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美しく月の昇る晩、君は自らの本当の姿を知った。
智恵を絞り、活路を開く勇気。
人狼を見抜き、妖異を滅ぼす力。
死者の声を現世に届ける異能。
頼りなく怯える人々を守る技。
互いの正体を知覚し合う絆。
自らの胸を裂いても仕うるべき主。
赤く染まる牙――長い咆哮。
さぁ、どうする?
まずは何から始めよう?
どうやらこの中には、村人が2名、人狼が1名、霊能者が1名、聖痕者が2名、呪狼が1名、賢者が1名、首無騎士が1名、洗礼者が1名、狙撃手が1名、瘴狼が1名いるようだ。
『あいつらの正体が解ったかもしれない…。
けれど、本当に…? もし間違っていたらと思うと、とても怖い。
一晩、様子を見よう。それからでもきっと遅くないわ…。』
学芸員 フレデリカが「時間を進める」を選択しました
……っ、兄さん、魔物が!
[ふたつの巨大な星が発する瘴気に呼ばれたのか。
先程はいなかったと記憶されている道に、魔物が1(5x1)体。
しかし、フレデリカを護るように動く『兄』の敵ではない]
[戦いの音に呼ばれたのか、更に横から3(5x1)体の魔物が現れる]
フレデリカさん!
[フレデリカを護るようにして彼女の前に立ち、短刀を構えた。
同時に――]
…………。
[『兄』の動きを、見逃すまいと記憶していく。いずれ戦うことになるだろう時に、この力は厄介だ。
……しかしその弱点、いや欠点は、既に情報として『記憶』に残っている]
――フレデリカさん、大丈夫ですか?
[『兄』に護られるマスター。彼女の命令は、絶対。
ならば――警戒されていない今のうちにと、種を撒く]
― 谷底への門への道 ―
『大丈夫だ。問題ない』
[>>2
事実、敵ではなかった。
バチン、と発射音とともに拳だけが、一匹の魔物をほどなく貫通する。
フレデリカはこのパンチを「ヴェルナーパンチ」と名付けている。
威力はご覧の通りであり]
『続けて魔物を殲滅する』
[そして腕を振り回せば、ワイヤーーで腕と連結している拳が、残る魔物を貫き、ワイヤーで束縛切断する。
この動作には無駄はないが――
視線は、"イェンス"のたくらみ通り。
フレデリカから外れ]
[フレデリカもまた、イェンスのことを信頼していた。
ヴェルナーの弟だから。
彼のためにも、いつか、どこかにいってしまった本当のヴェルナーを連れ戻そうと、日夜勉学に励み、古代機械遺失文明に精通するに至ったのだから。
だから、イェンスの言葉に、頷きその行動に身を預けた。
ヴェルナーの戦闘のお荷物にならないように。
イェンスに間違いなんてないのだから。
その信頼が、後に取り返しのつかない結果になるなんて、彼女は知らない]
『殲滅完了。
先を急ぐ』
[時間を食った分だけ、後続にいたフィオンらとも合流する形で。
谷の奥、門の前へとたどり着いた――]
― 谷底の門へ ―
『殲滅完了、先へ――』
[再びフレデリカを担ぎあげた時。
光輝くナニカが高速で通りすぎていった
>>341]
[だが、ヴェルナーたちから見れば、当たるものでもなかった。
狙われたのは、後ろのものたちだから]
『敵性攻撃を前方より確認。
第一種警戒態勢を取りつつ、前進する』
[魔物を見れば即座に攻撃が可能なよう、高出力のエネルギー砲のロックが外れた]
[そうこうしているうちに、結局はバルタザールとは距離を話されて、門の前へとたどり着くのはフィオンたちと同時になり――]
― 谷底の門 ―
[谷底の封鎖された門。
ここに来て瘴気の源を絶てば全て終わると、フレデリカは何度も口に出してはきたが。
その場にいたのは、魔物ではなく。
バルタザールと、それからセルウィンだった。
後に、後ろから羽音が聞こえ、黒紫色の鳥がセルウィンの腕へと停まる]
『タチアナ、セル様、バルタザールの姿を確認。
瘴気反応、魔物一。
攻撃準備』
[フィオンら仲間の目の前で、腕が外れ、砲口がセルウィン――否、黒紫色の鳥へと向く。が。]
[セルウィンやバルタザールにあたるから駄目!
とフレデリカに制止されてしまった。]
[フレデリカはタチアナに大丈夫? 怪我しているじゃない、と声をかけ――一体何があったのか、セルウィンやバルタザールに問い詰めた。
二人の雰囲気が、何かがおかしいとは感じながら]
『瘴気濃度上昇。人間の致死量の2(6x1)倍以上を観測。。
血痕発見。今日できたものと推測する』
[一方、砲口を鳥に向けながら。
肩の水晶玉がここで事件があったことを分析していた**]
[途端に、非難があっちこっちから飛んできたので、
ものすげえ面倒そうな顔をしている。
やりたいことだけやっていたい魔族だった。
バルタザールは代わりに説明してくれそうにないし、
エレオノーレは鳥姿で喋れるかわからないし、
イェンスはまだあっち側にいるフリをしているようなので、
チッと小さく舌打ちしてから、親指で地下を指差し。]
……この下に、この星に災いを齎した元凶が居る。
いわゆる、魔王と呼ばれる存在だ。
別の星で弱らされ、封じられているんだが、復活する為にこの星の生命を喰らいに来たのさ。要は、お前らはエサなんだよ。
俺らは、お前らがエサとして適しているかの調査やらエサ確保やらを任されて、魔王より先にこの星に下ろされた、……、
まあ、パシリだな。
[説明に飽きてきたので、一言で済ませた。]
ここまで懇切丁寧に説明してやったんだ、
後は察しろ。
[立ち上がり、背中を見せる。
質問は一切受け付けん、という態度であった。
石造りの門の前に立ち、何事かを唱えれば、
ガラガラと石は地に落ちて、入り口が開いた。
途端、迷宮の中に閉じ込められていた瘴気が、生き物のように吹き出した。小さな風の精霊をかき消してしまう勢いで、勇者たちに襲いかかる。魔族らを追うのを止めるかのように。
入り口の奥は闇に包まれており、先が見えない。
まるで巨大な生き物の口腔のように、ぽかりと開いている。]
……まぁ、ここまで苦労して来たのは知っているし?
「おもてなし」くらいはしてやるさ。
なあ?
[バルタザールと鳥に同意を求め。
そして最後に、ちらりと振り返って。
微かに笑って、魔族は迷宮の中へ**]
……ああ、そうだ。
俺の名前に様づけする時は、セルウィン様と呼べ。
エサの分際で、勝手に人の名前縮めてんじゃねーぞポンコツ。
[姿を消す前に、思い出したように振り返って
ヴェルナーに言い放ったのだった。**]
[人として生きていた時のセルウィンは、退屈だった。
全く楽しみがなかったわけではない。
けれど、何かが欠けているのを感じていて、
何をしていても満たされなくて、
大抵つまらなさそうな顔をして、退屈な日々を送っていた。]
[だが、今は。
残酷な本性と衝動を思い出した、今は。]
……俺は楽しいぞ、バルタザール。
これから起こる事を考えるだけでな。
[部下にして親友である藍骸星に話しかける魔の声は、
いっそ無邪気な程に愉しげに響いていた。]
……今日は。
やっと会えましたね。
[暗に、とうに目覚めていたことを示唆し]
僕は僕であって僕でない。
イェンスという少年の姿を借りているに過ぎません。といっても、元の姿も名前も、すっかり忘れてしまいましたけど。
折角出会えたのに申し訳ありませんが、僕はもう少し、彼らと共に行動します。
中から誘導する者も、必要でしょう?
それにはこの体は、とても都合がいい。
[にい、と邪悪な笑みを深くした]
[やがて、セルウィンが口を開き、
その目的を語り始める。
――全て、知っていること。
自分はそのために生まれてきたのだから。
だけどまだ、それを知られるわけにはいかない。
油断させて命を刈る。それが彼のやり方だった。――否、そうでなければ生き残れなかった。
目覚めが早すぎたが故に、力もまた、未熟であったから]
[だから]
……お優しいことで。
何も知らせず、油断させて殺してしまえばいいのに。
[遺跡に消えていく背中に向けた言葉も、どこか非難めいたものになった]
……兄さん!
皆さん、気をつけて!
[彼らが去った後、強い瘴気を感じて注意を促し、フレデリカとタチアナを護るようにして後ろに退いた**]
/*
そして中身は申し訳ない気分なのに
セルウィンは拗ねるなコレ という
素直にごめんなさい言いなさいよ!!!
(反応に悩む)
[自分の知るセルウィンとは異なる振る舞いに、少女は戸惑う。
>>0:305珍しく向けられる微笑みさえ、今は冷たく見えて――]
……セル様が、そんな……
[>>0:294投げつけられた石。
ゴミ虫と蔑む言葉を思い返せば体は震え]
そんなご趣味をお持ちだったなんて!
ああどうしましょう!
セル様がそのようなアレをご所望でしたら、お応えするのはやぶさかではあいのですけれど、でも恥ずかしい……!
[何やら盛大に勘違いしつつ身悶えていたが]
……あ、バルタさん。
[>>0:326新たに近づいてきた人影に、こほんと咳払いして我に返った]
あ、あの、その石は!
[>>0:328そして今度も呼びかけは虚しい]
[石の門と、それに近づいてゆくバルタザールの姿は、得体の知れない圧迫感を放っていて、>>0:335セルウィンが釘を刺すまでもなく、少女は動けない]
バルタ……さん。
[>>0:336光る石に触れた騎士の、纏う気配が変わったように思えた。
いつも通りに落ち着いた足取りで、ゆっくりと進んでゆくのだけれど]
まさか……。
[対等の仲間であるはずのセルウィンに向けて跪く姿は、これまでに見たことのないもの]
や、やっぱり……そういうアレがお好みなのかしら……。
[>>0:339バルタザールの視線が、激しく勘違いをしている少女に向けられる。
その目つきにも、言葉にも、いつもの頼もしい暖かさは感じられない]
あの、あの、これって、あの、
[歩み寄ってくるセルウィンと>>0:340、それを見ているバルタザールの両方に、きょろきょろと視線を移している。
何が起こっているのか、自分はどうすればいいのか。
仲間たちの足音と声が近づいてくる。皆にどう伝えればいいのだろう]
……あっ!
[セルウィンが強引に石を奪うのを、それをエレオノーレに向けて投げつけるのを、なすすべもなく見ている]
……エルさん!
[>>0:363自分と同じように、エレオノーレは手の甲で石礫を受ける形になった。
足元に落ちた石を拾うのも、自分がした通り。
けれど、自分とは違って、蹲ったまま動かない]
…………。
[>>0:372ようやく立ち上がったかと思えば、その体は黒く溶けて――鳥と化した]
ああ……なんてこと。
羨まし……ではなくて。
[セルウィンの腕にとまった鳥を呆然と見遣る。確かにあれは、さっきまでエレオノーレだった。
光る石に触れた者が、皆変わってしまっている]
私は……何も変わっていない、のに。
[石で傷ついた手の甲を見つめる。
そこへ駆け寄ってきたのはフレデリカだった>>10]
え、あ……私は、大丈夫、ですわ。
たいした怪我ではありません。
それよりも、セル様とバルタさん……それに、エルさんが。
[名を呼びながら、彼らへと視線を向けた]
― 谷底の門 ―
[>>9倒されたばかりの魔物が転がる道を抜けて、その場にたどり着いたのは先行していたヴェルナー達と同じ頃]
待って……!
[>>10『魔物』と述べて、攻撃の準備に入るヴェルナーに制止の声をかけるのはフレデリカと同じかやや遅れてか。
ヴェルナーの横で足を止める。
見つめるのは彼が魔物と判別した、黒紫の鳥――]
……だって、あれ……
[その先は言葉にならない。
けれどあの鳥は、間違いなく、カークと一緒に自分より前にあったエレオノーレの変じた姿>>0:372
>>12黒紫の鳥から、それを腕に留めるセルウィンへと視線を向ける。微笑むのみでこちらにはなにも口にしない男は、鳥には親しげに、尊大に、言葉を向け撫でている]
……セルウィンさん?
[質問は霧散して、ただもう一度、名を呼ぶことしか出来なった]
[さて、と。全員が揃ったのを待ったようなタイミングで口を開かれれば、こくりと固唾をのんで身構える。
――のだが]
…………。
[>>13いや、そういう人だっていうのは、なんとなく、知っていた気がする]
[>>14舌打ちに続く説明]
――っ!
[じ、と焼け付くような痛みに胸を押さえる。
「魔王」という言葉が出た瞬間、胸にある痣が酷く、熱い。
>>15がらり、と石の崩れる音に上げた顔を、噴き出す瘴気が撫でていく。目に見えないそれが触れ、指先から熱を奪うように、寒気が肌を上がってくる]
ぅう……っ
[足が動かないのは、瘴気に絡め取られたせいか、今突きつけられた言葉のせいか]
うわぁあああああ!
[叫ぶ。
振り絞るように。
背負った剣を抜き放って、
襲い来る瘴気を切り裂くような一閃。
動きは止まらない。
>>16セルウィンは暗い闇の中に消えたあとだが、その残像に跳びかかる勢いで駆ける。
>>21タチアナと、それを案じるフレデリカを護衛して下がるイェンスの言葉さえ*振り切るようにして*]
……ああ、お前、か。
[人には聞こえぬ声を返す>>*2]
元の姿や名前など……些細だろう。
俺の今の姿とて、人間の体を奪ったにすぎないからな。
[手のひらを眺めてみる。
本来いたセルウィンという人間は、15年前に消えてしまった。ここに存在しているのは、人間だと信じて生きてきた魔。]
……好きに動けばいいさ。
やりたいようにやればいい。
[イェンスのごとく、仲間のふりをして背後から襲った方が効率が良いのだろうが、どうも隠し事は性にあわない。
つうか、多分ボロがでる。
適材適所というものがあるだろう、とイェンスの姿をした星に言うが。]
>>15
[ぽっかりと開かれた迷宮。おもてなしの会場からあふれるねっとりぬっとりとした瘴気を吹き散らす、勇者の一閃]
>>17
『マスター以外の命令を当機は拒否する』
[捨て台詞には、やっぱり察しなかった2]
[そして弾かれたように走り出すフィオンに対しては、フレデリカが叫ぶ。
いっちゃだめ! と。
それは本能的に迷宮からの瘴気に恐怖を感じたのか。
仲間をこれ以上失いたくないという気持ちの表れなのか。
だが、従者はこの上なくそれを忠実に果たした]
『マスターの命令を確認。
フィオン様を捕獲する』
[バシュっとヴェルナーのワイヤー付き腕が飛び、フィオンの後ろ首根っこをひっつかんで止めようとした**]
……なんてな?
ばらしたくなかったんなら悪かったな。
[しかし、すぐに元の調子に戻って笑う。
どこかまだ、冷えていたが。**]
……イェンス、さん。
[>>18フレデリカと自分を庇うように立つ少年へ、救いを求めるような目を向ける]
わかり……ません。
一体、何が起こっているのか……。
あれは、あれはセル様とバルタさん……ですよね……?
[人で無いものに姿を変えたエレオノーレに、驚く様子も見せない「彼ら」が。
自分の知る彼らでないことは確かだった]
[やがてセルウィンが語り出すのは、「魔王」の存在と彼らの目的>>14]
魔王……?エサ……?
[先ほどバルタザールは言った、「喰われずに残って居たのか」と(>>0:339)]
私たちは、ここに瘴気を止めるために来たはずですわ。
セル様もバルタさんも、エルさんも……
なのに、どうして……?
[震える声は、弱い]
[>>15セルウィンが背を向ける。
何か言わなければならないと思うのに、言葉が出ない]
セルさ……きゃっ!
[入り口を塞いでいた石は崩れ、中からは濃密な瘴気が溢れ出す。
>>21イェンスの背に庇われる格好で、身を縮めた]
[第一波が過ぎ去っても、まだ。
底の見えない闇からは、瘴気の圧を感じる]
セル様……セル様!
セル様……!
[彼の背中はもう見えない。
為す術無くその名を呼び続ける声を、遮ったのはフィオンの声だった>>34]
……フィオンさん!
[襲い来る瘴気に向けて剣を振るい、そのまま駆けてゆこうとするフィオンの姿に、かえって落ち着きを取り戻す。行かせてはいけない]
誰か……
[止めて、と言うよりも早く、フレデリカの命を受けたヴェルナーの腕が伸びていた>>36]
[とは言え、すぐにセルウィンの調子が戻ったことに胸を撫で下ろしたことも事実。
誰に従い、どう振る舞うべきか。
そんな事は、考えるまでもない]
……寛大な処遇に感謝致します。
魔王様復活の贄を、捧げてご覧に入れましょう。
[音無き声で、忠誠を誓う]
/*
確認。
まず谷底に向かっているのは
フレデリカさん・メカヴェルナー・イェンスさん。
その手前を行ってたのはバルタザールさん。
ゾフィヤは今の所、フィオンさんとドロシーさんにコバンザメ。
なので、谷底の門に到着するのはフィオンさんと同時刻。
つまるところヴェルナーさん達と同じタイミング。
多分ゲオルグさんもこの辺り
カークさんとエレオノーレさんは先に行っているらしい。
(途中で覚醒して離脱。この辺りは目撃している。>>30)
………。
[エレオノーレが姿を転じ、鳥となる様子>>372を目の当たりにしても顔色一つ変わらない。
玉座を守る番犬のようにセルウィンの横で腕を組んで立つ。
飛び立った鳥が玉座の主の腕に止まり、背を撫でられた時、微かに口端が弧を描く。]
[そして、居並ぶかつての仲間にセルウィンによる言葉が掛けられ…>>12]
>>13
…それを読み解くのは、俺でも少し難しいかもしれんな。
[肩を震わせ、くつくつと笑った。
勿論、代わりに説明をしようなどという気は毛頭ない。]
[そのまま、セルウィンが説明をする様子を聞いているが、「パシリ」という言葉が聞こえると>>14、やや不快そうに眉が動いた。]
俺自身は、魔王の復活になど全く興味が無い。
今更出てこられても寧ろ、面倒な位だが……
セルウィンが望むのであれば…それは、俺の目的だ。
餌運びでもなんでもしようじゃないか。
地下に眠る大喰らいを、この世界に復活させてやるさ。
>>16
[問いかけるセルウィンに、同意して頷き、背後の人間達に語りかける。]
………。
漸くこの地に着いたというのに、そのまま餌になるのも味気ないだろう。
お互いに、な。
お前達、主の、折角のお誘いだ。
受けておけ。
もしそのまま戻るのなら、俺から「別のおもてなし」をしてやっても構わんが、な。
―後を追う道程―
[何はともあれ、懐いているフィオンやドロシーの
傍から離れないように、皆の後を追い掛けた。
なので、途中で遭遇したものは少女も同様に見る事が出来た。
例えば、まるで意思を持っているかのように奔る光る何かなど。]
……嫌な気配。
[動かしている人形は、現在春のヴェスナーのみ。
残りは鞄の中から顔を出すだけに留め、出来る限りの精神力を
駆ける事に集中させた。]
[やがて光る何かが前方を行くカーク達に向けて迫ると、
咄嗟にそちらへと飛び出そうとしたが、到底間に合わず。
具合を悪くしていたエレオノーレに当たったらしく、その安否を
問おうと人形を飛ばすつもりでいたのだが…その姿は]
―――…!?
[溶けて姿を変じ、鳥の態を取って飛び去って行くではないか。]
[何が起こってしまったのか、人形遣い以外の事では経験の浅い
少女にとって現状を把握出来るだけの余裕は無かった。
ただただ、仲間に危険が及んだかも知れない、そんな不安が
胸の内にじわりと広がっていくのを感じるだけだった。]
[>>37 タチアナの言葉に、フレデリカも自信なさげであった。
さらに、あの鳥がエレオノーレとカークが呼んでいることもまた、嘘にはとても思えなくて。
混乱の中、瘴気の波に、イェンスに身を伏せさせる。
体中に痺れるように痛みが走るのは、その瘴気のせいとフレデリカは考えたけれど。
実際は身に巣食う根が伸び、内側から彼女を締め上げる悪意のせいであった>>42]
[ かつて…互いに人間だと信じていた頃のセルウィンは、いつもどこか冷ややかな表情を崩さず、一歩離れた位置から世界を眺めているように見えた。
その様子がなぜかとても気にくわず、気にかかり、少年の頃は事あるごとに理由をつけて勝負を挑んでいた。
…大抵は惨敗に終わったが。
やがて成長すると今度は祭事に連れ出したり、お節介焼きと評される程度には鬱陶しく世話を焼き…焼かれる側がどう思っていたかは定かではないが、周囲からは「セルウィンの親友」と評される位置に立っていた。]
[そして今………親友は、これ以上ない程愉しそうな表情で、目覚めた世界を謳歌している。]
そうか。それは、良かった。
もっと楽しめるよう、餌達には存分に踊ってもらわないといけないな。
活きが良い程、強い力も取り込める。
[つられて、友人同士の談笑のように、にやりと笑みが浮かぶ。
口元には、狼のような鋭く尖った牙が覗いていた。]
>>43
『大丈夫だ。問題ない』
[大有りよ、ヴェルナー、とフレデリカに嗜められて、少しだけ力を緩めた]
『生命反応消失さえしなければ、おっさんの回復魔法によっての快気が見込まれる。
今、フィオン様が単身突撃し、生命反応消失の事態よりも事件解決の効率が上がると当方は提言するものである』
[もうイェンス、大丈夫だから、とフレデリカは起き上がる。その顔色は先ほどよりも悪く――
ほどほど、という言葉は難しいわね、とフレデリカは気を紛らわせるようにもらした]
―谷底の門にて―
……?
[不安は募るばかりだが、どうにか辿り着いた場所。
皆揃っているはずなのに、何故だか不穏な空気が辺りを
満たしているかのように感じられる。
歩みを止めた今、再び人形達を宙に浮かせて
何事かがあった時の為に備える。]
…察せ、と言われても。
[元々偉そうな印象を持っていたが、殊更に大きな態度で
座しているセルウィンからの言葉の暴投。>>13
流石の少女も、控えめながら非難の言葉を投げ掛けたのである。]
>>56
[フレデリカの命令で拘束を緩めたから、カークの手によって直ぐにほどけられるだろうが――]
『有意提言。
今すぐ何の準備なく突撃するのは得策ではない。
今のカーク様には冷静さが欠けている。普段よりも4(10x1)0%戦闘能力が低下していると当方は推測する』
[勇者は敬え、というフレデリカの命令を忠実に(ry)なので、カークも当然ながら、呼ぶときは様付である]
…………
[ふいに、新たな人物の聞こえる。>>*2
告げる内容は一番最初に目覚めたことを示しているが、脳裏に浮かぶ姿は人として在った頃の仲間の少年のもの。]
――機械人形の弟か。
なかなか、いい位置取りだ。
あれは、面白い玩具ではあるが暴れすぎると鬱陶しくなりそうだ。]
>>*3
人間のように面白みのない事を言うのだな。
苦しみ、嘆き、絶望…これらの感情は我らに力を与え、餌をより美味なる力へと熟成させていく。
折角ここまで運んだ餌だ。
鶏の様に首を捻って終わりでは興ざめだ。
[後に、ようやくセルウィンから語られたのは。]
……魔王。
[また、眉間に小さな皺が寄った。
何がどうなってこうなった?何故、つい先程まで目的を
同じくする仲間として居たのが相対することになったのか?]
理解、出来ない。
[少女の小さな呟きなどセルウィン達に届くはずもない。
立ち去ろうとする姿と入れ違いで、先に感じたものよりも
遥かに濃い瘴気の流れに、人形達を全て地に落としてしまった。]
[続くイェンスとセルウィンのやりとりは、口を挟まず黙って聞いている。]
[忠誠を誓う言葉を耳にすると>>*8、自分に向かってではないのだが、とても満足気な表情を浮かべた。]
ぎぶ! ろーぷ! ぶれいく!!
[突然の真後ろからの攻撃(ではなく勇者捕獲システムである)にあわてふためく。自分の首根っこを押さえているものを叩こうとするが、思うより細い手応えに上手くいかない(見えてないがワイヤーだ)
>>43イェンスが忠告し、>>57大有りよ、とフレデリカが言えばようやく首を絞めるものがゆるまった]
……けはっ
ぅう。花畑で手を振る父さんが見えた……
[地面と仲良くなったまま、うめいた]
[二人目の仲間、バルタザールの言葉に目を細める]
確かに、死に際は呆気ないですけどね。
……なかなか見ものですよ?
信じていた者に裏切られた時の、事切れる間際の人間の顔も。
不意を突かれ、なす術もなく息絶えていく人間の顔も。
[あの時の、遺跡の前で絞め殺した少年の死に際の顔、声にならない叫び。
それらを思い出して、くつりと喉を鳴らし唇を舐めた]
[呼吸を整えていると、見慣れた靴が視界にあるのに気づいた]
……ありがと、カーク。
[>>56辿るように見上げると、ヴェルナーの腕を持ったカークがいて、ほっとしたように息を吐く]
[持てるだけの精神力を集中させても、どれだけ防ぎきれるか。
決して誰かの手を借りるまいと瘴気をやり過ごそうと試みた。
その傍ら、フィオンの叫びと移動する気配>>34が耳に届き]
あぶな………
[声を張り上げようとして、直後消した。
フレデリカの、捉え方によっては指示にも聞こえる声>>35も
また、聞こえたからだ。]
あ、あの、フィオンさん、大丈夫……
[足が止まったのは良いものの、思ったよりがっつり絡め取られているらしいフィオンを見ておろおろする。
たわむワイヤーの先に腕が付いているのは、何度見ても違和感を覚える光景だ]
…………。
[フィオンが飛び出していなければ、自分がセルウィンの後を追っていたかも知れない。
……そうしていなくて良かったと、ようやくほどかれたワイヤーを見ながら思う>>63]
/*
エンシェントマウス エマ
「さてどうしよう、である」
←勢いに任せて突入しようとした人。
1D地上階、だから、いっそ、階段しかない部屋的な取る猫でもいいのかな……(時計を見た)
あァ?
誰が冷静さを欠いてるって?
[ヴェルナーを睨みつけるが、その言葉に自分の頭に血が上っていた事にも気付かされて]
…、くそ、分かったよ。個人行動はいつだって危険がいっぱい、ってな。
…無表情でサマづけすんなっつーの。怖いから…。
[溜息を付くと、ワイヤーが緩んだ腕をフィオンの首から外す]
……。
[誰も無茶をせずに済んだようならば、>>62それで良いと
経過は見なかった事にして落ちた人形達を拾い上げた。
ドロシーやゲオルグも瘴気の流れをやり過ごす事は
出来ただろうか、そちらを心配そうに見遣る。]
[>>59ヴェルナーの提言に頷く]
……ヴェルさんの仰る通りですわ。
無闇にあの中に飛び込むのは……危険です。
[皆の顔を見回した]
あの……皆さん、ご無事でしょうか?
イェンスさん、庇って下さってありがとうございます。
ああ、どうしましょう。
セル様もバルタさんも、魔王の手下である「パシリ」とやらに体を乗っ取られてしまったのですわ。
エルさんを鳥に変えてしまったのも、「パシリ」の仕業でしょう。
皆さんをお救いしなければ……!
― 回想:谷への道 ―
……あぁ、任せとけ。
お嬢ちゃんたちもはぐれないように行った行った。
[>>0:329 カークの言葉に頷くと、イェンスの後を追う兄弟の背を見失わないようにしながら、ゾフィヤとドロシーに、フィオンと共に先へ行くように促し、自分は後方を軽快しながら最後尾につく。
瘴気は濃さを増していく。
不快にか、ある種の予感にか、眉間に刻まれる皺が深くなった。]
>>67
[カークに投げ返された腕は、ワイヤーがしゅるるんと収納されてばしっと肘と繋がる]
[こうしてフレデリカの命令どおり、いきなり突撃して罠に嵌るようなメンバーが出ることはなくなった。
しかし――]
『マスター・フレデリカ』
[肩の水晶玉が、フレデリカに呼びかける。
しかし、フレデリカの返事はない。
うすらと皮膚の上に浮かぶ汗。呼吸が荒い。
何か異常があることはヴェルナーの観測能力を以ってすれば簡単にわかるのに。あくまで表面をなぞらうソレでは、フレデリカの内側の変化は、解体してしまわなければわからない]
― 谷底の門 ―
[ヴェルナーが斃した魔物の死骸を踏みつけ、辿り着い門の傍。
>>13 セルウィンの言葉に、ゲオルグは一瞬言葉を失う。]
――……はっ、センスの無ぇ冗談だな、セルウィン。
[セルウィンとバルタザール、それから黒紫の鳥へと姿を変えたエレオノーレを見て、それが冗談ではありえない事は察していた。
背を向けるセルウィンを睨みつければ、彼と一瞬目が合った気がしたが、かける言葉など見つかるはずもなく。]
つまり、お前らとオレ達は敵同士ってことか。
[背後で膨れ上がる瘴気。吐き捨てるように呟くと怒りに任せて腕を振るった。
拳に纏った聖なる光が瘴気を裂き、中和していく。]
うん。なんとか。
[>>67背中をさすられる。
自分では見えないが、首には赤い痕がはっきりだ]
父さん、三途の川でも泳いで渡れそうだったよ。
[ううむとしたコメントに、妙な報告を返しておいた]
タチアナさんも、ありがとう。
[>>65なにやらカークが投げたものの方を見ているタチアナに、笑顔を作ってみせる]
ごめんね。
なんか……気が回らなくて。
[瘴気からタチアナとフレデリカを守ったのはイェンスだ。
それより前、怪我をしていた彼女に駆け寄ったのも、フレデリカである。
自分は、自分のことで手一杯で、他になにもしなかった]
[私は大丈夫だから、とフレデリカはいう。
事実、瘴気にあたったといってもイェンスに庇われたのもあって直接浴びたわけではない。
理由のない不調は気のせいだ、と。
きっといろいろあって混乱しているからだ、と。
未知を未知のままにしていたことが、彼女の死期を早めたのかもしれない。
……今や、身に巣食う根は、あと一息の切欠があれば。
苗床から芽を出し命ごとその身を喰らうだろう]
……?
[人形に付いた埃を払う間。
ヴェルナーのいつもの問い掛けが耳に届く。
日頃と同じなら、これにフレデリカの何らかの
指示が飛ぶはずなのだが、一向にそれらしいものは
聞こえて来ない。]
…具合、悪いの……?
[フレデリカへの方を見遣ると、実際顔色が悪く。
ならばゲオルグの回復の魔法で幾分か軽減出来ないかと
彼の顔を見上げ、春の人形もまた同様に彼の方を向いた。]
[ちくりと、首の後ろに花の棘を打ち込む。
――それは、小さな瘴気の塊。
普段であれば、多少の不調を及ぼす程度のものでしかないが、今の彼女にとっては毒でしかない]
[>>57ヴェルナーの声は聞こえていた。
『生命反応の消失』――それは、自分がもっともしてはならない行為。
ゲオルグを見る。
彼の術だって、こんな事で軽々しく使わせてはいけない、と思う。
気持ちを落ち着けるように、息を吐いた]
/*
安易に使わせてはいけないものを、軽々しく使わせようと
する娘はこちらです(
ダイジョウブダヨチビッコノカンガエルコトダモン!
ううん。
かえって、頭が冷えた。
[>>76眉を下げるイェンスに、大丈夫、と笑ってみせる。
立ち上がると剣を収めた。
>>70タチアナの言葉には頷けないまま、けれどイェンスと二人が先を促せば、同意しようと頷きかけて、異変に気づく]
フレデリカさん……熱、あるんじゃない?
[>>72ヴェルナーの声。
>>81介抱するイェンスの後ろから様子をのぞき見る]
[>>82
イェンスの腕の中で、小さくフレデリカの身が震える。
見えないように打ち込まれた毒の威力は、強力で……]
[フレデリカは、自分の身を庇うように、両腕で自分の身を抱き、悲鳴をあげた。
小さく、皮膚が罅割れたかと思うと……
内側から浮き上がった植物の茎が、彼女の身を突き破って生えてきた。
赤く色づいた、人を喰らう*桔梗*の花が]
[フレデリカは、驚いた顔をして自分を抱き上げる『少年』を見た。
瞳が、揺れる。
まさか。
どうして、どうして。
微かに動く唇は、信じられないと言っているよう。
しかし]
……さよなら。
[唇だけを動かして、彼女の『まさか』が事実であると、突きつける]
[最後の力を振り絞り、フレデリカは『少年』の喉元に腕を伸ばした。
指が、シャツの襟元にかかり――]
[ ぷ ち ん ]
[ボタンが弾け跳ぶ。
傷ひとつない『少年』の喉元を見て、フレデリカの表情が歪んだ。薄く残っていたはずの痣の痕。それが綺麗に消えていたのだから。
ああ、この顔だ。
この顔が見たかった。
にぃ、と邪悪な笑みを深くする]
― 地下4階 ―
[地下4階。自分のテリトリーへと、蒼の星は降りていく。
エレオノーレやバルタザールは途中で別れたか、共に来ていたか。
意外に高い天井と、硬い床。
壁の燭台に青い炎が灯されて、一帯を照らしだす。]
………………。
[ぐるりと辺りを見回した。
コツン、と床を踵で叩くと、地面から岩が生えてきた。
表面には薄くて透明な石版が嵌めこまれており、
やがて、迷宮の入口前を映し出す。
背もたれのついた椅子も出現させ、どかっと座った。
人間たちの動向を見物するつもりらしい。]
ええ。
[>>84カークに頷き返す]
私達が「エサ」だと言うのなら、このまま引き返せば「魔王にエサを与えないでください」ができるのかも知れませんが……それでは何も解決しませんわ。
パシリを倒して、魔王もやっつけ……
フレデリカ、さん?
[ただならぬ様子に、眉根を寄せた]
……しかし、埃っぽいな。
[透明板の、見えやすい角度調整をやりながら、
ぼそっと小さく呟いた。
15年誰も足を踏み入れなかったフロアは埃っぽい。
旅の途中や戦闘中はその程度気にしないが、
ごろごろ寝転んで見るのには適さない。
ついでに言うと、座っている椅子も硬い。
クッション買いに行くのも遠いしなー、
でも掃除めんどぅいなー、埃まみれになりながらの戦闘とかもどうなんだろなー、大事なセリフを言う時に埃で咽たら台無しだよなー、と魔族は一人、思うのである。]
セルウィン様。
フレデリカの血と魂を、
ここに捧げます。
[先の忠誠の誓い通り、屠った事を音なき声に乗せて報告した]
『マスター・フレデリカの生命反応が極度に低下。
瘴気に反応する植物の呪いが原因である』
[こんな時も、水晶玉の音声は淡々と落ち着き払った事実ばかりを述べる]
『当方の能力では、呪いの解除とマスターの心臓に張った根の除去は行えない。
おっさんの助力を求むものである』
[まだ、それでもフレデリカは生きていた。
血にぬれても、まだ、何かを伝えようと、ぱくぱくと口を開いている。]
――――――ッ!?
[突然、彼女の体から生えた花の花弁弁は毒々しいほどに赤く、意思があるかのように枝葉が暴れていた]
タチアナ!
離れて!!
[咄嗟にタチアナを突き飛ばし、短刀を構える。
フレデリカを喪った今、『兄』はどう動くだろうか。ちらりとその様子を伺いながら]
ああ。
……ちょうど、見えた所だ。
[石版に映しだされた映像は。
フレデリカが、赤い赤い華を咲かせた瞬間だった。>89
裏切られた悲しみと、絶望と、恐怖が混ざった表情。
先のイェンスの説明通り、悪くない。]
…良い物をもらったぞ。
ただ、これからが大変そうだな。
一人殺す度に動きづらくなるだろうから、
正体感付かれないよう…頑張れ?
[迷宮深くから、笑い声をイェンスに届けて。**]
/*
弟あっさりフレデリカ殺した
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwww
[蹲るフレデリカを、イェンスが助け起こす。
酷く苦しそうな彼女へ、落ち着かせる言葉をかけているようにも見える>>90]
フレデリカさん……
[ただおろおろと見守っている目の前で、フレデリカは痛ましい悲鳴を上げる>>87]
……!?
[突然現れたのは、赤い花。
それが彼女を食い破って生えてきたのだと、気付くのには数秒を要した]
いや……何……フレデリカさん!
[毒々しく赤い花を、彼女の体から取り除こうと手を伸ばす。
けれど、その手が桔梗に触れる前に、イェンスによって遮られた>>96**]
[>>96
しかし、やがて小さく痙攣し、小さな彼女の命は喪われてしまう。
取り返しのつかないところへと死は彼女を引き摺りこみ――、その魂は魔王復活の為の礎として、永久の闇の奥へと封じられるだろう]
『マスター・フレデリカの生命活動の停止を確認。
これより、瘴気植物の殲滅を行う』
[無表情で、そう宣言し――
そして、それが終わった後。
水晶玉は何の音も発せず。
マスターがいなければただの人形。
ただ、その場に佇むだけのでくの坊と化した**]
/*
あまりにも時間軸すすめすぎるので没にしたロール
[
この場の戦闘が終わった後。
金色の髪の名残に、無骨な金属の指を這わせ。
そっと、目を閉じさせた。
人の死は眠りである。目を開けたままじゃ眠れないから、閉じさせないと。
――旅の道中。瘴気の被害にあって、苦しみもがき死皆死に至った村を通った時。フレデリカに命令されたことを、彼女自身の為にも行った]
[自分から生まれた、云わば分身のような物だ。
危害を与えられる事はない。
だが、間近にいる自分に一切攻撃が向かないのでは、疑ってくださいと言う様なモノ――]
(……おいで)
[花に合図を送り、自分の方へ向かわせた。
枝葉を切り落としながら、寸での所で交わす振りをして――
『兄』や『仲間』と共に、食人花を殲滅する。
――最後に残った、フレデリカの命を吸った種を、手の中に納めて]
[一歩二歩とフレデリカの方へと歩み寄る、悲鳴が
上がったのはその頃。>>87
一体彼女の身に何が起きたのか?想像も付かない。]
――――…!!!
[間もなく、真っ赤な花がフレデリカの身から開くのが見えると、
今度こそゲオルグの助けが必要だと、彼の元へと駆け寄った。
ヴェルナーもその旨を伝えている、>>95少女が何を
求めているか解らない事はないはず。]
お願い、助けて、助けて…!!
[何と言えば良いのかが解らないままに、何度も「助けて」と
訴えたが、それも既に遅く。>>99
フレデリカの命は蠢く真っ赤な花に変わってしまった。]
ぁ……。
[今までの道程で、何度も人の倒れ行く姿を見送って来たが
ここまで惨たらしい姿は…少女の記憶には見当らない。
ゲオルグの傍でへたり込み、食人花と対峙するイェンスや
カーク達の姿を呆然と見つめて人形を抱き締めるのが精一杯。]
兄さん?
兄さん! 返事して!
[答える声はないとわかっていながら、倒れた『兄』の体を揺する。
フレデリカに続いてもうひとり、厄介な邪魔者が消えたのだ。このくらいの茶番はどうという事はない]
[イェンスの後ろから覗き込んだフレデリカの様子は、青白くて呼吸も荒くてつらそうで、見ているこちらが顔を顰めてしまうほどで。
>>89助けを求めるよう、苦しげに伸ばされる手がイェンスのシャツにかかり、ボタンを引きちぎるのに、息を飲んだ]
瘴気、の、せい?
[心当たりがあるとすればそれくらい。
けれど、迷宮から噴き出す瘴気を同じ位置で浴びていたタチアナは、別段変わった様子もないし腑に落ちない]
[彼は気づいていない。
『兄』の横たわるその場所は、フレデリカの血と混ざっているものの、先に見た真新しい血痕のあった場所である事を。
――すなわち、本物のイェンスを殺害した場所であることを]
………い、さん
[ふと頭の隅から聞こえる、自分の物であって自分の物ではないかすかな声に、眉をひそめた。
それは、白虚星自身すら気づいていない、
この場で食われた者の、強い思念**]
フレデリカさん!
[>>91彼女の身体を突き破って咲いたのは、赤い、桔梗の花]
……魔法……魔物?
[剣を抜く。
蠢く花も暴れる枝葉も、どう考えても異形のもの。
早く倒さなければフレデリカの命が、と思うものの、ヴェルナーの声にそれはすぐに手遅れと知る>>99]
――!
[どうして、と、呆然としそうになるのを引きとどめたのは、他ならぬ目の前の真っ赤な桔梗。
鋭く伸ばされた葉を斬り伏せる。考えるのは全て後だと、自分に*言い聞かせた*]
[―どれほどの間、戦っていただろうか。仲間たちの攻撃で徐々に食人花は弱っていき…
そして振り下ろされる、フィオンの大剣。
鮮やかな太刀筋で、真っ赤な花が切り裂かれていく。その圧倒的な力に、大きく目を瞠った]
[しばらくはそのまま座り込んでいたものの、
食人花がその力を失うと新たな問題が発生していた。>>107]
…まさか
[イェンスの呼びかけにも全く応じないヴェルナーを見、
その倒れ行く姿に、フレデリカの意思無くして動けないのだと
気付いた。
まさかここまでだとは思って居なかった。
いつだって突拍子も無い事をフレデリカに提言するのは
ヴェルナーの方だったから、多少なりとも自分の意思を持って
生きているのだと思っていたのに。]
[そして赤い花がその命を絶たれて斃れ…深く溜息をつくと]
…やったか。
[息を乱しながら呟く。
周囲を見渡せば花の残骸とフレデリカの遺体、そして彼女の流した血で、岩場は赤く染まっていた。俯き、その赤を見つめる]
………。
[旅の途中、仲間を失ったことは何回もあった。そのたびに、自分は無力だと思い知る。自分に力があれば救えたのではないかという思いと…その力を持っている、フィオンへの嫉妬。
闘いを終え、大剣を携えてたたずむ彼を見つめる。
今もこうして、フレデリカを失った悲しみよりも前に、彼への嫉妬を煽られる自分がいることに、唇を噛んだ。考えを振り払うように、頭を振った後彼に近づく。]
>>*15
命令なら従うが、難しい話だな。
俺が主と認められるのはお前だけだ。
…だが、考慮する。
[一見ぶっきらぼうな話し方だが、語調は微妙に和らいでいる。
犬歯が目立つのも相まって、覚醒後のバルタザールは、狼か山犬の仲間に似た雰囲気を纏っていた。]
― 地下3階 ―
[下へ降りるセルウィンの元を一旦離れ、自分の支配する地下3階の大部屋に降り立つ。
手を軽く振ると、床一面に燐光が広がり、徐々に不規則に盛り上がっていった。]
……主の帰還だ。部屋を整えておけ。
それから……「客人達」を振舞う「宴の準備」も怠るな。
――――行け。
[床から生えた燐光の塊は、徐々に輪郭をはっきりとさせていく。
大きさは様々で、人の形をしたモノもあれば、獣とわかる四足のモノも居る。
暗闇の迷宮に出現した、呪われし骸骨の一団。
人型のモノはバルタザールに恭しく膝を折り、獣型は頭を垂れる。
それぞれが、それぞれの形に添った恭順の礼をした後…半分が、溶けるように広がり消えた。]
[残った人型骸骨は、各々が枯れた植物やその加工品を利用した掃除道具を手に持ち、部屋を整える清掃作業を開始した。
その様子を横目で見ながら、下の階層へと移動する。]
― 地下4階 ―
[足を踏み入れると、部屋の中は炎の蒼い光に彩られていた。>>92
固い椅子の上に座るセルウィンの横に立つ。]
随分と、面白い光景が見えているのだな。
[石板から見える陰惨な風景に、愉しそうに眼を細める。]
>>94
もとより、そのつもりだ。
餌が直接足を踏み入れるのは、俺が斃された時。
そして…そんな時は、来るはずもないのだからな。
[鋭く尖った犬歯を覗かせ、自信に満ちた笑みを浮かべた。*]
あなたは鏡の聖痕者です。
前回のカレルも鏡だった気がする〜。ラミパスラミパスルルルルルー
ラミパスってさかさまから読むとスーパーミラーってことだよ(豆)
>>*16
俺の階は清掃中だが…上の連中をそちらに降ろすか?
それと椅子も固そうだな。
熊と山犬、好きな方を選べ。後で毛皮を持たせよう。
[藍骸星…その別名は「呪われし者の王。」
呪われし存在・骸を操り、使役する力を備えている。
バルタザール本人はどちらかというと掃除には無頓着であったが、使役する手下は意外と徹底的に作業を行う凝り性(?)骸骨が多かった。
毛皮は勿論、四足の手下の元自前品である。]
呆気ないものを見ても…と思っていたが…>>*14
これはなかなか。
予想以上だ。気に入った。
あの花は迷宮の入り口に飾れば、さぞやよく映えるだろうな。
散らせるとは惜しいことだ。
[フレデリカの命を奪った妖花。
それが排除されるまでを見届けて、ぼそりと感想を*呟いた。*]
[どうにかこうにか立ち上がる。]
(…いや、まだ。)
[万が一の首から下のからくり仕掛けの故障を考えつつも、
きっと彼にとってはフレデリカの次に大切であろう、
イェンスの声に望みを持った。
人形のように感じられるが、やはり元は人間。
欠片でも残っているかも知れないヴェルナー自身の意思の存在を
信じ、二人の近くまで目覚めを見守った。**]
風使い ドロシーは、学芸員 フレデリカ を能力(占う)の対象に選びました。
紫忌星 エレオノーレは、ナイフ使い カーク を能力(支配)の対象に選びました。
― 回想/迷宮の入り口 ―
[黒紫色の鳥は、何を問われても口を開く事なくセルウィンの腕に留まり続けていた。
しかし、兄が声を荒げればそれに反応するように顔をそちらに向けた。>>50
鳥の瞳。
妖しい煌きを湛えた美しい紫色は、答えの代わりにカークをじっと見詰めた。
視線があった瞬間、彼にだけは見えただろう。
鳥の姿に重なるように現れた、エレオノーレの姿が。
その表情はとても辛そうで、泣いているようでもあった。
瘴気>>15が噴き出すと共にそれは掻き消え、黒紫色の鳥は主に付き従うようにセルウィンの腕に留まったまま、門の奥へと消えていった。]
― 現在/地下4階 ―
[迷宮の奥へと進む間も鳥は大人しくしていたが、地下4階へと到着し、セルウィンが足を止めると漸く翼を広げ、彼の腕から飛び立った。
やがて鳥はどろりと姿を変え、人を模る。
鳥の面影を残した黒紫色のマントを羽織った、エレオノーレの姿。
嘗ての病弱な少年と同じ姿ではあるが、その耳は長く尖り、身の周りには忌まわしげな瘴気を携えていた。]
―――…紫忌星、エレオノーレ。
目覚めたよ。
[そう告げて、その場に跪く。]
もー、酷いよ!セルウィン様ってば!
急に石ぶつけるんだもん。
まぁ、中々目覚められなかった僕も悪かったけどさー。
おかげでびっくりしちゃって、皆に挨拶も出来なかったじゃん。
[起き抜けに口から飛び出たのは、まずは文句からだった。
その場に立ち上がると、膝の埃をぽんぽんとはたく。]
うへぇ。
キッタナイなー。
まぁ、広さは合格かなって思うけどさ。
[ふぅん、という目で辺りを見渡しながら腰に手を当てた。**]
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