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後世の歴史家 ナイジェル は 傭兵剣士 ガートルード に投票した
独立解放軍盟主 ディーク は 傭兵剣士 ガートルード に投票した
辺境伯嗣子 オクタヴィアス は 傭兵剣士 ガートルード に投票した
正規軍剣士 クレステッド は 傭兵剣士 ガートルード に投票した
平原の民 エディ は 傭兵剣士 ガートルード に投票した
正規軍兵士 ダーフィト は 傭兵剣士 ガートルード に投票した
老将 チャールズ は 傭兵剣士 ガートルード に投票した
独立解放軍副将 マーティン は 傭兵剣士 ガートルード に投票した
伝書屋 カーク は 傭兵剣士 ガートルード に投票した
傭兵 クロイツ は 傭兵剣士 ガートルード に投票した
元将軍 コリドラス は 傭兵剣士 ガートルード に投票した
熊殺しの森の民 サシャ は 傭兵剣士 ガートルード に投票した
正規軍戦士 ツェーザル は 傭兵剣士 ガートルード に投票した
傭兵剣士 ガートルード は 傭兵剣士 ガートルード に投票した
傭兵剣士 ガートルード は村人の手により処刑された。
次の日の朝、正規軍戦士 ツェーザル が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、後世の歴史家 ナイジェル、独立解放軍盟主 ディーク、辺境伯嗣子 オクタヴィアス、正規軍剣士 クレステッド、平原の民 エディ、正規軍兵士 ダーフィト、老将 チャールズ、独立解放軍副将 マーティン、伝書屋 カーク、傭兵 クロイツ、元将軍 コリドラス、熊殺しの森の民 サシャの12名。
ガートルートとツェーザルは、お疲れさまでした。
墓下は中身発言可です。(RPを続けるのもOKです)
休養しながら地上を応援し、最後まで見届けをお願いします。
本日は、3d→4d更新の墓落ちPCを決める事前投票日です。
前回同様、2/17の24:00=2/18の00:00までに、墓落ちに推すPC2名をメモに記入してください。
/*
ちょっとクロイツと打ち合ったところで扉が開いて、開いたら負け(引き鐘)だと思っているよ。そんなところでどうか。という顔でクロイツさんを眺めている(
/*
一応自薦しておこうのこころ。
知己と戦えてるんだもの!!
ダーフィトさんに殺られるなら僕は本望でs
ぶっ通し戦闘じゃなくて、多分インターバル挟むよね……?
というのもあり。
/*
最期のさいごにカーク宛っぽい何かを捻じ込むやつ。
いや投げたいと思っていたやつだったから
つい…
ほんとはもうちょっと書き足したかったんだけ、ど
(時間たりなあああ…
― クリーク砦 ―
ぅー…
[>>2:470降りてもらうと、大きく息をついて肺に空気を入れる。そうすれば少しよくなった。
降りた人をじとっと見たものの、胸に赤いのが見えると心配そうに眉が下がる。元気そうに開く口は、元気そうに見えたけれど。]
…ん。
[体で返すと言われたので、眉を寄せながら解ったというように頷いた。たくさん働いてくれるらしいので、それは後で頑張ってもらおうと。]
ん、わがった。
[>>473肩を、の言葉には頷いて肩の下に潜り込む。
拾った剣にも助けられながら、向かうのは血の落ちた先。自分がつけた傷の痕。
点々と続く血の跡を可能な限り早く辿りながら、ふとカークを見上げた。]
…がーぐ。
ぎでおんって、だれ?
[何なのか誰なのか解らなかったが、見えた言葉をカークは知っている気がしたので、尋ねてみる。
ひょっとしたら、カークの知り合いなのだろうかと思いながら。]
/*
ちょwwwまwwwwwww
おまえが大事なんだわりと心の支えなんだと(灰で)告白した直後に立候補票とかエディぃぃぃぃぃ!!!!!wwwww
/*
カークが薄いんだよな、カークが…ごめんカーク。
なーんかもうちょっと補強したいんだけど何か捏造出来るといいなとかなんとか思っている僕です。
間に合わなかったら墓下ででもいいか…
ってくらいには死ぬ気でいるんだけどどうなるかな。
/*
あー。わかったわかった。
ここぞとばかりにエディに愛を投げまくってやる。
おまえが死ぬ前に愛で殺してやろうじゃあないか。
みてろよー。
これでもかというくらいに刺しまくってやるからなー。
[ここで刃を交えるのが正しいかどうか。
そこに、悩まなかったわけではない。
ただ、今の状況で、できる最善手は何か。
ここで対決を拒めば、士気が落ちるのは否めない。
そして、それは避けたかったし、何より。
剣士としての欲が、こんな状況でも先に立っていた]
……ったく、ほんっとに。
[それでもいい、と。
あっさり返された言葉>>2:464に、息を吐く。
己が意志、貫き通すという姿勢。
それへの敬意は押し隠したまま]
お前さんがお前さんの道を行くのは勝手だが。
……その道が、あいつの……オクティの道を阻むなら。
俺は、それを止めなきゃなんねぇんだよ……!
[言葉として綴られぬ意思を込めた視線に、返すのは己が在り方の宣。
払いの閃は相手に届かず、下方よりの刃によって浮き上がる。
やべ、と思いつつ、一度引こうとした足に、もう一刀が迫った]
……っ!
[判断は刹那、ここで引けば、次に捉えるのは難しくなる。
ならば、と大きく避ける事はせず]
……っせい!
[浮いた太刀を上へと返す。
刃が身を掠る痛みと衝撃で、多少狙いはぶれるやも知れないが。
真っ向、斬り下ろす事に躊躇いは、ない。//]
― クリーク砦・内部 ―
[ガートルードの潜入の結末は、まだわかっていない。
だが、待ってからでは遅いのだ]
いざ……参る!
[掛け声一つ。
チャールズの得物の間合いを予測しながら、その間合いの裡に潜り込もうと走りよる]
それにしても、サシャの矢が残2だったんで、勝手に2連射来ると想定しちゃったのが失敗だったなぁ。
カークとサシャはすっごいフォローしてくれて、感謝&手間ばかり取らせちゃって本当に申し訳ない。
出来れば2人の関係を後押しするアクションを残したかっ(
― サクソー川:橋の北側 ―
[>>2:485 命を散らす最期の瞬間まで、ツェーザルは盟主の名を叫んだ。
一文字に切り裂かれた腹部。そこから鮮血が吹き出し、マーティンの服を濡らした。
それでも、若き兵士は闘志を燃やす事を辞めなかった。
>>2:486 絶命してもなお、此方を睨みつけ、仁王立ちする姿。
この先は決して通すまいとする、意志の現れ。]
/*
あ、でもそうか、
確定するまではまだあと1Dあるから、それまでダーフィトさん付き合わせてしまうことになってしまったらそれは流石に申し訳ない。
各所で皆戦っていることだし、
流れに合わせるつもりだけれど悩ましいね。
―――……はぁ、 …は、ぁ、
[此方とて悲鳴をあげる身体に鞭を打ったのだ。
大きな斧を振るう事は、それだけで確実に身体を蝕む。
肩で息を吐きながら、ツェーザルの最期を見届けた。]
………。そうさなぁ。
若と、お前さんたちの大将が、いずれぶつかり。
決着が付くまでは……
儂らは戦い続けるんだろうよ。
―――それが、運命だ。
[>>2:471 目を見開き、此方を睨みつける戦士の骸に、そう答えた。骸となった今でも、魂はそこに有るような気がして。
マーティンは斧をゆっくりと地に置き、静かに目を閉じた。
戦の最中ゆえ、そう長い間黙祷を捧げることは出来ないが。
拳を交えた
/*
本当に自分がとんちんかんな動きをしていないか不安で……。
諸々はおいといて攻撃しようと動いて大丈夫な場面だったんだよな、これ。
…あ、
でもこれでハグって、
もしかしなくても、おいら役得…!?
ガートのねえちゃんも、ワカメ浮上からの、
熱い展開、さすがッスよ!
砦のログは明日落ち着いて改めてゆっくり読むんだ…!
/*
多分、私がなにかするターンだと思ったし、そういう感じじゃなかったら、タヴィアとチャールズが修正してくれるんじゃないかなと、他力本願の投げ方。
ありがとう♪
自分ではああすればこうすればの反省ばっかりだけど、そう言ってくれると少し救われるよ。
もっとハグしてあげよう♪(ぎゅむぎゅむ)
― クリーク砦・内部 ―
…────、
[牽制は何も、オクタヴィアスに限ったことではない。
彼の周囲を固める、ラモーラル正規兵並びに傭兵らへも。
視線を配れば、圧されたように間合いがあいた。
戦いの最中にあって、その中心には些か奇妙な静寂が齎されている。]
>>+3
それって世話焼きおば…
(なんでもないッス)
お付き合いしてくれた相手は、ほんと有難いッスよね〜。しみじみ。
おいらもマーティンとクレスには心底感謝ッスわ。
― クリーク砦 ―
[胸の傷を庇って前屈みになるため、サシャの肩を借りられるのはありがたかった。
あまりサシャを疲れさせないように気を使いながらも、心は急く。
と、サシャが素朴な問いを発した。>>1
伯父のことは、人に話さないようにしている。
どこで話が洩れて伯父の命を危険に晒すとも限らないから。
もはやラモーラルには居られないと、異郷へ旅だってからの居所はカークも知らないくらいだ。
だが、その名が思いも拠らないところから告げられた今、心は揺れる。]
ギデオンは俺の伯父貴で、先生。
母の兄だから、親父には似てない、クマっぽくない。
手先も器用で折り紙が上手くって──
15年前の政変がなければ、今も一緒に居られたはずなんだ…
いつか、サシャにも会わせられるといいな。*
― サクソー川:橋の北側→東側へ ―
[前を立ち塞がる敵をあらかた倒した。
が、然し、まだ我々は橋の南側へ行くことは出来なかった。
他ならぬ、盟主が今まさに、戦の最中に居るからだ。]
少しでも傷付いたもんは無理せんでええ。
此処に残れ。
橋の南側へ向けて、
若がいつでも通れるよう、そのまま進軍を続けろ。
[兵の半数、およそ200名ほどに進軍を続けるよう命ずる。その一方、]
元気のある奴ァ、儂に続け。
……ちぃと戻るぞ。
今度ァ、儂らが若たちを助ける番だ。
[>>2:396 重歩兵隊に助けられたのはつい先程のこと。
ディーンたちは、そのままクレステッドとともに交戦している最中だろう。
盟主をそのまま放っておくわけにはいかない。
相手はあのクレステッドだ。
>>2:430 それに、あの得体の知れない騎兵隊も向かっているかもしれないのだ。]
行くぞ!!
[マーティンは230名の兵士を連れて、戦場の東側へと移動を開始した。*]
/*
あーくっそー、皆格好良いなぁ。[ごろごろ]
キャラからして未熟が目立ってしまってなんか恥ずかしい。
未熟は今回のコンセプトの一つではあるんだけども。
/*
エディ自薦か。一騎打ちでの落ち希望かな?
それも熱いけど、一騎打ちで負けて捕縛されて盟主が救出にゆくヒロイン枠とか美味しいと思いませんか (←
[各々の正義。各々の道。
どれが正しいのかわからないならば、信じる道を行くしかない。
譲れぬ道がぶつかり合ったならば、命を賭してでも押し通るほかはない。
何百の言葉を尽くしても伝わらぬものが、一合の刃で通じ合うこともある。
そうも思うけれども。]
っ…
[切っ先が相手を掠める。浅い。>>4
舌を打つより先に、右手に掛かる圧が消えた。]
うぁ ってて、
[軽くつねられた。いたい。]
反省を言ったら、おいらもいろいろあるッスけど
やるだけのことはやった!って、今は完走気分に浸ってるッス。
わああい、やった!!(ぎゅむー。ほくほく)
[斬り下ろされる刃。
重い一撃を、右腕一本で凌ぐことなどできはしない。
だから躊躇わず、前に身体を投げ出した。
飛び込むように前へ逃がした身体を剣風が追い、灼熱が右の脹脛を撫でる。
痛みをこらえながらも転がり抜けた先で、跳ねるように立ち上がった。]
やっぱり草刈るようにとはいかないものか。
[牽制の刃を前に出して身構える。
その視線が、ふと横に流れた。]
ガートのねえちゃん、おやすみッス。
おいらも今日は健康しよっと。
さすがにねむい…。
地上のみんな、無理はほどほどに頑張れッスよー!!
[応援しつつ、すやぁ**]
― サクソー川/橋の北西付近 ―
は...!しぶとい、なっ!
[ 丸盾の一撃は決して軽く無い衝撃と痛みをエドルファスに与えた筈だ。
けれど、側頭部を朱に染めながらも、青年は、足を踏みしめ痛みに耐えて剣を握り直す>>2:472 ]
そうだ、エディ...
[ その唇から零れる声は、遠い暖かな記憶を呼び起こすけれど ]
っせいっ!
[ 思い出した弱点の、どこをエドルファスが狙って来るかは知らない。が、黙って狙わせる気もない、とばかりに、剣を持つ右腕を狙って、こちらも剣を振り下ろし、上からたたき落とそうとするが、今度は相手の踏み込みの素早さの方が勝っていた]
/*
マーティンの追悼をしみじみと読む。
へへへへへ、
いやあ、ほんっっとに楽しかったね…
贅沢な時間だったね…
たまらなかった。
マーティンありがとおおお!!!!
[チャールズの構えはゆるやかだったが、それはその構えの状態からでも彼がすぐに動けるという技量のあらわれだ。
無論、簡単に間合いが詰められるとは思ってはいなかった。
振るわれる槍に向かって剣を合わせ払いのけるつもりだった。
だが自身の身体ではなく剣を弾こうと鋭く振り上げられた軌跡は早く、咄嗟に剣を持つ右手を右横に引き、手首を返して槍へと打ち掛かる]
― クリーク砦 ―
[チャールズが持つ気迫は視線だけで相手を圧する。
彼の周囲に見えない壁があるように思えた]
────……
[砦の外には遅れていた騎兵が徐々に集まりつつある。
枯れ草の残り火に馬が怯え、御するのに苦心していたり、未だ続く外の妨害に対応していたりと、足並みが揃うにはまだ先だが、それも時間の問題だ]
[オクタヴィアスは己を護る騎兵の一人に目配せする。
それは上屋敷の守護兵の取り纏めを任されていた者。
心得たと頷く彼を確認した後、目の前で繰り広げられる剣と槍の交差を具に見た。
時折、オクタヴィアスの視線はその奥へと向く**]
―戦場:東側―
ったく……
派手にやってらァ
[>>2:465>>4 視線の先、我等が盟主とかの銀灰の剣士が、剣を交えているのが見える。
戦いはまだ始まったばかりだろうか。
勢い衰えぬ剣の応酬が、ここまでリアルに伝わってくる。]
!! ……あれは、
[>>2:430 視線を手前に戻す。
先程、自軍を横から攻め立てた騎馬兵隊だ。
その先頭に、恰幅の良さそうな将軍の姿が見える。
年齢は兄将ぐらいだろうか―――いや、もっと上か。]
背後から襲うたァ、狡い奴だなぁおい!
――――追い掛けるぞ!!
[そう叫び、軽歩兵隊を率いる足を速めるものの。
此方は馬を持たない身。到着は暫し遅れるだろう。
それでも、200余りの兵士が襲い掛かれば、向こうとてただは済まない。**]
ぐっ!
[ 更に勝っていたのはエドルファスの「目」だ、例え鎧の弱点を知っていたとしても、どんな名剣士でも激戦の最中に正確に鎧の継ぎ目を狙うのは難しい。だが、エドルファスの平原の民としての目は常識を超えて、それを着実に捉え、腰の継ぎ目から鋭い刃の先端が肉を裂き、鎧の外まで朱を溢れさせる>>2:474 ]
やって、くれる…!
[ 鋭い痛み、だが、まだ、それに負けることは出来ない ]
まだまだーっ!
[ 雄叫びめいた声と共に、己の腰を裂いた刃が振り抜かれた先、エドルファスの背を追う形で、逆手に剣を揮うが、風のような素早さに応じるには、刃を向け直す暇は無く、剣の腹での殴打の形となった// ]
/*
しかし怪我どうしたな、戦闘ロールになってやしないか。
神経とかやられてなければ、動く……?
痛いのは痛いのだろうけど。
少し他の人のロールみて研究しよう。怪我負ってからの戦闘ロール……。
[ぶつかり合う事で知れるものはある。
ただ、そこから相容れられるかどうかは一概には言えぬもの。
少なくとも、この場で
何があろうと譲れぬものが──『約束』がある。
だから、引けない]
……ちっ……浅いか。
[斬り下ろした刃から伝わる手応えは、思っていたよりも浅い。
それに舌打ちしつつ、転がりすり抜け、立ち上がるダンクラードに正対するように位置を変えた]
ったりめーだ。
草と違って、人は動くしやり返しもするんだよ。
[そんな言葉を投げ返しつつ、太刀を両手で下段に構える。
まだ行ける、まだやれる。
そんな暗示は、不意に聞こえてきた叫び>>2:485に途絶えた]
……ツェルっ!?
[後を託し、離れてきた戦友が、友の名を呼んでいる。
それが、何を意味するのか。
とっさに走り出したくなる揺らぎは、抑えた。
自分は何のためにここにいるのか、と。
そんな自問の後、横に流れた銀灰は、再び目の前へと向いて]
……は、こいつぁ。
何が何でも、お前さんを止めなきゃならねぇみてぇだわ。
[橋はどうなった、抜かれたのか、それとも。
抜かれたのだとしたらどうするか。
祭りに遅れる、と呼んだ左翼騎兵>>2:415に追わせるか。
だが、いずれにしても。
目の前の炎を退けなければ動けない、と。
決意を込めつつ、『霧雨』を握る手に力を込めた。**]
― 14年前 ―
[ 猛将として知られたターリス・ガーウィンが死去し、その家督をまだ12歳の少年が継いだと聞かされた時、彼の胸に涌き起こったのは言い様の無い痛みだった。
宰相が主君であるラモーラル候を弑し、王国に恭順を誓ったことで、ラモーラルが王国によって滅ぼされる事は避けられた。
だが、そのために払われた犠牲はあまりにも大きい ]
君がツェーザル・ガーウィンか。
[ たまたま辺境伯の元を尋ねた時、オクタヴィアスによってターリス・ガーウィンの息子を紹介されたのは、彼が相続の挨拶に上がって一週間もした頃だろうか。恐らくオクタヴィアスの希望に添ったと思われる、微妙な愛称呼びで、少し照れ臭そうに、けれどどこか嬉しげに主君の息子を呼ぶ、その様子に、何故かひどく安堵したのを覚えている ]
君も父君に負けない武将になりそうだな。
[ 強く、優しい目をした少年だった。何事にも懸命で、努力を怠らず、常に明るさと誠実さを喪わない。いつかオクタヴィアスが領主となった時、きっとかけがえのない護り手となるだろう、と、会う度にその確信を深くして、告げたのも懐かしい思い出だ ]
どうか、タヴィの力になってやってくれ。
[ 彼も又、護るべき未来の光のひとつだった。そのかけがえの無い光が、激しく燃えて、燃え尽きた事を、彼は、まだ知らない** ]
[剣と槍が幾度か噛み合わされ、再び離れる。
その衝撃に、じわりと背の傷が開いて男の腕に血が流れた。
腕を伝った血が、槍の柄を赤く濡らしていく。]
…───、見事。
[低く一言、そう洩らした。
目前の男とて、無傷ではない。
むしろ潜り抜けて来た道のりを思えば、疲労困憊であるだろう。
けれど気迫は決して衰えてはいなかった。
その剣に宿る気も、瞳に宿る光もだ。
それをみとめて、老将の目もまた鋭い光を宿す。]
…、なに?
[ふと。背後に風を感じたように思う。
傍らの兵が、慌てたように何かを口にしている。
『侵入者が、上から───!』
兵の告げる言葉、そして背後より抜ける風。
軋みを上げて南の門が開き始める。]
[手筈は整えられていた。
鐘を耳にした兵らが、一斉に退却へと移り始める。
その為の「時」を稼がんと、男は再び槍を振るった。
扉開いた者の名を、今この時知ることはない。
彼女が何を思い祈って生きたのか───…
…──── 新たなる時を呼ぶ扉が、*開く*]
[払いのける勢いで打ち返したほうも、腕に重い衝撃が走る。
衝撃と同様に重い力で支えられた槍はびくともせず、反対に上げられた槍先に払いのけられた。
その力は堂々とした風格そのものであるように感じられた。
だが、それに屈するわけにはいかない。
チャールズの槍を払いのけようとうちかかり、その度に矢を受けたあたりがひどく痛む。直接見てはいないが出血もしているはずだ]
[そうしているうちに砦の奥で異変が起きた。
ゆっくりと扉が開く音がここまで届く。
待ちかねていた瞬間だった。
と、チャールズの気迫を込めた声と同時に、より動作の大きい一撃が襲い来る。
剣では抑えきれないと瞬時に後へ飛んで、間合いを開く
その僅か出来た隙に、砦に残っていた敵の撤退がはじまった。
それに対処するのは、オクタヴィアスの判断だ]
[自身は、再び振るわれた槍をもう一度剣で受け止める。
だが受け止めるだけではオクタヴィアスは動けない。
不意に力を抜き、右半身を槍から逸らすようにひく。
左足を大きく一歩前に踏み出し軸足にして、体重をのせてて前のめりの姿勢へ。
狙いは槍の柄を直接左手で抑えることだった**]
/*
思いつきでロール書いてるけど、本当にこんなアクション出来るのかとか、危険度無視しすぎ……のような?とか、こういう行動するのかと自分で突っ込みたい。
/*
あとチャールズの槍がどれくらいの長さかわかってないのに大丈夫なのか……。
無難に抑えるだけのほうがよかったのだろうか。
― サクソー川:橋の北西付近 ―
[戦場にありながら、ダーフィトはエディと愛称で呼ぶ。
その呼び声によって不意に浮かび上がる過去の記憶の断片が、今まさに振われんとする剣先に重なった。
記憶に焼きついた剣の軌道、それが見極めの一助となったのか、刃は相手の鎧の継目に食い込む。>>23
手ごたえありと見ると、一気に振り抜いた。]
だぁああああっ!!
[肉を裂く感触、だが深くはない。
こちらの速度が上回ったのには刹那、安堵する。
弱点への攻撃をと誘った上で剣先の軌道から狙いを的確に読み、その上で正確に叩き落しに来たその流れるような一連の動作>>17ひとつとっても、ダーフィトの剣技は今までに対峙した誰よりも上をゆく。まともに食らったら剣を叩き落とされ勝敗は決していただろう。]
[雄叫びと共に、ひゅんと風切音が鳴る。
無防備な背を庇うよう片足を軸に身体を捻るも、
数秒の隙をも許さぬ次撃はすぐ傍まで迫っていた。
咄嗟に剣先を下げ盾腕を引き付け胸元を庇おうとするが、
彼の一撃は疾く、間に合う速度ではない。]
[ギィィンッ―――と鉄の音が響き、そして]
………は……っ
う… ぐ…… ッ
[敵兵の弓や槍先を度々弾いてきたバックラーは
この殴打によって、真っ二つに破損した。
剣先の突刺だけは辛うじて免れたものの、
長剣の腹は強かにエドルファスの胸を強打し、息が止まった。]
[軽鎧が多少の防御にはなったろうが、
剣の腹でなければ疾うに命を落としていた。
息を吸おうとすれば、その度肋骨が軋みを上げる。
これは多分、骨の1、2本逝った、と首筋に小さく汗が浮く。]
…っ、は、 く、
さっすが、ダーフィト さん……
[だが、ここで諦めてしまっては足止めにもならない。
自身の役割も果たせぬまま墜ちるわけにはいかない。]
[エドルファスは再度飛び退き距離を取ると、
使い物にならなくなったバックラーを振り払うように放り棄てる。
そうして剣を握り直し構え、再度ダーフィトとの間合いを詰めんと駆けた。
斜め上方からの斬り下ろし、明確に肩から上を狙った動き。]
せぁ―――…っ!!
[だがそれは、側頭への殴打による軽い眩暈と、
軋みを上げる胸骨の影響で、先刻の一撃よりも恐らく、*軽い*//]
― クリーク砦 ―
[ふ、と。不意に圧力が消えた。
見れば素早く体制を崩し───いや、わざと変えた男>>36が、こちらへ向け足を踏み出している。
そうと頭が理解するより早く、男の身体もまた動いた。
伸びた彼の左腕、それを逃れようにも間に合うまい。
ならばと逆らわず、槍の柄に力が掛かる刹那、右の手で手前にそれをぐいと一気に引く。
上手くすれば、彼の身体ごと引き寄せられようか。
依然として戦う男らの周辺は、先とは違う喧騒に包まれている。
弓兵を狙う正規兵や傭兵を、歩兵が一気に突き飛ばした。
傍らにあった工兵が、ここぞとばかりに握った砂をぶちまける。
たまらず目を覆った兵を尻目に、力を合わせた彼らは逃げ出していく。
兵というより民のような、そんな形で、砦に詰めていた兵らは逃げ出しつつある。男も早く去らねば危ういが、さて目前の男がそれを許すか。]
──── ふんッ!
[ただ今は、そんな思案を見せぬようにして右腕を引く。
ぐいと引き寄せた身体が上手く近づけば、開いた左から鋭い手刀でクロイツの首筋を狙う*つもりで*]
/*
\ゆっくりしてってね!/ とは言いたいが……
流石にそろそろ緑陣営の顔合わせさせてあげないと気の毒でさあ!!!という気持ちになっている何か。気の毒でさあ……!!
wwwわ、わかるよ。
味方陣営の気配と過去にしか触れられないもどかしみ。
わかるぜ……過去に何度あったことかだ(
オクタヴィアスはツェーザルに会いたかったろうさ!!!w
あと、ご遺体との対面もあろうよなあ…!
/*
損害計算が難しい(仕事しろ
損害180は少ないかなぁ…。
でも敵が民兵で500で、と考えると食らった方?
むむむ。
大きくぶつかってるわけじゃないから、損害もそこまでじゃない気もするんだよね。
一番被害受けたのは時間。
投票を委任します。
熊殺しの森の民 サシャは、後世の歴史家 ナイジェル に投票を委任しました。
― クリーク砦 ―
じんじあざんの?
[>>10母の兄、と見えてカークに似た、美女と野獣の美女側の優しい人を思い出す。何度も会えた人ではないが、よく焼いたお菓子をくれる、いつも優しい、陽だまりのような人だった。
カークの先生でマーティンぽくなくて、手先が器用で折り紙が上手。そう口が動くのを見上げて、カークの師のような人かと思う。]
…ぞうなんだ。
[つまり改変のせいで何処かに行ってしまったなのだと、そしてさっきの梁の人と縁の深い人なのだろうと。会わせたいには、うんと言って頷いた。サシャも単純に会ってみたいと思ったので。
それから暫くはなるべく早足で歩いていたが、途中でぽつりと。]
あのざ、がーぐ
……えど。
むごうの人だちって、……
[サシャは森の民で、州都の知り合いがほぼいない。
エディのように州都で暮らした経験もなく、医者を見つけられなかった経緯もあり、ただ自分たちの暮らしを圧迫する者たち、そういう目でしか見れていなかったが。]
(何を考えているんだろう、
どういう人たちなんだろう)
[>>32物言いたげに口が動いたが、それは笛の音と重なるか。]
っ、合図だ…いぞご!
[肩を貸している為に触れている箇所が、何だか熱もっている気がした。傷のせいだろうかと、手当てしないと、とと言おうとしてやめた。
今はきっと、あの人を追いながら外へ向かうのが先だろう。
カークの為にも、そして自分達の為にも*]
国境の砦を守る独立解放軍は知略を尽くしてよく戦ったが、
辺境伯の子が率いる軍の気迫と意思がそれを上回った。
北の砦が突破されつつあるころ、
南の端を巡る攻防は、ますます激化の一途をたどっていた。
圧力を増す独立解放軍の攻撃を、正規軍が一歩も引かぬ覚悟で支える。
混沌とした戦場の勝者は、まだ見えない。
─── Nigel Buhler 『ラモーラルの戦い』 第3章
ツェーザル・ガーウィン。
勇猛な将として知られたターリス・ガーウィンの子として生まれ
齢12にして家督を継ぐ。
親に似て実直にして直情的。優れた武勇を誇った。
その生涯に置いて常に信義に篤く主君への忠義を貫いた。
サクソー川の戦いにおいて死去。
数千の敵兵を前にして、仁王立ちのまま息絶えたという逸話は、
今も広く人々の間で語り継がれている。
───『烈士伝 戦いに生きた男たちの物語』
傭兵の出自を辿ることは難しい。
特に目立つ女傭兵で会っても、それは同じことだ。
ガートルード、という名だけが伝わる彼女が、
どうして傭兵という道を選んだのかは定かではない。
剣技も体術も卓越した彼女が、どこでそれを身に付けたのか
辿れるだけの記録には一切残っていない。
ただ、彼女を知る者たちが口を揃えていう事には、
それはもうたいそうお菓子好きだった、ということである。
───『女傑伝 知られざるその素顔』
[しばらくしてベッドは空になっていた。
「帰ったの?」と聞いたら、伯父は「帰る家はないんだ」と静かに言った。
騒がしくも温かな家で育った自分はひどく狼狽して──涙を零したんだったけ。
「大丈夫、人は焼け野原からでも立ち直る」
そう言った伯父は、揺れるカーテンを見ていた。そこに誰かいたのかもしれない。
あるいは風──]
[退き鐘が打たれたとき、己に課された任務は心得ている。
それでも、決断するには刃を握る覚悟が必要だった。
チャールズの身を、そして、ここを突破された先の独立解放軍の命運を思う。
己の力ではどうにもならないのか。
伯父の縁者である女剣士にもう一目会うこともなく、引くだけか。]
俺は──、
/*
這
おうあーーーカークごめん!ありがとう!!!
うっかり音を聞いてしまっていた(ブルブル
気を付けてるんだけど…ありがとうありがとう
[応えて、急ぐ、とサシャの目に力が宿る。
一瞬だけ、その眼差しに躊躇いが過ったのは、カークの傷を心配してのものだろう。
深い傷ではないが、失血のせいか、指先が冷たいくせに斬られた場所が熱い。]
せっかくエディに傷薬をもらってんのに、手当してる暇もないね。
[軽口で返し、サシャの目の上の傷を見つめる。
軟膏は塗ったようだが、包帯も施していない。自分のことは棚にあげて痛々しさを覚える。
顔に傷痕が残ったところで彼女に対する好意は変わらないけども。]
[チャールズの指示が行き渡っていたおかげで、鐘を聞いたそれぞれの部族が麾下を引き連れて退却口に集まる。]
今からでもオクタヴィアスの慈悲を期待するという者は逃げずに投降したっていいぞ。
[撤退を渋る者たちにはそう言ってやる。
彼らが留まりたい理由がそこにないことは承知の上だ。
降参などするものか、と意気込む連中の背を「なら残るな」と押して南へ向わせる。
チャールズが撤退支援にと、少ない兵力の中からわざわざ割いてくれた歩兵もまた説得に当たってくれた。]
まず弓兵と負傷者。
自力でロープを掴めない者は誰か背負って下ろしてやってくれ。
弓兵は距離をとったら撤退援護射撃の用意を。
次は歩兵。
下りたら皆を守って森まで移動を開始。
最後が身軽な工兵だ。
走って追いつくぜ。
[人のひしめく城門に突入しきれないと見て北壁に梯子や投げ縄をかけて越えてこようとする敵兵がいる。
そいつらを槍や落石で追い落とす者がいなければ、撤退の完了しないうちに砦は敵で溢れ返ってしまう。
弓兵と歩兵がある程度の距離に離れるまで、その役を工兵が務める。
階段の前には、湯を煮たり投石機を組んだ時の残りの木材を積み上げて、傭兵が容易に越えられないようにする。
これでギリギリまで耐えたら、あとはローブを使って一目散に垂直降下だ。
むろん、カーク自身もそのチームに身を置く。
口で言うほどに楽ではなかろう。
だが、カークの相変わらずの飄々ぶりに感化され、パニックになる者もなく、撤退作戦は進んでゆく。*]
― サクソー川/橋北側 ―
[あれと同じ声を前にも聞いた。
いや。前のは墜ちた主を悼む悲痛な声で、今のは今の主に捧げる魂の声だろう。オクタヴィアスを呼んだのだろう声に、呼ばれた相手のことを思う。
命を賭けてでも彼のために在ろうという者を、彼はどれほど得たのだろうか。
少なくとも、目の前の相手はその一人だ。]
俺もだ。
ここを押し通る理由が、一つ増えた。
[同時に、かの勇士を退けた者のことを思う。
忠実にして勇猛なる森の王者。
その大きくて温かい手を、豪快な笑い声を思い出す。
彼が道を切り開いたのならば、自分はその忠に応えねばならぬ。]
[もう時間が無いことはわかっていた。
重騎兵隊は今にも重歩兵の隊列を突き崩してやってくるだろう。
けれども、前に進むにはこの男を除くしかない。]
…行くぞ。
[力を溜めた足で地を蹴り、二刀を両脇に垂らしたままクレステッドへと駆ける。]
─── た、ぁっ!
[相手の間合いに踏み込む直前に不意に大きく右へと飛び、ゴム毬のようにさらに跳ねて急襲する。
二刀を揃え、跳躍の勢いも加えて叩き付け、さらに左右に引き裂く必殺の型。
だが、最後に跳ねた右足の痛みが背筋から頭まで突き抜けて、わずかに体勢を崩していた。]*
― ある過去の話 ―
え?
[いつもの狩りの帰り道。>>2:410
エディの口から唐突な言葉を聞かされて、暫く固まった。]
[もちろんそれは恋愛対象としての「好き」ではないことはわかっていたけれども、なぜ彼が急にそんなことを言い出したのかいぶかしく思ったのだ。]
なんだよ急に。
[影を踏みながら少し歩く。
傾いた陽に照らされて、草原が茜に染まっていた。
一瞬浮かんだ赤い幻影は消す。
なんてことはない。明日も晴れだ。]
[長い話>>2:411という前置きの通り、エディはたくさん話をした。
ヴィダンの民のこと。その暮らしぶり。
生きぬいてきた知恵と信条。
そしてラモーラルにおける、彼らの変化。]
ヴィダンの民は、ラモーラルを愛してくれているんだな。
ラモーラルの民を。
[流浪を続けてきた自由の民が、ラモーラルを愛し根付いてくれたのだという話は心に沁みた。
自分の国を誰かが愛してくれる。
それはとても嬉しいことだった。]
[けれどもやっぱり、なぜそんな話をし始めたのかわからなくて、エディを見る。
見上げる翠の瞳と視線が合った。]
エディ。
[好きだから。
いつだって力になれるように。
彼の瞳は強く、真っ直ぐで、心を軽く大きくしてくれる。
草原を吹き抜ける、強くて薫り高い風のようだ。]
俺も、エディが好きだ。
[全身でその風を受け止めながら、てらいも無く告げた。]
エディがいるから生きていられる。
本当だぞ?
この大きな大地の上で、
俺に出会ってくれてありがとうって思ってる。
[エディの話のせいか、世界が茜色だからか、
普段よりずっと素直に言葉が出てくる。]
都を出た俺たちの命を救ってくれたのは、ヴィダンの民だった。
俺の気持ちを救ってくれたのは、おまえだ。
エディに会ってなかったら、
こんな風に一緒に笑って、走り回ってくれる奴がいなかったら、
俺はきっと、敵討ちばっかり考えるしょうもない奴になってた。
俺がこうしていられるのは、おまえのおかげなんだ。エディ。
だらか、ヴィダンの民が人に根付くっていうなら、
[ぐっと両腕を空に大きく伸ばす。]
おまえがしっかり根付いてられるくらいの
でっかい人間になってみせるさ。
― 回想:15年前>>2:317 ―
[コリドラス将軍がクリーク砦の守りにつく、と。
その出立の時、男が彼を見送りにいったのは気紛れではない。
話を聞き、出立前にその顔を見たく思った。
相変わらず飄々と笑う顔に、ほっと肩の力が抜けたことを覚えてる。]
なに、私も少し外の空気が恋しくなりましてな。
[軽く笑って見せた理由は、目前の男と同じだろう。
ラモーラルでは連日、ウェストマールからの臣従要請に対し如何にすべきか、その議論が延々と続けられている。
とはいえ、それも煮詰まってきているようだった。
臣従を良しとしない領主派と、受け入れるべきと主張する宰相派と。
近頃の王宮は二派に分かれて険悪さを増してきているかのように思える。]
相変わらずですが───…、 はは、
子どものようですか。
[男はといえば、恐らくは領主派に分類されているだろう。
男がクレイグ候に忠誠を誓っているのは周知の事実で、ただ、その中にあって男は友人でもある宰相ノイアーとその周辺との間にも立ち、どうにか話を纏め上げようと……思えば随分、慣れない苦労を買って出ていた。
ご苦労様とは、見送りではなくそちらへ向けられた言葉ではあるまいか。そう勘繰りたくなるほど、近頃は神経をすり減らしている。]
… 子どものように素直であれば宜しいのですがね、
[とは、こちらも本音の声色だ。]
[男はクレイグ候の子息、ダンクラード王子の守役であった。
その故にか、宮中においても子どもと接する機会が他の同僚に比べれば格段に多かったと言っていい。
ダンクラード然り、オクタヴィアス然り、…最近ではクレステッドだとかダーフィトだとか、些か年の離れた者も混じるが、まあ眺めるような心地になるのは、ノイアーの息子のためでもあろうが>>0:191]
そうもいきませんからなあ …。
[子どもらに教え諭すほどことは簡単には運ばない。
当たり前のことを嘆息交じりに言えば、どこか面白がるような飄々と下将軍の瞳と視線が交わった。敵わないなと思う。]
[人は、ウォーレン・コリドラスを狸と呼ぶ。
本心を笑みに紛らせ飄々として食えぬその様は、確かに狸と呼ばれるに相応しいのかも知れない。
けれど男は、この将軍が好きだった。
男の目には、コリドラスは言われる程の狸には見えていない。
どころか、むしろ人より真っ直ぐなところすらあって、例えば今もそうだ。一枚岩であればなど、他に口にする者があるものか>>2:319
いかに韜晦してみせようとも、その本心では国を思い人を思い、己の正義を心に揺ぎ無く立て己の職分を全うする。
男の目からは、コリドラスがそのように見えていた。
だからこそ、逆に偽ることも警戒することもなく、信じるに足ると思える、数少ないうちの一人ですらあった。
見送りに出てきたのは、だからそういうわけでもある。]
一枚岩…、ええ。いいと思いますぞ。
そうなれば、私は将軍の先鋒にでも務めましょうかな。
無論、忍ぶと決めればその限りではなかろうが──…
[けれど臣従はないだろうなと、クレイグを見ていて思う。
ならばそれも良し。
ラモーラルが一丸となって当たれば、ウェストマール相手とはいえ死中に活を見出す道もあるやも知れぬ。]
その時には、存分にお働き頂きますとも。
[指揮を将軍に任せて、自分は指揮下で隊を預かろうと。
半ばは冗談、半ばは本気。
この将軍を上に仰いで戦場に出るならば、それも悪くないなと思う。]
国境の守りはお任せ致す。
こちらのことはお任せあれ。
… 将軍のお言葉、皆に伝えておきますよ。
[一枚岩になれば、皆で団結したならば──…、と。
男もそう信じたかったのだ。
未だそれが為せると、信じていたのだ。
それが夢でしかなかったと思い知らされるのは、それから間もなくのこと。
赤く染まる都城を後にしてのち、男がコリドラス将軍に再び見えたことは*未だない*]
…────── っ!
[ふ、と。男は瞠目した。
ひかりを見たと思ったのだ。……眩い、明るい輝きを。
闇に赤く沈んでいたはずの炎が明るく燃える。
焼け落ちていたはずの都城が、明るく輝く
まるで伝説の不死鳥だ。
一度焼け落ちた炎の中から、再び羽ばたく───…]
… ダンクラード様、
[声は震えてはいなかっただろうかと思う。
この胸を震わせる喜びに。
老いた瞳に光ったものは、見られなかっただろうと思いたい。]
( … クレイグ様 …───、 )
[なんと、あの幼き少年は立派な男に育ったことか。
これならば叶うかも知れぬ───いや、叶えるのだ。
再びラモーラルはひとつとなり、誇り高き狼が地上に戻る。]
───── 必ずや。
[ざ。と、地面に膝をついた。王者に対する正式な礼。
そうしてあげた顔には、きらきらとした笑みが浮かんでいる。
心から主を敬える喜びが、満面に輝いて]
チャールズ・フォスター。
微力なれど、必ずや、ダンクラード様の為に…!
[待たせた、と微かに唇が動く。
それへ老いた男は、ごく嬉しそうな笑みを*返した*]
/*
不死鳥はかっけえっすなーーー!!!
と思ったので、返す。
はーー、投げ込みたかったのでね。
多少投げ込めたかなああああ、どうかなあ。足りていますか!
だいぶ1日目までふわっとしていたのは許されたい……
ここ固めていかねばとは思っていたんだけれど、リアルが、敵でした。うええい。
/*
あーうん、橋まで来てるってことになるのか。前の敵は片付けたってマーティンが確定しちゃってるのな(気付いてなかった)
メモ突っ込みより、今更だけど用兵で返すべきとこかな、ここは。
/*
エディを刺してやったと思っていたら、チャールズにぐっさり刺されていたでござる。
ふーはー。この世は地獄だぜー。
/*
Σ はっ!!!!!????
うぃきより
>墓下は/*記号をつけての中身発言がOKです。RPを続けてもOK
おいらたち、うっかりしてたッスよガートのねえちゃん!!
[あちゃあ、って顔。]
…ま、まあ、まだおいらたちだけだしギリセーフッスよね。多分たぶん。
優しいこころの目でみると、全部の頭に/*が見えると思うッス…っ
(うっかりしてごめんなさい)
― サクソー川/橋の北側 ―
……ま、そーだろうな。
[理由が増えた、という返し>>60には、と息を吐く。
こいつは絶対引きゃしない、それはわかっている。
……そも、引いてくれるような気質なら、幼い頃にぶつかった回数はもっと少なかっただろう]
[性格が合わないとか、そういうわけではなかった、とは思う。
父からは距離に気を使うように、と窘められる事も多かったが、一つ年下の少年と稽古をしたり、一緒に駆け回ったりするのは楽しかった。
それでいてぶつかる事が多かったのは、結局は負けず嫌いな気質故だった。
他者に容易く屈しては生きられない、そんな暮らしをずっと続けていたから。
自身の意地を曲げるのが、どうしてもできなかった。
それでも]
稽古するのは、お前相手が一番楽しいんだよな。
だから、またやろーぜ。
[取っ組み合いの後には、いつもそう言って笑った。
その後こっぴどく怒られても、気にならなかった。
純粋に、強くなりたい、という気持ちが強くなっていたのもまた、事実だから。
だから、父から『白露』を託されたあの時までは。
友と共に、彼を支えるいつかがある、と。
そう思っていたのは、確かな事]
[けれど、それは訪れる事はなく、道は違えられ。
互いに互いの譲れぬものを持って、対峙している。
それを選んだ事に悔いなどはない。
友と結んだ絆は、何よりも大きなものだから]
…………。
[行くぞ、という短い宣>>61が響く。
銀灰を細め、その動きを追った。
遠く響いていた馬蹄の音が近づいてくる。
左右どちらかはわからないが、味方であるなら彼らが辿りつくまで持たせれば、大分状況は変わるはずだ、と念じつつ。
太刀を握る右手に力を入れ直した]
……っ!
[間合い直前、視界からダンクラードの姿が消える。
予想外の動きに反応は一手、遅れた]
……ん、のっ!
[とっさに右足を引いて、身体を返す。
正対する頃には、対する相手は跳んでいた。
二刀揃った山刀、それがどう動くかは読めない、が。
大振りな動きの太刀で払い除ける猶予はなさそうで]
……そーいう事ならっ!
[避けるには遅い。
なら、避けない。
理屈は簡単]
……死ななきゃどうにか、
[避ける代わりにその場に膝を突く。
体勢の崩れに更に目測のずれが重なれば、狙いをぶれさせる事もできようか。
そこは完全に賭けの領域──乾坤一擲、運任せ。
太刀は横に突き立て、左腕を上へと翳しつつ、一度は収めた脇差を再び引き抜いて]
なるもんだ、ってぇな!
[誰かが聞いたら絶対怒る。
そんな予測が容易く立つ事を叫びつつ。
落ちかかる刃を左腕に受けつつ、右の脇腹を狙って突きを繰り出した。//]
/*
まあ、うん。
俺も橋確保はされてないんじゃないだろうかとちょっと思ってる。
の、で、橋で戦ってて驚いたわけだが。
/*
もっと言うと、このタイミングで俺が橋抜けちゃうとお話が続かないので、ナカノヒトはここからどうやって一旦撤退しようかと頭を悩ませて(
/*
撤退したら撤退したで、その後どうしようか悩んでるけどな!
どう考えても数も装備も練度も上の正規兵相手に、まともな戦いにはならないよ。
まともじゃない戦い方すればいいんだけど。
[チャールズの鋭い手刀が首へと振り下ろされる。
急所への直撃を免れようと僅かに首を傾けながらも、目的通りに槍から左手を離し、引き寄せられた力をも利用して両手でチャールズの胴体を掴みにかかった。
がつんと首に重い衝撃。
辛うじて気絶することは回避したが、それでも首から右肩にかけて痛みが走り頭はくらくらとする]
/*
逃がすつもりはあるのだが、どうト書きに反映させればいいのか難しい。
攻撃されて力が弱まってて、捕まえても振りほどけるかもねと書こうとしたけど、まだつかめたかどうかの成否判定は出てないうちから成功前提で書くのも変だしなぁ。
― サクソー川/橋の北側 ―
[お互いに譲れないものがあるし、お互いに引く気も無い。
それが二人の共通認識だっただろう。
向く方向は正反対だったとしても。
幼いころはいつも一緒に駆けまわって、ぶつかって、
些細なことですぐ取っ組み合いのけんかになっていた。
それでも喧嘩が終わればすぐにまた笑い合えたのは、
彼のさっぱりした性格のおかげだろう。
竹を割ったような、裏表のない真っ直ぐな彼といると
こちらも真っ直ぐで裏のない気持ちになるのだった。
だからぶつかりもしたのだけれども。]
[周囲にいたものたちの中で、
彼が一番年が近く、一番強かった。
だから稽古でも喧嘩でも、彼には本気でぶつかっていけた。
その後、彼の方がよりひどく怒られるのが納得いかず
大人に食ってかかることもよくあったなと思い出す。
身分に気兼ねしない、この関係が続くと思っていた。
あの日、までは。]
……!!
[クレステッドへと距離を詰める、鼓動一つにも満たない時間。
太刀が傍らへ突き立てられるのを見て、軽く目を瞠る。
代わりに煌めくのは、もう一振りの刃。
振り上げた二刀をこのまま叩き付ければ、翳された防御を押し切って彼の首か胸を裂くことができるだろう。
けれども、その間にもう一振りの刃に確実に貫かれる。
相討ち。浮かんだ文字を否定した。
自分の命は、もはや自分だけのものではないのだ。]
[空中にある身体を捻る。
万全でなかった体勢がさらに崩れたが、構わなかった。
振り下ろした二刀が、殆ど手元のところで彼の腕に当たる。
力が乗りきらなかった刃がどれほどの痛手を相手に与えたか、確認することはできなかった。
辛うじてずらした脇差の中心が身体のすぐ横を通り抜け、刃が薄い鎧を裂いていく。
その最後、脇差の鍔とそれを握る拳が身体を捉えていった。
双方の勢いが相乗された衝撃に、身体が軋み、視界が歪む。
横ざまに倒れて地面に打ち付けられる衝撃も、
自分の名を呼ぶ兵たちの声も、どこか遠かった。//]
/*
ま、大規模な用兵はわざと避けてたって側面もあるんだな、実は。
軍勢規模で動かしてるのが死ぬと、あとが面倒じゃん、という考えで。
さぼろうとした、んじゃないよ?(アヤシイ
[先の突撃は受けに回るため。そして位置を変えるための突撃。倒すのではなく突破であったが、敵の裏をとった突撃は先程よりも横列広く取り、多くの敵を討ち果たしながら進めていた。そんな重歩兵隊の波の向こう、意気上がる歩兵の群れ>>22
敵の重歩兵に道を開けさせて突っ込むつもりには少々手間もかかるかどうか。]
どちらにしても突破しかないでしょうね。
[重歩兵の分隊>>1:401が後方を抑えるように動いていたか。包囲されそうな現状。とりうるのは前に進み中央軍との合流だろう]
生は前にあり。というやつですよ。ほっほっほっ。
[敵中突破の最中ですら笑っていたのだが]
・・・・・・・・・・・・おや・・・?これはもしや…?
[両軍の代表者を遠巻きに囲うようにしているのが馬上だからこそ見える。そして勢いのまま突破のを止め、遠巻きに固めているからこそ空いている隙間にすべるように騎馬隊は入り込み。攻撃を停止して]
一騎打ちですか。
[後方より迫る牙による時間制限は、少々気まずげに馬を一旦停止させ周りを見渡した]
/*
おっと。
メモに何か残ってるぞ。
クレステッドに旅の話を聞いた>>1:219
今ここでこれを引っ張り出せるかどうか。
どうかな?
― サクソー川/橋の北西付近 ―
[ 背面から襲った剣の一撃を、エドルファスは器用に身体を捻って手にしたバックラーで受け止めようとする>>38 ]
(速い...!)
[ 相手は身軽さ重視の軽装備とはいえ、こちらも手を休めず連撃を放ったつもりだ。
けれど、エドルファスの反応速度は、その攻撃速度を上回り、刃を確実に受け止め、致命傷となる事を、避け続けている、が ]
......っ!
[ 軽装備の悲しさか、或いはこれまでの激戦でバックラー自体が耐久の限界に来ていたか、剣の腹に当たったそれは、真っ二つに割れる。
結果エドルファスの胸に痛打を浴びせることは出来たが、本来の勢いは大分殺されていたうえ ]
ってえ...!
[ 割れたとはいえ金属のバックラーとまともにかちあったのだ、剣に返った衝撃も並ではない。
右腕から全身を駆け巡るような痺れは、ある意味斬られた傷より衝撃が大きく、暫し、動きが止まる ]
―戦場:東側―
[>>22 追い掛ける旨の号令を発してから、暫し。
体力を削がないよう、然し決してスピードを緩めることなく軽歩兵隊は進軍を勧めた。]
出来る限り一塊になれ。
相手は騎馬隊だ。まともにぶつかれば勝てん。
[進軍の最中、そう言って広がりつつある軽歩兵隊を一束に纏めた。
上空から見れば、巨大な僅かに尖った楕円のような形をしているだろう。その先頭にマーティンは立って、進んでいた。]
さすが、なのは...そっちだ、ぜ。
[ 敵手も無傷ではなかったため、反撃がすぐに返らなかったのは幸いだった。距離をとり、こちらを睨むかのエドルファスに、息を整えようとしながら、辛うじて言い返す ]
[ その間にも、潔くバックラーを放り捨て、剣を握り直した若者は、痛みに耐えて、地を蹴ると、忽ちに肉薄し、上段から、真っ向勝負に近い斜めの斬り下げを浴びせてくる ]
ちぃっ!!
[ 舌打ちが漏れたのは、未だ痺れの残る身体が即応出来ず、盾を振り上げる力を欠いたせい。
避けきれなかった刃が、ざくりと食い込んだのは、咄嗟に盾を離して、上げた左腕の手甲の肘近くだ受け止める場所をしくじったとは判ったが、その動きが限界だったのも確かで、相手の力が全力ではなかったことを感謝するしかない。
もしまともに受け止めていたら、腕が切り落とされていてもおかしくは無かった ]
うりゃあっ!
[ このまま押されるわけにはいかないと、右手の剣を相手の身体の中心向けて突き出す。
何の小細工もないまっすぐな突きだったから、見切る事は容易だっただろうが、狙いは、もっぱら、自身の体勢を整える隙を稼ぐことだった// ]
[>>89 やがて、その特徴的な髭が目視できるほどまでには、距離が詰められる。]
アイツが、コリドラスって奴だっけか。
………若の口説きを振るたぁ、ふてぇ野郎だぜ。
[>>2:220 兄将の進言を受け、ディーンがコリドラスを勧誘したことは、心の裡の声で聴いていた。
その結果までは、マーティンの耳には入らなかったけれども。
今こうして、ディーンを討とうとしていることが、そのまま回答だろう。]
おるぁ、待てぇ!!!
儂が相手じゃ!
――――全員、はぐれるなよ。
前へ進め!!
[そう怒鳴り込んで、勇み足。]
………?!
[急に距離が詰められる。
てっきり、そのままディーンへと突き進むかと思ったのに。
急速に縮まる距離に、副将は急に警戒を持った。
然し、そこは単純な男だ。
歩みは止めることなく、そのまま詰められるだけ距離を詰めさせてもらう。]
……どうした。
――――……お前さんにも戦士の矜持があるってぇのかい。
[武器を構え、いつでも戦いに挑む恰好は崩さないまま。
そう大きくない声でも相手に届くほどの距離で。
感慨深げに呟いた。//]
[重歩兵の隊列は再びの突撃を受けて深く裂かれていた。>>89
それでもなお崩れ立たないのは、彼らの主が先頭で刃を振るっているがため。
重騎兵が抜けていった後ろを分隊が片目、後方から徐々にまた隊を立て直していく。
立ち止まった敵騎兵を追って一騎打ちの場に踏み込む兵はいなかったが、戦いの意思はなみなみと満たされていた。]
― クリーク砦 ―
[>>55肩を抱くように込められた力に見上げるのと、肌に響く気配の変化を知るのはほぼ同時か。見上げる事でチャールズの合図を確信し頷いて。
南へ下りて、森まで向かう。
撤退経路を読むと、また頷いた。]
…ん。
わがった、いぞぐ。
[傷の事はやはり心配なものの、矢が切れている今は足手まといでしかない。どこかで補給が出来れば別だが。]
あ、えりぃの、
やっばり、がーぐも貰っだんだ。
[>>56合間にちょっとだけ笑った。見られているのは傷だろうから、余計に心配かけないよう明るめに。]
わぁじは、へーき。
[その途中で、唇が動くのを見てまた見上げる。]
がーぐ…?
[表情から深刻さが伺えて、誰の怪我?というようにじぃっと覗きこむ。おそらくチャールズが、というような返事はなかったか。あればどこかで矢をひっぱりだしてでも向かおうとするのだろうが。
撤退するなら、絶対にディークの副官であるチャールズもつれて行かなければ、という想いは強く胸にあるのだから*]
― サクソー川/橋の北側 ―
[身軽さ身上の剣術のために、と。
防具の類は最低限、両の腕にも布を巻いて皮の籠手を着ける程度。
故に、勢いに乗せた一撃を受けきれず、更にその奥へ刃が届く可能性は高かった。
それでも、この手を選んだのは、確実に止める術を模索した結果。
相討ち、なんて思考は最初からなかったけれど]
……っ!
[宙より迫るダンクラードが身を捻る。>>88
次いで落ちかかる刃が左腕を捉え、籠手諸共に腕を深く裂く]
……ん、のっ!
[走る痛みに身体が震え右手の軌道が逸れるが、構う事無く刃を繰り出す。
それは身を捻る動きと相まって、狙いよりも浅い位置を引き裂いていく。
最後に、拳に直接衝撃が伝わった]
……ってぇ……!
[それで済む傷か、と突っ込まれそうな一言と共に、刃が落ちる。
衝撃に態勢が崩れ、後ろに向かって倒れ込んだ。
それでも、どうにか身体を起こし、は、と息を吐く]
……ったく。
お前、ほんと、変わって、ねぇけど。
[ぽつ、と零れたのはため息混じりの呟き。
己が意志を通すべく、全力でぶつかる所は、幼い頃にいつも全力で向かって来た少年と似て、でも]
……変わったとこは、変わったな。
[身を守る動きに、己が命と、背負うものへの責を見た気がした]
自分のやるべき事を、見極めて、やるべきを選ぶ。
そーゆーとこは、嫌いじゃないわ、ほんと。
[ほろ、と零れたのは、偽りない本心]
……なあ。
[周囲の喧噪が大きくなる。
あ、周りがほっとかねーなこれ、と。
そんな事を思いながら、言葉を綴る]
お前、さ。
この戦いの先に、なに、見てる?
……望むもの、取り戻したとして。
その、先。
[戦いによって得たもの、その先に、何を見ているのか。
こんな距離で言葉を交わす機会は早々あるとは思い難いから。
引っかかっていた事を、投げかけた。//]
/*
兄さあああああああん!!
くっそ倍返しされてしまった。
ごろっとするねごろっと。
いつ織り込めるか分からなかったから
兄さんらぶは早めに出しておきたくてね…!
あと投げて貰ってた湿原のあれそれも拾いたいとはずっと思ってるんだ。どこかで…どこかで…!
/*
なんか、ナカノヒトがやる気に満ち溢れているので、無意味に更新を連打してしまう駄目さ加減。
誰かになんかの愛を書いていようか。
こういう時に、タスク積んでないとやること思いつかなくて困るね。
おやおや、参りましたね。
[騎馬の脚が止まれば騎馬隊の威力は半減するし、戦略上であればこのまま独立解放軍の盟主を討つのが正しいかったが、だがそれでも咄嗟にとまった
そして停止したことはそれは策ではなく。そのため歩兵隊>>96が距離を詰める判断は正しい。
周囲の兵も意気上がる>>98のをみて警戒こそすれどこちらから攻撃をこれ以上仕掛けることはせず]
戦士として…それも多少はありますよ。
一騎打ちをしてるとしったのは今さっきですので、その前の行動を咎められてもどうしようもありませんけどね。
[おかげで騎馬隊を不味い止めかたをしてしまった。まあそれもこれも戦時中だから致し方ないところ]
この戦いは、お互い相手を殺しつくすことが目的ではなく、遺恨を残すための戦いでもない。それはあなたたちもそうでしょう?
ですのでこれ以上自発的に穢す真似はしませんよ。
[戦略上間違った判断だ。だがことこの戦いにおいてはそうせざるを得ない。不利を承知して、構える大男>>97を前に、緩く錘を突きだしてみせた]
― サクソー川/東寄り ―
[ ツェーザルが、仁王立ちのまま事切れ、マーティンが、橋へと押し込もうとする200の兵を置いて盟主への援護に走ったと、丁度相前後して、左翼から「祭りに遅れ」ぬよう、駆けつけてきた騎兵の一団が漸く、本陣近くへと到達した。
先頭を走るのはダーフィト・エイワズ旗下の小隊のうち、川岸の哨戒に残された10騎余り、以下50騎弱が後に続く。左翼に配置された騎兵のおよそ半分ばかりということになろうか ]
「橋を護れ!一人も渡らせるなっ!!」
[ 怒号に近い号令の下、敵歩兵の群れに向かって長槍を構えた騎兵達が突撃する。
その一人一人が、並ならぬ気迫を纏っているのは、他でもない、死して尚橋への道を護ろうと立ち塞がる、若き戦士の魂に心揺さぶられ、その遺志を引き継がんと、奮い立ったが故のことだった ]
― クリーク砦 ―
[眼前で繰り広げられる息つくを知らぬ激しい攻防。
槍と剣が高らかに打ち合い、数度響かせた後に互いの間合いが開いた]
………
[打ち合いを目の当たりにする間、オクタヴィアスは
(─── 必ず、彼女は成し遂げてくれる)
[布石は既に打った。
流石のチャールズも打ち合いながらではオクタヴィアス以外の者が1人擦り抜け行くのを見咎めることは出来なかったらしい>>24。
抜けた騎兵は果敢にも単騎で南門を守る敵兵へと向かっていく。
門が開いた後、速やかに潜り抜けることが出来るように]
/*
うむうむ。
位置の共有は大事だよねえ(メモ応酬見つつ)
実はおいらも「あれ…いつの間にか橋まで来て る??」と
途中で思ったクチである(
とはいえ橋で立ち往生は
絵的にも美味しいから大歓迎だったけどね!!
気が付けば弁慶。
腹切られて立ってられんのか…って思わなくもないけど、
まあほら、あれだ。熱血ファンタジー万歳。
[門が開く音を受けて、クロイツがチャールズを押さえにかかる]
騎兵隊、前進!!
[その横を擦り抜けるべく、オクタヴィアスを護っていた騎兵数騎が馬腹を蹴った。
先行した護衛兵長の後を追う]
[チャールズが発した合図により、各所で繰り広げられていた攻防が様相を変える。
防衛から攻勢へ。
退却するための動き]
深追いしなくても良い!
私達が目指すのは前進だ!!
[逃げる者を追う指示はしなかった。
下手に追撃しても突出してしまえば囲まれる可能性があったし、何より、目的は別にある。
これ以上時間を削られるわけにはいかない]
阻む者には容赦するな!
[そう指示を出しながら、撤退のための工作をする敵兵に視線を流す。
力で追い返すのではなく、あるものを使って妨害する動き。
戦いに慣れない民が遮二無二逃げようとしているように見えた。
彼らは訓練された兵ではないのだと、改めて知る]
[騎兵の護りを失ったオクタヴィアスを見て、好機と思ったか飛び掛ってくる敵兵があった]
─── ッ 、 はぁっ!!
[突き上げられてくる刃に対し盾を掲げ、その切先を外へと逸らす。
更に盾で刃を弾き上げ、開いた上体目掛けて踏み飛ばすように蹴りを放った。
敵兵が地面に背を打ちつけ、滑り離れて行く]
[騎兵の移動が起きたために北門からは追加の兵が砦へと入ってきた。
外では未だ妨害があるらしく、ところどころに負傷の痕が残る]
君達はガートルードさんを迎えに行って。
開閉機構がある場所はきっと兵が置かれてるだろうから。
[指示を出したのは、本来ガートルードと共に潜入することになっていた者達に対して。
本当ならばもっと早く援護してやりたかったのだが、突破し切れずに居たのだ。
だが開門した今なら手薄になっている可能性がある]
必ず連れて来て!
[そう付け加えて、ガートルードの下へ救出部隊を送り出した]
[敵兵達は階上へと引いているようで、階段前では砂を目に撒かれたり、木組みが作られ追いにくくなるような工夫が為されている]
流石に周到だね…!
[最後の最後まで足止めせんとする徹底ぶりに感嘆めいた声が零れた。
追い切れぬと悟れば階段に向かっていた歩兵は引き、南門突破へと加勢せんと移動を始める。
階上は外から攻略を狙う者達に任せることとなった]
[オクタヴィアスが指示を出す間にもクロイツとチャールズの攻防は続き。
己も南門へ向かわんと馬首を巡らせた時、クロイツの首に手刀が振り下ろされるのを見た]
クロイツさん!!
[思わず声を上げる。
手綱を引き駆け出さんとする体勢のまま、視線は刹那、チャールズへと//]
森に戻れば補給もきくし、傷の手当もできるさ。
サシャの腕を振るってもらう機会は、まだこの先にある。
[弓兵たちと一緒に先に下りろ、と肩を押しやった。]
/*
ダーフィトさんからお返事が。
用兵含めて大変そうな中お相手して下さっててほんと感謝している。
投票次第ではあと1、2回往復で区切りつけることが出来る、と思うんだけれど、そうでなくとも落としどころ作れれば。
いつまでも独り占めしているわけには( ノノ)
/*
ゆるりっと桟敷席に座りつつ。
なんかこれ見物のおともに、甘いものでもあった方がいいッスかねー。
どこぞの歴史家が、ガートのねえちゃんお菓子好きって言ってたッスし。
まあおいらも、都会のお菓子は食べ損ねたッスけどな!
[ちくせう。]
― サクソー川/橋の北 ―
[ 対する独立解放軍の歩兵達も、盟主のために道を拓かんとする気概は、騎兵達に劣らぬものだっただろう。
数の上では歩兵側が優位でもあったが、騎兵には本陣から弓矢の援護も飛ぶ。
気迫と気迫、勇猛と忠義のぶつかり合いは、他で繰り広げられる戦いと同じく激しいものとなる*]
―戦場:東側―
そうかい。
……口調の割にゃぁ、”参った”って感じはしねぇけどなぁ。
[>>106 飄々とした風体を崩す事なく、老いた智将は言葉を紡ぐ。
戦火の最中に居ても、そのペースを崩さないことは。
それだけ、戦争に慣れている証でもある。
今、この瞬間に弓で射られたようとしても。
この智将なら、きっと飄と躱してしまうのだろう。
体躯の差ではない、経験の差だ。
コリドラスから覚える、底しれなさに、マーティンは少しだけ汗をかいた。]
まぁ、お前さんにゃぁ、
さっき良いところで”横槍”喰らっちまったからなぁ。
多少、狡い事はするんじゃねぇかと焦ったのさ。
[そう言って先程の恨みをぶつけるがごとく、真っ直ぐ返答して。
緩く錘を突きだされようとも、全く動じることなく。言葉を続ける。]
……お前さんさァ、
ラモーラルが好きなんだろ?
だからこうして隠居生活してもなお、戦場に第一線に来やがる。
[目の前のこの男は、ラモーラルに忠誠を誓ったのだろうと。
近しい縁の、あの人が言うた。
その言葉を本人に返す。]
元々の主のもとへ返してやりてぇって思わねぇのかい?
[説得をするつもりはない。
ディーンの説得ですら折れなかった男だ。
自分如きでは屈さないのは、分かっている。
けれども、]
この地を、
この未来を、
お前さんは、どうしたいんだい?
老い先短ぇってのによぉ。
お前さんも、
……儂も、
――――馬鹿なもんだな。
[智将の、飄々としたその仮面の裏を。
知りたくなってしまった。//]
/*
歴史家の追悼はいつ見てもいいッスよねえ。
おいらとても好きッス。
へへへ。
こーやって、あの追悼もらえると、こう、
いやったあああああ、死んだああ! …って気分になるッスな。
/*
>>48
こう、過分に素敵な言葉をいただいた感。
やあ嬉しいねえ。
各キャラへの村建てさんの愛を感じるこの演出、ほんと好き。
/*
んむ、投票難しい
エディさんは確定でいいとして、ダーフィトさんは共倒れとかしたいわけではないようなので除外でいいですかね。
このまま乱戦になるなら私かマーティンさんで、違うならばクロイツさんでしょうかねぇ…
[おそらく、意識が一瞬飛んでいたのだろう。
ざらついた音が耳につく。
すぐ近くで零れたクレステッドの声も、やはり遠くに聞こえた。>>104]
そっちこそ、全然変わってない。
[肘をついて身体を起こしながら言い返す。
漏れ聞こえた評価には、小さく笑っておいた。]
[周囲の兵が動き出した気配がする。
そのわずかな猶予に、投げられる問い。]
この先に───
[ちかちかと妙な色が視界に散っている。
その視界の向こうに、朝日浴びて立つ、ラモーラルの都城の姿が見えた。]
誰もがラモーラルの民だと誇りを持てる国を、
胸を張って、ラモーラルを愛すると言える国を、作る。
たとえ、どんな境遇にあろうとも…
[言葉の途中で、駆け寄ってくる兵が見えた。//]
― クリーク砦 ―
…ん。
[>>117まだ気にならない訳ではないが、カークに念押されるとそれ以上は言えず。背中を押されてわかった、と頷くと、後は弓兵>>59らと行動を共にする。
>>58カークの声に耳を傾ける者は居ない。ならばと南、逃走の先は遊牧民らにも僅かながら馴染みのある森だ。覚えのある道は安心を産む。おかげで、そしてカークの様子から混乱は少ないようだった。]
/*
いやあ念願の初回落ちすぎて、こう。
お墓でごろごろ楽しい。
あとダーフィトのなにかも受け取ったあ!
投げてくれてありがとなー!
あっ、ねえ!おねがい!
矢をずごし分げで!
[ついでにとばかりに、集まった弓兵から何本か矢を頼み込んでもらうと、いくらか補充できて少しは安心した。
それからようやく壁を降りる。負傷者を背負う者を手伝いながら、壁から少し離れて矢を構える。歩兵が降りきる前に、追撃者が来たなら射落とす為に。]
― サクソー川:橋の北 ―
[副将が、軽歩兵隊を半分に割いたのはつい先程のこと。
進軍を命じられた軽歩兵隊たちは、川の南側へ渡ろうと駆けていく。]
「盟主が進むべき道を!我等の手で!」
[>>118 勇猛と忠義がぶつかり合い、想いは火花となってはじけ飛ぶ。数こそは軽歩兵隊が上であったけれども、経験の差がそこには明白にある。
勢いばかりでは埋められない溝が生まれ、その隙を確実に狙われる。
ゆっくりと、しかし確実に軽歩兵隊は削られていった。]
[また武器の類も、独立解放軍は、正規軍には劣る。
弓矢の類を周囲から受け、まともに防御する事が出来ない。
それに気を取られていると、正面から正規軍にやられてしまう。]
「怯むな!」
[然し、やられてばかりではいない。
何度も傷つきながらも、兵士たちは戦場で学ぶ。
三歩下がっては二歩進みといった具合で、じっくりと軍勢は南側へと進んでいった。*]
/*
[がさごそ…きょろきょろ。]
…お。こんなところに、こんなものが、ッス!
[時期が過ぎて安くなったチョコレートの詰め合わせをGET!]
おんなのこにもらえなくてもいいッス。
花より団子ッス。
/*
よくよく考えたら初期兵数の2割って250なんだよね。
2割を多いと見るか少ないと見るかはその人の感覚で違うとは思うけど…。
少なくともそのくらい減ってても良さそう。
減った兵って死者のみならず、実働不可の負傷兵も含まれるからなぁ。
2割減を最低として、調整とってみよう。
/*
いざお返事を書くとなると長考してしまうのはどうにかならないものかなあ。
頑張ろうがんばろう。
目標1レス15分!
/*
そういえばさっき自分の発言を見返しているときに、アンカミスを発見してしまった。
>>2:*36にあるアンカは>>0:40だよ。
良いところで!!
― クリーク砦 ―
[背を向けたままの声>>123にビクリとした]
ッ ───── はいっ!!
[師が負けるはずが無い。
喩え相手が歴戦の将だとしても。
その信を腹から出した声に含め、オクタヴィアスは馬腹を蹴った]
[目指すは南門 ────]
[その先にある、皆が待つ地//]
/*
あーーー、あああ。あー
ど、どうしようかな。
wwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwww
馬鹿みたいに、書き溜めた伝言()が、
オクタヴィアスに言わないうちに行っちゃうよ、なあ!!!www
ばかだーーーーーーーー!!!wwww
いえいえ、これでもついつい薪を補充し忘れるぐらいには参っていますよ。ほっほっほっ。
[飄々と笑いながらなんとも長閑な例を口にする。
住む場所によっては笑いごとではないがそれはともかく]
ああ、やはり、先手を務めたのはあなたでしたか。
[これは手を焼くはずだ。と遠くからみた兵の気質。そして目前の男>>120を前にして理解する。時に巨大な壁となり、時にはその壁を打ち崩す破壊槌になるような男だ]
おやおや、横槍は軍同士の戦いですからね。剣で突くか払うか斬るか。程度の差ですよ。ほっほっほっ。
[緩く錘を向けながらも振るうつもりもない。ただ構える姿勢を保ったまま元将軍は飄々と笑う。]
ええ、私は故郷が大好きですよ。
[こちらの問いには何の迷いもなく]
ですが……元の主に返したいとは思いません。いえ…不甲斐なくて返すことができないのですよ。
[対象的に言い直す様はどこか歯切れが悪い返事]
元はといえば…この地に変化が起きたのは、宰相の不安を晴らせなかったのは、領主様の……いえ、…私たち将兵の力不足だからですよ……!!
[領主の指針の通り独立独歩を歩む。そう信じて進めれる、安堵を示せなかったから起きた乱。宰相への恨みよりもより深い自分の不甲斐なさへの怒りが溢れだし、その怒りのほとんどを裡に向けながらも尚溢れる怒気に、味方であるはずの周囲の兵すら震える]
はぁ…はぁ キリがないな。
歩兵隊は弓兵隊の位置まで到達したか?
[「到達完了です!」の声に頷く。]
よし、全員撤収だ!
[最終決断を下し、北からの敵への対応を中止すると、南の胸壁にかかったロープに手をかける。]
……お互い様、ってわけね。
[そっちこそ、という評に、く、と笑む。>>122
後ろからの喧噪が、そろそろ途切れさせろ、と主張する意識を強引に保たせた。
投げた問いに返る、答え。>>124
ふ、と小さく息を吐いた]
誇りを持って、ねぇ。
個人的にゃ、誇りじゃ飯食えねぇからなあ、ってのが先に立つんだが。
[紡ぐ口調は冗談めかしているが、銀灰の瞳にあるのは真摯ないろ]
……俺らとお前じゃ、やり方も方向性も、全部違う方むいちまってるが。
『誰もが』っていうとこ、そこが大事なのは、同意できる。
ただ……。
[『どんな境遇でも。』
その言葉には、幾つか思う所がある。
それを言葉として紡ぐより先、兵が近づく足音が響いてきた。
あ、時間ねえやこれ、と。
気づいては、と息を吐く]
……ま、ここでこれ以上言っても、多分行きつく先は平行線、だな。
それに、お前さんが本当に話さなきゃならんのは、俺じゃない。
[誰、と明言はしないが、言わんとする所は伝わるか。
脇差を左に持ち替えつつ、突き立てた太刀の柄に手をかける。
そのまま、動く事はしない。
それは、引くなら追いはしないが、この場を譲る気もない、という意思表示。//]
/*
戦いの合間にかわされる、
どんな行く末を求めているかの遣り取りがいいッスね。
クレスとダンさまのところや
マーティンとコリドラスのところ。
これも醍醐味だよなあ、って思うッス。
― クリーク砦・内部 ―
[退却の合図は鳴った。
速やかに戦いの気配は退きつつあり、やがて程なく、この砦はオクタヴィアス率いる兵らの手に落ちるであろう。
その──…、前に。
男の意識は次第に目前へと収束していく。
撤退は間違いなく為されるであろう。
それは既にカークに託した。
あの男ならば、間違いなくやり遂げるだろうとの信がある。
故に男は、次第に将から一人の武人の顔へとなることが出来る。]
… いい判断だ。
っほら、あんたも一緒に行くぞ!
[蹌踉めいて踞る負傷兵。助けに戻って引っ張り上げる。
自力では下りられそうになかったので、ロープを男のベルトに結んで、スピードを抑えながら下ろしてやる。
胸の傷からまた血が溢れるが、手を離すことはしなかった。
ふっと重みが変化して、先に下りた仲間たちが、負傷者を支えて運んでくれたのがわかる。
その後で、ようやく胸壁を乗り越えた。
交錯するように、北側の城壁に敵が頭を出すのが見える。
すぐに乗り込んでくるだろう。
こっちが地面まで滑り下りるのが先か、ロープを切られるのが先か。
分の悪い勝負だな──*]
/*
やっぱりコリドラスの人は上手いなぁ…。
用兵もそうだけど、領主側でありながら辺境伯の下に残るRPだとか、それで居て一本筋がぶれないとか。
考え方とか動き方とか、勉強になる。
― サクソー川/橋の北側 ―
[ 数を減らしながらも、尚諦めず歩兵達はじりじりと南へと進もうとする。
騎兵の中にも、取り囲まれて馬から落とされ、或いは、勇気を振り絞って槍を突き上げた歩兵の一撃に絶命する者も居た ]
「押し返せ!オクタヴィアス様を迎えるまで、ここを突破されるわけにはいかん!!」
[ オクタヴィアスの名を聞けば、同時にツェーザルの最後の叫びが本陣を護る歩兵や弓兵の胸にも蘇り『おおっ!』と雄叫び上げ、騎兵と共に南へ動く敵兵の、壁のような群れを押し戻そうとする。
混戦を抜けだして橋へ取りつこうとするものがあれば、身を呈して組み付き、組み合ったまま土手を転がって川へと雪崩落ちる者も在る、弓兵は、友軍の騎兵を取り囲む動きを見つければ、その囲みを破らんと矢を集中させた。
押し戻し切るには至らない。けれど敵が進んだと同じだけは、如何にしても押し返す、拮抗するのは丁度、ツェーザルが、立ちふさがったその一線だ* ]
────…ッ、
[刹那、男の視線がちらりとオクタヴィアスへと流れた。
彼に言い足りなかったことがある。
そんな風に男の唇が一度歪んで、引き結ばれた。
視線はすぐに目前へと返される。
意識を逸らして相手出来るほど、甘い相手ではない。
何より、この男は全身全霊の気迫漲らせてこの場に在るのだ。]
それ程までに、
──── 惚れたか。
[かの陽光に魅せられたか、と。
間近に落として、男の胸元目掛け勢い良く膝蹴り上げた//]
/*
こっちは正直どうとでもできるが、
クロイツでもいいきはしつつも・・・だがチャールズ撤退しかないからな。っておもうと難しいな
/*
ターン数的には決着つけてもいい頃合だと思うし
あまり手を取らせるのもというのもあり、
ダーフィトさんの格好良いところだし(←)
頂いた突きを盛大に受けたいのこころ。
んだけど、投票がなぁ……
早まって他の人の選択肢潰してしまったらと思うと。
大怪我からの〜(ry)でもいいから落とさせて貰うか。
あゝ、
―――……その表情が見たかったんだ。
[>>132智将の仮面が落ちる音を聞いて。
副将はふと、赤き記憶を思い出す。*]
― 王の起った日 ―
[>>2:*33 短い宣を聞いたとき、マーティンは弾かれたように目を見開いた。
目の前に広がるのは赤き炎
落城するそれから逃げ帰る、小さな少年は
暁の光を浴びて――――
王と為る。
手を伸ばされ、絆を受けたときから。
マーティンはこの時を待っていた気がする。]
[>>*4 盟主の傍らに膝をつく音を聞いた。
兄将の真っ直ぐな宣が木霊する。]
………ッへ、
なんかこういうのは恥ずかしいなぁ。
[続いて膝を付こうとして、若干照れ臭くなって。鼻を掻いた。
少し決まりがつかなくなって、]
あー……
[赤き中空を眺めて。一呼吸。]
儂ァさ、
若のような王の血筋も。
兄者のように、
先代から王に仕えている身でもない。
ンだからさ、
―――――ちぃと、二人が羨ましいこともあったんだぜ?
[宣の代わりに。先に紡ぐはそんな本音。]
でもさ、
ただ悪党やってたぁ、儂がさ、
――――……若と兄者のお陰で、こうして変われたし。
共に未来を築くことが出来るってのは、
……儂ァ、すげぇ幸せもんだよ。
マーティン・グリズリー
――――……この魂、燃え尽きるまで御身に仕える!
[号とともに、遅ればせながら膝をつき。真っ直ぐ前を見た。
その瞳には、眩いばかりの暁を見据え。輝いていた。*]
誇りじゃ食えない、か。
[紡がれた言葉に、苦い息を落した。>>137]
── 俺を生かしたのは、誇りだった。
[短くはない、最初期の逃避行の頃を、ぽつと零す。]
[駆け込んできた兵が盟主の身体を馬上に引き上げる。
それを拒むも、身体に力が入らなかった。
視界の明度が次第に落ちていく。]
話をしたければ、
俺の前に来い。
[指している人物は、お互い同じだろう。
揺れる馬の背の上で、意識を失うまいと暫しあがいていた。//]
―戦場:東側―
[落ちた仮面の裏には、後悔の念とそれ以上の憤怒を覚えた。
その老いた顔付きとは打って変わって、眩いばかりの熱気を覚える。
怒気に気圧され、下級兵士は、僅かに後退した。]
がっはっは!
儂も馬鹿だからのぉ!
詳しい歴史や因果なんてェのは、すまんが分からん!
[>>132 自分達の力不足のために産んだ歴史を、払拭せんとする智将。
マーティンには詳しい事情は察することしか出来ないが、その皺はただ老いで刻まれただけではないのだろう。
先程までは「たぬきおやじ」と思っていたけれども。
今は真っ直ぐに、相手を敬うような視線を投げかけ。武器を再度構え、]
― サクソー川:橋の北西付近 ―
[自然と口を衝いて出た敵将への賞賛に同じものが返されて、翠色の双眸は僅かに瞠目する。
戦闘中の短い応酬とはいえ、その一瞬だけは綻ぶように口元に笑みを刷く。]
…っ、 は、は。
……あなたにそんな風に言われるなんて、光栄だな。
[風に攫われてしまったけれども、本心からの言葉だ。
もしこれが互いの命奪い合う戦場でなければ、
きっとどんなにか楽しい時間であったろう。
男として、憧れていたのだ、そのしなやかな剣と佇まいに。
…否、今となっては詮無きこと。]
でもなぁ……
お前さんも、目の前を見て分からんか?
[そう言って指を差すは、>>122>>136 剣を交わし合う二人の将。ディーンとクレステッドは互いを認め合いながらも、決して剣を緩めることなく。
命の――――本音のやり取りをしている。]
ラモーラルの未来ってぇのはさ、
お前さんが思ってるほど暗いものでもねぇんじゃねぇかな?
儂だって、
全てぶつけたあとに、
こいつらに、
―――――未来を託してやりてぇじゃんか。
[そう言って、コリドラスに見せた笑みは。
至極穏やかなものだっただろうか。]
/*
やったぜ今度は早目に返せた!
と思っていたらマーティンからごっついのが届いていた件。
おまえもか……(吐血
若ぁ!!
川の向こうへ、
州都へ、
―――――……渡るぞ!
[そう言って、コリドラスの向こう。
一騎打ちを仕掛ける盟主に呼びかけ、駆け寄ろうとする。
一騎打ちを邪魔するのは心が引けるが。
然し、命を奪われてはたまらない。
たった一人の、かけがえのない御人なのだから。*]
/*
ちょっと悶えるから暫し待て。
あーーーもう。
いいやつだなあおまえ。
なんだよその顔でその可愛げ。
そこで羨ましいとかいうのずるいぞ。
事前投票集計の結果、2位が同票でしたので、村建ての1票を加えて決定します。
次の更新で墓落ちするのは、【エディ と クロイツ】です。
【投票をエディにセット】してください。
お二人は、華々しく熱血な結末に向けて準備をよろしくお願いします。
独立解放軍盟主 ディークは、平原の民 エディ を投票先に選びました。
後世の歴史家 ナイジェルは、傭兵 クロイツ を能力(襲う)の対象に選びました。
老将 チャールズは、平原の民 エディ を投票先に選びました。
独立解放軍副将 マーティンは、平原の民 エディ を投票先に選びました。
……そっか。
[ぽつり、零れた言葉>>145に浮かべたのは苦い笑み。
それが、人を生かす力になるのは──知らないわけでも、ない。
だが、それを言葉にする事はなく]
……んなもん、言われなくたってわかってらぁな。
[俺の前に、という言葉。>>146
その物言いに、これが覇王の気質ってヤツか、と思いつつ、ダンクラードが馬上に上がるまでそのまま動かず。
それがなされると同時、こちらも立ち上がった。
大小二刀を両手に提げ、ふらつきながらも、自陣営の方へと下がる]
……状況、端的に。
[支えるべく近づいてきた兵に問うのは、橋近辺の戦況。
崩れそうになっても、なお。
銀灰は、未だ、閉じるを自身に許さない。//]
平原の民 エディは、平原の民 エディ を投票先に選びました。
正規軍兵士 ダーフィトは、平原の民 エディ を投票先に選びました。
/*
えーと...早めに落ち描写の方向なのかな?メモで聞くべき?
トドメは避けてサシャとかカークと再会させてあげたい気もするんだが。
辺境伯嗣子 オクタヴィアスは、平原の民 エディ を投票先に選びました。
伝書屋 カークは、平原の民 エディ を投票先に選びました。
/*
お、おう。おおおおう、クロイツさん
どうしようwwwどうしよう。
このままお相手すべきかどうか、なんかもう申し訳ない。
どうしようw
傭兵 クロイツは、平原の民 エディ を投票先に選びました。
/*
!!!!かあっけえええ!!!!!
いいねーー、かっけえねーーー
クロイツとそこは、男惚れってあれに見えるんだよなーーー
かっけーーー
熊殺しの森の民 サシャは、平原の民 エディ を投票先に選びました。
/*
おおお。今日はエディとクロイツ ッスか…!
つか投票、ものっそい三つ巴だったッスね…!!
二人ともがんばれがんばれッス!!
熱血わくわく。
元将軍 コリドラスは、平原の民 エディ を投票先に選びました。
― サクソー川:橋の北 ―
[>>141 勇気を振り絞って槍を突き上げ、馬に乗る兵の喉を貫いた。
その時、小さな歓声が生まれるけれども。
直後、悲鳴に塗り潰される。
窮地に陥ってもなお闘志を燃やし続ける騎兵に、上から剣を振り下ろされたのだ。]
「ダンクラード様の為に!道を明け渡すのだ!
州都に! ――――自由の旗を立てよ!」
[ダンクラード・ハーゲン・ディ=カルスト・ヴァン・ラモーラルの名が戦場に響く。
互いに仕えるべき盟主の名を叫び、剣と盾が入り混じる。
正規軍に切り裂かれてサクソー川へと落ちた兵士が居た。
解放軍に打ち破られてマーチェス平原へと傷付いた身を投げ出す兵士が居た。
安寧を望む緑と、解放を謳う赤が――――ぶつかり合う。]
[推し進んだ分だけ、確実に引き戻そうとする力が働く。
ここはぜってーー 通さねえ ッス よ!!!
>>2:331 そんな風に叫ぶは、若き兵士の魂。*]
/*
[『ガートのねえちゃんも良かったらどうぞッス』
チョコレートに貼り紙添えて、ぺたり。]
うし!おっけい。
応援しつつ、おいらは先におやすみッス。
地上ふぁいおー!!!**
― ある日、森の中で(8年前) ―
[猛獣に会ったら目を逸らすな。
そう教えてくれたのは、誰だったか。
けれどもこの時>>1:192、一度もクマから目を逸らさなかったのは、教えを守ったからじゃない。
純粋に、心から、欲しいと思ったからだ。
身体の中で疼く何かが、囁いていた。
あるいはそれは予感と呼ぶべきもの。]
[振り下ろされた斧の刃が掠めていくのも、>>1:194
風圧が頬を叩いていったのも、気にならなかった。
こいつは、俺のものになるべきだという確信が、
身体を突き動かしていた。
呼気と視線と気迫と、ほんの少しの格闘の技。
いつもならこんなにうまくいくことなんてない、手品のような技が決まるのも、不思議とは思わなかった。
そうあるべきなのだ。
だって、このクマは───]*
[呼び合ったのは血のせい。
響き合う魂の欠片のせい。
会う前から確信していた。
彼は、自分と共にあるべき漢だと。
予感に惹かれて森へ出かけ、
かけがえのない宝を拾って帰ってきたのだ。]
おまえが来てくれたから、
俺はもっと強くなれる。
これからもずっと、ついてこい。
[高揚する心のままに、大きな手を強く握った。]*
[それから時がいくらか経ち、
目の前には、跪くチャールズとマーティンの姿がある。
正式な礼の形をとるチャールズの横に、見様見真似のようにして膝をつく大きな身体は、やはり森のクマに見えた。
気持ちいい心を持ち、熱い魂を持つクマだ。]
───言っただろ。
おまえは、偉大な漢になると。
最初からおまえは、すごい奴だったんだよ。
[羨ましいこともあったなどと言う彼へ胸を張ってみせる。>>*9]
これから、苦労を掛ける。
礼を言うのはその後でもいいぞ。
[軽口の中に信頼を込めて、改めて巨漢の宣を受けた。]*
― サクソー川/橋の北側 ―
[ぼんやりした意識の中、記憶と現実の声が交差する。]
マーティン、
[近づいてくる声が、姿が、現実のものだと知って、>>152
幾度か目を瞬いた。//]
― クリーク砦 ―
[オクタヴィアスは馬を駆けさせ、攻防の続く南門前まで辿り着く。
後ろは振り向かない。
ただ前だけを見据える。
敵兵の向こう、開いた門の奥に階上から脱出した敵兵達が駆けて行くのが垣間見えた]
フォスターさん以外にも牽引の上手い人が居るみたいだね。
[それが誰かまでは判じ得ない。
けれどふと、煙の中に見えた明るい色の髪の持ち主を思い出した。
単独でこちらの陣に踏み込んで来た度胸、彼なら、あるいは]
[迅速に南門を突破せんとするも、ここが最後の正念場と言わんばかりに門を守る敵兵は引かない。
こちらの兵の厚みが増えているはずなのに、綻ぶ素振りがなかなか見えなかった。
これが護るものを背負う者達の強さか]
[ここまで来て尚、時間が更に削られ行く*]
/*
正直な話、チャールズとマーティンは覚悟していたけれども、エディは全然覚悟してなかったんだよね。
なのでナカノヒトのダメージがわりとでかい予感。
なんというか、そこそこイタコ体質なので、
PCの感情にもナカノヒトの感情にも引きずられて暴走するのよね
/*
あと、そろそろ一回日にちを経たせたいんですがどうですか?
ちょっとこの戦場をこれ以上続けるのも美味しくない感じがしててね。
撤退の号令を発すればいい。
……うん。そうなんだけどねー。
普通に考えると、今撤退しても状況悪くなるばかりだよねー。
/*
後の状況が悪くなるからと言って、
今の不利(?)な状況をずるずると続けるのは、悪い指揮官の典型ですね。
今がちょっと、そんなに悪くも無い状況っぽく見えているのが悩みどころで。
― サクソー川/橋の北側 ―
[短い時間ですっかり馴染んだ声>>152が響く]
……あー。
あのおっさんには、確かめねぇと、ならねぇんだった……。
[戦友がどうなったのか、を。
一方が来て、一方が来ない。
その理由は察してはいるが、問わずにはおれないから。
が、問いを投げるより先、こちらに近づく騎影>>158が見えて]
……っ……おっちゃん……。
[それが誰か、を認識した瞬間、少しだけ安堵に声が滲んだ]
……わり、結構やられてる。
んでも、『あっち』も正念場っぽいからな。
こっちが崩れるわけにゃ、いかねぇ。
[あっち、とかこっち、とか。
何を意味するかの説明もしないまま、そんな言葉をなげかけた。//]
―戦場:東側―
がっはっは!
コリドラスのおっさん!
お前さん、案外気が合うじゃねぇか!
[おっさんにおっさんと呼ばれても、困るだろうか。]
そうさなぁ、
儂らを踏み越えて先ィ進んで貰わんと、
儂ァ、死んでも死に切れやしねぇよ。
[>>157 仮面が剥がれたのはただ一瞬のこと。
視線を再度向ければ、そこにあるのはいつもの飄々とした風体。
特徴的な髭が、そよ風に棚引いているように見える。]
正規軍剣士 クレステッドは、平原の民 エディ を投票先に選びました。
[隠居のなか、ぬくぬくと余生を過ごすことだって可能だった筈なのに。それを赦さなかったのは、智将のなかに滾る血ゆえだろうか。]
そうかい!
――――……んじゃ儂もそうさせて貰うぜ!
[そう言って。クマは駆けだし―――
>>163 視界が虚ろになっている盟主の傍に駆け寄った。]
― クリーク砦・南側外 ―
[歩兵が降りた際には何事も無かった階上も、それが降りた頃から騒がしくなり始める。
窓から頭が見えてては消えて、残った工兵らの様子に弓構えたままはらはらしていたが、歩兵の一人に肩を掴まれぐいと引かれた。]
ぁう。 ……ぅん。
[早く、急げと示されて、後ろ髪を引かれつつも言われた通り、遅れて森へと逃げる一団の中を走る。
途中振り返り、砦を見上げると>>140最後に降りてくる工兵、カークの姿が見えた。]
っ…!
[慌てて足を止めて、援護すべく矢を放ち牽制はしたものの、ロープは壁の向こう側に繋がっている為援護としては不十分か。
切り落とすのは得意なのに。そんな事を思いながら少ない矢を窓の中に撃ちこんだ*]
オクタヴィアス殿が先を行かれて、
軍が行かれるならば、儂がこの場に留まる理由はない。
だがどうしたことか、
… 我が主は、
オクタヴィアス殿との会見を望まれておいででしてな。
[ふ。と、笑う。屈託のない笑みだ。
どこか似た魂の、だがまるで違う二人の青年の。
邂逅を願うように───…望むようにそう口にして、]
……、だが。
若ァ、
若ぁ……
しっかりしてくれ!
儂が、分かるか!?
[盟主のこんな姿を見るのは初めてだったかもしれない。
クマは、その巨躯に似合わぬ涙を目に浮かべながら。
潤んだ声で呼びかけた。//]
───── 控えよ!!!
[一喝する大音声は、周囲の兵らへと向けられる。
既にオクタヴィアスの後を追い、抜けた騎兵も数多い。
なれど未だに後から来る兵は数多く、彼らはクロイツと男の姿をみとめて驚いたように足を止めていた。
敵将をみとめ、武器を構えるものがある。
一騎打ちと見て控える正規兵の姿もある。
それらへと向け、気迫を篭め声張り上げた。
今は一兵でも多くを、この場に縫い止める為。そしてまた、]
/*
↑
ははは、何を言ってるんだいツェーザル君。
この印はずっとついてたじゃないか。
どうやら睡眠不足で疲れ目だったようだね。
…ごめんなさい。
― サクソー川/橋の北西付近 ―
………!
[ 手加減したつもりは微塵も無い、だが、エドルファスなら見切るだろうと、無意識のうちに思っていた。故に、返った確かな手応えに、僅か内心で動揺が走る>>153 ]
エ………!
[ 溢れ迸る命の色に、思わず名を呼びかかって、ぐ、と、声を飲み込んだ ]
……はっ!
[ 予定の通り、一度剣を引き、飛び下がって、盾を上げ、脇下に剣を構え直す。周囲で見守る弓騎兵たちはどうしていたか// ]
……オクティ。
[声にできる限り、痛みの陰を映さぬようにと気を配りつつ、呼びかける]
今、ダンとでくわして、やり合った。
[告げる内容は、ごく端的な状況報告]
あいつ、ほんと。
変わってねぇわ。
いろんな、意味で。
[前後を完全飛ばした、要点だけの話し方。
それが、余裕のない時の癖なのは、知られている事だろうけれど。*]
将と将の一騎打ちである。
手出し無用!
互いの信に殉ずるためとあらば───…
…───互いの得手を以って、改めて勝負願いたい。
いかが、ですかな?
[問いを掛け、彼を掴んでいた手を緩める。
一人の武人として、この忠義の士と手合わせせんと願う為にも。
自らの命を盾に、主君の為の時を稼がん、と。
その勝負に乗りはしないかと、改めての誘いを異国の忠義なる男へ持ちかけた//]
― クリーク砦 ―
[その一方で、ガートルードを迎えに出た5名程の一団は道順を知る兵を先頭に開閉機構がある場所へと急いでいた。
駆け足で進む道には争った跡があり、地面には行く道を先導するように血痕が落ちている。
先頭を行く兵は嫌な予感を抱き始めていた]
[門の開閉が見止められて直ぐ、敵軍が撤退の合図を出したためか、通路は既に兵が引いた後で。
一団は大した妨害を受けずに門の開閉機構が収められている場所へと辿り着く。
そこで見えた光景に、一団は絶句してしまった]
[今回の作戦の功労者でもある女性が地に伏していたのである]
[駆け寄り、上半身を抱え上げてみるが、腕も頭も力なく垂れ下がっている。
顔を見れば蒼白く、口元には喀血の跡。
右の脇には矢が深く突き刺さっており、それが致命傷であることは一目瞭然だった]
[通路にあった血痕はこれか、と瞳を伏す兵に、どうする、と問う声がかかる。
主は必ず連れ戻せと言った。
けれど、これでは]
[僅かな思案の後、一人を伝令として主の下へと走らせた。
兵は残りの3人と共に、主の願いを叶えるべく、ガートルードの躯を運ぶ*]
[胸郭の狭間から顔を出して見下ろし、白い歯を見せてロープを切ろうとした敵兵が、南からの援護射撃に射抜かれて後ろ様に倒れて消える。
感謝すれど、止まって射手を確認している暇はなかった。
砦の壁面を急ぎ伝い下り、最後は飛び降りて南へ駆け出す。胸の傷が動きにつれて引き攣れたように痛む。
前のめりに走りながら、祈るように南門の方を見た。
火の手は上がっているかと。]
──…、
[とにもかくにも、先に退避した者たちに合流し、森へと進ませよう。
森に入ってしまえば、あるいは夕闇が濃くなれば──
獣たちの時間だ。**]
/*
今日はエディとクロイツか。
クロイツは腹心以上に腹心っぽかったから、想いを遂げる手伝いをしてあげたかったなぁ。
/*
渋滞!>チャールズメモ
どうしようかとそわそわしてるだけなので、むしろカークすまないである…。
凄く待ってもらっている気がしてならない。
[盟主を乗せた馬は、敵本陣の前からゆっくりと離れていく。
それを守るように、重歩兵の部隊もじりじりと後退していた。]
… マーティン。
[頭を振って意識を保とうと務め、駆け寄ってきた巨漢を見る。>>176]
…… 泣くな、馬鹿。
クマの名が廃るぞ。
[ようよう自分で手綱を握って身を起こし、声を掛けた。]
/*
皆さんのメモに感謝です(敬礼)
カークは意図を的確に読み取ってくれて重ねて多謝。
その部分は間違いなくキミのつもり。
あと、チャールズ様も投げちゃった門の部分をきっちり納めて頂き、感謝です。
ツェーザル君はちゃんと私の分のチョコを置いてったから、今度またハグしてあげよう♪
― サクソー川/橋の北側 ―
[途中分隊にしていた騎馬隊と合流。約半数ほどになった騎馬隊とともに移動し]
今戻りましたよフォラータさん。ま、仕方がないですよ。
士気も高く数も多く、また手強いのはわかりきっていたことです。
私も少々暴れましたがおかげで多量にきましてね。そろそろ支えきれないので敵を横断して帰ってきました。
[簡単にこちらの流れクレステッド>>168を告げる。ついでに伝令が届いていないようだったら合わせて>>2:5を伝えた後、あっち。といわれ、一度北のほうを見やるが、流石にわかるはずもない]
こちらが攻め手を見せました。士気もあがったでしょう。後は着実に守りましょうか。
[被害がでようが一度討ってでてそれより守る。ただの守るだけのジリ貧よりも余程先のある展開だとも思っていた]
―サクソー川/橋の北側 ―
[途中分隊にしていた騎馬隊と合流。約半数ほどになった騎馬隊とともに移動し]
今戻りましたよフォラータさん。ま、仕方がないですよ。
士気も高く数も多く、また手強いのはわかりきっていたことです。
私も少々暴れましたがおかげで多量にきましてね。そろそろ支えきれないので敵を横断して帰ってきました。
[簡単にこちらの流れを告げる。ついでに伝令が届いていないようだったら合わせて>>2:5を伝えた後、あっち。といわれ、一度北のほうを見やるが、流石にわかるはずもない]
こちらが攻め手を見せました。士気もあがったでしょう…ですからまだまだやれますよ。
[被害がでようが一度討ってでてそれより守る。ただの守るだけのジリ貧よりも余程先のある展開だとも思っていた//]
[意識の海に己の名を呼ぶ声>>=0が響く]
─── え、 やりあった って。
[詰まり遭遇する位置までどちらかが出たと言うのか。
どちらが切欠だったにせよ、驚きが突いて出る]
…変わってない、か。
そっか。
[ダンクラードのことだ、真正面からぶつかって来たのだろう。
幼い時の光景が脳裏に浮かんで消えて行く]
……一筋縄じゃいかないね。
[武に於いても、信念に於いても。
彼が彼たらんとする限り、容易に折れはすまい]
───……で、 どんだけ無茶したの?
[その話し方から余裕が無いことが窺え、つい語気強く問いかけた。
相手がダンクラードだったことも考えれば、怪我も一つや二つで済まないだろうと予測している**]
……ったくよぉ、無茶しやがって。
あゝ、だから無理はしなくてええ。
[命に別状がないことを知れば、副将は安堵の吐息を吐いた。
>>185 なんとか頭を振るい、ようよう意識を保とうとする盟主には、支えるように腕を差し出す。]
な、泣いてなんかいねぇよ。
[そう言って、軽く小突き。
マーティンは盟主を庇うようにして、敵陣へと向き直り。]
どうする?
川、渡れそうか?
……もしキツイなら、一旦戻るのも手だが。
[背中越しに盟主に尋ねた。
どのような返事であっても、マーティンは盟主に従う心算。**]
― サクソー川/橋の北側 ―
まーな。
元々、色々ぎりぎりではあったけど……。
[状況報告を聞きつつ、は、と一つ息を吐く。
ついで、思いだしたのは、届いてはいたが目まぐるしさに後回しにしていた伝令の内容。>>2:5]
……森の方も、なんかあったんだっけ。
ま、今はそっち見てる余裕もないけどな。
[攻防の決着がつかなければ、手を出す余裕もない、と苦笑して]
……ん、そだな。
やる気は衰えてねぇ……まだまだ、行ける。
[どちらにしろ、引く後ろはない。
ここで折れる訳にはいかないから、返すのは頷き。
銀灰はふ、と、北へと移ろい、すぐに目の前へと戻る。
向こうはどう動くか、それを見定めるために。**]
/*
ディークが森に退いてくれれば、一緒に帰っていいよ、が言えるんだけどねえ...まああくまで戦って散る、も有りだからなあ。
[視線が交わる。
そこから男は自身の何を読み取ったのだろうか。
きっと伝わっていると思った。
仰ぐ旗は違っていても、同じように主君に魅せられて。
その為に命を賭けて戦う。
生まれ育った国も、年齢も、選びとったものも、何もかも違う男と。
それだけが唯一、理解しあえることなのだ]
[名を呼ばれる。
何事かという風に、チャールズの言葉に耳を傾ける]
フォスター殿の主と、会見……。
[それを繰り返して呟く。
叛乱軍の首魁、と口にしなかったのは、目の前の相手に対する敬意だ。
ほんの僅かの間、戦い、言葉を交わしただけではあるが、彼の堂々たる威厳と清廉潔白であろうと推測される人柄は、叛乱軍と呼ぶには似つかわしくないように思えた]
[差し出された腕を支えに、改めて姿勢を正す。>>189]
……ぃて。
[ほんの少し大げさな声を出して小突かれたところを押さえてみせたが、おかげでいくらか意識は戻ってきていた。]
[前に立つマーティンの背中越し、視線を振って周囲を見る。
橋の上では軽歩兵たちが奮戦している。
その前に立ちふさがる敵騎馬隊もまた、不退転の気迫みなぎらせていた。
橋の手前には、幾度も繰り返した攻勢を経て、なお動かぬ敵本陣。
その傍らには歴戦の将の姿がある。
平原の向こうでは、太陽がゆっくりと地平線に近づきつつあった。]
───…………。 … 退こう。
[長い沈黙の後、言葉を落とす。]
[あれを正面から、力づくで抜けないことはよくわかった。
策が必要だ。それを為す時間も。
平原の北では、1分1秒でも時を稼ごうとしている者たちがいて、さらに時を与えれば相手の力は倍以上に膨れ上がるとしても]
これ以上は、無駄に死なせられない。
[苦いものを噛みつぶしながら、決断する。
最後の一兵まで切り捨てる気迫で行けば、あるいは通れるかもしれないが、それでは勝ったことにはならない。]
俺のことは気にするな。
所詮、ただの傭兵だ。
正規兵が相手にする身分じゃないし、傭兵連中に報酬を出す雇い主でもない。
だからお前らの向かう先は、あそこだ!
[チャールズの身体から手を離すと、右手に持つ剣先を南に向けて。
手出し無用との言葉を傭兵の流儀で重ねて告げて、チャールズとは反対に一兵でも多くオクタヴィアスの元へ送り出そうとの願いも込めて]
[チャールズの手が緩み、いかがかと問われると僅かに表情を緩め]
望むところです。
[これほどの武人と手を合わせる機会など、早々あるものではない。
武人としても、一刻でも長く彼をこの場に繋ぎ止めるためにも。
断る理由がなにもなかった]
[一歩、二歩、間合いを図るように後へと下がり、剣の間合いへと下がると]
はあああっ。
[気合の掛け声とともに再び踏み出し、左の首筋を目掛けて横合いから振り下ろす//]
ああ、真っ向から勝負吹っかけられてな。
……さっすがに、お断りするわけにもなー。
[冗談めかした口調で告げた後、は、と一つ息吐く気配が落ちる]
でも、変わった部分もある。
……前よりも、地に足がついたっつーか、なんつーか。
ま、一筋縄じゃいかねぇわ、ほんとに。
[相対して、刃交わして感じた事をそのまま伝え]
それでも、さ。
あいつ、お前と話す気自体はあるみたいだぜ?
ま、そのためには前に立て、とか。
言いぐさは相変わらずっつーかなんつか、だったけど。
[軽い口調を維持して綴れたのは、そこまで。
語気強まった問いかけ>>=3に、う、と短い呻きが上がった]
……あーと。
とりあえず、五体は満足だ。
あと、骨はいってねぇ。
[怪我をしていない、なんて言っても多分バレるし、していないはずがない状況なのは察しているだろうから、そう告げる]
このっくらいは、無茶の内に入らねぇよ。
……刀が振れるうちは、問題ねぇ。
[実際には、両腕共に傷ついて、色々と辛いのだが。
虚勢半分、そう告げる。
後で怒られるなー、というのは、わかり切っているのだが。**]
/*
退いてくれるのね...湿原の草刈り隊はどうするんだろうね?
気付いてないことにするかどうかだなあ...
あそこを越えてこられて、今度は修道院回りで攻城戦もありっちゃありか...て、まあ、ここまで俺がごちゃごちゃ考えなくてもいっかなー
あ、ガン見されt(俺じゃない
[ふ。と、身体を低く沈めた。
すんでのところで交わした白刃が左の肩を掠める。
痛みに顔を歪めながらも動きは止めずに槍を払う。低く狙うは、]
… はッ!
[───ざ。と、短い気合で、槍がクロイツの足元目掛けて薙ぎ払われた//]
― サクソー川:橋の北西付近 ―
ッ、 ぐ、う……!!
[突き立った刃が引き抜かれ、
灼け付くような痛みに目の前が真っ赤に明滅した。
思わず崩れるように片膝をつき、刃傷を覆うように手を当てれば、ぬる、と大量の赤に濡れた指が滑る。
は… はっ、
[胸と腹のほぼ間、受けた場所がよろしくない。
長くは保たないだろう、と浅く早い呼吸を繰り返す。]
[遠く蹄の音が聞こえた。
先刻援軍の指示を出した弓騎兵隊が到着したのだろう。
状況を察しどよめきの中で武器を構え直そうとした彼らは
ぐるりと周囲を取り巻くように決闘の場を構成していた同胞らが制した。弓射掛けられる者はない。]
…ここは、 も、いい、 !
[――出来得る限り時間を稼ぐ心算であったが、こうなれば
報告と伝令は行わなければならないだろう。
信じて託してくれた、ディーンとマーティンの顔が過ぎる。]
っ… 状況報、告へ―――
その後は右翼と左翼を、いや、盟主殿の援護に……
なんとしてもお守り、して、
ラモーラルに、光を…
[エドルファス、エディ、となおも名を呼ぶ同胞の声がする。
ぐっと奥歯を噛み締め、苦悶は出来る限り顔に出すまい。
彼らと言葉交わすのもこれが最後となるだろうか。しかし、]
――― 行け !!
[指は真っ直ぐにディーンやマーティンが敷く戦線の方角を。
自身は地についた手に補助を得ながら立ち上がる。]
ラモーラルに棲まう女神は、靡いてくれるかな。
6年も留守にした男のことなど、
忘れてしまっているんじゃないか。
[往路にてひとり、嘯いた言葉が心を抜けてゆく。
草原の民は風に、雲に、空に祈り捧げるが、
けれど最期に己の背を強く押すものがあるとすれば、
この大地と風と、そして、]
―――っだああああああああ!
[一直線に間合いを詰めてゆく。
赤が噴き出すのも厭いはしない。
最早痛みすらなく、ただ心臓が引き絞られるだけだ。
これが最後、と、渾身の力で跳躍し、
敵将の頭上めがけて一撃を放たんとする//]
/*
中央の状況がストップしたのを見て慌ててロール付け足したら長くなりましたね…
ダーフィトさんの優しさに僕は何度か涙しました。
ありがとうございますほんとうに。
[攻撃をすんでの差で避けたチャールズの身体が、下に沈む。
剣を防ごうとしていた槍の軌跡は――。
考えるより動くほうが早く、右足を下げ、それを軸にして左足も下げる。
が、先ほどの猛攻で受けた矢傷が悲鳴をあげ反応が遅れた。
間に合わない、鋭い穂先は左の腿を抉り血が流れだす。
そのままよろけるように、1、2歩下がる。
それでも膝はまだつかずに、剣を構え直す。
同じ手は二度は使えない。
じりと踏み込んで、次に狙うのは腹だ。
直前で手首を交わし切っ先を翻し、右横から水平に薙いだ**]
― サクソー川/橋の北西付近 ―
『隊長』
[ 援護に集まってきた弓騎兵達の姿を見ると、それまで黙って一騎打ちを見守っていた部下の一人が声を上げる。彼は構えをを取ったまま、動かずただ首を振った。
思った通り、エドルファスは、援軍が来ても、その力を借りてこの場を制しようとはせず、あくまで盟主の為に働け、と、決然と声をあげる>>209 ]
(先生……あんたの息子は、本当に、たいしたもんだ……)
[ 心に、そう呟きを落とす間にも、若者の胸を染める血は、とめどなく流れて、その紅を広げ、地に零れる。
まるで草原に己が命を捧げるようだと、どこかで思った ]
そうだな、まだだ……
[ このまま帰れ、と言いたかった。エドルファスが倒れたなら、地に膝をついたなら、これで終わりにしようと、口にしたかった。そのために、ただ剣を構えたまま、斬り掛からずに待ち続けていたのだ。けれど…… ]
エディ………それが、君の願いなら。
[ 守るために強くなりたい、と、彼は言った。まさに今、その願いに命の全てをかけて、ここに在るのだと、理屈ではなく、そう感じた ]
(俺が......受け止める!)
[ 気合いの雄叫びと共に、紅い命を散らしながら、平原の疾風が宙に舞う ]
うおおおおっ!!
[ 頭上高く、真っ向振り下ろされるその剣を、差し上げた盾で受け止めながら、渾身の力で自らの剣を、エドルファスの左胸.........心臓に向けて、突き上げ ]
バキ!!
[ そして、次の瞬間、剣の一撃では壊れるはずもない、丸盾が、真っ二つに割れた ]
くあっ!
[ 咄嗟に頭を横に捻れば、刃はそのまま、首筋と肩の間に落ちる。
ざくり...!
最初の打突では鎧をへこませただけだった剣が、今度は過たず、首に近い肩の肉に食い込んで.........そこで………止まった //]
― クリーク砦 ―
[仰ぐ旗違えど───>>193、と。
過ぎった思いは恐らくは、そう変わりなかっただろう。
或いは出会い方さえ違ったなら、
親しき友とも呼べたのやも知れぬ、と。
思うのは切っ先の心地良い迷いのなさに。
───ぶん!と薙いだ穂先が、将の左腿を抉った。
肉を裂く手応えが柄から伝わる。
勢いついた槍を引き戻す動作は常よりもやや手間取った。
それは向こうも変わらぬらしい、男二人は軽くよろめくように地を踏みしめながら、それでも倒れず対峙する。]
( だが 譲りは、すまい。)
[互いにだ。相手もそれを知るゆえだろう、言葉はない。
ただ一瞬一瞬、交わす刃に己が誇りと命を打ち込む。]
[ダーフィトの刃は寸分の狂いなく心臓を刺し貫く。
盾から剣へ、剣から肩への衝撃にも握り締めた剣だけは離さずに、
手負いの身体はその勢いと重力に任せ地に落ちてゆく。]
―――…、
[盾の割れる音も。
己の刃がダーフィトの肩に食い込む感覚も。
薄れ行く意識の中で知覚出来たかすら、最早定かではない。
何か言葉にしようとしてか、軽く開いた唇は音を紡がない。]
せえええええええいやああ────っ!!!
[老将が腹の底から吼えた。
吼え声と同時、受け止めた刃弾かんと槍をがんと押し出す。
そのまま勢い良く、槍の柄が半回転した。そして、]
… は ッ ───…!
[半端では、とても通るまい。
だから防御をかなぐり捨てる勢いで体重を乗せ、男は渾身の突きを彼の胸元目掛け*突き出した*]
― サクソー川/橋の北西付近 ―
[ 肩に食い込んだ刃の痛み顔を顰めながらも、彼は目を閉じはしなかった。
エドルファスの心臓を貫いた剣に重みがかかるのを感じながら腕を引けば、溢れる血潮が肩までも濡らす ]
は......
[ いつの間にか詰めていた息が肺から吐き出される。
肩に食い込んだ剣から力を失ったエドルファスの手が離れ、剣と共に墜ちようとする身体に、血塗れた手を伸ばしたが、支えることは叶わない ]
エディ...!
[ 後追うように、地にがくりと膝をつき、届かなかった手を拳の形に握りしめた ]
光は...決して消えない...
[ 無意識に零れた小さな声が、命消えゆくエドルファスの耳に届いたかは判らない ]
[ やがて、地に伏した若者の傍らに、立ち上がり、その心臓を貫いた剣を騎士の礼に従って捧げ持つ ]
平原の勇者の、誇り高き魂に敬意を...!
[ 男の声に合わせて、最後まで見守っていた騎兵達が一斉に剣を抜き、無言でその礼に倣った** ]
[志願者を伝令に走らせて、森にいる仲間に、怪我人のために荷車を回してくれを頼む。
残りは後ろを気にしながら、無理のない速度で森へと向った。
携行食を持っていた者から分配があり、水筒が回される。
カークも歩きながらエディの薬缶を開けた。]
──っ?
[不意に耳元で羽ばたきがして、軽い質量を肩に感じる。
若草色と黄色のツートンカラーの小鳥が乗っかっていた。]
まだチビだな。迷子か?
残念、こいつはエサじゃないんだ。
[小鳥はチョンチョンと動き回りながら、カークが軟膏を傷に塗るのを見てピピと鳴く。]
おまえも好きか。
いい匂いだろ。
友達がくれたんだ。
将来は医者になるんだろうに、剣術とか習っててさ。
人の体や痛みを知らないといい医者になれないからってんだろうな。
生真面目で素直で──この薬みたいに爽やかで、
こいつに好かれたいな、ってちょっかいたけたくなるヤツ。
あ、おまえにそんなこと言ってもしょうがない?**
― サクソー川/橋の北側 ―
……ま、先々まで考えてるってのは、当たり前か。
[次の一手、という言葉>>202には、と息を吐く。
北から、湿原へと動く視線。
あちらの警戒に残した組からの連絡は来ていたか、とそんな事をふと考えた後]
そりゃな。
自分より年上が多いってのに、腑抜けた事は言えねーよ。
[飄々と笑う>>203のに、こちらも微かに笑んで返す。
意地張り半分、本音半分の軽口は、自身に言い聞かせる部分も少なからず、ある]
[そんな、見た目は軽いやり取りの後。
敵陣はどう出るか。
それを見極めるべく視線向けた北の方]
……ん。
[この位置からでは、仔細ははきと見えない。
だが、そこにある空気は伝わってきて。
僅か、銀灰を細めた。**]
[退こう、と告げた言葉>>196は、同時に赤い意思にも乗る。]
…… すまない。
[信じて時を稼いでくれている臣に、
先頭で道を切り開いてくれた漢に、
ひとことだけ、謝罪する。
裡への刃を呑んだ、血を吐くような声だった。]
一度、森に退く。
別の手を打つ。
もう一度───
[淡々と紡ぐ言葉の中に炎が燻っていた。
激情を苦心して制御しているような気配も漏れていたが]
[撤退する、という盟主の決断は、鉦の音となって全軍に伝わる。
重歩兵の部隊はそのままじりじりと後退を続けた。
もっとも先まで進んでいる軽歩兵の部隊の中では混乱が起きるだろうが、混ぜておいた目端の利く元兵たちが声を上げ、やがては撤退を試み始めるだろう。
本来ならば彼らを支援し、撤退を指揮しなければならない盟主は、この時、なにもかもをかなぐり捨てて走り出していた。]
[疾走する馬の上で絶叫する。
この瞬間、盟主という立場も、ヴァン・ラモーラルの役割も、
目指す未来も、何もかもが頭の中から消えていた。
目に映るのは、朱に染まって倒れていく身体と、
こちらを向いた、二つの翠だけ。>>221
視界も、思考も、昏い赤に染まる。]
エディ! 馬鹿!エディ!
なにやってんだよ、くそ!
[彼の周囲を囲む騎兵たち>>224に目もくれず、彼らの間に強引に割り込むようにして馬を走りこませる。
疾走する馬から飛び降り地面を跳ねていくつも傷を作りながら、転がるように彼の傍らへと寄った。
慌てて追いかけてきた数騎の兵が、果敢にも主君に続いて敵兵の間を抜け、盟主の傍らに立つ。それすらも、盟主の視界には入らないのだった。]
エディ行くな!
勝手に死ぬんじゃない!
戻ってこい!馬鹿!戻ってこい!!
また俺を置いていくのか、エディ!
[大声で名を呼び、怒鳴りつけ、血に汚れた体に覆いかぶさって両手で傷口を押さえ、命が失われるのを押しとどめようとする。
もう、血が溢れ出すこともないというのに。]
頼むから行くな!
行かないでくれ。
なあ、エディ、
目を開けろよ、馬鹿…
[傷を塞ごうとする手が血で滑る。
エディの体が揺れて、微かに首を振ったように見えた。]
ずっと一緒にいろっていっただろ。
なんでまた置いていくんだよ。
あの時手紙を返さなかったからか?
また俺がヘマしたからか?
だからおまえ怒ってるのか?
なあ。なんとか言ってくれよ。
頼むから… そういうのやめろよ……
/*
寝て起きたらエディが完膚なきまでに死んでいたので、
きさま死ね!死んでしまえ!死んでも殺してやる!!
…となったお昼です。こんにちは。
(しね、の前に愛で、を入れて読んでください)
― 遠い記憶 ―
[都から逃れて流離い歩いていた日々の途中、平原の民の移動集落に行き合って暫くは彼らの間に留まることになった。
その集落に1人の少年がいた。
春の草原に一斉に芽吹いてくる若葉みたいな髪の色と、髪と同じ色の、もっとキラキラした目が印象的な少年だった。]
……ディーン。
[しつこく付きまとわれ、何回も名前を聞かれて煩くなってぶっきらぼうに名乗る。
それが彼と交わした最初の言葉だ。]
[都を追われてからというもの、ずっと逃亡と潜伏の日を送っていた。
後になって思い返せば、さほど厳しい追手は掛かっていなかったように思うし、生活に必要なものは全てチャールズが調達し、安全な居場所も確保してくれていた。
けれども逃げた領主の息子を捕えて差し出し、新たな支配者に阿ろうという輩は0ではなかったし、幾度か危険な目に遭いもした。
父を殺され今までの生活を追われ、人目に怯えながら放浪するという生活は、幼い少年の心を閉ざすのに十分なものだった。
その閉ざした扉を、純粋かつ遠慮のないあの眼差しで押し開け、少年を外へと引っ張り出したのが、3つ年下の彼だったのだ。]
[それまでどんな時でも仏頂面を崩さなかった少年が、彼の前ではよく笑い、怒り、感情を表に出すようになっていった。
彼に誘われて草原へ出かけ、大地と触れあい風と遊び、草や虫や動物たちのことを覚え始めた。
釣りや果物狩りにも共に行き、平原の子らに混ざって馬に乗り、やがては狩りにもついていくようになった。
元来の負けず嫌いが幸いして、たちまちのうちに草原で生きる術を身に付けていった。
それもこれも、彼が外に連れ出してくれたおかげなのだ。]
― そして今 ―
[心の声は響き合わずとも、
彼とはずっとつながっていると思っていた。
彼が都に行ってしまった時も、
手紙なんかなくたって心は通じてるんだと意地を張ってた。
本当は彼に嫌われてしまったのではないかと少し怖かったのだけれども、戻ってきてくれた彼を見た瞬間に全部いらない心配だったと吹き飛んでいった。
その彼が、今は2度と戻ってこない場所にいる。]
[自分がもっと早くに撤退の決断を下していたら、
こんな力押しの正面突破などしていなければ、
そもそも彼を戦場に連れ出していなければ、
彼は、死なずに済んだ。
彼を湿原に連れ出したあの日>>1:243と同じように、
自分が彼を、またも遠い場所へ追いやってしまったのだ。
今度は2度と戻らない場所へ。]
[エディを抱き上げて立ち、ダーフィトを見る暁色の瞳には怒りと憎しみの色が差している。
それはどちらかといえばダーフィトにではなく、彼の瞳に映る自分自身に向けられているのだ。]*
/*
えー。先ほどは不適切な単語の連呼、まことに申し訳ありませんでした。
(平服)
だがエディは
[鉦の音が響く。
それが何を意味するかは、敵陣の動きが示していた]
追撃はしねぇ。深追いすればこっちが不利になる。
それに……。
[どうするのか、と問われたなら、返すのは端的な指示と]
俺たちの目的は、ここを護る事で、あちらさんの殲滅じゃねぇ。
余計な血が流れるのは、オクティだって望まねぇだろ。
力だけで勝てばいい、ってな単純な事やってるんじゃねぇんだから。
[追わぬ選択肢の理由。
相対していようとも、同じ国に生きる者。
その血が無為に流れる事を友は望まないだろうし、何より]
あんなモン、見せられちまっちゃなあ……。
[絶叫と共に駆けて行った姿。
邪魔はできない。
そう思わせるだけのものが、そこにはあった。**]
/*
わあああああダーフィトさああああああん!!!
素敵過ぎて転がりすぎていかん。
wwwずっとキャーキャー行ってて恥ずかしいですが
好き過ぎますね……いやもう本当にありがとうございました。
何度目のお礼だろう、でも言う!!w
カァァァク!!
さらっと何か入れ込んで下さってるのを見ました。
ありがとうありがとう!演出がニクい。
ここえんじゅさんだと思ってるけど、どうかな…!
更に兄さぁぁぁぁぁぁん!!
もうね、あなたは僕を何度泣かせたら気がすむのか!
中身的には死なせて頂けたヒャッホーですが
エディ的には死んでしまったのが口惜しくて口惜しくて化けて出る勢い()
…これから先も、あなたと、皆と、一緒に居たかった、なあ。
― サクソー川/橋の北西付近 ―
[ 誇り高き好敵手に捧げられた剣の、刃を震わせるかの如き絶叫が響く>>232 ]
動くな。
[ 疾駆してくる馬上の人影が何者であるかに気付いた騎兵達に刹那走った動揺を、一言で押さえ、彼はその場に立ち尽くして待つ ]
/*
おそようございますエディ…(ほろ
盛大に泣いてよいかなぁ。良いよね…。
して改めてキュベルドンの森を見つつ。
ここ法関係ないのかしまったな税金関係ないな…。
まぁ何かしら間接的に税金取られているって可能性はあるだろうけど、もうふんわりでいいかな…。
― 16年前 ―
[ 彼は街を歩くのが好きだった。特にラモーラル州都の活気有る街並は、いくら歩いても飽きないほどで、商人や、職人、下町の住人達と話をするのも、楽しかった ]
[ 良く出入りする場所のひとつに鍛冶屋があった。
火と鉄が混じり合い響き合って一つの形が出来上がっていく様子が興味深く、飽きもせず眺めているものだから、いつも親父には呆れられた ]
......だって、親父さんの扱う火は怖くないからさ。
[ 火を、炎を怖い、と、感じるようになったのは、故国を追われたあの日からだ。全てを焼き尽くし、滅ぼしもする炎。
けれど、この鍛冶場の炎を知ってから、火は滅ぼすばかりのものではなく、何かを産み出す力でもあるのだと思えるようになった ]
[ そんなに面白いならいっそお前も鍛冶屋になれ、だの、時々本気だか冗談だか微妙な誘いをかけられたりもしたが、それもまた楽しかった ]
いいなあ、それ。
.........でも俺にはやらなきゃならないことがあるからさ。
[ 笑ってそう答えると、そうか、とどこか案じるように視線を向けられたのを覚えている ]
― 15年前 ―
[ ラモーラルを滅ぼさぬために選んだ道は、しかし結局民の間にも犠牲を産む道だった。
馴染みの鍛冶屋の親父も、その内乱の最中に命を落としたと、後で聞いた ]
娘さんが、居たはずだけど......
[ 娘の話をする時の親父は、ひどく嬉しげで、深い愛情があるのだと感じていた。だが、その娘の行方も失われたままだという ]
[ 争いは弱い者を犠牲として炎を広げ、人の命を、生活を焼き尽くす。
その滅びの炎を、この国に、この街に呼んだのは、自分だろうか?
浮かんだ苦い想いは、今も、胸の奥深く刻まれたまま消えない**]
― サクソー川/橋の北西付近 ―
[ 纏っていた王者の気も、盟主としての責も、全てを払い捨てて来たかの如く、
[ やがて、亡骸を抱え、立ち上がった青年の目に宿るのは、揺らぐ炎のいろ ]
(嗚呼...)
[ そのいろは、彼自身の良く知る炎だ。
怒りのいろ、憎しみのいろ、けれどその奥に潜むのは、深い悲しみと、取り返しのつかぬ後悔の涙。
他ならぬ彼自身が、15年前に抱いたのと似た ]
(だが、同じじゃない)
[ 同じにはさせぬ、と、そう決めていた。
自らが奪った命………真っすぐな刃に全てを込めて、立ち向かってきたエドルファスの汚れ無き魂を無為にせぬためにも ]
ダンクラード・ハーゲン・ディ=カルスト・ヴァン・ラモーラル殿
[ 炎を受け止め、静かに淀みなく、その名を呼ぶ。
15年間、片時も忘れなかった名、忘れてはならぬと誓った名だ ]
平原の勇者、エドルファス・ハーウェン殿の遺言をお伝えする。
[ 表情は微塵も動かない、ただ声だけが、強く深い意志を宿して ]
『我が主の征く道を王城に繋げる』と。
[ その先の言葉は告げない。彼の命が安いなどとは、仮初めにも口に出来はしないから** ]
(これそう、よかった)
[>>184無事に地に着いたのを確認すると、早くと歩兵に手を引かれるようにしながら走った。何度か振り返り、その目で砦の様子を可能な限り焼き付ける。もうカークが何処にいるのか、知れない位置まで離れていた。
森へ、人の間を駆けて走り広めながら、サシャは森へと駆けた。これから多くの人間が森に押し寄せる事を、森の民の皆に知らせなければと。]
― キュベルドンの森 ―
[キュベルドンの森へ入ると、サシャは勝手知った森の中を駆け抜けた。ほとんど遊牧民で構成された兵らの行軍速度よりは、一人駆け抜ける方が早い。この辺りは森の民にとって庭に等しいのだから。
影濃い森の中を駆け抜けながら、見覚えのある小川を越え、樹の枝を使い遠くに飛ぶ。野生動物のように走り抜けた先にようやく、人の影を見つけた。見覚えのある森の民の一人。
その奥にも、何人もの民が>>1:463木を切り倒しているのが見えた。音も大きく響いていただろうが、聞こえない中見つけたのは幸いだったか。]
おじざん!!
[一番近くにいた男に駆けよりながら、問われる前に砦の事を伝える。]
砦のへーが、こっじ来る、
うん、砦は抜げられた。
追っては……来でないと思うげど。
[背後の様子は可能な限りしか見ていないが、こちらに伸びていないように見えた。食いついた者がいたら食われただろうが、そうでない者たちはおそらく無事だ。]
クヌギ洞のどこがら、皆来でる。
迎えに行がないと。
[森慣れしていない草原の同胞が迷ってしまわないように。その声に応えて、何人かが手を止め、迷わないよう入口へと向かってゆく*]
[薙ぎ払う刃。しかし、それはチャールズの槍によって受け止められた。
何故――これが技量の差なのか、それとも経験の差なのか。
彼のように一つ一つの技が熟練の域にまで達していれば、この刃は彼の胴へと届いたのだろうか。
腕に覚えはあった。決して遅れをとるものではないと思っていた。
それでもまだ届かない領域に彼はいるのだろうか。
ここで負けるわけにはいかないのに――]
[弾かれた剣をなおもチャールズの身体に突き刺そうと、己の限界を超えるように振るう。
だが、それは届くことはなく。
老将の全身全霊を掛けた突きは胸元に深々と突き刺さり、穿たれた傷から、血が溢れだす。
全身の力が抜けて剣を取り落とし、身体は槍を支えにぐらりと倒れこんだ。
息はまだあるものの、致命傷だった。
顔色は急速に生気を失ってゆく――]
盟主自ら出てくるとか…
あぁでも、 テッドだったから、 なのかな。
[幼い頃、彼らが何度も手合わせをしていたのを思い出す。
友の姿を見て血が騒いだのかもしれない]
地に足がついた、か…。
…そうだね、そう言う部分は子供の時のままではいられない。
[人の上に立とうとするなら尚更のこと。
それはオクタヴィアスにも覚えのあるものだった]
[ダンクラードが話をする気はありそう、と聞けば]
そう言うのは仕掛けてくる前に示して欲しかったなぁ。
[揶揄うような口調で言うが、それは本心にも近かった。
先に話が出来たなら、何かがもっと変わっていたかもしれない。
そう思うから]
……でも話はしたいね。
顔も合わせずに相手を知ることなんて出来ない。
─── 望み通り立ってみせるよ。
[そのために今、全力をかけている]
[五体満足やら骨は無事やら聞こえてくるが、それに対しては低い声が継続される]
………そっち着いたら覚悟しろよ。
[戦う以上怪我をするなという方が無理な話だ。
だが無理と無茶は別物だ。
最後通告のような呟きが意識の海に零れ落ちる*]
― 遠い記憶 ―
[兄とも仰ぐその人との出会いは、随分と前に遡る。
珍しく風の凪いだ日の午後のことだ。
集落の家々の間に見慣れぬひとの姿を見つけて、
頭に葉っぱをくっ付けたまま、首を傾げた。]
(誰だろう?)
[近くに居た大人の裾を引き、あれは誰かと聞けば、
訳あって一緒に生活することになった旅人たちだという。
旅人や客人が留まるのは珍しいことではなかったが、
とりわけ興味を引かれたのは、そのうちの一人がまだ年若い男の子であったからだろう。]
[世代の穴とでも言うのか、一族内の男の子といえばうんと年上か
まだ赤子くらいの年齢の子供ばかりで、年の近い男児がいない。
自分の両親は狩り中の事故で共に他界し、兄弟も居ない。
話をしてみたくて、仲良くなりたくて、煩がられてもその男の子に付いて回った。ほとんど一方的に名乗り、質問を投げかけた。]
…ディーン?
わあ、ディーンって言うんだね!
[何度も尋ねて漸く聞き出せた名に、ぱっと表情を輝かせる。
ぶっきらぼうな言い方であっても、嬉しくて仕方がなかった。
ひとつ、このひとのことを知ることが出来た、そう思った。
――それを境にますます遊ぼう攻勢が激しくなったのは、
ディーンにとっては厄介なことであったかも知れないが。]
あのさ。今日からディーンのこと、
にいさんって呼んでいいかな。
[そう尋ねたのは出会いから何日か後のことだ。
その頃にはディーンはぽつぽつと話をしてくれるようにも、共に遊ぶようにもなっていた。ディーンの習得力は大人たちも驚くほどで、あっという間に一族に馴染んだ。草原を駆け森へ出かけ、時に流れる雲を何時間でも見上げ、同じ時間を過ごした。
彼の仏頂面は単に寡黙な性質なのだと思っていたが、そうではなくて、何かが彼をそうさせていたのだと朧げに気づき始めたのもこの頃。
けれど彼の過去については、エドルファスは自ら問うことはなかった。
触れられたくないもの、秘密にしていたいことは誰しもにある。
秘密の共有の代わりに、より遊びに連れ出したし、より多くを話したし、より強い絆を求めたのだった。]
ぼくは兄弟が居ないから。
もしも、にいさんが居たらこんな感じなのかなって。
[強く懐深く格好良いディーンは
自分の憧れなのだ、と、拙い言葉で臆面もなく告げたのだ。]
[それからまた時は過ぎ。]
ごめ ん、ディー兄ィ…
[湿原近くの葦原で身体の変調に気づき、
急な高熱で集落へ連れ帰られた後。
見舞いに来てくれたディーンにはまず謝罪を紡いだ。
折角の楽しい日がふいになってしまったことと、
彼が自分を責めているのではないかと思ったからだ。]
僕は大丈夫だから。
こんなこと で居 なくなったりしない …から。
一緒にいるって言ったし ね。
まだ、あなたや…… 皆の、いない所になんて行かない よ。
[他の見舞い客にも、
繰り返し同じ言葉で自分は平気だと告げた。
その件を切欠に長く平原を離れることになってしまい、
「ほら、ね、大丈夫だっただろ」
「心配かけてごめん」
そう言って彼らと笑い合う機会は失ってしまったけれども。]
[……そして、現在もまた。]
[彼の抱く夢と共に生きたかった、
けれどそれはもう叶わない、から。]
“あなたの拓くラモーラルの未来に、光燈りますよう”
[声にならぬ声で紡いだことばのうち、
ひとつは、彼への*祈りだった*]
― サクソー川:橋の北西付近 ―
[弓騎兵隊の殆どは命に従い戦線に戻っていた。
決闘の場に陣を組んで微動だにせず在るのは、
ダーフィトの一隊をエドルファスと共に追った者らのみ。
そして彼らは今、全てを見届けてそこに立っている。
同胞が命散らした、その事実に違いはなく。
その動揺や悲嘆は握り緊めた弓や拳にはありありと表れていたし、
文字通り射抜くような眼光で場を睨み続ける者も多かったが、
ダーフィト率いる騎士たちのとる騎士の礼>>224に、微かに背を正した。
例えそれが敵であれど、
刃交えた者の誇りと正面から向き合い受け容れる剣。
敵将の高潔な心は、確かに彼らにも届いているのだ。**]
― クリーク砦 ―
[砦に居た敵兵のほとんどが撤退せんとしたその頃、オクタヴィアスの下に傭兵が一人やってくる。
ガートルードを探しに行かせた一団の一人だ。
単独で戻って来たことに訝しげにしながら問うと、捜索先での出来事を伝えられる]
──── なん だ って、
[門の開閉機構がある間でガートルードの死亡を確認 ──。
その報せにオクタヴィアスは頭を強打されたような感覚を受けた。
致命傷を受けて尚、門開放のために奮闘した模様。
続けられた報告は現場を見た者の推測でしかなかったが、その様子を想像して震える思いをした]
ッ 、
[彼女がどんな想いで決死行を敢行したのかは想像し得ない。
だが傭兵である彼女は命を賭して開門を成し遂げてくれた。
己の命を優先してもおかしくない傭兵である者が、だ]
[済まない、と思う想いもある。
ありがとう、と思う想いもある。
けれど今紡ぐべきはその言葉ではなく]
(ガートルードさんの想いに応えるために)
─── 突き崩せ!!
[騎兵の
[開いた道を駆け、オクタヴィアスは南門を潜り外へと出る。
階上から抜け出した敵兵は既に遠く彼方。
平原側に人影が見えないことから、森へと逃げ込んだ可能性を高く見た]
逃げた兵の深追いを禁じる!
森へ逃げたとなればこちらが不利だ。
友軍との合流を優先する!!
[外から高らかに声を上げ、兵達に指示の伝達を出した]
[砦の中では未だ死闘が続いている。
門を抜けてくる兵達が多くないことに気付き、オクタヴィアスは門外から中へと視線を流した。
歴戦の将の咆哮>>222が砦を揺らし、大気を震わせた]
[視線の先で鮮血が散る]
────〜〜〜〜〜!!!
[あまりの衝撃に声が出ない。
顔を強張らせ凝視していると、老将越しに師を目が合った気がした//]
/*
メモの自分の名前が未だに間違っていたことに気づいた3日目ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
〜〜〜っっっ。
ディーンです。ディークじゃないです。
もうそれで最後までいきます。
/*
ほんと最近、自分の名前に無頓着というか、自分でも間違っているというか。
前の村かそこらでも似たようなことしでかしたばかりだぞ。
名前って難しいね。
[一度顔をあげて、視線を南に向ける。
開かれた門を。
その先にひろがるキュベレイ平原を見るつもりで――。
その前に目が合ってしまった。
もう二度と顔を合わせるはずのなかったオクタヴィアスと。
何か伝えようにも、声が出せない。
あそこまで歩いて行く力ももうない。
だから伝えられるのは視線だけだ]
/*
わ、うわ…
なんかすごい、いやガートさんもツェーザルも凄かったけど、クロイツさんのは何かすごいつぼにきてる…(ぶわ
これはくる…。
― 12の頃、遠い昔 ―
知りだいがら。
えりぃが一番、りぃぐと仲良いじ。
[>>2:226何でと言われたら、真面目な顔でそう返す。サシャにとってクマ事件以来、ディークは特別な存在だった。]
ん…りぃぐには聞きづらぃ。
[大人たちから3つ離れた彼の人を紹介された時、あの時より間近でみた人を食い入るように見つめていたが、12歳と15歳の差は大きく感じなかなかすぐには打ち解けられなかった。]
[そんなディークとの間に入って、縁を繋げてくれたのはエディだった。なのでエディを質問攻めにしてしまっても仕方ない。
>>2:227直ぐに教えてくれない様子に、焦れたように見上げてエディの言葉を待つと、渋った顔のままだが答えてくれた。
口元に当てた手は読むのに少しだけ邪魔だったが、その言葉な衝撃的で。]
…………りぃぐ、おんなのご?
[爆弾的な発言に、ぽかんと存分に目を丸くした後尋ねたが、すぐその後の表情に>>2:230揶揄われたと知り、むすっとした顔でエディを睨む。]
えりぃのいぢわる。
[突っ伏した頭を掌で何度か叩く。本気ではなかったが、結構力は入っていた。]
ん。
[>>2:231ともあれ教えてくれるのには、気持ちを切り替えるようにして前に座る。長い話になるのは喜ぶことだったが、思った以上にそれは長くて、気付くと日が傾いてしまってった。
エディが語る声は、聞こえていないのに不思議とサシャの耳には音のように届く。遠い昔に残った音が、目で見て再生されているように。だからエディの話は聞きやすかった。]
ん、わがる。
…多分、わがると思う。
[>>2:232成すべき事がある、導く人。それを聞いた時の反応は少し大きかった。
サシャ自身が「きっとあの人だ」と思ったのと同じような感覚。
熊を変えそして―――サシャの望みを叶える人だと。
小さく向けられた誇らしそうな友達の笑みに、頷いてから笑って返した。]
[こんなに話し込んだのは何時ぶりだったろうかと、顎を上げてエディを見上げてしまうようになってから、思う。
まだ子供の領分にいるが確実に性差は現れ始め、あの時のように走り回る事は出来なくなってしまっていて、エディはエディで男の友達と遊ぶことが出来て、大好きな兄が出来ていて――両親は死んで。
変わり過ぎた変化に追いつけず。寂しいと、卑屈になったつもりはないが、常に曇り気味の表情はきっと周囲を気遣わせていて。なのにエディの手すら跳ねつけて。
だからまたこうして繋がった事が嬉しかった。
あの時と同じではないけれど、それでも。]
…ん。
[>>2:237エディの話が終わり、後はサシャが考える事と締められ話は一度終わった。他にと言われると少し考えてから。]
じゃあ、えっど、
…んー、りぃぐの事は良いや。
あとりぃぐと一緒のグマおじざん、
何で剥げでるの?剃っでる?
それから、りぃぐと一緒にいたおじさん
お髭綺麗だったね、皆みだいにボザボザじゃないし
自分でぎれいに、してるのかな?
それから…、それから…
[話しやすい相手に、聞きたい事は次から次へと山のように出てきて、楽しくて、嬉しくて、困らせるくらいに言葉をねだる。
そうして時間は過ぎて行き、慌てて待ち合わせ場所には野イチゴで口を赤くしながら向かったのだった*]
― サクソー川/橋の北西付近 ―
[名を呼ばれ>>251、名指しされた血が胸の奥でざわめいた。
名に刻まれた責が、自負が、密やかに息を吹き返す。
心の表面を覆う嵐を拭い去るには足りなかったが、
芯を貫く意思を呼び起こす。
そこに、エディの『遺言』がもたらされた。]
エディ …
最後まで、おまえってやつは …
[唇が震え、呟きが落ちる。
腕の中のひとにだけ聞こえるほどの強さで。]
……ここに横たわっているのが、
おまえであればよかったと思う。
[ややあってダーフィトに告げたのは、飾りもしない本心。]
だが───
エディの相手がおまえで良かったとも思う。
[それもまた、心からの言葉に相違なかった。]
エドルファス・ハーウェンの最期の言葉、
伝えてくれたこと、感謝する。
ダーフィト・エイワズ、───
[昂然と顔を上げ、敵手の名を呼ぶ。
正面より見交わした彼の瞳の中に
同じ炎があったのは気のせいか。
赤い幻影に追われる痛みを見た気がしたのは。]
次におまえとこうして話すのは、王城でだ。
[エディの魂を、そしてダーフィトの真情を確かに受け取ったと告げて、近習が差し出した馬の手綱を取った。//]
/*
>ダンメモ
今っすか!?!?
いや確かにディークの名前どこ行ったになってたけどわざとだと思ってたよ。
― クリーク砦南側 ―
[門の形に切り取られた空間の先、クロイツを見詰める間、まるで周囲の音が凪ぐような感覚に襲われる]
[誰の声も聞こえない]
[否]
[聞こえたのは、視線で語る師の言葉>>272だけ]
全軍……
[搾り出したのは掠れるような声。
これではいけない、と大きく息を吸い込む]
全軍、立ち止まるな、前進せよ!!
[砦の中や外で躊躇うようにしていた兵達を動かすため、あらん限りの声で吼えた]
[オクタヴィアスの声に我に返ったように兵が動き出す。
死闘を繰り広げていた二人の周囲の兵も、北門で立ち往生していた兵も、果ては輜重隊や衛生兵などの非戦闘兵まで。
砦に敵将が居るにも関わらず、手を出すことはせずただ砦の通過に無心する。
クロイツへと視線を流す者も居たが、その瞳の意志の強さに手も口も出さず先へと足を踏み出した]
守護兵長、この場は任せる。
負傷者には治療を、戦死者には弔いを。
……戦死者は、隔てることのなきよう。
[負傷した敵兵は撤退と共に引き上げた模様。
だが戦死者は]
[砦には上屋敷の守護兵長を始め、元々砦に赴任していた歩兵を50ほど残し、残さざるを得ない者達の対処を任せる。
チャールズや門前を守っていた敵兵が撤退するとなっても、彼らはそれを阻まないだろう]
進軍!!
[後ろ髪引かれる想いは多分にある。
だがそれすらも呑み込んで、オクタヴィアスは南へ ─── 友軍との合流を目指した*]
― サクソー川/橋の北側 ―
ほっほっほっ。ですが次まで耐えればいいのはこちらも同じことですからね。
[時がくれば援軍。いや、本軍がやってくる。湿原のほうは>>228何かあるならば後ほどきけばいいだろうとまた視線を北に戻して]
頼りになることです、ええ…これからが本番ですからね。意地の一つも張れないと置いてかれますからね、ほっほっほっ。
[未だどこか余裕を持つように笑いながら、響く鉦の音>>221。続々と動きをみせる前方の軍。]
ええ、こちらも手仕舞いにすべく、橋のほうには伝令をだしておけばいいでしょうね
[クレステッドの意見>>224に特に反対もせず、深くまで切り込まれ橋で戦っている部隊についてのみ注意を促し、道をあけるように騎馬隊を動かした*]
───── テッド、
砦 突破したよ
[報告するも、その声は硬い。
要点のみ口にする様子は、余裕が無い時の友と良く似ていた]
/*
今気付いたのかww<名前違い@ディークメモ
わざとやってるのかと思ってたよ!
[ でも、メモでは構わずディークって呼んでたよね? ]
[ 基本混乱避けに、別名使ってても、メモではチップ名で呼ぶ主義です ]
[思いは通じたのか、オクタヴィアスの号令が掛かると、それを合図に止まっていた時間が再び動き出した。
命令を下して、オクタヴィアスは今度こそ南へと遠ざかってゆく。
交わした約束の全てはもう守れはしないけれど、少なくとも彼を同胞の元へ返すことが出来た。
それだけで、自身の死にも意味があると思える]
[それからガートルードにも感謝を。
よく難しい任務を引き受けて成功させてくれたと思う。
これから先もオクタヴィアスを助けてくれれば、と未だ彼女の運命を知らない身はそう願った。
拠点では必ずダーフィトが待っているはずだ。
もちろん、話に聞いていたオクタヴィアスの幼なじみのクレステッドという青年も。
それだけではない。
オクタヴィアスの為に忠誠を誓う、大勢のまだ見ぬ仲間たちもいる。
後はすべて彼らに託して、ゆっくりと目を閉じる]
/*
wwwwwwwww
wwwwあー。これは言葉掛けられないな?ああww
結局クロイツさんと殆ど言葉交わせてねえわ。
ざんねんw
俺だったから、か。
……ははっ……否定できねぇかも、それ。
[相対した自分に彼が投げた言葉>>2:435を思い返し、く、と笑う。
思えばあの言葉があったから、変わってない、と感じたのだった、と思いつつ]
ああ……何も考えずに突っ込んでても良かった頃とは、違う。
あいつもあいつで、自分の背負うべきものがある……その上で、動いてるってのが、見えた気がした。
[対峙の中で見たものを思い返す。
一筋縄ではいかないな、と改めて思わせたものに思いを馳せたのは、刹那]
ま、そこは、な。
[先に話ができれば、というのは少なからず思う事。
けれど、それを容易く選ぶような気質ではない──とも、思うから]
……ああ。
ま、ただ話す、ってわけにゃあいかねぇだろうし、色々と面倒もあるだろうが。
やってやらねぇと、な。
[友がそれをなせるように。
そのために、自分がやるべきを果たす、と。
密やかな決意はわざわざ言葉にはせず]
……あー……。
[最後通告の如き呟きには、何も言えず]
…………わかった。
[ただ、それだけを、返していた。*]
― サクソー川/橋の北側 ―
……ん、そーだな。
あいつが戻ってくりゃ、状況もだいぶ変わるし。
[コリドラス>>291に頷き返しつつ。
ほんの一瞬だけ、銀灰が遠い所を彷徨った。
が、それは一瞬の事、青年はすぐに表情を改めて]
ん、わかってる。
無駄に長引かせるわけにはいかねぇからな。
[既に、撤退の動きは出ているが、いずれにせよ長引かせるわけには行かない、と。
近くにいた兵に、全軍に戦闘停止、追撃なし、の号を伝えるように、と指示を出し、それから]
……帰らせる前に、と。
[撤退する敵は追いはしない。
けれど、問いたい事はある。
銀灰が向かうのは、副将たる巨漢]
……おっさん!
ツェル、は。
[投げかけたのは、短い問い。
返る返答は如何様か。
それがどんなものであれ、青年は真っ向からそれを受け止めて]
……あちらさんが引いたら、負傷者の収容急げ。
敵も味方も関係ねぇ、動けねぇやつぁ全員まとめて医療班送りにしろ。
……あ、言うまでもねぇが、あちらさんの武装は解除しろよ。
[一つ息を吐いた後、指示を追加する。
もし撤退に取り残された敵兵がいるならば、武装解除の後に同じく手当てをするように、とも付け加え]
……死者に対しても、扱いは同じだ。
いいな?
んな奴はいねぇと思うが。
死者を冒涜するような真似したら、ぶん殴るってのを、徹底しろ。
[そこは譲れぬ事だから、といわんばかりに念を押した。//]
[その収穫期は今だ。
逃すとまた来年までお預けになるが──]
互いに戦争になっちまうなんて、思ってなかったよな。
[彼も出陣してるんだろうか。
菓子の夢を見ながら、あの時みたいに戦槌を握ってるんだろうか。]
[馬の背に跨り、エディの身体を鞍の前に乗せる。
身体はまだこんなにも温かいのに、もう動かないだなんて。
ふと、にいさんと呼んで良いかと言われた日のことを思い出す。>>259
その頃には、エディの両親が亡くなっていることも聞いていた。
親を失ったという同じ境遇が、いくらか心を近づけたのだと思う。
ディー兄、ディー兄と慕ってくれるエディは、
本当の弟のようで、
また家族ができたようで、
あんまりにも嬉しくて、ずいぶん兄さん風を吹かせたような気もするけれど、エディは「憧れなのだ」と実に真っ直ぐな瞳で言ってくれた。>>260]
兄のためにここまでする弟があるか。
[呟いた言葉に力は無い。
エディの気持ちは、痛いほど伝わっていたから。
使わせてしまったと思う。
無駄にしてはならないとも思う。
不甲斐ない兄で悪かった───
そんな謝罪は、唇の中に封じこんだ。]
……見てろよ。
格好いいところ、見せてやるから……
[呟いて、唇を歪める。
とても、笑みだなんて呼べるものではなかったけれど。]
[顔を上げ、頷いて、その場に残る弓騎兵たちとも共に後退していく。
本隊に合流すべく駆けていた他の弓騎兵たち>>208も、いつの間にか周囲に集まってきていた。
ヴィダンの、同朋の死を悼む思いが周囲を包む。
ふ、と、声が聞こえた気がして空を見上げた。>>263]
……エディ。
おまえが照らした光で、俺は未来に行く。
[見ていてくれと、もう一度呟いた。]*
[髪の根を弄るような風が強く吹いて、苺をくわえた小鳥は捥ぎ取られるように肩から離れる。]
あばよ!
[飛び去る鼓動に、もう声は届かない。*]
……オクティ?
[指示を出した所に届いた声。>>=12
内容は喜ばしい事だが、声音が硬い。
要点だけを伝えるそれに感じるのは、違和感]
……そっか、了解。
こっちも、どうにか護りきれそうだぜ……あちらさん、引き始めてる。
[こちらも現状を端的に伝え、それから]
……何があった?
[問いかける声音は、柔らかいもの]
……あー……余裕ねぇなら、戻ってきてからでも構わんぜ。
[それはそれで、先にこちらが大変なことになる気もするが。
こんな時、無理に聞き出さずに、本人が話せるようになるまで待つのは昔からの事。*]
[全軍の撤退は、相手の追撃が無いとわかれば速やかに進んだ。
不意に豹変して攻撃されたらという緊張はあったにせよ、ある種の奇妙な信頼感が互いの間にあったのは確かだ。
負傷した者も、歩けるものには肩を貸し、動けぬ者は周囲が手伝って運んでいく。
どうしても動かせぬ者や周りの手が足りないものは残されたが、悲壮感漂うものではなかった。
奥深く切り込んでいた軽歩兵たちも、次第に撤退を完了し、本体に合流してくる。
そのまま森方面へと去るのを、別段隠しはしなかった。]
[一方その頃、湿原の葦原方面へ出かけていた別働隊は、葦の刈り取りを終えて森への帰還の途に就こうとしていた。
仮に、作業途中で敵軍の哨戒部隊を発見していたとしても、威嚇と牽制程度でこちらから戦闘を仕掛けることはなかっただろう。
なにしろ、彼らの多くは鎌や鉈しか持っていなかったのだから。
あるいは作業終了後であれば、哨戒の小隊は広い範囲で葦が刈り取られた痕を発見するかもしれない]*
― サクソー川/橋の北西付近 ―
[ エドルファスの遺した言葉、ダンクロードが迷わず前へと進む事を願う、その真情は、彼の心に、元より宿る、揺らがぬ芯を思い出させたようだった ]
『横たわっているのが、おまえであればよかった』
[ そう正直に告げる声>>283に、感じるのは痛みではなく安堵 ]
(そうだ、それで、いい)
[ 王として生きようとする彼が、それでも人としての心をもまた偽らずにあることが出来るなら.........それが憎しみであろうと恨みであろうと受け止める。最初から、その覚悟は出来ていた。
本当は、人としての幸福をこそ願いたい気持ちはあれど.........それは、もう、彼には叶わぬ事だ。
15年前、ダンクラードの身から安寧の日々を奪い、再び、取り戻しかけた幸福のかけがえなき一翼であったろうエドルファスを手にかけた今となっては、尚の事 ]
[ そんな相手に、尚公平な言葉をかけるダンクラードに>>284思わず笑みが浮かんだ ]
俺は逃げも隠れもしない。
いつでも討ちに来るといい。
[ その笑みを消さぬまま次は王城でというダンクラードに、素の口調に戻って、別の言葉を渡す。
もしも彼が王となっても、自分はそこには居ないだろうから。
そして、地に落ちたままだった、エドルファスのブロードソードを拾い上げ、柄を向けて、ダンクラードの馬を引いてきた近習へと差し出した。形見の一つとなるように ]
......今は、貴殿の果たすべきを果たされよ。
[ 怒りと悲しみを抑え、エドルファスの最期を看取った弓騎兵達も、盟主を守って引いていく。
それを見送ってから、己もまた馬上へと戻り、地に突き立ったままだった長槍を抜いて、騎兵達を率いて本陣へと駆け戻る ]
は……いってえ、な……。
[ エドルファスの剣によって受けた最後の肩への一撃は浅からぬ傷となって、鎧の下の半身を朱に塗らしていた。しばらくは、馬の手綱を取るにも支障が出るだろう。
けれど、その痛みも、すぐ先に知る事になる、ツェーザルの死という事実の前では、瞬時に掻き消える事となる** ]
[柔らかな声で問いかけられると、ぐ、と何かを堪える気配が意識の海に零れ落ちた]
…あとで、話すよ。
[今吐き出してしまうと呑み込んだものが全て出てしまいそうで。
率いる兵に動揺を与えないために、今は深く深く、心の裡に沈み込ませる]
[話せるようになるまで待つと言ってくれた友に心の内で感謝する。
昔からの彼の心遣い。
その間は心配させてしまうのだろうけれど、無理に聞き出されないのは自分の中で整理するためにも、とてもありがたいことだった*]
ぐう ……っ、
[それよりも。
引いた勢いで前方へと倒れ来る身体、それを床に落とさぬよう自らの身体を入れ支える。───かつん、と。
男の槍もまた、床に落ち転がった。
どのみちもう、これ以上は振るえそうにない。]
クロイツ殿、
[彼の目線は己を通り過ぎ肩越しに更に向こうへ向けられている。
その視線を追うようにして、首を後ろへ捻った。
薄暗い砦の中の一番向こう、明るく門の形に切り取られた空を背景にして明るい色の髪の青年が馬上佇んでいる>>285
彼の目は真っ直ぐに、己を突きぬけクロイツへと注がれているようだった。
その主従の姿に、密やかに息を飲み込む。
───言い残すことありや、と。
問うことは、やめにした。
今のまなざしが全てであろう。
周辺の兵らが殺気を帯びた視線を突き刺してくる。
さては自分もこれまでかと思うのに、先から一矢とてない>>288
命が行き渡っているのだ、と。
知れる軍の在り様に、複雑な色の息が零れる。]
[素直な賞賛が落ちた。
それはオクタヴィアス率いる軍に、そしてクロイツ自身へも向けられている。
実際、彼の技量がいま少し劣っていたのなら。
そのような決着はなかったであろう。
命奪うまではしないで済んだかも知れなかったのだ。
けれどクロイツの技量はそんな甘さを許さなかった。
男も必死だった…必死に成らざるを得なかったのだ。
少しでも気を抜こうものなら、或いは運が悪かったなら、立場は逆であったろう。
最後の突きは、捨て身の攻撃だった。
隙の大きい突きをかわされたなら、…そこを他の者に狙われたなら、やはり男の命はこの世になかった。
もう当面、左の腕は使えまい。槍も振るえまい。
止むを得ないことだ。
これほどの男に、それだけで済んだなど僥倖だろう。]
/*
チャールズさんの描写入るとすごい強そうな人に見えるよね。
褒めスキル足りないのか……。
褒めスキル以外も全体的に足りてないとかは禁句だ。
オクタヴィアス・ノイアー殿の行く末。
貴殿が命懸けでお仕えしたあの方の行く末を、
この老骨も、叶う限り、しかと見届けさせて頂こう。
あの方の掲げる暖かな光が、この先どう輝けるかを。
しなやかな強さが、いかに未来を変えてゆかれるかを。
儂も叶う限り、見届けさせて頂こう。
[クロイツの代わりに、とは無論言わない。
そのようなこと望んではいないだろうとは分かっている。
けれど男は、どこか己と影写しのようなこの敵手に、恐らくは自らの主に心捧げつくしているだろうこの男に、彼の主の言葉が───在りようが、今この時も未来へ繋がっていることを伝えたかった。
彼が命賭して守らんとする輝きに、男もまた心震わせたことを、どうにかこの忠義な男に伝えたかったのだ。]
/*
エディぃいいいいいいい!!
クロイツぅうううううう!!
っはーー…
どちらの一騎打ちも
想い溢れる戦いというか、
こう、しみじみする良さッスなあ…。
儂はこれより他に貴殿に手向ける言葉を持たんが、せめて。
貴殿の心に最後に触れた敵手として。
───尊敬すべき貴殿に、お誓いを申し上げる。
[低く、死にゆく男へと誓いの音を囁く。
彼の耳には届くだろうか。
二人分の血が、次第に床を濡らし広がってゆく*]
……ん、わかった。
じゃ、後でな。
……みんな、待ってるから、な。
[みんな、と。
先に告げた時よりも、人数は減っているがそれでも。
ここにいる皆が帰りを待っているのは確かな事だから、そう告げる]
[砦を抜ける時に、何かあったのだろう、と。
問わずとも、その位の予想はつく。
だからこそ、今は深く問わない。
心配は心配だが、それに囚われていられる時ではないのだから]
……その代わり。
吐き出す時は、全部吐けよ?
[しれっと付け加えた一言は、思いっきりどの口が、と突っ込まれそうなものだった。*]
/*
ところでちょっと、そこのカーク>>298
おいらにもその野苺を ッスな…!!
[地上との境目を指でかりかり。]
― サクソー川/橋の北側 ―
[クレステッドとともにツェーザルについては聞けただろうか。
特に進言もなく、部隊にはひとまず休息と負傷したものへと手当てを取らせていた。二度の突撃を終えた部隊をすぐ動かすのは酷だったからだ]
一つだけ、森の民や平原の民には風習があるともききます。
詳しいものがいるならばそのもの達の意見を聞いてからのほうがよいでしょう。
[負傷者にせよ死者の扱いにせよ。思わぬことで彼らにとって冒涜ともおもえる扱いになる時がある。
帰ってくるクレステッドの主、オクタヴィアスはアルブレヒトの後の政治や政策を引き継ぐのだろうとは思うが、その考えはしらないが、腹心ともいえる彼の指示などを聞くところ、力づくで支配する考えはないようだから損にはならないはずだとの進言であった。
実際にどう考えているかは…直、わかることだろう。]
― キュベルドンの森 ―
[手伝いに戻る、と言ったサシャを他の仲間が引っ張って止めた。
薬を塗ったから大丈夫と言っても、ざっくり割れた傷口は見目に良くないらしい。簡単に布でまた巻かれたら、今度こそ片目は見えなくなった。]
ぞんなしなくても良いのに…。
[と愚痴ると馬鹿者と怒られたので諦めて大人しくしておく。
少し力を入れればまた血を流してしまいそうだったが、化膿はしていないからそのうち塞がるだろうとは、包帯巻いてくれた人の弁だ。すぐに薬を塗ったのも良かったのだと。]
[布を巻く前、目の上あたりに触れると痛みを感じてすぐ離した。ほんのり薫る薬の匂いは、森の樹にも草原の風にも似ている、優しい香りだ。自然と口元は綻んだ。]
後で、えりぃにお礼言わないど。
(あんまり話せなかったし。
今度はまた沢山、話せるといいな)
[きっとまた、すぐに会える。
そんな願いが儚く散っていた事に、気づかないまま*]
/*
ひっそり戻りつつ。お、湿原の草刈り隊は回収されたね、さすが。
うーん、葦そのものを利用すんだろうなあ、あれ。縄張ってレンジャー式に川渡るとか?
...に、しても対岸に先に誰か渡っとく必要あるか。
まあ、頭脳労働は他に任せてもいっかな。俺の予想って大概外れるし。
― 追想:或る過去の話 ―
[とある夏の日。
大きな木の根元に屈み込み覗き込む子供がふたり。]
……まだ、生きてるみたいだ。怪我してる。
[昨日の嵐で落ちてしまったのだろうか。
羽根を傷つけた小鳥が一羽、地で藻搔いていた。]
翼が曲がってしまってる。
あっ、これじゃあ痛いかな? 触らない方がいいかな?
な、カーク、鳥の手当ての仕方って分かる?
できるなら…治してやろうよ。
[そっち持てば、とか、ゆっくり、とか。
小鳥を驚かせないようにひそひそ声を交しながら
そっと両手で拾い上げ、二人で対処を考える。
器用な彼のことだ、小動物の手当ては可能かと、問いながら。
難しければ、周囲の大人に聞けば何とかなるだろうか。]
[――― 一ヵ月後、小鳥は無事に回復した。
痛々しい傷跡は目立つこともなく、食欲旺盛、
そして今にも飛び立ちそうに真っ直ぐに伸びた羽根を広げている。
名残惜しいとは思えど、鳥は空に羽ばたくものだ。
籐の弦で編んだ籠に大事に入れて、カークと共に空に放ちに行った。]
ああ、良かった。元気そうだね。
カークの包帯が良かったのかな。
もう落ちるな、達者でやれよー!
[その小鳥は若草色と黄色とのツートン。
チチチと鳴いて飛び立つ小鳥の羽の色が、
丘から見守る少年二人の髪色と重なって、空を幾度か旋回したのち、徐々に離れてゆく。]
[男の言葉は尚も続く。
その言葉に嘘偽りを疑う余地はなにひとつなかった。
彼なら言葉通り、しかとオクタヴィアスの行末を見届けてくれる。
それだけの信頼感は、剣を、言葉を交えたことで芽生えていた。
自身と彼と、同じ行動を見ても思うことは異なるはず。
だが、それでよいと思う。
自分とは違う彼がオクタヴィアスを見守ることで、またひとつオクタヴィアスが大きくなれると確信していた。
チャールズの誓いを、確かに胸に刻む。
言葉を返すことは出来なかった。
その代わり、誓いを受け取ったという風に、最後の力を振り絞り右手を差し出す]
[ディークへの手紙に多くを書かなかったのは、
多くを語らずとも通じ合えているとの信あってのこと。
誓った言葉がある。重ねた時間がある。
だから、
次に顔を合わせることが出来た時には、
男同士の約束違えず共に在ると決めていた。]
[サシャへの手紙を出せなかったのは、
紙に認めた文字などでは到底伝えられぬと思い直したがゆえに。
重ねた時間とは裏腹に、言えぬ言葉も増えていた。
だから、
次に顔を合わせることが出来た時には、
自分の声で、伝えようと決めていた。]
[カークへの手紙を出さなかったのは、
きっとまた近々会えるとの予感ゆえに。
その予感は外れてはおらず、彼は数年たたず姿を現した。
州都に故郷の風を連れてきてくれる唯一の存在。
次に顔を合わせることが出来た時には―――、
それが戦場とは思いもよらないが、
共に剣携え並び立てるものと、そう信じていた。]
― キュベルドンの森 ―
[人の喧噪で目が覚める。
緊張感はあれど、親しげな声だった。
森の中にある解放軍拠点のひとつに到着したらしい。]
…! 母さん! 来てたのか!
[炊き出しの手伝いに来ている女たちの中に母親の姿を見つけて抱擁する。]
[チャールズやマーティンへの手紙は、無事に届いている。
養子に入ることを決めるまでの経緯と、感謝。
また会いたい旨を丁寧な字で書いた短いものを個別に。
その後は、同胞に宛てた手紙の中のずらりと並んだ宛名の欄に、
必ず二人の名も含まれているのだった。]
― そして ―
[ディーンに対してとはまた違った友誼を結んでくれた。
時に揶揄い合い、時に盛大な喧嘩もし、時に勝負し、
忌憚なく言葉も剣も交わせる相手になってくれた。
伝書屋として、まるで平原と州都を繋ぐ風のように
双方の伝言を届け続けてくれた。
今際の祈りのふたつめは、
友に向けた、長い友誼への感謝だった**]
― そして ―
[カークは、ディーンともまた違った男同士の友誼を結んでくれた。
時に揶揄い合い、時に盛大な喧嘩もし、時に勝負し、
忌憚なく言葉も剣も交わせる相手になってくれた。
伝書屋として、まるで平原と州都を繋ぐ風のように
双方の伝言を届け続けてくれた。
今際の祈りのふたつめは、
友に向けた、長い友誼への感謝だった**]
― サクソー川/橋の北側 ―
……ん、ああ。
そーいや、そうだな。
[コリドラスの進言>>320に、ひとつ瞬く。
いわれてみれば、というか、独自の風習というものには、色々と覚えがある。
そも、自身の父の弔いの時がそうだった。
今から12年前。
父リカルドが病に伏し、息を引き取った時。
周囲は辺境伯に従い、その道を支えた者として丁重にに弔う、と言ってくれたのだが当時まだ少年だった青年は、全力でそれを拒否した。
自身が死したなら、『一族』としての弔いを。
それが、父の何より望みだったから──色々と暴走気味に周囲の気づかいを跳ね除け、父の遺言を通したのだった]
……っかし、なあ。
そういう事にも気ぃ使う……ってのは、当然だけど。
予め、確かめなきゃなんないくらい、距離、あるんだな。
[医療班と、弔いを担当している班に向けて伝令を飛ばした後、は、と息を吐く]
……色々、多難だねぇ……。
ま、それでも。
……そんな距離も、埋めてかねぇと。
何度も繰り返す事になるだろうからな。
[それを思えば、厭う事ではないだろうから、と。
今はまだ遠い友を思いつつ、呟いた後]
……っと……おっちゃん、しばらくここ、任せていいか?
ツェルんとこ。
行ってきてぇんだ。
[橋の方へと視線を転じて、問いかける。//]
[ひとしきり再会を喜ぶと、グイと耳を引っ張られた。]
うお! なに?
湯をたててやるから沐浴して着替えろ?
いや、それは親父が帰ってきてからね。
一番風呂は一家の主の特権でしょ。
いつ戻るかわかんない? まあ、ごもっともで──
[南の戦況はどうなっているんだと、拠点の男に聞いてみるが、わからん、との答えだ。]
伝令用の馬を借りていいか。
様子を見に行ってくる。
[タッチ&ゴーな息子に慣らされている母が、せめて持ってゆきなさいと押しつけた野草茶入りの水筒を提げ、カークは馬上の人となる。]
ありがと、母さん。 行ってくるよ。
[いつもの挨拶。
守るべき者の前では屈託なく笑っていたい。]
― 回想・7年前 ―
[軍を辞めたとオクタヴィアスに告げたあの日。
ひょっとして煙たがれるのではと思っていた。
周りが口を揃えていうように自らの堅苦しさは多少なりとも自覚はしていたし、オクタヴィアスは実のところそれに辟易しているのではないか。
そんな不安は確かにあったのだが。
気恥ずかしさに目を逸らしてしまったがゆえの勘違いだったのだろう。
彼の表情の移り変わりさえ見ていれば、杞憂であったことはすぐにわかるはずだった]
[反応が気になりちらりと視線を元に戻す。
そこにあったのはオクタヴィアスの満面の笑み。
そして]
うわっ。
[嬉しそうに思いっきり抱きつかれた。
あまりの予想外の行動に、呆然として固まってしまう。
と同時に、オクタヴィアスの歳相応の姿に、顔が綻んでしまってもいて。
右手をそっと頭の上に差し出すと、ぐりぐりと頭を撫で回した]
[そういえば最後にもうひとつ]
[もう一度――オクタヴィアスのフルートが聴きたかった。
彼の奏でる、ふんわりとあたたかく優しい音色が、大好きだった**]
/*
兄さんの名前についてのメモ
wwwwwwwwwwwwwwww
wwww
wwwwwwww
メモでは生やせなかったからこっちに生やしておくなwww
いや確かにディーンでいいのか灰で葛藤していた。
けれどまさか3Dまでご本人が気づいていらっしゃらなかったとは思いもよらなかった。
最初のメモから再編集されたメモでも「ディーン」だったから信じたのに!ww
/*
ダーフィト宛にもなにかもうひとつ捏造したりしたかったし、タヴィアにももうちょいなにかしたほうが良かったかもだけど、なにかこうネタを思いつかなかった……(よくある)
それ言い出したらガートルードの追悼もう少しなんとかならなかったかなだし、クレスとかコリドラスとかツェーザルにも掛ける言葉……ってなる。
/*
おっと、サシャも過去話の返答ありがとう。
投げられた順に返しているけど間に合わなさそうであったり
あと色々見つつなところもあるので青に埋めるつもりでいるけどもし埋めなかったら許せ!w
重ね重ねありがとうね。
― サクソー川/橋の北側 ―
わからなければ森や平原の民の負傷者に聞いてもいいですし、教えてくださらないなら。いっそあちらに使者をたててもいいでしょうかね。
それぐらいのことで追い返す集団でもないでしょう。
[先ほどまで戦っていたというのに呑気とも肝が太いともいえる言葉>>336を返す。
理解のはやいことに、ああそういえば、と過去を思い返すのはさほど時間がかからなかったこと]
そうですね。知ろうとしない限りは繰り返すことになるでしょう。
個人個人は違うでしょうが、少なくとも今回の騒動には、知らなかったことが原因ともいえるかもしれません。彼らからすれば恩恵を受ける側というのは皆同じに見えるのかもしれませんからね。
[飄々とした態度がはほんの少し形を潜める]
― マーチェス平原へ ―
[兵を率い、先頭を行くオクタヴィアスが馬上で短く息を吐く。
戦闘で張り詰めた緊張が緩みかけ、ぐ、と顎を引いてそれを食い止めた。
南での戦闘も区切りがついたらしく、独立解放軍は進攻を止め撤退したと言う]
ひとまずは、…と言ったところか。
[あちらも休息は必要だろう、短くとも半日くらいは猶予が得られそうだ]
……でもだいぶ、やられたな。
[優秀な傭兵を失った。
慕っていた師を失った。
その他にも、地へと伏した者は多い。
何より、時間を一番削られた]
あの砦の規模を考えれば、詰める兵はこっちよりも少なかったはず。
してやられたよ、フォスターさん。
[歴戦の将が居た。
腕の良い弓の名手が居た。
神出鬼没の
最後の人物など、本当に化かされたと思う。
だが騙されたとは思っていない。
街道で彼に会った時の言葉は、偽り無いものだと思えたから]
[歩兵の速度に合わせた一軍の速度は緩やかだ。
時折の休息と、太陽の高さを確認しながらの行軍は続く。
順調に行けば、日が沈む前にサクソー川付近に到達出来るはず*]
/*
いいつつ、実はクレステッドの名前知ってるとか、フルートを聞いたことがあるとかこっそり過去が捏造されてはいるんだよね。
― いつか ―
[ 傭兵となり、オクタヴィアスの友として助力をしてくれるようになったクロイツには、時折、他には出来ないような話題を振る事があった ]
ウェストマールの国力は、落ちて来てると思わないか?
[ それはもう、大概が唐突にではあったけれど ]
手当たり次第に版図を広げて、力任せに逆らう国を押しつぶす、そんなやり方も、長く続けば逆に、国の力を疲弊させ、貧富の格差を広げる元になってる。
俺には、そう見える。
[ クロイツはどう答えたか。答えなかったとしても構わなかった。その話そのものが主題ではなかったから ]
もしも、いつか、ラモーラルが...ウェストマールの支配を離れることがあったら、お前さんは、それでも、友でいてくれるか?
[ オクタヴィアスと、そして、自分と ]
[ それは多分、問いではなくて、彼への願いだった** ]
/*
ディークメモ>
名前、わざとじゃなかったのか…!!
てっきり意図的だと思ってたよ、おいらもw
名前というと、オクタさまも、あれだ。
人によって愛称の略し方が違うから
なんだかたくさん違うひとが居る気分になる…w
/*
>>350
この人はもうwwwww
あえて触れずに居た部分をwwwww
解放軍と和合が成った時の材料だよなぁ。
[周囲は奇妙に静まり返っている。
微かに、啜り上げるような音が聞こえた。
泣いている兵があるのだろう。
押し殺すような音が、奇妙に大きく耳に響く。
男は、支えていたクロイツの身体をゆっくりと床に横たえた。
既にこの男も、敵手と自らの流した血に染まっている。
いい加減血に塗れすぎていて、どこからどこまでが自らのもので、どこからどこまでが相手のものかも分からぬほどだ。
床に彼を横たえて、立ち上がろうとした。
一度上手くいかずに密かに歯を食い縛る。
視線を床に走らせ、己の槍を拾うとそれを杖に立ち上がる。
ゆらりと立ち上がる血塗れの男は、幽鬼の様だ。
傷だらけでよろめく癖に、目ばかりは爛と輝いている。]
/*
クロイツもお疲れさまあああ!!
格好良いね。良かった。
オクタヴィアスはやっと合流できるね。
オクタヴィアスもお疲れ様です、本当に。
4Dからの動きが楽しみ。
……、
[馬上の人となり、彼の方へと目を向ける。
既にクロイツの周辺には兵らが集まり、その死を悼み、丁寧に運ばんとしているようだった。
その光景を最後に目に収めて、馬の腹を軽く蹴る。
阻もうとする者はなかった。
視線はあったかも知れないが、気に掛ける余裕はなかった。
馬は単騎、森を目指す。
その背を斜めに赤くなる陽が追いかけて*いる*]
/*
オクタヴィアスメモ>兵に手出しされないとは思わなかったん、だ。すごく礼儀正しかった…!このやろうされて引っ張り出されるくらいあるかと、思ったんでしたww
なかった…!
/*
カーク、お返しありがとなー!
季節限定品いいね。
あとダーフィトのこれ、
>>107とか>>141あたりの拾いも
すげえ嬉しいね…ありがたい。
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