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支援屋 アリーセ は 特務曹長 ウルズ に投票した。
騎士操縦者 バルタザール は 特務曹長 ウルズ に投票した。
町工場の サシャ は 特務曹長 ウルズ に投票した。
BPPリーダー ローレル は 騎士操縦者 バルタザール に投票した。
特務曹長 ウルズ は 特務曹長 ウルズ に投票した。
騎士操縦者 バルタザール に 1人が投票した。
特務曹長 ウルズ に 4人が投票した。
特務曹長 ウルズ は村人達の手により処刑された。
騎士操縦者 バルタザール は、支援屋 アリーセ を占った。
今日は犠牲者がいないようだ。人狼は襲撃に失敗したのだろうか。
現在の生存者は、支援屋 アリーセ、騎士操縦者 バルタザール、町工場の サシャ、BPPリーダー ローレル の 4 名。
[ どっと汗が吹き出した。
パイロットスーツに着替えていてよかった。
最初にファルケンで支部に戻った時のまま私服だったら、
きっとひどい汗染みでシュテラに怒られて……、 ]
[ 僕は首を振った。 ]
人的被害は……?!
[ 震えるほど怖かったが、顔をあげた。 ]
なんだ……あれは。
[キーンというノイズが耳に届きハっと我に返る。戦場で思いにふけるなどあってはならない失態。
だが戻した視線が捉えたのは何か…黒い何かが天使たちを飲み込んでいく光景だった。]
……フレイヤ、アレは?
《恐らく重力を圧縮したような、いわばブラックホールのようなものかしら?》
AIも曖昧なことを言うんだな。
《可能性の話よ、なんなら予測の精度を確率でお伝えしましょうか?》
……結構だ。
[クレイカの一歩前に出て、駆け出す。
勿論音声は対全に切り替えてある。
馬鹿のやる事だと笑われるかも知れないが、
何もしないで嘆くよりはよっぽど良い。]
あんた達、今この極東に何が来ようとしているか
知ってるんだろ?
思想やら政治やらワケわかんない事で
同じ“人”でドンパチやるんじゃなくて…
理解し合えないからって対話する事を諦めるんじゃなくって!
もうちっと建設的な事に、その力使ってくれませんかね!?
[クレイカに攻撃が流れようものなら、無理矢理に
槍を繰り出して相殺し、護衛を努めた。
青臭い事を言う、とは自分でも思うが道理だろう。多分。]
『 ……null。
なしよ。やったね、兄貴! 』
は……はは……、
[ 今更になって手が震えてきた。
メイン画面では、機体損傷を受けながらも、こちらに向けて手を振る黄色いギア部隊が見えた。 ]
『 でも、撃ち漏らし大天使が2(3x1)体!
ボケっとしてないで!
まだ終わってないよ、兄貴! 』
フレイヤ……友軍の被害状況は?
《彼の迫力に押されて後退したようね、あの兵器による被害は無しよ》
なら、それを伝えてやってくれ。
大した奴だよ。
[故郷の為、誇りと命を懸けて決死の突撃だったはずだ。それを雄叫び一つで押し返すのだから驚かされる。フレイヤがファルケンへと友軍の被害なしを伝えると同時にオープンチャンネルで通信が入った]
《こちら連合軍欧州司令部ブリッツ隊の隊長ジェフロイ少佐だ。グローセンハンクメカニカルのパイロットに心よりの称賛と感謝を送りたい》
[ギア隊が歓喜に包まれるなか巨大な機影が二つ、上空より降り立つと残ったアークエンジェル2体を数合のうちに切り伏せた。]
《こちらコロッサスツー、オーバー》
《こちらコロッサスフォー、オーバー…天使群の全消滅を確認。》
[空から舞い降りたジンロボ──肩にそれぞれ2と4のマークがある2機が安全になったこの好機を逃さずきっちりと後片付けをしていく。それはそれで正しいのだろう。それが理解できるからこそ嫌悪を抱く胸中は黒く沈んでいく]
……これは、いつになっても好きになれんかもしれんな。
[ >>+3「姉さん」という女性からの通信で、被害なしの確証を貰い、心から安堵出来た。
しかし続いて、オープンチャンネルで聞き覚えのない声がした。
軍隊の詳しい階級については判らないけど、確か少佐ってかなり偉かったはず。 ]
こちら、グローセンハンク・メカニカル所属、
「ツヴァイフリューゲル」パイロットのシュテルン・ディーツゲンです。
過分なお褒めを頂いて、恐縮です。
[ 熱くなった大砲の接続を解除する。
まだ収納出来なさそうなので、その辺りに立てかけ、残った危機に立ち向かおうとしたところで……>>+4 ]
ジンロボ?
やっと到着したんだ!
[ まさか機会を待っていたとは僕の予想外で。
素直に喜んだ。 ]
―大阪、港―
[…退避を促す警報を聞いた時点で艦に避難していたものの、
状況は一向に分からない。
侵略者が出たにしては詳細情報が遅いし、
自然災害は先ほどから聞こえていた爆音が否定する。
となると、何が有ったのか・・・]
…ねぇ。アンタのテクニカル、まだバラしてなかったよね?
「ああ、あの突入用の奴ですか?
…バラしては無いですけど…暫く整備してないし、足回りに不安が少々ありますよ?」
いや、流石にあそこ行くのに非武装車両は不安だしさ。
かと言ってアタシの奴は砲撃戦用だから市街地じゃ邪魔だなぁと。
「…車長は銃座手やっといてください。
アレバランス悪いんで、車長が乗ったら多分ひっくり返します。」
…ムカつくけど否定できないなぁ。アタシのやつはむしろ安定性重視だし。
[ 天使群の全消滅。
勝利ではあったが、市街戦の為、町の被害も大きかった。
呉でも基地が被害を受けたが、初めて訪れる基地だった。
だがここは違う。見覚えのある建物、遊んだことのある公園が無残な姿を晒していると、
古なじみの不幸を聞いたような痛みが胸にはしった。 ]
……手伝います。
[ 片づけは恐らく専門業者や、専門部隊が行うのだろうが、
せめて緊急車両が通れる道くらいはと、
地に伏せる障害物を、そっと持ちあげた。 ]
[そんな会話を行いながら、貨物室の片隅に有った車両に乗り込んで。
ミニバンの右側面に機関銃を据え付けた突貫改造の車体は、
確かに自分が運転したら確実に横転しそうだ。]
「…とりあえず、偵察で軽くぶん回しますが…
サス死んでんで、酔わないでくださいよっ!」
ちょ、それ先に…
「舌噛むから口閉じる!」
[宣言通り無茶苦茶揺れる車に乗って、
市街地へと状況確認へ。]
[ それから、負傷者の回収、被害状況などの確認が行われ、
僕はその間に軍属証明のパスポートを見せて、軍隊チャンネルを使う許可を貰った。 ]
あれ……その機体。
もしかして、アンデッドさん?
[ そんな中、青いギアを見つければ、僕は思わず早速の軍チャンネルで声をかけていた。
ずっと天使ばかり見ていて、今の今まで気付かなかったのだ。 ]
人違いならすみません。
日本で、その機体そっくりのものを見たことがあるんです。
/*
…最初のロール書いた後で「出航ロールだけしてコミットすればよかったんじゃないか」と気付いたけど、
もう確定後だったのでそのまま続行。
後悔先に立たずですね…
[ 彼の返答はどうだったろうか。
しかし、詳しく話をする前に、別な軍人に遮られて。 ]
え……いえ、僕はこちらに休暇で来ている間だけの、
一時軍属です。
日本に戻ってやるべきことがあるので、隊への所属とかは出来なくて……。
[ 勧誘に閉口し、僕は逃げ出すことにした。 ]
すみません。
この戦いに僕の家と両親も巻き込まれたんです。
探しに行きたいので、お話はまた今度。
[ 各部の接続をパージ。合体を解除して、戦闘機と地上戦機の姿になると、
物珍しかったのか、歓声があがった。
そのまま、重力砲を咥えて、僕らは離脱する。 ]**
………っ……っ……
[いつごろからだったか、銃声や砲声は止んでいた。
あの、空を飛んでた機体の人。声からして、たぶん、あのおねえさんが、どこかへと飛び去ったんだろう。
手元の通信端末は、ひっきりなしに警告音を鳴らしているけれど。
でも。まだ、瓦礫に埋まっちゃった人は、まだ、いるんだから]
………ばるたさん、だいじょうぶでしたか…?
[問いかける。傍に、ついていてくれたから。
万が一なんてことはないって、分かってるけど。
でも、守ってくれていたから。
被弾くらいは、していたかもしれないから]
[簡単に、自分達の言う事が通じないだろうなんて事は
解っているが、やはり理不尽には叫ばずには居られなかった。
結局騒動が治まったのは、機体が飛び去るのを境にしての
事だったわけであるのだし。]
……平気平気、白騎士の装甲ナメちゃいかんよ。
[などと強がってみるものの、強引に攻撃を防いだ事もあり、
槍のあちこちに亀裂、右腕の内部構造にも断線が見られて
結構な痛手。]
支援屋 アリーセは、支援屋 アリーセ を投票先に選びました。
それより、瓦礫なんとかしないと。
まだ埋まってる奴いるんだろ?
人の話聞かない連中でも、目の前で死なれちゃ
たまったもんじゃないぞ、全く。
[これは呉に戻ったら大掛かりな整備が必要だなと
胸の内では苦笑するが、やはり守りきれたのは
嬉しいものだ。
彼女が成そうとしている事の成功に、関わる全てを守ろう。
そんな決意は遅すぎたかも知れないが、ようやく
腹が決まった。]
―大阪、市街地―
[市街地に入り、ある程度進んだところで停車する。
何かを見つけたわけでなく、単に瓦礫で道路が封鎖されていたからと言う理由だが…]
…ど、どんだけ揺れるのよ…
「路面がえらい事になってましたからね。
というか、一体何がありゃこんな状況になるのやら…」
[その言葉と共に辺りを見回せば、
崩壊したビルや動きを止めたギアが所々に有って。
その損壊の少なさが、此処で何が有ったかを物語る。]
…見た感じ、対人戦が有ったっぽいね。
少なくとも侵略者どもは、コックピット狙撃とかやらないし。
「停止してるギア全部棺桶ですか。…酷い墓場も有ったもんだ。」
[車の中で十字を切れど、降りて近寄ろうとはしなかった**]
………そう…ですか……よかった。
[平気って、そう言ってくれるなら平気なんだと思う。
けど。被弾したみたいな音も、聞こえてたから。
整備には、絶対手伝わせてもらおうって、決めた。
瓦礫に目を落としたまま。
人の埋まった瓦礫の山を、必要以上に触って崩れてしまうことのないように。
細心の注意を払って、でもできるだけ早く。削っていく。
そうこうしてるうちにも、車のエンジン音が聞こえてきたろうか>>3。
今はまだ瓦礫の撤去中だから、振り返るってことはできないけれど。
もし、またその姿が見えたなら。再会を喜ぶのは、そのときの話。
―――さて。今の私に、喜ぶってことができるだろうか**]
[解っているのだ、ほとんどが無事では済まされない
状態であることくらいは。
解っていながら「もしかしたら」という一縷の望みを
しっかり持って離さない。
現実と理想とがない交ぜになった複雑な心境の中、
瓦礫の撤去作業は続いた。
何の為に戦って死んで行くのだろう、
戦う理由の中に、大切なものがあると良いなと思う。**]
/*
さて
サシャ=かりょ以外の中身がわかんねw
シュテルン=しろんにも思えてきたな。
墓下の様子も見ながら進めたい的な?
ローレルは絶対違う
ウルズはまあ違うだろ
アリーセとバルタも違うよなー
[被害状況は思ったほど軽くはなかった。とは言ってもそれは連合軍のそれであって、市民への被害は最小限に抑えられたと言ってもいいのだろう。]
着任初日で……これが欧州か。
[そんな折、GHMの機体から通信が入る。コールサインに敬称とは少しおかしな感じだが、問いには肯定する]
あれは誰だ?
《あら?極東で命を助けられたのに随分と薄情ね》
[心当たりはあった。あの機体はあれが完成形か]
シュテルンだったな?
リエヴル・アールシーだ。
極東ではせ《おいGHMの兄ちゃん!すげーな!》
[返答は割り込みに遮られた]
うちの会社の略字は、個人的には「GH,mec.」を推したいけど、
自分で打ってても、明らかに面倒くさい(ぁ
GHMの方が早いね!
グローセンハンクが国名だから、
たとえば、「日本メカニカル」みたいな企業名か。
わざわざ資本金を出して、日本に本社を持ってるあたり、日グ友好の共同経営だったりするのかもしれない。
本国から留学生を受け入れてたり、グローセンハンクの名前を売ろうと言う商魂たくましいところが、
名前の共通点もあって、大阪人に受け入れられたのかもね。
と、いまかんがえた。
― カムチャツカ半島 ヴィリュチンスク市 ―
[アバチャ湾を一望できる崖の上の立つ人型。
この地の主要戦力であった自走対空戦車とジンロボの混成防空部隊は早々にスクラップとなり戦闘は早々に掃討戦へ移行した。
湾口部を塞ぐように沈んでいく警備艇を一瞥した後、旧世紀の遺物である岩盤を繰り抜いた潜水艦基地へメインカメラを向ける。
軽く地面を蹴れば、ブースターの光を煌めかせ潜水艦基地へ滑りこんでゆく**]
ログインできない間に何を言われても、言われなくても、
どっちも後で読んだ時に気になっちゃうよね(´・ω・`)
なので、さらっと「大丈夫かなー?」と書いて、あとはあまり触らないのがいいかなーと思う僕でした。
─ 少し前 ─
[ ファルケンとこそこそ囁きあう。 ]
それにしても、日本で会ったアンデッドさんに、まさかここで会うなんて。>>+9
世界は案外狭いものだね。
『 この人が、兄貴が助けたって言ってた人? 』
そうだけど、大したことはしてないよ。
むしろ、僕が助けられたんだと思う。
彼が女王を倒してくれたんだから。
/*
\どーすんですかこのくうき/
ぅー…多少強引にでも糸川くん強化フラグをここで消費しておくべきだったかなぁ…
でも、相手300機の軍隊にウルズさんだしなぁ…
糸川くん召喚+ウルズさんとの戦闘に突入できるだけの時間の余裕さえあれば、あるいは…でも一時間半でそれなりの決着まで持っていくっていうのも…うーん…
…とりあえず。
『この村の基本は、NPC相手の協力バトル!』でもって、
『地上ルートの敵勢力は蟻、船、怪獣』デスヨー。っていうのくらい、この場でこっそり主張しておいても…いいよね?
基本的に自由放任主義の村建て人だけれど、その自由も、一応『趣旨や特記事項は抑えてくれてるはず』っていう信頼があってこそなのです。
そこんところに齟齬があると、割と互いに不幸になる。
さくさく場面移動するつもりだったけど、
何かしたいことがあったのかも?
と投げてみる。
ただ、ちょっと書き始めてみたんだけど、AI同士(NPC同士)の会話ってちょっと不毛だなぁ……。
うーん、しかし、せっかくの姉妹縁故に触れないのももったいないし。
/*
…まぁ、終わってしまったことをあんまり愚痴っていても仕方ありますまい。
切り替えていきましょー
…は、いいけど、さて。
ローレルさんが昨日から顔出してくれてないのを、どう受け止めるべきか…
アリーセさんの戦線移動も未解決ですし、エピローグの入り方…というか、ラスボスも。
ローレルさんがやりたいのか、あるいは蟻退治で終わらせちゃっていいのか、そこだよね。
それによって動き方も違うし…ああいや、今日は準備期間、って割り切っちゃえばいいのかな?
バルタさんの整備の都合もあるし。カシムさんからのお届け物が届くのも数日後だし。
うーん…とりあえずは、この場をなんとかして、おじぃと合流して〜数日後〜かな。
[ この時僕は知らなかったが、ファルケンは「姉さん」とやらに、内緒話を送っていたらしい。 ]
『 姉さん、シュテラ<オリジナル>が死んじゃったよ。
人間ってほんと、パーツ交換もバージョンアップも出来ないんだから不便だよね。 』
[ 悲しいという感情のない航空AIは、ケロリとそう言う。
とはいえ、その言葉そのものは、シュテラの口癖でもあったのだが。
返答があってもなくても、彼女はあっさりと引き上げる気である。 ]
アールシーさん、覚えました。
また、会えますよね?
[ 去り際に、僕はそう通信して、
後ろ髪引かれながらも立ち去った。 ]
― 道中 ―
『 ……で、兄貴ってば大丈夫なの?
軍属なのに軍人に「命令」したり、勧誘を断って逃げてきたり。 』
……やっぱりマズかったかな?
パスポートの中に、その辺の軍規書いてあるはずだけど、
まさかこんなにすぐ戦闘になるなんて思ってなかったから……。
[ 軍から要請されるとしても、輸送や補給程度だと思っていた。
……だって、軍隊ってもっともっと強いと思っていた。
任せておけば安心なくらい。手が足りない時だけ、ちょっと手伝えばいい程度だと思っていた。 ]
―大阪・瓦礫の一角―
[ ご ごん っ ]
これで全部っ…ですかっ…?
[大きな瓦礫を、クレイカの腕が取り除く。
クレイカさんの四本の腕は、抑える、支える、持ち上げるのに使うのが、元々本来の使い方、だから。
こういう場でこそ、一番力を発揮する。
…今は、自慢する気にもなれないけれど]
なんで、なんて、もう聞きませんから。
[連合軍の、手近にいた人に、通信を繋ぐ。
もう、起こってしまったことは、取り返しがつかないから。だから、なんで、なんて聞かない。
しいて言うなら、そう。軍人さんの仕事は、軍人さんの仕事、だったんだろう]
でも、人と戦ったら人が死ぬんです。
国や軍隊や、主義主張じゃなくて、人が死ぬんです。
だから…
[だから。…だから?]
…だから。せめて、殺すために戦わないでください。
戦うなら、せめて、守るために戦ってください。人や、みんなを。
お願いします。
[それを、今この場で、一人の軍人さんに言って、どうなるだろう。
でも、伝えたかった。言いたかった。
『軍人さん』に。
…あるいはこれも、“この人”を“軍人さん”っていうカテゴリで扱う、エゴ、なんだろうか。
―――おじぃが言うには、軍人さんの仕事は元々、守ることだったんだって、聞いていた。
今の時代は、軍人さんが人を殺すんじゃなくて、人を守ることに専念できるから。だから、兵器を直したり、作ったり、そういう仕事を請けてもいいって、思ったんだって。
でも、その結果は。今日見たとおり。
戦闘用の機械を作ったり直したりするのに、何の疑問も持ってなかった自分がバカみたいだった。
もういっそ、誰か思いっきりバカにしてくれたらいいのに]
[ ファルケンとラプターでは、圧倒的にファルケンの方が早い。
なので、ファルケンは先に行かせ、空から被害状況を確認して貰うことにした。
ラプターのコクピットは一日ぶりだが、やはりこちらの方が落ち着く。
目を閉じていても何がどこにあるか分る。
コンソールのわずかな傷やシートのクッションの座り癖。レバーの塗装剥げは、僕の手袋の大きさとぴったり一致する。 ]
……。
[ 「ここに僕が出来ることがある」
その気持ちは変わっていない。
「大阪には「僕の代わり」>>2:206をしてくれる人が居るから」
……なんて思わない。
それを口にしたら、僕も死んでしまいそうな気がするから。
ジャコビニキングは必ず倒す。
その気持ちも変わっていない。でも、絶対に「自分の手で」なければいけないわけではない。
欧州の危機を掃うことは、人類を助けることになり、それはきっと、極東の平和にもつながると……、
感じるのだ。 ]
……逃げない。
― ディーツゲン家 ―
[ 両親は無事だった。 ]
『 あなたも帰ってこないんじゃないかと思った。
もう行かないで。 』
[ 泣く母の気持ちが分ったけど、僕は頷くことは出来なかった。 ]
『 すまなかった。一人で逃げたと思った。 』
[ 恥じ入って謝る父に、僕は首を振った。
この人は、臆病な僕のことを、
昔から、僕の本質が何にも変わってないことを、よく分っているんだ。 ]
……逃げようと思ったんだけど、
ファルケンに、僕が必要だって言われたから。
[ 赤い戦闘機は、澄まし顔で黙って佇んでいる。 ]
[連合軍の人たちが去って行った瓦礫の中で、思う。
それでも。あるいは、だからこそ]
戦わなきゃ。
[なにと?…なんだろう。人を殺すためにじゃなくて、守るために。
今日見た、あの姿からして、軍人さん任せになんて、しておけない。
軍人さんは、常に守るために戦ってくれるわけじゃないからだ。
軍人さんは、時に人を殺す。だったら。
『人を殺すこと』と、戦おう]
「…っと。向こうに見えるのは…」
え?なんかあったの?
[聞くと投げ渡された双眼鏡。
自分で確かめろ、と言う事なのだろう。
受け取ってそちらを見てみると、ボロボロの白騎士と瓦礫を撤去しているクレイカとか言う機体が…]
向こうの方まで行ける?
「揺れますけどね。」
…我慢するわ。
[何が有ったか聞くためにも、
まずは合流しないと始まらない。
溜息一つ吐きだして、
揺れる車はそちらへ向かう。]
…バルタさんは、このあとどうするんですか?
[アリーセさんは、欧州に向かうって、言っていた。
じゃあ、バルタさんは?
迎えが来て、戻るんだろうか。
できることなら、白騎士さんの修理や整備、お礼の気持ちも込めて、手伝わせてほしいけど…っと、そうだ、いけない。
クレイカさんの操縦席を立って、白騎士さんにまっすぐ向き直る]
あのっ…ありがとうございました。
…守ってくれて。
言葉をくれて、ありがとうございました。
バルタさんがああ言ってくれてなかったら、私、きっともっと後悔してた。
[みんなを助け出すことはできなかったけれど。
それでも、特装に乗り込んでたおかげで、瓦礫に埋もれた人たちは助かった人も多かった。
特装が目印になって、見つけやすくもあったし。
…コクピットを狙われた人たちは、どうしようもなかったけれど。
それでも、あそこでただ、泣いてただけじゃ、今頃、きっとずっと後悔してたから。
だから、ついててくれて、守ってくれて、動く気持ちをくれた、バルタさんに、ちゃんとお礼を言っておきたかった]
― ディーツゲン家 ―
[ 両親は無事だった。
「貴方まで帰ってこないかと思った。もう行かないで」
……と泣く母を抱きしめたら、
留学する前よりずっと小さくなっていて、少し驚いた。 ]
ごめんね。
行かなきゃいけない。逃げないって決めたんだ。
……でも、必ず帰ってくるから。
[ 父には子供の頃のように、大きな手でわしわしと撫でられた。
彼は、何も言わないでくれた。 ]
「何か喋ってた方がいいかしら。」
そうねえ。
黙ったままだと、気が狂いそう。
[動かないギアを掘り起こし、意識があるか問い掛ける。
返事があれば動ける方へ移動してもらい、そうでないものは
他の動ける者に確認してもらえるよう要請する。]
……虹の架け橋を渡るには程遠いな、これじゃ。
「……そうね。」
[対全に切り替えていた通信は元に戻してある。
その中で深い深い溜息をついた。]
[ 両親にはファルケンのことは言えなかった。
あれはシュテラではない。AIだ。
「 戦闘機がバックします。注意してください 」
と言う代わりに、
「 そこ退きなさいよ! あたしが通るって言ってるのが聞こえないの! 」
と言い換えているだけの。
……それに確かに救いを得てる僕も居るけれど。 ]
[ ふたりには、ただ、
「 これから新しい時代を作るロボ 」
とだけ、ファルケンとラプターを紹介した。 ]
まだ力は足りないけれど、
これから、きっと世界を救うようになるから。
この戦い、侵略者のどれかには……決着をつけてみせるから。
[ そんな見栄を張って別れの挨拶として、僕はラプターに乗り込んだ。 ]
あ。向こうも気付いたっぽいね。
「そりゃ、こんなとこを車が走ってりゃ目立つでしょうしね。」
[そんな会話を交わしつつ、近くに着けば車は止まり。
降りて辺りを見回して、救助活動かと推測し。]
や。
…警報出てた割には一切続報ないんでちょっと見に来たんだけど…
一体何処がやりあったの?
[片手を上げて挨拶し、さくっと本題に突っ込んだ。]
……あ、と、ごめん、ぼーっとしてた!
[粗方の救助が終わり、何度目かになるか分からない溜息を
付いた所に、サシャから問われ慌ててそちらへ向き直る。]
礼なんか要らないよ!?
それが、俺のやりたい事だったから。
サシャのやりたい事を思いっきりやって欲しかったし、
その手伝いが出来たなら俺としては最高だな。
[そう、改めて礼を言われると気恥ずかしい。>>15
ただただ彼女の思うまま気持ちをぶつけられたら、
何かが変わるかも知れないと、信じているから守るのだ。
今や彼女は世界にとって無くてはならない存在だとも
真面目に思っている位だから。]
― グローセンハンク人類救済支部 ―
[ 「天使はどこから来るのか?」
という質問に、支部員は答えられなかった。
今のところ、出現情報を出来るだけ早く集め、
そこに人員(主に連合軍)を派遣するしかないようだ。 ]
……どうにか出来ないかな。
[ こちらから攻め込むことは出来ないのか、
支部のソファで考えていると、携帯端末に、駐ロボ場のファルケンから通話が来た。 ]
『 ねえ兄貴! あたしの好きな物を買ってくれる約束だよね!>>3:+27
あたしこれがいい! Ark_Talk社のレーダー! 』
ええっ?
この後はー……
[おそらくは、社の整備班も到着している頃だろう。
つまり…それまでと期限の決まっていた護衛は
終わりという事になる。
修理が終われば、一旦戻らなければならないのだろう。
様々な出来事に首を突っ込み過ぎたし、
一方生まれ故郷である欧州の西の方にも現状行けはしないのだから。]
「え?あんた帰るの?事務員しか居ないわよ?」
[何かのエンジン音>>14に振り向くと同時に、社長の
とんでもない通信が届く。]
え?
[その問いは、都合の良い事に
社長の言葉と、サシャの呼びかけ>>16の両方へと
向けられる形になった。]
私の、やりたいこと…
[さっき、自分の考えてたことを、思い出す。
人を殺すことと、戦おうって思ってたこと]
じゃあ、また、お願いしたら、手伝ってくれま…
[聞こうとして。迷う。
それは、危険に付き合わせることにならないだろうか、って]
車長じゃないか、そっちこそどうしたの。
どっか用事行ってたんじゃなかったっけ…?
[再び通信を対全に合わせ、サシャの説明と
アリーセの声を拾おうと受信レベルを上げる。
かと思えば、再び対全から社用通信に切り替えて
結構忙しない。]
どういう事だ、誰も居ないってお前は―――…
「いや、だから私も呉に来てるんだってば。
クレモトの人にはあんたがお世話になってるし、
整備の手はいくらあっても足りない位なんだし。」
………。
[トレーラに揺られてグローセンハンクからグラーツ基地へと戻る。戦闘に関するのレポートを提出し、機体をメンテナンスに預けると自室へと向かう。
向かおうとしたがそれは部屋ではなく家だった。平屋のそれはそれなりに快適な広さの家で、一人では少々掃除が面倒だなと、そんなどうでもいいこと思った。]
ふぅ……。
[独りになるとふと思い出す。戦場で戦闘以外のことに意識が向いたのはそう多くあることじゃない。
沈みかけた気持ちを洗い流そうとシャワーを浴びる。
しかし冷たい水は汗だけを流し頭に残るしこりを取り去ってはくれない。]
[司令部は正しい。
今日みたいに連戦を続ければいつかはジンロボやそのパイロットは倒れる。
そもそも欧州のジンロボは量産機ではない。
ギア100機分と言われる生産コスト、そして運用にかかるコストは天文学的だ。
それでもジンロボが必要だった。
戦いの歴史は防具と武器のいたちごっこだ。
鉄の鎧は剣を弾いたが銃弾には歯が立たなかった。
だから人は軽装となったが銃弾を防ぐ防弾という考え方にたどり着いた。
しかしそれはすぐに弾と銃の進化に追い抜かれる。
かつて陸戦の主役だった戦車も装甲と対物兵装との競争の歴史だった。
だが、天使や黒蟻どもは違う。
やつらを葬るには圧倒的な質量とエネルギーが必要だった。
だからジンロボが生まれた。]
[サシャへの返答は、>>24白騎士の片手を顔の前に
持って来て「ゴメンネチョットマッテネ」のポーズで
少し待ってもらう事にした。
何しろ、社長がこちらに出向いているという事は
一旦帰る必要はないという意味にも通じる。]
「そういう訳なので、あんただって最後までやりたいコト
やりきって行きなさいよ。
サッちゃんに関わること全部、守りたいんでしょ?
私だって守ってあげて欲しいと思うわ、だから。」
[恐ろしい事に社長から許可が下りた。
ならば後で、自分の言葉できちんと告げよう。]
[兵器とは効率よく運用されなければならない。
兵士一人を殺すのに核ミサイルを用いるバカはいない。
対人には対人武器を、戦車には対戦車兵器を、対要塞には対要塞兵器を。
だが兵器だってそれを使う人間だって無尽蔵じゃない。
ジンロボには莫大なコストがかかる。
出撃するだけで金を食う、ましてやそれは失えば一朝一夕に埋められるものではない。
今日のように連戦するような事態であれば尚更だ。
パイロットは疲弊していくし、ジンロボのメンテが間に合わなければそれだけ次の襲撃に対処できなくなる。
GHMの"あの兵器"はすごかったが、今日また天使が現れたとしたらもう一度撃てるものなのだろうか?それはオーディンの必殺兵器であるSOLにも同じことがいえる。
SOL一機の装填にはおよそ48時間のチャージが必要だ。
レーヴァテインとグングニルの片方ずつを使っっていったとしても24時間にどちらか一発が限度。
これでは連戦には耐えられないし、そんな運用しにくい兵器は戦力とは呼べない。]
[その点でもジンロボは実に優れた兵器だ。
汎用性が高くそれでいて強力無比の機動兵器。
黒蟻だろうと天使であろうとその一撃を以てすれば勝利することができる。
ただし、万全であればだ。
ならどうする?リエヴル…お前ならどうする?
答えはもう出ている、安価なギアを大量に投入しジンロボにとって安全かつ必殺の機会を作ればいい。
全ての戦闘をジンロボに任せることができないのであれば、安い命を使えばいいのだ。
それが戦争に勝つための"最も効率的な戦い方"だ。]
[結果として兵士1万人の命で100万人の市民が救われる。
なら何も悩むことはないじゃないか。
そもそも俺は前からそうやって戦い続けてきた。
戦場で兵士が死ぬのが当たり前なら、死んだ兵士を乗り越えて勝利すればいい。
避けられない犠牲ならせめてそれを利用しようと、そうやって掴んだエースの座じゃないか。]
今更、命の重さに気づいたか?
馬鹿な……それこそ今更だ。
[冷たく降り注ぐシャワーの水はただ体と心を冷やしていくだけだった]
BPPリーダー ローレルが「時間を進める」を選択しました。
/*
体調不良かもと思っていたら、なんとインフル…!
ぐぐっとおやすみして、ゆっくり眠って下さいませね…。
どうかお大事に、です!
[シャワー室から出ると備え付けの電話のベルが鳴り響く]
はい、こちらアールシー大尉。
『休んでるところすまんな、今日3度目の出撃だ。
次の出現予測はザルツブルグだ。
我々フェンリスは後詰で出るが出来るだけ急げよ』
[ほらな?言ってるそばから戦闘だ。こんなことが続けば前線で戦い続ける兵士はすぐに疲弊して使い物にならなくなる。]
了解、10分で行きます。
[だけど、今の俺には丁度いい。戦闘に入れば今みたいな煩わしい悩みから解放される。]
支援屋 アリーセが「時間を進める」を選択しました。
支援屋 アリーセは、BPPリーダー ローレル を投票先に選びました。
─ 輸送トレーラー ─
[ブリーフィングは移動中のトレーラーで行われるのがいつものことらしい。]
『およそ30分前にザルツブルグでエンジェル級と思われる光体が確認された。司令部の予測ではいまからおよそ1〜2時間後にプリンシパル級が出現する。規模は昼間と同程度、おそらくプリンシパル1にアークエンジェル4〜6程度だろう。』
[先行隊は輸送機を使い予め戦場に降り立ち天使を迎撃するらしい。俺たちフェンリスは輸送トレーラーで向かい後詰として前線が崩れたときなどの援護に回る。
そしてジンロボは上空でプリンシパルの隙を伺う"いつもの作戦"ということだ]
/*
一応、想定としての連合軍。
●連合軍
旧国連(UN)を母体とした国際組織。
アメリカが侵略者によって大打撃を受け自国および北米に専念せざるを得ない状況でいち早く戦力を整えたイギリスによってより軍事的な同盟組織に改編された。
アメリカが世界各国から即時撤退を余儀なくされる一方でその基地や技術、衛星などのほとんどを吸収し、また元より英連邦としての影響力をもって世界規模での体制を整えたイギリスは一躍な軍事国家としてその力を発揮し始める。
だが同時に世界は混乱の極みにあり、その中でイギリスへの反発も強く次々に脱退する国が出る。
現在の連合軍は旧英連邦を中心にその同盟国や傘下、または庇護を受けた国々を中心に構成されており、大英帝国の復活とまで言われているし、実際にそれを目論んでいるとも言われる。
[ザルツブルグの東2kmといったところでフェンリスはキャンプを張る。
だが到着して30分を過ぎた辺りで前線が早くも崩れはじめた]
《こちらザーヴェラー隊、プリンシパルが動き始めた!救援を求む!》
『聞いたなお前ら、早速俺たちの出番だ』
[前線からの救援要請と共にフェンリス隊全12機のギアが出撃態勢を取る。]
『いくぞ!』
『おう!』
[掛け声とともに飛び出していく各機、しかし……]
[リエヴルの機体、XA923オーディンだけが動きだそうとしなかった。]
くそ!なぜだ!
[スロットルを引き絞ってもVCSを使ってもギアはその足も手も一向に動かそうとしない。
機体の調子がわるい?いやセルフチェックはではオールクリアの判定が出ている。これで機体の不調ならばシステムそのものに異常をきたしている]
システム……?
フレイヤ!出て来い!
《何かしら?》
機体の状態がおかしい、何かしらのトラブルが発生している。調べられるか?
《……いいえ、機体はどこもおかしくないわ。システムも全て万全ね》
馬鹿な、ならなぜ機体が動かない。
[AIであるフレイヤがパイロットに嘘をついている?それこそありえない。大体そんなことをする理由がないはずだ。機体を勝手に止めるBMIなどそれこそ存在として矛盾している。]
― グローセンハンク人類救済支部 ―
[ ファルケンがここへ来る途中で見たという店で、
ご希望のレーダーを買った。
説明書を読めば、この値段にしては随分高性能で、思わず首を傾げる。 ]
大丈夫、これ?
ちょっと怪しくない?
[ 気にはなったが、天使が映らないレーダーで今後も戦い続けるわけにはいかない。
僕も一応は戦闘機乗りだから、視力には自信があるけれど、目測にも限度があるのだ。 ]
言っておくけど、僕はメカニックじゃないからね。
うまく出来なくても知らないよ。
[ 断ってから、ファルケン備え付けの工具を取り出して、
説明書に首っぴきになりながら、配線を通し、
ドライバをインストールした。 ]
…アリーセさん。
近日中に大規模な蟻退治があるんですけど。
参加していきませんか?
きっと、それが済めば多少の余裕ができますから。
護衛とかだってできるかも知れないです。
[それと同時に、蟻退治に一段落つけば、欧州戦線に向かうことができるかも知れないっていう思惑もあった。
なにが起こるか分からないから、なにができるかは分からないけど。
それでも、なにもできないってことはないはずだと思いたかった]
[ 続いて、ノートパソコンを接続して、
ファルケンの「見」た物をラプターに共有するプログラムに修正を加える。
こちら側の方がスムーズに行った。
合体してツヴァイフリューゲルになった後の処理もしてしまう。 ]
ここが移動するから、置き場所はこっちに……。
[ 合体で組み替えられる位置を考えながら、
慎重に配置した。 ]
「…航路変更となると、早めに戻らないと不味いですよね。」
燃料とかも再計算居るしねぇ。
…こりゃ、今夜の宴会はアタシ達は不参加だね。
「…ま、自分は酒弱いんで助かりますがね。
またあいつに潰されちゃ敵いませんし…」
[そんな会話をしながら、テクニカルに乗り込んでいき、
窓を開けて、軽く手を振ってから発進させた。]
「…あれだけでよかったんですか?別れ。」
生きて終わったらメールでもするし、
今はこの位で良いかなって。
「…んじゃ、生きて終わる為にも頑張りますかね。」
そだね。
これでいけたと思う。
起動させてみて、ファルケン。
『 ありがとう、兄貴! 』
[ レーダーに電源が入る。
その瞬間、ぷつ、と一瞬、メイン画像が乱れて雑音が入った。 ]
……ファルケン?
『 ん? なあに兄貴。
んー、周りに天使居ないから、ちゃんと見えるかどうか、確認しようがないね。 』
[ ……気のせいだったのかな? ]
騎士操縦者 バルタザールは、BPPリーダー ローレル を投票先に選びました。
騎士操縦者 バルタザールは、ランダム を能力(占う)の対象に選びました。
意外と容易かったな。
『何いってるんだよ。俺の実力が際立ってるって事だってば
どれだけヤバイ電子防壁が走ってたと思うのさ。』
[ADHI Slot17 ユーヌスは軽い調子で言葉を返すが取り合わず
背部ミサイルランチャーを再装備して潜水艦基地から滑りだしてくる機体は、ライフルを潜水艦基地入口へ向ける。
3秒の照射で鈍い音と共に連鎖爆発が起こり、地獄の竈の如く轟々と火を噴く基地。]
― カムチャツカ半島上空 ―
『腕前はわかっているが暫く黙っていろユーヌス』
『りょーかい、少佐殿。そんじゃ大尉?』
『曹長。プランは実質2種だ。このまま北上し北極圏から一気に南下するルート。
または、シベリアを経由し中央アジアを西進するルート。』
『北極圏ルートは北米連合や連合軍の猛烈な抵抗が予想される。』
『中央アジアルートは天使と遭遇戦が発生するだろう。』
……中央アジアだ。
北米連合防空圏内で一々戦闘していてはキリがない。
『俺、天山山脈みたかったのにな。
せめてレナ川でも見に行かない?』
[圧縮言語で行われる作戦会議は1ナノ秒で終了し
機首を西へ向ければ、蒼い尾を引くようにして飛翔を開始する。]
「それから…念の為に。
白騎士じゃなくてあんた自身が水ダメって事は
正直に言っておいた方が良い。
いいカッコして後で墓穴掘るより、全部曝け出して
その分を補って行けるように考えれば良い。」
……そーね。
今更恥ずかしいなんて言ってられんし。
[極東でやりたい事が終わったなら、もう一度
欧州へ向かう許可を貰えないか訊ねてみよう。
この分なら、もしかしたら――――。]
サシャ。
悪いんだけど、護衛の依頼継続って事にしてもらっても…
良いかな。
[二人の話の区切りの良い所で切り出したのは
再雇用の申請だった。]
お前がやろうとしている事に関わる全部を、
最後まで守りたい。
…お安くしとくよ?
[申請内容は簡潔に。]
『曹長。少佐と私が超音速巡行中の機体制御を代行しよう。
30分程度は仮眠が取れるだろう。 』
了解した大尉。
[返答と当時に手首に繋がる管から薬剤が投与され、女は短時間の休息に入る。微睡みの中に見るのは――……。]
えっとな。
世界にはサシャみたいなのが必要なんだなって、考えたのよ。
さっきのを見て、確信出来た。
だから、お前やお前に関わる多くのものが
傷付かないよう、あらゆるものから
守りたいと思ったわけだよ。
[がしゃりと、その場に膝を付いて]
それはこっちのセリフ。
お前のがよっぽど大変だし、危ない目だってとっくに
遭ってるんだ。
庇わせろ、その覚悟がなけりゃ騎士なんて名乗ってない。
[姿勢は騎士そのものであるのに、言動がらしくない。
雇って下さいという立場であるのに、気が付けば
護衛の押し売りになっていた。**]
世界には、って、大げさすぎじゃあ…
[言いかけて。留まる。日本だって、連合軍だって、AIUだって、なんとかしたいんだから。
必要とされるかどうかなんて分かんない。でも、世界くらいって言える気持ちじゃなくてどうするんだ]
…分かりました。
でも、バルタさんだって十分、関わってるんですからね?
守るって言うなら、バルタさん自身のことも守ってくれないと困ります。
庇ってくれるっていうなら、傷つくな、とまでは言わないですけど。
直せる範囲でお願いしますね。でないと、私のほうが庇っちゃいますから。
[目の前の騎士に、そう告げて。
ええと、こう言うときの作法って、よく知らないんだけど…]
さ。まずは呉に戻りましょう。
間違いなく忙しくなりますからね。
こき使っちゃいますよ。
[告げて、クレイカさんを起き上がらせ、歩かせる]
それに、早く白騎士さんも直さないと。
[腕と頭に被弾して、ところどころに銃創も刻まれた、見るからに痛々しい姿の白騎士さんは、見ていて辛い]
─ 地中海 ─
[ 波打ち際に、僕らは尻もちをついた。
巨大な飛沫があがって、バラバラと砂浜を打つ。 ]
……ファルケン!
なにやってるんだよ!
『 今のは兄貴のせいでしょ!
ちゃんと合わせなさいよ! 』
[ ヘルメット越しに頭を抱えたくなったが、そんな場合じゃない。
ファルケンが翼を吹かして、ツヴァイフリューゲルの姿勢を立て直すのに、
僕は合わせる。 ]
[ 2人で役割分担をして1機を動かせば、
1人でやるより難しい作業も出来る。
それぞれの得意分野も活かせる。
気づくことも増えるし、思いつくことも増える。
……しかし、その利点は、2人の意思が一致しなくなった時に、最悪の欠点に変わる。。
新型機のパイロット選定に際し、相性が合う2人である事が重要視されたのもそこにある。
上半身と下半身が別々の動きをしようとしたら、
攻撃なんて出来るはずがない。 ]
……どうしちゃったんだよ。
[ ファルケンの考えが読めない。
こんなことは初めてだ。
積極的なシュテラと、消極的な僕、
意見が対立することはあっても、どういう形で対立するかは、お互いいつでも分っていた。
……でも、今は違う。 ]
5秒後に右の大天使から対応!
踏み込んで斬攻撃!
[ いや。
それもそうかもしれない。
ファルケンはシュテラじゃない。 ]
― メンタルコンディション急速悪化 ―
― メモリに介入。限定削除を行う ―
― 少佐?! 人格に影響を与える可能性が…… ―
― 12年だ……もう十分だ。ユーヌスやれ―
― ……りょーかい ―
― タリム盆地 タクラマカン砂漠上空 ―
[朝焼けに染まるポベーダ山。
西空へ落ちてゆく星々。
フィルタリングされたブースターの轟音は耳に届かず
荒涼とした無音の世界が眼下に広がる。]
I have control.
[情報の共有は睡眠時に完了しており
機体制御権を受け取れば、何時もと何も変わらず操縦を続ける。]
―――?
[それを警告音が静寂を破り
上空へ視点をオートフォーカスさせる。
超高高度を行く流星――。
蒼い尾を引くそれに画像補正が瞬時に入り
所属を示すコードが表示される。]
AIU
An-Najm 09AIUAn-Najm 09
AEDR
Ash-Shams 01
[アラブ・エジプト民主共和国所属と補正される
自機に酷似したフォルムに長大なブースターを装備する機体。]
-沈み行く星にかけて誓う-
ABHI Slot1 Ali DisConnected.
ABHI Slot2 Sinan DisConnected.
ABHI Slot17 Yunus DisConnected.
[朗々とした男声に
ABHI各スロットとの接続が強制的に解除されて行く。]
――貴様。
何故、それに乗っている。
[異状振動と共に追従性が落ちた機体を制御しながら
回線を開き、怒りの滲む声をかつての戦友へ向けた]
『答えが必要なんですかね曹長?』
[何時もと変わらぬ調子で返される言葉。
ロックオンアラートが脳内に鳴り響く**]
−呉・快速工廠艦 せと−
ただいま、おじぃ。
『おう、まぁた無茶やりやがったなバカ孫』
[呉に着いて、ひとまずは社長さんたちのところに向かったバルタさんといったん別れて、なんだか久しぶりな気がする我が家へ。
出迎えたのは、ため息混じりのおじぃの言葉。手にはこの時代だっていうのに端末じゃなくて新聞紙が握られている。
大方、大阪での一件が記事にでもなったのだろう。
だいぶ目立ってた、大通りを半裸のおじさんぶら下げて交番まで練り歩いたほうか、通信でかなりの広範囲に知れ渡っちゃった、あの警報が鳴ったときのほうかは知らないけど]
『まぁ、今回はひとりで突っ走ってなかったらしいとこだけは褒めといてやる。けどな、だからって―――!』
うん、それでね、おじぃ。
『――――なんだよ』
[記事には、あの、ビルの中で突っ走った件は載ってないらしい。まぁ当たり前か。
それでもまだ何か言い募ろうとするおじぃをまっすぐ見つめて、遮った。
渋々ではあるけど聞く姿勢になってくれたのは、真剣な話だって、察してくれたらしい]
私、戦いたい。
『…はっ。なに言うかと思やぁ。
バカ言ってんじゃねぇよ。言ったろ。軍人の仕事は軍人の仕事だ』
うん。
でも、軍人さんは、軍人さんの仕事は、人を殺すときがあるから。
人が、人の作った道具で人を殺すなんて、そんなのヤダ。
私にそういう風に教えたのは、おじぃでしょ。
『…だからって、なんでお前が戦わなきゃならん』
ほかの人たちも、さっきのおじぃみたいに言うから。
人が、人を殺すのは仕方ないみたいに言うから。
だから、私がやるの。ほかの誰もやろうとしないことなら、まず自分が動かなきゃ。
これもおじぃが私に言ったんだよ?
『だーくそ!ああ言えばこう言いやがってっ!!
誰に似やがったこのガキ!』
おじぃでしょ。
『……〜〜〜〜〜っくそ。
…できるつもりか? それこそいつも言ってるよな。できることをやれって』
うん。
だから、これは戦いたいっていう報告で連絡で、どうすればいいかな?っていう相談なの。
できるとこから手をつけてこうって思うから、まずは連合軍の人たちが協力してくれるって言ってた蟻退治から始めようって思うんだけど。
私一人じゃ、また急ぎすぎちゃうかもしれないし。
危ないことしちゃうかもしれないし。
だから、相談。
[アリーセさんに協力のお願いをしたのは、まずその一歩>>35。
でも、まだまだきっと足りてないから。
大阪での一戦で、連合軍にも小さくない被害が出てたのだって、間違いないし。
当初の目的だったAIUの協力だって、結局は取り付けてない。
…ただ、あのビルに攻め込むためのおとりに使われただけっていう気がするのは考えすぎだろうか?
……いいや。考えたって仕方ない。
それでも、連合軍があの計画に協力するって言ったのは事実。
だったら、思いっきり利用しちゃうんですからね]
『…まぁ、ここまで言われちゃなぁ…
へいへい分かった。わーかったよ。
知恵くらいなら出してやるよ』
やった!ありがとおじぃ!
『ただし、動くのはお前で、責任者もお前だ。言ってる意味分かるか?』
……うん。
[責任を持つってことは。大雑把に言って、“悪いことが起きたら私のせい”ってことだ。
例えば計画の途中で人が死んだら、私のせい。
…重たいなぁ。
でも、それが、やめる理由になんかならない。
やりたいことのために必要なら、背負う。
だいじょうぶ。死なせなければいいんだから]
分かってる。やる。
−呉・Rainbow Arch社 整備スペース−
バルタさん!バルタさぁーん!
[そのときバルタさんはどうしていただろう。
声をかけて、駆け寄って、息を整えて。
近くに社長さんもいたなら、紹介してもらって、自己紹介を交わしたりもしただろう]
んっと…お邪魔にならなければ整備を手伝わせてほしいなって。
重機操作でも部品の組み付けでも道具の保守整備でも何でもやりますから、お願いします!手伝わせてくださいっ!
[深々と、頭を下げる。
だってそれらの傷は、自分を守ろうとしてくれたからついた傷だ。
どんな形であれ、直す手伝いがしたかった]
あ、と。そうだ。
それと、これ。
よかったら見てみてください。
どれもウチの自信作です。
気に入ってもらえたのがあったら、どれでもひとつ、今回の護衛報酬ってことでお渡しします。
それ以外のでも、割安でご提供させていただきますから、考えてみてくださいね!
[言葉とともに、分厚いカタログを差し出す。
糸川くんに使ってる、軽くて硬くて熱にも強いセラミック装甲板や、多少出力を調整して一般規格の動力源にも接続しやすいように改良したジェットエンジン。
他にも、動力不要の刃物としては最高の切れ味を誇る長船さんとこの刀剣類もあるし、いつか中尉さんにオススメした変り種兵器の数々もあった>>0:234。
あとあとアリーセさんのとこにも持って行くつもりだけど…陸戦艇となると、規格が合うかなぁ…?]
それからこれ。
申し訳ないんですけど、よかったら心当たりに配ってもらってもいいですか?
[もうひとつ取り出したのは、ビラの束。
内容は、蟻退治作戦の概要だ。
おじぃが読んでた新聞紙見て、閃いた。
紙媒体使ってたくさんの人に知ってもらおう、手伝ってもらおうって。
だから、近々アリーセさんにも、傭兵仲間の人がもしいたら、声をかけてもらえるように頼みに行くつもり]
−それから数日−
[蟻退治のために、文字通り走り回った。
バルタさんの白騎士さんの整備が済んだら、次は協力者集め。
予定通りにビラを渡して、大阪で広報を請け負った会社の人たちにも同様の依頼。
あの、広報のときの一件で叱られるかと思ってたら、逆に喜ばれたのは、半裸のおじさんをぶら下げて町を練り歩いた姿が、テロリストの検挙に協力した民間人として報道されたかららしい。
おじぃが言うには、連合軍と多企業の看板背負って歩いてるところを大勢に目撃されてるから、揉み消すよりはプロパガンダに利用されたんだろうって。なんだかなぁ…
でも、利用されたら利用し返してやるって決めたので、プロパガンダも大いに真似させていただくことにした。
反攻作戦のライブ中継だ。
その話を持ってTV局各社を回って。
取材してもらうことにした。取材料も多少なり入ってきたから、そのお金はまるまる傭兵さんを雇うのにまわして、それから取材の話を持って、防衛能力を持った民間企業各社を回る。
ウチやバルタさんのRA,シュテルンさんが所属してたグローセンハンクみたいな、連合軍から防衛手当てをもらってたとこだ]
[TV中継されるってことで、自社の技術をPRするチャンスだからってことで、そっちの方からも協力者をどんどん募る。
そうなってくると、作戦に参加する企業の利用者や関係者たちから口コミで、反攻作戦に参加する人は正義の味方!みたいなイメージが出来上がってくるから、そうなってきたら今度は連合軍以外の軍隊さんにも話を持っていく。
異国の地で肩身の狭い思いをしていただろう軍隊さんは、活動しやすくする意味でも、イメージアップって大事らしいっていうのは、おじぃの助言。
そうでなくても、侵略者からの防衛を謳って日本に駐留してるんだから、これだけ反攻作戦が有名になってきて動かなかったら大問題だ。
そうやって、いろんな人たちが集まるようになってくると、どさくさ紛れの同士討ちもちょっと怖いけど。
その辺は、複数の報道陣がライブ中継してくれるとこが抑止力になるらしい。
そりゃ、生中継で世界中に見られてる中で、仲間を撃ったらまずいよね]
[そうやって、あちこちを回る、私の脚になったのは―――]
『S・糸川くんだ』
…え?
[おじぃに唐突にそう切り出されたときは驚いた。
糸川くんにはもう乗せないって言われてたし、当分触るのも、見るのもダメって…]
『言ったろ、S・糸川くんだ。糸川くんとは違うのだよ、糸川くんとは』
…なにその屁理屈。
[思わず苦笑い。しばらくぶりに会った糸川くんは、なんだか着膨れしたみたいに一回り大きくなっていた。透き通るドームを開けて、コクピットに収まる。
コクピットの座り心地は、前と同じに思うけど…]
『一回りでかくして、できた隙間に立山のヤロウんとこの接着剤を封入してある。
これでグルーガンの弾切れはほとんどねぇし、仮に装甲が万が一抜かれることがあっても、突き破ってきたヤツを接着して硬化、装甲の一部にできるって寸法だ』
[ぱたたたたっとパネルの上で指を躍らせて、おじぃの言葉を確かめる。…あれ?これって…?]
『…隙間が足りなきゃ、でかくすりゃいんだよ。バカ孫め』
[パネルに映し出された内部構造。その各所に、私の考えてた衝撃吸収構造が追加されてた。…消すとか言ってたくせに。おじぃのヤツめ]
『でかくした分だけ重量も増えてるからな、ジェット一基増設してある。
バランスの取り方がだいぶ違うぞ。うまく使え』
ん、分かった。
[おじぃに言われてシミュレータ起動。言われたとおりだいぶ重量も増えてるけど、出力も延びてるから、速度だけ見ればむしろ上がってる。
それに。うん。こっちもやっぱり、私が弄ってたモーションデータが組み込まれてる。
ためしにちょっとシミュレータ上で動かしてみる。
うん、これなら、ちょっと慣らし運転すればなんとかなるかな]
……ありがとね。おじぃ。
『……ふんっ。問題点が分かっててほっといたんじゃ技術者の名折れだからな。
テメェのためじゃねぇや。糸川くん完成のためだ。思い上がんじゃねぇ』
あははっ。
…うん。絶対行こうね。宇宙。
『おう』
[それが、みんなの夢だから。
みんなの夢を見るために。遠い空に手を届かせるために。今は、足元を。地球を。なんとかしよう]
…行ってきます。
『おう、行ってこい紗々』
[向かう先は、私が駆け回ってる間に連合軍の人が見つけてきた巨大ネスト。
その所在は、九州、鹿児島、桜島。
旧世紀のそのまた前から、ずっと活動を続けていた火山の根っこ。
そこに、極東のあっちこっちから集まった企業の人、傭兵の人、軍隊の人が集まってきている。
侵略者をやっつけるっていう、ひとつの目的のために。
発起人ってことで、私が命名を任された、その名も―――]
─ 地中海 ─
[ 僕はラプターで地に伏せて、海を見ている。
ファルケンは200m先で山に頭を向けている。
……こんな風光明媚な保養地で、僕らは何をしてるんだろう? ]
……報告終わったよ。
ザルツブルグの方>>+33も終了したみたい。
『 そう。 』
[ 今回の天使出現予測地が送られて来た時、
僕らはイタリアのヴァチカンを目指して飛んでいた。
一番近いのが僕らで、僕は対応を自薦し、ギア部隊の出動を断った。
その数ならば単体撃破が可能だと思ったし、
同時に別の場所でも出現予測が出ていたからだ。 ]
……。
[ ラプター内で、僕は考える。
たとえば、ファルケンを全削除したら、どうなるだろうか? ]
……何を考えてるんだ、僕は。
[ そんなことは無理だ。
感情とかそういうのは別として。
脳接続型ロボと違って、ラプターやファルケンはかなりのアナログだが、
(スイッチやレバーやペダルがやたらと多いのはそのせいだ)
それでもAIなしで動かせるほど単純な機械ではない。
ラプターにだって、喋らないがちゃんとAIが入っているのだ。
……ファルケンAIがいなければ、ファルケンは動かない。連動しているラプターにも問題があるだろう。
ましてや、ツヴァイフリューゲルはただ立つことも無理だろう。 ]
/*
んーどうすっかなエルサレムなんてやりすぎなんだけどなー
若干進み具合的にも一足飛びにって感じじゃないし
……おさらいするよ、ファルケン。
キリスト教やユダヤ教が出現する以前、
拝火教の時代から天使は文献に登場して居た。
だから、侵略者が現れてからこっち、鎖国したままのヴァチカン市国が「天使」に関係しているという推測は
間違っているかもしれない。
ただ、
「天使」の出現が欧州に限られていることには、
何か理由があるんじゃないかと思う。
関係してないなら、ないでもいい。
その可能性が消えれば、次にいけるんだ。
―契約成立の瞬間に>>39―
大げさでもなんでもないよ、多分。
国がどうだ、とかそんなちっちゃい範囲での物言いじゃなくて
誰かが死ぬのは嫌だ、ってのが肝心なんだよ。
「真に世界へ虹の架け橋を掛けているのは、彼女なのかも。」
[社用の通信で社長の割り込みも交えつつ。]
……言えてる。
[これは参った、自分達が掛けるはずのものなのにと
冗談めかした笑みを浮かべて呟く。]
おっと、それは勿論さ。
自分が動けなくなっていざという時に守れないとか……
悔しい思いをする事になるのは。
それは痛い程解ってるつもりだよ。
もうダメだと思ったら、お前引き摺って逃げるから
安心してて。
[続けられた言葉に、>>40ほんの少し目を細めて告げた。
薄くなった視界の中には、焼きついて離れない光のような姿と
変わり果てた母、同じ様に帰らぬ人となった船の客達。
なんとしても守り通してみせるという気持ちは強いが、
サシャの言う事も道理だ。
逃げると言えば安心出来ないだろうが、きっと
サシャはツッコミを飲み込んでくれただろうと信じている。
[そのようなやりとりがあって、無事護衛の契約を
結ぶ事が出来たのである。>>41]
―それからの呉にて>>49―
「ひゃあああ」
うっわぁ。
[社長…ローズマリー・タチバナとバルとが並び、大きく口を
開いて間の抜けた声を上げていた。]
「えーっと、これなんていうんだっけ。
至れり尽くせり、だったかしら。」
[白騎士の整備スペースは適当な所を借りられたらと
思っていたのだが、まさかここまで整えられているとは。
また、社長とサシャが互いの自己紹介を終えた後に
差し出されたカタログ。>>50
護衛報酬としてここからひとつ、貰えるらしい……。]
「えっ、じゃあこの装甲板。」
まだ終わってないから!
……サンキュ、メカ長と相談して購入するのも考えてみる。
だって武器欲しいじゃん、武器。
[沢山の支援と、整備の手。
白騎士の整備は普段の倍の速度で進んでいた。]
―整備の間―
[バルは整備の知識がほとんど無いので、
整備中はハッキリ言ってただの置物と化す。
そこに丁度良い仕事をサシャから預かったので>>51
社に入るまで訓練を受けていた、パイロットアカデミー時代の
友人に片っ端から当たってみようと、
ビラの束を抱えて文字通り走り回っていた。
幸いな事に、サシャと共に行動していた所が報道で
取り上げられていたらしく>>52
話自体はすんなりと聞いてもらえた。]
あの烏賊みたいなのに乗った子、お前も見ただろ。
あいつは、誰もやらない一番シンプルで大切な事を
でっかく掲げて、その為に今フル回転してる。
……いいもんじゃねえ?何処の誰かもわからないけど、
そんな「人」が死ぬのは嫌だって言えるの。
[なかなか首を縦に振らない者も多く居た。
無理強いにはならない程度に抑えつつも、それでも彼女の
助けになって欲しいと、懇々と語り歩いた。]
――ッ。
[降り注ぐミサイル。3基を低出力ビームガンで撃ち落とす間に敵機は追加ブースターをパージ。後方へ流れ行くブースターは空中で分解しながら地表に流れ落ちてゆく。
パワーダイブを行う敵機が視界に入り意図が読めずに眉間が寄る。
射撃機の戦いで高度差を捨てようとするのは余りに無思慮すぎる。
何かしらの意図があるのか――。]
人狼の仕事があるし、地上では仕方ないと思うけど、
墓下ルートでは、
>この村でのバトルの基本はNPCを相手にした協力バトル!NPC相手に遠慮は要らぬ。仲間と協力して派手にぶっ飛ばせ!
これを優先してほしいな〜という気がするよ。
─ ヴァチカン市国 ─
[ ラプターで近くまで行ったが、かつては外国人でもパスポートなしで自由に出入りできたサン・ピエトロ広場にさえ、立ち入り出来なかった。
城壁は高く固く、解放されているはずの入口には、非武装の祝福聖装ロボが隙間なく並んでいる。 ]
……無計画じゃだめか。
[ 僕は途方に暮れる。
それはそうだろう。勢いでここまで来たものの、当ても何もない。
世界中から救いを求める人が集まっても門戸を開かなかったヴァチカンが、
今更僕の為に開いてくれるわけもなかった。 ]
「ほら、普段蟻相手に一番撃墜稼いでるの機銃座組じゃないですか。」
「なんで、今回は俺達が撃墜トップ狙ってやろうって話になりまして。」
…で、なんでベースがローバー。
確かあれ、重作業用のやつしか無かったと思うけど。
「むしろ、重作業用じゃ無いと取り回せませんよ。
所詮重機ですから、馬力にも限界ありますし。
…それに、安定性かなり高いですから多少揺れても問題ないのが大きいです。」
…そりゃそうだけどさぁ…
[不満は色々有るけれど、スイッチ入っちゃってるし多分言っても止まらないだろう。
仕方が無いので止めるのは諦め(実際、戦力としては地味に役に立ってしまうだろうから止めにくいし)、
甲板上から降りないようにと念を押す。
…ソニックブーム発生器のような飛び道具なら安全だろう。一応。]
[ なにかとっかかりがないかと、ラプターを路上駐ロボして、ヘルメットを脱いで、パイロットスーツのままでうろうろする。
……城壁の周りは、災禍を逃れてきただろう人でいっぱいだった。
皆、一様に疲れた顔をして、希望のない目をしている。
たとえば……。
僕らの利用価値が認められ、
ビルトシリーズが量産体制に入れば、彼らを救う事が出来るだろうか?
ジンロボを越える、時代の先を行く合体ロボ。
それが世界基準になれば……。 ]
[敵機はミサイルで回避機動を限定しながら偏差射撃での撃墜を意図するように見えたが基本的な攻撃で落とされてしまう程女は素人では無い。大出力ブースターの強引な機動で敵の回避機動予測を覆しつつ、ビームガンを打ち返しゆく。
双方ともに射撃が命中する気配は無く空を滑り舞うような機動の合間に、二人を繋ぐように光が走ってゆく。]
[ 僕は首を振る。
ビルドシリーズは確かに、
パイロットとして未熟な者にでもある程度扱え、
成熟した者にはより高度に扱えるという事を目指して作られた機体だ。
……しかし、パイロット2人の意思がひとつにならなければ、
粗大ごみになってしまう脆さも合わせもっている。
きっとまだ、量産には時間がかかる……。 ]
―整備の終わった白騎士―
「はい、説明行くわよ。
まず、白騎士側の追加装備だったホーミングミサイル。
アレの数を50から80に増やしました。
その分バックパックが少し後ろに大きく出ちゃったけど、
重心が傾く程でもないから大丈夫。」
[何分、集団で動く蟻が相手だ。
1回しか使えなくとも、その際当てられる数が多くなるので
あれば、多少の重さは苦になるまい。
バルは大人しく頷き、続きを促す。]
「頭部と右腕の損傷はクレモトさんちの手があったので
ありがたい事に完全修理完了。
ほんとは90%くらいの修理率のままになるかと
思ってたんだけど、本当に有難かったわ。」
[ そんな僕に、ひとりの老人が話しかけてきた。
腰が曲がって、髪も髭もまっ白なしわくしゃのおじいちゃんだ。 ]
『 貴方が出てきたロボは、随分痛んでいるようですが、
どうしたのですか? 』
こんにちは。
……先ほど地中海で「天使」と戦ってきました。
でも、うまく戦えなくて、かなり苦戦しました。
[ ファルケンは隣町に置いてある。
この近辺は、避難してきた外国人たちで宿が取れないと聞いたので、
宿は隣町に取った。 ]
[剥がれた装甲も、断線していた部位もすっかり元通りだ。]
「主な連絡事項はそれだけ。
フォームアップ後のエネルギー消費率は相変わらずだけど、
ここ一番という所で使えば問題ないはずよ。」
[コクピット内から見下ろす整備班、そして油まみれの社長。
休み無しで整備に当たっていたのだろう、疲れ切った
表情を大きく映し出している。]
ありがと、メカ長。
後は任せて。
[さあ、ここからはバルの番だ。]
[ グローセンハンク国を出る時に、
燃料補給と整備はすませてきたけれど、やはり本社に居る時同様とはいかなかった。
ビルトシリーズはまだ出回っていない機体なのだ。
損傷は出来るだけしないように戦いたかったけれど。 ]
『 あれは「天使」ではありません。 』
[ 老人は別な場所に引っ掛かったらしく、
そう訂正した。 ]
「天使」でなければ何なのでしょうか?
連合軍でも、大きさや危険度を、天使階級になぞらえて分類しているようですが。
―クライナー・テラー、ブリッジ―
「で、止めれずに帰ってきたと。」
…戦力としちゃ十分だし良いかな、と…
「…参戦宣言してる余所の傭兵団に何言われる事か…
何処のオデッサ戦車ですか。作業機械に砲持たせるとか。」
最初テクニカルで戦ってたアタシ達が言えた義理じゃないと思う。 あの頃の武器は、残骸から剥いだ動作保証も無い火器だったし。
「…そういう意味じゃ、今更ですね。」
そうそう。だからそんなに怒らなくても…
「それとこれとは別問題です。」
[…そう。こちらから声をかける>>51までも無く、
幾つかの傭兵団は作戦を知ると協力を持ち掛けてきた。
最も、義だのなんだのじゃなく純粋に『稼げる仕事』と見なして集まって来たらしいけれど。]
――カシム。何故裏切った。
AIUの庇護がなくなれば、我々は連合の二等市民として生きざるをえなくなる。そんな事がお前の望みなのか。
『んな王族のプロパガンダをマトモに信じているんですかい?
彼らは――連合は旧世紀の二の舞いは冒しませんよ。
むしろAIU首脳部の無能さがイスラムコミュニティには害悪だ。
そして、そんな王族に迎合し、私怨を晴らすことしか頭にない貴女も――。』
『どちらにしてもAEDRとAIUではまともな戦争になりはしない。
貴様はどうしようもないクズ札に己の運命を託す程に馬鹿だとは思っていなかったがな。』
[双方の距離は1km未満となり、至近距離といっても良い距離でのハイリスクの撃ち合いになるかと思われた。
しかし、敵機の腕先が紅く煌き始める。
それが、自機にない近接武器と理解した時には既に遅く――]
/*
俺の設定では連合の中枢は大英帝国に侵されています。
つまり、この場合ウルズの主張のほうが本質的には正しい。
だが、AIU王族のプロバガンダであることもまた正しく、そしてカシムはカシムで連合=大英帝国のプロバガンダに侵されてしまっていると言える。
悲劇だね。
『 「何」かまでは分かりません。
でも、戦い倒せるならば、「天使」ではありません。
なぜなら、人間には「天使」を倒せないからです。 』
[ なるほど、明快だ。
しかし、「で?」と言いたくなるような答えである。
それが顔に出ていたのか、老人は続けた。 ]
『 かといって自然現象でもないし、何かの動物とも思えません。
それらだとおかしい事があります。
彼らは、出現が確認された頃に、欧州のいくつかの都市を壊滅させましたね。 』
[ 僕は頷く。
その戦闘史は頭に入っていた。 ]
『 その「主要都市」の選択は、けして人口の多い順ではありませんでした。
では何かと言うと……人類の「防衛拠点」、すなわち、「戦略上の主要都市」だったのです。 』
[ 僕はハッとする。
天使の出現は、他の侵略者たちの中で、後の方だったかろうか、
先の方だっただろうか……。
どちらであれ、天使がそれら「戦略上の主要都市」を焼き払わなければ、
欧州戦線も、立て直しにここまで時間はかからなかっただろう。
そして、そんな選択をするものが、自然現象であるわけがない。 ]
『 私はあれらが「人間」だと思います。 』
支援屋 アリーセが「時間を進める」を取り消しました。
[ 僕は「天使」との戦いを思い出し、慎重に答える。 ]
大枠には同意します。
……正確には、人間が操っている何かか、
人間が指示を与えているオーバーテクノロジー
……と言う方が正しいかもしれませんね。
[ 侵略者たちの正体なんて深く考えて来なかった。
僕の当面の敵は流星獣で、
彼らの倒し方、攻撃の避け方、負傷の手当ての仕方を考えるのが精一杯だった。
でも確かに、侵略者たちにはおかしな点があるのだ。
ほぼ同時代に出現したこと、
いくつか被る地域はあるものの、おおまかには住み分けがなされていること、
人類側が誘導して、うまくかち合わせた場合を除き、
ほとんど彼ら同士では戦わないことなど。 ]
[出撃前、火山の根元にて。>>57
大小さまざまな機体が並び、極東全国から集まった傭兵達が
出撃の合図を今か今かと待っている。
その中で。]
あーあー、聞こえる?
こちら白騎士SILHOUETTE、ひとつだけ言っておかなくちゃ
ならない事があるんで、通信繋がせてもらった。
[その声はクライナー・テラーとS・糸川くんへ。
今回の作戦に於いて、ひとつ重要な事に繋がる可能性のある
話をしておこうと]
えーっと、今回の作戦で大量の水が発生する場合。
その時に白騎士の動作が鈍っても、構わず作戦を進めてくれ。
機体自体には何の影響もないから、助けは不要だ。
[水が苦手なのは白騎士ではないと、遠回しに告げる。
それがパイロット本人に関わるものだと気付く者は
気付くだろう。
しかし改めて問われる事があるならば、きちんと
水が苦手なのは自分自身であると告げるだろう。]
でも……。
もし、彼らを操っているのが人間だとしたら、
それは「誰」なんでしょう?
[ 一番怪しいのは、まさにこのヴァチカンやローマ法王だけど。
……とは、さすがに口に出せず。
しかし、これまた顔に出てしまっていたようで。 ]
『 ヴァチカンは無関係ですよ。 』
[ 言われてしまった。
僕は肩をすくめる。 ]
『 知る力はあっても、
戦う力のない、無力な存在です。 』
[ おや?と僕は思った。
老人は、信仰心から無関係だと言ったのだと思ったら、どうやらそうでもないようだ。 ]
そんなはずはない!
俺はストーンズのエース"アンデッド"だぞ!
ギアを動かすのが俺の役目だ、その俺がこいつを止めているだと?
馬鹿なことを言うな。
《そうね……貴方がそういうのならきっとシステムにエラーがあるのね。少し調べてみるわ》
[フレイヤはそういうとシステムのチェックに入ったのか黙ったままになった。
結局基地に戻って機体をメンテナンスに掛けた結果、BMIに僅かなエラーが見つかった。
しかしその原因は掴めず、その後三日間で2度の出撃の機会を俺はただハンガーの中で過ごした]
少し考えてことも出来たし、一度ラプターに戻って検索してみよう。
老人に向け、つい頭を下げてしまうのは、日本での生活が長かったせいだ。 ]
お話、どうもありがとうございました。
お名前を窺ってもいいですか?
あ、僕は……、
『 グローセンハンク社の、シュテルン・ディーツゲン君ですね? 』
どうしてそれを?
『 私は、ルートヴィヒです。 』
[ どこかで聞いたことがある気がする。
しかし、思い出す前に携帯端末が鳴り始めた。 ]
失礼。
[ 出てみると、ファルケンが大音量で叫び始めたのでとりあえず切る。 ]
相棒でした。あとでかけ直しま……、
[ 顔を上げたら、老人はもう居なかった。
僕は手品でも見せられたような気分で左右を見回した。 ]
……あ……、
ルートヴィヒって……大司祭の……?
/*
えええええと、えええと、延長ってどうなったんだろう…
むしろ更新表示が変わってないから後10分でエピ?
と、とにかく出撃まで、はよ。
─ 少し前、グローセンハンク ─
[フリューゲルがプリンシパルを撃破したあと"妹から"通信が入った。]
《<オリジナル>が死んじゃったよ》
[そんな声が聞こえてくる。だけど私は声を発しない。そんな必要はないからだ。
声など使わなくても私たちはデータ通信んだけで済むのだから。
必要なのは"人"に伝える時だけ。
でも"彼女"は違う、きっとはそう作られたのだろう。データにある私の親の一人、つい先ほど亡くなったと伝えられたシュテラ・ディーツゲン、彼女に似せて人の振りをするようにと。
それは私には必要のないこと。
必要なのは"彼"の為にどうあるべきかということだけ。
"彼"とこのオーディンがその力を発揮するために私はここにいる]
あ。
あいつら、来てる。
[友人達と再会した時に聞いていた機体名、
集まった中からそれを見つけ出し、槍を振り上げて
挨拶とした。]
「サッちゃんがケガする事があったら承知しないからね。
……ついでに、あんたも。」
はいはい、有難く胸に刻んでおきますよぉ。
それじゃ、地球防衛組合…行って来る!
[出撃の合図が高らかに宣言され、>>58
そのネーミングの彼女らしさに、笑顔を浮かべて
移動を開始する。
サシャを守り、彼女が知る者を守り、
彼女が守りたいものを守る。その為に。]
─ 数日後 ─
フレイヤ、またシステムのチェックか?
《ええ、そうよ》
嘘が下手だな……本当なのか?
《ええ、そうよ》
そうか……俺は……戦えなくなったのか。
[フレイヤからの返答は無かった]
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