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次の日の朝、薔薇園芸家 ローゼンハイム が無残な姿で発見された。
戦火の犠牲は確実に広まる。
それでもなお、戦いは終わらない。
求めるものを手にするまで、人は争い続ける。
己を犠牲にしようとも。
愛する者を失うとしても。
現在の生存者は、語り手 、【1】士官候補生 リーゼロッテ、【3】rāst-dorūsh ソマリ、【3】宮廷画家 ローレル、吟遊詩人 ディルドレ、【1】ゾネス総督 アイリ、【2】監査局長 シュナウザー、第二王子 ウェルシュ、第一王子 フェリクス、【3】白狼騎士団 ドロシー、【2】尚書官長補佐 リヒャルト、【1】参謀 アレクシス、【2】外務長官 フィオンの13名。
【3】白狼騎士団 ドロシーは、【2】外務長官 フィオン を投票先に選びました。
投票を委任します。
第一王子 フェリクスは、吟遊詩人 ディルドレ に投票を委任しました。
玉座は主を失ったまま、日は過ぎていく。
人々の心に暗雲が垂れ込め、疑心が生まれ、酒場から歌声が消えた。
幸せな日々の終わりが来ると、誰もが不安になった。
調査の刻限は迫る。
双方から出る結果は、嘘か真か。
この国の誰もが願う通り、二つの明星は一つとなり、暁の天で輝けるだろうか。
あるいは分かたれたまま、光を失い地に堕ちてしまうのか。
吟遊詩人は唄う
星に集いし者たちの運命を
命の火が燃え尽きる、最期の時を…──。
投票を委任します。
第一王子 フェリクスは、【2】外務長官 フィオン に投票を委任しました。
第一王子 フェリクスは、【2】外務長官 フィオン を投票先に選びました。
/*
すまない、な……( ノノ)
なんだろう、襲われればいいのか。庇われればいいのか(?
にしても第三陣営の生命力の高さには噴くw
第二王子 ウェルシュは、【2】外務長官 フィオン を投票先に選びました。
吟遊詩人 ディルドレは、【1】参謀 アレクシス を能力(襲う)の対象に選びました。
語り手 は、【2】外務長官 フィオン を投票先に選びました。
【3】宮廷画家 ローレルは、【2】外務長官 フィオン を投票先に選びました。
【2】監査局長 シュナウザーは、【2】外務長官 フィオン を投票先に選びました。
【1】士官候補生 リーゼロッテは、【2】外務長官 フィオン を投票先に選びました。
/*
サポセン様サポセン様…
私の吊り先ってどうしておけばいいでしょうか?
どちらにしろ変わらないとは思いますけど少し気になります
【2】尚書官長補佐 リヒャルトは、【2】外務長官 フィオン を投票先に選びました。
【1】ゾネス総督 アイリは、【2】外務長官 フィオン を投票先に選びました。
/*
なにが辛いって!
1.アイリとリヒャルトが一緒に落ちること、すごいドラマチックだと思う反面、かなしいね、かなしいね、ってなってる。
2.第三陣営めっちゃ生きてる
3.第一陣営の生き残りあたしだけじゃん(うぁぁ
4.しかも相手がシュナウザーさまってほんとう無理ゲーじゃないですか(RP的に)!リーゼロッテ完全モブすぎる。どうしたらいいの()
/*
これは勝ち想定で〆どころ考えとかなきゃだなあ…
割と負ける気で(日ごろのラ神運的に)いた((
くるしい(おい)
投票を委任します。
【2】外務長官 フィオンは、語り手 に投票を委任しました。
【1】参謀 アレクシスは、【2】外務長官 フィオン を投票先に選びました。
― 回想/王宮・第二王子私室 ―
[王の間を辞して後、ウェルシュの姿は私室にある。
そこには監査局長の姿、それに加えて幾人か。
いわば分かりやすく、「文書を支持する」であろう人々の姿があった。
第二王子の私室の扉の外には、声が届かぬ距離を保って近衛兵が配されてある。また同時に、部屋の窓にはカーテンが引かれていた。
いずれも王の薨去後に敷かれた警備体制である。
この厳重さが、自然と王宮の現状を物語っている様子だった。
言葉の初めに、ヘルムートの称賛>>1:262を無言で受ける。
続いて例を示すものがあっても、ウェルシュは笑顔を見せることなくそれらを受けた。
やがて上がる顔を見れば、言葉に続きのあることは容易に知れる。
それもまた、ウェルシュは表情を動かさぬままに聞いた。]
…。もしも遺言が偽造であり、父上が真に兄上を後継者として指名されたなら。
そうであれば、私は喜んで兄上を王とし奉り、その下にお仕えしよう。
[それは明確に紡がれる宣。]
ヘルムート、逆に問おう。
貴方はそれを私に確かめて、どうするつもりか?
[音も表情も穏やかなまま。
ただ笑みの気配も薄いままに、静かに問いを返した。*]
── 回想 ──
ん?まぁ魅力ゆーか、なんて言うん?
強いて言うならそのスペックに浪漫を感じる言うん?
[男の呑気な言葉をも、本気に受け取る相手は
馬鹿がつくほど真面目、というべきか。]
えー、土下座あかんかった?
俺、矜持とかあれへんもん。使えるもんは何でも使ぉてくで。
でも、んー………そうか、指一本いう言い方があかんかってんか。
なるほどな。今度はもっとうまい言うてみます。
[なんて、彼の真面目さが面白くてつい反応をからかってみようなどと。]
ええ、もちろん僕も同じ考えです。
このように無益で無意味な騒ぎは早急に、
なるべく後腐れのない形で治めるべきと思っています。
[>>1:278我々は最終的に望む体制こそ違えど、
その一点において考えは一致していると言っても良い。]
我々の本当の敵は、我が国を付け狙う諸外国に他なりません。
故に、ぜひとも手を取り合って頑張りましょう。
[どす黒い空気が流れる中、柔和な笑みを浮かべると、
ようやくティーカップに口をつける。]
――さて、本題に戻りましょうか。
貴殿の仰る通り、国璽が盗まれた可能性も考慮して。
まず調べるべきは文書に偽造の痕跡が残っているか否か。
書式、筆跡、印影、書の折り目の付け方に至るまで。
目を凝らして不審な点を洗い出すとしましょう。
次に、国璽が盗まれた形跡があるか否か。
厳重に官吏されている国璽を盗むなど容易いことではありません。
何か証拠が残っている可能性は十分に考えられます。
この辺りを念頭に置いて調査したいのですが……。
[「他に何か調査の案はありますか?」と問うてみよう。]*
/*
ラ神があらぶったのより余裕で笑ったし
下手したらここ一か月で一番笑ったかもしれない…
笑かす意図はなかったと思うけどリーゼロッテはありがとうとても元気が出た…
─ 混乱の渦中で ─
[ それはいつのことだったかしら
それから暫く混乱が続き、あたしは毎日
その鎮圧に街中を奔走していたわ。
結局真実も事実も聞くことができぬまま
だけど民の中で流れる「王暗殺の噂」は
どこまでが真実かはともかくとして
真らしい話へと噂話は、昇華されていたの
中には軍部が……ということで
此方に刃向かう輩も増えたわ……
だから、警護は必ず2人以上で。
あたしも、屈強な雇われ兵士を2人従えて、
街中の警備に当たっていた。 ]
警備中だけど、ごめんなさい。
ひとつ行きたい所があるの
[ そう2人に告げたなら、
向かった先は高台の教会へ。 ]
─ 高台の教会 ─
[ 白い十字架の並ぶ墓地。
石に刻まれた大切な人の名を指先で触れ
唇だけで祖父の名を呼ぶ
通りの花屋で買った白い花。
うつくしい白百合が墓石を彩って。
それは、その日じゃなかったかもしれない
だけどどこかから聞こえてきた気がしたの
どこか物悲しい旋律を奏でるリュートの音
>>1:288
その日、彼女はそこに居たのかしら
それとも風に乗ってどこかから
音が漂ってきたのかしら。
ふ と顔を上げ
もし今日もそこに彼女が居たのなら
小さく会釈でも、したかもしれないけれど。*]
/*
こんばんは、ちょっと失礼します。
文書の真偽については私もリヒャルトさん(確認済み)も一切確定させていないので、キリングに至る材料に利用したいならしちゃっても大丈夫ですよ。
あと、もし誰も他に手を挙げないようならキリングやりますよー。
ただその場合、アレクシスが暗殺犯であることを突き止めちゃうと思うので、それで大丈夫なら……ですが。
― 回想:弟が生まれたばかりの話 ―
[そろそろ物心が付いてくる4歳の頃、弟が産声を上げ生まれてきた。
生まれる前、徐々にお腹が大きくなっていく様子に兄弟が生まれる事が純粋に楽しみで仕方無かったのはよく覚えてる。
やがて生まれた弟、生まれてすぐ会えるものだと思っていたのに、泣き声が小さく弱々しくすぐに面会はさせてもらえなかった。]
どうして、あかちゃんにあえないの?
[まだまだ幼かった自分には、弟の状況や大人の事情が分からず、小さな手を握る大きな父の手を握り不安そうに見上げていた。]
[弟に面会出来たのは数日経ってからの話だ。
産褥が残る母とも中々会えない寂しさを抱きながらも、母と胸に抱かれている小さな小さな弟を見る事が出来たなら、寂しさなんて裸足で逃げ出し、二人に駆け寄り腕の中で眠る弟を覗き込んだ。]
あかちゃんだ……おとうと?いもうと?
『赤ちゃんは弟よフェリクス。
もうお兄さんになったのだから、しっかり守ってあげなさい。』
うん! ぼくおにいさんだからがんばる!
[この時から「弟を守らねば」という」意識が生まれ、まったく邪気の無い笑顔を母に向け。
その様子を見た両親は真に嬉しそうな笑顔を向け、父の大きなては力強く此方の頭を撫でてくれたのが何よりも嬉しいものだ。
その頃は大人の意向など知らず、純粋な喜びを感じていた幸せな一時である*]
/*シュナウザーくんめっちゃ可愛い……。
ありがとう。
この極悪人の真っ赤な手を、どうか白日の下に晒したってください。
でも消極的みたいなので、ひとまずはメモでじっと正座して待ってよう。
/*
笑い過ぎて何をするつもりだったのか全部飛んじゃったから整理しよう…
・筆の新しいのゲット!
・絵を描くの止めた描写
(筆を折った(絵描きを辞めた)と掛ける)
・密偵やってる隣国の人との回想
/*こんばんは。
私も文書の真贋は流れを見て…と思っておりましたが、ご進言ありがとうございます。
キリングの申し出もめっちゃありがとうございます。レグザ嬉しい。消極的挙手と受け取り、とりあえずメモの方でも引き続き申し出を待ってみます。改めてお願いする場合はこちらからお伝えに伺います。暗殺犯であることを暴かれる分には全く構いません。むしろ話が進んだ方が皆さん動きやすいとは思いますのでそれはそれで本望です。
[見合いを勧める男に少し前の意地悪さ>>0:344が
ない所を見ると悪気はなかったのであろう。
これが悪意なき悪、というものか。]
えー、どないかなあ。
[年齢も年齢、男にも縁談の一つや二つ持ちかけられたこともある。その度にばっさりと丁重にお断りをしていたので、軍部の一部からは男が同性愛者なのかと噂されるほどであった。
ただ、男にとって満足のいく条件でなかっただけで
高望みと言われればそれまでなのだけれど。]
俺はリーくんが羨ましゅうてしゃあないよ。
俺にあれへんもん、みんな持ってるもん。
血筋やろ、家やろ、金に、信頼に、あと家族?
[羨ましいという言葉の半分は真であり半分は偽であった。
男は家族など野心のためには足枷にしかならない、と
そう考えていたから。]
……そう仰られると思っていました。
[>>1殿下の答えは僕が予想していた通り。
どこまでも誠実で純粋で、清濁併せ呑む事を知らない。
彼がそんな御方だからこそ僕は貴方にお仕えしていて。
だからこそ、僕は。]
[調査の結果の日にちが迫る。ここにきてアイリは色々な噂を聞いた。
王は暗殺されたと言う噂が流れていること>>1:148>>1:213
その暗殺にはフェリクス王子に支持する者が多い軍部とも
結果から見てウォルシュ王子側を担ぎ上げたい刺客とも街の噂は混沌としていた。
どこから漏れたのか文書の偽造の話>>1:215もすっかり街に流れている始末。キナ臭い陰謀の気配をアイリ自身も感じるようになっていた。]
/*
で、フィオンさんへの返しが出来てるので投稿したいのだけど、みんなまだ*記号がつかないので待ってる。でも、てきとうに落としていい?もう
── 昔の話 ──
[男の参謀就任、数日後に起きた南の地区で起きた悲惨な事件。
この話にはおまけがあった。]
[男の前に参謀であった者──すなわち、元参謀総長は
この数日前に事故にて命を落としている。
国境付近にて参謀率いる小隊が山賊の強襲を受けたのだ。
侵攻のためではなく、諸国への外交の付き添いとして
同行していた参謀は警戒を怠っていたのだと推測される。
それは奇しくもアレクシス・レグザの出身地
南の地区の国境であった。]
[それから間もなく就任、その後の事件。
南の地区で山賊の暴動を鎮圧しようとして
報復を受けた、そのような形で報告は伝わっていようが
実際、暴動など起きてはいなかった。
たまごが先か、にわとりが先かという、事の真相は既に闇の中。
「常に歴史は勝者が作るのだ」と。
数年後ぽろりと誰かにもらしたかもしれない。]
もしも臣の問に対して道理に悖るような答えをされていたら、
我らの中には殿下に失望する者もいたかもしれません。
[――しかし、そうはならなかった。
兄を敬愛すること変わらず、道義と仁徳を重んじるその姿に、
ここにいる誰もが殿下への忠誠を再確認したに違いない。]
殿下の御心を試すような真似をした事、お許し下さい。
……その代わり、という訳ではありませんが。
我が知略の全てを以て、今まで以上に殿下をお支えすることを約束致します。
― 回想・外務長官執務室 ―
[褒められてしまった。>>1:289
知的で物静かな、含みのなさそうな素直な言葉。
いい人なんだろうな、きっと。
しかし、世間話で逃がしてくれる人ではなかった。超エリートの鋭角から抉る質問が向けられる>>1:292]
あの場での失言、誠に申し訳ありませんでした。
[まずは素直に詫びを入れ、深々と頭を下げてから顔を上げる。
そう。わたしはラメール王国軍に所属し、王家に忠誠を誓う軍人。
10年前、この国に来てからわたしはずっと、その役を演じている。
疚しい考えなんてどこにもない。
わたしは、志を真っ直ぐ持った軍人の仮面を被ったまま、その思考をなぞるようにして伝える]
わたしはフェリクス殿下が、王位継承者に選ばれるものだと思っておりました。
なので、にわかに文書の内容が信じられなかったのです。
文書が偽物かもしれない、と思ってしまったのは、恐れながらフェリクス殿下が選ばれて欲しかった、と暗に願っていたからかもしれません。
[わたしは一度言葉を区切り、心痛を負ったような顔をして続ける]
……フェリクス殿下のお人柄や才覚は、軍に居れば誰もが知れるところ。
一方、ウェルシュ殿下については、先程フィオン様から伺うまで、ほどんど知らなかったのですから。
[実際にフェリクス王子が選ばれると思っていたから、嘘は言っていないはずだ。
それに、文書の真偽を問う部分はともかく、考えのほとんどはアイリ総督に沿っているだろう]
信じられなくて、思わずあのような事をつい口走ってしまいました。
……その結果、同調する者が次々と現れて、あのような騒ぎに発展した次第です。
[申し訳ありませんでした、とわたしはもう一度頭を下げた。*]
── ──
[男にとって、家族など足枷でしかなかった。
卑しい生まれの男の親も弟たちも
この男にとっては疎ましい存在でしかなかった。]
……まだ、生きとってんなあ。
[末の弟が顔を真っ赤に濡らして必死に空に手を伸ばす。
兄の元へ。]
楽にしたるからな。
[這いつくばる
口元は不気味なほど端正な笑顔。
冷たい黒檀のような瞳、その瞳に映ったのは
受け入れがたい絶望のまま 輝きを失った弟の瞳の色。
これは、高揚。
傲慢と、冷酷な悪の性質*]
─ 高台の教会 ─
[街の人々から笑顔が消えて、それから数日。
海の見える高台でひとり、リュートを奏でる日々が続いた。]
こんにちは、お嬢さん。
私はディルドレ、旅の吟遊詩人のはしくれさ。
ひょっとして、デズモンド卿の縁者かい?
[>>7 小さな会釈に会釈を返すと、墓碑の前まで歩み寄り、問いかけた。]
たいした縁があったわけじゃないんだが。
皺ひとつない軍服を着て、真直ぐな瞳を向けるところがそっくりだ。
[返される答えに、遠い記憶の面影を懐かしむような笑顔を浮かべ。在りし日の御仁の話を請われれば、思い出話を語ってみせた。**]
― 第一王子私室 ―
[調査が進み、報告書が上がってる枚数が増えてくる。
故に夜遅くまで起きている事もあり、些か疲れが溜まっており微かに倦怠感を覚えるが。
だからと言って休む訳にいかず、身支度を整える。
起きる直前で見た夢、それは生まれたばかりの頃の弟の事>>8>>9。]
――――……。
[見た記憶を追い出す様に頭を軽く何度か振り、思い出すまいと振舞うように、軍服を正し早々に自室を出て歩みを進める。
まず向かう所は決まっているが、その前に誰かに会う事はあるのだろうか?**]
― 間話・家宅にて ―
[ 王宮で世継ぎの話が出、
それから暫らく日が過ぎた頃。
宮廷画家は久々に帰宅していた。
王宮と家宅を行き来するのが
ややもすると億劫になりかけていたので
養父からの呼び出しは寧ろ好都合。
使いの者に生返事をして
帰省したところだった。
……それが。 ]
( まさか説教で出迎えられるなんて )
[ 如何にローレルと云えど予想がつかない。
…否、想像は出来たのだ。
何せラメールの国における一大事。
養父とて人間だ。不安に苛まれぬ道理もない。
……ローレルと違って。
一か月前の王子が城を抜け出した件から
絵における技術の足りない部分、
それから生活態度におけるまで
みっちりと複数時間に及ぶ説教を受け。
漸く解放されたのは2(5x1)時間後のこと。 ]
フェリクス殿下は元より、
ウェルシュ殿下にもお会いしていませんから、
今どうして居られるのかはわかりませんが、
お会いすることがあれば心配されていたと伝えましょう。
…ああ、それと。
[ 漸く気が済んだのだか
言葉少なになってきた養父に向け
画家はやって来た目的を告げた。* ]
今日は此処へ筆を一本頂きに来たのですよ。
……まだ、筆を折るわけには行きませんから、ね。
── 城内 ──
[声のする方を見、その姿を確かめる]
ほんまやなあ、なんや新鮮やわ。
まあこういう時くらいはしゃかりきに仕事させてもらいますわ。
[にっこ、と笑いかけて。
脳裏の端には毒薬が過る。]
簡単に描ける方?
[
んー…、どっちなんかなあ。
どっちも頑固やからねえ。
[二人の王子の譲らぬ様を見ていたら
正直どちらもどちらという印象で。
仲睦まじい兄弟であることよ、などと。]
画伯は案外…二人よりも描きやすいもんがいてるん違う?
[探りには探りを。
もっとも風の便りはまだない。確たる証拠もなければ
これはブラフのようなもの。]
/*
少し早いのですが、アイリさんのご要望が他になければ、キリング役に立候補したいと思います
いかがでしょうか?
― 回想/王宮・第二王子私室 ―
………、
[ふ、と。シュナウザーの応え>>16に、初めて頬に笑みの気配が上った。彼と共に過ごした日、二人だけの時に見せた笑みからは随分と影含んだものだったけど。]
いいや。私の方こそすまなかった。
貴方たちのラメールへの忠誠を、私は知っているつもりだ。
そしてまた、その優秀さも。
兄上には、王としての資質が充分におありになる。
ひょっとしたら、……いや。間違いなく、私以上にも。
だから兄上が王と成られれば、立派にこの国を導かれるだろう。
私は今でも、あの方を尊敬しているよ。
……けど。
はい。デズモンドはあたしの祖父です。
リーゼロッテ・チェンバレンと申します。
[ 悪い人では無さそう──と第一印象を抱いたのは
ここ数日の、街中での混乱や騒動、
王宮での張り詰めた空気、を嫌ほど味わった故
ほんのすこしだけ、こちらの表情も和らぐ。
吟遊詩人が祖父の在りし日のことを語るなら
目を細めて、それを聞こうと。 ]
祖父のことが聞けて、嬉しいです。
軍にいる間のことは、あまり知らなくて。
祖父は……間違いを嫌う人だった。
まっすぐな、ひとだった。
あたしも、それで子供の時何度も叱られたの
[ ちいさな嘘も、見過ごさない彼を。
嗚呼、そうよ。今でも、尊敬してる。 ]
……だから。
あたしも、そういう生き方をしたい。
[ それでも心が揺らぐのは。
真実を追って得られた真実が
破滅をもたらすものだったら?って
あの日の絵描きとの会話が蘇る
そういう真実を目の当たりにした時
ねえ、お祖父様だったら………… ]
……あなたは。
真実は常に、信じるべき道標になると
そう、思える人かしら。
それとも時には。
真実を隠して生きることも正しいと。
そう、自分に課せられる性質かしら。
[ どうしてだか、
祖父のことを懐かしむ彼女に聞けば
何かが得られるような、そんな気もして**]
―兵舎 士官室―
[現在アイリ率いる騎士団は、王宮より少し離れた兵舎に正式な発表があるまで滞在することとなっている。
街の警備はもっぱら王国軍がその任にあたっているため特に仕事など無いわけだが、有事において要塞に帰還させるわけにも行かず、時間を持て余した騎士達は少し気が立っているようだ。
しかし今日はリヒャルトの元へと行くと要塞を出てくる前から約束をしていた日。
あの発表後、立場もあって会いに行くのも憚れたが、話しを聞きたい自分も約束を守りたい自分もいる。ドロシーを呼び、部下への伝達を頼んだ。]
発表の前に私はラバルの家へと行かねばならん・・・
正直、立場として複雑な気持ちではあるが・・・
発表後では益々会い辛くなるのでな・・・。
騎士達にももう少しだけ我慢するよう伝えておいてくれ。
少数ずつならばお前も含めて休憩をとって街等行っても構わん
だが発表の際は必ず待機するように伝えておいてくれ。
[それだけ伝えるとアイリは支度をし、兵舎を出て行く。
護衛についてくるのならば途中までは許しただろう。
しかしこれから向かうのは夫となるラバルの屋敷、そこからはもう必要はない。*]
けれどラメールは、王の統治する国だ。
王が権を握り、統治して国の行く末を導く国だ。
だからこそ、明確な王の命は実行されねばならぬ。
王の命を蔑ろにすることは権を蔑ろにすること、それは即ち国の乱れを導くもの。
だからこそ文書が真であり父上の御心が私の上にあったなら、私は兄に譲らず、この国の王と成ろう。
私には、国と国の民とを守る義務がある。
その義務を果たすため、…貴方たちの力添えを嬉しく思う。
[彼の、彼らの心のうち全てを知るわけではない。言いたくないこと、言えないこと。そんなこともあるだろう。
けれど一つだけ、彼らは間違いなく国を思うものと…──少なくとも、今ここに言葉交わす年若き監査局長がそうあることを、ウェルシュは信じていた。忠誠には信義を。威ではなく和を。それがウェルシュの選ぶ道だから。]
/*了解しました。
自由行動できるようにしてますのでお好きにどんどん動いていただいて大丈夫ですよー。たぶん・・・私が死ぬとき嫌というほど付き合わされると思うので・・・・・・
── 楽しいお茶会 ──
[柔和な笑みを湛えた唇が、陶器に口を寄せるのを見て>>4満足そうに微笑むと]
それが聞けて安心やわあ。
せやね、偽造の痕跡、それから…国璽が盗まれた形跡…、この辺は尚書官長殿も交えて話聞かんならんね。
[そんな形で話合はまとまったであろう。調査は早急にしたいが、尚書官に問答無用という訳にもいかぬ、と後日に持ち越されたのであった*]
[音にしたことは本当、全て心からの言葉だ。
第二王子でありながら、王位継承候補とすると言われた日から、それだけの覚悟はずっと決めてきた。……けど。
兄君が王になった暁には、支えてくださいね。>>1:221
そうだね、と思う。
そんな風に思っていた。きっと兄上も。
……あんな顔>>1:118をさせたかったわけじゃ、ないのに。]
── 第一王子 私室前 ──
[ちょうど自室を出ようとしていた頃か。]
王子。これからお出かけですか?
もし、お時間ありましたら少しよろしいですか?
[そう告げて、相手の許可が得られれば部屋の前で話のもなんだし、と場所を移すことを提案しただろう*]
/*正直どう死んでもいいんだけど、死ぬ前にもう少しあちこちに情報を落とさなければこのままでは死んでも死に切れぬというものよ。
/*
もしお考えが変わって、他の方にお願いしたいとか、別の方法で最期を遂げたいとかありましたら、いつでも仰ってくださいね
そうしたら、忠実な部下として亡骸に縋って号泣しますよ
― 城内 ―
[ 視線>>24が合うならば
にっこりと微笑みを返そうか。
ちらりと過るのは
ある夜の出来事。
…証拠もなく、確信もない。
只、もしかしたら、と。 ]
暫らく顔を見なかったから
部下が優秀な人に変わったものと思っていたよ。
[ 何やら相手も思うことがあるとは
気付けないままではあるけれど。 ]
…そう、簡単に描ける方。
どちらとも――そう簡単ではなさそうだけど。
[ 相槌を打って、じっと見つめる。
玉座に置いて有用なのはどちら?
君にとって。と。見詰める。
所作から考えを汲み取ろうとするように。 ]
[ やがて。
返るのは明確な答えではなく
探り返すような一言。
噫、食えない人だなあと思う。
ただ、それでも。
…きっとまだ"確信"に至ってはいない。 ]
……ボクはね、
その時描ける人を描くだけだよ。
きみと違って
大事なのはボクに
ボクが王様に求めるのはそれだけだねえ。
[ 二人の王子より"描きやすい"者が居るなら
自分はその相手を取ることも厭わないと
今現在は裏で手を引く者は無しと仄めかす。 ]
…きみはどうだい、
二人の王子のどちらも簡単に描けないとしたら?
[ 聞き返す言葉にどんな返答があるか、
事と次第によっては考えるべきことも増えるかと
ちらりと彼我を遮る硝子の奥を見遣った。* ]
── 調査開始より数日経ち ──
[監査局と参謀本部と。
調査を進めれどいまだ確固たる情報が出ぬ、と。
難航の色に、現場は張り詰めた空気に包まれていた。]
[監査局長がどうであったかは言及しないが
参謀総長においては次なる謀略の策を巡らせていた。]
[正念場というのに雑念の混じる頭はどこかぼんやりと。
雑念の生ずるところは心当たりあれど、どうしたものかと
考えあぐねて。]
…きっと糖分不足なんやな…。
最近全然城下出てへんし……。
[それに、宮廷画家も姿を見せない(戸棚のお菓子が底を尽きた)。
男にとってどこまでが本気なのか。よろよろ、覚束ない足取りで廊下を行き過ぎたと思えば、俊敏な身のこなしで門からではなく、宮廷の壁を越えて城外へと繰り出した。]
[面白い冗談だ>>33、と笑い飛ばして]
あはは、ちゃうちゃう。
王が死ぬ間際に俺のやる気スイッチ押したってん。
[と、何とも際どい冗談で返す。]
確かに。
どっちも個性の塊やな。
[見つめるその淡いヘーゼル。
その瞳の色は以前>>0:194から同じであったし
いくら覗いてもその真意は見透かせない。]
器、ねえ。
……おもろいなあ、画伯。
[読めない瞳に感じるのは興味。
その存在に不穏さは感じこそすれ
国を脅かすには到底及ばぬであろう
そう考える慢心が男にはあった。]
簡単に描かれへんかったらなあ…。
簡単にしたらええん違う?
二人とも髪長いやろ?あれをバッツーンって
切ったったるねん。ほな少しは描きやすなるん違う?
[御することが難しければ御しやすいように策を弄すまで。細くなる黒い瞳からそのような意図が伝わったであろうか。]
まだちょっと忙しいねんけどな。
……、今度会うた時にでも
もらわれへんやろか。こないだの絵。
[あれからサボる機会はいくらでもあったのだが
何となく切り出しにくく先延ばしにしてしまっていた約束。
さて、今度会う時というのは訪れるのだろうか*]
/*やること。
・おじいさま像の復習
・<<【1】ゾネス総督 アイリ>>に会う
・リーくんに詰め寄る
・ドロシーちゃんいれば兵舎ゆく
・リーゼロッテちゃんに乞食る
これが果たせられれば王以外はそれなりにお会いしたことに…。
─ 吟遊詩人と真実と ─
[>>26 凛とした名乗りが耳に心地良い。
誰かの親になることはなかったけれど、子や孫であればさぞ誇らしかろうと御仁を羨む。]
生き方、か。
[>>27 どこか迷いを浮かべるような瞳に、少し考え込んだのち口を開く。]
人はえてして、信じたいものを信じるものさ。
それが真実であれ、虚構であれ。
惑わされたくなければ真実を追い求め、
心地よさに縋りたければ虚構に浸る。
その人にとって必要だからそうするんだろう。
[吟遊詩人は耳に心地よい虚構を紡ぐことを生業とする身。告げた言葉はどこか画家と似たような響きを含んでいたかもしれない。>>1:201]
― 一か月前、兄の私室で>>1:=12 ―
[兄と語らう、緩やかな時間が流れる。
忙しい中。と、恐縮の言葉を述べながら、ウェルシュはこのささやかな一時が好きだった。二人とも大人となり、交わされる会話の内容はどうしても国に絡むものが多くなる。
けれども、それで構わなかった。二人して、同じ大きなものを見つめているのだ。兄と力携え、共にある。そんな風に知れる、このささやかな時間がウェルシュは本当に好きだった───。]
内から崩れれば脆いものですからね。
……はい。
兄上が外を支えて下さるなら、私は内を固めましょう。
といっても、私など父上の腕どころか指先にも足りませんけど。
ああ、でも兄上聞いてください。
この間お話していた、商業ギルドと貴族との利害を調整するための施策を、父上がお褒め下さったんです。
どうやら上手くいったみたいで……街の者らも喜んでいましたから、ほっとしました。
[うっかりと”自分の目で”確かめたようなことも口にはするが。それは心から嬉しそうに、そんな話もした。
……けど。
言葉途切れれば、持ち出してしまうのはそんな日常の話ではなく。>>1:=6]
私は真実を隠して生きている身だけれど
いや、隠したというよりは、捨てた……だね。
家名を捨てたのさ。自由になりたくてね。
尤も、躊躇わずに捨てられるくらいの軽さだったけれど。
[あまり、自分の口から身の上を話すことはないのだけれど。向けられる眼差しに、隠し事はしづらくて。]
それが正しかったかどうかは分からない。
でも、捨てたことを後悔はしていないよ。
自分が選んだ道だからね。
[告げる声音に迷いはない。街の隅で朽ちた屋敷に、埃の被った父母の墓碑に。何も思わないではないけれど。己の歩んできた道を、悔やんだことは一度もないから。]
父上が?そう…、でしたか。
[そこで聞いたのは、初めて聞く父の思い。>>1:=13
ウェルシュはそれを父から聞いたことはなかった。
けれど、ああそうなのだと思う。
父は訓練しているんだろう、少しずつ。兄を、自分を。
そんな思慮深く暖かな人だと、改めて思う。]
選ばなかった方の道が正しかったのか、なんて。
誰にもわからないものさ、リーゼロッテ。
選んだ道を正しかったと思えるように、
生きていくしかないんだ。
私はそう思ってる。
[もしも。己がこの国で貴族の娘として生きてきたのなら、今このときに果たして何ができただろうか。答えは浮かばず霧散するばかり。]
ええ。どちらにも王の位は──── まだ、重い。
それは恐らく父上や我々だけではなく、臣も民も思うのでしょうね。
きっと、全てが満足いくほど充分になることはないのでしょうけど。
それ程までに父上のお力は偉大です。
[あの時。ウェルシュは不安だったのだろう。
もう幼い日とは違う。時経てば失うものがあることを知っているし、変わりゆくものがあることも知ってる。
一カ月後。
王位後継者が正式に披露されたなら、きっとまた何かが変わってしまうのだろう。兄とのこうした語らいの時も。或いは変わってしまうのかも知れなくて……変わっては、欲しくなくて。]
…──── はい。
[だから願い紡ぐ声に、誓いのように肩に置かれた手のぬくもりに、弟は微笑んで兄と視線を合わせた。頭撫でてくれたかつてのように心に刻めば、きっと大丈夫だと静かに自分に*言い聞かせて*]
……ああ、すまないね。
年をとるとどうも説教じみてきて嫌だよ。
まだ少し時間はあるかい?
お詫びに一曲、歌わせとくれ。
[苦笑を浮かべリュートをかかげ、請われたならば、その歌を。蕾のような若き乙女に浮かぶ翳りが、少しでも晴れれば良いと願いつつ。
吟遊詩人は歌うことしかできぬのだから。**]
― 回想・外務長官執務室>>1:292 ―
[アイリの緩んでいた顔に緊張が走る。
自身も気になりすぐに止めたその言葉、聞かれていたことに心の中では内心穏やかにはならなかった。
尉官があの場であのような失言、一気に混乱の場へと移行させたあの一言は、状況一つで即処断の対象となりえよう。
それは私とて同じことではあるが、不満が噴出したからまだ良かったのだ。
先にシュナウザーやウォルシュ王子自身に聞かれ、冷静に厳と咎められ静まり返った状況ならば、私とて庇えるものでもない。
フィオンに聞かれていることが判明している以上、失言を詫び、出すぎた真似と本題に触れずに謝罪してくれることを願った。
しかし私の心配をよそに彼女はどんどん自分の気持ちをあのときの私のように吐き出している。如何に自分と同じ思考とは言え、しだいにこれ以上は危険と考え言葉を添えた。]
・・・フィオン殿、聞かれていた以上はその者も答えたが
一つ間違えば私がその質問を私の前でするそなたを看過出来なくなる。
調査は監査と参謀でするのであろう?
筋として私は委ね、
王子の一面を聞きに伺ったが詮索をしにきたわけではない。
それ以上及ぶならば全てひっくり返して先ほどの続きを行うが、
それを望みたいか・・・?
[アイリの雰囲気は一瞬で殺気を匂わせたものへと変わる。
まだ混乱から時刻も経っておらず、穏やかだった雰囲気もすぐに凍りついた空気へと張り詰める。]
次はぜひまた穏やかに話をしたいものだな・・・
長々と失礼した・・・ そろそろ行くぞドロシー!
[席を立ち、ドロシーの首を引っ張り連れていく。
その夜ドロシーの頬には珍しくアイリからの拳が見舞われたことだろう。*]
/*今更なことは百も承知ですが、自分の動き方はこれで良かったんだろうかって、おろおろする(笑)
っていうか、第二陣営の方々仲良くてびっくりしておる。
他の第一陣営の人もああいうの求めてたんならほんとごめんやで。
正直、所属もバラバラだし、みんなで集まる気が全く無くてのう。した方がいいなら参謀が軍法会議開くけど、特にそういう意見も拾えないからいいのかなって。求められていることがわかってない奴。とりあえず会いに行くことくらいしか。
/*ああ、3dも生きとったら王子殺しからのリーくん身代わりに喜んで加担させていただくものを。
お化けになった後にキリング働くわ。
/*
流れでアイリとリヒャルトの相打ちとか、くっそ熱いけど、今の流れじゃアイリがウェルシュを襲うこともなかろうしなあ!
とーなーるーと、NPC襲撃を受けてみる(のをリヒャルトが庇う)のが自然かなあ。なんも外国の暗殺者がいてもいいのかも知れないし、第3陣営のプロフェッショナルの協力を仰げるかも知れないし(?)、仰げなくてもなんとでもなるんじゃないかな……なるといい。
/*
白状すると、1dで陣営が場所別れないと
戦 争 出 来 な い ぞ
って無駄な心配をしてしまっていたのだよね…
戦記に侵されすぎてた、正直すまない。
そうだな、要らないよなあ!!!
なんかもう、軍に包囲されるくらいの気分すらあっt
wwwないわなぁw
ーー回想:第二王子私室ーー
[シュナウザーからの呼び出しがあると執務室を訪ねてきた近衛兵。
彼は何かの聴取かと素直に従いついて行った。どこに行くのかと思えば、そこは第二王子私室。彼は首を傾げながら、扉に手をかけた。
中に入れば、年近い長官の面々。
彼は呼び出しただろうシュナウザーになぜ私がと聞いた。
その後、シュナウザーが弟の王子様に何か伝えれば邪魔をしないように口を閉じていた]
偽造……?
[シュナウザーと弟の王子様の邪魔にならない小声で不快感を表した。
彼はあの文書作成に立ち会っているという嘘はついたが、あれは明らかに国王様の字だ。
文書は少なからず、本物であって、この結果は誰かしらが国王様に何か進言をした結果だと思っていた。
シュナウザーの弟の王子様を試すような言葉に彼は苛立っていた。しかし、その心のうちはどうであれシュナウザーが弟の王子様を国王様にしたいという気持ちがやりとりからひしひしと伝わってくる。
>>29を聞けば、再度弟の王子様名前で自らの意思を表明した。]
ウェルシュ様、私の心には変わりはありません。そして、ラメールのため、このような無益な争いは早く落ち着けて、またご兄弟仲良く支え合う日が来るのを願っております。
[彼は真にそれを願っていた。
王子様が弟の王子様を認めなかったその時から]
[話がひと段落つくと、彼はシュナウザーに小声で声をかけた]
誰もいない場所で少しお話を……。
きっとあなたのためになる話でしょう。
[シュナウザーが了承すれば、第二王子私室を後にし、シュナウザーと二人きりになれる場所へと移動しただろう*]
[ さて、画家の言葉を
軽く笑い飛ばせる相手の
真意はどこにあるのやら。
薄闇に似た色の瞳>>37や、
その所作からは見通せない。
他人には"気の置けない"と称するほどに。 ]
…きみのやる気スイッチのために
国王陛下は犠牲になったのだ…なんて。
――… さすがに言い過ぎたかな。
[ くすり。 ]
[ 際どい冗談に少し踏み込んで
冗談だよとふわりと濁す。
鎌をかけたところで素直に
尻尾を出すとも思っていなかった。 ]
[ 只。此方へ向いた瞳>>38の中には
国を揺るがす者への警戒心や恐怖
そういった感情が無いことだけ見て取れる。
それはある種傲慢とも呼べるもの。
画家にとっては非常に好都合な
面白いと言うのならきみの方が。
まさか髪を切ってしまえと言うなんて、
さすがのボクも予想がつかなかったよ。
ふふっ…きみにかかれば二人とも
眩しい禿げ頭にされてしまいそうだねえ
[ 冗談の皮を被った言葉の裏で、
腹の底の探り合いめいた遣り取り。
彼は人形遣いになりたいのだろうと
ローレルは内心で結論する。
自分にとって都合のいい王。
御しやすく、動かしやすい駒。
それは噫、なんと参謀然とした考えだ、と。 ]
[ 実際の彼の立場は置いておくにしろ
彼の選択肢は二択のみに他ならない。
それだけは伝わった。
つまるところ、
他国に侵略されることによって
平和が齎されると考えてはいないのだと。 ]
ボクはありのままを描きたい人間だから、
今度またゆっくり話をしよう。
その時にでも『絵』を取りに来るといい。
[ 東屋から見える風景を描いた絵。
毎日のように習慣づいていたそれは
国王の崩御を知ってからというもの
ぱったりと描くことを止めていた。
欲しいと言われれば吝かでない。>>39 ]
……そうだ。『絵』の代金は要らないけど、
その時が来たらきみの名前を聞かせてくれないか。
まだ聞いていなかったからね。
[ いつ、とも
どこで、とも
確約はしない。
気儘に訪れては
茶菓子を食べて去っていく
不思議な茶飲み友達相手と
不確かな約束を交わして
その日は別れたのだったか。* ]
/*
えらいひとたち(ひとまとめ)の内務の描写のディティールにすごいなあ美味しいなあと口をあけてもぐもぐしているわけですが。
中の人は王城に勤めていたか王族だったのかもしれないと思い始めていることをここにおしらせします。
/*
(デフォがフィオンさんで真顔)
キリングされるのは好きだがするのはなー…となる死にたがり陣営がこちら(皆さんのメモ見ながら
そしてそろそろランダ当たりたいんだが第三陣営の皆さんで全避け状態なのわらってる(しろめ
とりあえずフィオンさんに会うという急務をだな…(然し行かない(ぇ
― 回想/昔話 ―
[ ローレル・ロロンド。
ローレルの名前に姓が加わったのは
未だに恩人と仰ぐチェンバレン中佐が
存命の折のことだった。
戦火の迸る戦場で
彼がローレルを見つけ、
祖国へ連れ帰ることにした
その理由は知らない。
兎にも角にも、
ラメールという名の国へ
彼が幼い少女を連れ帰って来た後。
ローレルはそのまま
孤児院へ放り込まれるはず"だった"。
…そう、そのはず"だった"。
戦災によって親や国を亡くした
他の多くの子どもたちのと同じように。 ]
[ ローレルと他の子らと
何が違ったのだろう。
…強いて言うならば、
荷馬車の中で絵を描いていた
只、それだけだ。
それだけのこと。
戦火で焦げた家々。
絶望に染まる人の顔。
ローレルにとって故郷である瓦礫の街。
その様子を。記憶に留まった光景を。
荷馬車の壁に描き留めていただけ。
――… 自分が忘れてしまわないように。 ]
[ それを見初めた人が居た。
偶々、チェンバレン中佐と
親しくしていたひと。
後に養父となったひと。
宮廷画家としての立場から
弟子になりたがる人間も
少なくはなかっただろうけれど
画材も碌に揃っていない
荷馬車の中で初めて描いた絵を
幼い手を取って褒めてくれた。
引き取られることを希望するかどうか
それすら決めていいとまで言われて
一二もなく頷いた幼い頃。
二度とあの瓦礫の街に戻ることはないと
そう無条件に信じていられた頃。
…何も知らない子どもだった頃の、話。 ]
[ ローレルの養父である
ヴィンス・ロロンドは寡黙がちな人だった。
怒れば饒舌になるけれど、
仕事をするときは石のように話さず、動かない。
養父に引き取られてからというもの、
偶に養父を真似て絵を描くようになった。
…けれど、子どもは子ども。
人の形をした石の傍に座っていれば
やがて退屈にもなってくる。
絵を描いていれば退屈も紛れるけれど
当時は養父ほどに手の込んだ絵ではなかったから。 ]
[ 退屈を持て余し、
ちらちらと養父を窺うこと数秒。
足音を潜めて駆け出した少女は
視界の先に壁を伝って外へ出ようと
試みているらしい少年を見た。 ]
…そこでなにをしているの?
[ 純粋な疑問だった。
外へ行きたいのなら行けばいいのに。
何故態々隠れるのだろうと。
数年も経てば望んでも
自由に外へ出るのを許されなかったからだと
当人に態々聞かずとも解っただろうけれど。 ]
登れないなら無理をしなくたっていいのに。
[ もやしっ子。なんて。
失礼な口をきいた覚えがある。
如何にも温室育ちといった様子の
少年が外へ出るのを手伝って、
ついでにローレル自身も街へ出て
しばらく一緒に街の中を探検した後。
元の道を帰る頃には日が暮れて、
初めて会った少年は具合が悪そうで
半分泣きそうになりながら
養父の元へ戻ったらいたく怒られた。
その日初めて会ったその人が
国にとって大事な人だと知ったのは後の話。
言葉も年相応のものだった頃。
それから御転婆と呼ばれるようになるまで
大して時間はかからなかったように思う。* ]
/*
なんか変わってしまった前後をこう、
さくさくっと書くつもりだったけど
気付いたらウェルシュ王子に話しかけてたね?…なんで?
/*
ちょっと眠すぎてメモが雑なのは陳謝したい…
が、とりあえずねる…ねるの……
街うろうろするとこまで書こうと思ったけどきびしかった…
/*
第三陣営としてのスタンスが曖昧過ぎるので
ちょっと隙を縫ってきちんとスタンスをですね?
こう、落とそうかなと!いう、メモ!
/*
ローレルに関してはお前はどこの間者なんだ感がすごいのでちょっとこう、ドロシーちゃんと認識の統一を図りたいところではあるんだけど…ううん…という感じ。
南方の方のスパイでもいいんだよなあ…ううん。
/*
南方は昔はごちゃごちゃ国があったけど一つの国に吸収合併って形で乗っ取られて今は植民地化してる気がする
南方の国の主はラメールの植民地化も狙ってるよってところかなあ。
/*
ローレルは瓦礫の街が街として再建されたって聞いて心が揺らいだ感じかなあ
合併して一つになれば真の平和が訪れるって信じてる感じ。
争いばかりのこんな世の中じゃ…
/*
ラメールが平和な国だったから平和である間は経過観察してますって言いつつストッパーしてたけど、国王が殺されたのを見てしまったからもうダメだなって国破壊工作に走り始めた感じかなぁ。
どうせ壊れる国なら私の思うとおりに壊す、的な。
…………ヤンデレだったのか。
/*
ローレル自身、自分が平穏に暮らすためならだれを犠牲にしても〜とは言っているけど、実際ウェルシュ王子を殺せって言われたら出来ないと思う
今も当人に暗躍がバレていないから噂を流したり間者として活動したりしているけど王子にバレたら……うーん…
/*
時々ト書きに混ぜているけど
「大人ぶっていても二十幾つの小娘」が全てだから
たぶん王子にバレたら生きていけない気はしている
フェリクス王子にはバレても大丈夫感ある
苦手だなあって印象だけだからまだ。
/*ローレルちゃんってほんま凄いなぁ。
PLにちゃんと敬意払ってくれてるんがひしひしと
伝わってくるいうか。
俺の無礼感が浮き彫りになるわ。ほんま堪忍してんか。
加えてこの筆の速さである。
見習いたいのう。そして、第三陣営の方々の主はみな違う人なんだろうか。それも、のちのち楽しみである。
―ラバル邸―
[兵舎を後にし、ラバル家の立派な邸宅へと赴けば門の前で馬を降り召使を見つけてアイリはそこを通して到着を知らせた。]
リヒャルト殿はいるか?
アイリ・フォールデンが来たと伝えよ。
[初めて訪れる夫となるリヒャルトの家、どういう顔で良いのか少しアイリは悩んでいた。
元老院の母親は私のことをどう思っているのだろう。
自分の肩書きとしての顔と夫と決めて彼に心配をかけたくない女の私が直前まで引っ張り合う。
案内に連れられたときは少し俯いていただろう。*]
― 回想/王宮・第二王子私室 ―
[口を閉ざせばかかる声>>46、それにウェルシュは顔を向けた。
彼の心を聞き、承知の印に少し顎を引く。]
そうだな。私もそれを願っている。
リヒャルト。
念のために聞くが、王の間での証言に間違いはないか?
もし何か他にも思い出したことがあれば、彼へ伝えよ。
一刻でも早く、この騒ぎが収められるよう協力をしてやって欲しい。
[他意はなく彼へ問いと願いを告げ。
彼らが辞するとなれば、その前に呼び止める一言。]
ヘルムート、
[他に憚るものではない。
だから、シュナウザーへ向けた声は潜められることなく響く。]
忙しいのは承知している。
…が、気にかけておいて欲しいことが一つある。噂のことだ。
気付いているだろう?
王の御崩御、あの話は暫し秘匿されるはずだった。……が、漏れた。
情報は洩れ、噂は事実を隠しおおせない程に早く広まった。
漏らしたのは侍女たちか、軍か、監査局の人間か。
もしくは別の誰かか。
[挙げるウェルシュの顔が、僅かに苦く歪んでいる。
口止めされていたのはごく少数、いずれも信頼に足ると思われた者たちのはずなのだが。]
ではその狙いは何か。
ラメールの混乱、転覆……王家の断絶。
[数え上げれば、しんと場の空気は冷える。
ウェルシュは苦笑を滲ませて、それを払い]
噂と、噂の出所を追って欲しいのだ。
無理を言っているのは承知だが、貴方に頼るより良い手を他に思いつかぬ。今すぐではなくても構わない。
だが気にかけておいて欲しい………頼む。
[監査局長へと低く告げれば、最早呼び止めることはない。
一人に戻れば、ウェルシュは椅子の背にもたれ背筋を伸ばす。
何度目かの息が、深く*零れた*]
[ 言葉を紡ぐ吟遊詩人は、
ほんの少し画家と同じような事を云う
真実を棄て、選んだ道。
正しさではなく、自分が後悔するかどうか
それで選んだ、ひとりの女性の生き方。
得られた自由は彼女にとって ──
ああ、でも。 ]
………ありがとう。
きっと、貴方の選んだ道は正しかった。
後悔していないということはそういう事。
自分の生き方だもの。
誰に決められる筋合いもないわ。
ただ……
そうね。
あたしの知ろうとしている真実が
あたし一人の生き方じゃない、
人々を、国を、揺り動かそうとしている
そういうものだった場合。
あたしは、
それに目を瞑ることはできるかな
[ 最後はほんの少し、困った顔をして。 ]
……でも。
やっぱりあたしは知りたい、と思う。
「知りたい」っていう
そういう道を、選びたい。
それが正しかった、と後悔しないために。
[ 幾分も年上の彼女の言葉は
すうっと胸の奥を溶かしていくようで
どこかに掛かっていた靄も 臆病さも
ああ、とても気持ちが軽くなるみたい。
お詫びに、と歌い始めた彼女の声と
美しい旋律を奏でる彼女のリュートを
ただ、ただ、聴くのだ。 **]
― 回想/出会った日 ―
[幼い日。ベッドに潜り込んで泣いているよりは少しだけ大人になり、熱を出して寝込む都度、少しずつ増やされていく本が「お話」ばかりだけではなくなって来た頃のこと。
それでもまだ世界は未知で溢れてきらきらしていた頃のこと。
『…そこでなにをしているの?』>>57
ある日、初めて城を抜け出そうとしていたウェルシュは、背後から不思議そうにかけられた声に驚いて、どうにか登りかけてた壁からころりと転がり落ちた。]
…… わぁ っ!
[と、随分と間抜けな声を上げて地面に転がれば、髪も服も草と葉っぱだらけだ。顔を赤らめて見上げれば、もやしっ子。なんて笑い声が頭の上から降って来た。]
[だって本に書いてあることが本当なのか、確かめてみたくなったんだ。なんて。妙な理由を述べてみせれば、彼女はどんな顔をしたのだったか。
何も知らなかったあの頃。
少女と共に探検した街は面白くて、初めて見る世界は本には書かれてもいないことばかりで、街角に歌声が聞こえれば人垣の中に潜り込んでそれを聞き、良く分からない露店を少し背伸びして覗き込み、海近い教会の脇へまで迷い込み、二人へとへとになるまで冒険をしたた。
遊び疲れて少し熱が上がった手を、少女が一生懸命引いてくれたのを覚えてる。彼女が戻ったのは画家のロロンドの元、既に宮中はウェルシュの姿が見えないと軽い騒ぎになっていたのだろう。驚きの声と共に迎えられて、その日はすぐに少女と引き離された。]
[少しして、彼女がロロンドの養女と知った。
不思議そうに問うウェルシュに、侍女は彼女の本当の父母は戦いで亡くなられたらしいと彼女の知る噂話を教えてくれた。]
…〜〜、そんな、
[涙声になってしまったウェルシュに侍女は少し慌てて、その日は随分多めにお菓子を用意してくれた。それを全部持って少年は、画家の娘の元へと向かった。
どうしたのと聞かれてもローレルに沢山のお菓子の理由が告げられることはなく、結局その日は二人して晩ごはんがあまり食べられなくなるくらいのお菓子を食べた。]
ローレルは絵がすきなの?
[時には画家の近くで、絵を描いて過ごすこともあった。
ウェルシュには、絵の才能がなかった。ウェルシュの描く絵は残念なほどにへたくそで、だから次第に遊びは「ローレルの描く絵を見守ること」に変わっていった。]
… すごいなあ。こんな絵描けないや。
[当時彼女の絵の才に抱いた感嘆は、淡く色を変えながらも胸に残されたまま、今なお消えることなく>>0:251]
[王宮のひ弱な第二王子と、宮廷画家の娘と。
未だ二人が、王宮の庭で遊んでいても咎められなかった頃のお話。
4つ上の兄とは違い、兄と同い年のリヒャルトとも違う。
更に年上のアレクシスとも違う、初めて出来た同い年の「ともだち」とのお話。
彼女と並んで庭の木の下でお菓子を食べ、思い付きで悪戯をしては、二人一緒にロロンドに叱られもした。笑い合い、転げ合って遊んだ日。ささやかで他愛もなく、ただ、大切な幼い日々の *お話* ]
/*
>うぇるしゅおうじめも
>こんなの返さないわけがないよね。
あああああああああああああ(顔を覆う)
とうとい。このおうじとうとい…おへんじかく…
/*
こちらは暁天サポートセンターです
秘話に気付くのが遅れましたことをお詫びいたします
自殺票が入れられる設定をしたので、ご自身に投票することが可能だと思います。
あるいは、語り手に委任してくださってもよいですよ
【2】外務長官 フィオンは、【2】外務長官 フィオン を投票先に選びました。
― 回想・外務長官執務室 ―
(ああ、なるほど)
(フィオン長官の質問は、越権行為と言いたいわけか)
[わたしが問われるままに答える>>17>>18と、隣で上官の気配が急に変わった。>>44
自分としては、答えを曖昧にして更なる追及を受ける可能性を残すよりは、先に誰もが安易に予想のつく理由を提示すれば、これ以上の言及には発展しないだろう、と思ったわけだが。
それはあくまで
全部さらけ出す前に止めて、上官に委ねてしまえばよかったのか]
(あ〜あ、せっかく溜めたポイントをまた下げちゃったわね)
[きっと今夜あたりには、久々に鉄拳を食らうであろう。
考えの至らない脳筋軍人アピールは出来たかもだけど、本業でやらかすわけにはいかない。
肝に銘じておかねば、と少しだけ痛みを堪えるような顔をして。
わたしは上官に首根っこを引っ掴まれると、引きずられるようにしてその場を後にした。*]
/*
>ドロシーメモ
>この後は城下町をふらついて誰かにエンカとか、赤でナンカとか落としていく予定
わろたwwwwww
[>>29殿下の力強いお言葉に恭しく頷いて。]
先程も申し上げた通り、例の文書の真偽については
我が監査局が全力を持って取り組ませて頂きましょう。
……しかし残念なことに、遺言が真実と証明されたとしても、
殿下の即位を認めず反発する者は間違いなく現れます。
[敢えて具体例こそ挙げなかったが、
軍部の強硬派を指してのことだと分からなかった者がいただろうか。
あるいは他国の間者という可能性も有り得るか。]
将来的に円滑な即位を行うためにも、
彼らを牽制し勢力を削いでおく必要があるでしょう。
故に、あらかじめ即位の儀の準備を進めておく事もご一考ください。
儀礼祭祀に関しては尚書の者……リヒャルト殿などが詳しいかと。
[そうすれば反対勢力は確実に浮足立つはず。
兄王子への挑発と取られる可能性もあるのが不安材料だが。]
また、殿下が仰せになった先王陛下の葬儀については、
殿下が主宰者となって進めるのは如何でしょう。
[古来より、権力者の後継を宣言する方法の一つが葬儀である。
ウェルシュ様が喪主として盛大な葬儀を行えば、民衆の多くは殿下を後継者と認めるに違いない。]
他の不安材料といえば諸外国からの干渉、諜報活動……。
まあ、こちらはフィオン殿に一任すれば安心出来ますね。
[この場にいるだろう彼をちらりと見遣る。
彼が外務長官として在る限り、他国の干渉など受け付けまい。
僕も安心して自分たちの仕事に専念できるというものだ。
――と、こうして幾つかの献策を行ったが、
殿下はどうお考えになっただろうか。
採用したか、却下したか、修正を加えたか。
何にせよ、僕は>>47リヒャルト殿に呼ばれて退席しようとして。]
[>>60その前に、殿下に呼び止められば。]
……情報というものには必ずベクトルが存在します。
誘導しようとしていたり、願望が含まれていたり。
発信者の利益を図る意図が多分に含まれているのです。
国内の不穏分子か、外国の諜報員かはまだ分かりませんが。
情報が流れる事で利益を得た者を探ってみるとしましょう。
[どうかお任せ下さい、と一礼して。
今度こそ彼の前を辞し、リヒャルト殿との内密な話に移っただろう。]*
―― 監査局 ――
[さて、相談と密談を終えてからだろうか。
僕は監査局に戻ると各人員に指示を飛ばしていた。]
まず、参謀本部と共に文書調査を行うチーム。
君たちは彼らと協力して調査を――妨害せよ。
無駄な場所を探させ、中身のない議論をして、時間を浪費させ。
表面上は手伝うフリをしつつ、裏で出来得る限り撹乱するんだ。
[逆説的に、文書が偽造だという証拠が発見されなければ、
それはつまり遺言が本物だと証明されたに等しい。
悪魔の証明を逆手に取った理論。
つまり実際の所、我々は真面目に仕事をする必要が無いのだ。
ただ軍部らが万が一にも証拠を掴まぬように、
証拠のでっち上げでもされないように見張っていればいい。]
[しかし、なにも探っているのが軍部だけとは限らない。
さらには万が一という可能性もあり得る以上。]
次に、もう一つの調査チーム。
君たちが文書調査の本命となるだろう。
先程の組が軍部の妨害をしている間に、先んじて証拠を掴め。
[やはり調査は行わなくてはならない。
真贋をはっきりさせて、本物だったと分かればその証明の。
贋作だったならば、その証拠を抹消する為に。]
それから、もう一つ。
玉座の間で陛下の遺言が示された時、
"偽物だ"という言葉は波紋のように口々に広がっていった。
[まるで仕組まれていたかのような。
何者かの意図を感じる。]
あの時、最初に偽造だと言い出したのは一体誰なのか。
これも併せて調べておくように。
……いや、見つけても拘禁の必要はない。
今はまだ監視だけに留めておくんだ。
[正直、探し出せるかどうか可能性は半々。
さらにその人物に本当に不審点あるかどうかも、おそらく半々。
まあ、何かが見つかれば儲け物、程度に考えておくとしよう。]
そして、最後に残った君たち。
[監査局の中でも、僕が特に信頼を置く者達を見回して。]
残る面々は僕とともに、先王陛下暗殺事件の調査にあたる。
これが弑逆であれ、敵国の工作であれ……
陛下の仇を決して許すことは出来ない――!
[その怒りの意志はここにいる誰もが共有していた。
もちろん、僕も含めて。]
監査局がフル稼働して多岐にわたる調査を行う以上、
おそらくすぐに予算が足りなくなるだろう。
だが、心配しなくて構わない。
僕には個人的な"スポンサー"が沢山いてね。
実は今まで出資してくれた金を溜め込んであるんだ。
[僕が今まで汚職に手を染めて手に入れてきたお金。
それらの殆どは手付かずで隠し場所に保管してある。
――金は手段であって、目的に非ず。
溜め込んだ資産をいま使わずに、一体いつ使うというのだろう。]
[また、もしも殿下や同志が資金難に陥ったなら、
こちらも僕の隠し財産から支援するつもりで。]
おそらく、騒ぎが収まるまで監査局は仕事漬けだ。
……斯く言う僕も、もう三日は家に帰っていない。
完全にワーカーホリックになっていてね。
[素直に心中を吐露するならば、今すぐにでも家に帰って、
ユーリエの手料理が食べたいし、子供たちの顔も見たい。]
しかし、今ここが我々の正念場。
決して怠ける訳にはいかない。
皆には苦労と迷惑を欠けるけれど――頼んだよ。
[約五十人の優秀な監査官たちにそう告げると。
監査局が設立されて以来、最大規模の業務が始まるのだった。]*
― 第一王子私室前 ―
[部屋を出ればすぐに参謀総長に声を掛けられた>>32。
アレクシスはこの近くに居たが偶々通り掛ったのか、はたまた此方に用があったのか。
何方にしても、此方に用事があるならば対応しよう。]
あぁ、少しだけなら大丈夫だ。
[私室の前で仕事の話は流石に憚れる。
場所を執務室に移すつもりで、二人廊下を歩いていく。
その際、偶然報告書を持っていた軍人からそれを受け取ってから執務室へと向かって行く。]
― 執務室 ―
[誰も居ない執務室。
扉を開ければ山積みされている書類が置かれてる机へ目指し歩き、少し豪華な椅子にその腰を下ろす。]
して、その話とは何だ?
調査の進展があったなら報告書があるからそれを見せてくれ。
[先日王の間で弟と二人で取り決めた話は、双方に報告をし報告書を残すと決めてる筈だ>>1:160。
故に参謀総長が来たのは其方の方かと思い促しながら、先程受け取った報告書を眺めていた。
その内容は、南の地区で暴動が起き始めたという。
一月前の視察ではその兆候は見られなかったが、先王逝去した日から急速に治安が悪くなっていったという報告は以前に貰っていた。
故に調査と警備の強化の命を下したが、新たな報告が入ったらしい。]
― 執務室 ―
[誰も居ない執務室。
扉を開ければ山積みされている書類が置かれてる机へ目指し歩き、少し豪華な椅子にその腰を下ろす。]
して、その話とは何だ?
調査の進展があったなら報告書があるからそれを見せてくれ。
[先日王の間で弟と二人で取り決めた話は、双方に報告をし報告書を残すと決めてる筈だ>>1:160。
故に参謀総長が来たのは其方の方かと思い促しながら、先程受け取った報告書を眺めていた。
その内容は、南の地区で暴動が起き始めたという。
一月前の視察ではその兆候は見られなかったが、先王逝去した日から急速に治安が悪くなっていったという報告は以前に貰っていた。
故に調査と警備の強化の命を下したが、新たな報告が入ったらしい。]
― 回想/出会った日 ―
[ 懐かしい日の話。
ふとした思い付きで声をかけたら
大袈裟に声を上げて>>64
壁からぽてりと落ちるものだから
ついくすくすと笑いながら
揶揄い言葉を口にしたのだけれど。
よくよく聞いてみれば
変わった理由を口にするから>>65
きょとりと目を瞠って少し考えて。 ]
… それならボクも連れて行って?
二人なら外へ出るのなんてすぐだよ。
[ 本に書いてあること。という言い方は
外に出たことがない故だ、と
世間知らずの少女にも漸く察しがついて
けれど、引き留める分別は持っていず
退屈していたところでもあったから
一緒に行こうと拒まれなければ手すら引いて
壁の向こうに広がる街へ二人で駆けていった。 ]
[ 少女にとって
当たり前になりつつあったこと。
賑やかな街。明るい人々。晴れた空。
緩やかな風の中に薫る土の匂いも、
流れ過ぎる吟遊詩人の歌声も、
白壁の聳え立つ教会の外に見える海も。
その一つ一つに
新たな驚きと喜びを知るように
新鮮な表情をしてみせる少年は
自分が初めて同じ光景を目にした時と
重なって見えて――嬉しくなった。
あっちもこっちも、なんて
自分の興味を引いた場所を
片端から連れ回すことになったのは
そのせいだったというのは
後々養父に泣きながら話した弁。 ]
[ 繋いだ手のひらが熱くなってきた後
元来た道をなぞって必死に戻って
宮中の騒ぎが少女の耳にも届くころ。 ]
おねがい、
おねがいだからしなないでぇ…
[ 身体の弱さを揶揄う言葉は投げたけれど
疲れで熱が出るほど身体が弱いのだとは
会ったばかりで気付くことが出来るでもなく。
引き離される間際まで
ぐすぐすと涙声で少年の身体に縋りついていた。
その日初めて会った相手だったはずなのに
"死"が頭を過った途端涙が止まらなくなった。
それを見ていた養父がその日は
普段ほど少女を叱らなかったのが
せめてもの救いだったと言えなくもない。 ]
[ それからしばらくは塞ぎ込んで
描く絵の色使いも暗いものが多く。
養父にぼそりと言われたりもした。
当時はあまりに直情的過ぎて
感情に蓋をする術は知らなかった。
そんなローレルの元へ
少年が訪れてくれたのは
とても幸運なことだったのだろう。
幾ら訊いても沢山のお菓子の理由は
教えてくれなかったけれど>>66
それよりもまた会えたことが嬉しかったから
その日の夜は甘い甘い夢を見るほど
数えきれないほどのお菓子を食べた。
それからというもの、
養父がよく絵を描いていた東屋の小棚に
時折買って来たお菓子を入れては
怒られるようになるのだけれど、それは別の話。 ]
[ 誰に限らず、ラメールの国において
ローレルは過去の話をしたことがない。
求められることもなければ>>0:332
自ら話そうとも思わなかったから。
かつての惨たらしい記憶は過去のことだと
子どもの時分には思っていたから。
―― そう、思っていたかったから。
…ならば当然のように
少年にも何も言いだすことはなかった。
宮廷画家の娘。養子であることは
特段、隠しもしなかったけれど。
国王陛下に重用される画家の娘。
妬み嫉みの類は元より、
興味本位の視線も少なくはなかった。
年上の友人は当然のこととしても
同年代の友人も殆どいなかった
画家見習いの少女にとっては
ただ隣に居てくれる人が在るだけで
そこに存在しているというだけで救いだった。 ]
うん。すきだよ。
自分で描くのもすきだし、
人の絵を見るのもすきだよ。
[ とある日。
小鳥でも描いていた時のこと。
絵を描くのが好きかどうか。>>67
そんな質問に少女は迷いなく答えた。
人の絵――、
"特定の"とは言わなかったけれど
絵のへたくそな(と思っているらしい)
彼の絵がローレルは好きだった。
一言添えるのなら、
子どもらしい絵。と言える。
言うなれば空想画に近いもの。 ]
……きっと。大人になったらきみも描けるよ。
[ 手放しの賞賛の言葉に
頬が熱くなるのを感じながら
照れ隠しで目を逸らして呟いたその時。 ]
( へたくそだっていいのになぁ )
[ 段々と並んで絵を描く頻度が減って
絵を描く様子を隣から見られている
そのことに少し寂しさを覚え始めていて
思わず心の中で呟いたのだった。 ]
[ 絵描きの娘と一国の王子と。
まだ分け隔てなく笑い合えていた頃。
歳の同じ子どもは瓦礫の街で別たれた後
街で数えるほどしか見たことが無く
初めて出来た歳の近い「ともだち」との優しい記憶。
それはまだ無垢な子どもで居た頃の
愛おしく懐かしい大切な日々の思い出。* ]
[未だに山に巣食う山賊は後を絶たない。
元より山賊達はスラムに住んでいた者達だったらしい。
以前、アレクシスが参謀総長になる前に参謀総長を率いる小隊が山賊に襲われ、前参謀総長が命を落とした事件が起きたという>>14。
表向きは山賊の強襲とされてるが、秘密裏に軍人が裏で手引きをし前参謀総長が殺害された。
されど、その証拠は抹消されて「事実」として残ってはいない。
さて、今回の暴動はその山賊らがスラムの住人に成りすましつつ、元々の住人も交え暴動を起こしたという。
彼らが暴動を起こした理由は、商人達が過剰に物価の値段を上げ、貧しい者達をより生活を苦しいものへと追い詰めていった、と言われてる。
商人ギルドの影響力を削がれ、貴族との癒着がある商人達が値を吊り上げた。
豊かな者はより豊かに、貧しき者は無い物を更に絞り取られ生活苦に喘ぐ。
既得権益を持つ商人も不満を持ち、スラムに住む貧しい者達は苦しみに喘ぎながらも暴動は起こす事は無かったが。
今回の暴動が始まり発起人達と軍人達の衝突が始まり、殺戮と破壊が勃発する。
さて、此処まで始まった「切っ掛け」とは何だったか。
現段階の調査では、未だ判明――されていない*]
/*
兄上と部下がまじめに仕事をしている横で
おとうとは いつも何をしているんでしょうね!!!
かわいい。かわいい。
― 回想・王都の兵舎にて ―
[上官と外務長官の執務室を出てから兵舎へと移動する。>>28
軍の中で既に通達されている通り>>1:229に、王の間での一連の出来事が伝えられ、しばらく王都に滞在する決が下された。
有事には集結して事態に備える必要があるが、少なくとも文書の真偽が明確になるまでは待機状態が続くだろう。
見張りや伝達係、親衛隊でいえば総督の護衛を交代で行いながら、合間にしばし休暇を過ごす事になった]
では、お気をつけて行ってらっしゃいませ。
[ラバル家へと向かうというアイリ総督の背を見送ってから、わたしは踵を返して街の中へと向かう。以前城下町を訪れたのは今より一ヵ月前のことだ。
王の訃報を受けて、人々は今どのように過ごしているのだろうか]
― 回想・街中にて ―
[露店の軒先で品を眺めていた時の事だ。
不意に背後から声を掛けられた。
気づかれずに背後に立たれるなんて事、まずはないのだけど。
一度目に会った時は、やはり気配に気づかずにその場を通り過ぎようとしていた。
そして、二度目。
振り返ってまず目にしたのは、若草色の髪と大きな瞳。
あどけなさが残る、少女のような容貌]
……あなたは。
[わたしたちは雑踏に紛れ、しばしそこで会話を交わした。*]
[誰かと問えば、敵ではないと返ってくる。>>1:*8
果たしてこのまま、ここで会話を続けて良いものかどうか。
こちらに刺さる視線も、わずかに肌に刺さる程度には感じる。>>76 玉の間でのやり取りから、監視がついているのかもしれない]
少し場所を移しましょうか。
[わたしは彼女を伴って、もう少し他人の耳が立たないような場所へと向かう。
露店があった道よりも更に賑やかな場所。行商の馬車がいくつも交互に行きかう、市場。
そこでわたしは、改めてローレルを振り返る]
あなた、この国の人ではないわね…?
[最初にかけられた言葉>>1:*5から察するに、そう予想するのは難しくない。
もう少し、こちらから何か出さないと、聞けないか。
警戒をしつつも、あえてリスクを冒す覚悟で言葉を続ける]
……わたしは北から来たの。
あなたは、……どこから?
[果たしてどのような答えが返ってくるだろうか。*]
/*
ドロシーちゃん察しがいいな!
いやうん、ありがとう。こっちから振ろうと思っていたところなので大変助かる…
ー回想・執務室ー
[彼女の答え>>17>>18を黙って聴く。嘘をついている訳でもなさそうだ。実際、私でさえ最初はフェリクス様が指名されると考えていた。
すると、明らかに先程までとは違うものに彼女の雰囲気が変わる。]
…ええ、確かにその通りでしたね。
出過ぎた真似をしました、申し訳ありません。
私もここで一戦交えるつもりはありませんので、これ以上はやめましょう。
何より…やはり貴女方は敵へ回すべきではなさそうだ。
[一瞬にして私へと向けられた殺気。流石と言えよう。
この質問をする以上、こうなることは必然だっただろうか。]
また会う時をお待ちしていますよ。
[席を立ち、部屋を出て行く彼女らに、あくまで優しく挨拶を。
…それにしても、痛そうだな、あれ。申し訳ないことしたな。*]
ー回想・執務室ー
[彼女の答え>>17>>18を黙って聴く。嘘をついている訳でもなさそうだ。実際、私でさえ最初はフェリクス様が指名されると考えていた。
すると、明らかに先程までとは違うものに彼女の雰囲気が変わる。>>44]
…ええ、確かにその通りでしたね。
出過ぎた真似をしました、申し訳ありません。
私もここで一戦交えるつもりはありませんので、これ以上はやめましょう。
何より…やはり貴女方は敵へ回すべきではなさそうだ。
[一瞬にして私へと向けられた殺気。流石と言えよう。
この質問をする以上、こうなることは必然だっただろうか。]
また会う時をお待ちしていますよ。
[席を立ち、部屋を出て行く彼女らに、あくまで優しく挨拶を。
…それにしても、痛そうだな、あれ。申し訳ないことしたな。*]
[数日前。私室で行われた会合で、シュナウザー監査局長が進言した即位戴冠の儀の準備は、その後、尚書官らとの打ち合わせを交え進められていた。
どちらにせよ、準備が必要と判断した為もある。
王の逝去は既に公然の事実であり、既に交友諸外国からのお悔み───実際には、探りと称するに近しいものであったにせよ───も届きはじめている。
葬儀にせよ戴冠にせよ、あまり時期を長引かせられないのは間違いなく、先にウェルシュ自身が口にした一週間、この期限が果たされぬのだとしても、可能な限り早急に実施されねばならぬことは、人々の共有の認識かと思われた。]
葬儀は”次期王位継承者”の主催によるものだ。
[ただ、一点。シュナウザーの進言に対し、これだけはウェルシュは首を横に振っている。>>71
国王逝去に伴い王位の継承が行われるのなら、先王の葬儀を主宰する者は次の王位継承者である。それを知るからこそ、ウェルシュ自身、調査の期限を葬儀の前に区切ったのだ。>>1:162
王位継承争いをしているのならともかく、文書の真偽次第で互いが互いを認めると宣言をしている現状、争うという認識はウェルシュにはなく、だからこの進言には頷かなかった。けど、]
だから主催は未だ定めぬ。
…が、どちらにせよ準備が必要なのは確かだな。
分かった、それはこちらで進めよう。
リヒャルト、後で諸官を集めてくれ。話を聞きたい。
[ともあれ、内政の事務的な手配ならば兄より自分向きなのも間違いあるまい。進言の思惑はどうあれ、また実際に戴冠と葬儀を行う者が兄と自分のどちらとなるにせよ、そんな理由で引き受けてより数日。
不安の中にも仕事を得た諸官らは忙しそうに立ち働き、一見、王宮内は崩御前の活気を幾分取り戻したかのようにも見える。
官らに指示を与える様が、どう人の目に映るか。それに思い致す余裕はないまま、過ごす数日。]
― 東屋 ―
[────、は。と、息が落ちた。
人の気配の薄い東屋、ここはロロンドが以前良く絵を描いていた場所>>84
幼い日に、良く遊び場にしていた場所のひとつだ。
その東屋に置かれた椅子に腰かけて、ウェルシュは大きく息をついていた。
人の気配は遠い…が、ないわけでは決してない。
あれ以来、ウェルシュの周囲には必ず警護の者が配されてある。兄の身の回りも同様だろうかとは思えど、兄のこと。自分と同じということはないであろうか。
それでも東屋は今は静かで、開けた空には鳥の声が響く。
白い鷹は飛んでいないか。そんな、習慣じみた仕草で空を見上げた。
小鳥が軽やかにさえずっている。]
[首をゆるりと横に振って視線をおろし、辺りを見回す。
絵も久しく描かなくなってしまった。と胸の中独りごちる。
大人になったら、と。
言ってくれた人が、…ふたり、いた。
きっと出来るようになる。きっと描けるようになる──…
そんな無邪気な”明日”を信じていた日々に。
今、こんな自分をどうしてあの時想像しただろう。
ほろ苦い想いが、胸の裡を*滑り落ちてく*]
[王宮内外問わず、白雪にしては冷たさのない白を落とさせながら。
俺はいつもの白鷹を肩に、別の鳥に触れていた。]
…扨、どうなるやら。
ほら行っておいで、風の便りだ。
[王宮外から中へと歩きながら、買ったものを片手に飛ばした鳥は、鷹よりずっと飼い馴らしやすく性格気性も厳しくない鳩だ。(※要するに伝書鳩)
今、改めて王城を見上げる。
あの、初めてこの国を見た時に感じた “暁の国” らしい輝かしさはない。
翳りを帯びた黄昏にさえ映るのだ。]
噂は進むに従って成長する。
…先人が説いた通りと言うべき、か。
[尤も、噂が拡がるのはそれ相応の状況があって、だが。]
[人の心と国の栄華は斯くも移ろいやすい。
それは残念な事に “身を以って” 知っている。]
あぁ、流石に。
……いつまでも、傍観の体ではいれないか。
“蝙蝠は狩られてしまうものだから” 。
[鳥が囀る空の風は、異様に重く感じられた。
今日は別段曇天という訳でもないのに、気持ちが軽くなどなる訳がない。]
喪うものを持たない。
それはこれほどに気楽で強く、 ……──
[ただ、唇のみが続きを綴ったならば。
靴音を鳴らして、王宮内へと足を踏み入れた。]*
[何とも呑気な鳴き声一つ。
(鳩に内面戦争は分からない。)
その書簡にあったのは、彼が知りたい内容そのものではなかった筈だ。
『ヴィンス・ロロンドの養子、
出生国消失の為、仔細は調査難航中。
現在、関わる周辺の者を洗い出しているが、
国内から出る様子はなく、店の売り子、
または宮中の人間が凡その会話対象である。』
鳩が平和の使者だなどと、とんだ冗談だと言わんばかりの使い方であるのは間違いない。
嘘は書いていないのだ、これでも。
(知っていて言わない事は、扨、嘘たるか。)]
[仲がいい、か、苦手、かがここまで綺麗に振り切れやすい人も珍しいだろう。
─ 回想/秘鳥は囀るか ─
参謀様をまずまず普通(に接する事ができる)と評する人が少ないのは、その独特も過ぎる見方のせいだと、その考えを知っていたら思っただろうが。>>1:280
生憎俺に彼の頭が覗ける訳ではなかった。]
ラバル様がその事を御存知なのか、
私が先王様に揶揄われたのか、
そもそも何かの策であるのか、
その点は、…不明ですが。
[零した王自身が真面目に受け取っておらず、揶揄うつもりで言った可能性も否めないは確かだ。
彼の反応を見るに報されていないのだろう。]
―一月前の兄弟の語らい ―
[共に成人となった今、話す内容は大人が話す難しいものではあるが、仕事でも無い家族水入らずの語らいだ。
なので、弟が嬉しそうに語る話は褒めて貰いたい、認めて貰いたいという純粋なそれで。
目を細めながら誇らしげに話す弟に、胸の中で何か生まれそうになりながらも微笑を浮かべ、弟の偉業を認める態を見せる。]
上手くいったのか。
お前のおかげで国が豊かになっていくな。
父上もそんなお前が誇らしい、と常々言ってた。
俺も父上と同じ気持ちだし頼りにしているぞ。
[そう、弟を認める言葉を告げ、静かにカップに口を付けた。
まだその頃は、スラムで起きた暴動の原因になるとは思わなかった>>88。]
[でも生まれるのは、黒い想い。
積み重なって生まれた汚い感情は、少しずつ少しずつ広がりを見せ心を蝕む。
“失敗してしまえ”
“父に、皆に失望されればいい”
母も父も奪った弟。
生まれた時より母に大事にされて育ち、此方は母に認められず、己より弟を愛し認める。
弟は周りの大人に認められ、此方は何処かしら畏怖を抱かれる。
それでも、次代の王になっても良い様に、民を愛し守りぬく為に日々の努力を怠らず、全力を尽くしてきた。
――が、そんな自分を認めず、父は弟を王に据えると言ったのだ。
父は、父だけは、これ迄の努力を認めてくれて信じて貰える、と思ってたのに、父までも弟を認める。
嗚呼、こんな国など要らない。
そんな破滅的な想いが生まれてしまった。]
[父から直接聞いた話を>>1:264弟に伝えれば何を思ったのか>>=2。
その心中は察するに余るが、家臣も民も考えての思慮だという事は此方も理解は出来る>>=3。]
あぁ、俺らを確りと王位継承者として育てる事が家臣や民の平和に繋がるとのお考えなのだろう。
父上の思慮深さには頭が下がるばかりだ。
だから俺達は、そんな父上の顔に泥を塗らぬ様、精進していかないとな。
[目を細め弟を見遣りながら共に歩む、という意思は示すが。
一月後に行われる王太子の発表で一波乱起きるのでは無いのか、という不安は如何しても生まれてしまう。
それでも弟の前では隠し、共に国の為に力を尽くそうと思うのは真である。
願いを込める様な弟の肩を軽く叩き、微笑む弟に真面目な面持ちで見つめていた>>=4。
大丈夫だ、と言い聞かせる様に一度頷き、自分の心に何度も刻み混んでいた*]
[だとすれば、少なからず緊急性に欠く事であったのは疑いようもない、と思いながら。
その元々が、金山の位置を調べ上げた地図である事は俺の知るところではなかったのだ。
移ろった話題の内に態々紛れ込ませるように言う言葉は、ただ、先王を褒め讃えるだけの意味ではないのだ。
「公文書を書いている素振りを見なかった。」
それの言葉をどう解釈するかなんてものは知った事でもなければ尋ねる訳でもない。
首を傾げられたのに倣って僅かに傾けるが、それは一瞬間の事だ。
そもそも、彼を食えない人だと解釈しているものだから、尋ねたとしてその意図を知れると思えないのだ。
次期王の行き先なんて漂う風には関わらぬ事、と無関心なのが、自由に見える所以だろうか。]
人の上に立つ身ではないからですよ、
気儘であれるとは持たない事です。
私はレグザ様のようには、
…全くと、人望がございませんから。
[「それでも、ありがとうございます」、と、述べられた称賛の言葉には笑みを深めて返した。>>1:281
お互いに宮中の者であるのは間違ってはいないのだが、俺にとっては違っていたのだ。
(王や王子の臣下にはないからこそ。)
だからこそ、あのような忠告の仕方であったのだ。
ただ、去り際残した言葉が、彼に衝撃を与えたとも知らず、羽撃きの音を引き連れれば部屋を辞した。>>284]*
/*
>うぇるしゅおうじめも
>かわいい大変にありがとう…!大事に頂きます。
ブーメラン刺さってますよって笑顔で肩を叩きたいつらい
/*
>>=5
やっぱりww
功績をそっちで失策に持ってくのは、ううん??うーん???ってなるけれど、ね!ちょっとかなーーw
出来ればPCレベルでどうにか…とは思うけど、まあ。
こっちからは持ち上げてだけいくよ…
ー回想・第二王子私室ー
[近衛兵から声がかかり、ウェルシュ様の私室へと導かれる。部屋に入ると、シュナウザーやリヒャルトといった、第二王子を支持する高官が一同にしていた。
シュナウザーの言う通り>>4、真の敵は軍ではない。他国だ。その敵の襲撃を未然に防ぐのが私の役目。
王子の話>>29を聴くと、私はこう話す。]
私は、今までも。これからも。
我が国を守る為に、全て最善を尽くします。
文書が真の物と証明された暁には、私の全てを以て、ウェルシュ様の支えとなる事を誓いましょう。
また、我が国の混乱や、王宮内の亀裂。そして、ウェルシュ様とフェリクス様の関係もまた。
出来るだけ早く、解決するよう我々は努めますし、そうなるように切に願っております。
[全て、心からの言葉であり。また、事が決するまでの間はウェルシュ様のお力になる事の、私なりの宣言でもあった。]
/*
いやあ…、でも、なあ。
文字は足りないけども、民の為に…ってしてることを、そっちかあ。
うーーん。
ちょっと残念ですね☆
ということで、触れないでおこ(
/*
ウェルシュを落とすなら落としていいが、もう少し。
PCで落としに来てくれよ!!!ということだよ。
なんというか、PCが「ちゃんとやったこと」として描写したものを「はい、でもそれは失敗でしたー」って他のPLさんから後付けされるのは、あまり嬉しいものではないのだよ。
/*
荒らすつもりも無駄に責めるつもりもないけれど!
やめてほしー。ってなったことだけ、置いておこうね…
エピでお目に留まりますれば。
[シュナウザーが議論を牽引している所を見ると、やはり彼は優秀だと言うことが感じられた。調査も彼だから任せられるというものだ。私は私の仕事に専念できる。
話の終盤、私の名前が出ると>>72]
ええ、対外面は私にお任せください。
好き勝手にはさせません。
[彼へと目を向け、またウェルシュ様へ向けても言葉を発する。一月半程前から、王位継承に備えて幾度も近隣諸国と会談や協定を重ねてきた。少々状況は異なるが、大筋ではやることは変わらない。
そして、私以外の高官が出払ったのを見計らい、ウェルシュ様へと話を切り出すのだった。]
…ウェルシュ様。
失礼を承知で申し上げます。
…あくまでこれは私の推測に過ぎません。証拠もなにもあったものではない。どうやら街でも噂が囁かれているようですが、それ以前に。
陛下に謁見する機会が多かった私からして、こうとしか結論が出せなかったのです。
…陛下は暗殺されたのでは?
[これが真実かどうかで、外への対応も変わってきてしまう。
どうしても聞かなければいけなかった。例え、禁忌だとしても。*]
─ 吟遊詩人と別れて街中 ─
[ 幾分か吟遊詩人と話をしたあとで。
先に街へ返した2人の傭兵と合流すべく
こちらも教会から街中へ降りてゆく
いろいろと知りたいことはあった。
真実を追い求めようにも知らなさすぎた
王の死因、文書の出処
文書の真偽ももちろん、そうだが
それは、調査を任せるべきだ
それよりも。
気になるのは街に流れる噂の出処。
そうだ、軍部に居る人間でさえ
王が暗殺だという情報は降りてきていないのに
その真贋すらわからない。
どこからその情報は出回っているのだろう。
出回るとすれば、
ただの出任せを流している人間がいるか、
それとももっと王に近しい ──
「宮廷の人間に心を許さないことだ」
その言葉がいまになって、
ひゅうと心に黒い影を落とす
仲間の傭兵と合流するまでに、
誰かに会うことはできたのかしら。 *]
― 王都・城下町 ―
[それは宮廷画家との会話が終わった後か、あるいは文書の真偽が発表される直前の日のことだったか。
城下町の雑踏の中で、不意に見かけたのは特徴的な髪の色]
…リーゼロッテ?
[サイドに結んだ淡い桃色の髪を揺らせて歩く姿を認め>>105、わたしは懐かしさに思わずそちらへ近づいた]
久しぶりね。
仕事にはもう、だいぶ慣れたのかしら?
[目の前に立って、改めてその姿を見ながら声をかける。
わたしが白狼騎士団に赴任するのと同時に、入れ替わりで配属してきた新人。
ごく短い期間だったが、業務の引継ぎや新人教育に携わった際に、何度か顔を合わせ、言葉を交わした事がある。
当時は真新しいサーベルを腰から提げて、誇らしげだったが、今はどうなのだろう?*]
― とある応接間 ―
[アレクシスと会話した後、此方は部下に弟をある応接間に向かう様に命じてある。
要件はスラムで起きた暴動についてで>>88、暴動の原因は商人が関わっているが故、弟と話す必要があると伝えたのだ。
程無く待ち合わせとして指定している応接間に辿り着く。
此方の警備をしている軍人は弟の数よりは少ないものの実力がある者達だ>>95。
軈て弟が辿り付いたら双方の警備の者を部屋の外で待たせ二人きりの話が始まる。
王の間で対峙したきり、これ迄弟とはまともな会話をしてなかったので数日振りの会話である。
が、今までの兄弟水入らずの温かいそれでは無く、軍を束ねる者としての責を負った固い雰囲気を纏ったそれを感じさせるだろう**]
― 応接間 ―
[応接間で弟がやって来て向い合う様にソファに腰を下せば射抜く様な面持ちで弟を見遣る。
弟と二人きりでは中々見せない鋭い眼差しは何かを与えそうではあるかも知れない。
前置きはせず、幾つかの報告書を机の上に置き弟に内容を見せてから口を開く。]
南のスラムで暴動が起きた。
報告によれば、商人達の不当な値の吊り上げに不満を持ったスラムの住人達が暴動を起こしたとなってる。
暴動の鎮圧は此方の役目だが、商人関連は内政の管轄でありお前の役目だ。
[腕を前で組み真っ直ぐ弟を見据えながら、弟が以前話していた商用ギルドと貴族との利害の政策の事を思い出しそれを口にする>>=1。]
以前に商用ギルドと貴族との話してたな?
その詳細を詳しく話せ。
そして、それはお前が考えたのか、はたまた誰かの進言で決めたのかも教えろ。
[今の関係からして何処まで話してくれるか分からない。
かと言って、このまま看過する事も出来ないので弟に事情を聴取しようとしている**]
― 回想/第二王子私室 ―
ああ、任せる。
[外務長官>>103へ向けた言葉は短く一言、だがそれにはこれまで培ってきた信が籠る。これまで、父王の下で共に政に携わって来た。
外務を司る彼の有能さ、その真面目な人柄。若くして、父の目に適っただけのことはある。そう肌に感じて来たからこそ、寄せられる信。]
……何か?
[その彼が、最後の一人が退出するのを見守って振り返るのに予感があった。彼が今、気にかけているのは。
その予想を裏切らぬ問いに、ウェルシュは短く瞼を閉ざす。]
[それは宮中の何処を歩いている時だっただろうか。
鳩は自分の元ではなく、呼ぶまでは国内を自由に翔んでいるだろうから気にもしていなかったのだが。
動物は人間の感情、 ──特に、悪意に関して聡いという。
王宮内に溢れるその嫌な雰囲気を感じたのだろう、突然羽を拡げると騒がしく羽撃いて空中へと飛び上がる。]
っあ、おい、 ベルフィ!
[先王への餞別を託しに行くなら、白鷹も連れて行こうと思っての事だったが、どうにも仇となったらしい。
それがどう映るかは兎角として、通りかかる者はいただろうか。]**
────── そうだ。
[ごく短く、重い肯定が落ちた。
再び目を開けば、真っすぐに彼の双眸へ視線を合わせる。
顔に動揺の色はなく、問われれば既に心決めていたと知れるだろう。]
陛下は何者かによって害された。
クロスボウは、分かるな?異国より齎された武器。
それにより自室で胸を貫かれてお亡くなりになっていた。
……今、監査局と軍が下手人を追っているはずだ。
[隠していたことへの詫びはない。
ただ淡々と、声はウェルシュの知る事実を紡いだ。]
外国による暗殺か、我が国の者による弑逆か。
それも今の時点では分からぬこと。
これを機に我が国を狙わんとした外の者の手によるものであれば、恐らく、この混乱に乗じて我が国を滅ぼさんと乗り込んでくるも時間の問題であろう。
そうでなくとも、隙と見れば諸国は雪崩を打ってやって来るだろう。
全てはこのラメールを、食い荒らすために。
ゆえに、今は絶対に隙を見せてはならぬ。
弔問の態で我が国を探る者らの目に、暁の国は容易に落ちざるものと示さねばならぬ。その為にも、フィオン・オルブライト外務長官。
外交のこと、宜しく頼む。
父上を弑した者が誰であれ、…──その思惑に屈してなるものか。
[最後、声は低く。
そこにだけ消えぬ無念を滲ませて、音は途切れた。*]
/*
くっそー咳やくしゃみが止まらんよー_:(´ཀ`」 ∠):_
季節の変わり目だからみんな気をつけような!!
ドロシーせんぱ…………あっ、
失礼しました、ブライアン尉官。
[ 突然声を掛けられ思わず驚きの声をあげ。
見れば美しいブロンドは、
今は白狼騎士団にいるはずのブライアン尉官で。
かつて引き継ぎの時に幾分かお世話になった人。
だけど本当はそれ以前から。
士官学校の後輩にとって、憧れの先輩のひとり。
女性で若くして立派に士官学校を卒業した、
『ドロシー先輩』のこと。
ええ、こちらはただの新人学生だったから
覚えてるはずなんて、ないのだけど。 ]
お元気そうでなによりです。
はい、おかげさまで少しは、様に。
あの、ブライアン尉官は…………その
…………えっと、『大丈夫』ですか?
[ 少し憂いたのは彼女のいる白狼騎士団のこと。
だって鬼のように怖い総督がいるんでしょう?
あたしが心配そうにしたのはそこだったけど
先輩にはどう伝わったのかしら。 *]
― ある時、街中で ―
[ それはラメールという国に
不穏な噂の種の芽が息吹き始めた頃。
ローレルはある時、街中でその人を見かけた。
背後に立って声をかける。
…それは背後を警戒する幼い頃からの癖で。
だけれど、相手>>90がそのことを知るはずもなく
何となく驚かれたような気がした。
出会い方は何処となく一度目と似て…
立場は互いに似て非なるもの。
あなたは、と、声が返れば
ローレルはどこまでも常と変わりなく
緑色の視線を受けるようにして微笑んだ。 ]
『 ボクはささやかな平和を愛するしがない画家さ。 』
『 おそらくは――きみの敵ではない。かな。 』
[ そこでどんな遣り取りが行われたのか
知っているのは飛んで行った駒鳥くらいのもの。* ]
うん、構わないよ。
きみの好きな場所にするといい。ついて行くから。
[ 場所を変える提案をされたなら>>*0
ローレルにしろ聞かれては不味い内容なのは事実。
提案を受け入れて、移動する背を追った。
やがて賑やかな市場に挟まる通りに出れば、
率直な問いに矢張り微笑んだままに答える。 ]
……そうだよ。
[ 出自を問われれば首肯を。
けれど、"どこから"という問いに関して
やや間を空け、少しばかり考える。
…さて、正直に応えるべきだろうか。
それとも彼女と違わぬ為に嘘を吐くべきか――。 ]
― 回想/鳥と獣と蝙蝠 ―
[ ラメールの遥か南方に嘗てその国はあった。
黄昏を生む国。黄昏の国。
最早通称でしか記憶されていない今は亡い国。
地図からその国の名が消えたのは
時を遡ること十数年ほど前。
更に南方に位置する強大な国によって
侵略され、吸収合併という形で
長きにわたる歴史に幕を下ろした。
ローレルの故郷。
顔も知らない父母が生きた土地。
悲惨な時代を生き抜いた土地。
日常に埋もれさせてしまいたい
忌まわしい記憶が蘇ることになったのは
年の頃も二十に近づくかというとある日。 ]
[ 幼馴染、と呼べるほど
温和な間柄ではなかった。
強いて関係性に名を与えるならば
戦友と呼ぶに丁度いい相手。
瓦礫の街で僅かに時を過ごした。
どちらが先に死ぬんだろうと
乾いた会話すらしたことがあった。
身体つきや顔はもうすっかり
大人のものになっていたけれど
確かに会った瞬間に
そうだと分かってしまったのは
一時でも生死を共にと願った人だったから。 ]
[ ―― 最初は。
遥々と南の国からやって来た相手を
帰って欲しいと追い返しさえした。
平穏が欲しいだけだった。
このまま生きていければいいと
そう思っていただけ、だった。 ]
[ それでも、
平和などいつまで続くものでもないと
言われてしまえば返す言葉が無い。
…願望は願望でしかないのだと
相手も然り、ローレルとて知っていた。
身をもって体験してきた。
失うときは瞬きほどもかからない。
大切なものほど容易く失われる。
生きていくのに必要なのは
そう学んできたはずだと。
より恒久的な平穏の為に
持ち得た平穏は捨てろと繰り返す。
協力を、と、請う声に暫らくして頷いた――。 ]
[ 暫らく考えてはみたけれど、
誤魔化した方が後々印象も悪いかと
話せる部分についてのみ、口を開く。 ]
…亡霊の国とでも言えばいいのかなぁ。
やって来た国を指すのなら――でも、
きみが聞きたいのはそういうことじゃないんだろう?
それじゃあ、この国…
ラメールを属国にしたい国から…と。
きっと、きみの「北の国」と同じように。
[ 暗に北ではない別の国の存在を仄めかし。 ]
ね、今は敵ではないだろう?
[ 共通する相手取る国があるのだからと続け。 ]
尤も――きみ"たち"が、
この国を独り占めにしようとしているなら
事を構えなければいけなくなるわけだけど…?
[ 探るように緑色の瞳をじっと覗き込んだ。* ]
/*あかん、めっちゃ飲まされすぎて頭痛い。
頭働かなすぎてやばい。
なんやのほんま。かなんわぁ。
えーっと、何やったっけ。個人的には、もう書類が本物なら本物でええから決めてほしい。出来たら風呂敷広げた人に。
腹痛なったり頭いたなったりほんま忙しないやっちゃで。
/*
は。もし西方使う予定で落としてたなら申し訳ない…!
こう、物語のごま塩ポジションなのは承知しているのですが塩梅が難しい。
ソマリは北方山岳地帯の亡国だった気がするので、スパイは皆立場が違う感じ…?
― 現在・東屋へ ―
[ 自宅を出てから、
画家は暫らく街を歩き回り
幾らか用事を済ませた後、
王宮への道を歩いていた。
東屋へはしばらく顔を出していない。>>36
そろそろ買いだめしてあった
お菓子の類も切れている頃だろうか…と
考えている右手には紙袋。
中身は当然のことながら焼き菓子。
ついでにと買ってしまうのは最早癖だ。 ]
筆とお菓子と、それから噂。
忘れていることは他には…なかったかな。
[ 指折り数えて、
城門の見張りに軽く会釈をし、
庭園の東屋へそのまま向かう。 ]
[ 国王陛下が暗殺されたという噂も
そろそろ広まってきたことだし
安直に小棚に置いたきりというのも如何かと
誰ぞやに嗅ぎ付けられた>>1:161とは知らず。
毒を含んだ水薬の行方を気にしながら、
東屋に戻ったところで――さて。
まだその場に彼の人>>96の姿はあったやら。
もしも顔が見えたなら想定外に数秒固まり ]
――… 珍しいですね?
人の絵を見る遊びにはもう飽きたものかと。
[ と、思わず近況を忘れた
暢気とも言える言葉が出たかもしれない。
人気がなければ、
常の通りに茶菓子を仕舞い込んで
筆を画材の場所に仕舞い込むだけだけれど。* ]
/*うーん、うーん。
頭痛い。
酒の場でウィスキー飲むのやめよう。まず飲んでる人がいないからちゃんぽん必至。
くそー、好きな酒飲ませてくれよくそー。
/*
普通に懐かしいなあってやって移動する感じだったかもしれないけど、そこはこう……、こう、忙しかったらいなかった!で…
/*
監査局長と外務長官はボクから行くか、向こうから触れてもらわないと絡みを作れない立ち位置だねえ
どうしようかなあ、という感じはある
― 王都・城下町 ―
今日は非番なの。堅苦しい挨拶はナシでいいわ。
肩書があると、仕事に戻っちゃいそう。
[なんて、軽く肩を竦めて冗談めかす。
生真面目な態度は、初めて会った時から変わらない。近況を訪ねれば、少しは様に、と返ってくる。>>113
そして、今度はこちらが問われた]
……ふふ、お元気そうに見えるなら、大丈夫なのよ。
[お元気そうで何より、と直前に言われた部分を拾って付けて返す。
わたしはにっこり微笑んだまま、首を傾げた]
で、何が?
[前置きもなく安否を問われても、何の事か心当たりがなかった]
[白狼騎士団の事だとわかった後は、ああ、と頷いてもう一度笑う]
まぁ、確かに厳しいといえば厳しいかしらね。
女だらけだけど、おいたをしたら鉄拳が飛ぶからね。
[右手で拳を作ると、それを自分の頬に宛がってみせる。まあ、この日の夜にまさにここに一発食らうわけだが、この時はまだそれを知らない。
軽く冗談めかした後、顔を見合わせて笑った後で、拳を作った手を下ろす]
……国内が急にごたつき始めたけど、噂に惑わされないで。
冷静にね。
[なんて、先輩らしいアドバイスを一つ。
あなたのその、真っ直ぐな瞳が曇らないように、なんてどこか祈りを込めながら。*]
/*
>すぱい陣営一枚板じゃなかった!(震えた)
取り合いになるのも面白いかなって思いましたすみません!(わるびれないかお
/*
スパイ陣営が勝っちゃうと戴冠式はないかな
まだどこが勝つかわからないけどね。
次、スパイから二名落ちたらイーブンだからね。
─ ドロシーと城下町にて ─
[ 先輩は、あの日のままの先輩で。
にこにこと明るく微笑んでは声を掛けてくれて。
あたしが問うた曖昧な心配には、
何が?と問い返されたなら騎士団の事を付け加え。
言葉足らずですみません、と慌てるの。 ]
……鉄拳!
うわぁ、噂の総督、怖いんだろうなあ…
毎日、お疲れさまです。
[ 苦笑いで冗談めかしたあとで。 ]
……はい。
突然のことで、あたし、驚いてます。
でも、あたしたちがしっかりしなきゃ。
……あの、
[ そう紡ぎかけて、この人は、
何を、どこまで、知っているのだろうと。
王国の兵ですら知らぬ事情、
尉官とは言え、今は白狼騎士団のほうに
籍を置く彼女が、今回のこと。
だけど、王宮には総督の姿もあったという
傍で仕える彼女なら ──]
……あの。
王は、何故、亡くなられたのでしょうか。
[ これくらいなら、聞いても大丈夫なはず。
尤も彼女が、虎視眈々と国を狙う
密偵の者だとは、知る由もないから。 *]
[返ってきた答え>>110は…私の予想と一致したものだった。]
やはり…そうでしたか。
[深く息を吐く。できれば当たって欲しくなかった予想が当たってしまった。
下手人の捜索は監査局と軍で行っているらしい。]
…なるほど、では捜索はそちらに任せても構わなさそうですね。
[暗殺に軍が絡んでいた場合を除き、の話だが。
ウェルシュ様がどう考えているかは別としても、これはシュナウザーに念のため伝えておいた方が良さそうだろうか。彼なら大丈夫だとは思うが…軍に事実を隠蔽されてはたまらない。]
…勿論です。
お任せ下さい。
[一つ礼をして、そう言葉を放つ。]
…落ち着いたら、またゆっくり話しませんか。
まあ、その頃には王子のことをウェルシュ陛下、とお呼びしているかもしれませんが。
[部屋を出る前、最後にそんな小さな約束でもしただろうか。*]
[>>112その後に続いた、王子からの頼みを聞けば。]
…勿論です。
お任せ下さい。
[一つ礼をして、そう言葉を放つ。]
…落ち着いたら、またゆっくり話しませんか。
まあ、その頃には王子のことをウェルシュ陛下、とお呼びしているかもしれませんが。
[部屋を出る前、最後にそんな小さな約束でもしただろうか。*]
― 城下町 ―
実際に戦場へ出れば、上官の鉄拳なんて大したことないよ。
……たぶんね。
[怖い怖いとあまり身内に恐れられては、白狼騎士団に妙な噂がついてしまうかもしれない。(もう手遅れかもしれないけど)なけなしのフォローを入れてみた。実戦は想像の域を出ない、なんて雰囲気をまとわせつつ。
話が王室の事に及べば、彼女の表情が急に曇った。>>125]
陛下が亡くなられた理由については、わたしも巷の噂以外の情報は知らないよ。
[街に流れる”先王暗殺”のニュース。アイリ総督は事実をご存知かどうかは知らないが、少なくとも現時点において、わたしには共有されていない。
玉座の間で遺言の公表を直接聞いた立場であっても、あの場で陛下の死因については明かされなかったのだ]
ご存知なのは、お身内かごく一部の側近だけでしょうね。
[なんて言いながらも、状況的に暗殺だと想像するに難くない。
王子二人の態度から察しても、陛下の急死に見舞われたように見えたからだ。あくまで推測の域を出ないから、目の前の後輩に言ったりはしないけど]
いずれ正式に公表されるでしょう。
次の後継者の発表と一緒に。期限は五日後って聞いたわ。
だから、わたしたちはそれまで騒がず、惑わされず、落ち着いて待ちましょう。
[文書が偽物かもしれない、とあの場で真っ先に言った人間とは思えない台詞をスラスラと抜かして、気落ちしていそうな後輩の肩を元気づけるように軽く叩いた。*]
/*
次の墓落ち選出は10連ガチャとかやってみてもいいかなぁ
<<第一王子 フェリクス>>
<<【2】監査局長 シュナウザー>>
<<【3】宮廷画家 ローレル>>
<<【3】rāst-dorūsh ソマリ>>
<<【3】白狼騎士団 ドロシー>>
<<【1】参謀 アレクシス>>
<<【3】白狼騎士団 ドロシー>>
<<【3】rāst-dorūsh ソマリ>>
<<【2】尚書官長補佐 リヒャルト>>
<<【1】士官候補生 リーゼロッテ>>
[ 実際の戦場は、と言われれば曖昧に笑おう
腰のサーベルは未だぶら下がった儘でも
いつしか護身用ではなく、戦のために、
使うことが、あるのだろうかと。 ]
……そう、なんですね。
[ 国王の逝去については、噂以上のことが分からず
結局のところ、肩を落とすだけ。
それでも、肩を叩かれ励まされ
それまでは、と温かく言葉を貰えば ]
はい。……そうですね。
あたしが焦ったところで、
何かが変わるわけでもないし……。
その頃には人々の不安も、
解消、されたらいいんだけど
[ あ、いまの任務は街の騒動の沈静化なんですよ
苦笑しながら付け加えて。 ]
あの、ドロシー先輩は。
[ まだ、気を許せるような相手だったから
こんなことを聞くのかもしれない。
半ばまた、主語を失い、目的語を失いながら
曖昧に、呟いたのは。 ]
ドロシー先輩は。
それが、本来正しくないことでも
目的のためなら、理想のためなら。
目を、瞑るのも必要だと思いますか?
[ あたしにとって他意などない素直な疑問。
もし万が一。軍による暗殺が本当ならば
それは軍としては捻じ曲げねばならぬ真実。
真実を追い求めて辿り着いてしまった時
あたしは、どうしたらいいんだろう、って。
だけど蓋を開けて彼女のことを知ってたら
この質問は、まったく別の色を
示してたのかもしれないけれど。 *]
── 執務室 ──
[王子に案内され、お辞儀をしてから部屋に踏み入れる>>80と
山積みの書類が目に付く。無理もない、ここ最近、王不在のため行き場をなくした書類が両王子の元に行く。元の量も去ることながら、崩御の報せを受けてあちこちで暴動が起こっていると聞く。なんでも南の方でも暴徒らが騒ぎを起こしているそうな。]
王の急逝、心中お察しいたします。
[殺しておいて何という言い草だろうと己に呆れながら]
いえ、調査は難航しておりまして……依然その真贋は定かになっておりません。
が、監査局が調査とは違う動きを見せている事も事実。
不利な証拠があれば隠蔽するつもりなのでしょう。
[軍としてはそれを押さえたい、と展望を口にし]
フェル王子。
[あえて、口にするのはかつて彼が幼い頃に呼んでいた呼称。]
幼い頃から王となるべくして育たれた御身にとって
今が最大の試練なのだと、お考えください。
それを踏まえて、進言させていただきます。
国の内政を司る官僚の中に、他国と通じているものがおります。
王子も見てはりましたやろ?王の胸を貫いた武器。
あれはラメールの物ではあらしません。
騒ぎが大きなる前に、国家の膿を排出すべきかと。
[軍の力を最大限使える者、それはやはり
フェリクス王子に他ならない。
ウェルシュ王子では国は大きくならない。
それが男の出した結論であった。
綺麗事では国は生き残れない。
必要なのは力。
有無を言わさず、何ものにも脅かされない力。強きを挫き、弱きを捨てる力。
さて、己が進言する偽りを、王子はどこまで聞き入れるか。]
うん、落ち着いているね。
いいと思うよ。……街の騒動の鎮静化、立派な仕事だわ。
手が足りなくなったら、白狼騎士団も駆り出されるのかしらね。
[今は待機の任についている我々だが、総督の号令一つでいかようにも動ける準備は整っているよ、と。苦笑を浮かべる様子が不安そうに見えたから、少し誇張を込めて言葉を重ねた。そして、改めて問われた内容は、どこか精神論について尋ねられた気がして。>>131]
何を基準に正しいとするかによるわね。
[と、前置いてから、少し頭を揺らして思考する。束ねた髪の先を、穂のように左右に揺らしてから、]
正しいの基準は、それぞれの立場によって解釈が異なるものよ。
互いの視点から見れば、それぞれが正しい。
だから、衝突する……今回のように。
[空の玉座の前で、二人の王子の主張がぶつかった。
それぞれを支援する立場の者からすれば、自分が持つ”正しい”に基づいている。国同士の争いも、それが根幹にあると思っている]
正しくないと思うなら、携わらない勇気を持つ事ね。
貫きたいなら、正しいと信じる事。迷いを抱えたままでは、何も成し遂げられないよ。
[わたしのこうした意見は、この純真無垢な後輩にどう響いただろうか。*]
/*
>フェリクス王子メモ
>すぱい陣営の国はみんなバラバラ?(ドロシー北の国・ローレル南の国に吸収合併された国・ソマリ馬で十日程離れた亡国)
どうせバラバラならバラバラにしちゃえって思っry
[ 先輩の語る正しさのこと。
正しさの基準、それぞれの視点。
正しさと、正しさがぶつかり合う
それは、互いにとっての、真実で。
── では、あたしは?
あたしにとって、正しいことって、なんだろう]
正しくない、ことはない。
どこかに正しさはあるの、だけど
……ううん、それを信じて。
正しさがあると、今は、信じます。
あたしは、それを貫くために、ここにいる。
[ まっすぐな、瞳で。
何を信じるかは、いまは、測り兼ねるけど。 ]
あの、ありがとうございます。
ドロシー先輩も、大変だと思いますけど
お互い、頑張りましょう。
[ そして、ひとつ、ぴしりと敬礼をして。
引き止められなければまた、
任務に戻ろうと、歩き出そうとするけれど。**]
[どこに正しさがあるか迷ってる風。
まだ配属されたばかりの新人だから、これから目的を見つけるのかな。>>135
みずみずしい反応に、思わずそっと目を眩しそうに細めたりして]
そうね。
じゃあ、こう考えればいいよ。
あなたにとって、一番大切な人って誰?
その人を守るために戦うの。
最後まで味方になるって信じて戦うの。……そうした人がいなければ、別のものでもいい。
…うん、お互い頑張ろうね。
[生真面目な敬礼に対して、こちらは笑顔と共にヒラヒラっと手を振って。(だって今日は非番だから)
背筋をまっすぐに伸ばして任務に戻っていく後輩を、見えなくなるまでその場で見送った。
次に生きて会えるなら、また会いましょう、と声に出さずに願いを込めて。*]
── 城下 ──
[街を歩いて数歩。
市民に参謀の顔が割れている訳では無いが
この空気の中、真相知りたさに
詰め寄るものも少なくない。
素性がバレぬように、と特徴的な言葉を封印し
適当に、躱していると向こうの方に
印象深い桃色の頭が通り過ぎるのが見えた。
お菓子集ろうなどと思い近づいて
すぐ共する兵士に気づいて思わず身を隠す。
詰め寄る市民の中には感情的になって
騒ぎを起こす者もいるという。
抑制のため複数人での警備に当たらせた
という話だったか。
ほんま、長続いてもええことあれへんな。]
[彼女らの行方を追うと、巡回ルートを抜けたよう。
その先の教会を見て、少しだけギクリとする。
男は土地の信仰心など全く持ち合わせていなかった
が、常に懺悔を責め立てられるような感覚に
襲われる教会が、あまり好きではなかった。]
― 回想 フェリクス王子の訪問時と両親の話―
[ドロシーの親書を届ける初仕事は、無事果たされたようで、間もなくフェリクス王子からの返書をアイリは受け取った。>>1:24
『一月以内に来る』その内容にアイリは嬉しかった。
フェリクス王子が訪れてくれることも然ることながら、もう一つ嬉しいこともある。 フォールデン家の墓参りだ。
フェリクス王子はここを訪れるとき、前当主である母や歴代担ってきた当主達の墓に必ず寄ってくれる。
特に忠臣でだった母にとってはそれはきっと嬉しく、王族に感謝すらされるのは何よりフォールデン家の当主として誇りでもあった。]
―――ここで一つアイリの両親の話をしよう。
フォールデン家の前当主、アイリの母は今から6年前、私が20歳になったときに流行病を患い他界している。
アイリが当主になったのはその時からだが、アイリの父もまた、戦死している。
アイリの父は南で戦乱があったとき、国境を守っていた指揮官だった男である。無残にも命を落とした父は剣の形見しか残らなかったが、ゾネスへと送られてきた父の形見の剣。今は母と共にゾネスの墓地に安置されている。彼もまた王に忠誠を誓っていた人物と聞く。
アイリはそれもあってフェリクス王子のことを敬愛しているのだろう――。]
[そして話は戻しフェリクス王子は都合をつけて来てくれた。
歓迎の騎士が館までの道に総出で迎え、その到着を喜んだ。
アイリも喜び、そこで私はフェリクス王子にお見合いの話、そしてあのとき退治した象の話も誇らしげに話しただろう*]
── 後悔の話 ──
[デズモンド・チェンバレン中佐。
部下からの信頼も厚く、腕も立つ。
年老いても長年培われたその経験と威厳たるや。
なくてはならない、頼りになる存在であった。]
[だが、同時に彼は、とても優しかった。
味方にも、敵の兵にも。
戦があれば猛威を振るうが、一度終戦の報せが入れば
戦う必要は無いとして敵に肩を貸すような人物であった。]
[男がまだ南の地区で燻っていた頃。
中央地区に所属する彼が小隊長として作戦を展開していた時に、彼の口からこんな言葉を聞いた。
「戦争などなくなり、和平をもって国を治める方が今よりもずっと良い。それこそが真の平和である。」
と。]
[同時に若い己は焦りを感じた。こんな思想の人間が上にいる限り、国は強くなれない、と。
男は何とかしてこの老兵を戦場という舞台から引きずり下ろせないか、考えた。
思えばそれが初めて謀を巡らせた時であった。]
[小隊長の元に届いた伝令を抹消し、小隊は軍の意向に背く形で多くの犠牲を出した。
彼が退役したのは暫くした後の事である。
彼が何を思っていたか、それは男の知るところではないし、男のような人間には理解出来ないものだったであろう。]
[今もあの時の光景がありありと思い出される。
小隊は壊滅状態となった。
それもそのはず。
小隊長と男を除く兵士全員が作戦によって命を落としたのだから。
冷たい雨が暗い空から落ち、身体は冷えていく。
水はけの悪い大地に溜まる雨は
赤く染まっているんだろうが
暗くてそれも分からない。
俯いたまま立ち尽くす己を包むのは
達成感よりも罪悪感。
はげしく鳴り止まぬ鼓動の中
上からゴツゴツとした手が降ってきて
優しく頭を撫でた。]
[「お前だけでも助かってよかった」
と、そういう嗄れた声に覚えるのは居心地の悪さ。
洗いざらい白状したくなる気持ちを
必死に押しとどめて、ただただ小さく震えていた。
彼が小さな嘘も見逃さないというのであれば
きっとその嘘は上手く隠せたのだろう。
嘘は真実として、塗り替えられたのだろう。]
/*よかった。無事出産を終えました。
じゃあなんでそんなに強くあろうとするの、って言うのは、きっと生まれの悪さとか出世欲とかそういう全てに対するコンプレックスなんだろうけど、それは書けたら書く。(きっとチラ裏情報)
[さて、思い出話を想起してどのくらい教会を眺めて居ただろうか。]
チェンバレン中佐。
国はこのレグザが良くしてみせますので
どうか、安らかに。
[そう告げて胸に添える手は
当時とは違い、赤黒い血が染み付いてしまっていた。]
― 回想/第二王子私室 ―
ああ、頼む。
[続く短い応えは、それで通ずると思うが為。
恐らくは同じ思いだろう、一言で請け合う彼>>127へと感ずるのは、心強さで。]
ああ、
…… それはいいな。
[会話の最後。付け加えられた一言に、ウェルシュの顔は綻んだ。
未だ心に陰を残した、それでも今日一番の微笑みらしい微笑みであったろう。淡く笑ってヘーゼルの瞳を細め。]
今度は、先日途中で終わった北の国の話を聞かせてはくれないか?
ほら。一度行ってきたという、あの話の続きを。
私も一度見てみたいな。
一面に広がる白い地平というものを。
[先日の何気ない語らいで、教えて貰った異国の話。
それは少しばかり政治とは無縁の話で、それをウェルシュは楽しそうに聞いたものだった。そんな小さな約束。
神ならぬ身の、時の行方は見通せぬまま*]
― 執務室 ―
[執務室で山になった書類。
先王の逝去により王が為すべき軍関係の書類が此方に回って負担が増している。
その上、南の暴動も起きているのだから、更に書類の数が増える、というもの。
共に居る参謀総長が此方の心中を察すると言う>>132。
父王を殺害した張本人が言っているとは露も知らず、文書の真贋の調査は難航している、との事。]
監査局が、か。
矢張り貴族達が偽装していたのか。
[此方は事前に王から文書を作成する旨を直に伝えられている故、文書が偽装された可能性が高い事には驚きを見せない。
寧ろストン、と何かが落ちた様な納得したものが生まれた。
書類を机の上に置き、此方を見ている参謀総長を見上げ。]
文書が真にしろ偽にしろ、此方側が持つべき書類を持たない以上真の確定は無理な話。
公文書は然るべき書類が全て揃った上で無ければ効力は無い、そうだろう?
まして、政治に纏わるのだ、其れこそ残すべき物だ、というのは内政に纏わる者達は承知している筈だ。
[ちらりと書類の山に視線を向けてたら、懐かしい呼び名が出て来て再び視線を参謀総長に戻す>>133。]
[参謀総長の進言。
内政に司る者の中に国外に通じる者が居る、というアレクシス。
どういう理由が有ってその結論に至ったのかは告げていない。
父を殺めた武器は外国のクロスボウであり、此方が使用する武器では無いのは知ってる。
が、武器だけで外国の者がやったとは思えず、一撃で仕留めたというのは其れなりの手練れとも思える。
故に内政の者に他国と通じるという話には疑念を抱く。
国内の膿を排出するべきかと、という進言に暫し考えを巡らせ、翠の目を細めた。]
[確証は持たないが、父を暗殺したのは身内では無いのか、という想いが生まれてくる。
真に国外の者かも知れないし、内政の者が仕向けて殺害したのかも知れない。
されど、されど。
国内の膿を排出、という言葉は心を揺るがす。
文官達の不正、武官達の侵略の進言。
何時の時代でも何処の国でも、力を限り無く欲し他者を利用し続けている。
其れによって何時も苦しめられるのは弱者と真面目な者だ。
嗚呼、そんなか弱き者を正しい強者を苦しめる強欲な達を裁き鉄槌を下すのは、この時だ。
文官武官双方とも、腐った膿を出さなければならない。
先王が守ってくれたこの国を壊し、傷を付け血を流し痛みを以って浄化しないと、いけない。
父が自分を認めぬならば、父が見付けられずに、且つ成しえなかった事を成し得よう。
愛おしいラメールを、憎いラメールを、俺が破壊し浄化、する。]
[再びアレクシスを見遣り命を下す。]
早急に他国に通ずる者を探し出し始末せよ。
他国に通ずる者は一人とは限らない。
必ず繋がっている者は居る、一人捕まえただけで気を抜く事は許さぬ。
……心して掛かれ。
[他国に通ずる者は早急に始末しなければ国が大きく揺るがしてしまう。
軍を束ねる者として国を守る者として断固として許す訳にはいかない。]
そしてもう一つの命を下す。
[諸外国からの侵略を防止するのは一番の任務。
が、其れだけに力を注ぐ訳にはいかない。
先王の暗殺の調査や文書の真贋の調査も重要事項の一つだ。
故に、参謀総長にもう一つの命令を下すのだ。]
監査局の隠蔽を阻止せよ。
そして、此方が不利にならぬ証拠をきっちりと抑えろ。
監査局は証拠の隠蔽をするだけでなく、此方にでっち上げの証拠を突き付ける事がある。
それを阻止するのも肝心だと心得よ。
[命令を下せば、視線でもう下がれと言い、再び数多くある書類に目を通し始めた*]
――貴族街・ラバル家屋敷――
[無用な疑いを持たれるのは嫌だと王子様の息がかかっているだろう近衛兵に屋敷までの送迎を依頼していた。
堅苦しくって嫌だったけど、今はその状況も仕方ないのかもしれない。
この騒動でいつもは田舎にいる母親も王都に来ている。ダイニングでお茶をしながら母親の小言を聞いていると来客があった]
母上、来客の主はアイリ様とのこと。
うまくとりなしますので出来れば二人にしていただきたい。
[正確にいるなら2人と1匹だろうと無粋なつっこみはしなかった。
客間へアイリを通せば、お茶とお菓子を用意させただろう]
ようこそ、アイリ様。
突然でしたので少し驚きましたが、こうしてお会いできるのは嬉しく思いますよ。
[そう言いつつも先日の玉座前のでの一件のせいか、少し距離をとって話ししまっている*]
― 回想:―ある日 森の怪物退治B ―
[>>0:419>>0:414 森に現れた怪物は騎士団に真っ向から襲いかかり、馬も人も宙を舞った。アイリも体勢を崩して振り落とされそうになる中、必死に態勢を整えるために叱咤する。]
狼狽えるな!!
騎兵は怪物を牽き付け、竜騎隊はすぐに縄に取り掛かれ!
生け捕りにして王国軍に引き渡す。
恐れるな!
[白狼騎士団は、銃を持つ軽装の竜騎兵と重装の胸甲騎兵
ピストルと剣を持ってサーベルチャージを行う騎兵そして、要塞にのみ滞在する砲兵の4つから成る。
アイリが叫ぶと騎士達はすぐに動き出し、怪物を取り囲む。
しかしそれは容易ではなかった。
荒れ狂う象の前に縄はかけても崩される、疲労を待つために持久戦がとられた。死者こそ無いものの、怪我人が続出し、象は最後の逃げられぬと悟って最後にアイリに向かって突進してくる。]
――っ!!
[それを助けてくれたのはドロシーである。危険と感じて私を庇い寸前のところで私はかわした。間もなく象は疲労で膝をつき、結局は力尽きてしまうものの、その功績によりドロシーは私に重用されることとなる。*]
なるほど…。
じゃあ、この国の後継者を排除するまでは目的が一緒、って事ね。
[今は敵ではないという部分に同意を示す。>>*2
とはいえ、固い仲間意識は持たない方がいいだろう。
自分にとっての優先順位は何であるか、常に意識した上で、その場で下す判断は誤ってはならない。
目の前の人物が、目的に対して役に立つのであれば助けるし、妨害になるなら排除する。
ただ、それだけの事]
[いずれ事を構えねばならない部分>>*3には、今は返さないでおいた。
互いの目的を知り、秘密を共有した。後は妨害されなければ、現状はそれでいい]
では、お互いに邪魔をしないようにしましょう。
その代り、あなたが不利に動くとわかったら、すぐに排除するわ。
[共闘だか宣戦布告だか分からない宣言をする。
宮廷画家という絶好の地位にいる以上、王宮や王室に関する情報は自分よりもはるかに多く手に入れてるだろう。もしかしたら、王子たちと懇意にしているかもしれない。
彼女が持つ情報は欲しいが、完全に味方でない以上提供は、してくれないかもしれない。
しかも、もたらされる情報が正しいとも限らない。
惑わされるくらいなら、はじめから共闘者など居ないものとして動いたほうが、得策かもしれなかった]
話はそれだけかしら?
だったら、もう行くわ。
[互いの正体を知った後で、もし話がまだ続くなら足を止めるし、そうでなければこの場は立ち去る事にする。わたしは宮廷画家の反応を待った。*]
ーー回想:第二王子私室ーー
[彼は問われた質問に>>59顔色一つ変えずに答えた。そうするしかもう道はなかったからだ]
はい、間違いありません。
この騒ぎが落ち着くためなら、
どんな証言でもいたします。
[どんな証言でもと言いながらシュナウザーを見た彼はどんな気持ちだったんだろうか。そして、どんな証言でもというのは……、彼の足元に絡みついた荊が成長しているように感じた]
シュナウザー局長にアレクシス総長、
どちらにも協力おしみません。
[シュナウザーにお辞儀をしてみせた*]
ーー回想:第二王子私室→シュナウザーとーー
[彼がどこか人がいない場所をと言えば、シュナウザーはどこかに案内してくれただろうか]
お忙しい中、お時間をおとりして申し訳ありません。
シュナウザー局長。
[彼から声をかけておいて、どこか嫌味もこもったヨソヨソしさがあるのはこの目の前の男が苦手だからだろう]
ここでの話は御内密にお願いしたい。
そして、あなたがウェルシュ様を
支持していると思ってのお話です。
[彼はシュナウザーを真っ直ぐ見据えた*]
― 現在/東屋 ―
[どれだけそうして、一人の時を過ごしていただろう。
あまり長い時ではない。それ程、悠長な時ではない。
けれどどうしても、一人心安らぐ時が欲しくて東屋にいた。
そうしないと、もう心が悲鳴を上げそうだった。
だから一人ぼっちで空を見ていた。
蒼穹に舞う白い影>>109、それに目を見開く時まで。]
…… ベルフィ っ!?
[呼びかけるのと、人の足音>>121がしたのは同時だったろう。
ぱっと早い動作で見返したのは、別の姿が見えたかと思ったが為。
けれどそのようなことはなく、目に映るのは見慣れた姿で。]
……あ。ローレル、
[思えば当然現れるはずの人の姿だ。
丁寧ながらも、気安く放られる音。>>121
どこか皮肉めいた言葉の音に、毒の響きはない。
少し目を見開いたまま振り返り、けれど足音の主が見慣れた昔馴染みと知れば、ウェルシュはほっとしたような笑みを見せた。それは多分、この数日の間に見せた最も自然な微笑みで。]
……久しぶり。
ごめん、忙しくてなかなか顔が出せなかったんだ。
本当はもう少し、ここに来たかったんだけども。
[と、返すのは此方もどこか今を置き忘れたかの言葉で。それでもなお、声の響きには、やはり消せぬ憂いの影がちらついていただろうけども。]
絵を描きに来たのかい?
[きっと違うだろう。この騒ぎでは、絵筆を握るにも心寛がぬもの。そうと知りながら世間話の口調で声を掛ける。そうして腰掛ける椅子の傍らに、どうぞと腰掛ける場を手で示す。]
……うん。
本当は、私だって君の絵を眺めていたいよ。
[思い返すのはやはり、幼い日の風景。
あの頃やっぱりどう描いてもウェルシュの絵はへたくそで、想像力がありすぎるのか、どうにも現実離れした絵はローレルの絵には及びもつかぬもの……だと、少なくとも本人は思い込んでた。
ある日、彼女が小鳥の絵を描いていた日のこと。>>86
並んで絵を描いていたウェルシュは、感心して彼女の絵を覗き込み、こう言った。
─── ねえ、この絵ちょうだい、と。
どんなやり取りがあったのだったか、結果的に子ども同士の絵はとりかえっこになり、ウェルシュはローレルの描いた小鳥の絵を部屋で何度も眺めた。その絵はいつしか大切に、私室の机の中に今も仕舞われてある。
誰に言うこともない、ささやかな彼の”宝物”として。]
[参謀総長が立ち去った後、近くに居た警備の軍人に幾つかの使いを頼む。
一つは後程弟と話す為に時間を作ってくれとの伝達。
もう一つは別の諜報員を担う軍人を呼び出す令を下した。
やがて諜報員の軍人が執務室にやって来て此方に敬礼をする。]
呼び立てをしたのは、レグザ参謀総長の補助の任を与える為だ。
主立った任務は、文書の真贋に関して監査局が偽装する可能性を考慮し、其れの阻止と此方の正当な証拠の確保を命ずる。
[此方は証拠の隠蔽や捏造する必要性は無い故、その命令は下さない。
が、万が一監査局側が不当な証拠を利用して此方を不利にならない様に一手は打っておく。
そのつもりで命令を下してから、もう一つ重大な命令を諜報員の軍人に下していく。]
場合によっては、レグザ参謀総長を殺害する事を許可するとする。
レグザ参謀総長の殺害による監査局への嫌疑の証拠捏造する必要性があるならば、其れを遂行する事を許す。
この任務は軍にとって重大な任務であり、失敗は許されない。
心して掛かり、任務を遂行せよ。
[重大任務を与えられた諜報員の軍人は了承の態を示し敬礼をしてから執務室を後にする。
出て行った事を目視してから、多大な書類の処理を再開した*]
すまない、ローレル。
[短い思い出から返り、やがて紡がれるのは謝罪の言葉。
視線は遠くを見つめるように宙に据えられたまま。ただ声のみが、彼女へ向かった。]
君と約束したのに、
[とは一か月前>>0:326のこと。
兄弟の争いにならぬかと案ずる彼女に、争いになどするものかと口にしたのに>>0:312、いざ蓋を開けてみればこのありさまだ。]
でも……信じて欲しい。約束はきっと守るから。
きっとこの争いは、静めてみせる。
そして君と国と民とを守るから。
兄上も、きっと同じ気持ちでいるから。
だからもう少しの間、信じていて欲しい。
…───君との約束を、きっと守るよ。
[誓うように音にして、顔を彼女へ向ければ視線は交わるか。
じっと眼差しを向け、静かにウェルシュは口を閉ざした*]
/*
思ったよりぶわっときた、ぞ……!
ちょっと先に表返して紅ショウガで〆ようかな(何の話だ
もうお好み焼きみたいなことになってる
――貴族街・ラバル家屋敷――
[案内された客間で見るリヒャルトの姿。
一言目に冷たさを感じると妙に心が苦しい。
遠く感じてしまう結婚相手にアイリは寂しさを感じたものの、その態度に立場の違いを知る。]
・・・・。
リヒャルト殿、突然の訪問すまなかった・・・。
しかし・・・・・・。
[アイリもアイリでその溝を埋めようとすることが出来なかった。
毎日のように聞く様々な噂話、
実際に行われた暗殺の内容までは知らないまでも、陰謀説にアイリはあの発表のときに拍手をした元老院達を疑っている。
(ひょっとしたら彼も裏で何か動いているんじゃないだろうか・・)
[そんな不安が過ぎり彼にぶつける疑問。]
・・・・私が来たこと、本当に嬉しいとそう思ってるのか・・・?
[不安が過ぎり、私の目は不安の色が混じりだす*]
/*
兄上が本当にお仕事なさっててww偉すぎてる。
あと、ちょっと上で零した「落とす」の話、続きがありましたねえ!!!勘違いだったような気もしてる〜〜〜、ごめん!!シュナウザーに繋げたいのだろうなあ……多分なあ。
ちょっとここは頑張ってトス繋げておきたいよね。
すまない…すまない。ありがとう……
/*
メモ見た。なるほど、使えそうならNPC使っていいよって事か
フィオン殺害動機、ドロシーには作ろうと思えばできるんだけどね…
地図を取り返すために執務室に忍び込み、見つかったところを……みたいなの。でも、リスク高すぎるんで、実行には移さないかな〜と思ってる。
で、フィオンの訃報を聞き、部屋の主が亡くなった後でやろうとしてます、すみません()
/*
にしても、ウェルシュの顔で試みるアルスラーンとかマルスとか、くっそ分かりあってwwってなっている。すげえ、綺麗ごと言ってそうな感じがする……すごい……
チップと表情の威力は偉大だなあ…!
─ リーゼロッテを見送って ─
[去って行くピンとした背筋を見送りながら目を細める。]
後悔していないから正しかった、か。
いい娘御だね。
[年月を重ねたせいか、何を見聞きするにしても心が鈍くなっていく気配に覚えがあったけれど。飾り気のない真直ぐな言葉は、胸の奥まで不思議と響く。]
揺り篭は如何に揺らされし。
何処から生まれし影なりや
[>>62 王城に縁のあるであろう娘御が零した言葉が、胸の内に影を落とす。]
ふむ、貴人のことは貴人に聞くべし。
…と、いったところかね。
[教会から貴族街へと歩みを向ける。その道中、祈るような青年の姿をみつければ、通りがかりに会釈を交わして。>>147 ]
/*フィオンを殺すにはどうすればいいのだろう。
動機が難しいな。フラグに拾えそうなものを出してくれればいいけれど。
/*すごーい、意識を失っていた間に殺害許可降りてるーーーっ。
そうだよね、軍部の膿は王自ら正さなきゃね!
どうしような。オルくん殺してNPCに殺されようかな。
何使おうか。きっとふんわり背景なんだろうけど、その頃はリボルバーまだないしなぁ。マスケットはデカすぎる。
── 続きの話 ──
[ぴくり、踏み込まれた冗談>>48に、止まるのは一瞬。
それからたっぷり、冗談めかして]
えーっ、俺のやる気スイッチそんなに
重い代償が必要に見える?
つるぴかなんて可哀想やんか。
さすがの俺かて多少は譲歩するわ。
[男にとって二人以外……王国の正当な後継者以外のもの──が国を継ぐなど考えられなかった。もしあるとするならばそれは侵略であり、征服である。キャンバスに第三の可能性が描かれるというよりは、キャンバス自体がなくなることを意味していた。]
あぁ、名前?
[そういや名乗ってなかったか。と今更ながらに思い出すとはなんとも失礼な話。]
俺みたいなんの名前がなんぼのもんか知らんけど、そない言わはるんならそん時にでも名乗りまひょ。
[にっこり、告げて別れる。
これを約束というには、あまりにも
不確かだったかもしれないが
良くも悪くも、それが二人が作り上げた
距離感に相違なかった。]
―回想:前日 書庫―
[アイリは王宮の書庫にいた。
ゾネスにも書庫はあるが王宮の書庫は規模が違う。
歴史を記載するものや兵法書、国家の経済についてのことや各国の偉人や学者が出した難しい本などなど、様々にあるものの中からアイリは数冊の本を取り出した。 机に並ぶのは内政や産業、そして北の国に纏わる本。
自領の経営に役立てそうなもの、そしていつかはもぎ取るつもりのあま地方。
書庫へ行ったものは椅子に腰掛けて本を見ているアイリの姿が確認できるかもしれない。*]
[部屋に入ってきたアイリはゾネスで見た時より、弱々しく感じた>>166]
やっぱり、私は嘘が得意ではないようですね。
そうです。出来るならば、会いたくありませんでした。
[彼は少なからず、婚姻を結ぶ女性くらいには騎士でありたいと願っていた。それは父親への憧れでもあったのかもしれない。
だから、少しでも醜い姿や弱っている姿は見せたくなかった。
数日の忙しさ>>94や慕っていた国王様が亡くなったこと、王子様との間に生まれてしまっただろう確執、そして、王子様と弟の王子様の関係に関する失望などなどなど。
胸ポケットが揺れる回数が多くて本当に嫌になってしまう]
私は国王陛下のご遺志を支持する身です。
違う立場に立っているだろうあなたと
会うことで無駄な争いが生まれてしまうのは
本望ではありません。
[そう言うとお茶に口をつける。
温かいお茶は少し緊張をほぐし、本音を言ったところで少しは彼女ときちんと向き合えるようになったかもしれない。本音がきちんと伝わっているかは別の話だけど*]
― ラバル家屋敷・第二の客間 ―
[幾つかあてはあったのだが、この方に呼び止められたのは運が良いというべきか。タイミングが悪いというべきか。だいぶ鬱憤がたまっていたようで、屋敷になかば引きずり込まれるように招かれて、ひたすらに相手の話を聞く。]
そうですか、ご子息がご婚約を。
おめでとうございます。
ええ、晴れの日を迎える折には是非またこの国へと伺いましょう。
[ラバル夫人はこの国におけるご贔屓の一人。長閑な自然に恵まれる反面、娯楽の少ない西の領主。西の屋敷に度々賓客として迎えいれてくれる程度には縁のある方だった。]
フォールデン家といえば護国の名門。
勇猛果敢な戦乙女の武勇伝は、周辺諸国にも響いております。良いご縁なのでは……?
[はて、予てより夫人が願っていたはずの武門の子女との縁談は、暗い渦中にめでたい話であるはずなのだが。鬱憤の原因はご子息の縁談が原因のようで、問うてみれば勢いを増す。]
既にアイリ嬢は後ろ盾をなくされていると聞き及んでおります。武に長けた誇り高き御仁とも。
武官として一線に立ち続けることを思えば、
御子の世話には奥方様の力添えがあれば心強いでしょうね。
[ひとしきり、夫人の話に相槌を返し。落ち着いた頃合いでそっと切り出してみるが、さて夫人はどう受け止めただろう。さじ加減を間違えば、さらなる溝を生みかねないが。それはそれ。今は目の前の夫人を宥めることが第一である。]
―― 回想:リヒャルトと ――
[場内に複数ある倉庫の一角。
――から繋がった、非常用の隠し通路。
>>156人気のない場所と言われてこの場所を選んだが、
尚書の補佐官である彼ならこの隠し通路の存在を知っていたかもしれない。]
いいえ、気になさらずに。
……わざわざ内密にということは、
何か重要な話があるのでしょう。
[彼が僕を苦手としているなど知る由もなかったし、
少なくとも、僕もまた彼を好意的に思ったことはない。
しかしながら、今この時は同じ人物を支持する同志。
>>157そういったわだかまりは抜きにして、彼の話に耳を傾けるとしよう。]*
/*こんばんは。昨日の件にてご報告にあがりました。
表にてフェリクス王子がお膳立てして下さいましたし、フィオン外務長官も応戦して下さるようなので、ひとまずはそのように動いてみます。
監査局長のお手を汚すには及びませんでしたが、暖かいお言葉感謝しております。今後の監査局長殿の後暗い犯行を草葉の陰から見守っております。
ーー回想:第二王子執務室ーー
[緊張の続く日を送る中、彼の仕事は減るよりも増える一方だった。>>92
もしかしたら、最初の仕事が国王陛下の葬式が尚書官長になり、初の仕事かもしれない。そんなに急に就任が決まるとは思えなけど、官長のおじさんの姿はここ数日は数えるほどしかみていなかった]
官長の代理にて失礼いたします。
[官長のおじさんがいないことを詫びて、弟の王子様の話を聞く]
そうですね。
国王陛下の葬儀に関しては厳粛に
執りおこなうべきでございます。
あの場では口にしませんでしたが、
次期王位継承者であるウェルシュ様は
もちろんのことーー、
フェリクス様とも共同の主催として
いただくのがよろしいかと存じます。
[そう落ち着けばの話ですがと断りを入れ、提案する。
少しでも兄弟二人の溝が生まればとの提案だったんだろう]
はい、勝手ながらすでに形式的なものの手配は
手をつけて初めております。
諸官を集めまして、ご報告とその他諸々の
調整などお話させていただきます。
[弟の王子様からの指示に深く頭をさげた。
彼は仕事を詰めれば詰めるほど、正常な日常が帰ってくる気がした。そんなのただ忙しくなり、独り言が増えるだけだったけど*]
― 回想:半月前にて ―
[フォールデン総督から親書を貰い一月内に行くと約束してから半月の時が経った。
後継者発表前の慌ただしさも相俟って、白狼館に行く事が出来たのは少しの時間が過ぎたのは許して欲しい。
白狼館の温泉は日々の疲れを癒してくれるので好き好む場所の一つであるが、其れだけで来る訳でも無い。
出迎えてくれた当主は嬉しそうな表情を浮かべていたので真顔で一つの頷きを見せよう>>139。
そして、フォールデン家に訪れる時には必ず墓参りをする事になっていて、墓参りをする度に前フォールデン総督であったアイリの母が好きだったという白い百合の花を供える。
アイリの母は六年前に他界をし、彼女の父も南の国境を守る為に殉職をした。
二人とも国の為にその身を尽くし、父親は命を捧げてくれたのだから王族として軍人として感謝と尊敬の念を抱く。
其れだけでは無く、個人的にもアイリの両親に世話になったのだ。
弟に掛かりきりの母に甘えられない寂しさを知っているのか、前フォールデン総督が王都に来てくれた時は厳しいながらも女性的な優しさを与えてくれた。
そんな彼女に甘える事は中々出来なかったしその機会は多くは無かったが、其れでも柔らかい愛情を与えて貰えたのは嬉しかったし感謝もしている。
6年前の訃報を聞いた時は、真っ先に駆け付け彼女の死を悼んだ。]
……もう六年もなるのか。
[暫しの間アイリの両親の墓前に黙祷を捧げてから彼女に声を掛けた。
さて、その間どんな話をしたのだろうか?
他愛の無い雑談を交えながらも告げられる話は、幼馴染との婚約や象の退治のそれに流れが変わる。]
あぁ、もうそんな事が有ったのか。
早いな、時間が流れるのも。
それにしても、リヒャルトと縁談か……俺には何も言わなかったのは水臭い話だ。
ともあれ、先ずはおめでとうと言わせてくれ。
[多忙故にフォールデン家とラバル家の縁談は聞く機会は無かった。
この場ではあれど、微笑を浮かべてアイリへの祝福の言葉を送る。
国を守る為に尽くし個人的な世話になった者の娘と、数少ない友人の真面目な幼馴染との縁談は立場抜きにしても目出度い話だ。]
彼奴は根が真面目な奴だ。
だが、何処かしら不器用な部分もある。
だからあまり困らせないでくれよ?
[アイリの血気盛んな一面を知る此方とすればそんな忠言を入れてしまうが、其れでも嬉しそうに語ってくれるならば此方もまた喜ばしい事であり。
象退治の話になれば、死者を出さず近隣の被害を抑えてくれた功績を認め感謝の態を示すつもりだ**]
ーー回想:シュナウザーとーー
[すぐに場所を用意できる、デキる男は違うななどと感想をもったが、きっと彼はそんなこと思ってないだろう>>173]
単刀直入に言わせていただきます。
私はあの文書は本物だと思っております。
[この言葉の意味がわかりますねと言って風に彼は首をかしげた。
シュナウザーの前で彼は玉座での証言が嘘だということを言っているのである]
私もここ数日出回っている不穏な噂を耳にし、
考えるところがありました。
私も貴族の端くれ、いろいろなお話を
耳にする機会が多い。
例えば、弱みにつけいり、
金銭を要求する役人など……は、よく聞く話ですね。
[彼はシュナウザーとの立場を対等になるように社交場で小耳に挟んだ噂話を投げかけた。
それがシュナウザーに響くかどうかの確信はなかったみたいだけど]
元老院は国王陛下の死には関わっておりません。
そして、あの場で国王陛下の御遺志が偽装されていると
声をあげた者は軍人でした。
これは暗殺までもウェルシュ様を支持する者に
なすりつけるためではないでしょうか。
[国王様の文書に国王様の死ーー、文書を偽装したものがいるとして、それを本物にするための国王殺し。あまりにも短絡的すぎないかと彼は考えていた。それならば、文書は本物であり、本物の文書を偽装と見せかけるために国王様の口を亡くしたほうがすんなり納得がいく話だった*]
― 応接間 ―
[王の間での話し合いより数日の後、侍従を通じて兄からの連絡>>107が齎された。話の内容はスラムで起きた暴動についてとのこと、その用向きを聞いたウェルシュは一度眉を寄せた。
ともあれ兄の呼び出しを拒むことはなく、ウェルシュの姿もまた指定の時に合わせて応接の間へと現れている。久しぶりとの感覚は、さほどなかった。
そもそもが、兄が軍の用向きで国をあければ一月だって顔を合わせぬことはザラである。けれど同じ宮中で、これほどまでに顔合わせぬことは例になく、それを思うとウェルシュの顔は憂いに沈んだ。]
お待たせを致しました。
[ほぼ同時に現れた兄へ向け、まず向けたのは礼一つ。
向かい合ってソファに座れば、兄からは射貫くような鋭い眼差しを向けられた。なるほど、と思う。
なるほど、これが話に聞く兄の威か。>>=7]
──── はい。お話は使いの者より。
[対するウェルシュはといえば、それに怯える風を見せなかった。兄だからというのもある。けれど穏やかな物腰のまま折れぬ柳の如き強さを見せるのは、これも同じく兄の前では見せてこなかった顔。それは政の場にある人の貌で。]
南のスラムで暴動が起きたと。…、なるほど。
[冷静な、怜悧とすら呼べるほどの仕草で示された資料をめくる。その顔が曇った。これにはギルドの権を弱めたことで、貴族と癒着ある商人が値を釣り上げたとある。
…──けれどそんなことは、出来なかったはずだ。
出来ない。ように仕組みを整えた。
何故なら制度の目的は、貧しい者にこそ利益あるよう整えたものだったから。
それは王の目を通り元老院の目も通り施行されたはず。
献策したのは確かにウェルシュ、けれどその前にガードは幾重にもあったはずなのだ。なのに。]
いいえ。兄上、これはあり得ないこと。
[だからまず、返されるのは端的なる否定の言葉で。]
あり得ないはずです。
私のつくった制度がそのまま実施されたのなら。
私は民のため、貧しき者らの為の施策を考えました。
それは父上とてお認めになられたこと。
それゆえに、父上は私の施策を実行なされたのです。
……そして実際、私は民の間に降りてみました。
見落としはないか、不足はないか。
あの時はまだ、そのような事にはなっていなかった、はずです。
[一か月前、兄と街中で出会った日。
あの日のウェルシュの一番大きな目的は、それを確かめるためだったと言っていい。問題はないようであった。少なくとも、この目が節穴でなかったのなら。]
………。
それでも施策を共に練った者の名を問われるならば、ヘルムート・ハイドリヒ・シュナウザーと。
彼は監査局長ではありますが、同時に私の良き相談相手でもあります。良き相談相手にして…教師。というと少し違うでしょうか。
ですが非常に聡明で、良く物事を教えてくれます。
…───とはいえ、兄上。
[つい。と顔を上げれば双眸に宿るのは雷閃くかの如き鋭い光。
この様子を見る者がもしあったなら、やはりよく似た兄弟よと笑ったやも知れぬ。動と静、柔と剛。全く対極のようにも見える二人。
父に良く似て、強く厳格な印象を与える兄に、母に良く似て穏やかな印象を与える弟。
けれど魂の色はどうだろう。…存外変わらぬものと、無論、そのようなもの見る者も評する者もいないのだけど。]
・・・そうか。
[はっきり敷かれた大きな溝。会いたくなかった>>170の一言で、アイリの胸の中に締め付けられる何かを感じた、
反対に彼の胸の中では小動物が激しく蠢いているようだが、それに気づきながらも突っ込むようなアイリでは無い]
言い争う気は無い。約束として来ただけだ・・・
この一件が終わればすぐにでも要塞に戻らねばいけなくなるしな。
[アイリも負けてはいない。辛い気持ちになりながらも約束だからと自分の本心は伝えられない。
お茶を手に取ると落ち着かせるように口に含む。婚姻の関わる手前、さすがに小細工などアイリも考えない。
彼の正直に向き合う姿勢はアイリにとっては肩を落とすだけだった、お茶を飲んだ後で溜息を吐き、どうしようも無く詰まる空気にそっと視線を外した。*]
進言により。というのはお口が過ぎましょう。
兄上の目には、私がそれほどまでに頼りなくお映りか。
私が臣の言いなりに、ただ諾々と従うだけの者と見えておいでか?
[それは悔しさでもあったろう。
兄の前で、一生弟であることは変わりない。
けれど今や、二人共に成人をしているのだ。兄はそれでも、一人前とは見てくれないのか。相も変わらず、頼りない庇護の対象としてしか思われぬのか。
その悔しさを滲ませて、弟はじっと兄を見る。
奥の歯は食い縛られ、頬は僅かに紅潮していた。]
― 東屋 ―
[ 生憎、
名を呼ぶ声は聞こえなかった。>>158
暫らく訪れることのなかった東屋に
誰かいるなどと思ってはいなくて
歩みを止めないまま考え事をしていた。
国の行く末のこと。
自分以外の密偵の存在。
それから一か月前の約束のこと。>>0:326 ]
…ウェルシュ王子。
[ 言葉に続けて名を呼べば思い出す。
信じていると告げた日のこと。
まだ。一月前には希望を持てた。
次代の王が国王によって指名され
民の全てがその"真実"を受け入れられたなら。 ]
[ …けれど
そうはならなかった。 ]
『 賭けをしよう 』
[ 幾年か前に交わした
もう一つの約束が脳裏を過ぎる。 ]
『 この国を見放すタイミングが訪れたら 』
『 平穏が脅かされると感じたら、その時は 』
[ ――――――…。 ]
[ 一時目を閉じて開けたときには
目の前にあるのは見慣れた笑顔で>>159
安堵の滲む表情を見れば
胸の底が鈍く痛んだような気がした。
柔く微笑み返して見せるけれど、
上手く笑えていたかどうか自信は持てず。 ]
いえ…国王陛下が崩御されてから、
十分にお休みも取って居られないのではと
心配していましたから。…此れでも。
[ 交わす言葉の中に沈鬱な響きを感じ取って
微かに眉を顰めはするけれど>>160
顔を見られただけでも何よりだと
言葉で伝えるだけに留め置いてから
問いかけに緩やかに首を振る。いいえ。と。 ]
絵を描く気分にはなれなくて…
画材とそれから…お茶請けを買い出しに
街へ下りていたところだったのですよ。
[ 手に持った紙の袋を振って示して、
王子とはやや離れた位置に腰かけようとすれば。 ]
[ ああそうだ。と。 ]
お茶は直ぐには出ませんが、
食べていきませんか?
…なんてことのないカヌレですけどね。
[ 袋の口を開いて、
適当に机の上にでも出しておく。
日持ちする焼き菓子の代表は
小棚の常連になって久しく
ほろ苦い記憶>>66も絡んだ
画家にとっては特別なもの。
要ると言われれば手渡そうとし、
食べる気が無さそうであれば仕舞って ]
[ 以前にもこうして彼に何か手渡そうとした
そんな既視感と共にふつりと
仕舞い込んであった記憶の欠片が蘇る。 ]
…小鳥の。
昔、貴方に欲しいと言われて渡した絵…
実は。交換した絵をまだ持っているんです。
[ ぽつりと。
呟くようにこぼれたのは
絵を眺めていたいと言われたから。>>161
…昔、戯れに描いた絵を欲しいと
そう言ってくれたときのように。 ]
交換ならいいよ。なんて。
欲張りなことを言いましたけどね。
ボクはあの頃、
…貴方の絵が好きだったんですよ。
[ 此処だけの話ですよと付け足して微笑んだ。 ]
[ 彼が描いてくれたものは
果たして彼曰くなんだったやら。
この世の何処にでもありそうで、ないもの。
夢の世界を描き出したような絵。
捨てるでもなく、誰かに譲るでもなく。
養父と住まうやや広い家宅の机の上。
額面に入れて今も片隅に飾ってあった。 ]
……謝らないでください。
[ 幸せな思い出に浸れるのは一時。
言葉>>163から一か月前のことを
言っているのだろうことは汲み取れて。
苦い笑みを頬に上らせて言葉を返した。 ]
国王陛下が亡くなられたのも、
不穏な噂が絶えないのも、
…貴方の所為ではないんですよ。
[ だから。ね?と。
目を伏せる瞳>>164の傍――頬に
触れられるのなら微かに触れる。 ]
あまり一人で抱え込まないで下さい。
一人に出来ることは限られているんですから。
[ 口にする言葉と、
内心に蟠った泥濘との温度差が
知らず唇を引き結ばせていたけれど
ローレルがそれを自覚することはなく。 ]
( …全てがもう、遅い。 )
[ 一月前と似た誓いの言葉>>165を聞いて、
淡い色の彼の双眸を見返しはすれど、 ]
…ええ。
貴方の言葉が叶うように
……心の底から願っていますよ。
[ 信じている。と、口にすることはなかった。* ]
………これは我が施策。
ゆえに、これが暴動の契機となったというなら、この一件は私の手落ちです。ですが兄上、この件は腑に落ちないことがあまりに多い。
暴動は果たして、本当に施策に絡むものなのか?
暴動を起こした者らは、真にスラム街の者たちなのか?
或いは施策を歪めた者があるのか、
……ただ、民の不満を煽りたいだけなのか。
兄上。兄上も噂の件は、ご承知でしょう。
何者かが父上を弑し奉ったのみならず、それを広めた者がいる。
その者の狙いが何かは、分かりません。
…が、私にはラメールを揺るがさんとする者のあるように思えるのです。上を崩し、下を揺さぶり、国滅ぼさんとする者の意思があるようには思われませんか。
[一息に言ってのけた視線は、兄の上に据えたまま。
そうして漸く息をつくと、ウェルシュは兄の前に頭を下げた。]
兄上。この資料、写しはありましょうか。
あれば私にも一部、預からせて頂きたいのです。
もしも私の手落ちなら、私にはこれを正す義務があるはず。
さに非ず、どこかで何かが歪んでいるなら、それを確かめ正さねばならない…これもまた、私の責務でありましょう。
今はこの時、どれだけ手早く手を尽くせるかは正直お約束を致しかねますが、それでも全力を尽くすことはお約束申し上げます。
それまで民と軍、双方に負担をかけることは心苦しく思いますが…
いかがでしょうか?
[いつしかウェルシュの物腰は、常の穏やかさを取り戻している。言葉遣いも兄への敬意を保つまま、兄の応えを待つべく彼の上に視線を*止めた*]
― 回想・怪物退治奇譚 ―
[まるで戦支度のような大軍で向かった先は森の中。
わたしが白狼騎士団に赴任して間もない頃である]
…怪物退治?
[それなりに場数を踏んできたが、怪物退治に駆り出されるのは初めてである。ただ、この辺り一帯を荒らしているという報告を聞けば、警護を担う騎士団としては看過することはできないのだろう。
入念に準備を行い、出陣の日を迎える。
わたしを含め、ほとんどが半信半疑だった今回の任務。果たして、怪物なんて実在するのかどうか。
しかし、実際にそれを目の当たりにして…───わたしたちは、愕然とする]
[もしかしたら、かつては何らかの文献で象という生き物について読んだことがあったかもしれない。古来の戦で、象が用いられたことも。
しかし、実物を目の当たりにしたことはなかった。
頭の片隅に置かれていたような、いないような、わずかな記憶と目の前の巨体がすぐに結びつかない。そもそも、目の当たりにした事態に動揺し、冷静に考える暇なんてなかった]
総員、散開!
迂闊に手を出すな、一時退却せよ!
[アイリ総督が飛ばす指令を受けて、尉官として自身に与えられた小隊を動かす。
対象は巨体で、しかも狂暴なようだ。果敢に立ち向かう騎馬や兵士を、長い丸太のような武器を振り回して次々と薙ぎ払う。
巨体を支える足は、一歩踏み出す度に地面が大きく揺らいだ。
周辺の木々が、根こそぎ倒され、倒木に躓いた馬や兵が雪崩打つように倒れる]
……いい?形状をよく見るのよ。
大きい頭部、小さい目、巨大な牙。
足ではなさそうな、長い何かの部位(鼻だということが分からない)
頭部の両側で大きくはためく…あれは、耳?
[まだ負傷していない兵士たちを集めて、対象が気づかない場所に身を潜めて観察する。
攻めるためには、まず敵を知る事だ。あれだけ大きな耳なら、もしかしたら]
一か八か、やろう。砲撃準備!
[ゆっくり考えている暇はない。
その場で思いついた考えを周囲に手短に伝えると、準備に取り掛かる。
対象に再び近づく。これまで多くの兵を蹴散らしたが、やはり生き物か。はじめに遭遇した時よりは、だいぶ体力を消耗したようだ。
持久戦ならじきに勝てるだろうか、と一瞬安易な考えに流れそうになった時]
[片手には餞けの花を、もう片手は空いてはいたが元より力も疾さも秀れた生き物。
あっという間に手元を離れてしまった。]
あ、あー… …やっぱり軽率だったかー…。
外に飛んでいくとは… んんん…。
[哀しいかな、俺は人間だから窓から飛び出して追う訳にはいかない。
それが、聡明な青年と思って過去に礼儀を欠いた第二王子の、その目に止まった事は知らないまま。>>158
(それが白雪だと分かってしまったら、彼は俺が未だこの国にいると思うだろうと。
そうして、もし、また話を聞きたいばかりに探されたりしようものなら敵わないと思っていたのだ、あまり嬉しい現状ではない。)
ただ、暗くなるまでは暫く飛ばせておくかと、諦めにも似たため息を吐いて向きを変えた。
もし、もしもの話。
王子が長く外にいる事でもあれば、 “彼女” は、その腕にでも止まろうとしたかもしれない。]
───!
[悲鳴のような高い咆哮。聞いたことのない音(声)に思わず怯む。
対象は最後の力を振り絞って、怒りに任せて我々に突進しようとする。向かう先には、アイリ総督の姿があった]
まずい、打ち方構え!撃て!!!
[作戦よりもだいぶ早いタイミングだったが仕方がない。
わたしの号令の後で、森を揺るがすような砲撃の音が一発、辺り一帯に轟いた]
[草木を凪ぐような大きな音が響きわたり、対象の動きが止まる。
大きな耳で拾った音は、わたしたち人間よりも何倍も大きく聞こえたのかもしれない。
音に敵が怯んだ隙に、今度は一斉に弓矢を放つ。
巨体に対して、比較的細いと思われる足を狙った。固い表皮に突き立つ矢は多くはなかったけれど、それでも効果はあった。
やがて、対象は力尽きたのか、その場で膝を折り、…───遂に大地に斃れた。**]
/*
お返事に時間かかってサーセンサーセンってなってる
王子もそうだけどドロシーちゃんはお待たせしてごめんね……!
今から書く、から……
[そんな事を思っていたところで、普段会う事のない姿を見かけた。
(意外だ、と言ったら失礼だろう。
たかだか諜報者と一介の鷹匠が王宮内を彷徨く程度とは比べるべくもなく多忙な身の上であるのだろうから。)]
…… オルブライト外務長官?
[彼は今、周辺諸国に国が乗っ取られないよう、持ち得る限りの能力で以ってその対策に当たっている最中だったか。
扨、何処から彼の目に入っていたかもいつから居たのかも、俺は知らないが。
その場で一礼すれば、彼は一介の鷹匠にどんな顔をしただろう。]*
/*違うー。
リヒャのため息が多いことを言いたかったんだ。
胸ポケット動いたら、めっちゃリッター動いてるみたいになっちゃった汗
─ 回想・ドロシーと ─
[ あたしの返事に
彼女が目を細めた理由>>136
それは今のあたしにはわからなかった。
でも、続く言葉は
あたしの背中をゆっくりと後押しする ]
一番、大切な人。
最後まで、味方…………。
[ 反芻して、まっすぐと彼女を見て。
あたしの大切な人は…… ]
はい。ありがとうございます。
また、どこかで、
[ ひらりと手を振る彼女に、
「大切な人」を告げることはなかったけれど
ほんの少しだけ自信を取り戻したような
そんな表情は、伝わったかも、しれないわ。*]
[ 大切な人は、もうこの世にはいないけど
あたしを幼いころからずっと
一生懸命見てくれた祖父以外の何者でもない
ああ、もちろん母も父も大切だけど
今、たしかにはっきりと思えたの。
祖父の信念? そうね。
自分に嘘をつかないこと。
国のために忠義を尽くすこと。
不正を、赦さないこと。
「戦争などなくなり、
和平をもって国を治める方が
今よりもずっと良い。
それこそが真の平和である。」 >>140
それに似たようなことを
なんども、語っていたのを覚えてる。
大切な人が最後まで味方になるって
そう信じて戦うのなら。
あたしは、お祖父様の、その信念を
信じて、戦うわ。
同じ想いを想起して
違う想いを抱く人がいるなど >>147
あたしにはわかり得なかったこと ──**]
/*
ほんとね、名前と退役と死亡時期しか決めてなかったおじいちゃんが、みんなにここまで生かされて、設定盛られて、良い感じに育ってるのが、本当に素敵。
おじいちゃんの確定ばっちこいです。(生真面目な人、とかも誰かの確定で決まったような)
もう本当にみんながおじいちゃん作ってくれて嬉しい。
[俺が、
(況して、
彼女達に会う事があったのはいつだっただろう。]
… 扨、御嬢さん。
どうしたってそんなにこの国が嫌いか?
好きかと訊かれれば確かに是ではないが。
[何を言っているのかと言わんばかりの表情をされたかもしれない。
寧ろ、警戒を見せられたかもしれないが。]
あぁすまない、趣味で諜報をしている者だ。
だから…… 不穏は知っているのさ。
[そんな事を、飄々とした口振りと笑顔の表情で。
(全くの、冷やかも過ぎる目で。)
言ってのければ、瞬きを一度挟む。]
[その瞬間に、冷やかな彩は消え失せて、言うのだ。]
良ければ、故国の話でも聞いてくれないか。
あぁ、自ずと俺の正体も知れるだろう。
[それでも、協力するともしないとも口にはしない。]
[矢張り、俺はここに於いても、縛られない鳥か風かであろうとしていたのだ。
風が吹けば気儘に流れ、気が向けば流れに抗おうと、 …そう、思うのは変わらないのだ。
(生涯、俺が真に仕え、真に敬うのは一人きりなのだ。
だから、俺が “此方側” に流れたのは偶然よりは必然で、何より当然の事であったとも言えた。)]
両王子何方を支える気もない、ってだけだ。
そもそもこの国の行く末に興味がない。
だから、全て終わった後は、
……2人で好きに取り合ってくれ。
俺はここを郷に据える気はないからさ。
[実に、持たぬままでいる気なのもあって、あっさりとしていた。]*
約束?あぁ、そうでしたね。
私としたことが、私からあなたをお誘いするべきでした。
[会いたくないと言ったり、誘うべきと言ったり、正反対なことを言っているが男の矜持としては仕方ないんだろう。
重い空気>>178を軽くする術を彼がわかるわけなく、むしろ、苦々しい顔をしてはさらに空気を重くした]
もしーー、今回の一件であなたが私を見限るならば、
甘んじて受け入れます。まだ、引き返せますよ?
[まだ正式なやりとりなどしていない。
二人は他人に戻るのも容易いことだろう。彼の母親ももしかしたら、そちらのほうが喜ぶかもしれない。
しかし、彼女を妻に迎えようと決意した彼の心にはぽっかり穴はあくだろう*]
― 東屋 ―
[絵を描きに、なんて。言うに事欠いて、随分と間抜けな質問をしてしまったものだと彼女の顔>>181を見ながら思う。
絵には心があらわれる、という。
今この時、彼女が絵を描けないのも道理と思えた。
こちらを気遣ってくれる言葉の響きが優しく切なくて、笑みになりきらぬ、でも微笑みのような色を頬に浮かべて頷き返す。]
そうか。…街の様子はどうだった?
民には随分と心配を掛けているだろう。
街の様子は静かだったか?生活は。
困っている様子などはなかっただろうか。
[流石に父が弑されてのち、街に降りることはしていない。
しようとも思ってはいなかった。けれどその分、気にかかる。
彼女の目に、街はどのように映っただろうか。]
[彼女が腰かけるのは、示したよりも少し遠い位置>>181
それに僅かに苦笑しても音にすることはないままに、差し出された菓子>>182には少し笑って。]
ありがとう、貰うよ。
[菓子を受け取れば、迷う素振りもなく口へと運ぶ。
少し焦げ色を纏ったそれは、齧れば口の中に柔らかく崩れ、素朴で優しい甘い味がした。
懐かしむように手の中の欠片を眺めて、瞳を伏せる。]
…… え ?
[ふ、と。それから落ちてきた音は予想外の言葉で。>>183
目を少し丸くして顔を上げれば、遠くを見つめるようなローレルの顔があった。驚いたようにその顔を見つめながら、何故だか息潜めるようにして続きを聞いた。]
……。知らなかった。
だって私の絵はへたくそだったから…、じゃなくて。
いや、違うな。ええと……、
[意表を突かれた様子で口篭り、少し言葉を探して手で口を押えた。
そうしてちらりと向けた視線は少し照れたようなバツの悪いような、小さな頃にも良く見せた表情にも似て。]
… 私も、持ってるんだ。
[ぽつ。と、秘密を教えるように告げて。
そのまま少しぼそぼそと、言葉を続けた。]
私も持っているんだ、あの時の君の絵を。
今も私の部屋にあるんだ。だからちょっと、…うん。
─────…嬉しくて。
[照れた理由を白状して、少し笑った。
その時ばかりは、ほんのひと時、今の憂いを忘れた顔で。]
/*
>>201
なんでこんなにかわry
直視するのが段々つらくなってきたし
もう後光を背負ってるよね!っょぃ…
[それでもそんな時も一瞬。幸せな短い白昼夢のようだ。
現実に戻れば、自分はたった一月も前の約束も守れない不甲斐ないままで。守ると誓ったはずの民にも彼女にも…周囲の誰にも、負担をかけ続けるままでいて。
父を喪った悲嘆はどこにも吐き出せぬまま、ただ前に進むより他に今は出来ないまま。]
…… っ…、
[だから。謝罪に落ちた頬に優しい指先が微かに触れるのに、ウェルシュの肩がぴくりと揺れた。これ以上優しくされたら、堪えた何かが零れ落ちてしまいそうで、慌てて息をつめて歯を食いしばる。]
[どうにか顔を上げた後も、心が落ち着くには程遠く。
だから気付かなかった…気付けなかった。
一月前との小さな違い>>186に。
交わる瞳は手を伸ばせば届くほどにまだ近いのに、
─── 立つ場の遠く隔たったことを、未だ知ることなく。]
…、ありがとう。
カヌレ、美味しかったよ。
[礼を口にして立ち上がる。
微笑み交わす距離は昔とは変わらないまま、けれど未だ目に見えないその距離は、もはや届かぬ程に遠いことに、この時ウェルシュが気づくことは*なかった*]
/*
ローレルが位置情報で何してるのか書き込んでるの、じわじわ来るwww
お返事!からの紅ショウガ。
赤頑張れwww
/*
紅ショウガ積み上げる手が完全に止まってしまって
ボクは今どうしようかという気分です(はよ書け
これ紅ショウガ積んでちょっと補完書いたら朝になりそうだから紅ショウガ置いてあとは朝に書こう…なんてこったい…
ー王宮ー
はぁ…もう少しだけでいいから情報が欲しいんだけどな…
[王宮のとある廊下、街が見渡せる場所に一人佇みながら
誰に言うでもなく愚痴を吐く。
周辺の国の情報が思うように手に入らないのだ。
特に警戒している北の国。軍備を整えている、やら仮想敵国としてラメールを設定した訓練をしている噂がある、程度の情報は入るのだが。
具体的な情報は何一つ入ってこない。]
参ったね…これじゃ対策も普遍的な物になるぞ。
圧力をかける良い手段でもないものか…
[他の国々とはうまく均衡を保てている。あとはあそこだけなのだが…]
ーー回想:或る日の午後ーー
[弟の王子様が手にとる本はいろいろなジャンルで彼は次々と紹介される本に]
ふふふっ、失礼いたしました。
あまりにもウェルシュ様がお楽しそうに
オススメくださるので微笑ましくなってしまって。
[彼はやわらかく微笑んだ。
年を同じくする王子様のほうが年齢も距離も幼い頃は近かったが、年を取るにつれて将来の王様とその臣下というビジョンが強くなり、その関係を図りかねていた。
逆に年下の弟の王子様は年を取るにつれて、距離が狭まっていくのを感じていた。本という趣味も合い、将来の関係性も王子様よりは堅苦しいものにならないと思っていたからだろう]
あとはスパイ…密偵の話だな。
監査局に依頼するか…それともこちらで…ううむ。
[本来、王宮内に留めておくべき情報が噂となり拡散されるスピードが速すぎる。それも1度だけではない。陛下の訃報以降、暗殺然り、文書然り幾ら何でも漏れてるとしか考えられない。]
…まあ…後で掛け合うのが妥当か。
[…などと独り言をぶつぶつと。
そんな時、聞きなれない声>>193を横から受け取る]
…君は…諜報員の方だったかな。
話には聞いてるよ。名前は…すまない、何だったかな。
[私としたことが、名前を忘れるとは。確かに名前は覚えていたはずだが…
よほど疲れているのだろうか…*]
旅行記は手にしたことがありませんね。
次の休暇、旅行というには大げさになりますが
遠方へ出向くには旅行記は最適かもしれません。
[旅行記と他に勧められた本をパラパラと見ていると弟の王子様はから>>1:195と提案される]
全部でございますか。
その分、お返しに私の本を
貸さないとならないでしょう?
困りましたね、新しい本はまだ仕入れていません。
[彼は弟の王子様から本を借りるときはいつもお返しにオススメの本を貸していた。残念ながら、もう弟の王子様には彼の本棚の本は貸し尽くしてしまっていた]
感謝ですか?
あなた様に御礼を言われるほど
私は何もしていませんよ。
剣の道も書の道も中途半端でお恥ずかしいばかりです。
……、素直に殿下からのありがたいお言葉を
受け取れないなんて臣下失格でしょうか。
[照れくさいからか、気が緩んでいる彼の姿はとても面白く、つい声をだして笑いそうになる。もちろん、彼のためにも笑わないけど。
きちんと弟の王子様も見れず、本棚に並んでいる本を眺めることしかできない。お仕えする者の目も見れないなんて本当に臣下失格だと一人と一匹になった時になじってやろう]
私はお世話をした記憶はございませんよ。
子どもながらに一介の貴族と王子様方、
なかなか素直になれない私は何度もあなた様の
笑顔に救われたことでしょう。
[彼は思い出される光景が必要以上に弟の王子様をお世話して、怒られたというものだったから自身に苦々しい笑みがこぼれた。
椅子にかけた弟の王子様の前に旅行記と巷で人気らしい女性向けの小噺の本など並べた]
ちょうど、私も自身の道の選択を
迫られている時でしたから差し出がましく
言ったのでしょうね。
ウェルシュ様が剣をとるより、本を持っているほうが
生き生きしたお顔をしてらしてすごく安心したのを
覚えていますよ。
[座っている弟の王子様の目をまっすぐみると微笑むかける]
あなた様の知識は国の宝となりますでしょう。
皆様、お役になっていると思っておりますでしょうし、
何より最近はウェルシュ様とお話していて学ぶことが
多く、お恥ずかしいばかりです。
[大げさに聞こえるかもしれないが彼は本心で思っていた。
吸収も早ければ、それを国王様に提言することもある。
その裏に感じる人物には少し眉をひそめるところもあるが、弟の王子様自体の聡明さをひしひしと感じていた。
弟の王子様の目の前に並べた本をお借りしますねと言う。]
/*
うわぁぁぁ▂▅▇█▓▒░('ω')░▒▓█▇▅▂ ぁぁぁああ齟齬ったぁぁぁ
自分1人のロルしかも一連投分内だけで齟齬ってるようにしか自分でも読めないんだけど赤の文章うわぁぁあああああ(
(死
もちろんです。
今度はささやかなお礼といたしまして、
紅茶のお供にお菓子でも用意いたしましょう。
[アレクシスあたりに何か聞けばいいか、それともゾネスに何か土産をあるかなんて考えながら、本を読む前から次の弟の王子様との時間を楽しみにした*]
/*
このいつも通り後半になるとギアが入って行くタイプのぷらんくんです。
最初からギア上げたいんだけど何故だか発言することを躊躇ってしまう…
― 騎士と乙女 ―
白い絹の手に 口づけ落とし
騎士は誓いの剣を 乙女に捧ぐ
広い銀の背に
乙女は加護の祈りを 騎士に捧ぐ
騎士と乙女 二人瞳を交わし
心の鍵預けあい 微笑み浮かべ
騎士は戦へ 乙女は城へ
互いの生きる地で あの日の約束想う
[長話の果てに所望されたのは昔からの夫人のお気に入り。ゆったりとしたメロディに乗せたアルペジオは、第二の客間の壁を越え、屋敷にも響いただろうか。
夫人がこの曲に想いを馳せる理由が、得られなかったものへの憧れか、失ったものへの惜別か、はたまた只の享楽なのかは知れないけれど。望まれるものを歌うのは吝かではない。]
/*
失礼します〜。
ふと思い立ったことなので聞くだけなのですが、この時代って銃ってあるんでしょうか?
電話なあたりで少し引っかかってて。
銃ありだとキリング変わってくるかもなと思い…
[はてさて。影では元老院の女狐と囁かれる程の御仁。
一方的に話に付き合わされ歌わされ、こちらの聞きたいことはほとんど聞けず終いだが。
国葬の折には末席に招いていただけることと、長逗留の折には便宜を計って頂けるとの約束を得られたのだから上々、といったところか。]
こんな時勢ですから。
奥方様に変わらずお引き立て頂けるのは心強い限りです。
[これは心の底からの言葉。路銀も無限にあるわけではなし、混乱が続けば身入りも減る。パトロンを確保しておくにこしたことはない。]
ご子息といえば懇意にしていたご友人が外務長官になられたそうですね。
ご子息自身もお若くして両王子の信頼に厚いご様子。
ラバルの家のためにも、良いご縁に恵まれますよう。
[別れの際に、ありきたりなおべっかを添えて。形式というものは、特に古い貴族の家柄に置いては重んじられるもの。長年の旅暮らしで身につけた処世術のひとつであった。**]
/*ちなみにラバル夫人は国王陛下に片思いをしていたという設定です。
そして、いつも返信長くてもっとこうまとめられないかな自分。
/*
どうもです。
明日はある程度きちんと時間取れるはずなので、あと1回くらいは突撃してもらっていいですよ!
― それから/白雪とのこと ―
[ばさり。と、翼の羽ばたく音がした。>>190
時ならぬ冷たくない雪が、ふわりと空から舞い落ちる。
釣られるように空を見上げれば、白い姿。
かつて見た人の仕草を真似して腕を出しだしてみれば、白雪は過たず青年の腕へと舞い降りてきた。]
……… ベル、フィ …?
[記憶の中にある名を呼べば、鷹はこちらを見た…ような気がした。
気のせいかも分からない。流石に鳥の表情は管轄外だ。
けれど、かつてのように鳥の羽根に掌を滑らせれば、鷹もまたかつてのように心地良く撫でられてくれる風だった。]
なあ、お前ベルフィか?
ジュードはどうした?近くにいるんじゃないのか。
[問いかけても、当然ながら返答はない。まさか迷子と脳裏をよぎったが、彼らの間にはあの笛がある。
それはないだろうと思い返して首を傾げた。
幾らこの鳥が──”彼女”とは知らなかったが!──ベルフィとして、さてこの白雪の主はどこにいるのやら。案内を乞うにも難しかろうと、思案する間。
何かを思いついた顔で、ウェルシュは空いた手で自らの服を引っ張った。あまり白鷹を脅かさないよう気を付けて、どうにかこうにか飾りの紐を引っこ抜くことに成功する。それを次は慎重にベルフィの足元に巻きつければ完成だ。
白雪の足に巻き付いたのは、金の紐。そう手に入る代物ではないことは一目瞭然、これを見れば白雪の主に意図は通じるものと願った。
一連の作業の間、彼女の鋭い爪に引っかかれず済んだのは幸いであったろう。或いはそれは、古馴染みへの鷹なりのお目溢し…であったのかは、翼持たぬヒトの知らぬことだけれど。]
……そうなるかなぁ。
[ なんて、
返って来た言葉>>*4にのんびりと応える。
強いて言うなれば、ローレルは蝙蝠だった。
自らの生存の為には鳥にも獣にもつく。
話をするに自らの後ろ盾に
確たる忠義を抱いているらしい彼女とは
きっと噛み合わないのだろう予感がした。
平穏を奪われることへの焦り。恐怖。
それだけが身体を動かす動力に足りる。
忠義や忠誠などというものは
最も縁遠い感情だと自負していた。 ]
邪魔はしないようにね…。
易々と舞台から降りるつもりはないけれど
…気を付けてはおこうじゃないか。
なんたってきみ、怒ると怖そうだから。
[ どこまでも日常の延長、といった体で
へらりと崩した笑みで相手と向き合う。 ]
今日は挨拶で声をかけただけだからねえ。
話というほどの話はないんだけれど…
ああ、そうだ。
手土産代わりに一つだけ教えてあげる。
[ 素直に情報を渡すと言ったところで
さてもや、彼女が素直に受けとる保証はない。
だけれど秘密を共有した仲ならば
大して伝えたところで腹の中は痛くもない。
ローレルにとっては大して価値のない情報。 ]
…国王陛下を殺したのはラメールの民さ。
信じるか信じないかはきみ次第だけれど。
[ 国王は暗殺されたのだと、
彼女はもう知っていたかもしれないけれど
下手人の心当たりまではあるまいと思っていた。 ]
[ 仲間と呼ぶには薄弱過ぎる繋がり。
もう行くわと言われたら
それじゃあまた会う日までとでも
行って見送ろうとする程度の細い糸。
そこに引っかかった者がいた。>>*7 ]
おやおや立ち聞きとは趣味が悪いねえ。
でも――そう、折角だから答えよう。
ボクはね、決してこの国は嫌いじゃないよ。
[ 臆面も恥じらいもなく淡々と言い放つ。
傍らの彼女が彼を知らぬようなら、
[ 飄々とした態度、笑顔。
胡乱とも呼べるような冷えた目つき。
けれど、画家が気にすることはない。 ]
…自分を取り巻く平穏が脅かされるのが怖いだけ。
大概の人間と動機は大して違うまいさ。
只、平穏が欲しい。それだけなんだよ。
[ ―― 淡々とした口調は崩れない。
それだけを求めて生きてきたから
今更口に出すことほど簡単なこともない。 ]
きみが話したいと言うのなら話を聞こう。
[ 自分が語った分だけ聞く姿勢となる。
それもまた、この画家には自然なこと。 ]
[ 全てを聞き終えたあと。
静かな語調で画家は話し出す。 ]
きみはあくまで傍観者であろうとするんだね。
…いいや、決してそれを悪いこととは言うまいよ。
ボクにはボクの、きみにはきみの生き方がある。
きみがきみの生き方に殉じることが出来るよう
密やかに願っていることしかできないけど――、
いつか、きみの郷が新たに見つかることを祈ろう。
…軽口の言い合える一人の友人として。
[ 宮廷画家はすでに明日も知れぬ身、
彼が郷を見つけたとして便りを聞ける確かはない。
けれど、
何かしら言葉をかけずにはいられなかった。
一人の友として根無し草にも似た
彼の行く末を案じる心は持っていた故に。* ]
なあ、ベルフィ。
お前がもし本当のベルフィなら、ジュードに伝えておくれ。
いるなら顔を見せに来るようにって…、…いや。
大人しくしておいでというのが正しいかなあ。
[言葉は最後、鳥相手にまで微かに苦い響きが混じった。
彼は異国の者。
今すぐ、この国から逃げろとまでは流石にまだ言わないが。
先を未だ見通せずにある現状、うろついてて巻き込まれたらかなわないだろうにとも思う…或いは。]
……な?
[頼めば、賢い鳥は何を思ったか。
腕を軽く振れば、白雪は再び天空へと舞い上がる。
地面に白雪の欠片が落ちてた。それを拾って、ウェルシュは一度くるりと指の間に*回した*]
/*
>>201
間の使い方が上手いから見てて後光幻視するし尊いし意味が分からない。尊い。ダメだロールが書けない((
/*
は。
おせっかいBBAに勤しんでいたら
本題の歌を忘れていたの巻。
キリングの流れとしてはおそらく
アレクシス→フィオン(反撃)
フェリクス直属→アレクシス、ですかね・・?
メモで紅ショウガ流行ってるのふいた。
/*
明日以降存命の方で、こちらから触れていないのは
シュナウザー、ソマリ。
フェリクス、ローレルは薄め。
間接的にでよいので絡んでいけたらとは思うものの。
シュナウザー氏は接点が難しそうだ。
昔ご贔屓にしてくれた人たちが口々に恐れてる人、みたいな感じでいける・・・?
[俺の方は名前と肩書きは勿論、頭に入っている。
“人については” 色々と情報もあるが、それでも会った事のない人は当然の如く存在する。
だから、名前を覚えていない、という反応はある意味不思議でもなんでもなかった。>>206]
はは、私如きの名でしたら、
忘れてしまわれても仕方のない事です。
…はい、諜報者の一角、ソマリです。
ですが、本日は一介の鷹匠として。
先王様に餞けをと、思ったものですから。
[名を忘れた、という言葉に機嫌を損ねるでもなく、俺はそう言って返す。
その手にあったのは、一見ただの金細工。
花を見繕い、束ねたものに隠れるようにそれを持っていた。]
[そして、ふ、と、思い付きを口にした。]
よければ、先王の餞けに。
付き合ってはいただけませんか。
[その、餞けに差し出すつもりの、小さな装飾と花束を彼にも見易くなるだろう、顔の横に手ごと上げて、僅か左右に振ってみせた。
…油断していた、とも言えよう。
あの国が滅んで、悠に10年は経っていたものだから、「いくら外務長官でも」、と。
見せれば出自が薄らと浮き彫りになる事を、俺は考えていなかった。
(不幸中の幸いは、白雪が逃げていた事だろう。
あの国において白鷹は、王侯貴族しか所有してはいけないと決まっていたのだから。)]*
[ 果たしてこの時。
激動の時勢に絵を描いていたとしたら
どんな絵が描きあがったことだろう。
絵には心が現れる。
嬉しい時、悲しい時、不機嫌な時。
世情ほど千々に乱れた心のままで
嘗て欲しいと言われたような
純朴な絵を描くことが出来ただろうか。
答えは……言うまでもない。
人に見せるなど更に以ての外。
特に隠し事をしている相手ならば尚更に。 ]
あまりよろしくはありませんね。
不穏な噂があちこちで聞こえますよ。
中には…国王陛下が誰かに殺されたとか、
その犯人は軍部の人間では、なんて
物騒な噂話ばかりです。
生活で困っているという話は
特段…聞いていませんが……、
民の殆どが国の行く末のことを
心配しているようでしたよ。
[ 尋ねられるまま>>197に答えて
その他に見聞きした事もついでに加えておく。
つまりは、自分で吹聴した話。
すでに文書の真偽についてや
国王暗殺の下手人についての推測も
ラメールの民の間に広まっていると。 ]
……あまりに変わり過ぎて怖いんです。
[ ぽつり。小さく呟いて、
考え込むように目を伏せた。 ]
[ 小娘一人の噂話で
此れほど民の間に不穏が広まることが。
人の心の移ろいやすさが。怖いと思っていた。 ]
一月も前は穏やかな街だったのに
たった一人、人が居なくなっただけで
此れほどまで雰囲気が変わってしまう。
[ ぱちりと一つ、
ローレルは瞬きをして彼の人を見つめる。 ]
…ウェルシュ殿下、貴方は
国王陛下がラメールの民に殺されたと
もしもそんな真実が明るみに出たとしても
民を愛すことが出来ますか?
"真実"を受け入れることが出来ますか?
[ "何も知らない画家"
という体の不安の色が浮いた双眸で。 ]
[ 問いかけに言葉は返ったのか、
話の折り目にでもと焼き菓子を勧めれば
ありがとうと礼の言葉が返る。>>198
手渡すには少しだけ遠い位置。
ある時から隣に並ぶのを意図的に避けてきた。
近すぎる距離は迷いを生む気がして。
焼き菓子の行方を見届けることもせず、
話題を逸らすように昔の話を持ち出した。
想定外だったに違いない。>>199
嘗ての御転婆娘は悪戯めかしてふふりと笑む。 ]
とっくに気付かれているものだと思っていましたよ。
[ 微かに温かみを帯びる頬の赤みには
気付かれていなければいいと思いながら、
複雑な表情で紡がれる言葉>>200を
暫らく促すことはせずに待っていた。 ]
……ボクの絵を…ですか?
[ 漸く出てきた言葉に首を捻って
小さな音>>200の続きを追うように
首を傾げて尋ねてみようかと。
個人的に肖像画を描いたことはあるけれど
それを持っていると表現するかどうか…
と、てっきり仕事の話のつもりで。 ]
………… え …、?
[ あの時の。>>201
そう聞こえてしまえば
『絵』が仕事で描いたものではないと
察するに余りある。…むしろ。
思い当たるものは一つしかなくて>>161 ]
――… ええと、
こういう時は素直にお礼を
言った方がいいんでしょうけど…
[ 照れた相手を言及する前に、
自分も照れていたら苦労はない。
依頼してもらえれば幾らでも…とか、
あんな古い絵はもう捨てたと思って、とか、
口の中で言葉を捏ね繰り回すこと数秒。 ]
……ありがとうございます
[ 漸く小さく小さく感謝の言葉を呟いた。
その時ばかりは離れてしまった
離してしまった彼との距離を一時忘れられた。 ]
[ …けれど、直ぐに。
現実に呼び醒まされる時が来る。
気に病まないで欲しいと伝え、触れた
指先の八割は残酷な嘘で出来ている。>>202
喩え相手がどれほど
伸ばされた指先を温かいと感じていても。 ]
( …覚悟はしていたはず…だった。 )
[ 他者を踏みにじる覚悟。
つまりは自分だけの平穏を得る覚悟。
どこまでも自分のための利を求めるなら
後悔なんてすべきではないのに。
こんな顔をして欲しくはなかった。なんて。
ローレルには最早感じる権利すらないのに。 ]
[ ぎり、と痛む
胸底の痛みに知らず拳を握って、 ]
――――――…… …… っ 、
[ 立ち上がる姿>>203に
反射的に声をかけそうになる。
何を言おうとしたのだろう。
…何が、言えるというのだろう。
答えは――何も。
出来るのは只、
去り行くようなら背を見送ることだけ。 ]
[ 嘗ては当たり前のように交わしていた
再会の約束もすることのないまま。** ]
/*
この村はあれだね、
誰かを巻き込んで喋ってるか、回想してるか、誰かを巻き込んで喋ってるかのどれかだね。
概ね誰かを巻き込んで喋っているよね。
/*
画家のロールがぎっちり詰め合わせの関係でお返事くれる人にもぎっちり詰め合わせが移ってたまにスンマセンってなる!
/*
暁天サポートセンターです
お問い合わせありがとうございます
銃は想定している時代では存在しますね。一発分ずつ銃身に弾込めするタイプが主流でしょうか(マスケット銃のようなもの)
発砲までに時間がかかるので、戦場での主力武器は剣槍弓なイメージです
出しても村建てとしては、特に問題ないと思っておりますので、使うかどうかはご自由に決めて下さってよいですよー
ご自身の都合の良いように使ってくださいませ
···見限る?引き返せる?だと·····
[その言葉>>196にアイリは信じられない驚愕の顔を見せる]
ふざけるな!貴様は私を愚弄する気か‼?
意に沿わぬならば去れとあしらうか?
[怒鳴る声、プチンと頭の中に感情を抑える神経の切れる音が鳴り身を乗り出しテーブルに強く両手を叩きつける。
揺れるコーヒーカップ、ガシャンと落ちる皿も気にせずアイリは感情を顕にした。]
立場に違いはあろう。家名を背負う責任もあろう。
しかし貴様は私に心にも無い嘘をつき、
あまつさえ女としての私を否定する!
あの時の貴様は何だったのだ!?
貴様が望んだのは都合の良い従順な妻だけか!?
[こいつに私を思う気持ちは無い、アイリはそう感じた。
そして自分を否定されたような気がした。
この上なく一瞬でもリヒャルトの立場を案じた自分を恥じた。
荒れていく心、握る拳がギリリと硬く締まる。
呆れた態度に目には悔しさからの涙が溜まる。*]
]
/*あぁーーーっ!アイリちゃんかわええーーー!!、怒るアイリも可愛いよーっ!
ラブイズフォーエバー………2人とも幸せになってね。
[己の立てた筋書きはこうだ。]
[外務長官殿は他国との外交を進める中で
国家乗っ取りの提案を受ける。
その誘いに乗った彼は他国のスパイと通じ
他国の暗殺者に王を暗殺させた。
彼の職務室には、他国とのやりとりを認めた密通の文書が
王が亡くなった混乱に己の所業を振り返り、恐ろしくなった彼は毒薬を飲んで
[あとはこの通りになるように既成事実を作るのみ。]
遺書とか書いてくれへんかなぁ。
『お願い』してみようかなあ。
[懐にあるのは庭園の戸棚で己の役目を待つ小瓶
……──ではなく、己のもの。
他人のものに遠慮したわけではなく、大事なことほど他人に任せないという性に起因してのことだった**]
/*
夜着席しての時間考えるとあまり風呂敷広げるの良くないけど、シュナウザーくんの暗躍に反応して、リーくんに絡みたい。オルくんのやりたいことも尊重したいし。さてはて。
[引っかかったのは微弱も極まる細い糸。
(これが蜘蛛の糸であったなら、引っかかった哀れな鳥と嗤われるもまた、俺は気になどしなかっただろう。)]
いいや? 立ち聞きなんて人聞きの悪い。
ただ、風の気紛れが声を運んだものだから。
[実のところ、2人が話しているのを知っていて来ているのだから、人聞きの悪いと言ったところで盗み聞いたに相違ない。
淡々、返される言葉に否定を載せる事はしなかった。>>*13
俺が自己紹介するでもなく、知らないように見えたなら、彼女が勝手に言ってくれていただろうが。]
いや、この際だ、違う名を教えておこうか。
…そうだな、 “
そう呼んでくれて構わない。
[
実質的に、ジュードの名と綴りは何ら変わらない。
そうして嘘にも真実にもなる言葉を言葉に乗せる。
そこまでを述べたなら、冷やかな彩は嘘かの如くに跡形なく消えた。]
平穏、な。 あぁ、極自然な願いだろう。
少なくとも、俺はそれに兎角言わないさ。
[平穏を求めるのは生き物の本能だ。>>*14
最も原始的、根本的な願いと思うものだから、否定する訳もなく。]
[望郷を思い起こすかの如く、語り始める。]
… 此処から馬でも十数日。
一年の殆どが寒冷な気候の山岳地帯がある。
そこが今、どうなっているのかは知らないが、
俺が敬愛した国は、
疾くに歴史という過去の産物の中に失せた。
俺は、その国の、
王子であって、王子でない者、だ。
[「隣国に消されたのだ」、とは縁起でもないから言わないが。]
その国は何かと加工が得意でな。
作物は僅かな間しか実らないような、
そんな極寒地ではあったが、あぁ、
皆、とても逞しく生きていたよ。
[亡くなった国を再興するつもりもなければ、王として君臨するのも真っ平御免と思っているのは伝わっただろうか。]
[冗談めかして、彼女の言葉に笑って返す。>>*15]
ローレルも願いの叶う生き方ができるよう、
暗雲や濃霧が払えるなら力添えくらいは。
…… 風の向こうから、ならしてもいい。
何せ、 “俺も人間なのでね” 。
[飄々、気儘故の、回り諄い言い方だった。
彼女の身を案じているのは、それとなく伝わった…かもしれない。
(俺としては伝わってほしくはないが。)]**
ソマリさん…でしたね。思い出しました。
陛下へ餞けを…ですか。
[>>215名前を忘れていたことに申し訳なさを感じ、彼に向けた笑顔は少々ぎこちなかっただろうか。
彼に、餞けへの同行を誘われれば>>216こう返す]
私としても、御一緒したいのは山々なのですが…じきに執務に戻らなければいけないもので。
お誘い頂きありがたいですが、すいません。
[これからに向けて、課題が山積み。本当にちょっとした休憩として部屋から出ただけだったから、いくら行きたいとしても行くべきではない。
もしそれで、万が一対応が間に合わなかったとしたらそれこそ陛下に申し訳が立たないのだ。]
[彼の手にある装飾>>216が目に映ったのは、断りの言葉の最中だった。
その装飾は、かつて滅んだあの国…そう、決して忘れられてはいけない国の、独特な形を持ったそれにひどく似ている。
外務官になってから、執務…というには少々強引な、興味を持って調べていたもの。
形はしっかりと頭に入っていて。]
まさか…な。
[彼があの国の出身であること。
それを考え始めた時に、ふと口を突いて出てしまった。あの遠く離れた国の出身の人間がこの国にいるわけがない…と思っていたから。
何を思っての言葉なのか、相手に勘付かれなければいいのだが。]
…ああ、いや。何でもない。
[彼が何か聞けば、普段の敬語も忘れてこう返しただろう。*]
― 東屋 ―
不穏な……噂が。
[ローレルの言葉>>218に、ウェルシュは眉根を寄せた。
王の死についてのみではない。
王の弑逆、それについてまでも吹聴している者があるのか。
やや険しい表情のまま話を聞いたが、話の最後に民の暮らし向きの話が聞ければ少しだけ息を吐いた。]
分かった。ありがとう。
ともあれ皆が困らずに暮らしていると知れただけでも嬉しいよ。
ほら、こういう時って物の値が吊り上がったりするだろう?
そんなことにはなってなくて良かった。
[と、見解を告げて]
────、そう…か。
[不安、と。民に彼女自身の不安映したらしき呟きに目を伏せた。これは民の不安、人々の不安。王宮に仕える者らさえ抱えると同じ不安だろうかとも思う。]
……。そうだね。
たとえ国に反する者が出ても、それが全てじゃない。
だから私は今もこれからも、民を愛し続ける。
でも、ローレル。それはあり得ない。
だってね、
───── 父上は、病死なさったのだから。
[不安浮かべる娘の双眸を覗き込み、ウェルシュは断言した。
ヘーゼルには、動揺の色も偽り告げる罪悪感もありはしない。知らず見れば、信じるより他ないと思わせるほどの静けさで。]
[それから。ほんの一時の優しい時。>>223
随分情けないような顔を見せてしまった気もしたけれど、でも同じく照れた顔を見せてくれた彼女がひどく嬉しく懐かしくて。
本当は、こんな時をこれからも過ごせたらいいんだろう。
この騒ぎを終わらせて、、ラメールが再び暁の輝きを取り戻したなら。彼女の瞳の不安が消えたなら、またこうした時も持てようか。
小さな小さな感謝の言葉。
それに互いに少しばかり紅潮した顔を見合わせて、ふふと笑って。]
…─── ありがとう、ローレル。
[囁くほどの声は、いつかの内緒話のように耳を掠めて。]
[優しい日々。いつか、またそんな日が。
いいや それはもうあり得ない。
過去が戻ることは 二度とないから
それは儚い夢のようで、…──手の届かないほど綺麗な夢で。
再会の約束さえも交わされぬまま、
…それに気付くことさえもなく、振り返ることは*なかった*]
/*
第三陣営との縁が深まりすぎててめっちゃふく
いつでも死ねる……これはいつでも死ねるぞ!???
ってなるwwwふくwww
ぶっちゃけウェルシュが王になっても、せめてヘルムートが残ってるとか、なんかこう…兄上が残っているとか(システム上あり得ないが!)とかなんないと、上手く回らねえんじゃないかなあ。補佐付きで10年かそこら必要なんじゃないか。
/*
割と安易に攻め込まれるのでは感あるし、軍はちゃんと働くのかい??感もそこそこある。大丈夫か…。理想ばかりを追う傾向があるから、現実見れる補佐が必要となろうよなあ感。
一応、補佐あればやれるのではないかという作りでもあるつもりで、父上はそこを見込んだのかも知れないね…くらいの説得力は持たせられているといいですね…
/*
>>231
これはボクのSAN値が削れる一言だなあ…って
殺されたのを知っているのにそれでも民を愛すると、それが貴方の答えなのですね?(病み真顔)、という感じ…
[向けられる笑みはぎこちなかった。
それが、まさか俺の名を忘れていた事による申し訳なさ故だとは気付かない。
(それは通り名に過ぎないのだ。)
先王の元へ来ないかと誘ってみたものの、矢張り多忙な身の上なのだろう。
謝罪まで口にされたならば、寧ろ申し訳ないのは此方の方だ。>>228
(敬愛した王を弔う時間すら、彼には与えられないのだから。)]
いえ… 浅慮でした。
オルブライト様は外交を担う身、
最も多忙であろう時期に失礼を、 ……、
[配慮を欠いて申し訳ないと、
(上部だけでそう繕って、)
深く一礼すれば、彼が既に目にした装飾は花束の奥へ隠れていってしまっただろう。]
[遊ぶ風にしては悪意の随分篭った風は、芝居染みた動作を一つ。]
… どうか、されましたか?
[首を傾げて問いかけたところで、濁されてしまったか。>>229
ただ、その敬語を欠いた口調に感じるものがあった。
何が、とは分からないでも、想像するに難くはなく。
それでも、前を辞そうとするように横を通り過ぎる時に、言葉を落としたのだ。
(確認したい意思が働いてしまったのは、凡そ、浅慮だったのだろう。)]*
[遊ぶ風にしては悪意の随分篭った風は、芝居染みた動作を一つ。]
… どうか、されましたか?
[首を傾げて問いかけたところで、濁されてしまったか。>>229
ただ、その敬語を欠いた口調に感じるものがあった。
何が、とは分からないでも、想像するに難くはなく。
それでも、前を辞そうとするように横を通り過ぎる時に、言葉を落としたのだ。
(確認したい意思が働いてしまったのは、凡そ、浅慮だったのだろう。)]**
[通り過がる、その刹那。]
…成る程、貴公は俺の正体を知るか。
[溢れたのは、飄々の欠片もない低い声の。]**
── 薄明の中で ──
[ラメールの空が朱と紺に混ざる時、男は行動に移した。
城の中ではランプが灯され、見張りの兵士と多忙に追われ仕事をしている者が残っている程度、日中の城内よりは閑散とした廊下を
コツリ コツリ と迷いなく進み、ノックするのは窓から明かりが漏れていた外務長官執務室。]
夜分遅うに、えらいすんまへん。
[さて、外から様子を見たときはひとりであったが、今も同じであったろうか。]
ちょっと、気になることがありまして。
資料見させてもらいたいんですけど…。
[フット・イン・ザ・ドアという言葉にあるように
まずはドアに足を掛けてみることにした。]
いや、私はそんなつもりでは……。
あなたを縛りたくはないのです。
それに……
[フェリクス様を慕っておいででしょうなんてさすがの彼も口には出さなかったみたいだ]
私の思想に従えとは思っておりません。
むしろ、あなたの意思で決めてほしいのです。
家柄も立場も関係なく、決めていただきたいのです。
[それがどれだけ上の立場からの言葉か彼もわかっていた。
向かいあって、アイリの側に近づいた]
怪我はありませんか?
あなたの決意を蔑ろにしたこと、謝罪いたします。
でも、あなたが望む王が誕生した場合――、
それは即ち国王陛下のご遺志が偽りだったとされたときでしょう。
私は……、尚書官として国王陛下のご遺志が本物だと言う責任を持っております。
[王様の遺志を偽ったとすれば、彼はタダではすまないだろう。
首がつながっていれば御の字だろうと考えていた]
どうなるかわかりますね?
私はあなたを妻として迎えたいです。
しかし、同時にあなたを悲しませたくない、
迷惑をかけたくないのです。
[騎士になりたいと言ったのはどこの誰だったのだろうか。
でも、最悪を考えれば彼は距離をとる選択しかできなかっただろう。
彼女がそれでも受け入れてくれるなら彼はどんな顔をするんだろう*]
/*人間、出来ることと出来ないことがあるから魅力が生まれると思うの。
アレクシスにないもの、人望、好感度、誠実さ。
だからこそ、それらを持った者がより輝くのだ。
オールSの人物は周りの人を下げてしまうのだ。
という持論。
── 参謀本部にて ──
[夜を迎えるよりも前の、日が高く昇っている頃の話。
少数精鋭の監査局の人間、多忙であるとのことだが
どういうわけだが極端に人数が少ない。>>74>>75
それに、議論の内容は中身のないものばかり。
初めはとんでもなく無能な者ばかりを寄越したのかと思った
が、どうやら無駄手を取らされていたようだ。
何より肝心の監査局長がいないことも手伝って
監査局は裏で嗅ぎまわっていることは明白であった。]
このレグザさんに無礼を働くとは…、ほんまかなんわあ…。
[こちらとしても同じこと、と暴くのは王令に背き
影で動く者らの証拠。表立ってやるはずもないが
影で動けば動くほど、その真意がきな臭くなるというもの。
部下らが成功していれば、参謀本部に
監査局が怪しい動きをしていたという書類が
置かれることになるだろうが、それはまだわからぬ先の話。]
/*後ね、もう少しレグザは賢いと思うけど、いかんせん中の人のオツムがあれなので、ない袖は振れない。
こう、「ここでもっと賢いことを言うんだけど」っていう状態が常に続いています。無い袖は()
/*後ねー、個人的反省点だけど、内通してる人が居るん違う?っていう話の中では特に
ラメールの人が手を下したとは結論づけてなくて、暗殺者が他国の人だったかもという可能性も踏まえてたつもりだったけど、疑念を抱かせてしまっているのでもう少し伝え方をどうこうするべきだったなーと。
ほら、ない袖(天丼
── 第一王子・執務室>>152 ──
[下された命に、深く敬礼をする。床を見るその顔は涼やかな笑顔であった。]
確かに、承りました。
隠ぺいに関しても、元よりそのつもりでございます。
フェリクス王子の仰る言葉の通り、尽力したい思います。
[そのやり取りさえあればいい。
退室を促す視線に、再び会釈するとそのまま部屋を出た。
事を進めるためその足取りは軽く
だからこそ気が付くはずもなかった。
彼の執務室に現れた諜報員の存在に。]
[通り過ぎる瞬間、彼は>>235私へと言葉を残していく。
何か言葉を返そうとするがー]
…っ、。
[そこから声が出ることはなかった。
何を言えばいいのか、どう話せばいいのか。
私には分からなかったのだった。*]
[それはいつのことであったろう。
バタバタと仕事をこなしていた時、本部の窓をコツコツと鳴らす音があった。何だ、と音のする方へ視線をあげて。
ほんとに鳩が来た。
などと呑気に思ったという。
受け取ったのは、イマイチ決め手にかける情報。
しいていうならば情報がないということが情報というくらいか。]
出生国消失…──か。
[短い報告を受け取ると、鳩を再び空に離した。
鳩は主人の元へ帰っていくのだろうか、と
しばらくのんびり眺めながら。]
/*駄目だ。
二人のラブストーリーにこんな奴が口を挟むの無理すぎるからROM専になるわ。この悲恋の物語の読者になります…。
二人の間に愛おおからんことを……。
――回想:アレクシスと――
スペック?
本当に不思議なことを言いいますね。
あまり女性に不用意なことを言うものじゃないですよ。
[アレクシスはそれなりの立場だろうにと彼は少しプンプンしていた]
あなたも歳を考えたら、落ち着くのも一興ではないですか。
なかなか、一生を添い遂げるという相手に出会うのは難しいでしょうけどね。
[ただ母親の言いなりになりたくなくて、次々に縁談を断っている彼はもしかしたら、
恋愛結婚希望なのかもしれない。そんなことは立場上無理だけど]
私はあなたが羨ましいからお互い様ですね。
持ってないからこそ、自由に見えます。
……すみません、ないものねだりで口がすぎました。
[普段は言わないだろう本音。
ふとアレクシスが昔にしていた故郷の話を思い出すとすぐに謝った。
持ってる人間の最大限のワガママだ]
また都下の酒場にでも連れて行ってください。
お土産話でもしますから。
[時折、アレクシスに半ば強引に連れて行かれる街の酒場。
彼はいつもいやいやついて行っていたが、本当は嫌いじゃなかった*]
執務室・夕刻
[この時間ならば、以前なら執務をほぼ終わらせ街に繰り出しでもしていただろうか。
いくら調べようが書こうが、一向に思考は嵩むばかりで。]
…これもいつ渡せるものかわからないな。
[机の脇、人目に付かない所にシュナウザー宛の書簡。内容は玉座でのドロシー・ブライアンの件について。もう一つはー]
…はい。
アレクシス参謀ですか。お入り下さい。
[…調査の件だとしても、なぜ私の所へ彼が。>>236
軍部の人間だ一応警戒しておこうか…?
ー書簡のもう一つは、暗殺の件。軍部が絡んでいた場合の話だった。
まあ尤も、ここ数日の動向を見る限り外国は攻め入るにしてもまだ準備不足。最も警戒する北の国でさえ大した動きはない。
軍部の可能性が高いと言えるだろうが。*]
─ 不穏な "いろ" ─
[ 街の噂は思いのほか妙な方向に広がっていて
中には「アンタらがやったのか!」と
不敬極まりない言葉を掛けてくる民も居る
力を力で返しても仕方なく、
しかし収めるために、形だけも、と
サーベルに手を掛けることも少なくない
一人だったらきっと
暴漢共にやられて今頃どうなっていたことか
見かけは屈強な傭兵を伴って歩く街は
幸いに 危害が加えられることはなかった ]
……不穏ね。
[ 空はほんの少し雲掛かり
妙な空気と色あいを運んでくる
街中のピリピリとした緊張感と
不安に怯える心は、 どうしたって
こちらには伝わってくるのだ。
空を見上げれば1羽の鳩 >>242
それを見遣りながら眉を顰める
いまは、平和の象徴という気分でもない。
警備の報告へと、街から王宮へと歩いてゆく*]
ー執務室・夕刻ー
[この時間ならば、以前なら執務をほぼ終わらせ街に繰り出しでもしていただろうか。
いくら調べようが書こうが、一向に思考は嵩むばかりで。]
…これもいつ渡せるものかわからないな。
[机の脇、人目に付かない所にシュナウザー宛の書簡。内容は玉座でのドロシー・ブライアンの件について。もう一つはー]
…はい。
アレクシス参謀ですか。お入り下さい。
[…調査の件だとしても、なぜ私の所へ彼が。>>236
軍部の人間だ、一応警戒しておこうか…?
ー書簡のもう一つは、暗殺の件。軍部が絡んでいた場合の話だった。
まあ尤も、ここ数日の動向を見る限り外国は攻め入るにしてもまだ準備不足。最も警戒する北の国でさえ大した動きはない。
軍部の可能性が高いと言えるだろうが。*]
[部屋への侵入>>245に成功すると「おおきに」なんて礼を述べながら足は窓の方へ。
反射するガラス越しに室内を、相手の様子を伺う。
相手の警戒も当然のこと、とにこり笑顔は絶やさぬが、この笑顔で相手の警戒を解けた試しはないのも承知。]
今監査局とも必死こいて文書のことについて
調べてるんですけど…──
駄目ですわー、なんも出てきはりません。
確かな証拠も疑わしい証拠も。
ここまで来たら逆に怪しいん違うかなってくらい
なぁんも出ぇへんのですわ。
そんなん言うてても期限は迫りますやろ?
せやから、外務長官殿にもご協力頂きたい思いまして……。
[そう言うと、勢いよくカーテンを閉める。]
あぁ、あかん。
最近物騒やから、誰が見てるか。
[表面上は気遣う振り。
その真意は、お察しの通り、秘密裏に、というところか。
相手が警戒を強めれば、要件は手早く済ませるに限る、と
近づいてその背後を取ろうとするだろう。
そのころ、男が気付かぬままであった気配>>162も同時に動いたことであろう*]
/*
いない間、殺す所まで行かなければ多少動かして構いません。
なるべく早く戻ります。
[相手は声を出したかもしれない。
身体を押さえ付ける利き手には短剣を。
片方の手でその口を塞ぎ]
ちょっとの間、動かんといてもらえます?
できたらこんな形で死んでほしないんで。
[その声のトーンは普段と変わらぬまま
相手の柔らかな頸動脈に沿うように短剣の刃を押し当てる。
刃を立てて、それを引けば…──。
想像するだけで気持ちは躍るというものだが
男にはまだ彼にしてほしいことがあった。
そう、遺書。
さすがに国の権力者が相次いでなくなれば動きづらい。
次を考えればこそ、遺書の存在は必要であった。]
― 応接間 ―
[此方が応接間に辿り着くのと同士に弟も到着したようだ>>=8。
久し振り、と言っても諸外国からの視察で城を空けていた頃より遥かに短いが、共に宮中に居ながらも会っていない期間が久しく感じさせたのかも知れない。
憂う弟に向けた視線は鋭いもの、意図せず発した眼光に彼は怯む事は無く。
穏やかさを持つが折れぬ強さを持つ弟の顔>>=9。
成る程、と心の中で呟きながら、初めて見る弟の一面を見遣りながら席を薦め腰を下ろす。
前置き無しに報告書を提示し、書類を眺める弟の顔を表情を見逃さぬ様見つめていたら、見る見る曇ったものへと変わっていく>>=10。
開口一番に出る言葉は不備は無い、というもの。
貧しき者達に利の恩恵を受ける様に施策したと>>=11。
父を認め施行し、実際弟が町へ視察し不備は無かったと告げる様子を見せている。
確かに一月前弟は城を抜け出し街へ足を運んでいたのは事実。
何処まで確認をしたのかは定かではないが、治安的に安定していたのだから正しく施行されてたとは思う。
少なくとも弟が施策し、父の目も通し正しく施行し運用されてた、という情報は理解した。
と、施策を共に練った者の名を聞けば思わず眉間に皺を寄せてしまう>>=12。]
[監察局であるシュナウザーが、管轄外の事を進言している、という事実には危機感を覚え警戒の念を抱く。
弟が信頼を置き相談相手となっているのは理解出来る。
されど、シュナウザー監査局長から感じ取った野心的な匂い、そして監査とは違う管轄である税に関しての進言したという事実には警告せざる得ないのだ。]
待て、シュナウザー監査局長は管轄外の事に干渉しているのだ。
税に関する事は監査局の仕事ではない。
相談するだけとはいえ、最終的な判断はお前が決める事であり、あくまで参考とするつもりなのは重々承知してる。
が、本来の役割とは違う干渉を許すのは如何なものか。
[結果的に功を奏したとは言え、監査局が内政に干渉をした事は許される事ではない、と忠言を申し付けるが弟はどの様に受け止めたのか。
もし弟が王位に就き、弟を利用し軍を牛耳る事があれば後々の脅威となりうる。
そう思うと、厳重に注意をせざる得ないのは立場上あっての事。
そんな時空気ががらり、と変わる。]
[ヘーゼルの瞳に鋭さを宿す。
それは雷の様に力強く、閃光の様な強い光の様な物を感じさせる。
初めて見る弟の鋭さを見れば、弟とて父の血筋を引いているのだと改めて認識出来る。
が、弟の鋭さに“重さ”が足りない。
確かに弟や自分の鋭さに下の者は畏怖を感じ怯ませる事はあるかも知れない。
されど、父の重厚で且つ鮮烈な眼差しを何度も受けてきた自分にとっては怯む物を感じさせず、堂々とした振る舞いで弟の眼差しを真摯に向き合う>>=13。]
現に話を聞いてみれば、本来関わるべきではない者に関わらせたのは確かのも然り。
お前は素直で心優しい人間である故、兄として気掛かりであるというのも確かだ。
[弟に悔しさがあったのはあるのだろう>>=13。
庇護するべき対象としてではなく、年長者として指導し将来を期待し忠言し次に生かす為に言った意味を兼ねているのだが、それを弟がどう受け止めるのかは定かではない。
そしてこのやり取りを思い出すのは、嘗て自分が父に叱られた事を思い出し、改めて父が何を想っていたのかが少し分かる様な気がした。]
[弟の疑問を耳にする>>=14。
幾つかの疑問点は挙がる。それはまだ軍も調査の段階で、暴動の鎮圧と同時に調査をしなければならない上に、まだ判断できる材料は揃ってない。
が、弟が口にする疑問点は此方も調べれなければならないと改めて認識し。]
一先ず、お前が施策を考え父上に認めてもらい、それが正しく運用されてるという事は分かった。
それにしても、あまりにも暴動が起きるのは早すぎる。
これに限らず、何者かの思惑が絡んでいるのは確かだ。
[国を揺るがさんという言葉には一言此方の言葉を付け加えよう。]
内にも外にも揺るがそうとする者が居るのかも知れない。
幾つかの思惑が複雑に絡んで、破滅に向かっていくのではないかと思ってる。
[不穏な空気にそう感じた言葉を弟に伝えれば席を立つ。]
分かった、後で下の者を通じて資料を渡そう。
それと、施策の資料を後で此方に渡してくれ。
此方の調査の資料として目を通しておきたいからな。
俺は、これから暴動の視察に向かう。
だから、後で下の者に資料を渡してくれ。
[此方の上に視線を止めている弟>>=15。
穏やかな口調で提案をすれば、資料が欲しいとの事。
此方の上に視線を向けている事にすぐに口は出さず、そのまま暴動の視察に向かおうとしている。が、
その前に、弟を真っ直ぐ見遣り、一言だけ言葉を残しその場を後にしよう。]
その目……。
よく見るアレだ、ある意味懐かしいな。
[その言葉の意味を弟が反応見せたり問い掛けたりする前に、此方は応接間から出て行くつもりだ*]
[さて、己の言動に相手は如何様な反応をしたであろうか。
参謀と言えどこちらは軍人。やわな鍛え方はしていないつもりであるが。]
嫌やったら無理にとは言えへんよ。
筋書きを「王殺しという罪を犯してしまった外務長官殿は、事の重大さを憂いて、家族と無理心中を図った」って変えるだけやし。
[従わなければ、一家まとめて葬り去る。
それはどこでも行われているような>>0:29脅し文句。
ちょっと人より強引で傲慢なやり方ではあったが*]
/*お待ちしておりますね。
ちなみに仲の人としては、結末は全く考えていないのでどう転んでも構いませんし、遺書もどちらでも。
[ローレルとの対話中に新たに現れた人物>>*7を見て、わたしは軽く鼻を鳴らす。
彼とは一ヵ月前にも王都の酒場で会った。
王宮に出入りしている鷹匠、という事くらいしか知らなかったが、趣味で諜報とは]
…エキセントリックな人ね、あなた。
[どうやら、この国の人ではないようで。どこの国にも属さない、という事だけは伝わってきたけれど]
この国の出来事の傍観者?
じゃあ、さすらいの吟遊詩人みたいに、歌でも歌ってみる?
[なんて冗談めかすが、別に受けを狙ったつもりはない。
彼の話を聞いてから、わたしは再びローレルの方へ向き直る。自分と敵対するか、もしくは協力者でなければ、向ける関心は特にない]
[怒ると怖そうと評されたけど、特に訂正を持ち掛けるつもりはない。
いずれは事を構えるにせよ、現段階で相手をするつもりはなかった。
最後に手土産代わりに、と聞かされた内容には、少しだけ驚かされる]
───国王を暗殺したのは、…ふぅん…。
さすがに情報早いね。
[こちらの情報網は、まだそこまで捉えてない。彼女の言ってる事の裏は、直に取れるだろう。
元々外部の犯行は考えにくいから、叛気に駆られた野心家か、あるいは他国に買われた者か。彼女の口ぶりだと、あちらが買ったようでもなさそうだが]
じゃあ、今度こそ行くわ。
[もたらされた情報に、特に礼を述べるでもなく、わたしは踵を返す。
国王暗殺。
決まらない王位継承。
ゾネス要塞に戻る日程は、もう少し先になるかもしれない。*]
[私に調査の協力を求めてくる参謀>>246。]
はぁ…とは言っても、私に協力できることなど無いのでは?
文書について私は何も情報を持っていませんし。私の部下もそう言った事項には疎い。
[…先程から、どうも様子がおかしい。
カーテンも閉める必要性はない>>247。物騒だからといって私が狙われているなら無駄なことであり、また彼が狙われているのであれば部下をこちらに寄越せばいい。
そんなことに頭の回らない男ではないはずだ。]
…一体何が目的です?
── じゃあ聞かせてくれへんか、その土産話!>>243 ──
[いつものように無理矢理に引き連れていった街の酒場。
ガヤガヤした酒場に、まあ貴族様は場違いである、と
からかい半分に芝生を眺めるのが日常であった。
それは王の急逝がある少し前の話か。]
……、ほんで?
どないやったん?
アイリちゃん。
[目の前に美味しい肴があって、何故これに触れずにいられよう。
いつもの笑みよりも感情的な薄笑いだった。
敢えて擬音するなら、ニヤニヤ。
さて、相手からどんな話が聞けただろうか。]
そういや、こないだリーくん言うてたやん?
「持ってないからこそ、自由」って。
確かに俺は持ってへんよ。
[っていうか捨てたし。
と内心苦笑。]
でも、持ってへんことが羨ましいなら
好きな子ぉと駆け落ちでもしたら?
[カラリ
口の広いタンブラーに入った酒が揺れる。
融けた水と濃度の高い酒が混ざり合おうと 妖しくゆらめく。]
ま、出けへん思うけど。
……リーくんは所詮貴族様やわ。
でも、こんな俺と仲良ぉしてくれる
珍しい貴族様やけどな。
[その時は特に何も言わなかったが
本当はイラついたのかもしれない。
普段感情を露わにすることがない故、己の感情に疎い男。
何故こんなことを言ったのだろう、と省みたのは
それから数日後のことであった*]
・・・。
[溜めていた涙は溢れて流れていただろう。
芯の伴わないその発言>>237>>238、嬉しいと言えば会いたくなかったといい、引き返すことを促せば今度は悲しませたくないとも妻として迎えたいとも言う。
曖昧な態度にアイリの許容できる範囲はとっくに超えていた。
引き返せるときは過ぎていき、もう後戻りは出来ない]
お前は私に間違っている、の一言も言えんのか・・・・・・
[漏らした自分の気持ち。憧れではなく自分で選び、芽生えた恋は全て崩れていく。]
お前は私に対しても、国に対しても本気になれぬ卑怯者だ。
フェリクス王子は潔く断言した。真実であれば認めると・・・
しかしお前は国璽が押されるのを見届けながら・・・
監査局長参謀総長が必死に追っている真実すら疑っている。
一番真実に近いものがその態度も示さず、
何を持って責任だと言うのだ・・・
何も知らぬ者達をただ見ているだけで、
勝手にしろと言っているだけではないか
[アイリは軽蔑した。彼なりの気持ちもあっただろう。しかし結局は信念らしきものは見出せなかった。そのまま背を向け扉へと向かう]
[しかし、その違和感に気が付いたときには既に遅かった。]
ぐっ…!?
[首筋に突き付けられた死>>248。声を出そうものなら間違いなく私の命は消える。
彼もまた軍人だ。迂闊だったとしか言えないだろう。
どうにかこの場を切り抜けられないだろうかと必死に思考を巡らせる。
この位置では私の得物にも届かない…。
どうする…どうすればいい…!]
/*はぁーーーー!やめて…!!!破棄!?
何で破棄するの!?
アイリちゃん!!駄目だよ、考えなおして!
愛を…!このラメールに愛の力を見せてくれ…!!!
(やかましい読者である
/*そういえば、もうすぐ日替わりですね。
明日は誰に死の宣告が振りかかるのでしょうか。
よもやラメール総受けが続くのでしょうか。
まあ、正味、第三陣営だけが落ちていくよりか、話進んでいいとは思いますけど。
もう少し街に噂を流せればよかった…。フライデーにはなれませんでした…。
[その男の要求>>249。そうか、彼とて私をその剣で手にかけることは避けたいのか。]
…遺書か。
それを書けば、家族は助かるのか?
[塞がれた口で、周囲に聞こえない声量で。
家族といっても妻しかいないが、こんな奴の都合で死んでいい人ではない。]
…わかった。書こう。
ひとまずその剣を下してくれないか。あんたとしても、それで僕を殺したところで都合は悪いはずだ。
[恐らく、これが最善策。
首を斬られないことを祈りながら。*]
/*
もし毒殺でしたら、即効性(飲んだ直後)でないものにしていただけるとこちらから反撃で同士討ちにできるかも…
同士討ちでも、私が死んでからの暗殺でもお好きな方を。
こちらは準備は大方終えました。
[ラバルの館ではその後どうなっただろう。
隣の客間の出来事はわからぬが、帰る際に私の怒鳴る声くらいは聴こえたかもしれない。
頬を晴らして私は馬に乗り兵舎への帰り道を走っていく。
王宮で暗躍があることなど私は知らない。
ただ真実がきちんとした形で世に出ることを祈っているだけ。
しかし帰る途中に不穏な噂を信じている民衆に道を塞がれ絡まれる。
今は胸の居心地が悪い、喧嘩でも買ってやったら気は晴れるだろうか。それは>>244 王宮へと向かう彼女の近くかもしれない*]
邪魔だ・・・・・消えろ、機嫌が悪いんだ今・・・・・・。
─ 不穏な空気の中で ─
[ 城下のどこか。
歩みを進める先に、一際大きな人だかりと
馬に乗る軍服の姿 >>261 ]
……あれ、は
[ 顔は、知っている。直接話したことはないけれど、
ここ数日の間、王宮界隈でよく見かけた顔だ。 ]
……アイリ・フォールデン総督……?
[ と声を掛けようとするものの彼女の冷たい声に
すっ とそれは掻き消されてしまうわけだけど。
もしそのまま睨みつけられるようものなら
きっとすみません、と頭を下げて去り。
鉄拳が飛んで来るようならば、今回はきっと
左右の屈強な傭兵が、なんらかの動きをしただろう
では、民に手を上げるなら…………?
もし彼女がそのまま馬に乗って去るなら
不穏な空気を帯びたままの民とともに、
その後姿を黙って見送る筈。 *]
― 応接間から出て南の地区へと赴こう ―
[応接間で弟の話を聞き終えたら、早々に応接間から後にする。
廊下を歩きながら、思い出すのは弟の目、そしてあの“視線”。
軍に居る部下がたまに此方に似た様なものを向けていたのはあった。
特に8年前、まだ若い自分が軍を束ねると決まった時に見たソレと重なって見えて感じていたのは確か。
そして当時の自分を思い出し、天井を見遣り吐息に混ぜる様に言葉を漏らす。]
――血は争えない、な。
[それを諌める事が出来る人間は自分しか居ない。
否、自分でも恐らく出来ないのだろう、出来るとすれば亡き父しか居ない。
吐息に重苦しい物を混ぜ、父を喪った重大さに気付き溜息を漏らし、廊下を歩いて行く。
ともあれ、これから南の地区に赴かなければならない。
一先ず私室に戻り視察用の軍服に着替えれば私室を出る。
次は共の者を用意し、いざ視察に出掛けようとし王宮を出れば何やら一騒ぎが起きている様だ>>244>>261
警備に付いている者が騒然としているが、一先ず様子を見ようと、手を上げ制止をし事の成り行きを見守っている*]
[助かるのか、と聞かれれば]
そりゃあ、俺やて人の子ですわ。
[一先ずはそう返事をして]
剣を下ろす…?
それは無理やわ。
[隙を付こうとされても困る、とそれを拒むも
強気な態度に、用件は手短に済ませたい、とその切っ先を首から離す。
いつでも刺せるように、急所の場所を確かめながら。]
/*
唐突にみている第一王子ふいた
レスポンス早いですね皆様方。
それにしても使い勝手の悪い材料を
落としちゃったのは申し訳ないことしたなぁ
いっそノータッチの方がいいのかしら
― 立ち去る人を見送る前の僅か ―
[ 見解が紡がれるのなら、
相槌を打ちながら聞いて>>230
核心に至る質問を投げかけた、後。 ]
…そう、ですか。
[ 国王は病死であった、と告げた
ヘーゼルの瞳の中には動揺の色はない。
偽ることへの罪悪感も。>>231
…「民を愛し続ける」と
放った言葉への迷いも。
まるで凪いだ海上のように静かな瞳に
何事もなく応えるにはあまりに。
この宮廷画家は多くの嘘を吐き過ぎていた。
そうですか、と、もう一度言って目を伏せる。 ]
[ 信じて欲しいのだと言えること>>165
信じていると言葉にすること。>>231
ローレルには果てなく高い壁を
易々と超えていく強さ。
嘗ては眩しいと眺めるだけだった。>>0:188
けれど、今ではそれすら叶わない。
向けられた視線の一つですら、
耳を掠める囁き声の温度ですら
何においても胸を痛めずには居られないから。
それは罪悪感すら過ぎた深い不安。
全てが終わった後にすら>>232
きっと払われることの二度とない
底なし沼のように果てのない暗い
[ どす黒く渦を巻くいろに蓋をして、
…それでも時折、漏れ出したものが
笑い合っている時にもちくりと刺さる。
何も知らない嘗ての自分で在れたなら。
平穏の失われる恐怖を忘れたままで在れたなら。
そんな後ろ向きに願いごとが
どれほど愚かしいと知っていながらも
たった今、この時だけは。と願う。
騒ぎに決着が着いた後、
きっと二度と訪れることのない時。
もしかしたら最後かもしれないと思えば。 ]
どういたしまして。
[ 内緒話のように過ぎ行く囁き声に
刹那、驚きで目を瞠るけれど ]
――… 此方こそきみと会えて嬉しかったよ。
[ 親しい相手と接する時のような
崩した言葉遣いの囁き声と共に
心の底からの柔らかな微笑みで応えた。 ]
[ 去り行く人を見送った後。
人の気配が無くなった東屋で
宮廷画家は紙袋から茶菓子を一つ取り出して
徐に齧りながら東屋の小棚に手をかけた。 ]
ボクは……
貴方のように人を無条件に信じられない。
…裏切られる前に裏切って生きてきたから。
[ 呟き、取り出すのは
いつか買ってあった小さな小瓶。
誰に使うと決めているわけではない。
只、いつでも使えるように、と
懐奥深くにこっそりと忍ばせ、
茶菓子と画材の補填を終わらせたら
行く宛もなく、東屋を後にしたのだった。* ]
[剣を下ろさせ、彼の言うとおりに遺書を書く。]
…これでいいか?済んだならさっさと殺せ。
[彼の警戒の強さ。これではもう助かる道もない。
…ならば、と私は男が遺書へと目を向けた隙に、デスクの引き出しからデスクの下へとあるものを移動させる。]
/*
ちょっとこう、
落ちる人と全然絡めてないのでお話し出来たらなあと思うけどでもこの宮廷画家という外側のポジション以下省略!
あし、あしたはがんばる…
[さて、目当ての遺書は書いてもらえただろうか。
己が持ちだしたのは即効性の毒。
堪忍やで。
ダイイングメッセージなんて書かれたらかなんからなあ。
倒れる相手の呼吸を確認した時。扉が開いた。
「レグザ参謀総長…フェリクス王子の命により、処罰する」
確かにそのように聞こえた気がするが…──]
え?
[バサリと、書類が舞う。
それは己が偽造した、外交長官が他国の密偵とやり取りした、と受け取れる文書の数々。
どんどん身体が重くなって意識がもうろうとする。
いつの間にか倒れていた自身の身体はもう既に流れる血で
真っ赤に染まっていて。
いや、違う。
既にこの身は真っ赤に染まっていたはずだ。他人から流れ出た血で。]
― 暗き翳り ―
街に囁かれし 暗き翳り
星に集いし者こそが 我らの安寧奪ったと
邪智の
偉大なる星 射落して
己が歴史を紡がんと
我らが空を 闇に染めしは
どちらの星に 集いし者か
ああ
さらなる翳りに 惑う民
長き平和に身を浸し 馴れぬ翳りに惑う民
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