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見物人達が村を立ち去りました。
戦いはいよいよ現実のものとなった。
吹き上がる戦火は、人々に選択を迫る。
自ら望んで戦いに身を投じるもの。
守るもののため、武器を手にするもの。
才覚一つで、戦乱の時を乗り越えようとするもの。
戦火に紛れ、己の目的を果たそうとするもの。
戦いを見守り、あるいは止めようとするもの。
己の思惑を果たせるのは誰か。
思いの剣が交錯する先へ、歴史は進む。
どうやらこの中には、村人が1名、囁き狂人が6名、共鳴者が5名、銀狼が1名、冒涜者が6名いるようだ。
語り手 が「時間を進める」を選択しました
君たちは不思議な力で異空間・OROCHIへ召還されました。
このOROCHIにはPCの記憶から抽出されたバトルフィードが形成されています。
戦場間は徒歩でも、ワープでも移動できます。
矛盾が生じない程度に、移動しまくりたければどうぞ。
※ランダムでは0は出ません
一応、元村の戦場を投影しているけれど歪んだ再生なので、描写は、その場でされたものが優先です。
その他、オリジナル戦場は任意に増やしてOKです。
■戦場リスト
0) 陣営の本拠地
1) 砂漠の町 (るがる1)
2) 渓谷の隘路/木造高架橋 (るがる5)
3) 滑走路 (るがる4)
4) 嵐の海/砂浜 (るがる2)
5) 洞窟の中の基地 (るがる4)
6) 炎上する旗艦 (るがる1)
7) 礼拝堂 (るがる3)
8) ビリヤードルーム (るがる6)
9) 塔 (るがる・別)
10) 温泉 (るがる・別)
■陣営の動きについて
囁けるPCが同一陣営の仲間です。(囁きはテレパシー扱い)
赤陣営・緑陣営は、亜神の干渉によって、他の陣営と戦うよう仕向けられます。
黄陣営のみは、自我を保っており、赤・緑陣営から同胞を取り戻すべく活動します。
赤・緑陣営のPCは、術の影響下にあって、自分の今の状態を疑問に思わない程度に記憶を封印されていますが、他PCとの会話でいろいろ思い出すのはOK
なんかの弾みで赤同士、緑同士がバトルになってもOK
個人戦・軍団戦・タッグマッチ・料理対決など、自由にお楽しみください。
(一般レートの範疇で)
バトルの勝ち負けは適当にどうぞ。ワープして撤退もありありです。
■世界観
バトル空間・OROCHI には、PC以外の人間はいません。
文化レベルは「世紀末」
産業が潰滅しているので、電子機器などはロストテクノロジーです。
武具や乗り物は拠点に適当にあります。
軍団戦の場合、兵は実際の人間ではなく、指揮官の意思力で出現します。ダメージを受けると減ります。また、指揮を出し続けないと動きません。
元キャラが人外だった人はそのまま能力を保持していいです。
食糧なども本拠地には豊富にあります。戦場の室内などを探してもあるかも。
(スピンオフということで、わりと適当なので、工夫次第でいろいろしてくれていいですよ)
村内の時間軸もPCの時間軸も適当です。
過去に村やスピンオフであったことは、そのPCにとって「起きてないこと」でもいいし、同じ村のPC同士でも「未来に会うかも」でもいいです。適当。
矛盾しても空間が歪んでるせいにしましょう。
元の世界に戻ったら、今回のことも夢だと思うのかもしれません。
/*
あっれーーーー!?
折角願望と悔恨考えたのに冒涜者だとー!?www
俺は鋼の意思を持っていたようだ。
[願望が願望だったしな]
[遠い場所で起きている異変のことなど知らず、
某宇宙艦隊提督は、平和な惰眠を貪っていた。
大目に見てやってほしい。
昨日までは頑張ってたから。
副官に丸投げする分の書類を一生懸命つくってた、とか。]
― 酒場 ―
ま、こーなるよねー。
[軽く髪を掻いて呟く。
疲れた体を引きずってようやく自宅へ戻れば、長期の家主の不在に部屋はすっかりシケった様子。
荷物を放り投げると簡単に汗を流して着替え、食材などあるはずもない我が家を後にして酒場へ向かった。
此処の様子は、出る前と変わらない。
馴染の店主が何も言わなくても何時もの安酒を出してくれる安心感は何物にも代えがたい。]
…でもさ、これでよかったんだと思うよ、私は。
[隣国の新たな政権について世間話程度に聞こえてくれば、酒の中にぽつりと独白が落ちる。]
なんだって絶妙なバランスで均衡を保つくらいが、丁度いいんだから。
[留学生として此方に居た彼らが生きてこの争いを終えたことは驚いたが、どこか安堵を感じている。
国にとってどうだったかはともかく。
今夜の酒が不味くない程度には、悪くない結末だ。]
― デュ・ボック村 ―
[あっけない幕切れにより終わった隣国の王位継承。様子見をして乗ずる気であったこの国の王。その時は雇われていた客将として働くはずであったが…]
ちんらたしてっからこうなんだよ。
[この前まであった燃え盛るほどの熱はすでに消えてしまった。今更そちらにと矛を向けることもないだろう。だからこうして呑気に新しい国作りというのを馬に乗りちょっとした遠乗りのついでに眺めていたのだが、ふとした気配に気色ばむように目を細めた*]
― 重武装航宙母艦レントゥス ―
[部屋に続く扉の前で一度歩を止める。
開閉の作業をして、開いた扉を潜り部屋へと足を踏み入れた時]
………?
[いつもと違う空気。
休息を得るための場所なのに、どこか奇妙な緊張感が支配していた]
なんだ……?
[訝しむのも束の間。
意識が、急速に靄の中へと落ちていく]
― 猫屋敷 ―
「にゃー(そろそろ起きないと間に合いませんよー)」
むにゃ…後五時間…
「にゃ!(駄目です!昼になります!)」
…じゃあ五日
「にゃーーーー!(増えてますよー!ゲルトさーーん!」
[どこかで何か起きようとも、本日もこのねこたちの棲家はやたらめったら平和であった。]
― ??? ―
ぁあ?…どこだ?
[馬はいつのまにか消えていて、自然と地に足を付けている。背中の重みから得物の金剛六角棒はあるのはわかるが、周囲に見える村は、先ほどあった村ではなく、現実離れしているのにひどく現実じみている。不可解な空気を覚えていた]
[風の感触が変わる。
そう、感じるのは、大抵は何かの予兆で。
それがいい風向きかどうかは、状況次第──なのだけれど]
……なんやら。
騒がしい、なぁ……。
[その時の風は、どこか落ち着きないようにも思えて。
最初に口をついたのは、そんな呟きだった]
― フェストゥング家 自室 ―
[入り込む風は徐々に強くなり、まるで生き物のように部屋の中を蹂躙し始めた]
なにっ……!
[ベルベットのカーテンが煽られ窓際で大きく舞い、開いていた書物が意思に反して何枚も捲られて。
終いには風が己が身を取り巻いて、目も開けられぬ程の暴風へと変化する。
目を瞑った刹那、取り巻く空気が瞬時に変わった]
― ?? ―
[ほろ酔い上機嫌でゆらゆらと歩く家路。
まずは掃除と買い出しをして、なんて呑気な妄想は、揺らぐ足元に仄かな酔いごと一気にふっとばされることになる。]
いやいや、そんなに飲んでないはずだけど
……なにこれ?
[どうにか家のドアを閉めた直後。
急速に意識を覆い始めた靄の中へと、吸い込まれた。*]
― 赤本拠地 ―
水あるかー! 『おぉーっ!』
オイルあるかー! 『おぉーっ!』
ガスあるかー! 『おぉーっ!』
エモノあるかー! 『おぉーっ!』
[早かった。
普通の人間、あるいはもっと遥かに有能な者達が、置かれた状況に何かを感じるよりか先に、賊は自らの原理に添って行動を起こす。
鋼鉄から白煙を挙げる二輪の乗り物、それぞれにまたがった手下たち。
その乗り物の横に連結された四輪の荷車の座席に立った彼女は、中央部にだけ縦方向に残して他を剃りあげ奇妙な髪型をした、それでいて鮮やかな色彩に染めた髪を見せる荒くれ者の集団に向けて声を挙げる。
何ら迷いなく――自分たちが何でどうするのか瞬時に理解し、即行動に出ていた。
誰か見かけるかもしれないが、友軍であると知覚したとしても一瞥すること無く、白煙を挙げさせたまま集結し傾注してくる手下に向けて拳を振り上げる]
― ??? ―
[意識が靄に囚われたのは一瞬。
次の瞬間、シロウは室内ではなく室外に居ることに気付いた]
……なんだぁ?
[見覚えの無い場所に思わず間抜けた声が零れ落ちる]
[その力は時を超え世界を越えて強き者たちへと届く。
或いは光。或いは闇。或いは風。或いは不可視の手。
様々な形で力は顕現し、彼らを導く。]
” たたかえ ”
[耳に聞こえぬ、記憶にも残らぬ言葉は、
それでも確かに彼らの心に刻み込まれることだろう。
二柱の亜神が各々の好みを選び取るのを、"それ"は見つめていた。]
いいかい!
古今東西、賊より先に動く正規軍なんぞいやしねぇッ!
あんたたち、存ッ分に暴れ回るよ!
おたからはみんなあたしらマイユマート界賊団がいただいてやろうじゃないの!
よーーし、いくよーっ!!
いーち!
にーっ!
さーん!
『ヒャッハー!!!』
[威勢のいい声と迷惑な陽気とともに、賊は砂煙を巻き上げながら崖を駆け下りるように飛び出して行った。
彼らにとって、全てが獲物――だから行き先は勢い任せ。(7(10x1)へ)]
[ロートヴィルガー家の別荘を辞した後、急ぎ、足を向けるのは宇宙港]
……ロスタイムは、最低限にしなくてはな……。
[以前よりも、管理しなければならぬものの増えた身。
今回ばかりは、他者に任せたくない役目だったから、休暇をとって出てきたものの。
実際にはのんびりしている暇は、ない。
なお、こんな所は旧ヒルシュケーファ隊員からは、「も少し力抜いてもいいんじゃ?」との突っ込みを散々ともらっているのは、余談]
……まったく。
遺品を届ける、などという仕事まで押し付けおって。
……あの馬鹿めが。
[ふと足を止め、呟く。
一時蒼の瞳は伏せられ──その瞬間、異変が起きた]
─ ??? ─
[最初に感じたのは、微かな目眩のようなもの。
それに戸惑う間に、意識に深い霞がかかる。
それが晴れた後、目の前に広がっていたのは]
……ここ……は?
[先ほどまで歩いていた、静かな通りとは似ても似つかぬ──見知らぬ場所]
/*
メモ。
『メリオールの紋章は黒地。
銀色の剣が交差する上に、咆哮するライオンの意匠。』
っと。がおー。
開始してるというのに過去ログを拾ってくる作業からだなどと…
/*
おっと、クレメンスのやつ、村じゃなかったのか。
……そうだよ、ソマリの方に名前あったよwwwwwww
[確認しそびれてた]
[声が聞こえる。
聞こえるというのか、響いてくるというのか。]
じゃあ本格的に寝入っちゃって夢でも見てるってことかな?
確かに暫く控えてたけど、そんなにお酒弱くなったと思ってなかったからショックだなぁ…。
うん、わかった。
よし、飲みなおそう、そこの見知らぬ人。
[白昼夢と言った声に真顔で答えた]
[何か聞こえた。
それも物凄い聞き覚えのある声]
……ヴァンダーファルケ?
[階級も抜けてつい姓を呼んだが、さて、近くに居たのかどうか]
……元より。
それ以外に、オレの求めるものはなし、ってなぁ。
[く、と笑う。
浮かぶ笑みは、楽しげという以外にないもので]
ま。
なにやらよーわからんけど。
……楽しんでいい、てコトで、まとめて良さそうやねぇ。
……おんや。
なんやら、賑やかなよーで。
ま、オレはオレの流儀でいかせてもらいますよって。
こちらは、気にせんとどーぞ。
― ??? ―
[意識が覚めて慌ててあたりを警戒したものの、どこからどうみても知らない場所だった。]
えー。私の休暇ぁ…
[何やら平穏な日常が遠のいたらしいことだけは、把握したのであった。]
― 緑の聖殿 ―
征くか。
[戦場に立つ理由。
それは己が身の奥に静かに降り積もったもの。
ソマリはそれを胸に、拠点に居た馬に跨り腹を蹴った]
戦いは我が本分。
なればその本分にて罪を雪ごう。
[駆ける馬は真っ直ぐ、戦場への道を征く──2(10x1)]
― 回想・軍事学校「ローゼンブルク」鳩小屋裏 ―
悪かったな、急に呼び出して。
[...と共にいるのは街にある新聞社の女性記者。今までは互いに鳩を飛ばした通信で連絡を取り合っていたが、こうして学校内敷地にまで呼び出すのは初めてである]
(シロ先生にはバレてんだろーなー)
[自身の暗躍に目を光らせつつも目を瞑ってくれているポニテの似合う教師を思い出して、内心で苦笑いを浮かべた]
え? ああ、すまんすまん。実はなー。
[ジラルダン皇帝に見初められ、スカウトされた経緯を手短に話し始める。別段それは秘中の秘という訳ではない。それでも彼女達同士には事前に話し合っておかなければいけない事がある]
ということで俺は、あちらさんの国に厄介になることになりそーだ。
で、"魔術師"。お前はどーする? 一緒に来るか?
[...は新聞記者を魔術師と呼んだ。魔術が使えるわけではない。それは彼女達が以前とある辺境貴族が治めていた山で、山賊として過ごしていた時の渾名であった。
...は某国の実戦部隊一部隊が丸々戦場から抜け出し、そのまま流れ流れて山に篭った時には存在していなかった。なので如何なる理由でその小隊が山に篭ったのかは聞いていない。それどころか自分が何者なのかもよく自覚していなかった。
物心付いた時、彼女は部隊の隊長格の男の手に拾われたらしい。そこでありとあらゆるものを学び、言ってみれば山賊の全員が互いを兄弟家族のようにしながら生き、その中で隊長の娘として大事に育てられてきた]
お前がこの街で俺より上手く生きているのは知ってる。
手に職も得ているしな。
それに…俺よりも直接の恨みを買っていない。
[そんな日々に終焉を迎えたのは、領地に根付いていた害虫を駆除するべく領主の軍が山狩りを始めた事だった。
森の名前を冠するその領主とその軍は人を殺すことだけは長けていて、嘗ては精鋭を誇った兵隊崩れの山賊ではまともに太刀打ちできず、生き延びたのは逃げることが上手かった僅かな者達だけであった。
魔術師と呼ばれるこの女とは逃げ延びた方向が一緒だった事から今日の潜伏に至るまでずっと行動を共にしていた。攻囲の薄い場所を突破した際、そこの指揮官の少年の首を...が飛ばした事で身を隠す必要があったからである]
……は?
飲みなおし、といわれても。
[無意識の呟きに答えるように響いた声。
一つは全く知らぬもの>>~1。
だが、もう一方>>~2は]
……アマツキ元首?
[物凄く、良く知っている声で。
うっかり惚けた声が出た]
え、まじで?
そりゃあ良かった。
[暫くの沈黙の後、...に告げられた言葉は慶事であった。何でも新聞記者仲間と結婚するとのこと。長くも短い逃走と潜伏生活。彼女はどうやら上手くやっていたようだった。
エレオノーレは帝国皇帝という強大な庇護者を得、魔術師は伴侶との新生活というそれぞれ新しい道を選んだ。共に過ごす日々は終わったのだ]
―????―
…なん、だ。此処。
[重い眩暈を振り払うと、風の色まで違っていた。
留学先とは違う。さりとて故郷とも違う。
浮かぶ違和感と。
…浮かばぬ疑問。
ふ。と見上げた空は、ただ底抜けに青かった]
― 黄砂の村 ―
[荒廃したような雰囲気の村。
休息や生活自体は問題なさそうだが、どうにも妙な感覚が身を突く]
どう見てもヴァレールでは無ぇ、な。
[混乱が収まったわけではないが、事態の把握に意識を割こうとするのは軍人たる性か。
辺りを見回し、誰か居ないかの確認をする]
/*
自分を見失わずに済んだらしいので、どうやって目を覚ますのがいいかなと迷っていたら。
何6面子揃ってるんですか、とwwwww
しかも一人少ないはずの陣営にとかもう。
これは頑張って動かないと正気に戻す相手が決まらないですね。
ちなみにデフォは暴風の人でした。
― 回想・軍事学校「ローゼンブルク」厨房 ―
立つ鳥、後を濁さずってな。
[唯一の遣り残しを済ませると、人のいない時間を見計らって血抜きまでされた一羽の鳩をそっと置いておく。おばちゃんがみつければパイでも焼いてくれるかもしれない]
(幸せな夢を抱いたまま、じゃあな)
[どういう返答があっても結果は最初から一つしかない。それでも笑顔のまま逝かせてあげられたのは嬉しかった。晒し首になった父親達は、笑顔でいられなかっただろうから。
そんな嘗ての家族達の最期を思い浮かべながらも、そっと新たな主の寝室へと忍び足で戻っていく。今の自分が身に帯びた、血の臭いにあの黒いわんこは嫌がるだろうかと少し気にかけながら]
― 緑の聖殿 ―
親父は、俺に幸せになれ、と言ってたからなあ。
[父親として接していた男はそう言った。そしてその為には如何なる事も厭うなとも。日々に愉しみを覚えて生きている今が幸せと呼べるのならば、そうなのかも知れない。ならばこそ]
[また別の声が聞こえる。]
というわけで、誰かどこかで酒を見つけたらご一報いただければ幸い。
まー、状況確認に探索するついでってことでさ。
[一応、異常事態だとは思っているようだ。]
ま、いっちょ幸せになってみますかね。
[足元の砂>>#4が不意に、何処か望んでいたある場所を、光景を感じさせていた]
取りあえず、あそこに行くかあ。
あれがいるかもしれないし。
[ただ其処に行くには何か邪魔だった気がする。ああ、邪魔がいた気がすると何度も自分のようなそうでないような何か>>11が頭の中で繰り返されていた。そんな気持ちのまま、そっと歩き出す先はどこ>>#11(10x1)だったか]
― 砂漠の町 ―
なんかどっかに姫巫女とかいねーかな。
無性に首を飛ばしたくて仕方がねーんだが。
[林檎の木一本ない砂漠の町に入れば、顔を顰める]
ああ、出てくるのが兎なら火にくべて皮を剥ぐのもいいな。
ま、肉なんぞ食う気はねーけどな。
晒しておけば、御立派な騎士様なら出てくるだろ。
まあ、俺なら絶対出ないけどな。
人に名前を聞くときは自分から名乗るのが礼儀ってもんじゃない、えーと、アマツキゲンシュ?
[からかうような冗談めいた口調。]
まあいぃや。
私のことはレトって呼んでくれたらいいよ。
なんだかわからないけど、皆、ひとまずよろしくね。
なんか頭ガンガンすんぜ。
知らないうちに、悪い酒でも飲み過ぎたかね?
[偏頭痛のようなノイズに顔を顰めつつ、零していた]
― 赤の宮殿 ―
[ふ、と息を吐く。
見知らぬ場所にいること、それに疑問は感じない。
──感じる必要性がない、というべきか]
[元より、望めば得られた安らぎを振り切り、戦場に吹き荒れるを選び取った身。
戦場を好むは、本質であり、本能。
故に、暴風はその本質のままに吹き荒れるを望むのみで]
……とりあえず。
一歩き、してみますかねぃ。
[背の相方の存在を確かめた後。
ふら、と当て所なく、歩き出す。1(10x1)]
[ヴァンダーファルケと呼ばれた人が返したことで聞えた名前がアマツキゲンシュ。
そしてもう一人、人のよさそうな女性の声。
職業病か、漏れ聞こえた会話からの推測に余念がない。]
年代物がイイなんて我儘言える感じじゃないしねぇ
じゃあ、味見もお願いしちゃうことにします。
[>>〜8ありがたい申し出にはちゃっかり付け加えてみた]
[惚けている間にも飛び交う声。
一先ず、肯定>>~7を得たなら、僅かに安堵したものの]
……水霊?
[覚えのある単語>>~10が耳に届けば、僅かに眉も寄るが、ともあれ]
……ケーファ大隊隊長、エーヴァルト・ヴァンダーファルケ、という。
[名乗らぬわけにもいくまい、と居住まい正して自身の所属と名を告げた]
/*
中隊二つ合併して再編したら、大隊になるよな、と思いつつ、思いつつ。
……は、という事は、俺。
もしかしなくても、佐官クラスにはなっている、ということか?
まあ、そこはぼかしぼかしでよろかう。
― 砂漠の町 ―
[ゆらり彷徨い、たどり着いた場所で、はしばみ色の瞳を細める。
風の感触は何かを訴えるようで──けれど、それは届かない]
……さって。
ここからどうしますかねぃ、と。
[小さな呟きは風に紛れて、どこか遠くへ運ばれるか。*]
と、二人はユーリエと、エーヴァルトね。
私はレト、当面の間はよろしくってことで。
[律儀に所属とフルネームを名乗るあたり、どこかの正規軍の真っ当な部隊の所属らしい、と何となく思えど、聞いたことのない部隊名にそれ以上は想像の域を出ない。
だが、だからこそ自分の国と直接的利害関係はなさそうだと思えば気楽だ。]
さて、私も動くか…
[そして漸く、当たりを見回しながら探索を始めた]
― 木造高架橋 ―
[その場所はソマリにとって見覚えの無い場所であった。
けれどそれに対する疑問は抱かず、渓谷に架けられた木造の高架橋に騎乗したまま足を踏み入れる]
……ふむ、戦うにしても、相手が見つからないことには、どうにも。
[しばらくはこの辺りの探索も兼ねてうろつくことに*なりそうだ*]
[『騎士の時代、傭兵の時代も英雄の時代もさる。戦争は国家の事業となり大義は事業者の商標と成り下がり、戦争は外交の選択肢の一つとなる。ただ戦をするものは必要がなくなる』
『戦争とて、利と利の兼ね合いでできたものは限界を知り…英雄の熱狂に率いられた戦争は理性的となり行き過ぎることがなくなる』
過去の言葉がふと頭を過った光景はすぐに消え去る。]
戦いが、戦場が、呼んでおるわ。
[低く哂い声を漏らしながら9(10x1)へと向かった]
あん?
[町の奥から、エレオノーレの耳に向けて異音が響く。風や砂が建物にぶつかるような自然の音に紛れてしまうような微かなその音を、鋭敏な感覚で感じ取った]
(土なら耳を当てて探るところだが…。)
[砂塗れの足場ではそうもいかない。薄曇りの空の下、聞き耳を立てながら腰を落とし、砂漠の植物や焼き煉瓦の廃墟の壁に身を隠しながらも、ゆっくりとつま先立ちで音を消しながら歩いていく]
(見つかる前に見つけられればいーんだがな)
[どうなることか]
生憎、飲んだ記憶はねえな。
飲んだ事すら忘れるほど、溺れる身でもねえ。
ただまあ、うがいしたいから水は恋しい。
[砂交じりの空気に幾度か唾を吐いて、辟易したように答える]
ん? お前、此処のサボテンか何かか?
[嘗て草木と会話もできた身のせいか、通じた会話相手>>=1を誤認する]
サボテンなら折れば水が……って違うな。
[そっとサボテンに手を伸ばしてみたが、相手が違った事にようやく気付いた]
― 礼拝堂 ―
[こつり。
石の固い床の感触と、静寂に響く足音。]
お酒は、…なさそうだね。
[整然と並ぶ長椅子の先、荘厳に飾られた祭壇を見上げぼやいた。]
あ、修道院が併設されてれば、チーズくらいは作ってるかも?
[俄然やる気を出して探検することに*したようだ*]
[元首を呼び捨てにする声>>~16に、ほんの一瞬、眉が上がった。
覇王に対する熱狂レベルには至らぬものの、新たな
こんな所に片鱗は表れもする、が]
……ああ、よろしく頼む。
[今はそれは押さえつけて、レト>>~17とユーリエ>>~18に短く、返す。
ユーリエの名と、所属と。
引っかかるものはやはりあるけれど。
今はそれは、押し込めておくべき、と判じていた]
……ああ、こちらこそ。
[呼び捨て>>~16に特に返す言葉は無い。
死したはずの者が居ると言う状況、見たことも無い土地、身を突く不思議な感覚。
ヴァレールやヒューグに居る者で、シロウの名を知らぬ者が居ること自体が奇妙なのだ。
故にこの地は常識の通じぬ不可思議な世界であると推測出来る。
自分の身分など在って無きものだろう。
尤も、元より階級なんてものに左右されない人種ではあるのだが]
なら詳しい話は酒を手に入れてからにするか。
先ずはこの場所がどんなものか、調べる必要がある。
[男性にしては高く、女性にしてはやや低い声。
性別はまぁ、ひとまず気にしないことにした]
……声が増えたな。
俺には良く判らんが、
俺の頭がイカレていない限り、幻聴ではねえんじゃねーかね。これは。
[こめかみのあたりを人差し指でとんとんと何度か叩きながらも、聞こえてきた別の声>>=4に返事をする]
/*
あ、メモでフルネーム出してるからなかのひと視点ではお察しと思いますが じょしです。
見物人で別の機会につかってとてもやりやすかったので本参加で女レト使いたかったんだ。
私も頭をおかしくした覚えは無いね。
君達がどこに居るか、誰なのかは知らないが、声が届くようだ。
[聞こえた声に返るのは笑うような声]
私はソマリ=フォン=フェストゥングと言う。
君達の名前を聞いても良いかな?
[問う声に敵意が無いのは知れようか。
それぞれの声を聞きながらも、意識は目の前の光景へと*向かう*]
― 砂漠の町 ―
[ゆるり、足を運ぶ様子はどこか悠然としたもの。
その実、細めたはしばみ色は鋭さを損なう事無く、周囲を伺う。
一見すると人気のないその場所。
しかし、確かに自分以外の者の気配はある]
……誰ぞいるかと聞いた所で。
答えるほど、殊勝なのはおらんだろうし、なぁ。
[そんな呟きを漏らしつつ、歩みを進め。
恐らくは広場か何かの跡と思われる開けた場所で、歩みを止めた]
……ま。
探し歩いて行き違うても、おもろないし。
……待ってみるのも、一つの手、かねぇ。
[く、と短い笑みを落として、そのままそこに立ち止まる。
一見すると隙だらけの態は、見る者に何を思わせるか。**]
姓つきとなるとやっぱ人間か。
俺はエレオノーレ・スフォルツァ。
穢れを知らない、可愛い女の子だ。
[軽く無駄口を挟みながら応えつつ]
今は情報収集のターンか。そだな俺も気付いたらその緑の宮殿にいたなあ。
こっち来てからずっと、何かノイズが走ってて気分悪ぃのと……………の、ぐらいか?
ああ、適当に歩いてたら砂漠に来てた。境目とか気付かなかったな。
[今湧き上がっている衝動については答えるのに躊躇した]
― 黄砂の村 ―
ひとまずまぁ…この辺りを調べてみるしかないか。
[人の気配はあるような無いような。
この短時間で分かったことは、この地がかなり奇妙な場所であると言うこと]
…酒、飲み損ねたな。
[そのために自室に戻ったのにそりゃねーわ、な顔をしつつ、シロウは村の外へと足を踏み出した。5(10x1)]
了解しました。
[元首からの指示>>~21に返した後]
……どうぞ、お気をつけて。
[短く付け加えたのは、条件反射。
どことも知れぬ地、把握しきれぬ状況。
そんな中で、彼に何かあっては、という思いが言わせたもの。
個としても、軍人としても。
失ってはならぬ存在、と刻んでいるから]
― 黄砂の村 ―
[ふる、と軽く首を振り、は、と軽く息を吐く]
……まったく。
気紛れ起こして休暇など取るのではなかったか。
[届けに赴いた元相棒の遺品の内、家族に届けるべき、と思えた私物はごく僅かだった。
ピアノの楽譜と、幾つかの音楽データに、本が数冊。
小さな箱に収まってしまいそうなそれらは、送りつけるだけなら簡単で。
けれど、最期の様子を伝えたい、という思いが、休暇を取って直接渡しに行く、という手段を取らせていた]
……ま、それはともかく、ここでじっとしていても仕方あるまい。
動いて、見るか。
[小さく呟き、一歩を踏み出す。
進んだ先に見えたのは──10(10x1)の景色。**]
ああ、こちらこそな。
[どこか先を愉しげにしているようなクレメンスに返事をする]
爺さんでいいか?
俺、爺さんみたいなのは知ってるぜ。
戦場にいないと耄碌するタイプだろ、あんた。
[帝国で新入りの歓迎会と称して行われた軍事行動。一人だけすごく気になる人間がいた。飴玉のように絶望的な戦を欲していた女。あの女の臭気ほどではないにしろ、戦争を糧にしている人間の臭いを感じていた]
いや、その…わざとではなかったんだが。
……ああ、うむ。確かに先日も言われたな…。
[曰く、食事をしない。これでは身体を壊す。
愛情篭った叱責が、彼女の口から放たれる。
薄い紅茶色の髪を揺らし見上げ来る愛しい人に、
男のこたえが次第に途切れがちになった。
随分と珍しい光景であろう。
彼女以外の前では、見せることのない姿だ]
────すまなかった。
[こうした時に、最後に白旗を揚げるのは此方の方だ。
頭を下げて、それから柔らかに若草色の瞳を微笑ませた]
分かった。では食事を貰うとしよう。
ああ、ジル。付き合ってくれるか?
[腕を伸ばし、愛しい人の髪をくしゃりと撫でた。
そうしてそのまま、心のままに肩を優しく抱き寄せてやる。
恐らく…いや間違いなく、彼女も食事をしてはいないのだろう。
付き合うなと言えはしないし、言ってもまた聞きはすまい。
だから謝罪と感謝の意を、今は肩を抱く手の温もりに篭める]
…ありがとう。
[囁くように落とした礼は食事に対するものだけではない。
こうして心に添い、案じてくれる彼女の存在がどれ程に大きいか。
どれだけ慰めになっているか、真に彼女は知っていようか]
で、そっちはソマリ=フォン=フェストゥングか。
貴族様でいいのかね。
畏まった口調は苦手なんだが、パスしていいか。
そこいらは。
……できなくはねーけど、面倒臭い。
/*
温泉って、よりによってな場所にwww
しかし、なんというか。
何気に、エーヴァルトは久しぶりに使うのだが。
……最初に使った時の執事調が、微妙に抜けん、な……!
― 洞窟内基地 ―
──…で、どこをどうやったらこんなところに出るんだ?
[村を出た途端、周囲の風景が変わったように思う。
シロウは今、閉鎖空間とも言えるような場所の只中に居た]
見た感じは基地……なのか、これ?
俺らの基地とは全く雰囲気が違うが…。
[そこが洞窟と気付くにはまだ情報が足りず、シロウは首を傾げるばかり。
ただ、そこはかとなく生活感のあるその場所を見て、思いついたように声を上げる]
酒あっかな。
[さっき他の連中と話したことを思い出し、探索ついでに酒を探すことにした。
飲み損ねた分も取り戻そうと思っているのは*否定しない*]
― 赤の宮殿 ―
[意識が目覚めた時、そこは赤き宮殿。
不思議に思うことはない。
当然、自分はそこにあるべき身であるのだから。
己の望みを、その手に掴み取るために。
戦って───その力を得んと欲するゆえに]
相手はどこだ?
[足を踏み出す。向かった先は7(10x1)であった]
移動したら急に室内っぽいとこ出たわ。
見た感じ基地っぽいんだが…。
こうやって話せることと良い、移動の奇妙さと良い、距離を無視する何かがあるんかね?
[自分が辿り着いた場所についてと、抱いた疑問と。
それらを声の届く者に伝えておく。
他の者達はどうかと、窺う意味も*含んでいた*]
― 礼拝堂 ―
[そこは薔薇窓から七色の光降り注ぐ、荘厳なる礼拝堂。
かつて姦計により友を失い、そして再び友を得た───…]
……ッ…、
[ツキリ、と。微かな痛みを覚えて、額を押さえた。
眉を顰めた次の瞬間、記憶はひどく曖昧な影となる。
あたかも忘れてしまった夢のようだ]
なんだ…?
[落ち着かない。そんな気分を押し込めて首を横に振る。
いつしか、手には使い慣れた剣と盾がある。
───戦うには丁度いい。
そんな思いに唇の端を薄く引き上げ、
戦うべき相手を探して、一度辺りをぐるりと*見渡した*]
― 砂漠の町 ―
(ん、見つけた)
[僅かな音を聞き分けながら辿って行った先には拓けた広場。そこに立っている人物>>44が見て取れた。見覚えはある。あの大きな剣を自在に操る男は旧知の仲であり、今も
(バレてはいねーが、わかってはいる、辺りかね?)
[一見すれば隙だらけに見える。実際隙なのかも知れない。こちらが相手にとって歯牙にもかけない相手だと見切られていれば、そうなのだろう。隙を見せても勝てる相手と見極められたか]
(この段階で、そこまで酷くはねーと思いたいがね)
[適当な建物の影に隠れながら、遠目で様子を窺った]
(ん?)
[そこでふと疑問が沸いた]
(なんか根本的におかしくねーか?)
[そんな疑問が過ぎったものの]
(ま、あちらさん次第かね)
[へらへらと声をかけたはいいが、そのままばっさりいかれたら溜まらない。そして何故かそんな可能性を捨てられないと判断している事自体に、不思議さを感じていなかった]
(回り込んで仕置き――できっかな。場数踏んでる相手だろーし、準備もないんじゃ難しいか)
[見張るのを止め、視線を切って引っ込み、その場を後にしようとする。正面から掛かって勝てる相手ではないのなら搦め手でいくか逃げるかしかない。相手がこちらを捕捉する前に動ききれたかどうか。また乱入者がいればまた違った行動になったかもしれない**]
― 礼拝堂 ―
こいつはなかなか……
おいあんたたち、小物は懐に入れてもいいけど、なくなると景観壊すような大物には手ぇつけんじゃないよ。
あたしだって宗教美術は詳しくないけどさ、建物自体がおたからとするならこの燭台ひとつあるか無いかで全体の価値が下がるかどうか、それは賊の目とか鼻で分かるだろ?
[大物を引き剥がすような真似は禁じたのは単品としての価値が低いと判断しただけで、宗教建築物を轍で踏み荒らす罪悪感なんてあるわけがない。
全体に影響しない小さいおたからを求めて漁るのはそのまま任せ、腕を組んで中央奥に掲げられるシンボルを注視する]
……………。
なんかこう、ガチッとハマらないって言うか、しっくり来ないわねぇ。
[なんとなくシンボルというものに惹かれて眺めてみた。
それをなぜ追い求めるのかは自分にも分からない。
ただ、求める用途が頭に浮かんで来ないのに少なくともこれではないだろうとなんとなく感じたのか、結局は首をひねるだけに終わった。
この建物にはとても合っているからこそ手を付けないよう指示したのに、思い浮かべられない何かとの景観の相性ばかり考えていた]
[しばらく経ち、捜索が周辺の部屋に拡散し、静かになった頃――訪れる人影ひとつ(>>42)
口笛を鳴らすと散っていた手下どもが集まり現れ、白煙をあげながらその人物を囲むように周回を始める――には長椅子などが邪魔でそこまでは叶わず、少し残念そうに止まったのはややご愛嬌]
おおっとォ、そこのあんた待ちな!
ここはあたしらマイユマート界賊団の縄張りだ。
というわけで――
――金目の物は置いて行きな、さもなきゃ痛い目見るよ?
[長椅子の上に立ち、見下ろしながら人差し指を突きつけた]
似た光景を見てるってぇことは、近くにいるってことかもしれねーな…っと、穢れがねーかどうかは出会った時に判断するさ。
儂も適当に歩いて気づいたら塔に居った。ってことはここだけじゃなくて他もそうだってとこか。
[冗談に聞こえた言葉には軽く流しながら、かわした情報>>=8よりここがそういう不思議な空間であるとしれば、それがそういうものともなぜか飲み下される。]
ははっ!構わんぜ。嬢ちゃんよ。
ものをはっきりいうのは嫌いじゃねーぜ。儂はにとってはそれが生き甲斐だからな。ならば楽しまねば生きてる意味がないだろう
[エレオノーレ>>=10指摘された事柄に隠すことなく獰猛さを含む笑い声をあげた]
………………
…………
……
くぅ〜やっぱいいねぇこのセリフ。
まさに王道だわ。
[首魁である彼女が長椅子の上に飛び乗ってから声をかければ、それを受けて手下たちが下卑な微笑みを見せて、種籾を運んでいるような無力な市民にだけ通用する威圧を与える。
無数の釘を打ち込んだ棍棒を舌なめずりして見せる彼らを従える自分が口から吐いたセリフに、得も言われぬ高揚感を覚えて嬉しそうに拳を握った。
そんな賊の集団の中で、その頭目がセルベシア王国高官の服を着込んでいる姿がやたら違和感のタネであったが。**]
― 塔 ―
戦の始まりは優位な土地の確保だな。とすればだ
[ジロリと鋭い眼光が目前の塔に意識を向ける。攻める、奪うという意識とともに、兵が湧き出した。同時に、鎧具足に外套が身に着けられていることにさえ疑問を抱くことなく]
門をこじ開けこの塔を儂らのものとするぞ!
[...はその仕組みはしらず、だから呼び出された命のない土塊には自分の最も理解の及ぶ兵が呼び出され、兵は喊声をあげながら、進む。開くならば素直に占拠し開かぬならば兵器を門の前に移動させ始めるのだろう**]
今分かっているだけでも、渓谷、砂漠、塔があるのだな。
誰か、自分達以外の者を見たかい?
[話を聞きながら、状況を整理するために問いかける。
未だ目の前に人の姿は無い。
戦う相手が他に居ないのであれば、こうして言葉を交わす者達が相手なのかと、そんな推測が過ぎったため。
戦うことが贖罪となるならば、相手など誰でも*良いのだから*]
[戦場へと赴く高揚感。それが一陣の風に攫われる。
違和感。そして浮遊感。]
な……
[振り返ろうとした視界が、不意に黒に塗り替わる。]
……ん…
っと、
[言葉ひとつ言い終わらぬ間に、足裏が地面を感じる。
気づけば馬上ではなく、乾いた砂を踏んで立っていた。]
― 黄砂の村 ―
……で。ここはなんなんだよ。
[見渡せばそこは砂に半ば埋もれかけた小さな村。
共にいたはずの者らは見当たらず、人の気配も近くにはない。
どうするか、と考えながら歩き出したところで、
耳慣れぬ声が頭に響いて、肩をすくめる。]
今度はなにが出てくんだ?
ったく。
[吸血鬼やら魔王やら。
幸か不幸か人外の業には慣れている。
まずは状況を把握しようかと、聞こえてくる声に意識を向けた。]
[聞こえてくる声は、いまのところ4つ。
彼らの会話と名を聞いてから、おもむろに会話に加わった。]
よ。盛り上がってるとこ、邪魔するぜ。
ジラルダンのウォレン・オズワルドだ。
おまえさんらと同じく、妙なことに巻き込まれたらしいが、
まあ、話の通じそうな相手がいて助かる。
[国の名を知っていれば皇帝の名も知っている可能性は高い。
との思惑含みの名乗りだったが、さして期待はしていなかった。
少なくとも、アマツキという名の国家元首など自分は知らない。]
[そのシロウから聞こえてきた報告と疑問>>~25 には、
肩をすくめる調子で答えておいた。]
どうせ妙な連中の妙な技かなんかだろ。
元凶を見つけ出してぶちのめすなりなんなりすればいい。
おれもあちこち回ってみる。
ばったり出会ったら、そんときゃよろしくな。
[ある程度の情報を手に入れて、改めて周囲を見回す。
妙な状況にいるというのはわかったが、肝心なことはさっぱりだ。]
…考えててもしかたねぇ。歩いてみるか。
[足を踏み出した先は、>4(10x1)]
― 嵐の海 ―
[視界が一瞬ひっくり返ったような感覚の後、
自分が、砂浜に立っていることを知る。
目の前には荒れて逆巻く鈍色の海。
そして、叩き付けるような雨と風。]
なっ、…くっそ、いきなり天気まで変わりやがって。
[さえぎるものなどない砂浜の上。
とりあえずはマントを傘替わりにかざして、周囲を見渡す。
人の姿はなかったが、荒れる波の向こうに帆船が見えた。
遥かな洋上で激しく動き回るいくつかの帆船。
かすかに届く響きは、雷のものではないだろう。
見慣れない形の船たちを、目を細めてしばし眺めた。]
こっちは海辺についた。
ご丁寧に嵐のどまんなかだ。ったく、底意地の悪い。
向こうに船がいるが、ま、届きそうにねぇな。
[現状を意識の声にして飛ばしつつ、
昔からこうして話していた相手のことを思う。]
おまえは来てるのか?
それとも、おれがおまえの目の前から消えただけか?
―――ヴォルフ、 …。
[意識を澄ませても、繋がる感覚は―― ない。]
塔、ね。
篭もるにゃいーが、俺みたいのはあんま長居したかねー場所だな。
[遮蔽物のそう多くないこの場所とどちらがマシだったかと考えてみる]
(逃げ場がある分、こっちの方が幾分マシか。駆けっこなら絶対負けねえし)
[自分基準で判断しながら応答していたりした>>=12]
― 洞窟内基地 ―
[がさごそと。
警戒する気はあるのか無いのか、遠慮も何もなく探索及び酒の捜索を続ける]
……お、これ酒っぽいな。
[人の気配が無い中で見つけたのは、大きめの木箱に収められたいくつかの瓶。
ラベルが無いため本当に酒かまでは判じれないが、確保しておくのも良いだろう]
[辺境の村の夜は静かだ。
遠い木々のざわめき、生き物たちが立てる声、
そんなものばかりが聞こえてくる。
おそらく、自分は眠ったのだろう。
愛しい人を腕に抱いて、柔らかなベッドの中で―――]
…ん ―――
[ああ、そうだ。
こんなところで惰眠をむさぼっていてはいけない。
自分は――――――…]
― 緑の宮殿 ―
[目覚めたのは、見知らぬ宮殿の中だった。
いや、違う。
ここが、始まりの地。]
手放すべきではなかった。
美しきモアネット。―――私の街。
あの地で、ゾフィと二人…
[取り戻そう。今から。
今なら、まだやり直せる。
立ち上がり、踏み出したその先は、―――あの日の礼拝堂。]
自分達以外の者、いたぜー。
[続くソマリの問い>>=15にはあっさりと答える]
爺さん達みたいにイッちまってまではねーけど、
戦場で暴れるのが嫌いじゃなさそうな旦那が一人、
でかい剣ぶら下げて
約束のなさそうなデートの待ち合わせしてやがる。
[そう言いながら、目視した
― 礼拝堂 ―
[界賊らが来る前か来た後か、
はたまた、別の場所であったか。
礼拝堂はしんとして広く、清浄な空気を湛えていた。
そこに立つ、ひとつの人影を除いては。]
ジークムント・フォン・アーヘンバッハ。
私はやはりお前を殺しておくべきだった、ということだな。
[銀の髪。白の軍装。
記憶に違わぬ後ろ姿へと声をかけ、ゆっくり構える。
いつの間にか手に握っていたサーベルを、顔の前に立てた。
決闘の前の、ささやかな儀礼に。]
[さきほどから、会話は聞こえてきていた。
遠く、さざ波のように響くいくつもの声。]
どうやらほかにも人間がいるらしいな。
[つぶやきは、意識の声として他の者へも届くだろう。]
―緑の聖殿―
[嘘も偽りも必要ならば正義だろうか。
其れとも本質は罪だろうか]
……だから、何だってんだ。
[腰に重みを感じて視線を落とす。
護衛用にと帯刀している太刀が、必要だろうと嗤っていた。
ただし振るうのは、誰かを護る為ではなく――…]
/*
オズがランダム振って、ギィがチョイスなのは、自分と鉢合わせしたくないからですよ!
自分同士で掛け合いはめんどくさいのー
― 渓谷 高架橋 ―
[目の前の光景には見覚えがあったかどうか。
己が領土のとある場所に似ているようで、違うようにも思う。
その曖昧な記憶が異変を感知させず、自領土を歩んでいるとさえ錯覚させていた]
さて……橋を架けた覚えは───
[木造の高架橋に蹄の音を響かせながら、橋の先を目指し馬を進める。
その最中に浮かんだ疑問を口にするも、それは直ぐに途切れ。
意識は索敵へと修正された]
……怠惰は罪。
本分を全うせず現状に甘んじたのは私、か。
罪は、償わねば。
[本来ならばほんの小さな後悔だったはずのそれ。
本分を考えればそんな罪の意識は持たずとも良かったはずのそれ。
ただ一欠片、抱いてしまったが故に囚われ、戦うことを望む。
戦うことこそが己が本分であり、贖罪としての方法なのだから]
どうやらお互い、知らねぇところから来たらしいな。
[シロウの声に返しつつ、どうやら予想通りなことに肩をすくめる。
誰が、何の目的で、なんてことは考えても始まらない。]
―――さてなぁ。
あの船に誰かいるのかなんなのか。
行って確かめるにはちと遠いな。
まぁ、どこかに誰かはいるんじゃねぇか。
[シロウの疑問>>~31に応えるすべはない。
ただなんとなく、なんとなくだがそんな気がする。
誰かと戦わねばならないような。]
あ、そうだ。
酒手に入れたら、おれにも寄越してくれよな。
[届かぬ記憶>>11を探るのをあきらめ、
明るい声で付け足した。]
[思った声に、存外に言葉が返ってくる。
思考に気をつけねばならないな、と微かに眉根を寄せた。]
仲間など、
[そんなものは必要ない。
なれ合い、友情、同朋意識。
そんな甘い感情が、あの事態を招いたのだから。]
―――敵、でなければ十分だ。
[流れかけた思考をとどめて、短く告げる。
敵であるならば切り伏せ、殺すか従えるのみ。
ちらりと思ったことは、一応伏せておいた。]
― 猫屋敷 ―
[目が覚めたのは猫の奮闘によるものではなく、「最近日課になった…」とぼやくとても女性に見える同僚による功績によるもの]
いいじゃないのさ。俺らがのんびりできるってのは平和の証ってことでさ。ってことでこれからもっと俺が寝れるようにがんばるか
[さすがに二度寝する気はない。これでも民の血税を食っている身の上というのは知っているからか不真面目になりきらない男は軽口をたたきながら同僚と職場へと向かいつつ]
ああ、そういや……主は最近どう?
[最近顔を見せていない。特に彼の婦人がきてから積極的に足を向けないでいた男は同僚から話を聞く]
― 道すがら ―
そうか…そりゃよかった。
[顔色はよくなっている。とか。楽しそうにしている。などと聞けば素っ気ない言葉を返す。内心ではこちらから心配の言葉を無理に吐くのはしづらいぶんほっとしている面もあった。自分たちはついてきたと思っているが、主からはつれてきた。と思っていることだろう。
だからこそ、先にいく自分の背をみせ、手を伸べることをすることを是とする主に反することはできない。
もちろん任せる分は任せていくことになるのだろうが、それをしないという部分については、まだその時が来ていないのだろう。それぐらいには語らずとも主のことを信頼していた]
結局、俺らはガキで主は大人みたいなもんだ
[完全にではないが世話をかけるし世話をやかれる。主にせよ、シロウ先生にせよ、ナネッテ姐さんにせよ。だ。その環境が恵まれているが、歯痒くもある部分であったが]
でも、あの婦人からすれば、主は子供になれっからいんだろうけどな。
[違う関係だからこそ届かないものがあると知っているから、理由は他にもあれどあるいはそれがあの二人より遠のく一つの理由であったかもしれない。]
孤児院のガキどもが久しぶりに会いたがってたって伝えといてくれ。
[そういって同僚に伝言を伝えて別れ自分は自分で、文官武官の兼業仕事へと向かっていった**]
― 洞窟内基地 ―
あんまり持ってけねーからな…。
とりあえずこれとこれ、っと。
[木箱の中から2本、酒と思しき瓶を拾い上げ、そこらにあった布袋に入れて左肩にかける。
確保した瓶の片方が液体調味料であることは知らぬまま]
人は居ねーが物資はある、と。
出払ってるだけなのか……いや、他のところに居るかもしんねーか。
つーか出入り口どこだよ。
[辿り着いた部屋を探索しただけで、扉の先はまだ見ていない。
外へ出る扉以外もあるのだろうが、無造作に開けた扉の先は見覚えのある場所だった]
― 黄砂の村 ―
……まぁ、荷物置くには良いか。
[唐突過ぎる移動にも慣れてきたか、驚かずに済んだ。
一番最初に辿り着いた場所に足を踏み入れ、肩にかけた布袋を日陰に置く]
この場所の全貌は全く見えてこないが…。
奇妙な現象は、そう言うもんと割り切った方が良さそうだな。
元凶をぶっ潰す、なぁ。
[少し前に話をしたことを思い出して、ほんの少し考え込んだ。
ぶっ潰すにしても、元凶の一端すら掴めていない。
情報が圧倒的に足りないのだ]
しゃーねぇ、歩き回るしかねーな。
[そう言って踏み出す一歩。
今度はどこに繋がるのだろう。7(10x1)]
/*
なんとなくそんな気はしたんだけど、やっぱり黄色だったでござる。
また説得のターン。
また説得のターン!!!
orz
/*
そういやふと思ったんだが、いまんとこ黄色連中のなかで赤緑に縁故あるの、おれだけじゃね?
おおう。なんかうまく立ち回らないと話がすすまねぇな。
− 赤の宮殿 −
[風の音が遠のくと同時に周囲に明るさが戻ってきて、父の邸宅とも様式の異なる豪奢な宮殿に佇む自分を発見する。
その耳元へと滑り込む微かな風の声。>>11]
たたかえ と?
――― ギィ・ルヴィエ・ド・コルベール。
[名乗ったのは、クレメンスとソマリの言葉に
なにかしら思うところあったからだった。]
貴君らと共闘できるのであれば、なによりだ。
ああ、 わたしを妨げる者は排除する。
たとえそれが、血の繋がる親であったとしても。
その決意を固めて、わたしは
[風は他の声も届けてきた。
その言葉から窺えたのは、それぞれが「望み」に忠実であらんとする気配。]
ducunt volentem fata.
(運命は望む者を導く)
[問われぬ名を告げることなく、大理石に靴音を響かせた。]
[宮殿の偉容にも怖じることなく進み、やがて現れた扉へ手を伸ばす。
開かれた場所は宮殿の一角であってもおかしくはない瀟洒なサロン。 >>#1の8
だが、遠い場所であることは肌で感じられた。
紫壇のビリヤードテーブルを回り、その先にあるグランドピアノの鍵盤にタッチする。
澄んだ和音が湧いた。]
− 赤の宮殿 −
[鍛冶工房にいたはずなのに、気づけば立派な宮殿にいて、「たたかえ」とか「おのぼりさん」なんて声が聞こえたけど、皆、どこかに行ってしまったみたいで。]
とくかく、戦って何か証明しないと帰れない?
[なんとなくそう理解して、腕組みをする。]
鎧師のおれが戦いで証明できること、したいことは──
おれの造る鎧が一番頑丈だってことに尽きるよ。
[ふと、傍らを見やれば、あの日、図面を引いていた、あるいは未来に自分が鍛造するのであろう理想の鎧が、廊下の櫃の上に鎮座していた。]
− 赤の宮殿 −
[肉球が掴む大地の感触が堅く滑らかに変わる。
鏡面のごとく磨き上げられた床石。
そこに落ちる獣の黒い影。]
オオオォォーーーン
["飼い主"を呼ぶように吼えてみるも、返るは谺ばかり。]
[慣れた感触で降ってくる幾つかの声音にも、
ただ、暴風ダーフィトとジークムントとイルマの匂いを嗅ぎ分けて、黒狼は小さく尾を揺らした。 ]
違うか。
[首を振り、]
おんなじ匂いがする方だもんな。
顔を見るのは初めてだけど。
[相手の貴族然とした佇まいを、隠すことなく値踏みしながら。
にっ、と軽い笑みを向けた]
その鎧、マカローナ邸にあった
あれはもっと華美な装飾が施されていたけど、同じように洗練されていて、完成度の高い甲冑だった。
あの鎧と
あ、まだ人がいた。
[それも、オズワルドの部下として顔は知ってる相手だったから、ちょっと安心した。
鎧を使いたいという申し出には、コクコクと頷く。]
この鎧はきっとあなたを守ってくれますよ。
− 炎上する旗艦 −
[フッと風が巻いて、移動した先は船の上。
暗い夜空に火の粉が散る。]
え、 ええーっ
[対戦相手なんかいるんだろうかこんなところに、というより先に、海に飛び込むなら鎧はない方がいいんじゃ、とかそんなことをとっさに考えた。]
[イルマの手を借りて鎧を装着すると、鎧破壊に意気軒昂な彼を見送って、自分は馬を得るべく厩舎へ向かう。
支度のできていた尾花栗毛にまたがると、赤の宮殿を後にした。]
虎はもう野に放たれているか?
[呟きながら砂塵を巻き上げて向かう先には、別種の
― 礼拝堂 ―
[>>65>>66 唐突に巻き上がる白煙!
ほこりっぽいのか礼拝堂!?
口笛と共に現れた団体様御一行の正体やいかに!
と盛り上げてみたものの。
口上を上げる首領らしき人物は、すごーく見覚えのある制服を着ていたし、ばっちり(多分一方的に)思い当たる人物だった。]
ひー、命だけはお助けをー!?
[お約束の反応は大事にしたいお年頃だ。
ひとしきりポケットをひっくりかえしてみせるものの、酒場でもらった口直しのキャンディが転がり出た位だ。
肩をすくめて見せる]
…飴ちゃんで勘弁してもらえる?
何せ唐突にこんなところにいたもんだから、金目ものなんて持ってないだよね、というか今から美味しい酒を探そうってとこだったわけですよ、リンフリーユ様。
てゆっか、セルベシアの若き新王の側近でその即位の立役者の貴方がこんなとこでなにしてんですか。
しかもなんていうか式典の時より随分生き生きしてなすって。
もしかして。もー飽きちゃったとか?
[小首を傾げ、相手の出方を伺いつつ、あからさまに逃げ道を探すように周囲をきょろきょろした。]
まあ、使えるもんは使わねーとなぁ。
[ひょいと慣れた手つきで跨る。
馬術も騎馬戦も、留学中の授業のうちだ。
さて近づく奴はどんな戦人か。
見定めるように、未だ距離のある馬上の影を眇めた*]
[各人の声を聞きながら、結局よろしくと紡ぐ声に小さく笑いが零れる]
あぁそうだ。
君達にはまだ名乗っていなかったね。
ソマリ=フォン=フェストゥングと言う。
辺境の地に居を構える”変わり者”の貴族さ。
よろしく、ギィにタイガ。
[紡がれる声は未だ柔らかい]
[メリオールと言う国は聞き覚えがあるような、無いような。
細かい記憶は靄の中に包まれたまま。
故に特に反応するでもなく、目の前に現れた気配に意識を向けた]
/*
さて、礼拝堂にどうやって登場するか悩みどころであるw
一騎打ちの邪魔はしたくないからなー@ジークvsギィ
レトんとこに遭遇するのが楽しい気はする んだ が。
つかさ。
るがる6面子が黄陣営に固まったの超美味しくないwwwwwww
せめて俺をどっちかに回せよwwwwwwww
全く…
老いも若きも聞こえてくるは勇ましき声ばかり。
やれやれ随分と頼もしい限りだなあ。
[更に聞こえる声も男ばかり。どいつもこいつもギラつきを隠そうともしていない。自分の中に沸々と沸いてくる衝動は共感かそれとも]
(男所帯はまあ慣れてる。)
[心の中で軽く嘆息し、ゆっくりと呼吸を整えた]
― 砂漠の町 ―
[長年の身に染み付いた直感は間違いなく撤退だった。
せいぜい町の出入り口に罠でも仕掛けながら逃げられる安全圏にまで距離を置く――ぐらいが妥協点の筈だった]
なのによぉっ!!
なんで、こうなっちまってんだろーなあっ!!
[なのに、何故だか好き好んで
勝てる気はまるでしない。
それでも己の全てを賭けるかのように、目の前の剣士に対して刃を向けて立ち向かっていた。
幸い、まだ討たれてはいない]
[近づき方は挨拶代わりにナイフを投擲し、避けた足元にボーラを投げ込むと同時に、一気に、距離を詰めて踏み込んでいた。投擲武器では手応えを感じるまではいかなかったか。最低でも牽制となり先手ぐらいは取れただろうか。
そんな程度の期待しかできないでいたのに、襲い掛かっている自分に苦笑を禁じえない。そして笑う余裕も、そんな思考を巡らせる余裕もまるでなかった]
(汗を拭う暇もねえっ!)
[全身がびっしょりと濡れている。流れる汗は身体を動かすことで散らしていた。
こちらの身を襲う刃を受け真っ当に止めるには両腕が必要で、基本的にはかわすしか手立てがない。避け損ねれば死傷し、受けるには技量と幸運を共に備えなければならなかった。
身体の全てを使って、足場の全てを使って、逃げ、避け、交わし続けながら、手出しのできる余裕を作る。
その搾り出すようにして得た一手分の行動がまた、相手の行動への隙となり、更に一層の自身の窮地を作り出す。それを繰り返す。
幾度となく殺され掛け、僅かな貯金を作っては吐き出し、再び殺されかける。
必死になって傷を負わないようにだけ四苦八苦する。相手の余裕がどこまであるかは察することはできないが、こちらの余裕はまるでない。一手一手に死への誘いを感じながら、必死に生を求めて身体を動かし続ける。
ただ戦う事を強いられている衝動のせいか、恐怖だけはなかった]
うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!
[僅かな機会を得、柄にもなく吼えながら、手甲から突き出した刃を振るう。
時には拳を撃ちだす様に突き、時には手刀を振り下ろすように切り込む。
狙いは肌の露出部のみ。毒草を磨り潰して作った劇薬を塗った刃を触れさせることだけが狙いで有り、逆に言えばそれぐらいしかやれることはなかった]
[ダーフィトという男を知っている。
僅かな間ではあったが、互いに教師と生徒という関係にあり、その腕前の程はある程度は見知っている。
だからこそその期間中、こちらが熱心な士官候補生として振るった腕前、槍一本で身を立てるなどという偽装なぞ、入学して最初の授業の頃から気付かれていただろう。
自分の全てを見せた事はなかったが、相手の本気も知る機会はなかった。
性格も一面だけは知っている。
先生と呼ばれるのが気恥ずかしいのか、呼ばないでくれと何度か言われた覚えがある。ゲルトなどは意を汲んだせいで兄さんと呼んでいたが、自分は言われれば言われるほど止めようとはしなかった。
その後、共に帝国軍に雇われてからは、彼は一軍を率い将として生き、自分は密偵や諜報として裏方で生きた。
人を殺した数では負けるだろうが、殺そうとして殺した数ではそう劣ってはいない筈だ。だから戦えるのか、自分が彼と。そんな無根拠な物差しを武器にして]
それとも愉快な
[
...にとって戦いとは殺人に至るまでの手立ての一つ。ならば殺すしかなかった。殺す為の戦いしかできなかった。なのに殺せそうにない。
歯痒かった。戦いを戦いとして愉しめる連中が、羨ましくて憎憎しい]
(全く以って度し難ぇな。が……)
ひぃ…ダっビ先っ…ゼハァ…生……
[自分でも耳障りなほどの荒い息。体力でも劣っている。限界はとうに越えていたのかも知れない。その見切りすら忘れていた。今こうして喋らせてくれてるのは、相手の慈悲かそれとも余裕か。そんな事を考えるよりも今はただ、
あの忌まわしい
あの浅ましい
だから言っていた]
― 嵐の海 ―
[しばし遠い海上の戦いを眺めやるが、
終わる様子もなければ、近づいてくる様子もない。
小舟でもないかと見回すが、それらしきものは見当たらなかった。
つまり、あそこには行けないということなのだろう。
そういうものなのだとなぜか納得する。]
……なら、ここにこうしていてもしゃあねぇな。
酒をいただきに行くか、
誰か知ってるやつに会うまでうろつくか…。
―――ま、酒の肴もなしってわけにもいかねぇな。
[つまみになる話を仕入れようと動き出す。]
しっかし、歩いていくというのもなんだな。
どっかに馬でもいれば…
[ざく、ざく、と濡れた砂浜に深い足跡を残して歩く。
その途中、ふと思い立って顔を上げた。]
クレーデル!
[声を張り上げれば、どこからか蹄の音が近づいてくる。
煙るような雨を裂いて現れたのは、赤みの強い鹿毛の馬。
黒く輝く瞳を見返して、小さく笑った。]
おまえが本物か、おれの妄想の産物かは
この際、気にしねぇことにする。
よろしく頼むぜ、相棒。
[逞しい首筋を叩いて背に飛び乗り、腹を蹴る。
一つ高く嘶いて、赤鹿毛は砂浜をものともせずに駆け出した。]
− 渓谷へ続く道 −
[道は起伏の激しい地形を縫って延び、その先は谷にかかる橋となっているようだ。
と、行く手に騎兵の影×2が見えた。
太刀を履く黒馬上の
誂えたかのように見事な一対。
背筋を快が走る。]
― 砂漠の街 ―
[砂浜を抜け、馬蹄が土を踏む感触に変わったところで
ふとまた風景が変わる。
降りしきっていた雨は消え失せ、
代わりに痛いほどの陽光が降り注ぐ。
気づけば両側に土煉瓦の建物が立ち並び、
むこうにはバザールの色とりどりの屋根が見える。
そんな、街の大通りを歩んでいた。]
―――ここは…サブラか?
[見知った町並み。だがどこか違和感を感じる風景。
それは、人が誰もいないということだけではなく、
なにか歪なものを感じさせる。]
…… 。
[ふと遠くかすかな物音をとらえて、目を凝らす。
広場のあたりでなにか動くものが、
……刃のきらめきが、見えた。]
っ――― …。
[誰かは知らないが、戦っているやつがいるらしい。
ハルバードを握り直し、クレーデルの腹を蹴って
広場へと一直線に駆けさせた**]
…というわけで、まずはあなたたちを退けて橋上を確保しなければならないのだけれど、応じてくれるだろうか?
[鞍に括りつけた
サブラ……砂漠の街で戦ってる連中を見つけたが、
おまえらじゃねぇよな?
[鞍上から飛ばした思念は、いささか急いている。]
とりあえず、首突っ込んでくる!
[返事も待たずの宣言。]
サブラ?
砂漠には居ねぇが…。
ってぇ、おい無茶すんなよ!?
[戦っている連中に首を突っ込むと聞いて、思わずそんな声を向けた。
オズワルドの力量は知らないため、それが杞憂と言うのにも気づかなかった]
― 礼拝堂 ―
[扉を潜るとそこは荘厳な空間だった]
……あ゛?
[これまで見た場所とは一変した空気。
思わず奇妙な声が零れ落ちる。
そしてその奇妙が声が零れ落ちた理由がもう一つ]
[甲虫部隊を束ねる彼は、普段、崩れる、という事がない。
唯一の例外が女王が絡んだ時の熱狂と、元相棒のボケに突っ込みを入れる時。
その双方が喪われて以降、崩れる機会は大分少なくなっていた。
いたのだが]
― 温泉 ―
……は?
[さすがに、そこを目の当たりにした時は、惚けた声が上がっていた。
今までいた場所と、あまりにも違う──違いすぎる、雰囲気。
それが所謂、『露天風呂』というものに近い、という事を認識するまで要した時間は2(20x1)分]
──レト、居んのか!
[賊に囲まれているだろうレトに対し声を張り上げる。
さて、シロウの存在はどのタイミングで気付かれていたか。
少なくともこの声で闖入者が現れたことは知れよう]
……ヴァンダーファルケより、アマツキ元首、へ。
[理解が落ちた後、飛ばすのは、こんな呼びかけ]
この地は、本当に、不可解であるようです。
[そんな前置きの後、見たものを見たままに報告して]
とりあえず、ここにいても詮無いかと思われますので……移動、いたします。
……一体どうなっている、この場所は。
[どこかへ意識を向けた後、ぽつり、こんな呟きをもらして。
気を取り直し、何処か違う場所へ、と念じて足を踏み出した。6(10x1)*]
[橋の上に立つ白馬の騎士からの名乗りと意志表示を受ける。
コンラートと似た名の構成からするに、ソマリは貴族かなと思った。
自分は
/*
レイピア対ツヴァイヘンダーって無謀だよにゃーw
こっちは鎧も着てないし、2対1で丁度良いんじゃね?w
タイガに武器押さえてもらって、鎧の隙間狙う戦法になるんだろうか。
― 礼拝堂 ―
アメ玉1個だぁ?
あぁン? ふざけてんじゃないわよ。
ちょっとジャンプしてみなさいよゴルァ!
[彼の懐(>>101)が実際にジャラジャラ鳴って金貨を巻き上げられたかは相手次第だが、何にしても様式美を心ゆくまで楽しんでから]
よーし、じゃあ酒とか見つけたら考えてやってもいいけど……
……。
…………。
………………。
セルベシア? 新王?
ワケわかんないことは聞き逃してやるとして……。
舌か脳ミソ今すぐいただいてやろうかしら。
あたしの本名知ってるたぁ生かしておけないねぇ。
[賊としては追跡討伐から逃れるために様々な偽名を使い、時には性別も偽っていた。
稼いだ悪名から言えばダーフィトと呼ばれるなら理解はできる――が、本名を明かしたことは代替わりした以降はなかったはずだった。
ただ、新王の片腕となってからは賊の名前を使うわけにも行かず、気が進まなかったが父が失った家名を受け継ぐ形で本名を名乗るようになっていた――が、賊でない時代の話なためその情報を失っている。
自分の秘密を奪われていることは賊として許せる話ではなかった]
――これが当たると痛いよ?
人生の大博打、ここで打つかい?
それとも、身代金払われるまで飼われるかい?
聞いてみたいこともあるしねぇ。
なぶり殺しでもいいんだけどね。
金にならないけど、無抵抗の人間をぶちのめしてから首に縄引っ掛けて走り回るとか楽しめるから。
[賊も時には逃げまわることもある、そういう気配は敏感に察して――手下のひとりに釘が打ち込まれた棍棒を振り回させた。
実際にそこまでやる趣味があるかについては本人は違うが、脅し文句となればいくらでも吐く]
[――そのとき]
……?
今度は誰だい?
身代金の交渉なら言い値だけ聞いて帰るんだね。
[傍から聞こえてきた声(>>129)にちらりと
聞き覚えはないが、殺るか逃げるかの選択を常に迫られてきた賊は、その張りの良さで相手の格はある程度分かる。
警戒心がそちらに向いたせいか、目の前のか弱い小鳥から微かに注意が削がれた]
[なんで>>~39、と聞かれた所で、答えようなどないのが実情。
むしろ、こっちが聞きたいくらい──というのは、さておいて]
……了解しました。
[短く返し、移動を念じる。
飛んだ先に見えたのは──]
─ 炎上する旗艦 ─
[ゆらり、揺らぐ感覚。
それが消えた後に感じたのは──熱]
……っ!?
これは……一体?
[目に入るのは、舞う火の粉。
炎に包まれた場所にいる、と。
最初の認識はそれで]
……まったく。
新手のリアルアトラクション、というわけでもなかろうが……!
[口をつくのはそんな言葉。
一先ず、状況把握を、と見回して──蒼が捉えたのは、人影、ひとつ。>>99]
……誰か、いるのか?
[ここに来てから、直接誰かと接触するのは、これが初めてのこと。
自然、声には緊張が滲んでいた。**]
……こちら、ヴァンダーファルケ。
今度は、炎上する船舶の上……の、ようです。
詳細は、わかりませんが。
[投げる声は、先とは打って変わって真剣なもの]
ですが、誰かいる様子ですので……これより、接触を試みます。
/*
ログ読み返して勘違い発見。
人数少ないのは緑陣営でしたね。冒涜者は6人。
オズさんがいらっしゃって、後は未発言状態のアイリさんが同陣営になるんだろうな。
中身的な意味で吹きますねw
さて、どうやって他陣営の方々と絡んでこうかしら。
― 滑走路 ―
うわぁ……!
[思わず歓声をあげてしまった。
目の前にまっすぐ伸びる一本の道。
自分の知るそれとは全く違っても、用途は一目で予想できて。
空に向けて視線を動かしはしつつ、じっと見入ってしまう]
[思わず安堵の声をあげた後で、味方識別信号(?)を発してみたけど、目の前の青年から往信はなく、敵なんだ、という認識に身を堅くする。]
た、たたかう?
でも、鎧着てないよ、この人っ
[そんなところで困惑していた。]
こっちは賊らしき奴らを見つけた。
レトが囲まれてやがる。
[その前にレトからも何か声が届いただろうか。
賊に対する警戒の色は声にも伝播し、緊張感が漂う]
なんで礼拝堂にそんなのが居るのかは分からんが、な。
― 凪の森 ―
ありがとうリーフ。
[降りてきた鷹を腕に止めると、足元についていた手紙を受け取る。
中を見て少しだけ口元を緩めた。ほっとした風に。
背後に気配を感じて振り返ると、少し口の端を上げた。]
先に草原に行った者たちが、
無事に定住していた者らと合流したらしい。
[王都で暮らしていた一族は、
この国の小さな草原へと少しずつ移り、
そこに定住する事になっている。
――長であった自分以外は。
以前、この国に来る前のようになるかという
問いかけには首を振った。]
……どうだろうな。
狩りだけで生活が出来るほど、
王国の草原は広くないと思ってる。
珍しいからと、刺繍が売れていたから、
そういう物を売ったり…あとは、
南側から王都へ行く者らの
護衛が出来ればとは思っているが。
ああそれから、フーゴーがおまえに…
[そう話しかけながら、
ふと周囲が紗膜に覆われるような錯覚を覚えた。]
…? 何だ。
[会話をしていた男の姿がぼやけて行く。
目を擦る様子が不審に見えてか、
手首をとられかけたが。
その手が届く前に意識は途切れた。]
― 滑走路 ―
[緊迫した幾つかの話が出てきて、ハッと我に返る。
右を見て、左を見て。
とりあえず、誰かが戦っているような気配はなさそうに思えた]
そういえば。
[軍服のあちこちを探ってみる。
格闘戦訓練の時に使うナイフが腰に装備されていた]
― ??? ―
―――っ。
[意識を引っ張り上げたのは、
隣に居た鷹の羽ばたきと高い嘶き声だった。]
…リーフ。
お前は無事か。
[鷹一匹以外、周囲に人も何も見当たらない。
さっきまで話していた相手すら消えていた。]
― 滑走路 ―
どうしようもない時は、これ使うことになるのかな。
[士官学校時代からの不得意分野なだけに。
はふん、と溜息を吐く]
…何処に行ったんだジェフロイ。
いや、わたしがどこかへ飛ばされたのか。
[不可解な出来事に眉根を寄せながら
おくれてぼそりとつぶやいた。
人の気配はないのに声の気配はある。
会話が聞こえると、困惑した様子で自分もそこに乗った。]
誰か居るのか。
……すまないが、ここは一体何処なんだ。
― 滑走路 ―
まあ、その時はその時だけど。
[必要だから訓練しているのだ。
フルフルと首を振り意識を切り替え、目に付いた建物に向かって歩き始めた]
― 礼拝堂 ―
[姿を現した男(>>141)の服装からして、ただ襲われて奪われる獲物とは違う。
時には逃げ、時には一杯喰らわす相手――軍人であろうと推測される。
自分も似たような姿であることにさして疑問は抱かずに]
祈るための場所?
ハン、適当なこと言ってくれるけど――賊相手に一般論振りかざしてもしょうがないって、自分でも言ってて分かってンじゃないの?
代わりに金目の物を置いていけ、って言っても通じないってのも分かるさ。
やるかい? 血祭り。
一人だからって容赦はしないわよ。
[微かに右手を振ると、手下たちが釘を打ち込んだ棍棒を構え、シロウを中心に取り囲ませる。
その間に逃げ出す誰かがいたとしても追いかけさせはしなかった。//]
― 砂漠の町 ―
[足を止めた時点では、誰か、までの特定はできてはいなかった。
けれど全く知らぬわけでもない相手であるのは、感覚が伝えていて]
(この状態をどう見て、どう動くか、ねぇ?)
[意識に浮かぶのは、こんな思考。
故に、一見すると凪いだ状態のまま、そこに静かに佇んでいた。
そうする事に、疑問はない。
ただ、『相手の力を見たい』という己が本能に従うだけ。
普段は軽薄な態度と笑みに紛らわせる、剣鬼の本性のまま、立ち尽くす時間は一筋の刃によって切り裂かれ]
……っと!
[挨拶代わりのナイフの一撃は軽く飛び退く事で避けるものの、着地点へと飛んだボーラまではさすがに避けきれず、僅か、動きが止まる。
間を置かず、踏み込んでくる姿>>109に、はしばみ色は楽しげに、愉しげに細められた]
は……中々、いい挨拶してくれる、が。
[踏み込みからの初手は、上げた右手の手甲で受け流し。
右腕を跳ね上げる勢いにバックジャンプの動きを乗せて、一度距離を取った]
それじゃあ、当たってやるわけにはいかんねぇ。
[く、と哂って背に手を回す。
紫紺の柄を握る動きに躊躇いはなく。
抜き放ちつつ一歩踏み込み、放つは横一閃の斬撃。
紙一重、かわす動きに口の端が微か、上がった]
他にも…。
[つまり複数で会話していたのだろう。
そのうちの一つ、返って来たもへと声を返した。]
シロウ殿か。
わたしはアイリ・リューフェンだ。
[覚えの無い名にそう言い返す。
分かっていないとの話には、ふむと。]
────抜かせること、後悔すんなよ。
[両腰に下がる三本の太刀。
実際抜けるのは左腰にある二刀のみだが、相手にはどんな印象を与えるか。
右手を左腰に提げた長刀の柄に添え、左足を僅かに後ろへと下げる。
抜刀直前の構え。
取り囲む手下の動きを捉えるべく、気を張り巡らせた//]
/*
しかしなんででこっちにいるんだwwwwww
こいつこそ好戦的になるべきだと思ってたんだけどなーとログ書いてて思うのだった。。
(だよ…な…
コン吉の愛する剣道とやらだとよ… 打つ前に大声で打つ場所…、叫ぶんだぜ。)
笑えっ…かぁ! 笑えねぇ、よ、なっ。
[途中、言葉>>155を耳に拾えばそんな感情が心に沸く。最後の方は言葉に出しながら必死で即死の剣を掻い潜る。仮に相手にその気はなくとも、殺意を向けている以上、期待していないし、予測できるだけの実力もない。
身体を必死に動かしながら、同窓の一人の眼鏡面を不意に思い出す。あの女の剣は自分には人を斬れる剣なのか疑問を持っていた。
それが決闘ならば、それが護りならば、突き抜けられるだろう。けれども、侵略者として略奪者として、もしくは道具としての剣を振るい、人を殺せるのか。人を侵せるのか。ただ、誰よりも侵略者であるべきあの男は彼女の剣技、剣才を何よりも一番に見初めた。だから何も判らない。自分にはわからない]
(わかんねぇっ、ってーのっ!)
[苛立ちが沸く。隠す。捨てる。それを抱えたまま動けるほど、強くはない。切り替え、守る。動くことで、守り続ける]
― 礼拝堂 ―
だからないものはないんですってばー!?
[>>132 ぴょんぴょん跳ねて見せても実に寂しい音しかしなかったとか。
まあ、職業柄そんな程度で音の出る装備の隠し方はしてないからこそこんなこともやってられるとも言う。
しかし続く>>133>>134反応には軽く目を細めた。]
あっは。冗談言ってるって感じじゃー、ないねー?
鏡とかあったら自分が着てる服見せてあげたいんだけどな。
…一体何がどうなってるのかは、わっかんないけど。
おっと怖い怖い。
楽しいコースをいくつも提案してもらったトコ悪いけど…
[脅し文句に表面上怖がってみせたりしつついたら
>>129 ついつい最近から聞き覚えのある声が聞こえた]
あっれ、もしかしてシロウ?
[どこか間の抜けた声を上げた。]
どこかを繋いでるわけでもない道が直線的に続いていて、結構な長さがあるので。
ただ、空港にあるべきものが圧倒的に足りてないので。
[自分の知識にある状態には足りていない、の意味だが]
はい。使えそうな機体を探してみます。
移動もそうですが、いざとなれば、船上からの救出などにも使えるかもしれませんし。
[この不可思議な空間でも、航空機があれば乗ってみたいらしい。慣れない機体を動かす危険をまるっと度外視してシロウに返し、歩き出した]
はぁ… はぁ… はぁ…
[一度乱したリズムは戻らない。これだけ無様に全力を出し切った状態のまま、誰かと対峙したことなど一度もない。この時間は息を整える時間ではなく、殺されるだけの時間に入ったことを理解する。が、こない。理由は――>>157]
あ…
[風向きが、変わった*]
同一かどうかまでは、わかりませんが。
[推測>>~43には短くこう返し。
続けられた言葉に、ふ、と息を吐く]
……御心配なく。
無茶しいを専売特許だ、などと胸を張るつもりはありませんので。
[冗談めかして言うものの、声には僅か、苦さも混じる。
無茶しいが専売特許だったのは、紅の元相棒。
もっとも、それに煩わされる時間はごく短く]
賊……ですか。
礼拝堂にそのようなものがいる、というのも、不可解な話ですね。
[ぽつり、ともらして。
また新たな声が響くと、告げられる名>>~50を記憶に止めて]
また、同じような状況の方が増えた、と。
改めて名乗りを。
エーヴァルト・ヴァンダーファルケ、以降、よろしく。
[短く名乗った後、意識は眼前へと向いた]
― 礼拝堂 ―
[打撃武器として考えるなら、通常の棍棒でも立派な武器である。
彼ら賊がそれに釘を打ち込むのは視覚的な威圧効果を高めるためにある。
殴られれば痛いだけでなく、釘による刺傷裂傷をもたらせる残虐的なイメージを匂わせる――ただ実用性を考えればさして機能的でもなく、どちらかと言えば儀礼用の刀剣に近い存在かもしれない。
賊としての自分を最大限に増幅した願望は、手下に持たせる獲物にも影響を与えているようだ]
ホントにやる気かい?
いいねぇ、その3本のうちいちばん状態が悪いやつを墓標に残してやんよ。
[手を添えた刀、そして両腰にまだ残す2本――おたからの匂いを感じ取った。
それだけの業物を使うのだから、相当の手練であるのも間違いない――が、包囲している方にとってはたった一人だ。
だから取るに足らない相手なのだが、それをあえて刀1本見逃してやると宣言したのは、この相手の男をどこか気に入ったのだろうか。
嗤って見せてから右腕をゆっくり挙げる]
あんたたち――やっておしまい。
『ヒャッハー!!!』
[彼らなりの歓喜の声とともに、数人がまず釘を打ち込んだ棍棒を投げつけた。
射程や殺傷力は弓矢やナイフには劣るかもしれないが、取り回しと投げやすさにかけては遥かに楽で誰にでも扱える。
無骨な荒くれ者が無造作に投げつけたものでも、たったひとりで挑んできた相手の顔や胸元めがけて飛んで行く。//]
/*
今回は可能ならば皇帝陛下へのラブレターでお送りしております。
ログ読み返したらサシャ愛激し過ぎて、マジスマンだったんで。
しかし奇襲する体力ないぞ多分(汗
― ??? ―
[時折意識を違うことに向けつつ鷹を撫たが、
ふと思い出したように背後に手をやる。
己が手の如く扱う弓と矢は、きちんと背負っていた。]
よかった。
これがあれば何とかなる。
[馬があればもっと良いと思ったが、贅沢は言えない。それから何処かで言った通りに、周囲を見回してみた→3(10x1)]
男同士ってのは結局、殴り合わないと友情を育めないってオチじゃねえだろうなお前ら。
[やれやれという感情を隠す事無く垂れ流す]
― 炎上する旗艦 ―
[おろおろする様子と、こちらの呼びかけに答えた安堵の声。>>139
それだけを見たなら、特に違和感などはなかった──のだが]
……戦う?
いや、それ以前に、鎧?
一体、なんの話だ?
[身を強張らせたかと思えば、こちらにとっては意の取れぬ言葉>>140を並べる様子に、瞬きを一つ]
いや……その前に、名を聞こう。
俺は、エーヴァルト・ヴァンダーファルケと言う。
君の名は? そして、何故ここにいるのか、わかるか?
[ともあれ、こちらの名を告げて。
向こうの名を問いながら、抱えている疑問の一つを投げてみた。//]
で、今のところは俺を入れて5人…でいいのか?
首が二つあるとか、声を変えて一人二役なんて芸当をしている奴がいたら早めの自己申告頼むぜ。
地名や国名で知っている知らないはあるかもだが、メリオールっつー国は知らねーな。
[大国なら何れ嫌でも知るだろうからと気にしない]
あたしの一張羅が何だってぇ?
[賊としては戦闘用であったり逃亡用であったり、様々な衣服を使い分けることもあるが、着ているものはだいたい同じである。
もちろん今の高官用の衣服はいつものものとは完全に異なるわけで――もし鏡で自分の姿を見れば相手の言うことも理解できるだろう]
……そんな手に引っかかるわけないでしょばーか。
[言われた言葉(>>161)に釣られて下を向き、視線を外すのは愚かな話なので乗らなかった――と本人は思い込んでいた。
思わぬ乱入がなければ誤解は解けたかもしれないが]
[退くつもりはないと、橋上の白黒2騎は告げる。
笑みすらたたえたその余裕。
交渉の余地は充分にある気はしたが、元よりそれが望みにはあらず。]
── 推して参る。
[いっそ朗らかなほどに宣言すると、橋上に陣取る彼らの中央、両者の間を駆け抜けるルートを選んで馬に拍車をあてた。]
― 滑走路 ―
…何だここは。
[それは見たことも無いものだった。
まっすぐで大きな道。
王都の大通りでもこうはいかないだろう。
それが何に使われる物かもまるで解らず、
ただ長い道に視線を走らせて、そのまま空を見上げていた。
古い時代、しかも元々草原で移住していた暮らしの身には、先端技術はどれも不思議な物として目に映った。]
[クレーデルを疾走させながら、聞こえる声に小さく首をかしげる]
……地上機? 滑走路?
なんだ、それ??
[ユーリエの言葉>>~42におぼえた疑問は、無意識のまま思考に流れた。]
温泉はいいな。
[エーヴァルトが見つけたものにも、素直な感想。]
[と、新たに聞こえてきた声>>~48には目を瞬いた。]
会話に割りこんで悪いな。
アイリ・リューフェン、か。
なんか、うちの嫁さんと似たような風を感じるな。
草原の匂いがする。
[知らず、声が柔らかくなる。]
変な場所だが、まあどうにかなんだろ。
しばらくよろしくな。
[馴れ馴れしく呼びかけてくるレトには小さく苦笑したか゛、
別に苦情を言う気もない。]
それはこっちの言い分だな。
酒だのうまいもんだの見つけても、独り占めすんじゃねぇぞ。
[笑い含みにレト>>~57へと答える。]
[>>151>>152>>153 手ごたえの無さそうな此方から明らかに覇気を纏えそうなシロウへと興味が映ったらしい様子。
逃走のハードルは随分下がったようだが、妨害されないという確証をもてはしない。
素早く片腕を上に上げると、ヒュン、と鍵爪が先端についたロープが伸び、礼拝堂の高い梁へと食い込む。
それと同時にネジと歯車のカラクリで動作させたウィンチがあっという間に彼女の体を賊の頭上へと運んだ。
長袖の中、腕に仕込んでいた改造超小型クロスボウは、メリオールの技術力の一端をうかがわせるもの。]
さて。
私としてはまだあの人に死なれるのはちょっとマズいんだけどな。
とはいえ、どーも様子がおかしいのはどうしたことか…
[危なげなく梁の上を歩きながら、シロウとフィーの様子を見ている。]
さて、どうしたものか。
[>>165 シロウに向かう武器のいくつかを梁の上からの小型クロスボウで落す形で援護。
殺傷能力としては劣るが、物が使いよう。この程度には役に立つ。]
[投げつけられる釘棍棒のうち、正面から迫るものを抜き放ちの一閃でいくつかを弾き返す。
打ち漏らした分は顔と胸を外れて肩を釘が掠っていったが、構わず軍刀を両手で握り構え直した]
天月侍郎、参る。
[静かな宣。
同時に動く、右足。
踏み込みの一歩と同時に振り上げた軍刀は、正面に居た手下に対して上段から振り下ろされ。
手応えの確認をする間も無く軍刀の切先はシロウの左へと流される。
切先は円を描き、刃を手下が並ぶ方へと向けると、横薙ぎの一閃を繰り出した//]
― 塔 ―
[敵影はなく、速やかに塔の占拠を終える。]
まずは地ならしといったとこか。
[簡易の椅子に座りながら報告を聞きつつ馬鞭を切る音で指揮を執り、煙管を吹かす]
…幾らか守護兵として配備する。
[指示を出し続けなければ明確には動けないが、最低限の役割程度はするだろう程度に空白地帯であった塔に兵を配した]
……戦う相手とはきっちり殺すか殺されてくれよ。
気が付いたら、お前らそれぞれ全員やりあった相手とそれぞれ仲良しこよしになって新たな枠組みで戦り合うなんて羽目になったら超面倒臭ぇ。
[とあっさり言ってのけてきた相手>>=47に言い返しつつも]
(つうか、オレらの関係ってなんなんだ?)
[チームと言われても指導者がいない。仲間と言われても共通認識もない。目標すら不明だ]
(全く…戦う事自体への衝動と、相手を殺すという前提が頭の中で右往左往してやがる。)
[自分の中の戦いに関する矛盾。そのおかしさが鈍痛となって頭を悩ませる]
― 砂漠の街 ―
[クレーデルの脚力は、見る間に乗り手を広場へ運ぶ。
近づくにつれ見えてきた二つの人影に、目を丸くした。]
エレオノーレ!ダーフィト!
おまえら、なにしてんだ!?
[2人の交わす刃は、訓練などではない。
時折ダーフィトと交わす"しあい"のレベルでもない。
真実、殺し合いのもの。
吹き付ける風に目を見開き、奥歯を噛んだ。]
[滑走路とか燃える船とか温泉とか温泉とか温泉とか温泉とかああ私の休暇さんどこにいってしまったのとか思うところはあったりなかったりしたが]
シロウ、他はどうでもいいけど、あの首領は殺さないでくれると助かる。
私の隣の国のちょっとした重要人物でね。
けどどうやらそのことを忘れてしまってるらしい。
血祭りは半殺しまででおねがいしますよー。
[どこか呑気な声が響いた]
― 炎上する旗艦 ―
アキ・イルマ、か。
[告げられた名>>171を小さく復唱する。
同時に伝えられた肩書きや所属に疑問は増すものの、意識の上で言葉交わす面々を思えば、そこを気にしても始まらない、と。
そんな認識も出来つつあった]
ああ、確かにあまり長居はできないだろうな。
とはいえ、移動する事に関しては、あまり悲観せずともよい、とは思うんだが。
[体験してきた不可思議な移動を思えば、そこはあまり気にせずともいけるだろう、と。
故に、そこを危険視するつもりはなく、むしろ]
……敵、とは?
初対面のはずの君にそう称される覚えは、俺にはないんだが。
[イルマが紡いだ短い言葉に、意識は引き寄せられた]
/*
ち、ねこたいむ逃した……!
[なにしとん]
と、いうか。
なちゅらるに『しあい』の言葉が出てる辺りにうっかりふいたwww
いやまあ、コンツェとの果し合いだけなわけないよなー、とはおもていたがwww
/*
先日「風立ちぬ」を見てきたとこなので。
PCの脳内とは別に、兎猫の脳内では「ひこうき雲」がエンドレス状態だったりするのでした。
さておき、来てくれたのは仲間でもあるアイリさんとかw
どうしましょう。うーん。
ならいーんだがな。
生憎といかれた連中の価値観や基準は俺みたいな一般人には計り知れないんでなあ。
[右手の親指を立ててこめかみを再びつつく。どこかもやっとしたまま落ち着かない]
何が敵で、何が目的で、何が大事かなんて、山の天気のように変わったり、支離滅裂で実は最初から違っていたなんて言い出す奴もいたりすっからな。
ま、純粋過ぎるなんてのもそれはそれであれでそれだが。
とにかく俺は余計な気苦労は負いたくねー。
― 砂漠の町 ―
…あは、あはぁ。
[騎乗の主を目視し、いや気配が迫ってきた時から誰なのかは気付いていた。幸い、狂飆の刃を受け止める事なく済んだ手甲はまだ被害を受けていない]
戦うって、なあ。
[ダーフィトが声をかけてきた相手>>177に、どう応じ、どう動いたかはもう視認すらしていない。口から零れた言葉はこの場にいる誰に対してのものでもない]
それは、かな。
[傍らの黒風>>180に吹かれる木っ端のように、無造作にゆらりと力無く赤き主の方へと近寄っていく]
ー 礼拝堂 ―
『ひざまづいて今から命乞いしたって許しゃしねぇよ
でくの棒が!
ぶっつぶしてやらぁ! ……ぐはっ!』
『あの世に近いところで殺されてよかったな!
ベストなこの場所で無惨に……
しねぇっ! ……うげぇ!』
[男が抜かなかった一本にこそ真の価値を認めたが、それについて何かをやりとりする前に状況が動いた。
投射された棍棒は軽く弾かれ、次いで殴りかかろうとした手下の一人が、まず雑魚なりに大言を吐いたものの斬り倒された。
次の薙ぎ払いにひるまなかった無謀な者が次の犠牲者になり――多数で圧倒し威圧するばかり長けた手下たちは士気を失った。
さらに頭上から放たれるクロスボウの矢が追い打ちとなった、崩れる軍ならば殺傷力は必要ない――自分たちがそうしてきたように、痛みを与えるのも殺すのも崩壊へと導く速度はもう同じだろう。
彼らが戦意を失いつつあるのは明らかだった]
退けっ!
……無理無理、あんたたちじゃ束になったって相手にならないわ。
[首魁は手出しするのをやめさせた。
手下たちはその後ろに潮が引くように下がっていき、彼女の視界から外れると姿を消した――そのことに彼女自身は気がついていない。]
やるじゃん。
あんたに勝てるのはうちには誰もいないだろうね。
だから被害が出たオトシマエ云々は言わない。
シロウ、って言ったわよね。
こっちに来ない?
使ったげるわ。
[長椅子から降りると、シロウに向けて数歩近寄り、微笑みかけた。
勧誘自体がどこまで本気かわからないものであるし、承諾される自信がある状況でもなかったが。
その際に腰に提げた長剣が長椅子に当たり、揺れてみせて――吊っているその支点を隠すように左手を腰に添えた]
[静かな覇気を纏うシロウを邪魔せぬよう、立ち位置の利を生かして最小限の援護をしながら。]
うーん、姿見探して持ってくるの待っててくれそうな雰囲気じゃないし。
一発殴ったらー、正気にもどっても戻らなくても面倒なことになりそうだし。
[何せつい昨日まで隣国のスパイの身分である。
相手はスパイしてた国のお偉いさんである。]
誰かに殴ってみてもらうしかないねコレ。
[うんうんと導かれた結論に満足げな顔をしながら、もし上ってこようとする頑張り屋さんがいたとしたら撃ち落としたりしてる。]
― 現在 ―
ん?
オズワルドのところでは一般的じゃねぇのか、航空機。
[ぽつ、と零れたのはユーリエとオズワルドの会話を聞いてのこと。
文化もまただいぶ違いそうだな、と言う思考は言葉に出ないまま、それどころではない、と意識はまた別へと移る]
― 炎上する旗艦 ―
[あくまでも冷静な口調のエーヴァルトに、「あまり悲観せずともよい」と言われれば、そんなものかなと思う。]
じゃあ、とりあえず移動したいなあ。
でも、エーヴァルトさんの手を借りていいものか…
えと、あなたにも、夢を叶えるために戦って証明しなきゃならないことがあるでしょう?
で、この赤い囁きが聞こえないエーヴァルトさんは敵なんです。
[自分の中に沸き起こる感覚をなんと説明したらいいか悩んで、身振り手振り。]
― 礼拝堂 ―
[私は何を望んでいたのだろう、何を求めていたのだろう?
ああ───…分かっていることだ。もっと力を。
もっともっと…力があれば、
恩師も江賊の友も、若き希望も失わずに済んだのだ。
…いや、済むのだ。
そう、今ならば間に合う。
この目前の敵を倒したなら、…──元凶を取り除いたなら]
わーい。
ありがとうございます。
[褒められたということにして喜ぶということにしておいた。口だけで]
(しかし悲嘆と絶望ねえ。)
[家畜や獣にも少しは向けてやれよと言いかけたが、面倒臭い話に陥りそうなのでやめる]
(じゃあ、悲嘆も絶望もない。喜びすらねえってのはどうなんだろーな)
[失ったことを悲しんだことは無い。それなのに失いかけた事を悲しんだことはある。それはあの
じゃ、次征くか。
[いくらかの兵が塔の内部より固められたところで、簡易の椅子から立ち上がり移動を開始した。10(10x1)]
───いざ!
[裂帛の気合を発すると静は動へと移り変わり、
踏み出した足と共に剣先が銀光となって彼の方へと向けられる。
手始めとばかり、斜め下方に剣が振り下ろされた]
(…あの頃も、こんな風に)
[剣先が触れ合い鋭い音を立てる刹那、
どこか、懐かしい音を聞いた気がした*]
[辿り着いた先は鼻に不快感を覚える匂いと湯煙が覆う地。
その先に出てきたのは―――]
…ここも奪えってか?
[温泉であった。なんでこんな場所に辿り着いたのかと、困ったように頭を掻いた]
― →温泉 ―
[言葉に返された笑い>>~67に秘されたものも、短く零れた唸り声>>~60、それを齎したものが何かも知れぬ、けれど。
特に後者に関しては、問われずにいるのは自分としてはありがたかった。
今ここで紐解くべきではない、と思える事にも触れてしまいそうで、それが怖かったから]
……滑走路、か。
本当に一体、どうなっているのやら、この場所は……。
今、話をしている相手も、だいぶこちらとは違う場所から来ているようだし。
[ぽつり、と零れるのはこんな呟き]
へぇー
実は俺のいた士官学校跡地も温泉宿になってな、
同窓の二人が経営者になって今も元気にやってるらしい。
……は? 温泉?!
[遅れて突っ込みを入れた]
俺が仕える主はただ一人だ。
アンタに使われる気は無ぇ。
[にこやかにも見える相手の表情。
友好的ではあるが、状況が状況だ。
その上その勧誘は飲めるものではなく、シロウは宣して軍刀を右手のみで握り相手を見据える//]
ユーリエ殿か。よろしく頼む。
[やっぱり解っていないとの言葉に疑問ばかり残るが。
考えるばかりで足を止めても仕方なく。
解らないながらも、周囲を見て足を進める事にした。]
周りを見てみたが、なんだか広い場所にいる。
ただ広いばかりで何も――草も無い。
少し別の場所にも行ってみようと思う。
[滑走路とかいう言葉は知らなかったので、
場所の表現は解り難いものとなっていた。]
温泉宿にって…つぶれたのか?
[今は関係ないことをつぶやきつつも]
ああ、温泉だ。これは奪うべきなのかわからんが、怪我でもしたら湯治をするのに役に立つだろうよ。
ああ。年寄りっていろんなこと詳しそうだもんな。
でもじーさんの名前、なーんかどっかで……うーん?
[それはおそらく未来の話。
時空の歪みは過去と未来を伸ばして繋いで、けれど確かなもの見えず曖昧な侭]
まあ、そのうち思い出すかもしれねーか。
[ひょいと思考の向こうに棚上げした]
― 渓谷にかかる橋 ―
[馬の蹄が伝えてくる音は軽い反響。
それは記憶にある石材の堅い響きとは異なり、かすかな違和感を与えた。
行く手の2騎は阿吽の呼吸で作戦を決したらしく、尖鋭の白は脇へ避けた。
立ち塞がるは剛直の黒。]
── ならば、
[相手の動きを見て膝頭で馬を操作し、タイガの右手側を駆け抜ける位置へと軌道を修正する。
刃を交える真っ向勝負の進路だ。
馬上で身を捻り、両手巨剣は自身の右下方、切っ先が地面すれすれになる位置で構える。]
/*
ああそうかなるほど。
ダーフィトとシロウはあれか中身かんがえたらあれか…。
そしてさりげなくえすけーさんがいてふいた<メモ
― 炎上する旗艦 ―
[冷静なのは、以前、突っ走り屋の相棒の抑えにまわっていた頃の反動で。
……何気に、一度キレるとそれこそ猛禽の勢いでかっ飛ばすのだが、それはそれとして]
……夢を叶えるために、戦って証明……?
[イルマの説明>>186は、己を失う事無く、突き動かす衝動もない身には理解の及ぶ所ではなく。
ただ、彼にも自分と同じように、意識でやり取りできる仲間がいるのだ、という事は認識できていた。
そして、繋がりのあるもの以外は『敵』と判じているのだと]
少なくとも、俺にはそう言った向きで戦う理由はないんだが。
……君は、その戦いを望む、のか?
[だとしたら、被害広がる前に止めないとならないんじゃ、とか。
ふと浮かんだのは、そんな思考]
学長が不渡り出しまくってな…。
[遠い目をしながら呟いた]
まあ、傷の治療にはいーかもな。
占拠はどうなんだろーな。
俺にはどうすればいいかはさっぱりだが、あんま武器を抱えたまま浸かるのも、敵の気配に気をつけながらくつろぐのも難易度は高そうだ。
― 砂漠の街 ―
[剣鬼の気纏うダーフィトの、烈風呑んだ瞳。
以前目の当たりにした剣の魔人にも似てるな、
と思いかけて、いやまてまて、と思い直す。
自分が知ってるダーフィトは、確かに人間だ。
ゆらり近寄るエレオノーレを視線の端でとらえつつ、
左手で首の後ろを掻く。]
どうも『そう』らしいのは認めるがな。
よくわからんなんかの思惑に、あっさり乗るなよ。
……って、ああ、くそ。
[歪んだ世界の歪んだ街で、歪んだ部下たちと話している。
そんな気持ち悪さに、悪態をつく。]
いいからもちっとまともに考えろ。
おまえらは、なんのために戦ってるんだ?
意味のねぇ殺し合いしてる場合じゃねぇだろ。
[じわり。円を描くように馬の足を進めながら、得物を構える。
そう、せざるを得なかった。この殺気の中では。]
たいきけ、 ……こーくー …… っ
……あー、つまり大通りかなんかか。
[ユーリエの言葉>>~65二、無理やり納得を付けておく。]
…気持ち良さそうだなあ。
[これは彼の特技だと素直に思う。
本当に、本当に気持ち良さそうに寝ているのだ。
何だか寝てても仕方ないと思うほどに、気持ち良さそうなのだ。
だからすぐに揺り起こすことはしない。
けれど別段遠慮することもなく、お湯を沸かして紅茶を淹れた。
大体、こうしていれば勝手に彼は目覚めるものだ。
これもまた、仕官学校時代以来培われた経験というものだった]
あー、わりぃ。
いま、うちの部下ふたりがどうもおかしなことになってるんで、
細かい話はまたあとでな。
[短い報告に続いて、瞬間の剣気が思念を伝った。]
どんな夢を見てるんだか。
[今日は、ちょっと聞いてみようかとも思う。
心から至福といった友の安らかな寝顔を横目に、
紅茶の抽出を待つ間、のんびりとソファに腰掛けた。
───至極平和な一日である*]
― 温泉前 ―
[これは先ほどの塔で接収したもので飲食でもしてろということだろうかと半目で思考すること72秒]
こんな場所、血腥くするなんて勿体ねーか。
[改めて移動をすることにした5(10x1)]
― 礼拝堂 ―
そうかい。
……ま、そんな気はしたからいいんだけど。
分かるぐらいにはウマが合う相手だから誘ったんだけどねぇ。
アンタがどこの誰で、誰に使えているのか知らないけど――きっとあんたの主があたしの立場だったとしても同じように誘ったと思うわ。
ふふん――あんたの変な顔見たさにね。
――まぁいい。
しょうがない、一発くらわして認めさせてやんよ。
[右手で長剣の柄を握る――それは表向きで、左手で隠しながら折り込んだ親指で、剣を提げている留め金を密かに外す。
軍刀を握るシロウ(>>194)に対し、長剣を抜かず――居合慣れしているようには見えない剣才を醸し出しながら構えをとる]
― 炎上する旗艦 ―
[諭すというより確認するようなエーヴァルトに、うぅ、と顔を赤くする。]
おれだって認められたいもの。
おれの鎧が、ちゃんと命を守るって。
誰かを、誰かの夢を守るって。
くぅ…エーヴァルトさんはなんで鎧を着てないんですか。
― 渓谷 高架橋 ―
[レイピアを抜いたものの、それは万一を考えての所作。
しばらくの間はタイガと黒狼のぶつかり合いを白馬の上から眺める]
───あぁ、また罪を犯してしまった、かな。
[理由はどうあれ、戦うことを他に任せ、ソマリは見物の側に回った。
その行動はソマリの奥底に罪として降り注ぐ]
戦わねば、贖罪も成されぬというのに。
[けれども鎧を纏いし黒狼相手にレイピアのみで立ち向かうことを是とするほど愚かでもない。
ただ、タイガが相手をしている隙に鎧の隙間を狙うことは可能だろうか。
一騎打ちに水を指すことになるが、今考えられるのはそれしかなく]
― 滑走路 ―
[おんせん。かっそうろ。こうくうきに。全部よく解らない物だった。
辛うじて発射場というのだけ、
投石機のような物を置く場所だろうと想像していた。全然違ったが。
微妙な顔をしていたら、鷹が羽ばたいたので顔を向ける。]
― 砂漠の町 ―
[エレオノーレの動き>>181は視界の隅に捉えながらも、干渉する事はなく。
向けられた言葉>>197 >>198に、また一つ、わらう声を落とす]
何かの思惑とか、そんなんはどーでもいいんですよぃ。
[太刀を取る手に力が篭もるのは、構え>>198取るのが見えたから]
意味があろうと、なかろうと。
……オレは、オレの望むままに荒れるのみ。
[薄く笑んで宣する様は、『災いの風』と称されし頃のそれ。
赴くままに駆けるが故に、友軍に勝利と同時に、何かしらの災禍を運んでいた頃の笑みのまま──距離を測って、ひとつ、息を吐く。
半歩、進む足の動きは、間合い捉えて踏み込む前の癖なのは。
過去の立ち合いからも、知られてはいそうだが]
― 礼拝堂 ―
[銀の髪が流れ、端正な顔がこちらを向く。
若草の瞳。その中に、燃える城を見る。
渡される剣。振りぬかれる衝撃。
一瞬の幻影が、脳裏をよぎって消えた。]
お前とこうして剣を合わせるのは何度目か、
[意図せぬ言葉が唇を零れるが、違和感に気づくことはなく。]
―――来いっ!
[静謐の空気が破られ、気迫が膨れ上がる。
流れ落ちる銀光が体に落ちかかるより先に、
サーベルを下から合わせに行った。
無理に弾くことはせず、曲刀のカーブに沿って擦りあげ、
相手の懐へと一歩踏み込む。
つばぜり合いへと持ち込みながら、足払いを仕掛けに行った。]
まとも?
変な事言いますね、陛下。
陛下自身、まともだったら今の陛下いますか?
[傍らの暴風にゆらゆらと煽られながら、警戒を隠さない相手の言葉>>198に小首を傾げる]
まあ、俺としても手段としてでなく目的として戦うなんて羽目に陥ったのは大変不本意ですし、何がなにやらさっぱりですってのは同意なんですけどねえ。
[手甲の先の刃に身体が触れないよう、慎重に腰に手を当ててベルトにつけたポケットから目潰し用の球体物を取り出した]
でも仕方ないじゃないですか。
俺にとっては戦う事は殺す事で、殺すことは奪う事なんですから。
[言葉の辻褄が全くあっていない事を言いながら]
― 洞窟の中の基地 ―
こりゃまた、変わったとこにでたな。
[薄明りの閉鎖空間。そこかしこに見える生活の痕跡などは見受けられる。
だが求めるような人の気配はない。移動手段については知らぬために仕方ない面がありつつも、兵をだし、洞窟内部を虱潰しに散策をはじめた]
奪うなら、まあこうでもしないと。
[ダーフィトの様子など頓着せず、ただ真っ直ぐに目標を見据えたまま、手にした目潰しを馬上の主の目元に向けて投げ放った]
― ??? ―
[その響きは”声”に似ていた。不思議なる声。
タイガとの間にのみ通じる───秘密の声。
それに似て、でも少し違う。
いつもとは違う、彼へは届かない声。
けれど彼の声だけが響いてくる]
…タイガ?
[名を呼ぶと、目前に鮮やかに景色が広がった。
あれは…見覚えがある。セルベシアに架かる橋だろう。
そこに対峙するみっつの騎影。ふたつは見覚えがない。
けれどひとつには見覚えがあるどころの騒ぎではない。
それらが、今まさに刃交わさんとの姿に、息を呑んだ]
― 炎上する旗艦 ―
俺にも、夢はある。
勝ち得たい
だから、君がそう願う事、それ自体は否定しないが。
俺は、この場で戦う事がそれを導くとは思えない。
[そこまでは、静かな口調で言って、それから]
いや、その。
……だから何故、そこで俺が鎧、に話が戻るのか。
[装備の有無に拘り続ける様子>>201に、突っ込みが先に出た]
君のいる場所……では、どうかは知らんが。
俺のいる場所では、鎧は大抵、飾り物か博物館に納められているものでな。
……そも、実用品ではないんだよ。
[どことなく困ったように、ありのままを告げる。
実際問題、白兵戦前に簡易アーマーを着ける事はあっても、それ以外では『鎧』と呼べるものには縁遠い。
強いて言うならここにはない『愛機』は、武器であり鎧、と言えるものではあるけれど]
忠臣は二君に仕えず……。
肩を並べるなら考えてやっても良いがな。
[ただでさえ今は民を導く立場。
誰かに屈するは良しと出来ない。
改めて軍刀を両手で握り、瞳は相手の出方を注視する。
構え自体は居合いに見えるが、その所作に慣れが見えない。
訝しみながらも相手との間合いを測りながら、カチャリ、と軍刀の峰を返した]
― 嵐の海/砂浜 ―
ぶっ!?あ、嵐!?
[しかも砂浜。慌てて岩場を探して雨宿りした。]
…此処には誰もいないのか。
さて、今までみたものを少し伝えてみますかね。
[この世界にきてから響いてくる声の主たちは、どうやら己と同じ陣営のようだから。]
ふっ!!
[踏み込みと同時、右下に流していた軍刀を相手の左下から振り上げる。
峰を返しているため斬り付けるのではなく殴りつける形となるそれ。
出血はせずとも喰らえば打撲は必死だろう//]
…っ、タイガ!!
[思わず再び、彼の名を叫んだ。
咄嗟に駆け出した意識は彼の剣の軌跡を追い、
呼吸合わせて相手の攻撃を弾かんと──意識のみ乗せ]
まあ、お湯でなくても水浴びでもいいからしてぇわ。
[砂漠の町では、風が吹くたびに身体中砂まみれになるようで気分が悪い]
俺、この戦争が終わったら…なんて言うのは拙いか、ね。
……夢を叶えるために、戦って証明、か。
どうやら、俺たち以外の者は、目的のために戦う事を何かに求められている……という事になるのかな、これは。
[対峙するものとのやり取りから掴んだ事を、意識に乗せる]
……さて、どうしたものか。
/*
イルマに鎧が実用品じゃないよー、発言って、思いっきり踏んでる気がしつつ。
さて、こちらはどうなるか。
― 渓谷にかかる橋 ―
[こちらが駆ければ、黒もまた橋板を蹴って迫る。
瞬きのあいだに消失する間合い。
こちらの得物は重い。
一撃繰り出す間に、相手から数度の斬撃を受ける可能性はあった。]
──…、
[琥珀が閃くのが見え、両手巨剣の動きを制するかのような先手が繰り出された。
驟雨のごとき一閃。
だが、躱すための意識を向けることは ない。]
― 仕事場 ―
まだ陳情がきてんの?
[曰く、主の嫁を見てみたいとか、祝いを届けたいとか。そういったものが最近多い。
そこには純粋なものに好奇心。打算めいたものまである。]
ロヴィンは帰ってきたばっかだよな?
[全て無視というわけにもいかない。モアネットと各村との繋ぎを作ることも重要だからと無下にするわけにもいかない。モアネットの活気をその目で見てもらう良い機会ともいえる。だからこそ隊を出して民の行き来、あるいは民の移動時に減った労働力やらを補うように人間を派兵しているわけだが]
……俺がいくか。
[「またですか?」と問う副官の一人に頷いて返す]
ってか俺しかいないだろう。ロヴィンは帰ってきたばっかだし、他のやつらは他で専門の仕事がある。
[文武官という半端な位置は、仕事の種類という点では多くても、専門の仕事という点では少ない。だから自由がきいてしまうところもある。それが後に、外交のほうに転じることとなるのはしばし先のこと]
それに仕事してくれる副官がついてると俺も安心していけるってやつだよ
「「おだててもなにもでません」とすげなく返す副官にちぇっとわざとらしく返す]
訓練はいつも通り、新兵は体力づくりと称して農地開拓のほうに回せ。うちだけじゃ足りない人員の選別はアデルに任せる。…と、俺が出立した後伝えといてくれ。
[華麗な丸投げにジト目で返されたが]
そんなこといってお前、アデルの対応するの好きな癖に。
[意地悪く笑うと気まずそうに目をそらされた。否定が帰ってこないところで肯定と同義である。
ちなみに副官もアデルも同性であるがさして気にしてはいけない]
シロウ先生に模擬戦申し込んでるから、勝てとはいわないが、善戦できるようにしとけよ。
んじゃま出かけるまでにやっとかなきゃならないお仕事すませちまいますかね。
[にゃーと眠たげになく頭の上の茶虎猫のトラオムの声を皮切りに仕事がスタートした]
[鎧を削る的確な一撃が見舞う。
跨がる鞍に重みがかかる。
だが、その刃が肉を裂き骨を断つことはないと自負していた。
イルマの鎧にそれだけの信は置いている。
そして、自身の受け流しと騎乗でのバランスの能力もまた計算の内だ。
エストックなどの刺突武器ならまた対処も違うが、太刀ならば、喰らったうえで、こちらの攻撃を乗せる算段。]
──おぉオ…!
[遠吠えにも似た声をあげ、下から擦り上げる刃。
攻撃を止められることはなかったが、機先を制する攻撃を受けて、必中のタイミングはズレた。
ゆえに、刃はタイガ自身ではなくその乗騎へと向かう。
そのままタイガごと橋下へ叩き落とさんと疾風が唸った。]
みんなーげんきー?
シロウ、さっきはありがとうね!
[まだ緊迫感のあるやり取りの最中だとかすっかりまかせてきた人は知らずに。
むしろそろそろエーヴァルトに自分が殴られてもおかしくないような気はひしひししつつ。]
この世界のことなんだけど、いくつかわたってみて、どうやら知り合いだと思ってもこっちにきた時間が違ったり、記憶が無かったりしてる人がいるみたいだ。
そして、どうも、彼らは随分好戦的になってるみたい。
あと、大勢取り巻きがいる場合、そいつらは生身の人間じゃないこともあるみたいだ。使役者の視界から出ると消えてしまうようだね。
― 砂漠の街 ―
おれが連れてきたのは、ただの暴風じゃなくて、
明確に意志ある風だったはずだがな。
[圧力を増す剣気に目を細め、危うさ含む笑みを見る。]
おまえもだ。エレオノーレ。
おまえが相手を殺すのは理由あってのことだろ。
会うもの全部殺すみたいなやつなら、おれに会う前に死んでる。
[口に出して理屈を説くものの、奥底では理解していた。
―――というよりも、それこそ自分の本性というべきか。]
……闇雲に荒れる風も、むやみな刃も、
叩き直して鍛えなおすしかねぇ、ってことかよ。
[ たたかえ。
届かぬ記憶の奥底からかすかな声。
肩を竦めると、いっそ楽しそうな笑みを浮かべた。]
さっき言った怖いお兄さんが未だに目を光らせていて、さてどうしよう、だ。
[このままだと14へ行け状態だと暗に説明する]
― 炎上する旗艦 ―
[エーヴァルトの語る理に頷いていたが、彼の世界の「事情」には、うっ、と息を詰まらせた。]
よ、鎧が実用品ではない…
[そう告げたエーヴァルトの表情が、こちらを馬鹿にしたようなものではなかったから、逆に痛いほど真実だとわかる。]
どうしてそんな…
エーヴァルトさんの世界は、よほど平和なんですね。
潜入員 レトは、界賊団長 ダーフィト を能力(誘う)の対象に選びました。
ええ、どうやらそのようです。
何やら、『鎧』にやけに拘っておりますが……。
[元首の言葉>>~78に返すのは、短い肯定]
求めるものは自発意志ではあるものの、その動機までは説明し切れていないようなので。
第三者の干渉はありうるのではないかと。
[レト>>~80にも端的にまとめた自分の意見を返す。
余談だが、元首への呼び捨ては殴る、というよりは。
面と向かった時にじっくりと話し合う必要があるな、という認識があったりなかったりする]
ああ、それと。
彼らも、俺たちと同じように、意識の上で語り合える様子。
そして、その声が届かぬものは『敵』と見なしているようです。
良いぜ、来いよ。
誰のいうことを聞けばいいのか、わかるまで付き合ってやるよ。
[言うが早いが、クレーデルが前へと駆ける。
ダーフィトが踏み込むより先に、先手必勝を狙って。
だがその疾走の先へとエレオノーレの投げた球が飛来する。]
……っ
[想定のタイミングよりずいぶんと早くハルバードを横に薙ぐ。
切っ先に当たって弾けた球体から目潰しの粉が飛び散り、
直撃を受けたほどではないものの、視界がふさがれる。
微かな痛みをおぼえて目を閉じたまま、
まっすぐにクレーデルを駆けさせた。]
― 孤児院の庭 ―
[午前のうちに片付ける仕事を片付けてしまえば、すぐに出立だ。
...は少なくとも自分の権限に及ぶ範囲でいちいち形式などはとらない。決めたことに許可を通してハンコをもらい。その繰り返しに無意味ささえ感じるものは省きに省く。
機動力という意味ではなく、ただ決めたことを実行に移すという速さの程は、たかだか数時間で人を割いて出立できるようにしたという時点でどれほどのものか知れることだろう。
だから必然。副官に「またですか?」といわれるほど出ることが多くもあったが]
…ということで、しばらくいなくなるからな。
[孤児院の子供に言い聞かせる様子は兵や仕事場の人間に向けるものとは違う、柔和な笑みを浮かべて孤児院の子供に接する。
ここは、我が主が自分の私財を投じて作った孤児院。作った経緯は知らないが...はよくここに顔を出していた。不満を述べる子から話を反らすために違う話題に移る]
― 礼拝堂 ―
賊に忠義なんてあるわけないじゃん、そんなもの要らないわよ。
分け前に文句言わずついて来さえすりゃね……なんて理屈は賊になんなきゃ通じるわけないか。
とか言うあたしも、肩を並べる相手は今のとこひとりだけよ。
だからその条件は乗れないねぇ……ま、肩を並べるってほどじゃないけど、晩酌のあとの甘味ぐらい一緒に食ってやってもいいけどね。
[峰を返したさまを見れば、相手にはこちらを殺害する気は無いのは分かる。
まぁそういうヤツよね――と相手の性格を頭で理解するより肌で感じ取っていた。]
ああ、主…ジークムント様にはこっちに来てくれって伝えといたか。来たらうんっとわがままいってやれよ。
…花冠は、婦人にでも渡してやれ。…仲は…いいんじゃねーかな?
[夫妻の様子を聞くのは「大きくなったらジークムント様のお嫁さんになる!」といっていた女の子。今ではあきらめているようだが気になるようである。それに対して申し訳ないが曖昧に答えながら頭をなでて]
そういやお前は文字読めるようになったってのも主にちゃんと自慢してやれよ。弟妹に聞かせてやれるだけ大人になった。ってな。
[一人ひとりに落ち着かせる意味を込めて語りかけて]
ほら、ナネッテ姐さんがよんでるぞ。手伝いにいかないとな。
[地面に腰かけていた...はいつのまにか膝の上に載っていた子供を持ち上げながら起き上がって孤児院に入っていった]
っと……!
[踏み込みとともの斬り上げ(>>219)に対し、大きく後ろに跳んで回避する。
想像以上のキレでなければもっとギリギリの距離で済ませたろう。
着地と同時に半歩踏み込み返すが――下がった距離が大きかったぶん、居合の必殺の一閃にはまだ間合いが遠い。
しかしそれに構わず、柄を握っていた右腕が閃いた]
斬!
[という声の通りに斬るほど人が好いわけでなく、剣士としても清廉でもなかった。
右腕を薙いで長剣を鞘から抜き払って――とはならず、留め金を外されフリーになった長剣は鞘から抜けることなく、斬る言葉とは裏腹に鞘に収まったまま鞘ごと動いた。
シロウの右胴を狙う軌跡ではなく、上段に振り上げ直しつつ――その振りのときに鞘を刀身からすっぽ抜かせシロウめがけて発射する目眩まし。]
そこォッ! …ってね!
[フェイントをかけた上で、半歩踏み込んで大上段から斬り下ろす――ように見せて。
真の狙いは……そのまま踏み込みの勢いに任せ、脚を伸ばして顎の先端めがけて蹴りを突き込み上げた。
振り上げて振り降ろす切り返しにかかる時間よりほんの僅かだけ速い、フェイントにフェイントを重ねた三段仕立ての奇襲――同じく刀剣を使う身でも使い方の発想が異なる……それが彼女の戦い方だった。
梁の上に彼女を知る人物がまだ居残っていれば、如何にして今のセルベシア新王を内戦から勝ち抜かせたかの物差しになるだろうか。//]
[並々ならぬ相手2人と対峙しているゆえに、
聞こえてくる声には意識の半分も割けていない。
ただ、目的、だの、好戦的、だの聞こえれば、]
……今、おれの目の前にいる連中は
戦うことが目的、みたいな感じだけどな。
……、て、 いや、 なんでもない。
[そういやもとより戦うのが目的みたいな連中が
部下の中にはごろごろしてたな、とか、
目の前の暴風も、言っちゃえばもとからそれに近いとか、
ろくでもないことが頭の中をよぎっていった。]
[と、エーヴァルトの相手が鎧にこだわっていると聞けば、
なんだか、知り合いの顔が思い浮かんだ。]
まさか、イルマのやつじゃねぇだろうな。
いや、まさかなぁ。
[鎧にこだわりそうな知り合いがほかにいないとか、
例の士官学校出身者2人を見てたら連想されたとか、
そんなことまではさすがに口にしなかったが。]
やっぱり貴方の弱点はそれ、か。
[「付き合ってやる」と告げたオズワルドの言葉>>228を耳で拾い、納得する。その時には腰を落とし、飛び出す動作に入っていたが、先に動いたのは人馬一体の相手の方]
…っ。
[先手を即座に諦め、無駄口を叩くゆとりも無く、ダーフィトの背を求めて、一回の跳躍で彼の後ろへと正対したままの格好で飛ぶ]
声が届かない相手は敵…なるほど。
黒幕がいるっていうなら下手に動いて死なせちゃってもまずい。
とにかく行けるところしらみつぶしに調べてみるしかなさそうだね。
あ、今は嵐の砂浜にいるけど、此処には他には誰もいないみたい。残念ながら酒の気配もしないね。
相変わらず元気だ。子は国の宝というが、宝を守って育てるのも大変だ
[柔和な表情は潜められる。お菓子の時間を終えたところで、ナネッテ姐さんの手伝いをしながらいう。同意を得られながらも苦を持っている様子にこの人の強さを感じる]
俺はあくまで"手伝っている"だけ。…ま、こいつらが成長して、俺が楽できるようになってくれればいいなーっていう先行投資ですよ。
[世話をする自分のこともいう姐さんにすげなくいう。照れ隠しとばれているが、表面上はその態を崩さない。――だがこの孤児院の中より、存在する未来の一つで...を処刑するものが出てくるのだが、この未来ではそれが生まれるかは定かではない。そして時間は過ぎていき、出立の時刻が迫る]
― 炎上する旗艦 ―
[返された反応>>225に、逆にこちらが驚きもしたものの。
次に届いた言葉に、蒼は翳る]
……平和というには、まだまだ、程遠い。
多くの命が失われた、大きな戦いが終わったばかり。
そして、遠くなく、違う戦いも起こり得る……そんな世界だ。
俺も、戦いの一端に身を置く者。
もっとも、振るう武器は、君のそれとはだいぶ異なるがね。
[ほんの僅か、苦さを帯びた声で告げた後。
は、と小さく息を吐いて]
……さて、だいぶ長話が過ぎたが。
君は、あくまで戦いを望むのか?
俺は、自ら望みはせんが、必要とあらばそれを辞す心算はないし。
……君がここを離れた後、戦いを推し進めると言うなら、このまま行かせるのはどうか、とも思ってはいるんだが。
[このまま、語り合うことで鎮められれば、と思いつつ。
投げかけるのは、静かな問いかけ]
…子供たちにもいいましたが、いってきます。俺がいない間、体には気を付けてね…ナネッテ姐さん。
[子供たちにも、同僚にも見せない。ここにはいない兄貴分には見せたかもしれない、年より年齢よりもやや幼い態度で、出立の挨拶を告げてそして――]
[でもそれが、ちゃんと帰ってこいといっているようで、だからそんな言葉も聞いてしまう辺り、自分はこの人に勝てない。と改めて思ってしまう。
だが全て受け止めてはきっといない。だから、抱擁を受けてもそれを返さずに、モアネットの時刻を告げる鐘の音を聞いて、孤児院を後にした]
温泉か―――
…たまにはゆっくりくつろぎたいものだな。
[剣を交えることに集中しながら、
聞こえてきた単語に、一瞬思考を揺蕩わせる。
妻と、とまでは零さなかった。 …たぶん。]
元気は元気、だが。
皆誰かに遭遇したりしているんだな。
状況が悪い者たちは気をつけて。
わたしも、今人にあった。白い髪の女だが…。
[それがユーリエだとはまだ気づいていない。]
ま、困ったら投げ出す事にするわ。
[何を投げ出すかは明確に言わないまま、敵の動性を見ながらどうするか考える]
(まあ、やるしかねーってことか)
[ボーラを準備しながら、溜息をつく]
(中ボスが中ボスレベルじゃねえ件…)
[目的を果たすまでには、果てしなく遠い道。戦うとは奪う事ならば、奪い続けるのなら、奪わなくてはならないものがある]
(そこまで生きてるとは思わねーけど…)
[もし捥ぐことができたとすれば、それはきっと幸せだろう。大事な大事な少女の首。一生抱きしめて眠っていたい]
ああそうだ、こちらからも一つだけ。
もしも空に鷹を見つけも射落とさないでくれ。
わたしの幼い頃からの兄弟であり、友だ。
[声の出せない風に代わってそう頼んだ。]
― 砂漠の町 ―
……オレが荒れたら、止めてみせる、と。
仰ったんは、どちら様でしたっけ、ねぇ?
[楽しそうな笑み>>224に、返すのは楽しげな言葉。
先手の踏み込みを、と僅かに身を屈めた直後に弾けたもの。
とっさ、それを避けるべく一歩、後ろへ下がっていた。
相手は人馬一体、機動力ではこちらが劣る。
動きで上回る事で優位を維持する戦い方をする自分には、不利な相手、だが]
……それぐらいの方が、おもろいから、なぁっ!
[後ろに回るエレオノーレの動き>>235は気づけど、今は、迫る赤>>228にのみはしばみ色は向けられて。
真っ直ぐ駆け来る、その左側面へと跳びこむと、下段からの斬り上げ一閃、すれ違いざまに打ち込んだ]
― 礼拝堂 ―
[盾と剣の型を得手とする銀髪の友と
サーベルのみでの身軽さを選んだ自分。
至近距離は相手の間合いだと
師に幾度も諭されたものだった―――
泡沫のように浮かんでは消える記憶。
それが身のこなしに影響することはなかった。]
…その手は、もう見切った。
[幾度かくらったのだと意図せず告白しつつ、
剣を引くに合わせてこちらもサーベルの力を抜き、
足を絡めたまま、盾を避けて自ら前へ倒れこむ。]
(―――ああ。
これは泥沼の殴り合いに発展するパターンだ。)
[いささか美しくないなとか、
どうやって回避しようかとか、
思考は巡りながらも、相手を引き倒して上を取るべく、
相手の方へ体重を傾けた。]
───っ!?
[フェイントをかけられた経験が無いわけではない。
かけられて尚、返し仕留めたことだってある。
けれど、今回ばかりは完全に虚を突かれた。
三度も重ねて仕掛けられるとは、露ほども思っていなかったために]
[一つ目はそれでも冷静に見ることが出来た。
左上へと払われた軍刀を返し、追撃のために転じたその動きを発射された鞘を弾き返すのに使う。
フェイントが来たと言うことは次が本命かと考え、振り下ろした軍刀を連続で振り上げ、大上段から迫り来る剣を受けるか弾くかをするつもりだったのだが]
ぐっ!!
[それよりも早く届く、下からの打撃>>231。
シロウ自身が動くため、顎の真芯からはややズレたようだが、頭を揺さぶるには十分な衝撃が伝わる。
弾かれるように身体が後方へと飛んだが、倒れるような無様な姿を晒すのはどうにか耐えた。
後ろへと滑るように足を踏ん張り、左手を頭に添えて何度か振る]
っ、かぁ〜〜っ!
今のは 効いたぜ。
[頭を振ってもまだ視界は少し揺れている。
目を細めて視界を確保し首魁を見る様は睨むようにも見えよう//]
痛っ、て…。
[あちこちに青痣を作りながら立ち上がる。
軽症で済んだのは、夕暮れ色の女神の加護があったからかもしれない。
馬は失ったが、あの一撃をこの程度に抑えたのならば上々だ。
す。と息を吸う。
馬上の主をいつまでも見上げるのは性に合わない。ならば。
…地に足が着いたのをこれ幸いと、
トールの跨る馬の足の腱を狙って太刀を一閃させた]
― 渓谷にかかる橋 ―
[鎧の性能に任せて攻撃を押し切ったが、初撃で使った手は繰り返せない相手だと感じていた。
ゆえに、早急にケリをつけんと、刃を受けた軍馬に駆け抜けざまに蹴りを入れる。
重い感触のうちにも、ふっと何かが抜けた。
瞬間に、仕留め損ねた、と察する。
黒馬が頽れる陰から、影が跳んだ。
馬首を返し、橋板を転がるタイガへと追い打ちを試みる。
大の男の身長ほどもある両手巨剣は騎乗のままでも地に伏せた相手へ刃を届かせることが可能だ。
だが、横合いから飛んで来た気配に、ソマリが仕掛けてくるかと、とっさに身構える。>>226
それは、タイガに対するわずかな隙となった。]
― 礼拝堂 ―
[奇襲はあくまでも奇襲、これが防がれた場合の以降の話なんて考えていない。
発想力もさることながら成功に賭けられるだけの度胸と自信があってこそ捨て身の策が採れる――とは言え、本当に蹴りが入るとはどこか信じてなかったようで。
脚が突き飛ばした感触を得ると、追撃……などはしなかった。
抜き身になった長剣を片手に、長椅子に上がると]
ふふーん。
[腕を組んで勝ち誇ってみせた。//]
― 炎上する旗艦 ―
[戦わないと、というイルマの言葉>>240に蒼を細めたのは束の間]
……は?
[その後の申し出に、惚けた声が上がったのは、已む無しとして欲しい。
そんな思いが一瞬、過ぎった]
……何故、話がそこに帰結するのか、今ひとつわからんのだがっ……!
[職人魂には、やや、縁遠かった。
これが音を作り出すことに拘っていた、音楽家の血を引く紅の相棒であったなら──何かしら、共感するものもあったのかも知れないが]
そうする事で、君の『目的』が、『戦う』以外で昇華されるというなら、受けるに吝かではないんだが……な。
[ともあれ、ここで我を張るべきではない、という思考は、こんな言葉を言わせていた]
ユーリエ殿もか。
ん……まて、へーゼルの?
[へーゼル、つまり榛色の事かと気づいたら。
なんとも言えない居心地の悪さを感じて微妙な顔になった。]
……まさか弓を持っていないか、そいつは。
赤い色の刺繍が施された服を着て、20より上の……
だとしたら、それがわたしだ。
[馬の脚を切り払われる衝撃。
前のめりになった馬から放り出されるのは鞍を掴んでかろうじて防いだが、両手巨剣は手から離れて落ちた。
重い金属塊はガランと横たわる。
そのまま足を折る馬をタイガとの間の盾にするようにして、反対側へと滑り降りたった。
その瞬間までは引き絞られていた口の端が、タイガの視線を絡めれば、また綻ぶ。]
…ああ、こんな橋の上でいつまでも騎馬戦でもないな。
ところで、武器は拾わせてもらえるだろうか?
/*
しかし狂人に幻夢面子どんだけ固まってるのy
いやみんな2IDとか使ってるからなんだろうけどさ。
そういやそこらは上手いことばらけたのかそうか。
― 嵐の砂浜 ―
[嵐は一向に収まる気配はなく。
雨風をしのげる岩場を見つけたのを幸いと、少し休息をとることにした。]
目的のために戦う…か。
戦う目的…
[土砂降りの雨なのに、思い出すのは石造りの学院の窓を覗いたあの日の朗らかな日の景色。
中庭には、留学生だという二人が汗を流し剣を打ち合う姿。]
懐かしいな。
[幼いころ両親を失った時から、ただ平穏な日常が奇跡的なものだと認識するようになった。]
変化するものだからこそ、その軌跡は愛おしい。
[謡うように、*呟いた*]
……ああ。
そう考えて、間違いないようだ。
[あくまで戦う、という点は譲らぬ相手と対峙しつつ、アイリ>>~88に返すのは肯定]
ん……彼を、ご存知なのか?
ああ……返答は、落ち着いてからで構わない。
[それから、ふと届いたオズワルドの声>>~85に、浮かんだ疑問が零れるものの。
取り込み中らしき様子に、今は答えを急く事はせず]
……アマツキ元首?
どうなさいました?
[聞こえた声>>~92に、ほんの少し、ほんの少しだけ。
声のトーンが、変わった]
― 砂漠の街 ―
[弱点。
エレオノーレの言葉を耳にすれども、
どこに掛かる言葉かは皆目見当もつかず。
もとより戦場で余計な思考を巡らす暇もない。]
おれはいつだって自分に正直にまっとうに生きてきたぜ。
自分の芯をぶれさせたことはねぇ。
[エレオノーレにずいぶん遅れた返答>>210をしつつ、
幾度か瞬きをして視界を幾分か取り戻す。]
戦争はしたし粛清も虐殺もやったが、
目的を見失ったことはねぇ。
人材集めは……まあ、性分ってやつだが…
って、そのなにがなんだかさっぱりの部分を
まずはっきりさせろよ、おい。
[遅まきながら、思わずツッコんだ。]
[飛んだエレオノーレの姿は、滲んだ視界にぼやけたが、
迫るダーフィトは、気配でそれと知れた。
暴風が荒れたら、止めてみせる。>>241
ああ、確かに―――]
そうだな。言った。
―――言ったからには、実行しねぇと、なっ!
[死角となる左側からの斬撃。
低い位置からの一閃に、
重いハルバードでの防御は間に合わないと踏む。
とっさに足を鐙から外して刀身を蹴り飛ばす。
切っ先がふくらはぎに食い込む感触に顔をしかめつつ、
右側から左側へ、円を描いて動かした斧頭を
勢いのまま振り下ろし、前へと掬い上げるように振りぬいた。]
― 炎上する旗艦 ―
[エーヴァルトは「今ひとつわからん」と言ったけれど、その声に否定的なものを読み取らなかったイルマは目を輝かせる。]
おれの鎧が活躍してくれるなら、おれが戦っているのと同じです!
[しかし、どう考えてもこの場は採寸に相応しいとは思えなかった。]
一端、撤退しましょう、エーヴァルトさん。
救命ボートとかあるかなあ…
[周囲をキョロキョロしてみた。]
おーい、シロウ。大丈夫か?
酒飲むまえに死ぬなよ。
[合間に漏れ聞こえる声>>~92へとかけるは
軽口とも本気ともつかない調子だった。]
― 滑走路 ―
夜盗って、表現までまた大時代的な。
それにそんなんじゃありませんから。
[弓が武器であることは分かるけれど、向けられてもイマイチ危機感を持ちきれない。剣であればまた少しは違ったかもしれないが、それは縁遠いものでありすぎた]
……あ。
[危うい空気が、唐突にぽかんと切れる。
空を見上げて、そこに鷹の存在を確認して]
アイリさんだったんですか…。
はい、私がユーリエです。
[顔を戻し、もじもじしながら会話を統合させて答えた]
俺はまだ、倒れちゃ居ねぇぜ。
[口端を持ち上げると、長椅子に上がった首魁目掛けて右手のみで握った軍刀を相手の左から横薙ぎにする。
相変わらず峰は返したまま。
殺気はなく、ただ相手を沈黙させるために軍刀を揮う//]
― 某提督執務室 ―
[どことも知らぬ場所で激しい戦いが繰り広げられている最中、ゲルト・マサリク閣下は惰眠を貪っていたわけではあるが、]
ん…… ん、ん…
あれ? えーと
[夢の中、気付けばどこか見知らぬ場所に立っていた。
向こうにぼんやりと見えるのは、<<国家元首 シロウ>>の姿か。]
― 礼拝堂 ―
[剣に盾を持てば身軽さで劣り、防御に優れる。
防御の盾はまた、攻撃の手段ともなり得るものだ。
けど───だからこそ。
それを見切って尚早く振り下ろされる剣の前には、
後手に回りがちとなるという側面もある。
ゆえに、より迅速に。より果敢に。
間合いに踏み込み、攻勢を掛けよと…教えてくれた人は誰だったか]
…っ、学習したのはお前だけだと、
[思わないことだ。とまで紡ぎきることはない。
正確には、出来なかった。
衝撃と共に、足払いが来る。
踏み込んだ姿勢でそれをかわす術はなく、
相手の意図した通りにバランスを失って共に床へと崩れ行く。
ギィが、体重を預けてきたのは分かった。
後ろから床へと倒れ行く───まずい。
このままでは剣を捨てた殴り合いに……]
させ、るか……っ!
[床に触れる寸前に、身を捩った。
少しでも相手の身体を上に受け止めぬよう、身体を斜めに逸らす]
― 炎上する旗艦 ―
[目を輝かせる様子>>260に、浮かんだのは、苦笑。
何やら、調子が狂うものを感じつつも、それは押さえて]
……まあ、これ以上、ここにいるのが芳しくないのは、同意だな。
ああ、移動に関しては。
どうやらここでは、他の場所へ、と念じる事で、それが叶うらしい。
[救命ボートを、と言いつつきょろきょろする様子に、移動の不可思議を簡単に説明する]
もっとも、完全に制御できるものでもないようだが……君が構わないと言うなら、俺の知る中では比較的落ち着いている場所へ移動しようと思うんだが。
[言いながら、思い浮かべているのは、最初に現れた場所──黄砂の村なわけだが]
― 礼拝堂 ―
…っと、手打ちにはなんないか…!
[宣言通り『一発くらわす』を達成し、勝ち誇ってみせたのはそれ以上のタネが無かったからだ。
実力差について相手がどう思っているのかは不明だが、彼女自身は自分が大きく劣っていると踏んでいたし、だからこそ奇襲に賭けたのだ。
ただ、そのあと物分かり良くさせるような誘導は通用せず、更に闘志を燃やさせる結果になったようだ――このあたり、求道的な剣士とはそりが合わない部分だろう。]
やっば…!
[左から薙いで来る軍刀(>>264)に対し、長剣を握っているのは右手――
身体をひねりながら長剣を長椅子に突き立て、かろうじて受ける……が、心細い足場で捻った身体だ、その勢いのまま、長椅子の上でくるりと回ってしまう。
バランス感覚は良いほうではあるが、床でのようにすぐ立て直せるものでもないだろう。//]
[銀の鎧姿で両手を広げ、迫る白馬を威嚇した。
馬の性質として、恐慌状態でもなければ人を蹄にかけることはない。
もっとも、軍馬は人間が行く手を塞いでも躊躇しないよう訓練されているものだが──]
ガルル…
[面貌を半ば上げて吼えたのは狼の貌。
馬の本能としての忌避を呷る。]
────この!
[──がつ!と鈍い衝撃と共に、左肩に痛みが走る。
盾持ち不自由な左を、床に強かに打ち付けたのだろう。
痛みに顔が歪んだ。
かつてこのパターンでは、互いに剣を手放したものだ。
けれど今、それは出来ない…してはいけない。
そう思うから、必死に右の腕を振り上げた。
間近の相手を突き刺さんとするように。
接して振るうには聊か不自由な長さの剣を、
だが精一杯の鋭さで彼の身体目掛けて振り被る]
え?
なんであのひとが夢に出てきて…
……えええ?なにやってるんだ?
うわぁ。なんだろう、あの、典型的な蛮族さんたち。
[見えたのは、シロウがひゃっはーな族に囲まれている場面。
礼拝堂?とか、棘付き棍棒?とか
族の真ん中にいる軍服っぽい人だれ?とか
疑問は尽きない。]
戯言ですよ、ただの。
[形見のナイフを片手に駆け出していた嘗ての同窓、緑の髪をしたどこか捨て鉢にも思えた彼女が口にした言葉を口にする。身体を背後に翻せば、その直後、荒れ狂う嵐がぶつかり合うのを見て取った*]
さて、始めるか。
無事を祈ってくれてもいいんだからなー。
[ポーラとナイフを手に持ち、視界の広い場所で一人待ち構えるダーフィトに襲い掛かるべく、思考をそちらへと集中していった*]
……状況が状況故、已む無しと言える部分はありましょうが。
[言葉途切れさせる元首>>~100に向けて、綴る言葉は淡々とした口調]
くれぐれも、無茶はなさいませんように。
こうして同じ状況下にあって、その上であなたに何かあったら、俺は上司は元より、国の皆に顔向けできません。
― 滑走路 ―
普通だろう?
大時代……。
[まだどこぞの戦隊者集団のような夜盗などが沢山居た時代。
古い、といわれると微妙な顔をする。
弓を手に警戒色は強めていたが、
ふと表情は困惑した物へと変わり、
決まり悪そうにしながら弓は背に戻った。]
そうだ。空を飛んでいるのがリーフだ。
ええと…すまなかった。
[決まり悪そうにそう返して、少し視線を逸らした。]
……とりあえず、この中に入ってみるか?
何かあるかもしれない。
酒が欲しいと言っていた者もいたしな。
[そう言い示すのは建物の方。]
ふんっ!
[薙いだ軍刀は長椅子に突き立てられた長剣に阻まれ、ギンッと押し返される。
くるりと回る相手への追撃は軍刀───ではなく、無手の左手。
宣言通り殴る動きは利き腕ではないにしろ、二刀を操るためそれなりの正確性は出る。
狙いは相手の腹部。
ただ、回転に合わせての動きであるため、タイミングが正確かまでは測れなかった//]
…なんだ、すまなかった。
[ユーリエに気まずそうに返す。
そういえば、あのユーリエと同じ名前なら、
白兎と渾名されていただろうにとは今更だった。]
というか名前だけで特徴がないと解りにくいな。
余裕があれば自己申告してくれるとありがたい。
[とはいえ分かり易い者もいるだろうし、
どちらかがわかれば問題ないので、強くは求めなかったが。]
― 砂漠の町 ―
[返される宣の響きは心地よく。
口の端、笑み絶えぬままに繰り出した刃に変えるのは、手応えと、衝撃]
……くっ!
[蹴り飛ばされた刃を戻し、態勢を整える時間差は、そのまま隙となる。
その間隙を突くように振り下ろされる、斧頭。
とっさ、横へと転がり避けるが僅か、及ばず。
左の肩に衝撃一つ、伝わった]
……は。
さぁすが。
タダじゃあ、転んでくれませんなぁ。
[転がる事で距離を取り、片膝突いた姿勢に態勢を戻しつつ、口にするのはこんな言葉。
軽い声音は、この状況を楽しんでいる、という事実を端的に伝えるか]
とはいえ、オレもそー簡単に、引く気はないんですよ、ねぃ。
[そう、言いながら。
いつでも駆け出せるように、呼吸を整えた。//]
― 礼拝堂 ―
[ともに傾く体。
ゆっくりと角度を増す床のライン。
いつもの流れは、ほんの少しその形を変えた。
まるで、なにかの意思が通じ合ったかのように。
床につく寸前、ジークが体をずらす。
十分な形で押さえこめないと悟った瞬間、
受け身をとって、すかさず立ち上がるよう動こうとした。
剣なくば殺せない。
―――剣を手放さなかった理由は、それだけではない。
そう、気づくことはなく。]
余計な、あがきを―――っ…
[距離をとり、立ち上がろうとした動きは、
不幸な偶然をひとつ生み出した。
振り下ろされたジークムントの剣は
十分な勢いを切っ先に乗せる
とっさに打ち払おうと掲げた左腕を
刃は深く切り裂いた。
焼けるような痛みと、広がる血の匂いが、
これが訓練などではないと思い知らせる。
…もとより、そのつもりだったはずだ。]
私の、理想の、礎となれ!
ジーク―――っ…!
[痛みをこらえて、半ば立ち上がった位置よりサーベルを振り下ろす。
銀の頭を胴から切り離すべく、まっすぐな軌跡で。]
……ったぁく。
ホントに、楽しゅうて仕方ないわ、コレ。
[無意識、零れ落ちるのは笑み帯びる声。
声の主を知る者であれば置かれている状況には容易く気づけるか。
そうでなくとも、そこにある高揚の響きを察するのは容易い事ではあろうけれど]
人では無かったとはな…。
道理で騎乗したままそんな得物をを扱えるわけだ。
[とんでもない膂力だとは思っていたが、ある意味では納得出来た。
白馬を宥める間に零れた声は、やや苦々しさが乗る]
人では無かったとはな…。
道理で騎乗したままそんな得物を扱えるわけだ。
[とんでもない膂力だとは思っていたが、ある意味では納得出来た。
白馬を宥める間に零れた声は、やや苦々しさが乗る]
― 滑走路 ―
あーっと。
ゴロツキくらいなら、私の国にもいるんですけど。
[弓を下ろされ脅威が更に減って、なんとなく気が緩む。
世界という表現はまだ大袈裟な気がして使えなくて。とりあえず、文化の違いだということで纏めて、ふるふると首を振った]
いえその、こちらこそ。
[こちらは軽く俯く形で、もう一度首を振り]
― とある村 ―
…運があるのか。ないのか。どっちだろうな。
[立ち寄った村で一泊したところで、情報が入る。
野盗をみつけた。と、村の人間がこけつまろびつやってきたのだ。
今までも村の収穫の麦を狙って奪うだけ奪ったら殺しなんてせずさっさと逃げていくような小悪党染みた小規模な野盗というのはいた。それも改善されてきていたのだが完全になくなったわけではない。
だが今回聞いた規模は、そのどれよりも大きなものであった
村人の恐怖ゆえの錯乱?いや、そうだと切り捨てるには早計。だからこそ、自ら偵察に赴いた。馬を遠くにつなぎ身を潜めて数名で、村人から教えてもらった場所では、確かに…今までにない野盗の群れがいた。
部下に手で制するようにしてしばらく観察しているが、どの野盗もぴりぴりしている。周囲を更に見ていくと、人の塊がいくつかに別れており、その塊同士の間がぎくしゃくとしているのだ。不可解であった解をみつけだす]
…経験上だが…な
[隠さずにそうという
おそらく、治安がよくなるにつれていき場をなくした野盗が、一つに寄り集まったのだろう。と。
皮肉気な笑みとともにいった言葉は、自嘲。刻む笑みは酷薄。その性質を見せてしまうのは、どこか自分と似通ったものたちが自分の下に集っているからだ]
援軍を呼ぶようにしとくが…まとまると厄介だ。
[少なくともこの場にいる手勢だけでどうにかなる。とは思っていない。モアネット…までいかずとも、近くで治安を維持するために出ている部隊があるはずだからそれを呼び込むようにと指示を下して、今できることをやる]
[部下を下がらせて…そして、見張りをしていたものが一人になったところを、身を潜めて、殺害する。それを何度か繰り返せば、不審に思いから更に偵察を出す
ただでさえぴりぴりとしていたムードの中で、諍いすら起きている。
軍がきたのかと騒ぐが、そんなものはいやしない。
今この周辺にはこいつらから奪った服を着て野盗の群れに入った自分がいるだけだ]
― 渓谷にかかる橋 ―
[突撃してくる騎馬を留めることはできたが、狼化の術を使ったので、鎧をつけていることができなくなったらしい。
彼らとの愉しい戦いを続けたいのは山々だったが、何やら不思議な力が刻限を告げている。
獣化した姿が暴露される前に、トールは空間転移を試みた。
またの機会に'しあい'たいものだと、人の声で告げられぬのがもどかしくもある。
漆黒の双眸が二人を捉え、闇に還った。
トール本体が消えた後、銀の鎧だけが一礼するような姿勢でその場に取り残されてある──**]
― 砂漠の街 ―
[聞こえた言葉と、離れ行く小さな背>>274]
…おまえ。
[荒れ狂う暴風は、それ以上の力でねじ伏せればいいが、
あの翼のない天使は、それではだめだろう。
厄介だな、と口の中で呟く。
だが、去りゆくのに意識を向けられたのは一瞬。
気を逸らせば、荒れ狂う風に切り刻まれる。]
おぼえとけよ。
何度でも、迎えに行くからなっ!
[遠ざかる背に向かって叫ぶのが、せいぜいだった。]
イルマ、すまない。
鎧を橋の上に置き去りにしてきてしまった。
手が空いていたら、回収に向かってもらえるだろうか。
タイガとソマリという剣士には気をつけて。
[届いた暴風ダーフィトの声に、洩らす同意の声。]
ああ、喜びで身体が沸き立つ。
先程、告げたタイガとソマリという二人も技量と士気の高い剣士だった。
手合わせしてみる?
無茶はしても、ちゃんと戻ればいいですよね。
[気が抜けると思ったことがポロリと零れるのは同じで。シロウとエーヴァルトの会話に、小さく何かが洩れた。
機体のチューニングに付き合ってくれてた
…あと、誰か、血を分けてほしいと言ったら、くれるかな?
[冗談めかしたようでありながら、どこか物憂い熱の籠った声が漂った。**]
― 礼拝堂 ―
[回転する身体はシロウに背を向け、さらに余波を残す。
この隙を見過ごしてくれる相手ではないのは間違いない。
何が来るのか――背中越しで見えず、右からか左からか、刀剣なのかその他なのか――全くもってわからない]
えぇい! これで最後!
…ぅわっ!
[残された回避行動は――その回転してるまま真上に跳ぶこと。
そしてそれだけでなく、回転エネルギーを活かしたままお釣りを返すように空中で回し蹴りを放つアイデアまでは彼女らしさがあった。
……そういうつもりであったが、跳躍した際に腹を殴ろうとしてきた拳に脚が引っかかり、蹴りを出す前に空中で足払いを受けたようにバランスを崩し、長椅子から落っこちた。
頭こそ打たなかったものの着地に失敗し、シロウの眼前で床に転がった。//]
― 炎上する旗艦→黄砂の村 ―
[移動の提案に返されたのは、同意。>>273
とはいえ、この不可思議移動、複数人でもちゃんと作用するのか──という疑問は抱えていたものの。
一歩、踏み出した後に感じる、揺らぐ感触。
直後、火の粉舞い散る空間は、最初に訪れた人気のない村へと切り替わる]
……何度やっても、この移動は、慣れんな。
[そんな呟きを漏らして。
イルマが無事についてきているのを確かめると、ほっと息を吐き]
……さて。
とりあえず、採寸……と言ったか。
手法からして、随分こちらとは違うようだが……まあ、その辺りは、やり易いようにしてくれ。
ああ、それと。
こちらの世界にも、鎧とまではいかないが、防具の概念はあってな……。
[どこまで伝わるかはわからないが、白兵戦時に用いる簡易装甲やら何やらの話はするだけしておいた。
さすがに、飾り物としてみるあれを着けるのは辛い、という感覚からのものだが、果たして鎧職人には如何様に取られるやら。**]
[まとまってしまえばこの数は厄介だ。ならばまとまらせなければいいだけだ。
きわめて単純に内部からの崩壊させ、それは成功した。
そして同士討ちをしているところで治安部隊が攻撃をしかければ、その場は混沌と化す
そこに容赦なんていうものはない。
...に全てを救う気はない。元からそんなものできはしない。
理想を受けて、公国にきた...は、その理想が叶うのかというと、是とはいわない。
だがそこに。『この時代では。』という言葉が加わる。
この時代は犠牲が出過ぎている。今もこうして血が流れている。それを笑って許すなんてことできやしない。だから今やることは、次の世代。その次の世代にその意思をつないでいくこと…そのために恨まれていく礎となることだ。]
[少なくとも...はそう考えている。
だからこそ、主は無理を押すのだろう。連れてきた自分たちに押し付けるものがあるのを知っているからだ。
だからこそ俺は、主の無理を無茶にする程度に押しとどめる以上のことはしないのだろう。
でも今は少し安心していた]
……そうしてください。
こちらも、幾つか報告する事項が増えましたので、落ち着いてからお話ししたく。
[口調が思わせるものまでは知らなかった。
何せ、昔この口調で突っ込みを入れていた相手は、へらっと笑ってさらっと流してくれやがっていたから。
それでも、返される言葉>>~103に口調は僅かに和らいで。
一先ず、こちらの状況が変わった事のみを伝えておいた]
…────ぁああああっ!!!
[逸れた剣先が首の横、
肩の付け根を床に縫い止めるように突き刺した。
白の軍装が、自らの流す赤に染まる。
痛みに視界までが赤く染まるようだ。歯を食い縛る。
それでも右手の剣を手放さなかったのは本能───いや。意地だ]
[野盗の群れに単独で入る無茶などせず援軍を多数呼べば済むことを...はしなかった。
自分を大事に思うのを昔に置き去りにしてしまった...には死んでやるものかという意気地こそあれど、根深く自分に高い価値など見出してはいなかった。
効率的。必要。犠牲を減らす。それだけあれば十分。そして十分だったから、同僚や姐の心配。先生の叱りも、主の無言の重圧を、その全てを己に受け入れさず取りこぼしてしまっていた]
随分と良い鎧を着ていたものだ。
誰の手によるものなのだろうね。
[馬を降り、鎧の傍に膝をつく。
一見するだけでも機能性高いと思われるそれ。
腕の良い職人に作られたと言うのは容易に知れた]
タイガ、これは君が使うかい?
[身軽さを主とするソマリにはいささか重い武具。
折角あるのだからとタイガが使えば良いのではと思い、そう声を投げかけた]
[再び剣を振るうには力も距離も未だ足りない。
だから必死に、膝を己の上にある相手目掛け蹴り上げた。
今は自らの盾により視界も動きもままならぬ。
咄嗟の、あがきのような動きだった//]
[安心からか。それとも罰があたったのか。
馬を奪って逃げようとしたところで"トスン"と無情な音が聞こえた]
……っっっ!!?
[直前に聞こえた風斬り音、背中の灼熱の痛みと力が抜ける感覚
入り込むために防具の類を身にまとっていないからか、奪った服は赤く染まっていく中、ただ直前に決めていた思考のまま、体が馬の進路をとらせるところまでしたところで馬に覆いかぶさった]
くっそ、せっかくのおたから情報(>>*11)なのにいただきに行くヒマがないとはねぇ。
こっちはなんかの宗教建築の中だけど、目の前にいるシロウってのも強くて洒落になんねー。
[心を切り替えれば、胸に満ちるは戦場の風。
距離を取ったダーフィトの動きに合わせ、
一度駆け抜けて、ぐるりと馬首を巡らせる。]
引かせる気はねぇよ。
ふんじばって首に縄つけて連れ帰る。
[物騒な宣言を、これもまた楽し気に告げて、
ハルバードをランスのように腰だめに構えた。
とはいえ、馬上で取り回しやすく柄を短くしたものだ。
斧頭より伸びる穂先を含めても、長さは馬の鼻先より少し前に出るくらい、といったところか。]
[騎馬突撃にどう対応してくるか。
十分に楽しげな笑みを浮かべ、馬の腹を蹴りあげる]
はぁっ!
[人馬ともに一本の槍となり、
重い馬蹄の轟を後に引いて、暴風の中心へと駆けた。]
[見えた光景は砂漠。見覚えのあるものが三名]
オズ…わ…ド…さ……エレ……にい……ん?
[なぜこんなものが見えたのか。視界がぼやけるようにして映る。
次に見えた光景は礼拝堂。赤毛の男と相対している]
ある…じ……?なに……てんの?
[三人とも似合わねぇ…血とともに口の中で転がした言葉は音となることない。]
[部下の声が聞こえたところで一瞬だけ意識がこちらに戻る]
3(6x1)時間たったら起こせ…それまで…下手な報告はせず…待機してろ
[気力と根性だけで返事をしたところで億劫になり力を抜き目を閉ざす。己の体に触れ運ばれていく中も、意識はここではないどこかを見ていた**]
あ、そーすっか。
[不意に出てきた提案>>=75にあっさり頓首するも]
ん?
爺さん、温泉ってど…
[気が付けばそこに行っていたかもしれない]
― 温泉 ―
うへぇ… 何か釈然としねーんだが、まあいいか。
[怪訝な顔をしながらも温泉のある女子更衣室の暖簾を潜れば、特におかしなところは感じない程度のありきたりの内装だった]
さて着替えはどうす…っと、あれ? え”な、何それ?
[見覚えのある鞄を見つけ、慌てて鞄を開けてみれば見覚えのある中身が入っていた。間違いなく自分の鞄であった]
― 礼拝堂 ―
……ったく、仕方がないわね。
やっぱ、あんたのそういうところ気に入ってるわあたし。
…ぃだっ!
[床に転がり、もし止めとばかりに斬りかかって来たのなら何らかのアイデアが閃いて飛び退ったかもしれないが――
笑顔で優しい拳骨で小突きに来られては逃げる気も沸かず――床に投げ出したまま脚を組んで仕置を受け入れた。
想像よりは痛かったというか拳が硬かったぐらいで]
……。
…………。
………………。
んで、これからどうしよっか?
[転落の痛みが引くまではそのまま床に仰向けで転がっていたが、賊としてやれることは1つ残してやりきったために、少しヒマを持て余したように尋ねた。//]
やっぱこれって……アフターケアのつもりか?
気の回し方がおかしいだろ。
[文句と共に鞄から着替えを取り出しておいてから、汗と砂で汚れた装備と衣服を脱ぎ捨て、脱衣籠の中へ放り込む。重ね着していた肌着と下着も暫し難儀しながらも身体から剥がす様に脱ぎ終えれば、これも脱衣籠へ]
へぇ…。
[木桶一つと手ぬぐい一つを持って、湯煙漂う温泉の方へと足を踏み入れていた]
広さもまずまず…
ただ岩場が多いのと、白い煙で視界が利かないのが難だな。
[素足を石造りの足場に下ろして、滑らないようにと注意しながらゆっくりと歩き、湯のある方へと向かう]
(風呂場って昔から暗殺に使われるのわかるぜ)
[開放された空間で、無防備極まりない姿を晒しながら気を緩めるのだ。狙い目でない筈がない。手にしているのは木桶一つと手ぬぐい一つ。一寸の鉄、一片の布も纏わぬ裸身を護る武器と盾とするにはあまりにも頼りない]
あー、やだやだ。
こんな時ぐらいゆっくりさせろよな。
[木桶に湯を汲んで、臭いを嗅ぐ。硫黄臭でもしただろうか。どちらにしろ、結局は汲んだ湯を身体にかけ、汚れを洗い流していく]
[大きく避ければ、こちらは傷は被らない。
けれど、一度回避主体となれば、こちらが不利となる。元より短期決戦の強襲型、こうして騎馬の相手とやり合うのは、分が悪い。
もっとも、分が悪かろうがなんだろうが。
強者と立ち会う、という自分の最も強い望みは引くという選択肢を選ばせる事はなく。
ならばどうするかと言えば──]
……っせぇぃっ!
[突っ込んでくる人馬一体、槍の一撃。>>302
真っ向う向かうと見せ掛け、あえて飛び込むのは、穂先の側。
真横掠めるように飛び込むが、完全には避けきれない──否、避けない。
鋭い先端が右の腕を抉り、熱を残すのを感じつつ。
その痛みと熱を気合で押し込み、弾みをつけた上方突きを繰り出した]
[突きの一閃は、狙いを捉えたか、否か。
確かめる間もなく、後ろへ向けて、跳びずさる]
……は。
やっぱ、別格ですわ、御大将は。
[浮かぶ笑みは、先ほどまでとは違う、どこか飄々としたもの。
紅を多く零しながらも笑む様子は、常の暴風と変わらぬようで。
──けれど、常には隠す鋭さは未だ、損なわれてはおらず]
まー、とはいうものの。
オレも、おとなしゅう捕まる気ぃは、ないんですよねぃ。
[容易く屈する気はない、と。
主張する様子は、明らかにいつもと違った風をまとっていた。**]
あー…
[はた。と手が止まって困ったように眉を下げた。
鎧一式。
余程器用な人間でも、ひとりで身につけるのは厳しい]
そんなら……お言葉に甘えて、お願いできる?
ふぅぅぅぅ…。
[頭から湯を被り、身体の隅々まで手と布で洗っていく。耳の掃除は特に念入りに、柔らかいところを傷つけないように砂と垢を洗い落とす]
しっかしよく生きてたな、俺。
[細身ながら、筋肉の膨らみを残した腕を洗い、怪我がないか確認していく。手が終われば次は足の番である。普段からもだが、間違いなく先ほど一番酷使した場所である。足首にの先から脹脛を丁寧に揉んでおく。終われば膝を曲げ、足の指の又の一つ一つに指を這わせてマッサージを施す]
う…ぐ…。
[昔より身体が硬くなった気がするのは、柔軟性が劣ってきたのか、筋肉が増してしまったからか。足の指一本一本を手で挟んで関節を鳴らすように引っ張り伸ばしていく。そんな手足に比べれば、髪や上半身などはあっさりとしたものだった。殆ど洗い落とすだけで済ませれば、後はやり残しをやり、ようやくにして湯に浸かりに向かった]
[ソマリに手伝ってもらいながら鎧を身に着けて]
しっかしあんたってさ、
…見た目より面倒見いいのな。
[琥珀に笑みを滲ませて、しみじみと呟いた**]
― 礼拝堂 ―
[とりあえずお互いの目的は達成されたらしい。
それを聞けば半身を起こし、立ち上がる]
そっか、良し!
じゃあここまでだねぇ。
おいおまえたち、いったん帰るよ!
[そう声を挙げれば、彼女の視界外に現れた手下たちが鋼鉄の二輪の乗り物にまたがって列を成す。
そのうちのひとつ、四輪の台車が横付けされた一台が彼女の傍に付けられると、長椅子に突き立てた長剣を手にして飛び乗る]
シロウ、そんじゃまたね。
どっかで酒でもぶん取れたら奢ってやんよ。
……。
…………。
………………。
せーのっ!
『おぼえてろーっ!』
[去り際には賊としてどうしても言いたかったセリフを全員で言い残しながら、賊の集団は白煙を挙げて礼拝堂から出て行った。
そして彼女が長剣は拾ったが投げ飛ばした鞘を回収しなかったのはきっとわざと。**]
なぁにやってんだか、あいつら。
[手ぬぐいを頭に乗せたまま、深々と手足を伸ばした身を温泉の湯に浸して一心地付けば、どこかで不器用な真似をしていそうな二人に突っ込みを入れていた*]
現在地は、最初に現れた場所──村らしき所、ですね。
色々とあって、こちらに戻る事となりました。
[口調の変化に安堵されている>>~108とは知らぬまま、現在地を伝える。
同時、さて、この状況はどう伝えたものか、と。
そんな思案も巡っていたのだが。**]
………………クッ
ははははは!
面白ぇ奴だ!!
[笑い声が上がったのは白煙が収まり始めた頃。
その中で転がる鞘を拾い上げ、一度空中に投げて再びキャッチする]
酒の約束、果たしてもらうからな?
[この鞘はその切欠になり得るだろうか。
それを手にシロウは静かになった礼拝堂を*後にした*]
流石に俺に連戦は無理だわ。
[二人の間に割って入るなどは論外だが、邪魔をするのも躊躇われた。戦意と殺意が剥離しているような錯覚。外的衝動に患わせられながらも、退避を選べたのは、ダーフィト相手に柄でもない奮戦をしての満足感がさせたのかも知れない。厄介な病巣を抱えつつ、その場を後にした]
国家元首 シロウは、界賊団長 ダーフィト を能力(誘う)の対象に選びました。
「何度でも、迎えに行くからなっ!」>>290
[別れ際、向けられた言葉を咀嚼するように脳裏に転がした]
(一度目も攫われたっけな、俺)
[勝負下着一枚で夜中、皇帝の寝室に運ばれたという顛末が酷く懐かしい。自然、口元が緩んでいた**]
/*
縁が出来たのでここにしとこっかな。
レトと被る可能性は否めないが、向こうは他にも対象が居そうだし。
被ったらまぁ、それはそれ。
あーそうだ、レトー?
一応殴っといたが、元に戻ったかは分からん。
俺は元々のアイツを知らんからなぁ。
[一段落し、一応の『目的』を果たしたことをレトに伝える。
当初の予定よりは生温いものにはなったが、ことを為したことには変わりない*はず*]
/*
明日出る時にやることメモ
・肩の傷の描写
・フィーの名前聞いてねー
名前のことは最後にやるつもりが入れ忘れた。
ので明日。
議場でいっしょに 「情熱のための犠牲」たらいいと
すかる涙の *コネクション*
その場しのぎの *嗜虐*云って
朝未き ひとり旅
うしろ髪ひく 村騙りを
磁石 でたちきる *ライバル*
生きていたなら *恥ずかしい話*
処刑場でも逢えるだろう〜♪
[山賊時代仕込みのド演歌を口ずさみながら、温泉満喫中**]
− ビリヤード・ルーム −
[ピアノを奏でれば気分が落ち着くと思ったが、通信のように飛び交う様々な声が集中させてくれない。
血だのお宝だの、高尚な話題とも思えぬ。]
どうぞやりきってください。
鎖で縛られるのも楽しい経験ですよ。
[主君との対決を、'しあい'の場での苦境すら楽しむ暴風の在りようを、邪魔はしないとの宣言。]
本拠地に帰って来たら、自分が血の増える料理を作って労いましょう。
そこのところは、
おれはアーヘンバッハ殿のところへゆこう。
[暴風ダーフィトには、おせっかいは焼かぬと決めたが、
まだ会わぬ
同胞はおそらく白兵戦の経験がないのだろう。
それに、ジークムントのタイプは支援を要請される前に強引に攫いたい気をそそるのだ。]
手遅れだったら、吸い尽くすし。
− 本拠地 −
[黒狼の姿で戻り、ぷるる…と全身を振るって埃を落とす。
タイガたちにはどこまで正体を見破られたか。
次は'しあい'ではなく狩りになる可能性もなきにしもあらずだと思った。
残した鎧の回収をイルマに頼んでおいたが、もう元の場所にないことなど知るよしもない。
イルマはしばらく駆け回ることになりそうだ。 ]
[喉が渇いていたが、仲間たちは出払っている上に失血多可らしい。
いくつか届いた声のうち、一番、流血してそうなところへ行くと決めた裏には、常人とはいささか異なる欲求も働いたことは否定しない。
大聖堂への移動を念じる。]
− ビリヤード・ルーム −
[飛んで来る固有名詞には覚えがまったくない。
無言で演奏を終える。
焦りにも似た苛立ちを感じつつ、ピアノの前から去り、窓の外を眺める。
砂漠、海、渓谷と絵画を架け替えるように移ろう景色。
その中に、見覚えのあるものを見つけて窓を押し開いた。]
あれはケルコムの──
[足を揃えて身軽に窓枠を飛び越えると、そこにある景色の中へと降り立つ。]
− 滑走路 −
[窓枠を越えてきたはずだが、もはや背後に宮殿はない。
平地に、帯にも似た灰色の区画が続くそこは間違いなく滑走路だ。
駐留索がないから飛行船用ではなく、あの騒々しい飛行機のためのものと知れる。
周囲を確認すれば、格納庫とおぼしき建物の方へ向かうふたりの少女の姿があった。>>278>>288]
──君達!
[声をかけて、反応をみる。]
[暖かい指先が、薄い紅茶色の髪を撫ぜる。
その感触が好きだった。
…かつて剣を取り、盾を構え。直接的に間接的に、
戦を通じ多くの血を流したことは知っている。
戦う彼も、
政務に励む彼も、
傍らで優しく肩を抱く彼も。
どの姿も彼に違いなく、どの姿も愛おしい。
だから願うものに向かって尽力することに
難色を示す気はないのだけれど]
…、あのね。
頑張るのは悪いことでは無いよ。
ジークにしか出来ないことがあるのも分かっている。
ジークが、ランヴィナス復興の為に頑張っているのも分かっている。
ランヴィナス国民の満ち足りた笑顔の為に――…
でもね。
その国民の中に、ジークも居るのだということを忘れないで。
貴方が倒れてしまっては意味が無いんだ。
貴方が出来ることは沢山在るだろうけれど、
貴方が全てを抱え込む必要はないんだよ。
皆で作り上げるからこそ―――皆が我が子のように其れを愛おしむんだ。
私は…、平和とはそういうものだと 思う。
[若草色の奥へ、蒼が煌くように微笑いかけた]
[口元に笑みを湛えたまま、ゆっくりと瞳を伏せる。
この責任感の強い人は、
それを分かっていても今の様に行動してしまうのだろう。
だから傍に居ることを決めた自分が、
こんこん。と時々、忘れそうになる意識の扉を叩いてあげようと思うんだ]
あー…
ははっ、お腹すいちゃったね。
あんまり食べると夕食に差し支えあると思って、
サンドイッチと果物を持ってきたんだ。
[場の空気を壊すように軽やかな声で話題を変える。
運んできた軽食は、お盆ごと卓の上に置いてあった]
紅茶、淹れるね。待ってて。
[ちょっとだけ名残惜しそうに、愛しい人の腕の中を擦り抜けて、
人肌に温めてある茶器に手を伸ばした*]
/*
そして寝子ゲルトの婦人呼びに、そわそわする。
とってもとっても、そわそわする…!w
此処とも絡みたいなあ。というか絡む(きぱ
隻腕?
あぁ、腕一本とるって脅し文句はよくやるけど、そいつはちゃんと二本あるし取れる相手じゃないわ。
しっかし、シロウって他にいるほどよくある名前なのかしらねぇー……
[セルベシアではあんな母音過多なネーミング習慣は聞かない。
世界情勢に気を配り情報を収集できるほど国として大きくもないし余裕もない現状、シロウがどこの者なのか、それを訊く声(>>*19)がどこの者なのか見当もつかない。]
[逆に、セルベシアを憶えていない今の身ではどういうネーミングも対等の条件ではある。
彼をシロウではなくアマツキと呼ばなかったのは、セルベシアの風習のような記憶に伴う固定観念が無かったおかげかもしれない。]
[
そのシロウとはどこか
一手取れず、とはいえ、収穫なしではなかったようですね。
佳い男と知り合えましたか。
[彼女の声の調子から、悪い経験ではなかったようだと汲む。]
ジーク、無事でいて…
[強張った指先が自然と祈りの形を作り、震える唇が願いを紡ぐ。
愛しい人がこの窮地を脱しますように、と*]
……。
…………。
………………。
佳い男には違いないだろうけど、あたしの趣味とは違うな――…。
いや、顔の問題じゃなくてさ。
もうちょっと頼りなさ気なところがあって笑わし甲斐があってさ……そのくせ振り回してくれる強情さがあったりで――まぁ甘えるのも甘えられるのも好きにできる相手がいいわねぇ。
…――あたし、年下のほうが合ってンのかね。
まぁ顔は良いに越したことないんだけどさ。
[手下の中には家族を食わせるために賊になっている者もいるが、頭目としては賊稼業に恋愛なんぞ無関係な話。
聞こえてくる声(>>*25)にはさして羞恥心を感じず自分の好みを暴露]
あんたもいい女が欲しいなら、見つけたら
ここ奴隷商人とかいなさそうだから売れない品だけどさ。
― 渓谷 高架橋 ―
さて、では私は征くよ。
[タイガにそれだけを告げると、白馬に跨り高架橋の先へと向かう。
為し得ぬ贖罪、それを求め進んだ先は───3(10x1)]
わ、あ。
橋に行って鎧を回収して欲しいって、仲間から連絡がっ
エーヴァルトさん、ソマリとタイガって人、知り合いです?
強いって。気をつけろって。
え、あー、仲間から略奪とかなしでー
[取り乱しながらも、エーヴァルトに礼を言い、橋につくよう念じて、移動を試みる。]
[賊にとっては、移動中も大切なプロセス。
これから奪いに行くおたからに夢躍らせるのも、手にした物を実感するのもこの時間帯ならではのもの。]
さぁ次はどんなところかねぇ。
界賊様にはありとあらゆるものが大歓迎だけどねッ!
[隣で操作している手下を促し加速をつけさせ、崖から大きくジャンプ。
着地した先は――6(10x1) ]
/*
>6) 炎上する旗艦 (るがる1)
あぁ1のなのかー。(知らないけど)
てっきりエアリエルのことだとばかり。
海に飛び込むとか変な会話してるなーとは思ったんだけどw
― 滑走路 ―
[そこは見慣れぬ光景であった]
ほぅ、これは…。
[少なくともこのような場所は領地にはない。
何かの大通りかとも思ったが、周囲は吹きさらしの光景。
賑やかな街並みなど無縁だった]
行軍・凱旋を行うには丁度良いな。
[広々とした道は軍隊を広げ行軍するにも適していそうで、思わずそんなことを夢想する。
途端、周囲に現れる装備を整えた兵達。
前隊中央に歩兵、左右には騎馬兵、後隊に弓兵と、一団と呼ぶに相応しい光景が現れた]
進め、戦うことこそが我らが本分。
探せ、
[やがて、滑走路の端から建物の方へと向かう一団の足音が響き始めた*]
― 炎上する旗艦 ―
おおっ!?
よーし、こっからこっち探索班!
残りは消火班!
迅速さで遅れをとるんじゃないよ!
解散!
『ヒャッハー!』
[なぜこんなところに来たのかいちいち驚いていれば出遅れる、賊は初動だけは速いのだ。
炎の勢いは強いけれど、火事場泥棒しないで帰っては賊の名折れだ。
火を消し止めるつもりは毛頭なく、おたからを探しだす時間だけ食い止めていればいい。
とは言え火消しのノウハウが充分あるわけでもなく、順調に進むわけなかった]
/*
今度は滑走路が大人気?
とりゃーず、赤の反応して、エーヴァでイルマに返してから、昨夜よく読めなかった眼福ログを読み直す……!
― →黄砂の村 ―
[最初に辿り着いた村が礼拝堂からどの方向にあるかまでは知れない。
けれどその場所へ、と思えば勝手に辿り着くことが出来た。
徒歩での移動中も周囲の景色が勝手に変わっていく]
……あっ。
アイツの名前聞きそびれた。
[拾った鞘を片手でくるくる回しながら思い出したこと。
シロウの名はレトが叫んだのと、自ら名乗ったのもあって相手に伝わっている。
けれどシロウ自身は賊の首魁の名を聞きそびれていた]
あー。
レト聞いてねぇかな。
[レトが首魁の名を紡いだ時はまだ辿り着いていなかったために聞いていない。
鞘を回していた手を止めて、空いている手で後頭部を掻いた]
― 黄砂の村 ―
[村に辿り着いた頃には見知らぬ人物はまだ居たのかどうか。
左手に持った長剣の鞘を左肩に乗せるようにして、エーヴァルトの姿を探す]
ヴァンダーファルケ、報告会すんぞ。
[そう声を発したシロウの右肩には何かで引っ掛けたような傷跡が残っていた。
本人はすっかり忘れている]
― 砂漠の街 ―
[疾駆する馬の背から荒れる風を見据える。
風はどこへ吹き込むのか、読むことは容易ではない。
ならば、真っ向から暴風の中心に飛び込むのみ。]
うおおぉっ!
[黒い風となって吹き付けてくる影を槍先で追う。
突進する騎馬に、正面から向かってくるなど
並の胆力でも技量でもない。
それどころか、この捕えがたい風は―――]
……!!
[穂先を避けて死角の側に来るかと思っていた。
その予測を裏切って、飛び込んできたのは斧槍持つ側。
穂先から肉を裂く感触伝わった直後、
嵐纏う雷光のように、刃が伸び来たった。
避けるも、受けるもできない。刹那の間にそれを悟る。
できるのはただ、得物を強く握りしめることのみ。]
―――…っ、ぐうぅ…
[肩との間、腕の付け根を冷気が貫く。
鍛えた鋼の鋭さと速さが、痛覚を欺く。
灼熱が弾けたのは、勢いのままに駆け抜けた後。]
…やってくれるじゃねぇか。
[馬首を返し、今度はゆっくりと歩ませながら暴風を視界に入れる。
口元に浮かぶは、猛獣の笑み。]
おまえと死合うのは楽しいなぁ。
たまんねぇよ。
[楽しげに言う間にも、右の肩からは規則的に血が溢れている。
深手は自覚していた。
得物を取り落すことだけは意地で避けたが、
重いハルバードを振り回して戦うのは厳しい。]
これで満足してくれりゃ、楽だったんだが、
…まぁ、そう簡単にはいかねぇよな。
[いまだ凪ぐ様子を見せない暴風を眺め、
無事な方の肩だけを器用に竦めた。]
このまま最後まで、といきたいが
ここで死ぬ気もおまえを殺す気もねぇ。
[獰猛な気配を収め、ハルバードを鞍に固定する。]
この勝負、預けおけ。
次会うまでに死んでんじゃねぇぞ。
[笑いながら左手を天に突き上げ、馬の首を巡らせる。
そしてクレーデルの足に任せて、駆け出した**]
はいな。
ついさっきまではエレオもおったんですが、今はどこに消えたやら。
[名は出さずとも通じるだろう、と思っていたら案の定。>>*20
楽しげな口調のままにもう一人の話題を付け加え]
言われずとも、駆け抜けさせてもらいますわ。
……縛られるのは、ちょお、オレのシュミにはあいませんが。
[邪魔をしない、という宣>>*21に、返す声は笑み含み。
鎖で、というのはさすがに遠慮したい所なので、冗談めいた言葉もつくが]
お、ほいでは、楽しみにさせてもらいま。
[賄いは自分もやるが、作ってもらえるものはまた別格。
故に、声には僅か、嬉しげなものが乗る。
アピールについては触れはしなかったものの、しない、という選択肢は今のところ、ない]
は、はい。
ありがとうございます。 すはー
[落ち着け、と暴風ダーフィトに言われて深呼吸。
うっかり変な場所に飛ばされても鎧の回収に差し障る。
(鎧がもうタイガの手の内だなんて知らない)]
[そういや、暴風ダーフィトも男厨でした。]
なんだ、 ウォレン誘い出すのに策いらないな。
皆で集まって、卓囲める時間があるといいですね。
食材はどこかから
─ 黄砂の村 ─
[こちらの語りに嬉々とするイルマの様子>>330は、純粋に己が在り方を楽しんでいる、と見えるもの。
その様子と、戦いに拘る在り方のアンバランスさは、見ていて不安を覚えもしていた]
……まあ、役に立つならいいんだが、な。
[そんな呟きを漏らしていたら、不意に様子が変わり。>>331]
……は?
いや、それはいいんだが……ソマリとタイガ?
[告げられたのは全く知らぬ者の名。
首を傾げていたら更に言い募られて、蒼はきょとり、と瞬くばかり]
ああ、略奪などは勿論論外……って、いや、それはともかく、ちょっと待っ……!
[そう時を置かず、元首も戻るはず。
彼も交えて色々と話せれば、という目論見も多少なりともあっただけに、イルマのこの反応は唐突で、それでも]
改めて、これだけは言わせてもらうがっ!
戦いだけが手段、などという事は有り得ん!
少なくとも、「しなければならない」などという、曖昧なものだけで求めるべきではない、と俺は思っている!
ここにいる他者がどうかは知らんが。
こんな考えを持った者もいる、という事は、覚えておけ!
[とっさの叫びは、移動して行くイルマにどこまで届いたか。
その姿が見えなくなり、は、と一つ息を吐いた所に、聞きなれた声>>339が届いた]
……アマツキ元首?
お戻りですか!
[言いながら、周囲を見回す。
程なく、目に入るのは同じようにこちらを探していると思しき姿。
とっさそちらに駆け寄り──]
…………。
[見えた傷跡に、ジト目になったのは已む無し、としてほしい。
そんな気配を漂わせつつ]
……報告会の前に、応急処置をさせていただきたく。
[低い声で、こう告げた]
/*
でだな、でだよ。
くわあああああ、やっぱぢたごろするっ!
逐一格好いいんですってば、もう!
[ぢたばたごろごろぢたばたごろごろ]
つっても、深い傷ではねーぞ?
[痛みも然程ではない。
肌も表面が傷付いているかくらいで、その後に喰らった蹴りの方が威力が高かったくらいだ]
……は。
さすがは、最上級。
いろんなイミで、楽しませてくれるやねぇ……。
[応急処置他、多目的に使えるマフラーを外して、特に深い傷口に巻きつけ縛り上げた後、く、と笑む。
痛みも熱もあるし、出血も少なくはないが。
剣鬼と化した暴風に、凪ぐ気配は未だない。*]
― 黄砂の村 ―
[突っ込みを重ねる前に、返されたのは謝罪。>>350
故に、それ以上言葉を重ねる事はせず]
……それでも、目に入った以上は見過ごせませんので。
[傷が大きなものでない>>351のは、元首の挙動からも推察はできる。
それでも、と思うのは地の性格故のこと。
手当て自体も、あまり大げさにすると動きを妨げる事になるのは読めるので、ごく簡単なものに止まるだろうが。
なお、道具類は探せば適当にでてくる、という認識があった。
何となくだが]
/*
余談ながら。
俺、装備類は全く考えていなかったので。
次に移動する前に、家探しはしておかないとならないんだった。
しかし、バトルスペック自体は未知数である。
一応、軍刀は使える設定だが。
基本戦闘機、それも爆撃主体の一撃離脱屋だからなぁ……。
[※本編でも、クルトが開いた道を通って対艦攻撃、がメインでした。
アタッカーに仕様変更したのは部隊統合後だが。
……ペア組んでついてこれるヤツっていたんだろうか(待]
― 黄砂の村 ―
[決めたら譲らない、というのは、紅の相棒との共通項。
こちらは否定していたが、多分に似た者同士だったのは、所属艦隊では有名だった──とは、余談]
はい。
とはいえ、断片的なものではありますが。
[手際よく手当てを進めつつ、問い>>357に返すのは炎上する船で出会ったイルマとのやり取りについての簡単な説明と。
彼が最後に残した言葉について]
彼……イルマ自身の仲間については、引き出すには至りませんでしたが。
彼らとはまた、別の勢力も存在している、というのは確かなようです。
……状況的には、三つ巴、という所でしょうか。
……ちっ、馬鹿らしい。
[黒毛馬二号は、鎧の重さに少しだけ不満を嘶く。
手の込んだ作り物だ、と思いながら
タイガは馬を走らせた。10(10x1)]
好戦的である以上、仕掛けられたら戦うのは避けられねぇかもな。
殴って止まるんであれば楽なんだが…。
[避けられないというか、シロウは嬉々として乗ったのはさておいて。
賊の首魁はどこか満足したっぽい印象を受けたが、実際はどうなのか]
殴って駄目ならその『目的』ってのを満足させるか、かねぇ。
話が通じる相手なら、だがよ。
[考えてはみたが、打開策という打開策は浮かばなかった]
知った顔が刃向けてきた、って状況に俺はなってねーからいまいちしっくり来なかったが、レト達が言うには何かしらの原因があるんだよな。
その元凶をぶっ叩きてぇところだが……今のところは向かって来る奴を物理的に大人しくするしか方法はねぇかね?
[それが容易なことではないのは体感してきたが、それ以外の方法はやはり浮かばない]
― 黄砂の村 ―
[報告を受けてのまとめ>>362は意識に刻み]
……イルマに関しては、職人魂が満たされる事で、戦う事は回避できそうではありましたが。
それを願って、俺も彼に付き合ったわけですし。
[こちらの世界の防具について聞くときの嬉しげな反応。
それを思い出して、僅か、目を細める。
一つの事に打ち込む姿自体は嫌いではないし。
そういう状態にあるものを見守ってしまうのは、長年で身についた癖だから、もうどうしようもない]
……もっとも、こちらの都合だけで事が運ぶわけではありませんから、どうなるかは読めませんが。
原因がある、と考えられる以上、楽観視はできませんしね。
[それがあるからこそ、最後の言葉を投げもしたのだが、その意図は伝わったか、否か。
それを知る術は、今はない]
何れにせよ、ここまでに聞いていた状況ともあわせるに、俺が遭遇したのはレアケースと取れそうですし。
現状は、実力行使主体となるのも已む無し、かと。
―温泉―
[場違いにのどかな温泉。
湯煙がゆらと誘うように昇っていた]
…いや俺、鎧だし。脱いだら一人じゃ着られねぇし。
[一番不似合いなところに来てしまった…。
もしやこれ、ちょっと不満げだった黒毛馬の逆襲?なんじゃねぇの。
なんて思ったりもする]
…ん? なんだ、妙な音色が聞こえんな……。
温泉の中からか?
[敵であれば倒すべき――なのだが、
どうも雰囲気は違いそうな気も……]
軍属天使 エレオノーレが「時間を進める」を選択しました
─ 砂漠の町 ─
……ってぇ、と。
[応急処置を終え、一先ず痛みも鎮まったところで、どうするか、の意識を巡らせる]
ここに突っ立ってても仕方なし、他にいきますか、ねぃ。
[刃拭った太刀を背の鞘に納め、一歩、踏み出す。
進んだ先はどこになるやら、深く考える事はしないまま──7(10x1)]
― 礼拝堂 ―
[ふらり、意識向け飛んだ先。
そこがどんな場所であるか、を認識した瞬間、ふっと、はしばみ色が遠くを見た]
……いっちばん、あわんとこに出てもーた。
[とっさ、口をついたのは、こんな一言。
遠くない場所で戦う気配は未だあるか、否か。
いずれにせよ、そちらは自分の手出しする領分ではない、との認識があるから。
風は再び、ゆら、と動く──3(10x1)]
― 礼拝堂 ―
[かつての、懐かしく眩い日々の思い出は
浮かぶ端から淡く霞んで遠のいていく。
そのことに違和感は覚えず、
疑問を持たぬ自分をさえ、怪しむことはなく。]
私の過ちを……
―――お前を、この手で、 斬る。
[刃が肉を貫く感触が手に伝わった。
苦鳴があがり、赤が咲く。
雫が一滴、頬に飛んだ。
不快な、生温かさ。]
[盾に弾かれたサーベルは狙いを逸らされ
一刀で命裂くことはならなかった。
深く食い込んだ刃を抜いて再び振るうのでは
相手に立てなおす隙を与えてしまう。
ならばいっそ、肉を噛んだ刃をさらに引き倒そうと
サーベルの柄に力を込める。
そこに、下からの衝撃が突き上げた。]
…っ く 、 は …
[殺意衰えぬゆえのあがきが、
蹴り上げられた膝が、鳩尾に深く入る。
一瞬息が止まり、視界が暗くなった。]
無駄な …、ことを …
[数度の咳き込みは、相手にどれほどの時を与えたか。
低く呻き、執念で握っていたサーベルに、意識を注ぎ込む。
だからそのとき、現れた異質な気配に気づくことができなかった。]
― 黄砂の村 ―
……笑い事では、ないんですが。
さすがに俺も、休暇中にこんな事態に巻き込まれるとは思っていませんでしたので。
[相手がよかった、とは自分でも思っているところ。
それだけに、笑う様子>>369に返す表情は苦みを帯びる]
武器に関しては、ここを探せば何かしら出てくるような気もしておりますが……念のため、お借りいたします。
[体術と剣術の基礎鍛錬は受けているし、諸事情により殴り合いはそれなりに慣れているが、本領は宙間戦闘にある身。
合わぬ武装で無理をするよりは、とここは厚意に甘んじるべき、と判じて、差し出された短刀>>370を受け取った]
― 砂漠の町 ―
あ?
黒狼?
[クレーデルが駆け出す直前、
聞こえてきた言葉>>353に思わず振り返る。
自分の記憶の中で、メシ作る黒狼なんざ一人しかいない。
あいつのメシうまいんだよなぁ。
ああ、思い出したら腹減ってきた。
なんて思考がよそに流れる間に、クレーデルは走り出し]
ちょ、おい、そいつ……
[言いかけた言葉は、揺らいだ空間に飲み込まれた。]
/*
さて、こっちは真面目にどーおすっか。
滑走路も人口過密なんよねぇ……こっちはまだ会ってないのばっかではあるんだが。
もっかい、移動すっかなあ……。
― 黄砂の村 ―
[揺らいだ空気が再び風景を結べば、
そこは、最初にいた小さな村だった。
クレーデルの足が選んだのならば、安全なところだろう。
村ならばなにか治療に使えるものもあるかと進み出したところで、
奥からの話し声に気が付く。]
おーい、誰かいるのか?
……っ、ぃててて。
[さして用心もせずに声をあげてそちらへ馬を向ける。
声を上げた拍子に肩の傷が痛んで、情けない声が出た。
左足の傷はともかく、肩の傷はいい具合に深手である。
右腕血まみれ、血濡れのハルバードもち、となれば
気の弱い人にはちと心臓に悪いかもしれない。]
[左腰から短刀を鞘ごと外すと、横一文字にしてエーヴァルトへと差し出す]
武器が見つかるまで持っとけ。
どこで襲われるかは分からんからな。
[エーヴァルトの手に短刀が乗るのを見てから、シロウは自分の手を離した。
補助武器であっても当然それは籠められているもの。
それがエーヴァルトを護ることを強く、願う]
[気が弱いなんてありえないため、オズワルドの状態を見ても心臓の拍動はいつものまま]
おいおい、なんつー怪我だよ。
重傷もいいとこじゃねぇか。
[突っ込みつつ、馬から下りるに支障があるようなら手を貸そうと]
― 温泉 ―
夜半の温室 裏通り
肩を寄せあう 能力者ローラー
((魔術師))を恨んで 「敵を愛する場合」
*大吉*せつない *凶*がつらい
しのび逢う リボン なみだ*恋の話*〜♪
[ぐったりと四肢を投げ出した格好のまま鼻歌メドレーをしていたが気配を4(6x1) 奇)感じる 偶)感じない]
― 黄砂の村 ―
[無事で何より、と。
短い言葉>>379に込められるものは感じられる。
以前は主君のために散るもあり、という意識もあったが、今はそれはない。
生きてなすべきがある、と、そう認識しているから]
……ありがとうございます。
では、しばし、預からせていただきます。
[元首の流儀、その全てを知っているわけではないが。
彼が刃に対し抱くもの、その断片は見知っている。
だからこそ、受け取る際にはいつになく神妙な面持ちで一礼していた]
多分に場当たりではありますが、現状、取れる手段はそれのみかと。
[出された結論>>381に返すのは、同意の頷き、ひとつ。
とはいえ、それもそれで厄介だな、と思う所に届いた、声。>>378
元首と共に移動した先、見えた姿に蒼はひとつ、瞬いて]
……無茶しいというのは。
どこにでも、いるものなのか。
[次いで、こんな突っ込みが口をついた。
それでも、手が必要そうなら、それを惜しむ気はないのだが]
/*
私の、るがる女性キャラは「きゃー、ばかーいやーん」という人がいない件。
←男所帯
ドロシー「我の貧弱な身体なんぞ見ても楽しく無かろう」
エドナ「くくく、別段見られて恥ずかしい身体ではない!」
― 滑走路 ―
[再度の揺らぎ経て、たどり着いたのはこれまた見知らぬ場所。
とはいえ、あまり驚く事はなかった。
今いる『ここ』がどういう場所なのか、どういう構成になっているのか。
そんな細かいところは、そもそも気にしていないから]
……ここもだいぶ、賑やかっぽいけどなぁ……。
[見える範囲に人影はないが、複数の気配は感じられる。
内一つは、どうやら意識の上で感じたもののそれらしい──とまで、判別して]
……人のお楽しみのジャマは、しとうないんよねぇ……。
[そんな言葉を呟きつつ。
さて、どうするか、と思案の素振り。*]
― 黄砂の村 ―
[やがて巡り合った声の主は見知らぬ男2人、
とはいえ、声自体はここに来てから聞きなれていた。]
おう。あんたがシロウか。
で、そっちがエーヴァルトだな。
[一癖もふた癖もありそうな、老獪かつ剛毅な男と
物腰の柔らかな中にしたたかで怖いものを持っていそうな男。
どちらも敵にはまわしたくないが、
やりあったら面白そうだな、というのが最初の感想。]
おう、すまんな。
いや、つい
こっちも一撃いれたから、おあいこってところだろ。
[素直にシロウの手を借りながら馬を降り、
笑う顔には"いつものこと"と書いてある。
幸い、足の傷は歩くのに支障ない程度だ。]
で、悪いがなんか手当できるもん、そのへんになかったか?
あと、そっちで面白いこととかあったか?
[控えめに聞いても前者より後者の方が大事、という口調だった。]
/*
イルマwwwww
反転ルビwwwwww
中身同じだが、思考真逆だからな!
そしてまた、そこにいくのwwwwww
− 炎上する旗艦 −
うわー、 また元のところに!
なんか人が増えてるけどーっ?!
そ、 その荷物、どこに運ぶんですか…
[声をかけてみたけど、相手の頭の上に見えていたのは向こうの炎じゃなくて、突っ立った髪の毛でした。コワイ!]
― 黄砂の村 ―
おぅ、シロウだ。
改めてよろしくな。
[こうして顔を合わせるのは初めて。
若いながら場数は踏んでそうな雰囲気を感じては居たが、その想像は外れではなかったらしい。
これだけの傷を負って覇気が失われないのだから、”いつものこと”と顔に書いてある>>389のも事実なのだろう]
真正面からぶつかった、ってぇ感じだな。
ともかく手当てだ。
ヴァンダーファルケ、頼めるか。
[その声で手当ては可能だと言うのは知れよう。
続く問いには、あぁ、と声を返して。
礼拝堂での出来事と、エーヴァルトが遭遇した人物について、勢力図など、先程話したことをオズワルドにも伝える]
しっかし、その
それだけ囚われてる、ってぇことなんかね。
[先程説明したことを踏まえて、そんな感想を漏らす。
自分が遭遇した賊の首魁は大人しい方だったようだ]
― 黄砂の村 ―
エーヴァルト・ヴァンダーファルケです。
改めて、見知りおきを。
[改めての名乗りを返しつつ、一礼し。
一見して重傷と知れるのに、笑み絶やさぬ様子に、これは只者ではないな、と改めて、思う]
了解しました。
[それでも元首から手当てを請われ>>391、そんな思考は一時横に置き]
……多少、荒療治になるのは、ご容赦を。
[口調は穏やかなまま、先に見つけた治療道具をまとめた袋を開く。
なお、荒療治、の宣言どおり、処置自体は一切合切、遠慮のないものとなる。
それでも、動きを妨げぬように、との最大限の配慮は尽くすのだが]
― 炎上する旗艦 ―
崩れそうなところは先に処置しちまうんだ。
叩くだけじゃない、釘を引っ掛けて起こすようにも動かすんだよ。
消火遅い!
もっと水回しなッ!
脱出のボートの用意どうしたの!
見当たらん? もっとちゃんと探しなッ!
[手下任せにしていたが埒が明かず陣頭指揮。
それでも全くの専門外のジャンルで知恵を発揮するのは難しい、イライラがつのり始めていた頃――]
あぁん?
あー、ちょくちょく聞こえてた声のひとりかい。
手伝いに来たってか?
……こいつらの頭が気になる?
おい、ちょっとこいつにドタマよく見せてやんな。
[現れたド平民(>>390)が全く知らぬ相手なら
炎の勢いというよりも手下のヘアスタイルのほうに驚いているようなので、ひとりを呼びつけて頭を見せつけさせる]
Most
High-minded
Canaille
略してモヒカン……意味は【最も気高き下層民たち】
社会の底辺?
いいじゃないか、それがあたしたち賊の誇りだからこの頭してるんだ。
で? こんな火事場でマイユマート界賊団にインネンつけてきて何の用だい?
手伝ってくれるならいいけど……火葬されたいって望みなら聞いてやんなくもないな。
ってもただで死なれてもつまらんし……おたから発掘の特攻役でもやってみるかい?
おたから見つけたらあたしたちに渡し、あんたはそのまま焼け死ねる――
どうだい? まさにWin-Winってやつじゃないか。
よし、奥に案内してやんな。
[一方的に決め付けると、手下にイルマの首根っこ捕まえさせて炎燃え盛る危険な現場に連れて行かせようとする。
話なんか聞いちゃいなかった]
おう、頼む。
[治療道具を広げ始めたエーヴァルトに傷を任せつつ、
その場に腰を下ろしてシロウの言葉を聞く。]
―――なるほど。そちらさんも派手に立ち回ってたんだな。
その族も、ソマリだのタイガだのいうやつも知らねぇが、
イルマ、ってのはたぶん…
いっ …ちょ、そこ痛…
[宣言通りの荒療治に、情けない声が挟まることしばし。]
つう…、
……で、ああそのイルマは多分、おれの籠手を鍛えたやつでな、
[見せるのは、左の籠手。
こちらだけ少し大きくなっているのは、盾替わりにも使えるように。]
鎧師としての腕は確かだが、他の鎧を壊したいだの、
自分の鎧が活躍してほしいだの、
そんな変な望みを持つような奴じゃなかったんだがなぁ。
いや、ひょっとしたら心のどっかで思ってたのかもしれんが。
妙な術で考えがおかしくなってる、て考えるのが素直だろうなぁ。
そっちはどうも知り合いが少ないらしいが、
おれはなんでか知ってる顔ばかりに出会ってな。
イルマは知り合いってだけだが、
砂漠の町でやりあってた2人はどっちも俺の部下だ。
[シロウの感想>>392に苦笑を返し、]
だが戦いしか目に入らねぇ、って態度は、やっぱり妙だったな。
あいつに会ったら速さと身軽さに気を付けろよ。
短期決戦一撃必殺、があいつの身上だ。
持久戦にはちっと弱いが、あいつがへばるまで耐えるのも至難の業だな。
[戦い方も付け加えて話しておく。]
エレオノーレの方は密偵、暗殺のスペシャリストだ。
あいつが狙って仕留めそこなった獲物は、そうそういねぇ。
もともとは無駄な戦いはしないあれが暴風とやりあってたのがおかしな話でな。
戦いが手段じゃなく目的になったのが不本意だのなんだの言ってたが、そのへんになんかあるんだろうなぁ。
[去り際のエレオノーレの背を思い浮かべつつ、推論を口にする。
今頃なにか>>322に感応したのか、ひとつ大きなくしゃみ。
なにかひどく、人聞きの悪い回想をされた気分になった。]
ああ、あとひとつ。
これはおれもちらっと聞いただけで
実際に来てるのを見たわけじゃねぇんだが、
[ひとつ前置いて、ぐっと身を乗り出す。]
黒い狼に会ったら、下手に手ぇ出すなよ。
ヴォルフかククロかトールか、ともかくそんな名乗りする奴にもだ。
あれは並の人間がどうこうできる奴じゃねぇ。
うわ、やっぱ敵出たじゃん!
[タイガがいるのに気づけば、慌てて手ぬぐいを鞭のように撓らせつつ、身構えるが]
「あっ、いや、 わ、悪ぃ……!」>>=92
ん?
[回れ右をした行為に、すわ飛び道具かと反応しかかったガ、その時に発せられた聞き覚えのある声に、踏み出す足が止まる]
[温泉の方からごたついている声が聞こえてきたが、
正直、こっちはそれどころじゃない。
どころじゃないのだが、]
…… なにをしているんだ、お前たちは。
[思わず声が零れた。]
確か、タイガ…だったか?
驚かせるなよ…ったく。
[声色を変えているなどの偽装の線は捨て、あっさりと警戒を解いた。
と言っても出来ることといえば手ぬぐい一つでは絞殺ぐらいしか手立てが無く、それよりは濡れた手拭を目元に叩きつけて逃げる方が得策だとは思っていたが]
お前さんの国の文化だと、鎧を着て風呂に入る習慣でもあんのか?
しっかし、その鎧? 似合ってねえな。
ぎんぎらぎんってのは、どうよ?
その声>>=95はギィか。
知らん。
俺はソマリの勧めで、爺さんが見つけた温泉に入ってた。
寛いで出たら、ここにタイガがいた。
[言いながら思考を整理していく。簡単な積み重ねの果てにでた答えは]
……あれ?
俺、売られたの? ひょっとして?!
[ぎょっとした顔をしながら、手を顔の前に向けたりする]
…クッ、くくく……。
[行軍を続けていたソマリが急に笑い出す。
離れていても聞こえる声、それを聞いての忍び笑い。
意識下のみならず実際に笑ってしまったのは、それがあまりにもおかしかったからに他ならない。
指揮官が突然笑い出しても一団は一糸乱れず進んでいく。
それを気にする意思など無いが如くの様子だった]
どうやら遅かったようだねぇ。
[意識下にもおかしげな笑いが零れ落ちる。
温泉での状況は見えないが、ちょっとした騒動になっているのは間違いないだろう]
― 黄砂の村 ―
[無茶しいと見えた場合は、相応の対応をする、というのが主義のため、情けない声>>397にも容赦はなく。
語られたイルマへの評価>>398と、実際に接した際の印象を重ね合わせてしばし、思考に沈む]
……そう、しなければならない、という事には、迷いなどはないようだったが……。
[呟きつつ、思い返すのは立ち去り際のこちらの叫びに対する、動揺の素振り。>>387 違う突っ込みがあったのはおいといて。
本心そう思っているなら、あれが揺らぎになるとは思えず]
……術的な作用なら、何かしら、解く手段もある……という事か。
[自分なりに状況を整理しつつ、続けられる情報と警告は刻んで行き]
……しかし、なんというか。
そんな、強者ばかりが揃っているかと思えば、どう考えても戦いとは無縁と思える場所もあり。
……本当に、なんなんでしょうね、ここは。
[一通り聞いた後。
最初に移動した場所の事を思って、思わずこんな呟きがもれた。
いや、考えても仕方ない、という思考は、どこかにあるのだが]
うわー、パねえな……。
(ソマリとタイガは貴族同士とか聞いたような…うわぁ、慰め者コースは流石に想定外だったわ)
ギィの言うとおりだったな。
束の間の仲間とか思ってたのに儚過ぎる…。
[温泉というエリア効果のせいか、
まあ、その鎧自体はいいもんだな。
俺も見る目があるってほどじゃないが。
[返事>>=100を受けてタイガの鎧を見れば、自身の自慢の手甲と同じ作者のものであるとか、その当人がこの世界に来ているなんて事は当然察知してなどいない]
え、ええと…こういう時は、コホン。
[一度咳をしてその場にしゃがみ、科を作りながらも両手で身体を隠すようにしながら]
やめて!
この身体はもう陛下のものなんだから!!
だったか?
[背を向けている相手にやりたい放題である]
― 黄砂の村 ―
ああ。
あいつも戦場さえあてがってやればおとなしいんだがな。
あの戦闘狂いが万が一ここにきて、
例の妙な術にかかって戦闘意欲を増幅されていたら、
どうなってるか、おれにもわからん。
[深刻ぶった顔をして言ってはみせるが
どうしても『楽しみだ』という笑みが混ざる。
暴風や黒狼をどうこう言える筋合いはないのだった。]
あ、そういや温泉あるって?
[エーヴァルトの言葉で思い出し、ぽんと膝を打つ。]
せっかくだから、ひとっ風呂浴びてくるかぁ。
― 温泉 ―
ふぅ…。
[冷や汗と砂を洗い流し、ゆっくりと疲労回復に努めていた]
……あーあ。
やっぱガラじゃねえなあ。
[ダーフィトとの戦い…と呼べるかどうかも怪しいやりあいを思い出しながら、愚痴を零す]
[と、不意に盛大なくしゃみを三連発。
なんだかどこか遠くでものすごく誤解を招くことを言われた気がする。
理由などない。第六感ってやつだ。]
おやおやタイガ、手を出したのかい?
[状況が視認出来ていないことを良いことに、違うだろうなと思いながらも揶揄いの言葉を投げかける]
あれだと砲兵科メル先輩直伝の奥の手も使う暇なかったし、いやそれよりは鋼糸を仕込んで対応しておくべきだったわ。
相手は長柄武器じゃない、太刀使いのダビ先生だったんだから。
[想定相手に対応した装備をしていなかった点を反省しつつも、そもそも分野違いである前提には頭を悩ませる]
強度は嬉しいがギミックがもうちょっとなぁ…イルマさんの工房に、レポート出しておくか。
あー、そーいや出張の報告書まだだったわー。
ノトカーさん相手ならいいけど、こないだ赤髪に言われてたしな…。
[ぶくぶくぶくと泡を残しながら温泉の中へ埋まっていく*]
[鎧と温泉はやはり鬼門だった。
近づいてはならない悪魔の地だったのだ――…
今、しみじみとそう思う]
なんもしねぇよ!!
陛下って誰だか知らねぇけど、邪魔しねーから!!
[全力で、好きにしてほしいと申し上げたい]
― 黄砂の村 ―
……???
[なんだか、どこかで名前を呼ばれたような気がした。
気のせいかもしれない。
なんて感じで首を傾げつつ]
温泉は確かにありましたが。
……大丈夫、ですか。
[とりあえず、目の前で連発されたくしゃみ>>412に突っ込みを入れて]
必要ならば、同道しますが。
[元首の言葉>>416に添うように、そう申し出る]
― 炎上する旗艦 ―
工房ねぇ……じゃあ火の扱いは慣れてるよね。
そりゃおたから探しには適任だ。
そして死ぬのは釜の中――職人気質ってあたしにゃ分かんないけど立派立派。
さぁ心置きなくおっ死んで……!?
おいどこやった?
捕まえた獲物に逃げられるたぁ賊の風上に置けないねぇ
おい!
こいつ吊るしときなッ!
[ちょっと視線を外しているうちに気がつけばイルマは姿を消しており、首根っこを捕まえていた手下は逃がした責任を問われ、不幸にも縄で縛られしばらく逆さ吊りに。
急に消えちまったとかいう弁解が通用するほどこの稼業は甘くはなかった。*]
/*
そこで名前呼ばれるとは思わんかったwwwww
ちょっとふいたwwww
……しかし、何気に能力行使先が一択だな。
他と接触してないから、仕方ないんだが。
とまあ、こんな茶番の一つでもやっとかねーとやってらんねえわ。俺はな。
[振り返って煩悩の数の絶叫>>=108を頂いた後、すっくと立ち上がってタイガの横を歩いて通り過ぎようとし]
タイガは中流階級身分か?
まあ、恥じらいがあるのは結構だ。
[そう言ってその肩を叩く。
上の者特有の傲岸さと、下の者特有の無遠慮さによる羞恥心の欠如がない点から慮る。彼の性格かも知れないが]
んじゃ、俺は先に行くわ。湯冷めしたくねーから。
あれこれ言われるのが嫌ならそこから離れたらどうだい?
[流石に揶揄すぎたかと反省し、至極尤もなことを言ってみる。
誤解が解けたのかどうかは確認していないが]
― 黄砂の村 ―
[シロウ>>415へと苦笑を返し、治療の終わった肩を竦める。
ずいぶん、いい具合だ。]
まあな。あれだよ、なんつったっけ…
…類は戦場を呼ぶ?
[自分で認めた。
上に、ちょっと間違ってる。]
[温泉に関しては、エーヴァルトの突っ込みもあり、
なによりも、第六感がさっきからびんびんと]
あ……ああ。そうだなぁ。
今はやめておいたほうがいいかもしれん。
[戦人の直観だか、獣的な危険感知だかが、
さっきからひしひしと、悪い予感を伝えてきていた。]
犬?
[更衣室に向かう時に聞こえれば>>=109、同衾した黒いわんこをふと思い出して耳をピクリと動かした]
あの子だったらやだなぁ…。
[勝てる勝てないを論ずる以前に、逃げられない相手。こちらの唯一の利点、優位性をもてない相手だった]
[温泉は行かないことになったようで、それには特に何も言わず]
さぁて、俺はもう少し見て回るかな。
あぁそうだ。
さっきのこと、他の奴らにも伝えておくか。
[ここには居ないが声は届く者達。
状況は大体レトが言っていたこととは変わらないが、武力行使せざるを得ない可能性と、勢力図については伝えておいた方が良いだろう]
― 黄砂の村 ―
おお、そうか。
[シロウから訂正を受けて、なるほど、と頷く。
…も、あまり頓着する様子はなく、]
みんな、いい奴らだぜ。
[胸張って自慢した。]
おれはもうしばらくここで休んでおく、
…つもりだが、妙な世界だし、どうなるかはわからんな。
[他を見て回る、というシロウへは手を挙げて了解し、
他の連中に伝えておく、というのにも同意した。
いずれ、意識の声で先ほどの話が伝えられるだろう。]
― 黄砂の村 ―
[言い回しへの突っ込みは元首が先んじたのでこちらからは何も言わず]
ええ、もう少し、落ち着いてからの方がいいかと。
[温泉行きを思いとどまらせたものが何かは知らないが、手当てしたばかりとか、諸々の点からもそこに同意して]
……では、俺ももう少し動いてみましょう。
何かしら、掴めるかも知れませんし。
[見て回る、という元首にはこう告げる。
ここにじっとしていても仕方ない、という思いがあるから。
先がどうなるかは、自分でもわからないが、それはそれ]
あー、おーい。
レトにハーゼノアにリューフェン。
俺ら以外の連中についてだが、どうやら二つの勢力に分かれるらしい。
互いにやり合ってるのが目撃されてる。
ただ、こっちにも矛先が向かう可能性がある、気をつけろ。
[そんな話から始まり、状況が三つ巴であること、自分達以外の者達は思考等に何らかの干渉を受けていると推測されること、武力解決に発展せざるを得ない可能性、仕掛けられたなら往なしつつ可能ならば目を覚まさせること。
加えてオズワルドが齎してくれた情報>>399 >>400 >>401も伝えておく]
あぁそれから俺が応対した賊だが。
取り巻きは然程じゃねぇが、頭はフェイントを使ってくる。
かなり身軽で動きも良い。
フェイントは重ねてくるから要注意だ。
[先程は言いそびれた情報も加えて伝えた。
エーヴァルトやオズワルドにも聞こえただろう]
あぁ、そっちは頼むぜ。
……十分気ぃつけろよ。
[
その言葉をエーヴァルトへと告げて、シロウは村の外へと足を向けた]
― 黄砂の村 ―
気を付けろよー。
なんかあったら連絡よこせ。すぐに行く。
[それぞれに動くらしきシロウとエーヴァルトを見送ったあと、
適当な家に上がりこんで、ごろりと横になる。
寝息が聞こえ始めるのは、3(10x1)秒ほと後のこと**]
― 黄砂の村 ―
……心得ております。
そちらもどうぞ、お気をつけて。
[向けられる言葉>>429、そこに込められるもの。
それらを確りと受け止めながら一つ、頷いて村の外へ向かう背を見送り]
……まったく。
いや、こんな状況でただ座して待つ方ではないのは、わかってはいるが。
[ぽつ、と小さく呟き、それから。
軽く首を振って気を取り直す]
できれば、そんな事態は避けたいところですが……ともあれ、今は十分な休息を。
[何かあったら、というオズワルド>>430にこう返した後。
移動するべく足を踏み出した。*]
[エレオノーレの足音が遠く消えてゆくのを聞き届けてから]
それでも…――
[
多分躊躇いもなく戦うのだろう。
見た目や状況など気にせずに。
己を害する側であれば。
護る為に。
…違う、購う為に]
[弓は一度背に戻してある。
番うには少し遅いタイミングだったので、
視線は鋭くなり、警戒色が強く出る。]
何用だろうか。
ついでに名を聞いても良いか。
わたしは、アイリ・リューフェン。
―温泉―
[鎧姿の侭、疲れた顔で嘆息を零す。
いろいろごたごたがありすぎた。
さっさと別のところへゆこうと歩き出す。
こんなところに連れてきた黒毛馬は、
ちょっとの間リストラだ]
/*
念のためにとるがる6を見て。
口調がブレていなかった事を確認して笑っていたら。
…………温泉で一体なにしとった、緑組…………!
甲虫部隊隊長 エーヴァルトは、鎧師 イルマ を能力(誘う)の対象に選びました。
/*
そして、忘れない内に暫定セット。
今のところ、他との接点ないからな……!
にしても。
どこへ抜けたものやら……w
―嵐の砂浜―
[温かい湯気の次は、冷たく激しい嵐だった。
銀鎧に雨粒がぶつかっては滑り落ちる。
たたた、と金属が飛沫をあげる音が高低を奏でた。
此処に来たのは、何処か、懐かしい匂いを感じたからだ。
理由は分からない。だから、探しにきた]
………、ちっ。
[琥珀に迷い込んだ雨を拭い、眼差しを細める。
右前方に岩場がある。雨避けにはもってこいだ。
だから、人が居るならばおそらく――…]
− 滑走路 −
[呼びかけに弾かれたように振り返る少女たちからは緊張が窺えた。
ひとりは舞台の仮装のようなエキゾチックな服に弓を背にし、もうひとりは見知らぬ軍服を着ている。]
まさか… 飛行機のパイロットとか?
[呟くも、少女たちの名乗りを受けて、胸に手を当てる。
現在の衣服はケルコムにおける知人ギルバートが見繕ってくれた私服だが、その仕草は優美なものだった。]
/*
ゲルト提督の口調どうだったかな、と思って、
6を開いたら、うっかり読みふけっちゃったね。
6もよかった。楽しかった。
きっと、もっと楽しくできたと思う、というのは終わってからの感想なんだろうなぁ。
失礼、申し遅れた。
わたしはシリーのフェリクス・ヴェンダーヴァルト・フォン・フリーゲンベルク侯爵だ。
怪しい者ではない──と言っても、この状況では信用はしてもらえないかもしれないが、名誉にかけて、
我々の立場がどうであれ、わたし個人の人品は信じてもらいたいものだ。
[穏やかで丁重な口調で告げる。]
君達も「たたかえ」と命じる声を聞いただろうか。
どうやら、我々は敵対する陣営に配置されているようだ。
勝負をつけること──それが、この場を支配するルールであり、何人たりとそれに従わねばならぬ。
だが、わたしは君達に対して暴力を振るうことは望まない。
体格も技量も差がありすぎると思うからだ。
体力に拠らぬ公平な方法で勝敗を決めたいと思う。
とはいえ、勝負になるものとしてわたしに思いつくのは、先程のサロンにあったビリヤード、ダーツ、リバーシ(オセロ)、あとはこの滑走路を使っての乗馬くらいなものだが。
お気に召すものはあるだろうか?
― 礼拝堂 ―
[教会っぽい場所の隅の椅子に腰掛けて
とてもトラディショナルな野党たちを相手にして
大立ち回りのシロウを眺めている。
夢なのか何なのか、いまいちよくわからないけれど、
わからないなりに、映画みたいでなんだか楽しい。]
わー、アマツキ提督…じゃなかった、元首って
あんなに強かったんだなぁ。
直接やり合わなくてよかった。
[士官学校時代から、射撃も格闘も残念な成績だった
宇宙艦隊提督は、心底良かったの声を出す。]
[見とれているまに部下たちはあらかた片づけられ
シロウと盗賊首領らしき人との一騎打ちが始まる。
と、そこで不意に周囲の光景がぼやけ始めた。]
ええー、ちょっと、いいところだったのに…
[文句を言うも止める術はなく、
流されるままにやってきたのは、
真っ直ぐな道がどこまでも続く場所。
古い時代の滑走路だと気付くには、
だいぶ、時間がかかった。]
へえー。こんな場所、まだあるんだ。
[興味津々で見回していたら、
遠くに見覚えのある銀の髪が見えて
鼓動がひとつ、飛んだ。]
ユーリエ、ハーゼノア中尉…?
[なぜここに、とか、
一体何をしているのだろう、とか、
いろいろな思考が入り交じる中、
暫し呆然として、見知らぬ女性と共に立つ彼女を見つめていた*]
/*
お、おぅ戦うのかと思ったらなんだと…さすがだ。
…ビリヤードはやった事なかろうし、
オセロはまず負けるだろうな!(
ダーツは勝手が違うのだけどこれしかおもいつかな い。
[さて、どこに向かうか、と。
思案の果て、思いついた場所が、一つ]
……基地らしき場所がある、と言っていたな。
[先に元首が訪れた、という場所。
そこへ行ってみよう、と思ったのは純粋な興味から。
何かしら、使える物があるかも知れない、という思考も多少はあったが。
ともあれ、場所を念じて一歩を踏み出す。
揺らぐ感触の後、景色がふっと、切り替わった]
― →洞窟内基地 ―
/*
誰がどこに居るか把握出来て無ぇw
0:黄砂の村→オズワルド
3:滑走路→アイリ、ユーリエ、フェリクス、ソマリ、暴風
4:嵐の浜→レト、タイガ
5:洞窟の中の基地→クレメンス
6:炎上する旗艦→フィー
7:礼拝堂→ジークムント、ギィ、トール
???→エレオノーレ
移動中→イルマ、シロウ、エーヴァルト
こうか。
/*
どうするか悩んだものの、やっぱりここには来たかった……!
いや、PCは全く知らん場所だが。
PL的には、物凄く、思い出のある場所なんでな……!
[ここがあるからリヒャ出すか悩んだという説もある]
― 洞窟内基地 ―
[移動した先は、岩壁と鋼が融合したかの如き場所。
吹き込む湿った風に振り返れば、洞窟の出入り口と思しき、大きく開いた空間の先に雲のかかる空が見えた]
……空?
何故、洞窟内からそんなものが……。
[雲の層からして、それなりの高度に位置する、というのは推察できる。
改めて自分のいる場所を見回せば、そこはどうやら、航空機の発着場でもあるらしい]
……相当な高所にある、洞窟……という事、か。
やはり、よくわからん。
[場所の不可思議に関しては、これ以上考えても詮無い、とも思うから必要以上に思考を巡らせる事はせず。
思考切り替え、周囲の気配を伺う事に意識を向ける]
……誰かは、いるようだな。
[散策する者>>211の未だ姿は見えないが、微かに足音らしきものも響いてくる。
深呼吸をして気を引き締め、探索のための一歩を踏み出した]
/*
[ちょっと満足した。らしい]
いやね、やっぱりね。
>>446の描写はやりたかった、やりたかったんだ……!
あの時は深夜テンションに任せて無茶したなあ……。
だが、あの突入作戦は楽しかった。
作戦自体はPCPL共に踏み切りタイミングミスったな、という感は残っているんだが……うん。
なんだかんだと言っても、初参戦した本編なので。
4は色々と思い出深いんだ……w
[淑女と言われると非常に微妙な顔をしたが。
きっとユーリエの事かと思えば皺も薄れた。]
その声は聞いた気がするが、
わたしは訳もわからぬ戦いに身を投じる意思は無い。
わたしの戦場はここではないからだ。
[戦う場所は、会うべき鬼はここには居ない。
だから違うと首を振る。]
降りかかる火の粉であれば、
払いのけるつもりではいるが―…
[と再び視線を鋭く男へと向ける。
ありありと自身との差を口にされれば皺も寄ったが。
弓の技量はともかく体格差は否定できない。
遠距離では引けを取らないが、接近戦では確かに力不足だろう。]
[提示された物にはまた微妙な顔をした。]
………ビリヤード、オセロ?
ダーツは知っているがやった事は無い。
[遊戯に耽る趣味がまるで無い為に、
弓に似たダーツ以外の物がわからない。]
ああ、馬なら勝負するのに問題ないが
……早駆けだろうか。
[最後に出てきたものに、ようやく皺が取れた時。
空高く飛ぶ鷹が、高く警戒するように鳴いた。]
あれ、皆どっか集まってるの?
遭遇したら解るように外見的特徴を述べるターンでよろしいのだろうか。
ならば簡単だ。
ごくごく平凡な小市民かつ可憐な乙女を見つけたら私だと思いたまえ。
[多分声で一発だ。
女性テノール、人によってはアルトという認識のそれはそこそこ珍しい。
ただし、外見は、1年近くの潜入任務のために一見して女性らしい恰好はしておらず、170程度の長身も相まって果たして可憐とは辞書を調べて使いたまえ状態かもしれない。]
やることかー。
酒探して、ついでに黒幕探す、でおけ?
[探索の途中、聞こえて来た声>>~120に、意識はそちらへ]
……シリーのフェリクス……初めて聞く名、だな。
[所属も名も、どちらにも覚えはなく。
返す答えは、簡潔なもの]
− 滑走路 −
…、 その可憐な身で、あのように危険な乗り物に、ね。
[飛行機の操縦者である、と肯定したユーリエに向ける視線は、やや険しいものとなった。>>445
フェリクスに近しい者がこのOROCHIに召喚されていれば、彼が飛行機嫌い(ついでにシスコン)だという情報をもたらしていたかもしれないが、あくまでも仮定の話。]
[アイリと名乗った少女から伝わるのも、また別種の強い主体性だった。
彼女の知識の傾向が偏っていることからも、その衣装が趣味ではなくアイリの民族性に由来するものなのだろうと推察する。
乗馬も、心得があるというよりは生活の一部なのかもしれない。
それはなかなか手強そうだ。]
わたしがよくやるのは障害競走だ。
5つのバーを飛び越えつつ、ゴールに至る早さを決める。
[具体的には[[1d10 ]]を5回振って、合計値の低い方が勝ちということだ。]
/*
…………。
仮に、俺ではなくリヒャルトだった場合。
フェリクスの飛行機嫌い情報は間違いなく出せたろうが。
……シスコンまでの情報は持ってただろうか、とちょっと考えた。
何せ全く接点なかったからなぁ……。
[さて、どこへ行くか、と思案しても、他から聞かされた場所と自分が行った場所以外任意には行けまい。
当て所なく歩き回っても良いのだが、効率的にはどうなのだろう]
……あー、温泉、なぁ。
[先程村に居る時に上がった話題の中の一つ。
一度動き回っているため、汗を流したいところは確かにある。
歩きながらしばし思案]
[と、アイリがいち早く、地を揺るがすどよめきを指摘する。
滑走路の彼方に、軍団が並んでいた。>>334>>335]
ああ、確かに友好的ではなさそうだね。
…っと、その弓一張りで対抗する気か。 剛毅な。
[アイリの構えを見て、手を伸ばす。>>451]
──あれの相手はわたしがしよう。
ただし、今、説明した乗馬の勝負、わたしが勝ったら、
あれとの戦いのね。
──受けてくれるだろうか?
[乾いた木材やマストの切れ端を雑多に積み上げると、手慣れた様子で火を起こす。
片手にはこれまた奥にあった木箱から拝借したワイン瓶。
おいでおいでと手を振る。]
イングリッドは一緒じゃないの?
[当たり障りのないことから問いかける。
少し若く見える彼の記憶はどうなっているのか。
もしもタイガが学院にいた当時の状態ならば、当時の自分は髪が長かったあたりが大きな違いだろうが、その他の経年変化はそう大きくはないだろう。果たして彼は違和感を認識するのか。
タイガの声は、脳裏に響いてくる中にはなかった。ということは。
ひそかに観察する。]
― 洞窟内基地 ―
[周囲を見回しながらの歩みが、ふと、止まる。
理由はひとつ、足音隠す事無く移動する気配>>455を感じたから]
…………。
[表情が険しさを帯び、短刀の柄を握る手に力が篭もる]
あまり、芳しいものは感じないが。
……行かんわけにも、行くまいな。
[そんな呟き一つ、落として。
足音の主を追うように開けた空間へと移動した]
― 洞窟内基地 ―
ふぅん……こりゃまあ、つまんねートコに来たな。
[人の手が入った洞窟。弄くられ具合を確認しながらゆっくりと見て回る。途中、漁られた形跡>>82を見つけるも、大層なものがここにあったとも思い難い]
ああ、あんたか。
爺さん。
[途中、人の気配を感じ、そちら>>211へ向かえば顔は知らずとも声は知っている相手に出会って声をかけたかも知れない]
まだ暴れてねえの爺さんだったよな。
[邂逅しそうな相手の気配>>447にはそう言い捨て、乾ききっていない髪を指で梳きながら、その場を後にしようとしたかも知れず]
[>>~124 ギミック、に]
しーっ。一応企業秘密なのー。
[まあ一度見られたら大抵覚えられてしまうので隠す意味はあまりない。]
あ、あと、あの首領の名前だけど、本名はフィー・リンフリーユ。
けど昔盗賊団やってた頃以降の記憶がないみたいだから、呼ぶときは気を付けてね。
悪党やヤマシイ職種の人間ってのは本名に敏感だからさ。
[メンバーの中で唯一通り名しか名乗ってない人はいうのだった。
>>~126 真顔が浮かぶような声に、うんうんと頷いた。]
男でもなまじな女より可憐なのっているけどね…!
[やはりこちらも某青い薔薇の王子を思い浮かべたなどと。
しかしアイリの名前を聞いたときは遭遇せぬよう気をつけなくてはならないかとも思ったが―――主を失った身、現政権への影響力は大きくない。そう気にすることもないかと思い直した。]
― 炎上する旗艦 ―
確かにもう限界ね……だからそのお嬢やめろって言ってんだろこの馬鹿ッ!
でボートは? やっぱり無いだぁ!?
[ひとしきり殴り倒したのち、集められた収穫品を担いで脱出を企てたが、救命ボートはもう使用されたのか残っていなかった。
状況を確認するために周囲を見渡すが、火災にともなう煙が濃い霧のように蔓延していてよく見えない。
ただ、その向こうに何か建っているのが見えて――]
あれは灯台…?
みんな! 陸まで泳ぐよッ!
ガタガタぬかすんじゃないわよ!
水の上も制しなくて何が界賊だっての!
[渋る手下をけしかけて、飛び込んだ――]
[一度弓を手にしたまま、視線は遠くに向けられていたが。
制されれば明るく日に当てられた草のような色の瞳を
見上げて鋭く見つめた。]
……受けよう。
そちらが勝った時の条件も飲もう。
[警戒強く鳴くリーフの翼は勝負に借りられないが、
おそらく問題ないだろう、と踏んだ。
それは誇りから来る高慢なのか、どちらでも良いと思った故か、
あるいは、どちらからかもしれないが。]
― 塔 ―
[気がつけばこの前にいて。
無我夢中で泳いできて衣服が瞬時に乾いているのに今気がついた、というのは虫が良すぎる話か。
何にしても、灯台だと思ったのはどうやらこの塔のようで――岬に建っているわけでもなく別のものかもしれない。
ただそんなことに頭を使わないのが賊というもので]
おたからの貯蔵地に困ってたのよねー。
宮殿に置いとくのもなんか物騒だし。
せっかくだからアジトとしていただいちゃいましょ。
……守備兵がいる?
ふーん、さほど多くはいなさそうね。
[見上げれば、確かに塔の灯り取りから人影が窺い知れる。
ここまで個人としか出会ってきていないが、自分たち以外の"集団"を初めて認識。]
多分だいじょーぶ。
あの制服を着るようになってからは、かくかくしかじかあって…あー、さっきアイリの言ってた王位継承戦争のごたごたね。その中で公人になったから、周知の事実になったんだ。
と、いう経緯が彼女の中にまるっと無いわけだ。
というわけでやっぱり呼ぶときは困るね!
ダーフィト、って呼び名の方が賊次代ならあってるのかなー
[のほほん]
おーし、資材を用意するよ。
いったん森へ移動ー。
[馬鹿な手下数名がバイクに乗ったまま海に飛び込んだらしい――それが運良く残っていて。
大多数が徒歩になってしまったが、とにかく集団で近くの森に入っていった。]
どっちにしろ…つぶすだけだけどな。
[エレオノーレは去るのか居留まるのかはわからないが、自分は隠れるようなことはしない。むしろ誇示するように開けた空間の中央より、足音の主を出迎えるように振り返り]
わざわざクレメンス・アルテリオのを追跡ご苦労。
ここにきて初めて戦う相手だ。名を聞いておこうか。
[火種を宿した煙管を吹かしながら、名を聞いた]
― →温泉 ―
[温泉良いなー、なんて考えていればそこに辿り着くのは自明。
気付けばその入口に立って居た]
うむ、来たからには入ってくのが礼儀だな。
[そんな礼儀はどこにも無いが、来たついでにと汗を流していくことにする]
― 洞窟内基地 ―
[抜けた先の空間、中央で振り返る男。>>468]
……古風だな。
[そんな呟きが口をついたのは、吹かされる煙管を見たからで]
どうやら、お誘いいただいているようなので、無碍にするのもどうかと思ったまでのこと。
……エーヴァルト・ヴァンダーファルケ、という。
[名を問う声には端的に返す。
余裕を感じさせる相手の態度とは逆に、僅か、声には硬さがあった]
[手招きされ、少し迷って結局近づく。
…たたかえ”と脳裏で響く連呼を振り払うように
ゆるゆると頭を振った]
へえ。ワイン? 準備いーじゃねぇの。
[レトの手元を見、次いで]
・・・・・・・?
レト……おまえ、
[間近に相手の顔を捉えて、不思議そうに首を傾ぐ。
思わずまじまじとその顔形を覗き込んだ]
まあ、爺さんお勧めの温泉で身も心もさっぱりしてきたからな。
穢れはまだそうないだろ。
[前髪を一摘みして、微かに残る湿気を指先で確認する]
ま、邪魔はしねえ。
[見学の方を選べば、見晴らしの利く高所を探してそこに寄りかかって様子を窺った]
− 滑走路 −
ああ、「障害になるものを飛び越えつつ、先に辿り着いた方が勝ち」という認識で間違いはない。
勝負の受諾、感謝する。
[腰を折って、アイリに一礼した。]
レディ・アイリ。
あの鷹は君の'眼'か。
伝令の役も果たしてくれるだろうか?
可能であれば、あちらの軍の
矢文でも構わないよ。
[ケルコムにはないはずの高い空を旋回する鳥影を見上げつつ、宙空から取り出すのは家紋の入った立派な便箋。
書かれているのは、軍団戦で整えようと考えている陣容だ。
いわく、
中央に騎兵、左右に弓兵、後隊に歩兵という布陣である。
こちらの勝負がつき、開戦できるようになるまで、今しばらくの時間をいただきたいと、自軍指揮官──すなわちフェリクスのフルネームを併して諸諾を請う文が記されていた。]
……お話中の所に、失礼いたします。
[探索中は、積極的に話題に加わる事はしなかったものの。
接敵した、と認識した所で場に落とすのは、ある意味場違いに真面目な声]
こちら、ヴァンダーファルケ。
先ほど、元首が訪れた、という基地らしき場所にて、初見の人物と遭遇しました。
……名は、クレメンス・アルテリオ、というようです。
こちらもどうやら、やる気を持っている様子。
― 塔(の近くの森) ―
……日が暮れちまう前に陥としたいんだけど。
まだなのかい!?
ったく……あたしとしたことが。
[欲しいのは大きな木材数本。
その資格を有する大木はこの森にはある。
ただ……問題はこれを切り倒すものがまともになかった点であり、釘バットでは切れないことを失念していた。
結局、彼女の長剣がメインで使われることになり……結構な業物はのこぎり代わりに用いられることになった。
切り倒し、尖らせるように加工し――予定より時間がかかってしまった。
あとはこれを縄で縛り、その端末を2本伸ばし、左右から持って引きずれるようにした]
で、ちょっと聞きたいことがあるんだけど。
なんか調子おかしくない?
頭の中で変な声が聞こえたりとか、
…戦わなきゃいけないような衝動にかられたりとか。
[雨粒の滴の落ちる銀の鎧を見て、先程の戦闘風景を思い出す。
この様子なら唐突に攻撃されることはないと思うが―――]
― 塔 ―
ほら行けぇッ!
ぶち抜いてやんなッ!
『ヒャッハー!』
[残った数台のバイクで切り倒した木材、尖った方を前にして引きずる。
目標は塔の門――勢いをつけて木材を突き込んで門を破ろうとする、簡易的な破城槌。
砂塵を巻き上げながら疾走し、塔の直前で急ブレーキ。
縄をたぐり破城槌を押し出しながら自身たちは急ターン。]
……一発じゃ無理そうね、次!
[城門ほど堅固な造りではないだろうけれど、製作に手間取ったために破城槌の本数があまり用意できなかった。
この数で足りるかどうか、ちょっと自信がなかった]
ほぅ、儂からの招待を受け取ってくれたとは嬉しいこというじゃねえか。若いにしては礼儀がなってんな
[感心するようにいって、端手に名を返す男にゆっくりとした動作で頷いて見せてから煙管の火種を落とし]
……じゃあ
[眼光が鋭くなり、まとう気配も獰猛なものへと変わる]
殺ろうか
[これ以上は不要とばかりに背中の六角棒はそのままに吹かしていた煙管をエーヴァルトへと向けた]
[返される声>>~133、その響きに、意識が引き締まるのを感じつつ]
身形からして、俺たちとはまた違う場所からの来訪者ではないかと。
[外見から推察される情報を落とし、それから]
……わかっておりますよ。
[短い言葉に含まれるもの、それを感じ取って返す声音は真摯な中にも穏やかさを帯びる]
引くべき時は、わきまえております。
……ご心配なさらずとも、クルトと同じ事はしませんよ。
[冗談めかした言葉に織り込んだのは紅の相棒の愛称。
どこか馴染んだ環境に似て、でもまるで違う場所が思い起こさせたのか。
その名は無意識の内に零れていた]
− 滑走路 −
[アイリと勝負の話がまとまり、新たな軍団も現れたのでユーリエとの勝負は後回しになりそうな流れであった。
室内遊戯ならひととおり嗜むと聞いてうなずく。]
では、君との勝負はまたいずれ。
先に、レディ・アイリと乗馬の腕を競うとしよう。
スタートの合図を頼めるだろうか?
[飛行機嫌いではあるものの、ユーリエ個人を信用しないわけではない度量を示そうとするごとく依願し、シルクのハンカチを差し出す。
ちなみにスタートの合図はハンカチを落とすものだと、当たり前のように考えているが、ユーリエの世界の常識はいかに。]
そんな柔な鍛えかたはしてねーけど、そうなっちまったら俺も温泉いくか。
[余計な一言をいう嬢ちゃんに爺さんは深く考えずなったときはなったときぐらいになっていた]
― 温泉 ―
[温泉には誰も居ないことを確認してから湯船へ向かう準備をする。
軍服を脱げば現れる、肉付きの良い身体。
そのあちこちにはこれまでに受けた傷跡なども残っている。
真新しいのは胸にある走り傷だ]
あー、テーピングしてもらったばっかだったな…。
ま、良いか。
[手当てされた右肩にしばし悩んだが、ひょいひょいと全部外してしまう。
エーヴァルトにバレたらまた何か言われそうではあるが]
こう言う風呂に入るのも久々だな。
[政務省に詰めて以来、風呂は大方シャワーで済ませていた。
長々と入っていられないという理由もあるが、そこまで設備が整っていないのが主な理由だ。
自宅に戻れば湯船に浸かることも出来るのだが、今はそれも叶わない。
タオルを頭に乗せ、悠々と湯船に身を沈める。
のんびりしているように見えるが、この状況から誰かに襲撃される可能性は忘れていない。
何かあっても感知出来る自信がある。
唯一の主と認めた者による、お・ふ・ろ☆での経験は風呂での感知強化と精神強化に役立っていた]
[いつものように足に括らないのは、
短い距離故と、いつでも逃げられるようにとの配慮からだった。]
リーフ、これをあの軍の頭へ届けてほしい。
お前なら解かるな。
――――行け。
[そう言い含めると、賢い鷹は文を足に空へと羽ばたき、ひと鳴きした後まっすぐにソマリの元へと飛んでゆく。
相手に殺気がなければ、心得たように手紙はその手の中に届き。
少しでも敵意が見られれば、空からその手紙を落とすだろう。]
― 洞窟内基地 ―
礼儀作法は、一通り身に着けされられたからな。
[感心するような声>>485にさらりと返しつつ、火種を落とす挙動を追う。
返されたそれと共に向けられた言葉>>486に、蒼は僅かに細められ]
……あなたもまた、戦いを望むもの、か。
[恐らくそうだろう、と思ってはいたものの、直球で言われると、僅か、緊張が増す]
俺自身は、戦い望む心算はないが。
……無為なそれを広げるのは、本意ではないのでね。
[それでも、それは振り切って。
借り受けてきた短刀の柄を握り直す。
白兵戦の心得はあるが、本領とはかけ離れているのもまた、事実。
どこまでいけるか、と思いつつ、踏み込むための機を測った]
/*
……は!
意図せずptが1000ジャストだった……!
しかし、仕掛けたはいいが。
あと1時間で落ちねばならないんだが、どうなるやら(
変な声?
面白い奴らの声なら、聞こえるけどな。
[老人から貴族から小娘まで。多様に富んだ不思議な声。
それ以外? …さあ、そんなものあったっけ]
なに馬鹿なこと言ってんだ。
[くっく、と肩を揺らす。
焚き火に雨の滴が照らされ、鎧の上で不穏に煌く]
” たたかい ”は、 必要――――… だぁろ?
― 滑走路 ―
はい。
[シルクのハンカチを差し出され、反射的に受け取ってしまってから、意味を掴み損ねて目を瞬いた。
ここが娯楽映画の風景のようなことを思い出し、同僚に付き合わされた数少ない経験を必死に引っ張り出す]
……これを見えるように投げて、でいいですか?
[ハンカチでやってるシーンは思い出せなかったが、コイントスの変形版みたいなものがあったことを辛うじて思い出す。
フェリクスに確認しながら、受け取ったハンカチを握る手を構えてみた]
― 洞窟内基地 ―
いいことだ。年長者を敬う心ももっているようだしな。
って、なんだ。お前は儂たちと違うのか。ま、同じことか。
[こちらの存在を口にする男の堅い反応>>495にそこだけ意外そうにつぶやく]
こまけぇことは気にするな。それにお前は望むのさ。
お前はここに立ち、今を生きるのはやりたいことがあるからだろう?
その命や意志、願いを根こそぎ奪うやつがお前の目の前にいる。
なら、何も問題はねーだろう?座して死ぬ気もねーみてぇだしな
[自分勝手な論理。だが非情なまでに現実的なことを戸惑いの見えながらも応じるように短刀を抜く男>>495にいうとそこで一つ区切る]
− 滑走路 −
[魔術師かとアイリに突っ込まれたが、あまり違和感は感じなかった。
何もないところからティーセットを取り出せる世界に呼ばれたのは未来の話になるが、執事を使うのに慣れた身には世界が味方するものらしい。
ともあれ、アイリがリーフと呼ぶ鷹が文書を掴んで羽搏くのを感嘆の眼差しで見送る。]
確かに優秀な子だ。
― 少し前 ―
やはり、ヴァレールの地名でもないんですね。
侯爵だというから、少しその可能性も考えてたんですが。
[アイリの報告に返るシロウとエーヴァルトの言葉に、抱いた感想が漏れる]
文字通り、世界が違うんだ。
[レトの言葉を聞きながら、王国と連邦の違いなど何とも小さなものかもしれない、と一瞬だけ思った]
[様子見をしている男へと、踏み込むための力みなどの予備動作一つみせず一気に男との間合いを詰める]
ま、楽しもうや
[右手に持った煙管で横殴るようにエーヴァルトの首めがけて振り払った]
草原の民 アイリは、国家元首 シロウ を能力(誘う)の対象に選びました。
♪ ──
[鋭く指笛を鳴らせば、滲み出るように出現する腰高の栗毛。
黄金の鬣も尾もパッツリと切りそろえられた優美な馬であった。
馬具も金箔の模様をおした立派なもの。貴族の乗馬に相応しく。
同時に、滑走路には飛び越えるべき
本来なら、服もあわせたいところであるが──仕方ない。
こちらはいつでも出発できるよ。
ああ、レディ・ユーリエ、そう、ハンカチを投げて。
地面に触れた瞬間にスタートだ。
[方式を問うユーリエに身振り込みで説明すると、自らは騎乗してスタートラインに並ぶ。]
[戻ってこい、という言葉。>>~141
短いそれに込められる思いは、身に染みている。
その願いを叶えられなかった紅の相棒の分も、と。
背負う心算はないが、そう、思い続けているのも事実で]
……はい。
[言葉尽くす事なく、ただ、それだけを返した後。
意識を眼前へと集中した]
[>>496>>503 必要。不穏に揺らぐ姿に、さりげなく地に手を着く]
あはっ。タイガ、そんなキャラだったっけ?
[一口ワインを煽って]
たたかいは必要―――時には必要だろう。
タイガ、あんたは今、”何の為に”たたかおうとしている?
返答如何によっては縛りあげて転がしておかなくちゃならないかも。
こんなところで今のあんたに死なれちゃ困るんだよね。
[仕掛けてくるならば火種を蹴り上げて目つぶしをできる位置に構える。
両親を亡くしてから軍属の叔父に引き取られ工作員として幼いころから仕込まれていた経歴は知られてないにしても、学院での授業における武術の腕は互いによく知ってるわけで。
こんな狭い場所で”マトモに”打ち合うのは流石に分が悪い。]
― 塔 ―
あれだけ大きな音立ててりゃ……ね。
[破城槌と門の我慢比べが続いている頃、数名を引き連れて塔の裏側へ。
騒動のおかげか守備兵も門のほうに注意力を奪われているようだ。
鉤爪でもあればいいが、手持ちにはなかったので――破城槌を縛るに使った縄の余りを用い、これを自分の長剣に結ぶ]
せーのっ!
……よし、行くよ。
[長剣を投げ込み、縄を引いてみて引っかかったのを確認すると唐の外壁を登りはじめた。
数名の手下が彼女に続く。
破城槌は陽動で、潜入が本命の作戦――。]
― 洞窟内基地 ―
理不尽な死を拒むのは、当然の事。
生きるための戦いが必要なのも、否定はしない。
……だが、この場で──この空間で行われている戦いには、意義があるとは思えない。
だから、それを止めたい……それだけの事だ。
[相手は異なる陣営の者、なればこちらの理論は通じない可能性は見ていた。
それでも、己が意を主張したのは、年若さの為せる業か。
自分自身、そこまで分析する余裕はなく]
……っ!
[首を狙い、振り切られる煙管の一閃。>>500
とっさに後ろに飛び退く事で直撃は避け。
着地の低い姿勢から勢いをつけ、懐に飛び込もうと試みる。
手にした刃が狙う先は、対する男の左の肩]
ふえっ。
[代わりに考えていたものがそのまま囁く声になってしまったことに気がつき、ギョッとなった]
え、と。その。
レトさんがアマツキ元帥に頼んだように、一発殴って戻る人もいるかもしれませんけど!
[呼び名を一部混乱させながら、人に話しかける形の言葉で素の思考を覆おうとした]
おお?どうやら、塔のほうで争いが起きてるようだな。
[置いていたからか伝わる感覚。だが、それに対してどうと思うこともないのは今は目の前のことに集中しているがため]
やー、なんか、殴っても、イマイチ効果が見えないっぽい気がする、ひしひし。
確かに一緒に打倒黒幕してくれる人は多いほうがいいんだけどねぇ
あー温泉でもはいってのんびりしたい。
[シロウウラヤマシイ]
[さて馬で良い、と言ったが自身に馬はない。
どうするか――と思っていたら、
背後に気配を感じて振り返る。]
……エ・ラ
[いつの間にかそこに居たのは、黒鹿毛の牝馬。
自分の知る馬より随分若々しいそれは、
父が槍騎兵隊隊長だった男へと、
手向けに渡した当時の年の頃に見えた。
草原の民の特徴を備えた、力強い馬は足が太く、
優美とは異なるものの長く駆けた。
蔵もまた簡素だったが、その上には草原の女の手で施された
刺繍の布が重ねてかけられて軽く、
草原の民が背に乗れば、絵になった。]
/*
あっ、間違った。元帥じゃない。
戦争時のユーリエが知ってるのは、アマツキ大将だよ…!
時間記憶まで混乱させてしまったorz
− 滑走路 −
[草原の民に育てられた黒鹿毛と、優駿の血統を誇る栗毛がスタートラインに並ぶ。
それぞれに騎手を得て逸るよう。
駆けてゆく先では、次の戦の
「Ready…」 >>509
そして、ユーリエの落としたハンカチが地面に触れると同時に、馬は放たれた矢のように飛び出した。]
[手元のワインの瓶を、不意に勢いよく地面に投げた。
地に着いたレトの指先のすぐ傍を目掛けて、だ。
ぱりん。と乾いた音が響き、硝子と赤ワインの飛沫が散る]
俺をその気にさせてみろよ?
[今の自分が知っているのはアマツキ「大将」だったはず。それなのに呼び方がブレたのは、自分からすれば未来から来ている者達と声だけでも触れ合ったせいなのだろうか。
だがきっとそれはこの世界に呼んだ者にとっては不必要な部分。
影響皆無ではない身は、自ら覆って流してしまった]
おおぃ坊主よ。刺すならば首だろう。
[肉を切らせ、血が伝うが、その短剣を抜ききる前に、相手の骨を断たんと、右足に力を込めて、上半身につなぐように下半身を横に捻り、左後方につけていた足を力を解放して、思い切りエーヴァルトの腹部をめがけて蹴りを放った]
止めたい、か。
[エーヴァルトの言葉>>508を聞きながら、適当な場所に座って足をぶらぶらとさせている]
ロヴィンは元気にしてっかなー。
もうちょい邪魔だったらやっちまったんだけどなー。
[商人の息子として産まれながら、家に背を向けて剣を求めた少年を思い出す。剣を求めた理由が平和だという言い分がとても面白く、微笑ましかった]
あの白い人はいい奴だからなー。
きっと上手く伸ばしてやんだろうが…
[主も彼も根っこはそう酷くない。どれだけ環境が苛烈であっても人の性は産まれ持ったものはそう歪まず、ぶれることは無いということか。彼らは間違いなく人の上に立ち、人を導くことができる人間だ]
[手元で割れるワインの瓶。
咄嗟に飛びのいて破片を回避すると同時、ワインで消えた灰をその動作と同時にタイガの顔に向かって蹴り上げる]
あー、もったいなっ!
[そのまま岩場の出口の方へと駆け、脚に仕込んだ短刀を手にする。]
あんたと私の仲じゃないー?
しりたーい、教えてー?
[どしゃぶりの嵐の中、目を細めて笑う]
じゃなけりゃ、めんどーだし、一発殴ってアンタの目が覚めるか試してみるわ。
潜入員 レトは、護衛長 タイガ を能力(誘う)の対象に選びました。
あの御仁も…
戦いそのものを求めるアレな連中相手に、
意義を問う辺りおかしな話だ。
[相手の得物が短剣ということでなのか、乱暴な動きからの蹴りを放つまでのクレメンスの動き>>517を見ながらそう言って笑う]
[軽いノリの応援と呆れ交じりの応援が聞こえた。]
えー
だって他にすることないし、痛いのヤだし、一方的にやられてやる趣味もないもんー。
でも、か弱い私の心配してくれてありがとね!
風邪くらいは引くかもしれないわ、これ…
[へっくし]
― 洞窟内基地 ―
[投げられる言葉>>516に、返す言葉はない。
否、そこまでの余裕もない、というのが実情。
相手の技量、そして恐らく経験。
そのどちらも、自分を上回る、というのは感じていたから]
……ちっ!
[繰り出した刃越しに伝わる感触は、予測よりも浅いもの。
その事実に苛立たしげに舌打ちした直後、鈍い衝撃が腹部に走る]
……ぐっ……!
[繰り出された蹴り>>517はまともに入り、衝撃が走る。
勢いで後ろへ飛ばされつつ、それでも、短刀を握る手の力だけは抜かなかった。
これを手放せば、そこに乗せて託されたものをも手放す事になるから、との一念の為せる業。
蹴り飛ばされた勢いを殺す術はなく、辛うじて受け身を取る事はできたが、転倒の衝撃も決して少なくはない]
……くっ……。
体術の鍛錬……もう少し、真面目に受けておくべきだったか。
[痛みを堪えながらも起き上がり、膝を突いた姿勢で身構える。
吹っかけられた勝負なら、ここで引くのもありえるが。
今回ばかりは、自分の意志で仕掛けたところが大きい。
だからこそ、容易くは引けぬ、と思いつつ。
呼吸整えながら測るのは、次に仕掛けるタイミング。**]
/*
…纏めて振るか一気に振るか悩むけど1こづつのが興ざめしなくていいんだろうか。
とりあえず勝てると信じてフェリクスにセットしていいですか時間g(
― 黄砂の村 ―
ふわ…ぁぁぁ。
あぁ、よく寝た。
[幸せな熟睡から目覚めて、あくびと伸びを一つずつ。
あれ、と首をかしげてぐるりと肩を回す。
エーヴァルトの手当てがよほどの神業だったのか、
なにかほかの理由でもあるのか、
深手だった肩は、ずいぶんと楽になっていた。]
…まあ、よく寝たからなぁ。
[深く考えないことにして、ぐるりと見回す。]
草原の民 アイリは、家出中の御曹司 フェリクス を能力(誘う)の対象に選びました。
[第一の
軽い浮遊感、そして着地の衝撃。
第二、第三の
風に乗る。
第四の飛び越しから勝負をかけた。7(10x1)秒。
最後の跳躍は低く、横木の上ギリギリを抜ける軌道で、ゴールまでの最短距離を疾駆する。4(10x1) 秒。
果たして、決着は──]
― 温泉 ―
黒幕ぶっ倒すための仲間集め、か。
干渉されてる状態でどこまで引き込めるかね。
[湯船に浸かりながら考えるのは、現状を打開するための方法。
意識下で会話したことからの流れだったが、声は表に現れた]
こう言うのは面識ある奴同士での説得、ってのが相場だが…。
…俺やヴァンダーファルケは面識あるのが同じ陣営だしな。
聞く限りじゃ知った奴居ねーし。
[大丈夫かこれ、なんてことを思うのも已む無し。
かぽーん、とどっかから間抜けた音が聞こえた]
― 礼拝堂 ―
[剣に貫かれた肩に激痛が走る。
どくりどくりと、あたかもそこに心臓のあるが如くに脈が打つ。
脳裏に断片的に、幾つかの記憶の欠片が過ぎった。
食事を摂らねば身体を壊すと案じてくれた、優しい蒼。
寄り添い見上げてきた、愛しい面影。
その向こう、幾つもの人の影がある。
ああ、そうだった。かの士官学校で出会った人々だ。
名は思い出せないまま、幾つかの影が浮かんで消える。
最後に見えたのは、素直じゃない薄蒼色の双眸の───…]
[けれど。
風が木の葉を吹き散らすように、面影たちは掻き消される。
物言いたげなまなざしを見た気がした。
あれは、最近ずっと気にかけていた部下の面影だ。
最近すっかり顔を見せなくなった……理由については察している。
分かっていることを分かってもいるのだろう。
そのように思いながら察しながら、
時折ナネッテに様子を聞くなどしていた…ナネッテ?誰だろう。]
…っ
[ああ、戻らなくては…帰らなくてはいけない。
記憶も何も曖昧なまま、強くそれだけを思う]
あやまち、など、
[全身を浸す痛みの中、尚も言葉を返すのは己を保つためだ。
呻くように歯の間から言い返しながら、
蹴り上げた膝に重い手応えを得る>>373
敵が数度咳き込む間に、辛うじて視界を遮る盾をずらした。
そのままサーベルを弾いて起き上がらんと試みるが、
流石にそれには最早、力が足りぬ。
このまま動き続けることが出来るのも、あと僅かのことと思えた。
そうして力尽きれば、己の命もそこで終わろう]
…───私の、過ちは、
[この友と、争うことを止められなかったこと。
二国が戦いに赴く前に、何も出来なかったこと。
すべてを終わらせるに大いなる犠牲を払わざるを得なかったこと]
フェリクスさんは、その軍団も自分が引き受けると。
今の勝負の間は待ってくれという伝達が届けられて行動が止まってリう状態なので、そうなる可能性が一番高いんです。
[説明を足しながら、馬術勝負の行方を見守っていた]
[囁きに応えたのは、たまたまの流れに近い。
思考が意図せず流れた程度といってもいい。
だからトールがやって来るのを、男もまた察することがなかった。
不穏な最後の言葉まで、常の有様で聞けばまた違う反応もあっただろうが]
俺が姫かー、そうだなー、
[ソマリの軽口にちょっと考える素振りをしてみせるが]
ちょっと微笑ましい光景とはずれてきそうな予感しかしねえから諦めるわ。
んんー?
[周囲には人影はない。
飛びかう声に意識を向ければ何か所かで戦いが起きている様子。
今はまだ手を貸すべきところもないか、と判断する。]
さてと、それじゃ、おれも動くとするかね。
[傷の具合をそれぞれ確かめたあと、
クレーデルにまたがり特に行く先も忌めずに歩き出した]
…貴方か。
[冷えて漆黒の獣を呼ぶ声は、ごく短い。
獣は、ごく自然に先の声の主だろうと認識された。
声によらぬ声は、声以上に明確に冷えるほどの怒りを伝える]
助力感謝する。だが───…
血は、もう暫し待たれよ。
[唸るように告げるのは、勝負の継続]
(姫役があるとしてもそれはナイジェルに任せておこう)
[浚うどころか蹂躙しにくるらしい
なに…、…驚いたか?
[瞳には強く笑み以外の光を強く鋭く浮かべながらも、
唇の端を引き上げ告げてみせるのは、冗談にも似た言葉だ。
先の衝撃に自由になった身を、気力だけで起きあがらせる。
既に白の軍装は乱れ血に汚れ、銀の髪もべたりと紅く張付いている。
血に塗れた様相で目だけ光らせる様は、異様だった。
左肩はだらりと力なく垂れ下がっている。盾は床に落ちた。
辛うじて右手に剣握れるのも、あと僅かの間だろう]
[叩きつける雨と荒ぶる風にかき消されぬよう、声を張る]
安物でもやっと見つけた酒だっつーの!
[太刀を抜く相手に、短刀を両手に構えまずは真っ正直に片手で首を狙う。
まず当たらない、というか当たったら困る。]
簡単って、いうけどさぁ…
瀕死まではお互い大目に見るってことにしとこっか!
[もし相手のリミットが知人でも殺す程度に外れているならば、殺すのはまずい此方としては実に不利だと思いつつ。
まあ、そうでなくても、タイガを殺すなんて夢見の悪いことは御免だが]
さほど大事でもねえ塔なら
篭もったのを幸い、蒸し焼きにでもしてやったらどうだ?
火付けぐらいならしてやるぜ。
よう。悪い、寝てた。
[動きながら、意識の声を飛ばす。]
そっちは変わりないか?
戦ってる連中は、気を付けろよ。
[寝てる間の話を聞いてなかった詫びがわりにそんなことを言う]
が…、安心しろ。ギィ。
──── お前は、 私 の 相 手 だ。
[わざと区切った音は、唸る獣へも向けた宣。
そうして再び構える右の剣に、意思を示す]
− 滑走路 −
[アイリのタイムは22秒、こちらは32秒。
あの小柄な馬のどこにそれほどの脚力があるのか、騎手の力量の差がここまでとは、と目を見張るような伸びの良さだった。]
人馬一体とはこのことか──!
次で、勝負だ。
[恐らくは、彼の怪我もそう浅くあるまい。
先の手応えにそう推測して、ごく気安いほどの声を投げる。
かつて共に剣を交えた──…命のやり取りではなく、
共に腕を磨きあう友としてと同じほどの朗らかな響きで。
最後の一撃交えんと誘い、血に濡れた剣の柄を握りなおした//]
[初見、思ったよりもギリギリを飛び越えて、なおかつ足は当たらなかった。
岩を越える時に足を傷つければ、それは馬の死に繋がる。
エ・ラもそんな基礎は、然りと父親が教えていた。
懐かしい―――と、二本目、三本目、ぶれた意識が馬に伝わり、
一端スピードが落ちたが、父に叱咤された時のように建て直し、
最後とその前の障害は、最初の時と同じように飛び越えた。
真っ直ぐに前しか見なかった為、
フェリクスに勝ったのか、負けたのか、隣を見る余裕もなかったが。
跳び終えた後にエ・ラを駆り、振り返る。締めて22秒。
そこにはまだ、フェリクスと彼の馬の姿があった。]
おはよ、ウォレン。
にしても寝るとか温泉とか夢のような単語が聞こえてくる…
私…こいつ殴りおわったら温泉でバカンスするんだ…
[しぼうふらぐをたてた]
[目の前の緊迫があるため、飛び交う声への反応は少ないが]
……塔に捕らわれの姫か。
鳥かごに吊るしておいたのは、あれはまずかったな。
[なにか反省の弁がふと漏れた。]
[感嘆の後に、悔しさが込み上げる。
だが、貴族のならいとしてそれを押し伏せ、アイリに一礼した。]
栄冠は君に。
さて、強者よ、 君は何を望む?
……なんか、あれだな。
[苦戦しているエーヴァルト。諦めてはいないし、執念も読み取れるが、見物していて楽しくはなさそうだ]
(しっかし戦えって言ってもなあ……)
[拳を固めて、脳天を軽くこつんと叩く]
殺したい相手とかそうはいねーし。
[心の折り合いが付かない。腰のベルトから短刀を二本抜き、奇術師のようにジャグリングを始める。二本が三本、三本が四本。手甲で操る様は素手の時よりはぎこちない]
/*
これは死ねないのか。くそw
首があの時斬られなかっただけ、褒めて欲しい。
いや、受けたくなるでしょう。ついwww
所詮は紛い物、か。
[真の狂気を孕む連中のようにはいかない。
抗いかねる衝動が頭の中を蝕んで離さないが、同時に手足は冷えている。ある意味、受け流しているのだろう。
ただ奔流の出口を指定し、そこに流れ出す感情だけはどうにも逆らえない]
つーか、おまえそんなに酒好きだった覚えねぇんけど、よ!
[タイガの意識は留学生時代なので齟齬があるのも当然である。
本人はさっぱりそのことに気づいていないが。
戦いを歓喜するように、雨音は一層激しくなり、
彩るように嵐が嗤い声を響かせる。
正直な狙いに、首の高さに左の肘を曲げて突き出した。
普段ならばしない――だがこの鎧ならば、
位置を選べば短刀の入り込む余地はない。
相手の攻撃をブロックしながら、
短刀を持たぬ方の腕を狙って、太刀を下から上に斬り上げる。
――――遠慮は、無かった]
そういやこの温泉、混浴なんかな。
[誰も居ないので判断がつかなかったが、湯殿への入口は一つしかなかったように思う。
つぅか看板か何か見ろという話だ。
ついでに温泉に入っていることがバレバレだ]
― 滑走路 ―
うわぁ……!
[栗毛の馬の動きも、流れるような美しさだった。
途中を丁寧に飛ぶ様も、騎手の動きも見事だったが。
黒鹿毛とアイリの動きはそれ以上に滑らかでしなやかだった。
馬と共にあるのが当たり前なのだと、言葉ならず伝わってくる]
あっ、これ。
[合図に使ったシルクのハンカチを拾い、小走りに滑走路を走る。勝負にかかった時間は駿馬であればこその秒数。二人が話し終わる頃にようやく着けるかどうかだろう]
ありがとう。
貴方も十分に早いと思う。
[前ばかり見ていて、
フェリクスが視界に入ったのは最初の飛び出しだけだったが、
その時はほぼ横並びだったように思ったからだ。
礼と賞賛とを伝えて、それから告げられた言葉には、
意外なものを聞いたように瞬いた。]
……望み。
[そういえば忘れていたとばかりに瞬く。
勝負を受けて、それに応えはしたが、
そういえば自分の望みは特に決めていなかった。]
おれの主はあなたではなく、
おれの主はあなたがここで死ぬことを望まないでしょう。
けれど、おれは 今のあなた、 嫌いじゃないな。
だから、気の済むようになさるといい。
それを離さなかったことは褒めてやるぜ。
[持ったままの短刀>>524を指していう。脚から伝わる感触から、相当なダメージを与えたのがわかったからこその言葉。
痛みにうずく左肩など気にも留めた様子もなく、起き上がり油断なく構える男>>525を見据えながらも煙管を右側の腰にぶらさげると]
その短刀を握り立ち向かう理由は良いが、短刀を振るう理由としてはお粗末だったな。
[右手を背中に回し、あまたの剣をへし折り鎧兜ごと命を粉砕してきた六角棒を取り出し左肩に乗せるようにして構えると、エーヴァルトの胴体をめがけ、肩から滑り落とすようにして右斜め下へと振り払った**]
― 滑走路 ―
[眼前にて何やら馬術競争が行われるらしい。
時間が欲しいと言うのはこのことだったのだろうか]
…ほぅ、なかなか。
[双方の馬に体格差はあったが、それを感じさせない躍動があった。
男の方が乗り慣れていないというわけではないが、女の方には馬との一体感があり、それが勝敗を決したように思う。
ソマリはゴール地点側でその勝負を静かに見詰めていた]
ええ、もろちん、あなたが斃れたならば、その血も身体もいただきます。
ただし、その時は、この
はー。
[感歎の息は離れた当事者には届かなかったが、意識の方にも零れて落ちた]
アイリさん、勝ちました。
これで話を聞いてくれやすくなったかと思います。
[見事な馬術に見惚れてしまい、シロウに遅れて答えつつ]
待つ構えを見せてくれたからには、全く話が通じないってわけでもないのではと思いますが。
最初は止まろうともしていなかったあたり、怪しいですね。
― 礼拝堂 ―
[起き上がる白の姿と、唸る黒い獣。
等分に視線を注ぎながら、剣を杖に立ち上がる。]
しつけの悪い犬は首輪にでも繋いでおくんだな。
[凄惨な姿となりながら軽口めいた言葉を叩くジークムントへ、こちらも本気ではなく返す。
巨躯の獣を犬と見間違うわけでもないが、
いずれ誰かの使役獣だろうと思っていた。
それが、姿を変えるまでは。]
嬢ちゃんはそういうのが得意なのか。
ま、奪われた後に何か置かれるのかもしれねーが、儂らには関係のないことだしいいんじゃねーか。
[やるやらないの指示を出すつもりはないが、肯定の意思だけを返しておいた**]
− 滑走路 −
[アイリが望みについて思案している間に、ユーリエがシルクのハンカチを返さんと走ってきた。
小さく首を振り、押しとどめる。]
それは、勝負の日までお預けする。
後刻、ビリヤード台のあるサロンで会おう。
これから、ここは戦場になる。
今は、危険のないところへ下がっていることをお勧めするよ。
[同意を求めるように、勝負を見守っていたソマリへと視線を投げた。]
欲しい、か。
[奪う者はいつも欲しがっている。欲の深い連中ばかり。あの顔も、あの顔も、あの顔も、だ。より強い者が残るのは欲の大きさからか、欲の大きさを抱え込めるだけの強さがあるからか]
なあ、親父。
あんたはさ、欲が少なかったんだろ。
[刎首され、晒された死に顔。首、首、首。戦場に背を向けたあの連中は弱かった。賊となりながら、欲がなかった。あの日々が永遠に続く筈などあろう筈がないのに]
…………最近の犬は人間になったりするのか。
どうかしてるな、この世界は。
[唖然として獣より変じた長身の男を見る。
なにやらの冗談かと思うほどだった。]
死神の使いならば、暫しおとなしくしているがいい。
すぐに決着はつく。
[黒狼が示したサインには、目を細める以上の反応はない。
生憎と、人外の眷属などおとぎ話でしか知らない。]
嗜む程度にねっ?
…っとっ
[硬質な音を立てて鎧に短刀が弾かれる。
続いて切り上げる太刀を、弾かれる勢いで飛び退って躱す。
次手鎧の関節部にあたる隙を狙った打ち込みも相手には当たらず、此方も躱しを数度繰り返し。
瀕死までは、などと煽ってはいても、長期戦をする気などさらさらない。
体力と腕力で勝てる相手ではないことはもとより承知。]
うん、綺麗
[タイガの太刀筋は、しなやかな力強さがある。
それを失っていない事に口の端に笑みを乗せつつ、唐突に後ろに跳び退る。
白刃が離れる直前、短刀を持っていないほうの腕、小型の隠しクロスボウから鍵爪つきワイヤロープがタイガの足に絡みつくよう放たれていた。]
……。
[いつの間にか、戦いの場から離れていた。風を切りながら叩きつけられそうな音>>552が耳に届いたかどうか]
塔とやらは忙しいらしいしな。
[→ビリヤードルーム]
…──腹を壊すぞ?
[喰えるものか。そうは言わずに、冗談めかした音を響かせた。
どちらがと言うこともない。
拒絶する音ではない。けれど受け入れた響きでもない。
ただ笑みの気配のみ乗せた唇は、今は明確に引き上げられる]
ウォレンさんは、おはようございます?
[部下二人を相手に、大変そうな状況にあったのは伝わってきていたから悪いとは思わない。疑問系だったのは、寝ていたことに気づいていなかったというだけの話だ。
そしてシロウの状況説明は簡潔で口を挟む必要もなかった]
[殺すことで、相手を永久に我がものとせんと望むがごとき二人の様子に、邪魔はしない、というように身を引きながら、ギィへと問いを投げた。]
アーヘンバッハ殿は、貴君の'何'です?
[漆黒の瞳に宿るのは諧謔ではなく、強かに問う色。
答えによっては、ギィのみならず、ジークムントも手にかけると言わんばかりの深淵。]
ああ。―――次で決めよう。
[獣が、少なくとも言葉の通じる存在だと分かった今、
警戒は残しつつもジークムントとの対峙に意識を戻す。
先の一撃を受けた左腕の傷は浅くない。
すぐにも処置せねば危険な失血量だろう。
そんな危機の意識も、刃を構えて友に向き合えば
高揚にとって代わられる。]
― とある村 ―
[はたして時間通りであったか、起こされて意識を覚醒させる。
感じたのは痛み。治療された後である薬品のにおい。次に思うのは熱があの時より収まっていること、適切な処置がされたとみていいだろう。応急処置ぐらいはできてもそのような技術をもつものがいるのを自分の麾下にいることを知らない]
薬師…でもいたのか?…そうか、その薬師に礼を…それと、その技術を生かして働いてくれないか。頼んでみるか。
[こんな時でも仕事のことを。とばかりに呆れられるがそこは無視しておいて続ける]
― ビリヤードルーム ―
うわ…なんだここ。
[何処をどう歩いたか記憶にないが、木製のドアを開け、中に入れば顔を顰める。
着ているものも、場に合わせたのか軽装備に手甲のスタイルから
それと…あっちには恙なく野盗を壊滅されたと報告しておけ
[後処理のため、しばらくこの村に居続けるすることになるだろう。そこに不自然な理由はない。怪我の療養も行えばいいだろう。
負った怪我を明かすつもりは毛頭なく。明かしたところで変に心配などされる不利益しかない。気をもませたくないとあったから、無事に戻ってくるように願うナネッテ姐さんの心づかいに嘘をつくことを選ぶ。]
…後処理、しばらく任せる。……少し、辛い。
[肉体のことか、心によるものか。仕事を部下に委任して、しばらくしてまた眠りに落ちていく。援軍として頼んだ部隊への口止めを失念していたのは先に見た夢か幻のせいで思考が正常ではなかったせいだろう**]
(夜兎の奴、街に出てはこんなの買い込んでたよな…)
[あの懇親会の日に着ていた服装だった。結局、あの日着たきり着た機会がない]
これは玉突き、か。
[ビリヤード台を見つけて緑の芝を手でそっと撫でる]
[引き結ばれる視線のラインから、黒狼が引く。
投げかけられた問いに、ちらりと氷雪の蒼を向けた。]
私の生涯最大の
[考えることなく口に出された答えは、魂の底からのもの。]
ゆえに斬らねばならぬ相手だ。
あれは、私の弱さゆえに。
[続く言葉は、歪みを伴っていた。]
話通じるやつか。
殴らねぇで済むのはありがたいな。
[シロウの簡潔な状況説明>>~162に、ほう、と感心する。]
……って、軍団率いてるやつがいるのか?
呼べば軍も来るってことか…。
[話の切れ端を耳にとらえて、
ちょっと試してみようかと思ったり。]
―――ならば、ひとつ。
望みに、罪に囚われるな。
己と願いを見つめなおせ。
貴方の望むものは、この地には無いはずだ。
[自分の望むものはこの地には無い。
フェリクスもまた誰かから連れて来られたのなら、
無為とも思える欲求に身を任せる必要は無いと、
言葉少なにそう言った**]
[何故こうして学友に刃を振るっているのか――…。
既知のレトと相対したからだろうか、
琥珀の奥でふと想いが揺らぐ。
…星が儚く瞬くように、紫水晶の輝きが意識の端で明滅する。
姫さん。
イングリッド・ラウラ・ブリュンヒルト。
祖国セルベシアの王位継承者。
護衛相手であって主ではない人。
…いつから、こんなに傍に在るようになってしまったのか。
王女の夢を、本当に己は追えるというのか? 様々なものを裏切って。
それとも逆に……王女こそを裏切るか]
/*
うああああああああああフェリクスの様子見しつつロル書いて置いてたら意識がばったりしていt
やらかしたごめんなさああいorz
[幾度か刃を交える。
鎧が弾き、空振りした太刀が唸り。
剣戟と雨の音が混じる。
無言のまま……重なる荒い息遣いと、手合わせの音。
ああ、そういえば。
こんな嵐を背に聴きながら、
一度だけ練武の間で手合わせしたことがあったっけ。
レトと。姫さんと。三人で。
あれはどういう理由だったか――… 記憶に靄がかかる。
思い出せない。あの日も、今も。何で戦っているんだっけ]
[ギィに対するジークムントの執着、
ジークムントに対するギィの固執。
傍から見ていれば、手に取るようにわかる。]
こんなとき、 あの
[想像してみたけれど、もうひとり怪我人が増える図しか思いつかなかった。]
[洋酒が収められた棚からシードル(林檎の発酵酒)を取り出して、片手で封を開け、グラスに注ぐとソファに腰をかけて黄金色の液体を舐める。
発泡が舌を刺激したところでグラスを傾ける。林檎の酸味と香り、すっきりした風味が口の中に広がった]
− 滑走路 −
[アイリが告げた「望み」を胸に納める。
今はまだ、鍵のかかった箱。]
ああ、考える時間を作ろう。
──良き風を。
[空の民の祝福の仕草をして、ユーリエとともに安全な場所へ移動するよう促す。]
無理だと思うなら、試みる必要は無い。
ここに居るのはそいつだけ、ってわけでもねぇんだしな。
[少なくともレアケースと呼べた者が一人居る。
そこを狙ってみるのも手ではあるだろう]
― 温泉 ―
[ゆったりとしていたいところだが、ここでも長湯は禁物だ]
さぁて、俺ばっかサボってるわけにもいかんな。
[温泉に浸かれたことは良い気分転換になった。
頭からタオルを拾うと湯船から上がり、身体の水分を拭き取る。
周囲に気を張り巡らせながら軍服を着終えると、身支度を整えたシロウは温泉を*後にした*]
− 滑走路 −
[アイリらに手出しする様子もなく整然と居並ぶ敵軍の前に立つ
それが将だというのは自ずとわかる。]
馬上より失礼する。
わたしがフェリクス・ヴェンダーヴァルト・フォン・フリーゲンベルクだ。
待たせた上に、目の前で少女に負けたところを見せてしまったが、まだわたしを敵将として遇してくれるかな?
― 礼拝堂 ―
[傍らで見つめる黒の深淵。
死の使いは、はたしてどちらを飲み込む気だろうか。
おまえと二人ならば、なにものも恐れはしないが。
浮かぶ思考に、自らは気づかず。]
―――始めようか。さいごの時を。
[改めてサーベルを構え、友を誘った。]
[太刀筋は違わねど、常程のキレがないのは彼の中に揺らぐもの故か。
タイガが何を思い惑っているのかは、知る術もなかったが。
『どうすりゃいいのかわからんからとりあえず殴ってみる』という自陣営の方法を採用すべく、やることは一つ。
そういう意味では単純明快、此方に迷いはなかった。
時折3人で手合せをするようになったのは、何が切っ掛けだったか。
面白がって判定を買って出たのが始まりだったような、気もする。
夢を見据え、鍛錬と勉学に励む二人は眩しく見えた―――当時その夢が具体的に何かまでは知らなかったが。]
掴まえた。
……つぅっ
[雨を吸った衣服に絡んだロープはそう簡単にとれまい。
クロスボウとロープが繋がっているため、投げられた太刀は完全にはよけきれずに肩口を掠め背後に落ちるかわり、ぐっとロープを握って引く。
体勢を崩した相手に素早く近接すると]
ねぇ、タイガ。
あんたこんなとこで、よくわからないものに踊らされてる暇なんか、ないでしょ。
[その後頭部を思いっきり殴りつけるべく、短刀の柄を振り上げた。**]
− 滑走路 −
フェストゥング卿、
寛容いたみいる。
[ソマリの承認を得て、馬首を返す。
滑走路の反対側に、忽然と軍兵が現れていた。
先程、ソマリに伝えたとおり、中央に騎兵、左右に弓兵、後隊に歩兵という布陣だ。]
この戦は、どこか拠点をとれば勝ちというわけではなく、敵を潰走させるまで続けなければならないのだね。
[あるいは、指揮官同士の一騎打ちという手もあるのだろうけれど、得点制のフェンシングが通用する相手とも思えなかったので、こちらから申し出ることはまずないだろう。]
…はッ───…!!!!
[防御も何もあったものではない。
そこにあるのは、ただ、命を捨てた気迫と相手への執念のみだ。
身体ごとぶつかる勢いで、捨て身の攻撃を繰り出した。
突き出す剣先が狙ったのは、胴体だ。拙いとすらいえる攻撃。
けれど今はそれが、怪我を負った身の精一杯だった。
いつもの彼にならばきっと交わされるだろう、
そうして交わされたなら男はその場に崩れ立ち上がれまい。
全力の攻撃だった。二撃目のない、攻撃だった]
― ビリヤードルーム ―
[どこに行くという明確な意思は無かった。
まだ最初に出た場所へと戻る気がなかったくらいで。
だから約束に引かれたのではないかと思う。
次に見えたのは緑色の遊戯台と、ソファに腰掛ける人の姿だった**]
[視線がぶつかる。結ばれる。
自分の理想の先に、いつも若草があった。
形は違えども、結局は同じものを追求したふたり。
だから殺すのか?
―――だから、殺さねばならない。
手を取って共に歩めるなど、幻想を抱かぬよう。]
ジーークっ!
[氷雪の蒼が、瞬間、殺意に輝く。
相手が踏み出すと同時、こちらも駆け出しながら
サーベルを胸の前に構えた。]
− 大聖堂 −
[満身創痍の態で剣を構えるジークムントとギィ。
おそらく互いの攻撃を躱す体力も意図もないと踏んだ。]
ウォレン、 だったらなあ──
やるよ。
[壁から背を離すと、両者の剣の勢いを殺さぬまま、刃も身体も生身に受けるべく間へ割り込まんと踏み出す。]
[傍から見ていれば滑稽だろうか。
勢いも、鋭さも足りない二つの刃が互いを目指す。
ぶつかる手前で自らは一歩足を止め、
力を溜めてサーベルを横に振りぬく。
相手の右脇腹から上へ、斬りあげようと。
自らの防御など考えもしない、ただ、殺意だけの太刀筋。]
[どれ程共にあったろう、どれ程近くあったろう?
失くしたくなかった喪いたくなかった、
──── ギィ!!!
[なくすならばこの手でしかない、なかった。
だから討つのだ、討たねばならない……何のために?
己の名を呼ぶ友の声に叩きつけるように名を呼び返す腕に、]
な、
[───どん、と。意図せぬ衝撃が伝わった…いや。
意図した通りに、意図せぬ相手へと剣先は伸び]
……に… ?
[目が、見開かれた]
− 大聖堂 −
[背と胸とを冷たい刃が切り裂く感触。
人ならぬ身にも、相応の痛みはある。]
おれじゃ、 巧く言えないけど
悲しすぎる。
[体温の触れ合う距離。ふたりに手を伸ばした。]
[刃は意図した相手を切り裂かず、
相手の切っ先がこの身を貫くこともなく。
忽然と間に現れた男を見上げ、
伸ばされた手に触れられるのを感じて、
―――不意に気づいた。
(呪縛から逃れえぬならば)
自分が、刺し違えるつもりであったのだと。
(自分を止めるには、それしかなかった)
余計なことを。とっさによぎる感情は、ただそれだけ。]
……邪魔が入ったな。
お前を殺し損ねたのが悔やまれてならない。
[瞳に浮かぶ殺意の隙間に、安堵が浮かんで消える。]
近いうちに、決着をつけてくれよう。
[一方的に告げ、
転移しようとする黒狼の手を逃れて下がる。
傷ついた体は、空間に飲まれて消えた**]
― 渓谷の隘路/木造高架橋 ―
[クレーデルの足が導いたのは、谷を跨ぐ橋の上だった。
今のところ、他に人影はない。
だが、なにか引かれるものを感じて、橋をゆっくりと進んでいく。]
――――!
[中ほどまで進んだところで、クレーデルの足が止まった。
橋のおもてには、明らかな戦いの痕跡が残る。
いまだ湿り気を残す血溜まり>>360
そして静かに転がる
『3時間で戻る。
…命令だ。死ぬな。』
かつての自らの言葉が、耳の奥によみがえった。]
[クレーデルの背から降り、橋に指先を滑らせる。
さほど大きな戦いが行われたわけではないようだ。
ツヴァイヘンダーの刀身も、血汚れはあるものの
磨かれた鋼のきらめきを保っている。
『おれに言うことをきかせたいならば――
戻ってこい。』
記憶の中から、もうひとつの声が聞こえた。]
……こんな得物振るうの、あいつくらいしかいねぇよなぁ。
[感傷を噛みつぶして巨剣を拾い上げ、
肩に担いで橋のたもとへ引き返す。
そうして、地面にざくりと剣を突き立てた。]
… おれも、年取った、ってことかなぁ。
[こうすれば帰ってくるような気がして。
やっぱり感傷を捨てきれなかった自分に苦笑を零す。]
……軍隊、ほんとに出せんのかなぁ。
[聞こえてきた情報を試してみようかどうしようか。
橋の手前に広がるまばらな林を眺めながら、
何をするでもなく、突き立てた剣の傍に立っていた**]
― 礼拝堂 ―
抱え込、む… ?なにを、言って、
[何も抱え込んでなどいない。
そう否定しかけて、黒狼を、そしてその向こうの友を見る。
彼もまた、血に染まっていた。その姿を見ると、]
────…
[つきりと、怪我とは別のものが傷む]
馬鹿な、こと───…
[ずるり。と、足の力が抜けて剣突きたてた男へと、
倒れこむような形になった。もう色々と限界だ。
意識が急激に遠のいて行く感覚に、焦りと…安らぎを感じる]
… して、
[誰が。どっちが?
己にこたえる声はないまま、
一度力を失った身体は最早言うことをきこうとしない]
────…、
[もう言葉を音につむぐ力も、残ってはいない。
また、と。唇の形だけで返した笑みを、友は最後に見止めたか。
きっと通じただろう、その確信が───信がある。
そのまま、意識は闇に呑まれた。
漆黒の狼の化身に身を預けたまま、その姿もまた中空へと*掻き失せた*]
― 林の木の上 ―
[斥候か物見のように、身体を隠せる枝っぷりのある高所の樹木に攀じ登っていた。視線の先は谷を跨ぐ橋の上を行き来する人影>>600。距離があるとは言え気取られかねないからと努めて意識を落とし、ただ観察する。
其処で何をしていたのかは、戻ってきた時に担いできた様子から予想できた。
彼ほどの剣士ならば担いでも様になるツヴァイヘンダー。
わざわざ拾い上げ、地面に突き刺したそれ>>602が誰の得物であるのかは知らない。判らない。それでも、その剣を前にして見せる表情は、少なくても一度見た事がある。
そしてその一度だけで十分、忘れられない表情でもあった]
(おれもとしをとった。)
[口の動きから何を言っているのか読み取る。感傷]
(トール=キャシアス=ヴォルフレイム)
[口の中で一人の男の名前を転がす。
失ったもの。奪い続ける彼が亡くしたもの。
帝国の古参、それも一部のものしか知らないその存在の大きさ。それが亡くしただけでなく奪われたものなのか、は知らない。記録から読み取れることは少なく、ノトカーらから詳しく聞く事はしたことがない]
(相打ちでもいい。むしろそこまで持ち込めたならば上出来過ぎる)
[首。首。首。
戦うのなら、それが欲しい。
戦えというのなら景品が欲しい。賞品が欲しい。それ以外は要らない]
(やばい)
[慌てて指を噛む。戦闘意欲が漏れかかった。殺気が零れかかった。捨てろと念じ、今は捨てる。気持ちを切り替える。ある程度の距離があるとは言え、邪念を晒したままで気付かれない自信はない]
『たたかえ』
(ちげえ)
『たたかえ』
(ちげえよ)
[自分の外から注がれ、自分の中で勝手に膨れ上がるモノを捨てる。何度でも何度でも捨てる。
戦うというのは武器を振り回して立ち向かう蛮勇ではない。戦闘とは勝利を目指すもの。相手から奪うもの。元から
奪わなくてはならない。奪われるものであってはならない。だから――]
[頃合を見計らって指を1(3x1)本、口に含みながら人間には聞こえない高周波音を込めた口笛を
(来い)
[馬上の主を乗せたまま、自身のいる木の方向へ誘導するように馬を駆けさせようとする。
誘いが成功し、駆ける騎馬に勢いがついていれば頭上目掛けて、天から滑り落ちるように身を投げ出し、回避手段を取られていれば、異常事態の収拾を図る合間を縫って、そのまま地面に降りて向かっていくだろう]
[ダーフィトの時は手甲に仕込まれた刃を用いたが、今度は両手に握られた短刀を振るう。毒などはないただの刃。
木の上からそのまま逆さから落ち(若しくは自ら駆けて詰め寄ったその目前で後方宙返りのような曲芸を繰り出し)、対象の目前に逆さまの体勢で接近すると両手の短刀をそれぞれ、頚動脈を狙って突き出していた。]
(ああ、さかさまからみても――)
[反対から見る相手の顔はどういう表情を浮かべていたか。
確認する暇も惜しみつつ初手を振る舞い、次手を続ける余裕があれば、刃を振るった両手を伸ばし、その反動のまま膝を曲げ身体を折り曲げて、相手の背中の方へと跳ねて逃げる]
お邪魔します。陛下。
[戦え――そう言われれば、遡って目的を持つしかない。
無造作に戦うことに喜びなど持たない。理由が欲しい。ならば
まあ、俺程度じゃ――何の足しにもならねーとは思いますが、ね。
[背中の方に逃げたとは言え、背を取るなんて真似はできる筈はないだろう。せいぜいできて、姿勢を直せるかどうか、そのゆとりを持てればそんな軽口を、持てずに詰められていれば、防戦の中、そんな抗弁を返していたかもしれない**]
― 回想・ビリヤードルーム ―
ん? あ、飲むか?
[酒はあまり飲まない方だが、気付けば過ごしていたようだった。可愛らしい闖入者>>587に気付けば、襲い掛かるでもなく警戒するでもなく、自然とグラスを差し出そうとしていた]
この広さ、この程度の場所なら長柄武器は使い辛ぇよな。呼び出したり招きこんだりできりゃいいんだがなあ……でも、普通に考えてここでそんなもん振り回す奴はいねぇか。
[相手がどう応じるにしろ、何故かビリヤードのキューを指揮棒か何かに見立てながら訳のわからない事を話し出す。酔っ払いの管巻きのように目は据わっていたし、酒精の香りを口元から覗かせてはいたが、動きに酔いの気配は見せようとはしなかった]
なんだかけったいな服装してんな。
どこの流行りだそれ?
[ユーリエから何か話しかけられれば、そんな事を言いながら応じたり]
なんつーかなあ、酒でも飲まなきゃやってられねえ事をする辛さって奴だ。
どーも理不尽なのはわかっているんだが、こう、な。
[喋りながら、この目の前の相手は殺せる――なんて思考は捨てる。仲間ではない彼女と戦うという欲求など、苛立ちと共に抗って放棄する事に努めていた]
ちと、不浄行ってくるわ。
[それからどれぐらい過ごしたか、そう言いながらドアを開け、出て行った先は何故か野外であり、彼女の戦闘意欲を満たす相手がいたりしたのだった**]
[橋のたもとにツヴァイヘンダーが突き立てられているその光景を、自分は'思い出さない'。
だが、それが何のために行われたのかだけは、説明されるまでもなかった。]
あなたといい、 軍師殿といい…
[折りに触れ、繰り返される追悼が、どれだけの慰撫となり熱量となっているか教えてやりたい。
(ジークムントが祈りを捧げる先はまた別の漢であるが)
腕に抱いたジークムントの肌に落ちるひと滴。]
[そうこうしている間にも貴重な血は失われてゆく。
自分のことではない。
人ならざる身体の治癒力は、何をせずとも受けた刃傷を塞ぎにかかっている。
完治とまではいかずとも、死ぬようなことはないだろう。
一刻を争うのは紅に染められた銀。
衝撃を与えないよう、そっとジークムントを地面に横たえた。
橋は冥界との境目ともいう。
今の彼にも似つかわしい場所とすらいえた。]
− 滑走路 −
[将来は軍を率いることが期待される家系の嫡子であり、その道を望んでもいるけれど、実際、こういった形で中世的な混成軍を動かしたことはない。
どの程度まで敵を引きつけてから弓を射つべきか、そういった勘所も体得できていなかったから、自陣に到着したらまずやることは、準備が整ったと知らせがてらの笛矢斉射で、矢の射程を知ることだ。
麾下の軍がゲームの駒のごとく即応して裏切りもしないことは、新参の指揮官にはありがたいことである。]
[ソマリの陣容は間近に見ていた。
左右翼に機動力のある騎兵を配し、中央は歩兵で固め、弓兵を後隊に置いていた。]
戦術の本で見た基本の用兵であれば、弓でこちらを足止めしつつ、その間に騎馬隊で包囲してくるだろうかな…
[予測はシンプル。
富強の国の御曹司は奇を衒わなかった。]
こちらの序盤は、翼に置いた弓兵のみを前進させての斉射とする。
[その後は、状況に応じてプランに手を加えていくことになるだろう。]
…そう簡単には崩させてもらえそうにないしな。
[自信ありげだったソマリの容貌を思い出し、いまだ戦場を知らぬ未来の戦略家は壁に挑む喜びを感じる。*]
/*
朝起きて村覗いて、なんかきてるだとwww
…ってなってから君いつを読み返しに行って、
うっかり読みふけって気づけば数時間経っている件。
/*
今日は矢打ちの日なわけだが、できればこれはジークに打ってやりたい。
おれだけ説得する側だ、ってのが納得いかない(まがお)
/*
ああ、でもエレオに打って、
"やりあった相手と仲良しこよしになって新たな枠組みで"
をやってもいいな。
ラ神もそういってるし。(デフォ矢先だった)
― 渓谷に掛かる橋 ―
[しばらくは巨剣の傍らで待っていた。
長い間だったような気がするが、
本当は、大した時間でもないだろう。]
…ん、どうした?
[クレーデルが落ち着かなげに首を振り、前足を掻く。
どこかへ向かいたがっているのを察して
その背に身を預け、手綱を緩めた。]
[クレーデルは賢い馬だ。
行くべきところがあれば、乗り手をそこへ連れて行こうとする。
信頼して彼の足が望むままに駆けさせるのは、よくあること。
刃握るものが潜む梢へと
人には聞こえぬ音に導かれて、赤鹿毛が疾駆する。]
― 高架橋近くの林 ―
[エレオノーレの能力は高い。
どこへ出しても易々と潜入し、
必要とあれば、あるいはそれが目的であれば
陣中の将の首さえ取って戻ってくる。
一度、自分が暗殺されるシミュレートをしてみたが、
退けられるかは、良くて五分五分だと思っている。
相手が、通常の状態ならば、だ。
だからそこで反応できたのは、幸運の賜物だったろう。
殺気。歓喜。狂おしいまでの欲求。
戦場に在り続けるがゆえの直観と
意識せずとも共鳴する感情を嗅ぎ取った心が、
相手が動くよりも一刹那だけ早く、己を動かした。]
[高い木の梢が揺れ、数枚の葉とともに青い影が飛び出す。
なに、とは認識していなかった。
だが驚愕の表情は一瞬で過ぎ去り、
身体を突き動かすのは、戦場での生存本能。
ふたつの刃が首筋を狙って伸びるより先に、
クレーデルを跳躍させる。
ふたつの刃は頬骨の上をすべり、二筋の赤い線を引いた。++]
[さかしまに降ってきた相手と、一瞬視線が交わる。
永遠の一瞬。襲撃者の瞳のうちに、喜びを見る。
意図したものか、与えられたものか、もとより持っていたものか。
判然とせぬまま視線は断ち切れる。
宙を駆けるクレーデルの背中で、
一瞬、襲撃者を抱きかかえるような形ともなった。
腕の中に納まる華奢な体。
捕まえておくことは適わず、するりと跳ねて後方へ消える。
地に降り、いったん梢の下を行き過ぎたクレーデルを戻し、
体勢を立て直したろう相手の前へ向かう。
ハルバードは手にすることなく。++]
/*
言い直そう。
いちいち遠いところで、撫でろと要求して鳴く猫を黙らせるというミッションのおかげで、ちっとも進まない。
なんだ。今度は迎えに行くのを待ちきれなかったか?
[クレーデルから降りて、距離を取って立つ。
尻を叩けば、赤鹿毛はハルバードを積んだまま、
橋の方へと戻っていった。
視線は橋へと向かなかったため、
そこへ稲妻のごとく降り来たった姿には、いまだ気づかず>>621]
また勝負下着とやらで来たんじゃないだろうなぁ。
[無手のまま、軽口を叩きながら近づく。
邪魔をするといい、なんの足しにもならないと言う彼女。
彼女が求めるものの半分は、見当はついていた。++]
そんなにおれの首が欲しいか?
飾りもんにもなりゃしねぇぞ。
[近づきながら、軽口を続ける。
あるいは、そのふりをする。]
おまえを突き動かしているものはなんだ?
それは振り払えないものか?
殴らなきゃ消えないものか?
[この世界の影響を受けないものたちの結論が
"とりあえず殴ってみる"だった故の発言だが、
普段の言動からしても、さして違和感はなかろう。]
おれとしては、おまえと殴り合うのは気ぃ遣うから、
できれば勘弁してもらいたいんだがな。
[最初の刃に毒が塗られていたなら
そろそろやばいな、と思うのは後の杞憂。
いたって普通の表情で、エレオノーレの間合いに踏み込んだ。//]
− 渓谷にかかる橋付近 −
[背後に蹄の音がした。
駆けてきたのは見知った
だが、その背に
近くには、 いるらしいな。
[異変に研ぎ澄まされた感覚が、その時、柔らかな戦の気配を捉えた。]
クレーデル、 頼む。
[ジークムントを抱え上げて馬の背に預けると、自らは黒狼に変じた。
クレーデルはもうこの姿に慣れているから、獣の匂いにも暴れることはない。
そのまま、クレーデルがやってきた方へと並んで駆ければ、そう遠くない林の間に、二人の姿を見つけた。
曲芸めいたマカブルを踊っている一方は探していた
もう片方も知らぬ顔ではない。
[この世界に来てから横槍は何度目だ、と自嘲しながら飛びかかる。
そういや、いつぞやは勝負下着姿のエレオノーレを攫ってきて、オズワルドの部屋の床に押し倒し、彼の眼前でぺろりぺろりと舐め回したりもしましたな。
その後、さんざん掻い弄られましたが。
とはいえ、今はブラッシングより血が欲しい気分。]
……殴れば目が覚める、以前に。
こちらが殴られて永眠しかねんな……。
[そもそも、殴ってどうにかなるのか、というのはちょっと置いておく。
戦わせる事が『黒幕』と仮称している何者かの目的であるなら、自分の行動は本末転倒なのではないか、という冷めた部分もあるが、そこは押し込んだ]
― 洞窟内基地 ―
……お褒めに預かり、光栄至極……とでも、言えば、いいか。
[荒い息遣いに途切れさせつつ、返す言葉は憎まれ口。
傷の痛みなど意にも介さぬ、と見える様子は、あらゆる意味で『戦い慣れしている』と物語るかのよう。
こちらを見据えつつ煙管を下げる挙動、その一つ一つにも余裕が感じられ。
感じるのは、圧倒的な力量差。
得手不得手や専門であるか否かなど、そんな理屈の内には収まらない──戦人としての、器の差。
それを見せ付けられたような気がした]
(……だからと言って、それが引く理由には、ならん……)
[埋めるを叶わぬ差がそこにあろうとも。
挑んだからには、後には引けぬ。
戦う事に躊躇う素振りの一つも見えない──それをごく自然なもの、と見なしているかの如き振る舞いをする老将には、言葉尽くすよりも行動で示すが早道、と思うが故の挑戦。
己が力量が、それを為すには足りぬとの自覚もまた、あるけれど]
……なんと、言われようと。
定めた事を、そう簡単に譲りは、しないっ!
[そんな意地もある。
勿論、それにのみ囚われてはならないのは、わかっている。
──手にした刃の重みが、それを訴え続けている]
……っ!
[構えが、変わる。
滑るように振り下ろされる六角棒。
まともに喰らえばどうなるかは想像に難くない。
とっさに右へと転がり、辛うじて直撃は避けた。
そのまま転がる事で距離を取ってから起き上がり、一つ、息を吐いて]
……殴れば目が覚める、以前に。
こちらが殴られて永眠しかねんな……。
[そもそも、殴ってどうにかなるのか、というのはちょっと置いておく。
戦わせる事が『黒幕』と仮称している何者かの目的であるなら、自分の行動は本末転倒なのではないか、という冷めた部分もあるが、そこは押し込んだ]
……理詰めで納得せんヤツには、実際に動いて納得させるしかないからな。
[ふと過ぎるのは、遠い思い出。
今は亡き、紅の相棒との馴れ初めの騒動。
理論と理論のぶつかりあいの果て、だったら実践で証明する、と啖呵を切られ。
引っ込みがつかなくなって受けた末──納得させられたのは、自分の方だったが。
その時から、理屈をごねるならまず動く、という認識ができているのも事実で、だから]
届く届かないに関わらず……今は、進むっ!
[この壁を、撃ち貫くには至らずとも。
押し止める一矢にならん、と腹を決め、駆ける。
ぎりぎりまで距離を詰めたところで、向こうの左側へ向けて飛び込むように床に手を突き前転一回。
着地の姿勢からやや強引に態勢を整え、側面から斬り上げの一閃を放った。**]
/*
……うむ。
暴風の方がある意味くろねこ通常運転のおーばーすぺっく気味なので。
平均すぺっく寄りのこちらの描写は、妙な新鮮さがある。
ちなみに、いろんな意味で、勝てると思っていない(
/*
でもって、こっちはどーおしましょっか、ねぇw
いきなりおいしいとこ二連荘だったからなぁ……ここで無理に動かなくてもいいかな、ってのもちっとはあるんよなぁ。
今回太刀持ちが多いから、斬り合いしたい気持ちはあるんだけどねw
とりあえず、小ネタやりつつ、観戦もーどに移行しますか。
― ― 高架橋近くの林 ― ―
[無手で近づけば、おとなしく武器を下ろす娘だ、
―――などということは、欠片も考えていない。
容赦なく振るわれる二刀を籠手でいなし鎧で受け、
防ぎきれなければ体で受けるのも厭わなかった。
見る間に傷は増えていくが、致命傷だけは避けていく。
対するに、こちらは娘の体幹を狙って拳を操り出し蹴りを放つ。
武器を叩き落として取り押さえる、などとは考えない。
どこに武器を隠し持っているかわからない以上、
叩きのめしておとなしくさせるのが手っ取り早いだろう。]
[素手であるのも、相手を弱敵と侮ったわけではない。
本調子ではない右腕にハルバードは荷が勝ちすぎるうえ、
すばしこく懐に入り込んでくる相手に、
長柄武器は使いづらいことも多いのだ。]
そういや、おまえと"まともに"やりあうのは初めてだな。
おまえには言ってなかったか?
おれが気に食わなきゃ、いつ背いても良い、って。
ま、言わずともお前ならそうすると思ってたがな。
[軽口を叩く余裕を見せるが、実のところさしたる余裕はない。
相手は、至近距離戦闘のプロだ。]
今こうしているのがおまえ自身の意思だ、ってんなら
とことんまでやろうぜ。
[戦いの合間を見つけて告げる。]
これがおまえの本心でなくて、
おまえの頭に誰かが細工した結果だ、っていうんなら、
おれは、そいつを殴りに行く。
どうあっても、おまえを取り返してみせる。
[宣言。
自分と彼女と、裏にいる何者かへの。]
…ってことでおまえがおとなしくしてくれれば―――
[いいさしたところで、横合いから飛び出す影が視界に入った。]
―――ヴォルフ!?
[咄嗟、エレオノーレを突き飛ばすようにし、自分も飛び退る。
林の土の上にひと転がりしたところで、改めて黒狼に視線を向けた。]
………やっぱり、おまえも来てたか。
[納得と安堵と懸念と。
複雑な色で狼を見るが、後ろに続く赤鹿毛の背に
ほぼ紅に染まったものが乗っているのを見て、再び目を見開いた。]
な………。
おまえまで来てたのかよ、ジーク。
[しかも、これほどの重傷を負って。
処置が一刻を争うと見て取って、
暫し、事態の打開に悩んだ体が止まった//]
― 滑走路 ―
[人の集まる場所からは遠く離れても、風が運ぶものは場の状況を伝える]
……ほー。
あちらさんが、動きますか。
[一方は意識の上、声は捉えても言葉は未だ交わさぬ気配の主。
もう一方は、知らぬ気配。
それら取り巻くは、
薄くわらって、はしばみ色を細めた]
[
何がそれを求めているのか、などは知れずとも。
求められているものは、自らの求めるものだから。
戦うという事。
太刀による、己が存在の証明。
何故、それを己が在り方の証明と見なすのか──その理由は、今は霞の向こうに沈む。
認識しているのは、手の中にあるのはこの紫紺の柄の銀刃のみだった、という事。
──全てが紅の雨に濡れて届かなくなった記憶は、常から鍵のかけられたものだから。
──霞に覆われれば、それが見える事はなく。
わかっているのが『それだけ』だから。
示される在り方に従う事に、疑問を感じる事は、ない]
……っつ……。
[不意に、疼きが一つ、走る。
先の対峙で受けた傷は、未だ熱を帯びたまま。
止血は出来ているものの、まともな手当ては未だしていない]
あー。
ほったらしといたら、ウルサイかねぇ……。
[ぼやくように呟くものの、『誰が』『ウルサイ』かまでは、浮かばない。
そして、浮かばない事に疑問を感じる事もなく、何気なく見上げた先は──霧纏う、鈍色空]
[そこに広がっていたのが、晴れた蒼穹であったなら。
暴風の内、何か揺れるものがあったかも知れない、けれど。
鈍色空は何も響かせる事はなく、はしばみ色は再び腕の傷へと向かう]
…………。
[『最上級』と位置づける相手から受けた傷は、これで幾つ目だったか。
緩やかな時間の中で凪いでいた風を動かしたもの。
その許で吹き荒れるを是とできた理由──至極単純な言葉ひとつも、今は霞に閉ざされたまま。
今、その熱に思うのは]
次、考えると。
……万全にせんとならんやねぇ。
[想定する『次』に備えて万全を期すこと、なのだけれど]
……ま。
もうしばらく、ここで
[く、と笑って、気配を感じる方を見やる。
気紛れさを孕む風は、しばし、見物の態を取る様子。**]
/*
いやあ、なんだ。
「そーいや、これってケルコムの滑走路なんだよな」って思ったら、空の色ネタがふっと落ちてきてな……!
空色に何をかけているかは、まあ、お察しを、ってコトでw
敵いません。
[彼にとってはごく自然な行動なのだとわかるから。
自分とは器が違うと。
悔しいと思っていいはずなのに、洩れるのは甘い呻き。
圧倒的なものに魅せられて、また熱くなる。]
[空を切った獣の身体は柔かに着地してしなやかに向き直った。]
…ガルゥ
[太い尾をひと振り。
後続の銀の危機には気づいてもらえたらしい。
自身は、エレオノーレを牽制するよう身構える。]
― 滑走路 ―
[一団の前に現れたフェリクスの布陣>>585は書面にあった通りのもの。
中央に機動力の高い騎馬があることから、中央突破を念頭に置いたものだろうか。
左右に配置された弓兵は最短距離にてソマリの弓兵よりも先に矢を前隊に届かせて来よう]
早々に歩兵を射られるのは拙い…か。
[機動力の低い歩兵は近付く前に弓矢の餌食になりかねない。
ただ、相手の弓兵の位置がこちらの騎馬の正面であるのが救いだろうか。
相手の準備が終わるまで思考を繰り返していると、合図である笛矢が相手側から放たれた>>624。
こちらも応じるように笛矢の斉射を行い、遂に戦闘が開始される]
[相手は先ず左右にある弓兵を前に出し、息の合った斉射を行ってきた>>626]
騎馬前隊、前進!
散開し、敵弓兵を蹴散らせ!
[馬上で腰から抜いたレイピアを掲げ、指示を出しながら前方へと振り指す。
指示を受けた騎馬前隊は密集陣形から散開陣形へと転じながら敵陣へと駆け、斉射を省みず敵弓兵の無力化を狙う。
矢の雨の只中へと身を躍らせるため、多少の被害は覚悟の上だ]
騎馬後隊、一列前進。
歩兵隊と並べ。
弓兵隊、遠距離斉射準備。
狙うは敵中央騎馬隊!
────放て!!
[敵弓兵へと突撃した騎馬前隊から数分遅れて、中央後隊に配置された弓兵から斜度をつけた遠距離斉射が放たれる。
距離があるため飛来には幾許かの時間がかかるだろう。
連射は出来ないが、一定の間隔を空けての斉射が幾度か繰り返された//]
― 高架橋近くの林 ―
(駄目――かっ!)
[人馬一体とはよくいったもの。鬣から尻尾の先まで意思疎通がなされている相手。それはまるで一つのものであるように見える。
だが、そこにあるのはふたつの頭。
ひとつのものに、ふたつのもの。
だからこそ立ち向かいながらもその抜け目なく探っていた先は彼の跨る愛馬の方。両手で握る短刀を馬上の主に向け振り下ろしながらも、そちらに牽制では済まない一手を伸ばせないかと距離をとる瞬間まで一瞥したが、その思惑は読まれたか外されたか、上手くいくことはなかった]
(糞っ!!)
[出自にもよるが押並べて騎士階級の者は馬を愛する者が多い。道具を愛する範疇のものもいれば、同士として愛情を注ぐものも少なくない。だからこそその馬を庇う隙が欲しかった。
百戦錬磨の戦巧者相手に必要なのは、意図を探られない事。
かつて同級生と剣道の真似事をしている時に思った事は、剣道の枠組みに閉じ込めている内が勝負――だと思っていた。不慣れな軽い竹刀を持て余しているうちに、と。だがそんな時間は僅かだった。結局は躊躇いも無く竹刀を手で掴んで圧倒してしまっていた。
その後の自分の飛び込みは余剰の座興ではあったが、収穫はあった。
だから馬を降り語りかける相手>>632に一度目を伏せて、すぐに未練を捨てた]
野晒しの果てを思えば、
いつでも見せて恥ずかしくない格好はしていますよ。
[遺体が打ち捨てられ、小金欲しさの野民ならば下着や肌着でさえも金になるだろう。
そんな己が骸の姿を想像し、嘗て見たある光景が脳裏に重なったが、すぐに捨てる]
殴り合いって…体格差が有り過ぎじゃねえですか…
そこはせめて寝技とか…あ、でもやっぱり初めては優しくして貰わないと…
[乾く口の中を無理をして動かしつつ、じっと腰を沈め気味にして相手>>634を見つめる。
立ちはだかるのは漆黒のような紅。
ゆっくりと近づいてくる。
魅入られたかのように、足が動かない。
それでもこちらの気配は消さず、殺気は消えず。
真っ直ぐに距離を縮められていく。空気が全身に絡みつく。
近づくにつれて重くなる身体が、忌々しい。傍まで寄ればまともに立つことすら難しくなるのではないか――そんな錯覚]
― →ビリヤードルーム ―
[誰かの目を覚まさせる、黒幕討伐の協力者を集める。
それを為すにはシロウは干渉を受けている者達との面識が無さすぎた。
可能性があるとすれば、刃を交えた賊の首魁だろうか]
と、なると。
必要なのは……『アレ』だな。
[最初に居た村にも置いてきたが、もっと良い酒が欲しい。
そう願いながら移動し、揺らぐ景色に任せ足を踏み入れたのは見覚えのある部屋だった]
おー、懐かしいな、ここ。
ここなら酒もあるだろ、きっと。
[誘われて、何度か足を運んだことがあるその場所。
酒を飲み、会話を楽しみながら球を撞いたものだ。
今では通う暇も理由も減ってしまったが、そこにある想い出は褪せぬもの。
その部屋にはまだ誰か居ただろうか。
少なくとも、シロウが現れたのは
― 滑走路 ―
[突出させた自軍の弓兵が放つ矢の驟雨が敵前衛へと叩きつけられる。
それを待たずして、敵の騎馬隊も半数が進軍していた。
矢はそこへも降り注ぐが、さほど効果的な打撃を与えているようには見えない。]
なるほど、散開陣形。
馬鎧まで装備した重騎兵もいるのかな。
[状況を分析し、打つ手を考える。]
[鋼が空気を切り裂くような音を背後に残し、駆けた。
大柄の相手に正面から斬りかかるのは、あまり賢い手立てではない。
相手の負傷箇所はあてにしない。目に見える弱点など、逆手に取る為にあるような罠でもある。動きの鈍さもいつ本気の動きになってもいいように、警戒は一切解かない。
相手の迎撃を感じれば、小さく身を捩る。
横手での手甲で重い拳を受け流す所作も忘れない。
下手に受ければ、相手の攻撃のそのままの勢いに身体がもっていかれかねない。
力はあちらにある。こちらは速さと小ささしか持っていない。
正面の次は周囲を纏わり付くように、左右に身体を寄せては離れ、離れては寄せ、突つきにかかる。
打ち込むべく身を投げ出すようにして飛び込む際、背後に蹴り飛ばした土はその足音を消していたが、突き出す短刀の刃は風を切り、音は隠しきれない]
弓兵隊、騎馬隊の進路から外側へ退避。
大外で再び陣形を組み直し、中央への攻撃準備をしておけ。
中央騎馬隊、前進。敵前衛へ突撃をかけよ。
速攻を旨とする。
[散開よりもスピードをもった圧を選んだ。]
歩兵隊は騎馬隊に備え──
[ピアノを奏でるよう、宙に指を舞わす。
その時、遠距離斉射が来襲した。]
歩兵隊、ファランクス!
[叫んだが、それでも、いくつもの穴が穿たれる。
まだ歩兵は動かせない。//]
はぁっ…!
[吐いた息から音が漏れる。基本的に一撃必殺の普段ではここまで粘らない。こうして接近戦を続ける事自体が、劣勢を増していく。訓練でしか体験していない時間帯に伸びれば、焦りがじわりと不安と共に沸いてくる。が、どこか背中を押すような衝動も付随していた]
(気に食わない?――ざけんな。)
[必死で殺す為の手立てを考え続けているせいで、向けられる声>>645は千切千切にしか届かない。答えを発する余裕も今はない。
次第にもう距離を詰め迫ろうとも、枝を蹴り、宙を飛んで近くの建物の屋根にまで飛び移ってから再び降下してみようとも、所詮は大樹の前の木っ端のように、ろくに纏わり付くこともできずに、時間だけが失っていく。膠着状態に陥っていく。だが焦燥感だけではない感情も沸いている]
― 礼拝堂 ―
[
その顔の白さに、胸に痛みが差す。
去りゆく間際、彼の唇に浮かんだ笑みにも、同様に。]
――― また。
[空間を跳ぶまえに唇に乗せた言葉は、彼の耳に届いたか。
ほんのりと浮かんだ笑みは無意識の産物。
なぜ、こんな―――
浮かんだ疑問は、なにかの力によって押し込められた。]
[身体が焼けるような想い。
火傷のようなその感情がどろりとした粘液と共に、真っ赤な液体となって流れ落ちる]
まだっ…。
[攻撃を受け損ねた体をとり、短刀を一本取り落とす。
拾える距離、足元に転がったそれを慌てて取るように手を伸ばし、残り一本の短刀で攻撃を受け止めに掛かる――が、通じない。相手に油断>>644などはない。
だから、防御の為に構えた短刀を投げ、拾う筈の伸ばした手に手甲から伸びる刃が下から斬り上げる動きも見透かされただろう]
(――取り返す?)
[遅れて頭に届く言葉。遅れて口から発する言葉]
奪うなら、今だろっ!!
[間髪入れず、懐に潜り込む。互いの短き制空権を奪い合うべく、懐を探って持ち直した三本目の短刀。残りの手甲からも刃を出し、四つの剣で賞品を狙い続ける]
――っ!!
[だから、相手よりも、闖入者>>654に、気付くのが、遅れた。
その遅れた時間の分、突き飛ばされる事>>647を許し、無様にも大きく転がって行った*]
……こーさん。
手が足りな過ぎるわ。
[素早く起き上がってみたが、その存在>>655を改めて確認すれば両手の短刀を捨て、手甲の刃も収納してから両手を開いてお手上げのポーズ**]
― 砂漠の町 ―
[安全な場所へ。
怪我の治療をできるところへ。
そう望んで飛んだのは、人のいない乾いた町だった。
最初に現れた宮殿にたどり着かなかったのは、
そこが"安全な場所"ではないと無意識に判断したためか。]
―――家や店があるなら、なにか手に入るか…。
[左腕からはいまだ血が滴り続けている。
腹に受けた打撲も、思ったよりも重い。
気を抜けば崩れそうになる体を支えて、町をさまよう。]
[町の中央には噴水があった。
―――立地を考えれば、この町はよほど豊かだったのだろう。
それとも、かつては周囲も緑深かったのかもしれない。
深いところから水をくみ上げているのか、
いまだ、少量ではあったが流れる水を得て傷を洗い、冷やし、
民家らしきところで布を手に入れ、左腕をきつく縛る。
布はすぐに血の色に染まった。]
……――― 。
[簡易ながらもできることをして、噴水の陰に腰を下ろす。
そのまましばらく動けなかった*]
― 渓谷近くの林 ―
[神経を削るような戦いの場へ飛び込んできたのは見知った狼。
黒狼がそれ以上の攻撃をせず、
エレオノーレを牽制するように唸る様子に軽く目を瞠る。]
ヴォルフ、おまえ… 変になっちゃいないのか?
それともクレーデルと同じで、おれが呼んだから出てきたのか?
[血に飢え戦に飢えた凶獣になっていてもおかしくない。
そう思っていた相手の、変わらぬ姿に肩の力をわずかばかり抜く。]
[こーさん、と両手を挙げたエレオノーレからは
殺気が抜け落ちたようにも見えた。]
お、おう。
[さて。殴ってみればいい、と実行したものの、
降参された時のことなど考えていなかった。
先ほどの様子からすれば、まだ元に戻ったとはいいがたい。
さりとて、縄をかけても無駄だろう、とは思う。
…と、黒狼の視線に気が付いた。]
―――こら。喰うなよ。
[なんだかんだで以心伝心である。]
そういや、描写忘れたけど、最初から敵の弓射程内に布陣したりはしないはずなので、両軍ともじわじわ前進し、射程に入る辺りで一気に動いたという認識でよいのだよね?
[ともかくも降参したエレオノーレと、
いまのところ危険はなさそうな黒狼、
そして馬の背にあるジークムントの様子を見て
首の後ろを軽く掻く。]
……面倒だな。
ぜんぶまとめて拠点に連れて帰るか。
[少なくとも、自分一人では手が足りないのは確かだ。]
― 滑走路 ―
[敵弓兵を目指し駆ける騎馬のうち、軽騎馬は薄い装甲のために何頭かが矢の雨に晒され地へと落ちた。
残った数頭の軽騎馬の後を追うように駆ける、馬鎧をつけた重騎馬は矢を受けながらもその足並みが怯むことは無い。
高い機動力を活かした突進の中、騎馬のすれすれを矢が駆け抜けていく]
歩兵隊、防御陣形!
速攻来るぞ!
弓兵隊斉射止め!
左右に開き陣形を整えろ!
[退避する前の敵弓兵から放たれた矢が歩兵にも届いていたが、騎馬を仕掛けたために被害は少なく済む。
けれどその歩兵に対し敵騎馬が突撃をかけてきた。
弓兵に遠距離斉射の指示を出しているため、直ぐには矢での迎撃は出来ず、迫る蹄に対し歩兵に盾を掲げさせ。
二つ並ぶ歩兵隊の中央を僅かに後退させ、弓なりの陣を作らせる。
直後、弓兵に斉射停止の指示を出し、敵騎馬の突進から回避させるべく、陣を左右に開かせた]
[敵騎馬の突進は歩兵に大きな被害を与える。
いくら盾を重ねても、馬の突進力を完全に止めることは出来ない。
果敢に槍を揮うも、歩兵は数を半数にまで減らしていた。
ただ、そのお陰で退避させた弓兵の被害は最小限に抑えられている]
歩兵隊、敵騎馬隊を囲め!
[だが、突出してきた敵騎馬をそのままにはしない。
数を減らした歩兵が敵騎馬の包囲を試みる。
弓兵が陣形を整えるにはまだ時間が必要だ。
歩兵が可能な限り敵騎馬の数を減らそうと槍を揮う]
騎馬後隊、敵歩兵隊目掛け、突撃!!
[敵騎馬の突進で開けた前方。
すかさず残りの騎馬に命じ、敵陣の奥に居る歩兵を狙う。
距離があるため容易に対処されてしまうだろうが、突撃はこれだけに留まらない]
騎馬前隊、目標を敵歩兵隊へ変えよ!
[退避する敵弓兵を追撃せんとしていた騎馬前隊をも敵歩兵へと向かわせ、突撃の二段攻撃を敢行した//]
エレオノーレ。
おまえまだ"戦いたい"のか?
それって我慢できたりしないのか?
頭の中が変な感じだとかはないのか?
[エレオノーレに向けて問うのは、状況を確認する言葉。]
話は軍師殿の手当をしながらできます。
クレーデル、
手回しのいい
[クレーデルの首筋を叩いて許可を求めてから、鞍袋を探る。]
[最初に、ジャラリと重い音をたてて触れたのは鍛冶カレルの手鎖。]
…そういや、ここに入れましたっけ。
[懐かしい、と呟いて肩にかけておき、なおも鞍袋を漁る。
今度は、包帯と軟膏を見つけることができた。]
やっぱりあった。 ありがたい。
降りかかる火の粉…だな。
[名を知らぬ一団を見てそう呟く。
リーフに書状を送った以上、避けられる物でもあるまいと、
止める事はせずに促しを受け入れる形で、馬と共に下がった。]
[見つけたキットと近くで汲んできた清水とでジークムントの傷を手当する。
一応、これ以上の血の流失を止めることはできたようだ。
指先についた血をチロと舐める。]
鉄というより涙の味がしますね──
[手を動かしながら、かいつまんで状況を説明する。]
軍師殿が、彼が「ギィ」と呼ぶ赤毛の男と相対死にしようとしていたところに行き合ったので。
二人がそうなった経緯は知りません。
ただ、軍師殿は、自分が斃れたら血はやると言っておきながら、じゃあギィもおれが喰ってやると言ったら、是とは言わなかった。
…すまない、勝負に集中していた。
[つまりまるっと話は途中から聞いてなかった。
何か言ってたような、程度くらいしか記憶に残さない程度、
フェリクス相手に手が抜けなかった。]
ああ、賛辞をありがとう。
[確かレトとシロウあたりだったか、
おめでとうとの言葉には素直に、喜びの色を乗せ礼を言った。]
ユーリエ殿も、すまないな。
代わりに説明してもらって。
フェリクス殿の意識がどう変わるかは解からないが…
対話に応じる意思がある以上、
こちらも言葉で、囚われる事のないよう伝えておいた。
[だがこれで良かったのだろうかとは、やや首を傾げてしまうが、
かといって他に思い浮かばず―――殴って治す方針は礼に反するので胸中で却下だった。]
つまり、誰にも渡したくないくらいに求め合い、自分の一番を与えようとしたら命を差し出すしかないと、そういう関係に感じられました。
まさしく心中です。
邪魔するのも無粋かと思いましたが、誹られても構わないほどには、他人事と思えなくて。
あなたなら、どちらも生きたまま欲しいと言うだろうな──と考えたら、勝手に身体が動いて、間に飛び込んでました。
つまり、あなたがやったも同じなので、後を託しにきたところです。
− 滑走路 −
[森が動くように、兵たちが動く。
自軍の中央から、敵へと楔のように突撃する騎馬隊。
敵の遠距離斉射により、騎兵隊の後ろは削られ列を乱していた。
騎馬隊を受け止める敵歩兵隊の前列が撓む。
それは突撃の力を受け流すべくとられた陣形であったのだが、フェリクスの経験ではそれと察することはできなかった。
ゆえに、そのままの力押しを試みる。]
[人の姿に戻ったヴォルフは、一緒には来ないと拒否を示す。
その返答に、眉を跳ね上げた。]
来られない理由でもあるのか?
[問いはしたものの、答えを急くことはなく彼が物語るを聞く。
クレーデルの鞍袋から出てきたものには、いささか目を丸くした。
かつてトールに掛けられていた鎖は、外されてそこにある。
今、自分とヴォルフを繋ぐ
そんなことがふと気になった。]
[ジークの手当てをしながらヴォルフが語った内容は
やはりどこか歪んだものだった。]
あのジークが、そんなことを…?
…そのギィとやらがジークにとってどれほどの相手かは知らんが、
おれの知るジークなら、共に生きる方法をこそ探すはずだ。
心中など―――馬鹿なことを…。
[唇を噛み、吐き捨てる。
ジークもまたこの世界で歪められてしまったのか。
それは歯がゆく口惜しい認識だった。
自分が認めた、聡明で高い理想を掲げ持つ彼が。]
[自分なら。
ヴォルフの言葉に、苦笑しながらも頷いた。
確かにそうする。
ジークを助けようとするならば、相手の男も助けねばなるまい。
友を、半身を失う痛みは知っている。]
―――って、おまえなぁ。
…委細はわかった。任されておく。
それで、おまえはどうするんだ?
[無論、ジークを任されるに否やはない。
そのうえで気に掛かるのは
なぜ一緒にこないのか。
最初の問いを暗に繰り返した**]
騎馬隊、押し込め、 敵歩兵隊戦列を崩せ!
[そうは言ってみたものの、乱戦になった場合、騎兵と歩兵とではどちらが強いのか、見て判断するしかないと思った。
少なくとも、騎兵の機動力が活かせないことはわかる。
そして、敵の矢攻撃が止まった。]
乱戦に持ち込んだせいか…?
[思案する。
見守る前で、騎馬隊の中央突破に巻き込まれないようにとの意図だろうか、敵弓兵隊が左右に開いた。]
…シリーの人間として、制空権を取られるは恥辱。
弓部隊、大外より敵弓部隊へ攻撃可能な距離まで進攻せよ。
[そんな意地を持ち込むべきではないのかもしれないが、そうでなくては自分が指揮をとる意味がないと拳を握る。]
こちらの騎馬隊が押している。中央突破して各個撃破を──
[その目論みが敵わぬと気づいたのは、分断されたかに見えた敵歩兵隊が騎馬隊を包囲せんと動く様子を見た時点。
さすがに、先程の引きは作戦だったのだと察する。]
くっ…、 騎馬隊の足を止めさせるな。
突破させるしかないっ
[斉射を受けて穴のあいていた部隊後方は元より、騎馬隊全体に大きく犠牲が出そうだったが、他に手はないように思えた。]
[その間に、敵の騎兵は後続の部隊までも戦線に投入し、横隊の味方歩兵へと波状攻撃を繰り出す。
鎚で打たれるかのような衝撃が伝わってきた。
揺さぶられる。削られる。]
歩兵、槍襖の円陣を組み、微速前進!
[歩兵には堅忍を命じ、じりじりと敵歩兵隊との距離を詰めさせる。
白皙の額に滲んだ汗を、手の甲で拭った。//]
それから、ユーリエ殿とはぐれた。
襲われた等ではないから、
どこか違う場所に居るかとは思うが…。
[何処だろう、とは本人の申告待ちだった。
あるいは既に申告されていたかもしれないが。]
[眼前に意識を向けながらも、響く声は捉えていた。
言葉で元に戻る可能性。
それに浮かぶのは、炎上する場で出会った若き鎧師]
……彼にも、何かしら、響いていてくれれば。
いいんだが。
[ぽつり、零れるのは、小さな呟き。
別れ際に投げた言葉は、どう響いたか。
あれから会う事もないため、どうなっているかはわからないが]
……念じて通れば、越した事はないんだろうが、な。
[それならそれで、届けと念じるだけ、ではあるけれど]
− 渓谷橋に近い林 −
[オズワルドの義憤もまた、いとしいもの。]
あなたなら、軍師殿にもう一度、光の方を向くよう口説けると信じていますよ。
あの場にいたから行動はできた。
けれど、残念ながら、おれでは力不足で。
ギィには振り切られました。
[手を零れたもの。
苦い自責の笑みを漏らす。]
おれはこれからギィを追ってみるつもりです。
あの男もちょっと気になるんですよね。
おれの'親'と似た傷をもっていそうな感じがして。
少なくとも、軍師殿が立てるようになるまでの足止めくらいはしましょう。
[オズワルドたちが、ギィを放っておかないことは確信している。]
でも、その前に──
実力で、おれから軍師殿を取り上げてくださいね?
[声に剣呑で楽しげな色が踊る。]
軍師殿はおれの陣営の仲間です。
それを、あっさりあなたに渡すわけにもいかないでしょう?
[カレルの鎖を下げて、立ち上がる。**]
ジークの目がふさがれてるってんなら、
どうやってでも覚まさせてやるさ。
あいつは、こんなところで死んでいい奴じゃねぇ。
[彼が背負うものの大きさを知っている。
背負う意思の強さも知っている。
道を閉ざしてはならない。
ヴォルフの言葉に頷き、
ギィを追う、というのにも納得した。]
/*
wwwwwwwwww
この状況に噴いてもいいと私は思ってる。おもってる。
wwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwww
おまえの"親"に似てるやつ?
それはまた、厄介そうな。
[ヴォルフを吸血鬼にした親は、それはもう厄介な相手だった。
能力もそうだが、性格も。]
……ああ。頼む。
[足止めする、というのに是を返す。
無論、後で行く、というのを含むもの。]
それじゃ、おれは―――
[村に帰る。
そう言いかけたところで、ヴォルフの言葉に動きを止めた。]
……おまえ…。
――――――変わんねぇな…。
[同じ陣営。
そういうからにはやはりヴォルフも影響を受けているのだ。]
まぁ…
もとから戦いたい奴には、あんまり変化ないってことか。
いいぜ。相手になってやるさ。
[苦笑して、ハルバードを手にするべくクレーデルに近づいた**]
― 滑走路 ―
[離れた場所から気配を隠して、交差する風を追うに止めていたものの。
意識に落ちた声音一つ、それに興味を惹かれて、状況が見える位置まで移動した]
……ぁー。
なる、これは確かに……だわなぁ。
[聞こえた声の意味する所。
状況から、何となくそれを察して、がじ、と頭を掻いた]
……さてさて、ここからどーおなさいますか。
[手を出す心算は、今の所は、ない。
こんな状況に瞬刃巡らせ、流れを変えるもまた、自身の『仕事』の一つではあるが。
請われもしないのに手を出すのは、流儀に反するから。
潜む事こそせぬものの、激突の影響被らぬ場所から、今は流れを見るに止める]
あー…、誰か手の空いてるやついるか?
[戦いの準備をしがてら、仲間たちに呼びかける。]
1人叩きのめして、1人確保できそうなんだが、ちと手が足りない。
逃げられても困るから、誰か来てくれねぇか?
話ししてそのまま説得できそうなら、それも助かるんだが。
[エレオノーレを確保するなら今だろう。
逃げられればまた厄介なことになる、と応援を頼む**]
― 塔 ―
奇襲と乱戦で賊が負けっかぁ!
[裏から塔への侵入を果たせば均衡は大きく崩れた。
騒ぎの起こし方、混乱の拡大のさせ方、そのどさくさに紛れて門を開けるまでのノウハウ――この手際の良さは賊ならではであろうか。
立ちはだかる守備兵たちはもちろん阻害してくるわけだが、彼女は手練というには程遠いにせよ雑兵と一対一ではさすがに遅れをとらない。
やがて門を開け、外にいた主力を雪崩込ませれば勝敗は決した。
守備兵がどこの兵士なのかは見ても分からなかったし、ことが落ち着いて精査しようとした頃には消えてしまっていたので記憶の隅に引っかかることはなかった]
― 滑走路 ―
[敵騎馬の包囲は緩やかに行われる。
相手も数を減らしていたが、高所からの攻撃、馬による踏み潰しなど、警戒が必要なものも多い。
やがて敵騎馬は包囲の突破を試み始め、隊の足並みが揃い始めた]
弓兵隊、発射用意。
包囲網を突破した敵騎馬隊に────
[そう指示をしかけたが、目端に敵弓兵の動きがちらつく。
彼らはこちらに近付こうとしているようだった]
こちらの騎馬隊は捨て置くか、面白い。
[そう言ってソマリは口端を持ち上げる]
……最上階に行けない?
そーゆーところにおたからがあるに決まってんでしょが!
罠が怖くて墓荒らしができるか馬鹿ッ!
[――制圧後、手下に塔の探索を命じて。
外観から比べて内部はかなり複雑な構造らしいというのは分かっていたが、行き詰まった報告を聞けば彼女は不機嫌を顕にした。
曰く、螺旋階段を上がって行った奴が何故か地下から1階に上がって来たとか、開けた部屋にいた法衣をを着た小柄な人物になんとかかんとかディロマトとか言われたら入り口に戻っていたとか――あまりにバカげたことを吐く顔面を殴り倒そうかとしたけれど]
まー、日も暮れたし今日はいいわ。
とりあえず見つけた物は?
ほっほぅー……分かってるわよ、あんたたちの分はちゃんとやるから。
[殴っても仕方がない話なので、それは明日に持ち越すとして。
現状で得られた物を見てみれば……どうやらワインの貯蔵庫のようなものがあったらしい]
騎馬隊、敵陣後方にて馬首を返せ。
二隊に分かれ縦陣をとった後、敵弓兵の後背を突け!
[先に指示を出したのは敵歩兵隊を突き抜けた騎馬隊。
突き抜ける際に被害を蒙ったため陣形を整えるのに幾許か時間は必要だろうが、その後の行動は速攻。
可能ならば敵弓兵の只中を駆け抜けさせるつもりでいる。
何かの拘りを抱く相手の対応を試すような戦術を取った。
騎馬隊が敵弓兵に到達するまでには時間がかかるため、その間に弓兵への矢が殺到し数を減らすことになるが、弓兵の矢を射る先は別にあった]
弓兵隊は包囲網を突破した敵騎馬隊に三連射。
後に反転、陣形を整え敵歩兵隊が射程に入り次第斉射!
歩兵隊、包囲網を解け!
反転し敵歩兵隊を迎えうて!
[物量でいけば歩兵同士をぶつけるのは不利。
それを弓兵で補おうとするが、果たしてどこまで効果があるか。
矢を射掛けた敵騎馬隊が残った場合は歩兵が挟み撃ちとなる可能性があったが、敵騎馬の残数を予測した結果、こちらも捨て置くことを選択する//]
見たことないラベルねー……こっちか、それともこっちか、うーん……。
おし、こいつだな。
あとはあんたたちで好きにしな。
……いいじゃない別に、すぐに飲まなくたってさ。
[普段で略奪品で酒が手に入った場合、首魁である彼女が一本選び、残りを手下たちが飲むのがいつもの流れである。
たまにはプレミアが付く逸品が混ざっていることもあるのだが、美味そうな酒を売却して金銭を得るという発想は賊にはない。
というわけで手下たちは高級そうな酒をその価値のわからないまま、安い酒と同じように下卑た宴の騒ぎとともに飲んでしまう――そんな中、彼女は自分で選んだ一本の栓を開けようとしなかった]
― 辺境の地 ―
[故郷からも、嫁ぎ先からも、遠く離れたその地は、
緑があふれ、風がゆるやかに吹き、
嘗ての場所が夢のように感じられるほど穏やかだった。
稜線に消えゆく朱はやわらかでうつくしく。
傍らの人の頬を照らしていた]
あちら?
[聞こえてきた言葉にきょとんとして返して>>0:74
すぐに故郷と、兄と慕う人の凛とした姿を思い浮かべて
その顔に微笑みが浮かんだ]
あら。
私は、あなたのお側でしたら、
そこが何処でも一番素敵な場所ですのに。
例え其処が地獄だとしても。
[茶目っけを含ませた笑顔で応えた。
胸に染みいるような柔らかい眼差し。>>0:75
祖国を裏切っても欲しかったものが、
今、こうして――
彼の腕の中に引き寄せられながら、
両手をそっと伸ばして、彼の頬をてのひらで包む]
[応援>>~185に行く余裕は、さすがにない。
むしろ、自分がもらう立場かも知れない……というのもあるが。
だから、そちらに返す言葉はなく]
……そう、ですね。
では、念じておきましょう。
彼とは、約束した事も、ありますし。
[現状鑑みるに、自分では彼の願いに役不足では、という感はあるが、それは押し込め。
返された言葉>>~186に、微か、笑う気配を返した]
― ビリヤードルーム ―
[間取りはシロウが知る部屋とほぼ同じだった。
部屋の片隅にあるバーカウンターの奥、洋酒が並ぶ棚の下段から木箱で個包装された洋酒をいくつか手に入れる]
賭けの景品によく酒を使ったよなぁ。
[ビリヤードでの勝負は大体が賭けを伴う。
秘蔵の酒を出したり、相手の商品を手に入れたり。
そうして楽しむことが出来たのはついこの間まで。
今はその相手が、居ない]
最近はアイツとやるようになったっけ。
でもアイツみょーに上手ぇんだよな…。
[正攻法と言うか、性格が出ていると言うか。
ふざけてトリッキーな撞き方をよくやるシロウは彼に勝てることは少ない。
真面目に撞けと言う話ではあるのだが。
そんなわけであまり賭けにならないと言う]
― 渓谷橋に近い林 ―
殺せるか殺されるかどっちかぐらいの状況になれるなら
もうちょっと頑張りますけど、
今はどう頑張っても詰んでる状況じゃないですか。
やだー。
[冷たい眼差しに耐えながら、その場に座って頭を垂れる]
― 滑走路 ―
…見事なものだな。
[軍団戦には魅入ったように、ぽつと呟いた。
油断すれば戦の空気に流されそうになる。
自身が声の呼びかけに応えていれば、
何の疑問も抱かず嬉々として戦っていただろう。
傾かなかったのは、ほんの少しの偶然と、
自らの意識に芯を通した者らのおかげだったろう。
暫くそのまま、懐かしさと苦味を持って、
軍馬が駆けるのを眺めていたが。]
ま、どうとでもしてくれていいっすよ。
……あ、
白い人死にそう? あ、まだ大丈夫そうっすね。
[捕縛されるにしろ関節外されるにしろ、特に制限無いにしろ、ジークムントへの手当ての下働きに落ち着くにしろ、この状況では逆らわない方向で。
ジークムントと戦ったのがギィであることは気付いていないし、いたとしても態度が変わることは無い]
ああ、俺と何か意識共有してる連中は戦馬鹿だらけなんで、
戦えーとか言う衝動と仲良しこよしだろーけど、
俺はほら、淑女ですから。
どう頭捻っても理由の見つからない暴力はできるだけ逆らいたい方向で。
[俺だって「待て」言われればできるぜーという視線を何故かトールに向けつつも、探りを入れてくるオズワルド>>681に肩を竦める素振りを見せながらそう答えた。他、聞かれれば特に隠す事無くなんでも答えるだろう]
まあ…またなったら
その時はまた陛下の
[立ち上がれば、そう照れくさそうな表情を作って微笑んだ*]
[年の近い同性の学生が王女の傍に居ることは、
彼女の留学生活にとって歓迎すべき環境だろう。
だからタイガも、レトを歓迎した。
イングリッドは隣国の王女だ。
勿論、下心や打算を含んで近寄る者も多くいた。
レトはそういう風に見えなかったが、
それでも――…イングリッドが居ない時を見計らって、
タイガは一度、レトに告げたことがある]
―回想:メリオール ある日の午後―
なー。
おまえが俺たちの傍に居るのって、打算も含んでたりする?
[口調はあくまで冗談めかしたもの。
琥珀を楽しそうに細めてレトの双眸を捉え、…笑う]
別にさ。それでもいーぜ。
寧ろ願ったりだ。
[あっさりと言い切って、つと視線を蒼天へ向けた]
[異国の風が頬を過ぎて空に舞う]
姫さんには夢がある――…。
そいつを叶えるには沢山の人間の協力が必要だ。
最初に寄り添うきっかけが違っても、まずは人が居ることが大事だ。
そうすりゃ、そのうち姫さんが己の夢に巻き込むさ。
/*
ユーリエ行かないかなーと思って
(あとシロウが行けなくはとの声を出してるので)
こちらは手を引くのでした…。
お見合いしちゃうからね!
/*
そしてダーフィト♂をチラッしておく…。
ところで抽出するとき♀ダーフィトと間違えたとかそんn
名前のとこは同じだからな…
巻き込めなきゃ、夢を願う資格がなかった――ってこった。
[この場に居ない誰かさんを値踏みするような口調で言い捨てる]
だから――…
おまえがどうあれ、いずれおまえも巻き込みたいもんだぁな。
[戯言めいた調子の侭、琥珀の奥にちらりと垣間見せる本音]
おまえ一人、その気にさせられねぇんなら。
姫さんも、…俺も。それまでの奴だったってことだしよ。
あー、何もできなかったぜ。
つーかわんこがあいつかー。
[身体中小さな傷を作っていたが大きな怪我は無い。怪我を負わせるほどの余裕があったということか。命のやり取りの域まで入れなかった気がして、肩を竦めた]
[だが今はまだ――…夢には、遠い。
自分もイングリッドも未熟な留学生で、機も未だ熟していない。
急にこんな話をして、相手は戸惑っているだろうか]
なぁに。 …――――昼寝代わりの冗談さ。
[誤魔化すように、タイガはひょいと肩を竦めた*]
[空間の移動に手間取っていたからか。
こちらの声に気づくのが遅れて]
あ、オズワルドさん!
私もどこにいるのか、知りたいです。
……気ぃになるんなら、くりゃよかろーに。
[く、と零すのは笑う声、ひとつ。
激突の場から僅かに引きつつ、意識をそちらに向ける。
戦いのみを是とする剣鬼の気、それを隠す事はしないまま]
[無造作に投げつけられた戦いたいという衝動。
それは悪意の篭もった押し付けのプレゼントであったのかどうかは...には判らない]
俺って社交的じゃねーのかもなあ。
友達付き合いが下手、みたいな。
[ただ流されるを善しとしない捻くれた本性が、自分なりに歪めた解釈を通すことで、妥協した発散に繋げている]
(ダビ先生は陛下
[他の相手、出会ったのはエーヴァルトとユーリエ達ぐらいだったが殺意に振り回されることはなかった]
会った会った。
嘗て褥を共にした狼だったぜ。
あいつ、人の首根っこ齧りついて、長距離移動とかもものともしない上、人間にもなったりするぜ。
服とかどうしてんだよ、な感じだわ。
[ソマリに問われれば知る限りの話は平然と話すだろう]
[どこに行ったか分からないから、とにかく話に聞いていた場所を念じて移動した。
屋内らしい場所、無人の礼拝堂。
炎上している船の上。
砂漠の街まで来たが、その姿は見つけられなくて。
深呼吸したところでようやく仲間の声に耳を傾ける余裕を取り戻し、はたと足を止めた]
― ビリヤードルーム・回想 ―
さあどうだかな。
奴ら、男は馬鹿だから疑問に思わないだろーが、
俺ら、女は繊細かつ理知的だからなー。
あ、ここ苦笑するところな。
[ユーリエのどこか沈んで見える表情>>730に冗談めかしてそう答える]
飢えた野良犬みたいに誰かれ構わず噛み付きたいなんて品のない真似をしたくないって矜持と、
戦いという事柄自体に関して冷たい感情を持っているからだろうな。俺が。
戦って力を尽くせばそれだけで楽しい…がねえだけだ。
[言葉だけ並べれば立派に見えかも知れないが、生死をそこに常に上乗せしたい感覚の...であるから全然立派ではなかった]
そっか。あちこち忙しいよな。
そりゃそうだ。
お、今大丈夫か。悪い。手間かけさせる。
[戦っている最中の者もいる。
むしろ助けに行ってやる、と言ってたのは自分だなとか思い出して、苦笑した。
その中でも、来てくれるという意思を見せたシロウとユーリエの言葉に、はたと気づく。]
あー……深い谷に掛かってる橋の傍の林、って言ってわかるか?
あー、えーと、わかんなかったらあれだ。
おれの声をたどって飛んできてくれ!
[無茶を言った]
(やっぱ戦うなら殺すか殺される、がないとな。
戦うなら命を賭けるべきだ。
それが地上を生き物として――ん?)
[視点が遥か昔に戻った。ただ、視ていただけの頃に]
(ちっ)
[別れを告げた世界には未練は無い。地を這って生きると決めたのだから。
→以降、高架橋近くの林(の時間軸へ)]
[他の陣営は何人いるか、の話が聞こえてくれば、
うーん、と少し思案。]
どうせなら、何人いるか聞いてみりゃあいいんじゃねぇか?
今おれの前にいるやつ、どうも別陣営らしいし。
いまならどっちに聞いても答えるかもしれん。
そーそー。
ま、俺はわんこの時しか会ってなかったけどな。
[彼を使って嘗て主従クーデターを企てたが、失敗に終わった経緯もあったりした]
今はなんか自分の意思で人になったり狼になったりだな。
ウチの陛下とは相変わらず目と目で全てを判り合う関係で、俺様嫉妬メラメラなのはさておき、何かまだ一緒につるむまではいかねーみたいだな。
多分、俺らみたいなことになってんじゃね?
ヴォルフの方が。
[自ら率先して暴れそうなオズワルドが自分達に説得を試みる辺り、彼は
貴方は何者だ。
ここで何をしている。
わたしは、セルベジア王国に住む、
アイリ・リューフェンと言う。
[そう言った後で相手の顔を見て驚いたように目を開いたが、
知りうる“ダーフィト”とは微細な違いに気づけば、今度は微妙な顔をした。]
― 渓谷近くの林 ―
[降参する、といったエレオノーレは至っておとなしく、
ジークムントの手当てにも協力を仰げそうだった。
じつににこやかな笑顔で『淑女』と言い切る彼女を
じーーーっと見つめたあと、おもむろに手を伸ばす。
避けられなければ、わしわしわしと頭を撫でまくるつもり。]
淑女なら、やっぱ守ってやんねぇとな。
[冗談半分、本気も半分ほど。]
俺は、……踊らされてなんか……
[レトの言っている意味は分からない。
…それでも。ひとつだけ。
こちらを、心配し気に掛けてくれていることは、分かったから]
…ああ。
髪切った今の方が いい女だな、おまえ。
[短刀の柄を振り上げる彼女を見上げ、
敗北を認める言葉の代わりに呟いて。
がっつりと、手痛い一発を後頭部に食らったのだった*]
[だからこそ…ここでの選択も一つで
『はっ!見かけ倒しの装飾だらけの椅子に座り、剣を握ったこともないものが起こす戦争?兵の痛みも血の味も知らずただ口を出す為政者の戦争が?理性的だと?』
言葉が浮かぶは、誰の…儂の言葉だろうか?それも霞がかかったように消えていき]
おう!信念を曲げたくねーなら意地の一つや二つも張ってみな!
[ごおと鋭い風斬り音をたてながら、薙ぎ払われる六角棒を避けるエーヴァルトを追うように、右に態勢を変えながら六角棒を床に叩きつける。床を陥没させながらも何事もなく六角棒を反動で跳ね上げたところで]
おーう。任せられた。
アイリも気をつけろよー。
[シロウの丸投げに、こちらも軽く応じておく。
アイリが謎の相手に特攻するというのにも
応援の声を飛ばしておいた。
エレオノーレの名を出すユーリエに対しては、]
あ。今おれの前にいるのがそいつ…
―――っと、迷うなよー。
[無茶を言ったくせに、呑気に注意を促しておく]
…ガッ……
[ガシャンという音と左わき腹から上へと浅くとはいえ切り裂かれる痛みに常識が崩れ去り、痛みというよりも驚きに声をあげる]
いい短刀じゃねえか。
[本来傷を負うようなものではない。ならば短刀が自分の常識としてしるもの以上に良質であったか。はたまた、こちらにきて無意識なる意志の力によって作られていた鎧が短刀に宿る意志に負けたのかは定かではない。
ただ、斬られた。という事実のみを見つめる]
あぁ、ヴォルフなのだとしたら、私とタイガが遭遇した相手だね。
戦う相手なのは確かだ。
[影響云々に関しては自覚が無いため、察するには至らず]
その様子だともう一人居るのか。
今相対している者と良い、
[綻びを与えるものが少ないため、未だ意識は贖罪を求めた]
− 滑走路 −
やるからには勝たねば。
[自分の未来を遮る
今は、戦うことに喜びよりも焦燥や責任感を感じる。
それでも、引けぬ矜持はある。
「オレも昔は、死ぬかと思いながらやっとったもん」
そんな言葉で寄り添ってくれる同胞もいる。]
…でも…担い手が未熟だったな。振り回されてんぜ。
[決然と言い切り左足を軸に右腕の六角棒に力を込める
趣向であれば楽しみといえるが戦人。
その場に立ち戦うは信念。
覚悟と意志が宿るのは得物。
担い手はただ……]
ま、死にはしねーだろうが、この一発は授業料だ。ちぃと痛いぜ。
[至近距離からの攻撃では長物の本来の力は出せずとも、手負いの男を倒すにはこれで十分と、ほとんど殴りつけるようにエーヴァルトの胴体へ振り払った]
― 砂漠の街 ―
[目を瞑り、耳を澄ませて、仲間の一人の声に集中する]
(ウォレンさんの声は、これ)
[本人と顔を合わせたこともまだないのだが。
言われたとおりに集中して足を踏み出すと、地面の感覚が消えた。無重力遊泳のような感覚で、体重を預ける]
[指揮官の気合いを反映するかのように、騎馬隊は力押しで敵軍の後方へ抜けた。
そこへ待機していた弓兵が射かけてくる。]
くう…っ
[敵弓部隊へ攻撃を開始した味方弓兵の援護もあって、いくたりかの騎馬は勢いを殺さぬままに後方へ離脱したが、もはや隊を編成できるほどではない。
脱したというより、放置されたというべきか。
これではもう戦力にならぬと騎馬隊の指揮を止めれば、騎兵たちの姿は霧散する。]
[敵騎馬隊はといえば、味方歩兵隊を撫でるように削っていった後、馬首を返して大外回りに弓兵の背後を突かんとしていた。
移動しながら陣形を整列しての速攻。]
…疾い。
[元より防御力のない弓部隊がその馬蹄の前に蹴散らされる。
個々に応射はできても、戦術レベルでの運用は難しい混乱ぶりだった。]
こちらの手持ちは、ほぼ歩兵のみとなってしまったか。
[苦い現実を確認する。
敵はその歩兵部隊に斉射を加えていた。
とはいえ、盾を亀の甲羅のように重ねた堅牢な円陣を組む歩兵隊は、初手のような大穴を開けられることなくじわりと距離を詰め手ゆく。
その進路には、潰滅に追い込まれた味方騎馬隊の包囲を解いて反転した敵歩兵隊。
数ならば、こちらの方がまだ有利とみる。]
円陣解除、
敵騎兵が戻る前に乱戦に持ち込み、圧せよ!
[他に切る手はないと、号令した。//]
― 滑走路 ―
[意識向けた先がこちらに近づく>>736のを感じ、微か、口の端が上がる。
やって来た騎馬の女>>737に見覚えはなく、名乗られた名も所属も、記憶にはないもの。
つまりは同じ境遇で、異なる立場のもの、と。
そこの理解は、早い]
……何者ー、て。
通りすがりの
[こちらを見た女の表情の変遷には気づけども。
その理由にはさすがに思い至れないから、僅か首を傾ぐにとどめ]
なんやら、イイ風吹いとるんで、眺めとったところですが。
……それが、どないしましたか、ねぇ?
[いる理由を問われれば、それ以外にない答えを返す。
もっとも、それだけ、と判じるには、鋭い気を纏ってもいるのだが]
[霞んだ意識の中、声が聞こえてくる。
犬に会った。 ―――ヴォルフ 。
断片的な単語が届けば、ゆっくりとした思念を飛ばした。]
……あの、しつけの悪い犬に会ったのか?
ジークは、 …銀髪の男は、一緒ではなかったか?
いつでも命取りに来い、…といってもくれてはやれねぇが、
胸貸すくらいならするぜ。
[からりと笑う。どんなふうに貸すことになるかはさておき。]
…ああ、そういやおれも心で話通じる奴があと5人くらいいるんだがよ、そっちは何人いるんだ?
[えらくストレートに、疑問を聞いておく。]
次の0時で更新します。
黄陣営の皆さんは能力セットをお忘れなく。
現在、遭遇中のPC以外にも矢を打てます。
まだ会っていないPCに矢を打つのもOKですが、その場合は更新後に接触しに行ってください。
(いろいろ厳しければ、矢を打った人とは別の人が説得してもいいです)
矢を打たれたPCは、任意のタイミングで、自分が術にかかっていたと気づきます。
なお、更新後、全員、投票を「語り手」にセットしておいてください。
― 木造高架橋の上 ―
ええ、と。
[流石にピンポイントとはいかなかったらしい。
谷の上でキョロキョロとあたりを見回し、近くの林へと走ってゆく。呼ばれたということもあって、警戒心が薄れたまま、足音も普通にたっている]
[おとなしく撫でられてるエレオノーレにぱちりと瞬きし、
もう一度、わしゃわしゃと髪の毛を掻きまわしてから肩を叩く。]
そうしてると、おまえもけっこう可愛いな。
どうにかして、そのわけわかんない衝動みたいなやつ
消してやりたいんだが…
今、おれの仲間がこっちに来る。
ちょっと、話しでもしてみないか?
女どうしのほうが、話しやすかったりするだろ?
[男どうしなら殴り合えば解決するんだが。
とは、言葉にされずとも顔に出た。]
ああ、白い(服の)人の事か。
あれやったのギィか。
[不意に増えた声>>=154からの問いに軽く頷いた]
一見死にかけてたっぽいけど、元気だな。
手当てもしたし、時間がたてば出血量にもよるけど再起すんじゃね。
ここは多分、そういうところだ。
もし殺す気だったんなら、惜しかったな。
ろくに何もできなかった俺とは大違いだ。
赤虎将軍 オズワルドは、軍師 ジークムント を能力(誘う)の対象に選びました。
/*
一応ジークに矢をセット。
流れ次第ではエレオに戻すかもしれんと思いつつ。
やっぱりあれだよ。
ジークは苦労するべきだと思うんだ。
/*
くっそwwwwwwどうしてくれようwwwwww
弓兵全部蹴散らすつもりはなかったのにwwwwwww
色んな意味で流石すぎるwwwwwwwww
とりあえず順当に考えて歩兵隊は耐えられないな、これ。
で、乱戦になると弓を射るのが難しい。
ついでに実は騎馬は槍歩兵と相性が悪かったはずー。
勝ちに行くなら、こっちの歩兵無視して矢を射る、なんだけど。
そんな用兵しないんだよなぁ、影響受けてるからってことにしてしまうのも手かなぁw
― 馬上 ―
[その身に負った怪我は深く、意識は未だ混沌とする。
深刻な怪我は手当てされども、喪った血がすぐに戻るわけもない。
意識は深遠と表層の狭間を彷徨うまま、
僅かに傍にあるぬくもりを感じていた。
それが人のものか獣のものか、はたまた馬のものかも判然とはせぬ]
胸を貸してくれるなら、今借ります。
[妙にしおらしく、耳を伏せるように垂らしながら、目を伏せてそっと身体を預ける]
もう後悔なんかしたくないとばかりに
はりきる連中が四人ほど。
老いも若きも男だらけで、貞操の危機も一度あったりするぐらいには。
[隠す理由も必要性も感じられなかったので素直に答える]
― いつかの時 ―
[いつものように赤毛の友と剣を打ち合わせて、
そしていつものように心地良く疲れ果てて笑いあった。
互いの癖から良いところまで。
お互いに話しながら、次第に話題が移り変わるのも常のこと]
お前とテオドール様にだけは、
[ある日、語ったものだ]
…実戦で勝てる気がしない。
[では他はどうか。
世の中には猛者が居る、彼らの技量は更に上であろう。
けれど彼らにはどうにか対抗し得たとしても、
それでもこの二人にだけは実戦で勝てる気がしない。
甘いのかも知れない。けれどそれも、良いような気がした。
この大切な友と、尊敬する師匠の二人。
彼らを斬る刃を自分は持たない。それで良いように思った]
[それを告げた友の顔はどうだったろう。
自分は、すぐに笑った。冗談めかして、軽やかに笑った]
もっとも負ける気もしないがな。
あの、盾を食らって倒れこんだ時のお前の顔ときたら…!
[くっくと笑っていると、笑いすぎだと怒られた。
それを甘んじて受けながら、まだ笑ってやった。
自分は、友を斬る刃を持たない。そのようなことはないだろう。
もし万が一あるとするなら──仮定の話だが──
恐らくは勝てないだろうとも思った。
彼を斬って一人生き残るなど、想像すら出来そうになかった──*]
お任せします、陛下。
俺の
俺の
[だらりと腕を伸ばしてしなだれかかり]
俺は一夜の戯れでもいいですよ。
[そっと耳打ちしてからふにゃっとまた笑った]
― 夢幻 ―
[熱にうなされながら、また一つの光景が移る。頭に声が響く]
(ジークムント様、結局このようなことしかできぬ、私の未熟さをお許しください。)
(そして、許されるなら…また出逢えましたらご教授を受けたくございます)
[駆け足で画面は切り替わる。だがそれは先ほどまでの光景ではない。それは…自分?]
『は…ははっ…そ…ぅか…やった…か!!…は!…はっはは!!』
[何がそんなに嬉しいのか。笑っている、嬉しそうに心底嬉しそうに笑っている。そして笑いながら――]
『どうか…忘れないでください。そして…思い出さないでください』
[死んでいっている。]
そっか。
白い人は飄々としてっけど、強いからなあ。
わんこもいたなら難しかっただろうな。
今後も負傷していても、
その場で止めを刺さない限り、かも知れないな。
[短い言葉に篭もる複数の感情の前に、ただ頓首を持った応じる。自分から二人の関係に首を突っ込む真似はしない]
とはいえフィー殿によく似た男だと……。
[当人もどちらかと言えば
中性的な容姿の持ち主ではあったが、
ここまで似た上でかつ男だと思うと
至極微妙な気分になって、ぼそりと声が落ちた。]
良い風、とはあれのことか。
[と、一度視線向けるのは戦場。]
貴方も風であるなら、
どちらかに吹き扇ぐつもりなのか。
[当人らの思惑はともかく、
眺めているだけではすまなそうな、
そんな気配も感じて続けて尋ねた。]
[あんな死に掛けで、何が嬉しいのか。自分にはわからない]
ここの"俺"は消えても、あちらで…ジークムント様のそばで霞草が咲く人の元に使える"俺"がいる。
[口にした意味がわからない。認識がおいつかずぶれるように震えて、そして息絶えるその間近、こちらを強い眼差しで見据える己がいて、息を飲む。]
[あれは何を訴えていたのか。
考える間もなく次に移ったのは先ほどみた聖堂。主と相対していた赤毛の男。ぶれていた面もちがみれて理解がいく。あれは…ギィ・ルヴィエ・ド・コルベール。
両者傷ついた姿は痛々しくだがそれよりも思うのは]
…なに、自分で、傷ついてんすか…
[あれが、ただ主の皮をかぶった何かならばどうでもいい。だが雰囲気は変われど、主というのはなぜか理解できた。
理解できたから、自分の体が傷つく以上に、あの男の体を傷つけるのに痛みを覚えている。そう、思えるのだ。]
―回想:メリオール ある日の午後―
[>>724>>725>>726>>727>>728>>729
セルベシア王女であると同時にメリオール王族である”彼女”に接近を試みたのは、必然だった。
下心や打算よりももっと明確な目的を以って、自分はそこに置かれた駒だった。
彼女のおかげで学生という平穏な生活を得る機会を得たと思えば、感謝してもいいのかもしれない、そんなことをぼんやりと考えていた矢先。
徐にタイガが口に乗せた言葉に満面の笑みで応える。]
とーぜん。無いわけないっしょ。
隣国のお姫様よ?仲良くしとけばイイことあるかもしれないじゃない?
[あっけらかんと本人がいようがいまいが言い放つのは常と変らない態度だろう。
琥珀を細める様子に、良心が痛んだりはしない。
ただ、
遠い昔に喪くしてしまった、憧憬を幻視するような錯覚を覚える。
少し、眩しくて、直視できなくて。だから笑う。]
夢かぁー…それは随分大がかりそうだなー。
好きだよそういう野望っぽいの。
欲望などない、浅はかだ、なんていう人間を私は信用しない。
[同じ夢を見れたら、夢を見ている間は全てを忘れられるのかもしれない。
一枚岩ではないこの国の上層部の思惑も、自分が何者なのかも。
甘い、甘い誘惑だ。
軽く目を伏せる。
転がった草原の、若草の香りが、鼻腔を満たす。
昼寝代わりの冗談だと言った相手に、普段の戯言を返す口調で口を開く。]
― 洞窟内基地 ―
[信念を曲げたくないから意地を張る。>>742
無茶しいを専売特許としていた紅の相棒が、そんな生き方をしていたな、と。
そんな思考が過ぎったのは、刹那。
飛び込む動き、その真横を横切る風圧。>>743
それに蒼の髪を揺らしつつ、繰り出した一閃は──様々な念の篭もったもの。
材質的な分は、元よりあったのかも知れない。
けれど、鎧断ち傷を負わすに至らせたのは、篭められた数多の想いの為せる業。
何故か、そう思えていた]
どうかな…お姫様の野望だ、もしかして世界征服くらい大事なんじゃない?
一介の学生なんぞより必要な人材はてんこ盛りだ。私が役に立つとは思えないけどなぁ。
鬼か魔王でも勧誘するほうが先じゃない?
[今はただ、平凡な学院の生徒として。
狂おしいほど平穏な日常に、生臭い何かを沈めて”友人”との日常を過ごせばいい。]
夢―――叶うといいね。
[薄く目を開いて、微笑んだ。*]
……っ!
なん、だと……!
[返る手応えに息を吐く、そこに投げかけられた言葉。
振り回されている、との指摘は否定しきれるものでなく、それだけに、声には苛立ちがにじみ。
慣れぬといえば慣れぬ状況に低下していた判断力は、来るべき一撃>>749を予測する事はできず]
……っ!
[胴に走る、先ほどよりも重い衝撃。
受け身を取る事もできぬままに飛ばされ、壁に強かに背を打ちつける。
多重の衝撃に意識が揺らぐ]
くっ……ここで、倒れて……は。
言葉も、違え、て……。
[異なる陣営に属していた、鎧師の願い。
過程や思惑はともかく、自分はそれに応じた。
そうすることで、理不尽な縛から抜けてくれれば──と、思うから。
それを果たさず、更にはこの刃を預けてくれた元首の思いも無碍にはできぬ、と。
ぎりぎり、意識を手放す事だけは、踏みとどまり]
…………。
[声を出す余裕はない。
ただ、対峙する老将を睨み上げる。
この戦人に意を響かせるには、自分では足りぬ、と。
悔しさと共に、それを認識して]
(問題は……ここから、どう、打つ、か……!)
[このまま散り果てるは選べない。
だから、なんとしても切り抜けねばならない。
ただ、物も言わずに逃げたくもない。
全身苛む痛みに耐えつつ、巡らせるのは、そんな思考]
[取り込み中にも、知らぬうちに薄い雪が積もるように
声はちらちらと脳裏に届く]
……ヴォルフ。
エレオノーレの知り合いなのか。
[更に聴いていれば、ギィも銀髪の知り合いと出会ったらしい]
なんつーか…知らねぇ奴等が集められたようで
顔見知りも結構混じっているんだな。それぞれよ。
[耳を垂れ、身を寄せるエレオノーレの肩を、
期せずして、抱きしめる形になる。
そうして秘め事めいて告げられる情報。]
……なるほど。男ばかり4人…
―――っ、貞操の危機?!
[少しばかり大声になった。]
― 滑走路 ―
[事は思う通りに進んでいる。
そう思えるほどに騎馬隊は敵弓兵を蹴散らして行った。
散り散りになったそれへの追撃がしばし為されるが、それもソマリの指示によって中途で終わる]
騎馬隊、それぞれで一隊へ再編。
足並みを揃えよ、残るは敵歩兵隊のみ!
[突撃の際の応射で騎馬もいくらか減り、二隊を一隊に纏めるべきと判断。
そのため騎馬は大きく迂回しながらの再編成を余儀なくされ、残る敵歩兵への突撃はかなり後に行う形となった]
くっ……流石に、硬い。
[じわりじわりと迫る円陣を取った敵歩兵。
左右から矢を射るも、竜鱗の如く重なる盾に阻まれ崩すには至らない。
突き崩せぬうちに敵歩兵がこちらの歩兵を攻撃圏内に捉え、円陣を解除した敵歩兵がこちらの歩兵へと雪崩れ込んだ。
数にしておよそ3倍はあろうかと言う物量差。
飲み込まれた歩兵が奮戦するも、圧倒的な数に為す術無く次々と消えて行った]
なかなか、やるね。
これで私の手持ちは騎馬隊と弓兵隊か。
[数はほぼ同じくらいか。
ただ、固まられてしまうと弓矢があまり効果が無いため、突き崩すには騎馬に頼らざるを得ない]
騎馬隊、突き崩せ!
[大きく迂回していた騎馬が自軍の弓兵を掠め敵歩兵を横から挟み撃ちにするように突撃を開始した]
弓兵隊、射撃準備にて待機。
崩れた後の隙を逃すな!
[使える兵を最大限活用し、残る敵歩兵を崩しにかかる。
ただ、目の前に集中する余り、散り散りになった敵弓兵が再編成される可能性が頭から抜けていた//]
そうか…。お前も貞操の危機とか言い出す年になったか…。
[なんだかしみじみしたものさえ漂わせて頷く。
出会った当初からこんなだった、というツッコミは野暮だ。
それから、耳のすぐそばから吹き込まれる声を、
すこし改まった面持で聞いていた]
知り合い同士で噛み合せたいという意図があんのかもな。
それとも、この世界に浚う時の同じ匙にでもたまたま乗っかったのか。
ま、俺みたいなか弱い乙女は別として、多対一みたいな状況だと苦しくなるぐらいの面子ばかりっぽいぜ。
[ユーリエもいた事を思い出したがあちらは戦意を持っていなさそうだったのでカウントはしなかった]
― いつか、モアネットにて ―
…それで、ゲルトの様子は?
[アデルからの報告を受け、彼へ逆に問い返す。
変わりなく元気にしている、孤児院の子どもたちが会いたがっていると言っていた…そんな報告を、頷きながら受けた。
逆に問うなら、呼び出してしまえば早いのだろう。
けれど今はそれをしない。
…来ない。というのも、彼流の意思の示し方だろう。
いずれは呼ぼう。いや、折を見て向こうから来るであろうか。
来なければ此方から赴いても良い。
けれど今は、そのままに敢えてしておく。
これもまた、部下に向けた信だった。
他からしてみれば滑稽でも、これがゲルトとの在り様だった]
― 執務室 ―
…ふむ。ゲルトが発ったか。
ああ、構わない。いつものように承認を。
私の命で向かった、と。…なに、形式でも構わん。
それが重要となることも、あるものだよ。
[ゲルトの動きは素早い。
ことに最近、より一層身軽く動くようになったように思う。
それは訓練の賜物か、そのように彼がしてきたが故だろう。
だからこそ、重宝でもある。だからこそ心配でもある]
[新参の彼に身軽く動かれては、面白く思わぬ者も居よう。
足を引く者の出ないとも限らない。
故に男は、それを己の指揮下にあるものとして形を整えた。
取り立ててゲルトに言ったことはない。
隠してもいないから知っているかもしれないが、
別段口に出して彼へ告げたことはない。
ただ、彼を直接指揮下に置くにあたって始めたことだ。
彼が彼らしく、その力を揮えるように…自由にあるように。
上は責任を取れば良い。
そのように在れるだけの信頼は、彼の上に置いたつもりだ。
綺麗事だけじゃない。そうして部下が最大限の力を奮えるなら、
それは必ずやランヴィナスの為になるはずだった]
…野盗討伐のための援軍を?
[そのゲルトが出先で野盗討伐を行ったと聞いたのは、
彼の出立から少し後の話だ。
恙無く討伐した──と届いた報告についで、
当のゲルトが負傷したらしき旨の報告が遅れて届いた。
別部隊からの報告だ。恐らくは最初は口止めをしたのだろう。
そう察せられたから、男は短く苦笑を零した。
さて──これが知れれば、黙ってはいられないだろう人々がいる。
けれど部下の気持ちは理解出来てしまったから、
男は彼らに告げるよりも直接物資を手配する方を選んだ]
野盗討伐にあたって負傷した者らへの手当てとして物資を送れ。
ああ…あまり大々的にはならぬ程度に。
ゲルトには「暫し落ち着くまで様子を見るよう」伝えよ。
機は、あれに任せる。此方の処理は問題ない。
[怪我を当地で癒すというなら、そのままで構わない。
どちらにせよ、処理すべき仕事はあるはずだ。
ならば怪我人であろうと、現地にあるのはありがたい。
そんな打算と案じる心があい半ば。
恐らくその意は、かの部下へと通じるだろう]
終わったら…呼ぶか。
[そろそろ”機”であるやも知れぬ。
そんなことを思う間、自らの身に異変起きるなど、
その時は知る由もなかった*]
―――おまえが向けてくるものならば、俺は受け止めたい。
それが、刃であっても。
…一夜の戯れは、そうだな。
おまえの胸がもう少し大きくなったら…
[なにやら言いさしたところに飛び込んでくる、
ウサギ、のひとこと>>771]
えっ!
いや、これはなにもやましいことは……っ!
[ぱっとエレオノーレから体を離して見回せば
ユーリエの姿が目に入った。]
お、おうユーリエか。
来てくれてありがとな。
[多少ひきつった顔で、手を上げる。]
……もし、今から雪崩れ込んで引っ掻き回すー、言うたら。
そちらのお嬢はどないするおつもりで?
[どちらにつくとも言わず、逆に問い返したのは。
自分とは、違う風がどう動くかを見たいから]
まあ、あまり艶やかな展開にはなりかねましたが…
[タイガをだしにし過ぎるのもまずいかと、軽く笑ってそこの話は引き取った。覗き見兎には気付いていたが、気にした素振りも視線一つ向けたりもしない]
もう少し――言質取りましたからね。
[それにもう少し歳を取ってくれた方が俺としても…などと言いながら]
と、さっきのお嬢ちゃん。
…現地妻とか流石に陛下、手が早い。
[ユーリエに気付いて慌てているオズワルド>>792と、ユーリエ>>789を交互に見てそう言ってみた]
ああ、その通りだろう。なぁ?坊主、でなきゃもう一太刀は儂に与えれただろうよ。
[確かな手ごたえとともに壁に吹き飛ばした後、六角棒を戻し、右肩に乗せながら、指摘され苛立つエーヴァルト>>773に事実を突きつけるように言う。]
ま、どっちにしろ、今のお前さんは一人じゃ大したことはできねーってわけだ。
[構えを崩すことはなく、一歩ずつ近づきながらも口にする。
それは怪我を負ってのことではない。もっと深く深く。人として、個人としてというよりも、誰かの借り物めいたものが多く感じるものとして]
今の坊主が出せる答えは身近にあるんだろうが……それに気づかねー限りは…ここで
[また一歩、そして間合いの一歩手前で立ち止まる]
…迷ってんなら開き直っちゃいなよ。
もう、あんた引き返せないんだから。
それでも、イングリッドもあんたも、ちゃんと生き抜いたんだから、大したもんだと思わない?
私は―――半ば諦めてたんだから。
[そう長い間ではないだろうが、気を失う程度にはキツイ一発をお見舞いしたので、耐えたとしても脳幹ぐらぐらでこの言葉が届きはしなかっただろうが。
その後はタイガの首根っこを摑まえて。]
もうほんと風邪ひいちゃうからさあ!?
温泉だ、私は温泉に行くんだ!温泉でろー!
タイガ風邪ひかせてこじらせて肺炎にでもしたら私がイングリッドに怒られるじゃないかー!
[囁きの中で聞こえてきた温泉でろでろと願って一歩踏み出した。*]
ここで……?
[自分の言おうとした言葉に、やろうとした行為に僅かな違和感を覚える。霧散するには放っておけない、長年生きてきて持ち得ているからこその違和感]
……命令は、手段は、戦え。だったか。
[聞かせるわけではなく確認するように呟いた]
ユーリエ、少しこいつを見てやってくれ。
怪我してるかもしれんから、手当ても頼む。
[現れた少女の銀の髪は、ジークに似ている。
ヴォルフが妹かと問うのも無理もない。
ウサギ、という形容も、なんだか納得できた。]
じゃ、お前もおとなしくしてるんだぞ。
おれは
[いつもの笑みに戻ったエレオノーレの背を押して、
ユーリエの方へと促した。]
/*
兄さんはある意味いつも通りで、エレオノーレもある意味いつも通りで?にあわねぇ以外からの反応がぱっとうかばない程度なのは、きっと忙しいから。そしてイルマを忘れてしまっていてとても反省していたと今更ここで呟くのである。まあ感想はにあわねぇと同じで(略
− 滑走路 −
[兵が削られる。集中力がふっと途切れそうになる。
望んだとおりの乱戦。
自分がその最中にいるような気すらした。]
応戦、 …戦え! たたかえ!
[発するのはもはや指揮といえるほどのものでもなくなってきていた。]
[敵が騎馬隊をひとつに再編するのを見て、散った兵を参集させることを学ぶ。]
…弓兵部隊は使えるか。
[だが、既に乱戦になっている中央への射撃は躊躇われた。
それは甘さ。]
騎兵への狙撃を。
[せめてもと命じたが、高速で動く騎馬相手に効率はなかなかあがらない。]
……なにが現地妻だ、こら。
[エレオノーレを殴るふりしつつ立ち上がり
ハルバードを手にヴォルフへと近づいていった。]
―――待たせたな。 やろうか。
[ハルバードを両手で構え、にやりと笑う。]
[歩兵もまた、指揮官の疲労を共有するように動きを鈍らせていた。
鱗が剥がれてゆくように盾が落ち、視界を遮るものが減ってゆく。]
──ここまで、 か。
白旗を。
[指揮卓に両手を突き、項垂れた。//]
狙えるのは第三婦人…いやいや、あの
[背を押されるがまま、ユーリエの方に向かいつつ]
ま、ささやかな前座の物語はこのぐらいで…
[トールの方に向かうオズワルドを見送った]
− 渓谷橋に近い林 −
御意。
[こちらから誘った戦いだというのに、丁重に礼をしてみせた。
オズワルドとは野営の空き地や士官学校の稽古場で、幾度となく手合わせしている。
だから、ルールも何も取り決めはしない。
右手に下げた鎖は、注意を引くように軽く揺らすだけで、大仰に振り回すことはせずにゆったりと構える。
と見せかけても、懐に入る隙を窺っているのはきっとバレバレだ。]
― 砂漠の町 ―
[照り付ける太陽をかろうじて逃れ、
噴水だった泉の陰で、男はまどろむ。
知らせを受け取れば、表情は幾分か穏やかになり、]
ん、さっきぶり。
[ユーリエ>>805に手を振りつつ]
俺、因幡の白兎とかしたくねえんだけど、
どうにかなんのか?
[敢えて放棄した短刀は拾わずにいた]
やーほんとか弱いレディの私には重労働だったよね、うんうん。
さて、殴って、効果があるのか…わっかんないけど、まあ他に進展はないわ。ゴメン。
[黒幕とか放置プレイもいいとこである]
― 洞窟内基地 ―
[突きつけられる事実>>800に返す言葉はなく、きつく唇を噛み締める。
一人では、というのも、否定はできなかった。
痛みと悔しさを押さえ込みつつ、近づいてくる姿を睨みつける。
間合いに踏み込まれる前に、引かなくては、と。
そんな警鐘が、頭の中に鳴る、ものの]
……?
[足を止め、言葉きり。
何か思うように首を傾げる様子と、呟かれた言葉。>>801
それが何を意味するのかは、今は、考えられない、けれど]
……俺、は。
確かに、さしたる力もない、が。
……やると決めた事を、諦めは、しな、いっ……!
[掠れた声を振り絞り、それだけを、告げて。
ここから引かねば、と強く念じる。
元首の言葉、違えるわけにはいかぬから。
引く事自体は──悔しさはあれど、選ぶに躊躇いはなかった。*]
[夢の中、愛しい
君がここにいれば、
ここも、地獄ではなくなる、か ───
[それでも、いなくてよかった。
青く霞む思考の彼方に面影を浮かべ、微笑む。
君にこんな姿を見せなくてよかった、と。]
(親父は俺を女にしないで娘にしちまったからな。
みすみす奪われる側になっちまった。
…後押ししてみるべきだったかね。)
[そうしたところでどうなるものでもなかっただろう。けれども弱くなっていく姿をただ見続けていき、皆を、自分を逃がす為に死んで行った姿を思い出すと、今でもチクリと痛みを覚える]
……こちら、ヴァンダーファルケ。
[移動を念じつつ、どうにか意識に声をのせる]
力及ばず……これより、撤収、します。
……元首は今、どちら、に?
関せずを決め込んでもいいが、
フェリクス殿には一戦の縁もある。
どちらにも与せず、
どちらの邪魔もするというなら
足止めくらいはしよう。
[打ち倒せる気はしないしそのつもりもないが、
あの場に吹く風を荒らされるのは、
今の自分が動く理由にはなると、視線は自然と鋭くなった。]
[嫁さんの名前を出されると、それはもう至って弱いのだが、
トールが第二夫人と言われると、おいおいまてまて、の気分になる。
赤毛のは別の奴の嫁だから安心しろとか、
とりとめのないことを考えつつ。]
おう。なかなか、楽しかったぜ。
[短く応えて、エレオノーレへと背中で手を振った。]
連邦軍 ユーリエは、軍属天使 エレオノーレ を能力(誘う)の対象に選びました。
簡単に届く夢じゃ、面白くねえだぁろ。
俺たちが目指すのは遠く――…
遥か蒼穹の彼方に浮かぶ 夢だから。
[子供の頃、どこまで届くかと手を伸ばした。
遠く、遠く――…何処までも。
願えば、進めば、いつか…指先に掴めるのではないかと。
…永い寝言だ。柔らかく降り注ぐ陽に目を細める]
[こうして隣で寝転んでも、まどろみの中で
人は同じ夢を見ることはない。
そう考えると――…
眠りの中ではなく、現実に描く夢というのは実に面白いものだと思う。
だって、これは共有できるのだ]
お。レトはうまくいったか。やったな。
[喜びの声に続いて、エーヴァルトが撤収すると知らせも入る。]
そっちもおつかれさん。
生きてるんなら問題ねぇよ。
あとは勝つまで殴ればいい。
[夢の共有――とても難しいことではあるけれど、
でも可能性はゼロではない。
共に同じ夢を見れたら、きっと心が躍る。
前に進む意思が湧く。
知っている。
だって、自分は…… 見ているのだから。
― 滑走路 ―
[騎馬は牙の如く、敵歩兵を噛み切らんと互い違いに進路を取る。
その最中、騎馬へ射掛ける矢の存在を視界に入れ、ソマリはやや驚きの色を浮かべた]
弓兵っ…!
まだ動けたのか!
[思わぬ一手に動揺を見せたが、その効果が薄いと知れば一度深呼吸することで心中を落ち着ける。
やがて、
止まれ!
[敵指揮官───フェリクスが項垂れるのを見て、停止の声を上げた。
ピクリと、駆けていた騎馬と弓兵が反応し、その姿が一気に掻き消える。
それを確認すると、ソマリはレイピアを収め騎乗したままフェリクスの傍へと歩み寄った//]
ばぁか。
俺らは、欲張りなんだよ。
だいたい、鬼や魔王ばっかじゃ仲間が濃すぎじゃねぇの。
肩が凝っちまう。
[必要か否かだけで人は測れない。
優劣で人を切り捨てたりはしたくない。
いずれ、それが必要な場面が来ることは分かっている。
それでも、今は]
おう、…サンキュ。
[まだ、甘い――――夢を*]
『ヒトは生き急ぐ癖に、安寧を求めたがる。
生きることが強さそのものであるのなら…』
[それは士官学校の老樹の言葉だったか。
今となってはその記憶すら曖昧だ。]
(ったく)
[しょうがない。あの山中で過ごした擬似家族ごっこでは誰一人幸せにならなかった。そう思っていた。けれども]
(それであのヒトは幸せだったんだろう)
[だから、仕方がない]
怪我は軽傷ってか、破傷風にさえ気をつけてればいいぐらいの有様だ。
あっちの連中の方が必要なぐらいだろうさ。
[ユーリエ>>820にそう答えながらも、求められれば素直に応じたかも知れない]
[改めてトールの前に立てば、相手は自然体のまま。
とはいえ、鎖を使った戦い方は散々見ている。
近づかせるのは得策ではない、が。]
おう。―――いくぞっ!
[むしろ嬉々としてハルバードを構え、
挨拶も一騎打ちの礼もなく、相手との距離を詰めに行った。]
[短くも全力の疾走のあと、
自分の間合いぎりぎりで、手始めに軽く得物を左から右へと薙ぐ。
試す程度の軽い振りだが、まともに当たれば胴でも飛ばせるだろう。
躱されたあとは遠心力を利用して右に進路を変えつつ、
回転してのもう一撃。
そんな想定が頭の中にある。]
…うあー……。
てめ、遠慮なく、 この、やろ…う。
[顔を顰めつつ、ぼそぼそと文句を零す。
勝者特権とはいえ、本気で遠慮なくやりやがったこの女]
…あん? 温泉?
いーやー、…俺、温泉にはあんまイイ思い出ねぇんだけど、
って、おい。ちょっと、おい!
[なし崩しに引き摺られていく]
− 渓谷橋に近い林 −
すぐ決着しますんで。
[エレオノーレと、ユーリエと呼ばれる銀髪の少女にも会釈をしたままの笑顔で、目の奥に炎が翻る。
オズワルドが仕掛けてくる短い疾駆。
左から右へ流れる初撃は難なく躱した。
オズワルドの想定どおりでもある。]
…せいヤぁっ!
[右へと流れるオズワルドの足元に重い鎖をボーラのように投げる牽制。
同時に身体を前に投げ出しての浴びせ蹴り狙いだ。
回転したハルバートの柄がその身体を薙ぐか、踵がオズワルドの肩に落ちるか。
あるいは痛み分けか。
どのみち、宣言どおり、この一撃の後は考えていないような大技を繰り出す。]
まあ、意味なく戦うのは馬鹿じゃねというのはあるな。
[その感情と衝動の綱引きを延々と繰り返して過ごしてきた結果、ヤンデレた格好になったわけだったが]
黒幕ねえ…
まあその、優しくしてね。
[手を重ねたまま、ユーリエに委ねてみた]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [27] [28] [29] [30] [31] [32] [33] [34] [35] [36] [37] [38] [39] [40] [41] [42] [43] [44] [45] [46] [47] [48] [49] [50] [51] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
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