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閃影の騎竜師 レトは風の紡ぎ に投票を委任しています。
鋼鍛侯嫡子 ファミルは風の紡ぎ に投票を委任しています。
籠鳥 マリエッタは風の紡ぎ に投票を委任しようとしましたが、解決不能でした。
白の剣士 ジークムントは風の紡ぎ に投票を委任しています。
精霊師 リーゼロッテは風の紡ぎ に投票を委任しています。
風刃の騎竜師 コンラートは風の紡ぎ に投票を委任しています。
玄海の精霊師 シュテルンは風の紡ぎ に投票を委任しています。
暁紅の騎竜師 ラートリーは風の紡ぎ に投票を委任しています。
異国の兵 ロー・シェンは風の紡ぎ に投票を委任しています。
竜人の末裔 アリーセは風の紡ぎ に投票を委任しています。
細氷の騎竜師 キアラは風の紡ぎ に投票を委任しています。
風の紡ぎ は 籠鳥 マリエッタ に投票した
閃影の騎竜師 レト は 籠鳥 マリエッタ に投票した
鋼鍛侯嫡子 ファミル は 籠鳥 マリエッタ に投票した
籠鳥 マリエッタ は 閃影の騎竜師 レト に投票した(ランダム投票)
白の剣士 ジークムント は 籠鳥 マリエッタ に投票した
精霊師 リーゼロッテ は 籠鳥 マリエッタ に投票した
風刃の騎竜師 コンラート は 籠鳥 マリエッタ に投票した
玄海の精霊師 シュテルン は 籠鳥 マリエッタ に投票した
暁紅の騎竜師 ラートリー は 籠鳥 マリエッタ に投票した
異国の兵 ロー・シェン は 籠鳥 マリエッタ に投票した
竜人の末裔 アリーセ は 籠鳥 マリエッタ に投票した
細氷の騎竜師 キアラ は 籠鳥 マリエッタ に投票した
閃影の騎竜師 レト に 1人が投票した
籠鳥 マリエッタ に 11人が投票した
籠鳥 マリエッタ は村人の手により処刑された。
今日は犠牲者がいないようだ。人狼は襲撃に失敗したのだろうか?
現在の生存者は、風の紡ぎ 、閃影の騎竜師 レト、鋼鍛侯嫡子 ファミル、白の剣士 ジークムント、精霊師 リーゼロッテ、風刃の騎竜師 コンラート、玄海の精霊師 シュテルン、暁紅の騎竜師 ラートリー、異国の兵 ロー・シェン、竜人の末裔 アリーセ、細氷の騎竜師 キアラの11名。
/*
レトかな、やっぱ。
私?
指揮官なんて脇役だよ(
ところでそのレトが投票デフォなんだがなんなの。
/*
うむう。
各自の立ち位置よっては、逆に停滞を招く、という面が出てきたかあ……。
ちと、ここまでは想定しきれなかったなー。
あと、時間配分も。
今回は、実質72時間状態が継続されてるからどうにか、って部分が大きいわけだが。
これなら、最初から72設定で48コミット基本、にした方がやりやすいのかも。
コアタイムがばらばらで深夜コアが多い場合は、その方が対応しやすいかも知れぬ、とメモ残し。
……あの、さ。
ありがと、な、みんな。
[短い言葉に込めた想いは多々、ある。
けれど、それに対する説明は一切しないまま]
んじゃ、先にルアルんとこ行ってるっ!
[早口にこう言い放ち、だっと駆け出して褐色の所へ。
迎える紫紺の瞳は、どこか呆れたような、安堵したような光を宿していた]
……だいじょーぶだ、ルアル。
俺、飛べる。
[褐色の首筋に顔を寄せて、小さく呟く]
(……落ちねぇよ、俺は。
護りたいもの、見失ってない、から)
[同時、過ぎるのは──今は、ここにいない白へ向ける呟き]
大体、落ちる心配なんかしてたら、そもそも飛べねぇんだから。
そんな事まで考えてる余裕、ねーよ。
[けらりと笑って言い放つ様子は、一見すると、若さ故の無謀そのものだった。
その後も幾度か同様の突っ込みはされて、時には真っ向噛み付く事もあったけれど]
だってさ、下任せて安心なんだから、上に集中すんのは当たり前だろー?
ま、だーいじょうぶだって、飛べなくなる前にはちゃーんと引き上げてんだから。
[幾度目かの突っ込みに対して返した言葉に込めたもの。
地にあって戦う剣士への信頼は、確かに築かれていて。
時に、強烈な突っ込みや休ませるための実力行使もされて、そこに反発する事もあったけれど。
地駆ける白に、空舞う褐色が抱くものは、単純明快唯一つで──]
[ふる、と首を振って目を開ける。
褐色が、きゅい、と鳴いた]
ん……ああ、なんでもね。
さて、リロが来たら、シュテルン探しに行くぜ。
[捕虜になったと言うジークムントの身を案じる気持ちは尽きないが、今は、横に置く。
転んでもタダじゃ転ばない、と。
そんな思いがあるから。
それに、今はシュテルンの方が気にかかるから、意識をそちらに切り替えた。*]
[ふる、と首を振って目を開ける。
褐色が、きゅい、と鳴いた]
ん……ああ、なんでもね。
さて、リロが来たら、シュテルン探しに行くぜ。
[捕虜になったと言うジークムントの身を案じる気持ちは尽きないが、今は、横に置く。
転んでもタダじゃ起きない、と。
そんな思いがあるから。
それに、今はシュテルンの方が気にかかるから、意識をそちらに切り替えた。*]
/*
よしログ読んだ。
そんなに返す部分はなさそうかな。
レトのを返して……さて、何やろうw
話をするにも捕虜についてどうするかも、マリエッタの処遇が決まらないと進められないよなぁ。
話はまぁ、戻って来たらすれば良いので、そこは先行出来るが。
/*
そして私は秋ちゃんとバトルして勝てる気はしないぞ!
[過去バトルして勝ったことが少ない。
更に1村で2度バトルして両方負けた]
― 後退位置→戦場へ ―
[駆け出す前に投げた言葉と、影竜の傍に佇む様子と。
それらはリーゼロッテに何か思わせたか。
ともあれ、いざ出発、という段の少年は、いつもと変わらぬ様子で]
隠行かけて、滑空してく。
あんまり揺れはしねぇと思うけど、ちゃんと掴まってろよ?
[後ろへ乗せるべく手を差し伸べながら、向けるのはこんな注意。
影竜は乗せる事にためらいなどないようで、大人しく待ちの姿勢を取っていた]
……そーいや、さ。
[舞い上がった後。
通信の回線を限定して、リーゼロッテに向けて、小さく声を送る]
さっき、言いそびれたけど。
俺は……さ。
経緯はともかく、お前が、今のお前で、良かった、って。
そう、思ってる。
[でなかったら会えなかったし、多分、自分の中の目標も、今よりずっと曖昧だったから、という。
ある意味肝心な部分は言葉にする事もなく、告げる。
すぐ近くにいるんだから直接言えばいいんだろう、と思いつつも通信を使ったのは、これなら振り返らずにすむから、という少年なりの照れ隠し]
[舞い上がって通信一つ届けた後、しばらくは前に集中して。
霧の中に気配を辿りつつ、時折、リーゼロッテに確認とりながら、河の方へと向かう]
……っとに、ここらはほんと。
一回霧出ると、長引くよなぁ……。
[そんな愚痴めいた呟きを漏らしつつ、自身が辿るのは周囲の気配。
近くに、竜の気配は感じない──それに、安堵を感じながらも気は緩めずに。
その内、気配を捉えたと聞いたなら、褐色を示された方向の空へと滑らせて]
[たどり着いたその場所で、戦いがあったのは見て取れた。
目に入るのは、以前ミリカ村で見かけた少女と、友の姿]
……シュテルンっ!
[近くに舞い降り、名を呼んだ後。
どこか、いつもと違う様子に、緩く瞬いて]
…………だいじょーぶ、か?
[小さな声で、そっと、呼びかけた。*]
……こちら、レト。
今、シュテルンと合流した。
[それでも、と入れるのは、現状報告]
どーやら、向こうの精霊師……前に、ミリカ村で出くわしたあの子と、やりあってたらしい。
[一先ず、自分の見たままを伝える。
リーゼロッテやシュテルン自身からの捕捉はあったか。
ともあれ、精霊師たちの間柄に深くは関わってないから、状況を伝えるに止めて]
……で、とりあえず、どーする?
[投げかけたのは、この状況をどうする、という、問い。*]
― 後退位置 ―
[出発準備に入るレトが足を止める>>1。
その後に紡がれた言葉>>2は、彼がある程度持ち直したことを示していて。
私の口端にも笑みが載った]
汝が進む先に光明あらんことを。
[駆け出すレトの背に祈りを一つ向けて、彼が場を辞すのを見送った]
[一人になり部隊編成が終わりを迎えた時。
私はふと天を見上げた]
……このままの天候では、続行は難しかろうか。
[霧は一向に晴れる気配が無い。
むしろ少しずつ、濃くなってきているようにも感じる。
私の杞憂ならば良いのだが]
深くなるようなら、晴れるまで交戦停止を申し出た方が良いかも知れん。
[流石に深い霧の中での交戦を望みはすまい。
同士討ちとなる可能性は、あちらも避けたいはずだ。
この場に陣を張り続けるとなると、補給の状況が気になるところだが…霧が長引くようなら本陣から輸送する必要もあるか。
そんな風に様々考えながら、私は天候を気にしながら今後を考えることとなった]
[レト達が出発してしばらくして、現場に到着したらしいレトから報告>>=1が入った]
そうか、ご苦労。
……精霊師と、か。
どのような者なのか私は見ていないので分からないが…。
その者の名は?
[レトのみならずリーゼロッテとシュテルンにも問うような声。
返答と説明はあったかどうか]
息をしているようなら確保し、連れて来い。
もし敵の妨害があるようなら無理にとは言わない。
だが、生きているのにそのまま捨て置くわけにも行くまい。
[人の命を削る戦争ではあるが、その犠牲は少ない方が良い。
勿論、身分ある者であればと言う打算はあったが、人道的処置をしたって罰は当たらないはずだ*]
/*
[ 緑 地 中 略 ]
ちょwwwwwwwww
めもwwwwwwwww
いや、その展開すげぇおいしいんだけどwwwwwwww
りあるにふいたwwwwwwwwww
/*
コンラートが言うことは尤もだけど。
バトル出来ないんだからそのくらいやったって良いじゃないか。
だったら最初から捕虜とかやるなよ、って話だ。
/*
……うん、吐き出したいこと(恐らく身勝手と言えるだろう言い分)はいくつかあるけど。
残すべきじゃ無いな。
だいぶ手遅れだが(爆
/*
文字数おーばーで3回も怒られた。
1000文字でもたんなくなるってどんだけー、けー。
というか、うっかりりある戦記になってるとこあったね、うん。
なしてこーなった。
いや、確かに某戦記村経験者とかリアルタイムろむらー多いが……!
/*
メモの流れざっと見。
……捕虜がどうのこうのって流れになるとは、あんまり考えてなかったなぁ。
先にジークが捕まってたし捕虜交換の流れになるならと処遇はお任せしたけど、基本的には生死不明のつもりでいました。
― 狭間の空間 ―
[果てしなく墜ちるかと思われた意識は、気が付けば海の中のように揺蕩っていた]
う……ん……
[何か、とても大事な言葉を言い掛けた気がするのに、記憶は曖昧だった。
そろりと意識の眼を開けば、何処とも知れぬ空間が四方に広がっていた]
/*
今更だけど、何も考えずにバトルして墓落ちして申し訳なかったなぁと、メモが並ぶのを見て思う。
縁故二つあったし、何処かしらで調整が必要だろうなぁとは思ったのだけれど。
投票を委任します。
白の剣士 ジークムントは、風の紡ぎ に投票を委任しました。
― 後退後:拠点・天幕 ―
……私も、そのクチだ。
だからこそ余計に、助けるのであれば真実を以て。と、思う。
[>>3:330狼を伴い駆ける少女の姿を、思い出す。
ローの苛立ちは……聴けば、通信の折の様子にも思い当たったかもしれないが。そのまま、頷いて。]
[だが。>>3:331>>3:332続く言葉に、嘆息一つ。]
……そう、だな。
関わり方はともあれ。これは、戦争だ。
[……内情はともあれ。
手を出したからには、自己を護る為にも前へ進む事。それは、理解してはいるのだが。]
そうでなくとも。苦悩なく生きる命など、ありはしない。
……それは、解っているのだが。
[それでも。願わくは、その者なりの最善を。
目の前をすり抜けた命は、今尚深い傷跡として遺されたまま。続く言葉に、頭を振る。]
[ただ。
>>333>>334>>335続いた言葉に、ふと。顔を上げて。]
………………。
[言葉の後、彼は立ち去ろうとしたが。
その背に向けて、呟いた。
……陣幕が上がる、その前に。]
……先の小競り合い。
氷竜の中に、親族と……腹違いの弟とが、居たんだ。
[一度呟き出せば。そのまま、意志は裏腹、止まる事はなく。]
片方は、死んだ物と思っていた。
もう片方は……二度と会わなければいいと、思っていた。
[歩みを進める。陣幕の出口、その近くへ。]
氷竜軍である事以上に。
生家を護るのなら、どちらも切り捨てねばならない存在だ。
…………なのに。
次に出会ったその時、引導を渡せるのか考えると。
――――……その、自信が無い。
[……今にも去ろうとする、その背に近付いて。]
……ロー・シェン。
もし知っているなら……教えて欲しいの。
ウェルシュ、は。あの敵将の、知り合い、なのでしょう?
……そうでなければ……あの子が、っ……実戦慣れしてるとは言い難い精霊師が、身を挺してまで庇うワケが、ないでしょう……?
[声が詰まる。目頭が熱い。
気付けば。傭兵の服の裾を掴み、しゃくり上げていて。]
……ないと、……けないのに。……私情など、切り捨てなくてはならないのに。
いざ、次戦場であの子達に出会ったら……私も、ウェルシュと同じ事を、してしまうのではないか、と……
…………不安で、……っ……。
[泣きやまないと。
そう思えば思う程。涙は止まらず、言葉は続かずに。
ただ。緩く握った服の裾は、力が籠らず。
振り払われればすぐにでも、手は離れただろう*]
― クラタエグス砦 ―
ふうん、暁紅の騎竜師殿の部隊てのは、結構めんどくさい立場なんだな。
[ 捕虜となって数日。最初のうちは、警戒心も露に必要最小限の会話しか交わさなかった見張りの兵士と、彼は、すっかり世間話をする間柄になっていた。
きっかけは、彼がカードゲームで負けないコツを伝授してやったことだったが、どうやら、普段から上司の無茶振りにストレスを溜め込んでいるらしく、愚痴を聞いてくれるなら誰でもいいような心境でもあったらしい ]
今も最前線に置かれっぱなしなんだろ?
…やっぱりこの霧じゃ、大変だよなあ、どっちの軍も。
俺は、捕虜になっといて、楽できたかもな。
[ 笑顔で言った台詞には、さすがに懐疑的な視線を向けられたが、元より気にはしなかった ]
― 戦場 ―
[意識をなくしたマリエッタの身体を横たえる。
表情は穏やかではないように見え、ペンダントの光も消えている]
………、っ。
[ためらったのは一瞬。
短剣を1本、マリエッタの手に握らせて]
―― 巡れ ――
[命を告げれば蒼い光がマリエッタを包み込む。
弱く、今にも消えそうな光ではあったけれど。
視線の先、少年が向けた短剣がつけたわずかな傷も治って消えていく。>>3:345
安堵こそすれ、心は晴れない。傷つけた、という事実が消えるわけではないから。
やがて光は儚く消え、少年はその場にへたりこんだ]
……ごめん。
今の僕にできるのは、これが精一杯みたい、だ……。
[重苦しい吐息とともに視界が上を向けば、
舞い降りる竜の影>>10が飛び込んできた]
― クラタエグス砦 ―
[ どうやら父は、彼を「無関係の他人」として切り捨てたらしい事も、この兵士からそれとなく聞き出していた。
処刑の断を下されなかったのは幸いだが、指揮官は当てが外れてすっかりご立腹だったらしい。
とはいえ、連絡を取った事で、本当に将軍の息子である事は確認出来てしまい、不用意に処刑するのも躊躇われ…ぶっちゃけ、今の彼はすっかり持て余され気味の、面倒な捕虜となっていた ]
― クラタエグス砦 ―
[ まだ、運ばれてきたばかりの頃、父に息子本人であることを知らせる証拠を渡すから、代わりに一度だけ通信の術具を使わせて欲しいと交渉して許された。
伝えることが出来たのは、ほんの一言だったが ]
―― クラタエグス砦→戦場への帰還 ――
[空を翔ける間も通信で状況は伝えられていただろう。
その中にマリエッタの行方が知れない事もあっただろうか。
こちらが銀髪の男を捕虜としたのだから、きっとマリエッタもそうであるはず。
戦場で声も無き骸になっているなどと思いたくはない。]
…一度撤退した方がよくねぇか?
この霧だ、あっちも拒否はしねぇと思うけど。
……マリーが心配だな。
探すのは…いや、もうそっちでやってるよな。
[もし野に打ち捨てられて、今も助けを求めていたら。
そんな暗い想像が脳内を巣食い、しかしそれを振り払うようにゆるりと頭を振った。
他に被害はないか聞いて、幾らかやり取りをした後に通信は切られるだろう。
その際に海精軍側からも一度休戦を、との話しもちらほら出ていたかもしれない。
マリエッタがどういった状況にあるのか知るのはもう少し後になるだろうか*]
白の剣士 ジークムントが「時間を進める」を選択しました
/*
ほらね、やっぱり心配してくれる人がいるじゃないかああああああ >>26
「お互いに、……な。」 >>3:336
これに“お互いに心配してくれる人がいるから長引かせたくないよなー”って意図を乗せたかったんだけど、
セリフもト書きもうまく表現できなくてな……うにゅん
─ 氷竜軍・後退位置 ─
大丈夫。
怒った後、ちゃんと許してくれるでしょ?
[キアラ>>302の「今の私」と言った部分には、触れず。
首を傾げ問いかけた後、頭を下げられたのにも微笑んで]
だから、嬉しかったの。
[小さく、こくりと頷いた]
うん。
任せて。
[レトの頷きを受けた所で、キアラ>>3:304に頷きを返し。
レトに続く形で陣を出ようとしたが]
─ 氷竜軍・後退位置 ─
レト?
[早口の礼>>2に、思わず足が止まった。
駆け出したその背に向けられた声>>11で、やっと我に返って]
あ…えっ、と。
それじゃ、私も行ってくる。
ファミルもキアラも、無理はしないでね。
[二人に手を振ると、陣を離れて少年と影竜の元へと向かった]
─ 氷竜軍・後退位置 ─
えっと…
お待たせ。
[影竜の傍に立つレトは、どこか穏やかな感じがした。
出発の時>>8にはもういつもと変わらない様子だったけれど]
ん、お願い。
ルアルも、よろしくね。
[影竜の背を撫でてから、差し伸べられた手を借りて乗せてもらい。
キアラにしたのと同じように、レトの腰に手を回して探知の術を展開した]
うん?何?
[飛び立ち、術に意識を集中しかけた所でレトから来た通信>>=0にどうしたのかと問いかけたが。
続いた言葉に、ぱちりと瞬いた後]
…ありがとう。
そう言ってもらえると、嬉しい。
[背中に軽く額を当て、小さく声を返し]
私もね。
レトが、ここに居てくれて、良かった。
リッターじゃなくて、ここで会えて、良かったって。
思ってる。
[お互い少しでも過去が違っていたら、こうしていられる今は無かっただろう。
今まで言えなかったことを打ち明けられたからか、こちらも素直な気持ちを口にした]
[術に意識を集中させながら、レトからの確認>>9があればそれに返して。
聞こえた愚痴には、仕方ないでしょとか返したりもしたが]
レト。
見つけた。
シュテルンと…もう、一人。
あっちに、居る。
[進む方向を指差して示しながら。
捉えた気配に、まさか、と思いながら白の中を進んでいって辿りついたその場所で]
………マリィ。
[竜の背から、仲間である彼の名ではなく。
横たわり短剣を手にしている彼女の名を呼んで]
…生きてる、よね?
[不安げに、震えた声で問いかけた]
― 竜を待つ戦場 ―
できれば砦まで……と、思うのだが。この霧だ、それもまたままならないだろう。
ああ。ただ、マリエッタは……。
……いや。戻り次第、伝えよう。ともあれ、無事の帰還を祈る。
[>>26応じるのは、どこか歯切れの悪い声。
撤退の兵から受けた報告は、少なくとも、>>10>>23良い状況を報告する物ではなく。どこから説明した物か迷い、結局通信を切った。
拠点の状況も落ち着き。
先ほど、氷竜の拠点へ向けて早馬の使者が遣わされた。霧も日に日に濃さを増している。ひと時の休戦と、両陣営での捕虜の処遇を問う物であったが。無事、到着しただろうか。
……尤も。休戦となれども、拠点は極近く。双方の兵が出会えば、これまで通り、小競り合いは避けようもないのだろうが*]
― 後退位置 ―
[レトと共に出発の準備をするリーゼロッテ>>29に、「あぁ、分かっている」と返して。
”無理ではないと思っている”量の作業を済ませていく。
そうして届けられた通信は、シュテルンの無事を告げるものだった]
……撤退時に敵と遭遇したか。
[傍に交戦した相手が居るらしい。
連れ帰ることが可能ならば連れて来いと伝えたが、果たして]
風刃の騎竜師 コンラートが「時間を進める」を選択しました
投票を委任します。
風刃の騎竜師 コンラートは、風の紡ぎ に投票を委任しました。
[シュテルンとの合流報告はレト>>=1に任せたというか、そちらに頭が働かなかったが。
ファミルの問い>>=2に、はたと意識を戻して]
…マリエッタ・ヴォルケンシュタイン。
私のこと知ってるって話した、二人の内の、一人。
[震える声で、答えを返した]
投票を委任します。
細氷の騎竜師 キアラは、風の紡ぎ に投票を委任しました。
― 回想:数か月前・クラタエグス砦 独房 ―
[海精軍に囚われて、お世辞にも住み心地がよいといえない独房に入った。
時間の感覚も狂いいくらほどの時間がたったのか。聞き覚えのある声>>3:325が聞こえはしたが]
……水くれ。
[独房の簡易ベッドに転がったまま薄目を開けて小窓から覗くラートリーの言葉>>325には関係のない返事をする
不安がるでもなく、強がることもない自然体で、次の時がくるまで体力を温存していた*]
/*
実は脱走作戦も考えてましてね。
おかーさんと一緒に氷竜神殿に居た頃、神殿の奉仕に助けられた人が、ジークとおかーさんを覚えてて手引きされる、とか、思ってましたのよ。
そのパターンを踏むと、ちまいのとおかーさんが出て来てたかもしれませんw回想でw
……へ?
[呼びかける声に瞳が、揺らぐ。>>10]
僕は、まだ……。
[呟き声で返して、マリエッタに視線を向ける。
彼女は大丈夫ではない、というように。
あのペンダントは、コリルスで精霊術の修行をしている時には、
すでに彼女の胸元にあったものだったか。
いずれにせよ、あれが彼女の術の、力の源であると推察するのは容易く。
光が消えている現状は、嫌でも不吉さを、かきたてる]
…ヴォルケンシュタイン。
そうか、その者がもう一人の。
[家名に覚えはある、海精軍に属する貴族の名だ。
リーゼロッテの震える声>>=6が紡いだ名を繰り返し、彼女を知るもう一人だと知る。
マリエッタと言う名の人物はシュテルンとリーゼロッテに縁がある者であるらしいが、ひとまず置いて]
シュテルン含め、全て乗せて来れるか?
難しいようならキアラもそちらへ向かわせる。
[シュテルンにも疲労があろうと考えてのこと。
霧も濃くなりつつある状況で徒歩で帰還させるわけにも行かない]
/*
しかしあれよね、某吸血鬼村と、いろんな意味で真逆。そして某海戦村を思い出させるこの展開…俺って、つくづくステレオタイプだわー
[それでも]
……、生きてる。
生きてほしいから、そうした。
[そう、リーゼロッテ>>32に応えて、
力なく、見る者によっては自嘲めいて見えるように、笑う]
─ 氷竜軍・後退位置 ─
うん、もちろん!
[そこで胸を張れるのは、氷竜との絆を疑ったことはないからだ。リーゼロッテの言葉に、笑顔で答えた。>>28
レトもロッテも、まかせてと言ってくれたからシュテルンのことも大丈夫だと信じる。信じられるだけの過ごし方をしてきた]
レトにも、どういたしまして?
お話聞いてただけだけどね。
気をつけてね!
[ファミルの祝福>>11と一緒に手を振って二人を見送り、自分もトルメンタのところへ]
そう。
……良かった。
[シュテルンの様子>>36を見るに、安心してはいけないかもしれない。
けれど、その答え>>37に浮かんだのは、安堵]
…ありがとう、シュテルン。
……なに、腑抜けてんだ、こら。
[ひょい、と手を伸ばす。
届くなら、そのまま首を腕に抱え込む心算で。
それは幼い頃、じゃれあいの中でよくやっていた仕種]
細かい事情はわかんねぇけど。
自分で決めたとおりにやる事やったんだろ?
だったら、しゃっきりしやがれ。
[口調は素っ気ないし、物言いもどこか突き放すようではある、けれど。
淡い紅には僅か、案ずるいろの光も、ある]
マリーは――、
[何かを言いかけたところで、
リーゼロッテ>>=6がマリエッタのフルネームをきっちりと告げる声がして]
知り合いなのか?
[思わず、通信に口を挟んでいた]
玄海の精霊師 シュテルンが「時間を進める」を選択しました
投票を委任します。
玄海の精霊師 シュテルンは、風の紡ぎ に投票を委任しました。
[深く息を吐く。
動揺より不安より、優先すべきことがあるから。
レト>>=7とファミル>>=8の会話に入って]
流石に4人も乗せたらルアルが大変でしょ。
レトはシュテルンとマリィを乗せて、先に戻って。
あたしはキアラに迎えに来てもらうから。
[トルメンタの羽があるから、迷わず見つけてもらえるはずだと]
鋼鍛侯嫡子 ファミルが「時間を進める」を選択しました
投票を委任します。
鋼鍛侯嫡子 ファミルは、風の紡ぎ に投票を委任しました。
─ 氷竜軍・後退位置 ─
トルメンタ、ごめんね。
一番大切なものは何か、なんて考えるまでもなかったのにね。
どんなに怖くても、今はトルメンタがいるもの。
立ち向かえないことなんかあるわけないのにね。
[水色の竜は、予想通りに翼でバフッと叩いてきた。
けれど知っている。これはトルメンタが、勇気づけるためにしてくれているということを。同時に、その翼の内に迎え入れてくれることで信頼を示しているのだということを]
ありがとう。それじゃ、また少し飛ぶよ。
霧が深いからトルメンタの感覚頼りにもなっちゃうけど。
まずはここの上を回ってから。お願いね。
[ルゥと鳴いて頬をすり合わせるトルメンタ。首筋を一度ぎゅうと抱いて、その背に乗り宙へと舞った。
わざと大きく翼音を立て、守りは健在だと主張するように駐留地の上空を飛んでから、周辺へと旋回の輪を広げていった]
…あ…
[目の当たりにした光景に固まっていたけれど。
肩を軽く叩く手>>40に我に返って、自分も竜の背から降りて]
うん。
戻ろう、シュテルン。
ファミル達、待ってるもの。
[呼びかけるも、レトが仕掛けるのには口を挟まないで待って]
[シュテルン>>=9からの問いには、少し間が空いて]
うん。
シュテルンにも後でちゃんと話すけど。
……友達、なんだ。
大切な、友達。
[口にしたそれは、過去形には出来なかった]
了解した、ならばキアラを向かわせよう。
皆無事に戻るように。
[リーゼロッテ達の返答>>=10>>=11を聞いて、諾の声を返した]
キアラ、哨戒中すまないが、レト達の下へ向かってくれ。
シュテルン以外に一人、連れ帰る必要が出来た。
リーゼロッテが現場に残っている。
彼女を迎えに行って欲しい。
[キアラへ通信を向けてそう頼む]
― 回想:数か月前・クラタエグス砦 独房 ―
そう言えるのなら、充分そうだな。
[>>35傭兵の言葉に、見張りの兵に指示を出す。
戸惑いつつも兵は水を汲みに向かい。後に残されたのは、傭兵と自分。]
今、水を運ぶよう言った。少し待っていろ。
……傭兵とは。皆、お前のように構えている物なのか?
[傭兵とは言え、将。
海精軍には、彼に手痛い犠牲を負わされた隊も多いと聴く。いつ自らの身に危機が及ぶかも解らぬこの状況下、随分な余裕だと、短い返答に首を傾げ。]
お前の盾は、隣の親友を護る為の物。
……と、言っていたか?
[>>0:276割って入った金褐色。その言葉に悉く弾かれた、自分の剣閃。
そして、何より。……この小競り合いで命を落とした、数多の兵。]
……もし、その盾で私の部隊を護って欲しい、と言えば。
――――……お前なら、どうする?
[切り捨てられるのか。それとも、応じるのか。
薄く開いた瞳に。ふっと、問い掛けた*]
シュテルン、無事だったのね。
良かった!
[大丈夫、とはレト>>1にも言われて信じていたつもりだけれど。
直接確認できたとあれば、やっぱり安堵の息が零れる]
マリエッタさんって人は急いで運んだ方がいいの?
こっちは特に変事もないし、大丈夫。迎えに行くよ!
[リーゼロッテの言う通り、羽があるから場所も分かる。>>=10
ファミルの意向>>=8も同じようだったから、命として出る前にレトにそう答えていた。>>=11]
はい、大丈夫です。
いってきます!
[改めて出されたファミルの命に、元気良く答える。>>=14
誰かの役に立てることは嬉しいこと、だった]
/*
……ジーク暇そうなので何か軽めなのトスしようかなと思いつつ。エリザを勝手に動かして格子越し(多分向こうは馬舎の近く)わふわふさせたれ、とか思ったけどそもそもウェルシュが今どうなってるんだろうとかなんとか。
もういっそ、確定で砦連れてっちゃってもいいだろうか。で、ジークとか連れてくる時に確定でこっちの拠点で謹慎(墓下の絡み的な意味で)とかにしちゃってもいいんだろうか。
投票を委任します。
閃影の騎竜師 レトは、風の紡ぎ に投票を委任しました。
閃影の騎竜師 レトが「時間を進める」を選択しました
─ 氷竜軍・後退位置→戦場 ─
トルメンタ、ロッテに渡した羽の位置、分かるよね。
ルアルだけじゃ運びきれないって。
迎えに行くよ!
[バサリと大きく旋回して、河の方へ向かう。
少し緊張気味なのは、自分では気が付かないものだった]
― 後退後:拠点・天幕 ―
[ウェルシュ>>14のことも、最善を願う気持ち>>15もわからないわけではない。とはいえ肯定もしない。今はただ、長く、ここに居たいとは思わずに、陣幕に手をかけたところで今までとは違う気配でこちらに歩み寄る>>16音を聞き、つぶやかれる言葉に足が止まる]
― 軍営 天幕 ―
[霧は再び色を濃くし、交戦不可能な状況を作り出していく。
完全に霧が深まる前に動ける全ての兵が下がれたのは僥倖だったことだろう。
後退した場所に軍営を張り、各自が休める天幕を並べて。
幾日か経過した後に海精軍からの早馬が我々の軍営に辿り着いた>>33]
……あちらも考えることは同じか。
良い機会だ。
[伝書を運んだ使者には十分に休息を取らせ、その間に返答の文書を記す。
休戦に対して是を示し、捕虜に関しては互いが捕らえている者の交換を申し出た。
加えて捕虜の無事も書き添える]
……………
[ジーク殿の無事を問う文章は書かない。
彼が無事であることは、既に知っていたから]
生きている。
生きて、いる。
[ただ一言だけ通信機から伝えられた言葉。
彼は生きている。
文字通りの意味ではあるのだろうが、そこには何かが含まれているようで。
そうでなくば、わざわざ取り上げられていてもおかしくない通信機で声を飛ばしてくるだろうか]
[いくつか浮かぶものはある。
彼が処されない状況にあること。
その状況を作り出したということ。
それを作り出せると言えば───]
……ジーク殿は、変わらず、在る。
[何となく、そんな風に言われている気がした]
― ??? ―
[時折、周りの景色が過ぎ去っていく。
少女には、どうしてそうなっているのか、など解らないのだけど。]
…誰か、いないの?
エリザ、どこ…?
[きょときょとと周りを見回しながら歩いている。]
[書き上げた書は
ここからしばらくやり取りをして、捕虜交換の算段をつけていくことになるだろう。
それが進むにつれて天候も回復し、捕虜交換の日取りが決まった辺りには白いヴェールもかなり薄まりつつあった]
[同時、両軍の間には偵察や哨戒、牽制による小競り合いも増えていくことになる*]
[指示を下すような凛としているものでもない。普段のどこか淡々としたものでもない。
裡を吐露する声>>17は弱弱しく響き鼓膜を揺らす]
ああ、ウェルシュは敵将…ジークムントと知り合いだった。俺が戦場をともにしていたのをみて、こちらに話しかけにきたぐらいだったからな。
二人で話をさせてほしいと言われた。おそらく…古くからの顔なじみか何かなんだろうよ。一応願いは聞いてやった。願いを聞くだけの大丈夫な状況を作っていたからな。とはいえ、俺はいまだに許せはしないがな。
[それは水を差されたという私情もあるにはあった。]
誰かを大事に思うとか。そういうのは悪いことじゃない。そういうことで争うこともあるだろう。だがよ、もしあの時、他の誰かが死んでいたら?
「私は友人が死にそうだったから邪魔しました。その結果あなたが死んだのも仕方ないことなのです。許してね」なんていうのか?……それで当人が、遺族が、そいつを大切に思ってるやつが納得するか?
敵対してるならば恨まれることもあるだろう。それが普通だ。そして各々事情込みで来てるのも普通だ。だがよ。曲がりなりにもともに戦う関係となったやつにその仕打ちはねーって俺は思うぜ。
[服の裾を掴みしゃくりあげるラートリーにも、厳しい言葉をとめない。だが口調は先ほどまでよりも無意識に柔らかい]
ラートリーの生家のことに対しては複雑なことになってるようだが…詳しい事情も貴族の習いも知らない俺がどうこういっても仕方ないだろう。俺が言えるとしたら、お前の家のことではなく、ラートリー自身のことだろうよ。
[振り払うことなく、涙の止まらぬラートリーへと振り返って、緩く服の裾を握る手に手を添えて、その顔を見つめる]
考えすぎなんだよ。騎竜師ってのは自由なもんだってきいてたが、お前はいろんなものに縛られてばかりだ。
だからよ……ラートリーはどうしたいんだ。悩んだぐらいで上等な考えなんて浮かんでこねーよ。頭空っぽにして、自分の大切なもの、欲しいものを全部言ってみろよ。
[冷たさをけし、どうなんだ?と促すように問いかけた*]
……。
[礼を言われるとは思っていなかった。>>39
ゆえに、どうすればいいのかとっさに浮かばず固まっていると、
ひょい、という擬音が浮かんできそうな軽さでレトに首根っこ抱え込まれた。>>41]
な……、
何するんだよ……っ!
[とても、幼い頃のようにじゃれあう気分ではないから声色は低く、
おまけに幾分か掠れている]
確かに決めた通りにやることやれたんだけど、
きついものはきっついんだよ……!
ってか……レトこそさっきまで頭煮えてたくせに。
[果たして何があったのか尋ねようとして目を合わせ、
そこでようやく瞳にわずか、案ずるような色を浮かべていたのに気付いたから]
その、……ごめん。
[素直に、謝った]
[相手はこちらに気付くだろうか。
もし気付かれても、目を逸らしてしまうだろう。
そこには戦場においての事とはいえ、彼女の行動に温情を与えなかったことへの、後ろめたさがあった]
投票を委任します。
精霊師 リーゼロッテは、風の紡ぎ に投票を委任しました。
精霊師 リーゼロッテが「時間を進める」を選択しました
[レト>>=11に、やっぱりそうよね、と頷き。
ファミル>>=13の返答を聞いて]
ありがと、ファミル。
キアラも、手間かけさせて悪いけどお願い。
トルメンタの羽、辿ってきてくれる?
[ファミル>>=14に続くようにキアラに頼み。
了承>>=15にありがとう、と礼を言った]
わかった。
これ以上心配させるわけにはいかないし、
―――…戻るよ。
[その後、通信内でキアラも、トルメンタを駆って迎えに来ることに話が決まり。
捕虜を連れ帰るという形で、少年は無事、合流を果たした*]
― 数日後:拠点 ―
……そう、か……解った。
それでは、……という事だな。
……ああ。双方、便宜の程宜しく頼む。
[砦から来た早馬の伝令に、頷き。
物資補給の要請書への返答やら悉く持ち場を違えている各部隊への糾弾書やらを、確認していくが。
その中に、捕虜の処遇に付いて指示の書かれた書面を見付けて。]
……砦に捉えた捕虜を拠点へと移す。
こちらの軍で囚われた者との交換に応じよ……!
[>>48>>51やり取りをした内容は、全面的に採用されたらしい。
その声に、氷竜に兵を囚われた各部隊から、歓声が上がる。]
では、マリエッタも……!
[無論、自分の部隊の面々も言うに及ばず。
囚われたマリエッタも戻ると知り、居合わせた者の多くが、どこかほっとした表情を見せた。
霧はいつしか引き、空は晴れ間が広がり。
増えた小競り合いに、偵察、牽制。その中でも、それは確かな《吉報》だった。]
[……それからほどなくして。
砦に囚われた氷竜の捕虜が拠点へと移送され、後は捕虜交換の日を待つ運びとなった。
同時に。ウェルシュの扱いに付いても、報が入った。
彼女に付いて証言できる者が、前線から動けない事。また、更に激化した中央での戦に砦の兵が裂かれている現状。これらの件を踏まえ、一旦こちらの拠点へと戻し、部隊長……即ちラートリーがその身柄を預かるように。と、文は連なる。
但し。こちらはまだ正式な決定ではない故状況が変わる可能性もあり。何より、前線へ赴く部隊長がその身柄を預かるのは難しく、実際には見張りや哨戒……第三者の目が常にある任に就ける事となるのだろうが*]
友達。
そうか、だからありがとう、って……。
[納得が落ちる。>>=12
と、同時に、どういう友達関係だったのか気になったが、
後で話すという言葉を心に留めて]
僕にとってもマリーは友達、……って言えるのかな?
大事なのは間違いないけど。
風の紡ぎ は、精霊師 リーゼロッテ を投票先に選びました。
―― 合流後:霧がまだ晴れぬ中 ――
[友軍へと合流し、膠着状態が続く中。
マリーが敵軍に捕まっただとか、ジークムントと交換するだとか。
そんな話しは出ていただろうか。
そのあたりは自分は関与する部分ではないので、あまり詳しくは聞けなかったかもしれない。]
…霧が晴れた時が勝負だろうなぁ。
その前にちっとばかり様子見してこようか。
[氷竜軍側も突撃してくるような人はいなかっただろうが。
ちらほら偵察の姿が見える事はあった。
いくら膠着状態とはいえ、呑気に宴会をするなんて事は出来るはずはない。]
アリーセは…、……留守番よろしく。
[一度ラートリーへと委ね、少ない時間とは言え完全に離れた事で自覚した。
信頼出来る仲間がいるのだから、自分が面倒を見なくともアリーセは自立出来る。
元からそうであったのを命令された事を言い訳にずっと縛り付けていたのだと。
寂しいだとか、心配だとか色々と渦巻く感情はある。
だが、一度気持ちの整理をつけてから。
お互いの立場だとかそういった物を全て取り去って向かい合わねばならないだろう。
アリーセがどう思っているのかは分からないが、少なくとも自分はそう思っていた。
だが、その為にはまず目の前の戦をどうにかしなければ話にならないわけで。
そこには昔大事にしていた妹のような少女の影が付き纏い、それを避ける事はおそらくは出来ないだろう。]
それじゃ行ってくる、なんかあったらちゃんと連絡するから。
[内心の複雑な想いは押し隠し、常のように笑顔を向けて友軍の元から飛び立つだろう。]
―― 霧がまだ晴れぬ中・上空 ――
[すぅ、と滑るように空を翔ける。
霧がかかっているせいで視界は効かず、元より風の性質のネージュは霧の中の探索は得意ではない。
得意ではないが、特定の存在を感じ取る能力は健在で。
それは竜ならばどれもが持ち得る物だろう。]
――――…そうか。
[ぴくり、とネージュが反応し一声鳴いた。
それだけで白竜がどの気配を察知したのか分かる。
このまま引き返すのも一つの手ではあるが。
どちらにせよぶつかるべき相手であるし、何より背後を襲われる可能性は捨てきれない。
何故ならこちらが気づいたのだから、あちらも気づいていてもおかしくないからだ。]
[ネージュの導きに従い空を飛ぶ。
風が一吹きすれば霧が瞬間的に晴れて、その姿を拝む事が出来て。]
…あん時は名乗ってなかったよな。
俺は風刃の騎竜師コンラート・コーレンベルグ。
勝負するか、それとも尻尾巻いて逃げる?
[く、と唇を歪ませ笑みを浮かべ、槍を握る手には汗が滲んでいた。]
よろしく頼む。
[キアラの元気な声>>=16に返して、彼女を送り出す。
その間も様々通信から声が聞こえていたが、特に口は挟まずに。
彼らが軍営に辿り着くのを静かに待った*]
/*
ついさっき気づいたんだけど、ローって俺より年下という事実。
そしてマリーが同じ年だった。
めっちゃマリーの事年下扱いだったよ…やべぇ。
そしてローは大人っぽい、てかこれは俺がガキっぽすぎんのかな?
うん。
…まぁ。
もう友達って言っちゃいけないかもしれないけどね。
あたし、マリィに酷いこと言っちゃってるから。
[聞こえた声>>=19に苦笑を滲ませながら、頷く。
意識を無くしている彼女の耳に届かないからこそ内心を零して。
シュテルンにとっては、と聞けばそういえばと今更気付いた]
シュテルンも、マリィと知り合いだったんだ?
―いつか戦場にて―
[捕虜として捕らえた兵士が話したいと言っていると聞いたときには、
奇特だと思う以前に何故自分とという疑問が浮かんでいた。
通信機越しに聞いた声は、いつかだったかロー・シェンのことについて話した相手で、捕虜になった人物というのが誰なのか理解した。
互いに見張るものがつくなか短い通信となったが]
ああ、君か。
話は聞いているよ。戦士として勇敢に戦ったそうじゃないか
[結末やあれそれについては触れず]
ところで話があると聞いたけど、ボクに何の用だい?
[伝言のお礼を言われれば]
君は律儀だね。話はそれだけかい?
[他に何かあれば短い通話をジークムントと交わしただろうか*]
― 交渉中・霧がまだ晴れぬ中 ―
交渉が成立して、捕まってた人の交換は終わっても。
それで戦いが終わるわけじゃないんだよね。
[小競り合いしか起きていないから、少し気を抜いていた。
そういう側面もあったのは否定が出来ない]
……難しいね、国のことって。
師匠も何かあったらこんな風に戦ったりするのかな。
レトと同じで。
[ルゥィ、と鳴くトルメンタの首筋を撫でて霧の中を飛ぶ。
森に差し掛かった辺りで、その氷竜の体が緊張した]
― 回想:数か月前・クラタエグス砦 独房 ―
話してると喉乾くからな。その代価だ。
[無料で話すつもりはないとでもいうように答えて寝返りをうって仰向けから横向きに姿勢を変えて、ラートリーを見つめて]
さあ?全ての傭兵の代表ってわけじゃねぇからな。泣き叫べば助かるなら泣き叫んでもいいがそんなことはない。ならばじたばたしたところで始まんねーからな。じっとしていたほうが……今後どうなるにしてもマシだ。
[無駄な労力を極力避けて温存している。食べて眠り蓄える。今はそれだけでありそれを疑うこともなく実行している]
投票を委任します。
竜人の末裔 アリーセは、風の紡ぎ に投票を委任しました。
竜人の末裔 アリーセが「時間を進める」を選択しました
ああいったな。
……何が聞きたいのかよくわからん。どうもこうもないだろ。
[馬鹿にするでもなく、ただただ不可思議とでもいうように問いかけ>>45には考えるそぶりもなく]
敵は倒し、味方は守る。それ以外になにかあるのか?
[むしろ疑問を抱き問いを返した*]
― 霧がまだ晴れぬ中・上空 ―
えっ、竜の気配、近い!?
[恐らく、白竜が気づくのよりは遅れて。>>63
低い警戒の声をトルメンタが上げた]
今度は逃げる、わけにはいかないよね。
[この前は逃げたから。二度目はあってはならないと。
敢えてその気配の方に近づくことを選んだ]
― ??? ―
……?
[聞こえた声>>+3に、少女は目を瞬かせ。]
えー、と。
マリエッタ、だっけ?
[少女は相手の後ろめたさ>>+4など知らず、とことこと近づいて。]
…大丈夫?
ここ、どこか、わかる?
[疑問と心配の言葉を紡ぐ様子は、以前、言葉を交わした時と変わらなかっただろう。]
さ、そうと決まれば急いで戻らないと。
皆も心配してるし。
[ともあれ。
交わした通信で、行動は決まった。
二人の様子>>56>>57も落ち着いてきたように見えたから]
それじゃ二人とも、気をつけてね。
シュテルンはちゃんと休む事。
…それと。
マリィのこと、お願い。
[流石にルアルに4人乗って戻るのは無理だからと、先に三人を見送り。
羽を辿りキアラとトルメンタに迎えにきてもらって、自分も仲間の元へと戻っていった*]
/*
正確には「戦友を守る」だけどね>>45
と、「戦友」にはなれたが「親友」になりそこねた子が言ってみる。
【ただのやきもちです、放置してください】
ひどいこと言ったからって……、そこで終わりじゃないだろ。
[リーゼロッテへ>>=21と返す声は重く沈む]
僕だって、マリーと大事な約束をしてたのにひどいことをしたんだ。
[刃を向け、術を向け。
一時の心細さから、傷つけそうになった]
それも、諦めなくちゃいけなくなるのか……?
― 霧がまだ晴れぬ中・上空 ―
[サァと風が吹きぬけ、互いの姿が晒される。>>64]
風刃の騎竜師。
ば、馬鹿にしないで下さい!
この間は、その。ちょっと。
……都合が悪かっただけです!
[手に汗をかいているだなんて、分かるはずが無い。
見えるのはその唇を歪ませた笑顔だけ。挑発的な物言いにカッとなって返す。
回答内容は何ともお粗末なものにしかならなかったけれど]
子供のお使いじゃありません。
勝負を挑まれたのなら、細氷の騎竜師キアラ=メモリア。
受けて立ちます!
[リィラ、とトルメンタが嗜めるのは一瞬遅く。その声と被るようにして、宣言してしまった。
シャラリと鎖の音を微かに鳴らして曲刀の先を白竜に向ける]
― ??? ―
ええ、そうですわ。
[こちらの名を呼ばれ、頷く。
以前と変わらぬ様子に、少しばかり安堵はしたが。
何処、と問われれば首を傾げる]
さあ……。
戦場にて意識を失った所までは、覚えているのですが。
[言って、目の前の少女を見詰める]
貴女は……
確かその時には、近くにいらっしゃいませんでしたわね。
[ロー・シェンから処遇を問われはしたが、その後の顛末までは知らぬままだ。
危険な目に遭っていたとは、考えたくない事だった]
― 数日後/軍営 天幕 ―
[大掛かりな交戦は停止しているとは言え、偵察等での遭遇時に起きる小競り合いは避けられず。
その最中に取り決められた、両軍の捕虜交換を行う日が近付いていた]
捕虜の状態は?
……そうか、大事無いなら良い。
まだ自力で動くのが難しい者も居るだろう。
上等なものは用意出来んが、馬車を用意しておけ。
[捕虜交換の場は、互いの陣の中間の位置。
連れ帰るためにも複数人を乗せることが出来る馬車は必要だった]
そうだよ。
3年前、僕の精霊術の師匠のところに来て、
一緒に、修行をしてた。
[マリエッタのことを話す声には懐かしさが滲む。
まさにその3年前に、マリエッタとリーゼロッテの間にあったことは知らぬまま]
― 捕虜交換当日 ―
[馬車に海精軍の捕虜を乗せ、私は愛馬に乗って交換の場へと向かった。
共は兵が数名、治療班の者も随行させたのは、怪我人が急変した場合を考えてのことだった]
そろそろか。
[特に目印があるわけではない。
相手が見えてきたら、そこが交換の場となる。
目印として立てた氷竜軍の軍旗は、馬車の屋根の上で雄々しくたなびいていた]
― 哨戒接触前 ―
ジークムントさんっ!
[それは、問題の哨戒任務につく少し前のこと。
通信機が一言だけ発した声に、喜色を顕にした声を上げた。>>=3]
良かった。ジークムントさんも無事なんですね…!
[シュテルンは声が聞けたら無事に戻ってきた。
だからきっとジークムントも戻ってくる。その短い言葉に篭められた意味を深く理解するにはあまりにも経験不足で。
気合十分で、自分の役目と思うことに当たっていった。
もしかしたら、十分すぎるところがあった、かもしれない]
細氷の騎竜師 キアラが「時間を進める」を選択しました
ちゃんと話すんだからなー?
[一瞬、レトに向けにやりと笑って見せた後、>>57
こくり、と同意を示してうなずく。
今は素直に、休息を甘んじて受けよう、と]
これ以上心配させるわけにもいかないし、
―――…戻るよ。
[その後、通信内でキアラも、トルメンタを駆って迎えに来ることに話が決まり。
捕虜を連れ帰るという形で、少年は無事、合流を果たした*]
/*
……うん。
ロー、なんつーか色々と不甲斐ない雇い主でごめんなさい、なの。ふ、ふえぇ。
[((((;A;))))ピルルルピルルルルルルル]
― いつか砦にて ―
[ その便宜が図られたのは、やはり父の影響だったろうか?ともあれ、一度話したいと思っていた相手と監視つきとはいえ、言葉を交わすことが出来るというのは幸いと言えるだろう ]
俺は戦士としては未熟だけどな。
ああ、ローに伝言してくれたろう?一度礼が言いたかった。おかげで落とし前もつけられたしな。
[ 落とし前という言い方をしたのは、ロー・シェンが敵将と未だ通じていると思われないためだった。ある意味では真実なのだが…それが全てではない、ということは、互いだけが判っていればいいことだ ]
[ 話はそれだけか、という、問いに>>65、彼は少しだけ口を噤む。彼の知る事実を伝えるべきかどうか、一瞬の逡巡 ]
……彼女は忘れていない。
[ 結局、伝えたのは、意味が通じるかどうかも判らない一言だけだった* ]
…シュテルン。
[返される声>>=22に、瞬く。
その響きは悲しげに聞こえたから。
三年前の話>>=23を聞けば、更にびくりと震えた、けど]
…終わりじゃない、か。
そうだね。
諦めなくちゃいけないなんて、ないよ。
[酷いことを言って傷つけた、それは取り返しのつかないこと、だけど。
マリィが自分にとって大切なことに変わりはない。
シュテルンにとっても大事なことに変わりがないなら、諦めたくないなら。
諦める必要なんて、きっと無いと]
―― 霧がまだ晴れぬ中・上空 ――
[こちらの挑発に乗って素直に感情を発露する様は幼い頃を思い出すには十分で。
汗の滲む手で槍を強く握り締め。]
へぇ、随分可愛らしい言い訳だなぁ?
あんたさぁ、
もっと平和なとこで笑ってた方がいいよ。
[言いながらもすっと槍の穂先をキアラへと向ける。]
[ざわり、と風が木々を揺らし。]
威勢のいい女は好きだよ。
まあ、だからこそ残念っちゃそうなんだけどな。
[本心を包み隠し、笑顔すら見せながら軽口を叩いてみせる。
そうでもしないと決心が鈍りそうで。
相手がこちらを覚えていないのならそれでいい。
こちらも相手の事は覚えていない、相手はただの敵。
そうでなければならない、だから名前も呼ばない――否、呼べない。]
来るなら来い、今度は逃げずに全力でな!!
[まずは牽制の一撃とばかりに槍を横へと一閃。
風が刃となってキアラへと向かって襲った。]
/*
なんかはいぱーSAN値直葬タイム(相討ち)の予感がするけど、
木曜休みだから平気だもんっ
あかつきさん組のおにゃのこは可愛くないから殺し愛できない、わかった
(つまりキアラかわいい)
/*
アリーセ、わざわざありがとうねえ。
二人のバトルがあった時に水を差さない程度だと、こんなもんかなあ、と思ったのですが、これでもやり過ぎだったらごめんなさいです。(ぺこぺこ)
― ??? ―
よかった、間違ってなくて。
[少しだけほっとして]
うー?
うん。気付いたらここにいたの。
……エリザもいない。
[長い間一緒にいる友人の姿がないことに、しょぼん、としょげかえった。]
― 数日後:拠点 ―
俺たちがいうのもなんだが、捕虜を交換しあって、また相手の大事なものを奪い合う。不毛だな。
「その不毛なおかげで飯が食えてるんだけどな。」
まーな。捕虜も交換しあえば互いに遠慮がなくなる。ちょうど霧も晴れてきてる。こっからまた加速するな。
[霧深くなり、自然と交戦が不可能になってからの数日は、彼ら傭兵にとって英気を養うには十分すぎる時間であった。とはいえそれはどこも同じことではあるか]
「俺たちは何かしないんでいいんで?」
警戒と斥候と…後は雇用主からお呼びがかからなければ他はいい。それより準備はできてるか再度確認しとけ
[敵方にどのようなものがいたか他部隊からの情報。それに対して自分たちなりに考えた対策と、ここ数か月の訓練の成果の確認。これからに向けての準備を着々と進めんとしていた]
―― まだ霧の晴れぬ中 ――
あー…敵と遭遇、ちょっと逃げらんねぇわ。
これは俺が止める。
一人だけだしそっちに行くこたねぇと思うけど一応警戒しといてな。
[会いたくなかった相手に遭遇した動揺は隠し、軽く伝えた。]
[キアラとトルメンタののおかげで何事も戻れた後。
シュテルンに時間を作ってもらい、自分の素性やマリィとの縁を話した。
3年前、再会した時のことも話して]
あの時、本当は他人の振りすればよかったんだけど。
…マリィが、あたしが生きてること喜んでくれたのが、嬉しかったから。
どうしても、知らない振りなんて、出来なかったんだ。
それで傷つけて、悲しい思い、させた。
[今ならもっと違う方法が取れたかもしれない。
けれどあの時は、と。
後悔を胸に抑えて、淡々と事実だけを口にした*]
投票を委任します。
異国の兵 ロー・シェンは、風の紡ぎ に投票を委任しました。
異国の兵 ロー・シェンが「時間を進める」を選択しました
ジークムント?
[その通信>>=3が入ったのは何をしていたときか。
短いそれは、けれど朗報と言って差し障り無いもので]
…良かった。
[生きている。
それだけで安堵できるのは、彼の人への信頼の証]
―6年前―
[その頃の自分はまだ自由で、母さんの状態は日に日に悪くはなっていたけども、まだ今よりも充実していた。
なによりも、傍に
ねぇ、ファミーユ知ってる?
ボクのここの首のところ、ここの鱗だけ逆さでしょ。
逆鱗っていうんだって、ボク達竜人の弱点になる場所。位置は個人差あるみたいだけどね。
[そうやって見せてから、手を伸ばされたならファミーユに触らせることになるだろうか。
鱗の形をしながら、他の場所に比べ柔らかいその場所は不思議な感触を返したことだろう]
あ、このことは皆には内緒だよ。母さんにも誰にも教えるなって言われてるからね。
[何故ファミーユに教えたのか、聞かれたら大切な人は特別なんだって、そう答えただろう。
ファミーユにだけ教えた秘密。他の誰にも教えていないこと。
自分を幽閉した者も、共謀者であるファミルには命を絶たれることを恐れて教えなかったことでもある。
ファミーユが他の誰にも口にしていなければ、それはこの戦場において誰も知らないはずのこと。
ただ二人、自分と
― 霧がまだ晴れぬ中・上空 ―
う……。
[言い訳なのは自分でも分かっている。
しかも軽く何か言われたりしてしまえば、威勢も微妙に鈍る。>>77]
そうですよ。失礼です。
それにここが平和になればいいんです。
私が来たばかりの頃は、戦争なんかしてなかったもの。
そのために役立つ力が少しでもあるから、私はここにいるんです!
[それでも何とか気を取り直して。笑顔で軽口を叩く……単純に見れば余裕綽々という風情のコンラートに言い返した。>>78
ざわり、と風が木々を揺らす音を聞いて]
言われるまでもなくっ!
トルメンタ、潜って!
[槍に風を宿らせての攻撃は、レトの話で聞けていただろうか。
その下を掻い潜るように氷竜へと指示を出し、自分も一度頭を下げた。風の勢いは早い。紅い髪が何本か、宙を舞う]
行くよっ!
[風をやり過ごすと、氷竜は大きく羽ばたき前へと進む。
槍に比べれば曲刀の間合いは短い。振り切っている間に少しでも肉薄しようと空を翔け]
やぁっ!
[とはいえ、流石にいきなり懐までは潜り込めない。
槍を握る手を狙い、下から掬い上げるような曲線を描いて刃を振り上げ、斬りつけた]
/*
うわ、二人だけの秘密、ってのは私も考えてて何か無いか探してたんだけど。
そこを持ってくるかwwww
そりゃ誰にも言わんわwwwwww
― 哨戒(?)中 ―
[……そして。
それは、捕虜の交換を間近に控えたある日の事。]
……皆に悪い事をしたかな。
[久々の晴天に、ウシャスがはしゃいだ。
……はしゃぐだけなら良かったのだが。
うっかり、熱風を吐き出し掛けたのだ。
幸い範囲は狭く、たまたま傍に居た誰かの髪が数本焦げた程度で収まったが。
無邪気に蒼天を見つめ、息を吸う愛竜の姿に。
――――慌てて、拠点を飛び出した。]
…………悪い事、というか、まあ。
そうだな、ウシャス。……久々の晴れの日だから、外で思い切り飛びたかったんだよな?
[是と応じるような低温のさざめきに、溜息を吐く。
竜の性質は、一般に広く理解されている……とは、言い難いのが現実で。哨戒の名の元に飛びだしたは良いが、少々……いや。……結構、後が怖い。]
……捕虜交換が近いから、あんまり拠点から離れたくないんだが……私は部隊長なんだぞ、解ってるのか?
[……まあ、彼女にしてみれば「知ったこっちゃない」となるのは、目に見えていて。
久方ぶりの空に機嫌絶好調の愛竜は、言う事を聴いてくれるかも怪しい。
……せめて、と。気を引き締め、地上を見やる*]
― ??? ―
……ん。そうだといいな。
[しょんぼりしているのは変わらないが、軽く微笑みを浮かべて。]
…ね、周りがどんなだか、調べない?
昏いばっかで、やなの。
[正直な言葉を紡いだ少女は、相手の反応を待つ**]
― 捕虜回収の後 ―
[シュテルン達も無事戻り、身柄を確保した捕虜達の治療等も粗方終わった辺りのこと]
皆、すまないが私の天幕まで来てくれないか。
[そう言ってレト、リーゼロッテ、シュテルン、キアラの4名を自分が寝泊りすることになった天幕へと集めた]
今日、お前達から色々と話を聞いて、私も話しておくべきだと思ってな。
[そう切り出して、私はそれぞれを順繰りに見遣る。
それから静かに、私が抱えるものについて、彼らへと打ち明けた]
私は……
私の本当の名は、ファミーユ=ド=ラヴァンディエと言う。
ファミル=ド=ラヴァンディエは私の兄。
諸事情により兄の代わりにファミルを名乗り指揮官に就いた、双子の妹だ。
[その言葉に皆はどんな反応をしただろう。
それを見ながら、私は言葉を続ける]
長く偽っていてすまない。
そうせざるを得ない事情があったと理解して欲しい。
……本当はこのまま偽り続けることも出来たのだが。
それでは皆を裏切ることになると気付いてな。
先ずはお前達にだけ、明かすことに決めた。
[瞳を伏して、謝罪を紡ぐ。
明かすことにした理由を紡ぐために、少し考えるような間が空いて。
軽く呼吸を整えてから唇を動かした]
偽ったまま、いつか兄と入れ替わった時、兄の言動は皆を大きく傷付けかねない。
恐らくは信を徒で返すようなことになるだろう。
それだけ、私と兄の考え方は異なるのだ。
私と共に歩んでくれた者達を傷付けたくはない。
だから、未然に防ぐため、こうして正体を明かさせてもらった。
……それに。
私は、”私”としてお前達とこの先を歩みたい。
偽っていたことに思うところもあるかもしれないが……
─── ついて来てはくれまいか?
[指揮官と言う立場は変わらない。
皆を偽り続けた私だが、共に戦ってくれないかと。
そう、彼らに問いかけた*]
― 後退後:拠点・天幕 ―
古くから……、……もしかして……。
[>>52その言葉に、>>0:333かつて食堂で彼女が語った“幼馴染”の話を思い出した。]
……わかってる。
ウェルシュの行為は、誰から見ても軍規違反で……その結果、他の誰かが死んでいたかもしれない。
[>>53それは、今目の前に居るこの男も含めて。]
……それに、なにより……。
[ウェルシュが敵将を庇った、と報告された折の、どこか淡々とした響きを思い返す。
手練れ同士の、決闘。その中に割り込んだ、少女。泣きじゃくり霞む思考でも。……或いは、だからこそ。それが何を意味するのかは、察せられる。]
曲がりなりにも、共に……。
[……ああ、そうだ。
目の前に居るのが例え家族でも。横に居るのは、仲間。
思い出すのは>>0:276今となっては遠い記憶。「この盾は隣の親友を護る物」と言った、その言葉。]
……そう、か。
貴方も……いえ、貴方の方こそ……。
[金で戦場を渡る傭兵。幾度、かつて隣に居た者と相対する事となったのか。それは解らない。
>>54……ただ。
服の裾を握る手の温度は、柔らかく。暖かく。]
欲しい物。大切な、もの?
[問いかけられた瞳を、見つめ返した。]
……ウシャス。…………フランツ。
それに。お爺さまとお婆さまと、ローティスの空。
[たどたどしく呟くが。生家や父の事は、頭に浮かばずに。]
エリーザベトだって。生きているのなら、まず何があったのか知りたい。
……レトの事、だって。憎みたいワケじゃ、ない。
[促すような問い掛けに。
喉に詰まって出なかった想いは、呆気なく流れ落ちる。]
…………でも。
……どれも全部、一緒には護れない。
何かを護るなら、どれかを諦めなくちゃいけない。
だから私は、フランツを……弟を取って、今、ここに居る。
なのに……いざ、あの2人を見たら、どうしていいのかわからなくなって……。
[いざ、他の物を目の当たりにすると。
迷いや後悔、それに、躊躇いまでもが押し寄せて。]
……私は……欲張り、なのかしら……。
[けれども。
静かな声音に、どこか安堵すら覚えつつ。涙はそのまま、頬を伝う*]
― 回想:数か月前・クラタエグス砦 独房 ―
代価……。
[>>67……そうか、そういう物なのか。傭兵に対する然程の先入観も無く、呟いたが。傍から聴けばそれは、呆気に取られた体とも取れただろうか。]
それは……そう、だが。
[……それにしても悠々としてはいまいか、と。目を瞬かせる。]
[が。
>>68疑問は即時に問いで返され、数瞬戸惑う。]
え。
……あ、いえ……それ以外には、ない、……な。
…………無いんだが……。
[思わず素が出かかったのを、堪え。どう伝えれば伝わるのか、と。ぐるぐると、思考は巡る。]
……私とお前は、敵同士、だろう?
その敵に、寝返らないかと問われれば。お前なら、どう反応するのだろうかと思って……――――……?
[……言葉以前に、思考がこむら返りしていたが。
廻った果てに、ようやく出てきた言葉は。]
にしても……あいつは生き残ったか。悪運の強いやつだ。
[マリエッタが戻ってくると同時に、捕虜となった白の戦友。元雇用主は相当ご執心だったようだから、確実にあれも戻ることになるのだろう。
敵対して、語りあったは刃ばかり。戦いは否定せずだが怒りや憎しみの乗らぬ刃を向けてきたそんな部隊。]
……終わったらあいつらも含めて酒でものみてーもんだが、さぁて。
[どの程度の無事という度合で終わるのか。見果てぬ先を見渡すように、久々に晴れた空をみあげた*]
……ああ、ええと。そうか。
…………。
……傭兵は、金で武を売る物、とは聴いているが。
例えば。幾ら出せば、私の部隊を、護ってくれる?
……あくまでも。例えばの、話だが。
[複雑な身故、あまり多くの金は動かせない……が。まず、それを聴かなくては仕様が無い。
来歴様々、練度もバラバラ。個性ばかりが豊かな部隊は、能力が高い者は多いが……すぐにでも死にかねない。
その上。この男に、その大半を蹴散らされたのだ。
……その相手に、こんな質問を投げかけるのも、おかしな話ではあったが。寝返りを打った男を見つめ、問い掛けた*]
― 交渉成立後・海精軍拠点 ―
[ 捕虜の交換交渉が成立したと、砦から運ばれ両軍の睨み合う拠点へと連れてこられた。ウェルシュも一緒に移動したという事は知らない。
彼女がどうしているかは、気にかかっていたが、敢えて尋ねないようにしていたからだ ]
[ 代わりにというわけでもないが、自分と交換される捕虜の中に、シュテルンが知り合いだと言っていた精霊師の少女が居る事は、知っていた ]
ちゃんとケリはついたのかねえ…
[ 捕虜交換の時を待つ間は、あまり派手に情報収集も出来ない。だから、ただとりとめもなくそんなことを考えていた ]
―いつか拠点にて―
そうかい。それはよかった。
[こちらの監視する者が注意深くこちらを見ながら聞き耳を立てる様子に、露骨にいやそうな顔は返したが、それも一瞬]
決着はいつかはつけるべきだ。
[それは自分にもいえる、もしかしたら彼ならば…、自分の迷いについて何かを知っているかもしれないが……、
それを聞くことは意識の外に追いやる。
敵との繋がりを感じさせることは自分だけでなく、コンラートにも害が及びかねない。監督不行き届きとして]
彼女…?
[その言葉>>75にひっかかるものはある。思いあたるものはあるにはある言葉、何より聞くのをやめたことに関係することでもある。
ただ、彼と
短い通信はそこで終わりとなるだろう]
― 6年前 ―
くび?
…わぁ、ホントだ。
ここだけ逆さまね。
[
示された場所には言われた通り、他とは逆に張り付く鱗があった。
恐る恐る指を伸ばすと、逆鱗と呼ばれるその鱗はとても柔らかく。
隣の鱗と比べるように指を滑らせると、とても不思議な感覚を返して来る。
しばしの間、その感触を確認するように指を滑らせていると、アリーセの口から耳を疑うような説明が零れ落ちた]
…えっ、これ弱点なの?
たいへん、ちゃんと護らなきゃ!
[触ってはいけない場所だったのだと思い、慌てて手を離す。
それから自分のクローゼットからスカーフやストールを出してきて、アリーセに似合う物を探し始めたりした]
えぇ、ぜったい誰にも言わないわ。
アリーセを護るためだもの。
[自分が口にしなければアリーセがこの弱点を攻められることは無い。
そんな風に思って、私が彼女を護るんだ、とほんの少し力が入っていたりした。
その約束通り、私は彼女の逆鱗について他人の話したことはない。
大事な大事な、アリーセとの秘密。
彼女を護るための、大切な、*約束*]
―― 霧がまだ晴れぬ中・上空 ――
[霧の中、距離が離れていようとも風が霧を吹き飛ばし相手の様子はしっかりと見て取れる。
予想通り風の刃を避ける様子に槍を構え。]
おっと、やるね。
[鋭く斬りつけてきた刃(>>85)を槍の柄で受け止め、間近にあるその顔を見つめる。]
―― 回想:コインを拾った日 ――
[小さな泉でコインを拾った日の事だ。]
ねーとうさーん!! 見て見て、これ!!
[無邪気な笑顔で見せたのはこの一帯では流通していない二枚のコイン。
見せられた養い親である猟師はそれを指で挟み、太陽に翳すように眺め。]
『こりゃ珍しいもん拾ったな、で、これをどこで拾った?』
へへ、珍しいだろー!森の泉の中だよ。
『……この馬鹿!!子供だけで行ったらダメだって何度言えば分かる!!』
[怒鳴られながらも拾えた嬉しさに笑みは隠しきれず。
首を竦めながらもくすくすと笑っていれば、養い親は呆れたように溜息をついて苦笑いを浮かべた。]
『全く、てめぇを拾ってから俺の白髪がどんだけ増えたと思ってんだか。』
…しらが……?
[養い親の頭部はつるりと光を反射していて、白髪など見当たらない。
きょとん、と見上げるコンラートの様子に養い親は再度苦笑いを浮かべ。]
『これ、キアラにやるんだろ?どれ、俺が穴あけてやろうか。』
んーん、俺が自分でやるんだ。俺もうおっきいからさ、そんくらい自分でやる。
[そう言ってコインを取り返してぎゅっと握り締めた。]
[この後、悪戦苦闘しながらなんとかコインに穴を開けてお揃いの紐を通し。]
はい、これ。
俺とキアラだけの宝物な!
[穴を開ける際に指はぼろぼろになって、それでも満面の笑みでキアラへと渡したのだった*]
―― 霧がまだ晴れぬ中・上空 ――
[幼い日に渡した想い出のコインは投げ捨てた。
優しかった想い出も同時に捨てたつもりだったが。
刃先が触れ合う程の距離、視線が合うのは必然。
戦場で敵から視線を逸らすなど、殺して下さいと言うようなものだろう。
だがそれでも、視線が絡み合えば早鐘のように心臓は鼓動を刻み、痛む。]
――――風よ
[風を呼び起こし二人の間に割り込ませ、その勢いを借りて一度後退し。
辺りを取り巻く風を槍へと纏わりつかせ。
まだ見ぬ氷竜の攻撃を警戒しながら槍を相手へと突きつける。
じり、と緊張感が漂う中キアラの持つコインは見えただろうか**]
─ 戦場 ─
[中々晴れぬ霧に休戦となった戦場。
それでも、数日過ぎれば空も見えるようになってきて]
………そろそろ、再開かな。
[馬に乗って戦場を哨戒しながら、溜息と共に呟く。
ここのところ増えてきた小競り合い>>51に、きな臭さは増してきている。
休戦理由だった霧も晴れてきたとなれば、いつまでも休んでいる事は無いだろう。
捕虜交換が終わるまでが関の山だろう]
―コンラートの出立前―
任せるといい。ただ、何かあったらすぐに呼ぶんだ。
コンラートとは約束がある。必ずいく。
[偵察に出立する前の彼を見送りに行きながら、一緒にいくとは言えなかった。
何より、常のような笑顔を向ける彼を見て、言葉がうまくでなかった。
今の自分といくよりはネージュと二人の方が何かあった時に素早く動けるからと自分に言い聞かせ、いつものように不敵な笑みを返して]
戻ったら、いろいろと話もする。
戻り損ねたら聞きそびれるからね。
─ 戦場 ─
…できるなら、もう一度話したい、けど。
[捕虜として自軍に保護されているマリィと、もう一人]
………今更、か。
[冷たい言葉を投げつけた人を思い出して、呟く。
考えごとに意識を取られていたせいで、周囲への警戒は緩くなっていた*]
[飛び去る前に残された言葉>>62、霧に消える姿を見送りながら]
約束、とはいわない…けど……
[続く言葉は飲み込んだ]
― 捕虜交換当日 ―
[馬車には氷竜の捕虜。
向こうには、氷竜の指揮官が居る。砦から捕虜を移送してきた将校が馬に跨り、後もう少しで交換の場に臨む段となり。]
…………。……ジークムント殿、と言ったか。
[馬車を囲むよう配備された、部隊。
馬車の中。声を掛けられる位置にその姿を見付けたのは、たまたまだった。]
[……いつか戦場で相対した、白の剣士。
ウェルシュの、昔馴染みかもしれない者。]
……うちの部隊の者が、世話になったな。
[ウェルシュの無事を知らせるべきか、或いは。
そう、考え込んだ末。出てきたのは、諸々の意を込めた、そんな言葉だけ。
そうして。馬車は、動き始めた*]
投票を委任します。
暁紅の騎竜師 ラートリーは、風の紡ぎ に投票を委任しました。
暁紅の騎竜師 ラートリーが「時間を進める」を選択しました
― 捕虜交換当日 ―
[ 馬車の中から、久しぶりに晴れた空を見上げていた時、名を呼ばれた>>113
忘れたことは一度も無い。あの日、ロー・シェンが居なければ、彼の命を奪っていた筈の騎竜師]
暁紅の騎竜師殿だったな。あんたには情けない所ばかり見られる運命か。
[ 自嘲めいた台詞を口にしながら、瞳は真っ直ぐ彼女を射抜くように見つめていた ]
― 戦場:哨戒中 ―
……今の所異常無し、伏兵無し、か。
[地上と空へ目を配りながら、悠々と風を切る。
捕虜交換を終えれば、また戦の日々。今ですら頻発する小競り合いは、激化するのだろう。
それを思えば。今位、自由に愛竜を羽ばたかせてやるべきなのだろうが。]
…………そんな事ばかりも言っていられまい。
ウシャス、高度が高すぎだ。もう少し低くしてくれ。
[またふらふらと、竜は上へ舞う。
これでは地上が見えない。溜息交じりの言葉に、愛竜は少しばかり不服そうな声を漏らし。……しぶしぶと、高度を下げた。]
……ああ、ここは……。
[見えた地形。
それは、薄霧のあの日、又従妹の姿を見た場所にほど近く。]
せめて、話だけでもできれば……。
[何故ここに居るのか。何故、死んだこととなっているのか。
問い掛けたい事など、山のようにあったが。状況は、それを許すまい。
緩く、羽ばたいて。……ふと。]
…………ん……?
[目を凝らせばそれは、>>109馬上の人影で。
……もう少し近くへ、と、高度を下げたが。ウシャスが翼を震わせる音は、近くなればなるほど、聴きとり易くもなるだろう*]
/*
そういえば今回のイメソンは東方の風神少女-Long ver-
そのまんま風のイメージ。
前半の明るい曲調もいいし、後半からのピアノアレンジもよい。
― 捕虜回収の後 ―
お呼びですか。
[無事に連れて戻れた後、ファミルの天幕にお邪魔した。>>88
そして切り出された話を聞くと、目を丸くした]
ファミル様、女性だったんですか?
……うわぁ、ごめんなさい!
[素直に感想を口にしてから、失礼なことをしていたと慌てて謝った。事実誤認だけを驚いていて、騙されたとかそういうことは全く感じていないのが分かる、おろついた声で謝った]
ええと、ええと。
これからは、ファミーユ様って呼んだ方がいいですか?
それとも、隠してたなら、そのままの方が?
[論点が違う、という突っ込みはあっただろうか。
それとも違わない空気だっただろうか]
別に、裏切られてたとかは。
だって、そうしないといけない事情があったんですよね?
良く分からないけど、ファミーユ様、嘘をつくような人じゃないと思ってますし。
[貴族の柵なども知らないから、アッサリと言えてしまう。
そしてこの時は、表向きにはどちらで呼ぶことになっていても、ファミーユと呼びかけるのが正しいと思った。
申し訳なさそうなファミーユに、小首を傾げる。>>90]
私が知ってるのは、ファミーユ様だけです。
ファミーユ様なら信じていいなって思ってここまで来ました。
私は元々は旅をしてコリルスまで来た者ですし、命令されるのが嫌だなと思ったら参戦しても気合が入らなかったと思います。
だから、私はファミーユ様がそう選ばれたなら、これからもご一緒させていただきたいです。
[ただ思うことを素直に口にして、ファミルに笑いかけた。>>91]
― 捕虜交換当日 ―
[ 海精軍にロー・シェン達を雇い入れたのは彼女だという話も、砦の兵に聞いていた。自ら捕えた敵の傭兵を配下につけるというのは、相当の度量がなければ出来ないことだ、と、思う ]
次はもう少しましな様を見せたいもんだが…
[ 戦場で、との、意を込めて言いかけて ]
……部隊の?
[ 躊躇いがちに伝えらえた奇妙な礼>>114に、彼は瞬く ]
─ 捕虜回収後 ─
ファミルが?
わかった。
[戻り、休息を取っていたところに召集>>88があり。
天幕の中、打ち明けられた話>>89>>90は、思いも寄らないものだった。
彼─彼女の言葉が途切れるのを、待って]
じゃあ。
これからは、ファミルじゃなくファミーユって呼んでいいのかしら。
[まず呼び方の訂正が必要か聞いてから]
― 後退後:拠点・天幕 ―
別にウェルシュのことだけをいっているわけじゃない。戸惑い止まれば、それはわが身に降り注ぐことだからな。
[戦えないかもしれないというラートリー>>92も、そして幼馴染、血縁者。などというものはなくとも、あちらに友誼を結んだものがいる自分も]
あいつはその点運がいい。無駄な犠牲をださず、背負う十字架もなかったわけだがな。だが自分も運がいいなんて過信を持つわけにはいかないことだ。
[あくまで運がよかっただけ。だが運がよいならばその点においては責苦を味わう必要もない。]
― 捕虜交換当日 ―
[ 動き始めた馬車のおかげで、その真意を問い返すことは出来なかった。だがラートリーの部隊の中で、彼がその運命に少しでも関わった者は一人しか居ないという事実が、ある ]
……部隊に…復帰したのか?
[ そうとは限らない、だが、ラートリーがわざわざ彼にそれを伝えた意味を思えば、そうとしか思えない ]
………ウェルシュ………
[ 次第に遠ざかる海精軍の陣を見つめて、彼はそっと祈るように目を伏せた* ]
─ 捕虜回収後 ─
別に、こんなことで謝らなくてもいいわよ。
少なくとも、あたしには要らない。
嘘ついてたって言うなら、あたしだって同じなんだし。
[むしろ自分が責められても不思議じゃないと苦笑を浮かべて]
それにね。
あたしはファミル…じゃなかった、ファミーユか。
あなたが指揮官で良かった、って言ったのよ。
あなた自身が変わらない限り、あたしはあなたの指揮を信じるわ。
[彼女の問い>>91に、笑顔を返して頷いた*]
[だからこそ、決着をつける私情はあれども、かつて隣にて守っていたものに槍を向けるのも、士気が落ちたところで追い立てるように指示を出すことにも戸惑いもなかった。]
………俺が、どうかしたか。
[何かに気づいたようにいうラートリー>>93に、すっとぼけたように肩を竦めて見せる]
おお、なんだ。いえるじゃねーか。
[欲張っていくつもあげるラートリー>>94に、妙な感心を抱く
出てきた名前らしきものの半分は知らなかったことはさておかれて]
ならば、エリザベートとやらに聞けばいいだろう。
レトってやつも憎まなきゃいいだろう。
そんなのできるの今のうちだけだぜ?生きてるうちは変わっていける。でも死んじまったら聞けないし憎んだままで終わっちまう。
[流れ落ちた言葉が消えないうちに拾い上げ、ただすればいい。といとも容易いようにいう]
……そもそもだ。あの時、ウシャスに乗っけててもらった時もいったが、お前なんのために戦出てるんだ?
[>>2:66で言ったことを覚えているか否か]
戦いは手段であり過程でしかない。戦って見えるものもあるだろうが、そこが全てじゃないし終わりでもない。
お前は家のためといわず今、弟のフランツってやつのためといったよな。ならば家のために戦うな。
……少なくとも、俺はお前の家と一緒に戦ってるつもりは一切ない。
[最後は力をこめて断言して頬を伝う涙>>95を空いているほうの手でぬぐう]
そしてついでに、今欲張って口にしたことも、結果として求める中に増やしちまえばいい。
欲張り?いいじゃねーか、欲張り大いに結構。こちとら命がけで戦ってるんだ、あれもこれも求めて何か悪いんだ?なんなら、俺を捕虜にしたときみたいにとっつかまえちまえばいいんだからな。求めることからはじめねーと何も叶わねーぞ。
[否定まみれだった言葉からようやく肯定の言葉を発して、ふっと笑みを浮かべた]
─ 戦場 ─
[話をしたいと言っても、本当のことは今でも話すべきではないと思っている。
けれど。
自分を偽り頑なに拒絶するだけは、ただの逃げと気付いたから。
今の自分の言葉で、彼女と話せたら。
そう思っていたところで、ようやくその音>>117に気付いた]
っ、しまっ…
[周囲の警戒を怠っていたと気付き、相手の姿を確認しようと顔を上げれば目に入ったのは鮮やかな緋色で。
呆然と、その姿を見つめ]
…ユーディットさま。
[その背にいるだろう人の名を、小さく紡いだ**]
―現在・拠点―
[自分の首にある首輪をなでる。いつだったかそこを護るためにと
彼女は唯一、自分を幽閉した張本人を抜かしてここにある逆鱗の位置を知るもの。
今ある首輪は隠すには不十分のもので、そもそもこれは、自分を縛るためのものだった**]
/*
なんか知らんが、俺とローって、それぞれの指揮官の世話役ぽいよね。
いやまあ、このこはただの散弾銃て気もしますけど。ローのが、大人よねー。年下なのに><
― 回想:数か月前・クラタエグス砦 独房 ―
ただでやってもらって許されるのは赤子だけだ。そうだろう?ま、言えばなんでもしてもらえると思えるだけ自分がえらいと思ってるならば話は別だがな。
[納得しかけているようなので、言葉をつづけながら、最後には皮肉を一つ混ぜる]
ああ、敵同士?……って?…いや、仮に敵同士なら会話をしたらまずいのか?憎んでなきゃいかんのか?ってこういうことじゃないか…あー……
[少しだけ考えるように視線が空を泳がせたが考えるのをあきらめた。わざわざ思考という労力をさかなければならないような間柄ではない。相手が納得しようがしまいが、こちらには関係のないことであった]
要するに雇うってことだよな。
[寝返り。とはいわずに雇うと言い換えて、そこでようやく起き上がり胡坐をかいてラートリーを見遣り]
ああ、そうだ。武を売るので間違いない。
[そう、売るのは武であって]
つまりこの状況、命を売り物にする気がない以上、氷竜軍とは自然消滅しちまってるってわけだ。
[よって、敵同士といわれていたが、雇用関係が消えれば己はただのフリーの傭兵だ。他者からは寝返りといわれようが、売り物の武ではなく命を求めるならばそれは契約違反だと思っているが、それのことを彼女がわかるかはわからない。それと命をかけるならば金ではなくもっと別のものだ。
それにしても…例えば>>99などと口にするのにはめんどくさそうに欠伸をする。その様子から金銭的なことを心配しているのだろうが…]
まどろっこしい。雇う気があるのかないのか。どっちなのかはっきりしてくれ。んで、どんだけだせるんだ?それを言え。多くても、少なくても言ってやるからよ。
[独房にいて、むしろ雇われる側なのに偉そうにいう。安売りするつもりはないが、ここから出してもらえることを考えれば多少割り引く心算でいたが、それが彼女の懐事情にどれだけの打撃を与えたかはわからぬことであった*]
― まだ霧の晴れぬ中 ―
……こんなときに仕掛けて…いや、鉢合わせか?気を付けろよ。
[彼が遭遇したものが何者かは知らずその心中もわからない...は伝えられた事柄>>~0に邪魔にならないようにそれだけかえした]
― 霧がまだ晴れぬ中・上空 ―
くっ。
[カン!と高い音を立てて刃は受け止められた。>>104
すぐには曲刀を返すことが出来なくて、僅かな間、至近距離で見詰め合う]
― 回想・コインを受け取った日 ―
[紐を通されたコインを見て、少女は目を輝かせた。
コインが綺麗だったから、だけではない。
それよりも嬉しかったのは]
たからもの!コン兄と、キアラだけの!
[そんな特別をもらえたことが嬉しくて、紐を首にかけるとクルクルその場で回っていたが]
コン兄。おてて、どうしたの?
[傷だらけになっている少年の指を見て、ピタリと止まった。
とてて、と傍に戻り、そっと自分の手で挟みこむと]
いたいのいたいの、とんでけー!
[自分がよく母にやってもらうように、おまじないを口にして。
だいじょぶ?と、自分より背の高い少年の瞳を見上げた*]
― 霧がまだ晴れぬ中・上空 ―
[この瞳と同じ色を知っていた気がする。切り上げのために低く取った位置から見上げて思う。
幼馴染だというのだから、当然なのかもしれない。
ただ、それを明確に思い出せないことはなんとも歯痒くて、軽く下唇を噛んだ]
うわっ。
[均衡が破れ、呼び起こされた風に大きく押し戻される。>>108
それでも視線は逸らさない。再び槍が構えられるのが見えて]
トルメンタ、扇いで!
[氷竜の羽ばたきでも槍が纏う風の幾らかは相殺できるはずだが、風竜の風を全て防ぐことなど到底できない。そして槍の勢い自体も止められない。
今度はこちらが曲刀の腹を正面に向けた構えを取る。押し切られないように左掌の付根で刃の上部を裏から支えて、その一撃を受けた]
― 霧がまだ晴れぬ中・上空 ―
っつぅ。
[キィン、と先程より甲高い金属音が鳴り響いた。
キアラの体重移動を感じ取ったトルメンタは心得たもので、斜めに体を傾けて槍の勢いを軽減する。でなければ曲刀も明後日の方へ弾き飛ばされてしまったかもしれない。それでも軽く手が痺れる。
相殺しきれなかった風は対処のしようがなかった。ザックリと襟元を切り裂かれる。
裂けた服の間からは、二枚のコインが顔を覘かせた]
距離、払って!
[距離を取りたい。だから風竜の動きを鈍らせるために振り払って。
短い言葉で意思を通じ合わせると、氷竜は斜めになったことで前に出た腕を、白竜の横腹へ向けて横薙ぎに払った**]
― 後退後:拠点・天幕 ―
…………それ、は。
[>>122過信、どころか。それで処断されるのなら、ある意味自分は楽になれる。
……但しそれは。あくまでも、自分だけ。]
……ううん。……なんでも、ない。
[>>125肩を竦める様子に。それ以上、続ける言葉が浮かばない。
静かな表情のその裏で、越えた物。それ全てを知る事が出来ない以上、言葉が無粋に思えて。]
……わ、私だって、この位……っ!
[>>126とは言うが。目頭には涙が浮かび、ようやく絞り出した言葉で。どこか飄々とした言葉に、思い余って拳を振り上げかけ……辛うじて、思いとどまった。]
そ、れは……そう、だけど……。
[エリザベートは、再度逢ったその時、ちゃんと話をしてくれるのか。“弟”に至っては、次は殺すと啖呵を切ったばかりだ。
憎んだまま知らぬままで終われない、とは言え。愛する事も知る事も、始められるかすら解らず。流れた言葉は、水に落ちた花の如く、次々拾い上げられ色付いて。]
っ……ば、馬鹿にするな!!!
[>>127挑発的な意味に、反射的に怒鳴り返す。
……が。目頭には涙が浮かんだまま。恐らくこれでは、迫力も威厳もあるまい。]
……ああ。よく、覚えてる。
[>>128確かにそれは聴かれた。
その時は、>>2:149家の話で終わらせていたが。]
フランツの為、に? でも。そんな事……。
[……できるのだろうか? 少なくとも、弟の最善は、家督を継ぐ事と信じていた……が。家ではなく、弟だけの為に?]
…………。
[涙が拭われ、>>129浮かんだ笑みに。]
……ああ、そうか。
………………命がけで求めて。手に入れて。叶えて。
我儘だけじゃ、欲張れもしないのか。
[ふと、気が付いた。
欲しい物が手に入らずに泣きわめくのなら、只の我儘だが。求めて、手に入れて、そして護る。……それは、立派な“戦果”。>>132契約を交渉した時も。この男は、そうだった。]
……うん。
…………ありがとう、ロー・シェン。何だか、気が楽になった。
[久方ぶりに浮かべた笑み。
頬の筋が伸びる、その微かな痛みも。……今は、心地よかった*]
― 回想:数か月前・クラタエグス砦 独房 ―
……そう、だな。
[>>132皮肉に気付く以前に。何だかんだで世間知らずな娘は、「この軍、捕虜に水も飲ませてなかったのか?」が先行しすぎていて。
真意に気付くには結局、もう数か月ほど要する事となる。]
え、いや。敵同士なら……?
[>>133おかしい、半分も伝わってない。暫し試行錯誤した末、]
……あ、ああ! 雇うには、だ!
[結局。向こうの言葉に、慌てて頷いた。直球で良かったのね、など。向こうが胡座をかく間、ずれた事を考えながら。]
そう、武を売っていて。
……ん? ……え、そうなのか……?
[>>134命までは張らずとも、契約期間はあるのだろう、と思っていたのだが。そうではないらしい?
再び混乱しかける中。欠伸の後、ずばりと問われ。]
えっ。え、……えっ?
……そ、即金なら、この位だ!
[指数本を立てて、金額を示す。]
足りなければ、ええと……すぐには工面できないが……。
[と、追加で指を立てるが。相場には、やや足りぬ金額だったかもしれない。……とは言え。傍流貴族、しかも個人としての懐には、相応の打撃ではあったのだが*]
― 戦場 ―
[>>130小さな声。もう、迷わない。敵だろうが何だろうが、まずは、相手を知らぬ事にはどうしようもない。]
……やっぱり、貴女なのね。エリーザベト。
[高度を落とし、その瞳を見つめ返す。]
どうして……一体、貴女に何があったの?
前にも聴いたけれども。そもそもどうして、貴女は死んだ事になっているの?
[他にも聴きたい事あったが。他の哨戒の兵に見つからぬうちに、それだけは確かめておこう、と。手短に問いかけた**]
よかっ、た……。
諦めなくちゃいけないって言われたらどうしようかって思ってた。
[どうしようもないほどに弱気になっていたけれど、
その一言に安堵した。>>=25
とたんに声も若干、気の抜けたような感じになる]
― 軍営へ戻る ―
[レトの駆るルアルに乗ることになったのは、少年とマリエッタ。
キアラとトルメンタを待つことになったリーゼロッテがかけた言葉には、>>70
ためらうことなく、うなずいた。
できることなどたかが知れているとわかったうえで、だ。
竜の背の上。
おずおずと伸ばされた手はやがて、
ゆっくりとマリエッタの左手を握りしめた]
[この手をとって、遊ぼうと言って。
修行の合間に街を駆け回るようになるまでには、
そう、時間はかからなかった。
時に突然の雨に降られ、
二人してずぶぬれになって師匠のもとへ戻ってきたこともあった。
あの時は無茶をさせたと思っている。おとなしく雨がやむまで待っていてもよかった、と]
……、
[そんな、かつての無茶とは比べ物にならない無茶をさせてしまった少女に向けて、
そっと、口を開く]
マリーも、僕と同じ行き先を目指したかったって、
そう思っても、いいんだよな……?
[言いかけて続かなかった言葉>>3:346の先をせがむように]
嬉しかったよ。
ありがとう。
[言いたいことを言えたのは、その時だけ。
怪我と疲労の影響でしばらくはろくに動けなかったし、
動けるようになればなったで偵察にかり出されたし。
結局短剣1本はマリエッタに握らせたままだ]
勝手に捨てちゃ駄目だからな……お守りみたいなものだし。
[そう、治療班には言い置いたが、果たしてマリエッタはあの短剣をどうしたか。
少なくとも、マリエッタ自身を傷つけるためには使っていないだろう、と信じてはいるが]
[捕虜交換の日取りが決まったのは、動けるようになった頃。
思い出す。一度だけ、通信具を介してジークムントの声が聞こえた時のことを]
生きてる、……か。
[伝えられたのはたった一言だったが、
ジークらしい、と感じて思わず笑ってしまったものだ]
―――生きて。
[同時に、どうしようもなく、願いをかきたてられた。
マリエッタにも“生きて”いてほしい、と]
[そしてまた同時に、
少年も生きたい、という思いを強くする]
この戦いが終わって、
ちゃんと僕の船が持てるようになったら……。
[呟く声は、伝えたい相手には届かない。
遠くに霞む夢を見据えて。
少年は、
― 帰還途中 ―
[帰還のために飛ぶ最中。
何か聞こえたような気がしたけれど、振り返りもしなければ、何かと問う事もしなかった。
意識を失った少女は、友にとっての『大事なもの』。
その認識があるから、自分は自分にできる事に──できるだけ速く、陣へと戻って治療師たちに後を任せる、という事に意識を集中していた]
…………。
[翼が風切る音に意識を向けつつ、思いを巡らせる。
未だ持って、どう対していいのかわからぬ者。
近くて遠い、血を分けた存在。
彼女が自分に死を望むなら、全力を持って抗う。
その場合の答えは、多分、単純明快で、でも]
(……俺は……俺自身は?)
[何を望めばいいのか、わからない。
唐突過ぎて、実感がないのは今も変わらないから。
晴れぬ霧の如く立ち込める迷い──それに囚われるのを阻むように、影竜がきゅぅぃぃ、と鳴いた。
そこにこもるのは、案ずる響き。
それと気づくと淡い紅を数度瞬き、それから、軽く首を振った]
ん……大丈夫だ、ルアル。
今、焦って考えても仕方ねぇのは、ちゃんとわかってる。
[何が最善と見なすかは、接する者によって異なるであろう、血の繋がり。
どうすべきかの答えはすぐには出てこない、けれど。
自分と言う『個』の在り方は見失っていないし、それを手放す心算もない。
だから、大丈夫だ、と。
そんな思いを込めて笑う頃には──帰還すべき陣は、すぐそこまで近づいていた。*]
……そもそも、さ。
話せなかったのは、事情があったから、で。
俺ら騙して楽しんでたってんでもねーんだろ?
だったら、謝る必要なんてねぇし。
今、こうやって話してくれたのは、俺らを信用してくれてるからだろ?
だったら、そんなのわざわざ聞かれなくたって、答えは一つっきゃねぇよ。
[息を吐いた後、目を閉じて。
語る様子はいつになく真面目なもの]
大体、さー。
この軍に参加した時から、俺は、指揮官に……『お前に』、太刀と翼を預けてんだぜ?
[指揮下に入る事が正式に決まった時。
師の教えに従い、太刀を手にした独自の剣礼を持って、共に戦う意思を示した事は、今でも覚えられているか]
名前と中身が違ってたからって、今更それ、翻しゃしねーよ。
最後まで付き合うさ。
とーぜんのこと、だろ?
一緒に戦う、仲間なんだからさー。
[なんでもない事のように、さらり、言いきり。
笑う様子は、どこまでも素、だった。*]
……今、大丈夫かー?
[帰還した後。
シュテルンの体調が落ち着いた頃を見計らい、対象を絞った通信で呼びかけた]
あ、えーと。
ほら、こないだの、俺が煮えてた理由。
あんまり大っぴらにできねぇから、こっちで勘弁な。
[そんな前置きの後、話し始めるのは、暁紅との邂逅と彼女から伝えられた自分の出生の事]
……と、まあ、そんな感じでさ。
しょーじき、これからどうするかとか、ぜんっぜん、決まってないんだけど。
お前に話さないままでいるってのは、やっぱ、ない、と思うから……うん。
[ほんの少し力のない声は、どう取られるか。
そこまで考える余裕は正直、ない]
ま、これから、どうなるにしてもさ。
『俺』は『俺』だから。
それは、絶対、かわんねぇ、から。
だから……うん。
それだけ、ちゃんと、言っときたかった。
[それでも、一番伝えたい事は伝える。
自分は自分──コリルスで育ったレトである、という事を捨てる心算はないのだ、と。
幼い頃から見知った
―― 霧がまだ晴れぬ中・上空 ――
[風の力を借りて後ろへと下がっても、間近で見た顔が焼き付いて離れない。
幼い頃のまま変わらない瞳の色が、まざまざと過去を突きつけるようで。
思考が千々に乱れている中での攻撃はしっかりと受け止められて(>>138)
反射的に槍をそのまま横へと薙ぎ払おうとして、それが目に入った。]
(―――――くそっ、)
[少女の胸元で揺れる二枚のコイン。
自分が捨てたはずの想い出がそこに揺れていて一瞬の動揺を誘い、その表情は苦しげに歪む。]
……ネージュ!
[故に反応が遅れた。
少女の声が耳に飛び込んだとほぼ同時に氷竜の腕が
コンラートの声と、白竜自身の危険回避の本能とで身体を引くが完全に避ける事は出来ず横腹へと一撃を受けた。
白い鱗は硬く、傷を受け血が流れるなんて事はなかったが。
その内部へと打撃ダメージはしっかりと受けてしまった。]
[ネージュの痛みに呻く声が聞こえる。
それでも大丈夫だと、健気な声も聞こえる。
自分の不甲斐なさが
想い出は捨てると決めた。
目の前にいるのは敵、可愛くて、妹のように大事にしていた幼馴染なんかではなくて。
ただの――――敵だ。]
[すぅ、と目を細め表情が消える。
槍を構えなおし、風がぴたりと止まってその場は凪いだ。
白竜の傷は心配ではあっても、止まるわけにはいかない。]
ネージュ、行くぞ。
[静かに呼びかける声に白竜が弾丸のように氷竜へと向かって突進し。
槍を前へと突く動作を見せ、相手が避ける素振りを見せた瞬間槍をくるりと反転させ。
柄で少女の身体を殴ろうと思い切り横へと振り払った**]
─ 戦場 ─
……ううん。
あたしは、リーゼロッテよ。
あなたの知っているエリーザベトは、10年前に、死んだの。
[こちらも見つめる瞳>>146を真っ直ぐに受け止めて、緩く頭を振る。
あの時のように冷たい拒絶に逃げるのではなく、淡々と言葉を落として]
だって。
リッター家は、騎竜師しか排出しない家柄でしょう。
騎竜師になれない娘なんて、居るはずがない。
[どうして、と問うその人に。
そのままには口に出せない理由を、否定に変えて答えた*]
─ 戦場 ─
[自分の言葉にラートリーは理由を察してくれたかどうか。
何か問われたなら、それに答えを返してから]
…だから。
エリーザベトは、もう居ない。
もう、会えない。
けど。
………忘れないでいてくれて。
ありがとう。
[マリィにも言いたかった言葉を、又従姉に向けた*]
風の紡ぎ が「時間を進める」を選択しました
風の紡ぎ が「時間を進める」を取り消しました
[マリィを連れて軍営に戻る時。
シュテルン>>=28に、微かな苦笑が浮かんだ]
言わないわよそんなこと。
…あたしも諦めたくない、なら言うけど。
[もう一度。
マリィと、今度はちゃんと話がしたいから、と。
わざと傷つけた自分と話してくれるか、怖いけれど。
だから、自分にも言い聞かせるような声を返した]
― 捕虜交換当日 ―
[霧も晴れた平原。
その視界の先に馬車を率いる1隊>>114が見えてくる。
ある程度の距離を保った位置に停止すると、私は馬上から相手に声を張った]
ご足労痛み入る。
早速だが捕虜の交換を願いたい。
[その声に応じる声が返ると、先ずは互いの兵がそれぞれの馬車に乗る捕虜の確認を行った。
書面にて記した氏名の本人確認を行い、問題が無いと判じられると、そこでようやく交換の実行となった。
歩ける者は自力で馬車を降り、自軍の下へ。
歩行が困難な者はそれぞれの兵の手を借り、移動して行った]
──── ジーク殿。
[こちらへと移動してくる兵の中にジーク殿の姿が見えると、私はつい表情を緩めて名を呼ぶ。
それ以上何か言うわけではなく、ただそうして移動するさまを見て。
ようやく取り戻せたと安堵を内に宿した]
ではこれにて捕虜交換を終了とする。
…互いに負傷者を連れている。
陣に戻るまでは不可侵。
努々忘れることなかれ。
[これは予め書面でも約したもの。
捕虜の交換が完了した後、念を押すように言って。
私は一礼して、馬首を返した*]
/*
余談。
語り手以外の襲撃はできないんじゃ、と思っていた時期がマジでありました。
しかし、うみゅ……うみゅ。
最初からカード決まってても、停滞する事があるのは、黎明・黄昏で感じていたが。
お見合うのは、やっぱ設定的・展開的な部分による所が大きいのだなあ、と改めて思いつつ。
もうちょっと調整かけないとあれだにゃあ、この形式。
まあ、そこらは黎明・黄昏の黒白決戦組む時に考えやう……。
/*
いやはー。
ここでどう動けば、5dに綺麗に繋がるかなーというのを考えてたら、睡魔に捕まっていたんだよねー。
まあ、うん。
悩まずてけとに、NPCとじゃれててもいいんだがw
ね、レト。
ちょっと、時間もらって良い?
[帰還後、霧の為に休戦することが決まって。
時間が空いた所で彼を捕まえ、人目を避けられる所まで引っ張って行って]
レトが、暁紅…ユーディット様と姉弟だって話。
ユーディット様から、聞かされたって言ってたでしょ。
…他にも何か、言われた?
[こう問いかけたのは、レトが話を切り出した時の瞳の揺らぎが、気になったから。
自分の知る又従姉は弟思いだったから、もしかしたらリッターに来いといわれたんじゃないかと思ってだけど。
レトにはどう思われただろうか]
[知らない街、知らない匂い。
『ヴォルケンシュタイン家』を知らない街の人々は、シュテルンに対するのと同じごく自然な笑顔を自分へも向けてくれた]
ああ……こんな
[外の世界を知らなかった少女は、いつしか自ら手を差し出し、街へ駆け出すようになっていた]
[突然の雨の中、ずぶぬれで駆け抜けた日もあった。
師匠はやれやれと苦笑しただけだったけれど、シュテルンは申し訳なさそうにしていて。
そんなシュテルンに、こちらは満面の笑みを向けて言った]
気にしないでくださいまし。
わたくし、こんなの初めてでしたから……とっても、楽しかったですわ。
[結局その翌日は、熱を出して寝込んでしまったけれど。
心に残っていたのは、楽しかったという思いだけ]
― 現在・氷竜軍軍営 ―
ん、…………
[小さく声を漏らして、ゆっくりと目を開ける。
そこは見知らぬ場所で、見知らぬ人々が自分を取り囲んでいた。
傷の痛みはなく、治療が施されたことがわかる]
あの、……ここ、何処ですか。
[訊ねれば、自身が氷竜軍に捕虜の身として囚われていることや、戦闘から数日経過していることなどが伝えられるだろうか]
そう、ですか……。
[意識が戻った今、さすがに短剣は没収されるかとも思ったが、結局提出を命じられる事はなかった。
それは、シュテルンが言い置いていた事もあるだろうが――
最大の理由は、自身もよくわかっていた]
今のわたくしに、貴方がたに斬りかかる力など、ありませんものね。
[寝台に体を起こすのがやっとで、長く会話することも困難な状態。
近々捕虜交換の運びになると聞かされてはいたが、海精軍に戻った所で、戦線に復帰できるとは思えなかった]
いえ、それどころか――
[何より自分の体を知る精霊師に思う所はあったが、それを口に出すことはなかった]
― ? ? ? ―
[意識は再び、昏い世界へ舞い戻る。
しかしその表情に、哀しみの色はなく。
胸元には蒼色の、暖かな光を宿していた]
[瞬く紅が、へにゃりと揺らぐのを見つめ。
聞かされた話>>169>>170を聞けば、こちらも表情は自然曇った。
もう十年も会っていない又従姉の本心など解るはずもない。
けれど、自分の知る彼女は腹違いであっても弟を受け入れこそすれ拒むなんて考えられなかったから]
…そ、っか。
[禍根は断ち切るという言葉に、目を伏せる。
どうすればいいのか、正しい答えは自分にも解らないけれど]
― 捕虜交換当日 ―
[ 平原の向こうに氷竜軍の軍旗が見えた時、>>73同じ馬車に揺られてきた捕虜達の間に「おお!」という控えめながら嬉しげな歓声が上がった。
彼自身は声はあげずに、じっとその旗を見つめただけだったが、心持ちは彼らと同じだった ]
(いつのまにか、か…)
[ 氷竜軍に身を置いたのは、父への怒りのためだった。息子が敵軍に回ったと知っても、あの石頭が動じるとは思わなかったが、それでも、自分は父のやり方を認めはしない、と、その意思を示すための参戦であり…最初は、己一人のための戦いだった ]
― 捕虜交換前 ―
お、いたいた。お前確か捕虜交換時の護衛役努めるんだったよな。
捕虜の中に銀髪のなんていうか見た目しろーいやつがいる。そいつにちょっとよ少し伝言を頼みたい。
『わかっている』
……それだけだ。頼んだぜ。
[たった一言。そこに色々な意味をこめた伝言を頼む。その護衛役のものははたして白き戦友に伝えてくれたかどうか*]
/*
くぅ、シュテルンの反応待ってから纏めてお返ししたかったりするのだけど。
1人1人返しても結構重複しちゃいそうだし。
あと兄の件について捕捉入れようかと思ったけど、書いてるうちにかなりの蛇足になると思われたのでまるっと削った。
― 帰還中>>=32 ―
……なら、同じだな。
一緒にマリーとちゃんと友達になる計画でも――、
[口ごもる。
能天気さは若干戻ってきていたが、
術を向け合った事実、捕虜にした事実が、まだまだ、重くのしかかっているところ]
とにかく、頑張れればいいな……お互いに。
[気を取り直して、明るい展望を、口にした]
― 帰還後・リーゼロッテと>>=26 ―
……難しい、な。
[打ち明け話を聞かされて最初に口にしたのがこれだった。
ふい、と視線を下に向け]
どうやったら、マリーのこと、あんまり悲しませないで済んだのかな。
他人の振りしたって悲しませそうなもんだし……。
[戻れぬ過去に思いを馳せるのは、
少年自身、俯き気味にとぼとぼと帰ってきたマリエッタを、>>0:269
「元気出して」と、人並みにしか励ますことができなかったから。
今にして思えばあの時、リーゼロッテと再会していたのだろう]
とにかく、言いたいことが言えればいいな。
― 帰還後・レトと ―
………それで。
その話を聞いた僕がレトに対する態度を変えるんじゃないか。
なんて思いながら、話してたのか?
[一方レトからの打ち明け話をされた際は、>>=29
最初、平坦な声を、投げた。
通信具の向こうから聞こえたのはほんの少し力のない声で、
打ち明け話の内容より何より、まずそこが引っかかった。引っかかってしまった。
意味ありげにしばらく黙っていたがやがて、]
だいじょーぶだって。変えないし変わらない。
だいたい今頃になって血筋を理由に態度を変えるとか……想像つかないし。
[それほどまでにレトとの付き合いは、長い。
ふい、と視線を遠くに向け]
僕だって、目の前に父さんの血筋に連なる人が敵として現れたらどうなるかわかんないけど、
……わかんないことはかっこ悪いことじゃない。
わかんないことがわかってるならかっこ悪くない。
[何かと、かっこつけたがるところがある、と感じている
……自分のことがわかんなくなって、
「僕は僕だ」って胸張って言えなくなる方が――、
よっぽどかっこ悪い。
[だから、たとえどこかが変わってしまっていようとも、
“自分は自分だ”と高らかに言えるならば、
少年としては問題ないのだけれど。
レトは少年のよく知る『レト』であり続ける決意を持っているようで。>>=32
それは嬉しいと素直に思えたから]
――言ったな?
もし変わったら直々にぶっ飛ばしにいくから覚悟しとけよ。
[通信具に清々しい笑みを、向けた*]
― 捕虜交換当日 ―
[ だが今、彼の帰るべき場所は、ここだと…ただ、仲間の元へ戻ることを喜ぶ心が彼に教える ]
よう、指揮官殿。
[ やがて馬車から降ろされ、旗の下へと歩き出したと同時、彼のクイーンの唇が自身の名を紡ぐのを聞くと>>166 ]
今、帰ったぜ。
[ 心配をかけた事への謝罪も、守ると誓ったその人の元を離れていた事の悔いも、一切口にする事無く。ただ以前と同じ笑顔だけを見せた。
白い軍服には、ロー・シェンとの闘いによってついた傷と血の染みが今も残る。けれど、彼は、確かに生きて、戻ってきたのだ* ]
/*
・連投前:3845pt 連投後:3613pt(緑ログ残pt)
・コンラートにマリエッタを心配してくれたお礼をしたい(ナカノヒトが)
・ハードコアが恋しいそして音ゲー脳再ログインの兆し
の3本でお送りしますっ
……ばーか。
俺は、俺のままでいるに決まってんだろ。
[一つ息を吐いた後、言いきるのは唯一、揺らがないと決めた事]
他の何かに変わる心算なんて、ねーよ。
だから、そこは心配すんなって。
/*
しかしこの投げっ返し方でいいのかナカノヒトはがくぶるしてるにゃー
あとSAN値直葬対策にこの至言を埋めておこう 細部間違ってるかもしれないけど
“どうしたもこうしたも、ダイス目にだけは逆らえません。”
わかる人は握手しようか
― 戦場 ―
……リーゼロッテ? でも……!
[>>163続く言葉は、淡々と。
けれども。静かな否定に、気付く。]
…………まさか……!
[そう言えば。
本家の者は皆、……特に分家の自分たちが居る時には、表立っては態度に示さなかったが。どことなく、エリーザベトを軽んじている気配はなかっただろうか?
幼い頃。エリーザベトに良く似た女性に、何か言われはしなかっただろうか?]
それ、でも。
[けれども。
出会ってしまった。他でもない、生きている“この子”に。]
……忘れるわけがないでしょう……!?
[>>164小さな言葉に、頭を振る。
遠く、軍馬の蹄の音。又従妹の背後、視界の隅に見えるのは、海精の鎧を付けた兵士たち。]
っ…………お前たち、下がっていろ!
[鋭く、指示を出す。
別の部隊の兵ではあったが、隊長格のラートリーの姿に思う所があったらしい。
殺気を帯びた声音に。ウシャスの声が、低く、訝し気に。]
――――……大丈夫だ、ウシャス。
……連れて帰ろう。
そして……いや。……全ては、そこからだ。
[戸惑う愛竜に、囁く。
もう、望む事を躊躇わない。いつかの傭兵の言葉に、手綱を取る。連れ帰り、話を聞いて。そうすれば、きっと……きっと、“最善”が浮かぶはず。]
――――ウシャス、
[今度は、愛竜も応の声を上げる。
尤も。その威力は、騎竜師の思う通り、傷付けない程度に調整して。小さな火球が、少女へと向かう。]
/*
え、いや、男惚れってやつですよ?ええ。
レトとかね、シュテルンとかにもね、もちろん惚れてるんですけどね。
やっぱほら、殴り愛した仲は特別なものが、ね?
…、…うん。
[向けられた苦笑>>176に、自分がどんな顔をしてるのか解って頷いた。
言い切られた言葉>>177には、無意識ほっとした笑みが浮かんだけれど。
続いた言葉には、ぱちりと瞬いて]
べ、別に心配なんか、
してなくも、…ない、けど!
そ、そもそも悩むなんてレトらしくないわよ。
はいそーですかって受け入れられないこと、断るしかないじゃない。
それに。
[否定しようとしたけれど、事実なだけに否定しきれず。
流石に気恥ずかしくて、いつものようにまくしたて]
…あたしは、レトにはこれからも、ずっと。
自由に空を飛んで欲しいし。
約束だって、まだ叶えてもらってないんだから。
[一緒に、と願った事はちゃんと大切に覚えてるのだ、と。
それだけ口にして、哨戒へと向かった*]
― 捕虜交換後 ―
[ ファミルが、交換の終了を宣するまでの間に、護衛の中に混じっていた副官の少年が、顔を真っ赤にして駆け寄ってきた ]
なんて顔してんだ、お前は?男だろー、泣くなっつの。
[ その頭を軽く小突いて、彼は目を細める。そして、海精軍側の護衛兵の一人が、少々不思議そうにしながらも伝えてくれた言葉>>173を、彼にも伝える ]
あいつは「わかっている」てよ。
[ 道を交え、道を分ち、その道がまた交差して、命のやりとりさえした相手と、わかりあえた、と信じられることの不思議 ]
― 霧がまだ晴れぬ中・上空 ―
[相手の抱える葛藤は知らず。今はただ戦うことに集中して。
風竜を殴りつけた反動も利用しながら、氷竜は風を掴んで大きく旋回した。距離を離してから反転して体勢を立て直す隙を作る]
っは、ぁ。
[その間に呼吸を整え、右手の動きを確認した。若干の痺れが残っているが柄を握っていられないほどではなかった。
ギュッと握り直して、霧の中、竜の気配を感じる方に顔を向けた]
……風が?
[風竜の登場で薄らいでいた霧がまた立ち込めてきている。
さっきまで流れていた風を感じられなくなっていることに気がついた時には、もう白竜は動き出していた。>>162]
フェイントッ!?
[レトからも風竜の動きは早いと聞いていた。
だから動いたと見えたと同時に、今度は受け止めるのではなく弾いて懐に潜り込むことを決めて、構えを作り。
斜めに体を捌いて刺突の勢いを殺すのを意図し、出された槍先に合わせて刀を跳ね上げようとしたら、いきなり目の前でクルリと回された。
予想を外されて、上体が泳ぐ]
[再び近くに確認できたコンラートの表情は、冷たい。
違う。こんな顔は知らない。知っているのは、もっと温かい……]
旋回、下…っ!
[下降とまで伝えきれず、襲い掛かってきた槍の柄で左肩を後ろから強く殴りつけられた。ズキンとした痛みが走り、勢いにも押されるような形でトルメンタの上に伏せる]
……テイルッ。
[ルゥゥゥ!とトルメンタの心配そうな鳴き声が響く。
大丈夫、と伝える代わりに尾での反撃を指示した。とっさにそのくらいしか思いつける手段がなかった。
先に出してあった旋回の動きが再開され、太い尾が撓って白竜と乗り手に横合いから迫った]
― 捕虜交換後 ―
次に会ったら
[ それが戦場でなら、今度こそ勝ってみせると、そう思うけれど ]
また、飲んで騒げるといいよな。
[ いつか、その時もくれば良いと、思う心もまた真実だった* ]
[交戦前に通信するのを完全に忘れていた。
それだけ平静心でなかったということなのかもしれないけれど。
戦闘中、操作してではなく伏せた時の動きで通信機の受信音量が一時的に上がった。
いつもよりトーンの高い氷竜の鳴き声が通信に乗って流れる。>>187]
― 捕虜交換当日 ―
「ああ。……では、こちらへ。」
[>>165馬上の将校が氷竜司令官の声に応じれば。同行していた兵が、氷竜側の馬車へ歩み寄った。
人員を書面と照らし合わせ、当人と確認を取り。同様に、こちらにも氷竜の兵が人員を照らし合わせる。]
……あれが、氷竜の……。
[噂程度には聴いていた。鋼鍛侯嫡子・ファミル=ド=ラヴァンディエの参戦と、港町コリルスの司令官就任。
互いの捕虜が自身の軍へ戻るその最中。
……不意に。>>166その空気が。白の剣士の姿に、一瞬言い知れようのない柔らかさを纏った気がしたが。何分、馬上と徒歩、陣営を別つ身。それ以上、確かめる術も……理由もなく。]
……マリエッタ、無事か!?
[ふと。兵に伴われてか、当人の足でか。
自軍の側へ戻る姿の中に、マリエッタを見付け。声を掛ける。
無事が前提の捕虜交換、とは言え。やはり咄嗟に掛けるのは、そんな言葉で。
>>167司令官の声が、場の散会を告げる。
動揺に、こちらの将校も場の兵を制しながら、一礼と共に馬首を返す。
無事の姿を確かめれば、ほっと息を吐くが。
戦乱は。寧ろ、此処から激化の道を歩むのだろうか。
――――……それに、何より……*]
─ 戦場 ─
[驚きのままに見開く瞳>>178を、真っ直ぐ見つめる。
伝わったと解れば、ふ、と表情は色を失いかけた──けれど]
…私も。
忘れたこと、無かった。
[忘れるわけがない>>179という言葉に、泣き笑いのまま、応えたところで蹄の音が聞こえてきて]
[休戦中とはいえ、ここは戦場。
いくら又従姉相手とはいえ、気を抜きすぎていた。
近付く音に、咄嗟馬を走らせようとしたが]
ぇ…
[又従姉が飛ばした指示>>180に、それも止まった。
彼女が何を思うかは、知らず]
………っ
Windes!! (風よ!)
[飛ばされた火球>>181を、咄嗟の判断で呼んだ風で向きを逸らした]
/*
ところで、このこ傷自体は完治してるのかどうか?
そこは、最終日バトルがあるかどうかで決めようかとか思ってます。(でも多分治ってなw)
―― 霧がまだ晴れぬ中・上空 ――
[槍を持つ手に確かな手応えを感じた(>>186)
無表情の下に隠した感情は揺さぶられ、傷つけたはずの自分が切り刻まれるような感覚に襲われる。
気持ち悪い、目の前が揺らぐような気持ちをぐっと抑え。
強く少女を睨みつけた。
長槍は素早く何度も攻撃するのに向いていない、どうしたってその長さのせいで遅れが生じる事がある。
目の前にいる少女がこの一撃で落ちるなんて甘い予想は当然捨てていた。
追撃が来る事も分かっていた。
だが避けるには間に合わない、ならば。]
―――耐えろ!!
[コンラートの強い言葉に白竜の身体にぐっと力が入る。
回避はせず真っ向から氷竜の攻撃を受けた。]
―――くっ、…ま、だ…いける!!
[氷竜の攻撃は白竜の脇腹を強く打ち付け。
その勢いは落ちていたとは言えコンラートの左腕をも打ち付けた。
しかし耐えたおかげで距離は空いておらず、間近に少女はいる。
痛みを堪え槍を素早く少女へと向けて振り抜こうとした。
瞬間、痛みに低く呻き眉が寄る。
僅かに鈍る動きと精度、それでも最後まで手を緩める事なく切っ先は少女を目指して振り抜かれた。]
……ん。
[『約束』。自分だって、忘れてなどいない。
ただ、再会した時の変化に戸惑い、確かめる事ができずにいただけで。
思わぬタイミングで聞けたそれに、自然、笑みがこぼれた]
それこそ心配すんなって。
ちゃんと、覚えてるから。
[今はそれどころじゃないから、これ以上は言わない、けれど。
終わったら、色々話さないとな、なんて思いつつ、哨戒に向かう背を見送って。*]
…そうね。
頑張るしか、ないわよね。
[口ごもるシュテルン>>=33に、こちらも同じような表情で声を返す。
お互いにという言葉で、彼も不安なのだと解って、頷き]
……うん。
あたし、自分が死んだことにされてるとまでは知らなかったから。
余計に頭がまわらなくなってて。
…あの時。
ちゃんと話せたら、少なくとも傷つけなくて済んだんだろうなって思うと。
…ね。
[打ち明け話を聞いたシュテルンの言葉>>=34に、目を伏せて。
続いた言葉に、少しの瞬きの後弱く微笑んだ]
…ありがと、シュテルン。
― 戦場 ―
[>>191「忘れた事は無い」。
涙を浮かべた微笑み。この10年、又従妹はどんな道を辿ってここまで生き伸びたのだろう?]
……済まない……大人しく捕えられてくれ……っ!
[>>192蹄の音に去りかけた又従妹。
その表情は狼狽か、憤怒か。火球に隠れ、それは見えぬまま。]
精霊師……!?
[蘇るのは>>163先ほどの言葉。
騎竜師ではなく、精霊師の才を伸ばした又従妹。]
いや……その才があるのなら、きっと……!
[本家へ戻っても、立派にやっていけるだろう。
……否。本家が拙いなら、此方の家もある。
“リーゼロッテ”として彼女の辿った道も知らぬまま。身勝手な想いばかりが、先走る。]
……、いい判断だ。だが、次は……!
[咄嗟の風、とは言え、火球は弾かれ。
ならば遠慮はするまい、と。次いで、ウシャスの手綱を切る。]
――――
[今の一撃で、ウシャスも力加減を察したらしい。
上がるのは、轟炎。いつか傭兵と白の剣士を割いた、大地を走る、炎の壁*]
/*
[時計を見る]
[ログを見る]
[また朝更新コースかな!]
[鳩の充電だけは気をつけておこう]
[起きてすぐ箱つければ、ぎりなんとかなる……かにゃ?]
― 捕虜交換当日 ―
[氷竜軍側の馬車に乗せられ、指定された平原へ向かう。
意識を取り戻した後も、結局シュテルンと言葉を交わす事はなかった。
無事を確かめたい思いはあれど、捕虜の交換が決定している以上、それは敵軍の動向を探る言動と見做されかねず。
体調を鑑みても、託された
― 捕虜回収の後 ―
……ええ!?
[天幕に集められたばかりの頃は、どちらかというと神妙な表情をしていたが、
明かされた素性>>89に、驚いた表情になって、
まじまじとファミル――改め、ファミーユの顔を見た。
初めて出会った時>>0:227をほうふつとさせるように]
まさかほんとにおじょうさん、だったってのか……。
[しばらく驚きに声も出ない状態だったが、
問いかけ>>91に、慌てて居住まいを正して]
― 捕虜交換当日 ―
(全く……ジーク殿らしい)
[どこかに出かけただけのような声>>175。
それを口にし以前のままの笑みを向けてくるジーク殿。
軍服には痛々しげな痕が残っていたけれど、何も変わらないその姿]
お帰りなさい、ジーク殿。
変わりないようで何よりです。
[通信をジーク殿に限り、囁くように声を伝える。
口調は
─ 戦場 ─
どうして…!!
[又従姉は自分に会って戸惑ったが。
今度はこちらが又従姉の行動に戸惑う番だった。
その言葉>>197に、何故、と問いたくても問い質す暇は無く。
聞こえた声>>198に、ぎゅ、と拳を握り]
[交換終了後はゆっくりと、捕虜の負担にならないように馬車を進めていく。
陣へ戻るまでの束の間の平和。
けれど、その後は]
(……小競り合いでも兵が削れている。
再開後の交戦で押し込めないようなら、一度引くのも考えねばならないか)
[お互い引かないのであれば激化する一方であろうことは明白。
現状を打開するために起こした交戦は、果たしてその結果を出すことが出来るのだろうか*]
もちろんだよ。
僕は目の前にいる貴女と仲良くできればいい、って、
今も思ってるんだから。
[あまり、いい印象を持たれなくともへこたれもせず、
本当のことを告げられても変わらずに]
この戦いの間は立場のことがあるから難しいかもしれないけど。
その分、しっかりついてくから。
[笑って、手を差し出した*]
─ 戦場 ─
…あたしは、氷竜軍の精霊師、リーゼロッテ。
相手になるわ、暁紅の騎竜師。
[敵として、立ち向かおうと心に決めた。
又従姉の胸の内、想いは知らず]
Tornados! (巻き込んで!)
[上がる轟炎に躊躇うことなく。
起こした竜巻に炎を巻き込み、そのまま相手へと返そうと]
― 捕虜交換当日 ―
[ 海精軍の馬車を降りる時に、通信の術具も返されていた。だから、わざと回線をオープンにした帰還の挨拶>>175は、通信を聞く余裕のあった者にも届いたかもしれない ]
― 捕虜回収の後 ―
[性別の違いに驚くキアラ>>118には苦笑が浮かぶ。
そう偽っていたのだから仕方が無い。
だからそれを咎める気は無かった]
名前は、ファミルのままで良い。
表向きはそう在らねばならないからな。
[キアラとリーゼロッテ>>121の問いに今のままで良いと答え。
謝られても困ると言うレト>>157にはまた苦笑が零れる。
初対面の時と似たような表情になるシュテルン>>200には、「あの時はすまなかったな」と頷きながら謝罪も口にした。
そしてそれぞれから返る声を聞く]
………ふふ、ジーク殿の言う通りだな。
名前は、名前に過ぎない。
名が違おうと、
[ジーク殿の名を出したことで、彼が最初からこのことを知っていたと言うのは気付かれるか。
太刀と翼を
仲良く出来れば良いと
私は、はにかみながらその手を取り握り返した。
押し殺すしかなかった
それはとても尊く、かけがえの無い
─── ありがとう。
貴方達と出会えて良かった。
[口調を”ファミーユ”のものへと戻して感謝を口にする]
私は今後も
私が
私は”私”として、貴方達と、共に。
これからもよろしくお願いします。
[そう締め括り、私は彼らに頭を下げた*]
ただいま、フロイライン。
[ 届いた言葉に、>>=42こちらも回線を絞って、先とは少しだけ違う、柔らかな声音で返す ]
無理してなかったか?
[ 信頼はしていたが、それだけは心配だったのだ、と、声にも顕われていただろう ]
― 戦場 ―
[>>202何故、と叫ぶ又従妹から目を逸らす。
自分独りなら、見逃すことはできた。だが……背後に兵が居るのなら、せめて。自分の手で、捉える他ない。
それよりも、何よりも。]
……あくまでも、氷竜を名乗るか……!
[>>205名乗りに舌打ちし、炎の行く末を見る。
連れ帰り、保護して、そうして。……きっと、今度こそ。]
[だが。炎は、竜巻に呑みこまれ。]
ちっ……ウシャス、
[炎を纏う竜巻に呑まれかけるも、寸での所で躱す。
……が。纏う軍服の一部から、焦げた布の香が風に乗り伝わる。]
風を使うか……ウシャスでは分が悪いか。
[ならば、取る戦術も変わる。
ウシャスに数言囁けば。目を離さぬよう旋回しつつ、高度を下げ、手頃な足場が見えた所で飛び降りる。
……ウシャスにはそのまま、空を舞わせ。]
それならば、直接……っ!
[蒼天に紅は翻る。
下げた短剣とレイピアを抜き、刺突の構えで又従妹の方へ駆ける。
狙うは、肩口。
リッターの家は、騎竜師の家系。剣術の指南はされていたはずだが、彼女の腕はどうだろう*]
/*
いま。
キアラの通信を拾うか。
とても悩んでいる…!
あれはレトが気付くのが自然じゃないかと思っているんだが、どうか。
[竜の声の異変とかあまり分からない気が…!]
─ 戦場 ─
[こちらの名乗りに又従姉が何を思った>>210かは気づく余裕も無く。
炎を巻き込んだ風をそのまま緋色に向けた。
距離を取れるようなら、とは思ったが下手に逃げる素振りを見せれば背後の兵も黙ってはいないだろうと堪え]
……っ
[避けられた>>211のを、安堵と悔しさの入り混じった瞳で見つめる。
傷つけたくない、倒さなければいけない、胸を占める二律背反が判断を鈍らせて]
― 後退後:拠点・天幕 ―
[なんでもない>>138というならば、ただうなずく。言いたくないわけでもないが面白い話でもない]
いつもいつも良い子ちゃんしてるここまで俺に言われてよーやくじゃねぇか。
[腕を振り上げて踏みとどまって振り下ろす>>140も声だけは元気に怒鳴り返すラートリーの感情の吐露が普段とは違って新鮮に見えて、可笑しくて]
ま、それだけいえるならば充分か。
[怖気などなく、むしろ口元に緩やかな笑みを刻む]
─ 戦場 ─
な……っ!!!
[飛び降りてきた彼女の剣>>212を、咄嗟に避けようとしたが間に合わなかった。
鋭い刃に、ケープとその下の皮膚もわずかではあるが切り裂かれ]
…、Inflame! (煽れ!)
[肩から流れる血と痛みを堪えながら、距離を取ろうと下から強風を起こし。
フランベルジュを抜きながら、横に薙いだ]
俺ら傭兵は、武は売っても命は売らない。たまに自分が偉いと勘違いする馬鹿な雇主ももいるが、俺からすればそいつに命までかけるだけの価値はない。それだけだ。
それと同じだろ。そのフランツってやつが、どういうやつかは俺も知らんからなんともいえねーけどな。…お前の家はその弟やお前が束縛されて従いつづけなければならないほど価値があるようには見えないがな。
[覚えているといった彼女>>142に同じことをまたいったのは、今ならば届くと思ったのもあった。先ほどから見ていて彼女自身は否定するかもしれないが、ここまで堪え涙し、果て無く覚悟を決めねばならないものに、価値を感じなかったのも...にとって事実]
えぇ、大丈夫。
…皆も支えてくれてるから。
[どこまでが無理なのか、判断がつきかねる部分はあったけれど。
周りに助けられているのは事実だったから、心配げなジーク殿>>=43にそう返して]
………私、”ファミル”ではないことを明かしたわ。
皆、受け入れてくれた。
[彼が居ない間にあったことを、明るめの声で報告した]
─ 戦場 ─
[生家に在った頃は剣術も習ってはいたが、もう10年も前の話。
剣の腕は知らぬ者よりはマシというところで、距離を取れれば僥倖といったところだったが]
きゃあっ!?
[騎乗したままだったことが災いだったか幸いか。
自分の起こした風に怯えた馬が、急に駆け出した]
― 霧がまだ晴れぬ中・上空 ―
[ドン、と衝撃が伝わる。
とても固いものに当たった時の感触だった。尾を振りぬききれず、動きが鈍る]
ずるい、なあっ。
[本当はずるいもずるくないもない。ただ、そう言うことで挫けそうな自分を引き止める。
槍が空を切る音に、ほとんど鞍から落ちかけながら体を横へと滑らせた。背中の上を通り過ぎてゆく刃の感覚。熱さを感じるのは端が掠めていったからだろうか。
氷竜も首筋近く羽を何枚も散らしながら、大きく翼を上下させた。風圧は風竜をゆるがせることはできまいが、槍を振り抜いた直後の乗り手のバランスくらいは崩せただろうか]
痛いよね。ごめん、トルメンタ。
でも、殺したくないの。だから。
[心通わせた友を傷つけてもと願ってしまう。
それに対してルゥラと鳴く声は、分かってるからと答えるかのよう。翼を畳んで急降下の姿勢に入った。
もう一度距離を離すためだ。殺さないようにと、少女と氷竜が加減しても相手を無力化できるとしたら、氷の吐息くらいだから]
別に…励ますつもりもなかったんだがな。
[どちらかといえば、戦いに戸惑わない、覚悟を決めてもらおう。そんなつもりだったがどこからずれたのかと思う。それでも前へ進む意思が見えるのをみてほっとするように気を抜いたとき、目に飛び込んできた、ラートリーの笑み>>143にしばし固まる。]
なあ、ラートリー、お前笑ってるぞ。
[今までにない表情が見えたのが不思議で、茫然としたままつぶやく]
そんな顔もできるんじゃねーか。あー、いや、なんていうか……
[思ったことはそれだけではないが、しばし言葉を探すように視線が泳ぎ]
……みんな、大丈夫かな。
[明るい場所を探していると、気になるのはもちろん他の者の事。
無意識ではあるが、その中に幼馴染であるジークの事も含まれている。]
― 戦場 ―
[飛び降りる寸前見えた瞳>>213を、脳裏から振り払う。
……戦場の常。傷付けないように、とは言え。向かい往く事だけでも傷付けているのは、確かで。
>>215感じた手応え。そのまま、首筋に刃を宛がおうとして。]
…………なっ、……くっ!!
[突風。その後に、斬撃。
波打つ炎の刀身は、死より尚苦悶を与える剣……フランベルジュ。
咄嗟に退いたが、その斬撃を受けた腕が鈍く痛む。]
くっ……それならば……!
[レイピアでは止めきれぬ太刀筋。
ならば、と、左の短剣で剣を弾く構えを取る。
実際弾けるかどうか、は、鈍い痛みと強風の余韻で掴み切れぬまま。持つ手目掛けて、短剣の鍔を押し込んだ*]
……!?
[と。>>217向かった先から、彼女の乗る馬が暴れ出す。
……が、これは絶好の機会か。]
……済まない、エリーザベト。
ウシャス、行け!!!
[合図と共に。空中、待機していた竜が、地に向けて風を起こす。
無論、攻撃までの勢いはないが……その傍にあるのは、連日の霧で露が残るままの、木。
突然の風に木々の葉は露を落とされ……怯えた馬に、降りかかる。
視界を奪われた馬は、暴れ、もがき。
……乗り手を地へと落とした*]
― 休戦時 ―
[まだ霧が深く、捕虜交換に関しても纏まり切って居なかった頃。
偵察等で集まる情報を纏めた報告書を眺めている最中。
唐突に通信機から”声”が届いた]
………竜?
[いつ誰から通信が来ても良いように、通信機は常に受信可能な状態にしてある。
そこから漏れ聞こえた、トーンの高い竜らしき声。
平時ではあまり聞かぬその声に、言い知れぬ不安が心に現れた*]
こちらファミル。
…聞こえるか?
何があった。
[通信先>>=40へ返すように声を乗せるが、返答はあったかどうか。
それきり通信が無いようなら、捜索に人手を割くことになるかもしれない*]
― 戦場 ―
……エリーザベト?
[地へ落ちた少女に動く気配はなく。
慌てて駆け寄れば、反応も無い。……どうやら、意識を失ったようだ。]
……待て!
この娘は、中央に連なる貴族の娘だ。私が運ぼう。
[捕縛を、と駆け寄る海精の兵を制し、その身を抱える。
……当人にしてみれば、若干不本意な扱いをさせてしまうかもしれないが。]
/*
ところでくろねこさんはNPCバトル書きながら待機かにゃー?
現行進めてたログは粗方落ち着いてるみたいだしな。
済まない、エリーザベト。
……往くぞ。
[兵にそう告げ、再びウシャスを呼び。
意識の無い少女に詫びを述べながら。抱えたまま、再び空へと舞い上がった。
……後には、少女の乗っていた馬を残して*]
─ 戦場 ─
[風を起こす刹那、首筋に感じた冷たさ>>222に息を飲んだ。
けれど、それより振り切った腕から伝わってきた手ごたえに怯えは勝った。
それを表に出すことはなかったけれど、動揺は隠せなくて]
っあ、
[剣を握る手に受けた衝撃>>223は、然程強くは無かったが。
波刃は容易く地に落ちた上、怯えた馬が身勝手に走るに己の動きは制されて]
しまっ…!!!
―― 霧がまだ晴れぬ中・上空 ――
[振り抜いた槍に手応えはなく、しかし多少は相手を掠ったようだ(>>218)
即座に体制を整え反撃に出ようとして、氷竜の羽が起こした風に動きが鈍る。
常ならばそんなものは蹴散らすのだが。
白竜自身が受けた傷と、纏わりつかせているはずの風を沈めているせいで上手く出来ず。]
…いい加減に…―――ネージュ!!
[氷竜の動きに警鐘が頭の中で鳴り響く。
騎竜の特性――ブレスでの攻撃。
まともに食らえばただでは済まない。
相手が加減をするかどうかなんてこの状況で判断出来るはずもなく。]
―――
[白竜が言葉を受けて翼を大きく開き。]
[緋色の起こした風が起こした、擬似的な雨。
更に激しく暴れる馬の背にいられるはずもなく、振り落とされて]
………く…っ!
[強く、背中を地に打ち付けた]
[風が無数の刃となって少女へと向かう。
コンラートが風刃と称される所以がそこには存在した。]
―――……キアラ!! 避けろ………っ!!
[呼ばないと決めた名前を喉から振り絞り。
悲痛な叫びは風に紛れて霧散した。]
― 霧がまだ晴れぬ中・昔を思い ―
[色んな打ち明け話を聞かされる中、
少年は特に打ち明けることなどなく時を過ごしていた。
父のことは――コリルスに流れ着いた事情を聞いてもなお商人だと思っている。
物心ついた時にはすでに商人だったのだ、無理からぬ話である。
ただ、実家を慮ったのか、父がどこから来たのかを濁しているせいで、
父の素性については今も憶測が飛び交っている。
貴族らしからぬ振る舞いのおかげで“どっかのごろつき”だの“海の荒くれ者”だの、
一部では言われたい放題、らしい。
コリルスに長くいたことがある者なら、少しは耳にしたこともあるか]
[ 思わず口にした言葉が、余計な心配だったことは再び聞こえた声音で判った>>=44 ]
そうか…
[ 真実を明かし、それを皆が受け入れてくれたという言葉に、安堵の笑みが浮かぶ ]
あいつらは、本当に大事なとこはきっと間違えないから。迷ったら頼ればいい。
なんて、言うまでもないか。
ファミーユ…良かったな。
[ 彼女が本当の自分を取り戻しつつある事に、心から、そう思い… ]
― 回想:数か月前・クラタエグス砦 独房 ―
[胡坐をかいた状態で、ドア窓からのぞくラートリーをみるが、さきほどから慌てていて面白い奴だ。などと思っている。ついでに自分の言葉にいちいち反応して、真面目なのだろうとも思っている]
いや、そうだろ。ここにいても氷竜軍の雇主は金を払ってくれるわけでもなし、つかまっちまえばなかったことにされるのがだいたいだぜ?そりゃ戦場でいきなり雇うなんていったら何いってんだ?ってこっちもなるけどよ
っと・・・まあ傭兵についてなんていうか、深く考えるな。
[横道にひたすら逸れそうなので止めるようにいって]
/*
正直墓下落ちてもいいなぁとも考えてて。
俺が落ちたらアリーセに火が着くかなぁとか、着かない可能性もあるけど。
マリーは分かれてから、ウェルシュは最初っからほとんど絡めてないから墓下で回想とかできゃっきゃうふふ色々話を深めるのもいいなって。
でも生き残ったら全力で頑張るよ。
ああ、それでいいぞ。
[金額について追加された指の数>>145分で頷く。相場を考えれば高くはないものであったし氷竜軍時代のほうがよい稼ぎであったが、この独房から出してもらうことなどを考慮すればそんなものだろう。
そこには彼女自身が狡猾なタイプにはみえないが、後々にまで変な貸しをつくっておきたくはないためにそう判断もあった。]
後は働きに応じて、その都度ってことで。細かいことは…こっからでてからでもいいよな。雇主様?
[おどけたように言って、雇用主を見遣った*]
― 霧がまだ晴れぬ中・上空 ―
私だって、負けるわけには。
いかない理由があるんだもん!
[通信の声は聞こえた。けれど答えている余裕はなかった。
至近距離での風に手間取ってくれているうちに体を戻して。
曲刀を握っていない左手をトルメンタに添えて、共に息を吸い込んだ。
白竜が大きく翼を広げた姿勢に、ゾクリとするものを感じはしたけれど、振り払うように声を上げた。
それはなぜか親しい人に向けるような口調になっていて]
――冷舞!
[避けろとも言われたけれど。>>232
そんなに小回りの効く竜ではない。覚悟を決めて、相殺し、あわよくば打ち破れることを願って、合図を送る。
大きく顎を開いた氷竜の喉から生み出された冷気の渦は、無数の風の刃に向かって放たれた]
風の紡ぎ は、細氷の騎竜師 キアラ を能力(襲う)の対象に選びました。
― 捕虜交換当日 ―
[ ファミルの姿を見ながら、思うのは、ほんの一時、通信を介して言葉を交わした竜人の少女の事 *]
─ 戦場 ─
(……ユーディット…様…)
[駆け寄るその姿>>226に、名を紡ごうとしたけれど声が出なくて。
痛みの中、遠ざかる意識の内に聞こえた宣に眉が寄った。
今の私は、もうリーゼロッテ、なのに]
(今の私は、いらないの?)
[問う声は、胸の中だけにしか響かせられず。
身動きも取れぬまま、瞳の端から雫だけが静かに零れ落ちた*]
…ユーディット様。
[声を発せるようになったのは、緋色の背の上空高く舞ってから。
又従姉以外には、竜しか聞くものの無いその場で彼女を呼んで]
……私を、どうするの。
…ううん。
私は、どうなっても良い。
[静かに問うのは、自分の処遇についてではなく。]
ユーディット様。
レトを、どうするつもり、なの。
/*
超ハイレベルやなおいww>キアラvsコンラート
そして、なんとなーくそんな気はしてたけど、女っけがフロイラインのみになる氷竜軍wwww
暁紅の騎竜師 ラートリーが「時間を進める」を取り消しました
本当!?
そっかぁ、よかった。
[マリエッタから聞かされた事>>+22に、ほっとしたものの。
すぐに彼を言葉で傷付けたことを思い出して。]
……早くここから出て、この戦止めて。
謝りにいかなきゃ。たとえ、無理でも。
[エルフよりは短いが、ニンゲンと比べたら遥かに長命だから。
せめて悔い無きように。
しかしどうしてここにいるのか、の部分を思い出そうとすることが恐ろしくて、
そのままにしているのだが。]
[だが少年にとっては優しい、父なのだ]
……家族の話か。
最近したっけ?
[思い浮かぶのはキアラに家族の話をした時のこと。
話し終えればキアラの家族のことを訊いて――
――家族のことも覚えていないと知ることになった。
記憶喪失だとは父から聞いていたがこれほどとは。
店の窓から射す陽光を受けて胸元のコインがきらり、と光っていた。
少年が見る限りいつもつけているそれ。
宝物みたいだ、と呟いて、許可も得ずに触ろうと手を伸ばし―――]
[通信具から立て続けに聞こえる音に、追想は途切れる。
霧の向こうを透かすように見つめながら、通信具へと語りかける]
[又従姉はどのような顔をしたか。
言葉を静かに、続けて]
お願い、ユーディット様。
…レナートゥス・アイヒェは、アイヒェのままに。
レトのままで、いさせて。
[願う声は、切なる思いを秘めたそれ]
今までも、これからも、ずっと。
レトには自由にこの空を、飛んでいて欲しいから。
風の紡ぎ が「時間を進める」を選択しました
― 霧がまだ晴れぬ中・上空 ―
[ゴォォ、と渦巻く冷気は空気中の水分を凍らせながら突き進む。
けれど、やはり威力が足りない。鬩ぎ合いは一瞬、押し負けた冷気は勢いを失なった氷の結晶をキラキラと巻き散らして吹き消されてゆく。
そして風の刃が水色の竜と乗り手に殺到した]
……きゃぁぁぁっ!
[目を庇った腕から、肩から、胸元から、宙に朱が幾つも散る。
鞍と体を固定していた帯も切れ、空中に放り出された。
ルゥゥゥゥ!と氷竜が悲鳴のような声を上げながら、自身も水色の羽と雫を散らして、その後を追う]
/*
アリーセとも絡みたいが浮かばない!マリエッタともあまり絡めなかったしーとおもうと、動きよろしくないなぁ。
ここからは、きっといずれ出られるでしょう。
でも、約束して。
……願いのために、自分の命を投げ出すような事はしないって。
[純粋な少女を真摯な眼差しで見詰め、口調を正すのも忘れて訴える]
それはきっと、貴女の大事な人も望まぬことですわ。
……生きているなら……きっと、いつか叶うから。
[胸元の蒼を押さえながら、柔らかく微笑んだ]
細氷の騎竜師 キアラが「時間を進める」を取り消しました
えぇ、分かってる。
………うん。
[ジーク殿>>=46に返す声は終始明るい。
良かったと紡がれる声には、噛みしめるように短く肯定の声を返した]
[けれど、明るい気分も長くは続かない。
良い報せもあれば、悪い報せもあるのだ。
それを告げるのは、陣に戻ってからになるのだが*]
…そう、だな。
頼む、シュテルン。
騎竜師より機動力は無いがこの霧だ。
お前の方が目は効くだろう。
[シュテルンからの通信>>=47に少しだけ考えた後、彼に捜索を頼むことにした]
/*
聞いてくれ
コインをどんな感じにさげているかキアラのログから探していて遅くなった(>>240が)
メモに書いてあったのに……orzorz
状態:あかつきさんあなたつかれてるのよ
/*
なんかこう。
私のバトルで全体の勝敗が決して良いのかと思う部分もあるが、そう言う立ち位置なんだから仕方ないね。
まぁでも今はジーク殿が戻ってるので心置きなくやれるw
竜人と剣の異種対戦、楽しみすぎる。
/*
結局実家との縁はすぱっと切れてることを書ききれなかった >>233
あと34ptで白発言ゾロ目だと……(ゴゴゴゴ
解ってる。
戦なんてそんなモノだって。
[知識としては知っている、理解している。
だからこそ、マリエッタの言葉>>+24には頷いて。]
―コンラートが戦ってる頃・拠点傍―
[交戦をしている知らせはうけていた。
本音を言えばすぐにでも駆けつけたいとも思っている]
帰りがもうちょっと遅かったら……
[結局はのんびり待ってもいられず、かといって遠く離れるわけにもいかず、
ちょっと離れた場所でまだ霧の晴れない空の遠くを見つめるようにじっと…、幽閉されている時よりもずっと長く感じる時間を待った]
竜人の末裔 アリーセは、細氷の騎竜師 キアラ を投票先に選びました。
― 上空 ―
……気が付いたのね、エリーザベト。
痛い所は無い? 怪我は、酷くない?
[>>238意識を失う直前の彼女の想いを知らぬまま。
>>239自分の名を呼ぶ声に、彼女の瞳を見つめる。]
そう、ね。……拠点に連れ帰り、捕虜とするわ。
只。絶対に、傷付けさせはしない。
[リッター家子女。但し、10年前に死んだはずの身。
その身柄を捕えども、本人と確認するにはかなりの時間を要するだろう。……特に、家の側にやましい事情のある今は。
だが。それ故に、暫くは拠点預かりの身とする事を主張できるはず。……そう、告げようとして。]
―― 霧がまだ晴れぬ中・上空 ――
[風に阻まれ氷の結晶は散って、消えていく。
それでもいくつかはこちらまで届き、露出した肌を削り取っていき。]
キアラ!!
[霧の中、僅かな光を反射して煌く氷結と。
少女から舞い散る朱の雫が軌跡を描き、下方へと落ちていく。
自分の受けた傷も、痛みも忘れて落ちる少女へと手を伸ばし。]
――――間に合えっ、
[もう敵であるとか、白竜の受けた傷の大きさだとかそんな事は頭から追い払って。
全力の風を身に纏い少女を追う。]
レト、……レナートゥス?
……貴女、あの子に……。
[>>239だが。問いかけに、瞳を瞬かせる。
その名が出ると言う事は、恐らく。逢ったのだろう。この子もまた、あの子を知る身なのだろう。
続く言葉。自分の命よりも、尚。切なる願いを告げる声から、視線を逸らす。]
――――風よ!!
[少女を襲った無数の刃ではなく、柔らかで、しかし力強い風が落ちる少女と氷竜を包み。
それを見届けると、白竜も力を失ったかのように緩やかに落下を始める。]
ごめん…ごめん、ネージュ。
[無茶をさせた。
優しくて、頼もしい白き相棒は自分以外に懐く事は滅多にない。
それでも誰かを傷つけるのをよしとしているわけではなく。
コンラートの嘆きを、心の内を流れる傷を直視しながらも。
健気にこちらの命令を聞いて、そして自らの心を傷つけてくれる。]
……貴女は、あの子の生まれまで知っている?
[自分も、祖父母の元に居たからこそ知る不祥事だが。或いは本家の方にも、内情は筒抜けだったのかもしれない。
それこそ、幼い子供の耳にも、容易く入りかねない程。]
あの子は。あの汚らわしい男……父が、コリルスの商家の娘に手を出し、生まれた子よ。
元より、……その存在を認める訳にはいかないの。
[頭を振り、そして。問いかける。
母が自害したのは、この子が存命とされていた時分だ。あまりにも不自然な別居と、死。或いは、そこから繋がる物もあるかもしれない。
……ただ。いずれも、幼い子供の眼差しには、どう映っていたのだろうか。]
……フランツを、覚えている?
ああ、でも。直接会った事は、結局……無かったわね。
[病弱な弟は、彼女が本家に居た間は、外に出る事もままならず。
それどころか。与えられた卵を孵したはいいが、まともに空も飛ばせられぬまま、恐らく今も自室の寝台からこの空を見つめている。幼い姿のままの、愛竜と共に。]
どんな子であろうと。私の家の跡継ぎは、フランツただ一人。
……例え、何があろうとも。
[それは、母を亡くした意地も絡んでいる。
幸い父は、その後新たな妻を娶る事は無かった。それは、母への懺悔故か。……濃厚なのは、外聞の悪い自死と、落胤の存在を念頭にこれ以上の跡目争いを起こさぬ道を選んだ線だが。それはともあれ。]
[縋り付くように白竜の首へと腕を回し、きつく目を閉じた。
思い浮かぶのはしっかりしているのに、どこか危うげなラートリー。
飄々として掴み所はないが頼りになる傭兵ロー・シェン。
優しくて儚げな少女マリエッタ。
どこか浮世離れした雰囲気のウェルシュ。
そして―――――――。]
……アリーセ、会いたい……な。
[護りたくて、誰よりも愛しい少女の姿。
皆がいるから耐えられる。
一人だったらきっと、耐え切れずに号泣してその心が壊れていたかもしれない。
大事な妹をこの手で傷つけた行為に。]
……安心しなさい。
あの子は、何があろうとアイヒェ家の子のまま居なくてはならないわ。
[そして、そのまま消えるべき子なのだから。と続けようとして。
そのまま、言葉は出なかった。
……死を望むのは、家の為。
けれども。いつかあの空で出会った子供の笑顔は、片時も、忘れた事は無かった。
全てのしがらみを差し引けば。決して、悪くは無い思い出と共に。]
…………出遭い方が違えば、まだ。
違う道も、選べたのだろうけど……。
[……最善は、未だ見つからない。
頭を振って、そのまま、蒼天を見据えた*]
― 捕虜交換当日 ―
[ 副官は彼の愛馬も連れて来てくれていたので、氷竜軍の拠点へと戻る時には白馬に騎乗した姿だった。
ツヴァイヘンダーこそ掲げてはいなかったが、白の剣士が健在で戻った事を、長期の小競り合いで疲弊している少年兵達に見せるという意味もある ]
ヒルデ…ああ、判ってる。頼むぜ。
[ 鞍に跨がった途端、どこか気掛かりそうに白馬がぶるる、と、声をあげたのは、多分乗り手が、完全に本調子というわけでは無い事を、感じ取ったからだろう。無理せずゆっくり進むようにと指示をすると、どうにか納得した様子で、歩き出した ]
― 落下中 ―
[そういえば、前にもこんな風に落ちたことがあった。
あれはまだトルメンタどころか、師匠にも会う前のこと。
そうだ、母と一緒で。母が赤く染まって。
逃げようとしたら、足下の感覚が消えて。
右手の曲刀から手を離して。
あの時のように両手でコインを握り締める]
……へぅ?
[訴えられたこと>>+25には、目が点となって反論しようとしたが、
大切な人も望まない>>+26と聞いて口を噤んだ。]
(……でも。)
(お互いの寿命が違うかもしれない場合はどうしたらいいの。)
[そんな事が浮かんでは消えていった。
エルフよりは短いがニンゲンよりは長い時間を生きることができるから。
のんびりしていたら、きっと――**]
…平気。
[気遣われる>>245のには、ふるりと頭を振って答えた。
捕虜にされるのだろうとは予想していたから、続く言葉にも動揺は無く。
けれど、自分の問いかけに返された答え>>250には、目を見張った。
頑なな言葉は、ただ悲しく響いて]
…ユーディット様。
私も、認められない存在だよ。
だから、エリーザベトは死んだの。
でも。
レトが、あたしに。
リーゼロッテに、出来ることをくれた。
[8年前。
手を引いて外へと連れて行ってくれた。
帽子を取ってくれて、次の『約束』をしてくれた。
あの時から、レトはずっと変わっていない。
変わってしまったのは、こちらの方だったけど、それでも]
今のあたしで良かったって。
言ってくれた。
― 回想 ―
[母親のことを思い出したら、家族についてシュテルンと話したことも思い出した。>>240]
うーん。私、家族のこと覚えてないんだ。
師匠に拾われる前のことは、名前以外なーんにも。
師匠やアレクが家族みたいなものだったけどね。
あ、アレクは私の兄弟子ね!
[何でもないことのように明るく笑ってはいたけれど]
旅してる間に何か思い出せるか、誰かに会えるかしたらいいなとは思ってるんだ。
[この日着ていた服は胸元が少し大きく開いていて。
外からも見えるようになっていた鎖とコインに視線を落とした]
ただ、名前とこのコインしか手がかりがないからね。
無理に探そうって気分ではないかなあ。
でしょう?
あっ、でもダメっ!
[宝物みたいだといわれて、嬉しそうに頷いたけど。
手が伸びてきたときは、パッと身を引いて隠してしまった]
ご、ごめんね?
これは、お守りみたいなものだから。
[これは自分だけのもの。
その思いが強くてシュテルンすら拒絶してしまった。それがとても申し訳なくて、何度も何度も頭を下げながら。
それでも、誰かに渡すようなことは出来なかった]
― 霧がまだ晴れぬ中 ―
[ぐん、と体の回りを力強い風が取り巻く。>>248
これは前と違うなと、ショックのせいでぼんやりする頭で考えた。
ゆっくりと地面に降ろしてもらっても、体中が痛くて起き上がれない。その横に座り込んだ氷竜は、心配そうにルゥルゥと鳴きながら少女の顔に鼻先を寄せていた]
だい、じょぶ。
ごめん、ね。
[瞼は閉じたまま、なんとかそう呟いて手を伸ばした。
曲刀は風刃を受けた時に落としてしまったのか、手元にない]
/*
…んむ。
これは、キアラがどうなるか分からないと動き難い、かな?
捕虜は無しの方向で、と意見は出したが、総意にはなってない気がするしな。
墓下捕虜ほど暇なものは無い気がする。
ううん。
[もしかしたら、少女は戦を猟に―少女にとって、
もっとも身近な物へと落とし込んでしまったのかもしれない。
それでも、ずれは大きいはずだが。]
マリエッタはあたしより周りが見えてるよ。
[ぽふ、と頭に手を置いて、撫でようと**]
いっつも無茶ばっかりだけど、何もかも真っ直ぐで。
空を飛んでる時、本当に楽しそうにしてて。
それが、レトなの。
あたしは、そんなレトが、好きなの。
だから。お願い。
レトに、何もしないで。
レトを………ころさないで。
[この願いが又従姉を苦しめるだけと、解ってはいても。
願わずには、いられなかった*]
/*
wwwwwwwwwwwww >ジークメモ
もういっそ海精軍陣地に飛び込もうとするレト+味方するシュテルン対ジークで一戦やりたい
ふっきんいたい
ウェルシュ、様……。
[頭に置かれた感触に、目を円くする。
貴族の家に生まれたせいか、その行為には不慣れだった。
けれど特に抵抗はせず、受け入れて]
ありがとうございます。
このまま……外でも、無事に再会出来るといいですわね。
[そう言って、小さく微笑んだ]
認められないなんて、そんな……
…………。
[>>257……とは、言うが。
騎竜師の家柄故に、理解はできる。才が無い子供は、母と言う後ろ盾を失い、そして。死んだ者として扱われた。
>>258続く言葉に。年月は知らずとも、2人の絆は薄っすらと感じ取れて。]
…………。
あの子は、本当に……愛されて育ったのね……。
[思い出すのは、>>2:453いつかの言葉。
愛され育まれた街と家。そして、恐らくは。
>>262紡がれる願いは、切実に。
けれども。何よりも、尊いもの。]
……………。
その願いは、戦争中どれだけ難しい物か、解っている?
……“ ”。
[呼んだ名は、高度を上げたウシャスの翼の音に掻き消える。
哀願に、それ以上は答えぬまま。紅の竜は、陣へと飛んだ*]
―― 霧がまだ晴れぬ中 ――
[地面に到着すれば白竜はくたり、とその身体を休めるように地面へと伏せる。
その身体を摩ってやりながら、視線は離れた位置にいる少女と氷竜(>>261)へと向けた。]
―――――…生きてる。
[少女もまた地面へと身体を伏せてはいたが、僅かに動く様子が見て取れた。
ほっと息をつくと同時に、止めを刺しきれない自分に歯噛みする。
その事実から目を逸らしたいとばかりに少女から視線を外せば。
離れた位置に曲刀が転がっているのが目に入った。]
[痛む身体に鞭打つように立ち上がり、軋む身体に表情は歪むがそれでも歩きだして落ちていた剣を拾い。
少女の元へと近寄ろうとすればぴくり、と白竜が動き小さく鳴いた。]
…大丈夫、これで最後にするから。
[ちらりと視線を白竜へと向けて笑みを見せて。
そのまま少女の元へと歩み寄り、その身体の近くに曲刀を突き立てた。]
もし、次があるなら殺す。
俺には待ってるヤツがいるから、例えお前でも容赦はしねぇ。
[それは自分へと言い聞かせる言葉。
険しい表情でそう言い切ると、ふと表情を緩め。]
でも、こんなくだらない戦いが終わったらその時は…。
[また名前を呼んで、兄と呼ばれて。
以前の二人へと戻れるだろうか。]
甘い夢だと笑うか?
記憶がないんだっけか、なら意味が分かんねぇのかな。
でもそれでも俺はそう思ってるって、そう言っておかないとダメだって思ってさ。
じゃあな、また会おう―――それまでさよなら、キアラ。
[ひらりと手を振るとその場を立ち去り。
白竜へと跨り空へと舞い上がるだろう*]
…レトは、わるくないのに?
[又従姉>>265に返す言葉は小さくとも、はっきりとしたもの。
残された馬は、軍営へと自力で戻っただろうか。
それを確認する術もなく、地に強く打ち付けた身体では身動ぎすら難しく]
…………ごめん。
[かろうじて、小さく落とした声を通信に乗せた*]
/*
あぁでもリーゼロッテ捕虜はあっちにマリエッタ居るから良いのかー。
そしてこっちはキアラのみ…。
軍営でお留守番、は暇すぎるかな…。
うん、やっぱ頭働かないので寝よう。
/*
っていうか二戦目あるのを想定していたのがミスったというかなんというか
ほらだいたいのバトル村って人によっては何戦もするから!!!!
短剣で領域を囲っての精霊術ー(ごろん
そしてキアラあああああああ(ごろん
― 霧がまだ晴れぬ中 ―
[曲刀を手にコンラートが近づけば、当然のように氷竜は威嚇した。>>267
自分も傷ついた状態だが、翼を広げて近づくなというように。
けれど殺気は感じられず、悩むように白竜の方を見て、それから低く唸りながら翼を畳んでコンラートの挙動を見つめた]
……うん。
[殺されないだけでも御の字だろう。あの風は彼が助けてくれたものだと思う。全てを思い出したわけではないけれど]
ありがとう。
[まだその呼び名は出てこない。自分の中に戻ってきていない。
だから、次があるならその時にはと思いながら、空に舞い上がってゆく音を聞いていた。>>268]
ごめんなさい。
風刃と、遭ってしまって。
ちょっと、動けない、です。
[コンラートが飛び去った後、通信にようよう言葉を流して]
―― 霧の中・友軍の元へ ――
[全身が痛い、気絶しないのが不思議なくらいだ。
それでもこんな所で休めるわけがなく、友軍の待つ拠点へと戻るべく空を翔ける。]
…ネージュ、もちょい頑張ってな。
[きゅ、と白竜は鳴いて答えた。
健気な様子に首を優しく撫でてやり、そして通信具を取り出して部隊の皆へと報告をする。]
…一応相手はどうにかした、けどまだ生きてる。
騎竜師なら仕留めておかねぇとダメなんだろうけど、悪いな。
―――…俺の…、力不足だ。
[力というよりも精神のあり方の甘さ故。
止めを刺す機会はあったのだ、曲刀を地面へと突き立てずに少女の柔らかい肉体へと突き刺せば簡単に殺せただろう。
声には苦々しい気持ちが滲んでいただろうか。]
[通信を終えて、ふと空を見上げる。
あれだけ霧が深かったのに、光が差していた。]
…そろそろ、晴れるか。
[晴れればまた戦闘は激しく、両軍でぶつかり合うだろう。
休む間もない、と溜息をついて。
拠点へと戻るべく速度をあげた**]
[目を閉じて、思い返す。
ありがとう、と笑って。
皆と共にと言ってくれたファミル>>209。
ジークムントだってもうすぐ戻ってくるのに。
キアラもシュテルンも、きっと心配するだろう。
何より、出発前に声を交わした相手。
いつも通り、素直にはなれないままだったけれど]
…約、束。
[覚えてると言ってくれたのに。
叶えられないかもしれないことが、苦しかった**]
細氷の騎竜師 キアラが「時間を進める」を選択しました
― 霧がまだ晴れぬ中・地上 ―
空が……騒がしいな。
[竜が生み出した風刃と冷気のぶつかり合いを探知する。
属性の近さゆえか、いつもはトルメンタの気配を感じると喜ぶ精霊達が、
今は心なしか怯えている]
急ごう。
[呟いて見据えるのは、空。
だが、次の瞬間、冷気も風も落下を始めて――]
― 通信 ―
……そう、か。
[>>~0報告を受けていた件で、コンラートから通信が入る。
>>~2聴こえた声には、それ以上は問わず。]
――――……次が無ければ。
それが一番なのに、な……。
[詰問する、と言うよりは、ただの呟きとして。
想いを馳せるのは。戦場の向かい側に居る、あの眼差し。]
― 上空 ―
[そして。その後、精霊師の少女と共に拠点へ飛ぶ途中。]
……敵の精霊師と遭遇。
交戦の末、捕縛した。これより拠点へと連れ戻る。
[事実を告げる声は、淡々と。乾いた物*]
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