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黒耀狼 ディーク は、闇炎虎 タイガ を支配した。
銀雪豹 ウルズ は、刃隠術 アイリ を支配した。
韋駝天 ヤコブ は、影雷鉤 ノトカー を支配した。
次の日の朝、語り手 が無残な姿で発見された。
夜が明け、悪夢は現実のものとなった。
人狼は確かに存在するのだ。そしてその血腥い牙で我々を狙っている…。
人々は苦悩の末、最終手段を取る事にした。
投票により、1日に1人ずつ疑わしい者を処刑する。
例え無辜の犠牲者を出すことになろうとも…。
現在の生存者は、永劫の守護騎士 フィオン、黒耀狼 ディーク、銀雪豹 ウルズ、影雷鉤 ノトカー、韋駝天 ヤコブ、刃隠術 アイリ、闇炎虎 タイガの7名。
[ 敵手と認めた相手を捜して歩き出しながら「わかんない」と呟く娘の声に、そうだろうなと、胸の内のみで嗤う ]
お前も......帰りたいと思うなら、ここから出るまでは、自分の事だけを考えろ。
[ 相容れぬと、判っている娘に、それでも、背中越しにそう声をかけたのも、単なる気紛れ...その筈だ* ]
黒耀狼 ディークは、永劫の守護騎士 フィオン を能力(襲う)の対象に選びました。
黒耀狼 ディークは、刃隠術 アイリ を投票先に選びました。
闇炎虎 タイガは、永劫の守護騎士 フィオン を能力(守る)の対象に選びました。
刃隠術 アイリは、刃隠術 アイリ を投票先に選びました。
/*
デフォはウルズおねーさんでありました。
体調、落ち着くといいんだけどなぁ。
96時間フルタイムにしたのは正解だったか、やっぱ。
闇炎虎 タイガは、刃隠術 アイリ を投票先に選びました。
永劫の守護騎士 フィオンは、刃隠術 アイリ を投票先に選びました。
影雷鉤 ノトカーは、刃隠術 アイリ を投票先に選びました。
影雷鉤 ノトカーは、韋駝天 ヤコブ を能力(守る)の対象に選びました。
……さっきの見張りか。
[影の中から現れたのは、先に見たのと同じ小さな獣>>2:91]
丸腰とはいえ、妙な術を使う。
[攻撃に転化するためのこちらの力とは違う、相手を翻弄するかのような奇妙な力。
未だ底知れぬ相手だが、黙って見ているつもりはなく]
こんなんで、おれっちを試してるつもりか?
[こちらへ噛みつかんと、口を開け牙を晒す小カラカルの、一体は上から振り下ろした刃で叩き、もう一体は右腕を外へ振るようにして横薙ぎにする。
二体の獣が消えたところで、こちらの動きは止まらない――というより、振り抜いた槍の動きに引っ張られるようにして、大きく右側へ回り込む。
通常の体重移動ではあり得ぬ動きは、相手の目にどう映ったか。
着地と同時に今度はしっかりと屋根を踏み締め、刃を左へ振り戻して側面からの一撃を狙う*]
/*
喰らいたがりなのでバトル自体は3d入ってからの方がバランス取りやすいのだよねぇ…(爆
トータル4日はちと長いっすわww
[在席長いせいです]
今日は時間も時間だし、次返したら寝るべしの。
…………。
[獣が無事に(?)掴まれてくれたなら、
歩きつつ前足を持った状態で眼前にぶら下げてみる。
獣の顔が少女のだいたい目の前に来る状態で]
あ、あなた、何なの。いきなり話しかけてくるなんて。
…………あと訂正するべき点がある。彼氏じゃない。
[とても小声でぶつくさ。
テレパシーなど使えないのでこうするより他ないのだった**]
― 記憶 ―
[ 男の名を知る者は多い。大概は関わらぬ方がいい危険な相手としての認識で。
そうであることを、男自身も知っていたし、ある意味望んでもいた。
だが稀に、危険を危険と思わぬ輩が居る。そんな1人が、ディークというハンターだった ]
負けず嫌いというやつか。
[ 最初に獲物の取り合いになった時、警告の意味もあって、男は、滅多に出さぬ全力でその獲物を奪い取った。
そういった時の常で、虎としての本能が半ば以上表に出ていたから、普段は獲物と見做さない狼も、下手をすれば喰われると、感じはした筈だ ]
普通は、あれで懲りるもんだがな。
[ しかし、二度目に獲物が被った時、ディークは怯む気配も見せずに挑んで来た。
手加減したわけではなかったが、結果的に獲物を譲る羽目になったのは、少なからず、その負けず嫌いぶりを「面白い」と感じてしまったが故だとは、思っている。
獲物の取り合い程度で、決着をつける相手ではない、と、どこかで、そう思ってしまったのだ ]
─────!!
[狙われた側の腕を持ち上げると、足元から影が、ザアッ、と持ち上がる。
壁にも似たそれもまた実体はなく、槍がその上を薙げば難なく切り裂かれた。
直後、その奥で金属音が鳴り響く]
……ふーん、軽量化とか、そんな感じ?
[いつの間にか装着した、籠手に付いた鉤爪で刃を受け止めて、横目でヤコブを見遣った]
その割りに体重の乗った重い一撃だね。
やだなー、相性悪そー。
[元々機動力を活かした戦い方をするため、受け止めるといった行動はあまり得意ではない。
相手が素早さと重さを兼ね備えるというならば、これほど厄介な相手はいない]
もうちょっと話してからと思ったけど、そっちがその気なら仕方ないね。
[降りかかる火の粉は煽って炎上させる、が信条。
勿論、炎上させるのは相手の方なのだが、今回ばかりは自滅してくれそうにない。
やりますかね、と心中で呟いて、くねりと尾をくねらせて、影を棘状にして相手の足元から伸び上がらせる。
当てるのではなく距離を取るのが狙いだ**]
何なのって、おねーさんと同じく閉じ込められた獣人だよ?
その子を介して誰が居るのか確認してたんだ。
あれ、彼氏じゃないの?
一緒に居るからてっきり。
[悪びれない声が再び女性に届く**]
今、俺の前に出て来る意味は...
[ 刀を抜き放ち、地を蹴って駆け出すと、そのままディークの胴を右手から薙ぎ払う形で刃を一閃する ]
判っているな!?
[ その刃が、相手の胴を切り裂く事は無い、と、承知している声音で言う男の顔には愉しげな笑みが浮かぶ* ]
Nachtwind Anfang.
Ein Faden geworden die Klinge…….
[糸の目覚めを促す言葉と、刃の鋭さを与える言葉。
斬り裂く力を夜風に与える時は基本、本気で行く時だ]
『獣神』の連中の思惑に乗っかるのは、気に入らねーけど!
[言いつつ、正面から一歩踏み込んで右手を自身の左下へと向け]
おっさん全力で殴れるチャンスも、逃せねぇんでね!
[直後、右上へと向けて大きく振り上げる。
その動きに応じて夜風がしなり、大気諸共に切り裂かん、と斜めに駆けた。*]
/*
この得物と対戦した事のあるひとって、実質三人しかおらんからな……!
久しぶりで勘が鈍ってるとこもあるだろし、しっかりシミュとトレスしてから書かんとなあ……。
てか。
マジでいつ以来だ、これで対人戦やるの……!
/*
……寝る前に辿ってみたら、2010年の年越し村だったという恐ろしい話。
その後、四畳半のユーリでハープの弦でバトルしたのが、対人最後だったりするのか、この系統……。
いや、まあ。
中々使いにくいタイプの武器なのは認めるけどな……!
誰が、おっさんだ。
[ 聞き逃せない部分に突っ込み入れつつ、予想通り最初の一閃を躱した相手が、鋭い動きで放ったワイヤーの軌道を断ち切るように上段から刀を振り下ろす。
断ち切れぬまでも、その動きを止めることは出来た筈だが、無論それでは終わるまい。
ディークの操るワイヤーは、正に生き物のように、彼の意のままに敵を絡めとり切り裂く得物だ。距離を空けられたままでは、男の不利は否めない ]
はっ!
[ 再び地を蹴った男は、一度、宙へと身を運び、身体を捻るようにして、路地の廃墟の崩れかけた壁の僅かな窪みに足をかけ、更に上へと壁を駆け上がる。
重力を無視したかのような動きはしかし、男の筋力のみで支えられた技だ。
ワイヤーが後を追ってくることは、無論予測の内だが、今度は避けるつもりも無い** ]
……あいっ変わらず……!
[無茶な筋力脚力してやがる、と。
吐き捨てながら、手首を返す]
……っせい!
[気合と共に振り上げる右腕、それに応じて夜風が跳ねた。
自由自在思うままに手繰る、にはまだほど遠い。
師匠には、『そんな簡単に行かれちゃ困る』なんて、苦笑いされたものだったが。
振り上げの動作で糸を舞い上がらせた後、今度は逆の動き──振り下ろしの動作を加える。
唐突な切り返しは糸を大きく跳ねさせ、蒼色の刃は駆けゆく虎の右の脚を捉えて引き裂いた]
[嗅ぎあてたのは前にも会ったことのある誰かの臭いだった。
それも、ごく最近、この街に流れ着いてから嗅いだことのあるもの。
店で食い逃げや喧嘩をやらかしたことのある者の臭いであれば、
心を切り替える必要はなかっただろうがそうはいかず。
戸惑うようにまばたき一つ]
悪い人じゃない……誰だろ。
[ 文字通り、壁を駆け上がる男の後を追って蒼が奔る。鋭く細い刃と化した糸は、一度跳ね上がって軌道を変え、男の右の脹ら脛を、すっぱりと斜めに切り裂いて、朱を散らした ]
くぁっ!
[ 斬れ味鋭く裂けた傷は、傷ついた瞬間ではなく、一瞬遅れて男の身に痛みを伝える ]
貴様、も、相変わらずだなっ、くそ餓鬼っ!
[ 若さ故か、荒削りではあるが、恐らく生来、勘が良いのだろうとは、以前対峙した時にも思った。
今も又、ディークの狙いも動きも、基本的には的確なものだ。利き足を傷付けられれば、男とて、当然、動きは鈍る、が ]
だが、俺を止めるなら
[ 斬られた痛みに一瞬、足を止めれば、重力に負けて男の重い身体は下へと落ちる。しかし、ただ落ちる筈もなく、無事な左脚で壁を蹴り、同時に右手を伸ばして、ディークが引き戻そうとする糸を、その手に掴んだ ]
足の一本も、斬りおとさねばなっ!
[ 刃同様の糸はその手指をも切り裂いたが、男は、傷にも痛みにも頓着せず、力任せに自分の方へと糸を引っぱる ]
うおぉっ!
[ ディークが僅かにでもバランスを崩せば、しめたもの。左手に握った刀が、右肩を狙って振り下ろされる。
踏み堪えて、刃を避けたとしても、糸を引き寄せた勢いも借りて、ほぼ真上から落ちて来る男の回し蹴りが、続けて迫る。
蹴りを放った足は先刻切り裂かれたはずだが、すでにその傷はほぼ塞がっている* ]
ん、なろっ!
[ただ斬られてなるものか、と。
態勢の崩れを逆に生かし、前へと転がる事で深く斬り込まれるのは避けた。
それでも、肩には浅くない傷が刻まれる。
そのまま数回転がった後、弾みをつけて起き上がり、低く身構えた]
はー、っとに。
再生能力とかもう、ホント、ぶっ飛んでるよなおっさん……!
[口調は吐き捨てるようだが、声音にははっきりそれとわかる熱が宿っている。
──強いと見なす相手と対峙して喜ばないとか、おかしいだろ、と。
飴色の瞳にあるのは、そんな、どこかわくわくとしたようないろ]
さって……どーすっか、ねぇ。
[距離を測り、呼吸を整えながら、左の手で靴紐を引っ張った。
本気で動き回るとなれば、靴は逆に邪魔になる、とは。
こなして来た場数でごく自然に身に着けたもの。*]
あーらら、性急な人ばっかだなぁ。
それだけ早くここから解放されたいってことか。
[急ぐ必要のない”影”は相変わらず暢気だ。
”影”にとっての問題は早く出ることではなく]
結界の解除と同時に”跳ぶ”べきかな。
なるべくなら消耗しないで、薙ぎ倒した上で離れたいところなんだけど。
…それはちょっと難しいかもなぁ。
[勝敗に拘りは無いが、手を抜く心算もない。
全力を出さざるを得ないから、『獣神』を相手にする余裕はないかもしれなかった。
既にその心配はない、と言うのは知る由もない]
― それぞれの場所に ―
[残る二つの「目」は二つの交差の傍。
干渉せず、けれども戦う様子を見れるような場所に位置取った。
「目」はその場で戦いを見続けるが、ノトカー自身は見物の余裕が無くなっていたとか**]
― スラム街 ―
ふん……いいさ。
そっちが何を考えてようが、おれっちにゃ関係ねぇからな。
[相手の動きが時間稼ぎであれなんであれ、惑わされては負けと振り切るように幅広槍を振るう。
能力を用い変化をつけたこちらの動きに、相手の顔から笑みが消え>>*1、僅かながら優越を感じる。
次の瞬間、こちらの視界を影が遮るも、それらもまた槍の一薙ぎであっけなく裂けた]
なんだぁ?
見掛け倒し、か――……
[キィン]
[挑発の言葉と槍の一撃が、高い金属音に止められる>>*2。
裂かれ消える影の向こう、刃を受け止めた相手は手に鉤爪を装着していて]
ほう、やる気になったか。
[攻撃が通らなかったにも関わらず、口の端が持ち上がる]
[背側で尾がまたくねりとうねる]
ま、折角だしね。
愉しませてもらう、よ!
[ノトカーの足元から競りあがった影はノトカー自身を押し上げて。
ヤコブの頭上高くへとノトカーを運び上げた。
直後、競りあがった影が分散し、空中にいくつもの足場を作る]
ぅりゃっ!!
[狙いを撹乱するために自慢の脚で四方八方の足場を蹴り、速度を上げ駆け下りながらヤコブの左肩目掛け鉤爪を繰り出した*]
銀雪豹 ウルズは、刃隠術 アイリ を投票先に選びました。
― スラム街 ―
一応、村じゃあ荒事要因なんでなぁ。
[見掛けによらず、の言葉>>*20に答えて言う。
元々は必要以上の争いを避ける性格だったが、今の居場所に流れ着いて以降は、自分を受け入れてくれた見返りに自分にしか出来ないことをやりたいという思いを強くしてして。
辿り着いた答えが、野生生物や野盗の襲撃から村人たちを護る役目だった]
はあ。だったらなおさら、勝たなきゃならんくなったわけだ。
[情報を出し惜しむ相手に、勝利への意志を新たにする。
戦略を失敗したとは思っていない。
どのみち勝利は必要だったのだから、その理由が増えた、それだけのこと]
― 回想 ―
[表通りにあるその店で少女が買い物をした数は少ない。
故郷の村に雑貨を売る店はなかったので、
表通りを散策する折、物珍しさからひっそり覗いていったことは幾度もあるが。
ある時、店主の誕生日が近いと聞き、
お礼も兼ねて何かプレゼントをしようと思い、
渡されている小遣いのいくらかを持ってその店に足を踏み入れた。
店のカウンターに立っていた人は大きな鞄を背負った銀髪の女性と談笑中だったが、
構わず店内を巡ることしばし、
迷った。
何を買ったらいいのか。
そこで店の人におすすめの品を訊いたのだが、
その場に居合わせていただけの女性も一緒になって相談に乗ってくれた]
[最終的にはエプロンとバンダナのふたつを買うことにした。
雪のように白い色合いのエプロンに、
夜空をバックに雪の結晶が舞う図柄のバンダナ。
選ぶのを手伝ってくれた者達のお墨付きがあったとはいえ、
喜んでくれるかどうかとても心配だったが、
ちゃんと店主の喜ぶ顔を見ることができた。よかった*]
はっ、何処まで余裕ぶってられるかね!
[ゆらゆらと揺れる尻尾。
あくまで状況を愉しむという相手>>*21を、打ち崩さんと意気込む。
その相手の身は、影の足場に押し上げられ、次の瞬間にはこちらの頭上にあった]
なるほど――宙を翔けるのはおめぇも同じか。
[分散した影により生まれる足場。
ノトカーはこちらを翻弄するかのごとく、足場を蹴って縦横無尽に駆け回る。
その動きは視界を振り切り、そして左側から迫る鋭い気配と風を感じた]
んなら――"下"はどうだあっ!?
[素直に受けたなら、防御は間に合わぬタイミングの一撃。
しかし、左肩を鉤爪が掠めた瞬間、こちらの身は大きく下へ沈んだ。
単にしゃがみこんだのではない、巨大な重量を掛けられて屋根そのものが撓んでいたのだ。
そしてぎりぎり重量を耐え切った屋根が元に戻る瞬間、こちらも自身の重量を戻しながら床を蹴る。
重量を上方への加速に転化しつつ、下段にあった幅広槍を上へ向け、相手の胴を狙うべく振り上げた*]
─ 回想 ─
[その日も私は何時ものように店に品を収めに来ていた。
私が作る小物は雪の結晶をモチーフにしたものが多い為か、義兄達の仕入れも同じような柄が増えてきていて。
たまに、私が刺繍を施したりも出来るようなシンプルな布製品なども仕入れてくれるようになっていた。
その棚を見ながら義姉と他愛ない話をしていたら、ふと、先程から広くもない店内を何度も行ったり来たりしている>>14女性に気がついて。
義姉にお勧めを聞いてきたその顔があまりに困っているものだから、差し出がましいと思いつつ私も横から話しかけた]
あの…お勧めって、色々ありますけど。
ご自分でお使いになります?違う?
それなら贈りものですよね…どんな方にお贈りするのか軽く教えて頂けます?
[どれが良いか分からないという彼女に一つ一つ確認していくと、同じ表通りに店を構えている店主への贈り物と分かり。
どんな人かを知っている義姉が、これなら似合うだろうという品を幾つか出していって]
─ 回想 ─
『こちらは色こそ真っ白ですけれど、汚れに強い生地で出来ていますのでお店で使ってもらって大丈夫ですよ。
このバンダナも同じ生地ですので揃いで贈られてはいかがでしょう。』
えっと…こちらのエプロンは無地ですけれど、右の胸元と裾のラインに刺繍が入っていますから地味過ぎる事は無いと思います。
使うにつれて糸が違う風合いを出してくるので、遊び心もありますし。
でも、お客様がこれをあげたいと思ったものを選んで頂けたら、良いと思います、よ。
[義姉の説明に合わせて、自分なりの補足を加えて勧めはしたものの。
一番喜ばれるのは彼女の気持ちが籠ったものだろうと思い言った言葉は、義姉からも同意の頷きを得た。
結局義姉が出した組み合わせを選んで買って行ってくれた彼女とはあれきり会ったことは無いけれど。
喜んでもらえていたら良いな、とは今でも時折思い返すこと*]
/*
鉤爪で攻撃なのでたいぶ接近してのことなのだけど、この流れはコンマの中でなされていると見れば良いのだろうかw
着地まで書くべきだったかなぁ。
沈んでる間にヤコブを通り過ぎてる気がするんだけどこれw
いや、連続で足場蹴ってることにすれば良いのかそうか(ひらめいたー
[ 体勢を崩しながらも、刀の直撃を避けようと動いたディークの肩に刃は滑り、傷を刻む ]
は...!逃げ足だけは一人前になったか?くそ餓鬼。
[ 遠慮無く、腕を斬り落としてやる気で叩き付けた刃だ。傷は負わせても、相手が五体満足でいる以上、男にとっては「逃げられた」という認識になる。
しかし、浮かんだ表情は悔しさや怒りではなく、あくまで愉しげな笑みだった ]
ゆっくりしている暇はないぞっ!?
[ ディークが転がって距離を取るのには、追いつかなかったが、男は間髪入れず再び駆け出している。
糸を掴んだ事で半分以上千切れかける程の裂傷を負っていた右手は、まだ充分には動かない。それ故、左手で握ったままの刀を肩に担ぐ形で、一気に距離を詰めようとする。
搦手を使うなどという思考は、この男には欠片も無い* ]
カッコつけて早死にするんなら、逃げ足磨け、ってのが、俺の親父の教えなんでね!
[さらっと返した一言は、何気に実話だ。
曰く、『正々堂々する稼業じゃない』という父は『逃げも隠れもするのは当たり前』と真顔で言い切る人だった……という余談はさておき]
んなこったあ、わかってるよ!
[ゆっくりしてる暇なんてない。>>*24
そんな事はわかり切っているから素早く靴を脱いで、まとめて左手で引っ掴んで]
らよっ、と!
[軽い掛け声とともに、タイガの顔面目がけて放り投げ、直後に地を蹴った。
地を蹴る足は、人のそれではなく、揺れる尻尾と同じ獣のそれへと転じている]
そらよ、っと!
[跳躍から繰り出すのは、体重を乗せた跳び蹴り。
右の肩を狙って蹴り出す足の先には鋭い爪が光っていた。*]
[撹乱は功を奏し、振るった鉤爪はヤコブに届くに至る>>*23。
けれどその手応えは浅い]
おろ、
[抜けた声を零しながら、足は止めず今度は跳躍の軌道を上へと変えた。
その直後だ、ヤコブの身体が急速に迫ってきたのは]
おお!?
[しゃがんでの跳躍にしては初速が速い。
屋根が撓ったとまでは気付けなかったが、ヤコブが能力を駆使して迫っていることだけは理解した。
振り上げられる槍に対し、両腕の鉤爪を打ち合わせんと振り下ろす。
金属同士がぶつかる瞬間、鉤爪の先──相手の槍との間でバチン!と破裂するような音と衝撃が巻き起こった。
その衝撃でノトカーの身体が足場にしていた影の間を抜けるように吹き飛んでいく]
─── ってぇ〜!!
……くっそー、まーだ不安定かよ。
[加速に押し負けると予測し、それを補おうと放ったのは瞬発的な雷撃。
通電ではなく破裂させることで槍を弾くつもりだったが、威力の調整が上手く行かず自分の方が吹き飛んでしまった。
吹き飛んだ先で身を捻り、猫らしい動きで民家の屋根へと着地する]
いやーあ、豪快だねぇ。
まともに喰らってたら動けなくなっちゃうよ。
[そうヤコブに声をかけながら、離れてしまった距離を詰めるべく屋根を蹴る。
足場から離れてしまったために宙に固定した影を崩して屋根の上へと落とし、次の手の機会を窺った*]
― スラム街・路地 ―
[自由の身にしてやった小さいネコ科の獣がついてくる気配はなく、
結局またひとり、である。
タイガと出会う前、深く考えずまっすぐ進んでいた時とは違い、
壁に片手をつきながら慎重に進む]
……近付いてきてる?
なら、好都合かな。
[向こうも獣人ならば、臭いで他者を探すことは容易いだろう。
ここで能力の一つを用いれば、
視界に入らなくなるだけでなく臭いすらもほんのわずかの間知覚できなくさせられるが、
相手の正確な位置が分からない状態で用いるのはさすがに早すぎる。
まあ相手の位置が分かったところで使う気はさらさらないのだが]
/*
Q.そもそもアナウンスの時点で結界内に獣人しかいねえってわかってるのでは
A.お店でアドバイスいただいた時点で獣人とわかっていいのか、って話
成る程、なら、その口の悪さも、親父ゆずり...
[ 親父の教え、というディークの言葉に対する揶揄するような口調は、投げつけられた靴を避ける反射的な動きのために途切れた。
直後、一瞬外した視線の先からディークの姿が消え、鋭い爪を剥き出しにした狼の脚が、空中から襲ってくる ]
つあっ...!こんの...!!
[ 咄嗟に刀を袈裟懸けに揮ったが、刃が届く前に、狼の爪が右肩に食い込んで肉を抉った ]
そ、の、足癖の悪さも...親父譲りか?
[ 狼の脚は、人のそれより素早く危険だ。
男は、その動きを牽制するように眼前で刀を横薙ぎに揮う。
空気を裂くように振り抜かれた刀は、ごう、と一瞬渦巻くような熱風に包まれて、忽ち燃え上がる炎を纏った ]
全く、こんなに早くこれを使う事になるとはな。
[ 脚と右手は完治している、が、最後に狼の爪を喰らった右肩からは、まだ血を流したまま、燃え上がる刀を青眼に構え、男は歯を剥き出して笑った ]
来い、犬ころの、くそ餓鬼。
……こんばんは。
あなたは、そういえば、……あっちのお店の店主の、知り合い?
あの時はありがとう。店主は喜んでくれたよ。
[武器は背負ったまま。握りの部分に手をかけることもしない。
丸腰の手は無造作に下げたまま挨拶をする**]
……っ!
犬ころじゃねえ!
こちとら、由緒正しき狼の血筋だってぇの!
[ガキ呼ばわりはまだ許せる。
が、そこは譲れない、誰が何と言おうと譲れない。
また殴る理由が増えた、と。
内心、そんな決意を重ねながら息を吐いて]
……っくぜ!
[たん、と地を蹴り低い姿勢で駆け出す。
直後、右手を一度左へそれから右へ、横一線に振り抜く。
蒼色が舞い、タイガの足元を払うように刃の鋭さ帯びた夜風が駆けた。
とはいえ、これで素直に斬れてくれる手合いじゃないのもわかっているから]
っせい!
[右へと思いっきり振り切った所で、腕を上へと振り上げる。
横薙ぎから斜め斬り上げへと繋げるために。*]
― スラム街 ―
[愉しげな態度を崩すことのないノトカー>>*26。
その内心を読めはしないが、全力で応じる様子に湧き上がるのは苛立ちではなく、戦いへの高揚だった。
とはいえ心境が変化した所で、戦闘スタイルが変わるわけではなく]
浅いなぁ。
[掠めた鉤爪はシャツを引き裂き紅が滲むが、動きを阻害するほどのものではない。
それを察した相手も動きの軌道を変えるが、重量変化による加速でそれに追い付かんとする。
振り上げた槍は、しかし相手の胴を捉えることはなく]
んなっ!?
[鉤爪と槍とが打ち合わされるかに思えた瞬間、破裂音と共に衝撃が走る>>*27。
思わぬ一撃に槍を振り抜くことは叶わず、大きく下にぶれた刃を持ち直すに留まった。
一方ノトカーはと言えば、まるで吹き飛んだが如く宙を舞っている]
[力で足場を生み出す戦法はこちらも同じ。
性質そのものを変えることは出来ない分、不可視である点はこちらに利があると思考する。
ならば取るべき戦法は]
はあああああ……っ!
[真っ直ぐに突撃し、槍を突き出す、愚直にも思えるだろう一撃。
しかし真の狙いはそこにはない。
空気を押し固めた不可視のブロックが、ノトカーの足元に激突する軌道で飛んでいき、その姿勢を崩さんとする**]
─ スラム街・路地 ─
……貴女は、どうするつもりで此処に来た?
戦うつもりなら、受けるのは構わない、けれど…
[こちらも戦意は見せぬまま、ちらり、周囲に視線を向ける]
─ スラム街・路地 ─
場所を移動させてくれないかしら。
此処だと、周りを壊してしまいかねないから。
…此処に住んでいる人達を、困らせたくないの。
ここから南に行った所に廃れた寺院があるから、そこでどう?
[スラム全体を封じた結界がどこまでのものか分からない。
出来る限り被害を増やしたくないとの思いの申し出は、受け入れられたならその場所まで移動して。
そうでなければ、この場で彼女と言葉と─それ以上のものも交わす事になるだろう**]
退屈を忘れられる機会はそう多くないからな。
[ いつも全力、と言われれば、当然だろう、と言わぬばかりに言い放つ ]
...に、しても、親父だの師匠だの、随分と大事に育てられた...ああ、由緒正しい?子犬らしいな、お前は。
[ そうして、犬という語が、ディークの神経を逆撫でしたらしいと知れば、くつりと嗤って、わざわざそんな言葉を重ねる。
その間にも、足元を狙って放たれた蒼糸は、炎纏う刀で地面を薙ぐようにして振り払った。
刃と炎を搔い潜った糸が、いくらかの傷を男の両手両足に残して行くが、総じて浅い ]
これで、終わり...では、ないよなっ!
[ 当然に、と、思った通り、また鋭く軌道と変えた糸が、男の身体を斜めに切り裂かんと迫る ]
だが、もう見える...
[ 立て続けに受けた糸の動きを、男の獣の目は追えるようになっていた。
襲ってくる糸に炎纏う刃を正確にぶつけ、そのままぐるりと、宙で刀を回し、刃に蒼糸を絡みつかせる ]
はあっ!!
[ 気合と共に、絡めた糸を断ち切らんと上段から刀を振り下ろすと同時、ごう、と一際強く炎が燃え上がった* ]
/*
ところで「見える」とか言ってるけど、戦闘中にディーくんがレベルアップして、見えなくなる、はありありだと思ってます(まがお
/*
うーん、喰らいあいで進めたいとは思ってはいるものの。
曲芸が前提のキャラなもんだから、足元狙いとか避ける未来しか浮かばなくて、ふんがー、ってしてる。
向こうの方が間合い広いのも分かってるから、動き回る方に流れちゃうんだよなぁ。
想像力と閃きが来い。
[横薙ぎから切り返した斬り上げの閃。
こちらも、苛立ち故かややキレが悪い。
そのため、絡め取る動きを往なす事はできなかった]
って、やべっ……!
Halten Sie einen Faden an!
[とっさに紡ぐのは、念の干渉を止める言葉。
強化が無ければ容易く断たれてしまうが、念を通した状態で衝撃を受けた場合のバックファイアの方が大きい。
干渉を止めた直後に糸が断たれ、右手の先が軽くなる]
にゃろっ……それで終わりと思うんじゃねぇぞ!
[ぐい、と引き戻し、長さを確かめる。
断たれた長さは三分の一ほど。ちょっと到達距離が短くなった。
自己再生するとはいえ、それまでの間は嫌でも相手の間合いでやり合う事になる、が]
……は。
じょーおとぉ。
[不利だから引くなど言語道断、そんな事したらそれこそ何を言われるやら。
そんな想いがあるから、飴色の覇気は衰える事もなく。
くるり、手を返して糸を右の手首に巻き付けて]
……これだけが、俺の全力と思うんじゃねーぞ……。
[低く呟き、たんっ、と地を蹴る。
獣の脚の瞬発力を存分に生かして懐へ飛び込もうとする──傍目には、そう見える動き。
勿論、真っ向突っ込めば迎え刃が振るわれるのは計算済み。
それでも一切ためらう事無く距離を詰め]
……ほいっ、と!
[タイガの間合いに飛び込む瞬間、青年の姿は消え失せる。
一呼吸の間を置いて、その姿は虎の真後ろへと移動して]
いよ、っとお!
[掛け声とともに繰り出すのは、後方回転しながらの蹴り、一発。*]
/*
……得物をズィル系のなまものにしなくてよかった、と思った瞬間である。
ちな、相手が刃物で来てる時点で切られるのは想定内だった!
師匠なら切られず耐えられるだろうけど、俺はそこまでいってないからなー。
悪い、とは言わんが...
[ 大事なものが、という話は、先刻道を別れた娘も口にしていたな、と、ちらりと思い出して、僅かに苦笑する。だが、それもほんの刹那のこと ]
とりあえず、お前は、ソレに動揺し過ぎだ。犬ころ。
[ 刀に絡みついた糸から、ふいに強い気配が薄れ、刃がその一部を断ち切る感触が手元に伝わる ]
俺を本気で殴ろうと言うなら、もう少し頭を冷やすんだな。
[ 間合いの短くなった糸を手に、ディークが地を蹴るのを、迎え撃とうと、斜め下に刀の刃を流して構える、飛びかかってきたなら、そのまま斬り上げ、先に糸を放つなら、逆に搔い潜って飛び込んでやろうとの目論見だったが ]
何...!?
[ 今にも、こちらへ届くかと思った一瞬に、目前から青年の姿が掻き消え、直後、背後に、唐突に湧く気配 ]
...くっ!
[ 完全に予想外の方向からの蹴りに、即座に対処する事は出来ず、今度の蹴りはまともにくらって、男は蹴り飛ばされる形でよろける。ざくりと、狼の爪に脇腹を抉られ、地面にまで朱が散った ]
が...あっ!
[ 男の瞳が、光彩を細め、金色に染まる、刀が纏っていた炎が消えて、地に手をついた、その姿が、太い四肢で大地を踏みしめる黒虎の姿へとみるみるうちに変じていった ]
ぐる...
[ 不機嫌そうに喉を鳴らした銀の縞持つ黒虎は、たっと地を蹴り、己を傷付けた相手へと飛びかかる。
獣の姿となっても、性癖はそのままに、真っ向からの力技。だが、虎の牙と爪は、ある意味刀よりも凶暴な力を持っている* ]
─────っ!!
[軽い制動をかけて直ぐ、槍の穂先よりも先に脚に衝撃が伝わる。
制動をかけたとは言え前進の推力が残っていたため、足元への衝撃はノトカーの身体をつんのめらせた]
[ザ、と槍の穂が走ったのは左の二の腕。
往なすを目的として接近の軌道を相手の左側へと寄せていたためだ]
っ 、 せいっ!!
[左腕から紅を散らしながら、倒れゆく身体を強引に反転させる。
仰向けの状態へと移行する傍ら、ヤコブ側へと移り行く右腕を外へと開くように動かし鉤爪を走らせる。
狙いなどない一閃、追撃を減らす一助になれば良い程度のもの。
屋根へと背が落ちるまでの間に尾がくねりと動いた。
身体が屋根へと落ちると同時、波打つ刃と化した影が三本競り上がり、連撃の如くヤコブへと襲い掛かる。
打ち据えれば影の中に戻るが、刃には攻撃力も備わっているもの。
起き上がるまでの時間稼ぎにはなるか**]
[刹那の苦笑>>*44は見えていなかったし、見えていたとしてもその意を問う余裕はなかったろう。
犬ころ呼ばわりには色々とトラウマっぽいものもあり、故に、平静がどこかに跳びやすいのだ。
それでも、見た目の反応よりは落ち着いてはいた。
感情任せの動きで勝てる相手じゃない、というのはわかっている。
その理解が完全に理性を飛ばすことなく、策を巡らせる余裕もきっちり与えていて]
……いよっしゃ!
[短距離の瞬間移動を絡めた奇襲、それが朱を散らした様子に声が弾む。>>*45
そのままトンボを切って着地し、次の一手を、と。
思う目の前で、焔が消えた]
……!
[目の前でなされる変化はいつかも見たか。
低い唸りが大気を震わせる。
条件反射で一度は巻き付けた糸をほどき、機動を促す言葉を紡いで]
ちっ……Erstarren Sie!
[次いで紡ぐのは、硬化を促す言葉。
揺らめく糸を真横に振るう──と見せかけ、素早く腕を切り返す事で、跳びかかって来る虎の眉間へ向けて打ち下ろす。
打撃が通るかはわからないが、牽制になれば重畳、と思いつつ。
直後に虎の身体の下へと潜り込み左の拳を突き上げた。**]
/*
格闘武器の本分!と気付いたのでこれで何とか。
自分の好み分野なのになんで忘れてたのさやだー。
どう見てもパワー系ではないので喰らうバランスに悩むのだよな。
打たれ強くはないのよ。
今回は道化師みたいに”影”そのもの的な能力にはしてないからなー。
色々未完成なので喰らい過ぎると場合によっては人格死ぬw
でも能力不安定のままなら、いずれ淘汰される人格かもしれないなぁ。
[ 男が黒虎の姿を見せるのは、そう珍しい事ではない。街に入る時以外は、殆ど虎の姿で暮らしているから、むしろ、こちらしか知らない、という、アイリのような人間の方が多いかもしれなかった。
だが、逆に、普段獣形であるからこそ、戦いの最中にその姿に「戻る」というのは、男がそれを本気の戦いと位置づけた証拠でもあった ]
グルゥウッ!
[ とはいえ、それを、今、男自身も意識はしていない。手負いの身で獣化した瞬間から、思考よりも本能が勝ち、ただ目の前の獲物を狩ることしか考えてはいなかった。
眉間に打ち下ろされた打撃は、避け切れなかったが、衝撃に怯むどころか、怒りの唸りをあげて、その腕に喰らいつこうと牙を剥く ]
ガアッ!!
[ その牙を躱して、黒虎の身体の下に敢えて潜り込んだ男の拳が、腹を突上げ、傷ついた脇腹を更に痛めつける。一際大きく咆哮をあげ、のたうつように身を震わせた黒虎は、己の身体の下に在る敵手を押し潰さんと、全身の体重をかけ、その両肩を前肢で押さえつけながらのしかかった** ]
[相手の変化に関して深い所まで知っている訳じゃない。
ただ、在り様を開放するのが何かしらの『本気』に基づいているのはわかっている。
その辺りは多分、本能的な理解によるもの。
そこまで持って行った、という事、それに対して浮かんだ笑みは、対する黒虎の視界に入ったか、否か。
ある意味ではかなりヤバい状況にいる、という自覚はあるのに、それへの危機感よりも高揚の方が勝って、飴色に浮かぶのはどこか楽し気な熱の色]
っきしょ……。
おっさん変化した虎と至近で見つめ合うシュミとか、ねーぞ!
[倒された衝撃と、上からの圧に挟まれながら口をつくのはこんな悪態。
肩を抑え込む前肢の爪が遠慮なく喰い込んでくる痛みにぎ、と歯を食いしばる]
このっ、くらい、でっ……!
[泣き言言ってたまるか、と。
そちらに思考が向く辺り、負けず嫌いは筋金入り。
とはいえ、瞬間移動は使ったばかりで今すぐ跳んで逃げるという訳にもいかないから。
自然、意識は蒼の夜風の方へと向いた。**]
― スラム街・路地 ―
[どうやら銀髪の女性は少女があれこれ言う以前から、
こちらのことをちゃんと覚えていた模様。>>22
笑みをつくって挨拶を返す女性に、
少女も形だけの笑みを見せようとしたのだけれどうまくいかなかった]
家族が経営しているお店。
……そう、なんだ。あなたとあの店の人、あんまり似てなかった気がするけど。
[家族、と口にする少女の心中には、
家族という存在を持つ者への少なからぬ羨望があった。
顔には出さないように、とは思う。しかし結局笑ってやり過ごすことはできないまま]
今朝も着ていたよ、店の裏手の厨房で。
[ただ事実だけを告げる。感情を隠す裏返しの素っ気ない態度で]
[―――そこを、壊してしまいかねないと女性は言う。>>25
穏やかじゃないと眉が寄ったが、]
困らせたくない、は同感。
ここからもよく来てる客はいるし。
………でも、だからって、素直にはいどうぞって答えると思う?
あなたにとって不利そうな場所を離れることになるってわかってるのに。
[素直に首を縦に振ることはしない。
戦いは場を選ぶことから始まると少女は思う。
そして今自分達がいるこの路地は、少女にとっては“不利な場所ではない”。
なぜなら相手にとっての逃げ道が、開けた場所に比べて少ないから。
背負った円月輪の握りの部分に手をかける。
器用に指先で留め具を外すと防護ケースが外れて円型の刃が顕わになる]
[既に言葉以外のものを交わす準備は万端だとでも言いたげな、
凪いだような表情を浮かべて円月輪の切っ先を女性へと向ける]
………、心配ならしないでいいよ。
方法はあるから。
あなたが周りを壊さずに済む方法、 それは、
[直後、女性の目には少女の姿が消えたように見えただろう。
相手の知覚の外に出ることができる、その力の発動は一瞬で済む。
そうして持続する時間は長くないから、素早くことを済ませなければならない。
背負っていた武器を右手に持って、女性の右手側から背後に回る。
消えたように見えた少女が次に気配と姿を現すのは、女性の真後ろ。
言葉の続きは紡がれない。
ただ、月夜の下静かに光る刃を横一線に振り抜こうとする*]
― スラム街 ―
[こちらの攻撃をいなすように相手の鉤爪が動く>>*46。
しかし刃先が十分に逸れるより早く、相手の身体がつんのめった>>*47。
それは不可視の一撃が有効だった証]
届いたか……!
[確かな手応えと共に、相手の左の二の腕から紅が迸る。
倒れたならば更に追撃を加えるところだが、相手の身は強引な動きで反転する。
引き戻し更に突き入れようとした一撃は、こちらから見て左へ大きく逸らされた]
はっ、大人しく喰らっちゃあくれねぇか!
[重量を上げてその場に踏ん張りつつ、逸れた刃を戻してノトカーの正面へ突き付けようとする。
しかし、波打ち競り上がった三本の影がそれを阻んだ>>*48]
ちっ!
[相手側に向ける形になっていた右手は、回避が間に合わず幾条かの赤い線が走る。
刃としての確かな攻撃力を持つそれに、真正面から突っ込むという選択はさすがに出来ず。
大きく一歩跳んで後退すると、幅広槍で一本一本、叩き折り影の中へと戻していく。
それは相手へ立ち上がるだけの間を与えるか*]
― スラム街・結界外 ―
[結界の中で動き出す気配。
その一つひとつをはっきりと辿れるわけではないものの、それが大きな力を秘めたものなのは感じられる]
……やれ。
また、レディが気紛れを起こさねばよいのだが。
[『女神』は『世界』の生み出す新たな命──『新種』を慈しむ。
それは、『新種』という存在が巻き起こす多様な事象、そこから発生する『混沌』を良しとするが故、というのは、他に知る者もない事]
叶う限り、穏便に済ませたい所だが。
[それもまた流れ次第か、と。
そんな呟きを一つ、落として。
騎士はただ、静かに閉ざされた界の内を見守るのみ。**]
グルル...
[ 獲物を捕らえた虎は、睨み上げてくる飴色の視線の強さに、機嫌良く喉を鳴らした ]
...このまま、喰ってやろうか?
[ 至近に迫る虎の頭に、そんなシュミは無いと、顔を顰めるディークに向かって、本来なら獣の口からは発音できぬ筈の人の聲で、揶揄うように囁き、ぐい、と押さえつける前肢に力を込める。
より深く鋭い爪を食い込ませるのは、甚振るつもりではなく、それだけ相手の動きを警戒しているからだ。
力を抜けば、いつ擦り抜けられるか油断ならない。そんな予感がある......その予感を裏付けるかのように、痛みに負ける事を拒む意地っ張りの声が耳に届いて ]
くくっ...
[ 黒虎は金の瞳を愉しげに細め ]
ガアッ!!
[ 次の瞬間、牙を剥き出して前肢の下のディークの右肩に喰らいつこうとする。牙立てるために前肢の爪が肩から外れ、ほんの刹那の隙を生むのは承知の上だ* ]
……っん、のっ……!
[ほんの僅かな隙。
けれど、それがあれば十分だった。
動かす猶予を得た右腕を横へと動かし、刃と転じた夜風を引き出す。
直後、鋭い牙が右肩を捕らえ、痛みが走った]
……この、くらい、で……。
[抉られる感触は深い。
先に斬られた事もあり、右肩へのダメージが相当量になっているのは伺えるが]
とま、れるか、ってんだよ……!
…………Tanzen Sie einen Faden!
[振り絞るような声で紡ぐのは、糸を乱舞させるための言葉。
刃と化した糸に、不規則に舞う事で相手を刻めと命じるもの。
蒼色がしゅるりとしなり、黒虎の背の上で不規則に舞い踊った。*]
ガウゥッ!!
[ ディークの右肩に虎の牙が食い込んだ刹那、半ば予想の通りに、振り絞られた声と放たれる蒼の糸 ]
グアッ!
[ 肩の肉を食い千切る勢いで、埋められた牙は、獣の背で乱舞する糸が、その黒と銀の毛皮を裂き、更にその下の肉を切り裂いて幾筋もの朱の線を描くと同時に、引き抜かれる ]
グォオオオッ!!
[ 糸の動きを避ける、というよりは、その糸に挑みかかるかのように、吼えて、黒い虎は宙へと身を躍らせる ]
ガウッ!
[ その瞬間、不規則に舞う蒼を払おうとした右前肢に、ひゅっと巻き付くように動いた糸に、肘の辺りから先がすっぱりと斬り落とされ ]
グアアアッ!!
[ 虎の咆哮が空気を震わせ、その身体全体が、ごう、と熱気を噴き上げて、激しい炎を燃え上がらせた。
黒と銀の獣の姿は、烈火の輝きに、完全に飲まれ、轟々と燃え立つ炎の塊が、ディーク目がけて跳ね上がり、中空から一直線に降ってくる* ]
/*
思い切り、腕、落ちてますけどね。後で拾うからね。うん、たぶん。
[ 切断苦手だったのでは? ]
[ たぶん、一昨日むげにん観たせい...(目逸らし ]
──でも、そうじゃなくちゃ面白くない。
[に、と口端を持ち上げて、紅の零れる左二の腕の傷を撫でる。
影が貼り付き、一時的な止血を為した]
[ヤコブへと向けた影刃が全て叩き折られる頃、ノトカーは彼に向けて大きく跳躍する。
足場を使わずとも他者の3倍以上の距離は跳べる。
一足飛びのそれは奇襲となり得るのかどうか]
よっ、
[着地の軌道はヤコブの目の前。
右腕を引き、鉤爪を突き出すための予備動作をするが、両足が屋根を踏む前に尾がくねりと動いた]
ほっ、
[ノトカーの動きにヤコブはどう動いたか。
自身は彼の眼前では鉤爪は動かさず、着地前の空中に固定させた影を踏み切ってヤコブの頭上を飛び越える心算だ*]
/*
ちなみに、炎=激情なので、攻撃喰らって感情が昂ると炎が出る感じなのです。冷静な間は出ない。
そして炎を纏ってしまうと、かなり消耗するので、あとでとってもお腹が空きます。
……Tanze einen Faden und wecke die Menge von Beschützern auf!
[言霊紡いだ後、振り上げた左腕をくるりと回し、右へと切り返す。
迎え撃つような舞が織りなすのは、護りの綾。
念を通した糸を素早く、広範囲に展開させる事で、一時的に防壁を張るという独自技。
瞬間移動という、回避に特化した力はあるが、とっさの連続使用には向かない。
そのタイムラグを埋めるために考え付いたのがこれだった。
とはいえ、突進の勢いと炎の勢い、その双方を抑えきるには弱い。
だから主に狙うは焔の勢いを少しでも抑える事と、糸が絡む事で隙を作る事]
どーせ、避けたって、喰いついてくるんだろーからな!
[それはわかっているから、専心するのは迎え撃つ事。*]
/*
まあ、うん。
師匠なら、風のフィールド展開して弾ける所だけど、いかんせん俺には属性技能がない!
ので、防御技って考えたらこーなった。
― スラム街 ―
[こちらが仕掛けた一手に、相手は何かしら思うところがあったようだ>>*65。
こちらから種明かしする気はないから無言を返して]
――減らず口を、
[対峙の最中聞こえる声は相変わらず愉しげなもの>>*66。
影刃を捌き切ったなら、今度こそ余裕ぶった相手へ攻撃を届かせんと意気込んだが]
ぬおっ!?
[意識を刃へ向けている間に、大きく跳躍したのであろう相手は、次の攻撃動作へ移りかけたこちらの眼前へ着地の軌道を取る。
槍は懐深く入られた場合に弱い、故に予備動作を見た瞬間、左手を手前に持ち上げるようにして柄を引き寄せ、防御の姿勢に入ろうとする。
しかし、彼の両脚は屋根に接することなく、空中――影を踏み切って再び跳んだ>>*67]
んなろっ!!
[フェイントに引っ掛かった悔しさと、頭上を越えられる屈辱に思わず声を上げる。
だが無論、黙って見過ごすつもりはない。
身を低くして屋根を蹴りつつ、固めた空気を自身の背中にぶつけることで更に加速して、相手の足元から素早く抜け出す。
左手が屋根についた瞬間重量を空気抵抗に負けぬ程度にまで軽くして、手を突き放す勢いで身を反転させる。
相手の想定よりも素早く身をこなせたのなら、一瞬なりとも背後を取れる位置関係となる、はずで]
そこだぁっ!!
[狙うのは相手の足首、どちらかより低い方があるならそちら側。
尻を着いた状態から左手と両脚の力で跳ね上がりつつ、右手に握った槍を右下から上方へ、半円状に大きく薙ぐ軌道で振るう。
速度と高さを出すための片腕での一撃は、必然的に軽くもなるが、相手に届かせるは叶ったか*]
─ スラム街・路地 ─
……そう。
なら、仕方ないわね。
[その答えに、微かな嘆息を落としたのは、ほんの刹那。
月を模ったような金属の輪をこちらに向ける彼女が紡ぐ声。
それを聞きながら女が取った行動は、実に単純なものだった*]
[ 炎は、虎の激情そのものを顕して、狙い定めた相手に一直線に奔る。
その進路を塞ぐように、蒼の糸が編まれ、防御の網を造り出すが、その様も、虎の目には留まってすらいなかった。
炎の中、ほとんど形を喪った虎のそこだけはくっきりと浮かんだ金色の瞳が見据えるのは、ただ、幾度もの交差の中で、一度も諦めず怯む事も無い若き狼の姿 ]
ディークッ!!
[ 蒼の網に受け止められ、僅かに動きを止めた炎から、朗々と呼ぶ声。それは、どこか愉しげに、まるで遊びに誘うかのような響きを帯びて ]
行くぞっ!!
[ 蒼の網は炎を散らし、その内に在る黒い虎の姿を浮かび上がらせるが、全ての火を消すには至らず、その網を押し切って、炎の虎は再び身を躍らせる ]
ガアッ!!
[ 咆哮、そして、牙にまで焔を纏う虎が、迎え撃たんとする飴色の視界に飛び込み、蒼い糸を操る左腕を狙って喰いつこうとする* ]
/*
後半よりも前半が読み取れない残念脳である(
ぶっちゃけまだまだ続きあったのをあまり相手の動き見ないで進めても、と思ったんで切ったのよな。
無視しても良いと言われても、書かれてしまうとそれに添った形にしたくなるのが俺の性!
[眼前、少女の姿が目の前から消え失せる。
似た様なことを彼女と遭遇する前にディークに見せられていたからか、動揺は少なく済んだ。
戦意の無かった彼はこの場から離れただけだったが、>>29少女の言葉からしてそれは無い。
ならば、と女が取った行動は、ただ前に跳ぶこと]
───…ふっ!
[たん、と。
乾いた音を一つ立てた助走も無いままのその跳躍は、それでも>>*55背後に現れたはずの少女の一閃から容易に逃れることが出来るだけの速さと距離を容易に稼いだ。
地に着いた足で更に上へと跳び上がると、尻尾が弧を描いて方向を変え、近場の屋根に飛び乗って]
勘違いしているようだから言っておくけれど。
私にとっては、ここの方が戦いやすいのよ?
[今見せた通り、素の跳躍だけこの程度の高さの屋根に飛び乗るなど容易。
わざわざ狭い路地に留まって戦うつもりなど毛頭ない。
むしろ足場になる屋根が連なっているこの場には利しか無いのだと、苦笑しながら首を傾げた後。
まだ人のままだった両腕を獣のそれへと変化させながら、少女へ向かい跳びかかった*]
[張り巡らせた護りの綾に、焔纏った黒が突っ込む。
撓む感触に眉を寄せたのは一瞬。
焔の内から響く、名を呼ぶ声にく、と小さな笑い声が漏れた]
……たいっがい……。
[護りの綾が食い破られる、黒が視界に飛び込んでくる]
元気いいよなあ、タイガのおっさん!
[軽口と共には、と一つ息を吐き。
牙の狙う左腕を下げ、後ろに飛びずさって膝を突いた。
牙の一閃はかわせたものの、纏いつく熱波は少なからぬ衝撃をこちらに伝えてくる。]
ったぁく……四つ足相手に二足じゃやってらんねぇ……って、なぁ!
[このままじゃ、機動力で分が悪い。
ならどうするか、なんて答えは単純明快]
っせい!
[左手首に糸を巻き付け、掛け声とともに地を蹴る。
空中でくるり、一回転した直後にその身は黒耀石色に包まれた]
滅多にやらねぇ大盤振る舞い、ありがたくうけとれよなっ!
[諸事情あって、完全獣化は負担が大きい。
故に、滅多にやらない奥の手なのだが、出し惜しんでる場合じゃない。
そんな思いと共に、お返しとばかりに仕掛けるのは降下からの爪の一撃。*]
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