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商人 ファミルは記された一葉 に投票を委任しようとしましたが、解決不能でした。
記された一葉 は 商人 ファミル に投票した
瞬槍 リエヴル は 商人 ファミル に投票した
商人 ファミル は 死霊魔導士 ベリアン に投票した(ランダム投票)
騎士 ヤコブ は 商人 ファミル に投票した
死霊魔導士 ベリアン は 商人 ファミル に投票した
騎士 シュテルン は 商人 ファミル に投票した
鷹の眼 イングリッド は 商人 ファミル に投票した
聖歌人 ローズマリー は 商人 ファミル に投票した
騎士 シェットラント は 商人 ファミル に投票した
魔女 ガートルード は 商人 ファミル に投票した
力の探求者 ウェルシュ は 商人 ファミル に投票した
魔王 テオドール は 商人 ファミル に投票した
商人 ファミル は村人の手により処刑された。
記された一葉 は、瞬槍 リエヴル を占った。
魔女 ガートルード は、聖歌人 ローズマリー を占った。
力の探求者 ウェルシュ は、騎士 ヤコブ を占った。
次の日の朝、魔女 ガートルード が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、記された一葉 、瞬槍 リエヴル、騎士 ヤコブ、死霊魔導士 ベリアン、騎士 シュテルン、鷹の眼 イングリッド、聖歌人 ローズマリー、騎士 シェットラント、力の探求者 ウェルシュ、魔王 テオドールの10名。
どれほどの大河であっても、終わりは訪れる。
海へ流れ込むものもあれば、砂漠に消えるものもある。
人生も同じようなものだ。
いくら曲がりくねって、どれほど逆流しているように見えても、いつかは終わりに流れ着く。
その先がどこかが違うだけで。
――― ランドルフ・マイヤー 『人生論』
「ねえねえ。ひとは死んだらどこに行くの?」
「遠いおそらにいくんじゃないかなぁ。」
「妖精は?」
「風に溶けるんだよ。だって風から生まれたんだから。」
――― とある妖精猫たちの会話
瞬槍 リエヴルは、力の探求者 ウェルシュ を投票先に選びました。
騎士 シェットラントは、力の探求者 ウェルシュ を投票先に選びました。
魔王 テオドールは、力の探求者 ウェルシュ を投票先に選びました。
/*
なんか、もう、とってもごめん…。
強引に戦いに行けば良かったかな…><
聖結界があると厳しいとか言って、斬りに走るべきだったかしら。
や、べリアン何かするかなと思ったけど、
これは彼の目の前で他人が殺してやるべきだったか…
ごめん、ごめん、ガートルードもファミルも、動き悪くてごめんねなんだよ…
二人とも美味しい立ち位置だったのになぁ…うぅ…
魔王 テオドールは、瞬槍 リエヴル を能力(襲う)の対象に選びました。
魔王 テオドールは、力の探求者 ウェルシュ を投票先に選びました。
魔王 テオドールは、瞬槍 リエヴル を能力(襲う)の対象に選びました。
/*
もうほんとに御免なさいごめんなさい。
戦闘ううううううう(ごろごろごろごろ)
でも騎士団若手組のお悩み相談というか、
言葉でいろんなもん託していくのも年長者(とっても)
としては欲しいかなあと思ったらね、タスクがね…
ああああああああああ。
時間があと1日欲しかtt (ぱたり)
/*
あ、そういえば焦りすぎて占い先変えるのも
忘れていたわね…。
デフォだね女の子つながりだね。ロズマリちゃんはかわいい。
記された一葉 は、力の探求者 ウェルシュ を投票先に選びました。
/*
攻撃魔法どっかに滅多打ちに打ち込みたい…
(どっかいうか寧ろ自分の遅筆に)
(いや、時間把握能力のような気もする)
(結界見落としてたのが痛かtt
…いかん。このままだと自己反省モード甚だしいので
ちょっと落ち着いて寝とこうね…。
― カレン東原の戦い:2日目 ―
[ 舞い上がる煙で煤だらけのハーピー隊が帰ってきて、
騎士団の状況>>2:546を報告した。
動きが乱れていると聞いて、ふむ、と無精ヒゲを撫でる。 ]
[ テオドールは基本的に、責任者を決めたら、その者に現場の判断は任せる主義だ。
だから、誰かうまく立ち回った者が居たのだろうと思うが、
騎士団の罠の向こう、騎士本隊の足元に仕込むのは、
魔軍側からは困難に思えた。 ]
……カレンに忍ばせた部隊のいずれかか。
褒美をやらねばならぬな。
[ それが切り捨てたファミルの手柄だとは知らぬ。
書記官に記させると、テオドールはすでに次の事を考えていた。 ]
― 開戦/遊撃隊 ―
[遠距離戦と、罠の発動までは動きは見せず。
ただ、副官に指示して隊を二つに分けさせた。
前線に飛び込むための部隊と、『想定外の異変』に対応するための部隊]
『……いーんでーすかー』
うるせぇ。
現場判断が第一だ。
『……はいはい』
[場にそぐわないやり取りは、いつもの事。
騎士としての務めを果たし、多くの成果を上げてはいるものの。
その一方で、『現場判断』と称した命令違反も積み重ねている。
だから、そう動く事に──敵の別働隊に、一部を向ける事に躊躇いはない]
……ま、何にしても、そっちは任せる。
『……貸しですよ』
わかってるってぇの。
[短いやり取りの後、副官は傍を離れて分隊の方へ。
そして、自身の意識は戦場へ。
無自覚、手が触れるのは、刻まれし印のある辺りだった]
鷹の眼 イングリッドは、力の探求者 ウェルシュ を投票先に選びました。
騎士 シュテルンは、力の探求者 ウェルシュ を投票先に選びました。
― とある日の雑談 ―
死んだからお布施の宝石、十五個くらい納品してくれねぇかな!
[死んだかと言われたら反射で死んだから葬式代を収めろだの、何だの、とにかくタカろうとするあくどさであった。
稀にものすごく真面目な声で言うから、本気と受けてドン引きした人も居るには居た。>>+0]
う、うぐぐぐ治療費の一割ィ?!待て、どうにかなる、俺は平気だ、
生きてる生きてる、大丈夫、超元気今から海で泳げるくらい元気。
だから治療院はいかなkイダダダダダダ!
[がしっと掴まれたらやっぱり傷だらけ、ぎゃんぎゃん一割とるならもっと丁寧にはこべだの料理はうまいところがいいだの、注文はものすごい多い。しかもまだ引いてもらおうと交渉してくる。
十分元気なのかもしれない。]
[もしも、ファミルが死んで誰かが悼むとすれば。
それは間違いなくこの男だったに違いない。
だからきっと、自分がまた取り残されてしまう事も預言の内だった。
それに気づけなかったのが、悪いのだ。*]
− カレン港付近 −
[死者ではないキアラを見たと思った。>>2:548
逆呪文を制御していた力が乱れ、暴走する。]
──…っ
[夜鷹が導き、イングリッドから遣わされた伝令が見出したのは、意識を失って倒れているベリアンの姿であった。>>2:552
ベリアンに触れる嫌悪感よりも、魔王の怒りを恐れた伝令は、状態はともあれベリアンを連れ帰るべく、馬の背に乗せて、狂おしいほどに魔法が煌めき燃え上がる夜の中へと走り込む。**]
[暗い空にいくつもの茜色が飛ぶ>>2:540。
用意した罠は発動し、燃え上がった干草が篝火のように辺りを照らした。
それが確認されると前へと出ていた弓兵が下がり、進軍の太鼓が高らかに鳴る>>546。
けれど、進み始めた騎士達の動きが諸処で乱れた]
っ、これ、あの時の…!
[泥に足を取られる騎士達。
その魔法はティレルでローズマリー自身が受けたものと酷似していた。
いつの間にと言う思いと、仕掛けた者が近くに居る可能性が頭を過ぎる]
ふと気付いたけど、魔法の3禁断に、3PCが挑戦してるのだね。
● 死者を蘇らせることは不可能です。
↑ベリアン
● 寿命で死にそうな人を救うことも、寿命を延ばすこともできません。
↑ガートルード
● 未来を知ることはできません。
↑テオドール
このうち、ベリアンは「蘇らせることはできなかった」、
オッサンは「俺は未来を知ることなど出来ない」
って明言してるけど、
ガートは(参加者視点で見て)ちょいグレーかもしれぬ。
──
──
──
──
──
──
[歌が成るまでにどれほど戦況が変化していたか。
乱れる進軍を助けるべく、歌で大地に働きかける。
大地が鳴動し、声の届く範囲の地面が小刻みに揺れた。
それにうろたえる者は居ただろうか。
硬い地面では歩行を困難にするやもしれないが、泥濘ある場所は下から徐々に足場が出来るのを感じるだろう。
泥は残るものの、抜け出すに足る足場が出来るはずだ]
/*
エイプリルフールは終わった!
だが、私の目に映るやこぶんは、未だに提督の格好のままである。
これも、キャッシュ消すまではつづくのかなぁ。(にやにや)
国主さん、絵師さん、今年も楽しいお祭りをありがとう。
聖歌人 ローズマリーは、力の探求者 ウェルシュ を投票先に選びました。
[歩兵の部隊とともに駆け出そうとしていたヤコブは、ふとそれを感じて振り返る。
カレンの街全体を覆う、美しい光。
それを背に受けて駆けてくるような、気配。]
―――…?
[知っているような気がした。
温かくておおきい、だれかの面影。
懐にある身代わりの紅玉が、ほんのりと熱を帯びたように感じた。]
[ 前線は拮抗しているようだ。
ヤコブは指揮官としては素人のはずだが、おそらく良い軍師がついているのだろう。
なかなかいい戦いをする。 ]
……ベリアンからの報告はまだか。
[ 陽動のトロール隊も攻めあぐねているようだ。
テオドールは眉間に皺を寄せる。
二正面作戦の長所は、敵の後背を突ける事である。
短所は、頭数が減り、突破力が弱まる事である。
……今のところ、短所の方が足を引っ張っていると見える。
ベリアンが港の破壊に成功すれば、充分取り返せるものだが……。 ]
― 出陣前/野営地 ―
[慌ただしく、出陣前の準備が進められる頃。
その合間をどうにか縫って、訪れたのは若き騎士の許]
……忙しい時にすまんな。
少し、時間、もらえるか?
[突然の来訪は若き騎士に何を思わせたか。
緊張しているようなら、ほんの少し楽しげな笑みを浮かべて]
ちょっと、話しておきたい事があってな。
と言っても、面倒な話じゃない……だから、力は抜いて構わんぜ。
[砕けた口調で言葉を続ける。
元より、これまでは話す機会もなかった相手、その変化の意味など知る由もなかろうが。
場にそぐわない様子は、戦いの場を離れた男の素の様子。
要件を問われたならば、一つ、息を吐いて]
ん……ちょっとな。
話をしてみたい、と思ったんだ。
……お前は、ここに……この、先に。
何を見出すつもりで、今、この場に立っているのか。
色々と慌ただしくなる前に、それを、聞いておきたい。
[戦端が開けば、話す余裕はなくなる。
だからこそ、聞いておきたかった。
思う所を託せるか否かを、確かめたいから。*]
― どえらい昔の話 ―
[母は言った。
とある人が昔ここには居て、お前が生まれてすぐに出ていってしまったけれど、お前良く懐いていたのですよ、と。]
ふぅん。
[母はそれに加えて、みんなにあいされるひとよ、と言った。]
[ファミルが、よほどその話にぽかんとしていたのだろう、続けてきっとイケメンになるわぁとくねくねした。
しょっぱい顔で母を見た。
へぇかっこいいのか、次来たらひざかっくんしてやろ、とか思うくらいには、このころからやっぱり性格が悪かった。]
[将来ご本人と出会う時のファミルは、それがソマリアランその人とは全く思わなかったのである。
ここぞと言う時カンが鈍いのはここからだった。*]
[ 望ましい報告もあれば、腹立たしい報告もある。 ]
別動中のコボルド隊が、騎兵部隊から攻撃を受けている?>>2>>3
独自判断で動いた部隊がいるというのか。
部隊章は?
[ 確認して、テオドールは口元を歪める。 ]
リエヴル隊か。
そういう面倒な奴も居たな。
リエヴル本人もそこに? ……そうか。小隊に分けたのだな。
まあいい。それならばリエヴルの周りは今、手薄になっているだろう。
コボルド部隊はそのままその小隊と交戦せよ。
コボルド程度に騎兵の相手は荷が重いだろうが、それでも数を頼りに押せば、足止めくらいにはなるだろう。
……ウェルシュに、リエヴルの位置を教えてやれ。
流星竜を地に這いつくばせるには、いい夜だ。
[歌い終えて、はぁ、と息を零す。
歌うのも体力が必要。
初戦は精神的な疲労が多かったが、今回は肉体的疲労が蓄積し始めていた。
浅く呼吸を繰り返しながら、敵軍とぶつかった歩兵隊の様子を見遣る。
混戦になってしまうと攻撃魔法は使い辛い。
指向性を持たせることは出来るが、動き回る彼らを避けて敵だけ打ち据えるというのは歌魔法ではあまり向かなかった。
光魔法であれば、多少巻き込んでも被害は少ないと思うのだが、それ以外はそうも行かない]
縦長……
後方まで飛ばすのは流石に無理、か。
[横に広がっているのならば敵軍の多い箇所に歌を飛ばすことも可能だろう。
しかし今回敵軍が取った陣形は縦。
奥へと飛ばすには声が持たない]
― 死人の領分―
[思えばこれは当たり前だった。
復讐は何も生まない、そうして自分を無理やり納得させて、だから残った悔恨に苛まれ続け、そしてどうした?
復讐のかわり、むしろ復讐より拙い、ただの八つ当たり。
どうして守れないと問うたのは、もしかすれば騎士と言うものに一種の理想を押し付けていたからかも、しれない。
守りきれるものなら守ってみろと、
守りきって、自分のできなかった復讐を遂げてくれと。
はたしてそれは、何だったのか。
心中では騎士に与していたと言っても過言ではないではないか。]
[同じように誂えられたこの舞台上、ソマリアランが必要だと言うのなら、その側で低級ながらもそれなりに面倒な魔術を、彼らの為に使う道もあったかもしれない。
それくらいには気安い仲だったと、ファミルは思っている。]
[されどこの世は舞台。
きっとファミルと言うモノは、彼の傍には必要なかった演者なのだろう。
英雄譚では、善人でないものは悪でなくてはならない。]
――…はぁ、
そう、
猫は、逃げおおせたか。
[薄ら目を開いて、その事実だけはふと感じた。
そりゃあよかった。
森の廃墟で、ファミルのたんまり溜めた宝石郡と共に、
猫の村でも作ればいい。
精霊だって妖精くらいになら、手を貸してくれるだろう。
再び、微睡む。**]
……さて。
それじゃあ、俺らもそろそろ行くぞ!
横合いから、あの流れを叩き斬る!
[別働隊に対した事で、配下の数は減っている。
この数ならば、機動性を生かした強襲の方が特性を生かせるか、と。
選ぶのは、横合いからの敵陣強襲]
数は減ったが、逆に身軽になった、と思えばいい。
一気に、駆け抜ける!
[宣に続くは黒馬の嘶き。
愛槍握る右手に力を入れ直し。
竜は戦場目指して走り出す。**]
うそだ、 嘘だって言えよ!
殺しても死なない顔してたくせに!
じいちゃ…… っ
[かつて祖父であったものが叫びに反応することはない。
白く濁った眼を向け、燃える腕をただ伸ばしてくる祖父の姿に、心の中でなにかが弾けた。]
うわ、ああぁぁぁぁぁ!
[喉に掴みかかろうとする腕を斬り落とし、返す刀で胴を断つ。
持ち手の意思に反応したように、鍵たる長剣は光を増した。]
許せねえ。
絶対に、許せねえっ。
[睨みつける目は草原に揺れる炎の向こうへ、
深い陣の奥にいるだろう魔王へと向く。]
俺たちのやることはなんだ!?
あいつを、あの一番向こうにいる奴を倒すことだろう!?
こんなところでちんたらしてる場合じゃねーんだ!
[空に吼え、剣を翳す。]
右の隊はカレンを守れ!
後は俺に続け!!
[叫ぶと、あとは後ろも見ずに魔軍に向けて走り出した。]
― カレン城壁・ファミルとの遭遇 ―
う…っ、く、
[炎が周囲を焼いていく>>2:536
このままでは───このままでは街が焼かれてしまうと思った。
その前に、術者を斃さなくては]
その所為で……、大事な誰かが、泣くだろう。
そんなことも、…っ!
[口を開くと熱が喉を焼く。顔が歪んだ]
[本当は。もっと時間があれば良かったのかも知れない。
ひょっとしたら、分かりあえることもあったかも知れない。
ソマリアランが死んだと聞いた時の顔、その怒りは本物だった。
…痛みが。
遺されてきた痛みが、今も血を流し続けているようだった。
その傷に添えたなら良かったのか。分かりあえたか]
( …ソマリアラン兄さん )
[少なくとも、彼はソマリアランの友だった]
[彼が叫んで短剣を構える>>2:555
炎の精霊が、彼を守るようにして渦を巻く。
息が詰まる。打ちかかられた刃を横に払う。
そして返す刃で突き入れる───]
……っ、は、
[刃が術者の胸を貫くと同時、炎は幻のように掻き失せた。
石造りの城壁であったことが幸いしたのだろう。
炎は、辺りを少し黒く焦がした程度で終わったようだった。
遠目に見れば、時ならぬ灯火が城壁に不意に灯って消えたように見えただろうか]
お前は…、どうして、
[剣は、過たず彼の命を奪っていた。
結局名も知らぬまま終わった敵を、暫し見下ろす。
傍らに膝をついて、目を閉じさせた。
そのまま、顔を見つめる]
全部捨ててから騎士になれ…、か。
[ふっと息をつく。そうかも知れない、けど]
そんなことをしていたら、大切な人なんてつくれないだろう。
騎士じゃなくても人は死ぬ。
だから、その想いを継いで生きて…、…生きていく…。
[大切な人、残されるもの。
キアラもソマリアランも死んでしまった。
心が揺れて、涙が零れる]
でも……大切だった。
そのままで、大切だった。だから……
[手に掛けた彼の痛みと自らの痛みが共鳴して、想いが揺れる。
もし、彼らが誰かを身代わりに生きることを選べたら?
選んだら?
違うと思った。そんな道を、彼らは選ぶことはないだろう]
だから、お前の道は選べない。
違う。…違うんだ……。
[結局相容れないと、また怒るだろうか。応えはない。
彼にももしや、悲しませたくない人がいたのだろうか。
そんなことを思いもするけど]
……、
[ゆら。と、何かが発現した。
魔術を介さぬ”力”の気配にはっとして顔を上げる。
現れたのは精霊だった>>2:562
精霊の加護を受けていたということか。
彼の詠唱はエルフ語だったかと、漸く心の隅に納得をする]
遺品を…?分かった、構わない。
[猫は遺品を持ち去りたいという>>2:562
二足歩行の猫に軽く驚いて、そして頷いた。
精霊ならば、仕方あるまい。
しかしどうも緊張感が薄いのは、”飼い主”譲りか。
続くケット・シーの言い分にも、苦笑する心地で顎を引く]
お前たちの投降も受け入れよう。森へ行くがいい。
遺体は───…
[どうすると聞こうにも、流石に猫の手には余ると思えた。
だから言葉を続ける]
こちらで弔おう。いいな?
[猫と話がつけば、漸く息をついた。
商人の遺体は、後に従者に運ばせるつもりだった。
きっと、戦場の死者らと共にどこかに葬られることになるだろう]
…っ、けほ。
[咽るように咳をして、剣を収め服を払う。
衣服のあちこちは、火を潜り抜けたように焼け焦げていた。
立ちあがってようやく、随分と時が流れていたことを自覚する]
逃がしたな…。
[もう、ベリアンはとうに逃げた頃だろう。
苦々しく歯を噛んだ。仕方ない。
よもやカルンにやって来ているとは知らぬまま、空を見あげる。
目に見えぬ聖結界>>2:518が、輝きを増したように*思えた*]
[カレンを振り返る。
あちらの護りをしている者達はどうして居るだろう。
光り輝く結界が発動したと言うことは、あちらも攻められているという証拠だ。
夜空に煌く街は幻想的にも見えるが、街はその光景に浸れる状況ではないだろう]
[そこに入る、カレンからの報]
うそ……
シェット君達はっ───
[動揺が混乱を呼び、正しい情報が入ってこない。
前線を見る、カレンを見る。
単独行動は出来ないために、迷って]
[その最中、前線からヤコブの叫ぶ声>>21が聞こえた]
ヤコ…──
[幼馴染を案じる前に、彼から行動の指示>>22が飛ぶ。
3つ並んだ方陣の右翼はカレンへ。
中央と左翼はヤコブに続き魔軍へと突撃をかけ始めた]
っ、 皆さん、遅れてはいけません!
[一気に動き出した戦線に、一瞬反応が遅れた術師達へ声を上げる]
屍兵は私が引き受けます!
貴方達はカレンへ向かった隊への追撃を抑えるために、牽制を!
貴方達は前へ出た隊への援護を!
[ ……テオドールは剣を抜いた。
今のテオドールには、これから死にゆく者を敬う心などない。
だから、それを告げたのは、魔女の動揺を誘う為だった。 ]
俺が知る未来で、キアラは偉大な魔法使いだった。
彼女の母は、不思議なほど長く生きたが、彼女が卒業し無事騎士団に所属するのを見届けると、
急に年老いるようにして、満足そうに死んだのだと聞いた事がある。
[ この時間軸において、運命の変わらぬ者、変わった者の境がどこにあるのか、
テオドールにもはっきりとは分からない。 ]
[ 個々人の運命はいくらでも変えられる。
だが、人間という種族、
世界と言う巨大なものの運命を変えるのには、
腐った患部を抉り取るような、大きな処置が必要になるのだ。 ]
本来死ぬはずだったのは、シェットランドだった。
俺がある男を消したせいで、ふたりの運命はどこかで入れ替わったらしい。
[ 魔女が命を散らしながら放った強力な魔法を、
テオドールは書記官を身代りにぶつけることでかわした。驚愕の表情を浮かべたまま、書記官は絶命した。 ]
[隊の指示なんてしたことは無い。
ただ、ヤコブや騎士達を助けたい一身で叫び、勢いだけで術師達を動かす。
曖昧な指示故に対処法は術師ら任せ。
統率が取れているかと言われれば微妙なところだ]
───”
[初戦でも使った浄化の歌。
発動、効果共に時間がかかる歌だが、歌が成れば前線への負担も軽減されるはずだ。
頭上に掲げたタクトを大きく振り、効果範囲を広げる。
咽そうになる喉は、歌い続けることで無理矢理押し込めた]
[ 個々人の運命はいくらでも変えられる。
だが、人間という種族、
世界と言う巨大なものの運命を変えるのには、
腐った患部を抉り取るような、大きな処置が必要になるのだ。
そんなことは青臭いヤコブには出来ない。
テオドールでなければいけないのだ。 ]
本来死ぬはずだったのは、シェットランドだった。
俺がある男を消したせいで、ふたりの運命はどこかで入れ替わったらしい。
[ 魔女が命を散らしながら放った強力な魔法を、
テオドールは書記官を身代りにぶつけることでかわした。驚愕の表情を浮かべたまま、書記官は絶命した。 ]
[ 少女を通り越し、もはや幼女のようになった魔女を、
テオドールは躊躇なく斬り殺した。
小さな体は、ほどなく息絶えた。 ]
……変わった触媒だな。
「死者は蘇らせられない」「寿命は伸ばせない」「未来は知り得ない」
……魔法の3大禁忌に挑戦した者が、同じ時代に3人も集まるとは。
[ 最も、テオドールのそれは似非だが。
テオドールは、剣についた血を、幼女の服で拭い、
2つの死体を餌に回すよう指示した。 ]
っ────
[それが起きたのはいつ頃だったか。
背を這う感覚がローズマリーを襲う]
───ガートルード、様…?
[穏やかな声が聞こえた。
紛うことなき魔女の声>>2:563]
[ぐ、と込み上げてくるものを押し込める]
[──今だけはぁ、いっぱい泣いてぇ]
[──これ以上泣けないってくらいぃ泣いてぇ]
[──その死の寂しさに囚われずにぃ、]
[──ロズマリちゃんの歌声で
……うん……でも、今は……
[泣いて。泣いて、泣いて。
受け止めて、想いを受け取って
けれど、今はそれが出来る時ではない]
今は、やるべきことをっ……!
[結局、涙は零れ出た。
それでも悲しむのは後回し。
引き攣りそうになる呼吸を整え、次なる歌の準備へと*入った*]
[ 本陣の防衛を強化するよう指示しながら、
テオドールはガートルードにした昔話を思い出す。
……もうこの世界のどこにも居ないフランツという男は、
幼い頃に、ある少年を殺したらしい……。 ]
[ テオドールが時間遡行で戻れるのは、この時間軸でいう三年前……、
ヤコブ達が「遠足」で門を訪れる1週間前の、あの春嵐の日までである。
それ以前の歴史を変える事は出来ない。
……なのだが、実は方法がひとつだけある。
時間遡行魔法の触媒にするのだ。
触媒にされた人間は、その存在があったことすらこの世界から消滅し、何度世界をやり直しても、
けして復活することはない。>>0:404 ]
[ ある時間軸で、テオドールは触媒としてフランツを使った。
その次からだ。
キアラがすでに死んでいて、代わりにその母親が騎士団に所属しているようになったのは。 ]
[ フランツが、幼いころに殺した少年の名は、シェットランドと言った。
フランツが消え、彼がシェットランドを殺す歴史はなくなった。
……詳細な理由までは分からないが、そのせいで運命の歯車は狂い、
死ぬのはシェットランドではなく、キアラになったようだ。 ]
[ だから、テオドールはシェットランドとガートルードについての情報は、
他の騎士についてほど詳しくはない。
途中からしか知らないのだ。 ]
/*
wwwwwwwwwwwwwwww
魔王様が、なにかすばらしく設定を
盛ってくださったのを朝から拝見して
ちょっと、ごろごろしているよね…。
わあああ あああああ…(ごろごろごr)
それは、そう来るんですかというか
そうか。キアラそうだったのかwww
(うちの娘の拾われっぷりにそわわとふくママン)
嬉しすぎるキリング有難うありがとう!!!!
魔王様とも絡みたかったから、
最期にはなっちゃったけど嬉しいわぁ(*ノノ)
− 魔導協会学舎(回想) −
[キアラが「精霊卵にちょっと変わった効果を付け足したいから協力してくれる?」と言ってきた。
元々ある魔法に改変を加えたり、効果を融合させたりといったことをベリアンがよくやっているからだろう。
論理魔法の教師は「冒涜的だし危険だ」と不服そうだったが、名誉学長は「才能じゃなあ」と認めてくれる。
キアラが他の誰でもなく自分を頼ってきたことを「正しい選択だ」と嘯きながらも、心が弾む。
内心は断るつもりもないくせに、素直でない口は会話を引き延ばす。]
課題提出までまだ時間があるのにせっかちだな。
[「そうじゃなくて、母の日のプレゼント用」
キアラの答えに、ああ、と納得して手伝ってやったのだが、しばらくして、キアラは申し訳なさそうな顔をして謝りに来た。
「気遣いが足りなくてごめんね」]
[どうやら誰かに、ベリアンには家族がいないと教えられたらしい。
まったくもって気にしていなかったのだが、しょげるキアラを放しておきたくなくて、わざと唇を引き結んだ。]
お詫びに弁当つくれ。
[「え、それで許してくれる?」
キアラは「任せて」と言い、約束どおりにお詫びのランチボックスを作ってきた。
むろん、作り手は責任をもって毒味しろと要求してやった。]
[キアラの手料理はなかなかのものだった。
母親がしっかりと教え込んだか、逆に母親が炊事をしないのでキアラが頑張って覚えたかという正反対の予測が成り立ったが、ベリアンにとってはどうでもいいこと。
キアラの頬についたジャムを指先でこすりとり、舐めてやったらキョトンとした顔をしていたが、「美味かった」と伝えると破顔一笑した。
目を逸らすのが惜しいくらい眩しい笑顔だった。
− 回想・終わり** −]
/*
かっわゆ ベリアンかっわゆ かっわゆ!!!
wwwwwくそなんでキアラそっち向かなかった
かっわゆ。かっわゆ!!
しかしロリ疑惑ふいた。そうか、そうだね
13さいか、うんwwww
/*
いやでもほら、入学いつ頃だったとか決めてないよ……
3年前には騎士団に戻っているだけ確定だよ……
あとやっぱベリアン同い年かな
[緩く首を振り、意識を切り換える。
食いついた先は、敵中列の歩兵隊。
突撃姿勢の構えから一気に突き抜けた後、反転をかける。
呪受けた身と共に駆けられるよに、と、魔術による祝福をかけられた黒馬は臆する事なく、意に添い駆けた]
……さて。
我が愛槍、『翔竜牙』。
その瞬き怖れぬと言うならば……かかってこい!
[天へ向け、槍を掲げた竜が吼える。
己が定めた在り方、そのあるがままを示すよに。**]
/*
3d戦いのターン
4d暗殺のターン
5d宿敵のターン(もらいます)
6dフィニッシュ
こうですかどうなんだろう。
― カレン城壁 ―
[結界の発動と共に、遠くガートルードの力を感じた。
魔力にも微妙な個人の特徴が出るのだ。
気のせいだろうか。……いや。
気のせいではないはずだ。
彼女もまた、結界の維持に手を貸してくれたのだろう]
(…良かった)
[また力を使わせてしまったかとは思えど、
魔法陣には数人の術士を配するよう伝えてある>>2:393
ならば大丈夫であろうと考えた。
どこか漠然とした不安がある。
それは、昼間の囁きがどこか遺言めいて響いていたから>>2:451]
…いや。
[頭を一つ振って、息を吐いた。
自分の成すべきことを成せ、集中しろ。
気を散らしていては、また魔女に笑われてしまうだろう。
目を伏せて、感覚を鋭く研ぎ澄ませた。
先に反応があった場所>>2:453に、まだ気配が残っている>>2:481
それに、シェットラントは僅かに首を傾げた。
間違いなく気付かれたはずだ。
水晶の音は欠点であり、布告の音でもまたあるのだから]
( 罠か…? )
[思考する。相手は強力な魔術師だ。
以前は兎も角、今は今。
魔導士として魔力を磨き続けて来た彼の力は、
既に昨日から実証され続けている。
迂闊な手出しは危険かと思われた。───それでも]
( ───お前に。)
[迷うことなく決断を下し、手早く用意してあった呪を紡ぐ。
用意したのは、ごくシンプルな攻撃魔法だ。
元よりこれで倒せる相手とは思ってなどいない。
けれどダメージを与えて屍鬼を止められたなら上々、
ならずとも彼に知らしめるつもりだった。自分の、存在を。
ならば、既に彼が同じ場に在らずとも意味はあろう]
そういえば、ヨタカが娼婦っていうのは知ってたが、
ここまで遊女と違うとは知らなかったな。
「ムシロ一枚もって春をひさぐ」
とは、そうとう追い詰められた仕事なのだろう。
こういうのを見ると、遊女はそれなりに守られていたのだと思う。悲惨さとか、悲劇さが描写されるが、それでも家があり、食わせて貰えるのだからなあ。
……和風村でも、桃村でもないのに、
俺は何を調べてるんだ?@w@
万能の力、万物の根源たるマナよ。
始原の光は汝が力と同じものなり。
マナよ、天の光を集めて槍とせよ。
彷徨える光よ、我が敵を滅ぼす刃となれ。
────奔れ!
[発動の次の瞬間、七芒星の陣に天から細く光が突き立った。
紫の炎柱に白光のいかづちがぶつかりあい、眩い光を放つ。
光は、辺りの屍鬼らを吹き飛ばす>>2:481]
よし……、
…っなに、 ?
[手応えを得たと思った。
声を上げ目を開けば、背にした街を覆う光が輝く>>2:518
───強く]
『…、それはぁ。…――気が向いたらぁ、ね。』
[一瞬、胸を過ぎる声。胸詰まるような響きで蘇る。
港の近くで、追いかけていた死霊魔導士が反呪を紡ぐ>>2:557
不安に足が駆けはじめる。振り仰いだ上空に…、見た]
…… キア、 ラ …?
[ひたむきに魔軍へと向け駆ける少女の幻影>>2:548、
そしてその目指す先にあるのは、]
駄目だ。駄目だやめろ、
『簡単なことです。』
[あとを追って城壁を走った。息が上がっている。
少女はまっすぐに、敵陣の中枢へと駆けていく>>37
追おうとしても無理だった。遠い。それでも走る。
ファミルと戦い、今また大きな呪文を放った。
予想以上に体力は消耗されて、シェットラントの息を荒くする。
魔女の
『もし何かあれば、』
[魔王の剣が掲げられる>>42
ひどく遠いというのに、それが見えた気がした]
『…無理する前に俺を呼んで下さい。』
[───それと同時。街に異変が起こった]
『うわああ…っ』『危ない…!』
[街の各所に配置されていたストーン・サーバントが崩壊した>>2:169
魔女の命が尽きると同時に元の石の欠片へと戻る。
時同じくして、街の結界にも異変が起きている。
魔女の影>>2:548が消えた]
『う 、……ぐうっ』
[論理魔術で編まれていた守りが失せると同時に、
放たれた逆呪文>>2:557により聖職者らが倒れていく。
街の光の結界は、消え失せた]
─────、は、
…っく …、
あ、…
[石の上に膝をついて、慟哭する。堪え切れなかった。
また…───彼女を、助けられなかった]
― 戦場 ―
[立ちふさがる屍鬼やゴブリンを切り捨て、未だ燃え残った火を蹴散らして、ただ前へと進む。
"鍵"はその意思に応え、自ら敵を求めるように軽やかに動いた。
武器も、鎧さえも構わず両断する切れ味はすさまじく、軌跡は光を引いて戦塵を裂く。
ただ、時折何かが砕けるような音が、剣握る手から響いていた。]
遅れるな! 続けーーーっ!
[声を張り上げ、遺された金の道を追う。
早くいかないと。
1人で行かせちゃ、いけない。
駆けようとする足を、魔物が遮る。]
どけぇっ!
[奔る燐光が血飛沫を生み、なにかがまたひとつ砕けた。*]
― とある日の雑談 ―
[元気な自称死人をぽいぽいと肩に獲物のせである。
半分エルフのくせに重い。あれだけ小さい時は軽かったくせに大きく育ったものである]
よーし、じゃあこれから港につれてっかー!
溺れたらそん時は救援費も上乗せできっからなぁー
[もちろんそんなつもりは毛頭ない。
足はまっすぐ治療院に向いていた。
甘える理由も金銭が絡まないと出てこなくなってしまったのが少しさみしさも感じるが
ちなみにその1割は弁償代に転用されるのであった]
― カレン東原の戦い・2日目:魔軍大本営 ―
[ 前線が崩れた。
騎士団を貫くはずの矢陣形は折れ、
魔軍を受け止めるはずの盾陣形は尖った。
戦闘中の流れるような陣形変更は、魔軍には得られないもの。 ]
……来るか。
ヤコブよ。
[ 背に残された門の火傷痕が疼く。
魔を率いる門使いを滅ぼさんと、
鍵使いがここを目指しているのだ。 ]
わざわざ俺の元へ鍵を運ぶとは。
その自惚れた心を、お前ごと叩き折ってくれよう。
― 教えて! ソマリ先生 ―
[双子のキャラ崩壊は基本です]
すごーい! ヤコブ鍵もって突撃だー! 魔物がまるでバターのようにばったばったと!
「すごいですねえ、古の王もああやって戦ったんですかねえ」
ちなみにぼくが考えていたあの"鍵"のスペックは
「魔物特攻」「周囲のLUC低下」だった
だいたい外していないあたりがヤコブすごいよヤコブだ
「そのLUC低下って…」
周囲の人がどんどん死んで一人になっていくという代償さー! ぐふっ
「だからそううれしそうに話さないオニ」
あれこそが敵軍盟主ヤコブである!
突撃隊ごと包囲し、押し潰してしまえ!!
ヤコブの首を取り、鍵を俺に献上した者には、
食糧、奴隷、領地、金銭、地位……、
望みのものを、望むだけくれてやる!!
[ おおおおおおおお!!!
太い歓声があがり、魔物どもの欲望の目がいっせいにヤコブを見た。 ]
― さらに遠い記憶 ―
[強くなりたいと思ったのは、幼いころだった。
父が、とうさんがいなくなったあの日。
どこかに魔物が現れた、という話があって、
とうさんが剣を持って出かけていった。
とうさんが魔物をやっつけるから、と。
みんなを守ってくるからな、と。
撫でてくれた手の温かさは、今でも覚えている。]
[優しいとうさんだった。
強くて、大きくて、あったかい、自慢のとうさんだった。
大きくなったらとうさんみたいになるんだと言えば、
大きな両手で抱き上げてくれた。
魔物退治に出かけたとうさんは、
二度と、帰ってこなかった。]
[いくらかの月日が流れた。
かあさんと二人の暮らしに慣れたころ。
また、魔物が出たという噂が聞こえてきた。
お父さんの分は、私が頑張らないとね。
そう言って、かあさんも出かけて行った。
困っているひとのために、魔物を退治するのが仕事だと。
自分たちはそのためにここにいるのだと言って。
「大事なひとを守れる男になりなさい」
それが、最後に聞いたかあさんの言葉だった。]
― 再び追想 ―
[強くなりたいという願いの原点にあるのは、
1人にされたくないと泣く子供だった。
その子供は今も自分の心にあって、泣いている。
弱い自分を見つけて、愕然とした。
1人になりたくないから強くなる。
それではただの子供のわがままじゃないか?
黙々と体を動かしながら、自問自答を繰り返す。]
騎士 ヤコブは、力の探求者 ウェルシュ を投票先に選びました。
お前にだけは話しておく。
[ 今まで誰にも伏せてきた、
最後の最後の秘密。 ]
俺の真の目的は、騎士団よりも絶対的な、
強力で無慈悲で無情な、
「"門"の守護者になること」だ。
[ テオドールが門を開け、首魁を解き放つと信じている魔物共には、
とうてい聞かせられない、真の目的。 ]
あの"門"を開ければ、世界が滅ぶ。
人間だけではなく、世界のすべてが。
俺は世界の終わりを何度も見てきた。
ヤコブは毎回必ず、門を閉じることに失敗した。
平和に腑抜けた騎士団は門を守れず、首魁を倒せず、
毎回必ず敗走した。
人間の欲望は止まることを知らず、
門の力を求める者は、無数に現れる。
騎士団では世界は守れない!!
ヤコブは人間を救えない!!
だから俺がやるのだ。
人間で最も強い俺が、鍵を手に入れ、全ての欲望から守る!
欲望を自分自身で制御できない人間は、半数を殺し、残り半数を厳しく支配する!
俺はかつてした約束を守らねばならん。
「人間に門を開けさせるな」
そのためなら、
……俺にその約束をさせたヤコブでさえ、
殺してやる。
[ かつて騎士だったテオドール。
ヤコブと同じ理想を持ち、同じ心を持ち、同じ目的をもっていたテオドールは、
6度の絶望を経て、
目的は変わらないままに、その手段を大きく間違えて居た。 ]
あ … や ……
っ、 やめろーーーーっ!
[叫ぶ。もう遅い。
間に合わなかった。
手が届かなかった。―――また、置いて行かれた。]
[ただ一点に押し寄せる魔物の数とその戦意は、騎士団の精鋭をしても防ぎきれなかった。
逸る気持ちのあまり、突出しすぎていたこともあった。
ひしめく魔物を薙ぎ払う腕は次第に痺れ、返り血といくつもの傷とで体は真っ赤に染まる。
受ける傷の数は加速度的に増え、そしてついに―――]
あ ……… …
[胸を貫いた槍に、息が止まった。]
?!Σ(゚Д゚;Ξ;゚Д゚)
死ぬならオッサンだと思ってたのに(屍鬼化的な意味で)
ヤコが刺されてる……だと……?!
― 本隊後方 ―
[本隊に居る術師の一部は、カレン防衛へと走る歩兵右隊の援護のため、足止めしようとする敵前衛へと攻撃を仕掛ける。
夜空を走る鮮やかな焔、視界を奪う砂を巻き上げるための風などが戦場を駆けた。
運良く歩兵右隊が離脱出来たとしても、カレンを直接攻めんとしている敵トロール隊>>14が立ちはだかることとなるか。
術師が更にそちらへと援護に回れるようになるにはもう少し時間が必要そうだった]
前へ行きます。
…近付かないと、私の歌が届きませんから。
[自分よりも適切な指示を出せるものが居るだろうから、とローズマリーはヤコブの後へ続くことを選択する。
魔物の部隊が近くに来るとは考えていない。
通さないと言ったヤコブのことを信じているから]
/*
赤ログタスクが増えた!嬉しいよ!www
テオ様の愛を感じるっ
フルオープンになったことで、そうではないかと予想していたものが9割方確信に変わったw
テオ様本当に素晴らしい…(涙
/*
そしてついさっき仕事しながらふと思ったんだが、
ウェルシュの役職って賢者なのよな…!
リエヴルの聖痕云々について、その本質を暴いたりするとかは…ないか、ないなw
あまり絡めないうちに墓下とは残念。わんこ…←
― 魔軍大本営 ―
[ 馬こそ下りたものの、剣は抜かず、
テオドールは虫の群れでも見るような目で、迫る騎士団を見ている。
威圧するような兜は天を突き、長いマントは大柄な身をゆったりと包んでいる。 ]
[ 先日はテオドールが、騎士団本陣へ少数精鋭で切り込んだ。
そして今、ヤコブが、魔軍本陣へ一団で乗り込んだ。
字面だけを見れば昨日の再現だが、内実は全く違う。
ヤコブは己の突撃を隠していない。
ヤコブは退路を考えていない。
ヤコブは敵の実力を読みきれていない。
そして、ヤコブは己の軍を支配してはいない。
これはテオドールが行った奇襲とは全く質が違う。
「再現」などという言葉を使うことすら、テオドールへの侮辱だ。 ]
― とてもゆるいぐらさが ―
やこぶ「死んだら楽になれるのかな……この魔王の容赦のない侵略と波高い白ログの海から……」
弟「墓下はただいま工事中です」
兄「またのお越しをお待ちしております」
やこぶ「あけてーーーー!!(だぁんだぁん)」
/*
うん、自分の突撃を隠す方がガチとしては当然なんだが
雄叫びをあげながら突撃するほうがおいしいと思うwwwwwwww
[突撃をかけた騎士団はその勢いで既に先鋒を穿っていた>>86。
遊撃隊となった騎兵隊もまた横合いから敵軍へと食らいつき、縦横無尽に戦場を駆け巡っている>>59]
……ヤコブ…?
[一抹の不安が過ぎる。
方陣の時は見えていた幼馴染の姿。
けれど今は、混戦しているのもあって視界の中に居ない]
[焦りを覚えながらも前へと進み、魔軍からはまだ離れた位置で呼吸を整える。
その時だった、背に這う感覚に襲われたのは>>43]
[込み上げてくるものを堪え>>44、涙を零しながら>>45もタクトを振り上げる]
”
[タクトで楽譜集の端を叩き、タクトを前方へと突き出した]
──
──
[タクトの先に光を宿し、空中に図を描くように手を滑らせる]
──
──
[描いた円の中にタクトの先を添え、焔と光を象徴する図を描いて。
最後にタクトを円の中央へと突き刺した]
──
[図──小さな魔法陣を宿したタクトの先が敵軍の頭上を指し示すように動かして。
歌い上げると同時、タクトを振り魔法陣を敵軍頭上へと投げ上げた。
投げられた魔法陣は解け、落雷となり一つ、また一つと間を開けながら敵陣へと降り注ぐ]
っ、 はぁ、…はぁ…
[喉がひりつく。
戦場に在ると言う緊張だけではない、酷使したがための痛み。
息を上げながらも探すのは、最前線に居るはずの幼馴染の姿]
ヤコブっ…!!
[前方より響く雄たけび>>88。
これまでの何よりも、禍々しく欲の孕んだ地響きのようなおと]
[最前線までがとおい。
敵を打ち据える武器も、身を護る鎧も持たぬ身で前へ、前へと押し進み。
魔物と騎士の剣戟が間近にも迫るくらい近付いた頃]
テオメモ
「ふはははは!!! 愚かな人間どもよ!
見たか! お前達のヒーロー・ヤコブは潰え去った!
魔物の勝利だ!
絶望せよ! 慟哭せよ! 悲嘆せよ!
この世のすべては俺様の支配下に入るのだー!」
ロゼメモ
魔王様>「まだだ、ヤコブが倒れてもまた第二、第三のヤコブが…!」 …あれ?
ベリアンメモ
「お慶びもうしあげます。
今より始まり、終わることなき閣下の治世を。」
2人ともノリいいなwwww
好きwwww
― ゆるぐらさが 551のぶたまん ―
演劇村やないときー
白「やこぶうわああああああああしぬなあああああああああ」
赤「え、え、え、え、え、どどどどどどおしよううううううう」
墓「ちょ!!おまえがおちるのかよおおおおおおおおおおおおお」
演劇村のとき
白「あー、やこぶたおれてるー、 まぁどうせすぐよみがえるだろー」
赤「とりあえず勝ちほこるかー」
墓「あーあー、どうせむくりするさー」
― 戦場 ―
[
それを描いたものが何かは、見て取れはしなかったが]
……また?
[微かな疼きが、右腕に走る。
不可解な感覚。
だが、それに囚われる余裕は──ない]
/*
[───変更されてしまった未来で。
フランツは、シェットラントを殺していた。
キアラは死んでいなかった。
ガートルードはいなかった。
ヤコブは、石を受け取っていなかった。
故に。彼はなにも成し遂げることなく死んだ]
/*
とかかと思ったが、なんかこれ始めると
私ちょっとファンタジーが分からなくなるので、うん。
やめておこうかと思うwww
でもそっちなのかなあ!w
― とある日の雑談 ―
[そりゃあ大きくなった、それでも同年代の人間と比べればひょろいし頑張っても筋肉がつかなかったのだ。
小さいときは同じ年のエルフと比べれば大きかったけど、そりゃあソマリアランと比べられては立つ瀬がない。
物心つく前、にんげんのにーちゃんと呼んでいた男がよもやご本人とはつゆほども思っていなかったが、やっぱり少しばかり懐かしい気になったり遅れてきた思春期的な何かで素直に甘えられないのである。
このころは少しばかり、甘えたら自分が苦しくなるだけだなんて思考もあったりなかったりしたが。]
ギャアアアア!泳げません泳げませんヤメロォ!
くそぉォォこの守銭奴!
[どう見ても自己紹介です本当にありがとうございます。
それでもやっぱりキッチリ一割支払うのは、少しばかりの罪悪感のような何かの為か、それともありがとうがきちんと言えない性格を重々承知しての、礼代わりか。]
― まどろみ ―
[小さい頃、そう、三つだか二つだか、てけてけ歩き回れるようになってやんちゃ盛りのファミルが編み出した、歩く人の足元着地寸前にバナナの皮を構築すると言う外道極まりない魔術と言う名の悪戯を、偶然か悟ってか華麗に回避した「にんげんのにーちゃん」に、これでもかと言うほど無駄極まりない魔術をひっかけてやろうと躍起になっていた頃があった。
突然ふっと思い出した、そう自覚した時はもう、薄ら目を開いていた。]
ちげーよ!!
猫どもには俺の大事な大事な財産管理を任せてんだ、
ここでぽっと死んじまったら困るだろうが!!
[やっぱり反射で意地を張ってしまうのだった。]
………………。
……………………………………。
[あれ?今はなしたの誰よ。
聞き覚えがあるぞー、と逃避しかかった思考を呼び戻し、何やらいろいろこみ上げそうになって、そして。]
[一曲終わってぺこりと吟遊詩人の礼を]
お聞き頂いた曲は、ぼくが一番最初に、自分でこの曲弾きたい、って思った曲です。
お気に召されましたか?
[大道芸人の格好をした放蕩者がいたずらっこのように笑む]
いいんだぜー、もうがまんしなくっても
いままでずっと我慢してきたんだろ
― まどろみ ―
……… これで気に入らないって奴が居れば、
そりゃあものすごい奏者なんだろうさ。
[>>+16
おいそれと素直に賞賛できない性は死んだってなおりゃしないらしい。]
うるせぇ、
[どの道、もう我慢できずに泣いてしまっている。
思い切り苛烈に罵倒でもしてやるつもりだったのに、なんで逃げなかったと問い詰めてやるつもりだったのに。
喪っただけではなかった安堵で、声は震えて音も濁って、まともに悪態もつけやしなかった。
せめて顔を見られてたまるかと、蹲ったまま、ソマリアランの服の端っこだけを摘まむ。
それが精一杯の甘えだった。]
なっ……!
[金の燐粉を降り注ぎながら、誰よりも早く前へと進む姿は明らかに魔法の領域。
身体が燐粉に触れると、ふと胸に温かい感触がよぎった。
母親のような慈愛でつんとつかれたような――]
[だが今度は彼に駆け寄ることはしなかった。
考えることはひとつ。
"鍵"に選ばれし彼だけが、門を閉じ、この世界を魔王の脅威から救うことが出来るのだ。
決して彼を喪ってはならない。
その為に今やらないといけないことは]
誰か!
ヤコブを後方に下がらせて!
何人でもいい。ヤコブを追撃から必ず護れるだけの人数を選んで!
本陣まで戻ったら、すぐに治癒魔法を!
残った騎士は、俺と共に、ここで追撃を食い止める!
[混乱の最中、そう叫んだ*]
― カレン城壁 ―
…あ、あ……
[慟哭と共に、息を吐き出す。
先に手に掛けたひとの声が脳裏を過ぎる>>2:533]
『一人で残されたらなぁ、
苦しいんだよ、さみしいんだよ、いたい、つらい、』
[そうだな、と思う。
彼の言葉がああも心に響いたのは、きっと同じ痛みを知るからだ]
……っ、
[けれど。とも思う。
自分は大切なものを受け取ったのではなかったか。
祈りを。受け取ったのではなかったか>>2:451]
───…
[立ち上がる。ここで折れてしまうわけにはいかない。
そんなことをすれば、魔女の叱責が飛ぶだろう]
…騎士シンクレアより、カレン守備隊に伝達。
屍鬼は退けられた。街はクレイグモア騎士団が引き続き守る。
守備を固めよ!!
[魔女の死によって、カレンの守備が乱れることは避けなければ。
そう判断して、傍らに来た従者へと指示を飛ばした。
実際のところ、屍鬼が全て退けられたのかは定かではない。
埠頭では、船が紅蓮の炎を吹き上げている>>2:508
それでも───…だからこそ。
崩れるわけには、崩されるわけにはいかなかった。
遺された想いを手に受け止めて、出来る限りの今を生きる]
[その最中。……パン!と何かが弾けたような気がした>>93
己の魔術の弾けるような衝撃に、ハッとして振り返る]
ヤコブ……!?
[戦場は遠く、目にその先の映ることはない*]
あっ……。
ヤコブが。
魔軍の槍に胸を貫かれて……。
危ないんだ。
[シェットラントの声に、はっと思念が漏れていたことに気づく。
なるべく正確に伝わるように、と努めて冷静に状況を説明した]
[ちねー、と言いながらバナナの皮を仕掛け、彼の持ったコップの中に小石投げ込もうとし、飴玉にたっぷりレモンを振りかけて自分で引っかかってぶわぁと鳴き喚いた揚句人のせいにしたり。
それを可愛いと言うか、小憎らしいと言うか、大馬鹿もんだと拳骨落とすかは、人それぞれであったが。]
どーしてっかな。
[死んでいるなら仕方ない、生きているなら生き延びろ、
どんな手を使ってでも……とは、もう、言わなかった。
せめて悔やまないように命を終えてくれれば。]
こりゃあいい、さっすが吟遊詩人様だ、
御誂え向き、丁度俺にぴったりじゃねえか。
鬱鬱しいのは性に合わないんでな。
どうせ死ぬなら、もっと豪遊してやればよかったぜ。
[でもやっぱり豪遊しきれない、とっても半端な、いわゆる自分へのご褒美程度の遊びしかできなかっただろうけど。
かんぱぁい、と杯もないのに片手をあげた。ああ、目が痛い!]
俺は……、今のこの現実を認めるのは嫌なんです。
みんなが穏やかに暮らせる世界が俺の理想なんです。
その為に魔物が邪魔になるのなら剣を取って戦うし、ヤコブがこの世界を救えるのなら彼を護りたい。
誰かにやってもらうのではなくて、自分のこの手でそうしたいんです。
俺はだからここにいます。
その……見出すっていうのとは違うかもしれませんが。
[そう告げると、リエヴルの瞳を見つめて彼の言葉を待った]
−イングリッドと−
[>>535ふむふむ、と頷きながら聞く。ともすればあの夢は本当、ということか。むすりと頬を膨らませ、首を傾げていれば頭に影が落ちた。>>537]
…ふーん。ありがとう。
[黙って撫でられる。猫のように気持ち良さげ目を細めればその感覚に擦り寄るような仕草をしてみせた。
懐かしい感覚。よくこうして頭を撫でてもらった、そんな気がして]
― 本隊前線 ―
[ひりついた喉は叫び声を上げるのすら阻んだ。
ただ、身体だけが動いて、数歩下がったヤコブの身体>>90に手を伸ばす]
〜〜っ ……ブ
ヤ コブ !!
[ようやく声は出たものの、倒れるのを支えるのは他の騎士達により行われ>>119、触れることは出来ず。
シュテルンの指示>>111が迅速に行われ行く]
― まどろみ ―
………、
……………。
[ゆらりゆらり。
うつらうつら。
幼女が蒼いゆりかごで微睡んでいる。
自分の膝を抱えるように丸まって。
淡く柔らかな光に包まれながら]
(ねむい。
…ねむいのぅ。
だってぇ、いっぱい。働いたのよぅ。
なまけずにぃ、いっぱい。がんばったのよぅ。
、…つかれたの。
だからぁ、もうちょっと。 あとごふん。
寝かせ――――…)
[ しかし、実際は、
もう誰もテオドールを殺してくれない、
まだ走り続けなければいけないのか、
という諦念のような塊が胸を塞いだだけだった。 ]
[ 急速に、この戦闘に興味が失われて行くのが分かった。
元々、いくら魔軍が人材不足とはいえ、王自らが出る程でもない地方戦だったのだ。
それでも出陣したのは、ソマリアードが居て、ヤコブが居たからに他ならない。 ]
全予備戦力を投入する。
鍵を回収し、騎士団を壊滅せしめよ。
[ テオドールの思考は、戦後処理へ向いた。
大陸へ、もっと手勢を送らねばならない。
現在は 翼ある魔物でしか、大陸の状況を操作出来ない。
カレンの非戦闘員を奴隷として捕え、船を動かさせれば、
もう少し取れる手が増えるだろう。 ]
……っの、馬鹿……
[シュテルンの報告>>=3に舌打ちする。
傍を離れたのは失敗だったか。そんな思いも胸を過ぎるが]
誰が無茶だ!帰って来い、
じゃないと殺すぞ、 筋肉頭!!!
[微かな声に、理不尽なほどの罵声が飛んだ]
[治癒の歌を。
そう思っても移動しながらでは歌は紡ぎ難い。
それに歌で癒すよりは通常の治癒魔法の方が即時効果がある。
ならば、ローズマリーのやることは一つだ]
っ──、 シュテルン君、援護するわ!
[魔物の手も届きそうな距離だったけれど、ヤコブが本陣へ引くまで皆を援護することに決める]
……、んぅ。ん。
[目をごしごしと擦り、幼女はゆっくりと身体を起こす。
ふぁぁぁあ。欠伸して、
ぐぐぐぐっ。伸びをして。
焦点定まらない翠の大きな瞳が、
…、ふにゃ?と、音の出た方角を探すように蒼い空間を彷徨った]
は …… …
[罵声。
理不尽なまでのそれを言っている、顔が見たいと思った。
きっと、今まで見たことがないような顔をしてる。]
わる い 。 あやまる …
おまえ、 鉄面 皮 じゃ ねえよ 。
[笑いの波動が、いちど声を揺らした。]
……あ!いたぁ。
[そちらに向かおうとして――…ちてちてと少しずつしか進まない自分の歩幅に違和感を覚えて、己の姿を見下ろす。
ちっちゃい手。
ちっちゃい躯。
どう見ても幼女です本当にありがとうござ(ry
魔女は ロリババァに てんしょくした!]
[数人の騎士に抱えられて、ヤコブの体は本陣へ下げられていく。
追い縋る魔物たちを打ち払いながら、騎士団はよく戦った。
だがそれは、多大な出血を伴うもの。
運ばれるヤコブの意識は既に肉体には無く、彼岸へ漂いだしている。]
自分の理想、望む世界。
……それを、自分自身の手で叶え、得るためにここにいる、と。
[確かめるように呟いた後、一時閉じた目を開ける。
見据える表情は、どこか、静かなもの]
……それと、似たような事を言って。
ひたすらに力を求めて、走った奴がいる。
そいつにとって、それは唯一の方法だった。
……けれど、結局そいつは。
己が護りたいと願ったものを、ひとつ、喪った。
[紡ぐ言葉は、古い話のようで。
その実、つい最近に起こった事]
言葉で語る理想を、現実にするのは簡単じゃない。
自分の手で、っていうんなら、尚更だ。
それでも、それを先に見据えて。
それを目指す意思がある。
……そう、見て、いいんだな?
[確かめるように問う様子は、一転静かで。
何かを見定めようとするかの如きもの。*]
なんだなんだガキはすっこんでろ、
今大事な大人の話を……――ー
[>>+37とってもちびっこな声が聞こえて、金と言うものについて、貯金と言うものについて、山と積んだ札束と金銀財宝がどれほど胸躍るかについて、この詩人に仕込んでやらねば…―――と思った所。]
は?
いやお前だろ?俺はこんなガキしらねーよ。
っていうかその目をやめろよ!お前のせいだろ?!
[>>+38それでもぼくは呼んでない、いやもしかしたら無意識的なんとか空間とかで呼んだのかもしれないが全く身に覚えがない、ついでに子供の世話なんかしたことない、誓ってベビーシッターは向いてないと直感で判断して手を出していない、これはファックスな神にも誓っていい。
が、悲しいかな。その気持ちが伝わるかどうかは別なのである。]
[幼馴染の声>>125が聞こえた気がして、退却する一団を振り返る]
……そんなこと、言ってる場合じゃないでしょ…!
[ヤコブがローズマリーに、魔物は後ろに通さないと言ったのと同様、ローズマリーとてヤコブを護りたいのだ。
前線に身を置く立場ではないのは分かっている。
それでも]
護りたいの……!!
[想いを言葉にして力へと変えようと]
ヤコブ、絶対に戻ってきなさい!
「未来をおねがい」って託されてるんだからぁ!!
[意識が落ちつつあるヤコブにこの言葉は届くだろうか。
泣きかけながらの、喉を痛めながらの叫び。
他の者達にも届けば良いと思いながら声を張り上げた]
[ 闇が強くなれば光もまた強くなるのであれば。
この時間軸のソマリアランが、今までのどの彼よりも強かったのだから、
ヤコブもそうなのかもしれない、とどこかで思っていた。
でも、それは思いすごしだった。
ヤコブは、結局ヤコブでしかないのだ。 ]
……後の雑兵どもは、魔物共でも片づけられるだろう。
[ 辺境には、まだ少数ながらテオドールに反抗する部族もあるし、
魔物の中でも特に危険なバシリスクやナイトメアも出没する。
"門"やモーリスをしばらく離れすぎた。
テオドールが居なければ、すぐ手を抜く魔物共が、
ちゃんとモーリス修繕を継続して居るかも怪しい。 ]
後は任せて、一度モーリスに戻るか。
−夜・魔軍野営地−
リエヴル・リンドブルム
[呟く。恋人の名のように、憎き人の名のように、他人の名前を]
んー?出陣?はーい
[部下の男に急かされ本陣の方へと向かう。わくわくと期待する気持ちが胸の内、奥底から湧き上がる。この時ばかりはなんとも新鮮で、毎度毎度同じように楽しくなれる]
ぜんいーん!頑張って倒して死のう!
[いつもの部隊の奴らにはこれで十分。後は楽しむだけ。何も考えずに殺す、だけ。]
……いや、ちゃんと、ちゃんとうん、いろいろしているんだがな……
この髪……この目……
どこかで見たことがー
ええっとー、ノーラ、かなぁ……サシャ……いや、ジルって線も……
いやいや、違う違う、そんなんじゃない、この子はきっとこれがそだちそう
[胸のばいんばいんを手でやりつつ]
[カレンを覆っていた光の結界はもはやない。
伝令は間に合ったのか?べリアンが術者を倒したのか?
どちらにしろこれは朗報であった。]
結界がなければこちらのものよ。
港側の屍鬼隊はそのままカレン内部に進軍…
…するほど残ってないですって?
まったく、何のための魔導師よ…
[暫くして運び込まれてきたのは意識のないべリアン。
もちろん、フードは外れている。]
しっかりなさい、情けない。
ヤコブが前線を崩したわ。
予備戦力含めての総攻撃令が出ている。
こういう時こそ、あなたの屍鬼の出番でしょ。
[普段隠されている顔をまじまじを見下ろしてから。
べちべちとその頬を叩いて、最後まで仕事をしろ命じた。
…もちろん、テオドールが止めればその限りではないけれど。]*
― カレン ―
[”声”が聞こえた。走り出す]
────馬を!
[城壁から降り、硬い石畳の上を走る。
従者に怒鳴りつけ、連れて来られた馬の背に飛び乗った。
そのまま馬蹄を響かせ、街の外の陣を目指す]
当たり前だ!
…〜〜、 しっかりしろ。
頑丈さだけが取り柄だろうが!!?
[再び怒鳴り返した。声が柔らかにすぎるから。
死を予感させる恐怖に、手先が冷える]
ちなみに、ベリアンとウェルシュに感じる可愛さと、
イングリッドの愛しさはまた別だな。
たぶんこれはイングリッドが女だからだろうなあ。
ベリアンやウェルシュは、車とか腕時計みたいな、便利でカッコ良くて自慢したいようなもの。
イングリッドは抱きしめたいし自分の物にしたいし、護りたいよ。
イングリッドを自分の女にしたら、もう戦争の道具として使えなくなるのだよなあ。
このオッサン変なところでピュアである。
……だからまあ、女としては扱わない、これからも態度は変えない、という結論になりそうだ。
−カレン東原の戦い・2日目−
ちっ…つまんないー!
[配置にて戦う先に昨日の男の姿はなく。それなりに骨はあるもののつまらぬ闘いについ舌打ちもこぼれるというもの。]
んー、何?テオテオからの?
[そんな折にピリつく男におずおずと近づいてきたのは部下の一人だった。普段なら切っていたかもわからないがその時は手を止め伝令を聞く。>>15どうやらリエヴルは別働隊にいるらしい。しかもそちらに動いていい、と。]
ラッキー。
− 魔王軍中 −
[昔の夢を見た。
怖い夢ではなかったのに、うなされた気がするのは──自分があの夢の先の”現実”を知っているからだろう。]
… …っ、
[肌に触れる掌の感触。
目覚めたベリアンが横たわった位置から視線だけをあげれば、鷹のごとく黄金の目をした女の顔が見えた。>>134>>135]
/*
いただいたキリングと追悼は、
有難くありがたくお返事するのよぅ。明日。
(本日のシリアス魔女は閉店しました)
…しかししかし。
光の軌跡を刻みながら走る少女とか、
みんなの演出がとってもキラキラしくて
ワタクシ、読みながら(*ノノ)ってなったわよね…。
ちょっとこう、ころがりたくなる 気分 に。
あ ……
[友の声と、シェットラントの声。
ふたつの声が耳の奥で混ざり合ってうねりになる。]
…っうく っ。
[遠ざかっていた痛みが蘇って、思わず声が跳ね上がる。]
[ 離れてゆく"鍵">>126 ]
間抜けな魔物どもめ。何を手を抜いて居る。
俺を怒らせるな。
早く鍵を俺の下へ献上せよ!
[ 欲望に滾る魔物どもが、我先にと執拗にヤコブに迫るが、
騎士団も必死の抵抗を見せる>>124>>131
テオドールが一方的に知って居る騎士も居ればそうでない者も居る。
その中で、奮闘する少年>>139>>141の姿に、どこかで見覚えがあることに、ふと気付いた。 ]
……。
三年前の門にいた臆病者か。
[ まだ生きていたのかと思う。
だが、今までどの時間軸でも見たことない顔だ。
どうせ決戦の地には至れまい。 ]
― 戦場 ―
[本隊前線近くまでたどり着いたなら、目に入ったのは後退する一団。
何が起きたかは、遠目にも把握できた]
……ったく。
[苛立たし気に舌打ちしつつ行く手を阻む敵兵を刺し貫き、直後に馬首を巡らせ、別方向から繰り出された突き上げの一撃を避けた]
……
道を拓く意味なんか、ねぇんだぞっ!
[ようやく、見つけた、と。
そう、思った。
変化のある
そのために、道を拓きたいと思えるものたち。
決して死なせたくはない、とそう思える若者たち]
[援護指示を出すには、配下は遠い。
とはいえ、この場にいるのは長く付き合ってきた部下ばかり──状況を把握すれば、なすべき動きをしてくれるはず、と割り切って、周囲を見回す]
…………。
[混戦の中、今のところ、姿は見ていない。
無邪気とも思えた狂戦士]
……アレにぶつかると、厄介なんだよ、な。
[もしいるならば、全力で抑えなくては、と。
胸中過るは、そんな一念]
……だれが、頑丈さだけが取り柄だって?
[痛みを超えて、強いて低い声を出す。]
―――この先だって無茶続きだぞ?
まだ全力出すときじゃねーよ。
[友へ、冗句のように軽い言葉を投げる。]
でも!
[逃げてと言うシュテルン>>139。
ここに残って食い止める手伝いをした方が良いと思っていたから、残る旨を口にしようとしたのだけれど]
あっ…!
[魔物がヤコブを狙い続けている>>123のに気付き、紡ごうとしていた言葉が途切れる。
騎士達の間から擦り抜けて来る魔物をシュテルンが傷を負いながらも切り裂く>>141のを見て、ぐ、と唇を噛んだ。
即時効果を生まない歌魔法は、やはり前線には向いていない]
……分かったわ。
後ろは、任せて。
[戦場に於ける判断力はローズマリーよりもシュテルンの方が上だった。
彼の指示に従い、自分の出来ることを成すべく、後方へと]
シュテルン君も、必ず戻ってくるのよ!
[死なないで。
その想いを別の言葉で伝え、退却した一団の後を追った]
[自分はカレンの港近くへと単身進み、そこに──いたはずだ。
街に張り巡らされた光の魔力の連結を逆に利用しようとし、その制御にしくじったことは覚えている。
(キア…)
味方に回収されたのはありがたいが、やはり監視されていたのかと思う。
昨夜、餓えた魔物からベリアンを守ったのもイングリッドの鷹であった。
「せいぜい、背中に気をつけることね」と投げられた警告。>>2:506
喉が乾く。]
───ヤコブは!!
[陣に帰りつくなり、目に付いた従者に怒鳴りつける。
あちらですとの応えに、礼も言わずにそちらへと駆けた。
シェットラントの姿も服が所々焼かれ乱れたひどいものだ。
けど、それに構っている余裕はなかった。
術は、想いの強さが効果を分ける>>2:448
とはいえ、間に合わなければそれまでなのだから]
……ヤコブ!?
[ゆく手を遮るものあらば斬り倒しかねない勢いで駆け寄った。
彼の顔は既に青白く、呼吸は荒い。
胸の怪我は致命傷のように思われた>>126]
そんなもの、お前しかいないだろうが?大馬鹿野郎!
[低い声>>=10に即座に叩き返した。
会話が意思を繋いでいるなら。まだ、望みはあるから]
― 戦場・カレル外壁近く ―
[欲望と功名心に背を蹴られて襲い掛かる魔物の圧力はさらに増し、いっそう数を増した魔物が、すべて打ち拉がんと迫る>>123
それを支えられたのは踏みとどまり奮戦するもの>>141と、
彼らを励まし支える歌姫の存在>>131、
柔軟に突撃と退避を繰り返す騎士団の奮闘>>146あればこそだった。
歩兵たちは徐々に戦線を縮小しながら再び防御の陣を敷き、圧倒的な数の魔物を迎え撃とうとする。
それも、戦いが長引けばすり減って消えてしまうだろうが。
だが少なくとも、盟主の体を敵の手の届かぬ場所へ、
歩兵全体で作る大きな盾の影へ退避させることには成功していた。]
[ヤコブを運ぶ騎士たちが戦線を離脱しはじめると]
俺達も後退する!
少しづつ順番に後退していって、ヤコブ達の前に何重もの壁を作るように!
[全く指揮経験のない身だ。
やりたい陣形はイメージで伝えるしかない。
それでもソマリ兄弟が育ててきた精鋭たちだ。
意を汲んでくれたように、何重もの壁を一番後方のヤコブ達の前に作った]
[───変更されてしまった、ひとつの未来で。
フランツは、シェットラント少年を殺していた>>41
キアラは死んでいなかった。
ガートルードはいなかった。
シェットラントが力を篭め、魔女が血を注いだ紅玉を、
ヤコブは受け取ることがなかった。
故に。彼はなにも成し遂げることなく死んだ。
けれど今ここにシェットラントが存在している。
ガートルードは想いを託して散っていった。
魔王の知らぬ未来、知らぬ歯車>>47]
閣下の──、
カレンの情勢は。
[掠れた声で問えば、イングリッドの近くにいた伝令が身を強張らせる。
自分が素顔を晒していることに気づき、ベリアンは上体を起こして、フードを手繰り寄せた。
自意識過剰なのは自覚している。
罪の意識ではなく。]
馬鹿馬鹿言うな馬鹿。
[言葉のわりに、声は嬉しそうだ。]
ティニーも、ほんと無茶するな。
おまえがいねーと、 … 困る。
[微かな痛み、自分のものでない熱さを感じた気がして、真摯に呼びかける。]
[ぎゅむい、とソマリアランの袖を強くひっぱり
出来るだけ引き寄せた(ような気がする。気持ちがだいじ)]
―――そまくんもぉ、おつかれさまぁ。
[なでなでなで。
頭には届かないので、肩のあたりを撫でてみたりする]
[ 黒い魔物の軍勢の中、魔王の膝元まで迫った一団が引いて行く。
多大な犠牲を払いながらも、彼らの最も大事な希望は譲らないまま。 ]
[ 盟主の分隊が歩兵隊と合流した、という報告をしてきた魔物を、
テオドールは剣を抜き打ちざまに斬り捨てた。 ]
俺が聞きたいのは、そんな報告ではない。
[ 返り血を浴びながら、テオドールは淡々と言う。
周囲の魔物達は思わず一歩を引いた。 ]
手負いの人間一匹に、何を手間取っている?
お前たちは全員無能なのか?
っは!
今やっと、シェットラン「ト」だって気付いた……。
「ド」だとおもtt
ガートルー「ド」は気付いてたんだがなあ。
−戦場−
んー、こうも多いと邪魔だなぁ
[敵味方関係なく障害となるものを倒して行く。だがリエヴル本人のみ本隊に戻ったなど色々な情報が飛び交い、取り敢えずは手当たり次第に殺しまくっていた]
…
[自分でも、何をそこまであの男にと思う。
だが初めて会った時、初めて刃を交わした時に何かを感じた。
それは殺されるかもしれないという期待感。主なそれに隠れるようにちらりと胸を焦がす懐かしい香り]
あーもう、面倒
[また敵を切り捨てる。大振りの斧は刃こぼれで使い物にならなくなり、今は敵から頂戴した長剣を振るっていた。]
[戦場に背を向けて、本陣に向けて走った。
逃げたわけではない、大切な者の傍に行くためだ。
カレン側から馬が本陣向けて駆けて行く>>138のを遠目に見る。
それがシェットラントだと知るのは、だいぶ遅れて本陣へと戻ってからのこと]
…………
[本陣と前線の中間で一度足を止め、前線へと振り返り大きく息を吸い込む]
──我ら王を護る盾
──我らが希望 我らの未来
──導く王の盾となれ
──王は必ず帰還なさる
──王は必ず立ち上がりなさる
──それまで我ら 堅固なる盾とならん
[歌魔法ではない、ただの歌。
聖歌を基にして作った何の効力も持たない歌。
それでも騎士達の意志を高めることに繋がるのならばと。
ローズマリーは声を張り上げた。
彼らに届けと想いを込めながら]
ヤコブ…?
[イングリッドが教えてくれた情勢のうち、知らない名に胡乱な声をもらしたものの、「最後まで仕事をしろ」と焚き付けられば、憤りを示して手を振り払う。>>135]
言われず、とも。
/*
そうそう。
鍵の使用期限は、使えば使うほど減っていく仕様です。
だから、英雄王は節約して使っていたんじゃないかと。
最後に残しておいた力は、小っちゃい女の子を救うとかして使い切っちゃったんじゃないかと。
はっっっ。
その女の子が、初代"魔女"とかだと、漲るね?
[妄想タイム終了]
[ びゅん、と剣を振って血を落とし、
鞘に落としこんでから、本陣の中、用意された椅子に座る。 ]
[ カレンの港に放った火は、船の半数を焼いた所で鎮火された。
北上し、ペンホールドを直接叩く予定だったコボルド隊は、
リエヴルの元を離れた分隊を、かろうじて足止めしている程度だ。
カレン陽動のトロール隊も苦戦しているようだ……。 ]
[ 良くない情勢を伝える斥候の顔はひきつっている。
一々斬り捨てはしなかったが、テオドールは不機嫌を隠さずに彼らを見た。 ]
[地面にヤコブの身体が横たえられる>>157
そのすぐ傍らに膝をついた。
喘ぐ彼の胸元に手を置けば、波打つような脈動を感じた。
手に馴染みのある、魔術の波動だ]
…よし。
[シェットラントも合流したヤコブを運んだ一団の下へ駆け込めたのはどの辺りだったか]
…ヤ、ヤコブ、は……
[肩で息をしながら、万一に備え安静の場を守護している騎士に問いかける。
この奥だと言われ、礼を言ってからヤコブが運ばれた場所へと向かった]
このざまのどこが馬鹿じゃないというんだ、阿呆。
…黙れ。殺すぞ?
[思いきり冷たい目で睨み下ろしながらの声である。
言いながらも、手は彼を助けんとして動くのだが]
いろいろ世話になったなソマリアラン俺はもう行く
[脱兎のごとく逃げようとした。
だって怖かったんだもの。おにば…いや魔女がどこまでも追ってくるとか。
あの本当は星を落としてやるすごい魔法だったはずの派手なパレードが無ければ即死だったのだから。]
[本来シェットラントに癒しの術は扱えない。
それは主に、神聖魔法の領域だから。
けれど今、ただ一つだけ扱える術があった。
…魔女が命散らして遺してくれた
それに水晶の指輪翳して、自らの心を重ね合わせる]
……天を荒らすってんなら。
天翔ける竜が、黙ってるわけにゃあ、いかん……よな。
[ぽつ、と零れる独り言。
馬首巡らせた前に立ちはだかった敵兵を、迅雷の一閃で黙らせて]
……行くとするか、ラクシュ!
[どこか楽しげな口調で言いつつ、黒馬をそちらへ──ウェルシュのいる方へと駆けさせた]
これ以上殺すなよ。
[は、と声を立てずに笑う。
胸に触れたシェットラントの手が温かい。
思念は少し前よりしっかりしていた。
体は、まだ予断を許さないけれども。]
万物の根源、万能の力なるマナよ、
その源たる力をここに現せ。
ひとつは一にして全てもまたひとつなり。
此れなる者に、我に与えられし
其は虚、其は彼の身に非ず。
───
そう言って、死にかけて帰ってきたら恨むぞー。
[自分のことをおもいっきり棚に上げて、友に言葉を投げた。]
…待ってる。
無茶させて悪かったな。
[言葉が途切れたあと、ぽつりと謝った。]
[預け置いた石に篭められた魔力を開放する]
[ ]
[音ならぬ音を立て、石は彼の運命>>93を受け静かに砕け散った。
ぐらりとシェットラントの体が傾く]
["己が護りたいと願ったもの"
その言葉にどきりと心臓が跳ね上がる。
自分の目的の為に自分が死ぬのなら構わない。
だが、その過程で大切なものを喪うことは想像していなかった。
これから進む道はそれだけの覚悟が必要だということなのか。
ちらりとカレンの街に視線をやった]
[やがて、リエヴルに向かってこくりと頷く。
紡ぐ声は僅かに震えを帯びていたが、瞳には意思を色濃く宿らせて]
確かに言葉で言うのは簡単でも、実現するのは難しいかもしれない。
それでも、最初から諦めてしまいたくないから。
甘いかもしれません。
でも、護りたいものは、全て護りたい。
ひとつでも欠けさせたくない。
それでも、もし喪ってしまったとしたら。
[脳裏には自然とソマリアランの姿が思い浮ぶ]
その人の想いも抱えながら、前に進みたい。
[最後の言葉を終える時には、声の震えはおさまっていた]
水を。
[求めて水盆をもってこさせると、その中に唾を吐く。
そして、自分の周りから人を遠ざけるように、水を周囲に撒いた。]
虚の、満つる世界なり、
微塵数の、香の、ひびきの…
[詠唱の最中、今回もイングリッドに礼のひとつも言っていないことを思い出したが、もう遅い、と思う。
まだ立ち上がれない、と気づかれてはいけない。
術に専念しているふりをしなくては──**]
−戦場−
あぁー!みーっけ!
[>>168駆けてくる馬と男。その姿を見つければ珍しくごちゃごちゃ考えていた思考も一発で吹っ飛びそちらへ足を向ける。]
あっはははははは!また会ったね、その槍貰いにきたよっ!
[遠くから飛び上がって振りかぶり長剣を黒馬の足元へと投げる。そのまま着地点にいた敵からまた剣を奪えば構えて走った]
― 魔軍大本営 ―
……鹵獲したバリスタと投石機を引いて来るのだ。
[ 顎をしゃくって、命じた。 ]
カレンの町を覆っていた光結界は消えた。
ベリアン具申の策を使用する。>>2:119>>2:132
カレン内へ、屍鬼を打ちこむのだ。
ハーピー隊もこれを支援せよ。屍鬼を連れて飛び、上空から内部に投げ落とせ。
[ つまりそれは。 ]
これより、騎士団員だけではなく、カレン内の民間人も攻撃対象にする。
騎士共が護る物を、無価値にしてやれ。
[ 相変わらずその指示は悪意に満ちている。
騎士と言う者の役目を理解した上で、最も苦しめる作戦を指示した。 ]
………てぃい。
[逃げかけ慌てるファミルの目の前に、
ちゃりーーん。と金貨を投げてみた。
なおどっからそれを出したのかは、魔女に対する愚問である]
ひろう? ひろう?
[わくわく]
[ヤコブが居ると教えられた場所に向かって驚いた。
横たえられているヤコブの他に、シェットラントまでが倒れていた>>172からだ]
シェット君!?
[さっきの馬は彼だったのかと言う理解と、何があったのかと言う疑問が混乱と共に湧いた。
彼らの傍へと寄り、手首や呼吸を確認する。
シェットラントは気を失っているだけらしい。
ホッと安堵するものの、疑問は晴れず。
幼馴染の状態はどうかと顔を覗き込む]
[友にまでばかといわれて、笑う。
やっぱり、楽しそうに。]
ああ。じゃあ待ってる。
戻んなかったら、貸し1な。
[まったく意味のない、友と戯れる言葉]
俺を殺して、奪い取れ、とな!
[叫びつつ、駆けてくるのに合わせて槍を繰り出す。
初手で当たるとは思ってはいない。
一閃の後、素早く槍を引き戻しつつ後退して、二の閃を突き出す。
一閃ごとに高まるのは、昂揚。
引き摺られている場合でないとは、思いつつ、だが。
留まれそうにない、という予測もまた、意識の隅をかすめていた]
― 戦場・カレル外壁近く ―
[退却はとても長い時間のように思われた。
が実際はそうでもなかったのかもしれない。
ともかく、無事に歩兵隊の盾の中まで殿軍が辿り着いた。
役目を果たし終えてほっとすると同時に、疲れがどっと出たのか剣を地面についてその場に座り込んでしまった。
すぐに救護班にその身を回収されると、治療が開始された]
―――――…
[一陣の風が吹いた。
まさしく正真正銘、エルフと言っていいレベルの魔術の行使。
ソマリアランの傍から、ちゃりーんと鳴った金貨がくるくると回る間にそれを掠めとり、そして華麗なバク転で舞い戻った。
どうしてこれができなかったのか。やはり金なのか。]
[足掻いて身を起そうとすれば、幼馴染と間近で視線が合った。
視線の近さに、思わず息を止める。]
あいつは、
……気絶してるだけ?
[そろっと距離を離してから、シェットラントの様子を聞けば安堵の息を吐く]
[人生という触媒を使い切って幼女まで還ってしまった魔女――。
現在は、小さな躯という容器に今までの記憶やら経験やら何やらをぎゅーーーーっと圧縮して詰め込んでいる状態だ。
小さなガラスの小瓶に、スポンジを無理やりぎゅうっと詰め込めて栓をしているようなもの。
無理に無茶を重ねているので、記憶はところどころすっ飛んだり壊れているし、思考も幼いものになっている。
ただこの蒼い空間にいると、触媒が少しずつ……身体の中に戻る感覚がある。
これを…時間をかけて集めてゆけば、躯も思考もおそらく正しい形になるだろう]
[とはいえ死んだばかりの今は無理だった。
生きのいいネズミをつんつく突いて反応を楽しむように、
ファミルのことを楽しそうに見つめる幼女である。
…覚えていてもなくてもやること変わらないんじゃないかと言ってはいけない。
そうさせるファミルが悪いのだ。そうしよう]
あ……その…。
[ゆっくりと身を起してから、改めて幼馴染へ視線を向ける。]
…心配、かけたよな。
悪い。
[ぽつ、と謝罪を紡いだ。]
だけどぅ。それはぁ、
[ぱち。と指を鳴らす。
金貨がぼわんと葉っぱに変わる。幻のおかえし]
…――にせもの。
[魔術で創ったに決まってるじゃないですかHAHAHA]
― 魔軍大本営 ―
[ テオドールは空を見る。
星が遠い。
夜が終わるにはまだ早いが、野営地まで帰る移動時間を考えると、そろそろ引き始めてもいいかもしれない。
昼間も戦闘を継続出来ないことはないが、
予備隊まで全て投入してしまったので、
前線を下がらせて、短く休息させねばならない。 ]
……。
[ 鍵を手にするのに、焦る必要はない。
あの傷ではヤコブは間もなく死ぬだろう。
そうなれば、門を閉められる者は他に居なくなる。
珍しく、テオドールは決断を迷った。 ]**
[騎士団は、盾の形を保ったままじわじわと押されていく。
外側から削られていくそれは、当初の形に比べればだいぶ小さくなっていた。
一気に瓦解しないのは戦いへ臨む騎士としての誇りゆえ。
そして、今もなお味方を援護しようと駆ける騎馬隊の働きあってこそ。
街の中の守備は、本来置かれていた祈祷師らのほとんどが使い物にならなくなっていた。
魔女の置いたストーンサーバントは既に無く、本隊から別れて向かった歩兵たちも、途中でトロール部隊と交戦しており到着が遅れている。
港の炎上が、街の民らの尽力もあって鎮火に向かっているのが幸いだった]**
くれてねーよ!!!
[ビタァン、と葉っぱを床に叩きつける。
もはや大道芸も、この一連には敵うまい……――とか、自虐的な事を考えたりするのだった。**]
―回想・開戦前、朝の告白―
[何故こんなにも尽くすのかとの問いに、考えの纏まらぬまま紡いだ言葉。
――テオドールを、カスパルとソマリアランの代わりに。
それが自分の第一声。
イングリッドは知っている。魔王然としているが、テオドールは決して感情の死んだ悪魔などではなく、心を持った人間であると。
だからその発言は、彼を傷付けたかもしれなかった。
顔を覆うテオドールの様子>>*2:28に、そっと目を伏せる。
理由を問われて、自分で自分を省みて。
驚いたことに、今ようやく自身もそれに気付いたという有様。
そんなことをしていた事実に、自分でも少なからず傷付きもした。
鳥は眼下を見下ろしては前方が疎かになるとよく言ったもので、
…まぁ、そうやって周囲が見えなくなるイングリッドを揶揄しての『鷹の眼』でもあるわけだが。]
[幼馴染の顔を覗き込んだ直後、彼が身動ぎする>>184。
結果、かなり近い位置で顔を合わせることになり、ローズマリーもまた思わず息を止める]
わ……
ヤコブ、良かった……。
シェット君は、気を失ってるだけ。大丈夫。
……傷は?
[魔力の奔流は感じられたが、何が起こったのかまでは見てはいなかった。
ヤコブが動けるようになったことには安堵したものの、怪我の具合は気になるところ]
……おいおいバァさん、ファミルショックで石化しちまったな……
[わぁさすがなんでもあり、とばかりに、かちんこちんになってしまったファミルさんをそっと座らせてさしあげて]
[出会った時の心境を誤魔化すこともできたが、
それをしなかったのは、今は、彼に対して抱く想いが異なるという自覚があったから。
それがきちんと伝わったかはわからないが、溜息ののち語られる言葉>>*2:29に、少しばかり安堵した。]
はい、お気をつけて…
[天幕を出ていくテオドールを見送って、ほっと息を一つ。
暫くして、イングリッドも伝令らの情報を集めに外へ出た。]*
[改めて視線がこちらに向く>>185のに気付くと、ヤコブの傍に座り直して]
……うん、心配した。
ヤコブが刺されたの見て、血の気が引いたよ…。
[幼馴染を見返していた視線が下へと落ち、顔も俯く。
その時のことを思い出して、今更ながらに身体が震えた。
はたりと雫が一つ落ちる]
…でも、戻って来るって、信じてたから。
[は、と呼吸を一つ吐いてから、俯けていた顔を上げた。
零れた雫が示す通り、涙が頬を伝っている。
それでも、浮かんでいるのは安堵の笑み]
―回想・開戦前、昼下がり―
[昼頃、ぐるりと軍を一周してきただけのはずのテオドールが、怪我をして帰ってきた。]
テオドール様…!
どうしてお怪我を?どこで!誰に!
まったく、お気をつけてと言ったではありませんか…!
[一度手当したのに、数時間でまた傷を増やしてきた。
…しかも、自陣内で。遠慮なく憤慨した。>>2:318]
[怪我の手当てをしている時に、一つの問いが投げられる。]
魔法で未来を知ることができない、理由…?
[あまり深く考えたことがなかった。
テオドールの指示はいつでも的確だ。それはまるで『未来予知』。
常人にはできずとも、彼にはそういう術があるのだと思っていた。
時折イレギュラーが起きるのは、書き変えた未来を予知し直す余裕がなかっただけだと。]
…わかりません。今までそんなこと、考えたこともなかったので…
[こんなことをいきなり聞いて一体何を、と思えば>>2:321
――過去?過去を知って、未来を予測する…?]
― おかあさんといっしょ・噂のろりぎわく編 ―
母「ふふ。心配するぅベリアン君が可愛いわぁ」
娘「一方のシェットは冷静だったよね、さすが“クール”だなぁ」
母「本当はぁ、もうちょっと年齢上げようとしてたんだけどぅ…」
娘「残りの触媒が足らなかったんだよね。ママのうっかりさん!」
[13歳って、だいたいプロローグのキアラ(学び舎入学時)くらいだと思うよ!たぶん。卒業5〜6年前でも、ホグ○ーツだったら6年在籍だよもんだいない]
「……俺は未来から来た。」
[一瞬、時が止まるかのような錯覚。
未来…『時間遡行』>>2:322――あぁ、そう聞けば、なるほど納得できる点は多々あった。
事前に、入念に、計算し尽くされた手の数々。
それは今より、彼と行動を共にし始めた3年前の方が、より正確であったように思う。
そして、]
…それでは、テオドール様は知っているのですね?
この世界の、行く先を――
−戦場−
…っ!今回は残念だけどうちの大将が君のこと邪魔だと思ってるみたいだからねっ
[>>181一撃避け、二撃目を長剣で弾く。走るのはやめずただ突き進めば馬の足めがけ剣を振るった]
今回はそうさせてもらうよ!
[殺して奪う。そうなれば暫くは槍ブームが来るかもしれない。あまり使ったことのない武器だが使いやすいだろうかなどとどうでもいいことを考えながら取り敢えず馬から引きずり下ろしてやろうともう一撃繰り出した]
[人は罪を犯す。必ず。>>2:323
それを止めてみせると言っては、ヤコブは彼を裏切ったという。
それならば、自ら人間を罰し隷属させるのだと。
――そのために”鍵”が必要であると。]
…人は、罪を犯す。
[そうだ。人は間違える。人は弱い。
簡単に欲に負け、自らの保身を図り、その結果他者を切り捨てる。
激昂したテオドールの言葉に、ぽつりと小さく呟くと、そっと目を伏せた。]*
―明かされた秘密―
[言葉を失くしていれば、テオドールはふっと力を抜いてソファに沈み込む。>>*2:30]
既に、7度も…?
[驚いた。
――『この時代の人間にとっては、「未だ犯していない罪」だが、
俺にとっては「すでに犯された罪」だ。』
……一体どんな罪だというのだろう。
何が、彼をそれほどまでに駆り立てるのか。]
そうそう、バァさんには礼をいっとかなきゃいけなくってな。
件の幸運のまじないはばっちりきいた。
ありがと。
[そういってかがんで、ガートルードを抱き上げて熱く抱擁した**]
[今から3年前の春嵐の日。
それが1周目のテオドールの生まれた日。
…そして、
やり直せるのはこれが最後かもしれないと。
それは、つまり――]
[ゆっくりと、明かされていく真実。>>*32>>*33
彼と”イングリッド”との、3度の出会い。
今の状況からは想像もできないような、幸せな”想い出”の数々。
――そして、歴史を巻き戻しても戻らぬ、彼の時間。
この歳まで、ずっと、ずっと独り駆け続けて。
何度もやり直して、その全てを背負って。
孤独に、目的を達するためだけに、
同じ絶望を繰り返すだけの人生を、この人は孤独に歩んできたのだ。
彼の言及することのなかった回にも、きっと色々あったことだろう。
すっと、背に冷たいものが走る。
もしかしたら、その世界の自分は彼を…]
……ああ、甘いな。
どうしようもなく、甘い考えだ。
[目を開き、最初に口にしたのはきつい一言。
けれど、言葉とは裏腹、表情は穏やかで、柔らかい]
……だが、嫌いじゃない。
そう、言い切れる、想いは。
……その想い、見込んで。
一つ二つ、頼まれてほしい事がある。
[ここで一度、言葉を切って。
ひとつ、息を吐く]
……
あいつが……ヤコブが築き上げる、
叶うなら、同じ道を、同じ歩幅で進みながら、な。
[一人で進んでしまう事のないよう、共に、と。
そんな願いを込めた言葉を静かに告げて。
それから、もう一つ、息を吐いた]
……ま。
自分で最後まで、見届けられりゃあ、御の字なんだが。
……そうもいかん事情があって……な。
[苦笑にじませ、胸元、『印』のある辺りに触れながら]
だから、あいつに近い位置にいて。
この願いを託せると思えるお前に……頼みたい。
……頼まれてくれるか?
[緩く首を傾いで問いかけた。*]
[これを聞いてどうしたいか、と>>*2:34
小さく首を振る。
――答えはもう、決まっていたから。]
お傍に。
…いても、かまいませんか?これからも。
[それを聞いても、変わりはしないと。]
…私を、
今の私を信じて、話して下さったのでしょう?
だったら、もう。それだけで十分です。
[今の彼が、自分を愛していないかもしれなくても。
過去の自分が、別の自分であったとしても。
彼が自分を愛してくれた、その事実は変わらない。
――それを聞けただけで、十分だった。]**
―開戦前・ウェルシュとの会話―
[リエヴルの『印』について、自分の知る限りのことを話せば、何処か不満そうな顔をするウェルシュ>>120
なんとはなしに、日頃、鷹にしてやるように撫でてやれば、彼も同じように目を細める。
ウェルシュ。
どう見ても成人のくせに、まるで子どものような性格の、殺人鬼。
…いや、戦闘狂とでも称した方がいいのだろうか。
強敵と闘っている時の彼は、純粋な喜びに満ち溢れているように見える。
その結果の先に、相手の死があるというだけで、恐らく殺すことが目的ではないのだろう。
――あぁ、この力が自分にあったなら。
あの日、カスパルを救えただろうか。
今、もっとテオドールの役に立つことはできただろうか。
天は人に、望む全てを与えてはくれない。
特別な何かを手にしている者は、きっと大事な何かが欠けている。]
[心配した、と幼馴染がうつむいて震える。
雫が零れ落ち、まるい跡を残すのを見て狼狽した。]
泣くなよ。悪かったから。
[今は差し出すようなタオルもない。
だから代わりに、ためらいがちな手を彼女の背に伸ばす。]
…ウェルシュ。
べリアンと違って、あなたは素直でいい子だわ。
[…でも。小さく溜息をつく。
きっとこの子も何かが足りない。
足りないからこそ、それを求めて、埋めようとして、ここに至るのかもしれないけれど。]
[時に気紛れに、しかし少年のような無邪気さでテオドールに懐いていたウェルシュの頭を撫でながら思う。
どこか幼さの垣間見える笑顔。もしも自分に子がいたなら…こんな時間もあったのだろうか。]
昨日の戦いで怪我してきたんですって?
楽しむのもいいけれど、ほどほどにね。
…この先はまだ長いのだから。
リエヴルの『印』がどれほどのものか知らないけれど。
あなたの相手をするなら、それくらいのハンデは必要よ。
…それだけの『力』を、きっとウェルシュは持っているのだから。
[彼はきっと、自分と互角に渡り合える”純粋な力”を探しているのだろうけれど。
ウェルシュの強さは、一体何処からくるものなのだろう。
イングリッドの目には、彼の力も『特別な何か』に見えてしまうから、そう不満に思うこともなかろうに、と感じてしまうけれど。]
――会えるといいわね。リエヴルに。
[それだけ告げて、その場を後にした]**
欲しがるのは自由だが、そう簡単にはやれんぜ?
……俺にも、色々と都合があるんでな。
[く、と浮かぶのは笑み。
真っ直ぐ自分に向かってくる力。
これを止められるのは、同種の力だけだろう。
ならば、それを担うは自身の務めか。
そんな、理屈めいた想いが過るのは──刹那。
愛槍を──牙を握る手に、力がこもる。
間合い図るは一瞬、踏み込みと共に繰り出す突き一閃──と見せかけ、不意を突くように地を蹴り、跳ぶ。
高さはさほどでもない──が。
自由落下の勢い乗せた効果突きは、それなりに重いもの]
[傷の具合を問うと、痛みを訴える声が零れる>>203。
まだ万全ではないと知り、慌てて制止するように彼の腕に手を添えた]
大丈夫、でも。
ちゃんと治療、受けてよ?
[まだ痛みが残るのであれば、それを取り除く必要はある。
これからのことを考えると拒みはしないだろうが、心配もあって念を押すように言葉を紡いだ]
…ご…ごめん、謝らせたいわけじゃ、ないんだ、けど…。
[零れる涙を人差し指の背で拭いながら、困惑させてしまったヤコブ>>204に謝罪する。
目の当たりにした恐怖を思い出したのもあるが、無事だったことによる安堵で緩んでしまったのもあった。
なかなか止まらない涙に苦戦していると、ヤコブの手が遠慮がちにローズマリーの背へと伸ばされる]
ヤコブ……
……うん、届いてたん、だ。
[伸ばされた手が優しく背に触れる。
失血による体温低下はあったはずなのに、触れる手は温かい。
声も届いていたことを知り、涙に濡れていた顔に更なる安堵の笑みが浮かんでいた]
[今回の戦いでも多数の死者が出た。
魔物が引かないのであれば今も出続けていることだろう。
連続して届く死を受け止め、想いを汲み上げ、自らの内へと溜め込む。
そうすることで、死した者と共に戦おうと]
[その話題を口にしたのはだいぶ落ち着いてからのこと]
……ヤコブ。
マックスお爺ちゃんのことなんだけど。
[ヤコブが既に屍鬼化した老人と遭遇していたとは知らぬまま、彼の死を伝えようと口を*開いた*]
[小さな躯が、相手の広い胸に埋まるように寄せられて。
背に回ったあたたかい腕に抱き締められる]
…、ぅ。あ、…あんなのぅ、別にぃ……
/*
しっかし、 う、わあ…。
シェット君が、こっちの詠唱まで組み込んでくれてるよ。
ほんとにもう、ほんとにもう君ってやつは!!!
こっちが死ぬ時の演出といい、
思い切りあちこちから拾ってくれていて、
その全力っぷりがもう、もう…
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
あいしてるばかwwwww
……もちろんです。
ヤコブの築く未来を、ヤコブと共に歩んで。
必ず、見届けますから。
[少しの沈黙の後、リエヴルを安心させるように力強い声音で告げた**]
/*
シュテルン君がどんどん男前になっていくな。
おねーさんは嬉しいよ!
想いを託すリエ君がまたいいね。
若手組に未来を託すのは年長組のお仕事ですよね、うんうん。
そして其れをきちんと汲み取って、昇華して。
成長していってくれている若手組の抜群の安定感。ありがたい。
リエ君とは最初しか絡めなかったから
あともう1回くらい何か出来れば良かったな…くっ。
まあ明後日にはお墓仲間ですしね…☆
なにかお墓で回想振れたらよいな!
/*
ヤコブ君の石復活はデスヨネーと眺めつつ、
三途の川でアラン君やワタクシやじーちゃんに会って(?)いく辺り、さすがヒーロー!!
ああいうの嬉しいよねえ(しみじみ)
ロズマリちゃんが優しく強くなってゆくのも可愛いなあ。ぎゅうしたくなる。
うちの子たちはほんとかわいいね!(親バカ)
……聞き届けてくれた事、感謝する……シュテルン・フローエ。
[表情を改め、告げる言葉は、静かなもの]
俺の願い、貴公に託させてもらう。
……護り、支えてやってくれ。
[いつになく真摯な表情で告げて。
それから一転、表情は、軽いものに転じた]
あ、それとな。
ああいうヤツは、何かやらかしたら、遠慮なくぶん殴ってやれ。
言葉であれこれ言うより、その方が効く事が多い。
……さて。
忙しい時分に、長々とすまんな。
俺は、そろそろ戻って、隊を取りまとめんといかん。
[そう、告げる様子は最初に話しかけた時と変わらぬ素の様子]
……落ち着いたら、もう少しゆっくり話す時間、とりたいところだが……ま、そのためにも今はやるべき事をしっかりやるとするかね。
[紡いだ言葉は、本心からの想い。
自身の先は、今は見えず、故に意識に入れる事はなく]
じゃ、またな。
[ひら、と軽く手を振り、踵を返した。**]
テオテオはあまり寝ないしお風呂入らないし、
加齢臭ひどそうだよね……こんなオッサンでごめん、リッド。
でも酒もタバコもやらないし、そこはマシかな。
そろそろナイトメアげっとしよう。
最終決戦は門付近にしたいから、リッドとベリアンを連れて、ウェルシュだけおいて帰るか。
丁度ウェルシュとリエヴルのふたりの営み(性的じゃないほうの意味で)が始まったとこだけど、
どうやったら二人動きやすいかなあ。
/*
うむ。
生きてる間に若手相手に一回はにぱ顔使う、全コンプはならず、か。
[何を狙ってんですか]
とはいえ、やりたかった事はほぼやり切った、と思う。
後はどんだけ、細かい描写を落とせるか……!
― 平和な日 ―
[これはまだ、シェルティがちっちゃくって、アードやリエヴルが見習い騎士になる前くらいのお話である]
[気がつけば、布団の温もりが片方なかった。遺された方だけが飛竜の卵をかかえていた。
今日はクラブの日だから、夜はあまり遊ばずにー、などとそういえばいったかいわなかったか。
その上、身支度をしようとしたら、いろいろとおかしかった]
…………おもしろい。
[自然と、笑みが浮かぶ。
今日はとってもよい日になりそうだと笑って、竪琴を持って部屋を出た]
さってさって、どうして遊ぼうかなー。
[竪琴を持ってうきうきらんらんと通りを歩いている。背中にある荷物は飛竜の卵である。すくすくと育っていって最近よくトントンしているから、そろそろ孵るのかもしれない。
にこにこ歩いていると、ご近所のシンクレアさんちのまだちっちゃいシェルティくんじゃないですか]
いいよー、いいよー、シェルティも遊びにいこっか。
どこにいくかって?
とってもいいところだよー♪ 今頃、アードらが…
[そうして石段を登って向かっていったのは、騎士団本部だった]
[騎士の従者になるには年齢制限がある。
それ未満の騎士になりたい子供たちは、定期的に騎士団がやっているクラブに入って、自分に適正があるのか見極めたり、ただチャンバラを楽しんだり、夢やら義務に向かって励んだりするのである]
[その日も、騎士団入るぞー! って優等生に意気込んで、真面目に打ち込みをやっていたアードと、それと表情があまり変わらない身近なおひとが一緒だった]
[そしてしばらく大人がついて、子供たちを見ていたが―― 他の騎士団員に声をかけられ、休憩を入れる]
「また腕を上げたのでは? 未来のリンドブルム卿」
[そこから、しばらく他愛もない話をする。
やれ、アランがそろそろ竜が孵りそうだといっているとか、そんな話だ。
何か事件でもあったのか、休憩は少し長くなりそうだな―― そう思った時]
やあ、アード、リエヴル
[朗らかな笑顔のあんちきしょうの登場である。
その傍らには竪琴がなく、その背にはおんぶひもごと卵がない。
よくよく見れば、シェルティがおんぶひもに張り付くように卵温めていた]
「どうしたんだい、アラン。
遊ぶのはクラブが終わって、家庭教師の先生が帰ってから、っていったよね?」
[顔が目に見えて青くなるソマリアード]]
いや、いますぐあそぼうぜー♪
ちょっとカスパルそれよこせ
[なんということでしょう。カスパルの持っていた練習用木剣が簡単にスられてしまったのです]
「本気……なの?」
[顔色があまりよろしくないアード。
身内の恥が世間にさらされてしまう、ということを心配しているのだろうか]
本気本気、それじゃ構えろ、いくぜー!
[どこからともなく帰ってきてから、おちゃらけた音楽ばかり奏でて毎日おもしろさを発見しに出かけ、学やら勉やらはぼくにはむかんけーを突き通すソマリアランが、道場にやってきて、逆に父親の跡を継ぐ為に全部やっているソマリアードに喧嘩をふっかける。
盛り上がらないわけがない]
「……ちょ、ま……!」
[事態についていっていない、とはいってもちゃんと木剣で殴りかかってくる攻撃を受け止めるアード]
「本気なんだな……?」
ぼかぁ、いつだって本気だぜー
[鍔迫り合いからの打ち合い、押し合い、そしてまるで合わせてやっているがごとくの鏡面の打ち合い。
やれー、アード、アランー! と無責任な応援が次第と歓声へと変わる時]
[ついぞ、剣はソマリアランの手から飛んでゆき、彼の後ろに転がる]
「ほら、勝負あり。
ばかなことしていないで、シェルティとあそんできなさい」
[この上から目線の一言に、ソマリアランの堪忍袋の緒がビチビチいった]
ばかはどっちだ、このばか!
[こぶしである]
「どう考えてもそっちでしょう」
[殴られては優等生のアードだって殴り返す]
手加減したこと、しってるんだからな!
本気でやれよ、ばーか!
[こうして、新任したばかりのローゼンハイム団長のお子様が二人中庭で殴り合いのけんかを始めるという事態になり、少し経てば――]
「馬鹿、お前ら何をやっている!!!」
[告げ口をした若い騎士とともに、執務にあたっていたローゼンハイムがやってきた。
そしてもみくちゃになっている二人を引き離し……]
「二人ともこっちにきなさい」
[ごめんなさーい!ごめんなさい!と泣きが入っている子供を右肩、左肩にのせて、ローゼンハイムは中庭から退場し――
5分後、おしりを押さえた二人が戻ってきた]
シェルティ、ごきげんよー
うん、どうしたの……そんな目を輝かせて……え、アランも強い?
まさかそんなはーず…… あいてあいてあいててて!
じゃ、今日は何をしてあそぼうかー?
[預けていた飛竜の卵をおんぶしなおして、ふらーりふらりと中庭を去る、"ソマリアラン"]
「…………どうしてもね、アランが君が笑うところがみたくって、いろいろ考えたんだって。
ソマリアードが2人に増えたなら笑うと思ってたんだってさ…
ふっ、ふっ、ふっ、ふっ、ふっ」
[腫れあがった顔でリエヴルに真相を告白するソマリアード。
それから双子と彼との距離はぐっと縮まったのであった。了]
− 魔王軍本陣 −
[近場にいる屍鬼を召喚したら、まだ鮮血を滴らせたものが来た。
本陣付近まで騎士団が攻め上げている様子もないから、テオドールの怒りに触れて成敗されたのだろう。>>156
テオドールの苛立ちの理由のひとつは体のこと――残された時間のなさにあると思う。
その秘密を知る者は少ないけれど――]
閣下の下へ。
[骨の輿を運ばせて命じた。]
[刻々と変わりゆく戦況を伝えるだけで手をこまねいている者は無能として淘汰される。
王の前に伺候するには古来、捧げものが必要なのだ。]
次なる手を。
[ 抱き寄せたい。
突き放したい。
逆の事を同時に思う。 ]
[ 次の時間遡行は出来るかどうか分からない。
この時間軸が、テオドールに残された本当の最後ならば、
イングリッドにはどこか平和な場所で、
テオドールの子を生み育ててほしいと思う。
テオドールの肉体は、50年以上の時間を刻んでいるが、
この時間軸の中の世界に、テオドールが存在したのはたった3年だ。
せめて命を次世代に、
テオドールが存在した証を残したいと思う。 ]
[移動中にカレンの状況を遠望すれば、町を覆っていた光の結界は消え、魔王軍の投石器や飛行部隊が屍鬼を送り込む作戦に従事していた。]
…砕けたか。
[ベリアンの呟きに、今更ながらイングリッドの依頼を思い出した伝令が、怠惰の魔女の名を伝える。>>2:552]
…なるほど、
[キアラの幻影を見た理由はそれで説明がつく。
屍鬼動員の裏に、死んだと思っていたベリアンの存在を察知して出張ってきたのだろうと。
だが、ガートルードのものにしては、魔法陣を探りに来た論理魔法の力は怜悧に鋭すぎたと感じた。
あれは別の術士のものだ。]
[ 目的をぶれさせるな、と冷静な魔王が思う。
例え憎まれようと、誰を殺すころになろうと、
門を開けさせない、その為だけに戦ってきた。
今ここで、優秀な人材を失い、
また魔王の弱味となる者を作ってはならない。
魔王が敗北するとき、これまで死んで行った者の犠牲の全ては、
無意味になるのだから。 ]
[ そして、
テオドールは決断した。 ]
…いるのか。
[カレンを守っているのはクレイグモア騎士団だ。
彼がいても不思議はない、が。]
…騎士団が派遣されたのは町を守るため、そうだろう?
わたしを追ってではあるまい。
復讐など考えないはずだ、 あの冷淡な氷人形は。
イングリッド・ミラン。
俺は、これからもお前を女として扱うつもりはない。
駒として使い、必要ならば切り捨てる。
お前はただ、命ある限り、俺に仕え、
俺の目的の為に戦え。
[ 「テオドール・バルド」を捨てた世界で、「イングリッド・バルド」も死んだ。
ここにいるのは、「魔王テオドール・グラムワーグ」なのだから。 ]*
[指を握りこんだところで、テオドールの姿が見えた。
輿を担ぐ屍鬼は拝跪し、ベリアンもまた輿の傍らに膝をつく。]
閣下、
ここで一旦、攻撃の手を休めることを進言いたします。
[前置きもなく告げたのには、テオドールがこの戦に落胆している気配も見抜いたからだった。]
攻撃を受けている間は一致団結している者たちも、一度、被害の大きさを実感すれば心に乱れが生じます。
完璧な守護者ではなかった騎士団への憤懣や、投降の損得計算をしなおす者がきっと現れます。
ゆえに、
[と攻撃の停止を提案した。]
[到着した治療師が診察と治療を始める。
いつまでも地面では、と、輸送用の馬車の荷台に乗せられた。
気を失っているシェットラントも隣に寝かされている。
診察した治療師によれば、休ませておけば自然に目を覚ますだろうとのことだ。
戦闘は今も続いているが、前線は最初の膠着状態に近い。
一方、カレンの街では血と悲鳴とが渦巻いていた。
街の中に投下された屍鬼たちが見境なく民衆を襲っている。>>178
殺された民が新たな屍鬼として起き上がり、混乱を助長していた。
カレン防衛に回った歩兵の隊はトロール部隊との交戦を余儀なくされている。
だから、街の守備は憲兵が中心となっていた。
事前に準備したたいまつ>>2:360が多少効果を発揮しているのが救いだ。]
― それから ―
マリー? どうした?
[ようやく落ち着いて来たころ、付き添ってくれていた幼馴染が深刻な顔をしてこちらを向く。
何事かと身構え、彼女の言葉を聞いて唇を噛んだ。]
じいちゃんな… 会ったよ。
死んでた。
[拳をきつく握りしめながら、噛みしめるように言う。]
/*
自作自演の死亡→復活騒ぎで元気になった。(中の人が)
好き放題やらせてもらって、ありがてえなぁ。(涙)
あとはこの勢いを最後まで、だな。
[本陣の後方で寝ていると、いろんな情報が飛び込んでくる。
前線では見えなかったものが、ずいぶんと見えるようだった。
それらの情報の中に、妙なものもいくつかあった。
たとえば「猫がいた」という斥候の報告など。
林の端に猫がいて、泥濘の罠が発動したのを見届けけどこかへ行っただの、むしろ猫が鳴いた瞬間に発動しただの、挙句の果てには二本足で歩いて森の方へ行っただの。
聞いたヤコブは、猫好き多いのかなと首をひねっただけだったが、もちろん幻獣に詳しいものなら別の結論を得るだろう。*]
― 回想 ―
[かつて自分には、手に入らないものなど何もなかった。
家柄も容姿も能力も。全て人並み外れた御曹司。
羨望も受けたが、やっかみもまた多かった。
構うだけ疲れるほどだ。
能力くらい磨けば手に入るものだろう。
他者を妬み羨む暇があったら、帰って腕でも磨けばいいのだ。
「学友」たちは、遠巻きに離れてあるばかり。
氷人形との揶揄も聞こえはしたが、気にならなかった。
気にするだけ無駄だと思った。
……下らない]
[キアラと話をするようになった切欠は、たまたまだ。
偶然共に同じ課題をこなすように割り当てられ、彼女と組んだ。
触媒の違いによる術の違いや個性を確かめていく、地道な作業。
その作業を進めていたある時、一つの術が暴発した。
二人で慌てて呪を収めてことなきを得たのだけど、
顔を見合わせてみれば、互いの様子は髪も乱れて散々だった。
互いに無事、更には学舎も無事だった。
シェットラントがほっと安堵の息をつくと、キアラは笑った]
『ふふふっ、意外。もっと気難しい人かと思ってた』
[そういう問題ではないと思うし、
大体無事に済めばほっとした顔のひとつやふたつもするだろう。
そう言い返しても、彼女はころころと良く笑った。
不快な笑われ方ではなかった。何だか変なやつだと思った]
[それから、彼女は度々声を掛けて来るようになった。
追従ではなくやっかみでもなく、当たり前の学友の顔で。
それがどれ程貴重で、どれ程嬉しいことだったか、
彼女は気付いていただろうか。
冷静さを装ったいつもの顔で、彼女と親しく話をする。
課題が分からないのだと言われれば、教えることもままあった。
真摯に課題に取り組む様子が好ましかった。
何より、そうして二人で過ごす時間が楽しかった]
キアラ、君も騎士団へ一緒に来ないか?
[魔術の道へ進まず、騎士団へと帰る。
そう決めた時、迷うことなく彼女を己の道へと誘った。
戸惑う様子の彼女の目を覗きこんで、微笑み告げた]
俺と共に来て欲しい。
…君に一緒に、居て欲しいんだ。
[好きだとか、そんなことを口にしたこともされたこともない。
…手に入らないものなど、これまでなかった。
だから頬を染めて俯いた彼女はきっと来るだろうと思っていたし、そうすればきっと大事に守ってやろうと、望む未来を当たり前のように考えていた。
──── 失うことなど、思いもしないで]
[意識が遠い過去を漂い、想いが幾重にもこだまする。
思い出したくもないほどに、幸せで幸せで…苦い思い出。
”彼”は笑っただろうか。
キアラを殺し屍鬼に仕立て上げ、まんまと逃げおおせたあの男は。
知っていれば、最初から彼女を共に連れて行ったものを。
知っていれば、あの男を野放しにして学舎をあとになどしなかったものを。
知っていれば、…先に殺してだってやったものを]
― 戦場・後方 ―
[目覚めた時、一瞬どこにいるのか分からなかった。
硬い感触を不思議に思い、続いて傍らにヤコブの顔を見出す>>232
どうやら、連続で術を使いすぎた無茶が祟ったのだろう。
軽い頭痛を覚えながら、傍らを流し見る]
……やっぱり、頑丈だな。
[無事生きている様子に、唇の端を上げて軽い憎まれ口を叩く]
[”声”に本音を零しおいて、すぐにふいと視線を逸らす。
こんな風に気兼ねなく、
誰かと友のような顔をするのは久しぶりだと思った。
懐かしい心地に心が穏かになる。……悪くないと、*思った*]
― 戦場・後方 ―
[神妙な顔で頷くヤコブ>>230に、言葉を違えまいと確信を得て表情を和らげる。
笑っているのが良いと言われれば>>231、何度も頷く幼馴染にローズマリーも頷き返した]
うん。
……みんなが笑っていられる未来、目指さないと。
[ね?、と言って微笑みながら首を傾げる。
そのためには為すべきを為さなければ。
成し遂げられない未来は想像しない。
皆と力を合わせれば可能だと、信じているから]
― それから ―
[戦況は気になったがヤコブの傍に付き添って。
落ち着いて来た頃に切り出した話題に返った言葉>>233には驚く]
知って…… え、 ”会っ た”?
[驚きは知っていたことにではなく、会ったと言う言葉に向けられた。
少し考えるような間が開いた後、ハッと何かに思い当たる]
…まさか、屍鬼に?
[死んでいたのに、会った。
その言い回しに該当するのは今のところそれくらいで。
膝の上に乗せていた手をぎゅっと握り締める]
そう、だったんだ…。
……今日の昼に、お爺ちゃんが死んじゃったっていうのは、感じたの。
ヤコブに言わなきゃって思ったんだけど…。
盟主になったばっかりだったし、慌しくて、切り出せなかったの…。
…ごめん。
[予め伝えていれば何か変わっただろうか。
考えても詮無いことだけれど、申し訳なさが募って謝罪を口にする]
そう、だったんだ…。
…今日の昼に、お爺ちゃんが死んじゃったっていうのは、感じたの。
ヤコブに言わなきゃって思ったんだけど…。
盟主になったばっかりだったし、慌しくて、切り出せなかったの…。
…ごめん。
[予め伝えていれば何か変わっただろうか。
考えても詮無いことだけれど、申し訳なさが募って謝罪を口にする]
そう、だったんだ…。
…今日の昼に、お爺ちゃんが死んじゃったっていうのは、感じたの。
ヤコブに言わなきゃって思ったんだけど…。
盟主になったばっかりだったし、慌しくて、切り出せなかったの…。
…ごめん。
[予め伝えていれば何か変わっただろうか。
考えても詮無いことだけれど、申し訳なさが募って謝罪を口にする]
/*
キアラ可愛いよなあ。
そして、シェットラントの若さもイイ。
キアラ挟むと乙女ゲーのイベントになるw
氷人形はビスク・ドールと迷ったんだぜ…w
/*
>>225>>241
互いの誤認識がオイシイ。
そして、(PL視点で)魔王の能力を意識しての「未来を知っていたら」「変えることができたら」という折り込みがそそる。
ベリアン>>143も(PL視点で)魔王の能力を意識しての、未来を知ってるっていいことばかりじゃないよねーという対比として書いてみた。
○月○日
屍鬼の感覚についての研究の要点。
屍鬼は見えているのか、聞こえているのか。
筋力によって支えられずに直立歩行できる理由。
記憶。言語。動き。知覚。
何に拠るのか。
生者と屍鬼の違いは奈辺にある?
○月○日
人間と同様の意味では、屍鬼から「感覚」は失われているようだ。
突然の物音にも反応するはない。
だが、それで「聞こえていない」と判断するのは早計だ。
追加試験 : 幻惑など、精神に影響を及ぼす魔法は無効であることが確認できた。
[ ベリアンの進言は利にかなっている。
もともと、降伏宣言の時期や内容からしても、
「考える時間があるほど利く」ことを狙って出されたものだった。
敵勢力の殲滅だけが勝利ではない。それは指揮官や師団長が考える戦略上の勝利である。
魔王が考えるのは、もっと視野の高い、戦略的・政治的なものだ。
ホートン砦南部までが精々だった魔軍の領土は伸び、
もはやカレン南部まで征服・支配したと言える。
また、敵指揮官ソマリアードを敗北・殺害せしめた。
臨時に就任した敵盟主ヤコブも……時間の問題だろう。 ]
[ しかし、引くべきでない理由もあった。
すぐそこに"鍵"があるのだ。
前回の機会から、3年も待った。
先の限られたテオドールにとっては、炙られるような貴重な時間である。
今も……咳き込むのを耐えては居るが、胸にざらりとした不快感がある。 ]
……、
[ 思考がそこに至って、ベリアンと交した約束が浮かんだ。
先が限られていないかもしれない、のだ。 ]
ここでは出来ぬ事をしたい、と申すのか?
[ 攻撃の手を休めるということは、敵に時間を与えることになるが、
味方も時間を得るということになる。
ベリアンが求めるのならば……、それは一考に値する。 ]
……ふうむ、また呼ばれたな、いってくる。
[そう、ガートルードをだっこしたまま、ファミルの頭をぽんぽん叩いて、呼ぶ声の方へ向かってゆるりと歩いた]
どうしようかな。
最後の最後まで隠したい気もするけど、
だいたいにおいて、RP村ではFOの方がきれいに話がまとまるんだよね。
/*
正直未来人設定でヤコブににているってだけでそんな気しかしなかったわwwwwwwwwwwww
おくさんだれだwwwwwwwwwwww
/*
しかし、何だろうな。
私が昔書こうとしてプロットと書きたいところだけ書いて放り投げている騎士団と門の話。
あれは仲のわるい三兄弟が和解する話だったのだが
何だろう、騎士団と門がそろえば家族ものになるのか
[ テオドールは片手を上げ、雑談を打ちきる仕草をする。
魔物達が静まって指示を待つ中、決定を告げた。 ]
……一時退却だ。
夜明け前に、野営地に戻る。
そのまま、軍の半数は野営地の周りに防壁を建設して、カレンを睨む駐屯基地とせよ!
残り半数は俺と共に帰還。
モーリス・ホートンの守備と、今後のペンホールド完全攻略の準備にあたる!
[ 伝令達が、命令を復唱し、そして各部隊に知らせる為に走り、あるいは飛んだ。 ]
ベリアン可愛いかわいい。
一瞬、撤兵だと思ってその方向で書き始めてたけどw
実は箱にたどり着いて、力尽きて死んでたんだが、
それで良かった。
[ふと耳元で聞こえた言葉に、一瞬驚いた顔になってすぐに笑顔に変わった]
はい。アドバイスありがとうございます。
その時になったら是非実行しますね。
― 出陣前/野営地 ―
[何事かを楽しそうにリエヴルに囁きながら思う。
騎士団一の槍の使い手がこんなに親しみやすいとは。
その時には緊張は完全にほぐれていた]
ええ、俺も。
またゆっくりお話したいです。
だから……お身体、大事にして下さい。
[無理しないでとはいえない。
この戦いに彼の力がどれほど必要か。
そう思えば、彼が戦いから退くのは不可能だろうし、リエヴル本人がそう言われて嬉しいかどうかも疑問だった。
それでも、一言だけ言わずにいられなかった]
ええ、また――。
[去りゆくリエヴルを見送りながら深々と一礼をした*]
/*
ちょwwwwwwww
父!!!!wwwwwwwww
あいあむぱぱ!!!!!wwwwwwwwwwwww
ま、まって
ひどい!!!
なんなのひどいwwwwwwww
/*
まじかようはあなんてこったい!
しらねぇぇよ!
んなでかい子供、しらねぇぇぇよ!!!wwww
やべえたのしい。なんなの。もうなんなの!!!www
子供!!!wwwままんだれwwwww
/*
いやあ、してやられた。
なんなのもうwww
くっそう、そうくるか。
となると、いくつかロジック使えなくなるな。
むーう。
/*
まあいいきいてないきこえてないしーらないするもんww
やばいやばいどうしようおかしい。
wwww
wwwwwww
わかった!!
わかったけどひどいwwww
― 戦場・後方 ―
[ヤコブの傍に居ると、各所の状況が具に伝えられてくる。
前線の状況、カレンの様子、ペンホールズへ向けられた別働隊のことなど。
刻一刻と変化する事柄に居ても立っても居られなくなる。
中でもカレン>>232は想像を絶する状態だったことだろう。
あの街で手を伸べてくれたシュテルンの母を思い出す。
今は、無事で居て欲しいと願うより他無かった]
…あ、シェット君、目が覚めた?
大丈夫?
[身動ぎと声>>243でシェットラントの目覚めを知り、具合はどうかと問いを投げかけた]
ヤコブを助けてくれて、ありがとうね。
[彼がどんな手法を取ったのか、そこまでは知れないが、彼のお陰でヤコブが助かったと言うのは容易に知れる。
感謝は、言葉を重ねても足りないくらいだった]
[ブツブツ呟く呪詛めいた何某のせいか、はたまたやっぱり魔女は魔女だ今すぐ逃げるんだ俺だとか、もろもろ入り混じった呟きと共に茫然自失。
やはり金の代償は重かった。]
……………。
………………………。
[ようやっと頭に乗った掌>>+115に我に返る。]
別に……、
感謝されるようなこたしてねぇよ。
[騎士の言い分を思い出す。>>24
己の意見を変える事は、生涯ないだろう。それで失ったものが重すぎた。
だが、彼の言も、またただしい。
あれは、…――ファミルの我儘で。
無理に連れ出していれば、ソマリアランは、生涯後悔したに違いない。]
なぁ…、
ソマリアラン、
[そして沈黙する。
後悔しているかどうか、と言いかけて
それを聞いて何になる、と裡が答えた。]
なんでもねーよ、莫迦。行って来い行って来い。
今度は本当にお前の子供じゃなきゃいいな?
[ふ、と嫌みっぽく笑った。
恐らくはきっと、お互い生きていて、彼が「にーちゃん」だと知った所で、自分は「ソマリアラン」に対したそれを変えられまい。
彼が変わらずとも、己が変わりすぎた。今更全てを忘れて幼子のようにはならない、いや、なれない。
ぼんやりと、騎士との最期に思いをはせた。]
― ねこのはなし ―
『そうですにゃ、ダンナさんの遺言ですにゃ。』
[ぺこっと頭を下げて、両手に抱えた宝石と刃。
親から正統に受け継いで、かたや魔術の礎として、かたや守り刀として、代々次の子らへと渡していく、ふるいふるい意識の結晶。
それは本来、エルフの里にあるべきものだったから。
森に生かされ、森に返す。
それがエルフの習わしで、本来なら弓でも放って埋葬場所を決めるのだけれど…――それは、猫の手では叶わない。]
『イタイは僕らにはどーしよーもないにゃ…』
[もう仲間たちは我先にと安寧の地へ逃げただろう。
投降も認められたのなら、尾っぽの毛先が引かれても、行かねばならない。]
『!
ことごとく、ゴメーワクをおかけしますにゃ。
よろしくおねがいしますにゃ!』
[もしもがあれば森にいらっしゃい持て成しくらいはします…――ただし生魚に限る…――ではあったが、ぺこぺこ頭を下げてから、おれいのにくきゅうふみふみして、猫は去って行った。*]
― 戦場・カレル外壁近く ―
[ふとカレルの街に視線を向ける。
そこにはあるはずのものがなかった]
カレンは!?
カレンの護りはどうなっているんですか!?
[治癒魔法を施している術士に問いかけると、術士は目を瞑って首を横に振った。
そして、自分たちが突出している間に、護りの光は消えてしまったのだと告げる]
[街全体を覆っていた眩い光。
それがなくなっているのを意味するところは――。
戦場で見た少女の姿を思い浮かべる。
斬り殺された少女の姿が、ガートルードと重なって]
ガートルード様……?
[ここは戦場なのだ。いつ誰が死んでもおかしくない。
現に、ここに帰り着くまでにも大勢の騎士が地に倒れていった。
だけど仕方ないと割り切るには、突かれた胸の辺りはほんのりと暖かくて]
― とてもゆるいぐらさが おやこ ―
まおう「おまえはわたしのちちおやだ」
やこぶ「じゃあ、おれ、今日この美人な牛と結婚する」
ウシ美「ブモォォ」
やこぶ「おまえ、うしのこな」
まおう「や、やめろ、やめてくれええええええ!」
/*
今日更新だよね…。
とりあえず浚われるパターンはなさそうなので、この後の流れ見つつ死に場所探すかー。
精霊化も考えてたんだけど、現状だとちょい難しいかな。
いや、エピで精霊として出てくれば良い話か!
よし(死ぬ気満々
[とその時、新たな負傷兵が担ぎ込まれた。
術士との途切れ途切れの会話が耳に入ってくる。
屍鬼。
カレンの街に。
投げ込まれ――。
本能的に立ち上がり剣を取って、術士が止めるのを振り切ると]
母さん!!!
[叫びながら、カレンの街を目指してその場を飛び出してゆく]
― 回想:"門"使い ―
[ テオドールも、生まれた時から魔王だった訳ではない。
人間離れしてはいても、あくまで人間だ。木の股から生まれるはずもなく、
当然、人間の両親が居た。
父は偉大な騎士で、母は門を研究する一族の娘だった。
テオドールがある程度の年齢になり、秘密を守れるほどになると、
母は里帰りも兼ねて、テオドールを"門"に連れて行った。 ]
『 いつかあの向こうに行ってみたいわ。 』
[ 母の為に門を開けてあげよう、と少年テオドールは思った。 ]
― 迷子の話 ―
[印を刻まれたのは、未だ幼い頃。
リンドブルムの家の務めだから、と。
そう言って、父は幼い少年の身に刃を持ってそれを刻んだ]
『いつか現れる、"継承者"を守るために』
『その途を正しく拓くために』
『……それが、遠い日に交わした約束だから』
『約を果たすために、
[痛みに泣き叫ぶ事も赦されぬまま、与えられた呪い。
それと共に告げられた言葉は、酷く空虚に響いた]
[騎士になるのは、幼い少年がごく自然に抱いた夢。
同い年の少年も、同じ夢を良く口にしていた。
騎士の家に生まれ、その存在を身近に見て、幼心に抱いた憧憬。
けれど、『印』を刻まれて以降、少年の抱くそれは陰りを帯びた。
いつ現れるかも、本当に現れるかもわからない"継承者"のために、自分の未来を差し出す。
その手段として、逃れられぬ運命として、憧れへの道が作られた事への言葉に出来ぬ複雑な想い。
それはいつか、快活だった少年から笑みを、怒りを、嘆きを、奪い取っていた]
[
その時も、ただひとりでふらついていた。
ひとり歩きを好機と見たか、それとも『印』の魔力に惹かれたか。
血を求める魔物に襲われた少年は、一人の騎士によって救われた]
[どうして、と問うた。
『印』帯びた身は、容易く傷つけられる事はない。
だから、誰にも護られる必要はない。
そう思っていたから投げかけた問いに、その騎士は穏やかに笑んで]
『民を護るは、騎士の務め。
それ以外に、理由が必要かい?
そうでなくても、子供が襲われているのを放っておくなど、できるはずもない』
[ごく当たり前のように告げられた言葉は、心の空虚にすとん、と落ちて。
……錆びついていた歯車が、僅かに軋んだ]
[一族の運命のために騎士になれと求められ。
その道をたどる以外に、幼い夢を叶える術はないのだと思っていた。
けれど、違うのだと。
その騎士との出会いで、そう、思えた。
騎士の務めと、竜の名を継ぐ者の務めは違うのだと。
そう、思えたから。
父の求める在り方としてではなく、自分自身の意志で、騎士となろう、とそう、決めて。
友と呼べる者との出会いを経て、
というのを、後付けで思いついたんだが、
使いどころが難しいな。
門を開けたかった母と、門を閉じようとして死んだ父。
母がめっちゃ父に迫って、半ば強引に結婚したことは決めてたんだけど、こういう背景があった方が話が通り易いかもしれない。
だけど、「おかんの為に門開ける」とか、
今まで積み上げてきた悪い魔王のイメージどうよ、どうなのよ……。
……気のせい?
いや……それにしては……。
[似ていたような気がする。
幼い頃、あらゆる意味で己を救ってくれた騎士に。
思案の時はしばし──男はふるり、と首を振って、浮かんだ想いを振り払う。
確かめるとしても終わった後。
今は、遠い追憶に囚われる時ではないのだから、と。*]
― 『ファミルについてどう思う?』
魔王軍に聞いてみました ―
まおうかっか「あいつどこいった」(知らない)
いんぐりっど「そういえばどこかしら」(知らない)
うぇるしゅさま「だれだっけ!」(知らない)
べりあんさま「そういえばすがたをみませんね」(知らない)
/*
ロールを紡ぐ言葉も好きだし、ひとつひとつがかゆいところに手が届く感じで、ほんとにありがたい。
ヤコブが盟主になるときのあれもそうだし、シュテルンの成長を促してくれるのもそう。物語としてやっておかなきゃいけないことをさりげなくしてくれる感じが、大人の魅力。
それでいてどことなく危うげなところとか、戦いに向かう狂気と紙一重にいるところとか。
惚れるなぁ。
/*
な なんだろうね、この・・。
ベリアン君とシェット君の回想を見ていると
嬉しいけどそわそわ落ち着かなくなる この……(*ノノ)
キアラというプロ+αしか出てない子がどんどん盛られていくのを有難いなあと感謝しつつ、この甘酸っぱいのを垣間見た気恥ずかしい感じはアレだ、
…魔女的には娘の隠していた日記を
見てしまったかのような 感覚 で
wwwwwwwwwwwwwwwwww
― 魔軍大本営 ―
[ 動き始めた本営から立ち上がり、
テオドールは興味が未だ戻らない視線で、戦場を見た。
ど、ど、ど、ど、……と短く軽い太鼓の音は、引きを命じる合図だ。
騎士団には、追撃の気力はないだろうとテオドールは考えていた。
昨夜はソマリアードが死んだ。
今夜はヤコブが死ぬ。
指導者がころころと入れ替わるこの呪われた騎士団のトップに立ちたがる者は、
もう居ないだろう。 ]
[ テオドールの後ろにはイングリッドが控えている。
「 俺は、これからもお前を女として扱うつもりはない。
駒として使い、必要ならば切り捨てる。 」
そう伝えた通り、テオドールは彼女に特別な視線を向ける事もなければ、
その身に触れることもない。 ]
[ イングリッドには全てを伝えた。
時間遡行によって、テオドールがこの時間を何周しているか、
別の時間軸で、テオドールとイングリッドがどういう関係だったか。
門に、世界を終わらせる程の力がある事、
そして、
他の誰にも明かして居ない、テオドールの真の目的さえ。 ]
― ある日のこと ―
ゴブリン一突き オークも一突き
オーガもトロールも一突き惨殺
ストーンゴーレムなんのそのー
ドラゴン飛来も竜撃槍で
顔色変えずに撃破だぜー
ひとりいれば砦は安泰
ありがたやリンドブルム卿ー
[竪琴をかきならして超適当に勇ましくも脱力感の漂う歌を謳い]
って、どうかなー、3秒でつくったんだけれど。
[悪気のない笑顔であった]
− 魔軍大本営 −
[テオドールに具申した後は、口を閉ざして控え、彼の決断を待つ。
ベリアンは実のところ軍の勝利に興味がない。
戦に勝っても負けても、戦などなくても人は死ぬ。
素材に関しては、テオドールが約束したとおり、彼に従っている限り、供給先に困ることはないだろう。
戦略的・政治的な深慮遠謀もなく、テオドールへの個人的な崇敬だけが、ベリアンを前線に立たせる所以だ。]
ロゼがびっくりしてくれてる、嬉しいな。
「父親似」&「時間遡行」で、
即バレだろうと思ってたwwww
ロゼかわいい。
― とてもゆるいぐらさが 時を… ―
まおう「わたしはときをかけてやってきた未来人だ!」
やこぶ「時を駆けていいのは少女と猫型ろぼっととイケメンだけだ!」
……
まおう「おっさんでなにがわるい><」
[ゆえに、ここでの攻撃停止を奏上したのはひとえにテオドールの内心を慮ってのこと。
熱意の削がれた消耗戦、残された時間。
後のちカレンで問題が生じたら、テオドールはそれをベリアンのせいにして指揮権の剥奪でもすればいい。
ベリアンにとっても痛い話ではない。
その程度の計算は、ある。
単なる屍鬼の増産には興味はない。
ましてや、「不滅の魔王」という課題を託された今は、戦闘にかかわっている時間が惜しい。]
/*
シュテルン君を追いかけたい気もするのだけど。[うずうず]
多分、時間軸が、被ってる気がwwww
くぅぅぅぅ、動きが下手すぎる。
[ヤコブが「”鍵”に選ばれた者」であると聞けば、古の伝説を記憶に手繰る。>>251
その鍵がなくば、古代の力に通じる”門”は開かないのだったか?
ならば、むしろ”門”までおびき寄せてもいい。]
──…、
[続けて、テオドールはヤゴブのことを「俺の父だ」と嘯き、追従の笑いを誘う。
いまだヤコブと戦場で相見えていないベリアンは、彼が自分と同じ年頃だとも、シェットラントの友だとも知らなかったから、魔物たちの哄笑の理由を理解してはいなかった。ただ──]
― カレンの歌 ―
カランーカレルーカンレ
カラーンカレールカレーン
たった3文字なーのーに
ダントツ間違えNo1−
どおかーただしくー、おぼえてくださーい
その者が閣下に縁ある者であれば、亡骸はなるべく傷つけぬまま、わたしにくださいますよう。
[屍鬼に生前の意志や経験を維持させる方法はいまだ見つけていない。
だが、血縁のある素材を使うことで、突破口ができるかもしれない。
ゆえに、真摯な口調で求めた。]
[本当はこういった依頼はファミルに話を通しておくといいのだ。
料金はふっかけてきても、了見のいく仕事をしてくれる。
今回もカレンで火事場泥棒的に書物を入手して売り込みに来ればいいとほんのり期待してもいる。
ファミルの身に起きたことは知るよしもなく。]
/*
よくよく考えたら精霊化って儀式的なものが必要か。
間際に自分で自分に施すのは無理かな…。
ま、精霊化しなくてもいっか。
/*
地上へのお返しをカキカキしつつ…
ソマリの発言が、いちいちツボにはまってつらいwww
カレンは、うん。ほんとにNo1だよなあw
[片手を上げて場を収めたテオドールが命令を下す。>>252
ベリアンの提言を入れた形でありながら、それはテオドールの果断さを端的に示した方策だった。
カレンに圧をかける部隊、魔軍の故郷・モーリスへ帰還する部隊、そして、騎士団の本拠地たるペンホールドを攻略する部隊への分割。
魔王の意志をあまねく全土へ広めようとする方針と思われた。]
──御意。
[揺るぎないテオドールの声に打たれ、気力が満ちる。
ベリアンは息を整えて静かに立ち上がった。]
/*
そうそう。
付けた自分もよく間違えるんだけど、
ペンホールズ、です。
シェットラントメモ>街の名前のパターンは複数だ、には噴いたwww
/*
ちなみに、今回の村や町の名前は、オーストラリアワインから来てます。
特に意味はないよ?
ドイツワインにしようかと思ったら、名前が複雑すぎてよくわかんなかっただけ(
ふむ。
[ ベリアンの頼み>>271に、テオドールはヒゲを撫でる。
胸を貫かれて倒れ、騎士たちに守られるようにして退却していったヤコブ。
その遺骸を手に入れる方法に思考をめぐらせた。
生きているヤコブは、騎士団にとって鍵の使い手として有用だが、
死んだヤコブは、家柄も何もないただの田舎騎士だ。
ソマリアードほどの有力な家柄ならともかく、
ヤコブ程度ならば、他の戦死者とまとめて埋められるのではないかと考えた。 ]
意識に留めておこう。
[ むしろ、戦死者の中から見つけ出す方が手間かもしれないなと思った。
カレンに忍ばせた斥候の誰かに命じよう。
……ファミルあたりが適切だろうが、ずいぶん前からケット・シーの報告が絶えて居る。すでに処理済みやもしれぬ。 ]
― とてゆるぐらさが さがだけに ―
りえヴる「おれの槍はとてもよい槍だぞ」
うぇるしゅ
「 そうかんけいないね
→ころしてでもうばいとる
ゆずってくれ、たのむ! 」
― 戦場・後方 ―
[ヤコブとの会話を終え、休息や治療が始まるようならその開始を見届けてから傍から離れる。
向かうのは治療に下がってきた者達の下。
手当ての手伝いをしたり、士気の維持に努めたりと出来うる限りのことをした。
ヤコブのことを聞かれたなら、無事であることも告げる]
……あれ?
[そこで気付く違和感。
シュテルンの姿が見えない]
ヤコブのところ…?
ううん、それだったら姿を見かけても良いはず…。
[ではどこへ。
はた、と気付いたように向くのはカレンのある方向]
…まさか…
[カレンの報を聞いたなら、あり得ないことではない。
案ずる心の赴くまま、足がカレン側の陣の外れへと向いた]
−戦場−
うん、うちの魔王様に目をつけられてるんだから凄いんじゃないかなっ!
[>>209翔ける軍馬を追うことはせず男とただ向き合う。>>210仕掛けてくる男に不意をつかれたがそれを諸共せずもった身体能力で済んでのところで避け次の一撃をこちらから繰り出す
身をかがめ出した一撃は敵の足を捉えたかどうか。距離を取りもう一度構え直す]
楽しいなぁ、リエヴル・リンドブルム!今度は殺す!意地でも、殺す!
[内容に合わず笑みをもって言葉を紡ぐ。楽しげに剣を弾きながらその距離を詰めていった]
― とてゆるぐらさが 天駆ける ―
リエヴル「わが天龍の槍をうけてみよ!」
リエヴル「必殺、天賭龍閃!」(シュパパパパパパパパパパパパ」
うぇるしゅ「それ、九頭龍閃や!」
[ そして、視線をふと遠くにやる。 ]
……ウェルシュはどうしている?
リエヴルをまだ討ち獲っておらぬのか?
[ 狂犬が、撤退命令に素直に従う事など滅多にない。
彼を倒せる者はそうそうは居まいが、
昨日、傷を受けていたこともある。 ]
― じつは1日目にぼつったロールがあったんだ ―
[カレン・ソマリアードにて。
奇妙な声が詰所から聞こえるという報告があり、対応を頼んだところ、ねこじゃらしをもったスキンヘッドの団員がケット・シーをつかまえてきた]
[ソマリアードは、そのケット・シーから飼い主の居場所を吐き出させる為に、またたび攻めにしたらしい。]
(没理由:今ここで灯台ルートに突入したら合戦がはじまらないかr )
― 戦場 ―
[愛馬が後退した騎士団の方へ向かうと、息を吐く。
魔術の祝福を受けた黒馬は、単独でもそれなりの力を持つ。
使いこなせる者がいるなら、それなりに戦力になるはず、と。
思ったのは、そんな事]
……そーかい。
個人的には、嬉しくねぇ評価だがなっ!
[不意を突いた一閃はぎりぎりでかわされる。
く、と零れる笑みは騎士というよりは、闘士としてのそれに近い]
― とてもゆるぐらさが ふたりのさいかい ―
ちみふぁみる「どうじょうするならかねをくれ!」
若あらん「(……うわぁ、おばさんそっくり)」
それにさ。
あのじいちゃんのことだからさ。
ぜってー、なんかやりたいことやって死んだに決まってる。
死んでから動き出したのはうっかりだろうけどさ。
ひょっとしたら、分かってて顔見せに来てくれたのかもしれねーじゃん?
じいちゃんなら、それくらいやりそうだろ?
[強いて笑って、明るい声を作る。
湿っぽいのが嫌いな人だ。このほうが絶対喜ぶ。]
どうせ今頃、あの世で宴会でもしてるさ。
俺、ちょっと見てきたし。
[自分が死の淵をのぞいたことまで笑い飛ばして、幼馴染の背を叩いた。]
だから、おまえも元気出せよ。
あと―――伝えてくれてありがとな。
― ゆるぐらさが 弁明 ―
あらん
「ごかいだ、やこぶーーーーー!!
泣く子とようじよとで宴会とか酒盛りできるわけがないだろーーーーーーーーー!!!」
― 戦場後方・カレン城壁側 ―
[シュテルンがカレンへと駆け出してから然程時間は経っていなかったらしい。
陣の外れまで足を向けるとその姿を見つけることが出来た]
シュテルン君!
良かった、もうカレンに行っちゃったかと…。
[駆け寄ってくる>>283のを見止め、足を止めて安堵の息を零す]
リエヴルを、俺が倒しに行くっていう方法もあるが……。
これはどうしようかな。
せっかくの演劇村なのだから、自分の死ぬ日はなんとか……。
−戦場−
[お互いの息遣いが戦場に響く。鳴り響く刃の弾き合う音。この音にどうしようもなく興奮する。絶頂感を
、覚える]
ははははははっ!もっと!もっと!
[リミッターの外れたそれは人間の動きからどんどん離れていく。そうして思い出すのは初めてのあの日、初めて人を殺した、あの日]
いいねぇ、いいねぇ!リエヴル・リンドブルム!
[自分の一撃を受けてなお立ち上がる男が愛おしい。全身から、心から、高揚感が溢れて止まらない]
礼なんていわねーからな。
[聞こえてきた声に、一拍置いて投げ返す。
だが、犬猿を装った声は、一秒たりとも続かなかった。]
ああ、だめだ。
昔、なんであんなに言えたんだろうな。
おまえ、あんなにやな奴だったのにさー。
["声"に零れたのは、偽らざる心。
面と向かって言ったことに、なんだか照れて、
どうしようもなく可笑しくて、楽しくて。
つい、口元が緩むのを抑えられなかった。]
− 初めて殺すということを覚えた日−
[赤いそれが広がる。甘くて、美しくて、何にも代え難いそれが流れていく]
兄さん…
[彼はいつでも自分に優しかった。病弱なその身体を引きずって己の頭をよく撫でてそうしていつでも兄であった。
兄の顔は歪む。痛みに、苦しみに、困惑に、恐怖に。
それがとても綺麗だと思った。それと同時に男は知ったのだ
無抵抗の人間を殺したところで対して面白くない、と。]
せっかくのバトルが駆け足になるのも勿体ないし、
二人がどうなったかだけ決めて貰ったら、
後は墓下でゆっくりやるというのも手な気はする。
−現在・戦場−
[懐かしいそれに対する後悔や郷愁はない。あるのはただただ闘争に関する高揚感だけ。]
うぉおおおおおぁぁああああ
[それでも死を求めるのは一種の懺悔か、それとも許されたいからか。その本意は本人ですら理解できぬ、知らぬところにある。だからこそ、だれも理解できない]
― それから/ヤコブと ―
でも、教えてたら───
[もしかしたらヤコブがこんなことにはならなかったのでは。
その考えがあれど結局口はせず。
続く言葉には同意の頷きを返した]
うん…。
離れてたからか、屍鬼化してたのは私も分からなかったわ。
[身近すぎるからだろうか、想いもはっきりと伝わってきていて。
先日目の当たりにした時のような屍鬼化の兆候が感じられなかったのだ]
[祖父の気質を持ち出して、笑い、明るい声で言うヤコブ>>285]
……そう、だね。
残念そうな想いは感じたけど…それって、やりたいことやったから、だよね。
ふ、ふふ。
うん、顔見せに来るとか、しそう。
[その内容もあって釣られるように笑ってしまう]
え、見てきたって…。
[あの世で宴会をしていると言う冗談話はともかくとして、その後の言葉には流石に目を円くした。
笑い飛ばす様子には少し呆れた、けれど彼らしいと思っている表情になる]
───うん、もう、大丈夫。
どう致しまして。
それから───ありがと。
[ヤコブはいつも元気をくれる。
泣いている時も、落ち込んでいる時も、彼は優しさをくれた。
背を叩く手>>286から元気と優しさを受け取って、ローズマリーは満面の笑みを浮かべた*]
……俺の命、紡がれる先……その全て、くれてやる。
[意識を向けるのは、刻まれし『印』]
この身、この命、天翔ける竜の牙となし。
……立ちはだかる全て、打ち砕く!
[宣は宣であり、同時に、言霊しての力を持つ。
刻まれし竜の印が力を放つ。
一度限りの、呪の力。
それを持ちて繰り出す突きは、天を引き裂く雷光の如き猛く、速き閃。
防御というものを一切無視したその一撃は。
己が身に突き立つものの一切を、顧みる事なく、放たれた]
[ 引きつつある戦場の中、いまだにウェルシュとリエヴルが戦い続けていると聞けば、
やれやれと呆れ顔になる。 ]
好きにさせろ。
今、手を出しても無駄死にが出るだけだ。
それほど接戦ならば、リエヴルとの決着さえつけば、
満足してまた寝るだろう。
そこを回収せよ。
[ ウェルシュにはまだ働いて貰わねばならない。
彼はなんというか、「まっすぐに狂っている」。
その行動は読みやすく、また実力も確かだ。
扱いやすい駒である。 ]
[──雷光の閃を放った直後、声が聞こえた気がした。
よく知っている、声]
『……にいさま、約束だからね』
『かあさまの子守唄、ちゃんと教えて?』
『あの歌はもう、にいさましか覚えてないんだから……』
[いつ聞いた声だったか、と、思う。
ああ、出陣の前だ。
最後に顔を出した時の──]
……すまんな……アイリ。
……子守唄、教えてやれそうに……ない。
[今は遠い地の妹への呟きが、零れて、落ちる。
苦い笑みはほんの一刹那、泡沫の幻の如きもの。*]
− 海の見える丘陵 −
[軍を動かす合図の音が小さな衝撃波となってぶつかってくる。>>266]
閣下は、騎士団を眠らせぬつもりらしい。
[今度の二正面作戦は、これまでの比ではない。
カレン、ペンホールズ──
魔王軍の行く手にある者たちは恐怖するだろう。
安全な場所などないのだと。]
[引き上げる魔物たちの移動の支援をすべく、そして、あの探知魔法のその後を知るべく、ベリアンは骨の輿を丘陵地帯へと向かわせた。
そこにあったのは──否、失われていたものは、魔法陣を描いた地表そのもの。
天からの鉄槌を喰らったごとく大地は窪み、囮の屍鬼たちは同心円上に吹き飛んで動かなくなっていた。]
……、
[歪みのひとつもないレンズで照準したような論理魔法。
ここまで純正に論理を力に変えられる術士には会ったことがない。
そう育つ可能性のあるヤツだったら、ひとりだけ知っている。]
― 戦場後方・カレン城壁側 ―
そうね…カレンは今、混乱状態みたいだし…。
[そう思える冷静さがシュテルンに残っていたことに安堵する。
今単騎でカレンへ向かうのは危険だと判断するのは、カレンの状況を知っているからこそ]
えぇ、話には聞いてるわ…。
屍兵が投入されて街の人達の一部が屍鬼化しているって。
それと、祈祷師の人達のほとんどは今動けないみたい…。
カレンに向かった部隊も、トロールと交戦中で、街は憲兵の人達で対処してるそうよ。
[ヤコブの傍に居た時に聞いた話をシュテルン>>293へと伝える。
思わしくない状況を思うと、瞳が伏せられ、視線が地面へと向いた]
[殺したい。 (――娘の仇)
…殺さなければ。 (――魔の軍勢)
…でも。
反駁する思考。
愚かだなと思う。愚かな母の愛だ。
娘故に殺したくて。
娘故に殺せない。]
−戦場−
…っ!
[>>299一撃が、放たれる。その紋章を背負った、大きな、大きな一撃が。
それはただ美しく、避けることも叶わず己の身を裂く。ただこちらもただやられるだけではなく、突き出した長剣は相手の腹を穿った]
…かっ…!はぁっ!
[ふらつく、手のひらから生がこぼれ落ちる。これが死か、これが、これが…!]
はははははははっ!、ひっ!はっははっはっ…
[結局、反魔法から逃れるように。
…影を聖結界に置いた。しばらくなら此れで持つだろう。
其の間に、決着をつけようとした。
“魔”の元凶と。
そうすれば、すべてが終わる。
悩まなくていい。
“門”の為。未来の為。
この年まで無様に足掻いて、
生と魔術を編んできた理由を―――今、果たさんと]
[影を創り、魔法触媒は半分になった。
元の姿でさえ魔王に何処まで敵うか判らない。
それでも、…やらねばならなかった。
やるべきだと思った]
…相も変わらず、壊すことだけは巧いですね。
[シェットラントがキアラを誘ったりしなければ、と、黒い感情は渦巻く。]
死ぬのが10年遅かったと、後悔するといい──
[賢い彼だ。
魔女がこうすることを、心の底では分かっていただろうに。
…それでも、分かっていても願わずにはいられなかったのか]
…、ばかねぇ。
[呼べる訳がない。だって、]
−兄との思い出−
[兄とは常に共にいた。
兄とは世界の全てだった。
その兄が病に倒れ、自らは何もできずにいた。それが苦しく、辛く、悲しかった]
…にいさま!
[そう叫ぶ少年の声が聞こえる。遠く遠く、もうぼんやりとしか思い出せない声が…]
[だからシェットラントが無理をする前に、駆ける。
未来を託した騎士団の者たちが、己の願いを為してくれることを信じて。
ソマリアランが礎ならば。
魔女は橋を架ける匠人。
礎の上に…しかと立った若者達を、
[ 馬を呼び、慣れた動作で跨った。
退却する魔物の軍を見、その負傷状況を見て、
残す隊と、連れて帰る隊を組み合わせる。 ]
騎士団は世界を護れない。
人間を救えない。
[ "予言"じみたつぶやきを漏らし、
カレンに背を向けた。 ]
― 戦場 ―
[放った閃は、確かな手応えを伝えてくる。
取った、と。
思うと同時に、突き立てられた長剣が腹を穿つ衝撃が伝わった]
……ぐっ……。
[痛みはない。
あるのはただ、熱さ。
繰り出した牙から力を抜く事はしない。
拓かれるべき道を阻むものを打ち砕くは、己が務めであり、自身の──願い]
[……ふ、と。
浮かんだのは、新たな盟主と彼を支える若手たちの姿。
……頼んだ、ぜ。
見届ける事、と。
……お前たちだから、築ける……新たな
/*
…あうう。
これから魔王様拾って……
どう考えても間に合いません本当に有難うござ(ry
(ごめんなさい)(明日に続く)
/*
みんなそれぞれのポジションを体現してていいなぁ
初めてこういった風にポジションや展開がある程度決まっている村に参加させていただいた形になるのですが、展開とか普通こうやろ、みたいなのあったら申し訳ないです。
決闘シーンどんだけ見てもわくわくする…
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