情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
次の日の朝、語り手 が無残な姿で発見された。
夜が明け、悪夢は現実のものとなった。
人狼は確かに存在するのだ。そしてその血腥い牙で我々を狙っている…。
人々は苦悩の末、最終手段を取る事にした。
投票により、1日に1人ずつ疑わしい者を処刑する。
例え無辜の犠牲者を出すことになろうとも…。
現在の生存者は、黒魔術師 カサンドラ、Dエルフ エリオット、姫騎士 フレデリカ、風使い シュテラ、冒険者 シェットラント、殭屍 アレクシス、死霊術師 ドロシー、降魔の使徒 ヴィンセント、魔喰いの蛇 ギィ、猫目 コンスタンツェ、退魔士 リヒャルト、従者 ウェルシュ、闇を綴りしもの の13名。
◇2dイベント
[幻影が紡ぎ出される。
あなたの相方が魔界の瘴気に肌を灼かれ苦悶して死んでゆく姿だ。
頭の中に魔王の声が届く。]
「 その光景は遠からず現実となろう。
おまえがその者と共に在り続けたいと望むならば、その者の魂を半分、我に捧げると誓え。
そうすれば、我が庇護を与えてやろう。 」
風使い シュテラは、闇を綴りしもの を投票先に選びました。
◇2dイベント
[幻影が紡ぎ出される。
あなたの相方が魔界の瘴気に肌を灼かれ苦悶して死んでゆく姿だ。
頭の中に魔王の声が届く。]
「 その光景は遠からず現実となろう。
おまえがその者と共に在り続けたいと望むならば、その者の魂を半分、我に捧げると誓え。
そうすれば、我が庇護を与えてやろう。 」
◇2dイベント
[幻影が紡ぎ出される。
あなたの相方が魔界の瘴気に肌を灼かれ苦悶して死んでゆく姿だ。
頭の中に魔王の声が届く。]
「 その光景は遠からず現実となろう。
おまえがその者と共に在り続けたいと望むならば、その者の魂を半分、我に捧げると誓え。
そうすれば、我が庇護を与えてやろう。 」
◇2dイベント
[幻影が紡ぎ出される。
あなたの相方が魔界の瘴気に肌を灼かれ苦悶して死んでゆく姿だ。
頭の中に魔王の声が届く。]
「 その光景は遠からず現実となろう。
おまえがその者と共に在り続けたいと望むならば、その者の魂を半分、我に捧げると誓え。
そうすれば、我が庇護を与えてやろう。 」
◇2dイベント
[幻影が紡ぎ出される。
あなたの相方が魔界の瘴気に肌を灼かれ苦悶して死んでゆく姿だ。
頭の中に魔王の声が届く。]
「 その光景は遠からず現実となろう。
おまえがその者と共に在り続けたいと望むならば、その者の魂を半分、我に捧げると誓え。
そうすれば、我が庇護を与えてやろう。 」
◇2dイベント
[幻影が紡ぎ出される。
あなたの相方が魔界の瘴気に肌を灼かれ苦悶して死んでゆく姿だ。
頭の中に魔王の声が届く。]
「 その光景は遠からず現実となろう。
おまえがその者と共に在り続けたいと望むならば、その者の魂を半分、我に捧げると誓え。
そうすれば、我が庇護を与えてやろう。 」
◇2dイベント
[頭の中に妖艶な声が届く。]
「 おやおや、このままではおまえはいいようにされてしまうよ。
少しの間、私に身体を貸してごらん。状況を打開してあげよう。 」
◇2dイベント
[頭の中に妖艶な声が届く。]
「 おやおや、このままではおまえはいいようにされてしまうよ。
少しの間、私に身体を貸してごらん。状況を打開してあげよう。 」
冒険者 シェットラントは、闇を綴りしもの を投票先に選びました。
◇2dイベント
[頭の中に妖艶な声が届く。]
「 おやおや、このままではおまえはいいようにされてしまうよ。
少しの間、私に身体を貸してごらん。状況を打開してあげよう。 」
◇2dイベント
[頭の中に妖艶な声が届く。]
「 おやおや、このままではおまえはいいようにされてしまうよ。
少しの間、私に身体を貸してごらん。状況を打開してあげよう。 」
◇2dイベント
[頭の中に妖艶な声が届く。]
「 おやおや、このままではおまえはいいようにされてしまうよ。
少しの間、私に身体を貸してごらん。状況を打開してあげよう。 」
◇2dイベント
[頭の中に妖艶な声が届く。]
「 おやおや、このままではおまえはいいようにされてしまうよ。
少しの間、私に身体を貸してごらん。状況を打開してあげよう。 」
したかったから…?
カサンドラ、僕のことそんなふうに見てたの?
[性交は好きな人とする、そんな話を聞いていたので照れながら尋ねる。]
闇を綴りしもの は、闇を綴りしもの を投票先に選びました。
黒魔術師 カサンドラは、闇を綴りしもの を投票先に選びました。
/*
30分ほど前からちまちまと準備してたのに、いざ発言ボタンを押したら、送付先が違っても、まったく同じ文を連続して投下しようとするとエラーになるのを忘れてて焦った!
交互にスペース1発言入れてなんとか更新後5分以内に全員に送ったぞ。ぷはー
/*
あっ、フィルターかけていると、その対象から自分あての秘話も弾かれるんだ!
(GMにフィルターかけたら秘話消えたよ)
[どれほどの時間が経ったのだろうか。
少女が目を開けたのなら、少女を起こそうと寄り添って体を揺する男性が目に入るだろう。
そして彼女を取り囲む歪な空間にも気が付くはずだ。
それは、巣≠ニ形容するのが最もあてはまる空間だった。
枝や蔓で構成された、空っぽの空間。足元は枯草や羽毛が敷き詰められていて柔らかいが、壁ではいくつもの棘が剥き出しになっている。枝や蔦は頭上にまで及び、太陽の光を遮っていた。
人間の姿をとった大鷲は、先ほどまで持っていた荒々しい戦意が消して代わりに蕩けるような不思議な目をしていた。]
おはよう。フレデリカ。
[そう呼ぶことが当然だとでもいうように、名前を呼ぶ。そしてまた、それも当然なだといった態度でフレデリカを抱きしめた。]
従者 ウェルシュは、闇を綴りしもの を投票先に選びました。
ひっ……!!
[弱った少女に見えたのは幻影というには強すぎる魔力を伴ったもの。
そして聞こえてきたのは、あまりにも残酷な声。
それもまた、先程まで自分を苛んでいた声の主と一緒のもの。そして恐らくそれは、自分たちをこの世界に閉じ込めた……強い魔力の持ち主。
自分では到底勝ち目のないような]
……わ、私が、私が全て引き受けますから!
だから、だから、……それじゃ、ダメなんですか?!
私が魔族だから?!
人間ではないから?!
……………っ!!!
シェットラント様のものは渡さない!
私を全部持って行って!
[拒否すれば全てを奪われるのだろうか。
相手の条件を飲めば、助かるの、だろうか。
直ぐに出した答えは拒否に近く、だがそれでも全てを奪われるよりはと迷いが胸中を占める。
それでも。答えは「ノー」だ。
蒼白になりながら虚空に必死に訴えたが、果たしてーー]
そっかぁ…えへへ…
[それを好意と受け取って素直に笑む。]
カサンドラの胸、柔らかくて気持ちいい…
[などと言いながらなおも顔を埋める。]
ひっ……!!
[少女は青年を見てはいなかった。
小さく悲鳴があがり怯えたように相手に縋り付く。
だが、直ぐに虚空を睨むと叫んだのだった]
……わ、私が、私が全て引き受けますから!
だから、だから、……それじゃ、ダメなんですか?!
私が魔族だから?!
人間ではないから?!
……………っ!!!
シェットラント様のものは渡さない!
私を全部持って行って!
[虚空に必死に訴える姿は、相手にはどのようにうつっただろう。
それでも少女は必死で。
それが、相手の求める答えではなかったとしても、必死に。
虚空に、その彼方の相手に訴えていたのだった]
「 よき執着ぶり。
さらに悶え楽しむがいい。
絶望に泣く姿を晒すのもまた一興。 」
[魔王の声が遠ざかってゆく。
今のところ、直接、手出しをするつもりはないようだ。]
ふふっ、そう?
[胸に顔を埋める彼を優しく撫でなる。そのうち、眠りについてしまっていただろうか*]
うん…
[この結界に閉じ込められてからいろいろあって疲れた。
彼女に撫でられつつ、眠りの淵に落ちていった。*]
[起きなさいと命じる言葉に、絡みつくのをやめて傍らにとぐろを巻く。
ただ、それは命令に従ったわけではなかった。]
ここは、オレの領域だ。
[濃い魔素に干渉して拓いた空間を、そんな風に表現する。]
今ならオレはオマエを無理にも国に連れ帰れる。
連れ帰って、番いになりたい。
けれど、今のままのオマエは、嫌だ。
[紡ぐ言葉は、どこまでも直接的だ。]
オマエの言う理屈はよくわからない。
愛し求めることの、なにがいけない?
おまえが神のものだろうとなんだろうと、オレはオマエを求める。
だいいち、愛しいと先に言ったのはオマエだ。
共に来るかと誘ったのも。
[それは蛇の記憶の中にある言葉で、あるいは願望が作り出したものかもしれない。
だが、蛇はその記憶をたよりに、ここまで来たのだ。]
オマエはそれを忘れているのか?
なぜ思い出さない。
なんであの時のことなどなかったような顔をする?
[別の天使だ、という可能性は、頭の中になかった。
ぬくもりが、匂いが、同じ相手だと教える。]
オレとオマエの繋がりを壊して、
オレをそそのかそうとしたヤツがいる。
[自分の耳に届いた声のことを明かし、首を横に振る。]
オレはあんな声に従うわけじゃない。
あんな風に言われるずっとずっと前から、オマエが欲しいんだ。
[手のひらを天使の胸に乗せ、繰り返し想いを告げた。]
数時間後
いやぁあ!!
[とある悪夢に魘され、思わず叫び声をあげる。ジトリと嫌な感覚の汗に嫌悪を抱きつつ、知っている術だと思いながらも強烈なソレに思わず叫び声をあげる。]
/*
昨日あたりえんじゅと話していた時に、
「ナーガ族は幼いころは全て雄として育ち、性的成熟の頃にパートナーを決め、生涯を掛けて戦って負けた方が雌に変化する」という設定が生えたので、そういうことになった。(まがお)
Dエルフ エリオットは、闇を綴りしもの を投票先に選びました。
わぁっ!!
[隣で叫び声をあげるカサンドラに驚いて、こっちまで飛び起きる。]
ど、ど、どうしたの?
[彼女に尋ねる。]
[意識の水面を揺らす何者かの声。
優しさに満ち溢れているようで、その実、隠しきれない悪意が感じ取れた。
起きたくない、でも起きなければ―
理性と感情の狭間で揺れ動き―]
…、?
[誰かに揺さぶられ、徐々に意識が覚醒する。
身体に走る痛みは、嵐が直撃した際、全身に裂傷と電流を喰らったせいだろう。
そこまでは把握できたのだが、瞳に映る景色は渓谷の空でも、湿地帯の空でもなかった。]
…ウェル、しゅ、
[人の形を取った従者の瞳には、先程までの殺気も敵意も感じられない。
元に戻ってくれたのだろうか、安堵の息を吐いて―――――固まった。]
[怖い]
[ただ、とても怖い]
[やはり私の奥底まで、見破られているのだろうか]
[少女の震えは止まらず、それでも虚空を睨み続けていた]
……ウェルシュ、あ、貴方本当に、ウェルシュ、なのですか…?
[違う。
彼は、私を姫様と呼ぶ。
どんなときでも、いついかなる時も。
熱い抱擁を受けながらも、底知れぬ恐怖に駆られ逃げようとした…だが、傷ついた体に力は入らず、身じろぐだけになってしまう。]
それに、ここは一体…!
[危険だ、今すぐ逃げないと、キケンだ。
脳内で警報が鳴り響き、手に汗が浮かぶ。*]
姫騎士 フレデリカは、闇を綴りしもの を投票先に選びました。
すごく、すごく、嫌な夢を見たの…。
[いつもの彼には見せない恐怖に怯えた声色で、涙を零し小さく震えている]
よしよし、大丈夫…
[先ほどのお返しに頭を撫でてやる。なんだかお兄さんになった気分だ。いや、年齢は多分こちらの方が上なのだが。]
死霊術師 ドロシーは、闇を綴りしもの を投票先に選びました。
いなく…ならないで…。
[嗚咽混じりに彼に大人しく撫でられながら紡ぎ出す。あの時と同一人物だと思えぬほどに弱々しく、怯えに震えながら]
僕はいなくならないよ?
だいたい、カサンドラが腕輪嵌めるから逃げることもできないじゃないか…
[そう言って、ぎゅっと抱きつく。
あの行為のあとだからなのか、なんとなく彼女の魔法の性質である「影」を宿した腕輪が愛の証であるかのような錯覚を覚えた。]
そう、だよね…。この結界の主人と思わしき声で、見たくもない幻影を見せられて…。つい…いなくなっちゃうんじゃないかって、思って…。
[ぎゅっと抱きしめられれば、それに縋るように腕を背に回す。]
わっ…ちゃんといるから、大丈夫…
[背に腕を回されれば、そう返して彼女の顔の方を見る。]
貴方が、いなくなることがすごく怖いの…。けど、声はこういう風にも言ってたの。
「 その光景は遠からず現実となろう。
おまえがその者と共に在り続けたいと望むならば、その者の魂を半分、我に捧げると誓え。
そうすれば、我が庇護を与えてやろう。 」
って…、どうしよう。
[彼に顔を見られれば、涙は更に溢れ出してきて…]
[おまえは惑わされている、あるいは嘘つきだ、と言い捨てるにはギィの眼差しは真摯に過ぎて、天使は狼狽える自分を持て余した。
番いだの愛しいだのと言った記憶はないけれど、どこか心がざわめく。
突き詰めようとすれば、眉間がキリリと痛んだ。
唆す”声”について打ち明けられ、見下ろす視線に頷き返す。]
誘惑を受けたのか──よく耐えたな。
[それも一途な愛ゆえと思うと、心苦しいものがあるのだけれど。]
それほどまでに慕われていたとは光栄だ。
けれど、そういう想いは同胞に向けねばならない。
[口をつくのは模範解答。
神へと固定された信仰と魔物の健気な思慕とでは選択にすらならなかった。
ただ、理を解くのみだ。]
おまえならばできぬことはあるまい、 ラールナーガ族のギルシュナターカ。
僕と一緒に居たければ、魂を半分寄越せってこと?
[少し意味を理解するのに時間がかかる。
そう、尋ねて思案する。]
うん…。私は、エリオットと一緒にいたい…。
[コクリと首を縦に振りながら答える。そして、彼はどうするのたろう?と考えたりする]
エリオットは、どうしたい?
[彼がソレを拒むなら、止めはしない。けれど、一緒にいたいという想いの方が強くて…]
僕は…
[数時間ほど前のふわふわした感覚を想起する。]
いたい…かな…カサンドラが乱暴しなければだけど…
[そう返してしまった。
なんだか照れくさくて、寝返りを打って顔を背けてしまう。]
―回想―
[ “光を齎す者”
そんな願いを込めて揺り籠で瞼を閉じて眠っていたのは───……]
「 “女の子” だった。 」
[ 刺繍の細かい物が好きだった。
甘くて柔らかいクリームの乗ったショートケーキも、つぶらな目が愛らしいテディベアも。
御伽噺に現れるようなワンピースも。
本当は、欲しくて堪らなかった。]
エリオットが私の注意を聞いてくれればあの時みたいなことにはならないから大丈夫よ。
[けれど、彼の答えをきいて安心した。照れながら寝返りを打つとは、可愛らしいと思いながら涙を拭う]
となると、やることは1つになりそうね。
[魂の半分を渡すとなると、儀式か何かをするのだろうか?と考える。
となると、やることは1つとなるわけで…]
………コンスタンツェは、花が似合うね。
[秘密の花園。
昼下がりの休憩にとっておきの場所で、小さな丘に寝転びながら、一輪を弄った。
風に吹きかけられた花弁からは微かな香りが鼻腔を擽り、そっと親指を乗せたけれど、そこにあるのは瘡蓋と豆だらけの汚い手のひら。
酷く不似合いで、
それでも、構わなかった。]
あのね。昔に言ってくれたこと、覚えてる?
[腕を、落ち着いた色合いの髪へと伸ばす。
彼女にさえ、触れられたのなら、]
………そばに、いてね。
[それだけで良かった。
生まれた時からそばにいるお友達。
男ではなくて、女として、それも虚弱な身を持って生き永らえていた友達が、傍らにいたのなら。
君の王子様になることを夢見られるならば、それで、それだけで、きっと──────]
[その夜、太腿から垂れる赤い一滴が
母が見せた血の気の失せた顔が、
光を齎す者になれなかった、ひとりぼっちのぼくが、]
こわいよ、───………コンスタンツェ。
[ 僕に、なった。 ]*
──────? ッ!
[目を凝らして辺りを見渡した。
だから、反応は痛覚を伴って遅れてやってくる。
腕を掴まれている。
非難するよう視線を向ければ、能面のような顔。]
…お前が何を考えているのか、さっぱりだ。
邪魔をするなら、いくらお前でも捨て置くぞ、コンスタンツェ。
[ 異様だ。
そう思えて自然、足は後ろに下がる。
だが、腕だけはどうにも出来そうにない。
焦りに増すのは焦燥感。]
うん、注意きく…
[大人しくしろということだろうか。
そして、彼女の呟きのような言葉に]
やること?1つ?
[そう尋ねた。]
…これが、出来なきゃ、……何の為に家を出たのか、…ッ。
[ 何の為に、押入れ部屋に宝物を詰め込んだのか。 ]
邪魔を、するな。**
退魔士 リヒャルトは、闇を綴りしもの を投票先に選びました。
そう、そう言ってくれて嬉しいわ。
[尋ねられれば、ポンポンと優しく頭を撫でながら答える]
えぇ、そのための儀式とか必要だと思うから…。1つかな?と思ったの。
もう…頭撫ですぎ…
[儀式…?魂の半分を捧げる儀式を知っているとは流石黒魔術師だ、なんて思いながら]
儀式?どんな儀式なの?
[と、尋ねる。]
うーん、どんなだったっけな…。
[いかんせん、どういう術だったかをすっかりド忘れしてしまった。
歳とは厄介なモノだと思いながら自身のことを記憶した黙示録を召喚する。
そして、それを最初のやつから見直していく]
[彼女が厚みのある書物を召喚するのを見て]
カサンドラ、結構色々やってるんだね…
魂は大分おばあちゃ…
[と、いいかけて止める。また何されるかわからない。]
ん?よーく聞こえなかったな。
[いい笑顔で彼にいう。それを気にしないように黙示録を懐かしむように眺める。
もちろん、儀式を思い出すためでもあるが…]
な、なにもイッテナイヨ…
[書物を読む彼女を見る。なんとなく、放置されているような気持になって]
カサンドラー
[彼女の背に抱きついてみる。]
/*
おはようございます。
質問確認しました。
イベントとしてはYES/NOの返事だけで事足りますが、儀式もやりたかったらどうぞどうぞ。
降魔の使徒 ヴィンセントは、闇を綴りしもの を投票先に選びました。
[いいように。この、腕のなかで脳裏に響く声に怯え小さく頭を抱えている少女が?あり得なかった。
突然頭に響いてきたとろりと甘く滴るような声よりも、目の前の子供のように怯える少女を信じたい。
甘言のようでいて、真意は別のところにあるような…そんな気持ち悪さに知らず顔を顰めていた。]
ふ……ざ、けるな…っ!!
僕はそんな言葉にはのらない!穢らわしい魔のものになど、体を明け渡すつもりはない!
[ぎり、奥歯がなる。そして、虚空へと顔をあげ大きく叫んでいた。否、と。]
「 強情な心よ。 いつまで続くか楽しみだ。 」
[本性を現した邪悪な霊が力づくであなたの身体を奪おうと仕掛けてくる。
抵抗し続けるならば、やがて悪霊は諦めて去るだろう。
もし抵抗虚しく乗っ取られてしまったなら、悪霊はあなたの身体を操って、放埒に振る舞う。
あなたが力を振り絞って追い出すか、あなたの身体で遊ぶのに飽きてしまうまで。
(このルートなら憑依ロールをどうぞ)]
[天使の言葉は焦がれ求める蛇を止められはしなかった。
自制を求め誇りを思い出させるような呼びかけに背筋を伸ばしたが、それに倍する情熱を持って天使の上に体を傾ける。]
かつて、神の従者がナーガの若者を婿に取った。
逆ができないという理屈はない。
[蛇が口にする神は天使が奉じる唯一神とは相容れないものであったが、蛇にとっては大差などなかった。
数多いる神々の一柱。そんな認識にすぎない。]
オレはオマエをものにしてみせる。
[宣言し、天使が纏う衣に手を掛ける。
尾を天使の足に絡めて押さえこみ、邪魔な衣服を引き剥ぎにかかった。]
/*
>>*5
マハーバーラタに出てくる、インドラ神の御者マータリが娘のグナケーシーのために婿を探して、ナーガの若者スムカを無事に婿に迎えたという話。
「娘のため」部分を省いて言ったのはナカノヒト的わざと。
[契約のリングが壊れた今、祈文を唱えてもギィを怯ませることはできない。
乾いた鱗の感触が制圧の意図をもってのしかかる。]
やめなさい。
[躾けるようないつもの声で言いつつ、ギィの指が服を剥ぐのを強いて止めなかったのは、見ればわかると考えたゆえ。
光から生まれる天使に、他者とつがう器官は存在しない。
堕天した者は魔形化して乱れ交わるのだろうが、天使はそのことに羨望を抱くこともなく。]
わたしには無理なのだ。
赤い炎の雫よ、 虚しい想いは遠ざけよ。
おまえのそのひたむきさだけ、心に留めておこう。
[麻痺にわななく腕を差し上げてギィのこめかみに指を沿わせ、背の翼を広げて艶やかな闇の室の中に、もうひとつの小さな囲いを築く。]
──幸いなれ。
[相手に多幸感を抱かせる”祝福の光”を用いた。
死の間際にある重傷者ですら陶然とさせる精神操作の技。]
シュテラ、落ち着け、シュテラ…!
[声をかけても、戸惑う少女は弱々しく暴れ続ける。それと同じく、風の嵐もまた、止むことを知らなかった。周囲で鳴り続けるゴウゴウとあう風の音に声もかき消されそうなほどだ。
不意に怯える少女に訝しげな表情を浮かべるものの、守るように抱く力を強める。
だが、自らにも聞こえてきた声に、男もまた虚空に向かって叫んでいた。]
ふ……ざ、けるな…っ!!
僕はそんな言葉にはのらない!穢らわしい魔のものになど、体を明け渡すつもりはない!
…………っ?!
[叫んだ言葉は、少女にはどう届いていたか。だが、視線は明らかに少女以外に向けられていた。
答え終えると共に再び聞こえてきた声にびくり、体を揺らす。
瞳は揺れ、片手で顔を覆い、俯いた。体を奪おうと間断なく襲いかかる得たいの知れないものに全力で抗う。]
や、め………っ!ぐ…っ!
シュ、テラ………っ、にげ…………!
[もし、負けてしまえば。一体どうなるのか予想もつかなかった。必死で抵抗しながら、せめて少女は逃がそうと声を絞りだし促していた。]
殭屍 アレクシスは、闇を綴りしもの を投票先に選びました。
[ぽつり、ぽツり。
こノ世に生を受けテ二十八年、死シて一年と、蘇っテからは数ヶ月。
そノ間に一度も、誰にも。吐露する事ノ無かっタ胸の内と。そしテ一度も、誰にも。覚えることノ無かっタ気持ちとを語るのは、腕ノ中の小さナ幼娘へ。
顔は伏せタままダっタから、拗ねタようナ表情を向けられテいる事ナど解らずに――いいや、本当は気付いテいタけれど、知らナい振りを。
ダって、気付いテシまっタら。僕はきっと、この手を離す事が出来ナくなってシまうから。
ダから、続いタ言葉ダっテ。そんナ、まるデ期待させるようナ言葉だって――聞こえない振りをするシか、ナい。
大凡、"従者"に向けるには相応シくない、その言葉を聞きナがら、胸には確かに鈍い痛みを覚えつつ。
やめテくれ、――やめテ、くれよ。僕ノ懺悔を聞いタダロう?其れなのにどうシて、そんナ期待を持タせるような言葉を吐くんだ。恨みがまシく、一緒に居れない事を責めるんだ。
オマエは、僕に。……怒っテ、いいノに。]
[噫、そうダ。その昏く澱んダ瞳こそ、今ノ僕には相応シい。
あの、海を丸ごと閉じ込めタような、澄み渡る藍玉の瞳が恋シくて恋シくテ仕方がナいけれど。デもやっぱり、そノ酷く歪ナ猩
色も、オマエには良く、似合っテる。
――其れなのに。そんナにも昏く燻んダ猩ナのに……やっぱり、溢れる涙は澄んデいるんダな。]
………、僕ノ女神は、いい子ダナ。
[霞む視界の中、離シタ手の先デ遠く揺れる髪を見送りながら。ごろりと寝返りを打ち、薄汚れタ天井をぼんやりと見詰める。
覚えるノは、安堵と後悔。もう二度と、かの愛らしい顔を見る事は叶わないのダと、二度とこノ腕の中にそノ身を抱く事は叶わないのダという悔恨と、――この手に、掛けずに済んダノだと言う安堵と。
足音は、もう聞こえない。
她ノ残滓とシて残るのは、仄かナ百合の香りダけ。
身体は起き上がり、女神を追い、そシテその身を引き裂こうとするように無理ナ力が入っテはいるけれど。
ダけれど、噫。まダ、まダだ――せめテ、她が遠く遠く離れタ地まデ辿り着くまデ。
――シかし。]
[見えタノは、"悪夢"。
穢れタ声と共に届いタのは、紛れも無い悪夢ダっタ。
金の髪が灼ける。飛び散る火花は時に紅く、時に昏く。瘴気に満ちタ焔に灼かれ、そノ肌は見る陰も無い程に爛れ行く始末。
魔界の業火は、例え骨デあロうとも容赦無く灼いテ行き。肌が剥がれ、骨が焦げ、爛れタ脳髄が落ちタドレスは無残にも焔の中へと消えて行き。
辺りには肉の灼ける不快な臭い。悲鳴を紡ぐ筈の唇はもう、そノ歯が全テ抜け落ちてシまっている。
――そんナ、悪夢。]
[そうシテその悪夢と共に聞こえタ声に、床に転がっタまま息を呑む。
まるデ此方を嘲笑うかのように、まるデ観劇席から喜劇を鑑賞シているかのように。
地獄の絶望ノ中デ藻掻き苦シむ罪人に対シ、蜘蛛の糸を垂らすように掛けられタ声には、シかし。
言いようの無い怒りが、込み上げてくる。]
魂……?
[求められタのは、あノ女神の魂。穢れ無く美シい――本来ならば、自分が刈り取る予定だっタあの、魂。
ふつり、ふつり。湧き上がる怒りは、既に体内ノ暑さを超える程。
ダって、そうダろう?如何シてあの女神の魂を、他の奴にみすみすと渡さナければならナい!]
――……は、ハ。何処ノ誰かは知らナいが、答えナんテ分かりきっテる。
答えは――否ダ。
[忌々シそうに吐き棄てれば、何も見えぬ虚空を眺め。
何処かから優雅に、この喜劇を眺めテいるのだロうその声ノ主に向けて、大きく舌を打っタ。]
[ダけれど、頭の中から消えぬのは、先程見えタ悪夢の光景。その光景が、そう遠くナい未来ノ事だっテ?
――噫、忌々シい。
她は全テ、僕のもノダ。僕ダけノ女神ダ。
髪も、肌も。声も笑顔も、あの藍玉ノ瞳もそこに滲む猩ダっテ、全テ、そう全てが!!
……そうダ。そんナ奴に渡す位なら。
やはりその魂とやらは――僕のこノ手デ、刈り取っテおくべきナのデはナいか?]
ク、……ふ、はハ……、
[ゆらりと立ち上がっタ身体からは、何時シか熱は消えテいる。其れと同時に、その眼差シからは理性ノ色も。
昏く澱んダ瞳のまま、進み行くのは扉ノ方。
開けタ先の広く薄暗い廊下には、響くのは不気味ナ風ノ音ばかり。
女神の涙も、足音も。届かぬそれは、それは遠い遠い夢の中に。
"ずっト一緒に"。
幸せを込めタその約束は、この胸に小さな痛みを残シタまま。]
― 館・廊下 ―
[高らかに靴音を響かせナがら、誰も居ナい廊下を進み行く。目指す先はタだ一つ、愛らシく可憐な"女神"ノ元へ。
她の小さナ靴音も、恨みがまシい言葉さえも。何もかもが残らナいこの廊下には唯一残っテいるものは――她ノ、その甘い甘い香りダけ。
僕にとっテは幸運ナ事に女神にとっテは不幸ナ事に。この屍人ノ身体は鼻ダけは頗る良いものだから。
ダから例えその姿が見えずとも。その姿を感じる事は、僕にとっテは容易ナ事。
――廊下に並ぶ、幾つ目かノ木の扉。廊下の奥に位置する一つの扉ノ奥から香るのは……一際強い、百合の香り。]
……其処に居タのか。
(如何シテそんナ所に居るんダ)
[薄い笑みと共に呟けば、くつりと一つ喉を鳴らシ。大きく息を吸い込んデ、声を張り上げテ再び靴を鳴らす。]
何処に居るんダ、"ドロシー"!
(もっと遠くに行けよ、"ドリィ")
出テ来いよ、こノ部屋の何処かに居るのカ!?
(出テくるナよ、早くその部屋から遠くに行けヨ)
[声に滲む愉悦を隠そうともせずに、ゆっくりとシタ足取りで廊下を進み。きっと部屋の中デ耳をそばダてテいる她ノ為に、足音は決シて消す事は無く。
ひとつ、ふタつ。扉を過ぎて更に奥へと進んダのナら、あるひとつの扉の前デ足を止め。
愛おシそうにそノ扉を手のひらデ撫で、無骨ナ扉に向けテ恍惚と接吻を贈っタのナら。
ゆっくり、ゆっくり。不必要な程にゆっくりと、そノ扉を開いタ。]
[声に滲む愉悦を隠そうともせずに、ゆっくりとシタ足取りで廊下を進み。きっと部屋の中デ耳をそばダてテいる她ノ為に、足音は決シて消す事は無く。
ひとつ、ふタつ。扉を過ぎて更に奥へと進んダのナら、あるひとつの扉の前デ足を止め。
愛おシそうにそノ扉を手のひらデ撫で、無骨ナ扉に向けテ恍惚と接吻を贈っタのナら。
ゆっくり、ゆっくり。不必要な程にゆっくりと、そノ扉を開いタ。]
――……"ドロシー"。此処に居るんダロ?
(噫、オマエが此処に居ナければいいのに)
[部屋の中は、どうやら寝室か何かのようデ。豪華ナ調度品ノ並べられタその部屋の中央に位置するノは、大きな煌びやかナベッドがひとつ。
柔らかな絨毯を踏みしめナがら、足取りの速度は落とさずに、真っ直ぐにそのベッドの元へ――花ノ香りの一際強い、その場所へと。]
[一見シて、そのベッドには她が隠れテ居るとは思えナいけれど。
ダけれど、生憎と――こノ鼻は、嘘を吐きはシないから。
ギシリ。ベッドへと到着シタのなら、その上に腰掛けテスプリングを軋ませる。
そノまま後ロに片手を着いて、まタひとつ軋む音を立テながら。
足を組んデ、長い黒髪を指先で弄り。ベッドのシーツを見下ロす瞳には、明らかナ愉悦ノ色を。]
出て来いヨ、"ドロシー"。
"一緒に帰ロう"。
(嘘だヨ、もう還れナい)
[静かナ部屋に、ぽつりと声を響かせて。まるデ何事も無かっタかのようナ――先程の懺悔も無かっタかのように、肩を竦めてみせナがら。
そうシて、組んダ足をゆっくりと解き。再びベッドを軋ませテ腰を持ち上げたノナら、背を曲げテベッドノ下を覗き込んダ。]
[穢らわしい魔のモノ。
その言葉にギクと身を強張らせたものの、相手の抱き寄せてくれる腕の力と、そしてその言葉が己と同じ虚空に向けられている事に気付けば哀しげに眉を顰める。
何か彼にも聞こえているのかーー?]
シェットラント様……シェットラント様!
[自分は魔の者だ、確かに相手からすれば穢れてもいる。
それでも、そうだ。相手を護りたいという気持ちも。共にありたいという気持ちも。どちらも本物で。
ーーそう、あんな首輪が無くても、自分はとうにーー]
シェットラント様……!
[逃げろ。そう言われても、首を横に振る。
相手の腕の中なのだろうか、そうでなかったとしたら常の通り下から見上げただろう。
いつの間にか風は収まり、相手を瘴気から護る風のみが取り巻いている。
血塗れで、ボロボロの衣服で。
それでも、相手に腕を伸ばすとそっと抱き締めた]
「 よき執着ぶり。
さらに悶え楽しむがいい。
絶望に泣く姿を晒すのもまた一興。 」
[魔王の声が遠ざかってゆく。
今のところ、直接、手出しをするつもりはないようだ。]
ーー気をしっかり!
私をここに置いていく気は無いのでしょう?
二人でここから出て、二人で考えるんでしょう?
…シェットラント様…。
[また涙が溢れる。これは、自分の選択がもたらした事なのか。
だとしたら、相手のこの苦しみようは自分のせいなのかもしれない。
自分だって、キリキリとまだ頭の痛みは続いていた。だが、それよりも。
護りたい。
そんな相手を、涙を零しながら確りと抱き締めていた]
ふふっ、なんだか可愛らしいわねぇ。
[隣に座る彼に笑顔で言う。どうやら、魂の半分を魔王に渡すという儀式はないらしく、黙示録には何も記してなかった。]
「あらぁ、もしかしたら、返事だけでいいのかもしれないパターンねぇ」
[突如聞こえてきた声に驚く。]
か、加代!?一体いつから戻ってきたの!?
「小娘が黙示録を開いた辺りよ。」
[ケラケラと笑いながらふざけ気味に答える]
儀式、なかったの?
[カサンドラに尋ねる。
寝転んで、ベッドに腰掛ける彼女の太ももに頭を置く。]
儀式なしに魂の半分を捧げるのか…
ところで、魂を半分捧げたらどうなるんだろう?
[ふと、疑問に思った。
魔力などの力が弱まるのか、寿命が縮むのか、気になるところだ。]
猫目 コンスタンツェは、闇を綴りしもの を投票先に選びました。
[制する声はあれど、止める手はなかった。
天使を包む布を全て取り払えば、眩い裸身が露わになる。
滑らかで影ひとつない肌に賛嘆の息を落とし、両手を滑らせて造形の美を確かめる。
想いに突き動かされるままに眩い肌をまさぐり味わっていたが、ほどなくして異変に気付いた。
多種族の裸などあまり見たこともないが、この体にはあるべきものが欠けているように思える。
足の間に伸ばした指先にも、つるりとした感触しかない。]
……?
[無理なのだという言葉の意味が理解できなくて、あるいはしたくなくて、小首を傾げる。]
……オマエたちは、まぐわうことをしないのか?
それとも───
[まだ幼体なのかと続けかけた顔の横に、天使の指が触れる。
闇の中、仄かな光を放つ青い檻が蛇を包んだ。]
[途方に暮れた心と、それでもあきらめられない想いの狭間で固まる蛇に光が染み込む。
それは心の奥に触れ、温かなものを湧きださせた。
今ここにあることが幸せなのだと、これ以上ない幸福の中にいるのだと、光は囁く。
そのぬくもりに抗う意思は、ほどなく溶けた。
ままならない現実からそっと視線を外し、与えられた喜びの中に身を浸す。
闇の上におとなしくとぐろを巻き、微笑みを浮かべて天使を見つめた。]
[ギィの指が肌をなぞる。
これまでに誰もしたことのないやり方で。
けれどどこか、懐かしい。
探していたものがないと訝しむ声も祝福の光に溶けて、蛇はそっととぐろを巻く。]
……、
[これでいいのだ。
二人の間で罪に問われるようなことは何も起きなかった──今も、これまでも。
天使は上体を起こしてギィと目線の高さを合わせ、衣服をただす。]
この闇を解きなさい。
[まだ身体の動きは鈍かったけれど、怠惰を嫌う天使は指示する。
外へ向かい、神具を探さねば。
ギィが命に従い闇の室を外とつなげたか、あるいは多幸感に闇を操る術が散漫になっていたせいか──じわりと闇の壁から押し入る気配があった。
実体のない禍々しい力。
それは天使に忍び寄り囁く。]
──厭わしきものよ、 退け。 二度とわたしに近づくな。
[険しい顔で拒む声はギィに向けられたものではなかったのだけれど、ひどく突き放して聞こえたことだろう。]
[頭に直接語りかけるような声に、ドロシーはびくりと身体を震わせました。
けれど妖艶なその声が、自らの従者のものと似ても似つかないと気づけば、安堵の息を]
――……ドリィを、だれだと おもっているのかしら。
[ちいさくつぶやく声は、ひどく震えていました。
ですが、口調だけは どこまでも傲慢に、優美に。
そうつとめようとしたのですけれど、さて 成功したかどうか]
すがたをかくして、こえをかけてくるような
そんな よわむしのちからをかりるほど……
ドリィは よわくはありません。
[――それでも。
最後に落とした言葉だけは、力強く告げることができたでしょう]
あなたなんて、およびじゃないわ。
「 強情な心よ。 いつまで続くか楽しみだ。 」
[本性を現した邪悪な霊が力づくであなたの身体を奪おうと仕掛けてくる。
抵抗し続けるならば、やがて悪霊は諦めて去るだろう。
もし抵抗虚しく乗っ取られてしまったなら、悪霊はあなたの身体を操って、放埒に振る舞う。
あなたが力を振り絞って追い出すか、あなたの身体で遊ぶのに飽きてしまうまで。]
[聞こえてきた声と靴音に、扉に向けた瞳をおおきくゆらがせます。
震える手で人形を抱きしめ、そっとその背を撫ぜれば……、
そこにあるジッパーを、緊張した手つきで下ろしていきました。
わたの海へと手をさし入れ、取りだしたのは 木製の"ナイフ"。
桃の木から作りだしたとされるそれは、
用心のためにと持ってはいましたが……まさか ほんとうに使うことになってしまうなんて。
こぼれる涙は止められないまま、それでも嗚咽をかみ殺し。
ナイフを持つ手は、ひどく震えています]
だいじょう、ぶ。……だいじょうぶ。
ドリィは、ちゃんとできます……。
[ああ、彼がドロシーを呼んでいます。
いつもだったら、かけていってその体に抱きついてさしあげますのに。
どうしてドロシーは、ほこりっぽい床に這いつくばって、震えていなければならないのかしら。
――彼を斃すことを 考えなければならないのかしら]
[ゆっくりと、まるでなぶるように
段々と近づいてくる相手に、あさい息をくり返し。
そうしてこの部屋の扉の前で足音が止んだのなら、ヒュゥとか細く吐息をこぼしました。
ベッドの下、開く扉とそこからのぞく彼の足を見れば、
そっとナイフをそでにかくし、人形にお顔を押しつけて涙をぬぐいます。
こぼれる雫も、もれる嗚咽もなにもかも。
今は。……今だけは、かくしきって見せましょう。
だってドロシーは、彼の主なんですから。
ぎしりとベッドの軋む音がしても、震えはしませんでした。
たのしげな声にだって、心がくじけたりはしません。
視線のさき、組まれた足が解かれるのを……彼の顔が此方をのぞきこんでくるのを、ドロシーはただ じっと見つめていました]
……みつかっちゃい、ました。
[なにごともなかったかのように語りかけてくる彼に ほほえみかけるのは、成功したでしょうか。
泣きだしたいほどの絶望を、かくしきることはできたでしょうか]
「 強情な心よ。 いつまで続くか楽しみだ。 」
[本性を現した邪悪な霊が力づくであなたの身体を奪おうと仕掛けてくる。
抵抗し続けるならば、やがて悪霊は諦めて去るだろう。
もし抵抗虚しく乗っ取られてしまったなら、悪霊はあなたの身体を操って、放埒に振る舞う。
あなたが力を振り絞って追い出すか、あなたの身体で遊ぶのに飽きてしまうまで。
(このルートなら憑依ロールをどうぞ)]
[向ける瞳には、昏い紅はもう見てとれないでしょう。
けれどもう、すみきった蒼をうつしだすこともできません。
彼にそんな目を向けることはもう できないんです。
そっとちいさな手を差しだせば、彼はその手を取ってくれたでしょうか。
どちらにしろ、取っていただけるまでは、そこから動かないつもりで。
手が取られたのなら、そっと ベッドの下から抜けだしました]
……ありがとう、"アレクシス"。
[ベッドから這いだしたのなら、ドレスについたほこりをはらって彼に笑いかけます。
呼びなれない、彼に与えたたったひとつの名前を口にしながら。
痛む心は、そっと笑顔の仮面にかくしてしましましょう。
――中身のへった人形には気づかれないように、ナイフをしのばせた方の腕でぎゅっとそれを抱きしめて。
はたから見れば、それはきっと恐怖に震える幼子にしか見えないはずです]
ドリィはやっぱり
あなたがいないとだめみたいです。
だって、ほら。あしがもう、こんなふうになってしまって。
[すこしはしっただけですのにね、なんて。
ドレスのすそを持ち上げながら、困ったふうに言ってみせます。
さらした足からは血がにじみ、銀の義足を赤くよごしていました。
そうして彼を見上げたのなら、片手を上げてねだるような視線を向けました]
……だっこ してください。
[いつもと変わらず、あまえたふうに言ったら、望みはかなえていただけたでしょうか。
かなえられたとしても、まだ。
しのばせたナイフを彼につき立てることは、できなかったでしょうけれど]
[しかし、思ってしまった事がある。
わたしは、彼を守り共に旅ができたとして。
彼に愛する人ができた時。
彼に家族ができた時。
彼が、ーー護りたいと思うだろう幸せを。
同じように護りたいと思えるだろうか]
[自信がない]
[それでも、今は生き延びて欲しい]
[魂なんて、渡さない]
[命よりも大事なもの、それが魂だから]
[でも]
[わたしは魔族だから]
[いつか貴方の魂を欲してしまうかもしれない]
[自信がない]
[でも、それでも]
[見ず知らずの誰かになんて渡せない、一欠片でも]
[だって、穏やかでいて欲しいから]
[生きていても、死後の世界も]
[でも出来れば私だって生きて2人で]
[2人でーー?]
[魔族の私が、何を望めるというの?]
[嗚呼、一度だけでも私のモノになってくれたら]
[愛してくれたら]
[そんな、渇望]
[その渇望が満たされたとしたら]
[この狂気は収まるのだろうか]
[それとも]
ーーもっと加速する?
えぇ、ないみたいなのよ。
[黙示録を元に戻し、彼に答える。]
うーん、どうなるんだろう?私もやったことがないからわからなくて…。
[彼の疑問にこちらも考え込む。魔力が減るとかはこちらがカバーできるからまだいいとして、寿命となると…
また、大切な人を失うのかと思うと、胸の奥が苦しくなった]
[邪霊の支配せんとする力に、必死で抵抗していた。それは、少女の自らを呼ぶ声が届かないほどに。荒い息を吐きながら、何とか少女へと向けた忠告はあっさりと拒否されてしまった。
眉根を寄せながら、しかし共にここから出るのだろうと言われてしまってはそれ以上逃げるように言い募ることは出来なかった。]
だが………このままここにいるわけにもいかない、だろう……
[邪霊は諦めたのか。支配しようと暴れる力は徐々に弱まり、話す余裕が出てきた。
渾身の力で抵抗したせいか、わずかに汗が滲む。ため息と共に髪をかきあげ、少女にされるままに抱き締められていた。]
シュテラ…、もう大丈夫だ。
[いつのまにか荒れ狂う風も収まり、相手にかけてもらった風の魔法のみが残っていた。少女もまた誘惑を退けたのか。
緩慢なしぐさで相手をみやる。]
[もう大丈夫。そんな言葉を聞いてもなお、相手を抱きしめる腕の力は抜ける事がない。
『エアリー・クリーン』と小さく唱えれば、せめて、2人についた血を綺麗にさせた。服に染み込んだものはどうにもならないが、自分のせいでついた血だ。血の匂いはまた狂気を齎すかもしれないと。
自身もまたそうだったからだろう、血の色と匂いをできるだけ払っては少しだけ腕を緩め顔を上げた。相手を、まだ涙の気配の残る瞳で見上げる]
…本当に大丈夫ですか?
わたしは、…まだ頭が痛いです。でも、私は。
…シェットラント様。
…少ししたら、空を飛んで移動しましょう?ここは、危険過ぎます。
それまで、瘴気を吸いすぎないようにしてくださいね?
地面より空の方が瘴気は薄い筈ですから。
…ここ、を、抜け出して…。
もしそれが叶ったら、一つだけ、お願いを聞いてください。
[相手の汗を拭おうと手を伸ばしながら、少しだけ笑みを浮かべる事ができた。
少女の中にはまだ狂気は残る。
それでも何とか、今は気持ちを落ち着ける事ができた。先ほど自分を傷つけた事で大きな魔力を使ったのと、回復されたとはいえ失血はかなりの量で回復しきっていなかったため、逆に暴走の不安が消えたからかもしれない。
ただ、相手は気づいていないかもしれない。
エアリーシールドは、もう少女にはかけられていない事に]
[穏やかで幸せな夢の狭間に漂ったまま、ぬくもりの主に言われるままに外への道を開く。
どことも知れぬ魔境の風が闇に吹き込んだ。
冷気に触れて意識が半ば覚醒する。
なにをされたのかと窺う視線は、険しい表情にぶつかった。]
……!
[形の良い唇から、拒絶の言葉が放たれる。
その言葉を受ける相手は、自分しかいなかった。
蛇にはそれ以外、見えなかったのだ。]
そっかぁ
[捧げ方くらい教えておけよ、と声の主に不親切さを感じながら呟く。
彼女の太ももを枕にしたまま、]
ねぇ、これからどうする?
しばらく館にいる?
[と、尋ねる。]
[小さな蛇が身をくねらせて出てゆく。
その姿に変わる前、ギィの表情はひどく悲しげに見えた。
自分の言葉が誤解されたと察し、天使は手を伸ばす。]
違う!
おまえは、 わたしの──
[言い終わらぬうちに言葉は呻きに呑まれ、天使の身体が不随意に跳ねた。
その背の空間が歪に揺らめいている。
のしかかるよう、捩じ込むよう。
無言の鬩ぎあいは果てなく続くかに思われたが、
やがて。]
− 白骨温泉 −
[ギィを追い、もうもうたる湯煙の中から現われた者は衣の前をしどけなく緩め、婀娜な足取りでギィの名を呼び歩くのだった。]
ギィ、 ギィ。
そこにいるのだろう?
一緒に湯浴みをしよう。
うーん、どうしましょうかね…。それか、5(6x1)にでも行く?
[尋ねられれば、彼にそう返す。交わる時独特の脱力感はもう何処かへとなくなっていた。]
いや、わざわざ危ないところに行かなくてもいいんじゃないかな。
[彼女の提言にそう返す。
せっかくゆっくりしていられるのだ、わざわざ慌ただしいところに行くことはない。こんな強大な結界がそう長く続くわけもない。結界もそのうち消えるだろう。
もともと穏やかに暮らしていたエルフ族の考え方だった。]
確かにそうね。オークはそれなりに大人しくなったでしょうが、あの瘴気に辺りにいく理由もないものね。
[彼の提案に賛成をして何処に行こうかと思案する。]
うーん、ちょっとここを探索して見ましょうか。
[少し伸びをしてから彼に言う。結界がそのうち消えていけばいいのだがと少し不安に思いつつ、太ももの辺りに頭を乗っける彼に言う]
― 白骨温泉 ―
[湯煙に覆われた空のどこかに小さな穴が開いた。
白く霞む景色に一点赤が混ざり、真っ直ぐに落ちていく。
ぽしゃり、と小さな水音が上がった。
湯気の立つ水面を泳ぎ渡って岸に上がった小さな蛇は、そのまま岩の隙間に潜り込んで丸くなる。
傷ついた獣がそうするように、安全な場所を求めて身を隠し、小さく小さくなって気配を消した。]
[そのまま動こうとせず、息をひそめたまま時を過ごす。
混乱と怒りと失意とが蛇の心を満たしていた。
なにもしたくない。
ずっとこのままでいいとさえ思った。
そうしてどれほどの時が過ぎたものか。
脆く砕けそうな蛇の心に、闇が忍び入る。]
[頭を持ち上げた蛇の目に金の炎が灯った。
シュゥゥと苛立った吐息の音を立てる。
燻る怒りに別の方向性が与えられ、燃え上がっていた。]
(うるさい、黙れ。
誰がやるか。
アイツは、オレのもの、…だ …)
[叩き返す意思の最後が弱く震えたのは、先ほどの拒絶が耳に蘇ったがため。
それでも強いて己を奮い立たせる。]
(アイツは、太陽なんだ。
こんなところで死なないし、死なせやしない。)
[意思と共に呼気を噴き出して、岩の隙間から這い出す。
戻ろう。戻ってあの天使をここから連れ出そう。
心に決めて外に出た時、湯気の向こうから呼ぶ声を聞いた。]
[声を頼りに向かえば、ほどなくその者の姿が現れる。
半人へと変じて湯煙越しに躊躇い含む声を掛けた。]
オマエ…、オレを探しに来たのか?
[拒絶された(と思い込んでいる)相手だ。
様子を窺うようにして近づき、どこか普段と違う相手の姿に動きを止める。]
どう、した?
[衣を着崩した姿は、どこか淫蕩だ。
天使のこんな姿は見たことがない。
尾の先が小さく震えて、切れ切れに音を立てた。]
ー回想ー
[ 風が吹き付ける丘から花の香り。
雲を運ぶ担い手が通り過ぎるついでに頬を撫でて行く。
"彼"に近付こうと引き摺る身体から、若い草花が弾けた。]
覚えてるよ。だってルカとの約束だもん。
[髪を触れようと此方に伸びる手に自ら擦り寄る。
かさついた掌に眉尻を下げた。
それと同時に口元は笑みを讃えていた。]
この手でルカが守ってくれるんでしょ。私の、そばで。
[手のひらに自分の物を重ねれば、少し大きくなった事を自覚する。
膝の上に置いた拳を握り締める。
顔に出ていないよう祈るしかない。
どんどん過ぎ行く時間を自覚する度に過る最後に胸を灼かれるのだ。]
…………置いて行くなんてひどい…
[ 頭に直接響くような耳障りの悪い声が…の口から這い出る。
それは、元の声と子供のような甲高い声を重ねたような声で。]
リヒャルトにはコンスタンツェが邪魔なの?リヒャルトのそばにいちゃいけない存在なの?
[口元は一辺の線を引いたまま、まくし立てるような口ぶり。
溜め込んだ何かが堰を切ったように溢れ出す。
指の先が痛いと思っていたらいつの間にか腕を掴む手に力がこもっていて、思わず手を離す。]
はやく終わらせて帰る……どこに帰ろう。また次のお仕事に行くんでしょ?
どこに行っても、リヒャルトは、変わらないまま。お屋敷を出てから…
[ 口元を手で覆った。自分で自分を律するように。
眉が皺を寄せたのは、一瞬。]
[ ぱん。手を叩くおと。
それはそれは少女らしい仕草で。]
お仕事なんてやめて、コンスタンツェとあそびましょ。
[開けた手の奥からまろび出る二重の声。
口はゆるりと弧を描いた。
わくわくとする指先が差すのは、森を抜けた先にいつの間にか現れた屋敷>>1:1。]
あそこのお屋敷まで競争。
ね、いい?昔みたいに。コンスタンツェが鬼ね。
[小首すらも傾げて、笑い掛ける。
そうして返事を待たずしてしゃがみ込む。
両手のひらで覆った顔の中で、いーち、にーぃ、とくぐもった声を鳴らしながら。]
[ギィの本性は犬ではなく蛇だから、尾の先を振るのは喜びではなく警戒だろう。
けれども、その声に何がしかの期待があったように思えた。
天使が謝罪し仲直りを申し出ればギィは素直に受け取るだろうか?
否、そこまで愚鈍とは思えない。恋する相手に関してならば、なおのこと。
腰を斜めに突き出す蠱惑的な立ち姿でニッコリと微笑む。
髪を掻きあげる仕草は艶かしく、そして、その双眸は紫水晶の色へと変じていた。]
初めまして、だね。 王子。
[流し目で挨拶をするその外見はギィのよく知る天使のものである。
だが、言葉を発しているのは別の存在だと隠しもしなかった。]
そうとも、おまえを探して礼を言わねばと思って追ってきたのだよ。
おまえがこの天使の身体に魔毒を注いだのだろう?
そして、おまえを傷つけたことで天使は呵責を感じていた。
それがなければさしもの私も憑依するのは無理だったよ。
[指先で感触を味わうように、自らの身体を撫でる。
そうしながら、目線でギィを誘っていた。]
すぐに毒を吸い出せばよかったのにねえ。
おまえのものだから、吐き捨てたくなかったのかも。
/*もっとゴリゴリ進めていいんだよと何回言われているか
程よい進行#とは
自分がやること確定してるならそれ推し進めてもいいのかなぁ…どうしても不安が…
(でもリヒャルトは可愛い)(明日もハレルヤ)
さて、お返しにおまえたちにいいことを教えてやろう。
聞いていたよ。
穴がないから気持ちイイことができないって?
馬鹿だね、この口があるじゃないか。
[形よい唇を開いて舌でゆっくりと濡らす。]
ここは濡れ事をするのにお誂え向きの場所だ。
ギィ、おまえの逸物を出してごらん。
手本を示してあげる。
蛇の細い舌でされるより、ずっと素敵なはずだよ。
[妖艶に笑い、肩から服を滑り落した。]
……やっぱり、じゅう。
[待てなくなってしまった。
相手が逃げてもその場にいても、しゃがんだ脚をバネにして殴りかかろうと飛び込んだ。]
うん、館に食糧庫でもあったらいいんだけど…
[彼女を見上げて言う。ふっくらした胸も目に入る。
なんだかそれを触ってみたくなって、そっとつつくように触ってみた。]
…柔らかい。
そうね。お腹も空いたし、食べ物をちょっといただけるとありがたいわね。
[胸に触れられた感触に少し困ったようにくすくすと微笑む]
こらこら、そろそろ行くんだから…。
[彼を宥めてから、出発しようとベッドから立ち上がる]
女の人の胸の感触、久しぶりだったから…
[ベッドから立ち上がろうとする彼女の動きを察知して、あわてて頭を退ける。]
よいしょ、と…
[自分も身を起こして、彼女の傍に立つ。
ちょうど頭一つ分くらい大きなカサンドラ。自分の目の位置は胸の辺り。今まで特に意識してなかったのに、なんだかドキッとしてしまう。]
(カサンドラがあんなことするせいで…)
[彼女の方を見ないように、部屋の窓に視線を移した。
相変わらず、不気味な瘴気が外には色濃く漂う。]
[天使の姿をした何者かは、視線と仕草で蛇を誘う。
困惑し曖昧に警戒の音を立てていたが、相手の言葉に怒りの声を上げた。]
オマエ、なにものだ?
アイツになにをした。
[体を低くして身構える蛇の前で、天使の姿をしたなにものかは誘いの言葉をさらに紡ぐ。]
[あの会話をなにものかに聞かれていたと知って、いくらかうろたえた。
衣を脱ぎ捨てる蠱惑的な仕草に、視線が吸い寄せられる。
別の者だ。
そうは思えども、姿も、匂いも、感じる温度も同じだ。
口ですればいいと語る唇が、艶めかしく濡れていた。]
そうだよ。ウェルシュ。
忘れちゃうなんて酷いなぁ。
今までずぅっと一緒に居たのに。
ここは、お家。急いで作ったから少し出来が悪いけど、前の家よりもずっといい所だよね。
[抱きしめる手を離して、うんうんと一人で勝手に頷きながら話し出す。
姿こそ人に戻ったけれど、明らかに様子がおかしい。だけども、そのことに本人は気づかない。]
狭いって思う?
これから子供も増えるもんね。
ねぇ、子供の数どうしようか?
こっちは1〜2匹でいいと思ってるんだけどさ。おまえがもっと欲しいんなら、頑張るよ。
[力が入らず動けないのをいいことに、フレデリカの身体に触れ始める。腹の辺りに手が触れると、慈しむように撫でた。]
あら、そうだったのね。そろそろ探索する?
[部屋の窓から濃い瘴気を見ている彼に尋ねながら部屋のドアの鍵を開けようとしている]
[覗いタ寝台ノ下、闇と埃に塗れタ空間ノ中デ。その中デも一際煌めク藍玉を見つけタノなら、闇へと向けタ双眸を優シげナ物へと変えテいク。
そノ瞳には、もう昏い猩ガ滲む事は無ク。
シかし何処までも透き通る瞳ノ色ガ、何時もとは少シ変わっテ見えタノは、何故ダロう。
她のそノ笑顔ガ、何時もヨり違っテ見えタのは――何故、ダロう。
まるデ、カクれんぼの途中ノような。鬼に見つカっタ時ノヨうナ、無邪気な声を上げテ見せテ。
そノ頬には、もう既に涙は流れてなんカいナい。……もシカすると、そノ跡クらいは。見つけられタカも知れないけれど。
差シ出されタ小さナ手は、勿論取っテみせヨうカ。何時まデもそんな薄汚い寝台ノ下なんカに、女神を置いテおク訳にはいカナいから――そうダロう?
だけれど、她ノ身体を引き上げタ時に聞こえタ名に。滅多に呼ばれる事ノ無い、その名に。
胸の中枢ガ、じクりと、痛みを訴える。]
……どういタしまシテ。お安い御用ダヨ"ドロシー"。
[噫、其ノ名を呼ばれタのは、此れデ何度目ノ事ダロう。
記憶にあるのは、唯の一度。僕ガ女神によって再びこの世に舞い戻っテきタ其ノ日に、僕に名前をクれタ時。そノ一度ダけ。
愛称デはなク、名を呼ばれタ。唯其れダけの事なのに、如何シてこうも胸ガ痛むノダロう。
――もシカしタら、她も。
僕と同じク胸を痛めているかも知れない、ナんテ。そんナ考えには、終ぞ至る事は無ク。
袖に隠されタ木刀には、気付カないまま。何時もヨりも強ク兎の人形を抱ク腕ガ何故ダカ腹タだしクて、その人形を奪い取っテやロうと手を伸ばシタ……ノ、ダけれど。]
……ダカら、走るナと言っタノに。
そうダヨ、オマエには僕ガ居ないと……駄目ナんダ。
[捲られタ服の下、薄闇の中に見えタノは白い肌に映える赤。滲んダそノ色はじクじくと広ガり、銀と白とを薄ク汚シテいる。
其れを見るなり、さも痛々シげに眉を寄せテ見せて。困っタように、哀シむヨうに、そシテ女神ノ言葉に"悦ぶ"ように。
肺に貯めタ息を、ゆっクりと吐き出シた。
伸ばシタ手は、滲む赤をそっと撫デテ。触れタ指先へと付着シタ血ノ色は、何処までも猩ク――まるデ、她ノ瞳の中カら、怒りと哀シみの色を切り取っテ来タカのヨう。
そうシて、向けられタのは幼子ノ手。今迄幾度と無ク伸ばされテ、その度に必ず抱き上げテ来タ小さな手。
僕を見る視線は、強請るように。言葉はまるデ、甘えるヨうに。
そう、何時もと何も変わらナいヨうナ。]
いいヨ、勿論。
もう、勝手に"降りタら"駄目ダカらナ。
[だカら、僕ガ向ける眼差シも言葉も、何時もとは変わらないものを。小さな手を取り軽ク握り込んダノなら、她の腰に手を回シて軽々と抱き上げテ見せる。
そうすれば、女神は果タシテ如何しタダロう。何時もノように、愉シげに微笑んデはクれタだロうカ――其れとも。
何方にせヨ、未ダ。裾に忍ばせられタ木刀を、突き立てられる事は無カっタだロうカら。
小さな身体を抱き上げタまま、すぐ隣の寝台の上へと腰掛け。一言断りを入れタ後に、スカートに隠れタ傷口を露出させる。]
噫、痛いダロう、……"可哀相"に。
もう"走れない"ヨうに、"これ"は取っテシまおうナ。
[そう言って、她ノ身体を固定シタまま義足はと手を伸ばせば、她は抵抗シタだロうカ。
シなカっタのならばそのまま、シタとしテも、そノ身を抑え込んでデも義足を外そうとシたダロう――だって。まタ"逃げられた"ら、タまったもノじゃあナいカら]
そうしテ、寝台へと小さな小さナ身体を横タえさせテ。脚を奪われタ女神ノ姿は、まるで羽根を奪われタ鳥のようデ、何とも愛らシいじゃあないカ。]
………、ナぁ、"ドロシー"。
オマエは、"僕ダけノ"……女神なんダヨな。
[横タえた女神ノ身体に覆い被さるようにシテ。ふっクらとしタ頬へと手のひらを押シ当テれば、背を屈めテ自らノ頬を她の頬へと擦り寄せる。
問い掛けるのは、あの日の言葉。
悪魔ダと言っタ僕に対シテ、女神は確カに、僕だけの女神になってクれると。
そう、言ったカら。]
……ダっタら。
他の奴に、欠片デも取られるクらいなら。
[普段ならば。そう普段ならば、あんな声ガ聞こえテ来タとこロで、こんナ暴挙には出なカっタだロうけれど。
其れこそ巫山戯タ事を抜カすなと、この身を賭して她を守り抜こうとシタロうに。
ナのに、今は。
あの悪夢に"負け"テシまっている事すらも、気付カないまま――もシカすれば、此れこそガあの声の目的ダったのカもしれないけれど。]
[見下ロシた先の藍玉へと、昏ク澱んだ瞳を向けテ。情けなク眉を下げて、まるで懇願するヨうな声音デ言葉を紡ぐ。]
全部、全部僕にクれヨ。
――……"本当"に、僕だけのもノにナってクれヨ。
[そうシテ。
色ノ混じらぬ、シカし澄み渡りもシないそノ藍玉をじっと、じっと見据えタノなら。
切に響ク言葉と共に、もう一度口付けを――身を切るような、懇願を込めテ。]
うん…
[尋ねられたので、返事をして彼女の方を向く。
部屋の鍵を開ける彼女の背を見る。]
…そ、そう、ですよね。
ごめんなさい…。
[様子が、おかしい。
かつて誤って酒を飲ませてしまったときに似ていたかもしれないが、呼気からアルコール臭は感じ取れない。]
家…。
[草木で編まれたドーム状の住居を見渡す。
…前の家とは、自分たちが住んでいた領地の館のことだろうか。
確かにガタついていてところどころ雨漏りしている有様だったが…。]
子供?何を…
[困惑と混乱は未だ解けない…どころか、まずます混迷を極める。]
何を…言って…、
[向けていた笑顔が引き攣る。
喉がからからに乾く。
じゃれ合いで触る以外の接触を断っていた掌が少女のしなやかな肢体を撫でる。
男の掌に収まる大きさの慎ましやかな二つの膨らみの下、”今は”何も収まっていない下腹部―]
何を…頑張るんです、か。
[優しさも愛しさも、湧かない。
生理的な嫌悪感だけがこみあげ、肌を粟立たせる。]
…私に、何をする、つもり、で…
[問う唇から一切の血の気が引き、蒼褪めていた。
今の状況が、彼の言葉が、何を意味しているか。
知らぬほど…初心ではなかった。*]
[ドアを開ければ、そこにはゴーストがかなりいるように感じた。]
あらぁ、割といるのね。
[まぁ、加代が喜んで戯れるからいいんだけど…。などと思いますながら、3(3x1)[1.ダンスホール 2.研究所 3.食糧庫]に行ってみようと思った]
とりあえず、行ってみましょうか。
[憑依した身体がもたらすギィの反応にほくそ笑みながら、ギィの人肌と鱗の境目へたおやかに手を伸ばす。]
己の情欲よりも大事なことか? 麗しきかな。
私は肉体を失って久しい。 肉の快楽が恋しくて堪らない。
それが満たされれば去るとも。
[狡猾に、いつとの明言は避けて答える。]
おまえはこの天使と番いになりたいのではなかったのかい?
おまえが要らないというなら、他の魔物と寝てしまうよ。
[立ち去る素振りを見せたものの、その背の翼は造りもののようにピクとも動かない。
憑依しきれていないのだ。]
でも残念だ。
天使はおまえに、行くなと叫んでいたよ。
ホントはおまえが欲しいのだ。
おまえが最初の相手になることが、この天使にとっては一番だろうに。
[まさに一番の早道となるはずだ──裏切りと、堕天と。]
[カサンドラに続いて部屋を出る。ゴーストの気配が多数。
ゴースト…容れ物を失ったむき出しの魂。通常は死と共に天に還るはずの魂が、強い感情の鎖や呪文などで現界に縛られたもの。この魂たちは何に縛られているのか。]
ゴーストか、嫌だなぁ…
[とりあえず、と言う彼女の後に続く。
なるべく彼女の後ろ姿だけ見て、ゴーストやらなんやらを見ないように。]
ふふっ、大丈夫よ。
[>>8の彼に優しくいうと、私と同じぐらいの大きさに変幻した加代がいた。
その深紅の瞳は今にも暴れだしたいと言わんばかりに輝いている]
「ねぇ、ここって極楽なの?アタシ、こんなにアソビたいと思ったのは久しぶりよ。」
どちらかというと、酒池肉林じゃないかしら…。いってきていいわよ。
[私から許可が出れば、一目散にゴーストたちに飛びかかる。それを横目に食糧庫と思わしき扉を見つける]
あら?お目当ての食糧庫かしら?
[扉を開いてみるとどうやらビンゴのようで、中には様々な食糧があった]
[カサンドラが扉を開けて、部屋に入っていく。]
みたいだね。
[後に続いて入っていくと、干し肉などの保存食が棚に所狭しと並んでいる。]
結構いろいろあるね…
[肌と鱗の境の敏感な場所に触れられて、びくりと後ろに上体をずらす。
天使を操るものの魅惑的だったが、素直に頷けずにもいた。]
待て、駄目だ!
[立ち去る素振りの相手に尾を伸ばし絡めて引き止めようとする。]
アイツが、オレに、行くなって?
[最後に聞いたのは忌避し拒絶する言葉だ。
信じられないと思い、信じたいとも思う。
天使に求められているのなら、嬉しい。]
─── オレも、アイツが欲しい。
[天使が欲しいのだ。この魔ではなく。]
[耳元へ吹きかけられた息に、背筋を震わせる。
これがあの天使そのものだったら、どれほど良いことか。
見た目も、匂いも、まるで変わらない相手へと両腕を伸ばす。]
……来い。
… 抱きたい。
[ぽつり、と言葉が落ちた。]
そりゃあねぇ…。
言わせないでよ恥ずかしいなぁ。
フレデリカ、大丈夫?寒い?
[鳥肌の立ったフレデリカの腕を、温めようと撫でていく。少女の内心の嫌悪や恐怖には気がつかないのか、はたまた知らぬふりを決め込んでいるのか。]
…これから温かくなることしようね。
[腕を掴んだまま、服のボタンに触れる。浮かぶ笑顔は悪意からでは無く、ただ純粋な喜びから湧き上がった。**]
稚い獣よ、 存分に猛っておくれ。
[甘やかに口角を上げると開かれた両手の間へと身体を滑らせ、その首に腕を絡めた。]
湯の中で、 しよう。
運んでくれるね?
確かにそうね。あとは…リンゴなんかもあるのね。
[棚を見ていくと、様々な種類な果物なんかもあった。]
こんなところにあって、大丈夫なのかしら?
[その中の1つの果物を手に取り、それを見る。けれど、作り物のようには見えない。]
なんだか、不思議ねぇ…。魔力でも使って管理しているのかしら?
[続けて入ってくる彼>>10にふと尋ねてみた]
[ギィの指が翼を掠めた。
それを逃さずに念いを込める。]
ギィ
[感じている。聞こえている。
けれど、身体を奪われた天使は、その名を呼ぶことしかできない。]
[腕の間に収まった相手の身体を横抱きに抱き上げ、滑らかに身体をくねらせて湯の中に入る。
とろみのある透明な湯の中に相手を下ろし、尾の先からそっと絡みつき始めた。]
欲しい。オマエが欲しい。
[零す言葉は切なる響きを帯びる。
相手を掴んだ手を離さぬまま、胸を合わせるように身体を擦り付けた。]
うーん、確かにわからないのよねぇ…。
[>>12の彼にいいながら手の中にあるそれを一口齧ってみる。ふむ、味は悪くない]
うん、美味しいわ。
[特に問題はないという表情で彼にいう]
[抱き上げられた身体は滑らかに、心地よい性急さをもって湯に運ばれる。
そのあしらいのひとつをとっても、蛇が天使に抱く思慕が知れるというもの。
それを横から啜り上げる悦び。]
ああ、 いい。
[掠れた笑いを逞しい首筋に伝えながら、人の半身を飾る宝石をもどかしげに突ついた。]
[ほどなくトロリと熱い湯に降ろされ、肌に鱗の感触が這い上ってくるのを感じて嬌声をあげる。
押し拉がれる圧と確かな質量が穿たれる期待をそそった。]
おまえはナーガだろう?
ナーガの陰器を見るのは初めてだ。
よく眺めさせておくれ。
[敏感な反応を示した腰の辺りを掌で摩りながらねだる。]
うーん、こんなことに魔力を使うとは…。しかも、あの結界のことも含めてみても、膨大な魔力を持ったやつなのね。
[>>14の彼にいいながら、1つの果実を食べきる。]
うん、美味しかったわ。ごちそうさまっと…。他には何があるのかしら?
[呑気なことを言いながら、辺りを見回す。
本当に、結界のことも含めてこんなに大量の食料を魔力で保っていることに驚きを隠せない]
[まるで痛々しそうなくせに、返される言葉ににじむ愉悦の色に、ドロシーは眉を下げました。
そでにナイフをかくしていますから、足へと触れる手を避けることもできず。
触れられひりりと痛む足には、ほんのすこし息をのみます。
痛みにたえ、彼に向かって手をのばしてみれば、その手はちゃあんと取ってもらえたごようす]
――……ええ。
もう、おりたりしません。
[抱きあげられた腕のなかは、ドロシーの"特等席"。
いつものくせで、思わず彼にすりよってみせながら。
その行為がどれほど今の状況にそぐわないことかと気づけば、ついつい苦笑してしまいました。
ほんとうは、拒絶しなければいけない腕。
それなのに どうしてこんなに、やすらいでしまうのでしょう。
ついさっき、あんなことを言われたばかりですのに。
けれど、彼がベッドへと腰かけスカートへと手をかけたのなら、さっと表情を変えまして]
…… あ、
[振りはらおうとのびた手は、いともたやすく抑えこまれてしまいました。
か弱いドロシーが、彼にあらがえるわけもないのです。
ぱちん、と。外される"足"に、おおきな瞳がゆれました。
そこにうつるのは、確かに恐れの色。
だってこれで……もう、逃げられなく なってしまったのですから。
ベッドへと体をしずめながら、自分にかぶさる彼を見つめ。
……けれど]
――……ッ、
[ふと、脳裏に奇妙な声がひびいたのなら、ざわりと体が震えます。
"なにか"が、ドロシーのなかへと入りこんでくる感覚。
目にも見えない"それ"は、つかんで引きずりだすこともかなわず。
落ちてくる彼の言葉をもうろうとする意識で聞きながら、ただ あさく息をはき出しました。
頬によせられる彼の肌に、どうして、あんどしてしまうのか。
今にもうばわれてしまいそうな思考を此方へつなぐのは……皮肉にも、彼のひどくつめたい ぬくもりで]
[わずかに荒くなる息をおし殺し、いつだかかわした"約束"を口にする彼へと、うすく開いた瞳を向けます。
はじめて彼と会った日。
ほんの戯れにした約束を、彼はおぼえていてくれたというのでしょうか。
そうとしれば、ほんのわずか、口角が上がってしまうというものです。
此方を見すえる瞳を、しっかりと見かえして。
近づく彼の唇を、やはり ドロシーは拒絶することはできませんでした。
……いいえ。できない、ではなく、しませんでした。
彼の体が近づいたのなら、その背に腕をまわし
そでからするりと取りだした"ナイフ"を、その首筋へと突きたてるために]
…………あーちゃ ん、
[震える手でナイフを逆手に持ち、彼の首筋のあたりにそれを持っていき
そのまま ひと思いにナイフを突きたてようと]
[――そう、突きたてようとした のですけれど]
ぜん、ぶ
ぜんぶあげたら、いっしょに いてくれます か?
[ナイフをベッドの脇へとほうり、のばした腕はそのまま彼の背をそっと撫でて。
泣き笑いみたいな表情をうかべたのなら、こまったふうに眉を下げます。
だって、ドロシーには彼を壊すことなんて、できないんです。
彼はたいせつなたいせつな、ドロシーの、たったひとつの"玩具"ですから。
彼がこの"望み"をかなえてくれることなどないと、わかっています。
だから、否定されたって、つらくはありません。
のばした手を振りはらわれたって、痛くなんかないんです]
……でも
でも、ドリィはめがみなんかじゃ ありません。
ドリィはただの、おんなのこです。
[林檎を齧りつつ]
そうだね、でもおかげでここに籠城すればしばらく平穏に暮らせるよ
[なんて言いながら、半分ほど林檎を食べる。]
―……うぇる、
[せめて。
せめて否定してほしかった。
はっきり言われるよりも辛い、現実を目の当たりにして暗闇に意識を埋めそうになる。
常ならば歓迎し、心さえ寄せる筈の慰めが、今は恐怖心しか煽らない。]
…・……い、イヤ…
[息の仕方を忘れてしまった。
どうやって息をしたらいいかわからない。
目の前にいるのは誰だ、此処は何処だ、
どうして、
どうして、私は。]
…っいやああーーー!!
こないで、やめて!!
[決死の思いで叫び、掴まれていない方の腕でボタンを掴む腕を払い、彼の傍から離れようともがくが、その成果は出ただろうか。**]
[体をうばおうとしてくる"存在"に、必死にあらがいながら。
こぼれる涙もかくさずに、それでも笑ってみせましょう。
――だって、従者の望みを叶えるのは、主の役目でしょう?、なんて。
そんなたてまえは、ひどくこっけいだったでしょうけれど]
――……さいごまで いっしょにいて、くださいね。
[そのくらいのお願いは、きっと。かなえてもらえますよね]
ふふっ、確かにそうね。
[>>16の彼の言葉に笑顔で答える。このまま籠城するのも、悪くない。
昔のことに目を逸らしてしまえば、逸らせれば、いいのに…。なんて思う
それはふとした表情に表れていたのだろうか?などと思いながらどうしようかと迷う]
だとしても、ここのことはよく分からないんだし、もうちょっと探索してみる?
そうだね、他にはどんな部屋があるかな?
[林檎を食べきって彼女に尋ねる。]
それと、拠点?はさっきの部屋にする?
[拠点にする部屋があれば、安心感も増すかなどと考えて]
[ 聞き間違いかと目を見張らせた。
相手の唇から零れる幼い子どものような言い分>>4
それだけなら気でも触れたのかと放っておくばかりではあったが、重なる声に違和感を得た。
誰の声だ。
分かり切った問いかけだ。
だが、自分は、この声を“知らない”と思っている。
腕に加わる圧力は増すばかり。
この場に留らせんと拘束する指は透き通った白い肌。
眉が寄る。
痺れの走った腕が自由になれば、そのまま、上げようとして、手拍子>>5]
ふざけてるのか…?
子どもじゃないんだ。
[指し示される方角には確かに館が聳え立っているのが少し霞んで見えたけれど、外遊びに喩える相手に双眸を眇めた。]
っ。 まだ、駄目だ。
[熱い湯に浸かり、腰を摩られて血が巡り始めるのがわかる。
それを堪えて、はぐらかすように相手の背中側へするりと身体を滑らせた。
翼の付け根に顔を埋めてちろりと舐める。]
もっと、欲しい。
[這い登る尾は相手の足を割り、複雑に絡みつきながら胴へと伸びていく。
もっと触れ合う感触が欲しいというように長い身体はうねりのたうち、湯の雫をあたりに散らした。]
こんなの、駄目だ。
オマエがいい。
[思考はとりとめなく、しかし、ただひとつを想って注がれる。]
オマエが欲しいんだ、ヴィン。
─── アンヘル・ヴィンセント、オマエが。
[切々と呼びかけて、その体を強く抱きしめた。]
そうね。拠点はあの部屋にしましょうか。
[>>18の彼に賛成する。]
うーん、どんな部屋があるのかしらね…。
[1(2x1)[1.研究所 2.ダンスホール]の方にでも向かってみようかなどと思いながら]
[干し肉を手に取って、後で食べようと懐に入れて]
さあ、どんな部屋があるのかな…
[彼女と一緒に食糧庫を出て行きたい方向に付いて行く。]
/*
んんんああぁああああああああああううあああ;;;;;;;;;;ドリィちゃん;;;;;;;;;;ねえ;;;;;ナイフ捨てちゃうのねえ;;;;;;;;;;しかもねえそのお願いねえちょっとまってこころがいたいしぬ
[焦らすかのように逃げた声はどこか切羽詰まっていて、手練の憑依霊はその初さを笑う。]
してごらん。
もっと思うさましてごらん。
[足を開いて巻きつく尾を受け入れ、腰を揺らめかす。
とはいえ、その股間はいかなる性も示していない。]
天使の肉体のつまらぬこと。
だが、おまえの毒を注ぎ、たっぷりと精を浴びせれば、この身体は変わるはずだよ。
[堕天は魔形化を伴うものだ。
そうとは教えないままに、天使の身体を穢すよう唆した。]
[位置を入れ替えたギィに羽交い締めのような形で背後から擦り寄られれば、動かぬ翼はその上から覆い被さるよう。]
ギィ
[共鳴して滴り落ちる恋慕と怯懦と逡巡と決意と、声に出して紡がれた名──天使がギィに対し自ら選択した柵──が、打ちのめされた意識を導いた。]
愛しい者のところへ帰らせて。
[切望は憑依の、記憶の封印を引きちぎる力を求め、引き出す。]
がは、 くはあっ
[淫らに腰を振りリードしていた天使ならざるものは不意に激しく咳き込み痙攣する。
異変を察し、自らの身を掻きむしろうとした。
だが、その身体はガッシリと蛇に押さえ込まれて動かせない。]
畜生め、 もう少しだったというのに…!
[罵声を追うように黒い瘴気が口から抜け出る。
憑依していた悪霊であった。]
そうね。どんな部屋があるのかしらね?
[近くにある林檎を1つローブの方にしまう。食糧庫を出て玄関口の方に戻る。]
「あらぁ、お食事はもう終わり?」
えぇ、私たちは済んだわ。加代はどう?
「ふふっ、すっごくタノしかったわ。」
[小さくなった加代がぴょんと肩に乗り頬ずりをする]
そうね、探索してみると面白いんじゃないかしら?
[>>24の彼に尋ねられれば、笑顔で答える。玄関口に見える大階段を上りきり、何やら大きな扉を見つける。
なんとなく気になるので、その扉の中へと入ろうと決める。
ただ、中から何やら魔力のようなモノを感じ、薙刀を召喚する。]
[抱きしめていた体ががくがくと震えだす。
異変を感じ、なお抱く腕に力を込めた。
悪態と共に黒いものが吐き出されれば、身体を伸ばして素早く追いかけ、ぱくりと咥える。
蠢くそれを吸い込むようにして口に入れると、そのまま飲み込んでしまった。]
魔喰いの蛇 ギィは、闇を綴りしもの を投票先に選びました。
[けれど、なんというか入ったら良くない気がして、入るのをやめた。]
うーん、なんというか入るな危険って感じがするのよねぇ…。他の所に行きましょうか。
[薙刀は手にしたままだが、他には何かあるのかな?と思いながら彼にいう]
うーん、今日は拠点に戻りましょうか。
[>>28尋ねられれば、うーんと背伸びをしながら答えた。
階段を降りながら何処かで感じたことがあるような魔力だなとふと思案した。]
[背伸びをするカサンドラ。胸が強調されてドキッとする。思わず少し視線を逸らした。]
わかった、じゃあ戻ろう
[そう言って、はじめに入った部屋へ戻ろうとする。]
[>>30の彼に頷き、はじめに入った部屋に戻る。]
今日の成果は食糧庫を発見できたことぐらいかしらね?
[部屋に入り、彼が部屋に入ったのを確認すれば、鍵を閉めながら彼に尋ねる]
[抱いタ腕ノ中、こんナ時だと言うのにそっと擦り寄っテ見せる她ノ姿に、ほんノ僅カに下がる眉は無意識のもノ。
幾度も、幾度も。回数ナど覚えテいナい位沢山、こノ身体を抱き上げタ。
此処に来てカら、ずっと。何時だっテ她と共に過ごし、她ノ脚とナり、共に歩いテ来タ。
冷え切っタこの屍人ノ身体だっテ、そノ小さな暖カさガ何時も腕ノ中にあったカら。ダから、寒さに凍えずに済んだんダ。
ナのに、今は。
他ナらぬ自らノ手デ、そノ暖カさをそしテ優しさを、壊そうとしているだナんテ。
義足を外そうとしたノなら、流石に伸びテきタ手はそっと、優しさすらを込めテ抑え込み。薄くぼやけタ笑みと共に、静かナ部屋に、小さナ金属音を響カせる。
向けられタ眼差しカら見テ取れるのは、明らかは恐れノ色――噫、そうダ。それデ、いいんダ。
もっと恐れテ。もっと恨んデ。
"あなタナんテきらいです"、と。せめテそう言っテくれタのナらば。
……もう、何も未練を残す事も無く。"何時もノ"ように、何処までも横暴に振舞っテしまえるのに。]
――……"ドロシー"。
[頬を寄せナがら、小さく低く、"女神"ノ名を呼ぶ。目は自然と伏せテいたもノだから、她ノ表情まデは分カらずに――感じタノは、她ノ身体ガふるりと震えタと言う事ダけ。
だけれどそれも、恐怖故ナのだロうと。浅い息ダって、僕へノ恐れの表れなのだロうと。
既に崩れ落ちテいる思考は、何時もは見落とさナいようナ事も容易く見落としテくれる物ダ。
寄せタ肌の温もりは、知っテいる物と何も変わりはしナいノに。
もう直ぐこノ温もりが失われテしまうのだと思ったのナら、……噫。酷く哀しい気持ちにナる。]
………、何ダヨ、"ドロシー"。
[遠い日の、既に遠い日となっテしまったあノ日ノ約束を口にしテ。そうすれば僅かに持ち上げられタ小さナ唇に倣うように、此方も口角を上げテみせる。
漸く呼ばれタ名には、何時もノ愛称は返さナい――否、返せナい。タだ、泣きそうな笑みを她に向けテ見せるだけダ。]
[幾度触れテも決しテ穢れはしナいそノ唇へと、焦ガれるように触れナがら。
背に回されタ腕ガ"何カ"を手にしている事には――薄々、勘付いテいタ。
ダっテ、……ほら。
そんなに手ガ震えテいテ、僕ノ背に手を回しテいる癖に。
――僕ノ背には。頭には。身体の何処にも。女神ノ手ノ温もりガ、無いノだから。
"何"を持っテいるのカまでは、分からナカった。それガ普通ノ刀なのカ、或いは"僕"を"壊す"為に作られタ刀なノカ。そんナもノは、背ガ見えない僕には分カりはしナい。
ダけれど、もしも。例え僕を壊す為の刃が首に当テられテいたと知っテいタとしテも――僕は、逃げはしなカっただロう。
良カっタんだ。別に、良カったんだ。
僕は、女神ノ手によってこの世に再び生を受けタ存在ナノだカら。
――だからもしも、最愛の女神ノ手で、それを奪われタとしテ。僕に一体、何の不満ガあると言うノカ。]
………、
[ナのに。
程無くしテやっテ来ると思っテいタ痛みは、何時まで経ってもやっテは来ナい。変わりに見えたノは、柔らかナシーツノ上に転がる小ぶりの木製ノ刀がひとつだけ。
つい今迄、她ノその手に握られテいたノだロうその刀は、今や。誰の手にも握られぬまま、静カにシーツに沈むばカり。
逸れ所カ、她ノ口から出テ来タのは俄カには信じ難いような、言葉デ。
伸ばされタ手を振り払う事ナんテ出来やしナい、掛けられタ問いを否定する事ナんテ――噫、出来る訳ガ無いじゃあナいカ。
何時ダっテ、……今ダっテ。僕はそノ手に、焦がれテしまっテいるノだから。]
………、僕はオマエを、人間とは思わナい。悪魔とも、鬼とも思わナい。
――……"女神"は。大出世ナんダロう。
[いつカの日ノ言葉と同じようナ言葉には、いつかの日と同じようナ――ダけれど少しだけ違う言葉を。
最初は、悪魔ダと思っタ。
こうも美しく、穢れナく、そしテ時には麗しい程ノ醜さすらも滲ませる存在ガ、よもや、人間デある筈が無いのだと。
ダけれど――今は。悪魔ナんて存在では、到底她を表せる訳が無いノだと、そう思う。]
[零れ落ちるは、清澄ナる雫。溢れ出る涙を隠す事はナく、それデも可憐に笑っテ見せる様は何と――噫。何と美しく、そして痛ましいのカ。
身を守る唯一ノ刃を捨てテ、其れでも僕に、她を裏切っタ僕に向けテ。
尚も……そんナ願いを、掛けテくるノかと。
答える言葉は、持ち合わせテいナい――希望とそしテ欲望との鬩ぎ合う果テに、僕が何を取るノかナんテ。
未だ、僕自身すらも。分かっては居ナいのダカら。]
そうだね、食料はあそこから調達することにしよう。
[そう言いながら、懐から干し肉を取り出し、テーブルに置く。
そしてベッドに仰向けに寝る。]
[そノ言葉を聞く間、思わず止まっテいた呼吸を再開したのはそれから数秒ノ後の事。
そしテその時初めテ――她ノ吐く息に混じる、"嗅ぎ慣れない"臭いに、気付いタ。]
………、"ドリィ"?
[そうしテ、そこで。漸く她ノ様子の異変に眉を寄せる。
無意識に呼び慣れタ名を口にしナガら、她の姿を観察すれば――恐怖で震えテいると思っテいた体は、息は。何処カ違うもノのように思えテ。
噫、そうだ。違う筈だ。
ダっテ、她は僕に何と言っタだロう?僕ノ腕デ、如何しタだロう?
其れナのに――僕へノ恐怖で。こんナにも震えテいる筈が無いじゃあナいカ。]
……誰ダヨ。ナぁ、誰ダ。
[吐く声ガ、震える。她ノ唇カら漏れる息を注意深く、注意深く拾い、そしテ吟味する。
そうすれば、矢張り。其処に混じるのは、慣れた她の香りとは全く別ノ――穢らわしい、悪臭。
噫、まさか。まさカあノ声の主が、僕ノ女神に迄も手を伸ばしテ来タと言うノだロうカ?
そんナ事、許せる訳ガ無い。誰にも穢されず、純潔を守ってきたそノ身体を、心を、魂を。
タだノ一欠片だロうとも、誰かに渡しテナるもノカ。]
――……"ドリィ"は僕ノもノダ。僕の、僕だけノ女神ダ。
渡しテ堪るか、……出テ行けヨ。
"ドリィ"ノ心も身体も何もカも、髪ノ一本すらも、全部全部僕のものダ!!
[欲望を、嫉妬を、そしテ独占欲を。今迄ひた隠しにしテきタ其れを隠そうともせずに、声を荒げ。見えナい存在を睨み付けるかノように眼差しを鋭いもノへと変えテゆく。
她を通しテ"別"ノ何カを見据えるそノ目には、幾許カの光が戻っテ来テいた事だロう。
期せずしテ、此処デ。こノ欲望と焦燥ノ所為で、思考ガ緩やかに戻っテ来る。
煮え滾る怒りは、腹に燻る熱よりも遥カに熱く。容易くそれを凌駕する程に荒れ狂えば、脚ノ熱さナど取るに足らナいものとナる。
噫、思考が戻っテ来たのナら。伸ばしタ手は、紛れもナく"何時もと"同じもノ。
寄せタ唇を落とすのは、先程迄ノように她ノ唇デは無く、頬カ、或いは額に向けテ。
時折、戯れじみテそうしテいるように。幾つも幾つも唇を落とすノは、まるで自分のもノだと誇示するように。
――決しテ渡すつもりは無いのダと。她は正しく僕ノものナのだと、知らしめるように。]
確かにそうね。それがわかっただけでも収穫よね。
[自分も同じようにローブから果物を取り出しテーブルに置いてから自分もベッドに横たわる]**
[噫、どうか。早く何処カへ行っテはくれナいだロうカ。
她ノ中に、何者かガ入り込んでいるダナんテ。本当ならば、その腹を割いテ引きずり出しテやりタい位には苛立っテいるんだ。
其れが出来ナいノは、其れが他ならぬ她ノ身体だカら。柔らかいその肉を割く感触はきっと悦楽すら伴うだロうけれど――今は如何しテも、出来る気ガしない。
僕は、她ノ脚としテ。
小さな小さな、儚く脆いそノ存在を守る脚としテ、ずっと側に居た筈ナのに。
なノに、噫。これは何タる失態だロう。
見えもせぬ何者かに踊らされ、僕自身が她ノそノ身を屠ロうとし、あまつさえ其奴が她に触れる事を許してしまうナんテ!]
――……"ドリィ"は、僕ノダ。
[そうしテ、もしも。她の息に混じる悪臭ガ消え去っテくれタのナら。
――その時に、未ダ。她ガ変わらず、僕へと笑い掛けテくれタのナらば。
そノ時は、……先程の問いノ答えを、僕ノ女神へと捧げようカ。]
[ 拳が相手の右腕に当たれば、衝撃はいなされて飛び出した身体がバランスを崩す。
突き出される右脚。
骨のない場所に踵がめり込む。
臓器から空気が抜けて、唇の隙間からヒュッと風が抜ける音がした。
その足に、手のひらだけ触れて。
数歩よろけて後退すればそれでも笑ってリヒャルトを見る。]
遊んでくれた。嬉しい。嫌だよ。一人で遊んでも楽しくないもん。リヒャルトと…遊びたいの。
[咳き込んでお腹を抱えたのは一瞬。痛みが消えた訳ではない。]
でも次はリヒャルトが鬼よ。
[ 相手の横を通り抜けようとする。
その爪先足は怨憎渦巻く館へと向っている。
ほんの数100m離れているだけの館。
その距離でも高い塔が何個も連なった堅固な要塞のような佇まい。
どうしてだろう、そんなことあるはずがないのに、見れば見るほど、
昔住んでいたお屋敷に、よく似ている。]**
ー回想ー
ルカ、今日は何をしようかな。
[ 庭で日向ぼっこ?それとも剣技の練習?
リヒャルトがお母様の元で長い時間を過ごした次の日の朝であった。
朝食のお茶の匂いが漂って、洗濯物が風に凪いでいて、いつも通りの朝。
ただ一つを除いては。]
…あれ?ねぇ、どこか怪我してる?血の匂いがする。
[すんすん、と鳴らす鼻は敏感である。
けれど朝の思考は鈍感であった。
言った後に、目を見開いてルカを見たことを覚えている。
その時、ルカはどんな顔をしていたっけ。]
うん、まあ部屋に戻っても特にやることないんだけどさ…
[暇を持て余すように足をバタバタさせる。
頭だけカサンドラの方に動かす。ちょうど彼女の顔が同じ位置にある。まじまじと彼女の顔を見る。]
ふふっ、確かにそうね。どうかしたの?
[まじまじと顔を見られれば、少し気になって尋ねてみた]
[返ってきた言葉におぼえるのは、確かな失望。
ほめられているのだと、わかっています。
だけれどもう、はじめて会ったあのころのように。無邪気によろこぶことなんて、できませんでした]
ドリィはただの おんなのこ ですよ、
[つぶやいた言葉は、彼には届かなかったでしょう。
痛む胸も、きっと同じ。彼には気づかれないはずです]
[自分の身におそいかかる異変を、どうやら彼に気づかれてしまったよう。
ブレる視界と、薄れる意識を必死につなぎ止めながら。
彼の荒らげる声には、思わず苦笑をもらしてしまいました]
ドリィは、いつから……
あなたのものに、なったの かしら、
[従者が主を自分のものだなんて、まるであべこべじゃあありませんか。
ああけれど。彼の怒りは、ドロシーにとって、とてもここちいいものでした。
……それがたとえ、どんな想いからくる感情だとしても。
いくども落とされる唇には、"くすぐったいですよ"、なんて。ちいさく身をよじってみせながら。
こちらからも、そっと。彼の唇へと口付けをおくりましょう]
……ドリィ を、だれだと おもっているんです。
"こんなもの"に、まけるわけが ない でしょう?
[ほほえみすらうかべて いいはなった言葉は、強がりでもなんでもなく。
まるで心配することすら不敬だというような。
そんな傲慢さが見てとれたでしょう]
[――従者の前で、かっこわるいところなんて、見せられません。
荒い息をむりやりおし殺し、ぎゅうと胸元を掴んで。
必死にそれを受け流そうと……そう、したのですけれど]
――…… ?
[ふっ、と。
楽になった体に、ぱちりといくどか まばたきを。
最初は状況が理解できませんでしたが、体が軽くなったのは事実。
喜びこそすれ、それをいぶかしむ余裕もなく]
……でていった、みたいです。
[ひたいにうかぶ汗をぬぐいながら、彼のほうを見て
うかがうように、ちいさく首をかしげてみせます。
一体、アレはなんだったのでしょう。
追いだせた感覚はありませんでしたから……もしかして、ドロシーの体をうばおうとすることに、あきたとでも言うのでしょうか。
――ああ、なんて勝手な]
[彼を見上げて そっと、その頬に手をのばします。
そうして、うすくだけ 笑みをうかべてみせました。
そう まるで彼を安心させるように。
けれど、それもほんのすこしの間だけ]
"あーちゃん"。
[くしゃりと顔をゆがませて、それでもいつもどおりに彼を呼んでみせます。
もう、ただの主従ではいられないと、わかっていますのに。
まるで以前までの自分たちにすがるように、彼の頬を撫でながら。
もう、彼の下から抜け出す意思すらなく。
あとはもう、ただ 彼の好きなようにさせてさしあげましょう。
――だってドリィは、もう。逃げるための足もなにも、ないのですから]
カサンドラのその体、絶対スタイルと顔の良さで選んだよね
[彼女の魂の容れ物は程よい肉付きにふっくらした胸、そして整っていて美しい顔を持つ。
これまでの旅路でも幾度か男に声を掛けられていた。]
─回想─
[ 昔から身体が弱かった。
だから、ぼくの世界は、
お姫様みたいに可愛いお友達と、
ぼくを、見つめる、暗い夜に浮かぶお月様のような、お母様だけだった。
初めて彼女を、彼女だと、認識した時。
結えられた夜の色の髪に、猫みたいに黄色い瞳を世界に受け入れて、
ぼくだけの殻の中に閉じ込めたいと思った。
ぼくだけのもの。
腕を引くのも、困らせるのも、笑わせるのも、君を、───まもるのも。
ぼくが、ぼくだけが、君の王子様に、なりたかった。 ]
[でも、ぼくならば、きっと。
生まれたことすら許されない。
一度も、受け入れてなどくれない。
母の氷のように凍てついた眼差しは、殻の中に籠ったぼくにヒビを入れるには十分過ぎたのだから。]
………コンスタンツェ。
[とどめはお前の言葉だったけれど。]
今日から僕は『リヒャルト』だ。
お前は、僕の使い魔。
それ以上も以下もないのだから、無闇矢鱈に構うな。
[吹き抜ける風を感じる。
色素の薄い金髪が散らばっては、表情を隠していく。
一瞬見せた躊躇いのその名残さえも、風が止む頃には姿は失せていて。]
さよなら。
[身を翻す。
その際、一輪だけ落ちた白い薔薇の花弁が視界に入り込んだから、
迷いなく踏み潰しては、足を踏み出した。]
[ “力強い支配者”
崇高なまでに冷徹なまでに意思を貫き通す様は、その名の通り、確かに従順なる僕として、母から生を受けた。]*
まぁ、私は綺麗な女性しか選ばない主義だからね。
[何を言われるかと思えば、依代のことかと思いながら答える。]
あのねぇ、この身体わりと気に入ってるんだけど?
[旅先や依頼先でも異性から口説かれたりはするが、どれも丁寧にお断りしている。]
それとも、この身体が嫌かしら?
[彼を組み敷く形で彼を見下ろしながら尋ねる]
何だ………ここは。
[踊り場、だろうか。
少し広く間とりが取られた場所で飾られた色とりどりの硝子を見て、息を詰める。
教会。
日曜の朝に連れられて、十字を切り、唱えた言葉。
眠気まなこを抑えても、まだ覚えている。
男は、女を愛するのが正常で。
だから、女を愛するには男になるしかないことを。
それが出来ないなら、自分の手は何のためにあるのか。
自分の生は何のために、誰が為に息をしているというのか。]
…自分の為だ、自分の。
結局、血が繋がっていようと、自分の腕にある力でしか、手の中に収めることは出来ないのだから。
[ 長い独り言だ。
誰に聞かれているかどうかなど構わないとばかりに、階段を登り切る。
途中、大扉があったようだが、足は止めずに先を歩く。
たどり着いた先に小部屋のようなものが数個あるのが分かったが、階段はまだ続くようで。
どうせならばと足を踏み込めば、二階にあったような大扉がもうひとつ。
躊躇するのは一瞬、扉に手をかければ、ギィ、と扉が軋む音を立てて、誘われるように足を踏み出した。]*
いや…じゃない…
[カサンドラに組み敷かれた。柔らかな髪がはらりと垂れ、エリオットの頬を擽る。彼女の吐息が微かに顔に届く。
顔の近さに思わず頬を染めた。
――染めた。以前はこの距離でもなんとも思わなかったのに。]
(やっぱり、カサンドラにされたことのせい…?)
―三階・ダンスホール―
[踵を落とす度に、月明かりに照らされた埃が砂のように舞い上がる。
きらきらと周囲を灯らせては、靴跡の軌跡に模様を変える塗装された床に視線を落とした。]
………随分と、古い建物、だな。
さっきの森と比べて、別世界みたいだ。
[先程まで探索していた森は、狼や、蠢く蔦、また毒々しい色合いの花が多く繁殖していたようだが、その名残はここにはない。
代わりに脊髄を伝って感じる冷気に、ゴーストの類が多く存在するのだろうと踏んでいた。
だが、運が良いのか。
それとも他の冒険者がいるのか。
襲われることは今はなく、辺りを見渡せているわけだが]
………何処に、いる。
[腕を伸ばさなかった。
咄嗟に、追いかけようとさえしなかった、あのおさげ姿の少女は、何処に。
先程の光景を思い出せば鬱屈とした心地に舞い戻る。
吐いた息は重苦しい。
誰にも見られていない。
そのことをいいことに、片腕で自分の肩を一度抱いて。]
ッ、!
[だから、耳元で擽るような冷たい吐息には気付けず、現れた吸血鬼の鋭い歯牙から逃れる術などなく。
左手で構えた剣を振り回す。
その際に飛び散った数滴がダンスホールを汚して、沈黙していたホールはさざめき立ち、覗く月が弧を描き嗤う。]**
/*
どりぃーちゃん、あーちゃん氏やカサンドラさんやエリオットさんと会いたかったがお邪魔かなぁとかぁあああ。
なんか表にずっと長々流しててすまないの嵐なので秘話いきたいです、先生。
/*
シュテラさんが意味深なソロルしててとても気になる。
ウェルシュさんとフレデリカさんはどうなるんだろうか…!
あとギィさんものまれていったじゃない。
ウチのコンスタンツェたんは理性強いよね。
中の人はwelcome to the worldなんだが、動きにくそうですまない。
/*
しかし…村建て様が楽しいイベントを企画して下さっているのにうまいこと盛り込めないのがなぁ。
このまま〜=コンスタンツェ相手だと思ってたけど、モブ魔物相手に好きにやられるでもありかなぁ。
どこかで織り交ぜたいんだ。素敵だから。
ふふっ、ほっぺ赤くしてどうかしたの?
[頬を赤らめる彼を愛おしく感じる。誰にも取られたくないという独占欲は瞳の奥に隠す。
彼をどうしようかな?なんて思いながら彼に口づけをする]
な、なんでもな…んっ
[彼女に尋ねられてあわてて答える――前に口を封じられた。]
カサンドラ…?どうしちゃったの?
[口を離されれば、疑問が零れる。
立場が逆転(というか本来カサンドラが望んでいた関係)してから、カサンドラが変だ。]
うーん、どうしたも何も、貴方が欲しいだけよ。
[唇を離してから彼の頬をすーっと撫でていく。胸の奥がキュウっと少し苦しくなる。]
[頬を彼女の指が撫でていく。微かな指の感触がくすぐったい。
でも、不思議と抵抗する気は起きない。]
くすぐったいよ…
[相変わらず至近距離にある彼女の顔に向かって言う。]
ふふっ、可愛い…。あら、気をつけるわね。
[くすぐったそうにしている彼に目を細め音を立てながら唇に口づけをする。
私だけを見て欲しいなんて思いを抱きつつもなんとかそれを隠す。]
ふふっ、どうして欲しい?
んんっ
[さっきよりも激しい口づけ。それは性に目覚めさせられたときのことを想起させる。あのときの口づけと同じだ。
エリオット本人は性に目覚めたことに無自覚だったが、カサンドラの体つき等が気になりだしたのも性に目覚めた証拠だった。]
カサンドラ…
エリオット、どうかしたの?
[名前を呼ばれれば、優しく微笑みながら彼に尋ねる。
これでも年齢差が激しい年上の相手に見えないから不思議だ。なんとも可愛らしく、私だけのモノにしてしまいたいと感じてしまう]
な、なんか胸がドキドキして…あつくて…
[脈が速くなり、身体が火照るのを感じる。
あの時のようなことをまたされるのではないか。]
カサンドラがすごく、近くにいると…
[ドキドキするのかも。という言葉は続かず、生唾をごくりと飲む。]
うん、うん…。近くにいるとどうしたの?
[彼の言葉をゆっくりと聞きながら彼に続きを促してみる。なんだか、すごく嬉しくて瞳の奥には嬉しさが滲んでいただろうか]
ドキドキする…かも…
[おそらく自分の顔は真っ赤だろう。顔があつい。]
今も…近いから…ドキドキする…
[恥ずかしさのため、蚊の鳴くような声で途切れ途切れに、そう告げる。]
ふふっ、確かになんだかドキドキしてるね。
[彼を抱きしめながら笑顔で答える。なんだか可愛らしくてもう少しイジめたくなった。
左手でそっと彼の下腹部を撫でてみたりする]
ああ、ちょっ…
[抱きしめられると柔らかなカサンドラの胸が、自分の胸に押し付けられる。]
ひゃっ…
[衣服越しに下腹部を撫でられる。すると、そのまた下にある器官に血が集まって、熱をもってきているのが自分でもわかる。]
ああ、ちょっ…
[抱きしめられると柔らかなカサンドラの胸が、自分の胸に押し付けられる。]
ひゃっ…
[衣服越しに下腹部を撫でられる。すると、そのまた下にある器官に血が集まって、熱をもってきているのが自分でもわかる。]
あら?もうこんなになってるのね。
[下腹部の更に下に感じる熱に口元に弧を描きながら彼に優しくいう。]
ふふっ、エリオットは元気ね。
[彼に言ってから触れるだけの口付けをする]
[翼に光が宿る。
それは峻厳な青白い輝きではなく、蛍火のような柔らかな色をしていた。]
ギィ
[身体を取り戻し、最初に口にしたのは、やはりその名だった。]
[ようやく自由に動かせるようになった視線を、背を抱く者へと向ければ、ギィは逃げ出した悪霊を丸呑みにしたところ。
自分のように乗っ取られてしまうのではとハラハラしたが、やがて戸惑いがちにかけられた声はよく知るギィのものだった。
身体の強張りがとける。
そっと引かれる尾を追うように向きを変えて、ギィと正対した。]
ありがとう、 ギィ。
戻ってきたよ。
身体も、記憶も、すべて取り戻した。
また会えて嬉しい── 本当はずっと前にそう言うべきだったのに、
遅くなってすまない。
[覆い被さるようにしタ身体ノ下カら、荒げタ声に対しテは幼子には似つカナいようナ、苦笑じみタ声を聞く。
其れよりも前に吐カれタ言葉は、僕ノ耳には届カナい。例え何度同じ事を言われタとしテも、きっと僕ノ返す言葉は同じもノ――それガ、她ノ望む言葉で無カっタとしテも。
她は、尊くそしテ神聖なもノナのダと。常人ガ聞けば正気を疑われカねナいようナそノ考えだガ、僕にとっテは此れは"正常"。
何にも、こノ僕にも穢される事ノ無い存在だカらこそ、こんなにも焦がれテやまナいノだロうカら。
所有ノ為の口付けに返されるノは、戯れるようナ其れで。
そう、きっと唯ノ戯れに過ぎナい筈だ――そうあっテ、貰わナければ。
其処には何も込められテいてはナらナい。愛も、憎も、何も。
込めるノは、僕ダけで良い。幼子は――女神は。其れを受けテ、何も知らずに笑っテいればそれで良いノダと。
そう思っテいタ――少ナくとも、今迄は。]
……そう、だけれど。でも。
[不敬を咎めるように言われテも、尚。不満気ナ、そしテ心配そうナ表情は拭い去れずに。身を屈めテ胸元を握る手の甲へと口付ける様は、まるで忠誠を誓うカノように。
ダけれど、やガテ。ふと她の呼吸ガ軽いもノへと変わっタ事を感じ取っタノナら。
今一度大きく息を吸い、她ノ吐くそノ息の中カらあノ堪え難い悪臭ガ消え去っテいる事を確認し、大きく安堵ノ息を吐く。
薄く浮カべられタ笑みは、噫。そんナ笑みを向けられテしまっタら、何方ガ子供ナノカ分かりはしナい。]
……流石は、僕ノ"主"ダよ。
[何時も通りに呼ばれタ名には、何時も通りに言葉を返し。今迄と同じように寄せられる頬には、僕もまタ頬を寄せる。
頭に浮カぶのはこノ場所に来る前。そう、あノ花ノ湯を共に楽しんダ時ノ事、その後共にあノ氷菓子を楽しんダ事。
あノ時は、まダ。少ナくとも她ノ次の誕生日までは、ずっと。あノ時間ガ続くと思っテいタノに。]
――惜しいと。そノ時間を失うノガ惜しいと、僕はそう思っテいるノダロうカ。
所詮は失われテ行く時間。きっと此処で一時ノ気の迷いに流されタとしテも、後にナっテ身勝手ナ失望に苛まれるに違いナいノに。
ダけれど僕は確カに。あノ時、她に否と言えナかっタ。
……育っテしまっタ她は醜いノダと、そう言う事ガ出来ナカっタ。]
――……帰ロうカ、"ドリィ様"。
まタ、変ナ事にナっタら困るし……傷ノ手当も、しナいとナ。
[逃げる事を放棄しタかノように、自分ノ下でゆるりと頬を撫でる女神を見下ロしテ。そっと脚ノ端、義足とノ継ぎ目ダっタ部分を見下ろしタノナら、其処は未ダ血で濡れテいタダロうカ。
そうしテ、她へと手を伸ばし。
抱き上げようと回しタ腕は、きっと。拒絶はされナかっタノダと思うけれど。
もしも拒絶されタとしテも、ずっと拗ねタように、她を見つめテみせタだロうけれど。]
ナぁ、"ドリィ様"。
[そうしテ、再び她を抱き上げる事ガ叶っタノナら。柔らカナ髪へと擦り寄りナガら、立ち上ガロうとしテ――しカし。腰は未ダ、寝台へと降ロされタまま。
屋敷でよくそうしテいるように。抱え上げタ身体を胸に抱き、目を閉じテ她ノ胸へと擦り寄りつつ。
薄く目を開ければ、其処にはきっとふっくらとしタ頬ガあっタダロう。向けられタ瞳は、今は……まタ、澄んではいタだロうカ。]
さっきノ話ダけど。
……醜く、無いノカナ。オマエガもしも、"大きく"ナっテも。
――唯ノ女の子に、ナっテも。
[ぽつりと呟いタ言葉には、明らかナ迷いノ色を含めテ。
――ダっテ、她は"特別"だカら。未ダ嘗て無いほどに僕の心を捕らえタ、"特別"ナ存在ダから。
ダカらもしかしタら、僕ガ思っテいるのノは違う結果にナるカもしれ無いじゃあナいか、ナんテ。そんナ言い訳じみタ言葉を頭ノ中へと必死に並べテみせる。]
でも、"大きく"ナっテもしも、僕ガ我慢出来ナカっタら。
そノ時は……どうするか、まダ分カらナいけど。
[そうしテ、傍に落ちる木製ノ刀を手に取っテ。ほんノ僅かナ間眉を寄せタノナら、其ノ刃を摘んで持ち手を她ノ方へと差し出しタ。]
だカら、其ノ時までは一緒に居よう……、否、居テ、くれナいかナ。
[但しもシも、其ノ時まデに僕がまタ其れを翻す事ガあったのナら。其ノ時は今度こそ、そノ刃を立てテくれても構わないト。
其れは、きっと今迄で一番身勝手ナ願い。こんナ願いを掛ければ、她は怒っテしまうだロうか――噫、そうダ。
ひとつ、言い忘れテいタ。]
……ごめん。"ドリィ"。
[ほんノ、ほんの小さナ声で。
脚の傷ノ痛みと、溢れ出る涙と――她ノ胸ノ痛みに気付くまでは、未ダ。至りはしテいナカっタけれど。]
なぜ…何故なのですか!?
何処の誰とも分からない男に身体を開こうとしているのに!
私は…私は姫様が幼い頃より、ずっとお慕い申してきました。
私の方が姫様に相応しい!
[予想外の抵抗に目を見開いて、声を張り上げる。
食いしばった唇から血が滲み、仇敵を見るように睨む。
一度鎮静した闘志が、舞い戻ってきた。
空気中を電流のように敵意が伝う。]
…私と共に生きてください。
私を受け入れれば…、生き延びられるはずです。
この騒動の原因…魔王は…仰っています…。フレデリカが、瘴気で焼かれ、死ぬ…のを。
何故…何故、私ではいけないのですか…?
[搾り出すように掠れた声で訴える。何故、と問う彼の目から涙が零れる。それと同時に空間に張り巡らされていた緊張の糸が切れて、先程までと違う、縋り付いて泣く男だけが残された。]
げん…き?
[彼女の言っていることが分からず、そう返す。]
わかんない…でも、カサンドラに触られたいって思う。
[身体の色んなところを触って欲しい。]
[正面から向き合えば、天使はほんの少しその雰囲気を変えていた。
纏う光輝も表情も、どこか柔らかい。
掛けられた声もとても温かくて、懐かしかった。]
思い出したのか?
[熱いものが胸にせり上がる。]
……嬉しい。オレも。
[指を伸ばし、躊躇いがちに天使の頬に触れる。]
…ウェル、シュ。
[予想外の反論に身を竦ませた。
いつもは対等で、体格差はあれど決してそれを、こちらに言うことを聴かせる為に用いたことがないからこその、信頼だった。
二人を包む空気が一変、肌を差し身を焦がす物へと変化していく。]
…魔王、…瘴気、
[泣きだしてしまいそうだ、心が折れてしまいそうだ。
だが、涙をぐっと堪えて、彼の言葉の断片を拾いあげる。
突如変わってしまった景色、満ちる瘴気、そして、頭の中に直接響いた声。]
…そういうことか、魔王。
貴様が、私の…敵、か。
[こんな状況だというのに、笑ってしまった。
お伽話でよく聞いた名前だ。
恐れを感じない、と言えば嘘になってしまう。
…だがそれを上回る怒りが滾っていた。]
<b> ―パシン!!
</b>
[左頬に向けて、右手で平手打ちを繰り出した。]
…ウェルシュ!
貴様は悪魔だろう!強いのだろう!
魔王如きに屈してどうする!
[掌には光の粒子が散っていた。
平手打ちをお見舞いすると同時に、彼の躰へと、瘴気に蝕まれ失い始めている光の力の欠片を注ぎ込んだのだ。]
こんな風に我らを罠に貶めて自滅を狙う卑怯な奴だ!
そんな輩の言う事を真に受けるほど、貴様は腑抜けたか!!
[泣き崩れる男に向ける言葉ではない。
しかし、激は止まらない。
怒りは目の前の男に対して、同時にその後ろにいる魔王に対しても向けられていた。]
…私の知るウェルシュは、
私が好きになったウェルシュは!
こんな風に腑抜けた男では、ありません!
[光は、闇の中でこそその真価を発揮する。
何者にも屈せず、折れることのない視線をぶつけた。]
…目を覚ましてください、ウェルシュ…!
[いつの間にか、姫騎士ではなく素の、少女としての口調に戻り、両肩を掴んで揺さぶる。
…先程、彼に流した光は、己が持てるほぼ全ての光だった。
空いた部分に、闇が迫る。
ぐらぐらと意識が揺れる―]
[目を閉じて、意図的に切っていた回線を繋いだ。
流れ込んでくるおどろおどろしい気。]
誰に向かって物を言っている。
穢れた力が入り込む余地など、この身にある筈がない。
[凛とした声が響き、声の主を、申し出を否定し、退ける。]
去れ、そして己が居るべき闇へと戻れ!
[その声に光の力を乗せ、退けると同時に。
自分と奴の繋がりを、断つ。*]
[ギィの指が頬に触れる。
そうすると温もりだけでなく、想いが響くのがわかった。
かつてはそうして話していたように。]
おまえの声が聞こえたんだ。
だから、支配を打ち破れた。
おまえも、嬉しいと言ってくれるのか。
よかった…
悪い霊に憑依されていたわたしの言動はおまえを失望させたと思う。
[ふるる…と翼が戦慄く。]
ああ、それだけではない、
今なら、どうしておまえが天界に忍び込んだのかわかる。
わたしを探しにきてくれたのだね。
神への奉仕者として洗脳を施されたわたしは、おまえを思い出さず、善に導くという口実の下におまえの好意を誤ったものとして退けてきた。
おまえにとっては理不尽だったろうに。
「 強情な心よ。 いつまで続くか楽しみだ。 」
[本性を現した邪悪な霊が力づくであなたの身体を奪おうと仕掛けてくる。
抵抗し続けるならば、やがて悪霊は諦めて去るだろう。
もし抵抗虚しく乗っ取られてしまったなら、悪霊はあなたの身体を操って、放埒に振る舞う。
あなたが力を振り絞って追い出すか、あなたの身体で遊ぶのに飽きてしまうまで。
(このルートなら憑依ロールをどうぞ)]
[直接心に響く懐かしい感覚。
身体の中が温かく満ちていく。]
いい。
[悪霊に憑依されての言動も、
洗脳されていたときの態度も、
ひとことで、過ぎたこととして退ける。]
オマエとまた、こうして触れていられるから、
だから、あとはいい。
[それだけで胸がいっぱいだから。
言葉にならない想いも、直接響き合う。]
[流石だとほめられれば、わずかにうれしげにほほえんでみたものの。
それでもいまだ晴れない彼の表情に、その喜色もすぐになりをひそめてしまいます。
帰ろうという彼の言葉には何も返すことができず、ただ その視線の先を追い。
血で汚れた自らの脚を見れば、今更ながらにその痛みを自覚しました。
さきまでは必死でしたから、すっかり痛みなんて忘れてしまっていましたが
気づいてしまえば、じくりと痛む脚は動かすのもおっくうで。
ドロシーを抱き上げようとのばされた腕は、拒絶こそしませんでしたが、ただそれだけです。
いつもなら此方からものばす腕は、ドロシーのためらいをあらわすように、のばすことはかなわないまま]
[それでも すりよってくる彼の頭は、やさしくやさしく撫でてさしあげましょう。
――甘えられるのは、きらいではありませんから]
……それは、ドリィのきめることじゃありません。
[ゆる ゆる。彼の頭を撫でながら、つきはなすような言葉を。
だって、そんなのはドロシーがわかるわけがありません。
そりゃあ今だって、"うつくしい"という自負はありますけれど。
彼とドロシーの価値観はずいぶんちがうようですから、ドロシーの答えなんて てんで意味はないでしょうから]
[ナイフが差しだされたのなら、ドロシーはそれをためらうでもなく受けとりました。
彼に向ける瞳は、蒼く蒼くすんではいたでしょうけれど
それはきっと、やっぱり今までどおりとはいかなかったでしょう]
あなたがほんとうに ドリィがほしいというのなら
ここで ころしておくほうが、かしこいとはおもいますが。
[冗談はんぶん、本気はんぶん。戯れめいたそれは、彼にどうとらえられるでしょう。
未来のことなど、ドロシーにはなにひとつわかりません。
約束できることだって、なんにも。
もし彼がドロシーをゆるせたとして、ドロシーが変わらず彼を手ばなしたくないと、そう思っているかはわかりはしないのです。
わたされたナイフへと、ちらりと視線を向け
役立たずなそれは、そのまま床へとほうってしまいましょうか]
[彼の"おねだり"は、たしかにドロシーの願いとかさなるものではありましたが
素直に応と言えないのは、それがひどく身勝手に見えたがゆえで。
落とされる謝罪だってそう。
言葉にどれだけの意味があるでしょうか。
今日この日、彼の行動をかんがえみれば、そちらの方がよほど本心なのだろうと思いますから。
それをおし殺し、建前ばかりの言葉を落とす彼に、これまで以上にいきどおりをおぼえてしまって。
――だから、ドロシーはただ 困ったように笑うだけ]
……かえりましょうか、あーちゃん。
[結局、なにも答えられないまま。
自分を抱く腕をやんわりと外させて、わきに置かれた義足へと手をのばします。
じくりと痛む傷もかまわず、あふれる血もそのままに
無理矢理ぱちんとそれをつければ、彼の上からおりて床へと足をつけました。
その時ゆがめてしまったお顔は、彼には気づかれないといいのですけれど]
[手をのばしたら、彼は手をとってくださったでしょうか。
彼のことですから、自力で歩こうとするドロシーをしかるかもしれません。
――だとしても、ふたたびドロシーから手をのばすことはしなかったでしょう]
ああ、そうでした。
かえるまえに、まじゅつしょを さがさないと……
[そうして ぽつり、と。まるでなにごともなかったかのように、つぶやいてみせました]
[純粋無垢な蛇は短い言葉で今を選んだ。
おずおずと口にされる問いかけの言葉。]
ああ、怯えなくていい。 もう、天が介入して我々を引き離すことはないよ。
天へ帰還する門を開けなかったのは、神具がなかったせいではない。
おまえとふたたび出会ったことで、わたしは天界にある資格を失ったのだ。
この身はすでに、おまえのものと天は認めたに等しい。
ふふっ、じゃあ、いろんなところに触っていいのね。
[彼のいうことを聞いて嬉しさが増していく。そして、彼の首筋や耳の辺りに口づけていく]
おまえの望みを叶えたい。
我らの新しい門出を、何から始めたいか聞かせて。
[言いなさい、との命令形はもう使わない。
それだけで心なしか表情も柔らかになる。]
パリンッ…!
[巣が、二人の世界が破裂する。
光を遮っていた枝が、蔦が、崖の下へと落ちていく。
そこは、先程までいたものと同じあの崖。状況は相変わらずのままで、崖下には湿地が、上には蠢く森がそびえている。]
姫様…、申し訳ありません。
少々悪い夢を見ていたようです。
お乗りください。今度は…、大丈夫です!
[空間が開けると、大鷲の姿へと変化する。羽を大きく広げ、辺りの瘴気を軽く吹き飛ばしながら、主人の指示を待つ。]
ぁん、ひゃぁ…ふぁっ!
[首筋や耳に口づけされる度に、ゾワリという感覚が走る。その度に声が漏れる。]
カサンドラ…なんか、ゾクゾクする…
ふふっ、可愛いわね。
[彼の下腹部を円を描くように撫で回しながら彼にいう。そして、彼の首筋を食むように口づけていく。]
ふふっ、その感覚は気持ちいいって言うのよ。
[彼の喉元に口づけながら彼にいう]
っぐ、……往生際の悪い…!!
[本性を現した陰に苦虫をかみつぶしたような顔を見せるも、すぐに気を取り直し、目を瞑り祈った。]
…光の神よ。
悪しきなる者を、清らかなるこの身から遠ざけたまえ…!!
[瞬間、少女の内側から無くなりかけていた光が溢れ、意識を白く染める。
それでも尚抵抗を続ける闇に、こちらも神々しい光で対抗し―
相手が諦めた時、自らもまたその空間から脱した。**]
ー悪徳の館ー
[ 扉を閉じれば薄暗かった。
暗がりの中で、ただ満月のような瞳孔だけが二つ浮いている。
まるで猫になったような心持ち。
何にも邪魔されない衝動のままに階段を駆け上がる。
それでも、足元に広がる極彩色の陰影に顔を上げてしまった。]
……あなたの為、あなたの為でしかないの。
手に余る拒絶も、戸惑うほどの服従もすべて。
[ 神妙な顔付きはすぐに消える。
悪戯な態度で階段を跳ねれば、大きな扉が目の前に現れた。
もう少しだけ歩を進めれば、先とは違う扉。
隠れん坊の気分で踏み込んだ扉の奥は閑散としたダンスホールであった。]*
ー三階/ダンスホールー
[ どのくらいの時間が経っただろう。
ダンスホールの端の奥にあったオーケストラが詰め込まれる一角に身を潜めていた。
嫌な気配を感じる割りには、このホール自体に魔物の気配が薄い。
何体かのゴーストがホールの天窓を行き来するのを見つけたが、此方に気を向ける素振りもなく。
彼らにとって…は仲間、なのかもしれないけれど。
金色の眼が瞼に覆われる。
眉間に皺が寄った。]
(あ、きた。)
[移り気に笑みが浮かぶのは、リヒャルト>>39>>40がホールの扉を開けたから。
キョロキョロと周囲を見渡す相手が面白い。…を探しているのだ。
嬉しい。面白い。
鮮血の匂いが立ち込めるまでは。]
[ 月に照らされたホールの中で、飛び散った赤だけが鮮烈に眼球の裏を灼く。
さざめく部屋の中、呼応するように瞳孔が狭まった。
敷居から飛び出す。
鍵状に突き出した手で吸血鬼の頭を横から掴む。
恨みの篭った眼が此方に向けば、怯えた表情で受け止める。
視界の端に見えたリヒャルトに、視線を向けた。]
……––––––––
[はくり、口を動かして。
目元を緩めて、包み込むように笑った。]
撫でるのも…ゾクゾクする…!
[ビクッビクッと彼女の口づけに合わせて身体が震える。]
ひゃぅ…きも、ちい?
…父と義母が持ってきた縁談です。
私は、結婚相手の声どころか顏も知りません。
[正気を取り戻したように見える相手、油断はせず視線を逸らさぬまま、事実を伝える。]
勝手に突っ走って、勝手に拗ねて。
…ずっと一緒にいたから、私に似てしまったのでしょうか。
[ふ、と笑みが零れる。
何をするにも一緒に居た。
どんな時でも傍に居てくれた。
そんな彼だから、自分は―]
[ガラスが割れる音と共に、世界が崩壊した。
光あふれる渓谷の空…なんて奇跡までは起きなかったが。]
…おはようございます、ウェルシュ。
ええ、信じていますよ。
[大鷲の姿へと変化したパートナーを優しく暖かい目で見つめ、頷く。
既に瘴気がこの身を蝕み、甲冑を出せる程光の力は残っていなかったが、きっと大丈夫。
彼が守ってくれるだろう。]
私のパートナーは、貴方以外考えられません。
さぁ…共にに行きましょう!!
[いつものようにその背に飛び乗ると、首元辺りの毛を掴み、空を見上げた。
何処に行けば良いのか見当すらつかない。
だけど、二人でならきっと、大丈夫だ。]
[此方に向いた矛先。鋭い歯牙が…の首筋に噛み付いた。]
………"私"は、これだから…
[痛い。
痛い。 痛い。
溢れる血が肩から、腕に。]
痛くないよ、コンスタンツェは、痛くない。
[そう言って撫でるのは、魔物の背中。
魔物の手で、汚い血のついた手が背中を撫でる。]
ねぇ、リヒャルト。これでいい?
コンスタンツェは……あなたのものになれてる?
[先と同じ子どもの顔で、相手に笑いかける。
どこか、怯えを含んだこどもの声音で。]
うん、気持ちいいっていうのよ。
[さっきと同じをことを彼に優しくいいながらゆっくりと彼のズボンを下ろす。]
ー回想ー
[ ガラガラと壊れる殻の音が聞こえる。
ようやく態度の意味を理解した。
昨晩のお母様とのやり取りが目に浮かんだ。
私が壊した。最後の一枚を。
「ルカの大切でありたい」と願うだけの、浅慮な言葉で。]
違う…ごめんなさい、ルカ…
[ ルカ、ごめんなさい。
鼻の奥が熱い。手は異様に冷たかった。
聞き覚えのない名前が脳裏に焼き付く。
その無機質な声が、記憶にこびりついて離れない。]
……リヒャルト…あなたがそう望むなら。
『コンスタンツェ』は、あなたの使い魔。
えぁ!?かさんどら!?
[ズボンを下されて戸惑うが抵抗はしない。
既に熱を持ち始めた分身が露わになる。]
ふふっ、こんなにしちゃってワルい子ねぇ…。
[既に熱を帯びた彼を上下に優しく撫であげながら彼を見上げていう。]
えっと、これをどうして欲しいのかしら?
[彼をみつめ、上下に撫であげる手を止めぬまま彼に尋ねる]
/*もしかしてレーティング引っかからなくても流血沙汰は秘話ですか、って今考えついて
もしそうだとしたらごめんなさいいいエピで謝ります…
一番心配なのは下克上#とは状態になってることでして何より当人が\(^o^)/
ああっ、わ、わかんないっ!
[カサンドラの手の動きに合わせて身体を震わせる。]
でも、すごくっ、ぞわぞわっ、ふぅぅ…
[上下に撫でられると、ぞわりぞわりと何かが走る。
知らず知らずのうちに、彼女の肩を掴む。]
ふふっ、そんなに気持ちいいのね。
[肩を掴まれれば、笑顔で彼にいう。なおも上下に撫であげる手は動かしたまま。
しばらくそうしていると、彼の先端から先走る蜜が滴り始めただろうか]
うっ、うんっ、うんっ
[何度も肯く。肩を掴む手に力が入る。]
かさんどらぁ…!
[少年らしい可愛らしいと言える大きさのものが精いっぱい、その存在を主張している。その先端からは透明な液が漏れている。]
[天界にある資格を失ったと語る天使へ、気遣うような視線を投げる。
だが考えてみれば自分はこの天使を天界から連れ出しに行ったのだ。
表情はゆるりと喜びに変わっていった。]
ならオレの国に行こう。
地下の国だがいいところだ。
オマエが来ればみんな喜ぶ。
オマエは太陽だから。
[はしゃいだ声を上げて手を繋ぐ。]
それでオレと子を作ろう。
たくさん作ろう。
きっと可愛い。
[そこまで言って、はたと固まった。]
……そうだった。
おまえはできないんだった。
[番う行為はできないのだと、告げられた言葉と目にした体を思い出して少し消沈する。]
[…が、すぐに気を取り直して、絡めた尾の先で天使の足をさする。]
オマエが雄にも雌にもなれないならそれでもいい。
一緒にいたい。
気持ちいいこともしよう。
[嬉しげに希望を口にした。]
ふふっ、こんなに出しちゃって、もったいないわね。
[彼の先端から先走る蜜に吸いつくようにそっと口づける。
吸えば吸うほどに溢れ出る彼の蜜を吸い、舌で先端を刺激する。]
んっ、んうっ、ろう?ひもひぃ?
ひゃあっ!だめっ!
[舌で先端を刺激されると、そのあまりに強い刺激に思わず後ずさって逃げる。]
な、何したの…?
うーん、なに…。エリオットのをちょっと吸ってみただけよ?
[後ずさり逃げる彼から尋ねられれば、うーんと少し考えてから答える。
もしかして、嫌だったかな?と思いながら笑顔で彼に優しくいった]
─回想─
[何が違うと言うのだろう。]
その名前で呼ぶな。
[ぴしゃりと言い放した後だったか。
彼女が、御意と言葉を返したのは。
『あなたの使い魔』
友達ではなく、退魔士と、使役される魔物の関係を望んだのはこちら、なのに。]*
[ 剣を構える。
少しだけつんのめりそうになるのを耐えながら、震える指先を押し込める。
吸血鬼は食事に夢中だ。
だから、自分の首筋の傷口に親指で抉りこむ。
密度を増す血の臭いに敵が吸血をやめ、振り向いた瞬間。]
………こんな物が欲しかったんじゃない。
[躊躇なく、その首元に腕を回す。
すかさず短剣を喉仏の辺りに突き刺せば、暫く痙攣した後に、埃と同化するよう身体が散り散りに塵となる。
その間、コンスタンツェはどうしていただろう。
一歩、踏み出せば腕を伸ばす。
身体に触れられたのなら、その傷口へと唇を寄せて。
触れられなかったのなら、そのままの距離で、彼女に言葉を送った。]
吸った…?こんなところ吸ったら汚いよ?
[はあ、はあ、と息を荒くしながら小さく言う。
分身はピンと張りつめていて、透明な液が露のような玉を作っている。]
………私の、せい?
[宿屋にて触れられた、人形のように冷たく思えてしまった体温も。
いつか指を絡めてしまったことを忘れてしまうような、錯覚に陥るから。]
………それなら、もう。
/*
まだ性に目覚めきってないショタをおねえさんが完全に開花させた上に、暴走しすぎて犯りすぎちゃうんだけど、そのせいでショタがおねえさんの虜になる。そんな #おねショタください
えっ?汚くないよ。だって、エリオットのだもの。
[笑顔で優しくいってから彼に近づく。そして、ピンと張りつめた彼に触れるだけの口づけをしてから、また舌で先端を刺激するように舐める]
あっ、ひゃっ、かしゃ、んどらぁ…
[ベッドのヘッドボードにもたれて、それ以上後ずさることはできない。彼女の舌遣いにただただ身体をビクビクと震わせる。]
すごく、へんっ、ぞわってぇ…
ふふっ、すごく気持ちよさそうね。大丈夫よ。
[ベッドのヘッドボードに凭れ、ビクビクと身体を震わせる彼に笑顔でいう。
それがなんとも可愛らしくて、ついつい彼に与える刺激を強くしてみる。]
にゃっ、つ、つよっ、あっ
[彼女の舌での責めが激しさを増す。
思わず彼女の頭を脚ではさみ込む。]
[彼の脚で頭を挟まれ、少し驚く。けれど、彼に刺激を与えることはやめず、蜜を吸い舌で愛でる。
けれど、彼が果てないように慎重に強い刺激を与えていく]
んっ、んはぁ…。
あらあら、勝手に出しちゃダメよ?
[出ちゃうと言おうとする彼に、刺激を与えるのを辞める。
そして、彼の小さく愛らしいお尻を一撫でしてみる。]
ふふっ、こっちの方はどうなのかな?
[彼がどう思うかはわからないが、彼の可愛らしいお尻を上下に優しく撫であげる]
ふぁ…
[彼女の責めが止めば、脚の力も抜ける。が、]
んっ、ぞくってする…
[臀部を撫でられると、ゾクリと背中に走るものを感じる。]
ふふっ、こっちも気持ちいいでしょ。
[彼の臀部を撫でたまま彼に尋ねる。ゾクゾクとするのか身体をビクビクと震わせる彼がなんとも愛おしく感じる。
けれど、この濃密な時間はまだまだ終わらない]**
ふぁぁ…へん、だよぉ…
[もぞもぞと身体をよじる。身体がヘッドボードからずり落ち、コテンと横になる。
ちょうど、カサンドラからは張りつめたモノは見えなくなり、菊の花が見えただろうか。
撫で続ける彼女の手はまだ止まらない。]**
[ リヒャルトの剣先が魔物の喉を突き刺す。
砂塵となって消えてゆく、腕の中の身体。
同じ魔物の身体がリヒャルトの手で一介の芥になる。
それが消える刹那、頭に響く何かの声。]
[頭に響く声に、同じく頭の中の言葉は通じるだろうか。]
この人を連れていかないでよ。
少しでも一緒にいたいのに。
[恨めしそうな、泣きそうな声で【肯定】の返事をかえす。]*
[だんだんと距離が縮まる整った顔立ちを、ただ眺めていた。
剣を振るい、…に触れる手は夢物語の王子のようだなどと。
肩口の傷が熱を孕む。
唇が触れているのだと分かった。
次いで口をついた「さよなら」とあう言葉に]
…なんで、そんな事言うの。
[ なのに、なんでそんなことするの。
滑らせた手は相手の両手に触れることが叶うだろうか。
悲痛とも無表情ともつかない顔で、抱き締めることなく血の通った手のひらを探した。
汚い血がリヒャルトを汚す。]
リヒャルトが望んだ形でしょ。私に使い魔であれ、魔物であれと願ったのはあなただよ。
[抱き締められないまま、血濡れの手は相手の傷口に触れたいと動いた。]
リヒャルト……何が欲しいの。
コンスタンツェはあなたが望めば何にでもなるよ。
使い魔になれというのなら、そうなるし。
嫌いになれというのなら、頑張るよ。死ぬのだって怖くない。
でも、リヒャルト……ルカ…
[喉の奥が締まる。
情けないほどの掠れた声。]
さよならは、やだ……
ー回想ー
『ある寒い日、いまにもしんでしまいそうな黒猫がいました。』
[幼い頃、大好きなひとの、決別をしたルカの部屋のドアに挟んだ本は、そんな冒頭で始まっていた。]
『よごれた身体を横たえたその時、目の前に天使さまが現れて黒猫の眼を閉じたのです。』
『黒猫がうっすら目を開けると、なんだかとてもあたたかい。
ふと下を見ると、自分の前脚だと思っていたものは細長い、ふしぎな形になっていました。』
『黒猫の隣には小さなニンゲンのような、これもまたふしぎな丸いものがあります。
天使さまは言いました。
「あなたはこの子の友だちよ」』
『黒猫は小さなニンゲンからたくさんのものをもらいました。
笑った時の"楽しい"という言葉です。
笑ってくれた時の"嬉しい"という言葉です。
手を繋いだ時の"愛おしい"という言葉です。
黒猫は小さなその人に、いつか自分も人間になっていろいろなものを返したいと思いました。』
『 自分は猫で、その人は人間。
その人が望む人も、恋する人も、その人と同じ人間なのでしょう。
そして自分は、その人の何物にもなれない事を知りながら。』
[地下のナーガの王国。
それはこれまで暮らしてきた天界とはまったく異なる世界だろう。
記憶を取り戻した今も、忠実な御使いたるべく叩き込まれた教化まで無に帰したわけではない。
闇に対して反射的に安堵よりは忌避を感じてしまうのを止めることはできなかったけれど、
ギィが故国と国民を誇らしげに語るのを聞けば、先入観も次第に温かく溶けていった。]
おまえと共にいられる場所が、わたしの楽土だ。
[そう告げた想いに偽わりはない。]
[子供が欲しいという無邪気な要望に困惑を覚えるより早く、それでもいいと妥協を摸索するギィの気遣いに、本当に深く想われているのだと感じる。]
おまえはわたしの身体に巻きついて温まるのが好きだった。
羽根の間に尾を入れるのが特にお気に入りだったね。
これからはまた、そうすることができるよ。
[足に擦り寄る尾を差し招く。]
ギィ、 おまえと新しい絆を結びたい。
使役者と隷魔としてではなく、伴侶としての契りを交わそう。
おまえの髪を一筋おくれ。
わたしの髪におまえの色が混じるように。
「 殊勝である。
では、贄を検分するといたそう。 」
[魔王の声がニヤリと笑い、遠ざかる。
今のところ、これ以上、会話を続けるつもりはないようだ。]
[あなたは不意に灼けるような痛みを感じる。
確かめれば、あなたの身体に(場所は任意)、烙印めいた紋様が浮かび上がっているのが見て取れる。
魔王の声が告げた。]
「 喜ぶがよい。
おまえが強い感情を向けるその相手が、
おまえの魂を我に捧げると誓ったのだ。 」
[今は、それ以上、説明するつもりはないらしい。
聞きたいならば、直接、相方を問いつめるしかないだろう。]
/*
義足ってこんなぱっちんぱっちん簡単に外せるものなのだろうか…と今更ながら。まあファンタジーですし(ふるえ)
[誘われて、天使がほんとうに思い出したのだと実感する。
差し招かれた尾でゆるく巻き付き、羽根の間に忍ばせた。
揺れる尾の先から、しゃらしゃらと微かな音が零れる。]
好きだ。
[尾をこうして入れるのも、一緒にいるのも、天使そのものも、
全部をまとめてひとことに。]
新しい絆?
[求めにきょとんとしたあと、疑問を笑みに溶かして頭を摺り寄せる。]
伴侶になろう。なりたい。
オレはオマエのもので、オマエはオレのものだ。
[新しい絆はどちらが上ということもない。
互いが望む限り一緒にいられる契りだ。]
オレもオマエの髪が欲しい。
交換しよう。
リングは、壊したから…
[右耳に触れて、少し小さくなる。
あれはお仕置きされる嫌なものだったけれど、良いものでもあったから。]
/*
コンスタンツェはどの方向に物語を持って行きたいんだろうか。。( ˘ω˘ )今日ep入るから割と真剣に恥ずかしい場面は終わっていたい(真顔)
/*
今回百合な訳だけど、息が詰まるような鬱屈で惰性の延長線みたいな雰囲気をやってみたかったが、案外純粋枠になってるなぁ、とか。
ドロドロした人間臭い何かをどうせならやりたいので村建て様の素敵秘話を活用させていただきたいが終着点どうしやう。
シュテラ…?
[未だ力が込められたままの腕に、問うような声音で名前を呼ぶ。
小さな詠唱と共に新たな風が体を撫でれば、煙るような血の匂いはこびりついた血と共に風に散っていった。]
ああ、心配するな。少々…疲れただけだ。
たしかに瘴気は強いが…、いつまでも飛び続けているわけにはいかないだろう。魔力がつきれば本当に動けなくなるぞ。
………シュテラ。お前だけなら、あの結界は破るなり通過するなりできるのか…?
[本意は告げないまま、可能かどうかだけを問う。正直、内面での邪霊との攻防で精神的にかなり疲労し魔法を使うだけの集中力などつきかけている状態だった。
このままでは共倒れ必至。ならば、とあまりまとまらない頭で考え始めていた。
相手の笑みは、男を安心させていた。それゆえ、少女を護る風がいつの間にかなくなっていることも気付かず。]
……私と。2人で戻れたら。
契約し直してください。
今度は、私自身の意思で、あなたに。
……いえ。忘れてください。
[相手からの答えや問いがないまま願いを告げようとして、途切らせた。
自分の中の渇望が、願望が、欲望が頭をもたげそうになったから。
ただ、誤魔化しては笑う。
つ、とその顔に汗が一筋垂れていただろう]
……確かに空を飛び続けるにはもう少し、休まないと。でも、ここには魔力が溢れていますから。
私は魔族ですよ?だから、ここの環境はーーあの声さえなければ、大丈夫なはずなんです。
だから、貴方を一人置いてはいきません。
あの声さえ、なければ……。
……きっと、大丈夫。
[表情が一瞬暗くなるものの、それでもと笑みを浮かべ直した。
悲観すればまた囚われてしまいそうで。
自分の中の渇望を、必死に抑えてきたそれを暴かれた今、また囁かれたら暴走しないとも限らないから。
だからただ、笑みを浮かべ]
でも、一つだけ、謝らせてください。
私は、貴方を…貴方が助かる可能性を、蹴ったのかもしれない。
私のワガママで。
…ごめんなさい。
[どうして分からない。
哀しみは怒りへと変貌し、憤りは腹を焦がす。
口内が熱で満たされるのを感じなから、言葉は棘を覚える。]
……お前の意志は、何処にある。
何が、お前にそうさせる…!
[抜け落ちた頁。
何度も読んでは机の引き出しの奥に鍵をかけてしまい込んだ一冊。
どうして今思い出したのか、分からないけれど。
傷口に触れられたのならそのままに、彼女を見上げて唇を、]
私は、お前に何もしていない………。
なのに、…ッ、な、ッ"……!
[噛み締めた。]
[ この館に足を踏み入れる前。
気のせいかと思っていたあの声が、確かに今、頭に響く。
炙った鉄を押し付けられているような痛みが、手の甲の傷口に走る。
あまりの激痛にくぐもった声が歯を立てた唇から零れ、唸る。
確かめるように視線を下に落とせば、何かの模様。
それは、逆十字に蜷を巻く蛇が絡み合うような禍々しい物だった。
唖然としている間に声は告げる。]
「 喜ぶがよい。
おまえが強い感情を向けるその相手が、
おまえの魂を我に捧げると誓ったのだ。 」
[裏切り者を仄めかすような、台詞を。]
[意図を測ろうと視線を虚空に移した。
睨み付けるようにして、言葉を殴り付けようとしても、痛さに喘ぐ唇では上手くいくまい。
代わりに、目の前にいる、彼女へと、瞳が、定まった。]
────…………。
[何の、何の確証もない、言葉だ。
聞いたこともない。
だが、恐らくこの黒光に携わっている者の声に違いないのだけど。
右手の甲に刻まれた印。
まるで自分の罪を詰るような存在と、目の前の、存在。
大切な、友達だった、女の子。
守ってやりたいとそう思っていた、だから、女ではいけないのだと。]
[僕カらノ腕は拒む事は無く、しかし她カら伸ばされる腕もまタありはせず。寄せタ頭ダっテ、決して拒まれる事は無い。今迄と同じヨうに、そっと撫でる手ガあるばカり。
僕ノ願いに対しテも、返っテくるノは一見して突き放すヨうな一言で――其れはまるで全テを理解し、諦めタカノヨうナ。
無知故カ、或いは持ち前の聡さ故カ。出されタそノ答えは、確かに正しいと言えタだロう。
刃を取る她ノ瞳は、蒼く、美しく。ダけれども矢張り、過去ノ物とは決定的に違うようで。
戯れノヨうに落とされタ"提案"は、其れは確カに她ノ本心ナのダロうと、そう僕に思わせタ。]
……止めテおくヨ。
手に入らなカったノナら、其れ迄ダ。
僕ノ運ガ、或いは覚悟カ努力が。何れにせヨ何カが、足りなカっタんだロう。
[乾いタ音を立テテ床に転ガる木ノ刃を見下ロしナガら、軽く肩を竦めテ見せテ。
万一そうなれば、失望ノ中でも決しテ後悔は口にすまい。美しカっタ頃ノ她の姿を瞼ノ裏に浮カべナガら、二度と手に入る事ノ無いその美しさを嘆きなガら、其れでも嗤っテ殺しテみせヨうカ。
――或いは。殺されテ見せヨうカ。]
[小さく向けタ謝罪に返っテくるノは、困っタヨうナ笑みダけで。元ヨり此れで許されるとは思っテいなカっタものダカら、返す表情も苦笑いを。
ダけれど此処で初めテ、抱いタ手を離そうと力を込められタのナら。反射的に其れに抗おうとするも、直ぐにまタ力を抜いテ。
義足へと伸ばされる小さナ手を、表情ノ無い顔でじっと見つめ。血ガ滲むまま装着される義足に対しテは噫、傷ガ化膿しナいと良いのダけれどと思いつつも、其れを口には出せナいまま。]
………、痛カっタら、直ぐに言えヨ。
[地に足を着いタ時、柔らカナ髪ノ間カらほんノ一瞬見えタ表情は、強張っテいるヨうに見えタけれど。しカし何時もなら咎めるヨうナその行動も、今ダけは如何しテも咎める事ガ出来ナくテ。
――ダっテ、她カら手を伸ばされテしまっタカら。受け入れるヨうに差し出されタそノ手は、今迄に無い拒絶ノ意を感じさせタ。
きっと、痛くテも。僕には言っテくれナいんダロうなと、揺れるスカートを視線で追い。
一度目を伏せテ、ゆっくり、ゆっくり息を吸えば、まタゆっくりと吐き出しテ。
"何時もノヨうナ"笑みを浮カべテ、差し出されタその手を取っタ。]
…………そう、か。
[だが、相手は恐らく。
踏み躙られ、落ちるのは赤い花弁ではない。
酸化して固まった瘡蓋から剥がれた赤黒い、血だ。]
…そう、お前は魔物だ。
だから、騙されていた。
………こうやって、油断させて、私の魂を喰らって……。
『黒猫』も獣であることを、忘れていた。
[楽しいから、笑う。
嬉しいから、笑う。
愛おしくて、離したくないから、手を繋ぐ。
全て、彼女がいたからこそ。
自分の身勝手な心の為だと理解はしていても。]
さっきノ、研究所に戻っテみヨうカ。
……でも魔術書は無さそうダっタな、奥に進んでみるカ?
[何事も無いヨうに呟カれタ言葉に、向けタ視線をそっと、外しテ。先程自分ガ入っテきタ扉の方を見つめナガら、静カに問いを掛けテみる。
そうすれば、她は行き先を答えテくれはしタだロうカ。答えテくれタのなら、其処へと。答えガ無カっタのナら、扉を出テ廊下ノ奥へと進んでみヨうカ。
何処に行くにせヨ、あの長い廊下を歩く事にはナっタだロうカら。
緩く手を繋ぎ、她に合わせテ歩く速度をゆっくりとしタものにしなガら、心配そうな色はナるべく隠しテ她へとふと浮カんダ疑問をナげる。]
――そう言えば。
"ドリィ様"は、何で……あノ魔術書ガ、欲しいと思っタんダヨ。
[硬い廊下ノ床に、靴音を響カせテ。薄暗い其処カらは、外の景色ナんテ見えやしない。
何処カから聞こえる隙間風ノ音にひっそりと眉を寄せナガら。手は握っタまま、しカし視線は她には向ける事は無く。
自分の理由は、見てノ通り。あわよくば、她ト永遠を過ごせるかもシれないト思っタから。
ダけれド、她は?ト。そんナ疑問ト――そしテ、今迄感じタ事の無かっタ、沈黙ノ気不味さを回避シたい気持ちガ、半分ト。]
………たとえ、すぐに尽きるものであっても、ただで命をやるつもりはない。
だから、私を敗かせて、
[ ぐっと両手に力を込めて、相手の手を払おうと。
そのまま距離を取れたのなら、剣の切っ先を向けて、]
服従させてみろ。
コンスタンツェ。**
/*
皆さん秘話にいらっしゃるのよね…?
長々とすまない…ない…(´;ω;`)
しかしこんな喧嘩しよしよなキャラは初めてな気がする
/*
ダンスホールで闘うって浪漫を感じる…!
好き勝手やらせてもらったから次からコンスタンツェちゃん掘り下げるぞ!
/*
>>53「逆十字に蜷を巻く蛇」
うち今、そんな感じの構図になりつつあるような。
だけど禍々しくないよ、ラブラブだよw
>>38 「ギィ、と扉が軋む」
ギィが呼ばれてる?! ってなった人がここにw
[リングを壊したとギィが呟く。]
壊して、わたしを呼んだのだろう。
わたしのところに飛んできたから、おまえの元に駆けつけることができた。
[噛み砕かれた欠片──今は指輪にくっついて嵌ったそれを見せる。]
これはもう役目を果たしたのだ。
綺麗だからとっておこうと思うけれど。
今度はなくなったりしない。
互いの一部としてあり続ける。
[顔を寄せて髪を直接、絡めた。
小さく唇を綻ばせる。]
こんな時、誓いは、言葉よりも──
いたいです、けど
――あなたには かんけいありません。
[返す言葉は、まるで幼子がすねたような――いいえ、ただしくすねているのですけれど。
こんなみっともない感情、いつもならばかくそうとするものですが、今のドロシーにはそれだけの余裕もないようで。
まったくもって"主"らしからぬ感情のぶつけ方ですが、それすら気づけないまま。
いつもどおりの笑みとともに取られた手には、じくりと胸が痛みます。
それでも 表情には出ませんでしたから、彼にさとられることはなかったでしょう]
おおきなおやしきですし、しょさいが、あるんじゃないかしら。
さがしてみましょうか。
[ほんとうなら、地図でもあればいいのですが
いろいろな物を探せるほど、ドロシーの足はもってくれそうもありませんもので。
ひとまずは、あともなく書斎を探すこととしましょうか]
[彼が歩調を合わせてくださっていることには、思いいたりもせず。
かろうじてつないだ手はそのままに、逆の腕ではうさぎの人形をぎゅっと抱きしめます。
そう それはまるで、こころぼそさをおし殺すかのように。
ふと投げられた問いには、かるく首をかたむけて]
ドリィには、やりたいことも しりたいことも
たくさんたくさん、ありますから。
だから、ふつうのひとのじゅみょうじゃ たりないんです。
[視線はふせたまま、ときおり痛む足をちいさくふみ外しながら。
はき出す言葉は、どこか他人ごとのよう。
――だって、気づいてしまったんです。
彼がどうして、ドロシーの次の誕生日までに、例の魔導書を手に入れたいと思っていたのか]
[幼いままのドロシーを 永遠にしようと、そういうことだったのでしょう。
今までの彼の言葉とてらし合わせれば、すぐに気づけたでしょうに。
けれどさきほどまでは、それを考えるひまもありませんでしたから。
とはいえ そうと気づいてしまえば、ああ まるで
――また "裏切られて"しまったような心地で]
――……っ、
[がくり、と。ふみ外した足を、もう支えることはできませんでした。
ゆるくつないだだけの手は、ドロシーが転べばたやすく断たれてしまったでしょう。
それでも "たいせつな"兎の人形はとり落とさないよう、しっかりと抱きしめて。
うす汚い廊下にしゃがみこめば、引きつった吐息をこぼします。
どこがいちばん痛いのか、ドロシーにもわかりません。
そして それをなおすすべすらも、わかりはしませんでした]
、……ぃ
[つぶやいた声は、彼に届いたでしょうか。
どちらにしろ、続ける言葉は変わりはしません]
あーちゃん、きらい。
だ だいっ……きらい!
[主らしく、と。
ずっとずっと、そう考えてここまでやってきました。
――けれどしょせんドロシーはただの"おんなのこ"なのです。
いくつもの理不尽をのみこめるほど、強くはありませんし
癇癪を我慢できるほど、大人でもないんです]
[彼の腕のなかは、ドロシーの特等席ですのに
どうして抱きあげてくれなかったんですか、なんて。
自分からその腕を拒絶しておいて、ひどく傲慢なことを考えて。
――それでも、彼ならきっと 手をのばしてくれるはずと思っていたものですから。
彼は今まで、正しくドロシーの欲しいものを与えてきてくださいましたから、尚更。
彼ならそうしてくれるはず、という押しつけを、まるでまことのように考えてしまって。
ひとつ、ひとつ。
積みかさねられた"裏切り"に、もう 耐えられなくなってしまったのです]
……もぅ あーちゃんなんか、ぃらない、
[うつむき不明瞭な言葉を落とし、ぐいとおおつぶの涙をぬぐいます。
それが誰を傷つけるための言葉か、理解もしないままに]
[頭の中に妖艶な声が届く。]
「おやおや、このままではおまえはいいようにされてしまうよ。
少しの間、私に身体を貸してごらん。状況を打開してあげよう。」
いや、今の状況、なんだかイヤじゃないから…断ります…
「 おや、私も混ぜてほしいな。 」
[本性を現した邪悪な霊が力づくであなたの身体を奪おうと仕掛けてくる。
抵抗し続けるならば、やがて悪霊は諦めて去るだろう。
もし抵抗虚しく乗っ取られてしまったなら、悪霊はあなたの身体を操って、放埒に振る舞う。
あなたが力を振り絞って追い出すか、あなたの身体で遊ぶのに飽きてしまうまで。
(このルートなら憑依ロールをどうぞ)]
ふふっ、エリオットの可愛らしい所も見えてるわよ?
[チラリと覗く彼の可愛らしい菊の花を優しく撫であげながら優しくいう。]
ひぁ…そんなとこ、きたないよ…
[撫で上げられたところがヒクリと動く。背中にゾクリとなにかが走る。
すごく恥ずかしいはずなのに、なぜかもっと触ってほしいような気がする。]
[天使が示したリングには、小さな欠片がひとつ増えていた。
届いた証。
繋がった証。
舌先を伸ばして舐め、感触を確かめる。]
これがあったから、オマエが来てくれた。
嬉しかった。
[そのまま幾度か指輪と指を舐める。]
[顔を寄せ、髪を絡める。
体温が近い。温かさが流れ込んでくる。]
オマエとオレが混ざり合って、ひとつになる。
互いに───…
[言葉よりも。
綻んだ唇に視線が吸い寄せられる。
同じように、自分の唇が綻ぶのがわかる。]
ヴィン………
/*
あーーあああああきらいっていわれたいらないっていわれた;;;;;;;;;;ドリィちゃんが癇癪をおこした超可愛いまって超可愛い(不謹慎)
いやめっちゃ心痛いけど!でも!!ちょうかわいい!!!!
[唇が柔かに重なる。
初めての接吻け。 そして最初のひとつ。
身体が震えるような喜びが走り、翼が小さく打ち震えた。]
わたしはおまえのもの、
おまえはわたしのもの──
[認識を新たにすれば、羽根に潜り込んで鳴る尾の先が、指の間を這った細い舌が、髪の絡まり合う体温が鮮やかに歌い巡る。]
[ 憤る姿を、投げつけられる疑問を聴く。
答えることはない。
その前に、息が詰まったような声が聞こえたから。]
…………リヒャルト?
[心配ともつかない、何が起こっているか理解していない眼は相手と同じ手の甲を見る。
禍々しい逆十字の紋。
虚空へと口を開く相手を見て、…ではない他の誰かの存在がリヒャルトに語りかけていることを理解した。
そして、その者が何を告げたのかも。
目を細める。
魂の半分を捧げると答えた事に後悔は無かった。
リヒャルトだけの残り時間は、あと数日にも満たないのだから。
それならば、]
…………そう、全部それのため。
此処まで来たのも、あなたの使い魔になっていたのも、全部ぜんぶ。
[ 距離を取った相手に一歩踏み込む。
ゆっくりと。]
「私は何もしていない」?
ううん、色々な事を教えてくれた。生まれたばかりの私には、あなたのくれたものが全てだったよ。
可哀想だね、こんな嘘つきの私に……
[ 口元を抑える。
言葉が出そうになるのを、耐えた。]
殺す気はない。その命は私がもらうもの。
でもあなたに、もう一秒でも付いて行くつもりはないよ。
[瞳孔が開く。
あとは、身体が赴くままに。]
死なないでね、か弱いリヒャルト。
[ 切っ先に向かって飛び込む。
肩にそれが刺さろうとも構わない。
どうせ、すぐに"終わらせる"。
相手の肩に向かって握った拳を突き出した。
何の遠慮もない、全力の力で。]
逃げてもいいんだよ、あなたは女の子なんだから。
[そう囁いた声が震えていることにだけは、気がつかないで欲しい。]
ふふっ、大丈夫よ。エリオットのなんだから汚くないわ。
[快感に溺れる彼を見て優しく微笑む。愛らしい菊の花を優しく愛でることを続けながら指を中に沈めようと試みる]
[愛だ、と。
伴侶となった天使の口から紡がれれば、言葉が熱を持って輝きだす心地がした。]
愛、だ。
愛してる。ヴィンセント。
[湧き上がる気持ちのままに言葉を繰り返し、
二度目と、三度目の誓いを立て続けに交える。]
[天にも昇る心地というのは、こんな気持ちを言うのだろう。
天界へ昇って行ったときも期待に胸が躍っていたものだが、今は、足元から髪の先までが浮き立つような心地がする。
そんな幸福と歓喜で満たされた心の中に、一筋の影を見つけた。]
ヴィン、すぐにここを出よう。
[天使の腕を掴み、声に焦燥を滲ませる。]
ここにいるとオマエが危ない。
オマエが死ぬのは嫌だ。
だから、すぐ離れよう。
[先ほど流れ込んできたイメージが、再び脳裏に蘇っていた。]
──────ッ、!
[ 首を狙った切っ先が相手の肩、ちょうど結えられた髪あたりに掠れる。
敏捷さ以外に優れた取り柄などはない。
目線で追う相手の動き。
風の流れが変わる。]
[小声で囁く言葉。
相手が覚えていようといなくとも構わない。
挑発に眉を寄せながらも、迫り来る腕に右腕を曲げる。
短く唱えた詠唱の後、相手目掛けて眩い光の矢が刺す。
所詮目眩ましだ。
右腕に減り込む拳に踏み込んだ足元がぐらつく。
一歩、後ろに下がる。
後ろ足をバネに左脚で曲げて]
─回想─
[細やかな旋律を奏でるのはピアノの音。
煌びやかなシャンデリアの下で、宝石が輝いている。
質の良い布で誂えられたドレス。
紅を引かれた唇。
綺麗に結えられた髪の毛。
こんな風に『お披露目』されることなんて、今までになかったのに。]
「 でもね、ルカ。
あなたは、───女の子なんだから。 」
[女性の腕を乗せ、ステップを踏み込むつま先。
くるりと回ってリードする姿。
腰に携えられたのは一本の剣。
同じ物を自分は持っている。
なのに、私の両手には、どれだけ、強く振舞おうたって、誰も。]
無理なのよ。
[だから、もういいの。
諦めたように笑みを浮かべるお母様。
白い手袋に覆われた傷だらけの手のひらは、爪が白くなるまで強く、硬く、握り締められていた。]*
きたなく、ない…?
[菊を撫でられ続けると、肉茎を撫でられるのとはまた違う感覚があった。]
あっ、はっ、ぐぅ…!?
[くにくにと彼女の指が門を弄び、それが少し侵入してくる。]
かさんどらっ、ゆび、あつ…
[ 曲げて、曲げて。
相手の腹部に送り込むことなく、下ろす。
そのまま、足の力を抜けば、バランスを崩して視界がぐるりと回る。
左手に握られ、顔の前に添えた剣一本が、蜘蛛の巣の張られたシャンデリアの下で鈍く光った。]
──────……ッ、
[右手の甲と、右腕と、首筋と。
疎かな受け身のせいで打った背中に鈍痛がのしかかる。
吐く息は、揺れる。
それでも尚、相手を見据える瞳だけは意志を持って輝く。]
遊びはもう、終わりだ。コンスタンツェ。
[左手に剣を構えながら、口にした。]**
[誰かの目に、留まっただろうか。
大鷲が空を翔けていく。ただひたすら南を目指して弾かれたように。
大鷲が通った後の道は、一瞬だけ瘴気が薄くなってまた戻っていく。ただ、それが繰り返されていく。
援軍は果たして見えただろうか。
この状況から逃れる術を見つけたのだろうか。
大鷲の目は、澄んでいて迷いなど無い。今日この日死ぬことも、死なせることも考えていない。
生きる道を模索して、足掻くために飛んでいた。]
…ええと、姫様。
こんな時に言うのはおかしいかもしれませんが……、好きです。
[口にして照れ臭そうに笑った。笑ってしまったけれど、勿論冗談ではない。
気恥ずかしさを誤魔化す為にも、傷付いた彼女の為にも、羽を一振りして速度を上げる。
大鷲と少女は、そのまま南の彼方へと飛び越えて行った。
あら?痛いかしら?
[つぷりと埋める指をゆっくりと奥へ進める。そして、くにくにと彼の中を解すようにイジッていく]
「 よき執着ぶり。
さらに悶え楽しむがいい。
絶望に泣く姿を晒すのもまた一興。 」
[魔王の声が遠ざかってゆく。
今のところ、直接、手出しをするつもりはないようだ。]
ちがっ、ゆびっ、あついっ!
[彼女の指が奥に進んでくるのを感じて、どうにかラクになろうと力を抜くようにしてみる。]
えぁっ!?ああっ!ぐぅっ!
[中をくにくにといじられると、びりびりと電流の様な感覚が頭を巡る。]
あらあら…、力は抜いた方がいいわよ。
[くにくにとイジれば、悶える彼に笑顔でいいながら中をイジることを続ける。
試しに少し指を中から引き抜いてみる]
[她とノ距離が分カらずに、それでも辛うじて掛けタ言葉。ダけれど其れに返されたノは、拗ねタようナ、突き放しタような、そんナ言葉。
其れを聞いてシまえば、視線は自然ト床へと落ち。何も言えナい唇ノ代わりに、手を握る力を少シダけ、強くする。
此処カらでは、她ノ顔ガ見えないカら。ダカら例え她がそノ"痛み"を顔に出シていタトしても、きっト気づけはシナカっタだロう。
だカら、書斎を探そうト提案されるガままに。扉を開けて部屋を出れば、来タ方とは逆ノ方向へト進み始める。
歩いていれば、不意に揺れる她ノ身体。小さナ手カら伝わるそれにこっそりと視線を其方へト向けたノなら、其処には兎ノ人形を心細げに抱き締める幼子ノ姿。
――噫、何時もナらば。そんナ風に、人形に縋らせタりなんてシないノに。
寂シい時や、心細い時には。必ず僕ガ、こノ胸に抱いている筈ダっタカら。]
………、やりタい事、って。
[踏み外シそうになる足には内心で冷や汗を流シつつ、其れでも最後まで手を差シ伸べる事は出来無くて。何処カ他人事のように聞こえる回答には、僕もまタ感情ノ篭らナい声を返す。
噫、何ト中身ノ無い会話だロう。互いノ心が別の方を向き、タダただ言葉を交わす、それダけノ会話。
喜びも、悲シみも。同調も、反論も。何も無い空っぽノ会話ノ、何と虚シい事ダろう。
そノ虚シさに、漏れるノは自嘲じみタ小さナ笑み。吐息のように吐き出シタそれは、きっト她には勘付カれはシなかっタだロう――けれど。]
――……ッ!おい、"ドリィ"!
[唐突に崩れた她ノ身体に、思わず声を荒げ。手ノ中カら抜け落ちタ她の手ノひらを追いカけようト伸ばしタ腕は、空シく空を切るばカり。
腕に抱いた兎ノ人形を、大切に抱きカかえて。廊下へトシゃガみ込む她に倣い自分もまタそノ場に屈めば、小さく震えるそノ身体を抱き起こそうトして――]
………、え?
[聞こえたノは、小さナ小さな言葉ノ断片。トもすれば風の音に紛れてシまいそうナ程ノ小さなその言葉ノ正体を、最初は拾う事は出来ナカっタ。
シカし。後に続く、引き攣れタような息ト共に吐き出された言葉を聞けば。
そノ言葉ガ何ダったのかなんて、容易に想像出来るト言うもノ。
伸ばしタ手は、她に届く直ぐ手前で止まっタまま。静カに凍っていく思考に、寸時呼吸ガ止まる。
そうシて、最後に。涙に揺れる声で吐カれタその言葉を聞いたノなら。
その、言葉ノ意味を理解しタのなら。無い筈ノ肺が、大きく、鋭く引き攣っタ。]
………、……
[癇癪を起こしタように、――我慢ノ限界ガ、来タように。涙を流シて"らしく無い"言葉を並べて見せる她を呆然ト見つめなガら、未だ呼吸は戻っては来ない。
何時も、何時も。そう何時ダって她は、トても聡い幼子ダっタ。
温もりノ中で育ちナがらも、きっト耐える事を知っているのダロう她が自分ノ前でこんナ風に"理不尽"トも言える言葉を吐いタ事があっただロうカ。]
[そう、"理不尽"ダ。
自分ガ呼び出シておいて、気にくわナいノならばもう"要らない"ダなんて。
都合ノ良い玩具を、人形を求めては飽きタカら捨てる幼子ノような其れは――
――まるで、僕ノよう。]
………僕、ガ。嫌いカ。そんナに。
[漸く吐いた言葉には、圧倒的に息ガ足りては居なカっタから。掠れるように響いタ其れガ、她に届いタカはわカらない。
向けタままの手は、ぐ、ト握り。ゆっくりト其ノ手を引いたノなら、指を真っ直ぐに伸ばシ、そして――自らノ腹へト、力一杯叩き込んだ。
途端に、焼けるようナ痛みガ襲う。指先に伝わる柔らかい肉ノ感触に寒気を覚えなガらも、差シ込んダ手はもう少シ、奥へ。
逆ノ手は、再び她の元へト。蹲る肩に手を置いて強引に抱き寄せたノなら、その髪へト口付けを送りナガら。]
にゃぁあっ!
[少し指を抜かれると今までにない程の快楽が襲う。思わず声をあげる。そして、その細い指で蹂躙され続けられて]
かしゃん、ろらぁ、おかしっ、くぅ…
[快楽に溺れて呂律がまわらない。]
は、……ハ、は。結構、痛い……ナ、これ。
デも、これ……デ。…"一緒"。
[她ノ耳元で乾いタ笑いを零シつつ、体内にある"其れ"を掴み取れバ、血ノ枯れタ身体は、幸いにも她ノ服を汚す事は無カっタだろう。
她に縋るように身を寄せなガら、指先を動カし。体内ノ其れノ――埋め込まれタ她の"脚"ノ半分程を引き摺り出せば、少シダけ身体を離して其れを她へト見せるように。
她ガ泣いテいタのハ、きっト。"痛み"デ泣いテいタのだろうト。
腹を抉っタ理由は、三つ。
一つ、她ノ"脚"へト触れテ僕ノ"役割"を思い出す為。
一つ、せめテ、她ノそノ涙の痛みを、少しデも共にする為。
最後は、今更なガらにそノ事に思い至っタ、其れに気付かなカっタ僕自身へノ、制裁ノ意味を込めテ。]
嬉しい ── 愛している ── 幸せだ。
[言葉と接吻けを交互に息吹で感じられる近さに見つめるギィの面差し。
その情熱的な赤い髪は銀の一刷を添わせ、ギィの瞳に映る自分の姿には銀の髪に一筋の赤が走る。
愛は天魔の柵を越えるのだ。
天使にとっての感覚器官である翼はいっそう明るんで、春のうららな日差しの色となる。]
……、な、ァ……"ドリィ"。
嫌ダよ。……オマエガ僕を、要らないノなら。僕は、こノ、脚を……オマエに、返さないト、いけナい。
[痛みノ所為で朦朧トする意識を何トカ引き止めなガら、途切れ途切れに言葉を紡ぐ。
之は、自分ノ命の源。自分をこノ世に呼び戻し、そシて引き止めている"物質"であり――そシて、"使命"。
其ノ一部を她へト見せ付けてそして伺うような視線を向けて。そうすればそこには、一体どんな顔ガあっタだロう。]
――……返しタく、ないんダ。少なくト、も…今は、まダ。
……オマエノ、"ドリィ"ノ"脚"で、居タ……いんダ、よ。
[懇願ノ言葉ト共に、取り出シ掛けタその"脚"に自らノ手を被せ。まるで"返さない"ト駄々を捏ねるように、腹を抱いて首を振ってみせる。]
[そう、未だ。未ダ、此れを返しタくは無いんダ。まだ――否、もっト。她ト共に、居タいんダト。
噫、成る程。こういう事ナノだロう。
她ガ頑なに、悪魔では無いト。女神では無いト。"タだノおんなノこ"ダと、そう訴えたノは。
她ノ"玩具"でも良いノだト、そう思っていた。ダけれど其れは、僕ガ她ノ"お気に入り"
で居られ続ける事ガ、前程ダったノだ。
そうで無くなれば、こうして棄てられるダけノ存在。そうナって初めて、僕は"玩具"トいう存在に対シてノ絶望を覚えタ。]
……もう、"女神"トは…、言わナいカら。
[僕は、她を女神だと言っタ。女神ダト信じ、そして自分ノ理想の女神ノ姿を她へト"押シ付けて"いタんダ。
育ってしまい、僕ノ理想の女神ノ姿から外れてシまえば。そうすればもう她は"要らない"存在なのだト。
……そう言っているも、同然だト言うノに。
她はきっト、こノ"脚"を奪いはしないダろうけれど。
だけれど例え奪おうトされようトも、絶対に渡シはしナいのダト片腕で"脚"を抱きなガら。]
[一層青白く血ノ気の引いタ顔を、她へト――小さな小さナ、脆くカ弱い"女ノ子"に向けて。]
――……僕ノ、"ドリィ"。
[その光は、この地においては危険なものでもあった。
誘蛾灯のごとく魔を呼び寄せる。
それを思い出したか、あるいは何かの予感に触発されてか、ギィは速やかな移動を促した。
二人が目指すべきは、この禍々しい結界の外。
ギィの故郷だ。]
わかった。
敵に遭遇した場合は、いつもの連携で。
[短く打ち合せを済ませ、光を紡いで装備を整える。]
ふふっ、これもいいでしょう?
[指を引き抜いてからまたゆっくりと彼の中へと埋めていく。そして、何度かそれを繰り返す。]
ふふっ、エリオットったら、可愛らしいわねぇ。
[快楽に溺れる彼に笑顔でいいながら快楽を与えることを続ける]
[天使の翼が抱くのは、優しい太陽の暖かさ。
眩くも愛しいその翼から名残惜しく尾を引き戻す。]
いつものように、だな。
[戦いの装束を整えた天使を眩しげに見やって笑い、自らも赤い蛇へと姿を変える。
その頭には小さな星のように銀の鱗がひとつ輝いていた。]
[赤い蛇はさらに大きさを縮め、小蛇となって天使の足元に這い寄る。
そのままするすると体を登って、翼の間に落ち着いた。
ちらと舌を出して翼の温もりを味わい、身体を擦り付ける。]
[彼女の細い指1本に、全てを支配されている気がした。脚は自然に開いていて、彼女に全てを晒していた。]
あっ、きもちい、あっ、
[こんなことしてもらえるならずっと彼女の所有物でもいい、そんな思いさえ過る。]
もっ、かしゃんどらの、ものにっ、なるぅ…!
だから、もっとぉ…
しばらくはこのまま行こう。
……行きたい。
[昔のように思念を通わせて告げる。
幸せに浸っている気持ちも、たぶん伝わるだろう。]
[彼は自分の言ったことがわかっているのだろうか?けれど、それが嬉しくてつい照れてしまう。]
も、もう…。そんなこと言ってもなんにも出ないんだからね?
[照れながら菊の花から指を引き抜く。そして、彼を仰向けに寝返りさせる。]
にゃぁぁぁあっ!
[彼女の指が奥から引き抜かれれば、叫ぶような嬌声をあげて躰を弓なりにしてのけ反る。
そして、彼女にゴロンと仰向けにさせられる。]
かさんどらぁ…
[彼女の温もりを感じたくて、腕を伸ばす。]
………いいのか?
僕は…、お前の意思に関係なく無理矢理契約したのに。
[もちろん、相手が対等な関係を望んでいることは先のやり取りでわかっていた。それでも。
怪しげな道具まで使って少女を繋ぎ止めようとした自分のそばに、まだいてくれるのかと思えば知らず小さな笑みが浮かんでいた。
忘れてほしい、そんな言葉に首を振り]
駄目だ。僕は…お前に側にいてほしい。首輪がなくなった今、それでも契約して側にいてくれるのなら……。
いや、契約、してくれ…シュテラ…。
[気だるい体で相手を見つめ告げる。命令でなく、懇願という形で告げるのはもしかしたらはじめてのことかもしれない。
魔力が溢れていると聞けば、納得。それでも、少女の回復はまだ済んでおらず、自分のそれを分け与えることもできない。
自らを包む風を維持することで、回復を妨げているのだろうと思えば自己嫌悪で表情は苦いものとなった。]
「 頃合いであろう。
まずは満足。勢子どもを呼び戻せい。
深淵に戻り、狩った獲物を並べて狂宴を開くといたそう。 」
[魔王の声を受けて、地を這うような銅鑼の音が響き渡る。]
いや…お前はお前が最善だと思う選択をしたんたろう。
それに…僕だけが助かっても意味はない。だから、それでいい。
[相手が姿なき声から何を言われたかはわからない。だがそれはきっと、自分に囁かれたあの甘言と同じようなものなのだろう、と。そうであるならば、助けると言った言葉も本当であるかどうかすら怪しいのだ。きっと、少女の選択は正しかった。
そう信じ、告げていた。]
ふふっ、可愛いんだから…。
[腕を伸ばす彼にそっと触れる。そして、下着をずらし既に濡れぼそったところへ彼を誘う]
…名前で呼んでください。
貴方はもう、私の僕ではないのですから。
[花が綻ぶ、柔らかな笑み。
従わせる力は失った、けれど互いに結んだ絆は決して解けることはない。
そう、信じられるからこその催促。]
帰ったら、一緒にお父様を説得しなければなりません。
…覚悟はできていますか?
[ふと、右手の薬指に嵌めたままだった紅玉石の指輪を見る。
躊躇いなくそれを外し、ポケットへ入れた。
箱ごと送り返して、婚約破棄を伝えなければいけない。]
私には、生きるべき道と。
共に生きるべき方がいるのです、と―…
[皆まで言わずとも、長年の付き合いである程度は察してくれるだろうことを期待して。
今日、今、死ぬことは一切考えず、想定にも入れていない。
二人が新たに築く未来を見据え、一人と一匹は飛び続けた―*]
[彼女の責めで既にはち切れんばかりにいきり立ったものは、ぬるりと彼女の蜜壺に沈んでいく。]
ああっ、カサンドラのなか、きもちいっ
[腰を揺らして必死にその快楽を貪ろうとする。]
[側にいて欲しい。そんな事を言われたのは、ましてや懇願の形で乞われたのは初めての事だった。目を見開き、微かに震えーーそれでも。
首を横に振る姿がある]
いいえ、できません。
貴方は人間で、私は魔族。
私、思い知らされたんです。貴方が、どんなに大切か。そして、どんなにーー執着してしまっているか。
シェットラント様は人間で、いつか、誰かを…人間を愛するでしょう?
家庭を作り、その幸せを守ろうとするでしょう?
……その時に笑顔でいられる自信はありません。
今よりもっと時を重ねてしまったら、今よりきっと離れ難くなる。
その時に…貴方の敵になるような事はしたくない。
だから、……いま。
[離れたほうが良いのだと思う。
相手が自身を求めてくれ、とても嬉しいのに。だが、今を逸しては離れる事が出来ないだろう。
ーー狂気はいつでも訪れる。
それを自覚させられた今、頷くことはできなかった]
[王冠のように銀鱗を戴く小さな蛇が翼の間に収まる。
懐かしく心躍る感触。
指を肩越しに回して接吻け代わりに一撫でをしてから、軽やかに地を蹴った。]
ああ、 一緒だ。
[囁きを響かせて翼を広げる。
二人の姿そのものがメッセージである。
闇に迷える魔物も愛を見出してくれればいい。]
んああっ、エリオット…。
[快楽を貪るように腰を揺らすたびに入ってくる彼に甘い吐息を零しながら彼の名を呼ぶ。]
あっ、ダメっ…奥…。
[奥に当たる彼が気持ちよくてこちらからも腰を振る]
かさんどらっ、また、なんか、でちゃうっ
[長い時間責められ続けて、もう限界だった。
途切れ途切れに彼女に告げる。このまま彼女の中に全て吐き出してしまいそうだ。]
[ 結った髪の先端を掠めた切っ先に片方の髪が疎らに散る。
何の表情も讃えないまま拳を振った、一辺倒の唇に歯を立てる。
囁かれた言葉にプツリと赤い血が流れた。
指に確かな手応えを感じる。
嫌な感触。同時に、眼前に眩いばかりの光が差した。
思わず、埋め込んでいた手で相手の服の裾を掴む。]
[ チカチカとする視界に眉を顰めて、唐突に引きずられる感覚に目を見開いた。
倒れこむ肢体につられて片膝をつく。
再び目くらましとは異なる輝きを見る。
その行く先に、顔を上げた。
鮮明になった視界には、此方へと羽を広げるシャンデリアが。]
ー回想ー
[キラキラと輝くシャンデリア。
繊細な音色。]
ルカ、綺麗。
[ダンスホールの二階から見下ろす着飾ったその人は、いつも見ていた人とは別人のように感じる。
……いや、別人なのだ。]
リヒャルト……、リヒャルト…
[ 新たに告げられた名を繰り返す。
確かめるように何度も。]
リヒャルト、あなたのそばに私の場所は残ってる?
私はこのまま、あなたに守られていてもいい?
ねぇ、気付いてるかな。
今のあなたはお姫さまみたいだってこと。
[あなたがお姫さまなら、私は何になればいい?
昨晩言い渡された"使い魔"という言葉が頭を過る。]
そうだね…そうするよ。使い魔の方が私にはお似合いだ。
[手すりに背を向けてずるずるとその場に座り込む。]
王子さまに命を捧げるお姫さまなんて、いないんだから。
[契約の繋がりを空気で感じる。
確かに相手はそこにいる。
私が命を捧げることになる、「リヒャルト」は。
手で顔を覆う。不思議と涙は出なかった。]*
[脚に、胴に、左の手の上に、シャンデリアの微細な装飾が突き刺さる。]
殻を……破らなければ……、
[ ぶつぶつと本で読んだ一説を繰り返す。
そうして、先まで服の裾を掴んでいた相手に向かって。]
殻を破らなければ、雛鳥は生まれずに死んで行く。
[子供の声が混ざった耳障りの悪い二重音が笑った。
…の記憶の中の「ルカ」が笑った]
リヒャルト、殺しなよ。
[薄っすらと笑みを浮かべる唇が、唯一自由な片手が、相手の足を掴もうとする。
決して離さないように。
剣の切っ先を、見据えた。]
[天使の背に乗って空へと高く舞い上がる。
それはすがすがしく心躍る体験だった。
いつ魔物に襲われるかわからないという状況でなければ、もっと楽しめるのだろうけれど。
湯煙立ち込める高さから抜け出せば、視界が広がった。
黒い結界が渓谷全体を覆っているのが見える。
あれを抜けさえすれば、魔物の脅威も減るだろう。]
抜けられるか、やってみよう。
無理でもオレが食い破って穴のひとつくらい開けてやる。
[一緒にいればなんだってできる。
結ばれた絆の強さの分、自分もまた強くなれる気がした。]
さっき、契約し直すといったじゃないか…。
僕は…、初めてお前を見たとき、とても綺麗だと思った。
お前は力を使いきり、倒れてから僕が通りかかったと思っているが、実際は違う。
ほぼ暴走が終わりかけてはいたが、倒れる前に居合わせていた。
風を操り、敵を切り刻む姿は…
汚れていたあのときでさえ、綺麗だと思ったんだ。
あんな風に、道具を使ってでも側にいてほしいと思ったのは初めてだった。
これから先も、たぶんない。
おまえだけだ、シュテラ…。
[元々女は苦手だった。それでも何故か相手を初めて見たときから綺麗だと思い、どうしても側て見ていたいとおもったのだ。
従属に失敗し、今度は自分が切り刻まれることになろうとも本望だとすら思った。
これ以上の想いなど、おそらくない。もしも、まだ側にいたいと少しでも思ってくれるのなら。
今度は自分が従属してもいい。それも本音だった。
それゆえ、拒否されたことに強い胸の痛みを覚え。思わず、目を閉じてしまっていた。]
[いいよ、と言われれば]
んぅっ…んんっ!
[今まで焦らされていた分も全て勢いよく吐き出す。
頭からつま先まで一気に快楽の波が打ち寄せるようだった。ビクビクと身体を震わして、その余韻に浸る。]
カサンドラ…
頼もしい。
[二人で力をあわせて結界を突き破るべく、さらに飛翔の勢いを増した。
信じていると言葉にせずとも伝わる絆の強さ。
蒼穹目指して駆け上る。
暁の星は落ちることなく。]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新