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聖神神官長 ルートヴィヒ は 疾風の御魂 九神 星司 シュテルン に投票した
大地の守護者 アイリ は 疾風の御魂 九神 星司 シュテルン に投票した
疾風の御魂 九神 星司 シュテルン は 疾風の御魂 九神 星司 シュテルン に投票した
火炎の御魂 ステファン は 疾風の御魂 九神 星司 シュテルン に投票した
流水の御魂 灰吹 玲緒 エレオノーレ は 疾風の御魂 九神 星司 シュテルン に投票した
大地の御魂 加地 徹 トール は 疾風の御魂 九神 星司 シュテルン に投票した
流水の守護者 ベルティルデ は 疾風の御魂 九神 星司 シュテルン に投票した
火炎の守護者 ミリアム は 疾風の御魂 九神 星司 シュテルン に投票した
疾風の守護者 ウェルシュ は 疾風の御魂 九神 星司 シュテルン に投票した
神殿所属 癒者 メレディス は 疾風の御魂 九神 星司 シュテルン に投票した
疾風の御魂 九神 星司 シュテルン に 10人が投票した
疾風の御魂 九神 星司 シュテルン は村人の手により処刑された。
次の日の朝、火炎の御魂 ステファン が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、聖神神官長 ルートヴィヒ、大地の守護者 アイリ、流水の御魂 灰吹 玲緒 エレオノーレ、大地の御魂 加地 徹 トール、流水の守護者 ベルティルデ、火炎の守護者 ミリアム、疾風の守護者 ウェルシュ、神殿所属 癒者 メレディスの8名。
― 待機・休憩所 ―
ニーズヘッグ?
そーいえば、どこかで聞いたことあるよーナ…。
[随分と驚く様子のウェルシュ>>2:361に、ゲーム知識の記憶を探る。
語感でいけば、Thorと同じ神話に出てくるものだったはず]
/*
すげえ、最後の秘話間に合ったwwww
さて、やって来ました根側です。
……これでちょっとは色々がやり易い。
? うん、ウェルシュも気を付けてネ!
[その時は完全には思い出せぬまま、ウェルシュの言葉>>2:632に同じように返し、転送の時を待った*]
[玲緒の思うことなど、聡いベルティルデは理解しているのだろう。
慰めではなく諭す言葉が、柔らかな声音で告げられた。>>2:350>>2:351
優しい手に撫でられるがまま、
桔梗色の少女に、泣き出しそうな歪んだ笑顔を向ける]
……そうだね。
私たち、きっと強くなれるよね。
このまま、一緒に――
[口に仕掛けた言葉が音を結ばずに消えてしまうのは、
耳に落ちる神官長の声>>2:345 のせい。
遂に訪れたその時。
怯える小さな手で、左肩に触れる相棒の手を包み込むようにして取ると。そっと頬にあて瞳を閉じた]
― 聖神神殿・儀式の間 ―
……さぁて、と。
[淡々とした通達を終えた後、神官長は一つ、息を吐く]
ここからが正念場だな……『混沌』の侵蝕、どこまで遅らせる事が出来るか……。
[完全に押し止めるには、迫る最大の脅威は──『混沌の王』は、あまりにも、近い]
……ま、無茶やらしてる以上は文句は言えん。
全員が覚醒するまで。
最低、そこまでは、結界を保たせんと……。
[呟いて、手の中の精霊石を握り締める。
未だ輝かぬ二つの輝石に熱がこもるのを待ちつつ。
神官長は『世界樹』を護る結界へ、再び己が力を注ぐ。*]
― 休憩所 ―
[ いつも通りの笑顔と声を残して、星司とステファンは転移の光をくぐって消えた。ミリアムはどんな顔をしていたか...ウェルシュの方はと言えば ]
『...大丈夫?ウェル』
[ ツンデレ妖精が本気で心配そうな声をかけたのは、じっと睨むように虚空を見つめるその様子が、やはり、常とは大きく違って見えたせいだろう ]
☆3dイベント
1.覚醒の試練・そのに
対人バトルです。
大地・流水の各ペアは、指定されたバトルフィールドで対戦を行ってください。
地組バトルフィールド:巨岩が幾つも転がる荒地
水組バトルフィールド:周囲をぐるりと滝に囲まれた、湖の上の小島
2.『七大蛇』撃破・そのさん&『翼毒蛇』討伐
1d同様のNPCバトルです。
枝組ボス:グラフヴィトニル「洞窟を訪れるもの」
根組ボス:翼毒蛇ニーズヘッグ
※大蛇戦に関しては、前日までと同様
※ニーズヘッグと戦う場所は、霧の上に張り出した木の根の上となります。
>>1:#2のランダムイベントは引き続き、発生任意となっています。
根側でも使用可能です。
/*
今朝方というか昨日の朝、なんでかふつーに起きらんなかったんで。
今日は大事とって早目に寝とくんだぜ……!
ともあれ頑張れじぶん、今週はあと三日行きゃそこから四連休だ……!
[――これがベルティルデとの、永久の別れになる訳ではない。
けれど、確実に変わってしまうものがあることを知っているから。
瞳を閉じ、失われるものへと惜別の想いを向ける]
……ごめんね。
でも、これで戦える。
[宝物を扱うような慎重な手付きで、相棒の繊手を離すと、
決意に満ちたというよりは、思いつめたと表現する方が相応しい表情を浮かべ。
碧の光の渦へと歩き出した*]
[>>0今にも泣き出しそうな笑みを浮かべる相棒に少女は目を細める。
失敗を悔やむのは彼女が自分を信頼して、傷付いて欲しくないと思ってくれているからだろう。
しかし責は共に戦った自分にもあり、無事に揃って役目を全うする為に反省し、これからに繋げればいいのだと少女は思う。
ともかくレオの口から前向きな言葉が聞け、これなら大丈夫だろうかと安堵した。]
――…。
[しかし、>>2:345>>2:346耳に届いた神官長の言葉に少女の表情も少し強張る。
途中で消えてしまった言葉は予想出来た。
そのまま続いていたなら、頷いていたのだけれど。]
―回想・精霊節まで、彼たちと彼女たち-V―
ステファンさん。
私、不思議に思ったんですけど、
ここって――どうして、日本語が通じるんでしょうか。
[フラクシヌスに召還されてから、
気になっていた疑問をステファンにぶつけてみた。
ファーストネームで呼んで欲しいと言われたときは、
思わず怯んでしまったが、気負うことなく付き合える相手だと知って、
自分から言葉を掛けるようになっていた]
…… …… …… 。
[信じてる、そんなひとことが聞こえた時、小さく息が震えた]
[信じられる様な事なんて、自分は何もしたつもりはないのに。
今も、こいつを認めなんてしてないのに。
こいつを、大地の勇者だなんて、認めないのに]
[自分よりも小さな手が肩に触れていた少女の手を取り、包み込む。
――その手からは彼女が怯えている事が感じ取られて。
頬に添えられるまま、少女も暫し瞳を閉じる。
火炎と疾風の勇者候補達は互いに力を競わせ、見事に精霊に認められたらしい。
そうして自分達が戦ったよりも更に強い七大蛇と翼毒竜に挑もうとしている。
どちらが勝ったのだろう。
一体どんな気持ちで臨んだのだろうか、と。
暫し四人に思いを馳せる。]
…… …… …… ……。
[例え、精霊が、世界が、この馬鹿を認めたとしても。
それを僕が認めてしまえば、トオルは……]
― 『世界樹』の枝 ―
[ねむらせるもの、死蛇スヴァーグニルも打ち破られた。
ガラスの爆ぜる豪快な音と共に、封印ごと撃ち砕く、大地の戦槌による一撃で]
…… ……何故僕の云うことを聴かなかった。
[戦槌を振り落とした勢いから、枝の上へ着陸するトオルに近づいて。
アイルリートは怒りを抑えた様にもみえる低い言葉と同時に、トオルの襟元にその手を伸ばした。
行為自体は、完全に胸倉を掴み上げようとするそれで、同時にトオルへと解毒の魔法が施される]
僕は庇いきれないから逃げろといったんだ。
この僕なら、あの程度の傷も毒も耐えれたのだ。
あの程度の蛇、逃れようと思えばいつでも逃れられた。
結果論で考えるな。
もしお前が毒に耐えれないほど軟弱だったらどうした?
もし僕が解毒すら行えない身体ならやつを倒せたか?
[――この世界の疑問について、
確実な答えが欲しいなら神官長に聞くべきだろう。
けれど、いくら已むを得ない事情とは言え、
自分たちの都合を押し付ける相手と、
気軽に雑談をする気にはなれないのも事実だったし]
もしかして魔法のおかげ?
それとも、実はここって――もう一つの日本だったりするとか。
[実のところ、寄る辺なき異界で不安を紛らわせることの出来る、
数少ない相手と話すことそのものが目的で、疑問に対し真剣に答えを望んでいるわけではなかった**]
[やがて、>>3慎重な手つきで手は離される。
思いつめたような表情は、何処か危うく思わせた。]
――…いいえ。
お役に立てたのなら良かったですわ。
[けれどどう声を掛けたらいいのか分からずに、首を振るだけとなる。
彼女の後を追って、碧の光の渦へ入っていった。*]
[アイルリート自身、結果論で考えずとも意識では理解していた。
実際に、アイルリートひとりで、あの大蛇を倒すのは相性的に無理があった事も]
僕はお前を、大地の勇者だなんて認めてないといったはずだ。
お前の様な足手まといにいられると、こっちも逃げる事もできないんだ!
死んでから後悔しても遅いんだぞ。
だから僕は、なんの力も経験もない様なやつらを戦わせるなんて反対なんだ……!
はじめから、僕ひとりで戦っていた方がよかったんだ!
[トオルの奮戦があり、なんとか大蛇を倒せた事も
既にそれだけの力と成長を、他でもないアイルリート自身の前にトオルが示しているのも確かだったが。
それでもまだ尚、根深く頑固に、その意志は翻そうとする気が見られなかった。
それこそ、意地で認めまいとしてる様]
[その間にも、回復魔法の詠唱が小さく口ずさまれて、大蛇との戦いで付いた傷はいえていく]
…… …… う 。
[ただ、アイルリートの限界を少し超える程度に魔法を酷使した反動か
ここに来て、くらりと眩暈に襲われようとした時。
神官長の声が。そろそろ来ると思われた試練の宣告が聞こえてきた>>2:345]
…… ……火炎と疾風が承認された……か。
なら……ウェルが疾風の勇者と承認されたのなら。
もう戦う以外はないのだろうな。
セイジやステフに、ミリアムもか……。
…… …… …… ……。
僕が勝てばお前は 聖神神殿にすぐかえれ。
[トオルへ向けた宣言は一方的で、恐らくルートヴィヒの想定を無視した物だった]
この僕にも勝てない様なら
この先、何を何度やってもムダだ。
そんな奴が戦うところで死んで後悔するのがオチだ。
結局なにもできずに、後悔するくらいなら。
はじめから、安全な場所でおとなしくしていた方がいい。
それが僕の考えだと、前に云ったはずだ。
例え神官長がどう反対しようとも
僕はムリヤリにでもお前を神殿に叩き返して戻る。
[転送までの間、先程引っ掛かったことをずっと考えていた]
ニーズヘッグ……『世界樹』の根をムシバム……。
うん? 『世界樹』の根を、ムシバ……かじル?
[ヒントになりそうな場所を繰り返し、引っ掛かった場所を言い換えてみる。
ゲーム知識に引っ掛かったそれは、竜と言う言葉でほぼ確信へと至った]
ニーズヘッグ!
神話に出てくる竜とオナジ名前!
[ゲームでも敵として出てくる場合のあるそれに、驚くように声を上げる。
同じ名前の竜がこの世界に存在すること、ゲーム内でもかなりの上位種であること。
様々な驚きがステファンの中で巻き起こり、表情へと表していた]
[尚、この答えが導き出されたのは、転送され根側についてからのことである*]
そもそもはじめからフラクシヌスに召喚されるべきじゃなかった。
何の力ももたない、唯の民衆とかわらない生活を営んでいたお前達を
こうして勇者に仕立て上げる事自体が、僕は反対だったんだ。
ロクに力も満足につけれずに死んだらどうするんだ?
そして死んでから後悔しても、もうその時には遅いんだ。
その時に、なんで俺達を呼んだと喚いてもいまさらなんだ。
お前達だって、帰りたいだろう。死にたくはないだろう。
なら大人しく、神殿にひっこんでいるべきだ。
この僕は、大地の守護者として
そんな奴を戦いにひったてる様な事なんて認めるつもりなんてない。
だから僕はお前を聖神神殿に帰らせる。
絶対にだ
[それは特に今までで最も酷い、横暴な物言いをしていた。
強く決した眦で、決して翻す気もなければ拒否も認めないとも雄弁に]
僕は絶対に認めなんてしないからな。
お前が、大地の勇者だなんて、絶対。
[大地の魔力を強く内包した、黄色に輝く光の渦がそこには現れていた。
大地の精霊の力を強く感じるその渦へと。
トオルの姿を振り向きもせず、アイルリートは先に大地の渦へと飛び込んだ。
それを視るだろうトオルの足元でぽこりと一体、大地の精霊がその様子をじい、と眺めていた*]
/*
ふんふんふん。
なんとなく、りーとくんは落ち希望かな。
根側樹上側の勇者:御霊のバランス的には
流水・火炎のペアは勇者が勝つと綺麗ではあるし、
とーるくんもれおちゃんも、成長という点ですごく見せ場だよね。
どちらもラ神の采配によらずメモ相談もありってことだし、
展開が楽しみだな。どうなるかな。
― 神官長の声が響く少し前 ―
[行間に滲む『想定外』には、いえ、と呟く。>>2:*3]
……『混沌』以上に混沌とした、こんな世ですからね。
俺たちがすべきことは勇者 かれら の補佐。
そこが揺らがぬ以上、
[『候補生』でなく『勇者』と呼んだのは、
8人に対しての信頼のあらわれ。
転移方法にも、言霊石の向こうから首肯して]
『路』に言霊石を共振させる……
とすると…タイミングが重要、かな。
[言霊石を持つ者に、声は等しく届いているらしい。
根側の調査に当たっているバルタザールへ呼びかけた。]
ばるたくん、聞こえる?
入り口が出現したら、改めてこっちからも連絡を入れるから、
そうしたら、同時に言霊石を使おう。
……よろしく、頼むね。**
/*
あっ やだー
>>*0 途中で切れちゃってるじゃないですかー
そこが揺らがぬ以上、
俺はあなたの采配を信じて動くのみです。
とか何とか言いたかった気がする!
― 回想・『精霊節』までの間>>5>>9 ―
なーに?
[分からないことがあるのか、問いに来たレオに満面の笑み。
名前で呼ぶようになってくれたのが嬉しく、声を掛けられた時は基本的に笑顔で対応するようになっていた]
……そう言えばそうだネ。
あんまり気にしてなかったケド、言葉通じてるネー。
[レオの問いに今気付いたと言うように目を丸くする。
英語と日本語の違いがあるように、この世界独特の言葉があってもおかしくない。
けれど、自分達の言葉は問題なくこの世界の者達に通じていた。
レオが疑問に思うのも道理だろう]
魔法が関わってるのはあるかもしれないネ。
後は、ゲームである話だと……。
ボク、欠片を手に入れる時、火の精霊に魂で判断されたみたいなんだよネ。
もしかしたらボクら、元々はこの世界に居たのかも?
[レオの推測を肯定しつつ、ゲーム設定的な突飛無い推測を提示する]
あとねェ、ゲームの世界で説明つけにくいことは大体ゴツゴーシュギってことになるんだって。
[以前ホームスティ先の友人に問い、返って来た身も蓋も無い答えも提示しておいた。
この問いかけが不安を紛らわせるためだというのは知る由も無い。
故に答えこそ冗談めいたものもあるが、問われたことには割りと真面目に答えを出したりしていた**]
―水の精霊の領域―
[碧の渦を潜った先は今までいた世界よりも水の気が濃く、其処が水の精霊の領域である事が悟られた。
魔力の回復が早まり、活力が満ちて来る気がするのは、加護を受けているからだろうか。
周囲を見回してみれば、周囲はぐるりと滝に囲まれ、湖の中にぽつりと小島が浮いているのが分かる。
滝から湖に注ぎ込まれている水の色は瑠璃色をしていたが、生物が棲んでいる様子はなかった。
自分の住む集落に似ているが此方の方が圧倒的に美しい。
だが、此処で試練を受けると思うとのんびりと楽しんでもいられない。]
――着きましたわね。
[武器を操るレオとどう戦うべきか。
今は先の闘いで精霊の加護を受けて普段よりも大きくなった扇をちらりと見て考える。]
[呪文の詠唱にはそれなりに時間が掛かる。
体術も一応習いはしたが、御世辞にも向いているとは言えなかったので、技術として学んだのは最低限のものだ。
まだ輝きを失っていないアンクレットが一つあるので盾の魔法はあと一度だけ張る事が出来るか。
時間をかけて水の気を染み込ませなければ、魔法を使用して輝きを失ってしまったアンクレットは只の飾りだ。
この後も戦う可能性を考えると、使いどころは考えねばならない。]
――レオ、準備が出来たら言って下さいな。
[身体を軽く動かしながら、少女はこれから対峙する相手に声を掛ける。
あまり時間はなさそうではあったが、互いの気持ちを大事にしたかった。]
/* さあ行くか。 負けに(にこぉ
現在そんな心境であいるりーとくんを動かしてます十六夜ですやぁどうも。
いい具合でフラグが集められておりますゆえ負けやすいねやったねあいりくん!友達ができるよ!
ここで勝ってもアイリどうすんだせつもあったり
よし根側に確実に守護者いれるために突撃しようあったり
まあね、僕とトオルのキャラスペと関係性をみた時点から
負けるのをこころまちにしてました(にこ
― 精霊節前 ―
ありがとう、ベル!
星司ったら休み無く鍛錬続けるから、もう喉からからだよー。
やっぱり女性は気がきくよねー。
[ 修行の合間の差し入れは嬉しい。ましてそれが綺麗な女の子からのものならば尚のこと、という内心を全然まったく隠さない表情でウェルシュはベルティルデからの差し入れを受け取った>>327 ]
ありがとう、ベル!
星司ったら休み無く鍛錬続けるから、もう喉からからだよー。
やっぱり女性は気がきくよねー。
[ 修行の合間の差し入れは嬉しい。ましてそれが綺麗な女の子からのものならば尚のこと、という内心を全然まったく隠さない表情でウェルシュはベルティルデからの差し入れを受け取った>>2:327 ]
大地の守護者 アイリは、大地の守護者 アイリ を投票先に選びました。
― 精霊節前 ―
[ 星司と息が合っていると言われれば、それにも嬉しそうな顔をして、星司の答え>>2:353を聞いてから頷いた ]
うん、そーだね。
ボクらは特別に仲良くしようとか、息を合わせようとしてるんじゃなくて、お互いの考えが似てるだけだと思うんだ。
それはとっても幸運なことだって思うけど、でも正反対の相手とだって友達にはなれるでしょ?だから、パートナーもそれとおんなじだと思う。
[ にこりと笑って、そう付け加え ]
ベルと玲緒は、ちゃんと友達になれてると思うから、パートナーとしてだってうまくやれると思うよ。
一緒に頑張ろうね!
[ 前向きすぎる疾風のコンビの言葉は、さて励ましにはなったかどうか?** ]
― 休憩所 ―
[ しばらくの間、じっと虚空を睨んでいた視線は、やがて翠の精霊石を宿した腕輪へと落ちる ]
精霊の長も、神官長様も...ボク達を信じて、ここに送ってくれたってことだよね。
[ メレディスが説明してくれた言葉>>2:359を噛み締めるように、そう言って ]
だから、ボク達も星司やステファンを信じないと。
[ 根の領域は、蛇達の本拠と言っていい、この樹上よりきっと、厳しい環境での戦いになるはずだ。
何故自分ではなく星司が行かなければならないのか、と、そう思わずにはいられなかったけれど、きっとそんな考えは、互いに力を尽くし認め合った、あの疾風の領域での瞬間を、穢すことになる ]
― 『世界樹』の枝 ―
[大蛇が動かなくなり、宙に浮いていた足が枝に着いた]
つっ……いてて……。
[一戦終え気が抜けたせいか、痛みと共に急に毒素が回り出す。
戦鎚を欠片に戻し、そのままくずおれそうになるが、それはアイリの両手により阻まれた>>7]
アイ、リ……?
[胸倉を掴み上げる手。
完全に不意を突かれ、巨体はされるがまま襟元を掴まれる。
直後身を包んだ解毒の魔法に、怒るべきかすらもわからない微妙な顔をして]
お前……。
[怒りを含む声に押されそうになるも、肯定は返さず上からアイリ>>8を睨み返す]
お前の言うことだって、その通りになる保証なんかなかっただろ。
俺は軟弱じゃねーし。
毒だろうが強敵だろうが、根性で耐え抜いてやる。
[お前を置いていくくらいなら、という但し書きは。
続く言葉に、口に出来ないままになる]
まだそんなこと言ってんのか……。
[大蛇との2戦で見せた働きでは不十分だと言うのか。
無論、どちらも常にアイリにリードされながらの戦闘だったのは事実だけれど。
しかし、そんな反発心が湧いたのも一瞬で、アイリの意図が別にあることも、男は既に理解しつつあった。
だから眉を下げた表情になりながら、彼の叫び>>11を聞いて]
アイリ!
[絶えず回復魔法を施し、遂に限界を迎えたように眩暈を起こしたアイリを、腕を掴むようにして引き戻す。
そこに響いたのは、神官長による試練の宣告>>2:345]
[遂に来たか、とそれ自体は平静に受け止めたのだが]
はあ!?
[思わず声を上げたのは、アイリの宣言>>14に対してだった]
何勝手言ってんだ馬鹿!!
他の奴らが戦ってるんだぞ!
俺だけ安全な場所に居るとか、そんなこと出来る訳ないだろ!
[先の試練でも勝敗はあったろうが、ステファンと九神は根の領域で、ミリアムとウェルシュは更に上の枝で、次なる討伐を指示されている。
ベルティルデと灰吹もまた、試練の後に次なる戦いを指示されることだろう。
敗北したからといって逃げることなど許されないと、神官長に言われるまでもなく、自分自身が思っている]
[一方で。
アイリに一歩及ばないままの自分でいいのかと、そんな懸念は抱き続けていたから。
彼の言葉はそんな思いを抉るかのように、響く]
行こう、ミリアム。
一刻も早く、残りの大蛇を倒して、聖神の加護を取り戻そう。
そうすればきっと、ニーズヘッグだって倒せる。
[ 七大蛇と翼毒竜を倒しても『混沌の王』が尚迫ろうとしているとはまだ知らず、成り立て勇者の片割れである疾風の守護者は、火炎の守護者たる少女に、*決意を込めた瞳を向ける* ]
――あのな……っ!
[そもそも、とアイリが口にした言葉>>15は、この世界に召喚されたばかりの自分なら、きっと諸手を挙げて賛成していただろう]
帰りたいよ。死にたくねえよ。
あっちの世界に野球部の仲間がいるからな。
でもな――
[しかし、フラクシヌスでの日々を経て。
男はアイリへ向け、真っ直ぐに反論する]
こっちにだって、仲間はいるんだ。
このまま帰るなんて出来ねえ。
ほっとけねえんだよ……!
[それでも、そこまで言っても、アイリの意志は固く。
言葉を翻すことはないまま、黄色く輝く渦に向かって飛び込んでいった>>16]
ああ――わかった。認めさせてやるよ。
[実を言うと。
先の戦い、障壁が破れる様を見た時に、徹の心は少しだけ揺らいだ。
あの盾が壊れたら、鎚の一撃がアイリに届いてしまうかもしれないからだ。
でもそんな僅かな迷いも、このやりとりに吹っ切れる]
勝ちゃいいんだろ。要は。
[あれだけ滅茶苦茶を言われたのに、不思議と胸の内にあるのは怒りではないような気がした。
深呼吸をひとつして、気を鎮めると共に決意を固め。
渦の中へ消えたアイリの背中を追うように、大股に同じ場へ歩を進める。
大地の精霊に気付く余裕はなかったけれど、果たしてその反応はどうであったか**]
─ 回想 ─
頭上…はい。
わかり、ました。
[部隊を三つに分けて翼毒蛇周辺の掃討に当たる事と決まった際。
タチアナへ同行を頼んだバルタザールの指示>>2:+11に了承を返したものの、その任は正直重かった。
けれど、バルタザールの信頼に応えたいと思うのもまた、事実で。
此処に至るまでよりも、更に感覚を過敏に澄ませて周囲の気配を探りながら先を進むと決めた。
ただでさえ厳しい道のりに休まらぬ神経は、タチアナの気力体力を容赦無く奪う。
休憩をという声>>2:+12が聞こえれば、正直ほっとしたものだが]
─ 回想 ─
…………?
[研ぎ澄ませた感覚、その端の端に何かが掛かった気がした。
次の刹那、警戒信号に変わったそれに産毛が一気に逆立つ錯覚を覚え]
─ 回想 ─
にげて!!!!
[咄嗟、短く発した警告に全員が反応出来たのは恐らく積み重ねてきた経験があるからだろう。
それぞれが四方に散った直後、空から降ってきた巨体が先程まで皆が居た位置を押し潰した>>2:+13]
─ 回想 ─
──っ…!!
[大口を開け襲いかかってきた大蜥蜴。
これまで見たことの無いその姿に、思わず身が竦む。
タチアナが狙われていたなら、この一瞬の遅れが恐らく命取りになっていただろう。
けれど、実際に狙われたのはバルタザールで>>2:+14]
バルザーさん!!!
[タチアナからは大蜥蜴の巨体に隠されてバルタザールの姿が見えず。
肉が裂かれる音>>2:+15に、最悪の事態が頭を過ぎった。
名を呼び、無我夢中で蜥蜴の背に放った矢は、多少なりと蜥蜴の命を縮めることが出来たかどうか]
─ 回想 ─
[動かなくなった大蜥蜴の影から出てきたバルタザールの姿に、大丈夫だったとは解ったけれど。
安心したと同時その場にへたり込んでしまい、助かったというバルタザールの言葉>>2:+16も心から喜ぶことは出来なかった]
…い、え。
私、こわくて、うごけなく、て。
ごめん、なさい。
[もっと早く気付けていたら、即座に戦う姿勢を取れていれば。
そんな後悔に顔を伏せたまま謝罪を紡いだ後]
─ 回想 ─
でも…バルザー、さん…
みんなも、無事で、よかった。
[誰も欠けずに済んだことだけは本当に嬉しいと、安堵の言葉を落とした。
程無く他の隊からも翼毒蛇の確認の連絡、重ねて神官長から入った通達>>2:*1に意識は移り]
─ 回想 ─
…火炎と、疾風の勇者が。
[討伐を託すという神官長の言葉に、数日前に交わした会話を思い返す。
頑張るのを押し付けたら駄目だと思うといった自分に、頼るのではなく支える事で同じ道を進むのだと返された、あの時のことを。
異界から召喚された彼ら、彼女らとの直接の面識の有無はあったか無かったか。
面識が有れば当然その中で、無ければ人伝にその人となりを知り。
あの時の思いは、今はより強いものになっていた。
今この頭上、霧に隔てられて見えない所で試練に立ち向かう彼らをメレディスが補佐しているのは言霊石を通さずとも解ること。
霧に隔てられた此方に降りて、至難に立ち向かうのならばそれを支えるのは自分達の役目だ]
─ 回想 ─
…あの。
[バルタザールとメレディスが言霊石を共振させて路を繋ぐと聞いて逡巡した後。
二人におずと声をかける。
悩みながらも、自分に出来ることを考えた末]
共振の、タイミング。
私に、まかせてくれません…か。
お二人が…安全に、来られる、ように。
[此方に来る二人が万全の状態で翼毒蛇に挑める様に。
周辺の危険を除して、安全を確認した上で路を繋げるようにと申し出た**]
― 精霊節 前日 ―
トオルの両親はどの様な者なのだ?
ああ、後それから『ヤキュウブ』とやらの同期もだな。
[精霊節を明日に迎えた、まだ三十時間前も満たない程だ。
アイルリートが前置きも何もなくそんな事をふと唐突に訊いたのは]
[然し唐突に訊いておきながら、実際にトオルが、両親や部活仲間の話をしたとしても反応は薄く、「ほう…」「ふぅん…」と気の抜けた相槌で]
…… …… …… ……やはりトオルでは判らないかな……。
[どうするかな、と再び何かに思いを巡らせる様な思案顔で、天井や壁に視線を向けていた]
[訊いておいてなんだと云われたか、いちおう話すかと考えたのか、しかし結局アイルリートは思案気にしながらその口を開いて]
……僕がみる限りでは
召喚されたお前達の中では、トオルがいちばんあちらの世界に帰りたそうにしていたからな。
セイジもステフもレオも、それぞれこの世界に随分と馴染んでいるというより。
活き活きしていたり、今の場所を居心地よさそうにしていたり。
……ああ、別におまえが不満そうとか云う訳では無いが。
[アイルリート自身、その感覚を上手い言語にする事は出来ない様子だが。
それは言葉に直せば、「未練に対する濃淡」という様な物を、なんとなく彼らを見るうちに薄く感じていた]
……先祖は。
かつてフラクシヌスに召喚された大地の勇者は。
何故もといた世界を捨ててフラクシヌスに残ることを選んだのだろうな。
オルキス様や精霊達の力があれば、元いた世界には戻る事はできたはずなんだ。
たとえ大地の勇者と呼ばれていても、彼も人間だった。
元いた世界にも家族や友人がいたろうに。
大地の勇者は、何を感じてフラクシヌスに残る事を選んだんだろうな…。
それほどの価値がなにかあったのか?
それまでの時間で積み重ねてきたものを捨て去るものが?
ばかな。
その手にあるものを捨ててまで何を優先したというのだ。
お前達をみているここ最近、それを強く考える様になりだしたが。
……まあ。やはりお前にこれを話してもわかるわけがないか……
[結局そう呆れた様なためいきをついて、くるりと背をむけ話をきった]
[そう、だから死なせるつもりなんてない。
足手まといになる位ならはじめから大人しくさせたほうがずっとマシだ。
大切なものも残してるだろう世界から突然召喚されて
勇者だなんて大仰な運命を与えられて。
そして元の世界に帰ることもできないで異界で倒れることなんて絶対にさせられるわけがない。
ならはじめから異界の勇者なんていらない。
フラクシヌスに残る血脈たちだけの力で。
いや、大地の勇者の血をひく、自分ひとりの力だけでいい。
だから本当にそれ以上譲れなくなれば絶対に戦わせない。
それで責任と重荷がふえたとしても、ひとりでも何でも背負えるはずだ。
アイルリート・マガーネルは。フラクシヌスの大地の守護者は。
何かの大切なものを選んでこの世界に残ることを決意した。
そんな大地の勇者の子孫だから……]
[そんな守護者の性質を、子供のころからみていた地精霊は。
黄色の渦へと飛び込むアイルリートと。
このフラクシヌスに召喚された新しい大地の勇者が渦を追う
そんなトオルの後ろ姿を無言で眺めて、静かに地面へ沈みこんだ。
トオルに何かの助言をかけもせず、ただその背中を無言で眺めてから*]
― 大地の精霊の領域 ―
[黄の渦を潜り辿り着いた先、そこは見渡す限りに巌の聳える荒地だ。
だが不毛な荒野ではない。吹き付ける砂塵、聳える岩石、力強い固き大地。
その全てが、盾よりも頑強な生命力と、剣よりも強靭な力強さを秘めた、大地の領域だ]
…… …… ……来たか。
[トオルが大地の精霊に溢れた黄の渦から現れた時。
アイルリートはその場所から少し離れた真正面の場所で待ち受けていた。
両拳のナックルには、大地の魔力が溢れて薄黄の淡い光を宿している。
大地の守護者として、黄色のマントに身を包むその姿は
例え小柄な体躯をしていても、それまで培われ続けた、孤高と貫禄に溢れた堂々としたもの]
[魔力をいつでも扱える状態でスタンバイしている。
だが先程魔力切れを起こしかけたと思えない程に体調はきわめて好調そうにみえる]
この僕も生まれてはじめて訪れるよ。
大地領域。大地の精霊達の大切な聖域。
こんなに大地の魔力が満ち溢れたこの場所なら。
魔力の心配はどうやら必要ない様だな。
[実際はまだ少し疲弊を感じるが、その魔力不足も時間が経過すれば、大地の領域に満ち溢れる魔力が補ってくれる事だろう。
魔力が回復して大地の力が活力を蘇らせる感覚がする。
足で踏みしめる地面から生命の力を感じる。
こんな状況で無ければさしものアイルリートも感激に言葉を忘れるほどに雄大で力強い光景がここには存在していた]
…… はじめて 。
[静かで強い瞳をみせて、トオルと対峙する]
はじめてあった時から
僕はおまえがキニイラナイと思ってた。
この僕に遠慮もない無礼なところも。
この僕に理解できない行動や考えも。
この僕がはじめてみる様な奴だった。
[精霊節までの日々を経てその思いは確かになった。
これまで経てきた経験や理論では括り難い価値観や行動に。
いっそ新鮮さすら感じだして、興味がわいた程には。だけど]
何故もっと賢い選択ができないんだトオルは。
誰より帰りたがってたのはお前じゃないか。
なら確実にそうできる方法をなんで取らない。
ほっとけない?他のみんなが戦ってるから?
そんな理由で危険に飛び込んでいい程度の物なのか?
どうせおまえが元の世界に戻れば――
もうフラクシヌスの世界なんて関係なくなる。
僕たちもみんなも、この世界も。
その先の一生、トオルには関係のなくなるモノなんだ。
トオルはそんなものの為に戦うのか?
全部任せて、大人しく神殿にいればいいだろう。
そして誰かがフラクシヌスを救うのを待てばいいだろう。
大地の勇者は――――ひとりで大丈夫なんだから。
[ぐい、とナックルの端を引き絞り、両手に強く力を込めなおした]
僕は大地の勇者だ。
フラクシヌスを脅かす害意から、魔物から。
大地を、人を守る為の、誰より前で誰より強い盾であろうと
この血を誇りに努力してきた。
その盾に失敗は決して赦されない。
わざわざ危険な戦いに挑む、そんな馬鹿を死なせる事も決して。
だから……。
[決した眦は容赦する気配などは感じられず、全力の戦意を覗かせて]
それでも、どうしても、おまえがその考えを変えないのなら。
僕はトオルを全力で打ち倒す。
[ふぅ… 深呼吸の音が大地の魔力を震わせた]
――… 初代マガーネル辺境伯家当主にして
大地の勇者 タイガ=マガネの直系。
勇者の血脈、マガーネル家、現当主。
アイルリート・マガーネル。
――… いくぞ トオル 。
[深く腰を落としアイルリートが構えた時に、大地の魔力が動き出した。
力強く大地を蹴り、駆け出して、大地の息吹を纏わせて。
トオルを倒すために容赦なくその拳の連激が肉薄と同時に襲い掛かる事になる**]
/* しってるか こいつ大地属性なんだぜ。
そこそこに熱い内心あり ツンデレキャラ
このどちらも、火属性か氷属性がご定番なキライがあるのに
これが大地属性なんだぜ・・・
僕、この戦いでトオルにまけたら4dからはデレはいるんだい…
[話をしている間に向けられていた、物問いたげな視線。>>2:325
気づいてなかったわけじゃない、けれど、何となくその意は問えなかった。
両親の事は、普段からもほとんど口にはしない。
ひたむきに前に進み、誰に対しても開放的な少年が唯一、他者に触れさせぬその部分。
それを一部でも零せたのは、それだけ同じ属を持つ相手に強い信を抱けていたから、なのだけれど]
……後で、話さねぇとなぁ……。
[このまま、中途半端にはしたくないから。
やるべき事が終わって、また会えたら、と。
そんな事を思いつつ、そ、と右手首の腕輪に触れる。
揃いの腕輪、祝福の証は、今は遠い風の存在を確り、感じさせてくれるようだった。**]
― 言霊石での通信 ―
タイミングを、君に?
俺は、それでも構わないけど。
[己には今ひとつ意図が分からないままだったが、
敢えて一段階増やそうと申し出るということは、
タチアナには何か意図か懸念かがあるのだろうと。>>+14]
神官長が世界樹に入り口を出現させてくれるということだけど、
それを君に伝えれば、あとはタイミングを計ってくれるってことでいいのかな?
[バルタザールが同意してくれたかどうか、
いずれにせよ、此方がすることは変わらない。]
― 入り口の確認後 ―
……あーあー、…てすてす。
ばるたくん、ちあちゃん。
聞こえてるかなー?
『路』の入り口の出現を確認。
こっちはいつでもいいよ。
[ほどなく、言霊石での通信が飛ぶ。
根側で待つ二人へと、準備は整っていることを告げた**]
/*
うーん。日中考えてたけど、
することが見えてないのでこちらで下手に動かせず。
コアタイムまでにログが動かなさそうであれば
路開くところはぼかして進めてしまうね。
メレディスか。
そちらの様子はどうだ?
最初に張り切りすぎて、肝心な時に魔力のガス欠とかになるなよ。
[聞こえてきたメレディスの声に返す声音は、同僚故に少し軽い。
勇者2人を根側に導くための方法
――同時に言霊石を使うことに是と返そうとしたその時だ]
――…うん?
[タチアナの提案に、少し首を傾げた。
彼女の提案は、彼女が己の代わりに言霊石を使うという意味合いか、それともあちらに入り口が出現した後、こちらの状況を彼女が判断し、此方側から枝側に共振のタイミングを告げるという意味合いか、かけられた言葉だけでは判断が付かなかったからだ。
故に更に深い説明をタチアナに求める視線を向けた。
ともあれ、どのようなものであっても、
バルタザールは彼女の願いを受け入れる心算ではある]
聞こえているよ。
[やがてメレディスから路の入り口が開いたという報告が届く。
タチアナの答えは、どの様なものだったか。
どのようなものであっても、バルタザールは彼女に視線を向けた。
――そして、どのような経緯を辿ったとしても、
枝側と根側を繋ぐ路は無事開かれる。
開かれたなら、2人の勇者をバルタザールと一団は温かく出迎え、
かの翼毒蛇に向け彼らが準備が必要であればそのように、
直ぐに向かうというのならば道案内を手伝うこととなるだろう**]
― 回想・待機休憩所 ―
ありがとうございます、メレディスさん。
[差し出されたブランケット>>2:324を受け取り、包まって軽い寝息を立てはじめる。
夢に見るのは、過去の事。]
― ベルティルデとの出会い ―
[閉鎖的な水の守護者の集落は解放的である。
火山とそれによって施される恵みによって活気に満ちていて。
新たな守護者として産まれた少女は、別の集落の、同じ守護者として生きる子と会うのはほとんどなくて。]
[恐らくベルティルデと会った時は緊張と興味が入り混じった表情だったろう。]
はじめまして!
ミリアム、といいます!
[したしたした、と幻影の尻尾が見えるレベルの好意を示しながら、
薄藤色の目をした子のお願い>>337を快諾する。
幼い頃は互いに行き来していたけれど、大きくなればそれなりに修行や何かに時間を割かなければいけなくなり。
それでも暇を見つけては手紙や、自身が遊びに行ったりとしていたのだけど*]
― 回想・待機休憩所 ―
はぅぃ……?
[軽く寝た状態から目を覚ますきっかけとなるのはルードヴィヒ>>2:345の声。
実際に見られていたら叱られるのは間違いない。]
[少女の寝覚めはいい。
意味を理解すれば、キリッと真剣な表情になり。]
うん。
頑張ってくるから、ステファンも気を付けて!
[両手をステファンに包まれ>>2:358ながら頷く。
怪我しないでね、と口にするのは避けた。
ステファンならきっと大丈夫、と思い、笑顔で見送った*]
― 回想・精霊節の前 ―
[ベルティルデの相棒である玲緒>>2:310に思われていることは知らず。
けれど、玲緒を見れば「可愛いな」と思うのは人に悪感情を持つことが少ない少女にとっては必定で。]
こんにちは!
はい、そうですよー?
[くるり、と振り返って挨拶を返せば、不思議な恰好をしていて>>2:311、
なにしてるんだろー?と小首を傾げるのだった*]
― 現在・休憩所 ―
うん。
[ウェルシュの言葉>>21にしっかりと頷く。
こちらはウェルシュたちのように物として顕現はしていない。
けれど、少女の内で根ざした物があって。]
はい、行きましょう。
[決意が込められた目>>26に同じように頷いて、上の枝へと向かう**]
― 休憩所→根の上 ―
[ルートヴィヒがメレディスに根へ転送するようにと指示していたため、彼らの準備が終わるまでその場で待機し。
やがて道が開かれると、霧のように白い光の渦が現れた]
それじゃあ行って来るネ!
[まるでどこかに散歩でも行くような軽い調子でメレディスに言い、セージと共に白い光の渦に触れる。
同色の光に包まれ、景色が変わるのを感じれば、目の前には先遣隊>>+18の姿があった]
バルタザールサン来たヨ!
[先ず目に入った姿に元気良く報告。
やはり、遊びに来たような軽い調子だった]
タチアナもよろしくネー。
[更に知った顔を見つけて声をかける]
休息してきたから直ぐ行けるヨ、ダイジョブ。
ニーズヘッグってどんな姿してるノ?
大きさハ?
[直ぐに動ける旨を伝え、先ずは討伐対象の情報が無いかを聞く。
準備するにも対象を知らなければままならない。
それに、ゲームでしか知らない存在であるために、若干の興味もその中に込められていた**]
― 世界樹・転送 ―
[言霊石を介した指示を受け、
根側の同僚たちとの相談が概ね纏まった後のことか。
前回同様、次なる指令が神樹の空間に響き渡る。>>345>>346
残り2組が互いに手合わせを行うというのは予想通り。
試合を終えた者の中から二人を選出し
『翼毒蛇』の対処へと向かわせるのも聞いたばかりだ。
ステファンと星司の名が挙がったのには僅かに瞠目し、
ミリアムとウェルシュカーディの反応を窺うが、直ぐに視線を白羽の矢が立った二人に据えた。]
聞いての通りの指示だ。
『翼毒蛇』ニーズヘッグは世界樹の『根』側に巣食うから、
これから二人をそこに転送する。
今説明があったように、先遣隊が事前に送られていて、
翼毒蛇の正確な場所も特定出来てる。
無事に着いたなら、後は彼らと連携を取ってね。
……総指揮は神聖騎士のバルタザール。
知っている人もいるんじゃないかな、
彼は俺と違って武芸の手練だから大いに安心していいよ。
[同僚の頼り甲斐をここぞとアピールしておく。
実際に戦うことになるのは勇者達としても、
彼ならば必要に応じて適切な助言をしてくれるはずと。]
[やがて、ルートヴィヒの言葉通り
『路』への入り口が敷かれる。]
座標ぴったり。さすがるぅと神官長。
[言いながら、言霊石を握りこみ、
準備が整っていることを根側へと短く告げる。
すぐさま同僚からの返答が返ったのにも、口許を上げた。
タチアナの測ってくれたタイミング通りに言霊石を入り口へと掲げれば、石の周りを覆うように明滅していた緩い光は徐々に輝きを増し。
白く渦巻く入り口からその先へ、道なりにまっすぐ、一条の光の軌跡を描いた。]
迷わないように、行って。
――恐らくは根側の言霊石と繋がっているはずだ。
……武運を。勇者サン。
[ステファンと星司を包み込み、やがて光は消えた。*]
― 精霊節 前日 ―
は? 俺の両親?
[精霊節を翌日に控えた頃に投げ掛けられた問い。
今までもあちらの世界について訊かれることは何度かあったが、個人的なことに関して訊かれたのはこれが初めてだったか]
つっても、別に特別なことなんてないぜ。
親父はサラリーマン……つまり、会社に勤めて給料もらってて。
お袋はパートで、たまに食品売り場に働きに行くけど、大体は家で家事やってる。
別に裕福じゃねえが、貧乏って訳でもなかったな。
[つまり絵に描いたような普通の家庭だが、異世界人のアイリに伝わるかどうか]
野球部の奴らは――ああ、みんないい奴だぜ。
うちの顧問が、お前ほどじゃねえけど、結構無茶な特訓メニューとか組む人でさ。
で、夏の合宿なんか、みんな半分泣きながらやったんだけど、どうにか全員脱落せずにやり終えてさ――
[この辺りの話は長くなる。
話す内に、元々身体能力は高かった徹が、野球部内では実は落ち零れていることも伝わってしまうだろう。
それでも徹にとって、彼らが大事な仲間であることに変わりはない。
自分を追い抜き試合で活躍する仲間たちのことを、それはそれは楽しそうに語る]
っと、長くなったな――
[アイリの反応が薄いことには気付きつつも、つい語りに熱が入ってしまい。
話し終えた所で彼を伺えば、何やら上の空で天井や壁の辺りを眺めている。
思わず何考えているんだと問えば、彼は思考を明かしてくれた]
ん? ああ、それはそうかもな。
[召喚された当初から今までの、自分含む4人の様子を思い出し頷く。
不満そうではない、という辺りには、神官長に突っかかったことを思い苦笑するしかなかったが]
[そこで語られる、アイリの先祖に対する疑問。
その話を、最後まで口を挟まず聞いた後]
あり得なくはないと、俺は思うな。
[ぽつり、自分の見解を口にする]
その、初代のやつが、俺のいた世界でどんな生活をしてたかはわからねえ。
時代だって違うしな。
[未練という意味では一番薄そうな灰吹の様子を思い出す。
彼女の元の世界での暮らしぶりは知らないが、戻りたいとはあまり思っていない風だった]
でもさ、考えてみれば、学校だとか部活だって同じだと思うぜ。
高校に行く期間なんて、人生全体から見ればほんの3年でさ。
でもその3年の間に人生が変わったり、一生もんの友人が出来たりだってする訳でさ。
それが1ヶ月でも、10日でも、何か特別な体験をしたなら、それまでの全てを捨ててもいいって思う奴はいるかもしれねえ。
[自分自身とも照らし合わせて、出すのはそんな答え。
とはいえ何を経験すればと問われれば想像もつかず、アイリの問いに完全には答えられていなかったけれど]
― 大地の精霊の領域 ―
[気が付くと、今までの何処か不安定な枝の上とは違う、固い大地の上に両足を着いて立っていた。
砂塵や巨大な岩石の転がる荒野は、故郷にはなく初めて目にするもの。
魔力の感覚が鈍い男にも、その地に満ちる大地の気は、ひしひしと感じられた]
ああ。
[真正面に立つアイリ>>29に答える。
黄色のマントを翻し、堂々と立つ姿は、守護者の名に恥じぬ貫禄に溢れていて。
たとえ体格に勝っていても、迫力の上では勝てるかどうか]
なるほどな。
魔力を自由に扱える分、お前に有利という訳か?
[先の様子では、勝負がフェアでないと思えるほど疲弊していたようにも見えたけれど。
今の彼に、微塵も疲労を残している様子はない>>30。
ただ、仮にそうでなかったとしても、彼ならばそう振る舞えるということもまた、自分は知っていた]
Hmm……ボクが知ってるのとあんまり変わらなそーだネ。
ツバサがあって、ドクを持つ。
ドクにどう対応するかが問題かなァ。
[吐き出してくるのか、棘などで刺してくるのか。
それにより対処も変わるはず。
そんな風に真面目に考えてはいたものの、次の瞬間には]
まァ、何とかなるカ。
ドクきたら焼けば良いしネ。
[気楽とも言える調子で表情を緩めた。
試練を受け地力を上げ、祝福を受けたことで治癒系魔法のイメージが浮かんでいる。
毒は焼き尽くし、傷は熱を与えることで内から活性化させる。
使える魔法が増えたことは、討伐に向かうにあたっての自信にも繋がっていた]
俺もな。お前のことは気に入らなかったよ。
[対峙するアイリへ、売り言葉に買い言葉とばかり、答える]
マナーは悪いし。偉そうだし。
無茶苦茶や我儘は言うし、ちょっとしたことですぐ怒るしな。
[貴族だとか勇者の血統だとか。
そうした、元の世界では縁遠かったり存在しないものを背負うアイリもまた、自分にとって未知の存在。
それはきっと、お互い様ということだろう]
―水の精霊の領域―
……ごめん、少し時間を貰うね。
[もうすぐ始まる試練を思うと、内蔵が裏返りそうな気分になる。
ベルティルデの厚意>>18に甘え水筒の水を口に含み、呼吸を整える]
(私がベルに勝つには、先手を取って、
魔法を使われる前に決着をつける――それしかない)
[玲緒の槍術は素人の域を出ない。
それでも『剣の百合』の加護を得ることで、
格闘戦なら何とか体術が不得手な相棒の上を行けるだろう]
(でも、もし――万が一の間違いで勝てたとして、
その勝ち方で本当に良いのかな。
それだと、私もベルも強くなる余地がない気がする)
[考えたくもないのに、思惟は試練の周囲を巡る]
賢かったら、野球もとっくにやめてるさ。
[わかってても口に出さなかったことを、元の世界も含め、今初めて口にする]
帰る理由の根っこの所が馬鹿なんだ。
その手段でも、馬鹿を貫いて何が悪い。
関係なくねえ。
3年でも、1ヵ月でも、10日でも。
記憶だけは一生だ。
ここで逃げたら、残りの一生全部後悔しながら過ごすことになる。
お前みたいな馬鹿のためにな!
[精霊石の欠片を戦鎚に変え。
重たい得物を両手に、一歩、二歩とアイリ>>34へ向け踏み出す]
じゃあ、失敗させてやる。
俺に負けるのが一番最初の失敗だ。
そんで――わからせてやるよ。
もう失敗してもいいんだって。
だって、大地の勇者は二人いるんだからな!
[深呼吸の音が聞こえる。
それに呼応するように、大地の魔力が震えている>>35]
――私立法村学園2年1組、野球部所属。
加地 徹。
[戦鎚を立てて柄を地面に着き、アイリの名乗りに答える]
ああそうだ、ひとつ言ってなかったな。
名前の『徹』ってのは――
[深く腰沈めた後、大地を蹴って駆け出すアイリ。
それを受け止めるかのように、徹もまた戦鎚の柄を回し、水平に持ち上げる]
――最後までやり通すって意味だ!!
[直後。
アイリの大地の息吹纏う身が、一瞬で肉薄しその拳が打ち込まれる]
がっ!
[見えなかった。
そして今も、同時に何発打たれたかもわからないほど、容赦ない連撃がこちらの身に打ち込まれている。
大地の魔力が最低限の防御を発揮するが、それでも絶え間ない攻撃が男の動きを止める]
(速えーよ……やっぱり……!)
[門前町にいる間、幾度かアイリに稽古をつけてもらったが、結局一勝すら出来なかったことを思い出す。
当時は力量の差は当然のものとして、それでも根性で食らいつけばよしとしていたけれど]
でも……もうそんな甘えたことは、言ってられねえんだ!
[拳の風圧に耐え目を見開き]
――離れろぉっ!
[柄は水平のまま、力任せに前方へ押し出すようにして、アイリの身を引き離そうとする*]
/*
帰ってきたら、徹がすっごくかっこ良かった件。
やー、ほんといいなあ大地組、二人共かっこいいよ。wktk
ニーズヘッグの特徴か…――。
翼毒蛇と別名が付いている通り、翼と毒を持つのが特徴だな。
大きさは説明より、実際見た方が早い。
[路より根に降り立った2人を出迎えると、
ステファンから説明を請われそのように告げると
彼の知っているものと大差ないという]
ステファン殿の居た世界にもニーズヘッグが存在するのか?
[だから、どこか彼は他の異世界からの勇者と比べると慣れている風なのか?と思うも、いや確か他の勇者と同じ世界から来たのではなかったか?とバルタザールは一人困惑を深めた]
毒も注意が必要かとは思うが、
まずは翼を落とすのをお勧めする。
君たちが2人とも飛べるのなら話は別だけれどな。
どうしても上からの攻撃というのは警戒が薄くなりがちだ。
――…先ほど、私もそれで死にかけたからな。
[毒が来たら焼けばいいと、さらりと言うステファンの成長を頼もしく思いつつ、同僚の売り込みに応えた……という訳ではないが、アドバイスを1つ送りながら肩を竦めるのは、先ほどの大蜥蜴の件を思い出したからであった**]
[覚悟を決め、想いを口にして>>2:119
それでも尚、弱い心は容易く揺らぎそうになる]
(……だめだ、負けて元々なんて考えるな。
私は弱いから。
だから勝って、変わらなくちゃいけないんだ)
[ぱちん、と音がするほど強く両頬を叩き、
相棒の淡藤色の瞳に視線を据える]
お待たせ。――始めようか。
[ベルティルデの同意あれば『剣の百合』を構え、歩を踏み出す]
セージはどぉ?
他に準備いル?
[自分の準備は出来たから、セージの準備が出来れば出発する予定]
ボク魔法の方が得意だから、前任せちゃって良いかナ。
援護はするヨ!
[確かセージは前で戦う方を得意にしていたはずと、そんなことを言って、ポジションの確認をしておいた]
― 休憩所 ―
[ しっかりと頷くミリアムに>>42笑みを返し、ウェルシュは、メレディスに向き直った ]
出来たらバルタザールさんに、星司達をよろしくって伝えて。
それと、メル兄さんも気をつけてね?
[ 七大蛇が次々と昇ってくるような状況の中、きっとここも完全に安全とは言えない筈だと、そう案ずる言葉を向けて ]
― 休憩所 ―
ボクらのことばかり心配してたら、禿げちゃうよ?
[ 大丈夫、と言う代わりに、そんな軽口 ]
行ってきます!
[ そうして、にこりと笑顔を残し、ミリアムと共に、世界樹の幹を昇っていく ]
『ちょっとお、私を忘れないでよー!』
[ 風の妖精が、翠の翅を煌めかせて、二人の後を追った* ]
[――狙うは神速の勝利。
そう決めて頭を振り、纏わり付く思惟を振り落とした。
今は試練を乗り越えることだけを考えれば良い。
勝ち方だなんだと考えるのは、全力を尽くしてからでも遅くない]
いくよ!!
[二歩目は大きく踏み込んで。
三歩目で地を蹴ると同時に、槍の柄で横殴りに殴りつけた*]
疾風の守護者 ウェルシュは、大地の守護者 アイリ を投票先に選びました。
[バルタザールの説明>>+24には、ハーイ、と返事をし。
問う声には笑いながら首を横に振った]
ボクタチの世界では、ニーズヘッグは神話の中の存在なんダ。
実際にはいないケド、どんな存在なのかは伝わってるヨ。
[ゲームに出てくるもので元になった話がある場合は大体調べて目を通してある。
そこまでは説明しなかったが、その元になった話を簡単に伝えた]
ツバサを先に、かァ…。
ボクは飛べないけど、魔法でattackは出来るヨ。
デモ飛び回られるとヤッカイだから、先に狙う方が良いかもネ。
セージはどうだっけ?
[忠告>>+25を受けてニーズヘッグ攻略を着々と頭に入れていく。
その中で飛べるかの話題に、セージにもどうかを問うてみた。
先程聞いた疾風の精霊の領域のことを思うと、飛べそうな気がするのだが、はたして]
― 世界樹・転送 ―
りょーかいしましたっ!
[神官長の指示を受けたメレディスの言葉>>44に、ぴしりと敬礼。
ウェルシュの反応>>2:361から、討伐を指示されたものが大物なのは感じていたけれど、それで怯むはずもなく。
武運を、というメレディス>>46に力強く頷いた後、ステファンと共に白き光の渦に触れ]
― 『世界樹』根の領域 ―
やっほーい。
疾風の星司、ただいまとーちゃくしましたっ!
[白に飲まれた視界が晴れれば、そこは今までとは異なる場所。
ともあれ、すぐ近くにいた先遣隊>>+18へ向け、元気いっぱいに手を振って。
ステファンとバルタザールのやり取りから、討伐すべき相手の特徴を拾いだして記憶にとどめ]
ん、傷も塞がったし、いつでもいけるぜ。
てーわけで、前衛は任しとけ!
[元より武器は近接仕様。
ポジションを確かめるステファン>>+26に、あっさりと頷いて]
浮遊と、空中走るならできるぜ。
今なら、前よりも高く跳べる気がするから、翼狙いもいけると思う。
[疾風の精霊より授かりし腕輪は、風乙女との共鳴を高めてくれている。
その感触は、今までよりも高く、速く飛べる、という自信に繋がっていた。*]
聖神神官長 ルートヴィヒは、大地の守護者 アイリ を投票先に選びました。
大地の御魂 加地 徹 トールは、大地の守護者 アイリ を投票先に選びました。
流水の御魂 灰吹 玲緒 エレオノーレは、大地の守護者 アイリ を投票先に選びました。
― 大地の精霊の領域 ―
抜かせ! この馬鹿野郎!
[左撃ちぬき、右膝が戦槌と激突、掌底を阻まれ、隙をみて足刈り。
精霊の領域に満ち溢れる大地の魔力同士が融和と反発を繰り返して、トオルに与える打撃が減じているが、十分]
(だが落ちない……!)
[精霊節を迎えるまでの間なら、幾つも曝け出していた無防備な隙間を突けば既に勝負は決しているはずなのに、落ちない。
ギリ、と歯を噛み締めて、より強い攻勢が必要だと認める]
もう失敗してもいいだと? ふざけるなっ
フラクシヌスを守る大地の盾が砕けるのは
後ろに残された人々たくさんを危険に晒すという事だぞ
だから僕は誰も死なせない為に守護者であろうとしてきた。
僕ひとりでも絶対に失敗なんてしない為に。
[トオルが目を開く、その予兆にアイルリートは攻撃の拳を翻し]
Orationem Terr!!
[頑強な戦槌が突き進もうとする間隙に大地の障壁を差込み、その障壁を盾に、両の拳が戦槌と鍔競り合う。
だが重い。大地の障壁を挟んでも、気を抜けば吹き飛ばされそうな重圧、ザリザリと後ろへ靴跡を作る地面。
事ここに至り、トオルのその膂力は完全にアイルリートを超えている事は認めざるを得ない様だ]
……ちっ 。
[障壁を置き去りに、トオルから飛び退いた、そのすぐ一秒。
術者から制御を手放された障壁は呆気なく砕け散る]
[然しこの位は想定の範囲内だからこそ、アイルリートは勝利を確信してる。
この想定を飛び越える何かでも起こらなければ、このまま押し切れる]
確かに力だけは強いな。そこだけは認めてやろう。
だがな、トオル。
そんな大降りのかなづちで、当てられるとでもおもうか?
[然し受けてやろう、真正面から。小高い岩石を背中にトオルを待ち受ける。
次に正面から来た瞬間に、早速とっておきを使おうか。
少し複雑になる魔法の練りこみを行いながら、まだまだ唇を釣り上げる程度の余裕は存在した]
そっか、じゃあ最初はツバサ狙うのが良いかナ。
飛べなくして、ドクに気をつけつつたたみかけル!
[セージの言葉>>+31を受け、大雑把な指針を出して、どぉ?と確認するように首をかしげた]
気付かれずにある程度まで近づけるナラ、ボクの魔法で奇襲かけるのはどうかナ。
セージは上で待機してもらっテ、ボクの魔法を合図に急降下する。
上は結構モウテンらしいシ?
[バルタザールの体験>>+25を引き合いにして、具体案も出しておく*]
神殿所属 癒者 メレディスは、大地の守護者 アイリ を投票先に選びました。
そーだな、いくら空中いけるって言っても、自由に飛び回れるわけじゃねーし。
向こうの機動力削いでから速攻、がいーかも。
[自分の戦い方が長期戦向きではないから、というのもあるが、一気に畳みかける方針>>+32に反対する理由はなく]
ステファンの魔法攻撃に合わせて、上から翼強襲、か。
上、結構色々絡まってるから、隠れながら行くのもできそうだし……それで、いってみっか。
[一度上を見て、根の絡まり具合を見て。
提示された具体案>>+33でいけそう、と判じて返すのは頷き一つ。*]
流水の守護者 ベルティルデは、大地の守護者 アイリ を投票先に選びました。
― 世界樹の枝の上 ―
ういしょ、と。
[時折、よじのぼったりしながら上へと向かう。]
……うーん、今度はどこからくるんでしょうね?
[探査系はさっぱりなので、小首を傾げるも風の妖精さんに、ニコニコしてたりする。]
火炎の守護者 ミリアムは、大地の守護者 アイリ を投票先に選びました。
ヨシ、決まり!
じゃあ早速行こうカ!
[セージからの同意>>+34を得て、概ねの作戦は決まった。
作戦が全て上手く行くとは思っていない。
けれど、最初の速攻が決まり翼を削げたなら、戦いやすさが上がるのは確か。
先ずはそれを成功させることを念頭に置く]
バルタザールサン、案内オネガイ!
[出発する旨をバルタザールへと告げ、先遣隊の人達の案内で根の上を進み目的地へと向かった]
[目的地に近付くにつれ、進み方は潜むような形へと変化する]
……気付かれてるかナ。
こっちが風上なら、匂いで感づかれることはナイと思うんだケド。
[体感出来ない風でもセージなら感じ取れるか。
二手へと別れる前、風の向きがどうかをセージに問うた*]
― 世界樹の枝の上 ―
グラフヴィトニル...かあ、どんな奴なんだろうねえ?
[ 太い蔦や幹の窪みを掴み、身軽に上へと身を運びながら、ウェルシュは、ミリアムに声をかけた。
どうやら、あまり木登りが得意とは言えなさそうなミリアムだったが、体力が有る分、難しそうな所は、上から少し引っ張りあげるだけで、ちゃんと着いて来る事が出来ている ]
ミリアムは、魔法も剣も上手いものね、ボクが足手纏いにならないようにしないとなあ。
[ 恐らくウェルシュが、彼女に勝てるのは、身軽さと素早さだけだ。それもほぼ物理特化とあっては、魔法で後衛を引き受けていたステファンには、とても及ばないだろう。
多少のプラス材料があるとすれば ]
疾風の魔法は、火炎の魔法と相性がいいから、ボクがちゃんと使えれば、魔法の効果があげられるかもだけど。
[ 言いながら、ふと、精霊の腕輪に触れるのは、まだ多少魔法に関しては自信が無いからだった ]
― 世界樹の枝の上 ―
うーん、どこからだろうね?
[ どこからくるのだろう、というミリアムの疑問>>63には、首を傾げて ]
名前の意味は「洞窟を訪れるもの」だっけ?でも、世界樹に洞窟なんて...
/*
レオつええええええwwwww
しかしこれ、異界組2人、『フラクシヌス』組2人に分かれて丁度良いかも?
だがここで期待するのはベルティが20を出すこと(
/* どきっ 脳筋ばかりの枝組班 がたぶん決まった瞬間
魔法つかえる子
ステフ→根
アイリ→根
ベル→19か20ださないかぎり根
先生、ゲーム的な思考で考えてしまうと
枝:回復誰がやるのねえ誰がやるの
根:ゆいいつ物理役がんばれセイジがんばれ
おう!
さっさと片付けねーとな!
[策がどう転がるかなんてわからない。
けれど、今は動く時、と割り切っている少年に迷いはなく。
ステファンと共にバルタザールたちに案内を請い、目的地へと向かった。
進むにつれて、歩みは慎重に、潜むようなそれへと変じて]
……ん。
[風向きをステファンに問われ>>+36、軽く目を閉じる。
根側に吹く風は、枝の上ほど強くはないが、確かに流れを生み出していて]
……こっち側、風下……か。
真っ向向い風、ってわけじゃないけど……少なくとも、進む先に向かう流れじゃ、ない。
でも、ここの気流ってなんていうか……安定してない、っていうか。
いつ流れ変わるかわかんねぇな。
近づくんなら、今の内、って感じ。
[微かな流れから感じた事をそのまま口にする。*]
― 世界樹の枝の上 ―
[ 一際太い枝の上に、よじ登った時、目前にぽっかりと大きな暗い穴が出現する。それは、ウェルシュ達が立った枝から別れたもう一本の大きな枝に開いたウロ...まるで... ]
洞窟なん、て...あるわけ...
[ シュウウ、と籠もった威嚇音が洞窟のような暗いウロから響いてくる ]
げ...!?
― 大地の精霊の領域 ―
[体格の差は歴然でも、急所を突かれれば容易に体勢は崩される。
ましてアイリは、地の魔力を利用し体格以上の筋力を獲得している訳で、隙を見せれば落とされるのは道理だ]
(でも――前よりもちっとは、マシになってるだろ……?)
[ごく稀に見せる攻撃への反応、そして隙を突かれても耐える様は、相手にも伝わっていることだろう>>60]
― 世界樹の枝の上 ―
いやぁ、それでもすぐ使えるのは武器に火属性付与すんのと、
痛みを軽減させるのと、大技くらいでまだまだ全然。
[ウェルシュの言葉>>64に正直なところを口にしながら、登って行く。]
だったら、その大地の盾が砕けないようにすればいいんだろ?
盾に攻撃が届かなければ、そもそも砕かれることもねえ。
[一人でもほとんど完璧なアイリに向けて。
男が語る役割は、とても無茶苦茶だ]
俺が前で、お前が後ろ。
そんなら護りは完璧だろ?
[後ろに残された人々を勘定に入れるなら、と。
逆に自分自身は、盾より前に立つことになるけれど。
本来攻撃は、盾より前に届かなければ意味がないはずだ]
[戦鎚にて押し返す動きは直前に悟られ、アイリの拳は軌道を変える。
そして割り込むように生まれた障壁が、こちらの得物を受け止めた。
しかしそれでもなお、こちらの力はアイリの身を、地を削りながら押し返す>>61]
はっ……普通こうなって当たり前なんだがな。
[体格差を考えれば、鍔迫り合いが成立する方がおかしいのだ。
しかし有利なはずの膂力ですら、ようやく互角かやや超えられた程度という事実。
そしてアイリは一瞬にして眼前から飛び退き、少し遅れて障壁が砕ける]
[彼の余裕は、表情からも見て取れた>>62。
単純な力比べで決着がつくなど、こちらとしても考えてはいない]
ああ、野球ボールより的がでかいからな。
[半ば挑発めいたアイリの言葉に、堂々とした口調で答える。
問題は、その的がボールより速く、複雑に動くことなのだが]
[岩石を背中に、真正面に立つアイリ。
無策とは思えぬ状況ではあるが、あれこれ考えた所で打開出来る訳もないと切り捨てる]
いくぜ! 歯ぁ食い縛れよ!!
[前方に向けて全力で突っ込む、壁だろうと何が来ようと、打ち砕いてやろうという気合い籠めて。
長い柄の先がアイリへ届く距離まで来たなら、横薙ぎのフルスイングで、腹の辺りを振り払おうとする*]
んだよねぇ……。
[>>65世界『樹』だもの、と続こうとしていた言葉は、
自分たちがいる枝の元から分岐した枝から聞こえてきて>>66]
……これってもしかしてもしかするー?
[思わず変な顔になったとか]
ミリアム!
[ 声をかけると同時に、サーベルを抜き、数歩分を一気に飛び下がる。
突発事態にも、パニックに陥る率が減ったのは幾分か成長した印だろうか ]
〜It est notum ventus clipeo〜
[ 風の盾を左腕に呼び出しながら、暗い穴の中からずるりと這い出る、ぬめぬめした黒い表皮の大蛇の姿を見据えた* ]
[セージの説明>>+38に、風上と風下間違えた!とか思ったがとりあえず置いといた]
今のうち、カ。
じゃあ、迷う必要はナイよネ。
[チャンスを逃す手は無い、と。
このまま近付いて作戦を決行する意思を伝える]
セージ、上は任せたヨ。
[ここで二手に分かれ、配置に付き次第始めるべくセージに声をかけた*]
って、思考停止してる場合じゃなかった!!
少しでも効けばいいんだけど……!!
[しゅるん、と大剣を呼び出すと、火属性を自分とウェルシュの剣に付与する。
鎌首が上がるのを見て、攻撃のために枝を蹴って近付こうと。]
[>>49レオの表情はあまり芳しくないようだ。
水を口にするのを見て、そう思う。
領域の恩恵で癒された身体はいつもよりも軽く、魔力も殆ど回復したように思う。
目下の問題は、どうレオの攻撃をいなすかだ。
盾の魔法を使うか、或いは――]
……。
[少女は腕に纏わせた領巾に指を滑らせ、自らの魔力を籠める。
――虹色に輝く布全体に魔力が行き渡るように。
身を守る方法として教えられてはいたが、修練で何度かやったきりだ。]
[>>56不意に聞こえてきた音にふと我に返る。
視線を向ければ、自分の両頬を叩いたらしいレオと視線が合った。
もう準備は出来たらしい。]
えぇ、宜しくお願い致しますね。
[レオの言葉に顎を引いて頷き、扇根を強く握り締める。]
[>>59鋭い声と共にレオが自分との距離を詰めて来る。
彼女の闘気を感じ、気圧されそうになるのを少女は歯を食い縛って堪えた。
三歩目で地を蹴った相棒は、槍の柄を横に振るう。]
――ッ!
[少女は両腕を開いて、盾にするように領巾を自らの前に出した。
金属音に近い音を立てて、魔力で硬化した布地が槍の侵入を阻む。]
[一瞬だけあれ? と思ったけど、まあいいや、で突っ込まなかったのは余談としておいて]
ああ、タイミング逃す必要ねーし。
[伝えられる決行の意思>>+39に、返すのは笑み]
ああ、んじゃ、下は任すぜ、ステファン。
[短く告げて、上を見る。
深呼吸の後の踏み切りは、ふわり、上方へとその身を持ち上げて。
頭上に複雑に絡む根の合間に身を隠しつつ、正八面体の結晶体を握り締める。
変容の際の光を感知されるわけには行かないから、双剣を手にするのは、ぎりぎりまで待つ心算で。*]
[衝撃は布から手に伝わり、びりびりと痺れさせた。
少女は力いっぱい押し返すと、地面を蹴って後ろに跳び、レオから距離を取る。]
…ッ、簡単に負けるわけにはいきませんもの。
[使用したのは魔力付与の術。
自分の装備の防御力を底上げするものだ。
水の精霊の秘術で織られた布は、精霊の加護を受けた少女の魔力との親和性が高い。
けれどこの術とて万能ではない。
その防御力を超える攻撃を受ければ破損する。
そこから魔力が漏れていき、やがては元の物質に逆戻り。
そういった魔法があるのだと神殿での修練中に彼女に語ったが、思い出すだろうか。]
[距離を取れば、少女は扇を持った手をくるりと回し]
清漣なる蒼き魂よ
我の求めに応え給え
疾く――疾く
[少女はオヴニル戦で使った短縮呪文を紡ぎ始める。]
[高まる水の気で体が熱い。]
猛る水よ、漲るその力で我の前に立ち塞がる者を打ち払え!
ヴァッサー・シュトローム!
[呼び出したのは、水の奔流。
荒れ狂う水がレオに襲い掛かる。]
[ 抜いたサーベルの刃に、ミリアムの魔法>>73の輝きが宿る ]
ありがとう、そいつ剣が通りにくそうだ、気をつけて!
[ 枝を蹴るミリアムに、感謝と忠告を同時に投げる。ぬめりに覆われた蛇の表皮が、刃を鈍らせそうだと見ての言葉だ。
同時に、自らも枝の上を駆け出し、少しでも蛇を撹乱するためミリアムとは反対に、大蛇の顎の下を狙って斬り払おうとする ]
ヤアァッ!
[ 止まらない、怯まない、そして ]
(負けない、よ、星司!)
[ 今は届かぬコエを、胸の内に落としサーベルを揮った* ]
なっ… ふざけるな!
そんな無茶苦茶のどこが完璧だ!
そんな無茶な考えで命が足りるとおもってるのか!?
おまえがそんなのだから、僕はっ……!
[この様な無茶苦茶、自分が口にする事はあるけれど。だが。
ギリ、と強く歯を噛むその眦が、トオルを倒す決意を尚更強めた様だ]
[始めて覚えた。どれだけアイルリートが言葉を重ねたとしても。
どれだけ正論を説いて、戦いに出るなと諭したとしても。
トオルの様な人間は、決してそんな言葉だけで止められないのだと]
…… …… …… Scutum Fang 。
歯を食いしばるのはお前だ トオル 。
[全力で真正面から突撃してくる。直情的なトオルだから予想通りだ。
予定通りに、アイルリートは障壁魔法を展開する。
そして、横なぎのフルスイング、障壁も軽く破壊しそうなそれを逃げも隠れもせず真正面から見据えて。
に、と唇を釣り上げた時、トオルは唯の障壁とは違う事に気付くだろうか。
異なる詠唱、唯の障壁より複雑魔力と、そしてより強い魔力を込められた障壁は。
これまでの戦いで二回だけ、トオルに見せている魔法だという事を>>1:360]
そんな護り方は認めない、絶対に認めない。
おまえみたいな無茶しか出来ない馬鹿をもう…
あの人達みたいに亡くさない為に僕は…
剣なんていらない! 倒す為の力なんていらない!
僕はその為にずっとこうして……
爆 ぜ ろ っ !
[アイルリートのとっておきの魔法、反撃障壁がトオルの戦槌と激突した瞬間。
魔法に込められた魔力は、ひといきに大地の爆発を起こして、障壁を攻撃したトオルに襲い掛かる]
おまえなんかに負けてたまるか!
その為に僕はこの力を鍛えてきたんだ!
誰にも撃ち砕かれない盾であるように!
誰も死なせる事のない盾であるために!
[トオルが怯めばそれでよし、戦槌の勢いが衰えるだけでも、アイルリートには十分すぎる反撃の機だから]
[ひと際強く、両拳に大地の魔力が燈り、ひといきにトオルを畳み掛けようと闘志を奮い立たせる]
…せぇぇ…のぉぉお!!
[回し蹴り、肘撃ち、連続で打ち込み、戦槌に蹴撃、そして飛び上がり激しい拳撃。
無意識に魔力の消費が激しくなり、アイルリートの疲弊が戻りだす。
だがそれでも決して退かない、決して負けない。
トオルには負けられない、トオルには負けたくない。
その頑固に頑強に、揺らがない程の戦意と闘志は、はじめて感じるほどの熱を心に帯びていた*]
/*
ミリアムのゆるさとのこの落差よw
まあ、このこ熱血成分の方が、ドジっこ成分よりちょっと多目なんですww
星司と似た者コンビ狙ったせいでwww
/*
魔法リスト
(攻)ヴァッサー・クーゲル 水珠
(攻)ライニグング・シュプリューデル 浄化の泡
(回)クーア・レーゲン 癒しの雨
(攻・封?)アブゾリュート・ナル 絶対零度(氷属性なので練度低い)
(攻)ヴァッサー・シュトローム 水の奔流
…うん、まだ勇者の雛だから多いくらいでしょうね。
Roger!
[任された、とセージ>>+40に敬礼を返し、彼が上へと飛び上がるのを見送る。
根の合間へと身を隠すのを確認すれば、ステファンは楕円の結晶を手に握り込んだ]
Mental concentration………
[物陰からニーズヘッグの姿を覗き見る。
形状は想像通りだが、大きさは思ったよりも大きく見えた。
だが怯むことは無い。
自分に出来るからこそここへ送られたのだと、そう思っているから]
Quick shooting…
[身を隠しているため集中は十分に取れると思っていた。
けれど、術式の完成が間際となった、その時]
──…!
[視線の先に居るニーズヘッグが何かに気付くようにこちらへと鼻先を向けてきた。
それを見てステファンは思わず息を飲む。
風向きが変わったのだろうか。
早まる鼓動が集中を掻き乱しかけるが、ぐ、と腹に力を入れることで気合を入れ直した]
― Tiny meteor!! ―
[セージに気を向けさせないようにするのも狙い、結晶を長杖にしながら物陰から飛び出し、柄頭をニーズヘッグへと向ける。
宣を放てば、炎の力を蓄えた柄頭から小型の火の玉が翔けた。
ただし、その数は数多。
避ける隙を与えぬよう、ニーズヘッグの眼前と左右を埋め尽くすように数多の火炎が襲い掛かった*]
[初撃が弾かれることは予想していた。
予想外だったのは、その手段。
槍を止めたのは魔力を込めた領巾。
体術が不得手のはずの相棒が、敢えて盾の魔法を使わなかったことに驚嘆する。
ベルティルデは正しく、自らの新たな力を引き出そうとしているのだ。
そのまま玲緒を押し返すと後方へと飛び退き。
オヴニル戦で見せた短縮呪文が唱えられた]
[召喚される水の奔流。
押し寄せる波をかわそうにも、
七大蛇との戦いの世界樹の枝葉のような、退避の出来る場所がない]
幼き水精たち、力を貸して!!
[叫びながら『剣の百合』の穂先を地に衝き立てる。
身に纏った水の紗幕の外套が、魔力を帯びて輝き出す。
地を穿つ槍と外套の護りを頼りに、荒れ狂う水流が過ぎ去るのを耐える*]
/*
お、玲緒は初めて、10越え...てか高い!
ふーむ、見事に二人ずつに別れるってことかこれ。しかも枝に残ったの全員、主に物理wwww
[ いやそれ、じぶんが魔法選ばなかったせいだから ]
[ .........そうでした ]
あいさ!
[ウェルシュの感謝と忠告>>81に返事をしながら、こちらは頭を狙って叩き落とそうと]
ハァァッ!!
[後ろに下がれないなら、前に行くしかない。
信頼を、裏切ることはできないから。
下へと大剣を振るい。
右から二撃目を振るった*]
つか、でっけぇな……。
[根の間に潜み、ニーズヘッグを見下ろす。
上で対峙した大蛇もかなりの大きさだったが、それよりも大きく見えるのはその背の翼の為か。
そんな事を考えながらタイミングを伺っていたのだが]
……っ!
[その最中、微か、風の流れが変わる。
流れはステファンのいる方から、ニーズーヘッグへと向かうものへと徐々に変化しているようで。
何かに気づいたかのように、その鼻先が動くのが見えた。>>+43]
[それでも、声は上げない。
それじゃ、全部台無しになる。
それに、何よりも]
(任せて任されたんだから、俺は、俺のやる事をやる)
[大丈夫だ、と、信じているから。
出かけた声は飲み込み、ステファンの術が完成するのを待って]
[ステファンがニーズヘッグの前に飛び出し、術を放つ。>>+44
それと同時に、翠の双剣を両手に構え、潜んでいた根の隙間から飛び出した。
ニースヘッグは襲い掛かる火炎を打ち消さんとしてか、その翼を大きく広げて、突風を巻き起こすが全てを消すには至らない。
そしてその動きと、巻き起こる風はこちらにとっては好機で]
……いっくぜぇぇぇ!
[宙を駆けつつ、双剣を手にした両手を交差させ、ニーズヘッグに跳び移る直前に、左右に腕を大きく払う。
その動きに伴い、巻き起こるのは刃の鋭さを帯びた疾風。
それは大きく広げられた翼の一方を、容赦なく斬り裂いてゆく]
っせい!
[刃の如き疾風が舞う中、一気に駆け下りた所で剣を握る位置をくるりと変えて振り上げ、ニーズヘッグの背に二本まとめて振り下ろした。*]
/*
さて、戻ってきたけども。
まずあれだ大地組あっついなあああ
いいね、にやにやする。
流水組も先が楽しみで
見入ってロールが進まない俺です
[ 揮ったサーベルは、蛇の顎を捉えるが、ぬるりとした表皮の表面を浅く斬っただけで、奥までは届かない。
恐らくミリアムの魔法がなければ、刃はもっと鈍ったろう ]
やっぱり...剣だけじゃ無理、かっ!
[ ずるり、大蛇はウェルシュを押しつぶそうとするかのように、胴をうねらせ、頭を狙うミリアムに向かっては>>87ガチリと牙を鳴らし、喰いつこうとする ]
うわっ...!
[ 避けようと、身体を右に投げ出すと、ぬるぬるした表皮が足を掠めた ]
――……っ!
[覚悟していなかった訳ではない、けれど]
[障壁と激突するフルスイング、その瞬間アイリが笑みを浮かべ>>82。
先に砕いた障壁とは、手応えが違うことに気付く]
――アイリ? お前……。
[その合間、聴覚とは別の部分に届いた声。
それは、人の死とは無縁に生きて来た男の心に、はっきりと印象を残す]
ぐうっ!!
[障壁が爆発を起こす>>83。
同じ大地の力宿す身でも、術の苦手な男に受け流せるものではなく。
爆発の衝撃で戦鎚は弾かれ、その重さに振り回されるように数歩、たたらを踏む。
それはアイリが反撃へ転じるのに、十分な隙となっただろう]
違うだろ……っ
俺一人無事に帰すのが目標なのかよ、お節介!
[アイリが勝利するというのは、つまりそういうことだろうから]
お前は強いよ、強いけど――
そんなお前に勝てる人間が! そう簡単に死ぬかよ!
[味方にすらその盾を砕かれまいとする様にそう叫んで]
[その瞳に闘志を宿したアイリが、再び波状攻撃を仕掛けてくる>>84]
くっそ……!
[回し蹴りが腹に入る。
前に傾いだ肩へ肘打ちが入る。
戦鎚が蹴りにより弾かれ、上方からの拳撃は容赦なく顔を打った]
お前、そこまで……!
[大地の魔力帯び繰り出される連撃は、鍛錬とは比べ物にならないほど激しく、しかも意志の籠った鋭さと硬さを持つ。
アイリの身に纏う魔力は、まるで燃え上がるようにすら見えて]
――あれ?
[見える。
ぼんやりとした膜でしかなかった大地の魔力の流れが、はっきりと。
それはアイリの魔力がより高められているからか、彼の意志が魔力にも乗っているからか。
それとも――魔力と攻撃の流れを読むことに、こちらの目が慣れたからだろうか?]
[アイリの両手両足の動きを追うように、自身も戦鎚を、脚を動かし捌こうと試みる。
時には重過ぎる戦鎚から手を離し、生身の腕で防御することもあっただろう。
そして――ついに疲弊し、僅かに鈍り始めたアイリの動きへ、こちらの手が追いつく時が来る]
[ばしん。
快音と共に、男の大きな右手が、アイリの拳を包み込むように受け止めた*]
うええ...
[ 足についたぬるぬるは、相当に気持ち悪い。拭う暇など無かったが、思わず手で少しでも落とそうとして ]
これって...油?
[ 体液の中に油分が含まれているらしいのが臭いで判る。蝦蟇の油ならぬ、蛇の油といったところか ]
ミリアム!炎の魔法なら効くかも!!
[ 油なら、熱に弱い。炎属性の剣が通りやすくなっていた理由も、それならば判る。そう気付いてウェルシュは声をあげた ]
[>>85盾の魔法を使わなかったのは、それに甘んじていたくなかったから。
成長を求める想いが少女に力を与える。
そうして魔力の付与が成功した事に安堵しつつ、短縮呪文を使って放った魔法。
>>86退避する場所のない地形で小柄な体を押し流さんとする奔流は避けられる事はなく。
幼い水の精霊達に助力を求める相棒の叫び声。
水の流れ越しにレオの魔力の放つ輝きが見えた。]
――強くなりましたのね、レオ。
[少女は眩いそれに目を細め、そう呟く。]
[猛き奔流はやがて弱まり、淡雪のように消えるだろう。
少女は防御の姿勢を固めつつ、次の魔法の詠唱をする。]
我に仇なす者を射抜け!
ヴァッサー・クーゲル!!
[奔流が消えた後に、レオに向かって飛び出す水珠は4(2x3)個。
けれど続けざまに攻撃魔法を使用するのは二度が限界。
水珠を耐え抜けば、そこには間隙が生じる。
魔法が使えるように魔力が整うまでの時間を少女は領巾でしのぐ心算でいるが、果たしてどうなるか。*]
[ぱしん。その音の出所がはじめの数瞬理解できずにいた]
…… …… ……!?
[トオルの胸元へ、これで決める、と放たれたはずの正拳が受け止められていた。
唯受け止められたわけでは無い。大地の魔力を存分に宿したその拳を受け止めきれたという事は。
トオルがあれほど鈍く感じられずにいた魔力の流れを理解して、それも同時に受けきったという事に他ならない。
かすかな動揺に瞠目する]
…… …… …… ……っ 。
[それは悟りつつあったけど、意識は決してしなかった。
例え疲弊していたとしても、決して追いつけるはずのない力量があった。
なのに、それがもうすぐこの場所まで届きつつあるなんて、認めてしまえば…]
[魔力を浪費することに対する疲弊を、アイルリートはまるで感じていない。
身体はこの通りに、トオルに追いつかれだしているというのに]
まだだ……絶対にここは抜かせない……っ
[後いちど、にど、トオルを追い詰めたら、間違いなく倒せる。
その確信があるから、後はトオルに残された力を真正面から防ぐだけでいいのだ。
その為に必要なのは、集中、集中、強く魔力を意識して、魔法を構築して。
微かに眩暈を覚える。それでもアイルリートの闘志は衰えなんかしないで*]
[ 大技が使える、とミリアムが言ったのを、ウェルシュは覚えていた。だが、ステファンと違って、自分はそれに炎を重ねることは出来ない ]
ボクは、こいつの視界を塞ぐ!
〜Tantus Auster
et auferas me in caelum〜
[ ミリアムが、どう行動するかは判らない、だが、止まるわけにはいかない、から。
ウェルシュは、これまで何度も失敗した、風を纏って飛翔するための魔法を口にした* ]
[猛る波が耐える瞬間を待つ玲緒の脳裏に
修練中、ベルティルデから与えられた知識>>77が蘇る]
そっか、あれが魔力付与の術なんだ。
[それは装備品に魔力を込めて、防御力の底上げを図る術だ。
確か耐久力には限度があり、万能ではないという話だったが――]
……まさか、モーインの鱗みたいに堅いなんて。
[どれほどの攻撃を加えれば領巾の守りを抜けるのか、考える間もあればこそ。
奔る水流が絶えたと同時に、四個の水珠が風を切り襲い掛かってくる>>95]
ぶわ!
[巻き起こる突風に思わず目を瞑る。
火炎のいくつかはその突風にぶつかり相殺されたようだが、それに勝る数の火炎を放ったのだ。
少なからずダメージは与えられているはず。
それに、この攻撃が本命ではない]
Yeah!!
[広げられた翼の一方が斬り裂かれる>>+47のが見える。
片方が潰されてしまえば羽ばたけども空を舞うことは出来まい。
作戦が成功したことに歓喜の声を上げた後、ステファンは長杖を握り直した]
Accompany guard flame!
[柄頭をセージへと向け、彼の傍に焔を一つ添わせる。
敵の攻撃を軽減する付与魔法。
何度か防げば消滅してしまうものだが、前線を翔ける者の力になってくれるはずだ。
毒を撒き散らされたとしても、焔が毒を焼き軽減してくれるだろう]
一発おっきいの、ぶつけた方が良いかナ…!
[機動力を削いだなら、一気に畳み掛けるが定石。
かと言って大技は発動までにどうしても時間がかかる。
それでも生半可な攻撃ではニーズヘッグにはなかなかダメージは通らないだろう。
躍り出たセージがしばらく時間を稼いでくれると信じ、ステファンは長い集中へと取り掛かる**]
[二撃目を、と言う所で、蛇は此方を狙ってくる。>>88
げしり、と一度踏みつけて後方へと戻る。]
[そんな中、聞こえた声>>93に]
了解!燃え移らないように退いて!!
炎の精霊よ!聞け、我が声、我が願い!
我が眼前にいる敵を焼け!
バニシングフレア!
[内側からあふれてくる力が言葉となって紡がれ、大きな火球の魔法となって放たれる。
放った後、普段使ってる
――――っ
[回避は恐らく間に合わない。
――いや、間に合ったところで、
その間にベルティルデは次の魔法を投射してくるだろう。
そうして後手に回り続ければ、領巾の守りを抜くどころか、
延々魔法を喰らい続けるジリ貧に陥るだけだ]
(けど、今がチャンスなんだ――)
[オヴニル戦で、ベルティルデの魔法の連続投射は二度が限度だと判明している。
水珠の魔法に耐えさえすれば、反撃の機会が見えてくる]
やああぁっ!!
[胃の奥からせり上がるような恐怖を打ち消そうと
雄叫びをあげ、両腕で頭を庇うように――迫り来る水珠へと走り出す]
へっ……止めてやった、ぜ……!
[アイリの正拳を右手で受け止め、かすかに動揺する様>>96に笑みを浮かべる。
体中に攻撃を受け痣だらけ、顔までも若干腫れつつある感覚があり、見た目だけなら一方的にぼろぼろにされたように見えるだろうけれど。
それでもひとつ、追い付いて見せたのだと、魔力帯びた拳と包む右手でせめぎ合いながら示す]
ああ。まだ、こんなもんじゃ終わらないよな?
[あえてそう口に出す。
挑発めいた言葉だけれど、全てを出し切ったアイリに勝たねば意味がないと思っていたから。
拳を離し距離を取る、その間にアイリは魔法の構築を始めていて>>97。
そこに微かな揺らぎは見たけれど、闘志の消えぬ様子に、案ずる言葉は呑み込んだ]
いくぜっ!!
[自分ももう、何度も攻防を続けられるほどの余裕はない。
けれど今は、余計な事を考えるより、一手でも多くの攻撃をと。
接近する動きと共に、下から掬い上げるように一撃、そこから重力のまま振り下ろして二撃。
精霊の力に乗せた、流れるように滑らかな動きで、アイリに迫る*]
[ 風が起こり、ウェルシュの身体を浮き上がらせる ]
『それって、精霊の腕輪のおかげ?』
[ すい、と横に飛んで来た風の妖精が、どこか嬉しそうに言った ]
そうかも。セイン、あまり近付くと危ないよ。
『判ってるわよーだ』
[ ふわりと飛んでいく妖精に、小さく笑って、ウェルシュは、蛇の頭の真上まで身を運ぶ、この位置まで上がれば、ミリアムの炎が燃え移る事も無い筈だ ]
〜Torn gladium erit in mille segmentis!〜
[ そして、ミリアムが火の玉を放つ直前に、風の盾を千の刃に変えると、その全てを蛇の二つの目を狙って降り注がせる。
たとえ、当たらずとも、大蛇は火球を避ける暇を*失った筈だ* ]
― 回想・転送直後 ―
[二人の勇者を包んだ白光は淡く消え去り、
言霊石も元通りに手の中に納まっている。
どうやら無事に送ることが出来たらしいと知ると、
ほっと安堵の息をひとつ吐き、今度は残る2人に身体を向けた。]
せーじくんもすてふくんも、これで
無事に送り届けられたと思うから、安心して。
間髪入れずで申し訳ないけど、
二人にも引き続き大蛇の対応をお願いすることになる。
あまり休めなかったかな?
大丈―――
[夫、と、言いかけた語尾は掻き消えた。
腕輪を見つめ、噛み締めるように己が使命を口にする
ウェルシュカーディの瞳に固い決意が秘められているのを認め、>>21
彼の声に迷い無く頷くミリアムの姿にもまた、確固とした強さを感じ取ったゆえに。>>42]
[一つ目の水珠は、鋭い風切り音を残し通り過ぎるが、
頬に鋭い痛みを感じた瞬間、視界の端を赤が流れた。
次いで、左腕と右肩に続けざまに激痛が走る。
水の紗幕に守られて、水珠は貫通こそしなかったが、
これまでの生で受けたことのない苦痛に涙が零れ、呻き声が漏れた]
――りゃああっ!!
[それでも足を止めずに走り抜け、ベルティルデへと二度、三度と槍を突き入れる*]
………では。
七大蛇のグラフヴィトニル――
「洞窟を訪れるもの」の討伐は
疾風のウェルシュカーディ、火炎のミリアム、両名に。
[試練という言葉を使わぬのは、
既に彼らが各属性の精霊の長に認められた存在だから。
常の愛称でなく正しく名を口にするのも、彼らに敬意表してのこと。]
……どうか、頼んだよ。
[ウェルシュカーディとミリアム、
二人に樹上の大蛇を託し、天上を示す。]
[とはいえ、出発の段になると
毅然とした態度は鳴りを潜めることになり]
伝言ね、分かった、ちゃんと伝えとくよ。
今、君とみりーちゃんを見送った後に、
コレを使ってまた報告するから、そのときにね。
[相方への伝言依頼には首肯を返す。>>57
コレ、と示したのは手の中の言霊石だ。
ウェルシュカーディが身を案じてくれるのには、
縁者の成長の感慨を滲ませながら、素直な礼を口にした。]
ありがとう、かでぃ。
こっちのことは心配しないで大丈夫。
行ってらっしゃい……って、なんッてことを!禿げないって!!
[全く、と苦笑しながらも、
禿げるという言葉に過敏になるのは男であるからか。
別に早世した父親がハゲていた記憶もないのだが、
いやでも、まだ若かったしなぁと思い直したりもして
冗談と知りつつもつい頭を確かめてしまうのも仕方ない。]
……大丈夫。
……俺は、逃げ足は速いんだ。
[遠くなる彼らの背を見送りながら、
何とはなしに付け足した言葉は。
軽口のように響かせようとして、失敗した。*]
[風の刃と、翼の付け根への突きの攻撃。
それらは片翼の動きをほぼ封じていた]
いよっしゃ、ぶっつけ本番大成功っ!
[風の刃は魔法というよりは、剣に付随する技、と言った方が正しい。
風の力宿した刃を振るう際に起きる剣風を、高速で相手に向けて叩きつける、というものだ。
最初にやろう、と思った時は使いそびれたが、どうやら上手く発動したらしい。
自覚し切れていないところでも、確実に、風との親和は強くなっていた]
[ともあれ、翼の動きは封じた。
もう片翼が突風を起こす可能性はあるが、両翼でのそれよりは威力も低いはず、と。
作戦通り、畳みかけようとした所で、ふわり、添うてきた焔>>+50にひとつ、瞬いた]
……これ……。
[ぱっと見でそれが何かはわからなかったが、どうやらステファンが援護を飛ばしてくれたらしい、とそこは理解して。
ちら、と視線を向けると、集中しているらしき姿>>+51が目に入った]
……大技準備、ってとこか。
そういう事なら……!
[自分がやるべきは、単純明快。
ニーズヘッグの気をこちらに引きつけ、集中しきるまでの時間を稼ぐ。
それと決まれば、後は動くのみ]
……っせえ、の!
[掛け声と共にニーズヘッグの背を駆けあがり、一気に頭まで突っ走る。
頭に到着した所で思いっきり踏んづけ、その視界を横切るように舞い降り、ステファンのいる方とは逆向きに駆けた]
ほらほら、ついて来やがれっ!
[大声で怒鳴りつつ、右手の剣を大きく振る。
放たれるのは剣風の生み出す風。
それはニーズヘッグの首筋すれすれを掠め、その意識をこちらへ引きつけた。
ぐ、と一度首が引かれ、くわ、と大きく口が開く。
そこから放たれるのは、強い毒素を帯びた霧の如き息吹]
ん、のっ!
[風乙女の守護と焔の護りが毒素を散らし、焼き切ってくれるものの、僅かに吸い込んだそれは眩暈のような感覚を引き起こす。
けれど、風は止まらない、止まれない]
……あいつだって、今頃、頑張ってるはずなんだ。
俺だって、負けちゃいらんねぇ……!
[枝の上で、最後の『七大蛇』と戦っているであろう
そんな想いから、一度離したニーズヘッグとの距離を再び詰めて]
……いっくぜぇぇぇ!
[気合の声と共に、踏み切る。
狙うは、鎌首擡げたニーズヘッグの腹から喉元。
最初は右、返して左。
連撃を叩き込みつつ、風の力で上へ上へと切り上げて]
うおりゃっ!
[喉元まで達した所でくるり、後方一回転。
同時に繰り出すのは、気合と力を込めた蹴り、一発。**]
[水珠を放った後、消耗した魔力で一瞬視界が揺れる。
ここで倒れるわけにはいかない。
そう自信を叱咤した少女は、硬化した領巾の捩じった左右を握り締め、防備を固める。
レオは水珠にどう対応するだろうか――そう思いながら見ていると。]
…ッ!
[>>101腹の底から出るような叫び声。
避けるのではなく、真っ向から向かって来る事に少女は一瞬目を見開き]
聖神神官長 ルートヴィヒは、流水の守護者 ベルティルデ を能力(襲う)の対象に選びました。
[彼女も自分の魔法は連続で二度が限界だと把握している。
自分の戦い方を良く知る相棒相手だからこそ、この試練の意味があるのだろう。
精霊に認められたくば、それを乗り越えて更に強くなれと。
>>107体のあちこちに疵を負う相棒の姿を見て、心が痛まないと言えば嘘になる。
少女は果敢に攻めて来る相棒に応じるべく、前を見据えると領巾を握り直す。]
…ッ!!
[自分の元に相棒の槍が突き入れられる。
一度目は何とか受け流し、
二度目は強い衝撃を受けて肩が揺れた。
三度目は――
硝子が割れるような音が空間の中に響き渡る。
虹色の盾に綻びが生じたのを悟り、少女は唇を噛みしめた。
けれどその瞳にはまだ諦めの色はない。*]
/*
襲撃セットされたの把握。
綺麗に2d御魂落ちで3d守護者落ちですね!
相棒さんと離れるのは寂しいけど、タチアナさん達と絡むチャンスだと思えば…!
― 回想・転送と見送り後の通信 ―
[指先で言霊石を弾いた。
大仕事を終えたばかりでぴかりとも光らず沈黙していた石は、またかと文句を言いたげに……否、石だけに意思があるとも思えないのだが、ともかく鈍く光り、繋がり持つ者らへの通信網を開く。]
こちら、世界樹上方。
転送は恙無く終えましたが、無事に到着しているでしょうか?
ウェルシュカーディ、ミリアム、両名も討伐に出奔。
気力体力共に問題はないようです。
[神官長と根側双方に向け端的に状況を報告した後、
ウェルシュカーディの要望>>57に応える形で
同僚へも名指しにて伝言を送る。]
[魔法の構築に集中を傾けた意識から雑念がこそげおちていく]
Orationem Terr...!
[接近と同時に、戦槌がしたから振り上げる様に障壁を軋ませ撓ませる。
耐え切る。だけど続いた滑らかに繋げられた振り落としの一撃
大地の力を乗せたそれは、容易く障壁を破砕して余波がアイルリートも大きく後ろに吹き飛ばす。
ざざりと足をついて、ギリ、と強く前を、トオルを正面からみる]
それと、ばるたくん。
個人的にかでぃが君に言付けたいってさ。
……『星司達をよろしく』 って。
俺からも宜しくお願いするよ。
彼らの実力や気持ちの強さは俺も保障するけど、
今、そっちにはツッコミ役が少々足りないかもしれないし。
よろしく、ね。
[本気とも冗談ともつかぬものも、
ひっくるめて彼らを案じてのものだと伝わるだろうか。**]
[トオルには負けたくない、負けられない、意地みたいな思いが]
ぐっ! 来れるものなら来てみろ、トオル!
この僕は、誰にも抜かせない、誰にも負けない!
ひとりでも、最後まで戦い通してやる……だから!
[勝ちたいと、手段が目的になる。
余計な雑念が消えていけば、意地と共に転がりでる気持ちは
それを認めてしまえば、トオルの事も認めてしまうと理解していたけど]
[だからこそ、トオルに勝ちたい、そう相手を認めた意志が]
Orationem Terr...
―― 『 Orationem Terr 』,,,,!!
[頑強に、何者も通さない、ひとりで守り抜く。
そんなアイルリートが育て続けた意志と極限の集中は、二枚の障壁を作り上げた。
障壁魔法の二重起動。
防御と回復の魔法のみに才能と努力を捧げてきて、強い集中を注いだ、アイルリートの結果がここに現れた。
重ねあわされた障壁はこれまでで最も強い障壁。
小細工もいらない、真正面からでいい、持てる全力の力を出し切る。
それははじめて、持てるすべてを構えてぶつかる事のできる相手と会えた、アイルリートのすべてを込めた意志の高まり]
この僕に並べるものなら……トオル!!
抜いて みろぉぉぉおおおおおおおお!!
[すべてを奉げて全霊を振り絞る様な、心からの強い叫びに喜ぶ様に。
二重障壁の向こう側で吼える、アイルリートの回りで大地の精霊の力が、黄色い光を沸かせていた*]
[夢中で衝き込む槍は、ついに虹色の盾に綻びを生じさせる。
ようやく得た、反撃の機会。
だが、淡藤色の瞳は未だ輝きを失ってはいない]
[――虹色の守りを打ち砕く。
玲緒の意志に呼応して『剣の百合』の穂先に水の魔力が集う。
恐怖も痛みも忘れ。
大切なパートナーと相食む苦しみすら、今は乗り越えて。
ただ、その先にあるものを掴み取ろうと――ひたすらに手を伸した*]
/*
ベルには本当にいろいろ申し訳ないです。
村人なのに赤窓潜伏を疑われた文章作成の遅さが、ここにきて発揮されてしまうとは。
そして、私は何をもふもふしたのでしょうか……。
>二つ上のact
[下から振り上げる一撃を、障壁は軋む音立てつつも耐えたが。
続く振り下ろしの一撃が障壁を破壊し、アイリを吹き飛ばす。
それでもアイリが倒れることはなく、振り切った姿勢から顔を上げれば、正面からこちらを睨む瞳とかち合った>>116]
止めてやるよ――お前をひとりにさせないためにな!
[アイリにも意地があると――計算上の最善手のため、勝ちに来ているのではないのだと。
その眼差しと宣言>>117から、こちらにも伝わってくる。
そしてその意地の結実は、二重の障壁魔法として。
男の前に立ち塞がる>>118]
…………。
[少しだけ、笑みが浮かぶ。
捻くれ者のアイリが、全力の勝負で選んだのは。
小細工なし、真正面からの防御魔法だったから]
ああ、抜いてやるさ!!
[アイリの全霊籠めた叫びと、黄色に輝く大地の精霊の力受け。
呼応するように、男もまた、黄色の光を纏う。
叫び、走り出しながら、アイリに到達するまでの短い間、男は思案する]
(ただ振り下ろすだけじゃ足りねえ――だったら!)
[イメージする。
重量を最大に活かす方法――それは]
おおおおおおっ!
[最後に踏み切る足を押し上げるように、地面から巨大な杭が伸びる。
戦鎚を振り上げる勢いと共に、空中3mほどまで上昇して]
[――バキン]
[ガシャアアアン……!]
[1枚目の障壁にヒビが入り、2枚目に衝撃が伝わって。
ついに二重の障壁は、長く響く余韻残して砕け散る]
[そして戦鎚は、アイリには当たることなく、地面に突き刺さり大穴を穿っていた**]
/*
(ちょっと芝)
れおちゃん19かつええ!!って思ってたのに
まだまだ上が居てとても笑ったw
とーるくんつええ!!
/*
寝苦しくて覗きに来たら面白いことになってたwwwww
ラ神このwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
/* いちおう もしちゃんとふったらどうなってたかをみておこう。
まあトオルが20な時点で、僕の敗北は無事確定的に明らかになりましたわけなのだがな
2(20x1)
[盾は綻んだところから魔力を漏れさせていく。
少女にも、強度が弱まって、元の布に戻っていくのが感じられた。
きゅっと引き結ばれた唇はおっとりとした性格の奥にある折れぬ芯――頑固さを示す。
少女はこの試練、自分が有利だなどとは欠片も思っていなかった。
レオと一緒に七大蛇と戦う中で、彼女の成長ぶりを隣で見てきたから。
そうしてレオの言葉で正々堂々と戦うと決めたから、負けそうになっても降参なんてしない。
最後まで諦めないで戦うのだと、そう決めていた。]
[>>121レオの強い意志に共鳴したのか、彼女の獲物である槍の穂先に水の力が集まっていく。
この一撃を喰らえば、虹の盾は破られる。
――そんな予感があった。
止まる事無く繰り出される一撃。
少女は怯む事無くそれを真正面から受け、
虹色の守りは打ち砕かれる。]
[ガラスの割れる音がして領巾が破れ、鋭い痛みと共に少女の頬に紅い線が走る。
盾を破られた衝撃はそれを握り締めていた術者にも及び、そのまま少女は後ろから倒れ込んだ。]
きゃあ…ッ!
[上がったのは小さな悲鳴。
身体を強かに地面に打ち付けて少女は顔を顰める。**]
[激突の直前、トオルが見せた笑みがほんの少し胸を掠めた>>123。
この馬鹿が。僕が気に入らないのなら、全部放ってひとりにしてくれたら良いんだ。
そう思う感情も、トオルを認めたくない気持ちも確かにあるのに。
紙に水を垂らした様に、余計な感情がじんわりと浮かんだ。
雫ひとつで岩は穿たれる様に
そよかぜで砂に還される様に
ともし火で地は脆くなる様に
余計なものがあればその分大地は弱くなるから
危険に晒すとつらくなる
無くせばよりつらくなる
ならば僕ひとりでそれも全て守る方が心は落ち着くのに]
[どうすればコイツを退かせられるかがわからない。
ふたつの大地、硬い岩ふたつがぶつかる様に
こいつだけは、どう遠ざけたら良いのか固すぎてわからない。
帰りたいのに、死にたくないのに。
面倒な高みまで自分から飛び込んでくる
理解もできない理由と馬鹿な一念でこんな所まで]
[気に入らないやつなのに、心地いい。
出来ないだろうと思う事まで越えて来る
理解できない価値観を諭してもモノサシは壊れない
人にお節介なんていう癖に、本当にいちばんのお節介は
気に入らない相手にこうして向かってくる馬鹿で
はじめて僕が知る人間、異界から召喚されたその馬鹿は
隣にいて心地のいい友人というなら こういうやつだろうかと考えて]
[大地の精霊は、どちらともに力を貸し与えて、魔力を纏い拮抗している]
させるか―― !
[地面から伸び上がる巨大な杭。大地の精霊に働きかけたトオルの力。
強く大地を踏みつけて、アイルリートがその杭を押しとどめ様と最後の干渉を試みたが
ぐぐ、ぐぐぐ……と杭を押さえ込む力は、僅かな拮抗を経て、打ち破られて]
[戦槌を勢いよく振り上げる、そんなトオルの姿が視界に広がる。
そんなこと、絶対に出来るわけがないと決め付けてた。
だってそうだろう?
大地の守護者としてある為に、何年も続けてきた
そんな僕とトオルの差は歴然としすぎていたはずなのに
経験の隔たりも実力の差も乗り越えて
どんな限界の壁が前にあろうとも折れず力強い意志で突き進む。
世界中のどんな鉄よりも硬いそんな『大地』の頑強さを体現した姿で
こんな力の差まで乗り越えて、僕の隣まで壁を撃ち抜いて来た]
…… ……認めるしか……ないじゃないか……
こんな所まできやがった
この馬鹿を見せられたら……。
[意識して声を伝えたわけでもない思いがトオルへ毀れる]
……最初からちゃんとわかってた……
僕は認めないんじゃなくて
認めてしまうのが嫌なだけだ……
[大地の霊域で衝突する大地の魔力同士が高まり、無意識に洩れてた]
[ガシャアアアン……!]
[玻璃の砕け散る様な音色をひきつれて障壁の一枚が砕けた時。
黄色の光を反射させる魔力の残滓が舞い散る中
もう心の中では、二枚目が持たない事も確信していた。
…こんな姿をありありと見せられてしまえば。
もう。諦めて認めるしか、無い事も、そして]
[ガシャアアアン……!]
ワガママだとわかっても…
ほんとは誰も認めるのはいやだった…
セイジも、レオも、ステフも。
ウェルや、ベルティルデに、ミリアムも。
勇者だと認めてしまえば。
危険でも戦わないといけなくなるから。
もうわかってた……
僕はまだ自分で気付いてなかっただけだ
こんなに意地でトオルと戦うくらい…
友人と思えたやつを危険に晒せられないくらい…
[意識の途切れる最後に耳に入るのは盾の割れる音。
どこか心地いい程の派手な、玻璃割れの歌と
それをとうとう為してしまった、トオルの顔と]
…… …… ……―――――――――― 。
[大地の魔力が充満し、地精霊が集う大地の領域の、『大地』もろとも
アイルリートの眼前で振り落とされて、大地に突き刺さる戦槌は。
大地に大穴を穿つと同時に、その風圧でアイルリートの意識もひといきに刈り取り。
疲弊と二重魔法と、そしてトオルの手で齎された敗北を前に
くらりと糸が切れたみたいに、その身体を傾がせた**]
[アイルリートが意識を無くすとき トオルに流れ込んだ。
その時ふと思い出してしまった もう六年も前の記憶を ]
『 …… なぜ だめなのだ? クレメンス』
[冷えて乾いた様な子供の声 遠くで弔鐘の音色が鳴っていた]
『はやく治してやらねば だめではないか』
『…… ……』
『父様も母様も このままではくるしそうではないか』
『…… ……』
『無礼者め なぜみんな俯いてるだけでわからんのだ』
『…… ……』
『……アイルリート様……』
[ひとりごと染みた子供の言葉をただ聴いていた
その子供の部下と思しき男の声が、厳かにも沈痛にも映る声で小さく
教会で響く、弔鐘がとおくからよく聞こえる、そんな場所で]
『…… 御亡骸には ……
回復魔法は 効きません …… 』
[アイルリートに それをおしえた]
[それが何よりも大きな理由。
防御魔法に治癒魔法
『人を死なせない為の力』だけを高め続けてきた
アイルリートの、誰にも云うつもりのなかった記憶>>2:56。
気を失くして傾ぐその瞳に ずいぶんと零した覚えのない雫が浮かんだ**]
神話……なるほど。
[>>+27ステファンの答えに、ふむと納得したように頷いた。
が、彼が説明を省いたことで、
バルタザールは何か勘違いをしたかもしれず……。
その後は、己の提案を受け作戦を練る2人を見守っていた。
上は盲点というのを、逆に攻撃に使おうという機転には、
成長を感じさせるという意味合いで驚かされもした。
しかし、案内を請われ導く先でステファンが
風上と風下を間違える様子には、少しの苦笑い]
我々の仲間がこの場を囲うように居る。
君たちの気配の囮くらいにはなると思う。
[>>+38ステファンに促されて風を読んだ星司の言に返す裏は、
何か不測の事態が起きたなら全力でサポートする、と。
無理をしてくれるな…――とは、言えない。
計らずも、ここにあるのは両者、異世界の勇者であり、
彼らを頼ることに罪悪感のようなものを感じてしまうけれど]
ステファン殿も星司殿も無事到着している。
今、丁度ニーズヘッグへのアタックを開始するところだ。
[彼らが2手に別れた辺りで、メレディスから通信が入った。
神官長にも向けて、こちらの状況を告げれば、
個人的な伝言が付け足された]
嗚呼、もちろんだ。
そういえばな、先ほどステファン殿に聞いたのだが
彼らが元いた世界にも大昔にはニーズヘッグがいたらしいぞ。
こちらの世界の勇者たちが過去の勇者の血を引いているように、
あちらの世界からの勇者たちも、
あちらの世界の過去の勇者の血を引いているのかもな。
[そうだとしたら、ステファンと星司のペアというのも運命だろう、と。
ステファンの先ほどの答えを良いように解釈したバルタザールが、
暗にメレディスに伝えたいのは、万が一があればもちろん支えるつもりだが、彼ら自身を、その運命を信じようとそういうことである。
……あまり言が上手くないバルタザールのその想いが、
正しく同僚に伝わるかは甚だ謎ではあるが]
――…突っ込み役の不足ね。
ちなみに私はメレディスはボケ役だと思っているよ。
[最後、同僚の本気か冗談かの言葉には、しれっとそのように返し、
ニーズヘッグ戦へのサポートに徹するために、一度通信を切った]
――…驚いたな。
[そして始まるニーズヘッグ戦。
サポートできる位置に、仲間と共に待機はしているものの、
思いのほかの2人の異世界の勇者の善戦に感嘆が零れた。
その呟きを受けて、仲間内の自分より年配の騎士が警戒を解かぬまま笑った。曰く「自分も、神官長を初めとする若いものが台頭してきた時に、同じような想いを抱いた」のだと、更に続いた彼の言葉になるほどと頷き返す]
確かに、妬ましいという感情は、あまりない、な。
自分の出来る限りで支えられたらとか、
努力してついて行けれたならという想いはあるけれど。
[若くして神官長になったルートヴィヒには、反発する勢力もあるだろう。けれど、その中でルートヴィヒが上手くやっているのは、自分の周りに置く人物の見極めが上手いのかもしれないと、ここに至る任命時に集まっていた顔に思う。
だからこそ、己も、命を賭けてよいと思うのだろう。
そう思い至れば、やはりルートヴィヒの手腕に感服してしまうのだが。
と、そんな風に考え事に少し意識が向かっているのを自覚し、一度頭を振る。その後は、善戦しているとはいえ予断を許さぬニーズヘッグ戦に注視を**]
[大地の精霊は、意地を張り合う二人共に力を貸す。
踏み切りの足が乗る地面は、アイリの干渉>>132により僅かな上下動を繰り返したが。
やがてそれを打ち破り、男を宙へ運ぶ杭となる]
[見下ろした先、アイリ>>133と視線が交わって]
……やっと、か。
[無意識のものであろう声が、精霊の回路を経て伝わる。
苛立ちや安堵ではなく、ただそこまで意地を張ったアイリの思いを、重く受け止める]
お前は本当に、優しい奴だよ。
辛くても諦めるなって言ってきた、俺よりもずっとな。
[自分だけでなく、他の勇者候補たちの身すら案じていたと知れば、眉が下がる。
互いに仲間を思っていたことは同じで、要は体現してきたものの違い。
気付いていなかった訳ではないが、精霊の力を通した心の声で、ようやく認められた]
え? お前今――
[友人、と。
ごく自然に紡がれた言葉に内心驚くのも束の間。
アイリの抱えていたものが、こちらの心中へも流れ込む]
[砕け散り消えゆく二重障壁の向こう。
こちらに向けて目を見開く、アイリの姿が見えた。
その小柄な体躯は、戦鎚の風圧に揺らぎ、傾いでいく>>135]
アイリっ!!
[慌てたように左腕を伸ばし、その体を受け止める。
しかし、アイリの打撃を受け続けた上、更に魔力強化で酷使した自分の体もフラフラで。
柄頭を地に埋めたままの戦鎚に、右手で縋り支えとした]
[流れ込む記憶]
[どこか聞き覚えのある、冷たく乾いた子供の声]
[遠くから、哀しげな鐘の音が響いている]
――お前……。
[便利で少し狡い魔法だと思っていたけれど。
それを極めた理由の奥底は、権力欲ですらなく、大事な人をなくした心の痛み]
大丈夫だ。
もう、誰もお前を置いてなんかいかねえ。
……俺も、他のみんなもだ。
[聞こえているかもわからないけれど、腕に抱えた相手の意識へ、ゆっくりと語り掛ける。
彼がひっそりと浮かべた涙は、この姿勢では見えないけれど、ただ一度だけぎゅっと抱える腕の力を強くして]
『頑強なる大地の力宿す子らよ』
[その声が聞こえた時、アイリは既に目覚めていただろうか]
『その力の高まり、確かに見届けた』
『揺るぎなき汝らの意志に、『大地の勇者』の号と、『世界』の
[巌を思わせる力強く厳粛な声が響いた後、黄色い光が二人の身を包む]
ほら、認めてもらえたぜ。
――もう、帰れなんて言わないよな?
[右手の戦鎚を欠片に戻しながら、アイリへ声を掛ける。
ここに来るのに通ったのと同じ、黄色の渦が現れたなら。
アイリの体を肩に担いで、そちらへ向かう心算だ**]
[結局 欲しかったのは信頼できる確信とその言葉
大丈夫、置いては行かない、その言葉だけでなく
確かに認めざるを得ないだけの力だけでなく
確かにどちらともあわせたその言葉と腕の力はじんわり届いて]
――――…… ……
[大地の領域から響く、精霊たちの声に目を覚ました。
薄ぼんやりした意識。まだトオルには寝てると思われたのか、身体の浮遊感を感じて…]
――――……て。 何をしてるこの馬鹿太郎の無礼次郎め。
[黄色の渦へさあ戻ろうとした直前
アイルリートは担がれたままトオルの背をギュと抓りトオルから降りた]
ほんとに。 ほんっとうにお前は!
僕を担ぐだと!?
何だおまえ、そんなに身長があるのが誇らしいのか!?
僕が小さいからそんな担ぎ方したのかお前は!
よこせ!今すぐその足切って僕によこせ!!
[どうやら肩担ぎが非常にお気に召さなかったらしい。
わなわなと震えながら全力で抗議を行っていると]
[黄色に光る大地の魔力が集束して、精霊石の欠片に宿る
アイルリートにも拳甲の部分に大地の力が集まり、それは形を成す]
『それが大地の魔石』
『魔力を理解し大地を貯える石』
[拳甲のナックルには黄色に輝く大粒の石が埋め込まれていた]
これは、随分と大規格の魔石だな。
トオル、お前の武器にもたぶんコレがついてる。
[これだけ大きな魔石は、ひとつの魔力貯蔵庫としても扱える。
魔石の魔力を上乗せして戦う事もできるだろうし
恐らくはあらかじめ魔法を篭める事もできる。
大地の精霊達からいい貰い物をしたらしい]
[さて、大地の渦は今もそこに現れている]
ではいくか、トオル。
……と、その前にだな……
[ふと振り返ると、そこにはココまで姿をみせずにいた
大地の精霊達がわらわらと見送りにか来ていた様だ]
[先ほどの声は厳かで強き意志を感じる言葉であるというのに]
『おまえら魔力どんだけつかったん?』
『正当なおかしをよーきゅうする』
『あいりがぶじせいちょうして満足です』
『むこにでるむすこをみる心境という?』
『とおるおかしー』
……おまえら本当にこんな時まで……
……はあ。いいよわかったよ。
僕の分とか出し惜しみせず全部出せっていってるんだろ?
[こんなゆるゆるした雰囲気と成りをしているが
精霊達にも色々と大変な助けをさせているのは確かだから。
変な所で頭のあげられない事に辟易しながら、アイルリートはその懐から…]
/*
>>140
りーとくん!
男同士だと担ぐか俵抱きくらいしか選択肢がない気がするy
あ、姫抱き所望だったのかもしかして。
とーるくんにお姫様だっこされるりーとくん…。
それは少し滾るものがあるね 見てる側としてはね
[クッキー、飴玉、団子もどきに、大福の様な何かに、チョコに。
本当にどこにこれ程隠してたと思うほどの菓子袋が懐から引き出されたのだが]
『……ぶじなおかし たったにこ……』
『ごーいん戦で 打たれまくったけっかがこれか』
『すくなすぎるくもつにぜつぼうした』
『だいじなませきのたいかがおかしにこか……』
う、ううう、うるさいな! ちらちら僕をみながら云うんじゃない!
菓子まで無傷で戦えるわけがないだろ!?
[事が終われば追加でお供えが必要かもな、と思いながらも。
なけなしのお菓子は、壊れて菓子クズと化したそれも含めて、精霊達にすべて巻き上げられたのだった*]
― 数年前 ―
かでぃ!かーーでぃ!!
…ここに居たんだね。やっと見つけた。
[風駆ける丘の中腹に、遠縁の少年――
ウェルシュカーディの姿を認めれば、
彼に聞こえる程度に声を張り上げて、近づく。]
近くに来る用事があったから、
かでぃや皆の顔を見ようと思って寄ったんだけど、
君は外に出てるって言われて、探してたんだ。
………隣、座ってもいいかな?
[返事を聞くよりも早く腰を下ろして、
暫くは沈黙の中、吹き抜ける風の音を聞いていた。]
[遠縁とはいえ親しく付き合ってきた間柄、
ウェルシュカーディの家族の住む一帯には幼い頃からよく足を運ぶ。
物心付くか付かないかという頃に両親が世を去ってしまったために、親類縁者…特に彼の両親にはとても良くして貰っていたから、無事の報告と顔見せは欠かさなかった。
とはいえ、互いの成長につれて足を運ぶ頻度はゆるやかに落ち、
こちらの事情も相俟って、この時は確か数ヶ月ぶりの再会だったのだが。]
おじさんおばさんに聞いたよ。
魔法の扱いに行き詰ったんだって……?
[ウェルシュカーディの能力と才能の振り分け方について、
親類縁者が喧しく騒ぎ立てているのは知っている。
彼の両親は息子の成長におおらかで寛容であり、
彼自身も……少なくとも明るく前向きに努めようとしているように己には見えていたから、いつにない表情を見て何と声をかけるべきか、暫し言葉に迷う。]
……実はね。
最近、あまり来ることが出来なかったのは
魔術の方の修行に入ったからなんだ。
[話の取っ掛かりとして挙げたのは、そんなこと。]
[見習いとして神殿に入ったが良いものの、
当初は神殿騎士を志望していたし、それを告げてもいた。
だから、必ずしも重要視されない魔法の修行を重ねるということに触れたなら、大きな転向の兆しが伝わってしまうかもかもしれない。
それでも、転向への迷いを明言しなかったのは、
多いなる血筋を持つこの少年への配慮でもあった。
武芸への適正がまるでないと断じられても
元々の得手に専心すべく転向を選べる己とは違い、
ウェルシュカーディには一定以上の両立が期待されているのであろうし、それに応えようと努力しているのも知っていたからだ。]
……ね、かでぃ。
大魔法使いの血筋を引く重圧だとか、周囲の期待とか、
俺は、君の気持ちを全部分かってあげることは出来ないから
周りの言うことなんて気にしない〜、とか、出来なくたって大丈夫、とか、無責任なことは言えない。
だけど、もしもかでぃが、得意の剣を伸ばして
苦手な魔法も克服したい…って強く思うのなら、
それは、茨の道だけど、必ず努力は実る時がくるよ。
今日の失敗は明日の成功の元、
今日出来なくても、明日は、明後日は、明々後日はきっと――。
かでぃの中の才能もさ、たぶん、そう、
ちょっと寝ぼすけさんなだけなんだ。
……ね、かでぃ。
大魔法使いの血筋を引く重圧だとか、周囲の期待とか、
俺は、君の気持ちを全部分かってあげることは出来ないから
周りの言うことなんて気にしない〜、とか、出来なくたって大丈夫、とか、無責任なことは言えない。
だけど、もしもかでぃが、得意の剣を伸ばして
苦手な魔法も克服したい…って強く思うのなら、
それは、茨の道だけど、必ず努力は実る時がくるよ。
今日の失敗は明日の成功の元、
今日出来なくても、明日は、明後日は、明々後日はきっと――。
かでぃの中の才能もさ、たぶん、そう、
ちょっと寝ぼすけさんなだけなんだ。
大きくなると共に強くなれるのかもしれないし、
……誰かに出会って変わるかもしれない。
焦ることはないんだよ。
じゃ、何かエラソーに語ったところで、
久しぶりに手合わせ願おうかな!
俺のヘナチョコ剣をとくとご覧いただこう!
[幼い頃から遊びの中で、また互いの不得手を補うべく、
剣も魔法も手合わせを繰り返してきた。
ウェルシュカーディが付き合ってくれるのであれば、この時もまたひとつ、武芸での勝敗表に敗北を示す×が刻まれるのだろうが、それはそれ。
己の道に助言をくれた先輩の存在>>1:271や
癒し手を目指す確固たる意志を抱くに至るまでの出会いや経緯は、またいつかの機会に語ることもあるだろう。**]
― 世界樹:待機場 ―
―――ёхыСТ дям
―――прЙв вУгШо
[癒術の光と空間魔法の残滓とが入り乱れた
場の空気を正常に整え、再度治癒の場を展開。
今回相対している大地の二人と流水の二人は、
守護の血脈を引くアイルリートとベルティルデ両名が
共に治癒の魔法を使えたはずだった。
彼らに己の力が必要になるかどうかは分からねど、
いずれにせよ、再び根と樹上とを繋ぐ転移陣を敷く可能性もある。
万事万全にしておくのが己の務めと、切り替えは即座に。
不意の連絡や要請に備え、怠らず整えておく。**]
/*
これで投げて頂けていた過去物も
大体は回収したかな〜(きょろきょろ)
>>152「己の道に助言をくれた先輩の存在>>1:271」は
先輩(上司)と同僚の存在、なんだろうな。
つい回収に頭が行って抜けてしまったけど、
見習い時代にばるたくんにもきっととてもすごくお世話になってる気がする。
/*
あれだね かでぃがかわいくてね
>>1:353までも回収に行ってしまったよね…
俺の縁者かわいすぎ
ブラコンまっしぐら
―回想:精霊節前・風組と―
いいえ、どう致しまして。
[>>2:352>>19セイジ達はそれぞれに笑顔で差し入れを受け取ってくれた。
ウェルシュカーディの口ぶりには思わず声を立てて笑ってしまい、恥じ入って口元を領巾で隠す。
少女は友人が少ないので同世代に何かを渡す機会は貴重なもの。
だから差し入れをこうして喜んで貰えるのは少女にとってとても嬉しい事だった。
そうして二人は自分の問い掛けを受けて思案し始める。
少女は少し緊張した面持ちで彼らが口を開くのを待っていた。]
[ウェルシュカーディとは波長が合う、とセイジは言う。
そう言われた相手の嬉しげな様子はとても微笑ましい。
それは何か身体から発せられているものなのだろうか、と箱入り生活が長くそういった事に疎い少女は考える。
けれど、そうしたものはレオと少女の間には感じられない。
――であれば、自分とレオは合っていないのだろうか。
短時間の思考で何だか泣きたくなって、少女はぐっと感情の高ぶりを堪えた。]
[>>2:353やがて紡がれた言葉。
難しく考えなくていいと言われ、少女ははたと目を瞬かせる。]
……そんなもの、ですか?
[そうしてレオとの相性は悪くなさそうとの言葉に、少女は顔を輝かせ]
そう見えているのなら嬉しいですわ。
レオとは同じ力を宿しておりますし、何より相棒ですもの。
[そうしてはにかんだように笑った。
出会ったばかりの相手だけれど、仲良くしたい、心を合わせる事が出来たらと思うのだ。]
[>>20続くウェルシュカーディの答えもセイジに似たもので。
彼もセイジと特別な事をしているわけではなく、互いに考えが似ているのだという。
けれど正反対の相手とも友達やパートナーになれる。
自分達は友達になれているのだから、パートナーとしても上手くいく、と彼は言ってくれた。]
…はい、そう出来たらと思っておりますわ。
[世界は危機に瀕している。
この生活の先に、レオも、自分も想像出来ないような激しい戦いがあると分かっている。
けれどそんな状況であっても彼女を隣で支えていきたいと心から思う。]
話を聞いて頂いて、どうもありがとうございました。
お二人の風のお力でしょうか、心の霧が晴れた気が致します。
――共に頑張りましょうね。
[前向きな風の少年達に肩を押して貰えたような心地がして。
二人と風の精霊に向かって少女は花の笑顔を浮かべ、感謝の言葉を告げると頭を下げた。**]
[精霊の長らしき声を受けた後。
野球部の仲間たちと比べて相当に軽いアイリを、肩に担ぎ上げて移動しようとしたのだが]
いってぇ!
[その背中が思いっ切り抓られる>>140。
悪いことに打撃で痣を作られた辺りで、本来の力以上の痛みがあり思わず声が出た]
なんでだよ、救助とかする時はこういう担ぎ方するもんだろ!
他にどうやって運べと!
[路の繋げ方を伝えた後。
それに関する三人のやり取りには、口を挟まなかった。
ただ、タチアナが自らの意思で為せる事を、と望む様子に微か、笑む気配を伝えた程度。
その後、転送の成功を枝側と根側、双方から受け取った所では、と小さく息を吐き]
……では、皆は引き続き彼らの補佐を。
その後の指示は状況如何ですが、討伐と試練の完了後は念のため、彼らの状態を万全に保っておいてください。
[そう、短く伝える声には珍しくも疲労が滲む。
常に穏やかな様子を保ち、崩れた所などほとんど見せぬ神官長らしからぬそれは、声を聞く三人にどう響いたか。
ともあれ、神官長はそれきり口を閉ざしてしまう。*]
[親切に運んでやろうとすればこれだと、全力抗議するアイリに理不尽さを感じつつ。
じゃあどうすればと考えて咄嗟に浮かんだのは]
まさか、お姫様抱っ――
[あれの正式な呼び方って何なんだと思いつつ、言葉のチョイスに非常に悪い予感がして途中で切った]
― 聖神神殿・儀式の間 ―
……近い、な。
[結界の維持に力を送りつつ、小さく呟く]
間に合ってくれりゃ、いいんだが……。
地水火風、四大全てが揃ってくれんと、アレの放逐なんざほぼ不可能だからな。
[ぼやくように言いつつ、また、力を凝らす。
常人であれば当の昔に尽き果ててもおかしくない量の魔力を注ぎ込んでいるのだが、結界を維持するために消費される力は未だ涸れる気配を見せてはいない。
もっとも、それが為せるだけの理由を持つからこそ、若くして聖神神官長という大任に就く事となったともいうのだが]
……まったく。
俺の代でよかったと言えばいいのか、なんで俺の代なんだと言えばいいのか。
……ま、言っても始まらんか。
[それでも、愚痴るぐらいは許されてもいいはず、と一頻り吐き出した後、神官長は再び力を凝らす。
その手の中の輝きが揃う時は、そう遠くはない。**]
[そんなやりとりの最中、精霊石の欠片に熱を感じ掌を開いてみれば、それは一回り大きな魔石へと姿を変えていた>>141。
大きさだけでなく、内から自ら輝きを放つその石は、それまで以上の魔力を内に貯め込んでいることが感じられた]
ふむ。
じゃあ今まで以上に、魔法も使いやすくなるのか?
[ありがたいと思う反面、この先に待つ激戦を思い表情を一度引き締めて]
ん?
[アイリに促され進みかけた所で、彼の言葉>>142に振り向けば。
地精霊たちがわらわらと集い、見送りついでにお菓子を要求される>>143]
あー……まあ、結構無茶な使い方したし、な……。
[魔法型のアイリより、大雑把なイメージだけで魔力をぶん回す自分の方が、ある意味精霊への負担は大きいかもしれないと思いつつ]
あれ、意外と無事だ……。
[懐から取り出したお菓子のうち、8個はきちんと形を保っていた。
結構ボコボコにされたし、菓子をかばう余裕などなかったはずなのだが]
『あいりのやさしさ?』
『やさしさにめんじてゆるすか?』
『いや ここはあえてきびしさをみせるのがあいというもの』
『というわけだ おかしよこせー』
[しかし精霊たちの様子は相変わらずで、アイリと視線合わせ肩を竦めたりはしたかもしれない]
― 世界樹:待機場 ―
[そんなやりとりからしばらく後、精霊の領域を抜けた二人は、世界樹の枝へ設けられた待機所へ辿り着く]
悪い、アイリと、ついでに俺の怪我も診てくれねえか。
……あー、アイリも魔力使い果たしたっぽいから。頼むわ。
[アイリはまた意地を張るかもしれないし、もしかしたら既に幾らかは回復しているかもしれないが、そこは譲る気はなく。
一方、徹の方も全身痣や腫ればかりで、一見すればどちらが勝ったのかわからないほどであっただろう*]
― 回想・転送と見送り後の通信 ―
[バルタザールからの返答に胸を撫で下ろした。
巨木の樹上から根までは相当な距離がある。
自分ひとりの身であればともかくとして、他者を送るとなると、
いくらルートヴィヒの調整下にあるとはいえ緊張もするものだ。]
承知しております。
[根と樹上双方からの報告を受け取った
ルートヴィヒからの指示にも短く返答を行うものの>>*6]
(疲れた声、してたなー……)
[神殿こそ出ぬものの、
神官長たるルートヴィヒは世界樹の動向のみならず
精霊側との折衝にも絶えず気を配っているのだろう。
普段は努めて見せぬ疲労が声に滲むほどに、過酷な状況下にあるものと思われ、気遣わしげに神殿の方角を見やる。]
……うん?
[ステファンから聞いた、と前置いてバルタザールの語ったことには、神殿から意識を引き戻して耳を傾けていたが]
彼らの世界にニーズヘッグが……?
『いた』ってことは、今は居ないってこと?
そりゃあそうか、今は此方側に居るんだから……
でも、彼らの世界から居なくなったのは何故だろう、
もしかして、過去、向こうの勇者に倒されて
ニーズヘッグがこっちの世界に転生したとか?
ってことは、フラクシヌスで倒したとしても、
またどこかの世界に――…いや、ごめん。
ちょっと怖いことを考えてしまったけど、まさかまさか。
[ステファンが説明を端折ったために勘違いが生じたバルタザールの解釈>>+58に、更に曲解を加えそうになる。
つい怖い想像をしてしまったが、
彼が伝えたいのはそういう事ではなかろう。]
絆っていうのは、それこ本人が与り知らない過去から
脈々と繋がっているものなのかも知れないね。
[勇者の血脈と、異世界から呼び寄せられた四人の少年少女。
何故彼らが選ばれたか、真実の部分は聞かされていない。
ルートヴィヒに問うたこともあったが、当人たちが見出すことであると暗に示されたのだったか。
それ以上問うことはしなかったけれども]
………ふふ。
るぅと神官長には「至れり尽くせりしすぎぬように」って言われたけど、
至れり尽くせりこそしないものの、結構情移っちゃってるよね。
俺も――君もさ。
[普段と違う同僚の様子、揶揄するように少し笑う。>>+59]
って! ばるたくん、それはどういう!
俺はいつでも冷静な突っ込み役で――!
…ッ、切れた。
[反論が終わる前に通信は途絶えた。>>+60
言い逃げされたのにはぶつくさ言いつつ、
実のところ反論の余地があまりないことはよく分かっている。
沈黙する言霊石を元の場所に放り投げるのだった。*]
/*
帰ってきたら、メル兄さんの愛が見えた件(*ノノ)キャ
倍返ししてやるーっ!
...の、前に、蛇退治しなきゃね...
… ん ?
[悪い予感を感じてトオルが言葉を切るその瞬間>>160。
トオルの目の前には、鼻柱ギリギリの場所でギリギリと音を立てて引き絞られた握り拳が寸止めされていた。
その向こうではにこりと小首を傾げるアイルリートの笑顔]
[本当に何を突拍子も無い事をいうこの馬鹿はと考えながらも
拳を引けば、数秒前のやりとりは何もなかった。何もなかった]
僕にもトオルにも丁度いいだろう。
必要なら後で魔法のひとつでも込めてやる。
お互い、消耗が激しい性質はかわらん様だしな。
[当然だがこれで終わりでは無いのだ。
恐らく自分とトオルが別々に別れて、どちらかに送られる。
こうして、地精霊に菓子をやる程度の平和な事ならいいのだが……て……]
おいまて。何故おまえがそんなに菓子袋をもってるんだ。
[本気で瞠目して米神を弄りだしたアイルリートの表情が複雑に彩られていた]
いや確かにそのうち覚悟しておけと僕も教えたがな?
こいつらの賄賂はこれ以外ないとか教えたがな?
…………このデブ精霊どもめ……
[その様なやりとりを経て、黄色の渦へと赴く]
…… …… …… …… 。
[だが黄色の渦に踏み入る直前で、またアイルリートが足を止めた。
もうこれ以上の用事は別にあるワケでは無い。地精霊も首を傾げている。
アイルリートは大地の魔力をよく内包したそれの裾を摘んで目の前に回していた]
[それはアイルリートがつけていた黄色のマントだ。
多少、大地の精霊の力が込められている。
マガーネル家の当主が代々つけてきた品物であり
実際、威厳や貫禄が身につきやすいからとこれまで纏い続けてきた品だ。
数秒か、数十秒か、それを無言で見続けて]
[アイルリートはその黄色のマントを外すと、地精霊たちに向けて投げ捨てた]
…… それもあげる。
[恐らくキョト、とした疑問符を地精霊やトオルも浮かべたかも知れないが。
さ、いくぞ、とトオルの背中を押す様にして、やがて世界樹の空間へと戻って行く事となった]
…… ……あのマント……何時か進化したら儲け物だな。
[大地の領域から世界樹の場所へ帰還した後、ふとそんな事を呟いた]
……ん? なんだトオル、よく考えてみろ。
あそこは歴代の血族や王族でも生涯に入れたら幸運なほどの聖域なのだぞ。
ただの感情や思う所だけで捨てたとおもったか?
あんな大地の魔力が充満した場所に数百年数千年晒してみろ。
遠い将来、あの領域に訪れる大地の勇者が回収する頃には
繊維の隅まで大地の精霊が染みこんだ伝説級の霊具に進化してるかもしれないのだぞ。
ははははは。折角あんな聖域に入る機会を賜れたのだ。
未来の勇者への先行投資は必要ではないか。
[そんな少し残念さを感じないでもない会話をはさみながらだが、さて
将来的に実際に、あのマントがどうなっているかは遠すぎる未来の話だろう]
― 世界樹:待機場 ―
[今度こそ精霊の領域から抜けて、指定されていた待機所まで特に何事もなく到着する事になる]
すまんな、レントナー。
途中で最低限はしてやったが、魔力が足りん。
先にそこのバカからやってくれ。
[訪れた待機所では治癒の場が形成されていた>>153。
正直ありがたい。治癒の場を形成できる癒者も稀有だし、何よりも今の疲労困憊したアイルリートは、自前の魔力を正直使いたくなかっただけに。
尤も、治癒を受けるにしても、先にコイツからだ、とメレディスには、トオルの方へ手を払う仕草を示してみせたのだが]
― グラフヴィトニル戦 ―
[ウェルシュの魔法>>105のお陰で、火球は避けられずに当たり燃え上がる。]
---Gyaooooonnnnnnn
[長く響く咆哮は断末魔だったのか、そのまま下へと落下していく。]
――――……あーー、消火、どうしよう。
[あいつ、油ぎってたよね、と呟きながら落下していくグラフヴィトニルを眺めている。*]
[ニーズヘッグの頭がステファンと反対の方向へと向く>>+54。
セージが引きつけてくれていることに感謝しながら、目標との距離、放つ威力、魔法の形状を頭の中でイメージした]
ッ!
[途中、セージを害そうとする霧の如き
sharply……pierce……vast……
[セージがニーズヘッグとの距離を詰める>>+56間、放つ魔法のイメージを膨らませていく。
鋭く、広く貫くイメージ。
両手で握った長杖を右下から後方へと振り下げると、柄頭の先端で結晶が強く光を放った]
Cross spear flare!
[宣と共に振り下げた柄頭を自分の左上へと振り上げる。
柄頭がシュテルンの正面を通過せんとした時、ニーズヘッグに巨大な炎の槍が放たれた。
それはセージがニーズヘッグを斬り上げ、蹴り飛ばした>>+57と同時]
セージ! 離れテ!!
[万一を思い上げる声。
それはニーズヘッグの意識をこちらに向けることになっただろうが、既に魔法は放たれた後。
蹴り飛ばされ、振り向かんとするところに、炎の槍が突き刺さった。
直後、突き刺さった内部から十字を切るように更に炎が奔る]
ワ!
[煌々と内を焼く炎に抗わんと、ニーズヘッグが片方だけ残る翼をデタラメに振り回し、乱気流を放つ。
その一筋がシュテルンのところまで奔り、長杖で受けるようにしながら後方へと吹き飛ばされた*]
…………。
[視界を半分以上覆う握り拳に、無言で両手を上げた。
その向こうに、とてもいい笑顔をするアイリ>>167が見えていた]
そうか……そうだな。
盾が一つくらいあるといいかもな。
[>>168攻撃を持って護りとする、が自分のスタイルになりつつあるが。
アイリと別れ、他の勇者たちと共に戦う以上、1枚は保険が欲しいと考えを口にして]
ああ、これか?
ね、念の為……だな。
[菓子袋について指摘されれば>>169歯切れ悪く答える。
なんとなく腹が減るからと多めに持ってきた訳ではない。きっとない。
いずれにしろ、全てを譲り渡してなお、精霊たちを満足させることは出来なかったが]
……ん? どうした?
[そして黄色の渦を通る直前。
足を止めマントを外すアイリ>>170>>171に瞬く。
トレードマークとも言うべきそれを、アイリは領域の地精霊向け投げ捨てた]
えっ、いいのかよ!
[通常の衣服と違う、どこか伝統を感じさせる威厳あるマントだと、なんとなくは思っていたから。
その行為に驚くも、背を押されればそれ以上何も言えず、その場を後にする]
進化?
[唐突に思えるアイリの言葉に聞き返すと、彼から解説が返ってくる]
そりゃまた……気の長い話だな。
[確かに、自分でもわかるほど濃密な、あの場の魔力を受け続ければ――
何だろう、漬物とかの残念な例えしか出て来ないが、何か特別な効果は得られそうな気がした]
でも、お前は良かったのか?
[未来、というのがいつの話かはわからないが、今戦いに赴くアイリ自身はと。
随分すっきりしたシルエットになった彼へ、視線を送る]
[貫く槍に虹の守りは砕け、衝撃でベルティルデは後ろから倒れた。
耳を打つ小さな悲鳴に、玲緒は涙と痛みでぼろぼろの顔をぎゅっと歪める。
守りを失おうと、きっと相棒は戦意を失わない。
簡単に折れてしまうような、脆い心の持ち主ではないと知っていたから]
――……っ。
[叫ぶことも出来ず、ただ荒い吐息を吐き散らしながら。
倒れる少女を逃すまいと縺れる足で追い縋り、、
自分の身体を使って抑えこもうと、跨るようにして両膝をついた]
― 世界樹:待機場 ―
え、いや、俺は……。
[待機所で、アイリに手を払う動作をされ、困ったように彼我を見る。
消耗したアイリを先に、と言いたい所だが、肉体的な負傷を見れば、自分の方が度合いが上なのは確かで]
大丈夫か? 痛い所とかないよな?
[知らぬ内につけた傷はないかとアイリへ確認した後、大人しく治癒を受けることにした*]
なんだかおまえもおまえで残念な例えを考えてそうだが……
……いいんだよ。
アレは僕の身体には少しブカブカだからな。
[背中に感じる布地の重みが消えるだけで、随分スッキリした]
大体、あんな布切れいちまいを捨てたところで。
最後まで勝てるに決まってるだろう?
僕たちならそれで当然だ。
[トオルの前を歩きながら、そう、肩越しにそう瞳を向けて]
― 世界樹:待機場 ―
お帰り、とーるくん、りーとくん。
……って、あっちゃあ〜…これは。
漢同士派手に拳交えたみたいだね。
[アイルリートの仕草>>173から意図を汲み取ると先に徹の元へ。
彼らの様子から怪我をしているのは疑いがなかったが、
いざ剥いてみると痣や腫れの多さに思わず唸る。
アイルリートの言う通り、道中で処置を施された箇所もあり、
取捨選択も含め適切な処置によって悪化を免れている部分も多い。]
君たちの補佐がこちらの任だから、謝るようなことないよ。
その『最低限』がこっちはとても助かってる。
りーとくんは、少しの間、こっちで。
[傷の再生促進のための術式の隣に、新たな陣を敷く。
自身が考え事や精神統一の為に使うことのある術式だが、
精神力の安定は多少の魔力回復の助けになればと。]
[蹴りを決めた直後に放たれた力。>>+63
間を置かず響いた離れて、という声>>+64に、とっさに気流を操りニーズヘッグから距離を取った]
……なんっ……。
[ニーズヘッグに突き刺さる、炎の槍。
それを誰が放ったのかなど、確かめるまでもなく]
すっげぇ……。
[零れ落ちたのは、感嘆の声。
とはいえ、そんな悠長に構えている場合じゃ、ない]
[熱に苦しむニーズヘッグが片翼で発生させる乱気流。
風乙女に護られたこちらは、軽く、よろめく程度ですむものの]
ステファンっ!?
[その護りを広げて向ける暇もなく、吹き飛ばされるステファンの姿>>+65が目に入り]
んのっ……!
風乙女、みんなを守ってくれ!
[風乙女たちに願うのはステファンを、そして戦いを見守るバルタザールたちへの守護]
俺には、こいつがありゃ、十分!
[懸念を示す風乙女に示すのは、精霊の腕輪。
直後、少年は暴れるニーズヘッグと向けて走り出す]
……吹き荒れる風の流れ、その力、俺に応えろ!
[双剣を握る向きを変えつつ、駆ける。
呼びかけるのは、暴れるニーズヘッグが引き起こす乱気流。
翠の光が煌き、腕輪から零れたその煌きを取り込んだ乱気流は、ニーズヘッグを捕える縛となる。
怒りによる咆哮と共に撒き散らされる毒霧すら飲み込む風の縛は、竜巻の如く。
一度開けた距離を詰めた少年は、絡み合う根を思いっきり蹴って跳び上がり]
……っせぇい!
[気合と共に振り上げ、振り下ろした双剣で、翠に煌く乱気流を叩ききった。
その一閃で乱気流は風の刃と転じ、ヘーズヘッグの身を引き裂く]
……これで、止めだっ!
[風の刃が舞う中、更に高く跳んだ少年は、降下の勢いを乗せた突きをニーズヘッグの頭頂に叩き込む。
響く咆哮。
翠に煌く刃は硬い鱗の抵抗をもものともせずに突き刺さり。
咆哮は絶叫へと転じ、やがて、その巨躯がゆっくりと崩れ落ちた。*]
[傷は多いものの、大きな損傷は見当たらないようだ。
長引きそうな痣については慎重に回復促進魔法を重ね掛けして]
ん。よし。
これで大丈夫なはずだよ。
もし痛いとか痒いとかあったら言ってね。
[徹の処置が終われば、彼に休息を勧める。
アイルリートの処置へと移るべく手の洗浄を行いつつ]
……それで…
君たちは、どっちが勝ったのかな……?
[傷だらけの徹。魔力残り少ないアイルリート。
見て分かる勝者の証でもあれば別だが、
ふと、ぽつり、と問いを向けた。*]
……そうか。
[確かに、彼の身には少し大きいとは思っていたけれど]
そうだな。今のお前の方が――
なんつーか、らしい、気がするよ。
[体躯に見合わぬ威厳や迫力が、嘘だとは思わないけれど。
今の、ひとりの少年らしいアイリの姿の方が、好ましく見えていた]
うん?
[さらり、と言われた、『僕たち』という言葉。
そこに感慨のようなものは浮かぶけれど、特にそれを指摘はしないで]
ああ、そうだな!
[肩越しに向けられた瞳へ、同意を返す]
― 世界樹の枝の上 ―
[風の刃の目つぶしに翻弄されていた大蛇に、まともにぶつかった火炎の珠は、忽ちのうちに紅蓮の炎となって燃え上がる]
うわ、すっごい…
[上空に居ても炎が届きそうな勢いに、ウェルシュは感嘆の声を漏らす。
火炎を放ったミリアム本人も、己の魔法に驚いているらしいのが表情から知れて>>100思わず笑みが浮かんだ]
(同じだね、ボクら)
[星司と力をぶつけ合うという試練を通じて、絆を深め、同時に己の限界を…限界と思っていた場所を乗り越えた。その先に見えた新しい景色を、ミリアムも…そしておそらくはステファンも、同じように見つけているのだろうと思う]
[ひゅう、と世界樹を巡る風が鳴る。
遠く、雄々しく激しくぶつかる大地の響きと、美しく、そしてしなやかに強く交差する流水の流れを、五感のどこかで感じた気がした]
『ウェル、ぼーっとしないでっ!火事になっちゃうわよ!』
え?
[風妖精の声に気付けば、ミリアムが落ちていく大蛇を目にして顔色を変えていた>>174]
あー、えっと…多分、あいつは途中で崩れると思う、けど、途中に火の粉が散っちゃうとまずい、よね。
[ちらりと妖精を見ると、ぷい、とそっぽを向かれてしまう]
『やーよ!あんな蛇に結界かけるのなんて、私の美意識が許さないわっ!』
セインーそんなこと言わずに!妖精の集落だって被害受けるかもしれないんだよ?!
『嫌ったら、嫌!』
[そんなやりとりの間にも炎の塊と化した大蛇はどんどんと落ちていく]
[――もし、今、ベルティルデを追い詰めていると言えるなら、
それは自分の能力などではなく、彼女の矜持故だと玲緒は思う。
試練の相手は、槍しか扱えない半端な勇者候補。
そんな相手にまともに付き合う必要はなく、
未熟さに付け込んで、試練を有利に進めれば良い。
『剣の百合』を真正面から受け止める必要など――なかったのに]
…あー、もう、判ったよ!
[ウェルシュは、やけくそのようにそう叫ぶと、蛇の後を追って、急降下する]
ミリアム!先にメル兄さんのとこに帰ってて!
[ミリアムの横を擦り抜けながら、そう声を投げ、更に下へ、燃える蛇の傍に追いつくと、炎が肌を舐めるのも構わず、サーベルを構えて、その大きな頭に向かっていく。
近付く風の気配を感じてか、大蛇は大きく口を開けて、毒牙を剥いた]
〜Read validum ventum per ignem〜
[風の力を炎に加え、その威力を増すよう唱えた魔法に反応して、ミリアムの属性魔法を受けていたサーベルの刀身が白い炎を纏う]
消えろっ!!
[迫る蛇の頭を一刀両断にする勢いで上段に振りかぶったサーベルを振り下ろすと、白い炎が蛇を包む火炎とぶつかり合って、激しく爆発した]
[けれどベルティルデは――玲緒のたった一人の相棒は、
望まれた通り、逸らすことなく正々堂々と戦ってくれた。
異界から喚ばれた、知り合ってまだ短い少女を理解しようとし、
本気で向き合ってくれたのだ。
そうでなければ疾うに、玲緒の敗北で決着はついていたに違いない]
にゃあああああっ!!
[火炎と火炎のぶつかり合いで炎と蛇は同時に消えたものの、当然と言えば当然の結果として、自分も吹っ飛ばされるわけで]
『もおおおお!ほんっとに馬鹿っ!!』
[後を追って飛んできた風の妖精の結界が掴まえてくれなかったら、疾風の守護者はきっと、お空の星になってしまったことだろう]
セイン…ありがと。
『知らないわよ、馬鹿っ!』
[風の妖精の結界に運ばれて世界樹の枝に降ろされると、炎に近付きすぎて煤まみれの顔でウェルシュは笑った]
きっと来てくれると思ったんだ…
『甘えてるんじゃないわよ、ばかばかっ!』
あはは…うん、馬鹿だけど…
[ふう、と意識が遠くなるのを感じる]
…きっと、星司、も…
『ウェル?...やだ、ちょっとウェル?!』
『こんなとこで寝ないでよーーっっ!馬鹿ああああっ!』
[風の妖精の絶叫は、もしかしたら休憩所あたりまで響き渡ったかもしれない*]
― 世界樹:待機場 ―
ははは、そうだな。派手にやられたぜ。
[漢同士と言う辺りアイリのことをわかってるなと思いつつ、言われるがまま癒者>>181へ傷を見せる。
服の中は自分でもまじまじと見たりはしていなかったから、彼が唸るのと同様、自分でもちょっと引いてしまったが。
それでもアイリの最低限の治療もあり、後に響くことはなさそうだ]
うん……ありがとうな。
[慎重に怪我の様子を見極め、場合によっては魔法の重ね掛けを施してくれた癒者>>182へ頭を下げる。
彼がアイリの治療に移れば、邪魔にならない所に座り込んで見守る心算だが]
お、……俺です……一応。
[どちらが勝ったかと問われ、そうは見えないだろうなと内心思いつつ答える]
でも、どうにか追い付いて勝った、みたいな感じかな……?
[互いに全力を出し切った結果、ではあるのだが。
決着の瞬間まで、食らいつき引っ張り上げられた、という感覚はやはりあった*]
デッ! ダッ! Ouch!
[吹き飛ばされたステファンの身体は、デコボコした根にぶつかり何度か跳ね上がる。
そこに追撃の乱気流が迫らんとした時、再び身体を跳ね上げるはずだった暴風が急激に和らいだ]
…what?
[うつ伏せの状態からどうにか身体を持ち上げ、風の異変に周囲を見遣る。
属が異なるために風乙女をはっきりと見ることは出来ないが、何かが護るように存在する>>+67ことは感じ取れた]
tender wind…?
セージ?
[この場所にあって風と言えば、違わずセージを連想出来る。
それに気付いた直後、まだニーズヘッグが倒れていないことを思い出し、瞬時に意識をそちらへと向けた]
[目に入ったのは、ニーズヘッグが放った乱気流がニーズヘッグ自身を縛している様子>>+68。
風の檻の如き竜巻が立ち上がり、それごと叩き斬らんとセージの双剣が煌いた]
Wow! Great!
[セージの攻撃はそれに留まらず、身を裂かれたニーズヘッグの頭頂に止めの一撃繰り出す。
研ぎ澄まされた双剣の刀身はニーズヘッグの絶叫を生み出し、巨体が『世界樹』の根を揺らした]
[>>178咄嗟に目を閉じてしまったので、レオが歪んだ表情を浮かべたのには気付かずに。
痛む身体を叱咤し、身を起こそうとした瞬間に追い縋って来た相棒の体重がかかり、]
…あっ…!!
[少女は慌てて逃れようとレオの身体の下で身を捩る。
相棒とは体格差があるが、起き上がる前だったので簡単には振り解けずに]
[喉元に突きつけられた槍の石突。
謝って怪我をしないようにと配慮しているのだろうか。
優しい子だ。]
――…。
降参は、致しません。
[きっぱりとそう言いながら、少女は黒い籠手の先から出る指先を動かす。
幾何かの時間が経ったからか、無茶をすれば一度だけ魔法が使えそうだ。]
[新たに敷かれた精神回復の陣に、ほう、と目を瞠る]
そういえば、後衛向きの結界陣は殆ど組んだ事がないな。
何時かそのうち時間ができれば覚えてもみるか?
[関心を覚えながらも、大人しく陣内で身体を休息させる。
傷もだが魔力の回復する流れがやはり違うときた]
[然し此方は魔力切れ、トオルは満身創痍。
この様子では、傍目に勝敗の結果は、五分五分か若干アイルリートの勝ちに見えなくもなかろう]
…… …… ……譲った。
[ぽつりとした、メレディスの問いに、少し表情を顰めて、そう]
ふん、このバカが随分がんばるものだからな。
こいつに勝たせてやったが。それがどうかしたか?
[どうやら『負けた』と云う言葉を使うのはそれでも嫌な様で。
強がるのか、『トオルに勝たせた』なんて表現で、それでも正確な結果は教えて置いた]
[レオの呼吸が荒い。
魔法を喰らった事で消耗しているのだろう。
少女は口を引き結んだ後に]
…っ、清漣なる蒼き魂よ
我の求めに応え給え
疾く――疾く
[少女は素早く短縮呪文を紡ぐ。
――使う魔力は今の自分に出せる最大値。
精霊の血を引く者の、守護者の矜持を、魔力に託す。]
レオ、呪文が使える相手に口を動かす余地を与えてはいけませんわ。
[呪文を唱えながら、自分を抑え込む相棒に優しく語り掛ける聲。]
魔力がある限り、この口が動く限り。
私は絶対に諦めたり致しません――
この魔法に私の全てを賭けましょう。
私に勝つ心算なら、乗り越えて下さいませ。
[レオは少女にとって「相棒」であって「敵」ではない。
それ故に呪文は「者」になっていた事に彼女は気付いていただろうか。]
‘全て’を射抜け!
ヴァッサー・クーゲル!!
[二人の上空に生じた空色の水珠は、12(4x4)個。
組み伏せられてしまった今、逃げる事は出来ない。
否、自分に当たっても構わない。
――そんな捨て身の攻撃魔法を発動させた。*]
…… ……い、いっておくが!
[ふとトオルと視線が重なれば突然、声を開いて]
僕が本気で勝つ事だけ考えたら!
トオルなんてまだまだなんだからな!
お前の体力が尽きるまで、遠距離で戦えば確実に勝つのは僕なんだ!
まだまだ耐久力は到底勝てないんだからな!
[そんな弁明という名前のいいわけを勝手にしていた]
/*
強引にごめんなさいね。
あ、愛故に…。
セルフでダメージ(衰弱)を増やします。
メレディスさんにお世話になるよ。
って、ふぁー!!
出目荒ぶり過ぎ!2桁行けばいいかなくらいだったのに。
これは気絶するんじゃなかろうか?
あ?
[負けた、とは、アイリは言わなかった>>198]
うん、まあ、そうだな……。
[しかし内心に思う所>>194もあり、ここはアイリの顔を立てる]
[崩れ落ちたニーズヘッグの頭の上では、と息を吐く。
突き立てた翠の双剣を結晶体に戻し、飛び降りた所に駆けよってくるステファン。>>+74]
おう、やったな!
[ハイタッチを受けつつ、にぱ、と笑う]
毒吐かれた時はちょっと焦ったけど、あの火、つけてくれたのステファンだろ?
あれのおかげで助かったぜ!
[じんわりと勝利を実感しつつ問いかけた直後に、視界がブレた。
あれ、と思う間もなく、世界が回り]
あ……れ?
なんか…………しび、れて、る?
[僅かに吸い込んだ毒霧の効果が、落ち着いた所でじんわりと出てきたとは気づく余裕もなく。
くてり、その場に座り込む。
その背後では、力を失ったニーズヘッグの巨躯が霧に飲まれ、根の奥へ染み込むように消え失せて行った。*]
[ふと視線があった所で、精霊の力越しに声が飛んでくる]
あー。……そうかもな。
[早口な弁明に対し、こちらの反応は素直なもの]
負けてないよ。お前は。
[結果がどうあれ、男は心底からそう思っていた]
ああ――…意外とかじゃ全くないんだよ。
二人ともあまりにも満身創痍で、
凄く伯仲した仕合だったみたいだから、
つい、確認しておきたくなって。
[自分が勝利したと言い切らない『一応』の前置き。>>194
そして、『譲った』という、
アイルリートらしい――捻った表現。>>198
治療のため手と術を閃かせながら、双眸は数度瞬き、
視線は大地の勇者ふたりを交互に往復する。]
そっか、とーるくんか… ……、
[よくよく見れば、アイルリートの背でいつも勇猛にはためいていた
トレードマークの黄色いマントが消えている。
大地の精霊の祝福、『勇者』として長が認めた証は
恐らく、違う形で彼らの中に存在するのだろう。]
…… …、
実力が拮抗するってことはさ、
やっぱり二人じゃないと、ってことなんだよね。
[にーーっこり、と笑みを深める。
他意はないが、彼らの中に生まれた絆を
もう一押ししておきたい、そんな兄心は許されたい。]
うん。おめでとうだよ!
おめでとうはりーとくんととーるくん、もちろん、二人に。
[治療を終えた徹とアイルリートに飲み物を差し出した。*]
…… …、
勝ち負けじゃあなくってね。
実力が拮抗するってことはさ、
やっぱり二人じゃないと、ってことなんだよね。
[にーーっこり、と笑みを深める。
他意はないが、彼らの中に生まれた絆を
もう一押ししておきたい、そんな兄心は許されたい。]
うん。おめでとうだよ!
おめでとうはりーとくんととーるくん、もちろん、二人に。
[治療を終えた徹とアイルリートに飲み物を差し出した。*]
……そういう事でいいんだ。
[歯切れの悪い反応や、トオルの中での認識など察しつつも。
然しそれでもそれですぐ様に素直になれるという程度のプライドでもないアイルリートは、幸なのか不幸なのか]
[実際の所では一番よく理解していたのは自分自身だ]
…… …… ……ふん。
[負けて悔しいと感じながらも、認めるしかない。
そんな少し複雑な感情を抱くのは、勝負に対してではない。
その頑固な位の意志が、確かに自分のそれを上回った事に。
なのに何とか勝てた、なんて事でも考えていそうな、妙な所で自信のあるかないかわからない、トオルの姿に、ふ、と笑いに近い息がもれていた]
― 世界樹の枝の上 ―
え!?ウェルシュはどうするの!?
[落下する蛇を追う様に急降下して横をすり抜けるウェルシュ>>187に声を掛けるものの。
飛行する術を持たない身ゆえ、えっちらおっちらと待機所兼休憩所と戻り]
[で。実に邪気の無い笑顔をみせたメレディスに
アイルリートは判りやすい位に苦虫を潰した表情を晒して]
…… ……おまえがルートの所にいれる理由がよくわかったよ……。
……レントナー。『天然物』とか同僚や上司にいわれた覚えは??
[差し出された飲み物を、バッ、と奪いながら傾ける耳が弱ったと云う様に赤い。
どうやら性質だけで云うならレントナーは完全に水属性のそれだな。と。
共に同じ頃合に試練をうけた、二人の女性の顔を思わず想起させるのだった*]
2人とも大丈夫か?
[ニーズヘッグの息の根が止まったかどうかの確認は、他の仲間に任せ、星司が放った守護の風の力を借りて、ハイタッチをする2人の元に降り立った]
ニーズヘッグを倒してくれてありがとう。
[ぱっと見、大丈夫そうな2人に、まずは礼の言葉を述べるが、
星司の身体が頽れるならば慌てて手を差し伸べ]
――…大捕り物の後で申し訳ないが、
我が隊の癒者の治癒を受けて
できるだけ万全の状態に持っていって欲しい。
神官長のあの様子だと、おそらく次辺りが『本命』になる。
[申し訳なさそうに、そう告げた]
ん。そう……か。
[意外ではない、というメレディス>>202に、ひとつ頷いて。
笑み深める姿>>203を見れば、ちら、とアイリへ視線を送る]
そうだよな。
[アイリの意地っぱりは、さてどんな具合であろうか。
後押しするような癒者の言葉受けつつ、じっとアイリを見た。
そこに掛けられる、祝福の言葉]
あんがとな!
[受け取った飲み物をアイリの方へ向けたのは、なんとなく乾杯でもしようかという気分になったから。
受けられても受けられなくても、豪快に一気飲みしてそれを飲み干し]
はー。体動かした後の飲み物は美味いぜ!
[そんな、体育会系らしいいつもの調子で、感想を述べたりする*]
/*
>>206
wwwwww
www
りーと くん
さっきばるたくんにボケ役言われたばっかりなのに!
そして夜間になるとどんどん人が集まる待機所……。
間に合わねええあっぷあっぷ!
『降参は、致しません』
[ベルティルデの言葉>>196に唇を噛み締める。
槍の石突を突き付けるだけで決着をつけずにいたのは、
自分の手を汚すことなく終わらせたいと願う、心の弱さ故だ。
――けれど、誇り高き桔梗色の少女は、そんな玲緒の惰弱を赦さない]
[玲緒を打ち倒す為の呪文を紡ぎながらも、優しく諭す聲に応える]
……そうだよね。
本気で戦ってって、お願いしたのは私の方。
だから、私が終わらせないといけないんだ。
ありがとう。――いくよ。
[抑えこまれたベルティルデが、全てを掛けて呪文を紡ぐ。
二人の上空に浮かび上がる十二の水球。
七大蛇との戦いでも、これほどの規模で魔法は発動していない。
振り仰ぎ視線を向けずとも、
頭上でどれほどの魔法が凝縮しているのか。
『剣の百合』を通じてではあるが、水の魔力を操る術を覚えた玲緒にも理解が出来た。
このまま魔法が発動すれば、
既にダメージを負い、かつベルティルデの盾になる位置にいる
玲緒の負けが確定するだろう]
[死力を振り絞り雄叫びをあげると、
『剣の百合』を中心に水の魔力が集い、幾つもの魔法円を描いた]
やああぁ!!
[石突でベルティルデを打ち、
同時に襲い来る水珠から二人を守る為、
水の魔力を解放し、魔法を破壊しようとする*]
[風の妖精の叫び>>192が届いたのは、その頃だったか]
え、今の声……。
[そこにミリアム>>207も顔を出し、事情を話す]
えっと……助けに行くのか?
ここまで運ぶなら、俺も行った方がいいよな?
[なんとなく力仕事向きではなさそうなメレディスの顔を見つつ、ウェルシュの方へ向かうならと立ち上がる*]
[パチン、と合わせた両手が鳴る>>+75]
yes!
防御の付与魔法だヨ!
役に立ったなら良かったヨ。
[問いかけに返し、安堵の笑みを浮かべていたのだが]
oh!? セージ!?
[しびれてる、と零しながら座り込む様子>>+76に慌てた声を上げた]
アッ、バルタザールサン!
Healer! Healerドコ!?
[申し訳無さそうな様子で言うバルタザール>>+77に、食って掛かるようにしながら言う。
慌てすぎて、自分で治す、と言うのがすっかり頭から抜けていた]
[癒者が来てセージの治療をしてもらった後、落ち着いてから改めて今後のことを聞く]
『本命』、まだ居るんだネ。
ボクはさっき吹き飛ばされた時の打撲くらいダカラ、ダイジョブ。
休息の時間がもらえるなら、多分直ぐに戻せるヨ。
[打撲よりも大規模魔法を連続で放ったことの方が消耗が激しい。
癒者の世話にもなる心算だが、再び魔法を放てるように、身体は休息を欲していた。
それ故、その時間を得られるなら問題無いと告げる*]
[祝福を素直に容れる徹>>208をうんうんと微笑ましげに見て、
さて、アイルリートはと思えば、苦虫を噛み潰したかのような表情。
微妙な間の後に向けられた言葉はといえば―――。>>206]
えっ!!?
な、何、突然なんで?!
[話の飛躍も(少なくとも己には)理解出来なかったが、
ついさっき同僚からボケ役だなどと不名誉な扱いを賜ったばかりなのに、今度は地の勇者の片割れから天然物と呼ばれると来た。なんなのこのしうち。]
出来るだけ万全の状態というのは、
星司殿だけのことではないぞ?
打撲の治療も、魔力回復の補助も、
受けれるだけ受けといてくれ。
[ステファンの言葉に、厳しい顔で告げる。
そのことが『本命』の存在の肯定になるだろう。
丁度、ニーズヘッグの巨躯が霧に飲み込まれたのを確認した隊が、こちらと合流した。
癒者が1人ではないと判れば、ステファンも素直に回復を受けてくれるだろうか]
(……でも)
[背けた顔の一部が赤い。
己の性質が残る二人の属性を想起させていることなども思いもよらず、アイルリートの変化に触れた嬉しさで思わず漏れる笑み。
徹はといえばさっぱりと飲み物を流し込んでいるようで、
こちらはこちらで豪胆で心強いものだ。]
そうだなあ。
癒し系 …とは呼ばれる、かな。
[見抜かれているのは観念するとして、
もういっそ茶化してしまおうとしたのだが、
ドヤ顔はきっと大いに滑っていた。*]
[名前を呼ぶステファンの声が遠い。>>+79
なんて考えた所に伸びた支えの手。
それがバルタザールのものと気づくと、は、と一つ息を吐いた。>>+77]
あー……バルタザール、さん……。
[間延びした声で名を呼びつつ、やって来た癒者の治療を受ける。
その周囲を、風乙女が案ずるようにくるり、と舞った。
その視線が何度か上へ向いたのは、上での相棒のあれやこれやを覚っていたから……かも知れない]
[ともあれ、治療を受けて落ち着いた所で改めて、今後の事を聞いて]
『本命』、かぁ。
あの上ってなんなんだ、って思うけど、りょーかいですっ。
俺も、さっきの痺れ以外は問題ないし。
ちゃんと休めば、大丈夫。
[毒霧の影響さえ取り除かれれば、残るのは慣れぬ技の行使による疲れのみだから。
問題ないですよ、と頷いた。*]
― 少し後・待機場 ―
みりーちゃん、お帰り……
あれ、ひとり?
[ひゅっと風を切る音が響く。続いて着地音。
大蛇討伐に向かったはずのミリアムが待機場に降り立ったのには、まず労いを向けるけれども。
彼女の説明を聞けば、表情は固くなる。]
かでぃが、燃える大蛇を追った…。
でも、ほぼ勝利は確定している状況なんだよね?
それなら、止めに向かったんだと思うけど…
[周囲の音に耳を澄ませるが、それらしき音が聞こえない。
落下速度によっては、感知に送った光球も見失うだろう。]
…信じて、待とうか。
あの子も君も、精霊の長に認められた力を持つ存在なんだから。
きっと、すぐに戻ってくるよ。
[闇雲な心配は、彼らが勇者として認められた時に掻き消えた。
今あるのは、彼らへの信のみだから。
泣きそうな顔をするミリアムを宥めるように、静かな声を紡いだ。*]
――…ッ!
[>>211精霊の領域だからだろうか。
今までにこれほど多くの水珠を発現させたことはなく、少女の瞳は揺れる。
対するレオは叫び声と共に獲物を中心に水の魔力を集わせる。
幾重もの魔方陣が出現するのを見て少女は瞠目した。]
あ…ッ!
[頭に感じた衝撃に少女は呻き声を上げて、意識を途切れさせる。
解放された魔力は今まさに二人に襲い掛かろうとしていた水珠の魔法を打ち砕いた。*]
[ともあれ、彼らが束の間の休息を取る間に、バルタザールは言霊石に触れ、前回疲れが見えていた神官長と、ボケ役に天然物という肩書が増えたらしい同僚に、現状を伝えるべく通信を開始した]
こちらバルタザール。
ステファン殿、星司殿、両名の活躍により
ニーズヘッグ無事討伐完了しました。
現在2名には、回復をしてもらっています。
[簡潔に此方の状況を伝えた後、ふと声色を変え]
神官長、この状況ですから無理はするなとはいえませんが
倒れるなら無事『勝利』を得てからにしてください。
疲労困憊で動けなくなったなら、私が担いで運んでさしあげますから。
――…もちろん、メレディスも、な。
[2人に向けるのは、口が上手くない男なりの半分冗談を含んだ激励**]
強く、なりましたのね。本当に。
[眩しそうに相棒の姿を見つめた。
守ってあげなければ、と思っていた相棒は自分の全力を乗り越える程の強さを備えていた。]
本気で戦って下さってどうもありがとうございました。
嬉しかったです。
本当に――
/*
あ、しまった。
更新してなかったんで>>212徹くんを見落としてた!
したいことあったら申し訳ないし、メモで言っておくかー
[その後に、精霊の領域に響くのは二人を慈しむような女性の声。
レオに加護を与えた精霊の声だと分かるだろう。]
『これにて試練は終了じゃ。流水の子らよ。
最初は揃って殻も取れぬ雛であったのに、どうしてなかなか…
無論、結果は合格じゃよ。よく頑張ったの。』
[癒しの力が二人を包み込む。
完全ではないが、動けるようにはなるだろう。
幼い水精が流水の勇者の周りで歌い、踊る。
指先に熱が宿り、目が眩む程の瑠璃色の光が生じ]
『これは証じゃ。大切に使うのじゃぞ。』
[二人の右の人差し指に嵌ったのは、中央に台座に藍晶石が嵌った、流水紋を意匠にした指輪。
藍晶石には水の加護と魔力に満ちている事が分かるだろう。]
……そうですか……わかりました。
[言霊石から届く報告>>+84に、小さく返す。
根を直接蝕む存在は、懸念の中でも大きかったものだから、零れるのは安堵の息。
そこに届いた、声色変えての言葉に、神官長は一つ、二つと瞬いた]
……は?
……わかっていますよ。
『勝利』を見ずして倒れる心算など、元よりありません。
[それは自身には赦されぬ事だから、とは口にはせず]
あなたの手を煩わせるような事には、ならぬように努めますよ。
ま、相手次第ですが。
[相手、が何を示すかは口にはせず、軽い口調で返す。
激励への感謝の言葉は綴らぬものの、声音には確かにそれが現れていた。*]
― 待機場 ―
んー。
[ミリアムの報告に対する、メレディスの反応>>217を耳にし、少し考える表情を見せるが]
ま、大丈夫、だよな。
[信じて待とうという彼に頷く。
傷はほとんど癒してもらったとはいえ、余計な面倒を増やせば彼に申し訳ない。
それに、勇者として認められた彼なら、という思いも確かにあった*]
[トオルから飲み物を向けられた。勿論意味はわかるのだが]
……あぁ。
[極自然に、飲み物を一度ぶつけて飲む。
然し随分豪快な飲み方だ。脳筋らしい飲み方というか]
(これで勉強ができるなんて。
酷い詐欺があったもんだ……)
[もし余裕があれば一度、どこぞの王立学院の試験問題でも遊びでぶつけてみようか?
そんな事を考えながら、傾ける飲み物は、まあ確かに美味しかったのだが]
[まあ確かに美味しい。飲み物を傾けながらメレディスの反応には]
…… ……それで上手い事いったつもりか。馬鹿者。
[ああ、こいつも勉強のできる馬鹿の同類か。
滑るどころか、転んだ先の柱が壊れて家屋全壊くらいに見えて、乾いた表情を向けた頃]
[ミリアムが戻る。泣きそうな顔で事の次第を説明されたアイルリートは]
僕はいかんぞ
絶対にあいつは肝心なところで馬鹿をして遅れてるんだ。僕はいかんぞ。
……なあ。何で僕のまわりはこう馬鹿な友人ばかりなのだ……?
[後半分の問いかけは誰に向けた者なのかアイルリート自身知らない。
唯、説明されたウェルの行動と、その後に辿るであろう何かを思わず予測して。
まあ尤も、話を聞く限り、命に関わる形のヘマでない事は確信していたから、結局回復陣に居座り続けてたのだが]
― 聖神神殿・儀式の間 ―
……む。
[閉ざされていた目が緩く開く。
視線が向くのは、手の中の四つの精霊石。
それらは全てが熱を帯び、美しい輝きを内から放っていた]
四大……揃った……か。
[目標は無事に達せられた、と。
感じ取ったそれに、は、と一つ息を吐く]
と、なると、後は……。
[迫りくる最大の脅威にどう対するか。
ともあれ、まずは『均衡』を取らねばならないが]
根側に送ったのは、異界の疾風と火炎。
……なら、大地と流水は血脈とするか。
それで、総合的な均衡は取れるはず。
[小さく呟き、意識向けるのは言霊石。*]
……うん。
[ふにゃぁ、とした顔はそのままに、とりあえず回復することに専念しようと。
……そのうち、アイルリートにちょっかいかけにいくのだろうけど。]
……試練の突破、並びに『七大蛇』と『翼毒蛇』の沈黙を確認した。
[向ける言葉は、表向きの口調ではなく、素。
メレディスやバルタザールはともかく、タチアナには驚きを齎すかも知れない]
……が、同時に最凶の厄介者が降りてきた。
もうしばらく時間は稼ぐ。
その間に、大地のアイルリートと、流水のベルティルデを根側に送ってくれ。
それで、四大の均衡は保てるはずだ。
[そこまで言った後、は、と大きく息を吐いて]
……詳細は、路を繋ぐ時に通達するが……最悪に備えておくのを忘れるな。
そして……。
[ここで、言葉は一度、途切れ]
最悪が訪れた時には、最善を保てるように。
……全力を持って、『四大の勇者』たちを支えてくれ。
現場に出れん、俺の分も……頼む。
[そう、告げる声音は今まででも一番真摯な響きを帯びていた。*]
[アイリに飲み物を向ければ、素直に一度ぶつけられる>>226。
その反応に笑み浮かべる男に、アイリの内心の声は聞こえていない]
[そして誰にともなくの彼の問い掛け>>228は、聞こえたけれどノーコメントとした]
─ 回想 勇者到着から翼毒蛇アタックまで ─
ありがとう、ございます。
[バルタザールとメレディスに申し出た提案は、明確に出来るという自信は無かった。
心まで獣になるのではと不安になるせいでこれまで意図して行ったことも無く、何故出来ると思うのか明確な説明も出来なかったから。
だから、言われた方はタチアナが何を言い出したのか、何をしたいのかも解らずきっと困惑しただろう。
それでも、二人から拒否の言葉は出てこなくて。>>*2>>+17
そんな時ではないというのに、嬉しさを感じて無意識緩む頬を引き締めて]
えっと、その…
─ 回想・勇者到着から翼毒蛇アタックまで ─
…入り口が開いて、お二人が、移動、する時。
おそわれたり、あわてたりしないで、すむように。
私が合図をしたら、5つ数えて。
言霊石を、つかってもらえ、ますか。
[具体的にどうするつもりかを問われ、説明をする。
それに是を返されれば、緊張の表情が安堵に変わった。
何をするつもりかと問われたなら、ここに何も近づけない様にするとだけ]
─ 回想・勇者到着から翼毒蛇アタックまで ─
はい…聞こえて、ます。
[メレディスからの連絡>>*3が届くと、バルタザール>>+18に続いて答えた後喉に手を当て]
…よし。
それじゃ…バルザーさん、メーディーさん。
お願い、します。
[先程伝えた通り、合図をしてから大きく口を開けるも、無音。
調査隊の面々には微かに空気を震わせているのは解っても、獣や虫のみに伝わる不快音が出ているのだとは解らないだろう。
翼毒蛇ほどの超大物はこの程度気にも留めぬだろうが、先程の大蜥蜴位ならば厭い極力近付こうとせぬものだ。
周囲を見渡せば、鳥などが此方一帯を避ける様に離れるのが見えたかもしれない]
―閑話:証について―
[御魂達の住まう世界の、異国の言葉で‘青色’を意味する名を持つ藍晶石は、
依存心や甘えをなくし、独立心や探究心を強める力を秘めている。
また直観力を強めて潜在能力を開花させ、
進むべき道へ強い意志を持って進む事が出来るように後押しをする、とも。
それは彼女らを‘子’と言った女精霊からの祝福であり、
様々な
─ 回想・勇者到着から翼毒蛇アタックまで ─
[無事にステファン、星司が通路を通過して到着したのを確認すると、口を閉じる。
音に追われた生き物達が戻ってくるのは暫く時間を置いてからになるだろう。
長く酷使した喉を、けほんと鳴らした後やや霞む声でステファンと星司に挨拶をして]
お二人、とも。
おつかれでは、ない、ですか。
[これから挑む大物相手に疲労が残っていては大変だと、何より先に問いかけたのだが。
こちらを見つけて元気に手を振るステファン>>+20の様子では、休息は取ってきているようだ。
実際バルタザールと言葉を交わすのをみれば、既に準備万端らしい。
二人に任せるばかりでなく、自分も出来ることを全力で頑張ろう。
そう思いながら、バルタザールの指揮の下ステファンと星司のサポートにあたることとなっただろう**]
[待機場で忙しい時間を過ごしている最中、入った通信。]
ニーズヘッグ討伐お疲れ様、ばるたくん。
…、ニーズヘッグが出てくると聞いたときには
本当のところ、どうなることかと思っていたんだけど、
凄い成長ぶりに舌を巻くばかりで…
いや、成長なんて言ったら失礼かな。
もう、彼らはとっくに俺なんかじゃ届かない領域に
手を届かせつつあるような…
[感慨深いような、寂しいような。
そう呟いて、また、続く言葉には
冗句だと理解しているからこそ、気兼ねなく笑った。]
……『世界樹』を蝕むものたちの討伐の完了と、そして、大地と流水の精霊の承認を、確認しました。
[声が響いたのは、各自が落ち着いた頃合いの事。
口調は静かだが、声音はどこか、緊張感を帯びる]
それでは、これより大地のアイルリートと流水のベルティルデは、根の領域への移動を。
そこで、火炎のステファン、疾風の星司らと合流し、待機してください。
大地の徹、流水の玲緒、火炎のミリアム、疾風のウェルシュカーディは、そのまま枝にて待機。
そうする事で、四大の力の均衡を保ちつつ……『次』に備えます。
『次』を退けられるか否か、それに、『世界』の行く末はかかっています。
……皆、十分な休養を取ってください。
そのための時間は……稼ぎます。
[静かに言うのにやや遅れ、現れるのは白い光の渦──枝と根とを繋ぐ路。*]
頼もしい、けど、君の厄介になるのは、
同じ任務の時だけで十分だよ。
それよりも、傍にいる神官騎士や癒者、ちあちゃん、
それに、勇者の子らを任せたよ。
[己はともかく、心配なのは声色に疲労滲むルートヴィヒだ。
バルタザールならば話は別だが、癒者が公開回線に乗せて要たる神官長に身体の心配を向けては徒に士気に影響を出しかねないと、そこは告げずに]
此方も、ちゃんと踏ん張るから。
そっちも大怪我、しないように!
[神殿と根、異なる場所にいる上司と同僚、仲間に向け
一本釘を刺して、通信を閉じた。*]
[水珠と『剣の百合』の魔力――二つの流水の力が空中で衝突すると、魔法は砕けてきらめく欠片となり、二人の少女の上へと降り注ぐ。
そんな幻想的な光景を顧みることもないまま。
得物を手放すと、頭を殴りつけ気絶させてしまったベルティルデに焦燥も露に呼びかけた]
ベル、終わったよ。
……ねえ、目を開けてよ。
[頭を強打しているから、動かすことも出来ない。
動転のあまり、メレディスから預かった魔法信号弾>>346の存在も忘れ、ベルティルデが目を覚ますまでの間、おろおろと狼狽えるばかりで。
――試練を乗り越えたことにさえ、思いは至らない]
[更に後、再度言霊石が明滅した。
タイミングを見るに指令だろうかと、
応答する声も若干の緊張を帯びる。
届いた声には………僅か、沈黙する。]
最凶の厄介者――…とうとう、来ますか。
[ルートヴィヒの素を知る身、
常とは打って変わった彼の口調への驚きはない。]
……承知。
転送の準備、整えておきます。
[神官長の声の中に、幾つもの感情が
複雑に交錯しているような気がして、一瞬躊躇するも。
短い言葉にすべてを篭めるよう、
了承の言葉は簡潔なもの*]
ベル、大丈夫!?
[ゆるり目を開ける相棒に安堵して、息を吐いた。
きっと泣きそうな顔をしていたに違いない。
それなのに『強く、なりましたのね。本当に』などと言われ、
眩しそうに見つめられれば、困ったような含羞みを浮かべる。
更に、礼まで言われてしまえば、
慌てて手を振って、ぺこりと頭を下げた]
こっちこそ、ありがとう。
[玲緒は自分が弱いことを言い訳にして、
ベルティルデに依存していた。
――けれど、これからは違う。
相棒の後ろに付いて行くのではなく、肩を並べて歩いていこう。
だから莞爾と微笑む少女へと、晴れやかな心からの笑顔を向けるのだ]
―世界樹:待機場―
[碧色の渦を越えて、待機所へと向かう。
頬には切り傷、最後に使った魔法が響いて足許はおぼつかず。
服は汚れ、特に腕を纏っていた領巾は破れてぼろぼろになってしまっていた。
常の少女では在り得ない姿で、それでもすっきりとした顔で少女の口元は綻んでいる。]
レントナー様、申し訳ありません。
かなり消耗してしまいまして…回復をお願い致しますわ。
[申し訳なさそうに笑いつつ、メレディスに回復魔法を頼む。
物理的ダメージが大きいレオを先に、と言う心算。*]
― 数年前 ―
メル兄さん…
[風駆ける丘の中腹、膝を抱えて、うずくまっていた少年は、かけられた声に、ぱっと顔を上げる>>145
そして懐かしい笑顔を見ると、一瞬泣きそうに顔を歪め、その表情を隠すように、膝に顔を伏せた。
幼い頃から笑顔でいる事の多い、ウェルシュだったが、この頃はそれも少し湿りがちで、特に兄と慕っているメレディスの前では、取り繕うことも出来なかったのだ。
魔法の扱いに行き詰まっている、という話を振られれば、顔を伏せたまま小さく頷いて]
うん…こないだも、失敗して納屋をひとつ吹っ飛ばしちゃって…農家の人に迷惑かけちゃったんだ。
[暴走という形での失敗は、他者にかける迷惑の度合いが大きい。そうでなければ、自分の問題、で済むはずの所、段々と追いつめられた気分になっていくのは、その点に負う所が大きい、とは、両親からメレディスにも伝わっていただろう]
魔術の修行?
[暫しの沈黙の後、告げられた言葉>>147に、今度は驚きの表情で顔を上げる]
そ、か…メル兄さんは、魔法の才能あるものね。
[武術の才能が無い、ではなく、魔法の才が秀でている。そう捉えるだけの前向きさをウェルシュは失っていない。だからこそ、疾風の守護者の血筋として、魔法が進歩せずとも武術だけは、と剣の修行を怠らずに来てもいたのだ。
メレディスが彼なりに悩み、先達の助言や幾多の経験を経て、迷いながらもその道を進もうとしているとは知る由も無かったが、耳にする声音に、諦めや後悔の色は感じ取れなかったが故に、彼の配慮にもまた気付くことは出来ずに、ただその言葉の先を聞く>>149]
茨の道、かあ…
[必ず努力は実る、と、そう言われたことよりも、そこへ至までの茨の道の遠さに、心が沈んでしまうのは、少年の心の幼さの現れだろう。それでも、未来への道は閉ざされていない、と、メレディスがそう伝えようとしてくれていることは良く解ったから]
才能が寝ぼすけってなにさー。
[メレディス流の例えに>>150ぷうとふくれるのは、いつもの顔で。それから、にこりと笑顔を見せる]
ありがとう、メル兄さん。
[どうすればいいのか、先に何かが本当に変わるのか、そんな自信は無かったけれど、自分を「大魔法使いの末裔」ウェルシュではなく、「かでぃ」という愛称で呼んで、弟のような存在として気にかけ、励ましてくれるメレディスの存在が、すでに一つの出逢いであると、心の奥底で感じ取っていた]
[その後、手合わせを申し出られれば、「うん、喜んで!」と、元気に応じ…]
メル兄さんが、神官になるなら、ボクが神殿騎士を目指すのもアリかなあ。そしたら、護ってあげられるよ?
[手合わせの後に、にこぱと笑って、そんなことを悪気無く告げるのは、子供らしさと言って良かったものかどうか]
― 世界樹の枝の上 ―
(メル兄さんの言ったとおり、だったね…)
[揺蕩う意識の中で、ウェルシュは過去の自分とメレディスに微笑みかける]
(星司と出逢って、みんなを知って…寝ぼすけだったボクも、目が覚めた。だから今度は、ボクがみんなを…メル兄さん達を護るよ…)
[あの日告げた言葉は、ただの子供の戯れ言に聞こえたかもしれないけれど、少年の心の内の大事な願いのひとつ。
大好きで大切な人を護りたい…そんな、単純だけれど、一番強い、心の要となっている]
『ウ、ェ、ル!いいかげんに起きてよ、寝ぼすけっ!!』
わぷっっ!!
[びゅう、と顔に吹き付けた突風に、意識が一気に覚醒する]
セイン〜、もうちょっと優しく…
『優しく起こしてたら、一生寝たままでしょ、ウェルなんて。とっとと皆と合流しないと…』
[そこで、妖精はどこか不安げに辺りを見渡す]
『なんだか、変な感じがするわ…』
[慈しむような水精の声が苦しかった試練の終わりを告げる。
二人共に力を認められたことが、何よりも嬉しかった。
優しい癒しの力を感じ、身を委ねていると
幼い水精たちの歓喜の歌が聞こえた。
指先に触れる熱と瑠璃色の光に驚くうちに
右の人差し指には、水精からの贈り物]
――お揃いだね。
[そう口にして、相棒に嬉しそうに流水紋の指輪を見せた*]
変な感じ、て?
[それが、妖精特有の直感による「次」の敵の存在を感じ取る予知に近いものだったと知ったのは、彼女の忠告に従って、皆の集まる休憩所まで辿り着き、響いた神官長の声>>234>>235を耳にした時のことだった*]
[大丈夫、と返す自分たちに休息を、と願うバルタザールは真剣そのもの、と見えた。
彼と神官長のやり取りは知らぬ身ながら、その様子は競技前のコーチの様子にも似て。
ニーズヘッグ討伐成功に浮かれていた気持ちが、ぴしり、引き締まる]
んでも、『本命』……『本命』、かぁ。
[なんだと思う? なんて、ステファンや風乙女に問いかけながら時間を過ごし。
やがて聞こえた声>>234に、きょとん、と瞬いた]
え? なに、あの二人がこっち来るの?
[根側に来る、と示された二人の名にこてり、と首を傾ぐ。
バルタザール曰くの『本命』に対するため、なのだろう、という予測はすぐについたけれど]
……四大の、均衡。
[大地と流水の二人をこちらに合流させることで、保てる、というもの。
それが大事なものなのは何となく、わかる。
この辺り、言葉でなく、感覚での理解が先に来ていた]
……『次』を退けられるか、否か、に。
世界の……行く末。
[そうだ、と思い出す。
自分たちは、この世界を救うために呼ばれたのだ、と。
ふと、視線が落ちるのは、右手首の腕輪]
……『次』がどんなモンかは、わかんねぇけど。
ここまで来たら、最後までやり遂げねーとな。
[そーだろ? とステファンに同意を求める。
少年の瞳にはやはり、迷いの翳りはない。
ここまで来たら最後まで走りきる──そんな、強い意志が覗くのみで]
さってと、んじゃ、まずはこっちに来る二人、出迎えるか!
[まずは、と意識を向けるのは、こちらに来るという仲間たちを出迎える事。*]
/*
おお時系列迷子。
@ばるたくん通信
↓
Aるぅとサン通信
↓
B流水の女の子2名到着
↓
Cるぅとサン2つ目の通信(最凶くるよ)
↓
Dウェルシュ到着
↓
E全体指令>>234>>235
で、いいのかな。BとCは逆、か?
いやでも焦ってる様子ないしB→Cでいいのか。
皆様、お疲れ様でした。
[その場にいた者には笑みを向け、無事を喜んだ。
そうして怪我も癒えて落ち着いた頃合に、>>234神官長の声が響く。
声色からは差し迫った雰囲気が感じられて少女は無意識に息を呑む。
続けられた言葉には顎を引いて頷き]
…ありがとうございます。ヴェルトラオム様。
[時間を稼ぐ、という言葉は気になったが、戦いに赴くのに英気を養うのは必須。
彼の心遣いは無駄にしまいと誓う。]
アイルリート様、宜しくお願い致しますね。
[自分達よりも先に試練を終え、同じ場所へと向かう彼に笑い掛けた。]
……どうしたのだ、ミリアム。
まったく、キミも火炎の勇者というのに相変わらずだな。
[その内回復陣で急速するうちにミリアムが此方へ気を向けてきた。
ふにゃん、とした顔は頼りあるのか頼りないのか、苦笑を誘う]
大丈夫だ、ウェルは悪運には恵まれてる奴であるしな
それに、僕の予測が正しければもうそろそろこの試練も……
[ひとまず元気付けておこうか、とそうぽんぽんと手を伸ばそうとした時。
何処か普段とは違う様子を帯びた、神官長の声が聞こえてきた>>234]
[どうやら、蛇という敵はすべて排除されたらしい。
然しそれで終わりではなく、『次』が最後だと彼はいう、だが]
…… ……ルート……?
[元々、彼との付き合いは大地の守護者、マガーネル当主として、決して付き合いの欠かせない聖神神殿の主、即ち神官長としての彼と邂逅したのが始まり。
随分物怖じみせないで他の権力者と違う、独自の考えとそんな真意を読ませぬ鉄面皮に、反発心だの興味だのが絡み、浅くない相手であるが。
そんな彼の声色は、アイルリートも始めて聞くほど、何かに緊張した様なものだった。
何よりもルートヴィヒは、その『次』とやらを恐ろしい程に警戒している様に感じられたから]
…レオ、頑張りましょうね。
[出立前、少女は相棒に歩み寄り、話し掛ける。
相棒と離れるのは寂しい。
けれど、大樹の根ではステファンやセイジ達が今も役目を果たさんとしているのだ。
我が儘は言わない。]
離れていても、心はきっと繋がっておりますわ。
[示すのは揃いの指輪。
>>245精霊の領域でお揃いだと笑いあった、二人で試練を乗り越えた証だ。]
……ベルティルデと僕が下に行くのか。
[最後に遅れて待機所に表れたベルティルデは
常の彼女なら、何をすればこうなれる!?と思わずアイルリートも瞠目して心配を覚えた程度にはボロボロの体をしていたが>>239]
十分に体勢は整えてから行くとしようか。
それから……
トオル!石を貸してくれ!
[トオルを真正面にみて、その石が指す意味はすぐに伝わるだろう]
[トオルから大地の石を借り受ければ、そこに回復させたばかりの魔力を、術式と共に込める。
石の回りを大地の精霊の力が舞い踊り、魔法が宿されるのを感じる]
回復魔法と障壁魔法。
ひとつずつ込めておく。
よく使い所は考えるのだぞ。
[枝側に残留する四人は、並べて魔法より武戦を得意とする者達ばかりだ。
少しばかり、心配が残らないでもない。だが]
― 世界樹:待機場 ―
[しばらく後、待機場に現れたのは二人の女性。
試練を終えた彼女らもまた幾らかの負傷をしており、癒者の治療を受ける]
[そこに響く、神官長の声>>234]
俺がこっちに残る方、か。
[ミリアムと玲緒、戻って来たならウェルシュへ視線を送り。
それから最後に、アイリの方を見て]
じゃ、また後で、な。
[彼の内心にあるものを知ってしまったが故に、努めて明るくしつつもはっきりと、声を掛ける]
……いけるな? トオル。
僕と。僕たちと。共に戦うのなら。
それでも大丈夫だ。そうだろう?
[ひとりでない、もうひとりの大地の勇者と認めて。
トオルの瞳を強くみる様にして、その覚悟はとっくにできてるな?と確かめる]
/*
おっと違う。
Cは言霊石だから警戒強めるのは俺やばるたくんか
あんまり硬い調子で女の子2人迎えるのもあれだし、B→C かなあ。
……『次』って何だろうな。
[一方、引っ掛かるのは神官長の言い回し>>235。
今までは一応、何と戦うのかは教えてくれていたはずだが。
それに、時間を稼ぐ――というのも]
――ま、どんな相手だって。
退かないし、負けねえけど、な。
[『世界』の行く末かかった一戦。
アイリへ向けた決意がある以上、そこに迷いはない]
[そうして他の勇者たちの方へと視線を移し]
皆様のご武運を祈っておりますわ。
――いる場所は違えど、共に頑張りましょう。
[一礼すると、用意された道、白い渦の中へ身を投じる。*]
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