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綴られる一葉 は 親衛隊員 レト に投票した
魔王 ギィ は 親衛隊員 レト に投票した
シェーンバルト王国王子 カレル は 親衛隊員 レト に投票した
語り継ぐ者 ローランド は 親衛隊員 レト に投票した
軍師 ベネディクト は 親衛隊員 レト に投票した
血晶術師 エディ は 親衛隊員 レト に投票した
死せる忠臣 クレステッド は 親衛隊員 レト に投票した
親衛隊員 レト は 親衛隊員 レト に投票した
親衛隊員 レト は村人の手により処刑された。
綴られる一葉 は、親衛隊員 レト を占った。
血晶術師 エディ は、魔王 ギィ を占った。
次の日の朝、血晶術師 エディ が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、綴られる一葉 、魔王 ギィ、シェーンバルト王国王子 カレル、語り継ぐ者 ローランド、軍師 ベネディクト、死せる忠臣 クレステッドの6名。
『その気質、忠にして剛。
その剣は、俊にして烈。
数多の敵を屠りて驕らず、
生涯を主君のために費やした───』
「それ、誰のことを書いているんだ?」
「時代の英雄を支えた男さ。
危機を乗り越え、苦難の時を耐えて
時の英雄をひたすら支え続けた男なんだ」
─── とある歴史編纂室での会話
古来、魔との契約は忌むべきものとされながら、
往々にして、密やかに執り行われていた。
その多くは利己的な目的で行われるものだったが
中には、利他的な意図を持つものもあったという。
古い記録では、国を守護するに足る力を求めて
ある一族が魔と契約を為したとされている。
以後、魔の力は厳しく制御されて使われたが、
時に魔の影響を色濃く受けた子が生まれたともいう。
魔との契約は本当に忌むべきものであろうか。
筆者は、そうと断じえない。
愛するものを守るためになら わたしは
わたしは
なんどでも
───世に出ることのなかった手記の一頁
なおこの後数行は、
判読不可能な文字が続いている
語り継ぐ者 ローランドは、魔王 ギィ を投票先に選びました。
魔王 ギィは、魔王 ギィ を投票先に選びました。
軍師 ベネディクトは、魔王 ギィ を投票先に選びました。
死せる忠臣 クレステッドは、魔王 ギィ を投票先に選びました。
[ああ、死ぬのだろう。
ベルガー島でくだされた命令は>>4:380>>4:381。守れそうにない。
王子が王となるその日まで遵守すると誓っていたのに……。
目の前のクレステッドの姿も声もやけに遠く感じ。
冷えゆく身体は失血に震える。]
は……。
[声は出ない。
もし、敵としてであっていなければ、友となり得たかも知れない。
そう思えるほどに、認めるべき武人であった。
けども、やはり男にとっては仕えるべきはロルフ王であり、そしてカレル王子のみ。
何かが目の前過ぎるのを感じながら、かろうじて唇だけを動かす。
「お・こ・と・わ・り・だ」と。]
シェーンバルト王国王子 カレルは、魔王 ギィ を投票先に選びました。
− 川の北側 −
[衝撃に吹っ飛ばされ、起き上がった時にはエトヴァルトの姿は見えず。
カレルは掌に乗せた血石と橄欖石の髪留めに視線を落とした。]
…覚悟しとけよ、 エディ。
わたし は、
[背後にローランドらの足音が近づいているのを知りながら、振り返ること能わず、
カレルは緩く髪飾りを握り込んだまま、横倒しに頽れた。**]
― 街道 レト隊との戦の跡 ―
[伏兵として運用した部隊は、レト隊の攻撃により半壊状態となっていた。
最初の奇襲で与えた攻撃の損害も含めれば、彼我の損害は同程度と言えただろうか。
しかし、あのレトという者は一騎当千の将と言って過言ではなかった。
あの者を討ち取れたのは、騎兵隊を逃した事を補って余りあるだろう。
奇襲作戦の成否と、将を一人討ち取ったのは後程報告すればいいだろう。
弓隊はほぼ残っているようだった。
最も損害が大きかったのはナイトメア(騎士目亜)隊であり、生存したのは20人程度。彼らの結束は強かったようで、仲間たちを喪った悲しみもまた強いようだった。
一旦彼らは仲間の弔いの為にアジトへ戻るという。文句なく承諾した。
周りには多数の死体。
レト隊のうち、合流に向かわなかったものは全滅している。馬の数と兵の数が同じことから、兵を置いて逃げた馬は居ない事も解るだろう。
そしてレト当人も、心臓に深い突きの痕。そして肩に魔術のものと思しき深い傷を受け、絶命している。]
……なんとか勝ったが。圧勝とは行かなかったか……
[流石に溜息も出るというものだが。止まっているわけにも行かない。]
クレステッド隊全隊へ!
ここで一旦休息を取り、明朝からまたジルヴァーナ王城への行軍を開始する!
[そう号令して兵を休ませ。
明朝からはまた、魔王の元へ駆け始める。
行軍速度を重視した移動であるため、そろそろ合流出来る頃かも知れない*]
― 川の北岸 ―
[横へと倒れ行く王子の身体>>2。
支えるには間に合わず、地に倒れた傍に駆け寄りその身を起こす]
王子!
……エトヴァルトの姿が無い…?
[王子の身を己に凭れ掛けさせた状態で、相対していた者を捜すもその姿は無い]
転移した…?
だが術が発動した気配が…。
[遅効性の呪を編んでいたとは知らず、疑問ばかりが残った]
、 それよりも。
[王子の治療が先決と、男はエルフを呼び治療に当たらせる]
野営地へ戻る準備を!
手の空いている者はカトワールの様子を見てきておくれ。
魔軍が全ての軍を引き上げたなら、
カトワールは解放されているかもしれない。
そうなれば拠点はそちらに移す方が良いだろうから。
誰か、ベネディクトを呼んできておくれ!
[その場に居る者へと指示を出し、男は王子を支えたままベネディクトの到着を待つ。
こちらへと来ているのなら、途中で報告を受けることになろう]
[凄惨な奇襲作戦に決着が付いた後、クレステッドは主への報告を行う。]
ギィ様。奇襲作戦により、敵騎兵隊にある程度の損害を与えることに成功しました。
半数以上の兵を本隊へ合流させることを許してしまいましたが……
レト・ヴィオレンツァという名の豪胆な指揮官を倒しました。
あの者に代わる指揮官など、そう居りますまい。
一旦兵を休ませ、またそちらを追いかけます。
しばし駆ければ本隊へと合流できるでしょう。
[と、冷静に素直な報告を行った。
クレステッドの声には疲労の色はあるものの、特に問題はなさそうな口ぶりで。]
/*
ざらっと見てきたら、中発言大丈夫っぽいんで、こっちでぽそっと。
とりあえず、転移は発動したっぽいけど、俺の明日はどっち……w
しかし、まさか死ねなくて悩む羽目に陥るとは思わなんだ……w
いっそ全力で暴走した方が良かったのかなあ、と悩みつつ、今日は健康しときます。
余裕あったら、色々と落とせるといいんだけど、なぁ……。**
エトヴァルトめ。
転移の術に失敗したのか?
[転移の術で、世界のはざまに取り残される事故はたまにある。
エトヴァルトが不安定な遅行性の術を使ったとは思い当たらず、単純に失敗したのだろうと判断する。]
必ず戻ると言ったのに、仕方のないやつだ。
おまえは俺にとって、欠かせない人間なんだぞ。
どれ。おまえも力を貸せ。
[呆れたように言って、鴉を両手で捕えた。]
汝、力ある言葉紡ぐもの
命の流れを力に変えるもの
我が呼び声に応え、我が前に現れよ
エトヴァルト・ヘルグリューン
我は汝を求めるものなり
[呪文を唱え、鴉を掲げる。
触媒として消費された鴉が消えると同時に、
目の前にエトヴァルトが召喚されて現れた。]
エトヴァルト。
なにがあったかは問わない。
言葉を違えたことも、咎めはしない。
どころか、おまえに汚名返上の機会をやる。
喜べよ。
[意識の無い彼の上に手を置いて語り掛けたあと、
彼を仮死状態へ変えるよう、随伴の魔術師に命じた。]**
ご苦労だったな、クレス。
おまえを手こずらせるほどの使い手がいたとは。
名を聞くほどに好い敵だったか。
[それほどの敵を相手に、腹心がどう戦ったかは手に取るようにわかった。
少なくとも、一方的に斬りつけるような真似はしていないだろう。]
無理はするな。
だが、なるべく早く来いよ。
急いで儀式の用意をせねばな。
― 街道 戦の痕跡 ―
[男に頼まれたエルフの騎馬がその場所>>3に辿り着いた時には既に戦いが終わっていた。
数の揃った馬と人の遺体。
生きとし生けるもの全てが戦い抜いた跡。
エルフらは互いに顔を見合わせると、緩く首を横に振った。
生存者は居ない、行き違いにもなっていないため、送り込んだ部隊は壊滅したのだろう。
エルフ達はそう見解を出す]
[敵も既に居らず、頼みの果たしようが無いとして、エルフ達は来た道を戻り行く。
遺体の一つに魔術痕を見て取った者も居たが、深く精査することなく彼らはその場を離れた]
― 川の北岸 ―
[レトの援護に向かったエルフ達が戻ってきたのはカレルが倒れてからしばらくしてのこと。
先程エルフの騎馬へと繋ぎを取ってくれたエルフがその報告を受け、男にも内容を報せに来る]
壊滅…!?
そんな、間に合わなかったのか。
[様子を見てきたエルフの騎馬も男の傍へと寄り、粗方の説明をした。
隊は壊滅していたが、魔軍の被害も大きいようだ、と。
悪いことばかりではなかったと言うようにエルフは言うが、レトを失った痛手は大きい]
ベネディクト。
魔軍を追撃していたレトの部隊が壊滅した。
私は彼らを迎えに行って来る。
王子と、軍の指揮を頼むよ。
[粗方の指示>>6は出しているから、とベネディクトに告げて。
男は動ける数名の騎馬と荷馬車を連れてレトらの下へと向かった**]
[エディがどうなったのかは分からない。
けれど、もし彼を一時でも捕虜にしていたことを僕が知り得たならば。]
(……こうなる前に、暗殺しておいたものを。)
[なにせエディはカレルの手の内をよく知っている。
故に、カレルが事を成す上での大きな障害の一つだと思っていた。]
全軍、野営地に戻った後、しばしの休憩に入る。
斥候からの報告次第ではカトワールに入ることになるだろう。
……それと、少し私を一人にしてくれないか。
[いくらかの指示を出し終えると、陣列からやや外れた場所で、一人佇む。]
…………。
[短剣を、大きく振り上げて]
――くそっ!
レト殿……なんて、馬鹿なことを……!
[おもいっきり、地面へ振り下ろした。]
どれだけ敵に被害を与えようと、それで貴方を失っては意味が無い。
数千数百の敵など、貴方の存在に比べれば塵にも等しい!
それなのに、何故……。
[レトが真に立派な武人だったからこその、怒り。]
[珍しくも感情を吐露させ、短剣で地面を叩き続ける。
それだけ、彼を失った痛手は大きかった。]
何故、
貴方の代わりは、誰にも務まらないというのに。
貴方は、この国の再興を見届け無くてはならないはずだったのに。
[最後に小さく呟くと、部隊へ戻ってゆくのだった*]
[本来の呪具もなく、安定を兆すための魔法陣を描く事もなく紡いだ呪は、やはりというか安定とは程遠かった。
飛んだ先は、戻ると決めた場所ではなく、どことも知れぬ異空。
とはいえ、今自分がある場所や状態を知る術はほとんどなく、ただ、失敗したなあ、という思いを抱えて漂っていた──のだが]
…………?
[不意に、聞こえたのは、呪を紡ぐ声。>>9
己が在り方と、名を織り込んだそれは、不安定に漂う身に確かに届いた]
…………御主?
[消え入りそうに紡いだ直後に、召喚の力に絡め取られた青年は、在るべき、と望んだ場所への帰還を果たして]
…お腹 すいた。
[開口一番、訴えるのは素直な健康の証。]
ベネディクト、
久しぶりにおまえの手料理が食べたいな。
/*
クレステッドが、レトとその配下を屍鬼化してくるかと予想してたんだけど、そんなことなかった。
紳士だな
←1村でネクロマンサーだったPL
[食事の支度と平行して、自分が倒れていた間の報告がもたらされる。]
エディの行方は掴めていないんだね…
[まだ、彼我の心の温度に差があることはわかっていた。
彼を必要とし、いつでも受け入れる門戸は開いておく──だが、今はまだ熱すぎるのだろう。
ベネディクトが、彼の思惑>>16どおりの行為に及んでいたら、さすがに激昂や失望ではすまなかったろうから、エディの身柄がこの場にないのはある意味、救いでもあった。
カレルは自ら探索指揮に邁進するのではなく、エトヴァルトの行方について地道な調査をしておいてくれるよう「語り継ぐ者」の一族や妖精たちに頼んでおく。]
/*
バディへの懸念が解消されないのが目下の懸念…
俺の大事なものを一度ならず壊そうとして、おまえはそれを俺のためだというの?
陰謀派なのはいいんだ、わたしもよくやるポジションだから ()
ただ、ベネディクトの「政策」は計算高く冷徹なだけで熱血さのフィードバックがないように感じるんだよう。
この村ではちょっと…
わたしと「熱さ」の方向性が違うんだろうなあ。
カレルへの想いは間違いなくあると感じるんだけどね。
[そして、悲報もまたカレルに伝えられた。
いわく、魔王軍を追って行ったレトの騎馬隊が伏兵に遭遇し、レトが戦死したこと。
エルフたちがそれを確認し、ローランドが迎えに向かったこと。]
レト──、
[その名を呟いて、瞑目する。]
[忠誠を捧げた王を失った後、レトは常に戦場に身をおいて戦い続けていた。
その果敢な戦ぶりは皆に勇気を与えていた。
けれど、彼はどこか、王に死に遅れた自分自身に罰を与えようとしていたのではないかと思う。
困難な任務を躊躇なく引き受け、残された命を燃やし、燃やし尽くして戦場に散った。]
君は君の道をまっとうした。
父も褒めてくれると思う。
[その魂を父のもとへ送るべく、祈った。]
わたしは…、 現世で君に報いることができなかったね。
[カレルが王都の玉座に座する姿を見たいと言っていたレト。
だが、カレルがレトを再び王の親衛隊に命ずる未来は、もはや ない。]
君は不在という存在でわたしを埋める。
この先もずっと──
[そして、ローランドがカトワールに派遣した偵察隊は朗報を持ち帰っていた。
いわく、魔物軍はカトワールから完全撤退したと。
ハールトと違い、ほとんど無傷で取り戻せた街。
義勇兵たちの安堵と喜びも大きい。
だが、魔王軍と正面対決の疲弊も大きかった。
実際に目にした巨人の脅威。落ちた竜。レトの戦死。
魔王軍はジルヴァーナに撤退したとはいえ、魔王も、その右腕の幽鬼将軍も健在という。
魔法的にも防衛の厚い王都の攻略は簡単ではあるまい。]
今後、従軍をやめて、復興に回りたいという申し出が続くだろうね。
[志願兵数の減少予測を告げるカレルの顔は、だが、暗くない。]
我々は国土の回復を、民の生活の安寧を期して起った。
略奪の日々と圧政からの解放を望む人たちが集まり、共に戦って、奪還した土地が広がってゆく。
ある一点を越えれば、今度は、その地に残って復興に努める人たちが増えて、兵が減るのは必然的なこと。
われらの目的が正しく遂行されている証でもある。
でも、自由な人間の選択として、最後まで一緒に戦おうという人たちもいることを、わたしは疑わない。
ジルヴァーナへ向かう義勇軍は、これまでより小規模になるかもしれない。
だが、その士気と実戦を経たことによる錬度は、これまでの中で最高のはずだ。
[そう断言した。]
それに──
魔王は、もしかしたら迎撃の指揮をとらないかもしれない。
[こちらはまだ憶測だけれど、と言いおいてカレルは自分の見解を開示した。]
魔王は、竜の頭と心臓を持ち去った。
記念品とかそういうつもりには思えない。
おそらく、なんからの大掛かりな儀式を行うためだ。
力押しで維持できた戦闘を放棄して、王都へ取って返すほど、彼にとっては重要な。
ならば、戦場には出てこないかもしれない。
それも想定して、作戦を立てなければいけないだろう。
[そんな時間の合間を縫って、カレルの元をエルフの長が訪れ、樹木の育成が進む川辺の戦場の散策に呼ぶ。
戦死者の魂の安寧を祈るとともに、ギィについて、昔の話をしておきたいという。
数百年の寿命をもつエルフにとっても、数千年前の大戦は伝聞になる。
実際に当時のギィと戦ったディルドレほどではないが、それでも、忘却しやすい人間ほどエッセンスを散逸してはいないだろうと、いささか鼻にかけた様子はエルフらしい。
それでも親切な申し出に否やのあろうはずもなく、カレルはエルフの話を拝聴することした。]
わたしの友も同席してよろしいですね?
[そんなわけで、ベネディクトとローランドにも同席の誘いがかかる。]
[エルフが語る、ギィの物語。>>4:154
彼はデーモンロードから力を授けられた魔人であり、かつて、このシェーンバルトの地を支配していた暗黒領主であった、と。
首を刎ねられても死なず、カレルの先祖であるロルフが聖剣を用い封印することによって、ようやくその非道を止めることができた、と。]
ああ──…、
だから、ギィは自分に「シェーンバルト国王」を名乗る資格があると考えているのか。
彼にとっても、これは「奪還戦」だったんだ。
わたしの正当性なんか認めるはずもない。
[まず抱いた感想はそんな部分。**]
/*
ベネ「僕がいたらエディ暗殺してたわー絶対してたわー」
カレル「もう一回(回想で)ぶん殴るぞ」
ベネ「すいあせんでした;;」
実際、回想で叱られたせいもあって、本当にその場にいたとしても暗殺は出来なかっただろうなあ。後になってから言っているだけで。
[街道の途中で腹心らと合流し、一路王都へと向かう。
敵軍との正面決戦の結果、軍の多くを失う結果となったが、少なくとも魔王に悲壮さや焦燥はまったくない。
散り散りに逃げていた兵たちも三々五々集まり、ある程度の軍容を取り戻していた。
とはいえ、すべて合流しても当初の数分の一程度であろう。]
[やがて魔王らは王都への帰還を果たす。
彼らを迎え入れる城門には、高々と国旗が掲げられていた。
中央に配されている紋章は、シェーンバルト王国のものと似ていたが、どこか違うもの。
これこそが、数千年前に魔王がこの地を支配していた際に掲げられていた紋章であると知るのは、今となっては魔王本人と腹心くらいであろうか。
そして、なぜ今も似た紋章が使われているのかは、魔王とロルフしか知らぬこと。]
…ロルフの奴め。
[見上げるたびに複雑な感慨を覚えるものの、変える必要は感じなかったためにそのままにしてある。]
― ジルヴァーナ城 ―
[城へと到着すれば、魔王はまず竜の心臓とエトヴァルトを「儀式の間」へと運ばせた。
頭のほうは、手先の器用なコボルトたちを集めて解体させる。
不必要な部分は、激戦を潜り抜けたオークらの食卓に供された。
竜を食べる機会などこの先一生無いぞとけしかける魔王自身は、肉以外の部位にしか興味はない。]
[早速、儀式の準備に取り掛かる魔人の元には、いくつか面白くない報告も届く。
人間の軍勢にエルフが加わったらしいこと。カトワールを占拠した連中が、すぐにでも群をこちらへ差し向けてくるだろうこと。そして、封印の洞窟の守護が何者かに破られ、聖剣が持ち去られていたこと。]
忌々しいが、王子の手に渡ったとみていいだろうな。
人間どもが勢いづくわけだ。
[苦い顔で腹心と今後の方針を軽く打ち合わせる。]
俺は準備ができ次第、すぐにでも儀式に取り掛かる。
その間、連中を押さえねばならないが…
適当に見繕って軍を率いさせるか───
[王子の見立て通り>>30、魔人の心は既に戦場にはなかった。]**
―ジルヴァーナ城―
[主君との合流は無事果たすことが出来た>>34。
預かり受けた時には一万はあったかという軍勢は、もはや見る影もなく数百まで落ち込んでしまった。失った軍勢の大半は雑兵とは言え、流石に笑顔の合流とは行かない。
しかしなお、合流出来たことを喜ぶ主君を見れば、あまり暗い顔を続ける訳にも行かず。
敵軍が大いに勢いづき、直ぐにでも王城奪還に兵を差し向けて来そうであると。
エルフの助力、カトワールという拠点の獲得とそれに伴う士気高揚、さらには聖剣の存在。
全てが重なれば、確かに儀式の完成まで持ちこたえ切れるとは断言できない情勢だった。
どう連中を抑えるか>>37、という主君に対し、暫し真剣な表情で考え]
ギィ様。
ならば王城防衛軍の指揮、この私にお任せ願えますか。
“エトヴァルト”の命がここにあるというのならば、死した私など居らずとも、儀式には支障はないでしょう。
……いずれ、エトヴァルトには儀式の間の管理を移譲しようと考えておりましたので。
……まさか“このような形”になるとは思いませんでしたが……
[声音にはかなり複雑なものが宿るが、最悪の結果とは思っていないようで]
儀式が完成するまで、持ちこたえて見せましょう。
[自信たっぷりに、瞳には確かな光を宿らせ、宣言した。
………しかしこの言葉には、大きな隠し事が存在する。
巧妙に隠しきるつもりで述べ上げたので、それを気づくことはまずないだろうが、果たして**]
― 街道 戦の跡 ―
[騎馬隊を引き連れ街道沿いに進むと、その先に倒れる者達が見えてくる。
魔軍も入り乱れての有様。
熾烈な戦闘が繰り広げられたと言うのが見て取れた]
……それぞれ、荷馬車に丁寧に運んでおくれ。
[同じ隊に居た者達であるため、指示するまでも無く騎馬隊の者達は遺体を運び始める。
男はレトの傍へと膝をつき、しばし瞑目した]
………寡兵でよくぞここまで。
あぁ、やはり君を失ったのはとても大きいな。
…だからこそ、彼も君を逃さなかったんだろう。
[確実に命を奪うべく穿たれた胸の穴。
矮小な者であれば刃にかける価値も無しと捨て置かれているはずだ。
2年前、男がそうされたように]
魔術痕……呪術に近いかな、これ。
……ん? 剣にも?
…まさか、クレステッドが…?
[通常の武器が効かないところをわざわざ相手の剣に術をかけたというのか。
正々堂々と戦ったであろうことが見て取れる]
……変わった人だね。
いや、それが武人と言うものなのかな。
[武人ではない男には理解し難いところだが、そう考えるのがしっくりと来る気がした]
にしても……厄介だね、彼は。
[物魔を兼ね備えた武人。
男も物魔を操るが、歴戦の武人と言うわけではない。
軍を繰り、剣技に長け、魔術にも深い。
そんな人物が魔人の傍に居ると言うのは脅威だった]
…だからと言って引くわけにも行かないのだけれどね。
[呟いて、男は思考から再びレトへと意識を戻す]
……最期の想いも掬えないとは、すまないね。
だが、必ず。
皆と共に成し遂げてみせるよ。
[そう紡いだところで、騎馬兵達がレトを運ぶべく近付いて来た。
男はレトを彼らに任せ、その場を離れる。
命を落とした者達を全て荷馬車に乗せたのを確認すると、街道を戻り野営地まで彼らを運んだ*]
-どこかの牢屋-
そろそろいいかね。
[完治してはいないが動けるようにはなったので、行動を起こす]
お願いだ!
謝罪させてくれないか…!
[牢屋に張り付いて、世話人の兵士に懇願する。兵士は気の毒そうにライナーを見て、牢屋に近づいたその時ライナーは片手で兵士を手繰りよせ、思いっきり鉄格子にぶつけた]
悪いね。ここにいるのも飽きてしまってね。
[兵士が怯んでる隙に腹にもう一発食らわして気絶させ、錠を奪い牢から這い出た]
世話の礼に命は助けよう。
ただし身ぐるみは剥ぐけどねぇ
[兵士の服を剥ぎ取り、ライナー自身が着る。兵士は他の兵士が見えない所へ隠して、何故か他の兵士の居るところへと歩き始めた]
[カトワール偵察の結果は上々。
ほぼ無傷で取り戻せたとあって、義勇兵達の士気は大幅に上がった。
ただ、それは別の問題>>28も引き起こす]
そうだね……それは否めないし、止むを得ない。
[王子の予測は正しいだろう。
取り戻した場所が増えるに連れて、復興と守護に人員が割かれるの当然だ。
特に民兵は戦うよりも復興の方が適任とも言える。
続けて紡がれる言葉>>29は王子らしく真っ直ぐで、けれど理に叶ったもの。
それには同意を向けたが、魔王についての見解>>30を聞き、男は軽く瞠った]
…魔人はそちらにかかりきりになる、か。
大いにあり得るね。
それに、指揮なら彼の右腕が居る。
出てくるとしたらそちらだろうね。
[レトを降した歴戦の将。
魔人の信頼も篤いとなれば、尚更]
……王都に転移出来ないのが痛いな。
あの壁さえ無ければ、王城にも飛べるのだけれど。
[王都への偵察を試みた時に発覚した不可視の壁。
あれがある限り、外から転移で侵入することが出来ない]
攻め入るのも正面から……か。
まともに攻城をかけると、時間がかかるね。
あちらは王都の外で迎撃をしてくるだろうし。
城壁門を閉められての篭城をされたら、厳しいかも知れない。
魔人が何をしようとしているのかは分からないけれど、
儀式を行おうとしているなら、食い止めたいところだね。
完成してしまえばこちらの不利になるのは目に見えている。
……確認出来ていないから、推測でしか無いけれど。
空から侵入することは出来ないのかな。
[魔術的な壁は往々にして魔術を対象とする。
転移での侵入は防がれているが、例えばペガサスで空から侵入することが出来るのでは、と。
物理的な侵入方法についての案を出した*]
それが可能なら、王子だけでも乗り込むことが出来るかもしれない。
外で攻城を仕掛けている間に、と言う形になるかな。
ご苦労!戦局はどうなっている!
[魔王を首都まで追い詰めたことに沸いていた。ダークエルフは討ち取り、王国側での英雄の死を惜しんでいた]
あらら、あいつ死んでしまったのか…
礼をしてやらないとと思ったんだけどね。
[兵士は不思議そうな顔をしているー
しかしレトとまた決闘をしたいわけではなかった。
やられたあの日ー
ライナーは自ら囮にして逃げることが出来なかった。
だから今度こそは、レトの目の前から堂々と逃げてやりたかった。
心底残念そうにしていると、気絶させた兵士が他の兵士にライナー脱走を報告したらしかった]
− 軍議中 −
[ローランドに、空からの侵入案>>47を示されてハタと膝を打つ。]
ああ、
この平原での戦いにも、魔王軍は飛行部隊を投入してこなかった。
空を管轄する魔物がいないと見ていいかもしれない。
ルストに飛んでもらえば、早いし防備の隙を突くことができると思う。
ジルヴァーナに入ってしまえば、後は王家の秘密通路から城内に潜り込むこともできるはず。
片手じゃ力が甘かったか…!
俺は逃げるから!
ここの大将によろしく!
[兵士が集まらないうちに牢獄逃げ出したー]
魔王が追い詰められるなんてね…王子もやるねぇ
さて、どうなるのかね…
[しばらくおとなしく国の情勢を見守り、ひょっこりどこかで商いでもしているかもしれない*]
ただ──ペガサスは目立つよね…
姿隠しの術でもあればいいけど、わたしは魔法を行使できないし、魔法継続時間の問題もある。
[考え込んで、こめかみを掻いた。]
― 昔話 ―
[次への準備をする最中、王子からエルフの話を聞く誘い>>31が届く。
過去については男の知るものより詳しいだろうと判じ、同席させてもらうことにした。
紡がれる過去は予想した通り伝えられているものよりも詳細なもの。
封印でしか止められなかったと聞き、男は魔人が口にした不死の伝承についてを思い出した]
…あれは事実、と言う事か…?
[封じるだけでは再び同じことが起きるかもしれない、と。
その消滅を望んでいたのだけれど、それは遠いものに感じられた。
話を聞き思案しているところに届く、王子の言葉>>33。
地へと落ちていた視線が王子へと向く]
…「奪還戦」、か。
ただの私怨ではなかったのだね。
……でも。
だからと言って、このまま国を明け渡す理由にはならないけれどね。
王子。
魔人の不死性についてはどう思うかい?
話を聞く限りは、封じるしか方法が無いように思うけれど…。
何か、カラクリがあったりしないかな。
封ずるだけではまた繰り返しかねない。
[そこに在るのは完全なる決着を願うもの*]
/*
>>38
一万から数百ってw
サービス精神旺盛だなあ
そんなに減らさなくてもいいんだぜ
寡兵指揮して奮戦するのはヒーロー側のお仕事のような気がw
クレステッドがそこで死花咲かせたいのかなー
リテイナーとしては、最後はギィの傍らで戦いたいのでは?
まあ、多角避けにはなる (←
― 軍議中 ―
[王子の返答>>48に男は頷く]
これまで地上でしかぶつかることが無かった。
恐らくは海も然程戦力が無いと見れるけれど…
海から包囲は出来ても侵入は難しいだろうしね。
有効なのは空からだと思う。
[ただ、と続けられた言葉>>49には少し思案の後]
……そうだ。
これは使えるんじゃないかな。
[そう言って差し出すのは、男が老竜から受け取った身隠しのマント]
これを被れば姿を隠すことが出来る。
ペガサスも、となると大きさはギリギリかもしれないけれど…。
上手く使えば一時的な目晦ましにはなるはずだ。
/* そういえばですね
クレステッドは「正々堂々」という意味合いでレトの剣に魔法を掛けたってことになってるんですけどもね
実は理由は別にあったのですよ
当初の目論見としては「逃したくなかった」から。相手が勝てる見込みがないと判断されると撤退されるおそれがあるから
クレス的に、レトを落とせる千載一遇の好機を逃したくなかったんですよね
なので途中までは内心ゲス顔でやっているつもりだったのだけども
なんだか「正々堂々たる武人だから」という評価が下されたのでそれでいいやということにw
― 療養所 ―
[傷ついたカレルを療養所へ運ばせ、軍全体に様々な指示を出し終えると再びカレルの側に戻ってきていた。]
君は、本当に、いつもいつも無茶ばかりするな。
[眠る彼の額に、そっと手を乗せる。
――カレルは、かつてのような無謀な真似はしなくなった。
だから、何かをする際にはちゃんと勝算があって臨んでいるとは思う。
それでも、僕から見れば無茶であることに変わりはない。]
毎回毎回ヒヤヒヤさせられるこっちの身にもなってくれ、と言いたいところだけど……。
まあ、それが君らしいといえば君らしいか。
− 昔話 −
[ギィを封ずるだけではまた繰り返しかねない、というローランドの指摘に頷く。>>51]
わたしも、後世に禍根を残すことは避けたい。
ここで解決したいところだけど──
[今のところ、その方策が見えない、と声を落とした。]
[魔王の不死性についてローランドに問いを向けられ、思案する。]
それも問題だと思っている。
死んだ者が蘇ることなんてあり得ない。
あの肉体はよくできた偽物で、本体が別にあるというのかな。
それならば、本体を破壊すればよさそうだけど──そんなものがあるという根拠もない仮定の話だ。
― ジルヴァーナ城 ―
[王城の防衛戦を指揮すると言う腹心の顔を見つめ、ややあって頷く。]
そうだな。
おまえに任せておけば安心だ。
残存兵力すべてかき集めれば、相当数の戦力にはなるだろう。
頼んだぞ。
[全幅の信頼を寄せて、その肩を叩く。
ふわりと掌に触れる、おぼつかなくも確かな感触。]
エトヴァルトには最大限を以て報いたつもりだ。
[儀式の場に繋がれている血晶術師へ話が及べば、真顔でそう言う。]
儀式の贄となることで契約から解き放たれ、
魂は俺とひとつになって、とこしえに生きる。
あらゆる束縛からの解放、
完全なる自由。
それを、与えようというのだから。
[それが彼の望みであった。
そう言わんばかりの語り口だった。]
では俺は儀式の準備を続ける。
おまえが始めた研究の成果を、おまえに直接見せることができなくてすまないが…
[言葉が切れた。
自信宿す腹心の目を見つめ、ややあって淡く笑う。]
いや、とこしえに共に、だな。
おまえなしでは始まらなかった。
ならば、最後もおまえなくば終わらないだろう。
待っている。
おまえと共に、俺の世界へ歩き出すのを。
− 軍議中 −
[ローランドが差し出した身隠しマントを腕にかけてみて、その効用に驚く。>>52]
これなら確かに…
/*
……よ。
予想はしてたけど、してたけどおおおおおっ!!!!!
…………あるいみ、間違ってねーのが、こぇぇ…………。
[マントを使って姿を消して城に潜入し、ギィを討つ図をイメージしてみた。]
…ああ、 うん…
なんだろう…、
自分で言っておいて難だけど──やっぱり、隠れてコソコソというのはダメな気がする。
王たらんものがすべきことじゃない。 違う?
/*
クレスのたくらみは、最終的に自分を儀式の触媒として捧げることじゃないかと思うんだけれども、違ってたら恥ずかしいからそっと呟いておく。
―ジルヴァーナ城―
[自分に任せるという主君の意に――]
有難き幸せ。
必ずや。……我らの悲願のために。
[重く頷き。エトヴァルトのことについても、]
ええ。
彼は望んではしていなかったかも知れませんが。
……彼にとっては、それは満足の行く結果でしょう。
世界の変革を、特等席で見れるのですから。
[クレステッドのそれが本心なのかどうか。それは表情からは読み取れないだろうが。口調は変わらず。
だが。「おまえに直接見せることができなくて」という言葉>>60に、目を見開いた。
その後の言葉が耳に入ったかどうかは、定かではない。
だが暫くして、力強く頷いて、任務の準備を始めた]
/*潜んなよ、エディ!
[引っ張り出そうとしてる]
いや...俺も潜りかつ邪魔したくないから、今のうちに逃げたけどさw
わたしは、目的だけでなく手段においても人に恥じぬ戦いをしたい。
皆と共にジルヴァーナまで攻め上げ、道を拓いてもらう。
そこからわたしがペガサスで城門を突破する。それならば、いい。
これは非効率的な我が儘?
いや、そうではないと思う。
例えば、わたしがひとりで何の相談もなくギィと戦いに行ってしまったら、残念に思うでしょう?
わたしもまた、皆と共にありたい。
これは、わたしだけの戦いではないのだから。
― 昔話 ―
……これだけでは、そうだよねぇ。
[落ちる声>>56に男も眉を下げる。
不死性に関する返答>>57には、男も少し考え込んで]
一度死に、魔人として蘇る…。
けれど、死者が蘇ると言うのはあり得ない。
……じゃあ、生者ではないとすれば…?
元々死んでいるなら、首を切られても再び死ぬことなんて無い。
あぁでも、なら骸を動かす何かがあることになるね。
これも仮定でしか無いけれど、不死の説明がつくことなんて、
王子の言うものとこれくらいしか。
/*
[引っ張り出された]
あは、いや、つい。
でも、潜りたくなるのは、うん。
凄くわかるんだ。
今回は墓下ろる回すのもちと難しい感じだから、俺もついつい潜伏気味になってるし。
……気づかれて、おりましたか。
[ようやく彼は白状する。]
……この身に宿した力。何もしなくても、持って半年、というところでしょう。
しかも、大部隊を率い、指揮を執り、前線で戦い、魔をもってそれを防ぎきろうと言うならば。
正直に申し上げます。
その任の成功率を少しでも上げるには、この身を使い切らざるを得ません。
[しかしその声に、もはや悲しみの色はなく。
当然といえば当然であった。一番悲しむべくは、主君を騙し、驚かせることであったのだから。]
今更言うまでもありませんが、我らの夢に、この身と魂全てを捧げられるのは。
一度死した身でありながら、それに殉じてまた力を尽くせるのは、至上の喜びです。
[本心からの言葉で、喜びを持って宣言し]
……ですが。僭越ながら、お願いがあります。
儀式が成功し、我らが悲願が叶ったならば。
ギィ様も仰ったように、より完全な形で魂を喚起することも出来ましょう。
それゆえ、私を臣と思ってくださるならば、どうか。
…………どうか、お願い致します。
[願いごとをそのまま直接言おうとしたが。あまりにもそれは野暮なので、止めた。
言わずとも伝わるだろうし、元よりそのつもりなのだろうと。
それに。その答えがいずれであろうと、この身を尽くすことに代わりはないのだから]
― 軍議中 ―
[示した身隠しのマントに、王子は一度は有用さを思い描いたよう>>61だったが、それは次の言葉>>62で覆された。
続けられる言葉>>64も聞いて、男は思わず笑みを浮かべる]
…何とも、貴方らしい。
そうだね……今まで共に進んできたのだから、
これからもそうあるべきか。
承知した。
では侵入ではなく、城門突破を念頭に策を立てよう。
あちらが城門外で陣を組んだ場合と、
城門内で陣を組んだ場合の2つが必要となるかな。
― 独白 ―
[実のところ、彼はまだ悩んで居たのかもしれない。
いや、事実そうなのだろう。そのことを暗に指摘され、むしろ心は軽くなったのだから。
あらためて宣言してしまえば、気も楽になるもので。]
そうだ。
いずれにせよ一度は死して消えた身ならば。
二度も三度も、大して代わりはしないさ。
[そう独りごちれば。
心の奥底。僅かにあった迷いが、ふっと消えていった]
― 王都・城門前 ―
[儀式の準備の合間を縫って、魔王は街の外まで足を運んでいた。
側に控える近衛の手には、大きな袋がある。
手を伸ばした魔王が袋の中から掴み出したのは、大ぶりなナイフほどもある牙。
魔法的処理を施した、竜の牙だった。]
さて。
研究書の通りなら、これでうまくいくはずだが。
[呟いて、ぽいとそれを地面に投げる。
土の上に落ちた牙はしばらく沈黙していたが、やがて植物が芽吹くように白い枝を天へ伸ばし始めた。
伸びた白は太さと硬さを持ち、人の骨格の形を模して成長する。
それだけではない。胴に胸当て、腕に剣と盾、頭に兜までを備え、一個の戦士の形となった。]
おお。これが話に聞く竜牙兵か。
初めて見るが、どうなっているんだ、これは。
[ぺたぺたと魔人が触っても竜牙兵は黙って立っていたが、兜を取ろうとされるとふるふると頭を振った。
どうやら、兜と胸甲はくっついているものらしい。]
ふふん。良くできているものだ。
どれ。他のも蒔くとするか。
[ひとしきり観察したあと、満足して残りの牙を蒔きはじめる。
周囲はたちまち竜牙兵が立ち並び始めた。]
[なお、牙は100ほどもあったため、途中で飽きた魔王が袋をひっくり返してばらまいたところ、竜牙兵が絡まり合って生えてしまい、コボルトたちが泣きながらそれを一体一体外していった、というのは余談。]
− 河口の野営地・夜 (回想) −
[ベネディクトが自分に下す審判を、神妙に聞く。>>53]
わかった、
わたしは明日、おまえに死罪を申し渡そう。
ただし、これまでの功に照らし、その執行はわたしが決めるまで猶予する。
おまえは今後、死刑囚の証を身につけて戦うこと。
ああ、おまえの思惑どおり、わたしが王位についた暁には、恩赦を与える。無論だ。
…親友であるおまえに、こんな判決を下さねばならないのは悔しい。
けれど、おまえが、死刑囚の証を堂々と身につけて献身的に戦うさまを見れば、一度は魔軍に協力して罪と引け目を感じていた者たちも、「死罪に値する罪人でも受け入れてもらえるんだ」と勇気をもって義勇軍に志願できるはずだと、俺は考えている。
おまえはその身の不名誉の証をもって、迷える者たちの支えとなってくれ。
― お料理 ―
[とりあえず、今ある材料で寝起きでも食べやすそうなものを考えた結果、芋粥を作って持って行くことに決めた。]
(昔、弟が風邪をひいた時によく作ったっけ、芋粥。)
[まだ商会なんて名ばかりで、貧乏だった頃の思い出。]
……さて、腹ペコの大将の為に、さっさと作ってしまうか。
[まずは芋を小さく切ったあと、しばらく水にさらして灰汁を抜き、その後お湯につけて蒸かしておく。
その間、鍋に水を張り米と砂糖を少しだけ入れて煮込んでおき、とろみがついたら蒸かしておいた芋と塩を少々をいれて更に煮込む。
芋に完全に火が通ったら、緑の彩りに野草を加えて、さらに隠し味に摩り下ろした果物を少しだけ入れて、芋粥は完成だ。]
うん、腕は鈍っていないようだな。
[そして、出来上がった芋粥をカレルの元へ持っていったのだった。]
そして、死刑囚のまま死にたくなければ──生きろ。
おまえの才は、戦いの後でより必要になる。
いいか、死ぬなよ。
[万感の想いをこめて告げ、その背を強く抱いた。*]
/*
うおおおおおお竜牙兵きたあああああ!!
そして兜の中を見ようとする魔人様wwwwwww
しかも造るの飽きて絡まってるとかwwwwwwwwww
[腹心の配下からなされた告白。
薄々と感づいてはいた。
彼の存在が希薄になりつつあることには。
改めて存在の期限を聞かされ、暫し瞑目する。]
おまえがそういうのならば、そうなのだろうな。
[自分の心身を使い切るという彼。
必要だというそれを認めて]
───ああ。任せておけ。
おまえの献身、無駄にはしないさ。
俺とおまえの夢の扉を、こじ開けてやる。
[自信に満ちた声で宣言した。]
− 昔話 −
[ギィは元々死んでいるのではないか>>65というローランドの仮説から導きだれるものはないかと頭を捻る。
エルフは、「ギィにはデーモンロードの力の欠片が宿っている」と語った。]
その欠片を聖剣で破壊する──ことで、ギィを殺せるなら、ロルフ王がすでにやっているよな。
でも、その欠片が力を与え続ける限り、ギィを滅ぼすことができないのなら…
ああ、 ん──
[何かの糸口を見出したように、瞬く。]
ギィに力を与えている
[問題はギィを封印するどころの難易度ではないということだが。]
/*
ふあっ!?デーモンロード倒しに行くの!?
ギィを倒した後、欠片だけを取り出してなんとかかんとかだと思ってたぜ…。
― 昔話 ―
[仮説から生まれる推測。
事実も組み込んだそれ>>74を聞いて、疑問が一つ]
んん…?
破壊出来なかった……のだろうか。
破壊するまで届かなかっただけなのだったら、
まだ試す価値はあると思うのだけれど。
[どうだろうか、と王子を見たら、もっと難易度の高いことを言っていた>>75]
はい。
ギィ様ならば、必ずややり遂げてくださると信じております。
……ならば私は臣下らしく。
露払いを、任されましょう。
[そう伝えた声音は、言うまでもなく。
数千年前、自らの目的を語った時(>>*3:3)と同じ性質の。
しかしそれよりも遥かに、深く澄んだものだった]
− 療養所 −
[ベネディクトが芋粥を持ってきてくれる。>>72
お腹にやさしいものを、と考えてくれたらしい。]
ありがとう、 いただきます!
[小皿に移してハフハフ。]
なんかちょっと酸味があるね、薬草…よりも爽やかな感じだけど。
[すり下ろした果実だと聞けば納得した。]
完食ー
[お腹をさすってご満悦。]
おまえは交易に出かける度に、新しい料理を覚えてきて、食いしんぼってからかったけど、ホント、料理上手だよね。
おまえの手料理を食べると幸せになる。
そんな平和な日を取り戻すために、まだ休んでられないな。
うん、 元気になった。 ごちそうさま。
[竜やレトにも食べさせてやりたかった、と心の中で黙祷し、軍議に向かう前に皿を洗ってちゃんとお片づけ。*]
− 昔話 −
ロルフはどうやって、ギィを封印したの?
[エルフに質問してみたけれど、首を振るばかり。
そして、デーモンロードについては、ローランドに速攻で突っ込まれた。>>77]
えーと、
伝説の英雄クロドルフが”門”の向こうへ押し返した。
[だから、手の出しようがない。
”門”を開けてしまったら、それこそ大惨事だと伝説はうたう。
カレルは、てしてしと首筋を掻いた。]
― 王都 ―
[さて、防衛線を王都の外に張るか、王城の側に張るか悩んだが……
悩んだ末、王城の外に張ることにした。
魔軍には粗暴な連中が多い。王都の近くには様々な建物がある。機敏なダークエルフならばまだしも、ゴブリンやコボルド、オークと言った連中を防衛に使うには、隠れる場所の多い地形は向かないだろう。
王城側に防衛線を張るよりも広く取らねばならないが、この際出し惜しみは必要ない。
弓隊を配置するのに適した見張り台も多い。人間達も、防衛を考えてはいた事の証ではある。もっとも2年前に襲撃に全く反応出来なかったことを見るに、長い平和によってその心は失われていたようだが。
そして、防衛の要所となるであろう箇所に、いくつかの魔法陣。
自分が立つであろう、陣の中央にも魔法陣を一つ。
これらは別の意味を持つものである。
これらの作業を隠しているだけの時間的余裕はない。斥候があれば、何の魔法陣かはさておき、何か魔術的な作業をしている事程度は筒抜けとなるだろう]
[王城の側にも仕掛けをしておく。
城門に施錠の魔法陣を描く。
これを描いておけば、力押しで開くことは出来ず、生半な攻撃ではびくともしない。仮に破城槌を持って抜けようとしたとしても、通常の数倍の時間を必要とするだろう。
もっとも、これが効果を発揮している間自分の体力を消耗するが……ここは、何とかする方策が既にあった。
しかし、この時クレステッドは完全に失念している。
敵に空を駆ける戦力があるならば、城門を越えて乗り込むことは可能であるという点。
もっとも、声を直ぐに伝え合うことのできる魔法石を持った弓隊を城門の護衛に当たらせる予定であったため、一筋縄では行かないだろうが**]
/*
エディやはー。
地上では直接お話しできなかったけれど、お会いしたことがあることにして話を進めていました…!
そしてライナーの生存エンドっぽいのが好きです。
自分の力で生き抜いてきて、そしてこれからも自分の力で生きていく人っぽくていいなぁ。
ライナーはある意味、魔軍に加入した多くの人間の兵士の在り方とかを見せてくれるようなロールだと思ってみてます。
[仮死状態に陥った青年が見るのは、遠い日の夢]
[己の内にある『闇』。
知られてはいけないよ、と。
でも、大丈夫だから、と。
両親も姉も、いつもそう言っていた。
母は自分の命を削って、闇を抑える
その負荷から、早くに亡くなった]
[母が亡くなった後、光の楔となったのは、偶然見つけた小さき真白の妖精たちと、姉の存在。
強く同調する対の妖精を通じて、姉と同調する事で安定を保って、けれど。
他者に縋らなくては在れない自分が。
そうでなくては在る事を認めない環境が。
言葉にできないくらい、苦しくて──だから]
……いつか、行ってみたい、ねぇ、パッペル。
[小さき真白を抱え込んで撫でながら、小さく呟いたことば]
誰も、ぼくらを知らない場所へ。
[誰かに縋る事なく頼る事なく。
自分の力で、見知らぬ地へ。
ささやかな願い、幼い夢想。
叶わぬものとわかっているから、それを告げるのは小さき真白の妖精にだけで]
[けれど、現実はと言えば。
『王家への忠誠を育て、その力を正しく使うよう教育する』、という名目で、第二王子の守役の任を与えられ。
奔放な
……それ自体は、嫌じゃなかった。
無垢な光は、自分の中の闇を鎮め、安定を齎してくれたから。
ただ、やはり誰かに依存している自分に嫌気がさす、そんな二律背反も抱えていて。
『いつか、手を離して距離を取る』。
それは密やかに固められた、決意]
[仮に、この争乱がなかったとしても。
遠くなく、青年は暇乞いをする心算でいた。
自力で闇を律し、立ち行けるようにならなくては、との思いに基づいて。
そんな矢先に出会った存在は、それまで否定だけをされていた闇を肯定して。
……引き寄せられたのは、血の中の闇。
けれど、惹かれたのは、自分自身。
だから、手を伸ばした。
その選択肢を悔いる事などない。
その後に進んだ道も、何もかも、自分の選択肢だから、と]
― 昔話 ―
[魔人封印の方法。
それをエルフに問う王子の言葉>>80に、垣間見た封印場所の様子を思い出す]
……かつて封印していた場所は、湖の周囲に触媒で陣を描いて、
その中央に魔人を封じていたよ。
魔人を封じていた巨岩に、聖剣が刺さっていた。
陣は私の一族が作ったんだ。
かつての英雄と共に魔人を封じたと言う話も伝わっている。
ただ、一度継承譜が途切れているから、
どんな陣だったのかが伝えられていない。
同じように封印の陣を組む場合は私が組み直す必要があるね…。
それから、封じるには相手を弱らせる必要はあると思う。
余力があるままでは陣が破られかねない。
[そう言えば封に関して詳しく伝えてはいなかったな、と知り得る限りを応じに伝えた]
[問いに返る言葉には]
あぁ、そうだね。
そして”門”は決して開けてはいけないもの。
そもそも”門”がどこにあるのかも分からないし…。
デーモンロードをどうにかすると言うのは無理な話だよ。
[知っているのに言ったのか、と苦笑しながら言葉を向けた]
/*
クレステッド、こちらの作戦にも配慮した布陣、ありがとうございます。
事前に相手の方針が出てると、それを潰せる策を用意したくなるもんですが、それやってもギスギスするだけなのよなー
かといって、はいはい突破しなよ、という布陣でも虚しい。
そこのバランスは大事ねー
カレルがペガサス使いなのはさんざん見せているので弓兵配備は正しい。
ダークエルフの矢でも落ちなかったので、撃墜効果は期待できないけど(あ
地に怒り満ち憎しみ溢れ
風に悲鳴と絶叫が響くとき
死と混沌の王へ至る道が開くだろう。
[謡うように呟き、焦がれるように視線を南へ向ける。
人間たちの追撃は、魔人とて望むところだった。]
/*
>>+14ヴェルザンディ
ほ、褒められちゃった(照れ
正義の真逆を行きたかっただけだよう。
他者を踏み台にして、生きる悪者(雑魚)にしたかったんだよう。
/*
うん、あまりにアレなんで樹海から戻ってロール落とし直しました。
クレステッドに感謝の念を送りつつ。
改めてお疲れ様でしたーノシノシ
ライナーのその後になんだかほっとしたり。
/*
ぉぉぅ、見事なまな板の上の鯉だな、俺。
レトは樹海からお帰りなさいませー。
そこのバトルは傍で見ていて眼福でありました……!
/*
レトもこんばんは。疲れは取れたかな?
>>+20
だー!反響あると思ってなかった!
[恥ずかしさのあまり、逃げ出した]**
− 昔話 −
[かつてギィを封印した魔法陣は、「語り継ぐ者」の一族の手によるという。
そして、新しい陣を組むローランドが生きていなければ、再封印は不可能だということもわかった。
これもまた巡り合わせか。]
では、方針としては、ジルヴァーナへ進軍し、王城へ。
道が拓けたら、わたしはルストで城へ乗り込んで聖剣でギィを、デーモンロードの力の欠片を討つ。
ローランドは封印の準備をする。
となると、軍の指揮は、ベネディクトに執ってもらうのが適任だと思うけれど──
[ベネディクトに別の意図があるかと問う。
おそらく最後の戦いだ、望むものがあるならば、叶えてやりたい。]
魔王軍が撤退した道筋には、まだ伏兵が残されているかもしれない。
カトワールで新たな船も入手できたし、大量輸送にはやはり海路が適しているんじゃないかな。
カルト湖経由で西を回り込む手もあるけど、遡上になるからね。
王都近くの海岸に上陸することで、行軍による兵の疲弊も押さえられる。
[誰かが魔王の警告>>1:350を手に入れていれば、海蛇の禍は避けられるだろうが、先程まで寝ていたカレルはまだ耳にしていないので、そんな提案を。]
− 贈り物 −
[エルフとの話を終えた頃、今度はドワーフの訪問を受けた。
ドワーフはカレルに、加護の腕輪と共に、竜の鱗から作った胸甲を贈る。
そして、ベネディクトにも揃いの腕輪と竜素材のアイテムをひとつ贈った。]
ありがとう、匠。
なんて滑らかで軽い──すごい作り込みだ。
それに、彼女の一部とこうして一緒にいられるのは、とても嬉しい。
ベネディクトは何をもらったの?
[興味津々で覗き込む。**]
/*
わふ、お褒めいただきありがとうございますー*ノノ)
最後の戦闘は、大分クレステッドに引っ張っていただいてましたが、うん、楽しかったです。
多分、この世界で「好きに生きてる」って言えるPCってライナーだけですからねぇ。
だからこそ、先が予測できなくて気になってしまうPCだなー、って。
― 昔話 ―
承知した。
しかし、封印する場合は場所も考えなければいけないね…。
可能ならば、誰も入ることが出来ないように出来る場所が良い。
[紡がれた方針>>88に男は頷く。
一番は滅することだが、叶わない場合は封ずるしかない。
それならば、と封印場所の希望を挙げるが、該当する場所はあるのかどうか]
(……指揮官として出てくるだろう彼の動きも
警戒しなければいけないかな)
[もし彼が指揮のみならず前線へと出るようなら、何かしら対策を練らなければいけない。
並の兵では一刀の元に切り捨てられて終いだろう]
(牽制くらいは何とか出来るかな。
王子が突破するまで持てば良い)
[一頻り思案した後に、海路移動の案>>89を聞く]
海上輸送は確かに大人数を運べるけれど…。
こちらに船があることは魔人も知ってるだろう。
向こうが海上戦力を持たないとしても、
何も対策していないとは思い難いなぁ…。
[それは聖剣を取りに来るのを見越して召喚陣を用意していたことを知るために働いた思考]
確か、こちらに投降した者も居たよね。
彼らに聴取してみた方が良いかもしれない。
その上で作戦を立ててみるのはどうかな。
[警戒の上で提案を一つ投げておく。
聴取出来れば海蛇のことも知ることが出来よう]
もし海が使えないなら、ポータルも考えないといけないかな…。
[大掛かりなものを敵前に作るわけには行かないため、ある程度王都から離れた位置に設置して行軍することになるだろうけれど**]
/*
エディがどんなふうにお料理されるのかwktk見つつ、レトの死に様にムネアツしつつ。
今日もうとうと…
/* 今更気づいたけどたまたまもってたPS2版ドルアーガの塔のサントラは今回の企画BGMにするにはうってつけですね
壮大なオーケストラで綴る剣と魔法の世界。お勧めです!
http://www.amazon.co.jp/dp/B000A38SGA
……ゲームの方はおすすめしませんw
― 王都防衛線 ―
……さあ、どこからでも来い!
[武者震いと共に宣言する彼の周囲。
王都全体を囲うように配置される、大量の歩兵。
コボルドとゴブリンといった雑兵の中に、武装したオークの部隊が混じっている。
心なしか、いつもよりも士気が高いようにも見受けられる。亜人なりに今回の戦こそが真の決戦であることを理解しているのか。はたまた、豪奢な食事>>36に心からの満足を得ただけなのか、それは誰にも解らないが。
防衛の厚さとしては、南側により厚く配備している。海側は
王都周辺に幾つか建てられている見張り台には元ヴェルザンディ配下のダークエルフの射手を隊長に据えた弓隊と、魔法部隊が配置されている。
魔法部隊の配置目的は、遠見、攻撃や防御魔法の行使、連絡の伝達と多岐に渡る。
また、王城の城壁にも同様に弓隊と魔法部隊が配置されている。もっとも、こちらは寡兵。念のための配置であり、王都への侵入前に食い止めようとする向きが見て取れた。]
[戦場の要所要所には魔法陣が隠すこともなく描かれている。今のところ起動はしていないようだが、何の用途のものなのかは魔術に明るい者にしか解らないだろう。
陣の中頃には、ウルフライダー部隊とボアチャリオット部隊、それに、かつて馬賊と名乗っていた、正規騎兵隊(騎士目亜部隊)も少数ながら参列していた。
頭目の遺志を継ぐために参じたのだ。
クレステッドは、陣の中央にて
彼の周囲にもまた大きく複雑な魔法陣。
今回彼は鎧姿ではなく、魔法のルーン文字が多数描かれた黒いローブを纏い、身体全体に魔力を高める類の装飾品を備えている。
さて、彼の身体の透明度が以前よりも明らかに増していることは、恐らくもう誰の目にも解るだろう。
しかしなお、彼の表情や目の輝きには一切の衰えがない。
張り詰めた空気の中。彼らは開戦を待っている**]
/*
今日はまおうさま基本待ちの姿勢なので、動きがあるまで潜伏である。
うかつに表に顔出すとまた悪だくみする→王国側が対応に時間取られて最後大慌てになる、が見えているので。
− 軍議 −
[ローランドの意見を入れて、投降者や街への流通を担う渡り商人などから、魔王軍の情報を集めておく。
その結果、ジルヴァーナ沖には危険があるらしいと判明した。>>95]
手の出せないところから襲ってくる海中の敵はやっかいだ。
沖にいるというからには、沿岸航行なら大丈夫なのかもしれないけど、輸送船となると大きいからね。
遭遇は避けたいな。
[カレルは陸路に希望を変更する。
それでもベネディクトが勝算を弾いて海路をとるというなら二手に分かれようか。]
[ポータルについては、門外漢なのであまりよくわからないんだけど、と前置きしつつ、]
そうだね、魔術師部隊と護衛で先行してもらって、設置できればありがたい。
ただ、出入り口両側にポータルが必要なんだっけ。
そうなると、完成まで出発点を動けず、ポータル設置が失敗したら時間のロスが取り返しつかないことになりそうなのが不安だ。
ポータルを稼働物に描いて移動式にするとかって可能?
あるいは、魔王軍のポータルを乗っ取り利用するとか。
自分で作ったポータルでないと発動は難しいのかな?
− 行軍中 −
[いろいろな手を検討し、義勇軍はジルヴァーナに向かう。
カレルは、陸路をとった。
行軍中は、常に先頭にいるわけではなく、偵察隊が先の平穏を知らせている間は、隊列のあちこちに並んで志願兵と言葉をかわし、歌をうたいながら歩いたりした。
その屈託なさは、戦場ではなくハイキングに行くかですらある。
それでいいのかと問われれば、もちろん、と笑った。]
この進軍は楽しいよ。
自分たちで解放を勝ち取る戦いが、楽しくないわけがない。
今日までの戦いに散った者、奪われて戻らないものを忘れるわけじゃない。
我らは彼らの想いと共にある。さみしくはない。
だから、今は、悲しみよりも希望を高く掲げて進むんだ。
── 我ら、かく戦えり。
[むろん、戦闘に突入すれば、状況を楽しんでなどいられないだろう。
懸命に、それでも、志願兵らは希望を宿した剣を振るう。
ギィの読みにわずかな齟齬が出るとしたら、それは人の明るい面を過小評価したゆえだろう。>>87]
/*
|--;)ヒョコ
>>+28エディ
そう言ってくれたなら幸いです。立ち回れてるか不安だったよ。
>>+29
レト、ありがと。そう言われると照れるな//
忠誠心いいよな。俺好きだよ。
レトの死ぬ間際でも、その心を忘れないって。
熱いよね!
− ジルヴァーナ近郊 −
[残党の襲撃や見張り台を巡る攻防はあったものの、義勇軍陸戦部隊はさらに村や強制労働施設を解放し、志願者を増やしながら北上して、王都を臨む丘に到達する。
すでに魔王軍は万全の迎撃態勢と見えた。>>97>>98]
混成歩兵隊に、機動力・突貫力のあるウルフライダー部隊とボアチャリオット部隊、
竜牙兵も…?
[偵察の報告、および自分で上空から確認した陣の偉容に、敵の本気を見た。]
城壁にはダークエルフの弓隊と魔法部隊か。
その攻撃を凌いで乗り越えるのは大変だけど、幸い数はそう多くないみたいだね。
同時に、地上からの攻撃を行えば、分散も期待できる。
防御魔法の重ね掛けとルストの翼の速度で切り抜けよう。
そして、やはりギィの姿は見つけられていない、か。
王都にいるのは間違いないんだけど──
[聖剣がそれを教えてくれるのだ。]
[そうして出撃準備を進めているところへ、妖精タムリンが飛んで来て、カレルの袖を引っ張る。
連れて行かれた先には、少しくすんだ白い毛玉が転がっていた。]
おまえ、エディの…!
[両手で掬い上げれば、キュー、と鳴く声がした。]
よしよし 怖くないよ、
そりゃ頭突きしたけど、あれはほら…
[毛玉がなおも、キュキュー…、と弱々しく懸命に鳴くのを、タムリンが早口に通訳してくれる。
それを聞くうちに、カレルの唇は引き結ばれた。]
── なんてことを!
[立ち上がり、ペガサスに飛び乗るカレルの後を、パッペルを抱えたタムリンが追いかける。]
[整列した義勇兵の前にペガサスで乗りつけ、カレルは皆の顔を見渡した。]
自ら武器をとり、集いし義勇軍の皆、
今こそ、我らの国を取り戻すときが来た。
敵は暴威の恐怖をもって我らを怯ませようとするだろう。
けれど、魔物はその実、我らの結束を、勇気を怖れているのだ。
常に、傍らの仲間を信じて進もう。
我らの歓呼の声を響かせよ!
[鯨波の声をあげ、義勇軍は動き出す。
その先頭を走るペガサスは、敵前衛に衝突する手前で地を蹴って空へと舞い上がった。
味方の魔法援護を受けながら、敵を足下に、城壁越えに挑む。]
ベネディクト、
皆を導いて防衛を突破し、王都を解放してくれ。
後から来ることを信じて、 先に行っているぞ!
― 王都防衛線 ―
[防衛線の前線に到達した者は、最初は尖兵かと思われた。>>107
遠目には軽騎兵にも見えたそれは、実際にはペガサスに乗った――戦闘初期の情報から考えれば、王子を騙る者である可能性が高い――者であった。
それに気づくも遅く、その者は上空へと駆け上がっていった。
見張り台から見張り台へ、そしてクレステッドへと、その情報が届く。
そしてまた別の見張り台から情報が届く。それは、シェーンバルト正当王家を騙る、カレルの姿に相違ないと。
――囮か?いや、たとえそうであっても。
クレステッドの決断は早かった]
弓隊!魔法部隊!そのペガサスに乗った逆賊をなんとしても墜とせ!
地上の監視が手薄になっても構わん!
[クレステッドの号令は、やはりすぐに伝令に届けられ。
見張り台から、そしてカレルが城に近づいたならば、城壁からも毒矢や火球が降り注ぐだろう。
そんな甘い戦ではないと確信は出来るものの。そうしないわけにもいかなかった]
― 儀式の間 ―
始まったか。
[分厚い石壁に囲まれた部屋の中へ、ごく微かに地鳴りが伝わってくる。
喊声は遠く武器打ち合う音は届かない。
ただ地を揺らす響きだけが震動となって身体を震わせる。]
今ここに、現世界と異界を繋ぐゲートを開く。
[瞑想を止めて立ち上がり、誰へともとなく宣言する。
護衛はふたり。かつて騎士であったものらが扉の外に立っているだけで、他にはいない。
聞く者もいないまま、魔人は言葉を続ける。]
この地にて流されるすべての血と魂を御身に捧げん。
苦痛と恐怖、怒りと恨み、すべての甘き想いを御身の糧とせん。
[語り掛けているのは、魔法陣より繋がる路の先。
そして、自分の胸の内。]
路よ開け。
生贄をすべて呑みこめ。
世界の壁を壊す力を蓄えよ。
[呼びかけとともに、魔法陣が昏い光を放った。
渦巻く闇が現れ、中心に凝縮し、臨界を超えて四方へ爆発的に広がっていく。
不可視の魔力の網は部屋を超え城を超え、戦場にまで大きく広がった。]
[魂を見るものならば見えるだろう。
倒れたものたちの魂が、ことごとく地面へ吸い込まれていくことを。
もはや敵味方など関係なく、儀式は貪欲に生贄を求める。
捕えられた魂は次々と儀式の間へ、魔法陣の中へと消えていく。
だが、それを見守る魔人の目にはいくらかの不審があった。]
─── 力が溜まるのが遅いな。
連中、恐れを抱いていないとでもいうのか?
これだから、人間というやつは…
[第二王子の声がここまで聞こえたわけもない。>>107
だが、人間たちが勇気と喜びを持って戦いに臨んでいることは知れた。
舌打ちするも、すぐに構わないかと思い直す。]
クレスが力を出し尽くすと言っているのだ。
いつまでも気楽な戦いにはならないだろうさ。
質で足りなければ、量で補えばいい。
[それこそ気楽に呟いて、再び儀式に没頭する。]
− ジルヴァーナ城壁上空 −
[ペガサスに騎乗するのは、囮ではなく正真正銘、正面突破を企てたカレルだった。
王都防衛の指揮を執るクレステッドの厳命を受け、空をゆく白馬に攻撃が集中する。
防御魔法が淡く光るのは着弾の証。
進路を、高度をこまめに変えて攻撃を擦り抜けるも、すべてを避け切れるわけではなかった。]
…っ、 追尾火球かっ!
[迫りくる脅威に向けて後方へ手を振り抜くと、ドワーフの腕輪がバラバラとほどけて、大きな帆のような盾となって広がる。
ドワーフの技術の粋は、カレルに迫る毒矢を、火球をまとめて包み込むと、自ら爆発して攻撃を相殺した。]
くう…っ よくわかなんいけど凄い。
[洩れた衝撃に流されながら、ペガサスは城壁の上を通過してジルヴァーナへと突入した。]
城へ! 頑張れるか、ルスト…!
[翼を焦がしたペガサスは少し傾ぎながらも、カレルの声に応えてはばたく。
そこへ、闇の炸裂が届いた。>>110
痛みも熱もなく、ただ圧倒的な異変。]
──なっ…
[ペガサスは高度を失い、カレルにとっては懐かしい、だが変貌した市街地へよろめき着地する。
それを目視した魔兵が包囲にかかった。
カレルは白い背から滑り下りると、愛馬のたてがみに掌を滑らせる。]
ありがとう、ルスト。 ここで充分だ。
行ってくるよ。
[カレルを乗せていなければ、ペガサスはまだ飛べる。
力強い嘶きを背に受けて、カレルは背中の聖剣を抜き放ち、敵中へ走り込んだ。
今も怪しい魔力を放出しつつある城目指して。]
― 儀式の間 ―
[少々の誤算はあったものの、儀式は着実に進む。
今も魂を呑みこみ続ける魔法陣の中心にはエトヴァルトが横たえられ、周囲に渦巻く膨大な魔力に反応してか、時折身体を震わせていた。
心を研ぎ澄まして儀式を進めていた魔人は、大きな力が近づいているのを感じる。]
……聖剣か。
[痛みを伴う知覚に眉を顰める。
が、すぐに唇の端を上げた。]
― 儀式の間 ―
[少々の誤算はあったものの、儀式は着実に進む。
今も魂を呑みこみ続ける魔法陣の中心にはエトヴァルトが横たえられ、周囲に渦巻く膨大な魔力に反応してか、時折身体を震わせていた。
心を研ぎ澄まして儀式を進めていた魔人は、大きな力が近づいているのを感じる。]
……聖剣か。
[痛みを伴う知覚に眉を顰める。
が、すぐに唇の端を上げた。]
いいだろう。来るがいい。
ここまでたどり着けたならば、俺の手で直接捧げてやる。
[虚空へ向けて宣言し、竜の角を手に取って魔法陣のなかへと踏み込んだ。]
− 城 −
[聖剣の煌めきに、下級の魔物は近づくことさえなく縮こまる。
カレルは身の軽さも利用して包囲を突破し、城へと近づいた。
父と兄の首級が晒されていた門を通り抜ける時には、わずかに目を瞑ったものの、足を止めることはない。]
カレル・セヴェルスが帰って来たぞ!
[名乗りをあげて門兵を退け、ますます瘴気を強める城へと乗り込んだ。]
− 城内 −
[予想よりもずっと城内は暗かった。
窓が塗り籠められてしまったわけではない。
ただ、光が弱い。
カレルのウエストポーチからタムリンが出て来ると、カレルに並んで飛ぶ。
妖精の透き通る翅の光が周囲を照らし出した。
そうして見る城の内部は、市街地よりもさらに変異をきたしているのがわかった。
悪趣味と思える過剰な装飾が施され、ひとつとして同じ恰好をしていない石像はコカトリスの遺産か。]
エディは──そっちか、 ああ、聖剣が示すのと同じ方向だ。
[タムリン通訳で、ウエストポーチに納まったパッペルがエトヴァルトの反応を伝える。
使い魔と主との間にはある種の絆があるのだろう。
パッペルがこれだけ弱っているのを見ると、いっそう心配だ。
聖剣もまた、何かに反応してカレルを導いていた。
城の守備兵を退け、あるいは秘密の通路でショートカットし、反応の強い場所へ迫る。]
− 儀式の間に続く廊下 −
ここ…、
[玉座の間よりさらに奥、隠されていた通路の先、紫色の扉がある。
その前に立つ護衛は、人間だ。
かつて騎士であった者──知らぬ顔ではない。]
ギィに用がある。 扉をあけよ。
― 回想 王都周辺 ―
[近づいてくれば>>113、クレステッドにもそれは感じ取れた。あの忌々しい波動。
紛れも無い、聖剣のそれ。
囮でもなんでも無く、それは彼らの宿敵本人であることが、ようやく確信できた。
降り注ぐ矢も火球も、有効なダメージを与えることは出来ず。
結局、カレルを防衛線にて撃墜することは叶わず。じき、街に降り立つことは容易に想像できた。
門には封印が仕掛けてあり、簡単には開かないかもしれない。しかし。
門の封印と聖剣の退魔の力を真っ向から戦わせようものなら、恐らくこちらが持たない。
仕方なく、彼は門の封印を一旦解いた。
それに、城門近くは100体近くもの竜牙兵が守っているのだ。
竜牙兵は単騎でも、熟練の騎士と同等かそれ以上の強さを持つと聞く。
いかに聖剣があろうが、いかに奴がロルフの血を引くものだろうが、独りではどうにもなるまい。そう考えた。]
……忌々しいが……ええい、どうせ奴一人でたどり着けるなどありはしない!
奴への攻撃は中止!
眼前の敵に火力を集中せよ!!
[そう号令を発し。クレステッドは大軍同士の戦いに注力することにした。
――クレステッドは一つ、大事なことを見落としていた。
――それは。
――竜牙兵の触媒に、他ならぬディルドレの牙を使った、という点。]
― 回想 城門近辺 ―
[カレルが城門近辺に降り立って>>119、ほどなくして。
城門付近の防衛にあたっていた竜牙兵3体が彼の姿を捉え、近づき始める。
いかに聖剣があろうと、双方が全力でやりあったならば、カレルに勝ち目があったかは疑わしい。
勝てたとしても、その後の戦いに支障を来す程度には消耗しただろう。
だが。
近づいてきた竜牙兵は、カレルに攻撃を仕掛けることもなく。
ピタリと止まったままガタガタと音を立て、そのまま崩れた。
竜牙兵にごく僅かに残った
― 儀式の間 ―
[聖剣の気配が、迷いなくこちらへ近づいてくる。
目を閉じていても、肌で感じるようにわかった。
胸に刻まれた封印の印が、呼んでいるのだ。
疼痛を抱えながら、薄く笑う。
扉の外に気配が現れ、声が聞こえる。
魔法陣の中心で瞑想していた目を開いた。]
通してやれ。
[外へ声を掛ける。]
[かつての主家であれ、二人の元騎士にためらいはない。
今の主君を守護するべく剣に掛けた手を、主命下れば即座に離した。
ひとりが扉を開け、中へと促す。
そのあとは、視線を前へと向けたまま微動だにしない。]
[魔法陣の中に立って、魔人は王子が入ってくるのを待つ。
手には竜の角。
その先端は、横たわるエトヴァルトの腹に向く。]
良くここまでたどり着いたものだ。
まずは褒めておこうか。
その無謀さは二年前と変わらないようだが。
[戸口に差す金の光へ、軽い口調で声を掛けた。]
/*
おかしいな、今回軍団戦しなくて良いようにこの立ち位置にしたはずだったのn
wwwwwwwww(芝の海省略
兵数は向こうより少ないはずだね。
錬度は高い、はず。
兵種は…歩兵、騎馬、弓、魔術師、くらいか。
歩兵は全体の半数は居るか。騎馬はレト隊が半壊、弓と魔術師は1隊まるっと居て良いかな。
後はエルフ隊か。
げふぅ(頭から煙
― 王都防衛戦 ―
[さて、カレル自らに続き、義勇軍の大軍が押し寄せる。>>107
大軍対、大軍。
味方全軍を鼓舞するための。あるいは、開戦の儀式として。
クレステッドの喉から。そして、見張り台に設置した、彼の号令を伝えるための装置から。
あえて、敵全体にも聞こえるようなよく響く声で、開戦の合図を発する]
……ギィ様を
お前たちにも見えるはずだ!憎むべき逆賊の姿が!
この地平はこれより死地と化す!
我らが主、ギィ様の願いを現実のものとするための、最後の戦いである!
我々は数千年もの間、この日を待ち望んできた!
敵は数千年も、正統王家を騙ってきた非道の者達だ!決して許すわけには行かない!
恐らくはこの戦い、お前たちの命も多く失われるだろう。
だが、嘆くことはない!
ギィ様の儀式が完成し、完全なる王として君臨したその時!
この戦いで、あるいはこれまでの戦いで失われたお前たちの全ての命は全てその礎となり、この地で永遠の祝福を受けることとなろう!!
戦闘を、開始せよ!!!
[―――そして。まずは雑兵の突撃をもって、戦闘が始まる]
− 儀式の間 −
[扉の前の騎士は逡巡なくギィに与えられた命令を遂行する。
自分の声に従ったのではないことはわかっていたが、小さく頷き、開かれた扉を通った。
瞬間、聖剣が火花を散らす。]
[魔人が正面に立っている。
部屋に染み込んだ鉄錆た匂い。床に置かれた竜の心臓。
そして、ギィが竜の角をかざす先は、魔法陣に供物めいて横たえられているのはエトヴァルトだった。]
エディ…!
[呼びかけに応える様子はない。
時折、身体を痙攣させるものの、蒼白なその面差しは、生きているのか死んでいるのかすら曖昧だった。]
/*
>>123>>124>>125
クレステッドに超フォローしていただいている!
あう、「野戦」に対応しての「城門」配備って、街の外周壁の門のことかと誤解してた。
なのでひょいと (←
城「本丸の門」ってことだったののか。すまん
[開戦の合図を放った後。
全軍の中央部分に陣取るクレステッドは、魔法の鈴を一定のリズムで鳴らしながら、呪文を唱え始める。
それは独りが唱えているはずなのに、まるで二人の人間が唱えているかのような揺らぎを放っていた。]
自らの真の姿を知らぬ戦士たちよ
抑えつけられし自身を解き放て
汝は力なり 汝は怪物なり
地に刻まれし茨の道よ
我らに仇なす者共に
牙を剥きて襲いかかれ
[呪文を唱え始めれば、最初にコボルド達の挙動がおかしくなる。
一部のものは奇声を上げて半狂乱で走り始めるが、残った者達は。
目を不吉な赤に輝かせ、通常よりも遥かに凶暴化して近づいてくる。
また、兵士が不用意に魔法陣に足を踏み入れれば、突如地から茨の刺が無数に湧きだし、意志を持つかのようにその足を止め、傷つけるだろう]
/*
>>134
うんうん、あんだけ大掛かりに魔法陣敷設して準備してたんだから、広範囲大魔法やるといい♪
うちの軍は大変そうだが、がんばれー
― 儀式の間 ―
なにを以て邪法というのか聞きたいところだが、…まあいい。
[真っ直ぐに向けられる聖剣の輝きに目を細める。]
貴様と俺とが相容れないことはわかりきったことだ。
なら、始めようじゃないか。
[言葉とともに、槍持つ手を離した。
その手で、ぱちりと指を鳴らす。
動作に反応して、あらかじめ仕込まれていた術が発動し、竜の心臓がばさりと大きく裂けた。]
[支えを失った竜の角は、その質量と鋭さを以て真っ直ぐ下へと突き刺さる。
竜の心臓から溢れ出す大量の血は魔法陣へ流れ込み、エトヴァルトの血と混ざり合った。]
連れて帰りたかったら急ぐといい。
エトヴァルトの命尽きたとき、儀式は完成する。
[笑み浮かべる魔人の表情は、その言葉が真実か否かを韜晦する。
ただ、部屋を覆う圧力が一層増したのは確かなこと。
無手のまま構えもなく、魔人は王子を誘う。]
/* 落とすことが出来ないかもしれないので設定だけ暴露タイム
持続系の呪文を延々と唱え続けるのを精神力でカバーしてるわけですが、この時触媒として 自分自身 を消費してます
二重ならまだ消費量は少ないけど三重以上から消費量が跳ね上がるという設定 */
/*
いわゆるターン制限バトルというやつ。
正確にはエディの魂を捧げて、他の魂も十分に捧げたら儀式喊声するんだけど、後半部分は別に言わなくてもいいこと。
エディ…!!
[かつてこの手で触れたこともある竜の角。
それが今は兇器となる。
意志なき兇器がギィの手を離れた瞬間には、声をあげて飛び出していたが、鋭い尖端がエトヴァルトを貫くのを阻止することはできなかった。
邪悪なオーラが渦巻く魔法陣を踏み越え、聖剣を持っていない手をエトヴァルトへと伸ばす。
ギィを突き飛ばさん勢いで突進した。]
殺す気なら構わないが、
[悲痛な声を上げて突進してくる王子を、僅かに重心を低くして待ちかまえる。]
風よ。
[ワンワードで拳に風を纏わせ、タイミングを合わせて半歩踏み込んだ。]
動かせば死ぬぞ?
[剣を持たぬ側へ身をずらしながら、腹めがけて拳を叩き込む。]
側面攻撃を食らう前にさっさと抜けるぞ!
[突撃を繰り出した義勇軍は、猛烈果敢に攻撃を仕掛ける。]
コボルドのことなど気にするな!
今は行く路を邪魔する眼前の敵だけ切り伏せていけ!
[凶暴化しているからこそ、陣形の一部がより崩れやすくなる筈。
突くとすれば、そこだ。*]
[迎え撃つタイミングで放たれるパンチをくらい、風の魔力に壁際まで吹っ飛ばされた。]
くう…っ
[痛みをこらえて起き上がる。
動かせばエトヴァルトは死ぬとギィは言う。]
止める──、
[決意を噛み締めて、今度は聖剣を構え、ギィとエトヴァルトの間に割って入るよう突撃した。
薙ぎ払い。]
― 戦場 ―
[その奇妙な陣形>>138に気を配る程の余裕はクレステッドにはなかった。
ただ、中隊指揮官クラスの者達はその陣形に警戒の念を持ったが、結局その真意を読み取ったものは居なかった。
陣の薄い部分への的確な攻撃に布陣が崩れ始める。
とは言え、そのような位置にも巧妙に描かれた魔法陣による罠は、容赦なく発動する。
一部の優秀な隊長は、敵隊をそう言った位置に誘導するように動くが、果たしてそれは成功するだろうか。
さておき。
コボルドが凶暴化し始めたのに連なるように、今度はゴブリン達も同じように凶暴化し、敵と見るや集団で囲い、殴り付けるような戦術を取り始める。
しかし、ベネディクトの作戦は功を奏したといえる。
一点突破を試みる義勇軍の軍勢>>140は、確かに、着実に前進していた。]
/*
>>138
おーおー、ベネディクトも陣形とか発動してる。
合戦だー
まあ、この時間から海蛇相手にしてるのは無理だよね。
[その状況はクレステッドにも見えている。
しかしその表情に焦りはない。……もっとも、焦っている余裕もないというだけかもしれないが。
彼は二つの呪文を詠唱し続けたまま、第三の呪文を唱え始める。]
王の道を拓く者達よ
命無くとも手を休めるな
魂無くとも任を続けよ
[呪文を唱え始めれば、死したる亜人兵のうち損壊の少ないものが立ち上がり、動く屍となりて再度攻撃を仕掛け始める。
動きはゆっくりとしたものではあるが、しかしその目に迷いはない。
さて、クレステッドの姿が見えている者は居るだろうか。
彼の表情には僅かな苦痛の色が浮かんでいる。
また、彼の上に、何か光るものが浮かぶのがわかるだろう。魔術に明るい者ならば、それは、生命そのものを触媒とした時の現象に類似していた。
また、その姿は刻一刻と薄れ、空気の色と同化していく。完全に消えるのがいつなのか、そもそも本当にその時が来るのか、それはまだ予測も出来ないだろうが。]
― 軍議 ―
現地で儀式による設置となると、
魔軍に悟られて妨害を受ける可能性はあるかな。
魔法具を用意してから行うならロスは緩和出来るよ。
その形で用意しておこう。
魔軍のポータルを乗っ取ることは難しいかな…。
設置者に気付かれたら遮断される可能性があるし、
転移中にそんなことをされたらどこに飛ばされてしまうか分からない。
確実に進むならやらない方が無難だね。
[王子の問い>>100へと返し、結果、カトワールから王都への中間点まではポータルの設置で移動することとなった。
これで長期行軍による疲労は多少緩和出来るはずだ]
― 王都近郊 ―
[半ばからの行軍は平穏な時>>101 >>102もあれば、解放戦闘>>103に入る時もあった。
男も行軍を共にし、王都を望む丘にて敵の布陣>>97 >>98を見る]
外の布陣…門前に兵が集中しているね。
海側に潜ませているのは相応の力を持つもの、と言うことか。
[海側は護る必要が無いというような布陣。
こちらに集中出来る何かが居ると言うのは確かだった]
魔法陣が複数あるね…あれには気をつけた方が良さそうだ。
何が出てくるか分からない。
[そうは言っても、戦闘が始まってしまえば気にする余裕が無くなる者も多いだろう]
[繰り出した左の拳に確かな手ごたえ。
吹き飛んだ相手を見ながら、軽く手首を振る。]
まったく。
肉体労働は専門外なんだがな。
[武術の類の経験を積んだことはない。
ただ、増強された肉体能力のままに動いているだけ。]
[再び立ち向かってくるカレルの剣を、斜めに軽くステップして躱す。
いや、躱したつもりだった。
刃の軌道を見切って身を引いたものの、聖剣から伸びる剣圧に胸を真横に裂かれる。]
く、…
[忌々しい、と吐き捨てるのも惜しんで拳を振るう。
拳に纏わせた風を風弾として投げつけた。
カレルとエトヴァルトを結ぶライン上を、風が奔る。]
[そうして開戦直前>>107。
居並ぶ義勇兵達に王子の言葉が響き渡る。
男もまたそれを並び聞き、鯨波の声に混じった]
指揮はベネディクトが居るから問題無いね。
[そう言って男は蜂矢の陣を敷く義勇軍から一旦離れる。
一点攻撃型のその陣の弱点は軍略に疎い男でも理解出来た。
故にその補助に回ることにする]
祈りの念は護りの力
遍く広がり 清き壁とならん!
[先ず発動させるのは崩されると拙いと思われる、陣の鏃位置に居る兵達への防御の呪。
長時間の付与は難しいが、ある程度の攻撃の緩和にはなるはずだ]
/*
今のうちに中身予想したいが、まったくわからんw
カレル、ギィ様は打ち合わせでわかってたので、他どなたがいるのでしょう。
お知り合いは、数名はいそうですがw
ちなみに俺の中身が透けてないのを願うwww
/*
遅れたけど、民間人(偽装兵)を確認せず殺害は不名誉を背負うで解決。そういう手もあるか。
俺は「馬鹿野郎!(鉄拳制裁」かと思ってたCO(るがる2の影響
[刃が届いたようには見えなかったが、ギィの胸元が裂けてモザイク様の肌が垣間見えた。
異形。
しかと見定める隙を与えず、すぐさま見えない風弾が放たれる。]
…っつ!
[避けはせず、とっさに聖剣を縦に構えれば、分断された風渦が身体の左右を擦り抜け、後ろの壁の呪具を叩いた。]
自分の民を儀式の供物にしようとする貴様に、王たる資格はないっ!
[エディの前に仁王立ちになり、ギィを牽制する。
カレルの背面で、ウエストポーチから滑り出た白い毛玉がエトヴァルトにくっついて切なげに鳴く。
タムリンが小さな手で治癒魔法を紡いで、エトヴァルトの命を繋ぎとめようとしていた。
しかし、どうすれば儀式の進行が止まるのか。
じわりと汗が滲む。
カレルはもう一度、剣圧でギィを攻撃し、魔法陣を崩さんとした。]
/*
地の文でエディとエトヴァルトが混在する…急いでるなああ
@2時間
力押し封印以外の道は拓けるんだろうか。
[戦闘が始まった直後、男は王都内から魔力が迸る>>110のを感じ取る。
何事かと意識を逸らした直後、戦闘により倒れた者の命が天ではなく王都内へと向かう>>111のが視えた]
なに…!?
[それは義勇軍だけではなく、魔物も同様。
不自然な現象に思い当たるのは魔人が儀式をしていると言う可能性だった]
まさか、魂を贄に…?
魔人め、一体何を。
[ぎ、と男はきつく歯を噛みしめる。
男は魂は視えれど、それをどうこうすることは出来ない。
男が掬い上げるのは魂ではなく、その刹那に残る想いだけなのだ]
早々に終わらせるしかない、かな。
[魂の集積を止めるには戦闘を終わらせるしかない。
ただ、可能な限り死者を出さない必要がある。
魔物であれ、魂を贄とされてしまうならば壊滅を狙うのは魔人の思う壺だろう。
だがそれはかなりの困難を極めるもの]
[意識を逸らす間にも戦況は進み、魔法陣に足を踏み入れたものが茨に囚われたり足止めされる様子が見えた]
く、妨害の陣か。
侵蝕せよ 怨みの念
顕現する魔蝕み その力を減ぜ!
[黒紅の結晶を放ちながら呪を紡ぐと、砕けた結晶が同色の靄となり、地を這い発動している魔法陣へとにじり寄る。
最低限、義勇軍が進む先を確保しようと、出現した茨を包み込まんと靄は蠢いた]
あの魔法陣は、厄介だな……。
[茨の影響により、せっかくの突撃力が削がれてしまっていた。
最前列の部隊はまだ着実に進んでいるものの、中方・後方の隊への妨害効果は大きく、また魔法陣のある場所へ誘導されてしまう者達もいた。
これでは敵の右翼が援護に到達するほうが早いかもしれない。]
先頭近くにいる魔術師に対応させるか……?
いや、それでは余計に突破に時間が掛かる。
[魔術師は敵を排除することに集中させてある。
防御に割く余力はない。]
[裂けた服の間からは、古い傷も見えるだろう。
隠すでも押さえるでもなく、魔人は手を宙に伸ばした。]
はは。なにをいまさら。
[王の資格を語るカレルの言葉をあざ笑う。]
生贄にされたくなれば、強くなればいい。
エトヴァルトとて、その機会は十分に与えたぞ?
[王子の後ろで動く小さいものたちに一度目をくれてからカレルに視線を戻し、手になにか巻き取るしぐさをする。]
あまり暴れるのは止してもらおうか。
立て。影なるものども。
[術の言葉に従って、いくつかの魂が消滅する。
同時に、燭台が生み出す影がいくつもゆらりと立ち上がった。
おぼろげで不安定なそれらは聖剣の圧を受け止めて消滅し、残る数体がカレルへと冷たき手を伸ばす。]
[早期決着をつけるには指揮官を狙うのが道理。
そう考えて男は敵陣の奥に居るクレステッド>>144へと眼を向ける。
そこに視える光景に男は軽く瞠った]
…あれは…
[クレステッドまでの位置は遠い。
けれど幽鬼たる男は魂の塊と言って良い。
魂視る眼は遠目ながらもその変化を捉えていた]
少しずつ、削れている…?
それにあの光、まさか。
[身を削っているのか。
男の意識に一つの推測が落ちた]
[その光景に眼を奪われていると、倒れた敵兵がむくりと身を起こすのが見えた。
それによりクレステッドが唱えているであろう呪の効果を知る]
アンデッドか…!
また厄介なものを持って来るね!
[魂を失くして尚動く引くことのない兵。
戦力の回復にも繋がるそれは厄介なことこの上ない]
まともに相手をしては疲弊するだけだね…。
……どうにか近付く術は無いかな。
[次第に姿を薄れさせていくクレステッドに再び視線を向ける。
魂視る眼は未だ彼の姿を捉えることが出来ていた]
相手の指揮官は、本当に厄介なものばかり持ちだしてくれる……。
一度、直に顔を拝んでみたいものだ。
[などと思いながらも、自分は最後方にいるのでそれも叶わない。
もっとも、今はまだ最後方というだけなのだが。
とにかく、まずは完全に突破を追えなければ*]
[魔法陣への妨害魔法の存在>>155を感じ取れば。クレステッドの顔は初めてそちらの方向を向く。表情には、薄っすらと怒りの念が見て取れるが、それにあえて対抗の魔法を掛けるということはしなかった。
その呪の主がまさかローランドだとは思いもしなかったが。
とは言え、妨害の陣を起動し続けるための魔法詠唱はまだ続いている。相手の魔術師を一人そちらの妨害へ割けるならば、それで十分だと。
ローランドが呪を唱え、力を失った陣を見たとしても。5分もすれば陣は効力を取り戻すだろう。
そして彼は右手を敵陣の方へ向けて、開く。
魔法というわけではなく、「全力でこの場所を止めろ」という全軍への合図である。
その指示はすぐさま見張り台を通して全軍に送られ、陣中部に位置したボアチャリオットやウルフライダー、そして元馬賊の者達も敵陣へ急行を開始した。]
[見張り台からは矢や火球が敵陣めがけて飛んで行く。
狙いを定めている様子のないそれは、味方の損害も辞さないという割り切った攻撃方法だった。敵兵力を削げれば、封印した城門を開くことは出来まいと。その間に竜牙兵が敵を殲滅し、儀式の完成を待つ――それが、彼の描いた「最悪の」勝利のシナリオであった。
ベネディクトの指揮する部隊は散会し、各個撃破を進めているが。
今のところ、それは上手く行っているようにも見える。
アンデッド化した小型の亜人は、恐怖こそ感じないとはいえ、一体一体の力は生前よりも劣るようだ。また、完全に身体が損壊した亜人はもう起き上がることはないらしい、ということもわかるが、果たして。
クレステッドの身体は、今もなお刻一刻と薄れていく*]
「強者の理論」は一見、正しい。
だが、それは思い上がりだ。
[叩きつけた剣圧が、呼び出された影によって掻き消される。
なお残った冷たい影が、カレルを掴んだ。]
…な、
[肉体の中に氷柱を突き込まれるような悪寒。
竜の鱗鎧にもそれは防ぎようがなく、瞬く間に力を奪い取られてゆく。
心臓が凍りつき意識が途絶えかけた瞬間──、胸にさげていた薄桜色の結晶が光り、カレルの身体に熱を灯した。
ローランドが見出した亡父の想い。
民を、子らを護らんと。
願いを叶えて、結晶は砂と砕ける。]
父…上──
わたしはあなたを…継ぐ
[前のめりに倒れかけた勢いのまま、カレルはギィに突きかかった。]
エディとこの国を貴様から取り返す!
(笑って見送る事は、そういや出来なかったねぇ…)
[そういえば末期は泣いてばかりだったと、そんな遠い過去を思い出しながら。
ゆら ゆらと、竜の魂はその死と同時に、
ほぼ全ての生き物が等しくそうであるように体から抜け出でいった。
まっすぐに、光に向かっていくように。
そうして竜はその光の中に約束を見た。]
ロル!
[全ての憂いの一切から解放されたかのように、竜が光の中で羽ばたいた。
その魂の色は
ロル、約束、守ってくれたんだね。
[竜はとても幸せそうな顔で、友の前に擦り寄るように頭を垂れた。]
[労いと、感謝と、謝罪にだけは竜は首を振ったが。
離れていた間を補う様に言葉を交わした後、さぁ行こうと友の手を差し伸べる友の手を取ろうとして、だが竜は今の際になって躊躇いを見せた。]
…ごめんロル、あたしもう少しここにいる。
約束したんだ、フォアレの事を見守るって。
あのさ、ロル以外にも友達出来たんだよ。
ロルのずっとずっと子孫の……ロルに似た子。
[師匠って言われたよと、カレルと過ごした2年の間を、竜は友へと語らった。]
それに…ちょっとあいつの事も見ときたいし。
[言いながらも渋面するのは仕方ない。]
赤毛がどうなるか見届けてやる。
[むすっとしながら竜は空のその場に伏せるように――大森林で眠っていた時と同じような姿勢で、遠く眼下を見下ろしていた。
ロルフもまた傍らに立ち、眼下の様子を見下ろしているだろう。]
[一時的に妨害の陣が効力を失ったお陰で、突破は完全に完了した。
眼前には城門が見えてくるのだが――]
――全軍、反転!
これより一気呵成に敵軍を叩く!
[城門になど目もくれず、今まで後方に位置していた騎兵は反転し敵の後方を騒がせる。また、既に散会をしていた歩兵や魔術師、弓兵と併せて敵の一部を三方から取り囲む形になる。]
見張り台からの矢など気にするな!
敵を押しこめば自然と我らも射程距離外になる!
[そしてまた、これで僕自身も最前線に立つことになる。
クロスボウを構えると、距離の離れた敵を射抜いてゆく。]
/*
……大真面目に「取り戻す」言われてるあたりに、自分の立ち位置を真剣に悩む更新1時間20分前……。
なしてこうなった(
[妨害の魔法陣は一時的に沈黙したものの、しばらくすれば再び発動する>>164。
それは継続して呪が唱え続けられているということの表れ]
妨害陣に、アンデッド化…。
それに凶暴化か、いくつ展開出来ると言うんだ…!
……一時でも、詠唱を止めさせることが出来れば……。
[遠く、遠くに居るクレステッドを男は見遣った。
その間にも義勇軍の陣は変化を見せ、それに対し見張り台からも攻撃が降り注ぐ>>165。
単独で居る男にも流れ矢や流れ火球が飛んでくるのを、石抱く身ながらも避け続けた]
先にこっちか…!
突き上げろ 拒絶の念
足下貫き 敵陣崩さん!
[黒紅の結晶を見張り台に投げつけ、呪を紡ぐ。
砕けた結晶は見張り台の足元へと落ち、そこから斜めに突き上げるように岩筍が伸び上がった。
見張り台を崩さんとするそれを男は移動しながら各見張り台へと仕掛けていく]
ならば貴様は、弱者が強者を搾取する方が好みか?
[思い上がりとの指摘を鼻で笑い、影が王子にとりつくのを見る。
影の接触は生者の力を奪い生気を奪い、いずれはおなじ影と為す。
影に捕まれた王子の姿に目を細めるが、次にはそれが見開かれた。]
なに…っ!?
[魔人の目には、王子の体が強く光ったように見えた。
淡い桜色の閃光が視界を眩ませ、身体を竦ませる。
光のなかから何かが手を伸ばした。そんな錯覚。]
があぁぁぁっ!
[灼熱が、胸を貫きとおした。
左胸から入った聖剣は、切っ先を背中側まで覗かせている。
焼け串を突き立てられたように聖なる光が身体を灼いていく。]
…っ、爆ぜろ!
[喉をせり上がる血をこらえ、相手に掌を密着させて小規模な爆発を起こし、強引に剣を振り払った。]
[自身も爆発の衝撃で吹き飛び、数度床を転がったあと立ち上がって血を吐き捨てる。
肺をやられたらしく、息をするたびに鮮血が口の端を伝った。]
俺はな。
助けてもらうのを待つだけの連中にも、
他人のために命を投げ出すような連中にも、
反吐がでるんだよ…。
[服も半ばは吹き飛んで、今や胸に刻まれた十字が露わになっている。
爆発を直接浴びた手の方は、じわりと癒える兆しを見せていた。]
[さて、色々搦め手を使っているとはいえ。
元々陣形の弱い部分に、自陣全軍とほぼ同等の戦力をつぎ込んだ義勇軍は、とうとう完全に陣を抜けた。
そんな折聞こえる、軍師の号令。>>169
自軍は唐突に包囲される形になる。
陣中央の機動部隊が敵陣に到達するも、包囲されているためか、状況は悪い。
詠唱を続けたままの彼から聞こえる、地の底から響くような声。]
舐めた真似を……!!
[魂そのものを触媒としているがためか、魔法は一旦ここで極端に安定を欠いた。
凶暴化したゴブリンには完全に理性を失い呆然とするものが現れ、敵の踏み込んでいない魔法陣に突如茨の罠が出現し。
義勇軍の兵士の中にも、死した状態からまた起き上がり、すぐに倒れたり、と言ったものが出始める。]
[贄として血を供す青年に、その場で起きている事象は届かない。
けれど、そこにある強い力たちの存在は感じていた]
(………………)
[過去と現在、見えぬ
狭間で揺れる想いを知るのは、怯える小さき真白のみ。*]
[ローランドの呪が効力を発揮し始めたのはこの頃だろうか>>172。
彼の見立て通り、見張り台はそこまで頑丈なものではない。
見張り台は一つ、また一つと倒れていく。
そして魔力の乱れが収まった頃。
クレステッドの目はただ一点を指している。指揮を執る軍師、ベネディクトである。]
……奴か。
……ならば。
[ここで初めて、クレステッドはその身を動かした。]
この手で、始末してくれる!
[愛馬を駆り、戦場を突っ切り、軍師の基へ*]
[聖剣がギィを背中まで刺し貫く。
次の瞬間、ギィの魔力が両者の間で弾けて、互いの身体を吹き飛ばした。]
おぅ…っ ふ
[胸を押さえて立ち上がる。
フラフラする、が、竜鱗の鎧がなければこの程度では済まなかったろう。]
護ってくれてありがとう、 クラリッサ…
[小さく唇を動かす。
ギィはと見れば、普通の人間なら致命傷だろう傷を負ってなお立ち上がった。
その手の傷が蠢いて癒えてゆく。]
[エルフの語ったとおりだった。
ギィは斬られても死なない。
事前に聞いてはいても、その様を目の当たりにすれば嫌悪感を覚えた。]
なんの呪いだ、 それは──
[ここにいる限り、ギィの魔力は無尽蔵のようだ。
そうしている間にも、魔法陣には血が、魂が流れ込み続けている。
これで、終わらせる──
聖剣は当時の記憶を持っているかのように、ギィの胸の古い傷を抉る軌跡を描いて振るわれた。
天頂からの一撃は、ギィの肉体のみならず、床の魔法陣まで断たんとする勢い。]
貴様の好き嫌いで、 エディを殺されてたまるか!
[――戦況は混沌としていた。
暴発する魔法陣、完全に壊れたゴブリンやコボルド、此方の兵士の中からもグールと化しているのかどうか分からないのさえ混じっている。
この収拾は、どちらかが倒れるまで終わるまいとすら思える。]
……何か、来るな。
[こちらへ向かってくる姿の薄れた武人の姿>>178を認める。
あれが噂に聞いていた、幽鬼の忠臣だろうか。]
大将狙いか、まあ、その可能性も考えていたよ。
[総指揮官の僕がこれだけ前線に出ているのだから当然である。
実際の所、まさか本当に来るとは思っていなかったのだけれど。]
貴様が魔軍の指揮官、 音に聞こえた魔王の忠臣か!
[クロスボウの先を向けたまま、真っ直ぐに彼を睨みつける。
――睨みつけながらも、どこか面白そうに口端を吊り上げていた。]
[王都内へと向かう魂は数を増す。
激戦となればなるほど、それは加速して行き、男は焦りを覚え始めた]
王子はもう辿り着いているはず…。
でもこれでは、時間との勝負だね。
[王子が魔人を倒すか、儀式が完了するか。
少なからず弱らせているようであれば封印も叶うかも知れないが、如何せんここからでは遠すぎる]
[そんな刹那の思考の後、戦場にある変化>>17が起こる]
、 !?
魔術が乱れている…?
クレステッドが揺らいだ…ベネディクトが裏をかいたか。
[義勇軍の陣容はクレステッドを包囲する形。
さしもの彼も集中を途切れさせたと言うことか]
[男の目論見は成り、見張り台が崩れて行く>>178。
見張り台に上っていた者は崩れる瓦礫に巻き込まれもするだろう。
ただそれで倒れるほど容易な相手では無いだろうが]
ち…!
斬り裂け 嫉妬の念
疾く 疾く 翔けて敵を裂け!
[対抗するように紡がれる呪。
払うように右手を突き出すと、複数の風の刃がダークエルフへと奔った。
それを切り裂くと同時、男の身にも矢は到達する]
/*
魔王との戦闘中にローランドと共にカレルの援護に行こうと思ったけど、これは間に合わないな。
……カレル単独で魔王倒せそうなら、ローランドだけ先に向かってもらうか?
/*
>>1:159 心臓がある位置を中心として、十字に走る二本の傷。
この2点から心臓左か。
微妙に傷が左の断定はできないけど。
とりあえず傷に重ねておけば心臓ヒットするのは間違いない。
くっ……!
[ダークエルフも見事なもの。
あちらも矢は複数放っており、心臓を狙っていたか矢は男の左半身を中心に駆け抜けた。
あるものは肩を、あるものは腕を、あるものは足を。
けれどどれも男が右半身になっていたために胸には届かず、それぞれを掠めるに留まる。
肩に至っては石化したままであるため、矢を弾く結果となっていた]
…全く、本当にダークエルフは厄介だね。
[自らが手を下した宿敵を思い出しながら呟く]
― 戦場 ―
お前か…………
……いかにも。魔軍副将、クレステッド・エヴァネス。
見ての通り亡霊だ。……かつて踏みにじられた全ての想いの亡霊だ。
[軍師の眼前に立つクレステッド。その姿は、もはや「消えかかっている」と言っても過言ではないほどであった。
クロスボウを向けられてなお、口調は淡々としている。魔法そのものの射撃は先ほど陣から見えていた。もしそれをされたとしても、撃つ前に止められるという確信があったためである。
なるほど、切れ者に見えるが、瞳の奥に確かな闘志を、クレステッドは軍師のなかに見出した。
以前、主君が「我が軍に立つべき存在」と言ったのを思い出す]
……やってくれるよ、本当に。
これだけの策を以ってしても勢いが止めずに向かってくるとは。
……心から敬服する。大したものだ。
[などと、ゆっくりと言っていれば。
ちょうど、カレルがギィを刺し貫いた>>168 >>175のが、この時だった。
その痛みは、まるで自分のことのようにクレステッドにも伝わってくる。
さすがに、目を見開かずにはおれない。表情の焦りを隠さず、城の方を向く]
― 戦場 ―
お前か…………
……いかにも。魔軍副将、クレステッド・エヴァネス。
見ての通り亡霊だ。……かつて踏みにじられた全ての想いの亡霊だ。
[軍師の眼前に立つクレステッド。その姿は、もはや「消えかかっている」と言っても過言ではないほどであった。
クロスボウを向けられてなお、口調は淡々としている。魔法そのものの射撃は先ほど陣から見えていた。もしその攻撃を放たれたとしても、撃つ前に止められるという確信があったためである。
なるほど、切れ者に見えるが、瞳の奥に確かな闘志を、クレステッドは軍師のなかに見出した。
以前、主君が「我が軍に立つべき存在」と言ったのを思い出す]
……やってくれるよ、本当に。
これだけの策を以ってしても勢いを止めずに向かってくるとは。
……心から敬服する。大したものだ。
[などと、ゆっくりと言っていれば。
ちょうど、カレルがギィを刺し貫いた>>168 >>175のが、この時だった。
その痛みは、まるで自分のことのようにクレステッドにも伝わってくる。
さすがに、目を見開かずにはおれない。表情の焦りを隠さず、城の方を向く]
……まさか……あの小僧、ギィ様のもとにたどり着くばかりか、一撃を入れた、だと……!?
[その表情には。軽い恐怖のようなものすら宿っている。]
……そこの軍師。私の問いに答えろ。
貴様ら……
……それだけの力があって、なぜギィ様の世を望まん!
あのお方は、力のある者が支配する世を望んでいるんだぞ!
……答えねばこの場で殺す!!
[語調こそ強いが、その言葉には、確かに恐怖の色が滲んでいる。
わけがわからない。そういった恐怖。*]
呪い?
[王子の口から零れた言葉に、眉を跳ね上げる。
それから、片頬だけで笑った。]
貴様らにとってはそうだろうな。
[言いながら、片手を傷の上に置いた。
今貫かれた傷ではなく、古い傷の方に。
先ほどの刺突は左胸のほぼ中心であり、心臓の上からは少しずれていたとは見て取れるだろう。]
[気迫の声とともに振り下ろされる聖剣を、どこかひとごとのように眺めやる。
カレルの技量、そして剣自身の意思が加わったような斬撃を、躱しきれはすまい。]
ぐ……っ
[星をも落とす勢いで振り下ろされた刃は、過たずに魔人の肩を砕き胸を裂き、
───かつり、と硬い音をたてて途中で止まった。]
[剣の勢いに負けてそのまま膝を突きながら、魔人は魔法陣に手を触れる。]
我が呼び声に応えよ、
[言葉に応え、足元から吹き上がるように白い竜巻が巻き起こる。
渦を構成するひとつひとつが恨み持つ霊であり、そのすべてでひとつである群体。
生者を呪い群れに引き込もうとする力が、周囲に渦を巻く。
その激しい負の感情に自らも身を晒しながら、魔人は苦痛の色なき目で王子を見上げた。]
貴様もやはりロルフと同じだな。
そんな剣で、俺は殺せない。
所詮、貴様も俺と同類なんだよ。
力でもって障害を叩き伏せて、自分の欲しい世界を作るんだろう?
聞こえのいい言葉で他の連中をたきつけて、自分の目的のために死なせてきたんだろう?
ひかりが、聞いて呆れる。
[聖剣を振り払うほどの力はすでにない。
それでもまるで勝利を確信しているかのような顔をする。]
/*
たまに生えるダークエルフです。
にょっきりと。
ねー。
決着はまあ、カレルが勝つ方向にもっていくんだろうけれど、エディの未来はどっちだ状態ですねー
/*
俺の未来は、ほんとにねw
一応、最終的な帰結点は自分の中では決まってるんだけど、ね。
どんな流れからそこに行くかは、表次第w
しかし、ほんと。
なしてこうなった、俺の立ち位置……w
[この時。既に詠唱は止まっている。
魂に直接攻撃できる手法を持つもの――そう、たとえばローランド――であれば、おそらくあと一撃で仕留められる程度に、彼が弱っている事がわかるだろう。
戦場は今も混沌としている。ただ、その指揮官が冷静さを欠いた分だけ、戦況は義勇軍有利に傾いていた。
そして、いかなる偶然の集まりか。
軍師と幽鬼。
彼ら2人はその混沌の只中に居るにもかかわらず、矢や魔法の軌道は、何故か全て逸れている。
……これを称する言葉があるとするならば、それこそ「運命」とでも呼ぶべきものなのだろう]
[ギィの身体を切り裂いた聖剣の刃が、何か堅いものに当たる。
( デーモンロードの力の欠片? )
そして、ギィの呪文が怨霊の群れを解き放つ。
ガリガリと爪をたて食らいつくように掻き立てられる負の感情。]
… うぅ
[煽られる感情に、否を突きつけた。]
俺が、
貴様を殺そうとしているように見えたなら、
それは、貴様の孤独な心がそう見せただけだっ…!
[ギィの傷に手を突き込み、聖剣が探り当てたものを抜き取ろうとした。]
願わくば汝も呪いを脱して人に戻り、我が民となれ!
(これ以上魂を贄には出来ない。
となれば、少しでも敵を鈍らせれば…)
[懐から取り出すのは親指大もある黒紅の結晶。
王子へと託した結晶の対]
…王よ、この国を護りたまえ。
[右手でそれを持ち、前方へと掲げた]
我抱く 無念たる王の念
其は怒り
其は悲哀
其は怨み
王の怒りは烈火の如く
王の悲哀は滂沱の如く
王の怨みは鎖の如く
国土侵さんたる者を地へと縫い付けん
[男は右手で持った結晶で宙に円を描き、その中に六芒星を描く。
呪の完成と共に結晶は砕け、火が燻るが如き煙となり地を這った。
煙は中央包囲を為した義勇軍の更に周囲に居るであろう魔軍の者達を地に絡め取るべく広がり行く]
/*
そこ、どうなんだろね……w<親密度
俺の方の親密度は圧倒的に、御主>王子、だからねぇ………。
流れでひっくり返る余地はあったはずなんだけど、もう、踏み抜かれ過ぎたからなぁ……。
/*
[なでなでされて、しっぽ(なんの)がきゅーん、となりました]
うん、ほんとにね……!<心得て
ほしい言葉全部くれるんだもん、抵抗しようがなかったわ……。
[凶暴化の魔法から解き放たれ、錯乱状態に陥る亜人達。
起き上がったアンデッドの群れも、魔法の停止によりそのまま倒れている。
数割の亜人たちは、その異常さに、戦の困難さを察し。
数割の亜人たちは、城の方で何かが起きた事を本能的に察し。
そこに、ローランドの魔法>>199の効果も加わり。
大半の亜人の士気は、戦の開始時よりもずっと、下がってしまっていた。
中隊長クラスのものが動かそうとしても、怯えるばかりで動かない。
まともに戦える兵の数でも、その士気でも。
聡い者であれば、瞬時に義勇軍側の勝勢を見て取るだろう]
勝手に、呪いと呼ぶな。
[突き入れられる手に呻きながらも、低く吐き捨てる。]
そのような輩が手を触れること、許されると思うなよ…
[カレルの手首を逆に握り返し、押し倒さんとする。]
そもそも、自分らが力のある者だと思っているのなら笑わせてくれる。
たかだか人より少し腕っ節が強い程度で強者だと?
誰かを支配することで力を誇示しているだけではないか。
僕は知っている。たとえ貴様らが弱者と蔑むような者であっても
みな何らかの強さを持っているものだ。
それを見出すことも出来ずに支配者面をするなど、笑止千万!
俺の世界は、あの御方から始まったんだ。
俺に、道を示してくださったあの御方から。
そんななまっちょろい正義感で、それを砕けるわけがないだろうが…っ!
[血を吐きながら、手に握るのは闇より生み出した短剣。
表の激戦により、魔法陣にはある程度の力が溜まっていた。
本来ならばエトヴァルトの魂、あるいはカレルの魂を以て儀式を完成させる予定だったもの。
だが今、魔人は自身の魂を捧げてでも儀式を完遂しようとしている。
それほどの怒りが、瞳にちらついていた。]
[>>4:36そして遠くに、ふと自分の気配を感じて不思議そうにそちらを見ると、ローランドが一人バジリスクと戦う姿を見た。
自身の竜の目を手に立ち向かう姿に、竜はゆると目を細める。
尾がばたんと満足そうに揺れた。]
ローランドに渡しといてよかった。
[そして傍らのロルフに、ローランド凄いんだよとか、今までの事を話してみたりもした。
ロルフもまた国の命運を動かす一石になったであろう彼の事を見ていた可能性など、竜にはお構いなしだ。
>>2:51名を呼ばれると竜は少しだけ目を細めた。]
あたしはもう力を貸せないけれど、あたしの残した物はお前の力になる。
[求める物はもうすぐ先だと竜は呟く。]
[>>4:2>>4:3自分の死に涙するフォアレの様子に竜は眉を下げる。]
寿命で死んでも泣いてくれてたかな。
……でもフォアレなら大丈夫。
[無事でよかったと呟きながらも憂いは残る。
>>4:22だがすぐに立ち上がる様に、竜はうんうん言いながらゆらんと尾を振った。]
これで少しは食い止められると良いのだけれど。
[男は魂の飛んで行く先を視る。
あちらはどうなっているだろうか、そう思えど、今は目の前を切り抜けなければならない。
男は中央包囲をしたベネディクト達へと視線を向ける]
っ、いつの間に…!
[そこにはベネディクトと相対するクレステッドの姿があった。
けれどその姿はもはや密度を薄めており、かなり弱っているのが見て取れる>>195。
そこまでしてここを護りに来たかと、その執念に感嘆した]
…ベネディクトも戦い抜いてきた者だ。
今の彼に遅れは取るまい。
[ただ、何かあった時のために対処出来るよう、男は密かに2人との距離を縮めておく]
[手首を強い力で掴まれる。
それは覚悟であり、強い望み。]
貴様の情を踏みにじったことは謝る。
だが、この儀式を完遂するのは許さない。
あとは、
わたしの作る国を見てから言え、 いくらでも。
[刃の納まり場所がないなら、自分の足に引き寄せ突き立てさせてでも、止めんと。]
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