情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
次の日の朝、語り手 が無残な姿で発見された。
戦火の犠牲は確実に広まる。
それでもなお、戦いは終わらない。
求めるものを手にするまで、人は争い続ける。
己を犠牲にしようとも。
愛する者を失うとしても。
現在の生存者は、邪悪な妖術師 ベルガマスコ、凱風の騎士 クレステッド、武器職人 チャールズ、長老の孫息子 サシャ、何でも屋 イェンス、食堂給仕 フランツ、棟梁 ゲオルグ、守護騎士 カスパルの8名。
我が崇拝する大悪魔様!
あの姫を手に入れたあかつきには、イケニエとして捧げます。
ですからどうか、ワシにもっともっと強大な力をお与えください!
[叫ぶベルガマスコに呼応するように、湖の上空は暗くなった。//]
邪悪な妖術師 ベルガマスコは、邪悪な妖術師 ベルガマスコ を投票先に選びました。
− 昨夜 −
[食堂での邂逅を終えて帰途につく。
温泉では、眼病にも効くと聞いて息子のために水を貰い受けて帰った。
騎士団の詰め所で、妙に晴れ晴れとした表情で戻って来たカスパルを見つける。
戦いが嬉しくてしょうがないという男ではないと思うが、戦いを通じて何かを掴んだ者特有の逞しさがあった。]
背を預けられる相手と絆を確かめあったような顔をしている。
[いいことだ、と共感を示して、明日の自分の動きや、サシャの提案>>1:248を伝えておく。
チャールズからも連絡があったとのことだ。>>1:276]
凱風の騎士 クレステッドは、邪悪な妖術師 ベルガマスコ を投票先に選びました。
/*
おはようーございます。
チャールズ殿とエンバー殿に見守られてた感がはんぱない。御気遣い感謝。
わがままに付き合ってくれたくろねこさんにも(
そして投票デフォがベルガマスコな件w
殺る気もはんぱないなwwwwww
なるほど、それはいい案です。油などは聖殿の備蓄分も出してもらうように神官長に掛け合います。
[ 次いでクレステッドから、キサンからの挟撃の案、それに続くゲオルグやサシャのアイデアを聞かされると、喜んで協力しようと頷いた ]
チャールズ殿からも、先程申し入れがあったと報告を受けました。
皆が、聖地を守る為に知恵と力を尽くしてくれる......我等守護騎士にとっても、その想いが何よりの力になります。
[ 自分達は幸運な騎士だ、というクレステッドの言葉にも>>2心から頷き ]
その幸運に恥じぬよう、力を尽くしましょう。
[ 固い決意を誓いに変えて、胸に手を当てた** ]
何でも屋 イェンスは、邪悪な妖術師 ベルガマスコ を投票先に選びました。
手配もろもろ痛み入る。
[カスパルの誓いの所作に同じく応える。>>4]
再会したというその友のためにも、明日の勝利を。
[そうして、その晩は家族で川の字になって眠りに就いた。*]
− 夜明け前 −
[まだ暗いうちに起き出したが、妻も息子も一緒に起きて祭壇に詣でる。
トビアスは毛糸で作ったお守りをくれた。
しっかりと手首に巻いておく。]
では行ってくるよ。
長老の孫息子 サシャは、邪悪な妖術師 ベルガマスコ を投票先に選びました。
[篝火の中、東門に集まった者たちの顔を見渡す。
聖殿の騎士であれ、義勇兵であれ、遊撃隊に参加する者を拒みはしない。]
敵陣へ奇襲をかける困難な任務に起ってくれた皆、ありがとう。
わたしはアラゴニアからの巡礼、クレステッド・エンバーだ。
― 前夜 ―
[食事を終えたあと、フランツへ軽く挨拶をしてから食堂を出る。入浴するまでの空き時間を利用して、騎士団と防衛の有志に声をかける。
既にチャールズ>>1:276とクレステッド>>1が伝えてくれた話が、カスパル>>4まで伝わっているため、人々の協力体制はばっちり整っていた。]
皆さん、ありがとうございます。
では何でもいいので、聖地に関する情報を教えてもらえませんか?もしかしたらその中に、魔物を西側へ集めるための作戦のヒントとして使えるものがあるかもしれません。
[一丸となって聖地を守りたいと願う人々と、その熱意に感謝しつつ、あれこれ話を聞きまわっている内に、ひとつの話を聞きだした。]
これより、聖地の南を迂回してキサンに兵を伏せ、挟撃の構えを作る。
昨日までは顔も知らなかった異国の者同士が肩を並べて戦う、
わたしはそれを嬉しく思う。
これは聖戦ではない。
けれども、我々と義のための戦いだ。
── 心に太陽を。 さあ、ゆこう。
[短いスピーチの後、武装も出自もさまざまな別働隊は、油樽を積んだ撹乱用の馬車なども同行してキサンへと向うことになる。**]
[昨日ゲオルグが東の跳ね橋の修繕用として、材木を買い付けに行ったのだそうだ>>0:33。そのとき湖畔から魔物が襲い掛かってきたのだと。]
んーなるほど。
――だったらその話を利用して、魔物襲来に備えて東の跳ね橋を点検していたら、危険な箇所が見つかったので、西よりも東を重点的に防御するという話を流そう。可能なら、キサンの町から妖術師の目を逸らすことができれば、もっといい。
ゲオルグのおっちゃんたちが材木買っているところを見られているし、そんなに不自然には思われないはずだ。
[思いつきを口にして、皆にどうかなと意見を求めていると、騎士の一人が声をかけてきた。]
「それはいい方法です。
妖術師ベルガマスコはプライドが高いという噂があります。二度もローズマリー姫に跳ね付けられて、かなり気分を害しているはず。明日こそは絶対に負けられないと、全力で襲い掛かってくるでしょう。
こちらの裏をかけると分かれば、食いついてくる可能性は高いです」
[その後押しにより、作戦の方向は決まった。
早速東の跳ね橋付近へ、樽(ただし中身は水)が聖地の外から見えるよう大量に並べる。これは全て囮なので、カスパルが用意してくれた油入りの樽>>4は、クレステッドの別働隊によってキサンへ運び込まれたり>>9、塀の内側へ隠すように配置されたりした。
更に物々しく武装した守護騎士を夜中配置し、東を重点的に警戒している様子を演出することが決まる。
無事話し合いを纏めてから、共同浴場へ行き一日の疲れと汗を流した。
もちろんそこで顔を合わせた人々へも、根回しと協力の要請を行う。**]
― 前夜/外壁上 ―
[返された余計、の一言に肩を竦めるのも以前と変わらぬもの。
自分の出自については、詳しく語った事はない。
最初は必要以上に目立たぬように、という考えからだったが、その内、話す必要性を感じなくなっていたから……というのは、表に出した事はないのだが]
るせぇな。
手先の器用さなら、負けてねーぞ。
[不器用はお前の方、と言われてそんな風に切り返し。
途中で途切れた言葉には、何も言わずに小さく笑みを漏らした]
そーだな、今やるべき事は他にあるし。
[言いながら、視線は一時湖の方へと流れ。
再び視線を戻した時に見えたのは、晴れ晴れとした笑み]
……おうよ、任せとけ。
んでも、アテにしてんのはお互い様、だからな?
[軽い口調で返す、その声音に宿るもの。
それは、確かな信の響き。*]
― 前夜 ―
[外壁を降りた後、防衛に参加する有志の集まりがある、と聞いてそちらに顔を出しておいた。>>8
中心になって動いているのがまだ少年少女と呼べそうな年頃である事に、目を細めたのは僅かな時間]
東を重点……と見せかけて、西で挟撃に持ち込む、と。
……きっちり演出してやれば、さっくり食いつきそうだよな、確かに。
[情報を精査して動くような手合いではない。
見た目の派手さで引き付ければ、西への誘導は容易いだろう]
ま、後は蓋をあけてから……だな。
[どう転ぶにせよ、自分のやる事は決まっているのだから、と。
そんな決意を固めつつ、一先ず、翌日に備えての休息のために宿へと足をむけた。**]
門側は頼んだぞ。
[徒弟を呼び出し、手入れの終わった剣を1振り渡しながら、セーファに残るよう指示を出す。
剣に覚えがあり、小物を相手にすることは出来れど、徒弟の技量は大軍の中で大立ち回り出来るほどではない。
それ故にこちらへ残すことにしたのだ]
心配すんな。
まだあの工房をお前に任せる気はねぇよ。
挟撃側には騎士のエンバー殿とゲオルグも居るからな。
[軽口と共に、短いながら二人への信を口にし、徒弟の肩を叩いて彼と別れた]
……騎士でなくとも護れる、か。
その通りだな。
[騎士の道を絶たれた時に連れ合いに言われた言葉。
負傷した足の快癒祈願のためにセーファに来て、住まう者達の話を聞いてから、その言葉が真だと思えたのを思い出す。
固執した想いが解けた瞬間でもあった。
それがあったからだ、職人修行を終えた後にキサンを住まう地と定めたのは。
ここで武器を鍛え、それを騎士や旅人達に譲ることで彼らを護り。
そして住人としてキサンとセーファを護りたいと、そう思った]
― 夜明け前 ―
[集合場所である東門ではなく、西門に馬を頼んだのは友人宅がそちら側であり、自分の足の問題があるため。
剣を1振り馬に括り付け、戦槌を背に、短弓を左肩にかけて騎乗する。
左腕は未だに違和感が残っていたが、痛みは引いていたため支障ないと判断した。
控えめに照らす松明を頼りに東門へと向かう]
[東門へと到着すると、一旦馬を下り遊撃隊に志願した者達の中に混じった。
しばらくして発案者たるクレステッドが皆に向けて声をかける>>7。
騎士団に話が伝わっているお陰か、思ったよりも人数が集まっていた]
……戦い慣れしている、と言うのもあるのだろうが。
それだけではないな、彼の場合は。
[短いスピーチ>>9ではあったが、一言一言に彼の想いがしっかりと込められているのを感じる。
異国の騎士であるにもかかわらず誰一人異を唱えず、彼の案や指示に従えるのは、彼が真にこの地を護ろうとしてくれて居るからこそ。
チャールズもまた、彼には既に信を置いていた]
念のため、金属や光を反射するようなものには布を捲いておけ。
[妖術師が拠点としているだろうスミ湖から距離があるとは言え、何が原因で行軍を見破られるかは分からない。
日の出が要因にならないよう、対処を指示しておいた。
無論、自分の武器にも布を被せ、チャールズは遊撃隊となりセーファを出た**]
武器職人 チャールズは、邪悪な妖術師 ベルガマスコ を投票先に選びました。
― 夜明け前・東門 ―
おお。けっこう集まってるじゃねえか。
[弟子たちを引き連れてやってきたゲオルグは、。東門に集まった人々の静かな熱気に愉快愉快と笑った。
遊撃で相手の後ろを引っ掻き回すなどという危険な場所に、手を挙げてまで行きたがる酔狂な連中が自分たち以外にもけっこういたということだ。
それだけ聖地の人々の熱意が高いという表れであり、]
あの騎士さんの人望ってやつだろうなあ。
ありゃあ、人の先頭に立つよう生まれついた人間だな。
[上に、ではなく前にだ。
みなを引っ張っていくだけの魅力と心意気があると<、スピーチするクレステッド>>9を見ながら感心する。]
おっしゃあ、おまえら。
今日は大工は一時休業だ。
聖殿さんのためにひと肌もふた肌も脱いでやろうじゃねえか。
戦いだあなんだ言っても、びびることはねえ。
要は気迫だ。相手に呑まれんな。逆にびびらせてやれ。
でもって生きて帰れ。
絶対にだぞ。
帰ってこねえやつには酒もねえから、そのつもりでいろよ。
[うす、と答える弟子たちひとりひとりの眼を見て頷く。]
おし。じゃあ行くぜー。
今夜も美味い魚で一杯やんぞー。
[改めて声を上げ、他の皆と一緒に移動を開始した。]
― キサンへ ―
[キサンへの道中、棟梁をはじめとする大工一行はみなそれぞれに加工された角材をいくつも抱えていた。
普段は荷車を曳いている馬も、角材や鎖などを背に振り分けて運んでいる。
いつも使っている荷車は頑丈なのが取り柄だが、静穏性など無いに等しいために、必要な資材は自分たちの足で運んでいくことにしたのだった。
無事にキサンまで到着すれば、弟子たちが持ってきた物の仮組みを始めたり別の資材を工房に取りに行ったりしている間に、自分はチャールズの工房に同道させてもらいたいと告げる。
炭を借り受けることと、もう一つ頼みもあった。]
チャールズ、俺にもなにか適当なもん見繕ってもらえねえかな。
弟子どもには使い慣れねえ得物持たすより、いつもの工具の方がいざってとき身体も動くだろうけどよ。
おれはあいつら守ってやんねえといけねえからさ。
なんか、長くてぷっとくて、振り回すだけでいいやつないか?
[具体的には金砕棒や大金槌、グレイブなどの薙ぎ払う系ポールアームやツヴァイヘンダー等があれば喜んで振り回すだろう。**]
─ 前夜 ─
[食堂は閉店までいつも以上に盛況のままだった。
疲れているのは皆同じだからと閉店作業も普段通りにこなした後、少しだけ風に当たろうと外に出ると]
…お?
何、お前んとこも忙しかったみたいだな。
[向かいの宿前に友が丁度立っていたので、お疲れ、と手を振り歩み寄る。
が、友からは、忙しかったのは事実だけどという微妙な肯定。
何でも明日の防衛についての有志の集まりに加わっていた>>8と言う友に、あぁ、と得心が行く。
営業中にクレステッド達が交わしていた話が周囲にもしっかり伝わっていることもそれで知れて、疲れてるなんて言ってられないなと胸の内で呟いた後]
ってことはお前は遊撃側か。
せいぜい足引っ張らないように気ぃつけろよ。
─ 前夜 ─
[常は穏やかに心掛けているが、この友相手には素のままで居られる気楽さのまま軽口を叩く。
うるせぇと返される声もまた楽し気な空気のまま、拳をかち合わせ]
…無事に戻れよ。
お前が居なくなったら張り合い無くなる。
[少しだけ真剣な色を声に落とせば、友もまた同じ声音で同じ思いを返してきて。
疲れを残さぬよう、少しでも休んでおく為に互いの家に戻った**]
― キサン ―
[東門からセーファの南を抜け、キサンの南側から町へと入り込む。
街道に近い物陰から交代で見張りをつけ、妖術師の動きを確認させた]
多少時間がかかっても準備は万端にした方が良い。
なぁに、セーファは皆が居るからな、そう簡単に突破はされん。
[準備の手伝いをする者達へ向ける声には、防衛に回った者達への信が乗る。
その準備も、恐らくゲオルグ達が手早く完璧に行ってくれるはずだ]
[ゲオルグに炭をと言われて>>22共に工房へと向かう。
工房の裏に積んである炭の束を引っ張り出し、好きなだけ持って行けと伝えた]
お前に合う武器か?
[弟子達を護らなければならない、と>>23。
そのためにと願うゲオルグの言葉にしばし思案する]
お前が使えそうな大型の武器は、基本受注生産だからなぁ…。
───いや、待てよ。
確かあれが残ってたはずだ。
[何かを思い立ち、裏から工房へと入り武器の保管場所へと向かう。
そうして持ち出してきたのは剣にしては大きな、刃のついていないもの]
ツヴァイヘンダーを作るために成形したんだがな。
途中でキャンセルされたもんで、研ぎまではやれずにそのままになってたんだ。
いつか完成させるために取っておいたんだが…お前が扱えるなら使って構わん。
殴り倒すなら丁度良いだろ。
[柄があるだけで鉄の棒とさして変わらないもの。
しかし刃がない分、それで自分が怪我をする心配もないだろう。
これでよければ、とゲオルグに差し出した]
[ついでに予備の戦槌を取り出し、クレステッドに渡すために肩に担ぐ]
さぁて、後は準備を万端にしてあちらさんを待つだけだな。
[セーファ側の動向はどんなものか、と視線だけをそちらに向けた*]
― 前夜・有志の集まりにて ―
[防衛についての話し合いには、多くの人々が参加していた。
その中の一人、様々な仕事をこなす青年>>14の意見へ、フランツの幼馴染である宿屋の跡取り息子>>24がそう思うと肯定を返す。]
「攫った人質を聖地の真ん前で磔にしてきたから、恐らく自己顕示欲が強く、自分は賢いと自負しているのだろう、ベルガマスコって奴は。ましてや年を取ると、自分の性格や失敗の原因を反省し、次に生かすことはなかなかできなくなる。
君が言うように、派手な餌を上手くまいてやれば、食いつくに違いない」
[それに続いて、ローズマリー姫を守ってベルガマスコの近くへ近づいた守護騎士も声を上げた。]
「奴は姫が姿を現した途端、たちまち気を取られていました。その隙をつけたので、無事クレステッド殿を奪還できたのです。
悪しき存在と取引を行い、やっかいな妖術を使えるようになっているとはいえ、皆で一致団結すれば絶対に負ける相手ではない。必ずや聖地に平和を取り戻すことができると信じています!」
[その言葉に、集まった人々からおおっ!と同意を返す。あたりが静まるまでしばし待機してから、満を期して口を開いた。]
皆さん!オレは見ての通り、まだ子供です。大人と比べればできることは少なく、学ぶべきこともたくさんあります。
それでも聖地を、聖地に関わりを持つ人たちを守りたい気持ちは、皆さんと変わりないと自信を持って言えます。そのために、他の方たちと一致団結し、協力し合って、明日の妖術師の攻撃を退けたいと強く願っています。
[ここで一旦言葉を切り、大きく深呼吸をしたあと、両手を胸の前で組んで腹から声を出す。]
明日は正念場です。
戦いに参加する方もしない方も、今夜は全員で勝利と皆の無事を祈りましょう。邪悪な存在に、この聖なる地を決して渡してはなりません!
[この話を最後に集会は解散となった。集まった人々からそれぞれの固い決意を感じ、有意義な時間を持ててよかったと満足しながら共同浴場へと移動した。*]
棟梁 ゲオルグは、邪悪な妖術師 ベルガマスコ を投票先に選びました。
― 翌朝 ―
[今日も夜明け前に起床して、必要な準備を全て終わらせた。
そして日の出と共に塀を一周し、昨日フランツに宣言した通り襲撃の様子を確認し、魔物と一戦交えた人々から詳しい情報を得る。]
聖地の南側は、予想していたよりも襲われた跡が見られなかった。魔物を目撃した人も戦った人も、北側の壁や門の近くが最も多かったから、きっと川との合流地点で行った火計のお陰で、水中の魔物がかなり倒せたからだろう。
でも今日は、合流地点にはわざと何も配置しない。東側の堀へ移動したり、跳ね橋に近づいたりしようとする魔物たちが現れたら、それだけを迅速に叩くのどうだろうか?
[近くにいる人へ意見を求めれば、チャールズの従弟・リアンが教えてくれた。それなら騎士団へ協力を要請し、適切な人材を配置してもらえばいいだろうと。]
うん!それいいね。早速騎士団と皆さんにお願いしに行こう。
[リアンの言葉へ賛成してから、早速聖殿へ顔を出して、作戦の概要>>32について伝える。
希望通りの人材が配置された直後、まるで狙っていたかのように第一弾の魔物が、東の跳ね橋へ向かう掘やその周辺から姿を現した。]
「かかれーっ!」
[昨日よりも魔物たちは機動力を増していたけれど、一匹も東の跳ね橋へは近づけない!と宣言するほどの勢いで、先発隊がすさまじい攻撃を繰り出す。]
今現れた魔物たちが、聖地の戦略や配置を知るための偵察隊で。裏をかくために西側へ本格的な攻撃を仕掛ければいいなと思うけれど――どうだろう?
[緊張の余り両手の拳を強く握り締めながら、今は魔物たちの動向を見守る。*]
─ 夜明け前 ─
[日付が変わった後に就寝したものの、いつも通り日が上る前に目を覚ました。
既に厨房では父が祝杯の為に腕を振るうのだと大量の仕込みを始めており、手伝いに入ろうとした所で他ならぬ父に止められた。
此処より行く所があるだろうと言われ、察せぬ程鈍くない男は少し、まだ敵わないなと苦笑を浮かべ外に出て。
東に向かえば、既に遊撃隊の面々は門に集っていた。
その中にチャールズ、ゲオルグ達などの姿も見止めれば、御気をつけてと笑いかけた後発起人であるクレステッドの宣>>9に、昨日交わした言葉を思い瞑目し]
…頼みます。
[一礼と共に信を託し、キサンへと発つ一同を見送った後食堂へと戻り。
日の出までは身体を休めておけという両親に甘え、短い仮眠をとった*]
食堂給仕 フランツは、邪悪な妖術師 ベルガマスコ を投票先に選びました。
― 翌朝/物見塔 ―
[遊撃隊の出立を見送った後、向かったのは物見塔。
あちらが仕掛けに乗ってくれたなら、本命となるのはこちら。
故に、自身の立ち位置はこちらと最初から定めていた]
さてさて、あちらさん、どーお動きますかねぇ。
[第一波との交戦が始まった、という報せ>>33に小さく呟く。
こちら側は、見える場所には殆ど兵力を配置していない。
頭が回る者なら違和感を感じるだろうが、流された噂>>10や演出>>11を真に受けるなら、見た目通りの状況と取れるだろう]
ま、深く考えてるよーにゃ、見えねぇもんなぁ。
周りにいるのも、結局はなまもんだし。
[さらっとそんな事を呟いて、目を凝らす。
湖近くに見えるのは、敵の本陣か。
湖の上空陰って見えるのが気になる、といえば気になるが]
……お。
[戦闘開始が伝えられて間もなく、敵本陣に動きが見えた。
西門方面へと向けて動き出す様子に、あーあ、と呆れたような声を上げる]
っとに、単純だよなあ。
[く、と零れる笑みには楽し気な響き]
さて、そんじゃ、お出迎えの準備にかかりますかっと。
[独り言ちつつ、さて、遊撃隊はどうなってるやら、と。
そんな思いを込めた視線が、キサンの方へと流れた。*]
/*
いろいろあって、今日もこんな時間です(涙
えーっと、キサン側は人手足りまくってる印象だな。
物見の塔にイェン、東門にとりあえずサシャ、フランツは西門な感じかな?
ふむ。
― 朝 ―
[目を覚ました男は、身支度を整えると昨日と同じく連接棍だけを持った身軽な格好で外に出る。
聖殿にて礼拝を済ませた所で、丁度騎士団へ伝達に来たサシャ>>33を見かけ]
おはよう、サシャ。
もう確認はしてきたんだろ、どうだった?
[彼が手隙になった所を見計らい、問いかけて情報を得て。
今日の作戦の狙い>>32も聞いてから、うんと頷き]
それなら、俺は今日は西に詰めておこう。
クレステッドさんたちの準備が整うまで、こっちで暴れ回って引きつける役も必要だろうしな。
[東の守りを固めて見せる為には西には少数で控える必要がある。
一人で戦う方が楽な自分にはうってつけだろうと言って、西で待機すると申し出た*]
− キサン −
[朝靄の中、遊撃隊は聖地の南方を回ってキサンへと向う。
クレステッドの磨き込まれた胸当ても、チャールズのアドバイス>>19をいれて、旅装束のマントに包まれていた。
到着したのは、住民が避難して、もぬけの殻と化した宿場町。
ベルガマスコはローズマリーと聖地にしか興味がないらしく、荒らされた痕跡は見受けられなかった。
元凶さえ倒せば、すぐにも元の生活に戻れるだろうとわかって安堵する。]
[チャールズは工房から予備の戦槌を持って来て渡してくれた。
飾り気なく実用的で、旧知のもののように手になじむそれは作り手の資質を反映しているかに感じられた。]
ありがとう、この手で必ず貴殿にお返ししよう。
[工房の中を失礼でない程度に見回し、いくつかの品に思うところはあったけれど、今は口にせずにおく。
過去がどうであれ、チャールズはここに根付いている、と感じられる工房だった。]
― 西門 ―
[後の事は弓の扱いに長けた者に任せて、物見塔を降りる]
さて、お客さんはいついらっしゃいますかねー……っと。
[呟く口調はいつもと変わらぬ軽いものだが、そこに宿る緊張感は周囲にも十分に伝わるもの。*]
[戦槌を素振りしてみて、重心と特性を身体に覚えさせる。
馬上からならば、擦り上げてぶつけるカウンターの打撃力が有効だろう。敵は少なくないのだ。
重量の偏りもあって、普段よりいくらか速度が落ちることは覚えておかねばならない。]
あとは機を待つのみです。
[偵察に出た者たちから合図があるまで、しばし瞑想し、意識を澄ませてゆく。*]
― 聖殿 ―
フランツのにーちゃん!おはよう。
[今朝考えた作戦を元に騎士団へ人材派遣の要請に訪れた際、声をかけてきたフランツ>>37へ手を振りながら挨拶をしたあと。塀の周囲から判断した昨日の襲撃の傾向>>32を、なるべく簡潔にまとめて説明する。
すると、フランツが西側に向かうと申し出てくれたので、ありがとうと頭を下げた。]
もし作戦通りに妖術師や魔物たちが動けば、援軍が来るまで西側はすごく攻撃されると思う。でもにーちゃんが詰めてくれるなら安心して任せられるから、そう言って貰えてすごく嬉しい。
西側に敵を集めることに成功しても、援軍が来る前に突破されちゃったら意味ないしさ。
だからすごく頼りにしているけど、暴れるのはほどほどにしといた方がいいかも。
でないと、こっちの獲物が少なくなったじゃねーか!って、チャールズのおっちゃんやゲオルグのおっちゃん、そしてクレステッド様が物足りなく思うかもしれない。
[抱いている緊張を和らげるために、そんな軽口を交えつつも。万が一東側に敵が回ったときのことを考えて、自分はまず東側の様子を確認しつつ、戦いの流れ次第でどこへ移動するか、臨機応変に対応する予定だと説明した。*]
― キサン ―
[ずいぶんとアバウトな頼みに応じてチャールズが工房の中から持ってきたのは、とびきり大きな剣だった。>>28
シンプルで武骨で重量感に溢れていて、刃は無いながらも打ち込まれた炉の熱と鎚の重さが冷たい鋼の上に跡を残している。
分野は違えど、職人の真摯な技が込められているのはよくわかった。]
すげえなこいつは。
こいつなら存分に振り回せそうだ。ありがてえ。
ありがたく借りてくな。
[試しにと振り回せばぶううんと空気が鳴る。
最初こそ重さに振り回されたが、幾度か振ううちに次第に慣れて、風裂く音も高く早くなった。
まんざらでもない顔でツヴァイヘンダーを担いで、弟子たちのところへ戻っていく。]
― 朝 ―
[ その夜は、短いが深い眠りを得て英気を養う事が出来た。そして、夜明け前には東門へと向かう。
遊撃隊には騎士隊からも志願者が十数名加わっている。セーファに残る者達と、出立する者達は、静かに、剣を捧げ合い互いの無事と健闘を祈った ]
御武運を。
[ 先頭に立つクレステッドに、そう告げて、カスパルは胸に手を当てる。その仕草が昨夜交わした誓いを示すと知るのはクレステッドだけだろう ]
チャールズ殿、ゲオルグ殿、そちらに加わった騎士は、元はキサン出身の若者ばかりです。
騎士だからと遠慮せずに、近所の若いのを連れているつもりで足りぬところがあれば、どやしつけてくれて結構。
[ 年嵩の二人にそう告げれば、当の騎士達は「隊長、そりゃないですよー」とぼやく風ながらも、顔は笑っている。
キサンの若者にとって、ゲオルグやチャールズは、子供の頃から良く知っている町の親方で、敬愛すべき先達という意識があるから、彼等と共に戦う事にとまどう者は、元よりいなかった ]
...どうか御無事で。
[ やがて出立していく遊撃隊を見送ってから、カスパルは小さく、祈るように呟いた* ]
[ 遊撃隊が出発した後、一度聖殿に戻ったカスパルの元へ、東方面の陽動案がサシャ達から齎される>>33 ]
なるほど、承知しました。では、その役目は私自身が請け負いましょう。
[ 向こうもカスパルが騎士隊の指揮官であることは既に知っている筈だ。その自分が、先頭にたって東を護る姿を見せれば、護りが偏っていると見せる効果があるだろう、と、そう告げてから、サシャに笑いかける ]
昨日、川が危ないと伝えてくれたのも君だそうだね。知恵と勇気のある若者が居てくれて心強い。
今日も、よろしく頼むよ。
[ そう言い残して、東の跳ね橋から外の護りについたカスパルは、言葉通り、先頭に立って、現れた第一陣の魔物達を、烈火の勢いで打ち破った* ]
― 聖殿 ―
…あと、チャールズさん達に怒られた時にはそのフォローも頼む。
手加減できる程の腕は無いから、調整出来るとは思えないからね。
まぁ、ゲオルグさんとこのお弟子さん達なら獲物が少ない方が喜びそうだけどな。
[その前に交えられた軽口にも悪戯な笑みで返した後、西門へと向かっていった*]
― 聖殿 ―
[昨日、川で火計を行った騎士>>46から声をかけられた。慌てて背筋を伸ばして返事をする。]
は、はい!よろしくお願いします。
[カスパルの隣に騎士から、”こちらは我ら騎士隊の指揮官をされている方です。”と紹介されて、途端に緊張してしまった。それほど重要な立場の人が自ら出撃すると言ってくれるとは予測していなかったから。]
[それでも宣言の中に聖地を守る責任感と意思を感じて、この人へ作戦を話すことができて良かったと思っていると。突然誉められて、慌ててしまう。]
― キサン ―
本当なら仕上げた状態で使ってやりてぇんだがな。
お前に合うってなら、そのままくれてやっても良いぜ。
[そもそも依頼主が不在となってしまった武器。
仕上げたところでそれを求める者が現れるかも分からない。
それならば未完成でも使える者に使ってもらった方が良い。
素振りをして具合を確かめるのを眺めてから、戻ろうとするゲオルグ>>44に]
頼りにしてんぜ。
[そう告げて見送った]
[保存場所から持ち出した予備の戦槌はクレステッド>>39の手に渡る]
あぁ、必ず頼むぜ。
[欠けることなくと言う意味も込めて返し、工房を見たいと言うなら気の済むまで見学させた]
[工房を出て準備の完了や相手の出方を待ちつつ、他の者達の様子を見遣る。
キサン出身の騎士らは勝手知ったる様子で町の外を偵察。
状況を確認しチャールズやクレステッドへと伝えに来る]
現れたようだな。
だがもう少し向こうに引き付けさせる必要があるか。
[敵陣に動きがあった>>36と言うのは皆にも伝わるはず。
機を待つと言ったクレステッド>>41の言葉通り、挟撃が可能となる時機を待った]
[それでも宣言の中に聖地を守る責任感と意思を感じて、この人へ作戦を話すことができて良かったと思っていると。突然誉められて、慌ててしまう。]
あ、えと、誉めてくださって、とても嬉しいです。
その言葉を聞いてくださった騎士団の皆様へもお礼を言いたいと思っていました。川が危ないと聞いて、すぐに堀との合流地点へ火をつけてくださったお陰で、聖地の南側では思ったよりも被害が少なかったことが確認できたんです。
ありがとうございました。こちらこそ今日もよろしくお願いします。聖地と聖地に関わる全ての人々を守るため、全力を尽くします。
[丁寧に頭を下げたあと、東の跳ね橋へ向かうカスパルへ”どうかご武運を。”と声をかけながら見送った。*]
― セーファ ―
[ 最初に襲ってきた魔物達を追い散らした後、騎士隊は、壁際と堀の内側を広く護る形で散開する。
一見したところ、東への侵入者を警戒しているように見せかけながら、しかし、徐々に、カスパルと数名の手練の騎士達だけが、西寄りへと動き始めている事は、余程注意していなければ判らなかっただろう ]
『隊長、我々だけ一度壁内に戻って一気に西へ駆けた方が早いのでは?』
[ 騎士の一人が、そう問いかけたが、カスパルは首を横に振る ]
東側にも護るべき民は居る。彼等も手薄になると判っていて、危険を承知で留まっているんだ、見捨てて行く訳にはいかない。
『しかし、ベルガマスコが陽動にかかれば、今度は西側が危険です。あちらには、数は置いていますが、経験の浅い者が多い...』
...それは案じなくていい。
食堂のフランツや、腕に覚えのある若者は多くあちらに向かったと聞いた。
[ ふ、と、カスパルの唇に笑みが乗る ]
それに、腕の確かな剣士も居る。
[ 西の跳ね橋と、キサン、その両方に、頼みに出来る者達が確かに居る。確かな信を胸に抱いて、カスパルは、己の動くべき時を待つ* ]
[ ふ、と、カスパルの唇に笑みが乗る ]
それに、腕の確かな剣士も居る。
[ 西の跳ね橋と、キサン、その両方に、頼みに出来る者達が居る。確かな信を胸に抱いて、カスパルは、己の動くべき時を待つ* ]
― キサン ―
[弟子たちのところへ戻れば、準備の進み具合を確認する。
借りてきた軍馬の中から4頭を選び出して攪乱用にする作業はほぼ終わっていた。
相性のいい2頭の間に丸太を置き、丸太の端から伸びる鎖を馬具の上に装着した固定具に繋ぐ。
2頭で引く丸太は盛大な音と土ぼこりを立ててくれるだろうし、そのまま魔物の群れに突っ込めば不運な連中をいくらか跳ね飛ばしてもくれるだろう。
さらに2頭の馬を借りて荷台を取りつけ、その上に作っていたのは投石器だった。
構造自体は単純だから加工してある材料さえあれば組み立てもすぐだ。]
おう、順調か?
炭もらってきたから種火作っとけ。
ほらそこ。重りの固定確認しとけよ。
[武器にと借りてきた巨剣が、既に指揮棒扱いになっている。
合うならくれてやってもいいとチャールズに言われているが>>50、手に馴染む未完の武器に確かに愛着らしきものも沸いてきていた。]
/*
はっ!サシャからお返事来てた。ありがとう!
フランツも視線くれて嬉しいよ。後で、ちゃんと共闘とか出来るといいなあ。
[フランツから恥ずかしいと>>47を聞いたときは、そうなのか?と少し驚いて首を傾げたものの、頼んだと言われれば、すぐに破顔一笑した。]
うん、そうだね。魔物の動きが想定外だったときとか、事態が急に動いたときとかに、皆へ連絡を取ったり新しい作戦を伝えたりする必要がでてくるかもしれない。大変そうだけど、頑張る!
[フランツに信頼されると嬉しいしやる気がものすごく出てくると、表情にも態度にも素直に表す。
だから軽口に対して返ってきた笑みに答えるときには、すっかり余裕を取り戻していた。]
うん、分かった。そっちも任せてよ。皆いい人ばかりだから、話せば理解してくれると思う。
……そういえば、ゲオルグのおっちゃんとこのお弟子さん。良く分からないけど、昨日は大変だったみたいだもんね、食堂で愚痴ってたし。にーちゃんがそう言う気持ち、分かる。
[少し真顔で頷いたあと、西門へ向かうフランツの背中へ”頑張ってー!”と手を振った。*]
[そうこうしているうちに敵陣に動きありとの報せが伝わって、皆の緊張がまた一つ高くなる。]
うはは。楽しくなってきたじゃないか、おい。
いよいよだな。
[刃のない剣で肩を叩きながら、その時が来るのを待った。]
[空気のどよめきが、土埃の色が、攻防の進捗を伝えてくる。
敵は充分に惹きつけられた、と判じて、クレステッドは瞑想を解いた。]
今だ。 ゆくぞ!
[おう、と低くも力のこもった声が応えた。
後は、一陣の風となって戦場へ駆けて行く。*]
[第一弾の魔物たちが騎士団によって追い散らされた>>56との知らせが届いた。]
良かった、思っていたよりも簡単に撃退できて。
でも、まだ油断は禁物だよな?あの幻術氏のじーさん、「明日をセーファ滅亡の日としてくれる」>>1:147なんて言い出したからには、全くの無策ってことはないだろうし。
[チャールズの前で吐き捨てたという、去り際の一言を気にしながら、従者へ”これから西側に動きがあるかどうか確認してきて。魔物が本格的に攻めてきた場合は、すぐ知らせてほしい。”とお願いして、物見台へ送り出した。**]
─ 西門 ─
そういうこと。
[振り返される手に笑顔を返しながらかけた声に、軽い口調の同意>>55に頷く。
昨日と全く同じ手口では来ないだろうが、さてと思いつつスミ湖の方角へと視線を向けて]
物見から見た感じ、あっちの様子で気になる所があったら教えてくれないかな。
昨日ベルガマスコと対峙した時に気付いた事とかもあったら、手短で良いんで聞かせて欲しい。
[自分はまだ直接ベルガマスコと対峙していないから、気を付けるべきがあれば聞いておきたいと願う。
東を襲った第一陣が退散し>>56、湖近くから新たな群れが動き出すのに気付くのは、それから程無く*]
ああ、あのおっさん自体は、戦う力はなかったっぽいな。
魔物どもが必死でガードしてたから、距離さえ詰めちまえば何とかって感じ?
ただ、それをさせねぇために、束縛やら幻惑やら、そういう類の術を使って来やがる。
っても、そういうのは気ぃしっかり持てば跳ねのけられるもんだからな。
最初に決めた事を忘れなきゃ、そうそう引っかかったりしねぇだろ。
[ここで一度、言葉を切り]
ま、一番大事なのは、一人でぶつからねぇ事……かな。
……俺が言うなー、って突っ込みもされそうだけど。
[冗談めかした口調で言って、肩を竦める]
[そうして言葉交わす間に、齎されるのは第一波撃退の報。
物見塔から、西門へと向かう姿が確認された、のはそれからやや間を置いてから]
……どーやら、素直に引っかかってくれたっぽい?
[軽い口調で言いながら、背負った大剣を抜き放つ]
ま、言うまでもねーけど、ここを抜かれたら後はねぇ。
けど、戦ってんのは俺らだけじゃねぇってのを忘れなきゃ、けっこーなんとかなるもんだぜ?
[報せに緊張を募らせるまだ若い騎士たちに向けてさらりとこう告げて]
んじゃ、お出迎えといきますかっと。
[どこまでも軽い調子は崩さぬまま、迎え討つべく外へと踏み出す。
物言いの軽さとは裏腹、大剣を右肩に担いで進む姿に迷いはない。*]
─ 西門 ─
本人に戦う力が無いって…身勝手にも程があるだろ。
昨日のことも考えると…妖術だっけ、それの力は桁外れなんだろうけど。
[かり、と頭を掻いたその顔は困ったなという心情を隠さぬもの]
一人でぶつからないってのも、きついなぁ。
基礎は習ったけど後は我流だからさ、振り回すしか出来ないんだよね。
[昨日も同じ理由で皆から距離を取っていた自分に、一番大事と称されたそれは難しくあるが]
─ 西門 ─
でもまぁ、君がそういうならよっぽどだろうしね。
突出し過ぎない様には気をつけよう。
[一人での行動が多い何でも屋が自ら言い出したのなら、守るべき忠告だと解して頷いて。
思惑通り敵の動きがこちらに向かってきていると確認が取れると、軽い調子のイェンス>>66に同意した後]
こっちに目を引きつけられるだけ引きつけとけば、その分クレステッドさん達も動きやすくなるってのも付け加えでね。
上手く歯車回す為にも、接客はしっかりしような。
[そう笑って歩き出した青年の笑みは、食堂に居る時と変わらぬもの。
手に持っているのがトレイではなく連接棍という点が異なるが、客を迎えるという点は変わらない]
[確りとした足取りは、ゆっくりとだが確実に早まっていく。
それはイェンス他、この西門に備えていた彼らも同じだったか]
ちょっと、頼みがあるんだけど。
[昨日と変わらず生臭さを振り撒きながら近付いてくる群れが徐々に近付いてくるのを目で捉えながら近くに声をかけ]
一応当てないようには気を付けるつもりだけど。
危なかったら自分から避けてくれ、な!
[言いながら、カサカサと近付いてきた子供程の大きさのカゲロウに棍を振り下ろした**]
[ 全速力で馬を走らせてきた伝令がこちらの姿を見つけるや、手にした槍の先に括った赤い布を、大きく振り回すのが見えた。
作戦が成功し、ベルガマスコが西側に現れたという合図だ ]
行くぞ!
[ その色を見るや否や、カスパルは馬に鞭を当て、壁際を西へと駆け出す。
キサンへと向かった遊撃隊の隠密行動とは違い、磨き込まれた騎士の鎧が日の光を反射しながら土煙を上げて急ぐ様子は、知らぬ相手が見れば、思わぬ敵の攻勢に慌てて駆けつけている、という様子に見えただろう ]
敵を見つけても無闇に突っ込むな!西の跳ね橋とキサンの間に、まとめて追い込む、我等はそのための網の一部だ!
さぁて、それじゃあ。
[言いつつ、見据えるのは昨日幾度も大した魚の異形]
やってやりますか、っと!
[軽い口調で言いつつ、踏み込みから、振り下ろしの一撃を放つ。
昨日は容易く叩き切れたから、力加減は変わっていない、のだが]
……なにっ!?
[魚の異形は一撃を耐え、手にした銛のようなものを突きだしてくる。
その一撃はぎりぎり避け、振り下ろした大剣をそのまま上へと返す事でようやく異形は動きを止めた]
……ちっ……めんどーな。
気ぃつけろ!
こいつら、昨日よりもしぶとくなってんぞ!
[そんな注意を投げかけながら、大剣を握り直し。
次の相手に向けて踏み込んだ。**]
― キサン ―
[仕掛ける準備は整い、敵も動き出し、後は時機を待つだけとなった時。
緊張の面持ちをしている宿屋の跡取りを見つけて、その肩をぽんと叩いた]
そう固くなるな。
やることは昨日と一緒だぜ。
[敵陣へ突っ込むことにはなるが、その後は昨日と同じく異形共を蹴散らすだけのこと。
そう告げてやると、真一文字だった唇は笑みへと変化し、力強い頷きが返って来た]
[やがて、機は満ち。
瞑想していたクレステッドが鋭く声を上げる>>61]
おぅよ!
[先んじて風となるクレステッドに続き、チャールズもまた馬の腹を蹴った。
騎乗する者が先行し、徒歩の者が後に続く。
その中には丸太で繋がれた馬や、荷台を引く馬>>58も混じっていた]
― 西門付近 ―
[高らかに上がる土埃と音は、西門に誘い込まれた妖術師の軍団目掛け突っ込んでいく。
馬上で戦槌の柄を握ったチャールズは、異形を追い越し様に戦槌を振り下ろした]
ふんっ!!
[振り子のように右の馬腹を通っていく戦槌が大型の異形の横っ面を殴りつける。
右手に返る衝撃は強く、異形が戦槌の一撃を耐えたことを察した]
───硬いな。
昨日より手強いぞ。
[昨日妖術師が吐き捨てた台詞は強ち嘘でも無さそうだ。
ち、と短く舌打ちしながら、敵陣を駆ける間に戦槌での攻撃を繰り返す。
小物であれば吹き飛んでいく時もあるが、大型のものは総じて一撃に耐えていた。
ならば何度も叩くのみ、と馬首を返して再び敵陣の中を駆ける**]
[ 外壁の西側まで駆けると、西の跳ね橋の向こうで敵を迎え討つイェンスやフランツの姿が目に入る。昨日より苦戦しているように見えるのは、どうやら相手の硬さが妖術で増しているからのようだ ]
矢を持つ者は、敵の目を狙え!!
[ 西側に集まる兵と若者達に響き渡るように、カスパルは声を張り上げる。
いかに硬い相手でも、効果的な狙いどころはある。
そうと教えられた者達は、的確に狙いを変え、無駄撃ちとなる矢は格段に減った ]
[流布された情報と果敢な防衛によって西門付近に気をとられている魔物軍の背後へと遊撃隊が向う。
荷馬車がたてる土煙と地響きは遊撃隊を実際よりも大人数に見せかけた。
クレステッドは地味なマントを跳ね上げて銀色の鎧を陽光に煌めかせる。
カスパルらと>>71と同期するごとく。
魔物を前面に押し立てて自分は後ろで楽をしようとしていたベルガマスコはおおいに慌てて魔物を呼び戻そうとしたが、うなりをあげて飛んでゆく投石機弾が次々と落下し、方向転換しようとする敵後陣を混乱に陥れる。
そうしてできた間隙をチャールズやクレステッドら、騎馬の突撃が寸断していった。]
ベルガマスコ!!
お前の悪行も今日までと知れっ!!
[ 思わぬ挟撃に慌てるベルガマスコを>>80更に追い立てるように、カスパルは、声を上げる。
士気を鼓舞する狙いがひとつ、もう一つはベルガマスコの目を少しでも、己に惹き付けること。
しかし、突出をする気はない。
クレステッドの勇姿も、直接対峙したことのあるチャールズやイェンスの腕前も、彼の邪術師にとっては脅威だろう。
逆にフランツ達、意気軒昂な若者の義勇兵は、彼等の存在によって更に勢いづくはずだ ]
はあっ!!
[ 弓持ちに教えたことの手本とでも言うように、レイピアが目前を阻もうとした二足歩行のがま蛙の目を貫いた** ]
[魔物の堅牢さが上がっている、という手応えはクレステッドもまた感じ取っていた。
戦槌を借りてよかったと思う。
柄まで金属の戦槌は、魔物とぶつかっても歪むことなく頼りになった。
しかし、雑魚を相手に体力を消耗してはおれない。
標的は妖術師のみだ。]
ウェルテクス殿、
[さらなる加勢に西門付近の味方が沸き立つ。>>81
中でもいっとう華やかな赤毛の騎士の名を口に含み、クレステッドは馬腹を蹴った。
己に注意を惹きつけようとするかの動きを見せるカスパルにあわせ、ベルガマスコを挟撃すべく。*]
『ぐぬううう!おのれ、身の程知らず共!ワシの力をこの程度と思うな!』
[ 迫る騎士と義勇兵の勇敢な戦いぶりに、強固なはずの護りも、徐々にその一画を崩し、更に挟撃によって、追い詰められた妖術師は、憤怒の形相も露わに、手にした杖で、大地を苛立たしげに打ち据える。
すると、びしりと地面がひび割れて、そこからぼこぼこと真っ黒な泥水が沸き出し、ぬらぬらと黒い皮膚に覆われ、血の色の腹をした大人の男の三倍はあろうという大きさの、巨大なイモリに似た化け物が這い出してきた。
その手には、まだら模様の浮かぶ刺のついた鞭に似た武器が握られている ]
[ びゅん、と振り回された鞭の端に、逃げ切れなかった騎士の一人が腕を引っ掛けられた直後...「ぐあああっ!」突然苦悶の声と共に、脂汗を流して苦しみ始めた ]
「あの模様!毒オコゼの刺だ!」
[ 漁師でもある義勇兵の一人が叫び、近付くな!気をつけろ!という声が飛び交う ]
『ふははははっ!偉大なる魔術師たるワシに、手をかけようなどとは100年早いわ!そらそら、逆らう者は残らず、毒に苦しみもがいて死ぬがいい!』
[ 邪術師の哄笑が辺りに谺する ]
毒か...厄介だな。
だが...あれ程の大物を呼び出したからには、ベルガマスコの魔力もさすがに消耗しているはず。
矢を射かけろ!
手を緩めるな!
[ 化け物から武器を奪う事が出来れば、恐らく一気に流れは傾き、勝負は決まる。
いざとなれば、自らその懐に飛び込んでくれようと、隙を伺いながら、カスパルは遠隔からの弓の攻撃を強めるよう、激を飛ばした* ]
[ベルガマスコの杖が地を打つと、異変が起きた。>>85
泥水を吹き上げる危険な亀裂を、クレステッドは巧みに愛馬を操り跳躍する。
ベルガマスコの前には巨大な魔物が出現していた。
「毒だ」と警告する声が届く。
厄介な、と思うが足を止めることはしない。
カスパルが素早く射撃攻撃の指示を出していた。
なるほど的確な作戦である。]
荷車を遮蔽に使え。
[後方にアドバイスをひとつ投げ、自身はベルガマスコへ向う。]
悪行は、これまでにしてもらうぞ、ベルガマスコ!
/*
[リアルで左腕ががが、な状態]
[※林檎もぎでした]
時間なさそうだし左腕乗っ取りは端折るかね。
やれないことはないが、突っぱねる方法がいたい方法しか思いつかなくてあれでそれ(
[投石器が敵軍の動きを乱し、丸太で繋がれた軍馬が異形共を巻き込み駆け抜けて行く。
妖術師を挟撃せんと馬を駆るカスパルとクレステッドに気付けば、それに追い縋らんとする異形を叩き潰すために戦槌を振り抜いた]
ッ、
[異形を打ち払うことは成功するものの、手綱を握る左腕の違和感が徐々に強まってくる。
重だるいような、動きが鈍くなるような感覚。
敵陣へと駆け込んでから特に酷くなったように思う。
動きが鈍るチャールズを見て、妖術師が嫌味な笑みを浮かべたことには気付かなかった]
[密やかに進む報復が完成するよりも前に、妖術師は追い詰められてこれまでにない大きさの異形を呼び出したようで>>85。
毒を含んだ鞭に接近が困難となる]
拙いな。
セーファに解毒の準備をするよう伝えて来い。
倒れた奴もなるべく早く下げるんだ。
[傍に居た者にそう伝え、伝令に走らせた]
先ずは武器だな。
[射撃指示を出すカスパル>>87に倣い、大型の異形に矢の雨が降り注ぐ。
遮蔽として荷車も設置され、軍馬を降りながらチャールズもまたその傍へと向かった]
カスパル殿、盾は必要かね。
[盾らしきものを持たぬチャールズがそう提案する。
武器を奪うために自らで引き付けんと言う意図は察せられようか*]
目ぇ以外でも、狙い様で大当たりする所はある!
焦らねぇで、当て所、見極めろ!
[実践慣れしていない面々に向け、そんな激を飛ばしつつ、自分はといえば、引き戻した大剣を横へと構え、近づいてきた一団に向けて勢いよく叩きつける。
そうしてまとめて吹き飛ばしたところに届いたのは、敵陣後方からのどよめき──遊撃隊の到着を告げるもの。>>80
それに相次ぐように加勢に来た騎士たちの姿>>81は、西門を護り続けた者たちの意気を揚げるには十分なもの]
こっからが正念場だぜ!
気ぃ、いれてけよ!
[それを更に高めるように声を上げるのと、大物の出現>>85はほぼ、同時]
― 東の跳ね橋近く ―
[何でも屋を営む青年と入れ替わる形で物見台へ登った従者が、西門で敵との戦闘が始まった>>70>>74との知らせを持って戻ってきた。
しかも今日現れた魔物は手ごわくなっている>>75、湖の上空が不自然に暗くなっている>>0等の情報が、”良からぬ奴らに力借りる時〜>>64”という話と共に伝わってきて、思わず眉をしかめる。]
力を借りる、か。だとしたら、昨日より魔物を強くなったのは、そのせいかもしれない。
オレ、ちょっと見てくる。
[そう告げて、馬を借りるべく跳ね橋近くで待機している騎士団へ声をかけようとすれば、チャールズの従弟・リアンに”危険だから駄目です!”と止められた。]
へーきだって。もし何か問題があれば聖地にすぐ戻る。
それに妖術師のじーさんも、聖地に総攻撃を仕掛けている最中に、わざわざ湖まで偵察に来る物好きな奴がいるとまでは想定してないだろうから。そういう意味では、危険は少ないんじゃないかな?
[しれっとした口調でそんな返答をすれば、幼い頃からの付き合いで性格を熟知している従者が、しかしですねと渋るリアンの間に割って入ってくる。]
「諦めましょう。この方は一度言い出したら、こちらの話を絶対聞きゃしないんですから。
何、我々が護衛として一緒に行けば大丈夫です。もしも手ごわい敵が出たら、問題があったらと仰った言葉の責任を取らせるため、有無を言わさず聖地へ戻ってもらいます」
[リアンを説得しているのか、自分をけしかけているのか、よく分からない言葉を口にする従者へ、オレのことよく理解しているじゃんと笑顔を浮かべた。
その後多少もめたが、何とか説得した騎士団から借りた馬を走らせて、湖方面へ向かった。同行者は従者とリアン、そして若い騎士二名だ。]
― キサン湖湖畔 ―
[材木集積場よりも聖地から離れた、人が滅多に足を踏み入れない場所。そこに奇妙なものが設置されていた。じっくり観察すると、真っ黒い布で覆われ、供物を捧げた祭壇に見える。しかも禍々しく危険な雰囲気が漂っていた。]
あれ、なんだろう?
[気になって近寄ろうとした瞬間、直立歩行する亀のような大型魔物が二匹現れた。すかさず騎士が前に出て攻撃を仕掛けたけれど、防御力が高く、簡単には倒せそうにない。]
魔物に守らせているところを見ると、幻術師にとって大切なものらしいな。
[騎士たちに加勢するよう従者とリアンへお願いしてから、背中の長弓を取った。]
― 聖地 ―
[毒の鞭を振り回す魔物の出現>>85との急報が、チャールズを通して伝えられる>>91と、解毒剤の用意のため、聖地はにわかに慌しくなった。]
「毒オコゼ>>86にやられたんだって?!分かった、すぐに怪我人をこちらに回してくれ」
[知らせを受けて駆けつけた医者が、解毒剤を鞄に入れて西門へ向かう。
すぐに鞭で受けたケガの近くを布でしばり、毒が全身に回らないよう応急手当を施された騎士が西門から聖地の中へ運び込まれてくる。*]
/*
なんか、チャールズ殿に背中押されてr(
ふむ、サシャは術を破る方向か。じゃあ、思いっ切りピンチになっても大丈夫だな(待て
[毒イモリの暴れっぷりに呵々大笑していたベルガマスコが、クレステッドに気づいて振り返る。
大技の召喚魔法を使った後で疲弊しているはずだったが、ベルガマスコは触媒を取り出して魔法を発動させた。
黒い霧が行手に渦巻く。
進入すると同時に、視界が暗くなって身体が押さえつけられたように重くなった。
息苦しく、感覚が鈍麻してゆく。]
同じ術は、 喰らわぬ。
[昨日のことを脳裏に蘇らせて己を支えながら、戦槌から片手を離すと腰ベルトに添えた。
護身のナイフを抜き、自らの腿に傷をつける。
その痛みと熱で魔性の混濁を振り払った。
黒い霧を抜ける。*]
― キサン湖畔 ―
[祭壇へ向かって矢をつがえても、魔物が激しく攻撃を繰り出してくるせいで、なかなか狙いを定められない。リアンと従者、騎士たちで一匹につき二人がかりで戦っているというのに、防御するだけで精一杯なのだ。]
こうなったら、オレも助太刀して、先にこいつらを倒した方がいいか?
[そう呟いた直後、懐に入れていたクレステッドから貰ったポプリの小袋を思い出した。枕元へ置いて眠りについたら、幻術師を退け平和を取り戻した聖地で皆が笑っている夢が見られた、霊験あらたかな品だ。]
この夢は、絶対に実現させる!
[強い決意を込めて、ポプリを魔物たちへ投げつける。初めて嗅ぐ匂いに動揺している間に、矢を続けて三本打ち込んだ。]
[すると亀の魔物は、明らかに動きが鈍くなった。]
「敵が弱くなったようだ、あとは任せてくれ!」
「サシャ様はあれを完全に壊してください!」
[リアンと従者が口々に叫ぶ中、弓からチャールズに注文したロングソードに持ち替えて駆け寄り、気合の掛け声と共に祭壇を勢い良く両断する。]
はあっ!
[一瞬黒い霧が噴出したが、あたりに充満することなくたちまち消えていった。それと同時に、陰っていた湖の上空の一部が晴れた。]
よし、最大の目標は果たせたみたいだ!魔物は放置して、すぐに聖地へ戻ろう!
[弓とロングソードを背負い、湖畔まで一緒に来てくれた人たちへ声をかける。
馬にまたがって走り出すと、亀の魔物たちはこちらを追いかけられず、その場でふらふらしている。**]
チャールズ殿...盾とは......?
[ それらしきものを持たない彼の様子に、疑問を口にしかけ、その表情を見つめて、意図を汲み取ると、息を呑むようにして目を見張った ]
......民の盾となるのは、我等守護騎士の役目です。
[ じっとチャールズの顔を見つめたまま、そう言葉を紡ぎ、次いで、ふと、その頬を緩める ]
ですが、貴殿の心も力も騎士となんら変わりない。お願いします。
[ 己が異形の足元まで近づけるよう、手助けを、と、カスパルは、素直な願いを口にした* ]
[ 狙いの一は、異形の撹乱と武器の奪取、一人では為せずとも、イェンス達が必ずその隙を生かしてくれる筈と信じている。
それが為せれば後は、クレステッドを補助して、邪術師ベルガマスコを真っすぐに討ち果たすのみ** ]
[足に難のある自分では機動力に劣るため、引き付ける役へ回った方が良いだろうと思っての提案。
案の定、カスパルには驚かれた>>106ようだが、その表情が緩んでの言葉に今度はチャールズが驚いた]
……はは、そうか。
引き受けた、任せろ。
[騎士と変わりない、と。
その言葉が静かに胸に沁み込んだ]
[イモリ似の異形にはイェンスも向かっていた。
射撃が途絶えたのを見計らい、チャールズは異形の前へと躍り出る]
───来い、受けてやる。
[戦槌の長い柄の端と半ばを両手で持ち、異形を睨み上げながら接近して行く。
ぶん、と振り回される鞭の軌道を読みながら、時に戦槌を打ち合わせるようにしてその攻撃を凌いだ]
[幾度目かの打ち合いで一定の距離まで近付いた時、異形が鞭を大きく振り上げチャールズへと叩き付けて来た]
おおぉおおおぉお!!
[それに合わせ、左側へと槌頭を流した状態で地面から持ち上げるように振り上げる。
己が身に鞭がぶつかる直前、戦槌の柄に鞭を巻きつけながら右へと振り抜き、そのままの勢いで地面を叩き付けた。
直ぐに引き戻されないように戦槌の柄を異形から離すように引き、鞭をピンと張る]
[黒魔術の霧を突破し、ベルガマスコへ戦槌の一撃をくれる。
石を打つかの重い手応え。
だが、ベルガマスコは揺るぎさえせず、呵々大笑してクレステッドを嘲った。
「大悪魔様の加護を得たワシにそんな攻撃が通じるものか」
確かにダメージが通った気配はない。
クレステッドはギリと歯を噛み締めた。]
[その時、ベルガマスコを挟撃する位置からカスパルが疾駆してくるのが見えた。>>107
願ってもない好機だ。
その後ろでは、チャールズが自ら盾となって異形の毒イモリと対峙している。
地に根の張ったごとき緊迫した力比べで、最大の敵を足止めしていた。>>110>>111
おかげで、こちらの戦いに邪魔が入ることはない。]
これは皆のための戦いなれば、通るまで推して参る。
我らは決して貴様に屈しはしない!
[叫んだ時、重く陰っていた湖の上空の雲の一部が晴れ、日差しが差し込んだ。>>103]
[クレステッドは左手のナイフの刃にその陽光を受け止め、反射させる。
眩い光に目を射られて、ベルガマスコは後ずさった。]
── 今だ、 頼む!
[カスパルに向って合図した。*]
……なるほどね。
と、なると次にやるべきはっと……。
[危険要素である毒棘の鞭を封じる事ができれば、格段に攻め易くなる。
一先ず、チャールズへと向かおうとする小物をまとめて薙ぎ払い、距離を測り直して呼吸を整えた。*]
― →聖地 ―
[走り出してすぐに右腕に軽い違和感を覚えた。剣を振り下ろした祭壇に何か術がかけられていたのかもしれないが、それはほとんど頓着せず、これから進むべき道だけを真っ直ぐに見据えた。]
このまま西門へ向かおう。
[現在最も激戦となっているだろう場所を告げれば、それに応じるが如く付き添ってくれている4人も馬の足を速める。]
[ 引き受けた、任せろという、チャールズの言葉は、どこか心の深い場所から想いを滲ませているように、カスパルには聞こえた。>>108
決然として異形の前へと躍り出るその背は、まさに雄々しき鉄壁そのもの ]
はっ!
[ チャールズと異形の激しい攻防を視界に収めながら、カスパルは馬の腹を蹴り、唸る鞭を搔い潜って、その足元へと疾駆する。
毒の鞭持つ右腕はチャールズによって、封じられたが、異形の左腕と両足はまだ自由だ ]
[ 近づく人馬を嫌い、払いのけようと左腕が大きく振られたが、絶妙のタイミングでチャールズが鞭を搦め捕った戦槌を強く引く。
狙いの狂った腕の一撃を、カスパルは身を低くして躱し、そのまま異形の両足の間へと疾駆して、潜り抜けざま、異形の右足の付け根に向かってダガーを投じる。
その刃が、狙い通りに化け物の足元を乱せたかどうか、更に追撃があるかは確かめもせず、振り向く事も無く、前へと駆けた ]
─ 西門 ─
イェンスの言う通り。
俺達は戦いの素人だ、足手まといにならないことを第一に考えよう。
[周囲に居る多くは自分と同じ様な聖地の住人だ。
あの巨体の相手は無茶を通り越した無謀だと告げた後]
死ぬような無茶はするな、聖地を護るってのは俺達自身の命も含めてだからな。
その上で、彼らが本業を全う出来るように雑音を払っていこう。
良いな、みんな。
[聖地に住まう者が皆、聖地を護る引き換えに己の命を投げ打つ覚悟があると身をもって知る故にこそ。
その命もまた聖地の一部で護るべきものと告げてから、為すべきを為せと散開した]
エンバー殿っ!
[ 煌めくナイフの輝きが>>114導くように邪術師の顔を照らし出す。
「今だ」という声に、頷きひとつ返して、カスパルはレイピアを抜き放ち、陽光に目を焼かれたかのように、顔を覆って呻くベルガマスコの目前で馬上から身を躍らせる ]
覚悟 !
[ 突き出す切っ先は、殺気を感じて後ずさるベルガマスコの喉を貫かんとする、が ]
カン...!
[ 硬い音と共にその切っ先は、弾かれた...かに見えた ]
「く、はは、何度来ようと、大悪魔様の加護は......!?」
[ 嘲笑おうとしたベルガマスコの喉元がぴしりとひび割れたような音を立てたのはその時 ]
「な...術が...破れた、だとォッ?!馬鹿なっ!!」
[ 邪術師の絶叫するような声と、ピシピシとひび割れる音が重なり合う。サシャが祭壇を壊した為に>>103悪魔の力による防御が崩れ、先にクレステッドが与えた打撃の分までも、ベルガマスコの身に返っているのだ、とは、カスパルの知らぬ事だったが ]
貴様の悪運も尽きたな、邪術師!
[ これこそ決着の時、と、更にレイピアをベルガマスコの胸へと突き入れる ]
「ぬおおお!許さん、許さんぞおおお!!」
[ 今度は、阻まれる事無く、真っすぐに心臓を貫いた刀身を、ベルガマスコが、がしりと掴み、咆哮のごとき声をあげた ]
何...?!
[ 同時、赤い血の噴き出すべき邪術師の左胸から、黒いタールのような粘液質の液体が噴き出し、カスパルの身体に降り掛かる ]
く......うっ!
[ 液体の触れた部分から灼熱の痛みが広がり、カスパルは苦悶の表情と共に身を捩る。しかし、レイピアを握る手は離さず、膝をつく事も己に許しはしなかった* ]
[鞭を介しての力比べが始まった頃、カスパルが馬を駆りイモリ似の異形へ迫る>>119のを見た。
あわやと言うところを躱し、両足の間を抜けて行く。
抜け様の一撃がどうなったかはここからでは確認出来なかった]
───ぬぅっ!
[異形が抜けて行ったカスパルを追わんと身動いだことで鞭を強く引かれる。
力負けしそうになり、戦槌の柄が傾いだ]
ッ、ならば……っ!
[これ以上の維持は難しいと判断し、わざと、鞭が捲きついた戦槌を異形側へと振り上げた。
均衡が崩れたことでカスパルの方へ振り返ろうとしていた異形が鑪を踏む。
絡みついた鞭を奪い取ろうと、振り上げた戦槌は後方へ]
、 今だ!!
[露払いをしてくれていたイェンス>>116へと声を投げた*]
/*
(どうしてもピンチに陥りたかったんですね?)
いやだって、最後、ラスボスの悪あがきで大ピンチとか、熱血展開の王道だと思って...
(単なる負傷好きなんじゃ?)
......(返事が無い、ただの......)
/*
イモリを相手にしてるのが農作業で色々しんでる2人だな。
左腕休めながらなのでどうにもログ書くのが遅くなる。
あと寝そう(寝ろ
[川に沿って南下していくと、だんだん生臭い臭いが強くなってくる。いよいよ皆が戦っている場所に近づいてきたと考えていると、ざわざわとうごめく魔物の背中が確認できるようになった。]
はっ!
[ひづめの音に気付いて振り返る大型の魔物の目に、先制の矢を打ち込んだ。大きな音を立てて倒れた仲間を見て、周囲が騒然となる。]
お前たちの相手はオレだ!遠慮せずかかってこい!
[大きく叫んで注意を存分に引く。人間の言葉では表現しがたい不思議な鳴き声?を上げながら、魔物たちがこちらへ向かってきた。]
(かかった!)
[声には決して出さないままにやりと笑い、魔物に向かって馬を走らせる。]
[機を逃さず、カスパルがレイピアをベルガマスコに突き立てる。>>126>>127
何か硬いものの砕けるような音は、人の身体がたてるものではないかに思われた。
そして、ベルガマスコの胸から粘り気のある液が噴き出すのを見る。
至近にいたカスパルが避けられるはずもなかった。]
…カスパル!
[ナイフを投げ捨てて戦槌を構え直し、ベルガマスコの太った身体を薙いだ。
先程までの硬さはもうない。
ベルガマスコは鞠のように転がる。]
[そちらから気を逸らさぬようにしながら、クレステッドは馬から下りてカスパルに駆け寄る。
地に膝をつくまいとする彼の矜持を守り支え、近くにいた彼の愛馬の背に押し上げた。]
腕前見事。
今しばらく見届けを頼む。
[騎士なりの鼓舞をカスパルに囁いて、戦槌を旗印のように立て、ベルガマスコに留めをささんと詰め寄った。]
[地に転げたベルガマスコが左手を上げる。
「待て、待て。命ばかりは助けてくれ。両手に余るほどの宝石をお前らにやるから」
あからさまな命請いであった。
だが、クレステッドの位置から見えぬよう背に回した右手ではまだ悪あがきをしようと企んでいる。*]
[一部が突出する形で飛び出した敵に、左右から騎士が一人ずつ突っ込む。まるで突然視界へ飛び込んできたような人間たちからの攻撃を受けて、周囲はたちまち混戦状態に陥った。
昨日より強化されているが、予想外の動きに弱いらしい。後方からの攻撃を全く想定しておらず、どちらかといえば行軍から遅れがちな魔物が集まっていたことも原因の一つのようだ。]
こいつらは全滅させる必要はない!
かかってくる奴だけを適当に相手して、前に進むことだけを考えよう。
[そんな指示を出しながら、馬上から矢を撃ちまくる。その背後を守るように、リアンと従者が続いた。]
[応じた声の主がこちらを振り返る事が無い>>132と同じく、自分もまたそちらを向くことはしない。
宣言した通りに敵の目を少しでも多く引きつける為、一体づつを確実に沈めようとしていた動きをいつものそれに戻し]
…お前らもこんなことに使われて災難だよな。
でもなぁ、俺らの住処は俺らだけのものじゃない。
たくさんの人の想い、願いを受け止める場所を、奪われる訳には行かないんでな。
[向かい来る異形達に向ける目に同情と謝罪を乗せた後、それを奥に潜めさせて。
背後に響いた地響きで巨体が倒れた>>133と知らされるまでは、どんな声があろう>>131と顔を向けることはしなかった*]
[やがて地に転げた幻術師の背中が見えてきた>>137。]
何やってんだ?あのじーさん。
[遠目からだったのではっきりしないが、背中に右手を回しているようだ。
どうも怪しい。
そう思うや否や、ベルガマスコの右手目掛けて素早く矢を放った。
当たるか当たらないか、自分でもさすがに自信が持てない距離だったけれど、迷いとかためらいとかは一切ない。妖術師の目論見を崩すことができれば、今はそれで十分だと思っていた。*]
[戦槌で絡めとった鞭を再び後方へと引くことで、イモリ似の異形から武器を奪い取る。
それと前後して跳躍するイェンスの姿>>133。
大剣を叩き付けられた異形が地響きと共に地面へと倒れ、その姿を戻していった]
お見事!
[打ち倒したイェンスへ短く賞賛を送る]
[それも束の間のこと]
───!?
[異形から引き剥がした毒棘の鞭が、突然うねりチャールズ目掛け大きく撓った。
戦槌での迎撃は無理と悟ったチャールズは、左肩にかけていた短弓を左手へと滑り落として、鞭を振り払うべく左へと一閃する。
振り払うことは成功したものの、動きの鈍っていた左腕では僅かにタイミングがずれ、毒棘が腕を掠めてしまった]
しまっ……!
[直後、左腕を苛む熱と痛みに膝を崩す。
意識が持つ内に右肩へと回しかけていた矢筒のベルトを左腕の心臓側へと当て、ぐるりと捻ることで毒が回るのを堰き止めた。
弾いた鞭もまた、魚から変化したものだったらしく、地面の上で毒オコゼへと戻りぴちぴちともがいている]
[飛来した矢がベルガマスコの右手を貫いた。>>140
そのせいで狙いを外した瘴気の弾がクレステッドの脇を掠めて消える。]
…っ !
[窮地を救ってくれた少年射手がサシャだと知り、クレステッドは確と頷いた。]
凱風の騎士 クレステッドが「時間を進める」を選択しました
[ クレステッドが名を呼ぶ声が>>135どこか遠く響く。
次の瞬間、駆けつけたクレステッドの揮った戦斧によって、ベルガマスコが地に転がり、レイピアから、その重みが消えた ]
...く...。
[ バランスを崩しかけた身体を、クレステッドの腕が力強く支える ]
エンバー...殿、触れては...
[ 今も激しい痛みを与え続ける黒い粘液に、クレステッドが触れないように、と、声をあげるが、全く頓着せぬ様子で馬上へと押し上げられた ]
......はい...。
[ 見届けを、という言葉にも、頷くのが精一杯の有様だったが、騎士の矜持を慮ってのクレステッドの心遣いには、深い感謝の念を抱く ]
[クレステッドの宣言と共にベルガマスコが成敗された>>146。
右手は矢で射抜けたけれど、何かを投げつけていたところも見えていたので、駆け寄ったあと馬から下りて、心配そうに尋ねる。]
変なものがクレステッド様の方へ飛んでいきましたけど、大丈夫ですか?
[すると背後から大型の魔物が腕を振り上げ襲い掛かってきた。]
「サシャ様、危ない!」
[すかさず従者が割って入ろうとしたけれども、その剣が魔物へ届く前に、相手は突然崩れ落ちる。攻撃が当たってもいないのに、元の魚へ戻って地面の上で跳ね始めた。*]
……あぁ、そうだな。
また、武器を作れるようにしとかんと、叱られちまう。
[駆け寄ってきたイェンス>>148に返しながら、立ち上がろうと足に力を込める。
右手で戦槌の柄を握り、支えにして立ち上がったが、足、特に左足が覚束無かった]
…左腕がな、昨日の縛の影響が残ってるらしい。
もしかしたら何か呪いでもかけられていたかもしれん。
[敵陣の中、どんどん鈍くなっていった左腕を無理矢理動かしていた。
違和感が抜けずにいたのは歳で治りが悪くなっていたせいと、最初こそ思ったのだが、そうではないらしい。
誤魔化そうと歳を引き合いに出したがイェンスの指摘で原因を素直に話す]
すまんな、頼む。
[フランツの言葉>>153にも素直に受け、後方へ下がることを受け入れる。
妖術師の方を、と粘らなかったのは、あちらへと向かったクレステッドとカスパルが仕留めてくれると信ずるが故。
それが現実となったというのは、異形が元の姿へと次々に戻っていることが証明していた*]
[ ベルガマスコが、討ち取られると、辺りにいた魔物達は次々と、元の魚や蛙の姿に戻っていく。
カスパルの浴びた黒い粘液もやがて、ただの水となって、流れ落ちていった。
その後には裂傷のような紅い傷が、幾つも残っていたが、それほど深いものではない ]
この男は......すでに人間とは言えなかったのかもしれませんね。
[ 馬上から見下ろす邪術師の身体は、やはり赤い血を流してはいない。その顔は怒りか恐怖にか、元の面相が判らぬほどに歪み、肌も黒ずんで乾涸びてでもいるかのように見えた。
或いは、人としての血も魂と共に地獄の悪魔に持ち去られたのかもしれない ]
ま、本命は大丈夫だろうから、心配いらねぇよ。
[妖術師たちの方は見てはいない。
けれど、大丈夫という確信はある]
あの、騎士の旦那と……あいつが行ってんだ。
任せときゃ問題ねぇよ。
[どちらに対しても信があるから。
告げる口調は、揺らぎないもの。**]
[ベルガマスコの邪悪な妖術は永遠に潰えた。
街を襲っていた魔物たちも元の姿へと戻り、水に逃げ込むだろう。
駆けつけたサシャに案じられ、問題ないと応じる。>>151]
君が気づいて援護してくれなかったら、とてもそうは言えなかったろう。
ありがとう。
[任を果たしたカスパルに、そっと手を重ねた。
彼の傷は心配だったが、荷馬車に乗せかえることはせず、騎士らしく戻ることを望むだろうと思って、寄り添う。]
聖地と姫は守られたと、皆に伝えよう。
[負傷した者たちに一刻も早く治療を受けさせるべく、サシャに供を頼んで送り出す。
自分は最後に、というのはいつも通り。**]
[ やがて、すっかり黒雲も晴れた空に、ベルガマスコの最後を伝令された聖殿の清らかな鐘の音が、勝利の歌さながらに、響き渡った** ]
守護騎士 カスパルが「時間を進める」を選択しました
食堂給仕 フランツが「時間を進める」を選択しました
[問題ないと応じるクレステッド>>159を見ながら、ほっと胸を撫で下ろした。]
それは何よりです。間に合って良かった。
クレステッド様、妖術師に見事な止めを入れてくださってありがとうございました。
[その直後、カスパルにかけられた言葉>>161に頬を染めた。]
さっきの矢は、自分でもとっさに射たもので――正直自信はなかったのですが、当てることができて幸運でした。きっと聖地を想う皆さんの心と、絶対に勝つと信じる強さが後押ししてくれたのだと思います。
妖術師を追い詰めてくださって、ありがとうございました。
[二人の騎士に向かって頭を下げたあと、自分がここにいる理由を簡単に説明する。]
術師が倒れれば呪いも解けるとは思うんだが……念には念を入れておくとしよう。
[お浄めも、との勧め>>157にも是を返し、本命は心配要らない、との言葉>>158にも頷きを返す。
あいつ、と称する言葉には、信だけではない想いが込められているように感じた]
― セーファ ―
[戻る途中で馬を借り、歩くよりはフランツの護衛を頼りにしながら一足早くセーファへと戻る。
伝令により待機していた医者が左腕を見るなりじと目になったのは、以前より知る相手が故]
「年甲斐もなく無茶しやがったな?」
そう言うな、武器が勝手に動くなんざ普通思わねぇだろ。
[不可抗力だ、と言い返しながら、下りろと言われて下馬し、先ずは解毒治療を受ける]
「奥方が生きてたら、はっ倒されてたんじゃねぇか」
違いねぇ。
………痛ぇぞ。
[軽口の応酬と平行しての治療はわざと痛みを伴う方法で行われた。
ちったぁ反省しろ、と言う想いが込められているのは分かっていたが、知らんふりしておいた]
[解毒の治療が終われば、今度は浄めを施してもらう。
左腕に残る痣は濃く、何度か浄めを行った方が良いと告げられた]
しばらくは通いか。
[放置したのは自分だからと浄めのために通うことを受け入れる。
解毒したとは言え、毒の影響で左腕はしばらく使うことが出来ない。
久々に快癒祈願も必要か、と清鐘響く中で聖殿を見上げた**]
武器職人 チャールズが「時間を進める」を選択しました
無事西側へ魔物たちをおびき寄せられるか、物見台へ従者を送り出したところ。湖の上空が暗くなっていることに気付いてくれたのです。
怪しいと思って湖畔へ向かい、そこで祭壇らしきものを発見して破壊してきました。
[それがどんな役割をしていたかまではさすがに分からない。でも、少なくとも悪い結果はもたらしていないのだろうとは思っている。]
どうやら湖の生物もどんどん元の姿に戻っていきますね。
[魔物がどんどんと消えていく様をしばし観察してから、クレステッド>>160とカスパル>>161へ、はい!と元気に返事をした。]
妖術師の脅威は去ったのだと早く伝えたいです。
[もちろん高らかな宣言にも、皆に合わせておう!と声を上げる。
それから殿をクレステッドに任せて>>160、聖地へ向けて引き上げた。]
[チャールズが聖殿を見上げているところへ、ようやく従弟のリアンが合流する。
医者から解毒治療を行った>>165との知らせを受けて、あわててチャールズを探していたのだ。自分がいない間に何があったどんな魔物にやられたのかと、しばらく質問責めを続けた。**]
長老の孫息子 サシャが「時間を進める」を選択しました
[カスパルが痛みを堪えて凛々しく凱旋を宣言し、歓呼の声が応える。>>161>>162
クレステッドもまた、脅威の去ったことを確認して西門へと向う。
人で溢れ返る西門の一角に、母子を見つけた。]
ジェスタ、トビアス…!
[今、息子の目に包帯はない。
そして、父親の姿を見出して母親に教え、手を振っていた。]
[息子にこの戦いを見せられたことを神に感謝する。
きっと、彼の力となるだろう。]
ただいま戻った。
トビアス、おまえのお守りはちゃんと効いたぞ。
[足の傷や粘液で焦げた箇所も案ずるには及ばないと、クレステッドは微笑して馬を下りた。
そうして、家族はひとかたまりになって西門を潜って聖地に入る。
この地で新たに仲間となった人たちと喜びを分かち合う、
その頭上を澄んだ鐘の音が晴れ渡った空へと渡っていった。*]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新