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美しく月の昇る晩、君は自らの本当の姿を知った。
智恵を絞り、活路を開く勇気。
人狼を見抜き、妖異を滅ぼす力。
死者の声を現世に届ける異能。
頼りなく怯える人々を守る技。
互いの正体を知覚し合う絆。
自らの胸を裂いても仕うるべき主。
赤く染まる牙――長い咆哮。
さぁ、どうする?
まずは何から始めよう?
どうやらこの中には、村人が6名、人狼が1名、聖痕者が1名いるようだ。
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― 龍峡の村・宿屋 ―
[笑顔で手を振る姿>>0:164に少しばかりどぎまぎして、視線を逸らした]
…………ああ。
[さすがに迷子になるほど子供ではない、つもりでいる。
が、その反論を口に出来るほど口が回るわけでもなく。
ぼそりと応じて首肯した後]
そういえば。
隊を率いる人、というのは誰なんだ?
[そう問い掛けたのは、偉い人には挨拶をしろ――という故郷での初級礼儀講座を思い出したからだった。
なお、宿の受付がその辺りの説明を落としたのは、アイリの名が出されたことで自明と思われていたのは余談のこと*]
『うんっ、元気!!
しゅーちゃんも湖の方で遊ぶ?遊ぶ??』
[自分の都合が悪いことをウェルシュ>>3に言わずに返答する当たり、
それがあちらこちらにイヌだと思われる原因では?とコンラートは思うのだが、言わぬが花と判断して、口をつぐむ。
まぁ、何かあればウェルシュにちょっとしたネタとして伝えよう、と思うのであった。]
― 龍峡の村・宿屋 ―
泣いたワンコがもう笑う、と。
[慣用句をもじってつぶやきつつ、ようやくおでまし>>0:152の相手に手を振って。]
そう、あれが俺の護衛対象で幼馴染で乳兄妹。
[確認するようにこちらを見るクラリッサ>>5に頷いた。**]
― 龍峡の村・宿屋 ―
[視線を逸らされた意味には気づいていなかった。
そういう方面に物凄く疎い、というのは乳兄妹辺りはよーく知っているだろうが……というのは余談として]
ん、隊長?
ああ、それならボクだよ。
[投げかけられた問い>>4には物凄く物凄くあっさりと答えて。
それから、虹竜を連れた精霊師の方へと視線を向けて]
アルビンさん、留守番お疲れさまー。
[アルビン周りのやり取りがいくらか落ち着いた頃合いを見計らい、精霊師へと呼びかける。
それから、改めて場に集った面々を見回して]
さて、と。
まずは自己紹介も必要かな……ボクは煌天の騎竜師アイリ・フェオリバラム。
ユウレン王家の者として、まずは呼びかけに応じてくれた事への感謝を。
[丁寧な一礼と共に、こう告げて]
今回の調査隊の目的地は風龍峡の最奥、天輪湖。
そこで発生している精霊力の異常の原因を調べて、可能ならばそれを取り除くのが目的だ。
異変が起きてから風龍峡に住まうものがざわめいているようだから、一筋縄ではいかないとは思うけれど……。
……天輪湖は、ユウレンの水の恵みの源。
そこに起きた異変を放置することは、できないから。
この事態を解決するために、皆の力を貸してほしい。
ボクも、神獣角を継ぎし者として、全力を尽くすから。
[真面目な面持ちで静かに告げた後、ひとつ、息を吐いて]
とはいえ、ボクは騎竜師としての力は振るえるけれど、それ以外は全然足りないから。
フォロー、よろしくお願いします。
[一転、軽い調子で言って、ぺこり、と一礼する。
こんな軽さが王族らしくない、という小言を言われているのは、知る人は知るお話。*]
― 龍峡の村・宿屋 ―
ええ、俺の方はギリギリで決まりましたけど、無茶されても困りますからね。
[甘ったれモードのフレアをウェルシュ>>7に任せながら、肩を竦める。
あとでアイリから叩かれても気にしない。気にしないんだってば。**]
/*
そうそう、ウェルシュの『盟約精霊は見れるし聞こえる』は、初出時にエレたんの盟約精霊を見てたし言葉聞こえてたことにしてたもんだからこじつけたんよね…w
かくミンの精霊時代のことも把握してたから、ここはこれで行くしかねぇ、と。
人と盟約することで繋がりを得たものだけ見える、ってのはウェルシュの特殊性なんだよきっと…ww
蜘蛛だけに絆の糸が見える、なんてね。
― 龍峡の村・宿屋 ―
[返された笑み>>1は、鏡の精霊の呟きへの肯定と受け取り、それ以上の言葉は継がず]
ええ、その時はよしなに。
[仕事の話にはそれだけを告げて、切り上げておいた]
縁が深い、はよく言われますねぇ。
けれど、そのおかげでぼくは今、ここにいる事が叶っていますので。
この子には、とても感謝しているんです。
[言いつつ、薄藍の頭をぽふぽふと撫でる。
笑われてやや不満げにしていた仔竜だったが、撫でられる感触に少し、機嫌は戻ったようだった。*]
― 龍峡の村・宿屋 ―
……え?
[問いに対し、あっさりと告げられた答え>>9。
それに対して惚けている間に、彼女は皆の前へ立ち]
あ…………
[彼女の丁寧な名乗り>>10に、ロヴィンは底知れぬ妖を前にした時以上に蒼褪めた。
非礼を詫びる言葉を探している間に、彼女の言葉は続いていく]
は、
……はい……
[気付けば、ひざまずいているのか項垂れているのか判然としない姿勢になりながら、ただ彼女の要請>>11を真摯に受けるという風に頭を下げていた。
そこから彼女は一転して軽い調子となる>>12のだけれど、その辺りはあまり耳に入っていない様子で*]
― 龍峡の村・宿屋 ―
[調査隊長として、そして、ユウレンの姫としての挨拶に対する反応は様々だった。
ウェルシュの反応>>20はまあ、予想通りではあったけれど]
えーと。
そんなに、かしこまらなくてもいいんだけど、なぁ。
[ロヴィンの様子>>16には、ほんの少し苦笑が滲む。
こういう反応自体は幾度か経験があるが、どうにも慣れる事はできなかった。**]
村の更新日が延長されました。
― 風龍峡入口 ―
[とりあえず、集合の日はまだ疲れが残っている者もいるだろうから、と。
その日は休息して、翌日の早朝、目的地へと出発した]
リュウ、少しは気が晴れた?
[早朝の空を翔ける相棒は少し吹っ切れたようにも見えて。
るぅ、と返す声音も昨日までよりは落ち着いていた。
これなら大丈夫かな、と思いつつ調査隊を先導するよにゆるりと飛んで。
たどり着いたのは、自身も幾度となく訪れている川のほとりの開けた空間。
その一画にふわり、白銀を舞い降りさせて]
……思ってたより静か……なのかな。
[一見すると静かな様子にこんな事を呟くが。
直後に、その予想は裏切られた。
唐突に、峡谷の奥から獣の咆哮が響く]
……!?
この声っ……。
[響く咆哮には、微かに覚えがある。
が、それを口にするより先に、周囲に黒い影のようなものが滲み出る。
影は形を変え、狼を思わせる姿を象り。
それらは一斉に、明らかな害意を帯びた咆哮を上げた。**]
☆1d前半・風龍峡入り口
フィールド
風龍峡入り口前の開けた空間。すぐ傍には、峡谷から流れ出す天沙河の流れが広がる。
岩場が多く、足元は砂利と砂でやや不確か。
低木の茂みが点在する程度なので、見通しはよい。
登場敵
狼を思わせる形の、影の魔獣。主な攻撃手段は爪と牙。普通の狼よりも一回り程大きく、駆ける速度や跳躍力も高め。
存在が曖昧なのか、時折霧のようになって攻撃をすり抜けることも。
妖の力を感知できるものであれば、妖力と神気を混ぜ合わせて生み出された使い魔の類である事を感知できる。
ボスキャラ
他よりも二回りは大きな影の狼。
爪と牙を主体に、正攻法で攻めてくる他、霧化しての攻撃回避も使ってくる。
判定方法
基本は、敵へ向けてのfortune利用のアタック。判定手数は5回まで。
が、実体の曖昧な相手へ攻撃を通せたかどうかを判定するべく、判定と同時にomikujiを引く。これは、一つのactにまとめてOK。
結果が吉系なら攻撃成功。凶系の場合は攻撃失敗。その分の数値は加算されなくなる。
※まかり間違って誰の攻撃も通らなかった場合は、全員でfortuneを振ってその数値で順位を決めます。
【判定リミットは2/12の00時です】
【判定数値は、メモに記載お願いいたします】
― 龍峡の村・宿屋 ―
[アイリ――姫の挨拶に対する反応は様々だった。
格の高そうな妖>>20は既に彼女と繋がりがあるようでもあったし。
クラリッサと名乗った妖>>22は居住まいこそ正したものの、返す言葉は砕けたものだった。
そして自分に対して向けられた苦笑と言葉>>21に]
…………。
[じゃあ、と言って態度を改める度胸は、自分にはなかった。
元より人付き合いが苦手というのもあるが]
[ともかく縮こまってばかりもいられないと、身を起こし周囲の面々を見る。
アイリと視線を合わせられなかったのは許して欲しい]
……ロヴィン。
風龍峡にある里から来た。
……水の恩恵を受ける者として、調査に加わりたい、と思う。
[簡単な名乗りと共に、頭を下げた**]
―龍峡の村・宿屋―
はい、よろしくお願いします。
[ 目の前の相手が飲み込んだツッコミには、もちろん欠片も気づかぬまま、カレルはアルビンに一礼し、傍の仔竜にも笑みを向ける。 ]
シエルも、改めてよろしくね。アークも、君に会えたら喜ぶよ。
[ そう口にした相棒の風竜は、その頃、外で目に入る、妖や妖っぽい人の気配に、目を丸くしながら、きょろきょろしていたとか。** ]
― 龍峡の村・宿屋 ―
自覚はあると思うんですけどねぇ。
[斜め上の返事をウェルシュ>>19に返しながら、首を傾げる。
アイリの挨拶>>10を聞いたのも、そんなころだったか。
もう一人の乳兄妹がいたら、小言が落ちそうだなぁ>>12とぼんやり思いながら、手を振って]
無茶もちゃんと拾ってやるから、無理はするなよ?
[と、小さく釘をさすだけにとどめた*]
― 出発前夜 ―
よう、金髪の兄さん。
お前さんもいくんだろ?
[アイリの挨拶の後、明日の早朝に出発ということで、解散となった。]
あ、と。俺の名前はコンラート・ファサン。
明日から何日間かは一緒に戦うんだ、よろしく頼む。
[ニパ☆と楽し気に笑って名乗った*]
― 風龍峡入り口 ―
[翌日の早朝、目的地へと出発する際には、フレアの元気も復活していて、少しホッとしたのは内緒だ。
先導するリュウシンを、人が乗れるほどの大きさになったフレアに乗りながら追う。
歩き組には、騎乗するか確認するが、断られても全く気にせず、]
そっか、分かった。
[で済ませてしまった。]
ここまで静かなのも、不気味だな。
[川のほとりの開けた空間──白銀が舞い降りた場所の傍でフレアから降りると、視線鋭く周りを見回し。
唐突に聞こえた遠吠えに、フレアが低く唸る。]
『良くないのが、いるのー。』
[ジワリと黒い染みが滲むように、黒い影の狼が周囲に現れれば、*
やっぱり、ただ調査して終い、ってのにはなんねーのな。
[そりゃそうだ、と小さく呟いた。*]
― 龍峡の村・宿屋 ―
[視線逸らされてるー、なんか気まずいー、というあれこれは飲み込んで。>>27]
ありがとう、えと、クラリッサさん。
こちらこそ、どうぞよろしく。
[崩れ気味の口調>>22に安堵しつつ礼を返して、それから]
無理なんかしませんよーだ。
[釘刺し>>29に返すのはやや拗ねたような声]
と、言うか。
コー兄もしゅー兄も、なに好き勝手言ってくれてたかな。
[突っ込みは堪えていたものの、色々は大体聞こえていた訳で。
ぺちぺちと頭を叩きに行くのは幼い頃から変わらぬお約束。
当ろうと当るまいとそこは構わず――いや、当らなければまたちょっとむくれはするのだが。
ともあれ、その後は明日の朝までの休息を、という事で解散となるのだった。*]
― 龍峡の村・宿屋 ―
[向けられる笑顔>>28に色々と思う所はあるが、そこは後でいいかと置いておく。
自分よりも相棒の方が色々と突っ込み入れたくなりそうだなあ、なんて予測もあったがそれはそれ。
呼びかけられた仔竜はぴぃ! と嬉し気に鳴いて翼をぱたぱたとさせる。
仔竜は彼の風竜にもよく懐いていたから、会えて嬉しいのはこちらも、と言わんばかりに虹色の光がふわふわぽわぽわと舞い散って]
さて、ぼくもご挨拶しないと、ですね。
[姫の挨拶とそれへの反応が一段落した辺りで集まる面々を見回す]
ナハティガル王立ラヴェンデル騎竜師養成学校より、今回の調査任務に協力するため出向してまいりました、精霊師のアルビン・ヒッツェシュライアーと申します。
この子は、縁あって絆を結んでおります、虹竜のシエル。
どうぞ、よろしくお願いいたしますね。
[一礼するのと同時に、紹介を受けた仔竜がぴぃ、と鳴いて翼をひとつはばたかせる。
虹色の光がふわ、と舞い散った。*]
[翌朝までの解散になったあと、宿の一室に戻り起動するのは相棒と連絡を取るための通信具。
向こうからの報告は、普段冷静を装う相棒らしからぬ興奮を孕んでいた]
やれやれ……あんまりはしゃぎすぎないように、ですよ。
『やかましい。
で、そっちは』
調査隊結成して、明朝には風龍峡へ向かいますよ。
中々、個性的な面々がそろって……ああ、そうそう。
久しぶりに会う顔もひとつありました。
『久しぶり?』
ええ、実は……。
[訝る相棒に、カレルとの再会と彼の参加を伝える。
伝え聞いた事情の説明には、妙な沈黙が落ちた]
『…………まあ、な。
あれだけの事をやらかしたヤツだ、何に遭遇していても不思議はないが』
……ですよねぇ……。
『まあ、いいさ。あちらとは、一段落してから話す機会もあるだろうからな。
それよりも、アル』
……はい?
『シエルの様子には、気を配れ。
産まれた場所や、兄弟との接触で興奮して安定を欠く可能性もある。
あれの場合、それが精霊力の方に影響を出しやすいから、二次三次被害も出し兼ねん』
あー……うん。
そこは、わかってます。
[正直、一番怖いのはそこなのだが。
それ故に、意識を割いているから大丈夫……と思いたい、と。
そんな思いはしっかり声音に滲んでいた。**]
― 風龍峡入り口 ―
[解散になった後は、宿の一室で洋上の相棒と定時連絡を取り。
迎えた翌日、風龍峡までは出向前に習得してきた低空飛行の術でふわふわと移動する。
この辺りの術は知識はあっても発動させる事ができずにいたため、まだまだ制御初心者といえるから、鍛錬の機会は逃せない、というのもあった]
……静か、ですね。
[たどり着いたのは姫にやや遅れての頃合い。
先についていた面々と似たような感想を抱いた直後に響く咆哮、呼応するように現れる影。>>25
は、とひとつ息を吐いた]
……モーント、シエル、あわせて。
[影の獣たちのあげる咆哮に、鏡の精霊と仔竜、双方に呼びかける。
金糸雀色の光と仔竜の羽ばたきが生み出す虹色の光がふわりと周囲を取り巻いた]
自由なる光、虹と共に綾を織れ。
害意和らぐ虹彩の衣となりて。
我が同胞を護る力となれ。
[術の媒介たる本に意識を集中しつつ、紡ぐのは鏡の精霊の光と仔竜の天、二つの精霊力を重ね合わせて織りなす守りの術。
煌めく光の粒子がふわりと舞い散り、調査隊の面々へと纏いついた。*]
/*
ところで二日目の海龍ってさぁ……白ワンコに預けられたあの子じゃないでしょうね!?
[紅さんしまいましょうね^^]
― 前日の話>>34 ―
ははは、そういってやらかすのはいつもだろ?
[からからと笑いながらも、甘んじて叩かれは受ける。
割と自分も無茶しい無理しいなのは大遠投しているのはきっとご愛敬。
そんな一幕があったとか*]
― 風龍峡入り口 ―
[響いた咆哮に、色々と思う所はある。
が、そちらへ向かいそうになる意識を静かな詠唱がもたらした光>>38が目の前へと引き戻した]
……っ……。
[白銀の相棒がるぅ、と鳴く。
それにうん、と頷いて]
いろいろ、言いたい事はあるんだけど。
こんな入り口で足止めされるわけにはいかないからね。
みんな、突破するよ!
[きぱ、と言い切り、白銀を再び舞い上がらせる。
右手に携えた漆黒の柄と銀の穂先の槍を握り直し]
[繰り出した一撃は狙った影の狼を捉え、貫く。
当たった、という手応えはあるのだが、それがどうにも軽い]
実体、ないのか……!?
[見た目通りの影のようなものなのか、と思いつつ。
その場にとどまる事無く、白銀に翼を羽ばたかせて上空へとすり抜けて]
[羽ばたきが生じさせた複数の風の刃。
それらは、確かに影の狼を捉えた――はずだったのだが]
なっ……すり抜けた!?
[実際にどうかはわからないが、少なくとも自分からはそう見えた。
影の狼の輪郭が曖昧になり、風の刃が過ぎた後に再び同じ形を取る]
ちょっと待ってよ……ホントに実体ないって事!?
[だとしたら面倒な、と思いつつ。
思わぬ事態に動揺してるぅ、と鳴く白銀の首筋を軽く叩いて落ち着かせた。*]
― 風龍峡入り口 ―
! 助かる、ありがとう!!
[詠唱によって現れたきらめく光>>38に感謝を告げ、
ミスリル・ショートソードと取り回しがしやすいタイプの剣を抜き、構えて。]
お前ら、邪魔だ!!
[影狼へと吼えて、駆け出す*]
― 龍峡の村・宿屋 ―
[互いに挨拶や名乗りを終えた後、翌日早朝までは休息を取ることとなりその日は解散となる。
自身の態度が姫>>33に何を思わせたかまでは気付かぬままだった]
― 風龍峡入り口 ―
[そして、翌日。
一行は峡谷の入り口となる河原を目指していた。
騎乗や飛行の術を使う者もあり、自身にも確認があった>>31が自力で行きたいと辞した。
先を思えばここで頼るわけにはいかないという思いと、少しばかりの意地]
("脚"があるのは、こういう場面では強み、か)
[幸い、近くには故郷の川と源流を同じくする天沙河が流れている。
力の流れとしては馴染みのあるものだ。
そうして、開けた空間に、先導の白銀が舞い降りるのを見た>>23]
妖魔が増えたりとか、そういうことは起きてない……はず。
[その手の混乱が起きていないことは、土地の者の実感と持っていた。
しかしそれを言い終わるか否かの内に、変化は起きる>>24]
――狼……の、影……?
[状況を把握し身構えている間に、光の護りがこちらの身を覆った>>38]
……助かる。
[精霊師に小さく頭を下げた後、向き合うべき相手へ]
ただの妖……じゃないな。
[影から感じるのは、妖気と、もう一つの特殊な力。
自分とは違う意味での混じり気を感じる]
――考えても、仕方ないか。
[素性を推察するには知識が足りないと、姫の宣言>>41を合図に得物を手にする。
軽く袖を振って右手に握るは、鱗を研ぎ澄ますことで作られた刃]
撃て。
[水の気で弾いて撃ち出す先、影の狼がこちらへ飛び掛からんと跳ね上がる*]
[自身が相手取った影の狼は、連撃によって薄まったように思えるものの]
手応えうっすいなー。
まだ洋上訓練の方が歯応えがあるっていうか。
[ブツブツと、そんな文句が零れた。]
当たっ……た。
[初撃を通せたのに僅かに安堵はするが、獣であれば急所への攻撃を受けても、狼はその動きを乱すのみで活動を止めることはなかった。
勢いのままこちらへ覆い被さろうとするのを、横へ転がるようにしてかわす]
ただの妖魔じゃない、か。
[ある意味でのやりにくさは薄らいだものの、対処の難易度はむしろ上がっている。
実体がない、と口にする姫>>43に事態の把握を後押しされながら、どう戦うべきかと再び影の狼と向き合った**]
んーと、これがこうだから…… おっとっと、
[何やらぶつくさ言いながら、人差し指の先を見つめて何かしている。
その隙を突いて突進してきた影の狼を、光の粒の煌めき任せにしてそのまま腹で狼の牙を受け止めた]
ていっ!
[人差し指の先を影の狼の眉間へと突き刺す。
ブスッと指が額を貫通したのは、相手が影の狼だからなのだろう]
[その一拍後、影の狼の身体がごうっと赤く燃え上がる。
炎に包まれた狼はウェルシュの身体から離れるように仰け反り、倒れ地に伏して燃え尽きた]
んー、やっぱまだ難しいなぁ。
まぁでも出来るのは確かみたいだし……。
[視線は他の狼へと向かう]
― 風龍峡入り口 ―
[少し前、風龍峡へ向かう道すがら。
呑気そうに歩く大妖>>52へ視線を送ることもあった。
見ればそれをわかる程度の大物でありながら、姫と随分と気安い間柄>>51であることに胸中は複雑であった。
結局はどちらも近寄りがたいと結論付ける以外にないのだが]
[その妖が狼の牙を腹で受け止めたり>>55、他にも理解しがたい攻撃を繰り出すのをまじまじと観察する余裕はなかった。
跳ね起きるようにして傍らに着地した狼から距離を取りつつ、撃ち出した鱗刃を引き戻す。
生物としての急所を狙って効果が薄いなら]
これなら、どうだっ!
[手を振るう先は、振り上げられた狼の左前肢*]
[妖気で紡ぎ出す不可視の糸はウェルシュの十八番であり、情報伝達によく使うもの。
今回はそれを別の方法で利用すべく伸ばしたわけなのだが]
雷の妖気はこっち……あれっまだ馴染んでない。
疎らじゃんヤダー。
やば来たっ。
[妖気の練り上げが上手く行かずにまごまごしていたら、影の狼が大きく跳躍して飛びかかって来た。
咄嗟に右手の五指から伸びた不可視の糸を盾にするように、右腕を下から薙ぎ上げる。
同時に左へと跳躍すれば、影の狼の爪が右肘の辺りを引っ掻いていった。
ふわりと舞う光の粒が爪の先を肌から逸らす。
不可視の糸を浴びた影の狼の身体がほんの僅かパチンと弾けた]
最初は普通の糸の方が練りやすいかなぁ。
[などと言いつつも不可視の糸が残る左手の五指に妖力を凝らす。
少し痺れているらしい影の狼を見据え、左手を後方へと引いた]
[刃の小片は過たず肢の付け根を撃ち抜き、こちらの胸部を引き裂くはずの前肢は霧消した。
狼は明らかに体勢を崩す。
実体を持たぬ故に肢を戻すべく"変形"を試みているが、削られた分だけそれの纏う気は弱まっていると感じられた]
――これで……!
[押し切ってやる、との意志を込め、刃を向ける。
察した影もまた、無理矢理にでも逃れるべく跳躍した*]
[薙ぎ上げた腕の先、左手の五指から伸びた不可視の糸は、流れる水の動きに変化して影の狼を襲う。
5つの流れは確かに影の狼を捉えていたのだが、狼の姿が霧のような変化を起こし、擦り抜けてしまった]
おおっとー。
折角上手く行ったのに。
[ちぇ、と舌打ちをして狼から距離を取る]
慣れないことするんじゃなかったかなぁ。
[実際のところ、事前に練習したわけでもない、思い付きでの行動だ。
ぶっつけ本番でやることじゃない、という突っ込みは受け付ける*]
[今度こそ相手を仕留めるべく放った一撃だったが。
その瞬間、影は霧のように揺らいで小さな刃を素通しした]
なっ……ここで!?
[そういう性質を持つという示唆はあったが、仕掛け所で外したのは痛い。
跳躍の勢いのままぶつかってくる狼を、自らの鱗でいなすべく腕を引き、半身となった。
光の粒子が輝きを増し守りを強くしたが、掠めた爪は左前腕を浅く裂き血を滲ませた*]
『こーちゃん、こーちゃん、フレアも行っていーい?』
いいけど、森まで燃やすなよ!!
『わかってますぅ、昔したことは、二度目はしないんですぅ。』
[川が近いが念のために、そうフレアに伝えて。
フレアはプリプリしながらも、影の狼へと突進していった。]
うーん、思ったより手強いね!
[周囲でも霧化によって攻撃を無効化されているの見て、あっけらかんとした様子で言う。
声色こそお手上げ、みたいな雰囲気だったが、実際諦めたわけではなく、手には白い蜘蛛糸がぐるぐる巻きになって握られていた]
『んにゃぁぁぁ』
あーー……
[やっぱりダメでしたかー、という生温いノリでスカったフレアを見送る。]
これで水系なら凍らせようとか提案するんだけどなあ!!
[しかし、凍らせる術を持っている人はほぼいなかった、と思う。きっと。メイビー。]
[近くから感じたのは、燃え上がる炎の気。
精霊が果敢にも、自ら狼へと突撃していった>>66。
剣士が禁じたような事態が起こればこちらも無事では済まないが、今は考えないことにした]
[そして、軽い口調ながら新たな手を繰り出し続ける妖>>67を後目に、自身も体勢を立て直す。
こちらに飛び掛かり通り過ぎていった狼は、着地から方向転換までの隙がある。
その動きを制するべく、振り向きざまに刃を放った*]
[狙うは先程水流を避けてくれやがった影の狼。
おあつらえ向きに相手はウェルシュ目掛けて顎門を大きく開いていた]
くらえ!
[掛け声と共に綺麗なフォームで投げられた蜘蛛糸の塊は、剛速球で狼の口へ。
ガッ!っと言う音が響き、蜘蛛糸の塊は狼の口を塞ぐように嵌った]
[塊の中心には風の妖力が溜め込まれており、行き場を無くした力が外に発散したのだ。
顎にそれを捻じ込まれた形となった影の狼は、衝撃波の威力により散り散りになって霧散していく]
やー、綺麗に入ったなー。
[ウェルシュは出来栄えと結果に満足していた*]
[振り向いた先、狼がこちらを睨み姿勢を低くするのが見える。
しかしその足が地を蹴るより、こちらが腕を振り切るのが早い。
そして水の力で加速した刃は、背中側から影の狼を貫き]
…………よし。
[大分手数を使ったが、ともかく最初の戦果を挙げた*]
……っし。
ようやく倒せたぞ。
[あー、しんど。とぼやいて。
少し凹んで戻ってきたフレアを、もしゃもしゃと撫でてやった*]
[霧化で攻撃を回避されるものの、屠られる狼も一つ、また一つと増えていく]
いくらか倒せば向こうも諦めるかなぁ。
……諦めるわけないかぁ。
[分かり切ったことを呟いて、手近な影の狼に近付いた]
― 出立前/龍峡の村 ―
[ 同行することを決めた後は、集まって来た人や、ちょっと人にしては気配が強い存在の姿を確認しながら、アルビンの後ろに佇んでいた。そうして一歩引いた位置に居るのは、学生時代から、カレルにとって珍しくも無いことだが、今回は意識的にそうしている。 ]
(天輪湖...)
[ 隊長であるアイリの言葉の中に普段は禁足地であるはずの湖の名が出た時だけ>>10 少し驚いたように目を瞠ったが、口を挟むこともなかった。 ]
僕は、カレル・ロゼルア、騎竜師です。まだ新米ですけど、よろしくお願いします。
[ その後、声をかけてきたコンラートには>>30笑顔で簡潔な自己紹介だけを返した。 ]
ヒッツェシュライアー教官、アークが知らない土地でちょっと落ち着かないと思うんで、僕は今夜はあっちで寝ますね。
[ そして、その夜は、アルビンに断りを入れて、相棒の風竜の側で眠った。 ]
あれが、ユウレンの姫騎竜師様か、凛々しくて可愛らしい人だね。
ここは、ああいう王族の人たちが守って、護られている国なんだなあ。
[ 風の気配を感じながら、互いに見た事、感じた事を、アークと語り合うのは、カレルにとって、この一年の間に身についた習慣だ。初めての場所での儀式と言ってもいい。 ]
気持ちいい風だね...うまくいったら、後で、ちゃんと......許...てもらわない、と......
[ 話しながら寝落ちてしまうのもまた、よくある話だった。** ]
この身体のせいって感じでもなくて。
[手応え皆無ではないが、相手もまだ健在。
素早い動きに避けるのが遅れ、庇う形で構えた左腕に浅い傷を受ける]
んっ。
[軽く眉を寄せて体勢を直す。
ゆっくり考える暇も、周囲を観察する余裕も持てないまま。とりあえず対応してゆくしかなかった]
― 風龍峡入口 ―
[ 一夜明け、向かった風龍峡の入り口に差し掛かってすぐに異変は起こった。>>25 ]
うわあ、どこかで見たような展開だね。
[ 一年前を懐かしく思い返し...ている場合ではもちろんなく。 ]
行くよ、アーク!
[ これはもう、間違いなく問答無用の殴り合いであろうと判断するや、風竜と共に空を駆ける。 ]
[体勢を低くし唸る影の狼を前に、地を蹴ったウェルシュの身体は一瞬だけ宙に浮く]
よっ、
[前への推進力を強く発揮した跳躍は、ウェルシュと影の狼との距離を瞬時に縮めて。
未だ低い体勢の狼の頭をウェルシュは靴底で踏みつける。
いくらかの衝撃は与えるものの、霧散させるまでは至らないその動きは、次いで垂直方向に力が加わった。
影の狼が全身のバネも使い、頭でウェルシュを上へと跳ね上げたのだ]
やるなぁ。
[空中へと放り上げられて軽く眉を寄せるも、その口端には笑み]
なら、こうしてやるっ。
[跳ね上げの勢いで崩れていた体勢を、くるりと身を捻ることで整えて。
高さを得たその身を、螺旋を描く蜘蛛糸で包み込み、左足を影の狼へと向けて落下していった。
周囲を取り巻く蜘蛛糸が次第に赤く染まり、炎のように揺らめき出す。
その姿は火球の如し。
ウェルシュは地面を抉る勢いで影の狼を蹴り潰した。
炎の余波が霧散した影を焦がす*]
気合い入れれば何とか?
[ゴウと唸りを伴った一撃を受け、影狼は散った。
ふぅ、と息を吐いて左腕の傷を上着の裾で拭い]
護りを貰ったからって、油断だったなぁ。
[反省しながら顔を上げた*]
[軽く息を吐き、浅く傷を負った左腕を撫でる。
しかし、まだ周囲を駆け回る狼がいなくなったわけではない。
少しでも数を減らすか、その一助となるように]
……来い。
[握り込んだ刃に水の気を溜めながら、引き付けるように狼の鼻先を駆け抜ける。
河の流れが近いだけあって、水の半妖の身は軽い]
[とはいえ、徒手空拳で戦っていると見えるクラリッサ>>77ほどではないかもしれないが。
力不足に落ち込んでいても仕方がない。
今は自分に出来ることをやるのみと、そろそろ追いつくであろう狼へ向け急速に方向転換する*]
[ 高く跳躍して飛びかかって来た魔獣を風の刃が両断し、その形が崩れ去る ]
まあ、そうだよね...アーク!右だ!
[ 相手が生き物ではないことも一目瞭然だったから、そこにも驚きはなく、素早く右へと旋回する。後を追うように、守護の気配が身を包んだのを感じ>>38ちらとアルビンへと振り返って一度だけ目礼を送った。 ]
/*
あれこれコンラートと結果同じではwwwww
コンラート:66+67+53+80=266
僕:87+12+84+83=266
[ 固まっていた魔獣は、ブレスを避けて四方へと散る ]
すばしっこいな、まあ、そう簡単じゃないか。
[ 呟いて手にしたのは馴染んだ小弓 ]
[ 放った矢が魔獣の目に刺さると、やはりそこから、その姿は崩れて消えた。 ]
当たれば消えるなら...数打てば、かな?
[ 小さな笑みがカレルの唇に浮かぶ。 ]
[今まさにこちらへ追い付き、齧りつかんとその顎を開けていた狼の口中に、刃は過たず放たれた。
しかしその瞬間に狼の頭部は霧散し、そして復活する]
うお……っ
[現れた狼の牙はその勢いを殺していない。
惚けていれば確実に、右手が上下の牙に挟まれる]
くっ!
[溜めていた水の気を暴発させ、強引に右手を口中から弾き出す。
自身の力とはいえ少なからぬ衝撃を受けたが、狼を幾らか怯ませる効果はあったようで、痛み分けといったところか*]
うわ、腕落ちたかな?ていうか、すり抜けた?
[ 同じ攻撃を続けたことで躱されたのか、あるいは特性の問題だろうか?と、カレルは少し悩みながら、再び今度は離れた場所の影へと矢を向ける。 ]
[そんな感じで格好良く決めた心算だったのだが]
…あっれーぇ?
[抉った地面は砂と砂利。
ばっさー、と跳ね上がった砂と砂利まみれになっていた。
ぷるぷると犬のように身を振って砂を振り落とす]
んー、時間はかかるけど発現はさせられるか。
精霊術みたいな使い方はまだ出来ないな。
糸を介してやる方が僕には合ってるかも。
[試したいことと言うのは、自身が後天的に妖しの術を使えるか、と言うもの。
ここしばらく吸い貯めてきた、属性に特化した妖力を使えば似たことを出来るのでは、と考えたのだ。
結果としては使えるようなのだが、それにはいくつか段階を踏む必要がありそうだった]
まー、時間かけてやってくかー。
[実用化に向けての研究はまた今度にする心算らしい*]
[砂利の上でも身軽に走る。
ただ踏ん張りが効きにくいのは対処しにくい]
負けないよっ。
[小さな岩を踏み台にして高く跳躍。
こちらに気付いて跳躍してきた影狼と空中で交叉する]
― 風龍峡入り口 ―
[実体のない相手にどう切り込むか、と思案する間にも周囲は動いていく]
判断早いなあ……。
[その様子に、零れ落ちるのはこんな呟き。
声音にあるのは純粋な感嘆の響きだ]
でも、感心してるだけじゃあ駄目だよねぇ……リュウ、行くよ!
[呼びかけに応じるように白銀がるぅぅ、と高く鳴く。
それに応じるように周囲に漂うのは真珠色の光。
精霊の力を感知できるものであれば、それが薄藍の仔竜が散らす光と似た力を持っていると覚るのは容易いもの]
/*
ところでくろねこさんは大丈夫かいのぅ。
昼以降全然見ないな。
[フィルター外れてないよね、と確認してしまう背後]
[先程のように風を纏った拳に、ドン、という手応え。
腹深く潜り込ませられたのを幸いに、地面に叩き落とした]
ふっふーん。
こっちでも悪くないじゃん。
[後を追うように着地すると、機嫌よく息を吐いた*]
[翼の起こした風は真珠色の光を取り込み、刃となって影の狼へと向かう。
刃の一つは真っ向狼を捉えたものの、他の刃は影をすり抜け、天へと駆け上がって消えた]
あー……発動は上手くいったんだけどなぁ……。
[思ったほどの効果が出なかった事に苦笑しつつ。
ほんの少ししょげた白銀をぽふぽふ、と撫でてやった。*]
― 風龍峡入り口 ―
[護りの術を巡らせた後は、その場を動かずにいた。
何気に、実戦の場で鏡の精霊と仔竜の力を重ねた事はこれまでになく。
加減や出力の調整に集中していた、というのが実情]
……まあ、ぼくが手出しするまでもない、という感じではありましたけど。
[攻撃をすり抜ける影の狼たちを相手に立ち回る調査隊の面々を見ていると、そんな気もしていた]
『だからって、働かないわけにはいかないんじゃないのー?』
それはわかってるって……。
[鏡の精霊の突っ込みに、苦笑しつつ返そうとしたその時。
先ほど響いたのと同じ咆哮が再び響き渡った]
……っ!
また、何か……って!
[また何か出てくるのか、と言いかけた言葉を遮るように、仔竜がぴぃぃぃ、と鳴く。
『おおきいのがくる!』と伝える声、そこにあるのは警戒の響き]
気を付けて!
何か、大きいのが来るようですよ!
[仔竜の警告を皆に伝えるのと、空間から滲み出るように影の狼が再び現れるのはほぼ同時。
現れた狼の中で、一際大きな体躯の者が空に向けて一声、吼えた。*]
― 風龍峡入り口 ―
[それぞれが持つ力を振るっての戦い。
騎竜師たちのそれは流石に華々しく、どこか眩しそうに目を細めて見たりもしたのだが。
ともあれ、影の狼が幾らか数を減らしたその時、再び咆哮が響く>>102]
大きいの……!?
[感じ取ったのは、空間の中で膨れ上がる気配。
そして一際大きな狼が、その場に姿を現す>>103]
――群れの頭、か。
[先に進むために為すべきことを察し、左手を振るう。
両の手に得物を握り込みながら、そのためにどう動くべきかを思案した**]
― 風龍峡入り口 ―
[深く息を吐く。
距離を放すことには成功したものの、次の一撃を捌けなければそれなりの打撃を受けるだろう、と予見して。
痺れる右手よりまだ動く左手に武器を握ったところで、駆け寄る影に気付いた>>104]
だ、……大丈夫。
[言い終えるより乱入の方が早いかもしれないが、ともかく意志は挫けていないという風に狼と対峙して]
[咆哮が響き>>102、アルビンの口から警告が告げられる>>103のはそれから間もなくだったか]
俺よりも、あちらを。
[視線の動きで促しつつ、こちらは対処可能と行動で示すように、左手を対峙している方の狼向けて振るう。
利き腕でなくても妖力の補正により刃は過たず飛ぶだろう**]
[視線を向けたコンラートに対し、良い笑顔]
がんば!
[任せる気満々な様子で言い放った。
勿論、お前がやれと言われればやる心算はある**]
[少しでも相手の数を減らそうと、フレアと連携して動いていた頃。
警告>>103の声に視線を動かせば、今までの影狼よりも大きな個体が天に吼えていて。]
いやいや。マジかよ。
[思わず半眼になった。]
良い笑顔しやがって、こんにゃろう。
[いい笑顔でこちらに任せられれば>>108、こちらもいい笑顔にならざるをえず。]
はぁーー、しょうがない、これも修行と思って、頑張らせてもらいますよーー、だ。
[発言自体は投げやりだが、責任感だけはしっかりしていた。*]
[頑張る、とは口にしたものの、術の体得はほぼ出来なかった。
『フレアと盟約できたし、術を使うための素地はいっぱいあるのにねぇ。』と、しみじみと誰かに言われたことがある。
……あれ、そう言ったの、誰だったっけ。]
フレア、悪いがいつもの身体能力向上と剣に火を纏わせるの、頼むな。
『はぁーい♪』
[場違いな会話に思える会話をして、青年は大きい影の狼へと駆け出す。]
湖に用があるんだ、お役目があるのかどうか知らんが、押し通させてもらう!!
[こちらに狙いを定め、爪を振りかぶる影の大狼の腹の下へと滑り込みながら炎を纏う両の剣で切りつけていく。
影狼は苦悶の咆哮を上げ、闇雲に周りへと爪や牙で攻撃してくる。]
フレア!!
『はぁい!』
[フレアは相手に見合う大きさへと変化し、大影狼へと突進する。
初撃の突撃は霧化し避けられるが、振り返り大影狼へと再び攻撃する。
一瞬、巨大獣(けもの)対戦、と思ったのは内緒だ。]
[赤が散るのを気にせず、大影狼と格闘している間、風などの援助があったか。]
ありがたい話、だな。
[小さく呟いた後、弱ってきた大影狼へ最後の一太刀を浴びせようと、駆け出した**]
― 風龍峡入り口 ―
[何やらいい笑顔の交差>>108 >>112の後、進み出たのは炎の精霊と共にある青年の方]
……ふむ。
能力向上の援護は不要、という所でしょうか。
[盟約精霊による強化>>113は、最大限の効果を発揮するもの。
なれば、こちらからの援護はそこに関わらぬものにすべきかと思い。
先に全員にかけた術を強化延長するにとどめて]
あとは、邪魔をさせないように、と。
[巨躯の狼と共に数を増やした影狼へと意識を向ける]
自由なる光、虹と共に綾を織れ。
揺らめく影を遮る力。
虹の鏡の迷図をここに。
[紡がれる詠唱に応じて、二色の光が跳ねる。
光は虹の煌めきを放つ、金糸雀色の小さな六角形の結晶となって影狼たちにまとわりついた]
視覚に頼ってはいなさそうですからね。
……感覚の方を遮らせていただきましょう。
[恐らくは通常の存在ではないのであろう、影の獣たち。
ならば物理ではなく感覚で。
強い精霊力を複数ぶつける事で感覚を狂わせ、狙いを狂わせたり同士討ちを狙ったりするかく乱の術を放つ]
なんというか、横やり止めないと危ない戦い方っぽいですからねぇ。
[あれ、後で怒られたりするんじゃないかなあ、とか。
治癒の術も用意しておかないとなあ、とか。
巨躯の狼と戦う姿に考えたのはそんなこと。*]
― 風龍峡入り口 ―
[再び響く咆哮と、それに応ずるように現れる影。
その様子に、思いっきり眉が寄った]
……わかってるはずだと思うんだけど。
[なんで邪魔するかなぁ、という呟きは風に散る。
視線は流れの先、峡谷の奥の方へと一瞬向いた]
[直後、白銀がるぅ、と一声鳴く。
次いで、先にかけられた守りの術が力を増した。
虹の仔竜が放つ天の力は、天龍とその絆の先には馴染み深いもので、自然と笑みがこぼれる]
ん、それじゃあボクらももうちょっとがんばろっか。
[気を取り直して地上へ視線向けて呼吸整え。
白翼を大きく羽ばたかせ、降下する先には結晶体に惑う影狼の群れ。
強襲からの一撃離脱は、時に手ごたえを得られぬものの確実に狼の影を減らして行く]
……それはそれとしてー……。
[強襲の動きは、巨躯と対峙する乳兄妹が眼前に集中できれば、と思えばの事。
なのだが]
もうちょっと、こー……。
[赤が散るのを気にしているように見えない戦い方>>115に、眉が寄った。
自分もわりと無茶な動きをして突っ込まれる方ではあるが、人がやるとどうにも気になるというかなんというか]
……人に無理するな、っていう割にあれなんだから。
説得力、ないよねリュウ。
[ぼそ、と呟く声音は低い。*]
― 風龍峡入り口 ―
[クラリッサに対し、こちらの意志は通じたか。
乱入の代わりに、風の気配が通り過ぎる>>111。
再びの霧化を行おうとした狼は、それによって意図を乱されたようだ。
刃はすり抜けることなく、狼の中心を打ち砕いた]
……助かった。
[彼女の助力がなければ対処が数手遅れていたかもしれない。
礼を言いつつもその事実を噛み締める。
とはいえ悔やんでいる暇もないようだ]
護衛の人が行くのか。
[大妖と護衛剣士の間で何やら視線が交わされ、剣士の方が引き受ける形となったらしい>>112。
ならば、とこちらが視線を向けるのは周囲の狼の方。
炎と水では相性が悪いのは明白で、下手をすれば彼の力を減衰しかねない]
――しかし。
[戦闘の最中彼の戦い振り>>115が視界に入り、僅かに眉を顰めた]
無茶してるな。
……人間だろ。
[人間は、妖よりずっと弱い。
少なくとも、体の頑丈さにおいては。
そういうものと教えられてきたから、果敢過ぎる過ぎるその戦い方が少々気に掛った]
[しかし、手出しも口出しも出来る状況ではない。
せめてもの助力のために、周辺の狼へ意識を向け直す。
精霊師の術>>118のような、器用なことは出来ないが]
ほら、お前たちの相手はこっちだ。
[コンラートを睨む狼たちの力や気勢を削ぐように、鼻先へ散発的な攻撃を放った**]
[フェオリバラム王家とファサン家の縁は、長くて深い。
関りを辿れば神代まで遡るらしいが、それは余談としておいて。
一つ年上の乳兄妹は、限られた空間しか知らなかった幼い頃の自分にとっては身近な存在であり。
無自覚、『まもってくれる存在』として、頼っていた時期は間違いなくあった、のだが。
未だ天龍の卵とも出会わず、神獣角に見初められてもいなかった時分。
お忍びで遊びに出た城下町で『なにか』に命を狙われた。
それが他国からの干渉だったのか、はたまた王家の存続を良しとしない何かの仕業だったのかは、闇の中に葬られているが。
ただ、その時は、自分はほぼ無傷で。
一緒にいた乳兄妹が怪我をした事だけは覚えていて。
……まあ、その時自分は痛くないのに大泣きして困らせた件には蓋をしているけれどそれはさておき]
[そんな一件があってから。
幼心に浮かんだのが、『まもられるだけじゃヤダ』という決意。
守られるだけの存在になりたくない、自分でも大事なものを守りたい、と。
そんな思いが、神獣角と共鳴してその担い手として選ばれる事に繋がった。
それは転じて、ユウレンという国そのものを背負うという事。
幼さ故にその重大さに思い至らない部分はあった。
けれど、それ自体は厭う事ではなかったから、神獣角を受け入れて。
なお、娘の決意と選択に父王は複雑そうだったが、隣国シンシャから嫁いできた女傑である母は全力で支持してくれた……というのは余談]
[それから数年が過ぎ、天龍の卵との出会いを経て、騎竜師としての道を選び。
常に前を飛んで行きたがる気質は、幼い頃の決意に基づくもの。
……それが、古くからある存在に何か思い出させているとか、そこらは当人知る由もないのだが]
……あとで思いっきり沁みる薬使ってやる。
[大事と見なした存在の無理無茶に容赦も遠慮もない辺りは、多分、姫騎竜師の個の気質。*]
落ちろ!!
[フレアの体を足掛かりにして跳躍し、大影狼を切り刻む。
後で雷が落とされるとは、一切考えに含んでいない。]
……っし、あとは残ってる雑魚を散らせば完了かな?
[切り刻んだ大影狼が復活しないか、数分警戒しながらも雑魚を散らしていった。]
[場が落ち着けば、]
あーー、楽しかったーー!
[いい笑顔で、余計怒りやらなんやらに火を注ぎ込みかねない一言を口にした。
先祖に似ている部分もあるだろうが、個性が爆発していてそれどころではなかった。*]
あ、なるほど。
近づけないようにするのが最優先なら。
壁 囲い
大気 震えよ
[声に気を乗せて、幾分集まっている影狼の一団を取り囲む風の檻を作り、中の空気を掻き回す。
空間内に籠もった力はそれなりに高く、影化しきれなかった影狼達の自由を奪った]
さて、それ以外のはどうにかしないとね。
[大影狼以外にも滲み出てきた影狼はいる。
それを放っておく心算は流石になく、軽い足取りでそちらへ]
僕だけサボってるわけにもいかないしねぇ。
[影狼には他の者達も当たっているよう。
よいせ、と火の妖気を込めた蜘蛛糸玉をいくつか影狼に投げておいた。
一度跳ねた玉が炎を宿し、複数の影狼を蹂躙し始める。
ちょいちょい、と指が動いているのは、その先に繋がっている細い糸で蜘蛛糸玉を操っているためだ]
/*
というか、ついにシンシャがユウレンに嫁いだかww
長かったねーw
そしてシンシャは女系国家なので、母上女傑は、うんw
― 風龍峡入り口 ―
[精霊を足掛かりにしての一撃で、大狼は沈黙する>>128。
それを横目に、こちらも残党を蹴散らすのに加わった。
そうして残る影も消える頃]
…………楽しかった?
[この状況で?という思いがつい口に出てしまう。
とはいえ一番傷ついているのも戦果を挙げているのも口にした当人>>129なのだから、こちらが口を挟めることでもないのだが*]
やー、序盤からハードだねぇ。
[約一名、満身創痍なヒトを見て言った。
手当等の対処は出来る人に任せてしまう。
ヒトの治療は出来ないのだから仕方がない]
一旦休憩で良いかな?
[問いかけは調査隊の隊長であるアイリへ*]
― 風龍峡入り口 ―
[影の巨狼は跳躍からの一撃によって沈黙する。>>128
切り刻まれた影はふわりと風に乗って、峡谷の奥へするりと消えていった。
それを追うように、蹴散らされた影狼たちの残滓も峡谷の奥へと消えていく。
……まあ、そんな様子を視界に入れる余裕は、生憎と姫にはなかった]
………………。
[耳に届いた楽し気な声。>>129
高度を下げればいい笑顔が見えて]
…………まったく…………。
[かちゃり、と音を立てて、神獣角を鞍の留め具に引っ掛ける]
『楽しかったーー!』じゃあ、ない、でしょおっ!!!!!!
[叫びと共に、白銀の背から飛び降りる。
紅の衣の裾がふわり、と翻り。
後頭部への踵落としという名の物理的突っ込みが繰り出された。*]
― 風龍峡入り口 ―
………………。
十年前のノトカーといい勝負……。
[巨躯の狼と対する青年の戦い方に、零れ落ちたのはこんな呟き]
『……いや、まったくで』
[ぽそ、と鏡の精霊が同意する。虹の仔竜だけは話がわからず、ぴぃ? と小首を傾げていたが]
……とりあえず、あっちは任せていい気がするから。
シエル、合わせて。
他の人への治癒術を用意するから。
[物理的突っ込みを繰り出す姫の様子>>140に、あ、これは手出ししちゃダメな奴だ、と思ったからさらり、とこういって力を集める]
虹の煌めき、集え。
命の力、高める衣。
編み上げ、我らを包みて癒せ。
[静かに紡ぐのは、虹竜と力を重ねての癒しの術。
虹色の光が取り込み中の二人以外をふわりと包み、傷を癒していく]
……とりあえず、あれですね。
一休みしましょうか、皆さん。
今は、取り込み中のようですし。
[ウェルシュの問いかけ>>138は姫へと向いていたが、あれは答えるどころじゃないな、と思ったから。
代理するようにこう呼びかけていた。*]
あぁ、楽しかった!
……うん?
[呆れたようなロヴィン>>136に、ニコニコ笑ったまま答えたが、上空から聞こえた金属音>>140に顔を上げようとしたところで綺麗にアイリのかかと落としが綺麗に決まる。]
上空からは……卑怯……ぐふぅ
『こーちゃんの自業自得なのよ?』
[きゅう、と伸びる青年に、盟約精霊も塩発言であった*]
― 風龍峡入り口 ―
[そして事が済んだ瞬間、口を挟むのに最適な人間が動いた、のだが>>140]
……うわ。
[強烈な踵落としに、思わず身を一歩引いていた。
流石にやり過ぎでは、という言葉は飲み込むよりなかったが。
じっと見ているのも悪い気がして、目を逸らした所に虹の光が現れる>>142]
……どうも。
[小さく頭を下げ、休憩になるのならと河のほとりに寄って腰を下ろした。
故郷と同じ水の気は、自身の妖の部分に馴染むようだ*]
― 風龍峡入り口 ―
[アルビンの推察>>142の通りというかなんというか。
今は周囲のあれこれは意識に入っていないから、問いかけ>>138にも答えるどころではなく]
やられるような戦い方する方が、悪いっ!
[卑怯という訴えをきっぱりと切り捨てて。
傍らに舞い降りてきた白銀の蔵袋からいつも持ち歩いている薬袋を引っ張り出した]
ほら、目回してないで、傷診せる!
[目が回ってるのは明らかにこちらのせいだと思われるが、そこは当然の如くスルーして慣れた手つきで治療を始める。
術が使えぬ身故に、この辺りはきっちり身についていた。
なお、使われた薬は先の決意の通り、よく沁みるもの。*]
― 風龍峡入り口 ―
いえいえ、これがぼくの本領みたいなところもありますので。
[向けられる礼>>144 >>146に、返すのは笑み。
攻撃系の術も使えないわけではないが、得意分野は相棒を支援するための系統。
故に、戦闘後の治療もお手の物と言えるのだった]
さて……ぼくらも休んでおこうか。
[座るのにちょうど良さそうな岩を見つけ、その上に腰を下ろしつつ。
視線が気にかかる卒業生を探すのはまあ、ある意味已む無し。*]
― 風龍峡入り口 ―
[姫の大声>>145は当然耳に飛び込んでくるけれど、努めて気にしないようにして、最低限周囲の警戒だけをしている、という体でいたのだが]
(……見られている)
[視線を感じる。
地面に堂々と寝そべった妖からだ>>146]
(蜘蛛……だよな)
[ここに至るまでに名を聞く機会はあったかどうか。
少なくとも、彼の者から感じる妖力と故郷で聞いた吸妖の特徴は、乖離してはいないように思う]
お前は――
[一体何者だ。
直球にそう問いたくはあったが、触れていいものなのかという若干の躊躇があり。
一度口を閉じて仕切り直した後]
――なんでこっちを見ているんだ。
[結局、目下一番気になっていることを口にした*]
……ぃてて……
だからって、かかと落としはないだろ、かかと落としは!!
[起き上がりながらも、そこは譲らんとばかりに主張して。]
……悪かったな……ぁ゛ーーってぇ!!
[素直に傷を見せながら、謝罪を口にしたが、よく沁みる傷薬に悲鳴を上げた。*]
― 風龍峡入り口 ―
そのくらいやらないとわからないでしょーに。
[ここに関しては平行線。
いつもの事と言えばいつもの事だが]
……悪かった、って思うんなら、ちゃんと考えて。
まだ入り口なのに飛ばしすぎでしょ!
[沁みる薬の悲鳴>>150は聞き流してぎゅう、と傷口を縛る。
動きを妨げず、締め付けすぎない加減は忘れない]
はい、おしまい。
出発まではちゃんと休んでよ?
[治療を終えるとてきぱきと道具を片付け鞍袋へとしまい。
代わりに引っ張り出すのは、出発前に買った金平糖の袋]
……ともあれ、お疲れ様、コー兄。
[色とりどりの星を差し出しつつ、向ける表情は落ち着いたもの。*]
君の
[蛇は水神に奉じられることも多い。
戦っている時に水の気を使っていたことも、このように口にした理由の一つだ]
───……で、他に何か言いかけなかった?
[ロヴィンが最初の頃からこちらを気にしていたのは気付いている。
名前は集合場所で名乗った時の一度切りだったが、誰かに呼ばれて反応しているのを見る機会もあったはずだ]
[なお、アイリとコンラートのやり取りは、賑やかだなー、くらいにしか思っていない*]
― 風龍峡入り口 ―
[当たり障りのない答え>>153を受けて、息を吐いた]
好き、というか。
……そういう種族だからな。
[自分が何の血を引くかは、最早隠しようもないだろうと答える。
まるでそれを知っているような口振り>>154には、少し眉を動かすが]
[で、と続けられた言葉>>155。
こちらの疑問を見逃しはしないらしい]
――俺は、ウェルシュ、という名を聞いたことがある。
[少し間を置いて、話し始めたのはそんなことだった]
里の妖が、今よりもずっと血気盛んで――
人に手を出そうとした時、その妖が現れて、力を吸い尽くしていったと聞いている。
[そう語って、寝そべる妖を両の目で見た。
それを確認してどうするべきか、自身でも定まってはいなかったが]
お前が……その
[何気ない風を装いたかったが、声は少しばかり揺れていた*]
― 風龍峡入り口 ―
[傷だらけで笑うコンラート>>129にきょとんとして。
お疲れ様の声が出る前に、アイリの盛大なツッコミ>>140が入って目をパチクリさせる]
あ、はーい。
おつかれさまでーす。
[癒しの波動に続くアルビンの声>>142で我に返ると、耳の後ろを掻きながら二人から視線を逸らした。悲鳴>>150が聞こえた時には軽く首を竦めたりもしつつ]
そうだ。護りも癒しもありがとう。
撹乱も見事だったよ。
[アルビンにそう伝えると、近くの岩の上に飛び乗った。
大きくノビをして、ストンと腰を落とすと力を抜く。
はふりとひとつ欠伸が漏れた*]
[今よりも互いがずっとずっと小さかったころ。
遠い昔から家同士のつながりはあって。
傍にいる事が当たり前すぎて『ふーん、そうなんだ』、程度にしか当時少年だった青年は思っていなかったし、今もそう思っている。
ただ、家の役割としてだけではなく、自分にとって、
とても『だいじなもの』だから『護らなきゃ』という意識は強くあった。
ある時、アイリと共に街へ遊びにいった際に、『なにか』にだいじにしているアイリの命が脅かされた。
それが何だったのかは、わからない。
わからないけれど、だいじを奪われることが、なにより許せなくて、
『なにか』の攻撃をアイリの代わりに受けた。
……その結果、怪我をした自分より、アイリの方が大泣きし、困るという事になったのだが。]
『……大丈夫、痛くない、痛くないよ』
[アイリを安心させるため、そう伝えながら、帰ったのだが、その夜、しっかり傷が熱を持って魘されることになったのは、余談**]
― 風龍峡入り口 ―
『それはそうなのよー。』
[アイリの主張>>151に、フレアが相槌を打つのを、ほんのりジト目で見ながらため息をついて。]
めちゃくちゃ楽しかったから、つい……。
[おとなしく手当てを受ける青年を
ありがとうな、そうさせてもらうよ。
[へら、と気の抜けた笑みをアイリに向けて]
……ん、お疲れ様。ありがとな。
[差し出された金平糖>>152を、大事に受け取り、幸せそうに一つ一つ頬張った*]
―風龍峡入り口―
アーク!周りを押さえるよ!
[ 大きいのが来る、と、いうアルビンの警告を受けた瞬間>>103カレルは高度を上げ、風刃で広域を牽制する動きをとった。感じている影の魔獣の相性の悪さと、他のメンバー...特に、アイリを囲むユウレン勢の実力か援護と、もしもの時の救援を、自分の役目と見切ったからだ。
考えた通り、コンラートと炎の精霊の連携による思い切りのいい...些か良すぎる一撃が巨大な影を制するのを見届ける。>>115 ]
うわあ...
[ そうして、戦いが一段落した直後に落とされた、本日最大級ではないかという一撃に>>140思わず声を漏らす。 ]
― 風龍峡入り口 ―
[姫の周りあれこれは、微笑ましく見守る態で。
薄藍の仔竜をぽふぽふと撫でつつ一息入れていたのだが]
いえ、お役に立てたなら何よりですよ。
直接攻撃するよりは、この方が性に合っているもので。
[向けられた礼の言葉>>158に、笑いながらこう返す]
正直、初めて遭遇する手合いだったので、どこまでできるか手探りではありましたが。
……土地が変われば、色々と変わるものですねぇ……。
[影の狼を構築していてた力は、自身には今一つ判別がつかぬもの。
故に、土地由来のものなのかなぁ、なんて予測を基にしみじみこんな言葉を漏らしていた。*]
[ やがて、舞い降りたのは、こちらも必然のごとく恩師の傍>>147 ]
教官、支援ありがとうございました。僕はちょっと締まらなかったですけど。
[ 苦笑しながら、視線はアイリとコンラートのやりとりに向く ]
なんだか微笑ましいですねー。
[ とても呑気な感想だった。* ]
― 風龍峡入り口 ―
[問い掛けを認める声は軽いものだった>>160。
それに軽く息を呑んだのは、蜘蛛を恨む者、恐れる者の存在を知っているからだ。
自分は知る狭い世界でそれなのだから、世の全体に目を向ければそれはどれだけの数になるか。
もっとも彼の者にそれに頓着する様子はなく]
そうだ。
蛇は本来、人を呑み込んで力を得るもの……だから。
[一族に関する認識は、彼の者にとっては"その程度"なのだな、とその言葉に思わされる。
思うところの色々は、重い溜息と共に吐き出して]
――そんなことは、しない。
[問い掛け>>161にはきっぱりと否定する。
楽しげな様子がしゃくではあるが、それに怒ったところで相手を崩せるはずもない]
ただ……なんでそんなことを、と思っただけだ。
なんでそんな風に――人の側に立つんだ。
[問いつつも視線が険しくなる辺り、純粋な疑問ではないのかもしれない。
どこかぶつけるような口調で言葉を吐く*]
― 風龍峡入り口 ―
……楽しかったから、じゃないでしょ、ほんとに……。
[この気質はどうにかならないものか、と思いつつ。
同時に、それがらしさかとも思うから突っ込みも入れられず。
結果、やれやれ、と息を吐くにとどまるしかないのが実情だった。
それでもいつか>>159のように、痛いのに痛くないと主張した挙句に寝込まれるよりはいいか、と、そんな思考もある。
なお、この時は回復した後めちゃくちゃ怒った、というのは余談の一つ]
ん、じゃあ、ボクも休むよ。
なんとなくいやーな予感するし、調子、整えとかないとね。
[自分も一つ金平糖を口にして立ち上がり、少し離れて控えていた白銀の元へ。
こちらにも金平糖をひとつ食べさせてから、そう、と鬣を梳いてやった。*]
― 風龍峡入り口 ―
ああ、お疲れ様ですよ。
いえいえ、しっかり動けていたかと。
今回は、相手の特性的なやり難さもありましたし。
[舞い降りてきた姿に、笑みと共にこう返す。
呑気な感想>>166にはくす、と小さく笑みを漏らして]
本当に、ですねぇ。
『……どつきあいが微笑ましいってのもどうかと思うけど』
[同意する陰で鏡の精霊がぼそっと呟いてたのはとりあえず流しておいて]
そういえば、どうですか、こちらの空は。
……ナハティガルとは、やはり、違います?
[投げかけたのは、こんと問いかけ。*]
― 風龍峡入り口 ―
[やれやれと息を吐く様子に困った様に笑って。]
ん、了解。
こういう時のアイリの勘は当たるからな。
[こくり、とアイリの言葉>>170に頷いて、少しゆっくりとする。**]
……僕達妖を受け入れてくれる国は、
[返る声に初めて真面目さが現れる]
まぁ、他の国でも個人では受け入れてくれる人は居るかも知れないけど。
国単位で根付いてるのはユウレンしかない。
僕は現状を維持したいだけさ。
人と妖が共に暮らせるに越したことはないだろう?
でも妖が人を襲ってしまえば、それが崩れてしまう可能性が出てくる。
僕が妖力を奪っているのは、それを防ぐためさ。
それに。
人側に僕という存在が居ることで、抑止力になれれば良いな、って思ってね。
[妖力を奪われた側にしてみれば、随分と身勝手な言い分でもあるだろう。
そう言った恨みつらみも自分に向けばいい、と思っていることは口にしないまま]
― 風龍峡入り口 ―
[労いの言葉>>172に、仔竜は嬉し気にぴぃ、と一鳴き]
そうなんですかぁ……いやでも、初めてとは思えませんでしたよ。
[サラリと開帳された事には素直な賞賛を返し。
対したものの話にひとつ、瞬いた]
純粋なものではない……という事は。
やはり、何か特殊だったのですか?
……いや、ナハティガルでは妖と呼ばれるものと遭遇する機会はほとんどなかったので、今一つつかめなくて。
[問えば、影狼の特性などは聞く事ができたか。
休息を邪魔するつもりはないから、深くは聞かず。
ただ、記憶には確りと留めておいた。*]
[しかして実際のところ、妖を狩るのは妖力を集めるためだったり、命を奪うまで行かないのは再回収を目論んでのことだったり。
あまつさえ、命を奪わないのは万が一ユウレンが反妖を掲げるようになった時に戦力を削らないためだったりするのだが、そんなことは全部ウェルシュの心の裡止まり*]
―風龍峡入り口―
あはは、動かないと、僕じゃなくなっちゃいますから。
でも、今はまだ色々足りないなって思いますよ。
[ そう言葉にしながらも、カレルの表情に暗さは無い。そうして、続けて投げられた問いに、>>171少し首を傾げ ]
そうですね、ここの風は気持ちよくて、いろんな熱や今まで感じたことのない力も感じます。
とても違うと言えば、違いますけど...
[ 相棒の首を優しく叩いて、カレルは楽しげに微笑みを浮かべる。 ]
でも、飛べば繋がる同じ空ですから。
[ 見上げる瞳は、遥かに遠く、その空の繋がる先を追っていた。* ]
― 風龍峡入り口 ―
確かに、そうですねぇ。
動いている方が、きみらしい。
……足りないのはまあ、これからいくらでも補えますよ。
[暗さのない表情で告げる様子にわずかに目を細め。
向けた問いかけ、それに答える様子に微か、口の端に笑みを刻んだ]
ノトカー。
我らが元生徒は、着実に成長しているようですよ?
[ぽそり、通信具へこんな呟きを落とす。
それに返るのは、微かな笑みの気配]
あ、そりゃそうだよね。
まぁ僕もちょっと特殊というか、この国の出じゃないから他の妖と会うことは殆ど無かったんだけど。
だから、ユウレンではああいうのも普通って可能性も……?
[そう続けながらチラリと見たのは会話するロヴィンと蜘蛛のヒトの方。ウェルシュと名乗っていたのは聞いていたか。
最後はちょっと困った顔で返すのだった*]
そうですか……飛べば繋がる、同じ空。
[告げられた言葉を繰り返し、瞳が見やる先を追う。
こういう真っ直ぐさは本当に変わらないんだなあ、としみじみしつつ]
違う所は違うけれど、一つのもの……という感じ、なんですかね。
[自身は未だ、そこにたどり着けてはいない。
けれど、いつか傍らの仔竜と共にたどり着けば感じられるのか、と。
過った思いに応じるように、傍らの仔竜がぴぃぃ、と鳴いた。*]
― 風龍峡入り口 ―
[こちらの返答は予想の範疇であったらしい>>175。
だが、続く問いには真面目な声で答えが返る>>176]
そう、か。
[ロヴィンは他の国の事を知らない。
だが相手の言葉に嘘はないだろうと思う]
――俺は、人と妖が本当に共に暮らせているのか、まだよくわかっていない。
[この場にいる者たちや、ここに至るまでに出会った人たちに限れば、上手くやれているように見える。
けれど、それはその者たちが"特別"だからかもしれない。
実際出会う存在が大物すぎて、色々と感覚が混乱していた]
そのために、妖の側はどれだけ我慢をすればいいんだ、とも思う。
でも――お前がやろうとしていることは、理解した。
いや、理解したなんて言い方も偉そうか。
[結局のところ、相手に対する底知れない存在という評価は変わらないかった。
無論、その心の裡>>179が読めるはずもなく]
それでも正直、俺はお前が恐ろしいよ。
願っていることが同じだとしてもな。
[最後の呟きは、風に紛れるような声だった*]
―風龍峡入り口―
[ クラリッサから声をかけられると、やはり笑顔を向ける。>>173 ]
お疲れ様。すごい活躍でしたね。
[ アイリの一撃と合わせて、ユウレンの女性はやっぱり凛々しいなーと、思ったのは、とりあえず内緒だ。* ]
― 風龍峡入り口 ―
[休息や交流の時間を経て、姫騎竜師は再び白銀へと跨る。
翼が大気を打つ音が河原に響いた]
さて、それじゃあそろそろ出発しようか。
何事もなければ、この先は風龍峡の名所巡りになるんだけど……。
[のんびり物見遊山はできないよなあ、というのは言わずとも伝わるか。
ともあれ、河に沿って進むことしばし。
目に入るのは、美しい翡翠色の水面と、そして]
― 翡翠ヶ淵 ―
……っ!
この、声!
[翡翠色の美しい淵まで近づいた直後、咆哮が響いた。
先ほどよりもはきと響く声の主は、周囲を見回せばすぐに見つかる。
淵の傍の、ひと際大きな岩塊の上。
そこに、傍目にも鮮やかな真白の巨狼の姿があった]
やっぱり、白兄!
なんで、邪魔するの!
[それはこの地で騎竜師としての修行を積んだ姫には見知ったもの。
風龍峡の守り人などとも称される妖白狼]
『……なんでもなにもなくてね。
この先の空間が不安定になってるから、誰も通すわけには行かない。
それだけ』
それだけって……そう言われて、はいそうですか、って帰れるわけない!
『うん、そうだろうけど、こっちも譲れないわけで……』
[淡々と告げた後、妖白狼が咆哮する。
ゆらり、空間が揺らぎ、影のようなものが滲み出た]
これ、は……さっきのと、ちょっと違う?
[影である事に変わりはないようだが、姿かたちがさっきと違う。
二足歩行の小鬼のようなそれらは、きいい、と甲高い声を上げた]
『これ以上、歪みを増やす要素は入れたくないんだよねぇ。
……だから、力づくでも帰ってもらうよー』
[宣する妖白狼の口調は緩いが、気配は鋭い。
やる気だ、というのがはっきり伝わってくるそれに、姫騎竜師は軽く唇を噛み]
……そっちがその気なら、こっちだって相応に応じるだけだ。
みんな、突破するよ!
遠慮はいらないから、思いっきりやっちゃって!
[それでも、ここで立ち止まる事はできないから、と。
迷いない声でこう、宣していた。**]
☆1d前半・風龍峡入り口
フィールド
峡谷に入って2時間ほど進んだ所にある。その名の通り、鮮やかな翡翠色の美しい淵。
底の方には巨大な翡翠の原石や精霊石などが沈んでいる他、魚の類も良く獲れる。
淵の周辺は、緩やかに広がる川原。
登場敵
妖白狼が呼び出した漆黒の小鬼たち。爪や牙を用いて襲い掛かってくる。
ボスキャラ
風龍峡の守り人を務める妖白狼。
頭の天辺に金色の毛がある真白の巨狼。
爪や牙を用いる他、火炎を操り攻撃してくる。
判定方法
A:6(6x1) B:5(6x1) C:6(6x1) D:2(6x1) E:2(6x1) F:2(6x1)
上記数字を小鬼の撃破pt、×10した値をHPとする。
各自、手数はfortune5回。小鬼1体につき1回fortuneを振り、出目がそれぞれに設定されたHPを上回っていたら、撃破。
1回の攻撃で倒せなかった場合はfortuneを振り足し、合計値がHPを越せば撃破となる。
5回の手数で撃破できた小鬼の撃破ポイントを合計し、その点数で順位を決定する。
小鬼は、PC各自に対し6体を個別に設定。誰かがAを倒したら他の人はAを倒せないという事ではないので注意。
※ちょっと特殊な形式のため、味方への強化・回復魔法は『Aを狙う誰かに援護』という形にして個別にダイスを振る形式になります。
※数値が足りなかった場合は、『重ねがけした』とか『発動失敗』とかで振り足してください。
※弱化攻撃は基本ルール同様、『判定後の撃破描写はなし』の形式で。撃破自体は他に丸投げしてもOKです。
【判定リミットは2/14の00時です】
【判定数値は、メモに記載お願いいたします】
/*
ところで白兄ことゲルトの口調が確かめたわけでもないのにすらすら出てくる件について(
ほんとに、ユウレン組はなじんでるなぁ……w
[ 元々、空には特別な思いがあった。自由に飛べさえすれば他には何もいらないと思うほど。だが、今は、それよりも深い思いが胸にある。
カレルが主と定めた人は、今の世に生きる人ではなく、出会ったのも、世界の裏側のような場所だった。けれど、確かに同じ空を飛んだのだ。 ]
―風龍峡入り口―
空には限りも、境もないですから。色々なところを飛ぶようになって、それがますます解って来た気がするんです。
[ アルビンの内心は知らぬまま>>184そう言葉を繋いで、カレルは声を上げたシエルを、そっと撫でた。* ]
―翡翠ヶ淵―
[ 休息の後、進んだ先に、響き渡る咆哮。>>190反射的に身構えたものの、今度現れたのは ]
んん?お知り合い?
[ アイリと白狼の会話は、不穏ながら、どこか親しさを感じさせるもので、カレルは飛び出そうとした動きを一度踏み止まる。 ]
(あちらさんの理屈も、分からなくはない、けど)
[ 多分、あの白狼は、この地を守る存在なのだろうとの予測はつく。そうして多分、守るものの中に、アイリも入っているからこその頑迷とも言える拒絶なのだろうということも。 ]
でも、信じてもらいたいよね、ここは。
[ 押し通る、という、アイリの気概に応える形で、今度こそカレルは相棒と共に飛び出した。
きっと、信じてもらうには、少々乱暴にでも届かせるしかないのだろう。ならば、それを助けよう。 ]
行くよ、アーク!
まー、どっちも引けないってのはそりゃそうか。
待ってろシロりん、頭の金色引っこ抜いてやるからなー?
[緊張感は遠く彼方。
それでも、覚悟しろよ、と言うのは言葉に現れていた**]
[ 風のブレスに切り裂かれて小鬼が霧散する。 ]
まず、ひとつ...手応えはさっきよりまとも、かな?
[ 普通の生き物とはとても呼べないが、先刻の影のような魔獣と比べ、この小鬼には、質量のようなものを感じる。術系統のものを使えないカレルにとって、幾分かは戦いやすい相手と言えた。 ]
よし、アーク、できるだけ先行して道を開こう!
[ 誰よりも前に、空を駆け、道を開く。それが、風の性だと、最初に教えてくれたのは誰だったか]
― 風龍峡入り口 ―
確認……か。
[これからのことなど考えていなかった、というのが正直なところだ。
無論、異変調査もまだ序の口だから、まずはそちらに意識を向けるべき、ではあるのだが]
……歩み寄り。
[思うのは、異種族ながら結ばれた父と母のことだ。
共存と呼ぶには父は随分と寿命を擦り減らしてしまったように思うのだけれど、ともかく自分が生まれるだけの余地はあった]
うん。
[大妖が説く言葉>>195に、少しばかり素直な口振りで頷く]
(……喜ばせてしまった)
[笑顔を向ける妖>>196に、内心お手上げといった心持ちになる。
多分自分が苛立ちを感じているのは、彼の者の行動そのものでなく、その立場に立てること、なのだろう。
だからそんなどうしようもない思いを打ち切るように立ち上がる。
折しも姫が再び白銀へ跨る>>189頃合いであった]
ま、もうしばらくだけは……
……よろしく。
[聞こえるか聞こえないかくらいの声でぼそりと言って、次の目的地向け歩き始めた**]
[ 打ち振った翼の周囲にも風の刃が舞い、飛びかかって来た小鬼が引き裂かれて消える。 ]
アークに、翼狙いは、通じないよ?
[ 小さく笑って、旋回し、誰かを狙っている小鬼に向けて、今度は短弓を構えた、 ]
[ 矢は小鬼の足を縫い止めたが、それを抜いて、小鬼は狙いを変えたかこちらへと向かってくる。 ]
鬼さん、こちら、ってとこか、な!
[ やはり動きの鈍っていた小鬼は、続く矢に貫かれて消えた。 ]
ピュルルーッ!
[ 注意を促す風竜の聲が響いたのはその直後。背後から飛びかかった小鬼の爪が間近に迫っていた。 ]
うわっ!
でも姫様分かっている上で引く気なさそうだし。
僕はこういう問答無用に疑問を持ってたわけで。
となるとこの後どうなるかとても気になるわけで。
[ブツブツと呟きながら呼吸を整える]
何より力になると決めたんだから。
やるっきゃない。
[惑いを吹っ切るようにグッと拳を握り。
顔を上げて漆黒の小鬼を見据えた]
[ 矢は小鬼を掠めたものの、一瞬遅く、がりり、と爪がカレルの右肩を裂いて、朱を散らす。 ]
っ!アーク!
[ 声に応じた風竜が、ぐるりと振り回すような旋回をしたことで、小鬼は宙へと投げ出されて地に落ちた。 ]
...はあ...そろそろ弓だけじゃ限界、かな?
[ 携帯している血止めの布で肩を縛りながら、カレルは、騎竜の背に括り付けたツーハンドソードに、考え込むような視線を向けた。** ]
[先程のように避けられても困る。
気合を入れた横薙ぎの一撃は、軽く小鬼を吹き飛ばして淵へと沈めた]
消えたりはしないか。
[感じた手応えにペロリと唇を舐めて、膝を曲げる]
シャッ!
[こちらに向かってきた小鬼を避けるため跳び上がる。
背後に着地すると同時、蹈鞴を踏む相手の背に力強く肘を打ち込んで地に伏させ、更に上から踏みつけて沈黙させた]
[勢いに乗ったまま近くの敵に向かう。
前より体格の良い相手とは組み合いになり、髪が何本か宙に舞った]
ハァッ!
[一歩離れた相手が牙を剝き出しにするのを見て、こちらも息を吸い込んだ。懐に潜り込んで上へと突き出した掌は顎を捉えきれず、敵の爪が迫ってきていた**]
/*
色気出すと失敗するの法則。
そも半分で止めるつもりだったのだから、3撃目はやらないべきでした。色んな意味で失敗。
駄目な焦りを自覚できたので切り上げリセットしてきます。おやすみなさい**
[蜘蛛糸は密度を増し、右手を巨大な鉤爪へと変化させ。
ウェルシュは右手を後ろへと引きながら、左前のツーステップで小鬼へと迫った]
せいっ!
[ステップのリズムに合わせるように、後ろへと引いた右手の鉤爪の先をすぼめ、鋭く尖らせた状態で小鬼の顔面へと抉り込ませる。
短い断末魔の後、弾けるようにして小鬼と鉤爪は霧散した]
やっぱこっちの方がやりやすいな。
[元々、炎や水などの術の類は使えず、武力一辺倒だった身。
徒手空拳にて自分自身が飛んで行くことも多く、小鬼を蹴り飛ばしに行く姿は生き生きとしていた**]
/*
一応、書きそびれたネタもとい案として。
>>159の時に、半端に獣人or海龍の力が発現して返り討ち→アイリギャン泣きを見て怖がらせちゃったと勘違い、で色々能力に制限がかかっちゃった状態だと面白い()かも。
― 翡翠ヶ淵 ―
[ウェルシュ>>216と少しだけ視線を交わした後歩みを進める。
しばしの後に辿り着いたのは、翡翠色の川淵]
……こんなところもあるのか。
[そんな感想を口から漏らす。
天沙河の支流の一は知っていても、それが見せる様々な表情は未知のものであったから。
しかし、感嘆に浸っている暇はないようだ>>190]
……白兄?
[文字通りの意味ではないだろうが、馴染みの存在ではあるらしい。
しかしその白狼は、姫の前に立ちはだかる姿勢を見せる>>191]
守り人、か。
[人との決別を決めてからは、里にもそのような存在が置かれた。
この先は危険だから踏み込むな、と。
命の保証はしないとも言う]
そんでも、こっちだって守らないといけないもの、あるしな。
[姫の宣言>>192に異論はなく、湧き出す小鬼へ向け身構える]
[既に周囲の多くは戦闘に入っていたか。
自分には騎竜師のような機動力はないし、肉弾戦をこなせるほどの体術もない]
むしろ、こんくらいの位置から"見る"のが好都合か。
[そして真っ先に視界に入ったのは、肉弾戦組――クラリッサがまさに小鬼と組み合っているところだった>>215。
別の影が、横合いから近付いて来ているのも見える]
――邪魔、するなよ!
[クラリッサを狙う敵の爪が見えていたから、それを掠める軌道を狙う――などという小賢しい芸当では、本命を仕留められなかったようだ。
とはいえ足元を撃たれた一体の意識はこちらへ向く。
クラリッサに目の前の戦闘に集中してもらえるなら、まずはよしとしよう]
ほら、こっちに来い。
[飛び跳ねるような動きの小鬼が、こちらへ向けて突出してくる。
それが飛び掛かるために、地を蹴る動きに変じるのを狙って]
[鱗刃は小鬼の胸部を過たず貫いた、が]
まだ動けるのか!?
[執念とも言うべき動きを見せて、小鬼はこちらへ齧りつかんとする]
く……。
[左腕を小鬼の口へ押し付けるようにしてあえて噛ませる。
自身のものだけでなく、内に仕込んだ鱗刃が鎧替わりにもなる。
とはいえいくらか牙が食い込むのは避けられない]
いい加減、大人しくしろ……!
[水の力で先に放った刃を引き戻す]
[動きが固定された状態での後ろからの一撃は、流石に避けようもなかったらしい。
即座に小鬼は霧散して、左腕が解放される]
はあ……。
[手こずったな、と思いはするがまだ休んではいられない。
左手が動くことを確かめるように握ると、クラリッサや、他の戦況を見回した**]
― 風龍峡入り口 ―
……神気……ですか。
[返された答え>>182に、なんでそんなものが、と思うものの]
まあ、確かにここは妖という存在に関しては特異な土地ではあるようですし……。
ない、とは言えないのかも知れませんが。
[困り顔と共に向けられた答え>>183に、やや思案の素振り。
クラリッサが視線向けた先からの問いかけ>>198には、こちらも毒気を抜かれて]
あー……ええと。
[どういおうか、と悩んでいたら、さらり、求める答え>>217が返されて]
ありがとうございます。
[ひとまず返したのは、礼の言葉。*]
― 翡翠ヶ淵 ―
[休息の後、姫の号令>>189で出発する。
傍らの仔竜は、先に進むにつれてぴぃぴぃと楽し気な声を上げるようになっていた。
先ほど、カレルに撫でられたから嬉しい……というだけではどうやらないようで]
『生まれた場所に近いの感じて、はしゃいでるってやつ?』
おそらくね。
[鏡の精霊の呆れたような呟きに、返すのは頷きひとつ]
『……でもさー、こいつの場合はしゃぐとなんとかいうか……』
……その先は言わない。わかってるから。
[はしゃぐと色々と暴走しやすいのはわかっているから。
最後まで言わせることなく言い切って。
前方に色鮮やかな淵が見えたのは、大体それと同じ頃か]
これはまた見事な……って。
[感嘆の声は咆哮と、その後のやり取りによって遮られる]
ええと……つまり、この白狼さんが。
[先の影狼たちの主なのかと。
ちょっと他とはずれた視点でその巨躯を見やる]
『……ぁー……なんていうか、うん。
異境のものの気配がものすごいよ、アレ』
は?
つまり、異国の神格と繋がりがあるってこと?
[どういう事だそれ、という思考は長く続かない。
姫の宣に応じて、周りも動き出している以上は]
ぼんやりしてる暇はない、と。
自由なる光、その軽やかさをもって守りを織り成せ。
虹の煌きと共に閃き揺れて。
我が同胞への害意を逸らす衣となれ。
[早口に紡ぐのは、先とはまた違う守りの術。
防御ではなく、回避に特化した援護術だ。
目くらましの効果も含んでいるため、術を掛けるのは個人ではなく、空間そのもの]
[爆ぜた力は場にいた小鬼数体を巻き込んで消滅させつつ、術を広げる。
味方には回避の上昇、敵には目くらましを与える広範囲の結界術。
これならば、他者の援護ともあまりかち合うこともないし、何より]
……どこまでも、飛んでいきますからねぇ、彼。
[先陣切って飛び出してい行くカレル>>193にも、無理なく支援を届けられるという利点がある。
空には限りも境もない、という事がわかってきた、と。
告げる様子>>193は、自由に翼広げて得たものを確りと取り込んでいると感じさせて]
……喜びそうだなあ……。
[誰が、とは言わないが。
零れ落ちたのは、楽し気な呟き、ひとつ。**]
― 翡翠ヶ淵 ―
[宣に応じて皆が動き出す。
中でも早く飛び出したのは、風の竜を駆る騎竜師。>>199]
む、ボクより先に飛び出すとは。
さすがは風の子、速いね!
[天龍も動きは速いが、さすがにというか風の竜たちには劣る。
それを差し引いても、相棒との息が合っているとわかる動きに、上げた声には純粋な賞賛が滲んでいた]
とはいえ、ボクも負けてはいらんない……!
[後ろに控える妖白狼の意図は知れぬが、譲れぬ意志は押し通さねばならないから、と。
神獣角を握り直し狙い定めるは地上の小鬼]
[降下の途中、ひょい、という軽い動作で白銀の背から飛び降りる。
そのまま、落下の勢いを乗せた突きを繰り出すものの、事前動作が読まれてか、繰り出した一閃の手応えは浅い]
……ん、のっ!
[可能な限り素早く槍を引き、くるり、上へと返す。
動作の隙をつくように小鬼が爪を振るうが、そちらへ意識は向けず]
[振り下ろしの一閃は、突きではなく柄での殴りつけ。
一撃は狙った小鬼を捉えて見事な脳天直撃を決めるものの、横合いからの一撃は往なしきれない。
場にかけられた結界術のおかげで直撃は免れたものの、左の腕に薄らと紅い色が滲む]
こ、のっ……。
乙女の柔肌に何してくれるっ!
[どこか場違いな文句を言いつつ、振り下ろした槍を握りなおして。]
[薙ぎの一閃は掠めるに留まり、手ごたえらしきものは殆ど返らない。
追うか引くか、迷いは瞬時。
とはいうものの]
……リュウ!
[このまま留まり続ければ囲まれるのはわかっているから、舞い降りてきた相棒に再び飛び乗って]
[放たれた風は小鬼を捉えてすぱりと切り裂く。
それと確認すると、囲まれる前に一度上空へと抜けた]
…………。
[瞳は刹那、動くことない白の巨躯へと向いて、また、それた。**]
……ウェルシュさん、は。
人と過ごしてきた時間が多いんですか?
[アイリ達とは旧知らしいどころかユウレンの人間の営みをよく知っているようで、人姿と妖力も見事に馴染んでいる。声かけられたのを機として、問いかけた]
もしそうなら、この調査が終わったあと僕の話を聞いてもらえると嬉しい。
手短に出来る話でもないんで、落ち着けてから。
[手短に出来ないのは、素性やついでの目的をどこまで話すべきか判断がつかないからだ。その力の強さを感じ取れればこそ、脱力しても警戒は消えない。
フレアに聞いてみようかと思っていたが、あの悲しみ方を見てしまうと気楽には頼みにくそうで。
そんな会話はその後何か>>219を思い出させる切欠ともなったかどうか。休息時間内では軽く話すだけに終わったことだろう*]
ヤァァッ!
[痛みも無視した一撃は効果を上げ、叩きつけられた衝撃で口を開いた小鬼は低く弾んで動かなくなった]
感謝!
[ロヴィンは引き受けてくれた敵と戦っているし、小鬼もまだ残っている。
一声だけ上げると、血の伝う手首を握り締めながら呼吸を整えた**]
― 翡翠ヶ淵 ―
[翡翠色の淵に、一瞬物珍しそうに視線をやったが、聞こえた咆哮>>190に双剣に手をかけた……が。]
『あっ、わーいわーい久し振りなの!!元気してた!?』
……おまえ、そんな状況じゃないのわかってる!?
[全力で妖白狼に尻尾を振るフレアの言葉に一瞬、力が抜けかけたのは内緒。]
いやうん、知ってた。
妖連中とフレアが仲いいの知ってた。
[余談ではあるが、カレルから知己の匂いを感じ取っていたが、ふとした瞬間に耳が悲し気に伏せるくらいであった。]
……はーー。
悪いけど、こうするって決めたアイリ、曲がらないから。
押し通させてもらう!
[気を取り直して双剣を構えて、妖白狼が呼び出した小鬼へと駆け出した。]
― 翡翠ヶ淵 ―
[クラリッサは負傷こそしたものの、対峙していた一体は無事に仕留められたようだ>>244。
感謝の声に頷きだけ返して、まだ残る小鬼へ意識を向け直す。
右手に刃を握り]
――撃ち抜くだけじゃ仕留めきれないか。
それなら……!
[見定めた相手へ、横薙ぎのように右手を振り抜く]
チッ
[一体目は難なく切り伏せたが、二体目は素早く避けたためか剣を掠めただけだった。]
こういうのが一番面倒くさいんだよなぁ。
[割と稽古でやらされてはいるけれど、それはそれ、あまり好んでいない稽古だった。]
[こちらの策は功を奏したか。
腕の回転と水の後押しにより横薙ぎの軌道をとった刃は小鬼を大きく切り裂き、そして消滅させた]
……よし。
[控え目ながら手応えを口に出すも、次の影が迫っていたから、手元に戻った刃を受け止めつつ気を引き締めた。
とはいえ投げる動作に移るにはやや近い距離]
だったら――斬る!
[鱗刃の先に水の刃を纏わせる。
強度も刃渡りも心許なくはあったが*]
― 翡翠ヶ淵 ―
[妖白狼へ視線向けていたのは刹那。
は、と一つ息を吐いた後、意識が向くのは小鬼たち。
数体の小鬼が集まって何やらもそもそしている――と思った矢先]
……ふぇ!?
[小鬼の一体が、ぽーん、という擬音が付きそうな感じで飛んできた]
[繰り出した一閃はさすがに狙いが甘く、小鬼を掠めるにとどまる。
手傷を受けた小鬼はこちらに届く前に下へと落ちた]
……なん、だったの。
[上空にいるこちらへ攻撃するために、小鬼が仲間を放り投げてきた、とは。
さすがにというか予想の外だった。*]
― 翡翠ヶ淵 ―
[しかし付け焼刃としかいいようのない技は、相手の肩口辺りで止まり。
こちらが腕を振り切るよりも、相手の飛び掛かる速度の方が早かった]
うわ……!
[咄嗟に腕を引き刃の本体を相手の腹辺りに捻じ込んで、勢いのまま倒されるのを防ぐ。
しかし振り下ろされた右手の爪まで防御が回らず、左肩を切り裂かれる感触があった]
く……。
[刃を握り込み、肩ごとぶつかるようにして距離を放す。
即座に次の動きに移ることは出来ず、睨み合いとなった*]
/*
にょきにょき。
現時点でトップはカレルの17か。
アルビンは取る気あるのか分からんけど、超える可能性はまだあるな。
クラリッサは足りないか。
コンラートはまだ超える目があるけど、前日がトップだったから譲る可能性もなくはない?かな?
昨日シロりん殴りたい感あるとは言ったけど、この場は僕がトップ取らない方が良いと思うんだよなぁwww
力を示す、ってことになると途端に不適格になる蜘蛛である(
/*
小物(E・Fあたり)連撃して結果次第で他選ぶかー。
D・E・Fを全部1撃した場合は、まだ超える目があるんだよね…w
まぁ僕以外をトップにしたいんだったら振らなければいい話なんだけどwwww
うーん、調子が良すぎないか?
こういう時が一番危ないんだよなぁ……。
[違和感を小さく呟く。
炎と風に親和性が高いため、この場も青年にとっては居心地がいい。
居心地がいいのは別にいいのだが、何かしたっけ?と首を傾げた。]
[ひゅん、と風切り音が鳴った時、小鬼がこちらに気付いたようだったがもう遅い。
回し蹴りを放った右足には斧のような刃が出現し、小鬼の首を刈った。
真黒の塊が2つ飛び、地に落ちると同時に小鬼の身体の方も霧散していく]
目晦まし悪くないね!
[隠れながら倒せることが気に入ったようだ*]
/*
コンラートも数字でけぇなwww
19いったかー、なら17超えないようになんとかやろw
[1撃殺が続いた場合は17になってしまう悲しさ]
[右足を地につける頃には斧状の刃も霧散して。
次の小鬼に意識を向けると、今度はあちらもウェルシュを視認出来ているようだった]
先手必勝!
[小鬼との距離はまだある。
あちらが突進してくるのを見て、ウェルシュはその場で右腕を上から振り下ろした]
[蜘蛛糸は空中で縒り合い、太く撓る鞭となって小鬼を叩きつけた。
槍ほどのリーチはないが、小鬼に近付かれる前に攻撃できる程には長さもある。
一撃振り下ろすだけでなく、下から右上へ、右下へと腕を移動させて左上へと連撃を叩き込み、小鬼は遠くへと吹っ飛びながら霧散していった]
うん、器物を作るのは問題ないなー。
付喪神とかはかなり昔から吸ってたもんね。
[色々と騒動が起きる度に百鬼夜行をしていた器物達。
それを捕まえる方法が妖力を吸って大人しくさせるものだったため、この手の妖気はとっくに身体に馴染んでいた。
今ではいろんな器物を妖気で作れるようになっている(ただし長持ちはしない)*]
うーん、うーん、……まぁ、いっか!!
[色々と考え込んではいたが、答えが出ない問題と判断し、すっぱりと切り捨てて、ほかの人の所へ助力に向かった*]
[風の帯を作って手首の傷に巻き付ける。
一時的に流血を減らすならこれでいい]
減ってきてるみたいかな。
それなら。
[スゥと長く息を吸い込んだ]
[鞭が右手から霧散した頃、背後からの突進の気配に気付く。
咄嗟に避けられたのは、光の結界が効果を及ぼしたからだろう。
右腕を掠めていった小鬼の爪が、忌々しげにこちらに向けられている]
だいぶ飽きてきたんだけどな。
[呟いて、無造作に右足を後ろへと振り上げた]
啸!
[上がったのは虎の鳴き声そのもの。
ただし本性の時ほど大声にはならないが。
それでも近距離で受けた小鬼は殴られたかのようによろめいて、頭を抱え蹲った]
ん。
[完全な戦意喪失状態を確認し、フゥと息を吐き出すと、周囲の状況を見回した*]
[言ってしまえばやる気のない蹴り。
それでも蹴り飛ばす意思はあったから、小鬼の下から掬い上げるように右足を動かした]
……を?
[が、蹴り上げようとした足の横を擦り抜け、小鬼が左足へと飛びかかった。
ガブリと鋭い牙で噛み付いてくる]
って…!
[しっかりとしがみ付いてガブガブと左足を噛む小鬼。
右足は振り上げたままだったから、体勢を崩して尻餅をついた]
油断したぁ、 っ、
[尚も離れない小鬼がさらに爪を振り上げる]
[直後、地面から大きな蜘蛛足が一本飛び出し、小鬼を遠くへと弾き飛ばした。
飛ばされた小鬼は、てん、てん、と転がっていく]
あー…… 〈 悪いね地克、戻って良いよ 〉
[妖にだけ聞こえる声で言い、思わず出てきた配下を下がらせる。
蜘蛛足は諾するように揺れて、再び地面の下へと戻っていった]
やられたー。
[噛まれた部分を蜘蛛糸で覆って止血。
己の油断を自嘲し、可笑しげに笑った*]
/*
よしトップ回避(
Aから順にやってたら、それでも17までいってたんだなー。
今回のボスは1対1の対決になりそうなので休憩になりそうだが、クラリッサ以外で突っつきたいのはカレルっていうwww(多分ボス対決)。
― 翡翠ヶ淵 ―
[各自各様の手段で倒されていく小鬼たち。
妖白狼は動くことなくその様を見ていたが、やがて、ぶるる、と身を震わせて一声、吼えた。
それを合図とするかのように、小鬼たちがするりと溶けるように消えていく]
『……ぁー、もう。
仕方ないなぁ、これ』
[次いで漏れるのがぼやくような呟きなので、ある意味台無しなのだがそれはそれ]
『どうしても押し通りたいっていうのは、よーくわかった。
……でも、こっちとしてもはいわかりましたで通せないというか通し難い事情があるからねー』
だったら、どうするっていうの!
『……んー……この先に進みたかったら、俺を倒して行け?』
[こて、と首を傾いで告げられた言葉。
口調は軽いが、真白の背後に揺らめく焔思わせる気は、妖白狼の本気を示しているようだった]
……白兄、やる気、か。
[物言いはアレだが、本気なのは見て取れる。
恐らくは全力を示さねば、納得しないんだろうな、と。
過ったのはそんな予感。*]
― 翡翠ヶ淵 ―
[小鬼と睨み合っている間にも状況は進んでいく。
術>>233による援護もあり極端に追い詰められている者はなく、それぞれなりの戦果を挙げている。
と、そこに響いたのは>>263]
…………!
[獣の吠える声に僅かに身を竦める。
彼女の本性を知る由はないがその一端を見たような気がした]
[他方、地の下からは振動と、異なる気配を感じた>>266。
それの正体を目視する余裕はなかったが]
……こんなとこで、睨み合いやってる場合じゃない、か。
[振り払うように一撃を放つ。
しかしそれが当たるか当たらないかのところで、一声が響いた>>267。
それを合図に、小鬼は一瞬にして溶け消える]
今度は、お前相手に力を示せ、ってことか。
[門番にしては随分と軽い口調とは思うが、それが纏う力を侮ることは出来ない。
姫の様子>>268からもそれは感じ取れる]
……あいつを倒し切るには……。
[負傷もあるし自分は援護に回るべきだろう。
そう判断しつつ、彼の者の纏う炎を見据える。
ふと脳裏に浮かんだのは、戦場を縦横無尽に飛び回る風の騎竜師の姿*]
僕怪我しちゃったから任せるね!
[蜘蛛糸で覆っていればそのうち治る怪我ではあったが、これ幸いと言うように他に役目を任せた。
元気いっぱいな辺り、大した怪我じゃないと気付かれそうだが*]
みんな凄いね。特にコンラートだっけ、段々人間離れしてきてるような...?
[ 一度上空を旋回し、戦況を確認して、カレルは軽く首をかしげる。人外のそこそこ存在する一団の中だというのに、どう見ても人間のはずのコンラートに、そう感じてしまう理由は、カレル自身にもよく分からない。 ]
おっと...!
[ とはいえ、そのまま考え込む暇はなく、白狼の咆哮と共に小鬼の姿が空気に溶ける。>>267 ]
うん、予測通りというかなんというか...よし!
[ ぼやくような口調と裏腹に揺らめく強い気配に、カレルは一つの決意を固めて、ツーハンドソードの柄と鞘の間に封じるように掛けられた細い金色の鎖の輪を外した。
そのまま自らの首にかけた鎖の中央には艶やかな白銀の輝きが揺れている。 ]
...アイリ殿
[ 騎竜をアイリの傍に一度近付け、呼びかけたのは、王女としてではなく、騎竜師として。彼女の最初の名乗りと、これまでの姿を見ていると、そう呼ぶことがふさわしいと、カレルには、思えたからだ。 ]
怪我をした人も多いし、僕に先陣を任せてください。
その方が多分、遠慮なく殴りあえますし。
[ カレルはユウレンの民ではなく、あの白狼の知り合いでもない、だから、と、笑って ]
ただ、本気で殺されそうになったら、説得はお願いしますね。
[ 弱気とも取れる言葉を、その笑顔のまま預けて、答えは待たずに前へと飛翔する。 ]
アーク!
[ 声に応じて風竜が放つのは風刃のブレス。それが僅かな牽制にしかならぬとは、承知のうえで、カレルは、ツーハンドソードを抜き放った。
銀に輝く刃の半ばには、細い暗紫の光が継ぎ跡のように浮かぶ。その昏い光に妖魔の気配の滲むことに、気付いた者もいるかもしれない。 ]
[ウェルシュの軽い調子>>273には横目を向けたが、実際無傷ではなさそうなので指摘はしなかった。
それに適任は他にいるようだ>>274]
[彼が姫に何を語ったのか>>275はわからなかったが。
抜き放たれた剣>>276を目を細めて見る。
その輝きに、どこか自分たちに近しいものを感じていた**]
[ 再度の咆哮と共に、火焔が渦巻いて、風刃を受け止め、更に風竜の眼前にまで迫る。 ]
はああっ!!
[ だが、その時には、ブレスの一部が、ぐるりと空を薙いだカレルの剣に纏いついている。
渦巻く風が第二の刃となって炎を斬り開き、風に煽られた炎は、さらに剣を覆って燃え上がる。
巻き込まれ、渦巻く風と炎に包まれた剣はカレルの腕をも燃やすかと見える。しかし、その熱も感じぬように、カレルは強く剣柄を握り、ただ真っ直ぐに、風纏う竜と共に空を駆けた。 ]
― 翡翠ヶ淵 ―
[こうなったら直接ぶん殴るしかないか、とそんな決意を固めていた所にかかる、声。>>275]
え……でも、
[先陣を請われ、言いかけた言葉は笑みと共に告げられた言葉に途切れる]
……そう、だね。
白兄の物言いからすると、ボクが殴るよりは『外』から来たひとが力を示した方がいいのかも知れない。
[妖白狼は先に『歪みを増やす要素』と口にした。
それが示すものには恐らく他所から訪れた人々も含まれている。
それまでなかったものが加わる事で生ずる歪みを厭っているならば、彼らがそうでない事を身を持って知ってもらうのは悪い事じゃないはずで]
うん、じゃあ、ここは任せた!
[そう思ったから、笑顔でこう言い切った。
預けられた弱気とも取れる言葉への返答を口にする前に、カレルは前へと飛翔する]
……白兄がそこまでするって、よっぽどだと思うんだけど、なぁ。
[とはいえ、この状況では保証の限りじゃないから。
神獣角を握る手は緩めず、対峙する者たちを見守った。**]
これは、返しますよっ!
[ 身を低く構えて飛びかかる姿勢を見せた白狼に向けて、燃え上がる剣を一閃すれば、炎の渦が、剣先から放たれて白狼の鼻先で弾ける。
自らの炎に傷つくことはなくとも、弾けた勢いに、白狼の動きが一瞬止まれば、その隙に風竜はぐん、と高度を上げた。
後を追って伸ばされた爪を避ける事が出来たのは、恐らく仲間の援護のおかげだろう。]
アーク!
[ 風竜が空へと向かってブレスを放ち、その風を巻き込み旋回しながら高く駆け上がると、青白い雷光に似た光が風の中から弾け散る。
白狼が、また咆哮をあげた、その瞬間、カレルは騎竜の背を蹴って宙へと跳んだ。 ]
勝負、です!
[ 風と青白い光を剣に纏わせ落下しながら、迷いなく、真っ直ぐに、白狼の瞳を見つめる青空の色は、どこか楽しげに煌めいている。 ]
うおおおっ!!
[ 応じるように、高く跳躍した白狼の爪が足へとかかる、その一瞬、食いつかんばかりに開いた顎の鋭い牙に向けて、カレルは剣を振り下ろす。
ぴしりと、天を貫く稲妻が光り、白狼の牙をその輝きが貫いたのと、カレルの身体が足に届いた白狼の前肢に跳ね飛ばされたのは、ほぼ同時。 ]
うわっっとっ!!
[ 空に投げ出されたカレルを、見事な旋回を見せて背に受け止めたのは相棒の風竜だった。** ]
― 翡翠ヶ淵 ―
[力を示せ、と求める白狼。>>267
それに対して動きを見せたのは、元教え子。>>275
抜き放たれたその剣、そこに宿る光>>276からは違和感を強く覚えるものの]
ん……まあ。
信じようか。
[再会した時のやり取りを思い、呟いて。
どこか不安げにぴぃぃ、と鳴く仔竜をぽふぽふと撫でてなだめた]
まあ、何はともあれ……。
自由なる光、虹と共に綾を織れ。
虹の祝福、織り込んで。
速き疾風遮る事無き護りの衣を編み上げよ。
[紡がれる詠唱に応じて、虹色の光がふわりと舞い上がり、カレルと風竜へふわりとまといつく。
鏡の精霊と虹の仔竜による護り――端的に言えば、物理防御と属性防御を合わせた守護術だ]
……見るからに、ですからね、あの炎。
[ぽつり、と呟いて、あとは対峙を見守るが。
炎と風を剣にまといつかせる様子に、やってよかったなあ、と思ったのは余談の内。*]
― 翡翠ヶ淵 ―
[響く一声>>267に小鬼たちは消える。
ぼやきにはフレアが妖白狼に、
『いろいろと、しょうがないんじゃないの?』と言いたげな視線を投げるだけに留めていた。]
『それはそれとして、あそぼ、あーそーぼーー』
はいはい、後でなー。
今俺が行くと間違いなくけが人!!って怒られるから。
『フレアのせいじゃないのにーー。』
[力試しにワフワフとフレアが手(?)をあげかけるも、わちゃわちゃしているうちに、カレル>>275が名乗りを上げて妖白狼へと向かっていった。]
― 翡翠ヶ淵 ―
う、わぁ……。
[先陣は任せ、見守る態ではいたものの。
火焔と疾風の派手なぶつかり合いに、思わず声が出た]
あんなやり方もあるんだねぇ、リュウ。
[ぽつり、零れたのはこんな呟き。。
誰にでもできるものではない……とは思うが、やはり、それまで思いも寄らなかった動きへの興味は動く]
……む。
わかってるよ、真似とかしーなーい。
[思わず落ちた呟きに諫めるようにるるぅ、と鳴く白銀に、ついつい不満げな声をあげたりしつつも視線は対峙を追い続ける。
真っ向勝負の動きと宣>>284、それに対する妖白狼はどこか楽しげにも見えて]
……白兄、楽しんでるな、あれ。
[そんな呟きも、ぽろりと落ちた]
[稲妻と爪が交差し、一方は空へと跳ねる。
もう一方は地へと跳ね、地響きを上げて下へと落ちた]
『ぅぁー、きつ……ていうか、しびしびするー……』
[一拍間をおいて、響いたのは緊張感のない声]
……白兄。
[何でここで決め切らないかなあ、とちょっと思いつつ、ふわり、その近くへ舞い降りて]
……それで?
『それで、ってー?』
気は、済んだ訳?
『あー……』
[問いかけに妖白狼はぶるるる、と身を震わせた後、伏していた身を起こし]
『……まあ、ちょっと気になる所がなくもないけど、どうやら、歪みの源にはなりそうにないし。
これなら、奥のあれこれも鎮められるかなぁ』
奥の……鎮める?
『うん。
実は、天輪湖とは別に暴れてるのがいてねぇ。
天龍滝のとこにいるから、どーあっても出くわすからさぁ』
[だから通したくなかったんだ、と。
あっけらかんとした口調で告げた後、妖白狼は状況を話し始める。
半年前から、天輪湖で異常発生している精霊力は、おかしな『澱み』を抱えている事。
そしてその『澱み』が、風龍峡のもうひとりの守り人である自身の相棒を侵食し、暴走している事。
あれを鎮められるだけのものがないと先に進むどころじゃないから、道を閉ざしていた、と軽い口調のままで語り]
『まあ、この調子なら多分、あっちも鎮められるだろうから。
ここは、お姫たちに任すよー』
任せてくれるのはいいんだけど、白兄は?
『俺は、ここにいて、『澱み』の流出抑えないと。
……あと、今の地味にけっこーいたかった』
…………それは自業自得でしょっていうか、最初から説明してくれればいいのに!
『だって、それじゃお姫本気にならないでしょー?』
[さらり、と言われた言葉は否定すべくもなく。
むう、とむくれて睨み上げるが、妖白狼はどこ吹く風と尻尾を振るのみで。
これ以上は言っても無駄かと思ったから、調査隊の面々へと向き直り]
取りあえず、この先もまだまだ大変そうみたいだから。
十分に休んでから、進もっか。
[先に進むにつれて厄介さが上がってないかこれ、と。
思ったことはしまっておく。
いや、言うまでもなくそこらは全員共通な気もしているけれど。**]
― 翡翠ヶ淵 ―
[天地の間を彩る炎と風の
見ている分には楽しい光景だ]
無茶するなぁ。
[受けた炎をそのまま剣に纏わせ、妖白狼へと返す姿を見て呟く。
だが無茶をしないと進めないものもあることは理解していた。
そういった者達を多く見てきた、と言うのもある]
[やがて、決着がつく頃。
座っていた状態からぴょんと立ち上がって軽く伸びをする]
やー、お疲れ様ー。
凄いねカレル、その剣どうなってんの?
[空から降りてくるカレルにはそんな問いを投げた]
― 翡翠ヶ淵 ―
[視線の先、渦巻く火炎と風刃が交錯する>>279]
すごい、な……。
風の力で、相手の炎までも巻き込むのか。
[彼自身の腕までも炎に包まれる様子に眉をひそめるが、護りの力>>291が幾らか熱を軽減するだろうか]
これなら、余計なことしなくても……。
[炎までも利用するというなら、水の力による介入は不要だ。
そう思って、静観を続けようとして]
いや。
[白狼が低い姿勢から伸びあがろうとする>>283のに合わせて、右腕を振るう]
ごちゃごちゃ考えてるより、出来ることを探すべきだろ……!
[それは伸ばされた爪の辺りを狙ってのことだった。
戦いの大勢に影響はないだろうが、牽制くらいにはなっただろうか]
[そして天からの稲妻が、白狼の口元へと落ちて>>285]
終わったのか。
[決着を見届けて、軽く息を吐き出す。
相変わらず軽い口調の白狼>>295が、こちらの力を認めた様子で語り始める>>296。
どうやらこの先にも厄介事が待ち受けているらしい]
……『澱み』、ね……。
[しかし、それは異変の原因に近付いているということでもあった。
ひとまず休息を、という姫の言葉>>298に頷いて。
噛み痕の残る左腕の応急手当などをするのであった*]
[昔のこと>>125、>>159で、あまり青年が言いたがらないことが一つ。
嵐激王の時代、当時のファサン家当主だった半妖であった人と、様々血をひく人が婚姻したという話が代々伝わっている。
その影響か特徴であったり、力であったりが表出する者がそれなりにいて。
青年は、もちろん幼い頃から寝物語として聞かされていたし、アイリもおそらく承知しているはずの話で。
『なにか』に襲われ、怪我を負った際に、眠っていた妖としての力と獣人の力が半端に合わさって発現してしまい、
『なにか』が半死半生の瀕死になった。
アイリが泣いた理由は分からない。
分からないけれど、半端に発現した力が怖がらせてしまった、という事がトラウマになり、力は埋まったまま。
フレアと盟約したのは、そのあたりだった。]
[完全なる余談ではあるが。
現当主が、フレアに失伝している『双聖魔』の行方を聞いて、バチ切れされ、
今も許してもらえていない、という話は割と有名な話かもしれない。]
― 翡翠ヶ淵 ―
[近づいて来たウェルシュの問いかけ>>301に、妖白狼はこてり、と首を傾いだ]
『あれー、蜘蛛兄さんお久しぶりー?
んー……足りるとは言い難いけど、先々の方が多分、大変だからこっちはへーきー』
[思案の後、尻尾をわさわさしながらこう返し]
『……あの『澱み』、けっこーヤバいっぽいからさー。
そっち、万全にしといてほしいかなー』
[ぽそ、と付け加えた声はちょっとだけ真面目なものだった。]
[そんな、妖同士のやり取りを横目に、姫はぐるりと周囲を見回して。
応急手当をする姿>>304に視線を止めて、そちらへ向かい]
えっとー……甘いの、食べる?
[どう声をかけようか、ちょっとだけ悩んだ後。
取り出したのは、金平糖の詰まった袋。*]
[決着がつけばフレアが喜び勇んで妖白狼へと近づいていき]
『ひゃふーーっ』
[喜びの声をあげながら、びょーーんびょーーんと周りを飛び跳ねたとか。]
……うん、俺が行かなくて、よかった。
すまない、守り人殿……。
[落ち着いたところでフレアを引き離し、謝罪したのだった。
休む、という言葉>>298に]
了解。
……なんか楽しそうな気配。
[そわっ、と周りから突っ込みが来そうなつぶやきを一つこぼすのだった。]
― 翡翠ヶ淵 ―
[左肩や腕の傷に布を巻いて処置をした後。
自分から誰に話し掛けるでもなく、座り込んで静かにしていたのだが。
そこに近付いて来たのは、思わぬ人物だった>>306]
えっ。
[その相手と声掛けの両方に驚いて、一瞬固まった。
反射的に遠慮しようとしたが、何と言うのが正しいのかわからず]
ありがとう……ございます……。
[結局は素直とも言える態度で、手を差し出した*]
― 翡翠ヶ淵 ―
[周囲を嬉し気に跳ね回るフレアの様子は特に気にした様子もなく。
謝罪の言葉>>307にも、いーよー、と軽いお返事をしたりしつつ]
『うん、アレかなりヤバい。
……王の神気が、ひりひりぴりぴりするくらいだから、神代級かもねー』
[恐らくはさらっと言っちゃいけない事をさらりと言って。
頭の上へと伸びる蜘蛛糸>>308をちら、とみる]
『…………てか、何してんの』
[疑問の声は、ちょっと不審げ]
[声を掛けたら固まられた。>>309
うわん、と思ったのは内心に落とし込んで]
龍峡の村で売ってる金平糖なんだけど、すごくおいしいんだ、これ。
[差し出された手に、とりどりの星を落としてから、自分も一つ、口に入れて]
あー……あのね。
そんなに、固くなんなくてもいいよ。
さすがに王宮じゃあれだけど、こうやって外に出てる時のボクは、国の護り手の一人である『煌天の騎竜師』だから。
今は、同じ想いで先に進む仲間として接してもらえると嬉しいかなー……って思うんだけど。
[ダメかなあ? とこてり、首を傾いで問う姿はやや幼いもの。*]
[不審げな声が聞こえれば、にっこり笑って]
え?
金色引っこ抜くって僕言ったからね?
[きゅっ、っと蜘蛛糸が金色に結びついた。ぐいぐい*]
― 翡翠ヶ淵 ―
『そう言われても、そうとしか思えないんだから仕方ないじゃないかー』
[俺のせいじゃないもん、と。
漏れた本音>>312も気にした風もなく、さらりと言う。
疑問への答え>>313には、ぷるぷると身を震わせて]
『えー、やーだー。
それ痛いし禿げるじゃないかー』
[いやだいいやだい、と言わんばかりに首をふるふる。
動いたせいで何本かぶちっといったりするのは、まあ、予定調和というべきか。*]
― 翡翠ヶ淵 ―
[自身の態度が相手>>311に何を思わせたかは気付かず]
金平糖……。
[掌に零れた星。
甘いお菓子の類は、実を言うとほとんど口にした経験がなかった。
一粒をつまんで、思わず顔を綻ばせる]
あ……はい。
[固くならなくてもいい、との言葉に反して、ついかしこまりながら向き直る。
王宮という言葉に、自分と縁のない遠い世界を思い描いたりもして]
護り、手。
[竜と絆を結びその称号を得るのだって、自分からすれば手の届かないような存在だ。
けれどやや幼い声で問い掛ける姿に、別の意味での間違いに気付かされる]
あっ……その……
仲間って思っていない、わけじゃ、なくて……。
[ここで平伏してしまったら堂々巡りだ。
だからしどろもどろになりつつも顔を上げて]
ただ、あなたのような人と話したことはないし、話すとも思ってなかったから。
どうすればいいのか、わからなくて。
里にいる純粋な妖ほどでなくても。
人にも、竜にも、近付くべきではないと思っていた。
[自分が思っていたほど、妖は"悪"としてはみなされていないのかもしれない。
そう気付き始めてはいるけれど、どこかで決定的な線引きを見てしまうのが、怖くて]
だから、一緒に進ませてもらってるのは、俺の方で……。
[そこまで言って、歩み寄っているのが姫の方で、蟠っているのは自分だとようやく理解する]
あ、あの、態度のことは努力します!
だから俺の方こそ、故郷を守るために、共に戦わせてください!
[真っ直ぐな言葉でそう告げつつ、改めて頭を下げた。
しかし平伏するのではなく、すぐに顔を上げて]
金平糖……ありがとう。
お返し、すぐに出来るものはないけど……。
[先頃受け取ったものへ、素直な礼を伝えた*]
神代級……。
……こっち来て正解だったかも。
[聞こえた単語>>310に、そわり、とする。
確実に無茶する奴ですね、これ。]
― 翡翠ヶ淵 ―
[金平糖は気を解す効果があったか、顔が綻ぶ様子>>315に笑みが浮かぶ。
向けた願いに対し、しどろもどろに語られる言葉>>316 >>317は口を挟まず黙って聞いた]
あー……そっか。
そこはなんていうか、ボクがごめん、だな。
ボクは昔から城下にも普通に出てて、騎竜師の修行のために風龍峡に来てからは龍峡の村も歩き回って。
『姫』じゃなくて『アイリ』に接してもらうのに慣れちゃってたから……そんな風に思われるって、考えた事、なかったんだ。
うん、そこはごめんなさい。
[どうすればいいのかわからない、との告白には素直な謝罪を紡いで]
ん……その辺りは、やっぱり感性とか感覚の違いとか、あるとは思うんだ。
でも、ボクらはずっと、妖とも一緒に生きてきたし、これからもそうしたいって思ってる。
ボクにとっては、妖は身近な存在で、線引きする必要って、感じてないんだよ。
[あっちのふたりみたいに、と視線向ければ、妖白狼と蜘蛛は何やら楽し気に取り込み中で。
なにやってんだろ、と思いつつも視線を戻し]
だから、きみが一緒に来てくれるのは凄く嬉しいし、頼もしいって思ってるんだ。
一緒に、この地を守ってる、って、実感できるからね。
だから……うん。
こちらこそ、よろしくなんだよ。
一緒に頑張って、大事なもの、守ろうね。
[頭を下げながらの言葉>>318に、笑顔でこう返し。
続けられた言葉にひとつ瞬いた]
あは、お返しとかいいのに。
美味しいものは、みんなで分け合って食べるもの、これ、我が家の家訓だから!
[王家の家訓がそれってどうなんですか、という突っ込みは仮にあっても気にしない。*]
― 翡翠ヶ淵 ―
『いーたーいー』
[ふるふるした結果>>319に情けない声をあげるものの、まあ概ね自業自得]
『……ぅー……まあ、一応、王の神気もちょっとは宿ってるし。
相手が神代級ならちょっとは役に立つんじゃないかなー……』
[へしょりとしながら、問い>>320にはちゃんと返す]
『……騒動に事欠かないのは、多分、四玉の特性じゃないかなあー。
ちょっと前にはテンガやらギンセイでもいろいろあったみたいだしー』
[ぽそ、と呟いた後。
何やら物騒な物言い>>321が耳に届けばそちらを見やり]
『…………なんか、さぁ。似てきた?』
[なんて呟きをひとつ、ぽそ、と落とした。*]
あー、あっちでもあったねぇ。
直接出向いてないから話に聞くだけになってるけど。
……今、そーゆー周期になっちゃってるのかな?
封も時間が経てば綻ぶものだしね。
[呟いた話には同意を一つ。
自分で言っておきながら、それはそれで面倒だな、なんて思っていた]
― 翡翠ヶ淵 ―
[アイリの方からの謝罪>>322に、小さく首を横に振って。
けれど彼女の言葉に気付きもある]
そっか、普段からこんな風だったんだ。
[龍峡の村の人たちの態度も、彼女が姫だからではなく、アイリとして友好を築いたものなのだと知れた。
自分の偏見を恥じたのは内心でのこと。
そして妖を身近な存在と語るアイリ>>323に、また少し内心の固さが取れるような気がした]
ウェルシュ……。
[視線の先でじゃれ合っているのはいずれも大物の妖だった。
けれどウェルシュも白狼も彼らなりに何かを護ろうとしていると知れたから、得体の知れぬ恐ろしさは和らいでいる]
う、うん。
[改めての挨拶と笑顔>>324に小さく頷く。
蟠りが解けたら解けたで違う意味で緊張するのだが、それは努めて意識の外に追いやった]
そんな家訓が。
……でも、うん。いつか必ず。
[王家の家訓に瞬きを一つ。
けれどお返しに関しては、密かな決意として胸の内に仕舞っておくのだった*]
[昔のこと>>125、>>159で、あまり青年が言いたがらないことが一つ。
嵐激王の時代、当時のファサン家当主だった半妖であった人と、様々血をひく人が婚姻したという話が代々伝わっている。
その影響か身体的な特徴であったり、力であったり、が表出する者が一定数いて。
青年は、幼い頃から寝物語として聞かされていたし、アイリや繋がりがある妖たちも知っている話で。
『なにか』に襲われ、怪我を負い、だいじなものが狙われた事実に、
眠っていた妖としての力と獣人の力が半端に合わさって発現してしまい、
『なにか』が半死半生の瀕死になった。
『なにか』がどうなったかは、幼かったからか、誰も教えてはくれなかったが。
アイリが泣いた理由を青年は知らない。
知らないけれど、半端に発現した力が怖がらせてしまったんじゃないか、という思いからか、その後、力は現れることがないまま。
青年がフレアと盟約したのは、そのあたりだった。
……完全なる余談ではあるが。
現当主が、フレアに失伝している『双聖魔』の行方を聞いて、
フレアが本気で怒り、今も現当主を許していない、とか。*]
― 翡翠ヶ淵 ―
[自業自得発言>>326にはうー、と唸るのみ。
毟られた毛が加工されていく様子は何も言わずに見守って]
『……多分ねー。
神代の封が綻んだり揺らいだり、そんな時期なんだと思う』
[周期の話>>327には同意をして。
コンラートに関する評価>>329には、ぱたり、と尻尾を振った。
なお、仕種の言わんとするところは全面同意、である。*]
『仕方ないね、って奴だと思うの。』
[妖白狼の呟き>>325に対し、ウェルシュの感想>>329に、フレアも同意し。
話が見えないコンラートは、ただただ首を捻るだけで。]
ありがとう、ウェルシュさん。
[ウェルシュ手製のミサンガ>>326に、礼を口にして、手首に装着した*]
― 翡翠ヶ淵 ―
[謝罪に返るのは首を横に振る仕種。>>328
偽りなく紡いだ想いが、対する彼の内側にどう響いたかはわからない、けれど。
少なくとも、思いは伝わったと、そんな風には感じていた]
うん、ずっと前の……伝説の翠龍王様の頃からの、らしいよ?
甘いものは幸せだから、みんなでそれを分け合うんだって。
[家訓についてはそんな補足をしておいて]
うん、じゃあその時を楽しみにしてる。
とりあえず、今はその時のためにも。
ちゃんと休んで、ここを突破しないと、だね。
[いつか必ず、という言葉>>330を素直に受け取った後。
休息のために、自身はとぐろを巻いて身を休めている白銀の方へ。*]
― 翡翠ヶ淵 ―
[どうやら決着がついたらしい様子に、一つ息を吐く。
直接対峙したカレルの様子を確かめた後、改めて先にも発動させた治癒に、疲労回復の効果も合わせたものを今度は全員に向けてかけ]
…………今、何か。
聞きたくない単語が聞こえたような。
[どうやら旧知らしい妖たちのやり取りに出てきた『神代級』という単語。
ナハティガルでもつい一年前、神代クラスの騒動が起きていたわけで]
……いや、まさか。
でも、なぁ……。
[まさかとは思いたいが、関りがない、とも言いきれない。
これ、思ってた以上の厄介事なんじゃない? と。
過った思考に同意するように、金糸雀色の光がちらちらと瞬いた。*]
― 翡翠ヶ淵 ―
ふう、なんとかなったかな?ありがとうアーク。
[ 妖白狼が、地に降りて、身を震わせるような闘気が解けたのを感じると、カレルは風竜に労いの言葉をかけながら、剣を収めた。 ]
教官、ありがとうございました。おかげで火傷せずに済みました。
[ ようやく事情説明をしてくれる気になったらしい白狼との対話は、アイリに任せる形で、アルビンの傍に舞い降りて、守護術の礼を伝える。
ひらりと振った腕は、無茶を通した割には確かに無事で、或いは、まっさら過ぎると見えたかもしれない。 ]
[ 名を呼んで、声をかけてきたウェルシュに>>300ちょっと驚いてしまったのは仕方のないところ。
それでも、笑顔を向けられれば、同じように笑みを返すのがカレルだった。 ]
凄いのは、貴方もだと思いますけど。
この剣ですか?これは父から授かった剣なんですけど、一度折ってしまって、旅の途中で助けてくれた隠者殿に修繕してもらったんです。
応急処置だから、完全じゃないって言われてますけど、守ってくれるので助かってます。
[ カレルが目を細めて剣柄を軽く叩くと、ゆらりと剣の気配も揺れる。それが確かに混沌司る妖魔の気配でありながら、酷く繊細な組み替えで守護の質に偏っている事は、ウェルシュになら読み取れたろう。* ]
……ノトカー。
今回のこれ、思っていた以上の大事かも知れません……。
[通信具をそっと起動し、ぽつりと呟く。
あちらが忙しいようなら返答はないのだが、聞こえていれば後から突っ込みもくるだろう]
まだ、確証はありませんが。
いつぞの『事件』が、関わっている可能性が出てきました。
詳しい事は、分かり次第伝えます……。
― 翡翠ヶ淵 ―
……翠龍王様……。
[アイリから語られたのは途方もない話>>336だった。
それこと里の長老でさえ伝説として語るほどの]
やっぱり、すごい人と関わってしまったな。
[いくら仲間と言われても、そう本音をこぼさずにはいられなかった。
無論、彼女が白銀の方へと去ってしまった>>337後にだが]
……ひとまずは、ここを乗り越えること、か。
[次は暴走している守り人との情報を思い出し、改めてその場に腰を落ち着ける。
少しだけアイリを追った視線をなんとなく周囲を見回す方に戻して]
[それからしばし後、こちらに近付いてきたのはウェルシュだった>>326]
これ、を……もらっていいのか?
[金糸の輪は手首へ結ぶものだろうか。
触れてみると、ウェルシュの妖気、それから妖白狼に感じた気が混じり合っている。
自身とは性質の異なる気ではあれど拒絶感はなく]
……ありがとう。
[そう、素直に口にすると、自身の左手首で巻き付けた*]
― 翡翠ヶ淵 ―
あっ、ありがとう。
器用ですねぇ。
[出発前、ウェルシュからお守り>>326を渡されるとペコリと頭を下げた。
質の異なる神気と妖気が合わされ織り込まれたミサンガは見た目から美しく。そっと撫でてから首飾りの先に結ぼうとする]
直接つけた方が良さそうだけど。
もしこのままじゃ対処できないことがあったら、破損させてしまうかもしれないんで。
[力も風の扱いやすさも本性の時の方が上。この先更に困難な状況が待つなら転じる可能性もあるだろう。
ただそうすると体長2m近く、四肢も当然それに見合ったものになるわけで。衣服のように慣れていないものは千切ってしまうかもしれない]
……もしかして平気だったりします?
[そこまで言ってから、この糸そのものが力の産物ならば余計な心配かもしれないと、首を傾げて尋ねた*]
― 翡翠ヶ淵 ―
お帰りなさい、お疲れ様です。
[傍らに舞い降りてきたカレル>>339に向けるのは労いと、傷の確認。
見せられた腕は確かに無事で……いささか、綺麗すぎるような気もしたが。
そこを突っ込むより先に、仔竜がぴぃぴぃぴぃぴぃ、とはしゃぎだしたために、言葉は途切れた]
あー、はいはい、落ち着いて、シエル。
[『すごかった、すごかった、かっこよかった!』と。
全身を持って主張する様子に苦笑しつつ、ぽふぽふと撫でてなだめてやる。
元から感情表現の直球な仔竜ではあるが、いつも以上にテンションが高いのは気のせいではなさそうで。
ちょっと落ち着いてくれないかなぁ、と、過ったのはそんな思い。*]
― 翡翠ヶ淵 ―
『うん、まあ、ほら、アレ。
……変化が色々揺らすのは仕方ないし。
永遠は廻るものでもあるからねぇ』
[落ちたため息>>341に珍しいなー、と思いつつ、ぱたりと尾を振り。
もふもふされる感触にわずかに目を細め]
『……うん、そっち任せたー。
あいつのこと、頼むね』
[離れるウェルシュ>>342に向けて、ぽつ、と小さく呟いた。*]
/*
自分から動きを作ろうとするとどうしてこうミスがorz
そもそも、カレルにもっと反応したいけれどタスク増やしたくないと思ったからって、軽く労うとか逆に失礼だったような。
あと。白わんこさんとも接触したいけれど、その切欠を掴めなくて。エピで話聞いて戻ってくるとかありかなぁなんて思い始めていたりする夜です。
こそっと残させてもらっておいて。がんばろー。
良い剣だね。
強い護りの術がかかってる。
大概のことはその剣が護ってくれそうだ。
[そんなことを言いながら、心の中の手を出さないリストにカレルを入れておいた*]
― 翡翠ヶ淵 ―
[出発前にミサンガを配る際に伝えたのは、妖白狼から聞いたことを掻い摘んだもの]
思ったよりもヤバいのがいるみたいだから、シロりんから御守りぶんどって来た。
シロりんの神気が入ってるから、多少は効果があるはずだよ。
― 翡翠ヶ淵 ―
[ロヴィンの漏らした呟き>>343は知る由なく。
まあ、その方が平和というのは置いといて。
白銀の傍らに戻り、先に小鬼に受けた傷を確かめて応急処置を施しておく。
治癒術>>338も飛んでいるから、動くに支障はなさそうかな、と思いながら一息ついた所に声をかけられた。>>350]
白兄から?
そっか、そんなのがいるんだ……。
[神代級の何か、がいるという話。
なんで、とは思うが、そこは考えても仕方ない、と割り切って]
でも、引き返すわけには行かないからね。
ありがと、しゅー兄。
[ぶんどってきた、という部分に突っ込みが飛ばなかったのは、まあ、色々怒ってる部分もあるから、というのはすぐに覚れること。*]
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