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次の日の朝、語り手 が無残な姿で発見された。
夜が明け、悪夢は現実のものとなった。
人狼は確かに存在するのだ。そしてその血腥い牙で我々を狙っている…。
人々は苦悩の末、最終手段を取る事にした。
投票により、1日に1人ずつ疑わしい者を処刑する。
例え無辜の犠牲者を出すことになろうとも…。
現在の生存者は、黒焔狼 ヴェルナー、黒狼神の神子王 ヒース、虹霓の精霊師 ジル、旅の槍使い ダーフィト、王宮兵士 ミーネ、残月の騎竜師 メレディス、遊牧民 イングリッドの7名。
― 神域への門 ―
えー?
[命じられるのではなく願われて>>1:410目を瞬く。
実はまだ色々と心の整理もついていないままで、逆に信仰の対象として構えすぎずにいられているが]
じゃあ、なんて呼んだらいいですか?
[それでも信仰の対象と認識はしてしまったので悩み、本人にお伺いを立てるのだった]
遊牧民 イングリッドは、黒焔狼 ヴェルナー を投票先に選びました。
神代の通常進行を今世で実行しないでください。傍迷惑です。
[ 一度腹を括ったら、遠慮もどこかへ飛んだらしく、男は神であるはずの相手に>>1:405容赦なく突っ込み入れる。
それが相手に効く、とも、思ってはいなかったが突っ込まずにいられなかったというところ。
そして他の守護者はいないと聞くと、ほっと息をついた。 ]
そうですか、それなら...良く、も、無いようですが...これ以上は迷わず済みそうそうですね。
[ 後半の声音が小さいのは、未だ全てを吹っ切るには至っていないが故だろう。 ]
異界であれ、魔界であれ、必要とあらば行くしかないでしょう。
せっかく、ホーラン殿が開いてくれた門ですしね。
ただこの先は、知っている事だけは、先に教えて頂きたい。
最後は一人で片付ければいい、などとお考えでしたら、今度は私がぶん殴らせていただきます。
[ それでも、きっぱりと宣した言葉は、王に向けたと、全く同じ響きを持っていた。* ]
残月の騎竜師 メレディスは、黒焔狼 ヴェルナー を投票先に選びました。
虹霓の精霊師 ジルは、黒焔狼 ヴェルナー を投票先に選びました。
[もうしばらくすれば移動も始まろうか。
メレディスと守護者のやり取りは傍から見守るのみにして、自身は下がらせた愛馬の世話と念のための警戒に回る。
守護者を問い詰めるようなメレディスの様子は、やはりしっかりしていますね、なんて感想を抱いていた**]
さっきも言ったが、この先……『神代の古戦場』の奥にいるのは神代の遺物。
魔精霊が未だ、神性を得る以前。
四玉の地を蹂躙する魔として恐れられていた頃の残滓、だ。
神代の英雄たちに魔精霊が下された時、浄めきれなかった部分……ってなっちゃあいるが、まあ、なんだ。
ようは、『喰い残し』みたいなもんでな。
[この言い方で通じるかは怪しいが、こうとしか言えないのも事実なので質が悪かった]
それを『鎮める』のは、俺にしかできん、が。
……この状況で、俺だけでどーにかするから見てろ、なんて言う気はねぇよ。
黒輝が中てられてるような状況で、そんなん言える余裕もあるかどうか、怪しいもんだしな。
[は、とひとつ息を吐いて、肩をすくめた後。
これで満足か? という感じで緩く首を傾いで見せた。*]
/*
『鎮める=喰う』なんだけどね!
まあ、うん。
あの超絶悪食少年でも食いきれんかったレベルだからな、当時のあれこれって……w
/*
ちなみに、喰い残しの中でも狂気特化して手に負えなかったのが、『狂焔』だったりする。
喰ったらキャパシティオーバーして喰った方が死ぬ、ってなったというな。
何気に、こいつのせいで四玉鎖国するハメになったなんて裏話もあるんだよねぇ……。
[ 己の求めに応じて語られたのは、この先に待つモノの由来。>>8 ]
四玉の始祖が封じた魔精霊は、黒狼神と表裏一体......つまり、貴方自身の一部に等しいものが、暴れている、と、いうことですか?
それは確かに、貴方にしか鎮められないかもしれませんが......食い残し、ということは、初めてのことでは......ない?
[ 四玉の始祖が封じたという時か、それとももっと後の時代か...いや、恐らく彼は ]
(全てを捨てた、というのは、その為なのか?)
[ 思い浮かんだそれを、男は口にせず、笑みを浮かべて ]
なるほど、いずれにせよ、それを殴れば貴方を殴ったも同然、と、いうことですね。
ありがとうございます。おかげで、やる気が出てきました。
[ 満足は、そちらの方向で得たらしい。** ]
まあ、そういうこったな。
[暴れているのは自分の一部で間違いないので、一つ、頷く]
あー……まあ、なんてーか、色々とあってな。
喰うの喰わないのってのは、全部神代……四玉の祖の頃の話だ。
……その辺りは、ほとんど表に出てないってか、出さないって事に決められてたんでな。
[その辺りは凄惨すぎて正史に残せなかった、というのが実際の所。
自分でも記憶を辿って突っ込みを入れたくなった……というのはちょっと置いておいて]
― 神域への門 ―
さて、と。
[全員の休養が取れた所で、向き直るのは石造りの門]
ヒース、ちょっと手ぇ貸せ。
お前の承認がねぇと、門開けても俺以外が潜れん。
― 神域への門 ―
いや、貸すのは構いませんけど、少し軽すぎやしませんか。
[軽い口調の要請に、つい突っ込みが先んじる。
それでも、必要と言われれば逆らう事はできず、門の前に立つ。
石造りの門には、先ほどの玉をはめ込めそうな窪みが一つと、何かが記されたプレートがつけられていた。
プレートの横には、これまた何かをはめ込めそうな窪みが一つ、ある]
『双牙獣魔の名において。
ギンセイの地を束し者の赦しを持つ者のみ、この先に進む意志を叶える』……ですか。
[プレートに刻まれた文字を読み上げ、それから、視線は黒衣の方へ]
で、具体的にはどうすれば?
ん、ほれ、お前が術の媒介に使ってる精霊石。
それを、そこに嵌めればいい。
……そいつは、神代の英雄たちの祝福を受けた、ギンセイを束ねる者の証。
それに触れる事で、王の赦しを得た、っていう証になる。
[軽い口調で説明しつつ、手にした漆黒の球体を窪みの一つに嵌める。
黒い光がふわりと生じ、それは扉全体に広がった]
……神代の英雄が、これを……?
[何気に初めて聞く話だった。
ともあれ、剣を抜いて、その柄にあしらわれた精霊石をもう一つの窪みにあてがう。
ふわり、と碧い光が舞い散り、先に散った黒の光と合わさって。
直後に、精霊石がひとりでに窪みから外れ――重い音を立てながら、門が開き始めたのだが]
……んなっ……!
[開いた、と思った直後にその隙間から吹き付けてきたのは熱風]
吹過,風,保護我們的身體!
風よ、吹き抜け我らの身を護れ!
[とっさに唱えたのは護りの術。
翡翠色の光帯びた風が吹き抜け、熱風を逸らす壁となる]
一体何が……って!
[そうこうしている間に開ききった門の向こう。
その先に広がっていたのは――炎に包まれた森、だった]
……いや、こいつはまた……。
[門の向こうに広がっていた光景。
炎を纏った植物が生える森、というのは、予想の斜め上を行っていた]
しかも、なんか動いてるし……。
[木々の間をぴょこぴょこと何かが動いている。
こちらに気づいていないのは、未だ門を潜っていないからか]
……あれ、どー考えても、こっちに突っかかって来るよな……ヤバい気配しか感じねぇ……。
[動き回るものから感じられるのは、敵意と狂気。
ほったらかしてから千と何百年だったっけ、なんてちょっと逃避しそうになったが、それは抑えて]
……さすがに、ここまで見事な異常事態は予想してなかったが。
あの、動き回るの突破していかねぇと、目的地までたどり着けそうにないわ、これ。
[調査隊の面々を振り返り、告げる口調はどこか疲れたようなもの。
とはいえ、そんな気だるさはすぐに消えて]
……ま、そうは言っても。
今更、やっぱり帰る……なんて言うのはいねぇよな?
[そんな事を言う奴はいない、と。
そう、確信しながらの言葉は、問いの形をとりながらも問いというよりは確認の体]
てーわけで。
さっさと薙ぎ払って、先に行くぜ。
[言うだけ言って、門の向こうへ躊躇いなく踏み込む。
その歩みは、ついてこないはずはない、という信故に、揺らぎなどは全くなかった。**]
☆2d後半・神域内部
フィールド
炎を纏った植物が生える森。
動かない植物の纏う炎に触れても熱さを感じたり火傷を負う事はない。
ただし立ち込める熱気は瘴気を帯びており、ほんの少し息苦しさを感じる事も。
登場敵
火炎植物。
丸い球形の本体から複数の蔦が生え、根っこが変化した脚部でちょくまか歩き回る、全長1メートルほどの植物型クリーチャー。
蔦で締め上げたり叩いたり、纏う炎を飛ばしたり、転がって体当たりしてきたりと攻撃方法はまあまあ多彩。
ボスキャラ
巨大火炎植物。
移動こそしないが、広範囲に届く蔦での薙ぎ払いや火炎の嵐などの範囲攻撃技を多く持つ。
判定方法
A:1(6x1) B:6(6x1) C:1(6x1) D:2(6x1) E:4(6x1) F:6(6x1)
上記数字を妖魔の撃破pt、×10した値をHPとする。
各自、手数はfortune5回。火炎植物1体につき1回fortuneを振り、出目がそれぞれに設定されたHPを上回っていたら、撃破。
1回の攻撃で倒せなかった場合はfortuneを振り足し、合計値がHPを越せば撃破となる。
5回の手数で撃破できた火炎植物の撃破ポイントを合計し、その点数で順位を決定する。
火炎植物は、PC各自に対し6体を個別に設定。誰かがAを倒したら他の人はAを倒せないという事ではないので注意。
※ちょっと特殊な形式のため、味方への強化・回復魔法は『Aを狙う誰かに援護』という形にして個別にダイスを振る形式になります。
※数値が足りなかった場合は、『重ねがけした』とか『発動失敗』とかで振り足してください。
※弱化魔法は基本ルール同様、『判定後の撃破描写はなし』の形式で。撃破自体は他に丸投げしてもOKです。
【判定リミットは9/23の00時です】
【判定数値は、メモに記載お願いいたします】
村の更新日が延長されました。
黒狼神の神子王 ヒースは、黒焔狼 ヴェルナー を投票先に選びました。
旅の槍使い ダーフィトは、黒焔狼 ヴェルナー を投票先に選びました。
― 神域への門 ―
……ようするに、完全に予想外、というわけですか。
[何があるかわからない、という話は散々されていたが。
黒焔狼の様子に、この状況が完全に予想外のものである、と知ってため息が落ちた]
まあ、確かに、闇と焔の魔と呼ばれたものの領域ですし。
ある意味、相応しいのかも知れませんが……。
[にしてもこれは極端じゃないか、と。
そう、思いながら、ゆっくりと門の向こうへ足を踏み入れて]
― 神域内部 ―
……ん?
[包まれた森に踏み込めば、最初に感じるのは熱気。
次いで、それが帯びる瘴気。
それらは、少なからぬ息苦しさを与えてくるもの、だが]
この……炎は。
[植物にまとわりつきつつ、しかし、それを燃やす事なくそこにある炎。
そこからは熱は感じられない。
疑問に思って手を差し伸べてみるが、炎は熱を与える事も手を焼く事なく、ただ揺らめくばかり]
単純な火ではないとは思っていたけど……これは……。
[二度三度、炎の中で手を動かして。
それから、ある事実を確信する]
……精霊由来の……それも、少なからぬ神性を帯びたもの?
太陽に近い……のかな。
[何故、こんな場所にこんなものが。
そんな疑問を感じるものの、それは一先ず置いて]
……こちらからは、全く違うものを感じます、ね。
[踏み込んできたこちらに気づいてぴょこぴょこと近づいてきたもの――球形の本体から複数の蔦を生やし、根と思しきものでぴょこまかと動き回る炎を纏った植物らしきそれから感じるのは、敵意と瘴気。
確かに、これは薙ぎ払う必要があるな、と思いつつ、王は抜いたままで提げていた剣に力を集め]
飛行!
[最初に紡ぐのは、『飛べ』を意味する短い言霊。
生じた衝撃波で近づいて来る火炎植物を吹っ飛ばし。
その反動を利用するように、風の精霊力を広範囲に広げた]
風的力,是我和我們的同胞穿的守護的袍,展開,去!
風の力よ、我と我が同胞を包む守護の衣となり、広がり行け!
[続けて紡ぐのは、広がった風に守護の力を加える言霊。
瘴気をやわらげ、動きを速めるもの。*]
[支援の術を巡らせた所で、視線を向けるのは先ほど力の拡散のために吹っ飛ばした植物。
それは一度ひっくり返りはしたものの、蔦と根を器用に使って再び立ち上がっていた]
……なんというか、こう。
動きには愛嬌があるんだけど。
[さすがにこの大きさでは可愛げがない。
いやそも、瘴気を吐いている時点でいただけない。
そんな事を思いつつ]
貫徹風的刃!
貫け、風の刃!
[言霊に応じて生じるのは、鋭い風の刃。
それは近づいてきた火炎植物を過たず貫く。
貫かれた植物はしばらくはうごうごとしていたが唐突に「あ、」とでも言わんばかりに動きを止めて。
ぱたん、と横倒しになった後、しゅう、と音を立てて枯れて、消えた]
……いや、何なんですか、その妙な間は。
[たまたま妙な動きをする個体に当たっただけだろうが。
倒せたのかどうかわかりにくいから、ちょっとやめろ、と思ったのは多分已む無し。*]
……兄。
この森、どうなってるんですか?
[一体を仕留めた所で、向けるのは浮かんだ疑問]
神性と魔性が混在している……いや、通常の空間でない以上、何があっても不思議はありませんが。
……あー……これな。
恐らくだが、南の姫巫女の力の残滓だわ。
[太陽に近しい焔の力など、他に思い当たる節はなく]
……ここでの騒動の時に、封じの一環として残してったかなんかした力が変容した……って辺りじゃねぇかな。
― 神域内部 ―
いやまーさか、だったわ……。
[周囲の植物に揺らめく焔、そこに宿るもの。
それが何か、気か付いた時に落ちたのは嘆息]
いや、まあ、あの姫巫女さんが神祖に色々と思い入れあったのは知ってたけど。
こんなになるもん置いてったとはねぇ……。
[神代の戦いの際に同行した四玉の祖の一人、シンシャの姫巫女。
ここにある力は、彼女に由来するものと思われた。
何故それが残っているかとか、なんでこうなっているか、とか。
そこまでは、読み切れない……というか。
何となく、読んじゃいけないような気がするから、追及はさくっと止めた]
ま、それはそれとして置いといて。
[気持ちを切り替え、意識向けるのはうごうごと近づいて来る火炎植物]
こっちはちゃんと、掃除しねぇと、なっ!
[双剣携え、地を駆ける。
戦意を感じたか、火炎植物は蔦を振り上げ迎え撃つような構えを取った]
いよっ、と!
[振り下ろされる炎の蔦、それをぎりぎり掻い潜りつつ、すれ違い様に切り払うが]
ち、浅いか!
[たまたま当たり所が悪かったのか、それとも硬めの個体だったのか。
振るった真白は表面を浅く裂くにとどまってしまう]
ん、のっ!
[別の蔦が振り上げられ、振り下ろされる。
このまま喰らうわけには、と右足を軸にくるりと身を返し]
おっ、と!?
[突き入れた一撃は、表皮で滑り、僅かに傷をつけるのみ]
ってか、大分硬いな……って!
[ついつい呆気にとられた所に炎纏う蔦が落ちてくる。
先に抑えに回した右手には、細めの蔦がしゅるりと絡みついていた]
……っとに!
[全ての蔦を一度には往なせない。
となれば、特に威力のありそうなのだけ飛ばせばいい。
そんな思考から、頭狙いの蔦を強引に斬り飛ばす。
他の蔦がべしべしと叩いてくるのは、一先ず無視して]
いい加減、堕ちろ、っての!
[切り払いの流れて振り上げた漆黒をくるりと返し、突き下ろす。
刃は、丁度頭頂部に当たる比較的柔らかい所を捉えたようで、先ほどまでとは一転、文字通り柄まで通り]
被K暗的火炎吞沒,消失!
闇の焔に飲まれて消えろ!
[紡がれる言霊が生み出した闇の焔に内側から焼き尽くされて、ようやく消滅した]
― 移動前 ―
……は?
[正気か?と言いたげの表情で、メレディス>>1:403を観る。]
……いや、まぁ。
自分で言うのもアレだが、どこかの国に雇われる前に、
確保しておきたいって思惑もあるんだろ?
[困ったように首後ろを擦りながら]
検討はさせてもらうが、俺の王様はもういるんでね。
そこだけは理解してくれ。
[男としてどうしても譲れ無い所を口にした。*]
[休息を挟めば腕の傷も良くなり、動くに支障ないまでになる。
頬の傷は残ったまま、余力を残すための措置だった]
いよいよ、門の先へ…。
[守護者と王が、鍵と王が持つ精霊石を門へとあてがうと、重々しい音を立てて門が開いた]
[が、洗礼の如く熱風が門の奥から吹き付けてくる]
っ!
[防壁を張ろうとしたが、門を開けるために先頭にいた王が術を放つ方が早かった。
翡翠色の風により熱風が散らされていく]
これは……。
[門の先に見えたのは、燃え盛る炎に包まれた森]
………植物が、動いてますね…。
[本来ならば動かないものが動いている。
更にはその身を燃やし、敵意は迸るという、明らかに襲ってくるだろうことが見て取れた。
守護者曰く、これもまた異常事態らしい]
何と言うか、こう。
気の抜ける造形ですね。
[球形の本体から伸びる複数の蔦。
根らしきものを足として動き回る姿はどこか滑稽で。
だが、そこから発される敵意は紛れもなく本物だ]
[丸々とした火炎植物もまた、こちらへと蔦を伸ばしてくる中、放った暴風雨は火炎植物を飲み込む。
風の刃と水の弾丸に晒され、伸ばされた蔦も地へ落ちるかと思われた]
っ!
[一度は勢いの落ちた蔦の一つが、突然勢いを増してジルへと伸び、隙を突いて喉へと絡みつく。
火炎植物の本体はもはやボロボロ。
最後の足掻き、なのだろう]
くっ…!
[首へと絡みついた蔦を左手で握り、それ以上締め付けられないよう抵抗する。
すかさず右手を手刀の形にして振り上げた]
[手刀の一撃で蔦は断ち切られ、首へと絡みついた蔦も力を無くし解けていく]
けほっ、
[一時絶たれていた空気を咳込む形で取り入れ、握っていた左手の蔦を地面へと投げつけた。
火炎植物は手刀の衝撃で蔦の根本を引っこ抜かれたのが効いたのか、地へと倒れ枯れていく]
は………流石に、容易くは倒れてくれませんか。
[なかなかにしぶとい、と。
呼吸を整えながら警戒を強める。
一撃で屠れるのが一番だが、そう簡単にやられてはくれないようだ]
植物に対しては斬撃か炎、なのでしょうが。
炎は今回あまり意味がないかもしれませんね。
[燃える植物だ、ダメージを与えられたとしても微々たるものだろう。
尤も、守護者が放つ闇焔は別だろうが]
氷ならば、効率的にダメージを与えられるかもしれませんが…。
[斬撃も氷精も扱えない身。
少々分が悪いかもしれない。
だからと言って、引く気は全くない]
― 少し前/神域への門 ―
神代よりの取り決めによる秘事というわけですか。それはそれで、仕方ないことなのでしょうが......
[ 守護者の語る『色々』は、>>12神話にも英雄譚にも語り継がれなかった裏事情とでもいうべきか。
後世にその後始末が回って来たと思えばやはり恨み言のひとつも言いたくはなるが、それがあるから、黒焔狼の化身がこのような形で目の前に居る、ということでもあるのかもしれないとも思う。
そうして、この守護者の存在がなければ、ギンセイという国が、とおに滅びていたのかもしれない、という事実。 ]
単なる八つ当たりです。お気になさらず。
[ 諸々込みで、ぶんなぐりたい、の理由は相乗されて、守護者からの突っ込み>>13に対する返答はにっこり笑顔の一言だった。* ]
― 神域 ―
[十二分に休んだ後で、神域への扉が開けられると]
……いやいや、神代って、ホント今の常識の埒外だな?
[見えた景色に、うちの
いや、ここまで来て尻尾巻いて帰るとか、ないない。
[確認>>21を取る相手に、軽さを保ったまま返して神域の中へと。]
そうですね、あなた自身の戦士としての腕を他国に渡す事を考えても、こちらの事情を外に伝えられては不都合という意味でも、おっしゃる通りではあります。
[ ダーフィトの反応に>>35男は素直に頷いた。 ]
ギンセイ王国は、古くは、武によって他国を征することを良しとする国でした。
しかし時代は変わり、今の王は、和合による国の安寧を望む方だ。
13年前、武を翳し、乱を起こした者たちによって、王族の中でただ一人残された、その後でも、恨みに沈まれる事も、歩みを止められる事もなく。
[ 静かに伝えるのは、王の価値を語ろうという意図ではなく。 ]
私は、その王に、命の意味を教えられました。故に、一つでも多くの力を王と、この国の為に得たい。
あなたが二君に仕えられぬというなら、それでも構いません。
若き王と、この国に、この先も手助けをお願いしたい。
それが、私の、望みです。
[ 伝えて一礼を送るのは、ダーフィトの内に有る、強い想いへの敬意の印。 ]
北部師団は、気は荒くとも元気な連中の集まりです。あなたの剣で鍛えて頂けると、私も楽が出来ますしね。
[ 真顔から一転、良い笑顔で最後に付け加えたのも、本音であるのは間違い無い。* ]
[ やがて、王と守護者の手によって、神域への門が開く。 ]
ああ、熱いな。
[ 渦巻く熱気に、熱いの嫌い、とばかりに上空から舞い降りてきて、クルル、と鳴く騎竜をよしよし、と宥め、男はその背に身を戻す。 ]
道を開きます。
[ 騎竜師の一言を置いて、霧氷纏う竜は、ばさりと羽ばたき、低空を飛んで神域へと突っ込む。 ]
― →神域へ ―
いやー、それにしても気持ちが悪いなー。
[言葉を端折る事なく言う辺り、蠢く蔦に対して、本気で気持ち悪がっているのが分かるか。]
……こう言う相手は、剣が一番ってなァ!
[槍ではなく、剣を手に取ると、元気にこちらへと向かって来る蔦へと鋒を向けて。]
しぶといというか、往生際が悪いというか。
[ 竜の纏う冷気を撥ね返そうとするかのように消えかかりながらも飛び跳ねる植物達に、呆れつつ、男はレイピアを抜く。 ]
[ 竜の霧氷を同じように纏ったレイピアは、植物達を凍りつかせて粉々に砕く。 ]
おやすみ。
[ 神代よりの残滓であれば、最早眠れ、と、呟きを落とした。** ]
[思い切り蔦の一匹を叩き斬り。
それでも数瞬、切られた両端がウネウネと蠢いた後、枯れる様を見れば]
……いや本当、これ設置した奴、いい趣味してるな?
[四玉の一の祖が設置した事なぞ知らずに、うへー、とした表情になった。]
― 神域内部 ―
……あっつい。
[門を潜ればそこに漂うのは熱気と重苦しい空気。
けほけほ、と軽く咳込んで、眉を顰めた――と、]
ひゃっ!?
[横合いから小さな炎が飛んできた。
咄嗟に身を低くして避け、その方向を見る]
[森の中を闊歩する火炎植物の一体が、先の攻撃の主らしい。
顔はないのでどこが正面かは分からないが、こちらへの敵意だけはひしひし伝わってきた]
むぅ、植物のくせに生意気ですよぉ。
こう言うのは、やっぱりやりにくいんだよな……。
[敵意はしっかりしている癖して、こちらの挑発などは効かない植物、というのに、
似たような修行を思い出して、遠い目になり。]
……ま、粛々と、な。
[今、やるべき事を見失わない為に、息を吐くと、
ゴロゴロとこちらへと転がってきた蔦へと向き直った。]
[術により引き抜かれた大剣は、目標へと刃先を向けて飛翔する。
叩き落とそうとする蔦も切り裂いて躱し、勢いを緩めることなく中心部をぶち抜いて行く。
大きく穴を空けた植物はぱたりと地に伏して動かなくなった]
まずは一つ。
[呟き、視線は他方へ]
……手応えねェなぁ〜〜……。
[たまたまなのだろうが、あっさりと両断される蔦に、
思い切りボヤくのは許されるだろう。**]
[剣は勢いを緩めることなく、もう一つの火炎植物もあっさりと刺し貫いた]
よしっ。
[動きを止めたのを確認して、次の目標を探す**]
……なんつか、まあ。
とーとつに、変わったよなぁ。
[ふ、と思い返すのは12年前。
初めて顔合わせをした時に、身を竦ませていた若者の姿。>>1:392
その時は気づかぬ振りを通して、「空の護りは重要だから、頼むぜー」なんて軽く声掛けするに止めていた。
意図的に、視線を合わせぬようにしてきた事も気づいていたが、そこにはやっぱり触れず。
懐いて来る霧氷竜の方は、私的な理由――その名への一方的な親近感もあって可愛がりながら、真っ向向かってくるのをのんびりと待っていたのだが]
……ここまでで、なんかあったんだとしたら、ま、重畳ってとこかねぇ。
[自分とて、いつまでもここに居られるわけではない。
何より、人の世への干渉を最低限にせねばならぬ関係上、王の護りと支えは一人でも多く欲しいもの。
その務めを託せると見なしているからこそ、変化自体は好ましいと思えていた。*]
― 神域内部 ―
……南の姫巫女……『焔の舞巫女』の力……か。
[揺らめく炎の所以。
意識の繋がりから得たその正体に、小さく呟く]
彼の舞巫女は、黒焔狼を何よりも嫌っていた、と聞いていたのだけれど。
[実際には、知られぬ裏があるのだろうか、とふと思う。
神代の英雄譚など、色々脚色されているものだから、不思議はないけど、などと思いつつ]
[思考を巡らせている間にも、戦いは始まっている。
動き回る火炎植物は、見た目以上に頑丈であるらしい]
……っ!
[視線巡らせた先、ジルが倒し損ねた植物の蔦に首を絞められている>>44のを見た時は、一瞬そちらへ動きかけたものの。
直後、自身の手でたたき落とす様子>>45に、ほっと息を吐いて]
……いやはや。
さすがは我が近衛……というべきなんだろうけど。
[不利なはずの状況下で、それでも笑う様子>>47に、滲むのは苦笑]
もう少し、ねぇ……。
[別に自分を疎かにしているわけではない――というのは、ここまでで見て取れているけれど。
違う意味で、自分を大事にするのを学ぶべきではなかろうか、なんて。
ちょっとだけ思ってしまったのは横に置いた]
風的潮流,把旋渦圍起來,提高那個尖銳。
有狂暴的一閃,砍倒我們的敵人!
[紡ぎ、解き放つのは先>>1:243にも唱えた複数を狙う風の刃の術。
唸る風の刃はこちらに近づく前に、火炎植物たちを切り払う。
ぱたり、ぱたりと倒れた植物が枯れて消えた所で、王は改めて周囲を見回し]
/*
ちらちらとネタ出ししてますが。
いやほんと、この東方でのあれこれはなぁ……w
未だに、あれってR指定なに? で悩んでたりするからなぁ……いや、書いてみないとなんとも言えんとこあるんだけど!
…………人の姿でアレとかソレとか喰うからな(
……あ゛ー、わかった、わかった。
[メレディスの言葉>>52に降参だと言うように、両手を上げると]
士官はしないが、関わったからには
[男が大事にしているものに敬意を払われて、邪険にできるほど不人情ではなかった。]
……いや、別にいいけど。
下手したら俺より
[良い笑顔の本音>>53には、思わず半眼で言ってしまうのだった。
断崖絶壁突き落としからトラウマ一歩手前まで、
気性が荒い相手の鼻っ柱をへし折る手練手管は、男より遥かに多く持っていたのは余談だ。*]
/*
ホラー注意
しかし、歌詞はダーフィトに合うんだよなぁ……
crimson sign
https://nico.ms/sm21692115
/*
ダーフィト師匠イメージは血○戦線のダブルZの師匠と某槍師匠……。
こいつの槍+剣スタイルはケルトのかわいそうな黒子……。
あっちぃ!?
[不意に撃ち込まれた火弾に短く悲鳴を上げ。]
……っんの、草ぁ!!
[火弾を撃ち込んできた蔦へと突っ込んでいく。]
いざ
[王より施された風の護りを受けて、接近する速度はいつもよりも速い。
地を蹴った瞬間に蔦が真っ直ぐに伸びてきたが、水渦纏う右手で往なすように叩き落とし。
己の左より撓る蔦が振るわれれば、風渦纏う左手を払い、半ばから切断した。
己の間合いまであと一歩、というところまで接近した時、火炎植物が目の前で身震いする]
!!
[左右に振るう火炎植物の身体から、盛る炎が放たれるのを見た。
避けるには近すぎる。
何より、あと一歩の間合いを離れるのは惜しい]
広がれ!
[故に選択したのは、制動をかけつつ右手の水渦で炎を防ぐこと。
炎に対して右腕を薙げば、水の壁が目の前に広がった。
炎と水の壁がぶつかり、じゅう、と蒸発する音が上がる]
[水の壁を突き抜けて踏み出した一歩先、火炎植物がいたであろう場所目掛けて左腕を掌底の形で突き出す。
同時、腕に取り巻いた風が前方へと押し出され、渦を巻いて球体の本体を貫く。
はずだった]
ちぃっ……!
[風渦が貫いたのは球体から伸びた蔦の一部。
火炎植物が防御行動として横へと逃げた結果だった。
それならば、と踏み出した左足を踏み締め、身体を逃げた火炎植物の方へと修正する]
チィッ
[男の攻撃はガリリ、と蔦の一部の表面を削っただけで。
ウネウネと炎を纏った蔦が、いくつか振り落とされる。]
そこまでにしておけよ、不思議火炎植物!!
[ステップを踏むように、左足があった位置に右足を置き換え、浮いた左足で火炎植物の球体部へ中段蹴りを放つ。
足に返る手応えを受け、更に軸足を左足へとスイッチ。
宙に残っていた風渦に右足を通過させながらスウィングし、蹴られて踏鞴を踏んでいた火炎植物に、今度こそ風渦を叩きつけた。
吹き飛ばされた火炎植物は飛ばされた先で枯れ、消えていく]
連撃ならどうにかなりそうですね。
[風の護りもあり、速度はいつもよりも上がっている。
それが手数に繋がると確信し、次に意識を向けた*]
― 神域内部 ―
[水と風の渦を腕へと戻して、次の獲物へ向かおうとした刹那。
ゴロゴロと音が迫ってくることに気付いた]
なっ、
[見れば、火炎植物が本体の球体を活かして勢い良くこちらへと転がってきている。
咄嗟に地を蹴り横へと飛び退ることが出来たのは、風の護りのお陰だろう]
あちらもなかなか手数が豊富ですね!
[吐き捨てながら、一時停止する火炎植物の隙を狙い、距離を詰める]
[手首を合わせ、指先を上下に伸ばした状態での掌底。
水渦と風渦が合わさり、火炎植物を覆うほどの渦巻きへと化して植物本体を吹き飛ばす。
水により炎は掻き消され、風により表皮を削られたその個体もまた、枯れて姿を消した]
調子が上がって来ました。
[コツを掴み始めたと言えるかもしれない。
その後は王の傍を付かず離れずの位置で、襲い来る火炎植物を弾き飛ばしていく*]
活きがいいのも混じってるじゃない、か!
[頬や腕に火が舐めていっても、今は気にせずに。
数本の蔦を切り落とした後、すかさずもう一撃を加え、沈黙させる。]
こっちの方が火もある分だけ面倒臭い、の枠だったか。
[多少、ゲンナリしつつもこちらへと向かって来るものは迎え撃つ構えを崩さない*]
― 神域内部 ―
[今、自分は一体何を見たんだろうか。
そんな思考に囚われる時間は、そのまま隙となる。
そしてその隙を逃がす事なく、火炎植物の一体がぴょこぴょこと近づいてきていた]
っとと!
[振るった剣から散るのは、変換前の魔力と精霊力。
それは術としての形なさない風の一閃となって、近づいて来る火炎植物を真っ二つに切り裂いた]
……ふう……ちょっと、油断したな……。
[ちょっとで済まない部分もあるが、それはそれ、と。
王は改めて、先に意識を奪われたものが見えた方へと視線を向けて]
……………………。
[やっぱりいる。
明らかに大きさが違うのが、奥の方にいる。
そんな、確かめたくなかった事実に、引きつった笑みを浮かべていた。*]
[最初に伸びてきた蔦を易々切り裂いて、木陰へ潜む本体へと大剣は迫るが。
炎の弾が立て続けに発射され、その勢いを削いだ。
さらに幾本もの蔦が伸びてきて行く手を阻み、そのうち数本は犠牲になったが本体までは届かない]
あ、まずい―― Bring mich her!
[そのまま剣を絡め取られそうになり、慌てて一度呼び戻す]
……あんなこともできるとは。
さすが神域、そう簡単には通しませんってことですか……
[小さく溜息を吐いて、策を講じる]
まぁ普通に考えるなら、炎には水、ですかねぇ。
……兄。
気のせいであってほしかったんですけど、奥の方に、大きいのがいるみたいですよ。
[ぽつ、と落とすのは、それ以外に言いようがない発見報告]
― 神域内部 ―
[意識介して届いた発見報告。
なんのこっちゃと思いながら周囲を見回した琥珀が、一点に止まる]
……ぉぃ。
[なんだあれ、と。
思わず口を突いたのは已む無しとしてほしい。
木々の向こうにうごうごと蠢く巨大な球体――どう見ても、今そこらをぴょこぴょこしている火炎植物の巨大化版なのだが]
……ん?
[それの揺れている向こうには、道らしき空間が開いており、その先からはなじみ深い力が感じられた]
うわ……最悪だな。
[ぽつり、と呟き、状況を把握しようとそちらへ向かいかけ]
いや、ここで邪魔すんな!?
[叫びざま、横一線に振るった真白はにじり寄ってきていた火炎植物の蔦をまとめて薙ぎ払う。
そのまま、右足を軸にくるりと回りつつ、漆黒を振り上げて]
[振り下ろしの一閃は、火炎植物を真っ向から両断し。
二体の火炎植物は相次いで枯れて消えた]
……ったく。
油断も隙もねぇな、このナマモノども。
[やれやれ、と言わんばかりの口調で吐き捨てた後、双剣をそれぞれ一閃して。
他に近づく植物を牽制しつつ、巨大植物の方へ琥珀を向けた。*]
― 突入前/神域への門 ―
本当ですか?!
[ 降参とばかりに両手を挙げた、ダーフィトの了承の言葉に、男は喜びと驚きを綯い交ぜにして目を見開く。 ]
ありがとうございます、アッカーマン殿。
では、とりあえず私の招いた武術師範の客将ということで...衣食住は元より師団で保証しますし、報酬は、訓練用の予算から出しますから。
[ 北部師団の財布は、実のところ、男が握っているので、このあたりは自由自在だ。
本来は師団長に決裁権があるのだが、副師団長に抜擢された途端、丸投げされ、投げられた帳簿の、どんぶり勘定っぷりに、頭を抱えた...というのは、余談だが。 ]
教えるということに拘らずとも構いません。
あなたの腕前を間近で見て、手合わせするだけでも若い連中には得るものが大きいでしょうから。
もちろん、積極的に、しごいて頂くのも歓迎ですよ?
[ 師匠のことを口にする時の、ダーフィトのなんとも言えない表情に>>76いつかどんな人物なのか尋ねてみたいものだと内心思いながら、師団の若者達が聞いたら悲鳴をあげそうな意を告げる。 ]
[ そうして、本音すぎるという突っ込みには、そうですか?と首を傾げて ]
私は、友人とは本音で話す主義ですから。
[ 普通ですよ、と、微笑んだ。* ]
Nimm mein Schwert und integriere es.
[現れた水は大剣を飲み込んで、再度植物に迫る。
再度撃ち込まれる炎は、纏った水に阻まれて意味をなさず。
行く手を阻もうとする蔦も勢いで押し切って、今度は本体に突き刺さるが]
くっ……
まだ動きやがりますかっ。
[恐らく致命傷のダメージは与えているはずだが、じたじたと暴れながらなおもこちらに蔦が伸びてくる。
鞭のようにしなるそれを後ろへ飛んでぎりぎりで躱して]
― 回想/神域への門 ―
普通の人みたいに?
じゃあ…ヴェルナー…様、で。
[思考が空回りつつ一回転した後、どちらが呼びやすいかという所へ戻る。
シェンラン呼びは何だか心の奥がざわつくので避け、敬称は一瞬迷ってからやっぱりつけておくことにした。付けなければ付けないでやはり落ち着きが悪い]
期待を裏切らないよう頑張ります!
[とりあえず、王に向けるようにそう宣誓して笑顔を見せた*]
[そろそろ出立となる頃、左腕の様子を確かめてみる。
淡い傷跡こそ残っていたが、違和感なく滑らかに動かせることに感嘆の息が零れた]
本当に凄いなぁ。
でも頼りすぎないで済むように注意しなきゃ。
[籠手等の状態も確認して、気合を入れ直す。
吹き付ける熱風には当然驚いたが、門前の時よりずっと動揺は少なかった]
大丈夫。
[サラーナを撫でれば、確りとした嘶きが戻る]
はい、勿論!
[ヴェルナーの言葉>>21にもハッキリと返して。
神代の色濃い地へと踏み込んだ]
― 神域内部 ―
[王の言葉>>24に自分でも手を伸ばしてみる。
理由はともかく現象として納得して周囲を見回した]
動く分には問題ないかな。
これもあんまり相性良くはないけど。
炎って、芯があるものだよね。
[自分に言い聞かせるように呟いて頷く。
纏わりつくような不快感も、風>>24によって薄くなり]
[ 今度こそ、矢は植物の根元を貫いて、地へと縫い止め、その蔓を、霧氷纏った騎竜が引き千切る。 ]
だいぶ、片付いてきたようですが...
[ 炎の森とも呼べる周囲の様子を目にした時は、霧氷の竜の力は、王や仲間を守るために全開にすべきかとも思ったが ]
さすがですね。
[ 異様な光景に驚きはしても、その驚きに飲み込まれる事なく、敵を見定め戦う姿に感嘆の言葉が漏れる。 ]
Weiße Seele, wohne in meinem Schwert――
[守護者と戦った際に使った術を、今度は大剣の周りの水へ向けて紡ぐ。
白い大気が水を凍らせ、暴れていた植物が徐々に大人しくなり、そして]
[四方八方に鋭い氷の根を張り巡らせ――内側をずたずたに切り裂く。
散々抵抗を見せた火炎植物もそれでようやく完全に沈黙し、萎れていった*]
[二射目は狙った場所まで届く前に割り込んできた蔦に刺さってしまった]
そう簡単にはいかないか。
[逸る心を抑えながら、伸びてくる蔦を避けて間を図る]
― 神域内部 ―
ん、ああ。
[呼びかける声>>104に、は、と我に返る]
いや、いい。
ぼくも他所に気を取られて迂闊だったしね。
[謝罪には緩く首を振ってこう返し。
それから、未だ奥に蠢くものに気づいていない様子に、は、と息を吐いた]
……気になるというか、何というか。
余り、嬉しくないものを見てしまった、というのが正解、かな。
[言いつつ、視線を流すのは、規格外がうねうねとしている森の奥。*]
陛下...?
[ ふと、目を向けた、王の引きつった笑みを見咎め>>89同じ方向に視線を向けたのは、守護者と同じ頃か>>92 ]
......なんですか、あれ。
[ 結果、見てしまったものに、騎竜師は、ちょっと遠い目になり、
クルル...、と、とても嫌そうに騎竜が鳴いた。 ]
あぁ、またっ!
[立て続けの失敗につい気が乱れた。
その隙をついて、避けきれない角度で蔦が伸びてくる。
寸での所で籠手で受けることはできたが、絡みつかれた場所から染み込むように熱が肌まで伝わってきた]
あっつぅ! でもっ!
[ぐっと息を呑んで耐える]
[ 王の側にジルが寄ったのを確かめ>>104男は、動き出した守護者の後を追う形で騎竜を駆る。 ]
守護者殿...!?
[ 声を掛けようとした時、黒衣の剣士の行く手を阻もうとする植物の燃える葉が目前に閃く。 ]
― 神域内部 ―
やれやれ。
[動かなくなったのを確認して、大剣を引き寄せる。
手元に戻るまでの間に周りの氷は解けて水となり、地面へ流れて落ちていった]
何ですかあれ……。
[向ける視線は、マジか、という心情を体現している]
この辺りにいる植物でさえ厄介ですのに。
[ジト目になってしまうのも已む無しだった]
ここからが、一番みたいねっ!
[絡みつかれた蔦の根元に向けて矢を放つ。
入れ違うように飛んだ一撃は、深く深く刺さった]
こっちもただではやれらないのよ。
[ここぞとばかりに絡めとろうと迫っていた蔦も何本かあったが、更に絡みつく前に力を失い垂れ落ちてゆく。
まだ地面でもぞもぞしているのはサラーナが念を入れるように踏み潰してくれた]
...っ!シンっ!
[ 黒衣に葉が届く前にと、突き出したレイピアは葉の端を掠めただけで、散らすには至らず、思わず鋭い声をあげた騎竜師の意に応じて、白銀の竜は大きく羽ばたく。
その羽ばたきの起こす風と吹き付ける氷の霧に燃える葉が動きを止めた一瞬に、男はその葉を掴み取った。 ]
[サラーナの嘶きに、顔を顰めながら腕を持ち上げる]
便乗お断りっ!
[振り返り、一拍置いて弦が鳴る。
今度は一撃で深く突き立ってくれ、ハァと息を吐き出した]
― 神域内部 ―
[疑問の声>>115には、うん、と頷くだけで返し。
うねうねするソレを見たジルの反応>>116に、また一つ息を吐いた]
……何らかの理由で巨大に育った個体……という所かな。
恐らくは、排除しないとならないんだと、思うけど。
[動き回る連中だけでも厄介なのに、と。
そんな思いを滲ませながら、呟いて]
まあ、そうは言っても。
ここにいる皆の力を合わせれば、どうにかなる、かな。
[厄介な相手ではあるが、ここに集った面々であれば、と。
そんな思いもあるから、面倒と思っても不安はなかった。*]
あっつっ...!
[ 男に掴まれた後も暫く燃え盛っていた炎の葉は、騎竜が撒く霧氷に触れてゆっくりと萎れ、本体の植物はそのまま逃げ去った。 ]
あー、もう...締まらないですね。
[ 男の手袋は、元々、騎竜の霧氷に耐えるための精霊術をかけられている。それ故大火傷に至ることはなかったものの、焼け焦げて穴の空いた部分はそれなりの事になっていた。
クルル、と案じるように鳴く竜に、大丈夫、と答えながら、男は、これも師団長からの説教案件だな、と、眉を下げた。* ]
ぉん?
[ヴェルナー>>94や国王>>110、他の面々が向ける視線の先へと、こちらも向けて、先程の物より大きな蔦を確認して]
……栄養たっぷりとりすぎてないか?アレ。
[げんなりしたようにボヤいた。**]
/*
あー、最後の判定描写不足すぎた気が。
「迫っていた蔦の中に」他の個体から〜、という脳内想定でした。こいつまだ元気だ、とサラーナが忠告してくれた流れです。
絡み付いてた蔦振り払う描写も抜けちゃってるし。もっと余裕確保できるようになりたいです…。
/*
四手で止めようかと思ってたんだけど、>>120を思いついてしまったので失敗前提で振ったことを告白しておきますw
[ ヴェルナーさんのすぐ側で「シン」を呼ぶ機会を狙っていたようだ。( ]
[ ちなみに火傷は騎竜が冷やしてくれるので、多分すぐ治る。 ]
― 神域内部 ―
[とりあえず色々確かめようと、巨大植物の方へと向かいかけた矢先、それはすぐ近くに現れた]
いやおまそれ、反則だろっ!
[とっさに口を突いたのは突っ込み。
植物が木の上から落ちてくるとか想定外すぎる、と思いつつ、双剣を構えようとするより先。
閃いた葉に向けて、一撃が繰り出された]
締まる締まらないの問題じゃねーだろうが!
[先んじて飛んだのは突っ込み]
っとに、あんなもん掴んだら熱いに決まってんだろーが!
……手ぇ、痛めてねーだろーな?
痛めてたらすぐに見せろ!
[言い募る声には珍しく、感情が乗っている。
滅多に感情を波立てない守護者が怒鳴るのは、相手を本気で案じている事だ、というのは。
13年前の戦いを知る者ならば、覚えているやも知れず。*]
― 神域内部 ―
うん、そうだね。
……個々の力を重ね、繋げる事で、大きな力を生み出す。
ここにいる皆であれば、それができる。
[ジルの言葉>>126に頷きを返し]
……うん、宛にしてるよ。
[そう、告げた直後に聞こえてきた怒声。>>129
翠がひとつ、瞬いた]
……あー……。
[視線向けた先の状況に、短い声が上がる]
まったく……心配してるんだから、もうちょっとそれらしく伝えればいいのに、兄は。
[自分取って大切と見なしたものが傷つくと激高するのは、どうやら『個』としての気質らしいのだが。
昔はよく怒鳴られたなあ、なんて思いも、ちょっとだけ過っていた。*]
― 神域内部 ―
とりあえず。
[周囲を警戒しながら水を取り出して籠手の上から掛けておく。若干痛みが集中を乱しているが、我慢できない程ではない]
え、何?
[巨大植物の存在を認識するより前に、響いた怒声>>129に気を取られた。
真剣に怒っている様子は人間らしさを感じられて。心の距離感がまた縮まる気がした*]
は、イ?
[ 師団長の怒鳴り声を想像してげんなりしていたら、別の声が飛んできて>>129思わず語尾が上がった。 ]
あー、その、スミマセン...
[ うわこれめっちゃ怒ってるよなんでだ?...と、反射的に謝りながら、巡った思考は、守護者の瞳を見上げた途端に、すとん、と腑に落ちた。 ]
この手袋は防御の術を編み込んでますから、少々火傷はしてますが、冷やせば大丈夫です。
[ それほど酷い傷は無い、と、真面目に示してから、改めて頭を下げる。 ]
私の迂闊で、御心配をかけたことはお詫びします。
[ こちらが無茶を通した時に、案じた分だけ激昂するのは、北部師団長も同じだ。あの人が、この黒衣の剣士の正体を知りながら屈託を持つのは、存外同族嫌悪に近い気持ちなのかもしれないと、思い至る。 ]
ですが、アレに一人で近づこうとされた守護者殿も大概ですよ。偵察だとしても、皆に声をかけるなりしてからにしてください。
[ 自分も彼を案じたのだ、と、口にする代わりに文句をつけてしまうあたり、男自身も同族のうちだろうけれど。 ]
ま……そこは悪かった。
[告げるのは、ぶっきらぼうな謝罪。
ここで自分だけ我を通すほどには、感情に飲まれているわけではなく。
霧氷竜も案じている、との言葉には、一度、呆れたようになく竜へと視線を向けて]
……ま、なんだ。
どっちも、ありがとな。
[ふ、と表情緩め、伝えるのは感謝。
それから、琥珀は巨大な植物の方へと向き直る。*]
― 神域内部 ―
……さって、と。
[巨大植物の奥に見えるのは、やはり道。
そこから感じるのは、なじみ深い力。
それが何を意味するかは、今ははっきりと感じられた]
やっぱり、先に進むにゃ、アレをどーにかしねぇとならねぇな。
[言いつつ、す、と手にした真白をそちらへ向ける]
あいつの後ろに、目的地への道がある。
……さっさとぶち抜いて、先に進むぜ。
[宣言の後、ふわり、と揺らめくのは闇と焔の二つの気。
それは周囲の瘴気を引き寄せ、調査隊への負担を軽くするのと同時に。
黒焔狼自体の力となって、闇の内へと蓄えるもの。**]
― 神域内部 ―
ああ……兄が怒鳴るのは、本気で心配してる時だからね。
最近は、滅多に表に出ないし……知らないひとは本当に知らないんじゃないかな。
[珍しい、というジルの評>>135にさらりと解説をつける。
ひとのような、という言葉には何も言わずに曖昧な笑みを浮かべるにとどめていた。*]
― 神域内部 ―
[巨大植物の後ろに、進むべき見出したという言葉>>141に、やれやれ、と息を吐く]
やっぱり、そうなりますか。
……皆、気を付けて。
あの大きさで蔦を振り回されたら、かなり厄介な事になります。
護りの術はかけますが、くれぐれも油断しないようにね!
[調査隊の面々に声をかけつつ、術を紡ぐ。
先にかけた護りの術を更に高めるもの。
翡翠色の光帯びた風が空間を駆け抜け、それに応じるように巨大植物が唸るような音を立てて、周囲に炎をまき散らした。**]
/*
さすがに今日から通常営業だからなー……寝とかんとまずい。
てか、ふぉーちゅんで一桁出すぎだろ今回……いや、俺は通常運行だったが(
まあ、確かに差し障りが全く無いとは言えませんが。
[ 少々の怪我は気合で乗り切るのが北方流ですし、と、言う前に、真白の剣から舞う優しい光がひりつく火傷の痛みを拭い去った。 >>138]
...剣に、こんな力があるんですね。
[ 驚きながらも、神の持つ剣であれば、こんなこともあるかと納得する。 ]
え...?
[ 次いで口にした意趣返しもどきの苦言に対し、返された二つの言葉に、男はぱちりと目を瞬く。 ]
いえ、こちらこそ...ありがとうございます。......ヴェルナー殿。
[ 今の言葉はきっと、魔精霊黒焔狼としての言葉でも、黒狼神としての言葉でもない。そう思いついた時には、小さな礼の言葉が、男の唇からも零れ落ちていた。* ]
― 神域内部 ―
[ついつい耳をそばだててしまった会話だが、流石に口を挟めるはずもなく。ただ、呆れたような竜の声にクスッと笑ってしまった。
共感はするけれど、素直じゃないななんて思いながら]
うわ、また厄介なのが。
あれに掴まっちゃったらさっきのようにはいかないよね。
[巨大植物を確認すると、少しだけ顔がひきつったが。躊躇っている場合ではないと、直ぐに頭は切り替わる]
でも、威力とか考えると。
…………。
囮になっておくんで、隙を見てよろしく!
[瘴気が薄れて>>141圧が減り、翡翠の風>>143は更に動きを滑らかにしてくれる。それならば。
基本防御に専念すると宣言して、果敢に巨大植物へと近づいていった**]
[ やがて、嘘のように巨大な植物に再び視線を向ければ、守護者の宣と>>141王の声が>>143続けて聞こえる。 ]
行きましょう。
[ 竜の背で巨大植物を見つめ、男は一度上空へと駆け昇った。
その間にも闇の焔が瘴気を薄め、翠の風が護りを強める。 ]
我らの道を阻んだ事、後悔してください。
[ ばさばさと、上空で羽ばたく竜の周囲で、氷の霧が徐々に氷の粒となり、やがて炎の色を写した鋭い氷の欠片となって、巨大植物の上に降り注いだ。** ]
[撒き散らされた炎に対し、未だ腕に取り巻く水渦と風渦を翳す]
防ぎなさい!
[両腕を前に突き出せば、水と風が交じり合い、風水球となって調査隊の面々の前へと飛んで。
渦巻く壁となり炎を防がんとした。
しばらくは炎に対する壁として各人の傍に留まる]
/*
さて。
洞に雷一点突破、は考えているのですが、何かもっと良いのないかな、となっているところ。
それか地面からの岩筍で割るか、かなぁ。
流石にラ〇ダーキックは無理だろwww
― 神域・内部 ―
おん?なんだなんだ?
[聞こえた怒声>>129に、視線をそちらへと向ける。
いくつか負った火傷が傷まない訳ではないが、手に火傷を負った訳でなし、と治療を放置していた。]
[巨大植物討伐>>141の話題が出れば]
明らかに邪魔してるって言うなら、伐採しないとだな。
[軽く言って、炎を撒き散らす巨大植物へと駆け出し]
その蔦、邪魔だな!
[炎を撒き散らす蔦の一本を切り落とそうと斬撃を繰り出す*]
― 神域内部 ―
[巨大植物の上空から降り注ぐ鋭い氷の欠片>>148。
それが霧氷竜によるもの、と察するには易い。
氷の欠片は巨大植物が纏う炎を弱める他、葉を落としたり表皮を傷つけたりするだろう。
ならば、とジルは上空に向けて印を組む]
水精招来 ────
逆巻く波 割れる水面
数多渦巻け 水蛇矛
[腰にさげたダーツの精霊石が輝き、呼び出された水精が水を引き連れて上空へと舞う。
霧氷竜の羽ばたきの下へと到達すると、引き連れた水をうねりのある矛へと変え、巨大植物目掛けて放った。
氷の欠片の合間を翔ける矛は、冷やされ硬度を増し、氷の矛と変化して巨大植物へと突き刺さる。
唸るような声が辺りに響き渡った]
水精、そのまま留まって氷を大きくして。
[水精が降り注ぐ氷の欠片の合間を巡れば、水気により氷は密度を増し、炎にも負けぬ強固なものへと成長するはずだ**]
― 神域内部 ―
[宣に応じるように、それぞれが動き出す。
水の防壁が生じて炎を退け、氷の欠片が降り注ぐ。
囮になるもの、蔦を切り払うもの、それぞれの特性を生かして立ち回る様子]
……やっぱ、逸材集まったねぇ。
[そんな呟きを漏らしつつ、力を凝らす。
巨大植物本体に向けられているのは、氷と水の重奏。
自身の力はそこに加えるには向かない――となれば]
……ま、とーりあえず、は。
[ゆるり、琥珀が巡る。
その先にいるのは、巨大植物を護ろうとでもいうようにわさわさと集まる火炎植物たち]
お前らは、お呼びじゃねぇんだよ!
轉向稱為漆K的K暗,一切切,撕掉的獠牙,傾注到!
漆黒なる闇、全て切り裂く牙に転じて降り注げ!
[左の漆黒を一閃し、生じさせるのは闇の矢雨。
火炎植物へと降り注ぐそれは、容赦なくその身を喰い破る。**]
― 神域内部 ―
地精招来 ────
アッカーマン殿の剣に研磨の加護を。
[次いで呼び出した地精には、ダーフィトの剣に更なる鋭さを付与する加護を願う。
ダーフィトの剣へと近付いた地精は、その刀身をくるりと巡り。
それにより研磨の加護を得た刀身は淡い光に包まれた。
精霊を見ることが出来ない者には突然剣が光ったように見えたことだろう。
加護を剣だけに留めたのは、王が施した風の護りへの影響を最小限に抑えるため]
芯まで届きそうなのは、あの洞でしょうか……。
後は、地下。
[巨大植物の幹には、顔のように見える3つの洞があり、そこからならば内部へ直接ダメージを与えられるように思えた。
更に、根を張る故に動けないだろうことを見越し、地下から叩き上げるという手段を考える]
っと。
[方法を探る最中、巨大植物が再び炎を撒き散らしてきた。
それには傍に置いてあった水と風の壁を前へと翳すことでやり過ごす]
[蔦は囮を買って出てくれたイングリッドへ主に向いているよう。
ダーフィトも蔦の斬り払いへ向かってくれている]
やるなら今、ですね。
[また広範囲の攻撃が放たれないうちに、と腰のダーツを数本引き抜いた*]
― 神域内部 ―
……。
なんだかさっきもこんなことがあったような気がしますねぇ。
[そろそろ終わりか、なんて思った途端の大物登場、再び。
ちょっぴり遠い目になりかけたが]
――っと、そうでした。
あのデカ物をどうにかしないと。
[彼らの意識がそちらに向かうまで、巨大植物のことはすっかり忘れていた]
― 神域内部 ―
[ダーフィトの下から戻って来た地精を4つのダーツに宿す]
雷精招来 ────
[残る3つには呼び出した雷精を宿し、それぞれ左右の手に収めた]
後はこれを……。
[と、視線を巨大植物へと向ける。
ダーツを打ち込むには距離が足りない位置。
近付く必要がある、のだが]
ミーネ、手を貸してくれませんか?
[声をかけたのは己が後輩たるミーネ。
7本のダーツを示して]
この雷精が宿るダーツをあの洞へ。
地精が宿るダーツを根本へと、大剣を操る術で突き刺して欲しいのです。
私はその間に術を編みます。
お願い出来ますか?
[普段から大剣を術で操るミーネならば、それも可能なのでは、と。
後輩の力を信じて願う*]
やはりジル殿は機転が効くね。
[ 少しでも火炎を鎮めようと降らせた氷の雨を、そのまま水精の力を借りて大きな攻撃の手段に変える精霊師の確かな技に>>156男は上空で目を細める。
彼女が術を編む隙は、囮を買って出たイングリッドの動きと、ダーフィトの見事な剣捌き、そしてミーネが巧みに操る大剣によって守られ、周囲で未だ暴れる植物達は、ヴェルナーの遠慮会釈ない闇の矢によって、ほぼ一掃されていた。>>161 ]
...あの力は、どう見ても人外のもの、なんですけどね。
[ 思い起こすのは、先刻、一瞬だけ見た、柔らかな笑み。>>159
男には、ずっと人の姿をした異界の獣としか見えなかった守護者の姿が、あの時は確かに人間に見えた。 ]
[蔦を刈る役目はダーフィト一人でもこなしてくれるだろうと判断し、大剣は自らの元へ戻す。
右手には地属性の4本、左手には雷属性の3本をそれぞれ指の間に挟んだ]
さて、
Wind, hör auf meine Stimme...
[風を呼んで、両手に纏わせた]
いつもの大剣とは勝手が違いますが―― やってやりましょうとも!
Führe dein geliebtes Kind zu seinen Wurzeln!
[気合を入れて、まずは右手を振るう。
敵の方も下部の警戒は疎かになっていた様子。
邪魔が入ることもなく、4本は言われた通りの位置に綺麗に並んだ]
― 神域内部 ―
んぉ、なんだなんだ!?
[突然、淡く光った刀身に目を白黒させるものの]
ありがとう、助かる!!
[ジル>>162へと礼を口にし、一本、また一本と蔦を切り倒し、
相手の手数を減らす事に集中する*]
よし、次――
[雷宿る3本を携えて、じっと機会を伺う。
ダーフィトとイングリッドに翻弄され、それぞれの洞周辺の護りが手薄になる一瞬を狙い、左側に一つ、右側に一つを放ち]
――はい、これで最後っ!
[最後の1本も狙い違わず真ん中の洞に突き刺さり――頼まれた仕事は終わった*]
[そうしてダーツがミーネの手で巨大植物に届いた時、洞を、根本へと印を向けて術を放った]
迸る牙 天翔ける怒り
弾け 繋がり 喚べ 迅雷!
[3つの洞それぞれへと突き刺さったダーツから膨れ上がるように雷が迸り、洞同士、ひいては巨大植物内部を高電圧の稲妻が駆ける。
表皮の外にまで弾けた雷は炎とは異なる焼け焦げを生み。
内部ではビキリと皹が入る音が響いた]
胎動する地 潜航する鎚
聳え 穿ち 貫け 破楯!
[続けざまに放つのは、地下より突き上げる岩筍。
四連続で放たれたそれは、根の深くから地を揺るがすが如く音を響かせ巨大植物を叩き上げた。
1つ目の岩筍は根を貫き、2つ目の岩筍は根を貫いた部分から幹を叩き上げる。
揺れる巨大植物の身体。
メキメキと内部の皹が広がる音が響いた。
3つ目の岩筍もまた、同じ個所を叩き上げ、皹を更に広げていく。
その辺りになれば、巨大植物が身悶え始め、攻撃手にも乱れが見え始める]
[そうして放たれる、4つ目の岩筍。
罅割れた内部を貫くが如く叩き上げたそれは、巨大植物を内部から食い破り、地上へとその身を現した。
中央から真っ二つに割れた巨大植物が、左右へと倒れ行く*]
[ やがて、ジルが、新たな術を編もうとする様子が見えると>>172男は、騎竜に降下を促す。 ]
大丈夫、今度は怪我しないように気をつけるよ。
[ クルクル、と、案じて鳴く相棒に、笑いかけて、穴の開いた白手袋を嵌めた右手を挙げる。
先刻ヴェルナーから受けた忠告は>>158傷の治りが早いという体質のせいもあって、手だけでなく、全般に怪我というものに無頓着な男の胸にも届いていた。 ]
/*
いやしかしこれ、兄で来てたらマジで樵だったろうな(
接近して幹ぶった切るしかねぇwww
大斧が得物なのでやれなくもないのがまた(
相変わらず、派手にやってくれますね。
[ 駆ける稲妻の輝きと、地を揺るがし突き上げる岩筍が、四方八方からの攻撃で弱りつつあった植物に引導を渡す。>>180 ]
シン、後片付けといきましょう。
[ 二つに割かれて倒れゆく植物の残り火を、低空を飛ぶ白銀の竜の纏う霧氷が消し止めていく。*]
― 神域内部 ―
[風の護りの術を強化した後は、その維持に意識を向けていた。
攻撃の手は足りるだろう、という信もあったが、もう一つ]
……やっぱり、ここで聖性の維持は辛いものがある、か。
[聖なるものよりも、魔に近しい空気の満ちる場所。
その場で聖なる護りを維持しようとするのはさすがに骨が折れた]
まあ、この先を思うとそうも言ってられないんだろうけれど……。
[呟きつつ、守護術を維持する。
それぞれの動き、特性を生かした連携は目を瞠るもの]
……ほんとに、逸材ばかりだね。
[零れた呟きは期せずして、守護者のそれと同じもの]
[発動したジルの術が、内側とそして、地中から巨大植物を穿つ。
地中から伸びた石筍によって真っ二つに割れた巨大植物が左右に倒れていく様子に、は、と息を吐いた]
……お見事。
的確な術の運用、さすがだね。
お疲れさまだよ。
[言いつつ、ふわりと生じさせるのは癒しの力を帯びた風。
物理的な傷のみならず術的な消耗も補うもの。
それを全員の周囲に巡らせて]
……さて。
[倒れた巨大植物の向こうには、確かに道らしきものが見える。
残り火をかき消す霧氷越しに見えるそこには、深い闇が立ち込めていた]
この先が、目的地か。
……まずは、準備を万端に。
疲労が残って肝心な時に動けない、なんていうのは、シャレにならないからね。
[にっこり笑って告げる様子は。
笑ってはいるが、厳しさを損なわぬものだった。*]
……いちおー、突っ込んどくが、お前が言うな、それ?
[調査隊の面々に向けられる上位の癒しの術。
それが齎す負担はわかっている。
故に、とばしたのはこんな突っ込み]
俺はいーんだよ、ここにいる限りは力はいくらでも供給できるから。
……お前はそこまではできねぇんだから、あんまり無茶すんな。
滅私奉公でお前が死んでも誰も喜ばねーぞ?
[呆れ切った口調で言いつつ、半ば強引に力を送る。
魂の盟約者という繋がり故に叶う、神力の直接付与。
裏技中の裏技、ともいう]
次で終わりなんだから、無理すんじゃねえよ。
それはわかって……っと。
[わかっていますよ、と返すより先に送られてきた力。
それは、押し隠していた疲労をふわりと焼き尽くし、活力を与えるもの]
……ちゃんと、わかっていますから。
そこは、大丈夫ですよ、
[力を受け止め、癒しを得るとは、と一つ息を吐いて、途切れた言葉を続ける。
なんだかんだで過保護なんだから、という言葉は、音に変えずに飲み込んだ]
じ……っ、ジル先輩ぃぃ!!
すごいです、お見事です!!
[感極まって、思わずそちらに駆け寄り。
その勢いのまま抱き着こうとした*]
[ 概ね、残り火を消し止めたと判断すると、男と騎竜は地上へと舞い降りた。 ]
この先に、殴るべき相手がいるということですか。
[ 守護者の纏う黒衣の色を思わせる漆黒の闇を、男は一瞬、険しい目で睨みつけ、ふ、と息を吐いて、先への備えを説く王へと>>185向き直る。 ]
陛下も、できる限り御休息ください。
まさか後ろに居れば、いくら消耗しても叱られないなどと思ってはおられないでしょうが。
[ ちょっとジト目だ。* ]
― 神域内部 ―
……ったく。
んなとこまで、似なくていいんだがなぁ。
[ぽつ、と零れ落ちたのは唐突な呟き。
それから、守護者はふる、と首を横に振り、双剣を一つ鞘に納める]
……撃破お疲れさんっと。
揃いも揃って、見事だったぜ。
[一瞬前に滲んだ苦笑はすぐに影を潜め、覗くのはお気楽な笑み]
て、わけで、俺はちょいとこの奥見てくるから。
お前らは、ちゃんと調子整えとけよー。
[軽い口調で言って、巨大植物が塞いでいた道へと踏み込んでいく。
黙って行かなかったのは、多分、先のメレディスとのやり取りが効いているから。*]
― 神域内部 ―
[ふわり、舞い降りてきたメレディスから向けられた言葉と、ジト目。>>189]
ああ……うん、わかってるよ。
というか、もう叱られてるから。
[誰に、とは言わないが。
一瞬移ろった翠の先が、奥へと向かう黒衣であった事から察っするのは容易いか。*]
叱られついでに、消耗も補ってもらえてるから。
……大丈夫、だよ。
もう、驚いたじゃないですか。
──…ミーネが手伝ってくれたお陰ですよ。
ありがとうございます。
[抱き着かれたのはそのままに、ぽん、と頭を撫でて感謝を告げた*]
よっ、と。
[巨大植物内部を食い破るように迸る雷光>>178を見て、一歩大きく下がる。続けて石筍が巨体を叩き上げ>>179蔦の動きも大きく乱れた]
やらせないっ!
[最後の足掻きか後方に伸びそうだった蔦の前に割り込んで切り裂いたのは短剣の一撃。
次の瞬間には巨体が真っ二つとなって力尽きていた。>>180]
[残り火も霧氷が鎮めてくれてお仕事完了]
はぁふ。
流石、お見事ー!
[額の汗を拭って一呼吸。
笑顔で振り返り、大きく拍手をした]
成る程、さすがは守護者殿ですね。
[ もう叱られている、という王の言葉に>>195小さく笑う。 ]
...あちらはあちらで、相変わらずですが。
[ 軽い調子で、闇の中へ踏み込んでいくヴェルナーには>>191人を叱っておいて、それか?と思わぬでもなかったが、一応断りを入れただけは進歩なのかと、無理やり納得しておいた。* ]
えっ。
一人で大丈夫…ですか。
[主には緊張による疲労はあるので、ついてゆくとまでは言えず。予想外だったらしいこの状況下でも先行しようとするヴェルナー>>191に、声はかけたもののその語尾は下がっていた*]
― 神域内部 ―
これはもう、なんというか。
昔から、だから、ね……。
[盟約を結んだばかりの頃を思い返して、浮かべるのは苦笑。
相変わらず、という言葉>>200には、一つ息を吐いて]
まあ、兄はここだと力を供給しやすいらしいから。
[だから、休息は短くても問題ないのだ、と説明しつつ。
やっぱり違うだろ、という何かは感じているようだった。*]
ジル殿も立て続けの大技、お疲れでしょう。無理はしないでください。
[ 何より、彼女の術はこの先も大きな頼りだから、と、声をかけたところで、抱きつくミーネの姿に>>196目を丸くする。 ]
ホーラン殿は、いつも元気ですねえ。
[ 心和んで呟いてから、そうだ、と、声をあげた。 ]
ホーラン殿、アッカーマン殿の様子を見てあげておいてくれますか?
彼の戦い方は、怪我も火傷も厭わぬ勢いなので、王の癒しの風だけでは足りないかもしれませんから。
[ 皆、実力があるのはいいけれど、無茶する率も高くて困ります、と、零して、男は、眉を下げ、ため息をついた。* ]
はーい。
[軽い口調>>204に釣られ、片手を上げて背を見送る。
よいしょとサラーナの背から降りると、丁寧に汗を拭いながら撫でていった*]
― 神域内部 ―
[巨大火炎植物が消滅した事で開けた道。
そこを進んだ先にあったのは、黒い光を宿した魔法陣]
ここは、かわらず、か。
[小さく呟いた後、その前に膝を突いて手を伸ばす。
手が触れた瞬間、光はその輝きを増した]
……で、まともに動いてる、と。
さて、そんじゃ……。
[小さく呟いて立ち上がり。
周囲の木々を包む焔に触れて、僅かに目を細めて――それから、ゆっくりと他の面々の所へと戻って行った]
さぁて、いよいよ大詰めだ。
この転移門の先にいるヤツを鎮めれば、任務完了って事になる。
……その分、色々と厄介だが、まあ。
お前らなら、切り抜けられる……俺は、そう、信じた。
[はきと言い切る言葉には、力が宿る。
滅多にやらない、神格としての言霊使い。
彼らであれば、この先のものにも屈しない、と自身が信じたのだと口にする事で、護りの力を織り上げるためのもの]
て、わけで。
行くと、しようか。
[口調だけはどこまでも軽く、転移陣の許へと向かう。
漆黒の光の魔法陣、それに踏み込めばふわり、闇の力が包み込み]
― 神域最深部 ―
[闇に包まれ、飛んだ先。
そこは先ほどまでとは一転した、神殿のような空間だった。
とはいえ、部屋の隅も天井も、ぼんやりとした闇の覆われてどれほどの広さなのかは目視できない。
石造りの間の中央には、祭壇らしきものが築かれ、その上に、『闇』がいた]
ぉー……なんか、記憶にあるよりでっかくなって……って、あー、そーか。
ギンセイの……四玉の騒乱で生じた負の波動喰って、肥えやがったな。
[やれ面倒な、と言わんばかりの口調で吐き捨てる]
……て、わけで。
アレが、諸々の元凶――『魔精霊・黒焔狼』の、最も昏き部分、純粋な『魔』の残滓だ。
[説明する言葉に応じるように、祭壇の上の『闇』が蠢く。
それは段々と形を変えているようで]
……アレを一部ぶん殴って鎮めて。
その上で、ここを浄めれば目的達成ってなるんだが……。
[一度言葉を切り、琥珀を祭壇に向ける。
直後、形を変えた『闇』が咆哮した。
先ほどまでは不定形だったそれは、巨大な狼へと形を変えて。
咆哮に応じるように、周囲に黒い影が湧きあがり、その一つ一つが闇色の狼の形を取った]
まずは、周りの掃除から、ってな!
[言いつつ、双剣を抜き放って両の手に携える。
琥珀の瞳は何処か楽し気で――けれど、いつになく鋭い光を帯びていた。**]
☆2d後半・神域最深部
フィールド
いわゆる、階段ピラミッド型の祭壇を中央に配した、石造りの間。
床石には何かの紋様が彫り込まれ、常に水が流れている。
祭壇の上には闇の変化した巨狼がうずくまり、時々闇を吐いてくる。
登場敵
闇の巨狼の眷属たる、闇色の狼。
主な武器は爪と牙、他に闇の術を使ってくることも。
ボスキャラ
『魔精霊・黒焔狼』の残滓たる、『闇の巨狼』。
判定方法
撃破描写と絡めつつ、fortuneをactで最大5回振る。
【判定リミットは9/25の00時です】
【判定数値は、メモに記載お願いいたします】
― 神域内部 ―
[メレディスと言葉交わす前、労い向けたジルからの言葉>>193に、浮かべたのは笑み]
うん、皆、それぞれの力を生かして見事に連携していたね。
……本当に、誰もかれも頼もしい限りだ。
[術の維持をしつつ、後ろからちゃんと見ていたから、その辺りはわかっている。
故に、向けるは同意]
きみは前線で力を使い続けてきたからね。
ぼくにできるのは、このくらいだけれど、楽になったなら良かった。
[感謝の言葉に返すのは、素の気持ちを込めたもの。
時間が必要なのはわかっているから、そこに否やを言う気はなかった。*]
― 神域内部 ―
[道の先から戻ってきた守護者の言葉>>209に一つ息を吐く。
それが護りを織りなす言霊なのは、13年前の戦いで身を持って知っていた]
うん、そうだね。
皆が力を合わせれば、困難は退けられる。
……行こうか。
[静かな口調でこちらも言霊を紡ぐ。
もっとも、守護者のそれのような強い力は持たぬものだが]
― 神域最深部 ―
[移動した先で、最初に感じたのは軽い眩暈。
立ち込めるもの――瘴気と、濃すぎるくらいの闇の気配に一瞬、中てられていた]
これは、何とも……。
[重苦しい、と。いうより先に耳に届いたのは、なんとも大雑把な分析>>211で]
大きくなっているとか肥えてるとか、笑い話になってなくないですか?
[思わず突っ込んだが、まともな答えは期待していなかった。
何より、今はそれどころではない、と。
周囲に湧いた闇の気配が物語っていたから]
和光一起跳舞,風,編織力的綾。
風よ、光と共に舞い、力の綾を織れ。
提高放鬆K暗的重壓,奔跑的意思的護rino袍對我們的同胞。
闇の重圧を和らげ、駆ける意思を高める守護の衣を、我が同胞に。
[力を凝らし、紡ぐのは風と光の複合術。
精神的な防御を高める光と、動きを速める風。
二つの力を合わせた風が、煌めきと共に石造りの間でふわりと舞った。**]
― 神域内部 ―
[まずは相棒を労ってから。
クルリと周囲を見回して探すのは傭兵の姿]
あの。さっきはありがとう。
最初なんか、そっちの都合考えないタイミングで押しつけちゃって。ごめんなさい。
[他にも危うい場面で助けてもらったから、改めて礼を伝えておきたかった。
名乗りもまだだったなら、例によって姓をつけ忘れつつ伝えたりもした**]
[返事はどうあれ、頼まれたことはこなす。
ダーフィトの姿を探して具合を尋ね、芳しくないようであればこちらからも治癒魔法を掛けた――場合によってはいつかのように少々強引に、だったかもしれない。
そうしているうちに守護者が戻ってきて、移動開始を告げる]
……ここまでやってきたんですもの。
大丈夫ですよ、絶対に。
[真面目な表情で頷いて。
守護者の後に続いて、転移の闇に包まれた]
― 神域最深部 ―
……。
[飛んだその先もまた闇の中。
先のものとは比べ物にならないくらいの瘴気で一瞬息を詰まらせるが、ふるりと首を振って]
……ふ。
また、狼様が相手というわけですか。
[祭壇の上、蠢く闇が生み出したものに、一拍の間を置いて――微かに笑う]
あなた方にとっては残念なお知らせですが……
今度は最初からきっちり、‟ぶん殴って”差し上げますからねぇ。
[なんせすでに本体を文字通りぶん殴っているのだ。
最早怖いものなどないとばかりに告げると同時、大剣の柄の人形が淡く輝いた**]
うん、ダーフィト殿の事です。
[ ミーネの様子に頷きながら>>213そういえば、彼は名で呼ばれる方を好みそうだな、と、思い至る。 ]
(まあ、師団長に会わせてしまえば、愛称までつけられそうですが)
[ ちなみに、男自身は副師団長になるまで「坊主」呼びだった。ダーフィトには、まさかそんな愛称はつけられないだろうが。 ]
ん?私ですか?
[ そんなことを考えていたら、了承と一緒にミーネに確認の言葉をかけられて首を傾げ。そういえば、守護者とのやりとりはしっかり見られていたのだな、と、改めて気恥ずかしくなった。 ]
私は、守護者殿に治療してもらったので大丈夫です。
先刻、働いたのは、主にシン...騎竜だけですしね。気遣いありがとうございます。
[ 事実、新たな怪我などは負っていなかったから、そう答えて笑みを見せる。 ]
[やがて、戻ってきたヴェルナーが、先に待つ者の「厄介」さを告げ、力有る言霊により、黒狼神の信が預けられた。>>209 ]
御信頼いただき、光栄至極、と、言うべきですか?
[ 軽い口調に、やはり軽く返しながら、男は一度、真っ直ぐにヴェルナーの瞳を見つめ、騎竜と共に転移門へと足を進めた。 ]
― 神域最深部 ―
[ 古く深い、闇の凝る場所。最初に受けたのはそんな印象だった。 ]
純粋なる魔、ですか。
[ ヴェルナーの説明に頷き>>212飛ぶだけの広さはありそうだと、騎竜の背に昇る。闇の咆哮が響いたのは、その時だ。 ]
......まさに、黒焔狼の分身、ですね。
[ 闇から生まれた狼達からは、門で遭遇した黒狼よりも濃い闇と魔の力が感じられる。 ]
は...
[ 小さく息を吐きながら、ぎゅ、と一度拳を握り、緩めてから、男は騎竜と共に中空へと身を運んだ。 ]
[ 狼の爪を躱し、今度はその喉首へと矢を放つ。 ]
これでふたつ。
[ 闇に消える瞬間、瘴気めいた気配が、男の前に散ったが、王よりの風と光の守護の前に消え去っていった。>>217 ]
これでは殴り甲斐がありませんね。
[ まだこれは前哨戦に過ぎないと、知った上で、敢えて広言した男の前方から、闇色の火の玉が飛んでくる。 ]
シンっ!
[ 避ければ後ろの王や、他の仲間に向かうかもしれぬと、騎竜のブレスでの相殺を試みる、 ]
[ 霧氷のブレスは、火の玉とそれを吐いた狼までも飲み込んで粉砕し、後には、煌めく霧だけが残る。 ]
...いや、それにしても、調子が良過ぎませんか?
[ ヴェルナーの言霊を受け取った時に、何かが騎竜にも影響を与えたのは判ったが、自分への影響よりも、さらに極端な気がする、と、呟けば、クルルル、と上機嫌な相棒の声が返った。** ]
あの人も元気ダナー……。
[奥へと先行する黒衣>>191を、遠い目をしながらも見送ると。
メレディス>>206から依頼を受けたヴィルヘルミネ>>213、>>219が来ると]
あー、いいよいいよ、今後の戦闘考えると今、力使わせるの勿体ないs……あ、はい。
スナオニ ウケサセテ モライマス。
[やんわりと断ろうとして、失敗したとか。*]
[守護者──ヴェルナーが戻り、移動開始を告げれば]
ま、ここまでやってきた、俺らなら大丈夫だろ。
[そう軽く言って、闇色の転移に身を委ねた。]
― 神域最深部 ―
はーー……流石にこれは……。
[古い澱みの気配に、こりゃ手強い、とばかりに首後ろを掻いて。
恐れなど感じさせぬ笑みを浮かべると]
楽しませてくれよ?犬っころ!
[槍を構えると、前へと駆け出し]
― 神域内部 ―
[水を飲み、塩をひとなめ舐めて、次に備える。
戻ってきた気配に瞼を開き、背伸びをした]
力を合わせれば。切り抜けられる。
――はいっ!
[力宿す言葉>>209>>215に大きく頷く。
守護者のそれは普段眠っている力も引き起こしてくれるようで、王のそれは休憩では取り戻しきれなかった末端の力まで賦活してくれるかのよう。
元気よく声を上げ、漆黒の光の魔法陣へと踏み込んだ]
― 神域最奥部 ―
[転じた先は、広さの掴めぬ闇に包まれた空間だった。
これまでになく強い瘴気にクラリとしてくるのを、頭を揺すって振り払う]
純粋な、魔の、残滓。
[どうにか持ち直し説明>>212を聞きながら、巨狼と変じた闇の咆哮にグッと唇を引き結ぶ。
直後に光と風>>214が身を包み、フッと息を吐いた]
うん。
黒狼神は我らと共にあり。
いざ!
[ミーネの言葉>>221で肩の力も完全に抜け、口角を上げると色の違う矢を手に取った。
矢柄に独特の紋様が入ったそれは部族に伝わる魔除けの矢。慶事用に持っていたもので数は少ないが、ここぞと番えて湧き出した闇狼に向ける。
気合入れの文言は当人への呼びかけではないので、許して貰えると嬉しいところである]
でりゃぁ!!
[こちらへと飛びかかってくる闇狼に、槍で貫くと闇狼は闇に溶けて行き。]
流石に重圧は、こっちの方が重いなー。
[門で遭遇した黒狼と比較しながら、槍を構え直し。]
ま、楽しいから良いけどな!
[戦闘狂、と言われてもやむなしな事を口走り、再び前へと。*]
― 移動前 ―
[それはヴィルへルミネの治療を受けている頃合いだったか。
前線で囮役を買って出ていた女性の謝罪と礼>>218に首を傾げると]
いんや?気にしてねーよ?
むしろ囮なんて難しい所、やってくれてありがとうな。
助かった。
[こちらも礼を述べるのだった*]
と、そういや名乗ってなかったな。
俺はダーフィト・アッカーマン。
ここから遠く離れた北国の出だ。
[名乗って無かった事に気がつくと、お互いに名乗り合うこととなった。*]
[風の後押しを受けているが、相手も素早い。
額を狙った矢は僅かに逸らされて耳の付け根近くに突き立つ。
それでも効果はあったようで、手負いの狼は低い唸り声と共に後退っていった]
んっ。
[入れ違うように前へ出てきた狼は闇を吐き出してきた。
のしかかってくる圧は光の護りが除けてくれる。
意識を集中して前方へと鏃を向けた]
獲った!
[十分な手応えを確信させてくれるように、凝っていた闇が晴れる。
次は、と視線を巡らせれば、ダーフィトの槍によって闇に返される狼>>235が見えた]
心強いね。
[楽しんでさえいる様子に刺激されて唇が吊り上がり。
斜め後方に姿を現した影へ即座に狙いを付ける]
[逸りすぎたか、矢は前脚を掠めるに止まった。
注意は引けたようで、こちらに向き直り疾走する闇狼。
次の矢は間に合わず、サラーナが間合いを詰め返して迫る爪を避ける。
相手の機動が予想を外れて、脹脛から紅色が散った]
クッ。
[唇を噛みしめながら振り返る]
[不安定な姿勢から放った一撃は、不意もつけたようで闇狼の背中に確りと突き刺さった。
溶けるように消えるのを確認してから足を止め、取り出した小さな筒の中身を傷口に掛ける]
…大丈夫。
[すぐにどうこうなる傷ではないと判断してサラーナの首に手を添え、まだいけると伝え。
状況はどうなっているかと、顔を上げた*]
― 回想/移動前 ―
役に立ててた?
良かった!
[戦いの余韻に上気していた頬が、礼を返されて>>235もう一段染まった]
遠くの国?
今度ゆっくり話も聞かせてもらえたら嬉しいな。
あ、あたしはイングリッド。
改めてよろしく!
[外国の話を聞ける機会は多くないので興味深い。
期待をこめて答えながら、どうにも癖で足りない名乗りを返したのだった**]
/*
あ、アンカーミスが。
>>238の>>235は>>234でしたね。一応訂正。
そしてメモに書き忘れてしまったけれど、王様は変換ミスどんまいです…[密やかになでなで]
[闇狼が消失するのを見届けると、ポコポコと湧く闇狼に]
モグラかな?
[実際に見たことはないけれど、そんな気の抜ける感想を口にする。
やってることは、闇狼の方が性質が悪いが。]
[そうこうするうちに、祭壇の上の『闇』が形を変え、巨大な狼の形となって吠えた。
それと連動するように黒い影が湧き、数多の闇色の狼の形となる]
承知しました。
なれば今一度、一掃するとしましょう。
[先ずは闇狼を、という指示に愛馬を後ろへと下げた]
[王の術により重々しい感覚は軽減され、風の力もあり動きやすくなる。
ならば己の力は攻撃特化へ、と判断するのは早い]
光精招来 ────
清らなる光 厳格なる光 勇壮なる光
我が身を介し 穿つ光となれ
[紡ぐのは、幽鬼を相手にした時と同じ呪。
少し違ったのは、あの時のような羽衣ではなく、両腕両脚に籠手と脛当をつけたような姿になったこと。
護りの光と共鳴してか、全身が淡い光に包まれた]
[風の加護を得た足はいつもより早く、遠くへとその身を運ぶ。
闇狼が反応して顎を開く前に、鼻先目掛け掌底を放った。
パンッ!と弾けるような軽い音が響く。
掌底の動きに合わせて、光の籠手から浄化の衝撃波が放たれたのだ]
ふっ!
[短い呼気を入れることで腹に力を入れ、掌底により出鼻を挫かれた闇狼へ、下から膝蹴りを放つ。
顎を狙ったそれは、闇狼の足掻きにより僅かに逸れ、顎を掠めるに止まった。
膝の横で闇狼の顎門が開く。
噛み付きか、それとも闇を吐くか。
思考は一瞬、あれこれ考えて下がるより、やられる前にやれ、を体現した]
はっ!
[己の右に逸れていた闇狼の横っ面を、右手で拳を作って叩き落とす。
二の腕を闇狼の牙が掠めたが、構わず腕の振りを利用して身体に右回転をかけた]
はぁっ!!
[左足を軸足として回転し、右の踵による回転蹴りを闇狼の胴に叩き込む。
蹴り飛ばす瞬間、光の脛当が輝きを強め、浄化の衝撃を闇狼へと与えた。
蹴り飛ばされた闇狼が光に包まれ、姿を消し行く*]
なんつーか、将来有望そうだな。
[しっかりと体術で闇狼を散らすジルを横目にしながら、
こちらの警告>>1:363に対し、遠慮と言う名の丁重な断り>>1:378もできるあたり、将来性が高い、と判断し。]
いやー、この国、人材いいの揃ってるなー。
[自身の事を棚に上げ、なんか言ったのだった。]
チィッ
[剣を抜く判断が少し遅かったのか、闇狼の爪が剣を持つ腕を切り裂いたものの、なんとか振り抜いて。]
……こっちはこっちで、頭いいなァ?
[襲いかかってきた二頭のうち一頭は、小さく悲鳴を上げながら霧散するも、もう一頭は少し時間を置いてから消えた。]
あーー、後で治癒頼まないとな……。
[男はやだなーー、面倒臭いなーー、という雰囲気を隠して無かった*]
― 神域最深部 ―
[淡く光る姿は闇の中では目立つ。
闇狼を引き寄せる心算は無かったが、結果集まってくるような形になっていた。
1頭、また1頭とジルを囲み始めた]
これはちょっと、予定外の効果でしたね。
[囲む闇狼らを目だけで追いつつ、一斉に飛びかかられることを警戒して、その内の1頭へと向けて地を蹴った]
[斬られて真っ二つになった狼は闇へと還ってゆく]
よし、次―― きゃっ!?
[更に踏み込もうとした矢先、横合いから新たに生まれた闇狼が飛び掛かってくる。
完全に意識の外からの攻撃に、成す術なく押し倒される形となった]
くっ、このぉ……っ!
[護りが効いていた為にそのまま飲まれてしまうことがなかったのは幸い。
圧し掛かってくる闇を払いのけようと、じたばた暴れて]
[風の加護を得た動きに闇狼はついて来れないよう。
右足は違うことなく黒狼の鼻をを蹴り飛ばし、その身を仰け反らせる。
続けざまに左から蹴りを放とうと、右足を軸足として地につけ左足を浮かせた時、右から飛びかかってくる別の闇狼に気付いた]
ちぃっ!
[片足立ちのために不安定な態勢。
蹴りを中断して左足を地につけ、滑らせる勢いそのままに身を低く沈めた。
闇狼が頭上を通過していくのを確かめながら、滑らせた左足へと重心を移動させて、身を起こし様に右足の靴裏で身を仰け反らせている方の闇狼の胴を蹴飛ばした。
反動を使った威力は乗らなかったものの、浄化の衝撃が放たれ蹴飛ばされた闇狼が光に沈む。
両足を地につけて構えを取った頃には、また別の闇狼が大きく顎門を開いていた。
闇狼の顎門から放たれたのは闇焔の連弾]
……いい加減にっ、どきなさいっ!
[じたばた暴れつつ、右の拳で獣の顔を正面から殴りつけた。
思うように力が入らず、一撃で退かすにはいたらない。
しかしその攻撃で獣がよろめき、一瞬だが圧が緩む]
Geh weg vom Schwert und kehre zu dir zurück!
[この期を逃がすまいと呪を紡ぎ]
闇阻む壁 光楯!
[交差させた両腕を前方に払うように広げ、呪を紡げば光の壁が目の前に現れる。
一つ、二つと光の壁で闇焔を受けながら、地を蹴り距離も詰めようと]
っ!
[その最中、闇焔の一つが光の壁を突破し、左脇を浚いゆく。
走る熱と闇による浸食。
光の護りにより中てられることは無かったが、痛みは熱さとなって残った]
はぁっ!
[被弾しても足は止めず、シールドアタックの要領で光の壁ごと闇狼に体当たりする。
左肩を起点にしての一撃は逃げようとした闇狼の右側面を殴打。
闇狼の身が浮いたところで光の壁は消え。
左足があった場所へ右足をスイッチし、サイドステップの要領で闇狼に近付くと、浮いた左足で闇狼に中段蹴りを放った。
蹴り飛ばされた闇狼が遠くで光に沈む*]
[ ここが神域であるからには、元々は清浄な空間であったのだろうと思うけれど、今の様子は闇の渦巻く混沌の場だ。
けれど、その混沌に飲まれぬ意思が光と風に包まれて闇を切り裂き、討ち払っていく。 ]
いい加減に、終わりにしてもらえませんかね。
[ 男が視線を向けるのは、祭壇に蹲る闇の塊。しかし、そちらに意識を向けただけで、敵意を剥き出しにした黒狼が、騎竜の羽根目掛けて飛びかかってくる。 ]
シン!
[紡ぐと同時、呼び寄せた風が身を護るように吹き荒れて。
闇狼は耐えきれずに宙へと舞い、飛んで行く途中で掻き消えた]
……はぁ。
まったくもう……
[周囲を警戒しつつ身を起こし、溜息を吐く*]
/*
さあ続き書くぞとリロードしたら
100キタ――(゚∀゚)――!!
今回のラ神はメレディス様へのあいが凄いですね。
...まあ、あちらも同じことを思っているのでしょうけど。
[ それでも、ここは押し通る。騎竜師の意思に応えて白銀の竜が、力強く羽ばたいた。 ]
…気合が入りすぎましたかね?
[ 微妙に急所を外した矢に、苦笑が漏れたが、騎竜師の手ぬかりは、相棒のブレスがしっかりとフォローしてくれた。** ]
いよ、っと!
[駆ける途中で剣をくるりと回して持ち方を変える。
刀身を下に向けた逆手持ち、その構えから闇狼の群れへと突っ込み、交差する軌道を描いて斜め上へと振るう。
真白と漆黒、それそれが闇狼を捉え、その身を切り裂き闇へと還す。
もっとも、漆黒の方は還すのではなく取り込んでいたりするのだが]
っせい!
[振り切られた双剣は、逆手持ちのままややオーバーアクションで左右に流れ]
らよっと!
[突き下ろした先にあるのは、左右から挟撃を仕掛けてきた闇狼の頭。
二振りの剣は過たずそれを貫き、闇へと転じさせる]
てか、っとに、際限ねぇな!?
[倒しても倒しても湧いて出る様子に、わかっていても愚痴が出る。
ともあれ一度床を蹴り、その場から飛びずさって剣をくるりと持ち直した。*]
― 神域最深部 ―
[ジルを囲む闇狼は途切れない。
じり、と間合いを図る中、闇狼の1頭が飛びかかって来た]
ふっ!
[その場で飛びかかってくる闇狼に向き直り、剥かれた爪を左半身の体勢で身を逸らし、皮一枚で躱す。
両爪先を軸として反転し、背打を放とうとしたが、闇狼も素早く身を翻し、右、左と爪を繰り出してきた]
小技を、利かせて、来ましたか!
[右の爪には己の左側へ、左の爪には己の右側へと身体をずらしながら後退。
両の爪を振り上げ飛び込んできたのには、大きく後方へと飛ぶことで爪を避けた]
それにしてもまぁ、次から次へと出てきやがりますねぇ。
[大剣を手元に引き戻して、周囲を警戒しながら呟く。
1匹1匹相手にしていては身が持ちそうになかった]
……どうせここが最後だそうですし。
不得手ですけどちょっと頑張ってみますか。
[呟きつつ触れるのは、大剣の先についている小さな藁の人形。
括りつける紐を解いて手の内に握り込んだ]
Flamme, hör auf meine Stimme...
[媒介の埋め込まれたそれに、火精を呼び出して憑かせる]
それと……少しお借りしますね、陛下。
[更に、身の内に宿る光の力を少しばかり注いで]
[屈伸させた両足で地を蹴り、宙へと飛んだのは闇狼とほぼ同時]
せいっ!
[右足を伸ばし、左足を曲げつつ右足とは反対へと膝を向ける姿勢。
所謂飛び蹴りの体勢で正面から向かってくる闇狼と宙で対峙する。
右足とかち合うのは闇狼の両爪。
囲い込むような動きのそれは、右足に蹴られながらも脛当の辺りを引っ掻いていった]
っ、
[走る痛みに表情を歪めながらも、右足による飛び蹴りは闇狼を彼方へと弾き飛ばす。
着地点には別の闇狼が待ち構えていた]
― 神域最深部 ―
[風と光の護りを放った後、は、と一つ息を吐く]
……本当に、重い、な。
[黒焔狼との魂の盟約により、その重圧は軽減されているが。
その分、逆に飲まれそうになるのはどうなのか、と。
そんな事を考えていたら、傍らの白馬がしっかりしろ、と言わんばかりに鼻を鳴らした]
ああ……うん、そうだね。
大丈夫、わかってる。
この感情には、もう二度と飲まれたくはないからな……。
[すべてを失い、一人焼け出された直後の自分の心情にも似た、空気。
勿論、この場のそれは比較にならないほどに凝縮されているだが]
……少し、散らすべきか。
隨著舞動風跳舞。
風よ舞い踊れ。
為吹散這個地方的沉澱。
この地の澱みを吹き散らすために。
[小さく呟き、風に力を向ける。
唱えたのは、浄化の力を備えた風。
普通であれば、触れれば心地よさを感じるもの――だが]
[巡る風は瘴気を祓い、同時、それに触れた闇狼たちを闇へと返していく。
二重の意味で重圧が和らぐと、は、と一つ息を吐いた]
……やれやれ。
[ぼやくような呟きを落とした後、気を引き締める。
大物は未だ動かぬが、だからと言って気は抜けなかった。*]
[両足で闇狼を踏み潰そうとしたが、それを簡単に許す闇狼でもない。
身を捻って踏み潰しをやり過ごし、着地の隙を狙って左腕へと噛み付いてきた]
くっ……!
[光の籠手ごと噛み付かれた左腕を引き、闇狼との力比べの態勢。
噛み付かれている以上、長引かせるのは不利と判断し、やや強引に左腕を上へと持ち上げた]
ふっ!
[繰り出すのは右手による掌底。
左手を持ち上げたことで晒された闇狼の腹部へと叩き込み、浄化の衝撃を思い切り放った。
断末魔の叫びを上げ、闇狼が光に沈んでいく。
光の籠手には朱が滲み、手を伝って紅い雫が地面へと落ちた]
[投げた人形は飛び掛かって来た闇狼の口の中に丁度吸い込まれるような形となった。
異物を飲み込んだ狼が動きを止め、着地するのを見計らって、後ろへ飛び退りながら]
[その体内に入り込んだ火精に命じる]
ふ……少し、無理をしましたかね。
[浮かぶのは自嘲の笑み。
殴ることに特化した結果、半ば、肉を切らせて、な方法になってしまったことにほんの少し反省の色を示した*]
― 神域最深部 ―
[光を纏ったジルが舞い、メレディスと白銀の竜が闇空より切り裂き、ミーネが言葉通りにぶっ飛ばし、ダーフィトの剣と槍が闇を薙ぎ払い、ヴェルナーが黒白双剣で闇に還してゆく。
王の周囲には浄化の風が巻き上がり、触れる者を纏めて鎮め]
させないからっ!
[それでも怯まず駆け込もうと身を沈めた闇を見つけて、弓を引き絞る]
[ 翠の風が、闇の狼を文字通り吹き散らす。>>276 ]
さすがです、が、また無理をされていないでしょうね?
[ 少しだけ闇が薄れた気のする空間で息を吐きながら、男は案じる顔で、王の様子を伺った。* ]
[火精の爆発により闇狼の身は裂け、周囲の数匹を巻き込んでただの闇となる。
更に爆風に乗って、共に仕込んだ光の力が広範囲に渡って届き、それに触れた他の狼も同じく消え失せ。
結果的にかなりの数を削ることができたのだが]
…… びっくりしたぁ。
[思った以上の大成功に、為した本人が一番驚いていた。
なお爆発の中心地にはさきほど飲み込まれた藁の人形がぽつんと落ちている。
少し煤けてはいるがまったくの無傷だった*]
― 神域最深部 ―
[揺らめく風が、浄化の気を帯びて巡る。
それを誰が放ったかは、確かめるまでもなくわかるもの]
……あー……やっぱ、きついか。
[零れ落ちるのは小さな呟き。
それから、守護者は闇狼たちとの距離を測りつつ、真白を真っ直ぐ上、漆黒を真下に向ける]
……どーせ、必要になるしな、すぐに。
[小さく呟き、双剣それぞれに力を込める。
真白と漆黒から刀身と同じ色の光がふわりと零れて周囲にくるりと渦を巻いた。
一拍間を置いて、漆黒に向けて周囲に漂う瘴気が集まり始める。
場に満ちる力を削ぎ、自身の力を高めるために。*]
[呪い矢は闇狼の出鼻を挫く。一撃必殺とはいかず、続けて掴んだ矢は通常のものだったが]
消えろっ!
[穿った穴は場に残る清浄な気が注ぎ込む口となったか、身震いするような動きをした後、闇に溶け消えていった]
ん、ああ……大丈夫だよ。
[メレディスから向けられた言葉と、案じる表情。>>281
浮かべたのは、穏やかな笑み]
どうにも、ね。
こういう場所だと、つい、飲まれそうになる時があるんだ……まあ、ある意味では近しい存在だから、仕方ないんだろうけれど。
……でも、これは力の対価のようなものだし。
ちゃんと、護ってもらえてもいるから。
[言いつつ、翠は刹那、瘴気を喰らう黒衣へ向いた。*]
― 神域最深部 ―
[負傷した箇所は血止めの簡易術だけを施し、呼吸を整えて周囲へと気を配る。
槍と剣が冴え渡り、氷矢が闇を裂く。
大剣が舞い、破魔の矢が闇を貫いて。
双剣が闇を斬り払い、清き風が闇を払っていた]
やはり、皆様のお力は素晴らしい。
[それぞれがそれぞれの力を発揮して闇狼を祓い行く。
彼らの力は最早疑う余地などない。
結集すれば二倍三倍の力を発揮することも知っている。
だからこそ、あの『闇』も祓い切れると信じた]
型はきちんと修めてこそ、ってな!
[槍に深々と突き刺さった闇狼はそのまま闇へと溶け、瘴気は黒衣の黒き剣へと集まっていく。]
……止血しとこ。
[ないよりはマシ、とばかりに傷を負った腕に、
当て布で動きの邪魔にならない程度にキツく縛っておく。]
[ 王の言葉を聞いた騎竜師は>>286黒と白の剣が、瘴気を集め、喰らっていくのに、ちらりと視線を向け>>284、周囲の闇の狼がほぼ片付いているのを確かめると、ふわりと、王の前に降りた。 ]
守護者殿の護りは確かかもしれませんが、飲まれそうに成る程、お辛いなら「大丈夫」ではないですよ。
[ 無二の存在であり、国という大きな責を負った王の気持ちが判るとは言わない。けれど、13年前、失ったものの大きさに押しつぶされそうになった、その想いの一端だけは重なるはずだと思うから。 ]
...陛下、ここが片付いたら、北部師団の砦に、一度おいでください。
陛下を乗せて飛ぶことができたら、シンが喜びます。
師団長も、泣いて喜ぶでしょうしね。
[ 風の魂を持つ若き主君の心が少しでも、自由になればいいと、願う男の心に沿うように、騎竜がクルルル、と、優しい声で鳴いて、王の頭に首をすり寄せた。* ]
あー……うん。
[「大丈夫」ではない、と。>>290
柔らかな口調で言われ、苦笑が滲む。
彼がこちらを思って言葉を紡いでくれているとわかるから、逆に、何も言えなくなっていた]
……北部師団の砦に?
[続いた誘いに、翠が瞬く。>>291]
あはは……そうだね、あの人の顔を見に行くのも、悪くはないかな。
[喜ぶ、という言葉と、優しい鳴き声と。
擦り寄る感触の優しさに、ふ、と気持ちが楽になるのを感じつつ]
……ありがとう。
[小さな声でぽつり、と感謝を紡いだ。*]
― 神域最深部 ―
[それぞれが、それぞれの力を持って、闇狼を退ける。
瘴気も大分薄れ、それにつれて、祭壇の上の『闇』が苛立たし気な唸りを上げた]
……っても、まだちょいとばかし、でかいな。
[今の状態でも鎮められなくはないが、手間がかかるのは目に見えて。
ならば、と守護者は周囲を見回した]
あー、と。
ここまでで大分削れたようなんだが、まだちょいとばかし、『闇』の力が強い。
俺は、雑魚連中が出ないように抑えながら、鎮める準備に入るんで……その間にあいつ、思いっきり、ぶん殴って、力削ってきてくれ。
[内容はかなりぶっ飛んだ依頼を、事もなげな口調で紡ぐ]
ここで 手ぇ抜いて、鎮め損ねるわけにもいかねぇんでな……頼む。
[それでも、最後の部分は少しだけ真面目な口調になってはいたのだが。
そんな守護者の宣にかぶさるように、闇の巨狼の咆哮が大気を震わせた。*]
あ、また楽になった。
[周辺の瘴気は流れて>>284てゆき。
集う光>>288が更に闇を薄れさせる。
キョロキョロすると光の武具を外した姿>>288が見えた]
ジルさんありがとう!
[手をあげて一息つくと、守護者の宣>>296が届いてきた]
陛下がせっかく成人されたのに、共に飲む機会が無い、と残念そうにしていましたから、酔っ払いに絡まれる事にもなりそうですけどね。
[ 笑う王に、冗談めかして告げてから、紡がれた感謝に、>>294男は、静かな一礼を返した。* ]
あーー、なるほどなるほど?
[黒衣の説明>>296に、フムフムと納得するように頷いて]
了ー解。任せとけ。
『ひとり』じゃできない事だから俺らがいるんだろ?
[軽く黒衣の肩を手の甲で叩くと、槍と剣を構えてゆっくりと速度を上げて闇の巨大狼へと駆けていく。*]
光精招来────
彼の槍と剣に浄化の加護を。
[改めて呼び出した光精に、ダーフィトの獲物への加護を願う。
光の球となって飛び出した光精は、ダーフィトの槍と剣の刀身をそれぞれ巡り。
破魔の力を帯びさせ、刀身を淡く光らせた]
光精、そのまま彼の傍に留まって辺りを照らしてあげてください。
[ふわり舞う光球が闇を柔らかく照らす*]
[ やがて黒衣の守護者の声が、再び響く。>>295 ]
抑えながら鎮める準備ですか...あちらも、また無茶を......と、言っても仕方ありませんね。
[ それこそ、彼にしか為せぬことなのだろうとは、理解できる。
相変わらずの気軽さで、先んじて駆け出したダーフィトの背を見やり>>300、男は騎竜の背に戻った。 ]
では、行って参ります。陛下。
[ それは、信じて皆の帰りを待って欲しいという言霊。だからといって何もせず、ただ待つ王ではないだろう。
けれど、皆の帰り着く場所は、きっと貴方の元なのだ、との、思いを込めて、男は微笑み、中空へと羽ばたく。 ]
― 神域最深部 ―
はいっ。
ヴェルナー様の仰せのままに!
[守護者の宣。
巨狼の咆哮がかぶさっても、最後まで聞き取れたそれにしっかりと返事をした]
[そうして此度も、風を纏った大剣が空を舞う**]
おっ、ジル殿、ありがとう助かる!!
[後方へと感謝を投げ、柔らかな光球が照らす道を駆け抜ける。]
お前さん、肥え太りしすぎて邪魔だって、よ!!
[元々巨大な狼に対して、肥えるもないだろうが、近くまで駆けると、
破魔の力を帯びた剣と槍が狼の前足へと振るわれる**]
― 神域最深部 ―
あはは……そう言えば、成人したらとっておきを飲ませてくれる、って約束していたっけね。
[かつての戦いの中で交わした言葉をふっと思い出す。>>298
遠い記憶に意識を取られたのは刹那。
守護者の声>>301に、翠はそちらへ向かい]
……無茶は兄のお得意だよ。
それに……抑えている、と言ってはいるけど、ようはあれ、出てくる前に引き寄せて力に変えてるって事だから。
[周りが思うほど負担はないんだ、と説明して]
ああ……行ってらっしゃい。
[紡がれた言霊は、まっすぐに受け取る。
勿論、何もしない、という選択肢はあらゆる意味でないのだけれど]
……サルヒ、合わせて。
[剣握る手に力を入れ直しつつ、傍らの白馬に願う]
守護と加速、それから治癒。
三種の術を継続する結界を張る。
……そうなると、ぼくも動けなくなるけれど。
ぼくの力は、少し通り難いかも知れないからね。
[繋がりあるが故に、近しい部分がある。
故に、直接仕掛けるよりは、と選ぶのは援護の一手]
風聚集,把我們的同胞包起來。
風よ集え、我が同胞を包め。
治療那個速度,理由的堅固,生命的光的力。
その速さ、故の堅牢さ、命癒す光の力。
做準備那個,編織守護的外衣,給!
それら備えし守護の衣を織り上げよ!
[翡翠色の光が周囲にふわりと舞う。
今までで一番強いそれは、風と共に舞い、闇へと挑む者たちを包み込んだ。**]
― 神域最深部 ―
[宣に返る、それぞれの声。
それに、守護者の笑みは深くなる]
ああ……任せたぜ!
[それ以上は無用と思うから、短い言葉を投げ返し。
翡翠色煌めく風が舞う中、力を手繰る事に意識を向けた。**]
......やはり、並ではありませんね。
[ 巨狼の正面、まだ距離はあるが、その瞳を捉える位置まで舞い上がると、男は感じる圧に、こくりと喉を鳴らした。
あれを、人の身が滅することは出来ない...本能がそう告げる。 ]
...時間を稼ぐなら、今度は。
[ ぐ、と、拳を握りしめ、男は騎竜と共に巨狼の頭上へと飛んだ。 ]
シン、歌って。
[ ぐるぐると、巨狼の気を散らすように旋回しながら、白銀の竜は、これまでの鳴き声とは違う、高く澄んだ声で歌い始めた。 ]
『ru...rururu...ruru』
[ その歌声に応じて、竜の纏う白く冷たい霧氷が波打つように広がり、巨狼の視界を妨げんとする。 ]
ほら、こっちだ!
[ 高度を変えながら、頭に向けて矢を放てば、致命の傷は与えられずとも、気をひくことは出来るだろう。** ]
[先陣を切るダーフィト>>300の後姿に、頼もしさと信頼の籠った視線を向ける。
負傷もしているようだが彼なら大丈夫。根拠はなくでも確信に近いものを抱いて]
任されました!
負けないんだからっ!
[翡翠の光舞う風>>309に乗って相棒と共に後を追い駆け、巨狼の鼻先へと牽制の矢を放った**]
[護りは万全。
となれば、選択するのは攻撃の一手。
印を組み、ダーフィトの傍に在る光精へと意識を向けた]
清らなる光 数多への慈悲
然れども無慈悲なる一矢
貫きませ 浄光矢!
[ダーフィトや他の者の攻撃の合間を縫い、光球から幾度か光の矢が巨狼へと降り注いだ**]
[ヒース>>309の癒し、護りを受けながら、男は攻撃を繰り出して行く。
合間にはジルの光精─光球から放たれる光の矢>>315が。
踠きながら爪を振るおうとする巨狼から転がるように前へと避けて。]
(こいつが沈黙する大技、大技なぁ)
[男は血筋もあったが、ほとんど武芸の腕だけで、元いた国で近衛兵長まで登り詰めた為、大技らしい技は持っていなかった。
秘蔵している物はあるが、糞爺と呼ぶなんでも有りの師匠からの贈り物だった為、
あまり使いたくないと言う気持ちもあった。]
……使ったら絶対面白がってこっち来るだろ、あの
[師匠謹製の道具の類を使用した事がない弟子が、使用したとあれば、間違いなく来るだろう。]
[しかし、選べる状況ではないのも確かで。]
ええい、ままよ!!
[ポーチから幾つか文字が彫られた石を掴み取ると巨狼の足元などに散らばし。]
[詠唱は短いが、石に彫られた文字には複数の意味があり、しっかりとしたイメージが無ければ発動しない。
術の発動は石に元々込められている力を用いる為、使い捨ての道具としては気軽ではある。
(石を拾っておけば、
皆、狼から離れとけ!
[大声で伝えると、自身もその場からできるだから離れると、
光は雷光となり、巨狼へと衝撃と共に落ちる。
狼が地面へと伏せると、シュルリ、と蔦が巨狼の両足と胴体へと巻きつき、拘束する。]
使用者が術師じゃない俺だから、拘束効果は短いぞ!多分!
[しっかりと周りに伝えると再び、攻撃へと向かう**]
― 神域最深部 ―
[薄闇の中に歌声>>312が響く。
澄んだ氷が響き合うような、美しい
その音に合わせ、白き霧氷が巨狼の視界を覆った]
流石はハクヤ殿、それにシン。
霧氷はあのようにも使えるのですね。
[霧氷だけでなく、変幻自在に高度を変えながら矢を放つ様は、騎竜師としての特性を最大限に発揮しているように見えた]
光精、奴が牙を剥こうとした時に、霧氷に光を差し込んでやりなさい。
[霧氷だけでも視界の妨げになるだろうが、光を差し込むことで乱反射による目晦ましを齎そうと光精に指示を出す。
メレディスを始めとした調査隊の面々への攻撃妨害を目論んだ]
[イングリッドの矢が巨狼の鼻先へと奔り、ミーネの大剣が巨狼目掛け宙を舞う。
最前線にて巨狼に立ち向かうダーフィトの槍と剣が薄闇の中で光の乱舞を巻き起こした。
その動きに合わせ、光精から光の矢が巨狼目掛け奔る。
そんな時だ、ダーフィトが何かを巨狼の足元へと散らばせた>>317のは]
なっ…!
術具を扱えるのですか!
[槍と剣だけと思っていたが、そうではなかったらしい。
それが彼の師匠によるものだとは気付けないが、隠し玉を披露された気分でいた。
忠告の声>>318が上がった後、雷の一撃が巨狼を打ち据え、蔦がその身を拘束する]
凄い……かなり高度な術なのでは。
[術師ではないのにあれだけの効果を齎すなら、術具の質が高いということなのだろう。
一時生ずる、巨狼が動けなくなる時間。
叩くなら今だろう。
光精から、巨狼の胴目掛けて矢雨が降り注ぐ*]
っ!
[瞬間、落ちてきた稲妻が巨狼を貫いた。
地面からは蔦が生え、その大きな身体を拘束すべく巻き付く]
これはまた、……不思議なものがあるのですねぇ。
[術師ではない、と自称する彼の放った技に感嘆して呟き]
短い、ということであれば……
Wasser, hör auf meine Stimme...
[水精を呼び出す。
いつかのように編み出した水の鎖が2本、前肢を取り巻く蔦の上から更に巻き付いて。
少しでも拘束時間を長くするべく、補強を図った]
では、改めてっ!
[そうして再度大剣を走らせる*]
― 神域最深部 ―
[結界術を発動させるのに応じるように近くに控える姿>>314に、一つ息を吐く。
感嘆の声には、ほんの一瞬苦笑を滲ませたりもしたが、それはすぐにかき消して]
……あれだけのもの、作るのも中々難しいだろうに……。
[ダーフィトが投げた術具の効果>>318には、思わずこんな呟きが零れて落ちた。
後で由来を教えてもらえるだろうか、などと思いつつ、王は結界の維持に全力を傾ける。*]
使える術具は、元々石に力込められてるコレだけだよ!!
[詳しい説明は後からするとして、簡潔にできる説明を叫んで。]
ヴィルへルミネ殿、ありがとう!
[ヴィルへルミネが術で補強>>323した前肢を駆け昇る。]
……
ただ、まぁ、なんだ?
たまたま来た国とはいえ、知り合いに、──になった奴らが困ってるんだ。
悪いが、狩らせてもらうぜ?
[何一つ悪いと思っていない軽い声音で、光精の加護帯びる剣を巨狼の背へと突き立てた。*]
うぉ!?
[痛みでもがく巨狼に、突き立てた剣を支えにしながらも、グリ、と傷を大きく拡げるように剣を動かし]
ジタバタすん、な!!
[拡げた傷口に、一つポイと石を落とし入れ。]
[苦悶の声を上げる巨狼を気にせず、剣を引き抜きながら短詠唱を唱え。]
光と炎で灼かれろ!
[傷口から発火するのを確認すると、男は悶える巨狼の頭上から飛び降りた。*]
[ 竜の歌によって広がる霧氷は、竜の感覚器の一部と言っていいもので、その背に在る騎竜師とも繋がっている。
そのため、視界を霧氷が閉ざしても、竜と騎竜師が目標を誤ることは無かった。 ]
あちらは、ジル殿に任せておけば安心だな。
[ 彼女が王の側に控えた>>314と知れば、そちらへ向けていた気を、眼前の巨狼と、挑み掛かる仲間たちに集中する事にした。
王の結界に守られ、力を高められて、イングリッドの矢と、ミーネの操る大剣が、巨狼を襲い、ダーフィトの槍と剣が、更に肉迫する。>>316 ]
相変わらず、ダーフィト殿も、かなりの無茶だな。
[ 男自身を含め、ある程度は距離を取って戦っている他の四人と比べ、巨狼の爪を掻い潜るような戦い方には、背筋が寒くなるような心地がする。 ]
シン、ダーフィト殿の方に寄っていて。
[ いよいよ危ないとなれば、直接救援に入ろうと、騎竜に指示した途端、そのダーフィトの鋭い声が響く>>318 ]
精霊術...?いや、魔道具か?!
[ 直後に巨狼を撃った雷光と、絡みつく蔦に男は目を丸くして、それから、くっと喉を鳴らして笑った。 ]
......これはますます、他国には渡せなくなりましたね。
[ むしろ、あの腕の上に、あんな規格外の道具を持つと知れたら、場合によっては、危険視され、他に渡すくらいなら消してしまえと判断されてもおかしく無い。
...という、自覚が、彼自身にはあるのかどうか。
変わらぬ軽い調子で巨狼の背に剣を突き立てる様からは>>326まるで読めないが。]
― 神域最深部 ―
[高く澄んだ声>>312が響き、巨狼の視界を遮る霧氷から銀華が宙に舞う。玲瓏たる歌声も頬に触れる冷たい感触も集中を乱すことなく、むしろ意識を研ぎ澄ませてくれた]
こっちにも、だよ!
[クロスボウの矢に向く巨狼の意識を、下から鼻先を掠めるように飛ばした矢で散らす。
癒しの風光の恵みによって手首や脹脛の痛みも消え、サラーナが地が蹴る音も力強く克つ軽やかに。
煌めく光や翻る大剣とも呼吸を合わせて、巨狼を惑わせ苛立たせようと、鼻先や目の近くを狙い続けた]
[ダーフィトの声>>318に反応して身を翻す。
迸り下る雷光の衝撃に目を細めながら巨狼の姿を窺えば、地に伏せられ蔦に絡まれ身動きが取れないよう]
それならっ!
[効果は短いかもしれないと聞き、即座に前肢が水鎖で更に絡め捕られるのを見て、少しでも動く力を削ろうと後脚の一点に狙いをつけ素早く重ね矢を放った]
ヴェルナー、これでいいか?
[どの傷が致命傷になったかは分からないが、崩れ落ち、動かなくなる巨狼を確認すると、ヴェルナーへと声をかける。
術具を使った事に対する自身へのボヤきは後回しにしている。]
ダーフィト殿!
[ 巨狼の背から炎が噴き上がると同時に、飛び降りたダーフィトに向かって>>327騎竜は滑空する。 ]
大丈夫ですか?!
[ どう見ても、火傷のひとつやふたつ増やしていてもおかしくない。そんなタイミングに見えたから、案ずる声を投げた。* ]
!
[背に駆け上がり剣を突き立てたダーフィトを振り落とす勢いで魔狼が巨体を捩る。
じっと見つめる先、抉られた場所から炎が噴き出して目を見張った]
すご、い。
[無事に飛び降りたダーフィトも、その手際も。
動かなくなった巨狼にもまだ警戒は残しつつ、ハァと息を吐いて呟いた*]
お?おー、大丈夫、大丈夫。
ギリギリな。
[心配そうなメレディス>>335に、ヘラリ、と笑い。
国王の加護>>308、>>309により、軽度のもので済んでいるのは、流石に言わない。]
……。
[やがて巨狼は崩れ落ち、動かなくなる。
念の為、前肢を絡める水の鎖はまだ解くことはしないが]
なんとか、なりましたねぇ……
[ほうと息を吐く。
怪我があればまた治癒を、と内心思いつつ、今は守護者の動向を伺った*]
……聖なる祈りによりと鍛えられし、真白の焔。
……我が身に打ち込みし楔を一時、焼き滅ぼせ。
……獣魔、解放!
[言霊が紡がれ、真白の光がふわりと散る。
直後に、黒衣の姿そのものが溶けるように崩れて。
次の瞬間、祭壇の上に降り立ったのはちらちらと瞬く紅い光をまとった漆黒の巨狼。
13年前の戦いの際、一度だけ戦場に現れ、神威を示した黒狼神の姿がそこにあった]
まさか、今んなって神祖の後始末する羽目になるたあ思わんかったが。
……ギンセイを脅かすものになるなら、容赦はできねぇんでな。
あっちの喰い残しとの均衡も取らにゃあならねぇし。
[まだ、いくばくかは力を残しているのか、闇の巨狼が低く唸る。
それに、笑うような唸りを落とした後、漆黒の巨狼は遠慮なく闇に牙を立てる。
闇の塊が千切られ、飲み込まれていくにつれ、瞬く紅い光がその数を増やして。
最後の残滓の一欠けらが飲み込まれた直後、紅い光に飾り立てられた漆黒の巨狼が咆哮し――その響きに打ち消されるように、周囲の瘴気が薄れて行った。*]
ギリギリ、ですか?
[ 笑うダーフィトの様子に、本当に大怪我はしていないようだと、安堵しつつも>>338男は、呆れたような目を向けた。 ]
あなたの「大丈夫」も、少々当てにならない気がしますね。
[ 言葉と同時に、竜の纏う霧氷の一部が、ダーフィトの方へと流れ、火傷があれば、その部分を冷やすように包み込む。 ]
軽傷であっても甘く見るのは厳禁です。あとでちゃんと治療してください。
[ なんだか、先刻どこかの守護者に似たようなことを言われた気がするが、棚にあげておいた。* ]
― 神域最深部 ―
[剣を突き立てられ、更に追い打ちを受けた巨狼が崩れ落ちる。
その様子を、そして、そこに至るまでのそれぞれの動きを翠はしっかりと見つめていた。
――やがて、ダーフィトの呼びかけに、守護者が応じ。
黒狼神への転身と、その後の『鎮め』と。
目を逸らす事なく見届けた――のだが]
いや、だから。
過保護すぎますってば、兄。
[ぽつ、とこんな呟きを落としたのは已む無しか。
ともあれ、気を取り直してゆっくりと結界を解く。
もっとも、しばらくは治癒の効果は継続するが]
……皆、お疲れ様。
ひとまず、これで任務は完了、かな。
一休みしたら、外に戻ろう。
兄も、しばらくはあのままだろうからね。
[祭壇の上の巨狼を見つつ、声をかける。
さて、戻るまでにどのくらいかかるだろう、と。
過ったのは、そんなこと。*]
おー、綺麗だねぇ。
[恐れを抱かず、キラキラと紅い光に飾り立てられた巨狼>>343を見上げ。]
後で石回収しなきゃなぁ。
[ガリ、と首後ろを掻き。]
お前ほどでもないだろー?
[メレディス>>344に軽く言い返しながらも、霧氷の冷たさに「気持ちいいな、コレ」と楽しげに笑った。*]
………………。
それは、知りませんよ。
[ある意味自業自得でしょう、と。
そんな響きを帯びた声音ですぱっと切り捨てた]
……んだよそれ、ひっでぇなぁ……。
んでも、ま。
お疲れさん、ヒース。
………………ありがとな。
[支えてくれて、と。
告げる事のない言葉は、声音に乗って届くもの]
……それは、こちらこそ、ですよ。
ありがとう、
[言われずともその意の伝わる感謝に返すのは、思いを込めた言の葉、ひとつ]
― 神域最深部 ―
[巨狼へ向けて跳ぶ守護者とは逆に、距離を取れ、と言われた通りに後ろへと下がった。
その直後に黒衣が溶け、もう一体の巨狼――闇とは似ていながら異なる、漆黒が姿を現した]
…… はわぁ。
あれが黒狼神様……!
[言葉で『それ』だとは聞いていても、人の身である内は変わらず個人の名前で呼んでいたのだが。
思わず呟いた言葉は当人の耳までは届かなかった……と思いたい。
しばらくの間その姿に見とれていたが]
―― あ、そうでした。
[やがて漆黒が闇を喰らい始めれば、もう必要はないだろうと水精の鎖を解く]
[顕現した紅に輝く漆黒の巨狼。
魔なる存在とは明らかに違う神威に言葉を失い見詰めていた。
けれど、何故だろう。
畏れは確かにあるが、遠き存在とは思えなかった。
唸り声が笑うようだったからか。
黒衣の守護者の笑みが重なって心がどこか温かい]
[ ダーフィトの声に応じたヴェルナーが、双剣を収め、動きを止めた巨狼の元へと跳ぶ。 ]
あれが...黒狼神の、真体、ですか。
[ やがて現れた、紅い光をまとう、漆黒の狼>>343...ここまでに遭遇した黒狼とも、闇の巨狼とも違う、圧倒的な気配に息を呑む。 ]
[ 初めてヴェルナーに会った時に感じた、身の竦むような恐れは、この強大で、深い深淵を体現したような存在に対するものだったのか、と、知らず、拳を握りしめたが ]
...そ、う、ですね...
[ すぐ側で、何の恐れも感じさせぬ声が紡いだ言葉に>>347ふ、と、力が抜けた。 ]
ええ、綺麗です。
[ 闇の狼を喰らい尽くした、その姿は、美しい闇の焔そのものだ、と、男は頷いて、じっと、その姿を見つめた。 ]
……しばらくはあのまま?
[我を取り戻したところで目を瞬く]
ふ、触れることも許される、のかな。
[任務達成の解放感に浸りながら。
最初に思ってしまったのは、そんなこと*]
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