途半端な破壊ではいけないとクロードは言う。
まるで破壊神だと思った]
アンタは国の在り方が凝り固まってると言うが、俺に言わせればあんたの考え方が凝り固まっているように思う。
本当に、徹底的に破壊するしか方法が無いのか?
双方が納得する
無いからと言って諦めるんじゃない、無ければ作れば良いんだ。
主張を真っ向からぶつければ跳ね返ってくるのは当たり前だ。
必要なのは歩み寄り。
自分の主張をしながらも、相手の主張を理解するよう努め、より良い道を探す。
ナミュールがより豊かな国へと成長するように。
この国の人々がそう在ることを、俺は願う。
[冷えた視線を真直ぐ受け、情熱の籠もる赤い瞳でクロードを見返す]
…残念だな、俺は”解放軍盟主”ではなく、”クロード・ジェフロイ”と話がしたかった。
カナンが接した、熱い炎を抱くアンタと。
ま、これは盟主と呼んだ俺の失敗か。
……仮面は、自らを閉ざす。
手遅れになる前に、外した方が良いぞ。
[その言葉で自らの主張を締め。
新たに訪問する客に対談の場を譲った*]
[クロードと対談することはカナンに伝えられ、その内容も掻い摘んで説明する]
なんてか、意固地になってるような雰囲気を感じるわ。
最初から俺との会話は無駄だと思われてるように思う。
悔しいな。
― オプティモ西砦前 ―
[訪れたのはオプティモに居るはずのクレメンス>>167。
最初こそ驚いたものの、向けられた言葉には、何とかね、と小さく笑って返す。
クロードが追い出すようなことをしないのならば、一歩引いた場所で二人の会話に耳を傾けた]
(……ん?
この匂い……)
[クレメンスから発される匂いに彼の背を見詰める*]
-昨晩:天幕にて-
[>>169 熟考する巫女姫を暫し見やりながら、手助けをするように、静かに告げる。]
聖域を利用するのは憚られますか?
――――……けれども、その心理的な障壁は少しでも信仰心が残っている国民なら通用するでしょう。
もっとも、反政府軍にどこまで通用するかは分かりませんがね。
[巫女姫を失脚させようとしている連中だ。
聖域なんて、ただの深い森林程度にしか考えていないのかもしれないが。]
それでは、後はお任せしましたよ。
巫女姫。
[何かを言いかける彼女に、少し振り返りつつ。
漏れる小さな決意には、唇の端を僅かに上げて。]
英雄に、零れる雨は似合いませんよ。
―――――……だから今、哭けるだけ哭きなさい。
この天幕を出れば、貴女は巫女姫になるのですから。
………シルキー。
[>>=22 宵藍に流れる滴を指先で掬い。
再び宵闇の双眸を、藍に重ねる。
その雨が晴れるまで、暫し隣に居ようか。]
/*
結局アレクシスって巫女姫の想い人なん?そうすっと殺しちゃって和解はきついような...
まあ、そのあたりは頑張れ英雄男子ーず、だな。
[無責任]
― オプティモ・クレメンス邸 ―
[わずかな私兵を伴いクレメンス邸に現われたソマリは、見るからに多忙に戦後処理をこなしていた。
その頭も舌も休むことを知らぬよう。
だが、そこには一本の筋が通っており、支離滅裂な騒々しさは感じなかった。
そんなソマリの視線がようやくカナンへ──その手にある仮面へと向けられる。>>184]
さて、どっちの質問を優先すべきかな。
迷った時は、甘いものを食べるとしようか。
茶室に飾る花を探している暇がなかったので、ここで失礼させてもらうよ。
[合図をすれば、使用人がリンゴのコンポートを運んでくる。]
この赤い実の成る土地を求めて戦争を起こした皇帝がいるという伝説さえある美味なる果実だ。
それを使ったこの菓子のレシピを潤滑剤に、貴卿と取り引きがしたくてね。
[自ら淹れた紅茶を添えながら、ソマリの顔を覗き込む。]
貴卿も忙しかろうから、単刀直入に言う。
シルキーの安全保障が欲しい。
…ぉ。
[>>17ふわりと体を反転させれば、遠い空には何かがあった。
それが何かは解らなかったが、だいたい外交官だろうなーとは何となく思った。]
船?いやなんか違うな。
あいつらが乗ってきたってのは、
あんなふんわりしたのじゃなかったはずだし。
[良く見れば、船上にはカナンの姿が見えた。
視界は距離を越えるらしい。
>>21銃口がこちらを向いている気がしたが、
何を狙っていたのかは解らなかった。]
さて、それでは大使は私に何のお話があるのかな。
安心したまえ、貴公等の保証は、クレメンス卿との約定に含まれるが。
[然しそうではないらしい。安全を求めた人物の固有名詞に眉を顰め]
『巫女姫』、或いは『姫殿下』、だ。慎まれよ、大使殿。
[だが刺した釘は対して重要でもない]
…その心は如何に?
大使殿もご存知であろう通り、姫殿下は我らナミュールの魂そのもの。
さしもの解放軍とて、玉体に危機が及ぶ愚挙はそうそう犯せんと私は考えるが。
[紅茶を傾けるその三白眼が、意図読めず訝しげにカナン・リリを見据える。
大使は態々、取引、と云う言葉を使ってまで巫女姫の安全を求めた]
… … … … … … … … …それもそう。
[果実のコンポートのまろやかな味わいを愉しみ、片目を伏せてみせる]
あれほど美しく全臣民から愛される姫殿下を傷つけるなど王国の損害。
姫殿下も今や御年二十の御年頃。
輝かんばかりの神聖なる麗しさに跪くは星の数以上で… … …。
[そして。ちらりと大使の表情を盗む様に見た//]
― 少し前・飛行船 ―
おお、これは凄いな、ここからなら結界の向こうまでも見渡せそうだ。
[空をゆく飛行船からの眺めを、男はすっかり堪能していた。身を乗り出すと危ない、と、子供にするような注意を操縦士に受けたり、ちょっと舵をとらせてみてくれとねだってみたり、大はしゃぎだ。
だが、やがて、その口数は少なくなり、じっと眼下に広がる大地を見下ろす]
ナミュールは美しい国だ…この飛行船に乗れば、誰もがそう、実感出来るな。
[だが、その美しい大地を、今もまだ、血の河が流れゆく…]
はしゃぎすぎて、少し疲れたな。
[年寄りの冷や水はいかん、と笑い、腰を下ろした男は、そっと左の脇腹を押さえ、目を閉じた*]
― 回想・ベルサリス学館 ―
[カナンが学館で教鞭をとるようになってある日のこと。
共和国で使用されている武器を積み荷から回収することが出来たから、試してみないかとお誘いがあった。
二つ返事で誘いに乗って、彼とともに演習場に向かうと、そこには既に的が用意されていた]
……なんだ?弓か?弓ならナミュールにだってあらぁ。
[的を目にして出てきた言葉をカナンは否定して、彼のいう武器を見せてくれた]
ん……?
[そこにあったのは細長い筒状の物体で筒の上下にも何かついている。
見守る中でカナンは耳を塞ぐように指示すると、的に向かって武器を構えて指でレバーのような物を引いた]
[言われた通りに耳を塞いでいたのに、それでも聞いたこともないような轟音。
まともに聞いていたら耳がやられてしまっていたんじゃないかと思う。
的のほうを見ると、的は粉々になっていた。
弓よりも段違いな威力に目をむいていると、その武器を手渡されて。
その日は一日、その武器に夢中になっていた]
[明くる日、その姿を見た学生から自分にも教えて欲しいと言われて快諾したものの。
日々の忙しさに紛れて、結局その約束は果たせず]
……すまんな、苦労かけて。
お前らに教えときゃなぁ……。
[銃を扱えるようになるまで苦労した様子のクロードを見て呟いた>>4:45]
― オプティモ西砦前 ―
[クレメンスが天幕にくるより少し前、
熱弁を振るうシメオンの赤い瞳を見る。
赤は炎の色と血の色、どちらが似合うのだろうと、
とりとめもないことを考えながら。
王府軍の指揮官が巫女姫だと聞いても、表情は動かさなかった。
自分にとっては既知の事実だ。
ただ、ほんの少し視線が下を向く。
友を死地に出したのは自分で、
巫女姫に友を殺させたのも自分だと。]
…………。
[シメオンの話を聞きながら、手は傍らを探る。
握ったのは、鞘のままの剣。
それを振り上げ、振り下ろした。
───自分の頭に。]
……っっっ …!
───ああ、悪い。気にしないでくれ。
[見事に赤くなった額を擦りながらシメオンに片手を上げてみせ、剣を元に戻す。]
…そういうことを言うなら、
俺のことも理解してもらいたいものだ。
俺は、怖いんだよ。おまえたちが。
悠長にしていたら、ナミュールが本当に壊れてしまう。
[それだけを告げたところへ、クレメンスが現れた。]**
/*
楽しく死にフラグ撒いております。楽しそうだなあ、は、きっと墓下のルディの人は気付いているでしょう。
折られない死にフラグっていいね!
[ いつも撒くと折られるらしいよ ]
しかし、あんまりやるとしつこいわね、じちょーしよう...
縄を解いて差し上げてくれ。
……大丈夫だ。
この人は、だまし討ちするような人じゃない。
[兵に頼んで縄を解かせ、円座を用意させる。
ついでに、湯と茶器も取ってこさせた。]
───アレイゼル卿はその辺の貴族なんかと比べて、
よほどナミュールを愛してる人ですよ。
だからわかってくれたんでしょう。
この国は、未来に踏み出すべきだと。
[湯の沸く音が、天幕に響く。]**
/*
るがるだし、最後は合戦だと思っているのだけど
周り見ていると和平の方が、いいのかい…?という気分になりま すね。
いいのかい…?
ジェフロイとは気持ちが繋がっているだろうは感じつつ。
平和を求めつつ和平を結ばす最後の戦いへの道を敷く…。
自転車操業ェ。
[>>58誰かに名前を呼ばれた気がして、ぐるりと視線を巡らせると見覚えのある顔が見えた。
>>59自分の戦死報告を聞いての一言には眉を下げた後ひとつ溜息をついた。]
…ごめん。
[死なせるなと言われたが、自分が死ねという意味ではなかったはずだ。
そんな意が読めて声は少しだけ申し訳なさそうに風に流れた。]
後、任せたからな。ソマリ**
/*
あー、マーティン先生か。形見の剣だもんねえ。
シメオンがいい感じに言わなきゃいけないことの半分くらい言ってくれたので、多少時間を端折れるかもしれないな。
― オプティモ西砦前 ―
[クロードが手にした鞘つきの剣が彼の頭に落ちる>>208。
唐突な行動にはシメオンも驚いた。
目を丸くした後、理解して欲しいと言うクロード>>209に思わず笑う]
ああそうか、俺が何しに来たのか、伝わってなかったんだな。
俺はお前の考えていることを知りたくてここに来たって言うのに。
理解したいから、危険を冒してまでここに来たんだぜ?
…俺達はこの国を壊しに来たんじゃないと言うのは、分かって欲しいな。
[ようやく、彼の本心が見えたような気がした*]
― 明朝・オプティモ西砦前 ―
よし、時間だ。
[砦からは返答はなく、
返答がないのを返答として、全軍に砦攻撃の準備をさせる。
そこへ、見張りが大きく声を上げた。
『海上に艦影あり』と。]
王府軍の軍船?
もう来たのか?
[次々と入ってくる報告を聞きながら思案する。
だが決断は早かった。]
海から来た方を先に叩く。
砦の前に5000を置いて牽制しておこう。
移動するぞ!
[号令に、全軍がゆるゆると陣形を変え始めた。]
― オプティモ・クレメンス邸 ―
[まだコンポートのレシピはこの国に存在せず、かつ、ソマリはその味をお気に召したらしい。
助かった、あまり複雑なスイーツはカナンの手に余る。
コンポートを味わいながら、ソマリはカナンが持ち出した条件の真意を問うた。]
“巫女姫”に敬意はいだいているとも。
だが、今はその役職にではなく、シルキー個人を対象にした話をしたい。
ゆえに、名で呼んでいる。
[指摘については真っ向主張し、わずかに首筋を上気させながら言葉を継いだ。]
クロード君は、古い因習を破壊するのだと主張しているが、彼よりも先に、シルキーが破壊してしまった。
"万人のために豊穣を祈る巫女姫"という偶像を。
シルキーは戦場に立ち、武をもって、決起した民を否定した。
もはや、彼女にとっては、反乱兵は国民ではなく、死んだ反乱兵にしかその慈愛は向けられぬのだよ。
また、彼女は迎え撃つという名目はあれど、首都を空けて出陣した。
首都に残された者たちの中には、自分たちは捨てられたのではと危機感を覚えた者もいる。
「此の国の皆様が、心健やかに、四季世豊かにあることが、私の心からの願い」
そういう無垢な存在だった巫女姫が、触れてはいけなかった存在が変化している──違うと気づいた民衆がどう反応するか、おれにも予測がつかない。
ただ、貴卿は彼女を守る力を持ち、かつ、彼女を守る利を知っている。
貴卿の意図が奈辺にあるかはともかく、世間的には、これはクーデターであり、貴卿はその首魁だ。
民衆が決起したのはクロード君の呼びかけによるものだが、都の貴族たちは彼など相手にしないだろう。
だが、貴卿は違う。
地位と実力を持ち、物事を収める方法も心得ている。
現に長老殿──クレメンス卿は貴卿の実を確認したからこそ、オプティモの門を開いた。
おれの腹心もまた、貴卿と会って、貴卿を推してきた。
まつろわぬ民すらも従えたそうだな。
こうしてここでの貴卿の振る舞いを見て、おれ自身も確信を持つに至った。
貴卿の力が必要だ。
シルキーの身の安全を、貴卿の責任において保証してもらいたい。
おれにとっては、必要なことだ。
[クレメンス家の使用人が心得て紙と筆記用具を並べる。
一枚にはリンゴのコンポートのレシピを記すため、
もう一枚にシルキーの保護を命ずる文章を記すため。//]
― オプティモ西砦前 ―
[縄を解かれ、男はやれやれと肩を回す]
捕縛されたのは35年ぶりだが、やはり自由というのはいいものだな。
[円座の上に腰を下ろし、湯を沸かし茶器を用意するクロードの顔を見つめる]
シメオンの菓子があれば最高だったんだがなあ。
[持ってくるんだったと、ぼやいてから、ふいに、真顔になった]
10年前、俺と、
[始めたのは、10年の間、誰にも明かさなかった、約束の話]
ジョーイは、今の君と良く似た、革命の思想を持っていた。未来を開くためには、血を流し、痛みに耐え、そこから再生することが必要だと。
俺は、多くの血が流れると判っていて、その道を突き進む事を危惧していた。
流されるのは人の血だ、そこには多くの人の心が通っている。流れる血の量だけの恨みと憎しみが生まれ、国はそれによって、長く引き裂かれるかもしれない、と。
[クロードはどんな顔をしていたろう?恐らく、そうとはっきり父から聞いたことはなかったろう]
俺達は、何度も議論し、その度に、すれ違い、互いの言い分を認められずに遂には剣を抜いて争いもした。
だが、お互いに国の事を思っていることは知っていた…痛い程に。
[男はそこで言葉を一度切り、疲れたように小さく息をつく//]
― 明朝・オプティモ西砦前 ―
――――……進軍。
[>>215 盟主が此方を見た気がした。
5000の兵を連れた船の総数は、およそ20。
数こそ少ないが一隻に付き、250名が乗っている計算だ。
真ん中にアレクシス・ユレ率いる主船が、一歩後退するような形。
その両端に広がるように一列に並ぶ。]
三日月陣です。
[両端の船が最も陸地に近付いた陣形である。
攻撃主力、且つ、主砲を後部に備えたオーソドックスなものである。]
クロード・ジェフロイ。
――――……貴方の覚悟を見せて下さい。
往きなさい!
[ひとつ、手を挙げる。それが合図だった。
両端の船から一斉に弓矢が上がり、陸地へと狙う。
そしてそれは、砦の味方を奮起させただろう。]
[シメオンから、クロードとの会見の様子が伝えられる。]
「都合のいい側に手を貸して内乱を終わらせ、それを盾に開国を迫る気かと思った」って?
…なるほど、それを怖れていたのか。
この人数でそれが可能だと評価してくれたことを喜ぶべきかな。
いや、介入、影響力の意味するものは、人というより武器を指していそうだ。
[ルディを負傷させたのはマチュザレムのもちこんだ銃だと、自分がその使い方を教えたのだと、シメオンが声を震わせたのを思い出す。]
おれたちが単なる武器商人の手先だと思われてたまるか。
同じ人間なんだと、見せてやろうぜ。
この内乱を、終わらせるぞ。
[蒼い世界で。
ふと覚えのある気配をふたつ感じた]
ガートルート?
それと……ルディ、か?
……お前らもこっちに来ちまったのかよ。
[こうして戦いが始まってしまった以上、誰だって命を落とす可能性はある。
だが、こうしてすぐ教え子には再会したくはなかった]
どうぞ。
[柔らかな深緑の茶をクレメンスの前に出す。
もうひとつの茶碗を、シメオンの前にも置いた。
ふくよかな香りが部屋に溶けていく。
ちなみに、とびきり苦いやつだ。]
おじさんの危惧したとおりになっていますか?
[ぽつりと、問いかけた//]
追加。
「おまえたちは信じられても、おまえたちの国は未だ信じられない」だとよ。
[苦笑に似た笑いが零れる]
ああ……少人数でもそれを可能にすることが出来るものがある。
確かに恐怖だろうな。
そうだな、何としてでも終わらせよう。
― 戦いの前・オプティモ西砦前 ―
[男はクロードの問いには答えず、出されたお茶を口に含み、香りを楽しむ。苦さが疼く痛みをまぎらせてくれるのはありがたかった。まだ、ここで倒れるわけにはいかない]
美味いな…ジョーイよりお前の方が腕が上だ。大使殿のいれた紅茶もうまかったが…シメオンの菓子造りの腕といい…
[そういう時代なのか?と、笑って、また口を開く]
結局、最後には、俺達は歩み寄った。
結界はいつか破られる。その時が来て、ナミュールが為す術もなく滅びる事の無いように、血を流す覚悟を持つ事は必要だ。実際に、その時が来れば、躊躇わず先を見据えて進む力と決意…それがなければ、外の世界から襲う嵐には耐えられない。
だが、不必要な血を流す事、恨みを残すことは、避けなければいけない。それは国を内側から崩壊させる。
だから、お前の父は「人を育てる」と言った。
[じっとクロードの瞳を見つめる]
[>>=25 柔らかく天を撫で、身を引き寄せ。
泣き疲れ、その雨が止むまで、自分は彼女を抱き締めた事だろう。
目を閉じている間だけは、優しい夢を観ることが出来るから。
目が覚めれば、また辛い今を見やらなければならないが。]
………頑張りましたね。
[――――その時は、隣に私は居ないけれど。
今は全て洗い流して。おやすみなさい。*]
生まれも育ちも、思想の違いすら越えて、自ら考え、生き方を選び、信念を育て、そのために行動する、そんな人間を、一人でも多く、少しでも強く、育てると。
お前や、ガートルートのように。
[失われた友の名を聞いて、クロードはどう思ったろう。反応があったとしても今は見ぬふりで、男は言葉を連ねる]
それが、彼自身の思想とは違う、旧習への帰順を選ぶ意志だったとしても、それを止めず、ひたすらに強く育てた。10年の間、ずっと…ひとときも、休むことなく。
[そこで男は小さく笑う]
ソマリ・フル・アレイゼルが、お前達に賭けたのは、お前達が彼に認めさせるだけの強さを示したからだろうと俺は思う。武力ではなく、心の強さをな。
だが、多くの貴族がアレイゼル卿の激に応じ、お前達の元に、これ程の民が集まったのは、ベルサリス学館があったからこそだ。
[貴族の子弟も、市井の民も分け隔てなく受け入れ、育てた学館の、いわば、クロード達の同窓の士が、広く深く、ナミュールの地に広がり、根をはったおかげだと]
そして、巫女姫に従い、守ろうと尽くす者の強さも、同じ根から生まれている。
巫女姫その人すらもな。
[知っているだろう?と向ける視線はどこか悪戯めいていた//]
教え子っていやぁ……。
[彼らだけではなくもう一人の教え子の気配。
彼女が学館にいたのはたった2年間。
その間、座学や手合わせも授業の間でしたことはあるが、個人的に親しく会話をしたことはなかった。
無論彼女を避けていたわけではないのだが、他にも多く学生を抱える身では、2年の月日はあまりにも短かった――]
フィオン。お前も戦っていたのか……。
[>>=27 潮騒の音を聞きながら、緑の声に応える。]
難しい問いですね。
[自分で出しておいて。
正しい答えを、果たしてどういう風に伝えれば良いのか。
逡巡しながら、言葉を紡ぐ。]
貴女の安然を導くならば、それが最も良い策でしょう。
血も流さず、誰も傷つく事が無い。
[然し、きっと巫女姫はそれを望んでいない事なんて。
勿論分かっているのだけれども。そして、]
…………。っふふ、
[小さく嗤いを零した。]
― 明朝・オプティモ西砦前 ―
[相手の陣容を見ながら、唇の端を上げる。]
いいさ。
攻城戦が船相手に切り替わっただけのことだ。
[軍のほとんどを構成する民兵を4つに分け、
4つの方陣を横一列に並べて押し進める。
先頭に押し立てるのは藁束を並べて立てた矢を防ぐ壁。
兵たちのもつ四角い盾もきっちりと並べれば矢を防ぐ。
盾持ちの兵には刻み目を付けた竹を持たせていた。
クロスボウを持つ兵が盾兵の影に隠れて進軍する。]
[巫女姫で無く、私人と看做しシルキー個人を対象に。
表面的に見れば、当然余り見過ごしていい話ではないが]
… … …ほう。
[言葉を継ぐ時の反応で、微かに考えが頭を掠めた。
後の王国の事を考えれば、実は問題がなくなる方法がひとつ出来るのだ]
… …ああすまない独り言だ。続けて戴きたい。
[促し聞く話は、戦場に立つ事を決めた巫女姫についての偶像性]
ふむ。姫殿下は確かに出陣なされている。
この有事、ブラバンドの民はとても心穏やかではいないだろうな。
元々、彼の姫はナミュール史上でも稀有な巫女姫だ。
此度の動乱、近い将来揺らぐ結界の絶対性。
臣が人事を尽くして支えねば、巫女姫という神聖に響く恐れもある、と。
…クーデター…か。
悲しい物だね、対して王府にのさばる貴族共が忠義の臣とほざくのだから。
[王府にいるだろうそれらを思い、微かに三白眼が殺気を帯びたがすぐ解け]
さて。現に私は王府へ反旗を翻し、クレメンス卿始め、既に幾つかの貴族諸侯を排除した様な反逆者だ。
暴徒を操り、まつろわぬ民に囁き、王国と事を構える準備は万端。
残すは王都に迫り我こそが正義と謳い… … …。
… … … … …いや。回りくどい言葉は最早無駄か。
[言い回しを訂正する様に、瞳をひとつ伏せて、紅茶のカップを卓に置く]
― 戦い前/オプティモ西砦前 ―
[投げられた声>>224を聞いて、シメオンは一度瞳を瞬いた。
それから苦笑じみた笑みを浮かべ、対談の場から身を引く]
(マチュザレムは俺達の祖国ではねーんだが……まぁいいや。
俺達のことは信じてくれるなら、
俺達がマチュザレムに働きかける努力もしねぇとだな)
[ナミュールを壊すことはしないと言う保証を。
侵略を望むような心変わりをさせない努力を。
何もせずして信は得られまい]
[クレメンスとクロードのやり取りが始まれば、シメオンは耳を傾けるだけとなる。
菓子の話>>219が出ると、ここじゃちょっと無理だなぁ、とだけ零した]
[差し出された茶>>226には礼を言い、両手で持ち上げて茶器を先ず眺める。
マチュザレムで使うものとは異なる独特のカップ、取っ手が無いので底を掌で支え、茶器の上の方、茶が満たされていない部分を持たないと熱かった]
───…… ごほっ!!
[口にした途端、その苦さに思わず咽る。
甘党でなくともこの苦さは堪えられぬ*]
…結論から言わせて頂こう。 可能だ。
[クレメンス家の者が、筆記を持ち出すのを横目に]
元々、私が解放軍に組みする事を決めたそもそもは。
クロード・ジェフロイの熱意と展望に心動かされた所もある。
然し私は、彼の様にとても熱くはなれない性質でね。
クロードも姫殿下も、未だ青い所はある。
それでいい。
彼等は、万の民に希望を与え、国を導く事はできるだろう。
然し、私やクレメンス卿、またはアレクシス・ユレの様に、裏から権謀術数を尽くしその屋台骨を支える臣ではない。
私が解放軍についたのはもうひとつ。
この内戦を程好い所で収束するように調整する役割を担う為と、解放軍も王府軍も潰れぬ落とし所を用意する為だ。
姫殿下の地位、御聖性、民衆の信奉。
まずはそれらを揺れなく保証する事は出来るだろう。
その点は、私、アレイゼル家当主の全力を持って誓おうとも。
あるとすれば、姫殿下の玉体に対する万一の不安だな。
クロード・ジェフロイは最低限のラインは弁えていようが。
件の姫殿下御自身の御心までは私に量れるものではない。
最終手段では、私自身が薄汚い蝙蝠を演じ、土壇場で姫殿下を御守りする事も理論上は可能だが。
…さて。その場合の私の命運には余り期待できないね。
[気安く嘯く様にして、再び紅茶のカップを指に掛けた]
…良いだろう、記したまえ。
共和国大使として、他国の元首の保証を依頼する信書ならば。
やがて到る開国後において、異邦の各国は決してナミュールを無碍には出来なくなる。
共和国大使は、王国元首、シルキー・カノエ・ナミュールの安全保障を依頼する。
対し、王国貴族アレイゼル当主は、その地位と実力、必要あらば武力を用いて、姫殿下の安全に尽力する事を誓う。
この誓約は、両国間の国交が結ばれた際、当該信書を以って、両国間の友好の証が一つと為す。
…貴公のその意志に偽り無ければ、文章を起こすと良い。
[そして、男は手を差し出した。取引と云われた通り、契約締結の握手を求める様に//]
― ブラバンド ―
[南島での王国騎士団の壊滅、
アレイゼル卿を始めとする諸侯の反旗、と
暗い話題が多かった中での北方での勝利は、
このまま解放軍に蹂躙されてしまうのではないかと怯える人々にとって
笑顔を引き寄せるものだった。
だが、声は明るいものばかりではない。
平和の象徴たる巫女姫が、
軍を率いて武を掲げたという事実。
国を護る為だったと理解を示す民もいれば、
巫女姫の変化の兆しに動揺を零す民もいる]
/*
とりあえず基本的には言うだけ言って飛行船に戻って、シメオンに看取ってもらう予定。
遺体は海に、が妥当かな?
どーも熱血バトルな死に方じゃなくて申し訳ありませんが、残った陣営の数を考えるとね、改めてバトれる人が見当たらない故苦肉の策ということでご容赦を。
おっさん、気持ちだけは、熱血するよ!
向こうは巨大な盾のようですね。
[>>231 まるで甲虫の背中を見ているかのようだ。
矢の雨に負けることなく、ゆっくりとだが、確実に反政府軍は押し寄せてくる。三日月上に広がる此方は、奥のアレクシスの所に矢は届きはしないものの。両端の船にその負荷は掛かる。]
―――……単横陣に切り替えます。
[このままでは端から砂糖菓子のように零れ落ちるだけだ。
中部の船陣も戦闘に加えて、さらに矢を打つ。]
もう少し矢の攻撃に、注意を引き付けて下さい。
………ここの船が往くは、もう少し後です。
[端の兵は既に幾らか損失している。
けれども、次々と海岸に降り、彼等に切り掛かっていく。
岩陰に隠れる事を徹底させながら。]
機を、見計らいます。
[もう少し、反政府軍が海際に来るようにと誘う。]
― 明朝・オプティモ西砦付近海岸 ―
[海岸に並ぶ船が流れるように隊形を変えるのを見て、やはり練度が違うなと嘆息する。
もう少し訓練ができていればとも思うが、無いものねだりだ。
4つの方陣は、船より降りてきた王府の兵たちを迎え撃ち、その速度をいくらか鈍らせながらも愚直に着実に前進していく。
海岸へとたどり着けば、わあと喊声を上げて、船に取りつくべく走り出した。]
投石器前進!
銃部隊も投入する!
[鼓の音が増え、陣の中で組み上げられていた投石器が4基、前へと引き出されていく。
その脇を、盾兵と二人一組で銃持つ兵が位置につき始めた。
弾薬の材料が手に入ったことで再び戦線に投入された銃は、それまでの間に製造された分も含めて20挺ほどに増えている。
戦い慣れした遊撃隊のメンバーで構成された銃部隊は、それぞれに散開しつつ相手を狙い撃ち始めた。]
アレイゼル卿、
ここに、ただ一言、削りたい文言がある。
[カナンは「王国元首」の単語を指差した。]
これが、彼女を縛りつける呪詛だ。
元首ではなく、ただのシルキーの保護を、その証書を、願う。
…おれは、できれば、彼女に普通の女性の幸せも知ってもらいたいんだ。
おそらくは──独りよがりだろうが。
クロード君にも釘を刺されたが、彼女に無理強いなどしないから心配してくれるな。
男しての矜持はある。
…スイーツの自棄食いくらいはするかも、だが。
[夢に現に、揺らめく風は声>>98を聞く。
呼びかけるそれは、久しぶりに聞いたような、そんな気がした]
(……花……)
(おばちゃんに、あずけたまんま……)
[結局、自分も、満開の様は見れていない薄紅がふと、浮かんで消える]
(……かえらなきゃ……)
(でも……)
[どうすればそれが叶うかわからなくて。
曖昧なまま、狭間を揺らぐところに、何かが触れる]
(……風……)
[曖昧な感覚が、弱いそれを感じ取る。
呼んでいる、呼ばれている。
そんな心地はするけれど。
しかし、それは目覚めを呼び起こすには至らずに。
意識が寄るのは、蒼い彼岸]
……え。
あれ?
[ほろ、と零れ落ちるのは呆けた声。
懐かしい声>>+78を聞いた気がして、懐かしい気配が届いた気がして]
……せんせ?
[なんで声が聞こえるの、と思いつつ。
零れ落ちたのは、問うような呼びかけ、ひとつ。*]
/*
この間のシルキーとカナンの会談にも、
カナンに同意しちゃうと話が終わっちゃう!的な危機感が多少見えたよね。(親近感)
と、不意に思い出したことを書いてみる。
― オプティモ西砦前 ―
[シルキー…キールと名乗っていた巫女姫を覚えている、と口にしたジェフロイの顔に宿る苦さは、押し込めた苦悩を滲ませるようで、男は、僅かに目を伏せる]
お前達の間にあるのは、ただ国を同じくするだけの縁でも、巫女姫とその民というだけの絆でもない、同じ大樹の根から生まれた兄弟に等しい。
それを忘れるな。
[だから、どうしろ、とは、男は言わない。それは、彼等が決める事だ。]
お前は、多くの血を流し、多くの命を失わせた、と思っているだろう。
それは確かに事実だが、彼等は、お前のせいで命を落としたわけではない。無論巫女姫のせいでも、王府のせいですらない。
自らの生き様を、人は自分で選び生き抜くものだ。それが、どんなに弱くありふれた生に、他者には見えたとしても。
[そうして、続く言葉は、クロード個人へ向けてのもの]
クロード、間違えるなよ?
お前が背負うべきは、人々の死ではなく、その生きた道、生き抜く先だ。
[男は願う、疲れ、傷つき、悩み、苦しむこの若者が、死の闇に沈まず、光を手に歩む事、ただ、それだけを//]
[>>249 状況はまだ五分五分といったところか。
然し、確実に海際に反政府軍が寄る。それでいい。
けれども、黒く光る円筒型のそれを見やり、咄嗟に叫ぶ。]
――――……物陰に隠れなさい!
[銃声は鳴る。耳障りな音とともに、兵が血の華を咲かせる。]
くっ………
あれが、異国の齎した穢れ………
[たかが民衆の集まりにここまで苦戦するとは。全て、あの男が持ち込んだ文明の賜物。これは――――未来の諸外国と、ナミュールを示唆しているのだろうか。]
/*
クレメンスのおっちゃんかっけー!
そうだよそうだよとうんうん言いつつ。
今日は手を取られ日なのでまだチラ見状態なのだった。
先生とルディとも会話出来るといいな…*
まだ距離がありますが―――――……
もう行きましょう。
[アレクシス・ユレが乗る、一際大きい船。
その乗員数を見れば驚くに違いない。]
皆様、上陸の準備をして下さい!
[船の最下層部に漫然と敷き詰められたのは、油壷や火炎瓶の類。
当然、その分重量が嵩むので、帰還するだけの燃料は搭載していない。]
―――――……焼かれなさい、クロード・ジェフロイ
[背の高い馬に乗りながら、アレクシスは兵に告ぐ。
その兵は僅か―――――5名。
操縦士なんて、居ない。
ただ、地を目指して真っ直ぐに進むだけの怪物。
いわば、この船は大きな爆弾のようなものだった。
積載量ぎりぎりまでに火薬の類を入れ、ただ壊す為だけに陸地へと突っ込む。]
国と国とで交わされた約束を違えはしない。
おれたちを信じるというならば、結界を開いておれたちを返し、国交樹立を全世界に公言すればいいんだ。
それを渋るのは、本当は信じていないことに他ならないと思うけどな。
ん、でも、この国は、他の国との付き合い方をまったく知らないわけだから、仕方ない面もあるか。
ただ、やりにくいことは確かだな。
根本的に、クロードは革命家だ。
独創し、独裁し、独走する。
「仲間」というのは「力」と同義に近い。
彼の信頼を得るのは、難しいことだよ、きっと。
特に、異邦人の我らはね。
どう、伝えていけばいいのか──
苦労をかける、シメオン。
いろいろ落ち着いたら、スイーツ休暇とろうぜ。
おう。
[呼びかけに気づいたのかルディの呼ぶ声が聞こえた>>+82
だが、いざこうしてみるとなんと声を掛けていいのかわからない]
……元気にしてたか?
[口に出来たのはなんともマヌケな言葉]
/*
クレメンスがとてもバランスとれたいい人なので、落ちてもらいたくないようう。
おれも、もっと、熱血! 熱血しないと!
……元気……元気、には、してたよ。
オレから元気とったら何にも残んないもん。
[そう、返して。>>+85
それから、緩く首を傾ぐ]
……でも。
せんせがいるとこにいる、って事、は……。
元気、って、言えなくなった……って、事、かな。
[実際には、二つの狭間をふらふらとしているのだけれど。
その自覚は、ない]
― オプティモ・クレメンス邸 ―
[書記官が認める文書を良く確認する。確かに間違いなく。
"必要な"四文字もしっかりと添えられている事に小さく綻ぶ]
ふふふ、これが私なのでね。
例え時代や技術が先に進もうとも、人の種の性質は
王国も共和国もそう対しては変わりあるまい?
[観念した様な面差しを浮かべる大使をみて、にこりと友好的な笑みを浮かべてみせた]
… … … … …なるほど。
公人のみに限らず我らが巫女姫の御幸福を願われる。
大使殿は真に天晴れな優しき御心をお持ちな様で。
その御心にきっと姫殿下も感銘の意を受けるでしょう。
最も我が王国の臣民一同は、姫殿下を尊き方と深くお慕いしておりますゆえ。
では、文言の訂正を、書記官…。
[書記官に視線を配せて、男は柔和な笑顔を浮かべている。
…ひとつ。ひとつだけ。この書状には重大な誤りが記されていた。
今の所、彼は目敏く気付いていなさそうだが、無意識か。
そう、重大な誤りは]
/*
>>+84
お疲れ様ー。
うん、表ではほとんど話せなかったから、こっちで話せるといいね……!
でも、無理なしでー。
(… … … … …ち… …色男の理想に阻まれたかな… …)
[実は公式におけるナミュール王国の現王国元首。
それは永代国王たる姫王陛下である]
…いやいや、私はその辺りは気にしていないとも。
何せ大使殿は国家の第二王子である。
女性の扱いに対する心得は十分にある事など既に承知済み。
無論、文化による男女間での慎みに対する扱いなどの差異は多少あろうが。
なに。大使殿の優しき御心は、姫殿下もきっと感銘を受ける所でしょう。
菓子の誘いならば、どうぞ何れ時期をみて姫殿下と。
必要とあらば、私が姫殿下にご提案申し上げようとも。
[甘いコンポートの最後のひときれが、口の中で柔らかく溶けた。
こうして笑うと中々に様にもなる、浮かべて見せた笑顔と共にだった*]
―――――………そうですか。
[>>=33 静かな決意に、同じように静かな声音で。
然し、僅かに震える事を。赦して欲しい。]
そういう戦い方もあるのですよ、巫女姫。
ただ、貴女にはその分、
…………喪う幸せもあるでしょうがね。
[>>=34 本音。吐いて良かったのか。
少しばかりの迷いを見せつつも、心はどこか穏やかで。
雨上がりの空のようだったか。]
巫女姫は、本当はどうしたかったのですか?
[同じように、本音を、問う。]
[笑いを収めたクレメンスの話は、胸に重く響いた。]
巫女姫が巫女姫であることを願っている自分は、
多分、卑怯者なんです。
都合よく利用したい、他の連中と、変わらない。
[ぽつりと落とした言葉に、自分で首を横に振る。]
結局、俺は覚悟が足りてない若造なんですよ。
口では理想を言いながら、現実と妥協して、
楽で、簡単な道を選ぼうとしている。
わかってるんです。
シメオンにもさっき言われましたからね。
それは諦めているんだって。
[その感想の後、語られるクレメンスの言葉を掻い摘んでカナンへと送る]
おっさん達は10年前から予見して、準備してたんだな。
[長かったのだろうか、短かったのだろうか。
その苦労は話からは垣間見えない]
でも、俺は、
せめて…始めたことくらいは成し遂げたい。
そうでないと、命を落とした皆に申し訳が立たない。
[死を背負うな。それはひどく難しいことだなと思う。
最後の声が、言葉が、耳の奥にあって今も離れない。
だが、彼らの死が彼ら自身のもの、彼らが選んだものだとすれば、自分が負い目に感じるのは、その選択を貶めることになるのだろうか。]
……でもそうじゃなくて、
彼らが、自分から、この俺に思いを託してくれたのなら、
もし、そうなら─── このまま一緒に駆けていきたい。
ちゃんとした、もっと良い未来を作ってみせたい、
……そうも、思うんです。
[革命家として、扇動者として多くの者を戦争に駆り立ててきた青年の心に溜まり続けていた思いが、ほろりほろりと溢れ出していた//]
[『国と国とで交わされた約束を違えはしない』───
その点については即座に是とは返せなかった。
昨今は比較的安定しているが、古い歴史では反故にする場合もあったと聞く。
それ故に、こうして使者に立った自分達がそうならないように働きかける必要性>>236をシメオンは考えた]
…ん。
だから、国ごと信じてもらえるように俺達も努力しねぇと。
[他国との付き合い方を知らないことに対して是を示し、ささやかに必要性を呈す]
俺には破壊神にしか見えなかったよ。
破壊することで再生を生む、異国の神を思い出した。
でもこれで諦めちゃあ目指す未来は掴めない。
俺が歩み寄りを主張したら、彼は自分達のことを理解して欲しいと言った。
主張したことを実行出来ないんじゃあ、信も得られない。
話す機会が今後得られるか分かんねぇが、やるだけのことはやってみる。
/*
こんばんは。
先生が話を振ってくれたの把握しております。
どうもありがとうございます。(深々)
なのですが、今宵は調子微妙なのでこのまま…。
おやすみなさい。**
おう、そうだな。
元気なのはお前の取り柄だもんな。
[言いながらも思い出すのは、小猿を抱きしめていたルディの姿。
今の目の前のルディも、どこか違って見えるのは自分がその姿とダブらせているからだろうか。
しんみりしてしまいそうなのが嫌で、つとめて明るい声をだす]
なに、いってんだよ。
オレみたいに致命傷くらったってわけじゃないんだろ?
なら立派に元気だろ!
ああくそ、やっぱおっさんすげぇな。
[元より繋がりがあったからでもあるのだろうが、シメオンが突き崩そうとしたクロードの壁をいとも簡単に擦り抜けた。
晒されるクロードの本心がシメオンにも届く]
貴卿は、開国には反対ではないと聞いている。
ただ、開国までには数年の準備が必要だと計算しているそうだな。
残念ながら、それだけの猶予は残されていないだろうと言っておく。
開国されぬ場合、共和国は次の手を打ってくる。
次は「使節を結界の中に送り込む」のではなく「結界を破壊する」ためにその力を使うべしという意見が大勢をしめるだろう。
結界を破壊した結果、その先にあるものが荒廃した島だろうと、あるいは海に突き出したいくつかの岩礁のみであろうと、「世界地図の空白を埋める」というマチュザレムの望みは叶えられるのだから。
そんな事態を避けるには、ナミュールは一丸となって開国し、最恵国たる共和国の支援を受けて諸外国の妨害を強かに退けながら、なおかつ自立してゆかねばならない。
閉ざされた世界では数年以上かかることも、外の知恵と力を加えれば入力条件が異なる。
貴卿の計算は、日々、短縮されてゆくはずだ。
かつて、おれの生国がそうして新しい国力を育んだように。
おれも、叶うならば駐在大使として協力するつもりだ。
そのためには、この内乱は速やかに終息させねばならない。
また、貴卿に死なれても困る。
悲劇のダークヒーローは貴卿にはふさわしくないと横槍を入れさせてもらおう。
楽隠居するのは、クレメンス卿くらい熟れてからにしてくれ。
[差し出されたソマリの手を握り、しっかりと握った。]
今より、共和国大使カナン・リリは貴卿に協力する。
差し上げられるのは、スイーツのレシピだけではないと知ってもらわねば。
― 戦いの前・オプティモ西砦前 ―
[クレメンスの言葉を聞くたび、クロードの仮面が剥がれていく。
先程のシメオンには為し得なかったこと。
二人が持つ繋がりと、大局を良く見ている老獪なクレメンスだからこそ出来たことなのだろう。
シメオンはほんの少しだけ、悔しく思う。
クロードの心に届かなかったことに、自身の力が足りていないことに]
(えらそーなこと言えねぇや)
[シュビトの集会でクロードの立ち去り際に自分が投げた言葉を思い出す。
足りていないのは自分だったのだ。
自嘲めいた笑みが唇を形作る。
少しずつ口に含む茶が、更に苦く感じた*]
[一進一退の攻防の中、海岸にたどり着いた兵が接岸している船めがけて長い竹を立て掛ける。
竹に付けられた刻み目を足がかりにして、船へと乗り込もうというのだ。
船から降りてくる王府の兵と、乗りこもうとする民兵の間で、熾烈な戦いが起きる。
民兵側は数の優位をもって、犠牲を厭わずに押し込もうと試みていた。
そんな海岸での戦いの傍ら、船団に大きな動きがあった。
中央最奥に位置する巨大な船が、突如として真っ直ぐ動き出したのだ。>>257]
……なにをするつもりだ、あれは。
[ここで旗艦が前に出てくる意味が分からないと、
怪訝な目でそれを見る。だがふと、嫌な予感が胸を貫いていった。]
[不意に「苦ぇ」という意識が流れ込んできてビックリするも、それが茶への感想と知れば低く笑った。]
そーか、おまえも茶の洗礼を受けたか。
おかわりは断るなよ。
[クロードが点てた苦い茶の後の涼やかな茶と締めくくりの甘い茶のコンビネーションは絶妙だった。
だが、それは教えないまま、お断わり禁止が礼儀だと思わせておく。]
[それは例えば喫水の深さであったり、岸に乗り上げても構わないというような動きであったりという不自然さに気づいたからであったが、最終的には勘だといえよう。
なにかに脅かされた獣の激しさで振り向き、指示を叫ぶ。]
中央2隊、下がらせろ!
投石器!例のものをあの船に打ち込め!!
[指示を受けて撤退の鐘が鳴らされるが、勢いのついている部隊はそう早くは転進できないでいた。
未だに王府軍と切り結び続ける兵たちの上を、投石器から発射されたものが飛び越していく。
それは、かつてカナンが残し、ガートルートが壺に詰め込んだ生石灰に加えて、松脂や硫黄、硝石、可燃性の液体などを入れたものだった。
着弾すれば弾けて火を巻き散らし、しかも水が掛かっても燃え続ける恐るべき炎の壺が、岸に向けて突進してくる旗艦めがけて、次々に放たれた。]
[果たして間に合うか。間に合っても止められるのか。]
───来るなら、来てみろ。
アレクシス・ユレ!!
[刻々と大きくなる旗艦を睨みつけながら、
正面でそれを待ち構えていた//]
[マーティンが思うものに気づく余裕はなく。
向けられた言葉>>+90に、きょとん、と瞬いた]
……うん、多分。
向こうから、呼んでる声、するし。
それなら……元気、って事で、いいのかな。
[その辺り、余り自信はないけれど。
でも、明るい声で言ってくれるのが嬉しくて。
それが、気持ちを少し、上に向けた]
……それに、せっかく、せんせに会えたのに。
落ち込んでるとか、ダメだよね。
[これが泡沫の邂逅になるかそうでなくなるかは、わからないけれど。
今は、とそう思う定めて。
いつものように、笑って見せた。*]
[「破壊神」という評を聞けば、ひとつ頷く。]
現状を壊せば、今と変われば上手くいくというのは、革命家が常に語る夢だ。
[と、シメオンの声の調子が変わる。
何があったんだろう──と思ううちにも、それがクレメンスのせいだと知って、カナンも心弾ませた。
シメオンがクレメンスの強さを感じて、自分も前向きになる、その緩やかな起伏が素敵だと寄り添う。]
あの人に、おれの味方になってくれと言ったけど、
今じゃ、おれの方があの人に懐いているなって自覚してるよ。
ああ、おまえが嬉しいとおれも嬉しい。
―――――……ぐ、ぁ
[猛烈な音がし、地響きがする。
船がそのまま地面へと突っ込んでいったのだ。
巻き込まれた反政府軍の人数はどれだけだっただろうか。
然し向こうは更にその上を行く。
>>275 硫黄や松脂などを詰めた炎の壺が、次々にデッキに降り注ぐ。
幸い、この最も大きな船には殆ど船員は居なく。
被弾する事も少なかったが。]
ッぐ、ぅッ、
[肩の辺りにその油は降り注ぐ。
素早く外套を脱ぎ、難を逃れるが。服の上からゆっくりと、その熱は伝わり。肩に苛烈な痛みを与える。
刹那、下方から爆発音がする。無理矢理上陸したのだ。
もう時間が無い。]
― オプティモ西砦前 ―
[おっちゃん、と昔の呼び名で呼んだクロードの声に>>263、感情の色が戻ったのを感じて、男は、内心で、ほっと息をつく。
シメオンが思う程に>>272余裕があったわけではない。むしろ危機感は男の方が強かった。
道交えず、ただ見守るだけで過ごした10年は、あまりに遠い。
もしも、男の言葉が彼の胸に届いた特別な理由があるとすれば、彼の父との間の友情が、変わらずあったことだけ、だろう]
[自分を卑怯といい、けれど、仲間の心を託されたなら理想を目指して駆けたいという、クロードの言葉を聞く。
矛盾しているようでいて、それはとても素直で、当たり前の、若者の心だった]
/*
生死の境を彷徨っているヴェルザンディさんが、故マーティンと語り合うようなうわ言を漏らしている事案。
側近「学館での恋人?」
側近「調べたら既婚だったぞ」
側近「な…なんという適わない恋!」
そんな感動秘話まで読みました。
/*
細かいところ…船相手になんで攻城戦仕掛けてるんだ俺。降りてくるのを待って迎え撃ったほうがよくない?(でも攻城戦の準備してたしね)
とか、
そもそも砦って海にそんなに近かったの?(地形書いてないからありあり)
とか、
海岸沿いとしても、250人乗れる船が浮いてるところって、けっこう水深あるよね?降りて来たり乗り移ったりとか無理ぽくない?(きっと外洋船じゃないから平底なんだよ)
とか、
まだナミュールに蒸気船はないから、帰りの燃料とかはいらないよ(だから積んでないのは食糧だよきっと)
とか、
うん。細かいところは、今はいいかなと思ってる。
(()の中はそれで納得してるなにかですにゃ)
/*
は、ちょっと飛んでたけど、フィオンさんは無理なくー!
ていうか、サシャさん、それwww
感動秘話っていうのwww
…今の状況が、俺が10年前に危惧したとおりになってるか、と聞いたな?
[男は静かな声音で、話を戻す]
そうならない為に、俺がいた。それが10年前の、ジョーイとの約束だ。
力弱い者が出来る限り戦火を逃れ、大きな争いが止められぬほどに膨れ上がらないように…
[そのために、わざわざ
それでも数千の兵が、失われた。ガートルートも救えなかった。
[済まなかったな、と、言って、男はクロードの頭に手を伸ばし、くしゃりと撫でた]
もう少しうまく出来りゃ、お前の痛みも、少しは軽くしてやれたかもしれない...
[ 子供の頃、悪戯小僧二人に拳骨を落とした後で、いつもそうしていたように// ]
/*
はい。なんとなく。
峠を越したら
側近「マーティンさんがきっと助けてくれたんですよ!」
ヴェ「???」
になる展開とかかなと。
げ、この苦行が続くのかよ。
勘弁してくれ。
[事前知識が無いために、カナンの悪戯に気付くことは無く。
おかわりが無ければ良いとさえ思った]
[革命家の抱く夢には、そうだな、と溜息一つ。
やや沈みがちだった心が前向きになると、カナンの心が寄り添うのを感じた]
ああ、俺もだ。
助けてくれたのもあって、無条件で懐いちまってるよ。
おっさんと一緒に居て、話をするのはすげー楽しい。
/*
クレメンスに投げたあれは、自分でも何言ってるかわかんないぜべいべ、だったので、対応に苦労しただろうと思うw
ちな、シメオンの言葉は届いてはいたというか、痛いところを抉られたので、余計頑なになった模様。
/*
火薬説だと爆発四散の木っ端微塵あり。
火種説だと周囲を巻き込んでの大炎上止まり。
で気になったのかなとこっそり今だけ見て判断。
『愛国心溢れるソマリ・フル・アレイゼル殿
まず最初に、徒然なる侭の文章になることをお許しください。
私なりの言葉で、貴方にお話したいと思ったのです。
変わらぬ御健勝の様子、なによりです。
そちらの土壌も、さぞ良い緑が芽吹くのでしょう。
新鮮な風が新緑を揺らしゆく光景が、今から垣間見えるようです。
貴方が解放軍にいることを、嬉しく思います。
クロード・ジェフロイは烈火のごとき夏の日差しに似ています。
秋の実りの為に、夏の晴天は必要ですが…
日照りが続けば大地は枯れ、人は雨を欲します。
適切な潤いは、人々の営みに必要不可欠なのです。
貴方は、その雨になれる御方だと、私は評しているのですよ。』
[ルディの表情が明るさを取り戻すとほっと一息ついて]
ああ、お前のことを呼んでくれてるヤツがいるならよ。
きっと、大丈夫だろ。
[そういいながらも確証があるわけではない。
ここにいてほしくはない、という願望が言葉には混ざっていた]
大体、オレはこんなところでお前といたくねぇんだよ。
ここ最近大変だったろうし、少し休んでくぶんには構わねぇけどな。
……あ、いや。別にお前が嫌いってわけじゃねぇからな!
[取りようによっては酷い言葉だったかもしれない、と気づくと慌てたようにフォローした]
『十の春を越え、二十の四季を見送る…――。
もし本当に、そのようにゆっくりと変わってゆくのであれば、突然のことに未だ覚悟定まらぬ皆様も、前へ赴く勇気が生まれるかもしれません。
けれど。私には、解放軍と名乗る彼らが其れを望んでいるようには、見えませんでした。
もっと忙しなく、もっと慌てて。
劇薬を飲ませて病を癒し、「ほら治っただろう」と言うような。
そんな嵐のような変化に、感じました。
身体は治るかもしれません。
けれど、其れは極めて危険性の高いもの。
一歩間違えば、命を亡くすかもしれぬ薬です。
クロード・ジェフロイは、此の国を、劇薬でも使わねば治らぬと断じたのでしょう。
けれど劇薬は、身体の弱い人にとっては、持ち応えれぬものかもしれないのです。
国民の皆様に劇薬を飲ますことに、だから私は賛同出来かねました。
薬を飲めば病が治るかもしれなくとも、万が一を懸念して、真に信頼できる薬か見定めるのも、必要な所作だと思ったのです』
『私に王たる資質を見出せないのは、ご尤な見解です。
何故なら、私は巫女姫なのですから。
このところは、少々既存の領分を外れてはおりますが。
戦の矢面に立つのも全て、国民の皆様の豊かな明日を願ってのこと。
少し、別の御話を致しましょう。
益為らぬように見える虫も、時には花粉を運ぶ役目を担うこともあります。
花にとって必要であれば、受け入れることも吝かではありません。
ただ花を、根付く大地から剥がし、其の土を全て払い、鉢に植えて鑑賞するというのならば、……
幾ら変わらず花が咲き、風に花弁を揺らそうとも、花は淋しく思うでしょう。
根付いていた大地が、恋しいからです。』
― 明朝・オプティモ西砦付近海岸 ―
[燃え上がる大きな船が海岸へと突進し、
砕け散りそうな勢いで地面の上に乗りあげる。
付近に展開していた二隊は、その衝撃と降り注ぐ火を浴びて、半ば崩れ立った。
後退を促す鉦の音が煩く鳴り響き、直撃を免れた兵たちが少しずつ下がってくるが、そのまま動かない者も多かった。]
[火炎壺をいくつも浴び、自らも炎を発して燃え上がる旗艦から、飛び降りてくる影がある。
混乱している部隊の間を突っ切って駆けてくる騎馬の主には、見覚えがあった。]
やっぱり、貴方か。
───ユレ先生。
[今の彼は、学館で生物学を教えていたころとはかけ離れているはずなのに、なぜか、纏う風に同じものを見た気がして、ぽつりと呟く。]
[戦場の空気は、感傷に浸り続けることを許さなかった。
兵たちが突進する馬を止めるべく向かうが、徒歩では追いつくことは難しい。]
貸せ。
[近くにいた者の手から弩をもぎ取り、駆けてくるアレクシスに向けて構え、矢を打ち放った//]
『もし国を開くのならば。
強くなる為、ではなく。
豊かになる為、でありたい。
国民の皆様が、貧富の差なく四季世豊かでありますように。
シルキー・カノエ・ナミュール――』
仲良き事は美しき哉という格言がある。
姫殿下が外界から訪れた貴公と強い信頼と絆で結ばれていれば、それは両国の…おっと。
[これ以上下手に突くのは止めて、話を切り替える。
より実直に、利と不利の計算を要する本来の外交にだ]
… … …友好条約の前提は理解した。
内実を見ねばわからぬ物の、それを他国にも行われる例あらば、その信頼性は疑うべくもなかろう。
今の所は。
[鋭い三白眼で見定めるのは、その奥へ一歩。肝心の共和国の主張。
以前、副使と対したのみでは完全に要領を得られずにいたが]
[巫女姫の印が蜜蝋で押された信書が、
真白な鳩の足に括られ天を駆ける。
ほどなくして其れは、アレイゼル領のソマリの元へ届けられただろう*]
… … … … …武力背景は、予測できたな…。
それは恐ろしい。王国始まって以来の国難だ。
一刻も早く臣民を纏め、開国へと団結せねば。
… … … … …という反応がマチュザレムの希望だろうが。
さて。王国臣民には周知の事だが。
我が国の結界は、姫王の宝珠により維持されている。
つまり結界の破壊を他国が試みるには、結界を突破し、我らが王国が護る中、宝珠を叩き割る必要がある。
[こつ、こつ、と卓を指で突きながら、思案の表情を浮かべて見せる]
おれは、開国交渉に必死になるあまり、
クロードを、シルキーを、この国を──理解するより従えようとしていたかもしれない。
開国のためなら、許されると正当化して。
長老殿の薫陶を受けた今、それを恥ずかしいと思う。
もうひとつ、結界の外からこのナミュール島ごと焦土と化す。
という方法は想像上ありうるが。
まあ、貴国の軍事力がそれほどまでに高ければ、その時には既に無傷での結界の突破が叶う技術があるはずだね。
結界にて消耗しきった異邦の侵略者を撃退する。
意外と王国の国力にも不可能ではないかもしれないね?。
結界を越え、宝珠を破壊しようと試みた方々は、嵐の露と消え。
然し数年後、大使殿率いる使節団と共にナミュールは開国に乗り出す。
時間を掛けたが、見事に共和国と王国の国交樹立を果たした大使殿の手前があればそちらの無茶もできる。
嵐の奥を知らねば、共和国の弾劾もすべて「言いがかり」でしかないし…ね?
だが十年は、最悪厳しいかも知れないだろうな。
然し数年の猶予ならば、無理矢理抉じ開けることも不可能ではない。
[王国貴族のひとりとして、自信すら窺える冷たい視線が鋭さを見せる]
… … …と云うのは飽くまで私個人の判断でね。
[微かに生まれたろう緊張を、そして男は自ら壊す]
内乱を速やかに終息させる事は規定路線。
大使殿の忠言通り、速やかに国家を開く
或いは私の述べた通り、数年の猶予は捻出する方法もある。
その辺りの最終的な判断が委ねられるのは、英雄たる国の指導者だ。
姫殿下なのか、解放軍盟主殿なのか、それは私にも知れぬがね。
あぁ。クロードは中々前のめりに急く面もある。
彼が王国の舵を取るつもりならば、ほぼ間違いなく即時開国を選ぶだろうがね。
[肩を竦め。まだ見ぬ王国の選択に微か想いを馳せて]
…然し、気付けば私も随分と大役を背負ってしまっていたものだ。
時折、菓子に囲まれた怠惰な生活も夢見るだけはするのだがね。
[此処で弱った様に観念した様に、そんな表情を軽く浮かべて、カナンの手をしっかり握り返した]
貴公の協力に感謝する。大使殿。
私はオプティモの安定を図りつつ、ブラバンドの対処に乗り出すだろうが。
貴公の身の振りは一任しよう。
私、ソマリ・フル・アレイゼルが、貴公の保全と便宜を約束しよう
[そうして漸く契約が締結された頃、アレイゼル兵伝いに報告が入るだろう**]
……うん、そだね。
[大丈夫、という言葉>>+96に、こくん、と頷く。
いたくない、という物言いにはきょとん、とするものの。
込められた意は読み取れていた]
大変……は、大変だったよぉ。
北島まで行って、森の同胞と話して、それから……。
[戦場に飛び出して、と。
そこまでは、口にできず。
ふる、と気持ちを切り替えるように首を振り]
改めて言わなくたって、わかってますよーだ。
[慌てたようなフォローに、けらっと笑って軽く返す。
こうしてやり取りをしている間にも、不安定な振り子は彼岸と此岸の狭間を振れているけれど。
今は、そこは、考えまい、と。
そんな風に考えていた。**]
[まるで射て下さいと云わんばかりの、背の高い馬に乗るアレクシスは。
弓矢や射撃の良い的であっただろう。
それでも尚、それに乗るのはスピードと、状況を素早く判断するだけの目が欲しかったからだ。
アレクシス・ユレは軍師である。戦いに詳しくても、自らは”それほど”戦えない。なので、もっとも視界を得られる所に、素早く移動する必要があった。]
砦へッ、
[近づく兵は馬の足で蹴り。
それでも攻勢衰えぬ兵には、蠍毒を仕込んだ短剣を投げる。
だけれども、やはり王府の遅れた武器では太刀打ちできない。
なのに、]
[>>286 遠くで懐かしい声がして、少しだけ振り返ってしまった。
憎むべき盟主なのに。それは、昔と変わらぬ勇敢な者の声。
目指すべき道は違えど、国を想うもう一人の英雄が。
――――――――地の英雄が、此方を、]
―――――……っ、く、ッあ゛!!
[蜉蝣のような身体が砂浜に横薙ぎになる。
>>287 腹部をやられたのだ。そのまま銃弾の雨が降る。]
お借りしますッ、
[傍に物陰は無い。だから屍となった兵を盾にして逃れる。
然し、急所をやられ、痛みに思考は奪われ。体力も猛烈な勢いで失う。]
…………予想以上でした。
これでは時間稼ぎにすらなりませんね。
[鉄の雨の音を背中で聞きながら、策を考えるが。
それを与えるだけの時間はもう無い。]
―――――………此処で終わります、か。
[それは覚悟していた事だったのに。
やはりそれでも、背中に寒気が襲う。
痛みだけが鮮烈に脳を支配する。
視界はぼんやりと白んでくるのに――――
孤独だけが、闇のように、影を包んでいく。]
/*
>>+95
なんとなく、てw
そうならないまでも、せんせと話す事で蘇生率が上がってるのはあるかもね!
と、言いつつ、そろそろ眠気が酷いので大人しくおちまーす。
お休みなさい……。**
……。此の巫女姫の役も、好きですけれど。
“シルキー”としても、笑ってみたい。
…そんなささやかな、ものです。
[かつて“キール”として過ごしたように、無邪気に*]
ん……おっさんには感謝しねぇとな。
色んな手助けしてもらったし、色んなことを教えてもらった。
技術とかは俺らが教える側だったけど、そう言うのじゃない、大切なことを学べたと思う。
[心の中のもろもろを言葉にしたあと、
落ち着いてみれば、恥ずかしさが沸いてくる。]
食えないおっちゃんだよな、まったく。
おまえ、今呆れてるだろ。
……ああ、またかっこ悪いところ見せちまったなぁ。
[そっと声を響かせて]
――――……私から?
[>>=38 自分の幸せだなんて、とんと考えた事無かった。
何時も、巫女姫の事を考えて動いていたので。
恐らく、そういう、一般的な幸せというのは。
シュビドの空に、全て置いてきてしまったから。
>>=41 そして無邪気な声を聴いて、ひとつ微笑み。]
―――――…………いつか、叶うと良いですね。
いいえ、叶いますよ。
貴女ならば、叶えられるでしょう。
[願いは青い空に、託して。**]
俺は、俺が起こしたことの責任を全部引き被る覚悟でいたんです。
その覚悟も、しょっちゅう揺らぐような 頼りないものですが。
失われた兵は……ガートルートを死なせたのは、
確実に、俺の差配ミスです。
だから、その責だけはどうか、俺に背負わせてください。
でも、あなたは、俺にオプティモ攻略をさせないでいてくれた。
戦いが大きくなる前に、結果だけ残して止めてくれた。
だから、その、
感謝しています。
[素直に感謝を口して、深く頭を下げた//]
― オプティモ・クレメンス邸 ―
[ソマリが宝珠について語るのを聞き、卓を叩く音が気になる、と言いたげに首を振った。]
宝珠も、巫女姫と同様、ナミュールの魂だろう。
破壊という手段は望まない。
おれは──、あくまでも部外者の知る限りの知識からの発想だが、
歴代巫女姫の祈りで維持されてきた結界は、宝珠に捧げる祈りを変えることで、その様相を変えることもできるのではないかと──想定している。
会見の場でシルキーに、宝珠に働きかけて、結界をどうにかしようとしたことがあるか聞いてみたんだ。
彼女の答えは、「私ではない“私”でしたら」だった。
すなわち、過去の巫女姫の中には試した者がいるものの、彼女自身はやっていないんだろう。
「短慮に行動するを躊躇う」とも言っていた。
どう思う?
[共和国が武に訴えることの現実味には口を挟まず、自身の保全と便宜を約束されれば、感謝の意を伝えた。
そして、家令のもたらした知らせを確認する。]
西へ向かっているとなると──王府軍の船団だな。
長老殿のことだ、港の船はすぐ使えるようになっていると思うが、今からで追いつけるかどうか。
とりあえず、港へ行ってみよう。
ああ、その前に。
貴卿が庇護を買って出た古い民の負傷者が、このオプティモの救護所に収容されている。
そこで手厚い看護を受けているが、部族の者は心配していよう。伝えてくれると助かる。
ウェントス族の族長の長子・ルディだ。
[ソマリとルディの仲は知らないまま、再びその絆を結びつけたのだった。**]
― 明朝・オプティモ西砦付近海岸 ―
止めろ!
下がれ!
[矢を受けて落馬したアレクシスへ銃口が向けられ、
兵たちがとどめを刺すべく近寄っていく。
それを、何故か咄嗟に止めていた。
その場から走り出してアレクシスに駆け寄る。]
――――…………私は、幸せでしたよ。
[>>=42 少し緑の声も遠のくようだ。
心配するような呼びかけには、そんな風に反応してみせた。
>>=38 喪う幸せだなんて無いと。
――――傍に居られて、幸せだったと。]
[命を救おうとしたのか、
最後の言葉を聞こうとしたのか、
それは自分でもわからなかった。
ただ、この人が巫女姫の側にずっといたことを、
巫女姫を追いかけるように学館を去って行ったことを
知っていたから]
ユレ先生───…!
[きっと、大事な人なのだろうなと思ったのだ。
自分にとっての、友のように//]
ッ、く、クロード君、
……お久しぶり、です、ね
[>>303 砂を蹴り、彼が『ユレ先生』と呼ぶものだから、つい。
そんな風に返してしまうではないか。]
……っふ、我ながら阿呆ですね。
もっと上手い方法もあったはずなのに。
[血溜まりを作りながら、弱弱しく影は呼びかけた。
地の英雄は、どんな表情で自分を見下ろしているのだろう。]
早くしなさい。
私にあまり、恥をかかせないで下さい。
[そう言ってゆっくりと身体を起こす。
赤い華が、点のように砂に次々と咲く。]
― オプティモ西砦前 ―
やれやれ、頑固さまで親父ゆずりだな。
[ 采配ミスの責だけは負わせてくれ、と言うクロードの顔は>>300けれど、頑には見えない ]
敵将に礼なんぞ言っていいのか?まあ、もう将でもないがな。
[ 漸くただの隠居になれたな、という言葉の意味は、シメオンにだけ通じただろう ]
...俺の役目はここまでだ。後はお前達自身で決めろ。
けどな、何があろうと、どんな生き様を選ぼうと、お前は一人じゃない。
それは、忘れてくれるなよ。
[ 頭を撫でた手を離し、最後にそう告げて、男は立ち上がる。そろそろ限界がきているようだった ]
シメオン...飛行船の操縦士の事は、君に頼めと大使殿から言われてるんだが、一緒に戻ってもらえるか?
[ シメオンの了承が得られたら、クロードにはひらりとひとつ手を振って、外に向かう* ]
………違う!! そんなこと、聞いてませんっ。
今の声を説明なさいっ、 …あれは、 ……!
[あんなに、つらそうな]
こちらは、アレイゼル卿と会見した。
おまえの見立て通りだった、彼は責任を引き受けてくれたよ。
取り交わしたのは、王府がどうなろうとシルキーを処断しないという内容だが、
こちらが何も言わないうちから、「この誓約は、両国間の国交が結ばれた際、当該信書を以って、両国間の友好の証が一つと為す」という文言を織り込んでくれた。
彼には、内乱後の交渉と国政を担う覚悟もあるということだ。
これより、ソマリ・フル・アレイゼルは我らの同盟相手と思ってくれ。
彼を護ることも我らの任務となる。
長老殿には外の世界へ出てみてもらいたいから、この役目を頼みたくなかった。
あの方には、”楽”が似合う。
―――――……今まで、有難うございました。
もう少し、早く、お互いの胸の内を言えたら………
また、違ったのかもしれません。
[>>=46 狂信的な信仰心が、自分を歪め。
そして巫女の枷になっていたのだと、詫び。後悔する。]
― オプティモ西砦前 ―
[クレメンスとクロードのやり取りは終始無言で見守っていた。
茶の苦さに苦戦していた、とも言う。
その中で聞こえる、クレメンスの言葉>>307。
終ぞ呼ばなかった呼び名だが、思わず笑みが零れてしまった]
ん、ああ。
もちっとクロードに歩み寄ってみたいところだったけど…。
[ちら、とクロードに視線をやる。
けれど、立ち上がったクレメンスに倣うようにシメオンも立ち上がった。
クレメンスについて一つ、気になることがあったため]
名指しの要請なら行くしかないな。
[飲み干した茶器を静かに置く]
苦ぇけど味わいある茶だった。
…次こそはちゃんと歩み寄る話が出来ることを願うぜ。
[クロードにそう告げて、クレメンスの後を追った*]
― 明朝・オプティモ西砦付近海岸 ―
しゃべらないでください、
今───
[今、どうするというのだ。
彼の身体に矢は深く突き立ち、
失われた血は地面を変色させている。]
[言葉を継げずにいる間に、彼が身を起こす。
細身の、瀕死のその姿に、気圧されていた。
影と称された男が秘める思いの強さに触れて、息が止まる。
これこそが、彼の選んだ道なのだ。
自分の信じる道を貫く姿なのだと。]
───貴方の命、いただきます。
[純粋な想いに報いるにはこれしかないのだと覚悟を決め、
剣を構えて渾身の力を籠め、振り下ろした//]
[飛行船までの間は、ゆっくりと歩いた。シメオンは既に異常に気づいていたか。気付いていたとしても、クロードには知られたくないのだとは察してくれたろう]
は…
[飛行船に乗り込み、その船底が地を離れた瞬間までが限界だった。ずるりと床に座り込み、男は顔を顰めて脇腹を押さえる。じわりと紅い染みが男の衣服を濡らしていた]
そっか、お疲れ。
アレイゼル卿が同盟相手になったのも了解だ。
アレイゼル卿は交渉術に長けてるな。
外交官に向いてそうだ。
彼が責任を引き受けてくれるなら、この国は外交の心配は無ぇだろな。
はは、確かにおっさんにはそれが似合う。
漸くただの隠居になれた、って言ってたぞ。
[そう付け加えて、こちらでの話し合いも終えたことを告げる。
シメオン自身はまだクロードと話したいところだったが、飛行船の絡みもあり一度辞すことにしたとも伝えた]
<ボツ>
―――――……ッご、ぁ゛、ァ……!
[>>311 鮮血が蜉蝣の薄い身体を染め上げていく。
何か言葉を紡ごうと思っても、空気が胸から抜けていく。
笛のような甲高い音が、喉元から鳴る。]
[それは、アレイゼル軍渾身の全軍突撃の際、護りの厚い本陣から風の娘を救うために本陣から出て走り駆け戻った、その途上で受けた流れ矢による傷。
内臓までも届いた矢傷は、すでに手の施しようもなく、男の命を刻々と削っている]
―――――……ありがとうございます
[>>311 その純粋で、燃えるような双眸は。
シュビドの空そのもののようで眩しかった。
剣の銀が、視界の端に映るとき、穏やかに微笑み。
地の英雄に、御礼を告げた。
影を―――――解放してくれたことへ。]
[砂上の楼閣の上。蜉蝣が、墜ちた。**]
もう、いいのです。
いいの、………
[でも。そうして、二人で、積み重ねてきた、日々も。
決して悪いものではなかったから。愛しい、記憶だから]
/*
…あれ、飛行船飛ぶん?wwwwww
これは俺も乗るのか?wwww
馬wwwwwww
護衛に預けるしかwww
………、あれく …しす…
[心の絆が半分捥ぎ取られたかのような、喪失感。
嗚呼。 影は、――――…天の蒼色に、溶けたのだ]
― サシャの部屋 その6 ―
次回最終回。
カナン、シメオン、シルキー、ソマリ、ジェフロイ
三つ巴で始まった陣営達の最期の日々が始まる!!
シルキー率いる保守陣営!
ジェフロイ率いる解放陣営!
そして……ソマリ陣営!!
― 飛行船 ―
シメオン…
[ゆるり、と男の手が探るように動いた。既に視界は失われ、ぼんやりとした灰色の闇が男を包む]
大使殿に…これを
[手渡すのは、一つの紋章入りの指輪]
放蕩息子への、形見、だ…
[シメオンは、彼が仮面の男として名乗った名を知っていただろうか?*]
でもきっと貴方は落ち着いていられないんだろうな。
ナミュールが開かれたら、一番に外に飛び出すでしょう?
その時は親父も誘ってやってください。
きっと喜ぶから。
[立ち上がるクレメンスにそう声を掛けて、天幕の入り口まで送る。]
[クレメンスと一緒に行くらしきしシメオンとは、
視線を交わし、小さく笑みを浮かべてみせる。]
おまえの言葉、ずいぶんと痛かった。
[痛いところを突かれたのだと、
素直ではない表現で伝えておいた。]
[二人が去っていくのを見送ったあと、
天幕の中に戻り、もう一度腰を下ろす。
茶器を片付けてしまおうと手を伸ばしたところで、
クレメンスが座っていた円座に、小さな染みを見つけた。
それはほんの小さな染みで、
でも、とても鮮やかな赤い色をしていて───]
───!!!
[はっとして天幕から駆け出し、ふたりの後を追う。
だがその時には既に、飛行船は空高く舞い上がっていた。]*
/*
クロードごめんね、ありがとう愛してる。
アレクシスもすまないね。ちゃんと可愛いと思ってたんだよ。
シメオンは寝ていいのよー!
[クロードの天幕からクレメンスが死角になるようにシメオンは歩く。
途中、外で待機していた護衛も合流し、飛行船の場所まで添った。
ニールと顔を合わせれば、ハイタッチで意思疎通をし、自身も飛行船に乗るために、これまで護衛をしてくれた者達に乗ってきた馬を頼む。
細かい指示が無くともクレメンスの私兵だ、この先の行動はそれぞれで上手くやってくれるだろう]
[飛行船へと乗り込み、ニールに上昇を指示する。
ゆらりと浮遊する感覚を覚えたその時、クレメンスに異変>>312が生じた]
おっさん!
[声を上げ慌てて傍に寄る。
クレメンスが抑える脇腹を見れば、衣服に赤い色が広がっていた]
やっぱ怪我してたんかよ!
[匂いの元はこれだったかと、応急処置を試みる。
荷に詰めていた服を当て布代わりにして傷口を抑え、引き裂き繋げたものを包帯代わりに巻き付けんと]
[作業をする手が止まったのは、クレメンスが名を呼んだ>>315がため]
カナンに?
[探るように動くクレメンスの手を取る。
その中には紋章入りの指輪。
拾い上げ、握り込み、クレメンスの顔を見る]
放蕩息子……ああ、うん。
リリエンタール・バスタード・クレメンスに、渡せばいいんだ、な。
[形見、その言葉がクレメンスの行きつく先を示す。
治療具の無い空の上では、これ以上の延命は難しかった。
諾を返す声は、震えている*]
― 明朝・オプティモ西砦付近海岸 ―
[ざくりと鋼が肉を噛み、赤が散る。
幾度やっても慣れないこの感触を、
それでも大切なものだと記憶の中に刻みこむ。]
俺、先生の講義、好きでしたよ。
[彼にだけ届く/誰にも届かない言葉をぽつりと落とし、
彼が護りたかったのだろう人に想いを馳せた。
彼女は今、どこかで彼と最後の言葉を交わしたのだろうか。
なにを託され、なにを残されたのだろう。
───聞いてみたいと、思った。]
[指揮官を討ち取ったという声が戦場を駆け巡り、
騒々しかった戦場も、波退くように落ち着いていく。
やがて、ひとつの死を悼むような、静寂が訪れた。]**
[薄れゆく意識のなか、天の英雄の慟哭を聴いた気がした。]
貴女とともに
ナミュールの未来を、見たかったですね
きっと黄昏のように金に輝く美しさでしょう
[けれども、と言葉を区切る。]
貴女は後ろを振り返ってはなりません
見据えるのは、
― 遠い夢 ―
「お祖母ちゃんの故郷を見に行きたいの」
[そう言った少女は「それならこの国を出て行きたいのか?」と問うと「まさか!」と笑った]
「外には見た事無いものが一杯あるでしょ、それから美味しいお菓子もきっと。このプディングみたいに」
[材料がなかなか揃わず、一度しか作れなかったカスタードプディングは、彼女の知る唯一の外の国のレシピだった]
「そういうもの、沢山見つけて、持って帰りたい。みんなに見せてあげて、一緒に作って、一緒に食べて…」
[それが、夢なの、と笑っていた*]
…貴方に届けます。
きっと。 何処にいても、届けます。
だから、……
[見守っていてください。
最後の言葉は、口にせずとも伝わっている気がした**]
― ブラバンド ―
[その日――――…。
王府の高台にて、天を睨むような巫女姫の立ち姿があった。
頬を滑り落ちていた涙は、乾いて痕を残すのみ。
今は此れ以上を落とさぬようにと、…強く、黎明を見据えている。
周囲は人払いされて誰も居ない。
ただ噂話によると、添うような影が…薄れゆく様が見えたという**]
― 飛行船 ―
[ シメオンに指輪を手渡し、リリエンタール・バスタード・クレメンスの名を聞くと、男は愉しげに掠れた声で笑った ]
は、は...
[ 男はすでに、何一つ持たず、けれど全てを持っていた ]
君達、は、息子の、ようだった、よ...
[ いつもの、喰わせものの顔ではなく、ただ慈しむだけの笑みを浮かべ、声を震わせるシメオンの肩を掴む ]
立たせて、くれ、シメオン...ナミュール、が見たい...
[ それが、男の最期の願い* ]
― 飛行船 ―
おっさん…。
[息子のようだったと、その言葉>>327に思わず涙ぐむ。
立たせてくれと言われて、袖で目元を拭ってからクレメンスの腕を取り、自分の首の後ろに回して身体を支えてやった]
ほら、おっさん。
一望出来んぜ。
[上昇した飛行船から望むナミュールの地。
美しい大地が眼下に広がる]
……すっげ、世話になったな、おっさん。
ありがとう。
俺、いや、俺達、おっさんのこと大好きだぜ。
[それを示すため、抱き締めるように支える腕に力を込めた**]
― オプティモ ―
[飛行船がオプティモに戻ると、全てを心得た様子の家令が、男の遺体を引き取り、一通の書状をシメオンに渡す。
それは、自身の死を、内乱終結までの間は隠してくれという遺言で、遺体は海に葬るようにとも記されていた]
[ 同時にもう一通アレイゼル領主ソマリ・フル・アレイゼルへの書簡も手渡される。
そこには、サシャ・ヘイズナイトを始めとした、アレイゼル領に侵入しそのまま消息を絶った私兵達の名が連ねられ、叶うなら、彼等の墓標に名を刻んで欲しいとの願いが書かれていた ]
― シュビト ―
[ そして、そこに最期の手紙が届くのは、全てが終わった、その後のこと ]
『俺の代わりに見届けてから、来い』
[ ベルサリス学館館長、ジョゼフ・ジェフロイ宛に届けられたその手紙に、差出人の名は無かった** ]
/*
ほんともう、天側にはめっちゃ負担になってるんじゃないかと心配なんですが。多分英雄男子ーずと、ソマリさんがなんとかしてくれると信じてる!
皆、がんばって!
それと、ごめんなさい...
[土下座しつつ、退場**]
[死んでから見る物は、気がかりだった家よりもっと気がかりな友人筆頭の解放連盟だった。
その解放軍が西の砦へ進行している。
進行速度は思った以上に早く、喪章をつけた精鋭らの活躍は目にみはる物があった。]
快調だなぁ。…ちと快調すぎるけど。
[ソマリと合流したり、シメオンがやってきたり。
敗走兵の半数程が無事合流出来た時は安堵の息が零れる。]
[>>~8内心落ちた声も届いて苦笑する。]
そりゃ仕事だしなぁ。
働かざるもの何とやらだ。
[それ以外にもあるのかもしれないが、件の人となりをあまりにも知らなすぎた。]
解ってる。
そう思ってる奴らは沢山いて、
でも何もできなかったんだ。
お前が道を示したから、
俺たちはその道を歩いて行けた。
今も…歩いてる。
お前がどんだけ悩んだりしてるかも知ってるし。
何回も泣き言は言ったしなー。
[>>~9>>~10後悔するという声には何も言わず。]
…ん。
[確かめるような声には少し笑った。]
[場面は転じ、ジェフロイとシメオンが顔を合わせる所に顔を出す。]
俺あんまりあの人らと交流なかったけど。
理解しろかー。
[やや上からにも見える言葉には苦笑する。]
当たり前だが、
感覚というか、土台が違う…のかもな。
それに、なんつーか…。
多分俺はそこまで外交官を信用しきれてねーんだろうな。
優位な条件に耳障りの良い言葉、
個人相手なら大して問題ないけど、
国の対話としては逆に不安になる。
何だろな、うーん…
あいつらはあくまで開国を促す外交官であって、
共和国の全部じゃないんだ。
外交官のその奥に座ってる奴らが、
あいつらと同じ思惑だとは思えない。
同じと判断するには情報が少なすぎる。
でも俺たちは外交官しか知らない。
かといって、他を知るためには開国して、
あいつら以外の所から情報持ってこないとなんね。
一度開国したら後には引けない。
ナミュールは開国どうかで真っ二つ。
そして俺らにはさして理解深める時間もない…と
[ジレンマだなぁ、と呟いていたらクレメンスが来るらしい。
お、と思いながらその様子を見ていた。]
…お。
先生?それにルディか。
[会話するような声が聞こえたので、そちらに顔を巡らせると見覚えのある顔にひらりと手を振った*]
/*
おはよー。昨日は無理せず寝たら朝だった。
クレメンスのおっちゃんとアレクシスはお疲れだー。
出迎えは出来ないのでこっちに残しときつつ
あ、ソマリのプリンは有難くいただいておかねばだ(合掌した**
[夜陰に紛れるように、首都ブラバンドを出立する一団の影があった。
その数、400強。
かつて
当代巫女姫その人自身が。
人々の意識がオプティモに向けられている隙を縫い。
ナミュール北西に位置するドルマール神殿に向けて、密やかかつ迅速な移動を開始した]
[翌日。首都ブラバンドでは二つの動きがあった。
ひとつは、“重篤な病にて面会謝絶”となっているマチュザレム共和国大使カナン・リリが養生している宿>>4:340で起こった。
巫女姫シルキーからの公式な信書が届けられたのだ。
『先日の御提案いただいた件、折り良い返事をお返ししたく存じます。
御足労をお掛けしますが、どうか、ドルマール神殿までお越しください。
…もしかすると、貴方がこれを読む頃には近づき難くなっているかもしれませんが。
お得意の空の道はあいております
シルキー・カノエ・ナミュール――』
いつ、彼が見るかは知らない。
けれど巫女姫からすれば、空の風来坊と連絡を取る手段は、此処しか無かった]
[そしてもうひとつ。
ブラバンドの臣民へと、巫女姫からの声明が発表される。
『巫女姫シルキーは、皆様が暮らすブラバンドの街を、戦場にしたくは御座いません。
此処は古くからの営みが紡がれる、私にとっても愛しい場所。
されど解放軍と呼ばれる方々は、古き因習を壊さんと、王府の崩壊を目指して兵を向けてまいりました。
今、王府の一切を任されておりますのは、この巫女姫シルキーです。
古き因習と言うならば、私こそが其の象徴でありましょう。
であれば私さえ此の地におらねば、皆様の安然は保たれます。』
『ブラバンドに解放軍が押し寄せてきたら、どうぞ白旗をお挙げください。
貴方がた傷つくことは、私の本意では御座いません。
新しい時代の嵐は、確かに恐れも感じます。
けれど、…時間が掛かってもいい。それでもいつか、
臣民の皆様が、心豊かに、黎明を迎えられることを祈ります。』]
[ドルマール神殿は、長きに渡って巫女姫と宝珠を護ってきた、堅牢なる砦にも似た場所。
そこに巫女姫率いる400強がたどり着くのは、もうまもなくのこと**]
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