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紅輝の騎竜師 ディーク は、冥狐 ディーク を支配した。
次の日の朝、語り手 が無残な姿で発見された。
夜が明け、悪夢は現実のものとなった。
人狼は確かに存在するのだ。そしてその血腥い牙で我々を狙っている…。
人々は苦悩の末、最終手段を取る事にした。
投票により、1日に1人ずつ疑わしい者を処刑する。
例え無辜の犠牲者を出すことになろうとも…。
現在の生存者は、紅輝の騎竜師 ディーク、疾雷の刀士 カナン、流離いの魔弾 クレステッド、つむじ風の白狼児 ゲルト、水破の精霊師 ガートルード、冥狐 ディークの6名。
村の更新日が延長されました。
……なるほど。
『夢の世界』……ね。
[前置きの後、始まった説明>>1:*53を一通り聞いて、ぽつり、ともらしたのはこんな呟き]
色々と、突っ込み入れてぇところはあるが……ま、そこは言っても詮無さそうだしな。
[卵が行方知れずとか、そりゃどんな親竜でもおかしくわるわ、とは騎竜師としての思考。
どうしてそんな事になった、というのはさておき、状況が切迫しているのも、大体感じられた]
ま、経緯はともかく、状況は把握した。
俺は、お前さんたちとはまた違った経緯で引き込まれたような感じだから、できる事は限られそうだが……やれるだけの事はやるとするかね。
[探し物が見つからねば、彼らが先に進めない、というならその補佐を全力で。
それは、ごく自然な思考の為せる業]
ん? ああ、いいからいいから。
外歩いてる時ゃ、いつもの事だ。
[呼び名について、困ったような表情を見せるカナン>>1:*54に向けるのは、軽い言葉。
善処します、と返されれば、く、と楽し気な笑みを漏らす。
ほんとに真面目だなあ、という感想は、ぎりぎり、声には出さずに済んだ。*]
[体表がどれほど硬かろうと関節部は弱いものだ。
狙い通りにダーツが節目を穿ったのを見て、効いたか、と思ったのだが]
…は?
[すぅ、と霧の中に消えていったのを見て、呆気に取られた]
紅輝の騎竜師 ディークは、紅輝の騎竜師 ディーク を投票先に選びました。
/*
投票セットしようと思ってりろる。
デフォ、クレス殿でした。
さてて、こっちはどこと遭遇すべきか……碧海組との遭遇は、ある意味おいしいんだけどねー。
[※初出は碧海ですってば]
つむじ風の白狼児 ゲルトは、紅輝の騎竜師 ディーク を投票先に選びました。
冥狐 ディークは、紅輝の騎竜師 ディーク を投票先に選びました。
紅輝の騎竜師 ディークは、冥狐 ディーク を能力(襲う)の対象に選びました。
……何だったんだ、今の。
[確かに実体はあった。
弾き飛ばされたダーツが地に落ちているのがその証拠だ。
だが、あの巨体がまるで夢のように消えてしまったのも事実]
…まぁいいや。
手応えがある相手なら負けるつもりないし。
[問題は話が通じる相手に遭えない限りは今の繰り返しになるだけだろうと想像がつく所だが。
それをここで考えた所でどうしようもないと、地に落ちたままのダーツを拾い上げて息を一つおとした**]
水破の精霊師 ガートルードは、紅輝の騎竜師 ディーク を投票先に選びました。
[ ファミーユと共に暫く狐火の後を追っていくと、霧の向こうに人影が見えた ]
...船団の人間、じゃないな?
[ 夢魔の類にもやはり見えないが、ファミーユには、いざという時には身を護れるよう、後ろをゆっくりついてくるように合図して、その人影>>+4に近付いていく]
よう、あんたも迷い込んだクチかな?
[ 近付けば、やはり相手は人間だ。落ち着いて見えるが、どこか僅かに危険な雰囲気を纏った相手に、慎重に距離を置いたまま、声をかけた* ]
疾雷の刀士 カナンは、紅輝の騎竜師 ディーク を投票先に選びました。
流離いの魔弾 クレステッドは、紅輝の騎竜師 ディーク を投票先に選びました。
[ ガートルードと共に夢の世界に到達したヤクモは>>*33、彼女に背を撫でられると、承知したと言うように『キュイ』と鳴いて小さく羽根を羽ばたかせた。
どうやら今はガートルードを護るのが第一の目標と感じているらしい ]
『キューイ』
[ 狐火が動き出すと、歩き出すガートルードの襟を軽く銜えて、つい、と引っ張った。
どうやら背に乗っていけと言いたいらしい* ]
― 幽霊船 ―
[ 酒樽に腰掛けて眺める冥狐の前で、光の幕の向こうの霧が揺れる、本来ならば出逢うことないはずの者との邂逅、或いは縁に惹かれての再会... ]
夢は現、現は夢...さて、間に合うかな?
[ ゆらり、狐火が揺れる** ]
[今の戦いはダーツの投擲だけで済んだお陰で無傷。
だが、気のせいか先程よりも身体が重く感じる。
此処に居ること自体が負担となっているのかもしれないと、思い当たる推測に厄介だな、と微か眉を顰めた所で近付く気配を察し]
まーたお客さんか?
さーて、次は鬼が出るか蛇が出るか…
[ぴり、とした空気を感じ、さりげなく腰のベルトに手を添えながら霧の中から気配の主が出てくるのを待った]
おんや、そういうそちらはカップルさんで?
[霧の中から現れたのは二人の男女。
声をかけてきた男>>*0に軽口を叩きながら、人の良さそうな笑みを浮かべ不躾にならぬ程度の視線を向ける。
こちらを刺激せぬようさりげなく警戒を怠らぬ男と、傍目にも仕立ての良いと解るドレスに身を包む女という組み合わせにどこぞの令嬢と護衛あたりだろうかと推測するもそれは口にせず]
迷い込んだっていうか、気がついたら此処に居たんだよねぇ。
兄さん、悪いんだけど何か知ってたら教えてくんない?
[笑みは変えぬまま、相手に疑問を投げかけた**]
[ こちらの問いに軽い調子で応じた男>>+6は、一見人の良さそうな笑みを浮かべているが、この状況でその笑みが浮かべられる段階ですでに、並の男ではないのが一目瞭然であった ]
(て、ゆーか、ぜってー堅気じゃねえだろ、こいつ)
[ どこがどう、とは言えないが、これはもう直感の世界だ。とはいえ、この場でそれを言っても意味は無い ]
ここは『夢の世界』だ。だから現実のあんたは眠ってる筈だぜ。
[ そのまま求めに応じて、この世界と夢幻竜についての説明を口にしてから ]
俺達は夢幻竜の卵を探してるんだが、あんたも一緒に...
[ 行くか?と、問いかけようとした時、霧がふいに濃くなった** ]
はぁ……では、カーク殿。
卵の探索には手がかりが少なく、我々もこの狐火を頼りに探している状態です。
ですので、出来たら我々のどちらかと行動を共にして頂きたいのですが…。
1人より2人の方が、何かと動きやすいかと思いますので。
[一応の提案をしておくが、彼の王のこと、単独行動の方が動きやすい可能性も大いにありそうだ*]
[ディークの隣を歩き、狐火の後を追う。
薄霧は常に周囲に立ちこめ、視界もやや悪い。
辺りを見回しながら進んで行くと、ディークが何かを見つけた>>*0ようだった。
私は合図を受け頷き、一歩下がってディークの後をついて行くようにする]
…………
[ディークが声をかければ、その後ろから覗き込むようにして相手>>+6を見遣る。
人当たりの良さそうな笑み。
平時に見るならば違和感もないものだが、この状況では逆の印象を受けた。
少なくとも、こういったことに慣れているのだろうと推測出来る]
(カムナ殿が知らないと言うことは、私と同じ状況なのかしら)
[会話の邪魔をせぬよう、思考だけで呟いて、ふ、と少しだけ肩に走った力を抜いた。
ひとまず敵対するような相手ではないと分かったため]
[王族同士の話には口を挟まず、初めて見たユウレンの王をマジマジと見ていた。
カナンと比べれば気安い雰囲気を纏う人物。
それはこちらへと向ける声>>1:+38にも現れていた]
えーっと……カーク様で良いっすか?
流石に呼び捨ては出来ないんで。
[気安いと言っても相手は王族、クレステッドにとって同列には見ることが出来ない相手。
それにここで失礼があると後々に響く、と普段は見せない政治的な思考がクレステッドの意識に残った。
当然の如く、年代が違うことに気付いていない]
(あれ、それってもしかするとどっちかが単独になる可能性が…)
[その後にカークへと告げられたカナンの提案>>*4に色んな意味で不安な表情をしていたとか*]
ん、ああ、呼び方は、やり易いようにしてくれて構わんよ。
[呼び捨てにはできない、という言葉>>*5に一つ、頷く。
遠い記憶の一端を辿れば、彼に関するものにも行き当たりはするか。
あいつが楽しそうに話してたっけな、なんて思うと同時、そういや当のあいつもこっちにいるのか、とか、色々と思考が逸れたのは短い時間]
いや、俺の事は気にしなくていい。
入り込み方が違う以上、まともに戻れるとは限らんしな。
[提示された現実へと戻る手段>>*3には、さらりとこう返していた。
異なる時の流れにいる者同士、それは叶わないだろう、という予測は口にすることなく]
卵探しの方は……手がかりが少ないのは仕方ねぇが、相手が竜に関わるもんなら、何とかならん事もない。
それに……。
[言いつつ、手を触れるのは翡翠の勾玉]
俺にゃ、心強い半身もついててくれるんでね。
……心配はいらん。
[静かな言葉に重ねるように、るぅ、と小さな声が響く]
……とは、いうものの。
[ある意味、一人でも二人、という状況なので、問題はないのだが]
どうしても、っていうんなら、お前さん、一緒に来るかい?
[不安そうにも見える表情>>*6に、つい、こんな問いが口を突いていた。*]
[呼び方の許可を得て>>+9、クレステッドは了承の意を返す。
カークには卵を探すための何かしらの手段があるようで、同行を断られた>>+10……ように見えたのだが]
えっ、俺!?
[向けられた誘い>>+11に心底驚いた。
カークが単独で動くなら、このままカナンと行動することになるのだろうと考えていたため]
[カナンじゃないのか、と彼を見ると、カークの言葉を受けてクレステッドに同行を勧め……と言うよりは、命に近い雰囲気で言われた>>*8]
俺は構わねーっすけど……良いんすか? カナン様。
[カナンが単独となる懸念を言外に含め、問いを投げる。
先程同士討ちになりかけたこともあり、複数で動いた方が良いのでは、と考えたためだ*]
構わぬ。
私は他の誰かを探すとしよう。
[クレステッドは自覚が無いのだろうか…。
あれほど不安な顔をしていれば1人には出来ぬと言うに]
先程のようなことはあるかも知れないが…切り抜けてみせるさ。
[簡単には害されぬ、と言った上でのこの体たらくだ、心配されるのも無理は無い。
けれど、ここで増やせる手数を減らすのも得策ではない。
用心すると約束して、私はクレステッドの背を押した*]
……分かりました。
そんじゃあ、カーク様。
よろしくお願いします。
[カナンに対する心配は残っていたが、彼が問題無いという>>*11ならば、クレステッドにそれ以上踏み込む力は無い。
了承を示し、背を押されるままにカークに同行を願い頭を下げる]
本当に気を付けてくださいよー!
貴方になんかあったら、俺袋にされますから!!
[別れ際、カナンには真顔でそんなことを伝えておいた**]
そんなに、驚かんでもいいだろーに。
[心底驚いた、と言わんばかりの反応>>*9に、く、と低く笑う。
カナンではなく、クレステッドの方に誘いをかけたのには、一応、理由がある。
この先、接する機会が多いのはどちらか、という点だ。
ここでの記憶がどのような扱いになるかはわからないが、『彼らの時間軸の自分』は、この出来事は知らない。
そこを基点に歪みが生じるのだけは、出来得る限り避けたかった]
真面目な話、探索の効率的な意味合いでも、違う手段同士の方がいいのは確かだし。
何かあった場合の連携の取り易さって意味でも、な。
[同行を勧めるカナン>>*8に同意するように言葉を重ねる。
なお、ぱっと見の比較で、どちらが単独行でも問題ないか、という計算が動いたのは……否定できない。
表には出さないが]
ん、それじゃあ改めてよろしく頼む。
[話がまとまった所で、頭を下げるクレステッド>>*12に礼を返し]
ああ、それと。
ウチの白狼児、来てんだろ?
あいつ、こういう……死に近い空間には、そんなに強くないはずだ。
もし、合流できそうなら、手助けしてやってくれ。
[別れ際、カナンに託すのは乳兄弟の弟分の事。
この時期であれば、幾つかの加護を受けているはず……とは思うが、根底には未だ、不安定さを抱えているはずだから、と。
直接の理由は言葉にはできないが、声音に案ずるいろを滲ませる]
あいつがちゃんと戻らんと、ヴェルが凹んじまうからな。
[因果に囚われる自身の代わりに、多くを見知ってほしい、という彼の願いを思い返しつつの言葉は、口調は軽いが真摯なもの。*]
……うーん。
[何処かで心配されているとか、そんな事は知る由もなく]
捜し物は苦手じゃないけど、こう。
匂いとかで判別つくもんじゃないのは、辛いよなあ。
ていうか、手がかりが綺麗なもの、ってだけってのもなあ。
そりゃ、龍の卵は綺麗なものだ、ってのは、良く聞くけどさあ。
[騎竜師としての才とは無縁の身、それを目の当たりにした事はないが。
龍の卵が転じた──転じてしまった精霊石の純結晶がどれだけ美しい輝きを放つものか、というのは知っている。
その石から削り出された、という細工物を見た事が何度かあるからだ]
ところでさ、リォウリー。
さっきから、物凄く適当に進んでる気がするんだけど、ほんとにこっちでいいの?
[何気に、歩く先は仔龍任せな部分がある。
竜種の気配などは感じ取れない身故に、仔龍が感じる同族の気配を追っている、というのが現状だった
方向を変えようとするときゅーきゅーと主張するので、今進んでいる向きは仔龍的にはあっている、という事なのだろう。
問いに、瑠璃の仔龍はきゅ、と鳴いてこくこく頷いた。
それならいいや、と割り切り、前へと向き直った時]
……っ!?
[霧の動きに、また何か出てくるのか──と身構えたものの、何者の気配も感じ取れず。
首を傾げた直後、仔龍がきゅきゅー! と甲高い声を上げた。
そちらに気を取られた刹那、それを突くように揺らめいた霧が纏わりつく]
なん、これっ……!
[振り払おうとすればするほど、霧は重く纏いつき。
その内、奇妙な息苦しさを覚えて──その場に、膝を突いた。*]
/*
……出ると思ったよ、こんにゃろうw
でもやっぱり1の方がおいしいんで、そっちでやるー。
[ダイス振りの意味とは]
[ゆら、ゆらり。
揺らめく霧はそのいろを徐々に深め]
…………ぇ?
[不意に、全ての音が遠のいて。
どこかとおい、とおくから、声がきこえてきた]
『獣の仔』
『妖の仔』
『…………が、山の妖の仔を連れてきた』
……っ!?
[近く、遠く、響くのは、どこかに置いてきたはずの遠い記憶にある、コエ]
『山の妖の仔がいるから』
『水神様が御怒りだ』
……ちが……。
『贄を』
『贄を』
『水神様に赦しを請わねば』
[霧が揺らぐ。
連れていかれる誰の姿が見える。
あれは……確か]
かー……さ、ん。
『山の妖の穢れを持ち込んだ者を』
やめ……。
『…………を、捧げて赦しを』
やめ、て……。
[掠れがちの声は、『その時』と同じもの。
けれど、それは『記憶』にはない。
幼い頃にその重さに耐え兼ね、書き替えて忘れた部分だから]
[連れていかれる誰かが振り返る。
ごめんね、と声なき声が告げる。
なのに動けない。
あの時、小さな獣の仔の身体が抑え込まれていたように。
今は、見えているものを拒絶する意思が動きを縛っているから]
や、だ。
[気付かせようと必死に鳴く仔龍の声は届かない]
……や、め…………やめてくれええええええっ!!!!
[連れていかれる姿が消えて。
聞こえないはずの水音が響いて。
見せられているものと、見せられている事、双方を拒絶する意思が絶叫となって周囲に響いた。**]
[目的をファサン殿との合流へと定め、狐火の導くままに先へと進む。
相変わらず薄霧に包まれた空間。
また何かに襲われぬよう、周囲を警戒しながら先を急いだ]
……っ、何か、居るな…。
先程のようなものでは無さそうだが。
[霧の中で蠢く何かの気配を感じ取る。
気配無く襲い掛かってきたものとはどこか違うものを感じた。
私は気配のする方を睨みつけながら、雷霆丸に手をかける]
──── はっ!!
[不意に、上方から風を切る音がした。
咄嗟、後ろへと飛び退れば、眼前を太く長いものが降り落ち、先程までいた場所を強かに打ち付ける。
地に落ちた物体はうねり、その反対側からは、シュー、と息が漏れるような音が響いた]
……蛇、か?
そうか、これが夢魔か。
先程の幻とは随分違うのだな。
[思いの外はっきりとした外見をした夢魔を見て、感想をひとつ。
薄霧の奥から姿を現したのは、目を3つ持つ大蛇だった。
大蛇は私を見据え、その巨体からは想像もつかない速度で肉薄してくる]
させるか!
[私は大蛇の狙う間合いを更に踏み込み、攻撃のタイミングをずらさせた上で雷霆丸を滑るように抜き放った]
[人で言う懐へと潜り込む形で振り抜いた刃は、夢魔へと届きはしたものの、その手応えは軽かった]
!?
[夢魔がその長い身体を持ち上げ、私の身体ごと飛び越えるように擦り抜けて行ったのだ。
刃はその表面を滑るに留まり、私は相手に背を見せる形となってしまう]
啼け! 雷霆丸!!
[その隙を埋めるべく、私は雷霆丸の切先を上方へと向け。
夢魔へと振り向き様に上段から大きく振り下ろした]
[バチリと弾ける雷は体勢の戻しきらぬ夢魔へと到達。
夢魔の全身を駆け巡り、その動きを鈍らせた]
はああぁっ!!
[夢魔が動けない隙に私は地を駆け、夢魔との距離を詰めると、高く身体を持ち上げている夢魔を目掛け、跳躍する]
[跳躍は夢魔の頭上にまで至り、その脳天目掛け刃が揮われる。
跳躍の直後、意識を取り戻した夢魔が牙を向き、私に噛み付こうとしていたが、私が刃を振り下ろす方が一瞬早かった。
地に降り立つまでの間、刃は夢魔を斬り裂き、最後は地を叩くに至る。
左右に別たれた夢魔の身体が、頭から徐々に散っていくのを見た]
実体はあるが、霧の集まりのようなものなのだろうか。
[推測をひとつ零した後、私は雷霆丸を腰へと戻す]
/*
ひそひそ集計
夢魔 ディーク×1(10+8)、カーク×1(19☆)、ゲルト×1(13+5)、クレステッド×1(19☆)、フェリクス×1(2+17)、カナン×1(2+15+15)
悪夢 カナン×1(4)、ガートルード×1(1)、ゲルト×1(4)
集計法については思案中(おま
/*
んー、出目を関係なくするのがちょっと嫌なんだよね。
オーバーキルは17+20=37以上にはならないから、一撃必殺は二倍と計算して38で集計すればいいか。それと悪夢は遭遇で結果如何にかかわらず出た目のポイント加算、と。
すると、
ディーク 18
カーク 38
ゲルト 22
クレステッド 38
フェリクス 19
カナン 36
ガートルード 1
でいいかな。うん。
なんだ、この霧!?...二人共気をつけろ!
[ 濃く渦巻いた霧は、まるで襲いかかるように身を包もうとする。
やはり異変を感じたらしく声をあげたファミーユと>>+8今まで話していた見知らぬ男に警告の声をかけ、ディークは刀の柄に手をかけた ]
...っ!
[ 抜き放った刃に霧はそのまま纏い付き、ディークの腕を這い上るようにしてその身体に絡みついた ]
こ、の...何を...!?
[ 視界が霧に閉ざされ、意識が重く沈んでいく ]
く...あ...っ!
[ 息が詰まり、がくりと膝が崩れ、前のめりに倒れそうになって、咄嗟、地面に刀を突き立てて身を支えた。だが、身を包んだ霧が頭の中に侵入してくるかのように、意識は混濁していった ]
[ 程なくずるり、と刀の傍に、騎竜師の身体は倒れ伏す ]
ルー...
[ 意識を失う瞬間に、微かに声が零れ落ちた* ]
────………?
[恐る恐る瞳を開く。
私を包む光が目に入ると、不思議と恐怖が和らいでいった]
…護って、くれた…?
[胸元に抱く短剣に視線を落とす。
短剣もまた光を帯びていて、この短剣が霧から護ってくれたと言うのが直ぐに知れた]
[ホッと息をついたのも束の間、傍で倒れているディークに気付き、私はその傍へと寄る]
カムナ殿!?
しっかりして!
[もう1人、先程会ったばかりの彼はどうして居ただろう。
そちらも気にしながら、私はディークの肩に手を添えて声をかけ続けた*]
[生まれ落ちたのは、山の奥、妖白狼の領域。
そこにいた頃は、特に強い害意に触れる事無く、自然と共に生きていた。
その生活はある日、妖白狼の言葉により崩れた。
人里へ降りろ、という宣。
何故、そう言われたのかはわからない。理由は教えてもらえないままだった。
ともあれ、母と二人、山を下りて。
母の故郷の里で数年を暮らして。
その暮らしが崩れたのは、自身が半妖と知れた時。
……間の悪い事に、その時は十数年来の水害が起きていて。
それを、領域を侵された土地神の怒りとこじつけられ、母は人柱として捧げられた。
自分も、贄として殺されかけて。
殺されそうになって────暗転]
[その時、何があったかの記憶は、ない。
唐突な出来事を拒絶する意思が、前後の記憶諸共、自分の為した事──生存本能の暴走が齎した惨事を抑え込み、違う記憶に書き換えてしまったから。
そうしないと、自分を保てなかったから]
[それから、各地を一人、転々とした。
妖の側にも人の側にも寄れず、行き場もなくふらふらとして。
そんな日々が終わったのは、刃ではなく、手を差し伸べられた時──だけれど]
[唐突に包み込んできたそれは、記憶が温かい部分に達するより前に、くらい部分に巻き戻してしまう。
ぐるぐると巡るのは、忘れたい、忘れていた光景]
……ぅ……。
[見たくない、聞きたくない。
そんな思いに苛まれつつ、小さく呻いて首を横に振る]
……っ!?
[そんなループが途切れたのは、甲高い音>>*30が響いた時。
ほんの一瞬、包み込む力が揺らぎ、ループが途切れる]
……だ……れ?
[声は知っているような気がするのに、記憶が混濁して誰なのか、がすぐに出てこない。
ただ、意識が現実に少しだけ向いたことで、きゅーきゅー、と鳴く仔龍の声も耳に入って来た。
この声なんだっけ、と思いながら顔を上げた矢先、肩にぽん、と温かい感触が触れて]
…………。
[また少し、霧が晴れたような気がするけれど。
意識の混濁は、すぐには鎮まりそうにない。*]
/*
うむ。
大雑把にしか積んでいなかった過去話が、思わぬ形で文言化された(
まあ、いろいろとねー、あったのよ。
こんな過去持ちの仔をのほほん青年に更生させたにぃと家令さんはある意味すげぇ。
特にファサン家の家令さん(名前はまだない()
ん、それじゃよろしく頼む。
[お任せください、という言葉>>*20に頷きを返し、クレステッドとのやり取りを見守った後、こちらも霧の中へと歩き出す。
漂う狐火は標となる、とは聞いていたが、それにばかりも頼れまい、というのはあって]
……呼んだ方がいい、か。
[小さく呟き、翡翠の勾玉を握り締める]
作為我們的半身的翡翠。(我が半身たる翡翠。)
和現在此時,我一起。(今この時、我と共に。)
[ごく小さな声で紡ぐのは、力ある言霊。
もっとも、ユウレンの独自言語で綴られるそれは、知らぬ者には流れるような音の連なりとしか捉えられぬだろうが。
握り締めた勾玉から、翠と紅の光が微かに散り、霧の奥の方から、るぅぅ、と言う声が響いて来た]
ん、ああ。
ちょいと、逸れていた相棒の呼び出しを、な。
[何をしているのか、と問われるようなら軽い口調でさらりと返し。
声が聞こえた方に向ける視線は、ごくごく穏やかなもの。*]
/*
龍猫さんがめっちゃ忙しいことになってるのを把握wwごめんwww
お手伝いにジーク投入してもいいんだが、多角になってますます忙しくなるだけの気がする罠ww
[大丈夫かなぁ、としばしカナンの背を見ていたが、カークが移動を始める>>+18のに気付いてその後を追った。
狐火は卵探索へと意識が切り替わったクレステッドの意思に副い、ゆらりと先導するように動いている]
……ん?
[不意に音>>+19が聞こえ、クレステッドの視線がカークへと向く]
何してるんすか?
[問えば、相棒の呼び出しをしていた>>+20と返ってきた。
そう言えば騎竜師だと言っていたか、と納得を示し、相棒が居るらしき方向を穏やかに見遣る様子に目を向ける]
騎竜師と竜との絆は深いって聞いてたけど、その通りみたいっすね。
カーク様見てるとそう思えるっす。
[受けた印象をそのまま口にし、クレステッドはにぱりと笑った*]
[無意識のように紡いだ言葉に、名乗りが返る。>>*37
それに重ねるように、瑠璃の仔龍が翅と尻尾をぱたぱたさせつつきゅー! と鳴いた]
俺は……こちら、側……。
[聞いた名前は意識を揺らし、呼びかける声は記憶を揺らす。
あちら側、こちら側。
境界線を挟んだ在り方を示す言葉は、違う記憶と重なった]
『ほら、こっち、こい』
『そっち側でも生きられなくはないだろうけど……生き難いだろ?』
『こっち側にも、お前の居場所はある……俺が、最初の場所を作ってやる』
『だから、心配すんな。
……一緒に、来い』
[穏やかな声と共に差し伸べられた手。
琥珀の瞳には、久しく見なかった温かさがあって]
……ぁ。
[そうか、いていいんだ。
そんな風に思った事も、思い出せて]
…………う、ん。
俺は、ちゃんと、選んだんだ、から。
[人の側で、狭間の者として]
……ちゃんと、いきる、って。
[ぽつり、ぽつりと零れる言葉はカナンには多分、意味が通じないだろうけど、そこまで意識は回らない。
ふる、と首を横に振り、数度瞬く。
霧がまとわりつくような感覚が、ゆるり、と溶け落ちて行って]
……あ……はは、ぁ。
なんか、俺、すげー、かっこわる……。
[意識の霞が晴れて来て、最初に零れたのはこんな一言。
声は掠れていたけれど、瞳の焦点はしっかりとしていて。
その様子に、仔龍が嬉しそうにきゅー! と鳴いた。*]
/*
お、合って、た?
>>*41のやり取りは前にもどっかで見たような気がしたんで、自分の設定も絡めて出したんだが、あれ見たのって夢でかな(
[たまにあるデジャヴ]
う...
[ ファミーユの手が肩にかかり、名を呼ばれると>>+17ディークは小さく呻いて、薄く目を開けた ]
な、に...?
[ ふるりと頭を振り、刀を支えにして半身を起こす。そして、まだぼんやりとした表情で辺りを見回し ]
ここ、どこ...?
[ 心底不思議そうに呟いて、ファミーユの顔を見る ]
貴女は...?
[ その表情は、完全にファミーユを見知らぬ相手と認識していると解っただろう。フェリクスの顔を見たとしても反応は同じようなものだった* ]
ああ、そうだな。
騎竜師と騎竜の繋がりは、強いもの……生死を共にする事でできる、深い絆だからな。
[にぱりと笑いながらの言葉>>*39にさらりと返す。
今は、半身には文字通りの意味合いもあるが、そこは余談としておいて。
視線を向けていた先の霧が揺らぎ、ふわり、と翡翠色の龍が現れる。
翡翠の身体に真白の鳥翼を備えた深紅の瞳の嵐龍は、嬉しそうにるぅぅ、と鳴いて、こちらに寄って来た]
こいつは、フェイツウェ、俺の相棒にして半身たる嵐龍だ。
一先ず、ここにいる間はよろしくな。
[柔らかな鬣を梳いてやりながらの紹介に応じるように翡翠はるぅぅ、と鳴く。
真紅の瞳にあるのは穏やかないろと、一欠片の好奇心。
尻尾がやや落ち着きなく振れているのは、どうやらこの空間に対する違和感のためらしい。*]
『夢の世界』、ねぇ。
[霧の中で遭遇した男からの説明>>*2は普通なら信じ難いものだったが、フェリクスにそれを疑う色は無い。
己の浮かべる笑みは、相手の性質を簡易的に見抜く術。
見目通りに受け取るような単純な相手ならあしらいも容易だし、無駄に警戒を強めて敵意を返す相手は大体直情的でこれまた扱いやすい。
今眼前にいる男のように警戒しながらも態度を崩さない相手は大抵こちらの意図を見抜いているか深読みしているかのどちらかだが、恐らくこの男は前者だろう。
何気ない身のこなし、背後の女を自然に護る立ち位置、それが出来る男がつまらん深読みなんぞするとは思えない。
ついでにこちらの面倒さも察しているもいるだろうから、嘘偽りで惑わすなんてこともしないはずだ。
ただのはったりでしかなかった少年の頃から続く経験則は、男の思考の十分な裏打ちになっている]
…確かに転寝した覚えはあるけど。
要は眠りが切欠で精神が此処に入り込んだとか、そんな感じか?
[この世界の成り立ちや此処に居る意味自体は眼前の男も解らないようだが、己の認識の確認の為にも声に出す。
これが正しいなら此処にいる自分が戻らない限り近くに気配どころかどんな物音や衝撃があろうと現実の自分は目を醒ませない。
文字通り吊るし上げられるかもなどと思いながら、ふと今対話している男女の服装の意匠が不揃いなことに気付いたがそれは口にせず]
そーねぇ。
状況が少しでも解ってるヤツと一緒の方がこっちとしても有り難いし。
ご一緒してもらえると…っ!?
[男からの同行の誘いに是を返そうとしたその瞬間、唐突に濃い霧が視界を埋めた]
っ、おい、居るか!?
迷いかねねぇから、無理に動くなよ!
[名も知らぬ男女の姿を見失うも、動きさえしなければ逸れる事は無い。
だが霧に隔てられ距離を掴めぬ先から聞こえる声>>*32>>+15に、内心舌打ちしながら声をあげ。
まるで意思を持つかのように集い留まる霧に、上着を脱いでばさりと扇ぎ散らす。
霧が薄れるその刹那、まず目に差し込んだのは強い光>>+15]
───っ!?
[光遮る霧の中に慣れてきていた瞳は、突然の光に耐えられず目を閉じる。
それでも、数瞬の後には多少眩みは残したまま取り戻した視界に映ったのは]
っ、
[地に伏した男>>*33の姿を見て、先に遭遇した大百足が脳裏に過ぎる。
霧に乗じて襲われたかと、男と彼に呼びかける女>>+17の傍に向かいこちらも様子を見ようとしたのだが]
…………は?
[先程までの様子と違いどこか幼さすら感じる男の物言い>>*44に、目を丸くした後]
何言ってんだ、あんた。
俺にここの説明してくれたの、あんたじゃねーか。
[男にしては珍しく、素の物言いで言葉を返した**]
ん…良いのか?
ありがとな、ヤクモ。
[歩き出そうとした刹那、くい、と引かれる感触>>*1。
どうしたのかと顔を向けると、ヤクモが銜えていた襟を離して屈み背を見せてきた。
言葉がわからずとも意図は解ると軽く破顔し、撫でてからその背に乗って。
狐火に付いて、暫く進んだ先のことだった]
…ヤクモ、どうした?
何かあったのか?
[自分を乗せて進む陽龍の様子が何かおかしい。
何かあるのかと周囲を見回すも何も見えず、どうしたのかと問うて。
ふ、と浮かぶのは騎竜師との絆の深さ。
まさか、と胸に浮かぶ思いを大丈夫だと押し込めて、少しでも陽龍が落ち着く様にと背をゆっくりと撫で]
え?説明って、何を?
何がなんだか解らねえんだけ、ど...?
[ フェリクスの言葉に>>+28首を傾げたディークは、地面に突き立てられた刀に気付くと、慌てた様子で、それに手を伸ばし ]
え?あれ?
[ 違和感に気付いた様子で、自分の身なりを見返してぱちくりと瞬きする ]
なんで、軍服...?て、身体でかくなってる?
[ 戸惑う様子のまま、刀を抜いてその刃の表面に映った自分の顔を見て更に顔を顰めた ]
......これ、俺?
[ まったく見覚えが無いわけではない、が、それは今のディークが記憶しているよりも、10年程「未来」の顔だったのだ ]
格好悪いとは言わぬが…心配した。
貴方は、死に近い空間には強くないと聞いたのでな。
[事前に聞いていたことを口にして、ファサン殿の肩に乗せたままだった手を引き戻す*]
生死を共に、かー。
そんだけ強い絆じゃないと、互いに互いを任せられないか。
[そう言えばディークとヤクモも信頼関係強そうだったな、と思い出す。
ややあって霧の奥から現れたのは、あまり見ない姿をした嵐龍の姿>>+21だった]
うっわ、すげー…綺麗な色してんすね。
ヤクモも綺麗な色してたけど、こっちは宝石みてー。
[あっちはもふもふだったけど、こっちはスベスベしてそう、なんて感想は心の中だけに留めて。
紹介>>+22を受けると改めて嵐龍の顔を見上げた]
フェイツウェか、しばらくよろしくな!
[鳴き声も美しい響きのように聞こえる。
こんな竜も居るのかと、記憶に焼き付けるようにしばし見詰めた*]
大丈夫だよ。
ディーは、ヤクモを置いてはいかない。
無茶はたくさんするだろうし、絶対心配は減らないけど。
ディーの居場所は、ヤクモだ。
だから、怖がらなくて良い。
落ち着いて、ディーを信じてるだろう?
[確認するよう、穏やかに陽龍に呼びかけるその傍で、狐火がゆらゆらと揺らめいていた**]
え、と...
俺、シンシャから来た、ディーク・カムナっていうんだけど、あんたたち俺の事、知ってるの?ここ、ユウレンじゃない?
[ しばし呆然とした挙げ句、弱り果てたという顔で、ファミーユとフェリクスに問いかける。今の、彼の意識の中では、自分は15歳で、騎竜師に憧れて家を飛び出しユウレンを目指した少年なのだということは、彼等には判らぬことだったろう* ]
[ どこか落ち着きを失していた陽竜は、ガートルードの言葉に>>*54耳を傾けるように、ゆらゆらと一時尻尾を揺らし ]
『キュキュー』
[ やがて、「ありがとう」とでも言うように、一声鳴いて、再び前へと進み出す** ]
……うん、何とか。
[意識が戻ったか、という言葉に返すのは嘆息混じりの肯定]
悪夢……うん、確かに、悪夢だった……思ってたより、きつかった……。
[具体的に何がどう、と語る事はできそうになかったから、そう言うに止め。
カナン自身も囚われた、という話とその顛末>>*49に、数度瞬いた]
そっか、クレス殿のおかげで。
でも、今は一緒じゃないの?
[周囲を見回しても、それらしい姿は見えない。
今は別行動なのかな、と思いながら問いを投げて]
あー……。
[格好悪い、への否定と、心配した、という言葉と。>>*50
それらにへにゃり、と眉が下がる]
なんていうか、その。
ごめん……。
[ぽつり、と謝罪を紡ぐと、瑠璃の仔龍がきゅー、と鳴いた。
そうじゃないでしょ、と言わんばかりの響きに白狼児は数度瞬き、それから]
……でも、ええと。
ありがと、ね。
上手く言えないけど、カナン殿のおかげで、戻って来れた。
俺だけだったら多分、飲まれちゃってたから。
[笑って告げるのは感謝の言葉。
瑠璃の仔龍がよろしい、と言わんばかりにきゅきゅ、と鳴く。
その様子にこんにゃろ、と呟きながら離れて行く手を見送って。
そこでようやく、疑問を覚えた]
……て、いうか。
俺が、こういう場所に弱いって、誰に聞いたの?
[思い当たる節は、ひとつしかないけれど。
それでも、気になったそこを問いかけた。*]
[騎竜師と騎竜の在り方に理解を示すクレステッドに、満足げな表情で一つ、頷く。>>*51
ここを真っ直ぐに理解されるのは、龍を半身と見なすものには素直に嬉しいと言える事だから]
宝石みたい、か……ま、名は体を表す、って言えばいいかね。
こいつの名前は、ユウレンの古い言葉で、『翡翠』を意味してるからな。
生まれたての時は、翡翠細工がちたぱたしてるみたいだったんだぜ。
[はるか遠い日々を懐かしむように言う刹那、表情はぐっと穏やかなものになる。
それでも、翡翠とクレステッドが挨拶を交わし終えればその表情は引き締まり]
さて、それじゃ改めて行くとするか。
……竜の気配は、幾つか感じるが……取りあえず、近場に向けて行ってみるか?
[複数感じる気配の内、一つは僅かに異なる感触がある。
恐らくは、白狼児の連れている龍王の眷属だろう、というのは察しがついたから。
向かうとすればもう一つ──穏やかな光をも感じる方になりそうだが。*]
[ 忘れてしまったのか?というファミーユの問い>>+29に、今は少年の意識の男は、ますます困惑を深くする ]
ごめん、覚えてないんだ...てゆーか、ここ夢の中なのか?じゃあ...俺は大人になった夢を見てるってこと?
[ それは、ありそうかも、と、思いついた様子で、そう口にする ]
でも、この軍服シンシャのだよなあ...もう帰れないって覚悟してた筈なんだけど。
[ やっぱ未練があるのかなあ?と首を傾げた* ]
/*
まあ戻るキーアイテムは、ここに在るものだと短剣ですね。
あとはヤクモとルーディに逢えば一発だけど。
カナン様とかクレステッドでも多分会話すれば戻せる。
ああ、そのことなんだが。
ここへ来る前、ユウレン王と合流することが出来てな。
その時に貴方のことを頼まれた。
ユウレン王も卵の探索を手伝ってくれるそうだ。
これを解決しないことには、王も戻れないだろうと言うことになったのでな。
あちらでも手がかりになりそうなものがあるようだったが、効率を考えてクレステッドを同行させている。
[問いかけにもう1つの経緯を伝え、クレステッドがこの場に居ない理由も同時に明かした*]
むげんりゅう?
俺は確かに騎竜師目指してるから竜は探してるけど...
[ ファミーユの言葉に、やっぱり訳が判らないという顔でいたディークは、差し出された短剣を見ても>>+32首を横に振り ]
いや、見た事な...い...?
[ 断言しかけた時、短剣がぼう、と光を帯びた ]
え?
[ それは、ファミーユを霧から護った光と同じに見えたが、今度は光だけではなく、小さな美しい歌声がその光の中から響く。
それは、過去のディークも現在のディークも聞いたことのない歌だったが、フェリクスにだけは、人魚の子が時折歌う、母から聞いたという子守唄に似ていると判ったかもしれない ]
......師、匠?
[ 無意識の呟きがディークの口から漏れる ]
......ヤクモ......ルーディ......
きっと...護るって......
[ 光が一際強くなって、やがて、静かに消えていく。
ふるりと、騎竜師は頭を振った ]
へぇー、『翡翠』かぁ。
正に名は体を表す、っすね。
[生まれたてが翡翠細工のよう>>+30と聞いて想像してみる。
ユウレンの細工屋で見た物を思い出せば、あんな感じかと納得してしまった。
なるほど、と何度か頷く]
うっす。
[改めて、と仕切り直された言葉>>+31に同意を向けて、行く先の選択肢についてを聞く]
分かるんすか?
そっすね…一つずつ確かめるのが良いんじゃねーかと思うんで、行ってみましょう。
[竜の気配がするのなら、そちらを先ず確認するのが近道か、と。
カークが示した方向に準じることにする。
それが卵とは違うものだとしても、クレステッドが察することは出来ず。
ゆらり揺れる狐火を連れてカークの後をついて行った*]
...有り得ねー...10年前かよ...
[ どうやら自分がどうなっていたかの記憶は残っていて、それが今更ながらに気恥ずかしいらしい ]
すまない、ファミーユ嬢、そっちの兄さんも、もう大丈夫だ。
...多分さっきの霧のせいで、記憶がガキの頃までかっ飛んだんだ。
[ それでも何とか、立ち直って、そう告げながら、刀を鞘に戻した ]
あれが狐の言ってた悪夢ってやつかもな。下手すると夢魔より面倒だな...
[ 物理攻撃の効く化け物の方が、自身の記憶や内面をどうにかされるよりはマシだと、そう思えて溜め息をつく* ]
[悪夢の内容を問われなかったのは、あらゆる意味で幸い。
書き換えた過去に完全に向き合うには、もう少しだけ、時間がかかりそうだから、今は押し込めておいて]
そこまで、言わなくても。
海での生き死には、自己責任なんだから。
[顔向けできないできない、というカナン>>*62に、そういう問題ではない、と思いながらも返すのはこんな言葉。
とはいえ、半分くらいは照れ隠しなのだが]
……そっか、やっぱり、キリク様もここに。
[王に会った、という話>>*63に、見間違えじゃなかったんだ、と思う反面、何故ここに、という疑問も浮かぶが今は置いておく]
こんなとこに来てもじっとしてないとか、やっぱりキリク様、風だなあ……。
[なんて、しみじみと思ってしまうのは許されてほしい。
温かな陽の光の匂いを帯びる風は、ここでも止まんないんだな、と。
そんな事を改めて感じつつ]
クレス殿は、キリク様と一緒なんだ。
んじゃ、心配いらないかな。
[元より、過剰な心配はしていないけれど、こう言って。
よ、と掛け声をかけつつ、ぴょん、と跳ねるように立ち上がる]
さって、思わぬ足止め喰らっちゃったけど、やる事やんないとね。
このまま、ここで立ち止まってるわけには行かないんだから。
[告げる口調は、いつもと変わらぬのんびりとしたものだが。
声音には、幽霊船についた当初にはやや不足気味だった気合の響きが乗っていた。*]
/*
さくさく戻っておくw
いや、一応狂言回しなんで、あんまり長い事役立たずになっててもねwしかもあと二人、関係者じゃないから立ち往生になりかねんww
[生まれた時の翡翠の様子は、語り出したらきっと切りがない。
何せ毎日が文字通りの生存競争の子育てサバイバルだったのだから。
なので、翡翠の龍の思い出話は、そこで切り上げて]
竜同士は、共鳴するんだよ。
例え属性や生まれが違っても……なんていうかな、存在が響き合うとか、そういう感じでな。
[それが戦場では索敵に使われる、なんて世知辛い話は置いておいて。
一つずつ確かめましょう、というクレステッド>>*68に頷き、気配を辿って歩き出す]
[先に進むにつれて感じ取るのは、柔らかい陽の力。
この空間に近しい……とは言い難い感触に、僅かに眉が寄る]
……この感じ……光に属する竜、か?
[だとしたら、求めるものとは異なるか、と。
そう、思いながら、クレステッドの方を見やり]
俺以外にも、騎竜師がいる……んだよな、確か。
それって、もしかしなくても光の属持ちか?
[確かめるように問うのと、翡翠の嵐龍が同族>>*56を見つけてるぅ、と鳴くのはどちらが先か。*]
記憶や内面に作用するとなると、本当に厄介ね。
あの霧、物理的に撥ね退けることも出来そうなのだけど……
少しでも触れると取り込まれてしまいそうだわ。
[私は短剣によって護られたけれど、取り巻かれただけで何だか恐ろしく感じた。
いつ自分がそれに囚われるかと思うと気が気でない]
カムナ殿、少し休む?
精神的な疲れは軽視出来ないものよ。
[意識は戻っても、疲労は蓄積しているだろうから、と。
私は休息を提案した*]
へー、存在が響き合う、か。
初めて知った。
[騎竜師についてもあまり知らないのだから、竜同士のことなど聞いたこともなくて。
内心、面白いなぁ、などと思いながらクレステッドは話>>+33を聞く]
不思議なもんなんすね、竜って。
[次いで、思った感想を素直にぽつり]
[周囲を警戒しながらカークの後を進み行く中、彼は何かしらを感じ取っている>>+34ようで、ぽつりと声が零された。
こちらを見ての問いには頷きを返し]
あ、はい。
ディークっつー騎竜師で、騎竜はヤクモって言う陽竜っすよ。
ただ、今ヤクモと一緒に居るのは多分違う人じゃねーかなぁ。
[ここへ来る前にヤクモはガートルードと共に、と言う話をしていたはずだ。
それを思い出し、カークへの説明にもそのことを付け加えておいた*]
ああ、その短剣は本当に護りの力を持ってるみたいだから、手放さないようにしてくれな。
[ ファミーユが相槌をうつのに>>+38頷き返してそう念を押す。フェリクスも何か言ってきたなら、応じて ]
締まらねえとこ見せちまったな。
[ と、肩を竦めて笑った ]
いや、あまりぐずぐずはしてられない。探索を急ごう。
[ 休息をという提案>>+38には首を横に振った。
悪夢の影響下にあったせいか、確かに重苦しい疲れのようなものは残っていたが、気分的には休むより動いている方がマシに思えたというのもある ]
そういや、あんたの名を聞いてなかったな。教えてもらえるか?
[ そして、動き出そうとして、改めてもう一人の同行者となる男の名を尋ねた* ]
ふうん、どっちもうまいこと切り抜けたみたいだな...俺の人選、正しかったてことかね。
[ ゆらぐ光の幕を眺めて、ひそりと狐は嗤う* ]
[肩を竦めて笑う様子には、クスリと笑みを向けて]
驚いたけれど…少し可愛らしかったわね、昔の貴方。
見た目が今のままだったから余計に。
[少しだけ揶揄うように言う。
そんな風に言ったものの、あの悪夢が厄介なことに変わりはない。
だから、また見たいなんて不謹慎なことは流石に口にはしなかった]
[返される生真面目な言葉>>*73に、がじ、と後ろ頭を掻く]
……ほんと、真面目だよなぁ、カナン殿は。
[つい、口を突いたのはこんな言葉。
それから、は、と一つ息を吐いて]
ま、俺もリォウリーも、そーゆーとこ好きだけどね。
[にぱ、と笑ってさらっというのは個人としての感情。
合わせるように、瑠璃の仔龍がぱたぱたしながらきゅー、と鳴く]
……俺たちと同じ方法じゃ戻れない……か。
来方が違うんなら、帰り方も違うって事かな。
[王の判断の所以は知らぬ身、そんな分析をして]
うん、キリク様はユウレンの空を護る騎竜師の、その筆頭だからね。
妖相手も慣れてるし、大丈夫、うん。
[口にするのは、王への信頼。
語る表情と声音にも滲むそれは、ユウレンの在り方の一端── 一つの想いの下に団結しているという事を端的に物語るか]
身体の方は大丈夫。
このくらいでへたばった、なんて言ったら、後でリュカやみんなにどんだけ突っ込まれるかわかんないしね。
一人で動き回るのも危なそうだし、一緒に行こうか。
[同行の申し出>>*75は断る理由もなく、素直に頷く。
瑠璃の仔龍もいっしょー、とでも言いたげにきゅきゅー、と鳴いた。**]
竜のあれこれは、騎竜師やそれに近しい立場でもないと体感できん事が多いからなぁ。
[初めて知った、というクレステッド>>*76に、傍らをふわふわとついて来る翡翠を見やりつつ返す。
ぽつりと漏らされた感想には、ひとつ、ふたつと瞬いて]
不思議……か。
確かに、そうだな。
人よりも強くて、精霊に慈しまれて。
人と関わらなくても、個として十分に生きていけるのに。
それでも人を思って、共にあろうとする。
……共に、この世界で生きようとしているものたち。
俺も、フェイツウェと絆結んで大分たつが……今でも、色々と驚かされる事がある。
[今の在り方に転じてからの長い時間の中、新たな龍族と接する機会は少なからずあり、その度に驚きを得られている。
それに基づく想いを零した後、小さく息を吐いて]
[問いに返るクレステッドの話>>*77を聞きつつ、霧の向こうに捉えた姿に目を細める]
なるほど……確かに、騎竜師の乗り方じゃねぇ、な。
[陽竜の背にある姿に、漏らすのはこんな呟き。
見るとこそこなの、とでも言いたげに翡翠がるぅ、と鳴くのは流しておいて]
取りあえず、あちらと合流しておくか。
情報交換もできるようなら、やっといた方がいいだろうし。
[クレステッドに告げた後、おーい、と陽竜に向けて手を振る。
向こうが気づけば、以降の呼びかけは面識的な点からクレステッドに任せる心算でいた。**]
うわ、その感想なんかびみょーだ...
[ 可愛らしかったというファミーユの言葉>>+40に、また軽く頬を染めて苦笑する ]
あの頃は、ただ騎竜師になりたくてがむしゃらなだけのガキだったからなあ。
ユウレンの嵐激の翠龍王に憧れて、宛もないのにユウレン目指して...そこで運良くヤクモ...あ、俺の半身の騎竜だけど、あいつに出逢って師匠にも会えたから運は良かったんだろうけど。
[ 歩き出しながら、問わず語りに15歳の頃の想い出を語るのは、照れ隠しが半分、詳しい自己紹介代わりが半分といったところか。
その憧れのユウレン王が、まさか自分の半身と想い人に出逢っているとは、まだ知らぬまま...** ]
俺の場合、身近にも居なかったっすからね。
騎竜師と関わりを持てたのも、今回の航海に加わってからっすよ。
[カークの言葉>>+42にこれまでの関わりの一端を口にして、己の感想から引き出された竜について>>+43を聞き、その在り方を知る]
人を思って共にあろうとする、かぁ…。
最初に竜と接した人が、余程良くしてやったんすかね。
それか、余程強い絆で結ばれたか。
なんか、良いっすね、竜と騎竜師の関係って。
[自国がそれと真逆で、精霊さえも支配せんとする考えが多いため、クレステッドはこの話がどこか羨ましくもあった]
[合流する>>+44と決まれば、了承を示し。
カークが陽竜に手を振る横を擦り抜けて、両手を広げて近付いて行く]
ヤクモー!
[ハグしようと近付いたが、当然ヤクモに阻まれた。もふもふ]
2人共なんともねーか?
[十分にもふもふを堪能した後に、これまでの状況についてを問いかける*]
ふふ、ごめんなさい。
でもそう思ってしまったの。
[びみょー、と感想を漏らすディーク>>*83に謝罪しつつも少し笑って。
紡がれる彼の想い出を静かに聞く]
そう……良い出逢いをしたのね。
嵐激の翠龍王の話はサイプレスにも届いているわ。
若くして国を背負い、ユウレンを発展させたと。
王でありながら騎竜師であり、
半身である龍と共に国を護り、空を翔けた、とも。
身近にそんな存在があるなら、憧れるのも無理はないわね。
[私にとっては60年は前に活躍したと言われる人物。
遥か遠い伝説となるにはまだ近しい、現実味の在る伝説王。
困難を仲間と共に乗り越えた王は、叙事詩のような形でサイプレスに伝わった。
それだけの人物であると、私は認識している*]
/*
オフィにするか悩んだ設定をちらりしつつw
次罠に引っ掛かるようならやるかなぁ。
今のところ、ログで人間以外の生き物に触れたのって鳴丸とヤクモくらいなんだよな。
その辺りでちょっとトラウマ構築中。
[瞬く様子>>*84に、素だったんだなあ、なんて思いつつ。
表情を崩しての言葉>>*85ににぱ、と笑った]
こういうのは、面と向かって言わないと伝わらない、って。
ウチのねぇさんが、にぃによく言ってる。
[ねぇさんとかにぃ、が誰かは、問われるなら説明するが、自分から言う事はなく。
瑠璃の仔龍は上がりかけた手の動きにきゅ? と短く鳴いて首を傾いだ。
トビウオを思わせる翅が、ぱたり、と動く]
うん、そーだね。
一人だけ安全なとこに、とか絶対ない、ない。
[むしろ、自分から危険な所に行こうとして、宰相に引き留められて、その間に軍務総括が突っ込むのが日常……というのはさておき。
活躍が届いている、という話>>*86に、嬉しそうな笑みを覗かせた]
さて、んじゃ、行こか。
リォウリー、どっち?
[出発を促す言葉に頷いて、肩の仔龍に問いかける。
瑠璃の仔龍はきゅ、と鳴いて、進むべき、と判じている方向へと尻尾の先を向けた]
こっちに、なんか感じるものがあるんだって。
行ってみよか。
[仔龍の思う所をカナンに告げて、とにもかくにも歩き出し]
にしても、夢幻竜の卵……。
綺麗なもの、っていうけど、どういう意味で綺麗なんだろな。
[歩きつつ、口にするのはずっと思っている事]
綺麗、って、一概には言えないもんね。
見た目の色とか形なのか、それとも、そういうのとは違う何かなのか。
そこらへん、はっきりすれば、もう少し探しようがあるんだけどなぁ……。
[思う所を垂れ流しつつ、首を傾げる。
この場所に来てから見たものは、お世辞にも綺麗とは言い難いものが大半で。
そんな場所だから、余計にその定義が引っかかっていたりするのだけれど。*]
そうか……場所によっては、関わりがない事もあるのか。
[身近にもいなかった、という言葉>>*87にほんの少し目を瞠る。
竜の存在が身近なユウレンやナハティガルの在り方に慣れていた身としては、竜や精霊との関わりの薄い国の在り方は、逆に想像もつかぬものだった]
最初に接した……というか。
ナハティガルの建国王たる、始まりの騎竜師にとっちゃ、相方は『兄弟』だった、って言うぜ?
[『兄弟』という言葉が何を意味するかは、はきとは伝わっていない。
だが、そこには境界線を越えて触れ合い、信を築けるだけの何かがあった、というのは確かだった]
ああ……想い同じく重なれば、種の違いなんかは容易く超えられる……その、象徴みたいなもんだからな。
[竜と騎竜師の在り方を羨ましい、と感じる内心は知る由ないまま。
『想いが同じなら、細かい違いなんか関係ねぇ』を文字通り生涯貫き通した男は、妙にしみじみとした口調で言って頷いた]
[合流した後のやり取りは、主にクレステッドに任せる。
陽竜に抱き着く─ように傍からは見えた─姿に、竜好きなんだなー、と間違った感想を抱きつつ]
ああ、俺は……嵐激の騎竜師カーク・ヒッツェシュライアー。
……って事にしといてくれ、一応。
こいつは、半身たる嵐龍、フェイツウェ。
[名を問われれば、返すのはこんな名乗り。
翼持つ嵐龍を連れ、『嵐激』の号を名乗る騎竜師など一人しかいないから、自ずと正体は知れようが。
また、同じ竜族である陽竜であれば、嵐龍の存在に違和を感じるやも知れない。
竜族だが、しかし、何か違う──精霊的な存在に近しくなっている事に。*]
/*
しかし、自分でいうのもなんだが。
……ほんとにそこ、徹底して貫いとるよな、俺の人生。
[嫁さんとか子供とか]
[後、乳兄弟の抱える半妖っこたちとか]
[妖との共存政策もそうですよね]
/*
ふと思い立ってろぐあうとしてみたら、おっそろしいまでに不可解な世界が見えたwwwwwww
これが赤墓リンクスタイルの特徴とはいえwwwwww
/*
現状
・カナン、ゲルト
・クレステッド、カーク、ガートルード(ヤクモ)
・ファミーユ、ディーク、フェリクス
・ジーク
で動いてる感じか。
人数バランス的には、カナン、ゲルトのとこへジークが行く方がいいのかもだけど、うーん...とっととファミーユ見つけて、そこはそこでまとまっちゃうのも有りだよなあ。
まあ、ガキの頃に戻っちまってたのは確かだから仕方ないけどな。
[ ファミーユの謝罪と笑み>>+45に、軽い口調で返すのはこちらも言う程気にはしていないのだと伝えるため ]
ああ、多分翠龍王に敬意を持つ騎竜師や憧れてる騎竜師見習いは俺だけじゃないと思うぜ。
[ 想い出話への感想めいた言葉の方には、そう応じながら、その端々に僅かな違和感を覚える。
自分にとって、ユウレン王は、目前に在るこの時代の英雄的存在だ。だが、ファミーユの口調は、伝承の一部を語っているようで ]
(...時空が混乱してる、って言ってたっけな)
[ 同じ時を生きている存在ではないのかもしれない、と改めて気付きはしたが、そこに言及するのはやめておく。
もし、そうだとすれば、彼女は自分にとっての「未来」を知る存在だ。それは不用意に触れてはいけない部分だと、本能のどこかが引き止めていた ]
[ 先の見えぬ霧の中、白を纏う騎士は、早足で歩き続けていた ]
ヒルデが居てくれりゃ早いんだがなあ。
[ 愛馬が恋しくなるのは、基本騎兵である男としては致し方のないところだ ]
ん...?
[ ふいに、霧の一部が不自然に揺れた、と感じて、足を止める ]
[ 見知らぬ場所で油断無く構えていたから、反応は早かった。
霧の中から飛びかかってきた、真っ黒なコウモリと猿の間の子めいた異形の夢魔は、腰からの抜き打ち気味に、横凪ぎに払ったクレイモアの刃に真っ二つに斬り伏せられて、一瞬のうちに霧散する ]
時々嫌な気配がすると思ったら、やっぱりかよ...
[ 襲ってきた異形が何なのかは、男には判らない。けれど、ここに危険な存在が潜んでいるということが確信されれば、焦りは増した ]
ファミーユ...
[ 霧の向こうを睨み、案ずるその人の名を口にして、再び足を速める* ]
[ 翡翠龍の気配を近く感じ取った陽竜は、動きを止め ]
『キュー?』
[ どこか不思議そうに小さく鳴いた。
見知っているクレステッドや、その同行者が近付いてくるのには、拒む様子もなく大人しくしていたが、元来好奇心旺盛で、初めて出逢う龍種にも物怖じすることの少ないヤクモが、翡翠龍に対しては、微妙に触れ難い様子で、距離を置いたままでいるのは、ガートルードには珍しく映ったかもしれない* ]
ん...?
[ どこかから聞き慣れた半身の声が聞こえた気がして、騎竜師は霧の中を見回す ]
ヤクモ?
[ 気にはなるが、危機を告げているわけではないのも判る。意識がそちらに向かいそうになるのを抑え込み、夢幻竜の卵探しを続けようとする ]
[首を傾げる男>>*47に、何がなんだかはこっちの台詞だと思ったが、続く様子に言うのは憚られた。
己の姿を不思議がる様子、幼さを感じる物言い。
何よりカムナと呼びかける女性とのやり取り>>+29>>*55を聞けば、記憶の混濁、もしくは消失が起きているらしいと知れて]
…残念だけど、知らないねぇ。
なんせ俺、今初めて顔合わせたばっかだし。
[助けを求めるようにこちらに向けられた女の視線に、悪いがお手上げだと返す。
シンシャはともかくユウレンには良くも悪くも縁があり、要人の顔もある程度抑えてはあるがこの男の顔に見覚えは無いしそもそも着ている軍服が違う。
先程の説明でどうやら時間の乱れもあるらしいから同じ時代の人間かはともかく、現在この男がユウレンに属している訳ではないだろうという推測は、男自身の言葉>>*61>>*64で肯定された]
(確かにあそこは騎竜師の修行にゃうってつけだもんな)
[恐らく少年の頃に騎竜師修行の為ユウレンへ赴き、またシンシャに戻り軍に属したという所か。
近くに騎竜がいない事を考えると夢破れたか─だがシンシャとユウレンの関係が安定してきたのはまだここ数年のはず。
微妙な関係を保つ他国へと修行に行って、成果を出せずまた自国に戻るなど出来そうな男には見えない。
流石に夢の世界まで騎竜がついてくることは出来なかった、と考えるが自然だろうか。
何とか記憶を戻そうと努める女性>>+32に男を任せ、自分は今得た少ない情報から男の素性を探っていたのだが]
っ…
[>>*64男に差し出された短剣が仄かに光る、それ自体には別に驚く要素など無かった。
剣に何らかの術でも施されているのだろう程度で気に留めることなどないはずだった。
だが、その光から響く歌。その歌が自身の瞳に微かな動揺を齎したが、それもほんの一瞬程度]
[男が小さく何言か紡いだ>>*65後沈黙し、顔を覆い声をあげる>>*66。
その様子に、どうやら元に戻ったな、と肩を竦めて]
なんてーか…災難だったねぇ、兄さん。
ま、下手に知り合いの前でならなかっただけ良かったんじゃない?
[良かったと安堵の息を零す女>>+37に続けて、揶揄い混じりに笑いかける。
何とか気を取り直した男からの説明>>*69を聞くと、内心で確かに戦うより面倒だと思いつつ表には出さず。
休憩を勧めるファミーユ>>+38に先を急ぐと返す>>*79のを聞けば、じゃあ行こうかね、と足を進めかけた所で男から呼び止められて名を問われ]
んー、俺?
フェリクス・クーパー。
フェリクスで良いよ。
[常ならば偽名を用いる所を、自身の名を名乗ったのはほんの気紛れ…というよりも。
剣から響いたあの歌が、聞き覚えのあるそれに似ていたから、だろう**]
そうっすよ。
俺の故郷は産業も研究メインなんすよ。
都市部はほとんど人工物、自然は国境付近ぐらいにしかなくて、竜が住む場所も無いんすよね。
騎竜師が全く居ないってわけじゃあないんすけど、俺は都市部に居たんで接する機会がほとんど無かった、ってわけです。
まぁなんてか……相性悪いんすよ、うちの国は。
[産業である研究は竜だけでなく精霊師とも相性が悪い。
そんな経緯から、国防は騎竜師に頼らないものとなっていて、近隣から傭兵を雇うことも少なくなかった。
その傭兵の中に騎竜師が居る場合もあるが、クレステッドが接する機会はそれこそ雀の涙程度のもの。
そこまで詳しく口にはしなかったが、驚くようなカーク>>+46に、ある程度の経緯は伝えた]
へー、『兄弟』。
通常の絆とは違うものがありそうっすね、それ。
[詳しいことは想像し得ないが、言葉の響き>>+47から特別なものがあると言うのは感じた。
種の違いを容易く超えられる象徴。
それが出来る存在を、やはり羨ましいとクレステッドは思う。
精霊を強制的に使役する自国の研究と対照的な存在。
旅をして、共存することの強さと素晴らしさをクレステッドは知った]
[合流後は、ガートルードがヤクモから降りるなら手を貸したり、ヤクモにディークに会えたかを聞いたりと、カークと居る時よりもリラックスした雰囲気であれこれしていた*]
[義兄たちの日常からの受け売りが伝わった事に浮かべたのは、笑み。
それは移動の開始と共に溶けて消えて]
竜同士が引き合う、っていうのもあるけど。
リォウリーにも上手く言えないらしいんだけど、なんか、引かれるものがあるみたい。
だから、何かあるんじゃないかな。
[元より、水先案内の役も果たせる、との東海龍王からのお墨付きもある仔龍、その感覚を頼るのはありだろう、と思いながら歩みを進め。
卵についての論>>*98に、うーん、と言いつつ頭を掻いた]
あー、うん。
綺麗、の基準って人によって違うし、妖によっても違うから、冥狐のおにーさんの綺麗と俺たちの綺麗が同じじゃないかも、っていうのはあるよねぇ。
[特に妖の美意識というのは、本当に根底が違う事もあるから、多岐に渡る、なんて言葉じゃ納まらない]
そう、考えると……案外、綺麗の基準とかはかんけーないのかも。
[だとしたら、その言葉は何を意味するか……と。
そんな事を考えながら進んでいると、仔龍がきゅー、と鳴いた]
どしたの、リォウリー?
[しったぱたと落ち着きなく尻尾を振る様子に短く問えば、瑠璃の仔龍は今までとは違う方を尻尾で示す]
……あっち?
あっちに、人の気配?
[言いながら、首を傾げる。
仔龍の見やる霧の奥に、時の異邦人がいる>>+50とは、知る由なし。*]
[工業の発展した地域での、人と竜の距離の開きの話。>>*99
思い起こすのは、いつか、ナハティガルの王と重ねた協議の事。
遠き約束が損なわれるのではないか、という懸念に、どう返したんだったか、などと考えたのは刹那。
その思考はすぐさま振り払い。
告げられる経緯は口を挟む事無く、静かに聞いた]
そう、か。
……色々だな、在り方、ってのは。
[短く口にするのは否定でも肯定でもない言葉。
先の時に生きる自分は、そこに口を差し挟むべきではない、と知るが故に]
そも、それまでは境界線を引いていたはずなのに、それだけの結びつきが築かれたんだから、何かしら特別だったんだろうな。
[自分取っては当たり前の、騎竜師の在り方。
それは、対する彼には本当に未知の領域なのか、と返る言葉から改めて思う。
同時に過るのは、踏み込み過ぎに注意だな、という自戒。
とはいえ、返る反応がこうも素直だとついつい構いたくなってしまうのだが]
[それもあって、合流後は余り口を出す事はなく。
ただ、翡翠を見て不思議そうに鳴く陽竜>>*93に、苦笑めいた表情を向けるのみ。
翡翠は、内緒だよ? とでも言わんばかりの響きでるるぅ、と鳴いていたりしたのだが。*]
フェリクスか、改めてよろしくな。
俺の事もディークと呼んでくれればいい。
[ フェリクスの名乗りを受けると>>+55そう言って、ディークは屈託なく笑みを浮かべた。偽名という可能性については考えなくもなかったが気にしてはいない。呼び名に困らなければそれでいいのだ ]
(それに、悪い奴には見えないんだよなあ)
[ 油断も隙も無さそうな相手だが、霧に巻かれた瞬間に、こちらにも警告を発した声>>+25の真剣さをディークは覚えていた ]
[ やがて歩き出した先、霧の向こうを窺いながら、人影が見えたと思った方を指し示す ]
あっちに誰かいるみたいだ。一人だとするとあんた達と同じように迷い込んだ人間かもしれない、確かめに行きたいんだが、一緒に行くか?
[ 見えたのが夢魔や悪夢の影の可能性もあるから、危険を避けたいならここで待つ選択肢もある、と言外に示して意志を問う* ]
ん?
[ 霧の向こう、複数の気配を感じて、男は足を止める ]
人の気配、だな...
[ とりあえず近い方へと足を向け、歩みを進めると、小さな龍を肩に乗せた男と、どこか貴族然とした佇まいの男の姿が見えてくる>>*103 ]
すまない...つかぬことを窺うが、ここがどこだか御存知ないだろうか?
[ 相手の素性を詮索するよりも先に、とりあえずの疑問を投げかけてみる ]
申し遅れた、俺はジークムント・アルフィン。サイプレス王国の者だ。
[ 近付けば、相手が同国者ではないことは軍服から判断できたので、そう名乗った* ]
ホント、色々っすよね。
[そうカーク>>+56に返して、ははは、と誤魔化すように笑った。
人と竜の共存を羨ましいとは思えど、自国の在り方全てが間違っているとは思っていない。
そう感じて居たなら、クレステッドは既に銃を手放していただろう。
それをせずに居るのは、自国の研究にも益が在ると思って居るから。
騎竜師が育ち難い国なのだから、別に力を入れなければいけないのは道理なのだ]
[特別なものがあったと聞いて>>+57、なるほどなー、なんて返して。
聞かされる竜や騎竜師については興味津々で聞いた。
知らないことを知る楽しさを知ったのもまた、旅をして来たお陰である。
カークほど現状を深く考えていないクレステッドは、聞かされるままに楽しげに聞き、受け答えするのであった*]
こんな状況だし、なんにでも当たって砕けるしかないしねー。
[返る同意>>*106に軽い口調でこう言って。
夢の世界との同化、という推測にこてり、と首を傾げた]
……あー……そういう考え方もありか。
[でも、そうだとして、と。
思考を伸ばすのは、感じ取った気配と、呼びかけてくる声>>+60に一先ず横に置いた]
……へ?
サイプレス、って……えーと、確か、北西の方の国……だよ、ね?
[向けられた名乗りに、最初に口をついたのはこんなとぼけた疑問。
それから、あ、と声を上げて居住まいを正し]
俺は、東方沿海州が一、ユウレン王国の者。
ユウレン水軍の白狼児、ゲルト・ラフィッカ。
……おにーさんも、ここに迷い込んだクチ?
[例によって家名を名乗り忘れつつ、投げかけるのはこんな問いかけ。*]
ん、もう大丈夫みたいだな。
それじゃ、皆と卵を探しに行こう。
[落ち着きを取り戻したヤクモの声>>*56に、こちらも緩く安堵の息を落とした。
思えば今回の航海で自覚した想い人と心を交わして以降、周りの気遣いもあって側にいる事が多かった。
状況も不明瞭な中別行動することなんて珍しくも無いはずなのに、なんでこんなに]
…早く、逢いたいもんな。
[恋しくて、仕方ないのだろう]
[ヤクモの背に乗り狐火に付いて進むのを再開して、程無く。
>>+34るぅ、という声がどこからか聞こえてきた]
?
ヤクモ、なんか聞こえて…
ぽん、と背に手を置いて呼びかけるのとそれはどちらが早かったか。
聞き馴染みの無い声>>+44と良く知った声>>*88が耳に届いて]
これ…クレステッド殿?
良かった、そちらこそ大事は無かったか?
[駆け寄りヤクモに抱きつきに来た(様にこちらは見えている)クレステッドに声をかけ。
それから彼の同行者から名乗りを受けると、幽霊船から見えたこちら側の映像で見た顔に、カナンの言葉を思い出した。
なるほど、『嵐激』を名乗る方が此処にいるのは本来あってはならないはずだ。
>>*101クレステッドの手を借りてヤクモから降りてから一礼し]
カーク殿にフェイツウェですね。
私はシンシャの臣が一、ガートルード・カガチと申します。
どうぞよろしくお願い致します。
[本来ならば目通りすら適わない相手、この様な名乗りでは失礼にもあたろう。
だがあえて騎竜師を推して名乗られた意味を考えて、簡略的な礼を示した。
流石に緊張が走っていたために、不思議そうにするヤクモには気付けないまま]
あぁ、ディーにはまだ会えてないんだ。
というか、こちらに来ている中で会えたのはクレステッド殿が初めてでな。
クレステッド殿の方こそ、何か変わりはあったか?
[なんだか生き生きしている様子のクレステッドから問われたことに答え>>*101。
こちらからも問いを返した後、何事も無ければ狐火を追うのを再開しようと申し出ようと**]
[声をかけてきた>>+60のは白い軍服を着た男性。
私のものとは作りが違うようだな。
そんなことを考えながら相手の言葉を耳にし、紡がれた国の名に驚いた]
随分と離れた国の……。
私は東方沿海州が一、シンシャ王国第一王子。
カナン・ユウゲツと言う。
………ファサン殿、足りていないぞ。
[隣で名乗るファサン殿>>*111に突っ込みつつ、私も相手に名乗りを上げた。
他にも迷い込む者が居るとは聞いていたが、まさか大陸全土が範囲なのか?
いや、単純に考えれば不思議なことではないのか。
『夢の世界』が1つであると考えるなら、どの国の者が現れてもおかしくは無い]
説明して信じてもらえるかは分からないが…。
ここは『夢の世界』だ。
今ここは異変が起きていて、貴方のような者が迷い込むようになっているらしい。
[前置きの上で、知り得る範囲でのことを相手に伝える*]
[ディークについてを聞けば、ガートルードもまだ会えていない>>*116よう]
あれ、そうなのか。
俺もディークはまだなんだよな…。
カナン様には会えたんだが。
あ、俺はカーク様と行動しろって言われたんで、カナン様は別行動してる。
[ひとまずこれまでの経緯を簡単に説明し、変わりがあったかと問われると]
えーと、あれだ。
冥狐ってのが言ってた夢魔と悪夢。
夢魔はぶっ倒しゃ良いだけだけど、悪夢の方は何か厄介そうだ。
同士討ちにさせるような幻覚とかもあるっぽいぜ。
[あれやこれやと気付いたことをガートルードに伝えておいた。
カナンがかかった、と言うのは何となく伏せておく*]
[ ファミーユは共に行くと言い、フェリクスも一人で残るつもりはないようだ ]
ん、それじゃ一緒に行くか。
[ どこにいても危険は同じ>>+62というのも道理なので、素直に頷いて、ディークは人影が見えたと思う方に歩き出す* ]
ユウレン水軍...シンシャ王国の王子...
[ 返された名乗りを反芻して、ぱちりと瞬く。相手もこちらの名乗る国名に驚いたようだから、この辺りはあいこといったところか ]
これは...失礼しました。知らぬ事とはいえ、ご無礼をお許し願いたい。
[ とはいえ、相手が他国の王族となれば、礼を失するのはまずい、と謝罪を告げ、一礼する ]
[知らぬ事に触れてそれを受け入れる姿、というのは懐かしさを感じるもの。>>*109
思えば、飛び出したばかりの頃の自分もそんな感じで。
知らぬを求めて舞い降りた先で、今の在り方へと繋がる出会いを得た──なんて、記憶の綴りは断ち切って]
ああ。
こちらこそ、よろしく頼む。
[向けられる礼と名乗り>>*115に、こちらも礼をもって返す]
ま、あんまり畏まらなくて構わんぜ。
こんな場所だし、な。
[礼を受け取る時こそ真面目だったが、直後に崩れるのはいつもの事。
あわせるように、翡翠もるぅ、と鳴いた]
[二人が情報を交換する間、僅かに目を細めて霧の奥を見る。
翡翠も真紅の瞳を同じ方へと向けて、るぅ、と鳴いた]
さて、最初の読みは外れたわけだが……竜の感覚二つ揃えとくのは、ちょいと勿体ねぇし。
俺は俺で、別方向探ってみるわ。
[二人の話が一段落した辺りで、さらりとこう告げる。
竜が固まる、は口実、実際には踏み込み自重のためなのだが。
そんな様子は、おくびにも出さずに。*]
[ 続いてカナンが口にする夢の世界や夢幻竜といった、荒唐無稽にも聞こえる話>>*119を、男は真顔のままで聞く ]
ただ事ではないとは、思っていましたが、本当にそうだったようですね。
[ それが事実であろう事は、先に出くわした夢魔を斬り伏せた感触が何よりも強く物語っていた。
戦時に身を置く事が多い男にとって、戦いの中で掴む感触程、確かな物は無い ]
実は、俺の主筋に当たる女性も同じようにここに迷い込んでいる可能性が高いので探しています。
ファミーユ=ド=ラヴァンディエ...金髪で私より4歳下の貴婦人です...もし見かけられたら、私が探している事をお伝え願いたい。
[ 国名を聞いて驚いたということは、彼等は彼女とは出逢っていないのだろうと判断して、そう頼み事を口にする。保護も頼みたい所だが、そこまで甘えられる身分ではなかったし、王子という立場の人であれば、女性を危険な場所で放置するという事は元より無いのではないか、という内心での期待も持っていた* ]
え、あっ。
…1人で、っすか?
[別方向を探る>>+66と言われて、何となく、1人で行くような雰囲気を受けたためにそんな風に問う。
元々1人でも良いと言っていたため、行くというなら引き止める必要は無いのだろうが、カナンに共に行けと言われているために念のため確認しておきたかったのだ*]
[足りない、の突っ込み>>*118に、あ、って顔をしたのは一瞬の事。
とりあえず、見知らぬ男性とカナンのやり取りを見守って]
……ほんと、いろんなとこのいろんな人が迷い込んでるなあ……。
[探す人がいる、というジークムントの言葉>>+68に、零れるのはこんな呟き。
それに同意するように、瑠璃の仔龍がきゅう、と鳴いた。*]
ああ。
[一人で、という問い>>*123に、ごくあっさりと頷いた]
元々、俺は別口から迷い込んじまった訳だし。
一緒にいると、そっちが戻る時に引っかかっちまったりするかも知れんだろ?
……俺の事は心配いらん。
そっちはそっちで、自分の最善を尽くしてくれ。
[引っかかる云々も半分は口実なのだが、懸念自体がないわけではないのも事実。
だから、告げる声音は真面目なもので]
ともあれ、そっちも気をつけてな。
……誰一人、欠ける事無く先へ。
それが、お前らの帰りを待つ全員の願いなのは、間違いない。
[彼ら開拓船団に託したのは、東方沿海州の夢の一端。
事業の成功は元より、無事の帰還を願わぬ者などいないから、と。
穏やかな口調でそう告げた後]
んじゃ、またな。
[ひらり、手を振り歩き出す。
翡翠もるぅぅ、と鳴いた後ぺこり、と頭を下げて、ふわふわとそれに続いた。*]
[ カナン王子は、どうやら真面目で度量の大きい人柄らしいと、その態度や口調から知れる ]
ありがとうございます。代わりに、ということでもありませんが、俺もその夢幻竜の卵を見つけ出せるようこの先は注意してみます。
[ 誠意には誠意をもって返すのが男の主義だったから、そう約して、再び一礼した ]
では、これで失礼します。カナン王子、ラフィッカ殿も、どうか御無事で。
[ 告げて、再びファミーユを探すべく踵を返した* ]
あー、そう言う考え方もあるのか。
心配、は、実はあんまりしてなかったりするんすけど。
俺よりは明らかに場数踏んでるでしょうし。
[カークが言う懸念>>+69も理解は出来た。
引っ掛かって取り残されでもしたら堪ったもんじゃない。
何やら馬鹿正直なことも言いつつ、返す声に引き止める色は含まれていない]
…分かりました。
十分用心します。
そちらもお気をつけて。
[別の目的で船団に潜り込んだクレステッドにとって、開拓団が成すべきことは関わり無いとは言える。
けれど、船団の者達と深く関わった今、全く関係ないと言い切る心算は無かった。
事態解決がカークの言葉>>+70を達成すると理解するのは早い。
別れ行くカークに是の言葉を返し、フェイツウェ共々霧の奥へ向かうのを見送った*]
[ 見かけた人影は、だいぶ先を行っているようで、なかなか追いつけなかった。が、やがて霧の向こうにそれらしき気配を感じ取ることができるようになる ]
...あれ?一人じゃない、か?
[ 先刻見えた影は一人のように思えたが、先に感じる気配は2〜3人は居るように感じられた ]
ヤクモは居ねえから、ルーディじゃないな...
[ だが、他の仲間や乗組員の可能性もある、ディークはそのまま足を進め、やがて、見知った顔を視界に捉えることになった ]
カナン様!ゲルトも、良かった、無事でしたか。
[ 嬉しげに上げた声は、それはこっちの台詞、という突っ込みが入りそうな気配満々であった ]
[ カナンとゲルトに一礼して、歩き出したと思う間もなく、自分の来た方角から別の声が聞こえて来る>>*128
振り返ると赤毛の騎竜師の姿、そして少し遅れて霧の中から現れたのは、まさに探し人の姿だった]
ファミーユ!
[ 見つけ出せたという安堵から、思わず二人きりの時にしか滅多に呼ばぬ名が口を突いて出る ]
え?
[ ディークがカナン達に声をかけたと前後して、今しも立ち去ろうしていた銀髪の男が、振り向いたと思うと、同行した女性の名を呼んだ>>+73 ]
あんた一体...
[ ファミーユも、男に気付いて動いていたか、その時、ごおぉ、と、どこかで激しい風のような音が鳴った** ]
……はっきり言うねぇ、お前さん。
[心配はあんまりしていない、と告げるクレステッド>>*126に、漏らすのは楽し気な声]
ま、場数に関しちゃ、恐らくここにいる中で一番踏んでるのは間違いねぇしな。
[場数に関してはその通りなので、素直に肯定しておいて]
ああ。
こんな場所だが……良き風の護りの在らん事を。
[お気をつけてという言葉>>*127に短い祈りを返した後、その姿は霧の向こうへと消えた。**]
【ミニイベント3】
― 夢の嵐 ―
任意のタイミングで夢の嵐に巻き込まれます。
現実の嵐のように、暴風が吹き荒れたように感じますが、実際には雨風は存在しません。
ただ気付くと今までとは違う場所に飛ばされています。
飛ばされる場所は、
1・月影の冥鏡の前
月のような大きな丸い鏡の前に出ます。辺りは月光の青白い光に照らされて、静かで荘厳な雰囲気です。鏡を覗き込むと、自分ではなく、すでに故人となった懐かしい人の姿が映し出され、会話することが出来ます。近付きすぎると冥界に引き込まれそうになりますが、懐かしい人が押し戻してくれるでしょう。
2・想い出の夕景
夕焼けのような茜色の空の下、想い出の場所に似た地に立っていることに気付きます。悪夢の見せる過去と違って、懐かしい、或いは、楽しい想い出の場所です。まぼろしのように当時の光景が見えたりもするでしょう。(見えるのは風景だけでも構いません)
3・願いの泉
綺麗な泉の湧き出る森の奥に迷い込みます。泉からは、逢いたい人の声が聞こえ、名を呼ぶと、その人の傍に行く事が出来ます。
以上から任意で選んで下さい。(願いの泉からは、他の二カ所にも移動出来ます)
また、嵐に巻き込まれても移動せず、その場に留まる事も可能です。その場合は、風景は変わりませんが、霧が薄れて周囲が明るくなったように感じられます。
現在同行している人と離れたくない場合は、身体が接触していれば、同じ場所に飛ばされる(又は一緒に残る)事が出来ます。
イベント終了条件は特にありません。任意のタイミングで、風景は霧の情景に戻ります。(霧はやはり薄くなり、周囲は明るくなっています)
/*
こ れはwwwwwwwww
これまた空白設定のところを突くwww
私の師はまだ生きてるしな…(
2もなかなか難しい。
私は残るのが妥当かな…。
クレスの方はテオが居るが、面識自体はないのだよな。
むしろこっちはフェルの方で使ってくれと(
やれて2だが何か浮かぶかね。
ファミーユは……兄は出せんな、改心してるわけじゃないし(
母はどうなってたっけ…庶民設定なのは覚えているんだが。
3人とも故人設定の付加をしてなくて今回のイベントが難しすぎるww
えっ、あっ。
だって俺より実力ある人心配するのは何か違うと言うか失礼と言うか。
[楽しげな声>>+74には慌ててそんなことを返して。
短い祈り>>+75に対し、軽く頭を下げる]
…てことでガートルード。
一緒に行動して良いか?
俺もディーク見つけたいし、ヤクモが居れば探しやすいと思うんだよね。
竜と騎竜師は特別な絆があるって言うしさ。
何より、こんなところで女性を1人にするなんてこと、俺には出来ねーし。
[調子の良いことを言いながら、クレステッドはガートルードに同行を願う。
ヤクモが居るため女性1人と言うわけではないのだが、この辺りはクレステッドの性格なので許されたいところ*]
良かった、無事だったか。
[ 喜びを満面に顕して駆け寄ってくる
[ その時、耳に届いた、ごお、と鳴る、風の音。危険な予感に急かされ、男は地を蹴りながら、声を張り上げた ]
レイディ!!
[ 激しい風の音に負けぬように声を張り上げ、全力で駆けながら、腕を伸ばす。
ファミーユの腕を捉えることが出来たなら、その身を抱き寄せ吹き付ける暴風から庇わんとして ]
うん、そっちも気を付けてね。
[ラフィッカ、という呼び名を訂正する事なく、立ち去ろうとする白の騎士を見送る。>>+72
瑠璃の仔龍が何かに気づいたように声を上げたのは、その直後]
ディーク!
あー、良かった、無事で。
[見えた姿>>*128に安堵の声を上げる。
お約束の突っ込みは先に入っていたので自分は言わずにおいた。
その傍らでのもう一つの再会らしき光景にはこてり、と首を傾げたものの、ガン見するのはよくないよな、ともう一人の同行者の方へ視線を向けたのは、自然な流れ]
えーと、そっちのおにーさんは、どちら様?
[こてり、と首を傾いで問いかけるのと、風の唸りはどちらが先か]
……っ!?
[嵐の予兆を思わせる風に、反射的に身構える。
合わせて、瑠璃の仔龍がきゅーっ! と甲高い声を上げた。
その響きになにが、と問おうとするより先、風が強く吹き付けて。
その風に、吹き攫われるような感覚に、とっさに瑠璃の仔龍を抱え込んだ。*]
/*
さて、この先はあんまりダイス目動かないと見るので、ここで集計だね。
夢魔 ディーク×1(10+8)、カーク×1(19☆)、ゲルト×1(13+5)、クレステッド×1(19☆)、フェリクス×1(2+17)、カナン×1(2+15+15)、ジークムント×1(20☆)
悪夢 カナン×1(4)、ガートルード×1(1)、ゲルト×1(4)、ディーク×1(6)、ファミーユ×1(1)
/*
ディーク 24
カーク 38
ゲルト 22
クレステッド 38
フェリクス 19
カナン 36
ジークムント 40
ガートルード 1
ファミーユ 1
ううううん、てゆーか悪夢イベントこなした人の点数を、もうちょっとなんとか...
+10くらいが妥当か?
ディーク 34
カーク 38
ゲルト 32
クレステッド 38
フェリクス 19
カナン 46
ジークムント 40
ガートルード 11
ファミーユ 11
うん、この方が運動量に見合ってるな。これでいこう。
[クレステッドたちと別れ、霧の奥へと踏み込む。
賑やかさが遠のき、立ち込める霧の存在もあって、自分の居場所その物がどこかわからなくなるような、そんな感覚を覚えていた]
……ん?
[そんな状況に変化が訪れたのは、響いた風の音。
現実の風ではない──と感じたのは、未だ途切れぬ風の精霊の寵、それ故か]
一体何が……っと!
[とっさ、手を伸ばすのは傍らの半身。
翡翠も長い尾を巻き付けるように身を寄せてくる。
直後、一際強い風が吹き抜けて──]
……え?
[風が吹き抜けた後、見えた光景。
それに、惚けた声が上がったのは已む無しか]
ここ……って……。
[夕焼けのいろに染まる、街道。
遠いいつかに辿った道]
どう、なってんだ……?
[零れ落ちる声には、戸惑いが色濃く滲む。
傍らの翡翠がるぅぅ、と鳴いた。*]
[ こちらの誰何に相手が答える前に、名を呼ばれたファミーユが、弾かれたように駆け出していく。その姿と迎える男の表情を見て、胸の内に納得が落ちた ]
(そうか...)
[ 同時に、今は半身と共に居るであろうガートルードのことが思い浮かぶが、その物思いは、一瞬の後、吹き荒れた風の音に攫われる ]
カナン様!
[ 咄嗟に案じるのは、常に最優先しなければならないと、身に染み付いている王子の身 ]
/*
なやんだ。
すげぇ、なやんだ……!
どっち行っても美味しいんだが、この時間軸の俺だと、純妖とか超越者以外の関係者は一人除いて存在しとらん……! てのがあるからなあ。
となると、やっぱこっちのが当たり障りないよな、うん。
ん、よろしく。
そっちのお嬢さんもね。
[ディーク>>*104とファミーユ>>+61からの自己紹介に返す笑みは軽いまま。
二人が内心何を思ってるかは何となく読めるから多少苦笑を零したくはあるが、わざわざ否定するのも馬鹿げているし円滑に進むならそれに越した事は無い。
此処で会ったのがあいつじゃなくて良かったなんて腐れ縁な金髪の海蛇男を思い浮かべつつ]
しっかし兄さん、二股なんて意外だねぇ?
[先程聞こえた何言かが誰かの名前だったのを持ち出して、下世話な軽口を叩いておく。
最も本心ではそう思っていないのは丸判りの表情ではあったがディークの反応はどうだったか。
冷静さを欠いていなければ、悪戯めいた笑みに細まる男の翠色の瞳が彼の想い人と良く似ていると解ったかもしれない。
どちらにせよ、人影が見えたというディークの言葉で状況は動くのだが]
ま、此処で別れる理由も無いし。
襲われてたりする可能性もあるんだったら、人手は多い方がいいでしょ。
[人影の方へ向かうという誘い>>*105にファミーユ>>+62と同じくこちらも同行を告げ。
ディークの先導に付いて霧の中をどれ程進んだ所でか、成る程確かに人影が幾つか見えてきた>>*128。
どうやらディークの逢いたい相手では無かったようだが、合流すべき相手ではあったようだ。
彼が呼びかけた一方、ゲルトという名には聞き覚えがあって微か眉を寄せたが、それ以上の行動は起こさなかった。
というよりは、何やらお邪魔をしてはいけない様子の再会>>+73>>+77に空気を読んだという方が多分正しい。
ディークに呼びかけられた男もお互い無事を確認出来たことに安堵している様子>>*131だし、水を差す真似をせずとも良かろう。
最も相手から売られてくるなら受けて立つけどと視線を向けると、首を傾げて名を問われた事でこれは人違いかな、と思いかけた所でその変化は起きた]
[風の音が途切れた頃、私はゆるりと瞑っていた瞳を開く。
周囲には何事もなかったかのように薄霧が漂っている]
……一体、何が。
[先程まで居た場所と同じなのだろうか、周囲の景色からは判別出来ない。
けれど、これまでよりも周囲が明るくなったような、そんな気がした*]
[吹き荒れる風の中、瑠璃の仔龍以外の誰かに触れる事はあったかどうか。
確かめる余裕もないまま、巻き起こる風に攫われて]
……ぅー……ほんとに、なんなの、ここ……。
[ぼやくように呟いた後、ふるる、と首を振る。
それから、改めて周囲を見回して]
……え、なに、これ。
鏡?
[目の前にあったのは、月を思わせる大きな鏡。
片腕で抱え込んだ仔龍がきゅう、と鳴くのをどこか遠くに聞きつつ、白狼児はどこかぽかん、とその輝きを見つめていた。*]
はい、ありがとうございます。
[こちらの礼を受け取ったカークからの返礼>>+64に、張り詰めていた緊張が安堵に解ける。
砕けた温かみある笑みと言葉>>+65に、成る程ゲルト殿達は正しくユウレン流なのだな、と納得した後クレステッドと情報交換を始め]
そうか、良かった。
[別行動中問題なかったと快活に笑うクレステッド>>*120の言葉を疑わず、こちらも笑みを返す。
彼もまだディークと会えていないのはこちらへの問いで察せてはいたから落胆は見せず。
カナンに会えたと聞けたのに安堵を浮かべた]
カナン様も恙無くこちらにいらっしゃるんだな。
あ、ではゲルト殿とはまだ会えてはいないのか?
[リォウリーが一緒だし、そも幽霊船上での冥狐とのやり取りで恐らく一番事態の理解が出来ている方だから案じる事など無いとは解っているが。
どなたかと合流できていれば良いが、と胸の内で願った後に夢魔と悪夢の追加説明>>*121を聞き]
…同士討ちってのが厄介だな。
艦員達を見つけたらすぐに此処から脱出するのが良さそうだ。
…カーク殿?
[この後どうするか話そうとしたところで、カークからの提案>>+66に彼を見る。
一人でかと問うクレステッド>>*123にあっさり返された是>>+69に少し呆気に取られたものの、懸念をあげられれば確かに納得できるもの。
加えて悪夢が同士討ちしかねない幻覚を見せると知った以上同行することが必ずしも安全であるとは言えない。
それに、何よりこの方は騎竜師だ。
騎竜と共に在る騎竜師に案じることなど、あるはずが無い]
解りました。
カーク殿も、お早く皆様の元に帰られますように。
[時間軸のずれなど知らず、彼が帰る先に待つ者は多いだろうと声をかけ、頭を垂れた]
[クレステッド>>*127と共に想い人の憧れたる騎竜師を見送った後。
どうしようかと問うより先、クレステッドからの申し出>>*133を受け]
…そうだな。
何があるか解らんし、同行している方がディーも安心だろうし。
クレステッド殿がよければお願いしたい。
[そう言って笑いかけたところで、強い風の音が唐突に生まれて]
っ!?
ヤクモ!!!
[何が起きたか解らぬが、嫌な気配を感じ。
咄嗟、伸ばした手は何か触れることは出来たか**]
レイディ、大丈夫か?怪我は?
[ 腕の中に大切な人の姿がある事に、とりあえずは安堵して、問いかけながら辺りを見回す。抱き締めた腕を緩める気にはなれなかった ]
...随分と、今までとは雰囲気が違うな。
[ 心を惑わすような霧の空間と違って、静謐で清らかさや荘厳さまで感じさせる空気に首を傾げる ]
あれは、鏡...?
[ 目前にある丸い大きな物体に視線を向けると、自分達の姿が映っていたが...その表面に、ふいに揺らぎが生じて、別の人影が浮かび上がった ]
[ それは、男に良く似た面差しの、銀の髪の女性。神官の白い長衣を着た細身の姿は、美しくも、どこか儚く見えた ]
は、はうえ...?
[ 女性の姿をじっと見つめた男の口から、呆然と言葉が零れ落ちる* ]
[ゲルトについてを聞かれれば>>*143、そっちはまだだと答え、船員達についても是を返すことになる]
よっし、じゃあ行くか!
[同行の許可>>*145を得て笑い返したまでは良かった、のだが]
うぇええぇえ!?
何だぁ!?
[風の音と身体に受ける衝撃に、クレステッドは狼狽えた]
ガートルード! ヤクモ!!
大丈夫か!?
[そんな中でも他を気にかけることが出来たのは、偏に
ヤクモにしがみ付き、ガートルードが伸ばした手>>*146を掴む]
─────!!
[けれど、一際強い風を受けたと感じたところで、1人と1匹を掴んでいるという感覚が掻き消えた*]
― 少し前 ―
[ 名乗り交わしたフェリクスが、二股がどうのと軽口を叩いてくる>>+86 ]
誰が二股だよ!
[ 咄嗟に言い返すが、相手の表情を見れば揶揄っているだけなのは一目瞭然だったので、次いで浮かぶのは苦笑 ]
ヤクモは、俺の半身...騎竜で、ルーディてのはその...まあ大事な人だよ。
[ それでも腹もたてず正直に暴露してしまったのは、相手が現実には縁のない男だという気安さからか。
或いは、ガートルードの名を口にした瞬間に、ふと目前の男の瞳が、彼女に似ていると思ってしまったせいもあるだろうか? ]
…鏡?
[首だけを巡らせ、ジークムントが視線を向ける方向を見遣る。
姿見くらいの大きさはあるだろうか、丸い形の鏡が見えた。
自分達が映っているのだ、鏡であることは間違い無い。
けれど、やがて映されていた姿が揺らぎ、異なる姿を作り為した]
えっ…!?
[映し出された姿に私は驚きの声を上げる。
一瞬、ジークムント本人かと思ったけれど、鏡の人物は本人よりも細身で、軍服ではなく神官の長衣を纏っていた>>+90。
輪郭も柔らかく、ジークムントに良く似た女性であることが知れる]
ジーク。
[頭上から聞こえる、母と言う単語。
呆然としている様子に、私は見上げながら彼の名を呼んだ*]
[ やがて吹き荒れた幻の風に、ディークもフェリクスも巻き込まれ、互いの姿も見えなくなる。
風が止んだ時、目前に残っているのは咄嗟に手を伸ばし肩を掴んだ、カナン王子一人だけになっていた]
カナン様、お怪我は?
[ まずは、と、王子の無事を確かめながら、明るくなったように見える周囲を見渡してから、声を張り上げた ]
おい!狐!見てるんだろう?!さっきのは何だ?
[夕暮れ時の街道。
そこを通ったのはどれだけ前だったか……正直、考えるのはやめて久しい。
けれど]
……こうやって見ると。
素直に、懐かしい、って思えるもんなんだな。
[呟きつつ、握り締めるのは揺れる翡翠の勾玉。
傍らの翡翠がるぅ、と鳴く]
[佇むそこは、未だ少年の頃に通った場所。
後に唯一無二となった存在と出会った後に辿った道]
…………。
[風に乗り、声が聞こえる。
振り返れば多分、『あの頃の自分たち』が見えるんだろうな、というのは予測がついた。
運命の楔は既に魂に打ち込まれていたけれど、でも、一番自由だった頃。
先にある過酷な未来の存在も知らず。
選んだ道の険しさも知る由なく。
子供らしい無邪気さと無謀さに溢れていた頃]
……この頃、が。
一番……幸せだったのかも知れんな、俺は。
[勿論、その後に進んだ道の先にはそれ故の幸せがあって。
それらは全て、掛け替えのないものとして残っている──振り返り、思い返す事は殆どないけれど]
世界は狭くて、だから、広くて。
風が呼んで、空が続いてて。
……ほんと、どこまでも行けちまうような……そんな気がしてたっけ。
[小さく小さく紡いだ後。は、と大きく息を吐いた]
……ったぁく。
今んなって、こんな心境になるたぁ、な……。
[今の在り方は悔いてはいない。
魂に楔打ち込まれた時の選択──幼い決意もまた、悔いるものではない。
ただ、思わぬ形で触れた光景にほんの少しだけ、痛みと、温かさを感じて]
…………。
[軽く振り返った先、街道の真ん中で行く先を決めるべく広げた地図を覗き込む少年と少女、そして少し幼い龍の姿に。
浮かんだ表情は、苦笑いだった。*]
[ ディークの声に応じて、くすくすと笑う声が響く ]
『さあて、夢幻の理は、俺の管轄じゃないからね。けどま、心配しなくていい。お仲間も他の連中も、みんな無事だよ。むしろ...必要な場所に行けたんじゃないかねえ』
[ 相変わらずの口調だが、その中にどこか柔らかさが滲んでいることにカナンは気付いただろうか?* ]
残ったのが、あの二人てのは、面白いが...まあ、この分なら、もう少し、か。
[ ひそり、幽霊船の上で零れた呟きは、夢の世界には届かない** ]
『キース...大きくなったわね』
[ 鏡の中の女性、今は亡きジークムントの母親は、優しい笑みを浮かべて、幼い頃の呼び名で息子に語りかけた ]
『逢えて嬉しいけれど、貴方はここに長く居てはいけません。すぐに戻りなさい』
[ 儚げな面差しに似合わぬ、凛とした口調だ*]
本当に母上、ですか?
[ 鏡の中からの言葉を耳にしながらも、信じがたいものを見た驚きに、呆然としていた男は、呼び掛けるファミーユの声に>>+92我に返って、その手をそっと握る ]
...ここが俺達の居るべき場所ではないのは判ります。だが、俺は、生涯
[ その為にこそ、今ここに居るのだと、そう言って ]
ここから二人で戻れる方法を知っていますか?
[ 母の面影に問う瞳に迷いは無い* ]
冥狐の仕業、と言うわけではないようだな。
必要な場所と言うのが良く分からないが……。
そこまで悪い事態ではないのだろう。
我々に何かあれば困るのは冥狐の方だ。
今の嵐がもし、夢魔や悪夢のような類であり、それよりも最悪の状況を齎すものであるならば、警告や忠告ぐらいはするだろうさ。
どこへ行ってしまったのか心配ではあるが……皆を信じよう。
必ず戻って来ると。
[冥狐の口調は、探す必要は無いと言っているように感じた。
彼を信じ切れているわけではないが、信じられそうないろが口調に滲んでいたように思う。
上手く言葉に出来ないそれを別の意味合いへと変えて紡ぎ、ディークを宥めんとした]
我々は引き続き卵の探索をしよう。
[そう提案するが、ディークが探しに向かうと言うのなら止めはしない*]
あの野郎...
[ 冥狐の言葉に、ものすごくむかつく、と、ディークの顔には書いてあるようだったが、なんとか腹立ちを抑え込み、皆を信じよう、というカナンの言葉に頷く>>*154 ]
はい、一刻も早く夢幻竜の卵を探すことが皆の無事にも繋がると、俺も思いますから。
[ 決意をこめた言葉に応じるように、青い狐火が動き出す、その向かう先は、少しだけ他より明るさが強く見えた ]
この世界自体、何か、変化してるように見えるな...
[ ディークは、小さく呟いて、狐火の向かう先を見やる* ]
『そう、ファミーユ様があなたの運命の人だったのね』
[ ジークの言葉に頷く顔を、ファミーユも覚えてはいるだろうか?まだ子供だったディークを連れて領地へと挨拶にやってきた女性の、当時のままの姿だ。
彼女は、微笑みをファミーユへと向け、恭しく一礼する ]
『どうか、キースをよろしくお願いします、ファミーユ様。あなたがこの子の支えとなって下さった事、とても嬉しく思います』
[ それは、彼女を護ると言ったジークの言葉が、彼女を支えとして生きる、と同義だと理解する、母親ならではの言葉と言えた ]
『ここから出る方法は願うこと、そして信じること。今の貴方になら出来るはずよ、キース...』
[ 優しい微笑みを彩るように青い月光が揺れた** ]
/*
しかしやっぱりゆる詐欺だったよね.........しかも急造だったから手際が悪かったり展開が一方的だったりして申し訳なし。
/*
まあなんとなく、整理点は見つかった気がするんで、そのうちまたこーゆーのも企画してみようかな、なーんて。
【懲りてない】
/*
一人残った場合は罠嵌る→それ関連の夢魔出現のコンボの予定だったんだが、どうするかなw
朝のうちに纏まる気がしないからな…。
ちょっと一旦置いとこう。
[願えば、信じれば出られると、ここからの脱出方法を教えてもらい、実行に移さんとした時]
────………っ
[鏡の奥に、私と瓜二つの姿が映し出される。
鏡の面からは遠く離れた位置に居る彼は、私達をじっと見詰めた後、顔を横に背けてしまった]
にい………
[兄様、と呼びかけようとすると、彼はこちらを見ぬままに、あちらへ行けと言うように手を払う]
[それが照れ隠しだということに気付けたのは、私が双子だからだろう。
あの仕草は、幼い頃の兄そのままだった。
成長してからは擦れ違ってばかりだった兄。
死の際には寿命を悟って諦観の様相を呈していて、野心が消えたことにより昔の兄に戻ったようにも見えた]
兄様。
[呼ばれまいとする兄の意に反し、私は彼に声をかける]
私、夢を諦めていないわ。
諦めないために、領主も継いだ。
家のことは、心配しないで。
[兄が家を護ろうとしていたのは本当だったのだと思う。
陰謀渦巻く世界では一瞬の油断も命取りだ。
兄が必死だったことが、領主となった今なら理解出来る。
私がそう言葉を向けると、兄は、ふん、と鼻を鳴らして背を向けてしまった。
その姿に私はクスクスと笑う]
[兄に別れの言葉は向けなかった。
瞳をジークムントへと向け直す]
行きましょう。
[ここを出よう、と彼を促した**]
[ 鏡の中の母の一礼にファミーユが答えると>>+102青い光の中で面影が微笑む。嬉しげに、けれど僅かに寂しげに...
夢と幻のこの世界で、これは確かに本当の母なのだ、と、その微笑みを見て改めて感じた ]
願い、信じる...解りました、母上。
[ 渡された言葉にしっかりと頷き、笑みを浮かべる ]
俺はこの先も、迷わず進んでいく。どうか案じずにいてください。
[ 見守ってくれとは言わなかった。母にもまた、自由になって欲しかったから。
母の面影は、解っているというように、ひとつ頷いて、光の中に姿を消した ]
さあ...
[ 抱き寄せたままだったファミーユを促し、共にこの空間を出る道を探そうとした時、鏡の中に別の姿が現れる...傍らに居る愛しい人と瓜二つの、けれど男には全く違って見えるその姿 ]
...!
[ 瞬時、彼を睨むようにして、ファミーユの前に出ようと動きかけたが、ファミルがちらりと向けた視線を見て、男はその動きを止めた。
ファミーユに害を為せば、斬り捨てる、と、散々に脅し付けたせいか、生前は男に対する恐れと嫌悪を隠そうともしなかった彼の瞳が、今はその色を拭い、静かに凪いでいるように見えたからだ ]
(死してしまえば、剣など恐れるに足らない、か...)
[ どこか苦笑するような想いで、ファミーユが兄に語りかけるのを聞く>>+104 ]
ああ。
[ そしてファミーユの言葉>>+105に頷いてから、背を向けた鏡の中の青年に、もう一度視線を向けた ]
...お前の事は嫌いだったが、この手で斬らずに済んで良かったと思うぜ、ファミル。
[ 静かにかけた声に、彼がどんな顔をしたかは見えなかった ]
行こう、ファミーユ。帰らなきゃな。
[ そして、二人寄り添うように歩き出してすぐに、青い光は夢のように消え、気付けば霧の空間へと戻っていた]
少し明るくなったか?
[ 暗い場所から戻ったせいだろうか?と辺りを見回すが、どうやら本当に見通しが良くなっているようだった** ]
[どこか呆然、と月の如き鏡面に見入る。
惹き寄せられるのは、月に近しき血脈故か。
無意識、伸ばしかけた手が鏡面に触れるのを遮るように、その面が揺れて]
『……ラフィ』
[微かに覚えのある声が、違う名前で呼んできた]
……っ!?
だ……れ?
[問いかける声には二重の疑問。
それに応えるように現れたのは──]
……かー、さん?
[現れたのは、碧い瞳の女性の姿。
自分と同じ色の瞳は、先の霧の幻で見たのと変わらぬもの]
『ラフィ……ラフィッカ。
駄目よ、こちらに来ては』
ラフィ……って。
俺……?
[義兄に保護された時、唯一記憶にはきと残っていた言葉。
名前なのかそうじゃないのかわからなくて扱いに困っていたら、そっちも名として取り込めばいい、と笑ったのは義兄たちが兄と慕う人だった。
『……他は曖昧なのにそれだけ覚えている、という事は、それは彼にとって大事な言霊なのですよ。
縁を切るべきではありません』
そんな助言があったから、『ラフィッカ』は名前の中に止められて。
でも、その意味を知る機会なんて、ずっとなかった──ない、と思っていた]
[問い返す様から記憶の混濁は伝わったのか、母は少しだけ、寂しげに笑む]
『ラフィ、ごめんね。
あなたには、辛い思いをさせた……あのまま、あのひとの領域で生き続けていれば、しなくてもすんだ想いをさせてしまった』
[紡がれる謝罪に、淡い碧が瞬く]
『わたしだけが、領域を離れて。
そして、たまに会いに行けばいいだけだったのに……手放したくなくて。
連れて帰った挙句、辛い思いさせて……本当に、ごめんね』
[紡がれる言葉が、記憶の霞や上書きを正していく。
妖の領域で生き続ける事ができなくなった母と共に、人里へと降りた事。
人の里での暮らしは、少なくともあの時までは平穏だった事。
──それから、全てが崩れて……妖として、人を傷つけて、それから放浪が始まって、死ぬような目に何度もあって……そうして、海の香のする、琥珀と出会って、救われて]
…………俺、は。
[どういえばいいんだろう、どうすればいいんだろう。
そんな迷いに落ち込みかけた時]
『……でも。
生きていて、くれて。
よかった』
[かけられた柔らかい言葉に、いつの間にか俯いていた顔を上げる。
見えたのは、ほろほろと涙をこぼしながら──でも、確かに笑っている顔で。
そこにこめられた想いは、言葉にはならないけれど。
感覚が、はっきりと、捉えていた]
……かーさん、俺。
[は、と一つ息を吐いて、ぽつり、ぽつりと言葉を紡ぐ]
ひとりになったばっかりの頃は、かーさんの事、恨んでた。
なんで置いてっちゃたんだって。
親父の事も……恨んでた。
なんで、追いだしたんだって。
[恨む、という言葉に、母の眉が僅か、下がる]
でも……それでも、ね。
今は、ちょっと違うんだ。
まだちょっと、ぐるぐるしてるとこ、あるけど、前とは違うんだ。
[それは、ユウレンという国の中で、自分の居場所を見出せたから。
ここで上書きした記憶の下を目の当たりにしたから、も少なからずあるけれど]
辛かったり、痛かったり、嫌だったりした事、いっぱいあったけどさ。
そういうのがあった、その先で、俺、大事なものたくさん見つけた。
にぃに見つけてもらって、ひとの側で生きる場所、見つけて。
護ってやんなきゃって思うやつとか、少しでも力になりたいって思う人とか、いつか追い越したいって思う人とか、そういうひとがいっぱいいて、やりたい事もいっぱい見つけた。
だから、俺、今……しあわせ、だから。
[ここで一度、言葉を切って]
だから……かーさん。
ありがと。
[短い言葉に込めた想いは多々ある。
けれど]
今、しあわせって言えるのは。
……かーさんが、俺を産んで、それから、外に導いてくれたから、だから。
[今、笑えるのは始まりを与えてもらえたからだから、何よりも伝えたいのはその事で。
伝えた言葉に、母の笑みのいろが少しだけ──変わったように、見えた]
『……ラフィ……』
大丈夫……迷わない、よ。
今、やんなきゃなんない事、この先でやりたい事、ちゃんと見えてる……わかってる。
だから……心配、しないで。
[言い切る姿に、迷いはない]
俺は、舵を取るもの。
俺が迷ったら、船のみんなも迷っちまう。
だから、ちゃんと、選んで進むよ……一番、いい流れをさ。
[ひとの中で生きる、ひとともに生きる、という宣を、今の在り方に例えて伝えると、母は穏やかな笑みを浮かべて頷いてくれた]
『……ええ。
あなたの信じるまま、思うままにいきなさい。
それが、路を拓いてくれるから』
……うん。
[こくり、頷く。
なんか視界がヤバい気がするけれど、気合で押し止める。
情けない様子は見せたくない──そんな意地が働いていた。
それでも、抱えている瑠璃の仔龍は何か察しているのか、少しだけ、案ずるような視線を向けていたのだけれど。
頷きに目を細めた母は淡い光の中にとけるように消えて行き。
その姿が消え失せた所で──色々、緩んだ]
……あれ?
[急にぼやけた視界に、上がるのは惚けた声。
瑠璃の仔龍がきゅー、と鳴く]
あちゃあ……なんかなあ、もう。
俺、ほんと、ここ来てからかっこわる……。
[泣き顔なんて、それこそ拾われた時に義兄相手に大泣きした時以降は人目に晒してないから、決まり悪くて。
早口に言い放つと、仔龍はそんな事ないよ、と言わんばかりに小さな頭を頬に擦りつけた。
そんな仔龍の気遣いが嬉しくて、ぽふぽふ、と頭を叩いてやってから]
……さて。
いつまでも、止まってらんないし。
捜し物、再開しないとな、リォウリー。
[ぐ、と目元を拭い綴る言葉はいつもと変わらぬもの。
上書きされた記憶の修正や、それによって思い出した自分が過去になした事への複雑さなど、昇華しきれていない部分はまだあるけれど。
それらはきっと、これから時間をかけて向き合っていかなきゃならないものだから、と思い定めて。
鏡に背を向け、歩き出して間もなく、周囲はまたふわりと霧に包まれる。
ただ、それは先ほどよりも淡く、見通しもだいぶ良くなっているようだった。**]
/*
うむ。
まさかの裏設定フル回収である。
この子のあれこれには触れる機会ないだろう、と思ってたんで、ちょっと嬉しい。
/*
ところで、泣き顔絡みのあれこれにまたか、とか突っ込まれそうな気がしますが。
……そこは仕方ないんだ、うん。
だって、似た者同士が共鳴したんだもん、にぃとは(
[風が止み、凪が訪れた頃。
クレステッドはゆっくりと瞳を開く]
………え?
[今まで居た場所とは異なる、夕焼け色の空。
その変化にも驚いたが、それ以上に驚いたのが目の前に広がる光景だった]
これ……議会場じゃん。
何で。
[いつもの軽さはなりを潜め、懐かしき故郷にただただ瞠る。
元は王宮だった議会場の中庭。
今と少しだけ異なる景色に少し首を傾げたが、その違和感の原因は目に届いた光景により直ぐに知れた]
あれ。
……お袋?
[中庭の木陰に居たのは見間違うはずも無い、クレステッド自身の母親。
その傍らに居る、齢数ヶ月らしき銀髪の幼子。
あれ、ともう一度呟いた後、クレステッドは驚愕の表情を浮かべた]
あのガキ俺か!?
[幼い頃の記憶は薄く、直ぐに気づけなかったのも致し方ないこと。
この空間に広がるのは自分の記憶であると言うことに気付くには、しばしの時間を要した]
うっわ、覚えてねーよこんなの…。
……ん? もう1人子供居んな。
[己の母の隣には、生まれて二月経つかと言うくらいの赤子が籠の中に収まっている。
その傍に掴まり立ちをして覗き込む幼いクレステッド。
小さな手を伸ばし、叩くような動きで赤子の額に触ろうとしていた]
『クレステッド、王子においたしちゃダメよ』
[優しく諭すように良い、幼いクレステッドを膝へと抱える母親。
王子、との単語にその光景を見ていたクレステッドの首が真横に傾いだ]
王子? 俺と同じくらいの年に生まれた……
[考えて、思い上がることはひとつだけ]
ええええええええ!!
俺小せぇ頃に王子と会ってたのかあぁあぁ!?
[ここ最近で一番の衝撃だった。
これまで接点が在るなど微塵も思っておらず、単に押し付けられた役目と思っていたことが、別の意味を持つことを知る。
絶対父親は知っていたはずだ。
クレステッドの持つ接点が何かしらの命運を引き寄せるとでも思ったのだろうか]
[そんな風に驚いている間にも場面は進み、王子を引き取りに来た者とのやり取りから、母親が乳母の役目を負っていたことを知る]
…俺、王子と乳兄弟になるはずだったのか。
[一月程は実際に乳兄弟だったのだろう。
けれど、それは直後に起きた戦禍により崩されてしまった。
以降、クレステッドはその事実を知らされぬままに過ごし、今に至る]
何で教えてくれなかったんだよ。
[色々と事情があるだろうことは推測出来ても、隠されていたことに少しだけ憤りを感じた。
思わず子供のように唇が尖ってしまう]
……乳兄弟か。
[知り得た事実にふと考え込む。
もし戦禍が無ければ、自分は王子の傍仕えとなっていたのか、と。
今となっては想像がつかない未来。
王子はどんな人物になっていただろう]
…今はどこでどうしてんだかな。
[生きているのかすら判然としない。
本当に雲を掴むようなものだ、とクレステッドは負った役目について改めて思った]
ちょっと会いたくなってきたな。
[役目のためとしてではなく、短いながらも共に過ごした乳兄弟として。
クレステッドの旅の目的がほんの少しだけ変わった]
そのためにも、今の状況どうにかしねーとなぁ。
[想いを改めて、クレステッドは過去の幼い自分に背を向ける。
これ以上は見る必要も無かったため、この空間から脱出するために歩き始めた。
程なくして周囲の景色は薄れ、霧が薄まった見通しの利く空間へと戻って行く*]
/*
皆を苦しめつつ、過去話とか色々拝めて村建ては眼福満足である、うへへへ(
しかし、ディークがカークに逢えないという、良くある話。エピに賭けるか?
まあ、彼は、いつか現実の方でカーくんに逢わせてあげたくもあるんだがね。そうなるとSSなんだよなあ。
[ジークムントが兄にかける言葉>>+108を、私は微笑みながら聞く。
兄を斬る事態にならなかったということは、兄は私に何もしなかったということ。
元より害する気がなかったのか、脅しの恐怖のために出来なかったのか、その真意は兄にしか分からないけれど。
私も、ジークムントが兄を斬ることにならなくて良かったと心から思う。
ジークムントの言葉を聞いた兄は背を向けたままであるため、どんな表情をしたかは私にも分からなかった。
ただ、何も言わず消えていく姿だけが見える]
えぇ、帰りましょう。
[ジークムントの言葉に応じ、私は彼に寄り添ったままに歩き出した。
その直後に周囲にあった青い光は消え、元居た霧の漂う空間へと戻って来る]
本当ね…何だか明るいわ。
[ジークムントが言うように周囲が少し明るく見える。
何か変化でもあったのだろうか、と周囲を見回し、首を傾いでからジークムントを見上げた]
とにかく、戻るためにやるべきことをやらなきゃ。
それにこれも……彼に返さないと。
[未だ手にしたままの短剣。
本物ではない、と言っていたけれど、これは持たせてくれた人が大切にしていたものだから。
彼の手に戻したいと、私はジークムントに願う**]
[ カナンに付き従うようにして、油断なく周囲に目を配りながら、薄霧の中を歩く。普段ならば、この位置で王子を護るのは、シロウであったり、他の護国剣士の役目だったが、今は自分だけだ ]
(本当なら...)
[ 父の後を継ぎ、護国剣士となっていたなら、恐らくこうして付き従うのが日常となっていただろう。皇家の第一王子の護りとなり、時には身代わりともなることが代々カムナ家の長男の役目でもあったから ]
[ その役目を振り捨てて、騎竜師となったことを、悔いるつもりはなかったし、護衛としてではなくとも、王子を護るために命をかける覚悟だけは今も捨ててはいない、と自負はしている。けれど、放浪の旅から戻った己を、何の屈託もなく受け入れ再会を喜んでくれたカナンに対して、ディーク自身が、未だ僅かに負い目を抱いていることもまた、事実だった ]
…狐火もあちらを目指してるように見えますから、明るい方に向かえばいいというのが正解みたいですね。
[ 数刻の間、沈んだ物思いはカナンには気付かれたか?今は思っても詮無いそれを振り払うように、先への道を目指す ]
そういえば、夢幻竜の親も、この夢の中で卵を探してるんでしょうか?
[ ふと、思いつきを口にした瞬間、頭上で、バサリと羽ばたく音が聞こえた ]
カナン様!
[ 咄嗟に夢魔の襲来かと刀に手をかけ、空を見上げると、薄くなった霧の向こう、僅かに光を帯びた大きな影が飛翔する姿が見える。
ディークにはそれは、薄い影としか見えなかったが、カナンが空を見上げたなら、琥珀色の滑らかな身体と、黄昏の空のように淡く輝く翼を持った竜の姿が、一瞬だけ垣間見えた筈だ* ]
その短剣は?
[ ファミーユの示す短剣に>>+110その由来を尋ねれば、それがこの世界での護りとなったことを教えられる]
そうかシンシャの騎竜師の...俺もシンシャの王子に助力を約束したからな、今度は二人で夢幻竜の卵を探そう。
[ きっとその先に彼等とも再会出来るだろうという予感があった。
そして、見上げるファミーユの顔を改めてじっと見つめ、まだ握ったままでいた手を持ち上げて、そっと指先に唇を寄せる ]
見つけるまで心配で死ぬかと思ったぞ。帰るまでは、もう二度と離れないでくれよ。
[ 囁くように言ってから、霧の中を歩き出した* ]
/*
結局ポイント上位3名を、夢幻竜目撃者に選定。カナン氏が最初なのはポイントトップだからだね。
これで締めを落とせれば大体お仕事終わりかなー?
/*
にしても、カナン・カークまでは分かるが、俺もなんだ?
ここの3人は一度合流したことはあるけど…。
はて、何が基準だろう。
…………あれは ──!
[瞳に映るのは滑らかな流線型。
琥珀色をした体躯の背には、黄昏色の翼が淡く輝いて見えた]
まさか。
[あれが、夢幻竜、なのか?*]
……えぇ、離れない。
貴方も、離さないでね?
[指先に触れる唇に私は頬を染める。
この10年で狼狽えることは無くなったが、彼に触れられると高鳴る鼓動は止められなかった。
囁かれる言葉に返して、彼に寄り添いながら霧の中を進む*]
[遠いとおい日々の光景に目を細めていたのは僅かな時間。
そちらに背を向け、目の前に続く道へと踏み出す。
しばらく進むと夕焼けのいろは掻き消え、再び霧が周囲を包んだ。
ただ、その霧は先ほどよりも薄く淡く、周囲も明るくなっているような、そんな心地がして]
……文字通りの、過去の夢……とでも言えばいいか。
[そんな呟きを漏らした直後。
翡翠がるぅ、と鳴いて上を見た]
どうした、フェイツウェ……っ!
[その声に上を見やれば、視界に入るのは琥珀の体躯と、黄昏思わす翼]
……竜……あれが、夢幻竜か?
[初めて目の当たりにするその色から、推測が立つのは早い]
追うぞ、半身!
[短い声に応じて身を低くした翡翠に飛び乗る。
翡翠は真白の翼を広げると、琥珀が飛んだ霧の先へと滑るように飛び始めた。*]
……あれ、何か明るい?
[茜色の空間から出て来てしばし。
比較的明るい空間から出てきたために、その変化に気付くのは少し遅れた]
何か前より遠くが見えるな…。
これなら探しものもしやすそうだ。
[変化の理由は知る由も無いが、視界が改善されたのはありがたい]
えーと……あ、居た居た。
……人探しもしたいところだが、優先すべきはやっぱ探索か。
[辺りを見回し狐火を見つけて、何を探すかで一旦考え込む。
船員達を見つけられていないことからそちらを探すのも考えたが、事態解決を優先することに決めた。
夢幻竜の卵の行方を願うと、狐火がゆらりと移動を始める]
あっちか。
[示される方角を見てから狐火の後を追った*]
/*
夢幻竜の姿が見える理由
カーク→騎竜師だし半ば融合してる(?)し、アインホルンの精霊化(?)してるから。
カナン→冥界(黄泉の国)に関わりがあるため判別しやすい
クレステッド→??????
なんてことを考えてみたり。
俺が見える理由がさっぱりでござった。
[突然吹き上げた風は強く、為す術なく身を曝し目を瞑る。
近く聞こえるはずの声>>*136>>*138が何故か遠く聞こえ、それすら認識する間に風に掻き消され]
…今度は何処だよ、ったく…
と、ありゃ…鏡、か?
[風が消え、戻った静寂に開いた瞳に映る光景はまた毛色の違うものだった。
先刻まで包まれていた霧は微かも見えず、代わりにあるのは青白い光に照らされる大きな鏡。
周囲を見回すも人影はなく、ひとまず目立つ異物を調べるかと近付き覗き込んだ鏡に映ったのは己の姿、ではなかった]
……… え …?
[鏡の中に居たのは、最期を人伝にしか聞くことの出来なかった]
団、長?
[前団長、その人だった。
ありえない、もうどれだけ時が過ぎたと思ってる、幻覚に決まってる。
脳裏に混乱と理性が駆け巡り何も言えない男を他所に、鏡の中からの声が届く]
『そんな間抜け面して何しに来やがった。
てめぇにゃまだ早い、とっとと帰れくそ坊主』
…言うに事欠いてそれかよ、おっさん。
[あぁ、間違いなく本人だと思いながら、もっと言うことあるだろうと呆れ顔を返してみせた]
『なんだ、でっかくなったなとか何か言って欲しかったのか』
そういう訳じゃーねぇ、けどさ。
[まるであの頃に帰ったみたいに、言葉が出てこない。
考えてみれば、腕っ節は当然だけど口もこの人に勝てたことなんか無かった]
『なら良いじゃねぇか。
納得したならとっとと帰れ。
泣いてくれる女の一人もいねぇ内に来る場所じゃねぇ』
…流石、むさい野郎にしか泣いてもらえなかった男は言う事が違うねぇ。
『うるせぇ馬鹿、そりゃてめぇらが知らねぇだけだ』
[嬉しいのか、苦しいのか、良く解らない感情のまま軽口を叩く。
返る言葉も変わらない、だからこそこの会話を止めたくは無かったけれど]
…あぁ、そうだな。
さしあたってジェフのガキ達とチャンバラ付き合う約束延ばしちまってるし。
シメオンにも、待ってるって約束したんだ。
とっとと帰んなきゃな。
『やっと解ったか。
なら、もう良いだろ』
[鏡の中の声がそう言った瞬間、不意に青白い光が揺らいだ。
今度は何が、と思った瞬間、]
っ!?
[突然強い閃光が目を刺し、反射に目を瞑った耳に届いた言葉]
『…ちっとはましになったみてぇだな、くそ坊主。』
[それを最後に、すぐ側にあったはずの鏡を見失った]
[青白い光も消え、残されたのは自分だけ。
今の一連の出来事が何だったのかは解らない。
でも、もう二度と会えないと思っていた人に会えた。
ただそれだけ、けれど気付いた]
少しは、安心したかったのかもな。
[自分だけじゃなく、前団長自身。
自分の死に悔いなど残しはしない人だと、そう思っていたかった。
それでも、後に遺したもの全てを置いて平気で居られる人だったか、未練は無かったか。
その未練に自分やジェフ、団員達がなってはいなかったか。
そんな疑問を切り捨てることが、きっと出来ていなかった。
だからこそ、今の自分はこんなにも]
…早く、帰んねぇとなぁ。
[護ると決めたもの達の元に、戻りたくて仕方ないのだろう。
そうして、迷い無い足取りで見えぬ路を歩き出した**]
[あわよくば誰かと合流を、と思っていたのだが、今のところ遭遇する気配は無いよう]
他の人らもさっきみたいな体験してんのかなぁ。
[そうだとしたら遭遇しないのも道理のような、漠然とした理解がクレステッドの中に落ちた。
茜色を思い出し、空を見上げる。
不思議な場所だったと思考が少し逸れた直後]
──── へ?
[視界に、ばさりと羽ばたく半透明の竜の姿が見えた。
ヤクモとも、フェイツウェとも違う色と形。
夢魔と見るには色と形が違いすぎる]
り、竜!?
おあ、ちょ、待った。
騎竜以外で居る竜って…。
えっ。
[その存在を理解する間に竜の姿は見えなくなってしまった。
初めて見た竜だが、これまでを考えるとひとつしか該当するものが居ない]
夢幻竜…っ。
ちょ、狐火! 追っかけろ!
[反射的に手がかりになると考えて、狐火に夢幻竜の後を追うように願った。
追いかけて何かあるのかは分からない。
ただ、今まで見かけなかった姿が見えたのだ。
事態が動いている、そんな気がした*]
夢魔、とは、感じが違いますね。
[ 姿をはっきり見ることが出来なかったディークは、飛んでいったのが竜とは、はっきり認識出来ず、刀に手をかけたままでいる ]
ん...?
[ その視界に、今度ははっきりと、先刻の影を追うように真白の翼を広げて飛翔する翡翠色の嵐龍の姿が飛び込んできた>>+115 ]
騎竜?え、あれって...!?
[ 騎竜師の姿は下からでは良く見えない。しかし、その竜の姿形は、確かに見覚えのあるものだった。
かつて、一度だけ、遠目に見たことのあるユウレンの翠龍王の騎竜...忘れることのできなかったその美しい姿だ ]
クレステッド殿!
[唐突に吹いた風は無遠慮に身体を打ち付けてくる。
延ばした手を掴まれた感覚と、安否を問う彼>>*148に名を呼び返すことで無事を伝えようとしたのだが]
──、クレステッド殿!?
[更に風が強まった、その瞬間自分を掴む腕の感覚が失われた>>*149。
咄嗟探そうと彷徨わせた腕ごと、ふかふかとした羽に包まれたと同時。
とさりと地に倒され、程なく風の音は掻き消えた]
…ありがとう、ヤクモ。
っ、クレステッド殿、クレステッド殿はいるか?
[身を呈して守ってくれたヤクモに礼を言って羽から抜け出。
すぐに傍にいたはずの人の名を呼ぶも、返る声もその姿すら見つけることは出来なかった。
あの不自然な風が原因だろうとは解るものの、どこに行ってしまったかまでは解る訳もなく]
…クレステッド殿のことだ、きっと大丈夫。
俺達は、俺達の出来ることをしよう。
[探しに行くにしても、闇雲に動いては足を引っ張りかねない。
何処へ行ってしまっても目的は一つだと、風に飛ばされていなかった狐火の後を付いていくことを再開した]
[ 青い狐火もまた、龍達が飛び去って行った方へと向かっているように見える ]
やっぱり、あっちか...カナン様、追いましょう!
[ 王子の諾が得られれば、今度は先に立って走り出す*]
[そうして進んでいく道のり、何時の間にか霧が薄くなっているのに気付いた。
先程の風に飛ばされたか、それとも別に理由があるのかと考えかけた矢先]
?
ヤクモ、何か聞こえ…
[ないか、と問いかけたのと、その気配を感じるのはどちらが早かったか。
姿は見えないが何か大きな気配がある、それはヤクモにも同じだった様で]
行ってみよう。
[ヤクモと顔を見合わせ、頷きあうと同時気配を感じた先へと足を進めた**]
/*
わかっちゃいたけどやっぱり平日11時までが制限時間って苦しいな…!
独り言も沢山残したかったけど言ってる暇も無かった…(´・ω・`
悪夢イベントでちっちゃい頃のいじめられ情景とか出したりもしたかったんだけどそこまで手が回らなかったっていうね…!(ダンっ
[霧の中に戻って歩き出す事しばし。
不意に、瑠璃の仔龍がきゅ! と高く鳴いた]
……リォウリー?
どした……。
[どしたの、と問うのと、頭上を何かの影が飛び過ぎるのとはほぼ同時。
その影を見た仔龍はまた、きゅー、と鳴く]
もしかして、今のが?
……ん、わかった、行こう!
[影はほんの一瞬で過ぎてしまったけれど、どちらに行ったかは覚えている。
だから、迷うことなくそちらへ向けて駆けだした。*]
/*
何よりクレステッド殿にお礼言いたかったのに言えてないのがな…!
前村でディーに素直になれたのはクレステッド殿のお陰も大きいのにお礼言えず仕舞いだったから言いたかったのに。
いや、ガートルードの性格上言ってはいるだろうけど村の中でちゃんとお礼言うロールしたかった(´;ω;`)
自分の筆の遅さを恨むぜ…
― リベルヴェリタ拠点 ―
んー、やっぱりフェル遅いねえ、ボク探しに行ってくる。
[ 遊び疲れた子供達を寝かしつけ、人魚の子はリーダーとその伴侶にそう告げると、黄昏迫る海辺へと向かった ]
ru...ruriru...
[ 柔らかな歌声に応じて、ぴしゃんと魚が岸辺に跳ねる ]
あっちの方なの?ありがと。
[ フェリクスを見かけたという魚の目撃情報に従い、歩き出す。もっとも、お魚情報局の陸地に関する正確度はとても低いのだが ]
ruru...ri...ra...
[ 楽しげに歌いながら、大好きな人を捜す人魚の子は、まるで気にしてもいなかった** ]
さっき、飛んで行ったのは、ユウレン王の騎竜だと思うんですが、まさかユウレン王までこの世界に迷い込んでおられるんでしょうか?
[ 駆けながら、ディークは抱いた疑問を口にする。すでにその王とカナンが出逢っているということは、まだ聞けずにいたから、問いではなく懸念の形だ ]
だとすると、迷い込む基準がさっぱり...
[ 言いかけて、ふと感じた、もうひとつの気配に視線を巡らせた ]
来たか...ヤクモ!こっちだ!
[ ガートルードを背に乗せて狐火と夢幻竜の影を追ってきたヤクモは>>*193騎竜師の声を聞くとばさりと羽ばたいて、宙を翔る]
ヤクモ、ルーディ!
[ 再会の喜びは、今は笑顔のみで交わし、ガートルードには、まだ言いたいこともあったかもしれないが、それは、とりあえず後でと視線で告げた ]
同じものを追ってここまで来たとしたら、もう目的地は近い筈だ、行こう。
[ 騎竜で先行することはせず、そのまま共に歩みを進める。
やがて、前方に見えてくるのは、黄昏色の光* ]
[薄い霧をくぐり抜け、明るい方へと近付いていくと、頭上から黄昏色の光が差し込む場所に出る。
そして、差し込む光の中央、丁度大人の目の高さ辺りにふわりと浮かぶ球体があった。
その球体の表面は滑らかで、磨きこまれた鏡のように周囲を漂う霧の姿を映し込んでいる]
[近付けば、己の顔や姿も、その鏡に映し出され、ゆらりと揺れる。
幾人かが近付いた時、ふいに柔らかい黄昏色の光がふわりと周囲に広がった]
[黄昏色の淡く輝く光のカーテンには、幻のような情景が、ゆっくりと映し出されては消えていく。
それは見た事もない風景であったり、懐かしい光景であったり、或いは見知った人々、自分自身の過去や未来の姿と思えるものもあった]
[巡る情景は、中空に浮かぶ球体の鏡のような表面にそのまま写し取られ、様々な色彩と光、そして闇や影もまでも、まるで絵の具を混ぜるようにその中に溶け込んでいく。
不思議なことに、情景が移し込まれ溶け込んでいくにしたがって、球体はだんだんと透き通っていき、ついには黄昏色の光を内に抱いた、無色透明のガラスのような珠になった]
[やがて、上空から、ヒューイー、という高い口笛のような音が響いたと同時、球体は宙に浮いたまま、花開くように解け開く。
透明なガラスの花のように開いた球体は、光の中に音もなく霧散し、そこに顕われ、浮かんでいるのは、身体を丸め黄昏色の羽根を畳んだ小さな琥珀色の竜。それが、空を駆けていた竜と似ていることは、幾人かには解っただろう]
『どうやら無事に孵ったな』
[どこからか、穏やかな冥狐の声が響く]
『お疲れさん。夢の世界の歪みも、もう糺されてる。いつでも戻って来れるぜ』
[その言葉を裏付けるように、周囲からは霧が晴れ、琥珀色の光のカーテンがどこまでも広がる光景に変わっている。
光の中には、美しい森や、穏やかな海、どこまでも青く輝く空や、満点の星空…そんな夢のような…夢そのものの情景が、ゆったりと流れていた**]
考えてみると、こうして二人きりで歩くのも、けっこう久しぶり、か?
[ 常に騎士として傍らには居たけれど、領主という立場のファミーユは外に出れば、常に人に囲まれていて、屋敷の中以外で二人きりになる事はそうそうなかった ]
...案外、いい機会だったかな。
[ くすり、と笑って、そう口にした時、黄昏色の光が前方に見えた** ]
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