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後世の歴史家 ナイジェル は 帝国軍 中尉 セルウィン に投票した
モルトガット皇帝 アレク トール は 帝国軍 中尉 セルウィン に投票した
帝国扶翼官 ルートヴィヒ は 帝国軍 中尉 セルウィン に投票した
帝国軍 中尉 セルウィン は 帝国軍 中尉 セルウィン に投票した
ウルケル海軍中尉 ヴィクトリア は 帝国軍 中尉 セルウィン に投票した
ウルケル軍大佐 タクマ は 帝国軍 中尉 セルウィン に投票した
船を愛する領主 ウェルシュ は 帝国軍 中尉 セルウィン に投票した
帝国軍中佐 ロー・シェン は 帝国軍 中尉 セルウィン に投票した
ウルケル海軍中尉 シロウ は 帝国軍 中尉 セルウィン に投票した
ウルケル海軍少尉 シュテルン は 帝国軍 中尉 セルウィン に投票した
ウルケル海軍提督 ゲオルグ は 帝国軍 中尉 セルウィン に投票した
帝国軍少佐 ウルズ は 帝国軍 中尉 セルウィン に投票した
帝国軍 中尉 セルウィン は村人の手により処刑された。
次の日の朝、帝国軍少佐 ウルズ が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、後世の歴史家 ナイジェル、モルトガット皇帝 アレク トール、帝国扶翼官 ルートヴィヒ、ウルケル海軍中尉 ヴィクトリア、ウルケル軍大佐 タクマ、船を愛する領主 ウェルシュ、帝国軍中佐 ロー・シェン、ウルケル海軍中尉 シロウ、ウルケル海軍少尉 シュテルン、ウルケル海軍提督 ゲオルグの10名。
かくして、グロル海峡での最初の大規模な交戦は終結した。
双方の損害から言えば、ウルケル側の勝利、帝国の敗北と言ってもいいだろう。
ウルケル側の大破・沈没艦は巡洋艦1隻と小型艦艇のみであるのに対して、帝国側巡洋艦の他、戦艦1隻を轟沈させている。
帝国海軍のこの海域における戦闘の不慣れと、小型艦艇を自在に操ったウルケル海軍の練度の高さが現れた結果と言える。
この戦闘中、意外な局面が発生した。
両軍の旗艦同士が接近し、帝国側がウルケル側へ会見を求めるという異例の事態が起こったのである。
この申し入れに対し、ウルケル側は───
── Rikhard Hannu Nigel 『グロル海峡戦役』 第四章
"小鴉"の中には、複葉機の操縦技術に優れた者もいた。
「鴉よりも太陽に近く飛び、燕よりも軽く風を捕まえる」という同じ"小鴉"メンバーの言葉が残されている。
彼の出自は不明であるが、一説によると孤児院の出身だという。
これもまた"小鴉"が出自を問わない一団だという証左だろう。
彼はその操縦の腕を生かして存分に空を駆け、皇帝の遠征に随伴しては皇帝そのひとを空へ運んだ。
戦闘の際には何機もの敵機を退けた彼だが、ついに銃弾を受けて波間へと消えていく。その翼が墜ちる最後の時まで敵機を追い、もろともに落とそうとする気迫は、見る者の心に深く焼き付くものだった。
彼の最後を見ていた"小鴉"のひとりは、「まるで、子供が鬼ごっこでさんざん遊んだあと、手を繋いで帰るようだった」と後に語っている。
── 『知られざる異能 "小鴉"とはなんであったか』
たとえ仰ぐ旗が違っても、仰ぐ空は同じ。
幾万の距離を隔てても、一つの心で繋がっている。
ふたつに分かれた道が炎の下で交わり
言葉の代わり、鉄があなたの胸を貫くとも
結ばれた絆が解けることはない。
── 『短文詩集 〜戦華に寄す』
「ヘイゼル」
〜年進水 〜年就役 総排水量・・ 全長・・ 全幅・・
(中略)
──本艦の名は就役当時は別の名がついていたが、艦長が交代するにあたって改名された。
その当時の艦長が故国に残してきた者の名だとも言われるが定かではない。
ただ、この艦が名前に由来する国との戦いで沈んだのは、ある種の運命を感じさせる。
── 『艦船名鑑 第六集 モルトガット帝国』
/*
ナイジェルさんおつです。
...だからなんでラはシロウが好きなの?(ゲシゲシゲシ
うーむ、やっぱり一時休戦扱いか?
ちょっとルートヴィヒと話がしたいんだが、どうしようね?特攻してみるか。
− 帝国旗艦シュバルツアイン −
[「敵旗艦より返信」の知らせに呼ばれる。]
歓迎、とは。
懐の深い男は言うことも違う。
進路そのまま。
航海法をわきまえているなら、避ける方向は間違えまい。
[舳先に立ち、減速しつつ徐々に迫るウルケル軍艦を見やる。
数名の参謀を引き連れているが、まとう軍服を見れば誰が総司令官であるかは一目瞭然。
周囲は気が気でないだろうが、アレクトールは意に介さない。
周囲では、異変に気づいて戦闘を控える船が出てきた。
両軍とも停戦の指示は出していない。
にも関わらず、自然と倣う空気が伝播してゆく。]
[見えない壁がぶつかりあうように風が巻いて、髪を乱す。
接触寸前のギリギリで戦艦の船首はすれ違った。
ウルケル艦の甲板が、同じ高さ、手の届きそうな距離にある。]
なんて──光景だ。
[この結果を望んでいたけれど、実現してみせた度胸と操縦の見事さに破顔した。]
[ゲオルグの顔を見る。
10年前に少年が見た面差しは齢を刻んでいた。
だが、窓枠から飛び降りた少年をしかと受け止めて床におろしてくれた逞しさは健在のようだ。]
久しぶりだな、提督。
会見に応じてくれたことを嬉しく思う。
[言葉を投げかけながら、アレクトールは船尾方向へ歩き出す。
ゆるやかに逆方向に進む戦艦同士。与えられた時間は船尾がすれ違い終わるまでだ。]
― 海域南方 ―
[ 徐々に後退するウルケル艦隊に対し、帝国艦隊も一時その船足を止めて>>3:390互いに様子見の体勢となる ]
「...!敵艦隊、砲塔動きました。全照準、当艦!」
[ 緊張を孕んで響いた声に、男はやはりな、と嘆息する。
隙を見せた敵に情けをかける程、あれは甘い男ではない。
…───まだ、戦いは終わってはいない。
...ゲオルグの声が胸に蘇る ]
右回頭後全速...?
[ 全弾避け切れるとも思えないが戦艦の装甲を頼りに回避行動をとろうとしたのだが...すぐに聞こえると思った砲撃の音は響かない>>3:395
そして、程なくザイヴァルからの光が、意外すぎると言っていい通信を届けてきた ]
帰れと言われてもだな...
[ ぽり、と男は思わず所在なげに頭を掻いた。
男が帰るべき場所は、ただひとつ、塞がれた海路の向こう、ゲオルグの在る場所だけ、だ ]
......帝国旗艦に向けて返信。
[ やがて、男は決断する。この際、目の前の扶翼官の上司に倣おう、と ]
『当艦隊司令より貴艦隊司令との会談を望む・貴艦への単身移乗も辞さず』
...すみません、提督。
[ モルトガット皇帝の所業に、下は苦労するだろう、としみじみ呟いたゲオルグに、こえは使わず、男はひとつ、遠隔での謝罪を落とした** ]
/*
はっはっはっは………
ってリアルに声上げてわらた。wwwwwwww
あの、そして、緑晒されるの、恥ずかしい!!!wwwwwww
/*
ああああああああ
仕事場なのに泣きそう…。
ルカありがとう、ナイジェルもありがとう。
死者に「いきて」って言われるのがデフォになりつつある…(
[前にもあった]
[そして生き延びた]
― 旗艦ヴァンダーファルケ ―
[帝国戦艦は進路を変えず、緩やかな速度で正面から堂々と歩み寄ってくる。皇帝の威風をそのまま体現したかの光景に、男はやれやれと密やかに苦笑した。
その気配に気付き目を向けてきた艦長に、なんでもないと首を振る。]
流石はモルトガット皇帝、ということさ。
そう簡単に真似出来るもんじゃない。
[言って、後のことは艦長に任せ艦橋から歩み出る。
シュバルツアインはますます、その姿を見せつけるかのように正面へと迫り来る。]
[───ざ。と、艦と艦の間に波が立ち砕ける。
既に霧雨が降っている。
甲板も、その上に立つ人々も濡れ始める。それを意に留めぬ様子で、男は舳先に立ちその光景を見つめていた。
緩やかに舵が切られる。
ほんのぎりぎり、掠めるほどの距離で艦と艦が行き違う>>4]
[向こうの戦艦に立つ人影、その中に皇帝その人を見る。
記憶にあるより随分と背が伸び、大人びた。それはそうかと思う、男の口の端が僅かに上がった。それへ、目礼を送る。]
お久しぶりですな、皇帝陛下。
いつぞや抱えて差し上げて以来か。
随分と御身大きくなられた。
[張り上げるではなく、腹から響く声で艦の向こうへ語りかける。
ゲオルグもまた、ゆっくりと甲板の上を歩き始めた。遥か波を挟んだ向こう、落とされた謝罪は未だ耳に響いては*いない*]
― 第二艦隊/戦場南側 ―
「敵旗艦より返信!」
[通信兵が逐次告げる通信内容に、扶翼官の表情が変わった。
なにごとかを考えるように沈黙した後、頷く。]
……そうですね。
渡りに船、というところでしょうか。
陛下がああですから、こちらは私から出向きましょう。
[周囲の人間には微妙に理解しづらい言葉を呟いて、再び通信を送る。]
『会談承諾した。貴艦への乗艦を許可されたし』
[通信文の内容を聞いて、艦橋のクルーらが血相を変える。
異論や再考を求める言葉を、手で追い払うように退けた。]
一人で来てもいい、と言われて、
はいそうですかと呼び寄せるのは癪でしょう。
こちらから行ってやります。
私一人で行きます。
送りのランチだけ出してください。
私が戻らぬ時は、規定通り2番艦の副将が指揮するように。
[きっぱりと言ってさっさと艦橋を下り、甲板へ向かった。]
[やがてザイヴァルの横腹からランチが下ろされ、ウルケルの旗艦へ向けて走り出す。
操船のクルーのほかは、ランチの上に一人で立つ扶翼官の姿がウルケル側からも見えるだろう。]
―海域北東:第三艦隊 水雷母艦アストラ―
[アストラには先程から、救難活動中を示す信号が掲げられている。
実際に救助しているため嘘は無いが、ウルケルからの被弾を防ぐ防壁としての効果を狙ってのものでもある。
トップ会談が終わるまでの間は、少なくとも掲げている心算だった。]
[そんなアストラは――…
巡洋艦ヘイゼルと正面接触し動きを止めた敵新型巡洋艦へ。
ひとつの通信文を送った。]
『我、両旗艦に倣い一時停戦を希望せり。
貴艦に乗船中のストンプ候との会見を望む。
また、…大破した僚艦の乗員の救助許可を請う。
貴艦の寛大な心に期待する。』
[返答を待つ水雷母艦アストラは
静かに霧雨降る海の上に座して*いる*]
― 洋上 ―
……っ!
やばっ!
[下がる高度に気付く事が中々できず──否、出来ていても、対処する方に気持ちが動かなくて。
は、と上げた視線は海面を近くに捉えていた]
ん、のっ……間に合え!
[機関部はまだ生きている。
主翼もだいぶ傷ついているが、どうにか角度調整は追いついて。
派手な水音と共に、
……あぶ、な。
[は、と息を吐く。
直後に、身体のあちこちが痛んだ。
ふ、と、見やった操縦桿は血塗れ、頬にも滑る感触がある]
……あー……ぼろっぼろ、だ、なぁ。
[いつもの調子で、ぼやきを落とそうとして。
でも、失敗した。
声は掠れてるし震えてるし、身体だけじゃなく、あちこちがいたい。
頭も、心も、どちらもずきずきと痛んで]
……は……ほんと。
ぼろっぼろ……。
[迷わない、後悔しない。
どんな事になっても、どんな結果になっても。
そう、決意した。覚悟を決めた。
だから飛んで、だから、戦って。
それが導いた結果が、これ、で]
なっ……さけ、な……。
[声が震えて、視界は霞む。
上がる口の端が刻むのは、自嘲の笑み]
……しっかり、しろ、シュテルン・シエル。
まだ、やること、あるんだよ。
まだ、飛べるんだから、飛ばないとなんだよ。
俺、は……。
[選び取った道の、その先を。
虹の向こう側を見に行くんだから、と。
そう、何度も繰り返すけれど、でも、身体が震えてすぐに動けない。
あ、ダメだこれ、と。
そう思った瞬間、蹲るように身体を丸めて、組んだ腕の上に顔を伏せた]
……あいたかった、よ。
俺だって、一緒にいたかった、よ。
[ほろほろと零れるのは、結局言えなかった言の葉たち]
でも、信じてた、から。
空と海は繋がってるから、また会えるって、言われた、から。
[誰がそれを言ったのか、そこまでは思い出しきれていない。
でも、それが、自分の道を選ぶ最初の切欠になった事だけはわかっていた]
だから……俺、は……。
[夢を叶えるために、叶えてまた会うために、別れを決めて]
……セル……。
[小さくちいさく、名前を呼ぶ。
この結果は、互いの譲れぬものをぶつけた果てのもの。
だから、戦った事を、撃ち落とした事を謝る事はしない、けれど]
…………わすれてて…………ごめん。
[それだけは、どうしても言いたくて、掠れた声で呟いた。**]
/*
シュテルンは生きてくれるといいな〜〜〜
抱えたまま友達の分も生きてくれると熱い。生きろ。
ここめっちゃ成長キャラだから…って気持ちで見守る系おじさん。あとウェルシュもね、ほんとかわいいここ若者組は生きて未来を担って欲しい。
そしてロー・シェン、ほんとお前はたまらんわ。相変わらず好きですよ、そこ。wwwww
/*
>>3:402この、ひとの殺しにきっぷり、な。wwwwwwこのwwwwwほんとwww相変わらずの威力wwwwふくわwww
あとほんともう、そのルビやめろし。もーーー!!www
― 海域南方/戦艦シュヴァルベ ―
また一人で乗り込んで来る、か。
[ ザイヴァルからの返信に>>13男は苦笑する ]
澄ました顔をして、とんでもない無鉄砲だな、あの扶翼官殿も。
[ あんた、人の事言えるのか?的な視線が一斉に艦橋の士官達から刺さったが(ちなみに、通信を指示した時は「あんた馬鹿ですか!?」だの「提督に言いつけますよ!」だのの罵声が実際に飛んだ)男は気付かぬふりで ]
快諾感謝の返事を。武装解除は不要、御待ちしていると伝えろ。
「大佐」
[ 武装解除不要という言葉に、不安気な声がかかったが、男は軽く手を振って押しとどめた ]
敵艦に単身で乗り込もうという猛者に失礼は出来ん。それに万一があっても、皇帝扶翼官殿と刺し違えるなら本望ってものだ。
俺は先に来客室に居る。丁重にご案内してくれ。
それと副長、用意して欲しいものがある。
「何でしょう?」
この艦の設計図の写しを一揃い。至急来客室まで届けさせてくれ。
[ 言いつけられた副長が息を飲む気配がした。が、その命令に異を唱えることは既に諦めたようで、疲れたような了解の返事だけが返った ]
[ ルートヴィヒの到着するまでの間に、男は来客室に向かい、部屋に置かれてあった、
水代わり程度の酒だが、今は全くの素面ではやっていられない、というところだ ]
>>1:=12
[ 男の漏らした昔話を、いい思い出だ、と温かな声で受け止めたゲオルグが、酒瓶を目の前で傾けて笑う ]
……構いませんが、後悔しても知りませんよ?
[ それでも素面で歌うのは気恥ずかしかったから、一杯だけひっかけて、子守唄ではあんまりだろう、と、どこかの戦場で一時流行して、耳についていた歌を口ずさんだ ]
― 戦艦シュヴァルベ/来客室 ―
[ 男の唇から、小さな旋律が零れ落ちる。
音程のずれも、声の裏返りもなく、低く静かに紡がれたそれは、或いは、到着した扶翼官の耳にも届いただろうか?** ]
/*
しまった、一個入れ込み忘れた。仕方ない交渉で入れよう。
(忘れないようメモ)
☆巡洋艦に収容している捕虜の引き渡し
[扶翼官を載せたランチは荒れた海を渡り、ウルケルの小型戦艦へと接舷した。投げおろされた梯子に足を掛け、皇帝の腹心はランチの操縦者に振り向く。]
これ以上は波が荒れて危険です。
先に帰っていてください。
[しかし、でも、の言葉を無視して身軽に梯子を昇っていく。
扶翼官が無事に甲板上まで達したのを見届けたランチは、諦めたように戦艦の側を離れて戻っていった。]
― 海域南方/戦艦シュヴァルベ ―
[甲板に上がれば、待っていた兵士に取り囲まれる。
しかし乱暴なことはなく、賓客を遇するように扱われた。
無論先ほどまで撃ち合っていた軍の指揮官に対する警戒と不審の視線はいくつか刺さったが、気になるほどではない。彼らの指揮官への忠義と心配の裏返しと思えば不快なものでもなかった。]
武装解除は必要ないのですか?
なら、散弾銃のひとつも持ってくればよかったですね。
[腰に佩いた軍刀を外そうとして止められた時に言い放った言葉は周囲を鼻白ませたが、罵声や拳が飛んでくることはなかった。
よく躾けられた軍隊だと密やかに感心する。]
[案内された部屋の前で、ひとつ息をする。
部屋の中からは低い旋律が聞こえたような気がしたが、良く聞くよりも先に案内の兵が扉を叩いた。
開かれた扉の中に歩み入り、部屋の主の顔を見る。]
─── まともな歌も歌えるのですね、タクマ・ナギ。
あなたに、お会いしに来ました。
[目も口も笑みを形作っていたが、瞳には雷雲が漂っていた。]
― 戦艦シュヴァルベ/来客室 ―
[ 男が歌を零したのは、全くの無意識で、扉を叩く音と共に、はっと気付いて口を閉ざす ]
入れ。
[ 声に応じて扉が開き、ルートヴィヒが兵士に伴われて部屋に足を踏み入れる。
兵士の雰囲気がどこか常より尖っている気がしたが、相手が敵国の将であれば仕方ないことだろうと、不思議には思わなかった。
手振りで、外へと兵を出し(この時も少々躊躇う風だったのが、おかしいと言えばおかしかったが)二人きりとなったところで、かけられた言葉に>>29苦笑を浮かべる ]
戦艦を沈めるには
[ 軽い調子で言いながら、男は内心首を傾げた ]
[ 相手の纏うこの空気は何だろう?
男の知る帝国扶翼官ルートヴィヒ・アルトハーフェンは、モルトガット皇帝とその理想に純粋なる忠節と秘めた情熱を捧げつつ、外に向かってはあくまで感情を抑制し、有能で冷徹な皇帝の懐刀...まさに扶翼たろうとする人物だ。
宣戦布告の席で垣間見せた烈光の気も、相手がゲオルグだったが故のことでは、常日頃、感情を表に...ましてや敵に見せる人物ではない、と思っていた ]
シードルは?
[ 手にした瓶とグラスを示しながら、じっとルートヴィヒを見つめ返し ]
話をしに来たのではなく「俺に会いに」来たわけか。
では、先にそちらを伺うのがご足労願った礼儀だな。
ルートヴィヒ・アルトハーフェン殿、俺は貴殿を怒らせるようなことを、何か仕出かしたか?
[ 男は静かに、そう尋ねた// ]
/*
すんごい楽しいんですけど、明らかにpt足りなくなるよね、これ。
[ 何で今回、こんな長文なの?←普段短文 ]
[ 全力疾走時の癖じゃないかなあ... ]
あなたは是非、ご友人と部下のために酒を止められるといい。
── いただきましょう。
[武装解除が無かったこと以上に二人きりにされたことが意外だったが、もともと相手は単身でこちらに来るつもりだったのだ。
武と知略をぶつけ合う場以外では害することはないと互いに信じている。戦場で砲火を交わしあう同士の、奇妙な信頼関係。
示されたシードルを受けて、唇を湿らせる。]
[先に、と切り出されて左手で軍刀の鞘に触れた。
すぐに抜く仕草ではないが、仮に撃たれても仕方のない仕草だ。]
扶翼官としての用向きもありますが───
[唇から笑みが消える。]
私個人の用を先に片づけてしまいましょう。
……ええ。
ファミル・アンディーヴ卿がなぜ死なねばならなかったのか。
是非、*答えていただきたい*
[ ルートヴィヒの手が軍刀の鞘に伸びる>>33が、男は動かなかった。
1対1で、互いに顔を見てのことであれば、素手でも対処できるという自信もありはしたが ]
成る程、そのことか。
[ ルートヴィヒの個人的な用件、と言われたそれを耳にすると、一度、大きく息をつき ]
[ どこか、ほっとしたように、微笑んだ ]
では、やはり、彼女は捨て駒とされたわけではないんだな。
[ ルートヴィヒの怒りは本物だ。個人的にとはいえ、彼の心が皇帝と大きく違うとは男は思わない。ならば、そういうことなのだろう ]
それだけを俺は懸念していた。
[ 実際に、その可能性を案じ、怒りを示したのはゲオルグで、男はそれを否定したのだけれど ]
彼女がウルケルの反乱者であるなら...捕らえてカルボナードへ送ったろう。
[ その結果がやはり、死であるとしても ]
だが、ファミル・アンディーヴ卿は...自分はすでにウルケルの民ではなく、帝国の人間であり、皇帝陛下からの任をもって動いていると言っていた。
ならば、叛意を煽ろうとする敵国の使者を、見逃す事は出来ん。
[ 実際には、見逃そうと、見逃す機会を与えようとした、とも言えはしない。彼女がその機会を受け取らないであろうことも、男には予測がついていたのだから ]
貴国の大切な使者の命を任半ばにして奪ったことは否定しない。だがそれを謝罪する事も出来ない。
今は戦時下で、俺は軍人だからな。
ただ...
彼女の民を想う心と、願いは、ウェルシュ・ストンプ候が、確かに受け取った筈だ。
[ 決して無為の死ではなかった、と ]
それで、俺を許せとは言わないが、な。
[ 苦く笑って、手にしていたグラスを、置いた* ]
-巡洋艦ナハティルガにて-
[無音。
まるで、無音のように思えていた。
波の音も、風の音も、人の声も、艦の唸る音もその空間にあっただろうに。
けれども、巨大な戦艦同士がゆっくりとすれ違う風景を前に、男は音が聞こえないような錯覚を覚えていた。
それは、完全に止まっていた戦いの音のせいかもしれない。
戦闘停止の命令はなかった筈だ。
すれ違う巨大戦艦同士は勿論、その周囲の艦たちも、互い――今は武器を構えたままではあるが――砲を止めている。
ゆっくり――ゆっくり、と。
すれ違う、ふたつの鉄の塊。
その上でどんな会話がされていたかは男が知る事はないものの。
無音のようにすら思える空間の中、ある種の侵しがたいものを持った風景を、見ていた。]
……あ、あぁ?
[兵に呼びかけられ、ようやく気付く。
三度ほど呼ばれていたようだ。]
悪ぃ。
なんだ?
[着水したまま動かない複葉機があるとの報告。
少し距離はあるか。
雨が降り始めている。操縦者が負傷しているのなら、救助を急いだ方が良いか。]
一番近いのは小型艦になるか? 近くのに連絡して、動いてもらえ。
操縦者が怪我してるなら救助。動けるなら自力で母艦に戻ってもらえ。
怪我重いようならうちに運んでも構わん。
他艦へ運んでもいいぞ。
[指示を飛ばし、頭をかいた。]
だめだな。
[違う世界を見てると思ってしまった。
呆けている時ではないのに。
ゆるく頭を振り、気を引き締める。
自軍南側。救難活動中の信号を挙げて動いてる艦の報告も入って来た。]
あぁ、あの変わった雷母か。
救難活動?
……なんでこんなに表に出てんだ? 護衛艦は? なしか。
やっぱり戦えるんだろうねぇ、この艦。
[水雷艇は既に操るのは難しい。ごく短い距離なら可能かもしれないが、とは思うものの、危険が伴う。]
[もうひとつの報告にはゆるりと首を傾げる。
ウルケル軍所属の巡洋艦2と、敵巡洋艦3の戦闘あり。
両巡洋艦、損害あり。
男は顎に手をあて、巡洋艦の特徴を聞く。]
一艦はヴァイだな。――もう一艦は分からん。どっから持って来たんだ?
[そして、敵艦の報告には。]
……雷母の護衛についてた奴だろ。
大破してんのか?
[王道と、教科書にあるような動きをしてきた巡洋艦。どのような指揮官が乗っていたのか、ふと興味がわく。
だが、それを考える前に、男は次の指示を出していた。]
……雷母の動き、注意しといてくれ。
救難活動中の信号出してる艦をどうこうする趣味はねぇよ。
信号出しつつ接近し、接近した途端に切り替えなんて事はしねぇと思うし、よ。
[男が選んだのは、ローの予測した通りの思考であった。>>15
ヴァイと自軍所属と思われる艦の様子を案じるものの、ナハティガルはまだ此処を動けない。]*
― 海域南方/戦艦シュヴァルベ ―
[タクマの顔をじっと見つめながら、その言葉を聞いていた。
呑みこめぬなにかをどうにか呑みこもうとする顔をしながら。
相手が微笑んだときには眉を動かしたが、それ以外は口も挟まなかった。
グラスが置かれる硬い音と同時に、呪縛が解かれたように首を軽く振る。]
私は彼女に、帝国で匿うと申し出たのです。
[視線はやや逸らされ、タクマの背後へ向けられる。]
彼女は、それを望みませんでした。
街と、領民のために、自分を使えと── …。
[垂れた右手が、きつく握りしめられる。]
こうなることを重々承知でいながら、
送り出した私も、陛下も、
彼女を捨て駒にしたとの謗りを受けるならば、
それは甘んじて受けねばならないことでしょう。
けれども、彼女は、彼女の意思で行った。
何人たりともそれを否定することは許されません。
[半ばは独白めいて、言葉が紡がれる。]
彼女が、彼女の戦いの中で命を落としたのならば、
私があなたを非難することもできません。
─── 理解はしているのです。
それでもあなたに怒りをぶつけてしまうことを、
どうかお許しいただきたい。
[懐に差し込まれた手が、ゆっくりと引き抜かれる。
手の中には繊細な彫刻の入った拳銃が一丁握られていた。]**
/*
昨夜お布団の中で、ルートさんに拳銃つきつけられる図を妄想していた子はこちらです。
た、たのしい...(ぷるぷるしつつ)
− 帝国旗艦シュバルツアイン −
[ゲオルグからの挨拶に頷き、闊達なうちにも優雅な足取りで歩む。]
まだ大きくなる。が、
正直、ここまで苦戦するとは予想していなかった。
帝国艦隊を震撼たらしめる提督の指揮をもっと味わい、取り込みたいところだが、あいにくと残り弾薬が心もとない。
これより帝国艦隊はシコンへ戻る。
[信用するもしないも自由とばかりに、内情を開示してみせた。]
我々はシコンに戻った後、アンディーヴ卿レディ・ファミルの葬儀を執り行う。
事の経緯は置き、一私人として、ヒューベンタール提督にも参列してもらいたいと考えている。
急な誘いですまないが、貴官ならば、決断できよう。
このシュヴァルツアインに提督の部屋を用意させる。
しばしの船旅、付き合ってほしい。
むろん、葬儀が終われば無事に帰すことは保証する。
皇帝の名において。
/*
てゆーか、この流れで、明日の吊り襲撃どうするつもりなのwww
俺には見えないwwww
[ もうわらうしか ]
/*
>>48
今すぐ飛び移れと言ってるワケではないのだけど、来たらハラショーする♪
リアルで幅何メートルあるとか考えたら負けだw
[ 悔いを滲ませた言葉が、ルートヴィヒの口から零れ落ちる>>45助けようとした、助けられなかった...彼女自身の望みが、助けたいという願いを上回ったから...そう聞こえた ]
[ どちらにしても彼女は意に染まぬことはしない、と、最後に断定したのはゲオルグだったが、その通りだったのだろう ]
そうだな...
[ 何人たりとも、彼女の意思は否定できない、その言葉には、男も同意の頷きを返す外はなく ]
/*
>>17見て、海上どこにでも下りられる水上機はこの村にナイスチョイスだと思った。
ハニー慧眼。
[ 理解はしている、それでも、と、ルートヴィヒは言い ]
.........!
[ 懐から引き抜かれた美しい武器に>>46男は瞬時、身体を硬直させた ]
ふう...
[ 次の瞬間、男は肩に入った力を抜き、ゆっくりと立ち上がる ]
で、どうする?
[ ルートヴィヒは動かずにいたか?それとも共に立ち上がったか。どちらにしても、彼の瞳を見つめる男は、静かにその答えを待っていた*]
/*
[ 皇帝陛下の投票を見た ]
あれか、二人共生存で下げようとしてるのか?
[ でないと、なんとなく理屈に合わない ]
/*
まあいいや、ちょっと最後まで様子見よう。
交渉内容、ちょっと変えるようかなあ...
あー、ルートさんは皇帝陛下の企み知ってる可能性あるのか...こっちは知らないのでそのまま、でもいいか。
[拳銃を見ても、タクマは声を上げもしなければ止めようともしなかった。
彼に合わせるよう立ち上がりながら、銃口をタクマの胸へと向ける。
問いには答えず、親指で撃鉄を引き起こす。
金属が噛みあう音がして撃鉄が固定され、微かな音と共にシリンダーが回った。]
……。
[そして、一呼吸分間を置いてから、引き金を引いた。]
[かちり、と金属同士がぶつかり合う音がして、撃鉄が下りる。
しかしながら火花は出ず、発砲音も、鉛の弾丸もなかった。
そのまま銃口を下げて、ようやくいつもの笑みを浮かべた。]
今はこれだけにしておきます。
戦場の借りは戦場でお返しすべきでしょう。
[拳銃のシリンダーを横に振り出して、タクマに見えるようにする。
薬室は、一発分だけ空の場所があった。
暴発防止に一発だけ抜いてあるんです、と説明を添える。]
それにしても、
本当に撃たれるとは思わなかったんですか?
[シリンダーを出したままの拳銃をテーブルに置いて座りなおす。]
あなたならいくらでも止められたでしょう。
私は、捕まっても構わない気持ちでいたのですが。
[問いかけながらも、さして驚いた様子は見せなかった。**]
/*
今回ログの海に覚えれてあっぷあっぷしてたけど熱血をするという点だけはちゃんと出来たかなぁと思う。
自分比ではかなり熱血してた、あれでも。
付き合ってくれたシュテには感謝感謝。
/*
やっぱりリボルバーは振り出し式より中折れ式の方がかっこよかったかなぁ。
などと微妙なところで悩んでいる。
― 前庭海域中央/第三隊 巡洋艦ヘイゼル ―
姉さんっ!!
―――――……う、わぁッ!!
[水気を含む暴風のなか、ウェルシュの怒声は掻き消される。
>>3:396 砲撃の音が轟き、水柱が上がり、波の壁は甲板へと流れてきた。ただでさえ不安定な波の上だ、ウェルシュの足は波に掬われ転倒する。
場所が悪ければ、そのまま落水していたかもしれない。然し、幸いにも手摺に捕まることが出来た。
―――あの榛色のなかに、姉が見えた気がしたのだ。止まれるはずが、なかった。]
離してくれッ、
[>>3:407 ヴィクトリアに指示されたのだろう、数人の下士官が自分を抑えに掛かる。然し、彼等に捕まれながらもウェルシュは向こう側の船を見つめることを辞めない。
ともすれば、そのまま駆け出してしまいそうなほどに。]
ヴィクトリアさんっ、
お願いだ……っ、一旦撃つのを待って欲しい。
姉さんが居るんだ!!
[砲弾の雨のなか、ウェルシュは今度は操舵室へと向かって叫んだ。
然し、ヴィクトリアはあくまで操舵手であり、砲撃の指示は出来ない。
また、例え彼女が砲撃の指示を与えられるような立場だったとしても、攻撃の手は辞めないのだろう。
>>3:236 先程彼女の口からそう聞いたばかりなのだから。
>>3:301 自分も彼女の言葉に頷いたはずなのに。
分かっていても。溢れてくる感情が、身体を貫く。]
[ヴィクトリアはそんな自分をどんな風に見つめていただろう。
気が付けば、>>3:423 砲撃の雨も、水柱も収まっていた。
霧雨が降りしきり、肩を濡らす。顔は、雨なのか汗なのか、はたまた涙なのか分からないもので濡れている。]
はぁ、………
分かっているんだよ。
止められないって……
[自分に言い聞かせるかのように、誰にともなく呟く。
握りしめた冷たい拳のなかに、爪が食い込む。]
[丁度その頃だろうか、遠くから波とは違う音を聞く。
波を無理矢理切り裂くような激しい流水の音。
顔を上げると、―――]
!!!!
[>>3:423 ヘイゼルが目の前に迫る。]
わ、 ……あぁッ、!!
[離せ、行かせろと。下士官と揉めていた所為だろう。
不安定な態勢であったウェルシュの身体は思いのほか、吹っ跳んだ。]
う゛ッ、―――……
[何処か固い場所に横腹をぶつけたようだ。
身体の芯が、可笑しな音を立てる。
心臓が止まるかと思った。
実際、呼吸は一瞬止まってしまっていた。]
はぁ、……
[直ぐには身を起こすことが出来ない。眩む視界で、正面を見据える。
やがて輪郭を明瞭に捉えたとき、>>3:436 榛色が文字通り目の前にあった。連絡船を使わずとも、梯子を使えば歩いてでも行けそうな程の距離だ。
敵の巡洋艦は当たりどころが悪かったのだろうか。
恐らくボイラー室をやられてしまったのか、黒煙を上げている。
もしかしたら船内では火の手が上がっているのかもしれない。
>>3:430 此方も無傷という訳にはいかなかった。
左舷先端部分が、向こうの船の尖端に貫かれている。
丁度、二つの船が噛み合うような状態になり、ヴァイスメーヴェはほぼ停止状態であった。]
なんで……
[何故、砲撃の手を辞めて此方に突っ込んできたのだ。
ウェルシュは敵船を見た。名も知らない、ヘイゼルの船に、衝角の類は見当たらない。突撃船という訳でもなさそうだが、何故そのような行動を取ったのだろう。]
姉さん……
[まるで自分に逢いきたかのような船。
>>3:436 己の行く手を阻むようにも見える、その榛色は。
姉からの
[>3:438 「ウェル」と懐かしい声が、あゝ、聴こえる。
運命というものは残酷なものだ。このような形での再会を望んだわけでは無かったのに。]
姉さんこそ……!!
どうして
[>>3:439 出る言葉は、幼い頃そのままで。幾数年の時を忘れるくらいに、す、と口を吐いて出る。
声を強く張り上げることは出来なかった。
どうやら先程打った横腹は、思った以上のダメージを受けているらしい。
もしかしたら肋骨にひびが入っているのだろうか。或いはそれ以上か。
早いうちに医者に診てもらいたいが、今はそれどころではない。
ウェルシュは痛む身体を叱咤し、立ち上がった。
>>3:443 そしてヴィクトリアの手を借り、榛の甲板へと移り込んだ。
敵船に躊躇いもなく乗り込む二人を呼び止める声はあったけれども、それに振り返ることはなかっただろう。]
― 会戦海域北東/巡洋艦ヘイゼル ―
[ウェルシュと二人、幼馴染を挟むようにして顔を覗き込む。
名を呼ぶ声>>3:448が弱々しい。
それも当然だろう、幼馴染の身体は見るからに限界と言って良いものだった]
ルカ……
[幼馴染を抱き締めるウェルシュの傍で、ヴィクトリアは、そ、と幼馴染の肩に触れる。
紅が移ろうが構いやしなかった]
[幼馴染とウェルシュの刻の邪魔をしないよう、零れ落ちる雫を拭い落としていると、肩に添えていた腕に添うように、幼馴染の手がヴィクトリアの肩近くへと置かれる>>3:450]
ロー?
…第三艦隊、ロー シェン リーミン、代将。
[通信文を復唱するように、願う声に己の声を添わせた]
願い通りに、生きた────
[その言葉が急に現実味を帯びてきて、語尾が酷く掠れる。
幼馴染が言葉を届けてと願う相手。
帝国に於いて幼馴染が心を許せた相手、なのだろうか。
少なくとも、影響を受けた人物なのだろうと感じる]
ルカ
[幼馴染の瞳が虚ろになり始めた>>3:452]
やだ、ルカ。
待って。
[肩の傍に置かれていた幼馴染の腕が滑り落ちていく]
ルカ!!
[「いきて」。
最期に遺された
切なる願いが胸に突き刺さった大きな棘を優しく包んでいった*]
姉さん―――――……!!!
[>>3:443 握られることはない。
よく焼けた小麦色の肌が、雨のなか、ヘイゼルの甲板に倒れる。
ウェルシュは慌てて駆け寄り、よく鍛えられ、均整のとれた姉の身体を抱く。
でも、―――小さく感じた。
否、自分が大きくなっただけなのだ。
いつも姉を見かけては、炭だらけの顔で抱きつき、窘められていた。
それでも優しい姉は自分を抱きしめてくれて。
そして彼女の顔も、炭だらけになるのだ。]
船を造って、姉さんに会うって……
約束したのに……どうして……
……。
手紙をくれるって言ってたのに……
[>>3:448 でも今、抱かれた自分の身体は、彼女の血で汚れる。
息も絶え絶えに言う姉に声掛け、彼女の唇の端に付いた血を拭いやる。
姉は自分の言葉に、ただ弱弱しく「ごめん」と言うばかりだ。
本当は三度も自分宛てに手紙を寄越してくれていたなんて、ウェルシュには知らない話だ。
然し、その事情を口にすることもなく、ただ悲しそうな表情を浮かべて謝るばかりの姉に、首を振る。]
馬鹿。
謝らないでよ……
[>>3:452 菫色の双眸に燈る光が消えていく。]
― 戦艦シュヴァルベ ―
[ 撃鉄が起こされ、シリンダーが回る、その間もじっと佇んだまま動こうとはしなかった男だったが、引き金が引かれた瞬間だけ、ぴくりと眉を上げた>>52 ]
は…
[ ルートヴィヒが銃口を下げた瞬間に、短く息が漏れたのは、やはり無意識に向けられた銃口に緊張していたのだろう ]
これだけ、でいいのか?俺は一発くらいは殴られる覚悟はしてたんだが。
[ 苦笑しつつ、ルートヴィヒが示すシリンダーを見て、暴発防止という説明に、なるほど、と頷く。
そして、座り直したルートヴィヒに合わせて腰掛けると、投げられた問いに、薄く笑った ]
「貴方は無抵抗の、丸腰の人間を私情で斬らない」
「正道から外れた身には、その正しさが憎らしくも思える」
[ ファミルの言葉が男の胸に蘇る。今の男は厳密には丸腰ではなかったが…多分、同じ事だ ]
無抵抗の人間を貴殿は撃たない、と、そう思ったからな。
[ だが、男は、ファミルの言葉には触れず、ただそう言って ]
正直言えば、引き金が引かれた時には、少々びくついた。
[ ルートヴィヒに白状して、肩を竦めながら ]
(どんな計算をしても…人は恐怖を完全に忘れられるわけではない…)
[ 波間に沈んだ花の勇気を、思った... ]
― 会戦海域北東/巡洋艦ヘイゼル ―
[失われていく幼馴染の体温に声を殺して泣いた。
耐えるようなそれを途切れさせたのは、ヴァイスメーヴェから呼びかけられる声を聞いた時]
……ウェルシュならここだ。
[ストンプ侯、と。
呼びかける声にそう声を返して、軍服の袖で目元を拭う。
擦れて赤みを帯びた顔に伝達兵は少しぎょっとしたようだが、話を促すと慌てて言葉を連ねた]
帝国軍艦からウェルシュに会見要望…?
[内容を聞き、視線をウェルシュへと転じる。
その瞳は、どうする?と問いかけるものだった//]
/*
おとうと>ヘイゼルはボイラーぶっ壊してるので連爆(?)起こした。カモメより脆いので頭ぶつけた後へんな曲がり方した etc.
とまぁ色々あるのだけど、ぶっちゃけ後の運用の事を考えてヘイゼルは動かす手間防止に壊しときたかったのでした(
ウルケルの都合もあるだろうし破壊具合は適当にやってもらえると…ねーちゃんがものぐさですいませn(/-`)
捕まっても構わない、というのは、貴殿の方が余程無謀だ。
[ やがて、次はこちらの番とばかりに、男はそう指摘する ]
皇帝陛下の護りはどうするつもりだ?まだ戦いは終わっていないというのに。
[ 旗艦どうしの接触による会談の様子は、まだ男には届いていない。だから、そう言ったのだが ]
そもそも、先刻、こちらに照準を合わせておきながら、何故撃たなかった?それこそ、戦場で借りを返すチャンスだったろうに。
[ 思い出せばそれも不思議だと、更に問いを重ねた* ]
― 前庭海域中央/第三隊 巡洋艦ヘイゼル ―
[腕に抱く姉の身体が段々と冷えていくのを、現実のものとして受け入れたくなくて。
ウェルシュは必死で、その身体を抱き寄せた。
然し、いくらそう足掻いたところで姉の瞼が開くことはなくて。
>>73 押し殺したような啜り泣きの声が聞こえるばかり。
冷たい雨が、暗い海に降り注ぐ。]
―――……。
[どのくらいそうしていただろう。
>>74 ヴィクトリアが自分に声を掛ける。
ふと、視線を上げると、>>15 そう遠くない海からカンテラの灯りが再び瞬く。
先程見た旗船ではない。
旗船よりかはもう少し規模は小さめか、然しやはり堅牢な造りに見える船は、然し、助けを求めていた。]
僕に……?
[どうして帝国側の人間が、自分が此処にいると知っているのだろう。
若しかしたら、アンディーヴが死ぬ間際に帝国に報せたのか。
或いは、自分の顔を知っている誰かが、あの船に乗っているのか。
それとも、偵察機等でこっそり窺い知る機会があったのか。]
助け、か。
[正直なことを言うならば、今ここから動きたくなかった。
このまま暗い雨に打たれ、物思いに耽りたかった。
しかし、それでも、]
………助けを求めているというなら、行かないと。
[姉を助けられなかった償いとも云うべきか。
それとも今、何か理由を付けてでも立ち上がらねば、自分は此処から永遠に動くことが出来なかったから。]
良いよ。
……僕で良ければ、会おう。//
/*
ちなみにタスクとしてあるのが
☆ヴァイスメーヴェ中破の報告が来る(今度こそ殴られる的な)
☆シュテルンの怪我を知る(いいかげん逢いたい)
☆皇帝との会見の内容を聞く(もうなにがなんだか)
☆ロー・シェンにも逢いたい(いやまじで)
シロウにも遭いたいけど、多分シュテルンの怪我治療してくれるの彼だよね。
あと
☆皇帝陛下を一発ぶん殴りたい(ほんとまじで)
あなたを殴っても私が痛いだけです。
[タクマの覚悟をあっさりと切って捨てたのちに、彼の推測を聞いて薄く笑う。]
あなたも私も度し難い、としか言いようがありませんね。
こんな戦場の真ん中で、敵の指揮官を信用するなど。
[びくついたと白状する割には、そうは見えなかった。
それだけ相手が豪胆だということだろう。
敵手を信じ、動じることなく受け止める。
そんな心意気を見せつけられた。
これほど愉快なことはないと、
心の雲が吹き払われる心地がしたのだ。]
[続く、相手からの指摘には涼し気な笑みを浮かべた。]
先ほどのことでしたら、おそらく陛下とそちらの総司令官殿の会見が始まっているころでしたから、その最中にあなたを撃つわけにもいかなかったのですよ。
[非常に残念ですが、と付け加える。]
それと、陛下はアンディーヴ卿の葬儀を執り行うにあたって、総司令官殿をシコンへ招待したいそうですから。
それならばその間、私があなた方のところへ行くのが妥当でしょうし、他の皆さんの説得もしやすいでしょう?
[さらりと皇帝の意図を告げた。]
― 会戦海域北東/巡洋艦ヴァイスメーヴェ ―
[帝国艦・水雷母艦アストラからの停戦希望>>16に対し、ヴァイスメーヴェの艦長は是を返すに至る。
会見に関してはウェルシュの返答待ちとし、救助についても許可を出した。
互いに死傷者は少なくない。
ヴァイスメーヴェの艦長が躊躇うことなく停戦と救助に是を返したのは、それを笠に裏を掻くことはないだろうという、正面からぶつかって来た帝国に対する一種の信頼から。
巡洋艦ヴァイにも停戦の旨を伝え、艦から投げ出された者達の救助を優先させた]
[次に変化が訪れるまで、ヴァイスメーヴェから慌しさが消えることは無い*]
― 会戦海域北東/巡洋艦ヘイゼル ―
[会うと、返答を紡ぐウェルシュ>>77の顔を見遣る]
ウェルシュ、アタシも行って良いか。
護衛だと思えば良い。
[目元を赤くしたまま、帝国艦への同行可否を問うた]
その艦に乗っているかは分からないが…。
訊ねれば所在は聞けるだろうし。
ルカに託された言葉を届けたい。
それと、ウェルシュ。
[再び呼びかけて、一度視線を幼馴染へと落とす]
…ルカの…弔いは…
……いや、後で話そう。
あちらを待たせるのも悪い。
[言いかけて、言葉が詰まってしまい後回しにしようとした。
もし自らの手で弔うというのなら、帝国側との交渉も必要だと思ったのだが、死の事実が圧し掛かって来てしまい、言葉が出て来ない。
行こう、とウェルシュへ移動を促す**]
― 旗艦ヴァンダーファルケ ―
あまり大きくなられては、いずれ見上げきれなくなりそうですな。
[…は。と、軽く笑って男も歩む。
大股な足取りに無理はなく、至極ゆったりと散歩でもするように]
そうですか。
そのままお国に帰られても宜しいが…
そのおつもりは、未だなさそうだ。
[残念ですと、さして残念でも以外でもなさそうに付け加えた。
そうして視線で言葉の続きを促す。よもやこれだけのために、艦を寄せてきたわけでもあるまい。]
ファミル・アンディーヴの葬儀に私を?
[男の表情が動き、語尾が上がったのは流石に皇帝の言葉>>48が意表をついてきた為だ。語尾と共に、僅か眉が上がる。]
…。アンディーヴ候が、何か言っていましたかな?
[思いつき、口にしてみるのはこんなこと。
彼女が何か自分のことを口にしたかと考え、やがてすぐに首を横に振り、]
御身のお言葉を疑ってのものではない。
しかし貴国と我がウルケルは戦争中であり、
ゆえに守られるべき節度があると私は考える。
お心遣いのみありがたく頂戴する。
……もっとも、
[ほんの僅かに緑の双眸が伏せられる。
ごく短い間、亡き人の面影を記憶の中に追うように。]
もっとも、彼女は俺の追悼など喜びはすまい──…
[淡く微かに苦味を帯びた笑みが男の頬を過ぎり滑り落ちた。
追憶を振り切って、再び若き皇帝へと視線を返す。感傷を振り落とした面持ちで]
…。これだけのための会見ですかな?
[そうではあるまい。
そう問うようにして、言葉の続きを促した//]
/*
中身がめっちゃシコンに行きかけたのは秘密だぞ…☆
いやないだろ。って提督が言った。
wwwwwまあ、ないな。
― 前庭海域中央/第三隊 巡洋艦ヘイゼル ―
それは勿論。
[>>81 ヴィクトリアの申し出にはウェルシュは快く頷いた。
操縦手とは言え、彼女は軍人だ。
女性とは言えど、腕っぷしは自分よりは明らかに上に違いない。
一緒に行けるならば、これ以上心強いものはない。
姉が届けたい言葉の相手というのは、自分は誰だか知らないが。
なにせ、記憶のなかの姉は、少女の頃のままで止まっていたのだ。
きっと自分の知らない幾数年で、数多くの出会いをしてきたのだろう。
>>82 続く言葉には一瞬、目を伏せる。]
/*
>>79
「それと、陛下はアンディーヴ卿の葬儀を執り行うにあたって、総司令官殿をシコンへ招待したいそうですから。
それならばその間、私があなた方のところへ行くのが妥当でしょうし、他の皆さんの説得もしやすいでしょう?」
前段は言った。後段は100%ルートヴィヒの考えじゃないかw
敵陣営に行きたい(not裏切り)病あるある
俺もよくやる (←
姉さんは……
[暫し姉の顔を見つめる。
戦地のなかでの死というのに、まるで眠っているかのようだ。
その表情は美しくて、儚い。
抱き寄せていた姉の身体をそっと甲板へと置き、雨に濡れぬよう、上着を被せてやった。]
僕は……
姉さんを、家に連れて帰りたいよ。
[本当は帝国側の交渉が必要なのかもしれないが。
ウェルシュは自分の願いを端的に、そう伝える。]
――――……っ、
[立ち上がろうとしたとき、軽く眩暈が起き、脇腹が痛む。
思わずヴィクトリアに寄り掛かろうとしたが、両脚でふんばり、己が力のみで立ち、歩く。
もし彼女が心配そうな顔をしたらならば、大丈夫、と一言頷いただろう。]
/*
おや。陛下は振られてしまいましたねえ。
とするとこちらの本題も意味はないので、後は向こうがなぜ会見したがったか聞いてみましょうか。
行こうか。
[そう言って、救助を求める―――否、本当は救助中であるらしいが、ウェルシュにはその作戦も真意も知らない(>>15)―――船に今から行くと連絡を取る。
下士官を通じて、通信はあちらの船に届いただろうか。]
帝国の船、か。
……やっぱり、大きいなぁ。
水雷母艦、かな。
[規模の割には、砲台部分は少ないように思う。
恐らく、長い航路に耐えうるため、弾薬・燃料・食料など諸種の補給を主任務としているのだろう。
その大きさに息を飲みながら、やがて帝国の船に辿り着いたか。**]
― 戦艦シュヴァルベ ―
全く、度し難いな。お互いに。
[ >>78そこはもう、同意するしかなくて、男はいっそ晴れやかな表情で笑った ]
― 洋上 ―
[降り出した雨に濡れながらどれくらい洋上を漂っていたか。
不意に、誰かに呼ばれたような気がして、気だるげに顔を上げた]
……だ……れ?
[どこかぼんやりとした声で問うと、無事か、生きてるか、名前と所属は、と声が降って来て]
……ぁー……無事かどうかは、わかんない、けど、生きては、います。
名前……シュテルン・シエル……所属は……。
[そこまで言った所で、視界がぐらついた。
あれ? と思うくらいに身体が重くて、頭が働いていない]
まい、った、なぁ。
自分で思ってたより、無事じゃないみたい、です。
左腕が上手く動かないや……。
[へらりと笑って告げると、操縦席内を覗き込んだ兵に笑ってる場合か! と怒鳴られた。
左腕重症、右肩、頭部にも軽傷。
よくぞ真っ芯撃ち抜かれなかったな、とか何とか言われつつ、機体から引き摺り出された]
ええと、今の所属は、クラーニヒ、です、けど。
[配属艦を確かめられて、ぽそぽそと返す。
自力で動く余力のない状態、多分、行く先の選択の余地はないよなあ、と思いつつ。
案の定というか、重傷者救助の、報と共に、運ばれた先はナハティガルだった。*]
[ そして問いに返った答えに、僅か目を見開く >>79]
それをここで、知っていたというのは...貴殿と皇帝陛下の間にはそういう絆がある、ということかな?
[ ぽろっと自分も知っていたと暴露してしまっているが、その辺りあまり気にしていなかった。それよりも ]
アンディーヴ卿の葬儀に提督を招待?
[ 何考えてるんだあの皇帝?と、顔にでっかく書いてあるのがルートヴィヒにも見えたろう ]
[ 目眩でも覚えたかのように、軽く額を指先で押さえ、ルートヴィヒの顔をまじまじと見直す ]
つまり、最初から人質になるために、ここに来た、と?
[ 下は苦労するだろう、というゲオルグの皇帝評が再度思い出され ]
お前さん、もしかして、すごく苦労してないか?
[ 思わず口調まで、素になった* ]
[「残念です」と告げるゲオルグの口調は未だ社交辞令の域を外れず、
それがやや崩れたのはファミルの名を聞いた時だった。
何か過去の個人的な交流を想起させるものだったが、提督の理性はすぐに自制を取り戻す。
他の用件を伺うと促され、アレクトールは、カツ…と一歩分だけ足を止めて、また歩を進めた。]
次で終わりにする、決戦の提案がある。
──乗るか?
[最後の問いは、決戦の提案に乗るか? にも、この艦に乗るか? にもとれるものだった。
艦尾は見えている。
ここで飛び移るのではないにしろ、同道することを拒むのであれば、皇帝と提督との間のトップ会談の機会は今後あるまい。
決戦の打診もされることはなく、手探りの戦が続くことになると思われた。]
/*
さて、本日のデフォはローさんですよ。
とりあえずまあ、俺はここが落ち時だと思う。
空戦関係は昨日でやり切ったから、な……!
落ち方には多分困んないしなー、意識不明になるふらぐはガン積みしてるし。
しかし、もう一方はどーしよか。
さあ?どうでしょう?
[絆に関しては、小首をかしげてみせる。
だが、真剣に隠すというそぶりでもなかった。]
陛下は、そういう方ですから。
[大きな疑問符がタクマの顔に浮かんだのを見れば、普通はそういう反応ですよねと笑う。]
ええ。そのつもりですが。
[まじまじと見られて、確認されて、
なにか心配らしきものまでされた。]
苦労…ですか?
いえ、私は陛下に振り回されるのを
結構楽しんでいるつもりです。
[心外な、という顔をしてみせた。]
/*
ロルは…ゲオルグに返し損ねたのとローシェンに返し損ねたのとあるけど、完成したら独り言に落とそうか。
ところで蒼一人で喋ってると恥ずかしい( ノノ)
[冷静さを取り戻した男の表情は、再び軍を統べるもののそれに戻っている。若き覇者の紡ぐ提案>>96に顎を引いた。]
お伺いしましょう。
[乗る。とは言わずに、ただ先を促す。
賛意を示すではなく拒絶でもない、ただその音の響きは、提案によっては乗らんとする意思を表していた。]
――はぁ。
[着水したまま動かなかった複葉機の主の名は、シュテルン・シエル。
命に別状は無いと報告を受ければ、息を吐いた。
何とか複葉機も移動させてきてくれた小型艦に感謝し、青年とその愛機を引き受ける。
虹はナハティガルの技師たちに預けられる。
過去>>1:405にもこの機体を整備した事ある彼らは、現段階で行える的確な整備をしてくれるだろう。
状況を受け、頷き。]
医務室だな? 見てくる。
悪ィ、少し頼むわ。
[頼むの内容は指揮権だったりするものだから、「そんな軽い口調で投げ渡さないでくださいよ」と文句が出るものの、誰も止めない。]
走って戻るよ。
-巡洋艦ナハティガル・医務室にて-
[既にある程度の治療は行われているだろう。重傷を負ったものも寝かされている。
先生と呼ばれるなら軽く声だけを返し、まずは目的の人へと向かう。]
よぅ、シュテルン。
随分と、まぁ、やられたもんだな。
[シュテルンに何が起きたか把握せぬままに、軽く、そんな言葉で。
衛生兵から簡易カルテを受け取る。
途端、男は顔を顰めた。]
左腕、ひでぇな、これ。
動かんだろ。
[悩む必要がないほどの重傷だ。]
…医者として言わせてもらえば、後方に引いてもらいたい。
複葉機の操縦は無理だ。
若いんだから、無茶せずに治療に専念すりゃ、すぐ治るさ。
[な? とシュテルンを見れば、彼はどんな顔をしていただろうか。*]
/*
タクマ>口出しすまないね。
墓落ち関係で、展開をメモで相談はちょっと避けたい村立てなのでした。
wikiに書いておけって?ごもっともです。
「投票に際して、投票理由及び展開の希望はメモに書かないようにしてください」
くらいかな。
/*
前回生存退場者を生存退場させるのに、だいぶ苦労した覚えがあるのでね...そういう心積もりがあるなら先に出していいんじゃないの?とも思うわけです。
つーかだな、ここからどうやて死亡退場の状況作るのよ?(^^;
[ 誰がやるとしてもまた12日の朝までかかるの必至 ]
/*
ところでみなさん、私が村建てPCだということにもうお気づきですよね?
(中身バレに定評がある陣営)
今回はさらに開始前の質疑応答やらで潜伏幅はがんがん狭まってましたしね。
/*
……なあ。
俺、そんな死に(た)そうに見えるんだろうか……?
生存前提で投票、とか書かなくたって大丈夫なんだせけどなぁ。
/*
いかん疲れてるな、愚痴になってる、ごめんなさい。
死亡退場なら、自分立候補かなあ...せめて決戦が今夜中に始まってくれれば...
/*
そろそろ最終日の陣形を睨みつつ、
多分、よほどのことが無ければ今回は両英雄腹心残ると思うのですよね。
最終日はおそらく5人なので、あと1人。
3人までやることがある…かなぁ?
/*
ただ困ったことに、落ちてみたいとか陛下落としてみたいとか、そんな願望がちょっとあったりするわけですが。
まあ……たぶん……ないかなー……
/*
シュテルンに生きて欲しいロールも、ウェルシュが生きてないとロールも散々投げてて、もう弾切れという事実もある(それもどうなのか
― 巡洋艦ナハティガル/医務室 ―
[移動時も、移動後の処置の間もどこかぼーっとしていたのは、出血によるものか、他に理由があるのか。
周囲は大体前者と判断してくれていたのは、自分的にはありがたかった]
あ……シロウ、さん。
あはは……ぼろっぼろ、ですよねぇ。
[呼びかける声に返す言葉>>101は、口調だけは軽いもの。
それでも、いつになく力のない様子は隠しようもないのだが]
……そ、です、ね。
よく、腕ごと持ってかれなかったなあ、って。
……むしろ、至近で真っ向撃ちあって生きてたのも凄いんだよなあ、って。
今んなって、思うくらいですし。
[あはは、と笑う声は乾いたもの。
医者としての判断>>102を聞かされると、は、とひとつ息を吐いた]
……やっぱり、そう、なっちゃいます?
[下がるとも嫌だとも口にはせず。
へにゃり、と眉を下げて紡いだのは、確かめるような言葉、ひとつ。//]
[ 絆に関しては、それ以上追及しなかった。自分も知っている事実が確認されただけで、それ以上追及する必要を感じなかった...という辺り、とことん実務思考だ ]
そうか、楽しんでるなら...問題ない、な。
[ 多分、と、男は少し笑う。つまりこういうどこか常人には理解し難い趣味の持ち主でなければ、あの皇帝の片翼を務まらない、と、そういうことなのだろう ]
ああ、そういえば、これだけは今のうちになんとかしておきたいんだが。
[ 納得した後に思い出したのは、やはり実務 ]
/*
いま、筆が乗っているのでなにか陛下に話しかけてみようかなと思いつつ、陛下は今、ゲオルグへのお返事書くのにいっぱいいっぱいかなぁと思うと、少しおとなしくしていようかなとも思うわけです。
そして益体も無い灰が増えていくと。
立ち話で済ませられるものか。
ここで時間切れだ。
[アレクトールは小走りに駆けて船尾旗竿を掴む。]
会見に応じてくれたことを感謝する。
貴官は話のできる男だ。決断力もある。
決戦に興味があるなら、なんらかの手を打て。
いずれにせよ、シコンに病院船または軍医を乗せた艦1隻を送れ。
こちらで救助したウルケル兵を引き渡す。
その際に、そちらも、我が方の兵を乗せてきてくれればありがたいのだがな。
こちらの巡洋艦二隻に、アンディーヴ卿の船の乗員が捕虜扱いで拘束されている、それとこの戦艦には、アンディーヴ卿の護衛についていた帝国兵も。
[ 帝国兵については尋問が行われたが、全員包み隠さず皇帝命令での護衛であったと認めたので、現在は、ただ拘束するだけになっている ]
後程引き取って頂けないか?彼等はアンディーヴ卿同様、帝国に忠誠を誓っているはずだ。
こちらに留め置いて、味方に撃たれて死ぬような事態は避けたい。
[ 捕虜引き渡し交渉ならば、本来はもっときちんと条件をつけて行われるべきだった。しかしアンディーヴ卿の身内、という点で、中央の意見を容れるのは避けたいと、男は思っている。
更に言うなら...ぶっちゃけ邪魔なのであった ]
/*
シュテルンメモ>死にたそうとか生きていてほしいとかじゃなくて、あまり墓落ちの話をメモで相談するのは好みではないなぁ、という程度の話ですね。
と、これ以上メモで書くのもなんとなく気まずいので灰に埋めておきます。
無理やり固めりゃ単純な作業ぐらいはできると思うが、操縦を単純作業と思わんしな。
俺としてはそういう結論になる。
[言葉の端々、表情の微妙な変化。
どうも様子が変だと思うものの、問うべきなのかと迷い、まずは彼の質問めいた言葉に返す。
至近距離での撃ち合いで死に掛け、その恐怖故か。
けど、シュテルンの普段の戦場での様子はよく分かっている。
たった一機で、帝国水雷艇母艦の上へと飛んだ事は記憶にも新しい。]
……どうかしたか?
[小さくそう問うたものの、声はかなり弱めだ。
踏み込むか否か、いまだ、迷い続けている。//]
/*
とても、エラソーに命令口調ですがっ
敬語とか謙譲語とかお願いを極力、使わないように頑張って作文してる (←
してもらう。でなく、させる。 皇帝だから!w
―海域北東/第三艦隊 水雷母艦アストラ―
[程なくして…
ウルケル巡洋艦ヴァイスメーヴェより、是との返答>>80を受け取った水雷母艦アストラの艦内では、慌しく救助の準備が進められた。
荒れた波で喫水線が大きく揺れる。
相手を刺激しないよう減速しながら、彼我の距離を詰めた。
近づけば衝突した二隻の酷い破損の様相が、一層の生々しさと共に見て取れる。
既にウルケル側では救助が始められているようで、新型とは異なる巡洋艦――ヴァイが、冷たい海から仲間を掬い上げていた。]
― 会戦海域北東/巡洋艦ヘイゼル ―
感謝する。
[勿論、と返る言葉>>88にようやく表情が和らいだ。
そ、と触れる左の腰には愛用のサーベル。
使うことがないのが一番だが、さてどうなるか]
[途切れさせた問いに返るのは、ウェルシュならば当然思う願い>>89]
…そう、だな。
アタシもそうしてやりたい。
[想いは同じだと告げて、先を促した矢先。
身体をふらつかせるウェルシュが見えて思わず手を差し伸べた。
けれど彼はその手を借りることなく立ち上がり、歩き始める]
大丈夫か?
[声をかけると、大丈夫と返って来たが、どうにもその様子が気になった]
[行こうとかかる声>>90に是を返し、一度ヴァイスメーヴェへと戻る]
カッターは無事か?
出してくれ。
[連絡船の無事を確認した後、大きく揺れる海面にカッターを下ろさせて。
ウェルシュと共に乗り込み帝国艦を目指した//]
― 巡洋艦ナハティガル/医務室 ―
……ですよ、ね。
[最初に返されたのは、正論。>>108
操縦が単純作業ではない、というのは自分が一番よくわかっているから、反論のしようはなく。
小さく息を吐いた所に向けられた問いに、若葉色を伏せた]
…………記憶…………ちょっとだけ、戻って。
自分から、思い出そうとしたん、です、けど。
思い出したら、出したで……それが、ちょっと、きついだけ、です。
[幼馴染との邂逅と対峙、その結果。
そこを説明するのはできなくて。
返せたのは、その部分だけだった。//]
[話が実務的なことに移れば笑みを収める。]
武装商船の乗員と、同乗していた帝国兵ですね。
ありがとうございます。
では後ほど、こちらの船に移してください。
[戦闘中に大量の捕虜を抱えていたのでは、それは戦いにくかっただろう。
下手をすれば爆弾を抱えることにもなりかねない。
感謝と了承を伝えたのち、ゆるく首を傾げる。]
そういえば、私と会談を、というのはその話ですか?
[思えば会談の話は向こうから来たのだった。
思い出して、尋ねてみた。]
つれないことだ。
[肩を竦めて歩むこちらも終端に近づいてきている。
ただ終わりきる前に、男は笑みの形に目を細めた。]
だが、御身からその言葉聞けたことを嬉しく思う。
…またお目にかかりたいものですな。
[これは本心から告げ、足を止める。
もうこれ以上は先には行けぬ。]
…退かれるならば、怪我人の回収をして行かれるが宜しかろう。
既に救難も行われてはいるようだが、
[それは間違いなくと、背後に一度目を眇めて]
未だ足りるまい。
これよりまだ暫く、この海は荒れる。
助けられる者は助けて引き上げられよ。撃ちはしない。
[救難信号>>15を掲げるものを撃つ艦はない。
それを改めて明言して、続く提案にも是を返した。]
助かる。ではそのように手配しよう。
御身の寛大なる配慮に感謝する。
[巨大な艦は再び緩やかに行過ぎる。
砲弾交わされることはなく、さりとて敬礼交わされるわけでもない。
ひと時の会見は、終わりのときを告げようとしていた//]
/*
タクマのメモの流れ、
そうか、何か(?)って思ってたらそうだよな。
よっぽど死んでほしくなかったんだろうなってことで…。
/*
>>106>>107
捕虜の扱いがw
ところで、ウルケルは緑ログで帝国側の提案を吟味しとるんでしょうか。
まったく相談せずに相方放任の俺らってw
この後どうなるんだろうね、ルートヴィヒは (←
後詰め任せるって話だったのにw
「臨機応変です」とか言われるんだぜ、きっと。
>>78 このへんのルートヴィヒのツンデレ性格がたまらないねw
/*
はっ。デフォルト投票が陛下でなくてロー・シェンでした。
惜しい。
けれど、数が減ったはずの帝国側であることには変わりなくw
― 戦艦シュヴァルベ ―
済まないな、助かる。
[ 了承を得れば、真正直に礼を言い、男は次いで為された問いに、ああ、と頭を軽く掻いた ]
このままでは、皇帝陛下と提督の殴り合いになりそうだと聞いてたんでな、こちらの戦艦の設計図と引き換えに、一緒に駆けつけるというわけにはいかないか?と、交渉するつもりだった。
[ ぴらりと振ってみせるのは、用意された設計図の入った紙袋。今となっては使えない、だろう。
そもそも、実際にそんな交渉をしたら、男が機密漏洩で軍法会議物なのも明らかだった* ]
―海域北東:第三艦隊 水雷母艦アストラ―
[>>112 ヴィクトリアと共に帝国の第三艦隊へと向かう。
>>1:156「帝国軍の船に乗ってみたいな。」という船好きの他愛もない呟きは、今、叶えられようとしていた。
連絡船から降りるとき、身体が軋んだが、己の内なる悲鳴には蓋をした。]
ウェルシュ・ストンプと申します。
[軽く胸に手を当て、小さくお辞儀をする。
また、ウェルシュは母艦を見渡しながら、]
僕らの力で良いならば、
………救助もお手伝い致しましょう。
[そう告げると、一緒に乗り合せてきた乗組員に声を掛けた。
彼等が救助の手伝いに向かった後、]
……僕と、会見を求めているとか。
[>>109 獅子のような金糸を見やりながら、告げた。]
-巡洋艦ナハティガル/医務室-
……あぁ、そうか。
[浮かんだのは、過去のタクマとの会話。シュテルンの発作を目撃した直後の事だ。
思い出すのも辛いほどの過去、と。
それを背負っていると。]
つれない? 提督を道行きに誘い損ねたのは俺だ。
リーミン代将が寂しがるだろう。
[ゲオルグがシコンに来るなら、旧知のロー・シェンに世話を任せるつもりであったのだが、せめて消息だけでも伝えてやろう。]
──大儀。
[ゲオルグの示した寛容と慈悲、そして、断たれなかった対話の糸口に、皇帝らしく鷹揚な言葉で謝意を告げ、船尾から最後の視線を交わす。]
どうよ。
自分ひとりで何とかなりそうなもんか、それ?
そうじゃねぇなら、あんまりひとりで背負いこまんでくれよ。
シュテルンの話なら、いくらでも聞いてくれる人たちいるし、話しにくいなら話せるようになるまで待ってくれる人もいるから。
[帰る場所と、彼を迎え入れる人がいるのだと、それを伝えたくて。
彼が空の上、帰る>>3:331と、言ってくれた事は知らないものの。
男はその事を伝えたかったのだ。]//
[すれ違いを終了した瞬間にタービンは再び唸りをあげてシュヴァルツアインを大海原へと蹴り出した。
信号弾が打ち上げられる。曰く、
『各艦、攻撃停止。救助活動後、シコンへ帰投せよ』 ]
[相手が振って見せた紙袋に、今度はこちらが疑問符を浮かべる番だった。
しかも目の前の相手に向かって、気でも違ったんですかこの人は、という顔である。]
新造戦艦の設計図にどれだけの価値があるかご承知のうえで、そのご提案のおつもりだったのですか?
海軍司令殿の命ひとつと引き換えでしたら安いものでしょうけれども、明白にそれは利敵行為ですよ?
[驚いたあまりに、つい口が回る。
やはり同類、の字が顔をよぎっていった。]
もっとも…もうそれも必要ないでしょうけれども。
あちらの会見も、そろそろ終わったころでしょうね。
[息ひとつ吐いて、北の方へと視線を向けた。]
殿軍は第二艦隊。
いや、これは伝達しなくていい。 扶翼官はわかっている。
[わかってるはずなんだけども。]
[両陣営による救助が進む中。
ウェルシュたちを乗せたカッターが、水雷母艦アストラに到着した。
彼らを出迎えるように立っていたのは、帝国軍服をきっちりと着込んだロー・シェンである。先程まで霧雨降る甲板に出て、救助活動の指揮を執っていたので、軍服も、麦穂色の短い髪も、今は水滴を纏わせしっとりと濡れている。]
こちらの頼みを聞き届けて頂き、感謝する。
[まず口にしたのは、会見に応じてくれたことへの謝辞であった。]
おれは
帝国軍代将 ロー・シェン・リーミン。
今はこの、第三艦隊を預かっている者だ。
――――ストンプ候。
貴君の来訪を、心より歓迎致す。
[ストンプの名を名乗った相手>>118へ、
此方もお辞儀代わりの敬礼を返す。]
残念ながら、提督を連れ出し損ねた。
さすがに、艦から艦に飛び移らせるには齢だったか。
けれど、俺の話に興味は示していた。
ひとまず、ここでの戦いは終わりだ。 シコンへ戻るぞ。
新造艦にどれだけの価値があろうと、国が亡くなってしまえば意味はない。
[ 先の皇帝への疑問符を二乗するような顔をされた意味は大体解っているが(何しろ副長に同じ顔をされた)男はきっぱりとそう言った。
そして ]
それに、我がウルケルの開発力を舐めてもらっては困るな。この設計図も、然程時を経ずして、情報としては古臭いものになる。
更に言うなら、現時点で、俺がこの艦を預かっている以上、設計図はただの設計図だ。
[ つまり、設計以上の能力を引き出してみせるから、見られても構わない、という自信があるのだと、そう告げた ]
― 会戦海域北東/水雷母艦アストラ ―
[うねる海面を渡り、カッターは帝国艦・水雷母艦アストラへと辿り着く。
出迎えた人物は褐色の肌を持つ偉丈夫>>126。
応対するウェルシュ>>118の後方へと立ち、口を挟まずに彼らの様子を眺めた。
その最中、相手の名乗り>>127を聞いて、ヴィクトリアは軽く目を瞠る]
(ロー・シェン・リーミン…コイツか)
[幼馴染が、伝えてくれと願った相手。
年の頃は、自分達と同じくらいに見えた。
先ずは会見を願ったあちらの用件が済むまで、ヴィクトリアは口を噤む//]
リーミン代将?
[ふと、懐かしい名前に僅か目が見開かれた。
ああ、やはりと思う。かの友は、今はそこに在るか──…]
……それは会えなくて残念だった。
が、また機会あれば会えましょう。その時まで壮健なれ。
[伝えて欲しいと願うではなく、かつて皇帝自身とその祖父に告げたに似た>>1:141言葉を紡ぐ。]
[皇帝に返されたのは、敬礼ではなくやはり目礼だった。
国を統べるものへの最低限の敵将からの礼。
会見を終えた男もまた踵を返す。]
信号を上げろ。
各艦、戦闘停止。怪我人の救助に当たれ。
救難後は速やかにリオレ島へ帰投せよ。
…ああ、あと艦を一隻用意してくれ。
捕虜の交換のため、シコンへ送る。
[士官らに指示を与えて息をつく。
気がつけばもう、頭のてっぺんから軍服まで雨でびしょ濡れだった*]
そうか、そろそろか...では、貴殿を御送りしなくてはな。
そろそろ海が荒れてきた。
[ 男に、ルートヴィヒをこのまま人質として止めておく気はない。それは、皇帝とゲオルグの間に、どのような交渉が為されていても、変わらぬ事実だったから、そう言った* ]
― 巡洋艦ナハティガル/医務室 ―
……ど、かな……わかんない、や。
[ひとりでなんとかなるのかどうか、それすらも今はまともに考えられなくて。
浮かべたのは、へにゃりとした力のない笑み。
背負い込むな、と。
聞いてくれるひとがいる、と。
綴られる言葉に、若葉色は数度、瞬いた]
……ん。
わかり、ました。
話せるくらいに、まとまったら、誰かに、聞いてもらいます。
……聞いてくれそうな人ほど、忙しそう、だけど。
[付け加えた言葉は、半ば無意識。
でも、実際忙しいだろうなあ、と思ったのは状況的なものが過ったから]
……どっちにしろ、俺も、
少し、気持ち、落ちつけます。
なんか、こう、いろいろぐるぐるしちゃってて。
少し、いきぐるしい、から。
[は、と小さく息を吐いて告げる。表情は少しだけ、マシなものになっていた。//]
タクマ・ナギの船ですよ。
最新の戦艦だそうで、なかなか面白いです。
あちらが会いたいと言ってきたので、お邪魔してみました。
……あなたが無茶を言うのですから、
あちらにもそれなりの保証を示しておきませんと。
[海軍司令を連れていくのなら、代わりに残るつもりだったと白状する。]
/*
もう意味わからんくらい自信家なこのこをなんとかしてくれ...そのせいでハードルが上がるんだよ...orz
[ PCの動きは完全制御できるんですけどね ]
[ 性格は時々制御不能になるもんで...... ]
先に、伺っておきたいことがある。
あの大破した巡洋艦ヘイゼルの艦長、
ウルズ・アイグル少佐について。
彼女は、今…?
[命取り留めただろうか。……取り留めていると良い、と。
可能性が低いのは承知で、それでも仔細を知りたいと
静かに問いを口にする。//]
―海域北東:第三艦隊 水雷母艦アストラ―
[>>126 帝国の船に乗り込むなんて。
つい先程まで撃ち合った敵国達の船だと思うと緊張するけれども。
彼等の前で不安そうな表情を浮かべる訳にはいかない。]
ロー代将、お招き頂き有難うございます。
[謝辞に対して此方も恭しく御礼を告げる。
しっとりと濡れた髪や軍服を見つつ。
彼がただ、船のなかでのんびりしていた訳ではないと知る。
代将とはいえ、船を任せられている身だ。
きっと彼も、強いのだろう。]
先程は、手酷い砲撃を受けましてね。
流石、帝国軍です。
[皮肉とも賛辞ともつかない言葉を述べながら、]
それで。 ……ご用件はなんでしょうか?//
[知ってる。この扶翼官は深慮遠謀で無私で、突っ走る。
自分から囚われにいくとは──]
…実は牢名主、気に入ってるんだろう。
おまえと引き換えという条件なら──
俺は交渉を止めていた。
[だからこそ、ルートヴィヒは黙って行ったのだろう。
それもわかっている。]
……。
あなたは、帝国の技術力…いえ、底力を過小評価しておられませんか?
[自信を示すタクマに、いくらか真剣みを帯びた目を向ける。]
設計図ひとつあれば、同じ船をいくつも作れます。
仮にあなた方が新しい船を作ったとしても、
旧式艦が10隻あれば、容易に打ち破れます。
この戦いではあなたのおっしゃる通りでしょうけれども、もし次の機会があれば、あなたは後悔することになるでしょう。
次はない、とのお覚悟なれば、意味はない仮定ですが。
もっとも、私も陛下に危険が及ぶなら、
同じようなことをするとは思います。
[でも、もっとうまくやりますよ、と爽やかに笑った。]
ありがとうございます。
貴国にお邪魔するのは、またの機会を待ちましょう。
[送ろうと言われて、素直に頷く。
自分がここに留まる理由は、もう無かった。]
―海域北東:第三艦隊 水雷母艦アストラ―
ウルズ―――……?
[>>136 会見の前に尋ねられる問いには、怪訝そうに目を細めるしかなかった。
それは、残念ながらウェルシュには聞き慣れぬ名前だった。
しかし、アイグルは。確か父の妾―――……義理の母の姓だったか。
そして、少佐という呼び名から推測されるのは、]
姉さん……
[一瞬だけ、ヘーゼルが曇る。]
―――……。
あの船は大破しました。
……命を落とした者も、少々。
貴女がお探しの女性の少佐、
ウルズ・アイグルも―――……
-巡洋艦ナハティガル/医務室-
[ぽん、と。
思わず、頭を撫でてしまった。
少しばかり息苦しそうなその様子に、思わず、手が伸びた状態だった。]
おう。
話させてすまんな。無理しないでくれりゃあ、俺からすれば充分だ。
話は、落ち着いてからで充分。
忙しくたって――大丈夫だろ。機会はいくらだってある。
この先も、な。
[その返答はある種の確信を持って。
シュテルンの思い浮かべる人の生を、これから先も疑ってない表情だ。]
休んでろ。
後方に下げれるように手配する。
今、変な事になっててね――提督と、向こうの皇帝とやらが話し合い最中だ。
それで一時停戦状態。だからこそ負傷者の救出とかできたんだがね。
[指で、戦艦の方を示すそのタイミングで、仕官の一人が「先生!」と医務室へ駆け込んでくる。
男が反応するよりも早く、叫ぶような声が報告がされた。
「ヴァンダーファルケから信号があがりました。戦闘停止、かつ、怪我人の救助――帰還命令です!」と。]
……あれ、まぁ。
有り難いって言えば有り難いが――
どういう会談したんだろう、な?
[シュテルンを見て、男は首をかしげ、問うた。*]
[ 帝国を過小評価...するわけがない、とは、男は言い返さなかった。>>138
まさに、次は無い、と思えばこその...まあやけくその策だったことは否めないが ]
ご忠告感謝する。出来れば、こういった愚策を取らずに済む方が良いのは十分承知している。
その点では、皇帝陛下に感謝すべき、だろうな。
[ やはり語尾は少し微妙な調子になった ]
[この人が、無茶で無軌道で無鉄砲で、
それでいて心許した相手にはどこまでも手を伸ばそうとする人だということは、知っている。
人が好きで、楽しいことが好きで、未だに仲間を集めて駆けまわっているのが似合う人だというのも知っている。]
単に、あの男に会ってみたかっただけですよ。
おかげで、気分が晴れました。
[だから敢えて嘯いた。
それに、半ば以上は本当のことでもある。]
■業務連絡
集計の結果、本日(11/12 08:00)の落ちは
「ウェルシュ」と「シュテルン」に決定しました。
「ウェルシュ」に投票をセットしてください。
後世の歴史家 ナイジェルは、船を愛する領主 ウェルシュ を投票先に選びました。
後世の歴史家 ナイジェルは、ウルケル海軍少尉 シュテルン を能力(襲う)の対象に選びました。
ウルケル海軍中尉 シロウは、船を愛する領主 ウェルシュ を投票先に選びました。
ウルケル海軍提督 ゲオルグは、船を愛する領主 ウェルシュ を投票先に選びました。
貴殿の策は、ちょっと怖そうだな。
[ 爽やかに笑う相手に>>139そう笑い返し ]
ランチを用意させます。
操舵に関しては一流の者をつけますので、ご安心を。
[ 風雨の中でも迷いはしない、と、そう請け負う。二人の英雄の雄大な会談とは別に、小さな部屋で、シードルを挟んで為された腹心同士の会談も、どうやらそろそろ終わりの時のようだ** ]
ウルケル軍大佐 タクマは、船を愛する領主 ウェルシュ を投票先に選びました。
/*
基本的に得票数が多い方を吊りとしています。
今回はウェルシュが自票以外を提出していなかったので、自分2票と計算させていただきました。
[ストンプ候は、護衛にだろう…ひとりの女性を伴っていた。
凛とした眼差しと姿勢は、いかにも海の女然とした強い気概を纏うもの。
だが其れが一瞬だけ、驚いたように揺れた>>129。
ちらり。…そちらへ、不思議を含んだ視線を流す。
が、何かを問うことはなく。
再び顔は正面――ウェルシュの柔らかな…されど芯ある面差しへと向き直った。]
帝国軍中佐 ロー・シェンは、船を愛する領主 ウェルシュ を投票先に選びました。
/*
どっちにしても明日は即決戦風味になるかしらね。
ふつーにシュテルンのお見舞いとか行けますか?
[ てゆーか、自分が仕事忙しいんじゃ? ]
[ .........うん ]
帝国扶翼官 ルートヴィヒは、船を愛する領主 ウェルシュ を投票先に選びました。
― 巡洋艦ナハティガル/医務室 ―
[ぽん、と。
頭を撫でる感触>>143に、若葉色がきょとり、としたのは一瞬の事]
……あの……さすがに、なでなでされて嬉しい歳じゃない心算、なんですけど……。
[そう言いながらも、表情にはどこか、安堵したようないろが浮かんで。
この先も、という言葉が何を示すかはぼんやりとわかるから、はい、と素直に頷いた]
……はい。
こんな状態で飛ぶなんて、わがまま、言えませんし。
……大人しく、下がります。
[休んでろ、という言葉>>144には素直に頷いた。
その後の状況説明にはまた、きょとん、と瞬いて]
そっか、それで、静かだったんだ……。
[洋上を漂っている間、砲撃音がほとんどしなかったのはそのためか、と今更のように納得しつつ]
……ほんとに。
どんな事、話してたんでしょ、ね。
[向けられた問い>>145には、こちらも首を傾げるしかできなかったけれど。
同じ疑問は、しっかりと抱いていた。*]
タクマ、終わったぞ。
[会見を終えてすぐ、声を投げた。
さて彼は、今どうしているだろう。]
シコンへ来ないかと誘われたんだがな、
[かの副官から聞かされているとは知らず報告して、]
断った。
[簡潔にその結果を伝えた。]
ウルケル海軍少尉 シュテルンは、船を愛する領主 ウェルシュ を投票先に選びました。
/*
さて。
養い親殿とリアタイで話す事はできるかっ!
[※ここを外すと、高確率でエピまで会えません]
[※そしてここまで、回想でしか絡んでない件]
/*
しかし、俺本当に絡めてない人多いなぁ。
ウェルシュと一度も会ってねぇぞ、俺…。
そしてリオレ島に帰還なら、ようやっと地面を踏める。
一度も船から下りてない。
お疲れさまです。
[ 返った声は、どこかしみじみとした響きを帯びていた ]
そうですか、皇帝陛下の反応は?
[ シコンへアンディーヴ卿の葬儀に招く、としか男は聞いていない。だが、それだけではないだろうとはさすがに察せられて、そう問い返す ]
あー、もう。
俺がこう言っても、おまえが繰り返すだろうこともわかっていて、なお──
[感じずにはおれない。
失った後の自分を想像できないのは──世界中でこの扶翼だけだ。]
引っ掻き回されるとはな。
ファミル・アンディーヴの葬儀をしたいそうでな。
…その誘いであったんだが、しかし、
[は。と、息の落ちる間。]
ともあれ一時停戦だ。
変わった話だが、あの皇帝陛下相手だとこんなもんだろう。
逃がすに惜しくはあるが──…、仕方がないな。
[肩竦める調子で置いて]
[旗艦からもカッターを下ろして救助活動にあたる。
海に落ちた者は敵も味方もない。
ウルケルの海を熟知するゲオルグの言ったとおり、雨はますます強くなった。
それでもアレクトールは司令塔へ入ることはせず、後部艦橋にいる。]
約束というのは、したいからするんだ。
[せめてと兵が差し出した雨衣をまとい、手すりを掴んで南の方を見やった。]
いえ。
本来、陛下があのようなことを言い出さなければ、
あなたが悩むこともなかったのですから。
[皇帝に感謝などと言い出した相手に微笑んで]
モルトガット皇帝 アレク トールは、船を愛する領主 ウェルシュ を投票先に選びました。
では、次はまた戦場でお会いしましょう。
それまでどうぞご健勝でいらっしゃいますように。
[辞去の挨拶を述べて艦より退去する。
送りのランチは、なるほど確かに波の間を縫うような見事な操船だった。]*
………タクマ?
[ふと。返る声が妙にしみじみしているのに思わず名を呼んだ。
とはいえ、それ以上を追求する言葉もないのだが。]
なに、それだけだ。
次で終わりにする決戦の提案があるそうだが、
残念ながらその場で教えては貰えなくてな。
…あのご気性なら、一騎打ちでも申し込んでくるかと思ったが。
[それならそれで楽だったと言わんばかり、息を吐く。
結局のところ、皇帝の意思は謎のまま。ただひとつ、]
…、だが、
ああ………、
[怪訝そうな相手の様子>>141に、
彼らにとってはウィズルカ・ストンプだったな――と得心して言い直そうとした時だ。
何らかの記憶の糸を手繰り寄せたのか、
相手の瞳に理解のいろが灯る。
曇ったヘーゼルは、寂しげに。
目の前にある事実を口にした。]
たまには私の方があなたを引っ掻き回さないと、
割に合いません。
[澄ました調子で言ってから、そっと手を伸ばす。
触れられるはずの無い距離で、指先に感じる熱。]
ご心配なく。
あなたが私を要らないといわない限り、
私はあなたの側にいますよ。
[たとえ死の淵であっても飛び越えてみせると告げる。]
─── いえ。
要らないと言われても付いていきますけれど。
わかりました。
命令に遅れるわけにはいきませんね。
急いでお側に戻ります。
[こちらもいつもの調子で返した。]
そうか ―――――…
…。あの艦の様子で、覚悟はしていた。
それでも、と、微かな夢を見てしまった。
思い出させてしまったな。すまない。
だが、提案があるというなら、
向こうさんも軍をすり潰すまでやるつもりはないんだろう。
…正直、助かる。ありゃあやっぱり、「あの皇帝陛下を満足させること」がこの戦いの終わりだな。
[それはかつて、タクマ相手に語ったこと>>1:744
それを確認しえたこと、それだけでも今は良しと思う。]
さて…、何で満足するかは分からんが。
ところで、そちらはどうなった?
…戦闘中ではないようだが。
[確か彼は、扶翼官と見えているはずではなかったか。
戦いを前に戸惑わせてしまったと思ったが、さてどうしたか。
そう、案ずる風はなく問いを投げた。]
― 会戦海域北東/水雷母艦アストラ ―
[話の前に聞きたいことがある、と。
紡がれるローの言葉>>136に、やや身を硬くした。
ウルズ・アイグル。
一度だけ、手紙の文面で見たことがある名前。
幼馴染のもう一つの名。
少佐だったのか、と聞くことのなかった階級を胸の内で呟きつつ、回答は問われているウェルシュに任せた。
殉職した、と紡ぐ声>>142にヴィクトリアもまた瞳を伏せる]
ウルケル海軍中尉 ヴィクトリアは、船を愛する領主 ウェルシュ を投票先に選びました。
その様子だと…
知っておられるのだろう。
おれが今言った者が、ストンプの姓を持つことも。
……弟が、居ると聞いたことがある。
あなたがそうかな、ウェルシュ殿。
[呼び方を――先に比べて柔らかいものに変えて、
ロー・シェンは言う。//]
[ こちらの声の調子に、ゲオルグが何かを感じたことは解っていたが、今はそれは置いておく ]
決闘、ですか、有りそうといえば有りそうですが、それならそれで決闘状でも寄越しそうですよね、あの皇帝陛下は。
提督、その方が楽だとか、考えてないでしょうね?
皇帝陛下の首を討っても、提督が首を討たれても、戦闘が激化することはあっても終わることはありませんよ。
[ それは、最終的には頭を喪った戦闘は終わるかもしれない、が、統率者を喪った軍というのは、恐ろしい迷走をしかねないものだ。下手をすれば泥沼になる ]
/*
仮眠しても本眠になりそうだ。
寝ておくが吉だろうね。
ちなみに今日の投票デフォは自殺票だった(
寝ろよ、って言われてるのかもしれないな(
-巡洋艦ナハティガル/医務室にて-
戦闘終わったなら、俺がそっち戻らんでもいいよな?
何かあったら呼んでくれ。
指示はそのまんま。救援優先で。
[伝言を届けてくれた兵に伝えて、「さて」と袖を捲る。]
手当ての必要な重傷者連れて来い。
動けねぇなら俺が行く。
[この艦では見慣れた風景が開始される。]**
やるとすれば...いや、それはないか?
[ ふと、思い浮かんだのは先刻別れたばかりの帝国扶翼官の顔だ。
皇帝と海軍司令の一騎打ちは無理でも、皇帝扶翼官と司令副官との一騎打ちなら有り得ると思ったが、どう見ても、彼は力技向きには見えない ]
そうですね、そればかりは御本人に確かめるしかありませんが...いっそ聞いてみれば良かったか。
[ ぼそり、と呟きが落ち ]
[第二艦隊旗艦のザイヴァルに戻れば、心配していたらしき将兵らに取り囲まれた。
少しは申し訳ない気分を覚えつつ、次の指示を出す。]
捕虜の受け渡しの申し入れをいただきました。
受け入れの準備を整えてください。
各砲門は既定の位置に戻すように。
[総旗艦シュヴァルツアインが打ち上げた信号弾は、第二艦隊でも確認していた。
被弾した3番艦の曳航と海に投げ出されたものの救助に5番艦を残し、残りの3隻でゆっくりとウルケル艦隊に近づく。]
ああ、うん。まあ……
[楽だと思ったことを否定しない。]
殴り倒す。くらいにしておけば、な。
[ほんの少し声の調子が弱くなる。
確かにタクマの指摘はもっともで、僅か、苦笑に似た色が漏れた]
…とはいえ最終的に、それに近いことをせねばならんようにも思うのだ。無論彼を殺す気はない、俺も死なん。が、力を示さんと納得をしないだろう。
政治的決着──…は、俺の範疇にないからな。
[言えば、息も落ちるが]
[寄り添うように並んだ艦列の間を、双子星の乗員を載せたランチが忙しく往復する。
捕虜の受け渡しが済めば、艦列は左右に分かれていった。
信号弾を打ち上げて、待機していた水上機母艦を呼び寄せ、改めて隊伍を組みなおして北上する。
変わらず隊の先頭にあるザイヴァルの艦橋で、扶翼官はずっと前方を見つめていた。]
こちらは、先程扶翼官殿を、あちらの旗艦まで送り届けた所です。
......皇帝陛下に倣ってみようかと思いまして。
[ 皇帝に倣って、あちらの旗艦に乗り込もうとしたら、あちらから扶翼官がやってきたのでそのまま会談となった、というのを、思い切り端折った ]
こちらで預かっていたアンディーヴの船の乗員と帝国の護衛兵を引き渡すことに合意を得ましたから、やっと身軽になりますよ。
雨と風が強まる中、北方の戦場海域が見えてくる。
シュヴァルツアインの雄大な姿が大きくなってくれば、外に出て敬礼した。。
旗艦の後部艦橋で、自分を待っているだろう皇帝に向けて**]
― 会戦海域北東/水雷母艦アストラ ―
[>>155 噛みしめるかのように、長い沈黙。
彼もまた、姉のようによく日に焼けた肌をしている。
それは彼の生来のものか、日々の鍛練によるものかは知らないが。
その小麦色の肌は、何処か、姉を思い出させる。]
―――……。
[>>156 すまない、と言って目を伏せる男に対し、ウェルシュも同じように目を伏せた。
許すというのも違う。かと言って、怒りとも違う。
これは戦争なのだ。
どちらが善で、どちらが悪ということもない。
姉の死はある意味―――必然というべきなのかもしれない。
当然、そうやって割り切ることは難しいけれども、]
貴方が、謝ることはありません。
[割り切るしか、なかった。長い間を置いて、ウェルシュはローという代将に向かってそう呟いた。]
[>>159 続く問いには、]
……はい、そうです。
幼い頃に出ていったきり、
逢うこともなかった姉です。
[ウェルシュ、と呼び方を柔らかくした彼に対し、そう答える。]
―――……ロー代将は、
姉さんを…
ウィズルカの生前をよく知っていますか?
[真っ先に自分に姉の生存を確認してきた男だ。ならば、]
教えて下さい。
姉さんは、どんな人でしたか?
[さて、ローはなんて答えただろうか。
もしヴィクトリアがローに伝えたい言葉があるならば、ウェルシュはその様子を黙って見つめていただろう。*]
― 巡洋艦ナハティガル/医務室 ―
[自分の所から離れたシロウが医師として動き出す様子をぼんやりと見つつ、小さく息を吐く。
あかい色はまだ、晴れ切ってはいない、けれど。
それ以外に見えたもの、見えるもの。
それが、優しくて温かいものばかりなのが、逆に辛くて、苦しくて]
…………。
[ふる、と小さく首を振った後。
衛生兵から少し眠った方が、と勧められて素直に横になった。
失血と、少なくない時間雨に打たれ続けた事、精神的なショックの反動などの諸々の要素が重なった状態では長く意識を保つ事はできず。
眠りの淵に落ち込むまで、そう長くはかからなかった。**]
/*
ああああ、もう、シュテルンに逢いたいんですけどっ!情報とらねば...あと、ウェルシュの件もなんとかして、提督に怒られねば(妙な使命感)
/*
うむ。
ここんとこ、最終日前に墓下に行く事が多いな。
……まあ、意図的にやってる事も多いんだけどね。
そうでない時はラ神のおかげだし。
[ 両軍一時停戦が成り、捕虜を引き取って帝国第二艦隊は皇帝の元へと去っていった。それと入れ替わるように、ヴァイスメーヴェからの連絡機がシュヴァルベ上空に現れ、通信筒を落としていく ]
ヴァイスメーヴェから?何かあったのか?
[ わざわざ連絡機を飛ばす、ということは、至急に知らせねばならないことが出来たということだろうと、急ぎ通信を読んでみれば内容は当然といえば当然の ]
......帝国巡洋艦の衝角攻撃を受け、中破、だと?
[ 男は一気に青ざめた ]
………、は?
[なにやってんだ。と、浮かんだ疑問はその一語に集約する。
様々な疑問が脳裏を駆け巡ったが、最終的に出てきたのは息ひとつ。どこもかしこも、型破りといったところのようだった。]
そうか。…ああ、ならば代わりに、負傷兵の救難を頼む。
艦隊は一度、リオレに返す。
…。──タクマ、すまんな。
[そうして間を置き、謝罪が落ちる。]
あのまま撃ちあえば、帝国艦隊は破れたかも知れん。
お前さんの艦が来れば尚のこと──…、だ。
俺が下した決断は勝利を遠のかせ、死者を増やす選択かも知れん。だが、…俺は対話を断らなかったし、聞いた以上、退く相手に撃ちかける真似は出来ん。
俺の我儘だ。すまない、な。
[ 通信には、ウェルシュ・ストンプ候は軽症で無事である旨も書かれていたが ]
.........だめだな、これは。
[ ぼそり、呟いた男は、深い深い息を落とした* ]
[ どちらも度し難い、と、互いに評した扶翼官との会見のことは、また後で直接に伝えよう、と男は思っている。
遠くにあっても繋がるこえ。だが、顔を突き合わせねば伝わりきらぬこともやはりあるのだ ]
了解、ナハティガルは相変わらずでしょう?出来ればナハティガルごと...無理ならシロウだけでも残してもらえますか?
負傷者救難となれば緊急の医療対応が、こちらの艦隊では心許ない。
[ 臨機応変の救護という点で、シロウ以上に信頼できる適任者はいないから、と、そう依頼を送る ]
― 旗艦ヴァンダーファルケ ―
[忙しく立ち働く士官を呼び止めて、指示を出す。]
新型巡洋艦ヴァイスメーベへ伝達。
ウェルシュ・ストンプ候が乗船しているはずだ。
こちらに顔を出して頂くよう、伝えてくれ。
[士官が、は?と、目を丸くする。
まったく同感だったが、それには構わず言葉を続けた。]
それともうひとつ、巡洋艦ナハティガルへ伝達。
シロウ・エイベル中尉を呼んでくれ。
[これには疑問の色なく、了が返された。
見れば帝国艦隊は徐々に向こうに遠ざかりつつある。
男は、その艦影を見遣り再び厳しく眉根を*寄せた*]
[ 続けて落とされた謝罪に>>=12男は瞬いた ]
提督、それを言うなら、俺が間に合えば、もっと早くに決着がついていたってことになります。
そこのとこは、確かに俺も悔しいですが、提督の判断は間違ってたとは思いませんね。
[ ほら、思い出して下さい、と、どこか柔らかな声が、言う ]
俺達は、完璧な勝利なんてのを目指してるわけじゃない。
あの皇帝陛下を唸らせて、自ら手を止めさせる、そういう戦いをしなきゃならない。
だとしたら、目の前に彼を引っ張って来たのは、提督のお手柄ってもんですよ。
[ ずっと年嵩の、英雄と呼ばれる男にむかって、まるで上手にできました、とでも褒めるように、そう言って笑った// ]
/*
遅くなりましたがこっちもお疲れ様です。
ロール書く方はお気になさらず投下してくださっていいのでと前置きしつつ。
>>+3アイグル上官
そこはほら、我らが陛下と扶翼官殿と中佐が上手く引っ張ってくれるかなと思いますよ
上官を置いて逝くような至らない部下でしたが
[ハンカチで目尻を抑え抑え]
/*
毎日熱い展開が続いてよいですね
>少佐メモ
カエルは回収しきったので私に悔いはありません
ついでに死亡フラグの回収も大変有難かったです(ぺこ
/*
3dはすっかり睡眠不足が祟って外出から帰ってくると倒れるように寝ていたら二日経っていたので箱のことはあれどファミルさんには寂しい思いをさせてしまって。
昨日はお祖父様に登場頂きましたが、私としては狸爺に渋い顔をさせてやれただけで満足です。
/*
アイグル上官も落ち間際までお疲れ様でした。なむ。
落ち前はついつい時間も気にせず起きていてしまうことが多くなって。
>>+7
陛下と扶翼官殿ならきっとやってくれるって私、信じてます
そうですね、海戦は同乗とか指示待ちすると相手方も動きにくいのかなと思いましたね。
人知れず中佐にお疲れ様と敬礼しておきました。
/*
>>+9
狙ってやりました後悔はしていません
書いてもよかったのではないかと思いましたw>グラフ・ウボシ
何となく少佐とは境遇が似ているような似ていないような気がしたので、怒られるだけでは勿体無いかなあと思ったのですよね。
/*
>>+11
狸爺さんは思い通りにいかなかったことがなかった人なので思い通りにならなかった孫娘に苦い感情を抱いた模様です
でも爺は爺なりに孫のことを心配はしていたんですよ。歪んでましたけどね!
>>+11
夜中中ロールが書けますからねえ
本当に付き合ってくれた方々には合掌でした
私は今回の集団戦が集団戦は初めてでしたので、取り敢えずどこかの船にお邪魔しておこうかな!と気楽に飛び乗ったらしばらくして大変後悔しましたね。
中佐には大変お世話になりました。
もしお墓でお会いすることがあったら肩たたきの用意くらいはしておきますかね!(拳ぐっ
/*
>>+12
よかったよかった。あー、小ミリアムが良い子だったんで元は良い爺さんだったのだろうな、とは過去ロル見ていて思ってた。残念に歪んでしまわれて。
明け方陣営なので夜は捗るのだよな…。
そして死んだら翌日から村に気合入れて参加しなくてもいいしな(まったりできる)
なのでつきあってくれる人には頭が下がる…今日は健康してくれと3人を見た。
こっちも空いてる船というか、第四行くか悩んでロー・ミリアムが纏まってたから同じところ居たほうが交流しやすいかな、と思って第3にしたんだが…交流はいいが船団を動かすには難しそうだったな(自分でも難しかった)集団戦難しい。
ロー殿には本当(略)
こっちも会うことがあるならお茶でも用意して労おう…。
/*
私は元々表ばかりは巫山戯た態度でしたのでやりやすかったというのもありましたからねえ。
ネタはシリアス壊さない程度ならいいかなっと思ってました。
船も立場も違うので縁故は折角だし振りたいけど…と悩んだ結果死亡フラグ駆け込みを決めたという経緯が(
私は上官の抱えているものと自分の抱えているものは何となく違うのでしょうかねと酒の席の遣り取りで悟ったので、>>2:476羨ましいですと酒の勢いでつい。
酒が入ってもそう踏み込んだ話は出来なかったミリアムクオリティです。
帝国軍 少尉 ミリアムは、少佐おやすみなさいませと手を振ったノシ
/*
少佐はおやすみなさい
>>+14
実は昔から悪い爺さんでしたが偶々私に累が及んでいなかっただけともいいましてね…(
実際、7歳くらいの時に帝国に売り飛ばされましたから。
同じく、夜の方が捗る陣営です
墓下の方が幾分気楽な感はありますね。
地上の方々は…本日落ちのウェルシュさんは厳しそうですが健康なさってください(手を合わせつつ
交流は回想ですればいいって思いましたねえ
単騎の戦闘と違って、集団戦は同じ船団に纏まってると位置の確認も難しいですしバラけた方がやりやすいんだなあっと大変勉強になりました
とりあえず座布団だけ用意しときますかね(中佐宛て
ナハティガル…シロウを?それは構わないが。
実はシロウにはシコンに行って貰おうかと考えていてな。
この機を利用して、シコンにて捕虜の交換を行う。
負傷兵の面倒を看る人材が必要なんだが、ついでにシコンの様子を見れる人間が欲しい。
…。 ロー・シェン・リーミンが向こうにいるそうだ。
[やや唐突に、名がひとつ告げられて言葉は途切れ]
やれやれ。戦いにすっかり頭、持ってかれちまった。
うむ、そうか。
… うむ。
…………。 ありがとう、助かった。
[ぽつ。と、照れたような声色が*落ちた*]
シコンに?ああ、捕虜の交換ですか成る程。
[ 確かにシロウなら適任だ ]
それじゃ、無理は言えませんね...え?
[ ロー・シェンの名を聞くと、男は、そうですか、と小さく呟いた ]
俺も一度、そちらに戻ります。
直接殴られ...いえ、報告もありますし。
[ 合間に入ってきた報告は、ヴァイスメーヴェの艦長の機転によるもので>>167多分まだゲオルグには届いていない ]
それじゃ、また後で。
[ ゲオルグの返事を確かめてから、男はそう会話を締めくくった** ]
― 戦艦シュヴァルベ ―
決戦の提案、か。
[ 伝えられた皇帝との会見の内容に、男は、暫し黙考する。
扶翼官に、皇帝の意思を聞いておけば良かったか、と、僅かに後悔したが、あの時点で聞いても答えが返ったかどうかは怪しい ]
...そもそも、思いつきで行動してそうなんだよな、あの皇帝陛下。
[ 振り回されるのが楽しいと言った扶翼官の顔を思い出して、男は吐息をついた ]
俺が代わりに...というわけにもいかんか。
[ 例えば、捕虜の交換にシコンに向かう艦に同乗する事は可能だが、さて、その先はどうだろう? ]
(シェン...)
[ 確かにモルトガット軍に居るそうだ、と聞かされた名が、心に浮かんだ ]
[ やがて、男の連れた艦隊は、残る将兵の救難のために、元戦闘海域へと到達し、男自身は一度旗艦ヴァンダーファルケへと戻る。
男が養い子の安否と、彼の中に蘇った記憶についてを知るのは、その後の事だろうか** ]
―会戦海域北東/第三艦隊 水雷母艦アストラ―
[その心の中で、如何様な葛藤があったのだろう――…。
最終的にウルズの弟から発せられた言葉>>164は、
目を逸らすことなく事実を受け止めるような、
強いこころの音だった。]
…少し、似ているな。
[静かで柔らかな顔つきをして、――その癖、芯が強いところは。
と、胸の裡で独りごちる。]
ああ。
彼女が少尉として、第三艦隊に配属された頃からの
僚友だ。
[姉のことを知りたいと、願う青年に。
戦場で見せるものとは違う――穏やかにいろ変えた燈黄の瞳を向ける。]
そうだな、……
生真面目で、真っ直ぐで、
優しくて、
―――…とても、頼りになるひとだった。
[ふ。と緩い息を吐き、
…望むならば少しは、彼女の思い出話もしただろうか。]
[やがて話が途切れて、しばしの沈黙を挟む。]
……。
ウェルシュ殿、
ストンプ領にお戻りになっては如何だろうか?
[ロー・シェンは低い声音で、会見を望んだ本題を切り出した。]
-巡洋艦ナハティガル/医務室にて-
提督から?
あぁ、行く。あと頼むわ。
[連絡>>169を受け、衛生兵に残りを頼み、立ち上がる。
最後、今は眠るシュテルンの様子を確認し、ヴァンダーファルケへと向かった。]
[もしもタクマに会えたのなら、「ちょっと個人的な話になるんだが」と前置きした上で、シュテルンの容態――下がるように伝えた事も――を伝える。
それから、記憶が戻った事を伝えるだろう。]
ちょっとだけ記憶戻ったって言ってた。
自分で思い出そうともした、とも。
顔見る限りはまだ整理しきれてねぇだろうな。
時間あったら様子見てやってくれ、頼む。
[こんな風に、伝えただろう。**]
[艦隊はリオレへと戻り行く。
その途上に続けられていた救難活動も終わりを見せつつある。
ゲオルグの命令>>169は、艦の距離のあることから届けられるまでに多少の時間差を持つこととなった。即ち、ナハティガルへはすぐ、対してヴァイスメーベへ伝達される頃にはリオレ港に着く頃合にもなるであろうか。
帰還の途中、シュヴァルベと合流>>172した。
数日振りの副官との再会である**]
/*
>タクマメモ
提督は確定で殴っていいです。
wwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwきみは
毎朝私を、声をあげて笑わせてくれる。
wwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwww
/*
つまり今日のタスクは、
・シロウと話す(シュテルンの容態を聞く&捕虜交換の話)
・タクマに再会(して、ウェルシュの話を聞く。殴る()
・ウェルシュと話す
以上、かな?
シュテルンのところにはタクマをやって、そのまま任せるか、どのみちウェルシュと共に帰らせる、予定。生きろ。
[ルートヴィヒの取り澄ましたような言葉が撫でてゆく。
そこに感じるのは確かなぬくもりだ。]
ああ、どっちが早く見つけるかな。
[第二艦隊が追いつくまでの間に、ゲオルグとの会談の様子を伝えておく。]
消耗戦は俺の性にあわん。
次で勝負を決めようと誘った。
決戦の方法としては、
我々はシコンで軍を再編したら、最短路でカルボナードに向う。
ウルケルがそれを阻止できるか、我々が突破するか、だ。
[アレクトールが欲しいのは海峡の航行の自由であり、ウルケル海軍を撃破することである。
首都の攻略は重視していないが、ウルケルとしては絶対阻止せねばならないポイントゆえに、出てくるはず。
そして、突破戦は誰の目にも勝敗が明確な戦だ。]
民間人であるあなたが、
何故戦場にいらしているのか。
其処には──おそらく、
様々な事情も、覚悟もあるのだろう。
だが…
この会戦に身を投じられて
お解りになったのではなかろうか。
此処は戦場であり、
死と隣り合わせの場であると。
いつ理不尽な流れ弾で死ぬとも限らない。
いつ艦ごと撃沈されるかも解らない。
…─────此処は。
命を懸けて明日を紡ぐ
軍人の集う舞台なのです。
[ひた。とヘーゼルに据えた眼差しが逸れることはない。
──ストンプ候、と。
ロー・シェンは今度は敢えて敬称で呼び掛けた。]
あなたが今、為すべきことは
この戦場の上におありだろうか。
あなただからこそ為せることが
もっと他に…
有るのではありませんか?**
/*
わざと機雷原に突っ込むおつもりですか、陛下?
せっかく敷設してくれたのに触らないのはもったいないですからね(
楽しい会見だったようですね。
[ゲオルグとの会見の様子を聞いて、ひとことでまとめる。]
突破戦、ですか。
それを聞いていたら、相手は念入りに準備してくるでしょうね。
それとも、もう準備済でしょうか。
[頭の中に海図を呼び出して進軍路を検討する。
暗礁地帯では速度が落ちるから、大陸とフリカデル島の間を通るのが一番早いだろう。]
あとで会場の下見もしておきましょう。
[相手が乗るにせよ乗らないにせよ実行するだろうから。
ウルケル側としても、乗らざるを得ないだろうなとも思う。]
/*
ロー・シェンがだいたい言いたいことを言ってくれているので、たいそうごあんしんです。
ウェルシュには是非後方への手回しを頑張っていただきたいの心ですよ。
ウェルシュは立ち位置的に最終日候補でもあったのですが、ちょっと受動的だったかもしれませんね。
民間人という立場を利用して、単独で皇帝に会って交渉するとか、船好き&天然無邪気で押し通して帝国の船に乗りまくってはしゃいでみるとか。
戦わないPCには戦わないなりの場の動かし方、見せ場の作り方があると思うのです。
皇帝とも提督とも腹を割って話し合って、最後に会談場所を設定する、くらいの動きようであれば、確実に最終日メンバーでした。
/*
無論、今のウェルシュが魅力的なPCであることには変わりないです。ほんとうに、可愛い人ですよね。構いたくて仕方ない。
私もロー・シェンの船に行ってウェルシュと会ってみたいのですが、そんな余裕はないかなぁ。時間的に、どうでしょう?
うーん…無理かなぁ。
でもせっかく縁故あるしなぁ。
ウルズの顔を見るのと一緒になにかこううまくできるといいのですが。
/*
非戦闘員かつ話の重要な部分を握って最後にキーパーソンとなるのが上手い人を知っているので、非戦闘員の動きにはちょっと目が厳しくなるのかもしれません。
私にはとてもできない役柄ですが。(めそらし
一度チャレンジしてみたいんですよねぇ。
非戦闘員かつキーパーソン。
多分失敗しますけど。
[ふ、と笑うような息が洩れる。
決戦に関して、アレクトールは事前に諮ることをせず、今も意見は求めなかった。
自分がしたいことを伝えれば、ルートヴィヒは実現のために手を打つ。
そんな傲慢にも似た信頼が違えられることなく返ってきたことに対する深い充足。
下見とやらをどんな方法で行うつもりか知らないが、ルートヴィヒは突破戦に向けて準備万端、整えるだろう。
シコンに戻れば、艦の修理の手配や葬儀の段取りなど、彼の仕事は山積みのはずだ。
釣りをしている暇もあるまい。]
[救助活動を終えて、船首と船尾、そしてマストに掲げられた灯火を互いの目印とし、おのおのシコンへ向う。
天気が回復するまで、隊列を整えるのは難しかろう。
だが、ウルケル側からの追撃は行われなかった。
こちらに反撃の手だてがほとんど残っていないと知らされていながら、ゲオルグの引き際は鮮やかだった。]
敵でなければ──とは
[無性に欲しくなってしまうのは性分だ。]
[雨の艦橋。
アレクトールは、いつの間にか足元に1羽の鳥がいるのに気づく。
まだ幼羽の名残を残した若鳥だ。]
風に流されて来たか。
旗艦を避難所にするとはな。
──入るか?
[雨衣の裾を開いてみせれば、若鳥は言葉を理解したように寄って来て、アレクトールの足元にすっぽりと収まり、ヒョイと首だけ出すのだった。]
[そうして、しばらく一緒に荒れた海を眺めていた。]
……、 …
セルウィン。
[呼びかけられて、若鳥はクウ、と仔狼めいた声で鳴いてアレクトールを見上げる。]
[若鳥は雨衣の外に出てアレクトールの肩に乗ると、耳を甘噛みして羽を広げた。
遠い空で、雲間に日差しが入って、奇蹟のように虹がかかる。
七色の光に向って、鳥は飛び立った。]
さらばだ。
俺のまだ見ぬ海峡の先まで天翔けてゆけ。
[目に入る雨が温かい。]
[後刻、別の艦に乗っていた”小鴉”から、セルウィンの戦死を伝えられたアレクトールは、知っている、と頷いた。]
あいつは別れを告げに来た。
[「まるで、子供が鬼ごっこでさんざん遊んだあと、手を繋いで帰るようだった」とのドッグファイトの最期に、もうひとつ頷く。]
誰よりも──近くて遠い友がいたんだ。
[会えたのだろう。空のどこかで今も見守っているはずだ。*]
[満足げな息と共に、なにやら思考が流れてきた気がした。
く、と唇の端を上げる。]
暇は作るものですよ、トール。
[忙しい時ほど趣味にも燃えるというものだ。]
― "前庭"海域北東部・第二艦隊 ―
[総旗艦シュヴァルツアインと邂逅したのち、第二艦隊は殿軍の任に入る。
最後まで海域に残って救助を続けながら、去りゆくウルケル艦隊に向けては臨戦態勢を取り続けた。
ウルケル艦隊が豹変して追撃してくることはほぼ無いと理解しているが、だからと言って警戒をおろそかにするのは軍の威信にも規律にも関わる。
皇帝の意思が直接絡まないところでは、定石と形式に忠実な扶翼官であった。]
[その活動のさなか、互いに噛みあう形で停船している二隻の巡洋艦を見る。うちの一隻が巡洋艦ヘイゼルであるとわかると、わずかに顔色を変えた。
出立前、ウルズ・アイグルの乗艦と確認した艦だ。
戦いが終われば会いに行こうと思っていたのだが。
発光信号での遣り取りを交わし、状況を確認して、さらに目を瞠る。ウェルシュ・ストンプ侯が水雷母艦アストラにてロー・シェン・リーミン代将と会見中、との情報は、幾分理解をはみ出した。]
[しかしながら、タクマ・ナギとの会見中にも彼の名が出てきたことを考えれば、実は自然なことなのかもしれないと思いなおす。
ウェルシュが、ファミルからなにを託されたのか。
それを知りたくて、顔を見てみようという気になった。]
アストラに連絡してください。
私もそちらに参ります。
[通信させてから、ウェルシュがウルズの弟だということを思い出して、心が少し重くなる。
なにを話しているのかの想像が、ひとつの像を結んだ。]
ストンプ侯がここまで来ているようです。
リーミン代将が会っているそうですが、
私も、御顔を見てきますね。
[軽く報告したのち]
巡洋艦「ヘイゼル」の大破を確認しました。
艦長以下、戦死者も多数出ているようです。
知っていましたか?
彼女、ストンプ侯の姉だったんですよ。
タイミングがもう少し違えば、私の許嫁になっていたかもしれません。
───いえ、ただの仮定の話、ですけれどもね。
[他の誰にも言えないような感傷を、ぽつと漏らした。]
[やがて、荒れた海にランチが下ろされ、短い距離を渡ってアストラへとたどり着く。
会談場所へ行けば、代将の他にウルケル海軍の者と思しき女性と、幼いころの面影を宿したままのストンプ侯がいた。]
お話し中、失礼いたします。
ストンプ侯がこちらにいらっしゃると聞き及び、
陛下になり代わりましてご挨拶をと。
お久しぶりですね、ウェルシュ様。
[彼の変わらぬ色の髪を見ながら頭を下げる。
そういえば「ヘイゼル」も同じような色をしていたなと、ふと思った。]
[雨の紗幕の中、ルートヴィヒと束の間の再会を果たした後、殿軍を担う第二艦隊と再び距離をとる。>>188
その後、ルートヴィヒは”声”で巡洋艦ヘイゼルの発見を知らせてきた。
そして、意外な人物の情報も伝わってくる。]
ストンプ侯が?
[ファミルが呼び出したにしては戦場につくのが早すぎる。
むしろ彼は主戦派であったのか。
材料のない憶測は危険ですらある。
ルートヴィヒが会いに赴くというなら、それで事足りると言葉を呑んだ。]
[むしろ、ウルズに関する新情報に虚を突かれる。
彼女が移民であることは知っていて、帝国辺境や移民の多い第三艦隊への辞令を出したのも自分であった。
が、運命の糸は今、海上でさらに縺れて、感傷の綾をなす。
ロー・シェン、ウェルシュ、ウルズ、そしてルートヴィヒ。
その場に集う者たちの不思議な縁の一端に触れてアレクトールは瞑目した。
仮定、とルートヴィヒは言ったが、姉であった、許嫁かもしれなかった、と過去形で告げられることが認識を重くする。
もはや覆りようもなく──そこに横たわる死。]
[ストンプと呼ばれる造船の街を訪れたことはないが、あながち無縁とも言えず。
12歳の誕生日に何が欲しいと祖父に問われたアレクトールは、「戦艦」と答えた。
「おまえにはまだ早いな」と祖父は笑ったが、死後、残された遺産の中に「皇太孫の戦艦資金」と銘打たれた蓄財があり、何事につけても舅に従順だった父は、それをそのままアレクトールに委ねた。
数多の図面を取り寄せ、模型を作り、アレクトールが気に入ったと選んだのは、ストンプから送られて来た中にあった無記名の図面だった。
力強く壮麗。進水式の音楽が聞こえてきそうだと思った。設計者の夢に感応したのかもしれない。
何故、無記名なのかについては「習作だから」とか「コンペに出すと差し障りのある名だから」とかいろいろな憶測が飛んでいたが、ついに解明されないままだ。
さまざまな改変は施したものの、その図面をもとに、アレクトールは10年越しの誕生日に念願の
[アレクトールは砲撃で破壊された旗艦を振り仰ぎ、額に落ち掛かる濡れた髪を掻き上げた。]
いい面構えになった、と言いたいところだが、船は女性だというからな。
港に戻ったらきれいにしてやろう。
[戦い続ける。自分の心を確かめるように、次を口にする。]
/*
集団戦大変だなぁは見てて思ってた。
俺は気楽に空飛んでたけど。
でも逆に誰かに絡むっていうのが出来なくてちょっと困ってたけども。
手旗信号で会話とかそんな事出来ないよなぁって。
― 旗艦ヴァンダーファルケ ―
ああ、忙しいところすまんな。
[やって来たシロウへと、まずは労いの声をかける。
シロウは軍医ではないとはいえ、医療を以って将兵を救う男だ。必然的にその仕事は、戦中、そして戦後にもっとも忙しくなる。それを重々承知で、しかしその上にも呼び出した理由があった。]
お前さんにひとつ、頼みがあって来て貰った。
知っての通り、モルトガット帝国皇帝から一時停戦…
まあ、ほんの一時の話だが、停戦の申し入れがあってな。
受け入れることにした。
[端的に告げられるのは、会見の経緯。
枝葉は省かれ、結論を淡々と口にしていく。]
我々としては、帝国艦隊を殴り続けることが可能だったし、殴り続ければ、或いは勝利を収め得たかも知れんとも思う。…が。
その戦術的勝利のみをもって事に臨むより、対話を受け入れ、一度矛を収めて再び臨む方が、求める戦略的勝利…あの皇帝陛下の心へと手の届く可能性が高い。そう考えた。
…ああ、いや。不思議に思ったのじゃないかと思ってな。
何故あの状況で停戦をしたのか、と。
それについて一々全員に説明して回る暇はないが、お前さんには理解しておいて貰う必要がある。お前さんには、一度帝国側へ行って貰いたいんでな。
───シコンへ。
モルトガット帝国より、捕虜交換の申し出があった。
停戦の間を利用して捕虜の交換を行う。
当然、医療の知識ある者が必要でな。
お前さんにその艦に乗ってきて貰いたい。
捕虜の交換と、…可能ならばシコンの様子をそれとなく見てきてはくれないか。ああ、無理はしなくていい。捕虜交換のついでだ。
艦はリオレで用意させているから、戻り次第すぐに移乗し出て貰うことになる。
慌しくなるが、これをお前さんに頼みたい。
…頼めるか。
[じ。と、正面から見つめ、その意思を問う間。]
それとな。
帝国艦隊にはロー・シェン・リーミンがいるそうだから、
[ふ。と、瞳の色が和らいだ。
懐かしい日を共有する者同士の親しみを、淡く漂わせて]
ひょっとしたら顔くらい見れるかも知れん。
俺は行けんが、会えたなら宜しく伝えてくれ。
[用件はここまでだと置きながら、シュテルンの話は出たろうか。
その様子聞ければ頷いて、表情を改めて言葉を続けた。]
タクマが、もうじきこちらに来る。
俺からでも構わんが、会えれば直接伝えてやってくれ。
今、シュテルンの顔を見には行けんが──…、そうか。
[逃げたくはない、と。>>2:273
逃げたら一生後悔すると、言った彼の瞳の色を一度思い]
───逃げずに、向き合ったんだな。
[恐らくそれは、ひどく痛かったのだろう。
一生癒えぬ傷を彼は背負ったのかも知れなかった。
避けさせてやりたかったようにも思う。けれどそんなことが出来なかったことは、男も、恐らく彼自身が一番良く分かっているのだ。]
良く休ませてやってくれ。
配置ついては考えておく。
悪いようにはせんから、安心してくれ。
[そう、どこか医師以上の顔を見せる男へと目を細めた*]
― 旗艦ヴァンダーファルケ ―
[そして。タクマ・ナギ大佐がやって来る。
久しぶりに見た顔を司令官室へと通し、されその話が出たのはいつ頃だったか。]
ウェルシュが──…、怪我をした、だと?
[声では伝えられていない重要事項のうちのひとつ。
それを聞くゲオルグの顔の上に、暗雲が漂った。]
それで、怪我は。
[怪我の程度を軽傷と聞けば、些か安堵はするものの。
前線での戦闘の末と聞けばやはりと思う。
何を考えているのかと、怒鳴りつけたのは記憶にも新しいところだが。]
分かっているのだろうな。
ウェルシュが何を言おうと何を納得させようと、
よりによって最前線の新造艦に乗せる馬鹿がいるか!
ウェルシュはストンプ候だぞ。その意味は承知だろう!!
今、彼をこの局面で失うことが、
将来にとってどれ程の痛手となるか分からん貴様ではあるまい!
[怒鳴りつけ、タクマの襟首を掴む。
握った拳を振り上げて、ぶんと勢いをつけ振り下ろす──]
……っ…、
[だが、その拳が鈍い音を響かせることはなかった。
タクマを殴りつける寸前、その拳は止められている。
ぎりと奥歯を噛み締めて息を吐き、そうして襟首を掴んでいた手も離された。大きく、長い息が吐き出される。]
…───昨日の、
[再び息を吐く。少し、熱は収まるようだった。]
……昨日の会話で帳消しにしてやる。
幸いストンプ候も無事だ。
…お前さんも、分かっているようだしな。
[殴られに来た。といわんばかりの神妙な顔つきを見遣り笑った。
僅かに口の端に笑みを刻めば、更に怒りの熱は引いて行く。]
まったく、無茶をさせる。
───タクマ。ウェルシュはストンプに返すぞ。
何を思ってここまで来たかは知らんが、充分だろう。
現実は見たはずだ。
…その上で彼にはやって貰わねばならんことがある。
この戦いの後、カルボナードを押さえ、戦いを本当に終わらせるために。彼にはまだ、働いて貰わねばならん。
[戻す、と。これを確定事項として断固言い渡す。
反論を聞くつもりはないと、声と表情で告げ]
……。報告を聞こう。
[気持ちを落ち着かせるよう背筋を伸ばし、通常の顔になる。
話が終われば、彼は養い子の元に向かうか。
それへ、そういえばといった調子で言葉を継いだ。
先にシロウから話を聞いた折に考え、ウェルシュの件で形を成した話を]
シュテルン・シエル少尉だが、
[敢えて軍での階級で呼び、]
ウェルシュ・ストンプ候の帰還に辺り、その護衛の任を命じる。
以後は別命あるまで待機。
…もう充分だろう。重すぎる荷物を持ち帰ってきたようだ。
再び空を飛べるまで、少し翼を休めても構わんだろうさ。
[彼の養い親へと穏やかな目を*向けた*]
― 会戦海域北東/水雷母艦アストラ ―
[ローとウェルシュの会話に出てくる、幼馴染の話。
ウェルシュに語られるそれを、ヴィクトリアもまた心に刻むように耳にしていた。
幼馴染を僚友と言うローの瞳は柔らかい。
近しい人物だったのだと、改めて思った]
[やがて切り出される本題。
ストンプ領へ、と告げるローとウェルシュを瞳の動きだけで交互に見遣る。
何か意見を求められるなら口を開くが、そうでなければ黙ったまま。
ウェルシュをストンプへ戻すことに反対する理由が無いからだ]
ロー・シェン・リーミン代将。
[話が一区切りつく頃、口数少なくいたヴィクトリアがローに呼びかける]
私はウルケル海軍中尉、ヴィクトリア・スキュレステノ。
我が
[常の崩れた口調を改めての言葉。
それは
名を分けて告げたのは、そのどちらもが幼馴染の名であるためだ]
「わたしは」、
[最期の言葉を伝えようと口を開き、そこまで紡いで一度言葉を途切れさせる。
言葉を思い出して胸が詰まった。
死んでしまったと再認識させる言葉。
けれどそれは、彼女が伝えることを望んだ言葉なのだから、と。
詰まる喉に力を込め、ローの燈黄の瞳を見詰め直す]
……「願いどおりに生きた」、と。
[通る、はきとした声で彼の
んん?
呼び出しておいて、話したいことの本題が帰るべき、とは?
自国ならまだしも、敵に?
えー。よくわからない。
返信難しいー
―会戦海域北東/水雷母艦アストラ―
[ウェルシュの返答はどうだっただろうか。
相手の面影の向こうに垣間見るのは、
…彼が乗艦した巡洋艦を止めるため、命賭したウルズの覚悟だ。]
あなたは、御身の重要さを御存知か。
帝国がストンプ候を手に掛けた――
そのようなことがあれば、
ストンプの領民は帝国に反感を抱くだろう。
この後、帝国とウルケルが
どのような道を歩むかは解らんが…
遺恨が残れば、平和は遠のく。
ゆえに叶うならば避けたい、と願う。
そして あなたは――…
おれの部下であり同僚でもある
ウルズ・アイグルの弟君だ。
…いや、敢えて
ウィズルカ・ストンプ、と言った方がいいか。
[ロー・シェンはもうひとつの呼び名を口にする。
彼女が蓋をしてきた名前。
けれど捨てられなかった名前を。]
人には、守りたいものがある。
彼女の守りたかったもののひとつは
あなただった ――と、おれは思っているのだ。
[帝国軍人ウルズ・アイグルとしても、
ひとりの姉ウィズルカ・ストンプとしても、
この青年の安全を願ったのならば…]
あなたには、
あなたに相応しい場所にお戻り頂きたい。
そしてどうか――――
この戦いの先にある明日を守る
漕ぎ手になって 頂きたい。
[それがひいては、
どちらの国をも大切に想った彼女に沿う路だろうと。]
…。長々と、身の分を超え失礼をした。
あなたが良き選択をして下さることを、
祈っております。
[口を噤み、ロー・シェンは静かに黙礼した**]
/*
ウェルシュ、連投すまない な。
本当はリアタイ会話したいところだったが…
残り時間と、待ち行列と、それぞれのコア時間を鑑みて
その余裕は無いとみた。。。
―会戦海域北東/第三艦隊 水雷母艦アストラ―
……そうですか?
姉と似ているとは、あまり言われたことがありませんけどね。
[>>173 懐かしむような表情で自分を見据える代将には、不思議そうな顔をして微笑んだ。
血が半分しか流れていないせいか、見た目もあまり似ていない。
そして性格もまた、活動的で快活な姉と、柔和で臆病な自分は、それほど似ているとは思わなかった。
>>175 姉との思い出話には、自然と顔が綻ぶし、同時に切ない気持ちが掻き立てられる。
叶うならば、時間の許す限り、思い出話を聞きたかったけれども。
残念ながら、降りしきる霧雨と、時間が許してくれない。]
[>>181 続く本題は、ウェルシュにとっては意外なものであった。]
あははっ、
わざわざ呼び出してくるから、何事かと思えば……
そんなことか。
[拍子抜けしてしまった。
軽く呆れたような表情を浮かべ、口調も僅かに砕ける。
然し、>>211 そんな自分の様子にも関わらず、彼は論ずることを辞めない。
冗談ではないことが、金の双眸から窺い知れる。]
そうだね、行くときも色んな人に心配かけたし。
今も、迷惑かけてしまっているよ。
出来る限り、足を引っ張らないようにはしているんだけどね。
[>>213 ウィズルカと、姉の生来の名を告げられれば悲しそうに眉尻を下げて。そうだね、と小さく同意しつつ、]
心配してくれてありがとう。
忠告は受け取っておくよ。
帝国の人に心配されちゃうとか、ちょっと意外だよ。
……そんなこと言うなら、いっそのこと、戦争なんてついでに辞めて欲しいんだけどな。
[>>211 自分を傷つけたくないという意志を見せた彼には、冗談めかしてそう返答して。
あははっ、と乾いた笑いを浮かべて。
ひとつ、間。そして顔を向ける。]
……それが本題なのかな?
わざわざ呼び出して……
僕なんかの心配をするくらいなら、
貴方こそ他にやるべきことがあるはずだよ。
[濡れた靴で甲板を踏む。
きゅ、と音が鳴って。ウェルシュは振り返る。]
時間の無駄だ。
―――……救助が要るんでしょう?
手伝ってくるよ。
[そして、呼び止められなければロー代将らの傍を離れ、救助を必要とする者たちのもとへ向かおうとしたか。
>>209 そして、会話の主導権をヴィクトリアへと譲っただろう。
やがて、それらの会話も終われば、ウェルシュは元の船へと戻ろうとしたか。*]
/*
覗いた瞬間になにか見えて、ツッコミ不可避であったwww
まだONはしないから、灰での密やかなツッコミですけどねーwww
− 旗艦シュヴァルツアイン 艦長室 −
[空がふたたび暗くなっていた。
夜が近いのだろう。
艦長室に戻ったアレクトールはシャワーを浴びて乾いた服に着替える。
それから、主治医と呼んでいる”小鴉”の町医者に短い手紙をしたためた。
『ウルズ・アイグルの母を頼む』
それだけでウルズの身に何が起きたか、相手は察するだろう。]
[ウルズとアレクトールの間に直接的な交流はないに等しい。
アレクトールが初めて彼女の名を聞いたのは、この”主治医”からだ。
「母を治療するために名医を探して国を出てきた娘がいてな。治療費は身体で払ってもいいぞとからかったら、奮然としていた。親孝行で純情ないい娘だ。治療費を稼ぐためにおまえのとこの軍にいるんだが、手ぇ出すなよ」
そんな風に牽制されて、
どの娘かわからなければ困る。
と言ったら、翌日、女子更衣室が覗けるスポットに連れて行かれて教えられた。]
/*
陛下ぁぁ!!!
なにやってるんですか!!!www
うっかり巻き込まれていそうで困る。
いえ、私は彼女の顔も知らないと言ってあるので、覗きもしていませんよ。
陛下が覗きに行くと知っても止めなかったでしょうけれど。
/*
故意にではないとはいえ、自分のPCでピーピングやったのはコイツが初めてだと思うw
追悼です! これは追悼です
[アレクトールが知るのは彼女のほんの一面だ。
真面目で、芯が通っていて、教練では綺麗な敬礼をしていた。
いくつもの絆をゆるやかに握っていたウルズは、多くを残して死んだ。
アレクトールにできることは多くはない。
だが、ゼロではない。
立ち尽くすよりも、一筆の手紙を書く。]
/*
こんばんは。陛下うちの母親の保管してくれて…!
陛下と扶翼官殿の保管力も高いなと思って見ていたなそういえば。
>>+16ミリアム
お互いの友好度のようなものが、そこまでするには足りなかったのだろう。惜しい。
そして酒を飲んでも酔えない上官は飲ませて潰すだけだった(
こういう酒の席では色々出させる為に、潰すほど飲ませるものだと思ってるかもしれないな…。
>>+17
偶々だったかなるほd
回想作るのがあまり得意ではなくてな…少し時間かけないと思いつかないのだった。
なので向こうから来てくれる分には大変ありがたい。
ただうん、ミリアム下段の感覚でないと集団戦では厳しいな。
そこまで割り切るぐらいでないと駄目だな…というを悟った。
墓は中発言オッケーらしいのでこっちとしても随分気が楽である。苦手な人がいたらちょっとあれだが…。
ウェルは頑張れだな。そうかもう明日来るのか…。
/*
おい陛下更衣室…(
だが医者に身体で払うは言ったかもしれない台詞だ上手いな。
実際は何とかなった…のかな。多分。
/*
そういや陛下の愛人設定はいつ出てくるのか、嬉々としてまってたんだが謎だったな(
最後に出てくるのかなーと思いつつ。
/*
ちなみに母親はほぼ同時に死んだ事にしてもいいかなー
とか思っていたのは内緒である(
陛下の温情を大変有難く受け取っておこう…。
― 会戦海域北東/水雷母艦アストラ ―
ウェルシュ。
[ローに言い返し、救助の手伝いに向かおうとするウェルシュ>>221に声をかける]
あまり動かない方が良い。
[短く告げ、離れた位置から指し示すのは彼の脇腹。
何の作業を手伝おうとしているのかまでは判じ得なかったが、身体に負担をかけさせたくなかった]
[そうして自身もローに用件を伝え、その反応を見た後に帝国艦から離れようとしたのだが]
……もう一人?
[ローの元にアストラに訪問者があると報告が入った。
どうやらこちらもウェルシュに対面を願っているらしい。
それを聞けばウェルシュも足を止めることになるか]
[そこにやってきたのは銀髪の青年>>191。
ウェルシュにかける言葉を聞いて、彼と面識があるのだと知った。
その青年とは傭兵時代に酒場を同じくしたことがあるのだが、ヴィクトリアにそのはきとした記憶は無い。
タクマの鼻歌に耐えたなら、その顔を覚えることもあったのだろうが。
再び会見の場となった様子を、ヴィクトリアは静かに見守る//]
/*
ウェルがロー殿に冷たい…が、
「何で帝国いるんだよ」って言ってたし、
帝国側の人間に対してわりかし当然の反応か。
ロー殿にしてみれば、というのはあるだろうが。
すれ違い乙である(エアなでしておこう
/*
わーいリアだ
リアは促しというか隙間縫うの上手いよなぁ。
とてもウェルの手綱とってもらっている気がする。
こっちも諸々助かってました(拝んだ
− シコン港 −
[雨雲の支配下を抜けて、艦隊編成を編み直した帝国艦隊はシコンへ帰港した。
曳航されてきた艦、戻らぬ艦もあるのを見てシコンの民はいささか不安を覚えたかも知れず。
ファミルの死の知らせは民にさらなる悲しみをもたらしたが、葬儀の布告がなされれば、協力して事にあたる動きが出てくる。
帝国兵の規律は守られており、静謐ななりの秩序が保たれた。
シコンのドッグは船の修理にフル稼働し、弾薬も燃料も新たに積み込まれる。
哨戒がてら湾外へ出て行われる訓練は、ウルケルとの実戦を経て真剣さを増し、動きに無駄がなくなってきていた。]
[ウェルシュの隣に立つ女性士官へも、軽く目礼した。]
ああ、申し遅れました。
私、扶翼官を拝命しております
ルートヴィヒ・アルトハーフェンと申します。
[ウェルシュに、というよりは隣の女性へ向けて名乗る。
彼女がこちらを覚えているかはわからなかったが、彼女のことはおぼろげに覚えていた。
海の男たちに混ざって酒場にいた彼女は、いろいろな意味で目立っていたのだ。彼女に絡まれていた男>>1:85 の方は、さて嬉しそうだったかどうだったか。
結局、その後の鼻歌騒動で見失ったのだけれども。]
― 会戦海域北東/水雷母艦アストラ ―
[霧雨が降るなか、救助活動を求める乗組員のところへ向かおうとしたが。
>>225 ヴィクトリアに遮られ、脇腹を指し示された。表情には出さないようにしていたが、どうやら不調は、周りにも伝わるようなものだったらしい。然し、ウェルシュは跳ね付けるようにして、]
平気だよ。
[彼女に軽く手を上げて、]
せめて、
救助くらい、手伝わせてくれよ。
[語気をつい、強めてしまった。]
―――……ごめん。
でも、今は、
………動いていないと、気が、紛れなくて。
[それは決して、身体の痛みではない。
もっと奥の、心の柔らかいところが、]
[痛い。]
[そう暫く時を経ないうちに、一隻の連絡船が此方に近付く。
荒れた海にランチが降ろされ、>>191一人の男が下りてきた。
誰だろうか。]
―――……え、ぇと。
[何処かで会った気がする。
然し、直ぐには記憶のなかで、彼の名が思い出せずに。
咄嗟に言葉が思い浮かばない。]
ルートヴィヒ……
[>>229 ヴィクトリアへ向かって名乗りを上げた時に、漸く姓を聞き。ウェルシュは僅かに目を細めて―――]
― 水雷母艦アストラ ―
[銀髪の青年の瞳がヴィクトリアを捉える>>229。
無駄のない立ち振る舞いと整った顔立ち。
モテそうだな、と頭に浮かんだ俗的な思考を片隅に追いやりながら、倣うように目礼を返した]
ウルケル海軍中尉、ヴィクトリア・スキュレステノと言う。
扶翼官と言うと…皇帝の補佐役の。
[この人が、と言う短い感想は口の中に留まる。
思いの外若い、と思ったが、皇帝の年齢を思えばその驚きも直ぐに収まった]
― 少し前/水雷母艦アストラ ―
[普段は穏やかなウェルシュの語気強い声>>230。
心情穏やかならぬは理解出来るのだが]
…身体に負担をかけないことなら構わないが…
倒れるほどまで動かれでもしたら、きっとアタシは殴られるだけでは済まないからねぇ。
口出しはさせてもらうよ。
[案ずる者が多いのだと伝われば、と。
わざと、おどけるような言葉を使って小さく息を吐いた^]
[アレクトールの元には、帝国への連絡便に積み込まれる書類として、戦死あるいは戦死見込みの者の名を綴った書類が届けられていた。
何処で、どう死んだかまでは記されていない。
年齢も、性別も、出身地もなく、階級すら記載されていない名簿。
等しく帝国の兵で、等しく失われた命だ。
アレクトールは、海の見える窓辺に立ち、全員の名と所属を読み上げる。
皆、よく戦ってくれたと。
ひとりきりの儀式だった。]
[その中に見つけた、ひとつの名前。]
ミリエル・クラリス=エマニエル、第三艦隊──
…ミリエル・クラリス?!
[15年前に死んだのではなかったのか。]
[巧妙に出世を、目立つ活躍を回避してきた彼女の名は皇帝に届くことはなく、彼女がどんな人生を送ってきたのかアレクトールは知らない。
暗い船倉で呪いの歌を口ずさんでいた少女は、どんな声で命令を復唱して戦場に立ったのか。
生きていた──と戦死者名簿を見て驚く無意味さに額を押さえる。]
我らの運命は、かくも捩じれてすれ違っていたのだな。
-旗艦ヴァンダーファルケにて-
いーえ、もう大丈夫ですよ。
うちの所の衛生兵、そこらの医者には負けんほど鍛えてますからね。俺がいなくても充分対応してくれてる。
[笑いながらゲオルグに答える。
頼み、の言葉には首を傾げ、続きを待った。
続く言葉には少しばかり不思議そうに。
何があったかは知りたい事だったけれども、どうして話してくれるのだろうと。
疑問符は顔に出ていたのだろう。ゲオルグに先回りされて言葉にされる。]
そりゃ不思議でしたよ。
何が起きてるのかまったく分からんかった。
すごいもの、見れましたけどね。
[すれちがう戦艦。侵しがたい空間。
あの風景を思い出す間にも、話は続く。
そして、帝国側――シコンへ行って欲しいには、妙な声が漏れた。]
― 旗艦ヴァンダーファルケ ―
[ 旗艦ヴァンダーファルケに男が乗艦したのは、丁度シロウと相前後してのことだった ]
提督は?
[ 尋ねると、エイベル中尉と面談中です、と告げられ、男は、ああ、と頷いた ]
シコン行きの件だな…判った。待たせてもらおう。
[ シロウとも会えるなら丁度いい、と、部屋の外で暫し待つ。やがて、恐らくはシコンへの捕虜交換の命を受けて出て来たシロウに声をかけた ]
シロウ、無事で何よりだ。ナハティガルは相変わらず死神を寄せ付けないみたいだな。
[ そう笑いかけてから、少し、声を沈ませ ]
俺に?
…あぁ、捕虜交換。なるほど、医者として、ですか。
そりゃあ了解。喜んで。
リオレに到着後、用意出来次第、出発します。
[男は快諾。]
シコンの様子ですか。
…あぁ、見てきたいですね。
街も、海の様子も、見て来ますわ。
[あの近くの海には、多くの戦友たちが眠っている。]
街には下ろさせて貰えんでしょうし――船からある程度、現状見えりゃいいんですけどね。
[そして、ゲオルグが出したローの名前には。]
――……。
[一瞬、酷く複雑な表情が滲む。
驚きとも喜びとも嘆きとも付かぬ表情。]
遅くなってすまなかった。俺が、もう少し早く援軍を連れて来れていたら、怪我人も戦死者も、もっと少なく済んだかもしれん。
[ 悔いても仕方のないこと、と判ってはいる。だが、命を護ること、そして命を救うことに、それこそ自分の命を張っているこの長い間の戦友にだけは、それを詫びておきたかった。
シロウは、何と応じたか…その会話のあと、個人的な話との前置きをされれば、内容を予測するのは容易だった ]
……そうか……
[ 怪我の事、記憶の事、どちらを聞かされても、男の顔に驚きの色は薄い ]
腕は、治るんだな?
[ あいつは飛べなくなるのが一番堪えるはずだから、とそれだけは念押しして、シロウが不審を感じているようなら、どこか情けなさそうに肩を竦めた ]
[声を掛けた直後、ウェルシュの視線が記憶の中を彷徨ったように見えた。
もう10年も前のことではあったし、忘れられていても仕方がない。説明を付け加えようとした時、彼の目が理解の形に開かれた。]
思い出していただけましたか。
お互いに、ずいぶんと大きくなってしまいましたからね。
身体も、立場も。
── あの時の、あなたの夢は叶いましたか?
[追憶のひとかけらを、差し出した指の先に乗せる。]
[が、その表情は一瞬で、次に男が浮かべたのは笑みだった。]
いや……なんて言いますか。
ローさん帝国にいるんだなぁとか、生きててくれてんだなぁとか、あの人ならもっと強くなってんだろうなぁとか、すげぇ考えちまって。
でも、一周回ったら、懐かしくなりました。
[昔の知り合いと戦うのは嫌なものだ。だがその生存を確認できるのは喜ばしい事で。
特に、あの戦い……男のその後も変えた戦いで出会った人物なら、その気持ちもさらに強い。
瞬時に浮かんだ感情をまとめれば、一番強いのは懐かしさで。
だから、結論、男は笑った。]
そうだなぁ――会えたらいいな。
俺の事、覚えててくれるか分からんですけども。
もしも会えたら提督の事はお伝えしますよ。タクマさんの事も。
…いえ、失礼いたしました。
[けれども、過去からすぐに意識を引き戻す。]
あなたをあまり長くお引き留めするわけにもいきませんから、手短にお話をさせていただきましょう。
ウェルシュ様、
あなたはどうして、ここに居らっしゃるのです?
[非戦闘員であろう彼が、何故軍艦に乗って最前線にいるのかという問い。
そして、もうひとつ。]
それと、
……ファミル・アンディーヴ卿は、
あなたに何を託していかれたのですか?
[これがもう一つの問い。
この二つの問いの答え次第で、帝国は彼への態度を変えなければならないだろう。
……という実務とは別に、ファミルの最後の言葉を聞きたいという思いもあった。]
いつか、こんなことがあるんじゃないかとは思ってた。あいつはもともと、モルトガット帝国領の孤児院に居たらしい。だから、あっちに知り合いや親族が居ても、不思議じゃないんだ。
[ それは、シュテルン自身にも今まで言わずにいたこと。だが、もう隠す意味も無いと、そう伝える。シロウは驚いたかもしれないが、それでシュテルンに対する見方の変わるような男ではない…そう信じているからこそ、男も口に出したのだ ]
ああ、判った。ナハティガルの医務室だな。後で必ず寄る。
[ シロウに様子を見てやってくれと言われると>>178、勿論、と頷く。本当なら、今すぐにでも顔を見にいきたいところだが、そうもいかない。どうしても果たさなければならない用が目の前にあった ]
そうだシロウ、今のうちに頼んどく。もし俺の顎が砕けたら。シュテルンに会う前に治療してくれ。
[ 話を終え、ゲオルグの元へ向かう前に、そう依頼を残した男に、シロウはどんな顔をしただろう?* ]
/*
陛下が、ウェルシュは主戦派だったのかとご懸念を抱いていらっしゃるようなので、聞いてみましたよ。
返答によっては、このまま帝国に拉致r
[用件の終わりを伝えられたなら。]
タクマさんってこの後、こっち来ますかね。
シュテルンがうちにいるんで、もしも来るんだったら、それだけでも伝えときたいんです。
ちょいと怪我負ってるんで――いや、命に別状はありません。
ただ左腕が……しばらくは動かせんでしょうね。若いから回復早いと思いますが、少なくとも俺は無理をさせたくない。
…いや、医者としても、無理はさせたくないです。
[男個人としての本音も混じる言葉に、頭をかく。]
― 旗艦ヴァンダーファルケ ―
ただいま戻りました。
[ ゲオルグの前に立った男は、常に無い神妙な面持ちでいた。最初はゲオルグも、その理由を訝しんだかもしれないが、まずは、必要な報告を優先する ]
新造戦艦シュヴァルベ以下、巡洋艦4、指示通り救難任務に向かいました。
巡洋艦シュヴァーンは、損害軽微ですが、念のためリオルでドック入りさせます。
それと…新造巡洋艦ヴァイスメーヴェですが…
[ すう、とそこで、無意識のうちに息を吸いこみ、腹の底に力を入れる ]
前線にて、帝国巡洋艦の衝角攻撃を受け、中破相当の損害…乗艦していたストンプ候が怪我を負われたとの報告がありました
…記憶、取り戻したらしいんです。自分から思い出そうとした、って。
そこらの話を少し。
……せめて身体ぐらいは休ませてやりたいですね。
心の方は、俺よりも適任いるだろうから、おまかせします。
[悪いようにはしないの言葉には、はい、と、安堵のように返事をする。
そして、「タクマさんが来たら伝えといてください」と残し、その場を後にした。*]
/*
陛下がどんどん追悼を進めておられる。
この会談のあと、私も一生懸命追悼しまくりますよ。
ちょうど、ロー・シェンからミリアムのドッグタグもいただけるでしょうし。
そのあとシコンに戻って事務処理をしてセルウィン追悼してウルズの追悼もして、ああそうウルズの遺体処理の話は今しないとですね。
そして釣りもする。(ぐっ
[ 告げるうち、ゲオルグの顔にまぎれもない怒りの色が広がるのを>>201男は視線を逸らさぬまま、見つめる。ウェルシュには、一緒に殴られにいこう、と言ったが、まさか怪我人に付き合わせるわけにもいかない。これはもう、一発でも二発でも、喰らっておくしかないだろう、と、疾うに覚悟は出来ていた ]
幸い軽症とのことです。敵艦が突撃して来た時、甲板付近にいらしたという話ですが、詳細はまだ不明です。
[ 怪我は、と聞かれて、そう答え、低く投げられた「分かっているのだろうな」という言葉に、不動の姿勢のままで、答えた ]
…
提督…?
[ 大きな手が、男の襟から離れ、大きく息を吐く気配に、閉じていた目を開ける。
そして、告げられた言葉に、男は、困ったように眉を下げた>>205 ]
あれは…単なる事実を言ったまで、ですよ。
[ ウェルシュを危険に曝した事と、帳消しに出来る程の事ではない、と、そう言ったものの、ゲオルグの中では、既に、それで収まりがついてしまっているようだった。
「そもそも俺は殴られに来たんですけど」と、男の顔には書いてあったかもしれない ]
はい。俺もそれが妥当だと思います。
[ ウェルシュをストンプへ返す、という決定については、男は異を唱えはしなかった。もともと危険があれば後方へとの約束もしていた。ウェルシュ自身が、素直に頷くかは分からないが、その約束を守らなかったことを盾にとることは出来るだろう。
ずいぶんと狡いやり方になるが、例え恨まれたとしても、彼の命には変えられない ]
/*
返事は「Sir!yes!sir!」だ!
繰り返せ!Sir!yes!sir!
[ここで唐突にブートキャンプ]
[ごめん。なんかちょっと頭に浮かんだもので]
[ もしも、男が、ウェルシュの姉、ウィズルカ・ストンプの死と、その間にあった事情を知っていたなら、男は是が非でも、ここでゲオルグに殴って欲しいと訴えただろう ]
[ 結局のところ、彼にその辛い別れを齎したのは、ウェルシュを戦場に連れてきた男なのだから。
だが、その罪を男はまだ知らず…ウェルシュの心の傷ではなく、身体の傷と、その命の無事を、ただ案じるだけだった ]
…提督がモルトガットの皇帝陛下と会見されている間に、扶翼官殿がシュヴァルベに来られました。
[ この話はここまでだ、とばかりに報告を促されると>>206男も、そこで気持ちを切り替え、伝えるべきを伝える ]
どうやら、提督がシコン同行に同意されたら、人質としてこちらに残るおつもりだったようで…
[ 僅かに苦笑が浮かぶ ]
皇帝命令だとすれば、呆れるところですが、もしかするとあれは、扶翼官殿の独断だったかもしれません。
[ そうでなくても、多分「命令」ではなかったのではないか?皇帝に振り回されるのを結構楽しんでいる、と言ったルートヴィヒの言葉を男はゲオルグに伝え ]
思うんですがね、提督。
[ ここへ来て、初めて改めていた口調を崩し ]
皇帝陛下は真の覇者、扶翼官殿もその翼と、確かに呼ばれるに相応しい人物です。
ですが、もしかすると...意外と、子供じみた…ある意味純情な方達なのかもしれないですよ。
[ そんな、言い方に、ゲオルグは同意したろうか? ]
[ そして、一連の報告を終え、告げられたのは、シュテルンへの特命>>207 ]
......お心遣い、感謝します。
[ 穏やかな目を向けるゲオルグに、男はただ、それだけを返して、いつもの敬礼ではなく...深々とした一礼を贈った* ]
/*
なにかここに来てすることのタスクがたくさん積み上がっている気がするので時系列順に一度まとめておきましょうか。
・ウェルシュとの会談(進行中)
・ウルズの遺体の話(母親の話もローに聞く)
・ローからミリアムのタグをもらう。→ミリアム追悼
・シコンに帰還
・艦の修理手配、戦死者名簿作成、ウルケルに渡す捕虜名簿と戦死者名簿の作成
・決戦海域への航空機哨戒手配
・哨戒がらみでセルウィンのことを聞く。→セルウィン追悼
・ウルズの母親に遺品送付を手配。→ウルズ追悼
・ファミルの葬儀手配
・釣り→もう一度ミリアム追悼
・シロウをお迎え
― 記憶の欠片 ―
[眠りに落ちて間もなく、意識の奥に閃いたのは孤児院にいた頃の夢。
虹の向こうを見に行きたい、と。
そんな夢を抱いた少年は、空に関する本に興味を示すようになり。
ある日、空や鳥に関する本を寄贈している、という人物と偶然話す機会を得た。
自分と同じく空の先に何があるか知りたくて、そのために飛行技術について学んだ結果、技師になったというその人は、どこか自分と似ている気がして。
ごく自然に、気を許して話すようになっていて。
……養子縁組の申し入れがあったのは、ある意味自然な流れだったのかも知れない]
[嫌いな相手じゃない──むしろ、大好き、と言ってしまえるくらいには懐いている人だった。
だから、もうじきこの町を離れるんだけど、その時に一緒に来ないかい、と。
家の子にならないか、と誘われた瞬間は物凄く嬉しくて、でも]
……町から、離れる……遠くに、行くの?
[ある事に気が付いたら、嬉しさも半減した。
町から離れる、遠くに行く、という事は。
幼馴染とも離れる、中々会えない、という事で。
それに気付いて黙り込んでいると、一緒に来るのは嫌なのかな、と穏やかに問われて]
……いや、じゃない、よ。
シエルさんのお話し、好きだし。
でも……。
[自分がいなくなったら、幼馴染はどうするだろう。
ちらつくのは、ふとした瞬間に見える不安げないろ。
何より、自分も会えなくなるのは辛くて。
言葉を濁して俯いていると、頭の上にぽふ、と手を置かれた]
『離れても、二度と会えなくなるわけじゃないよ』
…………。
『すぐ傍に、すぐ隣にいなくても。
本当に大切な絆は、切れたりしないんだよ。それに……』
……それに?
『どんなに遠くにいても、空と海は繋がってるんだ』
[にっこり笑って言われた言葉に、最初は何も言えなくて。
結局、その場での返事もできないままだったけれど。
最終的に、差し伸べられた手を取る事を選んだのは、この時に交わした言葉があったから。
行ってみたいと願う
きっとまた、会えるんだ、とそう思えたからで──でも]
(……俺、は。
俺が、望んでた、のは……)
[再会叶った空は、ぶつかり合う場所。
それと認識して、それでも、と向き合ったのは自分で。
今、は譲れないものを貫いた結果だ、と言い聞かせてみても。
軋むような痛みは──抜けて、くれない。*]
― ナハティガル/医務室 ―
[ やがて、いくらかの時間を置いて、男の姿は漸く、案じ続けていた養い子の傍らに立つ。
シュテルンは眠っていたか、それとも目を覚ましてはいたか...どちらにしても暫しの間、男は無言で彼を見つめていた// ]
/*
ゲオルグメモ>ああ、すみませんね。ウェルシュを引き止めてしまって。
なるべく早くお帰しするつもりではおります。
…一応は。
―海域北東:第三艦隊 水雷母艦アストラ―
あはは……
僕は、どうだろう。
[>>244 大きくなったという言葉には僅かに顔を歪める。
領主になるということは、生まれたときから決められていた運命なのだ。
ウェルシュが考えていたよりかは、随分と早くにその役に就いてしまったが。
いずれにせよ、自分の力ではない。
身体なんて、以ての他だ。
相変わらず、自分は子供っぽい。
年下だというのに、自分よりもずっと大人びている彼と自分の差は、未だに埋まっていない。
否、広がってしまっているかもしれない。]
夢は、
[瞼の裏に蘇る群青色。]
― 巡洋艦ナハティガル/医務室 ―
[ぐるぐるとした思考を断ち切るために、無意識が選択したのは夢からの目覚め、という形。
それはそれで、現実の痛みに向き合う事になるのだけれど、まだ、そちらの方が耐えられる気がして]
…………。
[ぼんやりと開けた若葉色に、見知った姿>>262が映る。
あれ? と思って数度瞬き、視界をはっきりとさせて]
……なん、で。
いるん、です、かぁ……。
[口を突いたのは、どこかずれた問いかけ、ひとつ。//]
夢は……
[ 僕はね、いつか戦艦だけじゃなくって―――― …… …… ]
――――………まだ、
[―――……大きな豪華客船を造りたいんだ。
世界一周しても平気なくらい、とても、とても大きな ]
………。 叶えられていないよ。
[ いつかこの海峡内だけじゃなくってさ。
海を越えて、世界中の海に僕の船が浮かんでいたらさ、凄く素敵じゃないか。
そして僕もその船に乗って、色んな国を眺めたいんだよね。]
[>>246 ルートヴィヒの声で、意識を群青色から今に戻す。
当然の疑問を問われれば、苦笑を浮かべて、]
ま、色々あったんだよ。
[肩を竦めた。
今は攻撃の手を休めているとはいえ、相手は敵だ。
新型巡洋艦ヴァイスメーヴェのことを鑑みると、語ることは出来ない。
……事実、色んなことがあって今に至るのは、本当だ。]
[>>247 もう一つの質問には、]
―――……。
[今度は瞼の奥に、美しくも気高かった、チコリの花が蘇った。]
……帝国に海峡を開き、停戦するようカルボナードに働きかけろと。
[>>2:178 命を賭してまで自分に会いに来て。
最期の言葉を伝えたあの凛とした声を思い出しながら。伝えた。]
/*
もうちょっと、シコンとか行けそうにないよね...明日どうなるかわからんけど、ここでシュテルンと話しておけば死亡フラグ的には十分なはず。
― 回想:9年前/帝都 ―
[初めて出会った日以降、トールにはいろいろなところへ連れまわされた。
彼がまとめ上げている仲間たちと引き合わされ、ここが拠点だと街のあちらこちらに連れていかれ、時には敵対グループとの交渉にまでつき合わされた。
それでも自分は、主に下町で活動するトールの仲間たちとは一線を画し続けた。
「トールが集めた連中のひとり」になってしまうのが嫌だったのかもしれない。そう指摘されれば、きっぱりと否定しただろうけれども。]
[ある日、トールに提案をしたことがある。
例の犯罪組織を排除する計画を練っていたときだ。]
トール。
彼らのこと、もっときちんと組織化してみませんか?
[トールが連れまわしている連中は、ただトールのカリスマに惹かれて集まっているだけの者たちだ。
いざという時は、それでは弱いと指摘する。]
組織化と言っても、細かく地位や役職を決める必要はありません。
ただ、自分たちがなにに所属しているのか、誰が仲間なのか、目に見える形にしておいた方がもっと結束は強まります。
[名前を決め、シンボルを──例えば同じ持ち物を持つとか── を決めればもっと強い力になると主張する。]
/*
ちなみに今回は自薦はしない予定です。
ちょっと村の流れが掴めてないのよ...
[ よしいけ、的なものがまだ掴めない ]
/*
陛下が暇していらっしゃいそうなので、過去回想を投げてみる試みです。
なんてしているうちにウェルシュが帰ってきましたね。
/*
ウェルシュは無謀な所もあるけど、要所要所ではきっちり自分の立場を崩してなかったりとか頭の回転が良くて、みんなに愛されてるのもあってきっと良い領主になるだろうなぁとお姉ちゃんは思ってる。
ようはうちの弟可愛い←
― 海域北東:第三艦隊 水雷母艦アストラ ―
[いろいろ、との返答に、わずか視線を鋭く細めた。
しかし、それ以上は追及せず、伝えられたファミルの言葉に瞑目する。
目を開いた瞳には、今は感情の揺らぎはなく]
─── その言葉を受けて、
あなたはこれからどうなさるおつもりですか?
[静かに、最後の問いを置いた。]
なんでとは、ご挨拶だな。
[ こちらを見た瞳が、初めて会った時のような空虚を抱いていないことに、内心ほっと息をつきながら>>264男は、なんでもないことのように、そう言って笑う ]
俺が怪我人の見舞いに来るのがそんなに不思議か?
/*
よく考えたら、真っ向親子位置ってのも初めてな気がする...せいぜい兄貴分じゃなかったっけ、今まで?いや、まあちょっとこのこも、親って感じじゃないけど。
/*
あと、イルゼに会いに来てください、と、うちの陛下の旗艦がストンプ製だよ>>193ということを伝えること。
(メモメモ)
/*
陛下が拾ってくれてるの目撃して、おおー!っとなってます。こんばんは、ミリアムです。
此処は補完力が高い人が多くて目が丸くなりますね。
>>+19少佐
小生の方が心を閉ざしていた節もありましたので仕方のないことだったでしょうが惜しかったですね
そして同じ船だったら飲み会の翌日も怒られる機会があったのに惜しかったという…ぐぬぬ。
下段、お祖父様の悪辣さはほんわりと暈していたのでもう少しかけたらなあと思い墓下で補完しました。
回想は同じくですね。回想考えるだけで気が付くと朝になっていたりして…して…
集団戦は難しかったですけど、セルウィン中尉みたいにピンで動くのも難しそうですと個人的には。
最下段、うっかり墓も禁止かと思って3dに散々ロールを悩んでいた人が私になります!(挙手
/*
地上では、笑顔か冷笑か呆れ顔か苦笑くらいしか表情を使い分けていなかったのでお墓では表情豊かに行きたいと思いました
っと、ロールを追いつつもう少しゆるっとオンしてます
― 海域北東:第三艦隊 水雷母艦アストラ ―
そうですね、
[>>268 続く問いには、僅かな間瞼を閉じ。考えを纏める。
そして再び目を開き、眼鏡の奥の瞳を見つめる。その双眸は揺蕩うように、静かに此方を見据えていた。]
早晩、アンディーヴさんの遺言通り、カルボナードに向かい、説得をするつもりです。停戦は、僕の望むことでもありますから。
[しかし、と言葉を区切り。]
いくら諸侯とは言えど、僕だけの力では難しいでしょう。何か交渉の材料は必要となってくるでしょう。
例えば、帝国側の賠償金。
例えば、モルトガット皇帝の束縛。
………ファミル・アンディーヴを罰することはもう出来ませんからね。
[>>2:197 あの時と同じ言葉を繰り返す。]
そもそも帝国側、……貴方がたが、停戦に際し、どこまで妥協してくれるかも鍵となってくるでしょうね。
― 巡洋艦ナハティガル/医務室 ―
不思議っていうか。
今、いろいろ、忙しい時じゃないんですか……。
[笑いながらの言葉>>269に、若葉色を伏せる。
ぼそぼそと反論してはいるが、本当はわかってはいる。
今回の戦いでは、最初の最初から生死不明だった自分の事を放っておくようなひとじゃない、というのは。
ただ、今のぐちゃっとした精神状態では会いたいような会いたくないような、そんな微妙な気持ちも生じていて、それが言葉になっただけの事で]
…………。
[何か言わないと、と思って口を開けて、結局何も言えなくて、閉じる。
子供の頃、感情の整理がつかない時によく見せた仕種は今でも変わっていなかった。//]
/*
今気付きましたが、連投が一文すっぽ抜けております...かろうじて意味繋がるけど、なんかこう、もったいないので張っておこう。
-旗艦ヴァンダーファルケにて-
今回も何とか踏ん張れましたよ。
うちの艦の奴ら、本当にイイ仕事してくれる。
[ゲオルグとの面談を終えて部屋を出れば、そこにはタクマの姿。
ナハティガルの事に話題が及べば、嬉しそうに告げた。
続く謝罪には、無言で首を振った。]
(>>252と>>253の間)
[ 同時、降ってくる怒鳴り声は、海に迫る嵐にも負けぬ激しさで男の耳を撃つ。僅かに顔を顰めただけで、男は、その声と、続く当然の叱責を受け止めた。
襟首を掴まれ、拳が振り上げられれば>>203すっかり観念して、目を閉じる ]
[ …が、その拳は遂に、男の顔に届く事はなかった ]
“もしも”の話はあんまり考えたくないです。
そりゃ、悔やむ事もありますけどね。
もしもの世界を思って後悔するぐらいなら、今、目の前にある事に対して最善選びます。
最善を選べるように、努力し続けます。
あと、タクマさんが戦場に来るまでの間は俺たちの仕事です。敵さん相手に崩れんように、踏ん張るのが俺たちの仕事でしたから。
むしろ褒めてやって下さいよ。
謝罪よりも、きっと、その方が喜ぶ。俺も嬉しい。
それに遅いとは誰も思ってませんよ。
待ちわびてはいましたけどね。
そこにいるだけで、“大丈夫”って思わせる人なんて、タクマさん以外、ゲオルグさんしか知らねぇや。
[だから、と。]
……謝罪は、ちと寂しいんで、なしにしましょうや。
[そこまで話し、笑う。
長々と喋った己を恥じるような笑みのまま、「それより」と話を変える。
個人的な話と切り出したのは、タクマの養い子、シュテルンの事だ。]
……?
無理しなければって言う条件付きですがね。
治ります。俺が保証する。
[腕の事を問われたら、ゆっくりと深く頷いた。あまり驚いた様子を見せないタクマにちらりと疑問が浮かぶものの、孤児院の事を聞けば、把握する。
あぁ、と呻きが漏れる。]
あぁ、そりゃあ――そりゃあ、なぁ。
会う可能性もあるよなぁ…。
[記憶を刺激するような相手と出会ったのかもしれない。
「ちょっと、きついだけ、です」との言葉を思い出す。]
……はい、うちんとこの医務室にいます。
時間あれば――いや、無理やりでも時間作って、会ってやってください。
お願いします。
[後で必ず寄るの言葉にはそう返した。]
[が。]
……は?
顎?
っーか、それ、ゲオルグさんに殴られるって事ですか?
何やったんですか……?
[タクマの答えにもよるが、男は恐らくそのまま扉の前にしばし残り――破壊音が響かない事を確認した後に、ナハティガルに帰った。
しかし、動かせぬ重病者がいると別艦へと呼び出され、自艦に戻ったのは一瞬だったのだけれども。*]
― 回想:9年前/帝都 ―
[それは俺がやっておく、おまえはこっちを頼む、そんな大雑把で緩やかな共同体の中でルートヴィヒは少しだけ身を引いているように感じられた。
仲間たちの中には、喧嘩のときだけ来るとか、海には行かないといった自分の遊ぶ領域を持っている者はいくらもいたけれど、それとはまた違う。
それがルートヴィヒの選んだ位置ならば構わなかった。
そんなある日、ルートヴィヒは「組織化」を持ち出す。
犯罪組織とのぶつかりあいで、皆が少し浮き足立っている時だった。
アレクトール自身は、協力する者がいないならルートヴィヒと二人だけで片をつけるつもりだったから、
弱いと言われても特に不自由は感じなかったが、皆で揃いのシンボルを持つのは楽しそうだと思った。]
やろう。
[同意を与えたのはそんな動機。]
― 海域北東:第三艦隊 水雷母艦アストラ ―
[ウェルシュの答えに唇を上げる。]
それを聞いて安心しました。
あなたが我々帝国との戦いに積極的なお考えをお持ちでしたら、このままお帰りいただくわけにはいかないところでした。
[交渉の材料については言及することはなく]
陛下が求めるところはただ一つ、
海峡の、完全なる自由な通行だけです。
それ以上のことは、戦いが終わった後のことでしょう。
[自分たちの立場を端的に主張した。]
それではお引き留めして申し訳ありませんでした。
あなたとお話しできたことを嬉しく思います。
いずれは、あなたの夢が叶いますように。
[一方的に話を終わりにしてウェルシュを送る素振りを見せたが、ふと何かを思いだしたように立ち止まる。]
─── もし、アイグル少佐……ウィズルカ・ストンプの遺体をそちらでお引き取りになるのでしたら、どうか、帝国領にいる彼女の母親へ、なにかよすがとなるものを残してあげてください。
髪の一束なり、装飾品なりで構いませんから。
[そうして、改めて一礼した。]
そうだな、忙しい。
[ 男は否定しなかった>>271今まで彼に、隠し事はしても嘘をついたことはない ]
だが、お前の顔が見たかった。シュテルン...
[ 言葉にならない想いがあるのだ、と、示す養い子の様子に、立ったまま身を屈め、視線を合わせる。
それは、最初に炎の前で会った時と同じように ]
誰に会った?
[ そして、静かに尋ねるのは、彼の中で今一番大きいであろう者の名 ]
ではまたいずれ、私の妹にも会いに来てください。
あれはあれで、あなたのことを気に入っていたのですよ。
ああ──それと、陛下がお乗りになっている艦、
ストンプから取り寄せた図面を元にしたものなのですよ。>>193
もしよければ、いつか見に来てください。
[そんな、先のことを口にして、別れの言葉とした。]
― 回想:9年前/帝都 ―
[トールから同意を得た数日後、包みを持って彼に会いに行った。]
試作させてみましたが、こういうのはどうですか?
[広げてみせたのは、赤い腕輪や黒鞘の短剣、鴉の意匠のペンダントなどなど。]
気に入ったものがあれば、すぐにみんなの分を作らせます。
/*
ウェルシュの問いには一切答えないとか、酷い人ですね。
いえ…時間があれば答えていたかもしれないのですが、こちらのやりたいことだけ巻き巻きでやってしまいました。
もうしわけない。
― 巡洋艦ナハティガル/医務室 ―
[ぼそぼそとした反論に否定は返らず。
だったら、という言葉は続けられた言葉>>280に遮られ]
…………。
[視線合わせてくる様子は、どこか、いつかを思い出させるもの。
そうして向けられた問いに、若葉色は微か、揺れた]
……セル……ウィン。
セルウィン・ベッカー。
帝国軍の……操縦士……で。
[途切れがちに紡いだのは、記憶を取り戻す以前に聞いた名前]
でも、それだけじゃ、なくて。
俺…………の。
おさな、なじみ、で。
[そこまで言ったら、急に息苦しくなって。
ぎゅ、と目を閉じた]
……約束……した、のに。
また、会おうな、って。
俺、自分で、そう言って……なのに、忘れてて……。
あえた、のに。
……俺……俺っ……。
[そこまで言って、唇を噛み締める。
その先を言葉にしたら、押さえている色々が決壊しそうな、そんな気がしていた。//]
― 回想:9年前/帝都 ―
[ルートヴィヒの対応は早く、数日後には試作品とやらを披露してみせる。
こんな時には彼の実家の持つ財力とネットワークを実感するのだった。]
鴉だな
[ピンと来たイメージはそれだと名指す。]
モルトガットの建国史は知っているだろう。
若きサルバ=モルトガットは、故郷を広く襲った疫病から逃れるべく一族郎党を率いて旅に出た。
船に乗り、鴉と太陽に導かれてアルマダの地──いまの帝都へ辿り着いた。
すぐに現地の人間と意気投合して、乱れ切っていた王国を打倒して新しい国を作った。
資金がないから、旗も武具も消炭で真っ黒に塗って、当時、彼らは”鴉”と自称したそうだ。
その故事にあやかって鴉をシンボルにしたい。
望むらくは、シンボルだけれど実用的なものだ。腕輪など使えない。
この短剣ならば、いいな。鴉の嘴めいて見えないか。
/*
>>+27
はっ。そうか、何かでそっち行って見かけて怒っても良かったよね…とは今更思ったのだった。
爺様のはなるほどと思いつつ。
朝まであるある…長考してしまうので気づくと夜が明けてしまうのがな…
ソロは回想とかタイミングを上手く使わないと暇しそうな所はあるよなとは。ただ相手がいるのがわかってれば、対ロールがっつり出来るのでそこは良いかなぁ、とは見ていた感想だった。まぁ実際やったらどうなるかは解らないけれど。
挙手ふいた。あー、でもwikiには最初書くログの扱いの所に中発言禁止と書かれてたしな(その話を他の人としたで覚えている)気付いたら書き直されていた。
あと村の進行の所ではOKと書かれていて、どっちだと思ってたのだった。勘違い仕方ない。
[ ここへ来るまでの間に、シュテルンが帝国軍の複葉機の一機と、「まるで鬼ごっこでもするように」戦っていた、という話は、他の操縦士から聞いていた ]
そうか、友達だったんだな。
[ 男は呟いて、シュテルンの横たわるベッドの脇に腰掛ける ]
そのセルウィンとは、いつも、どんな話をしてたんだ?
[ そして、男が穏やかな声で問うのは、別れの時ではなく、その前の、二人の絆のこと// ]
― 海域北東:第三艦隊 水雷母艦アストラ ―
[>>278 その反応には軽く首を傾げる。]
可笑しなことを言うんだね。
そちらが仕掛けてきた戦争でしょ。
積極的なほうが、好ましいんじゃないのかい?
[然し、続く言葉でその理由は理解する。
相変わらず、差しだすべき交渉の材料は引き出せないが。]
まぁ、……その先のことは。
そうだね、僕が頑張るべきところなのだろう。
[各々が収まるべき立場で、戦えと。
つまり、ウェルシュが居るべき場所は、やはり此処ではないのだろう。もう充分、己の我儘は果たせただろう。]
うん、
……ルートヴィヒさんも、夢を叶えられるように、ね。
[>>279 そう言いながら、笑う。
あのときの少年の夢はなんだっけ。
>>1:568 自分とそう変わらぬ夢を語っていた、彼は。
もしかして。]
いや、もう夢を叶えたのかな?
なら―――…羨ましいことだ。
[あるいは夢を果たし。
今は違う夢を追いかけているのかもしれないが。]
[続く、姉に関する話には、振り返り、]
姉さんは―――……
そうだね、家に連れて帰ることにするよ。良いかな?
[姉が出て行った家。今は父も居ない家に、無言の帰宅をさせることは、もしかしたら姉は望んでいないかもしれないが。その身を引き取ると、申し出た。
義理の母に、何か贈って欲しいという言葉には是と頷き、]
うん。
―――……出来れば、戦場以外で会いたいよ。
[>>281 別れ間際にそう、彼に伝え。
皇帝陛下の船に関する思わぬ言葉を聴けば、]
!! ――――……そう、なんだ。
[再び暗い空を仰ぐ。
霧雨のなかに浮かぶ堅牢は、実はストンプの図面から生まれたものだったのか。
とすれば、父が描いた図面を参考にしたのだろうか。
しかし、自分がよく見てきた戦艦とはやはり造りが違うように思えるが。
ストンプで図面を手に入れ、帝国の手によって手直しを入れられたのだろうか。]
いつか、また、帝国の船に乗せて欲しいよ。
………妹さんにも、宜しく伝えておいて。
不甲斐ない男でごめん、とも。
[扶翼官にそう言うと、ウェルシュはヴァイスメーヴェへと戻った。
ヴィクトリアはどうしただろうか。
もし彼女がまだローやルートヴィヒと話すというならば、先に戻って行っただろう。*]
― 回想:9年前/帝都 ―
[トールが語る建国史は、もちろん知っていた。
もともとの帝国で生まれたならば、幼いころから聞かされる物語だ。]
建国の王にあやかるのは良いですね。
鴉はあれは、賢い鳥ですし。
実用的なもの……なるほど。
ではその短剣をもう少し、こういう形にしてみましょうか。
建国物語に倣うならば、色ももっと艶消しの方がいいかな。
[あれやこれや修正を加えていって、それを書き留めていく。
トールがいいと言えば、すぐにも工房へ依頼を出す気であった。]
― 巡洋艦ナハティガル/医務室 ―
[ぐるぐると回る感情を押さえつけていた所に向けられた問い。>>286
閉じていた若葉色をそ、と開いて数度、瞬いた]
どんな、って……。
[子供の頃。
あかい色の向こうから見えた記憶。
何故それが問われているのかはわからない、けれど]
……しっぽの事、とか。
院に遊びに来る、猫の事、とか。
あと……空の、事……とか。
虹の向こう側……何があるんだろ、って。
[見えるまま、口にしていけば、その時の温かさも蘇って。
その感触に、また、若葉色が揺れた。//]
― 回想:9年前/帝都 ―
巧いもんだ。
[デッサンに修正を加えてゆくルートヴィヒの手元を見守る。]
絵が趣味だといえば十人がとこ頷くのに。
[デッサンの段階ではよくわからないからと口出ししないが、また試作が出来てくれば抜いてみたりして望む感触を伝える。]
鞘にひとりひとりの名を入れられるか?
[やがて、ウェルシュはゲオルグに呼ばれて、>>169 旗艦ヴァンダーファルケへと呼ばれただろう。丁度その頃には、ヴァイスメーヴェはリオレ港へと到着していたか。>>179]
――――……あはは、殴られるのかな。
[笑って首を振り、今行くと伝えようとして身を起こしかけたが。]
あれ、
[あゝ、身体が思うように動かない。
上着を軽くめくると、横腹部分の皮膚が青黒くなっていた。
触ると、やたらと熱を持っていて、熱い。炎症を起こしているようだ。
嫌な汗が流れる。]
……うーん、これは絶対おじさんに怒られるなぁ。
[憂鬱な気持ちで益々身体が動かなくなりかけたが。
震える身体を奮い立たせ、ゲオルグの待つ旗艦へと向かったことだろう。
やがてゲオルグから、>>206 戦線離脱を命ぜられるが、きっとウェルシュは抵抗しただろう。それでも怪我のことや、>>253 タクマとの約束のことを盾にされれば、反論は出来なかった。]
− シコン −
[夜、アレクトールは今は亡きファミルと最後の夕餉をとった食堂にいた。
アレクトールとファミルが会ったのは、まだアレクトールが皇太孫の時分。
移動中の帝国軍が、積み荷を狙った賊からアンティーヴの商団を守った折だった。
商団長は感謝とともに帝国軍の勇猛さを誉め称え、「帝国が守ってくれれば安心」と傍らのファミルに語る。
リップサービスだったのだろうが、幼いアレクトールにとって、庇護対象ではなく守る側と見なされることは目新しく、義務とも誇りともなった。
アレクトールより8歳年上の異性であるファミルは遊び相手には向かなかったが、騎士が献身の対象とするには申し分ない淑女であった。
次の街まで同道する間、なんとなく彼女の側では背筋を伸ばして、海辺で拾ったきれいな貝を偉そうにプレゼントしたりしたものだ。
大人になって再会しても、色恋抜きの崇拝を抱ける特別なひとであった──]
虹の向こう側、か。
[ 語られる思い出は>>291どこか男にも懐かしさを思わせる。国が違おうと、時が流れようと...変わらぬもの ]
ああ、それで
[ そして、ふいに、納得したといった声をあげる// ]
[ファミルの葬儀が多分に、政治的にとられることは承知の上だ。
人からどう見られようと構わない。だが…]
俺は彼女の希望を叶え、かつ、戦場から離しておきたかった。
[その結果が──これで。
物思いに沈んでいる間にチコリ・コーヒーは冷めてしまっていたが、その苦みを求めるように口に運ぶ。*]
― 海域北東:第三艦隊 水雷母艦アストラ ―
……私の夢は、今は陛下と同じですよ。
[去っていくウェルシュを見送りながら、呟く言葉は風に流れる。]
戦争は、始めるよりも終わらせる方がずっと難しいものです。
あなたのような方がストンプの領主で、良かった。
[ウルケルの領主の中でも発言力があるストンプの領主が、停戦を望む立場だと改めて確認できたのは大きい。
彼が義憤と使命感に駆られて自ら艦を走らせ、戦士として前線に身を投じていたのならどうしようかと思っていたところだ。]
/*
やっぱ、皇帝陛下も可愛いよな。
というか、俺陛下にも殴られるべきですか?
[ 実はものすごく悪い事しかしてない気がするんです、このおとこ ]
賠償金をどちらが支払うことになるかは、
それこそこのあとの決戦の結果次第ですね。
仮にこちらが負けたしても、陛下の身柄を要求するのでしたら
[ふ、と瞳に苛烈な色が灯る。]
── ウルケルに未来は無いと思っていただきましょう。
[ウルケルが高圧的な態度を取り続けるのであれば。
帝国は受けた屈辱をそのままにはしないだろうと、ウルケルの風と雨に宣言した。]*
リーミン代将、
[ウェルシュとの話を終えたあと、ロー・シェンを呼び止める。]
殿軍は第二艦隊が務めます。
第三艦隊はそろそろ帰還のご準備を。
[艦に来たついでだとばかりの事務連絡であった。]
― 巡洋艦ナハティガル/医務室 ―
……うん。
なにも、見えなくなってても。
それ、残ってた、から。
[納得したような声>>295に、小さく頷きを返す]
虹の向こう側に何があるのかな、って。
……飛べる鳥なら、知ってる、かな、って。
だから。
俺も、あいつも、空……追いかけて、た……。
[それが結果的に、道を違える事になったけれど。
でも、同じものを追いかけていたことは、大事な想い出なのだ、と。
語る内、ほんの少しだけ、呼吸が楽になったような気がした。//]
/*
はーーー、そこのタクマとシュテルンの会話が可愛すぎるんですけど、ほんと、シロウもタクマも素晴らしすぎてダメですね。もう。
そうか、全部無くしたわけじゃなかったんだな。
[ 男は、心底嬉しそうに、そう口にして笑う ]
お前を初めて見た時、あんまりからっぽの目をしてたから、心配だった。
本当に何もかも全部、無くしてしまったのかと思ってな。
[ 人は、何の支えもなく生きていくことは出来ない、それは、英雄でも、小さな子供でも同じで ]
ちゃんと、友達の事を覚えてたから、お前は立ち上がることが出来たんだな。
― 回想:9年前/帝都 ―
絵など趣味のうちに入りませんよ。
[描きあがったものを透かしてみて、さらに調整しながら、嫌そうな顔で言う。
父から教わった、『広大無辺な自然の中でただ一人、内なる自分と対話を重ねて世界と向き合う高尚な趣味』である釣りは、未だにものになる気配はない。]
[再び試作品が完成すれば、使い心地の修正と共にもう一つ注文が来た。]
名前ですか?
わかりました。では名簿…
[言いかけて、頭を押さえる。]
ちゃんと組織化していないと、こういう時に面倒なんですよ。
全員分名前言ってください。筆記しますから。
[文句を言いながらも、手は抜かないのだった。]
俺も、そのセルウィンには感謝しなきゃいけないなあ...
[ そして、静かに、そう声を落とす。祈るように、心に刻むように// ]
― 巡洋艦ナハティガル/医務室 ―
[嬉しそうに紡がれる言葉>>301は、思いも寄らないもので。
若葉色は、不思議そうにきょとん、と見開かれた]
……セルのこと、覚えてた、から。
立ち上がれた……?
[言われるまで、気付いていなかった。
無意識下に残っていた『約束』。
それがあったから、空への夢は、虹への想いは、消えていなかったのだと。
祈るように落ちる言葉。>>302
若葉色はまた、揺れて]
……でも、俺、は。
[伏した若葉色が落ちるのは、動かぬようにと固定された左腕。
互いに撃ち合う事で受けた痛みの痕]
ちゃんと、思い出せなくて……結局。
言いたかった事、何にも、言えないまま……で。
[つき、とどこかが痛むような心地がして、小さく息を吐く。
言えなかった事への悔いは、小さな棘の如く、奥の方に刺さったまま。//]
― 回想:9年前/帝都 ―
いい出来だな。
掌にしっくりくる。
[鞘を弄びながら、名簿がないと面倒というルートヴィヒに、肩を竦める。]
誰は入れるが誰は入れないと査定する方が面倒じゃないか。
資格も何もないんだぞ。
だったら、これからゆっくり思い出してやれ。
[ 男は、もう一度、シュテルンの若葉色の瞳を覗き込む ]
なあ、シュテルン、俺達は、時には大事な友と戦わなきゃいけない、そういう因果な商売だ。
[ 思い出すのは、名を聞いたばかりの、
伝えたくても伝えられないこともある。
[ 例えば、あの戦火の中、最後まで伝えられなかった命の礼のように ]
それでも、また会えたなら、お前は同じ空を飛んでるって、それだけは伝えられたんじゃないのか?
[ 空への憧れ、それもまた、二人の絆だっただろう、とそう告げる ]
また空に帰るんだろう?お前の翼は折れてない。だから、きっとまた、見せてやれる。
今もきっと、そいつも空に居るだろうからな...//
/*
ほんとによく喋るおとこだわね。そして皇帝陛下ありがとうございます、最後の一文は貴方に捧げさせてもらいます。<よくぞ小鳥のセルウィンを空に放ってくれたことよ...
―第三艦隊 水雷母艦アストラ―
[今まで殆ど黙して、見守るように控えていた相手が発した名乗り>>209に、ロー・シェンは意識をそちらへ向けた。
ウルケルの軍服に身を包んだ、勝気な印象を抱かせる女だった。
…ああ、と得心する。では彼女が、ウルズがよく話していた“幼馴染”なのだろう。]
言伝… か。 聞こう。
[二つの名を並べた心遣いに、浅く顎を引いて頷きを返しながら。
神妙な心地で続く言葉を待つ。]
[帝国少佐として在ることを覚悟している>>2:153――と言った、あの日の後も。
割り切ることの出来ぬ想いを抱えるウルズの様子は、同じ第三艦隊で戦う僚友として、ずっと傍で見てきた。
自由の制限された立場で。
自由でいろと、無茶を言った。
…
なぞるように、最期の言の葉がヴィクトリアの唇を借りて繰り返される。
澄んだ声は、海を渡る涼風のようで。]
…。願いどおりに生きたのならば、
[淋しさを宿す相手の双眸に…己の顔が映る。嗚呼、きっと、似たような瞳の
あいつも、 …満足だろう。
[少しだけ喉の奥が震える。
滲んだ吐息と共に、受け取った想いを感慨に換えた。]
言伝を感謝する、スキュレステノ中尉。
確かに、――――受け取った。
[同じ女性を“とも”と呼ぶ相手へ。
胸に手を添えて、深くふかく…頭を下げた*]
/*
あ、俺にもなんか言ってないっていうフリがあったよな、そういえば...そこまで行けるか?
(時間的にあれでそれ)
/*
ロー・シェンめっちゃいいんだけど、いいんだけど、なんかもうこのルビ遣い見てると何となく笑いがこみ上げてしまって、ギルティ……
ほんとギルティ………
― 巡洋艦ナハティガル/医務室 ―
……これから……ゆっくり。
[言われた言葉>>305に、ほんの少しだけ、若葉色を上げて。
覗き込む瞳と視線を合わせた]
…………。
[紡がれる言葉、その奥にあるものは読み切れない、けれど]
……同じ、空を飛んでる事は。
伝えられた……。
[状況と、齎された結果にばかり意識が向いていて。
全く気付いていなかったその事に、若葉色が幾度目か、揺れた]
……うん。
俺は、まだ、見てない、から。
虹の、向こう側。
[空に帰る、という言葉に小さく頷く]
……そ、か。
[翼は折れていない。それならば]
……それ、なら。
いかないと、だよ、ね……。
中途半端なままじゃ、いられないし……嫌、だから。
[言いながら浮かべた笑みは、まだ力ないけれど。
若葉色には、一時消えていた意思の光の欠片が見えて。//]
/*
くっ。本日のオンの遅さに泣ける。
タスクがあああああっ。(とメモを見る)
追悼タスクが溜まりすぎである…。
あれもこれもやりたいの だがっ。
とりあえずウェルシュに返事して、
それからドッグタグだな…!
/*
ゲオルグも、シロウも、タクマも
ちらちらと戦友って思い出してくれているのが
ありがたい、な。ありがたい。
/*
>>279
あ。母親への髪のことは言おうと思ってたら
ルートヴィヒが言ってくれていたな。
考えることは同じであった。
― 少し前/水雷母艦アストラ ―
えぇ…… きっと、満足していると思います。
[言伝を受け取ったローの言葉>>309に、ゆるりと首肯する。
同じ”とも”を持つ相手は、その瞳に淋しさを宿していた。
それを確認した後、そ、とヴィクトリアは瞳を閉じる]
はい。
──…無事貴方に届けることが出来て、良かった。
[幼馴染にしてやれる最後のことだったから。
彼女のためにどうしても伝えてやりたかった。
期せずして得られた機会に感謝しながら、一礼の後にヴィクトリアはローの傍から一歩、下がる*]
[ 喪われて何年も心の底で眠っていた思い、それが、更なる喪失によって目覚めさせられたなら、彼が、全てを受け止めるのに、時間がかかるのは仕方が無い。
けれど、僅かにでも、見えた光のいろに、男は静かに安堵の息をつく ]
ああ、飛んでいけ。お前は自分で自分の飛ぶ空を、選んでいける。
それが出来ると、俺は信じてるから。
[ 男は養い子の右肩に、ぽんと、手を乗せる ]
俺も、見ていてやる、この海からな。//
― 回想:9年前/帝都 ―
[肩を竦めたトールを見て、こちらは呆れた口調になる。]
そんなもの、あなたが決めればいいことでしょう?
あなたが気に入った相手を受け入れればいいんです。
なにか一つでも特技があればいいとか基準を作って。
人間、何かしら得意なことはあるものです。
[なにも今まで一緒にいた仲間をふるいに掛けろと言うつもりはない。新しい仲間を受け入れるのも、今まで通りでいい。]
ただ、このまま彼らを連れて喧嘩や抗争に明け暮れていても仕方がないでしょう?
いずれは身分と生活基盤を用意してやってください。
でないと、彼らはいつまでも浮浪児のままですよ。
[その時のために、今のうちから組織化しておけと言うのだ。]
― 巡洋艦ナハティガル/医務室 ―
……うん。
[信じている、という言葉と、右肩に乗る手の感触。>>313
それに気持ちが鎮まるのを感じつつ、小さく頷いた]
でも、そのためには、まず、これ……なんとかしないと、だよ、ね。
[言いつつまた、左腕を見やって]
このままここにいても、周りの迷惑にしかなんないし。
後ろ、下がらないと。
シロウさんにも、下がって休め、って言われちゃったし、なぁ。
[先のやり取りを思い出し、滲むのは苦笑。
それでも、話す口調は少しだけ、いつもの調子に近づいて。//]
/*
親友にごろごろしつつ。
それね、最初の方から書こうか悩んだのだけど、親友ヅラしていいのかね…とか思ってたらかけずに幼馴染という書き方で終始終わってしまったのだった。
そしてロー殿にちゃんと伝わったよかったよかった。
殺してくれなんて無茶言ってしまったからね…すなないなと心配していたのだった。
ああ、それな...
[ 安堵すると同時に思い出す ]
もうすぐ正式な命令が来ると思うが、お前には特命が降る。
ウェルシュ・ストンプ候の護衛としてストンプに行け。
...実を言うと、俺がやらかした尻拭いみたいなもんだが。
[ 思わず苦笑が零れた ]
すまんな、よろしく頼む。
[ おどけて拝むような仕草は、シュテルンには初めて見せるものだったかもしれない// ]
― 巡洋艦ナハティガル/医務室 ―
ストンプ候の、護衛?
[告げられた特命>>315に緩く首を傾ぐ。
なんでそうなったの、と言わんばかりの視線を向ければ返るのは苦笑交じりの言葉]
……一体、何やらかしたの……。
[そんな突っ込みが口を突くものの、初めて見た仕草にちょっと驚いて。
それから、大げさにためいきをついて見せた]
……仕方ないなー、もー。
まあ、右腕は動くから、護衛としての仕事はちゃんと務められるし。
[何を持ってそう言うか、は言うまでもない事か]
そも、特命なんて言われたら、引き受けないわけには行かないんだから。
頼まれますよ。
[軽い口調でそこまで言って、それから]
……俺は、大丈夫。
[受け止めた事、思い出した事を受け入れ切るにはまだまだ時間もかかるだろう、けど。
今、もらえたものが、支えてくれると思うから、そう言って]
だから、ちゃんと、帰ってきて。
話さないといけない事、まだまだたくさんあるから。
[柔らかく笑んで告げた後、数拍、間が空く。
口をぱくぱくこそさせてはいないものの、迷うような間はいつか>>2:18を思い起こさせるか。
それでもやがて、意を決して]
……えっと。
あり、がと。
…………とーさん。
[短い礼の後に小さく小さく付け加えたのは。
養い親に対しては、初めて向けた呼びかけ方。**]
/*
……これを言うタイミングは凄く狙ってましたとも、ええw
さて、明日からは蒼い世界か。
……蒼い世界で初めてウェルシュに会うんか、これって。
まあ、そこらはあっちでのいろいろみてから、だなあ。
― 水雷母艦アストラ ―
[霧雨に張り付く髪を指を通して肌から離す。
目の前でなされる会話は、本来であればしかるべき場所で問答するもののようにも思えた。
その中で紡がれる、ウェルシュの言葉。
まだあどけなさが残ると思っていたが、領主としての自覚や思考はしっかりと備わっているようだった。
こんなところでも時の流れを感じる]
[政治的な話から、身内の話へと移り変わり。
ルートヴィヒが幼馴染の亡骸をウェルシュが引き取ることを是とする言葉を聞いた時、ヴィクトリアは安堵の息を吐いた。
幼馴染の母には申し訳なく思うが、今はウェルシュの思う通りにしてやりたい。
そ、と右手で左胸のポケットの上を軽く押さえる。
これで良かったよな?と心の中で幼馴染に問うた]
― 巡洋艦ヴァイスメーヴェ ―
[やがて会見を終え、ヴィクトリアはウェルシュと共にヴァイスメーヴェへと戻る。
艦に入るや否や、今後の動向についてを乗員から伝えられた]
戦闘停止、怪我人の救助の後にリオレ島に帰投だな。
分かった。
ああそうだ、ちょっと頼まれてくれないか。
[立ち去ろうとした乗員を呼び止め、死者を包む布を持って来させる。
それを受け取ると榛へと渡り、そこの乗員に事情を話し、幼馴染の躯を布で包んだ。
そしてその躯をヴァイスメーヴェへと運ぶ]
ウェルシュの……ストンプ侯の姉だ。
彼がストンプへ戻る際に共に運んでやって欲しい。
[暗に他の遺体と一緒にするなと告げて、幼馴染を安置室となる部屋へと運んだ。
その言葉通りに、ウェルシュが戻る時に共に船に乗せられることになるだろう]
[やがて救難活動を終え、ヴァイスメーヴェとヴァイはリオレ島を目指す。
ヴァイスメーヴェは損傷具合から速度を抑えざるを得なく、他よりも時間をかけて移動することになった。
尚、「お前の操縦だと艦が沈む」と言われ、ヴィクトリアはヴァイスメーヴェの舵を握っていない。
損傷艦なら普通に操縦する、と言い張ったが、艦長命令で下げられたのはそのうち噂にもなろう]
― リオレ島 ―
[リオレ島へと帰投し、ヴァイスメーヴェを修理へと回し。
ヴィクトリアは拠点内へと入っていく。
人気の少ない廊下の窓辺までやってくると、壁に凭れて外を見た]
………あー………
[右手で側頭部の髪を掻き揚げる]
…キてんなぁ…
[油断すればまた込み上げてきそうで、外を見ながら思わず自嘲した。
部屋まで持たない気がしてならなかったため、落ち着くために壁に身を預けしばし瞳を閉じる。
このままではいけないとは分かっているため、どうにか感情を押さえ込もうとした**]
いや、話せば長くなるんだがな。
[ なんでそうなったのかと問われると、男はそんな、どこかで聞いたような台詞を吐いて、肩を竦める ]
まあ、詳しいことはストンプ候に聞いてくれ。彼はなんというか...話しやすい相手だと思うぞ。
[ うっかり話すと船の話が9割とかになるのは、言わずにおいた ]
ん、お前の腕なら、何かあっても大丈夫だろう。
[ 右腕は動くからという言葉には笑って頷く。 それから、まっすぐな目で告げられた言葉に目を細め]
お前がそれを言うか?
[ シコン陥落から、この時まで、何度お前の戦死を覚悟したと思うんだ?と、思わずじとめになった ]
シュテルン?
[ 不自然に空く間に、首を傾げ、そして ]
.........
[ 初めて耳にした呼び名に、ぱちりと瞬き ]
...馬鹿、こういう時、家族に礼なんかいらん。
[ 慌てたように立ち上がり、背を向けながら言い残した、ぶっきらぼうな言葉の声音は、ひどく柔らかかった** ]
― 旗艦ヴァンダーファルケ:少し前 ―
…、ふむ。純情、か。
そうかも知れんな。
[タクマの皇帝並びに扶翼官への評>>256に、男は微かに笑って頷いた]
どだい、理想家というものは純情なものだ。
一途な理想がなければ、陽の沈まない国など、
ああも無茶な理想を掲げはしない。
とはいえ、まったく……
あれも本気だったのだろうなあ。
[苦笑して示すのは、先の扶翼官の行動>>255、それに対応した皇帝陛下のあの招きだ。]
無茶をなさる。
[そこに篭められる響きは、決して悪感情を伴うものではない。
喩えるなら、少しやんちゃな子どもにでも向けるかのような、どこか微笑ましさを伴う響きで。]
理想家には理想の先を見せねばならん…、か。
ったく、この年には荷の重い話だ。純情なぞ、な。
[冗談めかして、こちらも同じく崩した口調で軽く笑う。
ひらりと手を振ると、返る敬礼ではなく一礼>>257に笑みを深めて、養い親の顔を見せる片腕の背を見送った*]
― 旗艦ヴァンダーファルケにて ―
……ウェルシュ?
[現れた彼は、随分と具合が悪そうだった>>292
兵に付き添われてきた様子に、驚きを浮かべ思わず立ち上がる。
傍らに歩み寄り、まずは大事に座らせたが、]
悪いなら呼びはしなかったものを──…
[自分から向かった、と。
苦い表情で告げて、少し久しぶりに見る若者の顔を見た。
手紙の遣り取りはしていても、顔を合わせるのは久しぶりだ。
先のストンプ候の葬儀以来ではなかろうか。一瞬のうちに、そんな物思いが脳裏を過ぎる。]
痛むのか。…ああ、無理はしなくていい。
楽にしていなさい。
[殴られるとの予想に反して、掛けられたのは気遣いの声だった。
おじさんと呼ばれた時と同じ口調が、つい出ている。]
まったく…。……お前も無茶をする。
[ただ。落ち着いたその後に向けた顔は難しい顔だった。
いかめしい顔がじっと、若きストンプ候へと向けられる。]
済んでいなくても、ここまでだ。
もう充分に分かったろうが、ここは戦場だ。
軍人が、互いに命を賭け己の守るべきものの為に戦う場所だ。
戦場に、軍人以外の者の居場所はない。
…いいか。もしその「場所」があるとしたら、無理に作り出さねばならないものだ。お前を守るために、幾人もがその力を割かねば場所は出来ん。
───時には、お前を守る為に誰かが死ぬ。
戦場とはそうした場所だ。
[見てきたろうと、問う視線は逸れることなく。]
だが…、な。
だが、俺たちはただ殺しあっているんじゃない。
その向こうに…その先にあるものを求めるために戦うんだ。
戦争は、ただ戦って終わりじゃない。その先がある。
だから俺たちが戦って得た結果を、きちんと受け取って、
その先に繋げていく人間が必ず必要になる──…
俺はウェルシュに、そうあって欲しい。
これは戦場にある俺たちではなく、ウェルシュにしか出来ないことだ。
────頼む。俺を戦場の外から助けてくれ。
俺は必ずこの戦いを終わらせてみせよう。
皇帝にウルケルの旗の折れぬところを見せてやろう。
そしてその後に、和平の旗を高く掲げるために。
お前の力を貸してくれ、ウェルシュ。
…───いずれ、グロル海峡は開く。
[それはかつて、男がアンディーヴ卿と交わした言葉。
そしてまた、ファミルがウェルシュへと遺した言葉でもあり]
開かざるをえん。
既に波はやって来た。この上閉ざしては、波に逆らい、やがて防波堤ごと押し流されてしまうだろう。故に海峡の開放は行われねばならん。
だが、「上手く」開かねばならん。
…今のカルボナードにそれが出来るかは、正直、危うい。
もしも戦いの勝利に驕り、帝国に無理を突きつければ、戦いは再び、次こそはウルケルが滅びるまで徹底して行われるだろう。それだけは避けねばならん。……避ける、為の手を尽くす。
お前さんには、その手助けを頼みたいのだ。
[どうだ?と。問いかける瞳の色は真剣で、その内容も子どもに対するではなく、一人前の大人として語りかけるもの。見交わす瞳の色に納得の色が見えれば、少し視線を和らげて。]
───アンディーヴ卿を知っているか?
[問う。ファミルの叔父であるアンディーヴ卿>>1:662、もしも知らぬと返れば彼についての話を簡単にして>>3:248]
今もファミル・アンディーヴの離反に連座していなければ、カルボナードにおいでだろう。彼と連絡を取ってみてくれ。
俺が見るところ、数少ないまともな政治家だ。
[そう端的な人物評を置き、]
なあ。これも戦争のうちだぞ、ウェルシュ・ストンプ。
貴君の健闘と勝利を願う──…
… 頼んだぞ。
[とん。と、大きな掌を彼の肩の上へと*置いた*]
/*
見守りその2である(
シュテルンとタクマの親子遣り取り、ほほえましいな。
うんうん、しみじみする。
そしてゲオルグのメモ
>ファミル(アンディーヴ卿)>(丸投げた
にふいた。www
/*
つらつらとシコン港分の作文していたけど、そんなことしている場合じゃない!
明日の歴史家さんの文章用意しておかないと。
―第三艦隊 水雷母艦アストラ―
[拍子抜けしたように笑われてしまって>>217。
自分はそんなに変なことを言っただろうか…と、真顔で首を傾げる羽目に陥ったロー・シェンである。]
…そうか。
それならばいい。
余計な心配だったようだ。
[存外と逞しい素振りのウェルシュへ顎を引く。
ウルズから話聞いていた幼い弟のイメージが土台にあるせいか、どうにも彼の人物眼を見誤っていたようだ。]
[叶わぬ願いは…
昨日もあって、
今日もあって、
――――明日もある。
霧雨はいずれ止んでも。
戦続く以上、これは止まない。
目を伏せるウェルシュ>>218を、その悔恨を、
ロー・シェンは黙って視界に写しゆく。]
[戦争なんて…と、ついでの冗談のように続けられた言葉>>219には]
ウルケルが止めれば、止まろうさ。
まあ、…そうならないから今がある訳だが。
[別に帝国は、戦争が目的なのではない。
――理解が得られない場合に一時的な武を以って、理想を成そうとしているのは確かだが。帝国に対し平和的に海を開いた国にはそれに相応しい対応をしている。
ウルケルが武をもって抗しているのも、両軍対決という此の事態を担う一端だ。
片方だけで戦争は出来ない。
抗する利を、ロー・シェンは見ていない。
だが抗する心を、ロー・シェンは解する。
だからひとつの区切りの為に。
此の戦いの路を進むのだと、決めている。]
なに。地固めがおれの癖でな。
[言うべき相手、と返すウェルシュ>>220には、
薄い笑みを浮かべて――其れ以上を応えない。
彼が思い描いているであろう其の相手に
…言う必要などない、と思っているからだ。]
(しかしまあ、)
[どうにもおっさんくさかったな、我ながら。
…―――とは、内心に過ぎた苦笑だ
自分より年若いとはいえ、相手は立派な青年である。
もし年寄りの余計なお節介と指摘されれば、肩を竦めるしかない状況だった。
彼の言うとおり>>221、自分がやるべきことは
まだまだいくつもある。
ウルズの弟だから――…と。
つい、妙な感情が湧いた。
…。それだけだ。]
/*
ウェルシュ、よく考えてみれば26なんだよな…。
どうにもみんなが若く見える病に。
(きっとおっさん病)
[扶翼官が来訪すると、場を譲るようにロー・シェンは身を壁に寄せ、
邪魔にならぬよう黙して傍に控えていた。
扶翼官とストンプ候との間で交わされた会話の中身も、
ウェルシュたちを見送る苛烈な眼差しや物言い>>298も。
すべて、見届けた。口を挟むことはない。
帝国側の人間としては、首肯する内容であったからだ。]
[扶翼官>>299から、帰還の命と、その仔細――ファミルと戦没者の慰霊祭――を聞かされた。
ファミルの死については、この業務連絡で初めて耳にしたからだ。
シコン領主、ファミル・アンティーヴ。
…彼女がまだ領主で無かった頃を、ロー・シェンも知っている。
まだ水雷艇乗りだったその頃。
軍務で移動中に偶然守ったアンティーヴの商団>>294に、かの女性が乗っていた。
護衛していた艦には皇太孫も乗船しており。ファミルの隣にいると、妙に彼に年相応の子供らしい微笑ましさが感じられて――…祖国を滅ぼした皇帝の孫に対し、微笑ましいと感じた自分自身に、なんとも微妙な気分に陥ったものだ。
まだ、気持ちの整理が付ききっていない頃だった。
複雑もやっとした表情を浮かべているところを、ファミルには見られてしまって。少しだけ、会話をした記憶がある。年の割りに落ち着きのあった彼女は、人の話を聞くのが上手かった。]
[帝国に付くという選択をしたのならば…また会うこともあるかと思ったが。
人の命は、かくも駆け足で去っていってしまうものらしい。]
…、扶翼官殿。少しだけお時間をよろしいか。
[用件は済んだと、そのまま去ろうとするルートヴィヒへ。
今度は此方から声を掛ける。
――まずは先程のアイグル少佐の件について礼を述べた。]
少佐の母君への御配慮、有難く。
母君のことはよくよく気に掛けておりましたので、
少佐も喜ぶでしょう。
/*
歴史家さんの準備もできたし、そろそろ寝ようかと思ったら、ローシェンが来てた。
いつも遅くまでおつかれさまですよ。
[それから、少し間があって。
――おもむろに懐に手を入れたロー・シェンは、いちまいの金属片を取り出した。
ルートヴィヒの視界に入るように、少し掲げて摘んだ。
預かりものドッグタグ>>2:440が、日に焼けた指先の向こうで、チェーンに合わせて揺れている。]
これは…おれの部下から預かったものです。
さきの会戦で、潔く戦い、散りました。
あなたに渡して欲しいと、頼まれたのだ。
ミリエル・クラリス=エマニエル
……。この名を、ご存知か?
[扶翼官の掌の上に金属片をそっと置く。
あの面差しの名残を惜しむように、もう一度、刻まれた名の綴りを目でなぞった**]
/*
もう明日だ、っていうツッコミは無しな。
日が出る前は今日ですよ。
[結局気になってちょっと眺めてた。]
[だがしかし寝る]
/*
ログをだらだら眺めつつおはようございます
中佐を心配する少佐を心配する小生の図ですな。
少佐もあまり無理をなさいませんように。
>>+29
こんな小生ですからきっと生前は散々怒られていたことでしょうね(思い出しつつ
第三艦隊の人は私も含め起きすぎですよ!寝ないと。
私とシロウさんはぶっつけ本番でしたが、ある程度事前に縁故を組める村でしたし、ソロでも何とかなるように設定的にはなっていたのかなあとは。
小生それよりも用語が分からなくてあたふたしていたなんてそんな
そうそう、今でも一部確認してきたら禁止になっていたのですよ。
まあ、村の中でナイジェルさんがしてもいいよと仰っているのでいいのでしょう。多分。
/*
中佐は毎日毎日4時5時までロールご苦労様なのですよ
第三艦隊は別名を夜勤隊とした方がよいかもしれませんね。
/*
そうそう
>ウェルシュさんメモ
墓下のロールは今のところ狸爺さんのその後くらいなのでお気になさらずどうぞなのですよと先に申しておきますかね。
/*
いいのです私は仮眠を取っていたのです。
第三艦隊は朝帰り(未明退席)が多いですよね。本当に。
そういえば少佐は私が落ちの時は健康されてましたね!
次の日からお顔を見ることが増えて。
/*
>>+32
おはようって今起きたのか。
こっちは昼寝を沢山したからうん…まぁ、大丈夫だろうだった。
そろそろ寝てしまうよ…!
うむ。ロー殿がゆるい分怒ってそうだな…。
一応事前縁故あまり組まないようにーとは言われていたしな。
とはいえリアと縁故取りたかったので向こう(事前縁故掲示板)にお邪魔してしまっていたが。
用語は解るのと解らないのと半々くらいだったな…ぐぐる先生がお友達だった。
解らなかったのは移動の用語…だったか。0-0-0のあれがどこ行ってるのかさっぱりだったので違う戦場だしいいか…になってしまっていた。
うん。ナイジェルさんが言ってるから大丈夫だろうきっと。
/*
ミリアム落ちた次の日から、もう私落ちる予定だったから下地作りに起きてた気がする。
朝帰りだったのか…お疲れ様過ぎた。
/*
>>+38
今日は早起きの日なのでした。
無理せず健康してくださいね。もうすぐウェルシュさんいらっしゃいますし(地上見つつ
ゆるい中佐と厳しい少佐で上手くバランスが取れてます第三艦隊!
ロットケン老将もきっと甘い人だったんじゃないかと勝手に(
事前縁故確認するところから始めましたミリアムです。
でも、ある程度回想関係であった方がやりやすそうだなあとは思いましたね。
同じくぐぐる先生とWiki先生がお友達でした。
戦闘中ずっとにらめっこしていた気が。
移動の用語は分からなかったので見なかったことにしていましたとこっそり懺悔しておきますね。エピで分かる人に聞きたいです
>>+39
朝帰り(村から ですね。
睡眠時間は別で調整しているので何とかなりますけどすっかり朝日と友達になってしまって。
落ちが見え始めたら伏線は張りますよねえ(頷き
ゲオルグおじさん…
[>>331 久振りに見たおじさんの顔は、この激戦のなかでも、疲れの色がまだ見えないように映った。いや、本当は数多くの死を目の当たりにしているが、その悲しみを押し殺しているだけかもしれないが。]
大丈夫だよ、このくらい。
[いつものように、ハグはしない。
その代わり、汗を浮かべたままの様子で首を振り、強がりを見せた。
>>333>>334 やがて、心配するような口調のまま、窘められる。]
……まだ僕はなにも出来ていない。
でも……
皆の邪魔になるようなら、帰るというのが約束だったからね。これ以上はいられないや。
[そう弱々しく言って、小さく、]
ごめんね。
[呟いた。]
[人はあるべきところに収まり、戦わねばならない。
ウェルシュは領主であり、軍人ではない。……領主なんて望んでなったわけでもないのだが。
それでも、姉も父もいない今、ストンプの領主を代わりに務められる者は他にはない。
自分がやるしかないのだ。]
うん……
そうだね、帝国の国勢を正しく知らないまま、カルボナードは帝国の欲求を跳ね付けたのかもしれないね。
[カルボナードが海峡の開放に当たり、突きつけた要求は帝国ですら払えないほどの、莫大な資金であったという。ゲオルグの戦斧だけを拠り所とするには、随分と横暴な態度のように思えた。]
分かった……
カルボナードに、行ってくるよ。
[今まで領主として、カルボナードになにか働きかけたことはない。未だに帝国から明瞭な回答は得られていない。
ストンプだけの説得だけではどこまで通用するか、怪しいところであった。だから、]
あと他の領主にも会ってきて……
力を得られないか、掛け合ってくるよ。
声が大きくなれば、カルボナードだって無視はできないと思うよ。
[そのように提案してみた。
>>338 アンディーヴ卿に尋ねられれば、知らないと首を振り。人物評を聞けば、]
分かった。
カルボナードへ行って見たら会ってみるよ。ありがとう。
[頷き、御礼を告げた。]
分かった……
カルボナードに、行ってくるよ。
[今まで領主として、カルボナードになにか働きかけたことはない。未だに帝国から明瞭な回答は得られていない。
ストンプだけの説得だけではどこまで通用するか、怪しいところであった。だから、]
あと他の領主にも会ってきて……
力を得られないか、掛け合ってくるよ。
声が大きくなれば、カルボナードだって無視はできないと思うよ。
[そのように提案してみた。
>>338 アンディーヴ卿に尋ねられれば、知らないと首を振り。人物評を聞けば、]
アンディーヴ卿か……
カルボナードへ行って見たら会ってみるよ。ありがとう。
[頷き、御礼を告げた。]
― 回想:9年前/帝都 ―
[将来のため、を語られれば表情は改まる。
アレクトールの将来、それは皇帝に決まっているから。
遊び仲間たちを国民に置き換えれば、生かし活かさねばならない。
その要となる者たちが必要だ。]
基準は、
俺の側にいて楽しめること、
俺を感嘆せしめる才を持つこと、
そして、己が才を他者のために出し惜しまぬこと。
[心にかかるメンバーの名をあげてゆく。]
[肩に手を置かれ、ウェルシュは彼の方を見上げ。強い炎を抱いた双眸を真っ直ぐ見つめて、告げる。]
ゲオルグおじさんも………
これからまた戦わねばならないのかもしれないし。
辛い状況も沢山あると思うけど、
……この戦いをウルケル中の国民が待っているんだ。
戦って、
/*
おはようございます。
ウェルシュ来てるー!
昨日はほんとうに、お引き留めしてすみませんでした。(陳謝
とはいえ、こちらもやらねば進めないあれそれだったので、ご容赦いただきたく。
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