情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
騎士操縦者 バルタザール は、パイロット シュテルン を占った。
次の日の朝、薔薇園芸家 ローゼンハイム が無残な姿で発見された。
噂は現実だった。血塗られた定めに従う魔物“人狼”は、確かにこの中にいるのだ。
非力な人間が人狼に対抗するため、村人たちは一つのルールを定めた。投票により怪しい者を処刑していこうと。罪のない者を処刑してしまう事もあるだろうが、それも村のためにはやむを得ないと……。
現在の生存者は、"アンデッド" リエヴル、支援屋 アリーセ、騎士操縦者 バルタザール、町工場の サシャ、BPPリーダー ローレル、パイロット シュテルン、特務曹長 ウルズ の 7 名。
― 呉基地 整備ハンガー ―
『曹長。どこか適当なお付き合いなんですか。
ブロークンアローなんてやり過ぎでしょう』
貴重な経験ができて幸せだよ。
[迎えにきたSST機長カシムに向け、女は楽しげな笑を浮かべる。]
『何言ってるんですか……。
今、呉基地で曹長が何て呼ばれているかしってますか?
ブロークンアローの女ですよ。味方殺しですよ。
それに、あのジンロボの整備をしている整備班長。
旦那が戦死したそうで……曹長が露骨に動いたせいで
基地の恨みが集中してます。
基地司令も好都合とんばかりに止もしない……。
ジンロボの兵装を返し終えたら、さっさと財団支部に戻りましょう。』
[同類として影打ちでも受けやしないかと警戒するカシムとは対照的に、女は傲然とも取れる笑を浮かべ、で肩を竦めた**]
「……というわけだ。
アールシー中尉、貴様には今日付けで連合軍・欧州司令部への転属を言い渡す。
さっさと荷物を纏めて出ていく用意をしろ。」
ちょっと待ってください!中東の……財閥のあの女はどうなる!
勝手にブロークンアローの要請なんてしたアレをほっといて俺だけ追放ですか?!
せめてアレと決着をつけさせてください!
「アレはそもそも民間人だ。結果的に一定の戦果があったのは否定できんしな。
それに…いつから騎士道に目覚めた?」
騎士道なんてそんなつもりはありませんが…… 結果が、結果があればいいって言うのですか!
「そうだ!結果があるからこそ貴様はこの程度で済んでいる!
本来ならば即刻軍事法廷で裁かれて十中八九銃殺刑だぞ!」
[グウの音も出ない正論に思わず黙り込む。確かにアレは「使えるから使った」で済まされるような兵器ではない。そもそも一介の兵士が持つものではないし、それを独断で使用していいわけもない。]
「全く……よりにもよってSOLを使うとは……」
……わかりました、司令の心遣いに感謝いたします。
[深々と、この国の礼儀にしたがって頭を深く下げ指令室を出る]
「中尉……XA923はそのまま持っていけ。あれは欧州においても必要となる機体だ。」
[絶え間なく襲う頭痛に顔をしかめながら自室へと戻る。
司令の言う通りなのだろう。本来なら処刑もありえたところを挙げた戦果の高さ故にこうして生かされているのだ。
かつて、中東はカタールでその名を初めて冠したときに撮影した写真に目をやる。
今や生きているのが半数となった戦友達。
マーティンに何て言い訳をしようか、そんなことをぼんやりと考えていた**]
― 呉基地 整備ハンガー ―
……。
[兵装の解除を終えたジンロボがトレーラーで運ばれて行く。
SSTへ歩みを向ける中、背後から向けられる濃密な殺気を察知する。
振り向けば、ナイフを手に髪を振り乱し突撃をする女が視界に入る。]
……ッ。
[呼気を漏らし軍用ブーツに守られた足先で女の手を蹴り上げる。
蹴りが女の手を捉え、照明を反射して煌めく刃が宙を舞う。
振り上げた脚を前へ踏み下ろし、それを軸に襲撃者の左頬に掌底を放てば、ネジ曲がった眼鏡フレームと奥歯がハンガーの床を転がった。]
ハッ……。
あの整備主任と同じ、プロの集まりかと思っていたが
どうしようも無い奴が混ざっていたな。
『ぅぐ……返して! リュウジを返してよ!』
[口元から血を垂らし、ヒステリックに喚く女は整備員だろうか]
まったく……締りのない雌犬を相手に選ぶとは
呉基地ギア隊員の質が知れるというものだな。
[雄々しく戦い死んだ恋人を侮辱され
殺気を滲ませるのは女だけでは無く周囲の面々も同じこと。
痛みを忘れたように大ぶりに拳を振り上げる相手に対し
コンパクトなジャブを顔面に打ち込み、牽制を行う。
明らかに関節技で制圧できる技量差があるにも関わらず
執拗に顔面への打撃を加え続ける民間人に周囲にざわめきが広がり
静止する声、衛兵を呼ぶように叫ぶ声がハンガー内に響き渡る。]
そのガッツだけは認めてやろう。
[顔面を青黒く腫れ上がらせた女性整備士。
未だに闘志を失わず復讐に心を焼きながら立ち向かうその姿に
簡素な賛辞を向けるが――……]
いい加減、負け犬を嬲るのにも飽いた。
寝てくれ。
[背に隠し持つテイザーガンを抜き
銃口を女整備士に向けトリガーを引き絞る。
超小型有線ダーツが体に突き刺さり、電流がその体の自由を奪う。
床に転がりミノムシの如く痙攣する女を見下ろし口端を吊り上げた。]
『何故それを最初から使わなかった!』
正当防衛で連合軍の軍人を殴れる機会を手放すのが惜しくてな。
[語気を荒らげる整備主任に対し、敵意に満ちた言葉をぶつけ絶句させる。新たな悪名を生み出した事を気にする様子は無く、背に周囲の憎悪を浴びながらも泰然した様子でSSTに乗り込む女。
それは、まるで作り物を思わせる清々しい青空へ飛び立った**]
そして、何度めかの
「どうしてもシュテラは死ななければならないのか?」
を自問するターン。
違うんだ。
僕は「死」そのものじゃなくて、
「それを乗り越えて成長する男」
を描きたいんだ。
「それは死でなくてはいけないのか?」
一番大事なもの、戦う理由を失った男が、それでも生きて戦う過程を描きたいんだ。
「今まで撒いた伏線、フラグを惜しんで、時節にあわない不要なルートに進んではいないか?」
伏線は惜しまない。設定を丸作り替えもやればできる。
このシュテルンの物語に必要なルートだと思う。
このルートに進まなければ、シュテルンはずっとヘタレシスコンのままだ。
「この村全体の物語に即しているか?」
ローレルとは、シュテラ生きてる時に戦ってみたかったね……。
ただ、初回襲撃なら、万全じゃない状態のほうが負けやすい。
本当は、各登場人物、機体、艦船のサイズ比較表を作りたかったけど、
ロボデザインセンスがなくて諦めた……。
シルエットなら出来るかなあ。
はっ!
そういえば、リエちゃんの機体がオーディンモデルだけど。
まかり間違ったら、ガングニールを繰り出してたのか。
そうなったら、芝生えてたwww
←イメージソングがツヴァイウィングだけど、
奏ちゃん(シュテラ)の武装がガングニール
町工場の サシャは、"アンデッド" リエヴル を投票先に選びました。
−呉基地・港湾特設工業区画−
『いいですかぁー? それじゃ下ろしまーす』
[外部拡声器を使って声をかけ、半壊した特装の機体を下ろす。
紗々がいま操縦しているのは、4腕8脚の多脚多腕作業機。その名もクレイカ。
作業効率の向上と、マニピュレーターの精密動作性や多脚歩行プログラムや衝撃吸収サスペンションなんかの技術実証のために作った、クレモト精機汲フ自信作だ。
なお、操作が複雑すぎて売り上げが自信に比例しなかったのは苦い思い出でもある。
常日頃から糸川くんの操作に慣れている紗々にしてみれば、同じ規格のパネル操作で動くのだから簡単なものなのだけど…]
あと10(10x1)体も運んだら終わりかなぁー…
[先の作戦で損傷した機体たちのうち。修復が可能であると目星がつけられた機体は。
その中には、自分が糸川くんのグルーガンで作った壁に囲まれて、回収が難しい状態のものもあって。
だから、その責任を取る意味もあって、こうしていま、働いている。
…糸川くんは、結局使わせてもらえなかった]
やだ!乗る!
『バカタレそんなもん通るかッ!』
…乗り方が悪かったのは分かってるから!
勝手に飛び出しちゃったのに怒ってるならそれも謝るからっ!
壊しちゃったなら、直すのだって手伝えるとこは全部手伝うし、だから…
『禁止ったら禁止なんだよッ!だからもでももなしだッ!!』
……私だってクレモトの一員でしょ!?
みんなが見る夢なら、私だって…!
『うるせぇ! 決まったんだよ!もうお前は糸川くんに乗せねぇし、当分は見るのも触るのも禁止だ!分かったなッ!』
−今・呉基地−
ぐぬぬぬぬ…
[あのときのことを思い出すと、未だに悔しいし、おじぃには腹が立つし。
…そりゃ、原因を作ったのは自分だって分かってるし、責任だって分かってるけど…でも……
…私だって。クレモトの。瀬戸内工場組合の、一員なのに]
(…機動を自動操縦まかせにするからああなるのかな…もっとこう、マニュアル操作で介入できるように自動制御ルーチンのほうに余裕持たせて、それから、上下左右の方向転換だけじゃなくて制動とかの速度調節も回避に利用できるように…蟻と、人が乗ってる機体と、区別できるようにするのは難しいかなぁ…)
[考えながら、作業機を動かすためにパネルを叩く手は止まらない。
鉄火場で糸川くんを制御することを思えば、余裕のある仕事だ。
多少の考え事と平行しても、仕損じるようなことはない。
ちょっとの衝撃でびしびし痛む、前の戦闘のときに弱った体でも、痛みを感じさせないスムーズな挙動はさすが我らのクレイカさんだ。…売れなかったけど]
……?
[作業機を動かし、戦場跡に向かわせようと基地内を歩かせていたら、なにやら人だかりが見えた>>7>>8>>9]
…なんだろ?
[気になるけれど、今は仕事中。
少しでもおじぃの信頼を取り戻して糸川くんにまた乗せてもらうためにも、寄り道はできなかった]
(……そういえばあのおねえさん。名前、聞いてなかったっけ)
[なんでだか、不意に思い出した。
厳しくて、親切で、大人で、でもなんだか危うげな人だった。…また、会えたらいいけど。そのときまで、無事でいてくれたらいいけど]
またって言えば、中尉さんもまたとか言ってたなー。
[デートがどうとか。どうも本気っぽく聞こえなかったけど。
この基地のどっかにいるんだろうか。
ぐるりと視線を巡らせる]
……あれ?
[その目の端。港のほうに、今、小さい船が見えたような。
ほんとに小さな、手漕ぎ舟。
いくら民間人も利用するって言っても、大型船が利用するこの港に。
なんだか変だなって思って目を凝らしたら、消えていた]
…あれ?気のせい?
[首をかしげても、答える人はいなくて。気にしていても仕方ないから、すぐに作業に戻ることにした**]
やめろ、ブラボースリー。
お前の兄貴は一命を取りとめたぞ。
[滑走路の脇でスナイパーライフルを構えるギアへと伝える。
その照準は空へと昇るSST]
《でも中尉……僕は……》
俺たち軍人は決して民間人を狙うようなことがあってはならない。
どんな理由があったとしても……。
《……はい》
《で、お前はアードウルフのコクピットで何をしてるんだ?》
ん……やっぱこっちの方が座り心地がいいなって思ってな。
《対空兵装でか?》
……ロックオンアラートで脅かすぐらいはいいだろ。
[ストーンヘッドはプライベートチャンネルなのにふざけた様子はまるでなく、こちらを見透かしているようで。]
すまん。
《いつ、どこにだ?》
今夜、欧州戦線だ。
《そうか……激戦区だな》
>>17
死亡フラグ重ねてきたwww
48h中に何日か経ったらどうするつもりだろう……。
欧州ロルを先に回すとか?
支援屋 アリーセは、"アンデッド" リエヴル を投票先に選びました。
─ 呉商工業街 ─
[ 携帯端末でチラチラと戦況を見ていたが、
蟻はほぼ撤退したらしい。もはや手を出す必要はなさそうだ。
可笑しいのは、戦況前半では全く活躍していなかったのに、
蟲が撤退の意思を見せ始めた途端、撃破が増えている部隊がいること。
……まあ、どちらがいいとは言うまい。
どちらも必要なんだ。 ]
えっと、まずはもみじ産業>>0:47と……。
[ 基地ちかくに広がる商工業街は、この世界の危機でも商魂逞しい商人たちの作る混沌世界<カオティック・スラム>である。
表向きは、工業材料が中心だが、裏ではちょっと言えない物も取り扱っているとか。 ]
[ 携帯端末で所在地を確認し、到着して見ると、いかにも無骨で頑固そうな親父が、どっしと座ってタバコをふかしていた。 ]
ボルトとナットが箱でほしいんですが……。
[ 親父は割れた顎で場所を示す。全く営業する気がなさそうだ。
シュテラはどこでこんな店の商品を知ったのだろう?
底あてのついた段ボールを小脇に抱えると、サイズの割にずしりと重い。
あれ? もしかしてこれ、最後にすべきだった?
財布と一緒に、少しためらってから名刺を出す。 ]
今日、クレモトさんに会った時に貰ったんですが。
[ 親父はちらりとだけ一瞥し、
「どうだった?」と聞いた。 ]
[ 何か試されているようだ。
しかし、これは難問だ。
……たとえば、「猫が好き?犬が好き?」ならば、猫と答えればいい。
同じものを並列するとき、無意識に人は重要なものを先に言うのだ。
しかし、「どう」とは。
結局、僕は素直に印象を言うことにして。 ]
糸川君は面白い機体だと思いました。
工業機械を戦闘に導入するのに、グルーガンを使うというのは斬新な発想だと思います。
ただ……。
[ 上空にいたアヴェの視界から見た、彼女の姿は、
最後、ジンロボに回収されるところで。 ]
……工業機械が、作られた使命の通りに使ってあげられる、そういう世界にしたいとは思いました。
[ 頑固親父が、少しだけ微笑ったようだった。 ]
『 呉本の孫は元気だったのかと聞いたつもりだったんだ。
最近、顔を見せにこねえから。 』
あっ……!!
[ 僕は何か、盛大な勘違いをしていたようだ。
自分が人を試したりなんかするから、どうやら知らない間に素直にものが見れなくなっていたらしい。 ]
げ、元気そうでした!
くるくる走り回って。よく笑って。
[ 恥ずかしい。
穴があったら入りたい。
僕は親父の言い値を支払って、逃げるように店を出た。
……店を出て少ししてから、
下手な字で殴り書きしてあった定価より、かなり安くなっていたことに気付いた。 ]
― 呉商工業街 ―
[ 気を取り直して、僕は糸川君が使っていた糊?>>0:42を探すことにした。
とはいえ、案外これは難事業だった。
製品名も正確な素材も分らない。 ]
クレモトさんに聞いておけばよかったな……。
メールしてみようかな?
[ そうやって商工業街を流していたところで、
金属製の小物屋を見つけて足を止める。 ]
可愛い。
[ シュテラのお土産にいいかな、と小鳥やウサギを手にとっては見たものの、
シュテラが喜ぶところが全く想像できなかった。 ]
……どっちかというとコレだよね……。
[ 戦闘機や弾丸を象った物や、
ドライバーやペンチを内蔵できるというもはや工具かアクセサリーか分らないブツを手にした。
わが妹ながら、ほんと、女子力がアレである。 ]
ところで、僕の中の人がいつか三国志村にでも入らない限り、
1村でこんなに「呉」という文字を使うことは今後あるまい……。
そういえば、今回はPLにあまりバリエーションがなかったよね。
前は操り人形系のロボットやら、自動人形やら、魔法少女やらいたのだけど。
そんな僕は、薔薇の下で開催されるなら、ラヴィ使って、巨大ウサギ型式神をやらねばならぬと思ってた。
最終的にずっと温めてる、「ヘタレが巨悪に突撃して負ける」がやりたくてこっちになったけど。
さてさて。
一人長大ソロールに突撃する前に、
誰かと絡んでおきたいと思ってお買い物シーンいれたけど、
まだ皆帰ってこないようだし、未来軸で大阪まわすかな。
個人的には、
アヴェ先輩と組んでる時にローレルに襲撃されて
→ 大阪帰宅後シュテラのことを知って
→ ジャコビニキング戦で墓落ち
がいいかなと思ってた。
でも、企業説明会とシュテラのことを知るのが先で、
ローレル戦が後でもいいかな。
ただ、仕事の早いローレル隊だから、そうなると企業説明会は明日くらいがいいかも。
―クレイナー・テラー艦内―
「車長は夜組なんですか?
銃座の連中とかは買い出しに行ったりしてるみたいですけど…」
[艦内で残していたクラッカーをかじっていると、
クルーの一人に声をかけられた。
こうして声をかけて来ていると言う事は、
待機組に当たったんだろうが…]
いや、アタシは一日艦で過ごす予定。
流石に、友軍機に当ててないとは言い切れないしね。
[友軍のIFFが少ない所を選んで撃ち込んだとはいえ、
流石に一切被害を出さなかったとは言い切れない。
引き金を引いた本人としては、心情的に出て行きづらい。]
「それ言ったら、降りれる人間居なくなりませんか?」
ま、気分の問題だしね。
それに、いざという時ここなら無線使いやすいし。
「…それが本音でしょ。」
[クルーの言葉を笑顔で誤魔化し、ブリッジの窓から市街地を眺める。
何人死んだか、そもそも何人が生き残ったのか。
元々それを仕事にしているとはいえ…]
…同胞に撃たれちゃ、死んでも死にきれないよねぇ。
「…え?」
なんでもない。
― 大阪 財団支部 会議室 ―
『ブロークンアロー発令と呉基地整備員に対する過剰防衛か……』
[財団ビル最上階にある会議室のモニターに映るのは
サウジの伝統衣装であるトーブと紅いヤシュマーグを身に纏う男。
財団幹部でもあり、女の夫でもあるその人物は自身の顎髭に手を重ねて思案顔。
手が動く度に響く駆動音から両腕が義手である事が窺い知れる。]
で、どうする?
『それは処分を受ける者の態度では無いな。
対外的には謹慎処分という事にしておくか。』
[直裁的な発言に微苦笑を浮かべる男を気にする様子は無く、処分が決定すれば女は踵を合わせ敬礼を返す事で意思表示を行う。]
『それともう一つ。
養子縁組の件もカタが付いたぞ。
希望通りアッバス将軍の娘という事になった』
希望?
拒否権があるとは思わなかったな。
あの中では、一番マシと思われる選択を強いられただけだ。
『そう言うな。
散々世話になったアッバス将軍なら、以後「楽」になるだろう。
これで、お前はザヒア・ビント・アッバス(アッバスの娘ザヒア)だ。』
[王家庶流将軍家養女になった事に関して何の感慨も無い様子。
肩を竦めるだけでそれ以上の反応を見せなかった。]
―帰還中の何気ない話>>1:141―
へー…あれが主力機。
という事は、あれがメインでシュテルンがサブって訳で…
組んでるって事だからー。
じゃあ、シュテルンもエースパイロットじゃないか。
[なるほど納得といった様子は、声音では伝わるか否か。]
エースと組めるのはエースだけよ?
どっちが秀でていても、どっちが落ち込んでても
100%の力は発揮出来ないわけ。
だから最初から同じバランスになれる組み合わせで
考えられてるって…なんかそれっぽい話を聞いた事ある。
[なんとなくの域は出ないものの、そう感じたのは
Rainbow Archのような弱小企業のデータまでしっかりと
見ていた所からで。
……何か得られるものがあったなら幸いだが。
―――Rainbow Arch社 とは。
[北の大地に拠点を置く、作業用ジンロボメーカー。
モットーは「世界に掛ける希望の虹の橋」と壮大な割に
扱う品種は一般的なものとは違う。
幾つか挙げると、寒冷地探査用や廃棄物処理用であったり、
人々の生活の陰で働くものが多いのだ。
その為、生産・出荷台数はさほど多くなく
社のホームページを見てみても、商品欄の地味さに
現社長の趣味の悪さを察せられてしまう程である。
[なんとなくの域は出ないものの、そう感じたのは
Rainbow Archのような弱小企業のデータまでしっかりと
見ていた所からで。
……何か得られるものがあったなら幸いだが。
―――そもそも、Rainbow Arch社とは。
北の大地に拠点を置く、作業用ジンロボメーカー。
モットーは「世界に掛ける希望の虹の橋」と壮大な割に
扱う品種は一般的なものとは違う。
幾つか挙げると、寒冷地探査用や廃棄物処理用であったり、
人々の生活の陰で働くものが多いのだ。
その為、生産・出荷台数はさほど多くなく
社のホームページを見てみても、商品欄の地味さに
現社長の趣味の悪さを察せられてしまう程である。]
しかし、それは前社長の遺産であり
現社長…バルの幼馴染の女性(26歳・独身)の趣味ではない。
現社長はそのイメージを払拭する意味も込めて、
新型の開発を進めたいと意欲を見せてはいるが、現在は
バル専用機「SILHOUETTE」を組むのが精一杯。
「作業用だけでなく、大切な何かを守る為の機体を。」
それが現社長の思いである。
いつかは必ず、との決意を固め日々涙ぐましい努力を
続ける会社、それがRainbow Arch社である。
時に「SILHOUETTE」は量産の予定は無く、非売品扱いと
なっている。これもまた後にホームページに掲載されるように
なるだろう。*]
―呉基地―
[基地に戻る直前のアリーセとの通信にて。>>1:149
バルの顔は驚愕に満ち満ちていた。]
な…んだと…確かにガレー級の討伐は手伝った、手伝ったけど
4分の3ってどういう事だ…多いわ…。
[貧乏が板に付いてしまうとこうなるのか。
シュテルンとサシャへの伝言も預かった為、それ以上何かを
言い募る事はしなかったが、その時ばかりはアリーセの面影が
仏のように見えたとか。]
シュテルン…ガレー級の討伐報酬、1隻の4分の3だって。
車長から今連絡があったから伝えておくな。
[震える手で回線を再びシュテルンへと繋ぎ、
基地に戻ればギアを降ろす手伝いに入り、後にようやく
外の空気を吸えるようになった。>>1:144]
─ 少し前:帰還中 ─
え、いや、僕は……。
[ 過大な評価>>30を受けて、僕は困ってしまう。
僕は撃墜数で言えば中堅レベル。
ただ、それも勤務年数で割ったら、確かに他よりはいいだろうけど。 ]
僕はまだまだです。
ラプターだって、もっと修練すれば、ずっとうまく動かせるはずだし、
ちょっと幸運なだけの、修行中の身です。
[ 零細企業の非戦闘用のデータまで目を通していたのは、
操作は航空機のを転用されてるとはいえ、未知の機体であるビルトラプターを、
どうにかしてうまく操りたかったから。
それにロボの仕様やデータを見るのは、全く苦にならなくて。でも、 ]
……秀才にはなれても、天才にはなれないから。
[ 人と比べるのはよくないと思うけれど、それでもね。 ]*
「さて、どう思う?」
「やってくれたな、よりにもよってあんな所で」
「だが、そもそも何時までも隠しておけるものではあるまい」
「しかし、何も財閥や極東の政府首脳部どものの目の前で使うとは」
「むしろ良かったのではないか?」
「なぜそう思う」
「確かに女王を一撃で葬ったのだろう?今の今まで核でしか倒せなかったあれを」
「ならばこそ秘匿にすべき奥の手ではないのか」
「逆だよ、未だこの世界において我々こそが最強の軍事力の持ち主であると世界に知らしめたではないか」
「確かに」
「ジンロボなどと謳って調子にのっておったあのArk Talkが、大慌ての様子だ」
「中東の阿呆どもも同じように慌てているであろうな」
「今更慌てたところで衛星軌道からの攻撃なんてマネができるのは我ら連合軍しかいないというのに」
「旧時代からの積み重ねの結果だな」
…ククク
…フフフ
…ハハハ
[皮肉げな言い回しに一同が笑いを零す]
「今日!世界は!我々連合軍の手に、この地球上のいかなる場所も対抗しうる手段のない神の一撃を振り下ろす力があると、そう思い知ったのだ!」
「ならば……焼き払おうではないか、この星に巣食うゴミムシどもを」」
「「「「美しき世界のために」」」」
[ハッチを開くと、こちらに向かって手を振っている誰かの姿。
その足の向かう先を見遣れば、それがシュテルンである事は
すぐに理解出来て。>>1:144]
シュテルン!!
まーた後で!
[こちらもヘルメットを取り、負けじと大きく手を振って
笑顔で一旦の別れの挨拶を交したのである。]
……そういや、あれから結構経つけど
サシャは起きたかなぁ。
なんか俺の行き先の事を言いかけてたから、何か
あったかな…ちっと様子聞きに行ってみるか。
作業も途中だったし、うわー俺怒られるんじゃねえの。
[恐る恐る白騎士を動かし、先程作業を行っていた場所まで
向かってみれば既に作業は終わっており、大仰に天を仰いた。]
/*
敵さんに続々仲間が出来ておりますね…(震え
しかもずんぐりと増えているのが深海帝国サイドという
白騎士涙目仕様。
しかしここは気合・努力・貧乏で切り抜ける所ですよね。
そして、企業説明会の前会話が恐ろしいくらい長くなってる僕。
これはひどい。
これは……ひどい。
伏線ではあるんだけど……どうしよう、削れるかな。
削れそうもないんだけどな。
もしかして:企業説明会の方を削る方が早い。
よし、エピソードひとつ削れた。
でもせっかくだから、埋めておこう。
----------------------------------
[ 他にすることがないので、僕は戦闘機の操作訓練モードを呼び出す。
訓練専用ヘルメットを被り、エンジンに火を入れると、機体は細かい振動を始めた。
これは訓練用機なので、動くのはここまで。
コンソールもレバーも本物のヴィルトと全く同じだが、飛び立つことはない。 ]
……エンジンよし、設定よし、燃料よし、計器よし、
[ 戦闘機を含めた航空機は、離陸までが肝心だ。
僕は丁寧にそれらを確認する。
2年間、目を閉じてても出来る程反復練習を繰り返した手順は、
地上戦機に乗るようになった今も、身に染みついていて、自分自身で驚く。 ]
目的地……、
どうしようかな、そう、欧州、
欧州グローセンハンク国。
視界クリア、天候良好。
[ 10分をかけて確認を終える。
本来はもっとかかるけれど、訓練なので、整備班とのやりとりなどは省略されている。 ]
[ メイン画面の中では、操作に合わせて風景映像が動いていく。
僕の乗る訓練機は、ゆったりと地上を走行し、滑走路に出ていく場面だ。
車輪が土を噛んでいるのか、画面が細かく揺れている。
どうやら、今日は滑走路の状態が悪い設定のようだ。
向きを丁寧に整え、僕は離陸滑走を開始する。
回転音が高ぶり、機体が細かく震える。 ]
滑走路状態悪し。
エンジン音異常なし、行きます!
[ 翼が震える。十分な揚力が得られる後少しの所で、
画像の先に黒い塊を見つけた。滑走路に穴があいている。
しまった。「ステータス:滑走路状態悪い」ではなく、
それにひっかけた「ステータス:戦闘直後」のパターンだった。
しかし、スピードが乗っている。この状態で離陸中止することは、もはや不可能だ。 ]
[ 僕は速度を上げる。
そして、じわりと機首をあげる。 ]
テイクオフ!
[ じゃりん、と車輪が滑走路穴の縁に引っ掛かった。
しかし、その音は一瞬にして後方へ遠ざかる。
訓練機であるはずのない、ふわりとした浮遊感さえ沸き起こる気がした。
僕はさらに機首を上げ、地面から解き放たれ……、 ]
『 ねえ兄貴!!! 』
わあ?!
[ メイン画面には、「You Failed」の文字。
バックは炎上状態。僕は哀れにも、離陸直後に墜落してしまったようだ。 ]
伏線は、
>2年間、目を閉じてても出来る程反復練習を繰り返した手順は、
>地上戦機に乗るようになった今も、身に染みついていて、自分自身で驚く。
ここだけなのだけど、
それを説明するために4発言つかうっていうね。
なんて燃費悪いんだろうね><
― 財団 オフィス ―
『曹長』
謹慎処分らしい。
[人間味のない夫婦の会話を終えた後
自身のオフィスへ戻ればカシム―SST機長―が待機していた。
簡素なやりとりを終えれば、砂ジンのメインセンサーが記録していたデータを読み出し端末に表示させる。]
[昼過ぎ、自慢の愛車-バイク-を走らせ繁華街にある行きつけのレストランへと向う。女を口説くときに必ず使う店だ……成功した試しはないが。
店につくと仕込みの真っ最中にも関わらず厨房へと入り込んでいく]
オーナー、頼みがある。
呉に入港しているクライナー・テラーの車長あてに飛び切りのディナーを届けてくれ。
そう…今日だ、急な話ですまん。
店に連れてこないのかって?
……そういうんじゃないんだよ。
あと、これを同封しておいてくれよ。
[昼過ぎ、自慢の愛車-バイク-を走らせ繁華街にある行きつけのレストランへと向う。女を口説くときに必ず使う店だ……成功した試しはないが。
店につくと仕込みの真っ最中にも関わらず厨房へと入り込んでいく]
オーナー、頼みがある。
呉に入港しているクライナー・テラーの車長あてに飛び切りのディナーを届けてくれ。
そう…今日だ、急な話ですまん。
店に連れてこないのかって?
……そういうんじゃないんだよ。
あと、これを同封しておいてくれ。
確かに頼んだぞ。
『衛星兵器だと思われます』
……それだけか?
『ジンロボのメインカメラの映像しかありませんからね』
極東に財団専用の衛星は無し――。
基本的に衛星軌道上の制宙優勢は連合に大きく傾いているからな。
『クイーンを殺った事から相当な出力だという事はわかりますが』
本国では、AIU領土攻撃を意図して、衛星が遷移した場合は、対衛星ミサイルでなんとなると思っているらしい。
『本国は相変わらず楽観的ですね』
まわりが敵だらけになると、パラノイアになるか呆けるかしかないらしい。
[コマ送りの映像を見つめながら、二人は深々と溜息を漏らす]
アリスへ ──
どうせお前のことだから自分が救った者よりも犠牲となった者を気にしているのだろう?
安心しろ、解析班に大急ぎで調べさせたところクライナー・テラーからの砲撃によるフレンドファイアは確認されていない。
相変わらずいい腕をしているな。
今日の戦闘で呉基地1万人の兵士職員、そして俺たちの後ろにいた30万近い市民が救うことができた。
これもお前の支援のお陰で女王まで辿り着けたからだ。
だからその小さな胸をしっかりと張ってくれ。
ありがとう、心から感謝する。
── リエヴル・アールシー
追伸、それはそうと嫁の貰い手は早めに探したほうがいいぞ
/*
今気づいたよ……。
なんでウルズさんだけRPしてんのかなーと思ったら、自分のところの会話表示がウルズさんだけになってたという……。
なんという罠……!(いや違
[そこでサシャは戻っていないのかと作業員に尋ねてみた所、
特設工業区画に居ると聞いたので道順を教わり、
一声だけでも掛けておこうかと向かう事に決めた。
白騎士を歩かせて行く先、見上げた空に浮かぶ機体の姿。>>9
そういえば、あれからウルズの姿も見かけない。]
もう、どっか行ってしまったんかな。
[サシャがもう作業に入っているという事は、
その後すぐに搬送してくれたという意味に繋がるから、
もう一言礼を言っておきたかったのだが、いずれまたその
機会も訪れよう。
賑やかとは少し違う雰囲気が漂う周囲の様子に
何があったのかと疑問を持ちながら歩を進めるが、まさか
恩ある彼女が騒動の中心にあったとは、幸せな頭には
思い浮かびもしなかった。]
To サシャ・クレモト
こんにちは、シュテルンです。
この間は、共闘ありがとうございました。
突然ですが、サシャさんのグルーガンの内容物は、
市販されているのでしょうか?
もし、企業秘密ならばそう言ってくださって構いません。
妹が興味を持っているので、少し売ってもらえれば幸いです。
From シュテルン・ディーツゲン
─ 繁華街 ─
[ 僕は段ボールを3つ持って歩いていた。
2つはもみじ産業のボルトとナット。もう一つはみかんである。 ]
手が黄色くなるのが嫌とは言ってたけど、>>0:318
味が嫌とは言わなかった。
……ということは、剥いてあげたら食べてくれるよね。
[ パイロットは意外と体力が大事だ。
なので、段ボール3つ程度ではよろめきはしないが、
いかんせん前が見えない。 ]
あ、すみませんすみません。
[ 人にぶつかっては謝りながら僕は軍基地を目指すが、
なにせ初めての町だから地理が曖昧だ。
携帯端末で調べようにも、両手は塞がっている。
あれ? どうしよう。 ]
リエちゃんを誘ってみたものの、
シンデレラタイムだから、もうタイムアップかもしれないね。
そして、
もしかして:僕が大阪に帰らないとローレルさんが動けない。
―呉基地 港湾特設工業区画―
……。
[作業中のロボの姿には>>10半歩後退ったが、そこから聞こえる
サシャの声が別れ際のものとさして変わりない事を確認すると、
壁からそっと覗くように白騎士を待機させた。
その珍妙な姿が運んでいたのは、半壊した機体。
先の戦闘で傷付いた機体達である。
あのような広範囲で大きな戦闘には携わった事が無く、
その規模や影響するものにはあまりピンと来ていなかったのだが、
あの機体のパイロットは無事なのだろうか?
そんな思いばかりが廻りに廻る。
[だから]
─ 繁華街 ─
[店を出るとなにやら段ボールを三つも抱えて危なっかしく歩いてる若者を見つける。
見かけによらず重そうな荷物の割にしっかりとした足取りだが、如何せん人にぶつかりながら進んでいるため、あれではいつか誰かに怪我をさせてしまうだろう]
おい、ちゃんと前を見てあるかないと危ないぞ。
[声をかけて横から段ボールを抑える]
――研究所・サーバールーム――
[サーバールームというが、実際は操作パネルのある表ではなく、配線がごった返しており、更にPCから噴出す熱……いや灼熱といっても差し支えない熱風を封じるために吐息すら白く変える冷気に支配されたメンテナンス用の狭い通路。
その中で足裏と背をラックにもたせて、PCお腹の上にノートPCを乗せる……つまりはラッコのような姿勢をとって、手元を口に咥えたペンライトで照らしながら白英は真剣な眼差しでモニターに映し出されているウィンドウを処理していた]
「おい、まだかよ」
[そこにやってきたのは、小型ライトを手にしたケリィだ。
彼は足元に伸びている配線を踏まぬように気をつけながら、やってくるなり苦言を口にした]
「うるひゃいわね。ぢょくちゃーのせきゅりゅていにゃんだからそううみゃくいきゅわけにゃいじゃにゃい」
「何言ってんのかわかんねーけどわかったわ」
[そこは生まれてからの付き合い。
ニュアンスで大凡を把握して、白英の手元に新しい灯りで照らす。
ちらりと目礼で礼を述べると、彼女の指が更に速度を増す。
その様子を見て質問する]
「で、後どれくらいかかる?」
[さっきと同じ質問だが、やはり時間は気になる。
ケリィに急かせるつもりはないが、それでも口をついたであろう問いに、ライトを口から離して]
「今第6フェイズ・第12防壁を超えたわ。残りは……多分3防壁ってところかしらね」
「つーことは後五分程度か」
「だからドクターのセキュリティなんだって」
[苦笑する。
だがケリィの推定した時間はほぼ正解だろう。
それはモニターを飛び交うウィンドウの情報からも伺える。
その様子に納得したのか、注意を気にしながらケリィは安堵の息をついた]
「準備期間二ヶ月かー。思ったより実行までの時間が早かったな」
[思い浮かべるのは生まれてからの一年だ。
生まれてすぐに知識を強制的に頭の中に書き込まれ、廃人同然になって一週間。ようやく起き上がれる状態になってから、義眼やチップの埋め込み手術で更に一ヶ月間寝たきり。本来ならこの後で実剣と同じ性格と方向性を持つように洗脳作業を控えていたが、性格の違いによる性能実験が並行して稼動してため、おかげで兄妹四人が違う性格を持つ事を許された。
そんな長男のケリィが下の二人と出会ったのは生まれてから二ヶ月が過ぎた頃だ。まだまだ包帯は取れなかったが、人格形成の都合で引き合わされた彼らは、完璧主義の実剣の教育のおかげで、自身に降りかかっている実験の愚かさを理解した。
そうしてゆっくりと実践訓練に入る頃には、脱走計画の立案を誰からともなく始めた。
今白英が行っている研究所の重要ファイルへのハッキングは、その第一段階となっている]
「……これね」
[そんな近くて遠い過去を思い出していると、白英の声で呼び戻された。
横から覗き込むと、そこにはある薬品の調合方法や精製方法が記されたファイルが表示されていた]
「ダミーの可能性は?」
「ない……とは言い切れないけど、九割方は正解だと思う」
[脱走するには一つ絶対にクリアしなければいけない項目があった。
それは――]
「対老化抑止剤……テスロク」
[強制的に成長させられた代償。
人間の寿命を示すといっても過言ではない末端遺伝子であるテロメア。兄妹達は実験体のためかこのテロメアの劣化速度が極端に速かった。そのため寿命を延ばすためには薬による延命治療が必要だった。
その治療薬がテスロクだ。
彼らがすぐに脱走しなかった理由がここにある。テスロクの製造方法を示すデータが見当たらなかったためだ。
続く訓練の合間に、少しずつデータを探し、目星をつけられたのが二ヶ月前。
それがようやく実を結ぶ]
「コピー完了」
「うっし。ならこんなところさっさとおさらばするか」
「そうね……!?」
[白英が頷いた瞬間、赤いランプが点灯した。
発見されたのか――?
身構える二人の心配を余所に、アナウンスが流れた]
『作戦実行三十分前。BPPは各機体にて待機。くりかえす――」
「驚かせやがって……」
「まぁいいわ。急がなくちゃいけないのは確かなんだから」
「そーだな」
[互いの顔を見て大きく頷くと、二人はサーバールームを後にした]
わ、と!
すみません。
[ 謝りながら、男性>>46を見る。
顔は知らない……でも、その声にはどこか聞き覚えがある気がして。 ]
ご迷惑ついでにお伺いしますが、
軍基地へはどう行けばいいですか?
[ もっと声を聞けば思いだせるかも、とその顔を見つめながら聞いてみた。 ]
>>51
30分前か……どこに入ってくるかな……どきどき。
企業説明会に割り込まれると、こちらは全く戦闘できないのできつい?と思ったけど、そうでもなかった。
お蔵入りになってたイベント「シュテラ二度目の撃墜」が入れられるね!
ロボット物は、ロボと知りあいになっても、パイロットと知り合いになったわけじゃないのが面白いよね。
とはいえ、話をさくっと進めるために、
僕の正体判別は容易にしてみよう。
ったく、しっかりしろよ。
体力に自信があるようだがボケてると人に怪をさせるぞ。
軍基地?なんだお前、連合の兵士……てわけじゃないさそうだが。
[基地の人間に繁華街までパイロットスーツなんかで出歩くマヌケな奴はいないだろうし、そもそもそのスーツにはどこだかの企業のものらしいロゴが入ってる]
まあいい、基地ならそこの大通りに出てそのまま道なりにいけばそのうち標識が出てくる。
どっかで車でも捕まえたほうがいいと思うけどな。
あと、そこいらに運送屋があるから頼めば基地や港なら夜には届けてくれるぞ。
そんなにボケてるつもりは……すみません……。
運送屋、それは考えていませんでした。
ありがとうございます。
[ 道順を記憶する。
ところで、今の「ボケ」はどこかで聞いた覚えが……、 ]
あっ!
アンデッドさん!
あなたアンデッドさんじゃないですか?!
無事だったんですね!
[ 危うく段ボールを足の上に落としかけた。
危ない危ない。 ]
……もう、出歩いて大丈夫なんですか?
アンデッド……?
いや人違いだな。俺もギア乗りだがコールサインはブラボーワンだ。
あんた、もしかしてあの青い機体を基地まで運んだっていう民間協力機のパイロットかい?
それだったら、同じ連合軍兵士としてアンデッドに代わって礼を言いたい。
ありがとう助かったよ。
[そういって右手を差し出す。]
あっ……。
ひ、人違いでしたか……すみません。
いいえ、僕はすべきことをしただけです。
[ 男性の返答>>55に、僕はきょとんとして、それから慌てて首を振った。
おかしいなあ。記憶にはそれなりに自信があったのだけど。 ]
ブラボーワンさんですか。
僕はグローセンハンク・メカニカルのシュテルン・ディーツゲンです。
……ギア乗りの人って、勤務時間外でもコールサインを名乗るんですか?
[ 握手をしようと思ったが、手が塞がってる。
どうしようかと一瞬迷って、それから段ボールを一度地面に置いて、彼の手を握った。
なるほど。柔らかくない、戦う手だ。 ]
あの方、無事でしたか?
また、ギアに乗れますか?
[握手を交わしたあとヘルメットを被り愛機へと跨る。
───ブォン!
エンジンを吹かすと勢いよく唸りを挙げる]
ああ、無事だよ。過労気味で倒れただけのようだからな。
[──ォン!
─ォン!!]
あんた、勉強はできるんだろ?
なら、もうちょっと自分に何ができて何ができないのか、ちゃんと理解しておいたほうがいいな。
過小評価も自信過剰もどっちも足枷にしかならないぞ!
[──ォン! ─ォン!!]
昔の学者が言ってただろ!
──敵を知り自分を知れば絶対無敵ってな!
それじゃぁな!
未来のエースパイロットさん!
[シュテルンの返答を待たず、決して広くはない道路へと躍り出ると一気に加速すると、あっという間にバックミラーに写る恩人の姿が点へと変わっていく]
……ありがとう助かったよ。
[ 用事は終わったとばかりに、バイクへ向かう男性……ブラボーワンを見送る。 ]
そうですか!
それは良かったです!
あの、お大事にと伝えてください!
[ エンジン音に負けないように、僕は叫んで。 ]
……!
しょ、精進します……。
[ わざと聞こえにくくしたかのように届く助言。
僕はどっちだと思われてるんだろう?
耳痛……あれ?
そのどこかに引っかかって、僕は記憶を掘り起こした。 ]
勉強は出来る、って、その会話……?>>1:102
[壁から覗き込むように顔を出している白騎士の姿は、
誰の目から見ても滑稽に映ることだろう。]
あ、いやー。
もう起きてて大丈夫なのかよ?
あの丸っこいのはどうしたんだ。
あれってサシャの機体じゃないのか?
[何かと問われたならば、まずは彼女の体調を案じ。
戦闘時も作業時も、あの丸に乗っていたのに今は違う機体に
乗っているのが少し気になって返した。]
[遅れてやってきた白英とケリィに、先にパイロットスーツに着替えていたローレルが、腰に両手を当て、頬を膨らませ、瞳と閉じて瞑想をしているジェラードが待っていた]
もー! 二人とも遅い! 五分前集合は基本でしょ!
[開口一番にそう叫んだのはローレルである]
「五分前って……」
「まだ二十分もあるじゃない」
「ローレルだし、そこは気にするな」
ちょ! 三人共!
[今度は両手を振り上げて怒る長女に、ケリィが軽い調子で謝り、白英は時間は正確にしなさいと苦言を口にし、ジェラードが何も語らない。
いつもの光景だ。
ただ違うのは、ローレル以外の三人の視線が交わった事だ。
今回の脱走計画。実はローレルは何も知らない。
嘘が顔に出て、実剣にばれるのを防ぐというのが一番の理由だが、それよりも三人はローレルを守りたいと思っている。
三人が出会ったのより更に一ヵ月後。そこで初めてあったローレルは、瞳に意思の力を感じさせない、まさしく人形だった。
後で養育担当研究員に話を聞いたところ、三人に施された手術を長女という理由だけで全て受けさせられたと言われた。一つだけでも術後の辛さは筆舌に尽くし難いというのに、それを全て受けたのだ。その辛さは想像すらできなかった。
それでも四ヶ月を過ぎた頃には、彼女生来の性格が表に出てきて、少し幼い性格に苦痛以外に言葉できない生活に、どれだけ清涼感を与えてくれたことか。
だから何があってもローレルだけは助けると。
そう三人は誓い合った。
そんな誓いを聞けば、ローレルは反対するだろう。だから何も離さずに事を進めてきたのだ]
とりあえず揃ったんだから、みんなコックピットにいくわよー!
[拳を振り上げて先導する彼女の後ろで、三人が目配せした]
「データは?」
「もう四つにコピー済み。機体に転送してあるわ」
「パスは?」
「私達の名前全員分。順不同」
「それならローレルでも確実に口にするな」
「撃墜されたと偽装後、ブリジステン研究所と話がついているからバラバラになってもそこに向かって」
「げー。欧州戦線ど真ん中じゃねーか」
「私達の機体はそこで活躍するように作られてるのよ。心配ないわ」
「違いない」
「なら後はスケジュール通りに」
「アイアイサー」
んもー! 本当になにやってんのー! 時間になっちゃうよー!
[遠くでぴょんぴょん飛び跳ねているローレルに、白英が手を振って足早に三人は歩き出した]
……行っちゃった。
[ 釈然としないままに、僕はその背を見送る。
僕は、彼の熱が冷めて行く自分の手を見下ろした。 ]
ブラボーワンさんか。
本名を名乗らず、長居せず、
……まるで何かに追われてるみたいな人だった。
[ 感想をこぼすと、僕は段ボールを拾い上げた。
少し考えた後、助言どおりにタクシーを拾った。 ]*
─ 夜 ─
[結局、転属についてはマーティンにしか伝えることはできなかったし、湿っぽいのは嫌だったので誰とも別れの挨拶も交わさず仕舞いだった。そのまま夜を迎えると欧州司令部へ移動するためにXA923と共に高速輸送機ブラックバードに乗り込む。
ストーンヘッド─マーティンから通信が入ったのはブラックバードが発進の為に滑走路に入る直前だった。]
《ハローハロー、こちらストーンヘッド、
ブラックバードに搭乗中のリエヴル中尉、聞こえたら返事をしろ》
なんだよ、俺と離れるのが寂しくなったか?
《言ってろ馬鹿が、窓の外を見ろ》
[ブラックバードが滑走路に入ると、超音速を謳うこの輸送機はそのサイズに見合わない強烈な加速をかける。流れ行く景色に目をやると]
あれは……。
ふぁっ……!
ローレルの襲撃があると、ますます呉から動けなくなっちゃう……!
とりあえず、移動方法は確定しないまま、大阪に帰宅するのがベストかな。
いや、あれか。
一度ラプターだけで戦闘した方がいい?
だがしかし、あまり損害が多いと、
今後のイベントが……。
ええと、
とりあえず様子見。
リエちゃんは乗り気っぽい?>>66
[窓の外、滑走路の脇には20機近く並んだギアとその足元に幾人もの兵士の列。
その全てが敬礼姿勢のままブラックバードを見送っている。]
お前ら……。
《極東のエースを見送りもなく行かせるわけにはいかない…とさ
言っておくがバラしたのは俺じゃないからな》
[見ればそれらのギアはどこかしらに損傷があり、列を組んだ兵士たちにも明らかに負傷を押して参加している者たちが混ざっている。]
伝えてくれ──
見送りに感謝を示すと共に、諸君らの武運と無事を祈っている、と。
《了解。リエヴル、俺たちストーンズは最高のチームだったよな》
ああ、もちろんだ。
[極東にきてから5年、ここに来てよかったと今は心からそう思えた**]
"アンデッド" リエヴルが「時間を進める」を選択しました。
>>67
そういうことか!
てっきりローレルさんメモに反応したのかと。
リエちゃん慕われていたんだね。
なんだかんだで面倒見いいし>>53、強いし、そりゃそうか。
騎士操縦者 バルタザールは、"アンデッド" リエヴル を投票先に選びました。
――呉基地郊外――
[四機は呉基地から南西十数キロの位置に着陸していた。
そこからS-05がスコープで見た映像を三機に共有していた]
「今一機輸送機が飛んだな」
「データによるとブラックバード……欧州に向かう予定の機だな」
目標の二機は?
「まだあそこにいるはず」
んー……。なら無用な戦闘は避けたいよね。
「戦ったら資料が増えるって喜びそうだけどな」
[違いないとS-05から聞こえてくるジェラードの言葉に、残る三人も大きく頷いた]
とりあえず、もう少し様子見。それでもって、ビルド二機のパイロットを見かけたら襲撃。それでいい?
[全員の了解を受けると、それぞれがコックピットに戻った。
後は機会を待つだけだ――**]
ふぬぅ、もっと早く突っ込むべきだったか……。
>>69二機いないよどうしよう……。
そして、シュテラ被撃墜について誰かが言ったら、
秘話で色々COしようと思ってたけど、
誰もつっこまないという。
そして灰@0
─ クライナー・テラー船内 ─
[ 大阪へはいつごろ出立するのだろうか。
>>68>>69襲撃者の情報を僕は知らず、
また、襲撃者がシュテラの被撃墜>>0:1>>0:320と、
そのためコンビが別行動を取っていることを知らないこともまた僕の想定外で。 ]
……うん。これでいいか。
[ ラプターの収納へ、なんとか段ボール3箱を詰め込む。
代わりに非常食クラッカーを出すことになったけど、
まあ仕方ない。いざとなれば、みかんを非常食にしよう。 ]**
―クライナー・テラー貨物室―
[何となくブリッジに居づらくなり、
やって来た先は貨物室だった。
先ほどの戦闘で大分弾薬を使ったし、在庫を確認に来たのだが…]
…榴散弾の在庫、だいぶ減ってるなぁ。
「ああ、そりゃ元から数が無い砲弾です。
蟲以外に使い道無い弾ですからね。
基本ビーム砲で済ましちゃうんで、
あまり数用意してないんです。」
あれ。この前弾薬補給で結構いろいろ買いこまなかったっけか。
「散弾系は基本クラスターを多めに買ってますからね。
…まぁ、この前フレシェット買おうとした馬鹿が居たんでしばいておきましたが。」
…本気で使えないもんね。アレは…
労働階級すら抜けない威力の弾を何に使おうとしたんだか。
「聞きなれない弾だから試射用に、と思って買おうとしたそうで。」
…まぁ、使わないもんね。
で、弾の補給は結局榴散弾を少しとクラスター弾だけでいいのね?
「榴弾の在庫は十分足りてますからね。
むしろ、主砲用の榴弾が嵩張るんで減らして欲しいくらいで。」
口径大きすぎて特殊弾頭ないからねー…
まぁ、他の物と一緒に今夜中に補給しちゃうよ。
「食料の補給もしっかりお願いしますよ?
この前食堂組が新レシピ研究とかやらかして、
食材不足気味なんですから。」
…この前謎メニュー無かったのってそのせい?
「ええ。謎メニューに回す食材が無かっただけです。」
―クライナー・テラー食堂―
[…若干何とも言えない話を聞かされた直後だが、今度は食堂へとやってきた。
明日の昼には出航する予定なのだし、今夜の内に発注をかけておかないと間に合わない。
その為残っている食材は何が有るかを聞きに来たのだが…]
「あ。車長。車長宛に何か料理届いてますよ?
一旦ウチで受け取っておきましたが…」
…へ?なして料理?
「知りませんよ。とりあえず、少し遅いですが温めますか?」
[出鼻を挫かれてしまったが、そう言えば夕食の時間はもう過ぎていた。
どうりで体が重いと思いながらも、肯定の返事を返し席に座る。
並べられた料理は大分贅沢な物>>39で、手を付けていいのか少々悩む。]
「あ。後手紙もついてました。」
[先に言え。]
―クライナー・テラー食堂―
[…若干何とも言えない話を聞かされた直後だが、今度は食堂へとやってきた。
明日の昼には出航する予定なのだし、今夜の内に発注をかけておかないと間に合わない。
その為残っている食材は何が有るかを聞きに来たのだが…]
「あ。車長。車長宛に何か料理届いてますよ?
一旦ウチで受け取っておきましたが…」
…へ?なして料理?
「知りませんよ。とりあえず、少し遅いですが温めますか?」
[出鼻を挫かれてしまったが、そう言えば夕食の時間はもう過ぎていた。
どうりで体が重いと思いながらも、肯定の返事を返し席に座る。
並べられた料理は大分贅沢な物>>39で、手を付けていいのか少々悩む。]
「あ。後手紙もついてました。」
[先に言え。]
[それからしばらくは、どこかに行けと言われない限り
作業の手伝いなどなどを申し出てみたり、
北の大地からの輸送船がもうじき到着するかも知れない事を含め]
輸送船、この呉基地に向かって飛んでるらしいから、
クライナー・テラーと一緒に大阪に行くよりかは
しばらくこっちに滞在させてもらった方が良いかと思うんだけど。
[そういう滞在は許可されるものかしら?と首を傾げ
その点はどのようになっているのだろうかと暗に問うていた。**]
アンタはアタシの父親かぁぁっ!
[手紙を床に叩きつけようとして、
追伸以外はまともな内容だからと思い留まる。
なんでここ暫く延々と婚期で弄られてるんだ。
と言うかアイツは恋人見つけたのか。
人に言うからには見つけてるんだろうなぁ。
そう考えると、ちょっともやっとした。]
…食べよ。
[もやっとしたのを忘れる為にも、
とりあえず目の前の食事に集中する。
…美味しいのがなんか逆にもやもやを加速させて、
ちょっと逆効果だった気もするが食べ物に罪は無い。
むしろ食べながらもやもやしている自分が悪いのだ。]
リエヴルのばーか。
[何となく呟いてみると、ちょっとだけ気が晴れる。
食事を終えて気を取り直し、食材の在庫を確認するのだった。
…尚、部屋に戻って手紙を読み返した後発注リストに牛乳がだいぶ増えたとか。**]
/*
・・・あれー?
いや、本当に最初はフラグ(一方通行)立てる予定無かったのに…
…まぁいいや。
最初っから最後まで言わない片思いで通そう。
うん、それなら逆に恋愛ロールでぶれたりしない分楽だし。
…寝るべ。なんか思考がバグってる。
………そーいえば、なにも言われなかったなー…
[軍人さんから。あの戦線でやらかしたことについて。
正規の手順を踏まないまま戦闘に参加しちゃったし、あの乱戦じゃ糸川くんがなにやってるのかなんて見えなかったから、そんなものなのかもしれない。
…実際、自分にできたことなんてほんの少しだけだったし、かけた迷惑がどれほどのものかわからないから、怒られるよりはましかな。なんて思いながら。
クレイカを歩かせていたら]
…あれ?メール?
[パネルの端っこに表示されたメールの受信が目に留まった]
前略 シュテルン・ディーツゲン様
こんにちは、シュテルンさん!
こちらこそ、その節はお世話になりました。
メールいただきましたグルーガンの件ですが、市販はされているものの生産体制から来る供給量の都合で、市場への流通量が限られてしまっている現状です。
…ここだけの話ですけど、今までは広報や営業の企業努力が足りなかったのもあって、需要も伸びてませんでしたから。
お買い上げいただけるのでしたらきっと担当者も喜びます。
せとに一度お立ち寄りいただければ在庫がご用意できますので、せとにて適当な工場の人間を捕まえて希望の数量をお伝えいただくか、私宛に再度メールにてお申し付けください。企業価格でお安くさせていただきます!
かしこ
サシャ・クレモトより
はい。…あ、いえ、恥ずかしいけど、万全とは言いにくいです。
あんまり動くと頭痛いし筋肉痛みたいに全身痛いし…
でも、泣き言なんて言ってられませんから。
それに、我が社のクレイカさんの衝撃吸収能力を持ってすれば、全身筋肉痛でも違和感なく作業できるんですよ!
[と。そこのとこは誇らしげに、宣伝交じりに告げておく]
…丸い機体、ですか。
糸川くんって言うんですけど、乗っちゃダメだって、言われちゃいました。
無茶な乗り方しちゃいましたし、糸川君にもひどいことしちゃったから、仕方ないかな、とは思うんですけど…
[そう告げる声には悔しさがにじんでしまって、ぜんぜん仕方なく思ってるようには聞こえなかったかもしれないけれど]
手伝い…ですか?
あの、でも、そんな悪いですし…
[その申し出>>74には、申し訳なさが先走った。
自分の責任だと思ってやっていたとこがあったから]
あ、輸送船が来るんですね。
待たせてもらう分には困らないと思いますけど、もしかしたらってこともありますし…
…ああそっか。じゃあ、こうしましょう。
バルタさんは、輸送船到着までの間に限り、用心棒としてうちで雇わせてもらうってことで。
ウチの方は正式に仕事受諾して働かせてもらってますから、そこで働いてるって体裁をとれば文句は言われないはずです。
[それに、そういうことにすればちゃんと報酬が出せるから、気兼ねなく手伝ってもらうこともできるし]
それじゃ、今からあの戦闘跡に向かって回収してきましょう。
…だいじょうぶ。半壊で済んだ機体のパイロットさんは、みんな無事です。
[そのために、糸川くんを酷使してしまったのでもあるし。
それが多少なりとも結果を結んだのは、嬉しいけれど。…それでも、間に合わなかった人も居る。
全壊した機体とともに、犠牲になった人も、間違いなく居る。
そのことが、どうしようもなくやるせないけれど。
でも、それを嘆いて脚を止めていられるような暇はない。
…違うのかな。忙しいって思い込めば、考えずにいられるから、忙しさにかまけてるのかな]
さ、そういうことですから!働いてもらっちゃいますからね!
[それでもなんでも、忙しいことは紛れもない事実だから。報酬を出すことを伝えて、バルタさんにもしっかり働いてもらおう!**]
喉復活したー。
そうか、コミで復活タイミングずれたのか。
さてさて、ローレルさん襲撃は、メモにだした
1)大阪についてから
2)時間軸前(アヴェとコンビ)
のほかに、
3)ファルケンが駆けつける
も考えてみた。
マッハで飛べば10分なら、パイロットの安全を考えなくていいファルケンなら、もっと出せるかな、って。
つまり企業説明会イベントの類似状況を、ここでブチこんじゃう。
ローレルさんの設定は最初面白いな、と思ったけど、
今はなんだか動きにくそうで大変そう……。
NPC3人に死亡フラグが立ってるみたいだけど、
後味悪い感じにならなければいいな……。
To サシャ・クレモト
丁寧なお返事ありがとうございます。
では、商工業街でのお買い物が終わったら、せとに寄せさせて貰いますね。
用途も確定していませんし、特性確認も必要ですが、
妹は気に行ったら箱買いが基本なので、少しは販売を伸ばすお役に立てるかもしれません。
そういえば、
サシャさんのお名前を、もみじ産業でのお買い物の時に使わせて貰いました。>>19>>20>>21
おかげさまで少し割引して貰ったようです。
もし時間があれば、もみじ産業にも顔を出してあげてください。
From シュテルン・ディーツゲン
/*
呉基地郊外とか言ってるけどIFFどうなってんだ?
余裕で日本の航空レーダーにひっかかると思うんだが
っていうリアリティは投げ捨てておこう
スパロボものであって軍事ものではない。
/*
あーでも友軍とかいってたしなー
でもクラウズとか撃破してるなら逆にIFFの認識で特定されs
だから投げ捨てろって自分。
/*
アリーセとの関係は?
過去に何らかの関係があった、というだけでほぼ未確定。
ベタな可能性としては・・・
・軍で一緒だった
・友軍として戦った
・敵として戦った
・助けたことがある
・助けられたことがある
・元カノ
・親友の恋人(親友死亡)
・親友の想い人(親友死亡)
― 大阪某所 高層ビル上層階/保育園―
ぐーちょきぱーで ぐーちょきぱーで なにつくろ なにつくろ
[世界で孤立するAIUの影響もあり極東圏では差別を受けやすいムスリムの為に財団が運営する保育園。謹慎の代わりに社会奉仕活動を選んだ女は、ラベンダーブルーのエプロンを身につけ、園児の中心で手遊び歌をうたう。]
ひだりてはぱーで みぎてもぱーで
とーりーさん とーりさん
[ぱたぱたと羽ばたく仕草を見せれば、つられるように園児たちも真似をし、教室に楽しげな笑い声が響き渡る**]
─ 夜:クライナー・テラー格納庫 ─
というわけで、帰還は明日になるよ。
[ 船の格納庫のビルトラプターの中。
呉基地での戦闘報告を本社に送ったら、またすぐにシュテラの添削が返ってきた。
あ、居るんだ、と思ってファルケンに映像通話回線を開いてみたら、すぐにシュテラが映った。
……ほんといつ寝てるんだろう?
たまにファルケンのコクピット内で居眠りしてるのは知ってるけど。 ]
『 そう。
アヴェ先輩とコンビ組めて良かったじゃない。 』
コンビじゃないよ。
ただ、同じ戦場で背中合わせになっただけ>>1:44
[ シュテラはこちらをチラと見て、またコンソールへ視線を落とした。
通話しながら、機体の最終チェックとシミュレーションをしているらしい。
そういう僕も、ノートパソコンを叩きながらの通話である。 ]
ねえ、シュテラ。
戻ったら、ご飯でも一緒に食べようよ。
随分、直接顔を見てない気がするよ。
……ドックで隣に停めて居ても、映像通話だし。
『 映像通話で何か困ることってある? 』
困ることはないけど……。
直接顔を見たいじゃないか。
『 シスコン。 』
……それは認めるけど。
[ 認めるんだ、うわぁ……みたいな顔をするのはやめてほしい。 ]
『 ……それより兄貴。
この間のプログラム、右旋回の時にタイムラグ起きるんだけど、何とかして。 』
[ シュテラが言うのは、この間送った追加プログラム>>0:280だ。
「空で戦闘をするには、頭がふたつ必要だ」>>0:96というのは、シュテラの前々からの持論だ。
・ぶつからず落ちず速度を保って適切に飛ぶ
と、
・敵に攻撃をぶち込み撃墜する
は、相反する別の思考だからだというのである。
……ではどうするか? というと、シュテラは飛行制御のかなりの部分をAIプログラムで補い、
どうしても自動化できない部分と、戦闘関係を自分でするという結論を出した。
これは、今後ファルケンを量産して一般パイロット(天才じゃない普通の人!)が
操作する時も役立つ仕様なので、上からも承認が下りている。 ]
実際に飛んだんじゃなくて、シミュレートでだよね。
どういう状況での右旋回?
[ 僕はシュテラから訓練履歴データを受け取る。
追想モードにして確認してみると……、
……いや、普通の人はそこでAIに右旋回させようと思わないよ。
手動操縦でも相当の熟練者じゃなきゃ無理でしょ。
いや、確かに適切だけど、普通の人はこれは諦めるよ……。
……と、思ったものの、言えるはずもなかった。
きっと自分と同じレベルで飛べるようになるまで、納得しないんだろう。 ]
『 企業説明会>>0:68、私たち出なくていいんだってね。 』
[ 僕が無言でプログラムを組み直していると、
頬杖をついて見物していたシュテラが、そんな風に言いだした。 ]
そうだね。
専用の練習もしたから、本当は出たかったんだけどね。
事前質問見た? ラプターはビルの垂直外壁を登れるか?>>0:69って来てたんだよ。
おかげで、散々倉庫外壁を登らされたよ。
企業側からの結論としては、
「登れるけど、腹部コクピットがビル側からの攻撃に無防備になるのでお勧めしない」
なんだって。
>>88
アヴェは>>1:133
「君は」でなくていいって言ったんだよね。
しかし、シュテラはここでは「私たち」と言っている。
《こちらは連合軍欧州司令部 司令長官のヴァルター少将だ。
君は呉基地の離陸をもって正式に我が欧州司令部の一員となった。
これより欧州第7特務小隊「フェンリス」所属、階級は大尉となる。
今後は一層の活躍を期待する、以上だ》
[一方的な通信で所属と昇進が言い渡された。
特に感慨深くもなかったが、いよいよ"天使"との最前線に立つのだという実感がわいてくる。]
ギア乗りにおける年間生存率2割……か。
ストーンズの部隊名は、凝った命名じゃなくて、
1番目=A=アップルズ見たいな感じで、29番目=Sで適当につけられたとか、
てめえら部隊なんか道端の石ころみたいなもんだ!みたいな悪口を面白がって名前にしちゃったりとか、
そういういい加減な命名だと燃える。
リエさん、UN軍のことはもういいから、
ストーンズのことが聞きたいな……。
お任せでいいのかな?
URLはやたらと文字数食うから、メモぎりぎり。
「ん?」
[そんな疑問の声がインカムから聞こえてきたのは、監視を始めて十分後。
スコープを覗いていたジェラードが発したものだった]
どーしたのー?
「あ、いや……」
[珍しく歯切れの悪いものいいの彼に三人が不思議そうな表情を浮かべていると、少したってから]
「ビルドタイプ……一機しかない気がする」
ええー!?
「ちょっと待って。今調べるわ」
[ローレルの絶叫と白英の冷静な声を聞きながら、なんだかなーとケリィが考えていると、即座に回答が出た]
「どうやらファルケンは今大阪にいるみたいね」
大阪ー……。
「最短コースでどれくらいかかる?」
「残ってるビルドタイプはどっち?」
「虎型だな」
「ラプターね。すると大阪にいるのはファルケンだから――十五分から三十分ってところかしらね」
「げ。俺のG-04よりはえーのか」
「いないのが幸か不幸かってところだけど……」
[下三人がそうして考えていると、不意にバーニヤの噴かす音が聞こえた]
一機しかいないなら、こっちも一機だよね!
『は?』
[全員の困惑した声と同時に、R-01が呉基地内に突入する。
それに合わせて]
『ビルドラプターさん! 決闘を申し込みますー!』
[あまつさえ決闘宣言をしてしまった]
/*
ちょっとした擦りあわせなんですが、このペースだと、吊りと襲撃の二枚落ちが厳しそうなんですが、リエヴルさんに襲撃も合わせちゃいます?
ローレルさん、それ、シュテラが来る必要ない……!(笑)
すごいずっと予想外のところきてくれますね。
面白い人だなあ。
/*
じゃ、その方向で。
メモで表陣営に伝えたほうがいいかな?
後、私とウルズさんのどっちが先に墓下行きにするかですけど、ウルズさんは三日目落ちとか何かお考えありますかー?
さて、
・シュテラについて調べる
・ファルケンについて調べる
……という明確な行動をしたので、シュテラ死亡を知るフラグが立ったわけだけど……。
どうしようかな?
この情報、持てあましてしまわないかな。
─ クライナー・テラー船内 ─
[ さて。
シュテラと違って一般人の僕は、寝ないといけない。
ラプター状態では使えないジンロボ用武装の間に、
緩衝材代わりに押し込んである寝袋を取り出そうと腰を上げた時。 ]
……んっ?!
何?!
[ 回線に割り込む聞いたことない声の通信>>93 ]
え、誰?
というかどうして?!
[ 反応出来ない僕を余所に、シュテラは遠隔操作で分析を開始して。 ]
/*
3日目にAIU国籍保持者(財団関係者全員)が極東地域から国外退去処分になる展開を考えています。(先落ち希望です)
ローレルさんは極東で活動し続ける方がいいですか?
それとも、4人の逃亡先を欧州と決めている関係で欧州で活動する方がいいですか?
『 呉基地に要請して、防犯画像データを回して貰ったわ。
なにこの機体? どこの会社かな。 』
[ 僕はコクピットに座り直して、
同じ回線に返答した。 ]
こちらビルトラプター搭乗者、
グローセンハンク・メカニカル所属のシュテルン・ディーツゲンです。
せっかくのお誘いですが、お断りします。
自分の名前と所属を名乗りもしない人が、まともな決闘を出来るとは思えません。
特務曹長 ウルズは、"アンデッド" リエヴル を投票先に選びました。
特務曹長 ウルズは、"アンデッド" リエヴル を能力(襲う)の対象に選びました。
/*
了解です。
活動に関しては正直どっちでも大丈夫ですね。
見てわかるとおり、設定上何時脱走かけても大丈夫なので、後落ちでOKです。
で、実はもう一つ懸念がありまして、他の白陣営の皆さんがどこまでRPをしたいのか? にも掛かるのかなって。もう少し長くRPしていたいなら、限界ギリギリまで私は極東にいてようかなと思ってます。
この点はアンケとってもいいかもしれませんが、どうでしょう?
[ ビルトファルケンについて調べれば、>>92
大々的には発表されていないが、重大な事実にやがて行きつくだろう。
すなわち、
グローセンハンク・メカニカル所属
ビルトファルケン搭乗者シュテラ・ディーツゲン
──>>0:1 3日前に戦死 ]
/*
「現在のファルケンの状態を調べる」
「3日前の被撃墜について調べる」
という明確なRPが落とされた場合に、開示される情報です。
COされるまで秘密でお願いしますネ(匂わせるのはOKです
/*
>後落ち〜
ありがとうございます。
「どこまでRPをしたいのか」は
村が終了してしまうギリギリの状況「狼1村2」みたいな状況まで続けたいのか?と、いう理解で大丈夫ですか?
それなら、アンケートをとってもいいと思います。
「ちょ! あのバカ!」
[案の定呉基地にいる機動兵器が一斉にR-01に殺到する。
慌ててG-04が突撃する。その背後からS-05の四連ロングカノンが駆け抜ける。
的確に足を抜かれた兵器が地面に倒れ付す中を、今度は緑の風が踊りまわる。居合として抜刀された刀に、また数体が戦闘不能に陥った。
その中を腕を組んでガイ○立ちしているR-01は、シュテルンの>>95にえーと残念をそのまま口にした]
シュテルン君ね。いい名前だね。
[邪気なくさらりと名前を褒めてから]
んで、実は名乗りたいところなんだけど、ドクター達から止められてて……。
本当にごめんなさい!
[見えないのにパン! と両手を合わせて頭を下げる]
でも、戦わないと私の弟や妹が酷い目にあっちゃうから……。
それは蟲とかに蹂躙されるよりもっと酷いだと思うから。
私はおねーちゃんだから、そんな酷い事からみんなを守るためならなんでもやるって決めてるの。
[言いながらスロットルをバックへ思いっきり引く。
R-01は後ろに向けてホバリングを開始する。そして背後で爆発が起きる中、ビームライフルをクライナー・テラーへ向けた]
だから、これ、強制なんだ♪
[出てこなければ船ごと破壊すると、言葉裏に隠しながら声は楽しげに躍らせるようなものだった]
/*
では後落ちで頑張りますw
>村が終了してしまうギリギリの状況「狼1村2」みたいな状況まで続けたいのか?
そうですそうです。上手く言語化できずにすいません。
ウルズさんもOKそうなので、私がアンケとっちゃいますねー。
/*
Good luck have fun!
いえいえ、ここで間違えると大変なので念の為に確認をしてみただけです。伝わっていますよ。
はい。
それでは、アンケートをお願いします。
[ ざわざわと潮騒をかき消すような騒ぎが聞こえている。
相手方の返答は予想の範囲内。
僕はすでにヘルメットと手袋をつけ、ビルトラプターを起動させていた。 ]
……シュテルン、緊急出動できる?
まだ、厳しい?
[ オープンチャンネルを切って、1:1でシュテラに確認する。 ]
『 行くわよ。
バカ兄貴のピンチにあたしが行かなくてどうすんの。 』
[ 目がキラキラしてるんですけど。 ]
[ 同時に、呉基地と本社へ今の通信を転送する。 ]
襲撃者は「オフィサー」や「ボス」じゃなくて、「ドクター」って言いました。
各地の研究所関係で、怪しいところをピックアップしてください。
ひっかけの可能性もあるけど……。
―クライナー・テラー、ブリッジ―
[…その時、ブリッジの空気は最悪だった。
無理も無い。寝ようとした所を警報に叩き起こされ、
挙句見知らぬ機体に銃口を向けられている。
通信回線を閉じていたせいで状況は分かっていないが、
少なくともアレは「友軍」ではない。]
…主砲、徹甲弾。
仰角高め、制動カット。
足回りは待機状態で。
[淡々と、出される指示に一瞬ブリッジが静まり、
直後に困惑の声が上がる。
主砲は本来、ガレー級やジャコビニの様な大物を狙う為の大口径砲。
少なくとも、個人の動かす規模の機体に向けて撃つ兵装ではない。]
「たっく、もう! ローレルってばこういう時に限ってお姉ちゃん風吹かせるんだから!」
[思いがけない姉の行動に戦闘・脱走予定がガラスを地面に叩きつけるように粉々になってしまった。
仕方なく頭に埋め込まれた高速処理チップをフル回転させ、新しい情報収集を元に、戦略を組み立てて――]
「……え?」
[その情報は本来ならハッキングして初めて閲覧可能なセキュリティレベルの中に存在していた。
それをたまたま白英は開いていしまったのだが、ウィンドウが開いた瞬間、珍しく白英の志向がフリーズする]
(まって……。これって三日前の情報でしょ? しかもこれは高セキュリティに守られてるんだから、かなりの重要情報。
でも、この情報ってドクターには必要なものなのに、私達に出撃命令を出す時にはドクターは知らなかった……?)
「いえ、知ってて送り出した?」
[もしそうなのだとしたら、ドクターの狙いとはなんなのか?
止まっていた手を再度動かし、戦闘情報を処理しながらも白英は考え続けていた]
[ オープンチャンネルに戻し、僕は襲撃者に語りかける。 ]
名前を褒めてくれてありがとう。>>96
ちょっと複雑な事情があるみたいだね。
相談に乗ってあげたいところだけど……。
戦う力があるのに、それを人間に向ける人を、
僕は受け入れられないよ。
[ 船上へ飛び出すと、わざと姿を晒しながら港へ飛び移った。
内心謝りながら遮蔽物を探して、無人の倉庫街へ進む。
街や基地へ行くよりはマシな選択だろう。 ]
―呉基地 港湾特設工業区画―
はい、そーですよバル田さんですよ。
むしろお前はサボれって言いたいくらいなんだけどな。
[大慌てでサボりを否定するその姿>>79は、一見すると
何ともないように見えなくはなかった。
しかし宣伝混じりに告げられた体調を聞くと、>>80
白騎士はのそりと物陰から姿を現し偉そうに腕を
組んで見せるのだった。]
……そりゃそうだろうよ。
ウルズさんが連れて来てくれた時には意識がなかったんだし。
それっくらいのダメージ食らっていながら、なんで作業に
出てるのかわからん。
休んでろよ。
多分言っても無駄なんだろうけれど。
・・・人間に銃口向けてんだから。
撃ち返される覚悟ぐらい、とっくにしてんでしょ!
全員、さっさと用意するっ!
[怒鳴り声に突き動かされるように艦内に指示が行き渡り、
動力炉に火が入れられる。
固定式の主砲は、仰角を操作する為に艦体を傾けなければならない。
その為にホバーは待機状態へと移行して…]
操舵!発射15秒前に持ち上げてっ!
[艦砲としては異様な大きさを誇る、45口径46センチ単装砲。
かの巨大戦艦の様に三連装とはいかないが、
少なくとも生半可な装甲では耐えられないであろう二門の砲塔。
艦首に取り付けられたそれが、装填完了を示すように小さく揺れた。]
[W-03の大型レーダーがが、クライナー・テラーの中の機械音を察知する]
「ローレル! 気をつけて!」
[データを送ると同時に「はーい!」と元気のよい返事。
やれやれとついた嘆息を聞きながら、ローレルは>>102と外へ飛び出してきたビルドラプターを見て、クライナー・テラーから銃口を外して機体をそちらへと向けた。
そして――]
本当にごめんなさい!
でも……。
[それをローレル側の合図にして、空に飛び上がった]
修理程度で済ますから!
[ライフルの銃口が光を放った]
[クレイカっていうんだ、ソレ?と考えて。
勝手に頭の中では「呉に居る足がたくさんある生き物=呉烏賊」と
認識付けてしまったが、多分問題ないだろう。]
ふぅん…緩衝じゃなくって、衝撃を吸収してくれるんだ?
その技術があったら、こいつももうちょっと頑丈になるかもなあ。
[クレイカの性能はあまり聞いた事のないもので、流石
技術屋の仕事だと簡単の声と共にほんの少しの願望を寄せた。
しかし機体に問題は無くても、サシャには大有りに見える。]
敵機体は飛行……いや、滞空能力を有している。
[ 相手の情報を収集し、視覚情報とともに通話記録も残しながら、
ラプターはしなやかに夜を走る。
暗視機能は良好だ。
後方を映すサブ画面に、マズルフラッシュが見えたと同時、
僕は尾を振って急転換していた。
尾部ユニットをテールバラスト代わりにした方向転換。人型には不可能な動きだ。 ]
あの子……なんで謝ってるんだろう。
ううん、
なんで謝るのにやめないんだろう……?
艦首上昇、カウント50!
直撃させる必要は無いんだ!
施設の巻き添え避けて仰角高めに取れっ!
[…その言葉に目的を理解したクルーは一様に頷き、
出撃していくビルトラプター>>102を見送り衝撃に備える。
…相手がこちらを人質にしたというのなら…]
牽制撃ち込んで退避するよっ!
[前方だけ高出力で起動されたホバーが、
艦首を浮かせ飛び上がった敵機体>>105を向く。
その一瞬に照準を「意図的に」外して。]
…空を飛んだのが、命取りってね!
大口径砲の衝撃波浴びて、バランス崩して落っこちろっ!
[2門の主砲が、左右を通り過ぎるよう放たれた。]
前略 シュテルン・ディーツゲン様
ありがとうございます!
特性の確認をということですので、仕様書を添付しておきますね。
気に入っていただけましたら、大口小口とわず通信販売もできますから、ご入用の際はメールください!
※せと艦内の工廠にて製造を行っているので、せとの所在によっては発送から到着までにお時間を頂くかもしれません。
それでは、今後とも、瀬戸内工場組合をよろしくお願いします。
かしこ
呉本紗々より
追伸
おじさん、顔はおっかないけどいい人だったでしょ?
誤解されることが多い人だから、悪く思われてなければいいんですけど…。
少しでもお役に立てたなら良かったです。
私も、仕事にかまけてないでたまには顔出してあげなきゃ、ですね。
お伝えくださって、ありがとうございました!
【添付ファイル.txt】
品名:立山速乾超硬セメント
接着様式:電子欺瞞による擬似クーロン力結合
液性:水溶性(固化後は防火防水絶縁)
接着対象:固形物であればなんでも!
接着所要時間:1〜10秒前後
使用上の注意:
・なんでも接着します。接着するつもりがないものに付着しないよう十分注意してご使用ください。
・接着面は理論上ダイヤモンドに匹敵する硬度で接着されます。誤って接着してしまった場合は、専用の剥がし液を必ずご使用ください。
・小さなお子様が誤って使用すると大変危険です。必ず子供の手の届かない場所に厳重に保管してください
・誤って人体を接着してしまった場合は、医者の手に負えない可能性があるので、即刻剥がし液をご使用いただき、然る後に速やかにお医者様による診察を受けてください。(接着液、剥がし液ともに、人体に有害な物質は含んでおりませんが、接着力が危険な状態を引き起こす可能性があります)
んで、なるほどねぇ…そういう経緯。
しょうがないんじゃない?
いきなり飛び出して行ったと思ったらボロボロになって
意識失って帰って来たとか、誰が見たって無茶だよ。
あいつの馬力は認めるし、何が何でも!!って気持ちは
解らなくも無いから俺もきつく言えないけど、さ。
[丸い機体=糸川くんの不在は上からの命令と。>>80
彼女が何故あの時飛び出したのか、その理由は明確には知らずとも
飛び出したくなる気持ちは理解出来る様な気がした。]
もどかしいかも知れないけど、今はちょっとだけ我慢…かな。
[糸川くんの話をする時は、どことなく声音が低くなる。
今は納得出来なくても、少し落ち着いたら気持ちの整理もつく。
そうなったらまた乗れるのではないかと、根拠のない結論に
辿り着いた。]
[ とはいえ、
相手の射撃は脅威だった。
こちらは、近接攻撃が中心だ。
中距離攻撃用として、主砲ビルトミサイルを積んでいるが……。
それは、先の戦いで使用に不安があった>>1:117
歪んだ可能性がある、整備を受けていない砲門なんて、
暴発の危険を考えると、恐ろしくて使えたものではない。
……最も、使わなければ死ぬならば使うしかないが。 ]
[ シュテラが来るまで……逃げ切るか……!
もしくは、相手が近接距離に来れば……なんとか。 ]
[そして、意図的に切られた制動システムは艦を反動で勢いよく後退させる。
艦を持ち上げる為に作動させたホバーは、摩擦による減速を抑え滑る速度を加速させ。
そうして反動に任せ、海上へと高速でバックして見せた。]
急速回頭3時方向!沖に出過ぎても不味いし、湾岸をずらかるよっ!
[慣性を無視した無茶な移動で、身体はキツイが止まってられない。
勢いのままに艦体を回し、港に沿うよう艦を走らせた。]
[ 後方の轟音>>108に、サブ画面をアップにする。
しかし、クライナー・テラーが火を吹いている様子は確認できなかった。
恐らく、クライナー・テラーの方が撃ったのだろう。
艦船がロボを相手にするのは、虎がネズミを追いかけまわすようなものだ。
攻撃するには無駄が多いし、下手に隙を突かれればしなくていい負傷をしかねない。 ]
好判断ですねっ……!
[ こちらはこちらで、相手の射線を避け、
倉庫の屋根の下に滑り込む。
上方から攻撃されるのは慣れたものだ。
実戦でも訓練でも、空飛ぶ手加減を知らない奴らを、
いつも相手にしてるのだから。 ]
[ビームはそれまでビルドラプターが立っていた地面へと吸い込まれた。ビームのエネルギーは進み先を失い、開けた穴の中で大きく発熱すると、滑走路を大きく爆発させた。
その中を夜の闇を背に駆けるビルドラプターを、両肩に装着されたレーダーが、視覚情報として白英の頭脳に埋め込まれたマイクロチップに送る]
「ローレル、相手は獣の動きを自在に操るタイプよ。人型相手とは違うから注意して」
うんー。
[半分生返事。
そして次の動作を行うおうとレバーを動かしかけた瞬間、>>108と大口径砲が放たれる]
「ジェラード!」
「言われなくてもわかってる」
[両肩のロングカノンから放たれるビームが、砲弾の中心を数ミリのズレもなく打ち抜いた]
[R-01は微動だにしなかった。
相手の攻撃は必ず弟達が防いでくれるという絶対的な信頼が、クライナー・テラーからの砲撃という行動を頭の中からシャットアウトしていた。
頭部の真横・左右で起こる爆発を意に返さず、R-01は高く飛び上がった]
あれって遠距離攻撃ないのかなー。
「ビルトラプターは接近戦専用と言っても過言ではないから、万が一あったとしてもローレルなら簡単にあしらえると思うわ」
あ、そうなんだ?
[白英の分析に、しばし、んーと指を顎に当てて考えて]
なら接近戦だね!
[バーニヤの左側に縦に装備されていた刀が九十度前に折れる。
そうして突き出された刀の柄を力強く握って引き抜くと、ビルドラプターに切っ先を向けて突撃を開始した]
[さて。
その後申し出た手伝いは、一応の「用心棒としての一時的な雇用」
という形で整えられ>>81、それならばと頷いた。
報酬が出ると聞けば、やはり慄いて膝から崩れ落ちそうには
なったが、それを拒めばサシャに何かしらの問題が降りかかると
断れなくなった。
今回の件で出会った人々はきっと神だ。
バルの頭の中ではそう結論付けられる事で全て片付いた。]
「半壊で済んだ機体のパイロット」は、そうか……
なら、良かった……のかなぁ。
[じゃあ、半壊で済んでいないパイロットは皆?
脱出が間に合った者も居ようが、多くは―――。]
[>>111とクライナー・テラーが港へと移動するのを、撃墜数を数えるのをやめたケリィがモニターで見ていた]
「おい、あれが出てくけどいいんか?」
「目標意外を撃破して余計な被害を出すのは得策じゃないわ。無視しておいて」
「……俺、基地の装備あらかたやっちまったんだけど」
「余計じゃない被害は出していいのよ」
「へいへい」
[呆れてしまった]
なんか、俺何やってんだろう。
あん時と何も変わってないじゃん。
[ぽそりと呟いたそれ、回線の切り替え無しに
発せられたものだから、サシャの耳に届いたかも知れない。]
[後に、回収作業に当たっていた作業員が言うには。
黒蟻の死骸を抱える中、破壊された機体の残骸や欠片を
拾い上げては、ひとつひとつに頭を下げる白騎士の姿が
在ったという。*]
相手は、いったい何機居るんだ……?
[ 一息ついたついでに、呉基地の被害状況を確認して、
息をのむ。
ぐ、と眉を寄せた時、相手機が突撃して来るのを見て、>>114 ]
うわっ!?
[ 何故有利な位置取りを捨てて接近戦?!
よほど自信があるのか?!
驚きはしたものの、ぐ、と四肢に力を溜めて。 ]
……!
[ 逆にこちらも突進をした。
狙うのは、刀を持つ相手の腕。次善の策としては相手のバーニヤだ。 ]
…あの時?
[通信で聞こえた言葉。 気になりはしたけれど。興味本位で軽々しくふれちゃいけない気がして、そのときはなにも言えなかった。
今はただ、クレイカの操縦席で首を傾げるだけ*]
−呉基地北西・戦場跡−
よいっしょっ…とぉー…
[ずるぽんっ
一本の腕で蟻を固めた壁に支えを作り、二本の腕で特装の機体をつかんで、最後の一本で剥がし液を垂らす。
剥がし液が浸透することで崩れそうになる蟻壁の中から、特装の機体を引っこ抜いた。
あたりはもうほとんど暗くなってしまっているけれど、バルタザールの手助けもあったおかげで、今日中に機体の回収作業は終えられそうだ。
そのバルタザールには、日が暮れ始めた頃に、先に帰っていいよって、言ったのだけれど]
まっ、何はともあれ、これ運んでおしまいっ!
[よっこらしょーっと、四本腕で崩れないように大事に持ち上げさせる。
その、持ち上げるために下げた視界に、じんわりと染みているのは…水?]
…あれ?
こんなに剥がし液出しすぎちゃtt
[―――違う。
染み出している元をたどると、そこにあったのは、船。
手漕ぎ式の。
…こんなところに座礁船?まさか。 あれだけの戦場に、こんな小さな船があって、原形をとどめていられるはず…]
《――――ヲ》
えっちょっ…なんで
[なんで、こんなところに]
《―――光ヲ》
…深海帝国船!?
《光ヲ光ヲ光ヲ光ヲ光ヲ光ヲ光ヲ光ヲ光ヲ光ヲ光ヲ光ヲ!!
光ヲ、我ラニ!!!》
町工場の サシャが「時間を進める」を選択しました。
へぇ……。
[>>119と突撃してきた相手に突撃をかけるとは、白英の言うように接近戦専用の機体なのだろう。
R-01の右腕を狙うかのように向かってくる虎に、ローレルは刀をビルドラプターの口元へあっさりと手放した。
そのまま下から上に弧を描くように僅かに上昇してから、虎の背に向けて蹴りを放つ]
町工場の サシャが「時間を進める」を取り消しました。
―戦場跡→呉基地―
えー?やだよ、用心棒が雇い主置いて先に帰るって
そんなの俺聞いた事ねえよ。
[サシャからは帰還しても良いと言われたが、>>122
今の言葉通りの拒否を示す。
蟻は居なくなったとしても、流星獣その他諸々が
出てこないとは限らない。
体調も万全でない、更に糸川くんを持っていないサシャを
放っておけるわけも無く。]
ま、あと少しなんだから最後までお付き合い致しますってな。
[大きなものはサシャが持ち上げ、白騎士は細かいもの、
それぞれの山を築き終える頃には空も薄暗くなりかけていて、
一度大きく跳躍して拾い損ねはないかと広い戦場跡を見下ろすと]
……!
[ 選択は咄嗟。
手放された刀を、獣型の口で咥え、振動ブレードを仕込んだ歯で噛み砕く。
高くて透明な音がした。
振ってくる足は、甘んじて受ける。
背からコクピットまでは、背部砲門を含めた各種の荷物が防具になってくれる。
上から抑え込むその力に逆らわず、腰から地へ沈んで。
「おすわり」の姿勢から身を捻り、太い虎の腕を、相手の機体にぶち込む! ]
――――…!?
[どこから飛んで来たのか、誰のものとも思えない声が
頭の中にわぁんと鳴った。>>124
通信状況を見る、サシャと作業員連絡用以外はオフだ。
ならば、これは。]
なんで…よりにもよって。
[降下の途中でクレイカ越しに垣間見えたものは船の形。
声に不自然な場所に存在する船となれば最早それが
何者かなどと考えなくても解るもので。]
[>>127と太い腕がR-01の左腕を強打した]
キャ!
[短い悲鳴を口にしながらも吹き飛ぶR-01の姿勢を制御。
地面に着地する事もなく地上すれすれをホバリングしながら、牽制のために三度ライフルを発砲した]
−夕方くらい−
もー。雇い主は私じゃなくてウチの工場なんだから、せとを守ってくださいよぅ。
さすがに私のおこづか…こほんっ…お給料から、賃金は出せませんからね?
[そう言っても、バルタさんは帰ってくれなかった>>126。
気遣ってくれているのが分かるだけに強く言えないけど、やっぱりちょっと、自分で好き好んでやってる残業に付き合わせるのは申し訳ない]
そりゃ、助かるのには違いないですけどぉー…
[そんな風に言ってたのが、もう数時間前。
あの時バルタさんが帰っていなかったのは、助けてもらえてよかったって思うべきか、巻き込んじゃって悪いことしちゃったって、思うべきか…]
[ 相手が吹き飛ぶと同時に、腰を跳ね上げて態勢を立て直す。
損害確認すると、背部のビルトミサイルから反応がない。
完全に近距離専門になったってわけだ。 ]
……!!
[ 銃口がこちらを向いている>>129ことを確認するや否や、
即座にサイドステップ。
地面が弾けて、土煙が上がった。 ]
[ ──と、
次の瞬間、
パァァン!と音の壁を破る音とともに、大重量の物体が上空を駆け抜けた。
パパパパァン!と振動に耐えきれなかった周囲の倉庫のガラスが割れる。
パチパチと小石が機体に当たるほどの風圧に、
僕は四肢を踏ん張って耐えた。 ]
……シュテラ!!
[ 真紅に羽毛ペイントの戦闘機は、勢い余って海上まで飛び去ってから、
きれいな背面旋回を決めて戻ってきた。 ]
コンビリンク開始!
相互連動完了!
[ ラプターの機能をファルケンが補い、
ファルケンの機能をラプターが補う。
傍にいるだけで能力向上する、それがコンビだ。
特に上空からの視界が増えたのがありがたかった。 ]
『 お待たせ兄貴! 』
[ ただでも頼もしいシュテラの声に、僕は心が静まって行くのを感じた。 ]
襲撃者さん。
僕は決闘を受けていません。
なので……2:1で申し訳ないけど、確実に倒せる方法を選択しますね!
[ 相手にそう断りをいれた。 ]
−今−
《光ヲ光ヲ光ヲ光ヲ光ヲ光ヲ光ヲ光ヲ光ヲ光ヲ光ヲ光ヲ光ヲ光ヲ光ヲ光ヲ光ヲ光ヲ光ヲ光ヲ光ヲ光ヲ光ヲ光ヲ光ヲ光ヲ光ヲ光ヲ光ヲ光ヲ光ヲ光ヲ光ヲ光ヲ光ヲ光ヲ》
…もーっ!
うるっさぁーいっ!
[ぶぅんっ!
パネルの操作で脚の一本を振り回し、なんとか蹴り飛ばそうとするものの、今までに見たことないほど小型の…だいたい2,3mくらい?の深海帝国船は、ガレー級によく似た脚ですばやくかわして行った。
光ヲ。この場で、その単語を聞いて、思い出すことと言ったら、戦闘の終わりに見えた、あの一条の光だけれど…]
今は、とにかくっ…バルタさん!
アイツ、捕まえられますか!?
[捕まえて、やっつける。小さいから、装甲自体は薄いんじゃないかって思って、声をかけたけれど…]
― NTN BREAKING NEWS ―
エジプト行政府長官ナジム・ビン・アブドゥルアズィーズ王子がエジプト自治区の独立及びアラブ・エジプト民主共和国の設立を宣言しました。
AIU多数派を占める旧サウジ王族出身ながら、国内少数派の庇護者としてしられる王子は先日暗殺未遂事件に遭遇しており、同事件をAIU主流派の犯行として、主流派との対立姿勢を強めていました。
[淡々と原稿を読み上げる白人キャスター。]
…あれ?
[…船、二隻あったっけ?
目の前には、よく似た船が二隻見えるけど…否、二隻じゃなくて三隻…?じゃなくて…]
…増えてる!?
『AIUは我々少数派から搾取する事しか脳のない暴君を戴く旧世紀の遺物である。
国民を無私の奉仕者と定義し、無制限の搾取を当然と見做す王を放置する程に我々は無力ではない。
我々は無抵抗に踏み躙られ続ける弱者ではない。
我々は戦う。自由の為、信義の為、大切な者を守る為に!』
[画面が力説する壮年の偉丈夫に切り替わる。
左頬から左目の下に走る古傷は安全な後方で突撃を命じる者では無く戦争で前線に立って部下を率い戦った証だ。]
同独立宣言に対し、AIUスポークスマンは「西欧諸国の前時代的な策謀」と非難声明を発表しています。
同時に「西欧の傀儡政権を無慈悲に粉砕する」としてガザに駐留する第一陸軍師団に進軍命令を下した事を明かしています
……現実問題として、旧AIUエジプト駐留大隊を主力とする共和国防衛隊の主要陸上戦力は、100機のジンロボ、旧式ギア約200機、旧世代MBT50両です。
対して、AIU第1陸軍師団の戦力は約10倍。予備戦力として同規模の第17即応師団があり、空海戦力を含めれば双方の軍事力の差は絶望的です。
世界各地からの義勇兵の参加は考えられますが、戦況を覆す事はできないでしょう。
北地中海条約機構または連合軍の介入がなければAIU軍の本格進攻開始から1日と持たず同国は消滅するというのが大多数の専門家の意見です。
AIUの傾向を考えれば、見せしめとして民間人の被害を考慮しない掃討戦も展開されると思われます。
欧州の連合軍は「天使」との戦闘に多大な戦力を割いており
北地中海条約機構はカタール戦役と同じように自軍と同規模のAIU軍と正面から戦う事で自国防衛戦力の大幅な損耗を招く愚を冒すかは疑問符がつきます。
然し、ナイル沿岸の農業生産力及び、スエズ運河を自軍影響下に置けば、AIU征服の可能性が実現可能な選択肢として見えてきます。
極めて投機性の高い作戦を実行し長年の宿敵である反民主主義勢力の一掃と中東随一の流通拠点/農業生産地を抑える大望を果たすか、現実的な判断を下し「エジプトの叛徒」を見捨てるか。
西欧諸国は国内世論の動向と共に見極めが難しい問題と直面する事となるでしょう。
― NTN BREAKING NEWS End ―
/*
今必死で深海凄艦(違います)のデータ漁っていたけれど
また新しいちまこいタイプなのですね、把握!
しかも増える。
となるとしょっぱなの装備出してみるか、フォームアップで
一掃するか…でも、巻き込んだという戦闘後に
メーザーカノンみたいなのでばすーっと撃ったら
吊るし上げられますよね、絶対。
ならやっぱりホーミングの魔弾タスラムか(違います)
/*
……ウルズさんの報じたニュースが社会派過ぎて組織がどれがどれだか分かんないっ…!
これ、アレかな。
一足先に欧州に到着したリエヴルさん向けだったりするのかな。
むむむむむ。AIUが西欧中心で、蜂起したのがエジプトで、サウジはAIU側で、ウルズさんがー…えーとー…?
[しかし上空から見ていたせいか、縮尺が合わないような…?
その為に、槍を引き抜いてもそのまま下突きの体勢に入らず
一時着地した、が]
ちっさ!!なんだよこんなのちょっと突いたら一撃……
あれ?
[小さいから小回りが利くという寸法なのだろうか。>>133
クレイカの蹴りはいとも簡単に避けられてしまい、視点を
逃げた方向に合わせた所で不可解な現象を目の当たりにする。]
今、こっちに逃げたはずなのに
あれ?そっちに居る、ってなんだよこれ!!?
[振り返る毎に手漕ぎ船はその数を明らかに増やしている。
ネズミ算という名前の計算がこのようなものだったと
全く関係ない事を頭の中に浮かべ、どう対処したものか考えた挙句]
「もうきやがった!」
[最後の一体に止めを刺したG-04のケリィは、現れた二機目に向けて飛び上がろうと――]
「いやそのままでいい」
[止めたのは実剣だった]
「ドクター! 何で止める!」
「何故? 決まってるじゃないか。何のためのバーサーカーシステムなんだ?」
[ぞわりと背筋が凍った。
バーサーカーシステムは、本能のみで戦うために作られたものだ。
人間が持ち合わせている理性という足かせを強制的に取り外すという……SFなどによくあるシステムだ。
だがそれがフィクションだからこその話だ。実際に行使されれば、利用者の肉体は――。三人が同時に止めようとした。
いつも朗らかなローレルを苦しめないようにするというのが、三人の誓いだったから。
だが悪魔の指は、無常にもボタンを押した]
オオオオオオオオオオオオオオオオオ!
[オープンチャンネルになった無線を通しローレルの獣染みた絶叫が迸った。
それと同時に、R-01の機体に変化が生じた。
まずバーニヤが六分割。
その一つ一つから光の翼にも見える粒子が放出される。
ついで右肩のレーダーが円から半円になる様に重なり、外椀を滑り降りて右掌に収まる。そこにはエネルギーを放出するためのドーム状の光学発射装置が浮かび上がり、遠距離近距離ともに利用できる放射器となる。
更に機体の脚部。左右にいくつか筋が走ったかと思うと、そこからも粒子が放出されはじめた]
「いいですね。精神力の武装化は順調に動いています」
[機体から噴出す粒子は、ローレルの精神力。
それは生命力。
だが戦闘生命体となった彼女には、それを止める手段を持ち得ない。
獣と化したR-01は、これまでの速度を遙かに上回る出力で、新たに現れたビルドファルケンに飛び掛った]
―――サシャ、これどこから出て来た!?
何か本体みたいなの叩いたら全滅するとか、そんなのじゃ!
[一隻が二隻、二隻が四隻、四隻が八隻。
船の声が正確な判断を妨げるのではないかと思われる程に大きく、雑に響く。
増える速度も尋常でなく、打つべき対処を考える暇も無い。
また、大元を叩けば良いのではという考えは
まずどれがその大元なのかが解らなくなった以上、打ち捨てるしか
なくなってしまった。]
全体攻撃出来るならなんとかなるんだけど……
同時に……
あ!
[思い出した。背中の厚み。]
1)このまま「シュテラの二度目の撃墜」イベント発動
→合体しないまま墓下っすか……!
2)相手の変形タイムの間にこちらも合体
→見せ場が……!
1)よりはまだ2)かな。
2)は1)も兼ねうるもんね。合体後にシュテラだけ撃墜。うん。
―――最初の船は…!
[>>142特装を拾い上げたときに見たのだから、蟻が群がっていた辺り。
ちょうど、光に穿たれた穴のヘリの辺りだった気がする。
…あれ?そうだったっけ…?もっと前に、見たような…>>15]
…最初の最初に見たのは呉の埠頭ですっ!
[あそこから上陸した?ついてこられた?想像自体はできなくもないけれど、考えられる可能性が多すぎて絞りきれない]
なんにしても、こんな数相手じゃ無理ですっ!
一回呉基地に戻って、救援を…!
[その呉基地が大変なことになってるなんて、まだ知らない。それに、そうしている間にもじわじわと染み出した水溜りが繋がり、干潟みたいになり始めている]
BPPリーダー ローレルは、"アンデッド" リエヴル を能力(襲う)の対象に選びました。
[ ホバリングをしているということは、地面に踏ん張れないということだ。
ファルケンの低空突撃は、それを見込んだものだった。
相手を風圧で弾き、時間を稼ぐため。
……本来なら、そこにレーザー乱射も入っただろうが、シュテラはそうはしなかった。
やっぱりまだ本調子じゃないのかな?
オープンチャンネルに恐ろしい叫びが響き、僕は危険を感じた。
……最初1時間かかった合体は、二人で訓練を重ね、3分を切り、2分を切った。
だが、この3日間、一緒に戦っていないのに、いつもどおりにやれるか?
──いや、やるしかない! ]
……シュテラ、行くよ!
『 いつでもいいよ! 』
呉の埠頭って!?
なんだよ、そんな前からくっついてたのか…それじゃあ
どれが親玉かなんて考える事自体無駄だな。
[ぴちゃり、ずるり]
水――――!?
[足元に流れる水の量はみるみる内に増えて行き、
僅かながら水音を立てるようになっていた。
これ以上増えるなら叫び声をあげてしまう、それはサシャをも
巻き込んだ敗走へと繋がる事となる。それだけは、いけない。
一歩、また一歩と後退して水を回避しながら]
[ 落ちるようにラプターを目指すファルケンの身が縮むように見える。
翼が折りたたまれ、各部が突出、または収縮する。
逆にラプターは背部を中心に各部を広げ、大きくなったように見えただろう。
追われるファルケン>>141がラプターに接触する瞬間、
ずん、とかかる重量をラプターの四肢は堪えた。
バスバスバスッとジョイントが迸り、二機を接続する。
ラプター内のコクピット位置は頭部へ引き寄せられるように移動し、向きが変わる。
前方を向いていたものが、地面を向くように。
しかし、ラプターが前足をあげ、後足で立ち上がることで、パイロットの視界は訂正される。
胸部に移動したコクピットを守るように、虎の頭が下りてきて胸部に収まる。
代わりに、頭があるべき場所に人型の頭部がせり上がり、両目がカッと輝いた。
獣の四肢は組みかえられ、代わりに人の手足が現れる。
……完成するのは、赤い翼を持った白い人型ロボ。
ジンロボ用の武器を使用する……そのコンセプトのため、サイズはジンロボ基準である20mだ。 ]
[ そして内部では、2つのコクピットが統合され、
2人のパイロットはアイコンタクトまでを備えた完璧なコンビネーション……
……あれ?
ファルケンの椅子はせりあがってきたのだが、シュテラの姿がない。 ]
シュテラ?
どこ?
『 あ、ごめーん、言ってなかったっけ?
自分用のコクピット、別に作っちゃった。てへぺろ☆ 』
魔改造はそれかあああぁぁぁ!!!
サシャ!出来るだけそいつらをまとめられるか!?
[追加された装備は自動追尾型。その数はおよそ50と多くは無いが
大きな集まりを作り、その中に打ち込めば誘爆の衝撃で
一掃する事は可能なはず。]
今からSILHOUETTE最新装備を見せてやる。
[本調子でない彼女には危険な役回りを頼んでしまったが、
操縦技術とクレイカの性能ならば大きな負担は回避されると
信じて、敵機識別信号を白騎士へと入力して行く。]
[ とはいえ、敵は待ってはくれない。
変形し、未知の武器をまとった相手を前に、僕はまずは距離を取る。
ジェットエンジンで空へ飛び上がり、宙返りと同時に、ジンロボ用機関銃をぶち込んだ! ]
シュテラ!
『 おーらい、任せて!
移動、各種制御、照準はこっちでやるから、
兄貴は攻撃に集中しちゃってよ! 』
[ 合体後は、ファルケン程の空中戦は出来なくなるが、
代わりに、お荷物だった各種の武器が使えるようになる。 ]
胸部に虎の頭はロマンだよね。
……なんだっけ、そういうロボアニメあったよね。
合体の最後に虎が「がぉぉん」って鳴いて、めちゃかっこいいんだ。
支援屋 アリーセが「時間を進める」を選択しました。
ちょっと描いてみたけど、
あまりにセンスがなさすぎて挫折した……(震え声
ロボットって直線が多くて描きづらいよー。
―――バルタさん、こっち!私が足になります!
[四本腕で抱えていた機体を二本の腕全体を使って抱え込むように持ち直し、空いた腕を伸ばしてバルタザールの機体を持ち上げようと駆け寄っていく。
それで持ち上げれば、バルタさんの機体を水没から遠ざけることができるし、それに。
敵の船は、小さいから攻撃を当てにくいけど、そのためなのか水流砲を積んだ固体は見当たらない。
攻撃は、体当たり攻撃だけ。
だったら、的をひとつに絞れば、勝手にひとつにまとまるはず!]
十分に集まったら合図してください!
跳びます!
[一箇所にまとめて一網打尽にするってことなら。それに、バルタさんが言った内容を考えるなら。たぶん、攻撃は広範囲射撃。
だから、その発射の瞬間に、飛び跳ねることで距離をとる。
それまでは、自分の操縦とクレイカさんの脚力で、できるだけ小船たちをひきつける]
そして、合体後の名前を考えてなかったことに気付く。
ええと……。
猛獣使い ベンディガー(Bändiger)
とか?
……いや、しかし、自分が猛獣だもんな。
つまりこうか、
猛獣合体ツヴァイウィング!
――――…解った!
イカに乗る騎士って、なんか絵にならないなー!!
[まだ烏賊と認識しているクレイカに駆け寄って、
抱え上げてもらう。>>153
冗談で悪態を付きはしても、これはとても有難い。
自動追尾の機能を有しているといっても、索敵の為に一度
宙を舞う動きを取る為に少しばかりのタイムロスが発生する。
上方からの攻撃ならばその動作も無い。
誰も巻き込まないように、認識させた信号はひとつだけ―――]
BPPリーダー ローレルは、"アンデッド" リエヴル を投票先に選びました。
/*
一応最終確認を。
特にメモでの反応がなかったので、当初の予定通りにリエヴルさんに襲撃重ねちゃいましょうかー。
[粒子の噴出孔を増やしたR-01の動きはある意味合体前のビルドラプターと同じになったといえる。
何故なら、人間の限界加重を無視した動きは、左右上下に『人間的に動く』のではなく、獣のように不規則に体を振り、獲物の喉笛を狙うかのように周囲を回る。
そして何度目かの回転の後、突然左右運動を上下運動へと変化した。しかもフェイントを織り交ぜて情報へ飛ぶや、右掌からライフル……というより、粒子を纏った光の矢をタイミングをコンマ数秒ずつずらして射るや、矢の真後ろに自機を突貫させる。
突き出すは矢を放った右手。だがそこにはビームエネルギーを掌に集中させた掌底という、命中箇所を確実に砕くための攻撃を繰り出す――]
よし、あのちっこいのはおしゃべりな癖に
単純な動作しかして来ないのな。
サシャ。
今から5つカウントする、0になったら……頼む!
[再度信号を確認、そして足元のクレイカの調子。
大丈夫、彼女に大きな損傷は無い。損傷など受けさせてたまるか。
背中のバックパックを開くスイッチに拳を向け、機会を見る。]
5……4……3…
2 1……
0!!!
三途の川で浮かんで来い!!
[頭上高く掲げた拳を勢い良く操縦桿横のボタンへと叩き付ける。
同時に白騎士の背面が左右に開き、バラバラと三角錐状の針が
撒き散らされていく。
それらは読み通り、滞空時間を要する事無く手漕ぎ船達の
集まるその一点へと突き刺さり、中には船体を貫くものも見えた。]
3・2・1……
[刺さってしまえば後は爆破を待つのみ。
攻撃に気づいた船達が離れる為に広がりを見せかけた所で
針が次々と連鎖反応を起こしながら爆発して行った。]
[ 航空機に、ジンロボの武器は搭載できない。
航空機乗りに、二足歩行ロボは操れない。
……思えば、
うちの会社は出来ないことを乗り越えることに情熱をかけてきたのだろう。
諦めればいいのに。
出来ることだけしていればいいのに。
でも、やった。
2機を使うことで、普段は別々に稼働し、適切な場面で合体できるロボを作った。
一人では移動と攻撃を同時に出来ないから、2人で1機を動かさせることにした。
それは、不可能をぶち破る、魂の拳だと思う。 ]
だから……こんなところで、負けられない!
希望を、夢を否定させない……!
[ 大丈夫。
ふたりでなら翼になれる。
ふたりでいれば、どこまででも飛べる。 ]
[ しかし、相手は強敵だった。
謎の光学兵器を使って、遠距離に近距離にと自在に動く>>155
その予測不能の動きと、なにより、 ]
……どんな高性能なG防護を備えてるんだ?!
それとも、人が乗ってない……いや、それはないはず。
まさか、人命無視の殺人ロボってわけじゃないだろうな……!
[ 弾切れした機関銃で光の矢を受けたら、銃身ごと溶けたので投げ捨てる。 ]
『 兄貴、正体分らないけど、その光触んないで! 』
了解!
[ 予測不可能な動きには、「面」で対応できる機関銃が最適だったが、仕方ない。
僕は双剣を両手に持ち、広い攻撃範囲を作り出そうと試みる。 ]
……!
文句言わないの!落としちゃいますよ!?
[当然、そんなことするつもりはないけど。
このくらいは言ってもだいじょうぶって思えるような雰囲気があった>>154からきっとだいじょうぶ]
(…糸川くんだったら…)
[今、乗っている機体が糸川くんだったらどうだろう?
白騎士さんを抱えて飛ぶことができるのは、間違いない。
だったら、抱えて飛びながら…違うか。それだとこっちはよくてもバルタさんのほうにかかる慣性力が大変なことになってしまう。
じゃあ、硬い装甲を生かして、抱えたまま走って、片方の手は自動モードにして、逃げ回るよりもこっちから向かって行って、集めながら斬り払って、数を減らして…]
(…違うか。今は、操縦に集中しないと!)
[ばしゃばしゃとクレイカの脚が跳ね上げる水飛沫が、もう顔にかかってくるくらいまで水かさを増している。
ましてやこのコクピットは壁も窓もあったものじゃない吹きさらしなんだから。
一度攻撃でも受けようものならそれこそ大変なことになる。
そのことをしっかりと意識しながら、行く手を阻まれないように誘導しながら、小型の船を引き連れ回すようにして掻き集めていく]
[ フェイントの後に、突きだされる手。
避けられない……?!
僕は左手を開き、その手に組み合わせるように突きだした。
同時、右手の剣は飛びこむ相手にカウンターになるよう、突き込む。
相手のコクピットはどこだとか、そこだけは避けようとか、そういうことを考える余裕はなかった。 ]
おおおぉぉぉ!!
[ フェイントの後に、突きだされる右手。
避けられない……?!
僕は左手を開き、その手に組み合わせるように突きだした。
同時、右手の剣は飛びこむ相手にカウンターになるよう、突き込む。
相手のコクピットはどこだとか、そこだけは避けようとか、そういうことを考える余裕はなかった。 ]
おおおぉぉぉ!!
BPPリーダー ローレルは、パイロット シュテルン を能力(襲う)の対象に選びました。
特務曹長 ウルズは、パイロット シュテルン を能力(襲う)の対象に選びました。
[>>162の動きの後、敵の右手に持っていた剣がR-01に対してカウンターとなるようにつき込まれた。
普段ならバックで回避しただろう。それでなくても手持ちの武器で対応しただろう。
だがそれは普段の彼女であれば、だ。
ローレルは奇声を上げながら突き出した右腕を剣へと向けた。
正面衝突コースだ。
生命を纏った粒子という、特攻兵器に物理攻撃が当たれば物理武器は融解してしまう可能性もあるだろう。
だがそんな戦果的な問題より、今は別の問題があった]
「R-01の機体熱上昇! 間接駆動部の負荷30%から50%! メインモニター爆発、機動停止! パイロットバイタル15%ダウン!」
[次々とモニターに映し出されるR-01の状況に、白英は焦りを覚えた。
このままでは間違いなくローレルは死ぬ。それだけは止めなければならない。普段はおねえちゃんぶり、知らないと思ってるようだが、裏で常に実剣の実験を、兄妹達に受けさせないように全ての苦痛を一身に引き受けている彼女を、死なせたくない!]
「ジェラード! 二機の間に連続砲撃! ケリィ、その間にローレルを引き離して!」
『了解!』
[無線から聞こえてくる兄達の返事は耳に届かず、彼女もまた戦場へ機体を飛ばす]
『二機ともそこまでよ! 停戦しなさい!』
[W-03は二機の上空にホバリングしながら、オープンチャンネルでそう呼びかけた]
全弾射出、反応は――――
[着地と同時に上がった水飛沫と、眼下に広がる水>>163に
僅かに声を詰まらせたが、次々と増えていた船が増殖を
止めているのを見ると]
増えて、ない。
[つまり、何かしら影響を及ぼす中枢を破壊したという事になる。
そういえば声も消えている。
未だに動ける機体、爆発の影響が少なかった機体は
懸命に槍を振り回しては、出来る限り小さくするようにと
その身を削って行った。]
[ 恋人のように指をからめる赤の右手と白の左手。
しかしそれは一瞬のこと。
次の瞬間、白の左手は弾け飛び崩壊した。 ]
……っく!!!
[ 破損のアラームが鳴る中、右手の剣を離して僕は後退する。 ]
『 兄貴! 』
[ 砲撃>>165を、僕たちは転がって避ける。
そこへ聞こえるオープンチャンネル。 ]
停戦したいのはやまやまですが!
この人に言って貰えますか!
[ サブ画面に上空を呼び出す。
……変だ。突っかかってきてるのは赤いロボ。そして上空のロボは、彼女の仲間のはずだ。
なのに、「退避」ではなく、「停戦」……? ]
/*
うまぃタグが使えない。
ウルズ機エンブレム
http://uploda.cc/img/img52f7ab51e3f00.png
やった…?
…ってこと、ですよね…?
[増えてない。
まだ難を逃れた船が動き回っているから実感は沸きづらいけど、でも、増えてない。あとは、削るだけ、だ]
索敵はこっちでもしますから、落ちないように気をつけてくださいね?
[ざぶざぶと波を掻き分けながら、群がってくる船たちをキョロキョロと見回して、バルタさんの死角になりそうな船がいれば声をかける。
糸川くんの時点で索敵を肉眼に頼ってたから、こういうのは結構得意だ]
…もう、いませんよね…
[バルタさんの操る槍が、最後の一層を貫いたとき。
達成感と疲労感が同時にやってきた]
………侵略防衛手当て。申請するにしても、この破片をかきあつめるのは…
[見渡す。ぷかぷかと浮かんだ、小船の破片たち]
さすがに、明日でいいと思うんです。私…
[もう、夜も遅い。
居眠り運転はしたくないし。
クレイカさんの上。
頭上のバルタさんに、問いかけた。
その、手当てを申請するはずの、呉基地の惨状も、まだ知らないままに**]
[>>167でシュテルンが思ったように停戦はおかしいと自分でも思う。
だがすでに自我を失っているローレルには撤退の言葉など持ち合わせていない。
それでも自分の声は届くかもしれない……。そんな淡い思いは更に踏み込もうとしているR-01を見た瞬間にやはりという思いに上塗りされる。
そこへG-04が背後からR-01を羽交い絞めにした]
「おい! にーちゃん、わりーけど戦闘やめてくれ! こいつは俺らが責任もってとめるからよ!」
[バーサーカーモードになったR-01は、後ろのG-04を振り解こうともがく。
だがすでに限界近くまで達していたR-01は、各部から火花を散らした。
そこへロングカノンをXに戻したS-05が、R-01を正面から取り押えた]
「見ての通りだ。今ローレルは簡単には止まらない。すまないが決闘はここまでだ」
[ジェラードがそれだけいうと、R-01の足を抱えた。
合わせてG-04がバーニヤを噴射。S-05も後に続く。
そうして未だ機体を暴れさせているR-01を見送って、W-03は鋭角の顔をビルド機へ向けた。そしてしばらくビルド機を見つめてから、ビルド機の映像通信をハッキングし、白英の姿を相手に晒した。
だがプライベート通信だ。研究所への監視通信も立ち入れないように防壁も構築してるので、実剣にバレる心配もない]
「……私は極東軍・特殊機甲実験小隊参謀・白英。ローレルを殺さないでいてくれてありがとう。それと……ごめんなさい」
[本当に悲しげに、彼女はモニター越しに謝罪した]
自分の手元に、ロゴ一覧があるけど、
カラフルでかわいいなー(じがじさん
リントナーさんは悩んだけど、お名前からアリスモチーフにする予定。
BPPは秘密部隊だろうからロゴはなさそうだけど……研究所の方にはあるのかな?
町工場の サシャが「時間を進める」を選択しました。
─ 呉基地・司令部 ─
「アンノウンと民間機の戦闘はどうなっている?」
「未だ続いているようですが、停戦指示を出さなくていいんですか?」
「都市部や基地に被害がないのなら放っておけ」
「はあ……」
「とりあえずストーンズには"対兵器兵装"で待機させている」
「なら安心ですね」
「黒蟻や海の化け物退治よりはよっぽどやりやすいだろう」
「そうですね、我々の本分は"戦争屋"ですからね」
「そういうことだ」
特務曹長 ウルズが「時間を進める」を選択しました。
『 ……だって。>>170
どうする兄貴? 』
……相手が突っかかってこないなら、人間相手に向ける武器はないよ。
[ どうやら、本気で戦いを止めようとしているらしい、
と気づいて、僕たちは破損した左手を庇いながらも、翼をたたみ、着地した。
これで戦意がないことは伝わるだろう。 ]
『 でも、どういう状況だろ、これ。
急に襲いかかってくるし、仲間割れするし。 』
[ それは僕の方が聞きたい。
……と、不意に映像通話が割り込んでくる>>171 ]
……極東軍?
[ 指を伸ばし、こちらの映像通話もONにした。
ヘルメットのバイザーをあげ、緑の髪と目をあらわにして、 ]
ローレルさんというのが、赤い機体の方ですか?
……白英さん。あなた方にどんな事情があるのかは分りませんが、
こんな戦いを続けていたら、あなたのお姉さん>>97は近い内に死にますよ。
それは次かもしれない。今回だったかもしれない。
『 兄貴、そこじゃなくて、所属の方を聞きなさいよ。 』
[ シュテラの方が口がうまいんだから、自分で聞けばいいのに……と思いつつ、
僕は続ける。 ]
極東軍が、どうしてこんなことを?
実験小隊って、何の実験なんです?
―彼女の見た短い夢―
[アリーセ・リントナーが傭兵となった理由は、単純だ。
家族を奪われ、故郷を離れ。
…『力を得る為』に極東に流れ、傭兵となった。
天使や土巨人は、生身で応戦するには絶望的だ。
だが、極東なら。
地底甲殻人の労働階級の様な小型の敵ならば、
生身でも大火力の火器さえあれば抗えると思った。]
そして、それは間違ってたけど間違いじゃなかった。
生身でも、火器さえあればあいつらは殺せる。
もっとも、その火器が人間用じゃなかったけど。
[対航空機用の大口径機銃や、時代遅れの迫撃砲。
それらをトラックの荷台に積んで、
必死に労働階級を狩った。
力を得られる生き方は、他に浮かばなかった。]
[今は周辺にパイプを作っておいて、脱走に失敗した時の隠れ家を確保しておいた方がよいという判断の元、独断での通信だったが、どうやら相手はまともな思考……いや実剣を基準にするのはおかしいのだが、の持ち主のようだ。
これならいざという時に頼ることができるかもしれない。
だから>>174の問いに素直に回答するべきと判断した]
「ええ。私達は極東軍所属です。
ですがその存在は上層部と一部の研究員のみしか知らされていません」
[W-03を着地させる。
そして胸部コックピットハッチを開き、完全に戦闘行為を行う意思がないと示す]
「実験の内容は『ジンロボを含む全ての機動兵器を凌駕する新兵器の開発とパイロット製作』
私達を作り上げたドクターが立案し、軍上層部が許可を出した戦闘実験……。
それに貴方達は強制的に参加させられたのです」
何から何まで世話になって、悪いなあっ!
[水はすぐ近くに迫る、でも大丈夫だ。
彼女とクレイカの腕と性能を信じる事、今はそれだけ頭に置けば良い。
水を避ける方にも意識が向いている為に、索敵まで気が
回っていない分、サシャが補ってくれた。
そのおかげで数刻の後には細かな破片が、右に左にと
夜風に揺れていた。>>169]
コレ掬う、ジンロボ用虫取り網なんてものがクレモトにあるなら
やってもいいけどな……。
明日の朝には水も引いているだろうし、今日の所はこのままで
帰っても良いと思う、うん。
[侵略防衛手当ての為の回収作業に入るには、若干遅い時間。
それに水の上となるとこのままの体勢で作業を行わなければ
ならない為、少々の無理難題を出した上で帰還する言葉には
しっかりと同意した。]
[しかし、ジンロボ用虫取り網などクレモトの自由な発想ならば
結構…あるのかも知れない。]
それより俺、腹減った…帰ったら何か買おう、本気で買う。
[それがもしかしたら叶わなくなるかも知れない呉基地の現状、
今だに輸送船は到着していないので周囲の状況も知らずに]
そうだ、サシャ。
お前…好物って何?
[思えば、クレイカの耐久重量はどのくらいだったか?
例え運搬作業をそつなくこなすとは言えども、やや重装の白騎士を
載せたままの跳躍、そして着地はかなりの負担をかけるのでは。
そうなれば、サシャ自身にも衝撃はあった?
戻ったらしっかり休ませよう。
用心棒としての仕事を少しミスした事も謝ろう。
好物を聞いたのは、見舞いと差し入れのつもり。せめてこれくらい
するのは許されて欲しいものだ。**]
騎士操縦者 バルタザールが「時間を進める」を選択しました。
騎士操縦者 バルタザールは、町工場の サシャ を能力(占う)の対象に選びました。
そんな生き方をしていたら、アタシは一人じゃ無くなってた。
同じように即席で作ったテクニカルで獲物を狩って、
その報酬でもっと強力な武器やタフな車を手に入れる。
そんな連中が集まって、いくつかの集団ができた。
[当然、死人も大勢居た。引き際を間違えた奴。誰かを護ろうとした奴。運転をしくじった奴。運が無かった奴。
武器の扱いなんて不慣れだから、暴発を起こして死んだ奴も居た。
最初は戦場で拾った武器だから、動作不良も多かった。
それでも、裏切る奴は不思議と居なかった。
思えば、群れから追い出されるのが皆怖かったんだろう。]
[ 相手の着地、そして胸部が開くのを見て僕も立ち上がりかけるが ]
『 バカ兄貴、今まで戦ってた相手をそんな簡単に信用するバカがどこにいるのよ!
呉基地の状況見たでしょ! 』
……けど……。
『 フェアプレイ精神は、戦場では不要よ。
あたしたちの左腕の被害状況、見てみなさいよ!
……どうしても出るっていうなら止めないけど、あたしは行かないからね! 』
[ シュテラの猛反対を受けて、僕は渋々座り直す。 ]
……すみません、僕は生身を晒すことは出来ません。
そこはご理解下さい。
[ 頭を下げて、話を聞く。 ]
新兵器を作るのはいいけれど、それを伏せて、あまつさえ人間を攻撃するなんて、
どうかしてる……。
侵略者たちと戦う技術は、人類に共有されるべきものだし、
実験ならシミュレーションでやればいい。
それに……
パイロット「製作」……?
[ 聞きたいことは山ほどあったが、周りに人が来る気配を感じて、
僕は言葉を呑んだ。 ]
僕はただの民間人です。
あなたたちを救う力はありません。
……でも、
[ Stern_Dietzgen@Großenhang.Mcl.co.jp
……そのアドレスを相手に送信して。 ]
何か出来ることがあれば、そこに連絡してください。
そして……。
出来るならば、その秘密をどこか軍上層部に対抗する力と権威のある団体へ打ち上げて、
協力を仰いだ方がいい。
あなたたちの置かれてる状況も、
あなたたちのしてることも間違ってる。
[ 本当は捕獲して、軍に突きだすべきだとは思うけど、
1機でもこれだけの破損だ。
それを3機相手にはできないだろう。 ]
……早く逃げて。
[それ以上説明を続ける時間はなかった。
何故なら研究所から入った通信を示すサインがモニターに表示されたからだ。
それだけではなく人も集まってきている気配もある。長時間の滞在できない]
(……せめてもう少し時間があれば……!)
[概要だけではなく、脱走時の話まで進めておければ、後々のために楽だったであろうに……。
だが今は事実を受け入れて、残り少ない時間でパイプを作っておかなければならない。
考える時間は刹那。
そだけで考えを纏めると、こう言葉を発した]
「もし私達の事を少しでも心に留めていただけるなら、何かあった時またお会いする事もあるでしょう」
[ハッチを閉じる。
そして機体を浮上させながら、最後にモニターに映っているシュテルンに真摯な眼差しを向けた]
「そして興味があるならば『ベルガ研究所』という言葉を調べてみてください。そうすれば、製作の意味も、モルモットの意味も全てわかるでしょう」
[機体が離れていく。
そして映像通信の最大通信距離を超える間際に白英は一言呟いた]
「ローレルを気遣ってくれてありがとう」
[そこで通信は切れた**]
[ 「ここ」から逃げろと、そう言ったつもりだったけど、
彼女がどう受け取ったかはわからない。 ]
『 はーあ、犯罪者突きだせば何か出たかもしれないのに。
民間機同士の抗争だと、侵略者撃退手当出ないよ。
分ってる? バカ兄貴。 』
[ シュテラの冷静な指摘に、うぐ、と詰まった。 ]
BPPリーダー ローレルが「時間を進める」を選択しました。
[艦を手に入れたのは、はっきり言って単なる幸運の結果だ。
半壊した他の団との統合や、複数の団での大型種討伐。
それらで艦が買える資金を手に入れるまで『死ななかった』から此処に居られる。
当時から同じように「死ななかった」仲間もいるし、
上手く死にそうな事態を避けて立ち回った仲間もいる。
そして、死んでいった仲間も大勢。]
…だから、アタシ達は何時か帰る。
欧州へ、家族と仲間の無念を果たしに。
…当時の敵なんてもう居ないのは分かってる。
それでも、アタシ達は止まれない。
でないと、全部意味が無くなるから。
ベルガ研究所……。
[ 彼女を見送り>>183、僕は小さくつぶやく。
ラプターの視界と音声は、自動で本社と呉基地に送っていたが、
合体後はその設定は解除されている。
だから、今の会話を聞いたのは、僕とシュテラだけ。 ]
……調べてみようか。
―呉湾岸、クライナー・テラーブリッジ―
[気が付けば艦は止まっており、視界には見慣れた艦の天井。
頭と背中がやたら痛いのは気のせいだろうか?]
…あれ?
今どういう状況?
「旋回の衝撃で頭打って伸びてた状況です。
追撃を警戒してたんで、ベッドには運ばず放置して退避していました。」
…あー。ま、それなら仕方ないか。
[なんで床で寝ていたかと思ったら、そう言う理由だったらしい。
医務室に運んでほしかったけれど、そんな余裕も無かったんだろう。]
…今受けてる依頼全部片付いたらさ。
そろそろ、欧州に帰らない?
「…頃合い、って事ですか?」
力も十分蓄えたし、そろそろかなって。
[懐かしい夢も見た事だし、と付け加えると、古参兵の彼は気まずそうに笑った。
まぁ、実際自分達の「懐かしい夢」なんて碌な物じゃないから当然だが。
ひとまず一旦戻るべく、呉の港へ艦を動かした**]
[ 少し考えて、僕はリントナーさんに連絡を入れた。 ]
何か分らないんですが、どうも巻き込んでしまったようですみません。
呉基地のことも、被害状況についても気になるのですが、
戦闘続行不可能な損害を受けたので、
一旦、僕は大阪の本社に直帰しようと思います。
……大丈夫ですよ。
僕の翼が来てくれたので。
[ そして僕らは、星空の下を大阪へ飛ぶ……。 ]
─ 道中 ─
[ ビルトファルケンなら数十分の距離が、合体状態ではもっともっとかかる。
道中では、シュテラと色々なことを話した。
僕は、このプチ旅行で出会った人々や、戦った敵のことを。
シュテラは、僕が出かけてからドックで起こった笑い話なんかを。
話すことがなくなると、昔の話なんかもした。
シュテラがどんなにお転婆だったかとか、
性別を間違えて生まれて来たね、なんてよくからかわれたことを。 ]
『 そうだっけ。
あんまり覚えてないわ。 』
都合の悪いことはそうやってはぐらかす……。
『 兄貴こそ、小さいことを覚えすぎなのよ。 』
……シュテラ。
やっぱり前のコクピットの方がいいな。
今の方が、確かに動きのキレも良くなったし、
制御も格段にあがったけど……。
僕はやっぱり君と並んでコクピットに座りたいよ。
だって、コンビなのに。
[ これにはシュテラは困った顔をして、答えなかった。
映像通話の中、シュテラの背後は暗くてよく分らない。
どこかの構造の隙間にいるんだろうか。
それから僕らは、黙ったまま残りの行程を飛んで。 ]
─ グローセンハンク大阪本社 ─
[ ……やがて本社が見えてきた。
驚くことに、もうずいぶん夜も更けているのに、
明りがあちこち灯っている。 ]
どうしたんだろう?
『 ……いやー、ちょっと出発の時にね。 』
き み か!
[ 見れば、ドックのシャッターに大穴が開いている。
中からぶち破られたとでもいうような。 ]
……整備班が開けてくれるのも待てなかったの?
今月の僕のお給料出るかな……。
[ 頭を抱えながら、通信を飛ばす。
誘導係がライトを振り、こちらへ着地しろと教えてくれた。 ]
[ 指示どおりに着地し、自分で歩いてハンガーに収まると、
鬼気迫る形相の整備班とメカニックが工具箱を抱えて襲撃してきて、
僕はコクピットから追い出されてしまった。 ]
待って。
シュテラが乗ってるんだ。
別のコクピットに居るんだ。
[ シュテラが勝手に改造したのならば、彼らはまだ知らないだろう。
僕は慌てて言うと、後ろから誰かに強く掴まれた。
振り返るとアヴェ先輩だった。 ]
先輩、シュテラがまだ中にいるんです。
[ 次の瞬間、僕はアヴェ先輩に引き寄せられ、
前髪が触れそうな程に顔を近づけられて見つめられていた。 ]
せ、先輩、
僕そういうのはちょっと……。
『 よく聞きなさい。 』
[ 先輩はびっくりするくらい怖い顔で言った。 ]
[ ああ、
まったく、 本当に、
クソサイテーで、
クソ笑えないジョークだ。
そんなクソジョークを聞くのは、
これで二度目。
一度目は、
3日前>>0:320
シュテラが撃墜された時 だった。 ]
『 君もおかしいと感じていただろう? 』
[ 僕は顔を両手で覆う。
そうだ、ずっとおかしいと思ってた>>0:1
思ってたんだ。
でも、信じたい方を信じた。
戦死を告げた企業医の言葉より、その晩に届いた「ぎりぎりで脱出したんだよ」っていうシュテラからのメールを信じた。 ]
でもファルケンの改造は?>>0:2
確かに誰かが改造していたんだ。
『 そこについては直接見たわけではないが、
……ただ、この3日間のファルケンのパーツ発注は、
全てシュテルン君の名前で出ている>>0:14 』
[ 可笑しくもないのに笑ってしまいそうだ。
僕が? 僕がやってたっていうのか? ]
ファルケンからメールが来たんです。
『 ファルケンには、送信データは残っていない。 』
[ 逃げ場が失われていくようだ。足元がボロボロと崩れていくような。
そうだ。確かに僕は3日前から一度も、シュテラの姿を直接見ては居ない。
すべて映像通話越し、もしくはスモークガラスモードのコクピット越しだった。 ]
……でも、じゃあ……、
ファルケンが発進して、呉まで来たのは?
[ ……僕の頭がおかしくなってしまったのだとしよう。
居ないはずのシュテラの映像通話が見えて、来てもいないメールを読んでいたのだとしよう。
僕が急に謎の潜在能力(苦笑)に目覚めて、メカニックの真似ごとが出来るようになったのだとしよう。
……そうだとしても、それだけが説明つかない。
パイロットなしで、自力で飛ぶ戦闘機があるならば、
とっくに無人戦闘機が流星獣を駆逐している。 ]
『 分からない。 』
[ アヴェ先輩でも、それは答えられなかった。
僕はそこに一縷の希望を見出す。 ]
『 でも、これからフライトレコーダーを解析するから、
じきに判明するだろう。
私の推測だが……、ファルケンとラプターはお互いに補い合う機体だった。
だから、ラプターからファルケンを遠隔操作することは、不可能ではないと思う。 』
[ 僕は、膝からその場に崩れ落ちた。 ]
パイロット シュテルンが「時間を進める」を選択しました。
パイロット シュテルンが「時間を進める」を取り消しました。
パイロット シュテルンが「時間を進める」を選択しました。
パイロット シュテルンが「時間を進める」を取り消しました。
パイロット シュテルンが「時間を進める」を選択しました。
パイロット シュテルンが「時間を進める」を取り消しました。
─ 朝:グローセンハンク・メカニカル大阪本社 ─
[ 朝だ。
白くて明るい朝だった。
ドックに入ると、いびきの合唱が僕を迎えた。 ]
……お疲れ様です。
[ 僕は、物置を開けてブランケットを取り出すと、
思い思いの場所で転がっている整備班にかけて回った。
パイロットが居ないから、企業説明会では動かさずに見せるだけだろうけど、
それでも破損したままというわけにいかないから、超特急で修理したのだろう。
合体解除されたラプターはちゃんと左腕がくっついて、
白地に虎柄ペイントも新しくなって、「伏せ」の恰好で定位置に収まっていた。
隣にはファルケンもいる。 ]
[ ラプターの腹部に寄り、コクピットを開ける前に、その姿を見上げる。
ジンロボより小柄とは言え、人間から見たら充分に巨大だ。
体に巻くように寄せられた尻尾でさえ、人間をかるく薙ぎ払うだろう。 ]
……。
[ ひとつ、息を落してから、
僕はその脚部に足をかけ、身を引き上げてコクピットへ収まった。
待機モードで起動させると、各部にライトが灯り、ラプターはうたた寝から目覚める。
呼びだすのは、メールと画像通信記録だ。
……推測どおりだった。
ファルケンにはなかったという送信履歴。
でも、ラプターに受信履歴は残っていた。 ]
僕は、シュテラからのメールをなぞると、待機モードはそのままに、ラプターを降りた。
向かうのは、隣のファルケン。
ラプターと違って上部にあるコクピットに登り、ハッチを開けて中に入った。
……椅子には戦闘機模様のクッションがある。
収納棚の取っ手には、クローバのストラップが下がっている。
シュテラの、においがした。
ふと、コンソールの脇に紙のようなものがあるのに気付いて、
僕は手に取る。
……まだ慣れない真新しいパイロット服に身を包んだ僕とシュテラが映っていた。
新型機のパイロットに選ばれた時の写真だった。 ]
……君だってブラコンじゃないか。
[ すこしだけ、微笑った。 ]
[ 僕は手を伸ばし、ファルケンを起動させた。
ファルケンのコンソールは、うちの主力機ヴィルトの後継だ。
ラプターより分かりやすいくらいだった。
ライトが明滅し、小刻みな振動が伝わってくる。 ]
……考えてみたんだ。
[ 僕は言った。 ]
思い出とか妄想って、美化されるものだと思うんだ。
でも、僕の「妄想?」の中のシュテラは劣化してた。
彼女は操縦技術は良くなってたけど、なぜか戦闘が出来なかった。>>145
[ 写真を元あった場所に戻した。
僕は息を吸って続ける。 ]
シュテラは頭をふたつ作ろうとしていた。
ひとつは自前で、ひとつが君だ。
シュテラは君に飛ぶことを教えた。……しかし、戦闘は教えなかった。
画像通信は、今まで撮りためたシュテラの映像の継ぎ接ぎだろう。
彼女は、トイレやお風呂以外のほぼ全てといっていいくらいの時間をコクピットで過ごしていた。
素材には事欠かなかっただろう。
[ 合体してもシュテラは共同コクピットに現れなかった。
別の場所にコクピットを作っただなんて、苦しい言い訳をするしかなかった。 ]
町工場の サシャが「時間を進める」を取り消しました。
[ しばらく、沈黙がおりた。
しかし、やがて耐えきれなくなったように映像通話画面が現れた。
ただ、画面にはグローセンハンク社ロゴと、SOUND ONLYという文字が浮かんでいた。 ]
『 ……その通りよ。
シュテラに、あなたのことをお願いって言われたから。 』
[ 僕は大きく息を吸い、
ゆっくりと吐きだした。 ]
……ずいぶん語彙の多いAIだね。
『 あなたの言うとおり、シュテラは一日の大半をここに籠って、
あたしとお喋りしてたからね。 』
……シュテラは、
何故撃墜されてしまったんだろう。
君なら分かる?
シュテラならば、あの攻撃を避けられたはずだ。
……シュテラは、何故、僕を庇ったりなんかしたんだろう。
[ ファルケンは少し考えるように時間を置く。 ]
『 シュテラは常から言っていた。
「ファルケン<あたし>には他の人も乗れる。
でも、ラプターに乗れるのは、兄貴しか居ない。
あたし<シュテラ>には代わりが居る」って。 』
[ 予想外の返答に、僕は目を見開いた。 ]
……バカだなあ。
……「代わり」なんて居るわけないだろ。
……僕の妹も、僕のコンビも、シュテラだけなのに。
[ 僕はコンソールに突っ伏して、嗚咽を堪えた。
ファルケンは、僕の震えが止まるまで、
ただ、黙っていた。 ]
[ ……静かだった。
防音の効いたコクピット内に、ドックに居るはずの人々の息遣いは届かず、
ただ、鼓動のようなエンジンの振動だけがしていた。
世界の危機さえも、今だけは息をひそめて、
時間の過ぎる音を聞いているようだった。 ]
……ファルケン。
僕ら、やらないといけないことがあるね。
[ やがて顔をあげて、僕は言った。
冷たい指先を握り込んで、腿を擦った。 ]
『 ジャコビニキング(仮称)を倒すことね。 』
君は賢いプログラムだね。
『 半分あなたが作ったんだけどね。 』
そういえばそうだった。
少しずつ追加プログラムを組まされてたから、
まさかこんなふうに育ってたなんて思いもしなかったよ。
[ 指をはしらせ、コンソールを叩いた。
ずっと避けていた。目を逸らしていた。
でも、ここを越えなければ、先へ進めない。 ]
三日前の戦闘記録を確認しよう。
ジャコビニキングの映像を。
[ ファルケンが「見」た記録が再生される。
大空をゆったりと進む、巨大な規格外流星獣。
その外壁がポロポロとこぼれると、やがてそれは長い尾と短い手足を備えた流星獣ジャコビニとなって地上に降り注ぐ……、 ]
『 ねえ。
お願いがあるんだけど。 』
[ 画像に見入る僕に、ファルケンが話しかけてきた。 ]
ん? 何?
『 「兄貴」って呼んでいい?
「あなた」呼びって、なんか気持ち悪くて、口がムズムズするわ。 』
……口ないだろ。
『 感覚よ。
分かりなさいよ。 』
[ シュテラそっくりの物言いに、思わず苦笑が零れた。
とはいえ、すぐに答えられないお願いに、
僕は答えが転がっていないかと、視線をめぐらす。
……コンソールの側の写真の中で、
僕とシュテラが、ぎこちないなりにもどこか嬉しそうに笑っていた。 ]
……「バカ」は無しでならいいよ。
[ 気づいたらそう言っていた。 ]
『 ……じゃあ、バカって言いたくなったら、大バカにしておくわ。 』
……それ一緒だよ。
[ しばらく後。
整備班に見送られ、ラプターとファルケンはドックから飛び出して行った。 ]**
…好物?好物ですかぁ…
ジャコビニ豆乳鍋とか、いいですねー…。
[今、ひそかに日本の食肉業界を席巻し始めている、怪獣肉。
実は最初に食べて、『あ、これカニの味だ』って言ったのが、ウチの食卓だったことはあんまり知られていない]
−夜明けごろ・呉基地埠頭−
…なに…これ…?
[惨状。そうとしか表現の仕様がない有り様だった。
基地の防衛に当たっていた特装のそのほとんどが破壊されてしまっている。
戦闘に巻き込まれたのか、施設のあちこちにも破壊の痕跡が見えるし、その復旧に追われているらしい人たちで、夜も明け切らないのに基地の中が人でごった返していた。
その中に、おじぃの姿も、見つかった]
おじぃ!ちょっとこれどうなってんの!?
『紗々!?
お前、どこ行ってやがった!こんな時にッ!!』
どこって…戦場跡のほうに機体の回収に行ってて、そこで深海帝国の船が出て、それで…
『おまっ…おまっ…まぁた戦闘なんざして帰って来たんじゃねぇだろうなッ!?』
…そう…だけど…。
でも!ちゃんとバルタさんがやっつけてくれたし!
ちゃんと回収すれば、防衛手当てでお金だって…
『カネの話なんざしてねぇよっ!!
バカかお前ッ!クレイカは戦闘用じゃねぇんだぞ!?分かってんのかバカ孫!!』
そ、そんなこと言ったって、逃げるよりもやっつけたほうが、被害だって小さくてすむはずだし、それに…
『〜〜〜〜〜〜!!!
もういいッ!お前にはもう働かせねぇッ!
分かったらとっとと部屋もどれッ!!』
そんなっ!!
基地がこんな状態なのに!?
私だけひとりで休んでられるようなときじゃ…!
『うるせぇ!ホウレンソウもちゃんとできんヤツに働かせられるか!!
ガキのわがままがそういつもいつも通るかぁっ!!』
なっ…!ガキって、ちょっと!!
[まだ言い返してやろうと思ってたのに。
おじぃのヤツときたら、襟の後ろ捕まえてぶら下げて、部屋まで連れて行きやがったのだ。
ただでさえ疲れてるし筋肉痛みたいに体痛いっていうのに。、身長差のせいで地面に足がつかなかったら抵抗なんかできるわけない。
おのれ卑怯な]
うぐぐ…おじぃのやつめ…
[悪態ついても、外鍵を物理的にかけられるように作られた部屋からは、出ようとすることもままならない。
このまま寝てやろうかともちょっと思ったけど、あんまり腹が立ったから眠気も来ない]
…謎の機体の襲撃…?
[仕方ないから、ニュースサイトを覗いて気を紛らわせることにした。
呉基地の状況はそれでなんとなく分かったけど、まだ情報が新しすぎて詳しいことは分からない。
でも、どこかのロボが襲撃したことは間違いないようだ。
迎撃した機体として、シュテルンさんのビルトラプターと、その相棒らしいビルトファルケンが映し出されている。
機体がかなりの損傷を負ったって書いてあるけど、どうなったのかな…。
せめて、直せる状態ならいいけど…今は、それを確かめることもできない。
もどかしい。
これじゃ気分転換にならない。
次のニュースに移った。エジプトの独立宣言のニュース。
武力衝突の可能性についても触れられていた。
…なんで、人の作ったものが、人を撃たなきゃいけないんだろう。
そうじゃなくても、蟻とか、船とか、向こうだったら天使とか、大変なのに]
『おじぃ。私エジプト行きたい』
[あの戦闘を、なんとかしたいから。内線繋いで、ダメ元で、言ってみた]
《バカ言ってねぇでさっさと寝ろ。こっちゃ日本の国内だけでも大変だってのに》
[分かりきってた返事が返ってきた]
…うー…。
[ぼすん。ベッドに横になる。
もどかしい。納得できない我慢できない。
こんなのいやだってことがはっきりしてるのに、手が出せない。
悔しい。
なんでもっと仲良くできないかな。
例えばウチの組合なんて、みんなそろいもそろって頑固者なのに、がっちり団結してがんばってるのに]
…糸川くん…
[その存在が大きいのは間違いない。
ひとつの目標に向けてがんばってれば、多少の食い違いは呑み込めるみたいだから。
だったら、あっちこっちの軍の人たちも、ひとつの目標に向けてがんばればいいのに。
侵略者退治なんて持ってこいじゃん。
なんでできないかなぁ。
具体的な方法が見えてないから?
みんなが、これならいける!って思えたら、協力できるのかな。
じゃあ、例えば、蟻とか、深海帝国とかやっつけるとしたら?]
…むむむむむむ。
[ぼふぼふぼふ。脚を振って、ベッドのマットを蹴っ飛ばす。出てこいアイディア。
…蟻をやっつける方法は分かってる。女王をやっつければいいのだ。
それは今日…昨日?の戦闘でも分かってたこと。
でも、今回は、巣の移動でちょうど女王が出てきてたからできたこと。
普段だったら、地下深くに潜って出てこないから。
掘り進んでやっつけに行こうとしても、地下は相手のホームだから、掘り進んでる途中にやられてしまう。
例えば、そう。
幼稚園のころ、近所の誰かがやってたみたいに、水でも流し込んでやったら、無理やり巣穴から引っ張り出すことだってできるのかもしれないけど…
…ん?水?]
…深海帝国?
[深海帝国は、水を呼ぶ。
あいつらをうまいこと誘導できたら、水攻めだってできるかもしれない。
でも、あの連中がそんな話の通じるやつらだとも思えないし…]
(――――――光ヲ)
[それが、ヒントかもしれない。
深海帝国をおびき出すためのヒント。
例えばそれが、あの、女王を撃ったあの光のことだとしたら。
あれを使って、深海帝国をおびき出せる…?]
…ちょっとまとめてみよっかぁー
[ちょうど今いる場所は呉軍基地。
何かの拍子にでも、作戦として提案できるかもしれない。
そう思って、個人端末を起動した。
ぱたたたたたっ。
一人っきりの部屋に、パネルを叩く音だけが、静かに響いた]
【侵略反攻作戦草案】
・フェーズ1:地底甲殻人類のネストを探索します。
彼らは地下に生息するため、地盤の調査を行ない、不自然な振動や、空間が確認できた場所にネストがある可能性が高いと思います。
・フェーズ2:地底甲殻人類のネストを貫通する穴を掘削します。弊社の掘削ドリルを使えば、黒蟻種の襲撃を受ける前に穴を掘ることだけならば可能だと自負しています。
※ドリルで開けられる穴の直径には限りがあるので、その場での戦闘には向きません。
・フェーズ3:掘削した穴をめがけ、衛星兵器による攻撃を加えます。
ネストに巣食う蟻の大半を、この攻撃で無力化できる可能性があります。しかし、深部に巣食う大型種までは有効な一撃が届きにくい可能性もありますので、その場合に、フェーズ4へ移行します。
フェーズ4:重爆撃機隊による空襲。衛星兵器の攻撃によってあぶりだされた黒蟻種を、空襲により掃討します。
なお、衛星兵器使用時の目撃情報により、このとき、深海帝国の艦船が集結する可能性があります。
深海帝国の海洋災害を利用すれば、さらに黒蟻種を追い込むことが可能になると思いますが、同時に味方への損害の可能性も高くなります。
ネスト周辺の安全を確保し、味方部隊を引き上げた上での作戦決行がいいと思います。
フェーズ5:有人機による掃討、殲滅作戦。深海帝国と地底甲殻人類のうち、爆撃で打倒し切れなかった残党を殲滅します。大規模な戦闘が予想されるので、できるだけこちらも戦力を確保したほうがいいと思います。
戦争してる場合じゃないです。協力してください。←重要!
…うん、できた。
[上出来じゃない?と、徹夜明けのハイテンションで自画自賛。
ほかのヒトが見たら穴だらけかもしれないけれど、でも、実現自体は可能なはずだし、仮に失敗しても被害は少なく、それなりの成果は上げられるような計画にできたはず…だと思う。
協力してもらえさえすれば]
………すこー…
[その計画を実行に移すことができるかどうかは分からないまま。
今はただ、夢の中。
…書き上げたそのまま、デスクに突っ伏して寝ちゃったのはまずかったかもしれない。
ほんの少しの寝返りで、徹夜のテンションで書き込んだ連合軍統括局のアドレスに、メールを送付してしまっていたから**]
パイロット シュテルンが「時間を進める」を選択しました。
やりきった感満載なんだけど、
キングをどうにかしたい気も。
「欧州へ逃げたキングを追う」って形が素直なんだけど、
やっぱり墓下は墓下専用敵と戦いたいよねぇ……。
ただ、墓上で急いで戦おうとすると、
「世界の敵を1コンビで撃墜するスーパー大活躍」
になってしまう。
キングが呉基地へ?
それはアリだけど、呉が連続で災難すぎてwww
─ 深夜 呉基地・司令部 ─
「被害状況は」
「迎撃にでた特装12機、整備中が28機、パイロットは死者11名、負傷者8名です。他、整備班を中心に100名近い負傷者が出ています。」
「3割程度か……それだけか?」
「他の機はほぼ全て地下ハンガーに格納されていましたので。ストーンズも結局は交戦せず待機のままでした」
「そうか……極東軍と名乗ったのだな?」
「はい、確かに」
「一番近い極東軍の基地はどこだ」
「北九州基地です」
「夜明けと共に北九州を焼き払え」
「え?」
「聞こえただろ、焼き払えと言った」
「し、しかし」
「報復は必要なのだよ……お互いの為にもな」
[早朝、陽が昇らぬうちに数機の爆撃機が呉基地を飛び立った]
─ 朝 呉基地・司令部 ─
「首尾は?」
「指示通り、設備や装甲車を中心にできるだけ人的被害のないように」
「極東軍から何か言ってきたか?」
「いいえ、こちらの仕業だと気づいてはいるはずですが」
「身に覚えでもあるのだろう」
「はあ……」
「クラウズがアンノウンにやられた時から極東軍機との話は出ていた」
「そういうことですか……では今後は対極東軍を進めるということですか?」
「こんな時代に戦争をしている中東の馬鹿共とは違う、言っただろ?お互いの為だと。恐らくは両軍ともに事故で処理されることになる。」
「そういうものですか」
「そういうものだ」
「政治ですね」
「戦争は政治だよ」
─ 朝 呉基地・司令部 ─
「で?アンノウン自体はどうした」
「行方知れずですね」
「通信は傍受できたのだろう?」
「強力な暗号化がされておりに解析には相当な時間がかかりそうです」
「アンノウンと交戦していた機体は?」
「例の件でXA923を基地まで運んできた民間機ですね。基地内での勝手な戦闘行為ってことで引っ張れますがどうします?」
「勝手、なのか?」
「さあ?」
「政治だな」
「勉強しましたから」
「いい、そこまでする必要はない、今回の件とXA923で2度助られていることになるしな」
「わかりました」
うまいことまとめてきたw
推測だけどまあ、リエさんはきっと、ローレルちゃんに対して、
「このくらいは覚悟してロールしたんだろ」
ってことが言いたいんじゃなかろうか。
分かるんだけど、極東軍を攻撃しても実剣の腹は痛まないだろうし、そうしたらローレルちゃんも反応しないだろうし。
じゃあどうなるかというと、サシャの胃がマッハで破れる気しかしない……。
さて。
落ちる前にもうひとつ、
ローレルちゃんの情報を誰かに渡したいんだけどどうしようか。
極東軍並みの権威……というとウルズさんしか思い浮かばないけど、ウルズさんの連絡先を知らなかった。
─ 朝 呉基地・司令部 ─
「ところで司令、サシャ・クレモトという者から奇怪な電文が届いておりますが」
「誰だ?見せろ…………
………………なんだこれは?」
「作戦立案書……ですかね?」
「聞いているのは私だ」
「クレモトという出入り業者の娘のようですが」
「それがなぜ作戦立案……いや提案か、なんでもいいがそんなことをする?」
「なぜでしょうか?」
「聞いているのは私だ」
「悪くない案とは思いますが」
「だが要のSOLが使えん。あれを撃つためのXA923は今頃欧州だ」
「ですね」
「バンカーバスターで代用できそうか?」
「4、5発も打ち込めば……協力するのですか?」
「……さて、どうするか」
― 大阪 財団ビル前 ―
「財団はAIUの犬!」
「地底甲殻人類・深海帝国はAIUが生み出した自立兵器群!」
「イスラムとAIUは地球の癌!」
「ムスリムをぶっ殺せ―!!」
[プラカードを掲げたデモ隊が財団ビルの前で声を上げる。
不思議な事に周囲に警官の姿は無く、ヒートアップしたデモ隊は財団ビルへの投石を開始する。
財団ビル前に立ちふさがる3人のアラブ人警備員はライオットシールドを構え投石を防ぎながら空への発砲でデモ隊を散らし始める。
デモ隊が散った後、ようやく現れた1個中隊のSWATはアサルトライフルを警備員に向け「銃火器の不当使用」で3人を連れ去ってゆく。]
― 連合軍極東新報 ―
ニュース速報です。
AIUに本拠をおく事実上のAIU科学研究機関、アル・マアリーシュ財団ビル前で警備員による発砲事件が発生。
NGO『中東和平への平和行進運動』のデモ隊に向け財団警備員が発砲。
SWATによる即応態勢が整う間に30名の死傷者が発生する惨事になりました。
[画面には視聴者投稿動画として
水平射撃でデモ隊を狙う警備員の姿が映っている]
また、連合軍呉基地では財団職員の基地所属整備員への暴行疑惑、命令系統を無視した不当な作戦行動への介入疑惑が浮上しています。
アラブ・エジプト共和国への進攻をはじめ、世界秩序への挑戦ともととれる暴挙に国内世論の沸騰は必死とみられ―――……。
[8年前のカタール戦役の映像がバックに流れるなか
AIUへのプロパガンダキャンペーンが進んで行く。]
― 財団保有ビル高層階/保育園 ―
やられたな……。
『真実9に1の嘘って奴ですか。効果的ですね。
戦時防諜法が公布されメディア・ネット管制も強化済み。
おまけに、AIU側の報道社は世界規模で見ても極少数派ですから。
やっぱり曹長のせいでウチラの首が締まってるじゃないですか』
極東の景気刺激策もうまくはいっていない。
若年失業者へのガス抜きも兼ねて、スケープゴートにされたな。
……すまない。
― 財団保有ビル高層階/保育園 ―
やられたな……。
『真実9に1の嘘って奴ですか。効果的ですね。
戦時防諜法が公布されメディア・ネット管制も強化済み。
おまけに、AIU側の報道社は世界規模で見ても極少数派ですから。
やっぱり曹長のせいでウチラの首が締まってるじゃないですか』
極東の景気刺激策もうまくはいっていない。
若年失業者へのガス抜きも兼ねて、スケープゴートにされたな。
……すまない。
『保育園の位置情報がリークされていないのは
最後の良心って事なんですかねぇ』
さぁな。
敵の善意に期待するのもナンセンスだが
財団の資産凍結、私以外の財団職員への国外退去命令。
または私を含めた拘束命令が出るのも時間の問題だ。
準備を進めよう。
[特製の小型携帯通信機を閉じればため息を漏らす。]
アル・イスラ―は諦めるしかないか。
この情勢で火中の栗を拾う依頼の達成を期待はできないな……。
[リントナー傭兵団へ送信するメールを手早く書き始める。]
リントナー傭兵団 アリーセ・リントナー殿
・契約を破棄し、成功報酬の50%を指定口座へ振り込む事。
・輸送を依頼したコンテナを投棄する事。
[簡素な内容でこの二件を伝え、財団名義のメールを送信した]
>サシャメモ
ハレー(チーズ味) 「ジャコビニがやられたようだな」
しし座(カレー味)「クククしかしヤツは四天王で最弱」
ふたご座(チキン味)「我ら流星獣の面汚しよ」
ツボったwwwww
町工場の サシャが「時間を進める」を選択しました。
コミット状況:
全員が「時間を進める」を選択しています。
(2014/02/10(Mon) 17:30:00更新予定)
あと30分ある!
出すか?! 出そうか!
今気づいたけど、ジャコビニ倒しちゃったら、
地上で倒す敵がいなくなっちゃうのか。
じゃあ、無理にやることはない?
─ 晴れたある日 ─
……ついこないだは、
僕の頭がおかしくなったみたいな言い方をしてたのに、
みんな現金だよね。
[ ビルトファルケンのAIは、サポートAIとして認められ、
基礎としてファルケンシリーズに組み込まれることになり、飛躍的に機体操作を容易にした。
……あの喋り方と性格は、一般人向けじゃないだろうと思ったら、
なぜか企業説明会では、かえってそこがイイと大ウケして、予想以上の予約注文が入った。
「あの声で罵られるのが堪らない」というのだから、なんか、戦闘機乗りってみんな頭がどうかしている。
更には、Ver.2,26以降では、「兄貴」じゃなくて、「おにいちゃん」って呼びかけてくるファルケンもいるとか。
……ほんと、どうにかしている。 ]
『 あたしが可愛すぎるから仕方ないわよね。 』
はいはい。
……呉基地からは、やっぱり何も言って来ないか。
[ 未確認機体から名指しされたことで、何か問い合わせが来るのではないかと思ったけれど、
特にそういうこともなく。
疑問はあったが、下手につついて藪蛇を出す事もない。
ただ……、ローレルたちはどうなったのか、どうするのかは気になった。
『軍上層部に対抗する力と権威のある団体』>>181
何故かふっと、呉基地でこちらの肩を叩いて笑った、日焼けした肌の女性の顔が浮かんだ。
……しかし、相手の連絡先を、僕は知らなかった。 ]
……まさか、向こうから連絡取ってくることがあるとは思えないけど……。
一応、置手紙して行こうか。
[ 会社には3日の有給届を出した。
欧州にある祖国グローセンハンクに帰り、両親に挨拶をして、
シュテラの葬式に参列して帰る予定だ。
どうせ、僕ら以外には動かせないから、
とラプターとファルケンに乗って行く許可を貰った。
ファルケンは日本を出るのは初めてだから、
随分張り切っている。 ]
すぐに戻ってくるからね。
[ ……規格外流星獣ジャコビニキングは、数日後に、大阪上空を通過する予測だ。
グローセンハンク社は、呼びかけられるだけの企業と軍に呼びかけ、
かき集められるだけの航空戦力を集め、今まで社が流星獣と戦ったデータを惜しげもなく放出し、
今度こそ撃墜する気合い十分だ。
僕ももちろん、そこに居たい。 ]
─ 欧州司令部・グラーツ基地 ─
[深夜、オーストリア・グラーツにある欧州司令部へとブラックバードは降り立つ。]
ここが欧州司令部か。
連合の基地はどこもさほど変わり映えはしないな。
[多数のハンガー、恐らくギアの物だろう。
確かここには数機のジンロボがあったはずだが流石に野ざらしで目につくようにはしていない]
「リエヴル・アールシーだな、ご苦労」
アールシー大尉です。10時間前より欧州司令部第7特務小隊に転属となりました。
─ 欧州司令部・グラーツ基地 ─
「話は聞いている」
[出迎えてくれたのは大柄な白人で階級章は中佐を示していた。恐らく直接の上官になるのだろう]
「テオドールだ、あれは君のガルムか?」
はい、つい最近渡された物ですがね。
「そうか、ガルムは扱いは難しいがいい機体だ。
欧州ではジンロボが主役となりサポート機扱いされることも多いが。
………では基地を案内しよう。」
アル・マアーリジュから、女性が訪ねて来たら、
このチップを渡してほしい。
[ 随分昔のことの様な気がする海戦で、
上空から砲撃した航空機の所属を思い出して、
僕は企業の事務の女の子に頼んだ。
彼女はローレルたちの味方になるかもしれないが、
もしすると最大の敵になるかもしれない。
僕には判別つかなかったが、何もしないでもいられずに。
彼女が僕を訪ねてくることなんて、
万が一にもなさそうだったけれど、そこは賭けのようなものだった。
チップには、あの日僕が聞いた白英との会話が焼きつけられていた。 ]**
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新