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技官 カサンドラ は 帝国軍准将 リエヴル に投票した
前哨狙撃兵 ダーフィト は 帝国軍准将 リエヴル に投票した
傭兵 クロイツ は 帝国軍准将 リエヴル に投票した
公国軍大佐 トール は 帝国軍准将 リエヴル に投票した
隻眼の軍人 ノトカー は 帝国軍准将 リエヴル に投票した
帝国軍准将 リエヴル は 帝国軍准将 リエヴル に投票した
竜騎兵連隊長 ディーク は 帝国軍准将 リエヴル に投票した
斥候部隊長 ソマリ は 帝国軍准将 リエヴル に投票した
帝国軍大佐 ジェフロイ は 帝国軍准将 リエヴル に投票した
帝国軍少尉 ヴィンセント は 帝国軍准将 リエヴル に投票した
少尉 フレデリカ は 帝国軍准将 リエヴル に投票した
帝国軍少佐 ウェルシュ は 帝国軍准将 リエヴル に投票した
公国軍大尉 レト は 帝国軍准将 リエヴル に投票した
公国軍大尉 ベリアン は 帝国軍准将 リエヴル に投票した
情報将校 ミヒャエル は 帝国軍准将 リエヴル に投票した
帝国軍准将 リエヴル に 15人が投票した
帝国軍准将 リエヴル は村人の手により処刑された。
公国軍大佐 トール は哀しみに暮れて 帝国軍准将 リエヴル の後を追った。
技官 カサンドラ は、隻眼の軍人 ノトカー を占った。
竜騎兵連隊長 ディーク は、少尉 フレデリカ を護衛している。
今日は犠牲者がいないようだ。人狼は襲撃に失敗したのだろうか?
現在の生存者は、技官 カサンドラ、前哨狙撃兵 ダーフィト、傭兵 クロイツ、隻眼の軍人 ノトカー、竜騎兵連隊長 ディーク、斥候部隊長 ソマリ、帝国軍大佐 ジェフロイ、帝国軍少尉 ヴィンセント、少尉 フレデリカ、帝国軍少佐 ウェルシュ、公国軍大尉 レト、公国軍大尉 ベリアン、情報将校 ミヒャエルの13名。
隻眼の軍人 ノトカーは、技官 カサンドラ を投票先に選びました。
技官 カサンドラは、帝国軍少佐 ウェルシュ を能力(占う)の対象に選びました。
情報将校 ミヒャエルは、隻眼の軍人 ノトカー を投票先に選びました。
竜騎兵連隊長 ディークは、少尉 フレデリカ を能力(守る)の対象に選びました。
技官 カサンドラは、情報将校 ミヒャエル を投票先に選びました。
隻眼の軍人 ノトカーは、帝国軍大佐 ジェフロイ を投票先に選びました。
隻眼の軍人 ノトカーは、公国軍大尉 ベリアン を投票先に選びました。
──公国側橋付近、突撃命令前──
[──そこはまだカレルが倒れた場より、そう離れてもいない位置だ。じきに、向かい来る後続部隊がその位置を呑み込むだろう>>672。]
走れ。背中は護っててやっから
[前線から引けるには、背を見せることになる。後を振り返りながら
馬上の人となった後続との距離は速度に縮まりゆく。]
…ッ
[飛来する一刀が喉に喰らいつかんとするを
曲刀を持った左の腕で受ける。]
[振り返った姿には、未だ傷痕が残るようだった。
赤が滲むのが見える。ディークの撃った傷だろう。]
───土産に、いただいていきますよ!
[腕に力を込めればつきたったナイフは抜け落ちず、
右肩の痛みと合わせ痛みを向けてくる。]
―市街区混戦―
[第二小隊が先行し、小隊へと合流を目指したとの報せを受け、後退し、第一小隊と合流して乱戦中の兵の殲滅にかかる。
敵は手強かったが、それでも徐々に手ごたえは鈍くなってきた。
振るい続けた腕は流石にだるく、味方も疲労が濃い。
切りかかってきた敵兵の胴を薙ぎ払って息をつき、
この状況で、と眉を顰める。]
[それは寧ろ、朗報よりも不安材料だった。
第一小隊長のもとに騎馬を寄せ、辺りを睥睨しながら囁く]
――どうもおかしいようだ、小隊長。
残存兵の指揮系統が鈍っている…。
それに、先ほどから敵軍の主力兵の姿が見られない。
………突破されたか。
[>>0その隙を見逃すはずもなく。
倒れこんだカサンドラの手を引きこちら側へ寄せた。]
なんでドーベルニュ隊が…!?
いい、引くぞ!
[だが好機とばかりに命じる。
カサンドラを抱え馬に乗せようとするが、彼女の抵抗如何程か。]
カサンドラとミヒャエル死ぬなら、俺は今日死なないと死ぬ機会を逃すwwwwwwwwww
しかし、48hなんだよねー
土曜までどうやって引っ張ればいいんだろう…
この3人って、あと1〜2時間くらいその気でログわかめすればさくっと死ねるよね(何
― 市街地? ―
[ 矢のように走る馬上の影に目を凝らす。
馬が殺到する先、カサンドラが倒れ込んでいるのが見て取れた。>>0 ]
髪は、目は、軍装は、だれだ、
将校か、兵卒か……!
[ 肩の上に一つ結んで長い髪が尾のように揺れている。銀茶色の残像、将校の肩章。 ]
ドーベルニュ、か……!?
ステファンを襲った、あの、
[ 家屋から身を乗り出して大きく息を吸い込む。 ]
またしても不意討ちか! ドーベルニュ!!
旧友を裏切るのがよほどお得意なようだ!!
[二人連れで走る馬は入れ替わる公国軍の波の中に潜りゆく]
兄弟子殿の──腹を裂いて転がしてある、
…連れてお戻りを
[自分がやったと、告げる言い方を選びとり、後背へと声を投げた。やがてカレルの身体が陣内に運び込まれ、引けた後には通信機より報が入る。
深追いは為されないだろう。そう踏みながら、
前に走れ。と短く指示を*投げた*。]
[ >>O>>1 カサンドラがジェフロイの側に渡ったことを
確認すれば。
さっと手を挙げて、ものすごい勢いで騎兵を従えて
駆けこんで来た。 ]
ラウエンブルク大佐!!!主席代理!!!
そのまま逃げて下さい!!!
[ 叫ぶと同時に、一番近くにいた公国兵を
切り裂いて、その場を血染めにした。
ウェルシュの放った馬が辺りを暴れまわる。 ]
/*
あれ?また色々とズレてるな。
まぁ、地上の皆さんによろしくしておこう。
どこまでもアバウト陣営でごめんなさい……。
/*
3日目の怒涛の展開ログ読んでたんだが、
トールの最後の手紙はいいなあ、あれ。
しみじみいいな。
リエヴルと一緒に青わかめでオシアワセに。
/*
犯人伝えておいた方がいいだろ。と、自供をしつつ
ウェルシュの顔が襲撃にでてて
ものっそい動揺している俺がいるわけであり
/*
まじかーーーーまじかーーーーーーーーーーwwwww
ジェフロイ呪狼だとものすごい思い込んでたぞ俺
カサンドラせんせもそうなんじゃねえか…
ふく
[部下には敵ごと押し込んで来いと指示をした。
まだ流石に来れないだろう。>>727
けれど、動けない女性一人を殺すのは。
単騎でも出来る]
カサンドラ=レイヴンウッド!
あなたはまだ帝国に忠誠を誓えるか!?
[左手に握った黒の銃口。
ジェフロイ>>7が助け起こそうとしているのに向けて。
イエスという答えは出てこないだろうと、予想して問いかける]
ラウエンブルク大佐!!!
カサンドラを殴って!!気絶させるんだ!!!
気絶させて無理やり馬に乗せれば大丈夫!!!
[ 割とひどいことを、しかも上官に向かって指示を出した。
あとで怒られる覚悟はある。 ]
― 学校跡地・公国側橋付近 ―
[それは、戦況を確認しようと対岸に目を向けた一瞬の事だった。
視界の先で青白い閃光>>685>>697が弾けるように広がって消えた。
自分にとっては馴染みのある、魔器に封じられている力が解放される時に発する光。]
―――!??
今の光…は何が…あったんだ…
ただの魔法銃にしては、込められた力が強すぎる…
[急いで通信機の回線の受信音を最大にする。もしリエヴルが乱戦で応対できなかったとしても、そこからの雑音で何らかの情報は得られるかと期待して―――]
レナト大尉、すみません独断で。
これが最善かと……
[カサンドラを離しながら通信を送り、直後聞こえた蹄の音。通信が途切れる。
最大の誤算は、ジェフロイと同じく全てのものが奪還に向かっていると思い込んでしまったこと。
そして、カサンドラの生存を考えすぎていたことだったかもしれない]
准将…御無事ですか?
今…何が起こりました…?
[音に耳を澄ます。リエヴルの位置は自分からは一番近く。
拾おうと思えば、ある程度明瞭な音が聞こえる……はずだった。
通信機に、異常が発生していないのなら。]
………
[反応はない。リエヴルがいるはずの位置からは、通信機が水にでも封じ込められたように雑音一つ聞こえてこない。]
―――繋がらない? 接続が切れている?
帝国軍少尉 ヴィンセントは、情報将校 ミヒャエル を投票先に選びました。
[フレデリカたちは部下が抑えるか。
周辺に敵が、との声に乱戦の様相を見てカサンドラの救出を急ぐ。
周囲の様子はまだ見れない。
そこにレトが、ミヒャエルが、居た事にさえまだ気付かない。
かろうじてノトカー>>9の声には「わかった!」と飛ばし、
拉致が明かないとカサンドラを抱え上げた。]
ああ?
[>>5先の罵倒を思い出して、またかと渋い顔をする。]
お前が捕まってんのに、
助けに来ないわけねぇだろ!
……前は助けらんなかった。
だからまた助けられなくて
――勝手にどっか行かれても困るんだよ。
[前というのは、彼女が退学したあの時のこと。
抱えた後に、>>11ウェルシュの声に足が止まった。]
[直前に聞こえた声の方向に耳を向ける。
身を乗り出した彼>>7からは、その横顔が見えるだろう]
今更な。戦場で何を言っている。
旧友?
今日の敵のことか。
[蓋をしても軋む心をそのままに写して、笑みは歪む]
[ ――その時、ほんの目と鼻の先にあった建物の陰から
聞こえた声。>>7
――聞き覚えのある声、そして見覚えのある顔――
士官学校で、5年から8年までずっと同室だった。
あの―――― ]
ミヒャ……エル?
[ そして別の物陰から、ウェルシュの姿が現れると
一瞬我が目を疑った。
カサンドラに銃口を向けている――。>>11 ]
解った!…………って
おい、カッちゃん何かやらかしたのか…。
[>>12あんまりにあんまりなノトカーの命令は、
つい聞き入れたが、途中でおもわずぼそりと呟いてしまった。]
――青い世界で――
[目を覚ませば、そこはいつもの学舎。
見慣れた景色。
どこか違う気もするが、どうしてだろう。
そして、自分はなんでこんなところで居眠りなんてしていたのだろう。]
………………わからないことだらけだな……。
[起き上がり、軽く頭を掻く。]
……誰にも見られてはいない、か。よかった。
よもや 生徒会長 たるものが 中庭で居眠り などとは、
ソマリあたりに知られたら、何を言われるか……。
[僅かに顔を赤らめ、そうぼやくのだった。]
/*
ミヒャエル、美味しい台詞をありがとうー!
色々とカオスにして申し訳ない、ですが。
ここでスパイ確定して撃てたら撃ちたいなと思います。
予想外からも、思わぬ展開で美味しい形になるといいな……。
………………それにしても、本当。
誰か、いないのかな。
[その学舎はどこか違う気もするけれど。
“リエヴル”の意識では、それと気付くこともない。
そこに在るのは、かつての士官候補生の記憶。
自らがあの忌まわしい公爵家を継ぐことなど、夢にも思わぬままに。]
おいノトカー! …全くただしい
ぐうの音も出ない…!
く、ジェフロイひとのことを小麦袋か何かだと思ってるだろう!
[だがあまり抵抗らしき抵抗をしないのは。
力が抜けてしまっているからで]
傭兵 クロイツは、隻眼の軍人 ノトカー を投票先に選びました。
ウェルシュ!!!
一体何をしようとしているんだ、やめろ!!
やっと、やっと救出できたんだ――!!
[ もし、ウェルシュが引き金を引けば、
咄嗟に前に飛び出すだろう――。
フレデリカの部下と思しき兵士をざっくりと切り捨て、
左の手にも剣を握りしめ、ジェフロイとカサンドラの
いる場所の前に仁王立ちした。 ]
……足りない。
今のこの情勢で、それは許されない。
[カサンドラ>>20の返事に首を振る]
公国と通じている疑いがあれば、排除する。
伏兵まで配した場所に誘導しておいて、誓えないのなら。
[倒れていて動けない人。動けない的。
突きつけた銃の引き金に力を掛けようとして]
邪魔立て無用、ラムスドルフ少佐!
貴官も一片たりと疑いを抱いていないと、そう言えるか!?
[叫んだことで僅かに集中力が欠ける。
その状態から、引き金を、引く]
>>17
いいや。
その状況でわかる。……今日の敵のみならず、味方でさえも裏切る心積もりだったのだろうが?
[ カサンドラに銃口を突き付けたウェルシュを見て狼狽するノトカーの姿を目の端に唇を歪めた。 ]
味方さえも欺いて、己の信じる道の先にあるのはなんだ、更なる栄達か、それとも己の認める理想以外は許さぬ狂信の道か!?
[ 去来するのは、いつか二つの国をシュヴァルベにしたいと言っていた男の面影。 ]
[しかもその言い様は…
では、今彼が浴びている返り血は、まさか]
ベリアン、 てめェ……ッ
[呻き声は、公国軍の波間に消えてゆく馬背へと投げつけられる。
一瞬の戸惑いが悪手となった。
姿はもう、小さく。
これ以上進んでも、己を危険に晒すだけだ]
帝国軍大佐 ジェフロイは、隻眼の軍人 ノトカー を投票先に選びました。
少尉 フレデリカは、隻眼の軍人 ノトカー を投票先に選びました。
/*
あなたは人犬です。
襲撃されても一日は死にませんが、翌日の夜明けに命を落とします。
村人の数が人狼以下になるまでに人狼と妖魔が全滅すれば勝利です。
ただし、人狼を全滅させた時点で妖魔が生き残っていると敗北になります。
あなたは瀕死の傷を負いました。夜が明ける頃、あなたの命の灯は消えるでしょう。
/*
やることリスト
・トールの補給隊を拾う
・トールの手紙を拾う&通信石ゲット
・シロウ処刑後の本国の動き描写(ステファン&トール描写の現大公を拾う&トール父も出しておく)
・カレルの捕虜の話も覚えておく
技官 カサンドラは、隻眼の軍人 ノトカー を投票先に選びました。
[ 両手に剣を握りしめ、仁王立ちのままウェルシュに応える。 ]
>>25――――疑ったことが無かったとは言わない…
だが、今は信じている!!
だから助けに来たんだ!!!
処分するならば国に帰って事情を調査してからでも間に合う筈。
はやまるな!
逆に問う。ウェルシュは一片も信じられないのか?!
先生のことが――――!!
[ ウェルシュが引き金を引くのが見えれば、
二人を庇うように前面に出て―― ]
― 青い世界 ―
[再び目を覚ました時。
そこは……]
ここは……どこだ?
[少なくとも先程までいた戦場ではないようだが]
それに……ヴィーは?
大体、なんだってこんなに身体が軽いんだろう。
[最後、何が起きたかわからなかったが、
少なくとも、左腕と左肩と右脇腹は負傷していたはずだが、
その傷も見当たらない]
/*
昨日、ノトカーに殺してもらうためにノトカーを撃つまでのログをかきました→没
昨日、ジェフロイを殺せなくてウェルシュに撃たれる、みたいな想定のログをかきました→没
増えるぼつろぐ!
>>25
ウェルシュの問いに、リアルに詰まってしまったwwwwwww
うまいなー
しかしここで即死するとあと48hひまなので(
撃たれてちょっと引き延ばすか…うーむ
/*
今日▼ノトカーだと、ウェルシュLW確定なんだよな。
まぁCが居てくれはするが……するが。
すまんな、ウェルシュ。
ここから応援する気はあるけど、いちゃついてるような気もする。
斥候部隊長 ソマリは、隻眼の軍人 ノトカー を投票先に選びました。
/*
ノトカーかウェルシュに殺して頂こうとしてのこのこ飛び出したものの、味方同士で女を巡る争いが勃発した為おすわりをして待つわんこであった。
Λ,,Λ
(´・ω・)いいこでまってるお
.c(,_uuノ
…ッ、
[かつて隣人だった後輩と。
かつて兄弟子だった後輩と。
…どちらも等しく、懐かしい旧友だ。
だが――…今、こうして戦場に立ち。
刃を交わす際に迷いは要らない。
…要らないんだ]
[ パン、と空を切る音がしただろうか。
騎乗していたノトカーの体が一瞬、はねた。
ぱぁっと赤い血が、花吹雪のようにあたりに散る。 ]
― 青い世界 ―
まあ、こんだけあれば十分か。
[キャンプにも使えるタイプのコンロと木炭、着火材、ヤカンに水にティーセット。
ついでに、鶏肉と長ネギを適当にぶつぎりにした具材と竹串、塩コショウを手近な箱に積めて。
担いで『ねこうさぎすいーつかふぇ』を出て中庭に戻る]
――……なんか、増えてねぇ?
[トールとリエヴルの姿が見えたのは、気のせいだろうか]
――――…。
馬鹿やろう、カレルのやつ…。
おまえは、すべてをシュヴァルベにするんだろう…!
[かつて聞いた彼の望みは。
今はもう――――…蜃気楼のような未来だ。
綺麗で。近寄りたいと思っても。
…実物は何処にも無い]
フォルテア大尉の元に合流する。
伝令殿に続き、前進せよ!
――退け!!
[隊を集め、一路前進する。
剣を大きく振りかざす騎兵を、抜き様袈裟懸けになぎ倒した。]
………。――
[伝令の案内に従い、混戦の修羅場に辿り着いたのは暫く後か。
蹄の音を落とし、騎馬を寄せる。
レナトの隊は一翼に布陣し、警戒をあらわに小隊の側を伺っていた。
固唾を呑むような、静寂。
その先にあるものに、鋭い目を走らせる]
――左舷、展開する。
後方に気をつけよ。
小隊の攻撃を突破した敵兵どもに挟撃を受けぬよう。
[レナト大尉と離れた片側の一翼に陣を広げ、伝令にひそかに伝えた]
――ウーツが参ったと伝えてくれ。
左舷に陣を展開し、前後からの敵を防衛する。
………ご命令あれば、いつでも動くと。*
ウェルシュ何を…。
[>>23ウェルシュがリエヴルにされた命令もまだ知らない。
カサンドラとウェルシュの対話に眉根をきつく寄せた。
ウェルシュがノトカーへした問いは少し胸に刺さる。
だが殺させる訳にはいかないと、
回避しようと身を捩れば隙間が出来た
>>30そこに飛び込んできたのは英雄だった。]
………………先輩!
[トールの姿>>+3を見かければ、笑顔で駆け寄る。]
…………………………?
[が、一瞬だけ、胸がズキリと痛んだ。
どうして、そんな風に思うのかも、わからぬままに。
尊敬する人へと、無邪気な表情を向けた。]
……って、どうしたんですか?
不思議そうな顔をして。
[自分もよくわかっていない訳ではあるが。
それでも、第一にトールの心配を。]
帝国軍少尉 ヴィンセントは、隻眼の軍人 ノトカー を投票先に選びました。
――――ッ…、
ジェフロイ、先生――――
はやく、逃げて――――この場から!!!
逃げてくださいっ!!!
[ 激しくよろめきつつも体勢をもう一度立て直し、
いつかの試験の時のように、騎乗したまま
剣を両手に持ちクロスに構えた。
血が滴り落ちて、白い軍服と白馬を赤く濡らす。 ]
[カサンドラ教官から名を呼ばれる。>>29
ピクリと一瞬動きが止まる。
けれど]
わ、たし、は。
オーベルニュ家の、当主と、して。
[幼い頃の思い出を打ち壊して叩き込まれたものが心を覆う]
帝国のために、害となるものを。
排除すべき、軍、の。
常にその、心構え、を。
[その上から包んで理想の道を照らしてくれていた優しい記憶は、痛みを齎すものにも変わっていて]
[ウェルシュ、それではあたらない、という言葉は、銃声に消える]
[帝国の若き隻眼の英雄の
白い軍服が。
公国軍の血ではなく、自らの血で染まり。
公国軍の銃弾ではなく、同胞の魔法弾で撃ちぬかれる]
……ノトカー…?
害となるなら、今は味方であろうとも。
容赦することは出来ない!
[ミヒャエル>>26の言葉を否定しようとして、何かを踏み越えた]
信じているよ。どちらにも味方のできる人だと!
カサンドラ=レイヴンウッドは処分するようにとの命令は既に出ている。
邪魔をするなら、貴官も同じく疑いありとして処する!
[滑り込んできたノトカー>>30に構わず、引き金を引いた]
[ >>30のやり取りに、別働隊……ウェルシュの行動は、ジェフロイとノトカーには知らされていなかったのだろうと確信する。
この混乱に乗じれば、フレデリカもカサンドラも離脱させることが出来るかもしれない、そう考えた時。
乾いた音に目を見開いた。 ]
……え?
ノトカー?
え――――……。
[何故か一喝されれば、その歩みがビクッと止まる。
何か、自分は怒らせるようなことをしただろうか。
記憶を辿ろうにも、それも全てあやふやで。
ただ、浮かんでくるのは、学舎での楽しかった思い出ばかり。]
…………ごめ、んなさ……い?
[知らぬ間に、何かしてしまったのだろうかと思えば。
自然と、謝罪の言葉が零れるが。
訳がわからぬままに、じんわりと目の端に涙が浮かぶのだった。]
[――これほど、心が散り散りになるまで、取り乱したのはいつぶりなのか、わからない]
ジェフロイ、降ろせ、ノトカーが…!
[その先が、言葉にならない。
口に出せば、失われてしまいそうで]
― 学校跡地・公国側橋付近 ―
[暫く、色々な方法で試したが通信機は一向に反応しなかった。
もう一度確認しなおそうと、斜め45度に衝撃を与える物理対策に入ろうとしたところで戦場で対峙し合っていた騎兵の動きが大きく崩れた。
帝国側も、公国側も。等しく、同様に陣形は乱れ、いくつかの塊に分かれた騎兵たちが不自然に後退していく様子も見て取れる。]
[人の流れに逆らい、身を低くして橋に近づく。
撤退していく兵士の中心に、横たわるリエヴルの姿を見つけると思わず、絶句して*息をのんだ。*]
くそッ。
[舌打して馬首を返す。
ブラオクヴェレ隊が崩れたとなれば、
恐らく後続の、准将率いる親衛隊が前に出た筈――――。
多くの士官は現在、カサンドラ奪還任務に割かれており、
前線に立ち、刻一刻と移り変わる戦局を見据えて
命を下せる将官がリエヴルくらいしか居ない。
…その上彼の、敵の前に率先して立ちたがる性格を
あわせて考えれば、その挙動を予測するのは簡単だ。
簡単だが…それで、准将が危険に晒されては、困るのだ]
人が足りねェ…。
[唸るように零し、追いついた斥候部隊に命を出す]
火矢を射っていた連中は粗方片付けた。
消火は他に任せて、一旦准将閣下のサポートに戻るぞ。
急げ。
― 数刻後・ある兵士の報告 ―
「ラムスドルフ隊伝令官。ハンス・ミュラーです。」
[軽鎧に身を包んだ青年は、工兵隊の少尉の前で敬礼をする。
前衛にいた近衛隊と、後詰めの工兵隊との間の連絡役を担っていた彼は、偶然…現場に居合わせたことから呼び止められていた。]
「はい。そうです。准将と、敵将は双方相打ちになりました。
戦場での競り合いから、ほぼ一騎打ちのような形になり…」
「私も敵兵への対応で手いっぱいではありましたが、
相当…長い間打ち合っていたものと思われます。」
「最後に、銃の音が聞こえました。
そしてあの光…。」
「魔法銃の至近距離着弾なのか、暴発なのか…今となっては判断できる者もおりませんが…
とにかく、光が消えた時、敵将の姿は地に付していました。
准将の背中からは…敵将の剣の先が…」
「准将は、敵に止めを刺そうとした…あるいは、刺した所で力尽きたものと思われます。」
「敵将はぴくりとも動きませんでした。恐らくは即死…」
「以上で、橋前での戦についての報告を終了いたします。」
[若い兵士はそう言うと、敬礼をしてその場を立ち去った。
自分が公式に記録をするのは、ここまで。]
[リエヴルとトールについて語られた真の最期の光景については、聞きだしただけで胸の中に収めておいた。]
「意識もうろうとなった准将は、敵兵に口づけをし、覆いかぶさるような形で力尽きたように思えました。」
「道半ばに倒れたはずなのにとても穏やかな顔をしていて…恋人同士…だったのでしょうか?]
………さぁな。私には、わからない。
全ては、准将の命と共に闇の中…なのだから。
士気に関わる問題になるかもしれない。…くれぐれも、他言無用で。
[口止めをして追い返すと、その場に座り込み、深い深い*ため息をついた*]
[ >>42 処分するようにとの命令は既に出ている、との言葉に。
あぁ…、リエヴルから命令が出ていたのかと。
リエヴルが戦死した事をまだ知らない頭で考えて。 ]
俺も――――カサンドラがもし裏切っていたなら、
この手で殺すつもりだった……、よ。
それが、軍人だ……
ウェルシュ、お前は間違っていない。
だけど猶予を……、
せめて、裏切っていたなら、それが確定してから。
せっかく生きて奪還できたんだ…から…。
[ともあれ、
恋人が泣いている時に行動することなんてひとつだ]
ヴィー。
ごめん、俺が悪かった。
だから、泣くな
[ぎゅうとリエヴルの身体を抱きしめると、耳元で囁いた]
― トールとリエヴルの傍 ―
[なんか、無性にいらついてきて。
足音と気配を消して、二人に近づき]
――げしっ!
[{3}奇数…リエヴル 偶数…トール を足蹴にした]
こんなとこに来てまで、痴話喧嘩してんじゃねーぞ。バカップル。
ノトカー!
[ 威力が弱い魔法銃のためにか、白い軍服を赤く染めても、ノトカーは倒れ伏すことはない。
両手に剣を握って、ウェルシュに相対している。 ]
あの魔法弾は使わなかった、のか……?
[ 左手に銃を構えたまま、無意識に右手で首元を抑えた。 ]
[ジェフロイの手にあれば、少なくとも、彼女の命は保障されると思っていた。
でも、向こうの側に見える光景。ウェルシュがカサンドラを狙い、ノトカーが……
自分は何を信じていたのだろう。
変わらない友を?昔の面影を?そこに昔共にあったときの思いが残っているという幻想?
そんなもの全ては、戦争というものの前でどうなるのか自分がわかりきっていたはずなのに…。
下がりながら自軍の側へと混じる、独断を起こした自分に対するものは、あまりよくなかったかもしれない]
命令だと…リエヴルか!
[>>42自分の及ばぬところで出た命令に苛立ちを覚える。
命令が出ていたならこのまま見逃す、そういう訳にもいかなかった。
カサンドラごと身体を捻りそして―――]
少佐!
[>>33ノトカーの飛沫が辺りを汚す。
それは僅かな間の出来事で、
カサンドラを抱えたままでは止めようもなかった。
赤く飛び散る物に意識が吸い取られて]
[全てが、心に重くのしかかっていた。
幼い頃から自分を苦しめてきた家を継いだことも。
養父母を自らが剣を教えた弟子に殺されたことも。
トールとの急な別れも。
そして、彼と道を違えてしまったことも。
だからこそ、その全てから解放された時。
その心は、かつての姿を望んだ。
幸せだった、あの頃を。]
[トールに抱きしめられれば>>+11
その面に安堵の表情が浮かぶ。]
……あまり、びっくりさせないでください。
ずっと、心細かったんですから……。
[果たして、いつ心細い思いをしたのだろう。
記憶の中では、ずっと一緒だったはずなのに。
愛情に飢え続けていた心は、今、狂おしいほどに彼を求めていて。
トールの背に、両手を回しながら。
小さく、肩を震わせた。]
[――――……が。
突然蹴られて>>+12
もう何が何だか訳がわからない。]
ちょっ、教官、いきなり何するんですか!!
[めちゃめちゃふて腐れている。]
っ、………解った
[>>39ノトカーの声に、我を取り戻すと、
カサンドラを無理やり馬の背に抱え上げて乗せた。
彼の怪我の具合は解らなかったが、至近距離で撃たれたのだ。
相当な怪我だろうと知りつつ、だからこそ今しかない。
>>44カサンドラにはわめいて暴れられたが、]
駄目だ絶対降ろさねぇ。
暴れるようなら本当に気絶させるぞ!
[先のノトカーの言葉を思い出し、彼女に念を押す。
それでも暴れるようなら本気で気絶させるまで。]
技官は救出した!
ラウエンブルク隊、ドーベルニュ隊、ラムスドルフ隊、
撤退する!!
ドーベルニュ少佐、お前もだ、急げ!
[各所で小競り合いが始まっている。
他の隊も集まってきたのだろう、
足止めされている余裕はあまりない。
この場の全帝国兵にそう命じると、隊は一路戦線を離脱し始める。]
状況が変わった、貸しにしとけ!
[>>31撤退する間際、フレデリカの声に
素早く片手で、上着のポケットに手を突っ込むと、
中にあったものを彼女に向かって投げた。]
利息は前払いだ。
[彼女に都合よくは渡らなかっただろうそれは、
ずっと持っていた、もう片方の耳飾だった。]
うるせ。
40す……いやいや、34になっても独り身の教師の前でいちゃついてる方がわりぃんだ。
[完全な八つ当たりでした。
しかも●年以上投獄されて40を過ぎても、いまだに自称34歳――四捨五入すれば30歳――と主張する厚かましさ]
[リエヴルのぬくもりを感じていると、
ずっと重かった心が軽くなる。
自分には使命があって、
だからこうして抱きしめることも許されなくて。
そのために、心がずっと重くて。
そんなことが、なんだかどうでもよくなってきた]
[ ジェフロイとカサンドラが撤退したのを確認すると、
ふっ、と体の力が一瞬だけ抜け。
どんな剣も通さなかった肉体に、たった一発の魔法弾が
ギリギリ命を留まらせる場所にねじり込まれて責め続け、
ぐらり、と、馬から落ちそうになる。
落馬する直前、撤退命令を聞いた部下が回収に来て
赤く染め上げられた体が、馬に乗せられた。
意識を失っても、剣は両の手に握りしめたまま――。** ]
うん。ごめんな、驚かせて。
俺さ、お前と、ずっとこうしたかったんだ……。
[青い世界で、恋人だけにしか見せない、
久堅ぶりの笑顔を見せる]
[そうして一度振り返った時、懐かしい顔を見た。]
――― レト。
[何時からこの場に居たのか。
かつての同室者の姿が見えれば微かに目を見開いた。
背格好も多少変わっただろうが、見間違えるはずも無い。
いつか戦場で会うかもしれない。
そうは思っていたが突然の出現に、息を呑む。]
…………。
[だが今は言葉も交わせずに、そのまま撤退の路へ。]
…………俺、も。
先輩と、ずっとこうしたかった……。
[いつも、こうしていた気はするのに。
なぜだか、とても懐かしくて。
甘えるように、トールに寄り添う。]
――…………?
[むきになっているリエヴルの反応。
それを見て、微かに首をかしげる]
なあ、リエヴル。
…………おまえ、いま何歳だった?
[3年ほど見てきた、トゥーレーヌ公爵としてのリエヴルとは、まったく違う反応。
むしろ、これは士官学校に在籍していたころのようで。
自分が投獄されている間に平和になって、トールと仲直りでもしたのだろうか、とも思ったが。
それにしては、最初トールは『敵』といってなかったか?]
……………………は?
[シロウの言葉>>+23に、キョトンとした表情を浮かべる。]
何行ってるんですか、教官。
教え子の歳くらい、把握しててくださいよ。
[蹴られたことといい、今の質問といい。
どうなっているんだ、この教師は……と。
やはり、牙を剥いている。]
[投げられた、イヤリングは届かずに自分の前の地面に落ち。拾い上げたそれは土に汚れていた]
後で…、後で必ず受け取りにいく!
[返す言葉は彼に届いただろうか。
土に汚れたイヤリングを拭うことはできずにいて、
自分はそのまま自陣の後ろへと下げられ、
自分に話しかけてきたのはレナトだったか、あるいはミヒャエルかクロイツか。
話しかけられるまでは、どこか浮かない様子でいた**]
あほう。
死んだ身で、さらに死ぬとか何の冗だ……ん?
[馬に蹴られて、というトールに、さらっと返そうとして。
また疑問がよぎった]
――………………トール。
おまえ、俺の自白した内容覚えてるか?
[先生、と呼ばれた事がものすごく不自然だった。
最後の方では、たしかシロウ・ファーイーストと呼び捨てにされていた気がするんだが]
それだけの覚悟をつけていて。
何を甘い、ことを。
[至近距離で撃てば、通常支給の魔法弾でもそれなりの威力になる。狙いをつけている暇はなかったから即死には至らないが。>>60
死の淵まで誘われるかどうかはノトカー>>52次第、なのだろう]
……っ。
[ミヒャエルの声>>53に小さく肩を震わせる。
二発目は、確かにそれが収められている。ノトカーの瞳の色ではないから、やはりそこまでの効果は出なかっただろうが]
……了解。
[上位者からの退却命令>>57が出る。
どこか機械的な仕草で銃を仕舞い、手綱を握る。
右手には剣を下げたまま、ようやく距離の近づいてきた部下達に向けて指笛を吹いて呼び寄せた。
そして集まった者達と共に撤退戦へと移る]
え、あ、う……。
そんなこと言ってくれるのは、トール先輩くらいです、よ。
[トールの言葉>>+25に、真っ赤になって応えながらも。
むしろ、近年は誰からも怖れられてばかりだったような気がする。
――……果たして。誰に怖れられていたというのか。]
[シロウがトールに問うた言葉>>+26を聞けば、]
どうせまたトトカルチョか、
怪しい物でも持ち込んだんでしょう。
[教官時代のシロウの悪行を思い出し、溜息をついた。]
自白……?
[きょとんとした顔でシロウをみながら、
何を自白されたんだろうと思い返した――。
確か……あれは……]
いいえ、先生。
きっとそれは思い出さないほうがいいことなんです。
もしくは思い出しても言わないほうがいいことか。
俺たちも、先生も
もう十分苦しんだんだから。
・・・・・・・・・・・・・・・。
[リエヴルの中では、どれだけ一生懸命考えても
自分がこれほど可愛いと言われるキャラには思えないのだが。]
[まぁ、トールに独り占めして貰えるならば、それでいいかと自分を納得させるのだった。]
独り占めもなにも。
俺の心は、先輩にしか向いてませんから。
もともと、候補自体が一人なんですよ?
[そう、くすくすと笑いながら。]
……………全部忘れてんのか。
しかもトールは故意に記憶消したか。
うらやましいな、こいつら。
[大きなため息を吐いて、数歩離れたスペースに、コンロの組み立てをはじめた。
自分も忘れられたら楽になれるが、それをしては自分が殺したも同然の教え子たちにも、先に亡くした兄たちにも、申し訳なさすぎる――と。
つらい記憶の消去などできない性格だった]
………………教官?
[シロウの様子>>+33は、いつものおどけた雰囲気とはどこか違っていて。
コンロを組み立てる恩師を、不思議そうに見つめるのだった。]
………おまえら、いちゃつくなら自分たちの部屋でゆっくりしっぽりヤりたいだけヤってきたらどうだ?
[炭火を熾こすかたわら。
プスプスと竹串に鶏肉と長ネギを差して、焼き鳥の準備をしながらそんな台詞を吐いた]
――。あれは、…
[カサンドラと対峙している青年の姿に瞠目する。
髪の色が異なるようにも思うが、それは、寮で本の貸し借りをした下級生ではなかったか。
可愛らしい白猫の飾りが、ふ、と脳裏に浮かび、――消えた。]
………。
[……ゆっくりと、魔石を捻る。
ちかり、ちかりと小さく赤蒼の光が明滅し、やがて元通りの色を取り戻した。
彼らの行動を、音声として仮面石は記録してゆく。
ミヒャエルの叫びを。
ノトカーが撃たれたさまを。]
んー?
ああ、気にすんな。
オレが何年も投獄されて処刑されるまでの間に何があってどんな状況になったか、お前らから聞こうと思ってたのに、
いきなりバカップルはじめたり、全部忘れてるみたいで、宛が外れたからどうしたもんかと思ってるだけだから。
[コンロに向かってプスプス作業しながらも、リエヴルの視線は感じてそう答えた。
長い牢獄暮らし――しかも話し相手は誰一人いない――を経て、いろいろすり減ってる状態のようだ]
[トールの言葉>>+35を聞けば、何を言っているのか……と溜息を。]
そんな相手、いる訳がないでしょうに。
俺のことは、先輩が一番よくわかってるでしょう。
[そう、拗ねるように言いながら。
そっと、顔をトールの肩口に埋めた。]
隻眼の軍人 ノトカーは、隻眼の軍人 ノトカー を投票先に選びました。
[やがてカサンドラがジェフロイに担がれ、荷物のように馬に載せられる段になり、男は改めて振り返り、陣備えを確認する。]
――敵、撤退の備え。後方、乱戦より敵兵が抜けてくるぞ。
レナト大尉に伝令。
ラウエンブルク追撃、後方敵兵の殲滅。如何様にも動く、と。
……内輪揉めであろうが、ラムスドルフ少佐の戦力は殺がれた。
それだけが救いだな。
[歪んだ笑みを浮かべ、矢筒から弓をすらりと取った。
いつでも抜き放てる様に、前方をゆく敵騎馬を狙いつつ、指示を待つ。
……カサンドラを庇う彼の姿は、昔の、陽気で無邪気な後輩の面影を宿しているように見えて。
ひどく、複雑げにその双眸が、*揺れた*]
― 学校跡地・帝国側橋付近 ―
[両軍の将が相打って戦場に斃れるよりも、少し前。
ディーク率いる竜騎兵隊は、
橋を挟んでダーフィト率いる一隊と対峙している。
銃口の向こうにいるのはかつての友か。
未だ彼の姿は見つけられぬまま、ディークもまた狙撃の銃を構えていた]
― 回想・士官学校狩スペシャル ―
な…。お前、それ屁理屈って知ってるか。
[鳥だって跳ねるというダーフィトに、呆れた顔を見せる>>3:618
小鳥がちょいちょいと愛らしく地面で跳ねていた。
ぱさりと軽やかな羽音が響く。
それを見送ってダーフィトへと視線を返し、
ホルスターに手をかけていた様子に更に呆れた]
あいつは食えんぞ。
[いや、食べれるかも知れないが肉なぞ高が知れている]
構わんけど…お前、ナイフ持って来なかったのか。
ったーく。そんじゃ俺がナイフにすりゃ良かったなあ。
[友人からド器用と評される所以がここにある。
ナイフ投げもそこそこ器用にこなす男は、
それでも最も得意とする銃を片手に肩を竦めた]
お前ね。それ、どうしてこういう土壇場で言うんだ。
[もう自分は卒業してしまうというのに。
いなくなってしまえば、彼に教えてやることも出来ない。
苦笑して、それでも真剣なソマリの様子>>3:16に息を吐いて、
コツを───割と容赦なく教える羽目になった]
……。
[今にして思えば、彼には彼の事情があったのだろう。
何か思いつめるほどに必死になる程の事情が、何か。
詳しいことを彼から聞いたことはない。
けれどディークの持っている焼き菓子を喜ぶ様子>>1:710は、どこかルームメイトを思わせて、こいつも寂しいのだろうかと内心に思ったりした。
もっとも、その感想はベリアンにもソマリにも言ったことがないから推測だ。言えば多分、どちらからも怒られたのじゃないかと思う。]
[田舎風の焼き菓子は、無論沢山あるものではなかったから、
食べさせた相手はごく少数。
ベリアンとソマリにカーク…それにカレルくらいだ。
トールをはじめとする友人たちには、あまり勧めてはいない。
ケチったのではない。
ただ、家から送られる菓子など少し気恥ずかしかったのだ。
ベリアンと暮らす部屋に、人を呼ぶこともあまりなかった。
だから大抵ディークは外へ出て行く。
カレルに焼き菓子のことがバレたのは、確か手合わせ後のソマリとの会話でだ。
それじゃあと、ソマリの部屋に押しかけて菓子を広げた。
カークも必然的に巻き込んだ。ベリアンにも声をかけた。
狭い2人部屋に皆で集まったものだから、
賑やかすぎて煩いと、あとから誰かに怒られた]
───やっぱダーフィトは、
[ヒンメルに話しかけたのは、銃の構えを見た時だったか。
少し離れた彼を見やって、瞳で笑う]
お前さんといると、表情がいい。
[前から思っていたことを感想として述べた。
彼は今はどうやら、ソマリと何やら話>>3:620をしている]
きちんと見ていてくれる友人が傍にいるからだろうな。
何となく…寛いで居心地が良さそうに見える。
[時折、眠りこけたダーフィトを彼らの部屋に届けたことがあった。
恐縮の表情>>3:716でルームメイトを受け取るヒンメルに、
大したことじゃないと笑ったものだが]
こないだのジャム、美味しかった。
甘過ぎなくて甘酸っぱいのが丁度良くてさ。また試してみる。
[もう彼からジャムを貰う機会はあるまい。
だからと今度は、自分で手に入れてみると笑顔で告げて]
― 学校跡地・帝国側橋付近 ―
弓兵隊、放て。
[そして今。懐かしき地に再びの炎が撃ち込まれる。
燃やす意図にて狙われるのは、人ではなく建物だ。
ここから───この距離から、
士官学校そのものを狙うことは出来ないけど。
撃ち込まれるのは油に炎。
広がり行く火>>3:385を更に広げる意図を持ち]
…いやあ。そりゃ、思い出じゃあるけどなあ。
[思い出の母校を燃やして良いのかと問う兵に、
ディークは苦笑して答えたものである]
大事なのは人で、物じゃないだろ。
それに何より大事なもんは──…ここにある。
[胸を指し示して笑う。だから躊躇うことはない。
今、邪魔なのはあの建物だ。
帝国軍をして拠点たらしめている、この場所である。
だからと狙い、ディークは再び飛び行く矢を*見やった*]
― 回想・数年前 ―
ご苦労様です、アイゼンシュタイン殿。
ここで調整までしていただけるのは大変ありがたいのですが。
[執務机の奥から少し作った声で答え、書類を揃えて立ち上がる]
……僕の癖なら、君は良く知っていると思うのだけれど。
ねえ、ヴィンセント?
[入ってきた時はまだ顔を上げていなかったからか、彼>>584はまだ自分が誰なのか気がついていない様子。
悪戯めいた笑みを浮かべて、友人の名を呼ぶ]
うん、私がオーベルニュ家の当主だ。
在学中は代理を立てて、殆ど連絡も取らずにいたのだけれど。
卒業しても誰にも言わずに戻るという約束だったから、ごめん。
こうやって国に戻ってくれば、同国の卒業生には分かるものなのにね。
[いつになく目を丸くした友人の顔は、珍しく思えた。
クスクスと笑いながら机を回ってヴィンセントの前まで進む。
同じ高さにある紫の瞳を、楽しげに光る薄茶色で覗き込んだ]
髪は色を抜いていた、が正解かな。
成人前に当主を継いだことで一部には有名だったから、色々と細工をした上で送られてね。
おかげで随分と傷んでもしまったけれど。
[当時よりも伸びて一纏めに括っている、在学中より艶のない髪に触れながら教える。
これもまた、ステファンにすら教えて来れなかった話。
約束などには目を瞑って教えてきてしまえば良かったかと、幾夜後悔してきただろう]
どうぞ気にしないで下さい。
フェルゼンベルクのギルドの品は良質の物が揃っている。
以前からお世話になっている間柄なのですから。
[ヴィンセントの謝罪に合わせて、こちらも社交辞令の挨拶を述べる。スラスラと慣れた調子だが、笑み崩れた顔では色々と台無しだった]
……なんて。ここには他に誰もいないし、やめよう?
ねえ、あれからどうしてたの。
僕は当主に戻ってから、軍務で何度か賊の……。
[友人との気の置けない時間は本当に貴重だった。
ソマリと会う以上に中々出来ない事ではあったけれど。
あの頃はまだ、薄闇の中にも理想を照らす光が見えていた]
― 回想/学校跡地・一角 ―
ああ。もう戻れない。
ここもこれほどまで壊れてしまった。
[魔石の粉が、ヴィンセントの指>>586から零れ落ちてゆく。
砂時計の砂のように、サラサラと]
壊してきて、しまった。
[サラサラと流れ落ちてゆく。
この手で奪ってきた命と同じように]
そしてこれからも。
[カサンドラの件があり、きっと、という言葉は付かなかった]
― 居住地北 ―
[そして今、予定していなかった相手を撃った。
ミヒャエルの言った通り、味方を騙して、旧友を手に掛けて。
暗闇の中、どこに向かって進んでいるのか、よく分からない**]
──公国側端付近──
[致命傷にはならずとも、ビターよりもよほど苦い傷を土産に貰い受けて、戦場で交わされる台詞に口端を上げた。
戦場に身をおく身、常であれば、いま少し腹立たしさを勝ち得るように笑ってやれたものを、今日ばかりは──微かに表情が歪んだ。]
──仇討ちなりは、後でに願います
[>>28 てめえ、と向けられる声に、意が伝わったを知る。
笑みに苦味が混じるは、いずれぶつかると知る道を歩めど。
──カレルの道が、閉ざされるべきではなかったはずだと、思うからだ。]
[皮肉に歪む表情だけ、去り際に残して馬を走らせる。立ち止まった姿を置き去りにしながら、微かに熱い息を吐いた。肩から溢れる血が、やけに温かい]
……いい。走れ、殿下の隊の補助に回る
[無事ですか。とかかる声に、ああ。と帰す。
突撃の号令が響く頃には後続の部隊と合流が叶った。]
[二人乗りであった馬から下りて別の馬に乗り換え、ナイフを引き抜く。]
布はあるか
[上着を脱ぎながら渡された白布を腕と肩にきつく巻きつけて軍服を羽織おり、再び馬上に戻れば、突撃する部隊の後へ詰める。]
隻眼の軍人 ノトカーは、技官 カサンドラ を能力(襲う)の対象に選びました。
──公国側、本隊後方──
[常は軍の先に立ち切り込むが常の役回りだ、今の状態でそれをするのは帰り道のない特攻と相違ない。よって、全軍が突撃して、ぶつかりあう様は後方で見る事になった。
──指揮官同士の衝突が起きた中央部。
兵の間に、動揺が走ったように陣形が乱れ、
公国軍も、帝国軍も、双方が後退していく。
───。うちとった……か?
[声が零れたのは、カサンドラに持たされた通信機から呼びかける声が聞こえたせいだった。けれど、それならば、公国軍は前進をしてもいいはずだった。]
前哨狙撃兵 ダーフィトは、隻眼の軍人 ノトカー を投票先に選びました。
公国軍大尉 レトは、少尉 フレデリカ を投票先に選びました。
公国軍大尉 ベリアンは、隻眼の軍人 ノトカー を投票先に選びました。
[ざわつきと動揺が広がり、兵同士があまりにざわついていすぎる。]
──本隊、どうした!
[近くの兵を捕まえて問いただせば、
「殿下が…」震えた声が戻ったか。]
──公国側橋付近──
[相打ちになり、重なり崩れられた。との報告に、
瞑目した時間は難妙か。]
ッ …なら、尚の事下がるな、
敵が下がるなら前へ出ろ!
殿下をこちらへとお連れしろ!
[打ち取ったり、と喧伝されては困るのだ。
混乱をとどめるように命を下す。]
共に倒れている敵将は戦果だ、
一緒に連れてこい
[共にあるのは──リエヴルだろう。その身体もまとめて、と、そう指示を出した。ずるずると後退後退しかかっていた陣形の足が止まる。]
伝令、竜騎兵隊のところまで向かえるか、
渡河可能ポイントを伝える
しっかり聞いとけ
[口頭で渡河可能ポイントを伝え]
……殿下が、敵将リエヴルと相打ちになられた。
指揮権を一時ゲオルグ大佐へ委譲、
騎兵隊と本隊は場に留まり陣形を維持、
橋より出てくる帝国兵を迎えうつ
[橋への突入はせず、橋の向こうに遠く士官学校の跡地を見通せる場所に今ひとときその場に本隊を*とどめておく*。]
イェーガー大尉!
[本隊に接近しすぎる程移動したところで声を掛けられる>>62
ゆっくりと手が動き、重なり倒れている影に向けられた。]
………状況は……見ての通り……です。
どうしてこうなっているか…私にも、理解できない……
あぁ…でも丁度良かった。
ブラオクヴェレ「中佐」は、学校へと運ばれました。
今、ここには隊を動かせる将官がいない。
彼らの指揮をとってやってくれませんか。
*お願いします。*
ウェルシュ、
[更に物陰から現れた姿に奥歯を噛む。
なるほど、北の偵察隊が見つけた増援は彼であるらしい。
髪の色こそ記憶と違うが、その姿も、銃の構えも、旧友のもの。間違うはずがない。
心構えが出来ていたノトカーとジェフロイとは違い、ウェルシュの参戦は不意打ちの衝撃だった。]
次から次へと……!
[バーゲンセールのごとく旧知ばかり集う、
それも、一定以上の親しさを築いた者ばかりが。
会いたくなかった、などと。
戦場で幾ら知己を斬っても、表情に出すことは無かったが。
この時ばかりは、ありありと苦味が顔に表れてしまっていただろう。]
[カサンドラの返答を、ウェルシュは不足と感じるだろう。
余白を残した返答だ。如何様にでも受け取ることが出来る。
まだ冷静に働いている頭の隅で現状を打破する方法を考えるけれども、
きり、と。
ウェルシュの手にある銃の引き金が引き絞られ、一瞬、思考が止まる。]
[カサンドラの返答を、ウェルシュは不足と感じるだろう。
余白を残した返答だ。
公国側とも帝国側とも、如何様にでも受け取ることが出来る。
まだ冷静に働いている頭の隅で現状を打破する方法を考えるけれども、
きり、と。
ウェルシュの手にある銃の引き金が引き絞られ、
……一瞬、思考が止まる。]
― 回想・士官学校での思い出 ―
[折角の縁なのだから交流兼ねてピクニックでも、と誘いがかかったのは、ノトカー本人からか。それとも、行動力のあるユーリエとアリーセが企画からお誘いまで済ませてくれたのだったか。ともあれ話はとんとん拍子に進み、その週末には花畑に向けて4つの馬影が駆けた。
雰囲気よし風景良しと屈指のデートスポットにも関わらず、四人は大層元気で。
二人きりの時間を楽しもうと訪れていた他の恋人たちが思わず場所を空けるほどだった。]
[のびのびと足を伸ばし、バスケットの中の食事を食みながらの談笑。
まるで以前からの友人のように、彼らと打ち解けるのは早かった。
ノトカーと最終試験を一緒したジェフロイとの話題で、彼の名を聞くことが多くなってもいたことも手伝ったのだろう。]
うさ……?
なんだそりゃ。誰が言ってたんだよ。
[逆に、余計なことを吹き込まれることも増えたが。]
……まだあの人、俺の入寮申込書のこと気にしてんのか。
確かにウサギは食いモンだし、食事に出されりゃ喜ぶが。
別にラヴィを取って食おうってんじゃねえのに。
[憮然とした表情を向けたなら、明るい笑い声が返る。
シュヴァルベの地を渡る自由な風そのもののような、
物怖じも遠慮もない、透明な笑い声。
それは、ノトカーを好ましく思う理由の一つだった。]
ってかな。
ユーリエとお前がって聞いた時は、俺だって驚いたもんだぜ?
なあユーリエ、このお天気ノトカーのどの辺りに惚れたんだよ。
[ユーリエに問いを向けたのは、帰路につこうと馬を引いていた時か。
きょとんとした表情が此方に向き、少し考えるような仕草の後、そっと耳打ちをされる。
ユーリエの顔を見れば、可憐な微笑みの花が開いていて。
目の前で、アリーセと揃いの花冠がふわりと揺れて。
つい釣られるように、おなじ形に口許が上がる。]
………っふ。
なんか。すっげ良いこと聞いた。
[当のノトカーに勿体ぶった笑みを向けた時、
彼の反応はどうであったかは覚えていないけれど。
確か、問い返されたのにはこう答えたのだ。]
いーや、俺の口からは言えねえな。
後でユーリエから直接聞けよ。
……ったく、幸せをお裾分けしてして貰おうかと思ったら、思った以上にあてられちまった。どうしてくれる。
[瞳見交わすノトカーとユーリエの姿が初々しく微笑ましく、どうにも口許が綻んで仕方がない。
……ああ、
……
緩みすぎな顔を見てか、アリーセに肘でつつかれたりもしながら、帰路を辿る。4つの馬影が夕陽の元で長く伸びた。]
[二人との友誼はこの日から始まった。
両国の緊張が士官学校へも影響を及ぼしている最中でも、彼らとの関係は良好であったと思う。
情勢が情勢であったから、国が分かたれてからは帝国出身の友人は結婚式に呼ぶことが出来なかったし、
せめてもと認めた報せも、無事彼らの手に届いているか知る術はないけれども。
婚約を聞いた時には、わが身のことのように喜んだ。
彼らの幸せを、心の底から願っていた―――のに。]
[カサンドラを奪還し、去り行く蹄の音。
相手が約束を違えたと、叫ぶ声も聞こえていた。>>31
それを、どこか遠い世界の出来事のように聞いていた。
口約束など意味を成さぬのは当然ではないかと。
戦場で何を期待しているのかと。
作戦のために多くを傍に置きながら、誰に報告も相談もなく、何を行ったのかと。
冷えた視線はだがしかし、今はフレデリカには向かず。
真っ直ぐに敵兵の背に注がれていた。]
追え!!!
ぼうっとしてるんじゃねえ!!
一人たりとも逃がすな!!!
[言って、自ら先陣を切って疾駆する。
話しかけている猶予など、ない。>>65 *]
……何が最善だ。
本来の目的を忘れたか。
[たっぷり時間を置いての返答。
勝手な行動の後、勝手に途切れた通信に。
憤りを隠さぬままに、低く唸る。]
………感傷だか同情だか甘さだか知らんが、
一時のお前の満足のために、
危険な任に身を曝してでもと作戦を提案した
カサンドラの決意を無にするつもりか。
この作戦を成功させる為にと、散らした兵の命も。
ラムスドルフ少佐は負傷した!
同朋を殺戮した血塗れの梟雄は戦線を外れるぞ!
臆するな、これは好機だ!
第二小隊の精鋭に続け、敵を排除せよ!!
[自陣営に戻ろうとするジェフロイらを追う。
けれど、それを援護すべく公国兵を排除せんと敵兵が動く。
矢継ぎ早に指示を飛ばし白刃閃かせるけれども、
現状の兵残存数では、多勢に無勢というもので。
すぐ傍らの兵が白刃に腕を捥がれた時。
背後に増援を求める声を飲み込み、馬を止めた。
絶叫が耳に痛い。馬を失った兵たちが蹲る。
自らの右半身も、敵味方の血でべったりと汚している。]
………駄目だ。
[制止の声は短い。
無理だとは口にしない、が、状況は明らかだ。]
――1名、第一小隊に伝令せよ。
出来るだけ大声で触れ回ってやれ――
隻眼の英雄は重傷だ、敵軍は撤退準備、とな!
[伝令が、弾けるように出て行く。
それは事実だが、真実を伝えない言葉。
しかし少しでも敵軍の士気を落とせればそれでよかった。
戦いを生き抜き、ノトカーがしたことを知れば、彼に寧ろ心を寄せる者が多かったろう。
そして自軍の作戦はほぼ失敗に終わっている。その意味では好機もなにもない]
……言った者勝ちという奴だ。
[ぼそりとそう傭兵らしいことを口にして、瞬発、騎馬を走らせる。]
主戦場――士官学校跡のラウツェニング准将、ベルンシュタイン大佐、アリー大尉、至急各員に状況を知らせろ。
作戦は失敗した。カサンドラ技官が帝国兵の手に渡った、彼らは恐らく本拠地に帰投すべく駆けている、と。
[トールが崩れたこと、ディークが別働隊として動いており位置把握が困難であることは知らずに、早馬を走らせた。]
もう、遅い。
……すまない、な。
[怒号に応じ、共に敵兵を追う指揮官がいたならば、
同じように首を振って制止するだろう。]
/*
おっとクロイツが素敵タイミングで!!
制止かけようとしたけれど、余りにもなので動き見てからに……!
あ、おはよう!
[明らかに事態は敗色が濃い。
だからこそ、後方、第一小隊と戦う残存兵に挟撃の憂き目を見るわけにはいかない。
せめて士気だけはと鼓舞した言葉は、どれだけの効果があったか。
だがレナト大尉による撤退指示を受けるまで――
もしくは伝令が、北よりさらなる重要な事件を混戦の舞台に伝えるまで、剣を振るい続けたろう*]
主戦場――士官学校跡のラウツェニング准将、ベルンシュタイン大佐、アリー大尉、至急各員に状況を知らせろ。
作戦は失敗した。カサンドラ技官が帝国兵の手に渡った、彼らは恐らく本拠地に帰投すべく駆けている、と。
[トールが崩れたこと、ディークが別働隊として動いており位置把握が困難であることは知らずに、即時早馬を走らせた。]
見ての通り作戦は失敗だ。
自軍の数も減っている。
それでも――― 追うか?
[是が返るならば、頷いて共に駆けるだろう。
無為に命散らすのは愚策であり、引き際の判断は難しい。
限界を感じたら馬を止めるが、行けるところまでは。]
[赤錆色に染まった刃。
ああ、また手入れに時間がかかるな、と思う。
遠く離れた馬影はもはや点のようにしか見えない。]
(………背を追いかける理由まで、変わっちまった)
[使い込み手に馴染み切ったブロードソードを柄に収める。
これを己に授けたひとは、あの時、何を願っていたのだろう。
恐らくはもう、語られることはないのだろうが。**]
/*
漸く昨日のログを読む気になれたので読んだけども、
トールのディーク宛遺言が良いな……!
うんうん、とても素敵。
先に繋がる何かが書かれているのがまた。
青い世界でゆっくりしててね!
/*
そんでこっちはいつ死ねるんだろうk
いや死亡フラグっぽいあれそれが大分無くなってる感じもするんだけど
(白目)
誰か!殺してえええ
大尉。
[レナトを認め、騎馬を寄せる]
――口から出任せは得意なのですよ。昔から、ね。
[例えばスイーツカフェを実現するために、ラヴィやスノウまで巻き込んだ時のように。
――無論そうは言わず、続く、追うか、との問いには暫く考えて答えた。]
……まだ、後方には敵兵が残存しております。今の状況では、深追いは挟み撃ちを招く。
技官のことは残念ですが、同時に彼女の処遇は敵指揮クラスの者達に不和の種を撒くことにも繋がるでしょう。
――傾城の美女とはこのことでしょうか。
[苦笑して]
無論、奪回のご指示があれば突入いたします。
しかし今は後方兵の殲滅を優先すべきかと。*
[そう。
折角忘れようとしていたのに、やはり思い出してしまった。
ただ、リエヴルがああやって無邪気に笑っていられるのなら、
彼にはそのことは触れずに。
シロウのように、覚えているのなら。
自分もまたそれに付き合おうと方針を決めた]
で……、どうする?
先生もああ、仰って下さることだし。
「リエヴルの琥珀を意味ありげに見つめて]
もう一戦、交えてくるか?
[今度は殺し合いではなく、愛し合うために]
[ヴィンセントに振り向き]
少尉。…おまえは上官連絡用の通信機を所持していたな。
――ただちに現状をラウエンブルク大佐ならびに、各将校へ伝達!
此処は俺が引き受けた。
少尉は後方に下がり、大佐との合流を支援せよ。
[既に実施済みかもしれないが、まずそう命を下す]
誰が渡すか…。
[駆ける。リエヴルの肩に手をかけた兵の前まで]
渡すかよ!!!
[喉の前で、刃を一閃させ――― 吼えた。
返り血が、ぱ。ぱ。ぱ。…と白い軍服に散る]
[シロウとトールのやり取りを、じっと不安そうに眺める。
意識を向けようとすれば、記憶に霞がかかる。
それが何故なのか、自分では気付かぬままに――…
不安げに、じっとトールの服を握りしめた。]
[だが、いつものように撫でられれば>>+42
そも面に安堵の表情が浮かぶ。]
浮気なんて、するはずがないんですからね。
俺は、先輩一筋なんですから。
ずっと、ずぅーっと……。
[思い出せぬままにも。
ただ、心はどこか寂しさを抱え込んでしまっているのだろう。
そんな言葉が零れれば、自分で少し戸惑いがちな表情となった。]
[紅を滴らせた刀身の切っ先を、宙を滑らせ残る公国兵へ向けて]
誰の命令だか知らねェが…
此方の総大将をくれてやる広い心はねーんだよ。
…、そっちのまでは問わん。
[既に馬上に在るトールの遺体――
西寮で世話になった、かつての寮長へ。ちらり視線を投じる]
お互い取り合い合戦も不毛でショ。
これで手を打てねェんなら……
その命も置いてけ。
[凄んで見せれば、
公国兵は自身の総大将の身柄を抱えて立ち去ったか*]
………………もう、一戦……?
[トールの言葉>>+43に、ビクッと身体が竦む。
二人のやり取りを聞くに、文字通りの意味ではないのだろう。
そうは思っても、どうしてだろう。
――――…その言葉が、なぜだか酷く不安を掻き立てて。]
……俺、は。
ここでも、ここじゃなくても。
先輩と一緒にいられるのなら、それで――…。
[ただ、それだけを伝える。
胸が、ズキリと痛む。
それを押し殺すように胸元を自らの手で掴めば。
そこに覚えのないネックレスが下げられていることに気付いて、あれ……と、小さく首を傾げた。]
/*
ソマリ、ソマリ、ありがとう……。
敵に身柄をとられるのが嫌で、本当は昨日メモで一回だけこういう風に出したんだ。
でも、展開制限してしまうかと思って、そこ消したんだけどさ…。
[刃を振って血を払い、鞘に収める。
そうして…徐々に冷たくなってゆくリエヴルの腕を掴み]
…、…馬鹿野郎。
貸しひとつ残して、逝きやがって。
[先日の戦場で、
手を伸ばして此方を馬上に救い上げたのは彼だったのに。
逆の立場はもう、叶わない]
[肩を貸すような形で、遺体を担ぎ上げる]
…――っふ、
[息があがる。重みに耐えかねた、左の脇腹が熱い。
真横にあるリエヴルの表情を横目に覗き込むと、
唇に朱を灯し>>3:720、
不思議と穏やかな顔つき>>3:721だった。
…彼がトールと、浅からぬ仲であることは
なんとなく気がついていた。
トール卒業の年の春、2人が並んで仲睦まじく一頭の白馬に
跨っていたのが、今も記憶の隅にある。
彼と相打ちになり、戦局に一石投じたこの結末は――
リエヴルにとって満足がゆくものだったのかどうか。
其れを推し量る術は、今は彼の表情の上にしか残されていない]
― 泡沫の夢 ―
[最終試験を思い出す。
最終手段で後ろから見ていたノトカーの背中を思い出す。
やっていることに恥も迷いもないその様子は、輝いて見えた。
――彼は、撃たれても倒れなかった。
その姿、彼に前に出ていることでどれだけ勇気付けられてきただろうか。
圧倒的カリスマ性。彼こそが、戦場の英雄。
何故――彼の部隊は、志願者がいるほど人気なのか、ようやっと理解した
彼の背中は、後ろにいるものに。生きてかえろうという希望を与えるのだから。]
[馬に揺られて、意識は浅い覚醒と眠りを繰り返す。
まわりの怒号も喧騒も聞こえず。
ただ、ただ。
謝りたいことがあるんだ。
まだ、連れていかないでくれ、と**]
居心地がよさそう、か。
――そうだといいのですが。
[銃を構え、真っ直ぐに、木の洞に狙いをつけた。
其の侭、ゆるやかな声で続ける]
……副寮長。
シュヴァルベは、とても良い所ですね。
どんな生まれも事情も問われる事なく、巣の中の雛鳥のように、ただ、暖め合う事の出来る場所だ。
外界のどんな恨みも、思惑も、此処には届きません。
――全て脱ぎ捨てて、忘れてしまえる。
ですが、燕は必ず此処を飛び立たねばならない。
過酷な外界へ――自らの翼を以って。
[一見関係の無い内容を告げ、それから、唇を引き上げた。
それが彼と自分の間柄のことでもあると、伝わったかどうかは、わからないが。
ゆっくりと引鉄を引いた。
込められた空気弾が、狙った木の洞を僅かに逸れ、その縁に当たる。]
……だめだな、やはり副寮長やアイツのようにはいかない。
俺も、目だけは随分良い方だと自負しているのですが。
[ため息をつき、肩をすくめた。頭を掻き、振り返る。
ジャムの話が出れば、少し嬉しそうに頷き]
― フェーダ公国 ―
[一方その頃。
フェーダ公国本国では、政治的な動きが起きている。
シロウ・ファーイーストの証言並びに提示された証拠類により、クレメンス・フォン・グリューネワルト国務大臣並びにその一派は失脚の憂き目を見た。
これにより空席となった国務大臣の席に、中央政治から半ば身を引いていたベルンシュタイン侯爵が座ることになる。
いわゆる和平推進派と評される>>0:150トライブクラフト外務大臣、並びにベルンシュタイン侯爵らが力を伸ばしたことにより、若き現大公>>0:703を支持する勢力もまた、勢いを盛り返したように見える]
[だが。話し合いの行方は、そのまま和平を求める方向へは行かなかった。何故ならば両国が既に交戦状態にあるからである。
── 帝国はやがて公国を攻め滅ぼすつもりではないか。
── 勝利の上でなくては、どんな不利になるかも分からない。
これらの論には、開戦派>>2:509の主たるラウツェニング公らの意見もまた、反映されている。結局、会議は帝国への不信と不安を露呈する形となり、その結論はこう締め括られることとなった]
[一方的敗北の上での和平交渉など有り得ない。というある意味切実ともいえる結論は、やがて前線にも送られることになるだろう。
本国には未だ、トルステン・フォン・ラウツェニング准将の死は知らされていない。戦乱は未だ混迷のさなかにあり、その結末は誰にも見通せては*いない*]
[彼は妙な所で好奇心旺盛だった。
それは恐らく、よくつるんでいるイェーガーとも似た箇所だったのだろう。
>>3;623 ――そう、その後。
兎の皮をナイフで剥いでいる時の、わくわくした目にも、それは感じた]
……毎日数羽も剥げば、7つの子供でも簡単に剥げるようになるぞ。
まあその前に、東寮に戦争を吹っかけられるかもしれん。
[食肉とは言え、剥ぐ前の姿は然程ラヴィと大差はない。
いつもクールな東寮長を思い浮かべ、それから眉を寄せる]
ところで……
兎パーティーなどして、イェーガーは大丈夫なのかな。
知られたら寮長取り消しになったりしないだろうか。
[かなり悩んだこの問題は、新学期になったら
『新東寮長は、身長6メートル級の巨大兎と戦って勝利を収めた』という噂になっていた。
キマイラ戦の評判と、あれこれ、混じったらしい。*]
/*
帰ったら保管祭りな気がしている(ォォォ
撤退戦、向こうの撤退目撃、(その間に赤連絡)、カレルの事リエヴルの事、
背後の偉い人(カレル絡める)、カサンドラ呼び出し、ウェルシュに問い詰め、
ノトカーに呼びかけ
……………。
公国軍大尉 レトは、隻眼の軍人 ノトカー を投票先に選びました。
―学校跡地・公国側橋付近―
[かつての好敵手であり…亡き上司の愛馬に跨り、
血染めの白い軍服を翻して。
混乱が未だ濃き前線へ向けて声を張り上げる]
――――聞け!!!
我らがトゥーレーヌ准将閣下は、
敵総大将ラウツェニングとの交戦の末、
名誉ある相打ちを遂げられた!
[…かつては全校生徒に向けた答辞だったものが。
今は、帝国軍兵への鼓舞に代わる。
どちらも、急に居なくなったリエヴルから押し付けられたもの。
あいつらしい…癪に障る置き土産だ]
うろたえた者もいよう。
心に哀しみを抱えた者もいよう。
だが――…見ろ! 己が前を。
戸惑い背走する公国軍の姿を。
諸君、武器を持て!!
この戦場で、多くの仲間の命を流してきたは何の為だ!
故郷から遠く離れ、幾度も刃を振るったのは何の為だ!
国を。民を。
おまえたちの大切なものを――守る為だろう!! 違うかッ!
[無論。
指揮官を立て続けに失い、兵馬入り混じってしまったこの現状、
実際にはすぐさま突撃という訳にもいかない。
だが寧ろそれ故に――兵の心を惑いに逃げさせぬことが肝要と。
鼓舞を重ねて口にする]
重装歩兵隊、互い違いに二重の壁を作り前へ。
橋の横幅を覆うように戦列を為せ。
踏み込む必要はない。公国兵を迎え撃つ盾となれ。
弓兵はその後ろに。背走する公国兵へ、遠慮無用だ。射れ。
歩兵隊は更に後方。騎兵隊は左右に小隊を作り、遊撃用意。
負傷している者は下がって前線を後退せよ。
…――いいか。我々は勝つ。 全軍準備!!
[正しく命令がある方が、秩序の回復も早い。
浮き足だった帝国軍が次第に陣形を再編成してゆく]
/*
答辞のフラグ的にこれはやらねばならん気がした――うん。
しかし斥候部隊長なのになにやってんの…と思わなくもない(
―学校跡地・帝国側橋付近―>>72
[橋を渡ろうと向かってくると思われた竜騎兵隊は、
橋の僅か手前で足を止めた。
威嚇射撃が橋の上を飛び交う中、隊列を整えてゆく。
橋を挟み、ほんの僅か睨み合いの後。
―――放て。
>>80ディークの合図と共に、燃え上がる矢が一斉に放たれる。
美しい弧を描きながら飛んでゆくそれは橋を越え、
帝国の陣へと次々に落ちてゆく。
校舎跡までは届かないものの、乾いた草を伝い、
火の手はみるみる広がっていった]
……ッ、また火か……っ!!
[空から落ちてくる朱色の火の玉に向けて、
素早く抜きはなった魔法中で、空気弾を放つ]
―――…パァン!
[命中したそれは、火を消し止めるには至らなかった。
方向を変えた矢は河へと落ちてゆく]
[ 馬に乗せられ何処に運ばれたか。
意識はまだ、暗い淵を彷徨っていた。
胸の奥の方でじわじわと苦しめるモノ。
これは父が開発した魔法弾だろうか。
科学は人類の夢だ、魔法石は夢を叶える呪文のようなもの――
いい大人のくせに目をキラキラさせて言っていた。
白髪交じりだが子供のような父だった。 ]
― 回想・士官学校での思い出 ―
[ シュヴァルベの暖かい風が吹き抜ける草原で
昼食のサンドイッチをつまみながら、話している。
>>103 レトの言葉にはさすがに目を丸くした。 ]
入寮申込書にそんなこと書いたのか!?
そりゃすげーな。
俺は女子寮が近いから西寮希望だったけど、さすがに
申込書には書かなかったな〜
[ 傍にユーリエがいればチョップを喰らったかもしれない。
でも実際うさぎっておいしいのかねーなどと
ジェフロイがその場にいたら殺意の波動が目覚めそうな
そんな話をしていた。 ]
>>104
てか、東寮のレトと西寮のアリーセが付き合ってる
ことの方が不思議だろー?どう考えても。
どうやってたぶらかし[ ここでまたチョップを喰らう ]
――狙撃兵は一旦さがれ!
落ち着いて火を消せ、延焼を食い止めろ!
[背後で炎上したバリケード、そして今橋を渡って飛来する火矢。
あちこちに設置した遮蔽物は燃え上がり、陰で銃を構えていた帝国兵は
身を隠す場所を失い、逃げ惑っている]
……きりがないな。
[人も弾も足りない。兵の相性も悪い。
空気弾は当てられるが、すぐに弾倉の弾が尽きてしまう。
遮蔽物が燃えぬよう、その前に立ち。
僅かに身を捩り、抜きはなったナイフで矢を叩き落とす。
足下に落下した火は、油を含んでいるためなかなか消えない。
彼らが橋を渡ろうとすれば、火矢は止むだろうが。
その後待っているのは、ほぼ無傷の竜騎兵隊の突撃である。
騎馬用の特殊弾で馬を無力化しても、乗っている騎兵は無傷でやってくる。
……防ぎきれないかもしれない。
そんなことを、ぼんやりと思った]
[火矢に紛れ、しばしば飛んでくる弾。
慌てて遮蔽物の陰に身を隠す。
ちらちらと降る炎の弾がうざったい。
その向こうの影に対し、息を止めて空気弾を叩き込む。
向こうの指揮官はどこなのか。
そこを落とせば、まだ勝機はあるはずだ。
……主力部隊は、どうなっているのだろう。状況は。
ふと、そう思ったとき。
――……背後で、まばゆい閃光が*弾けた*>>3:685]
[ 実際あとでアリーセに聞いた話によれば、レトは
西寮の女子の間でひそかに人気が高かったらしく。
レトに片思いしている女子などザラにいたそうで、
まったく不思議でもなんでもないという事を知った。 ]
>>105
あーっ!!こ、こらっ!!
それ俺も知りたい…っ!!ずるい!!
[ 当然あとでユーリエ本人に聞いてみる事となったが
教えてくれたかどうか。
そんな和やかな、士官学校での思い出。
やがてレトが卒業し、同時にユーリエも中退し、
学校にはアリーセとノトカーだけが残って。
気を使いつつお互いの恋人の情報交換をするようになった。
なんとなくの空気で、レトは公国に戻ったのだなと気付いた。 ]
[なおトゥーレーヌ准将並びにブラオクヴェレ大尉の悲報、
現在の戦局を伝える伝令が、
帝国軍側の橋を守備するダーフィトの元に届けられたのは
それからまもなくのことだった*]
――意識の奥底――
[昏い世界に、微かな声が届く。
自ら記憶を封じたリエヴルではあったが。
懐かしい、そして熱い声が届けば>>125
微かにその意識が揺らいだ。]
………………ソマ、リ――…?
[貸しなど、残した覚えもない。>>127
むしろ、公爵としての自覚を持たせてくれたのは、彼だった。
退屈でそして陰鬱とした貴族社会の中にあって、唯一、気さくに話せる相手。
そして、前線においても、彼だけは自分と普通に接してくれていた。]
――――…馬鹿野郎。
俺が受けた貸しは、あんなもんじゃ返せねぇんだよ。
[あぁ、そして今も。
彼は敵から己の身を奪い返し、そして自軍の統率を執ってくれている。]
[彼が飛ばす檄を耳にしながら。
ポツリと、一言。]
――――…きっと今なら、俺、お前にゃ勝てないかもしれないな。
[
……もちろん、そんな風に思っていることなど、本人には言ってなど、やらない。]
[ レトが公国ということは、アリーセも公国なのかどうか。
それとも帝国なのか――さすがにそれは聞けなかった。
同時に想う。
帝国と公国に分かれてしまった恋人たちは、
その後、どうしていくのだろうと。
…ユーリエが帝国で本当によかったと。
卒業直後、レトから巡り巡って送られてきた結婚の報せには
心からの祝福をした。
――こちらの婚約の報せは無事に届いただろうか。 ]
早く、情勢が落ち着いて…
旧友の誰とでも連絡がとれるようになればいいのになぁ。
俺の元ルームメイトとか、何処に行ったかもわかんねーや。
それに、帝国と公国に分かれてしまった恋人たちも
きっと水面下ではたくさんいるんだろうね…
[ そんな話を実家でふと漏らしたとき。
夕食のサーモンクリームをつまみながら、父が言った。
――そうだな。時間はかかるだろうが…。
――いつか国交が良好になる時は来ると思うぞ。
――その頃になれば、話したい相手といつでも何処でも話せる
まさに魔法のような魔器が、開発されてるはずだ。
――この世から、さみしさをほんの少しだけ減らす魔法だよ。
まだ、父が開発している魔石通信機のことは知らない時だった。
父は、魔法使いのように、悪戯っぽく笑っていた。** ]
/*
地上への反応は灰に落とそうと思ったんだけど、それだとエピまで伝わらないからな。
記憶ありなし同時進行で申し訳ないのだが、墓に落とさせて貰った。
記憶あったらリエヴル素直になれない気もしてな……。
いや、素直じゃない俺もむしろ俺らしくて超俺ではあるんだが。(どういうこっちゃ)
― 学校跡地 ―
[ 他の兵は、ジェフロイは――カサンドラは。どうしただろうか。
意識が現世に帰ってきて、薄目を開けると、覗き込んでいた
部下が、「少佐!!!」と涙声をあげた。 ]
……、
………大丈夫…だ。
[ 致命傷を逸れているとはいえ、重傷だった。
駆け寄ってきた人陰の中に、見知った顔を見つける。
大丈夫だ、と今度は声にならない呟きを口の動きだけで返す。
兵士たちのざわめきが耳に入ってきて、
カレル、そしてリエヴルが戦死したことを――知る。 ]
……、
……リエヴルが。
[ ゆっくりを息を吐きながら、続ける。 ]
リエヴルの……、部屋の公爵家の印が入ったところに
何か……、大事な、ものが。>>3:258
入ってる、と……言っていた。
[ ずっと気にかけていた事を伝言して。 ]
………
…カサンドラ……、は無事に?
― ??? ―
[ おそらくは、夢の中。
スノウとラヴィに、何故かたくさんの子供がいた。
うさぎと猫は結婚できないだろ!なんて
誰も言わない。
仔猫だか仔うさぎだか分からないけど、
小さくてたくさんでふわふわのそれは、
かわいくてとても幸せだった。
うさぎと猫だって、幸せならそれでいいじゃないか。 ]
[ いつの間にか、犬たちもたくさん集まってきた。
十匹はいただろうか。変な模様の風呂敷をつけていて。
しばじゅーろーです!しばじろーです!と、自己紹介をはじめる。
うさぎと猫と犬の王国の中、人間のこどもも一人いて。
レトとアリーセの子供が、混ざって遊んでいた。 ]
あぁ、レトとアリーセの子供か。
実はずっと会ってみたかったんだ。かわいいなぁ。
どっちに似たんだろう――?
――いいなあ、俺も、自分の子供がほしかった。
/*
>>161
それはノトカー宛だから、他の人にはあんまり意味ないようなwww
いやまぁ、連落ちになるしな。
お疲れ様だ。(なでなで)
[ そう話しかけると、子供はできないしな、と首を振ったのは
何故かカサンドラ先生だった。
すべての戦争が終わった夢の中、どうやらノトカーは
カサンドラにプロポーズをして再婚していた。
ノトカーのコネを最大限に使って科学技術庁の上層部に
就任したカサンドラは、料理がいまいち苦手で
夕食は高い頻度でノトカーのシチューだった。
話す内容といえば、魔器科学の話題ばかりだった。
時には旧友が訪ねてくることもあっただろう。
士官学校の同窓会、なんて夢のようなパーティも。
退院したシェットラントの全快祝いもやったっけ。
ステファンが、美味しい紅茶と珈琲を淹れてくれ、
カークが、美味しいケーキを焼いてくれた。 ]
[ 帝国と公国の国交は良好で、士官学校も再建して。
おだやかな日々。何も起こらない平和な日々。
だけどノトカーはユーリエへの恋心を忘れられない。
カサンドラは魔器科学に生涯を捧げている。
つまり、これはただの『家族ごっこ』であると
ちゃんとお互い認識していて。 ]
[ そんな風に静かに、何事もなく一生を過ごして――
何年生の時だったか、ルームメイトのミヒャエルがくれた
部屋に森のシルエットが現れる、緑のランプの光のもと。
老いたカサンドラがいつか自宅のベッドで死ぬ時が来たら、
手を握って言うだろう。 ]
家族ごっこ楽しかったね。
家族っていいよね、
一緒にご飯食べて眠って、死ぬ時も傍にいてくれて――
先生は知らなかっただろうし興味もなかっただろうけど、
本当は初めて会った時から好きだった。
幼すぎて何にも生むことの出来なかった初恋だったけど。
そのうちユーリエと出会って本当の恋愛を知って。
彼女を失って、自分には何もなくなったと思っていたけど
人間は一人じゃないし、かといって二人でもないんだね。
生まれてきてよかった。
そういえばグレートヒェンも、いつもそう言ってたっけ。
――カサンドラと家族になれてよかった。
もう幼い恋心は残っていないけど、
あなたの存在を愛してます。
― 学校跡地 ―
[ カサンドラの無事を確認すれば、また意識は遠のいて
現世から蒼い世界に堕ちていくだろう。
――遠くで、戦火の音がきこえる。
懐かしいこの学び舎で。** ]
みんながすごすぎて添え物にさえなれねえと思いつつ
ああでも、これは草原の大陸侵攻フラグかな…とディークを見ておもた
和平ルートについてはギリギリまで引き伸ばすつもりではあるんだが、そろそろ死亡時のためにローに脱走促すべきか、と
>>162
スノウとラヴィ、そもそも♂同士な気もしてきたが
気にしてはいけないwwwwwwwwwwwwwwww
カサンドラと再婚するドリー夢についてはノーコメント
/*
あー…うー…
どうしよう。
これ、なんか。書きながら、…あううう。
いけると思ってたのに迷子になりそうどうしよう。
― 記憶の欠片 ―
[目を開くと、そこは鞍上だった。
かつて士官学校があった場所は吶喊で陣が構築され、
バリケードと攻撃兵器があちこちに配されている。
変わり果てた母校の姿に胸は痛んだが、
戦いを前にすれば、そんな郷愁は吹き飛んだ。]
第三胸甲騎士隊、整列!
[号令を掛けて部下に隊列を組ませ、
青地に三羽の鷺舞う部隊旗を翩翻とひるがえらせて、
本隊のすぐ側で、出撃の時を待つ。
整然と進んでくる公国軍の隊列は、ここからでもよく見えた。]
[一刀ごとに描かれる血色の虹が、肌に良く映える。
鮮やかな手腕。無駄も容赦もない斬撃。]
俺が間違ってると思ったら止めにこい。
[記憶の中から浮かび上がる声に、目眩がする。]
[わかっていた。
帝国で出会わなかったのだから、公国にいる可能性は高いと。
囲われた庭の中、友だと告げた相手。
儚い幻の中で、必ず、と交した約束。
握った、手。
シュヴァルベで公国軍と戦うたび、怖れていた。
現実の戦場で敵対することはないと、信じていたかった。
その甘い希望が打ち砕かれることに、
敵として彼が立ち現れることに、怯えていた。
その恐れが、目の前にいる。]
…俺は。ひどくないこともあったからねェ。
[言葉が切れた時、ぽつりと返した]
いい夢も見た。悪い夢も。
箱がなかったら、最初から何もなかった。
だから――…
[例え、死の海に身を浸し、誰かを殺すのだとしても]
……いい夢の分は、感謝している。
[恩義。彼女への]
でも、…――おまえは、
さっき言ったじゃねェか。
箱から出た――――んだろ。だったら、
[何か出来る筈だ。と、
略した言葉を眼差しに添えて、じっとダーフィトを見る]
それとも、
…もう。遅いのか……?
其処まで想うんなら、
…後悔しないように動けよ。
離すなよ。
[何処か怒ったような口調]
じゃねェと、
おまえの目の前で俺が先に掻っ攫うぜ――?
[投擲用のナイフを。ぽんと投げて。
くるくる。回転させてキャッチする。
一歩間違えば肌を切る行為で、ことも無げに遊びながら。
…寂しそうに、*微笑みながら*]
[ほんとうに]
[掻っ攫いたいのは…]
[でも、困ったことに]
[俺にとって、ヒンメルも大事な旧友なんだ――――…]
― 市街地 ―
[ カサンドラを奪還して撤退命令を出すジェフロイ、それに従うウェルシュ、そして部下の手により馬の上に乗せられていくノトカーの姿。
フレデリカはどうしただろうか、近くまで来ていた筈のレナト隊、ウーツ隊は。
気が付くと、近くに倒れ伏す帝国兵の上着を剥ぎ取って自らのそれの上に着込み、騎手を失い迷っていた馬の手綱を掴んで背に飛び乗り、その後を追っていた。 ]
[壊したい]
[壊したくない]
[何処へゆけばいい?]
[執着]
[…此処まで声を掛けてくれた相手に、
どうして執着せずにいられるだろう……――――?]
[焼き鳥の準備ができて、お湯が沸いてくれば。
ティーカップとティーポットにお湯を注いであたためておき、沸騰をまつ]
んー。
ステファン戻ってこないようなら、リエヴルに茶ぁ淹れてもらおうかな。
オレが淹れるより、お前らに入れてもらった方がずっと旨い茶が飲めるし。
[そんなことを呟きながら、無意識に懐をあさって煙草ケースを取り出す。
開けば、中には紙巻煙草が数本とオイル式ライター。そして……フィルターに模した犬笛。
逮捕された際に、取り上げられた筈のそれらも、もふ用おやつ袋も。
この世界にやってきた時に、なぜか当然のように懐に戻っていた。
けれど、カレルに譲った二振りの刀は、いつも差していた場所にない]
― 学校跡地 ―
[ 『どちらへ!?』と叫ぶ部下に『確認する事がある、ファロン少尉とフォルテア隊に合流しろ』と叫んで、その後はどう進んだのか。
帝国軍が新たな拠点に選んだとの情報もある士官学校跡地に一人で向かうのは無謀だ、そう頭の片隅を過ぎる声を振り切って、馬脚は二人乗りで進む将校二人からさほど離れずに敷地内へと辿りついている。 ]
……こんなになってたのか。
[ 緑の木々が腕を伸ばして葉影を広げていた中庭、懐かしい校舎、雛たちが暮らした小さな巣――寮までもが、面影を完全に失っている。 ]
まだ三年も経ってないのに、こうまで……。
ルームメイトがよく昼寝をしていた木陰は、
あの大きな木は。
生徒会役員の旧友たちが椅子とテーブルを並べてお茶会を開いた木の下は、あの辺りだっただろうか。
そう思いながら視線を向けた先に、人垣――兵士の輪ができていた。
彼らが洟を啜り、涙声で呼ぶ人の名前は耳に入ってくるのに、それがどういう意味なのかは、よく分からない。
夢の中でみたように、どこか遠く現実感のない光景を呆然として見つめていた。*
さすがに、ラヴィとスノウの前では煙草は吸えんな……
[煙草のにおいでもふーずに嫌われたくありません。
そんな理由で、禁煙をしていた教官時代。
でも煙草を吸うのを我慢していると、ちょっと口寂しかった。
なんとなく犬笛を口に咥えて、小さく吹いてみれば。
人の耳には聞こえない種類の音が聞こえたらしい、ラヴィとスノウがきょろきょろと辺りを見回し。
そして……]
――がさがさがさっ
――わふっ、きゃんきゃんきゃんっ。
[茂みから、白やグレーの小さなウサギが数羽顔を覗かせ。
遠くから、逮捕・投獄されてからずっと聞いてなかったかわいい隠密わんこたちの声が聞こえてきたような気が……]
/* カークの装備
メイン装備:マグナム
サブ装備 :ピストル
特殊装備:火炎瓶
近接装備:日本刀
この装備で行った結果、
カークは無傷で帰ってきました。
ほんまかwwwwww>某診断メーカー */
ヴィー?どうした?
俺はここにいるよ?
それだけでいいなら……。
もっと楽しそうな顔がみたいんだけどな。
ヴィーがそんなに沈んでたら、俺も寂しくなる……。
[ひょっとして彼は全て覚えているのだろうか――
少しでも寂しくなくなればいいのにと、ぎゅっと強く抱きしめた]
― 学校跡地・帝国側橋付近 ―
…固いな。
[目前の空を炎と黒煙が彩っていく。
発砲音、悲鳴、怒号。その最中で目を細めた。低い呟きが落ちる]
誘いには乗れない。
[足止めを意図して橋に張り巡らされたロープ>>3:565
それを張り巡らせた相手に向かって、届かない言葉を紡ぐ]
それだけの力は…、ない。
[兵力が足りない。
例えここを突破したとしても、中にどれだけの兵がいるか。
橋の向こう側では騎馬による機動力は格段に落ちる。
白兵戦を意図することも出来ようが、帝国軍本隊──例えば橋の向こうを固めていた重装歩兵でも差し向けられれば、圧倒的に分が悪くなろう。
だからこその射撃、そして火だ]
まだバレてないかな。
[けれどそれならそれでもいい、と。
呟きながらも時間の問題だろうと心に思う。
───たんっ!
一人、こちらへ銃を向けていた帝国兵の腕を目掛け弾を放った。
甘いと言われようと、今、
冷静に誰かの胸目掛けて銃を撃てる心境ではない。
代わりに相手の腕や肩を狙い、確実に戦力を殺いでいく]
[届かない火矢も、消し止められる炎も多い。
その中で、一点に視線が止まった。
確実に炎が消し止められ、良く守っている箇所がある>>153
ただでさえ、記憶よりも攻め難くなっている>>3:340
的確な処置に内心舌を巻きながら、
それらを排除すべく指示を出し続けていたのだが]
…?あそこか。
[防ぐ一点。指揮官がいると思しき地点に目標を定めた。
用意してきた火矢は、既にほぼ尽きた。
銃の弾とて決して無尽蔵では有り得ない。
これ以上凌がれると打つ手が尽きる]
[ひたりと狙う。無心になる。
その一瞬、なんだかひどく懐かしいような心地になった。
こうして共に的を狙った男がいた───]
…ダーフィト・カディーネ…
、か…?
[クロイツとの会話の折に出た名>>3:31が唇を零れ落ちる。
ひょっとしたら、彼なのか。まさか。
思いが僅かに銃口の先をぶれさせた。狙いは僅かに逸れる。
お返しとばかりに放たれた銃、それが右の頬を掠めた。
痛みに息をつめて、狙い逸れたことに苦く歯を食い縛る。
───…心には、先に崩れた金の髪の面影がある]
…っ!
[弾を撃ち放つとほぼ同時、炎の向こうに光を見た>>155
その輝きに瞠目する。兵らが同じくざわめいた]
動じるな。目晦ましだ!!
[咄嗟に叫ぶが、胸を不安が浸す。
手近な兵を呼び寄せ、指示を出した]
…本隊へ走れ。現状を確認、報告せよ。急げ!
[馬が駆けて迂回し、川を渡って戻るまでは暫しの時間がかかる。
それまでの間を、じりじりと待った。
兵がベリアンの寄越した伝令>>94と行きあい状況が伝わるのは、恐らくはダーフィトが同じくを知る>>157よりは少し遅れたであろう]
――青い世界で――
紅茶ならいつでも淹れますけどね。
[シロウの言葉>>+61にそう応えながらも。
彼は何故こんなところで焼き鳥を作っているのだろう。
素朴な疑問が浮かんだ。
――――が。
ステファンの名を聞いた瞬間、胸を感慨が過ぎるのが、自分でも不思議だった。
生徒会役員のステファンとは、ほぼ毎日と言っていいほど顔を合わせているはずなのに。
どうして、こんな気持ちになるのだろう――…。]
[トールの心配そうな表情>>+63に気付けば、少し表情を綻ばせた。]
いえ……。
[ゆっくりと頭を振って、ぎゅっとトールに縋り付く。
胸を締め付けるような苦しみも、彼の温もりで癒えるような気がして。]
そうか。
先生はもっと先の頃から……ここにきたんですね
[シロウが処刑を免れることはないはずだった。
だがそれはもっと先の話で、そのシロウが今ここにいる。
そして自分とリエヴルも、あれだけの怪我を負って
致命傷を食らったのだから、生きているはずがなかった。
――頭の中で、ここはどこで、
どうして自分たちがここにいるのか。
ようやく全てが繋がった]
………………はい。
ずっと、傍にいてください……。
先輩がいてくれたら、それだけで――…。
[トールの言葉>>+64に、笑顔で頷きながらも。
抱きしめられれば、嬉しそうに目を閉じた。]
トール、せんぱ…………
[甘えるように名を呼んで、静かに、目を閉じた。]
────、なに?
[そして告げられた内容に、声を失った。
彼が…トールがいると思えばこその作戦だった。
彼とベリアンが受け止めるであろうと思えばこそ、
己は本隊を離れここに回ってきたというのに…まさか]
……攻撃をやめよ。陣を纏めろ。退くぞ。
状況が変わった。作戦を変更する!
[どうにかここまでを言い切った。
兵らを前に動揺をあらわにするわけにはいかない。
撤退を狙われ、追われては数からしてもこちらが危うい。
敵地深くに食い入りすぎた。
動揺を広げないよう冷静に───迅速に退かねばならぬ]
向こうが火消しに夢中になっているうちに帰還するぞ。
撤退!!!
[全軍に指令が出され、
やがて合図が成されると同時に一斉に陣を退きはじめる。
背後から追撃あらば幾分かの応戦はするが、最小限だ。
今は騎馬の足を頼りに、とにかく引く形を取った。
今ならばまだ、川の警戒もあれ以上のものにはなっていないはずだ。
それに賭けて、とにかく早く陣を退く。
それでも結局自陣に帰り着いたのは、
本隊の激突より暫くの後のこととなった───*]
うん。
もう、お前のこと離さないから……。
だからずっとそうして笑ってて欲しいんだ。
じゃないと俺は……。
[リエヴルを抱きしめたまま、自身の想いを告げる。
彼を失ってからというものの、
数えきれないほどの眠れぬ夜を過ごしてきた。
彼のいない世界は、ひどく色褪せていて。
どれほどリエヴルの存在が大事だったか。
それを思い知らされた五年間だった]
― 犬笛を吹く前 ―
……オレが、本国に向かったばかり?
[トールへの問い>>+66にきょとりと瞬いた。
もっと先の頃から…と続く言葉>>+68に。大きな溜息を零す]
ま、あの後の戦いがどうなったか…とか。
思い残す事ではあったからな。
そうか、あの後すぐ……か。
じゃ、あのごたごた(戦争)がどうなったかも、シュヴァルベ(の再建)のことも、まだわからんなー。
[本当に訊きたかったのは、正確な年月よりも、それらのこと。
だが、忘れている様子のリエヴルに思い出させてまた苦しめたい訳でもないので、直接的な言葉は伏せた。
それでも、逮捕される前に言葉を交わしていたトールには、意味は通じるだろうから]
ヴィー……。
好きだよ。大好きだ。
自分でも信じられないくらい、愛してる。
[譫言のように彼の耳元で愛を囁き続ける。
これまで伝えられなかったた想いを吐き出すたびに、
心の隙間が埋まるような気がした]
先輩が、こうしていてくれるなら……、
ずっと、笑顔でいられます。
[トールの言葉>>+70にそう応え。
彼の様子を心配そうに見つめれば、その髪を撫でようと、そっと手を伸ばした。]
俺は、貴方がいてくれれば、それだけで――……。
[どうしてだろう。
トールの顔を見つめているだけで、涙が出そうになるのは。
こんなことでは、また泣き虫と笑われてしまう――…と。
必死に、涙を堪えるのだった。]
[だが、続く愛の言葉>>+72を聞けば、やはりじんわりと涙が滲む。]
俺も、大好きです。
先輩…………。
[どうして、こんなにも胸が締め付けられるのか。
どうして、こんなにも彼への想いで胸がいっぱいになるのか。
自らを揺さぶるほどの感情に戸惑いながらも、彼の言葉に応えるように、嬉しそうに目を細めた。]
愛してます……。
[が。人前だったということに気付けば、顔を真っ赤にしてトールの身体に隠れるようにするのだった。]
/*
しかしあれか。
橋を挟んで両軍対峙中となると、ジェフロイたちはどうやって帰るんだ。きっと抜け道あるんだな。
・・・・・・・・・・・?
[二人は何の話をしているのだろう。
そもそも、自分に淹れろというからには紅茶なのだろうが、紅茶と焼鳥の組み合わせってどうなんだ。
それよりなんかわんこの気配がするようなんだけど……そわそわ。
色んな疑問が浮かびはすれど、とりあえず黙って聞いているのでした。]
― 市街地跡 ―
……大佐、通信を戻してください。
技官もこちらの手の内に戻りましたし。
本陣の方もかなり、らしいですから。
[この時伝えようとしていたのは、カレルの死について。
それから先、本陣が更に大混戦となり、予想を超えた事態となっていることまでは含まれていなかったが]
そちらとラムスドルフ隊が抜け切るまでは支えます。
それが今の私の役目でしょう。
[指示の通りに集まってから馬首を返して後備に入る。
右手の剣を構え、左手の銃は腰に戻した。
乱戦状況下で多数を相手するには、貴重な弾も入った、数もそう多くない魔法銃は使っていられない]
名目上、援軍ということで奪還隊よりは数がいます。
後背のご心配はなくお戻りを。
……クッ……。
[しかし策士がいる。>>111
反論は思いつけど、今の自分の声では届かない者が多いどころか、反発を招くだけだと分かっている。
特にラムスドルフ隊の動揺を抑えるのは厳しいと思えて]
怯むな!相手は小勢だ!!
この程度でやられるほど生温い経験はしていないだろう!?
[自隊の者達を叱咤しつつ、接触する敵を払いのけながらジリジリと下がることしか出来なかった。力技のような形で徐々に乱戦から引いてゆくしかないため、有利のように見えても損耗は大きい。
振るう剣は朱にまみれ、肩口や二の腕には緋が滲んでゆく]
[その途中で、別の指揮取る声>>109を耳にする。
記憶の蓋を抜けて蘇るのと同じ……ルームメイトの他に唯一、ふわふわの人形作りを見せたことのある相手の声だった。
直接に顔を見ることは叶ったか。
隊も、自分も、戦力的にも、精神的にも、限界が見えてきた。
そこに好機と言ってよいのか、敵の追撃が緩む気配。>>118]
……次で反転するぞ。
全力で軍学校跡地まで戻る。
[眼前の敵を振り払い駆け出した後の追撃は、なかった。>>119]
―学校跡地・公国側橋付近―
―――!
…そうでした。報告…
承知いたしました。いますぐに…
[>>123 ソマリからの命令に、はっと気づいたように顔を上げた。
壊れているかと思った通信機は、見る限りでは明らかにリエヴル側が原因での破損であったようだ。
慌てて現状を報告する為、手元の機器の出力を最大距離に設定する]
聞こえますか…こちら、士官学校跡駐留部隊。
緊急事態が発生しました。
トゥーレーヌ准将が…敵将と対峙して…
[いつどこで通信傍受があるかもしれない。続きは生きているとも死んでいるともわからないよう言葉を濁す。]
現在、主力部隊はイェーガー大尉の元で…
――大尉を援護しろ!!
准将の遺体を、向こう側に絶対渡すな!!
[通信の途中で、>>124 リエヴルの遺体を運び出そうとする敵兵、そこに向かい駆けていくソマリの姿が見えた。
数名の兵と共に後を走り、カットラスを抜いて支援に入ろうとした公国兵を*斬り倒した。*]
ま、あそこ(牢獄)にいる人間にわざわざ教えてくれるような、親切な奴もいねーし?
[ご存知ないのですね、というトール>>+76にはそう応えた。
それは事実なのだが、自分で調べようと思えば調べられなかった訳ではない。
だが、あの頃は――己がなぜクレメンスに加担したのか、その本当の理由を自分でもまだ理解していなかったから――自分の行動の結果を知る事が怖かったから、知ろうとしなかった]
ああ。そうだな……
[これからうまくいってくれるよう、という言葉には、苦笑交じりに頷く。
兄たちの仇を討つ、という意味では。
本当は、公国も帝国もなくなって、シュヴァルベというひとつの国になってくれているのが一番なのだが。
帝国側の兄に暗殺の仕事を依頼したと思われる貴族たちも、クレメンスの指示で暗殺済みであり、復讐は殆ど終わっているに近いから。
そして。己が帰りたかったあのシュヴァルベは、二つの国の文化がそれぞれに共存する場所だったから。
二つの国のままの方が、よりあの頃のシュヴァルベに近づくような気もするから。
シュヴァルベの再建さえなるなら、ふたつの国のままでも、統合されていても、もうどちらでもよくなっていた]
聞こえますか…こちら、士官学校跡駐留部隊。
緊急事態が発生しました。
トゥーレーヌ准将が…敵将と対峙して…
[言いよどむような声。わざと語尾を濁した曖昧な言い方に聞こえる。]
現在、主力部隊はイェーガー大尉の元で…
[通信の途中で、ガタリと何かが揺れる音。突然、報告が途絶える。]
――大尉を援護しろ!!
准将の遺体を、向こう側に絶対渡すな!!
[あとに漏れ聞こえるのは戦場の喧騒。何かを叩きつけるような音。
暫くの間、通信先の声は途絶えた。**]
― 犬笛を吹いた後 ―
…………まだ居たのか。
そんで、お前らも来たのか。
[わらわらと出てきたちびウサギたちは、スノウとラヴィのところに駆け寄った。
スノウはラヴィと同様にちびウサギたちも気に入っているのか、ざりざりと舐める事はしても食べるような事はしないようだ。
そして……駆け寄ってきた10頭の隠密わんこたちを見て。
わんこたちがうっかりコンロを倒してやけどをしたりしないよう、手早く火の上から焼き鳥を片付け、コンロから離れてもふに埋もれた。
リエヴルに可愛がられた、一番ちいさい柴十郎は、いちゃついてる二人の邪魔をしにいったかもしれない]
― 学校跡地・帝国側橋付近 ―
[>>186火矢の隙間から、正確に放たれる弾丸。
遮蔽物に頼りつつそれを躱しながら、妙な感覚に襲われる]
(――――……あれ)
(――――、あ、なんだか)
(やりやすい)
.
[タタン、タタン、タ、一呼吸。
タンタン、……――指示出して、軽く吸って、構えて]
―――……タン。
[口に出した声と、ほぼ同じ瞬間に。
>>187米神すれすれを、伸びてきた銃弾が焼いてゆく。
僅かにバランスを崩しつつ、
一拍遅れて、魔法銃のトリガーを引いた。
タイミングを合わせ、……僅かにずらして。
まるで、共闘しているかのように]
[――……僅かに逸れた弾丸が、
確かに届いたことを、感覚で知った]
――……そこに居たんですね、
ディーク先輩。
いや、……ディーク・フォン・ベルンシュタイン。
[そういえば。
――……カークを抱きかかえたソマリの姿が脳裏を過ぎる。
あの時の、奇妙な銃声の重なりは]
あの距離を正確に狙える人は、そういないと思ったが。
あれももしや、彼かな……。
[ぐらりと揺れる脳に手を当て、遮蔽物の陰にしゃがみ込む。
だらだらと熱いものが頬を流れ落ちて、小さく舌打ちをした]
[>>3:685 眩い閃光は、美しいものだったが。
胸をざわつかせる不気味さをも孕んでいた。
悪い予感。―――いや、……ただの、気のせいか]
―――カディーネ中尉!
[名を呼ばれ、顔をあげる。
普段顔色一つ変えずに報告をあげる部下の表情には、動揺が滲んでいて。
何か、ただならぬ事が起きたと知る>>157]
………まさか。何故。
[何故リエヴルがトールと、……直接刃を交わすことに?
相討ち?一体どんな状況で、
そんな―――……
一瞬呆然としていたが、
すぐに立ち上がって口を開く]
もう少しだ。奴らはじきに引く。
落ち着いて火を消せ。守りに徹し、体勢を整えろ。
[火矢の数が減っているのに、彼らは全く動こうとする気配がない。
この情報を、あそこに届けない阿呆はいない。
……おそらく、そう遠くなく……。
ほどなく、波が引くように、公国兵が引いてゆく]
―――……追うな。どうせ届かん。
それよりも消火と、負傷したものの手当、
破損した遮蔽物の修理を急げ。警戒を怠るなよ。
……俺は、主力部隊の方へ向かう。
[身を翻し、数人の部下を伴い、公国側の橋へと―――……*]
――意識の奥底――
[記憶は表層に出ることはなくとも、心は確かに覚えていて。
懐かしさと、切ない想いとが綯い交ぜになる。
ヴィンセントの声>>198が聞こえれば、申し訳ないような、有難いような。]
…………すまん、な。
ドジやった。
お前には、損な役回りを押しつけてばっかりだったな……。
[旧知の気安さからか、色々と頼んでばかりだった。
もっとも、それはヴィンセントに限ったことではないのだが。
影の件などもあわせ、一番大変だったのは、おそらく彼だろう。]
………………悪い。
すまない、皆……。
後のことは、頼んだ……。
[戦場に残してきた者達のことを考えれば、やはり、心が重く翳る。
昏く澱んだ心の奥底で、祈るように呟いた。]
[――ディーク。
ベリアン。レナト。フレデリカ。ミヒャエル。カサンドラ。
公国の民でもないのに、公国のために働いてくれているクロイツ。
それから多くの兵達――。
命がけで戦っているものたちにすまないと思う。
けれど。
こんな時間をもてて幸せと思うことを。
どうか許して――下さい]
―東寮・かつての自室―
[>>+3:48隣にあった気配は、ふいに消えた。
ひとつ息を吐いて、その場を離れる]
…………。
[自分はもう、大事な人たちと戦わなくていいのだと、シェットラントに語った。
けれど、それは自分が逃れただけだ。
今もなお、彼らは互いに向かって剣を振るい、銃の引き金を引いている。
かつてのように互いを高め合うためでなく、殺し合うために]
[そして、
今の自分には、もう何もできない]
――青い世界で――
す、すみません……。
[トールの言葉>>+83に、思わず謝罪の言葉が零れた。
彼と一緒で幸せと思うのに、その反面、罪悪感にも似た想いがこみ上げてきて。
様々な感情が、心を掻き乱す。]
………………せん、ぱ……い
[髪を撫でられれば、縋りつくように彼を呼んだ。]
[が、耳元での囁きを聞けば、真っ赤に染まりながらも。]
………………はい。
[小さく頷き、その時を求めるようにと。
そっと、彼の服を握りしめた。]
[トールの身体から離れれば、足元の柴犬を抱きかかえる。]
この子、教官の犬ですか?
人なつっこいなぁ。
[自分が何かと面倒を見ていたことなど覚えていないが故に。
柴十郎の人なつっこさに、感心するのだった。]
[結局。
卒業後は満足に話せなかったな、とほろ苦く思う。
こんなことなら――…と悔いる反面、
軍人ならば死など想定内だと、脳裏で呟く声もする]
…、兄弟子サマ。
[そっと。
5年ぶりの呼び名を口にしてみる。
酷く懐かしくて、その懐かしさが…胸を抉る]
― 学校跡地 ―
[>>168
ノトカーの手を、ずっと握る。こびり付いた血はもう既に黒くて乾いてしまっていた。
汚れてもかまわない、とずっとずっと握り続ける]
[後生だから、と頭を下げてお願いするカサンドラの姿は。
多くの公国民と帝国民を海に沈めたきっかけを与えた魔女のものとはかけ離れていた]
……ノトカー。
最初から知っていたんだ。
君が、私を好いていたこと。
でも、気づかないフリをしていたんだ。
私には――やらなければならないことが、いや……違う
やらなきゃならない、って思っていたことがあった。
[「家族ごっこ」の日々を思い出す。
妹のようなグレートヒェン、理解のある父と、優しい母、それから――]
―学校跡地・公国側橋付近―
「誰の――か知ら――が…
此方の総大将―――。
…――までは問わん。」
[>>126 周囲の物音にかき消され、明瞭には聞こえなかったが、ソマリが敵兵と交渉している様子だけは見て取れる。
自分達も、対峙している公国兵達も一旦剣を引き様子を見守る。]
「お互い――合戦も……不毛で――
これで手を打てねェんなら……
その命…置いて―――」
……トール・ベルゲルード?
[目を細めて、馬上にある公国の将兵の遺体を見る。
最初に警備に入った日に、リエヴルからトールと出会ったという話を>>2:104聞かされた事を思いだす。
つい、小柄な金髪の兵がいないかと目で追ってしまったが、幸いなことに該当する人物はいなかった。
公国兵が、トールの遺体を担いで立ち去る。それと同時に対峙している兵達も後退した。]
[多少危うげな足取りで、ソマリがリエヴルを担いで戻ってくる。
慌てて駆けよると、支えるようにしてリエヴルの躰を受け取る。]
……わかりました。
後衛に下がり、外部の部隊との合流支援に入ります。
………御武運を…。
[黒鹿毛の馬を引き寄せるソマリに声をかけ、リエヴルの躰を担ぎ直す。
見た目には、気絶しているだけだといっても通じそうな様子であったが、触れた箇所は冷たく、徐々に柔らかさと体温が失われつつあることが実感できる。
これはもう、「人」ではない。]
[帰る刻限になると、グレートヒェンがもっと夜遅くまでおしゃべりしたいといった。
カサンドラがおねえさんだったらよかったのに、と。
ノトカーと結婚すればいい、なんて無邪気な案をひらめいた時には、手を振って。
ノトカーはきっと素敵なお嫁さんを連れてくるよ、とかわした。
怖かったのだ。
生き残った自分の中に芽生えた怒りが失われた時。
生きていく意味すらも失われるように思ったから]
あの時も…こうだったな……
…………誰も皆、簡単に…人では、なくなる。
[ぽつりと呟く。バリケードを燃やす炎の色が、遥か遠い日に故郷を焼いた記憶の赤に*重なって見えた。*]
最近の、君は。
私に似ている、なんて勝手に思っていたよ。
[生き残ってしまったからには――
たとえどれだけの犠牲を生んでも、前に進み続けなければならないと。
そう言い聞かせなければ、とてもじゃないが、生き続けるなんてできなかった]
きっと、君も。
終りの時まで、ついぞ平穏を迎えることなど、ないって。
[だがその否定を、彼は、その表情で行っていた。
それは自分の誤りであると]
…いや。
何を他人事のように言っている。
[暗い声で己を罵った。
先程交差した紫眼を思い起こす。
手を下すのは自分かもしれない。
ベリアンが、カレルを殺したように――]
(俺が、……カークを、殺したように)
あぁ、やっぱり教官の犬なんだ。
いいな、先輩いつの間に。
こんな犬いるなら、もっと早くに教えてくれてれば良かったのに。
[トールの言葉>>+92に、そんな風に呟きながらも。
トールとその腕の中にいる柴犬を眺め、幸せそうな笑顔である。]
ああ、オレの飼ってた犬だ……こいつらもココに来ちまってたんだなあ。
ま、オレとトールたちの時差の件もあるし、こいつらがいつまで向こうに居たのかはわからんが。
[教官の犬ですか、という問いかけ>>+89に答え。
しばじろう、と呼ぶトール>>+90に小さく笑う]
それは柴十郎だ。
柴太郎と柴次郎の、一番したの子供でなー。高齢出産だったから、一匹しか生まれなかったけど。
[雄雌関係なしに、太郎〜十郎までつけてます。もしあの後増えていたら、きっと柴十一郎とかになってた]
柴次郎は、こっちの…他の奴らよりちょっとたれ目の奴。
[自分の周りに居た9頭を見回して、ちょっと体の大きめのわんこを抱え上げた。よく見ると、柴色の毛にほんのり白髪が混じり始めてる]
[しばらく黙祷を捧げた後、踵を返す。
まだ仕事は山積みだった。
部屋の外へと数歩進み、…ふ。と足を止める]
…。
[振り返る。
戦場に散った、かつての兄弟子を]
おまえは、…その生き方で満足だったのか? …カレル。
[理想に燃えていた…シュヴァルベで見た薄青色に。
再び会えたらいいと思って、卒業したのに。
雲が掛かってしまった空色が、再び晴れ渡る日は、もう]
…―― オヤスミ、兄弟子サマ。
[もう誰かを兄弟子と呼ぶ日は無いだろう。
2人で師匠の背を追い駆けた日々を、記憶の箱の中にしまって。
…ぱたん。と蓋を閉じた*]
──公国側橋前戦線、中央──
>>125
[吠え声と共に向かい来る軍服姿が
いままさに折り重なり崩れる将の身体を
運ばんとしていた兵の喉を裂く。
残りの一兵が剣を向けるも、既に手にある
トルステンの身柄とソマリを見比べたのち、
馬に走りより、その場から去る。]
──公国側橋前、公国軍──
[敵将リエヴルの回収はならず、折り重なるようであった遺体は双方の陣へと引き戻された。
互いに小休止となった陣の後方、]
──…殿下
[馬の背に乗せられ戻った身体に、瞑目する。]
……ま、色々あって手元においてなかったからなー。
[帝国軍関係の偵察をさせるために、リエヴルに覚えられないよう。
リエヴルのところに居候していた間は、見つからないよう徒歩2時間ほどの場所にこっそり借りていた家に置いていた。
もちろん、毎日犬笛で合図はしていたし、定期的に餌の補充(水は庭の池のものを飲ませてた)には行っていたが。]
―学校跡地・公国側橋付近―
作戦については…ラウエンブルク大佐の隊が、市街地北側にて技官らしき人物を発見したところまでは、聞こえました。
その後は、通信傍受をされている可能性を警戒して、通話を中断していたようなので詳細な通信は何も…
その頃は、消火活動に当たっていたので聞き漏らしもあった可能性があるのかもしれませんが、私の知る限りでは成功とも失敗とも判断しかねる状態です。
[ソマリに答えながら、もしかしてこの通話も、帝国側の誰かが傍受している可能性はあるのだろうか…そんなことが脳裏を掠めた。
通信機には相変わらず大きな変化はなく、赤い光は静かに*沈黙している*]
[死後であれば、止める者もいまい。戦果としてでも並べてやろうかと思えど、それも叶わず]
──この場はゲオルグ大佐に任せ、遺体をお連れする
それと……フォルテア隊、ウーツ隊にも、
殿下が将を討ち取り、亡くなったと通達を頼む。
それと……
どのみち指揮系統の確認をしなきゃならん
一度、拠点に戻れと伝えてくれ
[ディークが戻るを待って、指揮系統の見直しがいるだろう。]
[今できることは、せめて]
……紅茶を、探しにきたんだっけ。
[ここへ来てしまった人々に、少しでも安らいでもらうこと]
違ったんだ。
最初から、こうしておけばよかったんだ。
[汚れた彼の顔を拭き、そっとその頬に唇を触れさせた]
シチューだけじゃなく、命を届けてくれて、ありがとう。
[その手首には、インペリアルトパーズのブレスレットがあった。
公国軍に身を置き、その危険性を熟知していても、外すことがなかったのは――*]
[ヒンメルが中心になって開設した「ねこうさぎスイーツカフェ」。
自分も時折、甘い物を楽しみに足を運んだものだ。
購買の焼き菓子も良いものだが、その場で盛りつけるパフェ、焼きたてのホットケーキなどはやはり格別だった。
ヒンメルに頼んで、紅茶の淹れ方教室や、珈琲の銘柄当てゲームを開催させてもらったこともあったから、厨房の様子もわかっていた。
この世界でも――そこはあの頃のままだったが>>3:+53]
あれ?紅茶、これだけしかなかったっけ?
[不思議に思いながら、残っていた茶葉から何種類かを選び出す。
東寮で確保した珈琲と合わせて袋に入れ、ティーセットを探しにかかったところで、ようやく誰かが先に持ち出した可能性に思い当たった]
/*
ノトカーまじノトカー!!!!!!!!!!
ちっきしょーーーーー!!! そんなせりふをいって!
しにたかった!!!!!!!
そっか。
お前、柴十郎っていうのか。
[トールの腕の中の柴犬に、微笑みかける。
犬がいっぱい、かつ何故かはしらないが懐いてくれてる子もいて、幸せである。]
[が、トールの言葉>>+98を聞けば、]
………………先輩、ずるい。
[羨ましそうな表情を浮かべた。
自分だって性格は悪くとも、行いはそれなりにいいはずなのに。
ちょっと悔しい。]
― 公国本隊近く ―
ったく、人の顔に絵を描きやがって……。
[頬の傷を拭って低く零すと、兵になんですかという顔をされた。
何でもないと首を横に振って、簡単に押さえた傷に指を触れる。
タイミングが合っていたから、当たった>>201
そしてタイミングが合っていたから、避けられた───]
兎は撃てなかった癖に。
[ぼやくと、また変な目で見られた。
なんでもないと片手を振る]
[中庭へ戻ってくると、何やらいい匂いがする]
……鶏肉?
[香りの漂ってくる方向を見遣れば、小さな生き物たちに埋もれるシロウの姿があった>>+79]
[一瞬、あれが食材か、と思いかけたのを打ち消した]
[いや、そんなことよりも]
[新たに二人増えていることの方が問題だ]
……トール先輩。
…………リエヴル、先輩。
[口にするのは、学生時代の呼び名。
今の彼らの立場を考えれば、そうとしか呼べなかった]
[ステファンの姿>>+102を見かければ、いつものように(ただし士官学校時代)声をかける。]
あぁ、ステファンいるじゃないか。
ステファン、紅茶淹れてくれないか。
教官が飲みたいらしいんだ。
[彼の内心>>+103に気付くこともなく。
いつもの生徒会長然と、声をかけた。]
[ここは死者の集う場所]
[無論、シロウのようにもっと先の時間からここに来るものもいるから、
ステファンだってそうなのかもしれない]
[だが、目の前のステファンは、
見たところ傷もなく、顔色もあの病院で最後に見た姿よりよいものの、
その姿形そのものは年をとったようには見えなかった]
[トールから柴十郎を受け取れば>>+105]
うっ……別に、そういうつもりでは、ないのですが……。
[なんだろう。
自分が知らないトールの一面を垣間見てしまったような気がして、
少し寂しかったのかもしれない。
トールの表情を窺うかのように、
子犬を抱きかかえたまま、じっと彼を見つめた。]
― 回想・軍学校時代 ―
うん、針は指先の訓練にもなるし。
羊毛生地の、この独特の手触りも好き。
実は卒業したフェリクス先輩が、これのやり方知っててさ。
[チクチクチク。目の前にモデルであるラヴィがのんびりとパパイヤの薄切りを食んでるのをみながら、中庭の一角で掌サイズの人形を仕上げていた。人の気配がするときは、鞄の中に隠したりもしながら]
ねえ、これどうだろう。
食べてみたいって気分になる?
[その聞き方もどうなのか、だが。
リアルになっているかどうかの確認をレトにする]
6年の終わりまでには、会心作を作りたいんだ。
ちょっとしたサプライズのためにね。
[ルームメイトの間だとウッカリポロリがあるかもしれないから、誰へのどんなサプライズなのかは内緒にしつつ。
うららかな陽射しの下、ラヴィの姿は平和な時代の象徴だった*]
― 回想2・学校時代 ―
エルンスト先輩、もしかして毎年この時期からこうした年鑑類を全部手に入れてらしたのですか?
[あの翌年。西寮にも良く出入りするようになった。
その日は前年の白書と比較したくてお邪魔した日。
お土産は、軋轢なくなりますように運動の一つ、ココアスティックだった]
え、それは僕も興味はあるからお願いしたのですけれど。
そろそろこの時期から目を通すようにしておかないと、戻ってからが大変かもしれないな、とか。
でも買うには高いし、立ち読みは許されないし、どうしようかなと悩んでいたのですが。先輩が買い込まれていた話を聞いて、思い切ってお願いしてみました。
[そうしたら、予想以上に気軽な了解が貰えて。
軍事白書以外も借りにくるようになった]
あの人形は手作りなのかって?
そうじゃないかなと思いますよ。
[落し物>>68の話はそらっとぼけけてたり]
どこで買ったのかですか?
……バザールです。
[材料はという主語を抜かして答えたり、親切な相手に不誠実でもあったが。
どこまで誤魔化しきれていたのかは他の生徒と違う不思議な空気に阻まれて、こちらも良く分からなかった。
これを感じることがあったのは、後は同級生に一人くらい。
そうやって何度か訪ねる内に、そう西寮長ほど分かりやすくはなかったけれど、この部屋の主達に何となく思うとこともあった。それで何かを確認したり>>3:630もしたのだとか*]
― 現在・市街地より撤退中 ―
[思い出は消えない。どれだけそれに蓋をして、なかったものとしようとしても。忘れられない。忘れたくない。
レトのはともかく、どうしてもう一つも思い出したのか。策士と思った敵将の顔をじっくり確認することは出来なかったので、そこは分からなかったけれど。
喉までせり上がって来た何かを苦い唾と共に飲み込む。そして。
衝撃の事実>>198に、馬の足も鈍りかけた**]
/*
真っ先に拠点に帰り着くのは絶対違う気しかしない、ので。
誰かが拠点に帰りつく待ちで原稿を書き溜めるなうww
/*
そういや昨日、俺はダーフィトに嘘をいった。
カークと会ってないの、6年じゃなくて5年じゃねェか。
うわあ、うっかり間違った…orz
― 契約の修了 ―
[一人の女の子がいた。彼女は、ただ、家が銃工房をしているだけの特に何かかわったことのない幸せな女の子だった。
それも、家に突然賊が押し入り、大好きだったお父さん、お母さん、お兄さんは天国へいってしまった。
女の子は酷い怪我を負い、治った頃には、賊は"いない"ことになっていた。
それが力あるものと、ないものの差だと。叔父はいったが、女の子には納得がいかなかった。
細くて小さな自分にも、奮える力があればきっと。
いつか自分が救えなかった、家族を護れると。そう信じて――
彼女は、暴力の近くに身を置くことに決めた。
誰でも簡単に奮える暴力は、きっと、この構造を覆すと信じた。
そこにたどりつくまでは、たとえ、何を犠牲にしてもかまわないと――
だから神様、力をください、と。
彼女は天才になった]
[もう、終わった話である]
[リエヴル・ド・トゥーレーヌ。
帝国貴族、トゥーレーヌ公爵家の当主。
シュヴァルベ戦線での指揮官であったことは知らないが、軍でも上の地位にあったことは推測できた。
そして、トルステン・フォン・ラウツェニング大佐とは、かつてのルームメイトでありながら、敵対する軍の幹部同士、という間柄――のはずだ。
>>+104その彼が、何のわだかまりもない様子でラウツェニング大佐の側に立ち、屈託無く自分に声を掛けてくる。
戸惑いを隠せない視線をトールへ向ければ、そちらからはいくらか陰りのある表情が返ってきた>>+106]
……つい、さっき……
[>>+108数十分か、数時間か。時間の感覚はよくわからなくなっていた。
答えてから、訪ねられているのはそれではないと気付く]
ええと、わからない……んです。
撃たれてから、意識を失ってたらしくて、トール先輩やディーク先輩が来て下さったのは、何となく思い出したんですけれど。
あれからどのくらい経ったのか……
[自分の胸に手を当てて、一度言葉を切って]
はっきり、死んだ自覚が無いんです。
本隊はこのまま、暫くここで維持だ
あれ以上どさどさと前に出てこられても困るからな
重装甲歩兵縦を前に並べて盾を構えさせておく
装甲さえきちんとしときゃ、
ありきたりな魔法弾ではやられない。
[特殊な弾であれば別かもわからないが、魔法弾の威力は
火薬のそれよりも基本的には低い。
維持には装甲を固めてしまうのが一番だった。]
― 市街地跡 ―
[>>59カサンドラに物理攻撃斜め45度を食らわせて
気絶させてから、馬の背にやや乱暴にでも乗せる。]
―――ああ、来い。
[>>65フレデリカに届かないと解っていながらも、
短く返した言葉はどこか低く下に落ちた。]
(わかんねぇ。)
[フレデリカは、もっと上手いやり方があったのではないかと。
例えば先に、自分に部下を殺させる、など。
あの時は、部下の命とカサンドラの命を天秤にかけさせられて、
悩みぬいて選べなくて結果――リエヴルの命令をダシにした。
フレデリカに対して怒りがあった。だが。
>>3:725あの時一瞬見えた笑みには、昔の面影があって。
――彼女の内面が読めずに、眉根を寄せた。
この世にはわからない奴が多すぎる。]
弓兵隊を、下げて後方も警戒させておいてくれ
拠点を占拠してる帝国軍相手とは
小休止ってとこだが、囮部隊の方へ向かわせた帝国の部隊が
こちらに、戻る可能性がある。
馬鹿正直にこっちの目の前を通って
公国側の橋から戻ろうとするようなら、
──射かけてやれ。
拠点内にまで追いかける必要はないが、
こっちに向かってくるなら応戦しろ
― 市街地跡 ―
ラムスドルフ少佐の勇猛と、その献身を無駄にするな!
我らの目的は達した!速やかに本隊へと合流しろ!
無理に敵を追うな!足止め程度で戻れ!
逆に深追いしてくるような奴らは叩き伏せろ!
[本来であれば殿を務める事も辞さないが、今は小麦粉馬に背負った状態だ。中央よりに位置し馬を走らせんとする。
>>193ウェルシュからの進言があったのはその最中だろうか。]
そうだな、すまない。
[思い出したように通信機に音を入れると、向こうからは雑音交じりの戦火の音が聞こえてくる。そして>>193殿の請負には頷く。]
任せる。
……技官の事については向こうで改めて聞く。
死ぬんじゃねぇぞ。
[そう返し走り出そうとして。]
― 市街地跡 ―
チッ
[>>113遠くでノトカーの事を
吹聴して回る声が聞こえて眉根を寄せた。]
敵国の甘言を信じるな!乗せられるんじゃねぇ!
むざむざ技官を奪還させられた負け犬が吼えているだけだ!!
[ここで士気を落とされてはとばかりに激を飛ばす。
あながち外れではないが、向こうの弁も間違ってはいない。
あとは各々の兵士がどう受け止めるかという所か。]
向こうに慣れてんのがいるな……。
油断するなよ、ドーベルニュ少佐。
[>>112そう言い残した。
だがラウエンブルク隊、ラムスドルフ隊だけでは劣勢だった数の差も、ドーベルニュ隊が加わればこちらの方が優位らしく。いくらか飲み込まれつつも、大多数は北上に成功するか。]
[ステファンの視線の意味など、気付くこともなく。
ただ、その言葉>>+111を聞けば、一瞬だけ不安が過ぎって。]
はは、死んだとか何言ってるんだ。
ステファンも、そんな冗談言うようになったんだな。
[不安を振り払うように、くすくすと笑った。]
[トールに撫でられれば、嬉しいの半分、戸惑い半分。]
……………………犬?
[どっちが犬なんだか、とはどういう意味なのだろう。
自分がどう思われているのか知る由も無く、小さく首を傾げた。]
― 市街地跡 ―
[>>60途中振り返ると、ノトカーは部下らに連れられて、重症ながらも戻っているようで。]
まだ生きてるな?
[気絶した彼の事を問えば「はいっ」と短く返事がかえる。
その事に安堵の息が零れた。]
死なせるなよ、絶対にだ!
[ラムスドルフ隊員にそう飛ばすがどうなるか。
顔色は酷く悪いように見えて、微か目を伏せた。]
― 市街地から離れてすぐ ―
連絡が遅くなりました、申し訳ありません。
レイヴンウッド技官の奪還には成功しました。
隊の被害はそれほど甚大ではありませんが、
ラムスドルフ少佐が負傷…重症です。
これより速やかに本隊へと合流します。
[この時はまだリエヴルが生きていると思っていた。
だからこそ、何時もどおりの口調で、報告を述べたのだが。]
な…。
[>>*2報告するのと、通信が入るのとはどちらが先か。]
准将はどうした、アイゼンシュタイン少尉。
敵将とはまさか…トールか!?
[また前に出たのかと、思うよりも今は准将の安否が先だ。
だが。]
[>>+109リエヴルは犬を抱いたまま、トールを見つめていた。
どこか幼く見えるその表情と、
>>+112頭を撫でるトールの仕草に何かを合点して]
……珈琲も持ってきましたけど、まずは紅茶にしましょうか。
ミルクたっぷりのアッサムティーなんてどうでしょう?
[あの頃のように返事をした]
[>>*3返答が返る前に、喧騒が聞こえる。
遺体―――そう耳に届けば大凡を理解した。
言葉が無い。
あまりに早すぎる死だった。
頭が痛くなるような思いと、足元が冷える思いと、
同時に襲い掛かってきたが、すぐさま己を叱咤させて。]
アイゼンシュタイン少尉、
これより本隊へと戻る。そちらの報告を頼む。
[そう告げることで平静を取り戻そうとする*]
[ステファンの声>>+115を聞けば、嬉しそうに頷いた。]
いいな。ミルク多めの、いつもより少し甘めで。
どうも、少し疲れているみたいでなぁ。
[そんな風に注文をつけながら。
さっきは教官が飲みたがってるとか言ってた癖に、当然のように自分の分も淹れてもらうつもりでいた。]
― 音漏れ ―
准将はどうした、アイゼンシュタイン少尉。
敵将とはまさか…トールか!?
[魔石はすぐそばの音を微かに拾っていた。只ならぬ同様が、微かな音に滲み出ていた]
/*
メモも確認しつつ…。
ダーフィトのあれは返せてないけど無理か。
ファンとか反応したいが。ファンか。ふくな←
東寮の厨房に、珈琲がありました。
スイーツカフェにも寄ったんですけど、教官が先に行ってらしたんですね。
[>>+116シロウの声に答え、もう一度リエヴルの顔と見比べたりする]
えっと、お湯を……あ、ポットとカップまで暖めてて下さったんですね。
じゃあ、すぐにお茶淹れます。
[>>+117リエヴルからのリクエストには頷いて]
いいですね、僕も甘いのが欲しい気分です。
[慣れた手つきで茶葉を計ってポットへ入れる。
紅茶を口にするのは、どのくらいぶりなのだろう]
/*
おっと回答あったな。弓か…。
シロウみたく叩き折る芸当はないしなぁ。
少し食われる描写すればいいのかな。
ありがとう、ございます……。
[トールの言葉>>+119に、恥ずかしそうに顔を赤らめながらも。]
……でも、先輩の方が、ずっと素敵なんですから、ね。
[ずっと尊敬し続けていた相手であり、恋い焦がれる人でもある。
彼のことを誇るように、晴れやかに微笑んだ。]
[ステファンが紅茶を用意してくれるとあれば>>+120
嬉しそうに表情を綻ばせる。]
ありがとう。
ステファンが淹れてくれるなら、それが何よりだ。
[自分で淹れることが多いとはいえ。
誰かに淹れてもらった紅茶を飲むのは、また格別だ。
トールの言葉>>+121にも頷きながら。
ここが平和なかつての学舎であると、未だ信じて疑わない。]
― 学校跡地・公国側橋付近 ―
…………。ああ……。
[到着したそこは、まだ混乱の最中にあったが。
ソマリの檄と。
迅速に情報を集めて伝達するヴィンセントのおかげで、
兵の混乱は、――…僅かずつではあったが――、静まりつつあった。
僅かに残る公国の兵士の後ろ頭を、無造作に片端から撃ちぬきつつ、馬を走らせる。
――……カレルの死に。
両国が手を携え、美しいものを作る事は
もうないのではないか、という気がした。
胸に沈み、骨に溶けるような実感]
― 回想:学校跡地周辺・某所 ―
実務自体はちゃんとやってるぞ。
……いや、ごめんなさい。
[>>169ソマリに言い返そうとして、肩を落とす。
説明を面倒くさがる癖は否定できない。……悪い癖だ]
……もちろん、好きとか、気持ちいい、って方がいいけど。
憎しみや執着も、向かう力は同じだから。
ベクトルが違うだけで。
[ソマリの声が。
届かない、遠いものを見るような色を帯びるのを感じた。
……彼の世界は、今。どんな色をしているのだろう]
簡単じゃ、ないけど。
……切れるさ。
[繰り返し、そう、言いながらも。
彼を繋ぐ鎖が、重く心身を縛っているのを感じる]
やること。……やった後。
お前はどうなる。
――……必要とされる場面で、死ぬこと、までが>>3:289
おまえの”やること”なのか?
[ぽつり、と。呟いた]
[>>171 こんな話をしたことがないな、と。ぼんやりと思った。
母の殺害。そんな悍ましさを孕む話を、……愉快ではない話を。
口にする理由はなかったから。
ただ。他に出せるものが。
手の中にあるものしか、出せるものがなくて]
――……良い夢と悪い夢、か。
混ざっているから、苦しいのかな。
お前はもっと、別の夢を見ていいと思うんだが。
[>>172彼の懊悩の理由を知らず、語る言葉。
感謝、と彼は言った。
……冷たい筈の鎖に交じる、儚い温かさ。
恋しさを利用して絡め取る重さを。
それに似たものを、知っているような気が、した]
……メルは、何かをずっと抱えてた。士官学校時代から。
でも俺は、気づかないふりをしてた。
……聞かない事が、いいことだと思ってた。
本当は、聞くのが怖かっただけ、――……だった、なあ。
聞いたらどこかに行ってしまいそうで。
[>>174箱から出たのだから、とソマリは言う。
消えた言葉の先を、感覚で受け止め、笑う]
遅いんだろう、と思う。
でも、……悪足掻きくらいは、できていい。
そろそろ、な。
[会えてよかった、と。
強がりのように、降参するように言った言葉は空に溶け。
同じ言葉を口にした、ソマリの声を聞いて。
実感として、柔らかに身に溶ける。
――……しばしの沈黙の時間を。
ただ、彼の顔を見て、微笑むことに、使う]
[>>179 怒ったような口調に、咄嗟に口を尖らせる]
……離すなよっつーか、近づけてくれるかも怪しいもんだが。
俺あいつを本気で撃っちゃったし。
――……どうせ、なんでそうしたかも、伝わってねェんだろうしなぁ。
[自分でも掴み切れていないくせに、そんな事をぼやくと。
掻っ攫う、という言葉に、目を丸くする]
………え。
お前メルのこと好きなの?
あれは俺んのだよ、俺の旦那ですよ、離縁してないし。
[慌てたように言う脳裏に、―――ふと自分の言葉が蘇る]
ああ、スイーツは無かったが材料はあったし、そこはプロ級のカークに任せて。
小腹も空いたから、湯を沸かしながら焼き鳥作ってた。
[湯とポットの用意についてはそう答えた。
しかし、死んだ後もわずかながらでも空腹を感じるとは、この空間はどうなってるのだろう]
……ああ、そういえば。
オレがこっちに来ることになったのは、トールたちより何年か後なのに、着いたのはオレのが先だったらしいぞ。
どういう仕組みかはしらんが、この先誰か増えるとしても、もしかしたら何十年後から来た奴かもな。
[ステファンにそう告げた。
もふ用おやつ袋からジャーキー取り出して、わんこたちに与えてる]
(――…やれないなら、俺がやろうか?)
(カークには、恩があった)
(苦しまないように、息の根を止めてやれる)
[喉元まで出かかった声は、
>>0:437 誰かにやらしていいのか、という疑問への
答えと共に消えた。
カークを殺したかった訳では、なかった。
必要なら、できただろうが。
ソマリの意思を問うた時、思ったのだ。
――……彼が、全てを捨てて愛しい人と逃げるなら。
それでもいいと]
[それを、口にすればよかったのだろうか。
……むしろ、口にした言葉は彼を、
戻れない場所へと後押ししてしまったのだろうか。
悩めども時は戻らない。いつだって―――…]
――………ん。
やるだけ、やってみる。
[くるくると弄ばれるナイフ。
それを器用に扱う彼の表情。寂しげな笑み]
…………。
[おもむろに、回転するそれに、ていっと手を突っ込んだ。
ぎりぎりで刃を躱したり、失敗して皮一枚切ってみたり。
なんでもよかった。怒るにせよ呆れるにせよ。
――……そんな風に、笑わないでくれるのなら*]
はい、もちろん。皆さんの分も用意してますよ。
[中庭にいた全員分のカップに熱い紅茶を注ぎ、テーブルに置いた。
>>+121トールに答えながら、いつか聞いた言葉が脳裏に蘇る]
『また……お前の淹れた紅茶、飲みたいな』
[朧気な記憶の中の、暖かな声>>0:462]
『ああ、出来れば、俺とお前とだけじゃなくて。
……生徒会長さまとも一緒に』
[そう願ってくれたことが、こんな形で叶うとは思わなかった]
……苦しまなかったのだから、良かったんでしょう、きっと。
[声をひそめて伝えるのは、先ほどの言葉>>+118への返事]
/*
だいぶ端折って書いてんだがな、なげぇな。
ソマリの愛に応えられている気がしないぜ……だが全力で返すぜありがとうありがとう!!(ぎゅううう
この後どうするのかなー。
のとかが青わかめモードになっている
みんなの追悼をしながら、今後の軍議って感じかな。和平はまだ遠いか?
どっかで手打ちになるのだろうが、もしかしたら全滅までやったりするかね。
准将が、やられた?
[ヴィンセントの報告が途中で途切れ>>*3、一瞬自失しかけた。
トールが相手ならありうるとジェフロイ>>*5も聞いて思うけれど。通じているかどうかではなく、その腕の確かさで。
また砂が零れ落ちてゆく。サラサラ、サラサラと]
……ブラオクヴェレ大尉に続けて。
やはり、本隊を囮にというのは乱暴すぎましたか。
[哀しい。悔しい。
押し込めてあるはずの感情が、その蓋を揺らす]
何年か後……?
[>>+124シロウの言葉に、軽く目を瞠る。
そんな時間差があるなどと、考えてもいなかった。
改めて、他の人々の顔を眺めてみる。
歳をとったように見える人はいないようだ]
……そうですか。
どうせなら、うんとよぼよぼになってから来てくれるといいですね。
それとも、ここへ来るときには若返ったりするんでしょうか……。
[でもそれなら学生の頃の年齢まで戻りそうな気がするし、などとぶつぶつ呟いている]
/*
うぅぅウェルシュ……。
ウェルシュLWかぁ。大変と思うけど、お願いな。
そわそわ。ここから応援してるんだ……!
―――!
……そうか、ブラオクヴェレ大尉…
…いや中佐も、か。
[>>*7ウェルシュから零れた声に、一瞬目を見開いた。
先のヴィンセントの通信は切っていたので届いておらず、
初めて聞いた事実に眉根を寄せた。
少し甘さは残るものの有能な一人。
東寮の仲間だった後輩。
眉根を寄せたまま目を閉じて、僅かの間瞑目した。]
[トールの口から愛という言葉が飛び出れば、どことなくそわそわとはするものの。
彼がどう思っているかなど、やはり知ることはない。
その考えを知れば、思わず笑ってしまっただろうけど。]
―士官学校跡地・大佐御一行到着前―
…くっ、
[軽い眩暈に、柱に手をついた。
そろそろ鎮痛剤も切れてきたようだ。
此処まで休みなく動き回っている。
…流石に、息が切れた。
肩で荒く呼吸を繰り返し、首を振る]
ラウエンブルク大佐の戻りはまだか。
[まだです、という部下の返答に目を瞑る]
ちッ。超過労働過ぎるだろ、今日…。
[眉間の皺はしばらく取れなかった*]
ミヒャエル来るの早いwwwwwww
公国でやり残した事とかやってから来ると思ってたCO
発見していいのかなー
するけど
[――リエヴルの心は、おそらく「戻って」いるのだろうとステファンは思う。
死した今、現世のしがらみを捨てて過去の友情を大切にしている……と考えるには、あまりにも屈託がなさ過ぎる]
(……友情?)
[>>+122トールを相手に頬を染めていたのを今さら思い出して、ミルクティーを口元から零しかけた]
[学生時代のふたりが、とても親しかったのは知っている。
「できている」との噂を耳にしたことはあったが、下品な冗談でしかないと思っていた]
(……愛?)
[>>+127その言葉へ、トールはやたらきっぱりと反応していなかったか。
>>+129ふたりのやりとりを、ついじーっと観察してしまう]
― 公国側橋前 ―
下がらなかったか…まぁそうだろうな。
[遠くに見えるのは公国軍。
引いたがおそらく撤退はしていないとの情報どおり
学校跡地を前にして、陣形を整えている。]
…河を通って迂回するのは、
時間もかかるし危険も伴う。
弓か銃が来るかもしれんが…仕方が無い、突破するぞ。
[そう指示し、橋へ向かって緩走する。
馬上でカサンドラが呻く声が聞こえれば、
もう少し寝てろと、ぺしりと叩いておいた。]
[馬の体力を維持するため、歩みを緩めた。
弓矢が届くぎりぎりの範囲に到達した時点で。]
全速力で駆け抜けろ!
[そう号令し、一気に橋まで駆け抜ける。
運悪く何人かが食われただろうが、
主力の大半は学校跡地へ帰還適うだろう*]
よぼよぼか。そうだな。
[ステファン>>+126の反応に、笑いがこぼれる。
実際、戦争が終わった後の誰かがきたら。
平和になった後で、幸せな時間を過ごしただれかがきたら。
その時代の話を聞かせてほしい。
もっとも、戦後に幸せになったものならば。
士官学校と同じ景色のここではなく、違う場所に行くのかもしれないが]
……そういや。オレがこっち来る前は、髪伸びっぱなしだったのをポニーテールにしてたけど。
あの頃の長さに戻ってんな。
髭は、さすがに間際に剃られたけど。
[ここに来るときに若返って――という言葉には、そんな事を思い出す。
公開処刑である以上、見た目を少しは整えられたが。
死の間際には、何年も少ない食事量――戦争の影響か、食事が2日に一度くらいのペースになってた時期もある――で。
窓のない独房に入れられたまま日に当たらずにいた体は、最低限の筋肉こそ保ってはいたが、かなりやつれていたはずだが。
まわり――主に記憶が巻き戻ってるリエヴル――の反応を見る限りでは、教官時代とも大差なく見えるのだろうか]
― 学校跡地 ―
[ 誰かが手を握っている。これは妹だろうか?
ずっと昔から知っているような、
今初めて知ったような、不思議な温もり――。
蒼い世界からゆっくり浮上する。
意識が戻れば、まず身体に走る激痛に小さく息をあげ。
そして――、 ]
……せ、んせ……?
むぅ。そんなことはありません。
言ったじゃないですか。
ずっと、貴方を目標にしますって。
[トールの言葉>>+129を聞けば、小さく呟く。
事実その通りに。
最期の時まで、彼のことばかりを考えていた。
己がそんな最期を辿ったことなど、知らぬままに。
それでも、やはりその想いに間違いはなかった。]
[ステファンの視線>>+130に気付けば、ふと首を傾げる。]
どうしたんだ、ステファン。
[キョトンとした表情は、おそらく生徒会室で見慣れたものだろう。
シロウの前でのやり取りと違って、今の会話は比較的日常的なもの……と思っているが故に。
彼の内心になど、気付くことはない。]
[ 自分の顔のすぐ近くにカサンドラの顔がきて、>>225
ただ、無事だったのだ、と安堵した。 ]
先生――、
……よかっ……。
[ 痛ぅ、と激痛に顔をゆがめると、周りを囲んでいた部下が
「少佐!」「隊長!!」と集まってくる。
その隙間をぬって、遠くから見る、人影があった。 ]
/*
あやべ現在地表示間違えt
橋前って近いよな…
ああでも渡るとなると橋前だからいいのか。どうだろう。
なんか紛らわしかったらすまん>ベリアン
[ >>182
帝国兵の服を着て遠くからこちらを見ている、金の眼。
あれは――、 ]
……ミヒャエ…ル?
[ そうか、元ルームメイトは帝国人だったんだ、と。
納得しそうになって、いや待て、と。
先刻の市街地で見かけた、公国の軍服を着ていた
彼は―― ]
[ステファンが淹れてくれたミルクティーを飲みながら、焼き鳥を一本食べてみた。
……やっぱり合わなかった]
あ、こら。
お前らにこれはダメだ、ネギ使ってるんだから。
[食べたい食べたい攻撃を9頭のわんこから受ければ、犬笛を吹いて『おすわり待機!』の指示を出して]
ネギなしで、肉だけいくらか焼くか。
[一口サイズの鶏肉を、金網の上でころころ焼き始める。
スノウも食べるかもしれないので、少し多目に]
― 少し前:帝国兵追跡 ―
[敵の応戦に、騎兵が跳ね飛ばされる。>>194>>195
刃を受けた傷口から血が滴り、軍服を黒く染めている。
痛みに眉を潜める。徐々に剣が重く、振りぬく動作が鈍くなってゆく。]
……これ以上は無為、か。
[クロイツの返答>>120に、ぐっと唇を引き結ぶ。
彼の策により、兵は戦意が戻ったように思えたが。
長引いた市街地掃討により実際数は大きく削られており、顔には疲弊も色濃い。]
後背との距離が開きすぎるな。
無念だが技官は諦めざるを得ない……な。
[単騎であれば、追っていただろう。
だが、率いる小隊が傍にいる。
更にその後方には未だ刃に頽れる自軍兵も居るはずだ。
一平卒の身ならばまだしも、指揮官が一人、勝手な判断は許されない。]
――……!!!
[ 突然、薄れかけていた意識がクリアになった。
しっかりしろ――彼は、公国人じゃないか。
では帝国の制服を着てこちらを伺うあれは―― ]
捕えろ!!!公国のスパイだ!!!
あの木陰に――いる!!!
[ 部下たちが一斉にミヒャエルの方角に振り向き、
捕えに行くのが早いか。
瀕死の身体を起こして腰にあった銃を手に取り、
彼の方角へ向けた――。* ]
[カサンドラへの形容には、同じく苦い笑みを浮かべ。
至極もっともな意見を全面的に容れることとした。
後方を振り返り、声を張り上げる。]
聞け!
敵兵に奪取されたレイヴンウッド技官の救出は困難と判じたが、
我らはまだ敗北したわけではない。
[苦しいな、と、内心で思うが。]
これより後方に残存する敵兵の掃討殲滅に移行する。
市街地に潜んでいる鼠やら、撤退に間に合わなかった子猫ちゃんたちを徹底的に駆逐しろ。
行くぞ!
[抜き放った剣振り上げ、切っ先で元来た方角を指し示した。
諦観や敗走でなく、あくまでも最良を取るポーズのようなものだが。
今此処で、兵の士気を下げるわけにはゆかない。]
[ついついじっと見ていたら、やはり不審に思われたらしく>>+134>>+136
慌てて誤魔化した]
あ、いえいえ。
トール先輩が前に、えっと、ゆっくりこうやってお茶飲みたいって言ってくださってたから、実現できてよかったなって。
[けれど、彼が本当に願ってくれたであろうもう一つのこと>>+131は叶えられずに――]
― 士官学校跡地・状況確認中 ―
[――…橋を隔てて、帝国側。
帝国の陣営の後方から、公国軍の様子をじっと伺う。
公国軍は、ほぼその動きを止めていた。
前方に散っていた歩兵や弓兵らも、後方へと引かせつつ。一定の場所で留まり、重装甲の兵らで防御を固めている
――…魔法弾対策のためだろう。魔法弾の火力の弱さは、誰もが知っている]
……お返しに、火矢でもぶっ込んでやろうか。
鎧は燃えねぇが、中の人間は別だ。
[ぼそりと呟く。
今すぐは実行できないが、準備しておく必要はありそうだ。
伝達しつつ、伝達を聞き。目を細めて事態を眺めやる]
双方、動くに動けない、か。
……大佐らが戻るまで、暫くこのまま、……かな。
[そう思っていると。ふいに公国軍に動きがあった。
次々と弓矢が飛ぶ。帝国軍の帰還に対応したものだ。>>254
多少の混乱があり幾人かが脱落したものの、大きな損害なく帰還できた模様だった*]
[ステファンの言葉>>+137を聞けば、ふと笑みが零れた。]
お茶など、いつでも飲めますのに。
三人で飲みたかったのなら、先輩もいつでも生徒会室に来てくださればいいんですよ。
[そう言って、ステファンが淹れてくれたミルクティーを口元へと運ぶ。
甘い味わいが口の中へと広がって、どこか心が落ち着くのだった。]
/*
状況確認しているのはむしろPLという噂
うわーん何を書いてもログをよみちがえてるきがして戦況怖いぜ
だがかかんと。。。
ところで少なくともシロウ教官はこの場にいるのに「3人」って言い切ってる人達
カーク先輩とシェットラントはしばらく発言ないのかー
― 掃討戦の後 ―
[総指揮官戦死の報が齎されたのは、掃討戦が粗方片付いた頃であろうか。>>224
彼方此方で点呼が飛び交う中で、血相変えて飛び込んできた早馬がそれを伝えた。]
――――なん、だと?
[目の前が暗くなる心地とはこのようなことか。
聞き間違いであったという一縷の望みにかけ、再度問い返す。]
『シュヴァルベ戦線総総司令官、トルステン・フォン・ラウツェニング准将が、敵将リエヴル・ド・トゥーレーヌと接触・交戦ののち戦死を遂げられました。』
[最初の報告と一字一句違わぬ、明瞭な声。
だが重く圧し掛かる事実に耐えかねてか、伝令の声も小刻みに震えていた。]
― 学校跡地 ―
すまない遅くなった。
救護班、負傷兵の治療を!
[そう言いノトカーを任せる。
あまり動かせないだろう、治療はすぐさま行われた。]
人数の確認が済み次第報告を。
それから現状報告を頼む。
それが済めば……准将の所へ行く。
[報告を信じていないわけではないが、
先ずはこの目で確認しなければならないからと。
残存兵の点呼は行われたが、それより速やかに紛れ込んだミヒャエルの事には気付いていなかった。]
[心のどこかで、もしかしたら、と思ってしまうことがある。
死の瞬間を認識していないがゆえに、]
[もしかしたら自分はまだ生きていて、意識がいわゆる生死の境を彷徨っているのではないか、などと**]
………トール
………准将。
[敵将の死も確認済みと聞かされた。
討ち取ったという形ではあるが、聞けばほぼ相打ちであるとも。それには、そうかと静かに頷いて返す。
総指揮官を失った事実は、その事実だけを受け入れて、心を閉ざすに徹した。
双眸を伏せて報告を聞くのは、遠目に此方を窺う兵の目がある為だ。ただでさえ作戦の失敗により、誰しもが戦況に不安を抱いている。
内心の動揺を悟られてはならない。今はまだ。]
― 学校跡地 ―
ドーベルニュ少佐、怪我は?
あれば治療が済み次第、司令室に使っている教室まで来い。
[ウェルシュにはそう告げて、一度下がらせる。
>>234カサンドラを馬から下ろすと目が覚めたようで。
彼女の独白のような嘆きには、少し眉を下げた。
随分遠くなってしまった頭に、ぽんと手を置いて。]
………。
お前にも聞く事がある。
……だがノトカーの事が気がかりな気持ちも判らんでない。
側に居るのを止めはしない。
だが悪いが、監視だけはつけさせてもらう。
おまえ自身の身の安全の為もあると思ってもらっていい。
[そう言い残して、今この時だけは自由にさせて*]
よく知らせてくれた。
事実を報せるべきは、デンプヴォルフ大尉、ウーツ中尉、ファロン少尉……今ここでは、そのくらいだな。
ああ、間違っても他の兵に聞かれるんじゃねえぞ。
帰還までは伏せておくべきだと考える。
それを終えたら…
伝令はベルンシュタイン大佐からか?……アリー大尉か。
迅速に本拠地に向け撤退すると返令を頼む。
[馬首を返し他指揮官の下に駆けてゆく伝令を見送ってから、
即座に兵を召集、撤退を告げた。
常の表情を取り繕ったつもりだが、急な撤退に何かを思う者も居たかもしれぬ。]
──公国側橋前──
>>254
[弓隊が帰還する帝国兵の頭上から矢を射かけるも
走り抜ける馬は矢の雨を素早く通り抜けていく。
>>115 伝令が入ったのは、そのときの事か。]
な有能なのばっかりで嫌になるな。
[フォルテア隊からの通達が入ったはその後の事か。馬上に身を引き上げて、トルステンを乗せた馬に公国旗をかける。]
お連れしてします。
このままというわけにも行きませんから。
[ゲオルグにその場を任せる事を伝え、いくらかの小隊を連れ、公国側拠点へと馬を走らせた。]
死者は可能な限り拾え。
負傷者馬に乗れねぇ奴は引き上げて貰え。
そうじゃねえやつはもう少し踏ん張れ。
[奇襲を警戒させながら、編成を立て直すよう指示して回る。
軍馬にも限界はあるから、全てとは行かないが。
目に付いた遺骸は出来る限り袋に回収し引き上げてゆく。]
──公国、前進拠点──
[馬上にトルステンの身体とその剣をを乗せ、公国旗をかけた馬が小隊といくらかの負傷兵たちを連れて拠点へと向かったは、ディークが竜騎兵隊を連れて戻るよりも前の事になる。]
…… 戻った
[出迎えの警備兵が血塗れの姿に
ぎょ、っと目を向くに構わず馬上から降り]
敵将を打ち果たし、
トルステン中将が御帰還なされた。
[白布に国旗が刺繍された布で覆った身体を、馬上から下ろして出迎えの兵に預けられる*。]
確認すること………?
そう大尉が言ったのか。
[何か見つけたのだろうか。
もう動くものは何も見えないが、帝国兵が撤退していった方角を見やる。
暫しの間考えていたが、デンプヴォルフ大尉の判断であれば無茶もないだろうと、隊列に戻るよう兵に告げておいた。]
/*
うっ……ダメだ。
>>273を見て切なくなる。
先輩……俺が切ながるのはおかしいはずなのに。
先輩……先輩……先輩……。
確かに言われたけどな!
俺は、もっと目標を高くもてっていっただろう?
[リエヴルの語る懐かしい思い出。
いや、戦場で相対した時すら、
リエヴルの向ける眼差しには、
目標とかそういうものが宿っているように感じた。
一体何がそこまで彼をそう思わせているのかが不思議だった]
[カレル。同級生の中で一番輝いて見えた星。
優しい箱庭から出た後、その輝きは隠されてしまっていたけれど。流されてゆく自分とは違い、本人の足で立っているように見えていた。
もう、出撃前の約束も果たされることはない。
全てが終わったら、自分は無理でも彼ならと。
そんな思いも泡沫と消えてしまった]
[リエヴルにも聞くことが出来なかった。
あれだけの判断を下し、自ら関わっておいて。どうして演技ではない笑顔を浮かべられるのかと。
もっと聞きたかった。彼の目指す先を。
自分より深く二つの戦場に身を置く彼が、どこに辿り着こうとしているのかを見たかった。
それももう叶わない]
― 公国側橋前 ―
[戦場では見せなくなっていた空虚な表情が掠めていた]
「少佐っ?」
[部下の呼ぶ声がして、ハッとする。
横を走っていたはずの長い髪が先に見た。落ちかけていた馬の速度を上げるため、引き気味となっていた手綱を握り直す]
向こうで指揮を執っているのは万全でない大尉。
こちらには少佐と、技官。
大佐も、戻られたら指揮を執っていただかなければ。
……ここも強行突破せざるを得ないか。
しかし数が多い。動線を読まれているな。
速度を上げろ!大佐達と塊になって行くぞ。
外側に回る!
[つまりは、矢を受け易い位置に。
走り抜ける途中、一本が左腿に突き立った]
ッッ。
[鋭い痛み。けれど馬がやられるよりは良いのか。
何とかそのまま走り抜けて、帝国拠点内>>254に滑り込んだ*]
― 公国本隊近く ―
[帝国側より再びの渡河を追え、竜騎兵隊が帰還する頃には、
既に陽は西の空へと落ちかかっている。
日中の激戦が嘘のように静まり返って、両軍が睨みあう。
その後方を過ぎ行く時に、
ゲオルグ大佐と言葉交わす時間が僅かにあった]
「…トルステン殿下の遺体は、」
「指揮は……、」
[レナトの伝令の言葉>>115も、そこで聞くことになる。
簡単に状況の確認を済ませ、
大佐と敬礼を交わしてディークは前進拠点へと急いだ。
友の遺体は既に後方へと送られている。
悲しいのに心が麻痺したようで、
頭は半ばこの後の処理に向けて動いている。
それが救いのようでもあった。皮肉なものだと思う]
だから、高いと言ったでしょう。
[トールの言葉>>+140に、そう反論しながら。]
貴方は、俺が唯一どうあっても勝てないと思う相手なんですから。
他の人になど、やられはしません。
[そう、自慢げに笑う。
事実、戦場に立っても、トール以外の相手に命を脅かされることなどなかった。
士官学校で初めて、彼と剣を交えてからというもの。
彼だけが目標であり、そして、一番の脅威でもあった。]
………………貴方だけ、なんです。
[目標として、思い描くのも。
その背中を追いかけるのも。
自らの敗北を受け止め、そしてまた覚悟できるのも。
――――そして、心を寄せ、慕い続けるのも。]
/*
>>=5
んー……。
そのカサンドラの生存にかけた、というのもなあ…。
抹殺指令が出てることをカサンドラ自身が緑で教えてくれているゆえに、また、会話からも帝国に戻ることに抵抗ありと感じていたがゆえに、
フレデリカのあの場の行動理由としてレナトは受け入れんだろうな。
/*
そりゃ死んでるより生きている方が良いだろうが、
肝心の掃討対象である敵兵司令官丸ごと逃がしてどうすんの?という話。
俺が作戦内容を勘違いしているのでなければ………。
ちょい確認したほうがいいかな これ(´・ω・`)
[シェットラントの「生きてる人間のほうが、ずっと辛い」>>+3:27という言葉にじっと聞き入り、小さくうなずいた。
そうだ、今もなお、まだ、戦い続けている多くの人が。
俺たちの知る、古くからの友人たちは、今、どうしてる――――]
[”菓子作りの名人”と呼ばれれば、]
あぁ……実は、もう何年も作っていないんだ。
戦争が始まってからは、な。
[泡だて器の代わりにナイフを握り、小麦粉ではなく人を殺めるための火薬を運んだ。
じっと己の掌を見れば、土埃にまみれ、節くれだっている。
また、作れるのだろうか。あの頃のように――――]
[「カーク先輩」>>+3:36という、ステファンの懐かしい呼び方が耳に心地よい。
軍服を着ているというのに、すっかり心が学生時代に戻っていく。]
ステファンは厨房に行くのか。じゃあ、俺も――――
[言いかけて、自分の右脚のことを思い出す。]
……しまった、このままじゃ歩けない。
[さて、どうするかと思案していると、目の前に松葉杖が1組現れた。]
便利だな、ここは。
[驚きつつも、器用に杖を操ってステファンの後を追った。
彼が東寮へ向かった際に、一旦分かれて「ねこうさぎスイーツカフェ」の厨房>>+3:57>>+97へ。**]
― 学校跡地 ―
[ 意識を取り戻した彼の体力に驚くのも僅かな間、ぼんやりとしていたノトカーが此方を見て、その眼に力が戻るのを見た。
『スパイだ』と言われて、ああそうだったと不意におかしいような気持ちになる。 ]
……ああ、そうだな。
確認すべき、だから、俺はここに来たんだった。
[ 掴みかかってくる帝国兵の腕をかわして、木の幹越しに捻じり上げた。梃子の要領であっけなく骨の砕ける音に小さく笑う。
『掴まえろ』との指示があったからだろう、刃をかざす者はいなかった。鞭で足首を狙って引っ繰り返し、倒れた兵の胸に足を乗せて肋骨をへし折る。 ]
暴れない方が良いな。
肺や心臓に折れた骨の先が刺さったら一発だ。
向かってきた兵の数は何人ほどだっただろう、その肩越しに、ノトカーの構えた銃が見えた。
その銃口が光るのを見て、俺は何が知りたかったのだろう、とぼんやり思う。
《知りたい》その一心でここまで来た。
自分がかつて何を失ったのか、何を取り戻すべきだったのか、そこから知らなくてはならないと。
諜報の仕事を選んだことは確かだ、スパイと言われるのは間違っていない。
だが、帝国兵の上着を剥ぎ取って撤退する彼らの後を追ったその時、俺は何を知りたかったのか。
/*
あれだけの無茶やらかして、味方であるノトカーまで撃ってるのに無傷って、という気分になって。つい負傷させてしまいました。この傷から重傷になる目的ではなく、自分で作り損ねたらその隙を突いてもらうフラグ的なつもりで。
さて、LWになるとか想定外なのですが。どうしましょう。
とりあえず次の襲撃先はもう少し様子見してからとして。
あまりメモ相談ばかりでも……なのだろうと思いますし。
でもまずは、現在軸でいただいてるのをお返ししてこう。
[ 左手に構えた銃にあるのは希少な火薬の弾だった。
竜騎兵隊等と違ってその数は多くはない。
それを使うのならば、最後の最後だ。
撃鉄を起こすガチンという音が掌を弾く。
ノトカーの銃口が弾を撃ち出すのを確認するように引き金を引く手は少しだけ遅かった。 ]
―市街区―
[背後が崩れたラムスドルフ隊を追撃。
後方からの撤退兵を合わせ、残存兵の殲滅があらかた終わりかけた頃。
――アリー隊からの伝令による知らせに、愕然と瞠目する。>>224>>264]
ラウツェニング准将、戦死…
リエヴル・ド・トゥーレーヌと、相打ち、だと…?
[思いがけないもの、と言ったら、おそらくは嘘だったかもしれない。
涼しげな顔で『戦争の終わった後の未来』の話をしていた姿を思い出す。
……ならば、あの時には彼は、この未来を予測していなかったのか。
そう思うにはあの笑顔は完璧すぎた。
――既にすべてを、覚悟してでもいたかのように。]
………。
――ご本懐を遂げた、ということか。
だが、問題は……。
[苦く眉を寄せ、唇を噛み締める。
めまぐるしく情報を咀嚼した。
公国と帝国、双方の最高指揮官の戦死。
一体、戦局にどのような影響を与えるだろうか、と。
指揮系統は各陣営の副指揮官クラスの者が引き継ぐのか。
本国から、新たなる指揮官を招聘することになるか。]
(例え新たな指揮官を迎えるとしても、現状の混乱を収めるには暫定で指揮系統を整える必要があるだろう。)
(公国はおそらく、ベルンシュタイン大佐――帝国は、誰だ。ラウエンブルク、か…?)
[しまったな、と内心舌打ちする。
ならばラウエンブルクを、無理してでも此処で仕留めておくことには、重大な意味があったのだ。]
――承知した。速やかに拠点への帰還を図ろう。
アリー大尉はご無事なのだな?
一刻も早く、情報の共有を行いたい。
[頷き、手綱を引いた。
分隊を取りまとめ、急ぎ、帰還の命を下す*]
/*
こう、物語上では相打ちしてるけど、もうなんていうか。
個人的に思う死因は、やっぱりトール病を拗れさせすぎたよね。
先輩好き過ぎて死んだ気がする。本当に。
/*
くっ、こんな灰もエピ入ったら全部見られるんだとか思ったら、自粛したくもなったが。
今更すぎた!どうせA村から酷かった!
― 学校跡地・救護室的な場所 ―
[負傷兵らが運び込まれた部屋で。
布を貰い、米神の傷を、頬にこびり付いた血を拭った。
人手が足りない、とのことで、負傷兵の手当にまわる。……応急手当程度だが。
手当の手伝いをしつつ、痛み止めをいくつか入手した。
どっかの隊長は、これが切れると泣くような気がする。
救護兵に話を聞くと、ラムスドルフ少佐は負傷しながらも帰還。レイヴンウッド技官も奪回できたとのことだった]
――……意外だ。奪回成功とは。
[ぽつり、と呟いた]
[公国は、奪回を想定していた筈だった。
それでもなお、それを潜り抜けての成功。
……想像が正しければ、むしろ抹殺の方に動いていた筈だが]
……ノトカーが踏ん張ったか。
人知を超えた情熱って、あるんだな、と思わされるしな……。
[羨ましげに、まぶしげに、呟く。
ああいったものがあったなら、
自分の手には今、別のものがあっただろうか。
ウェルシュはどうしているのだろう。表だって抹殺に動けば、自陣内での立ち位置に苦しみそうだ。
いかに、……命令であったとしても]
― 公国前進拠点 ―
─────…。
[他に遅れて前進拠点に帰り着いたディークは、
まず真っ先にトールの元へと向かった。
先にベリアンの手によって届けられた>>273
トールの遺体は既に整えられ、埃や汚れは拭い取られている。
眠るような友の遺骸を前に、ディークは暫し沈黙をした。
やがて一言を発することもなく、敬礼を向けてその場を後にした]
― 学校跡地 ―
一つ避け損ねました。
これだけどうにかしたら、参ります。
[ジェフロイに確認された時>>267はまだ左腿に矢が刺さったままだった。馬から下りるのにも少し手間取ったので、すみませんと頭を下げて医療班の所に向かった。
他に肩や腕にも傷はあるが、そう深いものではないのでそちらは簡単に済ませて貰うつもりだ。ノトカーの件があるため、自分の治療に手を割かせたくはなかった]
― 学校跡地・救護室的な場所 ―
……手伝い?
自分も怪我人だというのに。
[軽く左足を引き摺りながら中へと入り、蟀谷に傷のある姿>>286を見つけて目を瞬いた]
― 公国前進拠点・トール執務室 ―
殿下の遺命により、引継ぎの準備を行う。
すまないが、少しの間俺だけにしてくれ。
各士官には半刻後に会議を行うと伝えるように。
[拠点帰還後、次に向かったのはトールの執務室である。
本来であれば主の命なくして開かれることのない扉を遺命の口実を使って開かせ、一人きりになった。
本来であれば現状において半刻の猶予は、いかにも惜しい。
それでも我侭を承知で、そう願った。
そして少しの間、つい先まで彼が居たかのような空間に佇む]
トール……、
[呼べば帰ってくるような気がして、密やかな声が名を呼ぶ。
気の所為だと、彼は死んだと理性では分かっている。
既に遺体とも対面した。
けれど心が未だ納得をしていなくて、友の影を探す視線が彷徨う。
その瞳が、執務机の上に一通の手紙>>3:704を見出した。
呼ばれたように歩み寄って、それを手に取る]
……、
[開くと、友の几帳面な字が並んでいた>>3:706
彼は予感していたのだろうか?もう帰らないことを。
帰ったら話すと言っていた、これはその内容だろう。
黙って文字を追う視界が次第にぼやけた。
力を失ってふらついた背が、背の高い棚に当たって止まる。
それに支えられるようにして、手紙を最後まで読みきった]
[腕が落ちる。指先からはらりと手紙が零れ落ちる。
食い縛った歯の間から、押し殺した嗚咽が響いた]
… っ
[滲む涙を隠すように、片手で顔を覆う]
────…トール …、
[呼ぶ声は既に声にならない。
指の間から頬に涙が零れ、傷を覆う包帯へと沁みていく。
左の顎から、はたりと雫が滴った。
執務室にごく静かに、時折息を啜り上げる音だけが響く]
― 学校跡地 ―
[ 命を受けた部下たちが次々とミヒャエルを捕獲にかかるが、
一人、また一人と躱され――、彼の鞭に足を奪われた兵の
肋骨を折られる鈍い音が低く響く。>>279 ]
――ッ、やめろ!!
俺の部下に手を出すなっ!!
[ 胸の痛みに手元が震えそうになるが、ぐっと堪えて
引き金に手を掛ける。
――その刹那。
ミヒャエルが銃を持ち、撃鉄を起こす音が響いた。 ]
(……俺の所為か)
[そう思う心が、裡にある。
自分が彼らの背を押したのか。だから追い詰めたのか。
彼が思い詰めるほど、己の覚悟を示さねばと思うほど、
自分が彼を追い詰めたのではなかったか。
彼とは、士官学校の同期であった。
彼とは、同じ寮の仲間であった。
そして同じ公国の人間で、同じように名門の、
同じように少し主流から少しだけ外れた位置の人間だった。
だから気安かった。だから厳しくもあった。
同じ年で、似たような立場で似たような昇進をした。
競争心もあったのだと思う。
だから指揮官としての覚悟にも在り様にも厳しくあったし、
だからこそ───…彼ならばと期待して、甘えてもいた]
(………お前の心を、)
[けれど彼はどうだったろう。
自分に甘えてくれていたのだろうか。
…いや。自分がそれを許さなかったのではなかったか。
彼が覚悟示さねば打ち明けられぬと思うほどに。
そうして愛するものをこの手に掛けてもと、
証明してみせねばと思い詰めてしまうほどに]
(…聞いて、やらなかった)
[波のように後悔が押し寄せる。
謝れど謝れど、届く相手は──…もういない]
[どれだけの時間、そうしていただろう。
ぎり。と、奥歯を噛み締めて、乱暴に涙を拭った。
目は既に、真っ赤に充血をしてしまっている。
それでも己を励まして、鼻を大きく啜り上げた。
手紙を再び拾い上げる。
謝ることは幾らでも出来る。
後悔することも幾らでも出来る。
……けれど今。己の満足の為に取れる時間はここまでだ]
…。
[手の中に同じく拾い上げたのは、薔薇色の石>>3:711
通信石と添えられた言葉に、これだったのかと思う。
カサンドラの教えてくれた疑惑、すぐに聞いてみれば良かったのに]
…トール。
[掠れた声が落ちた。ひどい声だ。
その自覚に、苦笑の形に唇の端が上がった。
あまり酷い顔を、皆の前に晒すわけにもいかない筈だが]
預かるよ。お前の気持ちを、どっちも。
だから───…
[だから?何を言おうというのだろう。
許して欲しいと言えばいいのか。いや。違うだろう。
多分彼が聞きたいのは、そんな言葉じゃないだろう]
……安心して待ってろ。
リエヴルにも、そう言っといてやってくれ。
[彼の、彼らの思いを継ぐから──、と。
自己満足かも知れないとも思う。
けれどそれが自分に出来る最大の手向けであろう。
友に宣じて掌に薔薇色の通信石を握りこむ。
再び涙の跡を拭って、友の執務室をあとにした。
未だ目は赤く充血の色を見せていたけれど。
前を見る目に滲む涙は、もう光ってはいない*]
/*
やることが色々あるなー…。
・フレデリカとちょい話
・出来ればフレデリカをディークの所に送り込みたい
・ベリアンにカレルの死を聞いて、追悼ウオァァ
・トール追悼
諸々。うぐ。
[ ほんの一瞬だった。一瞬で、判断した。
――!!
この、距離で撃たれたら。
カサンドラに――――弾が当たる可能性が――、 ]
――…!!!
[ その瞬時の判断で、世界がスローモーションになり、
正確に、狙いを定めて、
旧友の心臓めがけて――――魔法弾を撃った。 ]
.
[ ノトカーの銃に込められていた弾は、
いつか、家族を惨殺したあの男。金眼の大男を――
ギリアンを殺すために、常に携帯していたもの。
金色の宝石が輝く――――魔法弾だった。 ]
[「ねこうさぎスイーツカフェ」――甘いものに目がないヒンメル先輩が、その見事なまでのプレゼン能力や交渉力を駆使して実現した学生たちの憩いの場所。>>3:164
ぜひにと頼まれ、時々カークもカフェのために菓子作りの腕を振るった。学校持ちの予算で上等な材料をふんだんに使うことを許され、まさに天国のような厨房であったが、青い世界でのそこは、]
――わぁ……。
[思わず感嘆の溜息が漏れる。>>+3:53
あの時と同じく良質の小麦粉、砂糖、ふくらし粉などが十分に置かれ、しかも永久水晶を用いた大きな冷蔵庫の中にはよく冷えた果実やバター、ジャム、牛乳、クリームチーズ、ヨーグルトや生クリームまであった。
天国だ。文字通り。]
クリームチーズがあるなら、これはもうアレしかない。
[手近にあった麻布で頭を覆い、水道を捻って、入念に手を洗い始めた。]
― 学校跡地・救護室的な場所 ―
怪我人で病人ですが、稼働できてますので。ぐらぐらしますが。
……どこか、怪我を?
[>>290問いながら、ウェルシュの左腿を見て。そこに突き立つ矢を目の当たりにして、問いの間抜けさに眉を顰める]
まず、こちらを。……がりっと。
[先ほど入手した痛み止めを、いくつかウェルシュに手渡した。
周囲を見回して、救護兵の状況を見た。……身体の一部が失われている兵士が何人もいて、その手当に回っている]
――……待ちますか。
それとも、俺が抜いていいですか?
[どっちみち、痛いですが。そう付け加える]
[ キラキラと光る金色の弾が宙を駆け、
辺りに銃声が鳴り響く。
次の瞬間、ゆっくりと、傍に居たカサンドラにもたれかかるように
上体が倒れる。
それは撃った衝撃で重心を失ったようにも見えたが、
――左胸に、真っ赤な、
――さっきまで体の中を流れていた血が
どくどくと噴き出していた。 ]
……先生……、
[ 小さな、小さな声で、途切れ途切れに。
それはまるで普通の会話のように。 ]
……だいじょうぶ…… ?
怪我は……ない?
[ やっと通信石だけが拾えるような声。
カサンドラの腕に、茜色のブレスレットを見つければ。>>225 ]
……せんせ……、それ……持っててくれ……たんだ
嬉し…、
でも……、だめだ…よ。
それは……身に着けて…と、あぶな……
[ 部下たちが駆け寄ってくる、のが見える。
そして見えなくなる。
ミヒャエルの姿ももう見えない、
久しぶりに会ったら、話したいことがたくさん。
たくさんあったはずなのに―― ]
― 学校跡地・救護室的な場所 ―
……ご苦労様。
ああ、これだけは何とかしておかないと後に響くから。
[問いの途中で眉を顰められ>>308肩を竦める仕草をした。
それだけでも響いて、自分も眉を寄せる羽目になったが]
これは届け先があったのでは?
[カレルとリエヴルが倒れては、ソマリも走り回らされたのだろうと。とはいえ、何もなしに受けられるほどの精神力も残っていない。少し迷った後、貰った半分を口に放り込んで噛み下した]
時間が勿体無い。頼みます。
[痛いぞと宣言されて苦笑しながら、腰を下ろし目を閉じる]
[ 何か言わないと…、とはやる気持ち。
今にも心臓が破れそうになる。 ]
せんせ…夢……見てたよ。
先生と俺が、家族……にな……夢……、
シチュー……作っ……
……毎日……一緒に……、眠…
[ 今言わないと、もう永遠に言えなくなる。 ]
[ だんだん何も見えなくなって。
頭の中に、夜の森が浮かび上がる。
ノトカーの部屋の片隅にいつも置いてあった、緑色のランプ。
硝子の上に描かれた銀線が、暗い部屋の中に
深い深い森を映し出す――――、
あの光景。
点けてみせると、ユーリエがとても喜んでいた。 ]
[ ノトカーの銃口が弾を撃ち出したその瞬間、目前に広がる金色の光に微かに瞠目する。
眼の奥から入り込む閃きがたちまちに視界を奪っていくのを感じた。
そうして、胸の真奥に突き刺さったそれが、鎖骨の上にある貴石と共鳴しているのも。
幾千もの鈴が鳴り響く。
胸の中で、血管の中で、耳の奥で、頭の真芯で。
風が波打ち、雨が屋根を叩くような、梢を振り回すような音が聞こえる。嵐の音だ。荒れ狂う波、泡立つ波のような。
ああ、これが、ステファンの命を奪ったものかと、ぼんやり思った。 ]
[ 今はもう点灯しない、あのランプ――…。
どうすれば直るのか、ミヒャエルに会ったら聞かなくちゃ。
最後に何か、胸元の通信石でしか拾えないほど、
とても小さな声で呟いて。
大勢の部下たちに見守られながら、ぱたり、と
まるで寝落ちたように、動かなくなった。** ]
― 学校跡地・救護室的な場所 ―
[>>311時間が勿体無い、とさらりと言うウェルシュに苦笑する。
まあ、そう酷い事にもならないだろうが]
届け先用はまだあります。
もう少し貰って帰れば問題ないかと。
[答えてから、救護兵に消毒薬を求めにゆく。
今は酒しかないらしい。気付けにも使えるからいいか、と、何枚かの布と共にそれを受け取ると、ウェルシュの元へと戻った]
……気をやんないでくださいね。
あと、こちら側は見ない事。大した傷ではないです。
[大した傷のように見えるが。あえてそう口にした。
傷口を目にした時の衝撃の方が、傷そのものよりも大きい事はしばしばある。ナイフを服に差し込み、傷口の周囲を切り開いた]
/*
ミヒャエル…っ!
ミヒャエル配下の兵に敵軍服着せて彼を追ってもらうべきかそうすれば彼の死にも気づけるか、とロール打ってみたりしていたのだけど、その前に帝国側が教えてくれそうな気もするなー……
どっち希望だろう。そわそわ。
[――腰をおろし、素直に目を閉じるウェルシュに、
存外無防備だな、と妙な事を思う。
脚の付け根を布で強く縛り、彼から左脚が見えないようにしながら、
突き立った矢を、両手で握った。
息を止めて、一気に―――…]
/*
あーでも、行き先聞いてないから追ってもらうのも難しい か
野垂れ死には寂しすぎるので、誰か教えてくれると信じて。
先生……好きだよ……
さようなら……
[ いつもいつもいつも――部下に言っていたことを、
最後に自分が。実践しなければと。
とてもシンプルな愛の言葉を残した。
実は、他にはもう何も思いつかなかったのだ。** ]
[矢尻の位置から、傷は縦方向に走っていた。
どうやら、ぎりぎり大きな血管を傷つけずに済んでいるようだった。
噴き出す血の上から、酒をばしゃりとかけて。
傷口をふさぐようにぎゅっと皮膚を圧迫すると、ぐるぐると布を巻いた。
布は、見る見るうちに赤く染まり、軍服を濡らしてゆく]
――……でもなんとか、止まる、な。
[よかった、と小さく呟いた。
赤く染まった布の上から、もう一度布をぐるぐると巻いて。
ふ、と一息つくと、振り返ってウェルシュの方を見る]
ドーベルニュ少佐。……終わりましたよ。
大丈夫ですか?
[ウェルシュの顔を覗き込み、顔色と表情を*伺った*]
いつか、お前が言っていたのを覚えているよ。
石はこの星のかけらなんだって。
だから、俺は「俺たちの眼は星の色か」と返した。
……最期に見るのが星の色なのは悪くない。
だけど、
叶うなら、もう一度だけあの緑を見たかった。
秋の終わりに戦火に焼かれたみたいな野焼きの後、死に絶えたように真っ白な雪の向こうで生まれる時を待って、
春、燕の戻りと共に萌えいずる一面の若草を。
――意識の奥底――
[ベリアンによって、
敵だったはずだ。
彼は、敵の総大将で。
そして、自らの前に立ちふさがって。
戦った末に、お互いに――――…。]
――――――――――っっ……。
[そうとわかっているはずなのに。
運ばれる彼の遺体に意識を向ければ、どうしても、悲しみで心が締め付けられる。
彼を殺したのは、自分だ。
そして、自分もまた、彼に殺された。
それをわかっていても、なお。]
[ずっと、共に在りたいと思っていた。
彼の背中を、追い続けていた。
彼だけを見て。
そして、彼だけを思い続けていた――…。]
[馬からだらりと垂れ落ちるのは、いつも自分を撫でてくれた、あの温かな手。
それを、動かなくしたのは
――――――他ならぬ、自分だ。]
──公国、前進拠点帰還後、入り口近く──
[トールの身体を渡し、怯えられる視線に、ああ。とそこで気がついて、血に汚れた軍服を脱ぐ。後ろ背に納めた曲刀は手入れをしていないままだ。]
(錆びるな)
[手入れをせねばならないだろう、と。
思いながらどこか、手をつける気になれない。]
[彼とても、自分を殺そうとしていた。
それは、わかっている。
わかっているはずなのに。
他に道はなかったのだとしても。
それでも、やはり。]
[どんな理屈も、理性も、自責の念を止めることは出来ず。
ただ、己がこの手で殺した相手のことを。
――――ひたすらに、想い続けていた。]
―少し前―
[>>+32ステファンの言葉に小さく目を瞠り]
……家を捨てる…。そんなこと、思いつかなかったよ。思いついても…出来なかったかもしれないけど。
学校にいる時、そんな風に見えてたのか………。
…うん。先輩と、フレデリカといる時は、凄く…暖かかった。
生徒会室で、きみや、ダーフィト先輩たちと話してる時だって……。
[「苦しかったよね」という言葉に息を詰まらせる。つん、と鼻が痛み、こみ上げてくるものを感じて思わず顔を背けると]
……ごめん。
[目元を手で拭った]
[手当てを。と救護兵が赤く染まるシャツのみになった姿に歩み来る。]
いい、自分で……
[やる。と言いかけた台詞が、どこか叱るような眼差しに封じられた。]
……
["何でも自分ひとりでやろうとする"。と、咎められたような──"壁をつくるな"。と言ったのは誰だったか。どうしようもなくて、苦笑が漏れた。]
[ステファンに向き直ると柔らかく笑い]
…ありがとう。もう死んでしまったけど、生きていて欲しいってきみに思ってもらえたことは…本当に嬉しい。
そうだね。
もし来た人が年取った姿だったら…若い姿のまま出迎えて、自慢するのもいいかもしれないな
[くすりと笑うと肩をすくめて見せた]
[逢えない間、胸に抱き続けていた笑顔が、朱く染まる。
悲鳴をあげているのは、己か。それとも、己の心なのか。]
[癒えることはないままに、記憶は、更に深みへと沈んで行く。
己の罪に、決して目を向けぬように。
それをそれと知ってしまえば――…]
[疲れてはいる。右肩の傷も、左腕の刺し傷も、放置が出来ないのも、わかってはいた。]
わかった。ひとり借りる。
[土産に、と受け取ってきたナイフを片手にしたままだ。
自分の血を吸ったそれを脱いだ軍服の袖で拭った。]
──フォルテア大尉が戻ったら、
教えてくれ。
[言わなければ──ならないことがある。処置をしに向かいながらそう言葉を伝えた。]
――青い世界で――
[数度、琥珀色が瞬く。
何故だろう。また、胸が締め付けられるような想いに駆られていた。
大好きな人が目の前にいて。
ステファンが淹れてくれた美味しい紅茶を飲みながら、皆でゆっくりと話をしているところだというのに。
――――なぜ、こんなにも悲しい気持ちになってしまうのだろう。]
[いけない。こんな顔を彼に見られては、また、心配をかけてしまう。
そう、思ったから。
頬を伝っていた滴を、慌てて手の甲で拭った。**]
そうだったんですか…。
[>>+145カークの言葉に、学生時代に口にした数々のお菓子を思い返す。あんなに美味しかったお菓子が、戦争が始まって以来作られることがなかったことに寂しさを覚えた。
同時に、作ることが叶わなかった彼の心情を思い、目を伏せた]
…先輩も、大変だったんですね。
[無意識に、学生時代の呼び方が口から零れていた]
[ もう眼を開いているのか、閉じているのかはわからない。
網膜を焼いた金色の上にやがて夜闇のような青の帳が降りてくる。
帳を透かして金色の光が瞬くのを知覚したのは一瞬だったか、それとも永遠だったのか。 ]
緑だ。
……春の色だ。
[ そう呟いたのち、
微笑みのような形に上がった唇は、微かな吐息をひとつ零して、動きを止めた。** ]
[>>+35やって来たシロウへ、ステファンが説明するのを頷きながら聞いていた。建物、という単語が出てくれば視線を上げ、寮があるほうを見つめる。>>+37シロウの言葉に、建物に誰かがいる可能性もあるんだと思いながら。
>>+36ステファンの言葉には頷いて]
分かった。僕も何かいいものがないか探してくるよ。
色々あった方が賑やかしになるかもしれないし。
[>>+44もふもふを探しに行くらしいシロウの言葉に小さく笑い、>>+146カークが松葉杖を出現させるのを見れば目を丸くしたりしつつ、その場を後にする]
―校舎―
[ざわざわとした声を感じながら、歩いて行く。廊下の角に差し掛かるたび、知っている顔に出会うのではないかと、不安と期待で胸が詰まるようだった。ひととおり廊下を歩いてみたが、知った人間には出会わなかった。壁に寄りかかると、小さく溜息をつく。]
…ヴィンセント先輩…やっぱり生きてる、のかな。
フレデリカも無事だろうか…。僕が死んでからどのくらいたったんだろう。怪我とかしてないといいけど…。
[無意識に胸元をぎゅ、と掴む。すると胸ポケットに硬い感触がし、探って取り出すと、ピルケース代わりに使っていた薄い缶が出てきた]
…? 何か重いな。
[薬を入れていた時よりやや重く、振ってみるとざらざらと音がする。首を傾げて蓋を開けると、そこには色とりどりのドロップが詰まっていた]
― 公国前進拠点 ―
[トールの執務室から出てきたディークは、
赤く充血した目の他には見たところ平静である]
…補給隊が?そうか、分かった。ご苦労。
[細々とした報告も受けた。食料の補給隊到着の知らせだ。
予定より早い到着に聞き返すと、司令官の指示だという>>3:207
友の遺した仕事に頷いて、兵らに食料を渡すよう指示した。
本国からの輸送も今、彼の変更したルート>>2:209に基づいて、
着々とこちらへと向かいつつある。
本国より輸送中の大砲>>2:474も、また]
っ……
――……ヒンメル先輩…。
[かつて、自分に悪戯をした先輩の事を思い出す>>1:858]
そうだ、先輩は死んだはず。でも、ここにはいない…?
───本国から?…そうか。
[併せて本国の状況>>140を聞けば、
微かに息を落とすを堪える気配と共に頷く。
そのまま足を止めずに会議室へと向かった]
― 公国前進拠点・会議室 ―
全員揃っているか。
[会議室へと入り、ぐるりを見渡す。
ただ、ここにデンプヴォルフ大尉の姿はない。
カサンドラ・レイヴンウッドが奪われ、
彼が後を追ったと報告を受けた時、ディークは眉を上げた。
されど通信石持たぬ彼に連絡をすぐにつける術はなく、
どうやら単身帝国軍に潜伏したようだと言われれば、
すぐに追おう手立てもない。
せめて彼との連絡を試みるよう兵に命じて、
ひとまずは集まった士官らと会談を持つことを優先した。
組織には、組織なりの通さねばならない筋がある]
ダーフィト先輩…、
[ヒンメルの訃報を聞いたとき、まず驚き、信じられないと思い、悲しんで…そしてダーフィトの心中を思った。傍から見ていても心から信頼しあっているように見えた二人だったから。
もし、ヒンメルが生きているなら…それをダーフィトが知って、2人が再会できたなら。
あの頃のように信頼し、笑いあう未来が彼らに訪れればいいと願いながら、鈴蘭の描かれた缶を握りしめた]
聞き及んでの通り、トルステン・フォン・ラウツェニング中将は敵将を討ち取り戦死なされた。
先任はゲオルグ大佐になるが、軍令により俺ことディーク・フォン・ベルンシュタイン大佐が、これより軍の指揮を執る。
これはゲオルグ大佐にも通達済みだ。
[と、先の会談>>278に触れ、宣言をし、]
併せて諸君に提示しておく。
ラウツェニング中将よりお預かりした通信石だ。
残念ながらこれと通じるものは公国にはなく、
もう一つ、通じる通信石は帝国内にあるらしい。
…これを中将より、遺書にてお預かりした。
戦局如何によっては、これを使うこともあるだろう。
俺がこれを所持していること、諸君には示しておきたい。
[一堂の前に、ローズクォーツの通信石>>3:704を置いた。
余計な憶測を生まぬようにとの意図は伝わるか。
反対あらばとの意を以って、言葉を切って一同を見渡す]
さて…まずはベリアン・アリー大尉。
トルステン・フォン・ラウツェニング中将の帰還並びに戦線維持の任、良くやってくれた。
敵将を───…討ったとの報告も、受けている。
俺が…撃った、相手だったな。…ご苦労だった。
[低い声は
ただ低く労うままにして、彼へ顔を向けた。
紫眼と視線交われば、少しの間それを見つめて口元を引き絞る。
やがて意識して、引き剥がすように視線と話題を移した]
レナト・デ・フォルテア大尉。
スーリヤ・クロイツ・ウーツ中尉。
並びにフレデリカ・ファロン少尉。
報告は聞いた。
…カサンドラ・レイヴンウッド技官を失ったことは手痛いが、
ノトカー・ラムスドルフ少佐に手傷を負わせたと聞き及んでいる。
彼はこれまで随分多くの公国兵を殺害してきた。
その彼を損なえば帝国にとっても手痛い損失だろう。
向こうも随分と奪還に本腰を入れてきたようだ。
それを読みきれず、諸君に苦戦を強いた責は俺にある。
すまない。
[ごく軽く、視線のみを彼らへ向け下げる]
カサンドラ・レイヴンウッド技官についてだが…
通信石があったはずだな。その後通信などはあったか?
あれば再奪還も可能かも知れんが…難しかろうな。
ベリアン・アリー大尉。
貴官はレイヴンウッド技官より、
特殊通信石を渡されているはずだが。
その後、何か動きは。
[レナト、フレデリカ、そしてベリアンと。
各通信石を持つ士官らへと問いを向けた]
──公国前進拠点──
…レト。
[そう──普段は人前では呼ばぬかつての名で声をかけるのはフォルテア隊の期間が済んだ後のこと。召集がかかるよりは前。]
― 学校跡地・救護室的な場所 ―
そう。なら遠慮なく。
[と言いながらも半分なのは、できるだけ薬に頼りたくないという意思表示にも見えただろうか。
ソマリもどうにか問題ないらしいと息を吐いて。
苦笑されたのを見送りながら、は、と熱高めの吐息を零した]
だからトんでる暇もないんです。
この後も、ラウエンブルク大佐に呼ばれている。
[傷口を見るなという忠告に肩を竦め、それでも素直に目を閉じた。傷口が多少深くても怯むつもりはないが、見てて楽しいものでもない。
何より疲れていた。体力的にも精神的にも。少し自棄な気分まで混じる程度には]
― 学校跡地・救護室的な場所 ―
……グゥゥゥッ。
[ギリという音と低い唸り声が同時に響く。
酒が掛かればまた酷く沁みるので、息を詰めてやり過ごす。
圧迫止血された傷は、拍動性の痛みを伝えてくるが、それも少しずつ収まっては来る]
あ…あ、大丈夫。
この程度で、と、笑われる、でしょう?
不意打ちで、幾つもの命、を奪ってきた人間が、そんな。
[完全に大丈夫でないのは、言葉がまだ切れ切れで、口調が揺れてることでも明らかか。普通に話せるようになるまでも、暫しの時間を要して、ゆっくりと目を上げ、冷や汗を拭う]
ありがとう。
これでまだ、ギリギリ歩けはしそうですよ。
しかし動きにくくなってしまった。
[大きく息を吸い込み、吐き出す。ついでに愚痴も]
作戦は失敗。いや成功しすぎた。
獅子身中の虫を飼う余裕など、どこにもないのに。
……どうなるかは、この後のラウエンブルク大佐次第だろう。
今の状況では前司令であるあの人が最専任だ。
[青白い顔、どこか虚ろな瞳で、手当てをしてくれた人に*頷いた*]
[かつての士官学校の友人を、そうからかって呼ぶことは幾度かあった。レナトよりもレトの方が呼びなれているのもあったが、アリーセとの婚約を聞いたときにも、からかい混じりに普段はどう呼んでるんだ。と絡んだことがある。]
───────。
[ただ、今回ばかりは、名を呼んだくせに、何をどういうべきかもわからないような間があって]
そういえば、医務室に行こうかなってぼんやり考えている間にダー先輩が医務室にいておどろいたぼくでした(*ノノ)これがシュークリームが繋ぐ絆か(ちがう)
そしてヴィンセント先輩が可愛くてかっこよくてやわらかくてはーーーーーヴィンセントせんぱい!!!
ってなってる これが変態か
[乾いた音が響く後かに、ようやく思い切れたか、]
……カレルを、殺してきた。
[謝罪の言葉等はなく、告げる言葉は短い。
紫眼が赤い瞳を見下ろし]
やはり先輩の目の前で死んでSAN値を上げるとかそういうことすべきだったんじゃないのー?といまだに思いつつ
フレデリカと先輩が再会するのをわくてかしてる僕です
…
[悪い。と、いいそうになる言葉を噛み殺す。
謝罪に意味があるとも思えない。
ただ、]
100戦に届こうかって、頃だったろ。
お前らの勝負に、
決着。
つけさせて、やれなくしちまったな
[割れた何かから、言葉が砂のように零れ落ちる。痛むよりも、ただ──乾いて、散らされていく*ようだ*。]
― 厨房 ―
[よく冷えた金属製の倉庫からクリームチーズを出して、ゼラチンをボウルでふやかして。
ビスケットをざくざくと砕き、18cmの丸いケーキ型に押し敷いていく。
柔らかくなったクリームチーズに生クリームと細かい砂糖を加え、湯煎にかけながらなめらかになるまで混ぜる。レモン汁を少々、ふやかしたゼラチンも合わせて一気に型に流す。
金属製の倉庫へ入れたところで、砂時計を倒した。焼くのと違って、冷やし固めるのだから、厳密に時間を計測する必要はないが。]
……ここで、時間を計る意味はあるんだろうか。
[ポツンと呟いて、駆使していた松葉杖を脇に置き、小さな椅子に腰かけた。
少々不自由だが、無くしたのが腕でなかったのは不幸中の幸いか。
といっても、ここが本当にヴァルハラなら、自分の望む姿で居られてもいいだろうに、なぜ己の右脚は欠けたままなのか。]
[そんなことを考えていると、ふと目の前に白っぽい霞がかかり、]
……!?
[夢のような厨房が消えた。足元を見れば椅子も地面もない。代わりに眼下には遠く、荒れた地上が広がっており、そこは]
戦場……いや、学校だ。
[目をこらして見ると、あちこちに火の手が上がっている。
傷ついた――既に生きていない兵士があちこちに屍となって倒れており、無残な光景だった。
さっき居たところが天国なら、正にここは地獄のよう。あぁ、そうだ、ついさっきまで俺もこの中にいた。
呑気に菓子など作っている場合だろうか、まだ、戦争は終わっていないのに。]
あれは。
[目についたのは、橋の付近で折り重なっている2つの遺体。
見慣れた公国軍将官の上に、帝国軍が。
上からかぶさっている身体は、剣が刺さって痛ましい。
しかし、二者は不自然にも顔が重なっている。>>3:719
あの人影は――]
……!!
[どちらも、”先輩”だった。
我が軍総大将であるラウツェニング准将と……リエヴル先輩。
それは、壮絶な相討ちの現場。]
[ふと我に返れば、そこは元の厨房だった。砂時計の砂は落ち切っている。
軽く頭を左右に振り、杖を支えに椅子から立ちあがると、冷蔵庫からよく冷えたケーキ型を取り出した。
温めた布巾で支えながらゆっくりと大きな平皿へひっくり返す。
小さなミントの葉とブルーベリーを飾り、イチゴやスグリのジャムを添えた。]
……うん。
[久々の仕事にしては、まずまずの出来だろうか。一人、満足げにうなずく。]
[ 早速、出来上がったプレートを片手に持って、杖をつきつつ、紅茶の香りが漂う中庭へ。
そこには、香ばしい鶏肉を焼く恩師の姿>>+4や、仲睦まじげに談笑している西寮先輩たち>>+138>>+141の姿が。
先生は意外だったが、先ほどの戦場の光景を見ていれば、先輩二人がここに居るのはある意味必然なのかもしれない。]
どうも。レアチーズケーキ、できたんで、よかったら。
久しぶりなんで、味の保証はないんですけど。
[と、その場に居る人々に声をかけ、テーブルへ成果物をそっと置いた。
切り分けるのは後輩へ任そうか――**]
― 公国前進拠点・会議室 ―
────…?
[フレデリカの目が、僅かに伏せられる>>342
その様子に少しの間視線を留めた。
かの時の報告は簡単に受けてはいるけれども、それだけだ。
だから詳細を判じるには至らず、視線ばかりが向けられる]
ああ。不審がられん程度に…頼む。
[通信については、こう口にした。
カサンドラの身に害が及ばぬようにとの意を言葉に滲ませる]
とはいっても、どこまで無事でいられるか…だな。
[低く呟きが落ちた。
公国科学技術局への推薦状が欲しい>>2:271といった。
お守りと、この手を握って笑っていた>>3:244
果たして帝国は…彼女をそのまま味方と遇するだろうか?]
─ 公国前進拠点 ─
[生存兵と幾らかの骸を乗せた騎兵が作戦決行の場所である元市街地から拠点へと向かい、帰還を報せるのは、ベリアンよりも後になろう。
様々な重圧を背負った一群は、黙々と馬を進める。
統率の取れた隊であると彼らは自負している。
それだけの実績と心理訓練を積んで来たのだ、とも。
しかしそんな兵達も作戦の失敗はよほど堪えた表情であったし、
その上、総指揮官の死を知れば騒然となる。]
……まずは皆、此度の作戦に力を揮ってくれたことに感謝する。
無事の帰還が叶った者は備品の補充と軍馬含めた武具の手入れ、何より身体の回復を怠るな。
刃傷を侮るなよ。舐めときゃ直るなんて思わず、必ず診療を受けとけ。
[怪我人を医療班に託し、遺骸の埋葬の準備を指示した。]
召集がかかっているから、俺は近く会議に入る。
その間の判断は第一小隊の小隊長に預ける。
いつもどおりだ。 …では、一時解散。
[ざわめきは止まない。
ともすれば心までも、どこを向けば良いのかあやふやだ。
多くのことが、起き過ぎた。]
─ 公国前進拠点:個人執務室 ─
[部屋に入るなり、血に塗れた軍服を脱ぎ捨てる。
乱雑に上衣の袖から腕を抜けば、鋭い痛みが走って思わず顔を顰めた。裏地に張り付いて乾いた血が、再び傷を開かせたらしい。
鮮血が床を叩き、ぱたりと軽い音を立てていた。]
……って……。
[呻いて、利き手とは逆の手でサイドテーブルの上の消毒液を掴み、口で小瓶の蓋を開けると傷口にざばりと振り撒いた。
四つ織りにした木綿布を傷にのせ、適当に包帯でぐるぐると巻く。
医療班にでも見られれば、先刻の兵達への注意事項を引き合いに出され「人に言うことと自分で行うことが違う」と叱られるだろうが、今は仮止めになれば良かった。]
― 公国前進拠点・会議室 ―
ミヒャエル・フォン・デンプヴォルフ大尉の件も聞いたが。
これは……、直接聞いた者はいないか。
行方も未だ掴めない…、か。
……参ったな。
[作戦行動中、突如戦線を離れた彼の行動>>181は解し難い。
何か理由あってのことのようだが、理由が当人に聞けもしない]
兵には連絡を試みるよう、指示をしているが。
これも任務のうちとして兵らには伝達をするよう。
[実際には不明のままだが、他に手がない]
帝国本隊は、未だ士官学校跡地に居留している。
少し燃やしてやったんだが…どうあってもお好みらしい。
今後の戦闘についてだが。
彼らが島に引き篭もるなら、こちら側の橋を押さえ続ける。
併せて渡河を警戒、徹底して此方への侵攻を防ぐ。
そのまま待てば、本国からの輸送もつくだろう。
大砲が到着すれば、それを島へ撃ち込む。
向こうが篭って居続けるならば、
正面切って相手にする必要はないと俺は考える。
[どう思うか。と、一同を見渡し、]
帝国軍が、士官学校跡地より撃って出てきた場合。
この場合は橋を囲むようにして戦列を敷き、
移動を狙って包囲、火力を中央に集中し殲滅を狙う。
この場合も渡河が邪魔になるから…
いっそ川は何らかの手で封じておけりゃいいんだが。
……広すぎるからな…。
[彼らが馬鹿正直に橋から出撃してくるなら容易いが。
そうでなくば些か面倒だと息を落として、]
ともあれ、あんな非常識な橋でも架けなければ、
大軍で押し渡るのは難しいって辺りが救いだがな。
警戒は続けておく必要があるだろうが───…
ひとまず、此方から動くことはない。
一旦戦線を停止、補給と建て直しを以って急務とする。
方針は以上だ。質問、意見はあるか。
[地図を押さえ、現在の方針を口にした。
そうして視線を上げ、再び一同をぐるりと見渡す]
……。
ひとつ、皆に言っておくことがある。
この戦いについてのことだ。
知っての通り、シロウ・ファーイーストは本国へ送られた。
恐らくは要人暗殺の罪で処刑されることになるだろう。
かつてのシュヴァルベの平和を敢えて壊し、
戦争を引き起こさんとした者らがいる…これは事実だ。
下らんことだと思う。
何のために戦うのかと思った者もあろうかと思う。
だがな───…まだ希望は全て死んじゃいねえ。
[死なせてはいない。そのつもりはないと、目に力を篭める]
本国からは、戦争を終わらせるための条件が寄越されてきた。
対等、もしくはそれ以上の戦術的勝利だ。
俺らが負けりゃ、フェーダ公国は帝国に飲み込まれる。
それが平和だって奴もいるだろうがな、それは俺らには認められん。
故国の為に、守りたいやつらの為に戦い勝つこと。
そして───…
いつか、俺たちの知る平和を……いや。
それ以上の平和を勝ち取ること。
[それはトールが望んだ>>3:707ように、きっと]
その為に俺たちは全力で戦わなくちゃならねえ。
自分たちのためじゃない。誰かの為に───…
……
その為に戦うことを、俺たちは学んだはずだ。だから、
…今少し、共に戦って欲しい。
… よろしく、頼む。
[最後にちらりと笑って見せたのはかつてのように。
思えば口調も途中から、すっかり昔に戻ってしまった。
時は昔に戻らない。失われたものも戻りはしない。
この手で失わせてしまった大切なものもある───けれど。
一人では耐えられないものも、共にならば背負えるはずと。
上官としてではなく仲間に対する心持ちで、
ディークは彼らに深く一度、頭を*下げた*]
― 学校跡地・公国側橋付近 ―
准将を…安らげる場所へ…
[学校側の橋の先まで到着すると、すぐに後方隊を呼び寄せ、リエヴルの遺体を引き渡す。
いや、二階級上がったのなら中将と呼ぶべきだっただろうか。
纏まらない頭の中でそんなことを考える。
前の戦いの直後、寝起きの頭でこの人の呼び方を思い出せず>>2:216非常に焦った時のことが数年前の様に遠く感じた。]
― 別働隊帰還前 ―
[准将収容の後は、暫くの間伝令兵を纏め、最前線の情報収集と伝達に終始する。
次の連絡をいれることができたのは、戦況がある程度安定…双方、大きく動かなくなってからだった。]
ご報告が遅くなり、申し訳ございません。
現在、公国側は士官学校跡地正面の平地に重装甲歩兵隊を前面にし>>233、騎馬隊を含めた大規模な部隊を配備しております。>>94。
わが軍は、橋を越えて公国側に当たる位置に重装歩兵隊・弓兵隊による防衛陣を形成し>>147、双方にらみ合った状態です。
公国側から戻られる場合は、援護の兵を出しますので事前に方角をお教えください。**
― 別働隊帰還前 ―
ご報告が遅くなり、申し訳ございません。
現在、公国側は…
[後方から見て取れる兵の規模、状況を報告。双方膠着状態にあることを伝える。]
公国側から戻られる場合は、援護の兵を出しますので事前に方角をお教えください。
>>*5
公国側に回収された敵将の姿も視認いたしました。
トール・ベルゲルードで間違いないかと。
……氷乙女作戦の際、准将が敵陣でその姿を見たという話も聞いております。
>>*7
さすがに…この状況で、総大将同士の一騎打ち…それも相討ちが発生するとは予測がつけられるものではありませんよ。
双方大きく陣形を崩したことから考えても、公国側でも予想外の不慮の事態であったと思われます。
[目の前で状況を確認した自分ですら、起こったことが信じられなかった。
撤退中の通信相手を動揺させ、帰還に影響を与えないようにするためにも、できるだけ落ち着いてゆっくりと語る。
正確な情報のみを選び、淡々と状況を説明した。]
―公国前進拠点・会議室―
[彼がこちらを見る>>343のは感じていて、けれどもこちらも何かを言葉にすることはない。
通信はレナトが行うのであれば任せ、そうでなければ自分がすることになるだろうか。
ミヒャエルの行動について>>349は自分も知らなかった為、報告できることは特になかった
ディークの言葉>>350に普段のような軽口を返すこともなく、
シュヴァルベの平和をと…その言葉>>353に、再度視線を伏せることとなった。
高貴なる義務>>356……胸の前に片手をあて。
頭を下げる彼の様子>>357に、ぎゅっと胸の前の手を一度握り、
その思いに返したのは言葉でなく、頷く仕草のみで、それは彼に見えたかどうか**]
―公国拠点―
[レナト隊とともに簡易な死者の輸送にあたりつつ、ひとまず拠点に落ち着いたのは、数刻後。
拠点は負傷者と死者が次々に運び込まれ、混迷の渦と化していた。
10名を欠けるほどの人数になった軍は、未だ休む暇もない。
部隊内の――やがては他隊を援護して歩けぬ負傷者を救護班につれてゆくことから始まり、備蓄している医薬の運搬にも駆り出される。。
それが落ち着いた頃、漸く天幕の前に彼らを集め、短く、語りかけた]
……ご苦労だった。ゆっくりとは言えないが、身を休めてくれ。
貴君らの獅子奮迅の働きにより、俺は、仲間はこうして生きている。
不運にも命を落としたもの、負傷した者もいるが、彼らが俺たちの為に命を捧げてくれたことを、俺は終生忘れまい。
命を預けてくれて、感謝する。
[深く、草原風の戦士への礼をとる。
やがて顔を上げ、まっすぐに彼らを見回して]
――次の戦いも、遠くない先にあるだろう。
身を改め、英気を養い、馬の浴びた血を落としてやれ。
[――三々五々散ってゆく部下を見渡し、ひとりの兵士に目を留める。
部隊内の死者を清めてまわっていたその兵に声をかけ]
……遺髪は集めたな?
――わかった。俺が預かり、天幕へと安置する。
草原へと、還せる様に。
[草原の大陸の者は、草原へと、魂が還る。
魂は白い隼となり、永遠に続く緑の海原を飛翔する。
その古い伝承を信じている者が、部隊内にも多く存在した。
手を差し伸べ、遺髪を包んだ布を受け取る。
己もいつこの中に加わるかは分からないが、と、内心で苦笑した。
しかし、部隊の誰かひとりでも生き残れば、この包みは草原へと運ばれ、その風の中に散らされることだろう]
高貴なる義務と言い、軍人とは、という問いと言い、期末試験の問題をうまく使ってくれてるひと多くてすごいうれしいなあと思う。
ありがとおぉおおおお…!
―回想 4年前―
………。……
[ぽつりと鼻面をたたく水滴に、目を覚ました。
ぼんやりとした薄黒い視界。
――なにもみえない。
まるで目の前を掌で閉ざされたように。
全身が、ばらばらになりそうに痛かった。
左肩が、特に。
かたいものに、ひっかかっている。
とがった感触と、じわじわとした熱さが、そこから流れてくる。]
……ぅ、……――
[ぴくりと、指を動かす。
ほかの四肢は、それでも、だいぶましだった。
まさぐるように右手が地を掻く。
……ぐらり、と下に敷いている何かが揺らぎ、バランスを崩しかけて両手足を突っ張る]
!…っ、ぐ、…ぅ、――っ
[途端に左肩に走る激痛。
意識は一気に覚醒した。
息をつめ、そろそろと、右手をついて起き上がろうとする]
……、こ、…こ、は……
[見上げた先は濃灰の曇天。
……海に向かい、切り立った崖。
ゆっくりと、視界を巡らす。
背後を振り向けば、すぐ後ろは――海。
視界の下、濃紺の波がゆれている。
距離は、どれだけあるだろうか。
狭い岩棚の陰に引っかかるようにして、己は気絶していたようだった。]
……。……
[のろのろと、真下を見る。
岩にひどくぶつけたらしい左肩とは裏腹に、
己が腰を下ろしている箇所は、ひどくやわらかい。
――おずおずと、其れを撫でる。
既にその毛並みは、冷たくなっている。
こみ上げる何かを堪えるように、掌は震えていた。
たわめられた心を晴らすために。
全てを振り切り、前に、進むために。
その背に己を乗せて疾駆してくれた彼は、もう居ない。]
[痛む左肩を庇いながら、崖を降りるのには、一晩がかかった。
頭絡を外してベルト代わりに締める。
手綱や引き綱、乗馬鞭など、使えそうなものをありったけ外して、両端を堅く結びつけた。
ベルトに固定し、解けないように強度を確認する。
手綱の片側は鐙の輪にもやい結びにした。手持ちのナイフで、頑丈そうな岩の間に固定する。]
……。――
[荒い波の音と、濃紺の闇。
思考は停止して、ただ、機械的に手だけが動く。
見下ろせば水面には、張り付くように岩場が広がっている。
三階建て程度の高さはあるだろうか。
長さが足りるかどうかはわからない。
だが、降りてみるしかなさそうだった。]
[最後にもう一度、感謝の思いをこめて美しかった草原馬の鬣を撫でた。
ロープの強度を確認しながら、そろそろと、崖を降りる。
全身に力が入らず、出血からか、ぐらぐらと頭が揺らいだ]
…っ、……
[何度も足を踏み外し、宙ぶらりんになりかけながら、漸く岩場へと降り立ったのは、既に夜明けの頃だった。
ロープを回収し、気づかれないように短くまとめて海に流す。
岩棚には手綱を取り去ったウルドゥンと、鐙やナイフの痕跡が残ってしまうはずだ。
だが、崖の上から見える位置でもない。
敢えてこの急峻な崖を昇り、確かめようとする者はいないだろう。]
[東側から射す、鮮やかな朝焼け。
濃紺が紫のいろへ染め上げられる、ほんの一瞬の、奇跡。
荒い息をついて岩場に縋りながら、一歩一歩、進む。]
(……、フィ、)
(どうしている? 捕まったり…、していないだろうか…)
(俺の言うとおり、別の国へ、…逃げていて、くれれば…)
[彼が、己を庇ったとの疑いで投獄された事は無論知らなかった。
……やがてその彼を、リエヴル・ド・トゥーレーヌが釈放してくれることも。
ただ漠然とした不安に塗り潰されそうになりながら脳裏に浮かべ。
――切り裂くような痛みに、唇を食い締める。]
……俺たちは、――ひとつの、刃…。
[呟き、よろける足を踏みしめる。
此の侭歩けば、東側の河口近くに出るだろうか。
――眩しい朝焼けの方向に、ただ*歩き続けた*]
手綱:3m前後
引き綱:2mくらい
乗馬鞭:長鞭:130cmくらい 短鞭:90cmくらい
7mちょっと、かな。
10mくらいの崖ならなんとか?という計算。
無駄にこういうこと調べてるから時間がかかる
― 回想/学校時代 ―
[>>228 寝台で転がりながら、くだらない本を読むのが好きだった。
眠気と戦いながら本を読むのは楽しい。
大抵その戦いは長くは続かないのだが]
……ん……?
[読みかけた本に頬をくっ付けたまま、目を開く。
なんだこれ、どうなる、と思いながら寝落ちていたようだ。
男装の王女が、争いの末見事王位を奪還したが。
結婚相手を選ぶ際に困り、女装した男性を探すシーン。
……いるのか、そんなの。
――…声がする。誰か、遊びに来ているようだった]
[ウェルシュの声。
ヒンメルの所持している軍事白書を借りに来たらしい。
最近は、結構頻繁に本の貸し借りをしているようだった。
軍事白書の何が面白いのか、よくわからない。
読んで暗記することはできるが、ときめきの欠片も湧き上がらないので、頑張って開いても速攻で寝ていた]
……んー……。いらっしゃい。
[寝ぼけた声で、挨拶だけはする。
起きたのか、というメルの声。
ウェルシュは、おじゃましてます、みたいな事を言ったように思う。
また寝るなら、ちゃんと寝ろ、と。
そんな手つきで頭を撫でられる。……気持ちいい。
とろとろと微睡みながら、二人の会話を聞いていた。
人形?……なんだろう。柔らかな、猫の――…*]
明日は9人、か?
ノト、カサ、ミヒャ、誰か落ち。
帝国:
ジェフロイ、ウェルシュ、ソマリ、ダーフィト、ヴィンセント
公国:
ディーク、レト、ベリアン、フレデリカ、クロイツ
ウェルシュが公国側落とすとしたらちょいバランス悪くなりそうだねえ…
そろそろ落ちないと落ちられなくなる気もするけども今日襲撃だと積み残し多すぎるという
― 学校跡地 ―
[ノトカーの手を握って、その手を額にあてた]
[しゃべるな、と表情は語るも。
もう残されている時間が少ないことはわかっている。
銃弾が人の命を奪うのを見たのも、初めてのことではない]
[手がそっと、傷口を探る。
わかっていた。無茶な動きをしたから、再び出血したのだと。
自分はぬれてますます重くなっていくのに、ノトカーはどんどん軽くなってゆく。
救護兵が慌てふためくが、もう間に合わないことを知っている]
[――何故、ノトカーの銃の初発が金の弾丸だったのか。
その理由なんて、すぐにわかる――
自分も、自分の銃に一発だけ、特別、を入れている。
フレームが歪み、即座に整備をせねばならないほどの強烈な「一発」を]
[あの家庭教師のつぶらな瞳も、確かに金だった]
怪我はない、無事だ。
……ミヒャエルの銃からは、弾は出ていない。
無事だ、よ。
先に逝ったミヒャエルと――君以外は。
[そう、周りの兵士にけが人はいても死者はいないことを告げる]
[引っ立てられそうになるミヒャエルに、そしてまわりの兵士に静かに声を投げた]
公国軍兵士の体に近寄るな。
独りで乗り込んできたのは、自爆の可能性が疑われる。
離れろ。
[――嘘ではないが、意図的な誘導を混ぜる。
混乱から醒めないが故に、その通りとされて]
― 公国前進拠点・会議室 ―
[慌しい召集の場に、無論トールの姿もカサンドラの姿もなかった。
――同時に、ミヒャエルの姿も見えぬことに気づき、瞠目する。
フォルテア大尉。
アリー大尉。
ファロン少尉。
既に馴染みとなった顔ぶれを確認し――或いはその軍服の下の傷を慮りながら、下座、隅へと位置を定める。
浮かない顔のファロン少尉を見かければ、短く声をかけて]
――ご無事でしたか。
[独断により、叱責をうけでもしたのだろうか。
いつも彼女を支えている、熟練兵としての自信の陰は、ひどく薄れているように見えた。]
女性士官は、肝心な際に感情に流されがちだ――
そう言う者もいますが、俺もそれは否定できません。
身近に、そんなケースが居るもので。
[ひそかに作戦に参加した兵たちが、フレデリカの事をそう噂しているのは耳にしている。
国許にいる自らの副官を思い出し、苦笑した。
……確かに、否定できない。溢れる程の情が、彼女を揺らがせることは多々ある。
だが――]
……だからといって、女性が士官に向かぬとは思わない。
リスクに返るリターンの計算は常に巧みです。
貴方の判断は、貴方なりの打算があって取った最善策でしょう。
あまり、気に病まれませんように。
ベルンシュタイン大佐も、貴方のそんな顔は見たくはないでしょう。
[――それだけを告げて離れる。
実の所、在学中に彼女とディークが組んで戦う姿を見かけた際から、ふたりは恋人同士と誤解していた侭であった。
今の両者の関係は知らぬが、その先入観が、二人の間に流れる空気を、ほんの少し甘いものに見せていたのかもしれない]
― 回想/狩のお話 ―
[>>141 覗き込んでくるヒンメルに、む、と顔を顰める]
銃はディーク先輩に習うのがいいと思う。俺感覚で撃ってるし。
ナイフはソマリだし、弓はメルが一番だし。
俺が教えられるものって、ない。
……あー、早撃ちかな。早撃ちなら俺のが得意だな。
でも何も考えずに撃ってるから、やっぱダメだな。コツとか言えないからな。
[答えながらころころと転がっている。
困ったようなルームメイトの気配に、一旦止まって、丸くなる]
[困らせたい訳ではないのに。
聞き分けのない子供みたいな振る舞いをしてしまう事がある。
甘やかしてくれるルームメイトに甘えて、駄々を捏ねている。……良くないことだ。
へにゃ、と眉を下げる。
ふるりと首を振って、身を起こす]
……ごめんごめん。
ディーク先生に何、教わった?
二人の上達っぷりを、ダーフィ先輩がチェックしてあげましょう。
[自分の銃を手にして、にこーっと笑った]
……毎日数羽、か。だから慣れてるんだなぁ。
[狩った兎を、食堂で皆で捌きながらの会話。
下手というほどではないのだろうが。
どうもあちこちひっかかってしまい、悪戦苦闘している]
俺、兎締めるの初めてで、どうも勝手が。
……せっかくだし、毛皮もちゃんと使いたいしさ。
[ソマリはのほほんと器用に兎を捌いている。ナイフの扱いに慣れているから、コツを聞けばすぐにできるようだ。
ディークはド器用と言われるだけあって、雑談なんかしながら
するすると作業を進めている。……驚きはない。この人だし]
……は。そういえば。
こんな所で兎を血祭りにあげている事を知られたら、
ソマリ……消されるんじゃ……。
[東寮長就任前に暗雲立ちこめる…!と思ったが。
いつのまにか、ソマリが巨大兎との対決に勝ったという伝説に昇華されていた]
まあ嘘ではないか。嘘では。
[キマイラのたくましい尻尾を思い浮かべつつ、*苦笑した*]
どうしてだろうな、外す、気になれなかったんだ。
これは、私の幸せを願って送ったものだろう。
これが悪さをするなんて、信じないさ。
[その後、彼らの間に何があったかは知らない。
2人の親交の深さも、何も。
ソマリは知らない。
ただ――――…倒れた
心痛める
儘ならない苦さが、胸に滲んだ]
[彼を慕う兵士らは、こみ上げるものを殺すこともできず、彼に向かって敬礼をする。
それに倣わずに――
血に染まった体を重く思いながらも、見放されたミヒャエルのもとへ]
[ソマリに、挨拶の手間を省き――]
公国軍所属
ミヒャエル・フォン・デンプヴォルフ――
階級は大尉。情報官だ。
市街地から退却してきた帝国軍の後をつけ、ここに単独で潜入したようだ。
[彼の上着は、帝国のもの]
おそらく、市街地で戦死したものの軍服を鹵獲して来たのだろう。
爆発物を所持していないか、確認する。
[人の輪が広がったそこへ、ずんずんと歩を進め――
彼の軍服を肌蹴させた]
[もちろん、そんなものはない――
彼の手に握る銃を離させ、そして――太陽のような金色をした、貴石を見つけた。
彼の血で汚れた、石を]
ラムスドルフ大佐の最後の戦果だ。
― 通信 ―
[ミヒャエルに近づき、見えないように通信機をオンにした。
明確に伝えようという意志を、言葉が持っていることが――ともすれば震えだしそうなゆっくりとしたしゃべり方が語る]
公国軍所属
ミヒャエル・フォン・デンプヴォルフ――
階級は大尉。情報官だ。
/* ノトカァーーーーー!!。・゚・(ノД`)・゚・。カサンドラも!!
ミヒャエルぅぅぅぅー!! */
ラムスドルフ大佐の、金の銃弾が致命症だ。
「たまたま」金色の貴石のアクセサリーをつけていたとは……運がなかったな。
[淡々と検死を続ける。
的確に情報を出し、指示を出す彼が。
このようなミスを犯すわけはない――
何故なら、ノトカーやウェルシュの用いる弾の話を、済ませていたのだから。
その上で、彼もまた――外すことが、できなかったのは。
身の安全よりも重いものがあったのだろうか]
爆発物の存在は見当たらない。
……通信機などの魔器も見当たらず。
[そして、はだけさせた軍服をまたきちんと着せた。
傷口が見えないように]
ラムスドルフ大佐の、金の銃弾が致命症だ。
「たまたま」金色の貴石のアクセサリーをつけていたとは……運がなかったな。
― 士官学校時代の思い出 ―
レト・コンテスティ?
うん。確かに間違いなく僕の同級生だけど……どうかしたの?
[東寮の自室。自分のノートを借りに来ていたユーリエとアリーセ…妹の一学年上の金髪の同室者。
妹の近況を聞いているつもりが、何故か話題が微妙にそれた。]
そうだね…普段は練武場に出入りしていることが多いかな。
カレル・ライアー辺りとよく手合わせをしているみたいだけど…
洞くつ探検とか冒険心を擽られそうな場所に行くのが好きなのかもしれない。
前も同じ学年何人かで、南の洞窟まで探検しにいったことがあって…
[2人の表情は妙に対照的だ。ユーリエは頷きながら何故かメモに書き込みをしている。しかも表情はドヤ顔。
経験上わかる。これは絶対に何かを企んでいる時の顔だ。
逆に、アリーセは、視線を伏せて不自然にもじもじしている。ユーリエと一緒に見かける時と表情がちょっと違う。]
兎に好かれているのかな。
ラヴィさんが、レトが近くに居る時だけちょっと面白い動き方をするんだ。
後ろ足を大きくあけて、こう……兎キックみたいなかんじで。いつも片手で防いでる。
餌付けもよくしているみたいで…
あ、外に出かけると必ず兎の何かを購入しているね。
やっぱり兎好きなのかな。
……あれ……もしかして……………
ユーリエ、レトの事、好きだとかそんなこと…ないよね。
もしかしてとは…思うんだけど…
[私じゃないよ!と思い切り否定された。
私じゃないなら、他に…と、言い掛けて横を見るとアリーセと目が合う。
さすがの自分でも、なんとなく…なんとなーく色んなことが察知できた瞬間だった。]
― 士官学校時代の思い出・中庭 ―
[中庭の一角。妹たちを見送った後、見慣れた友人の銀髪頭をみかけて声をかける。>>227
ここぞとばかりに聞いたばかりの重大情報を緊急報告。]
ウェルシュ!聞いてくれ……!
さっき、妹たちがこっちに来てた時に知ったんだが…
西寮の金の姫は、どうやら本命相手がレトらしい!!!!
びっくりしたな。いつ知り合ったんだろう。
学年は一つ違いだけど……
…――――――きゅ。
[周囲を確認しないまま、流れる様に話し始めると、パパイヤをむにゅむにゅと齧っていたラヴィ>>227が迷惑そうに耳をぴくぴくさせて鳴いた。]
あれ、ラヴィさん。こんな所でおやつの時間をして…
――――――あ!!!
[ラヴィが寝ているその奥に、名前を出したばかりの当人。
レト・コンテスティの姿まで発見してしまった。]
あはははははははは…………ラヴィさん、パパイヤ、おいしい?
[話題を誤魔化す偶にラヴィをもふる。もふる。もふるもふるもふる…もふりすぎて、うさキック初体験になったりもした。そんな学生時代の思い出だった。*]
/*
一発キツイのくれって、えろいよね。
性的な意味ではなくてこう、色気的な意味というのかな。
多分関係性の色気なのだと思われる
――通信石ですか。
帝国に、片割れが…?
[美しい薔薇色をした石を眺め、僅かに首をかしげて尋ねる]
………。
片割れを持っていたのは、もしやリエヴル・ド・トゥーレーヌでしょうか。
[もしその理由を尋ねられれば、軽く瞬きして笑い]
――ああ、いいえ。思い付きです。
こちらの前線最高指揮官が所持していたことと――
今のお言葉ですと、帝国に潜入した者が所持しているにしては、切り札として扱いが大きいようでしたので。
敵幹部、或いは戦死した准将とのホットラインであった可能性を考えました。
つまりは敵中枢と直に繋がる連絡手段を手中にした、ということで宜しいか?
[宣戦布告。人質交渉。さまざまな使い道はあるだろう。
――この石の元の持ち主が、それを望んでいなかったとしても]
ファッ!?
>>380
ミヒャエルの弾丸で死んだわけじゃないんだな、俺wwwwwwwwwwww
結果的にウェルシュに2人目の殺しをさせることに…すまぬ…すまぬ
――渡河、…か。
[潜入するだけならば、ほかにも方法はあることを知っている。
しかし其れは、退路を断つことにもなりかねない。
無表情なままに伏せた目は、何らかの迷いを示してはいたか。
――しかし唇は開かぬまま、ただ、ディークの言葉に聞き入った。]
大佐は……ラウエンブルク大佐はどちらに?
[静かに、監視役に問う。
先ほどの取り乱していた様子とは異なり。
血泥に汚れていても、表情ひとつ頑なな結晶のように崩さず、背筋を伸ばして、彼の臨時執務室へと連れていかれた――**]
[シロウ・ファーイーストの件はひそやかに囁かれてはいたが、改めて耳にするのはこれが初めてのことだ。
己が祖国に属する事を当然とする彼らにとっては、それは裏切りであり、理解しがたい行動なのだろう。
だが傭われた刃であるという事がどういう事なのかを、彼らの方も、恐らくは知るまい。
尤も、シロウが己の判断により自らの犯行を自白した――という事実を知れば、傭兵としての彼は首を傾げたであろうが]
(……意外とは、思わないが)
(簡単に自白した、というのはどういう了見なのだろうな。何か、政局に絡んだ取引でもあったのか…)
(幾らか事前調査は終えて来ていたが、あまり思い当たることもないな)
[敢えて言えばそれが気になり、暫く口元に手の甲を当てて思案する。
大臣暗殺の黒幕は、『狼』の雇い主――クレメンス・フォン・グリューネワルド。恐らくはこの事件にて、失脚の憂き目を見ることになろう。
その後は和平派が台頭することになろうが、彼らが完全に実権を握るには、恐らく、まだ問題が大きすぎる。]
― 学校跡地 ―
[外へ出ていた部隊は、公国側の橋から陣内へと戻っていく。
道を確保し、矢を射かける公国側に矢と魔法弾を返して応戦させ、橋の上を無数の騎馬が駆け抜けていく。]
ラウエンブルク隊・ラムスドルフ隊・ドーベルニュ隊の帰投を確認!
衛生班は3班に別れ、負傷度別に指定された部屋へ搬送。
……トゥーレーヌ中将ならびにブラオクヴェレ中佐の安置場所は決まったか?
ラウエンブルク大佐が戻られたら、すぐにお伝えするように。
……ノト…
――ラムスドルフ少佐…
[やがて、負傷して運搬されてくる兵の中に、ノトカーを見つけ言葉を失う>>160
周囲に居る彼の直属の部下が涙声で呼びかけている。
兵の間を通り、傍まで近づく。]
無理をするな。とてもじゃないけど大丈夫になど見えたものじゃない。
大人しく、治療を受けてくれ。
……君たちが出ている間に、
リエヴル・トゥーレーヌ准将と、カレル・ブラオクヴェレ大尉が戦死した。
君がいなくなれば、帝国の支えがまた、失われてしまう。
>>161
……そう。リエヴル准将も、だ。
公国側の将となっていたトール・ベルゲルードと相討ちとなり、命を落とされた。
[ノトカーが、ゆっくりと何かを伝える様に話し始める。聞き洩らさない様、伝えられる言葉に意識を集中させる。]
…リエヴル…の……部屋の……
大事なもの……>>3:258
わかった。何があるかはわからないが、後で確認する。
レイヴンウッド主席代理は、ラウエンブルク大佐からの報告で無事が確認されたから…
……ノトカー?
眠って、しまったのか。
[苦しげではあるが、呼吸は続いている>>168 何かいい夢でも見ているのだろうか。
表情が、ここ暫くでは見たことがない位穏やかなものになっていて、息を付き立ち上がる。]
レイヴンウッド主席代理…御無事で…。
ノトカー・ラムスドルフは、誰よりも貴方の無事を願っていました。意識が落ちる直前まで、貴女の安否を確認していましたよ。
……私も、こうして、再びお会いすることができて良かった。
貴女がこうしてついていてくれたら…彼も、安心すると思います。
[入れ替わるようにやってきたカサンドラ>>210に声をかけ、自分はそのまま部屋を出る。
新たな悲劇を知ることになるのは、*数刻後のことであった。*]
[……ひとつ気にかかるのは、ラウツェニングとトゥーレーヌの心中譚だ。
それぞれ名家の令息、当主である彼らが相討った事――
大公の血をひくラウツェニング家に残された後嗣は、開戦派の父親の元で育ち、恐らくは薫陶を受けている、という事実。
相討ちと言えど息子を、兄を敵方に殺され、体面的にもただ引き下がりはしないだろう。
彼の従兄であるという大公もまた、わが子を殺されたラウツェニングを無碍にするわけにもゆくまい。]
(…そして『狼』が和平派に寝返ったというのなら、大臣暗殺をこの場で告白するより、もっと良い方法があった筈。)
(寧ろ開戦派――ラウツェニング家の庇護を求め、拒否された、という事だろうか)
(もしくは教え子達の正義感を、甘く見ていた、という事かな)
― 少し遡って ―
[ヴィンセントのもたらす情報全てが驚きをもたらした]
トール……
トルステン・フォン・ラウツェニング公子が戦死した…?
トゥーレーヌ公爵と、ともに……
[戦況が大きくかわったことよりも。
この変わり果ててしまった士官学校で得た知己をまた亡くしたことに、声が落胆した]
[焼けた鶏肉を数枚の皿に取り、息を吹きかけ冷ましていたところに。
杖をつく音とともにやってきた姿に視線を向け、よーと手を挙げる]
カークの手作り菓子か、久しぶりだな。
お前さんの菓子が不味かった試しはないだろ。
[わんこたちの前に焼いた鶏肉を並べ、「まだ待てだぞー」と心持ち冷めてくるまでお預けキープ。
『まだ? まだ?』とそわそわしつつも、お座りしたまま首をこてりと傾げたり、よだれを垂らしたりするわんこたちに『よし』と声を掛ければ、わらわらと皿に集って鶏肉をあぐあぐあぐ。
でもちゃんと親子兄弟で分け合って、独り占めとかはしない良い子達]
スノウも食うかー?
[冷めた鶏肉をスノウの前にも差し出し、リエヴルの腕の中にいる柴十郎の分は、トール&リエヴルに預けて。
レアチーズケーキを待って、今度は自分がお座り待機。わふわふわふわふ]
ノトミヒャ心中キタ━(゚∀゚)━!
と思ったら心中じゃないの? そうなの?w
なんかカサンドラやりたい事があって心中キャンセルしたんだろうか…
― 覚醒 ―
[途切れ途切れに記憶が蘇る合間に、
もう一度目覚めたような心地がして意識が戻る。]
あ、れ…。
[見回せば懐かしい士官学校の、自分の部屋。
在りし日そのままの建物に苦笑を零し、起きあがった。]
なんだろ、ここ。
[死んだ人間が集まる場所としてはあまり聞かないけれど、
ひょっとして、他の人間もいたりするんだろうか。
ひょいと窓を覗いて意識すれば、
どういう仕組みかはさておき、視覚が繋がって、
何人かの姿が見える。
そちらの方へ、ゆっくりと移動していった。]
[焼肉のおいしそうな香り漂う場所に出れば、
シロウの姿を見つけて、眉を下げる。]
せんせい。
[申し訳ない、という表情で声を掛け、頭を下げた。]
ごめんなさい。
せんせいの犬と刀、ちゃんと受け継ぎきれなくて。
[顔をあげ、謝罪の言葉を告げつつ
周りにいるもふたちに目を細めて───]
──────……!!!?
なんであなた達がここに居るんですか!
[向こうにリエヴルとトールの姿をみつけて、
あんぐりと口を開けた。]
― 学校・救護室 ―
[>>336 一気に矢を身体から引き抜いて。
あがる呻き声を耳にしながら、僅かに冷や汗をかきつつ、
黙々と手を動かした]
笑いやしませんよ。慣れる類のものじゃない。
[そう答えつつ。
不意打ちで幾つもの命を、という言葉に、僅かに眉を上げる。
……気になったが、良い話でない事は明らかだった。
鎮静剤が必要な今の状態で、振る話ではあるまい]
ほら、深呼吸。……無理に喋ると舌噛みますよ。
大丈夫、血は止まります。
……ゆっくり吸って。急がないで。
[痛みとショックに揺れる眼差しを、じっと覗き込む。
顔色は相変わらず悪く、額には汗が浮いていた。
それをぐいぐいと拭ってやりつつ暫く、言葉をかけつづけ、彼が落ち着くのを待った]
[>>337ギリギリ歩けそう、という言葉に軽く首を振る]
無理すると傷が開きますよ。
ラウエンブルク大佐の所には、後ほどお連れいたします。
……肩を貸すより担ぐ方が楽そうですが、担いだら怒りますか?
[確認しつつ。
大きなため息と共に吐き出される愚痴に、目を細める。
成功しすぎた、と]
……みたいですね。
出来過ぎには見えます。正直、公国が奪回を許す事自体想定外でした。
……何がありました?
[ゆったりした口調で問いかける。
話を聞いた後、彼をラウエンブルク大佐のいる司令室へと
*送るつもりだった*]
――青い世界にて――
[カークの声>>+176が聞こえれば、表情を綻ばせる。]
久しぶりも何も、この前作って貰ったばかりじゃないか。
ありがとう、いただくとしよう。
流石に紅茶と焼鳥じゃな、と思っていたところだったんだ。
[今のリエヴルにとっては、カークのお菓子を食べていたのはつい最近のことである。
レアチーズケーキに目を細め、切り分けて貰えるのを待っている。]
こういうときは…、甘いものが欲しくなりますね。
[けれども、彼の言葉に幾分か和らぐものはあり、
離れる前の彼にそう軽い言葉を返していた]
敵国が拠点に構えた場所は、もともと私達が共に学んだ学園があった場所なんです。
男がほとんどの場所でしたが、甘味の重要性を説いて甘いもの専門のカフェを立てた人がいましてね…
ああ、すみません。クロイツ中尉にお話してもわからない話ですよね。
[やはり自分は感傷的になりすぎてるのだろうかと、彼に非礼を再度詫びることになり。
離れる彼のことをそれ以上はひきとめないようにした]
[カレルの声>>+180を聞けば、キョトンと目を瞬かせた。]
………………なんでって。
学生が学校に居て、おかしいことあるか?
[そういえば、皆の格好は少し違う気がする。
あれ、カークはなんで松葉杖なんてついているのだろう。
いつ、怪我をしたんだ。
それより、久しぶりってどういうことだ――……。]
[ともあれ、犬たちはみな可愛かったし、
犬たちに囲まれて嬉しそうなリエヴルを見ていれば
自分もまた幸せになるのは、事実だった*]
― 青い世界 ―
学生が学校に、…って …
[リエヴルの返答に、眉根を寄せる。
ひょっとして、彼は死んでここに来たわけじゃなくて
自分が造り出した幻なんだろうか、と
そんなことまで思い、頭に手をやった時、
不意に、ひとつのイメージが流れ込む。
折り重なり、斃れるトールとリエヴルの体>>3:719
それはあたかも、死出の道行きを共にした恋人たちのようで、]
──────………。
[トールとリエヴルができている、なんてことを
在学中も、それ以後も欠片も知らなかった故に、
さらになんとも言えない悩ましさが加速した。]
[実際、こうして討ち取ってはいるものの、
自分もこうして命を落としたのだから、
結局、彼と自分は引き分けということになる。
それを知らない頃まで
時間が巻き戻ってしまったようなリエヴルの微笑みが胸を突く]
………まあ、そうですね。
おかしくはない、です ね。
[結局、あまり触れないほうがいいのかもしれないとと
自分の心にそっと蓋を閉めて、曖昧に笑うのだった]
[リエヴルが悲しまないですむなら、
忘れていたほうがいいと思っていた。
でも彼と戦った記憶を語り合えないことは、
大事なことから目を塞いでしまっているようだ。
それだけじゃなくて、
あの日リエヴルがいなくなってから、
彼がどうやって何を考えて生きてきて、
何を思って、暗殺に手を染めてしまったのか。
今のリエヴルからはそれを聞くことも叶わない。
もし、彼が苦しんでいたのなら、その苦しみを分かち合って。
リエヴルの全てを受け止めてやりたいのに、それが出来ない]
[そもそも、それすらただの自己満足なのだ。
リエヴルの望むことはただ一緒にいたいということだけで、
ならば、このままでいいはずなのに]
ヴィー。
お前は本当に……忘れてしまったのか?
[じっと哀しそうにリエヴルの琥珀を見つめた]
― 別働隊帰還前 ―
―――そうか。
[>>*17予想外。何があったかは解らないが、
今回は――今回も、偶然だったのだろうか。
それ以外に淡々と落とされる現状報告には頷いて。]
報告感謝する、アイゼンシュタイン少尉。
援護の兵士のタイミングは、到着次第合図を入れる。
だが通信傍受の可能性が消えたわけではない。
待ち伏せには気をつけろ。
[そうして敵陣を目前とした時に、
短い合図を入れて援護を求めた。]
― 学校跡地・一室 ―
[報告を聞き、ウェルシュと、カサンドラと話す前。
戦死者が並ぶ広い部屋へと部下に案内させて、
横たえられた兵士に入り口から黙祷を捧げた。
それが終わると別室へ。
士官以上の兵らは別に分けられていたが、
リエヴルだけは、一人で部屋に横たえられていた。
かけられた布は赤い、帝国の色。
顔を見れば、乙女のように唇を赤くした様には眉根を寄せた。]
[解らなかった。
暗殺など使う男の事を、その意味を、わかりたくも無かった。
だがリエヴルが死んだ今はこう思う。]
違うな。
……解ろうとしなかった、だな。
それは俺の役目では無いとも思っていた。
お前はトールと近すぎたのもあって…
俺は、遠巻きに見ているだけだった。
[自分にとって、やはり違う存在なのだと。
部下のようにも出来ず、後輩のようにも接せられず。
挙句赴任して間もなくの勝手のせいで。
期待が失望へと変わり、心はすぐに離れてしまった。
離れて、そのまま、それっきりで。]
それでも……早すぎたな。
…いいや、遅すぎたのか。
[いつも気付くのは振り返ってからだ。
前ばかり見て、後ろを振り返えると
あったはずの物が無くなっている。]
お前の望みは何だったんだろうな。
トールが欲しくて馬鹿をやったのか?
公国を滅ぼして、全部を帝国にして
トールをこっちに引き入れるつもりだったのか?
………。
[問いかけても答えが返るはずも無い。]
お前がこの戦争を…
いや、この国をどう持っていこうとしたかは知らん。
だが、あの時、兵を鼓舞した言葉は>>0:591
偽りだとは思わない。
[安らかにとは言わない。
ましてやトールに宜しくなどというはずも無い。
ただ卒業式に互いに骨を折ってまでつかなかった決着は、
もうつけられないのかと思うと、目を伏せた。]
― 回想・卒業の後 ―
[手紙の内容は簡素な物だった『決着をつけよう。』そして場所。]
…逃げずに来たな、トール。
[この時初めてトールのロッカーに手紙を入れる、などという古典的な方法を使って(使い方次第で傍から見たら意図を間違われる方法だが、この時は頭になかった)トールを呼び出したのは、学校から少しはなれた川のほとりだった。
決着ではあるが殺し合いではないので、
手にしていたのは二振りの木刀だった。
その一つをトールへと投げて渡す。]
ルールは無用…と言いたい所だが、顔は避けるぞ。
折角卒業したってのに、
顔に傷作って本国に戻るのはお前も本意じゃねぇだろう。
[そう一つだけ取り決めをして。すぅと息を吸い込んだ。]
――――いくぞ!
[試験の時からはずっと癒えた利き腕の傷は、
対決の時の支障になったとは思わない。
全力で、真剣に打ち合った。
殺し合いではないと解っていながらも、
射殺さん勢いで睨みつけ、切り結び、
トールの肋骨を折ったが、
こっちも同じだけ折られて腹を押さえながら、
それでも闘気消える事もなく―――…
結局、止められるまでそれは続いた。
とめたのは、二人を知るディーク辺りだっただろうか。]
お前……ほんっと、
しつけぇ!
[何がしつこいと言われれば、何で決着つかないんだとか、力加減の具合だとか、お互い様としか言いようの無い悪態が落ちた。
引き剥がされても、叫んだら腹が痛かった。
向こうも当たり前のように
同じ事を思っていただろうし、叫んだかもしれない。
笑い声があがったが、それはおそらく自分以外の誰かのものだ。
結局憮然とした面持ちで、腹を押さえながら寮へと戻った。
レトは呆れていたのだったかと、そんな事を思い出しながら。]
― 学校跡地・一室 ―
[目を開けると、変わらぬ死に顔がそこにある。
小さく息を落とすと、再び目を閉じたが、
今度は過去の情景は現れなかった。]
……死んだ後は好きにしていろ。
もう誰も、とやかく言わんだろう。
だが…。
万一のとき、お前が生前行ってきた事と、
死体と、不名誉は、
最大限使わせてもらうぞ。
[トゥーレーヌ公は敵将官と通じていた可能性―――。
結末がどうであれ、その事実は残る。
公国側も切ることの出来る手札は
そう簡単には捨てないだろうと踏んでいた。]
― 学校跡地・一室 ―
[その足で、カレルの元へも向かった。
東寮でシロウと同室だったたせいもあるが、
明るいカレルは目立っていて、自然と輪を作る事も多く。
放課後の剣術クラブにも、中心だったような印象を残していた。
カレルの稽古に付き合った事は何度かある。
年齢差は大きく、その度打ち負かしていたが、
一度だけ引き分けたことがある。
あの時は油断していたと、口にすれば言い訳になるが。]
…生き残ればいいと思った者から死んでいくな。
[カレルが軍属してから、時折顔をあわせる機会もあっただろう。
あまり長く話す事も、旧友らのように接する事も無かったが。
時折自らの財を投げ打って、公国兵を捕虜として扱う姿もあった。
それを甘い、とは口に出来ず。
殲滅戦においての命令違反も、黙認していた。
心根はきっと、学び屋に居たときと変わってはいなかった。
その髪色のように明るかった青年士官。]
―――…ご苦労だった。
お前の任務はこれで終わりだ。
あとは祖国でゆっくりしていてくれ。
[そう呟いて、目礼すると部屋を出た。]
― 学校跡地・臨時執務室 ―
[外からのざわめきと、通信が入ったのはそんな折だった。]
…………ノトカー。
[走り出そうと腰を浮かせて――沈んだ。
呼び出しておいたのに、出て行くわけにはいかないと。]
[旧友の嘆きが聞こえる。
ノトカーの声はもう聞こえない。
何が起こったか、詳細を理解出来れば、深く息を落とした。
先の訪問に来たのは、カサンドラだったか、
あるいはウェルシュだったか*]
― 臨時執務室 ―
[監視がドアをノックし――血まみれの軍服を改めもしない小柄な女性を通した。
帽子もない。髪だけは乱れたままだとアレだったので、手元にあったバレッタで軽くまとめた]
失礼いたします、ラウエンブルク大佐。
先ずは報告から。
先ほど、ノトカー・ラムスドルフ大佐が戦死なさいました。
また、公国軍情報官のミヒャエル・フォン・デンプヴォルフ大尉が単独で侵入してきましたが、ラムスドルフ大佐がこれを撃退しました。
[淡々と話をする顔色は白い]
……先ほどは。小官をお救いいただきありがとうございます。
[あくまで部下としての礼を、人払いの済んでいないこの場では通す]
ですが、亡き公爵閣下は小官に死を以て帝国への忠誠心を見せよという命が出ている様子。
私が信用できないということであるならば――閣下亡き今、軍をまとめる為に私の処断をする――大佐がそのように命じるなら、小官も覚悟はできております。
― 公国軍前進拠点の一角 ―
[旧くからのこの友が自分のかつての名を口にする時は大抵、
そのエキゾチックな顔立ちに揶揄うような笑みが浮かんでいる。
婚約を告げた時には、きっとベリアンなりの祝福交じりに。
任務で下手を踏んだ時、再奮促す為にか「レト」と呼ばれたこともある。
だが、今は違う。
漂う重い沈黙に、首を傾げるのは此方だった。]
………どうした。
[カサンドラ技官の事か。
或いは准将の事で話でもあるのだろうか。
まず意識は先の戦に向くが。]
…、
[カレルを殺した――――
ベリアンの告げる言葉と、事実と、心とが繋がらない。
ひとつ、ひとつ、ゆっくりと繋ぎ合わせてから、]
………は、
[口を開いて、閉じる。阿呆のように二度、三度。
何を言いたくてそうしたのかも分からない。
握った拳をゆると解いて、怖れのようにそれが降りて行き、]
[淡々と、しかし小さな体で踏み台を駆使して縦横無尽に黒板を書き、知的ではありつつも熱意を持っていた教官であったときも。
何事にも動じず、年長だろうが大男だろうが議論に挑んでゆく軍事技術局の時とも。
時折見せる、くだけて遠慮のない物言いをする友人としての顔とも。
そのどれとも違った。
表情こそは、魔女と呼ばれた冷静沈着な様子でるのに。
瞳には意志の力もなく、声にも力がなかった。あるがままに何もかもを受け止め、吐き出すしかできない。]
―――ッ!!!!
[反射的にベリアンの胸倉に掴みかかった。紫眼がぐっと近くなる。
言葉にならぬ激情が身体を巡り、反射的に身体が動いていた。
爆発的に外に向かう力と、それを押し込める理性とが働いて、結果小爆発に留まった。手を出す心算はない。ない、が]
死んだ? あいつが?
お前と戦って、 ……もう、
[言葉に出来たのは結局、ただの事実確認のみだ。
もう、会うことは出来ない。
もうあの声を聞くことは叶わない。
空色の中に、いつか彼が語ったような夢のような理想を見つけることも。
カレルの命は永久に喪われてしまった―――]
[紫を睨む赤が、ふっとその力を抜いた。
同時に、千切れんばかりに相手の服を掴んでいた手の力も緩む。
胸元を掴むような体勢のまま、頭だけが床を向いた。]
ベリアンとは冗談も軽口も散々に交わして来たけれども。
……こんなにも、こんなにも、
悪い冗談であればいいと思ったことはない。]
[カレルの言葉>>+187>>+190は、彼にしては珍しく歯切れが悪い。
その曖昧な微笑みも、どこか、らしくなく。]
………………カレ、ル……?
[不安げに、親しい後輩の名を呼ぶのだった。]
[トールの言葉>>+188を聞けば、軽く肩を竦める。]
そんなこと、思う訳がないのに。もう。
現に――――…、
[現に――――……現に、なんだ?
自分は、どう言葉を続けようとしたのだろう。
自分が言おうとした言葉すらわからず、戸惑いが浮かぶ。]
[だが、続く言葉>>+192と、トールの哀しげな表情を見れば。
拭ったはずの頬に、再び涙が伝った。]
俺、は――――……、
[それっきり、言葉が続かず。
ただ、掠れた声だけが零れた。]
[自分の奥底で、何かが澱んでいるのがわかる。
それを直視することは――――こわかった。
自分の闇を覗いてしまうような気がして。
己が清廉潔白であり得ないことなど、自分自身が一番よくわかっていた。
それでも、それを知ってしまえば――…。]
[記憶の深淵へと目を向けるのを拒むのは、
ひとえに臆病な心ゆえ。
一人では足を踏み出すことも出来ず、]
……………………先輩……。
[ただ、縋るようにトールを呼び。
そっと、その服を掴んだ。]
[公国軍大尉として、敵指揮官の一人を討ち取った。
その働きは本来ならば敬意と賞賛を以て大多数の公国兵に伝えられるべきものだ。
けれど、そんな熱狂からは心が遠く離れてしまっている。]
なんっつーか………
…、
正直、まだ実感が無いっていうかさ。
何も言葉が浮かばない。この目で見てもいないからだろう。
[死んだというのであれば、そうなのだろう。
しかし心が追いつかず、潜む心情は苦い。]
けど……
お前が無事で良かったよ。
皆逝っちまったら…… … 戦う理由が減っちまう。
[戦場で見たウェルシュの姿が脳裏に過ぎる。
刃に倒れるカレルの躰を幻視する。
大事な人間達が平和に暮らせる世を作る為に、
友と戦うその矛盾を、口に出来る立場ではもう、ないが。
行間にそんなものを押し込めて、言葉は当て所なく零れゆく。*]
――回想:交戦の前日――
[カレルと共に犬を洗いながら。
カレルから犬の名前を教えて貰えば>>+184
ひねりも何もない名前だな、と思わず笑ってしまった。]
お。元気よく返事が来たな。
ちゃんとみんな自分の名前はわかっているのか。
[返事をした柴太郎と柴十郎に、表情を綻ばせる。
前線に赴いてからずっと張り詰めていた為か、こんな心穏やかな時間を過ごすのは、久しぶりだった。]
しかし、みんなよく似ているな……。
これは、見分けがつくようになるまで、
相当かかりそうだ。
[困ったように言いながらも、結果的に見分けられるようになることを前提にした言葉である。
――それが結局適わないとは、この時はまだ知る由も無く。]
……ま、他の連中にはとやかく言われるかもしれないが。
これで一蓮托生だ。な。
[なにやら考えているらしきカレルに、そう言いながら。
少し、照れたように笑った。*]
― 臨時執務室 ―
ラムスドルフ大佐の事は聞いている。
[>>446血塗れた軍服とノトカーの件はすぐに結びつく。
通信機から漏れて聞こえる音のせいで、検討はついているが。
ミヒャエルが単身乗り込んで来たと聞いた時には、
覚えのある名に、僅か驚いたような表情を見せた。]
…ミヒャエル・キルドルフか?
[問いに肯定が返ると眉根を寄せた。]
あいつは…理性的な奴だと思っていたんだが。
情報官、か。
[らしい職に就いたのだろう。
思い出すのは、キマイラ戦での各々への的確な指示。
それが何故―――もう何度目の何故になるのだろうか解らない。]
………。
[>>450ミヒャエルのことは、微か瞑目して悼むに留めて。
その事を、リエヴルの事含めて淡々と語る様子をじっと見ていた。
覇気の欠片も無い様子を、ただ静かに見つめていたが。]
……技官と二人にしてくれ。
問題ない。
武器の類は所持していない事、既に確認済みなのだろう?
[そう言い人払いをすると、席を立ち側により。]
…とりあえず座ってろ。
立ってんのは辛いだろう。
[そう言い自分は机に腰を下ろす形を取った。]
まどろっこしい事は必要ないな。
単刀直入に聞く。
…公国のスパイって話は、本当なのか?
疑いとか、誰がどう言ったかってのは今はいい。
俺はお前の口から聞きたいんだ。
[射抜くような真っ直ぐな視線をただ向ける。
声色には色が無い。怒りも期待も其処には無く、
ただ本当の事を言えと、偽り許さざる音だけが響いた。]
[人払いされてから、改めて口を開く]
……いいのか、汚れてしまうぞ。
[そういいつつも、実際ふらふらなのは否めない。
ありがたくも勧められるがままに席についた]
/*
しかし しかし
わかめを食べているのですが、死亡ロールが悉く涙腺に来ますね。ミヒャエルとかノトカーとか、綺麗過ぎて涙無しに読めない。
ヴィー。
俺は……お前に何をしてやれる?
お前の為ならなんだってしてやるから。
だから……考えておいてほしい。
[そっと手を伸ばして、指でリエヴルの涙を拭うと頭を撫でて]
今は……ほら、折角みんなと一緒だからさ。
まずはレアチーズケーキでも食うか。
[いつの間にかテーブルにおかれていたレアチーズケーキを指し、
あたりを見渡せばカークやカレルの姿を認め、
それでこれはカークが作ったんだなとさと……]
― 臨時執務室 ―
気にすんな。汚れなんざ、拭けば落ちる。
[>>461その場で崩れ落ちるでなければ、
手を貸す事まではしなかったが。
彼女が座り、口を開くのをじっと待っていた。]
―――…。
[可能性を全く考えなかった訳ではなかった。
だがそうだと、聞かされれば眉根はきつく寄った。
9年前と聞いて、思い浮かぶのは、彼女の退学、そして失踪。
あの後何があったのか――そういえば聞いたことはない。
モーリッツの手が入ったのだからと、詳しくは聞きもしなかった。
証拠にと渡されたピンを手にして眺めた。
誰が作ったかは知らないが、小さな通信機だ。
切ってある事を確認できれば、預かる、と証拠は上着に入れておいた。]
…お前が捕まってる時のアレは、
罠の可能性は十分考えられてたから、然程だったが。
フラウ・クスの時は…そうだな。
確かに動きが早かった。
[思い出しながらそう告げると、
頭を振って、がり、と後ろ頭を掻いた。
絞るような視線は、一度はずされ地に落ちて。]
[スパイだと露見すれば処断すると、そう言ってあった。
そうすべきだというのも理解している。だが。
迷いにきつく寄せられていた眉が下がっていった。]
……何で
何でスパイなんかやろうと思ったんだ?
事前に私が指定されたルートで、作戦情報を流した。
……とはいっても、流したのはフラウとその用途くらいなのだがな。
そこらへんの動きの速さなどは張り込んでいた傭兵の働きっぷりだ。
[あくまで淡々と、聞かれることとその補足をこたえてゆく。
光のない瞳に、感情の揺るぎはない]
俺は今まで知らないことが多すぎて
何度も何度も後悔した。
今だってそうだ。
カッちゃんは友達なのに、俺は何一つ知らねぇで…
全部話せよ。もう隠すことも何も無ぇだろう。
俺に全部教えろ。でなきゃ…
[死んでも死にきれんと、独白に似た音が
視線と同じ方向に落ちていった。]
……シュヴァルベで、寮に入るほど金銭的余裕がなかった私は。副業しながら切り詰めて、安い下宿を借りていたことを知っているな?
そこの、おかみさんを覚えているだろうか。
男、なんだが――
彼は、変装の達人の、公国情報局の役職者だ。私の直属の上司になった、男だ。
彼の趣味に、郵便物を覗く、というものがあってな…
本人曰く、見られたことに気づかない奴が悪い、になるのだが……
退学通知書と一緒に、私にモーリッツ先生からのお誘いが届いたのを見て――
そいつは企んだんだ。ずぶの素人を脅して情報を得よう、とな。
なぁに、自分の腹はいたくもかゆくもない。犠牲になるのは、ずぶの素人ただの独りだ。
私には、死ぬか、帝国で失敗して死ぬか、帝国で演じきるか。
[仮に公国を裏切れば、帝国にスパイであることを漏洩する、と脅されてもいた]
それしか、道を与えられなかった。
私は、死ぬのが嫌だった。
あのオカマかよ。
男だってのは解ってたが…。
[>>469まさか情報局員だったとは思いもよらない。
あの当時にそこまでの目は無い。]
…経緯は解った。
だが俺が聞きたいのはそこじゃねぇよ。
素人が間諜なんやって成功する可能性なんて薄い。
帝国に保護を求める事は考えなかったのか?
……モーリッツ先生に話せば、
そこから抜け出せる方法だってあったはずだ。
協力だってしてくれただろう。
……なんでスパイになった?
お前は何を求めていた?
死ぬのが嫌ならなおのことだ
裏切りの対価が高くつくことくらい、解ってんだろうが。
[現に今、死の危険にすら晒されているというのに。
その向こうに何を見たのかを問うた。]
[少し目を閉じ、それから息をつき]
私の昔の名前は、カサンドラ=レフトオーキット。
家は、公国の鉱山都市の、銃工房をやっていた。
昔は公国でも公室に献上するほどのよい工房だったのが、な。
私が12の時に、賊が入ってな。
科学を私に教えてくれた父も、兄も、優しかった母も死んで、私も重症を負った。
銃弾は抜いてもらったが――女としてはこの時に死んでいる。
工房を営む道具にもならないから、わずかばかりの金を与えられて追い出された。
[下腹部をそっとなでる]
犯人は貴族崩れで、事件そのものは金でなかったことになった。犯人もろともな。
[首を指で横一文字になぞらい]
本家にとっては不名誉だからともみ消したそうだ。
金は全て親戚が受け取り、私が知らない間に真実は歪められ、帰るところを失くした。
もう、自分の命以外何も持ってなどいなかったから。
私はそれを神に賭けたんだ。
「あの時、私に力があれば、私が家族を護れた」
「民草も貴族と同じだけの力があれば、事件は消えやしなかった」
だから――持たざるものと、持つものの差を埋める為に。
誰でも簡単に、人を殺めることができる兵器を作ろうと思ってな。
銃よりも安く、銃よりも身体能力の差によらない性能の。
こうすれば、きっと、命はもっと等価に近づいていくと――幼い私は信じていた。
信じきることが、必ず夢がかなう秘訣だと信じていた。
その為なら、何だってする、と神と約束もした。
そんな時に、ジャンに目をつけられた。
私は、モーリッツ先生にありのままを伝えてたすけて、だなんていえなかった。
こんな面倒くさい子供、機会を与えることなく斬り捨てられる、と。
そうか、、私は……モーリッツ先生のことも、信じていなかったんだな。
[今更気づいたように、乾いた声を漏らす。
昏い焔が、瞳の奥で燻る]
[懐かしい人々とテーブルを囲み、甘い紅茶を飲みながら語り合う。
そんな当たり前の時間が戻ってきたのは、
この人たちが命を落としてからのこと。
切ないような気持ちになりながら皆の顔を見ていると、そっと頬を擦るようなリエヴルの仕草が視界に入った>>+165
――全て忘れているのでは、ないのかも知れない]
……やっぱり、紅茶に焼き鳥は合いませんね。
[けれど、どうするのが一番いいのか、わからなかったから、
何も気付かないそぶりで、立ち上がった]
カーク先輩、ひとりで大丈夫かな。
手伝ってきましょうか……
[腰を浮かせて振り返ったときには、プレートを手にしたカークの姿がすぐ近くにあった>>+176]
わ、ありがとうございます!
[滑らかな白に、果実の色が映える。
爽やかなミントの緑が、印象を上品に引き締めていた]
じゃあ、切り分けましょうか。
カーク先輩も、座って下さい。
[彼の前にも紅茶のカップを置いてから、ケーキをカットしようと]
ええと、いま何人……
[数えながら、また増えるかも、と考えてぞくりとする。
どうしても、何もかも忘れて楽しむわけにはいかないようだ]
情も愛も何もかも利用して、目的を果たそうとした。
モーリッツ教官に取り入って、帝国での身分を獲得した。
一方、ジャンを通じて、公国に自分の仕事内容と、それから公国向けの兵器のアイデアを出した。
――神が与えた試練を、尤も効率よく活用すればこうなってね。
……火薬の改善による砲弾の飛距離と威力の向上
移動砲台の仕組み……どちらも、このネタ帳が噛んでいる。
新型魔法弾も含めて、この戦争で――私の発明物が、どれだけの人の血を吸うとしても。それも全て、神との契約を果たす為に仕方のない犠牲だと。
戦争があったおかげで、平民で出自の怪しい自分にすらも、上にゆけるチャンスがまわってきたと。
たとえその中に、教え子も、親しき友も、恩人も含まれていてもかまわない。
[彼女はどこにも所属してなどいなかった]
[そして、やはり。
ささやかな茶会に、新たな参加者が到着してしまったようだ]
……カレル先輩。
[リエヴルとの噛み合わぬ会話>>+187の末、
何かを悟った様子の彼>>+190には、そっと目礼して]
よかったら、一緒にお茶をどうですか?
ミルクティーはお好きでしたっけ。
ちょうど、カーク先輩のケーキを切るところですよ。
[にこやかに、席を勧めた]
でも、違った。
……私は、復讐と大義名分を掲げないと、生き続ける理由も見出せない死人で。
本当は……幸せだった頃に、戻りたいだけだった。
そのことにすら、気付かないふりをして。
恩人を欺き
教え子を戦火に送り
愛をくれたものを死地へ送り
長きにわたって、友を裏切り
この大陸の全てに背を向けていた。
……少し、すうっとしますが、甘いですよ。
[シェットラントと同室だったフレデリカは、見たことがあっただろうか。
彼女の掌にそれを残し、踵を返した*]
― 少し前 ―
トルステン・フォン・ラウツェニング公子…
あぁ…だから敵隊があんなに崩れて…
[トール元先輩、としか認識できていなかった相手のフルネームを初めて知る。
敵方の大物すぎる相手であり、リエヴルが相手に挑みかかった原因の一端が少しわかった気になった。
あくまでも、気がしただけであるが。]
>>422
いえ、ノトカーからある程度の当時の状況は聞きました。
落馬事故による原因なら、決して貴女が原因になったわけではありません。
ただ…間が悪かっただけですよ。
[落馬が故意によるものであることは全く知らない。
慰めるように声をかけ、視線を床に*落とした。*]
――青い世界で――
[トールの言葉>>+203は、優しく響く。
その声も、言葉も、涙を拭い、撫でてくれる手も。
全てが温かく、染み渡る。]
俺、は――――……
せんぱ、い……、
[彼の言葉に応じるように、じっと琥珀色で見つめる。]
[彼は、全てを受け入れてくれるのだろうか。
そして、自分は全てを知ってもなお、彼と共に居ることが出来るのだろうか。
望むことは、ただ一つ――。
全てを受け入れてもなお、共に在りたい。
ただ、それは現世では適わなかった願い――…。]
――意識の奥底――
[誰かの、声が聞こえた。
そこに立つは、部下ではあるが誰よりも厳しく自らに接してきた相手。>>433
元より先輩だったということもあり。
彼の言葉は、常に厳しかった。
遠巻きに見ていたのは、何も、彼だけではない。
己もまた、彼をトールのライバルと見て、それ以上近づくことはしなかった。]
[問い>>435に応える声はない。
ただ、澱んだ意識が僅かに揺らぐ。
求めたのは、彼との暮らし。
求められたのは――
己に課せられた責務と、己の望みと。
それは、あまりに剥離していて。
暫くの間は、自分の道すらわからぬ日々が続いた。]
[如何に望んでも、自分が自分である限り、そして二国の距離がある限り、共に過ごすことは出来ないのだと。
そう、気付いてしまった時から――…どこかで、何かが壊れた音がした。
二つの国を、一つにすること。
その為ならば、手段をも問わぬと。
どうせ政敵を相手に、既にその手は血塗られていた。
もはや――――……手段は問わぬ、と。]
[ジェフロイの言葉>>436は、心に突き刺さる。
彼が自分を快く思っていないことなど、とうに知っていた。
だが――――。]
・・・・・・・・・・え・・・。
[続く言葉を聞けば。
信じられない――といった様子で。
――――澱んだ意識が、僅かに、跳ねた。]
[誰からも、許されないだろうと、思っていた。
それを最も強く感じていた相手からの言葉に――…、
戸惑いよりも、驚きが強く。
今はまだ、その言葉を素直に受け止めることは出来ないが。]
――青い世界で――
[未だ、整理すらつかぬままに。
レアチーズケーキを食べると聞けば、好物ゆえに一も二もなく頷く。]
…………はい。
[微かに笑顔を浮かべながら、そっと、トールの肩にもたれるように身を寄せた。]
[掠れ、震える声は、果たして彼に届いただろうか。
返事を聞くことすら、怖くて。
足早に彼の元を離れ、ケーキを取りへと向かうのだった。]
― 通信/帰還前 ―
それは確かに。
ではあちらもまだ混乱の中にありそうですね。
急ぎ戻りましょう。
[冷静なヴィンセントの通信>>*17が幾分か心を落ち着かせてくれた。同時に何か胸騒ぎもして、ジェフロイの合図>>*21と共に自隊を押し上げ、隊形を変えた。
すぐに援軍も着たので損害は少なく済んだが。
しかし随分と効果的な位置を読まれたなと思った。相手の読みが鋭すぎるのか、それとも、と*]
― 回想・教官時代のとある風景 ―
[末の弟を血腥い世界からは遠ざけよう、という兄たちの意図はわかっていたし、自分もそうするつもりだった。
とはいえ、平穏な校内でもついつい色々と情報を集めようとしてしまうのは、幼い頃に叩き込まれた隠密としての習性。
その日も、なんか面白いネタはないかなー…と校内を徘徊していたところで。
生徒たちのロッカールームが並ぶ場所で、ジェフロイ>>437を目撃してしまった]
………あー。ええと。
嫌よ嫌よもなんとやら、か?
[ラブレターと勘違いした男がいた。
もっとも、すぐに果たし状の方だということも理解したし、教え子たちに万一の事がないよう、こっそりその果し合いも隠れて気配も消して見守ってはいたのだが]
― 回想/士官学校時代・中庭 ―
わっ。
[片付けかけ途中の針道具を慌てて鞄に突っ込む。
中でバラバラになり、部屋に戻ってから指を刺してステファンに少し呆れられたりするのだが、それはおいといて]
どうしたのヴィンセント。
って、へーえ。
[緊急報告>>403を聞けば、ニマリとレトに視線を向けた]
アリーセ姫の本命はレトだったの。
ユーリエ嬢からの情報なら確実な話だよね。
僕も知らなかったな。
寮だって違うのに、レトも隅に置けないねえ。
[ニヤニヤ、ニマニマ。
レトとヴィンセントの表情を愉しそうに観察する]
あ、そんなにすると……あーあ。
[誤魔化そうとしすぎて必殺うさキックを受けてるヴィンセントに吹きだしたりもしながら、ラヴィを宥めるためにモデル料代わりのパパイヤをもう一切れ差し出したりした。
そんな穏やかな一時の記憶*]
― ヴぁるはら? ―
[わんこたちにおやつを与えているところで、近づいてくる人の気配に振り返った。
懐かしい東寮から出てきたのは、かつてのルームメイト>>+178]
よう、カレル。
――オレにとっちゃ久しぶり、なんだけど。お前さんにはどうだったんだろうなー。
ああ。そんなことは、別に気にしなくて良いさ。
むしろ、あんな情勢ん時に勝手に押し付けて、悪かったな。
[ごめんなさい>>+179と頭を下げるカレルの頭を撫でて告げた後。
周りのもふたちを見回していたカレルの視線が、リエヴルとトールでとまったタイミングであがった声>>+180に。
ああ、カレルはあの2人よりさらに先だったんだな――と、逝った順番を理解した]
不思議だよなー。
先に逝った奴より、後から逝った奴のが先にこっち着いてるとか。
……オレなんて、何年か投獄されてから処刑されてんだぞ?
順番どおりなら、お前らが何年もここに居ないとここじゃ会えなかったのになー。
― 回想/卒業後 ―
[友人の結婚式の招待状は、自分の手元までは届かなかった。
公国からの私的な手紙と知られ、途中で誰かに処分されてしまったのだろう。戻ったのはそういう家だった。
ただ、ヴィンセントを通じてだったか、後から知ることだけは出来て]
そうか、レトはあの子と。教えてくれてありがとう。
……手元にもう少し残しておけば良かったかな。
[もう針を手に取ることはなくなっていた。あの少年の人形が、やはり最後の作品となっていて。
手元に残してあるのは色違いの習作一つのみ。それも箱に仕舞って寝室に隠されている。
目立つ事も出来なかったから、結局カードを一枚だけ密かに送った。眠っている兎と、読み手をじっと見つめる兎の描かれたものへの署名は、姓をつけずにウェルシュとだけ入れて*]
――回想:トール卒業の後――
[トールの帰りが遅かった。
何かあったのだろうか……不安げに、窓の外を眺める。
元より彼の腕はよく知っているし、不安を抱く必要もないというのは、よく知っている。
それでも、彼が戻らなければ不安にもなり――…、]
………………先輩……。
[トールが帰ってくるまで、不安そうに部屋や寮内をうろうろすることとなる。]
[トールが部屋へと戻ってくれば、こちらから何か聞くことはなく。
ただ――――…、]
おかえりなさい。
[そう、笑顔で出迎えて。
熱い紅茶を少しミルクで冷まし、差し出すのだった。]
― 学校跡地・救護室 ―
ああ……。
[笑わないと言われ>>424、気遣う言葉>>425を受け続けて少しずつ落ち着いてくる。
身体の傷は実際浅くもないがそこまで重傷ではない。問題は精神的な部分だった。表層までは浮かび上がってこれなかった記憶は、奥深くで軋んだ音を立てている]
それは流石に遠慮させて下さい。
兵達に見られたら士気にも関わりかねないことであるし。
少し大人しくしておくので、肩の方を貸して欲しいです。
[自隊の者を呼んでもいいのだが、副官達には事後処理や何やを任せている。
ここは一つダーフィトに借りておくこととして、もう一度深呼吸してから]
少し外へ。ここでは。
[外に出たいと頼んだ。
救護室は人の出入りが多すぎて、説明出来ないと]
― 学校跡地・屋外 ―
[人が近寄り難い場所は在学中から幾つか見つけて確保していた。その内の一つまで肩を借りて移動し、口を開く]
案の定、敵も罠を張っていて伏兵が置かれていた。
だが、技官を連れていた公国の士官が戦闘状態の中でラウエンブルク大佐に何か持ちかけていて。
風向きがおかしかったから、優先順位を守るために私が割り込んだ。
そんな形になったから、一応は帰順の意志があるかを問いかけてから撃とうとしたのだが。
そこにラムスドルフ少佐が更に割り込んできた。撃つなとね。
……正式な命令が出ているのを公にしても引かなかったから、先に彼に銃口を向けた。
ああ、私は准将……から、二人には伝えずその命を受けていたんだ。
[戦死した事実を思って呼び直そうか迷い。今はそこに拘ってる時でもないかとそのままにした。
まだどこかで認めたくないのかもしれない。相討ちで両指揮官が倒れたという事実を]
ラムスドルフ少佐は引かず、私は妨害するならと彼を撃った。
使ったのは通常弾。けれどあの感触は……失敗した。
[銃では剣のように物理的な手応えは薄いけれど。
至近距離であった以上に、よくない位置を抜いてしまったと感じていた。少し後に、現実となってしまうのはまだ知らず。
額に手を置き、また深く溜息を吐いた]
技官を生かしたまま連れ戻すことが出来た。必ずしも最悪の結果ではない。
けれどラムスドルフ隊は私に恨みを持っただろう。
そして彼女も帝国への忠誠は誓わなかった。実にらしい言葉を貰ったよ。「私の為に命を賭した友らの力になりたい」というね。
これで再奪還されでもしたらどうなる?
命令は撤回されていない。危険な芽は一つでも潰しておくべきだ。
[話している内に足下がふらつき、座らせて欲しいと頼む。
焦げた立ち枯れの木に寄りかかってハァと息を吐いた]
だが、ラウエンブルク大佐はどう判断されるか。
このままでは、まともな報告もできないな。
少しここで頭を冷やしてから行こうと思う。
ああ、貴官まで付き合うことはない。後で誰か手の空いたのがいれば寄越してくれたら……。
[傷こそ生きるのに問題はないが、肉体的疲労も軽くはなく。
瞼を閉じると、それこそ無防備に意識が一時遮断された*]
お前、何のためにモーリッツ先生と結婚したんだよ…。
レイヴンウッドを名乗った以上、お前は帝国の人間だろうが。
[>>475そこにどんな思惑があったんだとしても。
公国人と自ら言う彼女を若干半目で見た。]
それに、何で…
…いや、それはいい。
[「何で相談してくれなかったんだ」という言葉は途中で飲み込んだ。
出自を隠していた在学中は無理だろうし。
卒業してしまった後でなら、助けられたはずだったが。
もうその時にはきっと、戻れないところに居たのだろうから。]
[カサンドラの長い話は、途中で横槍も入れずに聞いていた。
カサンドラ・レフトオーキット。
初めて聞く名前も、彼女のルーツも、その身に降りかかった不幸も、身体のことも。腹に触れた手にも視線が落ちる。そして女として終わったの意を知った。
不生女となった女がどうなるか。血を重んじる貴族出の自分にも少しは理解出来る。]
[スパイとしてしでかした事。
帝国に利を齎し、公国にも利を齎したとの自白。
それらは眉を動かさずに淡々と聞き入れて。
死人だと終わったと、
すっかり吐き出しきって微笑みすら浮かべた彼女に息を吐いた。]
……馬鹿。モーリッツ先生は
面倒臭かったら、そもそもお前を嫁になんてしないだろうが。
あの人は――お前を全部抱えて守ってくれたんだ。
指輪を男避けにお前にやったみたいに、
名前と籍を、お前が一人でも生きていけるように
きっと、自分が死んでもって、そう思って……
[優秀な学生の力になると、壇上で穏やかに言った事を思い出す。
テストで失敗してもレポートで温情を与えるような、優しい先生だった。その先生ももう居ない。
彼女を真摯に守ろうとした一途な英雄も。]
――意識の奥底――
[昏く澱んだ意識の底で、ノトカーの声>>161が聞こえる。
その声は苦しげで、彼の様子が尋常ならざることを感じさせた。]
……そんな時にまで、そんなことを気にしなくてもいいのに。
それは、ノトカーの手にあればと思ったんだから……。
[そう、苦笑いを浮かべながら。]
[自らも重傷を負いながら、軍のことを考えるノトカーの姿に、思わず目を細める。
部下をこうして死地に送り出しているのは、他ならぬ自分だ。
それを思えば、やはり自責の念がこみ上げてきて。]
…………すまない。
[そして、今まさにミヒャエルの姿を見つけ、銃を構える姿を見れば。]
終わった…か。
それは生きる意味すら終わったって事か。
戻りたいという願いを諦めて、本当の死人になりたいって事か?
だったら―――ふざけんなって言うが。
さっき言ったな、生きたかったと。
幸せだった頃に戻りたいと。
今でもそう思えるか?
それとも、全て終わったと手放したいか?
お前の、今の望みは何だ。
/*
説明しよう、とウェルシュ視点からを考えましたが。
実際はこんなに冷静じゃなかったですよね。ほぼ反射的に撃ってるのに、まるで自分は悪くないかのように(汗
そりゃないだろー!て方いたらごめんなさい。
[市街地で行われた作戦について。]
は。
……ただ、正確には、ラムスドルフに傷を負わせたのは、敵軍の銃撃によるもの。矢張り、カサンドラ技官には上層から抹殺指令も飛んでいた模様です。
敵兵との接触前に、彼女が帝国側の動きを伝えてくれていたのですが、そのような報告も見られました。
ゆえに、帝国軍の手に渡った時点で、彼女の無事は余り期待出来ぬ――と思っていたのですが。
[ラウエンブルク、ラムスドルフには辛うじて「奪還」の意志は見えたものの、状況はすこぶる悪い。帝国に戻れば尚の事であろう。
何処に勝算があって、独断を行ったのか。
まだ、フレデリカの口から聞けていない。]
伏兵に関しましては。
ウェルシュ・ドーベルニュの姿をF6市街地にて確認しています。
ラウエンブルク・ラムスドルフ両名とは別働隊だと思われます。
結局のところ市街地における作戦で、陽動部隊に為せたことは敵兵の数を減らすことのみ。責と仰るならばこちらに。
[逃げるようにケーキを取りに向かったリエヴルの、
腕を掴んで捕まえる。
そのまま真剣な目で彼から視線を逸らさない。
不安そうなリエヴルに、
いっそ全部知っていると打ち明けてしまえば、
彼は安心するのだろうか。
いや、もし彼がその事実を受け入れられなければ
告げた瞬間に、自分の元からいなくなってしまいそうで、
それも躊躇われる]
作戦からカサンドラ技官が敵の手に渡るまでの詳細な状況に関しましては、…
[フレデリカの様子を見、次いで、クロイツを見た。
本来ならば、この場で詳細を明らかにすべきではあるが。]
後程ご説明に上がります。
僭越ながらこちらからベルンシュタイン大佐に申し入れを行いたいこともございます。
[判断を仰ぎたいこともあると匂わせて、
過ぎた作戦については、そのように短く締めくくった。]
通信ですが、カサンドラ技官が攫われた後、
はっきりとした言葉ではありませんが、若干の音漏れを拾っています。
[通信機に視線を落とした。>>333
聞き取れるよう、着替えを行った後も同じ場所に付けてある。]
帝国側の目が光っている中で通信を行えるとは思えぬこと。
既に敵軍側に取り上げられてしまっている可能性、
また、…可能性は薄いとは思われますが通信機の存在に気づかれていない可能性もあり、こちらからは働きかけを行っておりません。
[通信石を持つ他の面々はどうであったか。
ぐるりと見回せば、フレデリカと視線が合う。>>342
ディークが試みてみることを促すのならば、彼女に任せることにする。>>343>>342]
……当たり前だろ。
俺は、お前のすべてが欲しい……。
お前が不安に思ってることも、穢いと思ってることも。
そういうのを全部引っ括めたお前が、好きなんだ。
[それだけを言うにとどめて]
だから、俺の許可なしに俺の側を離れるなよ。
いいな?
[そう告げると、手を取ったままリエヴルと一緒にケーキを取りに向かった]
/*
うわーん、なんで先輩こんなに素敵なんだよー
こんなんだから俺のトール病が酷くなる一方なんじゃないかー
ばかーーーっ
/*
なんかものすごくスケールのでかいお話になってて、うおおおお!ってなってるんだけど、自分は愛にしか生きてなくてすみません!!!
開戦派の親父と弟をどうするかなんて考えてなかったZE
/*
まあ、トールがリエヴルと通じていた可能性をいってラウツェニング家も没落させれば、あとは開国派ががんばってくれて万事OKな気もするな。
俺はディークにさえ信じててもらえればいいし。
/*
さて見取りは纏めておわった(ノトカーは後だか所々か)し、
カッちゃんはまぁ後で来るだろうから置いて…
ウェルシュと背後の偉い人と、あとそうだ犬…!
ボトルはカッちゃん死んでから
って思ってたから拾えんかったわ…。
/*
…いや、えらい人のはディークに習ってせんでもいいな。
こっち側は書かずに余白持たせる程度でいいのかもしれん。
他書ける事って兄貴のことくらいか…
あ、兵器到着忘れてt
――青い世界で――
……………………っ!!
[腕を掴まれれば>>+228
ビクッと全身を竦める。
だが、トールの真剣な視線に気付けば、
不安そうにじっと彼の目を見つめ返すのだった。]
………………先輩……?
[続く言葉>>+229を聞けば、じんわりと心が熱くなる。
彼ならば、全てを受け入れてくれるのだろうか。
僅かに鼓動を早めた胸を押えるように手を伸ばせば。
指先に、小さな白金が触れた。]
――――――ぁ――…、
[許可なしに側を離れるな、と言われれば、思い出すのは自身の卒業間際。
別れを告げることさえ出来ずに、帝都へと連れ去られてしまった。
もう、あんな想いはしたくない。
そして、させたくない――…。]
…………俺も、離れたく、ない――…。
そして――……
[暫し逡巡の後、ゆっくりと唇を開いた。]
[消え入るような声で呟けば。
そのまま、赤らんだ顔で俯き。
トールに手を引かれるように、ケーキの元へと向かった。]
[たっぷりのミルクで淹れられたココアに、カップに別盛りにされたホイップクリームとシナモン。
それにバナナのカステラを添えて。
漂う甘い匂いに、同室者の目は覚めただろうか。
机の上に積み上げられた年鑑を自分も捲りながら、ウェルシュの問いに答える]
――ああ。俺の後援者が、都市から大分遠い場所に住んでいてな。
シュヴァルベなら簡単に両国の年鑑を手に入れられるので、購入して送ってくれないか、と頼まれている。
……その手間賃として、1冊余分に購入していい、と言ってくれているので、甘えているんだ。
此処に来てからのものは大体あるが…… 興味があるのか?
/*
ウェルシュ……!
うわあうわあ。
貰ったカードは大事にしていると思う!
ようやっとヴィンセントと絡めるのも嬉しいな。
何か癒しを貰った気持ちだ。
それにしてもユーリエのドヤ顔とか可愛すぎるんだがどうしたら(
よく聞け。ジェフロイ。
シロウ教官は、先の大公暗殺犯として逮捕され、公国に送還された。
これから裁判が始まり、公国側は主戦派ではなく穏健派が力を盛り返すと予想される。
早馬がそろそろ、今の公国司令官の――ディーク・フォン・ベルンシュタインのところにつくんじゃないだろうか。
彼も穏健派だ。
このシュヴァルベ戦の幕の引きどころを探しているだろう。
だが――彼らに出されるオーダーは、国のメンツを護る為に「戦術的勝利」もしくは「引き分け」あたりが妥当。
/*
それにしても、
何かの取っ掛かりになればと思ってだけ出したアリーセが思ったよりあちこちで使って頂けてwwwwwww
wwww仕事ぶりにちょっとふかざるをえない
どうもありがとう。
皆愛してる。
[ココアを口にしつつ、特に嘘のない事情を、率直に答える。
――聊か探るような思いで、しかしさらりと尋ねた質問に、ウェルシュは、『戻ってからが大変』と返してきた。
それは、卒業してからという意味なのだろうか。
もしそれが正しいなら、政局に直接にかかわるような家柄を予想させる言葉に、しかし気づかない振りをして微笑する]
図書室では揃うのが遅いし、持ち出しも出来ないからな。
俺はもう殆ど読んだし、いつでも借りに来るといい。
歓迎するぞ。
[ココアのカップを持つ手は、白く。
まるで、あの白猫のようだな、と思ったことを覚えている。」
/*
っていうかさー。
リエヴルだぜ。
こんな照れ顔連発してても、かわいくないと思う。
自分でそう思ってしまうんだが。だが。
うぅぅむ……。
おそらく、帝国前線指揮官のお前のところにも、同じオーダーが来るだろうな。
公爵がお亡くなりになられては、この戦いを続行する意味を上が考えなおさなければならなくなる。
――彼と会えたら。
以上の話を頭に留めて、交渉に臨んでほしい。
そうすれば。今実際に戦っている兵士らも、総力戦になるよりもずっと多く生きて故郷に帰れる。
生きて愛するものたちに逢える。
― 回想・学校跡地:指示出しの合間 ―>>3:189
[酷い顔色になっているに違いない。
貧血を起こした時のように、視界がぐらぐらする。
なんとか笑って見せたものの、誤魔化せている気はしなかった]
……居た、んですか。あの時。
[暗殺犯。――…ああ、……。
揺れる思考の中で、いろんなものが繋がってゆく]
[何が起きていて。何が動いていたのか。
前触れもなく壊れた日々の裏、ひそやかに進んでいたものの一端。
全貌はもちろんわかりはしないが―――…]
…………。
勘違いかも、しれませんが。
あの後、俺がすぐに、釈放されたのは。
貴方が、何か……。
[問いながら、目元を手のひらで覆う。痛い。痛い。
問うても答えは返らないかもしれない。でも]
――…ありがとう、ございました。
[静かに、告げる。
……それを彼がどう思うかはわからないが。
口にすべきことだと、思った*]
― 学校跡地・少し前 ―
…………。
引くときは、引けと、………。
[ぽつ、と呟いて、物言わぬリエヴルを見た。
彼に偉そうな説教をしたのは、一体いつのことだったか]
[――……あれはそうだ、卒業の1年ちょっと前。
実技試験の時の事だ。
ハンデを負っていることはわかっている筈なのに、それでも無理を押して動いてしまう。
おそらく、身体が先に動くのだ。
……心と共に。
彼の出自は、在学中にはわからなかったが。
立ち居振る舞いから、いずれ彼が、
どのような立場で動くべき人間なのかは透ける。
そのままでゆけば、いつか、大きな局面で、
彼は同じように動いてしまうのだろう。
そんな予感がしていた]
[余計な事だとは思いながら、つい口を出してしまった。
不可解そうな彼の顔に、やっぱりな、と思う。
無理をするなと言っても、どのみち聞きはしないのだろう。聞けはしない、だろうか。
そう、ぼんやり思った事を覚えている。
――…長生きはしない人種だろう。
そう感じた。……それは当たっていたのだろう]
あとは、前線指揮官としてのお前の発言力の問題だな。
帝国の前線部隊で反乱が起こってもらっても困る。
いつだって会談というのは名目上、なんて情けないものがついているようなトップでは開かれないものだからな。
トール先輩と、一緒にいたんだな。
最後に、何か話は、できたのか……?
[なんとなく、頬を撫でる。
士官学校時代、トールの卒業の際に。
彼らをからかって、トールに殴られたことがあった。
どう見てもできていて。
どう見ても色々時間の問題だろうと思ったのだが。
改めて会話を思い返すと、どうも、照れ隠しがちょっとと、
それ以外は、リエヴルに嫌われたくないから怒った、ような感じだった。
嫌われる?
……嫌われる、だって。
外から見ていると笑いしか起きないが、
当事者にとっては、そうではなかったのだろう]
[彼らがその後、何を思って。
どういう道を辿って共に死んだのかは、わからない。
こうだったのではないか、と想像することはあっても。
彼がトールと繋がっているのではないか、という疑惑。
彼が優先したもの。目指したもの。
――…ただ、折り重なって息絶えた身体だけが、彼らの選択を示していた]
少し、羨ましいかもしれない、と言ったら。
お前は怒るかな。……笑うかな。
……できたら、一緒に居させてやりたいけど。
お前もトール先輩も、偉すぎるから。
[遺体は無理でも。
せめて何かだけでも、共にさせてやれたらいいのに。
――そう、思った*]
――証拠もあがっただろう。
私を軍法にのっとって処刑しろ。
「疑わしきは罰する」では、下々のものはいつだって証拠なく上を処断すると疑いを抱く。
「疑いはあるが利用価値があると生かす」では、お前の失点になる。
…ん? ああ。
あの人形のことを考えていた。ほら、白猫の…。
随分愛らしいが、手作りなのか?
[返るのは否定の言葉だったが、幾分様子はおかしく見えて。
どこで買ったんだ?と問えば、バザールで入手したという。
まさか彼自身が造ったとは思わない故に、ほわほわのマスコットを思い浮かべ、素直に納得して頷く。]
……確かに、バザールで売っていてもおかしくはない出来だ。
スノウにとてもよく似ているから、見つけたらきっと喜ぶ奴も多いだろう。
特に、西寮にはスノウのファンが沢山いるからな。
[その言葉に、彼は何を返したのだったか。
――まさか当時はただの友人同士だった同室者との間の、微妙な雰囲気の変化を悟られているとまでは思っていなかったが。
交流は、卒業までそうやって続いていた*]
みんなちゃんと追悼していてえらい…!!!!
すみません!村建てのくせにすみません!!!
でも葛藤しすぎちゃいけないキャラだということに気づいてしまって。メロウな面を余り見せられなくなってしまった
うううう うううううう
……7等分って、難しいですね。
[真剣な顔でケーキを切り分けて、皆に配った]
じゃあ、カーク先輩、いただきます。
[作り手に頭を下げながら、傍らに立てかけられた杖にちら、と目をやった。
先ほど、食材を探しに行くときに現れたものだ>>+146]
ノトカーの死も、味方の銃弾があたったからというものではなく、私が悪いとすれば、内の不和も和らぐものだ。
フラウ・クスで思ったほどの戦果があがらなかったのも、私のせいだな。
うん、う●こだ、全く。ちゃんと洗っておけ。
[椅子とテーブルは、望めば現れた。
松葉杖も、カークが必要と感じたから現れたものだろう。
それでも彼の右脚が現れるわけではなかったし、
自分が欲しがっていた紅茶も、東寮の厨房に現れることはなかった。
おそらくは、願望の力を記憶の力が押さえ込むのだ。
東寮の食堂に紅茶は置いていない、という強い思い込み。
右脚を失った、というカーク自身の強い印象――。
ならば、リエヴルの記憶を押さえ込んでいるものは、何なのだろう]
[トールと共にステファンの側へと来れば]
ありがとう。
いただくとしよう。
[笑顔でケーキを受け取る。>>+236
だが、ステファンがなにやら考えている様子を見れば>>+237
どうしたのだろう……と、僅かに首を傾げた。]
[トールの言葉>>+238に頷き、皿が置かれれば、鶏肉を頬張る柴十郎の姿に目を細める。]
………………柴十郎、か。
[どこかで聞き覚えがあるような気がするのだが。>>+184
やはり、記憶は朧気だ。
さらに探ろうとすれば、ズキリと頭が痛み。
それを堪えるかのように、我知らず胸元の白金を握りしめた。]
[鶏肉を食べ終えたわんこたちを撫でつつ、新たに現れたちびウサギたちやラヴィにも、レタスや果物などを与える]
…………人目も何も気にすることなく、お前らを堂々ともふれるのは嬉しいな。
[リエヴルのところに居候していた頃は、軍関係者やリエヴル当人に隠密わんこたちが見つからないように注意していたし。
公国軍の拠点に移った後は、彼らに帝国軍拠点を偵察させていて殆ど手元にいなかった。
たまに手元に戻ってきているときも、万一スパイが潜入していたら見つかるとマズイので、ニコラスなど既に知っている者以外では、トールなど主だった将以外には見せないようにしていた。
だが、ここではもう、隠す必要もないのだ。
思う存分、愛犬たちをもふりにもふった]
[現れたのはヴィンセントだ。
彼もこの件を知ってきたのか、それとも偶然か。
分からないから、ひとまず掌の内に通信機を隠す]
おやん。
アイゼンシュタイン少尉じゃねェの。
あァ、そういや少尉は准…中将閣下の護衛を兼ねて
この部屋で寝泊りしてたんだっけか。
ちと用があってな。邪魔してる。
[ひぃらり。持たざる方の手を振った*]
お前……、胸、痛いのか?
[とどめを刺そうと、彼の大事なところに刃を突き刺した。
記憶では覚えていなくても、身体は覚えているのだろうか]
さて、っと。
カレルもケーキ一緒に食おう。
[そんなことをしていれば、チーズケーキを切り終えたステファンの声が聞こえ、わんこたちを足元にまとわり着かせたままでケーキをいただきにいく]
あー。やっぱ紅茶には甘味だな。
それか、せめてナッツ類。
やっぱ焼き鳥は失敗だった。うん。
[美味しいミルクティーと、美味しいチーズケーキ。
そして可愛いもふたちに囲まれている幸せを、堪能している。
相変わらず、己が死ぬより遥か以前の現世の声は、この男の耳には届いていない]
― 学校跡・某所 ―
[救護室に、ウェルシュが現れる少し前。
リエヴルに依頼していた弾薬の追加を受け取るとともに。
ほぼ横流しに近い形で、興奮剤を受け取った。
あと何日分だろう。
軍にとっては本来必要のない出費。
自分は軍の要所に居るわけではない。
寝ても死んでも、大勢に何の影響もない]
[脳内に入っている様々な情報を、吐き出してしまえば、
それで有用性は消える。
軍の機密から、強請の種――くだらないスキャンダル――…まで、様々詰め込まれたそれは、
睡眠に関する機能を除き、記憶媒体としてはそこそこ優秀だった。
夜道に注意が必要な程度には。
それでも、今動けねば困るのだ。
稼働するためには何でもするつもりだった。その後どうなったとしても]
[薬を入手して、再び救護室に戻る前に。
――…負傷したノトカーと、
彼に縋るように付き添うカサンドラを見た。
二人はひどく静かな雰囲気を纏っていて、
いつものそれとは違っているように思われた。
カサンドラは、もともと小さい身体が、もっと小さくなったように見えた。
彼女の抱えているものは何なのだろう。
飄々としていて、自分のペースを崩さずに。
知的好奇心、探究心のままにふるまっているように見えていて。
どこにもゆけそうな顔をして、どこにもゆけないような]
[――…カサンドラについては、改めて調べが入るのだろう。
こうも短期間に帝国と公国を行き来していて、明らかに何かを抱えている様子。
疑問に思わない方がおかしかった。
それは、大佐に任せればよいだろう。
……旧知の仲であることだし。
そんな事を思いながら、救護室へ戻った*]
― 回想・落し物(本人) ―
[――…昼寝してる、だけです、から。>>3:324
不明瞭な声で言っても、辺りが暗くなってからでは説得力がない。
本を片手に裏庭に転がって。流れる雲と鳥を見ていたり。
食堂でぼうっとしながら、おばちゃんの作る料理を見ていたり。
寮で、尋ね先の部屋に先客がいた場合などに、座り込んでぼうっとしていたり。
その度に眠り込んでは、
誰かを慌てさせたり、誰かに呆れられたり。
無防備な日々。
安心していたのか。
どこで尽きてもよいと思っていたのか、その両方か]
[ディークは、しばしばそのでかい"落し物"に肩を貸し、
落し物の住処まで届けてくれていた。
日によって、放っておくこともあったし、
無理に届けられることもあった。
おそらく、時間があるかどうかと、置いといたら死ぬかどうか、あたりで
判断していたのだろう。
(………ぅ……。いつもすみませ……)
すみませんと思うなら、そこらで落ちてるなよ、と。
そんな突込みが入ったような気がする。
またやってしまったな、と思いながら、部屋まで戻り。
ヒンメルがディークに礼を言っているのをおぼろげに耳にする。
多方面にごめんなさい。本当に]
[迷子になったことはなかったし、迷子になっても
探してもらえはしなかった気がするが。
迷子が家に連れて帰られる時の心境に、似ているような気がした。
不注意で遠くへ行ってしまったことへの疾しさと、
怒られるだろうか、という不安と、
帰りつけることへの安堵。
ヒンメルには、叱られても、怒られたことはなかったし。
寝て死ぬ場所で、ぼうっとしないようにはしていたつもりだったが。
窪んでいた、様々な場所を。
埋めてくれた時間があった。
――……なんて優しかったんだろう、と。
振り返るたびに、思う*]
え? えぇ、やっぱり美味しいです。
[考え事をしている最中に声をかけられ>>+242
慌ててトールの言葉に頷く。
だが、続く問い>>+243には、思わず首を傾げた。]
………………胸?
いや、痛い訳では――――……
[そこで、初めて自分が胸元へと触れていたことに気付いた。
そして、そこに燦めく白金にも。]
……………………ぁ……。
[それを目にした瞬間。
過ぎったのは、喜びと、悲しみ。
どちらも溢れるほどにこみ上げてきて。
それを視界から隠すように、再び、握りしめた。]
――意識の奥底――
[ダーフィトの言葉>>521を聞けば、苦笑いが零れた。]
………………すまん。
あの時も、お前に言われたっけな……。
[思い出すのは、7年の年度末試験。
いまだ若く、無茶をしてダーフィトに呆れられたものだが。
……6年経った今でも、結局、変わらなかった。]
……もっと、お前の言うこと聞けていれば良かったのかもしれないが、な……。
[今更かもしれないが。
彼とは、もっと話をしたかった。]
[続く言葉>>525には、僅かに意識が揺らぐ。
戦場で再会して。
できた話といえば――…
別れの言葉と、互いに殺し合う時の言葉。
思い出となる品を受け取りもしたが。]
………………わからない、よ。
わからないんだ、ダーフィト……。
[昏い世界に響く声が、僅かに揺れる。]
羨まれることなど……
俺、は――――…、
[既に、彼の想いは自分から離れてしまっているのだから。]
………………なぁ。
こんな時、お前がいてくれたら、また話を聞かせてくれるんだろうか。
………………俺は、どうしたらいいんだと思う……?
[届くはずもない言葉を、友人へと。
どれほど彼の助言が欲しいと思っても。
――もう、それを求めることも出来なくて――…。*]
――回想:指示出しの合間に>>518――
[ダーフィトの顔色に気付けば、心配そうに視線を向けた。
彼が誤魔化すように笑っていたから、何も言いはしなかったけれど。]
あぁ……偶然、なんだけどな。
[そう苦笑いを浮かべながらも。
続く問い>>519には、応えるのも恥ずかしくて。]
いや、たまたま、通りかかっただけだ。
[そんな風に、そっぽを向いてしまった。]
[が、感謝の言葉>>520が耳に入れば、僅かに顔が赤らむ。]
……………………。
[言葉を返すことはせず、恥ずかしそうに頭を掻くのみ。
どうにも、人から感謝されるというのは、気恥ずかしくていけない。*]
― 学校跡地・救護室 ―
[揺れていた瞳が、ゆるやかではあったが、焦点を合わせてゆき。
少しずつウェルシュが”戻ってくる”のを感じ、ふ、と小さく息を吐いた。
担いでも?と尋ねると、彼は首を振った]
では肩をお貸しましょう。
ただ、申し上げておきますが。意識を落としたら、担ぎますからね。
ご了承を。
[>>494状況を問うと、外へ、と言う。
ここではできない話なのだろう。
黙って頷き、肩を貸した]
― 学校跡地・屋外 ―
[>>495 学内の、人気の少なかったポイント。
そのうちの一つに移動して。……ウェルシュは静かに語りはじめた。
罠はやはり、張られていて。
何らかの取引が、公国の士官から大佐になされていたこと。
そこに割り込んだウェルシュが、ノトカーにさらに割り込まれた事]
……目まぐるしいな。
取引。どのような……?
[口の中だけで、ぼそっと呟いた。割り込みがすごい。
変わる状況の中で、起こった事件。
事態がどう転ぶかが、わかっていたものはいまい。
――…目の前の彼も含め]
ラムスドルフ少佐の負傷は、……なるほど。
少佐は命令を遂行したのみですが、逆恨みするものもいるかもしれません。
[>>496ノトカーは大事な女を守ったのだろう、という。
非常にシンプルな捉え方を、男はした。
カサンドラが公国に奪われた時の彼も、
今聞いている話の中の彼も。
ブレを感じないのは驚くべきことだった。
なんとなく、笑いたい気がした。
そんな場合ではない事はわかっていても。
彼はまっすぐな人間だった。
血に塗れ、多くの命を削ぎ、敵味方におそれられながらも。
―― 一貫して]
カサンドラ殿、聞こえますか。
返答が難しい場合には軽く通信機か何かを叩いてみてください
[その通信はそもそも、彼女に届かなかったかもしれないが……]
― 臨時執務室 ―
海、か。
きっと戦争が終わったら、いくらでも行けるんだろうな。
だが、今それが出来ない事も、
お前のせいで、どれだけ人が死んだかは――俺が言うまでもねぇな。
お前が一番よくわかってる。
[そう言って鋭い視線を投げた後。
口を開く前に向こうが先に流した言葉に目を丸くした。]
なっ。シロウ先生が!?
[>>512初めて聞いた事実には、ただ驚いた。]
そういや、お前の護衛にも、
主戦場にも居たって報告は聞いてないが。
何の心境の変化だよ……。
[訳が解らんと額に手を当てた。
が、師にへ向ける意識はそこまで。]
…ってことは、
リエヴルとの繋がりも向こうに露見したな…。
ん?いや、待て。
大公暗殺はリエヴルの依頼でシロウが殺ったんじゃねぇのか。
[未だにそう思い込んでいたため、一度思考が停止する。]
帝国側は…そうだな、リエヴル自体は反戦派だった。
反戦派が死んだから、交戦派が盛り返す――て事にはならんだろう。
反戦派を犠牲にしてまで交戦する意義を議論し始めるんだろうな。
[それでも、その結果がこちらに届くにはまだ時間もかかるだろうし、何より結果に関してはカサンドラが言った通りになる予感はした。]
幕の引きどころ、か。
正直あまり得意じゃねぇんだよな…。
[根っからの軍人気質で、
そういうのは兄に任せている所もあってか、
戦術面ならともかく政治的なあれそれは苦手であった。]
…が、そうも言ってられんか。
引き分けか、戦術的勝利――か。
[おそらく程なく「放熱」「風」「炎」の戦略兵器が届く。
それがあれば有利だが、向こうも黙ってはいないだろう。
おそらく銃の大量追加、あるいはもっと大型の兵器の投入は考えられた。]
その前に動ければ、だが…。
[兵士の疲労と天秤だなと、内ではかりにかけ呟いた。]
[それらを全て頭に叩き込んで。
>>529まだ女性らしからぬ言葉を口にする彼女に頭痛を感じながら。]
…いいだろう、俺からの処分を下す。
カサンドラ・レイヴンウッド
――――生きろ。
生きて償え。もう少し疲れてろ。
石を投げられ泥を啜ろうが、裏切り者だと罵られようが、
生きて、お前の頭の中身を全部平和の為に使え。
それから幸せになればいい。
海にもいくらでも行って来い。
お前が裏切り者だったら殺そうと思ってた。
そう口にもした。覚悟もしていた。
お前を助けた時、そうはっきり解っていたら
――きっとそうしていただろう。
[叔父に刃を向けたときのように、衝動的に。
きっと殺しにかかっていたが、もうそのタイミングは失われた。]
でも止めだ。
先生が、ノトカーが、
命がけで助けようとしたお前を殺すのは嫌だ。
俺は殺したくない。俺が殺す気もない。
……友人に手をかける機会なんて、
本当は少ない方がいいに決まってんだ。
[しばしの時を待ち、向こうからの応答はなく]
通じていないか…、あるいは彼女の手元にないのかもしれません。
[もし聞こえてるのだとしても返事がないということは、何度も呼びかけるべき場面ではないのだろうと、再度の呼びかけは行わず]
向こうからの通信が入ったときにはすぐに報告するようにします。
「疑いはあるが利用価値があると生かす」で、
俺の失点になるだ?上等だ。
お前だったら知ってるだろう。
誰かに髪が薄くなったとか言われるくらい、俺は苦労性なんだよ。
兵には後でひっくるめて説明する。
スパイだと周知はさせんが、ただ見張りだけはつける。
疑わしい素振りをしたら殺すとも伝える。
……これが、俺が司令官として出切る譲歩でもある。
/*
ころせえええええええええええええええええええええ
ええええええええええええええええええええええええ
ええええええええええええええええええええええええ
えええええええええええええええええええええええ
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
あとお前、う●ことか言ってんじゃねぇよ。
汚れがついてちゃんと洗って綺麗にしなきゃなんねってんだったら、
戦争終わったら、俺の家に来い。
身元きれいさっぱり洗ってやる。
兄貴も、お前には悪い印象は抱いてねぇ。
力添えになってくれるだろう。
[真顔でそう言い放つと、懐にあった皮袋を押し付けるようにして渡した。中にはずしりとした重い物が入っている。]
売るなよ。
[そう言って渡した袋の中に在るものは、ラウエンブルク公爵家の紋章が彫られた黄金の指輪だ。
自分が使う物であって、彼女の指に会うはずもないが。]
万一、俺に何かあったら、
それを持って兄貴の所へ行け。
兄貴なら…それだけで大体を理解してくれるはずだ。
――意識の奥底で――
[通信機に流れる音を、僅かな意識が拾う。>>*7
その声音が、どこか儚く聞こえたのは、何故だろう。]
――――…ウェルシュ……すまん。
いや、元より俺が考えた策だ。
お前が気に病む必要はない。
[そう声をかけても、彼の耳に届くことはない。
悔しげな声音に、思わず唇を噛んだ。]
[己が辿り着く先など、どこにもないように思えた。
ただ、求めていたのは、愛しい人の面影のみ。
だが、それは望むべくもなく――…。]
[自らの先にあるのは、ただ、勝利のみ。
そうと、諦めていた。
己の幸せは、もはや許されぬものと思っていた――…。
今となっては、もう、伝えることの出来ぬ想い。
同じように、戦で大事なものを失った彼ならば、
あるいは、この気持ちも理解してくれたのだろうか――…?*]
……彼らしい、ですね。
貴方にとっては不本意な結果でしょうが、ラムスドルフ少佐自身の選択によるものです。
あまり、気に病まれませんよう。
[慰めにもならない言葉。慰めで言っている訳でもなかった。
ただ、ノトカーの部下はそうは思うまい。
ウェルシュの周辺に、気を使った方がよさそうだった]
技官は……ああー……。
[なんとなく頭を抱える。
彼女は、ピンポイントな場所で、ピンポイントに。
不器用そうな本音らしきものを口にしたらしい]
測りかねますね。……生っぽいから余計に困る、というのか。
[>>497座らせてほしい、との言葉に、しまった、と慌てる。
少し休んでから行く、というウェルシュの言葉に、
>>497眉を顰める]
……すみません。うっかりしてました。
ここに置いとく訳にも行きませんので、人目に付かないよう、どこかに運びます。
[手近な部屋に運び、彼の部下を呼んでから。
また後で来ます、と言い残して、その場を離れた*]
――青い世界で――
――――――えっ
あ、あの……。
[トールの手>>+258が伸びてくれば、逆らうことはしないが。
幾分、不安そうに萌黄色の瞳を見つめるのだった。]
話を全部聞いていたのか、ジェフロイ。
私は、それこそ再会してからは最初から――お前を裏切っていたのだぞ。
それなのに、今でも、私のことを、友と呼ぶのか。
[覚悟はできた、と平静を保っていた声が震える]
馬鹿だろう。……そんなことを、いわれたら。
もう、……
[裏切れないじゃないか。視線が、床に落ちる。
言葉はくしゃくしゃになって、消えてゆく]
馬鹿。
ハゲになって貴婦人らが相手にしなくなったらどうするんだ。
公爵のご子息に、はげのおじさんとか呼ばれるんだぞ、おい。
本当に、それ、で……
[顔を上げる。
渡された皮袋は、ずしりと重く……断って中身を見れば、息を飲む]
―トゥーレーヌ公爵私室―
[負傷しているノトカーをカサンドラに任せ、暫くは奪還作戦に出たラムズドルフ隊の負傷兵の確認や、工兵隊の配置の指示などの雑務に追われていた。]
[ノトカーの伝言>>161を受け、トゥーレーヌ公私室へと足を踏み入れたのは暫く経った後。]
[あちこちを移動していた為に間が悪く、ラムスドルフ少佐死亡の連絡はまだ、届いていなかった。]
……そこ、誰かいるのか?
トゥーレーヌ中将付きの元護衛官、アイゼンシュタイン少尉だ。
故あって、その部屋の遺品を確認しに……
[部屋には先客。
何かを探るような様子に警戒し、カットラスの柄に手を添えながら声をかける。
…が、あまり予想していなかった相手に思わず瞬き。]
…………イェーガー大尉?
[海軍刀から手を離し、ソマリの傍まで近づいていく。]
寝泊りと言っても、ほんの数日のことでしたけどね。
背格好が似ているとかで、影武者を頼まれていたのですよ。
髪を染めた方がいいのかとも考えていたのですが、色んな対策を練る前に、准将自体が…あんなことになってしまいました。
簡単な私物の位置と書類関係なら、ある程度は場所を聞いております。
わからないものがありましたら、探しますのでお申し付けください。
私は…ノトカーから、准将がこの部屋に「大事な何か」を残しているという話を聞いて、回収に来ました。
[まっすぐに、ソマリが先ほど開いたのと同じ引き出し>>531を開け、公爵家の印の入った箱を取り出す。]
詳細は、不明なのですが…これの傍に何かがあるらしいです。
[隠している物には気づかず、不思議そうに箱を眺めてひっくり返した。]
…………どうして、と、言われても……。
俺にも、何が何だか…………。
[トールの言葉>>+260に、幾分混乱した様子で応える。]
[いまだ、その指輪に刻まれた文字を、今のリエヴルは知らぬ。
ただ、目にした瞬間に心が締め付けられて……。
訳がわからぬままに、困惑気味の視線を返し、トールの瞳を見つめた。]
――意識の奥底――
[自分の死の報告>>48を聞くというのは、なんとも不思議なものだ。
そういえば、そんな状況だったな……とか。
いや、そこはこう……とか。
意識の片隅で、思わず突っ込みを入れながらも。
報告がそこで途絶えたのに気付けば>>49
おや……と意識を揺らがせた。]
なあ、ジェフロイ。
そんなことをいっているから、公爵閣下に、「女性の扱いがなっていない」なんていわれるのだ。
売らないぞ。これは、預かったものだから。
……だから、ちゃんとその手で取りにこい。
私の、今の命は――先生と、ノトカーと、それからお前にもらった命だ。
お前が苦労をしょいこむのなら、それが少しは軽くなるようにせんとな。
[硝子球のように、外の景色をただ映すだけだった、瞳に力が戻りつつあった]
[背信行為と取られるのではないか――と、思っていた。
それを知られれば、きっと、皆が怒るのだろうな……とも。
だが、自らが死の間際にとった行為は、正式には伝わることはなく。
それは、ヴィンセントの元>>51で留められたと知る。]
………………すまん。ヴィンセント。
[自分のことを思ってか、それとも兵の士気を考えてのことか。
おそらくは、後者なのだろうが。
それでも、話を留めてくれたことに感謝して――…
彼が、それを許してくれたのではないかと思えて――…
少しだけ、意識が軽くなった――ような気がした。]
色々託してしまって申し訳ない〜
死ぬことよりも、死んだ人の始末というか後処理というかそういうのの方が大変だよなぁと思う。RP村。
― 学校跡地・屋外 ―
[了承を求められたこと>>542は拒否できない状況だったのでただ頷き、外へと足を運ぶ]
まったくだ。
全ては聞こえていなかった。ただ技官を解放するといい。
大佐がほぼ一対一で対していた。危険と判断した。
[今考えるとそうだった、というだけで、あれを成立させたら自分の役目が果たせないと思った直感的な何かが身体を動かした。僅かに視線を逸らしながら答える。>>543]
恨まれるのは仕方ないとも思う。この手の任務は初めてではない。
ただ、指揮系統への反発と士気低下は困る。
[自嘲めいた冷えた笑みを浮かべつつ、ゆるく首を振った]
…………ああ。
[二度目の気遣われる言葉。
短い一言を返すのに時間が掛かった。どうやら外から見ても自分は参っているのが分かるほどになっているらしい。
しっかりとしなければ。そう思えど繕いきれはしないようで]
中尉もそう思われるか?
しかしそれがどのような本心からくるものであっても、危険は危険だ。危ない橋を渡ることは出来ない。
……小さな兆候でも見られたら、二度目も辞しはしない。
[そういえば、出かける前もダーフィトには伝えていったのだったか。誰かが知っていてくれればそれだけで大分と違うもの。
ああ、あのこともまた言えてないぞ関連して思い出すものの、今は自分の体力の方が限界で、最後の言葉>>558を耳にしながら強制的な休息を取った]
/*
なんというか、帝国も公国も一枚岩じゃないのがね。
思惑が渦巻きすぎててそこがまたいい、と思ってしまう今日このごろ。
ここで結婚式するなら、改めてカークにウェディングケーキ作って貰わんとだなー。
オレが神父役やってやろーか?
[ケーキを味わっている最中。
同じテーブルについているトールが、リエヴルの左手薬指に指輪を嵌める様子を、にまにまと愉しそうに眺めていた。
思わず口を挟んでしまう、オッサン属性]
― 回想/士官学校時代 ―
ちょっとした実験なのです。
珈琲は苦くて避けてるって西寮生の意見も聞いたので。
[別に砂糖を入れれば甘くなると思うのだが、そういうことじゃないらしい。ブラックで香りを楽しむのが好きだからよく分からないのだが、それはさておき]
年鑑を買うよりずっと安いですし?
図書室のは入っても順番待ち多いのでゆっくり見られませんから。
[そんなやりとりをしていたら、凄く眠そうな声>>375がした]
はい、お邪魔してます。
お休みの所を起こしてしまいましたか? ごめんなさい。
[頭を撫でるヒンメルの仕草は優しさに溢れていて、ダーフィトも実に気持ち良さげで、ああ仲睦まじいなと思った。そういうことが何度か重なると……本人達より外から見てる方がそれっぽく感じられるということもあるのだろう。きっとそんなもの]
あ、いただきます。
[貰えるものは貰う主義。お持たせになってもそれほどは気にしない。
ホイップクリームの甘さもシナモンの香りも、実に穏やかな空間の象徴。ただ、ちょっと甘い物の重なりすぎで、最後の方は根性が必要だったのは内緒の話]
なるほど。両方一気に揃えられるのはここくらいですか。
自分がここにいるとつい、忘れてしまいます。
手間賃としてはなかなか……役得ですね。
[答えは理路整然としていたから納得し頷いて。
疑問に対する答えで出自の予想を立てられたこと>>513には気づけなかった。
そのくらい自然な会話の流れだった]
僕の手に何かついてます?
[途中で小首を傾げて聞き返す。
返って来た答えに最初はサラリと受け答えられたが、途中から怪しくなってきた。出来を褒められれば嬉しいけれど、自作であるのは隠しているだけにむず痒くて困った。聡い先輩はそんな所作からも何かを読み取っていったのだろうか]
……そうですね。
でも毎年見る店ではないので、運が良いといいですねっ。
[やはりあまり人に渡しては駄目だ。そう思ってしまったから、この優しい先輩達には渡し損ねてしまった。最後まで居られなかった西の寮長<<リエヴル>>や、この年度の自寮長<<ソマリ>>も含めて。
けれどこの人達が卒業するまでの一年間も、より多くを学び、多くの思い出が増えていった*]
――青い世界で――
え――……、
[トールの言葉>>+266に、思わず目を瞬かせた。
やはり、これは彼がくれたもの……なのだ。
これほどに心揺さぶるとあれば、そうなのではないかと思いはしていたが。
首の後ろに手が回されれば、戸惑いがちにトールの目を見つめ。]
俺、だって、そうしていたの、に――…
でも、もう愛してないなんて言われたら…………
だから、外して、ずっとこうして――――っ!!
[シロウの言葉>>+268に気付けば、一瞬で顔を赤く染め。]
――――教官のばかー!!!
[西寮めがけて、駆け出した。]
― 臨時執務室 ―
聞いた。聞いた上での判断だ。後悔はねぇよ。
…もういい。全部過ぎたことだ。
立場上、全てを水に流してとは行かねぇし、
不自由もさせるだろうが…まぁそこは我慢しろ。
[>>561下がっていく視線と頭に
合わせるようにして、頭を撫でた。
折角止めていた髪が、ぐちゃぐちゃになる程度に。]
いいんだよ面倒臭ぇ。
カッちゃんみたいに口調崩しても毛ほども気にしねぇか、
義姉上みたいな出来た女と隣に並んでても苦も無ぇが、
そうでなけりゃ大抵は家柄狙いの頭軽いのしか居ないからな。
[そういうのはご免だとばかりに吐き出したが。]
………………。
[>>562ハゲのおじさん呼ばわりには、
バレッタに纏められた髪を無言でぐいと引っ張った。]
ばーか、お前ぐらいだこういう扱いは。
[>>567兄が口酸っぱく言っている事が耳にとどば目が細くなった。]
そうしてくれると助かる。
流石に安いもんじゃねぇしなぁ。
…とりあえず、さっき案内させた奴を見張りにつける。
が、見張りの相手は変わると思ってくれていい。
解ってるだろうが、不信な行動もとるなよ。
/*
こう。こう。
素直に話はしたかったが、突っ込み入ったらそうなってしまうリエヴル節なんだ……。
もう本当。先輩ごめん。
………―――――!
[リエヴルの唇から零れた言葉に、目を見開く。
確かに愛してないとはいった。
いったが、それは本心からの言葉ではなくて。
お互いの立場を考えると、ああ言うしかなかったのだ]
― 現在/学校跡地・一室 ―
……あ。
[パチリと瞼が開く。
寄りかかっていたはずの木の感触はなく、崩れかけた天井が見え、配給品の毛布らしきものが上から掛けられていた。
そして部下が顔を覗き込んでくる]
ベル。……カディーネ中尉は?
そうか。では、手間を取らせたと謝っておいてくれ。
勿論後で会えたら自分でも言うつもりだが。
[そういって立ち上がる。
痛みはまだあるが、薬もかなり効いている。そしてやはり歩けないほどではない。これで動けなくなっていたら、戦場で置いてかれても文句は言えないだろうと勝手に思う]
大佐の所に行ってくる。すぐそこまでだろう。構わん。
お前も少しは休んでおけ。
[気にする部下に手を振って、本来の予定であった現在の司令部である教室に向かい歩き始めた]
それからもうひとつ相談だ。
これから「放熱」「風」「炎」が届く。
これを使って公国とはぶつかる事になるだろう。
これの効果的な使い方を、思いつく限り出してくれ。
[なるべく死者が出ないような使い方を、と言いかけたが止めた。
そこまで甘くなってはならないと戒めるように。]
俺からの話は以上だ。
…見張りつきだが、後はゆっくりしてろ。
ああ、指輪はちゃんと返してもらう。
この戦いが終わったら、な。
[>>567ゆっくり生気が取り戻りつつある彼女へ、言いそびれた言葉も伝えながら。人払いに出した部下を呼び、彼女に付けて休むようにと伝えて、見送った*]
[だが、それより――]
お前……思い出したのか?
[それは戦いが始まってからの記憶。
戦いの忌まわしい記憶の為に、
リエヴルはそれを封印していたのだと思っていた。
だが、まさか一番辛かったのは、
愛していないといったからなのだろうか]
別? …――さあ。
[惚けたように苦く笑った。
別の夢など、見る資格は無いと思う。
見たところで、…それがまた、痛みを齎すくらいなら――…]
見ても悪い方になりそうなら、
最初から見ないって選択肢も、ありじゃねェの?
[我ながら酷く後ろ向きだとは、思うけれど]
[早く二人で逃げてしまえばいいのに。
誰にも手の届かない場所。
どこか遠くへ行ってしまって…
『彼らはこうしてしあわせにくらしました。おしまい。』
小さい頃に聞いた、そんな昔話みたいに。
…。俺が馬鹿なことをやらかなさいうちに。早く。]
さ、帰るぞ。
あんまり油売ってると、偵察の報告が遅いって怒られちまう。
[くるくる。とナイフを回転させて、…すとん。
今度は鞘に仕舞う。
――そうして学校跡地に向かって、歩き出した*]
[トールが追いかけてきているのは、言葉と気配でわかった。
でも、止まるのが怖かった。
ずっと、想い続けて。
愛の言葉が刻まれた指輪を渡されて。
そして――それを、全て覆されて。]
[何を信じていいかも、わからなかった。
彼の想いが、いまだ自分に向いているのかどうかも。
ただ、幸せだったあの頃の記憶は、嘘ではなかったと思うから――。]
[今まで、悩む必要は無かったのに]
[あの人の“子供”でいて]
[命令を果たせば良かった]
[単純明快で優しい、箱の中]
/*
仇敵になるための努力がこう、
盛大に空回っているような気がしてならん俺です。
滑ってたら本当にすまん…。
灰モノローグはもはや自分の思考整理の為と化してr
思い出してなくてもいいから、とまれ!
さっき俺の許可無く、俺の側を離れるなっていっただろうが!
[全速力で逃げるリエヴルを、これまた全速力で追いかける。
止まれといいつつも、このまま逃げるならそれでいい。
どうせ体力ならこっちのほうが上だ。
疲れきったところを捕獲すればいいだけなのだから]
[会議に戻ってどの位の時間が経った頃か。
ふと、意識が軍議から逸れた。]
…… っ、と、
通信です。
[通信機のスイッチが入る度、独特の雑音が漏れる。
微かなその音を耳が拾ったためだった。
暫し会議卓から距離を取り、壁際で片耳を塞ぐ。]
― 公国前進拠点・会議室 ―
[薔薇色の通信石に対して向けられた、
意外なところからの問い>>407に、僅か眉を上げて目を向けた。
述べられる理由を耳にすれば、彼の推測に肯定を返す]
…ああ。そのように聞いている。
もっとも、使われることはなかったようだが。
[ただ一度を除いて、と。口にすることはしないけれども]
従ってリエヴル・ド・トゥーレーヌ亡き今、
これの片割れがどうなっているかを知る術はない。
流石に簡単に実験してみるわけにもいかなくてな。
と、いうわけで敵中枢に確実に繋がると断言も出来んのだが、
[会議に戻ってどの位の時間が経った頃か。
今後の戦闘展開についてディークより述べられ、各々に意見が交わされる中、ふと、意識が軍議から逸れた。]
…… あ………?
っ、と、通信です。
[通信機のスイッチが入る度、独特の雑音が漏れる。
微かなその音を耳が拾ったためだった。
暫し会議卓から距離を取り、壁際で片耳を塞ぐ。]
…。中尉?
[渡河に話が及んだ折、
僅かに様子が気になりクロイツへと目が向けられた>>410
けれど目が伏せられ、唇閉ざされたままとあればやがて視線も外される。気のせいだったろうかと僅か首が傾ぐ]
うっっ
[トールの言葉>>+281を聞けば、一瞬歩みが止まる。]
もう、勝手なことばっかり……!
[既に、どちらが勝手なのかもよくわからぬままに。
再び、走り始めた。]
ああ。抹殺指令──…、そうか。
生かしておいては危険な駒か。どちらにとっても。
[レナトの詳細な報告>>505に頷き、苦笑の心地で瞳を細めた。
冷静な思考の片隅にはさもあらんとも思いながらも、
心はかつての級友の無事を願う。
これも音にされることはないままだけれど]
ともえれ現時点で、こちらから同様の指令を出す積もりはない。
両名は引き続き、情報の確保に当たってくれ。
[通信を試みたフレデリカ>>553と、
レト>>588の言葉に頷き返したものだが]
こちら公国軍拠点。カサンドラ技官か?
[呼びかけには返答が無い。
声は確かにカサンドラのもので、聞き取り易いよう明瞭な言葉を選ぶ様からはこちら側に正確な情報を伝える意志が伝わる。
だが、通信機はカサンドラの声だけでなく外の雑音も拾っている。
ざわめきや喧騒からどうやら周囲には多数の帝国軍が居るらしいと知れば、彼女の通信機から音が漏れぬよう、口を噤んで先を聞く。]
― 学校跡地・教室 ―
[カサンドラとすれ違うことはあったのか。
こちらからは何も言えない。謝罪もしなければ、侮辱もない。
ただ軽く目を伏せてすれ違うだけだったと思う]
ドーベルニュです。
大変遅くなり、申し訳ありません。
[不調は部下が伝えていてくれただろう。
扉の前で姿勢を正し、入室の許可を求めた]
………。
[通信機が切れるのを確認し、ゆっくりと襟元から指を離した。
フレデリカにも同じ物が聞こえていたのだろう。
此方を見る目に、固い視線を返した。>>緑11]
カサンドラ技官からの通信を受信しました。
ただし、彼女の周囲には敵軍がいるようで、
こちらからの呼びかけは困難です。
………
ミヒャエル・フォン・デンプヴォルフ大尉が、
退却する帝国軍の後を追い敵本拠地に単独侵入した、と。
そして、通信機が伝えたことには―――
ラムスドルフの手にかかり、 ……戦死した、と。
[言葉も無い。
通信機より受け取った事実をありのまま、告げる。]
/*
青ログはなんでこんなことになったんだろう……。
おかしい、忘れて呑気にのほほーんってしてるはずだったのに。
もう、みんなごめん……。
デンプヴォルフ大尉の身元確認を、
恐らくは命令されたのか、カサンドラ技官が行っていた様子です。
公国軍側で行方を把握出来なければ拙いと、危険を冒して伝えてくれたのでしょう。
致命傷となったのは魔法弾。
…デンプヴォルフ大尉が、偶然にも金の貴石を持っていた、とのこと。
[そこまで告げて、長い長い息を吐いた。]
[続くレナトの報告、更に責を口にする言葉>>506には短く応じる。
彼には彼の、我には我の責任がある。そういうことだ。
淡々と冷静に紡がれる報告に同じく目を向けながら、
その途中、僅か色を変えた報告>>507に僅か瞬いた]
では後ほど執務室へ来てくれ。
俺からも貴官に話がある。
[彼の要請に少し付け加え、同じく話をここまでとした。
彼の通信石に報告が入るのは、それよりも後、]
―会議後―
[隊に戻れば、専用の天幕が用意されていた。
仮に中尉相当の位を賜った故に、取り急ぎ用意されたものであるらしい。
隊の皆が眠るものよりも更に広い其れに瞬きし、案内してくれた兵士に告げる]
……お心遣い痛み入ります、とお伝えしてくれ。
[荷物も、既に移されていた。
感謝を述べ、ひとりになった天幕の、簡易な寝台に座る。
――ふ、と、大きく息をつく。
酷くだるい気がして、しかし、脳の芯は冴えていた。
短い休息だ。休んでおかねばなるまい。
だがその前に、やらねばならないことも、あった]
──公国前進拠点──
[何かの後押しをするように、ぱん。と叩きつけられる拳。それを受け止めて、どうした。と問われた言葉に返せずにいた答えは漸く口から伝えることができた。]
>>449
…
[けれど、ぱく、と開いて閉じる口を見てレナトの手が緩やかに下がるのを見て、口端が苦く持ち上がった。]
[――魔石がゆるやかに光っているのに気づいたのは、ローとの定期通信を終え、灯りを落とした寝台の中だった。
枕元に置かれた指輪は、ぼんやりとした赤の、蒼の――真珠色の瞬きを繰り返す。]
ローからか…?
[取り上げて、指に通す。
寝台に横たわったまま、薬指を覗き込んだ。
瞠目した。
認識番号はローのものではない。
もうひとつの――イェンのもの。]
っ
[どん。と伸びた手が喉へと掴みかかる。それに微かに息を詰める]
>>452
…… そうだ。あいつだ。
[カレルだ、とそう認めながら、手を外そうとはせず、ぐい。と、レトの力をそこに留めるように掴みかかる手首を褐色の手が掴む。]
…間違いない。
[冗談だ。と、口は動かない。手を退ける事もない。胸倉を掴み上げる手の揮えに、軽口を乗せて紫色の瞳が緋色を見て、]
たいして変わっても、みえなかったからな。
あいつ、こんなとこにいやがる癖に、
剣筋まで真っ当なまんまっつうか
ほんと、
[平和ボケしたような──尊い理想を、相変わらず見てるみたいな、そんな瞳の光を持ったままの、]
……昔のままだったぞ
[殺すことを求めるよりも、止めるための。無為には殺さぬ意思が、どこかに残ってみえるような姿だったと、思いながら緩んでいくレトの手の力に合わせて、掴んでいた手の力が抜けていく。]
>>454
……記念すべき111戦目まであとA回か。
[過去形にならない回数に、そう添えて
ゆるく振られる首に、わしゃりと癖のある髪を乱雑に後ろへとなですかした。]
[勝ちを上げた熱狂は遠い。褒められればそちらの方が、腹立たしいと思ってしまうような気がした。理性的じゃない、と自分に苦笑する。]
… そうか。
[実感が無い。と言うレトにそんな声を投げて、ただ]
…────。
[生き残るべきなのは、殺すしかできない自分より、あいつだった筈だとどこかで思ってもいたせいか。生きてて良かった。と素直なその言葉に言葉の先が続かずに、苦い笑みになった。]
くっくっく…
[しばらくして、抑えきれずに押し殺した笑みが零れた]
ああ、すまんすまん。――――ハイ。お探しモノ。
[右手をヴィンセントの眼前に出して、
グーだった掌をパーに変える。
ローズクォーツの石が、微笑むように輝いていた]
>>456
……お前に一発、殴られる前に
死ねるかと思ってな。
[苦笑の隙間から──そんな無事の理由を零し、]
……馬ぁ鹿。あんま、俺を理由にすんな。
[拳を受けた手で、レトの肩を軽く小突いた。]
俺が死んでも、剣が一本折れたのと大差ない。
消耗品みたいなもんだと思っとけ。
それも、…随分血を吸っちまってる剣だからな。
[少しの間、拳は肩に残され離れる。旧友を斬った手へと視線を落とす。]
進む理由が足りねえってなら、
せめて帰らんとならん理由は浮かべとけよ。
絶賛、身軽な独身生活を桜花してる俺と違って、
お前はきっちりアリーセに捕まってんだろ。
後ろの女と子どもを守るってのは
十分過ぎるくらい格好いい理由だろーが。
[お前まで死ぬなよ。と、そんな言葉を軽口に閉じ込めて、口端を微かに歪める*。]
俺もノトカー…から伝言を受けたカサンドラ技官から聞いてねェ。
[まるで伝言ゲームだよな、と冗談を添えて]
なにやら大事なもんっぽいオーラがしたんで、
さっさと押さえようとしてたとこ。
……でさ。
こいつ、どうみても通信機だよねェ。
おまえさんが影武者をしている時は、
誰かと通信しているような素振りはあった?
[まあ用心深いあいつのことだからないか、と思いつつ尋ねる*]
………。
[何を言っているのかわからず、ただ、ぽかんとしたまま指輪を眺める。
やがて、本当に彼が本格的にレシピを話しはじめたところで、気が抜けたように、寝台に転がった。
木の台の上に藁で形作った簡素な其れが、ぎしり、と軋む。
その音は、向こう側に聞こえただろうか――
わからない。
ただ。
……砂が水を吸うように、その声を貪る。
ぼんやりと、穏やかな懐かしい響きに耳を澄ませる]
……止まったら、押し倒さないんだ。
[トールの言葉>>+283に、逆に拗ねたような一言を。
その歩みは、もう随分勢いを失ってはいたけれど。]
公国拠点・会議室
[通信を行うレナトの表情が、見る間に険しくなる>>595
それだけで、状況が思わしくないことが知れた。
受信を妨害しないよう、しんと沈黙した室内に彼の声が響く>>597
強いて己を落ち着かせるような吐息の後の、言葉が]
─────…、
[ミヒャエルが、とも。本当かとも。
問い返すことはせずに、ただ強く一度歯を食い縛った。
彼が単独で敵地に向かったと聞いてから、
半ば予測された結果でもある。
それでもあまりに呆気なく齎された死の報告に、
声を発するには少しの沈黙の時間を要した]
― 公国拠点・会議室 ―
[通信を行うレナトの表情が、見る間に険しくなる>>595
それだけで、状況が思わしくないことが知れた。
受信を妨害しないよう、しんと沈黙した室内に彼の声が響く>>597
強いて己を落ち着かせるような吐息の後の、言葉が]
─────…、
[ミヒャエルが、とも。本当かとも。
問い返すことはせずに、ただ強く一度歯を食い縛った。
彼が単独で敵地に向かったと聞いてから、
半ば予測された結果でもある。
それでもあまりに呆気なく齎された死の報告に、
声を発するには少しの沈黙の時間を要した]
『蜂蜜色になるまでじゅわじゅわ焼く。林檎から出る水分と砂糖が混ざって、いい匂いがする。』
『焦がさないように――』
[思わず、クスリと笑みが漏れる。
鼻を擽る、懐かしいあまい匂い。
砂糖と蜜と、果実。
あの頃、『彼』と――
ダーフィトと共に、常に傍にあった――もの]
[どうしたらいいのかわからずに、目を伏せる。
壊れ物のように、そっと、指に嵌めた魔石にふれた。]
(……俺は、もう、殆ど菓子を口にすることもなくなったよ)
(口にするのは一掴みの砂糖と、馬乳。それに酒。そのくらいのものだ)
(草原の生活は――俺が子供であった昔より、更にずっと厳しくてな。なかなか嗜好品も手に入らない)
(たぶん、痩せてはいない、と思う。……大丈夫。少し体質が変わった気がする)
(……お前は、少し頬が削げたかな。…だが、あんな真似をするから、碌に顔を見られなかった)
(なあ、ダーフィ)
(俺は、……俺は、もう…――)
― 学校跡・某所 ―
[――…痛み止めを渡す相手を探しながら、
ふらふらと歩いた。
眠い。頭が痛い。
思考がふわふわと揺れる。こめかみが、頬が痛い。……首筋の、ありもしない痛みも。
ふと、遠くに、人だかりが見えた。
>>256口々に声をあげる人々。ノトカーの部下、だったか?
気がついたのか、良かった。そう思うや否や。
―――……ふいに、ざわめきの色が変わる]
[やさしい響きを紡いでいる、彼に。
四年。
彼と離れている間に。
――なにもかもが、変わってしまったのだと。
そう、……口にするのは、どうしたらいいのだろう]
………。
[双眸が、ゆがむ。
やさしい声を繰り返している仮面石。
……その上に唇を触れさせて、軽く吸う。
その音は、向こうに響いただろうか。]
……、……フィ。
[>>309怒号の中で、閃光が。
―――綺麗な光、だった。
相変わらず、
美しいもの、なのに。
橋の付近で見たものを思い出す。
……また、なのか。
――……根拠もなく、そんな事を思う*]
― 元士官学校 中庭 傾いたベンチで ―
[ここに腰掛けたことなど、少なかった]
[立ち止まることなど、学校の中ではほとんどなかったから]
[しかし、今は。
長い、長い息をついて、そこへ腰掛ける]
……長い、一日だったな
[監視のものへの言葉か、それとも、ひとりごとか。
特に相槌すら必要なく。
そっと、目を閉じ――]
全く、簡単にいってくれる。
[頭の中に描くものは、自分が生み出してきた兵器らのこと。
口の端に浮かぶ笑み。大きく息をつき――]
――――別に、俺、は――…っ
[後ろから抱きしめられ、歩みが止まれば、荒い息が零れた。
トールの方はと言えば、その呼吸に乱れは見えず。
こんな時でも、やっぱり悔しさが滲む。]
………………だって。
どうしていいか、わからない、し……。
[言われたことを思い出せば、彼の言葉をそのまま受け止めていいのかも、自信がなくなる。
それに――…。]
/*
匿名メモ、本当に申し訳ないです。
あれを出したせいで不快になられた方がいらっしゃったら、ここでまずお詫びします。ごめんなさい。
一応、ここ3時間特に悩んでいたのですが、どうやっても決定が出せませんでした。日程のお話があったので、パスも聞かないと出しにくかったです。
事故云々についてはエピにて。
狼希望は分不相応でした。すみません。
[自分の髪の毛に触れる。
わしゃわしゃに遠慮なくなでくりまわしやがって。
人のことを子犬か何かだと――
文句は、何もいえない。
ただ、バレッタを再び目を閉じたまま付け直す]
[監視役へと、部屋に案内してくれ、と。
そういおうとしたが、その言葉は喉から出なかった。
乾いた銃声を耳にしたのが最後――意識は、途切れた**]
――ダーフィ……。
[殆ど掠れた息にしかならない声で。
――彼の名前を呼んだ。
通信を切断するスイッチに、力を入れる。
……その、瞬間に*]
ウェルシュ=呪さん なので
マジですべてを背負わせてしまいすまん…www
結果的にウェルシュの弾で死んだとことになってるし…ww
ありがとうありがとう><
/*
てwwwかwwwずwwwww
計算wwwwwだれwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwww
>1 とか
>2 とか
なんかもうシュールで
そこまでいったら中身が死んじゃう、たぶん。
wwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
/*
ウェルシュがんばれ><
と、応援して一足先にお墓いきます
ほんと、リアル日程がガガガがしたり、連日のログすすむ時間のねむたいねむたい病すまなかった
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