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少年 ペーター は、ひつじ めりー を占った。
次の日の朝、ひつじ めりー が無残な姿で発見された。
ついに犠牲者が出た。人狼はこの村人達のなかにいる。
しかし、それを見分ける手段はない。
村人達は、疑わしい者を排除するため、投票を行う事にした。
無実の犠牲者が出るのもやむをえない。村が全滅するよりは……。
最後まで残るのは村人か、それとも人狼か。
現在の生存者は、青年 ヨアヒム、パン屋 オットー、司書 クララ、ならず者 ディーター、村娘 パメラ、少年 ペーター の 6 名。
―回想・十年前―
十年前のある日、島内での不穏な噂を耳にした両親は外での仕事を投げ出して自分の元へと帰って来てくれた。
泣きたくなるほど嬉しかったのに、普段、家を留守にしてばかりでろくに会話もしていなかった両親に素直になれず、また、自分の誕生日や学校の参観日などの行事があっても仕事で何もしてもらえなかった不満をここぞとばかりに吐き出した。
『この島も、父さん母さんも大っ嫌いだ!』
自分の投げつけた言葉で両親は悲しそうな顔をした。
そしてそれが生きている両親の最後に見た顔となってしまった。
翌日、目を覚ましてリビングへと行けば、部屋には変な匂いが充満している。
父さん母さんもいない。
訳が分からずキョロキョロと辺りを見回せば、何やら赤いモノが落ちていて。
目を凝らして見てみれば、それは血溜まりの中に倒れている――。
―現在・自宅―
[鳥もまだ目覚めていない早朝に目が覚めた。
昨日と同じようにベッドにペーターが眠っているのを確認すれば、目を細めてしばらくその寝顔を眺める。
起こさないようにそっと布団をかけ直してやれば寝室を出て、ペーターの分の朝食にはラップをかけておき、軽い朝食を取ればゲルトの家へと向かった。]
―自宅→ゲルトの家―
[ゲルトの家の近くまでくれば、ドアが半開きになっているのが見えて]
…?まさか、あいつ起きてるのか!?
[驚きながら家の前まで来てドアを開き]
おはよう、ゲルト。
珍しいなお前がこんな時間に起きてるなんて……っと。…?
[家の主は見当たらない。
まさか自分より先に起きて、嵐の後の片づけをしているとでもいうのか?
まさか。
じわりじわりと、2日前と同じ胸騒ぎが押し寄せてくる。
第六感とでも言うのか、足は勝手に林の方へと向かっていた。]
―ゲルトの家→林の中―
あ、ぁ……っ…!
[大きく見開かれた瞳に映っているのは、赤いモノ。]
…ゲ、ルト…!?
[膝を震わせ、ゲルトの亡骸の前で頭を抱えながら誰ともなしに叫んだ。
しばらく時が停止したようにその場に佇んでいたが、死体をその場に残して全速力で自宅へと走る。]
―道―
…くそっ!
[ペーターの親からペーターのことを任されたとき、一つ約束させられた。
『絶対にペーターを島の外に出してはいけない』と。
疑問に思ったが、ペーターの両親の真剣な眼差しに圧倒されて、素直に頷いた。
自宅へと走って戻る道中、約束なんて破って本格的に嵐が来る前にペーターを島の外に逃がすべきだったと激しく後悔した。**]
―朝 砂浜にあるディーターの小屋―
[朝になって目を覚ませば、眩しい日差し。
とは言えまだ風は強く、漁に出るのは望み薄のようで。
外に出て、日差しを浴びて、軽く伸びをした、その瞬間。
言い知れぬ、異様な予感が自分を掠めていった。
背筋に寒いものが走る。
かつて何年もアウトローとして過ごし、その後は海の上で過ごした自分が、生きるために育て上げてきた第六感とでも言うのか。
その嫌な感じは確信に近かった。
恐らくこれは、ただの予感ではない。
理性が本能に協力せよと告げる。
だが。それが何なのかが解らない。
何かに導かれるように、皆の家などがある内陸の方へ足を向ける。]
―道―
[住宅のある方へ足を向ければ、昨日もあったヨアヒムの姿>>4。
だが。明らかに様子がおかしい。冷静さを欠いているとでも言うのか。
小走りでそちらに近寄って]
おいヨアヒム。
何か、あったのか。
[真剣な様子でヨアヒムに問いかけた]
[嵐は過ぎ去っていた。
晴れ渡る爽快な青空。けれどもどんよりと、胸に重苦しいものがのしかかる。
その正体が何なのか、心の底では気付いていたのかもしれない。
最初に向かったのはパメラの家だった。]
パメラ、おはよう。…いるか?
[小さく声をかけて、ノックする。
風邪を拗らせていたらよくないと。
パン粥を筆頭に、果物、アイスクリームなど、食べられそうなものを手に持って。]
……。
[普段なら、返事が無ければ不在、もしくは眠っているのだろうと判断して、すぐに帰った。
だけど今日は、島民の無事な姿が見たくてたまらなかった。]
[その後、ペーターとどんな話しをしただろうか。
ペーターを知らない為に不用意な言葉で傷付けたクララ。だけどもそんな彼女と仲直りをする為に謝りに来てくれたばかりか、話しをしたいと少年は距離を縮めてくれた。
ありのままの自分を認め、その小さな胸に秘めた想いを懸命に伝えてくれた、愛すべき子供。
嫌がられないようなら島を嫌いな理由を訊ねたかもしれない。
少しでも戸惑う素振りを見せられたら無理に聞き出す事はなく、ペーターが自分からしてくれる話しに穏やかに何度か頷いて、]
そう、それで?
[そんな風に優しい声で話しを促した。時折、少年の柔らかな髪に触れただろうか。]
[最期にクララはそっと秘密を打ち明けた。
ペーターのことを知りたいと思うのと同じだけ、自分をわかってほしい、知ってほしい、と何故だか思ったからだった。
そして、何時かの想いをペーターに伝えたかった。]
あのね、こんな事を告白されたらペーターは困るかもしれない。
わたし、…目が見えないのよ。
全くじゃないけれど、徐々に悪くなっているの。
でも貴方には沢山時間があるわ。
ゆっくりと時間を掛けて、世界を見ていって欲し かった……、のよ。
―回想:過去の人狼騒動―
[島は突如起こった人狼の襲撃により疲弊していた。
それは男も例外ではなく。
幼い妹や、島の子供達の前では何とか平静を保っていたが。
彼もまた、子供と言える年齢だった。
さらに心を苦しめているのは、それだけではなく。
突如降ってわいた疑惑に、どうしていいのかわからず。
吐き出すことのできない不信を抱えて、一人蹲っていると。
話しかけてくれた人がいた。
大丈夫、と優しく微笑みかけてくれる瞳が嬉しくて。
擦り切れる寸前だった男は、つい胸の内をこぼした。]
リーザが、最近変なんです…。
いつの間にかいなくなったり、気付いたら一人でぶつぶつ話していたり…。
見ていないはずのことを、見たっていったり、逆だったり…。
まさか…まさか…。
[その先を言葉にすることはできなかった。
人狼騒動でピリピリしている今、あんなに優しかった島民達が今は別人のようで。
疑い、罵り合い、傷付けあっている。
ここでもしリーザが人狼であるかもしれないなどと言う話が広まれば、彼女の年齢など免罪符にならないだろう。
きっと、殺されて、しまう。
考えただけでも恐怖で、躰がすくみ。その先を口にすることは出来なかった。
それでも話を聞いてくれたその人は、にっこり笑って。
思いもよらない言葉をくれた。]
『大丈夫、あの子は人間だよ。
私は――占い師だからね。分かるんだ。』
[それを聞いた瞬間、目からボロボロ涙が零れ落ちた。
ああ、よかった。
妹は人狼じゃない。排除すべき忌むべき魔物ではない。]
『――』
[すっかり安心しきった自分は、そこで妹を疑うのをやめてしまった。
目先の甘い事実に縋りつき、その裏にある真実から目を背けてしまった。
それはきっと罪。*]
― ??? ―
[図書館を抜け出し道を歩いていた。浜ではなく、向うのは林だった。
ランプは持たずに暗闇のなか歩くのは、クララにとって苦に違いなかったけれども、
クララは満たされていた。
わたしは全てを見た。暗闇も見た。
一瞬の僅かな煌めきのなかに眩いばかりの明るさを見た。
そしてそれで十分だった。これ以上求めるのは貪欲かもしれない。
でも、]
最期にハッピーエンドを見せてよ。
[わたしはすべてを見てきたの。もうそれ以上見るべきものはない。]
[少女は絵本を開く。繰り返し読んでもお話は変わらない。
だから、少女は本の最後に話しをつけたした。
幸福な終わり方になるように。]
(暗闇は怖くない。もう、わたしの身体の一部。
それに、わたしを導いてくれる光がそこにはある。
ゲルトを襲ったあの子は頭から血を被って、
今はまるで、赤ずきんみたいかしら?
貴女がわたしを必要とするなら、
その血を洗い流してあげる。お風呂にいれてすっかり綺麗にもしてあげる。
今はまだ見たくないと言うなら、その目をわたしの手で隠してあげてもいいわ。)
/*
ディーターが狂人?
オットーとヨアヒムが対決してどっちか初回落ちが物語的にいいのかなぁと思ってるんですが、さてはて。
[ヨアヒムの悲痛な叫び>>17には、少なからず驚いた様子を見せ]
……んだって……
[人狼がやったことかどうかは、解らない。
ただ、ヨアヒムの態度からすれば、「十数年前と同じような死体」が見つかったことは、間違いないんだろう]
……そうか……
[可能な限り冷静であるよう努めるが……]
……なんてこった……
[どうしていいかわからない、というような表情を見せるが。
暫く考えこむと、低く静かに、冷静に]
……ヨアヒム。
昨日言った、「人狼を見つけたらぶっ殺してやる」……って言葉に、二言はねえか。
[真剣な様子で。問う]
青年 ヨアヒムは、パン屋 オットー を投票先に選びました。
少年 ペーターは、村娘 パメラ を能力(占う)の対象に選びました。
-現在・ヨアヒム宅-
[目が覚めれば、ヨアヒムの姿はなかった。
時間を確認すれば、まだ朝も早い時間で]
…ヨアヒムさん、どこ行ったんだろう?
[家の中を一通り探すも、姿は見えない。
扉を開けて外を眺めたが、それらしき人影はない。
不思議がって首をかしげたが、ペーターは深くは考えなかった。]
…そうだ。折角だから、朝ごはん作ってあげよう。
[帰ってきたヨアヒムは、驚いてくれるだろうか。
――褒めて、くれるだろうか。
そんなことを考えながら、ペータはキッチンで朝食を作りはじめた]
[ヨアヒムの説明>>24をしっかり聞き。
なるほど、確かに人間に出来そうなそれではない。かと言って、野生の獣の所業でも無いだろう。
言っていることも嘘ではなさそうだ。
一つのミスが命取りになりかねないような状況を生きてきたこの男だからこそ、か。
ヨアヒムの説明は冷静に聞き、ポイントを抑えた質問をいくつか投げ。
問いに対するヨアヒムの態度>>25を見れば、自分の問いの意味をしっかり考えて答えたのだろうと判断出来た。
一つ頷きを返す。]
……そうだ。今の顔、忘れんじゃねえぞ。
それと、おめえ自身が死んじまったら、同じように泣く奴が居ることを忘れんな……いいな。
[しっかりと見据えてそう言うと]
……一昨日は大嵐、昨日の海も大荒れ。まだ沖の方はだいぶ荒れてっから、昨日から今日に掛けて入ってきたってことはねえ。
つまり外からは誰も入ってこれねえ。
昨日の夜、島に居たのは……
俺にお前、パメラにクララ、ペーター、オットー、そんでゲルト……しか、いねえな。
[考え込みながら名前を並べ。
そしてもう暫く、考えて]
……ヨアヒム。おめえ、家が建ってる方の連中に伝えてくれねえか。
パメラにオットー、それにペーターか……
俺は念のためゲルトの死体確認してから、クララ嬢ちゃんに伝えてこようと思う。
分担、これでいいかい?
ああ、分かってる。
俺は、死なない…人狼を殺すまでは。
[ディーターの言葉を受けて>>31、いつだったかオットーに宣言したこと(>>0:117)をディーターにも宣言する。
ディーターに説明や宣言をすると少しずつ冷静さを取り戻していき、ディーターにゲルトの返り血がついてないかさり気なくチェックする。
並べられた名前>>32にペーターが出てくれば]
ペーターは絶対違う。
一昨日も昨日も俺の家に泊まったんだ。
[一緒の部屋で寝たから何かあれば気づくし、と付け加え、ペーターは人狼では無い、ということを訴える。
続くディーターの言葉に頷き]
…ああ、わかった。
俺はまず自分の家に戻ってペーターに知らせる。
[そう言うと、ディーターと別れて再び自宅へと走った。*]
―自宅―
[自宅に到着し、扉を開けると良い香りが漂ってくる。
人狼も朝食の香りもどちらも現実なのに、何故か今はそちらが非現実的に感じられた。
キッチンに立って朝食を作ってくれているペーターを見つければ側まで行って]
ペーター…。
[震える声で名前を呼んだ。]
落ち着いて、聞いてくれ。
…え……??
[サア、と血の気が引いてゆくのがわかる。
頭が真っ白になって、何も考えられない。]
う……嘘……嘘、でしょ……?
だって……だって、人狼なんて……
[居ない。だってそうだ。そう、ゲルトが昨日――]
―回想:道―
[冷静に自分の服に視線をやるヨアヒム>>35には気づいていないのか、それともあえて気づかないふりをしているのか。
少なくともそれに反応を示す様子はなく。
ペーターは違う、と言われれば。
頷くも、少し悲しげな表情を浮かべて]
……わかった。
……おめえが人狼を慕う側の人間でも限り、そうなんだろうよ。
言いてえことは……分かるよな、ヨアヒム。
[もし解らないというならば「そういう視点も必要ってことさ」と告げて。
そして。誰に伝えるかについて、ヨアヒムが分かってくれたのを見て。
こちらは真剣に頷いて]
頼んだぜ。
……気をつけてな。
敵は人狼だけじゃねえかも知れねえからよ。
[昨日読んだ二冊目の本の内容を思い出しながらそう言って、林へ向かった]
―林―
[林のどのあたりでゲルトの死体を見つけたかはヨアヒムに聞いていたので、そのあたりまで来ると。
まだ血だまりの中に横たわる、無惨なゲルトの死体を見る。
さすがに直視してしまうと吐き気に襲われもするがぐっとこらえて、しっかりとゲルトの死体を見る。
噛み痕や傷口。
やはりこれは人間の仕業ではない。大きな傷跡には歯型のようなものも見える。
しかし。
野生の獣によるものとするには、何か違和感があった。そもそも、こんなことが出来る獣がこの島に居るとは聞いたことがない。
またこの島にただならぬことが起き始めた事を胸に刻み。
幼いころに習った拙い祈りの仕草で、ゲルトの安らぎを願う。]
……願わくば。
ゲルトの神の御加護が、彼の者の魂を永久の安らぎに包まんことを。
[手を併せて一礼し、その足を図書館の方へ向ける]
―図書館―
[ゲルトの死体をしっかり確認してしまい、さすがにちょっと気分も悪いが。
その足をしっかりと図書館へ向ける。
図書館の扉の前までくれば、中まで響くであろう十分な声量で、声を上げた]
嬢ちゃん!クララ嬢ちゃん!いるかい!
伝えなきゃなんねえことがある!
[オットーが立ち去った後、娘は部屋に戻ると水を飲むためにキッチンへ。
水を飲めば幾らか気分が悪いのが良くなった。
しかし何かを口にする気にはどうしてもなれない。]
風邪でもひいたかな……
[心なしか頭痛もする。
風邪をひいたならゆっくり休むのが一番だろう。
そう思った娘は再びベッドに潜り込んだ。]
[それにしても、とベッドに潜り込んだ娘は首を傾げる。
何だかわからないけど視線を感じる気がする。
場所ははっきりとしないけど、部屋の隅の方からだと思う。
身体を起こし、そちらの方を見てみるがやはり誰もいない。
気のせいか、と娘は横になると目を閉じた。]
[パメラの家の部屋の隅。
そこに立っている"兄"の姿は見えなかった。
10年前、処刑された後からずっと娘を見守ってきた"兄"。
誰一人としてこの姿を見る者はいないだろう。]
―ニコラス視点:10年前―
[ニコラスは野次馬の中に混じっていた。
人だかりの中心にあるのは最初の犠牲者の死体。
昨晩、食い散らかした獲物だった。
それを見て、吐きそうになる演技をしながら周りを見渡す。すると目的の娘がいた。]
『…どうやら、まだ覚醒してないみたいですね』
[囁きの主は、少し離れたところで同じように死体から目をそらす演技をしているアルビンだった。
どうやら彼も同じ結論に至ったらしい。]
『もっと殺さないとダメかぁ…』
[いっそ滅ぼすつもりでやるべきなのか。
あまり気は進まないが、覚醒させるにはやるしかない。]
『今夜の襲撃は誰にしましょうか』
『そうだねぇ…』
[吐き気が収まったような演技をしながら考え込む。
と、1つの視線に気が付いた。
怖がるように物陰に隠れ、じっ、と此方を見ている少女。]
「お嬢さん、こんな所に居てはいけないよ」
[そう子供を想う大人を演じようと、近付く。
しかしその子は顔を青くすると、此方が動き出したのと同時に、パメラの手を引っ張って行ってしまった。]
『……今夜はあの少女にしよう』
[ニコラスは二人の少女が去っていった方向を見ながら囁いた。*]
―リーザ視点:10年前―
[リーザは木の影に隠れるようにしてその光景を見ていた。何故か皆は顔を逸らしたり、気持ち悪そうに顔をしかめていたりしている。
その光景を遠目でぼんやり眺めていると、一人だけ違和感を感じる人がいた>>44。
皆と同じように気持ち悪そうにしているのに、何故かあの人だけ違うような感じがして。
何だか大切なモノを奪われてしまう感じがして。
言い様のない恐怖に襲われた。
するとその人は此方に気付いたらしい。
自分の方に近付いて来た>>45。]
[あの手を取ったら危ない。
そう感じた娘は、視界に入った幼馴染みのパメラの手を取ると逃げるように走ってその場を後にした。]
[やがてその姿が見えなくなっただろうか。
後ろを振り返り、誰も付いてきていないことを確認すると、ほっと息を吐いた。]
「リーザ、どうしたの?」
[息を整えていたパメラはしゃべれるまでになると、少女を見て尋ねた。
しかし、今起こってることをパメラに教えるわけにはいかない。
多分、自分しか気付いていない。そう思ったから。]
「あのね、リーザがみんなを守ってあげる。
パメちゃんも、ヨアくんも、お兄ちゃんも」
[みんなみんな、守ってあげる……――。
そう言いながら少女はパメラを抱き締めた。]
「ねぇ、知ってるかい?三匹のこぶたのお話」
[何とも言えぬ、嫌な汗が流れる。]
「二番目のお兄さんこぶたの家は木のおうち。
そのおうちを狼は、どうしたんだっけ?」
[その話は知っている。
二番目の確かお兄さんこぶたは……――。
逃げられないと思ったリーザは、震える手で鍵を開け、男の前に出ると懇願した。]
「おねがい、します。
リーザは、どうなっても、かまいません。
だからお兄ちゃんと、パメちゃんと、ヨアくんを、連れていかないで……」
[相手に届くように、何度も何度も。
泣きながらも必死に懇願した。
すると男はしゃがみ、リーザの頭を優しく撫でた。]
「自分の大切な人たちを守ろうとしてるんだ。すごいね。
じゃあ、その勇気に免じて君の命を助けてあげよう」
[そう言うと男はリーザの目を覗いてきた。
その目を見ていると頭の中がぼんやりとしてきて。
何が正しいのかわからなくなってきて……――。]
「君が早急言った3人。
僕の言うことを聞いたら連れていかないと約束しよう。
1つは、僕たちのことを黙っていること
1つは、今後は僕たちに協力すること
1つは、いざと言うときは僕たちの身代わりになること
その3つを守ってくれるかな?」
[男の赤い目から発せられていた催眠術にはまり、傀儡と化したリーザは、大人しく頷いた。]
「いい子だね。じゃあ、僕たちの仲間に入れてあげよう」
[そう言うと男は自分の指を噛みきると、リーザの口の中に赤い雫を流した。]
『さぁ、僕たちの為に働いておくれ』
[囁きを聞いたリーザはにっこりと笑って頷いた。*]
よく聞いて、ペーター。
パメラ、ディーター、クララ…オットーの中に人狼がいる。
それも何匹いるかも分からない。
人狼は夜に本性を現す。
…けど、人狼に協力する狂人って奴も…もしかしたらいるかもしれない。
[それから、かなりぼかしてゲルトの状態を伝え、先程したディーターとの会話の内容も伝えた。
ペーターにも自分で考えて行動して欲しいと思ったから、もう何も隠さなかった。
質問されれば何でも答えるつもりだ。]
俺はこれからパメラとオットーの家に行くよ。
[ゲルトは、人狼に殺された>>50
ヨアヒムの言葉が脳内に響く。表情は怖いくらいに真剣で。
嘘ではないのだ。人狼は確かに居たのだ。
そしてーーゲルトは、もう居ない。]
…あ……。
[ペーターの瞳からぼろりと涙がこぼれる。
今ある感情は何だろう。恐怖とも嫌悪とも言い難い何か。
がたがたと手が足が震えだし、立って居られないと感じ、咄嗟にヨアヒムの腕にしがみついた。]
…ぼ、くも、行く。
[掠れた声だった。
言葉を絞り出すのはこんなにも難解なことだったのか。ペーターはヨアヒムに全身でしがみ付くようにして、もう一度、声を震わせた。]
…1人に、しないで…!!
/*明日辺り死ぬ気満々なので、クララに会っておいた方がよいのかしら?と思いつつ。
下手に互いに風呂敷広げすぎないで、収束に向けた方がよいのかな。
―パン屋―
[手元のパンが無くなったので、一度家に戻った。
あとは図書館のクララ。
ペーターはまたヨアヒムの家に泊まったのだろうか?ヨアヒムの家に行けば、二人に会えるかと考えながら。]
…ゲルトの家にも、行かないとな。
[どんなパンが好みだったかと、吟味して。
バスケットに一通りのパンを詰め込むと、再び扉を開く。]
-パメラの家に行く途中-
[嵐の気配は、大分遠のいている。
それでも海は未だに荒れ模様で、「あの嵐」が、そして、今起こっていることが現実であることをペーターに伝えていた。
遠く荒れる海を見つめながら、昨日のディーターの言葉を思い出す]
あと二日……。
[ペーターは震えた。この状況で二日は、長すぎる。
ペーターは信仰を持たない。祈りの言葉も知らない。
それでも、海のほうを見て、両手をきつく握り、震えながらつぶやいた。
一番身近な神様を、呼んだ。]
…パパ、ママ……!!
―パン屋への道のり―
[両親の死、村長の家、ひっきりなしに騒めく大人達。
十年前のあの時は、一気に状況が変わりすぎて、全然現実味が感じられなくてしばらく涙すら出てこなかったくらいだ。
壊れた心は、幼馴染の違和感もそのまま受け入れ、そして蓋をしてしまった。]
(リーザはそんな子じゃ無かった…。明るくて優しい子だった。
…リーザは狂人だったんだ。)
[怒りとも絶望とも取れる色を瞳に宿し]
(…オットーはずっとその事を黙ってた)
[オットーのいるであろうパン屋へと走った。]
-パメラの家-
[深呼吸を、三回。それでも震える手で、ようやくパメラの家の扉を叩いた]
パメラさん。パメラさん、居る?
ペーターだよ。
話しが、あって……!
[クララが出てくる>>61のを見れば。居てくれた、ということに軽く胸をなでおろし。]
すまねえ。
……嬢ちゃん。落ち着いて聞いてくれ。
[その視線は真剣にクララをまっすぐ見て……重い口を開く]
……林でゲルトの遺体が見つかった。
殺されたように見えるが、まっとうな人間のやりかたじゃあねえ。
[暗に、人狼騒動の再来だと言う様子で。それから暫く間を置いて。
周囲を確認し、誰も居ないことを確かめてから]
それとな嬢ちゃん。
……ちっと、あんたに教えておきてえことがある。
外じゃちとやりにくい。中入っていいかい。
[そう言って。クララの応答を待つ]
-回想・両親との会話-
[プロントの家系には、何故だか人狼に対抗する手段を持ったものが多く居た。
ある者は死者が人狼か人間かを見分け、またある者は人狼の牙に狙われた者を守ることができた。
そしてペーターがまたそうであるように、人と人狼を見分ける力を持った者も多くいた。
理由は知らない。
ただ、プロントの家の者は、これこそ神から示されし道であると、そのことに誇りを持っていた。
自らを犠牲にすることさえ厭わなかった。
それは、ペーターの両親も同じだった]
「あなたはプロントの子なのだから、力無き人々を守らなくては」
「おまえはプロントの子なのだから、力無き人々の盾にならなくては」
僕……僕は………
[それが、当たり前なのか?そうしなければならないのか?
――こんな、未来も何もない島のために、自分は犠牲にならないといけないのか?
それは、誰に問うこともできず。
ただペーターの中でくすぶり、渦巻き、そして、島に対する嫌悪を植え付けた。]
[ペーターは自身に問う。
ヨアヒムの傍にいかないのは、本当に正しい選択なのか?
この力を使って――何になる?
一体、誰のために、この力はある?
当然ながら、誰も、答えてはくれないけれど。]
[普段と何ら変わりないクララとは対照的に真剣な様子のディーターきょとんとして、>>67
矢張り、何処を見ているのか分からない。そんな視線をディーターへ投げ掛けた。]
ゲルトが……?殺されたって、どうして。
まっとうな人間のやりかたじゃないって、まさか……。
[ディーターに告げられた事実にクララは唇がわななく。
言外に人狼が現れたと言われても直ぐには信じられない様子で、ディーターの後ろ。ゲルトの遺体が発見されたという林がある方へ顔を向ける。
現場に駆けつけたいのか、直ぐにでも図書館から飛び出しそうなクララだったが、
ディーターから話しがあると言われれば再び彼を見て、一体何の話題なのかと怪訝そうな面持ちになる。]
わたしに、はなし……?
良いわよ。中に入って。
[扉を大きく開けば中へ招いた。]
[ヨアヒムの瞳を見た瞬間。予感があった。
ようやくこの時が来たのだと。
それは断罪の時を待つ咎人の絶望か。
もしくは――暗い歓びか。]
―10年前:アルビン視点―
『少女?』
[いきなり告げた相方>>45に、口元を押さえるふりをしながら誰にも気付かれないよう、視界を巡らす。
すると逃げていった少女の姿があった。]
『あの子ですか?』
[どうせ殺すならあんなか弱い子供ではなく、力の強い大人の方がいいだろうに。
そう思っていると、まるで読まれたかのように返ってきた。]
『僕の正体に気付いてるみたい』
[その言葉に固まった。]
『…占い師ですか?』
『違うと思うよ。多分、子供の勘じゃないかな』
[子供の勘はよく当たるから……。
そう飄々と言ってのける相方。ことはそう簡単ではないのに。]
『随分と余裕ですね』
『だって今日殺しちゃうなら問題ないでしょ?』
[皮肉を混ぜながら言ってみるが、やはりかわされてしまう。
確かにそうだ。ただし、"彼女が言わなければ"という仮定がつく。]
『…少しは危機感を持ってくれませんかねぇ…』
[アハハと笑っている相方にため息を吐く。
案の定何を言っても無駄か。そんなことを思いながら。]
『…あの少女の始末はお願いします』
[勘だったとしても正体に気づいてしまったなら仕方がない。
それが例え子供だったとしても。
"了解"という意味の言葉を囁くと、これから始まるだろう話し合いに意識を向けた。*]
[まさか……と言う>>72ので、今度こそ、ハッキリと]
俺はついさっきちゃんとこの目で見てきたが、資料にあった、人狼とやらにやられた死体と、大体一緒だったぜ。
[そういえば十分だろうと。それ以上の細かいことは触れずに。
中に入ることの承認には]
……すまねえな。
……しかし嬢ちゃん。……俺が人狼だったらどうするかとか考えないんかい?
[ほんの少し呆れ気味な言葉を発しつつも、直ぐに口調は真剣なものに戻り。]
邪魔するぜ。
[そう言って、図書館へ入る。クララが拒まないようであれば、中に2人入ったことを確認し、そのまま扉を閉めるだろう]
―図書館―
[中に入り、手頃な椅子に腰掛ければ。
静かに、クララに話し始める。]
先に聞いとく。
「今度は大人しくせず、人狼が居たら足掻いてみたい」……確かに嬢ちゃんの意思で間違いねえな。
[そう、昨日のクララの発言>>1:130について確認すると。
手頃な机の上に、乾いた重い音を響かせ、何かを置く。]
なあ嬢ちゃん。
恐らく……使ったことねえだろ、これ?ましてや人間どころか、犬や猫程度相手にも使ったことねえと思ってるが、どうだい。
[そこに置かれているのは。鞘にこそ収まっているものの、刃渡り20cmほどのナイフ。]
もしアンタが……誰かが人狼だってわかった時の為によ。
こいつの使い方、教えとこうかと思ったんだが……
[そして最後に発した言葉は……いつもの彼の言葉からすれば、皮肉にも、深く澄んだ優しい声で]
クララ嬢ちゃん。人を殺る覚悟、アンタにあるかい?
/*
ペタ両親、捕捉。
ペタの両親は「人のために」という気持ちも勿論ありながら「我が子だけは」という気持ちがある。
過去人狼騒動が起きた、小さな滅びゆくばかりの島ならば、むしろ安全だろうと。
ペーターだけは、騒動に巻き込まれることはないだろうと。
そういう気持ちで、ペーターを島にしばりつけている。
[図書館にふたり、クララは座らずぽつんと立っている。>>77
ディーターの言葉を静かに待った。]
ええ、そうよ。
もしも人狼を見つけたならば……、わたしはやるわ。
[迷わず頷き、真っすぐな返事をする。
次いでのディーターの動きを追えば、机に置かれた鞘に納められたナイフだった。
武器を使用した事があるかという質問には、首を横に振る。
人を殺る覚悟、なんて。
残酷な問いには相応しくない、深く澄んだ優しい声を聞いて、
クララは決意を示すべくナイフを手に取った。]
わたしに人を殺せないわ。貴方が指摘した通りに武器なんて使ったことないから。
でも、覚悟ならあるわ。だから……、これの使い方教えてくれるかしら?
/* あれ、もしかして私囁き狂人の位置誤認してる?クララだと思ってたから噛まれるつもりでフラグ立てに行ったんだけど…… */
[まるで、自分はどうなっても構わないとでも言うような言い回し>>84には、あえて何も言わず。
図書館に入ってからのクララの言葉>>85を黙して聞き。
特に怯えるでもない真っ直ぐな返事には。僅かに哀しげな表情を浮かべるが。答えそのものはしっかりと]
……解った。アンタに覚悟があるなら。
……とは言え今夜までってんじゃ、正直大したことは教えらんねえ。だから、可能な限りポイント絞るぜ。
[そう言って。
目を使わずとも、聞こえるものだけで十分に効果が出るように。
正面切っての戦闘では恐らく勝ち目はないから、相手に不意討ちを掛けることだけに念頭をおいて。
相手を見つけたら自然に得物を鞘から抜き、相手の背中の急所を突き刺すことだけに絞って、教えていった。
彼女が目よりも耳に頼っているのは、ある意味では好都合であった。
不意討ちを掛けるに当たり、相手よりも耳が良いというのは、視力のハンデを補って余りあるからだ。
もっとも、耳の良い獣相手には何の役にも立たないかもしれないが……そもそも、彼の目的は、獣に使わせるところにはなかった。
暫くの間、そうやってナイフの使い方を教え……そしてもう一つ、必要な事を告げる]
[パメラの瞳がこちらを向いたのを見れば>>88ホッと安堵して]
大丈夫なら、良かった…!
えっと、今ヨアヒムにいちゃ…さん、が、オットーさんのところへ行ってる。
ヨアヒムさんは、ゲルトさんを発見…した後、すぐにディーターさんと会ったみたい。
ディーターさんはクララさんのところへ行っていて…
だから、多分、この状況を知らない人は…居ないと思う。
…ねえ、パメラさん。こんなときに、変だって思うけど……
…パメラさんの絵が、見たいな。駄目…??
[何のために、力を使うのか。
この島は本当に守るべきものなのか。
皆は―――
ペーターの中の迷いに、パメラが昨日、島を好きだと言ったこと。そして、クララの言葉が浮かんで。
気付いたら、ペーターはそんな頼みごとをしていた]
…あの馬鹿。
なにが人狼なんて大げさ、だよ…。
[悼みと痛みを込めた瞳で、ヨアヒムの耳には届かないくらいに音で、ポツリと零し。
すぐに無理やり気持ちを切り替えると、ヨアヒムの話に頷きを返した。]
この島…。確か昨日聞いた話では。
お前とペーターと、パメラとディーター…そして俺か。
[一人一人の顔を思い浮かべて、ため息を付く。
十年前の再来と思うと、やりきれない。
あの哀しい猜疑の現場を覚えているから、尚更だ。]
分かった。俺は一度ゲルトの様子を見に行こうと思う。
お前はそれを教えに来てくれたのか?
[暗にそれで用事は済んだのかと問いかける。]
……最後にな。大事なことだ。
正直、条件が整って……成功率はやっと3割ってとこだとは、思う。だからよ。
もし失敗したら……逃げろ。
間違っても、正面から行こうなんて思うんじゃねえ……いいな。
……何か質問、あるか?
[基本的なことで、付け焼き刃として教えられることは教えたので。クララの質問を待つ**]
[一通り話を聞いて>>91、娘は考え込む仕草をした。
嵐が来る前に島民は皆ここから逃げているだろう。
今ここに残っているのは出たくない理由があるか、好き者か。そのどちらかだろう。
そしてその二つのどちらかに該当するのは、ペーターが言った4人ぐらいしか思い浮かばない。]
絵を?
[唐突な頼み事にキョトンとしてしまう。
こんな時にそんなことを頼むなんて。意外と大物だなあ、などと場違いなことを考えてしまった。]
……別に構わないわよ?
[そう言いながら家の中へと招き入れる。
外でウロウロさせるより、自分の家にいてもらった方がいいだろう。そういう考えもあった。]
何の絵が見たい?
―10年前:ニコラス視点―
[処刑の話は終わり、自分が泊まっていた宿に戻ると寝支度を整える。
自分もアルビンも。何とか今日は処刑を免れることができた。
そのことに安堵の息を漏らした。
"妹"を迎えに来たのに死んでしまってはもとも子もない。
そんなことを思いながら布団に潜り、夜中を待った。]
あれ……おかしいな……
この辺にしまったと思ったのだけど……
[どうやら全然別の所にしまってしまったらしい。
頭をかきながらペーターの方を向く。]
えっと……
申し訳ないけど、探すの手伝ってくれないかなぁ……なんて
[頼まれておきながら見付からないとはこれ如何に。
手を煩わせてしまう結果となった。]
[オットーを纏う空気が明らかに変わったのを察すれば、お互いの双眸を合わせたままじりじりと後退して距離を取って]
……十年前の人狼騒動の時、リーザは、どこで何をしていた?
なぜ、死んだ?
―ニコラス視点:真夜中―
[やがて真夜中になったのを確認すると、ニコラスは起き上がった。
周りを注意深く観察し、誰もいないことを確認する。]
『さて、行こうか』
[そう言うとニコラスは今朝の少女、リーザの元へと足を進めた。
一度だけ、彼女が兄を呼びながら家の中に入っていくのを見たことがあったため、リーザの家は知っていた。
その家の前に辿り着くとニコラスはノックした。]
「はーい…」
[聞こえてきたのは幼い女の子の声。
扉が開くのと同時に、ニコラスはニタリと笑った。]
「こんばんは」
[君を食べに来たよ。
そう口の動きだけで囁いた。]
[>>101
オットーは笑った。
いつもは能面のような顔に笑みが浮かんだのを見ればドクリと心臓が跳ねたが、オットーに対して抱いている恐怖を悟られないように表情は変えない。
昼間は人間のフリをしているとしても、体格差ではオットーのほうが勝っている。隙を見せてはいけない。]
……。
[オットーの最初の質問には答えない。
続くオットーの言葉と質問に、ごくりと生唾を飲み込む。
その音がオットーに聴こえたかどうかはわからない。]
…俺は昨日、十年前の人狼騒動の資料を初めて読んだ。
そこには”人狼側の人間である狂人”の存在が、記されていた。
[ディーターの言葉>>1:154で、あの資料は誰かの手によって捏造されていることも考えたが、今目の前に立っている黒髪の男の態度と、そして『処刑』されたということは――やはり、そういうことだ。]
そして、その『処刑された狂人』の名前は記されていなかった。
処刑された人狼の名前は記されていたのに、だ。
[沢山の絵があった。
見たことがあるものもあった。見たことが無いものも。
パメラと一緒に絵を探しながら、
いつしかペーターはそれら一つ一つに注意を向けていた。
これが、パメラの見ている景色なのだと思って。**]
[目を使わずとも、聞こえるものだけで十分闘える方法を教えてくれた。>>90
ディーターの指導を一言も聞き漏らさず、彼の言うことを頭の中で反芻する。「正面切っての戦闘では自分には勝ち目はない。だから、相手に不意討ちを賭けなければならない。」
実際にディーターの指導をさらい、彼の前で獲物を鞘から抜き前へ突き刺す動作もしてみせた。時間がないなか、碌に刃物を扱った事も無いクララに、ディーターは丁寧に訓練してくれただろう。
目には頼らず、耳だけで。他にも色々な障害があるに違いないが、それでも。]
ありがとう。勉強になったわ。
ええ、分かってるわ。わたしはこんなんだから難しいのは承知の上よ。
…分かったわ。もし失敗したら、危ないと思ったら、 逃げるわ。
[最重要だと言わんばかりに最期に伝えられたが、クララは嘘を付いた。
例え、刺し違えることとなっても、逃げない。
その時は必ず道連れにする。]
[それがわたしの成すべきことなのだから――。
ディーターから貰った、ナイフ。
このナイフでわたしは貴方を殺すわ。
クララは胸元にナイフをぎゅっと抱える。
何か質問があるか?と聞かれれば、]
何故、わたしにナイフの使い方を教えてくれるの?
[嵐が来る前までのディーターのそっけない態度を思い出す。
今まで男が此処まで親切にしてくれた事はなかったと思う。「何故」という純粋な疑問だった。**]
/*
どなたを……どなたを殺すんですかクララ氏ーーー!!!!
クララ氏の死亡フラグに
拙者
拙者涙がとまりませんぞーーーデュフフコポォッ
ていうかまじ
まじ
今日の処刑襲撃誰になるんだ……ブェェ
占はどうあってもこじつけてパメラに行く
予定
/*
Qぺーたんさっき寝るって言ってたよね?
Aソロールまわしたってしゃーないやん
いや、寝るよ…寝る…ねるねるねる……ね…
[――ついに、知られてしまった。
そんな絶望に満ちた想いと、もう一つの感情が交差する。
胸のつかえが取れたような、不思議な安心感。]
(ああこれで……やっと話せる)
[今まで何かを口にしようとするたびに、心の中の囁きが邪魔をした。
そんなことより、もっと言わなければいけないことがあるんじゃないか?
その声が聞こえるたびに、凍りついたように言葉が喉を通らなくなった。
同時に表情がこわばり、緩やかに感情が死んでいった。
月日が流れるにつれ、その囁きは次第に少なくなって言ったけれど。
それでも心の奥底に、確実に存在していた。]
十年前のあの事件。リーザは狂っていて、人狼側で、人間の敵だった。
だから人間の手によって処刑された。
[ずっと言えなくて、言いたかった真実。
ヨアヒムはどんな顔をして聞いていただろうか?]
……ああ、そうか。
[自分が描きたいのは、"幸福だと思える時間"だ。
娘は振り返ると礼を言った。]
…ペーター、ありがとう。
おかげで私、スランプから抜けだけそう。
人狼の手先となり、甘言によって村の議論を引っ掻き回し、偽りを振り撒いた人狼の味方。
最終的に、お前の両親を死に追いやった、忌むべき仇だ。
そして俺も…。
[一度言葉を止めて。やがて思い切ったように、再び口を開き。
自身の過ちに対しての告解を再開する。]
俺はリーザの様子がおかしいことに気付いていた。
あいつの狂気に気付いていた。
[ヨアヒムは小さかったから覚えているか分からないが、あの当時、人狼と人間を見分けることのできる力を持った人間がいた。
占い師、確かそう呼ばれていたと思う。
その占い師がリーザを人間だと言ってくれて。
とてもとても嬉しかった。
だが同時に、やらなければいけない責任を放棄してしまったのだ。
それについては黙したままで、ただ事実だけを告げて。]
知っていたうえで、俺はリーザを疑うことから目を背け続けていた。
[再び絵を探そうと絵を一枚取り出す。
都会でスランプに入る直前、心の思うままに描いた結果。
娘が青を好むせいで青い絵が多い中。
赤いそれは異様に目立った。]
(これ、捨ててなかったんだ…)
[まるで血のように鮮やかな赤。
誰にも見せたことがない絵。
何故か見せたらいけないと、頭が警告したからだ。
これは誰にも見せてはいけない。
見せても共感してくれる"人間"はいない。
そう思った。]
[娘は赤い絵を元に戻すと、振り返った。]
…お茶でも飲もうか。何が飲みたい?
[何かあればそれを。なければハーブティーでも淹れようと。
リクエストを聞けばキッチンへ向かう。]
[小さくため息をつきながら。男は長い語りを続けた。]
そんな俺の怠惰は、ついにお前の両親を殺してしまった。
俺があいつを止めなければいけなかったのに、それをしなかった。
その罪を背負いながら、この十年。何食わぬ顔でお前達と共に居続けた。
[今まで堰止めていたものが流れ出るように、次々と言葉が溢れてくる。]
両親を殺した者が、お前の仇だというのなら。
紛れもなく、俺もお前の仇なのだろ。
/*
ヨアヒムさんが、俺のことを人狼として疑っているのか狂人として疑ってるのかを掴み切れていなかったりする(๑•﹏•)
人狼疑惑をぶつけるつもりだったら、意に反してしまってるなあ。ごめんなさい。
俺の話はこれで終わりだ。
さて、そろそろ俺がゲルトのところに行こうと思っているんだが…。
[そう言って微笑む男の視線は、今度は直接的にこう訴えていた。
お前はここに、何をしに来たんだ?と。*]
俺の話はこれで終わりだ。
さて、俺はそろそろゲルトのところに行こうと思っているんだが…。
[そう言って微笑む男の視線は、今度は直接的にこう訴えていた。
お前はここに、何をしに来たんだ?と。]
[キッチンに付くと飲み物の用意をしながら、先程の赤い絵を思い出す。
あれは都会にいた頃、クララに赤ずきんの話を聞いた後。
触発されて描いた絵だ。
童話をしらなかった娘は、クララから童話を聞くのが好きだった。
色々な童話を聞いたが、特に興味を持ったのは『七匹の子やぎ』や『赤ずきん』、『三匹のこぶた』など、狼が出てくる話だった。
それらに出てくる狼は必ず悪役で、退治されてしまうのが複雑だった。
別に好きで襲ってるわけではないだろうに。]
…狼が幸せになれる話って、ないのかしらね?
[そう尋ねたことがあった。
その時、クララは何て答えただろうか。]
[家に帰った娘は、何となくやりたくなって心のままに絵を描いた。
好きなように、やりたいように。絵を描いた。
しばらく没頭したように描いていたが、はたと気が付き手を止めた。
キャンバスにあるのは大量の赤。
自分はこんなに赤が好きだったっけ?
しかし不思議と嫌な感じはしない。
それと同時に焦りもあった。
――コレハ、人間ニ見セテハイケナイ
完成サセテハイケナイ
漠然とそう思った娘は、描くのを中断すると片付け始めた。
そのまま記憶の彼方に捨て去った、見ようによってはとてつもなくおぞましい、未完成の紅。]
/*
殺しに来てくれたのなら嬉しいのだけれど、ヨアヒムのPC的にこのラインは復讐対象にカウントしてもらえるか微妙かな。
俺が人狼だ(キリッ
ルートの方がよかったかもしれぬ。
[かつて何度かナイフを振るう少年を見たことがある。
優しくて、正義感が溢れる男の子。
妹とも仲良くしてくれて、自分にとっても弟みたいで大切な存在だった。
だがその時は、少年の目は憎しみにぎらついて、呪詛を吐きながら、心臓を貫くための道具を握りしめていた。
哀しかった。それでも止めることはしなかった。
海辺でぽろぽろと、空虚な瞳から涙を零していた少年と。
何も言えなかった、無力な自分がフラッシュバックする。
生きる理由になればいいと思った。それが例え憎しみでも。
強い感情は人を動かす原動力になる。
しかしいざ思いを果たそうとしても、直接的な仇である人狼はすでに滅ぼされ。
手を貸していた
ずっとどこかで思っていた。
だったらその刃を受けるべきは、俺なんじゃないかって。]
…なあ、ヨアヒム。
(だから、ヨアヒム)
その懐に隠し持っている刃で。
お前は俺を殺すか?
(――俺はお前になら、殺されてもいいよ。)*
/*
今更ですが、ヨアヒムがオットーキリングとか考えてなかったよ!リーザ話聞きに来ただけだよ?( ˘•ω•˘ )
とかだったらどうしよう…(ふるえ
[『リーザは狂人』『オットーはそれを知っていた』]
……っ!
[体中の血液が沸騰したような感覚がする。
予想はしていても、本人の口から事実を告げられれば全身に衝撃が走り、目が大きく見開かれ、ぎりっと奥歯を強く噛む。
だが、オットーの長い告解が終われば、眉間に深く皺を刻んで鋭く睨み、オットーに向けて”敵意と憎悪”を放った。]
[お茶を飲もうか>>113と言われ、素直に頼むことにした。
何か、という問いには「お任せで」と答える。
彼女がキッチンに向かった後も、ペーターはアトリエに残り、絵を探し――いや、見続けた。
最早ペーターの中で目的が入れ替わりつつあった。
クララに見せたという絵は見たい。
けれど、それ以前にペーター自身が、パメラが描いた絵をもっと見たいと思うようになっていたのだ。]
(…あっちは、パメラさんが探してたほうだけど)
[でも、万が一見落としてる可能性もあるし……見てもいいよね?
そんな、誰に言うでもない言い訳を心の中でしながら。
ペーターはパメラが居た場所の絵を見てゆく。
森の絵、人の似顔絵、青を基調とした抽象画。
そんなものが並べられた中で、ペーターは見てしまった]
[ペーターは咄嗟に手をひっこめた。
触れたくないと思った。見ていられないと思った。
ひどく、おぞましいものであるように思えて仕方がなかった。]
(な、んで…パメラさんは、こんなもの…!?)
[ドクドクと心臓が鳴っている。
キャンバスにぶちまけられた赤は、ペーターの知っている単純な赤とは違う。
この世の恐ろしいものをぎゅっと凝縮したような――そんな、赤。
肌がざわりと粟立った。
パメラは、一体――「何」を描いた?]
[その時、パメラから声がかかった。
慌てて絵を戻して振り返る。
今の絵を見たこと、見られてはないだろうか。
わからないまま、ペーターは震える声でかえした。]
う、ううん。なんか、沢山絵があるから見入っちゃってさ…。
そう?
[何だか様子が変な気がするが、気のせいだろうか。
絵を戻すのを見ていなかった娘は首を傾げながらも何も言わず。
手テーブルがないため、カップを床に置きポットの中身をを注ぐ。
手近にあったジャスミンティー淹れてきた。]
こんな絵でよければ好きなだけ見てね。
[いつも通りの笑み。]
[クララは真剣に話を聞いてくれ、飲み込みも早いように見えた>>105。
そのことに対して、ディーターは何の疑問も呈さなかった。人によっては、恐ろしい人狼を殺すことに躊躇いがない、ということを不思議がるかもしれないが。ディーターにはそのような様子はない。
教え終わった後のクララの質問>>106に対しては、何秒か、僅かに困った表情を見せる。]
なぜ……か。そうだな……
[目を瞑り……再び開き。]
「人狼に殺されたくねえから」……って言やあ、わかってくれるかね?
[様々な意味に取れるであろう言い方で答えた。
それから、付け足すように言う。
しかし、この付け足しの言葉は、その前の一言に比べると――真剣味が薄いというのか。人によっては嘘を言っているように聞こえるかもしれない]
ゲルトをあんな無惨に殺せた奴が居るってこたぁよ。
そいつを仕留められる奴ぁ、多いほうがいいだろ。……違うかい?
[オットーは全く抵抗せず刃を受けた。>>131
人狼じゃないかもしれない…。人狼なら抵抗するのではないか?
そんな考えが頭を掠めるが、挑発的な笑みを見てすぐに横に追いやれば、床に膝をついたオットーの後ろにまわり、右腕をオットー自身の背中に捻り上げてそのままうつ伏せに床に押し倒し]
…黙れっ。
[捻った腕からオットーの体温が伝わってくる。
かつて、幼い自分の頭を何度も撫でてくれたその時のものと同じで温かい。
オットーに跨った上で、ぐちゃぐちゃに泣きだしてしまいそうになるが、軽く頭を振って…感情を殺す。]
俺の、質問に答えろ。
[オットーと会った時と同じように>>66感情の籠らない声で言った。
泣いたら駄目だ。付け込まれるかもしれない。
オットーをオットーと見てはいけない。
情けをかけたら、駄目だ。]
/*
オットーさん殺してしまったら、以後発言できなくなってしまうよね?
い、いいのかな?
殺害ロール初めてでわかりません助けて。
きっと?
ハッキリ答えろっ!
[宛てている刃の角度を少し変えて、その色白い頬に赤い線を描き]
痛い思いをこれ以上したくなければ、な。
― 真夜中、林の中で ―
[赤い聲にクララは応えた。
「ここにいるよ」と、囁く。]
ここよ、わたしはここにいるわ。
[ふたりにしか聴こえない聲に導かれて、
倒れるゲルトと血塗られたパメラを見つけた。]
大丈夫、赤ずきんは幸せになれるわ。
……幸せになるの。
[ふらふらと覚束ない足取りのパメラの手を繋ぎ、
「さあ、家に帰りましょう。」と彼女の家まで連れて行く。]
[彼女を家に連れ帰ったなら、パメラが嫌がる様子がなければ、
風呂場を借りて彼女の汚れを綺麗に落とそうとしただろう。
暖かいお湯をパメラの頭から被せれば血は水と共に滴って流れていった。
まるで先程まで赤頭巾だった娘がちょうどフードを脱いだみたいに。]
これで、良いの。
赤ずきんを被って自分を偽る必要なんてないの。
[再び綺麗な亜麻色の髪が姿を見せればクララはにっこりと微笑んで、
パメラの髪に指先で掬うように触れながら、]
ねえ、忘れてないってパメラは言ってくれたよね。
私達が出会った日のこと。
あの約束は覚えてる――?
― 回想、3年前 ―
[初めて出会った時、パメラは島の絵を描いていた。
灰色の都会を前に緑に溢れる絵を描くパメラは浮いていた。だからか、クララにしては珍しく思わず自分から声を掛けてしまった。「貴女、何を描いているの?」パメラは振り向いて、「――……。」
パメラの影がキャンバスに映り込んで絵を見る邪魔をしていたが、彼女の振り向くと同時に絵の全体が視界に飛び込んで来る。
ぼんやりとしか世界を捉えられないクララにもキャンバスに描かれたブルーは鮮明に映った。
この目が見えなくなってしまう前に実際にこの青を見てみたい、と思った。]
[自然のない都会の空気は息苦しい。遠くは離れた故郷を恋しく思っていた、パメラ。
また、都会に出て来て間もなかったクララ。元より人付き合いも苦手で都会の人間関係にはうんざりしていた。
ふたりが仲を深めるのはそれ程時間は必要なかっただろう。
それに、島へ行くきっかけを作ってくれたパメラは、
いずれ暗闇に閉ざされる未来を享受して、何の希望も持たず生きて来たクララにとって掛け替えの無い存在だった。]
/*
はっきり言ったら、ヨアヒム俺のこと殺してくれないかもしれない…(ノ_・。)
でも村騙りは嫌われるしなあ。(悩)
[その昔。少女だったクララは彼等が幸せになれない本を繰り返し読んだ。
でも、何度読んだところで、何も変わらなかった。
けれども、クララは思いついた。それは素晴らしい考えのように思えた。]
ねえ。わたしたちで話しを作ってしまえばいいのよ。
パメラは絵を描けるでしょう。足りない部分はわたしが手伝うわ。
狼が幸せになれる絵本を私達で紡ぎましょう。
[赤ずきんを被った狼の娘が幸せになる、そんなお伽噺。]
はっきりしていることは一つ。
俺のせいで、お前の両親は死んだ。
・・・それじゃ、不服か?
[頬を伝う紅を、何とか動く左腕で拭い去ると。
手の広が血色に染まる。
それを少しの間、じっと見つめて。
嗚呼、とっくの昔にこの手は汚れていたんだ。]
ヨアヒム。
俺は
お前の仇の一人だ。
[首をゆっくり回すと、今まで浮かべていた悔恨をさっと一変させ。
ギリギリで視界の端に捉えたヨアヒムに向けて、焚き付けるように笑いかけた。]
どうした?ずっと練習していたんだろう?
――そんな刃じゃ、俺は殺せないぞ。
[その時のペーターは、自分の身体を支配しているのは自分ではないように感じていた。
震えていなかった。怯えもなかった。
ただ「そうしなければ」という、使命感とでも云うべき奇妙な感覚が全身を支配していた。
ーー父や母や親族の人間は、それを「正義の血」と呼んでいた
ペーターは一つの絵をとった。
見るもおぞましい、真っ赤な絵]
パメラさん、これ……何の絵?
[どのお話でも狼は皆に嫌われて最期には死んでしまった。
他のみんなは幸せでも彼等は幸せになれなかった。]
でも、わたしは。
みんながオオカミを嫌っても、
[柔らかな髪を一束、笑みを形どる唇に持ってゆき、]
わたしだけは、パメラの味方だから――。**
[答えは沈黙。
捻っている腕に力を込め、肘の筋肉を切ろうとしたが――これ以上、刃を下ろせない。]
オットー…俺は、俺の父さん母さんを殺した…顔も分からなくなるくらいぐちゃぐちゃにして殺した”人狼”が、憎い。
ずっとずっと、見つけたらぶっ殺してやりたいと、思ってた。
今も、思ってる。
[オットーに憎しみをぶつけるように苦しげな声で吐き出す。]
オットー確かにお前の妹リーザは狂ってた。
両親を殺されたばかりの俺を、リーザは笑ったんだ。
だけどな…
”リーザが狂人でオットーも狂人”
”リーザが狂人でオットーは人狼”
”リーザが狂人でオットーは人”
どの可能性も、あると…思ってる。
(俺は、馬鹿で鈍感だけど、オットーが”ただのリーザの兄”であれば、ずっと黙っていた気持ちは、なんとなくだけどわかるんだ。)
[そう思うものの、言葉にはしない。]
[覚悟していた痛みは訪れなかった。>>149
人狼への殺意を語るヨアヒムを見たのは初めてではない。
その度に胸に苦い痛みが走り、無力さに嘆いた。]
(お前も、あのリーザを見たのか…)
[少しだけ哀しかった。
ヨアヒムには、優しく笑っていたあの子の顔だけを、覚えていてほしかった。
目を伏せると、脳裏に浮かぶのは狂気に満ちた笑み。
いつしか写真を見返さないと、元のあの子がどんなふうに笑っていたのか、思い出せなくなっていた。]
お前が信じるかどうかは分からないが。
俺は人狼ではないよ。
…狂人であるつもりもない。
[そこまで言いきると、一度ヨアヒムの様子を伺って。]
だけどなヨアヒム。
リーザはあの時、俺に言ったんだ。
『これでヨア君が死んじゃったとしても、パパとママと一緒だから、寂しくないよね。
―――ヨア君、喜んでくれるよね?』
[自分の正義を疑わない眼で、彼女は言った。]
…リーザは自分が狂っているなんて思っていなかっただろう。
自分が狂っているかどうかなんて、自分じゃ誰にも分からない。
俺だってそうだ。
それを言うなら、気付いていなかっただけで。
俺はとっくに狂っていたのかもしれない。
[10年前から、ずっと。]
…さすがに腕が痛くなってきた。
お前も抑えるのもいい加減疲れただろう。
[軽く嘆息して。]
そろそろ、終わりにしようか。
[10年もの間、演じ続けていた長いtragedyに幕を下ろそうと。**]
/*
うう、微妙にころころしにくい展開になってしまった気がする。
ヨアヒムごめんね。
もっとゲスオットーになればよかったね。
お前は今まで焼いたパンの枚数を覚えているか?
お前は今まで盗んだパンツの枚数を覚えているか?
おっと離席!(爽やかな笑顔で)**
[今までのオットーの言葉に嘘などないような気がする。
”ただのリーザの兄”であるオットーの語った言葉でも、全くおかしくなくて。
――だけど]
オットーお前には…疑われる大きな要素が一つある。一つでもある限り、俺は、お前を、殺す。
―――大事な人を守るために!
…オットーお前がただの人間で、”俺たちの味方”だったのなら、お前の犠牲は無駄にしないと…約束する。
[それだけ告げると、男の心臓目掛けて垂直にナイフを突き刺した。**]
[少女は悲しい終わり方をする本を繰り返し読んだ。
何度も繰り返し、繰り返し。
そうしていれば、いつかハッピーエンドに変わるんじゃないかと期待して。
でも何も変わらなかった。だから最期の頁に自分で話しを書き足した。
彼等が幸せになって終われるように。
今、クララの前には一冊の絵本がある。
表紙には赤い頭巾を被った女の子がひとり。
締め括られていない、未完成の物語。]
― 現在、図書館。 ―
[クララは自身に問いかける。望む結末を見る為にはわたしは何をすればいい?
誰も答えてはくれないけれどもクララのなかに既に答えはあった。
ディーターは言った。守るためなら殺さなければならない、と。だから、クララは彼女を護る為にはディーターを止めなければならない。
ヨアヒムもぶっ殺してやると物騒なことを言っていたが、ヨアヒムがパメラの幼馴染みであるのは知っていたし、オットーという別の人間を疑っていた。そのままヨアヒムが間違えてオットーを殺してしまえば良い、と思っている。
人狼を見つける「占い師」という存在も気になるが…。
もしも占い師がこの村に居るならば見つけ出さなければならないだろう。
だが、ディーターがあの子……、パメラを殺してしまう前に、
ディーターは殺さなければならない。]
司書 クララは、青年 ヨアヒム を投票先に選びました。
司書 クララは、パン屋 オットー を投票先に選びました。
少年 ペーターは、パン屋 オットー を投票先に選びました。
/*
うええええええええええええええ
オットオオオオオオオオオオオオオオ
ビエエエエエエエエエエエエ
ウエエエエエエエエエエエエエ
エエエエエエエエエエエエエエ
モウコレドーナルノ
/*
襲撃先について、ご相談させてください。
今夜、誰を襲撃したいという希望はありますか?
ペーターくん襲撃を考えているのかな?と思っていたのですが、
因みに私は襲撃先が誰になっても構いません。
/*
確かに▼オットー▲ディーターの方が墓下的には盛り上がるのかな。
ペーター死んだ方がヨアヒムvsパメラは盛り上がる?とか思ってたけれども。
ディーター殺したいなあ、ごろんごろん
ペーター、ヨアヒムvsパメラ、クララか。
クララはどう動けばいいのか悩むね!
[目の前の男をじっと見つめる。ディーターが困った表情をしたのにクララは気付けない。>>132
ただ、質問に答えるまでに間があったこと。ディーターの声が真剣だったこと。それらの変化を敏感に感じ取り、ざわざわと胸が落ち着かなくなる。
「人狼に殺されたくねえから。」
その言葉の意図をつかめず、クララは眉を顰めてナイフを握る指に力を混めた。
様々な意味で取れるがどういうつもりなのだろう。
ディーターについて知っている事と言えば、漁師で、美味しい魚料理を振る舞ってくれた人という事ぐらい。
実は巷を騒がせた夜盗だった。昔、実家に入った悪党がディーターだった。
パメラとは別の意味でクララに人生の起点を与えた人間だった。]
[でも、それだけだ。男とは親しかった訳でなく、その胸の内を図れる筈もない。
そういえば、何時か。ディーターが船で海に出掛ける前に、「その船で何処にでも行けるのかしら。」と、まだ行ったことがない見た事も無い場所へと行けるのかと訊ねたことがあったのを思い出した。そんな事を考えてる場合ではないのに。]
ほんとうに?
人狼に殺されたくねえから……?貴方が……、それとも別の誰か?
[その質問に投げ掛ける前に早くディーターは答えをくれただろう。
付け足された理由は先程の言葉と比べれば真剣みが足りなかった。
まるで、嘘をついているみたい。
けれどもその答えに納得してクララは半ば考えるのを放棄していた。]
そうね、違いないわ。
貴方だって殺されたくないものね。
[肉に刃物がめり込む。
嫌な感触が手に伝わり、思わず顔を顰める。
そのままの格好で、どれくらい固まっていただろうか。
オットーからナイフを抜くと、ゆらりと立ち上がった。
赤い染みがじわりじわりと、白いエプロンまで広がっただろうか。
その光景から目を逸らす。
きちんと心臓を貫けたのかどうかはわからないが、この様子ならやがて出血多量で死ぬのは、初めて人殺しした自分にも容易にわかって。]
[店内にあった布巾でナイフの血液を拭ってから収め。
それから、なんとなくあるような予感がして店内にある棚をいくつかゆっくり開き。(>1:84)
自分の幼馴染であり、オットーの妹が無邪気に笑っている写真を見つければ、それをオットーの顔の横に置いて。]
(どうか、2人が天国で会えますように…)
[祈りの言葉など知らないため思ったままに願えば、パンが入ったバスケットを抱えてその場を後にした。]
/*
もしも、今日襲撃先に希望がない場合は、
▲ディーターして頂き、クララがキリングしても宜しいでしょうか。
パメラちゃんのご希望を聞かせて頂けると嬉しいです。
[クララの最初の質問>>161にはあえて何も答えず。
納得してくれたように聞こえるクララの発言には]
……だろ?
……人狼とやらに村、潰させるわけに行かねえぜ。
[そう軽く言って、立ち上がる。]
さーてっと……
[外を見れば、軽く陽が落ちつつあるのを見て]
そろそろ危ねえ時間だな。
人狼に襲われんならどこでも変わんねえし……俺はいつもの寝床に戻るぜ。
[などと言いながら踵を返し。クララに背を向けて、ドアを開け]
じゃな嬢ちゃん。
武器があるからって、無茶なことしようとすんじゃねえぜ。
[そのまま、ディーターの足音は外へと向かう……ドアは開け放たれたまま]
/* 個人的な思いとしては、クララvsディーターよりもペーター(+ヨアヒム?)vsパメラ(+クララ?)があとに来たほうが美味しいような気はする。
ただ、各人の思惑がからみ合ってこその人狼RP村だしなあ。
どうなるかな?
[その絵を見せられた、娘はぱちり、と瞬きをした。
次いで苦笑しながらカップを置く。]
ああ、それ……
それはスランプ前に描いた絵なんだけどねぇ……
心のままに描いた絵なんだけど、途中で集中力切れちゃって。
未完成のままなのよ。
[何でもないように、笑う。]
―回想 7年前 1/2―
[当時はまだ灰色の髪を結わえて背中まで流していた、眼光の鋭い男。
いずれディーター・ゲルマンと名乗ることになるこの男、名をカイ・エーベルトという。
彼は夜盗を生業とするものの、たまに、その悪名を買って仕事をさせる者が居る。
この時もそうだった。
カイはこの時、金貸しからの仕事の依頼を受けていた。]
ふむ……この家の金を奪ってきてほしい、と。
「そうだ。私はあの家に金を貸したが、放っておいても戻ってはこないからね」
[金貸しからの答えに、カイは僅かに驚いた表情を見せる]
借りた金を返さないのか。なかなかの不届き者だな。なぜそう解る?
「あの家は私以外からも色々と金を借りている。
こういう借り方をする者は、大体この後、ぱーっと使って一家心中というのがパターンだからね」
[再度、カイは頷く。納得した様子で。]
―道―
[外に出れば、草むらに吐いてしまう。]
(これで、終わってくれ…っ!)
[リーザが狂人でオットーは人狼。
パメラ、クララ、ディーターは人。
口の端を手の甲で拭いながら、『そうでありますように。そうでありますように。』とひたすら願いながらフラフラと歩く。
ペーターは今どこにいるのだろう?パメラの家だろうか?
正直一人にさせたくなど無かったが、オットーが死ぬところをペーターに見せたくはなかった。]
―回想 7年前 2/2―
ならば、非合法でも力で取り返そう、というのか。
なるほど、私を雇うだけあって、あなたもなかなかの悪党だ。
「いやいや、金を返さない程の悪党は居ないよ」
[この時。カイはまだ知らない。
借りた金は、クララという愛娘の目の治療費であったということを。
金貸しは知っていたようだが、だからこそ、その金は戻らないと確信していた。
その金を全て使い切って、貸した金を返せるだけの能力はあの家には無いと予測していたから。
財産は奪っても希望は奪わないという彼の流儀には、明らかに反した依頼。
知っていれば、断ったのかもしれないが。
この事をカイ――その時にはディーターと名乗っているが――が思い出し、己の過ちに気づくのは7年後であった]
……確かに、承った。
―回想終了―
[全てはペーターの想像でしかない。
だってペーターにはわからない。こんな絵を心のままに描いてしまう人間の心理なんて。
わからない。
わからないからこそ、怖かった。
ペーターの中の「正義の血」が、あるいは人としての勘が、囁く。
何かがおかしい。]
…パメラさん、聞いてもいい?
[パメラの目を見て、一呼吸]
十年前のこと。
[はっきりと、尋ねた。]
/*
矛盾してないか不安になる。
ヨアヒー視点の、オットーがリーザのことを黙ってた考えられる理由。
1、後ろめたい気持ちがあるから。=オットーが人狼。(命欲しさにリーザの名前が資料に載るのを伏せた)
2、ヨアヒーに申し訳ない気持ちがあるから。=オットー人(オットーの気持ちを配慮してリーザの名前が資料に載るのを伏せた)
…で、2が正解。
どっちの可能性もあるうえに、例え人間でもリーザと同じように狂って”敵”になる可能性があるので、殺した。
ということです。
さっきからどうしたの?顔色が悪いわよ?
[心配そうに、本当に心から心配そうに尋ねる。
自分の描いた絵が、そうさせているとは気付かない。
だってそこに描いてあるのは、自分が心地よいと思った絵だから。
その感性が、普通の"人間"と違うなんてわかっていない。
10年前のことを尋ねられれば固まり、申し訳なさそうな顔をする。]
……ごめんね。
教えてあげたいけど、私殆ど記憶がないの…。
/*
fromメモ
>ぶっちゃけ、占われて詰め寄られた所をきりんぐしt
マジな話、この流れが一番美味しいと思うからこそ頑なに▲ディーター主張してる、ってのはあるw
*/
[ディーターは動かず。狙った場所から僅かに外れた場所に、ナイフが突き刺さった。 >>173
クララの腕には、恐らくは生暖かい血が伝うことだろう。]
……っ!
[ディーターの口から、呻き声が漏れる。
しかし。その直ぐ後、ディーターは可笑しそうに嗤う。]
……くくっ……くくくっ………
………おいおい、嬢ちゃん………
[息は荒く声も掠れていることから、有効な一撃であることはわかるだろう。
それでも、彼は嗤う]
……ダメじゃねえか、そんな殺意むき出しにしちゃ……うっかり身体動かしちまったぜ。
それに、ちゃんと教えただろうが……
突き刺したら手首捻れってよ……それで内臓機能壊せんだから……
……ちゃんと、両手で、やるんだぜ……?
[ディーターに抵抗する様子は、全くもって、ない]
[パメラの心配そうな声>>172が、表情が、
ペーターの違和感を膨れ上がらせた。
寒くもないのに、つ、と背中を一筋の汗が伝う。
「何かがおかしい」そう告げる声は、最早無視できないものになっている。
10年前のことについて、パメラは記憶が無いという。
本当に? この島であの事件を体験した人は、ヨアヒムが、オットーがそうであるように、
誰もがあれに足をとられているのに。どうして彼女は?
パメラの表情からは、嘘は見えない。
きっと彼女は本気で「忘れて」いるのだ。
どうして?
あまりにもショックな出来事があって、忘れた?
本当に?
いくつものことがぐるぐると頭の中をまわり、しかしどれも綺麗な形にならない。
ただ、不安ばかりが広がってゆく。]
……パメラさん。
さっき言った、クララさんに見せた絵は、いいや。
…そのかわり。この絵、貸してほしい。
[この絵に異常性を感じるペーターが過敏になっているのか?
それとも、やはりパメラが……
今のペーターに判別することはできない。
だから、誰かに「見せよう」と思ったのだ。
彼女のこの絵がペーターにもたらした恐怖、違和感、嫌悪感。
――その、「答え合わせ」がしたかった。]
/*
ディーターさんも死んでしまうの……!!
にいちゃん…なんでほたるすぐ死んでしまうん……
ていうか明日ぺーたろーキリングされるんです??
それはそれでちょっとわくわく!!
「「どうしてだ?」と訊ねられれば、本当の名はカイ・エーベルトだと知っているのだとはっきりと伝えるつもりで。
昔、クララの実家に入った夜盗がカイであること。正面切っての戦闘では恐らく勝ち目はないから、相手に不意討ちを掛けることだ、と聞いていたから。同時に自分の目のことをを告げるともりだった。
だが、「どうして?」という疑問はクララの口から零れる。
ナイフを伝って腕に垂れる生暖かい血。何よりもカイの無抵抗な身体。>>174]
どうして……、わざと刺されたの?
何で、笑ってるの。
[咄嗟にナイフを背中から抜いてしまいそうになるが、
言われた通りにナイフの柄に力を込め先程よりも深く刺せば手首を捻る。]
[クララの困惑>>177を背に。可笑しそうに嗤うのは止めずに。]
……嬢ちゃんが俺のことを気づいてるかどうかは、まあちょっと賭けだったさ。
……けど、嬢ちゃんのその行動……そうだろうなとは、思ってたんだよ……
「わたしも今度は大人しくせず」……って言うからな……
なんとなくだが……ピンときた。
どうして……ね。………っ!!
[手首を捻られれば、今度こそ、引きちぎられる内臓と、大量に迸る鮮血。
意識が持って行かれそうになる。
――ああ、あと数秒くらいで気を失うのかね。などと。どこか醒めた頭で考えて……
――いけねえいけねえ。アレのことだけは教えておかねえと。
意識を手放す間際。彼は指先で、自分の脇腹のあたりを、指で何度か叩く。
そうして彼は血だまりの中、前のめりに倒れた。意識は無い。放っておけば失血死で死ぬだろう。
ジャケットの脇腹のあたり、ポケットの中を探れば、厚めの紙が入っている。
なお、彼はクララに先に教えている。人間はうっかり蘇生しかねないから、倒れたら首なり心臓なりをちゃんと突いてとどめを刺せと。]
[男は尚、笑う。
クララはカイを理解出来ないまま、大量の血を浴びる。]
そうよ、貴方がカイだって事に気付いてたわ。
貴方は知らないでしょうけど持ち出して行った金は私の目の為の資金だったの。貴方のせいで――、いいえ、一概にはそう言えないけれども。
私の目は見えなくなるのよ。
[どうして?、と訊ねても答えは返って来ない。
クララがナイフを離すよりも前にカイの身体が血溜まりに倒れた。]
でも、貴方を殺すのは貴方を憎んでるからじゃないわ。
そんな事、どうでも良いの。本当よ。
私が望む結末を見る為に貴方を殺すのよ。
[カイからは倒れたらきちんと止めを刺す様に教わっていた。
彼の熱い胸板、心臓のある位置へとナイフを振り下ろす。]
―最期―
[ゆっくりと重たい瞼を開く。
意識がある、どうやら即死は避けたようだった。
それでも少しずつ冷えて行く身体と動かない四肢に、もう長くないと気付く。
次に目を閉じた時が、きっと終焉。
霞む目を、それでも何やら探し物をしているヨアヒムへと焦点を合わせる。>>163]
すまなか、った。
[弱々しい声は、想像以上に音になってはくれず。
ヨアヒムに届く前に溶けて消えて行ったかもしれない。]
(ずっと謝りたかった。)
[長年後悔していた。
自分があの時ちゃんとリーザを告発していれば。
ヨアヒムの両親も…リーザ本人も、死ななくて済んだんじゃないかと。]
[裁いてほしかった。
それでも。事件が終わった後でさえ、リーザのことを口にすることは出来なかった。
狂っていなかった時のあの子を誰かに覚えてほしくて。
だからずっとこの日を待っていたのかもしれない。
自ら辿り着いた真実を携えて、自分を断罪してくれる、誰かがやって来る刻を。
それがきっと今日だった。
(これでリーザや、他の犠牲になった人にも…これでやっと謝ることができる。)
[兄なのに、あいつを止めることが出来なくて。話を聞いてやることすら出来なくて、逃げてしまった。
もう一度彼女と向き合いたかった。
何だかんだで、会いに行くのに十年もかかってしまった。]
(…あいつ、寂しがり屋だから、怒ってるかもな)
[くすりと、弱々しく笑みを作る。]
村娘 パメラは、ならず者 ディーター を能力(襲う)の対象に選びました。
(…ヨアヒム。これで十年前、お前から大切な家族を奪った仇は全員死んだ)
[お前の復讐は終わりだ。
だから、もうそんな悲しい目はしないでくれ。
いつもの優しいお前に、戻ってほしい。
そしてこれからは、前言ったように。
憎しみではなく、守りたいと言う想いから……]
(――でもきっと大丈夫。)
[それは小さな確信。
ナイフを振り下ろすとき、彼が言った台詞は、
大事な人を守るため、だった。]
/*
結局オットーさん何がしたかったの?(自分まとめ用)
・多分死にたかった(理由はよく分からないけど、10年前の後悔とかそんな感じ)
・でも自殺したらヨアヒムに仇討たせてあげられない&自分からリーザが狂人だったと告白することは、シスコンだからできない
・よし。ヨアヒムが自分で気付いて殺しに来てくれるの待とう!(ピコーン)
…うわぁ(ドン引き)
投票を委任します。
パン屋 オットーは、少年 ペーター に投票を委任しました。
/*
こういうときって、誰に投票するべきなんだろう?
とりあえずデフォがペタ君だったので、ショタに投票なんてとんでもない!と言うわけで委任に。
[クララが最後に投げた言葉には、ディーターは何の反応も示さなかった……示せなかった?
そして。
クララの最後の一突きで。>>179
彼の生命の灯は完全に消えた。穏やかに微笑む彼の死に顔を、クララは見ただろうか。]
[リーザは狂人で、オットーは人狼で…2人が”人狼側”だったから、オットーはずっとリーザのことを黙ってた。
俺たち皆をずっとずっと騙してた。]
……っ
[これが自分にとって『一番楽』な方向だった。
自分を安心させるために、楽なほう楽なほうへと思考は流れて行く。]
(もう、今回の人狼騒動は終わりだと、皆に知らせなきゃ…。
オットーを…殺した、と。)
[バスケットを抱えて、ペーター、パメラ、クララ、ディーターを探し始めた。]
―回想:真夜中―
狼ガ、幸セニナッテモ、イイヨネ…?
イイコト、ダヨネ…?
[そう赤い聲で呟く。
いつも忌み嫌われる狼。
たまには退治されず、自滅もせず。
『そして幸せになりました。』で終わる話があってもいいよね?
味方だと言われれば、一筋の涙を溢した。
応援してくれる、人間がいた……――。]
アリガトウ……
[髪に口づける仕草を見届けると、娘は意識を失った。]
/*
うーーごめんなさい絵わたさないよ!て言われた時点で引き下がって帰っておくべきだったーーー!!!!
後でソロールでいくらでも理由でっちあげられたのにーー
ごめんなさいごめんなさい!!!!
今、ここで?
[描いてというペーター>>195には流石に訝しげな顔をする。
どうしてそんなに急かすのか。それがどうしても不可解で。]
一体どうしたの?そんなにこの絵が気になるの?
[確かにこれは他のとは毛色が違う作品だが。
そんなに気になる要素はないはずだ。
答えが返ってきても来なくても、娘は唸り始めた。]
…私、人に描いているところを見られるの、嫌いなのよね……。
[自分の家にいるよりは、男性であるヨアヒムの所の方が安全だ。
そう思っていた娘は、夜になる前にヨアヒムの家まで送るつもりだった。
だから待たせる訳にはいかなかった。]
……明日。明日までには完成させるわ。
だから、明日ここに見に来て?それじゃ駄目?
[カイが倒れる血溜まりのなか、クララは呆然と座り込んでいた。クララの心臓はまだ大きく波打っている。流れた汗や血が床に落ちる音さえ今は大きすぎた。
カイの胸にはナイフが刺さっている。クララが刺したナイフだ。]
わたし、やった。やったんだわ……。ふ、ふ。
[吐息が零すように笑うクララ。]
[やがて心臓の音が落ち着くとカイが生きていたジャケットを探り始めた。前のめりに倒れる際に男が指先で脇腹の辺りを叩いていたのに気が付いていた。
何故死ぬ間際にあんな行動に出たのか。カイを理解する最期の機会だと思い、ジャケットのポケットの中を探ればクララは紙を見つけた。**]
[クララがジャケットから取り出した紙 >>199……それは、どうやら手紙のようであった。
厚い紙に大きめの文字で、強めの筆圧で書いてある。
たとえ文字が見えなくても、手でなぞれば読むことが出来るだろう]
―手紙―
これを読んでるのはクララ嬢ちゃんで合ってるかな。
もしこれを読んでるアンタがクララ嬢ちゃんじゃなくて人狼だってんなら、俺は失敗したってことだから破り捨ててくれ。頼むぜ。
さて。
クララ嬢ちゃん。俺はアンタに二つ、詫びなきゃならねえ。
一つは、アンタの光を奪ったこと。
一つは、アンタを俺の自殺に付きあわせたこと。
悪党の命一つで釣り合うとは思ってねえ。この後に書いてあることでも足んなかったら地獄宛に請求してくれ。
アンタの光を奪ったのが俺だってのはただのカンだが、俺が死んでるってことは恐らくそうなんだろうよ。
最初にアンタに会った時、アンタの視線はもうちょっとまともだったように思う。
それに、俺がアンタの家で仕事した時、アンタの親御さんは色々金を借りまくってるって聞いてたからな。
治療費だとすると辻褄が合う。
と、講釈たれてみたが、結局俺のカンだ。違ってたら笑ってやってくれ。
さて。俺が死ぬ間際にどれだけ嬢ちゃんに伝えられてるかわかんねえから、全部書くぜ。
まず……アンタは誰も殺してない。悪党の自殺に巻き込まれただけだ。いいな。
俺は誰の希望も奪わない悪党でありたかったんだけどよ。
もし失敗して、誰かの希望を奪っちまったなら、俺はそいつの手にかかって死ぬってずっと決めてたんだ。
七年も前に失敗してるとは思わなかったけどな。
そういうわけで付き合ってもらった。悪いな。
下手すると人狼とやらに食われちまうかもしれねえっていうこの状況なら、それは急がなきゃいけねえし。
俺の美学に付きあわせちまったことは申し訳ねえ。
けどな。
もう1回書くけど、アンタは誰も殺してない。
これを読んだら全部忘れちまえ。
殺し方も、生暖かい血も、手の感触も、全部だ。悪党が一人自殺しただけだ。
それと。図書館の主のアンタなら知ってると思うが。
相手を人狼だと信じて殺して、失敗した、って見せかけた奴も確かに居るらしい。
人狼だと信じて殺したってんなら、アンタを心から責められる奴はいねえ、はずだ。
アンタが持ってきてくれた本が正しけりゃだけどな。
―帰り道―
[肩を落とし、道を歩いた。
何をしたわけでもないのに、酷く疲れていた。
頭の中がぼんやりとして、そのくせ嫌な感じだけは薄れてはくれない。
胸に手をやれば、心臓の音がする。
どくどくと脈打つそれは、「正義の血」が流れる音だ。
誰にも会いたくなかった。
誰かに会いたかった。
使命を果たしたかった。
全てを投げ出したかった。
正義の血に従い、勇敢な戦士になりたかった。
何も知らない幼子のように、泣き喚きたかった。
この島が、嫌いだと思った。
それでも、この島を、皆を助けたいと思った。]
―道→パメラの家―
[まだ完全に陽が落ちるまで時間は残っている。
オットーのことを兄のように慕っていた幼馴染にまず伝えなければと思い、パメラの家の前までくれば一つ深呼吸して扉をノックした。]
…パメラ。
俺だけど。
[掠れた声で、パメラを呼んだ。]
最後に。
もしアンタが、俺のことを同じ島の人間としてほんの少しでも慕ってくれてるなら。
アンタに貸したナイフは、俺を十年来助けてくれた相棒だ。
俺の死体はそこらに捨てて人狼の餌にしてくれて構わねえが、ナイフは側に置いといてくれねえか。
間違っても、人狼殺すために使おうなんて思うんじゃねえぜ。
アンタは俺に踊らされたんだ。根本的に人殺しに向いてねえ。
追伸。
俺の左腕に、焼き印がしてある。俺が囚人やってたころの名残だな。
上手く生き残れたら、切って大陸に持ってって、賞金首事務所に届けてみな。
失踪から5年って考えると、まだ「カイ・エーベルト」の賞金は生きてるはずだ。
アンタのとこから俺が盗んだ金の倍くらいにはなるだろうよ。
じゃ、そんなとこで。
あばよ、嬢ちゃん。
ああ………出来るなら、どうか。生きてるアンタは、幸せに、な。
ディーター・ギルマン
―手紙 終わり―
[ペーターを見送っていた娘は、やがてその背中が見えなくなると家に戻りギャラリーへ。
先程ペーターに頼まれた絵を手に取ると、慌てたように物置の奥へ。
これをこれ以上誰かに見せたくなかった。
見せてはいけないと思った。
何故だかはわからない。でもそう思った。]
―ニコラス視点:10年前―
[すぐに扉を閉められてしまった男は溜め息を吐いた。
やっぱり気付かれていたらしい。
あっちは言い付けに忠実で、こっちは勘が鋭いのか…。
ここの子供は中々に面倒な子ばっかりだ。]
「…ねぇ、三匹の子ぶたのお話を知ってるかい?」
[脅しのつもりでそう話し掛ける。
実際に本当に壊したら、中にいるだろう大人にバレてしまうじゃないか。
脅しを掛けると後ろに下がる。さあ、どう出る?
暫く待っていると、扉が小さく開いた。]
「……いい子だ」
[殺そうと身構えた時、少女は自分の足元まで来ると、地に頭を擦り付けた。
どうか、自分の大切な人を助けてください……――。]
「……自分の助命ではなく、他人の助命を願うのかい?」
[小さい癖に、見上げた根性だ。
そう思ったから、男は少女に催眠術をかけた。
言い付けを守ったら、"僕たちは"殺さないでいてあげよう。そういう約束で。]
―アルビン視点:10年前―
[男は相方が中々終了を知らせて来ないため、標的の家から少し離れたところへ向かった。
見てみると相方が少女の顔を覗いている。
どうやら催眠術を掛けているらしい。]
『標的を変えるよ』
[やがてかけ終わったらしい。相方はそう告げてきた。]
『…あんな子供を味方にするんですか?』
[溜め息混じりで尋ねた。
どうせならもっと利用価値がありそうな大人を選べばいいものを……。]
『あの子を見ていたら切なくなってねぇ。
他人の助命を願うんだもん。立派だよね。
だからさ。手伝ってくれたら手は出さないよって言ってあげたの』
[そう言われ、再び溜め息を吐いた。]
『……手は出さない、と言うことは、襲撃はしないってことですか』
[そう尋ねると、ニヤリ、と笑う気配が伝わってきた。]
『…貴方もとんだ悪党ですね…』
[そう言うと、相方は哀しそうに笑った気がした。*]
…殺さなくちゃ、殺されるのは俺たちのほうだよ、パメラ。
[非情な言葉を吐き出せば、目を閉じ]
…もう、きっと終わる。
明日は何も起こらない。
明日からまた平和な毎日に戻る、きっと。
[願うような声色でそう言った。]
[オットーが”人”である可能性も全く捨てられない。
オットーが”人”ならば、オットーもまた十年間人狼のせいで苦しめられてきたということ。
ならば人狼を滅ぼすことが詫びになるだろうと信じて、突き進むしか自分にはもう無い。
ペーターと、幼馴染のパメラを、守るためにも――。]
/*
すすすることがいっぱいで追いつかないぃい。
パメラに知らせる→ディーターの死体発見(クララ不在)→ペーターに知らせるって感じで行きたかったのですが、自分の遅い返事では追い付かない…。
[その後、パメラが何か言ってくれば全て黙って受け止めただろう。
責められたとしても、ペーターとパメラを守るために殺ったなどとは一言も言わずに。
もしパメラが少し落ち着いてくるようなら、再びオットーのパンを差し出し、パメラの家を後にした。]
[ペーターは、昨日の自分の行いを酷く悔いた。
もし昨日、ペーターが自分の役割をきちんと果たしてしたのなら…
オットーは死ななかったかもしれないし、ヨアヒムに苦しい思いをさせることもなかったのだ。
今更のように、ペーターは震えた。
この手で抱えねばならないものの重さに、愕然としていた。
父も母も、きっとこれを解っていた。
そうして、「正義の血」に従い使命から逃げないことこそが、この重みに耐える唯一の道しるべなのだと、ペーターに教えていたのだ。
視界が歪む。
呼吸が荒くなり、心臓が痛くなる。
重圧に、押しつぶされそうになるーー]
[けれど、ペーターは目を明けた。
目の前には、ヨアヒムが居た。
優しくて、気遣い屋で、
いつも自分の側にいてくれた。
いつでも、自分を大切にしてくれた。
そんな人が、今、ペーターの目の前に居た。]
[ペーターは、目の前にあるヨアヒムの頭を、そっと抱え込んだ。
柔らかな茶色の髪に指を這わせ、さらりと撫でる。]
ヨアヒム兄ちゃん、聞いて。
[耳元でそっと囁いて、ペーターは全てを打ち明ける]
僕が…僕達一家が、この島の占い師だ。
[ずっと抱えてきた秘密を打ち明ける]
…兄ちゃん、聞いて…。
オットー兄ちゃんは、10年前…ママが占っている。彼は…人間だ。
…ごめん、ごめんね兄ちゃん…。
僕が、自分の使命から逃げたから……もっと早く、覚悟してたら……ごめん……ごめんなさい……!
[ぽろぽろと涙がこぼれた。
今、ヨアヒムはどんな顔をしているだろう。
ペーターはただ、震える手で指で、彼の頭を撫ぜ続ける。]
兄ちゃん。僕は言ったね。
美しい星空も蒼い海もいらない、って。
僕が欲しいのは、そんなものじゃないって。
…僕が欲しいのは、未来だ。
島に…役目に縛られない、未来。
……けどね、僕は気付いたんだ。
僕は皆が好きなんだって。
僕が欲しい未来は…皆と…ヨアヒム兄ちゃんと共にあるんだ。
…兄ちゃん、どうか僕を、ヨアヒム兄ちゃんの未来にして下さい。
[そして、ペーターは一際強く、ヨアヒムの頭を抱いて、言った]
―自宅―
[ペーターの目の前には、水晶玉がある。
ペーターが手をかざすと、それは淡く光を放ちはじめた。
深呼吸を、三回。
光に答えるように、ゆっくりと意識を溶かしてゆく。
たった一人を思い浮かべて
たった一人を考えて
長い栗色の髪、大きな瞳、柔らかな笑顔。
呼びかける声、撫でてくれた手、手渡された沢山の優しさ。
たった一人、パメラのことを、考えて。]
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