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次の日の朝、語り手 が無残な姿で発見された。
夜が明け、悪夢は現実のものとなった。
人狼は確かに存在するのだ。そしてその血腥い牙で我々を狙っている…。
人々は苦悩の末、最終手段を取る事にした。
投票により、1日に1人ずつ疑わしい者を処刑する。
例え無辜の犠牲者を出すことになろうとも…。
現在の生存者は、虹彩の精霊師 アルビン、颯凪の騎竜師 ローランド、修練生 アイリ、騎竜師見習い ミヒャエル、修練生 ヴェルザンディ、修練生 シメオン、修練生 リーゼロッテ、精霊師 バルタザール、星震の騎竜師 クリフの9名。
/*
角兎、遭遇のとこだけ書いておいたんですよね。良かった。
逃がしてしまった魔法生物と2dで再会&リベンジ戦も良いかなと思ったり。
― 本部 ―
いや、向こうのほうが一枚上手だったな。
これは鍛錬になりそうだな。速さ、というよりは小ささと小回りの良さが厄介だ。
[良い鍛錬になる>>1:321。というのは失敗からというのもなんだが、失敗したらしたでその動きをじっくりと見て次に備える必要はあってそう分析をする。
あの時点で視線での合図だけで取れる行動で考えれば特段ミヒャエルが悪かったとは思えない。しっかりとあわせた動き>>1:322をとってくれていた。
だから謝罪>>1:328は不要で次にいかそうと笑みを浮かべて]
…あいつは囚われたやつらを取り戻そうとしてここにきたわけではないよな?
となると偶然か。
[どちらかというとそっちが気になった。もし一角兎が本部に突っ込んでくればもう一射。と思って身構えていたがしばらくしても何もないようなので意識を解いた。
一応本部にいる面々に、警戒はもってもらうように伝えておくために、声をかけて推測を伝える]
― 本部 ―
いや、向こうのほうが一枚上手だったな。
これは鍛錬になりそうだな。速さ、というよりは小ささと小回りの良さが厄介だ。
[良い鍛錬になる>>1:321。というのは失敗からというのもなんだが、失敗したらしたでその動きをじっくりと見て次に備える必要はあってそう分析をする。
あの時点で視線での合図だけで取れる行動で考えれば特段ミヒャエルが悪かったとは思えない。しっかりとあわせた動き>>1:322をとってくれていた。
だから謝罪>>1:328は不要で次にいかそうと笑みを浮かべて]
…あいつは囚われたやつらを取り戻そうとしてここにきたわけではないよな?
となると偶然か。
[どちらかというとそっちが気になった。もし一角兎が本部に突っ込んでくればもう一射。と思って身構えていたがしばらくしても何もないようなので意識を解いた。
一応本部にいる面々に、警戒はもってもらうように伝えておくために、声をかけて推測を伝える]
/*
もうちょっと語彙力と筆の早ささえあれば、描写を丁寧に書けただろうに。
集中しているなら、視線は手の動きで誘導されて
次は茂みが揺れて飛び出してくるところかなって。
[一応の懸念を伝えた後]
さっき>>1:300のことだが。
教官のということは、ヒッツェシュライアー教官のとこのシエルであっているか?
[他に浮かぶ名前が出なかったので確認するように聞いてみつつ]
私は特設ステージのほうにいっていたが、そっちでは見てはいないな。いつも気づいたらいて気づいたらいない感じだからだが…こんな時にはぐれるとなると心配だな。
まぁ、教官はこの異変を逃さないように結界を張っているようだから学校内にはいると思うが…
[ドーム状に張られた結界を見上げるように空を見て]
…………あれじゃないか?
[なんかぽよんぽよん跳ねまわっている見覚えのある姿>>1:302を指で示しつつ首を傾げた。
そんなぐらいにリーゼロッテ>>1:326やヴェルザンディ>>1:332の姿が見えただろうか*]
虹彩の精霊師 アルビンは、虹彩の精霊師 アルビン を投票先に選びました。
修練生 アイリは、虹彩の精霊師 アルビン を投票先に選びました。
そうですよね。
折角捕まえたのに逃げられたら残念ですし。
私もさっき、ポケットから落ちそうになって焦っちゃいました。
精霊力強すぎるとこの子への影響も気になってきますし、預かって貰いたいなって。
[ヴェルザンディ>>1:332に頷きながら歩いて本部に到着。
した途端の捕り物に目を丸くする]
『ところでさぁ、アル』
なに?
『さっきから、結界に何か引っかかってるんだけど』
……引っかかってる?
『うん……引っかかってるというか、ぶつかってるというか……なんか、そんな感じ』
どの辺りで?
『ぁー……高いとこ』
― 中庭・本部近辺 ―
……は?
[うっかり変な声が出たのは許されてほしかった。
いやだって、張った結界の上の方にぶつかっている感触がある、なんていきなり盟約精霊に言われるとか、想定外すぎる]
上の方、って……。
[足を止めて、上を見る。
虹色の光彩が、きらきらと瞬いているのが見えた]
…………ええと。
[そこに何がいるのかはわかるが、この状況はどうしろと。
落下の衝撃を和らげるための降下系の術は相棒との連携のために取得しているが、高い所へ飛ぶ上昇系の術とは縁がないのだ。
しばし、どうしたものかと思いつつ上を見ていたが、その内、小さく息を吐いた]
[ふる、と小さく首を振る。
上空で、翼持つ魔法生物たちと遊んでいるらしき仔竜は、楽し気に見えて]
……遠い、なぁ。
[その様子に、ぽつ、と小さな呟きが零れて落ちた。**]
― 運動場 ―
あ、はい。でもそっちは俺より、後輩達が随分頑張ってくれてるので。
[ お菓子と魔法生物回収の事を言われると>>325そんな風に返して笑った。だから後方支援に徹するつもりというのは伝わっただろう。
青年が、そう行動しているのは、それが得意だからと言うばかりでも無かったけれど。 ]
[ 警戒されて自分では捕まえられない、というローランドの言葉には、少々疑問を感じたが、ツッコミは入れずに置いた。 ]
あ、そういえば...
[ そんな会話があったせいか、ローランドと別れてすぐ、先刻捕まえて、とりあえず騎竜の胴に装備した物入れの中に突っ込んだままだった魔法生物のことを思い出した。
逃げていないかと、ちらと、蓋を開けて覗いてみたら、子猿は丸まって呑気に居眠りしているようだ。 ]
本部の様子見がてら届けるか。
― 本部 ―
そうですね、兎は足が強い。
方向転換に合わせて動ければ良かったのですが。
[>>0頷き、分析する。
野生の兎は捕食者から逃れる為に一瞬で方向転換する事が出来る。
魔法生物と野生動物がどれだけ近い性質を持っているかは分からないが、角兎は見事に逃げおおせた。
兎の動きを予測する事も出来なくはないが、先に動いて読み違えるよりは追いすがる方がいいのだろうか。
けれどあの速度で移動する対象を追うにはまだまだ力不足で。
しかし、目の前で取り逃がしてしまったのは悔しい。
本部に集められた魔法生物の奪還の可能性は、ゼロとは言えないが。]
……あの大きさで、そこまで知恵が回るでしょうか?
[青年としては否定の方向だ。
身体の大きさ=知能の高さとは思っていないが、何方かというと無邪気な子供との遊びのように受け取っていた。
それでも用心するに越した事はないので、本部の面々に伝えるのに異は唱えない。]
[>>1そうして、先程の質問の話になる。]
ええ、そうです。
[確認する言葉に、流石に教官の名前を告げなかったのは省略し過ぎたかと思う。]
……そうですか。
この状況なので、早く見つかると良いのですが。
[彼は虹竜には会っていないらしい。
そのシエルが騒動の中心だとは言わない心算でいるので、心配を述べるに留め。]
結界を張っているのなら、この敷地内をくまなく探せば……。
[その時の青年の頭に浮かんでいたのはローラー作戦。
精霊師の力を借りれば、状況を報告しつつ、捜索も可能だろうかと。]
星震の騎竜師 クリフは、虹彩の精霊師 アルビン を投票先に選びました。
― 本部 ―
[途中の会話>>1:331で、一つ目は東洋竜と先輩に助けていただいたんです、という話をヴェルザンディにして、彼の先輩の名前も聞けていただろうか]
相変わらず豪快な。
[驚きながら思わず呟いて。
バルタザール>>1がこちらに気がついたなら、小さく頭を下げた*]
修練生 リーゼロッテは、虹彩の精霊師 アルビン を投票先に選びました。
……え?
[思っていたのだが、あれ、という言葉にバルタザールを見、
指し示す指先を見る。
そこにいるのは、確かに跳ね回るシエル──のように見えた。]
シエル……?
[仔竜と、更に他にも幾らかいるような気がする。
結界に跳ね返されては結界の方に飛び込む姿は微笑ましい光景ではあるが、青年の頭の中は大混乱でやって来た人物に気付く余裕がなかった。*]
─ 本部 ─
そうそう。
飛び跳ねるお菓子って初めてだから
どうするのがいいかってわかんないしねぇ。
[飛び跳ねるお菓子が初めてじゃない人の方が珍しいだろうけど
まぁその辺はおいとくとして。
リーゼロッテにとっては精霊力の心配もあると思えば
尚更預ける方が安心だろう。
そんな感じで二人一緒に本部へと向かったところ
繁みからばっと飛び出した兎が人に向かって駆けてく様を目撃することとなった。
残念ながら捕獲とは相成らなかったわけだが>>1:327]
あ。
バルタザールさん、ここにいたの。
さっきはお礼言いそびれちゃってごめんなさいね。
ステージ観に来てくれてありがとう。
って、何見てるの?
[先ほどのステージ付近で言いそびれていたお礼を、と声をかけたのだが
指で空を示している青年>>1を見て、首を傾げた**]
修練生 ヴェルザンディは、虹彩の精霊師 アルビン を投票先に選びました。
― 本部 ―
[自分の戦力と相手の動きとを分析して対策を練る。
悔しいのは当然いいのだが、失敗した理由を見出せるのは彼の性格>>9の美点だろうと考える]
魔法生物だからな。
それに大切に保管されているものをもっていきたいなんていう悪戯心をもったとしてもおかしくないと思うからな。
[自分としても計画的な犯行というよりは、場当たり的な物だと思っているので、知恵が回るというよりは、好奇心で行動した結果。は起こりえるぐらいの判断であった。]
― 竜舎 ―
[カルモと若竜達を引き連れて、となると流石に大所帯。
虹色のお菓子は食べないように、と言い含めているようなので、一旦竜舎で預かってもらうことにした。
竜の世話を手伝ってくれる職員が数名残っているのが見える]
ああ、すまないけれど、この仔達を預かってもらっても良いかな。
[校内で起きている状況は一応伝わっているらしく、願いは快く受け入れられた。
「早いところ収拾がつけばいいんですがねぇ」と声をかけられる]
まぁ何とかしてみるよ。
生徒達も頑張っているようだしね。
[だからこちらは頼むよ、と伝えて、カルモと共に竜舎を後にした]
さて、それじゃあ巡回しに行こうか。
[だいぶ離れてしまっていたが、そろそろ監督に戻らなければいけない。
混乱も落ち着いて回収に精を出す生徒がだいぶ増えただろうが、それ故にトラブルが起きないとも限らない。
ローランドはカルモを引き連れ、メイン会場となっている中庭へと**]
颯凪の騎竜師 ローランドは、虹彩の精霊師 アルビン を投票先に選びました。
……楽しそうで何よりだな。
学校の外までいっていたら流石にどうしようもなかったが見つかってよかった。魔法生物に襲われているわけでもないみたいだしな。
[戯れているというほうが正しいと思える様子だ]
というかあの結界は教官が張ったものだからな、おそらくこんなことしているのだから場所はわかったんじゃないか?
[この事件の元凶など知らぬので、バルタザールは単純に迷子の竜が見つかって安堵するようにいいつつ、保護者だってわかっただろうと判断するようにいう。
丁度その頃教官>>5>>6が呟いていることすらしらぬわけだが]
何かあったのか?
[思った以上に反応がおかしいミヒャエル>>12へと首を傾げた*]
騎竜師見習い ミヒャエルは、虹彩の精霊師 アルビン を投票先に選びました。
無事で何よりだ。
[軽く一礼するようにリーゼロッテ>>11へと礼を返し、一緒にやってきたヴェルザンディにも目を向けて]
いや、さっきはそれどころじゃなかったから問題ない。
あんな状態でステージの話をしてもいられなかったからな。
[あんな状態とは、彼女の父親が倒れた横で、という意味とこの事件が起きた直後という両方の意味がある]
行方不明だったらしい?シエル…ヒッツェシュライアー教官のところの竜が見つかったところだ。
[疑問符混じりだが、こっちも聞いた直後なのでそんないいかたになりつつもヴェルザンディの疑問>>14に応えて]
ステージのことでいうなら……いい動きだったな。
上半身のブレも少なくて、肺活量も増していた。見応えがあったぞ。
[ステージの観客としての感想をいうのであったが、やはり他とはずれていた気がする*]
…………そもそも、どうして急にお菓子や魔法生物が現れるようになったんだろうか。
[それはアイリが思案していることとは、些かずれていただろう。
だが、少年としては気になっていたことだった]
今ここにはお菓子が……いつもよりたくさんある。お祭りだからね。
ここにあるだけじゃだめだったのかなあ……、
もっと欲しくなったとしても、屋台やってる誰かに頼めばよかったのに。
[いかに探偵っぽい思案を始めようとも、
もちろん少年は本職探偵ではない。
そこまで考えたところでやっぱわからぬ、という心境になり、
ため息をついたのだった**]
[ 本部の方へ移動する途中、何やら屋台に集まってワイワイしている学生達の中に、同期の姿を見つけて高度を下げる。 ]
ダーフィト、どうしたんだ?え、迷子?
[ 鈴カステラを焼く匂いにつられて親と逸れた少年を保護したという。 ]
この辺りには親御さんは居なさそうなんだな?それじゃ一度、本部に連れていこう、俺も丁度、寄ろうと思ってたから。
[ そう申し出れば、感謝の言葉と共に、鈴カステラを三袋手渡された。青年への礼と、ノアへの駄賃、残る一袋は迷子の少年へということらしい。 ]
― 本部 ―
ですよね。
ローランド教官とかはあったりするでしょうか。
[珍しい可能性>>13を冗談半分で言ってみたり、世話になった先輩の名前を教わったりもして辿り着いた本部にて]
シエルって、アルビン先生の?
[こちらに気付かない様子の人の声>>12に、空を見上げてみる。答えはバルタザールの説明>>19が教えてくれた。
ちなみに精霊師学科に居た期間が短くて、呼び方が教官になる前の先生呼びは、直せないまま今に至っている**]
ああ、これ、丁度買おうと思ってたんだ。代金払わなくていいのか?
んー、それじゃ、あと五袋買ってく。本部の方にも何人か集まってるだろうし、差し入れにするよ。
[ 販売の再開も出来ず、だいぶ余っているらしい鈴カステラの山を見て、ここは同期の助け合い精神で、と、そう告げれば「悪いな」と言いながら、中身を少しおまけで増やした上で、五袋分の代金は相手も受け取ってくれた。 ]
さあ、お母さんを探しに行こう。竜には乗ったことあるかい?この竜は、とても優しいから、安心して。
[ さっきまで、ぐすぐすとベソをかいていたらしい少年は、騎竜の背に乗れると分かると分かりやすく目を輝かせて泣き止んでくれたので助かった。
鈴カステラのおやつを貰えたノアもご機嫌だ。 ]
― 中庭・本部近辺 ―
んん?
[ そうして、迷子一人と、鈴カステラの袋、魔法生物一匹を運んで、本部まで低空飛行...の、途中。ピー、と上空を見上げて鳴いたノアの声に視線を向ければ、虹の煌めきに囲まれた仔竜が目に入る。 ]
シエル...?
あ、ノア、ちょっと待て、先に本部に行かないと。
[ 「遊ぶ?遊ぶ?」と、わくわくした様子の騎竜を宥め、とにかく迷子だけは届けなければと本部へと向かい ]
ヒッツェシュライアー教官?
[ 空を見上げる人の姿を見つけ>>6青年は、その側へと降り立った。 ]
あの...
[ 近付くうち、垣間見えた表情に、何故か声をかけるのが躊躇われ、数刻迷った末に、騎竜から降りて、ゆっくり歩み寄る。 ]
/*
多角避けの心がどうしても拭えず&ここに落ちてるアルビンさんがいると拾わずには居られないふかふか心。
教官ばかりに絡んでいるように見えるのは気のせいではない!な...orz
― 本部 ―
[>>15瞬発力のトレーニングを検討した方がいいだろうか、とは頭に留めておく。
先輩達か、あるいは彼に効果的な訓練を相談してみるのも良いかもしれない。
知恵が回るかどうかと聞けば、悪戯心を持ってもおかしくないと返ってきて。]
……ふむ。
成程、そういうものですか。
[好奇心で動く事は、ある程度の知能を持った生物であればおかしくない。
魔法生物の生態に関してまだ知識が十分ではないなと感じる。
それを認識する事も成長の糧となるだろうが。]
……、そうです、ね。
[>>18何とかそれだけ答える。
この状況に対してどう動くのが正解か。
青年は事を納める為の方策を考えるべく、静かに頭を回していた。
騒動の中、ひっそりとシエルを見つけてアルビンの許に連れていけたら良かったのだが、魔法生物と行動しているところを見られてしまった。
視線を周囲に向ければ、彼以外にも気付いた人々がいる。
空を覆う物はないのだから、きっと此処以外でも見えている筈だ。
魔法生物たちを呼んだのはかれで、隠す必要も考えていないのだろう。
ここで変に隠そうとするのは逆効果だ。
幸い、現状でマイナスに受け取られる要素はない。]
教官にも居場所は伝わっているんですか。
それは良かった。
[精霊師の彼が言うのならそうなのだろう、と少し安堵を滲ませて。]
[しかし問われれば僅かに視線が泳ぐ。]
へっ?
いえ、かれが無事で、元気そうで良かったなと。
[それは真実思っているので嘘ではない。]
……シエルを教官のもとに連れて行ったり、魔法生物を捕らえたりした方がいいと思うんですが
あの高さの場所に行くのは、騎竜に乗るか、上昇系の術を使わないと厳しい、でしょうか。
[迷った末、彼や少女達に方策はあるか、と問うてみる。
周囲に来ていた彼の知り合いらしき生徒達―数か月前に次の過程に進んだので、修練生との交流は少ない―にも軽く会釈をして。
事態の収拾を図るには、シエルを教官のもとに送り届けた方がいい。
出来れば穏便に、かれの居場所を守れるように。
この場にいる生徒達は恐らくシエルの事を悪く思ったりしないだろうが、真実が詳らかになるまでは、シエルは対外的には迷子のままの方が望ましいのではないか、と。
先程のように、驚かせて誘導するのも手としてはあるが。
目の前で魔法生物を捕まえるのをシエルが見た場合の反応も気になるところではあった。*]
/*
ダーフィット先輩が動いてた。
拾って貰えて嬉しい。
シエルの事はアルビンさんが動かしてくれるから、飛んで話をしに行っててもいいかな、とは思ってる。
ミニゲームは続行出来るような方向性を何とかこう。
― 中庭 ―
[若竜達を竜舎に預けて身軽になったところで、荷から鈴カステラの袋を取り出す。
竜のスタンプがついた袋から鈴カステラを取り出し、カルモの口に投げ入れてやると美味しそうにもぐもぐしていた。
心なしか尻尾も揺れている]
……うん、野菜の風味も強すぎないし、丁度良い塩梅だね。
『クアー』
[『美味しいー、もっとー』
かぱー、と口を開けて強請るカルモに追加の鈴カステラを放り入れてやることしばし。
ふわりと空から虹色が降って来た]
[伸ばした手に着地したお菓子は、ぴょん、と一度その手から飛び出す]
おっと、
[逃がして堪るか、と咄嗟に鈴カステラの袋をお菓子の逃げる先に掲げた。
ひゅるる、と袋の中にお菓子が吸い込まれていく]
……お菓子と混ぜて大丈夫なんだったかな。
[しまったな、と思うも時既に遅し。
確認してもらうまで残りは食べないでおこう、と決めて、袋の中に落ちた虹色のお菓子を拾い上げてみた]
おや、これは……確か東国のお菓子じゃなかったかい?
『クア』
そうそう、桃まんだ。
こんなものまであるなんて…シエルは東国のことを知っているのかな。
それとも魔法生物が何か作用してるのか。
[異界から呼び込んだ、と言うなら様々なものがあってもおかしくはないのかもしれないけれど。
ここでは珍しいものだからそんな風に思ってしまう]
東国と言えば……あちらにも龍玉石から生まれた竜を騎竜としていた騎竜師がいたという話だったか。
もう100年以上も前の話だけれど。
[放浪中に東国を訪れた際に聞いた話。
当時は龍玉石から生まれた竜を、こうして目の当たりにするとは思ってもいなかった]
…と、しみじみ思い出している場合じゃあないね。
[桃まんは鈴カステラの袋に入れておくことにし、周囲を見遣りながら再び歩き出した*]
― 中庭 ―
[照れくさそうなシメオン>>4をにこにこと眺めた後。
彼の思案>>20に、そういえば、と瞬いた]
お菓子や魔法生物が現れる少し前に、虹色のきらきらを見たんだ。
多分、シエルちゃんが通り過ぎていったんだと思うけど。
[精霊師学科教官が世話する虹の仔竜のことは、シメオンも知っているだろう]
お菓子の虹色は、あの子に似ている気がする。
どうしてなのか、まではわからないけど……。
[お祭りの時には、よく屋台のお菓子をつまみ食いしていたというシエル。
そんなシエルを怒ったりする騎竜師見習いは、多分いない。
それなら、今までと今日は何が違ったんだろう?]
本当に欲しかったのは、お菓子じゃない、のかも?
[そんな風に推測して見るけれど、その先の何かは見えそうにない。
足元のココンが、考え込む相棒を不思議そうに見上げていたので、軽く頭を撫でて]
お菓子や魔法生物がたくさん集まったら、答えがわかったりしないかな。
[それらが一かたまりにくっついて、ぽーんと正解が現れるのを想像した]
[そんな勝手な想像を知ってか知らずか、ぽこん、と頭に当たるものがあった]
わっ! こ、これは――
[四角く切ったキャラメルみたいだ。
幸いまだ動きだそうとはせず、まっすぐ顔の前を落ちてくる]
/*
これ>>33がやりたいがために放浪設定を入れたと言っても過言ではないw
あとアルビン君の家名ネタ突っ込みたいけど、出来るかなぁ。
中の人はナタ様の生家の家系なんだろうな、とは思っている。
― 本部 ―
しかし、ああみるとやはり悪意があるというより遊んでいるように見えるな。
[それはシエルと一緒にという意味ではなく魔法生物についていう。じゃれあっているようにも見えるのはある。
そして教官まで伝わるだろうという言葉に安堵を滲ませて>>28いるが、様子がおかしいのはそれが理由ではないようだ。筋肉――眼球運動>>29が気になるのだが、]
まぁ、それはそうだが、上昇の術か。…適正もあるが、仮にあったとしても容易いことではない。術師にとって空を飛ぶのは結構大変でな。
跳ねるとかならまだできるんだが……効率がよくなくてな。
[騎竜師という存在がいる中で精霊師がわざわざ空中戦に秀でるよりも違う分野を伸ばしたほうがいいという実情もある。他の面々は対策があったかどうか。はあるが、自分はというと]
手荒になってしまうんだが…まぁ、あっちならいいか。
[別に空を飛ぶ必要もない。というのは代替ができるからで、精密に狙う技術を取るのも精霊師にとっては選択肢の一つだ。
じっと空を見上げ、右腕を振りかぶるようにそらした]
まぁ、私も最初はこういうのは苦手だったんだがな。
教官のおかげで随分マシになったものだ。
[叩き壊すほうは得意だったが、こういう細かい制御は苦手だった。そんな過去があるバルタザールはほろ苦い笑みと、成長に満足感もえながら、するするっと捕らえたそのまま魚に翼が生えた魔法生物を引き寄せた*]
捕まえたっ!
[このところ調子がいいみたいだ。
両手に包まれたキャラメルは少し跳ねるような素振りを見せたが、すぐ大人しくなる。
3つ目となったお菓子は、さすがにポケットからは落としそうだったので、空いた綿菓子の袋に入れることにした]
ふー。
なんにしても、これで解決に近付いてるといいんだけどね。
[一体どれくらいの数が散っているんだろうと、ぐるり周囲を見回した*]
― 屋台・ダーフィト視点 ―
それじゃ、頼むわ。
[>>21>>23同期に迷子を託す代わり、鈴カステラを渡し。
同期に竜の背に乗せた貰った迷子に手を振ってやりながら、思いついたようにもう一つを託す。]
あー、後さぁ。
ミヒャエルに会ったら伝えてくれよ。
今日じゃなくてもいいからさ。
[名を出した後輩は自分とは性質が逆で、足して二で割ったら丁度いいのではと言われる始末。
当初は控えめにしていたが、いつの間にか自分のお目付け役になっていた、弟分の一人である。
彼の兄はダーフィトの同好会の先輩だった。
確実に修練を積み、実力を伸ばして卒業試験も問題なく通過した優等生タイプだ。
彼の座学の授業のノートは試験前に同好会で取り合いになった程。
ミヒャエルがあの出来た兄と共に育って卑屈にならなかったのは幸いだが、どうにもあの枠に嵌まらなければ正しくないと考える傾向にある。
兄弟とはいえ、兄は兄、後輩は後輩なのだから違って当然だというのに。]
[きっとあの時も、背を押してやらなければ解決の為に動きたいのを抑えて医療班の到着を待った筈。
彼の兄ならきっとそうするからだ。]
別に失敗したっていい。
自分の正しいって思った事をやれってさ。
[間違えたら、自分が、周囲が正してくれる。
理屈でなく心で動けと。*]
― 中庭・本部近辺 ―
[空を見上げての物思い。
それは、不意の呼びかけ>>26に断ち切られた]
……え?
[惚けた声と共に振り返った先には、差し出される鈴カステラ。
ぱちくり、という感じで、ひとつ瞬いた後、反射的に受け取っていた]
あ……ありがとう。
えっと、きみは確か……。
[先日称号を得た生徒の一人だったよな、と思いつつ記憶を手繰る。
自身が担当する学科でなくとも、そこの一覧は一通り頭に叩き込んでいた]
……クリフくん……でしたか。
シエルがよく遊んでもらってる、ノアの相方さん。
[でしたよね? と問いながらゆるく首を傾ぐ。
空を見上げていた時に見えた陰りめいたものは、既になく。*]
― 本部 ―
あ、ヒッツェシュライアー教官の、です。
[それでも一応言い直してみたりはしながら。
魔法生物と戯れる姿を見て、うーん、と唸る]
そうですね。
子竜でもあんな風に魔法生物と一緒にいるのは危険でしょうか。
なんだか随分と楽しそうなので、見失わないようにしておくだけじゃ駄目なのかなと。
[自分は他に近寄る手段を持っていない、と問いかけてくる先輩>>28にも会釈をしながら答えて、小首を傾げた]
危ないなら保護してあげないと、ですよね。
― 中庭 ―
[桃まんを入れた鈴カステラの袋は再び荷へ戻して。
カルモの分は無事だったため、そちらは全部食べさせてしまった。
袋だけが残る]
次に見つけた時はこれに入れようか。
[そんなわけで入れ物として活用されることに]
おっ、
[反射的に止まる足。
つられてカルモもつんのめりそうになりながら足を止めていた。
横切ったものを見れば、ててて、と走るハムちゃんずの群れ。
背には小さな翼も生えていた]
飛ばないんだ。
[思わず出たのはそんな突っ込み。
足を止めてしまったこともあり、追うには既に距離もある。
仕方がない、と追わずに予定通りの道を行く*]
― 中庭・本部近辺 ―
[話をしているその背後でふわ、と揺らめく金糸雀色の光。
状況に退屈してきた鏡の精霊がぴょこぴょこしているお菓子や魔法生物にちょっかいをかけ始めたのだが、傍目には光の帯が勝手に動くという奇妙な光景が繰り広げられていた]
[光の帯はどちらも標的を捉え損ね、ちっ、と言わんばかりにゆらゆら揺れる。
あわせでしゃん、しゃらん、と響く小さな音色。
精霊の声に触れる事が叶う者であれば、
『うわー、やっぱぼくとあいつ相性わるー』
というぼやきのような声を捉える事もできるだろうが。*]
― 本部 ―
え、手荒って。
[何をする気だろうか、とバルタザール>>37をじっと見つめる。
突き上げられた掌から放たれたのは、繊細に編まれた精霊力で。ピンポイントに羽魚を掴んで引き寄せるのに息を呑んだ]
凄い…!見事な制御です。
これでこっちを気にしてくれたりはしない、かな?
[苦い笑み>>38には気づかず、今の技量への称賛だけを素直に出し伝え。
再び上空を見上げて目を細めた*]
― 本部 ―
[教官とリーゼロッテの関係性については不明であるため、言い替えていうこと>>22には深く考えないでおくために聞かないで流し]
こいつら自身が害意を与えたという情報は聞かないな。
捕らえるために走ってこけた。どこかにぶつかった。だとかはあるだろうけどな。
[両手の中で魚はピチピチ翼をパタパタしてるのを見下ろしつつ、推測程度にリーゼロッテへという。]
お菓子のほうが危険に思えたがな。例えばお菓子を食べたことでそのまま池にでも落ちたら助からない可能性が高いからな。
…まぁどうもその辺りは、こいつらが見ていたように思うんだがな。
[こいつら、というのは魔法生物のこと、このピチピチパタパタしてるやつのことである]
後、被害らしい被害といえば、折角の催しものが潰れた…いや、変更になった?ってぐらいか。
[被害というそんぐらいだが、魔法生物の脅威度というのは、正直さっぱりわかっていなかった*]
精霊師 バルタザールは、虹彩の精霊師 アルビン を投票先に選びました。
― 中庭・本部近辺 ―
はい。クリフ・バルトです。
[ 振り返った教官は一瞬驚いた様子だったが、すぐにいつも見かける通りの穏やかな表情で話しかけられて、少し安堵する。>>43 ]
差し入れ用に買ってきたんで、どうぞ。教官もお疲れでしょう?
[ 彼の立場や心の内を推し量れる程の交遊も経験値も青年には不足している。だから、万国共通、甘味は元気の源だ、の精神で微笑んで ]
ノアは、さっきからシエルと遊びたくてうずうずしてるみたいです。迷子を本部に届けなきゃいけないんですけど。
[ 指し示す騎竜の背では、その迷子の少年が、むぐむぐと鈴カステラを頬張っている。* ]
― 本部 ―
そうなんですよね。
[>>37魔法生物からは悪意は感じられない。
今も無邪気に遊んでいるだけで、誰かを害する様子もない。
触れられなければ、泳ぐ目の動きに着目されている事には気付かないまま。]
成程……。
[騎竜師とは違う方面の力を持つ精霊師の術についてはそこまで詳しくない。
けれど、直接彼らのもとへと行くのは容易くないらしい。
人を運べる大きさの竜と共にいる騎竜師は話している中では青年だけ。
イシュケはというと、青年の頭上でいつでも準備万端、という顔をしているが。
手荒になってしまう、という言葉にぎょっとするが、魔法生物に対して求められているのは討伐でなく捕獲なので悪いようにはならない筈だと。]
[突き出された右手。
まるでその延長線上に手が続いているかのように、空の魔法生物を捕えたようだ。
跳ね回っていた魔法生物の内、一匹が大人しくなる。]
……お見事。
此処で、先輩も成長されたんですね。
[>>38翼のある魚が地上の、バルタザールの手元に引き寄せられる。
こういった術は繊細さが要求されると聞いた事はあり、素直に賛辞を送った。*]
確かに、アイリさんの言う通りだと思う。
[最初に見たマシュマロのことを思い出してぽつり、と。
だけど、どうしてなのかまでは、やっぱり互いに分からないわけで。
夏の祭りで見かけたシエルの姿を思い出す。
あの時少年はかき氷の屋台を手伝っていて、
様々な色のシロップがかかったかき氷を物欲しそうに眺めるシエルを、
叱るでもなく眺めていた]
― 本部 ―
失礼。名乗り忘れていた。
俺はミヒャエル・トロムリッツ。
君の名前は?
[>>44彼女の顔は知らずとも、彼女の卵にまつわる話は耳にあった。
互いに名乗っていなかったのを思い出して、自分の名を名乗る。
見失わないようにするのでは駄目なのか、という言葉に返す言葉に迷い、眉尻を下げた。]
……俺も少し気は引けるんだが、魔法生物は回収しておかなければいけないだろうし、
シエルは今日は随分と教官と離れたままだと思うんだ。
保護して、教官の許に帰したいと思っている。
[仔竜と魔法生物との関係を明かさない以上、このような答えとなるか。
彼女の言葉への返しとしては弱いかもしれない。*]
…………本当に欲しいもの?
なんだろうな。……相棒、とか?
[ふとウンブラを見たが、かれも首を傾げていた。
要するにわかんないってことだろう。
竜どうし通じ合うものがある……というわけではないのか]
シエルのことは気になるけど、ぼくじゃうまく話せないし。
……たくさん、集める……、それが近道だといいけど。
[ぽーんと正解に至れるかどうかは謎だけれど。
物思うように虚空を見上げていれば、ウンブラの頭にぽこん、と何かが落ちた]
― 本部 ―
[自分もあちらで学び続けていたらバルタザールのように成長することは出来ただろうか、とふと思う。
けれどすぐに首を横に振った。
兄を見ていた時のような苦しさは感じない。今思うべきはそちらではない、ということだろう]
― 少し前/屋台にて ―
[ 別れ際、ダーフィトから託された伝言に>>41青年はぱちりと瞬く。 ]
ああ、ミヒャエル・トロムリッツか、そういえば同じ同好会だっけ?
[ 成績優秀だった先輩騎竜師の弟であると同時に、同じ王国騎竜師団を目指して熱心にローランドの指導を受けている後輩として、その存在は青年も知っている。 ]
お前がそんな真面目なアドバイスするなんて、珍しいな。
分かった、可愛い後輩に、ちゃんと伝えてやるよ。
[ しっかり頷いて請け負えば、「いや、アドバイスってほどのもんじゃ、別に...」とか、もごもご言っていたが、にっこり笑顔でスルーしておいた。* ]
わっ、
[袋入りのお菓子――四角く切り取られたキャラメルは、
虹色にきらきらとしている。
悔し紛れにウンブラは翼をはためかせているが、
そのおかげか、かえって少年の近くにまで飛んできた]
[流してもらえて>>51良かった。
彼の調子で確認されたら、自分がどれだけ甘えているかを知って逃げ出したくなっていただろうから]
ああ、害意からの危険じゃなくて。
強い精霊力と触れあいすぎることの危険度というか。
二次災害的なものも、困ったところではあると思うんですが。
[バルタザールの意見に小さく頭を振って]
あのくらいに育っていたらもう、そこまで敏感ではないんでしょうか?
……えーと。
[ヴェルザンディと、もう一人の先輩だろう人に尋ねようとして顔を戻す]
ありがとな。
といっても自信があればまとめて、シエルごと運んだんだが、傷つける可能性があったからな。
[リーゼロッテ>>50やミヒャエル>>54からの賛辞の言葉に少しだけ嬉しそうに微笑を浮かべつつ、気にするだろうか。とありつつ]
ヒッツェシュライアー教官から、筋トレに励むよういわれたら出来るようになっていった。
[事実は事実なのだが、精霊師としては明らかに色々おかしかった*]
…なるほど、お菓子を人間が食ったようにシエルもなるってことか。こっから落下したら危ないな。
[そういう考えはもっていなかった。素直に感心してリーゼロッテ>>62に答える
シエルという竜は少々特殊だというのを聞いていたからだ。どちらかというと、竜というか精霊に近いような。と思ったが、筋肉の悟りが足らないおかげで真相にたどり着けてはいない]
まぁな。だが普通にいる分には勝手に騒いでいるだけのようでなぁ。
[じゃなかったら捕らえるなんてめんどうなことはしないですむんだが、とは声には出さないがニュアンスにこもったりしつつ、竜については自分よりも彼ら彼女らに聞いたほうがいいだろう。耳を傾けるのみである]
― 中庭・本部近辺 ―
ああ、あってましたか、よかった。
[返された名乗り>>52に、思わずもらしたのはこんな呟き。
精霊師学科の生徒は全員把握しているが、さすがに騎竜師学科はそこまでいかないのだった]
ああ……まあ、さすがにちょっと、参ってはいますね。
ありがとう、気を使ってくれて。
[疲れた時には甘いもの、はこちらも信条としているもの。
なので遠慮なく口に入れて柔らかな甘さに目を細める]
ん……これ、ミヒャエルくんの屋台の……ですか、もしかして。
[そう言えばそんな話を騒動前にしてたっけ、なんて思い出しつつ。
彼の騎竜が仔竜と遊びたがっている、という話に視線をそちらに向けた]
ああ、それなら、思う存分遊んであげてください。
……ぼくじゃ、あそこまで届かないので。
[言いながら、ほんの少し滲むのは苦笑]
迷子さん、ぼくが引き受けても構わないですけれど……その子もその子なりに、今を楽しんでいるようにも見えますしね。
最後まで送ってあげてくださいね。
[騎竜師としての路を選ぶのでなければ、竜と直接触れ合う機会とというのも稀なものだろうから。
そんな事を思ったのは、多分、諸々が呼び起こしたもののせい。*]
できそうか?ミヒャエル。
[ただ代案を考えたところで、物理的にできそうなのは飛行能力のあるものだ。
ちらっとミヒャエルをみつつ]
無理でもまぁ、視野を広げて考えたほうがよさそうかな。
本部に人がいるだろう。
[挑戦もしないで、というのは別だが、全てを自分たちだけでやる必要性も感じない。
教官陣に頼ってしまえばいいかという考えも口にした*]
― 中庭 ―
やぁ、頑張ってるね。
え? なんでも希望聞いてくれるのか、って?
僕の出来る範囲なら、ね。
その前に一番にならないといけないよ?
[生徒に声をかけると、ゲームのご褒美についてを聞かれた。
自分に出来る範囲、と言う部分を強調し、予防線は張っておく。
ゲーム形式にしたことで、最初こそ不安や緊張が強かった雰囲気だったが、それもだいぶ解消されているよう。
祭りはやはりこうでなくては]
[カルモを引き連れ巡回を続けていると、キャラメルが降っている様子>>36>>58が見えた。
1人は上手くキャッチ出来たよう>>39。
もう1人は逃げられてしまったようだ>>65]
動き回るせいもあるけど、運要素も強いかな。
[タイミングの問題などもありそうだ、と歩みはそちらへ*]
あ、いえ、こちらこそ。
リーゼロッテ・クラウトです。
[名乗り>>57に慌てて頭を下げ、名乗り返す。
色々と有名になってしまっているのは分かっているので、名前だけで済ませてしまう]
ああ、なるほど。
さっきも一緒じゃなかったし、むしろ教官も慌てて名前を呼んでいましたし。
その方が良さそうです。
[何か引っかかる気もしたが、その話の流れでシエルが何かをしたと思うことはなく。頷いて納得した]
― 中庭 ―
相棒?
……ヒッツェシュライアー教官と、なにかあったのかな?
別に喧嘩したとかではなさそうだったけど……。
[彼は騎竜師ではなく精霊師だ。
いずれ竜に乗る自分たちとは、また違う絆の在り方があるのかもしれない]
そうだね。
姿を見掛けたら教官に伝えて、後は任せるのがいいのかも。
[結界上部での出来事にはまだ気付かずにそう結論付けた]
……! ま、待てーっ!
[少年の接近を察して、ぴょん、ぴょこんと警戒に跳ねる仔兎。
またしてもこっちが気配を殺せなかったパターンのようだ。
ならばせめて、と、あえて追いかけ回しにかかる。
おとり、とは違うけれど、
アイリのいる方向に近付けられればなんとかなるかもしれない*]
[>>51魔法生物よりも菓子の方が危険、という判断は正しい。
バルタザールの言ったように彼らが害をなしたというよりは、回収時に怪我をする者がいるかもしれないくらい。
意識不明者がそのまま池に落ちたら、と思うとぞっとする。
今も辺りを跳ね回っているだろう脅威は確実に回収しなければならない。]
同時期に彼らは現れた。
無関係ではないでしょうね。
[羽の付いた魚にちらりと視線をやりながら、応じる。
どういった意図で菓子と魔法生物が呼ばれたのかは青年も把握できていない。]
この事態に収拾を付ける為には、どちらも捕まえた方がいいかと。
[そう、言葉を結んだ。*]
その危険もあるか。
[>>62彼女は精霊力と触れ合う事での危険性を伝えた。
シエルの方を見上げれば、様子が変わったようには見えない。
数年間成長をしない竜は高位の術すら扱えてしまう力を持っている。]
んん……、
精霊の加護が強ければ、それだけ耐性もあるとは思いますが。
[>>68色々とシエルが規格外だから耐えられているのでは、という考えもある。]
一度、イシュケと行ってみます。
[シエルを連れて来られなくても、魔法生物の回収を進められるかもしれない。
何処まで動けるかは自分達次第ではあるが。
バルタザールの言う通り、困難であれば教官達を頼るという手もある。
視野狭窄に陥っていたようだ。]
― 上空の仔竜 ―
[ぽよん、ぱよん、と一緒に跳ねていた魔法生物の一体が、地上へと引き寄せられる。>>38
それに気づいた仔竜は結界で跳ねるのを止めて、ぴぃぃぃぃ? と鳴いた。
突然いなくなったのに驚いたのか、『なんでいなくなったのー?』と、ちょっと慌てた様子でキョロキョロしていたり。*]
─ 本部 ─
あはは、
でもローランド先生ならありそうかも。
[リーゼロッテの冗談>>22に笑いながら同調したり、
そういえば、と彼女が切り出した東洋竜を連れた先輩の話題に
思い当たる人の名前を教えたりしつつ本部に赴いた。
彼の先輩がこの場にいたらバルタザールにしたと同じように
ステージを観にきてくれたお礼を伝えたろうが、
如何せんいないので面識の少ないミヒャエルには会釈をするに留めた。
バルタザールからの返答に、
やっぱり褒めてはくれるんだけどなぁ…と遠い目したからもあるが]
シエル?
[バルタザールが指さす先>>19
見上げれば確かに魔法生物たちと一緒にふよふよしている仔竜>>1:301がそこにいて。
なんであんなところであんなことしてるのかしら、と目を丸くした方が大きいか。
まさかぽよぽよと遊んでいるその子がこの騒動の元凶だと結びつく情報はなかったため、
楽しそうに遊んでるなぁ、なんて暢気に見上げていたわけだが]
ふぁ?
[ばしゅ、というかぼしゅ、というか。
空気を圧し潰すとこんな音するのね、という音とともに衝撃が伸びた。
見えないはずの手が見えた気がするのは、それだけ濃縮な精霊力だからか。
ぺスカとの契約が無かったらきっと察せることなく何が起きたかもわからなかっただろう]
……すごい、のはわかるん、だけど…
あいかわらず、規格外、よね…
[リーゼロッテ>>50やミヒャエル>>54のように、
素直に賛辞を述べることが出来ないのは、
彼と接してきたあれこれで、
何事も筋肉を基準に物事を捉えていると知っているせいだ。
実際にバルタザールが凄いことは事実だし、
否定するつもりは一切ないけども
複雑な気持ちであいまいに笑って、
現在進行形で進む話題に乗っかることにした]
― 本部 ―
筋トレに励むように?
ヒッツェシュライアー家ではそんな方法が。
[色々とずれているとは知らず。兄はそれを教わっていたのだろうか、それにしては細身だけれど、などと考えながら。
それなら騎竜師の訓練と平行して出来るかもしれない、とバルタザール>>63の言葉に小さく拳を握った]
はい。そうじゃなければ、っと。
[話>>64の途中で足元に転がってきた強い精霊力の気配。
フワリと浮き上がる虹色の光纏ったリーフパイに、持っていたベルチョコをポケットに押し込んで、急ぎ捕まえた]
そうそう。
この騒ぎが落ち着かないとお祭りどころじゃないからね。
まだステージ終わってない人もいるし、
せっかく今日のために練習してきたのに
披露できないなんて気の毒すぎるもの。
[バルタザールが被害について話す>>51に同意しながら、
今更ながらに気が付いたのは
父も含めステージ周りの人たちも倒れてはいたが、
幸い危険な倒れ方をしていた人はいないようだったから
今こうして落ち着いていられるけれど、
一歩間違えば取り返しのつかないことになっていた可能性。
そうなっていたら、現状の元凶をもっと血眼で探していただろう]
[幸いそうなっていなかったので、
元凶を追及するよりも
空の上にいる仔竜を精霊術学科の教官の元へ戻せないか、と
話し合う彼らの邪魔をせずにいられたのだが]
んー…
でも、あの様子を見るとずいぶん楽しそうだし
素直に戻ってくれるかしら。
[どう見てもぽよぽよ楽し気に遊んでる様子の仔竜が
果たして教官の元へと戻りたがるのか、と疑問を口にした*]
― 中庭 ―
や――やった!
[飛びつくようにして両手で包んだ先。
もふりとした感触が、確かにあった。
透き通った仔兎を、両手で抱き上げてシメオンにも見せる]
成功したよ、シメオンさん!
ありがとう!
[今のは間違いなく彼のアシストのおかげだと、笑顔を向けて礼を言う]
ん?
どしたの、ぺスカ………
あ。
[上空のシエルを見上げ、思案していたのはどれほどか。
傍らの桃色がきゅうきゅうと鳴いてるのに気が付き
どうしたのかと問いつつ視線を下ろしたら、
ふわふわした毛玉──子猫がぺすぺす歩いていて。
さらにそのあとを追いかけるようにマシュマロがぽよぽよ跳ねていた。
のだが、ついあげてしまった声のせいか、
ぴゃ、と飛び跳ねた途端にさかさかさかっと走りだしてしまって
あっという間に逃げられた*]
ああ、それが成長するのに適しているとかでな。後は滝行とかな。
ただ家の教えかまではわからないぞ?
[そういう言いかたとはちょっと違ったが、リーゼロッテ>>82へと答える。
実際筋トレや滝行に励むようにいわれたのは嘘ではない。]
とりあえずミヒャエルが帰ってきてからだな。
[イシュケといってくる。というミヒャエル>>76に頷く。
魔法生物やお菓子は自力で捕まえる方向だろうが、シエルの保護は対象外だ。他に頼ってもいいだろうという判断のもとであった*]
[なんだか沢山ヴェルザンディの眼球運動――すなわち筋肉がおかしかった気がする>>79 >>80]
そうだな。こいつらが楽しそうであるかどうかは別として、この日のために準備していたことを潰していいわけではないからな。
[悪意があろうがなかろうが、それはそれ、これはこれである。
とりあえず追加で捕まえた魔法生物をまた本部に送りこみにいこうとして、ふわふわと毛玉のように浮かぶ、毛玉じゃないものが見えた]
― →上空 ―
イシュケ。
[名を呼べば、イシュケは青年を見つめた。
彼らが風の煽りを感じない場所に誘導し、降り立ったその背中に乗りこむ。
手綱を握りしめると竜は自身の羽を動かし始め、群青色の竜の足は地面を離れた。
最初は緩やかに、段々と速度を上げて結界の付近へ。
>>77仔竜は魔法生物の一匹がいなくなったのに気付いたらしく、周囲を見回していた。
魔法生物の中にはまだ跳ねているものもいただろうか。
結界に弾かれた反動で緩やかに下降する魔法生物を捉える。
モップのような毛がふわふわとなびいていた。]
― 本部 ―
そうだ、こっちも預けちゃわないと。
[確保できたところで本部に来た理由を思い出して肩を竦めつつ。
ミヒャエルの見解>>76にホッと安堵する表情になった]
はい、よろしくお願いします。
[行ってみる、というのには軽く頭を下げて見送る構えだが]
やっぱりそう思います?
[ヴェルザンディの意見>>84にも同感、とコクコク頷くのだった*]
[なぜか浮かんでいるチョコレート。容易くつかめそうなので掴んでみたが、液体状になって飛び散り、再生を果たす。]
…いや、流石にこれは予想外だな。
[そのまままたふわーっというには少々似合わない速さでどこかにいくが、追いかけるより先に、捕獲した魔法生物を納めにいった。*]
― 中庭・本部近辺 ―
俺もまさか、覚えて頂けてるとは思いませんでした。光栄です。
[ シエルと遊ぶ騎竜は他にも居るし、自分が目立つ程、優秀な学生ではないという自覚もある。だから、合っていて良かったと安堵の色を見せる教官には、本気で嬉しそうに、そう答えた。>>66 ]
ええ、剣術同好会の屋台で。騎竜用のもノアが気に入ってました。
[ 流れで鈴カステラの販売元の話が出れば頷いて返し ]
はい、そうします...けど
[ 続けられた仔竜の話と、迷子の送り届けについては>>67頷いてから、軽く首を傾げた。 ]
え、と、シエルがあそこで遊んでるのって...教官の結界だから、安心して、じゃれついてるんだと思うんですけど。
[ 鏡の精霊の結界は、色々なものを跳ね返すから竜が好んで近付くようなものではない。でもきっと仔竜は、それが決して自分を傷つけないものだと分かっているのだろう、と、青年には思えていたので。
届かない、という言葉への違和感のまま、そう口にした。 ]
[ 不意に響いた、ピー、という小さな鳴き声に振り返ると、騎竜の背でお腹がいっぱいになった少年がうとうとし始めたようで、落とすまいと、ノアがうねうねしながら苦心しているのが見えた。 ]
わわ...!ノア!今行くから、もう少し頑張れ。
それじゃ、失礼します!
[ 慌てて教官に一礼して、青年は相棒の元へと駆け戻ると、ずり落ちそうになっていた少年を抱きかかえて、騎乗し直した。 ]
……っと、駄目か。
[風の抵抗もあってか、進んだ先が望んだ場所よりも手前になった事で、魔法生物に触れる事も出来なかった。
ふわふわの毛と丸い身体を持った魔法生物は仲間たちの許へと戻っていく。
>>84随分楽しそうだけど戻ってくれるかした。
ヴェルザンティがそう言ったのには苦い笑みを浮かべるのみだったが、かれが自発的にこの魔法生物達を返すのは難しいように思う。
それにはアルビンとの対話が必要不可欠ではないかと。
青年は手綱を握り直し、ゆるやかに上昇を試みる。**]
あ、そうだ!これ、ノアの食べ残しで悪いんですけど、後でシエルにもあげてください。
[ ふと、思いついて、するすると、地表をそのまま移動しながら、教官の側へと、一度戻り、半分ほど残った騎竜用の鈴カステラの袋を差し出す。 ]
遊び疲れたら、シエルもお腹空かせて戻ってくるでしょうから。
[ 受け取ってもらえたらなら、今度こそ本部へと向かうつもりだ。* ]
/*
接近に反応があるかもしれないし、一旦止め。
追いかけっこする形でいいのかな。
クリフ先輩が追いかけっこしてミヒャエルが空で魔法生物と格闘でも()
情報を止めたせいで分からないままでごめんなさいね。
口を割らせても良いんですよ。
昔は四人の方とも同時いけたんだけど。
処理能力が爆発してしまいました。すみません。
― 中庭 ―
[一方が一度逃がしてしまった魔法生物を、機転を利かせて追い込み、もう一方が捕まえられるようアシスト>>74。
結果、兎の姿をした魔法生物は少女の両腕に収まった>>85]
お見事だったね。
良い動きだったよ。
[こちらに気付いた>>86のを見計らって声をかける]
うん、丁度見ていたよ。
君も良いアシストをしていたね。
[青年の言葉>>101に少女の方を見てから青年へと視線を戻し、頷いてみせた]
何か問題や怪我などはないかな。
[捕獲に集中するあまり、うっかり怪我をする生徒も少なからずいる。
擦り傷などの簡単な怪我であるため、簡易的な手当てや精霊師見習いの練習台になったりしていたのだった*]
/*
名前知ってるで良いかなどうかな、と悩むターンw
訓練はまだ受けてなさそうかなぁ、この二人は。
[ログを遡る]
楽しそうなのはいいんだけど、
人の楽しみを邪魔したうえで楽しむのは良くないものね。
[バルタザールが何か思ってるのか気付いたなら、
なんでもかんでも筋肉と関連づけるのやめへん?とか流石に言ってただろうけども。
読心術なんて芸当は持ってないので気が付かぬままその言葉>>90に同意しつつ、
自分にできることはやっぱりお菓子を集め続けるくらいしか浮かばないわけで。
ミヒャエルとイシュケがシエルの元に向かうのを見上げながら、
リーゼロッテ>>93にこくこく、と頷き返して]
いつまでもあのままにしておくわけにはいかないけど、
だからって無理やり連れ戻すのもできないでしょうし。
誰かあそこまで先生を連れてくことってできないのかしら。
[例えば父を運んでくれたあの先輩とかなら
二人乗りでも安定してあそこまで飛べるんじゃないかな、とか思いつつ
下からミヒャエルが頑張ってる様子を見守る態でいたから
びゃーっと液体状になって難を逃れるチョコレート>>94
という怪現象を目撃したのはぺスカのみであった**]
/*
どっちも幼竜っぽいな、訓練はまだか。
こっちは知られてるかもしれないけれども、まだ顔と名前が一致してないやつかなこれは。
竜で覚えてる可能性は無くもないw
/*
遅く来てるのに早く落ちてしまって申し訳ないと思いつつ眠気に負けてしまうのです…明日もきっとこんな感じや…
せっかく縁結んでくれたバルタザールさんと絡めたんだし、もうちょっと関係深めたいなぁとも思うんじゃがいかんせん頭が回らない…かなしい…妹さんとのエピソードも増やしたい…エピ入りまでに少しでもできるといいな…
あ、バルタザールさんといえば投票デフォもバルタザールさんでちょっと笑ってしまったね。というのをぺとぺと置いといて寝よう、明日も早いのじゃ…
― 中庭・本部近辺 ―
シエルもですけど、ノトカーもきみには一目置いているようなので。
騎竜の特性を大切にして、力を丁寧に引き出している、って、珍しく褒めてました。
[嬉しそうな様子>>95に、これは内緒ですよ、なんて笑いながらこう言って。
そんなのんびりとした様子は、首を傾げながら向けられた疑問>>97に、僅かに陰った]
それは……そうなんでしょう、けれど。
[鏡の精霊的には『相性悪い』という事になるようだが、仔竜は鏡の精霊を好いている。
というか、他者を嫌う事があるのか、と疑問に思うくらいに懐っこいのがシエルという竜なのだがそれは余談として]
……届かない、っていうのは、物理的な話ですよ。
ぼくにとっては、そらは、遠いんです。
[ぽつりと小声で零すのと、砂紋竜の鳴き声はほぼ同時。>>98
竜の背の少年の様子が目に入れば、ふ、と小さく息を吐き]
ええ、そちらはよろしくお願いしますね。
[そんな言葉と共に見送って。
行ったと思ったら戻ってきたクリフから差し出されたものに、ひとつ瞬いた]
え……いいんですか?
[きょとん、としながらの問いは、クリフと砂紋竜の双方に向いたもの。
それでも、仔竜に、と言われては断る事も出来ず]
……ありがとう、いただきますね。
……お腹が空いたら戻って来る……と、いいんですけどね。
[本当にそれならいいんだけれど、と思いつつ。
包みを受け取り、浮かべた笑みは少しだけ苦笑めいたもの。*]
― 上空の仔竜 ―
[上昇してくる気配>>99に気づいた仔竜は、じい、とそちらを見る。
合わせて、魔法生物たちもそちらを見た]
『ぴぃぃぃぃぁ?』
[上がる甲高い鳴き声が意味するのは、『あそぶのー?』という邪気ない問いかけ。**]
― 本部 ―
無理矢理は可哀想です。
トロムリッツ先輩なら、そうじゃなくしてくれるかなと思ってますが。
先生がお迎えに行ったら気分が変わったりするかな。
[ヴェルザンディ>>104と話しながら、ミヒャエルが少し離れるのを見送る]
― 本部 ―
あぁ…
[群青色の竜が静かに舞い降り>>91再び舞い上がってゆくのを見守っていたが、進む先の魔法生物がパッと散ってしまったのを見て肩を落とす。
身動いたら押し込みの甘かったチョコレートがポケットから顔を出してきて、上から押さえることになった]
むぅ。
やっぱりこれ先に預けちゃいますね。
[そうヴェルザンディに声をかけて、バルタザールの後に続くように移動する**]
はっ……はい。
[シメオンの言葉を継ぐようにして頷いた。
そこで掛けられた言葉に]
見られてた!?
――じゃなくて、お褒めいただきコウエイですっ!
[あまり他人に、しかも教官に見られることを意識していなかったので、言及されると少し恥ずかしい。
妙な言葉遣いになりつつ]
あっ……えーと、私とココンは大丈夫です。
[問いに対して、浮かれた気を少し鎮めつつ答えた。
深刻ではないだろうが、中には怪我をする人もいるのだろう]
シメオンさんたちはどうかな……?
[見た感じ大丈夫そうではあるが、傍らの二人へも視線を向けた**]
[ミヒャエルが上昇していくのを見送る。少々大変かもしれないが空を駆けれるのは現状ミヒャエルだけだから任せるしかないだろう。
ヴェルザンディの言葉に頷いて返した後に]
そういえばだがヴェルザンディ。
こんな時に聞くものでもないが……妹たちがいないときのほうが聞きやすいので聞くぞ。
[少々他――の彼女のファンとかがいるとこでは聞きづらいことがある]
ヴェルザンディを私が応援しているときに、他のものたちと違う視線を向けられることが多い気がするのだが、一応どういう理由か聞いても構わないか?
[一応、といったのは、見当が皆目ついてないということではないからだが、聞くのであった**]
― 中庭 ―
[見られてた!?と慌てる様子>>113には小さな笑み]
上手く連携を取っていたのが目に入ってね。
ついつい見てしまったよ。
[ね、と同意を求めるのは傍らの相棒。
『クア』と頷く様子から同じ思いでいるのは明らかだ。
問いの返答>>114にはもう一人の反応も見つつ]
捕まえる時に転んだりする場合もあるからね。
大事になってないか見て回っているんだ。
お菓子は食べなければ安全だし、魔法生物も凶暴なものはいないようだからあまり心配はしていないのだけれど、一応ね。
[イベントの主催教官としての責務なんだ、と簡単な説明**]
― 中庭・本部近辺 ―
え、ほんとですか?
[ ノトカーが褒めていた、という内緒話を聞けば>>105思わず聞き返してしまう。 ]
あ、いえ、それも光栄、です。
[ 疑ったわけではないのだ、と、慌てて一礼するが、脳内がちょっとしたパニックなのは、それが本当に珍しい話だからだ。
見ていて貰えたのかという嬉しさと、見られていたのかという怖さが、正直五分五分だった。 ]
[ 騎竜用の鈴カステラを受け取るのを遠慮するようなアルビンの言葉には>>107ノアも、大丈夫、と伝えるように、胸を張ってピピっと鳴いた。 ]
仔竜の面倒を見るのは大人の役目って、ノアも思ってるみたいですから、ご遠慮なく。
[ とにかく大人ぶりたいお年頃なのだ、という意は伝わっただろうか。 ]
(そらは遠い...)
[ アルビンがそう言った時>>106咄嗟に返事は出来なかった。
彼がどんな想いで、それを口にしたのかを汲み取ることは、やはり青年には出来なかったし、浮かんだ記憶が声を奪ったからだ。
小鳥のように小さなノアの鳴き声を必死で聞き取ろうとしていた頃...自力では飛ぶどころか、歩くこともできなかった幼竜を抱いて、見上げた空の色 ]
(教官とシエルには...)
[ あの日、飛べない仔竜と少年が見上げた空と、彼らが見るそらは違うのだろうか? ]
シエルが、戻って来る場所は、教官のとこだけ、だと思いますよ。
[ 結局、別れ際、苦笑めいた表情を浮かべた人に言えたのは、ただそれだけだった。* ]
― 本部 ―
[ アルビンと別れて、本部までは地上を進んで行った。 ]
迷子の届け、出てませんか?中庭の剣術同好会の屋台辺りではぐれた子みたいなんですけど。
[ 魔法生物や菓子を預けに来る学生が徐々に集まり、大分賑やかになっている本部に到着すると、まず、眠ってしまった少年を抱きかかえたまま迷子係に連れて行く。
幸い、少し前に届けがあったらしく、すぐに両親が引き取りに来た。
結局目覚める事なく別れになったが、鈴カステラの袋はしっかり握りしめていたから、騎竜に乗ったのが夢ではないとは覚えているだろう。 ]
この子猿もよろしくお願いします。おとなしいですけど。
[ 続いて魔法生物を引き渡しに向かった先では、数名の見知った顔に出会った。 ]
やあ、みんな頑張ってるんだね。
俺は、この一匹しか捕まえられなかったけど。
[ 示した先には、引き渡される間も呑気に眠っている羽つき子猿の姿。 ]
やっぱり鬼ごっこのつもりとかなのかな。
[ ぽそり、と呟いたのは、ほぼ無意識のうち。** ]
―― 中庭/教官と出逢う ――
(言われてみれば……)
[見られてたことにアイリがはっきり気がついたことで、>>113
少年もようやく見られてたことに意識が向く。
若干背すじをかちこち固まらせながらも、
教官からの問いには応えることはできた。>>102]
あっ、えっと、
ぼくもウンブラも怪我などなくって好調です。
[少し、昔を思い出す。
基礎体力訓練の時に、転んでちょっとした怪我をしつつも、
もともとの気質のためにその怪我をぼんやり放っておいたことがあった。
そういう時に治療してくれたのがこの教官だったはず。
とはいえ今ははっきりと怪我してないってわかっているので、
ただただ堂々としていたわけだが]
………見回り、……ご苦労様です。
[ぺこり、と頭を下げる。
それからふと思い立ったように首を傾げ]
そういえば、 アヴァンサル教官は、
シエルを見かけませんでしたか。
先程アイリさんとの間で話題になりまして。
虹色のお菓子が、なんとなくシエルと似ているとか……。
[問いかけは若干歯切れが悪い。
何せシエルは全くの無関係かもしれない。
それでもあの仔のことは気になっちゃうわけだ**]
― 中庭 ―
[じっと青年>>123を見る]
……うん、今回は大丈夫みたいだね。
[怪我はない、と言う言葉に間違いはないことを確かめ、朗らかに笑った。
この青年、シメオンはちょっとした怪我を放っておくところがある。
大したことがなければ放っておく気持ちは分からないでもないが、治療出来る時にしておくこと、とあの時も手当てしたのだ。
ともあれ、二人共何事もないようなので安堵する]
シエルかい?
さっき運動場で会ったよ。
[シメオンからの問いかけ>>124にさらりと返す。
虹色のお菓子がシエルと似ているという話には、さてどこまで話したものか、と内心呟いた]
あのお菓子には精霊力が尋常じゃなく含まれているようだからね。
龍玉石から生まれたあの仔と雰囲気が似ているのは道理かもしれないね。
[そんな説明をしながら、敏い子達だ、と彼らを見遣る]
今回のことに関してはまだ調査中なんだ。
事の次第が分かれば説明があると思う。
そのためにもお菓子と魔法生物は回収しておかないといけなくてね。
数が数だったから、皆にもお願いしたというわけさ。
[今のところ言えるのはこのくらいだろう。
シエルの仕業だと伝えることは慎重にならざるを得ない。
話が広まって変な尾ひれがついたりしてもいけないだろうから]
ああそうだ、君達もシエルを見たらアルビン君……ヒッツェシュライアー教官に教えてあげてくれるかな。
シエルが遊び回ってしまっているようでね。
まだ遊びたそうならそのままで良いけど、帰りたがっているようなら連れて行ってあげて欲しい。
[探す手は多い方が良い、と考え、シエル捜索については話しておいた。
魔法生物とパレードをしている可能性もあるが、遊んでいる様子を見れば悪いようにはとられない、と思いたい]
お願い出来るかな。
[二人に視線を送り、微笑んだ*]
― 上空の仔竜 ―
[>>109結界付近まで高度を上げれば、仔竜がこちらを見た。
更に魔法生物達の視線も青年達に集まる。
少し身体に緊張が走ったが、単にこちらに意識が向いただけのようだ。
子供らしい、甲高い鳴き声が発せられる。]
イシュケ、シエルは何と?
[邪気のない事は分かったが、何を言っているかは分からず、相棒に翻訳を頼む。
遊ぶ?と聞かれているらしいと知れば、ふむ、と頷いて。]
― 上空 ―
[>>109結界付近まで高度を上げれば、仔竜がこちらを見た。
更に魔法生物達の視線も青年達に集まる。
少し身体に緊張が走ったが、単にこちらに意識が向いただけのようだ。
子供らしい、甲高い鳴き声が発せられる。]
イシュケ、シエルは何と?
[邪気のない事は分かったが、何を言っているかは分からず、相棒に翻訳を頼む。
遊ぶ?と聞かれているらしいと知れば、ふむ、と頷いて。]
はじめまして、俺はミヒャエル。
君が……君達が良ければ一緒に遊ぼう。
[相棒に通訳を頼めば、拙いながらもシエルに伝え始める。
青年に任された≠ニいう事が嬉しい様子だ。]
君達は何をして遊びたい?
[鬼ごっこか、かくれんぼか。
彼らの欲求を満たす事が出来れば、解決にも近付くかもしれないと。*]
/*
この形式、アルビンさんに負担かかりそうかな。
クリフ先輩も来て下さるんじゃないかなと思うんですが。
鬼ごっこならミニゲーム参加もワンチャン?
(失敗し続ける未来しか見えない)
地上に誘導出来たら他の方も参加できそうだけど、更にアルビンさんの負担が増えるやも。
/*
まさかのにゃんふみふみの影響でキーボードがヤバいという異変に際し、どうしたものかと頭を抱えている生き物はこちらです。
……今はなんとかなってるけど、対策考えないとなー。
― 上空の仔竜 ―
[一緒に遊ぼう、という申し出>>129に、魔法生物たちが一斉にぴぃぴぃ、きゅぃきゅぃ、きゃぅきゃぅ、という鳴き始める。
その中心にある仔竜は大きな瞳でミヒャエルをじい、と見つめた後、こくこく、と頷いてから、ぴぃぃぁ、ぴぃぃぃ、と甲高く鳴いた。
『いっぱい、いっぱい、とぶの』
『それで、いっぱい、集めるの』
『そらのちから いっぱい』
言いながら、ぱたぱたと翼を動かす。
空をみんなで飛び回りたい、という大雑把な意図は上手く伝わるか。*]
はいっ、シエルちゃんのことも引き受けました!
[教官に"お願い"されてしまっては否やもない。
よくよく考えればアルビンと直接話した時に似たようなことを引き受けているのだが、改めてやることリストに入れ直す]
怪我しないように気を付けてやりますね!
[そう付け加えたのは、少しでも教官の心配を減らせたらという気持ちから*]
― 中庭・本部近辺 ―
[クリフを見送った後、手にした袋を見やっては、とひとつ息を吐く]
……それは、わかってるつもり……なんですけどねぇ。
[ぽつり、と零れたのは最後に向けられた言葉>>120への返答。
虹色に煌く龍玉石に触れた時に聞こえた声。
それに答えた時に結ばれたもの。
それは幼い頃、月色の鏡の精霊に手が触れた時と近い感覚だった。
精霊との盟約と似て、けれどそれとは微妙に違う絆は容易く断ち切れるものではない、というのは感覚的には理解できているのだが。
それ故の惑いと言うのはどうしても付きまとう。
仔竜が精霊に近しいが故に生じる、盟約上の矛盾。
違うとわかっていても、多重盟約のような感覚がどうしても付きまとって、距離感が上手く掴めない。
この辺り、相棒的には『竜は竜、精霊は精霊で切り分けろ』という事になるらしいのだが]
『そう簡単に割り切れたら苦労しないよねー』
……まあ……ね。
『まあ、アルは考え過ぎるとこあるからねぇ』
…………。
『昔は直感だけで動き回ってたのに、いつの間にこーなっちゃったんだかねー』
……うるさいな。
[ふる、と軽く首を振れば、揶揄うような響きでしゃらしゃらり、と音がする。
盟約精霊の笑い声だ。
それに、何とも複雑なものを感じつつ空を見上げれば、仔竜に近づく姿>>128が目に入り]
…………。
[無意識、視線はそちらにくぎ付けになっていた。*]
― 上空の仔竜 ―
[>>130青年の申し出に結界付近の魔法生物達が一斉に鳴き始める。
こちらに向かう視線を受け止めれば、仔竜は肯いた。
シエルの言葉を相棒が伝えてくる。]
……成程。
それなら、鬼ごっこはどうだろうか。
最初は俺達が鬼になろう。
俺達に捕まったら、入れ替わりで鬼になる。
交代した鬼は、10数えてから追いかける事が出来る。
後は建物にぶつからないように気を付ける事。
……大丈夫かな?
[自分達の方が身体は大きいが、彼らの動きは早いからいい勝負かもしれない。
イシュケを通してルールを伝え、彼らの合意を得る事が出来れば、鬼ごっこは始まりだ。
途中参戦も歓迎する心算。*]
― 上空 ―
[>>130青年の申し出に結界付近の魔法生物達が一斉に鳴き始める。
こちらに向かう視線を受け止めれば、仔竜は肯いた。
シエルの言葉を相棒が伝えてくる。]
……成程。
それなら、鬼ごっこはどうだろうか。
最初は俺達が鬼になろう。
俺達に捕まったら、入れ替わりで鬼になる。
交代した鬼は、10数えてから追いかける事が出来る。
後は建物にぶつからないように気を付ける事。
……大丈夫かな?
[自分達の方が身体は大きいが、彼らの動きは早いからいい勝負かもしれない。
イシュケを通してルールを伝え、彼らの合意を得る事が出来れば、鬼ごっこは始まりだ。
途中参戦も歓迎する心算。*]
[龍玉石のことは聞いたことがある。
傍らの相棒とは違い、精霊に近しい仔竜と、精霊力が過剰なあのお菓子たち。そして、魔法生物。
思いを馳せるうち、なんとなく、シエルとあれらが戯れているところを想像してみた。
まるで普通の友達みたいに……]
じゃあ、お菓子や魔法生物をいっぱい集めれば、
調査の役にも立つ……ということですね。
ならば、なおさら努力します。
[好奇心に任せて色々訊きたい気持ちはあったが、
調査中と言われてしまったからには、そこはかとなく空気を読んで内心を引っ込めた。
とはいえ告げた言葉に偽りはない。
あんまり頑張りが実を結んでないのはさておき]
― 本部 ―
[さっき預けたばかりなのに、すぐさま出戻りのように魔法生物を連れて帰ってとありつつ、リーゼロッテや、ヴェルザンディも続いたか。
そこに新たな来客?のクリフ先輩>>122もやってくる。]
先輩も捕まえてきたか、だいたい私もそんなものだな。
……こいつらは追うから逃げるという感じにも思えるな。
[軽く応えながら、引き渡しを終えたところで、本部の人へと]
そういえばヒッツェシュライアー教官の元にいた仔竜のシエルを見つけました。
余裕があるときに保護をお願いします。
教官は恐らく場所を理解していると思われますが、居場所が空のため少々辛いでしょうからね。
[と、報告をあげるだけあげた。特殊な事情というのは自分よりもいっそ他の教官とかのほうが詳しいだろう、自分は見てしまったものを報告するのみだ*]
― 上空の仔竜 ―
[伝えられたルール>>136に、仔竜はぴぃぃぃ、と鳴いて一つ頷く。
下から保護者が見上げている>>135のには気づいているのかいないのか。
ともあれ、鬼ごっこの始まりの合図があれば、仔竜も魔法生物たちも思い思いに動き出す。
……なお、『鬼ごっこで遊ぶ』というのは魔法生物全体への共通認識となったようで。
その場にいなかったものたちも一斉に活性化したりするのだが。*]
― 中庭 ―
ありがとう。
そうだね、怪我には気を付けて。
もし怪我した場合はちゃんと申し出るんだよ。
医療班や精霊師学科の教官でも良いから。
[説明を受けて、願いを受け入れてくれた二人>>133>>140に感謝を紡ぐ。
怪我に関しては、無理はしないように、と伝えると共に、万一があった時の対処法を伝えておいた]
それじゃあ回収の方は頼むよ。
捕獲数が多くなってきたら無理せず本部に提出するように。
[最後にそう告げて、その場を辞そうと。
カルモは二人の騎竜に『頑張れよ』と鳴いてローランドの後に続く*]
やあ、バルタザール。
うん、そうだね、逃げるのを楽しんでるみたいに思えるから、鬼ごっこ気分なのかなって。
[ バルタザールの言葉に応じた頃に>>139空では本格的に鬼ごっこが始まっていた。>>141 ]
...シエルの居場所はヒッツェシュライアー教官も気付いていたから、大丈夫じゃないかな。
あの子もまだ遊び足りないみたいだし。もう少し遊ばせてあげるつもりなのかも。
[ シエルの保護を、と、本部に伝えるバルタザールの横で、そう口にしたのは、ただ彼らを会わせるだけでは、何かが足りない気がしたから。
アルビンには、ローランドを始め、騎竜師の同僚も居る。ただ近付くだけなら元々方法はあるのだ。 ]
[シメオンと二人残る形となって]
それじゃ……これからどうしよう?
私はとりあえず、本部にこの子を預けてこないと。
[と、未だに腕に抱えたままの透明な仔兎を見下ろした。
このままでは色々と動きに支障が出そうだ。
シメオンの方はどうするのかと、問うように視線を向ける*]
― 上空 ―
[>>141ルールは伝わったようだ。
仔竜が鳴いて頷くのを聞いて、青年は手綱を握りしめる。
相棒の方も気合十分だ。]
それじゃあ……、始め!
[始まりの合図をかければ、虹竜と魔法生物達が動き始める。
10までなるべく大きな声でカウントすると、イシュケと共に動き出した。
慣らしに付近を緩やかに旋回し、その後に複数の魔法生物達の飛んでいる辺りを進路に定めた。
距離を詰めれば、かれらは散開していく。]
いいぞ、イシュケ。その調子だ。
[虹竜の位置はそれとなく意識しつつ、イシュケの飛ぶのに時折指示を出す。
がちがちに指示で固めるよりも、相棒の動きが自然である気がした。]
― 中庭 ―
[シメオンとアイリと別れ、巡回を続けていると]
……何だか、急に賑やかになったような?
[上空でのやり取りは知らぬものの、それを起点としたちょっとした異常が目の前で発生した。
魔法生物達の動きが活発になっている>>141。
それぞれ、ぴぃぴぃ、きゃいきゃい、と人前に出てくる数と賑やかさが増したのだ。
それらは総じて捕まっていない魔法生物達のようだ]
―― 中庭 ――
[少年とアイリの言葉を受け止めつつ、>>142
怪我をした場合の対応も教えるのは流石教官といったところ。
頼もしい人だと思う。それでも、]
わかりました……教官も気をつけてください。
[見送る際には無事を祈るようなことを言わずにはいられないのだった。
カルモという名の風竜も去り際にひと鳴きする。
ウンブラはクルルと鳴きながら翼を振って見送った。
あの様子だとたぶん、励ますようなことを言ったのだろう。
相棒のやる気が上がったのをなんとなく感じる。
アイリの相棒も、やる気が下がってはいないのは一目瞭然といったところ>>144]
左に行こう。
此方の様子を窺っている。
[先ずは飛び回るのを楽しませるように、元気いっぱいな彼らを追いかける。
離れた場所にいる魔法生物達がちらちらと視線を送ってくるのに応じるように進路を変えて。
狙うのは少し彼らの気の緩んだ頃合か。
青年の意識は空にいる魔法生物と仔竜達に向いていたので、鬼ごっこの認識がその場にいない魔法生物達にまで及んでいたとは気付かない。*]
─ 本部 ─
うーん…
ていうか、騎竜師と契約してない以上
あの子のお世話してる先生が
迎えに行くのが筋ってものじゃない?
先輩とか騎竜師学科の先生とかなら
二人乗りであそこまでくらい余裕でしょ、たぶん。
[家業で幼い頃から動物の飼育に慣れているのもあるが
竜が絆を結んだ相手へ向ける信頼の強さを知っている身としては
魔法生物と一緒に楽しそうにしているとはいえ
手の届かない位置に長々といさせるのは
無責任なんじゃないかな、と思ってしまうのはやむなし。
アルビン教官には教官の事情もあるだろうが
それを知らない者は自分の定規ではかってしまうものなのだ]
ところでバルタザール、君の方が入学が遅かったとは言え、同じ年だし、君は精霊と盟約した一人前の精霊師なんだから、立場は一緒だよ。
先輩なんて呼ばれると、なんだかくすぐったい。
[ ついでに気になっていたことをバルタザールに伝える事にする。 ]
合同授業くらいでしか会えないから正式には名乗った事なかったかな。クリフ・バルトだ、改めてよろしく。
[ 言ってしまってから、こちらが一方的に知って居るだけかも、と、今更ながら気付いて、遅ればせながらの自己紹介となった。* ]
[とはいえ、まだ騎乗すらできない修練生は
下から上を見上げるのみ。
怪現象>>94を目撃したぺスカがいきなりぶわっと膨らんで
ぴーっ、と抱き着いてきたので、
視線も思考もぺスカに向いた]
んん?
どしたの、ぺスカ?
[驚きながら桃色に問うも、
びっくりしたの!というお返事だけで要領を得ない。
何か知ってる?とリーゼロッテとバルタザールを見たが
思い当たる節は二人にもあったかどうか。
何があったかわからないまま、よしよしと宥めておいた]
[そんなこんなをしつつ、
やっぱり上空も気になるのでちらちらとみていたのだが
バルタザールからの問いかけ>>115に、ん、と視線を彼に落として]
どうしたの、改まって?
[なにやら聞きたいことがあるらしい彼に
一体なんだろうと首を傾げて言葉を促したら
思いもよらない…というか微妙に答えにくい疑問を投げられた]
えーと、それは…
[バルタザールの性格を思えば素直に言ってもいいとは思うが
彼はあくまで妹の付き添いで観に来てくれてる人だ。
ファンでもない相手にこんなことを言うのは
こちらの我儘でしかないと分かってもいるのだけど
彼が察しているのに誤魔化すのもそれはそれで失礼だから]
― 本部 ―
あっ。先輩。
先ほどはありがとうございました。
[提出を終え、バルタザール>>139と話しているクリフにペコリと頭を下げた]
あのあとお菓子は2つほど確保できました。
先輩は魔法生物を捕まえられたんですね。流石です。
[遊ばせてあげるつもり>>143と聞いて]
やっぱりそう思われます?
危険がないなら、満足させてあげたくなりますよね。
[僅かに揺れる籠を抱えながら言った]
その。
バルタザールさんが褒めてくれるのって、
持久力とか肺活量とか、基礎体力の方でしょう?
たしかにそこも努力して鍛えてる部分ではあるし、
バルタザールさんにはアドバイスしてもらったところだし。
成果が出てるって認めてくれてるのは嬉しいんだけど
ステージで見てほしい所ってちょっと違うから。
ほら、生け花とかだって
土とか肥料とかが大事だけど
そういう土台の部分より、
花の部分を見て評価するものでしょう?
[言いにくくはあるものの、誤魔化しを入れず正直に答えたのだった]
[そんなこんなを話したりしつつ
バルタザールとリーゼロッテがお菓子と魔法生物を預けに行って。
ほどなくクリフ先輩>>122もやってきた。
一匹しか捕まえられなかったという手に示された、
眠っている子猿はやはり邪気のないもので。
鬼ごっこ、という言葉が聞こえていたかのように
上空でもミヒャエルとシエルたちの鬼ごっこ>>136>>141が始まっていて]
遊ぶのはいいんだけど、
空の上じゃ手は出せないなぁ…
[桃色にはまだ騎乗もできないし、
そもそも桃色自身があそこまで飛ぶ体力がない。
空の上にいる彼らのことは見てるしか出来ないな、と見上げたままつぶやいた*]
[魔法生物が集まる一画に近付いてみると、来たー、と言わんばかりに散開していく]
これは……本格的に鬼ごっこしなければいけなさそうかな。
『クアー』
[だな、と言わんばかりのカルモの鳴き声。
より一層賑やかになりそうだ*]
― 上空の仔竜 ―
[始め、の合図>>146と共に上空の煌めきたちは一斉に動き出す。
魔法生物たちは思い思いに、そして、かれらが上げる声に引かれるように、地上にいる魔法生物たちも、あそぼ、と言わんばかりに動き出す。
そんな中、様々な想いを向けられているとは知る由もない仔竜は虹の煌めき放つ翼を思いっきり広げてぱたぱたふわふわ飛び回る。
時折大きく翼が羽ばたき、それに応じて翼の纏う煌めきが強くなっていった。*]
― 中庭 ―
そっかー。頑張れ!
私も手が空いたらまた回収に回るから。
[またどこかで顔を合わせるかもしれないし、合わせないかもしれない。
元気に声を上げるウンブラにも手を振って。
お互い気を付けてと言葉を交わしながら、シメオンと別れた]
[辺りがなんだか騒がしくなったと気付くのは、もう少し後のこと**]
― →本部へ ―
― 中庭・本部近辺 ―
[一斉に動き出す空の煌めきたち。
その動きに応じるように、魔法生物たちが活性化し始めたようだった]
……あれ。
[そしてどうやら、活性化しているのは魔法生物だけではなく。
ぱらぱら、ふわふわ、と。
新たな虹色のお菓子が空から落ちてきた]
……て、え!?
モーントの結界、すり抜けて呼んだんですか!?
[なにそれどういう事、と。
そんな疑問が頭をよぎる]
『ぁー……』
モーント?
『ぼく、親和されちゃってるかも』
なにそれ!?
『……あいつ、もしかして……』
もしかして、なに!?
[浮かんだ疑問に答えを持っていそうな鏡の精霊は、何故か言葉を濁してしまう。
それに、何なんだよ、とは思うが今は]
……とりあえず、あれ、集めないとまずいですね。
[今は、意識をそっちに切り替えた]
[本部に提出する前、残念ながら怪現象>>94は同じく見逃してしまっていたので、分からないと首を振って返す>>153ことしか出来なかった]
はっ。
修練生のリーゼロッテ・クラウト、です。
[それこそ一方的に名前を知ったところだったので。
クリフの名乗り>>152にまた慌ててペコリと頭を下げる]
鏡の華、生じて異邦の力を受け止めよ!
[短い詠唱に応じて生じるのは、いくつもの月色の光の華。
その一つが落ちてきた虹色の菓子を受け止めた。
それを手元に引き寄せつつ、意識向けるのは別の華]
― 本部前 ―
私も。
そこはミヒャエル先輩に期待です。
[ヴェルザンディの呟き>>153に釣られて空を見上げる。
楽しそうなシエルと魔法生物、そして虹色の影が幾つか見えた]
― 本部 ―
[ かけられた声に振り向けば、先刻エールを贈りあった後輩だった。>>155 ]
やあ、こちらこそ、さっきは激励をありがとう。
二個もあのお菓子を捕まえるなんて、君の方が凄いよ。俺は、一度捕まえかけたのに、まんまと逃げられちゃったから。
[ 笑顔でそう返してから、続けられた言葉に頷く。 ]
うん、シエルはまだ仔竜だしね、せっかくのお祭りなんだから楽しませてあげたいなって...俺達、騎竜師だから、そう思っちゃうのかな。
[ リーゼロッテの転科の経緯などは、青年は知らない。だが、彼女が大事に抱えている籠に竜の卵が眠って居る事は相棒から伝わっていたから、そんな風に口にした。 ]
リーゼロッテくんか、うん、どうぞよろしくお願いします。
[ 慌てた様子の名乗りには>>164くすくす笑いながら、少しふざけた調子で、胸に手を当て、一礼を返した。* ]
遊び足りない。というのは別にいいが、それは現状がおさまってからのほうが安全だろうからな。
それに遊び足りないなら余計に教官があったほうがいい。かまってちゃん状態というやつなのだろう?
[鬼ごっこを楽しんでいるように感じる>>143というのは自分だけの感覚ではなかったのだな。とはありつつ、シエルについてはそう答える。
またいくつか拾い上げる情報からはあるが、推測でしかない以上は、安全をとったほうがマシであるという思考を口にして]
しかし先輩は先輩だからな。
[単なる年長であるならばそれも別だが、号を得ている騎竜師に対してはそれは当てはまらない。とはいえいちいち個別を考えるよりも一括りにしたほうが楽だったというのも若干あるが]
では、クリフと今から呼ぶことにするな。
[とはいえ頑なに言い続けるほどのこだわりがあるわけでもない。自己紹介>>152を受けて、合同訓練で幾度かあった人として認知しているクリフへと、あっさりと改めるように呼ぶのである*]
― 上空 ―
よし、そろそろ。
[再び、反対方向にいる何匹かの魔法生物達が飛んでいる間に飛び込んだ。
狙うのは、先程捕まえ損ねたふわふわとした毛玉の魔法生物。
他の魔法生物を狙うと見せかけて進路を変更し、距離を詰める。
イシュケの鼻先がちょん、と背中に当たれば、キュウーと鳴き声が上がった。]
[ぴょい、と跳ねた小さな狐の進路上に咲いた花は、不意打ちの二段ジャンプで避けられた]
……ちょっと、遅かったですか。
[そのまま本部の方へと駆けてゆく子狐を見送りつつ、先に捕まえた菓子に目を向ける。
落ちてきたのは豆大福。
この辺りでは珍しい菓子だが、自分にとっては、何代か前の当主が東方から贈られたというレシピのおかげで比較的見慣れた品。
仔竜にとってもなじみ深いものだ]
…………ほんとに、もう…………。
[ふ、と苦笑しつつ、再度、見上げるのは上空の鬼ごっこ。*]
──捕まえた。
10数えるんだぞ。
いーち、にー。
[一緒に数えるようにカウントを口にしながら、ゆっくりと離れていく。
近くにいるものはそれを真似するように鳴いていた。
そうして、次は逃げる側に。
青年の方が追ってくる魔法生物の位置を意識し、時折旋回をしながら空を飛び回る。]
ん……?
[>>160仔竜の纏う煌めきが、強くなった気がした。
それに首を捻って間もなく、>>162青年のいるよりも上から虹色の菓子まで落ちてくる。]
け、結界がある筈だが?
[飛ぶのに夢中になった魔法生物が跳ね返されていたから、結界は維持されている筈。
ともかくも、思わず、留めようと菓子に左手を伸ばした。]
― 中庭 ―
さて、もう少し頑張ってみようか。
[今のところ、虹色のお菓子を1つ回収しただけ。
生徒達に張り合う心算は無いが、逃げられっぱなしというのも格好がつかない]
……と、また降って来た…?
[ぱら、と新たに落ちてくる虹色のお菓子。
空から落ちてきているが、空には結界が張っているはずで]
遊んで増やす、とは言っていたけれど……。
まさか結界内で増えている、とか?
[この手のことに関しては専門外。
見当外れかもしれないことを言いつつ、降って来たお菓子に手を伸ばした]
― 本部 ―
あ、いえ。
1個はたまたま木に引っ掛かっちゃってたのを見つけられたってだけなので。
先輩のおかげで捕まえられたから、気配が見つけやすかったのもあります。
[笑顔で返されたこと>>167には、少し照れながら]
この子はまだ卵ですが。
何となく分かる気がします。
[籠をポンポンと軽く叩いて答えた。
ミヒャエルだって、シエルに危険がないなら同意してくれるのではないだろうか。だからこそあんな風に追いかけっこが始まっているのではないか、と思う]
[何とか一つ菓子を掴み、布袋に放り込む。
感触的にはキャンディの筈。]
これは、良い方向に向かっているのかどうなのか……。
[確信はない。
けれど空の力を集める事がシエルの希望であれば、それが満たされれば話を聞いて貰える筈だと。]
……っと。
[いつの間にやら鬼が交代になったようだ。
じゃれるように二匹がくるくると回っている。
青年は再度、両手で手綱を握りしめた。**]
─ 本部 ─
うん。
応援するしか出来ないねぇ。
[リーゼロッテ>>166に、上を見上げたまま同意を返す。
鬼ごっこだから応援の必要があるかはわからないけれど
どっちも頑張れ、くらいは声かけしてもいいだろうか。
そんなことよりも地上をぽよぽよ跳ねてるお菓子とか魔法生物とか
そのあたりの回収に努めた方が良いか、と気が付いて]
それじゃ、私もお菓子を預けて
またお菓子探しに行こうかな。
[腕に抱えたままの綿菓子とスティックキャンディを
本部にいる人に渡して、中庭なり運動場なりに移動しようと*]
[一口大のダックワースを片手で掴み取る]
カルモ、袋……と、わっ、
[先程空になった鈴カステラの袋をカルモが持つ荷から取り出そうとした時、手の中でお菓子が激しく暴れ出した。
指の隙間からすぽーんと抜け出たお菓子は、抜け出た勢いのまま宙を滑り離れていく]
…お菓子も活発化しちゃったのかな。
[それとも自分が捕まえるのが下手すぎるのか。
慰めるように鼻先を摺り寄せてくるカルモの首を撫でて、ローランドは自嘲の笑みを浮かべた*]
―回想・リーゼロッテと―
[>>71名前を聞けば、思い当たる人物がいたので、静かに頷いた。
一時期はあちこちでその名を聞いた生徒だ。
名前だけで済ませるのは在学期間に対して有名になってしまった為だろうかと予測してそれ以上は聞かないでおく。]
結界であそこにいる事には気付いただろうけれど、教官もずっと探していたから。
[ともかくも、彼女が肯いてくれた事に安堵した。*]
―回想・バルタザール達と―
安全を取って頂けたようで良かったです。
[>>63素直に賛辞を送れば、バルタザールは少し嬉しそうな笑みを浮かべたように見えた。]
……筋トレで。
その、肉体と精神の両方を鍛えられたのかも、しれませんね。
[筋トレに励むように言われて出来るようになった、との答えは青年の想定の範囲を超えていた。
取り敢えずそんな分析をしてみるが、誰にでもできるものではないと思う。
>>81規格外、という評価も間違ってはいないと思う。
リーゼロッテがやる気のようなので、いい方向に向かう事を祈っておく。**]
― 本部 ―
よ、よろしくお願いしますっ!
[クスクス笑い>>168と様になった仕草に、返す声は少し跳ねあがった。
そんな顔のまま空を見上げたのだが、落ちてくるものが籠直撃コースなのに気がついて、ハッとなり捕獲行動に変わった]
― 本部 ―
うん、君の言うことも尤もだけどね。
[ 返される言葉には>>169否定する事なく頷く。
その考え方も無理はないと思うから、本部への申し出自体は静観したのだ。
バルタザールの慎重さは、騎竜に思い入れてしまう自分たちとは逆に、精霊力過剰なお菓子や魔法生物の事が良く感じ取れるであろう、精霊師ならではの事かもしれないと、ふと思ったが... ]
あはは、ありがとう。
[ 何やらぐるりと一周した感じで名前で呼ぶと宣言する様子を見れば ]
(単に性格かも)
[ と、思い直した。* ]
― 本部 ―
[落ちてきたのは虹色の人形。
ではなくて、人形の形をしたクッキーだった]
さっきまで見えなかったのに。
増えた?
[もう一度空を見て、首を捻る]
― 上空の仔竜 ―
[くるくるくるくる、煌めきたちが飛び回る。
捕まえられたり、捕まえたり。
そんな交差に魔法生物たちは歓声を上げ、それが仔竜の力を活性化させ、異界との接点を強めた結果、お菓子が増えた……というのは、さすがに現時点では解析に至れるものではない。
ともあれ、力の高まりを感じつつ、仔竜は翼に求めるものを集めていく。
空の力、風の力。
そして、自身に強く宿るもの――天の精霊力を。**]
― 中庭 ―
[気を取り直して、回収がてらの巡回を再開。
あちこちで、「向こう行ったぞー!」やら「任せろー!」やら元気な声が聞こえてくる]
盛り上がってはいる、かな。
[今回の騒動を訝しむ生徒もいるようだが、概ね楽しんではいるよう。
生徒が楽しみ、魔法生物も楽しんでいるなら、仔竜もきっと満足するだろう。
頭上を見遣れば、少し遠い位置に竜が空を舞う姿が見えた。
追いかけたり逃げたり、空でも鬼ごっこが開催されているよう]
あれは……イシュケか。
ミヒャエルが行ったんだね。
シエルがいたかな。
[わざわざ空を飛ぶとなれば、魔法生物ではない何かを見つけたのではないか、と。
そんな推測からの呟き。
捕まえに行ったのか、遊びに行ったのかは分からないが、鬼ごっこで満足してくれればそれに越したことは無い]
― 本部 ―
[籠がまた揺れた。
あまり近づけて悪影響があったら、と思うが故の反射行動だったが、なんだか不満そうな気配がしなくもない]
卵でも気になるのかな。
[確保したクッキーは前と同じく一時的にポケットに入れ、宥めるように籠を撫でて呟く]
あっちも、あまり集まっちゃったらミヒャエル先輩が大変ですよね。
下にいるのだけでも押さえたら、少しはお手伝いになるかしら。
[ヴェルザンディ>>177と同じように、このクッキーも預けて魔法生物を探しにいこうかと籠を抱え直した**]
/*
隠しフラグってなんですか。
→全力で遊んであげる。以上!
……うん、そんだけです(
だって直感と本能でとんでますから、この仔竜(
─ 本部 ─
それはあるかも、
ほら、好奇心旺盛みたいだし。
[卵が気になるのかも、というリーゼロッテ>>188に
笑って同意するも、果たしてお菓子に意思はあるのか。
さっきより増えた?という疑問も併せて>>184
謎が多いなぁと思いつつ、その辺を考えるのは後回しだ。
今は現実的にできることをするべきと、
捕獲したお菓子を係に預けて]
では、私はこれで失礼しますね。
先輩たちもお気をつけて。
[クリフたちにお辞儀をして、本部を後にした]
―― 中庭 ――
『ふふふ、アイリさんの手が空く前に、
落ちてるお菓子や見つけた綺麗なやつらは、
全部ぼくが回収してやりますよ』
[……などとドヤ顔で言えるはずもなく、
アイリの「頑張れ」にはごく普通に「頑張る」と答えた少年であった。>>161]
よーし、頑張るぞー
[ひとりに――正確にはウンブラも傍にいるが――なってから改めて宣言する。
心なしか中庭の中心に戻るようなルートで歩いていると、
魔法生物がお菓子を取り合っているのを見つけた。
小さなお菓子を腕いっぱいに抱えている1匹から、
2、3匹の同類がお菓子を横取りしようとしている]
…………。
魔法生物でもこんな、取り合いをするんだなあ……。
[なんとも言えない気分になっていると、
異変は起きた。これも突然の出来事だった。
お菓子の取り合いをしていた魔法生物たちが、
蜘蛛の子を散らすように逃げ出したのだ]
[ 魔法生物の引き取り確認を終えると、空を見上げるヴェルザンディの姿に>>157釣られるように青年は視線を上げた。 ]
ミヒャエルとイシュケか。前に見た時より随分、動きが良くなってるなあ。
[ 通行の邪魔にならない場所で待っているノアが、ピィピィと鳴いているのは、楽しげな鬼ごっこに混ざりたいという訴えらしい。 ]
あの鬼ごっこに混ざりたいのかあ...
[ しかし風に流されるような砂紋竜の飛び方では、イシュケや、素早い魔法生物に追いつけるような速さは望めない。 ]
(混ざっても置いてけぼりになると思うけどなあ)
[表情筋―――すなわち筋肉を硬直させながら、しばし悩むようにして答えてくれたヴェルザンディ>>154。
その後に答えてくれる言葉>>156を聞いて、幾度か頷く]
…やはりそういうことだな。
[言われた言葉、だいぶ遠回しにいってくれていたが、意味は伝わるし気を遣ってくれたのもわかる。]
確かに私にはそういう感性が足りない。
例えば華やかな装飾を見てもその装飾でいくつの兵馬を用意できるか、そういうことを考えてしまうものだからな。
[自分の考えは実利によっている自覚はある。それ自体を厭うわけでもないが、音は音として聴いている。でないとそれにあわせて踊るというのは不可能なわけだが、彼らと同じような楽しみかたをしているかというと違うような気はしている。まあそれ故に妹含むファンたちの前で聞けないというのはあった]
だがな。人を感動させ笑顔を作る、ヴェルザンディの歌と踊りは――その裏での努力も含めてすごいと思っているし、私なりに楽しんでもいる。
[そんな感性に一種の羨ましさも持ちながら、楽しんでいないわけではないことは伝えるのであった*]
[ それでも、シエルと遊ぶというのは約束だ。さて、どうしたものか?と、考えていると、ヴェルザンディの応援するしか、という言葉が聞こえて>>177 ]
ハンナくんの歌なら、応援になるかもな。
[ 思わず呟いた声は、彼女の耳には届いたろうか。 ]
─ 本部→中庭 ─
[本部から離れた私に同行する人はいたかどうか。
少なくとも相棒である桃色は共に在るので一人ではないが]
遊びたいだけ、なら遊ばせれば気が済むだろうけど
そうじゃなかったら──…
早く先生と合流させてあげたいなぁ。
[空の上、魔法生物たちと共にミヒャエルと鬼ごっこに興じるシエルは
ある意味ひとりぼっちだと思う。
遊ばせてあげたい気持ちもあるけど、
早く保護者の元に合流させてあげたいと、切に思う**]
[ 落ちて来たのは、半透明の包みに入った握りこぶし大の、虹色巨大マシュマロ。
青年が手を伸ばす前に、頭の上でぽよんと弾んで、遠くへ飛んで行った。 ]
......なんだろう、すごく馬鹿にされた気がする。
[ ちょっと切なくなった。 ]
[なんということか、手を伸ばしたお菓子は、
急速に方向転換してころころ、転がっていく。
とっさに追いかけながらも少年は訝しんだ。
あれは何のお菓子だろうか、と。
見た目としてはキャンディのように真ん丸ではなく、
いくつもの丸い突起が存在していた。
それが金平糖という名前のお菓子であると少年は知らなかったが、
虹色をしていたのでお菓子と判断したわけで。
世界の広さとお菓子の種類に思いを馳せる余裕など今はなく、
ままならないという思いがあとから湧いてきた**]
― 本部 ―
[要するに自分は違う意見だ。と暗にいっているクリフ>>183に肩を竦める。
バルタザールにとってシエルは現状迷子の仔竜でしかないし、事件の最中に迷子のままで置いておくものではない。
現状この事態が、悪意がなさそう。というだけで、いつ悪意に変わるかなんてわからないのだからだ。とはいえこのようにゲームとして扱っている以上、おそらく教官たちは元凶についてある程度当たりをつけていることだけは容易く想像できるから大人しくしているが、そうでなければまた違う方法を取ったりもしただろう。
その辺りは性格なのである]
現状任せるしかないな。とはいっても私がやると手荒な方法になってしまうからな。
[上空の状態はお任せ組な人はリーゼロッテやヴェルザンディに同意して]
では私もいってくる。
[籠を一つ借りる。離れる面々と同道したか、別れたか。教官もついでに探しがてら移動を開始する]
― 本部 ―
[要するに自分は違う意見だ。と暗にいっているクリフ>>183に肩を竦める。
バルタザールにとってシエルは現状迷子の仔竜でしかないし、事件の最中に迷子のままで置いておくものではない。
現状この事態が、悪意がなさそう。というだけで、いつ悪意に変わるかなんてわからないのだからだ。とはいえこのようにゲームとして扱っている以上、おそらく教官たちは元凶についてある程度当たりをつけていることだけは容易く想像できるから大人しくしているが、そうでなければまた違う方法を取ったりもしただろう。
その辺りは性格なのである]
現状任せるしかないな。私がやると手荒な方法になってしまうからな。
[上空の状態はお任せ組な人はリーゼロッテやヴェルザンディに同意して]
では私もいってくる。
[籠を一つ借りる。離れる面々と同道したか、別れたか。教官もついでに探しがてら移動を開始する]
よし、ノア!シエルと遊びに行くぞ。
[ 切なくなった反動...というわけでもないが、やっぱりシエルの様子は見たい、と思い直し ]
ヴァルタザール、リーゼロッテくん、ハンナくん、また後で!
[ 本部で顔を合わせた三人に手を振って、相棒の元へと駆け寄る。 ]
ああ、そっちは任せた。
[空へといくときめたクリフ>>201へと任せたという。
一層精霊の気配>>162が増えた。
他にも変化>>160すらある。とはいえやることは変わらない。空の鬼ごっこに参加しない以上地上でできることをするのみである**]
/*
colorランダム、振ったけどあんまり意味がなくって棄却した
すごいクライマックス感ある そして隠しフラグあったんだーーーー
[ ふわりと、地を離れた竜は、銀の砂紋をうねらせて、ゆっくりと旋回しながら上空へと向かう。 ]
ミヒャエル!
[ 先に近付いたのは、後輩騎竜師の方へだ。 ]
シエルは、まだ帰りたくなさそうか?
[ 彼の性格から言って、先に会話を試みているだろう、と予測して問いかける。
遊んでやるために鬼ごっこをしていると教えられれば、ルールを聞いて ]
じゃあ、俺とノアも混ぜてもらうか。
あ、そうだ。ダーフィトから伝言。
『別に失敗したっていい。自分の正しいって思った事をやれ』
だ、そうだ。
[ 今は、逃げる側らしい、と、別方向へ離れる前に、預かった伝言を忘れず告げて ]
失敗慣れしてる奴ならではのアドバイスだよな。
[ いつもはお調子者の学友を貶すような言葉は、優しい声音と笑顔で残された。** ]
― 中庭 ―
[巡回しながら、足は人が疎らな方へ。
人が少ない場所こそ問題が起きても発見が遅れる可能性があるのだが、今回は特に問題は無かったようだ。
活性化した魔法生物も、鬼ごっこがしやすい、人がいる方に集まっているよう]
……ん?
[ならば次の場所へ、と踵を返した時、何かが駆けてくる音を聞いた。
ローランドはカルモと共に音のする方へと振り返る]
おおっと!
[煌めく水晶の塊が突進してくるのを、カルモと左右に分かれるようにして避けた。
目標を失った塊はローランド達の後方に着地し、がう、と鳴く]
…これはまた、他のより大きいね。
[向き直ると、そこにいたのは体長50p程の三つ首の犬。
背には少し大きめの翼もついていた。
魔獣であればもっといかつい感じになるのだろうが、この魔法生物は可愛らしくデフォルメされており、ローランドを見る瞳はキラキラしている。
明らかに鬼ごっこを期待されていた]
はは、これは勝てないなぁ。
それじゃあお付き合いしようか。
[仕方ない、と足に力を込める。
同時、三つ首の犬は一声鳴き、反転してローランド達から離れるように駆け出した]
カルモは上から追いかけて。
『クア!』
[ローランドは地上から、カルモは上空から三つ首の犬を追う。
三つ首の犬は地を駆けたり、空を翔けたりと楽しそうに動き回っていた]
― 本部 ―
すぐ逃げちゃうんですけどね。
[ヴェルザンディ>>189に、同感だと伝えて笑いあう]
籠も何度か揺れてるから。
誘われてるってこの子も感じていたりして。
[意思のあるお菓子、よりはずっとあり得そうな話。
良い刺激になってくれるかな、と微かな期待を寄せたりするのだった]
え、えと。
好奇心旺盛なだけじゃなくて、悪戯好きなのかもです?
お菓子も鬼ごっこしてるつもりとか。
[少し切な気な顔をするクリフ>>198には、ドンマイを送ってみる。逆効果にならなければ重畳である]
はい、空はよろしくお願いします。
また後で!
[クッキー人形を振り返しながら空に上がるというクリフとノア>>201を見送って。
ヴェルザンディやバルタザール>>200にも手を振りながら、もう一度本部にお菓子を届けると外に出て周囲をキョロキョロした]
― 本部 ―
[お菓子の魔法生物の預け口となっている本部は、それなりの賑わいを見せていた。
もしかしたら既にピークは過ぎているのかもしれないが。
ともかく、仔兎とお菓子は無事引き渡しに成功したのだった]
それじゃ、今度はどこに行こっか?
[ココンに話し掛けるようにしながら考える。
目立つ場所はもう粗方捜索し終わってそうだなー、なんて思っていたその時]
― 武闘場 ―
[普段は戦闘訓練を行う武闘場だが、祭りの日は立ち入る人も少ない場所。
運動場と異なり建物であるために死角もあるそこに、三つ首の犬は逃げ込んだ]
っと……見失った、かな…。
カルモ! そっちは!?
[建物の蔭に入られると直ぐには見つけられない。
ローランドは上空を飛ぶ相棒に声を投げた。
返って来たのは、『上!』の声]
もしかして……屋根か?
[相手も飛べる以上、ずっと下を逃げ回るということもない。
カルモが空から追いかけていたのもあり、三つ首の犬もそちらへアピールに出たのだろう]
カルモ、相手してやれ!
『クアー!』
[指示は短く。
けれど思惑は通じ合っている。
翼を羽ばたかせ三つ首の犬へと急接近したカルモは、追い立てるような動きをし始めた。
つかず離れず、時折捕まえようとするような仕草も交えて。
三つ首の犬はその動きに合わせて、右へ左へと楽しそうにしながら駆け出した。
追い立てる先は、建物の屋根が途切れる場所]
― 上空 ―
[>>203声が近付けば、ちらりとそちらに視線をやって接近を確認する。 ]
バルト先輩!
[シエルの事を問うているという事は、事情も幾何か把握していそうだと判断する。]
はい、その、空の力を集めたいとの事で。
[>>1:288過剰な精霊力の中で育ったので術的な能力が高く備わっていても不思議はない。
アルビンがそう言っていたのを思い出す。
空の力──シエルの欲している力が集まっているから、煌めきが増しているのかもしれない。]
ありがとうございます。
今は、あの青い魔法生物が鬼の番です。
[先輩の参加は心強い。
青年の顔には安堵が滲む。]
[>>204ダーフィトからの伝言、と言われればきょとんとした顔になり。
一体何事かと続くその言葉に耳を傾ける。]
はい?
……。
[じわり、と胸に滲むのは、見抜かれているという気恥ずかしさと、理解されているという安堵。
自身の口からではなく、敢えて伝言した意図は言うのが恥ずかしかったか、単なる思い付きであるのかは分からないが。]
……、本当ですよね。
[眉尻を垂らし、意味合いだけは貶すような言葉を肯定する。
その響きもまた、ダーフィトへの気安さと尊敬する思いが滲んでいた。* ]
― 中庭・本部近辺 ―
[上空の仔竜の周囲で高まる力。
それが何であるかを覚るのは早い。
速いが故に悩ましくもあるのだが]
……まさかとは、思う、けれど……。
[先に盟約精霊が漏らした言葉と、高められる力と。
そして、自身の状態を合わせて考えると、一つの答えが見えては来る。
その予測に思わず声を漏らした直後、本部にいた教官から声をかけられた。
聞けば、本部に対し仔竜の保護願いが申請された>>139との事で]
ああ……はい、シエルの居場所はちゃんと把握しています。
それと……今は、このまま、様子を見させてください。
今、干渉をすると多分、逆に危険ですので。
[仔竜が何をしようとしているのか、その予想が正しければ、中途半端な手出しは危険になる。
……もっとも、正しかったら正しかったで色々と厄介ではあるのだが。
今は、見守ってほしいと願い、空を見上げた。*]
― 武闘場 ―
『クアッ』
[屋根の際まで来た時、カルモが三つ首の犬目掛けて翼を羽ばたかせる。
少し強めの風を巻き起こし、屋根の端から飛び出そうとした三つ首の犬の体勢を崩させた。
身動きが取れない状態で、三つ首の犬の身体が宙に舞う]
よっ、 と。
[ぽーん、と放物線を描いて飛んだ水晶細工の身体の下に入り込み、膝のクッションを活かして三つ首の犬を受け止める]
っとと、
[大きさもあって、胸と顔で受け止めることになったが、辛うじて転ばずには済んだ。
捕まった三つ首の犬はローランドの頭の上で3対の目をぱちくりしている]
よし、捕まえた。
カルモ、お疲れ様だったね。
[改めて三つ首の犬を抱え直し、上空から傍らへと降りてきた相棒を労う。
両手は三つ首の犬で塞がっていたため、頭を擦りつけてくるカルモにこちらからも頭を擦りつけた]
しっかし、これは大物だなぁ…。
本部に預けよう。
[このままでは他の回収もままならない。
抱えられた三つ首の犬は大人しいまま。
三つの頭をローランドの左肩に預け、満足げに尻尾を振っていた。
尻尾の動きにクスリと笑い、ローランドはカルモと共に学園祭本部へと足を向ける*]
/*
メモ見て隠しフラグ成立、と見えてテンションが上がりました。
しかし外したら恥ずかしい(まぁいつもの事ではあるけど)
これまでにも騎竜師組が関わってきたし、
最終日付近にこの地点にいるシエルの願いを聞けた事かな。(隠しフラグ)
楽しそうだねぇ。
[ぽつりと零した言葉に、足元のココンがきゅう?と首を傾げた。
いずれは風を司る竜になるであろうココンだが、その翼はまだ、自在に飛び回るには小さい]
いつか、私たちもあんな風になれるのかな?
[空への憧れを思いながら、しばし上空の様子を眺めていた*]
/*
ここでシエルが一気に成長するのかもしれない。(わくわく)
ダーフィト関連は伝言、と言われなかったらきっと思いつかなかったと思うのでクリフ先輩がうまく引き出して下さったなぁ。
シメオンさんにも上手くいかない…とは零していたかもしれない。
そしてマイペースさに救われていたと思うんですが、先達として格好つけたさというのもあったと思うので。
― 中庭・屋台 ―
[2匹目の鯲なお菓子はなく、時折跳ねているのを追いかけても追いつけず。気がつくと幾つかの屋台が出ている辺りにやってきていた]
あっ。
[甘い砂糖の香りがする屋台の影に、キラッと光る何かを発見。
ボールか何かのようにしか見えないが、ただのボールはあんな気配をしていないはずだ]
― 中庭・本部近辺 ―
[三つ首の犬を抱えた姿は流石に目立つ。
中庭へと戻って来て、生徒にその姿を見られると結構騒がれた。
主に可愛いという理由で]
確かに可愛いけれどねぇ。
[三つ首である辺りで、魔獣っぽいと思われたりもしているが、デフォルメされた姿とキラキラの瞳がそれを全部払拭しているようだ。
「本部に行くから通してね〜」と生徒を掻き分け進んでいく]
[本部近辺までやって来ると、空の鬼ごっこが良く見えるようになった。
クリフも加わって白熱しているようだ]
ああ、シエルもいるね。
[予想通りだ、と空中で何かをしている姿を見遣る。
仔竜が何をしているのかは、精霊力を感じ取れないローランドには気付けない。
万一があれば動く指示をカルモに出し、意識は別の方へ]
おや、アルビン君。
[空を見上げる姿>>217を見つけて声をかける。
ローランドの腕には三つ首の犬が抱えられたまま。
ぶんぶんと尻尾が振られているのがよく見えることだろう]
シエルの様子はどうだい?
[何か変化はあるか、と問いを投げた*]
― 中庭・屋台 ―
恵み深き大地の精よ力を貸して
固き土を軟らかな砂に
漏斗の底へと崩し流して
彼の身を包み動きを止めん
[丁寧に詠唱して精霊術を編み上げ。
指差して対象を指定する]
― 中庭・屋台 ―
[指差されたボールのような魔法生物は、ブルブルッと震えて飛び上がろうとしたが。足下がサラサラと崩れてバランスを崩し、そのまま半分ほど埋まった]
よし成功っ。
ごめんね、あんまり増えちゃうと先輩達も大変だと思うから…
[近づいて持ち上げた途端、ギシッと音がして。誰かが立てたのだろう、屋台の看板が大きく傾いた]
― 中庭・本部近辺 ―
[空を『とおい』と称するには、少々厄介な理由がある。一言で言えば、『血筋の軛』だ。
ヒッツェシュライアー家には『鏡の兄弟精霊』と称される家付きの精霊たちがいる。
代々の当主となる者は大抵は長兄とされるゾンネと盟約するのだが、時折、その例に漏れる場合が生じる。
そして100年と少し前、末弟シュテルンと盟約した次期当主候補の娘が出奔し、そのまま異郷の地で帰らぬ人となって以降。
次兄モーントと盟約した次期当主候補には、ある種の呪縛がかけられるようになった。
異郷へ飛んで行かぬように、空に近づけぬように。
飛翔に関わる術を身に着ける事ができず、また、長時間空にある事で負荷を感じるようになる呪詛。
特定の誰かが生じさせたわけではなく。
ただ、喪った事への複数の嘆きがより集まり、編んでしまったもの。
幼い頃に父と共に在る太陽ではなく、その横の月に手を伸ばしてから絡めとられたそれは、仔竜の願いを真っ向から否定するもの。
故に、仔竜は仔竜なりのやり方で、その呪詛を祓おうとしている――のだろうけれど]
…………無茶、しすぎでしょ。
[ぽつり、と落ちるのはこんな呟き]
……っと。アヴァンサル教官。
[呟いた直後に声をかけられ>>225、振り返る。
その両腕に抱えられたものに思わず瞬いたのは已む無しとしてほしい]
……そんなものまでいたんですか……。
[さすがに予想外過ぎて、思わず惚けた声が出た]
シエル……は。
遊んでもらえてご機嫌のようですが。
……ちょっと、危険な状態になってるかも知れません。
[は、と一つ息を吐いた後、精霊力を生じさせて集めている事を説明して]
それで、何をしようとしているのかは、まだ、予想の範疇を出てはいないんですが。
中途半端に止めたら、逆に危険な気がするので……今は、見守っています。
[少なくとも、周囲に危険が及ぶような事態にはならないだろう。
そうなったらそうなったで、展開している結界を利用して荒療治も考えてはいるのだが。*]
― 中庭・屋台 ―
わっ、わぁぁ!
気をつけたつもりだったのに、ごめんなさいーっ!!
[術の効果範囲に、屋台の端を巻き込んでしまったらしい。浅いものなので倒壊までは至らないはずだが。
魔法生物と籠を一緒に抱えたまま、大慌てで謝り倒す事になったのだった*]
― 校舎付近 ―
[中庭を横切って、校舎の立ち並ぶ辺りへ。
庭木や植え込みは小動物にとっては丁度いい障害物になるらしく、透明な影が飛び回っているのが見えた。
上空に触発されて、かれらも鬼ごっこをしているようにも見える]
私たちも、鬼ごっこ、する?
[ココンに問い掛けると、きゅっと声を上げながらぴょんぴょんと飛び跳ねた。
どうやら周囲の様子を見て、自分もあれやりたーい、となったらしい]
よーし。よーい、どん!
[ココンにまだ難しい動きの指示は出来ない。
だから植え込みの周りを好きに駆け回らせておく。
自分は、魔法生物が動きを乱すのを見計らって――]
そこだっ!
― 上空 ―
じゃあ、お互い健闘を!
[ ダーフィトからの伝言を正しく受け取った様子のミヒャエルに>>216片手を挙げて、青年は、囁くような口笛を鳴らす。
応じてゆっくりと旋回を始めた騎竜の背から、シエルの方へと視線を向ける。 ]
空の力を集める、か。精霊力だと思うけど。
[ ミヒャエルが言っていたシエルの言葉を反芻したものの、集めた後にどうしようとしているのかは、判りようもない。 ]
これ以上精霊力が過剰になるのも面倒な気がするけど..やっぱり悪意はなさそうだしなあ。
[ 微妙に悩む騎竜師を他所に、砂紋竜は楽しげにうねうねと空を泳いでいる。
旋回しながらゆるやかに魔法生物達の間をすり抜ける度、ごく細い銀色の砂の軌跡が、虹色の光を反射して煌めいた。* ]
/*
一度、鬼に捕まっといて、ミヒャエルにタッチして鬼役交代、とかも、考えたんだけど、イベント発動してるから、ミヒャエルに任せた方が良いかも?
[ココンは大きな一つ目の魔法生物を、鬼ごっこの相手に定めたようだ。
庭木の間を縫うように飛ぶそいつを、とことこと追い掛ける。
意外と飛行速度は速くなく、丁度いい相手と見えた]
いけっココン、そこだっ!
[最終的に自分が捕まえないといけないのも忘れて応援する。
一生懸命に走るココンは、バランスを取るように翼を広げた。
そして]
あっ。
[ぱたぱた、ふわん。
ほんの数秒だけれど、ココンが自らの羽の力で飛んでいた]
ココンっ!
[魔法生物を捕えようとした腕は盛大に空を切ってしまったが、それはもう些細なことだ]
やっ――
やったぁーー!!
[そのままの勢いで、相棒の所へ駆け寄って抱き締める。
当竜は何が起こったのかわかっていない様子で、ただ相棒が喜んでいるならいいか、とされるがままになっていた*]
― 中庭・本部近辺 ―
いやぁ、僕も驚いたよ。
でも性質は他の魔法生物と同じみたいでね。
捕まえたらこの通り。
[>>229 大人しいものだよ、と軽く笑った]
[シエルの状態が少々危険>>230だと聞くと、流石に笑みも消えて]
ふむ、精霊力を集めている、か。
シエルがどれほどの力を持つのかは分からないが…君が言うなら余計なことはしない方が良いのだろうね。
…シエルが何をする心算なのかは、聞いても?
[アルビンとシエルとの間に不和のような何かがあると感じていたため、言いたくなければ言わなくても良いというニュアンスも込めて問いを投げる*]
/*
そしてネタバレが来ていた。
うむ、動機は大体思った通りだけど、ローランド教官がいれば、問題なさそう。
[ 教官、こっちこないかなー?という目で見ている。 ]
― 上空 ―
はい!
[>>235クリフと相棒の竜と別れ、青年達も再び鬼ごっこに集中する。
>>185鬼は入れ替わり、魔法生物達がその度に歓声を上げる。
相棒の翻訳がなくとも、彼らが楽しんでいるという事が感じられた。
煌めきはどんどんとその勢いを増し、空を飛び回る青年にも虹竜の翼に段々と力が集まりつつある事に気付く。
これがシエルの望んだ空の力と考えれば、将来有望どころではないような気もする。
かれはあの力を使って何をしようというのだろうか。
>>228まさか呪詛を祓おうとしているとは考えは及ばないが、少し危うさを感じて。]
イシュケ。
──シエルの方へ。
[これまで鬼である魔法生物からは適度な距離を保ち続けていたが、虹竜に近付こうと高度を上げた。*]
― 中庭・本部近辺 ―
……本当に、大人しいものですね。
[姿かたちは間違いなく魔獣だが、中身は小さな魔法生物である、と。
大人しくしている様子>>239に、シエルの呼んだ仔だしなあ……と、横道にそれかけた思考は、笑みを消した上での問い>>240によって、軌道修正された]
……仔細はちょっと、ここではお話しできないんですけれど。
ぼくにかけられた、ある制限を緩和しようとしてる可能性はあるかと。
……まあ、この騒ぎの最初からそこまで意図していたかはわかりませんが。
[むしろ、飛び回ってるうちに思いついたんじゃないか、なんて思っていたりするが]
なので、他者に大きな影響を与える可能性は低いとみています。
……ぼくが受けきれなかった場合が、ちょっと問題なんですけれど。
[多重契約にも似た状態がもたらす不安定さ。
それがどう作用するかだけが、問題と言えば問題だった。*]
─ 本部 ─
[こちらの返答を頷きながら聞いているバルタザール>>194は
やはり、という言葉から伝わるようにある程度は推測されていたらしい。
それから続く、彼の考え、受け取り方を聞いて
途中まではこちらもやっぱり、と思っていたのだけど]
え…?
[だがな、と私の歌と踊りについての言及、
私なりに楽しんでもいる、という言葉は想定の外だったから
驚きを隠さぬままに、目を丸くして彼を見たけれど。
ミヒャエルとシエルたちの鬼ごっこも始まったことで
そちらに意識が向いたこともあり、
この場でこれ以上の言及はしなかった]
[空を見上げ、応援するしか出来ないといったのは
まだ共に空を飛ぶ準備ができていないから。
人を運ぶこともできる大きさの騎竜なら
あそこまで行くのも容易だろうか、と
無意識に視線を向けた先輩>>193は何か思案しているよう。
心の内を読めるわけもないためそれが何かはわからないが、
意識を向けていたからその呟き>>195はこちらに届いて]
歌、ですか?
うん…なれたら嬉しいですね。
[絶賛鬼ごっこ中のミヒャエルへの応援になれるかはわからないけど、
魔法生物たちは好奇心旺盛みたいだし、
もしかしたら物珍しさで近づいてくるかもしれない。
そんなことを思いながら、ありがとうございますと微笑んで
シエルと遊びに行くという先輩>>201に手を振った]
─ 本部→ ─
それじゃ、リーゼロッテちゃんもまたね。
卵ちゃんも。
[お菓子を届けてまた外に出るというリーゼロッテ>>209にも手を振り別れ
自分も移動、と相成ったわけだが、
特に目的があるわけでもないのでバルタザールと同行する形になったか。
そうでなくとも、途中までは彼と共に歩いていって]
―― 中庭・どこかの屋台近辺 ――
……お菓子を追っかけてるうちに、
ずいぶん、にぎやかなところに来たみたいだ。
[そう、にぎやかだ。
あちこちできゃーだのわーだのという声がする。
それらの声すべてがイベントの盛り上がりを示しているようだ。
……が、その熱気も冷ますかのような、
局地的な吹雪の発生を少年は見た。
近付いてみれば案の定、
氷の竜の像のモデルとなった騎竜と、その相棒たる先輩がいて、
吹雪に巻き込まれた魔法生物をひっ捕まえていた]
あの、バルタザールさん。
さっきのことなんだけど…ごめんなさい。
私、あなたに謝らなきゃいけない。
[切り出したのは、彼について誤解していたと気づいたから]
私、あなたはずっと
妹さんの付き合いで来てくれてるだけって思ってたの。
あなたも、妹さんと同じように
私のステージを観に来てくれてるんだって
気付かなくってごめんなさい。
[付き合いで来ているだけだから、楽しんでないと思っていた。
ちゃんと楽しんでくれてたのに、
そんな勘違いをしていたことに対して謝った*]
[順調そうだなあと思ったのも束の間、
はしゃぐ声とは別種の悲鳴が上がる。
見れば、氷の竜のすぐ近くにある屋台が半分以上氷に覆われていた。
何かを焼くための鉄板もびっしりと細かな氷に覆われているようだ]
「しまった、屋台を巻き込んじまった!」
[そんな先輩の声に様々な喧騒が被さる。
少年はというと、先輩に挨拶しようと飛び出す機会を見失ってしまっていた]
今ぼくが向かっても……何の役にも立たないしなあ。
それにしても、すごい。
[氷の竜はウンブラよりずっとずっとデカい。
スケッチをする時も、首が痛くなるくらい見上げたものだ。
盟約関係云々で、先輩以外を乗せることはめったになく、少年も乗ることを認められなかった。
近くで描いてみたかったのだが。残念]
……ウンブラだっていつかすごくなれるさ。
[一方のウンブラはというと、
氷の竜の方を羨ましげに見ていたものだから、
ついそんな言葉をかけたくなるというもの]
― 上空 ―
くっ。
これ以上は厳しそうだな。
大丈夫だ、イシュケ。
無理はしなくていい。
[接近する程一層眩さが強く感じられ、相棒の速度が落ちる。
目標として、あれを直視するのは辛いだろうに青年の意を汲もうとしてくれた相棒を宥めてやる。]
シエル……。
[沢山飛んで、沢山集めるのだと言っていた。
これから何が起きるのか、予想は出来ない。
けれど、あの小さな身体にこれ以上の力が集まるのは危険だ。
青年達に出来る事は限られているが、何が起きても大丈夫なように一定の距離を維持して様子を見守る。*]
― 上空 ―
[ ノアが飛びながら撒いている銀砂は、魔法生物達への誘いかけであると同時に、事態が動いた時のための探査の網の役目も持っている。
...と、いうのは、鬼ごっこを楽しんでいる騎竜自身は、意識してもいないのだが。 ]
ん、動いたか?
[ ミヒャエルとイシュケが高度を上げたのに気付いて>>243青年はノアに口笛の合図を送る。 ]
『……まー、最初から考えてはなかったろうねー』
『恐らくは、動き回って力が蓄積されるのを感じて……そこからの思い付き?』
『いや、思い付きで勝手に親和してくんな、って話なんだけど』
……まあ……うん。
否定はしないし、言いたい事も、わかる、うん。
[そんな少年たちの目の前を、
ひゅーんと何かが横切っていく。
短い手足の生えた丸っこい身体は水晶細工めいている。
その身をはばたかせるのに不釣り合いにも見える短い翼は、蝙蝠に似ているが、
全体的なフォルムは蝙蝠っぽくない。
なおこんな見た目でもちゃんと飛んでいる。魔法生物だからか。
先回りして相棒は飛翔し、
待ち構えるように翼を広げながらばっさばっさと上下に飛ぶ]
むむむ、ならば……ぼくは後ろから行く。
― 中庭・綿菓子屋台 ―
か、可愛い。
[巻き込んだもの>>241を確認して、看板だけで良かったと思うと同時に、描き手への申し訳なさが募った]
うぅ、本当にすみません。
地面はすぐ戻しますので。
[優しい女性騎竜師の声にペコペコと頭を下げる。
ついでに地揺れなどで倒れないくらいしっかり支えてくれるように願って、先程とは逆の術をかけておく]
― 中庭・綿菓子屋台 ―
あ、はい。
色々教わったり、いつもお世話になっているリーゼロッテです。
そういえば、アイリさんも屋台やるんだって。
[ここだったんだ、と涙を拭って息を吐いた]
― 中庭・本部近辺 ―
[>>244 腕の中で大人しくしている三つ首の犬へ一度視線を向けつつ。
問いへの答え>>245を聞き、ふむ、と小さく唸った]
制限の緩和…。
つまり、ちょっと無茶をしようとしている、というところかな。
[話を聞いての感想は簡潔な言葉として出てきた。
シエルが不安げに尻尾を揺らした姿を思い出す]
シエルに会った時、”アルビン君にあまり心配かけないように”と言ったら、どこか不安そうにしていたんだ。
君と上手く行っていないのかな、と思っていたのだけれど…。
シエルはシエルなりに、君のことを考えているのだね。
あの仔、沢山出したお菓子を一番にあげたいのは君だと言っていたよ。
[聞き出していたことをアルビンへと伝えた]
[ シエルに近づこうとしたらしいミヒャエル達は、どうやら途中で断念したようだった。>>253
ノアの方は、合図に従い、銀砂を撒いた周囲をぐるぐると旋回している。
煌めく砂は、シエルを中心として魔法生物達の周りに細く緩やかな渦を巻き、集まる精霊力を僅かながら均していた。 ]
[バルタザールからどんな答えが返ったか、
この後も同行するか、は置いておいて]
…と。
それじゃ、ちょっと歌ってみようかな。
[話の区切りがついたところで、
こんなことを言い出したのは
お菓子も鬼ごっこしてるつもりとか、という
リーゼロッテの仮定を聞いたのもあって
先ほどクリフと話していた時に浮かんだ手を
試してみようと思ったから]
― 本部→ ―
リーゼロッテもまた後でな。
[とリーゼロッテ>>209とも別れながらも、一応自分は目的の場所があるが、しばらくはヴェルザンディと歩いていくことになりつつ、さっきのこと>>250といわれて首を傾ぐ。
謝罪されたが内容がわからない以上受け取る気はないので、黙って先を聞いて]
付き添いだけなら送った後に会場の外で筋トレでもしているぞ。
[理由はアレだがある意味説得力のある言葉だったかもしれない。
それに言葉にはしないがわざわざダンスまで学ぼうともしない]
いや、実際私は見るべきところが違ったわけなんだし切欠も妹だぞ?
ただ、一体で一つの世界を作っていくというのは楽しくはあった。あのライブにおいて君が主役としたい気持ちもわかった気はしたしな。
[その辺りはやはり別に歌が良いものだとか、声が綺麗だ。とかそういう認識はあるが、趣向は別を向いてしまうことが多いが、少しだけ考えた後。]
[少年が上手いこと追い立てた魔法生物に向かって、
ウンブラが綺麗な声で鳴いた、と思ったら、
魔法生物は揺らめく影のようなものに包み込まれた。
ひゅーんと飛ぶことができなくなった魔法生物を、
背後から慌ててキャッチする。
その時にはもう影が魔法生物を包み込んでいることはなかったが、
かわいらしく目をバツにしたそれは抵抗する様子を見せない]
えっ、 今の黒いのウンブラがやったのか……?
[相棒は得意げにクルルと鳴いた。
かれが見た目と名前の通り、影をあやつれる素質があるらしいとは知ってはいるものの、
実際に見たのははじめてであった]
ならもう一つ聞いていいか?
ヴェルザンディにとって、歌や踊り、ステージに立つというのはどういうものだ?
[純粋に自分に足りないものを拾い上げれるかどうか確認するように聞きながら歩きつつ、目的をもって歩くのは教官の場所であった*]
─ 回想 ─
[幼い頃は兄の後をついて回る子供だった。
彼は大好きな兄と同じ事をしたがった。
見慣れない文字を読もうとしてみたり、兄と同じ長さの木剣を振るおうとしてひっくり返って、べそをかいたり。
兄弟は騎竜師の物語を聞くのが好きで、少し大きくなると王立騎竜師団ごっこに明け暮れた。
少年の家は首都が近く、親戚にも王立騎竜師団に入っている者が何人かいて、彼らは身近な存在だった。]
「ミッヒェルは何になりたい?」
兄さんといっしょに、おうりつきりゅうしだんになる!
「……ごめん、ミッヒェル。それは出来ないんだ。」
[苦笑する兄の言葉に少年はショックを受けた。
当然、兄と一緒だと思っていたからだ。]
どうして?
どうして兄さんはおうりつきりゅうしだんになれないの?
「俺はこの家を継がないといけないからね。」
[兄は少しだけ残念そうに笑った。
トロムリッツ家は長子継承が習わしとなっており、竜と心を通わす力を得た兄が家を継ぐのは自然な流れだった。
きっと少年よりも王立騎竜師団に憧れを持っている兄に何か出来ることはないかと考えた。]
― 中庭・綿菓子屋台 ―
『ありがとー、って、本当に気にすることないんだからね?』
[涙ぐんでいるようにも見える少女>>256を、気遣うように体を屈める。
精霊術の使い手である彼女は、地面を戻した上で更に強固にしてくれたようだ]
『こんなことまでしてもらっちゃって、むしろありがとうね?』
[微笑みながら礼を告げる。
話題がアイリのことに及べば]
『そうそう、騎竜が綿菓子に似てるからって興味を持ってくれたみたいで。
ふふ、あの子自身もひよっこのはずだけど、先輩の顔をすることもあるのねぇ』
[先輩後輩の繋がりは学校の伝統のようなものだから、こちらとしても好ましいものだ。
目を細めながら呟いた後、そうだ、と視線を向け直し]
……すごいじゃないか。
うん。すごいし、ぼくはきみのことをまたひとつ知れた。
それが嬉しいんだ。
[思いを込めてウンブラの頭をたっぷり十秒くらいなでてから、
これからどうしようか考える。
捕まえた魔法生物は肩掛け鞄におさめる気はないし、
いったん本部に預けようかと考える*]
ミヒャエル、イシュケは大丈夫かい?
[ シエルと距離を取ったミヒャエル達に、再び近づき、青年は無事を問う。 ]
ちゃんと引き返したのは、いい判断だったと思うよ。
無理をしないこと、させないことっていうのは、騎竜との信頼を築くためにも大事だから。
[ ローランド教官の受け売りだけどね、と、笑って告げた。* ]
『よかったら、綿菓子を一つ持って行かない?
時間が経つとしぼんできちゃうのよね』
[と、人間用の綿菓子を一つ、サービスで差し出した*]
………
追おうとしないほうが捕まえられるんじゃないか?これ。
[遊ぼうとしていると聞く。あまりそういう感性はないが、追われるから逃げるものだという習性をおもって追わないでみたら、なぜか手の中でウーパールーパー型の魔法生物がおさまる。あるいは追おうという気がなかったからこそ油断しきっていたのかもしれないが真相は知らない。]
…たかいたかーい
[ひくーい声で、ぽーんと魔法生物をお手玉することにしといてあげつつ、ヴェルザンディの歌を聞いたりした>>261のはその後か]
じゃあ、ぼくが兄さんのぶんも、りっぱなおうりつきりゅうしだんになるよ。
[色の瞳を丸くした兄は笑って頭を撫でた。]
「じゃあ、ミッヒェルも卵に選ばれないとな。」
だいじょうぶだよ。ぼくは兄さんのおとうとだもん。
「そうだな。きっとお前も選ばれるよ。その時は俺と一緒に稽古しよう。」
やくそくだよ!
[子供の約束。
けれど、それが志す切欠だった。
故にイシュケと出会った時は本当に嬉しかったのだ。*]
― 中庭・本部近辺 ―
まあ、そんな感じですね。
[簡潔な言葉に、返すのは同意の頷き。
続けて語られた、仔竜の話にひとつ、ふたつと瞬いた]
シエルが……そんな事を?
[お菓子の話の方は、自分の好物がちらちらと混ざっていた辺りから腑に落ちたが。
不安そうにしていた、という話に、視線は空へと向く。
目に入ったのは、仔竜へと近づいていたミヒャエルが距離を開ける姿。>>253
距離を開けられた仔竜が、ほんの少し寂し気な声でぴぃぃ、と鳴いたのは届かなかったけれど]
『アル、どーすんの?』
どーすんのって……やるしか、なくない?
『…………命綱は握っとく』
…………ありがと。
……教官。
[向けられる言葉と、そこに込められる想い。>>259
今は、意地を張っている場合じゃない、とそんな風に思わせてくれる響きがそこにはあって]
……翼を、お借りしてもよろしいでしょうか。
今からノトカーとオルヒデーエを呼んでくると、間に合いそうにないので。
[だから、今はそれに頼ろうと。
求める事を素直に口にした。*]
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