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玄武神 リエヴル は、天星仙花 を支配した。
次の日の朝、語り手 が無残な姿で発見された。
夜が明け、悪夢は現実のものとなった。
人狼は確かに存在するのだ。そしてその血腥い牙で我々を狙っている…。
人々は苦悩の末、最終手段を取る事にした。
投票により、1日に1人ずつ疑わしい者を処刑する。
例え無辜の犠牲者を出すことになろうとも…。
現在の生存者は、玄武神 リエヴル、神将 レト、霊亀眷属 クリフ、朱雀のいとし子 カスパル、玄武の冬花 イングリッド、武官 ウルズ、天星仙花 の7名。
……これは……木気?
[天駆ける最中、八角鏡から伝わる力にひとつ、瞬く。
己が力を高めるそれを何が齎したのかは、感じ取れた]
……ご助力、感謝いたします。
[ぽつりと零すのは小さな呟き。
それから、意識を眼下へと向ける。
瘴気の霧を纏う水妖は、駆ける神将を追い、細い山道へと入り込んでいた]
確かに、あの形じゃあ狭い場所は不向き、だな。
[多頭の特性、その全てが損なわれはすまいが、動きが鈍るのは避けられないだろう]
わかった……が。
引きつけ過ぎには気をつけてくれよ?
[水妖から感じる瘴気に中てられぬように、と。
そんな言葉を返したのは、いつぞの討伐の際の話を聞いていたから。
『同道する機会があれば、陽気を叩き込む準備はしておいて損はない』とか、かなり物騒な内容だったのは余談としておいて]
[火気を凝らしつつ、眼下の様子を改めて見る。
挑発に応じるように攻勢を強めていく水妖。
相剋の理や瘴気の霧とも合わせ、ただ火気を叩き込むだけでは抜けないだろう事は予想はつく]
……こっちは、あんまり使ってないんだがな。
[言いながら集中するのは火気と、陽気。
かつて依り代を務め、最も近しい眷属と称される身。
それなりに、陽気を手繰る事も出来はする。
基本的には、不得手だが]
和華作為食糧轉動火和太陽,聚會重疊,樹氣。
驅除毒氣,燒,弄幹凈的火炎的陽的華,開來,跳舞!
[紡ぐ言霊、応じて集うは火気と陽気。
それは先に齎された木気を得て、大輪華へと形を変える]
■名前:天星仙花(迷子中)
■属性:たぶん木行
■経歴:花咲く寸前の蕾。本体形状は、今の所、氷の珠。
□現状:>>113 野兎から雄鹿にお引越しして森の中へ。兎にも天の気配が残っています。
/*
>>1:#1 地形について
>>1:#2 妖魔討伐について(ミニゲーム)
>>1:#3 仙花探索について(ミニゲーム)
>>1:#5
出現確定の中ボス妖魔。
「九嬰」九つの頭から火炎と水流を吐き出す蛇形の妖魔。水棲。北の湿地方面に出現。
「鏨歯」硬い鱗と鋭く長い牙を持つ四足の獣。蜥蜴と虎の中間のような姿をしている。東の森林方面に出現。
>>1:#6 中ボス戦について追加
>クリフ 探索ポイント2日目トップです。次に外へ出た時、任意のタイミングで仙花を狙って上空を移動する小型の妖魔(魑魅)の群れと、遠くに白い生き物の影を目撃します。
探索ポイント
(3日目)レト 28、ウルズ 37、☆クリフ 78、カスパル 68、イングリッド 11
今日(4日目)ウルズ 38 、クリフ 91
[頭上からの奇襲は予想外だったか。
陽気を帯びた焔華は水妖を捕らえ、瘴気を突き抜けてその身を焦がすには至ったが]
……さすがに、一撃では焼ききれんか!
[相剋の理で削がれたためか、頭を幾つか落とすには至ったものの、仕留め切れてはいない。
主のようにはいかんな、などと思った所に、こちらを認識した九嬰が水流を放ってくる]
っと!
[さすがに喰らう訳には、距離を開けて避けた後、手にした大太刀を握り直した。*]
天星仙花 は、玄武神 リエヴル を投票先に選びました。
/*
あ、対訳付け忘れた。
原文は、
『火と陽、集い重なり、木気を糧として華と転じよ。
瘴気を祓い、焼き清める焔の陽華、開きて舞え!』
です。
雑魚戦で使ったのは、『朱翼、天へと帰る刻』で使ったのをまんま持って来てるから、つけてなかったんだよね……。
村の更新日が延長されました。
[>>1:*15伝えた捕足に返ってきたのは、不安材料と感謝の言葉。
律儀な方やな、と思いながら笑みを深める。
もっとも、不安材料を考えれば笑ってもいられないのだが]
おっきいなったら見つけやすくもなるかもですけど。
逆に小さなったりとかありそうなんも心配ですし、もうちょっと何か見つけたかったですね。
[入る生き物の種類に条件でもあれば良いが、と思いながら自嘲混じりの苦笑を浮かべた]
玄武の冬花 イングリッドは、玄武神 リエヴル を投票先に選びました。
玄武神 リエヴルは、玄武神 リエヴル を投票先に選びました。
[道すがら、応龍の在り方について語られる>>1:+51のに、耳を傾ける]
ええ。
私も守護者として幾度かは皆様と接した身、心の内には人と変わらぬ部分もあると、存じてはいるのですが。
[頷ける部分には首肯しつつ。
歌姫とその伴侶となった二柱に話が及べば、つられたようにこちらも笑みを零す]
それは確かに。
玄武様は特に、お声を掛けられた時や武舞台での印象が強いものですから、あのような一面もあられるものかと。
[彼らを思う時の微笑ましさや気恥ずかしさは、確かに遠い神々ではなく、身近にある夫婦に対して感じるものであると。
ラートリーの言葉には納得させられるものがあった]
ふむ、弟君ですか。
[先の言葉の説明を受け>>+52頷く。
兄弟と言っても人の血の繋がりとはまた異なるものかもしれないが、語られる話>>+53はこちらの理解が及ぶもので]
それもまた、お心遣いの形ではあるでしょう。
[思う所のあるらしいラートリーに、そう声を掛ける]
私も、こうして近くをついて回るのがあの子にとって本当に良いことか、思う所はあります。
ただ、友が――あの子の父が見届けたかった光景が、そこにあるとするなら。
せめて私の目にそれを映してやりたいと、そう思いはするのです。
[ぽつりと、そう答え終える頃には東屋へ辿り着くか。
準備を整えるなどしていれば、間もなく茶会の時間となった>>+54**]
霊亀眷属 クリフは、玄武神 リエヴル を投票先に選びました。
― 拠点 ―
[拠点に戻り、兎の避難も出来た所で改めて気配を探ろうとしたものの不発に終わり。
今からまた探索に出るには微妙な時間に、今日はこれで待機になるかと思いながら鏡を見ていたのだが]
おんや?
[先に高めたままの気が相剋の気を感じ、そちらに視線を向ければ>>157いつから居たのか少年を見止め]
これは、気ぃつかんと失礼をいたしました。
[両の手を組んで頭を下げた*]
っしゃあ!
[ 目論見通り、上空からの脅威に気づかせぬまま、カスパルの放つ炎と陽気が 「九嬰」にぶつけられ、その身を焦がす。
瘴気纏う妖魔が陽気の塊で身を焼かれたのだ、そのダメージは相当のもののはずだが、さすがに、しぶとい ]
てめーの相手は、こっちだってのを忘れるなよ!
[ のたうちながら上空への攻撃を放つ蛇の気を引こうと声をあげ ]
凍牙浄閃!!
[それから顔を上げ、改めて相手の姿をまじまじと見て]
えっと……もしかして、ちゃんと自己紹介してなかったかな。
オレの名はクリフ。
一応、霊亀の守護者ってことになってんだけど……。
[名乗りながら、はて相手は何処に属する者であったかと記憶を探った**]
[ 氷の槍は、蛇の頭の集まる付け根を貫き、その周囲を凍りつかせる。
激しくのたうっていた、八つの頭の動きがどこかのろのろとしたものに変わっっていったのは、陽気と浄化の水気が徐々にその身を削っているからだろう ]
あと、一息、ってとこ、か…
[ 呟いた額に汗が滲む、その目前に、大きく顎門を開いた蛇の牙が迫った* ]
― 拠点 ―
[こちらがいきなり声をかけたせいか、>>5驚かせてしまったらしい。
頭を下げ返されたのには、気になさらずにと顔を横に振ったのだが。
>>6名乗られた肩書は思いもよらぬもので、一瞬固まった後]
あぁ、主様達が言うてはった…だからレト様とお知り合いやったんですね。
って、そうやなかった!
[思いもよらなかった為に現実逃避しかけた思考を、慌てて戻すと改めて頭を下げて]
/*
最後はカスパルに決めてほしいとこだが。
あとクリフとイングリッドは無事邂逅おめでとう。そういやこのこは、まだウルズを良く知らないんですけど、クリフと組んで動いてくれてるから、多分声かけるきっかけはある、はず。
こちらから名乗るべきですのに、失礼をいたしました。
玄武神の眷属、冬花のイングリッドと申します。
どうぞお見知りおき下さいませ。
[改めて胸前で手を組み、頭を垂れて名乗った後]
[水流を避けている所に響いた、声。>>4
直後に放たれた氷の槍が水妖を貫き、その身を凍り付かせる]
あれでも落ちない、か!
[それでもなお、崩れる事無く蛇はその牙を剥く。
その顎が向かう先、それを察すれば為すべきは一つ]
……狭い場所には。
[呼吸整え、手にした大太刀を両手で構え]
向かんのだが、な!
[刃を振り上げ、右の肩に担ぐような姿勢から、蛇の背後へと降下を仕掛け]
クリフ様、ちょっとよろしいですか?
[クリフと行動を共にしていたウルズにも、異が返ってこなければ一緒に見て欲しいと呼びかけ]
さっきの御声はクリフ様でしたよね。
この子が、さっきうちがお伝えした『手掛かり』です。
今ならまだ仙花の気が残ってますので、これを覚えておかれるべきかと。
[ゆったりと草を食む野兎を抱き上げ、仙花が入っていたのだと伝えた**]
[右から左下へと抜ける斬り下ろしの閃が蛇身を捉える。
が、直後にこちらを向いた首の一つが真っ向から放った水流が、刃を滑らせた]
……んのっ!
[捉えきれなかったのは、手応えからも感じられる。
だが、衝撃は蛇に少なからぬ隙を与えたはず。
ならば、と見やる視線は、蛇を挟んだ向こう側へ。
その間も手は止まる事無く、振り切った刃を返す動きへ繋げつつ。*]
ちぃっ!
[ 一撃ごとに、大きく気を削る術の行使の後だ。迫る牙を躱しきれるかは危うい、それでも、諦めるわけにはいかぬと、双剣を交差させれば、上空から朱の翼が、舞い降りるのが視界に入った ]
カスパル殿!!
[ この隘路へ、翼持つ身で飛び込むのは、逃げ場を無くすに等しい。それでも飛び込んできた、その意図は、己が身に迫る牙を逸らすためとは、すぐに知れた ]
うぉおおっっ!!
[ その狙い通りに気を逸らされ、顎を開いたまま動きを止めた蛇の首の両側から双剣を振りかざす]
[ さすがに妖魔というべきか、或いは、思ったよりも自身の体力が底をついていたか、振り抜いた刃は、硬い鱗を浅く切り裂き、その表面に一条の氷の傷をつけただけに終わる。氷も浄化の気を帯びているとはいえ、とどめとはならない ]
くあっ!
[ それでも首に響いた衝撃に苛立ち、顎を開いたまま頭を振り回した蛇の牙が、首元を掠めて朱を散らす* ]
[強襲が生み出した隙を突いて振り抜かれた双剣の一撃。
それは止めの一撃には至らず、蛇の牙が朱を散らすのが視界に入った]
レト殿!
ったく、いい加減にっ……!
[振り下ろした刃は、地に近く。
それでも、切り返す動きは止めていない。
止めてしまうと次に動かすまでに間が開くのが大太刀の欠点ともいえるから、次の動作へ繋げる動きを重ねるのが常の事]
……掉下来!
[言霊一つ、刃に乗せて横へと払う。
大きな動きができないが故に、勢いはつけられない。
ならば、言霊に依りて意志を通さん、との試み。
振るった刃は、今度は蛇の胴を捉え、確りとした手応えを伝えてくる]
驅除火炎的火炎華,毒氣,弄幹凈!
[それと共に放つのは、刃に残った焔の陽華の気。
鮮やかな朱の焔が蛇身と纏う瘴気を包み込んだ。*]
大将、カスパル殿のおかげで「九嬰」は片付きました。
俺はちょっと、喰らっちまったんで、一度戻ります。
[ レト自身は治癒術は使えない。瘴気に晒されたことからも、玄武神に治療を頼むのが無難と、そう伝えれば、主からも了承の意が返る ]
[ 玄武神への簡易報告を済ませてから、神将は立ち上がり、改めてカスパルへと向き直った ]
ご助力感謝します。カスパル殿。
[ 丁寧に一礼してから、にこりと笑う ]
俺一人じゃ、もっと大怪我してたかもしれねえから、ほんと助かった。
俺は一度戻って治療するけど、カスパル殿は?
[ 彼が、探索を続けると言うなら、湿地には瘴気の霧がまだ残っているかもしれないから気をつけてくれ、と伝えて、ひとまず道を別れることになる**]
朱雀のいとし子 カスパルは、玄武神 リエヴル を投票先に選びました。
[舞う火焔は鮮やかに、多頭の水妖を焼き尽くす。
その気配と、瘴気が鎮まるのを感じ取ると、は、とひとつ息を吐き]
いや、こちらこそ、だよ。
俺一人の陽気じゃ、完全に瘴気を打ち消すのは難しかっただろうからね。
[礼に礼を持って返した後、向けるのは邪気ない笑み。
これからどうするか、と問われるとしばし思案して]
俺も、一度戻って休息した方がいいかな。
……主と違って、俺は陽気を使うと消耗しやすいから。
この先また、あんなのが出てきた時に備えて、休める時に休んだ方がよさそうだ。
[太陽そのもの、それこそ陽気の塊のような主と比べるのが間違いだとはわかっているが、こんな時はややもどかしくもある。
それでも、今は最善を尽くすのみ、という思いがあるから、選び取るのは拠点に戻っての一時の休息。*]
私が戻るまで、物見を頼むぞ。
[そう、と頭を撫でて命を与える。
朱の孔雀はくぅ、と短く鳴いた後、物見台の手すりの上にふわり、と舞い降り天を見上げた。
朱雀の力を分けた小さき分身は、本尊同様の力をその場に漂わせつつ物見の任に就く。
それを見届けると、朱翼をふわりと広げ]
― 天上宮・内庭 ―
[舞い降りた先には、既に茶会の参加者たちが揃っていたか。
ともあれ、朱雀は一時その翼を閉じて優美な仕種で一礼する。
長く伸ばした髪と衣の裾がさらり、と揺れた]
風に呼ばれたのでな、邪魔をする。
[礼の後、告げる言葉はさらりと軽い。*]
レト……?
[妖魔の退治には成功したらしい。
しかし、喰らっちまったという物言いが気に掛かりはした。
口振りからして、重傷ということはないのだろうが]
オレ、ちょっと迎えに行ってくるよ。
[洞窟から離れる心算はないが、少しでも早く顔が見たいと入り口辺りまで駆けていく。
それからしばらくは、そわそわした様子で周囲を見回していたが]
― 拠点入り口 ―
ん……?
[なんだか上空が騒がしい。
ふと見上げれば、黒い点々の群れ――小型の妖魔が空を移動しているところであった]
うわ! なんだあいつら……。
[まるで何かを目指すように飛ぶ魑魅の群れ。
その行く先へ視線を向ければ、遠く――東へ連なる木々の合間に、白い影を見た気がした]
まさか……!
[距離が遠く確証は持てないが、妖魔に襲われる可能性を思えば無視はできまい]
玄武様!
今、東の森の方に、白い生き物みたいなものが見えました!
でも、それだけじゃなくて……小さい妖魔みたいなのも、そっちに向かってるんです!
[取り急ぎ、玄武神や声の届く者へ、八角鏡越しに報告する。
すぐにも動くべきかは判断つかず、ひとまずはその場に留まった**]
カスパル殿程の腕前でも、主殿と比べればと思ったりすんですね。
朱雀様の強さは別格どころの騒ぎじゃないですから、追いつこうにも追いつけないって…なんとなく、気持ちは解る気しますけど。
[ うちの大将も、大概ですから、と、声を僅かに潜めて、にっと笑った ]
[ そうして拠点へと戻ろうと動き始めた時、クリフからの報せが八角鏡を通して伝えられる ]
東の森…遠いな。
カスパル殿、俺に構わず先に戻ってください。
皆、あっちに揃っているなら、多分、大将が…
カスパル、急ぎ、戻れ。
レト、お前は無理をせず、必要なら身を隠せ。
[ レトの言葉を遮るように、八角鏡から玄武神の声が届く ]
冬花、お前はカスパルが戻るのを待ち、回復の手助けを。
[ クリフの声が届くと同時に、七星剣を手に洞窟の外へと歩み出しながら、眷属にはそう声をかけ、続いて天の武官に視線を向ける ]
ウルズ、其方とクリフの気を借り受ける、共に参れ。
[ 空の見える場所まで出ると、玄武神は七星剣を頭上に掲げ一閃する。すでに黄昏近い茜色の空に、白い霧の塊で象られた蛇の姿が浮かびあがった ]
土生金…金生水…相生重畳…
[ 低く唱えられた呪言と共に、付き従ったはずのウルズと、魑魅を発見したクリフへと、順番に霧の蛇が近づき、その身を通り抜けていく ]
[ 土気に克されるはずの水気の蛇は、金気の主に気を流す事によって、相生の力と成し、高められた力を受けて、霧から実体を持つ白蛇の姿へと代わり、竜の如く天へと昇る ]
浄!
[ 更なる剣の一閃により放たれた剣風が、白蛇の後押しとなり、空ゆく魑魅の群れに躍り掛かった蛇は、忽ち、妖魔の群れを飲み込んで噛み砕いた* ]
─ 天上宮 ─
[門付近から辞して私室に戻ると、控えていた女官に出迎えられる。
ただいまと声を返すも、腰を落ち着ける訳ではないと頭を振って]
蒼龍様からお茶にお誘い頂いたので、またすぐに出てしまうのです。
申し訳ありませんが、もう暫く留守を預かって下さいませ。
[そう願えば、女官からは首肯が返る。
机の上の袋から菓子籠に月餅とあられを懐紙に包んで乗せると、もう一つ皿に分け置いて。
留守を守る女官に、休憩の時にでも食べて欲しいと渡してから菓子籠を持って内庭へと向かっていった]
─ 内庭 ─
[内庭に赴けば、>>1:+53既に茶席の準備が整っていた。
>>+54温かな湯気が広げる花の香に、甘やかな春の空気を感じて柔く目を細め]
遅れまして申し訳御座いません。
良き香りに御座いますね。
[>>1:+55内庭に咲く花の香と、天上宮に漂う芳香。
そのどちらも邪魔する事なく配慮された香りに、蒼龍神らしい心遣いを感じて微笑んだ]
[持参した菓子籠はそのまま卓の上に置けるものを選んできた。
硬めに炊かれた濾し餡を包んだ月餅と、色とりどりのあられ餅は目にも楽しさを運んでくれるもの。
城下を巡るなら夫と共にと同行を遠慮した己が退屈せぬように、という贈り手の想いが自ずと伝わってくる。
内庭に咲く花の種も併せて、地上に下りた彼女、彼らに想いを馳せかけたのだが]
…まぁ。
[>>+4ふわり、空から舞い降りた鮮やかな朱に、目を瞠った]
[この方とはお会いするのは初めて。
けれど近しい方から遠い方まで、色んな方から話は伺っていた。
何より、>>1:+54蒼龍神の言葉もあった故にどなたか等と考える要も無く]
お初に御目文字致します。
私は先の孔雀にて玄武が妻、ローズマリーと申します。
朱雀様においては、先の舞姫様よりご厚意を頂いておりましたのにご挨拶に伺う事無く御座いましたこと、申し訳御座いません。
[頭を垂れ、自らの名乗りと共に己から挨拶に伺わなかった非礼を詫びた**]
/*
ほんとは冬花先に動かすべきだと思うんだけど!
…昨日墓下誰もしゃべってないなーって思ってたのだよね…
ついさっき墓下発言チェック外れてるって気付いて、申し訳なくてね…!!!
何時から外れてたのかわかんないんだけど多分結構前から外れてたと思うのだよ…昨日居たのに反応できなくてごめんね…
― 東の森 ―
[ 空に散った妖魔の気配は、森の中を身を隠すように歩んでいた白鹿を驚かせた。
怯えるように地に伏せた鹿の足元に、やはり、何かに驚いたらしいモグラが、穴から首を出す ]
[ 白鹿が鼻先でモグラに触れると、モグラの黒い毛皮はたちまち緑がかった白に変じたが、すぐに土中に隠れてしまったから、それを目にしたのは、取り残された雄鹿だけだった** ]
― 拠点前 ―
残らず散ったな。
[ 七星剣を手に空を睨んでいた玄武神は、妖魔の気配が散り果てると、剣を下ろす。
同時に、空を駆けた白蛇は溶けるように姿を崩して漂う霧と代わり、やがては風に流れて消えた ]
すでに日暮れ、仙花の気配も追えまい。
[ カスパルに急ぎ帰還を促したのは、魑魅の他に仙花を狙う妖魔が現れる可能性を懸念してのことだったが、どうやらその様子もない。
おそらく魑魅の群れは、純粋に天の気に引き寄せられただけのものだったのだろう ]
陽が戻れば、仙花も陽光を求めて動き出そう。探索の見当もおよそついた。
暫し、皆も休め。
[ 夜が明ければ、東の森を中心に探索をすることになる筈だ** ]
─ 拠点 ─
[>>21首を傾げる様子と、続いた問に言葉が足りなかったのに気付き]
うち、元は天じゃなくて地上に植わってた花木の精なんですよ。
丁度こちらに転生してらした主様…と、玄武神様に助けて頂いたんです。
[口調についても問われるなら、自分が居た集落の訛りが移ったままなのだと答えた後]
そう言うて貰えると助かります。
あんまり固いんは慣れてへんくて。
クリフ様も、うちにはさんは付けんで下さい。
冬花でもイングリッドでも、呼びやすい様に呼んでくれたら助かります。
[自分が気にしないようにと気遣ってくれたクリフへ微笑みを向けた]
[それから、自分が連れ帰ってきた手掛かりをクリフに見せて。
>>22温かな毛並を撫でる彼からの礼を聞けば、いえ、と頭を振った後]
この子の中に在るんは残滓ですから、木気が強ぅ感じられますけども。
仙花自体に宿っているんは、木行だけではないと思います。
[相剋の気を持つ彼に返したのは、自身の推測]
うちは地上に在った時には、九十九は超えても二百には足りぬ程度しか経っていない冬花でした。
たったこれでも、木の力だけでは生き抜いていけへんのです。
土がなければ根を張ることができません。
金がなければ水が生じず乾いてしまいます。
水がなければ土から栄養を吸い上げることが出来ません。
火がなければ適度な水を保つことが出来ません。
その逆も然りです。
どこにでもある花木であっても、程好い五行の巡りを保ち続けて生きてはるんです。
数千年の時を開花に要する仙花ならば、その身に廻った五行も相応に高い筈。
木気が一番高くはありましょうが、クリフ様の持つ金気もウルズ様の持つ土気も、携えている可能性は高いんやないでしょうか。
[憶測にすぎないですが、とは付け加えたこれがクリフの助けになるかどうかは分からないが。
それを掘り下げるよりも、鏡越しから伝わる声と何より>>24クリフが見つけた異変が動かした状況の方に重きが置かれた]
はい。
[>>28短く要だけを告げる主に、こちらも了だけを返す。
己が務めを果たす為に、目を閉じると気を落ち着けて]
── 木気集約
[周囲の木々からも力を借りて、術を用いる準備を整える。
>>29主が紡ぐ呪言に飲まれぬ為に、ともいうが。
朱雀のいとしごたる朱翼が戻ってくれば、木気を用いて治癒の術を施そうと**]
/*
>>35はてきとー言うてます(
多分木行って注釈ついてはるから、もしかして五行全部感じ取れるんちゃうかなーって思ったからこじつけてみただけとかそんな。
まぁ、しょっぱなの仙花感知げっとしただけでうちのお仕事割とかんりょーした気にはなってる(
[朱雀のいとし子が神将の許に向かってくれるらしい。
空を飛ぶ事の出来る彼ならば、己達が森を突っ切るよりも安全で早いだろう。
拠点へと向かう途中、今度はイングリッドより、仙花の気配の残滓を見つけたとの報が入る。
足の強い獣――鹿などに移ったのでは、と。
恐らくは、喰われまいとする、花の防衛本能によるもの。
未だ発見出来ていないが、手掛かりを得られたのは喜ばしい事で。
だんだん大きな動物に…という話は、あまり歓迎出来る想定ではないが、見つかりやすくなる事は確かで。]
報告ありがとうございます。
レト様達もお気を付けて。
[言葉短かに、そう伝えた。*]
―拠点―
只今戻りました。
森林の方では小型の妖魔数体と戦いましたが、此方に被害はありません。
[拠点には玄武神とイングリッドの姿があったか。
女は鏡の方を気にしつつも、帰還の報告をして。
その場に満ちる土気と金気に触れれば、少し安堵したように息をついた。]
成程…。
[木行の力でなく、この調和した気の形――それこそが仙花の気配。
己の土気にも、クリフの金気にも繋がっている。
解明するには時が足りないが、イングリッドの話からその一端を感じ。]
いい勉強になりました。
仙花、早く見つけたいものですね。
[兎の毛並みを撫でた後にそっと手を離した。]
――な、
[白い影と、空に何かを追う様子の妖魔あり。
クリフから入ってきた報に女は瞠目する。]
白い影、もしかして。
[それは兎の次に宿った動物か。]
――…。
[空の見える場所に辿り着けば、その場に膝をつき。
七星剣の一閃をその目に収めながら、女は己の武器を地面について精神を集中させる。
借り受ける、と言われた金の力を安定させる為に。
玄武神の呪言が響き、やがて作り上げられたのは白い霧の蛇。
茜色に染まる空に浮かんだそれは、己の、そしてクリフの身体をすり抜けてゆく。
クリフの金気が、相克の関係にある己の土気と玄武神の水気を繋ぐ。
実体を持った白蛇の中で力が高められてゆくのを感じていた。]
[やがて、空を飛ぶ魑魅にそれは放たれた。
白蛇が魑魅の群れに躍りかかり、飲み込んでゆくのを見守っていた。]
はぁ…。
[思わず漏らしたのは、感嘆の息。*]
―拠点前―
[魑魅を絶えさせた白蛇は、その役目を終えると霧に還る。
風に散じてゆくのを見送って。]
…っ、はっ。
クリフ様、お疲れ様でした。
[玄武神の言葉に我に返ったように両手を組んで応えを返す。
己と同じく玄武神に力を貸したクリフにそう言葉をかけた後は、休息に必要な雑用を買って出る心算。**]
― 内庭・東屋 ―
甘味をありがとう、ローズマリー。
今君の分も淹れよう。
[やや遅れてやってきたローズマリー>>+6を出迎えて、温めた茶器に花茶を注ぐ。
並べられた菓子は目にも賑やかで、この茶会を楽しませてくれるものだった]
[やがて、空から朱色が舞い降りる>>+4]
やぁいらっしゃい、朱雀。
[軽く紡がれた言葉に返す言葉も軽いもの。
常と変わらぬやり取り]
好きなところに座っておくれ。
[温めた茶器に花茶を注げば、新たな香りが生まれ行く**]
― 山岳地帯 ―
……待ち伏せ、か。
確かに、天の仙花の宿す力は大きいからな。
狙って落とされたという方が自然、か。
[口にされた予測に同意を示す。>>25
この辺りは、主も同じ予測を立てていたな、と思いつつ。
続けられた言葉>>26に、僅かに眉を下げた]
俺の場合は、代行者として力を宿していたからもある、かな。
追いつけない高見とわかっていても、っていうのがあるんだよ。
[ため息混じりに、そんな言葉を吐き出して。
声潜められて付け加えられた部分には、わかる、と小さく頷いた]
[そんな、どこか和やかな空気を張りつめさせたのは、鏡越しの報せ。
先に戻るを促すレト>>27に返すより先に、鏡から指示が届く]
……ん、どうやら急いだほうがよさそうだな。
俺は、先に戻るが……道中、気を付けて。
[ばさり、翼を広げつつ、投げかけるのは案ずる言の葉。
天駆ける妖魔を相手取るならば、己が適任と知るから、迷いはないが。
同じ目的を持って場に集う者を案ずる気持ちも確かにあるから]
[空を翔け、拠点へ戻る最中に感じたのは強い水気。
それを齎した者が誰かは、その力の波動からはきと感じられる]
……さすがに……。
[強いな、という言葉は声にはならない。
代行者としてその対極を預かった時期もあったが、根本的な力量差に圧を感じていた事は否定できず。
その任も解かれた状態で近くに感じた力には、改めて、圧倒されるものを感じていた]
朱雀様が絶対無二と認める御仁だよなぁ……。
[ほろ、ともれたのは主が決して表に出さぬ心情の一端。
聞く者がないからこそ漏れたそれは風に散らして。
ふわり、拠点へと舞い降りた]
― 拠点 ―
……っと。
[舞い降りた先で待っていたのは、木気を高める女性の姿。>>36
治癒を言いつかって待っていた、との説明を聞けば、自然、表情も緩む]
そうか、ありがとう。
……正直、治療の類は苦手でね。
助かるよ。
[それでいて突っ込んでいき易い、という気質は知られていたかどうか。
ともあれ、今は文字通り翼を休めて治癒を受け入れる事に専念する。*]
やると思ったんだよなあ…
[ ああいった大掛かりな術を使えば、玄武神がそこに在ると知らせるようなものだ ]
ま、手っ取り早いのは確かだけど。
[ 神の存在を知って逃げるか、あるいは逆に狙ってくるか、いずれにせよ、背後に潜む存在を動かすが主の狙いとはわかっていたから、一刻も早く戻ろうと、神将は足を速めた ]
すっげぇ……
[気の巡りにより、相剋にある気も転じて力と為すこともできると、可能性としては知っていたとはいえ。
剋させることなく土気を受け、金気もまた借り受ける技量は、まさに神業であるだろう。
そうして実体もった白蛇は、あっという間に妖魔の群れを飲み込んでいく]
やっぱ、次元が違うんだなぁ。
[ふとそんな言葉が口をつく。
対抗するような相手でないとはいえ――]
[――否、そのための舞台が存在することを、新たなる守護の担い手は思い出す。
守護者としては先代となる従者が、まさに彼の対戦者であったことも]
クリフ!
[ 洞窟まで戻れば真っ先に声をかける相手は決まっている。主より先というのはどうなのだ?という話ではあるが、そこは気懸りの度合いの違いというものだ ]
ただいま!ああ、俺は大丈夫、カスパル殿のおかげで、掠り傷で済んだ。それより、お前は?みんなも怪我してねえか?
[ 怪我について案じられれば、その場に戻っている面々の無事を逆に問い直し…最終的には「怪我をしたのはお前だけだ」と、玄武神に突っ込まれて、その術による治療を受けることになった* ]
オレは大丈夫、ウルズさんが一緒に戦ってくれたから――
って、レト、それ本当に掠り傷なの!?
[既に氷による止血がなされているとはいえ、傷がある位置は首筋で。
一歩間違えば、という思いがつい口をつく。
玄武神が治療に当たるならば、問題なく治りはするのだろうが*]
[ 本当に?と、問い返すクリフの視線が>>64少しばかり痛いのは、一歩間違えれば、或いはカスパルの果敢な行動が少しでも遅れていれば、ただでは済まなかったろうという自覚はあるためだ ]
いやまあその、けっこうしぶとい妖魔だったからな…あぶねえって思った時もあったけど、この傷自体は、ほんとに奴の牙が掠っただけだ。その証拠に、ここまで一人で帰って来れただろ?
だから心配すんなって。
[ それでも、実際に傷が深くはないのは確かだったから、そう素直に告げて、クリフの口から出た武人の名に、それと思しき相手に視線を流す ]
ウルズ殿、かあ、確かに頼もしそうだ。
……あの真面目っぽい感じは、バルタザール殿を思い出すな。
[ かつて、共に妖魔討伐に出向いた天の武官も、居住まいのきっちりとした、武官の鑑のような男だったと、思い起こして、仄かに懐かしげな笑みを浮かべた* ]
― 洞窟 ―
[ 一通りの治療や、回復のための術の行使が一段落すると、玄武神は、辺りの水気を抑え、自らは洞の奥の泉の側に座を移す。
洞窟の入り口付近で火を焚けば、陽気を嫌う妖魔避けともなり、糧食として用意された滋養の強い干し果実や米菓の類を温かい飲み物と共に味わうこともできるだろう ]
蒼龍、変わりはないか?
[ 引き連れた者達に休息を促しながら、水鏡を通して朋友へと問うのは、天に異変は無いかとの確認。
あちらから何も連絡が無い以上、大きな異変は起きてはいない筈だったが ]
仙花は、やはり何者かに「落とされた」ようだ。そちらも気をつけてくれ。
[ 半分は、地上で判じた事実の報告も兼ねての事だった* ]
バルタザールさん?
ああ、確かにそんな感じだね!
[話がウルズのことに及べば、こちらも納得したように頷く。
懐かしげな笑みを浮かべるレト、こちらとしてもあれから様々な出来事を経たが]
あの人には、たくさん勉強させてもらったなぁ。
[自分の基礎には、確実に初陣で戦場を共にした彼より学んだこともあると。
そう思い返しつつ、こちらも表情を緩めた*]
―拠点―
おかえりなさい。
[朱雀のいとし子と神将が帰還すれば、それぞれにそう声を掛けて。
治療を受ける彼らを横目にせっせと拠点を整える。
渇いた木や枯れ葉を集めてきて、石を積んで木々を組み、火を熾して。
汲んだ水を火にかけて湯を沸かす。]
さ、何か温かいものでも。
[そう言って、糧食と共に持ってきた緑茶でも淹れようか。*]
/*
効能をお茶のサイトを調べて来たけど詳しくない勢なので、間違えていたらすみません。
青茶(烏龍茶)は疲労回復で
緑茶は肉体の疲労回復で合ってる?
紅茶と白茶はどっちも優秀だけど、ウルズは持ってなさそうだな、と。
/*
天上宮だったらバルタザールさんの事も知ってるかもだけど、まだ前村のログが読めてないのだった…。
多分、茶器はないよねぇ。簡易のを持って来てるのかな?
直に入れるやり方もあるそうだからそんな感じで??
― 天上宮・内庭 ―
ですよね。
リエヴル殿の場合はその落差がまたこう、微笑ましくなってしまうというか。
[東屋に着くより少し前、ノトカー>>+0と笑いながら内庭を歩く。道中にも、慎ましやかな花々に似つかわしい優しい香りがしていた]
――――あぁ。そうですね。
ただ感じるまま、今ここに在る者として。
そう、先代、先々代の分も……
[気負うのではなく自然に。
ポツリともたらされた言葉>>+1に感銘を受け、ホゥと息を溢した]
私もそうありたいです。
いえ、在ろうと思います。
[静かな声で頷き足を止める。
どちらからともなく、ここまで、という流れが生まれ。静かに準備を進めて。
蒼龍が茶器を携え東屋に着いた頃には、もっと柔らかな空気が東屋を包んでいた]
――――あぁ。そうですね。
ただ感じるまま、今ここに在る者として。
そう、先代、先々代の分も……
[気負うのではなく自然に。
ポツリともたらされた言葉>>+1に感銘を受け、ホゥと息を溢した]
私もそうありたいです。
いえ、在ろうと思います。
[静かな声で頷き足を止める。
どちらからともなく、ここまで、という流れが生まれ。静かに準備を進めて。
蒼龍が茶器を携え東屋に着いた頃には、もっと柔らかな空気が東屋を包んでいた]
― 天上宮・内庭 ―
ありがとうございます。
そうですか、それはまた楽しみです。
彼の方とはご挨拶こそすれ、なかなか落ち着いてご一緒する機会が持てませんで。
[花茶を受け取り、まずは香りを楽しみながら。
蒼龍の配慮>>+1:54を聞いて嬉しげに微笑んだ]
茶菓をお願いしたのは我等ですし、まずはゆるりといたしましょう。
これはまた、見ているだけでも心弾むような品ですね。
[遅参を詫びるローズマリー>>+6に首を振り、広げられた菓子、特にあられ餅に目を引かれ唇に緩い弧を描く]
朱雀殿もご苦労様です。
[蒼龍に告げた通り、個として話したことは殆ど無き相手。名で呼ぶまでには至らず、軽く頭を下げて朱雀>>+11を迎える。
彼と会話するも楽しみなれど、完全に初対面らしいローズマリーにまずは場を譲り。話に出てくるカスパルとの祭巡りなどを思い出しながら茶器を傾けた]
― 天上宮・内庭 ―
[ラートリーと言葉交わしつつ準備を進める>>+13>>+14。
彼女が在り方を定めるような言葉にひとつ頷いて]
[しばし後、蒼龍神の手により甘やかに香る花茶が振る舞われる>>+54。
手ずから淹れられた茶は、人の舌にとっても格別のもの]
これは、何とも香り高い……。
付き添いの身で、このようなものを頂けるとは。
[過ぎた恐縮はかえって無礼にもなるかと控え、素直な感嘆を乗せた感想を口にする。
ローズマリーにより茶請けが運ばれてきたのはその時か>>+6>>+7]
神妃様も、ご用意を有難うございました。
これはまた、見た目にも楽しいものですね。
[当主が賜る礼にも密かに期待を高め。
やがて朱雀神がその場へ舞い降りれば、一礼し場を譲ることとなる**]
─ 拠点 ─
えぇ。
うちの世話をしてくれてた人達の言葉です。
冬花いう名も、元は彼らが付けてくれたものを今も使うてるんです。
[>>41ウルズの疑問に頷きを返す。
主様と地上で口にし慣れた呼び名を天上の名に言い直したせいで誤解が生じたとは気付けはしないものの]
えぇ。
主様が助けてくれた御陰で、うちはこうして今もうちとして居られてます。
もっとも、地上で居てる間は主様が神様やなんて分からへんかったので、初めて天に帰る言われた時には意味が分かりませんでしたし。
玄武神やなんて聞いてませんけど!?って混乱してる間ぁに気がついたら天に来てて、主様はなんや急に表情筋死なはったみたいに変わられるし、夢でも見てるんちゃうかって暫く思いってましたけど。
[>>56こちらの正体を知ったクリフに、微笑んで返した言葉で主様が玄武神を指していると伝わるだろうか。
少なくとも、相剋の影響についての心配は仙花に対する推測に合わせて話した五行の廻りによって軽減することは出来る筈だ]
[ウルズがクリフと同じ様に野兎に残る仙花の気配を確認するのは邪魔をせぬ様に暫し控え。
レト達の報告、妖魔達の動き、己が主たる玄武神が力の行使。
そのどれも、その対処に相応しい方々が動かれるを見るだけで。
自分は、主の命を守る為に>>51その朱翼が舞い降りるを待っていた]
カスパル様、どうぞこちらへ。
主様より、手助けを申し使っております。
うちの気でしたら、使われた分も補えるかと。
[治術の施行を申し出れば、柔らかな笑みを返されて。
礼を受けてこちらも微笑むと、腰を下ろしてもらった彼の手を取って目を伏せ]
木気分享
快癒促進
[触れた手から高めた木気を移し、術を紡ぐ。
気を含めてカスパルの回復が確認されれば、>>66>>69>>70ウルズ達と同じ様に休息をとりに向かおう**]
/*
うちの方だけで結構時間使ったぞ…
あああ、レト様とクリフ様はばるたんの事話してくれてありがとうございますー!
ばるたん今回は祭事控えた孔雀の歌姫の傍で護衛してるから一緒出来へんやろなー思うてたけどばるたんも二人とまた一緒したかったなぁ。
いや、光栄とかそんな固くなんないでくれよ。
神将っても俺は新米だしな。
[ 姿勢を正すウルズに、くすぐったそうに片手を振って ]
んー、そっか?だったらウルズって呼ばせてもらうけどさ、俺の事も…ていうか、普通に話してくれていいんだぜ?
[ 呼び方については、了承して、もうちょっと砕けないかな、と返してはみるものの、自分の玄武神に対する態度が、ある意味誤解の源であることには気づいていない* ]
― 拠点 ―
[請われるままに腰を下ろせば手を取られ、静かに術が紡がれる。>>76
伝わるのは穏やかな木気の感触。
木生火の理は陽気を紡ぎ出した事による消耗を癒し、宿る疲労を回復させる]
……ん、大分、楽になった。
[元より、木気にも縁ある身。
伝わる気の感触の心地よさにうっかり浸りそうになるものの、それはどうにか押し止め]
後は、腹ごしらえを確りすれば、すぐにも飛んでいけそうだ。
助力、感謝するよ……ええと。
[軽口混じりに礼を告げ、そこではた、とある事に気づく]
そういや、挨拶しそびれてたかな。
名は、既に知られてるようだけれど。
俺は、朱雀神が眷属、守護一族が当主カスパル。
……名を聞いても、よろしいかな?
[こて、と首を傾いで問いかけ、答えを得たならば]
じゃあ、改めて。
回復、ありがとう冬花殿。
……陽気使った後は、どうしてもバテちまうんでね……本当に助かった。
[邪気ない笑みと共に礼を告げた後。
物理的な回復のために、皆が集まる火の傍へと向かい]
レト殿もお戻りか。
……無事で、何よりだ。
[先に休息していた神将の姿に、小さく息を吐く。
声音に滲むのは、安堵の響き。**]
憧れ…そっか、そういうもんか…
いや俺も、なんか身の丈に合ってない気はしてんだけどな。
[ ウルズの言葉に>>81ぽり、と頭を掻く。とはいえ、玄武神自らの気を与えられているという体質的な事情で、他に身の置き場もないというのが現実だった ]
でも天帝を守る武官だって神将と同格かそれ以上だって思うけどなあ。
[固辞するウルズの様子を見れば、苦笑しつつも、これ以上は言っても無駄かと、肩を竦める ]
そういや昼間はクリフと森の方に行ってたんだってな。二人とも、変に強い瘴気とか感じなかったか?
[ 人心地ついてから、どうやら仙花が隠れていそうだとあたりのついた東の森林に向かった二人から情報を得ようと問いかける。
ある程度の話が聞ければ、湿地に現れた妖魔は、捜索隊を、そうと知って待ち伏せていたのかもしれないという、自分の予測の方も、返礼とばかりに皆に伝えた ]
仙花、怖がってないといいけどなあ。
[ 他にも言葉を交わしはしたか、その合間に、温かい緑茶を口にしながら、ぽつりと零したのは、同輩の元花精のことが、少し頭にあったせいかもしれない ]
早く見つけて、天に還してやりたいよな。
[ ともあれ、それは偽らざる想いに違いなかった** ]
変に強い瘴気、ですか。
中心部に行く前に妖魔と交戦したので、何とも。
けれど瘴気は奥へと進む程に強く感じましたから、奥に瘴気の源となるモノがいる事は考えられますね。
[一つ二つ、干した果実を口にした頃、問われれば、森林の状況を思い出しながらそう答えて。
もう少し奥の方を探ってみるべきだったろうかと、唇を噛み締める。
湿地に現れた九嬰が待ち伏せていたのかもしれないという予測には顔を固くして。]
もしそうであれば、
彼方でも何かが待ち受けている可能性がありますね。
[ぐ、と拳を握り締めて。]
― 内庭・東屋 ―
そう、静かなら何よりだ。
君はいつも飛び回っているからね、たまにはゆっくりすると良い。
[朱雀>>+11に揶揄うように言って花茶を勧め、自身も花茶を用意し口に付ける。
挨拶をするローズマリーの様子を目を細めて眺めつつ。
しばしは朱雀への声かけが増えるだろうと予想し花茶を楽しんでいた]
[そんな折、水鏡から玄武の声>>*7が届く]
こちらは変わりないよ。
今はローズマリー達と花茶を頂いているところだ。
[水鏡の傍に身を寄せ、問いかけへの声を返した。
凪ぎを見せていた水面が一度だけ波紋を浮かべ、玄武の姿を映し出す]
そう、意図的なもので間違いないのだね。
万一に備え苗床には私の結界を重ねがけしてある。
何かあれば直ぐに分かるはずさ。
空も、見逃しはすまい。
[誰とは言わず、示唆だけをして言葉を重ねた]
皆は壮健かい?
レトやカスパル辺りは無茶などしていないかな。
[名を出すのは玄武と朱雀、それぞれの眷属。
その声に揶揄うよな色が混ざったのは、已む無しとして欲しい**]
― 拠点 ―
[火の傍に向かえば、次々と気遣う言葉が向けられる。
水行の結界の内にある火行の身にはありがたいそれを拒む理由はなく]
ああ、ありがとう。
木気をわけてもらえて落ちついちゃいるが、やっぱり、ちゃんととるものとらんと持たないからなぁ。
[火に近い場所に腰を下ろして、茶と菓子の勧め>>82も素直に受け取る]
ウルズ殿……っていうのは、君か。
俺は、朱雀神が眷属、守護一族が当主カスパル。
お茶、ありがたくいただくよ。
[茶を淹れるとの申し出>>86に、名乗りと共にこう返し。
それから、交わされる現状についてのやり取りにしばし耳を傾けた]
……強き瘴気、か。
祝祭前に天上で討伐した連中も確かに強い気を持っちゃいたが……。
あれが、地上から気を逸らすためのもの……としたら。
こっちに大物がいても不思議はないかもな。
[主と共に対した者たちを思い起こしつつ呟いて、茶を味わう。
温かさが染みとおるような感覚にほっと息を吐きつつ、ふと、思い出したのは祭りで買いこんできた甘味の事]
っと、そうそう.
せっかくだから、これも出しておくか。
[言いつつ取り出したのは、彩とりどりの飴玉と、花を模った干菓子]
祭り屋台の菓子だが、味はいいし日持ちもいいから、こういう時には重宝するんだ。
[遠征の時に菓子類を必ず忍ばせて行くのは、眷属の間では知られた事。*]
そうか。
[ 地の泉の水面にも友の姿が映し出され、涼やかな風の如き声が聞こえてくる。茶会を催す余裕があるのなら、天に異変無き事は確実だろうと、返した短い言の葉の内に滲む安堵の色は伝わったか ]
こちらも、どうやら仙花の手がかりは掴めたが、今は皆を休ませている。
ああ…
[ 苗床への護りは怠らずあるという言葉と共に、空の備えも、と、伝えられると、僅かに目を細める。
指先を伸ばし、静かに水面に触れると、蒼龍の木気の近くに鮮やかな火気の気配も感じ取られた ]
皆、今の所、大きな怪我もない。
…レトは、丁度先刻、カスパルに助けられたようだ。意外に相性が良いのかもしれないな。
[ 引き連れた者達の無事と同時に、揶揄うような声音で問われた己と対極の眷属の事を伝える声は、どこか楽しげに響く ]
[ そうして、ひととおり、互いの様子を伝えあった後 ]
ローズマリー。
[ 蒼龍との会話の間は、恐らく控えていただろう妻の名を呼ぶ声は柔らかい。先にその変化を当代応龍に微笑ましいなどと評されていたのは知らぬことだったが ]
今ひと時は、皆をゆっくり休ませたい。其方の歌を所望できるか?
[ かつては歌わずの姫などと呼ばれた事もある先代孔雀の歌姫たる妻の歌声は、新年の寿ぎの折に貝に封じて天帝へと献上したきり、直接に聞いた者は神仙の内にも少ない筈だ。
良い機会だろうと、口にした望みは、無論、その声が、何より己の力の源となるとも、知るからこそのものだった* ]
─ 内庭・東屋 ─
[遅参の非礼は>>+9>>+15>>+17気にしなくて良いと返されて。
出迎えに注がれた花茶の甘やかな香は、それだけでうっとりとしてしまう程]
花も愛でられる場所ですので、彩りに添えられるものをお持ちしたかったのです。
[御三方の様子を見れば、持ち寄った菓子は喜んで貰えたよう。
土産に選んでくれた夫の眷属も褒められている様に思えて嬉しさに笑みを綻ばせた。
花茶の香にも合いそうで良かったと思いながら、朱雀神が舞い降りるを迎え]
[蒼龍神と言葉交わした後、こちらの挨拶を受けられた>>+12朱雀神から返されたのは静かな笑み。
先代たる舞姫のことを聞けば、彼女から向けられた温かな微笑みと重なる様にも見えた。
非礼についての謝罪は気にせずと返された後、続けて紡がれた感謝の言葉にこちらは少し目を瞠った後、細め]
支えて頂いているのは私の方に御座いますけれど…
朱雀様が思いのままに動かれるお力添えになれているなら嬉しゅうございます。
我が夫にとっても喜ばしき事でしょう。
[嬉しいと口にした通りの笑みを向け、こちらからも感謝を返した]
[夫の対極なる朱雀神との言葉は尽きることが無いものの。
知己なる蒼龍神や、四瑞たる応龍当代に霊亀従者もまた言葉を交わされたいだろう。
場を譲り、目にも美しい花茶を味わっていた所に>>*7水鏡からの声が届いた。
その呼掛けに>>+19>>+20蒼龍神が答えるを聞けば、>>*8夫の安堵が伝わってくる。
>>*9地上に下りた皆大きな支障も無いとも伝えられて、良かったとひそり胸の内にほっと息を落としていた]
はい、こちらに。
[天地それぞれの報告が終わるを待って、夫の声に応える。
水鏡に歩み寄ると、>>*10夫からの所望が問われたのは、己の歌。
それに返すは、何時か所望された時に浮かべた憂いの欠片も無い微笑み]
我が君が願い、承ります。
皆様、暫しお耳汚しの失礼をお許し下さいませ。
[妹の夫君たる蒼龍神などは聞き慣れてすらいるかもしれないが。
同席する彼らに断りを入れてから、夫の願いに応えんと唇を開いた]
水从上往下流
希望我的思念能传达给你
只要你一路安安稳稳的,我也就放心了
你别光顾看光景,忘了进路
我在这里等你,早点回来
[瞳伏せて紡がれるは、無事を願う言の葉。
水鏡を通し流れるせせらぎの様に、旋律に乗った水の気は朝靄の様な柔らかな癒しを地上に居る彼らへと届け行く。
夫にとっては、妻たる想いをも乗って届く事だろう**]
(大まかな訳)
上から下へと流れる水の様に
貴方の元へこの祈りを届けましょう
貴方が平穏であるならば 私が不安に捕まることも無い
風景に目を奪われて 先を見失う事も無く
戻ってこられる貴方のことを 私は此処でお待ちしています
/*
余計かもしれませんが>>+26の意訳をば。
上から下へと流れる水の様に
貴方の元へこの祈りを届けましょう
貴方が平穏であるならば 私が不安に捕まることも無い
風景に目を奪われて 先を見失う事も無く
戻ってこられる貴方のことを 私は此処でお待ちしています
/*
要は、いい子にして待ってるからお務め頑張って早く帰ってきてねvってのをそれっぽくしただけです!(
私の大部分はいい加減で出来ている。
/*
>>*10 「妻の歌声は、新年の寿ぎの折に貝に封じて天帝へと献上したきり、直接に聞いた者は神仙の内にも少ない筈だ。」
>>+25 「妹の夫君たる蒼龍神などは聞き慣れてすらいるかもしれないが。」
私だけめっちゃ聞いてるの笑うww
ああ、頼む。
[ 己が望みに、屈託無く承知と返す妻の笑顔に、歌より先に癒されるのを感じながら、やがて泉から涌き出でる優しい歌声に耳と心を傾ける。
その旋律は、洞窟の表までも柔らかに響き渡り、休息を取る者達の回復を助けただろう* ]
― 翌朝/洞窟前 ―
[ 神妃の歌声に安らぎと力を得て、夜の間も、玄武神のみは、その力を周囲へと巡らせ、妖魔の気配を探っていた。
しかし、結局、大きな動きは無く、やがて再び陽光が辺りを照らし出す ]
皆十分に休めたか?
[ 夜明けの空の下、再び洞窟の外まで出ていた玄武神は、打ち揃った探索隊の面々の顔を見渡し、皆気力十分であることを確認して、小さく頷く ]
夜の間は妖魔の動きもなかった。即ち、仙花も大きく動いてはいまい。今日は、東の森のクリフが仙花らしき姿を見た場所を中心に捜索の輪を広げる。
…が、先にも言ったように、あの森には妖魔の影が濃い。言うまでもないが、常に仲間との連絡を取り合い、一人で遠く離れることのないように気をつけろ。
[ くれぐれも慎重に、と、念を押して、出立する者達を見送った* ]
─ 拠点 ─
[>>78触れた手から木気が伝わっていくに合わせ、彼の内に在る火が強くなるを感じる。
全てを燃やし尽くす事も出来るだろうそれは、今は只穏やかで温かでしかなく。
主達から聞く通りの人柄に通じるものを感じて、微笑ましさに目を細め]
そうですか。
お力になれて良かったです。
何か用意されている様なので、カスパル様もあちらに…
[後は腹ごしらえをすればという軽口を聞けば、ウルズ達が集う方へと視線を向けたのだが]
はい?
[>>79ええと、と名を問われたことに目を丸くしたのは不可抗力。
対極にある神の眷属ということもあって主達の話題に上がる事も多い方だから、自分も見知っているつもりでいたけれど。
一方的に知っているだけで名乗りすらしていなかった事に気付くと、慌てて頭を垂れて]
名乗りもせず失礼をいたしました!
うちは玄武神が眷属、冬花のイングリッドと申します。
改めまして、どうぞお見知りおきくださいませ。
[謝罪と共に名を名乗ると、邪気のない笑顔を返された。
少年の様な表情に、失礼をしてしまった申し訳無さは少なからず薄められ]
殿なんて無しで、気楽に呼んでください。
堅苦しぃんは得意やないですし。
出来る事をさせてもらっただけですから、御気になさらず。
[そう言って微笑むと、自分も火の傍に向かい。
>>86ウルズからお茶を淹れてもらうと、その温かさにほっと息をついた]
ありがとうございます。
温かい言うんは嬉しいもんですね。
[それはお茶だけでなく、>>85自分の昔語りに微笑んでくれた彼女の人柄に感じたのも含んだ感謝。
更に補給をしたり、薪を運んだりしていたので交わされる話の輪には居なかったものの]
…多分、大丈夫やないでしょうか。
[>>84>>89仙花が怖がっていないか、という声にぽつりと落としたのは、花木であった名残]
植物いうんは、他から思うよりも強いもんです。
どんな環境でも、貪欲に生き延びる術を探すんを優先しますから。
怖いとか不安とかは、後回しにしてるんやないかな思います。
けど…環境が急に変われば負担も大きいなりますし。
こっちに適応し過ぎてきつぅなったりせんかな、って…
うちはそっちのが、心配で。
[レト達があげたのとはまた違う不安を口にすると、実際はどうか分からないのに正しい様に思えてきて。
曇らせた表情は、洞窟の中から流れ出てきた旋律で瞬きに消えて]
……これは、姫様の。
[道中を案じ、無事を願う歌は紡ぎ手の労りが籠ったもの。
主に向けては別の想いも込められていようが、案じる想いは平等に向けられていると分かる。
疲れを癒し、足りぬを補う力を与えてくれるそれは、見えぬ不安も和らげていって]
たられば言うてるだけじゃあきませんね。
早ぅ見つけられるよう、うちも頑張ります。
[今は考えられる最善を取るのだと、休息に入った**]
― 内庭・東屋 ―
[水鏡からの報告の声は、こちらの耳へも届いていた。
二柱の会話に口を挟むことはなかったが]
無事、のようですね。
[皆、の中には当然ながら自身の主も含まれているだろう。
無論誰が傷付くことも望んではいないが、真っ先に浮かぶのはそのことで密かに安堵の息を漏らす。
彼の戦友だというレトの名が挙がった際も、つい意識を向けていた]
― 拠点 ―
あ、いや、そこは気にしないでいいんだ。
俺も最初の集合の時に名乗らなかったし、合流した後もすぐに単独で動いちまったからね。
こちらこそ、すまなかった。
[謝罪>>95に返す口調は笑み共々に素。
こんな時に己を飾らぬは常の事。
代行者を務めていた頃は、軽すぎる、と突っ込まれたりもしたがそれはそれとして]
あー、敬称付けるのは癖みたいなもんだから。
……外し忘れる事があっても、ご容赦願いたい。
[殿なんて無しで、と言われ>>96、返した言葉は冗談めかしたもの。
とはいえ、癖になっているというのは本当なのだけれど]
……ああ、そうか。
天に在るものが、地に馴染み過ぎるのは正しき在り様を崩す……っていうのは、あるからな……。
[イングリッドの示す懸念>>97には、思う所もある。
状況はだいぶ違うが、その点はかつての自身に準えられる所もあった。
幼い頃、地上で長く過ごしたいと駄々をこねた時に母に言われた事。
本来天に在るべき己が、地に馴染み過ぎては正しき在り様を崩してしまうのだと。
仙花のように純粋な存在であれば、染まった場合の影響も大きいか……と思いながら持参した菓子を広げる。
それが感嘆されている>>101とは、思ってもみなかったりするが]
[やがて、水鏡から響く歌声。
覚えある声に瞬くは一瞬。
想い込められた声音、その響きに聴き入るように目を閉じる。
同時、思い返すのは、常日頃から母に注意されていた事。
『誰かが悲しむような無茶はするな』と。
常に心に刻む事だが、柔らかな歌声はふと、それを思い出させていた]
― 翌朝/洞窟前 ―
[その夜は穏やかなままに更け、朝が訪れる。
差し込む陽気、その感触に目を細めた後、休めたかという問い>>93に、はい、と頷いた]
手がかりなく闇雲に動くよりは、位置を絞れた方がいいからね。
案内、頼むよ。
[大体の位置しか、というクリフ>>102に声をかけ、その先導に従って森へと踏み込む。
相生の理にある木気の強い空間。
居心地は悪くはないが、逆に飲まれそうな感覚も覚えて。
これはこれで気合を入れる必要があるな、とそんな事を考えていた]
[けれど適応し過ぎて、と続けば]
…うーん、それもまた大変そうですねぇ。
[少しだけ眉を下げる。
生き延びる術とはいえ、地上に慣れ過ぎてもいけないのか。
元は地上の花だった彼女の口から聞くと、そうした懸念も発生する度合いは高そうで。*]
…わぁ、
[そんな事を話していると、歌声が聞こえてきて。
優しく染み渡るような旋律に、女は一言だけ零して静かに聞き入る。
聞いているだけで身も心も癒されるような心地は眠気を誘い、
女は外套を身体に巻き付けると、その場に横になった。*]
―翌朝・洞窟前―
んん…。
はっ。
あたしってば――
[陽光が差し込めば、女は一度寝返りを打った後にがばりと起き上がった。
途中で起きて火の番でもしようと考えていたが、起きる事はなく。
神の妃の歌声のお蔭か、寝起きの頭はすっきりとしていた。
泉の水で顔を洗い、身支度を整えれば準備は万端。]
― 東方・森林 ―
[再び踏み込むこととなった森林。
途中までは昨日探索した道を辿る形で、その先は遠目に見た記憶と重ね合わせ大体の方角を示す]
多分この辺り、だと思うんですけど……。
[近くに寄っても明らかな痕跡は残っておらず、しばらくは各々で探索する格好となるか。
遠く離れすぎないように、という玄武神の言葉は記憶に留めつつ、徐々に瘴気の濃さを増す一帯まで近付いていく]
ん……?
[木々の隙間、蠢く何かを見たような気がして、思わず宝剣の柄に手を掛ける。
草や低木を踏みしだく足音、歩調は明らかに人のそれではなく]
みんな、なにか――!
[言い切るより早く、鱗に覆われた獣の前肢が、すぐ脇の低木を薙いだ*]
― 前夜/拠点 ―
[渡された茶と共に向けられる名乗り。>>107
呼び捨てを請われれば、内心続くなぁ、なんてちょっと思いつつ]
いや、こちらこそ名乗らないままで単独行動してたからね。
そこは、気にしないで。
あ、あと、敬称付けるのは、俺の癖みたいなもんだから。
[外し忘れる事もある、と冗談めかした口調で告げて]
どこからどこまでが繋がっているかは、読み切れないが。
発端からして、奇妙な点が多いからな、今回は。
先に倒した九嬰も相当に厄介だったし……気を付けるに越した事はないと思う。
[森林へと向かう視線>>108を追うようにそちらを見やりつつ。
武器的にも術的にも、森の中では立ち回りが難しいな、と。
思うのはそんな事]
ああ、買いに行くなら、屋台の場所教えるよ。
[広げた菓子を見て弾む声に、浮かぶのは楽し気な笑み。>>109]
祝祭の時には、普段は出てこないような菓子もひょっこり出てくるからね。
それを探して歩くのも、楽しいもんだよ?
[そう、告げる様子は一時、天の守護者ではなく祭り好きのお兄ちゃん、の態へと変わっていた。*]
[知らず仙花の気配残る辺りまで近付いていたのか。
先に鉱脈の気の変化を探っていればより詳しいこともわかったのだろうが、既に状況はそれどころでなく]
金気招来――鉄鉱盾!
[妖獣と自身の間に挟むように、板状の鉄鉱含む岩を出現させる。
集中が短かったために硬度は十分でなく、振るわれた腕の一撃で即座に割られる程度のものであったが。
その間に後方へ跳躍し、ひとまず距離を取った*]
― 夜/洞窟 ―
[ カスパルが色とりどりの飴や愛らしい形の干菓子を提供してくれたおかげで、焚き火を囲む輪には一層の和やかな空気が生まれる ]
あはは、確かに、こりゃいいな。俺も戻ったら屋台で探してみますよ。
[ ウルズに同調するように>>109笑って、干菓子を一つ口に入れる。上品な甘さと舌の上で解ける口当たりは、さすが天上宮のお膝元に出る店といったところか。恐らくカスパルの店選びの才でもあるのだろうけれど ]
カスパル殿は、やっぱり朱雀様にいとし子と呼ばれるだけありますね。
陽気を扱うのは得手じゃないなんて言いながら、こうして、陽気の源を作り出してんですから。
[ 焚き火を囲む者達の間で、甘味をきっかけに、和やかに交わされる交流は、恐らく天上の茶会に負けぬ穏やかな陽気を醸し出しているだろう、と、陰気の主に従う神将は楽しげに笑った ]
― 内庭・東屋 ―
[朱雀とローズマリーのやり取りの中、含むもの>>+30に気付けば静かに笑みを浮かべた。
心配しているのだか何なのか、そんな言葉は心の内に]
そう、手がかりがあったのだね。
[探索の進捗>>*8を聞けば、水鏡の前で一つ頷く。
問いかけの答え>>*9も合わせれば、妖魔らの妨害はあれど恙無く探索が進んでいるのだと知れた]
ふふ、そうだね。
彼らの相性は案外良さそうだ。
[その推測は朱雀も同意>>+31のようで、三柱による共通見解となったよう]
[玄武がローズマリーへと声をかければ、場所を譲り彼らのやり取りを見守る。
願いに応じて紡がれる歌声>>+26。
我が妻と共に在る時にも聞ける美しき調べ。
地上へと届けられたそれは、遍く探索隊の助けとなろう**]
クリフッ!!
[ 現れた妖獣の爪を、咄嗟の術で盾を作って避け、飛び下がったクリフの元へ、背の双剣を抜きながら、駆け寄る ]
水霊招来!
[ 剣に纏わせた水気を、妖魔の鼻先に叩きつけるように、交差した双剣を横薙ぎに振るった* ]
[>>118何処が何処まで繋がっているかは現時点では判じようもない。
それには同意なので、気を付けるに越したことはない、と言うのには頷いて。
>>119屋台の場所を教えて貰えるのなら嬉しい限り。]
良いんですか?
[非番の時に出掛けてみようか。
そんな事を考えながら、>>121レトが干菓子を頂くのに倣って女は飴玉を一つ頂いた。
口に広がすのは優しい甘さ。]
祭りの時は沢山屋台が並ぶものですから、把握しきれないんですよね。
つい色々と目移りしてしまって。
[元々、何でも美味しく頂ける性質。
祭りの空気も手伝って、つい買い込んでしまう、と零す。
カスパルの雰囲気につられるよう、武官としての固さは解けて。]
[ 硬い鱗は、浄化の気をも阻むのか、双剣の刃は硬い音と共に弾かれ、その反動に腕が痺れる ]
く、あっ!
[ 足が止まったところへ、妖獣の前肢が薙ぎ払う動きで迫る。
なんとか、後ろへ下がり、直撃は避けたものの、胴を鋭い爪が掠めて、服と肌の表皮に、浅い引っ掻き傷を残していく* ]
― 夜明けの頃 ―
[ 森の中にも差し込む陽光に呼ばれたように、白いモグラは土中から頭を出す。地面まではなかなか届かぬ陽の温もりを追うように、モグラは鼻先を天に向け、伸び上がり ]
[ ふいに、その場に、薄緑の髪の一人の少女の姿が現れた ]
[ 年の頃は4〜5歳くらいに見えようか、白い着物に結い上げた髪という姿は、天の苗床の世話をする花仙を真似たものだと、花仙を見知った者ならば気づくだろう。
少女は陽の射す場所を求めて、足音も立てず駆けていく** ]
[金瓜錘が鎧兜に身を固めた者を相手にする為に発展した武器である所為か。
レトに対する反撃で気が逸れていた所為か。
女の一撃は鱗の下まで届き、鏨歯の左足を萎えさせる。
大地を震わせる妖魔の鳴き声に、女は顔を顰めつつも後ろに飛んで間合いを取った。*]
─ 前日 ─
[>>119火の前で祝祭に出る屋台の話をするカスパルの顔は、>>103敬称不要と言ったこちらに対してのそれとはまた違う茶目っ気のある笑み。
カスパル様が楽な様にと望んだから、無理に外して下さらなくても構いませんと答えたのだがそれはともかく。
こちらが口に出した懸念に対する反応は>>104>>111それぞれ。
ウルズの表情が曇ったのを見れば不安を広げてしまったかと浮かんだ後悔は、>>122神将の声で柔く解けた]
うちの時とはまた話が違う思うんですけど…
でもうん、そうですね。
のんびり腰落ち着けてる間ぁはまだ無いでしょうし、大丈夫でしょう。
[そんな風に笑えば、神妃の歌声が底に淀んだ澱すらも洗い流してくれて。
温かな癒しを感じながら、ゆっくりと身体を休めさせた*]
― 東方・森林 ―
[自身の気を均すためにも、と周囲に意識を向けてみるも、土地の気に散らされ上手く行かない。
元より、探知の類は得手ではない──というのはさておいて]
……自分の属に、か。
火気……よりは、陽気を辿った方が探しやすいかな、俺の場合は……。
[聞こえた提案>>124に思案を巡らせるものの、それは警告の声>>116に遮られ]
……やはり、いる、か!
[鋭く閃く妖獣の一閃。
初撃は防御の陣で凌げた様子だが。>>120]
ったく、一筋縄じゃいかんのばかり揃ってないか、これ……!
[響く硬質の音>>126に、舌打ち一つ。
森の中では大振り主体の焔翼の太刀を顕現しても、役には立たない。
だからと言って、派手な火行の術も使えない。
と、なればできる事は自ずと限られる]
ここは、支援に回る所、か……!
[火気を持って土気を高め、陽気を持って瘴気を削る。
恐らくは最善と思えるそれを行うべく、腰に結んだ飾り帯、そこに揺れる鮮やかな朱色──朱雀神の羽根より作られた飾りを手に取った。**]
/*
何でだー!
cross worldのボス戦の出目を思い出しました(ふるえ)(これはきっと、ボス戦で振るわないフラグ)
─ 翌朝 ─
[>>93夜明けを迎え、洞窟の外に出た主からの言葉に返すは首肯のみで。
>>102クリフの案内について東の森を進んで行くと、昨日も感じた潜む妖気に眉を顰め。
重ねて、同じ気宿す身ではあれ、一面を満たす強い木気は圧倒される程]
…昨日は夢中で追っかけてきたから、気にならんかったけど。
これはちょっと、きっついなぁ。
[酩酊にも似た感覚を感じて、ほんの少し同行者達から遅れ始めた]
あ、しまっ…
[気がつけば先を行く方々の背が遠くなっていて。
慌てて駆け出すと同時、周囲の木に呑まれぬ様にと己が木気を高めたのだが]
…っ、これ…
[昨日感じたと同じ気配を察したと、>>116警戒の声が届いたのは同時]
レト様!!!
[己の目に飛び込んだのは、>>120跳んで退くクリフと>>129入れ違い血を散らすレトの姿。
咄嗟駆け出すも、>>139増した金気に気付いて足を止めたのは己が木気が土気を無意識に食んでしまうのを防ぐ為]
…クリフ様、ウルズ様。
ちょっと気がひけへんか試してみよう思います。
隙ができたら、仕掛けて下さい。
[そういうと、しゃん、と錫杖を鳴らし]
山茶招来
[杖の柄から枝を伸ばすと、己が本性たる赤花が一つ、二つと蕾をつけて]
── 香气扩散!
[綻んだ華の香、仄かな蜜の誘いを妖獣へと差し向けた**]
/*
1d10の期待値的には、次のターンで戦闘終了になると思われる。
んむむ、どうしようかな。
土の術…土の刃的な?
クリフさんの作ってくれた怪我も利用出来たら良いよねぇ。
弱くなったところに叩き込む感じで。
くっそ…
[ 浅い切り傷とはいえ、瘴気を纏った妖獣のつけた傷だ、少々辛いものがある ]
…んなとこで、負けてられるか…神水換浄!
[ 剣に纏わせた水気を浄化の霧と変えて、纏い付く瘴気を散らし、体内に染み入る瘴気は自らの血の力で浄化を促す。
その間にも、ウルズとクリフが連携して妖獣に立ち向かうのが目に映るが ]
[妖魔は甘い香りにぴくりと反応し、誘われるように近付こうとする。]
クリフ様。
[女はクリフに目配せをする。
そうして己の武器の石突を地面に突き立てた。
研ぎ澄ませた土気が大地に伝わり、土の盛り上がって出来た棘が鏨歯の足許まで伸びてゆく。]
大地噴棘!
[――狙いは、先程クリフの作った傷。
露出した肌に鋭い棘が刺さり、鱗を剥がす。
棘は触れた金気の結晶に土気を与え、成長させていった。
左脚をその場に縫い留められた妖魔は鱗を剥がされる苦痛に悶え、咆哮を上げる。
一対の瞳が憎々しげに女を睨み、尾が大地を叩いて飛んできた石が頬を掠めてもその場を離れない。**]
― 内庭・東屋 ―
[玄武の報告>>*8>>*9に緩く微笑み、あられを一つ口に入れる。
安堵の息音>>+27が聞こえれば小さく頷いて同意を示し。神妃の歌声>>+26を静かに拝聴した。
黙したまま、感慨深げに息を吐く。
その歌声の素晴らしさは勿論のこと、玄武神在ればこそとの思いも強く浮かんで]
……お見事です。
[癒しの歌の余韻にしばし浸ってから、特に穏やかな笑みをローズマリーに向けて、静かに告げた。
その表情は先代応龍を彷彿とさせたかもしれない]
[それからまた花茶を一口いただき]
カスパル殿も、地上でもご活躍の様子。
レト殿はどんな御仁か直接には存じ上げないのですが、カスパル殿と通じ合うお方なら、ご一緒してみたいものですね。
[両者を良く知るらしい蒼龍朱雀両君に視線を向け、軽く首を傾けた*]
/*
寝落ち→来れないコンボがorz
やはり見物人じゃなかったら大惨事でした。
そしてメモ更新しながら見直して、これは玄武様に声をかけてた方が良かったのかしらと、ちょっと汗。
ゆっくり反応してくれというのが、そういうつもりでのお話だったらごめんなさい!
気になったのでちょっと埋めておこうかと。
[宝剣は首の鱗の隙間を捉え、深々と突き刺さる。
断末魔の悲鳴と共に暴れる妖魔。
小柄な体躯は振り落されそうになるが、食らいつくようにしてどうにか耐える]
こいつ……っ
……とどめだ、金気散華、――浄銀流!
[剣に纏わせた銀を浄化の力持つ金気へと戻し、妖魔の身の内へ流し込む。
それを持って妖魔は、完全に動きを止めた]
ふう……
――――って、うわっ……!?
[安堵したのも束の間、妖魔の身が傾ぐに従い、半ば馬乗りのような格好になっていたこちらの身も投げ出されそうになる。
一瞬気を抜いていたせいで、跳んで離れるには反応が遅れた*]
[ 危ないと言われて止まるくらいなら、最初から飛び出したりはしない。クリフの体が地に落ちる前に、受け止めようと、文字通りの滑り込みを敢行すれば、なんとかクッション程度の役は果たせたか ]
いってえ…
[ 妖獣の爪に裂かれた腹の傷は少々ダメージを受けたが、そこはまあ、相身互といったところだろう ]
あー…大丈夫か?
[ 近づけば彼の右腕の傷を侵す瘴気の気配がして、思わず顔を顰める ]
……霊気換浄。
[ 傷口に手を当てて、浄化の水気を巡らせ、自らの身内に瘴気を取り込む。僅かに瞳が赤く揺らめいたが、すぐにその色は沈んで消えた ]
大活躍だったな、戦友。
[ 治癒までは出来ないから、今は瘴気の浄化のみになるのがもどかしいところだが、とりあえずは、と、笑って賞賛の言を贈り、次いで冬花とウルズにも視線を向ける ]
冬花の機転にも助かったし、ウルズも、強いよなあ…さすが天の武官だけあるぜ。
[ 強い、というのは、武力だけではなく、身を庇う事もせず、妖獣を足止めしてのけた、その胆力を含めてのことだとは、伝わるか ]
…てか、そっちも大丈夫か?
少し休んだ方がいいかな、こりゃ。
[ そちらも力を使い果たした様子を見てとれば、ぽりと頭を掻いた* ]
― 東方・森林 ―
[朱雀神の羽根を握り、気を凝らす。
意識を澄ませ、内なる火気と陽気を高めてそれを力へと変換する]
火和太陽,重疊起來,紡,作為浄的光。
消除毒氣,對我們的盟友們開拓道路。
[紡がれる言霊に応じ、舞い散るのは淡い朱の光。
それは妖魔を包む瘴気を和らげ、掻き消していく。
そこに重なる浄化の術。>>146
これならいける、と思いつつ、今は気を練る事に専念した。
妖魔との交差に動きかけるのは、武人としての本能か。
けれど、ここは彼らに任せられると思えばこそ、留まり、瘴気を鎮める事に専念して]
とった、か!
……って!
[妖魔の動きが止まり、身が傾ぐ。
投げだされるクリフの様子に思わず声が上がるものの、そちらはとっさに飛び出したレトに任せた。
距離的にも属的にも自分が動くのはちょっと難しいから]
……大丈夫……じゃ、なさそうだな。
[代わりにという訳でもないが、歩み寄るのはウルズの方。>>160]
消耗してるなら、ちょっとこれ、握ってるといい。
今なら、純粋な火気が満ちてるからね。
[言いながら、差し出すのは朱色鮮やかな羽根飾り。
土気を操る彼女であれば、火気補う事で回復を早められるだろうから。*]
………そこに皆揃っているな?
[ 神将の報告を半ばまで聞いた玄武神は、全員に向けて声を送る ]
八角鏡を通して気を流す、暫し、待て。
[ 言葉と共に、七星剣を地に突き立てると、低く呪言を唱える ]
『…水養天樹
…風佑光焔
…火還大地
…土得霊鉱
…金結神流』
[ 八角鏡から流れる玄武神の神気は、相生の流れに沿って治癒の術を全員の気に乗せて、傷を癒し、瘴気を浄化し、更には気力を補う力となって巡った* ]
あ……
[瘴気を取り込んだためであろう、赤く揺らめく瞳が僅かにではあるが見えて。
負担をかけてしまったことに歯噛みするが、身体が幾らか軽くなったことは事実だった]
あり、がと……。
[故に、複雑ではあるが、ぽつりと礼を言って]
[体力と気力が回復した後、その場での探索を再開する。
先の戦いで荒らされてはいないかと不安は持ちつつ、木気満ちる中でも地の奥深くには存在する、金気帯びる鉱脈へ意識を伸ばした。
すると、浄化の術を受け思考も冴えたか、意識の先に触れる気配に気付く]
これは――
もしかして、地下を通った、のかな?
[鉱脈を過ぎった天の気配は、妖魔が現れたのとは僅かにずれた方向へ向かったようであった*]
[支援に徹していた身、気の消耗はあれど傷はない。
その消耗も、陽気を繰るが故に受けたものだから、皆に比べれば消耗は軽いのだが。
鏡を介して伝わる力は、柔らかく消耗を鎮めてくれるもの。
その感触には、とひとつ息を吐き]
(……表現下手でも気配りは上手い、って)
(言ってたっけなあ……)
[ふと、思い返すのは、そんな事。
言っていたのは、今は静かにねむる人たち、というのは余談として]
― 内庭・東屋 ―
[心配なのかなんなのか。
そこを問うても答えが返される事はない。
朱雀が対極に対して示すのは、揺らがずある事、それへの信のみ。
もっとも、それも素直に現れはしない……というのはさておいて]
玄のの眷属は……中々、面白いヤツだ。
少なくとも、見ていて飽きる、という事はなかったな。
[褒めているのか貶しているのか、なんとも微妙な評価を下した後]
……だが、芯は確り、通っている。
話していても面白いヤツだからな、戻って来たら、捕まえてみるといい。
[首を傾げる応龍>>+36に、そんな軽い言葉を投げかけて、それから]
……ああ、そういえば。
いつぞの礼を、確りと言ってはいなかったな。
[ふと、思い出したのは、己が天へと帰った刻の事]
私が戻る際に、気の流れを見事に律してくれたのは、貴殿であったよな。
……あれのおかげで、思う存分に舞えた。
感謝している。
[感謝の言葉と共に向けるのは緩やかで優美な一礼。
浮かぶ笑みは余り見せない穏やかなもの。*]
[神将と玄武神との遣り取り。
鏡を通して気を流す、というのには慌てたが、消耗している身では大人しく待つ他ない。
低い声音で紡がれる呪言が鏡越しに聞こえて来たかと思えば、身体に力が満ちてゆく。
石によって出来た傷も癒えて。]
…感謝致します。
[その術が高度なものである事は、術を得意としない女にも分かる。
今回の任務を果たすだけでは足りぬ恩。
いつか必ず返そうと心に決める。]
─ 東方・森林 ─
…っ
[妖獣から遠慮なく放たれる瘴気は、距離を保っている自分ですら苦痛を感じさせるもの。
間近で戦い、傷をつけられたレト達の負担はどれ程の大きさか。
ともすれば駆け出して支えに行きたいと願うも、今自分が近づけばクリフとウルズ、レトとクリフの五行の安定を崩してしまう。
援護に回っているカスパルの様に陽気を以て瘴気を浄められれば良かったが、そこまでの力も無い。
ならば、せめて攻撃する為の隙を作らんとした己の狙いは、見事叶えられた]
[女はゆっくりと立ち上がる。
立ち眩みする事はなく、身体に巡る気力は充実していた。
そうしてカスパルに向き直ると]
――カスパル様も有り難うございました。
とても助かりました。
[そう言って、羽飾りを差し出した。*]
……すごい。
[>>150土が盛り上がったと思えば、鋭い棘に変じて獣の鱗を剥がしその脚を縫い留める。
石つぶてを受けても怯む事無く術を保つウルズの姿、その凛々しさと術の見事さ両方に思わず見惚れ。
>>153喚声で我に返り見れば、一気呵成に仕留めんとするクリフの姿。
>>151身の内にも瘴気が入り込んだ苦しさは相当だろうに、こちらの頼みに頷きを返してくれた通りに為さんとし。
>>154見事為したを見れば、感嘆と安堵の両方に染まった息を吐き出した]
…皆さま、御怪我は。
[少なくとも、レトとクリフから紅が散ったのは見ているが。
ウルズはどうか、と思えば>>160両膝をつく姿が目に入る。
慌てて近付こうとしたが、気の使い過ぎならば己の木気は障るだろうと思い止め。
カスパルが近付かれているのに気付いた故に、自分が近付いたのはクリフとレトの元]
レト様こそ、大丈夫ですか。
ご自分も怪我してるんやから、ちゃんと休んで下さいね。
[>>161クリフに浄化を施し>>162周囲を気遣う彼に声をかけながら、右手に巻き付けていた組紐を外し]
姫様からお借りしてるものですけども、レト様が持っててくれませんか。
今はうちが持ってるより、レト様が持ってる方が良い思いますし。
[組紐に宿る姫の水気は、彼が身の内に収めた瘴気の浄めの力になるだろう、と差し出したが受け取っては貰えただろうか。
受け取られずとも、鏡から届いた主の神気によって治癒が施された為に案じる心配は無くなっただろう]
[自分は術を施しただけ、しかも木気満ちる地である故に消耗は比和で充分補えている。
だが、地に漂うだけを受けても苦痛を感じていた瘴気の浄化は自分では難しかったから]
ありがとうございます、主様。
[感謝を紡いで、鏡越しに礼を返した]
其方達が、存分に働けるよう力を尽くすが天帝より賜りし我が役目、遠慮に思う必要はない。
[ 伝わる感謝の言葉には、常と変わらず、淡々とした声音が返る ]
其方達も、それぞれに力を尽くすは肝要だが…天に与えられた命…気儘に捨てて良いものではない、と、忘れるな。
[ けれど、かける言葉が常より長い、その意味は、すでに誰もが気づいていたか* ]
[ともあれ、あれだけの妖獣を下した後なら早々雑魚の邪魔も入るまい。
いくら玄武神からの回復を受けたとはいえ、戦いの後の彼らの負担を減らしたいと思うのは自然な事で]
地下、ですか?
[>>169地中を探っていたらしいクリフの言に、ふむ、と自分も地面に視線を落とし]
や、いいんだ。
必要な時に必要なものを出すのは当然だしね。
[差し出した朱色は受け取られ、短い言葉が返される。>>173
表情が綻ぶ様子に、こちらも自然と安堵が滲んだ。
鏡越しの癒しの後、改めて紡がれた言葉。>>175
立ち上がる様子も確りとして見え、気力充分と伺わせる]
助けになったなら、何よりだよ。
こういう時の出し惜しみは、逆に良くないからね。
[差し出された羽根飾りを受け取りつつ、紡ぐのはどこか軽い調子の言の葉、ひとつ。*]
…そっか。
土の中は盲点やった…
[仙花が動くのは地上のみと思っていた為に、土を伝って気を探る時も地中は除外していた。
だが、地中を探るなら相剋に妨げられる事無くかなりの距離を探る事が出来る]
木気高揚
───拡散
[念を入れて、術を用いてより高めた木気を土の中に走らせた]
[ そんな話の合間、近づいてきた冬花が差し出した組紐にぱちりと瞬く ]
え?そんな大事なもの、俺に渡しちゃっていいのか?
[ 優しい水気の宿る組紐は、彼女の木気を高め支えるものだろうに、と、とまどうように問い返すが、それが自分を気遣う気持ちからのものだとは分かったから、結局素直に借受けることにした ]
ん…やっぱローズマリー様の気は優しいな…大将に妬かれねえといいけど。
[ 冬花に倣って、組紐を右手に巻きつけながら、そんな軽口を叩いたのは、半分以上照れ隠しだ ]
[ やがて回復の術を巡らせる玄武神の声が八角鏡から響き、己の取り込んだ瘴気も、主の元へと引き取られて行くのを感じる。
うっかり瘴気にあてられて。妖魔の血が表に出ないようにとの予防策とは分かっていたが、やはり片手であしらわれている感は拭えずに、内心で小さくため息をついた* ]
……クリフ様のおっしゃった通り、ですね。
土ん中潜って移動してってる。
…やから、気配感じたのに跡が見えへんかったんか。
[先程感じた気配の近く、痕跡らしい痕跡が無かった理由に納得しながら更に気配を辿って]
……やっぱりそうや。
これ、来た道戻っていってる。
[土中に残されていたのは、少し先から方向転換して、拠点の方へと移動した形跡。
途切れた所で地上に気を向けた途端飲まれて消えてしまったから、西方まで行っているかもしれない*]
…………。
[こちらの危機に、レト以外の皆が向けた声も聞こえてはいて。
治癒術を受け状況が落ち着いたところに響く、玄武神の声]
……わかってるって。
[相手に聞かれることを意識してはいなかった故に、敬語を交えずぽつり、と落とされた呟き。
それは、顔は知らず、ただ喪われた命の重さだけを繰り返し知らされるような存在が、身近に在ったからであり。
妖魔の身から回収した宝剣の柄を、無意識に握る]
[仙花の行方を探る少し前。
主からの回復が有ると思わず、神妃の組紐をレトへと渡したのは今は彼が持つべきと思ったから。
>>183良いのかと確認するように問われると、はい、と頷き返し]
大事なものやから、返してもらえんと困りますけど。
姫様が預けてくれたんは、こういう事でもある思いますから。
[神妃が願うのは、一人じゃなく皆の力になる事だろうから。
そう言えば、神将であるレトにもこちらの思いは伝わるか]
それで妬かれるんやったら、まずうちが言われてるはずですから大丈夫ですよ。
[レトの軽口には、こちらもこんな軽口で返して微笑んだ**]
土の中って、ミミズにでも乗り移ったかな?
[ クリフと冬花の探索の結果に、首を傾げつつ、そんな適当な予測を口にする ]
来た道ってことは、山の方…か?え、それちょっと…
[ まずいかも、と思うのは、そちらは人里に近いと知る故だ ]
大将、仙花が人里に近づいてるかもしれないんすけど、どうしましょう?
[ 若干の焦りを込めて主に問うのは、仙花を狙う妖魔も人里に近づけば、そちらを襲うかもしれないという懸念が故 ]
/*
うちは二回発見権げっとしたんで元々ダイス振る気無かったんやけど、あっても時間に間に合わんかったな(
ちなみに振ったらどないなってたやろ 45
分かった。私が向かおう。
[ 神将の報告を受ければ、玄武神は、洞窟の外へと歩み出る ]
人里に近づく妖魔があれば、残らず滅する。
其方達は、仙花を探し出す事に専念しろ。
[ 淡々と、告げる声は揺らぎない** ]
[道すがら、クリフにそっと声を掛ける。
玄武神の術で傷が癒えたようなのには安堵して。]
――お疲れ様でした。
今度は、クリフ様の力をお借りしましたね。
[一度目は玄武神に導かれ、
二度目はクリフが己の力に乗せ、
三度目は己がクリフの力に重ねた。]
出会ったばかりの方に力を乗せる経験は浅かったのですが、
クリフ様なら安心できました。
[背は未だ己より低くとも、裡に確かな力を秘めている相手だと、認めている。]
― 内庭・東屋 ―
朱雀殿も見飽きぬ面白さ、ですか。
[傾げた首を戻しながら、もたらされた朱雀の評>>+37に唇に指を当てながら軽く思案顔を作る。
そう言う朱雀当人も、という思考が過ったのは一先ず置いておいて]
あぁ、成程。そういう方向で。
それは是非に機会を持っておきたいですね。
[揺らがぬ芯を持つは玄武ばかりではなけれど、表現として特に相応しく思えるのも確かなところで。深く納得しながら大きく頷いた]
――仙花を早く保護しましょう。
[人里に仙花を狙う妖魔が向かうようであれば、玄武神が引き受けてくれると分かっていても、それに気を緩めてはいけない。
次に遭遇するのは今回の首謀者たる妖魔であるかもしれず、これまでとは比べ物にならない程の強敵の可能性が。
けれど、妖魔に仙花は渡さない。
そんな決意を籠めて言葉を紡いだ。**]
うわあ…
[ これは本気だ、と、玄武神の淡々とした声に感じ取り、思わず首を縮める。
滅すると言うのだから、本当に容赦なく滅するつもりなのだろう。僅かに妖魔に同情する気持ちが湧いたが、こちらもそれどころではない ]
よし、早いとこ探し出そう。
[ そう宣して、西へと歩み出す** ]
はい?
[それから、礼を、と言われて再び小首を傾げた。続いた言葉に>>+38あぁ、となったが、改めて言われると若干の気恥ずかしさも生じるもので]
一助となれていたのでしたら幸いです。
その翼は自由に舞われる姿が一番美しい。
[優美な一礼と穏やかな笑みに、僅か頬染めながら微笑み返して]
それに。朱雀殿が空に在ればこそ、私も今こうして過ごすことが出来ます。
此方こそ、深き感謝を。
[四神四瑞が揃っていればこそ成せた封印の変容。特に朱雀が封じられたままであったなら、自分もまた命脈をもって支え続けるのが精一杯であったろう。
復活の祝いは先にも伝えさせて貰っていたが、礼はまだであったと]
ありがとうございます。
[軽く居住い正して頭を下げる。
ややして上がった顔に浮かぶ笑みは、柔らかながら力強さを秘めたもの。
変化を重ねながらも安定した姿だった**]
─ 内庭・東屋 ─
[>>+30朱雀神から返された言葉は、調の様に響く。
楽し気な笑みに含まれるを察するまではいかずとも、この方が夫にどれ程近しいかは伝わるもので]
…ありがとうございます、朱雀様。
未だ至らぬ身ですので、我が君にはお気遣いを頂いてばかりですけれど。
如何なる時も、あの方を満たす雫であろうと努めて参ります。
[何があろうと夫と共に在り支えていく、と。
己の願いでもあり、夫の対極たる神への誓いともなる言葉を紡いだ]
[それから、水鏡を通しての夫からの願いに応え。
奏でた歌は、滞り無く地上に在る皆の元へと流れ着いたと安堵の息を一つ落とし]
ご清聴、有難うございます。
[席を共にしている方々に向き直ると、頭を垂れて耳を傾けてくれた事に御礼を述べる。
>>+31朱雀神>>+34蒼龍神、共にかけられる言葉は無くとも伝わっていた心遣いに感謝を込めて。
>>+35応龍当代から見事、と言われたのに頬を染めて嬉し気に微笑んだのは、何時ぞやの折に鳳凰と共に招いた応龍の先代に重なったものも含んでいた]
[>>+28ノトカーから感謝の言葉と深い礼には、大祭の折にも少なからず触れたと同じ想いを感じて。
衒いなく受け取ると、こちらも同じ様に礼を返し]
ノトカー様の御心に勝る支えは御座いませんでしょうけれど。
少しでもお力になれて、嬉しゅうございます。
[>>+27先程の呟きに込められていた安堵、その心が何よりの支えのはずと微笑んで。
霊亀の若き当主と夫の眷属についての話題には、>>+37見てて飽きぬという評に笑みをこぼした程で口を挟む事は無かった**]
―西へ―
[森を抜け、拠点のある高山を西の方角へと足を進める。
蛇行した道を進んでゆくにつれ、山が幾つか重なっているのが見えるようになった。
山頂付近は雪で覆われており、森林の中にいた時よりも体感温度は下がる。
この地で強いのは金気と土気。
火気が感じられるという事は周辺に火山でもあるのだろうか。]
…人里は、どの辺りに?
[カスパルに聞けば、教えて貰えるだろうか。
そこに妖魔の近付かない事を祈りながら、仙花の気配を探って。]
…此処から土を出て、移動しています。
進んだのは――此方ですね。
[此処からは土中ではなく、地面の上を進んだらしい。
また違う動物に移ったのか、それとも。
女はその気配を辿って進む。]
― 拠点前 ―
[ 山の中腹から見渡す空には薄雲がかかっている。風は冷たく、今は飛ぶ鳥の姿さえ見えなかったが、遠く、怯えるような鳴き声が木霊した ]
水霊招来…
[ 七星剣の切っ先を、地に向けて印を切れば、洞窟の奥の泉から湧き出た水が溢れて、一筋の細い川となり、玄武神の足元に引き寄せられるように流れ来る。
次の瞬間、その場から漆黒の武神の姿は消え、流れる水だけが、蛇のようにうねりながら、山肌を流れ落ち、やがて西の人里に流れつく川と合流する ]
[ 川が流れつく先は、里の人々が山の入り口として山神を祀る祠の辺り。
霊的な境界でもあるその場所には、既に気を逸らせたらしい小鬼の姿の小怪が、祠を壊そうと群がっている ]
浄…
[ ふいに川面が蛇が鎌首もたげるかのように盛り上がり、水流が意思をもって祠の周りの小鬼達を、一気に押し流す。
流された小鬼は、その水流の内に込められた浄化の気に耐えられず、次々に灰となって崩れ去った ]
弱いものほど、影響が早い、か。
[ 川面の水をまるでそれが硬い床でもあるかのように踏んで立った漆黒の男が、手にした剣を振れば、その刃から散った水滴が白い霧となって辺りを覆い尽くした ]
封…
[ それは並の妖魔なら触れただけで身を滅ぼす浄化の力を持つ霧であり、この先、この場で起こる筈の人の世の理を外れた討伐の様を、万一にも里人の目に触れさせぬための封印でもあった* ]
[進むにつれて瘴気を感じるようになり、女は己の武器に土気を溜め始める。
警戒をしながら暫く進んだ先、
木が折れ、倒れる音がしたかと思えば、付近の地面が振動する。
音の発生した方向に視線を向ければ、不意に、山が盛り上がった。]
な…っ?!
[茂る木々の間からでも覗く黒い影。
其処から感じられるのは強い瘴気。
その近くに仙花の気配を感じた女は、近くの低木の間を抜けて其方へ踏み込む。]
[周辺の木々の倒れた場所には不定形の黒い影がいた。
小山程の大きさもある影は、白い着物を着た少女を捕らえ、飲み込まんとしていた。
少女の結い上げた髪とその服装は天界の仙人を思わせる。
彼女から感じられるのは、紛れもない、兎から感じた仙花の気配。]
その子を離せ!
[女は鋭く叫びながら影との間合いを詰めて、土気の籠った金瓜錘を小山の端に振り下ろす。
痛覚があるかどうかは分からないが、その衝撃で少女の姿を離す事を狙って。*]
俺は今、俺ができる最善をしたまで。
恩とか言わなくてもいいさ、同じ務めに就く者同士、支え合うのは当然だろ?
[笑みと共に向けられた言葉>>190に、何気ない口調でそう返す。
正しき巡りを導くために当たり前の事をしているのだから、と。
そんな持論を口にして]
[クリフが気配を追い、さらにイングリッドが地中を探る。
その結果、導き出された結論に、視線は自然、最初に向かった山岳の方へと向いた]
あの高さで見えた、って事は、そう遠くもないって事だからな。
確かに、ちょっと拙い、か。
[人の子と仙花が接するのも、仙花を狙う妖魔が人里に近づくのも。
これは厄介だな、と思う所に聞こえる、鏡越しのやり取り。
聞こえる声音、その響きにひとつ、瞬いた]
……うん、これは本当に、急いだほうがいい。
[玄武神の力を持ってすれば、妖魔の殲滅などは容易かろうが、そういう問題でもないだろう。
故に、西へと向かう歩みにためらいはない。*]
/*
ひええ、もうじき更新…?
これは完全にボス戦がエピに雪崩れるコース。
山岳地帯の描写、大丈夫、かな。
中国だと、日本よりも起伏のあるイメージだけど。
― 西へ ―
[先に訪れた時は空から向かった場所。
今度は目立たぬように、と皆と共に歩きで向かう]
……真っ直ぐ西に対して、左手の方……だったか。
歩いて向かえば、それなりの距離はある。
[先に見た位置取りを思い返しつつ、ウルズの問いに答える。
先に対した妖魔たちは引いているのかそれとも、と思いつつ、周囲を見回して]
……少なくとも、人里の方には進んではいない……かな?
[ウルズの示した方角>>204を見て、小さく呟く。
ならば重畳、早く追わなくては、と。
先に進むにつれて感じる瘴気に僅かに眉を寄せつつ、先へと進み]
……また、面倒そうなのが出て来たな……!
[不意に薙ぎ倒される木々、盛り上がる小山の如きもの。>>207
感じる瘴気に、とっさに掴んだのは羽根飾り]
跳陽的光!
放鬆毒氣,保持均衡!
[言霊紡ぎ、放つのは瘴気を鎮めるための陽気。
同時、内なる火気も高めて行く。*]
[移動につれ徐々に濃くなる瘴気。
誰からともなく得物を構え、或いは気を溜め始めるか。
自身も宝剣に手を触れ、その帯びる金気と自らの気を重ねるように高めていく]
[そして。
ウルズのやや後方から、こちらもまたそれを目撃する>>207]
こいつは……っ!?
[山が盛り上がったかのように膨らむ、瘴気帯びた黒い影。
ウルズを追うようにこちらも駆け、影に飲み込まれんとする少女の姿が見えれば、足を止めぬまま剣を抜き放つ]
やあっ!
[金瓜錘振り下ろすウルズ>>208に続き、黒い影を瘴気ごと斬り裂かんと、練り上げた金気纏う剣を横薙ぎに振るった*]
オォーン!
[ 金瓜錘の一撃を受けた影は、奇妙な唸りをあげてゆらゆらと形を変えた。
触手のように伸びた影の一部に巻きつかれて、大きく開いた洞穴のような口に飲み込まれようとしていた少女は、クリフの放った斬撃に、更に大きくのたうった影に放り出されるようにして、地に倒れる ]
オオーン!
[ 影は声を上げながら揺れ続け、揺れながら徐々にその色を濃くしていく。
不定形の影から、巨大な妖魔の姿へ……黒牛に似た体躯に尖った爪を生やし、頭部には羊のように曲がった角、その口はおよそ顔の半分以上を占め、常に食らうものを求めて、ガチガチと虎のような鋭く長い牙を鳴らしている......どこかで、その特徴を聞いたことがあったなら、四凶の一『饕餮』の名が思い浮かぶだろう。
だが、その姿は濃くなったといっても「影」のまま。濃い瘴気と強い妖力を感じさせはするが、どこか実体としての質感に欠ける* ]
[ ウルズとクリフが、怪しい影の妖魔に挑みかかり、その姿が変わるのを目の当たりにして、神将は双剣を抜きながら舌打ちする ]
ちっ!なんだ、こいつ?!
饕餮...のわきゃない、よな。
[ それだけは有りえない、と、彼は知っていた ]
大将!おかしな妖魔が仙花を襲ってるとこに出くわしました。
饕餮に見た目は似てますが...影みたいな?なんか変な感じで...
......とにかく、仙花を救い出します!
― 東方 ―
将が主に伝えた懸念は、己も抱いたもの。
仙花も植物ならば、水や草木の多い場所を好むはず。
妖魔から逃げる為だけならば土中に潜んでやり過ごせば足りただろうに、わざわざ荒れた地へと向かう意図は]
…人恋しぃ、なったんかもしれん。
[独りぼっちで、必死に生き述べる術を探って。
そんな中、人が営み暮らしている場を見つけたら。
多少の無理を押したとしても、そちらに向かいたくなるんじゃないか。
今更ながら、仙花の置かれている状況に理不尽を感じ目を伏せて]
えぇ。
早ぅ、安心できるとこに帰したげましょう。
[>>196>>197ウルズ達に頷くと、気配が途切れた所まで案内せんと歩き出しかけて]
そうだ。
カスパル様、良ければこちらを持っていってくれませんか。
少しですけど、もしもの時にはお役に立てると思いますから。
[錫杖の柄から伸びた、華の部分をぱきりと折って差し出したが受け取っては貰えたか。
受け取られぬ場合は自分の髪に差して、空から先行していくカスパルを追う形で西へと向かった]
[ウルズとクリフ、二人の振るった武器が妖魔を捉え、その形が変貌していく]
これは……四凶か!?
だが、それにしては……。
[あまりにも実態が希薄すぎる、と思うのは以前、四凶が一と直接相対したがため]
何れにしても。
捨て置ける手合いじゃない、な……!
[小さく呟き、翼を広げる。
上からの強襲を仕掛けられるのは、自身の強み。
ならばそれを最大限に生かすのは自然な選択。*]
【最後の敵『影』...四凶の一体『饕餮』に酷似した外見の影の妖魔。巨大な口で、妖魔であろうと神仙であろうと、もちろん人間も動物も、目の前のものを全て食らおうとします】
(討伐ルール)
攻撃する人は、actで1d20を振ってください。合計50を超える、又は、15以上はクリティカル扱いで、三回出たら、討伐成功。トドメは最後に有効打を出した人あたりで。(特に強制はしませんので、立候補、推薦も有り)
ほぼ確実にエピに食い込むと思いますが、予定通りエピ入り直後に灰雑談も解禁しますので、平行して退治してください。
(仙花は、好きなタイミングで保護してOK。現在は気を失ったような状態です)
なお、できる時には、GMが妖魔側の反応も落とします。
【ウルズとクリフは、最初の一撃分もダイス振って構いません】
― 西へ ―
[木気濃い中では辿れた気配は、森を抜けるにつれて察し難くなる。
案内できたのはほぼ森の中までで、>>202後はウルズが探ってくれるについて行く事となり]
…これ、モグラやったんか。
[>>203示された穴の形で、仙花が入っていた生物が分かるも、仙花自体の姿は見当たらない。
>>204此方、とウルズが示す方へと向かい行けば、徐々に濃くなる瘴気に眉を顰めた]
ああ......無論、饕餮ではない。
[ レトの声に、返す玄武神の声音には、不思議な程に驚きの色はなかった ]
だが、力の一部は、アレのものだ。お前たちに倒せぬ相手ではないはずだが......油断はするな。
[ 唐突に齎された『饕餮』の名に、玄武神が驚かなかったのには理由がある ]
...実に、節操のない影だな。アレの影とあれば、不思議でもないが。
[ 同じモノが目の前に居る、つまりはそういうことだった ]
二つに分かれたか、一つのものか...試してみるか。
[ 呟いて、玄武神は『影』に向かって、七星剣を構えた。
かつての転生の折、『饕餮』本体に向けたと同じ、不敵な笑みを浮かべて** ]
[此処に来るまでにも遠く近くに瘴気は在った。
けれど、ここまで強く感じるのは初めてで]
ウルズ様、ちょっと待…
[先行する彼女の足を止めようと呼びかけた所で、>>207状況が急転した]
っ…木気集中!
[唐突に盛り上がった土、茂みの中から感じる強い瘴気。
咄嗟、木気を身の内に集めたのは攻撃の為、だったが]
― 内庭・東屋 ―
[茶会の席で言葉を交わされる中、蒼龍は一度結界の状態を確認する。
結界が発動するような異変は無かったが、風を繰ればその場所の様子も見れるためだ。
今のところは、苗床の世話役達が恙無く作業しているのが見えるだけ。
朱雀から異変が知らされぬならば、当面は平穏も続くだろう]
大風を利用した黒幕か…。
己の欲のためなのか、地上を混乱に貶めようとしたのか。
[意図的に仙花を狙ったとなれば、目的があるのだろうと。
呟くよな声で紡ぎ、花茶を口へと運んだ*]
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