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赤虎将軍 オズワルド は、軍師 ジークムント を堕落させた。
国家元首 シロウ は、界賊団長 ダーフィト を堕落させた。
連邦軍 ユーリエ は、軍属天使 エレオノーレ を堕落させた。
甲虫部隊隊長 エーヴァルト は、鎧師 イルマ を堕落させた。
潜入員 レト は、護衛長 タイガ を堕落させた。
草原の民 アイリ は、家出中の御曹司 フェリクス を堕落させた。
次の日の朝、語り手 が無残な姿で発見された。
戦火の犠牲は確実に広まる。
それでもなお、戦いは終わらない。
求めるものを手にするまで、人は争い続ける。
己を犠牲にしようとも。
愛する者を失うとしても。
現在の生存者は、赤虎将軍 オズワルド、国家元首 シロウ、暴風 ダーフィト、鎧師 イルマ、軍属天使 エレオノーレ、軍師 ジークムント、家出中の御曹司 フェリクス、連邦軍 ユーリエ、護衛長 タイガ、辺境伯 ソマリ、戦場の狼 トール、甲虫部隊隊長 エーヴァルト、界賊団長 ダーフィト、語り手2 、潜入員 レト、草原の民 アイリ、老将 クレメンス、帝国武官 ギィの18名。
軍師 ジークムントは、語り手2 を投票先に選びました。
国家元首 シロウは、語り手2 を投票先に選びました。
潜入員 レトは、語り手2 を投票先に選びました。
……確か、に。
[生きているなら問題ない。>>1:~212
それは、あらゆる意味で真理だと思うから、短く肯定を返し]
……あの無茶しいと同じ事はしない、と。
言いましたから。
[元首の言葉>>1:~213にも、短く返す。
長く喋るのは、少し、辛い]
……ビリヤードルーム。
了解しました……合流、します。
― 渓谷橋に近い林 ―
……、は。
[大きく、ため息のような息が零れた。
既に左肩の負傷は手当てがされている。
肌についた血は丁寧に拭き取られ、
けれど白の軍服を染めた血だけは隠しようもないままに。
今、
今はまだ意識の上にのぼることはないけど]
…───、…
[薄っすらと、若草色の双眸が開かれた。
目前の戦いをそれと意識することなく、遠く見つめる]
んー、頭痛が引いたな。
[ユーリエと手を重ねて暫くすれば、過去の悔恨を広げながら衝き動かしてきたものが薄れていったのがわかる]
(…───大丈夫)
[こころの裡に告げる言葉の行方は、青き向こうの白き花へと。
安堵させるように…微かに微笑む気配を乗せ]
(必ず、帰るから)
[自分も、そして彼女の知る赤毛の友も。
彼女ならば案じるだろう。
微かに残った思考の隅でそう思い、一度静かに瞼を*伏せた*]
― 温泉 ―
[うまいこと温泉に出たのでそのままタイガをざっぱーんと放り込んだ。]
よしよし、これで大丈夫でしょ。
[ぱんぱんと手を叩きつつ、鎧脱がせず突き落とした人を満足げに見た。]
…て、あれ、フィールド移動すると服とか乾く仕組みなわけ?
[先程まで嵐の中で濡れ鼠だったはずの衣服は、何事もなかったかのような様子なことに気づいた。]
……あ、あははははっ
ごめんタイガ。ほら疲れたろ、ゆっくり浸かるといいんだ!
[フックロープを回収して巻き取りながら、とりあえず笑ってごまかした。]
― 洞窟内基地 ―
[生死をかければ必然と人は自然と己自身を露とする。それに触れることを愉しむものなのだが此度余韻を感じることはなく、また危機的な事態じゃないということもあわさって生まれた空白。
そうだ、儂はこういった若人のように意志を信念をもったもの達こそ――]
………おっといけねぇ、儂も老いたか?
[生まれた空白は、引くための時間となるのには充分な間>>0:814であったのは疑いようもなく、いかんいかんとばかしに頭を掻いた]
なら、その時を楽しみに…そういうことにしておくかな。
[だが逃がしたことをさして後悔するでもなく。一人となった洞窟内で呟くと、六角棒を背に背負いなおして]
− 滑走路 −
[滑走路から軍団の姿が消える。
歩み寄る足音に顔を上げた。
金髪の対戦相手。]
フェストゥング卿、 わたしの完敗です。
お見事でした。
[告げる口調に悔しさは滲んだものの、双眸に影はない。]
…なにか、吹っ切れたような気さえします。
甲虫部隊隊長 エーヴァルトは、語り手2 を投票先に選びました。
[まだズキズキと痛む後頭部を摩りながら、ぽつりと零す]
……なんつーか、長い変な夢。見てたみてぇ。
[己が願う夢とは違う、何処か歪んだものを]
傷でも癒すとするか。
[掠めるように負った左肩。そして左わき腹からの斬りあげの二つの傷を指でなぞるようにした後、洞窟内より移動をした]
― →緑の聖殿 ―
界賊団長 ダーフィトは、語り手2 を投票先に選びました。
なあタイガ、声増えてね?
正気じゃなさそうなヤツ殴ってみようの会?
うわぁ、うちの陛下そんな如何わしい会に参加してたんだー。引くわー。
― 塔 ―
あぁ――…
うっさい
[思念でのやりとりの音量と混雑さが急に増え、そこから聞こえたわけじゃないのに自分の耳を叩いた。]
あ、ユーリエか。
こういうことなのか。ひょっとして。
[さっきまでと違うとなれば、理解する。
タイガの声も聞こえてくるという事は、彼もそういうことなのだろうか]
老将 クレメンスは、語り手2 を投票先に選びました。
― →ビリヤードルーム ―
[その場所に行った事はない。
だから、頼りとなるのは意識の声。
離脱する時間を生み出したもの>>3が何かは知る術もないまま、感覚を頼りに移動して]
……〜〜〜っ!
[たどり着くなり、言葉にならない呻きを上げて、その場に座り込んだ。
抜き身片手に埃塗れなその姿が見た者に何を思わせるか、そこまで考える余裕は、ない]
うわぁ、何か狂人扱いされてて俺悲しい。
必死でケダモノじみた衝動に逆らいながら必死で戦って殺しても良い奴を探して選び抜いて行動したというのに…。
……何やら、急に。
賑やかに、なりました、か……?
[それでも、ざわめき増した空間に対し、こんな突っ込みだけは入れていた]
[右へ踏み出す足に、重い鎖が絡みつく。
まさか投げるとは思わなかった、というのは先入観の弊害。]
はっ、…っこの!
[泳ぎそうになる体を強引に踏みしめて、
これもまた強引に、ハルバードをもう一回転振りぬく。
回転力と長身を利して繰り出される蹴りは、
食らったら痛そうだなとか、骨くらいいくんじゃないかとか
思いはすれども、回避する気も、余地もなかった。
むしろ、こちらの攻撃を当てて弾ければもうけもの。
腹をくくって振りぬいた得物は、
回転半径の分だけ、相手の攻撃より少し遅く、]
が、っ…
[左肩に落ちかかる重い衝撃に、耐えきれず膝をつく。
直後、ハルバードに手ごたえを感じはしたが
はたしてどこに当たったものか。
一瞬白くなった視界のまま、数歩分を後ろへ下がった]
何か凄ぇ、頭の中が騒がしいんだけど、
俺おかしくなってねえよな、ユーリエ?
[数多くの声を受けつつ、混乱していた。ただそこに、嘗て話していた数人の声はいなくなっていた]
ん、なんか増えたな。
[向こうに意識を向けていたものの、
一気に増えた声には流石に気づいて瞬いた。]
…増えた分だけ、成功したでいいんだろうか。
なーんか変な声が聞こえてきたぞ。
……つーか、にぎやかになったな。
[気づけば増えている声に、頭をぶんぶんふってみる。]
暴風 ダーフィトは、語り手2 を投票先に選びました。
―温泉―
ちょ、おま…! 阿呆がーーーー!!!!
[鎧のまま温泉。しかも絡まるロープ付☆
ごぼぼぼぼ。
タイガは45(100x1)のダメージを受けた!]
せめて脱がすの手伝えよ! こんの乱暴者っ!
[とりあえず言いたい放題だった**]
― 塔 ―
おい起きなって!
なんでこんなトコで寝てんの!
…――にゃろ〜……揃いも揃ってベタな格好しやがってこのやろー。
懐かしいじゃないのくそっ。
[手下たちは酒盛りの果ては全員床で爆睡して転がっていた。
代替わりする前、父親を通して無理なお願いをしたとき以来のモヒカン姿の手下の群れ。
何がどうなってこうなったかわからないが、状況の変化に驚くよりも祭に出遅れた気がしたほうを優先して悔しがった]
こちらこそ、良い
貴公は若いが高い用兵の資質を持っていると見受ける。
将来は有能な指揮官となろうな。
[ヒヤリとさせられた場面はいくつかあった。
特に最後の弓兵の用兵は、諦めぬ闘志が為したものだったろう。
あそこでまともに弓兵を纏め上げられていたら、逆転される可能性だってあったはずだ]
今回は勝ちを頂いたが、次はどうなるか分からないね。
[次があるかまでは知れないけれど]
こないだ貰った手甲なんだけど、強度は凄ぇいいわ。
軽さの程度も合わせれば、不足なく動けていい。
ただ贅沢を言えば仕込みのギミックがもうちょっと欲しいな。今回は刃が欲しいって言ってこうなったけど、次はもっと複数に対応できるのとかが…って、そんな場合じゃないか。
[いつになくイルマの声の通りがいいのは、直接脳裏に通じる会話だからだろうかと思いながら話していた]
多いな。
もういいだろ。後はその黒幕とか倒した後でで。
[タイガにはそんな事を言い]
なるほどな。まあ、あちこちで御活躍した結果がこうってわけか。
[ユーリエにも応じた]
―回想:メリオール ある日の午後―
ふてぶてしいとは失礼なヤツだなー。
どっからどうみても繊細で可憐な乙女にむかってさー?
[>>1:818 といいつつも、別にむくれるわけでもなく。
>>1:822 遥か蒼穹の彼方という声に、空を見上げた]
まるで虹を渡るような例えだね。
それじゃあ永遠に叶わぬ夢だ。
[具体的な内容を知らないからそんな風に返す。
実際未だ具体的なことを思い描くに至らない彼らにとってはそれほど大それたことだったのかもしれない。
お姫様の方はどうか、わからないが。
同時に、どうせ夢を見るならそれくらいのほうが楽しいのかもしれない、とも。]
欲張りねぇ、いいんじゃん?
[彼の姫と彼の見る夢を共に追うことはできない。
自分は今の仲間を裏切ることはできないから。
けれども、幸いというべきか―――行く末を監視という名目で見守ることは、きっとできる。
行きつく先が悲劇でも、そうでなくても。]
どーいたしまして。
結局どんな夢かはいわなかったな。
今度きかせなよ?
[敢えてつっこんできかなかった、というのは棚に上げて。
目を伏せて、寝たふりをした*]
……ったく誰だよ、そんな妙な名前つけやがったやつは。
もっとまともな名前にしようぜ、おい。
[取り込み中で、話題に乗り遅れつつ、文句はつけてみる]
蜂の巣を突いた騒ぎとは良く言ったもんだ。
ま、雑音として聞き流せればいいか。
[握っていた手とは別の手をユーリエ>>13の頭に乗せてなでる]
お疲れさん、あんがとな。
で、どうする? 俺は見物しててもいいが、邪魔になるのも悪ぃし、どっか集まるならそこでもいいぜ。
(でもま、前の連中と囁いていた空気も悪くなかったがな。)
[ユーリエの手前、そこは言わなかった]
− 渓谷橋に近い林 −
[背面落としの蹴りは、いろんな意味で周囲が見えない。
それでも、オズワルドの足が地面を抉って踏みとどまった様子や、回転の勢いを乗せたハルバートが唸りを上げて飛んでくるのはわかった。]
──…っ!
[衝撃に備えはしたが、脇腹にガツリと食い込む鈍器の重さは消せない。
肋骨がいったか、と悟る。
一方でこちらの蹴りもオズワルドの身体を捉えたのは感じていた。
直後に胴を薙ぎ払われたから、クリーンヒットというほどには体重を乗せきれなかったと思うが。
逆立ちが崩れるようにゴロンと地面に頽れれば、視界には空。
そしてたたらを踏むオズワルドが見えた。]
おお、女の子以外にも声増えてる。
やー、殴ってみるもんだねー
さて、増えた人たち、この世界から脱出するために何か知らない?
元元同じ陣営だった人らのことでもいんだけど!
[黒幕に関する情報はお手上げの人だった]
― ビリヤードルーム ―
……アマツキ……元、首?
[聞こえる声>>23は、意識ではなく耳に届くもの。
それに、報告しなければ、と閉じかけた目を強引に開けた]
……ヴァンダーファルケ、ただいま戻り、まし、た……。
報告は……後、ほど……に。
[途切れ途切れにそこまで告げる──それが、限界。
意識が途切れ、体から力が抜けた。**]
軍属天使 エレオノーレは、語り手2 を投票先に選びました。
― 塔 ―
…――とりあえず、セルベシアじゃあないわね。
[国内の賊の総元締めでもある、こんな根城になりそうな塔がどこに建っているのかは把握してある。
外に見える景色はそのどこにも当てはまらない。
知らない間にどこかに連れて来られたのか、あるいは単に夢なのか――]
…――面白そうじゃん。
[状況を悲観的に捉えることはなかった。
なんにしても、酔った手下たちが蹴ったら起きてから]
/*
赤陣営のどっかと戦いたいなーともおもうがー、さすがにダーフィトは中身的にアレだろう?ジークは背信?フィー姐もかな?イルマも?トールも?フェリクスは?ってかえんじゅさん赤取りまくってるから大変だなまったく
― 温泉 ―
あっはっはー、私の友達思いに感謝していいんだよ!
[湯船の端から手を伸ばして鎧を外すのを手伝いつつ。]
脱がすの手伝えとか積極的だなあタイガは。
何パンツまでひんむいてやろーか私ってばやさしー。
[流石に実際やらなかったが。
お互い言いたい放題だった。**]
/*
あ、そう言えば奇襲の際
馬の扱い、確定気味でごめん。
始めは混乱して駆け出す系の騒音だったけど、
都合よくこっち来ない事に気付いて、直前で呼び寄せ系にしておかしくなったかもです。
− 滑走路 −
[ソマリが口にした賛辞は、口先だけではないと感じた。]
この戦いの合間にもたくさんのものをいただいた。
感謝します。
[彼の国の人の流儀は知らないが、空軍式の敬礼でもって見送る。]
そちらさんもご苦労様だ
用兵か…それも……佳いな!
儂は一対一であったが…さすがにまだたりねーな。
次は、もう少し面白そうな匂いのするところにゆくとするか。
[物騒な内容のわりに、楽しい余韻の残る熱を孕んだ念はお互い様か。]
ま、仲間想いのものがおれば、あちらさんから来てくれるかもしれねーけどな。
……フェリクス殿を殴った覚えは無いぞ。
[聞こえてきた殴る会、には
微妙な顔をしつつぼそりと言った。]
戦場でどこか怪我を負ったのであれば問題だが…。
ともあれ口が利けるようなら何よりだ。
意識や気分は少しは晴れただろうか。
ま、次に備えるとして儂は緑の聖殿でけがの治療でもしてくるぜ
[お楽しみかと目的。それを両立させながら、しばし治療に専念するのだろう**]
[痛みと衝撃で白んだ視界で、地面に転がるヴォルフを確認する。
笑い声上げるその姿に、は、と息を零し。]
あたりまえだ。
まだまだ死なねぇよ。
…約束もまだ果たしてねぇしな。
[戻る、との約束を、まだ。
心の底に残る、小さな棘。]
ほら、立てよ。
気が済んだなら、ジークもらっていくぞ。
[ハルバードを左に持ち替え、右手をヴォルフに伸ばす。]
おまえも、寝てる場合じゃねぇだろ。
イルマっつったな。
ちぃと手伝って貰えるか。
俺らが拠点にしてる村に治療道具があるんだ。
そこに戻るつもりなんだが……その木箱運んでもらえねぇか?
事情があって置いてく訳にはいかなくてな。
[どんな頼みだと突っ込まれそうだが、荷運びをイルマに頼んで。
応じてくれるようなら共に村への移動を念じようと]
ああ、この声はレディ・アイリか。>>~30
わたしは誰にも殴られてはいないが──心を揺さぶられる契機はあったな。
例えば、君の「望み」であるとか。
ところで、君たちはどこにいるのかな?
顔を合わせた方がよいようなら、わたしもこれから其処へ移動しよう。
願えば兵は現れる。
相手に恵まれればよい
[今回は恵まれたと、ソマリはそう思っている。
そうでなくばこの満足感は得られまい]
一対一も悪くないね。
これもまた相手次第か。
ふふ、その様子だと一方的過ぎたのかな。
余程お強いようだ。
えぇ、ごゆるりと。
私は今しばらく放浪を続けよう。
[クレメンスにそう返し、ソマリもまたしばらくはゆったりとした時間を得に行く]
[差し伸べられたオズワルドの手を取る。
実を言うと待っていた。
引っぱり返したりは しない。
「約束」との言葉に、唇の動きだけで応える。]
いつまでも、待つ覚悟はできてます。
さて、安心したところで、
いさぎよく撤退に移るとします。
──軍師殿をよろしく。
[白馬を駆けさせるでもなく進める歩は一定のリズムを刻み。
その様は何かに満足したかのような雰囲気を湛える。
やがて姿は歪み、目的の無い旅路へ。
次に辿り着く場所や如何に───8(10x1)**]
辺境伯 ソマリは、語り手2 を投票先に選びました。
− ビリヤード・ルーム −
[バーカウンターの裏から現れたシロウだとか、賑やかな皆の話し声だとか、倒れ込んで来たエーヴァルトの様子だとかにワタワタするも、シロウに手伝いを頼まれて頷く。]
はい! 力仕事は任せてください!
でもでもエーヴァルトさん、大丈夫…?
[心配そうにしながらついていった。**]
[そうしてしばらく歩んで、ふと]
……そう言えば、頻繁に聞こえた声が聞こえないね。
[何かあれば聞こえていた
何故か今は全く*聞こえない*]
鎧師 イルマは、語り手2 を投票先に選びました。
家出中の御曹司 フェリクスは、語り手2 を投票先に選びました。
[引っぱり返されてあれそれ、も過去には幾度かあったものだが、今回は素直に腕に体がついてきた。
いつまでも、と動く唇に、にやりと笑みを返す。]
そうは待たせたくないもんだ。
―――ああ、こっちは心配するな。
目を覚ますまで面倒は見る。
[物理的にも、心理的にも、ジークのことは請け負って、
鎖拾うヴォルフをよそに、クレーデルの手綱を取る。]
戦場の狼 トールは、語り手2 を投票先に選びました。
それじゃ、またな。
[ヴォルフへひらりと手を振ってから、
後ろにいた女たちふたりに視線を向けた。]
おれはこいつ連れて最初の村に帰るぜ。
もっといいところに寝かせてやりたい。
[一緒に行くならエスコートするぞ、と付け加えておいた**]
おれも、村に帰る。
怪我してるやつ連れて行くが、"目が覚め"たら力になるはずだ。
[その場にいない者たちに、短く報告。
小さな声は、雑多な思念に紛れて聞こえなかったけれど、
目覚めるだろうことは確信していた。]
………しかし、なんかいけすかねぇのも増えたな。
[聞こえてくる声の中に、
明らかに貴族っぽいやつが混ざったなぁとか、
憮然としたつぶやきひとつ**]
怪我は陛下の方が…っても、俺が負わせた怪我じゃねーけど、酷いと思うぜ。
[身体の心配をするユーリエ>>36にそう言いながら、撫でるのを止めた]
陛下が馬で白い人を負うなら、武器とか持って行きますよ。
荷物でしょうし。
まあ、無理したかったり、得物を手放すとかできないってなら強いては言いませんけど。
[馬の手綱を握るオズワルドにそう声をかけてみつつ、不要で無ければ彼らの拠点の村までは同行する]
>>~35
では、アイリと呼ばせてもらうよ。
…怪我人が出たようだね。>>~34
手を貸せることがあったら遠慮なく申し出てほしい。
特になければ、こちらは気にせず。
必要なことはアイリに教えてもらおう。
[御曹司はいつでもゴーイングマイウェイ。**]
― 黄砂の村 ―
その箱はそこに置いといてくれ。
[村に辿り着くと、イルマに運んでもらった木箱は以前確保した酒(?)の近くに置いてもらい。
治療道具も運んでもらって村にある家屋の一つにエーヴァルトを運ぶ]
肋骨イってんだろなぁ…。
ここでの治療では限界があるか。
[負担をかけないように触診して、遠慮なくエーヴァルトの服を剥ぎ取って打撲の手当てだけはしておいた]
しばらく安静だな、こりゃ。
[結論は妥当なもの。
内臓をやられていなければ命に別状はないはず]
……あぁ、お前、握ったままで。
[抜き身の短刀がエーヴァルトの手に握られている。
硬く握られたそれに、如何なる攻撃をされようとも離さなかったのは感じ取れた]
少しは役に立ったのかね。
[硬くなっている指を一本一本外して行き、短刀をエーヴァルトの手から抜き取る。
鞘もまた同様に回収し、収めて左腰の長剣の鞘と短刀を入れ替えた]
声ぐらい我慢しましょうよ、陛下。
まあどうしても殴りたかったら、直接顔を合わせてからにして下さい。
ただ、ジラルダンが暴力的かつ原始的国家だと思われそうですので、お勧めはしませんが。
…イルマ、コイツについててもらえっか?
俺ぁまだやることがあるんでな。
[これ以上はやれることも無いし、訊ねたい者も居る。
イルマにエーヴァルトの付き添いを頼み、シロウは家屋を出て行った]
草原の民 アイリは、語り手2 を投票先に選びました。
いけすかねぇ?
誰だ。
[オズワルドが貴族が嫌いとは知らず、疑問の声が零れる。
シロウも元貴族だが貴族らしくないためにきっとセンサーは働かないのだろう]
もう拾ってもいいよな。
[降参した時に投げ出した短刀を拾い上げる。一つ、二つ、三つ。懐に残しままだったのを合わせて四本。刃の刃こぼれや曲がっていないかを確認しながら一つ一つ小ぶりの鞘に収めていく]
さて、行くとしますか。
[ユーリエが村とビリヤードルーム、どちらに行くかはお任せしておいた*]
― 塔 ―
あーもぅ!
このっ!
[脳裏にはいろんな声が聞こえているが――
床を這いまわる虫を発見し、手下の釘バットで退治。
記憶が戻っても彼女の自由さにはあまり変化なかったようだ。**]
ああ、爺さんにやられた子か。
[既に黄砂の村に怪我人が運ばれていた事を知れば、そんな感想を漏らす]
(あの爺さん、止めささなかったのか…
刺せなかったのか…)
[観戦する興味を途中でなくしていたので、結末は知らなかったが、クレメンスが負けたとは全く思っていなかった]
[家屋の外へ出ると、運んできた木箱のうちの一つを拾い上げる]
さぁて、と。
アイツはどこに居るんだか。
[酒も手に入ったし、と目的の人物を探し始めたものの。
どこに居るかが分からずしばらく彷徨う嵌めになる。
彼女が居る片鱗を見つけたのは、とある塔に近付いた時だった]
― 塔 ―
……あー、こりゃ、居るな。
[そう思ったのは、塔の入り口が押し入られたかのような様相をしていたため。
塔の外に乗り捨てられた二輪があるなら直ぐに確信も出来るだろう]
随分派手にやったもんだ。
おーい、居るかー?
[塔の中を覗き込み、誰を呼ぶでもなく声をかけてみる。
首魁の名は聞いていたが、呼び名に困ったために敢えて名は口に*しなかった*]
―温泉―
うっせー。やりすぎだっての!
[感謝はしているのだが、素直に表したくもないお年頃である]
なにそのセクハラやめろー。
[鎧を外すのを手伝ってもらいながら軽口を叩く]
とりゃ。さっきのお返しだ。
[身軽になれば、ばしゃばしゃとお湯をレトにかけたりした。
元のように戻った安堵と、世話を掛けてしまった
ちょっとした照れ隠しを誤魔化すようにして]
こんだけの人数が一同に集まっても、
がやがや賑やかなだけだぁろ。
俺は――ちっと、その神殿の方に手がかりが無いか探してくるわ。
[頭の霧は晴れたし、この数時間に馴染んだ声は聞こえなくなっていたが。
それでも、集った場所の記憶は消えていない]
うし。――つーことで、ちょっくら手掛かり探しに行ってくるぜ。
[温泉をひとしきり堪能?した後。
湯に浸って、どこかさっぱりした顔をレトに向ける]
護衛長 タイガは、語り手2 を投票先に選びました。
んお、あれ……俺なに言ってるんだ?
アイリ、なんてやつ会ったことねえのに、
急に知っている気がして……。
[自分で自分が言った言葉に戸惑い、呆然と口を噤む。
先程盛大に殴られた後遺症だろうか。
記憶が混濁する───]
/*
おぅタイガに気づかれた。
これは反応するべきだろうちょいまって。
ダーフィトとのあれやっぱり受けようかと書き直し中なのでした。
貴方に一度近づかれれば、わたしの負けだろう。
だが離れている限りはこちらが優位だ。
[勝負はおそらく一瞬かと。思う最中、己の風は空へと羽ばたく。
くるり、くるりと風の中を舞いながら、
高く低く鳴き風の動きを声高に伝えた**]
…タイガ殿?
[>>~48尋ねて、返した後にはまた違う反応で、不思議そうに。
直接会えば、年齢の違いから知れる事もあっただろうが、
今は解からずやや首を傾げていた。]
よくわからないが、貴方がタイガ・ツー・ダンテならば…
王女をイーリィと呼びわりと尻に敷かれ気味で、腕相撲でジェフロイと呆れるほど僅差の勝負を繰り返すほどの負けず嫌いでありながら、いつぞの勝負で王女にあっさり負けて諸々没収された事を笑顔で仲間に報告して呆れられたり、王女の危機という肝心な時に間に合わずに白い目で見られたり――――
…したならば、わたしの知る男で間違いないと思う。
[真顔で言ったあれそれの中には、
現在どころか違う未来から引っ張り出してきた記憶もあったとか**]
― 温泉 ―
減るもんでもないっしょー?
って、うわ、待った待った、ひどっ!?
[ばしゃばしゃかけられて折角かわいたのに今度はお湯で濡れ鼠である。
つくづくよく濡れ鼠になる日だ。]
うん、頼んだ。
あまり影響を受けてない私たちだけではどうにも手詰まりでね。
アテにしてる。
[手がかりを探しに行くと言うタイガに、頷いた。
思いがけず改めて礼など聞こえれば、一瞬目を丸くして、それからにたーーりと笑って。]
えー?今なんて言った?よく聞こえなかったからもういっかーい!
うそうそ。ん、また後で。
[また後で、という背に軽く手を振って見送った。*]
[タイガを見送った後、ふぅ、と息を吐くと片腕の肩口を押さえ少しだけ顔を顰めた。
濡れた袖に、血が染みる。]
痛いのはスキじゃないんだけど。
まぁ、この程度で済んだんだから安いもんだ。
[先程投げられた太刀でついた肩口の傷を手当すべく、ついでに服も乾かして少しのんびりすべく、温泉の脱衣所に救急箱でもないか探しに行った**]
お。じゃあ頼むわ。
[エレオノーレの申し出>>44に頷き、
ハルバードを投げ渡…そうとして思いとどまった。
短刀を拾い終わった彼女に近づき、手渡す。]
すぐ着くと思うが、重かったら言えよ。
[笑いながら声をかけ、
クレーデルの手綱を引いて林の奥へ歩き始めた]
/*
wwwwwwwwwwwwwwwww
アイリがひどい ひどいwwwwwwwwww
しかしこう並べると、俺ってものそい駄目な奴じゃね?w
声だけ、って言うがな、あいつは相当だぞ?
生まれた時から下が従って当然、って奴だ。
くっそ。なんか理由つけて殴ってやりてぇ。
[エレオノーレ>>~39へと訴える声は、
ジラルダンが云々のツッコミを受けて、ぶつぶつと小さくなった。]
ん?
どうした?
[それでもエレオノーレがほんの少し押し黙ったのには気づいて、
軽く問うてみる。
躱されても特に深くは追求しないだろうが。]
ああ?名前なんざ知りたくも
[シロウからの疑問>>~42には、脊髄反射で答えかけ、]
……いや、なんでもない。気にするな。
[どうにか自制した。]
[…が、ちょっと待て。
さっきレトに殴られる前まで、自分はいろいろなことを忘れていた。
この空間は妙な場所だから……もしかして俺はまだ思い出せていないだけで
実はそんなに酷い間抜けなことばかりしてんのか。
・・・・・・・・・・・・・・悪夢だ。
ジェフロイという人間にもさっぱり心当たりがないのだが、
さりとてまったく知らないとも言い切れないモヤモヤがある。
しかもアイリは、自分が姫さん相手にしか使っていない
イーリィという愛称まで知っていた…! なんということだ恥ずかしい]
濡れ衣だ、 ・・・・・・と、 思う。
[あれこれ動揺があるせいで、アイリの言葉を否定するにも
非常に語尾が弱いものとなる]
/*
今日はおうちにいたのでるがる5のエピをざっとおさらいしてたんだが
タイガとイングリッドのいちゃいちゃが他人事ながら直視できないほどニヤニヤするんだがどうしたらいいコレ。(マウス持つ手がぷるぷるしている)
流石に本編までおさらいする時間はないな…
エドナ様がメリオール関連で亡命受け入れるという話をしているとかまで把握、あとはメリオールの今後のイングリッドの扱いとか把握しておかねば即席の思いつきでキャラつくるから資料あさりと村が同時進行になるんだよ私のばかああああ
―緑の聖殿―
[最初に足を踏み入れた時は、馴染むような気配に包まれたというのに。
今は進むのを拒むような冷気が足元から立ち昇っている。
身体の奥底に霜が降りるような感触。
纏わりつくように重く、じわじわと息苦しい。
けれど――…“たたかえ”というあの声は、聞こえない。
寄ってきた何かを払い落とすように、漆黒の髪をゆると振り、
足音を殺すことなく歩を進める。
誰かが奥に居るならば、来訪には簡単に気づくことが出来るだろう]
/*
国を出て遠くに旅立った、までは記憶してたけどメリオール側の支援者にイングリッドから手紙がいってたのは失念してたな。
多分レトはメリオールの中でも隙あらばセルベシアを属国にしたい側の陣営のスパイ、でいいだろうかな。イングリッドを火種に使おうとしたなら支援側になるか。
(いっしょうけんめい設定をつめている)
― 黄砂の村 ―
[薄い林を抜ければ、そこは初めに着いた村だった。
地理関係がどうなっているのか、などということは
早々に把握をあきらめている。
村の中に入り、適当な家を見繕って、
部屋の中にジークムントを運び込む。
寝台に寝かせて顔を覗きこめば、
顔色はだいぶ良くなっているようにも感じた。]
ありがとな、エレオノーレ。助かった。
[村まで一緒に来たエレオノーレに礼を言い、
(ユーリエもいるならば同様に)
ありがとうついでに、水を汲んできてくれないかと頼んでみる。
自分は得物を床に置いて、ジークムントの様子を見つつ、
増えた自身の傷の手当などを始めた*]
[作業しながら聞いていれば、すごい言葉が聞こえてきて>>~51]
……そいつはある意味すごい男だな。
[むしろ感心したところで、
太鼓判押すレト>>~54の一押しで吹き出した。]
/*
エレオノーレに聞く文章間違ってたー。
誰にやられたのか名前は知ってるっつの。
仕事中にやるもんじゃない(
そして賑やかだな黄ログw
フィーまで顔出しちまってるしw
[冗談めかしていた言葉を『本気』と言い換えたのは、一応、理由もある]
……ん。
気ぃついたら、随分静かになっとる?
[感じていた気配が一気に減った事。
理由は知らないし、特に気にする事もない]
まー、そんならそれなりに動くだけー、てな。
[それは、『戦わない』理由が一部から消えただけに過ぎぬから]
まー、確かにふつーに考えれば、そっちの優位は不動だろねぇ。
んでも。
[にっこり笑ってさらりと言った言葉はここで一度切り。
番えられた矢の先を、じ、と見て]
……ふつーが、当たり前、とは。
思わん方がいいと思うなぁ、オレは。
[視線を動かす事無く大きく後ろへ跳び退り、敢えて、距離を開けて]
……
ぶち破って踏み越えてくだけのモンに過ぎんのだから、な!
[無茶が通れば、道理は潰れる。
それが、己が率いる隊の不文律。
実際、そんな無茶は幾度となくやらかしている……というのはまあ、一部にはよく知られているだろう。
もっとも、そんな記憶もやや曖昧なのは変わらぬのだが]
[一つ、息を吐いて走り出す。
未だ無手のまま、低い姿勢での早駆け疾走。
時に大きく距離を取り、そうかと思うと一気に詰めて、また離れる。
円軌道を基準とした不規則機動で駆けながら。
暴風が探るは、一気に天へと駆けるべき、刹那。**]
何がどーお転ぼうと、やるこた変わらんわけだし、ねぇ。
[駆けながら、零れる意識は楽しげな響きを帯びる]
……むしろ、ぶち抜く相手は多い方が、変化あっておもろいしなぁ。
[あるのはただ、強者を求める意識。
強者を求めるその由縁は、決して開けない箱の中に秘され、霞の向こうに飲まれたまま。
決して得られぬと。
そう、理解しているはずのモノを求めて、
/*
黄の怒涛の増えっぷりとは対照的な、この赤の静けさよ……!
まー、もともとあんまり喋ってなかったしなぁ……人数減ったら必然かw
というわけで、リアタイ見てるの一人だけだしー、と妙なものもたまに織り交ぜて落としてみよう。
さて、ほいでは睡眠補いつつ、念のため箱チェックせな。
なしていきなり落ちたし(汗
赤虎将軍 オズワルドは、語り手2 を投票先に選びました。
クレメンスって名前だったかな。
俺らがいた老いも若きもの老いの方。
[シロウの声を聞けば、その声から滲む気配に若干緊張したかものの、気圧される事無く答えた]
戦場で人生を全うしたがってる愉快な爺さんだから、見かければすぐにわかるだろうぜ。
理を説いて宥めすかしたりは勿論、殴ってどうこうなんて説得方法が通じる相手かどうかはわからねーな。
もっと魅力的で美味しい獲物を他所から用意するか、全力を以って相手して息の根を止める方がお勧めじゃねえかな。
まあ、その辺は直接やりあったそこの子に聞くのが早いが、まだ人事不省かね。
まあこれを軽々振り回せと言われたら難しいですけど、
担いで走るぐらいの体力はあるんで。
[怪我を押してわざわざ手渡してきたものを、両手で受け取ってから改めて肩に担ぎ直して感触を確かめる]
(ん…)
[少し懐かしい重さ。初めて槍を担いだ時は、身体の大きさに対してこれぐらいの重圧を感じていた気がする]
― 黄砂の村 ―
俺らが最初にいた村とそう変わりなしっぽいっすね。
人気もないし、寂れているようで、ものはある、と。
変なとこだ。
[村を見てそんな感想を漏らしつつ]
あ、水ですね。
今すぐ。
[その場を任せつつ、要望>>68を受けて小走りに水場のありそうな場所へと向かって行った]
酒場で管まくチンピラじゃないですから…
[オズワルドの様子>>~39にクスクスと笑いつつ、自分の様子>>~40に感づかれれば]
え、いや、出陣前に、陛下に降伏しに来たっぽい王国の辺境貴族一行を都で見かけていたんで、今頃どうしてっかなーと。
[それ以上に出発直前の自分達があちらでどうなっているかなども気がかりだと零しながら**]
軍属天使 エレオノーレが「時間を進める」を選択しました
− 赤の宮殿 −
[宣言どおりにギィの居場所を訪れようとしたが、闇に消えた相手の後を辿る方法など知らない。
とりあえず移動してみたら、最初にいた宮殿に出た。]
…ん?
チンピラ言うなよ、こら。
[エレオノーレに文句言いつつも、否定できないのは確か。
憮然として黙るが、話が変われば首を傾げた。]
王国の辺境貴族……?
そういやどこぞで騒ぎを起こしたところがあったな…。
[さてどこだったかと記憶を探る。
元の世界での自分たちがどうなっているかは、
今考えても仕方ないなと軽く笑った。**]
[響きが返るのを待ってみたが、反応はなかった。]
軍師殿は、あの消耗具合ではしばらく意識を取り戻さないだろうから仕方ないとして──
他の3名も同じかな。
[ただ、ジークムントも含めて、この虚ろな感覚は先程までとは性質が違う気もする。]
― ビリヤードルーム ―
[辿り着いたのは自分の屋敷とは様相の違う、内装が整えられたサロンのような部屋。
乗っていた白馬はいつの間にか消え、ソマリは部屋の床の上に立っていた]
見慣れぬ様相のサロンだが……悪くは無いね。
…ふむ、楽師でも居れば演奏させたのだけれど。
[音楽は嗜むが自ら弾くことは無いため、ピアノの存在に気付いても近寄ることは無く。
部屋の中央に置かれた緑地の布が張られた台に近付きその布地を撫でる]
しばらくはこれにでも興じるか。
[壁に掛けられたキューの一つを手に取ると、球を並べ白球に宛がった]
────………
[左手でキューを固定し、柄を握った右手を後方へと引く。
狙いを定め、幾許かの時をかけ集中した後]
《───…カンッ!》
[白球を撞く音、そして球が弾ける音が部屋に響いた]
赤の宮殿
緑の聖殿
ふたつの建造物から光が放たれ、天へ伸びていく。
いと高き天の神殿で、二柱の亜神は訴える。
戦いを乱すものが混ざっていると。
(戦いは決着をつけられねばならない)
(異分子は排除せねばならない)
二つの光は、各々の場所へと帰っていく。
周囲に、いくつかの光を伴って。
おれは軍師殿の想い人の足止めに行くつもりです。
ただ、どこにいるかがまだ掴めていなくて。
赤い髪を、あなたよりちょっと長めなくらいに伸ばした若い軍人を見つけたら教えていただけますか。
名はギィというようです。
呪縛を破られたことに、亜神たちは危機感を覚えたようです。
以後、フィールドに以下の脅威が徘徊しはじめます。
★赤のしもべ
A・赤い鱗を持ち火を吐く大蜥蜴
B・死者を呼び出し操る死霊術師
C・ウルフライダー、猪に引かせたチャリオットなどを含むオーク・ゴブリンの軍勢
D・地中を移動する巨大長虫
★緑のしもべ
壱・翼持つ馬に跨った緑鎧の騎士
弐・キャタピラを備えた移動要塞と守備兵
参・動く木や植物を含むエルフの軍勢
肆・鉱石でできたゴーレム
彼らは亜神の術に掛かっていないPC(黄陣営)を見つけると優先して襲撃してきます。
敵対する陣営のPCも襲いますが、同じ陣営のPCは襲いません。
なお、遭遇は任意でどうぞ。
■脅威との戦闘
脅威との戦闘はダイス勝負で行います。
判定できるのはリアル24時間ごとに1回のみです。
(基本、0時を基準としますが、戦闘描写が持ち越しした場合は多少ズレ込んでもOK)
戦闘描写を適宜行ったあと、[[1d20 ]]を振ってください。(コピペするときは半角空白を外してね)
複数PCで協力して戦闘する場合は、各自ランダムを振り、数値を合算できます。
PCは同陣営の脅威にも攻撃できます。(脅威は反撃してくるので、倒すには他と同じく攻撃力16以上が必要です)
術の影響下にあるPCは、同陣営の脅威への攻撃を妨害できます。
同じようにランダム[[1d20 ]]を振り、出た値を相手の攻撃力合計から引いてください。
差し引きで16以上の攻撃値が出れば、脅威を倒せます。
与えたダメージは累積しますが、0時になるとリセットされるので注意。
PC側の被ダメージ描写はご自由にどうぞ。
もちろん、脅威を相手にせずPC同士の物語を進めてもOKです。
[そして同時に、戦場ではその可能性もまた、
いくらでも在り得るのだと、目の前の嵐はその具現だった。]
(あの血と炎が踊る場所で生きて逝く為に)
戦場の、貴方の
わたしに見せろ―――シュトゥルムヴィント!
[手にした矢は二本。同時に放つ事も考えたが止め。
一本を、口に咥えると、もう一本を弓に宛がい、
何時でも放てるようにと利き腕を引いた。]
[来るか、と思えば離れてゆく。
撹乱かと知れば、榛は獲物を見据えた鷹の如く動いた。
狼が熊を襲う時の狩りに似ているように思えた。
尤もあれは、複数で襲い掛かるのが常だが。
無軌道な動きは長くは続けられないはずと、
風の声に耳を傾け、嵐が爆ぜる瞬間を待つ*]
■宝玉
脅威を倒すと【宝玉】がひとつゲットできます。
宝玉を手にしたPCは、それが元の世界へ戻るために必要なアイテムの一部であると直感的に理解できます。(ただし、現時点ではまだ使えません)
一度倒された脅威は、以後出現しません。
/*
おぅ天声が。
16ってなんぞと思ったら後ろに書いてたほむほむ。
今日は無理そうだから明日あさってで出来そうならやろうかな。それより温泉に入りたいんだけd(
☆シロウ> 脅威は同じものは出現しないので、先にどこかに出たら、その脅威は除外して選んでください。
ほぼ同時ランダムでもタイムスタンプで早かった方優先です。
リロード確認後、描写よろしく。
厨房の面では、あなたが味方で得したと思いますが、他方では、いささか残念なような。
いや、ご褒美なのかもしれませんね。
すべてを薙ぎ倒した後、最後の──
[帰還を認め、休息を促す声。>>33
それを捉えた事で気が緩み、意識は容易く深淵に落ちる。
意識を失った事で、賑やかさを一気に増した意識のざわめきに触れずにいたのは幸か不幸か。
そちらに気を割かれていたら多分、休むどころではなかったろうから、多分、幸い……なのだろう。
手当て受け、短刀を離された事も気づかぬまま。
ここに来る以前の疲れも出たのか、懇々と眠り続ける中。
──懐かしい声を聞いた気がした]
──何やってんだよ、らしくない。
……やかましい。
──ケーファ・リーダーは慎重が信条、無茶はしない、じゃなかったっけ?
……そこを変えた心算はないぞ。
大体、それも誰のせいで出来た信条だと思っている。
──そこで、人のせいにするか、お前。
……事実を言っているだけだ。
大体、自覚があったなら、だな……。
──はいはい、悪かった悪かった。
反省の色がないぞ。
……まったく、お前というヤツは。
──……一応、悪かった、とは思ってるんだが。
……ああ。
そうだろうな。
だが、これだけは言うぞ。
……馬鹿めが。
──…………るっせぇ。
──……エーヴァ。
なんだ、クルト。
──まだ、こっちには……こっちの
……ああ。
わかってる、さ。
― 黄砂の村 ―
……ん。
[ふと、目が覚める。
混濁する意識は、自分がどこにいるのか、近くに誰がいるのかを掴ませず]
……く………と……?
[途切れ途切れに紡いだのは、ここにいない者の名前。
勿論、その名を持つ者が既にいないのは理解しているから。
沈んでいた夢を振り切るように、軽く首を振った後、数度咳き込んだ]
……申し訳ない、が。
水、いただけないだろう、か。
[現実の声が出しにくい分、望みは無意識、思念の声に落ちる。
それは同時、目覚めた事を他へと知らせる事となるか]
― 塔 ―
[破城槌が門めがけて幾度も引きずられた痕、そしてそれを何度も引っ張った轍……礼拝堂でも乗り回していた鋼鉄の二輪が性能をフルに発揮していた痕跡はいくらでも見つかるだろう。
結局は内部から開けられたものの、一部歪んで変形したせいか逆に完全に閉じられなくなっており、来訪者(>>52)の侵入を妨げることはなかった。
一方で塔を占拠した賊の頭目は、虫退治を終えたあと、手下を起こすのを諦め――これから何をやろうか思案にふけっていた。
そんな時に聞いたことがあるような声(>>53)が届けば]
あー要るよ要るー!
もっと楽しい夢がさーっ!
…お?
ちょうどいいところ来たじゃん、上がんな上がんな。
[一部解釈を間違えて答えた後、顔を出せばシロウの姿を見つけて招きこんだ。]
[調度品のある部屋まで呼び込んだら適当にソファーを勧め、確保したワインを見せて]
とりあえず良さげなのを1本取っておいたわ。
……栓抜き見つからないんだけどさ。
[大いびきで爆睡している手下たちは姿を消してしまっているが、本人は気付かなかった。]
ギィが仲間と合流する前に確保したいな。
[
死者を盾に乗せて運ぶのは戦場の習いだ。**]
ヴァンダーファルケ、起きたか。
悪い、誰か村に居るなら、外に小せぇ木箱並べてある家に水運んでやってくれねぇか。
俺今動けねぇ。
[エーヴァルトの傍からは離れてしまったため、その手助けをすることは出来ず。
彼の傍にまだイルマが居るなら、彼に頼むやも]
あー、ワインがあるって分かってたらあそこから持って来たんだが…。
[流石に軍刀ではコルクは抜けない。
いや、抜くのでなければ曲芸的な方法が無いことも無いが。
コルク押し込んじまうか、注ぎ口短くなっても良いなら多分開けれる。
後者は失敗すると瓶割れっけどな。
[とりあえず穏便な方法と、物騒な方法を提案してみた]
……は。
確かに、そうかもなぁ。
まー、イロイロ、楽しみにしとるぜ、旦那?
[ごく軽い口調でさらりと言って。
暴風は、目の前に意識を向ける]
…………閃っ!
[抜き放ちの動作から繋げる大上段の振り被り。
隙もあるのは承知の上の、上から飛び込みながらの強襲。
刃落ちるが先か、それとも、届く事無く射落とされるが先か。
二つに一つの勝負に臨む風の気配は鋭くも。
何処か楽しげなものをも宿して、そこにある。*]
……はい。
[起きたか、との声>>~72に返すのは、短い肯定]
普通に話すのは、まだ辛いようなので……こちらで失礼をいたします。
……お手を煩わせて、申し訳ありません。
[意識落とした後の事は知らぬが、直前の状況や手元に短刀がない事から、元首の世話になった事は伺えて。
返す声には、僅か、苦いものが滲んでいた]
/*
しかし、なんだ。
近距離で対遠距離は久しぶりだが。
やはし、間合いを詰めるタイミングに悩むやなあ。
今回は、最終的に詰める事前提、としてもよさ気だったから踏み込んだけど。
射程違いバトルは、ここのさじ加減が難しいわー。
― 塔 ―
夢ってさ。
人がそれぞれ好きに見られて、好きに人生賭けられて、それを他人にどうこう言われる筋合いもない。
誰かが夢を追いかけたあとには道ができて、その道に立った誰かがまた別の夢を見る――そういうの最高じゃん?
賊稼業は他人に迷惑をかけるかもしれないけどね……でもさっきみたいに目の前の知らないおっさんを面白い顔にしようって考えたりとかさ。
夢を語るだけでもけっこう楽しいもんよ。
[ソファーに座れば、中に入る前に遠くで見せた顔を見逃さなかったことを答えて。
抑えきれない願望を夢としての推進力に上手く昇華させているようだ]
[栓抜きが無いと言えばさすがに眉を寄せた表情を見せられたが、回答を聞けば、一瞬意外そうな反応を示してすぐ喜んだ]
んで、そういう話をしてワイン開かないとか寂しいわねぇ。
そりゃリスク払ってでも派手で面白い方に決まってんじゃん。
――酒を美味く飲める方、で選んでもいいわよ?
つまらんもの斬りたくないって言う男は趣味じゃないし。
[選択肢は片方しかなかったようだ]
− 黄砂の村 −
[戦利品(?)の木箱を抱えて、エーヴェルトを運ぶシロウについて黄砂の村まで移動した。
寂れた感じはするけれど、風雨をしのぐには充分だ。
その後は、言われたとおりにエーヴァルトの様子を見守る。
寝苦しそうなら枕の位置を変えてみたり、絞った布で額を拭ったり。
エーヴァルトが意識を取り戻した時には、ぱあ…と顔をほころばせた。]
[好きでやった、と言われてしまえば、それ以上言い募る事もできず。>>~74
わかりました、と頷くに止める。
ここで、こう返してくる人だから。
だからこそ、彼が求める
そう思うからこそ、今の自分があると知るから。
余計な言葉は尽くさない、否、尽くせない]
……目の前、に?
[不意に聞こえて来た声>>~75に、上がるのはやや驚き帯びた声。
……なお、気絶している間のやり取りは全く知らないので、一瞬誰だ? なんて思ったりもしたのだが]
……大丈夫、なの、か。
[そこらはすっ飛ばしてそんな言葉が口をついたのは、対峙の際の緊迫感を思い出したが故]
[不軌道だが、変わらぬ動きが一転、変わった。
今迄よりもずっと―――速い。
来る、と思うと同時、榛の瞳は嵐を追いかけ上へと移る。]
(狙うか――――いや、遠い!)
[跳ね位置は、槍でもなければまだ足りず。
予測していた位置より更に、視線は上へ上へと追いやられる。]
[飛び上がり上からの一閃。
蒼穹に在る真白の輝きと、刃の煌きに、視界がくらむ。
馬が踏鞴を踏み嘶いて、体躯が揺れ位置をずらし、
ほんの僅かの間、嵐の位置を見失う。
戦場で、敵を目の前にしての見えない恐怖に襲われる。]
だがまぁ、その考えには同意出来る。
繋ぐことが出来るのは、良い。
[その道にシロウは今立っている。
その
[長刀を鞘から抜き、両手で構えて。
刃を走らせる軌道を頭の中でシミュレート。
ガラス質を斬り落とすための振り下ろし角度と、中のワインを零さないための斬り落とし位置の調整はなかなか難しい。
横一閃を行うよりは、角度をつけた方が速度をつけやすく斬り落としの確実性が上がるのだ]
────ふっ!!
[神経が研ぎ澄まされ、頂点に達した時。
踏み込みの直前に長刀が振り上げられ、踏み込むと同時に最高速度で刃が振り下ろされる。
キンッ、と言う甲高い音が響いた後、ゴトリ、と瓶の注ぎ口が床に落ちる音が聞こえた]
……あー、ちぃと、失敗したか。
少し零れたが…ま、飲める分は残ってるな。
[コルクで塞がれた注ぎ口は見事に切り落とされたものの。
斬る角度が僅かにズレて、緩やかにカーブを描く瓶の肩辺りを斬り落としていた。
斜めに走った切り口から抑えるものを失った液体が零れチェストを濡らす]
[風の声に耳を傾ける事を忘れるな――と、
父から継ぎまた自らも口にする一族の常に、
弦が緩む事も鏃の先が逸れる事はなかった。
己が友を信じ、気配を頼りに、
迷わず嵐へ放った矢は、だがやや遅い。
すぐさま咥えていた矢を手に、ナイフの代わりに穿とうとするが
汗落ちるほどの熱の中、冷たい刃が降りてくるのを感じた*]
― 黄砂の村 ―
[意識は大分はっきりしているものの、身体の方は中々ついてきてくれぬよう。
それでも、意識に落とした願いに応じてくれたイルマ>>101の手から水を受け取り、渇きを癒すと、多少なりともマシにはなった]
……ありがとう、助かった。
[どうにか出せるようになった声で短く礼を告げた後。
ごめんよ、という言葉>>102に、緩く首を横に振った]
いや、君が気にする所じゃない。
避けられる危険に敢えて挑んで不覚を取ったまでの事。
いわば、自業自得だからな。
[できるだけ、穏やかな口調でこう言って。
それから、僅かに首を傾いでじぃ、と目の前の鎧師を見る]
……ところで。
大分、落ち着いているよう、だが。
思う所に、何か変化はあった、か?
[こうして言葉交わす様子は、ごく自然に思える。
戦い望む衝動の影響下からは、離れる事ができたのか。
それを確かめるべく、こんな言葉を投げかけた]
……問答無用で襲い掛かってくる御仁とは、思い難いが。
[しれっと返され>>~80、声に乗るのは苦笑の気配]
いずれにしろ……気をつけて。
[元首とのやり取りから察するに、自分から赴いた結果のようだから。
相応、備えはあるだろう、とは思うのだが。
……突っ込むヤツに突っ込みいれたくなるのは、間違いなく、性分だった]
連邦軍 ユーリエは、語り手2 を投票先に選びました。
はいはい、そっちにも水ねー。
ついでだからやっちまうわ。
[水場を見つけていればシロウの頼み>>~72も引き受ける]
− 砂漠の町 −
[途中、幾度か黒狼の姿になってギィの臭跡を探し、ようやく尋ね当てた場所は砂漠の町だった。
噴水の脇に身を預ける赤毛の男の傍らへと歩む。
気丈に自分で手当をしたようだが、血の気をなくした貌は陶器人形めいて見えた。
あるいは静謐な銀。]
― 温泉 ―
[タイガを送り出した後。
温泉にきたのだ入らない手はない。温泉がそこにある、それ以外に理由などない!
首尾よく脱衣所から救急道具を見つけて確保した後は、衣服の血を洗って服を干し、温泉にとっぷりと浸かることにしたのだった。]
あー… イイねやっぱ…
[頭にタオル乗せてすっかりくつろいではいるが、誰かくるような気配があれば気づく心算。
そうこうしてる間に服も乾くだろう。]
― 塔 ―
魂ねぇ……。
そっちの差しっぱな方はさしずめ塊?
[あの軍刀の切れ味はよく分かる。
失敗すると割れる、なんて本人は謙遜していたが――抜くのを支持した彼女はしくじる可能性など考えていなかった。
必ずや成功させるだろう……だからこそ、抜かない方の一振りへの興味が尽きない。
詮索を嫌がるようなら追及するつもりはなく、ワインを斬り下ろすさまを凝視。]
ヒュゥ、やっるじゃーん!
やー、こんな切れ味の達人相手にあたしらよく喧嘩売ったもんだわ。
この域に達するのはあたしじゃ死ぬまでやっても無理だろうねー。
[少し零れたようだけれど、そこは評価の対象外。
見事な切り口に賛辞の拍手を惜しまなかった。]
[特別な開け方だけれど、ワインは開いた。
となるともう1本、テーブルに置いてあるシロウが持ってきたほうを手に取ると……少し考えこんでから、ワインが少し汚しているチェストに置き直した。]
ここまできてこれも普通に開けるのは面白くないわよねぇ。
…――あたしもやってみていい?
シロウのように上手くは斬れないだろうけど。
[鞘を失ったままの長剣を引っ張りだし、肩に担ぎながら片目をつぶってみせた。
そんな剣の技量がありそうな雰囲気は無かった。//]
― 黄砂の村 ―
…って、いくらエルマさんでも、
採寸して即完成とかねえだろ。
…でも工房とかあったか、ここ。
[水探しの帰路、エーヴァルトの居る場所>>87に向かい、そこにエルマ>>102がいたのを見つければ思わず突っ込みを入れていた]
クレメンス・アルテリオねぇ…
[メリオールで聞き覚えのある名前だったが、さてそんなに爺さんだったか。
同姓同名の別人ってこともあるだろう、とのんきに風呂る構えであった。]
[日除け代わりに盾を地面に突き立てる。
先程の余りの包帯を取り出すと端を噴水に浸し、ギィの唇に触れさせた。
口移しの方が手っ取り早いのだろうけど、そこまで寄ったら別の場所に唇を這わせてしまいたくなる衝動がおさえられないかもしれないから。]
も少し飲みます?
[意識があるか確認するように声をかける。]
そっちの兄ちゃんも、さっきぶり。
しっかし良く生きてたな。
[実力差云々というより、主にクレメンスの得物的な意味で、エーヴァルトの生還に目を見張る]
手当てとかはあの
本格的な処置とかは大丈夫か?
[じろじろと傷の手当て具合を確かめつつ]
しっかし、
俺やエルマさんみたいな善良な面々までどうしてお呼ばれしたんだろーな。
兄ちゃんや、ユーリエもそうだが、こっちは別に何か影響を受けたって訳じゃねーんだろ。
不公平だよなー。
− 黄砂の村 −
[エーヴァルトに前より落ち着いてる、と指摘されて、自分の顔や身体に触ってみる。]
そ、そうですか?
そういえば、こっちの村の方が空気がいいような。
変化?
あ、前より大勢の人の声が聞こえるようになったとか。
[その分、聞こえなくなった声があることにはまだ気づいていない。]
[と、そこにエレオノーレが顔を出せば、安堵感はさらに大きくなる気がした。]
あは、 フルオーダーはどうしても時間かかっちゃいますよねー
え、工房? あるのかな。ちょっと見てこようかな。
エーヴァルトさんの調子がよさそうなら。
まあ、こっちの面子も増えたみたいだし、
あの爺さんの相手はしたい奴がするみたいだし、
イルマさんもだけど…
あんま無理して気張るなよ。
兄ちゃんなんか真面目そうだから一応言っとく優しい俺。
俺、成長したなぁ。
[そんな自画自賛の軽口をあわせつつ、怪我の様子を確認すると]
んじゃ、またな。
[そう言ってオズワルド達の方へと戻って行った]
― 滑走路 ―
[弓使い、特に騎馬弓兵、というのはわりと『面倒』な部類に当たる。
なんと言ってもその機動力と攻撃範囲の広さ、そして、高さ。
徒歩を基本とする自分との相性は、基本、よろしくない。
刃で断てぬ重装甲よりはマシ……とも言うが、それはそれとして。
そんな相性の悪い騎馬弓兵を相手取る際、常ならば狙うはその脚──つまりは、騎馬の方。
同じ高さに引き摺り下ろせば、勝負決するは容易い。
だが、今回はその思考を除外した。
求めるのは、単純な『勝利』ではなく、立ち合う事で得られる熱。
だからこそ、狙い撃たれる危険は承知で、上から仕掛けた──のだが]
[しばらく、各々の発言から状況を把握することに努めた。]
我々は何やら未知の黒幕の力でここへ集められ、争うよう仕向けられていたということか。
確かに、名も知らぬ者たちを同胞だと信じていたのは、今にして思えば解せぬこと。
……っ!
[衝撃に、許から不安定だった態勢が崩れる。
辛うじて受け身を取るには至れたが、元々受けていた傷もあって、受ける衝撃は大きい。
それでも、その衝撃は内へと押し込め。
素早くその場から飛び退き、片膝突きの姿勢を取った。
太刀は右の手に確りと握られ。
その刃は、己が右後方へとゆるく流れる。
見る者が見れば、暴風が最も危険な刹那と知れる、構え。
けれど、風はそのまま、動きを止めて]
……は。
さすが、言うだけあるやねぇ。
弓使うの相手に、ここまで熱ぅなれるなんざ、滅多にないわ。
[へら、と笑いつつ。
向ける言葉は、ごくごく軽いものだった]
― 砂漠の町 ―
[覚醒と、半覚醒を繰り返していた。
おぼろな意識に、様々なことが浮かんで消えていった。
モアネットの町並み。反乱軍。
崩壊する橋。燃える街路。
爆発。降り注ぐ矢。
礼拝堂のステンドグラスを抜ける光。
煌めく銀の光。愛しいひとの顔。
――― 血にまみれた、
滴る血は床に溜まり、溢れ、すべてをのみこみ…]
[血の中に溺れていく。
そんな錯覚を覚えて目を見開けば、
目の前に男の顔。
唇を湿らす感触と、男の言葉に事態を理解する。
納得はできないまま。]
――― …感謝する。
…、が、必要ない。
[黒狼の手を押しのけ、立ち上がる。
ふらつかないのは、意地の領域。]
>>~29
残念ながら、提供できる情報はさほどないが、先程までわたしに届いていた声は5つだったな。
女性がひとりと、残りは男だ。
同胞…ねえ。
まあ正直、ギィも爺さんも素直でいい奴だったな。
ソマリもタイガも面白かったし。
[オズワルドが嫌っている声の主の言葉>>~91に、ふとさっきまでの連中を思い返す]
ただ、同床異夢以前にてんでばらばらだった気ぃすんな。
ギィは俺に少し似てた。爺さんは知り合いに似てた。
なんか決め所で決めきれない感じがプンプンしてたタイガはさておいて、ソマリは良くわからなかったなー。
人当たりは一番良かったが…ね。
ただのあんちゃんならいーんだが。
前座?
もしくは後で「タイガの敵ー」と皆の士気を上げる為のポジションとか。
[タイガのぼやき>>~92にこそっと返す]
>>~43
ああ、アイリからもう聞いているかもしれないが、わたしはフェリクス・ヴェンダーヴァルト・フォン・フリーゲンベルクという者だ。
優秀な医師団に人脈はあるが、ここでは使えまいな。
役に立てず、すまない。
わたしの立場にまだ馴染めぬ声もあるようだし、君たちの本拠地に行くのはまだ止しておこうと思う。
治療は俺もできっけど、ユーリエの方が得意>>133だったり?
ならメインは任せて、補佐に回るぜ。
[寄り道を終えて、水を運んでくればそう言って治療のサポートと]
あ、陛下。
なんかエーヴァルトとかいう兄ちゃんが寝てる場所で…
[検分報告も兼ねていたりした]
そうか…そいつは残念というべきか、短い付き合いだったな。
[”たたかえ”という念がタイガに向けられる辺り、言っていることは嘘ではないのだろう。違えたのならば後することは一つなわけだが]
なんでわざわざいいにきたのかはしらねーが、かえんな。
仮初とはいえ俺は仲間といった以上一度だけ見逃してやる。
[つまらなそうにいいながら、未だ座したっま煙管を吹かした]
むろん、事態の打開には協力する。
できることならば、早く元の世界に戻りたいと思う。
今ならばまだ、撤回することができるかもしれない。
父ともう一度話し合う機会を──
[最後の呟きは小さく掠れた。]
― 黄砂の村 ―
こいつの処置の方は、大丈夫だろ。
あ、ちっとそのへん固定するの手伝ってくれるか。
[応急処置の心得がある>>133というユーリエの手を借りて、
先ほどいい一撃をもらった左肩の手当てをしていく。
優しく治療してくれるといいなぁ、
とは、ひそやかな願望。
果たせぬ夢、かどうかは、まだわからない。]
[それから鞘の無い長剣を目にして]
あぁ、そういやこれ。
忘れもん。
[持って来ていた長剣の鞘を首魁へと差し出した]
忘れもんついでに…。
俺、お前さんの名前聞いてなかったんだよな。
教えてくんねーか?
[本当は他から首魁の名前を聞いている。
けれど相手がどう名乗るか、それを見極めるために相手の名を問うた//]
陛下だろ、あの
で、お嬢ちゃんはタイガに勝ったんだっけ?
なら入れていてこれで四人。タイガで五人で四天王でいいんじゃね。
[レトに一人づつ指を折って定番の冗句を言ってみた]
[戻ってきたエレオノーレから報告聞きつつ、]
イルマもここにきてるのか。
あとで、鎧の調子でも見てもらうかな。
しかし、エーヴァルトのやつ、そんな調子だったか。
そりゃ、良く生きてたもんだ。
―――で、そっちに酒の箱があったって?
[気になるのは、そこだった。]
[どこか(>>~97)からとても長い名前が聞こえてくれば]
…やっぱり。
[とてもいやそうに呟く。と、同時に]
……あれ。そういやなんか、あったことがある、気も…
[はてさて、それはどこの夢の話やら。]
さっきの上司さんが見つけてきたらしい酒があるみたいですね。
辛気臭い怪我人が寝ているのを気にしなければ、そちらに移ってもいいかもです。
[怪我の治りが早いかも云々は判らなかったが、ある程度設えられた場所になっていた]
[手を拒んで立ち上がる男の意地に感嘆の声を洩らす。]
おれの目的は、軍師殿が治療を受けて戻ってくるまで、あなたが狩られないようにすること。
ついでに、もう少し見た目を整えてあげたいなとも思ってます。
[半分はジークムントのとこにいっている包帯をハタハタと振る。]
彼は来る。 知っているでしょう?
― 黄砂の村 ―
……そうか。
[返された言葉>>122に、薄く笑む。
先に言葉を交わした時のような、何かに急かされてでもいるような印象は、今はない。
どうやら、一念が届いたか、と。
意識の上で元首と交わしたやり取りを思い返しながら、心の内で呟いて]
落ち着いたなら、何よりだ。
空気がいい、と感じるのは、ここにいるのが自然体の者たちだから……かも知れんな。
声、は。
……確かに、増えている、な。
[ちゃんと数えてはいないが、かなり増えたのは認識している]
……ん。
君は、確か。
[やって来たエレオノーレ>>119に向けられた蒼は、僅かに細められる。
先の対峙の場にいたはずが、いつの間にか消えていた少女。
もっとも、意識に響く中に声は捉えているから、今は同じ立場にいる、とは知れて]
……引き時を掴めたのが、功を奏したんだろう。
後一撃、などと欲をかいたらどうなっていたかはわからんが。
[よく生きてた、という言葉に返しつつ、肩を竦める。
直後に体が痛みを訴え、眉を寄せる結果となったが。
呼び込みの基準や、影響の話には答えようもなく、ただ、苦く笑って]
手当ての方は、一通り受けたようだ。
……肋骨もやられているようだし、しばらくは大人しくしているようだろうが。
……まあ、己が範疇を越えた無茶はしない。
無茶しいと同じ事はしない、というのが、俺の主義なのでな。
[無茶しいが何を示すかわからなければ意味不明な事をさらりと言って。
自画自賛>>124には突っ込みいれる事無く、立ち去るのを見送った後]
というわけで、俺はここで大人しくしているから。
やりたい事があるなら、遠慮なく動くといい。
[イルマ>>123に向けて、穏やかな口調でこう告げた]
タイガが、抜けた?
[意識が目覚めてみれば、ソマリとクレメンスの声も流れてくる。
不穏な単語に、目を細めた。]
あの娘が言ったとおりになったか?
厄介なことだ。
[やりあった相手となかよしこよし。
そんな声が思い浮かんだ。]
タイガ倒して末席に加わるタイプとか、私の位置完全かませ犬ポジションじゃないかぁ
[爆笑した
それにしても、女の子の声にお嬢ちゃんと言われるのは新鮮で一瞬自分のことか悩んだというのは余談]
そっちでも酒ですか。
まあ、酒の一本でも飲みたい気分は判らなくもないですが…
[シロウ>>~102にそう言いながら、出かける前に自分が口にしていたシードルを思い出しつつ]
……酔ってたかもな、俺。
[少し照れた]
[いつの間にやら話題は推移し、四天王とかなんとか聞こえて来た]
…………。
[口は挟まないものの、そこにある空気は楽しんでいる様子。
……自分がいじられているわけじゃないから、というのがあるのは否めないが。
表に出すほど、短慮でもない]
― 砂漠の町 ―
見張り、ということか。
できた忠犬だ。
……好きにしろ。
[気に食わない、の意は隠さぬままに、
振りきれないだろうとの目算が働く。
振られた包帯をちらりと見て、自分の左腕に目を落とした。
巻きつけた布は血が重く染みこみ、黒く変色している。]
ああ、来るだろう。
(また、と交わしたのだから)
[短く答え、その場に再び腰を下ろした。]
― 黄砂の村 ―
[ざらつく意識が幾度か浮上しかけて、また沈んだ。
常ならば未だ意識戻すことはかなわなかっただろう。
それ程に傷は深かった。
けれど。この世界は常にして常にあらず。
只人にどれ程の影響があったかどうか、ともあれ、
男の意識はやがて再び浮上した。
ゆっくりと若草の双眸が開かれる。
やがて見えたのは見覚えのある顔と、見知らぬ人の顔だった]
…、ウォレン?
[真っ先に目に留まったのは、異国の友の顔。
どうしてここに、と。一瞬、ごく真っ当な疑問が浮かんで消えた]
− 滑走路 −
[新たに届くようになった声の主らと合流しないつもりであっても、そろそろ移動して、黒幕とやらを探すべく動いてみるかと生真面目に考える。
と、周囲に意識をやったとき、滑走路の一角に鋭い輝きが翻った。]
──アイリ?!
― 黄砂の村 ―
こいつをまた動かすのも、ほっぽっとくのもなんだしな。
あとでもらいに行くとするさ。
[寝ているジークを指しつつ、エレオノーレに応える。
設備がいいなら、落ち着いたらまた動かすか、とも思っていた。]
別にじーさんに宣言しに来たんじゃねぇよ。
俺は、此処を探しにきたの。
[ぐるりと聖殿の中を一瞥する。
ぱっと見、怪しげなところは見当たらない]
俺たちは、どっかからそれぞれ連れてこられたんだってよ。
で、元の世界に戻るための手段を見つけに――って訳。
― 黄砂の村 ―
はい。
じゃあ、俺は見回りでもしてきます。
[オズワルドの返答>>151と共にジークムントが目を覚ました様子>>149を見て、身を引いた。ユーリエを残しておけばこの場はいいだろうと]
[おそらく、アイリは去らずにソマリとの対決を見守っていたのだろう。
そこへ新手が仕掛けてきたというのは多いにあり得ることだった。
その新手というのが、ソマリとの戦いの最中に囁きをくれた面識のない同胞だということには、いまだ思い至らず。]
…ハイヤッ!
[栗毛の手綱を掴んで飛び乗ると、コンクリの平原を駆ける。]
― 黄砂の村 ―
ん?
[耳に届いた自分の名に、寝台を見やれば
若草がこちらに向いていた。]
お、気が付いたか。
[立ち上がり、そばまで行って覗きこむ。
ついでに、額に手をぺたりと置いた。]
熱はそれほどでもねぇな。
調子はどうだ?
そいつはおれもいただいていいんだよな。
[シロウの補足>>~109に、嬉々として確認する。
駄目と言われても飲むが。 ]
― ビリヤードルーム ―
[カンッ、と球を撞く音だけが響く。
バックミュージックの一つでも欲しいところだったが、弾き手が居ないためにそれも叶わず]
…………………………
[一瞬、強く眉根を寄せた後、力んだままに白球を撞いた。
勢いがつきすぎた白球は狙った球を逸れ、クッションに当たり更に別へと転がっていく]
/*
うん、くるかな、とは思ってたw
むしろ、来ない理由がないよね、っていうか!
しかし、やべぇ。
ねむい。
ちと、今日はこれ以上は動けん、か……!
──遊戯の時間は終わりだね。
[聞こえなくなった声がある。
たたかいを求める声がある。
決着を望む者の存在を無意識に、感じる。
たたかわなければ。
次の相手は…誰かな。
[キューはビリヤード台に置き、球も片付けぬままに部屋を出る。
次に足を踏み入れるは如何なる場所か───4(10x1)]
― 塔 ―
でも練習で斬れたらさー、本番での感動が薄いじゃん?
だからこういうのはぶっつけ本番でやるのがハラハラして楽しいんじゃないのって思うんだけど。
[リスクを考えれば何ら納得できる材料のない回答。
外装で試し斬りという提案は根拠なく完全に突っぱねて]
栓抜き無くても抜けるにしたってさー。
ほら、礼拝堂でやりあったときも、結局一発一発入れあったじゃん?
やっぱここで飲むにしてもさー、一本一本開け合うのが筋ってもんじゃないのってあたしは思うわけ。
あんたを使うのは今でも諦めてないけど……肩を並べるにしたって対等にやれなきゃ資格ないだろうし。
…――と、こいつでいいかな。
[もともと話好きなのだろう、いろいろ喋りながら扉を開けると、隣の部屋から手下が飲み干したあとの空ビンを1本拾ってきた。
空いたワインがあるなら手下がそれを飲むために栓抜きが必要になっていたわけで、当然ながら使用したものが近くに転がっているはずである。
しかしそれを見つからなかったと言い切ったのは、きっと最初からシロウに斬らせて楽しむためについた嘘だろう。]
― ビリヤードルーム ―
(つーかさ、やり過ぎただろ俺…ったく。黒幕とやらのせいだな。いるなら激おこぷんぷんだぜ…)
[妙に気恥ずかしくなって、追加のシードルを求めてビリヤードルームに戻ってみれば(何故戻れたのかは判らなかったが)、小気味良い音を立てながら一人撞球台で遊んでいる男>>79を見つける]
あ、先客がいた。
んー、この辺か。
もーちょい離したほうがいいかなぁ、こうかな?
よーしここだ!
[その空きビンを、シロウが持ってきた酒瓶の隣に――2本の距離をやけにこだわりながら――置いて。
手にしていた長剣を上段に構え……ず、水平にして、シロウの酒瓶の首にあたりに横からカツンカツンと合わせて位置決めのイメージを定める。]
さて……
あたしの名前を言う前に聞かせて。
この酒、どーしても割れるリスクのほうが怖いってならやめるわ。
もうどうなってもいいやっちまえーって言うんなら、どうかなぁ割れるかもねー。
けど……シロウが信じて、斬れるって夢見てくれるんならあたしでもきっと斬れるわ。
――どう?
[鞘を受け取り、提げるための吊具につけてから――確認のためにシロウを見据えた。
シロウがどう答えるか――どの名前を言うべき相手か見極めるために聞き返した。//]
/*
Σ
お、おおぅひたすら相打ちロール書いていたら援軍きてるだと…!
なお負けっぷり次第で妄想彼氏に助けてもらおうかと思ってたとかそんな(ぁ
(おっと…)
[油断していたが、気付かれる前に身を隠したか]
(んー、誰かねこの人)
[隠密モードのまま、様子を窺っていればどこかに立ち去った>>161かも知れない]
おっしゃ!
あとで呑もうぜー!
[シロウのおすすめにガッツポーズ入れつつ]
おまえもいける口なんだよな?
よしよし。派手にやろうぜ。
[レトも当然のように誘い込む。]
[冷静な計算により、そしておそらく、ジークムントの知り合いだという点も加味されて、ギィはトールに身を委ね、再びその場に腰を下ろした。]
まだ犬に見えてるんですか?
[喉の奥で笑いながら、黒ずんだ紅に染まる布を惜しげもなく切り、新しい布をあてがう。]
ここに、いい薬草も生えてますね。
[噴水の側に生えていた草をちぎり、水盤で洗ってから指で揉んでギィの口の中へ押し込む。]
おれと話したい気分でもないでしょう、
ちょっと苦いけど、味がなくなるまで噛んでてください。
あとはつまみ作ってくれるやつの確保だな。
あー、っと。暴風の奴はまだ正気じゃねぇか。
ヴォルフもまだだしな。
あいつらのメシ、絶品なんだがなぁ。
[うまいメシ食うためにも、奴らを殴って正気にしなくては。
…と、硬く決意を固める。]
飲む飲む、むしろそのために色々探索してたよね!
酒盛りにツマミは重要…腕のイイのがまだ正気じゃないんだね?
よーし、働く気でてきた!
[漸く温泉から出る気になったようです。酒をおいしくのむために]
/*
もう正気に戻ってた方がいいのかいどうなのかい。
会話で!と見たような気もすんだけどなーあ。
一応まだ殴られてないから、返答なかったら戻ってない想定でいこうそうしよう。
― 滑走路 ―
[馬で駆け、鷹を狩り、
三位一体であればまた違った勝機も見えただろうが、
あえてそれをせず馬を封じたのは、先の戦いの影響も大きい。
思うように動けぬとも切り抜ける力、
言うなれば個の技を上げたかったのもあった。
弓でならば抜きん出ている技も、他と組み合わされば脆く弱い。
特に男と1対1で対峙した場合、
相手が軽歩兵であろうとも叶わない事の方が多い。
共に暮らす男に接近戦の訓練の相手はしてもらうものの、
差はそう簡単には埋まらない。
性差は変えられない。ならばそれを覆すだけの物を――と。
嵐の男からは、その手段を見出せる気もして。]
― 砂漠の町 ―
犬で十分だろう。
[揶揄の言葉にはそっけなく返し、おとなしく治療を受ける。
傷口に触れられても、ひとつ息を吐いただけで表情を動かさなかったが、薬草を口に押し込まれれば眉を寄せた。
なんだこれは、と視線で問うも、吐き出しはしない。]
だが勝てなかった。
―――だから意味が無い。
[賛辞ともとれる言葉には、
己が未熟と、相手の余裕を痛切に感じて、
つい言い方はそんな風になってしまった。]
― 黄砂の村 ―
ヴォルフがおまえを連れてきた。
まあ、形式的には俺が奪ったんだが、
[助けられたのか、というジークに、からりと笑って]
だれだかとやりあったんだってな。
言ってたぞ。心中しそうな勢いだったとか。
こら、まだ無理すんな。
[起き上がろうとした彼を、片手で制する。]
なんか、おまえとはうまくやってける気がするな。
[レトを見つつ、心底嬉しそうに。
酒飲み同士は共感するのだ]
おーし。さっさと片づけちまおうぜ。
もしかして、さっきのソマリか?
なあ、騎士さんよ。
[言ったと同時に後方に飛びのく。間髪入れずにその場所へと剣刃が降りかかってきていた]
不意打ち対策の護衛気取りか。
それにしちゃ、不細工な気配を撒き散らしていてどっかおかしーんだけどよ。
[刃を振るった相手を見れば全身鎧を着込んだ重騎士がそこにいた。気になるのはその装い全てが緑色な事]
趣味悪いぜ、なあ。
それに、こんな狭い場所でそんな格好で遣り合おうってのかよ。
[暫し、睨み合いが続く――とは言っても、騎士の方は鉄兜の中の顔を覗き見ることはできなかったが]
/*
体勢考えてみたけどやっぱり足は無理そうなので無難に腕にしておきましt
喉でも顔でもよかったんだけど、たすくさんが美味しく負傷できない気がして(ぉぃ
― ビリヤードルーム ―
[互いに長柄の武器を抱え、緑色の芝を戦場とする。
一対一。
どこからも邪魔の入り難い勝負]
まずは俺から、だ。
[先客が荒らしたまま去った痕跡>>161は綺麗に取り除かれ、新たに9つ並べられた陣形に向けて、細身の武器を構え、腰を落としたまま、白き一撃をお見舞いする]
― ビリヤードルーム ―
[一歩踏み出した先はこれまた娯楽施設で目を丸くした。]
ひとっぷろのあとにビリヤードかー。
本格的に休暇モードだねコレ。
[見ればダーツもある。
戯れに一本引き抜いて投げてみれば19(20x1)点にあたる]
/*
あ、シロウ=ソマリだったのか…(いまきづいた
そういやシロウの別IDキャラどこだって思ってて忘れていいたとかそんな(
[治療は、できることを、最大限的確に。
傷を浄めて、また括る。
治癒した後、ちゃんと動くように。傷の引き攣らないように。
少々、荒療治もしたが、ギィに与えた薬草は、ある種の鈍麻を引き起こして痛みを感じさせなくなるものだ。耐えられるだろう。
生薬の効き目は個人差があるが、身体が動かないということはないし、効果も数時間程度。
ジークムントたちが戻るまでには消えていようか。
ちなみに、疲労が深ければ譫妄状態から自白剤のような効果を引き起こすこともあるという。
知っててやった。反省はしてない。]
ん、悪くない。
[働くといった先からコレである。
上々の点数に満足げにしながら、今度はのんびりとエレオノーレのいるビリヤード台の様子を眺めた**]
治療には礼を言おう。
だから…、…邪魔を、しないでくれないか。ウォレン。
[ただ。続く言葉はどこか苦しげに告げた。
それだけが理由でもない。
けれどそれこそが理由などだというばかり、介抱に他人行儀な礼を言う]
[並べられた色とりどりの星達は、ぶつかってきた白い球により、散り散りになって吹き飛んでいく。四方にぶつかり、跳ね返り、周囲の隅に設けられた
しっかし…あれだな。
[寡黙というよりは単純に無口な騎士相手に、ほぼ一人で喋る。独り言にしかなっていなかったかも知れないが]
戦いを、争いを、みたいなノリの癖してどーみても
そんな感じじゃない奴がいるってのはどーゆーこった?
[次に狙う球が何かを目で追いながら、転がり終わるのを待ち続ける]
― 塔 ―
真顔で難しいこと言うわねぇ。
それ言われてその通りに斬れるのはあんたぐらいなもんじゃない?
だから先に言っとくけど、あたしの技量じゃどう運が絡んだって斬れないってことぐらい分かってる。
でもね――夢があれば夜明けは訪れるものよ。
味合わせろって言ってくれるというね――
すー……はー……うらぁッ!
[深呼吸の後、横薙ぎ一閃。
しかしシロウでさえ斬り下ろしが必要としたのだ、遥かに技量が劣る彼女が水平に斬って上手く行くはずが無い。
斬りどころを誤れば全体が割れる――そうなるほどの技量すら彼女には無かった。
――よって、斬れぬまま酒瓶は跳ね飛ばされ、チェストから転がり落ち割れてしまい、せっかくの酒が台無しになる――という結末は、それはシロウのときと同じ条件で斬った場合だ。
そうなるのが分かっているからこそ、彼女は空きビンも設置したのだ]
そりゃーな。こうなったから坊主どもや嬢ちゃんに会うこともなかったってわけだからな。ならそれを喜ぶだけだ。坊主も儂とあったことを誇るとよい。
それにな。どんな危険だろうが、死線だろうが、楽しめないってんなら生きている値打ちが下がり、魂が錆びちまうんだよ。
[そうタイガ>>172にいいおいて、既に去るつもりで、出口へと向かったところで向けられた問い>>182に、足を止め、振り返らぬまま]
過去の清算…といったとこか。長生きしてる分、坊主や嬢ちゃんなんかよりも負うものも多いってもんだ
[やれやれというように他人事のように答えると、緑の聖殿を後にした]
残り3つ…っと。
[残った中から一番若い数字の球を見て、狙いを定める。結果は…5(6x1) 奇)上手く行った 偶)外した]
[けたたましい音が一瞬鳴って、酒瓶の頭が激しく回転しながら宙を飛ぶ。
鮮やかな斬り口とは正反対に、ギザギザが激しく首で分かたれた。
彼女自身は斬ると言って斬って、酒瓶の頭を飛ばした――しかし、斬り飛ばしたのではなかった。
彼女の未熟な腕で薙げば、斬れず傷を与えた程度で弾き飛ばされるのは当然で――
勢い良く倒れ込もうとした酒瓶が、隣に置いた空きビンに首の部分が激しく叩きつけられ――剣で傷をつけられ脆弱になったところからヒビが走り、一瞬で折れ飛んだのだ。]
あたしの名は、
――酒の開け方ひとつとってもね。
さ、乾杯と行こうじゃないの。
[実際には斬っていないし、達人の目で見ていれば斬れたのではなく折れたのだということは見切れただろうけれど。
礼拝堂での一戦のように、技量や才能が及ばないからこそのやり方があると示して見せたかったのだろうし、それを卑怯と非難されることなく、認めてもらえたのが嬉しかったのやもしれない。
もしかしたら、そんな相手に対し、単に自分の名前を名乗るためにわざわざこんな大仕掛けを行ったのかもしれない――
酒瓶を掴み、晴れやかな顔で突きつけた。
もちろん、グラスなんて用意してない――//]
― 塔の前 ―
はっ!まずはやはりここだろうてな!
[特に重要な場所でもなく思い入れもない。だが売られた喧嘩をそのままにしては名が廃る。湧き出るのは意志をもって現れた歩兵と弓兵の集団]
― 嵐の海/砂浜 ―
[荒れる海、逆巻く波、吹きつける風、叩き付ける雨。
遠くでは雷が落ちる音さえ聞こえる。
室内から一歩出ると、荒れ狂う風雨の砂浜に出ていた]
……髪と服が乱れるではないか。
[左手で舞い遊ぶ髪を押さえながら、不満げにソマリは呟く。
早々に立ち去るべきかと考えたが、ある気配がその行動を止めさせた]
───下、か?
[吹き荒れる音に紛れ、地響きが聞こえる。
それに連動して伝わる、振動。
何かが地中を蠢いていた]
あ、簡単だなこれ。
[と言いながらも、一度失敗して手番を失えばそのまま終わる可能性も高い。
緑色の騎士もプレートメイルにも関わらず器用にキューにチョークを塗っていた。その視線はわからなかったが羅紗の状態を確認しているようにも見えた。
0時更新前だからこそのお遊びの結果は――8(20x1)]
― 黄砂の村 ―
[そっけない友人の言葉に、いささか眉を下げる。]
その体で戦うってんなら、死にに行くもいいとこだろう。
まあ待て。いいからおれの話を聞け。
[押しとどめる手は緩めない。
無理にどかそうものなら、掴んで引き倒すだろうという勢い。]
そもそもなんでおまえはそいつを倒したいんだ?
おまえの大事なやつなんだろ?
[一言ずつ、噛んで含めるように言葉を置く。]
考えてみろ。
大事な奴を、なぜ、倒したいと思った。
/*
キーボードの横っちょからぺしぺしと手が乱入。
ログ打ってる最中に、半角/全角キー、Tabキー、CapsLockキー爆撃は非常に困るw
元気に育ってるし見せびらかしたいほど可愛いんだけどねー。
[中で酒を酌み交わすものにとって、それはいつの出来事であったか]
破壊槌を奪え。
[びゅんと馬鞭が指揮棒のようにふるわれる]
土嚢を積み塔への道を作れ。
火をたてて燻せ。
[二度――三度、鞭は振るわれ威嚇するように音が鳴る]
……全て、根切りにしな。
[取り返す占拠する。というには生温い。破壊と殲滅の意をもつ音が響く。
湧き出た兵は喊声をあげて、進軍する歩兵。援護するように射手が散開する
破壊槌を奪い門を破壊せんとするもの、土嚢をつんで塔の窓から侵入をせんとするもの
そしてそれらを隠れ蓑として火付けに向かうものに別れて動き出した]
――っ!!
[キューを構え、ワンショットに意識を集中させる。
そんな勝負の、最後の星を入れたのは緑鎧の騎士の方だった。
最後の一打、弾かれ残った球を丁寧に入れたのだった]
負けた、か。
[キューを肩に担いで手を広げて竦めて見せる。その挙動に緑色の騎士は思う事でもあったのか、キューを壁にあるラックに仕舞い、そのまま棚の方に向かうと酒瓶を一つ手にとって投げ渡してきた]
ん? あ、ああ。
[その意思と意図がわからなかったが、ゼスチャーを見て納得する。グラスを2つ用意して、自分と相手の分を注ぎ、その一つを相手に手渡した]
開幕の杯を――
[二つのグラスが鳴った。はじまりの鐘にしてはささやかな小気味の良い音だけが場を支配する]
ふーん、そっか。
[自分の倍以上の年齢の老将の返答は、深い過去が行間に滲む]
此処で戦って、何がどう清算出来るっていうんだ。
…って言っちまうのは、恐らく野暮なんだろうな。
[届かぬ声を背に呟いて。足音が遠く消えてゆくのを見送った]
[緑鎧の騎士は空にした杯を撞球台の上に残すと、空間を跨いでそこに待つ翼持つ馬に跨って何処かへ去っていった]
……なんか参加者が増えたみたいだぜ。
[いつから見ていたのかなレト>>188の方を振り返ってそう一言呟いた]
そんな、ことは…
…倒せば倒さずに済むからだ。失わずに済むから、だろう。
[彼も過ちを斬るのだと言っていた。
ああ、そうだ。自分たちは過ちを斬らねばならない。──互いを]
───お前は、それを阻む者か?
[即ち敵かと、視線が尖る]
― 塔 ―
[正直なところ、狙いは理解してもそれを為すとなると相当の技量が要る。
シロウでもたまに失敗することがある方法だ。
首魁の技量を見る限りは、到底無理だろうことは分かっていたこと。
けれど、シロウは彼女は開けると、そう信じた。
想いが力になることは、過去の経験で理解している]
────………
[酒瓶に向き合う首魁の様子>>191をじっと見詰める。
彼女自身、あの瓶をシロウのように斬れるとは思っていなかった。
ならばどうやって開けるつもりか。
礼拝堂で意表を突かれた時のように、きっと何かやらかしてくれる、と。
そんな想いを抱いていた]
なんだ、グラスはねーのか。
飲み口で口切んなよ。
[ラッパ飲み、と言うよりは口を付けずに流し飲むことになりそうだが。
突きつけられる酒瓶を見て、シロウもまた口を空けたワインの瓶を掴みフィーへと突きつけた//]
それならば、私はお前をも倒さねばならぬ。
[敵かと問うたと同じ冷えた声で、
ままならぬ身体を抑えられたまま友人を冷たく*睨んだ*]
― 砂漠の町 ―
[治療を受ける間、視線を逸らしたまま黙って痛みに耐える。
含まされた薬草はずいぶんと苦かったが、
噛んでいるうちに味が薄れてきた。
それだけではない。
体が浮き上がるように、感覚がなくなっていく。]
………。
[なにをした、と黒狼を薄く睨むが、
そのうちにも、頭の奥が痺れるような感覚に襲われた。]
― 嵐の海/砂浜 ―
[蠢くものの正体。
それは砂を弾き飛ばすようにして現れた]
───!
[かなり近い位置で跳ね上がったそれに対し、咄嗟に後ろへと飛ぶ。
砂地故に足場はあまり良くない。
着地に少々足を取られながら、現れたものから距離を取った]
…なんだこれは。
見るに耐えないね。
[見るのも厭うように瞳を細め、横目でその存在を見遣る。
地中から頭と胴体を出すような形で現れた、巨大な長い虫。
大きいが故にグロテスクに見え、ソマリは嫌悪を隠しもせず出した]
わたしは ―――
[揺らぐ意識の向こうで、自分の声が聞こえる。
なにを言っているのだ、と疑問に思う理性は
白い揺らぎに飲み込まれて薄れゆく。]
あれを、斬らねばならないのだ。
わたしの罪を、 弱さを ――― 贖うために …
たたかえ 、と。
[意識の奥底に潜むものが、ふと顔を出す。]
誰かからの、差し金かい?
降りかかる火の粉は、払うまでだ。
[だが払うにしても相手は巨大。
弱点足りえそうな箇所を見極め攻める方法が得策か]
― 塔 ―
あっははは、いいよいいよ
ここまで来てそういうのこだわらなくなってもさ。
……!
すんげ美味いっ!
なんなのこれ!
[ラッパでの飲み方を気にするシロウがおかしくてたまらない。
雑に折れ飛んで尖った部分が唇に刺さらないように注意しながら、そのままラッパで一口含んでみて――その旨さに舌が痺れるような感覚まで覚えた。
彼女今まで味わってきた酒よりも遥かに進化した味――長年の研究の末の代物を初めて味わったのだ、その衝撃たるや、能弁な彼女でもコメントの言葉が出て来なかった。
もっと堪能しようと二口目を近づけようとしたとき、まさに聞こえる喚声(>>200)
何やら、新手が現れているようだよ。
長く巨大な虫に襲われた。
[相対しているためにあまり意識は避けぬが、見たものの報告だけはしておく]
[窓から覗いてみて、その数と、本気の具合を見て取れば――賊を討伐に来た正規軍、というようなどこか牧歌的な図式のレベルではないことはすぐ察知できた。
かつて自分と共にあった、攻城戦に長けた歴戦の将の指揮を思わせる圧力感。
城ひとつを本気で陥とそうとする勢いだ]
にゃろ、これからだってところで……フン、取り返しに来たってかい。
シロウ! 門は任せた!
おい! おまえたち行くよッ!
得物の他に飲んでたワインの瓶携行!
階段じゃない、こっち! ここからッ!
[門を守り、土嚢が積まれるのを防ぎ、火計を阻止する――守備側が為すべきことはいくらでもあるはずである。
彼女は手下を引き連れ――この塔を奪ったときに侵入した裏手の窓から縄を降ろし、次々と出て行った。
防衛をシロウ1人に任せ、残り全員が塔の外に出る奇襲をのっけから選択した。
その即決が正しいとは限らないのだが、猪突決断に迷いがないのは美点だろうか]
− 滑走路 −
[
アイリが弓を取り落とす一方で、剣士は必殺の構えをとった。
どれだけ心急いても、トドメの一撃になるだろうその動きに介入できる距離に及ばない。]
── っ!
[間に合わぬ悔しさに唇を噛む。]
わたしは、あれからさまざまなものを奪った。
あれもまた、わたしから奪っていった。
過去は清算されねばならない。
罪は償われなければならない。
あれこそが、わたしの罪であり、弱さの象徴なのだ。
わたしの、大切な――― …
[が、不意に剣士の殺気は残心の呼吸へと流れ、風は凪いだ。
まだ熱い気の揺らぐ中、だく足に緩められた栗毛は、両者の視線を切るようにその間へ入ってゆき、勝負の時間を終わらせる。]
──そこまでだ。
不肖、フェリクス・ヴェンダーヴァルト・フォン・フリーゲンベルクが見届け役となる。
双方、怪我の手当を。
[勝てなければ意味がないと、そう言い放つアイリの声に、静かな蒼い視線を向ける。]
命があり、心の弓が折れていなければ、君はまた戦える。
[栗毛をおりて拾い上げた弓を差し出した。**]
なにがこようと、
斬ればいいだけのこと 。
[ソマリの報告に、どこか茫洋と返す]
前に立つものこそ、斬るべき罪 …。
おまえたちはあっち周り。
残りはあたしと共にこっち周り。
あっち側に回っても止まらず駆け抜けること。
取り付いてきてる連中をぶちのめしながら、そのまま一周する感じ。
さぁ行くよッ!
度肝を抜いやんなッ!
[釘バットとワイン瓶を携えた手下たち。
二手に分かれ、塔の外周を両方向に駆けて回り込み、挟み撃ちにしようという作戦。
当たれば大きい、外せば大惨事――奇襲とはそういうものであるが果たして。**]
[意識は次第に夢うつつへと近くなる。]
ジーク …
おまえが苦しむなら いっそ わたしの、手で …
…… ちがう、 わたしは、おまえと
やくそく …… …
[それきり、しばし声は途切れた**]
折角の酒盛りに水を差すたぁ良い度胸だな。
───……あいつぁ。
[窓から見えた指揮官に見覚えは無かったが、その容貌は聞き覚えがある]
[篭城戦ならば機動力は必要が無い。
必要なのは門を、塔を護る者と、塔の上から敵兵を狙う者。
願い現れた兵は、甲冑を身に纏う武者と、様々な作業を行うための足軽、火縄銃を携えた鉄砲隊だった]
おいおい、随分古風なのが出たなぁ。
ま、武士の名を持つ以上、止むを得んか。
[苦笑が零れ落ちるのも已む無し。
背に腹は変えられん、と出たものはそのまま使うことにした]
この塔にあるものを使って門扉にバリケードを張れ。
既に歪んじまってるから突破されるのも時間の問題だ。
少しでも時間を稼ぐ。
土嚢を積んで上ってくる奴らに対して瓦礫かなんか投擲しておけ。
そっちも時間稼ぎだ。
もし登り切って来たなら白兵戦に持ち込め。
鉄砲隊は上の階の門側の窓から鉛球撃ち込んどけ。
一斉はしなくて良い、狙いを定めて確実性を取れ。
よし、散れ!
[一通り纏めて指示を出し、配下となった兵達を塔の中に散らせる。
シロウ自身は門側の窓辺から外を確認し、敵指揮官──クレメンスを見遣る]
あー、クレメンスとか言うの、こっち来たわ。
ちぃと協力者が居るんで共闘してくるわ。
[その協力者が既にこっちの声も聞こえてるというのにはまだ気付いて*居なかった*]
― 嵐の海/砂浜 ―
[巨大な長虫は再び砂へと潜った。
砂地故、地中の移動をするとその振動でさらさらと地表の砂が生き物のように蠢く。
それはまるで砂地に足を置く者達を絡めとらんとするかのようだった]
───ちっ、厄介だね。
地中に居るうちはこちらからは手を出せないし、アレが地中にいる間は足を取られてしまう。
[あちらに有利な地形と言えよう。
その中でソマリは長虫を穿つための策を考えながら、しばらくの間襲ってくる長虫を*回避し続けていた*]
― 黄砂の村 ―
[見上げてくる若草は冷たく冷え切っていて
顔には苦悩の影が見える。
ヴォルフは涙の味がすると言ったが、
確かに、泣きそうな顔だと思った。]
それはおまえ、大事なもんは壊して独り占め、か?
つまりそいつが欲しいんだろ?
敵を倒さずに欲しいものを手に入れる方法を、
おまえは知ってるはずだろ?
戦えぬ国の戦い方ってやつを。
力で奪うのは、むしろおれの十八番だぞ、ったく。
[苦笑しながらも、押さえる力は緩めない。
敵かと睨む眼差しを、まっすぐ見つめ返す。]
そいつを倒しに行く、ってんなら、
おれはおまえを止めるさ。
おまえが死ぬのは見たくねぇし、
大事なものを壊して心が死ぬのも見たくねぇ。
おれだけじゃねぇぞ。
おまえを大事に思ってるやつは、みんなそう言うだろう。
今なら、あのシスターとも意見一致する自信あるぜ。
[冗談めかして小さく笑う。]
思い出せよ。
おまえが守ってきたもの、作り上げたものをさ。
そいつひとりのために、命を投げ出すようなことはするな。
…でもって、そいつが命投げ出すのも止めてやれよ。
おまえにとって大事な奴なら、 …助けてやれ。
――― ったく。
おれに見せたいものがあるんだろ?
しっかりしてくれよ。
[遠征の直前、届いた手紙>>1:48を思い出して笑い、
ゆっくりと、押さえていた手をどかした**]
了解。
気を付けろよ、…って、あんたに言うのも野暮だな。
酒なくなる前に帰ってこいよ。
[シロウ>>~119へは、気楽な調子で答えておいた]
/*
自分で自分のPCを大事なやつとか助けてやれよとか
何を言ってるんだおまえは、な気分になったぞ。
気づけばPC2つ使ってジークに愛を飛ばしてる構図とか。
……(*ノノ)
― ビリヤードルーム ―
あ、お前さん飲むか?
[もし応じるのならレトに自分の持っていた杯をそのまま渡す。先ほどの乾杯>>202に関わらず一滴も口をつけていなかった。
そして緑の騎士の残した杯を取って乾されたグラスを眺める。透き通った硝子に映る自分の顔は幾何学模様となって様々な僻みを湛えている]
(ふん。)
[棚から目的の
次にこの部屋にきた奴が死ぬよう……じゃねえ。
捕縛できるように天井から網でも落ちる罠でもはってみっか?
[レトにそんな戯言を言いながらも、特になにをするでもなく...は部屋を後にする。行き先は→11(11x1)]
― 黄砂の村 ―
(あ、らぶしーん、らぶしーんだ。はいけいにこうはくのばらのはな、さいてやがる)
[オズワルドとジークムントのやり取りはどこまでの段階まで進んでいたか、それを遠目に見ながら、何故か帰還していた**]
合戦中らしい
[この空間での力関係や命令系統を把握した結果、シロウが便宜上一番上に頂く存在だと認識したようだった]
ビリヤードルームにて、
今までの誰でもない緑鎧の騎士と遭遇、
幾度かの交戦の末、敵撤退まで確認致しました。
別の場所に退却する時、何か羽の生えた馬に乗ってたんで、
遭遇する機会があれば皆様御注意下さい。
あと、すっごい無口で存在感のない人が中にはいっていない限り、あんまり人間らしくなかった気がするぜー。
[ゆるゆると報告をした**]
―緑の聖殿―
さって、と。
それじゃ改めて探索するかぁな。
[大事なものは矢張り奥だろう。
聖殿の長い通路を進んでいく――――と]
……ん? なんだありゃ…
[前方。祭壇を護るように、翼の生えた馬に跨る騎士がいる。
全身緑色の鎧、右手にはハルバード。
そいつが――こちらを、ギンッ、と睨みつけた。
フルフェイスの鎧の合間から、眼光が緑色に鋭く細まる]
あー…もしかすると、当たり、か?
[腰の太刀を抜き、タイガは口の端を楽しげに緩めた**]
緑の聖殿にて、ガーディアンっぽい奴と遭遇。
お話によくあるお約束通りなら、
倒せばなーんかお宝が、かもしんねぇぜ。
[切り結ぶ前、現状報告を意識に乗せる**]
待っているから。
見守っているから――――… ずっと。
[女神とは民を信じ、見守り、見届ける者。
今は“元”が冠されるが、彼女の本質は変わっていない。だから]
…想いを、紡いできて。
紅いあの人と共に。
[おそらく此方のことを覚えてはいまい、もうひとつの面影をなぞる。
垣間見える彼もまた、何かに囚われ辛そうで。
…はやく、不器用な二人が心穏やかになるといい。
ジルは静かに優しく、霞草の祝福を*唱えた*]
/*
おはようございますメモに寝るーって落として寝るのをよく忘れる今日この頃…。
人はそれを寝落ちといいます(´・ω・)スイマセン
───……あぁ、そうか。
[蘇った記憶を目の当たりにして、何故自分が
似てるんだな、アイツと。
[自由な発想、型に囚われない行動。
判断力、決断力、行動力。
どれをとっても
とは言え同一ではないため、フィーの下で力を揮う、と言う考えには至らないのだが]
俺が護り、アイツが攻める。
形こそ違うが……まるであの時のようだ。
[そして、失われた大いなる存在。
託されたものがある為、それに囚われずに来れたけれど。
一瞬なりとも重ねてしまうのは、人である以上仕方のないこと]
──…上等だ。
今度こそ、護りきってやる。
[過去を想いながら今を見据える。
フィーは
それを護れずしては
君も余程贖いたいものがあるのかな。
まぁ、私は邪魔をしないよ。
私も、
御身を大事に。
動けぬのでは意味がない。
[やや饒舌な相手に疑問に似た声を返すが、答えてくれるのかどうか。
干渉を嫌うようだったから軽いものにするに留め、ソマリの意識はギィと長虫の対処の間でしばし*漂う*]
[この、今すぐ作業に取りかかれますよ、とでもいう状態は、自分に仕事をさせたがっているかに思える。
かといって、エレオノーレがいうように、いくらなんでもイチから鎧を鍛造するほどの時間はあるまい。]
今の、 おれの心に浮かぶもの──
[しばし黙考した後、定位置に腰を下ろし、持参の鍛冶金槌を振り上げた。]
[カン、カン、カン…と時を刻むように音が響く。
己の心を込めるごとく打つ。
鉄の声は次第に高く硬質な音へと変化していった。
そして、再び炎の中から灼熱の塊を引き出す。
繰り返し、繰り返し。]
よし、できたぁ!
[会心の笑みを浮かべる鎧師の前には、麦粒のサイズからフラフープのようなものまで、さまざまな大きさのリングが並んでいた。
鉄に何か混じっていたのか、ピンクゴールド風味の色合いである。]
これは、鎧の最小単位。
心のお護りだよ。
ようし、皆に配って歩こう。
[帆布でできた頑丈な鞄に護りの輪たちを入れて、大きなものは肩にかけたりした。
不思議と重くはない。
自分の信じることをしている者独特のしっかりとした足取りで出発するのだった。
まずは、村に残っている人たちに渡して、それからもっと遠くへ。]
羽の生えた馬ぁ?
[聞こえてきた報告に、頓狂な声を上げる。]
これはまたいよいよ面白くなってきたっつーか、なんつーか。
タイガんとこのガーディアンとやらもどうせ人間離れしたやつなんだろ。
[あきれたような声音を乗せつつ、目はきらきら輝いている。]
そんなに戦わせたいっていうなら、やってやろうじゃねえか。
イルマはなんか作ったのか。
おまえの仕事見るのも久しぶりだな。
ああ、おれたちは今、同じ村の別の家にいるぜ。
良かったら後でおれの籠手も見てくれな。
[居場所と希望を伝えておく。]
……シュトルムヴォルフという、
腕のよい者と会っていた。
容姿はフィー殿に良く似た、男だ。
少し負傷した。
[漸く沈黙を破ると、
言葉少なげに、こちらの状況を淡々と落とした。]
− 砂漠の町 −
[薬は同時に毒でもあるのだ。
肉体の痛みを鎮める鈍麻は、意識の鍵もまた溶かす。
身体の傷と平行して、心の傷も洗えようか。
孤独に堕ちていた自分の'親'とどこか似た面影を宿す
/*
そういやねこみちさんえんじゅさんでぃあさんの内訳が(複数ID持ってるのもあって)さっぱりだった。
フェリクスってえんじゅさんだよね確か…。
会話してそんな感じが…。(だがわたしの中身予想はあてにならn(
暴風に会ったのか?
あれをやる気にさせたってんなら、
おまえも相当できるんだな。
[アイリの知らせに、ほほうと息を零す]
早く手当しろよ。
あいつからの傷は深いが、治りはいい。
痕にはならねぇだろよ。
[知らせにあったフィー、という名に心当たりはなく、
男、と強調するのには少し首を傾げていた。]
− 滑走路 −
[アイリの肩の傷を見て顔に影を落とすも、自分には治療の手だてがない。
道具は求めれば得られるのかもしれなかったが、技量はそうはいかなかった。
元の世界に戻ったら救急講習を受けよう、と心に決める。
今は上着を脱いで、ふわりとアイリの背に着せ掛けた。
服が裂けて露出した乙女の肌を覆い隠すべく。]
拠点に戻って手当をしてもらおう。
君にはしばらく苦痛を強いるが── わたしが側についている。
耐えてほしい。
そちらの君も──
望むなら、同道しよう。
我らは、元の世界へ戻る方法を模索しているところだ。
協力は望むところ。
[暴風ダーフィトが、あの声の主とは気づかぬままに誘いかける。**]
― 滑走路 ―
[弓を受け取り、背にはのせずに今は馬の背にくくりつけた。
傷を残した肩の負担を減らすためだ。
簡単な治療の心得はあるが、位置があまり良くない。
一人でするには骨を折るか、などと思っていたら、
背に風を遮る一枚が乗せられて、瞬いた。]
この程度の傷…と言いたいが、
そうして貰えると助かる。
[耐えろと言われずとも苦痛に耐える覚悟はあるが、
手当ての手があるのは在り難く思い。]
だがこの服…汚すぞ、フェリクス殿。
[体から出たばかりの血は乾かず、
女の生命力を現すかの如くに鮮やかだ。
少し眉を下げてそう言った。]
[フェリクスがダーフィトに話しかけると、
声を追うように視線を向けた。
そこに拒絶の意思はないが、
仲良く笑って――とはいかない胸のうちも確かにあった*]
そうか、なら焼く必要はなさそうだな。
[手当てについては少しほっとしたように返した。]
痕が残らないのは助かる。
傷がつくと五月蝿いからな…。
[本来傷が残ろうが痣が出来ようが気にしないのだが、
目聡く見つけては治療してくるあいつは
なんであんなに過保護なんだとは
一人胸中思い出して、若干半目になったとか。]
こえが…聞こえるのだ。
たたかえ───、というこえが。
だから望むためには戦わなくてはならないのだ。
だからそのために……、
… シスター…ナネッテ 、か?
[穏かに。案ずるように語られる言葉たち。
その中にある名のひとつに、また顔を顰めた。頭痛がする]
ギィを…壊したくなど……ない。
お前と敵として戦いたいわけも、ない。
────駄目だ。けれどこのままでは、私はお前を、
……ウォレン …!!
[手がゆっくりとよけられる。
それを追うように、縋るように今度は自ら手を伸ばした。
顔を伏せたまま、遮二無二友の腕を掴む。
溺れて掴むように伸ばした手が友に触れた瞬間、
目が大きく見開かれた]
──────…
[少しの間、動きが止まった。
顔を伏せ、友の腕を掴んだまま動かない。
どれくらいそうしたか、覗き込まれるより先に口を開いた]
……ま。
折角のお誘いだけど、オレはしょーじき、細かい事はどーでもいいんで、ねぇ。
オレはオレの流儀に沿って、やらせてもらいま。
それに文句があるなら、止めに来ぃや。
[止める手段は口にはしないが。
薄い笑みと戦い求める剣鬼の気配は、端的にそれを物語る]
……暴風の行く先阻もういうんなら。
相応、リスクはおうてもらわんと、ねぇ?
……ま、そうは言うても。
いまここでどーこー、ってぇんは、気ぃ乗らんから、また後で、なぁ。
[風刃の笑みは刹那、一つ風が吹きぬけた後、浮かぶのは飄々とした軽い笑い]
ああ、それと。
気ぃ向いたらでいいんだが、もしどっかで、御大将……ウォレン・オズワルドってぇ御方に会ったら、伝えといてくれん?
「メシ食いたくなったら、いつでもおいでませ」
ってぇな。
[ごく軽い口調で託すのは、言伝ひとつ。
彼らが同一の『陣』にあるとの確信があるわけではないが。
伝えておけば、多分届くだろう、という勘のようなものが働いていた]
んーじゃあ、お嬢もにーさんも。
縁があったら、またどっかで、なぁ。
[ひら、と手を振り踵を返す。
括った茶色の髪がゆらりと揺れて。
暴風は、吹きすぎる風の内へと踏み込み、消えた。*]
[酒関係の話題には、突っ込みは入れなかった。
度が過ぎなければよいもの、という認識もあるし、自分も飲まないわけではないし。
それでも、クレメンスと遭遇した、という元首の言葉>>~119が届けば、僅かに眉も寄る。
万全ならば、補佐に赴きたい、というのが本音だが。
自分の状態を鑑みれば、それが無謀なのは明確で]
……アマツキ元首。
[名を呼んで、一度言葉を切る。
案ずる言葉は恐らく、この場には似つかわしくはないだろうから、と続く言葉を探して]
……御武運を。
[選んだのは、ごくごく短いその一言。
こめたものは察してくれるだろうから、と。
それ以上の言葉を継ぐ事はしなかった]
/*
と、とりあえず、これだけは落としておきたかった黄ログを落としてだな……!
弐・キャタピラを備えた移動要塞と守備兵
ここ見た瞬間、思いっきりふいた、と時間差で呟いておく。
それはいわゆるあれですか、じゃがーのーとですか……!
― 黄砂の村 ―
[振り絞るように叫ぶ声。
項垂れる銀の髪。
聡明な友の思考を書き換え操るものへ
苛立ちと憤りを覚える。]
……そいつが、元凶か。
[たたかえ、という声。
自分も聞いた、気がする。
無理やり呼び出し戦わせようとする何者かがいるのだ。
ふつり、と湧いた怒りを、今は静かに腹の底に沈める。]
[離した手を逆に掴まれた。
冷えた感触に、友が受けた痛手を思う。]
なんだ?
…? どうした?
[名を呼ばれ、問い返すも反応はない。
こちらの手を掴んだまま、うつむくばかりの友に
もう一度、声をかける。
そこへ、ようやく答えがあった。
殴ってほしい、と。]
………。
[驚いて、銀の髪を見つめたのは、ほんの少しの時間。
息を吐きながら、そっと掴む手を振りほどく。]
…わかった。
歯ぁ、食いしばってろよ。
[告げて、拳を握る。
彼が備えるのを確認してから、その頬へと勢いよく振り下ろした。
ごつり 、と鈍い音が壁に跳ね返る。]
[深手を負っている体に響かないよう手加減はした。
一方、十二分に痛手を受けるだろう程度には、本気だった。
殴りつけた手を軽く振りながら、笑みを浮かべる。]
殴れば正気に戻る、とは今んとこのおれたちの結論だがな。
気分はどうだ?
[軽い言葉の後に続くのは、裡に純粋な怒気を秘めた言葉。]
―――おまえをめちゃくちゃにしたその声の主を
ぶん殴ってやろう、ってあちこち動いてるんだ。
おまえも、一緒に殴りにいくだろ?
[唇になにか触れる感触。
ゆるく、首を振る。]
赦される …… たたかう ことで
わたしの、 罪は …
―― やくそく … また
三年…… かなら ず …
[ひとつひとつの言葉に反応して、
取り留めもない単語が唇から零れていく。
黒狼の所作を目で追っていたが、
理解は届いていなかった。
ただ、問いだけが心の中に差し込まれる。]
ジークムント、フォン … アーヘンバッハ
あれは、かけがえのない、 ともだ。
わたしの、まぶしい時代を照らした光…
純粋で、まっすぐで、依怙地で、意地の悪いやつで
澄ました顔してるくせ、案外根に持つタイプで …
[言葉を並べるうちに、肩が揺れてくる。
笑いが、こみあげてくる]
……あれはわたしの半身だ。
半身で、あるべきだった。
ふたりであれば、なんだってできた。
ともに、ひとつの理想を目指して ―――
[笑いの発作が治まれば、今度は体が震え始める。
熱病に冒されたかのように。]
わたしが、こわした …。
わたしが、こわして ――― こわしきれずに ……
… …… 。
− 滑走路 −
君のために役立つのであれば、惜しくはない。
[かけてやった衣服の汚れを気にするアイリに、衒いなくこたえる。
家出中の身ではさほど潤沢に衣類をもっているわけでもなかったが、富裕の育ちに育まれた物惜しみのなさはほとんど人徳に近いほど素であった。]
[翼のにーさん、と呼びかける暴風ダーフィトの声に、はっとして振り返る。]
君は──
[ようやく、彼が声を交わしていた内のひとりであると、その容姿を認識したのだった。]
…誰かと戦って血が足りないと言っていたろう、大丈夫なのか。
[だが、自分の判断に迷いはない男だというのも汲み取れてはいる。
行くというなら止めるのは無理だろう。
眼差しに、生き延びよ、と想いをこめた。]
おう。おれの可愛い部下だ。
[アイリの問い>>~135 に、悪びれもせず答える。]
あいつは戦場に吹く風でな。
手綱外れるとすぐどこかへいっちまう。
[言うわりにはそうそう外れたりしないのだが。]
弓使いか。さぞ見事なもんだろうな。
いちど、見てみたいもんだ。
[苦味帯びた声には気づかぬふりで素直な賛辞を贈る。
脳裏には疾走する馬より矢を放つ姿が浮かんでいた。]
[言伝を頼まれ、小さく顎をひいて頷く。>>269]
わかった、ウォレン・オズワルドに伝えよう。
[皆の呼びかけから整理推測するなら、そのオズワルドというのは確か、こちらにあまりいい感情を持っていない様子の男である。
だが、この言伝を'声'で投げるのは礼にもとる気がした。
ましてや、こちらからもオズワルドとの関わりを避けたと思われるのは癪である。]
必ず、直接、伝える。
[オズワルドにはむしろ迷惑であろう正当感をもって宣言する。
オズワルドは黄砂の村に留まっているようだから、今からアイリと戻れば見つけ出せるだろうと、剣士が旋風に消えるのを見送った後、アイリを促して馬首を返した。]
− 砂漠の町 −
[薬の支配下にある催眠状態の中で紡がれるギィの言葉。
泉の湧くように零れた笑いは澄んであどけないほどに感じられた。
光。 キラキラと眩い存在。
それが砕かれた片翼の理想の苦悩を見る。]
[手当を済ませ、民家から椅子を運んでくると、ギィの身体を抱き上げてそこへ座らせた。
ジークムントたちが来た時に正面から迎えられるよう。]
たたかって、 勝たなければ
大切な人と一緒には行けない。
それは確かです。
── では、存分に。
[止めに来いと、その言葉はおそらく自分には向かない。
あるいは向いていようとも、それは己ではないと肌で感じた。
足りない足りないまだ足りない―――
胸中に怨嗟が渦巻くが、
ぎり、と奥の歯を噛む事で無言で耐えた。]
───この、馬鹿力。
[恐らく殴られた跡は、赤くなっているだろう。
それでも目には先とは違う光が浮かんでいた。
僅かに笑みの色を乗せ、それ以上に感謝を篭めて彼を見る]
おかげで…少し、落ち着いた。ありがとう。
[実のところ、暗示は殴られる前に解けている。
だから殴られて戻ったとは口にはしない。
が、今は殴られることが必要だった。
だからとそう、口にして]
− 黄砂の村 −
[エーヴァルトを見舞い、鍛冶場があったことを嬉々として報告して、お護りの輪>>247>>248をひとつ選んでもらう。
何やら様子を窺っていたエレオノーレ>>238に(気配を殺すなんて考えもせず)近づいて、やっぱりお護りの輪を押しつけ、
ジークムントとの再会を喜んで、オズワルドの篭手を検分したりしつつ、お護りの輪を渡し、
迷子になってそうなユーリエ>>133にもひとつ。
フェリクスとアイリが戻ってきたらば、二人にもお護りの輪を選んでもらった。]
外に行ってる人たちにも渡しに行ってきますねー
[ジャラジャラと鉄輪の音をさせて歩いてゆく。]
殴りに…?…ああ、そうだな。
その元凶とやらも、まだ「殴られて」いない者たちも。
向かってみるのが一番だろう。
だがそれより前に…、 …ウォレン?
[すぐ傍らの友を、先とは違う柔らかな響きで呼んで]
…無様なところを見せた。
よりによってお前に…けれど、お前だったから。
お前だから止められた。
お前にだから…見せられた。……が。
…、その。……、…すまなかっ、た。
[恥じた様子で、少し斜めに視線を逸らす]
…。なあ、ウォレン。
私は──私には、ことの元凶を殴りに行くより前に、
やらなくてはならないことがある。
私と同じく、何かに混乱させられてしまった友を。
大切な友人を…助けに行かなくてはいけないのだ。
名をギィ・ルヴィエ・ド・コルベールという。
私の大切な───生涯の友だ。
[瞳を柔らかに微笑ませて、彼の名を呼んだ。
そうして顔を傾け、オズワルドへと視線を流す]
彼を戻して、必ずお前たちの元に戻る。
そうして共に、ふざけた元凶とやら殴りに行こう。
だから少しだけ、待っていてくれ。
…大丈夫。もう、無茶はしない。
[視線を合わせ、しっかりと頷いてみせ]
ああそれから、その嵐からオズワルド殿に言伝がある。
が、受け取ったのはフェリクス殿だから、
直接聞いてくれ。
[渋面の合間に思い出したさっきのやりとりの、
概要だけは伝えておいた。]
爺さんにフラれた、そっちにはガーディアンねえ。
[タイガが出会った者>>239と自分が相対した者>>180が同じかどうかは判らなかったので、特にピンとはきていない。続く報告を受け取るだけで済ませる]
総大将の方は防衛戦ですか。
援軍とか出して逆に攻囲軍を挟み撃ちにするとか…。
[シロウの声越しからの様子>>~125には思いつきを言いかけて止める。一軍を率いる将となると条件が限られそうでもあり、口出すのは躊躇われる]
あ、イルマさん>>~138。
俺も村に戻ってるってゆーか、
今ラブシーン見てっから、受け取るのはいつでもいいぜ。
あー、殴った殴った>>273。
お返しに俺も殴れーとかなんねーかな。
[へらへら眺め中]
ダビ先生はなんだかんだ言ってやっさしーからな。
自分の不利になっても、加減をしているように見えても、
自分がより楽しめるように戦うよなー。
俺も酷い目に遭わないで済んだし。
まあこっちは掠ってさえすれば殺せるぐらいの気で頑張ったけどなー。
(ま、本当にやる気なら俺もあんな真似しねーし)
[アイリの報告>>~131からダーフィトが相変わらずなのも確認する。聞く限り、彼はまだ満足とはいかないように思えた]
鎧? 橋?
モヒカン?
[イルマの焦った言葉>>~139に首を傾げる]
橋って陛下がうろうろしてたあの橋の事っすかね…
鎧とか…
[見かけた記憶はあったかなかったか]
− 黄砂の村 −
[片手が使えずとも馬を御すアイリの手綱捌きに不安はない。
彼女の案内に従って、黄砂に覆われた小さな集落へと辿り着いた。
イルマと会ってなにやらお護りだという輪を渡される。>>292
掌サイズのものを選んで礼を言い、胸のポケットにしまっておいた。]
手当の場にわたしは立ち会わない方がいいだろう。
先に、伝言を届けにいっている。
休めるなら休んでほしい。
[アイリにそう告げて、馬を立ち木につなぐとオズワルドを探しに向かった。]
綺麗、ね。
まあ綺麗処を侍らしている御方が言うと説得力が違いますね。
[傷を気にするアイリ>>~136と、彼女の言葉から男の存在を嗅ぎ取ったオズワルド>>~144にもちょっかいをかけてみた]
えっとアイリだったか?
あんな事言ってるけど、そこの陛下の奥方ってな…
[意味ありげに語尾を落としたり]
― 砂漠の町 ―
わたしに、刺さっているもの 、
[しらない。
わからない。
いや、こころが痛いのは、罪を贖っていないからだ。
傷ついた心は、呼びかける声を受け入れる。]
ああ。 たたかって 、勝たなければ
大切な…。
[運ばれるまま身をゆだね、椅子に背を預ける。
頷いた瞳は、いまだ茫洋の向こうに霞んでいた**]
― 黄砂の村 ―
ん? 誰だ!
[アズワルドとジークムントのやりとりを眺めつつ、イルマを待っていたりしつつ、ユーリエの動静を気にしていたりしつつとかしている時、侵入者>>298を見かければ見張り役として大声で誰何する]
[フェリクスの声を聞けば誰かを察して、警戒を解く]
あー、
陛下に直接伝言って…
そっか…
[事情を聞くなり察すなりしている間、貴族貴族している相手を見て、軽く頬を掻いた]
あの人、そういう嫌がらせする人だったかな。
いや、何も考えてないな、きっと。
[それ以上は邪魔をする気も無く、どうぞとばかりにオズワルドの方へ行くのは止めなかった**]
いつの間に俺が総大将になってんだよ。
[普段その位置に居るために違和感無く受け取ってしまい、突っ込むのが遅くなったらしい]
− 黄砂の村 −
[誰何の声に呼び止められた。>>300
村の中でこれだけ声をあげるからには、不審者ではなく、こちらが不審者と思われたのだと察する。
両手を手綱から離して向き直った。]
フェリクス・ヴェンダーヴァルト・フォン・フリーゲンベルクだ。
声に覚えはおありか?
[問えば、是の答えとともに警戒をとかれる。]
見張りの役、ご苦労さまだ。
[労う口調はやはり貴族色バリバリではあるが、通行の許可に会釈して移動する。]
了解です。
まあそしたら爺さんがより喜ぶかなーとか思っただけでしてゲフンゲフン。
[緑のしもべなる援軍が出たりすれば状況も変わるかもしれないが、そんな存在を知る筈も判る筈もないのでそんな程度の認識で頷いた]
ウチの陛下はこういう時は大概匹p…コホン。単騎で動きたがりますし、
なんか殴られてたからこっちに降りそうな白い人は、後から割り込んで前に出るタイプじゃないですし、
他の面々もTOPに立つ感じじゃないかなーみたいな。
雌は一番出来る雄を嗅ぎ取ることができるんですよ、とかそんな話っす。
― 赤の宮殿 ―
[風に紛れてたどり着いたのは、最初に現れた赤の宮殿]
……ぉー。
ホントに、気配ないんねぇ。
[改めて感じたそれを呟いた後、大きく息を吐く。
左の手が、特に深い傷を負った右の腕を抑え。
そのまま、しばし、沈黙する。
立ち込めた静謐を打ち破ったのは──傷から離れた左の手が拳を作り、近くの壁を打ち据える、音。
そちらにも傷はあるから、当然の如く、痛みが走るが。
今は、それ以上に煩わされるものがあるから──意識に上る事はない]
……足りねぇ。
これじゃ、まだ、届かねぇ。
[掠れた声が零れ落ちる。
そこにあるのは、苛立ちの響き。
求めるもの。
それに手を届かせる事は叶わないと。
それは、誰よりもよくわかっているのに。
わかっているはずなのに、求める思いは止まらない。
止まらないから、そこへ近づくために刃を振るう。
他に、そこに達する術が思いつかないから。
押し込めたはずのそれを揺らした存在の意図など知らず。
風はただ、渇望にのみ突き動かされる]
[求めているのは既に亡き者。
幼き頃、親を亡くした風を守り育て。
そして、自らが生きた証を──剣術と、あらゆる知識を風へ託した者。
唯一、打ち破るを叶えられなかった存在──太刀の師たる者。
死者を越えんと力求めるは無為と。
割り切りつけたはずのそれを求める矛盾に、風は未だ、気づく事はなく]
……ま、ここでくだぐた言うてても、しゃあないわな。
とりあえず、ここならイロイロ揃いそうだし。
とっとと治療して、万全にしとかんと。
[ふる、と首を軽く振り、思考を切り替える。
最後にアイリからもらった一撃も、決して浅いとは言い切れない。
何より、腕や肩の負傷は、太刀振る速度にも影響を与えてくるから、と。
まずは、道具を探しての傷の手当てを優先する]
ええ、ありありです。
[正式に名乗られれば、こちらも軽く一礼を以って返す]
ただそちらも声のやりとりで御承知でしょうが、
ウチのオズワルドは、
あまり貴族な方に良い印象を持っていない人ですので、
関係ないところで因縁をつけられたり、言葉尻を捉えて絡まれたりするやもしれず…
その点、御留意下さいますよう、お願い申し上げます。
[その本人に聞こえていたとしても構わずそう言って、ジークムントといる場所へ行くのを見送った**]
― 黄砂の村 ―
[顔を上げた友の瞳には、いつもの輝きが戻っていた。
先を見据え、自分の意思で道を選んできた男の、つよいまなざし。]
目覚めの一発にはちょうどいいだろ。
[馬鹿力、なんて軽口を笑ってやりすごす。
いつ彼が呪縛を打ち破ったか、などはわからなかったけれども、
それが必要だというのだけはよくわかったから]
おうよ。
[礼の言葉にも、笑って頷いた。]
[以前と同じ穏やかな声音で呼ばれて、友の言葉に耳を傾ける。
真剣に聞いていたが、次第に唇が緩んでいった。]
…ああ。おまえの意外な一面、ってやつも見られて面白かったぜ。
おまえがいろんなもん背負ってる、ってのもよく分かったし。
おれが変になってたらおまえ、止めにくるだろ?
だからまあ、お互いさまってやつだ。
[視線をそらしたジークの肩をぱし、とひとつ叩く。]
[それから、友を助けに行くと言うのに頷く。
よほど大切に思っているのだろうことは、
言葉のひとつひとつ、声の端々からも伝わってくる。]
ああ、行ってやれよ。
そいつもきっと、待ってる。
さっきまでのおまえと同じようになってるなら、
早く助けてやらねぇとな。
[友の言葉に、否はない。
必ず、という言葉を疑うこともない。
信を置いているからこそ、笑う。]
早く帰ってこねぇと、おまえたちの分、残ってねぇかもしれんぞ?
んじゃあオズワルドとレトとタイガと……ジークとか呼ばれてた奴だっけ?
そいつらで四天王な。
[こんなところで話がぶり返した]
………って、そこ。
さっきからなん>>~159とかかん>>~162とか、
適当言ってるんじゃねぇぞこら。
[先ほどからなにかと賑やかなエレオノーレに、
エアげんこつを飛ばしつつ]
― 嵐の海/砂浜 ―
[長虫は巨大な身体をくねらせて、ソマリの立つ場所に頭から突っ込んでくる。
それに対しては横に跳び退ることで避け、頑丈そうな大きな顎をやり過ごした]
地中からの奇襲、顎による噛み付き、地中に潜り込む際の尾の叩き付け…。
ここまで近づくのが困難だとは。
[すれ違い様にレイピアを突き出してみるが、闇雲に行うだけでは外皮に阻まれ碌な傷は与えられない。
口の中は流石に軟そうだが……腕を突き入れる気にはなれなかった]
残るのは目と、外皮同士の繋ぎ目…腹部の方が柔らかそうだな。
いっそ頭に飛び移って────
[どうにかこうにか対策を立てていたその時。
吹き荒れる雨に紛れて、ピッと眼前に何かが飛んできた。
咄嗟に左腕を翳し顔へとぶつかるのを避ける。
刹那、左腕に焼け付くような痛みが走った]
─────ッ!!
酸、か…!?
[長虫と距離を取りながらレイピアを左手に持ち替え、右手で左腕の袖を肩口から破り取る。
じわじわと袖を広がる酸から肌を護るためだ]
飛び道具とは、味なことを。
…取り付いてしまう方がリスクが少ないかも知れないな。
[破り取ったダマスク織の袖は右手に握ったまま。
幸い、降り続く雨が皮膚についた分は徐々に濃度を低くし患部を冷やす効果も齎した。
動かせないほどではない]
やれやれ、このような野蛮な方法は私には合わないのだが。
[零れ落ちる溜息。
しかし直ぐに口許は引き締められ、鋭い視線で長虫の動きを注視する]
手段を選んでいる場合ではないようだね!
[地中に潜ろうと鎌首を下ろした辺りを狙い、握っていた袖を長虫の頭上目掛けて投げつけた。
同時、砂地を駆け長虫の長大な胴の上に飛び乗らんとする]
[眼前を舞う塊を警戒したか、地中に向かっていた長虫の頭が再び持ち上がり。
ソマリは一定時間長虫を地中に潜らせないことに成功した。
その隙に緩やかな坂道を形作る長虫の背を駆け、鎌首擡げるその頂点を目指す。
雨により濡れる外皮は滑りやすい。
外皮の繋ぎ目を上手く足場にして、ソマリは目的地へと跳び上がった]
はあっ!!
[その頂点にてレイピアの切先を下に向け、渾身の力を籠めて振り下ろす───8(20x1)]
おう。
男ってのは、女を大事にしたがる生き物なんだよ。
たとえ相手が、自分より強くて怖〜い女だとしてもな。
[納得いかないらしいアイリ>>~155へは、
なにやら実感こもっている言葉をかけておく。
こういうのは誰かに言われる前に言っておくに限る。]
あぁ…?
[伝言がある、という知らせと共に告げられた名前>>~156 には、あからさまに嫌そうな声が出た。]
直接、って、おまえ…。
……ああ、わかった。
[言いたいことは、とりあえず胸にしまっておく。]
― 黄砂の村 ―
[見て回ってくる、と言って出て行くイルマ>>244を見送った後。
身体の要求に応じて、またしばし、まどろみに沈んでいた。
それを途切れさせたのは、戻ってきたイルマの声。>>292]
……ん、そうか。
満足の行く仕事ができたなら、何よりだ。
[嬉々として語る様子に、自然、こちらも表情が綻ぶ。
輪を一つ、といわれると、しばし悩んで腕輪サイズものを一つ、譲り受けた]
これから、他の皆の所にも?
……気をつけてな。
[皆に渡してくる、というイルマにこんな言葉を向けて送り出した後。
は、と一つ息を吐いた]
[ちなみに、シロウ総大将はまったく否定しないし、
エレオノーレの分析>>~165も、引っかかるところはあれど
おおむね納得であった。
ゆえに。]
じゃ、総大将、おれもまた出かけてくるぜ。
[わくわくきらきらと宣言しておいた**]
……さて。
いつまでも寝てばかり、というのも、心苦しくはある、な。
[この場には、何かしらの力が働いているのか。
傷の治りは、思っているよりも早いよう。
少なくとも、動くだけで身体が痛む、という状況からは抜け出せていた]
……最低限、自分で扱えるものくらいは探しておくか。
[イルマから受け取った輪は、一先ず左の手首にかけて。
村の中を歩いてみるか、と外に出る]
― 嵐の海/砂浜 ―
[レイピアは落下の加速も威力とし、長虫の頭頂を穿つべく唸りを上げる]
─────!!
[けれど外皮はそれ以上に硬く、半ばまで突き刺さったものの、長虫を仕留めるまでは至らない]
くっ………うあ!!
[突然長虫が頭を左右に大きく揺らし始める。
遠心力を生むそれは頭上に居たソマリの身体を容易く吹き飛ばし、ソマリは砂浜にある岩に強かに背を打ち付けた]
かはっ───力 及ばぬ と は。
口惜しい が …… ここ は、引くか …… 。
[叩き付けられたことで肺から空気が全て押し出されたような感覚を覚え、一時的に呼吸が困難になる。
背の痛みもあり言葉を途切れさせながら、ソマリはこの場から一旦引くことを選んだ。
無意識に願うのは治療が出来る安全の地。
揺らいだ姿が砂浜から掻き消えた───]
総大将。
確かに、間違ってはいませんね。
[飛び交う言葉に零れるのは、楽しげな呟き。
何せ、自分にとってはその認識で間違いないから。
否定する必要は全くなかった]
/*
ジークとは、次は攻守変えてか。
いや、説得する、もハードだけど、
説得される、もハードな気配だよな。
(常に全力)
そーいや。
翼のにーさんは、やっぱり『陣』が変わったようだぃね。
御大将に言伝頼んだら、真顔で伝えに行くー、言うてたから。
今は、あちらの『陣』て事なんだろねぇ。
[ふと、思い出したように意識に声を乗せる。
なお、託した相手と届ける相手の相性悪そうだよなー、というのは直感的に感じていたが、あえてそこはスルーしていたらしい]
……男に生まれたかった。
[ぼそりと落とした言葉を渡り鳥が聞いたら、
おおいに嘆きそうだが、この場に居ないからつい落ちた。]
― 赤の宮殿 ―
[適当に歩き回れば、程なく治療道具は見つかり、ついでに水場も見つけ出す]
……がっつり食い破ってくれるよなぁ、ホント。
[半ば、自分から受けに行った一撃だが。
改めて見たその傷に、口をつくのはこんな呟き。
ともあれ、応急処置のためにと縛り付けていた布を解き、傷を洗って見つけた包帯で縛り上げる。
利き腕の傷でも、逆手と口を使って手当てをするのは慣れたもの。
まともな手当てを受けるのは、常に一番最後。
常なら突っ込みが飛んで来るところだが、生憎ここにはその担当はいない。
……なお、突っ込み飛ばされてもそのスタイルが全く変わっていないのは、言うまでもない]
[砂漠の町で受けた傷と、先のアイリとの一戦で増えた傷。
それらに一通り手当てを施した所で、取り掛かるのは太刀の手入れ。
それらが一通りすむと、改めて立ち上がり]
……さて。
どーやらここ、イロイロと置いてあるっぽいが。
メシ作るに必要なモン、ちゃんとあるんかねぇ。
[食いたくなったらこい、と言ったからには、準備をしないわけにはいかない、と。
働くのは、そんな思考。
イロイロと、ややこしい心理状態に陥ってはいるが。
言った事はやる、という根幹部分は変わってはいなかった]
……新手は、なかなか手強い。
十分留意されよ。
[緑の聖殿へと飛びながら、思考に落とすのは聞く者達への忠告。
声のトーンが低く小さいことから、痛手を負ったことは悟られるか]
/*
>>~158
うおお、しまったああ!!
ビリヤード対決の相手と緑鎧っていうのが
頭の中で結びついてなかtt
すまないすまない。エレオノーレ、フォロー有難う!
― 緑の聖殿 ―
[安全を求めたソマリが現れたのは、最初に居た聖殿の中。
入口に近いホールのような場所に片膝を突いて蹲っていた]
……背の手当て、は、一人では難しいね……。
休むだけにするか。
[建物を支える柱の一つに近付くと、腰掛けるに足るスペースに腰を下ろし、背ではなく腕と肩を柱に凭れさせて身体を休める。
背を強かに打ちつけたのは、岩。
打撲はさることながら、下手をすれば骨にまで響いている可能性がある。
大事無ければ良いと願いながら、ソマリはしばしの休息を取った]
― 黄砂の村 ―
[不意に、外でエレオノーレの声が響く。>>300
誰か来たのかと耳を澄ませば、
やたら長い名乗りが聞こえてきた>>302]
うわ。
来た。
[エレオノーレが何やら>>207言ってるのも聞こえたが、
ともあれ、来るというなら迎えずばなるまい。
軽く、何かの腹をくくっておいた**]
…、っ あははははは
[アイリの、いろいろこもった呟き>>~178 に、
押さえかねる、というように笑いが弾ける。]
はははは、やっぱ、おまえ佳い女だよ。
たまらねぇ。
まあ、そう言うなって。
男なんざ結局殴り合うしか能がねぇんだぜ?
最終的には、女にゃ敵わねぇもんなんだよ。
[笑いの余韻残したまま、楽しそうに言う。]
単純な殴り合いなら男が勝つがな。
いったん肝が据わった女にゃ、勝てねぇのさ。
女には女の強みがある。
涙とか、色仕掛けだの、ちゃちなもんじゃねぇぞ。
なんていうか、心の問題だ。
だからさ、おまえそのまま、佳い女でいろよ。
/*
しかし。
この設定なら表出せるなー、とお師さんネタをぽいぽいと使っておるが。
……オレ、さぁ。
このネタって、SS除くと女神A村でちらっと触れただけじゃないんか?
……やは。
赤見えんとこは何人気づくじゃろw
/*
しかしこうやって話を振ってくれるギィさまはいい人だ
(そして悶える)
私もあの領域にまでいけるといいですわね……
ああ、そうだ、
「ギィ」は見つけたので、探していただく必要はなくなりました。
彼は'理想'に苦しめられているようでしたよ。
ところで、あなたの理想、聞いたことありましたっけ?
− 黄砂の村 −
[エレオノーレから、オズワルドについての忠告を受ける。>>307]
そうか、ありがとう。 心得ておく。
立場上、憤懣をぶつけられることには慣れている。
なるべく冷静に対処するつもりだ。
彼は君の上役なのか? そうだとすれば気苦労の多いことだな。
だが──悪くはない、というように見える。
君の赤心が報われるといいな。
[そう言いおいて、歩を進めた。]
失礼する。
わたしはフェリクス・ヴェンダーヴァルト・フォン・フリーゲンベルク。
ウォレン・オズワルド氏に言伝てをもってきた。
[すでに聞かれているとは知らず、扉の外から名を告げて待つ。]
☆脅威イベントについて
Q. 同陣営脅威への攻撃妨害は、判定回数制限に含まれる?
A. 含まれることにします。
赤・緑陣営のPCは、脅威への攻撃妨害にダイス判定を使った場合、別途攻撃判定をすることはできません。
ぁー……。
[一時、激情に駆られたのは事実だから、そう言われると返す言葉もなく]
苦しい、つーか、なんつーか。
……届いとらんなぁ、て。
それで、やきもきしとるとこは、あるっちゃあるやねぇ。
届かせたいのが、理想かー、てなると、ちと悩むが。
鎧なら今は橋のとこにはねぇよ。
あー、温泉でゆだってる…はず。
つーかモヒカン軍団って何処のどいつよ。
そんなもんまで居るのか…。
[まさか既にこちらの陣営の中に居るとは気づかない]
― 黄砂の村 ―
[適当に選んだ小屋だったが、治療道具一式揃っていた。
これなら、と。フェリクスに借りた上着と自身の上着を脱いで、
肩を晒した格好で椅子に腰掛け、細い布で巻こうとして、
傷口を洗うのを忘れていた。]
あ、水。
[しまったと、フェリクスの上着一枚着込むと、
外にあるだろうと水場を探して一歩出て。]
―緑の聖殿―
[不意に―――天馬が鎧の騎士を乗せたまま、ばさりと舞い上がった。
はばたく翼が風を作り、タイガの髪先を乱暴に靡かせる。
室内だがホールに程近いこの場所は、天井の高い作り。
見慣れぬ装飾の施された壁に沿って天馬を目で追いかけると、
上空で緑鎧の騎士が、淡々とハルバードを構える仕草が見て取れた]
天馬はお飾りじゃねぇってか…。厄介だぁな。
[舌打ちしたのと、天馬の急降下が同時だった]
ッ、
[速度を乗せたハルバードの切っ先が、
己の身体目掛けて振り下ろされる。
殆ど反射的にタイガは一歩後ろに跳びすざった。
一瞬前まで己が立っていた空間をハルバードが薙く。
刃が床を抉ってがつんと嫌な音を立てた]
あーぶねっ。
[そのまま天馬は上昇に移る。
構えていた太刀で斬りつけたものの、
鬣が数本、宙に散ったのみ]
― 黄砂の村 ―
[様子をうかがっていれば、エレオノーレとの話が終わり
こちらへ近づいてくる気配がする。
ジークへ断りを入れ、むすっとした顔で寝台脇の椅子に腰を落ち着けた。]
――― おう。入んな。開いてるぜ。
[扉を開けに行く気はなく、
声だけを外に投げて寄越した。]
/*
そーいや塔でのやり取りに脅威を闖入させたいなぁとか思ってるわけだが、どうかなー。
一時共闘の後に、宝玉手に入ったらそれを賭けてバトルとかw
お守りかあ。
鎧職人の作った装具ならほんとに効果ありそうだね。
[イルマが大小さまざまなリングを配ってるらしいと聞こえて四天王一働かない人はのんびり呟いた。]
[ふ、と意識が覚める。
生薬の効果が切れたか、囁く声に意識が揺り動かされたか。]
―――新手と刃交えてきたか。
貴君を手こずらせるとは、よほどの難敵のようだな。
御自愛されよ。
[ソマリの声に囁き返し、]
[小屋の中で発せられた声は、入れというもの。>>335
では、そこにいるという
信頼、そしてオープンな気質を読み取る。
軋む木製の扉をあけて入り、寝台の上の男と、椅子に腰掛けた男へと視線を走らせた。
その時点で、椅子に座った方がオズワルドだろうと見当はつく。]
君の知己である剣士から言伝を預かってきた。
茶色の髪を背でひとつに結んでいる、地味ながら飄々とした感じの青年だ。
聞く気は?
― 黄砂の村 ―
………。
(おやおや、貴族中の貴族だわ)
[フェリクスの物言い>>329を聞けば、敢えて何も言わず頭を下げたまま見送った]
― 回想・ビリヤードルーム ―
毒よか麻痺系がいいよな。
掠った程度で効きが甘くても、思考も行動も鈍る。
まあ、捕まえて見れば子兎とか、タイガだとかだと残念だが。
[そんな会話を残してその場を後にした]
……まあ、白い人がいれば何かあっても大丈夫だろ。
[「聞く気は?」>>338なんて声が中から聞こえれば肩を竦めるが、主の自制心よりも、ジークムントの調整力に賭けてその場を一旦後にする]
…………みずがぬくい。
[草原に居た頃から、そも湯につかる風習が無く、
風呂なぞセルベジアに来てから習慣づいたので、
大量のお湯が原生している場所なぞ見るのは初めてで。]
なんだこれ茹だったりしないのか。
[岸辺に屈みこんで、
ちゃぷちゃぷとお湯を掻いては微妙な顔をしていた。
その中に鎧が茹だっているのをみると、余計に首を傾げたとか。]
じゃあイルマさん鎧の回収行くなら護衛すっぜ…と思ったが、あああの銀の鎧がそうなのか。
[イルマの様子から飛び出して行きそうだったので、同行する積もりだったが、タイガ>>~184から鎧が温泉と聞けば大丈夫かと考える]
うわー、タイガ拾い食いじゃなくて拾い着したんだー。
似合ってないわけだわ。
― 黄砂の村 ―
[入ってきた男は、やはりというかなんというか
銀の匙をくわえて生まれてきた風情だった。
瞬間浮かんだ嫌悪をとりあえず飲み込んで、
椅子を立ち、迎える。]
おれが、オズワルドだ。
暴風のやつから伝言だそうだな。
ああ。聞かせてもらおうか。
[アイリから軽く事情は聞いていたので、さっさと本題に入る。
しかしまたなんで暴風のやつはこいつに伝言頼んだんだ、
と内心で文句を言うのも、ひとまず後回しにしておいた。]
/*
温泉でアイリとおしゃべりも楽しそうだけどちゃんと脅威さんとランダム振る前に楽しくしゃべって眠くなってしまいそうなのでとりあえず回避だ…
おんせん壊すのイクナイ!
大変結構。
[逃げるを選ばず立ち向かうを選んだまだ見ぬものの対応に満足げに笑みを浮かべる。
正面の門をいくは破壊槌を首尾よく奪う歩兵攻城部隊。
側面より土嚢を積む侵入部隊は、瓦礫を降らされ、前衛は隊伍を乱す。瓦礫に潰され負傷者死傷者を生んでいる。]
土嚢隊は一時態勢を整えた後、盾を上掲。降ってくる瓦礫も足場にするように円陣を組んでいかせろ。
[それら敵の対応>>230にこちらもまた指示を追加で送りこみながら、正面の壊れかけの門は…補強しているのだろうか?とそう思ったところで、正面の門の上の窓より見たことのない筒を構える兵が現れ]
― 緑の聖殿 ―
ここに来んのは久しぶりだな……。
[初めてこの世界に舞い込んだ時、此処にいた。同時期にいた面々もここにいたのかも知れない。すぐに出て行き、戻ることはなかったので会うことは無かったが]
さて、爺さんにフラれて八つ当たりのタイガはどこかね…。
[遠く風に乗ってくる喧騒を聞きながら、ゆっくりと歩き出す]
[ずどん!!という甲高い轟音を響かせた。数名の者が何が起きたかもわからぬまま、鉄の玉に鎧兜ごと貫かれて倒れ伏す。]
…なるほど、タイガがいっていたのはこういうことか。
[別世界。あるいは、あいつが過去からきたのであるように、未来からの者]
…くく…呵呵呵…時代はそっちに移ってくってぇわけかい。
[笑いながらも、火縄銃という未知の武器に兵が動揺し、撃たれ、いいように時間稼ぎをされている前衛をみながら、思考は対策を考え即応しはじめる。遠目にみていてもわかることは]
連射できるわけじゃねーようだな。それに、一つの音で倒れるのは多くて一名……弓隊はあの射手を狙撃。こっちも矢玉をくれてやれ。狙撃それと、死体を盾にして進め。
[散発的に放たれる轟音から一発一発の間。そして鉄を貫き兵を殺せても、貫通力はそこまでとあれば、死体を越すことはできない。そう判断したがゆえの指示を飛ばし、老将の気質より生まれた歴戦の兵ともいうべき兵は果敢に進む。こうして前に切迫させるほど、火付けをする工兵は紛れやすくなるという理由もある。]
[遠望していたのは何も塔だけにあらず、二手に分かれる軍もまた認識していた。
単に判断をつける時間が必要だったのだ。外より出た
本陣ともいうべきこちらを目指しているのか。攻城部隊への一撃離脱を繰り返すのかまではしらないが]
戦場のは報告として単一のようにみえながら、玉と石は明確にわかれているもんだ…なぁ。
[そして判断をつける時間も終わった]
……まずはこちらの顔を見ておくか。馬を引け!
[兵の動き、はたまた活気や鋭い気配。
その玉と石の匂い嗅ぎつけて、二手に分かれた部隊のうち正確に外周を回る部隊の頭のほうを見抜くと、馬を呼び寄せて騎乗して、本陣に残るすべて兵を見下ろし]
ん?
[ビリヤードルームで見かけた格好>>327を見つけ、聖殿のモニュメントの物陰に隠れる]
(怪我…してんな)
[目を瞑って蹲っている様子から、あまり状態がよくないらしいと遠目で判断する]
(多分陣営鞍替えはバレてっとは思うが…)
[敵であれば捕まえるなり、止めを刺しにいくなりする場面ではあった。けれども別に敵とは思っていない]
(となれば…)
[相手から死角になる位置を目指して、ゆっくりと隠れながら進行する]
― 渓谷の隘路/木造高架橋 ―
っと、ここか。
知ってるような場所のくせに、知ってる場所じゃないってのは妙な気分だ。
[ふと、異様な気配に振り向けば、そこには鉱石でできたゴーレム(緑のしもべ・肆)が立っていた。]
…鉱山にもこんなのいるって聞いたことないけどなぁ。
[少し首を傾げて、ぶしつけに相手を眺めまわした。]
[ぴくり、と天馬の脚が動いた。―――来る]
…っ、
[動きを予測していたので、今度は先程より余裕を持って左に避ける。
移動は最小限。そのせいでハルバードの切っ先が肩を掠めたが、
おかげで相手との距離も最小限だ。
―――そら!
[左手を伸ばし、天馬の手綱を掴んで力づくで、ぐいと寄せる。
そうして相手の右腕を目掛けて、太刀を振り下ろした。…2(20x1)]
[オズワルドが椅子から立って迎える。
手早く済ませたい風情はあったが、相手に払う敬意という点では及第だと思った。]
暴風、とはまた… それが彼の渾名か。
[確かにそんな雰囲気はあった。]
彼の言の葉は、こうだ──
「気ぃ向いたらでいいんだが、もしどっかで、御大将……ウォレン・オズワルドってぇ御方に会ったら、伝えといてくれん?
『メシ食いたくなったら、いつでもおいでませ』
ってぇな。」
[ことさらに声音を真似することはなく、ただ正確に言葉を再現する。]
残念ながら、彼はその場で去り、行方は不明だから、返答は君自身で行ってもらいたい。
──それとも、取り合わないで無視するつもりが?
顔合わせるのは初めてだよな。
エレオノーレだ。
[ソマリの死角を通りながら足音を消しながら接近し、回りまわって彼の腰掛ける建物の背後の柱までたどり着くと、平坦な口調で声をかける。仮に途中で感づかれていたとしても、気にはしなかったか]
[鉱石で出来たゴーレムは此方を認識すると、どすん、どすんと地を震わせながら向かってきた。]
でかい上に見るからに固そうなんだけど。
こーゆーのって私の相手じゃない気がするんだけどー…
もっとさあ、力任せにぶったぎるっていうか叩き壊すタイプのさぁ …って、っぉあ!?
[咄嗟に後ろに跳んで避けた、振り下ろされた腕は意外と速かった。
そして振り下ろした地面には、見事な小クレーター。]
…破壊力も、抜群っと。
[ひょい、ひょいと避けながら、背後に迫るは橋。]
落ちちゃいな
[ぽそっと呟いて、崖っぷちで前方に跳ね、拳を振り下ろしたゴーレムの肩にとん、と手を着くとそのまま足場にしてゴーレムの背後へ。
果たしてゴーレムの運命は!→1(20x1)]
声は共有しなくなったが、元気だったか?
可愛くて可憐な紅一点の俺と、
馬鹿明るいタイガがいなくなってからは、
ハッスル爺さんと陰気な兄さんとでまだ頑張ってたりしたか?
[話しかけながらソマリの怪我の様子を見て回る。外傷はさほど無かったが彼の合成繊維の衣服の、背中の部分が汚れ、特に傷んでいた]
あとそのタイガがここに来てるらしーが見かけたか?
なんか八つ当たりをして罪無き番人を苛めて財宝探しに勤しんでるとかで、止めようか笑おうか迷いながら来てみたんだがな…あ、
ちと、ここ触るぞ。
[そう声をかけて、かなり強く打ち付けたらしき背中の箇所を服の上から触っていく]
[此方の狙いに気づいたのだろう、
緑の鉄火面の奥に、ふ。と笑みの気配が生まれる]
ぶおん
左手に持ち直したハルバードを、
騎士は立ち止まったタイガの腹目掛けて薙ぎ払った]
……ぐっ、
[タイガの斬りつけた太刀は浅く、
しかも至近距離での重い一打を逆に横腹に食らう羽目に陥った]
剥ぐが…、いいか?
[触った時にソマリの痛がり方を見極めつつも、患部を直接みようとして、ナイフで服を切ろうとして尋ねた]
[ゴーレムは器用に振り下ろした手を寸止めし、反転した!]
ちぇ、流石に楽に勝たせてはくれないか。
タイマンの正攻法じゃ攻略方法思いつかないし。
撤収。
[そのまま軽い足取りでゴーレムから離れると渓谷の脇に広がる森へと姿を隠した。]
― 黄砂の村 ―
ああ。『戦場の暴風』だ。
今は手綱が切れて、好きに吹き荒れてるようだがな。
[渾名についてはそんな風に口にする。
普段は違うということと、
部下を誇る調子をわずかに含ませて。
と、フェリクスが言伝をそのまま復唱し始めると、
しばらく、あっけにとられたように見つめていた。
やがて、堪えられないというように肩を揺らす。]
くっ…。その顔で、そのセリフ、似合わねぇな…っ
しかもなんだよその棒読み…いや、声真似されても
それはそれで可笑しすぎるが……っ
[吹き出すのを我慢しながらひらりと手を振り
返答の意思を確認するフェリクスに視線をやる]
そう突っかかるな。殴りたくなるだろ。
ああ、もちろん行くさ。
おれを呼んでるってなら、行かないわけがねぇ。
…それにな。あいつのメシは美味いぞ?
食い逃す気はねぇな。
[あくまで目的は美味い飯、とでもいいそうな態度だった。]
……?
[緑の騎士は追撃をしてこない。
どうやらその辺、とっても紳士な性格のようだ。
ガーディアンだからか、此方の戦力を殺げたことで
ひとまず目的は果たしたらしく
再び天馬を駆って祭壇の前の定位置に戻ってゆく]
なんだありゃ…。職務に忠実っつーかなんつーか…。
[まあ、助かったことは確かなのだが]
ゴーレム?
名前を見つけて消せば勝てるとか聞いたことが…
つーか、イルマさん。
鎧は温泉>>~187だって…やっべ、そう言えば聞こえてたかどうか確認してなかったわ俺。
[油断してあわあわ]
緑の聖殿でソマリ発見したぜー。
これ殴ればいいのか?
怪我人殴るなんて陛下みたいな蛮行、俺したくねーんだけど。
つーか、あんまする気ねぇ。
[仮にしても治る気はしない。というか自分は殴られてない]
まあ、私ら元々影響受けてない連中は、何がきっかけて皆が影響下から抜け出したのかわからないからなあ。
[あんまり殴る気のないエレオノーレに、首を傾げていうのだった。
いきあたりばったりで殴ってたらしい]
如何に堅牢な城でもいつかは崩れる、ってな。
バリケードはもう良い!
中に入り込む敵を駆逐しろ!!
[武者と足軽に白兵戦の準備をさせ、門前と土嚢が積まれた窓の前に配置する]
鉄砲隊、三人一組で隊を組め。
ローテーションを組んで射撃感覚を狭めろ。
[矢の雨を受け始めた鉄砲隊にはフォーメーションを組ませ、連射を可能とした。
窓からの射撃のため、あちらからの矢は窓枠や壁でいくつか防がれるものの、数が多いとどうやっても射抜かれる確立が上がる。
それらを避けた後に即座に撃てるよう、作戦を立てた]
そのまま――か…。
[最後のには、素直にうんとも言えずに眉下げる。
鬼を殺せるほどに強くなりたいと、
それは新たな指針だったからこそ、
簡単に消える物ではなかったが。]
……考えてみる。
[そう言い応える程度の種にはなった。]
[すこーし視線を上向けて考えてから]
足止めできたら、その金槌でゴーレム割れるかな?
動いてるっていっても鉱石の塊には一応違いないと思うんだけども。
もしやれそうなら…がんばって足止めしちゃうよ?
[どうかなぁ、と笑顔でイルマに小首をかしげた。]
つーか、俺ソマリの事わかんねーからな。
衝動に流されてもよし、なノリの連中とかかどうかもわかんねーし。
背中の怪我酷いようだったらこっちの村まで持って帰りたいが…本人次第かね。
[レトの言い分を聞きながら、そんな事を言いながらソマリの様子を見ていた。タイガの勇姿に気付いていたかどうかは判らない]
何故、笑 ──いをこらえる。
何故、殴りたくなる?!
[毅然とオズワルドを見据えたが、返る言葉に意識を逸らされた。]
…安心した。
わたしにも、その伝言は、彼から君へ向けての救難信号のように思える。
ただ勝負したいのであれば、わたしでも誰でもよかったろう。
だが、彼は君を望んだ。
[あくまで、の部分には乗ってやらずに率直に告げる。]
人を野蛮人みたいに言うなよこら。
[エレオノーレに向けて、殴るぞこらの思念を送る。
言動不一致はなはだしい。]
ま、結果元にもどりゃいいんだし、
いろいろやってみるのがいいんじゃねぇか?
では、彼にあったら、わたしからの伝言を。
「君と同じ卓につく時間を作れなかったことを残念に思っている」と。
わたしと彼では
それでも──
交流があれば、何か違っていたと思うのだ。
……なんというか。
本当に、なんでもありだな、この空間は。
[大分前にそう割り切った心算だったが。
天馬やらゴーレムやら、と聞こえると、つい突っ込みが先んじた]
(あれ、俺、身の回りの女性にカウントされてねえ?)
[アイリの納得>>~196の様子にそんな突っ込みを言い掛けたが、口にはしなかった。エアげんこつ>>~168受けている身では説得力が乏しいと自覚していたのかもしれない]
人でないもの、だったか。
それは戦いにくかろう。
[ソマリがああいうのだから、
森で行う狩りとはまた違うものなのだろう。
ふと、狼から人間に変じた男を思い出して、
いささか渋面になった。]
わたしの常識とは違うことばかり起こるな。ここは。
/*
やな爺だな。まったく・・・いや、最初はシロウのところいこうとおもったのだが、昼間の、護ってやるといってるシロウをみて、急遽フィーを狙うことにかえたやつであった。がんばって突破してきてね(何
[そうだ。これもきっと夢。
だから怖いことは何も起きない。
初恋のひとと兄と慕うひと。
ずっと眩しく見つめていた仲のよい二人。
傷つけあうなんて出来るはずがない]
怪我してるのか…
うーん、なんというか、曖昧すぎる話で言おうか迷ったけどさ。
殴るかどうかはともかく、関わったことで何かが変化してって感じもあるのかもしれない、とも感じたかなあ。
殴られてなさそうな人も、お仲間になってるような気がするからさ。
[ウォレンの、とにかく色々やってみたら、を肯定した]
殴るだけが解決策ではない、というのは、間違っていないと思うが。
[エレオノーレの声に返すのは、穏やかさを帯びた声]
……少なくとも、俺も殴った覚えはない。
ただ、言葉届け、とひたすら念じただけだったしな。
/*
周りが大変そうだがのんびり温泉のターン。
あっ、エレオごめww
でも一番影響与えるのって奥さんだよねっていう思考(
― 塔、正面側 ―
陣形、トゲ三角!
ワイン瓶投げ用ー意!
てっ!
[塔の外周を、左右二手に分かれ裏から廻って来た賊の一党は、まず塔に取り付く前衛部隊を横から急襲するべく、壁伝いに走らせる。
戦らしい戦をするわけではない賊でも、彼女の指揮下ならば多少の陣形は組めるのは――うちのバカたちが『紡錘』だの『錐行』だの難しい単語分かるわけないじゃん――といろいろ苦心した成果だろうか。
地響きと砂塵を巻き上げながら襲いかかった賊の集団は、接敵直前にさっきまで飲んでいたワインの空きビンをそれぞれ手にし、初段の攻撃代わりに投げつけさせた。
本来は釘を打ち込んだ棍棒を投げるのをあえて拾い物の得物を使ったのは、奇襲をかけに来ておいて本命を使うタイミングがここではないことを示していた。
ただそれでも疾走したまま投射するだけなら扱いやすさはほぼ等しく、敵を倒すよりも確実に突破の楔を打ち込む目的には充分だろう。
殺傷力はほとんど無いものの、投げつけられてさすがに痛くないわけはない――怯みを与えてそこを突破口に毒牙のように食らいついた]
えー、俺白い人を嬉々として殴ってる陛下見てっからなー。
[こわもての声>>~199を聞けば、頭を抱えたかりちゅまガードっぽい意識を飛ばしつつ]
いや、もしなんか抱えてんならどんな形ででも発散させた方がいいんじゃねつー、女心?
ほら俺って、母性愛ある方ですし。
とか適当言ってるが、まあ様子見てからですかね。
[飛び交う会話の中に、ソマリの名が出れば意識を傾ける。]
レディ・エレオノーレ。
フェストゥング卿は緑の神殿にいるのだな?
背に怪我を…?
そこまでの行き方を伝授していただけるだろうか。
さて、敵の本陣は……うゎお、こっち来る!?
あたしの予測より早く動くたぁやっるじゃーん……けどねぇッ!
そのままぐるりと廻るのを続けるんだよッ!
相手するのは進路の邪魔をしている連中だけ、なにより突破!
追ってくるのはどこぞの討伐隊と思ってりゃいい!
逃げ足で負けるんじゃないわよッ!
[本陣の位置を確認すれば、塔の上から見たときとは配置が明らかに異なり、本陣に居たはずの集団がまとめてこちらに向かって来るのが見て取れた。
左右二隊のうち自分がこちら側にいるのが読まれたか、それともかなりの勝負師か――何にしても手が合う相手な感じがして高揚感が止まらなくなってくる。
手下たちに当初の作戦に変更がないことをあらためて指示。
奇襲の一撃目はなによりも切り裂くことのみに徹底――横から食いついてそのまま反対側に出る――これを左右から行うことで敵を混乱に陥れるのが一周目の狙いだ。
敵本陣の参戦はやや想定外だったものの、追い回させれば逆に混乱に拍車がかかると踏んでのものだが――それはあくまで追いつかれない場合の話、どこまで狙い通り進むか。]
声が聞こえずとも為すことに変わりは無い。
他の二人も同じようにしている。
……タイガの姿は見ていないよ。
番人などと言うのも、何の話や───ッ!
[言い切る前に打ちつけた背に触れられ、走る痛みに言葉を途切れさせる]
───本当に、何をしに来たのだ、君は。
[手を下すでもなく、ただ話をして手当てをするかのように触れてくるエレオノーレに、再び問いを投げかけた。
剥ぐという言葉には、流石に身体を動かし、エレオノーレの方へと向き直ろうとする]
[そのはずなのに。
いえ、そうあって欲しいのに。
互いの手には一振りの剣。
その瞳には殺気を漲らせて。
そうして煌めく銀の刃が振り下ろされ、紅刃が打ち合わされ、
重なり共鳴した音が礼拝堂に木霊した]
だめっ…………!
[考える間もなく身体を動かして止めに入ろうとした。
それなのに、走っても走っても礼拝堂は近づくことはなく、
止める声も虚しく闇に消える]
寝物語には事欠かなくていいだろ。
飽きないぜ。
[エーヴァルト>>~200にそんな返事をしていれば、いけすかねぇ貴族声>>~205(命名:匿名希望さんより)が届く]
フェストゥング卿、ですね。はいはい。
ダンテ殿、若しくは不肖私めが存在している場所と、念じて向かえば、辿り付くやも知れませんが、何分このような不思議空間でありますので、保障の限りはしかねる次第です。
― 黄砂の村 ―
[憤る様子に、今度は意地の悪い笑みを閃かせたが、
告げられた言葉には目を瞬いた。
そして、してやられたというように肩を竦める。]
あいつが荒れたらおれが止める、ってのは、
あいつを手に入れたときに、任せろって言ったことだからな。
御してみせるさ。何度でもな。
言伝は、請け負った。
ならあんたも来るか?と誘いたいところだが、
生憎とおれはあんたみたいなお貴族さまが嫌いでな。
[聞いてるかもしれんが、と付け加えつつ]
あんたの顔を見てると、
いつ手が滑って刃がそっちに飛んでいくかわからねぇ。
まあただ、あんたが血筋なんざ関係なく、
ゼロからでも始めよう、って気概のある奴なら話は別だ。
あんたがそういう人間であるのを願っておく。
よっし!きまり!
じゃ、あの木の間まで誘導するから…待機しててね
[返事を聞くやいなや、ぱん、とひとつ手を叩くとゴーレムに向かってピュウィと指笛を噴く。]
鬼さんこちら、手の鳴る方へ、っと
[ずどんずどん走ってくる巨体一定の距離をとりながら木のある方向に誘導すると、フックロープを一本の木に巻きつけて片端を手で握り、低い位置でゴーレムの脚をひっかけた。]
おっけーやっちゃって!
何をしにきたって、
怪我の手当て以外何があるってんだ?
ああ、動くなって。
押さえ込んでもいいけど、面倒だからしたくねえ。
[短刀を服の裾に当てて切り裂く手つきで止めたまま、そう話を続ける]
知り合いってほどでもねえが、まあ会話を交わした程度の間柄の相手が怪我してんだから、そりゃ観るだろ。
あと、こうしてべらべら喋ってるのは下手に意識を失ってるとやばい怪我かも知れねえなあという俺の思慮遠謀な心遣いであって、単に無駄口叩いてるだけじゃねーぞ。
[そう言いながら短刀を動かして服を切って背中の素肌に見える痕がどうなっているかを見ようとする]
[側面の土嚢部隊は足止めがなくなれば、すぐさま土嚢を作り道を作り出していくが、そこに兵には入城が近づくことへの気の緩みがない。
それは、いくら弓で撃たれてもぎりぎりまで戦い抜く忠勇無比なる気質>>372を感じ取っていたのか。
激戦区たるは正面の門の前。散発的であった轟音の感覚が緩まり集中された火線、さらには外部に出た部隊の奇をもった横撃>>378が加えられ切り裂かれる
だが、その程度で止まることはない。ましてや退くなどありえない。古き時代を生きるものはそれを許さない。
相応の出血を強いるとばかりに陣を割くことで割れた残兵が周辺の兵は伍(五人一組)を組んで切り抜けんと突破する外部襲撃部隊の後衛を剣を振るっていた
被害者たる死者をもちあげ、それを盾として破壊槌を門前に進めて]
/*
戻ったら修羅場だった(今ココ
というかwwwwこの村で殆ど、ねこみち・えんじゅさん以外と絡んでいねえしwww
[どぉぉん!!
塔を揺らすほどの激震をたて、槌が門を叩き壊さんとしていた部隊。
その側面へと動いているのが自軍本陣でありクレメンス本人で]
おら!!顔さげんじゃねーぞ!!奇襲なんざ混乱しなけりゃただの悪手でしかねーんだよ!落ち着いて対応しな!いつも通り、堂々と整然とな!
[喝を上げ秩序を取り戻させる、視線を転じる]
― 温泉 ―
大きな風呂みたいな物…なのか。
[セルベジアに居なければ、
大きな洗い場扱いしていただろう。
暫し呆然としていたが、目的を思い出して、
上着を脱ぐと湯を汲み傷口にかけて血を流した。]
っ。
[だいぶ沁み響く痛みに顔を顰める。
何度か繰り返し、固まった血を洗い落とすと、
その辺にあった布で巻いて傷に巻いた。
オズワルドが言うように、
綺麗に切られているので思ったより出血は少ないが、
深く切られ肉の見えた傷痕には、眉根を寄せた。
相手の腕の良さが伺える。]
[柄にもなく忠言めいたことをしてしまったが、
アイリが考えておくと言った(>>~197)のには、うんうんとうなずく。]
ま、今のは単におれの持論だ。
他の考えがある奴もいるだろうが、
結局は生きたいように生きるのが一番だろ。
[それなりに好き放題生きてきた某皇帝は、
そんな風に言って笑うのだった。]
[合計ダメージ1+8
ピシリと亀裂が入ったけど、ゴーレムはまだまだ元気だ。]
うっわー 退避!
で、でも、
[レトが大丈夫かと、金槌を振り回してゴーレムを挑発。]
/*
落ち着けれないわけだがね・・・んむ、明日予定外にあまりこれそうにない(まあ大丈夫になるのかもしれないが)ってためか、焦る焦る
あー…。報告ほうこく。
天馬は俺にゃ、ちっと荷が重すぎたわ。
飛び道具でもあった方がいいかもしんね。
紳士的な性格っぽくて、必要以上には追撃してこなかったが。
あの娘が戻ってきた?
[ソマリの言葉に、目を細めた。]
拠点にさがしもの、とやらか。
あちらから来るなら手間が省けるが、
―――やれるか?
[不調であろうソマリを案ずる色が声に乗る]
ありがとう、 やってみることにする。
[主人と異なり丁重な口調の侍女(?)エレオノーレの指示へ返す声は強い。>>~207]
君も、わたしがそこへゆくまで無理はせぬよう。
さっすが、シロートの私とは違う。
[あの固い鉱石の塊の身体に入った亀裂に、素直に感心の声を上げる。
フックロープはイルマが一撃を見舞うと同時にロープを切り離しており、いつでも離脱できる。]
もうちょっとな気がするんだけど…
怪我する前に一旦撤収、って…
あぶなっ、早くはやく!
[此方を心配してゴーレムを挑発するとは思ってなかったため、驚いてイルマの腕を引いて走る。
全力で走れば図体のデカイゴーレムを引き離すのはそう難しくないだろう。]
ふぅー…
ありがと、怪我してない?
[安全な場所まで来ると、上がった呼吸を整えながら。
怪我をしたなら一度村に戻って手当するか、と思いながら尋ねた。]
− 黄砂の村 −
[オズワルドの述懐を聞き、ひとつ頷く。>>384]
「あいつを手に入れたときに、任せろって言ったこと」── なるほど、責任か。
[あるいは、もっと深いものだと感じたが、適切な言葉がうかばなかった。
ただ、心に素直に落ちて来る感覚だ。]
常識外な、ま、確かに。未知な武器ってのはこぇえもんだぜまったく。
[言外にこちらは戦いの真っただ中であり、未知と遭遇していると伝え]
って…あの嬢ちゃんかい。あの坊主も嬢ちゃんもわざわざこっちくるぐらいならいかなきゃいいのになっと・・・言ってる場合じゃねーか。
動けるか?
[嫌い、と面と向かって言われ、殺意まで宣言されて、一瞬、息を呑んだが、く…と洩れたのは笑いだった。]
わたしも、
君が天空の大陸を動かすほどの気概がある男であればと期待している。
嬉々として殴ってなんかねぇよ。
ていうか見てんじゃねぇ。
[可愛げ見せてもだめだぞこら的オーラを漂わせつつ
エレオノーレのいいよう>>~204に、結局あれそれ苦笑に変わる。]
ま、おまえならなんとかなるだろ。
母性愛とやら、見せてやれよ。
なんか抱えてそうっ、てのはあるからな。
後悔しても、ただ見守っても、良いようにはならない世界に我々はいる。
わたしはわたしにできることをしよう。
──フェストゥング卿と話しにゆくつもりだ。
では、
あなた方にも、よい風の吹くよう。
[ジークムントにも小さく会釈を向けた。]
はい。畏まりました。
ただフェストゥング卿はまだ術の効果が酷いらしく、なかなか接触するのも難しい次第です。
侯爵様も、くれぐれもお気をつけ下さいませ。
[フェリクスへはそう答えつつ、時間を稼ぐ]
今だ、かかれ!!
[二度目の槌で崩れた扉の隙間から、甲冑を身に付けた武者が飛び出す。
槌を携えていた敵兵を切り、弓兵を駆逐せんとする態。
同時、土嚢から塔への侵入者も現れ、待機していた足軽がその対処へと動いた]
― 黄砂の村・少し前 ―
[ごく軽く、見せてくれる友の笑顔が快い。
礼をさらりと受けてくれる心地良さに、
知らずこちらも笑みを浮かべていた。
ああ、思えば最初からそうだった。
この気取らない軽やかさに、鮮やかな器の大きさに。
興味を引かれて、次第に心までが惹かれた]
ああ。私の───大切な友だ。
正気に戻ったなら、お前とも話せるといい。
私よりも貴族らしい男ではあるが、
[く。と笑いを噛み殺したのは、友の貴族嫌いを知る故に]
…話せば気持ちの良い男だと、私が保証する。
[くつりと笑って首を傾げた]
そっかー。
まあ、味方ではねえしな。
[怪我を押して姿勢を直そうとする相手に目を細めると]
でもさあ、戦いたいってならそれこそ万全の状態でやりあった方がいいんじゃね?
俺みたいに相手を殺してこそ戦いであるって主義ならまだしもよ。
[起き上がろうとする様子に手を貸そうとして、拒絶される雰囲気に困り顔を見せていたりする]
ああ、無理するなって…。
パーティには遅刻せぬよう心掛けよう。
第一───、それでは礼儀を失しよう?
[さらりと告げながら、若草に過ぎるのは凄烈な光。
友と己を操った者への怒りは、胸の裡に冷たく深く沈めてある。
その片鱗を覗かせ冷たい微笑を閃かせた]
[先ほどから幾つかの声が聞こえる。
彼らが友の仲間であろうと当たりをつけて、声を乗せた]
ジークムント・フォン・アーヘンバッハです。
ウォレン・オズワルドの尽力により助けられ参りました。
貴卿らの力添え、痛み入ります。
以後は私も微力を尽くさせて頂く所存。
よろしくお願い致します。
[折り目正しい挨拶を名乗りと共に送るのだが]
― 赤の宮殿 ―
[託した伝言が、どんな展開を引き起こしているかなどは一切合財知る由なく]
……なんつーか、ホントに何でもあり、だぁねぇ。
[妙に感心したような口調で言いつつ、作業の手を止める。
わりと適当な家探しの結果、見つけたのはそれなりの量の食材備蓄と調理設備。
それらを得て、気晴らし半分に始めたのは最得意料理の作成だった]
ってぇと。
……コレは、ちょいと寝かしとかなならんから、と。
[丸くまとめた白い生地から手を離し、ついた粉を叩いて落とす]
……とーりあえず、その間は。
違う準備、しとくとしますか、ねぃ。
[言いながら、手に取るのは外しておいた手甲と、太刀。
目指すもの、求めるもの。
そこに届かぬ理由──全てをなくした紅の雨の記憶は霞の向こうに閉じ込めたまま。
暴風はただ、唯一と思える術を求めて動き出す。**]
おっけー。時間稼いで待ってる。
(まあ、自分ひとりでも大丈夫だとは思うが、敵の本拠地だからなー)
[タイガに返事をしつつそんな事を考える。クレメンスや緑の騎士、それ以外の何かが突然出現しないとも限らない]
(そうなったら逃げの一手だな)
[その場合、タイガや、更に来るかも知れないフェリクスの運命は彼ら自身に任せることになるが]
― 黄砂の村 ―
天空の大陸、とはまたでかいものが来たな。
[いろいろ妙なものには出会ってきたが、
そりゃ最大級だな、などと内心感想を抱き、]
ものを動かすには、自分が動くしかねぇからな。
そっちの世界が大変そうだ、というのはわかった。
ま、がんばれよ。
……あー。
そっちもがんばれー。
[フェリクスが行く、という相手の方へは
名前を聞いただけでやる気をなくすあたり
既に病気の域かもしれない。
ともあれ、行くのであれば見送った。]
[そうして足掻いている間にも戦いは続く。
刃だけではなく、互いの全身を使った戦い。
紅が足を使えば、銀は盾で持ってバランスを崩そうとして。
そのまま縺れあい、ひんやりとした大聖堂の床へと倒れこむ。
だが両者ともに剣を離すこともなく、
その身体を引き裂かんと再び剣先が動いた]
ま、貴族様の悩みは貴族様に預ける方がいいかもですがね。
俺ら平民にはわかんねーもんあるかもですし。
[何か自ら解決に乗り出していったっぽいフェリクスに譲る気になったのか、面倒になっただけなのかそうオズワルド>>~213に返事をして]
白い人も御無沙汰です。
皆もそっちで元気でやっているようで何よりです。
[ゲルトの番外冒険譚を知る由もない]
― 塔の正面・外 ―
……こいつぁ手強いねぇ。
散るんじゃないッ! 壁際に張りついて廻るんだよッ!
後ろが怖けりゃへばるんじゃないよッ!
[突破すらできないほど堅いわけではないにせよ、与えた混乱の深度が想定より浅い。
狼狽ぶりが足りない歴戦の勇士たち、事態を収拾させる敵将の大喝――練度経験ともにセルベシアでは見なかったレベルだ。
ましてや、略奪される弱者向けへの威圧感とロマンを追求した
彼女の想像よりも難敵であり――この奇襲は想像どおりに行かないことを悟る。
逃亡と追撃で場を荒らし混乱を極めさせようという意図は看破されたか、敵本陣部隊はこちらを攻城兵たちから離させるように追ってくる。
恐怖で四散しかねない状況下で、隊列の維持がより難しいのは正規兵でない苦しい部分だ。
それを何とかまとめようとすれば速度も鈍り、距離はさらに縮まるだろう]
[自分とて武人の娘。
父に連れられて兵たちの訓練を目の当たりにし、
剣の使いかたを教えこまれ、
そうして自らの意思で戦場にも立った]
― 温泉 ―
[しんとした気配に、人の気配はないようで。
白布以外の身につけていた物を、
足元に落とすとざぶりと湯に浸かる。
程よい温もりに眉間の皺が取れ、
先ほどまでの荒々しい波がゆっくりと引いていく。
頭を冷やしたかったのと、考えると告げた通りに、
声の世界から離れて独り考えていた。]
生きたいように――か。
それは、そうだ。
わたしはそう生きれなかったから、
だから――…
このままぐるっと廻って2周め行くよッ!
追ってきた敵本体は、逆回りで来る連中とすれ違うときに任せて足止めさせるッ!
[乗ってくれたらだけどね――とは言葉に出さず続けた。
状況は不利だが、楽観的に捉えるならば敵本陣部隊を引きずり回せるチャンスでもある。
このまま塔の周りを周回すれば、逆回りで切り裂いてきた残り半分の手下たちと塔の裏側ですれ違うはず――そこで彼らに敵を足止めさせれば、攻城部隊を孤立させることが可能なはず。
ただあの敵将がそこまで追いかけて来てくれるかとなると――]
あたしは最後尾に下がる、あんたたち先に行きなッ!
先頭は、おまえ!
――さぁ、敵さんついて来なッ!
[周回逃亡のペースメーカーを新たに指名し、隊列の中身を入れ替える。
セルベシア高官の姿をした賊の指揮官が最後尾に登場、時折振り返りつつ背中を見せながら逃げる――自ら釣り餌となった。//]
[それにこれは――宿命]
[愛しいひとが、自身の祖国に。
そして彼の恩師と友に刃を向けた時から。
互いに血を流さずにはいられなくなった]
……怪我を負ったまま弓を使っても、
平時と遜色ないように射てるようになれれば。
ああ、普段から怪我をして
痛みに慣れていればあるいは―――
[湯に浸かりながら思考がどんどん明後日、しかもわりと危ない方向に向かっている所を見ると、諸々嬌声されるには相当長い時間がかかりそうだったが。]
四天王というのは
シロウ…ああ、シロ先生じゃないシロウという人を頭に、
レトという酒好きの女性と
オズワルドという戦争好きの皇帝と、
ジークムントという白過ぎの白い方と、
タイガというタイガっぽいタイガな男の団体を纏めた総称です。
じゃ、俺の手は使わねーわ。
[ソマリの言い分>>413を聞きながらタイミングを計ると、そう一言言ってから、タイガ>>416に合図を送った]
[頭の中では理解しなければならない。
それでなければ武人の妻は勤まらない。
そう思ってはいても。
彼の左腕が切り裂かれ。
彼の肩から流れ出す血が白を赤く染める姿に]
いやっ……!
お願い……。
……死なないで……。
[そう祈らずにはいられなかった]
「ものを動かすには、自分が動くしか…」か。
道理だな。
君はいちいち正論を言う人だ。
むろん、それだけではないのだろうが。
先刻承知のようだが、彼は、我々とはまた別の「声」を聞いている。
いささか──ひずんだレンズで世界を見ていよう。
君ならば、誤って彼の光を奪ってしまうこともないとは思うが、いつもと同じとは思うな。
── 朗報を待っている。
[ジークムントからの祝福には微笑を返し、いくらか気の抜けたようなオズワルドの声援には、靴音だけで返答した。
扉を開けて、次なる目標に向かって動き出す。]
あー。
四天王は気にすんな。
[ジークの疑問には、期せずしてシロウとはもったりする。]
ついでに、こいつのいうことも気にすんな。
[エレオノーレのなんともはやな説明に、軽く頭を抱えた]
んあ? ああそうだが…
って、何おまえまで驚いてんだよ。
[シロウに答えつつ、エレオノーレにツッコミ入れたりと、
なんだか忙しい。]
武器がなければ撤退もやむなし、だな。
幸運を祈っておく。
[ソマリのあたりの気配がせわしない。
どうやら騒ぎが大きくなっているらしいのが気に掛かった。]
じゃ、タイガ宜しく。
(お偉いさんの着ている高そうな生地を無慈悲に切り裂きたいぜ。切るか。医療行為だから仕方ないよな。まああれだけ汚れて傷もあるし、どうせお偉いさんは服とかポイするだろうしいいよな)
[うずうずしつつも、捕り物には加わらず短刀でうきうき]
[其処へ思わぬ闖入者が現れた。
大きくて黒い犬――
いいえ、あれは狼。
獰猛な牙を持ち力が強くて賢くて立派な狼
その狼が瞬く間に人の形をとる]
− 緑の神殿 −
[オズワルドらと分かれれば、栗毛を駆って向かうは村の外。
教えられたとおり、エレオノーレとタイガの近くへ、と強く念じて時空の狭間を跳ぶ。
カカッ…と蹄が踏むのは大理石の床。]
ここか…、
[馬を止め、周囲の気配を探る。]
スカウトされた人間を驚かす国を挙げてのドッキリとか…
[オズワルド>>~232にそう返しつつ]
御無沙汰しております、ジークムント様。
皇帝陛下とは違い、あまり腰軽くそちらへは向かえてはおりませんが、その機会がありましたならば。
[ジークムントには若干丁寧な返事をする。四天王のくだりはスルーした]
[何やら言い合う三人を発見した。
嬉々とソマリを追い詰めているような?]
──フェストゥング卿。
[エレオノーレらと対峙?膠着?しているソマリの毅然とした姿へ呼びかけ、近づいた。
遠目に見てもわかるその背の傷。]
今一度、軍団戦での勝負を願う。
ただし、戦場はわたしが指定させてもらいたい。
返事が是、であれば、まずは彼らの手当を受けいれていただけまいか。
私のような平民が手を触れるのも嫌だと言うのであれば仕方ありません。
まあ、タイガさんも貴族とかみたいですし…。
[二人のやり取りや、フェリクスがいつ頃きてどうなるかはわからなかったが、基本的に傍観に徹する。捕まえたら剥いで治療行為はするつもりではいたが**]
/*
すごく 会話に 入りにくいのはやっぱりアイリの性格か…。くっそぅ。
こういう時には使い難いなぁと思うのよね。
― 礼拝堂 ―
[礼拝堂につくと、あたりをきょろきょろと見回した。]
今度こそ誰もいない、かなー?
[チーズを求めて貯蔵庫へと向かったのだった**]
[槌が門に手をかけた正面の部隊。激しい鉄砲の雨に負けじと先ほど外襲撃部隊によりかき乱された弓兵も戻り、火縄銃部隊に矢玉を叩きこむ。
そして再度の門の攻撃…破壊。―――そのタイミングを見計らって異国の鎧甲冑に身を包んだ兵が決死といわんばかりに斬りかかりにくる。
槌を率いていたものたちが瞬間的にばさりと切り捨てられ、難を逃れた僅か数名が下がると、入れ替わるように重歩兵部隊が、盾と剣をもちて、かかれかかれと突き進み、盾で作り出した壁で切り込むバッシュするよう叩き付け異国の兵の突破力を削り反抗にではじめるがやはり指揮官が傍にいるかいないかの違いが、忠勇なる兵を率いるものよりも、二手も三手も動きを遅らせる
転じて、土嚢による侵入部隊は士気こそあがったものの、待ち構えていた足軽に難航していた。侵入こそすれあそこは狭い空間であり、立地をいかした戦いによりその空間に置いては数の利はあちらにあったからだが、強行突破―――とはならなかった。兵を繰り出しながら押されれば退き、退かば押す。緩急をつけた攻めは進行としては拙速に非ず、その様は見ようによっては奇妙に映ったかもしれない]
― 黄砂の村 ―
[フェリクスが去った後、改めてジークへと向き直る。]
それじゃ、おれは暴風のやつのところに行ってくる。
おまえも、気を付けろよ。
[ジークがギィのところへ向かうだろうことは
当然のこととして確認しない。]
そいつが元に戻ったら、よろしくな。
…あー、おまえの大事なやつだから信頼するが、
連れてくるときには一言言ってくれよな。
心の準備しておく。
[ジークよりも貴族らしい。
そんな説明>>403 を思い出して、肩を竦めてみせた。]
[レトからもたらされる鎧の目撃情報。]
温泉? なんで…?
誰かが洗ってくれようと?
あっハイ。 見に行ってきます!
[そして、レトが礼拝堂に行くと告げて去った後を、ぼーっと見ている。]
ああ…、 鎧を着せたらどんなにか綺麗だろう…
採寸させてくれないかなあ。
それじゃ、パーティーの席でな。
[ひらり、手を振ってから戸口に向かう。
元凶へのおとしまえ付けに行くときには一緒に。
友が垣間見せた冷たい怒りに心沿わせ、
約束代わりに、握った拳を軽く掲げた。]
[そして、外襲撃部隊を追う本陣。
徐々に徐々に距離>>411を詰めていく。隊伍より崩れたものがいれば、容赦なく狩っていただろう。それでも纏めながら逃げていく兵の中、目立つ気をみとめる]
ほう、あれが…な。
[感心したようにつぶやく。見た目賊であるものたちが、錐行の陣をつくって効果的に突撃をしてくるとは思っていなかった。ましては突破を許すとも思っていなかった。
そしてそれを可能にしたのは、あの賊とは似ても似つかぬ服を纏う女子>>414
わざわざ餌となってくれるようだ。その勇を称して追うのを止めるのはよろしくないと思うは武人として
わざわざ知をもって相対してくれているのだ、それを食い破らなくては面白みにかけるは思考は戦人として
こちらも相応にさせてもらおうと、この駆け抜ける最中、一部の兵が密やかに隊を抜け、周回するもの更に横撃できるように抜けさせた。それは知の戦
そして将たるものは兵の上へと君臨し、号を下すべく拳を前に突き出した
それは先の>>351に一つ付け加えたもの。]
全速前進!!
[今までの速度になれた外周部隊にとって、進軍速度をあげるのはどう映えたか。
更にその本陣の兵より一騎駆け抜けるは大将たる老将は殿に単独で食らいつき]
ほれ、もっとはやく逃げねーと…
[馬の速度、男の力を加わった六角棒の一振りにて、最後尾にいた敵兵の三名を破砕する]
なにせ元首さまだからなぁ。
[シロウ>>~234には笑って返すが
実際の国の領域聞けば、目を剥くのはうけあい。]
貴公とはもう一戦を追え、私は満足している。
再び貴公と戦う理由が私には無い。
[だからタイガ達の手による治療は受けぬと。
一度は断りを入れる。
しかし]
──だが貴公が手当てをすると言うのなら、受けるのも吝かではない。
刃を交え、良き相手と認めた貴公ならば、ね。
[彼らの手を執拗に断るのは袂を別ったことが大きく、信用していないが故のこと。
対してフェリクスは敵対していても、戦いの上で認めたものがあるため、治療を任せてもは良いと考えることが出来た]
ドッキリでした、とか看板出せば納得するのかよ。
[エレオノーレへとあきれ顔で軽口叩くも、
ジークから声を向けられれば、もちろんと笑って返す。]
おまえが来るってんなら、国でおとなしくしてるさ。
なんなら、招待状も送ろうか。
招待状か…悪くないな。
[何かを考えた風で開く少しの間。
やがて、笑み含んだ声が続いた]
───妻を含めて、二名で頼む。
[さらりと何か言った]
相手さんがいいとこ狙ってきたというべきか。
退くには便利な空間とはいえこっちの居場所しられてるってのはちと厄介だが…ま、武運は祈っとくぜ。
[呆気にとられて言葉も出ない。
だが――]
そうだわ。これは夢なんだもの。
おかしくはないわよね。
[そう自分に言い聞かせるように口にする。
だって目の前で起きていることが、夢じゃなければ耐えられない]
− 緑の神殿 −
それだけ、貴卿に求められる価値があるということだ。
[辟易した様子のソマリの声の中には、なおも挫けぬものがある。>>439
馬をおり、腕を伸べた。]
/*
ところで、ソマリが緑なのに、シロウがいるところにいっちゃうって辺り、中身はろこあさんいじめをしてしまっている気がしてきた。ごめんにょ
[だが再び。
互いの心臓を、互いの全てを求めるかのように
両者の刃が動く。
否、その力がないということはさすがに見て取れるが、
それでも緊張を隠せない。
だがその惨劇は、狼から変じた男によって阻止された]
良かった……。
[兎にも角にも二人の命が失われなかったことに感謝しながら、
その場から消えゆく彼の姿を目で追った]
貴卿の命を委ねていただけること、光栄に思う。
[医療の知識はない。
だが、引き受けることを躊躇はしなかった。
それは、この話をまとめるためではなく、信頼を託されたゆえ。
そして、ソマリを失いたくないという真摯な願いゆえ。
求められているのは技量ではない。]
―――って、おまえ嫁さんもらったのか!
ああくそ、もっと早く言えよ!
そうかそうか。おまえもついに身を固める気になったか。
こいつはなんか、盛大に祝ってやらねぇとな。
[気持ちだけでばしばし背中叩きつつ]
[次に見えた景色は何処かの街並み。
と言ってもよく知る賑やかな街とは違って、
人のいないどこか乾いた街――。
そこに――手負いの彼>>1:672はいた]
───ありがとう。
馬鹿。もっと早くに言ったら傷に障る。
お前、きっと容赦なく叩いただろう?
[別にそれが理由ではない。
が、冗談めかして笑ってからかった。
照れ隠しでもある。友の祝福が嬉しかった]
[あんなに血を流しているのに。
ジークに刃を向けたのだ。
身体だけではなく、心も傷ついているのかもしれない。
そう思うのに、彼の側に寄って傷を癒やすことも
出来ないのがもどかしい。
ならばせめて彼の為に祈ろう]
……私が認知する中で、
現状、貴公以外の手を借りる気はない。
[それは他の二人に宣するかのよう。
声の届く者達以外では、ともつくのだが、言う必要もあるまいと口にすることは無かった]
ギィさま……。
私はいつでもあなたのお側におります。
あなたが幸せな時も。
あなたが辛い時も。
必ず側に――
― 黄砂の村 ―
[建物を出て、小さく伸びをする。
ついでにハルバードを手にして、ひととおりの型を振る。
あちこちの傷は疼くが、動かすのに支障があるほどではない。
どうやら、よほど回復が早くなるらしいと感心する。]
おーし。
それじゃひとつ、うまいもんにありつきに行くとするか!
[ダーフィトがどこにいるかは聞いていない。
だが、うまいものを作ってるのなら、なんとかなるだろう。
自分の鼻と勘と、クレーデルの足に賭けてみることにした。
11が出たら赤の宮殿にたどり着くかも。―――2(11x1)]
あなたが私の罪を受け入れてくれたように。
私もあなたの罪を全て受け入れて。
そして癒してあげたい。
お前は知──…知らないだろう、な。
ああ、いや…分からないか…。
[少し、歯切れが悪くなるのは彼女の出自ゆえに。
友の記憶が、どれ程まで残されているのかも分からぬ為に]
ジルという。しっかり者の、可愛い人だ。
[だから敢えてごく簡単な紹介をしておいた。
惚気が混じっているのは、さして意識のうちにない]
― 塔の裏手 ―
……来たよホントに!
ありゃあ筋金入りのアホだねぇ。
[知らないで罠を踏んでくれるのと、知っていて罠を踏んでくる――知で戦う者にとって、前者ほど楽な相手はいないと同時に、後者ほど厳しい相手もいない。
将を討ち取れば戦況は有利になるのは当たり前にせよ、この状況で露骨に釣ろうとすれば余程の単純バカでなければ躊躇するほうが普通だろう。
敵本陣部隊が全軍で追撃速度を上げて来たのは、そうなることを望んで釣ったのでありながら最も困る事態でもあった。
その指揮を採った敵将に対してアホと評したのは、バカとは違う意味の褒め言葉]
焦んじゃないの! 速度このまま!
最後尾のあたしが声出してる間は大丈夫だってのッ!
[急がせることは可能だが、急いで逃げすぎると逆回りで周回してくる残り半分とすれ違うポイントがずれてしまうことになる。
正面の攻城兵と完全に分断させるためには、塔の真裏で足止めするのが最適なわけだから、急げば急ぐほどこの逃亡劇の効果が下がることになる。
だがあの圧力を背後から受けてペースを保つのは容易な話ではない。
恐怖で逃げ足が速まるのは人間の心情としてやむを得ない話であり、それを押しとどめるべく彼女の叱咤激励が続く]
…───
[ふ、と。優しい気配を感じた気がして、顎を上げた。
宙に気配を追い、やがて軽く目を閉じる。
蒼く微かに滲む白い可憐な花の祝福───…]
…女神の護り、だな。
[やわらかに空へ微笑む]
単騎だァ!?
あンにゃろ……やってくれるじゃない。
後方側面、バット投げ!
決して止まるんじゃないよッ!
[猛追する敵部隊からさらに突出して襲い掛かってくる敵将。
瞬く間に三名が打ち砕かれたのに対し、釘バットを投げつける散発的な応戦で嫌がらせするにとどまった。
単騎で突出する敵将――絶好のチャンスなように思えるのは上辺だけ、その好機は制限時間は後続が追いついてくるまでしかなく、自分たちがその期間中に討ち取れるかとなると否であろう。
だから構わず走り続けることを厳命したのは判断としておそらく正しいが、かと言って弱気な対応ばかりでは被害を無視して逃げる士気が続かない]
[これ以上の祝福と護りは、自分にとって存在しない。
大切に花を胸に抱くように拳を一度胸に当て、足を踏み出す。
腰には剣、けれどこれを使うつもりはない。
心向かう方へ、大切な友の元へ。
念じて足を踏み出せば、くるりと周囲で景色は変わった]
→─ 砂漠の町 ─
くっそ、仕方がないわねぇ……あたしが相手してやんよ。
これでもくらいなッ!
[凄絶な笑みを見せつけてくる敵将の技量からして、彼女がどんな得物を投げつけても体躯には至らずあの六角棒に打ち払われるだろう。
だから彼女は『得物を当てる』という発想を外した。
自分の身分を証明する、セルベシア高官の軍服のボタンを外し、袖を抜き――背を向けて走りながら敵将の正面に出ると、その軍服の上着を広げて空中に飛ばした。
重力で地面に落ちていくより前に、笑みを向けて追ってくる敵将がちょうどそこに突っ込むように。
布ならば打ち払って弾けるものではない――六角棒に巻きつけば振りの動きも鈍るだろうし、本人や馬などの顔にかぶさればそれこそ僥倖だろう。
上半身が薄い肌着一枚になってしまうのまではもうどうしようもない。//]
― 渓谷に掛かる高架橋 ―
[果たして、クレーデルの足が向かったのは、
いつかも来た橋の上だった。
橋のたもとに突き立てたツヴァヘンダーが
何か、引き寄せる作用を果たしたのかもしれない。
ともかく、橋に馬の脚がつき、顔を上げたその時、
目の前に迫っていたのは、きらきらと輝く
そういや、ゴーレムが出たとか聞こえたなぁ、
なんて思い出す暇もなく]
――――――って、うおっ!
いきなりかよ、くそっ。
[振り下ろされる硬い拳を、馬と共に跳んで躱し、
そのまま周囲を巡りながら攻撃の隙を伺う。
亀裂が入った痕はあれど、どうやら治っているようだ。]
― 砂漠の町 ―
[行けば、目指す姿はすぐに見つけられた。
椅子に座り込む赤毛の男は、目立つのだ。
今は幸い妙な者らがいる風もなく、彼を害した者もないようだ。
それに内心、ほっと息をついた。
かの狼が、友を手当てしたことまでは知る由もなく]
ギィ、
[足音を殺さずに行く。
服は替えられていたから、
既に軍装が血に染まっているようなことはない。
けれど盾はなく、左腕も碌に使えそうにないのは見て取れるだろう]
− 砂漠の町 −
[
後は、当事者同士で。
今度は介入しませんよ。
[そのまま、黒狼の姿になると、しなやかに跳躍した。]
そうか。あの人じゃなかったか。
そうだよなぁ。
[なんだか妙に安心したオーラを漂わせつつ、
吹き出した友のこえに、こいつめ、と怒るふりをする。
周囲の空気が微妙なのには、ノーコメントだった。]
ジル?
[名とともに、ふ、と花の香りが漂った気がした。
目立つような花ではないが、淡雪のような……]
…おう、そうか。
可愛い嫁さんか。
[記憶の底から浮かびかけたものは、再びふわりと眠りにつき、
惚気に反応して、にやにやと笑う。]
[そのしみじみとした声に、ふ。と目を細めて]
あのひとは──…
素晴らしい、
[時があればどうなったかも分からない。
そんなことは口にはせず、周囲の気配に何か言うこともない。
ただ友の言葉に、穏かに笑った]
ああ。
[沈んだ記憶に、男が何かを言うことはない。
幻のような時の話、幾つもあった未来のうちのひとつの話だ。
他の…例えばゲルトにするように、少し友の上に視線を置いて、
やがて何事もなかったように笑みを浮かべた]
私の女神だ。
[歯の浮きそうな台詞は、嘘でも誇張でもない]
…お前に直接、言えて良かった。
[大切な友だからこそ。
こんな切欠であるけども、と。冗談めかして少し*笑った*]
彼らの帰る場所を壊す。
そちらを急襲してくるとしたら親征──いや、むしろウォレン単騎でくると思うので、善処してくださいね。
― 砂漠の町 ―
[懐かしい、声が聞こえた気がする。
ここにいるはずのないひとのこえ。]
( 死なない )
( 死なないから、そんな顔は… )
[肩を抱くための手が届かない。
それを、もどかしいと思う。]
[その状況を変えるべく出てきた指揮官>>457が何を成すのかとみれば]
は?っと…
[さすがに上着を脱ぐという行動の咄嗟に理解が及ばなかった。女子に見惚れるような精神を戦場でもなければ、どこかの温泉で異性がいただけで慌てていたガキでもなく、その疑問符がでる。風にのせて、自分の前方へと舞ってきたのをみて理解とともに、馬にかぶさろうとしていた布を払うべく、六角棒を突き出し布を絡め取る。]
ちっ!
[重みを増した六角棒。振るえなくもないが、それに伴う消耗は後々に響く。突き出した六角棒をそのまま下方に旋回させ疾駆中に地面に突けるようにして強引に剥そうとするそのタイミングで散発的に飛んできた釘バットを払うことはできず]
ぉぅ・・・いてーじゃねぇか。
[脳天に中るのを防ぐように左手で庇うが、その速度と釘がついた形状により、爪で引き裂かれるような傷を負い、左腕から血が流しながら、六角棒についた布を払う動作と、負った怪我による衝撃とで、距離が開いた敵が逃げる前方をみながら、工兵の様子をうかがうように一瞬塔のほうを横目で見やった]
[夢の通い路ははたしてどこまで伸びたのか。
傍に温もりを感じ、心満たされていくのを感じる。
意識揺蕩うその場所でなら、
忌まわしい声を聞かずに済んだ。]
わたしは―――わたしの罪を抱えたままで …
[いいのか? と、声紡ぐより先に、意識が覚めゆく。
温もりはたちまち覆い隠され、
砂漠の太陽が肌に照り付けた。]
[その塔のほうでは被害が増え、戦闘できる人数をかなり減らしながらも、盾を主としたカウンターをもって、抑え込む正面部隊。
波のように寄せては引いていく側面の侵入部隊。着々と消耗して兵が減っていく
そして塔の守将が不審なことに気づいてさほど時が経ってないことかに―――塔への工作が完了し紅い焔が揺らめく
狙いは燃やし尽くすではなく、煙で燻し殺すことだ。塔の端から燃えた熱は伝道し、塔の底より煙が掃き出されはじめ、そして交戦中の二部隊は、攻勢から転じて塔の外をゆく道を阻み迎撃する態勢へと切り替わりはするが、予想以上の被害と、本陣が外襲撃部隊を叩きに動いていることにより、陣は重厚とはいえない**]
侯爵様にお伺いします。
フェストゥング侯の貴族としての矜持と、フェストゥング候御自身の身体のどちらを優先致しますか?
[自分からは手を出す気は無いが、迷っているようであれば口を挟む]
いえ、必要ならば気を失わせてから適切な治療の出来る者の手を介在すれば良いかと。
[フェリクスが策に乗りそうであれば麻酔薬の小瓶と染み込ませる用のコットンをこっそり示して、彼自身の手で傷の手当と称して眠らせてしまったらどうでしょうと進言してみたかも知れない]
[日蔭を提供していた盾が取り払われ、
眩い日差しが覚醒を促したと知る。
黒狼が去る気配を感じながら、
視線は、前へと吸い寄せられた。]
…、 ジーク 。
[いくらか薬の影響残る頭を振り、椅子から立ち上がる。]
素人が聞きかじりで治療の真似事をするのはお勧めはしかねますが、何分私などでは判りかねる身の上同士でありましょうし。
(もし騙まし討ちみたいにすんなら、俺らよりこの人(フェリクス)にやらせる方が後々面倒じゃなくていいよな)
[そんな内心は他所に表向きはただ指示を待って控えるばかり]
待っていた。
[歩み寄る白の姿を見据え、サーベルの柄に手を掛ける。]
もう、邪魔はなかろう。
決着を、つけるとしようか―――
[すらり、と抜かれた刃が、日の光を反射した**]
― 緑の聖殿 ―
[治療が開始されるのならば、左袖の無くなったダマスク織の上着を脱ぎ背の傷を晒す。
服の上からだったとは言え衝撃は強く、肌は擦れたような痕があり。
また、打撲によりその色は変色しつつあった。
骨が折れている、と言うことはなさそうだったが皹は入っているやもしれず、医療の心得が無い場合は触診で気付けるかは怪しいところ。
それだけ、背の打撲痕も広かった]
[脱ぎ捨てた上着を見詰めながら思うのは、替えの服が必要だなと言う、
そうですね…まあ、再会の機があれば旧交を温めるのにもやぶさかではないかと。
有難うございます。
[気を使ってくれるジークムント>>~238に対して、お礼を言う。そちらの同窓仲間とは懐かしむことはあれども、実質的な同盟国とは言え別の国に居るという線引きを済ませているせいか、少し硬かったかも知れない。まあ実際に会ってしまえば変わらないノリになるのだろが]
結婚ですか、おめでとうございます。
もうちょっと平時にお聞きしたい事でしたが…まあ、これも陛下達らしいという事かも知れません。
[その後の報告を聞けば、祝福の言葉を向ける]
陛下、冗談でもナネッテさんとか止めて下さいよ。
暴風がつむじ風になったり、したらどうすんですか。
女が…そういう風な事、言うんですね。
ちょっと意外でした。
やっぱ、男は女で変わるのか…
それとも女が男の本性を曝け出すのか…
[少し驚きつつもそんな事を漏らしていたりした]
……ああ。お前がそういうなら、そうなんだろうが…
[ジークがナネッテを評する言葉>>~255には、微妙な声を返す。
なにせ、自分の中には、怖〜い印象が刻み込まれている。
正座させられたこととか、いまだに忘れちゃいないぞ。]
[ついで、ジルに向けられた言葉には、
たっぷり何秒間か、まじまじと顔を見つめたうえで、軽く吹き出した。]
女神か。
そいつは本当に、良い嫁さんをもらったな。
[ずいぶんと昔の、夢の話。
そう。自分にとってはそうなのだ。
女神の卵たちと過ごした日々は、今は遠い。]
[エレオノーレの祝福も聞けば、うんうんと頷く。]
まったく、らしいよなぁ。
……あ。
そ、それもそうだな。
[暴風がつむじ風になったら、それは困る。
うっかりなにかが再燃されても困る。
あいつらも道理の通った大人だから、
そんなことにはならないだろうけど。
なんてことを、しばし考えていた。]
まあ、ちょっとそうなったらなったで面白いなぁとは思いますけどね。
俺としてはロヴィン辺りとどうにかなってたらなとか…。
[少年とお姉さんの関係は学校時代は少年からの淡い感情程度しかなかったようではあったが]
あ?
[なにやら意外な顔をしているらしきエレオノーレには]
佳い女に巡り合ってこその男だからな。
おまえも早く佳い女になれよ。
[なんて笑って、あたまをぽんぽんするエアー。
ちなみに自身の嫁さんとは河原で殴り殺し合った系である。
とは、余談**]
ソマリであの調子なら、ギィとか大変だろうな。
内側から見たのと、外側から見たのとではえらい違いだ。
[それとも時間の経過と共に侵攻が深まっているのか]
……俺もひょっとしてあんなだったのかね。怖ぇ怖ぇ。
(白い人みたいな人がギィにもいれば違ったのかね。
いたからこそなのか、いなかったからこそ、なのか…)
[異次元からの祈りなど見えず、何も知らぬ身としてはそんな間の抜けた思考が浮かぶ]
げほっ!
…あんの爺、やってくれる。
[流石に煙を避けるには外に出るしか無い。
必要以上吸い込まぬように口許を押さえながら、シロウは指示を出した]
鉄砲隊、門前まで降りて横列配備!
武者隊、合図に合わせて門前から退避せよ!
[階上に居た鉄砲隊の残りを掻き集め、重歩兵を突破しようと奮戦する甲冑武者の背後に横並びにし]
撃てぇ!!
[その号だけで甲冑武者が退避出来たのは指揮官の意思により動くためか。
一足飛びに退避した甲冑武者のその向こう、重歩兵に対し鉛球の一斉射撃が浴びせられた]
穿て!!
[その一斉に重歩兵が怯むようなら一気呵成に押し抜かんと。
兵の厚さは然程でも無いようだが、突破するにはまだ時間が*かかるだろう*]
これ以上いい女になったら国が傾きますよ。
[エア撫で撫でに目を細めつつ、軽口を返す]
まあいつか花嫁泥棒も来るでしょうし、
それまではせいぜい擦り寄れるものに擦り寄って、磨いておきますよ。
[エア擦り擦り**]
― 塔の裏手 ―
…あ。
[ラッキーには違いないが。
はためかせた軍服が六角棒に巻きついて阻害したのまでは狙い通り。
ただ敵将がそれを嫌って外そうとしたときに釘バットが当たるのは虫が良すぎる話だろうと思っていた、戦場は何が起こるか分からないものだ]
おしっ!
この隙にずらかるよッ! 全力前進!
[先程はペース維持に努めたけれど、思いがけぬ負傷を与えたことで追撃速度は鈍るだろう。
これならば急いですれ違いポイントがずれたとしても、逆回りの手下たちがぶつかるポイントの方に影響は出ないと思われる。
何よりこれで恐怖から脱することができると安堵の念がよぎる手下を抑えつけるのは不可能に近いのもあり――同時に、これはさらに怖いことになるという新たな恐怖から逃げたくなったのもある。
ここまで走ってきたことの疲労感を忘れなおし、敵将から徐々に距離がとれ始める]
足止め以上のことはしなくていい。
時間稼ぎが無理になったら塔から離れてしまいな、分断されている状況で追い回して来るほどの余裕は無いはずよ。
でも、敵が後ろ向いて戻っていったら追っかけて邪魔するのは当然だからね。
でも言っとく……敵の強さ本物よ。
そうねぇ――テオドールのおっさんのシゴキが倍ドギツくなったようなもん。
[逆回りに周回してきてすれ違う別働隊の手下たちにそう指示した。
恐れ知らずの手下たちがあれだけ本気の悲鳴を挙げていた、フリート村での訓練の日々を思い出してそう告げ――彼らの表情を見てちょっと表現が過ぎたかなとやや後悔。
正直なところ彼らについては見殺しもやむを得ない用兵になってしまうが、救えるとすれば瞬殺される前に正面側の攻城兵を窮地に陥れて救援に向かわせるしかない。
武運が適用されるような稼業ではないが、彼らの無事を願って送り出し、自分たちも2周めに入ろうとしたとき――]
――っ!?
[塔から火の手が上がっていることが見て取れた。
攻城戦を続けながら、自分たちを追い回しながら、そしてこの火計工作――発想力と奇襲好みの自分よりも一手多く動いていた事実は彼女の士気を挫くのにかなり有効打だった。
シロウに消火作業をやっている余裕がある予感はあまりしないし、煙が充満するまでにこの戦いに決着を付けられるかとなるともっと厳しい。
炎上する船から得たおたからを貯蔵している塔を捨てるのは極めて勿体無い話だが、今ならこの戦場を安全に離脱するのは難しいことではない。
この世界に来たばかりの彼女なら、おそらくおたからにこだわって判断を誤ったろう。
何かの声の影響を受けていない、この世界に来る前のように平時の決断力を発揮できる状況なら、おたからに後ろ髪引かれず即時の離脱を選択しただろう。
ただ――今の彼女は、そのどちらでもなかった。]
冗談じゃないわ。
シロウの夢を聞いてもないのに見殺しになんてできるかっての。
[薄い肌着姿で拳を握ると、手下たちに声をかける]
方針このまま!
計一周半回ってから離脱するよ!
そっちは足止めが終わったら自己判断で離れて、あとで破城槌作ってた森で合流。
[この塔の裏手からスタートした周回劇、その終着点は一周半したところ――攻城部隊がいる門がある正面をゴールと定めた。
シロウ救援のためには、門をこじ開けて退却路を確保するしか無い。
残り半周を駆け、敵将が戻って来る前に勝負を決しなければならない。]
― 塔、正面側 ―
[――しかし、武装する敵兵相手に釘バットでは敵陣を切り裂くことはできても突き崩すことができない。
乱戦に持ち込めばいつか勝てるかもしれないが、今回は時間をかけられない。
それをどうにかするための知――1周目で見つけたもの]
全員!
1袋ずつ取って担ぎなッ!
余裕ある奴はもっとたくさんでいい。
陣形、横長宝箱!
いいかい? 戦では兵士は武器を持つ――その発想ごとぶっ飛ばしてやろうじゃないのッ!
おーし行くよッ!
[周回してきて、門が見えてきたところで速度を緩め、いったん隊列を崩して壁際に寄せる。
指示して担がせたのは、侵入部隊が積み上げていた土嚢――手下たちがこれを取り、右肩で担ぐ。
横長の方陣を組み直させると、突撃を指示――
釘バットは手にしても投げる構えは取らない。
腕から先は右肩に担いだ土嚢を落とさないのを再優先にして疾走、シロウの行く手を阻む敵兵に迫る]
ぶっちかませぇぇぇっ!!
[選んだ攻撃方法は――文字通り敵陣を突き崩すもの。
突撃の勢いのまま土嚢を担いだ右肩から体当りし、敵兵を吹き飛ばすショルダータックル。
荒くれ者たちがさらに土嚢を担いだのは、重量が増加し威力を強化させ、また肩から突っ込む際の防御と衝撃吸収も兼ねる。
奇襲に奇襲を重ねた末の手段が、極めてシンプルな肉弾戦――時間と武器が限られた状況下で選んだ無謀な選択は、シロウの前を塞ぐ重歩兵らを弾き飛ばし道を開けさせるだろうか。
夢を求める想いは、至れるだろうか――**]
お……。
はいな、りょーかい、いてらせませ。
[聞こえたそれに、返す声はごく軽い]
まー、御大将は、こっちからもお誘いしましたしなぁ。
丁重に、お出迎えしますわ。
― 赤の宮殿 ―
[聞こえた声に、ごく軽い調子でさらり返す。
浮かぶ笑みは楽しげなもの]
……さて、ほいではオレはどうしますか、ねぃ。
[小さく呟きつつ、瀟洒な作りの庭園に抜ける。
誘いかけた気配は、まだ、遠くにある様子。
呼ぶか赴くか、しばし、思案を巡らせて]
……行き違うたら、笑い話、か。
[そも、居場所まで伝えなかったのは棚上げしつつ、ぽつりと呟く。
本陣に拘る気質ではないが、やりかけている事を考えると離れるのもどうか、と思えて。
しばし考え、それから、おもむろに太刀を引き抜き――横一閃、大気を薙いだ。
断たれる風の音、刃の唸り。
荒れる暴風の気が、彼方へ散る]
……ま。
これで届けば、御の字、てぇとこかね。
[くるり返した刃を鞘に収め、小さく呟く。
ふ、と見上げた先に広がるのは、穏やかな蒼の空。
その色に、はしばみ色は僅かに細められ。
何か辿るよに、右手が胸元触れたのは、刹那の事。**]
/*
朝から狂鳴ログ見てちょっとむせた(ごほごほご
ジークとオズワルドの遣り取り、が!!!
ううう。なんだろうこの気恥ずかしさ…。
嬉しいんだけど、とっても照れる…。
― 渓谷に掛かる高架橋 ―
[巨大な鉱石から削り出されたようなゴーレムの周囲を、
クレーデルに乗ってぐるりと巡る。
鈍いかと思われた相手の動きは意外と俊敏だったが、
繰り出される攻撃も、クレーデルは影さえ捉えさせなかった。]
だいたいこんなもんか。
よーし、クレーデル。そろそろいくぜ。
[幾度か周囲を巡って様子をうかがい、
ぐるりとハルバードを回して構えなおす。
意を通じて、赤鹿毛はそれまでと軌道を変え、
いったん離れたのちに、鋭角的な動きでゴーレムに向かった。]
[大きく振りかぶって殴りつけてくる太い腕。
致命的な一撃を潜り抜け、ゴーレムのすぐ横を走り抜ける。
その鞍から身を乗り出すようにして]
うおおぉらぁあっ!
[気合一閃。
ハルバードをゴーレムの足に叩き付けた。―― 14(20x1)]
[がつ、とハルバード支える手に響く衝撃。
痺れて取り落しそうになるのをこらえて
駆け抜けるクレーデルの背で振り返る。]
――― やったか…?
[手ごたえはあった。
だが、岩の軋むような声を上げたゴーレムは、
一度、身体をぐらつかせながらも
こちらへ向き直り、追って来ようとしている。]
くっそ、惜しい!
[刃はゴーレムの右足を半ば砕き、
蜘蛛の巣状の亀裂が胴にまで広がっている。
だが、相手はどうやら持ちこたえたらしい。]
…ここらが潮時か
[クレーデルの疲労と自分の腕の調子、
なにより、この後に控えていることを思えば、
次なる攻撃は控えるべきだろう。]
橋のところにいるゴーレムとやりあったんだが、
惜しいところで倒せなかった。
誰か手ぇ空いてるやついたら、あと頼む。
[仲間たちに現状を伝え、そのまま橋を渡ってゴーレムを引き離す。
渓谷を渡りきってクレーデルの足を止め、
ゴーレムが追ってこないのを確認したところで、
ふ、と風が頬に当たった。
次の瞬間、ざ、と音を立てて烈風が吹き抜ける。]
―――そっちかよ。
了解。待ってろよ。
今、行くぜ。
[風に向かって馬を立て、勢いよく走り出す。
吹き付ける風に飛び込めば、ふわりと体が浮いた]
― 赤の宮殿 ―
[吹きすぎるように景色が移り変わり、
再びクレーデルの足が踏んだのは、柔らかな土の感触。
周囲を建物に囲まれた中庭らしき場所に出て、
クレーデルの背を滑り降り、歩き出す。
ハルバードはまだ赤鹿毛の背に乗せたまま。
やがて、目的の人物を見つけたならば、
軽く手を掛けて声をかけた。]
よう、来たぜ。
"うまいもん"くわせてくれるんだろ?
だから、人は“たたかう”のかぁな。
傷つき、命を奪い――…または、奪われて。
大事な
それでも大事な
[誰に対して呟くでもない、独り言。
青空の下で酒を酌み交わした誰かの面影が頭をもたげて、また消えた。
墓参りしたあの日の記憶。
今はまだ知らない――…いつかの未来だ]
その果てに得られるものは、
なんて残酷で――なんて愛しくて――愚かで綺麗なものなんだろうな。
[だから歴史から戦争は無くならないのだろうか。
単に言葉を交わすだけでは足りない何かが、其処にある。
敵も。味方も。
命は消費されて、傷ついて。 …故に命を大事に想う]
[…こんな場ですら、そうだ。
謎の黒幕に踊らされているとはいえ、
それでも、“たたかう”ことの有用性は変わらなくて。
刃を交わした相手にこそ、心を交し合えたと信を置く。
何もソマリたちだけのことではない。
自分だって、レトに殴られなければ、
おそらく同じ様だったのだろう。
此処に呼ばれたのは必然だったのだろうか? …さあ、分からない]
[思考の網を振り払い、琥珀を上げてフェリクスを見遣る]
俺はあいにく、医療の心得はねぇし、
此処に居てもソマリが気ぃ悪くするだけだぁろ。
あとは、任せた。
邪魔者は退散しよう――。
[そう言い置いて、最後にちらりとソマリの表情に視線を流した後…
静かに緑の聖殿を後にした**]
/*
あーーー。格闘に持ち込む前に打ち合ったほうがいいか。
いいよなあ、前振りあったもんなあ。
ギィのあれ拾ったほうがいいよなあ……
おし。剣使うか。
― 砂漠の町 ―
[彼を目にした時、真っ先に感じたのは痛みだった。
友は傷つき疲れきっているように目に映る。
それは別段身体についてのものだけではない。
怪我は、互いに与え合ったものだ。
似たようなものか、もしくは此方が深いくらいのものだろう。
けれど──…心が。軋み、痛む。
冷え切ったまなざしに、自分もあんな目をしていたのだと思う。
同時に、その瞳の奥の苦しみを感じた。
当たり前だ。歪められてしまっているのだ。
歪められながらも尚、”彼らしく”ある様に痛みを感じる]
[ここに来るまで、刃を打ち合わせる気はなかった。
どうにかして、最初から拳の打ち合いに持ち込もうかと思っていた。
けれど、気が変わった。
引き抜かれた白刃、鮮やかに輝くのは友の矜持だ。
説得するにせよ殴りつけるにせよ、
これと打ち合わねば互いに納得など出来ないだろう。
その直感。ゆえに男も刃を抜いて構えた。
今度は盾はない。片剣である。
先とは違い、左肩を引くようにして斜めに構えた]
終わらせて、
… お前を連れて帰る。
[落とした決意はごく低く小さく。
右の手に剣を構えて、先手を誘うように目を細めた*]
― 砂漠の町 ―
[近寄る友の若草から、先ほどまでの苛烈さが消えている。
此方を気遣うような、心寄せるようなまなざしには
あの、焼け付くような焦燥感と戦いの衝動は無い。
友は、ゆるされたのだ。
たたかいから解き放たれ、こえの届かぬところへ。
安堵の念は、裏切られた怒りに塗り替えられる。
たたかいを放棄したのだと。
どちらかが、あるいは互いが倒れ伏すまで
つづけようという"約束"を違えて。
だから、彼が剣を抜いたとき、
感じたのは、喜びだった。
やはり信を違えぬ相手だという喜び。
殺しあわねばならぬ痛みを覆い隠した、歓喜。]
[構えられた剣先。
細く鋭くなる瞳。
誘いに応じて、じわりと間を詰める。
一本の綱で引き合うように、
じわりじわりと間を探りながらも
距離を変えず、視線は互いを見つめ合う。
消えていく音。研ぎ澄まされていく感覚。
苦悩する思念は途切れ、たたかえと囁くこえも遠い。
残るのはただ、己の全能力を尽くせる相手と向き合う
静かな昂揚感のみ。]
[見えぬ円上を踏み、互いの挙止をなぞる。
静謐の中に張りつめていく緊迫は、
時満ちて、激流へと姿を変えた。]
―――… 、 はっ!
[一陣の風が吹き抜け、二人の髪を揺らした瞬間、
不可視の境界を半歩踏み越えて、白刃煌めかせる。
剣持つ手へ振り下ろすとみせたフェイントから
右脇腹を裂き斬り払う動きへの変化。
万全であれば澱みない剣筋描かれるだろうそれは
僅かなバランスの崩れで、つながりに遅滞を生じる。
鼓動の半拍にも満たない空隙が挟まった**]
[友の心の内を、完全に推し量ることは出来ない。
けれど。対峙した時に、思い知るようにして知った。
彼と刃合わせずに終わることなど、ありはしない。
それは愚かな業のようで──…
紛れもない、
知らず、いずれかの若獅子と似た感慨を得たのは偶然か。
───いや。だからこそ呼ばれ、集ったか]
……!
[静寂を一瞬にして打ち破り、友が剣先を閃かせる。
時同じくして男もまた、静から動へと移っていた。
ずれのない動きで、打ちかかる剣に対して刃合わせんと剣先を下げる。
目前で剣先が揺れた。
手へ振り下ろす動きからの、切り払う水平な動き。
常であれば遅滞なく、流れるように行われた動きだろう。
…いや。今ですら、その綻びを見つけるのは至極難しい。
鼓動の半拍にも満たぬ程の空隙。
それを視界だけでなく全身で捉えると同時、身体が動いた]
[呼気が重なり、意思が通じる。
同じとき、同じ刹那に踏み出し、動く刃。
二つが絡みあうと見えれば、目が細くなる。
フェイントにかかった。―――その思いは、
次の瞬間に、覆された。
刃の軌道を変える間の、ごく僅かな綻びを、
糸通すほどの精緻さをもって、友の剣が貫く。
怪我を負っていたから、というのは理由にならない。
傷ならば友も同じ、いや、より重いだろう。
細い道を切り拓いたのは、歪みを振り捨てた意思か。]
な…っ。
[金属同士が打ち合う衝撃が、腕に伝わる。
晴れやかなほどに澄んだ音が響くなか、
ゆっくりと、 ひどくゆっくりと、サーベルが宙に跳ね上がった。
太陽の光を受け、きらきらと刃を反射させながら
刃は宙を舞い、視界から外れ、とさり、と音を立てる。
弾かれた、と思った瞬間、すぐに体術に移るべきだったろう。
いつだったかは、そうして結局殴り合い、取っ組み合いになったのだ。
だが今は、あまりの鮮やかさに気を奪われ、
一歩、思わず後ずさった**]
……ホントに、なぁ。
ここで単騎でいらさる辺り。
さすがとしか、言えんよなあ。
[ぽつ、と零れる声が帯びるのは、微かな熱]
……ちょいと、お付き合いいただければ。
幸いてぇとこですか。
[言いながら、緩く纏うは刃の風。
はしばみ色が微か、熱を帯びた。*]
/*
さて。
今、恐ろしい事に気がついた。
……今、村に残ってるの、俺と、いればユーリエだけではなかろうか。
……どこからネタを集めてくればいい……!(悩むのそこか
― 黄砂の村 ―
[他の面々が各所に散っていく中、動かずにいたのは未だ万全とは言い難いから、というのが主なものだったが。
それと共に、妙に、嫌な予感を感じていたのも事実だった]
……何事もない、と言うのは。
望むだけ、無駄かも知れんが。
[色々とおきすぎて、そろそろ驚くのも無意味に思えつつあるとかなんとか]
念のため、備えはしておくべき……か。
とはいえ。
……拠点防衛、か。
艦隊直衛は、よく引き受けたが。
さすがに、航宙戦闘とは勝手が違うから、な……。
[とりあえず、手勢を出せる、というのは飛び交うやり取りからも察しはついている。
部隊指揮も仕事の内。
問題は、その指揮ノウハウがこの場で使えるかが微妙、という所。
そもそも、空間戦闘ベースの思考な訳だし]
……ま。
なるようにしか、ならんか。
[あれやこれやと考えたものの、結局落ち着いたのはそこだった。
一先ず、自分に合う重さと長さの短刀一つ、見つけ出して身に着けて。
さて、ここからどうするか、としばし、思案にふける]
− 緑の神殿 −
[エレオノーレのナイフにも協力してもらって、ソマリの服を取り去る。
ひとめで刃物の傷ではないとわかった。
広い背は鑢でこすられたかのように傷つき、内出血の痣が紫を散らしている。
呼吸音から診るに、折れた骨が肺に刺さる最悪の事態こそ免れているようだったが、それでも内臓に損傷がないとは言い兼ねた。]
誰と戦ってこんな。
[まっとうな戦いであれば、誇り高いソマリが背に傷を受けることはあるまいと思う。]
[負傷の度合いを深刻とみたか、エレオノーレが、眠らせた上で適切な治療を、と囁いてきた。>>~258
だが、苦渋の答えを保留したのは心臓一搏ちの間のみ。]
実情を鑑みての提案には感謝する。
だが、逆の立場であれば、わたしは他者の手を望まないだろう。
どうか、口頭の指示のみで、頼む。
ダンテ、>>~272
フェストゥング卿の見せた意地は、君にも覚えがないだろうか?
そう自分を卑下すると、
[
[その場を立ち去るというタイガに、ソマリの脇を支える今、手は伸ばせずに、言葉だけ手向けた。>>498]
また、激情に心をもっていかれぬよう。
まったく予想もしていなかったことなのだが、君の傍白に、>>493〜
わたしも同意できるようになりつつある。
そのことについて、機会をもうけて話し合いたいものだ。
[彼がここへ来たのは、声の途切れた同胞を放置できなかったためだと思う。
自分には欠けていた仁の行動力だ。
託されたものは大きい。]
アマツキ大将のお心づかいにも感謝する。>>~252
遠隔で助言がいただけるようならよろしくお願いする。
背中の裂傷と打撲が主で出血は少ないが、体力の消耗は激しい。
意識の混濁はない。
[改めて、ソマリの背を見つつ、自分なりの判断を告げる。]
背の外傷は深くはない。
だが、打撲ダメージが浸透していそうだ。
骨が折れている可能性もある。
本来ならば、動かず安静にしているのが一番だと思う。
が、ここでそれも叶うまい。
移動に備えて、骨がズレたりしないよう貴君の身体を固定する。
[方針を語りながら、適切な品を求めて視線を走らせた。]
あれが使えそうだ。
[アルコーヴに飾られている甲冑に目を止める。]
胸甲部分をコルセット代わりにして布で上から縛る。
フェストゥング卿、苦痛が酷くて堪え難いようなら、床を叩いて合図を。
その時には意識を飛ばす麻酔を使おう。
− 黄砂の村 −
[ジークムントの匂い、オズワルドの匂い、他にもいくつか、負傷者の匂いが行く手に残る。
ならば、そこが彼らの拠点なのだろう。
黒狼と魔界軍団は涸れた水路から駆け上がり、村へと迫った。
歪んだ戦車に乗った異形の妖魔が、火矢をつがえて、空へと放つ。
燻る煙をひきつつ、火矢は放物線を描いて村へと降り注いだ。**]
/*
……楽しげだな。
楽しげだな!
いや、俺もちょっとテンションが上がっているが。
ともあれ、頑張ろう、うん。
― 赤の宮殿 ―
[中庭に立っていた
今はまだ、軽やかさの間に剣気を収めていた。]
おう。招待状飛んで来たからな。
危うく迷うところだったけどよ。
[気負わぬいつも通りの出迎えの言葉に、こちらも手を挙げて応じる。
小さな笑いに続く言葉に、こちらも笑みを返した。]
うまいもんの前に腹減らしておくのは道理だな。
そっちも期待してきたに決まってるだろ。
[纏う空気変え始めた相手に、同調はしない。
今は、まだ。]
今すぐ、と言いたいところだが、忘れないうちにな。
いけすかねぇ貴族野郎からの伝言だ。
ああ…っと
おまえのメシを食えないのが残念だと。
あと、おまえとやりあう腕はなくても
もっとお知り合いになってりゃなんかできたかも、
…だとよ。
[一言一句そのまま伝えるなどという殊勝な気はさらさらなく、
わりとざっくりと伝言を訳して伝える。(>>377)]
あと、ジークからもよろしく、とな。
一緒にうまいもん食おうぜ。
[友からの言葉も、やはりさっくりした伝え方だった。]
―――んじゃ、伝言ゲームは終わったから、本題に入るとするか。
[クレーデルの背からハルバードを取り、赤鹿毛の尻を叩く。
離れていく蹄の音を背に、得物の石突きで地面を突いた。
からん、と鳴るのはイルマより受け取った輪。>>292
槍の根方と斧頭の継ぎ目に抜け落ちぬよう細工して嵌めた
腕輪ほどの金属環だった。]
いいぜ。
おまえの風、丸ごと受け止めてやるから、来いよ。
[ハルバードを両手に構え、足を開いて腰を落とす。
靴の下で、地面がざりりと音を立てた**]
よ、よし。 もう一撃いれたら ──
[加勢しようと駆け寄ったが、入れ違いにオズワルドは橋を渡って去って行った。]
あ、あー こっち来るぅ?!
[レトがしてくれたような手助けがなければ、ゴーレムの足元で戦うのは困難に思えた。]
そ、そうだ…っ
[思いついて、橋桁を構成する木を金槌で叩き割らんと強打した。]
ゴーレムが谷底に落ちてくれれば勝てる!
間にあってくれ!
[打つべし打つべし。
一心不乱に振り下ろし続けた結果──12(20x1)]
[14+12=目標値クリア
傾いた橋から、ゴーレムが谷底へ転落してゆく。]
やああああったぁぁぁ!!
[安全な橋の手前で跳ねて喜んでいると、谷底からゴーレムのものとおぼしき鉱石の欠片とともに、キラキラ光る宝玉が飛んできた。
キャッチする。]
わあ、すごい。 あ、これ──
[とっても大事なアイテムだと思った。**]
― 黄砂の村 ―
[さて、どうしたものか、と思案する時間は余り長くは取れなかった。
遠くない所から響く地響きと、何かが風を切る音。
落ちてくるのは、紅蓮の焔を纏った矢]
……なっ……襲撃!?
[舞い上がる火の粉と、焔。
上擦った声が上がるが、動揺は比較的、短い]
……何もせず、蹂躙されるのはさすがに、な……!
[思案を巡らせる。
こういう状況での戦闘経験は、リアルにはない。
唯一、参考に出来そうなものと言えば、紅の相棒につき合わされたファンタジー物の対戦シミュレーションゲームくらいか]
……何が何に響くかわからんが……。
[防衛主体、迎撃。
二つの要素から浮かぶのは、槍兵と弓兵。
念に応じて現れるのは、銀鎧に紅のエンブレムをつけた兵の姿。
……鎧のデザインに刹那、苦笑が浮かんだのは、まあ……多分、已む無し]
……さて、ゲーム知識はどこまで通用するか……。
槍兵隊、半円陣にて待機、迎撃態勢。
弓兵は後方にて構え、射程に敵影を捉え次第、斉射。
……なんとしても、ここを守りきる!
[指示に従い、銀と紅が動き出す。
攻め来る姿が目に入れば、一瞬だけ頭痛も感じるが。
今は、なすべき事へと強く意識を向ける。
それに従うように、弓兵隊が狼騎兵へ向けて、矢を放った。*]
……ヴァンダーファルケより、皆へ!
不可解な軍勢に、村が襲撃された。
これより、守備迎撃に入る!
[不可解、と一言でまとめた部分の説明を請われたなら、見たままを説明して。
一先ず、眼前に意識を向ける]
/*
この展開は想定してなかったので、ちょっとどころか凄く悩んだわけだが!
騎兵に槍兵当てたくなるのは、ラングの影響だな、間違いなく。
― 緑の聖殿 ―
卿の負傷箇所は背中のようですが、動く際、下肢に痛みが走ったりするなど、見られますでしょうか?
もし打ち付けた場所や傷と違う箇所に異変が見られる場合は、後々障害を残す場合があります。
[フェリクスが来てからは一歩引いた格好のまま、ソマリにではなくフェリクス>>518に向けて、話しかける]
治療は基本的に患部の冷却と固定です。特に固定は圧迫するぐらいの強めでお願い致します。できれば姿勢も動かさないようにするのが宜しいとは思いますが…。
[フェリクスにそんな注意を述べるぐらいで、深入りはせずに求められるがまま補佐役に徹する]
畏まりました。
では口頭にてのみ。
直接侯爵にのみ、お伝えいたします。
[所謂脊髄の損傷への危惧>>535にも触れつつも、どうするかは任せたまま。シロウが治療について話すのを前後して>>~277、こちらも後は黙ったままそっとフェードアウトしていくだろうか]
[本格的に行動を起こす頃>>520>>521には数歩下がって、おとなしく控える。特に言われなければ手を貸す事も無い]
(虫ねえ…)
[耳だけはそばだてたまま、ソマリの口から語られる声>>533を拾えば思考に耽る]
まあそう拗ねんなって。
[去っていくタイガ>>~272にはそう言葉をかける]
俺としてはお前さんが律儀に飛び出す前に声をかけた辺り>>416で、まあ半分以上諦めてたしな。
お前さんも貴族っつーか、育ちいいわ。
俺らみたいなのよりはあの二人側の人間だから、ソマリも目が覚めれば落ち着くだろ。心配すんなってこった。
― 赤の宮殿 ―
[返される言葉は、常と変わらぬ調子。
それを安堵半分、それと真逆の感情半分で受け止めて]
……伝言?
[誰からの、という疑問は、貴族野郎、という表現ですぐに解ける。
あ、やっぱ相性悪かった、などと過ぎったのは一瞬のこと。
ざっくりと伝えられたそれに、は、と一つ息を吐いた]
……やれやれ。
翼のにーさん、大概お人がいいようで。
[零れ落ちたのは、こんな呟き。
口調は感心半分呆れ半分──それ以上に何か、響いた様子は見えず]
あー……白の御仁も、やっぱそちらに行かれてましたん。
[二つ目の伝言にも、僅か目を細めるのみ。
迷いに落ち込んだが故に迷いを持たぬ風は、揺らぎを示さず]
[風が流れを変えたのは、本題に、との言葉と、取られる構えを目の当たりにしてから。
口の端が上がり、右の手が紫紺の柄にかかる。
取る構えは低いもの──駆け出す直前の、それ]
……元より、いかない理由が。
[途切れる言葉。
風が吹きぬけ──暴風は、柔らかな草を蹴って、飛び出す]
……今のオレにゃあありませんから、なぁっ!
[低い姿勢で地を蹴った風が飛び込むのは、己が間合いの一歩手前まで。
抜刀の後、逆手構えから強引に、足元を狙った横一閃の切り払いを放つ。
力のかけ具合が微妙に変わる分、威力や勢いは落ちるが奇は衒えるそれは、牽制狙いの一の太刀。//]
村への奇襲だと?
[エーヴァルトからの入電>>~276を受ければ、閉じていた目を見開く]
総大将は篭城してて、陛下はハイキング、
イルマさんとレトはゴーレムとランデブー、
白い人はギィのトコだっけ?
貴族さんはすぐそこで…
タイガはどこだ?
アイリとユーリエはそっちだったか?
[この中で軍を率いる能力がいるのかどうか知らなかったが、エーヴァルト自身すらどうなのか知らなかった]
了解しました、持ちこたえて見せます。
[返る言葉>>~278に返すのは、戦場での通信での声にやや近いもの。
構成はともかく、近い状況が意識をそちらに近づけたのか、無自覚の内にそうなっていた]
(村を死守する必要が無ければ放棄も視野に入れるべきかもだが…)
[物資面では塔なんかよりも重要拠点な気はするが、そこを身体を張って守るだけの価値があるのかわかりかねた。最初からいなかったせいもある。が、その判断をするのは自分ではない]
ま、必要ならそっち向かうわ。
[とりあえずそんな返事を返しておいた]
……アイリ殿は、どこかへ出かけたようだな。
[少なくとも、近場に気配は感じていない、とエレオノーレ>>~281に返して]
ああ、もし回れそうなら、頼む。
……帰る場所を守るのは、昔から俺の仕事だったが。
さすがに、今回は勝手が違いすぎるんで、な。
[その胸中は知らぬまま。
必要そうなら、との言葉>>~283に返す声音は、僅かに苦さを帯びていた]
― 緑の聖殿 ―
一先ず私は失礼致します。
親狐の留守中の狐の巣穴に狼の群が押し寄せてきたらしく。
[治療行為に一区切りついたのを見計らって、そうフェリクスに声をかけてから、姿を掻き消す]
単に報告役じゃなくて、エーヴァルト自身が迎撃役やってるのか!
ならすぐ戻るわ!!
[続く報告>>~284に状況を察すると、少し声を強めて返事をする]
[なんだか驚かれた。>>~285
一瞬こちらが驚くものの、ああ、と一つ、思い当たり]
すまない、いつもの職場なら、今ので通じるんだが……こちらでは、そうもいかない、というのを失念していた。
[そも、報告する、という状況は、自身の出撃が前提だから。
ついうっかり、色々と端折っていた]
……来てくれるなら、助かるよ。
― 回想/黄砂の村 ―
私も専門家ではないですが、物資がない時の治療法なんかも教えてくれた教官がいたので。
[エレオノーレ>>134に任され、オズワルド>>138の手当てを手伝った。出来るだけ傷に障らないよう気をつけながら丁寧に。希望に添えていたならいいのだけれど]
……痛みが早く引きますように。
[怪我でも病でも精神力が一番の要だという信念を持った医官だった。その教えに従い、最後は触れるか触れないかの位置に掌を置いておまじないのようにそっと唱えておいた]
早く落ち着かれますように。
[ジークムントが目覚める前には、その額にも同じようにして。彼らが目覚めて話を始める段になると、邪魔にならないよう部屋の外に出た]
いや、あれだけいたから誰かしらはいるんじゃねえかと思ってた。
[皆、思い思いに動き過ぎだと内心で肩を竦める。だが知恵のある相手ならばこれだけ人が集まった勢力の拠点などは襲わない気がする。どこかへ出かけて動いている相手を一つ一つ狙い撃ちにする方がいい。この動きは、今いないのを知っていたのか、それとも]
不可解で異形がどうとは聞いたが、襲った奴、指揮は人間かどうか判るか?
わかんねーならわかんねーでいい。無理はすんな。
[好き勝手動いている人間が多いと判っている相手の行動か]
ヴァンダーファルケ、敵の規模は分かるか?
エレオノーレは戻ってくれるようだが、規模によっては他の奴も戻ってもらわにゃならん。
[改めてエーヴァルトに状況を訊ね]
― 黄砂の村 ―
戻るべき場所はここってことか。
[今の自分が念じて戻れた場所が此処という、そんな感覚を信じるのなら大事な場所なのかも知れない。村が見える場所にたどり着けば、その場所からも激戦が繰り広げられようとしている空気を感じる]
って、感傷に浸ってる場合じゃなさそうだ。
[押し寄せる軍勢>>522と、迎え撃つ軍勢>>532。互いに弓兵を使って矢を放ち合う光景を遠視する。
何時の間にこっちにも兵隊が生えたのかは判らなかったが、クレメンスが塔を奪い、その後のシロウ達との攻塔戦での兵隊を思えば、大雑把に理解は出来た]
(とは言え、どうすんだ?
念じれば生えるのか。生やしてどうするんだ? 俺に一軍の指揮なんかできっか?)
[しばし逡巡した後]
― 塔 ―
[じりじりと、塔を覆う熱と煙で待機させていた兵達が徐々に姿を消していく]
ちっ、しぶてぇな…。
鉄砲隊、第二波用意!
[門で重歩兵と刃を交える甲冑武者、その背後に並んだ鉄砲隊に再度指示を出した]
怯むな、我らは不屈の魂を持つ
状況に屈するな、道は必ず開ける!
否、
[鼓舞すれば兵は応える。
刃揮う速度は増し、押し返す勢いも上がった]
撃て!
[鉄砲隊への号と共に、甲冑武者が左右へと割れる]
武者隊、紡錘陣形用意───
[甲冑武者に中央突破を目的とした陣形を取らせ、一斉射撃の後に重歩兵に向けて突進。
切り崩したその先、もう一段重歩兵が居並ぶことを予測していたのだが]
− 緑の神殿 −
[届けられた治療の指示に「患部を冷やす」があったけれど、それを実行するのは難しそうだった。
次善策として挙げられた固定は試してみる。
胸甲をあてがい、手に入る布や包帯できつく巻く。
ピアノを奏でる指は、案外と器用にその作業をこなした。
ふと思い出し、包帯の合間にイルマからもらったお護りの輪を挟む。
そうして布の端をグイと引っ張りながら、ソマリに話しかけていた。]
貴君がそうまでして贖罪にこだわる罪業とは何なのだ。
治療の間の痛みを紛らわすためと思って、話してみてはくれまいか。
……構成的には、騎馬兵と戦車兵。
戦車には、射手が乗っているようです。
規模は……全容視認には至りませんが、相当な規模かと。
[構成やら指揮官を問う声には、一先ず仔細は置いた説明を返す]
率いているのは……。
あれは、率いている、と言っていいのか。
先陣を切っているのは、黒い獣……恐らくは、狼です。
もっとも、色々と規格外のようですが。
うへぇ…出たぜ。
[軍団戦を願い、兵士の出現に陶酔すれば普通に一軍を呼び出すこともできたのかも知れない。が、無駄なところで冷静だったり、懐疑的だったりする性格が災いしたのか、沸いて出たのは凡そ一個中隊ぐらいの騎兵隊。
ただ、それはただの部隊ではない。
帝国で見た戦争狂いの女将軍が自らの趣味と欲望で集めたのではないかと思いたくもなる、正規でありながらお不正規部隊。ただ殺戮を欲するだけの血に餓えた野犬共の群――を参考にした張子の兵]
/*
ちなみに、騎兵は他で使いたいひといるかしら、というのもあり。
わざととらなかったんだが、なんか予想を超えたのきたwwww
− 黄砂の村 −
[村側から矢の斉射が返ってくる。
射倒された獣たちがギャンと吠えて乗り手を振り飛ばした。
迎撃の半月に陣を張る槍兵を見れば、狼騎兵たちは蜘蛛の子を散らすように列を乱して戦域を拡散し、その後方から武装戦車の群れが飛び出す。
松明を掲げ、車軸から刃を突き出したチャリオットは、長柄武器を抱えた妖魔を乗せ、恐怖を知らぬげに槍兵へと突貫する。]
全軍、敵軍勢に全力前進の突撃!!
[戦場の一角から突如として沸いた百未満の軍勢に、村を背負った防衛隊、火矢から次の行動に移しているかも知れない攻撃隊、それぞれがどう反応し、対処したか。枯れ果てた大地からの恵みとしての収穫物を率いた徒歩の...は、異形の軍団に向けて大きく腕を振ってただ突進を命じた]
目に付く化け物を殺し尽くして死ね!!
以上!!
[兵法のいろはも知らない立場としては、ただ一言、喧嘩の延長のように横殴りを命じた。
幸い、士気を気にする兵ではない。
生死を問う必要も無い。
殺し尽くすまで動き、殺され尽くすまで戦う、そんな木偶の軍を操って、自らも軍に紛れ込んだまま突進する]
− 温泉 −
[ゴーレムの脅威を排除し、宝珠を得たイルマは、レトの情報に従って、鎧を回収すべく温泉へと向かう。]
ここだー
[湯溜まりを一周。
白い湯煙の向こうにアイリの姿を見つけて、会釈した。]
こんにちは。
いい温泉ですね。
― 温泉 ―
[暫くは一人療養と、先ほど言われた事を考えていた。
戦う意思はいまだある。焦がれる思いも根を張ったまま。
行くと決めたから、覆す事は容易ではない。
なのに、そのまま、佳い女でいろと言われ、
女には女の強みがあると言われ、今更迷いが内に出来た。
手が足りない事が聞こえはしたものの、
迷いは死を招くからこそ、自分の中で消化しなければならない。]
ならばジェフロイは、わたしの枷になるのだろうか。
……いや、わたしの道を遮る事は、奴はしない。
[そう口にされて、それを信じたからこそ手を取った。
そこに偽りないのなら、ではこの内に巣食う迷いは何だと自問して。]
……。
[少しだけ眉根を寄せた。
何故だか少し腹が立った。]
(敵大将が近くにいんなら、その首貰う迄だ――)
[率いた騎兵を隠れ蓑に用いつつ、村へ押し寄せる軍勢の中心へと単騎、ひた駆ける事となる]
うへぇ…!
[軍勢と共に敵の軍勢の一部にぶつかれば、目に付く構成された妖魔兵の額に短刀を縫うように差込み、駆け抜けていく]
信じていないんじゃない。
わたしがその道も悪くないと思っている事が――迷いか。
[ゆっくりと変えられていた内側に、
何時の間にという思いと、存在に。
揺さぶられる事に腹が立つ。
それを許容している自分にも。]
おれが通ってた士官学校にも、大きな温泉があって、今ではスパ・ローゼンて名前の娯楽施設として営業を──っと、そんな話してる場合じゃなくて、
銀色の鎧を見ませんでした?
この辺にあるって聞いてきたんだけど。
お湯の中とかないですかねえ?
[指差してみて。
お湯の中のアイリのシルエットが目にはいった。]
わたしは女である事は否定できない。
ならば――… 受け入れてしまおう。
[そのままで良いと言われたが、
そのままでは居られない。
もっと上へ、高みへと。
性差も想いも何もかも飲み込んで
覆せる程に更に高い高い場所へ―――。
昇華が済めば湯を出て服を取った。
衣装を正せば、傷口の痛みも薄れたように思った。]
村に食い入ったか。
遅れたっ。
[遅れて飛び込んだ一軍に対して、迎撃の軍勢>>554がいれば、そこと交戦に入る]
(うわーい。乱戦だー)
[火急を告げられた時にすぐ戻っていればと思いつつも、自分では無理だなとも思う。が]
あのわんこが、有象無象と戦って満足するかは怪しい。
エーヴァルト、待ってろよ!!
[指揮官を狙うなら、エーヴァルトが危険を考え、単身村へと飛び込みに向かって行った。ただ順風にそこへとたどり着けるかはかなり怪しい]
―礼拝堂―
[礼拝堂の裏手までまわって貯蔵庫を発見し、目的のまるまるとしたチーズを獲得していたその時。]
…ん?
[何やら聞こえてくる声があわただしい。
未だ一度も行ってない我が陣営の拠点だが、ひとまずそちらに向かった人数と戦況の様子を見て動きを決めようと、思案気に首を傾げた。]
────………
[話を促す声に返るのは沈黙。
けれどそれは然程長くは無く、ゆるゆると痛みに耐えながら息を吐く合間にぽつりぽつりと紡ぎ落とされる]
私は、──を護るために 在るという のに、
なにひとつ、 職分を…っく…果たせていない。
戦うことこそが 本分であるのに なにも……… ッ──
私にとって、戦うことが…ぅ…くっ…為すべきことで あり、
その罪 を 雪ぐ方法 なの だ…。
[荒い息を吐く合間故に紡がれる言葉は時折掠れ。
呻き声も混じりゆく]
― 黄砂の村 ―
[斉射の攻撃は効果を上げるものの、狼騎兵が拡散するのは想定外。
だが、ここにいるのは自分だけではない、と念じて目の前に集中する]
槍兵隊、密集、構え!
突破を許すな!
弓兵隊、隊をまとめて援護射撃!
……乗り手を狙え!
[戦車の突貫、止めるだけでもたやすくはない。
刃に貫かれた兵が消え、陣は僅かに揺らぐものの。
密集陣形に切り替えることで、どうにか即時の突破は凌ぐ。
弓兵隊は長柄武器振るう妖魔を狙わせ、援護に徹するが。
恐れ知らぬ妖魔を相手に、どれだけ凌げるかは、未知数]
やはり、こういうのは慣れ……。
[慣れんな、と。
言いかける言葉を遮るように、視界を掠める、黒。
鮮やかに翻るそれがこちらに向かっている、と認識するのと、その跳躍はどちらが先か]
……ちっ!
[舌打ち一つ。
条件反射で掲げたのは、イルマの守りの輪のつけられた左腕。
その一方で右の手は、先に見つけた短刀を抜き放っていた]
わたしは女である事は否定できない。
ならば――… 受け入れてしまおう。
[そのままで良いと言われたが、
そのままでは居られない。
もっと上へ、高みへと。
性差も想いも何もかも飲み込んで
覆せる程に更に高い高い場所へ。]
― 赤の宮殿 ―
[風が、吹き付ける。
戦場を吹き荒れ、刈りつくす剣鬼の風が。
飛び込んでくる暴風の動きは、見慣れているものとは違い
微妙に間合いの感覚を狂わされる。
思わぬタイミングで、思わぬ方向に銀光が走るのを見て、
咄嗟に取った行動は、ハルバードの頭を地面に打ち付けることだった。
一歩も動かぬまま、重厚な得物を盾替わりに、
横なぎの一閃を受け止め、しのぐ。
飛び散る火花が、いくらか足に跳ねた。]
―――そんな吹き方じゃ、
おまえの求める『力』は手に入らねぇぜ。
[斧を防御に使えば、すぐには攻撃に移れない。
刃が離れていくより先に前へ押し出して、
体勢を崩すよう狙うのが、せいぜいのところ。
それでも焦りはない。
狂える風に巻かれながら、一撃で断ち切るべく機を窺う]
― 塔の正面 ―
[敵を漏らさぬようにと動く手筈の攻略部隊。だがその隊も守備兵と外より襲撃する兵に予想以上に出血を強いられた。
ならばこのまま燻されて終わるという未来を想像するのはいささか楽観的といわざるを得ない。
そしてその予測通りに、迎撃するように構えた正面の部隊は守将の指示>>475による点攻撃ではなく面攻撃による至近距離からの発砲。それに加えて鎧武者の斬りこみに大きく削り取られる
だがそれだけならばまだしばし持ち堪えられた。鎧武者の機動力、死体を扱うことにより足場の悪さ地を敵に与える配置。迎撃態勢ということによる一時的な数の利などの理由があったが、ただそれを手をこまねいてみているものが外にはいなかった]
[それは奇襲>>482でありながらも、正攻法ですらある攻撃
もしこの場に意志あるものがあれば、気圧されるほどの気迫すら感じたか。
正面と側面からの攻撃に堪えられるだけの陣の厚みもない。いや、あったとしても、指揮官の気迫>>479の乗った用兵を防げたかはわからない。
だが今ある現実として、押し込まれ飛ばされ潰されて、包囲迎撃するために広げていた右の翼が折れ、勢いがやや収まったところで中央の重歩兵がようやく奇襲部隊をいなし、生き残った弓隊が奇襲部隊の指揮官めがけて弓を斉射をしかけるが、それは最後の抵抗という態でしかなく。
更に道を斬り開かんとする決定的なタイミングでの突撃>>548を受け、隊形は崩れ数もない正面部隊はもうひと押しで完全に崩壊にまで陥りちりぢりとなり隊ではなくすでに個別の抵抗になるまで弱まっていった。
そうまでして一時でも長く抵抗を続ける正面の部隊が作り出そうとしていたものといえば時間を得るため、先ほどまで追っていた別働隊とすれ違うようにしてこちらに現れた奇襲部隊を自分たちの将が叩き潰す時間を作るため。]
ああ、頼む。
[ユーリエ>>~292に返す声は、直前に言いかけられた言葉のために、やや複雑なものを帯びた。
もっとも、そこに煩わされるほど、子供ではないだろう、と。
自分自身に言い聞かせつつ、意識を切り替える]
ああ、黒い狼だが。
それがどうか、したか?
[エレオノーレ>>~294に暢気に返したのは、当の黒狼と接触するより少しだけ前のこと]
採寸!?
いやそれより、ちょ、っ
向こう向け!!!
肌を晒せる相手は一人だけだ!!
[お湯をかけてつつイルマが向こうを向いたら、
置いていた衣装を身につけた。]
あ? 襲撃…?
しかも黒い狼って、あいつかよ。
[橋の上で刃を交えたトールの顔が浮かぶ]
単体でも厄介だってのに、
今回は軍隊付ってか。面倒だぁな…。
……その通り、です。
なんというか、幻想物語にでも、出てきそうな面々が相手ですよ。
[驚き帯びた元首の声に。>>~297
返す言葉は、微妙にため息まじりだった]
/*
やばい 昨日色々あわただしくて結局眠ったの2時なのに5時に起こされてそのあと昼寝もできず でな? 軍団指揮ロールも挑戦してみたいんだけど ねむくて な? ろくなロールがかけないどころかへんなことしそうでこわい
[暴風に相対している間に、拠点が襲撃されているとの報が入る。
エーヴァルトが防衛の指揮を執り、
エレオノーレが救援に行くというのを聞けば、
そちらに任せた、と気軽な声をかけた]
悪いな。ちと、手が離せねぇ。
いざとなりゃ、村くらい捨ててもいいだろ。
死ぬなよ。
[お決まりの一言。]
― 塔の裏手 ―
ここに屍を晒せぇい!!
[大上段より振り下ろす六角棒は容赦なく敵と冠するものを殴殺していき、将につられた直衛隊は阻む敵を蹴散らしていく。
逃げるは追わず、だが阻むは容赦なく殺しつくし死の行軍は土嚢より侵入した部隊を合流させ、塔の正面をめざし進撃をする
未だ闘気を保っているとはいえ、その数は当初の半数をすでに割っていた。
左腕の傷には血止めは施されておらず、左わき腹の傷は開き、ぬるりと血が服を汚す
そして己の意識という形で作られた兵が削られたことで、同じく意識の力で身にまとわせていた鎧が半透明にぼやけていることに...は気づいていない。囚われているものの目には気づくことができなかった//]
− 黄砂の村 −
[エーヴァルトが金属の輪を握った左手を振り上げた。
狼の牙が向かったのは彼の首だったが、その動きに狙いは外されて体当たり気味にぶつかることになる。
押し倒せたならのしかからんとした黒狼は、刃の存在を感知して素早く飛び退った。]
…ガルル
[強い気をもった者たちが参集しつつあるのを感じる。
兵を指揮し、混乱を収拾しようとする声もある。
やはりここが彼らの本拠地なのだろう。
黒狼は笑いにも似せて口の端を捲り上げた。]
[だが、黒い狼の声を聞けば、げ、と目を剥いた。]
あンのやろ。勝手に餌食いに行きやがったか。
そいつがおれの知ってる
くっそ…なんとか持ちこたえるなり追い払うなりしてくれ!
[こちらからは原始的な突撃からの、粗暴な乱戦。
低級妖魔が数多く居る軍勢相手だからこそなのだろうか。
組織的な攻撃と言えば、せいぜい一対一で戦う程ではないぐらいしか言えないんじゃないかと思わせるような、百人未満の一軍は馬上から穂先を思い思いに突き出しては、敵兵を屠っていく。一方で馬から落ちたか失ったかした一団は敵のチャリオットを横倒しにし、即席の防馬柵を組んでいる。
木偶であっても戦争の仕方はそれなりにあるらしい。
ただ、今は勢いの差だけで優勢を維持しているが、主力に食い下がるには兵力も指揮能力も足りていない]
くぅぅぅっ!!
[引き連れた軍の奮闘を横目に、自身は村の外壁に向かいかけるが、ウルフライダーの一群に邪魔をされてなかなか突破できないでいる]
〜〜〜〜〜〜〜〜〜…………。
すまない、ちょっと色々あった。
[傷とか温泉とか見られたとかよりどりだったが、一言に纏めた。]
本陣が襲われているのか…。
人数が揃っているようなら、手を引いておく。
怪我のこともある。今は逆に邪魔になりかねない。
[本陣へ行くのはそれもあって躊躇われていた。]
黒い狼が出たら――
[逃げろ!!と言いかけて止める。恐らく視界に入ったら逃げる事は難しいだろう]
生き延びる事を考えてろ!!
[焦って思考が纏まらない]
[弾きあげた刃が、眩しく陽を弾いて回転する>>511
刃の軌跡を追って振り仰ぐ刹那、
友の目が吸い寄せられるように空へ向けられるのを視界に捉えた。
思わずその視線を追うように、同じく刃を見送ったのは一瞬のこと。
振り抜いた勢いのまま、自らの剣をもまた後ろへ放った。
地面に落ちる音を待たずに、前へ駆け出す───まだ、だ]
っ、ギィ、
[低くした姿勢を押し出すように、前へ。
名を呼びながら、一歩引いた友の方へと間を詰める。
…ああ、いつかとこれは同じだ。
あの時使ったのは、確か剣の鞘だったか。
記憶が脳裏に交錯したのは一瞬のこと。
握り締めた右の拳を、鳩尾目掛けて突き出した]
帰って───、こい。
[同時に彼の右肩を掴むように左腕を伸ばす。
左肩が痛もうと全力で手を伸ばした。
友を支えるように、抱えるようにして身体を近づける。
心音を近づけ、まなざしを、声を───届ける]
お前にそのような場所は、似合わん!!!
[ギィは誇り高き男だ。
己の意思を以って、今と対峙することの出来る男だ。
その誇り高さを穢す者に怒りを込め、
友を腕に引き戻さんと、彼を抱きかかえるように腕を*伸ばした*]
[よく聞けばどうやらエーヴァルトとエレオノーレの二人が軍勢を出しているらしい。
相対するは一人―――一匹?]
…黒狼?
[軍勢の人数が足りているならば、下手に加われば戦況を悪い方に乱すか。
だが、随分物珍しいものがいるらしいと聞けば、少し興味がわいた。]
へぇ…みたことないな。
野次馬しに行くか悩むね。
[ウォレンの言葉からはとてもヤバそうな相手のようです]
[エレオノーレとエーヴァルト、と
本拠地にいる戦力をもう一度検討して、少々眉をひそめた。]
銀の武器でもありゃなんとか。
毒も聞くだろうが…
[呟きを意識の声に垂れ流しつつ、
あれ、と何かに気づいて首を傾げた。
今の戦況にはまるで関係ないことだけれども―――]
げ、例のオズワルドの知り合いか?
そりゃ拙いな…。
───っとぉ、悪ぃ、俺も集中しなきゃなんねぇな。
爺のお出ましだ。
− 緑の神殿 −
[消耗に耐えながら紡がれるソマリの告白。
責任感の強さを感じさせる悔恨の声音。]
貴君は重荷を背負っているのだな…
わたしにそれを肩代わりすることはできない。
ただ…、貴君の人生にわずかながらでも関わった者の言葉として聞いてほしい。
護るものがある限り、我々は罪に跪くより、それを護ることに全力を尽くさねばならぬ。
裁きは死して後、受け容れるべきもの。
そうではないだろうか?
― 赤の宮殿 ―
……っ!
[逆手構えの一閃は、振り切るより先、重厚な刃に押し止められる。
伝わる衝撃に顔を顰めるのは、一瞬]
……は。
んな理屈は、今はどーでもいいんですよぃ。
戦ってぶつかって。
それ例外に、手段はないんですから、な。
[求めているのは、埋まるはずもない距離を越えること。
それでも、今の風は頑なにそれを望む]
(こっちに行って…)
[馬から降りていたウルフライダーの繰り出す槍を伏せてかわし、そのまま片手で掴み、起き上がる事も無く、手繰り寄せるように身体を前方へと運ぶ。距離を詰められた相手が槍を捨てるか、腰の剣を抜くか迷うその瞬間――]
――――。
[残った片手、逆手で握っていた短刀をその喉元へと縫い込むように滑らせる。
鼻先にまで届いた吐き出された獣臭い息が、噴射する血の臭いに掻き消される]
(次はこっちに…)
[その馬の背に駆け上り、そこからそのまま、近くに居た別のウルフライダーの背中へと飛び移る。背中にしがみつくように乗り移ったその時には、そのウルフライダーの眉間にも短刀が深々と突き刺さっており、すぐさま引き抜けば赤い花が咲き、咲いたままのその背中を押して馬上から突き落とす]
/*
あちこちのシーンを思い出そうと見に行くたびに
うっかり読みふけり掛ける罠よ。
3エピを見に行って、 どきどきした。
[いずれにせよ、逆手構えのままでは不利、と。
一度後ろへ跳び退さり、構えを変える]
他に方法なくて、それが必要言われてるんなら、その通りに動くんが、一番手っ取り早いですからな。
……だから、その通りにやらせてもらいま。
[低く構えたまま、そう言い放ち。
同時、踏み切る。
真っ向勝負のみで勝ちきれないのは実体験ずみ。
だからと言って、軽い搦め手だけでも押し切れる相手ではない。
それと知っているからこそ、『最上級』と見なしている。
ここを撃ち抜くのが、望みへ一番近づける、とは本能的な認識で]
……っせい!
[一度あけた距離を詰めつつ、太刀は後ろ向きにくるり返して大上段へと構えを変える。
止めてくる、という予想はある。
そこまで織り込んだ上で、あえて隙の多い斬り下しの一撃を打ち込んだ]
― 黄砂の村 ―
迷ったら行ってみよーか
[戦利品のチーズも納品せねばならないので、どうせ次は村にいくつもりだったわけで。
一歩踏み出し村へと訪れれば、そこは戦場だった。
獣の軍勢と戦ってるエレオノーレとエーヴァルト。
少し離れたところに出たので、チーズの入った袋を酒瓶のあたりに放って。
見る限り、劣勢というわけでもなさそうなので、戦況を注視するにとどめることにする。]
黒狼、黒狼、と
[といいながら、きょろきょろ珍しい黒狼さんとやらをさがしていた。
野次馬根性丸出しである]
― 黄砂の村 ―
[掲げた輪は、守りの力を発揮したか。
黒狼の牙は逸れ、態勢崩れ押し倒される形となるものの、手にした刃に黒狼は飛び退いて]
……ち。
どうやら、相当に厄介な相手を引いたようだ、な。
[意識を飛び交う情報を総括すると、『とてつもなく面倒』な相手であるらしい。
どうにも、そんなものにばかり当たる、と。
自分の引きに、呆れ半分、嘆き半分の呟きを落としつつ、それでも]
だからと言って。
……その不運甘んじる気はないが、な。
[笑うようにも見える様子。
それに、何かキレかけるのを抑えながら。
一つ息を吐き、刃を手にした右手に力を込めた]
[妖魔たちは、転倒した味方の戦車にも火矢を放ってバリケードを壊さんとしたり、集団でひとりの兵に群がりかかったり、餓えた獣が味方を喰ったりしてカオスを助長していた。
エレオノーレが指揮官のひとりとみなすと、下卑た声を上げながら鉤つきの縄を振り回して捉えようとする妖魔も寄って来る。]
……どこまでやれるかは、未知数だが。
善処は、する。
[ここまで連続して警告を投げられるって、一体なんなんだ、と。
一瞬だけ考えつつ、返せたのは、こんな言葉ひとつ、だった]
[ウルフライダーの一団と渡り合い、比較的活きのいい馬を見繕い、そのまま手綱を取って駆ける]
(わんこめ…手負いのエーヴァルトを見つけたらどうする気だ?)
[トールの目的が何を主眼に置いているのか判断できていない今は、せめてどちらかを、もしくは二人を探すべく、馬を走らせて駆けつけようと急がせた]
― 砂漠の町 ―
[意識の空白が、動きの遅れを招く。
同時に、相手の動きにも虚をつかれる。
投げ出された刃が、あの日の銀の剣に重なった。
―――あの日?
ふと、記憶が揺らぐ。
そこに、]
ぐ…ぅ …
[強い一撃が、鳩尾に深く食い込んだ。]
[喘ぎ、咳き込む体を、支える腕がある。
間近よりかけられる声がある。
呼びかける声音に心が揺れかけ
――― 冷たく、暗い意識がそれを覆った。]
… 共に行くなど、できるものか。
[最初は囁くほどの声音で。]
わたしは、おまえから奪ったのだぞ?
おまえから、なにもかもを奪ってわたしの理想を求め、
結局、なにもなしえなかったのだぞ?
わたしが、 おまえの手をとれるわけなどなかろう!
[最後には振り絞るように叫んで、伸ばされた手を払った。]
― 塔の正面 ―
うぉおおおりゃぁ!
[自身もまたひとつの肉弾となって、土嚢を乗せた肩口から勢いと気迫をぶちかまし――重歩兵を弾き飛ばす。
全力を注ぎ込んで残った勢いで一緒に倒れ込んで、逃しきれなかった衝撃から覚めようと数度頭を振る。
激突で陣形を崩しはしたものの、ダウンを奪った重歩兵以外にもまだ残ってる相手は多い。
それに対処しようとすればとどめを刺している余裕は無い……が、そうすぐに起き上がれるようなものではないだろうから緊急を要しない。
それよりも――]
シロウ――!
……ったく、
[斬り結びに来る重歩兵に長剣を合わせ、受け流し、体勢を入れ替える
そのとき、門を塞ぐ鎧の壁が綻んだ隙間に垣間見えた、並び立てる者の姿と、届いた声。
無事を願い、生還を果たした――彼女にとって2人目の相手となるわけだが、喜んでばかりいられる状況でもなく]
…っ!?
このぉ! ……ぅわっぷ!
――にゃろ、砂が滴るいい女とか絵になんないわ。
[弓隊の斉射(>>574)の構えを見れば足元の土嚢を拾い上げ盾にする――が、受け止めるのは成功したものの土嚢が破れて頭から砂をかぶる羽目になったのは、彼女にしては画竜点睛を欠いた。
何かしら気が緩まる要素があったのかもしれない。]
[エーヴァルトの方に目を転じれば、大きな黒狼がいた。]
ぁー
確かに、狼としては規格外っぽい。
[エーヴァルトも負けてない様子に、近寄りかけてやめた。
水を差すのもどうか、という雰囲気を感じたからだ。]
ヤバくなったら、だね。
[戦うことを仕事とする男はそーゆーことに拘ることが多いというのを経験的に知っていたので、エーヴァルトがどうかは知らなかったが、目を転じてエレオノーレの方に注意を向けた。]
− 黄砂の村 −
[黒狼は、短い刀を構えるエーヴァルトの周囲をぐるぐると回って隙を窺う。
不意に足に噛みつこうとしたり、速度を変えたりして相手を休ませない。
そして、機をみて再び飛びかかった。
前脚を伸ばした長い跳躍姿勢。
双眸が紅に煌めく。]
一応居るから。
ヤバくなったらちゃんと呻いてね。
私にどうにかできる気もしないけど。
[善処するといった人に軽ーい声がかかった。]
[軍同士の戦いは、防衛側がどこまでやっているかにもよるが、加勢として連れた自身の軍は、時間の経過と共に不利に陥っていく>>593のは必須]
捨て駒上等…。
[木偶の一騎はあの女将軍を模したつもりだったが、実力は天地だったらしく真っ先に首が飛んだのは見ていた。ちょっとスカっとしてしまったのは内緒だ]
あっちにしとけよ、首は無くてもぼいんぼいんだっただろ。
今ならまだ温かいぜ。
[そんな軽口を零したのは、向けられる視線の幾つかが下卑たもの>>593が混ざっていたからか。鉤つきの縄を持つ妖魔に向かって駆け出し、一度フェイントをかけて横に飛ぶ。動きに遅れたまま追うようにして飛んだ縄先にウルフライダーの先頭の一騎が絡め取られ、馬に放り出される]
馬か!
[妖魔達は周囲の木偶に任せ、自身はそのままライダー達の下へと駆けていく→>>587]
俺はエーヴァルトのサポートに向かう!!
他は知らん!!
[乱戦の最中であるせいか、届く会話を拾いきれず、把握しきれない]
―黄砂の村―
[村の護り手としては、既にそれなりの人数が居るようだが
黒狼は、思っていた以上にやばい奴らしい]
俺あの時、そんなに危険な奴と対峙してたのかよ…。
[道理であの破壊力と気迫な訳だ、と、妙な感慨と共に
橋での遣り取りを思い出す]
まあ、手が多いに越したことはねぇだろ。
[結局そんな結論で村に向かった。
そして村に着いた途端、最初に目に入ったのが―――]
[ウルフライダーの一団と渡り合い>>587、比較的活きのいい馬を見繕い、そのまま手綱を取って駆ける]
(わんこめ…手負いのエーヴァルトを見つけたらどうする気だ?)
[トールの目的が何を主眼に置いているのか判断できていない今は、せめてどちらかを、もしくは二人を探すべく、馬を走らせて駆けつけようと急がせた]
ん、何か落ちているぞ。
…イルマ殿の物か?
[ふとイルマの傍に落ちている玉に気付くと、拾い上げて掲げてみた。
宝石の類のようにも見えてくるり回して首を傾げる。]
― 緑の聖殿 ―
[背の固定は手際よく為され、気づけばエレオノーレもまたこの場を立ち去ったようだった]
囚われ て …?
わたし、は、 とらわれて など
[自らの意思で為していると、そう言い切ることは無くことばは途切れる。
戦うことこそが本分であり。
戦うことこそが贖罪であり。
出来ずにいた為すべきことがそこに在る]
戦えば護られ、罪も雪がれる。
何の問題が あると
[ちり、と脳の奥が焼けるように疼き、軽く眉根を寄せた]
― 黄砂の村 ―
[近い所にいるレト>>602に気づく余裕はなく。
意識を介してかかる声にも、すぐに返すのは辛い状況]
……くっ……。
[こちらを撹乱するかのような動き。
小さな疲労と傷が積み重なる。
このままでは消耗戦になる、と。
そんな事を思うのと、黒狼が跳んだのは、ほぼ同時だった]
……このっ……いい加減にっ!
[基本的に、我慢強い気質をしている心算だった。
相棒が、普段のほほんとしているくせにちょっとの衝撃でかっ飛ぶタイプだったから、自然と抑えがちになっていただけ、とも言うのだが。
意識の上での警告も、聞こえてはいたが。
身を守るだけではどうにもなるまい、と。
飛び掛る動きを会えて避ける事はせず、迎え撃つように短刀を横に薙ぐ。
……無茶しいの相方は、やっぱり無茶しい属性持ちだった。らしい]
― 黄砂の村 ―
ツーマンセル!
二人一組で確実に潰す方針で!!
[たどりついたときには既に混戦模様。
呼び出した軍勢は歩兵部隊。まだ勢いがこちらにあるのを見て、機動力より確実性を求めて混戦の中に進ませた。
自分も一歩引いたところでナイフを手にしている]
[即座に起き上がる。敵は先ほどまで乗っていた自分の馬の向こう側。
もう少しすれば、危機を感じて馬が走り去るだろう。
その瞬間は、たかだか数秒。しかし数分にも感じ取れるほどの長さの間に幾多ものシュミレートが行われ、はじめて...は小さく汗をかきながら、神経を研ぎ澄まし、針の穴をうがつほどの集中が必要とされる。
それが勝負の分かれ目となるだろうとは長年の勘が訴えている…にも関わらず、そこにもまた、"たたかえ"という口やかましい声が響く。それがわずかながらの集中を乱す。
そして―――馬が駆け抜けたところで、ちらつく死線を臆することなく踏み込む]
おおぉぉぉぉら!!!!
[右上段よりけさぎりに斬りおろすように、六角棒を振るった//]
− 温泉 −
[アイリに声をかけられて、おそるおそるといった風情で指をおろす。]
もう、他にいませんよねえ?
は、はい。 忘れろ──といわれると逆に思い出しちゃいそうだけど、なんとかします…
え、鎧どこ?! やったー
[少なくともその一瞬は直前のあれこれを忘れた。]
あ、そのキラキラしたのは、ゴーレムを倒してみつけたんです。
なんの鉱石かわからないけど、きっといいものですよ。
[祈りが終わって目を開けると、目の前には何も映っていない。
ただ闇が広がるばかり]
[此処はまだ夢なのだろうか?]
[ギィは――
ジークムントはどうなったのだろうか]
[他方、迎撃部隊はと言えば、突貫してきた戦車相手に一進一退。
カオスが助長されていき、更に指揮官の意識が向かいきれぬ状況下、どこまで阻めたか──14(20x1)]
― 赤の宮殿 ―
…なら、全部受け止めて弾いてやるさ。
[揺るがぬ風を睨み、斧刃を上げて構えなおす。
受け止められるか、は考えない。
ただ、嫌なやつの言葉が、なぜか耳の奥で響いた。]
誰に何を言われてるって?
おれ以外の命令聞くなんざ、つれない奴だな。
[構えを変えた相手へと軽口の調子で言い、
駆け来る相手の動きを注視する。]
[大上段から振り下ろされる太刀の一撃。
躱す、も先に攻撃を入れる、も選択肢にはなかった。
刃合わせるように斧刃を立て、
一撃を受け止めながら、反対側の柄をもって相手の胴を打ち据える。
あるいは、引き鉤で太刀を絡め取れればなお良い。
頭の中に動きを描いたところに、刃が落ちてくる。
掲げた斧にまずは高い音とともに衝撃が走った。]
― 塔の正面 ―
にゃろ、もう帰って来たかぃ。
ここで戦線組み直して――って!
おいッこるぁあっ!
シロウ! 戻すとか要らんことするんじゃないの!
――あぁもう!
あんたたちは残った敵を散らせたら離脱しなッ!
あたしはシロウを止めて来る!
[時間そのものはたいして経っていないのだろうけど、激戦を経て再会した男――そのシロウに顔を綻ばせる間もなく行ってしまった。
説得しようとしても立ち止まって聞いてくれそうもなかったので、手下に掃討と離脱を任せ、彼女は砂まみれの姿で追いかけて走りだした]
[女は緩く頭を振った]
[それを考えたところで仕方がない。
自分に出来ることは二人が必ず帰ってくると信じるだけ]
[否、最初から迷う必要はなかったのだ]
[彼らなら――
幼き頃より憧れ、尊敬していた彼らなら信じられる]
/*
本当にギィさまの拾いが素晴らしくてだね……。
やってて幸せを感じる。
見物人でも入っておいてよかった。
[傷ついても殺されても止まらぬ殺戮部隊。
味方の流れ矢を受けようと、火矢で鎧を焼かれようとも、立ちはだかるのが数倍もの相手であろうと、
殺戮の手を一切止めぬ一軍を、妖魔達はどう捉えただろうか。
村の中からも増え始める援護の勢いもあれば、状況は優位に傾くか――10(20x1)]
− 緑の神殿 −
戦うだけでは、足りない。
それが問題だ。
「より良くあることを考えないのは、ただの思考停止。
「先なんて知ったことじゃない」と、目を覆ってしゃがみこんでるだけだわ」
そう言ったひとがいた。
我々は立ち上がって、目を開かねばならぬ。
そのために、力を出し合うべく皆がいる。
どうか、 この手をとってくれまいか。
[治療を終えたソマリを立ち上がらせるべく、手を差し伸べた。]
[鎧に喜ぶ様子に、イルマの物かと思いつつ。]
ゴーレム…ああ、さっき誰かと倒したとか言っていた物か。
確かに綺麗な鉱石だな。宝石のようだ。
[何かに使う物だろうかと掲げてみる。
陽光を反射するばかりで、今は何もならなかったが。]
/*
暴風のに届かせる一撃を模索して、
あっちこっちひっくり返し中。
えんじゅ、すごいな。
対多バトルに説得に、うっかりコメディまで。
[エーヴァルトの指揮していた迎撃隊がカオスを極めた敵勢を大分減らしたのを確認したが、あと一押しか。
念じれば自分も出せるのかな、とふと思いたち]
…狩りの時間だよ
[低く囁くような声に誘われて出現するのは、軍隊というよりは小隊程度の人数。]
迅速に、確実に仕留めるように。
[例えるなら忍び装束が一番近いだろうか。
その一声を合図に、覆面の一団がカオスとなったケモノたちの中へと紛れ、最小限の動きで数を削っていく。]
右翼方向、集中的に殲滅を
[エーヴァルトたちの方へ妖魔たちが流れぬようにしながら、さてどれくらい効果があったか16(20x1)]
― 赤の宮殿 ―
[構え直しながら向けられる言葉に、風は何も言わない。
ただ、はしばみ色に、微か、揺らぐいろが掠めるだけ]
さぁて、誰かなんて、考えた事もありゃしません。
……そんな必要も、ないでしょし。
[実際、自分はそう思っているから、返す言葉に躊躇いなく。
振るう刃もまた同じ。
斬り下しの閃は予測していた通り、受け止められた。
伝わる衝撃は傷の癒えきらぬ腕に伝わり、太刀の刃が軽く、跳ねる。
その動きに逆らう事無く太刀を跳ね上げ、紫紺の柄から左手を外し。
先とは逆、上から下へと太刀を回して、取るのは右下向きの下段の構え──荒れ狂う太刀の形]
……オレは、ただ。
あん時に届かんかった高見が見れりゃ、それでいいっ……!
[無自覚、抑えていたものを言葉に変えながら、放つ一閃は斬り上げの太刀。
事前動作の大きさ、腕の負傷。
それらが隙というリスクとなる事は、今は意識から抜け落ちていた。
ただ、一撃。
全力込めて振るいたい、と。
亡き師を越えるという、封じ込めた願いとは異なる渇望が、身を突き動かしていた]
[黒狼とエーヴァルトの攻防が続いている一方で、エレオノーレらの対処により、妖魔の軍は数を減らし、士気を落とし、グスグスとしはじめている。
何かきっかけがあれば、雪崩をうって逃げ出すだろう。
14+10+16=目標値クリア]
[馬上にて交差する、一振りの軍刀と六角棒>>614。
受け流すような形で六角棒が動き、シロウもまたそれに逆らわず軍刀を滑らせて地面へと着地した。
バランスを取るために右膝を地につけていたが、すぐさま立ち上がり馬を挟んでクレメンスと相対する>>615。
シロウもまたその場からは動かない。
軍刀を構え直す間に馬の蹄が地面を叩き]
はああああっ!!
[視界が開けた直後に振り下ろされた六角棒を、左上に軍刀を掲げる形で受けた。
そのまま軍刀を逸らせるようにして切先を下げ、自分の右へと六角棒を受け流す。
受け流しきる直前に軍刀を軽く押し上げるように跳ね上げ、その勢いのまま切先で円を描くように軍刀を宙で滑らせて。
相手の右脇腹側から薙ぐべく軍刀を振るった//]
お前は、
[払われた手に、再び掴みかかろうとはしない。
隙のある動作だ…いや。構えてすらいない。
構えることすら忘れた風情で、視線だけを友へと据えた。
それだけが必要だと言わんばかりに、彼を見つめた]
お前の理想を追い、
私が──…それを成すを阻んだ。
私から大切なものたちを奪ったのはお前、
そしてお前の信じた理想を阻んだのは…私だ。違うか?
[お互いさまとまでは言わず、
けれど滲ませるほどの気安さを以って口元にだけ笑みを刷く。
視線は刃の鋭さで、友の上にひたと据えられたまま]
戦に華を求めるタイプじゃないの
[職種柄、声を張って鼓舞をするということはない。
隊の指揮をとるような時、ガチでやる時は殊更静かに仕事をするから、あまり目立たない。
確実に仕事をこなしていく即席の戦士の働きはこの場では十分だったようだ。]
終わったら”掃除”もよろしくー
[あらかた片付けば、鋭い表情はあっさりと消え、出現させた連中を便利使いしようとするのだった。]
けれど──それでも私は未だ諦めていない。
互いに奪い、奪われ壊しあっても。
大切なものは未だ残されているからだ。
────お前も。
お前も残されているからだ、ギィ。
それを奪おうというのなら、たとえお前でも赦さんぞ。
私から
― 黄砂の村 ―
[薙ぎの一閃、返るは確たる手応え。
けれど、それが導いたのは、想定外の硬直で]
……しまっ……!
[刃放して離れる、という所に意識は及ばず。
負傷の治りきらぬ身のこなしの鈍さが、それを助長して。
自ら、迫る牙を阻む術は──なかった]
[ウルフライダーから奪った騎馬を疾駆させ、村内の戦乱地域を駆け抜けながら、二人の下>>630に向かう。
遠投が利くだけの距離を狭められば、小さく腕を後ろに振って自分の頭上を超えさせるように高く大きく、空高々と香辛料の入った布袋をトールに向けて放り投げた]
わんこぉぉぉぉぉぉぉぉ!!
[それが時間をかけてゆっくりと落ちてくるまでの間に、馬で更に距離を詰めながら、両手に持った短刀をそれぞれエーヴァルトに迫るトールに目掛けて素早く投げる]
…我が生涯の
それくらいは、出来るのだろう…?
[挑発と信頼は表裏一体のものとして置かれてある。
男は最後は薄く笑みすら見せて、
まっすぐに、友へ向けて右の手を差し伸べた*]
だからその必要が要らないって言ってんの!
あぁもう、これで夢叶ってくれりゃいいけど……!
[ちゃんと腹を割って説く必要あるなと。
シロウが敵将と斬り結んだ以上はもうどうしようもなく、離れて行方を見守る。
両方の実力を知る以上、彼女にとって最悪なことにはならないはずだが――]
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