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菫青石の神魔 カサンドラ は 黒尖晶石の傭兵 ヴェルナー に投票した
赤虎目石の剣士 イェンス は 黒尖晶石の傭兵 ヴェルナー に投票した
翡翠の巫女 リュカ は 赤虎目石の剣士 イェンス に投票した
柘榴石の修練者 ローランド は 赤虎目石の剣士 イェンス に投票した
黒尖晶石の傭兵 ヴェルナー は 黒尖晶石の傭兵 ヴェルナー に投票した
空晶石の守り子 パメラ は 黒尖晶石の傭兵 ヴェルナー に投票した
黒透輝石の運び屋 ゾフィヤ は 赤虎目石の剣士 イェンス に投票した
南極石の王子 クレステッド は 黒尖晶石の傭兵 ヴェルナー に投票した
曹珪灰石の
桜石の魔人 イングリッド は 黒尖晶石の傭兵 ヴェルナー に投票した
砂金石の眷属 ミーネ は 赤虎目石の剣士 イェンス に投票した
赤虎目石の剣士 イェンス に 4人が投票した
黒尖晶石の傭兵 ヴェルナー に 7人が投票した
黒尖晶石の傭兵 ヴェルナー は村人の手により処刑された。
次の日の朝、黒透輝石の運び屋 ゾフィヤ が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、菫青石の神魔 カサンドラ、赤虎目石の剣士 イェンス、翡翠の巫女 リュカ、柘榴石の修練者 ローランド、空晶石の守り子 パメラ、南極石の王子 クレステッド、曹珪灰石の
/*
おおーう負けてるぅ〜〜〜〜
(地上スクショとっといてよかったなって顔)
ええっと墓メモはみんなみえるんだよね
[驚く乳兄弟の反応は新鮮だった。>>2:186
なにしろ、森では普通のことだったから。
思えば、森の主以外に人の姿をしたものに会うのも久しぶりだ。
内心でおかしく思っていたら、彼から打ち明け話があった。
戦った時の様子を見るに、死を願っていたのではないか。
今更ながら思い至るそれにぞっとするが、今の彼の表情にそれも溶けた。]
そなたの新しい願いを、まずは私が言祝ごう。
[畏れ多いとは思えど、神魔の言葉を一部引いて告げる。]
[彼が自身の怪我の手当をするのを確かめてから、露払いを任せて進んでいく。
遠くに立つ細い煙は、火を使うものがいるということだ。
導く乳兄弟も、それと承知しているだろう。
後どれほどで到達するだろう、と目算していると、不意に薄紅色が眼前に現れた。>>2:182]
[見事なる大鹿にまたがる異国の衣纏う女性である、と判断したのは、かのひとが言葉を掛けてきてからだった。
何者かと思うより先に、下馬して一礼する。
それはなによりもまず、女性へ対する礼であった。]
ご忠告感謝する。
そなたはもしや、この神域の主であろうか。
なればまずは、私たちを呼び合わせていただいたことを感謝したい。
[これほどの装いのものなれば、嘆願者ではなかろうという見立てである。*]
翡翠の巫女 リュカは、曹珪灰石の
空晶石の守り子 パメラは、南極石の王子 クレステッド を投票先に選びました。
翡翠の巫女 リュカは、南極石の王子 クレステッド を投票先に選びました。
/*
生きたいと思ったときに限って落ちるんだ、だいたいそうだ
(生きたい理由:2dにしてようやく何かノッてきたから)
柘榴石の修練者 ローランドは、翡翠の巫女 リュカ を投票先に選びました。
[天命石と、対の二振り、そして自身の属。
三種の雷重ね合わせたなら、更なる高威力の雷撃を生み出せる。
軸となる自身に不安定な所があったり、『紅雷』が抜けぬが故に実際に試したことはない。
ここらも、術の制御を教えてくれた教官の受け売りだ]
まー、そうは言っても、今は手段選べねぇしな。
[小さな呟きで迷いを吹っ切り、意識を澄ませ]
……天命、『紅雷』……俺に応えて、力を生じろ……。
[低い呟きに応じて灯る、赤い煌き。
それが『龍爪』にふわりと纏いつくと、ひとつ、息を吐いて]
そ、れ、じゃ。
……行くぜぇっ!
[宣と共に『龍爪』を抜刀し、地を蹴る。
刃に纏いつくのは、赤く煌く雷の小龍。
刃が弾かれるのは想定の内、ただ、一撃届かせればいい、と。
その一念から間合いへ飛び込み、赤を纏う刃を横一閃に振り切った。*]
/*
墓下組はおつかれさーん!
そしてハッピーバースデーおれ!
ってなことを宣いつつ、投票先決定ダイスな 1(6x1)
偶数:リュカ
奇数:クレステッド
曹珪灰石の
師匠……。
[巫女として、あるいは国に属するものとして何かをぶつけられることは、恐れもあったが覚悟はしていた。
しかし師は、そうしたものを背負わせたことに対し怒りを向けてくれた。
その言に思わず体の力が抜けそうになってしまう]
[どうにか持ち堪えつつ、頭を撫でられるのに身を任せて]
はい……。でも、ごめんなさい……。
私じゃなければもっと……うまくやれたかもしれないのに……。
[何もかも中途半端なままなのに、解き放たれることばかり夢見てしまう。
神魔の力を借りずとも、国を導くために出来ることもあったはずなのに。
そんな、師に責められた訳でもない部分をぐるぐると考えて、取り留めのないことを口にしていた]
ありがとうございます。
師匠がここに居てくれて良かった。
[例え試練に打ち勝つことが出来なくても、と。
自分の中の確かな変化を感じつつ、手が離れるまでされるがままになっていた*]
菫青石の神魔 カサンドラは、南極石の王子 クレステッド を投票先に選びました。
赤虎目石の剣士 イェンスは、翡翠の巫女 リュカ を投票先に選びました。
砂金石の眷属 ミーネは、翡翠の巫女 リュカ を投票先に選びました。
[赤の龍を脇差に纏い、間合いへと飛び込んでくるイェンス>>*1。
あれは先程の赤い雷矢よりも威力が高いものに違いない]
出し惜しみ無し、だな。
[小さく笑うと、前に出していた左腕を手首のスナップだけで振り、手の中に握り込んでいた数発の弾丸を、振り切られる一閃に対して投げつける。
これもまた鋼鉄の塊だ。
少しでも威力が減じればと放った小細工。
勿論、こんなものは本命ではない]
腕の一本……くれてやらぁ!!
(レフトアーム:セパレイト!)
[左腕を前方へと掲げたまま、相手の横一閃にぶつけるように左腕を投げ出し、自身は後方へと飛び退る。
同時、左腕は肩近くから外れ、一閃を喰らい弾き飛ばされた]
(スラスター全開!)
[後方へと下がった身体を、背のスラスターで無理矢理前方へと押し出す。
地面を足で削るように進みながら、右手のブレードをイェンス目掛けて突き出した。
左腕を失ったが故の態勢の崩れは、この際捨て置いた。
身体ごとぶつかるような勢いでイェンスへと迫っていく*]
/*
リュカさんが気にいったようですね。
ちなみにデフォはまた王子様だったり。
どこかで絡めたら嬉しいのですけれど!
ふふ、そう畏まらないで。
[ 下馬して、丁重な礼をとる王子の姿に>>2動じることもなく、大鹿の背に腰掛けたままで、ひらりと袖を振る。
その袖に呼ばれたように、薄緑の翅の蝶がクレステッドとヴィンセントの周囲をひらひらと舞って、桜色の鱗粉を撒き散らした。
その鱗粉に触れれば、二人の傷の疼きが僅かに軽減したことが判るだろう。 ]
貴方達を呼び合わせたのは、互いの絆が捻れてはいても切れてはいなかったからだからね、それは森の主の力じゃない。
[ だから礼は不要だと、自分が、その主であるかどうかは明言せぬまま、そう告げてから、後ろに控える従者に、視線を向ける。 ]
絆の片割れを喪っていたら、希いを叶える機会も喪われていたかもね?
[ にこりと笑ったその瞳は、僅かに鋭い光を宿している。 ]
この先も、力を尽くすといいよ。
貴方達の希いと意志が本物ならね。
[ 笑みのまま小首を傾げる口調に、重みは、まるで無い。** ]
― 湖畔 ―
ミステリアスなところがおじさんのよいところさ。
[見た目から知識、その観点など、弟子がいいたいのはそういうことだろう。
それについて自分で言うようなことじゃないことを弟子>>2:189へと返す。]
大きな山をみていたら足元の石に蹴躓く。
うん、それも真理だ。ならまずはこちらか。
[だからこそやるべきことがある。と、一度腰に帯びた交換された絆の花に触れる。]
いかなる地でも芽吹くものはあるとはいえ、それは全てが等しくとはいかないものだからね…
[火山に咲く花のようにもいかないものもあるとは世の難しさだ。
だが、現状狐っこが去った。傷口も薬を塗り、食事もとった。
出していた器などを背嚢に片付けていき、新たな旗布を取り出して、棒についていた布と取り換えた**]
[少しだけ肩の力が抜けたように、安堵するようなに自分を呼ぶリュカ。
武芸を教えるのではない、旅人の心得を教えるのでもない。
それ以外のもので弟子を導かねばならないのだろう。]
そうだね、リュカには覚悟が足りなかった。
[甘やかすだけではダメなのだろう。]
国でどのようにするか。やれる方法は限られている。
例えば、そうだね。初代の巫女は飢えをなくし、内憂は減らせても、外患はなくならない。だからこそ方便をつかった。おじさんはそのように解釈しているよ。
上手くやれるかということじゃない、やりきるかどうか。その覚悟が大事だったのだと思うよ。
前に、故郷を庇護下において見捨てられた。といったね。
思うところがないわけじゃないけど国主としてはね、国を守るためだ。大きくするためだ。そういってしまえばよかったんだよ。
隙をみせたら突かれる、弱味を見せれば群がられる。それは同じ国の相手でも、他の国の相手に対しても同じさ。
どうしてもせざるを得ない結論を下す者というのは、とても孤独で、辛い役目を負ったのだとおもうよ。
[故郷について思うこととはまた別の見方として、心の内を話すようにリュカにいって聞かせる。非道だったというのではなく結論せざるを得なかったものの心境というものを、今のリュカなら理解できるだろうと。]
[出し惜しんだら勝てる相手じゃない、というのは立ち合いの中で感じていた。
だからこそ、今の自分の全力を持って斬り込んだ一閃、それを最初に迎え撃ったのは投げつけられた弾丸。>>+0]
そんなもん、でっ!
[止まるかよ、と。
続けようとした言葉は、次にぶつけられたものに、途切れた]
なん、つうっ……!
[閃を止めたのは、文字通り投げ出された相手の左腕。>>+1
予想外の出来事と強い衝撃に、手から『龍爪』がすり抜けた]
やばっ……!
[弾かれた『龍爪』が地に落ちる。
拾いに走るにはやや遠く、その間に隙が生じる。
そして、一度下がった紫黒は刃を構えてこちらへ突っ込んでくる――]
ちっ……!
[どうするか。
思い悩んだその刹那、キィン、という甲高い音が響いた]
なに……って!
[左腰の『紅雷』。
頑なに抜かれる事を拒んでいた刀、その鯉口が切れ、12年間見ていなかった刀身が僅かに覗いていた]
[戸惑い躊躇いは一刹那。
今は、と真紅の柄を右手で掴み、左手で鞘を抑えて抜刀する。
赤く煌く雷が絡む刀身、それを大上段に振りかぶり]
……俺は……。
負けらんねぇ、んだよ!
[真っ向、ぶつかるような勢いで迫る紫黒へ向け、全力で振り下ろした。*]
ま、今なら構わないけどね。
幸い弟子は師匠に弱音も苦しみも吐き出していいものだ。
……それに弟子は師匠の我儘に振り回されるものさ。
[最後のほうには少し含みを持たせながらも、穏やかに微笑を浮かべ]
なんにせよ、ここでやることをやったらだけどね
[成長といえばいいのか。試練といえばいいのか。神魔という存在に対してか。さてそれを知るのはもう少し将来のことだろう**]
― 湖畔 ―
……そういうことにしておきます。
[1年共に旅をして、時を経てまた再会しても、読めぬ所ばかりの師>>6。
理由は追及したところで掴めぬものにも思えたから、一旦呑み込んで引くことにして]
ええ、そうですね。
[色々思う所はあるが、試練を投げるつもりはない。
宝石の花に触れる師に頷いて]
今は……私に出来ることは、見えています。
だから、大丈夫。
[迷いも思うままに行かないこともあるが、今為すべきことは力を示す一点のみだから。
師と共に食事道具を片付け、自身の身支度も整える。
膏薬を貼っていた右手は、支障なく動かせる程度に回復していた**]
[弾かれた左腕は、同時に相手の脇差も弾いたよう>>*2。
思わぬ副産物だったが、ここで手を緩める道理はなかった]
おおおおおっ!!
[立ち尽くすならそのまま貫くまで。
脇差を拾いに行こうものなら、翼を開いてでも追い縋る心算でいた]
[だが、イェンスの手はもう一つの刀へと添えられて>>*4]
───── !?
[ヴェルナーを迎え撃つように、赤い煌めき纏う刀身が振り上げられた]
[この勢いはスラスターを止めたとて止まるものではない。
重心が右に傾いたままの態勢で、イェンスへと突っ込み]
……がっ……!
[左肩から正中にかけて、叩きつけるような衝撃を受けた。
負荷のかかっていたオートメイルは割れ、刀傷と同じ形で破損。
そこから流れ込んだ高威力の雷撃が身を焦がし、ヴェルナーはそれ以上声を上げることも出来ないまま後方へと弾け飛んだ。
背から落ち、反発の威力を示すように地面を滑り行く]
[右腕が震え、立ち上がるために地面にブレードを突き立てようとするが、力を失って地面へと落ちる]
かはっ………
………んだよ……抜けるんじゃ、ないか……
[抜けない、抜かない理由があるのでは、と思っていた刀。
その刀で叩き切られた。
負けた悔しさもあるが、抜かせた誇らしさもある]
─── 降参 だ。
この腕じゃあ、もう、戦えない。
[左腕もさることながら、体力がもう限界を超えていた。
我ながらよくもまぁ雷撃を受け続けたものだと思う。
仰向けに倒れたまま、イェンスに対して負けを宣し、大きく息を吐いた**]
[覚悟が足りなかった、と、断ずる師に言葉もなく項垂れている。
初代の巫女に関する考察も、漠然と想像していたものが明確にされるような形だった。
方便であり、覚悟だったのだと]
……そうですか。
あの国はずっと、そうやって支えられて……。
[意に添わず背負わされた責務。
一方でその伝統が、古くから国を護り、現在まで細々と国の命運を繋いでいるのだろう。
師の解釈に、ひとつ頷いた]
[かつて見捨てられ滅んだ国のこと。
師の故郷に関しても、その出身者としてでなく、決断した立場の視点で話してくれている。
割り切れるものではないのでは、とも思ったが、だからこそそれをしてくれる師に深い感謝を抱く]
そう……ですね。
国を護るとか、強くするなら、いつかは決断しなきゃいけないこと……。
[そして辛いとか嫌だという気持ちは表に出せず、非難も受けることとなるのだろう。
今までは師匠ただ一人に対し恐れていたことを、もっと広くから受け止めねばならない。
幼いあの日に考えていたより、それはずっと重たいことだった]
師匠、そんなこと言われたら私……。
本当に弱くなってしまいます。
[今なら弱音を吐いていいと言われて、やっぱり心の奥の何かが崩れそうになるのだ。
含みを持たせた言葉には気付かぬまま、師を見上げる]
ええ……それはわかってます。
ここまで来たんですから。
[やることをやったらの言葉には頷いて、その時を待つのだった**]
[鹿に跨がる麗人が袖を翻せば、新緑の色を宿した蝶が舞う。>>5
薄紅色の細かな粒子がきらめく様は美しく、見惚れるうちに痛めた手首の強ばりがほぼ抜けていることに気がついた。]
美しい御技だ。
気遣い痛み入る。
[癒やしの技に礼を述べ、呼び合わせた絆の力については穏やかに頷く。
喪っていたらという仮定にも、真剣な眼差しで肯定した。]
あのとき彼を喪っていたら、私の心も半ば死んでいただろう。
たとえ一人でも諦めはしなかっただろうが、
―――無事でいてくれて本当に良かった。
[最後の言葉だけは、胸のすべてを吐き出すような息と共に漏らす。]
[笑みと共に告げる鹿上のひとを暫し見据え、
数拍の沈黙を挟んで、口を開く。]
失礼だが、
力を示せ、とは、戦え、ということだろうか。
神魔は
[麗人を見据える視線は真っ直ぐで強い。]
[だが、次の瞬間には自分から視線を外した。]
いや。
神魔の意図は人間の思慮で測れはしないのだろう。
詮無いことを聞いた。
私は、私の力を尽くすのみだ。
とくとご覧じよ。
[一礼した後、再び馬上に体を置く。]
では失礼する。
この先に、私たちの運命が待っているようだ。
御身の上に幸のあらんことを。
[丁重に辞去の言葉を述べた後、手綱取る己が半身を促して先へと進んだ。*]
― 湖畔 ―
[ほどなくして、湖の畔へとさしかかる。
鏡のように空の青を映す湖と、瑞々しい湖畔の緑が目に鮮やかだ。
さらに目をこらせば、きらめく建物らしきものも見える。
ここが神魔の居処であろうか。
いかにも神魔の住処にふさわしい美しさを愛でるより前に、まずは未だ小さく見える湖畔の人影へと視線を向けた。**]
南極石の王子 クレステッドは、南極石の王子 クレステッド を投票先に選びました。
南極石の王子 クレステッドは、柘榴石の修練者 ローランド を能力(襲う)の対象に選びました。
―― 『神魔の領域』・川エリア ――
[矢に力を与えたり、時に戦場を飛び交う色つきの羽根も、切っ先鋭い時計の針を模した剣も、
天命石を媒介をした己の術の産物である。
黒を基調としているが、橙色の光が線上にぼんやり光ながら走る針。
斬るには不向きだ。ゆえに刺突武器のような使い方をするしかない。
普段弓を得物とするゾフィヤがこれを手にする時、というのは、
己の扱える「時」にまつわる力を正しく相手に伝播させる時だ。
わずかでもいい、相手の時間間隔を針によって狂わせることができれば――
たとえば、いつの間にか「過去の時間のどこかにいる」と感じさせることができれば。
付け入る隙はそこにできる]
[……だがこのチカラは何か障壁に阻まれてしまえば届かない。
一度距離を置いて仕切りなおすか……否。
息詰まるような一瞬の後、ゾフィヤは相手の左の方をちらりと見た。
だがそれははったりだ。相手に左手側を守らせるための]
ここは通させてもらうよ……っ!
[針を持った右腕を振り上げ、降ろす。
狙いは目の前の相手の右肩。
飛翔の勢いはそのまま。
針による攻撃が当たろうが外れようが、その勢いのまま文字通り押し通ることも考えの中にはあった**]
/*
もーーーーちょっとシンプルに考えた方がいいぞナカノヒト
でもキャラ的には背後に回ろうとする一手に最初はなってな で、軌道とか衝撃を殺すためにどうするかとか考えたが「うーーーん」となってしまい
[ 婉然とした女性が癒しの技を用い、言葉を語る。>>4
こちらに向けられた眼差しには、わずかばかり目頭を熱くもした。]
心しておきます。
[ クレステッドの真摯な眼差しを感じながら、
礼は不要と告げる貴顕に、ただ頭を垂れた。]
[ 続くクレステッドの問いかけと決断を神妙に聞く。
それでこそ我が主、と誇らしく思った。]
この先に待つのは、一国にも匹敵する存在かもしれませんね。
[ 二人の絆を再び戻した神魔ゆえにと、そんな考えが浮かんだのだった。**]
― 湖畔 ―
[湖上を渡って、離れた場所へ。
少し手前でフワリと舞い降り、佇む人の前>>2:158に駆け寄った]
かぁさま。お土産なの。
あとでこっちでも一緒に、だめ?
[風呂敷包みを見せ、願うように問いかける。
あとで、魔人も一緒に、の心算を含んで]
みぃが、美味しくするから!
かぁさま食べたくなかったら、見るだけでも…
[神魔が気にしなくても、自分がどうにかしたい。
今まで神魔のことを忘れて動き続けることなどなかったので、童は必死に失態回復の機会を願った**]
/*
美味しい匂いも立てるのに、食べずに見てるだけとか。
ずっと酷い仕打ちだと気づけない残念な子狐です。
(自分で突っ込みせずにいられなかった件)
リュカ&ローもしっかり拾って見送ってくださったのに触れ損ね。残念。
ここにもう一度ありがとうだけ埋めさせていただきます!
[ 正体不明の魔人に対し、飽くまで端然として、しかし、気圧される事なく真っ直ぐに視線を向ける亡国の王子の姿は、正に、貴種と呼ぶに相応しい。>>9
その主人の姿こそ誇りと、見つめる従者の瞳にも、迷いなく道を定めた者でこその清廉なる強さが宿る。>>13 ]
さて、貴方達には、血を捧げよ、と、聞こえたのかい?
[ 二人の姿を眺めながら、神魔は贄を求めるのか?という問いには、そんな風に投げ返す。 ]
[ やがては、潔く決意を表した上、言祝ぎを告げる王子に目を細め ]
貴方達の行く末を、私も楽しみにしているよ。
[ 馬上に凛と頭を上げる、その背を押すように、桜香の風が吹き抜け、魔人を乗せた大鹿は音も無く森の梢の中へと溶け消えた。 ]**
― 森の中 ―
贄、ねえ…
[ 主従と別れた魔人は、大鹿を湖畔に向けて歩ませながら、小さく独り言ちて、そっと息を吐く。 ]
どっちかというと、求めるよりも、捧げるほうじゃないかな?
世界の柱なんてものまで務めた酔狂なんて。
[ ねえ、姉さま?と、風に乗せる声は、厭うでも嘆くでもなく、ただ少し、笑うような色を帯びる。** ]
[上にたつものとしてはどうであるか、一つの観点を与えるようにしてリュカへ伝える。
そんなことも考えていなかったのか、というのは容易いが、それを教えるものが傍にいないということそのものが問題だとは思える]
今の君はリュカだからね、弱くなったところで問題ないでしょう。
それに頼れるものには頼るものですよ。親が子を救うように、それが許される相手というのもいるものですからね。
[困ったようにいうリュカに、くすりと笑みを浮かべた*]
― 湖畔 ―
[片づけを終えた頃のこと]
そうだね、そう考えていいだろうさ。
彼らが森の住民でない限りは、試練を受けてる人たちだろう。おじさんたちと同じでちょうど二人いることだしね。
[旗布を取り付け終える。軽く振るうようにしてはためかせ、くるりと巻き付けてしまいながら、弟子のいう足音>>19の主であり、遠望する先>>11>>13にいる人物へと視線を向けて、よっこいしょっと手近に座っていた岩から起き上がる
馬に乗った貴人とその従者をみながら]
彼らの願いが気にかかるかい?
[彼らがこちらに来る前の間に、弟子へと聞いた*]
[これまで全く抜ける素振りもなかった刀。
それが何故、このタイミングで抜けたのかはわからない。
わからないが、今はその力を生かす時――と。
斬り込んだ一撃は紫黒を捉え、弾き飛ばす。
手に伝わる手応えと、地面を滑る勢いと。>>+4
それらが、今の一閃の威力を端的に物語っていた]
は……ま、アレだ。
本気の全力、出さなきゃまずい、ってなったから……って事に、しといてくれ。
[向けられた言葉>>+5、返す口調は軽いが声音には少なからぬ疲労の色が滲む。
傷を負った所に今の一撃、こちらの身も相応の負担を被っていた]
ん……わかった。
なら、俺も刃を引く。
[力を示せと言われたが、相手を殺せとまでは言われていない。
ならば、無為に命を奪う必要はないだろうから、と宣を受け入れて]
さすがに、片腕じゃあきついだろ……ってか、ふつーに驚いたぞ、アレ。
[いきなり腕が飛んできたのは、本気で驚いた。
特に仔細を聞くつもりもない、単なる感想、というのは軽口めいた口調から伝わるか。*]
― 川 ―
[は、と大きく息を吐き、それから、ぐるりと周囲を見回す。
先に手からすり抜けた『龍爪』は、離れた所に突き立っていた。
『紅雷』は未だ手に提げたまま、ややふらつく足取りでそちらに向かい、拾い上げた所で、痛みを堪える限界が来た]
……ってぇ……。
[低く呻いて、その場に片膝をつく]
ぁー……これ、怒られるなあ……。
[ぽつ、と落ちた呟きは、無意識の物で。
誰に、という部分はぼんやり、かすんでいた。*]
― 湖畔 ―
[湖の畔にいた二人もこちらに気づいた用だ。
立ち上がった彼らの足下が不自然に揺れている。
警戒のそぶりは見せず、無理なく声が届くところまで近づく。
もっとも、制止の声か行動があれば、そこで立ち止まるだろう。]
寛いでいるところを失礼する。
そなたたちは、神魔の試しを受けているものだろうか。
私はクレステッド・シリア・コレーロ・リュゲナー。
神魔の助力を求めるものだ。
彼はヴィンセント。私の臣下をしてくれている。
[(何事も無ければ下馬し)名乗りと共に軽く一礼する。**]
くはは、 そういうことに、しといてやる。
[仰向けに転がったまま、イェンスの言葉>>*5におかしそうに言って笑った]
[腕について、驚いた>>*6と言われれば]
まぁ見ての通りだ。
最終手段でしか使わないがな。
[それだけ言って仔細は避けた。
わざわざ情報をくれてやる心算はない。
だが、それだけこちらも本気だったことは伝わろうか]
…何を望んだかは知らないが、俺に勝ったからには掴み取れよ。
それから、次は負けねぇ。
[次がどんな形かは分からない。
だが敵であれ味方であれ、機会は遠くなくあるのだろうと、そんな風に思っていた*]
― 湖畔 ―
[ 前方に認めた影はふたつ。
親娘であろうか──と思ったのは、二人の間の空気が寛いだものに感じられたからだ。
リュゲナーの無冠の王子が自ら名乗るのを聞き、その率直さを改めて感じる。
もったいなくも紹介を受けて、黙礼した。*]
― 湖畔 ―
[無警戒とでもいうような態度で修練者は、現れた二人を待っていた。
いきなり戦闘に入るというわけでもないのであれば止めることはしないで名乗り>>22を受ける。]
ご丁寧にどうも。
私たちも神魔の試練を受けているものさ。
おじさんはローランド・アッシュ。彼女は……ほら。
[さて、どちらで名乗りたいのだろうか。と名前を口にするのは弟子に任せつつ、一礼>>22にはこちらも一礼を返して]
人を従え人を率いるものとして生まれてきたかたとお見受けしますが…ふむ、リュゲナーですか。
[呑気な声で、一つ、気になる家名を拾うようにして口の中で転がすように呟く]
[臣下、とリュゲナーの名を冠するものが口にしたように、紹介されたヴィンセント>>23という男は口を挟まないで礼を返すのみのようだ。
こちらは別に主従関係というほどではないでそれに倣うことはないが、彼らも自分たち同様に縁を繋ぎなおした二人なのだろうか。などと考える]
この森に導かれた以上、互いに望みを抱いていると考えてますが…
[弟子の半歩前に立つように居場所を入れ替えつついう]
恨み合う関係ではないのですが、試練に挑み合いましょうか。
[最も恨み合うというものではなくともだ]
この場にて競い合う以上、相手の願いを叶う機会を奪い合う立場なので、悠長なものでもないのですがね。
[長柄の棒で肩をとんとんと叩きつつ、シビアな現実を口にした*]
― 湖畔 ―
[ふわり、舞い降りる気配。
馴染んだ感触にゆるり、視線をそちらへ向けた神魔は、駆け寄る童の姿に微かに笑んだ]
おんや、お帰りミーネ。
……お土産?
[こてり、首を傾げて問う。>>14
続いた言葉>>15、必死、という表現に違和のない様子に、神魔はふ、と息を吐いて]
ミーネ、おいで?
[穏やかに言いつつ手を差し伸べて。
問答無用、と言わんばかりに腕の中に抱き込んだ]
主はホントに、素直な子だねぇ。
[言いつつ、そう、と頭を撫でる]
……失敗した事は、そんなに気にしなくていいんだよ?
わちきもながーく生きて、何度も失敗しちまってるからねぇ。
ただ、失敗した事を忘れて、またやらかすのがダメな事。
……わかるね?
[諭すような口調で告げた後、ぽふぽふ、と頭を撫でて]
で、だ。
土産とやらは、リィが戻ってきたら、開けるとしようかね。
それまでは、ちゃーんとしまっておおき。
[ひょい、と腕から解放しつつ、もう一人が戻ってから、と笑って告げる。
風が声>>18を乗せてきたのはその時か。
神魔はゆるり、とひとつ瞬く]
はあ? 贄?
……そんなもん、『世界』に100年捧げた時点でもう飽きてるわぁ。
そもそも、『柱』や『中枢』自体が贄みたいなもんだしねぇ。
[遠い昔、天から零れてきた真白の蛋白石の導きに応じ、領域を離れ。
戻ってきてからの神魔は、『柱』の事をこう称していた]
とはいえ、アレを使うために贄を捧げる、言うんはまあ。
間違ってないけど。
[贄に当たるのが、直接的、物理的なモノではないだけで、というのは。
付き合い長い魔人であれば、伝わるか]
それはさておき。
ミーネが面白そうな土産持ってきたから。
主も、楽しみにしとき?
[そのために早く帰って来いとか、そういう事は言う事無く。
ただ、童が何やら持ち帰った事だけを、風に乗せて伝えておいた。*]
[教え諭すように話す師の内面はわからなかったが、師の元を離れてからそう呼べるような人間に出会わなかったのは確かだった。
ここまで自分を動かしてきたのは、覚悟というより、自分以外に出来ないという諦めに近い感情で]
ふふ……親子、ですか。
[弱さを許すように言って、笑みを浮かべる師。
その思いは確かに嬉しいけれど、でも]
――お隣に並べる時は、遠いようですね。
[そんな寂しさも、少しだけあった]
[そうこうしている間に、二つの影は声の届く距離まで接近する。
警戒の素振りもなく、下馬と共に告げられる彼の名>>22]
――ええ、如何にも。
[丁寧な名乗りを受けたからか、自然こちらも姿勢を正す形となる。
その名や従者を臣下と表現する様から、高貴な者であることは窺えたが、出自を正確に把握するだけの知識はなかった]
私は翡翠の巫女。リュークリンデ・ヤード・グレース。
ここにおいては、同じく神魔様の試練を受ける者です。
[こちらからも巫女としての名を名乗りつつ、杖の構えは解いて一礼した。
傍らにて黙礼する臣下だという男性>>23へも、視線を向けつつ*]
[おかしそうな物言いと笑い方にちょっとだけむ、っとなったりしつつ。>>+8
最終手段、との言葉>>+9にはなるほどね、と返すだけでそれ以上触れなかった。
傭兵が己が手の内を簡単に晒す事などない、というのはわかっている。
ただ、最終手段と称されるところまで引き出せたのだ、と。
そう思えば、誇らしさのようなものも湧き上がってくる]
ん、ああ。
……掴み取ってみせる、さ。
[望み叶えば――記憶の帳が取り除かれれば、今までとは何かが変わるはず。
ならば、そのために今は突き進むのみ、と定めているから。
返す声音に、迷いはない。*]
/*
いやほんと。
楽しすぎて暴走したよね、ついうっかり(
次があるかわかんないから、全力でぶっこんだもんなぁ……。
つうか、斬られたね、斬られまくったね!
……回復、できるんだろか(
[師がこちらへ名乗りを促した>>24、その裏の気遣いには気付かぬままだったが、結果的にはその後に続く形で名乗ることとなった。
彼がリュゲナーの家名を拾うのを横目に見つつ]
師匠……。
[こちらより半歩前に立った師が、試練の開始を宣するように言う>>25。
恨み合うものではない、しかし機会を奪い合う関係]
――私も、自らに課された責務によって。
しかし何より私自身の思いにより、ここで引くことは出来ません。
[巫女としての固執からは離れても、まだ試練に挑む意志はあると、自らに確かめるようにして言う。
そして師の背後から油断なく相手を見据えつつ、細身の杖を構えた*]
[身体を起こしたのはしばらくしてからのこと。
胴体部分のオートメイルを解除し、吹き飛んだ左腕を拾いに行く。
左腕の破損も酷く、通常のメンテナンスと共に黒尖晶石を媒体にしての修復が必要そうだった]
やっぱ相性悪いよなぁ、雷……。
他はまだ防ぎようもあるんだが。
[こればっかりは素材の問題も出てくる。
今の自分の技術力ではそれをカバー出来る手段は持ち得なかった]
一度最新技術の見学に行くかなぁ…。
[はぁ、と溜息一つ。
身体の負傷よりも先に義肢を直そうとするのは、それがなければ動けない、というのが根底にあるからだった。
尤も、身体に切り傷等はなく少なく、火傷の跡がほとんど。
治療するにしても塗り薬を塗る程度しか出来ないだろう]
[その頃にはゾフィヤ達の決着もついていただろうか。
負けたことが知られれば、困ったように笑みを向けるのだった*]
― 湖畔 ―
よろしくというのもおかしなものかもしれないが、
よろしく頼む。
ローランドと、 翡翠の…奇跡の巫女殿?
[名乗り返されて、軽く目を瞠った。>>32
翡翠の巫女といえばグリュングレースの国の要で、特に当代の巫女は神魔の奇跡をもって国を救ったという噂も聞く。]
これは、手強い方とお会いしてしまった。
[無論、その奇跡も今と同じように試練を乗り越えて授かったのだと、思っている。]
私はそのような大層な者ではない。
国と民にいくらか責任を負っているだけだ。
[修験者のように見えるローランドの言葉に首を振ってみせる。>>25
謙遜だの嫌みなどではなく、ごく単純に思ったことを言っていた。]
互いに譲れぬ願いを抱いていることは承知している。
このうえは、神魔の御心に適うような戦いをしよう。
問題なければ、始めるとしようか。
クレステッド。
開始の合図を頼む。
[力をぶつけなければならない相手に、これ以上の言葉も必要ないのだろう。
再び馬上に戻って敵手に目礼し、乳兄弟に声を掛けた。
二本の硬鞭を抜いて、緩く身構える。*]
/*
単に力を見せろというのなら、駆け比べでも盤上遊戯でも良いのでは無いだろうか、
とか言いたがる王子の口は塞いでおきました。
[ おじさん、彼女、という呼称から、親娘の予測は外れていたかと修正する。
ローランド・アッシュと名乗った男がリュゲナーの政変を知っている様子なのには別段、違和感は憶えなかった。
まだたった10年前のことだし、男は旅慣れた様子をしている。
もう一人が、翡翠の巫女と名乗ったのを聞けば、いささか驚いた。
相当な伝統をもつ地位だが、当代は随分と行動派らしい。]
お会いできましたこと、望外に思います。
[ これから"他より抜きん出し力"を示すべき相手と思えばおかしな挨拶かもしれなかったが、彼らに恨みがあるわけでもない。
奇遇を嘉し、神魔があつらえた試練だというならば、ありがたく手合わせしよう。]
>>35
[ クレステッドから開始の合図を任され、石をひとつ拾うと、手布に包んで、リュカらに示した後で、天へと投げ上げる。
それが地に落ちた時が、スタートだ。*]
─ 『神魔の領域』・川エリア ─
[>>2:191私の宣言を聞いた彼女の言葉に、先ず浮かべたのはきょとんとした瞬き。
でもそれは、すぐに翳りにとって代わって]
いいえ。
今は、言えません。
[彼女の声に揶揄の響きは感じ取れない。
私が彼を大切だと思っていること、それを汲み取ってくれた上での言葉だからこそ、率直な答えを返して。
それ以上は、言葉ではないものを交わそうと互いに意識は動いて]
それは分かります。
一つの手に固執するな、手数の多さも武器にしろ。
と、私も祖母から教わりましたから。
[>>2:*122物騒と言ったこちらに返った彼女の言葉に、私が返したのは悠長ともいえるもの。
だが、現状は悠長にしている余裕など無く、黒髪の彼女の動きに対して即座泥土を纏わせた左手。
これには>>2:*123彼女が思った通りの役割と、もう一つの使い道を考えての選択で]
即席でも、身を守るくらいは叶う強度はありますよ。
試してみますか?
[こんな軽口を返しつつも、私には>>+6様々な色持つ羽根も、右手に現れた鋭い切っ先持つ剣もどんな代物かはわからない。
分かるのはどれも侮れない力を宿しているだろうことくらい。
だから油断は生じさせることなく、彼女の動きの全てを見つめる。
>>+7その視線の動きにも気付いたが、そこだけに注視はしなかったから彼女の動きにも不意を突かれることは無く。
けれど、それでも彼女の速さには敵わないことも理解していたから]
─────…っ!
[狙われていた右肩は、半身を逸らすことで直撃こそ避けたもの。
鋭い切っ先は服を切り裂き、その下にある肌も裂いて鮮やかな紅を散らす。
刹那、湧き上がった何か───巻き戻った、といったほうが正しいだろうか。
そんな感覚に陥るも、それに捕らわれずに済んだのは巻き戻ったその時が、彼との手合わせをしていた頃のもの、だったから。
手にしていた長柄を迷いなく手放し、自由となった右手でこちらへと振り下ろされている右腕を獲り。
身体を反転させるようにぐい、と引っ張ってそのまま彼女の背に乗るように押し倒すのと、長柄が音を立てて地に倒れたのはほぼ、同時]
[そして]
……これでもう、身動きは取れないはずですが。
まだ、続けます、か?
[その背にある翼を傷つけぬよう、けれど身動きは取れぬように右手を後ろ手にしながら地に押さえ。
問いかけを紡いだのと、もう一方の決着が着いたのはほぼ間を置かぬほど、だったろうか。
視線を向ければ、あちら──黒髪の男性からも声がかかったかもしれないが]
[様々に思うところがあった弟子。
出来ることが見えてる>>7といい覚悟を口にする弟子の成長>>33を嬉しく思う。
なにせ、これから覚悟を決めた相手と相対しなければならないのだ]
それを知るものがよいのですよ。
身分と言えばあがればあがるほど、生産的な行為から遠のき、その実食べさせてもらう立場となるものですしね。
[謙遜でもなんでもなくいう>>35馬上の人に緩く微笑みながら、視線がすっと細まり、左手で黒の太陽と塔のオブジェを右手にもった棒は肩にかけるようにもったまま、相手の得物を見て]
思慮浅きものでないことに感謝を
[これは神魔の試練なのだ。ただ勝てばいいと卑怯な真似をするものもいるかという考えはあったが、どうやら目の前の存在はそうでないらしい。
そこに一種の敬意を評するように対戦者に会釈を一つ。
合図を任された彼の従者>>37が石を包んだ布を示し、投げ上げた石が地面に落ち]
[持っていたオブジェが薄く魔力に覆われて、競争者と自分たちの間に周囲に黒い粉が舞う。それは、覚えがあればわかるだろう、火薬の香りである。]
樹というのは燃えることでより火を生む。
だが火が作り出した大地に花が咲くことを、リュカは知っているね。
[背後の弟子に語り掛けながら、馬の左手をとるように左側に思い切り踏み込み、その反動を生かすように、軽くそらした右半身で、長柄を突き上げるようして、鉄糸にゆれる旗が揺らめく。
長柄の狙いは向かってくる馬上の主>>38であり、布の狙いは馬の頭部を覆い隠し絡みつくように動いていた*]
[この布陣。
クレステッドは騎馬の機動力を活かして前に出るだろう。
相手の武器はいずれも長物と見える。
挟撃が決まらないよう盤面を考えねばなるまい。
合図の石が落ちると同時に、地下水脈を探りつつ、
湖から水を溢れさせてそっと周囲に広げてゆく。*]
[戦い自体は見ている余裕なども無く。
男性陣は二人とも満身創痍のようにみえたが、それでも勝利の軍配はイェンスに上がっただろうことは見て取れた。
身動き自体は取れぬようにしているものの、顔は自由に動けるはずだから私が地に押さえている女性にもそれは見て分かることで]
…これは私たちの戦い、でしょう。
あちらの決着がついた以上、
こちらもそれに準じませんか。
[そう問いかけ、彼女の了承を得られれば──得られずとも、黒髪の男性の戦闘継続が難しい以上一人で二人相手は無茶だと説得をして。
彼女を解放すれば、こちらも戦闘終了と相成った*]
[師の力が生み出した、火薬の香りが周囲を漂う>>41。
背後へ向け掛けられた言葉、視線が合うことはなかったが]
ええ――勿論。
[樹と火の理、そしてそれをも超える生命の力を、自分たちは共に知っている。
馬上の人を狙う師の動きを邪魔せぬよう、引いた位置から周囲を見る]
……貴方は、こちらへは来ないのですか?
[眼差しは自然、一歩引いた形の従者>>42の方へと向く。
何もしていない、ということはないだろうが、相手の策はまだ見えぬ頃合い。
低木の一本に力を送り、その枝を彼に絡みつかせようとする。
遠隔なこともあり、嫌がらせ程度の勢いではあるが*]
[ ローランドが動く。
その周囲がわずかに黒く霞んだように見えた。>>41]
──…!
[ 毒ではあるまいとは思うが、警告がてら、水妖の触手を彼らの足元に伸ばす。
うまくすれば転倒させられるが、集中を乱す程度でもよい。
翡翠の巫女もまた、似たような技を駆使していた。>>45
なるほど、樹木の力かと合点する。
馬のあしらいについてはクレステッドの腕と術に任せておいた。
なにしろ狼に乗るという王子なのだ。*]
[馬上にて天命石に呼びかけ、冷気を得物へと移す。
周囲にはどちらの技だろうか、うっすらと黒い粉が舞った。
馬は不快を示したが、森で暮らしていた自分には、それが何か判別はつかない。
足下の草が伸びてくるだろうことは>>45、遠目で彼らの周囲が揺れ動くのを見たときから予想していたから、馬の足に任せて躱していく。
まずはと狙った修験者の姿が横方向に流れる。>>41
広がった布を嫌がって馬が前足を蹴り上げた。
不安定な鞍の上で、繰り出された長柄を両の鞭を交差させて受け止める。
一瞬の力を込めて押し返し、右手の鞭のみをなぎ払うように相手に向けて振るった。
振るう瞬間、鞭の先端から氷が伸び、長さを増す。*]
[ リュカからの眼差しを感じる。>>46
と、同時に低木の枝が伸びてきた。
絡みつかれたら骨くらい折られるかもしれない。
斬れないことはないが──せっかくのお誘いでもある、場所を変えよう。
絡みついてこようとする枝の相手を触手にさせて、歩を進めた。
その周囲にふわりと霧が立ち上り、姿を隠す。*]
[足元が揺れる。それがリュカ>>45の術によるものだと考えたが、その中に混じる気配>>47については少し遅れる。
突き出した棒は、馬の勢いと騎乗主の力>>48をもって押し返される。
無理せずに体を再度引くようにして馬の前足に跳ねあがり広がった旗を、手首の返しだけでねじるようにして棒の延長上に伸びるように纏め]
おおっと、ありがとうね。
[絡みつく直前に気づいた弟子>>49の声かけに足をとられることはなかったが、不安定な態勢で鞭を受けるのはあまりよろしくないとわかっても待ってくれるわけでもない。
先の反動を利用して長柄を散開させ、鋼鞭にぶつけはじき返すようぶつけ、伸びた氷の先端が右肩ぐちを切り裂く。
しかし傷口は凍傷を負うことなく、血もながれず、じゅうと音をたてて伸ばされた分の氷を溶かしてしまう]
鞭というのは厄介なものでね。
威力が高いのだよ。棒切れを剣にみたてた子供が振り回しても受け止めれるが、鞭を振り回す子供を止めることはできないだろう?
ま、だからおじさんもできるんですけどね。
[棒に括られた布は鞭へと変わり旋回させた棒をそのまま体ごと右回転させる。その馬上主の背後を打つように放たれ―――キンという音が響く。
それは先に撒かれた黒い粉こと火薬の破裂し火を生みだす音であった*]
この程度はかわしてきますか……。
[馬の妨害のため伸ばした草は功を奏さず、軽快な走りで駆け抜けられる。
しかし揺らめく旗の動きは馬を驚かす効果はあったようだ>>48。
そして触手の攻撃に警告を発しはしたが、師の動きを追っていられたのはここまでだった]
……随分と、似たような技をお持ちなのですね。
[絡みつかんとした低木の枝が、水の触手によって阻まれる>>50。
その間に歩を進めた従者の姿が、不意に霧に包まれ消えた]
……!
[仕掛けて来るのだろうが、それはどのような形でか。
霧を見通すことは出来ないから、周囲の草へ力を注ぎつつ身構える*]
─ 『神魔の領域』・川エリア ─
[身体を起こし、黒髪の彼女を自由の身にして。
地に伏せさせた彼女には土埃がついているだろうと、ぱたぱたと服をはたきながら]
すみません、汚してしまいましたね。
けれど、大きな傷をつけなくて済んで、良かった。
[そんなことを紡いだ後に、微か、表情を和らげて]
……あのひとに、直接言ってあげればって。
戦う前に、貴女が言ってくれたこと、嬉しかったです。
言えないけれど、言いたい言葉ではある、から。
貴女が分かってくれて、嬉しかった。
ありがとう。
[>>2:191彼女が言ってくれた言葉に対しての本心を、改めて紡いでから。
彼女に支障が無ければこれで離れることとなっただろう]
[先ずは地に倒したままだった長柄を取り、その刃に傷がついていないかだけを確かめる。
手に取ったところでずきりと痛んだ右肩に、傷口を洗って手当が必要だなと思いはすれど。
それよりも先にと優先したのは>>21片膝をついている彼の下へと向かうこと]
…お互いに、勝てました、ね。
[満身創痍ともいえる様子に、かける声はまず、試練の第一歩を乗り越えた確認。
それから]
……記憶がなくても。
無茶なところは、おんなじ、なんですね。
[泣き出しそうな顔で、言葉を紡いで。
そっと手を添え、「動けますか?」と問いかけた*]
そちらさんは水と氷ですか。
互いを補い合えるよい属のようだ
[クレステッドに向けていた意識と、弟子の言葉とで口にしながら、弟子にもう一人は氷を扱うようですよ。というように伝えるが、意識の大半はクレステッドに向けているため、ヴィンセントの動きにまで注視できていない*]
[ リュカの足元の小さな水たまりに姿を投影して声を送る。]
着替えをお持ちだといいのですが。
[ 世間話のような口調で言った。
触れるものをしっとりと濡らす霧はリュカをも、その中に取り込もうと広がる。**]
/*
やぁ、なんか変に長考した…
ここは怒るところだろーか、と思ったのだけどなんかしっくりこなくてなぁ。
怒る方向で書いては消し、書いては消しやってたらこんな時間経ってた。
そして結局怒るのやめたらすんなりできた…
……成程。
[師が相手の力の属を伝えるのに短く声を返す。
クレステッドの力を受けたということだろうか、と思うが、視線を向けて確認する余裕はない。
心の内に留めておきつつ、ヴィンセントへの対処を優先する*]
[巫女が目の前の男を師匠と呼ぶのが聞こえた。
ならば彼は、巫女が師と仰ぐほどの高名な導師なのだろうか。
二人の関係に興味がわいたが、そこに意識を割く余裕はない。
柔らかな鞭状に変化した布が背後を狙う。
受けることは難しいとみて、馬を前へ進ませながら伏せた。
十分躱せるだろう、という判断を飛び越えて、背後から熱と衝撃が襲う。]
[何が起こったのかわからなかったが、相手の技だろう。
落馬は免れたが、背が炙られるように痛む。
いくらか距離を稼いでから馬を下り、その背を叩いた。]
行け。
[馬の毛並みが少し焦げ、一部が火傷になっている。
相手の技の種類がわかった以上、巻き込むのも不憫だ。]
ヴィニー。
私を濡らしてくれ。
[巫女と遠隔で技を競っているらしき腹心に声を掛けたのち、足下に得物を突いた。
じわり広がっていた水>>42が薄く凍っていく。*]
成程、これは……。
樹の術ではなかなか編み出せぬ技ですね。
[感心した風に言いつつも、頭の中では対処法を考える。
杖を振るったところで振り払えるものではない]
……根を地上へ。水の気を吸いなさい。
[杖を一度地に突き、周囲の草へそう命じる。
しかし相手の支配下にある霧を、すぐさま消し去れるものではないだろう。
じっとりと服が重くなるのを感じながら、相手の出方を警戒する*]
― 川 ―
[いやこれシャレになんねぇなー、とか。
現実逃避気味の思考をしていた所に届いた、声。>>55
ゆるく視線上げ、見えた姿には、と息を吐いて]
ああ……勝てた、な。
[短く返して、それから。
続く言葉を綴る表情に、ひとつ、瞬いた]
……まあ、なんつーか、その。
根っこは早々かわんない、って事にしといてくれ。
[記憶をなくす前と変わらない、というなら、そういう事なんだろう、と思うから、こう返して。
動けますか、という問いに、ぁー、と唸るような声を上げた]
ちょっと歩くくらいならなんとか、って感じだが。
……遠慮なく斬ってくれたからなぁ。
[こちらも遠慮なく雷撃を叩き込んだので、そこはお互い様と言う所だが。
ともあれ、すぐに大きく動くのは難しい、というのは軍服に滲む紅色の重さからも察しはつくか。*]
─ 川 ─
[>>57返った声自体は確かなものではあったけれど。
その姿を見れば、身を動かすのも容易ではないだろうとは簡単に察せた。
こちらの傷など彼に比べたら可愛いものだ、とはまぁ、比べるものでもないのだけれど]
そこは、変わっていてくれた方が
良かったところ、なんですけど。
……困りましたね。
多少の手当は出来ますが、さすがにこれは…
…とりあえず、上着を脱がせてもいいですか?
[>>58やせ我慢もしない所を見れば、彼自身も自覚があるのだろう。
せめて身体を休められる所まで移動できればと思ったが、それも難しそうだ。
手持ちの材料を全部使っても足りないだろうとも思えばどうしたものか、と眉を下げつつ。
少しでも楽な姿勢が取れるよう、服を緩めても良いかと問いかけた**]
よき馬術です。あるいはよい馬だ。というべきですかね。
[火薬の破裂ごと抜けていく様子>>*17をそう評する。
馬というのは元来臆病な生き物だ。破裂音や火に怯え、制御不能になることも多々ある
だがそれでもクレステッドは馬を制御し、馬はその意志にのって彼を運んだ。
短い賞賛にはそれだけの意味がこめられている。
破裂した火は彼に衝撃と火傷を負わせながらも、そのまま地へとおち、水と樹がせめぎ合う戦場に火が混ざり合う
そこに氷>>*18も混ざり合う、
まさに混沌と属が入り混じる大地といったところか。
クレステッドが馬を逃がし、剣を突き立てている間、片足に絡みついていた水妖を打ち払うように棒を振るう。
火薬の変わりに霧が立ちあがる。気配はいくつか、そのうちのどれかだろう>>50が、狙ってもいいが運任せか。
少しの時間の分析を終えて、黒の塔と太陽のオブジェに再度魔力を込めながらぐるりぐるりと円を描くように回し、四者がいる更に外側周囲を覆うように徐々に熱が集い始めていた*]
― 川 ―
いや。そー言われてもなー。
[変わっていてくれていた方が良かった>>59、と言われても、無茶をしなければ立ち位置を確たるものにするのも難しかったんだから仕方ない。
そんな反論は飲み込んで]
あー、まあ、俺も医療装備は持ってきてるし、現場での処置もやってるし、なんとかなんだろ。
[さすがに腹の傷を一人で縛るのは辛いが、手が借りられるなら何とかなる、と。
そんな事を考えつつ、上着を、という言葉には素直に頷いた。**]
[ 『世界』を支える『柱』や『中枢』こそが贄のようなもの、と呼ぶ神魔の言葉が返れば、小さく肩を竦める。>>29 ]
知ってるけどさ。
でも…
[ ふ、と、言葉を途切らせて、桜石のピアスに触れる。 ]
森の番人だって、大して違わないんじゃないかな。
人の望みばかり聴くのは飽きない?
[ 揶揄うような声音は、けれど、どこか真摯な調子を含んでいる。 ]
ミーちゃんのお土産か。
免許皆伝の印かな?
[ 次いで伝わった話には>>30くす、と笑みを零す。 ]
うん、もう少しで、一度戻るよ。どうやら、次の試練の場は、随分と近そうだから。
[ 神魔の居所を見つければ、決着のつかないうちに、希いを告げに来る者もあるかもしれない。
その時には、神魔の傍に在らねばならない、と…それは、眷属としての責務のため…ではなく、魔人の唯一の『願い』のためだ。 ]
そなたは火の術士か。
私にとっては、相性の悪い相手だな。
[足下の氷が厚くなっていく。
自身を中心に、静かにひたひたと、氷の範囲を広げていく。]
私の武器は凍らせた相手を砕くためのものだ。
しかし炎の加護持つ者は凍らせづらい。
[外周に集まりつつある熱に対抗するように、周囲の気温を下げていく。
霧のいくらかが凍り付いてきらめくほどに。]
[ぽとり、と天命石の滴が靴に落ちる。
それはすぐに結晶化し、新たな冷気を生み出した。]
だからこそ、試練の相手にふさわしいともいえる。
そなたのような力ある者と相まみえたことに感謝しよう。
―― 参る!
[宣言と共に開始した疾走は、すぐに人の走力を超えた。
鏡のように凍らせた大地を氷のブレードで滑り、ローランドめがけて疾駆する。
構えた右の鞭は氷を纏って太く長く変化し、さながら槍のような様相となっていた。**]
…と、その前に。
[ 桜色の爪が風を紡いで、空に放つ。その風は、決着をつけた、二組の男女の元へ…
周囲をひらひらと舞う薄緑の翅の蝶は、風を受けて桜色の鱗粉を撒き散らす。
鱗粉は傷の治癒を促し、風に混じる桜香は体力の回復を、僅かながら早めるだろう。** ]
それはお互い様でしょう。
それにしてもえげつない怖さですね。
[彼の言う通り、右肩の傷はずきずきとした痛みこそあるものの、火の術をもって凍傷さえ負う間もなくとかしてしまった。
だがこちらからして、この主従ともに気楽に焼いてしまえるような相手ではないのだ。
自身がゆるやかに周囲を覆うように熱を呼び寄せるという選択をし、クレステッド>>*22は一点に集中させるように冷気を収束させた。
その判断も対照的な二人。]
おやおや、おじさんにそんな高い壁のように扱ってだめですよ。
[対面し、半円を描くように長柄を旋回させながら、のほほんとした口調でいうが]
滾ってしまうではないですか。
[心地よき覇気>>*23にははっと笑みを刻み、迎え撃つ構えをとっていたが]
[心地よき覇気>>*23にははっと笑みを刻み、迎え撃つ構えをとっていたが]
ええ、きなさい…って、はやっ!
[駆ける速さではない。それは滑る速さに虚を突かれる。
こちらの仕掛けはまだ作り終えていないのだ。
疾駆する男。氷の槍のように形を変えた鞭と自らの長柄の間合いを考えて、一度退くように後退することで反動をつけて迎撃するように突きを放つ。だが左の手に対する備えは怠っているのは事実で]
リュカ…二人で綺麗に咲かせましょうね。
[樹をつかえば更に火は増す。その地に咲く花を思い起こさせるように声をかけた*]
[ 熱をはらむ風が霧を押す。
クレステッドが呼ぶ声がした。>*18
巫女へ向けていた意識を戻し、
すぐさま、彼に水の洗礼を与える。
ローランドの属性は火であるようだ。
クレステッドを支援するため、水のヴェールをまとわせる。**]
― 湖畔 ―
ふぁ。
[耳をへなりとさせながら差し出された手>>26をそっと取れば、無理にではなく、されど何をする間もなく神魔の腕に囲われ、頭を撫でられて]
かぁさまでも…?
[何度も失敗なんて信じられないと思いながら。
優しさに包まれつつ聞く話に、コクリと頷いた]
うん……はい。
失敗を繰り返さない、こと。
[忘れないようにと声に出すと、今度はぽふぽふ撫でられて。肩に入っていた力が抜け、くすぐったそうに表情も緩んでゆき]
/*
あ。手直ししたら抱き着き描写部分消えて…orz
お仕事どうした子狐、ですが。
リィ様がお傍に添うなら、それと入れ違いにする形でもいいかなと。夜動けるといいのですが。今夜は夜更かし拙いからなぁ。
[疾駆のさなか、周囲に水の気が降りる。>>*27
柔らかな水の薄膜が体を覆うのを感じた。
水に触れて、火傷の痛みも薄れる心地がする。
心の内で乳兄弟への感謝を告げる。
彼が相対している巫女は樹の属性を持つようだ。
属性の相性を考えるならば、おそらく互いの相手を入れ替えたほうがいい。
けれども、戦いのスタイルを見ればこのままがいいのだろう。
折に触れて支援し合いながら、突破を目指す。
それがいい。]
[意識を正面の男に戻す。
飄々とした言動とは裏腹に、垣間見せる実力は相当なものだ。]
そなたの本気、見てみたいものだな!
[滾る>>*25などという言葉に答え、声と得物とを同時に叩きつける。
高揚を覚えるのはこちらも同じだ。
鍛錬ではなく実戦で力を解放する喜びを全身に感じている。]
[迎え撃つ長柄の一撃は重い。>>*26
こちらのスピードと相まって、右手に伝わる衝撃は相当なものだ。
とても片手では支えきれない、とは予想していた。
互いの武器がぶつかり合った瞬間に、天命石に呼びかける。
槍を形成していた氷が、とろりと溶けて砕けた。
過剰な衝撃が、氷の残骸と共に散る。
外側を失った鞭が改めて長柄と噛み合う。
やや体勢が流れたものの、さらに間合いを詰め、相手の鳩尾を狙って左手でコンパクトな突きを繰り出した。**]
[未だ言葉のみを交わす相手がゾフィヤを見た。>>39
かけられた言葉にきょとんとした様子だ。
此処がすでに戦場であろうとも、構わずくすりとしていたかもしれなかった。
――直後、彼女の表情が翳りを帯びなければ]
あ……、
[彼女の内心の触れがたいところに近付きすぎたかも。
そう思って視線を伏せたが、返ってきた言葉は率直に澄んでいた]
……、そっか。
[それ以上はゾフィヤから何かを告げることはなかった。
交わすべきものは他にあったからだ]
お祖母さんが……。
なら、今度からは相手の手数の多さについても、
考えておいた方がいいかもよ……?
[相手に戦う術を教えた者の名を反芻した後、>>*8
どこか諭すような口調で言葉を続ける。
戦場において「今度」を口にするのはいささか暢気なものか?
そんなことは気にしない。自分は軍人でもなく傭兵でもなく一介の運び屋なのだし。
そうやってやりとりを交わしつつも、
相手が決して悠長に構えていないわけではないのはすぐにわかることだった]
試す? 冗談じゃあない。
[冷や汗をにじませながらもきっぱり言い張った。>>*9
そもそもこの針は見た目こそ奇怪な形の刃物だが、
強度については信頼できるレベルではない。
泥の固まりと打ち合うよりはやはり本人を直接狙った方が話は早いだろう。
狙って――そうして、押し通る。
ハッタリにもかまけず避けようとして見せた相手に直撃させることはできなかったが、>>*10
服と、その下にある肌を切り裂いていく感触は伝わった。
左手に持っていた弓を落とし、なりふり構わず手を伸ばす。
その一方で、次に来るべく「それ」に備えてはいた]
[次の瞬間、ゾフィヤもまた、
相手の中で”巻き戻った”時の一部を垣間見ていた。
それは少女と少年が手合わせをしている光景。
茶髪の少女は先程傷つけた彼女で間違いないとして、
相対する黒髪の少年は――既視感があった。
というか成長したなら、今はヴェルと戦っているあの軍人の男の人になっていそうじゃあないか]
――っ、
[その一瞬を確かに記録して、針は幾枚もの橙色の羽根となって舞い散る。
“戻った”と――そう思った時には左手は何も掴んでおらず、
己の身体の自由も奪われていた]
[右腕を動かして逃れようとしたが肩が外れそうな痛みを感じるばかりであった。
おまけに相手に悪態をつこうにも視界の内に姿が見えない]
ぐっ――――… はな、しなさい、って……っ、
[もがくような動きはしばらく立てばおさまっていった。
もともと徒手空拳についての技術は皆無なのだ。
それでも最初の問いには沈黙を保ったままだった。>>*11
顔は自由に動かすに支障はなかったから急くように辺りを見回して、
そうして、あちらの戦いも決着がついていることを知った。
ぼろぼろっぷりは双方一緒、と見えたが、
五体満足なのは片方だけだ。すなわち左腕のなくなっていたヴェルはそうではない]
そんな……。
[四肢のいずれかを失う姿を見ることになるとは思わず、
(機械仕掛けだから修理は効くものとはいえ)
しばらく地面に額を押し付けるようにしてうなだれていたが、
二つ目の問い>>*12にのろのろと顔を上げた]
分かった、……その言葉には異議を唱えないよ。
[仮にこの後拘束を逃れられたとして、
満身創痍と見える黒髪の軍人に襲いかかったところで、
ただでやられることを襲われる当人も――背後の彼女も許すまい。
観念したようにため息をついたのだった*]
[周囲に満ちる水の気配>>*27に驚きはない。
種がわかればそのようになるのは必然の流れだ。自身は熱をもって、霧により隠れる妨害するのみであるが、それも効果的に狙ったわけではない]
そうすると二日後に筋肉痛が起きるのですよね。
[年齢による悲しい現実を堂々といいながら、氷の刃と反するような高揚とした熱気>>*29を正面から受ける]
[長柄と槍と化した鋼鞭のぶつかり合う音が、響き渡る]
ぐっ…っ!
[ぶつかり合う音は残響と冷気を舞わせて飛び散る。相殺するようにぶつけた衝撃はこちらも相当だ。ぶつけたら押し切るということはせず、衝撃にあわせて軽く身を引き棒の持ち手をずらし手首の返すが、素早い突きに、防ぐことは叶わず横合いから弾くように切り替え、脇腹を裂く痛みが走る中、手はとめない。]
…氷の術者が接近戦を挑むのは信頼ということですか
[水の加護を得ていたクレステッドをみながらそう口にしつつ、オブジェを腰に戻し両手で長柄は左の突きをはじくようにどけた動きをそのままに後長柄はぐるりと回転するように動かし、旗布が伸びる。
それはクレステッドの右腕へと絡みつけんとする護りと拘束の動きとなる*]
[ひらり、と薄緑の翅を持つ蝶が視界を過った。
風を受け羽ばたくそれは、桜色の鱗粉を放ちながら周囲を巡る。
鱗粉が身体に振りかかると、徐々に痛みが緩和していくのを感じた]
これは……さっきの魔の気配に似ているな。
[風からは桜香も漂ってくる。
ただの風とは思えず、蝶を放った魔が何か術を施したのだろうと推測した。
どうやらこちらを癒してくれるようであるため、追い払うことなくそのままにしておく*]
―─ 『神魔の領域』・川エリア(戦闘後) ――
[自由の身となった後、右腕を軽く動かしてみた。
抑え込まれてたせいでやや重い感じはするが、それも休めば治るだろう。
今だ身は起こしていない。
さっきまで近くで鳴っていたパタパタという音は、>>53
茶色い髪の彼女がこちらの服をはたいていたためにおこったものだ]
……わたしのことはいいよ。
それより、あなたの顔に傷が……、
[そう、放った矢のひとつは頬を掠めていった。
ゆっくりと起き上がりばつの悪い表情を浮かべた後、
ウエストポーチの中から小さな入れ物を引っ張り出して投げた]
塗り薬、……けっこう効くから使って。
[それだけだ。
謝ることはどうしてもはばかられた。なぜならとっくに割り切っていたつもりだったからだ。
どれほどの血が流れようと。
試練を乗り越えたかったのだ、共に]
別に返さなくてもいいから、……、
[そのまま突き放すような言葉をかけられたらよかったものを、
沈黙の合間に相手の言葉を入り込ませるのを許してしまった。
和らいだ表情で紡がれる言葉>>54を聞きながら、垣間見えた彼女たちの過去と今について思った。
過去に傍にいた二人と、今行動を共にする二人の間には、
何らかの隔たりがある。直感的に思ったのはそれだけだ。
だが、何があったのか訊くことはしなかった。
どう気を揉んでみたところで、戦う前に思って、言わなかったことと今のそれは変わりなかったから]
― 湖畔 ―
[己が言葉が齎す童の表情の変化に、神魔は目を細める。
教えられたものを素直に取り込む子の姿は、神魔にとっては好ましいもの]
……ホントに、素直ないい子だこと。
[ぴょん、と跳ねて社へと向かう背に小さく呟く。
声音にあるのは、穏やかな響き。*]
まあ、似通うのは仕方ないわ。
でかい力を管理するてとこは、同じだし。
[揶揄うような声音の言葉。そこに宿る響きは感じ取ってはいるけれど。
神魔の調子は、崩れる事なく]
……んー?
別に、飽きたりはせんよ。
願いの形も色も千差万別、どんな無茶が振られるかは楽しみでもあるしねぇ。
[返す声音は、どこまでも軽い]
んー、よくは聞いとらんけど、相当面白いモンなのは間違いなかろね。
[仔細を見ていたわけではないが、盛り上がり方からしてそこは外れていない、と思う]
ああ、うん。
だいぶ近いとこで始まってるわ……中々、いい勝負しとるよ。
[近そうだから、という言葉>>62に、軽く、返す。
魔人の思う所など、特に気にした様子もないのはいつもの事。*]
……だいじょうぶ、あなたにも未来がある。
いつかきっと言いたいことが言えるようになる……。
だから、がんばって、ね。
[その後も少し言葉を交わすことはあったかもしれないが、
やがては離れていく彼女を見送った]
― 川 ―
……お?
[さて、色々をどこから手をつけようか、と。
思っていたら、薄緑色の何かが視界を横切った]
……蝶?
[風を受け、ひらひらと舞う翅。
ふわりと散る鱗粉に触れると、傷の痛みが和らいだ]
なんかよくわからんけど。
……ちょっとは、ラクんなった、な。
[正直助かった、とまでは口にはしないものの。
表情には微かに安堵が浮かんでいた。*]
[ 翡翠の巫女はおとなしく霧の檻に囚われているつもりはないらしい。
裂帛の気合が聞こえる。
体を小さく見せるほど大きな芭蕉の葉を振るさまは健気にすら感じた。
とはいえ、今は留めねばならない相手である。]
それでは──
[ クレステッドの支援とリュカの妨害とを同時に行うべく、屈んで地に指先を触れさせる。
地下の水脈を導き、リュカの行手とクレステッドの傍に、水の柱を勢いよく噴出させた。
さながら、透明な槍が生えたかのよう。]
あーつっかれたーーーー、
……って言ってる場合じゃないんだけどねぇ。
[ともすれば寝転がりたくなる気持ちを押さえつけ立ち上がれば、
先についていたヴェルたちの方へ向かう]
ええと、 ……ごめん。負けちゃって。
[しばらくは鏡合わせじみた困ったような笑みを浮かべていたが、
やがてポーチから出した塗り薬の入れ物(実は複数用意していた)を投げつけた。
それもおもいっきり]
その、腕、は……、なおるんだよね?
[その後、何かに堪えかねたように視線をそらすと、
ぽつり、と問うた。
初めて――彼がまともに戦って満身創痍になったところを目の当たりにした。
それゆえの衝撃がいっぺんに来ていた。
桜の香りづく風が吹いても、すぐに散るものではあるまい*]
/*
トラウマスイッチを踏むルートは回避されました(事後報告)
いや昨夜ログだけは覗いてちらっと悩んだところだったんだけど
二日後?
[なぜ筋肉痛が二日後、と謎の驚きポイントに気を取られていたからというわけでもないけれど、相手の中心を狙った突きは弾かれて掠めるに留まる。>>*32]
彼は私のことを良くわかっているから。
[信頼かと問われれば、そんな言葉で肯定する。
その間にも、三つの武器が舞うがごとくに交わされる。
弾かれた左の手を引き戻す動きに体のひねりを加え、左回りに低く蹴りを繰り出した。
足元が滑りやすいために威力はさほど乗らないが、靴底には氷のブレードがついている。
布と肌を裂くには十分な鋭さだ。
しかしながら、それもまた不完全なものとなる。
魔法のように伸びる布に右腕を絡めとられ、体勢が崩れた。]
[ちょうど、その時だ。
すぐ近くの地面から勢いよく水が噴き出した。
乳兄弟の為したことだとは、彼を見ずともわかる。
自由な左腕を、そちらへと伸ばす*]
─ 『神魔の領域』・川エリア(戦闘後) ─
[彼女が優しい人であることは、>>+13戦う前のやり取りでとうに知っていた。
だから、>>+14戦いの最中には不似合いな諭すような言葉も気にはならなかったし。
>>+15その真っすぐな切っ先の狙いも、彼女らしいと思えるもので。
そのおかげで肌を裂かれる程度に留められたのだが、受けた傷は何らかの術がかかっているようだった。
>>+16陥った感覚、懐かしい記憶に戻ったようなそれは、彼女もまた同じものを見ているとは知らず。
その記憶の中で成していた手合わせの型が、今の私の打開策とも相成った]
……さすがにこの状況で、離すことはできません。
[右手を取り、地に組み伏せた状態で。
>>+17彼女から向けられた声に生真面目な答えを返す。
どうしても暴れるようなら、左手に纏った泥土を剣の形に変えて──ということも出来たのだが、そこまでするのは憚られて]
[どうしたものか、と悩むよりも早く、男性陣の間の決着に気付いた彼女の動きが止まった。
そのまま、暫くの間は無言が続いたのだけれど。
>>+18異議を唱えない、という言葉に、やっと安堵の息が吐き出せて]
……ありがとうございます。
乱暴な真似をしてしまいましたね、立てますか?
[身体を離しながら左手に纏っていた泥土を解除し、地に組していた彼女へと問いかけるが、身を起こす様子はない。
ひとまず服に付いた土埃を払おうと、ぱたぱたとはたきながら声をかけていたのだが]
はい?
…あぁ、これくらい大したことはありません。
よくあることです。
[>>+20顔の傷を言われて、そこでようやく矢が掠っていたことを思い出した。
痛みも無いし気にしなくていいと言おうとしたのだが、投げ渡されたそれを反射的に受け取って。
効くから使って、という言葉に一、二度瞬いて]
ありがとうございます。
遠慮なく、使わせていただきますね。
[>>+21返さなくてもいいという言葉も併せてお礼を言った後、>>+22続いた言葉にまた、瞬いて。
視界が微かに歪んだのは、やっぱり涙腺が緩んでしまっているせいかもしれない。
すぐに言葉を返したいのに、声を発するのは少しの時間を要した後]
───…は、い。
がんばり、ます。
[微かに震えて、けれど確りと答えて、彼女の傍を離れていった*]
[芭蕉の葉は霧に隙間を空け、その先へ進むことを許させた。
従者が主への支援へ意識を向けた>>*27のが幸いしたか、それはわからないが。
しかし前へ出した足が、地を踏むかどうかの頃合いで]
うあっ……!
[丁度芭蕉の葉を振り切った、不安定な姿勢であったことがよくなかった。
やや捻った前傾姿勢の身体は水の柱に掠められ、錐揉みするような形で弾き飛ばされた。
左手にあった杖は取り落とさず、辛うじて受け身も取れたが、地へ打ち付けられる衝撃が身に響いた]
やられた……!
[追撃に対処せんと、杖を構え直しつつ身を起こす。
しかし予想に反し、従者の姿はこちらから離れていた>>*35]
湖で何かをするつもり?
[警戒はする。しかし深追いはしない。
自らにとってはこれこそが好機だからだ]
水は氷へ変じ、樹は炎を生む。
けれど炎の内にありて、なお燃え尽きぬ花があるとしたら……?
[相生の理すら超えたそれこそが、自分たちを象徴する花。
火山に地に咲くオヒア・レフア]
環境の合わない場所に生み出すのは、骨が折れるのですけどね……!
[師は随分と無茶な提案をしてくれるものだという。
けれどこの地を覆いつつある水気を熱気が上回るなら、その瞬間は発芽の後押しとなるだろう]
お願い草木よ、今一度水を祓って……!
[全域ではない、師と貴人の周囲の草のみに、水を吸い上げ急成長を命じる。
狙いに気付かねば、単に少し動き辛くなる程度のこと。
また術に集中する自身も無防備となるが]
師匠! その炎の力、貸してください……!
[熱帯びた大地から花を芽吹かせ、また新たなる炎を咲かせるために。
師の助力を乞いつつ、その瞬間へ全神経を集中する*]
[それには体の老化というものを感じるという、悲しくも辛い現実を突きつけられる日がくるのです。]
あと、十年もすればわかりますよ。
[まあそれはともかく]
[身を引くようにして布が着いた側の長柄を引き、腕を絡めた布をひきよせるようにして動かすことで、低く蹴す動きに、くるりと一回転させるようのを手伝わせるようにしながら態勢を崩させる。
空気とともに裂く足のブレードにひんやりとした空気がより強まる]
いい関係性ですね。
自らの意志を立証することは簡単ではありません、ですが、それを難事を成さなければ、単なる口先だけの人間になってしまう。
[思い浮かべるのは、彼を臣下と紹介したときのことでもあり―――]
[絡みつけていた布を解くように長柄の棒を動かし、そのまま杖をつくように地面をとんと叩く]
企みは半分成功。というところですね。
[水を掴むクレステッド>>*38をみながら、腰にさしもどしていた、黒い太陽と塔のオブジェを手に取ると、先ほどの蹴りで浅く切られた傷口に這わすように動かして]
…ま、信頼という意味ではおじさんたちも負けていませんけどね。
[ふふっと笑い、煌めくような血がまとわりついたオブジェを二人の間に投げ捨てるように落とした。
弟子の返事>>*45へとするようにした外周を覆うような熱は急激に、集っていく*]
……謝ることはないさ。
俺だってこのザマだ。
[鏡合わせのような表情を向けたまま、ゾフィヤの謝罪>>+23にゆるく首を横に振る。
勝っていたならともかく、負けた自分がどうしてゾフィヤだけを詰れようか]
[その後、塗り薬が入った容器を投げつけられると、慌てた様子で右手に持っていた左腕を元の場所へと接続した。
直後、受け取りに間に合わなかった容器が胸へと直撃する]
ぐふっ、
[思い切り投げられたそれは、なかなかの痛みを伴った。
落とさないように右手で胸を押さえるように容器を掴む]
乱暴に扱うなよ……。
……ん?
ああ、直るさ。
時間はかかるけどな。
[視線を逸らしての問いかけ>>+24が聞こえれば、苦笑しながら返して。
そう言えば四肢の話をしていなかった、と今更に思う。
ゾフィヤには隠すことではなかったし、四肢を失っていることは気付いているだろうと思ったからだ]
今は休もう。
帰るにしても、体力を戻さなきゃならない。
[そう言って、放り投げていた荷物の傍へと行き座り込む。
そこで左腕の簡易的な修理も行う心算でいた*]
[腕を捕らえた布がそのまま離れていく。>>*48
あの動きを会得できたなら、柔らかい方の鞭も操れるだろうか。
そんな羨望を一瞬覚えるほどの熟達した動きだ。
地面に鮮やかな赤が転がる。
空気がちりつくように熱い。
実際の温度だけではない。
大きな術の力が高まっている気配だ。
それは相手だけではなく ―――]
私たちは、為すとも。
[左手で水の柱に触れながら、右手を大きく空へと振る。
液化した天命石が高く散った。*]
─ 川 ─
[黒髪の彼女の傍を離れ、近寄った彼は意識こそあるもののひどい有様で。
無茶な所は変わっていてくれた方が良かったと言った私の言葉に返された>>60苦笑を見て、胸の中に痛みが生まれる。
3年の記憶の中でも何度もみた顔だ。
けれど彼は、私の知らない12年の間にもっと沢山この表情を浮かべてきたのだろう。
12年。私が知る3年よりはるかに長く、私の知る彼が生きてきた年月よりもまた長いそれ。
義父さんと呼ぶ人がいて、何人も部下がいて、すべきことが出来ていて。
仮に記憶が戻ったとしても、積み上げてきた12年よりも優先されるべきはもう、彼には残ってなくて]
……そうですね。
差し出がましいことを、言いました。
[苦笑に返した表情はすぐに瞳に伏し隠し。
傷の手当を、と話を変えたのだったが]
あれ…あの蝶。
[>>63ひらひらと舞う薄緑の翅から、桜色の鱗粉を振り撒く蝶に気付き、視線で追って。
鱗粉と共に風に乗ってどこからか届く桜の香が鼻をくすぐると共に、肩の痛みとひっそりと感じていた身体の重みが薄れ始めたのに気付くと、ぱちり瞬き]
…やっぱり、神魔の使いかなにか、なんだろうか。
[僅かではあるが確かな変化は、あの蝶が齎したものだろう。
思えばイェンスと引き合わせてくれたのも蝶だったし、姿は見せずとも見られてはいるのだなと思考しつつ]
…ともあれ、助かりました。
ありがとうございます、蝶々さん。
[この先神魔にも会えることがあったらお礼を言わなくてはと、言葉が通じるかはわからないけれどと思いながら薄緑色の蝶へとお礼を言って。
イェンスを見れば、>>69彼も楽になったらしく安堵の表情が見えて、こちらも微かに安堵の息を落とし]
さて、それじゃあ傷の手当に入りましょう。
あちらの女性から頂いたお薬もありますし、包帯を巻いて休めば動けるくらいには回復できるはずです。
ついでに上着の綻びも縫っておきますから、しばらくこれでも掛けておいてくださいね。
[そういって腰に巻いていた一枚布を渡しながら、身体を見せてくださいとばかりにぽんぽん、と膝を叩いた*]
/*
リュカ&ローランド組、絆の花を技に絡めてくるの、いいねえ。
そして合体技はペアバトルの見せ所だよな!
いきなり発動じゃなくて、準備ロールおくのも丁寧な感じでステキ
@1時間なのも、双方の大技発動させるのはいいタイミングですかねー
[ 地表を濡らしていた水が、草木に吸収されていくところまでは見えなかったが、
巫女が術を行使し、連れ合いに呼びかけるのは把握できた。
師匠という呼称からは、自分たち同様に強い絆が感じられる。
これは、早急に手を打たねばならないか。
無防備なリュカは狙いごろではあったけれど、術に集中する必要があるのは自分も同じだ。
彼女の妨害には入れない。]
[ 潤沢な湖水を練り上げる。
遠くからでも、水面がうねって様子は確認できるだろう。
先ほどの触手など比べ物にならないほどの太さになったところで、
胸のポケットから取り出した泡立つ波目模様の天命石をその中に埋めた。
魔力を行き渡らせた水の縄は双頭の龍の形に変じる。
壱の首は先行してクレステッドの元へ伸びる。
ヴィンセント自身は弐の首に乗り、その後を追った。*]
― 川 ―
[苦笑と共に向けた言葉が、対する彼女に思わせたものには気づけない。>>70
ただ、瞳伏せる仕種がどこか、何か、痛い気がしていて。
こんな時ってどーすりゃいいんだか、なんて思っていた所に飛来した蝶は、ある意味では救い手と言えた]
……神魔の使い……か。
まあ、ありそうな線ではあるよな。
[与えられる癒しの力からして、ただの蝶でないのは明白だから、そんな同意を返して]
あー……はいはい、と。
[手当てを始める、という言葉に、頷きひとつ。>>72
逆らえない、という感覚は一体どこからきているのやら。
恐らくは、見えぬ帳の向こう側なのだろう、とは思うけれどそれはそれとして]
……んじゃ、頼むわ。
[痛みは大分和らいだけれど、傷が完全に塞がるまでは固定しないとまずいから、と。
言われるままに傷を見せるべく上着を脱ぐ。
胸ポケットに入れていたあれこれは、あの戦いの中でも無事だったようで、それに安堵の息が落ちた。
諸肌脱げば、鍛えられた身体のあちこちに新旧大小取り交ぜ様々な傷痕が見て取れる、が。
一際目立つのは恐らく、背に残った歪な爪痕。*]
[急激に集う熱は炎を生みだす。
それは弟子が用意した草花>>*45を燃やし成長させるための力。
周囲に噴きあがった水柱など気がとめぬとでもいように火花がパチパチと音をたてる。
それは弟子の術に自分の力を加える形となれただろう。]
さて、ああもいわれたら格好悪い姿をみせるわけにはいきませんね。
弟子の声>>*53に苦笑を浮かべつつ、覚悟を決めた男を瞳を細めて相対する。]
……ところで、水で火は防げるでしょうが、これはどうですかね。
[足元に集う強烈な熱。そしてクレステッドが放つ強烈な冷気。
互いに交じり合い急激な上昇気流が生まれ出来上がるのは局所的な竜巻。その仕組みを彼は理解できただろうか。
穏やかな声とともに、オブジェを中心に噴火するように現れるのは火炎の竜巻であった*]
─ 川 ─
[>>73瞳を伏せて表情を隠したつもりだったから、そんな私を見る彼の表情がどんなものだったかは見ていなかった。
どうすればいいのかなんて思われていたとも知らず、蝶から与えられた効果に話題はそれて]
神魔の領域、ですものね。
[此処に足を踏み入れるまでは半信半疑…というか、ほぼ疑っていたものだけれど。
胸ポケットにある花と届いた声、同じように花を持つ二人との戦いを経た今はもう疑いの余地も無い。
イェンスからの同意に、自分も頷きを返してから手当を始めようと声をかけ]
[>>74思いのほか素直に応じる様子も、懐かしさを忍ばせるもの。
それは声に出さぬものの、素直に脱がれた上着の下、露わになった身体に在る幾つもの傷を見て息を飲む。
今の戦闘でついた傷の多さもそうだが、あきらかに古傷と分かるものの多さと]
……この、きず。
[背中に残る、大きく歪な爪の痕。
彼が両親たちと住んでいた里が壊滅した理由は、魔物の襲撃と聞いていた。
やはり彼も襲われていたのだろうと──それを乗り越えて、今此処に生きているのだと。
その傷が語っているように思えて、また、瞳に揺らぐ雫が浮かび]
………生きていてくれて、よかった
[指を添わせて、小さく呟いた声は
彼の耳にまで届いただろうか]
[なんとか、その雫を零すのは耐えながら新しい傷に黒髪の彼女から貰った薬を塗っていく。
幸い全部使いきらぬ前に、全部の傷を塗りきって。
大きな傷には当て布を当ててから包帯で固定までを終えて、身体が冷えぬように腰に巻いていた一枚布を掛け]
上着が繕えるまでは、これを羽織っていてくださいね。
[軽装で来てしまったからウエストポーチしか身につけていないけれど。
この中に裁縫用具も入れておいてよかったと思いながら、イェンスへと声をかけ。
彼の上着を繕い終えてから、自分の手当をするつもりで隣に腰かけた*]
[ざわざわとうごめく気配は背後からやってきた。>>*51
豊かな水の気配も同時に感じ取っていたから、恐れることなく傍らの水柱に飛び込んで体を跳ね上げる。
空中で体をひねって見下ろせば、水の龍が眼下に首を伸ばしていた。]
すごいな、ヴィニー!
[壮観な光景に思わず声を上げ、首の上に降りて背後を振り返った。
散らした天命石の雫は龍に注ぎ、厚い氷の鎧を生やしていく。
巫女が師匠と呼びながらローランドの方へ駆けていく。>>*53
相手の大技が完成する前に仕掛けられるか、と意識を相手へ向けた時、眼前に燃え猛る竜巻が現れた。>>*55]
は。
なんと見事な。
[あれに巻き込まれては無事では済まないだろう。
だが、避けていては彼らに届かない。]
私を呑み込め。
突っ込むぞ。
[龍と、それを操る乳兄弟に告げる。
膨大な水の龍そのものを鎧として、竜巻に飛び込む気だった。
どちらの力と意地が上か、真っ向勝負といこう。*]
でも、でも、
わたしだって、「助けられる」って言ったのに。
何の助けにもなってない……。
[謝ることはない、とヴェルは言う、>>+25
だが気持ちはおさまらなかった。
守られるばかりなのは我慢がならない、ずっとそう思っているのに、
いざ直接そう伝えることはどうしたって難しかった。
自分たちが引き裂かれた日のことを思い出す引鉄となることばだから]
あっ、
[明らかな塗り薬入り容器の胸へのクリーンヒットであった。>>+26
幸いヴェルは容器を落とさないよう頑張ってくれたが]
ご、ごめん、ちょっとつい思い切っちゃって……、
そう、……ちゃんと、なおるんだ。
よかった……。
[確かに、ゾフィヤは兄が四肢を失い、それゆえに機械仕掛けの手足を用いていることには気付いている。>>+27
だが、彼女の感性はあくまでただの人と同じでしかない。
だから治ることに安堵しながら、
さっきの薬容器の投擲のせいで慌てて接続された左腕を、どこか悲しげな瞳で見ていた]
休む、……うん。
[ヴェルの足は放られていた荷物の方へと向かう。>>+28
なんとなくだが、ここへ来る準備はしてたのだろう、と思った。
あとをついていきながら口を開く]
あ、 ……でも、いつかは帰るにしても。
もうすこしこの領域を見て回りたいんだけど、いいかなぁ?
結局、『神魔』が何者なのかもわからないままだし……、
[二人の周りをひらひらと飛ぶ蝶に指先を伸ばしながら]
ここにいる生き物なら何か知ってそうだけど……。
[緩く首を横に振る。
少なくとも蝶とは意思疎通できる可能性をあんまり考えていない様子だ*]
……リュカ
[こちらへとかけよってきたリュカ>>*53を抱き寄せ、外套の中にいれる。
火ネズミの外套は火を畏れさせ寄せ付けない。その中に包み込むためだ。]
さぁて、何ができますかねぇ。
[氷の鎧をまとう竜を見上げる。
もはや駆け引きもなにもない。お互いに着々と駒を進めたものの結集だ。最後は押し切るのみだ。呑気な声とは裏腹に、試練を果たさんとする一つの終局は、互いへと望み通り真っ向勝負>>*57へと移行した*]
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