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語り手 は 【2】尚書官長補佐 リヒャルト に投票した
【1】士官候補生 リーゼロッテ は 【2】尚書官長補佐 リヒャルト に投票した
【3】rāst-dorūsh ソマリ は 【2】尚書官長補佐 リヒャルト に投票した
【3】宮廷画家 ローレル は 【2】尚書官長補佐 リヒャルト に投票した
吟遊詩人 ディルドレ は 【2】尚書官長補佐 リヒャルト に投票した
【1】ゾネス総督 アイリ は 【2】尚書官長補佐 リヒャルト に投票した
【2】監査局長 シュナウザー は 【2】尚書官長補佐 リヒャルト に投票した
第二王子 ウェルシュ は 【2】尚書官長補佐 リヒャルト に投票した
第一王子 フェリクス は 【2】尚書官長補佐 リヒャルト に投票した
【3】白狼騎士団 ドロシー は 【2】尚書官長補佐 リヒャルト に投票した
【2】尚書官長補佐 リヒャルト は 【2】尚書官長補佐 リヒャルト に投票した
【2】尚書官長補佐 リヒャルト は村人の手により処刑された。
次の日の朝、【1】ゾネス総督 アイリ が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、語り手 、【1】士官候補生 リーゼロッテ、【3】rāst-dorūsh ソマリ、【3】宮廷画家 ローレル、吟遊詩人 ディルドレ、【2】監査局長 シュナウザー、第二王子 ウェルシュ、第一王子 フェリクス、【3】白狼騎士団 ドロシーの9名。
ウェルシュ王子の身代わりにシュナウザーが選ばれます
運命が定めたのは【▼シュナウザー】【▲フェリクス】
勝敗判定【第三陣営の勝利が確定しました】
/*
またかよーラ神お前このやろう…、、、、
死にたかった!!な!!!
とても無様に死にたかったな!!!!!
/*
俺死ねる上に、国が滅びるとか胸熱!!よっしゃあああああ!!
ひゃっほううううううううう!!俺の勝利だ!!!!!(違う)
【1】士官候補生 リーゼロッテは、【1】士官候補生 リーゼロッテ を投票先に選びました。
/*
リヒャルトさんも王子様も本当回収雑めな気がして申し訳ない次第だし何か言ってる事の筋通ってない気がする
大丈夫?私ちゃんと起きてる???
第二王子 ウェルシュは、【1】士官候補生 リーゼロッテ を投票先に選びました。
/*
でも第三陣営の残る二人は所属国違うみたいだし。
……これはアレかな。
どこかの国に攻め込まれた後、ウェルシュ王子が別の国に亡命して臨時政府を作ってその国の軍事力を背景に祖国奪還の兵を起こし、結果的にラメールを舞台に泥沼の戦争が発生するみたいなパターン。
【3】rāst-dorūsh ソマリは、【3】白狼騎士団 ドロシー を投票先に選びました。
【3】rāst-dorūsh ソマリは、【1】士官候補生 リーゼロッテ を投票先に選びました。
吟遊詩人 ディルドレは、【1】士官候補生 リーゼロッテ を投票先に選びました。
吟遊詩人 ディルドレは、【3】白狼騎士団 ドロシー を能力(襲う)の対象に選びました。
[さて、追撃は兵士たちに任せるとして。
僕自身は現場の後処理を行おうとしていた。
――今回の騒動。
このような騒ぎが発生した"事実"は最早隠しようが無い。
周辺諸国に対する我が国の影響力の低下は免れ得ない。
しかし、それはそれとして。
これは第一王子と軍部を攻撃する格好の材料にもなる。]
(転んでもただでは起きてやるものか。
殿下が確固たる王位さえ築けば、いくらでも取り返せる。)
[調査結果を発表する期日までもう間もない。
そのための準備を怠らないようにしなければ。]
[などと考えながら。
僕は沙汰を待つ投降した兵士たちの前に立つと。]
すまないが、君たち全員の身柄を一時的に拘束させて貰う。
……ああ、でも、心配はしないで欲しい。
"名目上"そうしなくてはならないだけで罪には問わない。
おそらくは今日中にも開放されるはずだ。
[そう言って、ちゃんと安心させてから。
今度は>>3:262一人の士官へと声をかける。]
さて、君がドロシー・ブライアン君で間違いないね?
……まずはあの場にいた兵士たちに代わり、君に感謝を。
君の勇気が反逆者を打ち破る契機となった。
[彼女がその銃口を総督へと向けなければ。
泥沼の自体へと陥っていた可能性は高い。]
フェリクス王子へ
ゾネスは敵にあらずラメールに忠誠を誓う騎士の国。
国家に逆らい大事を見誤った罪は大きく許されるものとは思わない
しかしその死を持って終わりとしていただけるならば
ゾネスはフェリクス王子にとって
今後も忠誠を保つラメールの剣であり続けるでしょう。、
願わくば私に従う者への恩赦を・・・・
勝手ながら後武運を祈っております。
総督アイリ・フォールデン
[しかし同時に、僕の中では彼女への疑念もあった。
玉座の間で"偽造"と最初に言葉を発したのは彼女。
あれが総督の仕込みであったなら、その策の一翼を担える程の信頼を受けていた筈。]
(だが、彼女は現に総督を見限った。
ただの風見鶏なのか、それとも。)
[まあ、僕も人のことを言えないけれど。
とにかく幾つか確かめておきたいこともあって。]
君には、此度の暴発に至る経緯などを聞いておきたくてね。
……同行してもらえるかな?
[そう申し出ることにした。
もちろん強制ではないので、断られればどうしようもないのだが。]*
/*
>ウェルシュ王子メモ
>リヒャルトとドロシーはお疲れさま。
いい落ち方を見せて貰った。
ドロシーちゃんまだ死んでないです王子wwwくっwwww
/*
取りあえず、隣国は来るしなーーー!
ちゃんと組織あるとこ(ローレル)残って良かった…良かったね。ソマリだったらどうなったんだろう、群雄割拠か。
ソマリの本体(?)みたいな死に方もいいなーってはなりつつ。戦いに敗れて最後の王族として処刑されました!なんてのもありなのかもなー。捗って来た(
語り手 は、【1】士官候補生 リーゼロッテ を投票先に選びました。
【2】監査局長 シュナウザーは、【1】士官候補生 リーゼロッテ を投票先に選びました。
/*
殿下におかれましては、突然の来訪失礼致します。
当方は立場上、フェリクス殿下に此方から直接会いに行くことはまず無いと思いますが、それでも良ければ是非ともキリングをお願いしたく。
もしやりたい事&やられたい事などあれば、できる限り協力しますので……!
/*
>ウェルシュ王子メモ
>これは、エピでローレルかソマリ(どっちか?両方?)に殺してもらう流れなのだろうか??とは、きらきらしておく(
心中いっちゃいますかー(軽率)
まあ流れ次第でどうにでもなぁれ!(毒薬用意しつつ)
/*
うわぁい、シュナウザー君が来てくれた!(そわり)
ぱっと考えたのは、此方の不祥事の口封じとかあるかな?なんて思ったから、軽率にメモで言ってみましたが立場上難しいならば、此方も考えますのでよしなに(てへてへ)
[この手紙が無事に届くかはアイリにはもう知るよしもない。血塗れて斃れている自分の前でアイリは怪訝な表情でそれを見つめていた]
・・・これは・・・・まさかこんなことがあるとは・・・・・・。
[死後の世界など夢物語だと考えていた。死を悟りアイリはその奇妙な光景にペタリ座り込む。]
ど、どうすればいいんだここは・・・・・・。
神か何かが向かえにくるのだろうか・・・・・・・?
[不安に震える身体。キョロキョロと見渡し、本当はちょっぴり怖いこの世界に、泣きそうになっている。*]
彼女たちはいずれも、王家に忠誠を捧げた騎士です
どうか温情を賜りたく…
[監査局長から声がかかると>>1、わたしは一歩前に出て、鉄兜を脇に抱えたまま深々と頭を下げた。その上で名前を呼ばれると、わたしは一瞬だけ目を瞠ってから顔を上げる]
……いかにも、わたしがドロシー・ブライアンですが。
[以前もこうしたやり取りがあったと思い出したが>>0:361>>0:396、まさか彼までもが髪の事を言ったりはしないだろう。目の前の人物は、確かシュナウザー監査局長だ。王の間で遺書の審議について調査に当たっているはずだ。
そんな彼が、一介の士官にすぎない自分の名を知っているとは、…───もしかしたら、フィオン外務長官がわたしにあの時尋ねた、あの事>>1:292に関連しているだろうか]
[わたしは内心で密かに警戒を高めつつ、彼の視線を避けずに受け止めながら、話の続きを聞く]
経緯、ですか…わたしもすべてを把握しているわけではありませんが。わかる事でしたら…。
[彼の申し出>>2を受けると、その後に従う事にした。**]
中庭
[ぐらりとリヒャルトの身体が右に傾ぐ>>3:236
このままでは。と思った。
このままでは…───助けが来る前に、殺されてしまう。]
…………、
[ぐ。と、拳を手の内に握りこんだ。
ジュードの意識は、目前のリヒャルトの上に集中しているように見える。それを幸いとして、機を計り───…]
───── リヒャルト !!!!
[彼の名を呼ぶと同時に、バネのように起き上がりジュードへと突撃した。リヒャルトを庇うよう、弾き飛ばさんとしてのことではあったが、それは易々とかわされたか。
リヒャルトの身体が、ぐらりと揺らぐ。
それへウェルシュは目を見開き、振り返ると、襲撃者に構わず倒れ込む彼の身体を両の腕に抱え込んだ。
刹那、幼馴染と視線が交わる。>>3:270
その唇が紡いだ形は、]
………、どうして …、
[絞り出すようにした声を、
彼が真にウェルシュを害さんとするならば、今が一番の好機であっただろうに。]
… お前なのか。
[低い問いかけは、去りゆく彼の背に響いただろうか。
両の腕が、流れ出る血に染まっていく。地面にまで広がるそれを、少しでもとどめようと強くリヒャルトの身体を腕に抱いて。]
───── 父上を害したのも、お前なのか!!
[糾弾の叫びは、悲鳴のようにも響くだろう。
それは駆け付けた人々の耳にも届くのやも知れなかったが、今はそれを意識する間もなく。]
…〜〜、リヒャルト。死ぬな。死ぬな。死ぬな!
これからも、なのだろう?
これからも一緒に行くのだろう?
おい、 ………… っ、
[腕の中の人に呼びかける、その顔は見る間に白く生の気配を薄めていって。]
[遠い思い出>>3:244>>3:259には続きがある。]
そう、私も。
[一人と一羽の内緒話。
白鷹の主には聞かれなかっただろうそれを、敏い鳥は記憶に残していただろうか。何を思い、彼女は羽搏いていただろうか───]
― 王宮へ戻れば其処には何があったのか ―
[血の気の引いた、必死な面持ちで王都へ戻り休む事無く走り続け、やっと王宮の正門に辿り着いたら事は如何なっているのか?
息を切らして、痛む足に鞭打ち走り続け、正門に辿り着けば、如何やら事の収束はついているか。]
――っ、はっ、状況は、如何なってる!?
[息を切らし酸素が足りない脳では、言葉が足りなかった。
此方が聞きたかったのは、正門の騒動ではない。弟の安否だ。
荒くなってる吐息を、上下に動く肩を整えるよりも前に声を上げ命を下す。]
城内の警備は如何なってる!?
この騒動で何者かが侵入してるかも知れない。
急ぎ城内に警備を配置し安全を確保しろ!
[事の後処理をしだしている兵達は一瞬動揺の色を見せるが、己を知っている上官達は此方の存在に気付き、急ぎ部下に命じて城内の警備に当たらせる。
一先ず立場とか責任は後回しだ、咄嗟に警備の命を下し弟の命を確保する事に専念する。
この大騒動の責任を取られる事は如何しても避けられない事であり、急に警備を固めろと言うのか疑念を浮かべられそうではあるが。
もしそう取られても、事の収束を確認した今騒ぎに乗じて不審者が入られる可能性を判断した上での事、と取り繕える。
どちらにしても、今は弟の生命を守る事が最優先**]
[ウェルシュ殿下。と呼ぶ声と、足音が近づいてくる。>>3:274
それへ顔を上げることもなく、ウェルシュは年上の幼馴染の身体を腕に抱き続けていた。
時ならぬ白雪がひとひら、赤い血だまりの上に *落ちた* ]
神はこぉへんけど、俺は来るで。
[そういうとにこり、と男はアイリの背後に立っていたか。その姿が血濡れに見えたか、普段の軍服姿に見えたかはおそらく相手次第。]
どないな業を背負うたら、こないなことになるんか
知らんけど。
この国の展望──いや、滅亡か──を須らく見届けよ
と神さん言うてはるん違う。
神とか信じひんけど。
え? あ・・・
[聞いたことのある声に振り向いて、その顔をよく見ればアレクシス参謀長官だ。
しばしの混乱、アイリは目を丸くしながらも、コホンと手を口にあて、取り乱した行動を恥じた。]
見届けか・・・ふざけているな・・・・・・。
あなたたち、これからどうするの…?
[問いかける機会はあったか。一同に会する時があれば、わたしは尋ねただろう]
この国の玉座に誰を据えるつもり…?
[問うわたしの声には、悔しさが交ざっていたかもしれない。
わたしはおそらく、道半ばにして倒れる。わたしが主君と仰ぐお方を招くことはできないのだから。*]
/*
>>*0
ありがとうありがとう
ドロシーちゃんのそういう動きものすごく有難い
軽率に個人戦にしてしまってマジすまんかった(土下座)
[アイリと話しているも傍らで紡がれていく。
ラメールの暗黒の歴史が。
総督がその背に銃弾を受け、混乱した兵士。
その中の何人かはその背を狙った張本人である女兵士の声に従い、戦意喪失していたか。
いずれにせよ、統率者を失った軍隊など散らばる蟻のようなもの。
誇り高いゾネスの総督にそのような部下の姿を見せたいとも思わず。]
はぁー、良かった。
まさかオルくんとずっと二人やったら
どないしよ思ってましてん。
あない陰険な性格移ったらかなんからなあ。
[そんな風に話していると騒ぎに遅れてやってきた
フェリクス王子の姿が目に飛び込んできたか。>>10]
[嗚呼、如何して。]
[如何しても――筈なのに。]
[こうあれ、と願っているのに。]
[如何して――しようとするのだ。]
[如何して?**]
[どうやら自分の体もアレクシスも血などは反映されていないようだ。
どう、死んだ彼と向き合えば良いのだろう。
元気な姿に哀しんでいいものか喜んでいいものかアイリは複雑な心境となった。]
[如何しても憎い筈なのに。]
[
[如何して俺は弟を守ろうとしてる。]
[如何して?**]
[「ひっ・・・きゃああ!!!!」>>+3
突然の悲鳴。無理もない、不安そうにあたりを見渡していた彼女に突然声を掛けたのは自分だ。
アイリちゃんの生悲鳴。
神よ信じてないけどありがとう。]
一世一代の大博打やったなぁ。
[先ほどの演説。己では絶対にしないこと。
それが良かったのか否かは、語るに落ちるので
深くは触れず。]
まあ死んでもぉたもんはしゃあないし。
こうなったらとことん見届けさせてもらいましょ。
─ 中庭 ─
ウェルシュ、王子…………。
[ ウェルシュ王子の傍らに跪く。
あたしには、
王子とリヒャルトの関係はわからない。
ましてやそれを手に掛けた者との想いも。
紅く広がる血溜まり
慌ただしく動く軍の人間たち
きっとすぐにでも、
軍医が到着すればリヒャルトの身体は
そちらへと預けられることになるのだろう
幸い未だ咎められていないけれど
このあとあたし自身も、王子の傍らから
引き剥がされることになるだろう
それでも、それまで。
あたしは彼に声を掛けることは可能だろうか]
…誰が陰険だって?なぁ。
[王宮にいることに飽きて外に出て見れば、アレクシスとアイリを見つけた。]
人のこと殺しておいて、よく言うな…本当に。
…さて、できればこちら側には来て欲しくなかったんですがね。もう仕方ないでしょう。
私達はもう見守ることしか…できない。
[…と、アイリを前にしていつもの口調に戻してみたが。
彼女の反応はどうだっただろうか。]
ウェルシュ王子……
まずは、これだけ申し上げさせて下さい。
王子の身がご無事で本当に、良かったです。
それと、でも、
[ ああ、こんな時になんと声をかけるべきか
ことばを、喪う ]
[ 彼の腕の中には、すでに生気を失った
きっと彼の大切だったであろう人物がいて。
そのふたりに、あたしは先程まで
まさに、対面していたと言うのに。
白鷹の舞うのを見た時に
リヒャルトの叫び声を聞いた時に
どうして、中庭に走れなかったのか
どうして、門へ駆けつけることを選んだのか
門へ駆けつけたところで
あたしは何もできなかった。
それどころか、
目の前で総督が亡くなるのを見た
それを葬ったのはほかでもない、
あたしが、憧れた先輩のひとり。
あの時、それでも王子の生命をと
中庭に向かっていたのなら。
否、軍を少しでも向かわせるよう
気を回せていたのだとしたら。
結末は、少しでも違っていたかもしれなくて。]
…………大変申し訳、ありませんでした
[ 先程まで顔を合わせていた王子に。
あたしが告げられるのは、それだけで。
本当に、地面に頭が付きそうなくらい
あたしは深々と頭を下げて、謝罪の意を示す *]
なあ…、さっき向こうの方にばたばたーっと
駆けていかはったん、フェリクス王子やない?
[己が指さした時、既にその印象的な赤髪は見えなくなっていたか。]
俺、向こう行くわ。
[何故王子は己を殺すよう命を出したのか。
まだ明らかになってはいない。
誰か軍部か官吏の中に王子に吹聴する輩でも
居たのではないか、という密かな疑念は晴れていなかった。
本当に、どちらも誠に描きにくい王子らである*]
>>+8
私の事か……?
忌々しい···あの裏切り者さえいなければウェルシュ王子に現実を見せれたものを……残念だ。
[あのドロシーはもっと殴らねば…………
最近顔見ただけで叩きなる衝動が増してたのもあってあの裏切りに怒りが灯る。]
/*
ねぇねぇ、兄弟BLとか美味いよな?(唐突)
実際はそれは無いけど、侍女が影から見てひそひそと薔薇展開を囁かれる平和なひと時もありそうだよな()
>>+9
殺された?アレクシスに···か···?
·····何か私は大きな誤解していたようだな。
[殺害はシュナウザーか元老院たちだと思っていた矢先
恥ずかしくなった。]
第一王子 フェリクスが「時間を進める」を選択しました
[人々のざわめきに上がることのなかった顔が、ぴくりと、間近な呼び声>>13に上がった。
憚ることなく涙流した顔はぐしゃぐしゃで、先に自室で会った”王子”の威厳の欠片とてなかっただろう。嗚咽に戦慄く唇が震えて、どうにか声を押し出した。]
……リーゼロッテ。
[その名前だけを呼べば、自然と視線は再び下へと落ちる。何度見ても変わりなどすることはないのに、初めて間近に見る人の死は…幼馴染の死は、あまりに重くて。]
[無事で良かった。との言葉を、俯いたまま聞く。
彼女が何を思うのか、どうしていたのかをウェルシュは知らない。
だから彼女の罪悪感も知ることはなく、沈黙に思いが至ることもなかった。]
………………、…… いや、
[彼女が何を思って詫びたのかを知らない。
けれど、この場で許せないのはただ自分ばかりで、だからウェルシュは短く返して首を横へと振った。
ふ。と、思いが至ることがあり、顔を上げる。
再び彼女を見遣れば、そこには平伏の姿勢を取る彼女の頭が見えた。]
あっ、あかんあかん。
アイリちゃん、あの男嘘つきやから。
耳貸したらあかんよ。
[この期に及んで嘘を重ねようと試みた。
見るからに嘘を重ねて着ているこの男と
真面目が取り柄の文官殿。
曇り無き眼で見定めれば、自ずと信じるべき
がわかるだろう。]
…門は。暴動は、抑えられたか?
[感情の起伏の乏しい声が、状況を問うた。
賊と口にすることはない。それは彼が止めた>>3:163から。
彼女がこの場にあるということは、恐らくそうだろう。
では門を押さえていたはずの、シュナウザーらはどうしたか。
ゆるゆると意識がまわる。人々の姿が目に映り始める。
確りしなくてはならない。
この有様では、リヒャルトをガッカリさせてしまいかねない。
自らを奮い立たせるよう、息を吐いて瞬きをした。
ぽつり。新しい雫が頬を伝い、血に濡れたリヒャルトの服の上に染みを作った*]
>>+12
…ああ、そうさ。
調査に協力してほしいだなんだ言って部屋に入ってくるなり、俺の首に刃突き立てて、遺書書かせて。挙げ句の果てに毒を無理やり俺の口に突っ込んで殺したんだ。
手際の良さには尊敬すら覚えるね。
…まあ、こっちに来てみたらなぜかあいつも死んでたけどな。
[…と、アレクシスのことなど気にもせず事の顛末を全て話して。彼がまた何か言っている>>+13の聞けば]
…お前はどれだけ俺を貶せば気が済むんだよ!
[…と、柄にもなく声を荒げただろう。]
― 城門前 ―
[ ――… 激戦にならずに済んだのは
一人の兵士が上官の背を撃ったせい
未だ止まない喧騒の中で聞いた事の次第。
散り散りに去っていく兵士たちの間
話し込む二人の姿を見かければ>>1>>3
"誰が"と察せられる気もしないでもない。
綺麗な髪の色。
見間違う筈もない――彼女。
"災難だったねえ"
と。いつぞや街で出会った時のように
誰もいなければ声をかけたかもしれない。
生憎と、人目の多い場所。
向こうが気付くとも気が付かずとも、
画家は肩を軽く竦める所作だけで
その場を過ぎて王宮の中へ歩を進める。 ]
[ その際、
行き過ぎる彼>>3:267と行き会っただろうか。
白い服に赤い片が散っていたとすれば
眉を顰めもするけれど、
声が届くものならば一言だけ。
それ以上は引き留めずに見送った。 ]
――――――…
[ 正門の方で騒々しく
誰ぞの声が聞こえた>>10のはその時だったか。
振り返るまでもなく、わかる。
今の非常時に息せき切って駆け付ける者。
…けれど。
出迎えに――否、様子を見にも行かず
宮廷画家は一人で玉座の間へと。 ]
― 玉座の間 ―
[ 玉座が空になってから
一体どれほど過ぎたのだろうと
先王が玉座に在った時を思い返す。
…既に
とても昔のことのような気がした。 ]
少し性急に過ぎるのではありませんか?
[ 空の玉座に侍る人影。
隣国――遥か南方の密偵
つまるところ画家と
本国とを結ぶパイプ役のような。 ]
まだ…
…どちらの王子も生きておいでだと言うのに。
[ 往生際が悪いと言われれば
言い返す言葉はない。
ラメールは致命的に揺らいだ。
幾ら誇り>>3:241を掲げて見せても
もう知れてしまったのだから。 ]
[ 今のラメールには国として
軍一つを統制する力もない。
攻め落とすならば、
付け入るならば――今。
そう知らしめてしまった。
…先の軍隊による暴動によって。 ]
確かに…今のラメールは疲弊しています。
急襲に耐えられるほど軍の統制も取れていない。
……しかし、
[ 言いかけた言葉は
出す前に遮られ、画家は唇を噛んだ。 ]
…ボクは協力すると約束した時に
一つだけ条件を出しましたね?
この王都において侵略の際はなるべく血を流さないと。
貴方たちが欲しいのはラメールの肥沃な土地、
物資の豊富な海。それが、すべてだったはず。
[ 続けるべき言葉を探しながら
ローレルは暫し瞳を移ろわせた。 ]
今更、裏切ろうなんて思っていませんよ。
只――約束を守るようにと言いたかっただけです。
[ 諄いほど念を押して、
はたりと身を翻す。
残すのはもう一言だけでいい。 ]
…ボクは協力すると約束した時に
一つだけ条件を出しましたね?
この王都において侵略の際はなるべく血を流さないと。
貴方たちが欲しいのはラメールの肥沃な土地、
物資の豊富な海。それが、すべてだったはず。
[ 続けるべき言葉を探しながら
ローレルは暫し瞳を移ろわせた。 ]
今更、裏切ろうなんて思っていませんよ。
只――約束を守るようにと言いたかっただけです。
[ 諄いほど念を押して、
はたりと身を翻す。
残すのはもう一言だけでいい。 ]
頃合いが来たら鐘を鳴らしましょう。
約定通りに。…それで、いいですね?
[ 民が讃美歌を聞く前に
国を弔う鐘を鳴らす話。
実現する日が何時になるのやらは
絵描きの娘の手に一時委ねられ
娘自身も未だ目途のつかないまま。
知らず知らず服の裾を握り締めていた。* ]
愚かな……
一体何故フィオンを殺害したのだ。
[どちらを信じればいいかなど答えは簡単だ。
片方に突っ込めば良い、自ずと真実は零れよう、アイリは部下を失いクーデターまで起こしている。
目つきが鋭く変わり、アレクシスを睨む。]
理由を聞こうか。場合によっては覚悟しろ**
[荒らげる声に]
……嫌やわぁ、怒ってはるん?
オルくんもそないに口調が荒れたりするんやねえ。
[適当にはぐらかしたりして
手際が良い、と褒められれば
自分の犯行に関しては
肯定もしないが否定もしない。]
/*
!???今気が付いたけど、これ、秘話と表のptって別カウントか。
ひええええ……
昨日3000ptくらい使ってて、秘話にも使ってるし仕方ねえ。って胡坐かいていたけど、なんも普通に表で喋っただけだったのか。そうか。
そら、随分と喋ったなw
/*
第三陣営のローレルいて良かったねえ。
ローレルかドロシーがいれば、ちゃんと(?)侵略者が出てくるもんねえ。
ソマリィwww
玉座に座るのは誰でもいい。
と、言ってしまえば身も蓋もないけど、
実際に、誰でもよかったんだ。
ボクに平穏を約束してくれる人ならば。
[ 再び顔を合わせる機会があれば
やや率直に言葉を返しただろう。 ]
もしも予定通りに南からの侵略が叶うのなら
元からの統治者が据え置かれることが多いようだから
玉座ではなく、領主、という形になるかもしれないね。
南方の国の王は領地を拡大することばかり考えている、
だから、もしかすると北の国も――と、これは蛇足だけれど。
[ 悔し気な声>>*0は、
道半ばで倒れる可能性を知る故か。
同乗の色も交えず、
淡々と北への侵略の可能性も示唆して
画家は、まあ、と言葉を続けた。 ]
今はね、
きみという人に同情しないでもないんだ。
とくに――赴任先にはね。
[ 見知っただけの
恐ろし気な顔立ちを思い出しながら
此方には同情の声色を交え。 ]
きみの死因が撲殺でないことだけ祈っている。
[ 名前を呼ばれ、顔を上げるが
涙に濡れた王子の顔を直視できぬまま、
着いた膝を濡らす血だまりに視線は留めて
暴動は。問うことばに、またひとつ。
恐らく息絶えた総督の崩れ落ちる姿を
ありありと、瞼の裏に蘇らせる。 ]
はっ。暴動は、
……暴動は、一旦は鎮静化致しました
……白狼騎士団、総督である、
アイリ・フォーデルン様の、犠牲を以て。
まだ、門前は統率の取れなくなった両兵で
混乱を極めてございますが。
フェリクス王子が戻られ、その指揮下のもと
間もなく鎮静化することと、思います。
フェリクス王子の護衛は勿論、
軍部の上官や、シュナウザー監査局長なども
その場におりますので。
[ 総督を、賊とは申しません。
様を付けたままなのも、彼女に対する敬意で。**]
[褒め言葉は、裏を返せば、一体どれだけの罪を重ねて来たのかと取れなくもないが。物事は都合の良い方だけ見るに限る。]
なんで、って。
[睨む視線に、かつての冷たい瞳の記憶が蘇り
密かに興奮しつつ
口元に端正な笑みを作る。]
その方が楽に事が済むと思たからや。
噂が回ってしまうんなら先に既成事実作ったら
後々楽ちんやろ?
なんや王宮はえらい風通しよぉなってたみたいやし。
アイリちゃん。
覚悟、って俺は何の覚悟しますのや?
おもろいこと言いますなあ。
[黒い瞳は隠すように、にっこりと目を細めた。]
…あー、そうだ。そういえばあんたに聞きたいことがあったのを忘れてたよ。
[いかにもわざとらしく話し始めると、こう続ける。]
国王陛下を暗殺したってのも、やっぱりあんたなのか?
他に思いつかなくてな。まあ本当の事を言っても嘘を言っても構わんさ。いずれ分かる事だろう。
[これがわざとじゃない?そんな事があるものか。
彼がやったかは大して重要でもないが、彼以外の犯人は今となっては考えられないのも事実。
だからこそこの話題を切り出したのだから。
恐らくアイリとリヒャルトが暗殺の事実すら知らないことも含めて、わざと切り出したのだ。]
[アイリ・フォールデンの死。
それを聞けば、ウェルシュの肩は目に見えて揺らいだ。
自然と、目は幼馴染の顔の上へと向かう。
彼がずっと気にかけていた人の名前だ。
助けたかったのではないかと思う。その彼女が、死んだ。
皮肉にも彼と一緒に、別々の場所で。]
……そうか。兄上も戻られたのだな。
[低く呟き、頷けば軍医らが到着したのだろう。人々の声が増えた。
傍らからリヒャルトから手を放すよう声を掛けられて暫し。
もう一度、名残惜しむ風情で彼の上に視線を留めた後、寝かしつけるように丁寧に彼の体を横たえる。]
分かった。
リーゼロッテ・チェンバレン士官候補生。ご苦労。
[支えの手を断って、自ら立ち上がる。
少し離れた場所に、彼の置いていったカットラスがあった。>>3:267
それは今から、リヒャルト・ラバル殺害の凶器として軍が持ち帰り、検証が行われるだろう。血の色も生々しい刃から目を逸らして、黙祷の姿でリヒャルトの前に佇む。]
…… ありがとう。
[囁くほどの声で落としたのは、亡き人への礼。
そうして、促されるままにその場を後にした。心と身体は重く、歩みの先は泥に沈みゆくように息苦しく*思えた*]
[ フォールデン総督の死。
あたしはその関係を知らなかったけれど
王子の動揺は目に見えるように分かった。
兄上も戻られた、には
「はい」と短く返事を落とす。
やがて軍医が到着し、
近くに居たあたしも離れなさいと諭される
あたしは、最後に告げるだろう ]
どうか、どうか。
これ以上、悲しむ者の無きよう。
そして、ウェルシュ王子もどうか。
どうか騒動が収まるまでは安全な場所へ。
[ 一礼してこちらも去ってゆく。
ああ、平和な暁の国はどこへ行ったのか *]
─ その後どこかで ─
[ その後どこかで。フェリクス王子に、
出会うことは出来ただろうか。
あたしにはひとつだけ伝えねばならぬことがあった。
どこかで一声掛けることができたのなら
ほんの一声だけでも良かった。
だからそのときは、周りの護衛や軍人が居ようと
どこかへ急いでいようと一言、呼び止めて伝える筈]
大変失礼致します。
リヒャルト・ラバル尚書官長補佐より
……その。騒動の前ではございますが、
どうしてもフェリクス王子に
伝えてほしいとご伝言を承りました。
「白狼騎士団を、守って下さい」
それだけでございます。
失礼、致します。
[ 呼び止められなければ敬礼をして去ろう。
その言葉の意味も、本質も、
あたしには、深くは分かりかねること。
それを王子がどう判断するのかは、分からない*]
─ 独想・理由 ─
[ 騒動のあとも前も。
あたしの仕事は変わらなかった。
相変わらずの騒動の鎮静化、王宮の警備
今まで以上に警備のほうを手厚く行うよう
指示があったのは言うまでもなく。>>10
警備をしながら、あたしは、考えるのだ
「あの時、あたしはどうしたかったのか」
咄嗟にアイリ総督の元へ向かおうと
中庭を疎かにしてまで門前へと向かった理由を ]
[ あたしは軍の一員だ。
あの時やるべきことは、反乱を鎮めること。
総督のやり方が正しいとは思えない。
民の不安を煽り、武力で物事を解決しようとした
その姿に心から賛同できるわけではない。
ではあたしはアイリ総督を止めようとしたのか?
武力で?話し合いで?
否、どちらもしっくり来ないから、
先程からぐるぐると心が捻れているのだ。
アイリ総督のやり方には賛同できない。
だけど、それが『絶対悪だとも思えない』
正しくはなくとも、彼女の中で最善だった
彼女の中で正しさが生きていた。
そう思えて仕方がない。
そして蘇るのは ──
最後に彼女に手を掛けたドロシーのこと
あの行動は「国のためだった」と
頭では、分かっている、つもり。
だけど抱いた感情は「どうして」だった。
あの時、悲しくて、わからなくて、そして
怒りの気持ちが湧き上がったのは、何故だろう ]
[ ぐるぐるぐる、思考が巡る。
そうしてやがて。
あたしはひとつの気持ちにたどり着く。 ]
………守りたかったんだ
[ その人を守るために戦うの。
最後まで味方になるって信じて戦うの。
それは他でもない、ドロシーの言葉>>2:136
あのときは、
お祖父様以外に考えられなかったけど
今の気持ちは、違った。
その人についていこうと決めた
心に芽生えた、その時のこと>>3:76>>3:77
其れに気づいて
大きな波のように押し寄せてきたのは”悔しさ”
奥歯を噛み締め、握った拳がぶるぶると震え出す**]
この外道が!!
そこまで腐っていたか!このクズめ!!
[この者を見誤った、信じていた自分に怒りがこみ上げる。
アイリは拳を握りしめアレクシスの顔を殴ってしまおうと考えたがさらに話は続き]
王の暗殺もだと!?
·····私が裁いてやる真実を話せ。
[この上王まで殺害したとあっては殺しても殺し足りぬ大罪だ。アイリはそれを聞くまで殴るのは我慢し軽蔑の眼差しでアレクシスを見ている]
真実を話せ!!
場合によっては貴様の頭を身体から切り離すぞ!!?
[と言っても剣は無い。]
[後ろで風が流れた。 声がした。
だから反射的に躱したのだ、剣から手を離してまで。
(突き飛ばされた方が。
彼の傷が拡がると思ったからではない、決して。)
倒れ込む姿を見てか、それとも明らか様に衰弱した様子だったからか。
俺の事など気にも留めずに抱え込む様子を見て、>>5
─── 酷く、慚愧の念に駆られた。
(相棒は作れるだろうと言ったのは俺なのだ。
…その、大切だろう相棒を手にかけたのもまた、)
上部は兎角として、随分、動揺したのかもしれない。
そうでなくとも、距離を取る形となったものだから、その口が紡いだ言葉は、その、感情は、分かる事もない。]
[心ここにあらずとでも形容しようか。>>6
そんな様子を一瞥すれば、くる、踵を返す。
どうして今更口にできるだろう。
本当に王子自身を殺める気がなかった事を。
多少力をかけ辛いくらいまで弱ってくれれば良いと思っただけだったなどと、どの口が言うのか。
そうして俺は、どうしようもなく居た堪れなくなった。
己惚れていたのは、きっと俺の方だ。]
[>>4素直に従ってくれた彼女を連れ添って、
僕はいつも通り監査局へと戻ろうとする。
ただ、その途中で混乱を収めに来たフェリクス殿下と出会う機会があったのなら。]
お早い御到着でしたね、殿下。
南部の"観光"はお楽しみになられましたか?
[などと、嫌味を言わずにはいられなかった。
彼が僕らの施策の成果を疑わず、王宮に留まっていれば。
あるいは、もっと早く戻って来ていたならば。
こんな大事にはならなかったのではないかと、そう思わずにはいられなかったのだ。]
[地面を踏む足が酷く重く感じられるのは、理由を問うまでもない。
低く、まるで圧し殺すような声が響く。
それを聞いても振り返らなかった。
…振り返れは、しなかった。
それが糾弾よりも別の音に聞こえて、一度足を止める。>>7]
…… それを事実とした時に、
ウェルの気持ちが救われるのなら。
(国の者を愛していられるならば。)
きっと御前の父を害したのは俺なのだろう。
[声を張った訳でもなかったから、届かぬとも分からないが。
彼を振り返る事はしなかった。
その後ろにできあがった溝の深さを見ずとも、最早埋まらない事くらいは予想できた。
見たくなかった、とも、言う。
騒然としている宮中の人の中に、混ざって外へ向かう間中。
白鷹は俺の側にはいないで、先々と飛んで行ってしまっていた。]*
[さて、ドロシー君への事情聴取は恙無く行われただろうか。
蜂起する事に至った経緯や、彼女が節を曲げた理由を事細かに尋ねて。
けれど、まさか、彼女がアイリ殿に代わる総督の地位を望んでいるなど知る由もなく。
また、たとえ僕が知っていたとしても、
人事については殿下の判断を仰ぐべきだと考えただろう。
まあでも非常事態だし、総督代行に抜擢される可能性くらいはあるかもしれない……?]
……ところで。
士官学校に入る前は、君は何をしていのかな?
[そうして、聴取はこの質問を最後に締めくくり。
後は何事もなく解放されただろう。]**
[つくづくこの男のことは好きになれない。>>+18
この男はこの世をさ迷う見届け人が増えることを予感していたのだろうか。
敢えて人が増えてから、自分の悪事を暴かれるというのは、今まで暗躍していた男には何とも居心地の悪いものであった。
フィオンを疎ましそうに睨んだがさて相手はどんな様子だったか。]
[それから拳を固く握るアイリを前に]
……外道?クズ?
[いやはや]
[少し困ったように笑った。
真実を求める彼女の瞳は怒りの色に満ちて
身体はわなわなと震えているように見える。]
真実、なぁ。
隣国が攻めたように偽装して
俺が王様をクロスボウでグサリ、しました。
そのまま責任をオルくんに擦り付けようとして
今度はフェリクス王子の使いにザシューですわ。
これで満足?
[さて、その場にはリヒャルトも居ただろうか。彼もまたアイリのように憤怒の表情を見せるのか。]
[アイリの鉄拳制裁は部下にするように
己にも飛んできたのだろうか。
敢えてこちらから避けることはしなかっただろう。]
俺は俺なりに国を案ずればこそや。
アイリちゃんかてこのままやあかん思たから
こんな国が揺れとる中
白狼騎士団の兵士ら引っ張ってきはったんやろ?
アイリちゃんの熱い言葉に胸動かされて、そのまま亡ーなった兵士もおるやろし、そんな兵士に殺された近衛兵もおったやろな。
王殺しの罪は重いかしれへんけど、多くの部下の命をむざむざ奪わせた罪かて軽うはないんと違います?
それは誰のせい?
信じてたのに、とか言うんは簡単やけど。
同じ言葉、部下に言われたら何て返しますの?
[その言葉は怒れる女総督の前に皆まで告げられただろうか。]
/*
王子…私涙腺脆いので、で、、、
本当、、、好きすぎてつらい、、、、
(そしてリヒャルトさんの秘話見たらもっかい泣く予感すらある)
[中庭での騒動は、既に犯人が失せていたにせよ、人の目の多い出来事であったから、王宮内には程なく第二王子暗殺未遂並びに、王子を庇ってリヒャルト・ラバル尚書官長補佐が死亡したことが伝えられただろう。
凶行に及んだのは鷹匠である、とされた。
第二王子は彼の名を知らず、彼の通り名など知る由もない
第一王子の命>>10により王宮内の警備は一段と強化された。
人の気配は多い、城門の騒動は鎮められた。それでも再び齎された死の情報に、王宮内の人々の顔にも不安の色が、打ち消せぬ薄雲のように漂っていた。]
― 第二王子私室 ―
[そうして。ウェルシュはといえば、血塗れの姿を清めようという人々によって衣服を改め、受けた血を拭き清めて自室にある。
執務室として使っている間よりも更に奥、寝台の在るその部屋は、第二王子の個人空間であった。王宮の喧騒から切り離されたようなその場所に、今は一人。
沈痛な面持ちのまま、やや放心したようにあった目が、何かの輝きを目の端に捕らえた。机の上、白い布の上に置いてあったのは銀のイトスギ、思えば差し出したこれは受け取られず地面の上に落ちたのだ。あの場で見つけた者が、凝った装飾に王子の持ち物かと思い、気を利かせて運んできたのだろう。
ウェルシュは、暫し凝然としてそれを見つめた。
手を伸ばし、銀を掴む。咄嗟に腕を振り上げた。
握りしめた銀、それを床に投げつけようとして───…]
〜〜〜〜……… っ 、
[震えた腕が、静止の後にゆるゆると落ちる。膝が崩れた。
銀のイトスギは床に投げつけられることはなく、ウェルシュはその場に蹲る形で、震える腕を、銀を握った拳を胸に抱く。]
『 …… それを事実とした時に、
ウェルの気持ちが救われるのなら。 』>>37
…………っ、 は…───
[大きく息が漏れる。するともう、止まらなかった。
みるみる間に再び溢れ出す雫に、視界があっという間に崩れていく。]
[───何故。
聞こえてしまった…聞いてしまったのだろう。
何故、彼はあんなことを言うのだ。
いっそ恨めたなら楽だった。憎めたら楽だった。
怒れれば楽だった。 …… 嫌えれば、楽になるのに。
何故、
う……、ぁ 、ぁ……っ
あ、ぁ……っ
[静かな部屋に、慟哭が響く。
銀の飾りを強く抱きしめたまま、暖かな指先も声も、そこには*なかった*]
第二王子 ウェルシュが「時間を進める」を選択しました
/*
サポセン様…手厚い…(拝む)
メモを後で貼ろうねえ。
ローレルの尻尾をどっかで掴んでおきたいよなあ。
ほんのりでいいから、外と繋がって…る…?みたいなところを。
つつきにいくかなあ。
…… 何方にも付いていないさ。
[「これは、俺のエゴだったのだから」、と。
そう残す口調は、普段の飄々にしては昏い。]
[宮中から外へ出れば、人混みに紛れるように動く。
(幸い、上半身は殆ど白のままだった。)
それでも、行き会った彼女には眉を顰められてしまっただろう。>>21
右の袖口など、赤く塗り潰したようであったのだから。
それでも留まる事はなく。
ぽつり、落とされた言葉に返すのは然程口数も多くなく。
引き留められなかったからと、そのまま通り抜けてしまった。
城門前の野次馬が疎らなる辺りで裏通りに身を潜ませた。
服を着替えなければ出歩く事も儘ならない状態で、悠々と城下町を歩いていられるほど無謀でも自棄になってもいなかったのだ。]
[裏に入って未だ時間も経たない内の事。]
…っ、おい、 ベルフィ、っ、
[ばさばさと、異様に騒々しい音を立てて、啄くか引っ掻くかをしようとするその体を腕で去なすように退ける。
暴挙に出た俺に、白雪は怒っていたのだろう。
退けるのを辞めた途端、腕に爪が食い込んだ。]
…分かっているさ、分かっていたさ、
彼にその気のない事くらいは。
それでも放って置けなかった俺が悪い。
…… そんな事は、分かっている…、
[跳ね返ったものしかなかった筈の服に、自身の
……… 笑うだろ、ベルフィ、
[それから少しして顔も上げずにそう言うと、猫さながらに狭い路地へ入り込んでいった。]*
[一度だって俺を謗らなかったというだけで、また会いに行っても良いのではないかと。
それでも何かしら話してくれるかもしれないと。
… 片隅に思う、 思い上がりがある事を。
何とも愚かしい限りだろ、*]
/*
そまりいいいいい
wwwwww
wwwwwwwwほんと最終生き残り面子笑うんだけど。
吟遊詩人含めて、もれなくプロロで粉かけましたね……GJ(?
/*
あ、今気付いたけど灰ロルコピーミスしてるじゃん…
「なんて呟いたところで。
それを聞くのは、白鷹と無人の空気ばかりだった。」
↑抜け分補足
【3】宮廷画家 ローレルが「時間を進める」を選択しました
/*
もし争いも諍いも無かったら。
アレクシスとシュナウザーのにこやかな黒いお茶会を繰り広げ、アイリとリヒャルトの結婚式に祝福を送り、あえて厳しい白狼騎士団に身を投じるリーゼロッテに応援をして、フィオンやソマリとは外国の事で談笑したり、アイリとドロシーの百合っぽい雰囲気に気づかず、ローレルとウェルシュの関係に「清い付き合いから始めるんだぞ」なんて口を挟みたい(唐突)
/*
ふと思うんだが、フェリクスを心から支えられる存在が居ればこんな事にならなかったんだよなー。
ウェルシュに関しては、可愛い弟であるのだが、親の愛を奪った(と思ってる)から真に心から支えられなかったんだよな。
もし、心から愛せる女性が居て、女性も愛してくれるなら、こんな事引き起こさなかったよ。
お蔵入りになってしまうが、隣国のお姫様と縁談があって、双方が良い関係を築けそうになってた、という案が浮かんだが、今は出せないので諦めました()
隣国のお姫様は慎ましくお淑やかで穏やか、何処か母親に似た優しい女性のイメージ。
/*
不祥事と言えばアレクシス殺害であったり内通者を飼っている事などでしょうかね?
こっちから会いに行く理由を作るのは少し難しいですがまあ無理ではないのですけれど(
刺客を放つなり、あるいはそちらから来て頂くなり。
やりようはいくらでもあると思いますし、僕の方も流れに合わせるつもりなので、こうしたい!というのがあれば仰って頂ければー。
/*
さて、現状況をまとめませう。
・アイリは制止しても止まらないのを悟り敢えて止めなかった。
・国内外に軍を統率できる力が無い事を示す画策を考えていたが、丁度そのチャンスがめぐってラッキー
・南と北の国の双方に此方の国を譲るという意思を示し手を結んでいた→北と南夫々に其方の国に特別に譲ると囁き、北にはゾネス要塞の詳細な地図を、南には農民を難民させ手元に置かせる手筈を整える事をした。
・アイリが引き起こした事で、戦争が起きる切っ掛けを危惧し真っ先に農民を避難させようとしてる。
・シュナウザーの皮肉>>36とリーゼロッテの伝言を拾う>>30
・リヒャルトの死を悼む。
今回はざっとこんなものか。多いわー(震えた)
【2】監査局長 シュナウザーが「時間を進める」を選択しました
― 幾時か過ぎて ―
"主張や心情故に人は争う。
譲り合うことなど出来ない。
誰しも譲れぬものがあるからこそ、戦うのだ。"
[ 玉座の間である人と話してから暫く過ぎて、
ローレルの姿は庭園の奥、東屋にある。
目の前には布の張られたキャンバス。
広がり行く炎と瓦礫の山。
記憶の中に埋もれていた景色を
描き出すのに今や躊躇いは覚えなかった ]
……舞台を何処に移したとしても
こんな光景は案外何処にもあるのかもしれない。
たった一つ…ただ一人、
国王という楔が抜けるだけで国は傾く。
何処に居ても平穏なんか無いのかもしれない。
[ ぽつりと。呟く。 ]
何処へ行っても劫火に焼かれるだけなら、
何処へ行く意味も無いのじゃないかなと
虚しさすら感じるね――…
…哲学するべき立場の人間でもないのに。
[ ぱったりと手を止めて、
蒼穹を見上げてみても
そこには白い翼の影も
嘗て描いた小鳥一羽の姿もなく
画家は人知れずため息を零した。 ]
……後悔なんてしないって思っていたのに。
[ 幾らか前に聞いた話。
一人の尚書官が襲われ、殺されたと。
下手人が誰か、考えずとも分かる。
何せ、直後に顔を合わせたのだから。>>44 ]
[ 知らずのうちに歯噛みしていた。
軋る音。指先に力が篭る。 ]
エゴだって…?
人の身を案じるような言葉をかけて置いて
自分のことは顧みもしない癖に賢しらに…っ
[ あれから。
手配されたのは直ぐのことで。>>39
それ以降、顔を見てはいない。
今頃どうしているのだかもわからない
飄々とした顔つきを思いながら、
未だ心は収まりのつかないままだった。
絵画には心が現れるものだ。と。
養父から嘗て窘められもしたように
ローレルの眼前に在る未完成の絵の
憤懣を模したような赤色が示すように。* ]
/*
大方はそれだよな。
今先程諸外国との繋がりのメモを纏めて落とすのでそれを使っても良いのよ?
此方も直接会ってキリングは難しいのでNPCでもソマリさんでもいける様に殺害命令を与えた方がお互い動きやすいかな、と思ってる次第。
/*
違う!繋がりのメモを纏めて灰に落としたから、今それを使ってロルに落とし込んでいく、だすまないorz
[これが走馬灯というものだろうか。
故郷の陽だまりの中、父上が話すどこかの物語――
それは、所属する軍での出来事を脚色した物語だったり
それは、どこか別の世界の物語だったり
滅多に会えない父上との時間はとても大好きなものだった。
いつの日だろう、どこかの世界のどこかの国の戦乙女の物語を聞いたのは戦場を駆け巡る戦乙女とアイリ様が頭の中でシンクロする。
走馬灯とは不思議なものだ。
霧に消えるように世界が戻ってくると手を握るのはウェルシュ様だろうか。
気づけば、常に胸に感じていた温もりはいなくなっている。
いくつかの声はぼやぼやと耳に入るのに理解ができない]
これじゃ、遺言ですね。
[リーゼロットの姿を見て呟いたがもう届かないのはわかっていた。
一人取り残されて動いていく状況になんだか体が軽くなってくる]
[――ふと気づけば、体は別にあり、どこか遠くからその様子を眺めているみたいだ。
ふと体の一部が暖かくなる。>>19そこから体中がほわほわとするように感じる]
私に泣く価値なんてないでしょうに。
ねぇ、リッター。
[慣れとは怖いものだ。
もういない相棒の名前を言ってしまう*]
/*いえいえ、こちらも早くいろいろ打診すれば……と周りを振り回してしまっていたのでごめんなさいです。
愚かな……それでは貴様が元凶ではないか!!
[考えたよりもずっと酷い衝撃の真実、王に手を掛けて尚かつそれさえもしれっと調査に加わり自分でもみ消しでもしようと考えたのだろうか。
罪を罪とも思わぬその態度、フィオンも手がけあまつさえ自身さえも同族と言わんばかりのそのふてぶてしさにアイリは激高しその手が大きく上がる。]
同じにするな!!貴様のせいではないか!!
う、あ!!
[興奮し振り上げた腕をあげたまま、膝が崩れる。
背中の痛みが激しさを増して苦痛に表情を歪ませた。*]
ぐぬぬ……
― 回想:城下で命令を下せど ―
[アイリに独断で軍を動かすな、と命令を下したら、彼女は素直に承諾をしなかった>>3:226。
軍の務め役目を口にする彼女を此方は見ようとしなかった。
総督がアレクシスの名前を出した時はズシリと重い物を心が背負った様な物を感じるが、表には出さず。]
アレクシスから時期に発表がある。
それで、事は上手く静まるであろう。
その時が来るまで、大人しく待つのだ。
[そんな言葉をアイリに投げても、彼女を止める事が出来ないのは薄々分かる。
それならば、強引にでもゾネスの警護の任に就かす事も可能だったのであろう。
その手を敢えて使わなかった、使うなと何者かが囁いている様に思える。
その囁きに、俺は抗おうと――――しなかった。]
[そう、遠くない内に何かしらの手立てはしたかった。
何かの手段で、何かの切っ掛けで国内外にと示したかった。
それを引き起こし知らしめる手段はないか、と考えあぐねていた時に、フォールデン総督の蜂起――しかも、刃を王宮に向けたのだ。
願っていた事が、此方が策を労するする事も、切っ掛けも引き起こす事も無く舞い降りた!
これ程喜ばしい事があって良いのか、あって良い筈。良い筈なのだ。
心の中で何かが躍動し、歓喜に打ち震えていたのは確か。
それと同時に、何かが心を傷つけ、ズキリとした痛みを齎す。
痛みに目を向けるにしても、黒い衝動は叫び声を上げて痛みの正体を教えてはくれない。]
[憎い。憎い。憎い。]
[父も母も。臣下も部下も民も。]
[俺から何もかも奪う弟も、憎い。]
[此方は奪われたのだ。奪い返して何が悪い。]
[何もかも壊し蹂躙して何が悪い、という。]
[なのに、如何して。]
[如何して、こんなにも辛く苦しい物があるのだ?]
― 時は遡り ―
――では、
[王との密談。継げる言葉はラメールを売り渡す、というもの。
王は王でも、父であるラメール国王ではない、他国の王。
あまりにも唐突な話、且つ母国を売り渡す旨を王子が口にしたのだから流石に驚きは隠せないだろう。
何か裏があるのでは、という警戒心を抱かれたのは仕方が無いとして、諸外国への視察の度に密談を交わし、外国との小競り合いを収めていけば納得もしてもらい、協力を得る事に至ったのだ。]
****国ではなく、貴方の国にわが資源を使っていただければ対抗出来る力を得られましょう。
[北の国には強大な南の国の名前を挙げ、南の国にはゾネス要塞を挟む北の国の名前を挙げる。
北の国南の国の夫々の王に話を持ちかけ、ラメールを譲る旨を伝えていた。
ラメールが消滅してしまえば、北と南で奪い合いが起きるかも知れない。
逆に王が此方の思惑を読み、北と南で協力しあうのかも知れない。
どちらに転んだとしても、ラメールが消えるならば、この密談が新たな火種を生み母国を滅ぼす切っ掛けになれればそれで良いのだ。]
[北の国には一月前にゾネス要塞の内部の地図を横流ししている。
「今のラメールに軍を統率する力はない」という“事実”が生まれた際効率的に攻撃出来る様に手筈を整えてた。]
[南の国には戦争が起きる際、ラメール国を豊かにし国を支えていた農民を優先的に送り手元に置かせる手続きを進めさせている。
その際に国の資金を横流しし、南国の重臣や軍人に握らせた。]
[そう、父王が後継者発表する告示を示した時から、少しずつ少しずつ手筈を進め。
ゆっくりとゆっくりと母国の壊滅へと差し向けていた*]
/*
これだと父親どうするんだ!?なんて言われそうであるよな()
割とノープランだったなんて言えないが、ラメールが揺るぎ滅ぶ切っ掛けとなれば良いんじゃないですか?だめですか?
まぁ殺そうという意思はあれど、殺す為の行動は示せなかったと言えば辻褄が合いそうかな?
殺したいと思っていても暗殺の決断は下せなかった、実際父親が殺されてふぁっ!?となったのは真でも大丈夫そうだ。
[この計画を移すには如何しても父親の存在が邪魔となる。
ならば父王を暗殺しなければならないし、その命令を下すべきだ、というのだが。
――――それでも、俺は父を殺す命を下せなかった*]
[>>+14 ふと気づけば聞き覚えがある声でハッとその声のもとに走る]
……フィオン様!?
[そこにいたのは3人だっただろうか]
アイリ様……?
[アレクシスさんとフィオン様がいるということはそういうことなのかと心が痛む*]
― 密談の日 ―
…どう思う、と言われましても
…そう、ですね……ただ、
[ 一国の要人同士が話をするには
少しばかり不釣り合いな質素な広間で
今し方
南の強国の要人との会談が終わり。>>51
ローレルは密かに同席を許されていた。
求められていたのは、
『彼の者の言葉に嘘が在るか否か』
会談の後、問われた画家はやや考えて答える。 ]
何故、南の国に…と思わないでもありません。
ラメールは北と南を他の国に挟まれた国家。
北に国を売ることも出来たはず。…それを。
[ 態々何故――。
そう言わずとも伝わっただろうか。
北の国と南の国、
双方の相打ちを狙う謀の可能性もあると。 ]
油断は…されないことです。
自国が滅ぼされることに
憂慮を覚えぬ人間などそうそう存在しない。
軽はずみな取引は何れ貴方の背を刺しますよ。
[ くれぐれもご注意を、と釘を刺す。
浅はかに侵略を始められては困るのだ、
南の国には"約束">>24を守ってもらわなければ。
心中での己の謀は深く深くに仕舞ったまま
絵描きの娘は一礼をしてその場を去ったのだった。* ]
/*
第一王子、もはや第一陣営ですらないような……これ第三陣営なんじゃないかな、完全に国を売る相談してるし。
えーっ、元凶言うたら後継者出し渋った王本人やないのー。最初っからフェリクス王子を擁立させてくれはったらこないなことにはなれへんかったのに。
[怒りのままに腕を振り上げ
そしてしなだれるアイリに
駆け寄り、肩でも支えようか。]
おっとっと……。
アイリちゃん大丈夫かいな。
ほら、リーくん来たし、旦那さんに慰めてもろたら?
[どこから話を聞いていただろうか>>+27
リヒャルトが来れば、そう促しただろう。
よもや二人の婚約が解消されたとも知らず。]
/*
ラメールが侵略された後、
ローレルに関しては殺されそうだなあ
南の国の王様『今は泳がせてやっているが狂人ほど生かしておいて損をする人間もいない』とか思ってそう
次は自分の国が危ないかもしれないから殺しとくか的な
― 早朝 ―
[王都で起きた騒ぎから日は過ぎて───、]
クーデターだって?
そんなはずないだろう、大げさだなぁ。
[不安も噂も伝え聞くが、王都から遠く離れたこの村ではまだ実感がない。
いつも通りに朝を迎え、日常が始まる。**]
いっ――!
ったい!!!! 触れるな穢らわしい!!
[肩に腕が回れば痛みに身体を反らし力の入らない手でバシっと払いのける。]
それを歪めたのは間違いなく貴様ぞ・・・
反逆者め・・
[軽蔑した目で見据えてアイリは唸る、許せない感情は胸を紅蓮に染め上げるが、話の中にリヒャルトが出て振り向けばそこにいるリヒャルトを見て視線を外し、地を見て項垂れた。]
・・・・お前も、か・・・
もうどうにもならんな・・・これでは。
[主要な者が次々と死んでいる現実に、諦めにも似た溜息がこぼれた。*]
─ 街中の噂 ─
[ 噂話というものは
出処があろうとなかろうと
簡単に尾ひれを付けて広まってゆくもの。
それは真実も虚偽もすべてわからぬくらい
様々な形で広まってゆくもの。
あれだけ街を騒がせた 800の軍勢
クーデターだという者や
そうでないという者。
本当は第一王子の差し金だとか
実は第二王子が差し向けたものだとか
中には騒ぎを起こした白狼騎士団自体が
敵国の密偵集団だというとんでもないもの
そんな軍勢を鎮めた「誰か」についても
根掘り葉掘り、噂は噂を呼んでいく
総督を撃ち殺した英雄の話
800の軍勢を一人で食い止めた女騎士
だけどあれこそが本当の黒幕で
白狼騎士団の内部分解を目指したものだとか
ひいては軍の混乱を招くための手引だとか
彼女を英雄と見る者と そうでない者
街中には両方いるのは確かである。
すべて
不安と混沌に満ちた街の 他愛もない噂 *]
[痛みで声をあげる彼女を気遣いながら、なぜか懐かしく感じる友人を諌める]
アレクサスさん……、私は彼女の婚約者ではありませんよ。あなたが遊んでる間に世界は動いてるんです。
[これが暴動の結末かと思うと何とも言い難い気持ちになる。一言何か間違えなければ、この結末は迎えなかったんじゃないかなんて馬鹿な考えだ]
私、一人死んだくらいで何も変わりませんよ。
国は周り、ラバル家は従兄弟辺りからが当主に着くでしょう。
[実感が湧くとはこのことか。すぐに後悔が押し寄せる]*
― 現在、騒動が収まった正門で ―
[フォールデン総督による蜂起により、王宮は国内外に多大な衝撃を与える様な大騒動が起きた。
兵達の報告によれば、総督が白狼騎士団と傭兵を率い王宮の正門に向かい弟を確保し王宮を制圧するという>>3:107。
シュナウザー監察官が50人の衛兵を率いそれと対峙したという>>3:90。
フォールデン総督が近衛兵を扇動し不安を与えた話を此方にも伝えられる>>3:210>>3:211。
嗚呼
民の不安を煽るやり方に、自分が国を正すなど傲慢めいた考えに静かなる憤怒が沸き起こり、握り拳を震わせていた。
彼女が号令を掛け進軍し躊躇い無く戦を起こした事に奥歯を噛み締めその怒りに堪えていた所に、総督を射殺した旨が伝えられる>>3:215。]
……そうか。
[低い唸りに近い声を上げれば、一人の兵が総督の遺書を預かったと告げ此方に手渡して来る、が。
手紙を受け取った瞬間、封を開く事も無くその場で何度も破り去り投げ捨てた。
その様子に頭を垂れさせる女騎士が居たが、それを一瞥もくべずに冷たく言い放つ。]
追って沙汰があるまで、白狼騎士団の指揮権は此方が持つとする。
この命令に背く事は万死に値する、と心得よ!!
[重厚な威圧を女騎士に向け一喝してからこの場を後にする。]
[一先ず軍に対する対応を追え、次は城内の安全を確保しようを王宮へと足を進めていれば監察官長から声が掛かる>>36。
その言葉は丁寧なものの、裏には鋭い棘があった。
失意と怒りを込められた様な表情を此方に向けられるが、翠の瞳は何処か冷たさを孕んでいた。
瞼を一度閉じ、口を開けば弁明の言葉では無い、報告を兼ねたそれ。]
父上の死以降商人達は急に買占め、不当な値上げをしたという。
スラムの者ではない者も交じり扇動して暴動が起きた、らしい。
商人達の調査を命じなければならないだろうが……。
[本来ならば内政の調査は監察官の役目であり、自分か弟を通じ調査の命を下さなければならない。
が、クーデターが起きてしまった事により、国内外に「現在のラメールが軍を統制しきれていない」現状を表面上でも打開しなければいけない故に、南の暴動よりも優先的に処理する意を示そう。]
この騒動により、国内外に「軍の統率の無さ」が知れ渡る懸念を考慮しゾネスの守備強化をせねばならない。
故に現時点で白狼騎士団の拘束はせず、ゾネス要塞の守護に当たらせる事に異存はないか?
監査局としては調査したい所であるが、守備の方を優先にしないと如何なるかは理解出来る筈だ。
故に、白狼騎士団の拘束は待って貰う、とする。
[監査局は如何するかは知らないが、現状況では白狼騎士団の処遇は軍として待ったを掛けてから。
総督を射殺したという女騎士は近くに居たのだろうか?
話を聞けば、彼女がアイリを射殺しクーデターを沈静させたと報告受けていた。
まさか北の国に通ずる間者だとは此方は知らない事。
彼女が一時的ゾネスの総督代理を狙っているとは露とも知らない。
ドロシーが傍に居れば直接彼女を、居なければ別の軍人に通じて指令を与えよう。]
ドロシー・ブライアンに次の総督が決まるまで、代理として現場の指揮権を与え総督代理の任を与えるとするとする。
が、最終的な指揮権は此方が持つ事を努々忘れてはならん。
[実際北の間者としてゾネス要塞に潜り込み内部情報を渡したりするのだろうが此方は計り知れぬ、というもの。
北にはゾネス要塞の内部情報を漏らしているが、その情報を如何生かすのかは北の国次第。
此方としては、現場の指揮は任せど最終的な決定権を持たせれば、それで構わないのだ。
用件を伝える事が出来れば、振り返る事は無く監査局長に別れを告げ王宮の中へと戻って行く*]
この騒動により、国内外に「軍の統率の無さ」が知れ渡る懸念を考慮しゾネスの守備強化をせねばならない。
故に現時点で白狼騎士団の拘束はせず、ゾネス要塞の守護に当たらせる事に異存はないか?
監査局としては調査したい所であるが、守備の方を優先にしないと如何なるかは理解出来る筈だ。
故に、白狼騎士団の拘束は待って貰う、とする。
[監査局は如何するかは知らないが、現状況では白狼騎士団の処遇は軍として待ったを掛けてから。
総督を射殺したという女騎士は近くに居たのだろうか?
話を聞けば、彼女がアイリを射殺しクーデターを沈静させたと報告受けていた。
まさか北の国に通ずる間者だとは此方は知らない事。
彼女が一時的ゾネスの総督代理を狙っているとは露とも知らない。
ドロシーが傍に居れば直接彼女を、居なければ別の軍人に通じて指令を与えよう。]
ドロシー・ブライアンに次の総督が決まるまで、代理として現場の指揮権を与え総督代理の任を与える。
が、最終的な指揮権は此方が持つ事を努々忘れてはならん。
[実際北の間者としてゾネス要塞に潜り込み内部情報を渡したりするのだろうが此方は計り知れぬ、というもの。
北にはゾネス要塞の内部情報を漏らしているが、その情報を如何生かすのかは北の国次第。
此方としては、現場の指揮は任せど最終的な決定権を持たせれば、それで構わないのだ。
用件を伝える事が出来れば、振り返る事は無く監査局長に別れを告げ王宮の中へと戻って行く*]
[つくづくこの男は…
生前ははっきりとしていなかったが今ならわかる。
私はこの男が好きではない、むしろ嫌いな部類に入るのだろう。]
…やっぱりお前がやったのか。
もうどうしようもないなこいつは。
…アイリ、事の元凶はレグザだと思って良い。
貴女は気にする必要はないだろう。
[と、2人にそれぞれ話しているとリヒャルトの声が聞こえた。]
なんだ…君もこっちに来たのかい?
…ほんと、参ったね。易々と来ていい場所じゃないぞ?此処は。
[苦笑しつつも、彼には生前と変わらないような姿勢で接しただろうか。]
― 回想・監査局 ―
[王宮の門前で起きた騒動は程なく鎮圧された。
負傷したアイリ総督の身を案じない事はなかったが、こちらから決別を言い渡したようなものだ。次に対峙する機会があるとすれば、どちらかが、あるいは両方が死ぬことになるだろう。
わたしはそれきり、アイリ総督の事を忘れる事にした。
頭の中を切り替えて、王宮の中を監査局長と進む。>>36
途中、フェリクス殿下とすれ違ったとしたら、わたしはこのように進言しただろうか]
フェリクス殿下、後でお目通り叶いませんか?
申し上げたきことがあるのです。
[果たして、これには是と返ったか。
その場を後にして、監査局に入った。*]
[そこでわたしは事情聴取を受ける。>>38
総督が蜂起を決定した場にわたしは居なかった。わたしが決定を知ったのは、既に軍が王宮へ向けて出発した後だった。制止を進言したが聞き入れてもらえず、ここに至ったのだと伝える。
この調子だと、どうやらわたしが上官を撃ったことは、本当に咎めを受けなくて済みそうだ。先ほど、フェリクス王子とすれ違った時に申し出た事については、]
国のためとはいえ、わたしはゾネス総督を手にかけました。
北の要塞は指揮官を失い、国境の守りが危うくなるでしょう。そうなる前に、ゾネスを救っていただきたく、あのようにお声がけしました。
[国王崩御の後で内紛と取られかねない国内の混乱。
近隣諸国には多かれ少なかれ、内情は伝わっているだろう。ここへ来てゾネス総督の蜂起、その後の死に至った経緯が北の隣国に伝われば、要塞を落としにかかろうと軍勢を向けてくるかもしれない。……と、あくまで一兵卒がそのように不安を感じる、といった風に伝える]
……代理の者でもいいのです。
まずは次の総督を決定していただきたい、と強く希望します。
[監査局長にもお願いします、と頭を下げる。
自分から招いた結果だと、どこか己の所業を後悔するように言えば、よりそれらしく聞こえるだろうか。
これで自分が推挙されるかどうかは不明だけれども。
そのような話をしてから、そろそろ席を立とうとした頃合いに、自身の出自について問われる。>>38]
わたしは東の漁村に生まれ、両親の手伝いをして暮らしていました。
[久しぶりに聞かれた問いだ。わたしは固くなった引き出しを開けて、用意していた答えを取り出す。自分が体験した記憶を呼び起こすようにして]
しかし、漁師である父を時化で亡くし、母を助けるため、自立するために軍に志願しました。……その母も亡くなりましたが。
[取るに足りぬ理由で出自が省略されたと捉えられかねない、ごくありふれた生い立ちを並べ立てる。念入りに調べたところで、同じ結果が得られるはずだった。
十年前にこの国に侵入した時は既に、そうなるように膳立ててあったのだから。
そこで聴取の終わりが告げられると、わたしは席を立って、監査局を後にした。*]
……代理の者でもいいのです。
まずは次の総督を決定していただきたい、と強く希望します。
[監査局長にもお願いします、と頭を下げる。
自分から招いた結果だと、どこか己の所業を後悔するように言えば、よりそれらしく聞こえるだろうか。
これで自分が推挙されるかどうかは不明だけれども。
そのような話をしてから、そろそろ席を立とうとした頃合いに、自身の出自について問われる。>>38]
わたしは東の漁村に生まれ、両親の手伝いをして暮らしていました。
[久しぶりに聞かれた問いだ。わたしは頭の中にある固くなった引き出しを開けて、用意していた答えを取り出す。自分が体験した記憶を呼び起こすようにして]
しかし、漁師である父を時化で亡くし、母を助けるため、自立するために軍に志願しました。……その母も既に亡くなりましたが。
[取るに足りぬ理由で出自が省略されたと捉えられかねない、ごくありふれた生い立ちを並べ立てる。念入りに調べたところで、同じ結果が得られるはずだった。
十年前にこの国に侵入した時は既に、そうなるように膳立ててあったのだから。
そこで聴取の終わりが告げられると、わたしは席を立って、監査局を後にした。*]
/*
うっかりざっくり指を負傷してしまったので文字が打ちづらくて画家困っている…
薬指って普段意外と使ってるのね…知らなかった……
/*
現在軸にお悩みのあなたへ
白狼騎士団に志願しますか?
総督代理を拝命したので、直接対面できますよ。
/*
まって本当びっくりするほど難産
どうしよう
どろしーせんぱいのところに行きたいんだけど展開ちょうなやむ。行く理由は捏造できたけど、ほんとこの展開でいいのかなってぐるぐるしてて胃が痛い
― 回想:ドロシー・ブライアンとのやり取りにて ―
[ブライアン尉官に総督代理として任命し、その場から立ち去ろうとしたら呼び止められた。
どうやら彼女は此方に話したい事が有る様だ>>61、此方は間者とは知らない故に如何したものか、と迷い。]
此方は時間が欲しいくらい多忙を極めている。
話の内容にも寄るが、そう時間は取れない。
もし待てぬ、と申すならば部下に言伝をせよ。
[一応是の態度は示すが、多忙を極めている自分はそう時間を多くは取れない。
会えない事を考慮し、部下に伝言する様に伝えてからそのまま立ち去って行くだろう*]
/*
あばばばばば(秘話きて慌てた顔
ありがとうございます。
うぅん…… ううううん……(悩
かん、がえます。
普通にゾネス要塞に行く用事は捏造できたんですが、この展開でいいのか、と悩んでたら難産すぎて埋もれてました。あと、あとすこしで、現軸落とします……!
(逆に要塞で対峙するので良いのか、と割とそこが一番悩みの種なのですが、場所希望ありますか?)
/*
そうね、そうね……
白狼騎士団志願は、無い。
アイリ居ないから。
一応軍からの手紙を女性であるリーゼロッテに持たせてゾネスに行くロルまでは書いてるんだけど、でもゾネスでいいのかが悩むの。
でも白狼騎士団志願する振りして潜入する、も割と有りかな、其れも面白いかな……と、秘話きて思いついて本当つらい
[不安と混沌に満ちる街の中、漂う空気には不満と憤りが色濃く混じっていた。
己が信じるものを巡った、民同士での諍い。
第一王子と第二王子、武官と文官、王宮につきつけた剣とそれを背後から諌めた銃。果たしてどちらに義があるのか、と。材料もないままに言い争い、時には流血沙汰になり、仲裁にきた憲兵にも食ってかかる始末。
王宮からの公示が出たとて受け入れ難しという声も多く、不満の矛先は政を司る国そのものへと向かっているようだった。]
/*
あせらずー。
あと一日ありますから。コミットは絶望的ですが…
(コア的な意味で)
場所はどこでも。
ただ、わたしたち以外がいるとやりづらいとは思っています
/*
コミットについては申し訳ないと周りに頭下げつつ()
場所>そうですね……考えます。
― 平民街・小さな社 ―
[平民街の少し奥まった場所にある海の女神を祀った社。
時折人が訪れては、熱心に祈りを捧げて帰っていく。
平穏を憂い諍いを嫌う民たちの拠り所のようだった。]
……さて、私は信心深くはないけれど。
求められれば奏でるのが吟遊詩人というものさ。
[慰めを、と。困り顔の司祭に求められ、断る理由も特になし。爪弾くのは静かで穏やかな旋律。のせる詩はなくリュートだけが響く。
遠い記憶の中にある祭祀、海の女神を讃える祭り。この国の民であればどこかで耳にしたことのある旋律が、平民街の片隅に流れて消えた。**]
― 回想>>65 ―
わたしが殿下にお目通り願いたかったのは、正にその、ゾネスの総督についてです。
[まさかすれ違い際に、こんなにあっさりと任命されるとは思っていなかったけれど]
…───仰せのままに。
総督代理の任、拝命いたします。
[わたしはその場に跪いて任命を受ける事にした。
翌日には正式に文書が発行されて、晴れてゾネス総帥の代理となれるだろうか。*]
私らの恋もそいつが奪ったようなものだったな・・・
ラバルはいい・・・・・・
しかしフォールデンは取り潰しだろうな・・・。
こんなことなら娘の一人くらい若いときに産んでおけばよかった。
[父母なく、アイリの死を持ってフォールデン家は血筋は絶えた。
考えたとて後の祭りだろうが、もうそのときは戻ってこぬ。]
>>-31 気にするなとはどういう所見だ・・・・・・
私の悔やみは何よりも先に、こいつの本性に気づけず殺せなあkったことだ・・・
歯がゆいよ・・・
[まるで国に住む者すべてが踊らされていた状態に。非力だった自分を責める。総督としての責任。反逆者としか成りえぬ名の穢れにアイリからは大粒の涙が落ちていく。残ったものは絶望のみ。アイリの身体から力は抜けていった。]
もう・・・・・・何も見たくない。
一人にしておいてくれ・・・・・・
[よろと立ち上がり、背中の痛みに耐えながらふらつきながら歩きだす。リヒャルトの横をすれ違いながら去り。誰もいなくなったところで一人座り込んで泣いているだろう。*]
─ 要塞への任務 ─
[ それは、偶然だった。
その日の任務は警備でも街の鎮圧でもなく
上官から呼び出されたのは そう
「ゾネス要塞へ文書を届けること」。
といっても
国レベルの重要文書を届けるような
そんな大それた役割を任されるわけもない
王国軍の兵士と白狼騎士団の兵士の調整、
といったような簡単な内容の文書である。
但し、それでも総督、現在は総督代理に
直接届けるべき正式な文書であったため、
ゾネス要塞へ出向くのは女性が適任。
そこで今回はあたしが選ばれたというわけ。
チャンスだと、思った。
否、その時は決して。
復讐しようだとか、問い詰めようだとか
そんな物騒なことは考えては居なかった。
けど。彼女と、ゆっくり話がしたかったから。]
─ ゾネス要塞・総督居室 ─
ブライアン総督代理。
王国軍の使いで参りました。
士官候補生のチェンバレンです。
[ 居室に通されれば、
“軍の使いの顔”をして、部屋へと入り。
軍からの何の変哲もない書簡を
彼女に渡すことはできただろうか。 ]
この度は、大変な騒ぎとなり
白狼騎士団側もさぞ混乱しているだろうと
上官は申しておりました。
……その。ブライアン総督代理のご無事、
何よりと存じます。
[ 彼女が書類に目を通す間かもしれない
あたしは、形式張った言葉を彼女に掛けて
── だけど、どこか、歯切れが悪い。 ]
……あの、ブライアン総督代理、
………。
…………いえ。ドロシー先輩。
もしできるなら、すこしだけ、
お話をすることはできないでしょうか。
此処、でも良いですし、その、
[ 見張りがいるならちらりと、目を向けて。
総督代理にではなく、先輩に、話があった。
本当に心の裡、いまは、彼女に対する
警戒心や復讐心などは無かったから。
表情も「不安を抱えた後輩」のように
映ったのではないか、とは思うのだけれど。*]
/*
は、しまった
わたしはまだ王宮なのですが…
(やりたいことがあって)
ちょっとお待たせするかもしれません、すみません…!(汗)
/*
全然待ちます!!!!!!!!
王子に対面ですよね!ゆっくりで大丈夫ですよ!(あたし多軸苦手なのでわかります……)
こちらの時間軸もふわっとさせてるので、いつでも構いません!
/*
ゾネス要塞での対面はクライマックスに取っておこうと思うので、先に思い残しがないように動きたいと思ってます
リーゼロッテさんも、回想という名で時間軸や場所移動して、他の方とも絡んで良いのですよ〜
― 中庭 ―
[此方の命令により城内の警備は配置され安全は確保することが出来よう。
一人の軍人が慌てながら此方に報告しようとしているので其方に注意を向ければ、告げられる内容は弟の暗殺未遂があった事を聞かされ。
一気に血が引き報告した軍人に掴み掛かり、食いつかんばかりに事情の説明を求めた。]
ウェルシュはっ、弟は、無事なのかっ!?
[此方の剣幕に慄き恐れた軍人は、弟の無事を報告すると同時に、弟を庇って幼馴染がその命を落とした、という話を聞く。
翠の瞳が大きく開き揺らぎ、はく、と吐息を漏らしながら震え始めた手は襟を放し、頭は大きく項垂れた。]
……現場まで、案内してくれ。
[慌てた部下が殺害現場となった中庭へ案内しながら状況の詳細を細かく報告するが、頭の中に入っていってくれない。]
[まだ真新しい血の跡を何も言わずに見下ろしている。
赤い鮮血は地面だけではなく、木にも散っている様だ。
その木は、幼い頃に弟と一緒に成長を刻んでいった思い出のある木だった。
それを見遣る兄は何を思うのであったのだろうか、それを知る者は誰も居ない。
と、一人の女軍人が此方に新たな報告があったのだろう>>30。
一声掛けられるならば、此方は何も語る事は無く、静かに翠の瞳を向けた。
彼女が言うには、幼馴染から言付かったと、 「白狼騎士団を、守って下さい」との言葉を伝えられたら、重苦しい何かが心を押し潰そうとする。
キリキリ、と胸を締め付けられる感覚をひた隠しながら、蒼穹を見上げていた。]
白狼騎士団は、今回の件で処罰を受ける事が無く、ゾネスの守護を命じた。
――故に、白狼騎士団への咎めは無しとする。
[その言葉が真に白狼騎士団を守る事に繋がるか定かでは無いが、白狼騎士団を守ったと受け止める事は出来るかも知れない。
敬礼をし立ち去る女軍人を見送る事もせず、周りに居た軍人達を此方が見える範囲までに遠ざける。
誰も此方の言葉が届かぬ所で漏らすのは、搾り出す様な嗚咽に近い、一言*]
― 外務長官・執務室 ―
[士官候補生とゾネス要塞で対面したのは、もう少し先の出来事。>>69>>70>>71
ゾネス総督代理を拝命してから一夜明けて、わたしは王宮の一角に身を置いていた。
この日は既に、文書の調査結果は発表されていただろうか。
あるいは、王位継承者は決まってしまうのだろうか。
そうした用件とは別に、わたしはとある部屋を訪ねる]
ゾネス総督代理のドロシー・ブライアンです。
失礼します。
[外務長官の執務室の扉をノックする。
ここで、アレクシス参謀総長とフィオン外務長官の遺体が発見されたという。
その場で調査を行っている者が居れば名乗るし、いなければ勝手に扉を開けて中に入っただろう。*]
─回想:フェリクス王子と─
[ リヒャルトからの伝言を告げれば
白狼騎士団の今後の処遇について告げられる
ドロシーが総督代理になったのを知るのは
また少し、先のこと。 ]
お心遣い、ありがとうございます。
[ 王子の心の裡を知ることはなく。
ましてや王子と外部とのつながりや、
ドロシーの策略なども知ることもなく。
純粋に、王子として。
今騎士団を守る方法といえば
総督の意志を継ぐことだけだと思えたから。
あたしは、一つ、お礼を言った後に
その場を去る。
王子の絞り出すような嗚咽のような声は
決して聞こえぬままに。 **]
/*
そう、こういうロル打つのは早いの……別に遅筆なんじゃないの……たぶん……でも、ごめんね、ドロシー先輩へのロルは1時間半かかった……。
同情なんかいらないわ。
むしろ、この国での暮らしの方が、あちらよりもずっとマシだもの。
[語り掛ける声>>*3には、肩を竦めて苦笑を返す。
祖国の風は、強くて乾いて冷たくて。草木がほとんど育たぬ荒野に吹くと、砂埃を高く空へと舞い上げる]
赴任先は、わたしが志願したの。
あの要塞が、どうしても邪魔だから。
上官は…───あのお姫サマは、予想していたよりずっとお転婆だったけどね。
[時には八つ当たりで、頬を張られる事もあったっけ。
頬に何度も大きい痣を作ったが、鼓膜は破かれなかったし、鼻も歯も無事だ。
むしろ、幼少の頃に祖国で過ごした養成機関の方が、精神的にも肉体的にも、よほど過酷だったといえる]
あの砦が落とせるなら、げんこつを食らうくらい何ともないよ。
[撲殺なんて大げさだよ、ともう一度苦笑した。
何ともないはずだったのに、あんなこと…───反逆者のマネをするから。あの時わたしは、引き金を引くしかなかった。*]
[口を揃えて、ここはダメだと言われても来てしまったものは仕方ない]
やすやすと来たつもりはないんですよ。
思っていたよりずっと剣の腕が落ちていたようです。
遊びがてらにアレクシスさんに剣の指導をしてもらっていればよかったですね。
[死ぬ気はなかった。あそこで守りきれば、今以上の得るものがあるそう思ったから命をかけたんだ]
自分を見誤るとは私みたいなプライドの高い人間にはお似合いの最後です。
[自嘲する姿は3人にはどううつっただろう]
[家を背負うものとして、アイリ様の言葉は深く刺さる。フォールデンにまだ世継ぎがいたとして、逆賊の名のついた一族に幸せがあるだろうか。
そんなことを思っても口に出すほど、私は野暮ではない。しかし、代わりの言葉を見つけれるほど、面の皮も厚くはないようだ。
そうラバルはいいだろう。
王子を、未来の国王陛下を命と引き換えに守った英雄をだしたのだ。死人口無し、母上の得意気に笑う顔が浮かぶ]
アレクシスさんが事の元凶ですか。
[どんな顔を期待されているだろうか。フィオン様とアイリ様を見比べる。少し、眉を下げ悲しむところか。続けて言いたい言葉はまた今度にしよう。
アイリ様が私の横を抜けてどこかに行く。
何か声をかけるべきか、フェリクス様ならどうしただろう。醜い私に彼女が宿した想いは偽りではなかったが、女性の扱いはわからない]
やはり、フィオン様はアレクシスさんに殺されたのですね。
[そう言うとフィオン様は今回のことを話してくれただろうか*]
― 過去・養成機関 ―
[適正があるとして養成機関に送り込まれてから五年が経過した。
ある日、子供たち一人ひとりに子犬が割り当てられる]
……かわいい!
[両腕の中に収めると、柔らかくて暖かくてフカフカして。
愛情かけて大事に育てろと命じられた。命じられるまでもなく、わたしたちは大喜びして子犬を世話した。
訓練の合間に世話をし、躾をほどこす。
誰かの犬が粗相をして失敗すると、わたしたち全員が厳しく罰せられた。
しかし、それでもわたしたちは幸せだった。
愛情をかけた分、犬は懐いて慕ってくれる。
厳しい訓練を行った日も、部屋に戻って犬と過ごせば癒された。
その後、数か月間を犬と共に過ごした]
[やがて、犬と一緒に訓練に参加する日が来た。
一体どんな内容だろう、と何も知らないわたしたちは首を傾げた。
ようやく下された指令、それは…───犬を殺して食らえ、だった。]
[自分を慕ってくれた犬は、最後までわたしを疑わず、真っ直ぐな目をこちらに向けてきて尾を振った。
首に両手を掛けると、撫でてくれたのだと勘違いしたのか、嬉しそうに耳を伏せ目を細めた。
手に力を込めたら、───耳をつんざくような声が上がったかもしれない。
それは、わたしの手元からだけでなく、辺りからも、同じように、いくつも、いくつも]
ごめんなさい……、ごめんなさい……。
[嗚咽混じりに詫びると、背中に鞭が飛んだ。歯を食いしばって目を閉じて、頬を涙で濡らしながら、手だけは離さないようにした。
ただひたすら祈る思いで手に力を込め続けた。……やがて、手の中から、命の反応が消え失せるまで。]
[指令を最後まで拒んだ子どもがいた。
その子たちは犬と一緒に部屋から連れ出され、その後は二度と会わなかった。
養成機関には国中から子どもが集められ、そこで十年過ごした後で近隣諸国へ送り込まれる。諜報員として、国のために命を賭して働くために。逆らった者に与えられるのは、己と家族に対する死。**]
[体躯を大きくひねるようにして
力の入り切らぬ腕で振り払う彼女の気丈さに
やはり女総督はかくあるべしと妙な高揚を胸に抱く。偶像崇拝恐るべし。]
穢らわしい。
[他に何言われるんやろか。不謹慎に胸を踊らせたのもつかの間]
[俯いて、国を憂い、家を憂うと
そのままその場を立ち去るアイリと
入れ替わりにやってきた男──リヒャルトを
見比べて。]
リーくんも……何があったんかしれへんけど、お疲れさん。
さて、リーくんにも怒られるんやろか。
俺も家出しよかなあ。
って言うか、いつ婚約解消してやったん?
俺はラメールきってのおしどり夫婦になる思たのに。
[続くリヒャルトの言葉に>>+34
何があったか推し量ろうとするも
間者がソマリで、ウェルシュ王子が襲われた
のだと、思い至るほど男の勘は働くわけでもなく。
やはり、と心当たりがあった様子のリヒャルトにフィオンから真相は語られた事であろう。でなければ、己の口から語ることにした。]
かくかくしかじかやけど、リーくんとこうしてまた会えて俺は嬉しいよ。
しばらく会えへん間になんやめっちゃ荒んでるみたいやけど。
[自嘲混じりに吐き捨てる様子に
彼の死に際の話でも聞いてみようか。
国が傾くまで、見守ることしか出来ないのだし。]
/*アレクサスて、レクサスっぽいな。
あれや、アレクシス・レクサス・レグザに改名しようか。
やばいめっちゃダサかっこいい。
あーん、レクサス欲しいー!!
/*っていうかわんちゃん!!
犬はどんな風に食べたんだろうか。
鍋か?焼肉か?
ドロシーちゃんの未来に幸あれ(死んじゃうけど)
/*楽しい\\\(۶•̀ᴗ•́)۶////
そして王子に動きがあったのでそっち行きたい気もあるけど、コミットあるかもか。うーん。
お墓にも実はずっと行きたくてタイミング伺ってたり。
うむうむ。うぬうぬ。
/*
現実に即して考えると、総督(将官クラス)の代行が尉官なんてまずあり得ないけれど……まあ、気にしたら負けである。
きっと他に高級士官がいなかったんだよ(
― 瓦礫の街 ―
[ 足元に散らばる木の欠片、焼け焦げた煉瓦の壁。
戦火が去った後、雨風を凌ぐ建物も殆どが穴の開いた廃墟。
瓦礫の山に埋もれた小さな街に取り残された子どもたちは僅か十数人。
街に大人の姿が無くなってからすでに一年以上が過ぎようとしていた。
ローレルと名を付けてくれたのが誰であったかも少女はすでに忘れていた。此処では名前で呼ばれることは少ない。意味がないから。覚える必要もないから。
一緒に暮らしている子どもの誰かが翌朝に死んでいるのを見つけたり、死んだと知るのは珍しくなかった。冬の寒さ、空腹、あるいは戦禍の爪痕の残る別の街で大人に殺されたり、死に方は様々で、誰しも苦し気な表情で死んでいた。
ああ、いつか自分もこうして死んでいくのだと幼心に思いながら寒さに震えて眠り、遠く聞こえる砲撃の音で飛び起きる毎日。
生き抜こうと必死になればなるほど、誰かが死んでいくのを見る日が増えた。誰しも生きるのに必死だった。子どもも大人も年老いた人さえ、自分が生きるために必死だった。
ある時、瓦礫の街にほど近い焼け跡で崩壊した建物に潰されかけている兄弟を見た。
見ていた。きっと、そこを通りかかった誰もが見て居ただろう。幼い弟と弟を庇うように瓦礫に挟まれている兄弟の姿を。
兄はすでに絶命しているのか弟の泣き叫ぶ声だけがよく聞こえた。それでも誰も助けようとはしなかった。
誰かを助けようとすれば自分が生きていくための物資が減る。手段が減る。それは間違いなく損失だったから。
自分が生きていくために、誰もが助けはしなかった。
二人分の子どもの遺骸は誰が片づけたのか、数日後にはすでに影も形もなかった。 ]
[ 人間は極限状況まで追いつめられると本性を現すのだと少女は知った。
誰も自分以上に大切なものなどない。だから人は真に人を愛さない。愛せない。
わが身の為なら人は大切な人間のことすら裏切れる。そういう生き物、種族だから。
アタッチメント…所謂愛情、愛着といった感情は当人が持ち合わせていると思っているだけの空想の産物だと思っていた。
瓦礫の街。焼け落ちた都市の残骸に生きながら、少女はすでに死人だった。
過度の栄養不足による低い身長は元より、心が死んでいた。 ]
[ 日々触れ合う者の死に慣れ、時には死を迎えようとする者に手をかけさえした。
苦しまないようになどという慈しみの心からではない。ただ、生きていると自分が生きていける確率が減るから。それだけの理由だった。
斃れる人の血で血を洗うことは数度も繰り返せば効率的に出来るようになる。そのうち、赤い色を見ても死臭が鼻先を過ぎてもまたかと思うばかりになった。
(なぜ生きているんだろう。なぜ。なんのために?)
幼い子どもの問いに答えをくれる人はいない。問いを声にする意味も無い。
瓦礫の街からは今や子どもの数すらも減りつつあった。
温かいと感じるのは夜に他の子どもたちとくっついて眠るときだけだった。それは外気に体温が奪われないよう身に着いた習慣であったけれど、段々と顔を見る人数が少なくなっていた。
十人が五人になり、三人になる。
数が少なくなって来ればやっと名前を覚える気にもなろうというもので、ある折に瓦礫の壁に石の欠片でものを書くことを覚えた少女は早速自分以外の名前を壁に書き付けて覚えようとしていた。
残った自分以外の二人の子ども少年と少女は幾つかローレルよりも年上で、ローレルに優しかった。 ]
[ 残った二人のうち、少女の命の灯が絶えたのはある朝のことだった。
気温が低い日は空がとても青く見えると微笑んでいた。その通りに、海ほどに深い青を湛えた眩しい蒼穹の夜明け。
目を開いたローレルの手のひらに色を失った手のひらが触れた。それだけで死に親しんできた身には分かってしまった。…死んでいるのだと。
こうして、ローレルと少年の二人だけが瓦礫の街に残された。* ]
/*
多分ここからローレルの心を生き返らせてくれたのは養父とウェルシュ王子なんだけどね、自分で裏切ってしまったからね。
「あたしって…ほんと…バカ……」という心情((
/*
でも瓦礫の街で過ごした少年の事も思い入れがあったから、南の国の人間として現れた彼の言葉で揺らいでしまったんですね
『平和なんて結局一過性のものでしかないんだよ、とりあえず大きい方についとけば平和で居られるんだぜ、わかるだろ?』みたいな。
そんで賭けをしようって話になったわけだけれども、黒王子とアレクシスさんがトンでもないこと(国王暗殺)やらかしてくれたので踏ん切りがついてしまった感じだよなあ。迷いつつも。
/*
時間の進め方が中途半端だったかなぁ。
適当に解釈できるようにぼかしたつもりだけど
長丁場だし、お休みの期間はあっていいと思うけど
墓下は発言あるのかな。村建てそわそわ
[事実を知ったアイリは街の一角で泣いていた。
ずっと自身に課せていた責任の重圧、事を成せず無念にも死なせただけに終わってしまった部下達、自分が死んでしまってどうしようもない状況に溜めていたものが崩壊して打ちひしがれてしまっていた。]
消えたい……辛い……
[どうしてこんな世界があるのだろう。死しても見せ続けられる現実に心の底から神を呪う。
心は穴があいて咽び泣く姿があっただろう*]
>>74続き
[そこに誰かが居たら会話を交わしただろうか。
ここを訪ねた理由を聞かれれば、敬礼を一つして手短に伝える]
先日、アイリ前総督がこちらを訪ねた際に、フィオン長官へ託したものがあるのです。
ただ、フィオン長官は不幸に見舞われ、後任の決定や引き継ぎもままならない今、再び我々の手元で管理をしようと思います。
[わたしは背後に控えた部下たちと一緒に、もう一度礼をする。彼女たちには既に、アマ城の地図を持ち帰ると伝えていた。
いずれ城攻めを行う際は、我々が前線に立つのだから必要不可欠だと言えば、あっさりと信じてくれた。
単独で忍び込むよりは、総督代理として部下を伴い堂々と訪ねれば、疑われずに済むかと思ったが、狙い通り事はすすむだろうか]
[やがて、わたしたちは入室の許可を得て捜索を始める。
程なくして目的のものを見つけると、わたしたちは速やかに退室した。
もう王宮には用事はない。
後継者がじきに決まるかは分からないが、双方のうちどちらかが否と唱えれば、決定は延ばされるだろう。
己がその場にいても状況は変わらない。ならば、すぐにでもゾネス要塞に帰還し、迅速に事を進めないと。
わたしは王宮から出たその足で、すぐに北へと向かった。
そして、帰路の途中で部下の目を盗み、取り返した構造図を火にくべてしまう。
それが完全に灰となるまで見守って、わたしはようやく安堵の息をついた。**]
─ 回想・要塞へと来る前@・物騒な話 ─
[ 世間で流布されている他愛もない噂>>57
王子には軽挙妄動を控えよと >>3:156
厳しく指摘されたのは当然正しいことなのだが
基本的に情報の乏しい軍の下部が
その噂に流されているのも事実で。
あたしがブライアン総督代理へ
書簡を届ける命を受けた時に
幾人かの先輩軍人がざわめいたのも 事実
ドロシーを英雄と見るものは当然多い。
しかし、尾ひれの付きすぎた噂は
当然ドロシーの虚像をも作り上げている。
『総督を撃つのに躊躇いもなかった』
『騎士団の内部分解・混乱を招くのが目的』
『実は凄腕の暗殺者』
『実は王も参謀も彼女の仕業』
当然全てが事実ではないだろう。
しかし、全てを嘘だとするには、
あまりにも、情報が少なさ過ぎた。 ]
[ 書簡を届けることが決まって
馬の準備をしている最中
幾人かの軍人が此方へと寄ってくる
『念のため、所持しておけ』
手渡されたのは1本のダガーナイフ。
どうして?という顔でそちらを見れば
流布するドロシーの噂話が根拠であった。
刃渡りの長く、重さもあるサーベルは、
万が一の有事の際に扱いが厳しい。
護身用に忍ばせるだけでもよいから、と
此方が「大丈夫だ」と言っても聞かぬ始末。
要塞までの道のりは短くも遠い。
その間、普段ならつかぬ護衛も4名つけて
ゾネス要塞へと馬を走らせることになる。
民同様、軍も、良からぬ噂と不安に
混沌の様相を呈しているのだ *]
─ 回想・要塞へと来る前A・墓参り ─
[ それは、総督の一件があった直後あたり。
あたしは、もう一度だけ高台の教会にいた。
”悔しかったこと”
“守りたかったこと”
守るだなんて烏滸がましすぎる願いも
心に想うだけなら赦されるだろう
決して実行などできやしなかった臆病者は
何もできなかった自分を恥じて嘲笑う
これから
どうしたいのかもわからない
どうしてゆけばいいのかもわからない ]
お祖父様
あたしは、どうしたらいいでしょうか
[ ぽつりと零す声にも、いまは、返事はない。**]
/*
とある漫画を読んでるが、“「敵」のいない主張は正しくとも力を生まない”というセリフは好きなんだよな( ˙ ꒳ ˙三 ˙ ꒳ ˙ )
アイリさんのあの扇動は敵を作り力を生む切っ掛けになったからまじGJ。
/*このどうしようもない鬱展開みたいな表楽しいなー。
ここにいたら何ができたんだろう。
胃薬配って歩きたい。
[外務長官オルブライト・フィオンと参謀アレクシス・レグザの死には不審な点が多かった。
アレクシスが何者かに害されたことは状況から見て明白であり、一方、同じく何者かに害されたか───自殺、という線もあったが───程なく、彼の遺書と遺書を否定する血文字>>3:67の存在が明らかになれば、惨劇は途端に陰謀めいた色を濃くした。
また同時に、外務長官室からは外務長官の内通を指し示す文書が見つかっている。些かお粗末にも見えるそれら>>3:66は、事実、外務長官の国への裏切りを示すものなのか、はたまた彼を陥れようとした者の陰謀か。
陰謀となれば彼を殺したのもアレクシスなのかも知れなかったが、すると彼を殺したのは誰だろう?彼も軍人、その彼を仕留めた剣の腕は明らかに軍の手を思わせた>>3:49があからさまにすぎ、果たしてそれが正しい事実なのかは分からないままだった。]
[死者は語らぬ。故に彼らの死には謎が多い。
一方で明確になりつつある現実があった。生きる者らの話だ。
外務長官と高級軍人の死、その調査は当然ながら文官と軍人の混成となった。文官、殊にオルブライトの下にあった外務官らは長官を慕い、その潔白を疑わず、軍人による文書の偽造と長官の殺害とに深い恨みと怒りとを覚えた。
一方で軍人らは、外務長官の裏切りを疑い、アレクシス参謀の不慮の死を悼んだ。参謀は裏切り者外務長官の陰謀の巻き添えになったに違いないと彼らは考えた。
共に同じ国を戴き、共に仲間の死について調べているはずの文官と軍人らは、次第に対立を深めていった。言い争いとなることも珍しいことではなく、軋みと亀裂は、このような場所においてまで深くなる一方だ。]
[そんな有様であったから、ドロシー・ブライアンの潜入も調査も容易であったろう。>>80
軍人らは同じ軍人である彼らに好意的であったし、文官といえばゾネスと聞いただけで表情を尖らせたものだが、彼らを拒むまでの権はなく、結局は部外者に容易に探索を許す形となった。
もしも、彼らが正常に機能していたなら。
外務長官室といえば国の機密をも扱う重要な部屋、許可には慎重となったであろうし、こうも容易に探索が行われることはなかったのかも知れない───*]
[騒動が一段落したのちも、暫くは兄と顔を合わせる間もなかったか。どちらにせよ、その使いが第一王子の元に辿り着いたのは、もう夜に差し掛かる頃合いだったろう。
第二王子より、お会いしたいとの言伝を伝えればどうであったか。
時の指定があればそのように、ウェルシュは兄を訪ねることになる。]
兄上、……ご無事のお戻り、何よりでした。
[顔を見ての最初の言葉は、以前>>0:252と変わらぬようで以前よりも影を帯び、それはウェルシュ自身の精神的な疲労でもあったろう、面会当初からの沈んだ様子のままに、仄かな笑みを兄へと向けた。]
兄上にばかりお任せをして、申し訳ありません。
お忙しかったでしょうに、
[実際、ウェルシュは暗殺未遂の後に暫し奥へと離されてしまっていたから、王宮内が落ち着いたのは兄と官らの手によるものだろう。
だからと謝罪を置いて、顔を上げる。
兄へ向けるヘーゼルの双眸には、悲しみの色が深い。]
………… リヒャルトが、死にました。
[ぽつ。と、落ちるのは、兄も既に承知であろう幼馴染の死。
その時を追うように瞼を落とし、眉を寄せて。]
私を、助けるために。…私を庇って。
これからも、と。
また本の話をしましょうと、
……── 笑って、いた のに。
[また涙が込み上げそうになって、掌で口を押さえる。
そのまま、少し落ち着くまで息を吐いて。]
お願いがあるのです、兄上。
このままどちらが王位継承者と定まるのだとしても、
……父上の、葬儀を。共にすることは、出来ないでしょうか。
[ほつ。と、落としたのは、今とは一見無関係な願いで。
ゆるゆると顔を上げれば、兄と視線は交わるか。
緑の瞳、見ること叶えばそれへ僅かに微笑みかけるようにして。]
リヒャルトが、そう言ったんです。
兄上と共同の主催でやってはどうだろうか、と。
…多分。兄上と私とのことを、案じて。
[それは数日前の話。>>2:174
今となれば、彼の遺言となってしまった幼馴染の最後の願い。]
兄上、私たちは、
[この国は]
…───── 大丈夫、ですよね?
[いつか問いかけたように、願うように。
あの時の言葉>>1:=14を繰り返し、大好きな兄へと向けた*]
― 第二王子自室 ―
[落ち着いてからで構わない、と使いの者には言付けた。
だからどれほど経ってからのことだったろう、彼と言葉交わしたのは。
城門前に押し寄せた800の兵、それに僅か50ばかりの手勢で対してみせた監査局長の度胸と手腕を称える声は大きい。中でも、文官らは一様に彼を称した。
或いは煙たげに眉潜めた者もあったやも知れないが、それはそれ。今はそうした声は埋もれ小さい。
城門前に押し寄せた軍勢を追い払った監査局長、そして身をもって第二王子を守りおおせた尚書官長補佐、この二人を称える声は王宮内の、殊のほか文官らの中に大きかった。それは彼ら自身の不安を打ち消そうとするかの如く、殊更に取り上げられるようでもあった。]
ヘルムート、良くやってくれたね。
怪我はないか?
[その英雄ともいうべき彼を自室に迎え、ウェルシュは目を細めた。
当のウェルシュといえば、顔に些か心労の色を濃くしているものの怪我はない。
ただ、反省するところがあったのだろう。
普段は身に着けぬはずの細身の剣が、手近に置いてあった。
身辺の警備もまた、厳重に戻されてある。]
銃口に狙われながらも、怯まずに返したと聞いた。
……貴方にそんな面があるとは知らなかったな。
軍にいた。という話は聞いたことがなかったはずだけども。
[紛らわせるように続く言葉、けれどそれもすぐ途切れる。
ふと落ちた沈黙、それへ自然と視線は下がり。]
…──── リヒャルト・ラバルが死んだ。
[先ほど、正式に軍医から死亡の報告が来た。
悲しみに沈む色のまま、ヘーゼルの双眸を伏せて。]
私の油断で、彼を死なせた。
私がもっと……もっと警戒をしていれば。
私を庇って彼を死なせることなど、なかった 、のに。
[拳を握りこむ。白く。
白くなるまで握る拳を、打ちつける先もないままに。]
──── 私の、手落ちだ。
[殴りつけたいのはただ、自分自身。]
………。ヘルムート、貴方に頼みがある。
[そうして彼の傍へと歩み寄る。
腕伸ばせば触れるまで、傍近くに歩み寄り、声を落とす。]
[囁いたのは、ただ短い言葉、何を大げさなと思われただろうか、視線交われば苦笑めいた顔を向けて。]
フィオン・オルブライト外務長官、リヒャルト・ラバル尚書長官補佐と、私は……この国は、かけがえのない人を立て続けに失ってしまった。
だからヘルムート、頼む。
貴方は居なくならないで欲しい。
これでは私が王になったとて、まるで裸の王様。
……臣なき王など、成り立つものか。
[少し気弱になっているのだろう。
彼の肩を片手でとんと叩く。微かに震えた手の、そのまま肩を掴みたくなる衝動を堪えて返し。]
────…。
たまには自宅へも戻るといい。
奥方も案じているだろう。
但し、往復には護衛を付けるよう。いいね?
[彼の夫婦仲の良さを、知る者はどれ程あるだろうか。
ウェルシュは時折、それを漏れ聞くことがあった。怜悧な監査局長に意外な面があると、微笑ましくも思っていたものだ。
言葉を切ると、ウェルシュは柔らかな笑みを彼へと*向けた*]
/*
まだちゃんとした時間が取れないが、これだけ言いたい。
弟が可愛くてそそられる!!
ヒロイン力すげぇと思ったが、これはあかん押し倒したくなるわ()
― 帰還の途中 ―
[王都からゾネス要塞までは、馬を休まず走らせて丸一日かかる。
はやる気持ちはあれど、馬を乗りつぶしては、それこそ帰還が叶わなくなる。
王都を出て半日が過ぎた頃、日は沈んで辺りはすっかり夜に包まれた。
馬が疲れを訴え始め速度を落とす。今日はこれ以上は走れないかと、わたしは仲間たちと共に、近くの平民街に立ち寄る事にした。
小さな街だが、宿があって部屋も空いている。
わたしたちは馬を厩に繋いで、食事のために辺りを散策する。
開いている店を探していると、どこからか穏やかな旋律が流れてくるのが聞こえた。>>67]
あら、懐かしいわね。海女神様を讃える歌よ。
[いかにも漁村出身であるかの台詞が、ごく自然に口をつく。
仲間たちも足を止め、共に耳を澄ませた。この国の民であれば、誰もが馴染みに思う曲。ここから少し先に見える社、どうやらそこから聞こえてくるものらしい。
音色だけでは、一ヵ月前に王都の酒場に居た吟遊詩人のものとは分かるはずもなく。
旋律に穏やかな気持ちになりつつ、ここ最近は音楽をまともに聞く機会もなかったな、と改めて思う。
一ヵ月前は、王都の至るところに歌声や笑い声があふれていた。
国王が亡くなってからまだ数日だというのに、平和だったあの頃は随分と昔の事のようだ]
寄っていくの?
[社に入ってもっと聞くかと尋ねれば、仲間たちは顔を見合わせた後で、それぞれ首を横に振る。望郷の歌ともいえる曲に身を委ねると、これから控えているでろう戦いへの決意が鈍るであろう、とか。概ねそのような事を思ったのかもしれない。わたしもそれには同意だった]
そっか……、じゃあ別の機会に改めて聞きましょう。
[混沌とする現状を治め、これまで通りの平和な時代が取り戻せたら、また。
そのように励ますと、彼女たちは口元に薄い笑みを浮かべた。当然これも、建前であるはずなのだけど、…───本心と区別がつきにくい時が、ごくまれにあった。]
― ゾネス要塞 ―
[ゾネスに帰還した直後は、反発勢力がかなり強く、あわや一発触発の事態に陥りそうになったが、フェリクス王子からの正式な任命であると威を借り、国防が優先だと力説すれば、不満は噴出するものの、なんとか抑え込むことができた]
わたしはあくまで、総督の代理だ。
組織の正式な権限は今、フェリクス殿下の手にある。>>60
しかし、ゾネスは女の砦。いずれ王都の混乱が平定し、次の国王が定まれば、改めて沙汰は下されるだろう。
アイリ総督亡き今、北の防衛は我らの手に掛かっている。どうか、心してかかって欲しい。
[といって、そもそもアイリ総督に手を下したのは自分だが。そこで論戦を展開したら、収まるものも収まらない。言いたい事は互いに我慢しながら数日を経て、ようやく組織として機能する準備が整い始めた。
そんな折、ゾネス要塞に王都からの使者が訪れる。リーゼロッテ・チェンバレンだ。>>70]
遠路はるばるお疲れ様。
……任務を拝命します。
[ドロシーの挨拶を受ければ、こちらも形式的に述べて書簡を受け取る。それに目を通せば、これからの国防についての方針が示されていた。わざわざ書簡で伝えなくても、既に伝達は来ている。
これはあくまで、形式的なものだ。指令に反する動きをしたときに、この書簡は効力を発する]
……ご苦労さまでした。
[書面から目を上げ、最後に労い退室を促そうとする。
その時、これまでまとっていた彼女の雰囲気と口調が変わった。>>71]
話?
[親し気な呼びかけは、正式なものではなく個人的な話をしたいという事だろうか。
わたしはリーゼロッテの目くばせに気付くと、入口に立つ騎士に目をやり、頷いてみせる。騎士はそれを見ると、一礼して部屋から出て行った]
……さて、改まってなんの用かしら?
[人払いをしてから、改めて尋ねる。リーゼロッテが抱えている思いについては、何も気付かないまま。*]
[クーデターの騒動が落ち着き、一時の静けさを取り戻した城内。
されど、軍部は今回の蜂起に諸外国からの攻撃を警戒し、軍人が忙しなく行き交っているのだろう。
当然此方も忙しさが増し、事務処理が緊急会議など開いたりして中々休む時間が取れなかったのだが。
流石に疲れの色が隠しきれなくなり、部下に休む様に促され一時的に休憩を取った。
そんな時に弟の方から会いたい、との言伝を貰った>>=0。
その旨を聞いた時驚きを見せ迷いが生まれ、疲れを理由に断ろうとしたが、承諾する方を選び、やがて弟はやって来た。]
[ご無事で、と言われたら此方の方こそ首を横に振る>>=1。]
いや、俺よりお前が無事だったのが何よりだ。
怪我は、無いのか?
[報告では弟は無傷、と聞いているが、つい直接問いかけてしまう。
翠の瞳は弟の様子を伺おうと、母親に似た顔立ちを見遣る。
笑顔を浮かべているものの、純粋さを孕んだ明るさに何処か翳りを帯びた様な、憂いを持つ様に見えてしまう。
その表情を見ると、キリキリと胸が締め付けられる様に痛い。]
こればかりは、仕方が無い事だ。
今は……、――――。
[仕方が無い、なんて言えやしない。言ってはいけないのだ。
全ての禍根を引き起こした自分に、「仕方が無い」なんていう資格など、無い。]
[少し落ち着いてきたのか、別の話題に話を流す弟だが、此方は振り向かず>>=4。]
父上の葬儀……。
いや、どちらが王位に就いたとしても、お前が仕切ってくれ。
[国家を揺るがしただけでなく、父が遺した
それどころか、父親に顔向けすら出来ない自分が行うより、何も悪くない弟が仕切ってくれた方が父の心が安らぐと思い、弟の提案を辞退しようとする。]
クーデターが起きた今、何時ゾネス要塞に攻め入られるのか分からない状態だ。
それに、総督が居ない状況は相手にとって絶好のチャンス。
だから、俺は父の葬儀は引き受けられないのだ……。
あいつが……リヒャルトが、白狼騎士団を守ってくれと言ってたそうだ。
だから、あいつの願いを叶える為に、俺は行く。
[ヘーゼルに悲壮が宿る。
弟の口から語られるのは幼馴染の死>>=2、思わず体がぴくりと揺れ、悲痛を隠した翠は細まり瞼を閉じた。]
……あぁ、報告から……聞いた。
[此方も視線を落とし、幼馴染の死を悼み悔やみ、心の中で己を責め続けた。
あの時止めれば、何故止めなかったのか、と悔やんでも悔やんでも幼馴染はもう戻らない。
見えない十字架がずしりと重く、苦しさを与えながら圧し掛かっていく。
幼馴染は弟を守り庇い死んだと告げる弟>>=3。
あまりに急すぎる幼馴染の死を悲しみ、嗚咽する様子を見る事が、出来ない。
慰める言葉も資格も無い自分は、そんな弟に背を向け、何も言わず窓から、星空を眺める己は、何を告げるのか。
――――それを弟に聞かせる事は無かった。]
[北の国にゾネス要塞の内部情報を漏らしたのに、守るとは。
そんな自分を責める心の声を無理矢理耳を塞ぎ、重苦しい罪悪感を決して表に出す事は無く。
死んで逝った幼馴染の願いを叶える、と心に決めた。
ラメールなど滅んでしまえと、消えてなくなれば良いと思っていたのに、如何して簡単に変わってしまうのか。]
……ウェルシュ。
[縋る様な願う様な声に此方は振り向かず>>=5。
頭を僅かに垂れさせ、視線を下へと落としながら口を開く。]
今までやってこれたのだ。
これからも、先、ずっと……。
[大丈夫だ、なんて言えなかった。
本来ならば、嘘でも大丈夫だ、と言って安心させるべきなのは知っているし、理性はそうする様に言うのだが。
ラメールが壊滅に向かう事を知っている己には、弟の前では、その言葉を投げかける事が出来なかった*]
[ ゾネス要塞への任務は滞りなく完了した。
見張りの者が立ち去った後
改めて彼女から用件を尋ねられると
ほんのすこし、あたしは口籠る。
何を、どう、聴くべきか。
だけど、口籠っていても仕方がなかった。
こんな機会、今後滅多に訪れないだろうから。]
……どうして。
ドロシー先輩は。
アイリ総督を手に掛けたのですか。
他に、方法はなかったのですか。
[ 静かな声で問えば、彼女の口から漏れるのは
”国を守る軍人としての模範解答”か、
それとも、果たして。 ]*
/*
これドロシー先輩があくまでも良い人を貫くと、多分リーゼロッテは彼女を殺しにゆけない。すごく悩ましい。
かといってドロシー先輩の動き方も有ると思うので、どうなるんだろう、と表を見ている。
あたしはともかくとしてドロシー先輩はどうやって死ねるんだろう、ってなってる。
―― 回想:事情聴取の後 ――
[結局、彼女の受け答えには何も不審な点は無かった。
>>64東の漁村の生まれだというのも確認のしようがなく、反乱の事実関係だけ聞き取れれば、何事もなく開放したのだが、しかし。
僕の直感は、言葉に出来ない違和感を告げていた。
彼女には誰にも隠している"何か"があるのではないか。
そんな予感がしたのだが――。]
(……監視をつけるか?
いや、今の監査局にそんな余裕はない……。)
[多忙な現状、余計な人手を割く訳にもいかず。
様子見ということで自分の中では落ち着いたのだった。
彼女が総督代理に任じられたのを知るのは、もう少し後。
また、拘束していた一部の白狼騎士団も、夜が明ける頃には開放されたことだろう。]
/*
シュナウザーが割りと大変そうなので、ロルを投下して良いのか悩む……。
あんまり無理はさせたくないので端折っていいのよ?と予め言うんだ()
……それ、……。
[尋ねられた内容>>100 に、わたしは深くため息を吐いた。
ゾネス要塞に帰還して以来、毎日のように繰り広げられた議論。ようやく要塞内部で抑えて来たというのに>>97 改めて来客から同じことを尋ねられて、わたしは正直うんざりした。しかし、これまで繰り返してきた答えを返す事にする。]
…王宮へ向かう途中、何度もアイリ様に進軍を止めるように言ったわ。
だけど聞き入れてもらえなかったの。
じゃあ逆に尋ねるけど、あなただったらどうやってあの場を抑えようとした?
[わたしは書簡を置いた執務机の前に回り、軽く机に腰を凭れさせて尋ねた]
あのまま突撃を許して、王宮を制圧すればよかったの?
そもそも、王宮に刃を向けた時点で、指揮官であるアイリ様の有罪は確定だというのに。
[他に良い手があったら尋ねてみたいものだ、これは割と本心だ。わたしは首を傾げ、値踏みをするように後輩を見る。それは、やや挑発的な態度にも見えたかもしれない。*]
怒られる……?いつものことでしょう。
家出をするの次の話題がそれですか。
おしどり……。鳥の話題は避けたいですね。
[襲いかかる白鷹が今でも鮮明に浮かぶ]
彼女に合うのはフェリクス様でしょう。
私みたいな貴族社会をドロドロ生きて来た人間は合いませんよ。
[嫌ってきた貴族社会にいつの間にかにどっぷり浸かっていた。ぬるま湯のようなそこは思ったよりも居心地がよかった]
― 愈々、発表期日と相成って ―
――――……。
[フォールデン総督が蜂起しクーデターが引き起こされ数日経った今日。
部下からの報告では、民の不満が時間を経つ毎に増していっている、と聞いている>>66。
何故王が決まらないのだと、早く何とかしてくれと民衆達が必死の思いで叫んでいるのは王宮に聞こえるのだろうか。
どちらにしても、今は文書の真偽の調査結果が発表されるのだ。
調査結果が発表される王の間は厳粛な空気を纏い、武官武官双方とも結果発表を今か今かと待ち侘びている。
弟含め一同は落ち着かない様子かも知れないが、此方は何処か凪いだ様な心持。
何も言わず、ただただ頭を垂れさせながら跪きながら、発表の瞬間を待っていた*]
かくかくしかじかですね……。
生きている時なら怒るパフォーマンスでもしたかもしれませんが、こんなことになっている今は感謝すらしますよ。
ラメールが続く限り、私の死をもってラバルは安泰です。
[大好きな故郷は守られるだろう。もしかしたら、領地が広くなるかもしれない]
荒んでますか?
死んでまでいい子ではいれないですからね。
人は見る人によってどんな人物か変わりますよ。アレクシスさんが見ている私も私が語る私も私なんです。
[そんなことを言えばまるで裸にでもなっかのように少し恥ずかしくなる。
己の死について問われれば、思案を巡らす]
ウェルシュ様の古い友人が襲ってきたんです。よくよく考えるとおかしな話ですね。彼の言葉は、ウェルシュ様を守ろうとしてたのに……。
[納得がいかない。外の人間である鷹匠が城内で帯刀を許されているのもおかしな話だ。ウェルシュ様と何かあるのだろうか*]
…仮に、撃ったのがわたしではなくて、フェリクス殿下だったら。
あるいは、あなたのおじい様だったとしても、あなたは納得しないの?
[>>102に続けて、もう少し問いを重ねてみようか。
どんな答えを彼女は求めているのだろう。それを暴いてみようか。
繰り返された押し問答に飽きたわたしは、ちょっと趣向を変えてみることにした。*]
[ きっと何度も同じことを
軍や宮内の者に聞かれているのだろう。
ため息をつきながら彼女は言葉を返す。
どこか、それは挑発的な態度だったが
その言い分も頭から否定できるものではなく
進軍を止めるように言った、
確かにそれでは彼女は止まらないだろう。
総督の性格を考えれば明らかで。
だけど。 ]
………だけど。だけど、あの場で。
生命を奪う必要まではなかったと思います
突撃を止める方法は他にもあったはず。
[ 顔に滲ませるのは、やはり悔しさだ。 ]
馬や総督に怪我をさせるくらいでは
生ぬるいと仰いますか?
どうしても命を奪う必要がありましたか。
[ ここまでは、彼女の生命を奪った理由。
そしてここからは、ああ、
聞きたいことが山ほどありすぎる。]
それではなぜ、
王宮の門前まで来たタイミングで
彼女の生命を奪ったのでしょう。
ここから王宮までの一寸足りとも、
彼女を殺める隙も無かったのでしょうか。
王宮に刃を向けた時点で有罪は確定、
800の軍勢皆にも
同罪を課せられる可能性があった
ましてや城下に入って騒動を起こせば
今この時勢の中、さらに民が
混乱することも目に見えてるでしょう
どこかに止めようという気持ちがあったなら
門前で有った理由がわからない。
[ Who What Where When Why How
を徹底させよ。>>3:68
それは祖父と、総督が残した言葉。
本気で彼女を止めようと思っていたのなら
どこか違和感のあるドロシーの行動を。
今は責めるのではなく理解しようとして。 ]
あなたの正義は、どこにありますか。
[ と、問うた。 *]
[ フェリクス殿下だったなら。
お祖父様だったなら。
重ねて彼女はあたしに問う。>>104 ]
……納得しません。
たとえ王であろうと、祖父であろうと。
民の前で。軍の前で。
たどり着いて手遅れになったというその時に。
目の前で、自分の上官であり、
統率を取る総督という立場の存在を
殺める、という行動を
あたしは、納得しません。
[ そう応えよう* ]
/*
これさ、絶対フェリクスはリーゼロッテに勝てる未来無いわー()
多分彼女みたいなタイプは、勝てないだろうなー。
最初から致命傷を与えるつもりはなかった。
怪我をさせるくらいのつもりだったよ。
[実はこれは本心だった。殺めるつもりはなかったが、結果として死んでしまった。
しかし、これについては特に申し開きをする気はない。
面倒だけど、続く問いにも答えようか。>>106 しかし、随分と饒舌になったこと]
進軍の途中で進言以外で止めようとしたら、街が戦場になった。
広い王宮の門前ならまだしも、行軍の途中で乱闘になったら、それこそ関係のない多くの民が巻き込まれたわ。
あなた、そのくらいの事も想像できないの…?
[と、大げさに息を吐いて肩を落とす。彼女の反論は冷静であるように聞こえるけれど、実はとても感情に偏っていると思った]
わたしの正義は王家を、国を守る事だよ。
騎士である以上、忠誠を誓った剣を王家に向ける事はできない。
国を脅かす反逆者には当然、向けて然るべきだと思うけど。
[国の事を最優先に考える騎士であれば当然の行為だろう。
現に、監査局も一度はこちらを連行したものの、咎めなしですぐに釈放された。国の騎士として、正しい事を行ったという証拠に他ならない]
[そして、おそらくこのままでは押し問答が続く。
下がれと言っても、聞かなさそうだ。そろそろ人を呼ぶ頃合いか。
わたしは騎士としての模範解答を返しながら、相手の本心がどこにあるかを探り始める。
どうも彼女の意見は、軍人ではなく私怨のようだ、と言葉の端々から少しずつ感じ取れるようになってきた]
…なんだかあなたの話を聞いてると、あなたの正義はアイリ様にあるみたい。
国より、王家より、アイリ様が大事だったの?
大事な人をわたしに殺されて許せない、……つまり、そういう事なのかしら?
[穿ったような尋ね方をして首を傾げる。二人がどのような関係かは知らないけれど]
白狼騎士団は女だけだし、まぁ、そうした話は珍しくないけどね。
[侮蔑を込めて笑えば、彼女の劣情を煽る事は出来るのだろうか。*]
/*
>>彼女の劣情を煽る事は出来るのだろうか。
挑発前提のロルになってるwww
でもまぁ、もう時間ないし、いいか!
/*
やーだって、ドロシーただしいんだもん( by PL )
困ったな困ったなって頭抱えてるどうしよう
煽られたけど、ううん、ううん、
南も北も、どちらともそう変わりはないのかもしれないねえ
一時の平穏なんて仮初のものなのも知れない。
ラメールも、いつかきみの…ボクの故郷のように、
"別の国に行った方がマシ"だと思われるようになるのかも。
未来が見えるわけではないから断言は出来ないけれどだ。
[ 彼女の苦笑の底には何が在るのだろう。
…あるいは、どんな景色があるのだろう。>>*5
ローレルはそれを汲み取れはしないけれど
薄っすらと自分の生まれ暮らした街のことを思う。 ]
要塞――精鋭の兵士が多いと言うゾネス要塞か。
うん、北の国にはあの要塞はさぞ邪魔だろうねえ
逆に掌握が叶えば侵略の足掛かりに出来ただろうに。
[ ふふりと微笑し、思い出すのは
王宮へ詰めかけた軍勢のことで。 ]
……矢張り、災難だったとしか言えないね。
あやうく拳骨では済まないところだった。
[ 無鉄砲な上司を持つと大変だねえと
苦笑を交えて相槌を打つと、
付け加えられた言葉>>*6を聞いて瞬く。 ]
…殺す心があった分、幸せだったかもしれないよ?
少なくとも――知らぬうちに死んでいたよりずっと。
[ きょとりと首を傾げながら言う自分と、
彼女は似ているようで似ていないのだろうと
絵描きの娘は心中で何となく感じていた。
殺せと言われ続けて来たというのはつまり、
そう"なって"しまう前には心があったということで。 ]
…きみって、本当は優しい人なのかもしれないね。
[ あるいはホンの少し生い立ちが違えば、と。
ぽつり。静かに呟いてみたりなどしたのだった。* ]
― 街角か、あるいは ―
[ 燃え上がる街の絵を描き上げて
一息つく頃にはどれほど時間が経っていただろう。
すでに空は暗くなりかけ、
水平線の向こうに日が沈もうかという頃だった。
昔ならば感情のままに書き殴ることで
気が晴れることもあっただろうけれど
今や激情を形にしたところで気は晴れない。
それどころか、ざわざわと
落ち着かない気分にすらなる。
一所に居ることに耐え切れなくなって、
ローレルは夕暮れ時の街へ一人で出かけていた。
そうして絵を一枚抱えて歩いていた時か。
薄暗い路地の中にその人の姿を見かけて声をかけた。 ]
――――… ジューダス
[ 裏切者という意味を孕む言葉。
いつか彼に教えてもらったとおりに
そっと街の喧騒に紛れるほど小さく囁く。 ]
きみの仕業で人が一人死んだ。
…わかっているだろうが責めるつもりはないよ。
只、伝えに来ただけだ。
もう
[ 返事が返るなら待って、
返らぬようならそのまま続けようか。
彼が人一人を殺めている最中、
王宮の前で何が起きていたのか。
どれほど国政に関わる人間が死んだのか。 ]
あと数日もすれば鐘の音が鳴る。
…国の弔う音色を聞くかどうかはきみ次第、
―――… が、その前に。
個人的に渡しておこうかと思ってね。
[ 小脇に抱えた
差し出して見せて、数舜沈黙した。 ]
……貰ってくれないか。
[ やや間をおいて、
一歩、距離を詰めるようにして声をかける。 ]
鳥の羽根に乗せるには
重すぎるのなら無理にとは言わない。
だけれど…、
ボクの願いが叶うことを祈ってくれるのなら
…風と空の果てから願ってくれるのなら
連れて行って欲しい。この絵を、きみと共に。
[ 他でもない彼に、絵を託す気になったのは
詩人の一言>>3:208が一助になっていたけれど
それを彼が知る由はない。
自分が彼と旅をする。
そんな未来も存在する可能性はあっただろう。
…もし、何もせずに安穏と暮らして居たなら。
争乱の渦中に巻き込まれただけの画家だったなら。
けれど、それは夢物語でしかなく。
だからこそ『絵』にその役割を託そうとした。
果たして受け入れられるかは別として。* ]
―― 監査局 ――
[アイリ・フォールデンの死>>3:268が報告されたのは、
彼女の麾下にあった騎士団を開放した直後のこと。]
そうか、ご苦労。
[その報告を聞いても僕は眉一つ動かさず。
平然と、報告書の束に目を通していたのだが。]
……僕は、ゾネスの寒村の出身なんだ。
[ちょっとした気まぐれだろうか。
目の前の部下に、独り言のように語り始める。]
かの地は財政的にも食料的にも貧しく、
兵士を"輸出"する事でなんとか賄っているような場所でね。
僕の父さんもその例に漏れず、兵士として徴用された。
僕が生まれてくる僅か数ヶ月前に。
そして、向かった先で……父さんは死んだ。
それも戦死や病死じゃない、訓練中の"事故"だったそうだ。
些細な事で上官に殴られ、転んで、頭を打って。
たまたま当たりどころが悪くて――二度と目を覚まさなかった。
……馬鹿みたいだろう?
[くすり、と。
呆れたような、嘲るかのような笑みを浮かべる。]
飢えと寒さに耐えながら必死に生き抜いて。
やっと結婚して子供ができたと思ったら、
その顔を見ることも許されずに徴兵されて。
最後には、呆気なく三十年弱の短い人生を終えた。
……本当に阿呆らしい。
父さんは、いったい何のために生まれてきたんだ。
……僕は。
僕は、そんなのは嫌だ。
[だから、只管に権力を求めた。
必死で勉学に励んで、国の奨学金を貰って進学、留学もして。
あの手この手で――時には卑劣な手段すら用いて今の地位を手に入れた。
その苦労は、きっと貴族の腑抜けどもには分かるまい。
何の後ろ盾も持たない平民が成り上がるために、
どれだけの努力と奮闘が必要だったのか。]
無意味な死を迎えるのも、大事な者を失うのも。
絶対に、嫌なんだ……。
[それもこれも、全ては僕と僕の大切なものを守れるように。
兵士や労働力として強制的に徴用されることも、
無用な争いに巻き込まれることもなく、
子々孫々に至るまで平穏無事に暮らせるようにするためだった。]
……すまない、僕としたことが。
少し
[と、そこまで語って我に返り。
首を振って悩みを取り払うと。]
予定通り、明日には調査結果の発表を行う。
我ら監査局に落ち度は許されない。
君たちも最終チェックを欠かさないように。
[そう告げて。
そろそろ殿下の元へ向かわねば>>88と、席を立つのだった。]
/*
余談。
シュナウザーは有能だけど毒も兼ね備えている家臣タイプです。
登用すると大きな成果を上げる代わり、多少の害も齎すみたいな。
戦国時代で言うなら松永久秀、江戸時代なら田沼意次。
三国志なら法正、西洋史なら……誰だろ?
まあそんな感じをイメージ。
/*
>フェリクス王子メモ
>お、本当か!?(そわり)じゃぁお願いしていいかな?(そわそわ)
これは毒盛るしかないね?(毎度言ってる)
[ 彼女が面倒そうに返してくる言葉は正論だ。
こちらから告げる納得のいかなさも本心だ。
そもそもあたしは彼女が
途中で合流したこと>>3:89を知らない
知っていれば、ほんの少しは
違ったのかもしれないけれど。
「でも」「どうして」
幾つかの反論をしながらも、
其れ以上は突き詰められぬまま平行線で
ぶつかり合うのが目に見えていて。
だけど。
続いた言葉に、一気に、頭に血が上る ]
勝手なことを言わないで!
[ 眉間に皺寄せ、侮蔑するような彼女を睨み
一歩近寄ればその胸倉を片手で掴む。
それ以上に手を出せなかったのは弱さ故か
アイリ総督への尊敬の感情はあれど
“そういう”下世話な感情は一切、無い。
だけどそれでも”悔しい”のは
今、国のことよりも。
彼女の言うとおり私怨で感情的になっているのは
間違いがなかったから。 ]
なにが言いたいの?
あたしがそういう感情をアイリ総督に
抱いていたとでも言いたいの?
確かにあたしはアイリ総督を大切だと思った
殺されて許せない、それは間違いじゃない
一番大切な人を味方になるって信じて戦う
そういったのはあなたでしょう
[ 震える。
感情を抑えようとして、震えながら、紡ぐ ]
…………だけど
そんな風に思われる筋合いなんてない
あなたはここの人たちを
”そういう目”で見ているの?!
[ 睨みつけ、『ああ、違う』と感じて
最後にこう、付け加える ]
……それとも。ああ。
”簡単に”
人を殺めてしまうことの出来るあなたには。
人の心なんてこれっぽっちも
わからないんでしょうね
[ 彼女の生きてきた道など
あたしには想像もつかない。 >>78
それこそ、本当に侮蔑を込めた目で
彼女を見つめながらそう言った ]*
/*
いやー、きれいすぎるなー
この子、全然殺意わかないねww手を先に出させようとしたけど、どうしようか。
もう悪役に徹するしかないのか
/*
何この挑発し合い混ざりたい(正座して見つつ)
口喧嘩(若干手は出てるけど)っていいよね。
フェリクス王子のことも盛り上げてキル出来たらいいね
/*
でもフェリクス王子→ローレルが
何か見覚えあるやつだなあくらいなんだよなー
お茶しませんかって言って来てくれるのか非常に微妙
[彼女が伸ばしてきた腕を、わたしは寸前で払った。>>120
机の前に置いた身を素早く返し、その裏に回る。
わたしと彼女は、机一つを挟んで対峙した。
アイリ総督を殺されて許せない、は間違いないようだ。
その憎しみをわたしに向けている。憎悪をあおったのは、わたしの言動がきっかけかもしれないけど。
”簡単に人を殺める”と言われてせせら笑う]
簡単にじゃない。覚悟があるか、どうかだよ。
あなたには覚悟が足りない。
甘いよ、リーゼロッテ!
[わたしは腰に差した剣を鞘から抜く。切先を彼女に向けた]
覚悟があるっていうなら、見せてみなよ。
返り討ちにしてあげる!
[わたしは挑発を重ね、彼女に剣を振り下ろした。*]
― 回想・数年前 ―
[リーゼロッテがまだ士官学校生だった頃、わたしは剣の指導で彼女と対峙した事がある。
士官生にしては小柄な彼女は、剣を持つ手もおぼつかなく、太刀筋もフラフラとしていて。
十回模擬戦をして、十回わたしが勝利を収めた]
あなたがわたしに勝ちたかったら、わたしの隙を突くしかないね。
[なんて当時は冗談めかして笑い飛ばしたけど。
もちろん、そんな会話は今は思い返されることはなく。*]
!!!!!!!!!!!
[ 覚悟が足りない、そう言われて
問い返そうとする間もなく。
あたしの方に向かってきたのは
彼女が鞘から抜いた剣。
驚いて咄嗟に避ければ
その剣先を免れることはできたか ]
覚悟くらい…………あります!
[ そう言いながらも手は震え、
腰におろしたサーベルに手をかけて。 ]
あたしは、最後まで戦うって決めたんです
[ 抜いた曲刀を今度は此方から。
相手の腹部めがけて刺突した曲刀は
さて少しでも掠めることはできただろうか。
真新しいサーベル、
一度も勝てたことのない相手>>124
その力の差など、歴然としていたけれど、それでも。]*
[剣を振り下ろせば、彼女はすぐに反応して応戦する。>>125
彼女も剣を抜けば、この場で決闘が始まる。
あれから彼女も少しは上達したか。
しかし、御しがたい相手ではない。あっという間に壁に追い詰め、その胸を切りつける一撃を浴びせる]
入ってくるな!!
[物音に気付いた騎士が駆けつけるのを、わたしは声を上げて制す。
この場はなぜか、自分で、わたし一人でけじめをつけないといけない気がした。
彼女の気概に、わたしもどこか冷静さを欠いていたのかもしれない。
そして、傲りもあった。新人に負けるはずはない、と]
[わたしの斬撃を受けて、リーゼロッテはその場に倒れただろうか。
致命傷にはならない一撃だと思うが、それに懲りてこの場から去ってくれればいい。
わたしはどこか、こみ上げる苦いものを飲み下そうとする顔をしながら彼女に背を向けた。そこに隙が、あったのかもしれない。*]
―― 第二王子自室 ――
[ようやく仕事が一段落ついたのは、
完全に日が沈んでからのこと。]
お褒めの言葉を賜り、光栄の至り。
この身には怪我ひとつありませんが……
ウェルシュ様こそ、ご無事で何よりです。
[その言葉の中に含まれているのは、
彼の身に何かあれば僕の野心は全てご破産、という打算と。
単純に、彼へ畏敬を向ける一家臣としての情の、二種類の安堵。]
"彼女"は、我々を捕えることが目的だったようで、
本気で銃撃するつもりはなかったようですから。
臣は臆病者なので、本気で狙われていると知っていれば、
きっと脱兎の如く逃げていたでしょう。
[冗談めかして微笑むけれど、僕だって自分の命は惜しい。
だから――。]
――……そう、ですか。
リヒャルト殿が……。
[彼の死を知らされた時、僕は素直に頭が下がる思がした。
自らの命をも顧みずに主君の命を救うなんて。
臆病者の自分には到底、出来そうにない事だったから。]
惜しい人を亡くしました。
思えば宮中も、ずいぶんと静かになったものです。
[先王陛下は勿論のこと。
僕の知り合いだけでも、リヒャルト殿とフィオン殿。
敵対こそしたものの、アレクシス殿とアイリ殿も。
この短い期間で、数多の命の灯火が消えてしまった。]
[>>91その事を、殿下は深く悔いているようだった。
まるで懺悔のような言葉を耳にして、僕は。]
……そうですね。
[一言、肯定した。
殿下に非が無いだなんて、阿諛追従じみた事は言わない。]
もしも殿下が御身に注意を払っていれば。
あるいは、常日頃から武芸を嗜んでいれば。
リヒャルト殿が命を落とすことは無かったかもしれません。
――しかしながら。
殿下が人の上に立つ立場に居られる以上、
誰かが殿下のために命を落とすのは決して避けられません。
特に、殿下が「王」を志されるのなら、尚更。
気に病まれますな、とは申しません。
しかし願わくば、その苦渋を乗り越えて糧として頂きたい。
それが君主たる者の責務であり。
きっと、リヒャルト殿も望んでいることです。
[殿下の、絞り出すような、短い言葉が聞こえたなら。
肩を叩いた彼の手に、自らの手を重ね。]
どうかご安心ください。
僕は決して居なくなったりしませんから。
……僕には二つの夢があります。
"陛下"となったウェルシュ様のお側で辣腕を振るう夢と、
三人の子供の成人を見届けるという夢が。
それらを叶えるまで、何があっても死ねないのですよ。
[心配ご無用!と、笑ってみせたのだった。]
[ 一撃。その場に斃れる。]
っぁあ、ぅ。ああ、あ……
[ 刺された所がドクドクと血を吹き
そしてあたしに後がないことを知る。
敵わないなんて、とっくに分かってた。
それでも、戦おうって決めたのは
他でもない、祖父や、アイリや、
そして目の前の相手の、言葉から得た力。
最後まで、大切な人を信じよう
その人のために戦おうって
あたしが、心に誓った願い。 ]
最後まで、……っ
最後まで戦うって、決め、た、
……ん、で、……す
[ それでも最後の力を振り絞り
音を立てずに、立ち上がり。
そして。彼女の背に、
懐に収めたダガーナイフを突き立てた *]
[――その後。
殿下の前を辞した後、僕は久しぶりの帰路につく
監査局の中でも信の置ける、腕利きの者を二人引き連れて。]
……護衛はここまでで構わない。
ご苦労様、君たちも気をつけて帰るんだよ。
[自宅の前で彼らと別れ、家の扉を開ける。
ずいぶん遅くなってしまったけれど、ユーリエはまだ起きているかな――なんて、考えながら。]*
/*
背中にいきなりダガーナイフはめちゃくちゃ痛いし
刺された側びっくりどころじゃないね?
一般人だと痛いのと動転で動けなくなるところだ…
[ 突き立てたが最後、
あたしはその場に崩れ落ちる
その切っ先は本当に、
彼女の背に刺さっただろうか
致命傷に至る場所に、
きちんとあたしは刺せただろうか
動いたことで傷口は広がり、
助けが来なければこのまま出血多量で
生命を落としてしまうかもしれない。
もしかしたらさらにドロシーからの
追い打ちの一手もあったかもしれない。
それで即死ということも考えられる。
でも、それでも、
それでも。
最後に見せた顔は、
怒りでも、憎しみでもなく
どこか、穏やかな、表情で。 ]
ドロシーせん、ぱい
お手、合わせ、ありがとうござ、いました
[ 11敗目かな。
引き分けだったら、うれしい、けれど。*]
[背中に彼女の身体がぶつかったと分かった瞬間、自分が犯したミスを痛感した]
……ぐっ…
[背中から腰に痛みが広がり、足が震える。跪きそうになりそうなのを堪え、壁に左手を突く。右手を真っ直ぐに下ろすと、軍服の袖の中を滑るように落ちてくるものがあった。
わたしは手の中に隠し持っていた短刀を持つと、振り向き際に彼女の頬を目がけて切りつける]
……っ、……。
[ほんのかすり傷を負っても、彼女は助からない。
これは本当に、人を殺すために仕込んでいた暗器。神経を麻痺させ、窒息を促す即効性の毒が塗られているからだ。
長年、これを持ち歩き続けていたけれど、使うのは初めてで]
……、ここ、までね…。
[彼女がこの後、どうなったかわからない。
致命傷を負ったわたしは、自分が作った血だまりの中に膝をついて倒れる。
扉が開いて、次々に誰かが叫ぶ声。
それも次第に、遠ざかる]
ごめんなさ、……い…。
[最期に謝罪を向けたかったのは誰だったのか。
わたしは掠れた声を振り絞って一言告げると、眠るように意識を失い、息絶えた。**]
― 揺らぎし正義 ―
剣鋒諌めし 金糸の乙女
民たちに 囁かれし姿はまるで
陽炎の如く揺らめいて
その正体を 見極めんとし
問いかけるのは
『汝の正義は 何処にあり』
はたして騎士は 如何なる答えに辿り着いたか
護国の城塞 のみぞ知る
真実を求めし若人 のみぞ知る
その詩が紡がれたのはしばらく後のこと。風の便りに北の城塞で起きた一件の噂を聞いて。未来のある若人が、戦場でもない場所で、なぜ、と。凛とした若き軍人の娘の末路を嘆きつつ。
書き終えて、ふと思い出す。
主を撃ち、風に翻った乙女の金糸の色を。暁の国がまだ平穏だった頃、陽気な笑い声の満ちる酒場で、似たような髪の色の娘を見た。
この国ではよく見かけるありふれた色だった。けれどあの日、風に翻った金の色も、笑い声の満ちる酒場で佇んでいた金の色も、どちらも美しく輝いていたと。]
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