情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
美しく月の昇る晩、君は自らの本当の姿を知った。
智恵を絞り、活路を開く勇気。
人狼を見抜き、妖異を滅ぼす力。
死者の声を現世に届ける異能。
頼りなく怯える人々を守る技。
互いの正体を知覚し合う絆。
自らの胸を裂いても仕うるべき主。
赤く染まる牙――長い咆哮。
さぁ、どうする?
まずは何から始めよう?
どうやらこの中には、村人が9名、人狼が1名いるようだ。
語り手 が「時間を進める」を選択しました
[とはいえ、素がばれて困るわけではないから
父親とのやり取り以外でも猫被りが外れることはある。
ファン一号となってくれた令嬢の兄──
ちゃんと面識を持つようになったのは学校に入ってからだけど
彼からの応援を初めて聞いた時とかまさにそれだった]
ちょっと待って、
なんでピンポイントでそこ!?
[褒めてくれているのはわかるが、
歌でも踊りでもなく何故筋肉を褒めるのか。
初めての事に思わず素で問いかけた私の声に、
彼は何と答えたのだったか]
[とはいえ、素がばれて困るわけではないから
父親とのやり取り以外でも猫被りが外れることはある。
ファン一号となってくれた令嬢の兄──
ちゃんと面識を持つようになったのは学校に入ってからだけど
彼からの応援を初めて聞いた時とかまさにそれだった]
ちょっと待って、
なんでピンポイントでそこ!?
[褒めてくれているのはわかるが、
歌でも踊りでもなく何故筋肉を褒めるのか。
初めての事に思わず素で問いかけた私の声に、
彼は何と答えたのだったか]
祭りの賑わいの中をあっちへふわふわ、こっちへふわふわと飛び回りながら、虹色の光散らす仔竜は考えていた。
祭りになると、あちこちでお菓子が作られる。
そして、そのお菓子を食べてみんなしあわせそうにしている。
じゃあ、お菓子がもっとたくさんあったらみんなもっともっとしあわせで楽しくなるんじゃないか、と。
そしてお菓子がいっぱいなら、忙しそうな保護者もしあわせになるんじゃないか、と。
根底にあったのは、そんな幼い思考。
そして、その幼い思考の赴くまま、屋台の一つから失敬してきたクッキーを平らげた仔竜は力を集める。
たくさんのお菓子と、こっちで遊びたいと訴えている『ちいさなともだち』をこちらに招くために。
[素直にありがとうとは言いにくいけれど
褒めてくれてること自体は伝わる応援に抱いた気持ちは
複雑なまま解消されることはなく、けれどもう慣れてしまって。
やはり聞こえる声援>>0:63と、
場違いなほどキレの良いダンス>>0:78は
良く目立ってるなぁ、なんて
ちょっと遠い目したのは一瞬だったから
きっと誰にもわからないだろう。
観客全員を見渡すようにした中、
その後方に一人、こちらを眺める姿が増えた>>0:94と
私が気付けないように*]
― 中庭・屋台 ―
[歩く中、名を呼び駆け寄ってくる姿>>0:132に視線を向ける]
やぁクリフ。
自分の分と、カルモの分の両方さ。
中身は鈴カステラでね、そこの屋台で買ったんだ。
[問う相手に、竜のスタンプがついた袋とそうじゃない袋を見せて簡単に説明。
今来た方を指差して、屋台の場所も教えてあげた]
君もノアへのおやつ探しかい?
[どこかへ置いてきたのだろう、姿の見えないクリフの騎竜の名を出して問うた*]
……っ!?
[不意に響いた甲高い鳴き声。
それが何のものであるのかは、説明されるまでもなくわかる事だった]
シエルっ!? 一体何を……!
[他者には鳴き声としか捉えられぬそれだが、自身の内では言葉を結ぶ。
『おいで、あそぼ!』と。
とてもとても無邪気な響きを帯びたそれが何を呼んでいるのか、という疑問に対する答えは直後に出た]
……え?
[ころん、ころん、ぽてぽてぽてぽて。
ふよん、ふよん。
文字にするならそんな感じで、空から包みが落ちてくる。
虹色の光を放つそれは、一口サイズのお菓子だった。
ただその現れ方と何より放たれるもの――濃密な精霊力が、それが普通のものではない事を端的に物語っている]
……え、ちょっと待って。
これ、かなりまずいんじゃ……!
[菓子がどういう物か不明なのもさる事ながら、力の塊と思われるそれを食べたらどうなるか。
かなりの高確率で、濃密な力による酩酊状態を引き起こすのではなかろうか。
普段から制御に慣れている精霊師ならいざ知らず、そちらにはあまり慣れていない騎竜師学科の修練生やまだ幼い竜が口にしたらどんな影響が起こるかもわからない]
あーあーあー、ちょっとまって!
それ、食べちゃダメでっ……!
[誰かの余興と思ったのか、手の中に落ちたそれを躊躇いなく食べようとしている生徒の姿に慌てた声を上げるものの、時すでに遅く。
『美味しいー!』『なにこれこんなの初めて食べた!』なんて歓声が上がった直後に、上げた当人たちは相次いでその場に倒れた]
あああああ、もぉ……。
[頭が痛い。多分気のせいじゃない。
ともあれ、これを放ってはおけないから、と気を取り直して風の精霊に呼びかける]
緊急連絡です!
空から落ちてきたお菓子は、精霊力過剰な危険物です!
とても危険なので、学園祭開催本部にて回収します!
[仔細は後から通せばいい、と校内全域に響くように声を飛ばして、それから]
……っとに、もう。
あの子は……。
[はあ……と、深く、ふかく、ため息をつく。
ほどなく、水晶細工を思わせる小さな魔法生物の出現が伝えられ、再度息つく事となるのだが。*]
☆1d・2dイベント
参加自由型のミニゲーム。
突然現れたお菓子と魔法生物を回収・捕獲する。
判定はリアル1日にそれぞれ1回ずつ。更新時間区切り。最大で6回ずつ可能。
強制ではないので、時間がない時は無理にやらなくてもOK。
回収の方法はなんでもOK。魔法生物の方はバトル風味にするのもあり。
どちらも無事に捕獲されると大人しくなる。
☆ミニゲーム:虹色のお菓子回収
虹色の光を放つお菓子。形はクッキーやキャンディ、チョコにマカロンなど一口サイズの洋菓子が中心だが、たまにそれ以外も混じっているかもしれない。
最初は大人しかったが、回収の号令が出たら飛んで逃げ回るようになった。
actで1d6判定。
出目が奇数なら捕獲成功、偶数なら捕獲失敗、逃げられる。
☆ミニゲーム:魔法生物捕獲
水晶細工を思わせる外見の魔法生物たち。大きさは最大でも50センチほど。
姿は様々だが、翼持つものがやや多い。
お菓子よりも反応などが早いため、捕まえるためには2回判定が必要。
最初にactで1d6、出目が奇数なら捕捉できるが、偶数なら捕捉失敗し逃げられる。
捕捉成功したら、actでomikujiを実行。出目が吉系なら捕獲できるが、凶系だと結局逃げられてしまう。
― 中庭・鈴カステラの屋台 ―
[四点セットという新メニューもあって屋台にはそれなりの集客効果があった。
先輩の逃亡というハプニングで、予定より一人減った穴を埋めたものの、屋台内は忙しない。
作り置きは火属性の竜を相棒にもつ先輩のお陰で保温しているが、メニューが増えた事で単純に手数が増えた。
四色の生地は減り具合を見ながら作るが、氷属性の騎竜とイシュケの助けを借りて冷やしておく事にして。
>>0:114約束の刻限に気付いたのは、その頃だった。]
え、もしかして時間過ぎてる?
[真面目な青年は顔を青ざめさせた。
少し手伝って抜ける心算が、大失態である。]
[>>0:115シメオンは同い年の騎竜師科の生徒だ。
何かと型に嵌めたがる青年に対して、シメオンはマイペースな性質だった。
そうして、自信のある事には少し強引で。
最初はその性質に少し反発を覚えたが、彼といると何だか焦っているのも馬鹿らしくなるようで。
青年は先に一段階進んでしまったので、同じ授業を受ける事はなくなってしまったが、学友として親しくさせて貰っている。
そうして、彼は一つの才能を持っていた。
今回、中庭に飾られる氷像は、彼のスケッチが元であると聞いた時には感心した。
声を掛けられれば、二つ返事で見に行くと答えたのだが。]
……まずいぞ。
[ちら、と屋台の様子を見る。
不義理はいけない。
けれどここで抜けるわけにはいかない。
推し活を堪能した先輩がひょこりと戻ってきて、入れ替わりで相棒と共に屋台を飛び出すのと、
シメオンが屋台に訪れるのはどちらが早かったか。*]
とても楽しそうではあるので、声の届く範囲にはいたいなと思ったんですけれど。
あ、そういうのもあるんですね。
[とおいめ>>0:125に小首をかしげつつ、勧めにはコクリと頷く。それならばと立ち上がろうとした結果は残念なものだったが]
ひとつ、いただきます…
[貰ってすぐに口に入れた飴は、いつかと同じように甘く溶けて。心が落ち着いてくる]
美味しい。
ありがとうございます。
[今度こそ立ち上がり、少し明るい笑顔になってお礼を言ったのと、歌うような声>>#1が響き渡ったのはどちらが早かったか]
/*
イベント発生はシメオンさんと合流の方がいいか、
発生後に合流の方がいいか。
コンサートの時空をゆがめてしまうかもなので、先輩の帰還時期は曖昧にしておこう。
[驚いている間に、籠の上に落ちてきた虹色のクッキーが一つ。
飴は空腹を正しく自覚させてもくれたから、食べてみようかなと思ったのだが]
駄目、ですか。
[制止の声>>6と、焦りながら飛ばされる伝達>>7に改めて見れば、確かに普通じゃない。
でも美味しそうで。一口くらいなら…なんて思いながら手を伸ばしてみる]
リーゼちゃん、座学だったら私よりも優秀だもん。
だからきっと、大丈夫。
[すぐに追いつけるものではないかもしれないが、彼女の頑張りは自分たちにも、そしてきっと卵にも伝わっているだろうから。
そんな風に励ましの言葉を送りつつ、自分も彼女に教えられるようにと、より気合いを入れてノートや記録を残すようになったのだった*]
― 中庭・鈴カステラの屋台 ―
……そんなに顔に出てましたか。
[>>0:129いい顔になった、という言葉に眉尻を垂らす。
きっと、もっと早くに相談していたら彼はこの言葉を与えてくれただろう。
自分の未熟を感じつつも、自分で解決すべきと相談をしてこなかった事が恥ずかしい。
兄を手本としてなぞる以外の導を得た。
教官が自分達を見て組んでくれたメニューを相棒と向き合いながらこなそう。]
はい、寄って下さってありがとうございました。
「「ありがとうございましたー!」」
[青年は仄かな笑みを浮かべて他の生徒達と共にローランドを見送った。*]
あ、逃げた。
[捕まってなるものか、という勢いで跳んだクッキーは、そのままピョンピョンと跳ねてどこかに行ってしまった]
あれじゃ、回収も大変そう。
救護活動もしないとでしょうか。
[地の底まで届きそうなため息を聞きながら、危機感の薄い声で言って周囲を見回した*]
― 回想 ―
[入学する前の出会いでは、大きく印象に残っていたというわけでもなかった。
あちらからしても、ひゃーと奇声あげている妹>>0:134の壁ぐらいの認識で労う言葉をかけるだけの青年は印象に薄かったかもしれない。
そんな二人の再会は鍛錬場であった。
ちょうど新たな成長への活路を見出し、共に高め合う朋輩>>1:119 >>1:121も得たことでモチベーションも十分。筋肉は熱いうちに磨け!と夜間訓練の申請をしていた時のことである。
同じく訓練の申請をしていたのだろうが、やっていることは戦闘訓練だったか、歌や踊りの訓練だったか。後から入った自分は邪魔にならないようにしていたが、つい精がでる人に声をかけたのは、なんとなくあったことがあった気がしたからだろう。]
レディ、良い筋肉をしているな!
特に足腰が素晴らしい。
[柔軟性に富むおかげで緩急が使い分けられバランスが崩れない。そんなよい筋肉をしているのだ。褒めたたえるのは当然のことだろう。]
[なんでそこ!?>>1といわれても]
いや、普通だろう。
[自分のほうが普通だ。といわんばかりの態度だったりする]
だが上半身の筋肉が足りないように見える。そのせいで激しい動きのときの安定感が足りないようだ。君の足腰がそれを支えられているが、時々脚を痛めたりなどしていないか?
[だからこそ心配をするのもまた当然のことだった。]
倒立なんていいぞ。適切な重心操作も鍛えられる。
[なんて真面目にいって片手倒立をやってみせたりするのは、後に会場で変わった応援をするヴェルザンディの熱烈なファンの兄なのであった*]
[ 青年の声に気さくに答えてくれる教官は、元は各地を旅していたという。>>3そんな経歴も、王都以外をほとんど知らない青年が憧れめいた気持ちを抱く一因とは、知られているか。
厳しい訓練を課された事があっても、青年がこの師を慕う気持ちが陰ることは一度もなかった。 ]
へえ、鈴カステラ。これならノアも喜びそうだ。
ええ、俺も、ノアと自分のおやつです。
ノアはあっちで、カルモに遊んでもらってますよ。
[ ちなみに、相棒も青年に準ずるように恩師の騎竜に懐きまくっているのは周知の事実であった。 ]
[ そんな会話を交わした直後 ]
うわ...!
[ 聞こえた甲高い鳴き声>>#1に、思わず耳を押さえたのは、青年が少しばかり他者より聴力が過敏なせいだ。 ]
― 中庭・観客席 ―
[鍛錬仲間>>0:95や、ひょんなことから同好会から逃げ回ることになった教官>>0:130や号をもらった騎竜師>>0:127の視線等々には気づかずに、キレのよい動きでライトを振り踊っていた。
なお、教官に関しては自分からは顧問を頼もうとはしなかった。
深奥を覗くには自らを鍛え上げることが先なのだろう。というようなことを筋トレ同好会には伝えたが、果たしてその効果はどうだったかはわからぬが、誤解だけはとけなかった気がする。]
しなやかな筋肉、ビューティフルだ!
スタミナ、肺活量!ともに素晴らしいぞ!
[なんていう声援を送る。周りとずれていようが当人は大真面目であった。
そうこうしているうちに最後の曲は終わったか。アンコールが行われるかもしれないが、その前に異変がおこるのが先か恙なく終わってからなのかどうかは今は知らぬこと**]
わわっ……!
[危険物と言われて、反射的に放り投げてしまう。
それは地面に落ちる前に不自然な軌道で浮き上がり、そのまま逃げるように飛んで行ってしまった]
な、投げちゃまずかったかな?
でも、ココンが食べる前でよかったー!
[そもそもよくわからないものを幼竜の口に入れるべきではない。
そんな気の緩みに気付かされて、今更心臓がばくばくする]
……どうしよー?
[しばらくは何をすべきかわからない様子で、ココンを抱えたまま立ち尽くしていた**]
いまの、一体...
[ 続いて起こった現象にも>>5直ぐには意識が向かなかった。聞こえたのが竜の声だとは判ったので。 ]
救難信号とかじゃなさそうですけど、どの竜の...?
[ ローランドなら判るだろうかと、問いかけようとして、続いて聞こえてきた緊急連絡に>>7半ばの答えを得た。 ]
もしかして、シエル?
[ あ、それ、面倒そうなやつ、と、思ってしまったのは仕方ないだろう。 ]
ああ、カルモのところか。
まだまだ遊びたい盛りかな。
[>>20 ノアは大人ぶっている心算でいる、と言うのは以前カルモから聞いたもの。
懐いているだろうことも分かっていたから、今は大人しくカルモの傍にいるのだろう]
/*
アイリさんの優しさに感動しつつ。
(メモに出せない分こちらでこっそり抱きつくギュッ)
ヴェルザンディさんのお申し出も本当に感謝です!
アルビン先生、もっと落ち着いた状態で動きたかったかもしれません。他にも騒動前にやりたいことあった人の阻害もしちゃったかと、やってから不安になる兎猫心。
でも明日も昼間は動けそうにないので、思いついた所で早々にやってしまったのでした。
邪魔に思う方がいたらごめんなさい!
― 中庭 ―
ああ、うん。
あれは、やってる当人たちが楽しんでいるから。
周りも一緒に、楽しくなってるんでしょうね。
[そんな分析を返しつつ。
飴を口にした後の様子>>12に、落ち着いたなら鈴カステラや綿菓子の屋台の事も教えておこうか、と。
そんな平和な思考は、甲高い声とそれが巻き起こした異変に遮られ]
お腹を壊すとかはないと思うけれど。
[何となく、仔竜が関わっているならそれはない、という確信はあった]
とにかく、精霊力の含まれ方がおかしい……というか。
精霊石の純結晶でも、ここまでの力は含まれていません。
これだけ強いと、竜だけでなく人に対しても何かしらの影響が出てしまうやも……。
[龍玉石、と言いかけた言葉は直前で飲み込んだ。
竜の身に過剰な精霊力を纏わせる事の危険性は、彼女には今更言うまでもない事だろうから]
だからできるだけ……と。
[食べないように、と言おうとした、その視線の先でクッキーが跳ねた。>>17]
[そんな中、どこからか響き渡る鳴き声>>#1。
それが件の幼竜である、と直ぐに気付けるのは絆持つ者くらいか]
なんっ……
[驚く間に起きるのは、とある異変]
[ころん、ふよん、と落ちてくる、いくつものお菓子>>5。
虹色帯びるそれが宿すものは感じ取れないが、頭上を見ても誰かが降らせている様子もないことから、ただのお菓子ではないだろうと推測出来た]
うーん、これは一体……。
[何なのだろう、と言う間もなく届く、緊急連絡>>7。
仕事が早い、とは心の裡での言葉だ]
誰かなやらかしたのは。
[遠い目になるのも已む無しだ]
……いや。
たべもの、だよね……。
[誰に問うでない呟きがぽつ、と落ちる。
あの子どこから何を呼んだの、と。
現実逃避的に思考の沼に落ちかけるものの、その直前に届いた声がぎりぎりそれを阻んでくれた]
はいはい、緊急連絡の通り、そのお菓子は食べないこと!
拾った人は学園祭開催本部に届け出るんだよ!
[二つの袋を腕に抱えたまま、両手で大きく二拍。
周囲に音を響かせて生徒の注目を集めた]
既に食べた人がいる場合も、本部に連れて行って指示を仰いで!
[騒然とする中で、ローランドの声を受けて動き出す者がちらほら現れる。
一度詳細を聞きに行くべきかな、とローランド自身は先程の緊急連絡の主を探すことにした]
そうだね……食べちゃった子たちの救護は必要だろうし……。
とりあえず、ぼくは上と協議してきます。
できたら、そこの子たちの事、待機してる医療班に知らせてもらえるかな。
でも、君たちも十分に気を付けて。
[いつもよりも精霊力が強く満ちている状態が、浅緑の卵にどんな影響を与えるかは未知数だから。
そこだけは注意をして、一先ず向かうのは校舎の方。**]
[ 一瞬遠い目になったものの、すぐに、てきぱきと周囲に指示を出すローランドは>>32さすがの冷静さだ。 ]
あ、はい、教官もお気をつけて。
[ 今後の対策を立てるために動くのだろうローランドを>>34見送り、青年の方はくるりと踵を返す。 ]
食べては、いないだろう、けど...!
[ お腹すかせてたからなあ...と、内心危ぶみながら駆け戻るのは、相棒の元へ** ]
― 回想 ―
いいんですか?
[転科した直後は環境変化でバテまくり。
少し落ち着いてきても、竜のことは一から学ぶに近い状態で、最初から難題は山積み。
そこに差し伸べられた救いの手>>14があった]
温度の管理、ああ、ここはこのくらいでいいんだ。
え、卵の時でもそんな風に?
[教官に質問したくても、何を聞けばいいかも分からない状態で困っていた。そんな時に実体験の記録を見せて話して貰えるのは、とてもありがたかった]
そんなことはないけど…。
ありがとう。頑張ります!
[それに勝るとも劣らないほど助けられたのが、励ましの言葉>>15の数々。折れそうになる心を何度も支えて貰った。
感謝の言葉はどれだけ述べても足りない。
それだけに、早く卵を孵して一緒に学びたいとも思う昨今だった*]
─ 回想 ─
ワン、ツー、スリー、ターン
ツー、ツー、スリー、ターン
[騎竜師を目指すとは決めたけれど、
歌も踊りも捨てたくなかったから、
学校に入っても自主練は欠かさないと決めていた。
日中は生徒たちが多く利用する鍛錬場だが、
夜の利用者は少ないから誰の邪魔にもならないで済むし。
この考えが思い違いだと分かったのは、
突然掛けられたその声>>18に来訪者を教えられて。
何故か筋肉を褒められたことに動揺して、
彼が誰なのかを問うより先に投げた問いかけは
なんでそんな当たり前のことを、と言わんばかりの態度で返された]
[精霊師学科に変わった生徒がいるという噂は耳にしていたが
それが誰なのか、どう変わってるのかまでは知らなかった。
だから彼がその噂の生徒だって、すぐには結び付かず。
学科も違うし会う事もないだろうし。
なんて思ってたくらいだったから、心構えなんて出来てなくて。
戸惑ったままのこちらに気付いてるのかいないのか、
話を続ける彼の言葉に、戸惑いよりも聞き入り始めたのは
その指摘>>19に思い当たる節があったから]
倒立……
えぇと、あんまりチャレンジしたことないんだけど、コツってある…?
気を付けなきゃいけないとことかあったら教えてほしいな。
あ、あと…初めまして。
私、騎竜師学科修練生のヴェルザンディっていうの。
貴方のお名前は?
[自己紹介とともに相談を持ち掛け、それを元に練習内容を見直すことにした。
以降、顔を見かければ挨拶したりしているうち、
実はファン一号の女の子のお兄さんで
あれが初めましてじゃなかった、というのに今更ながらに気付いたりもあった]
― 中庭 ―
そうですね。
[純結晶でもありえない>>27と言われ、確認しないと分からないほど疲れていたのか、と自覚を深めつつ。
飲み込まれた言葉は知らぬまま、でも真面目に頷いた。内心に混ざっていた不純さは、未遂で済んだことに免じて流して欲しい]
美味しそうでしたし、多分?
[誰にともつかない呟き>>31に応じた声には疑問符がついていた]
了解しました。
はい、気をつけます。
[一口でも食べるのは止めておこう、と思いながら。頼まれたことに頷いて、校舎に向かう>>33後姿を見送った]
救護所は、どこだっけ。
[籠を抱え直して、別方向へ歩き出す。
伝え終わったらどこかで「食べられるお菓子」も調達できたら嬉しいところだ**]
─ 中庭・特設ステージ ─
[そんなわけで、恩人とはいえるのだけれど
なるほど確かに変わり者、と納得できるその人は
人は悪くなく、妹想いでもあるようで。
今日も妹さんの付き添いなのだろう、賑やかな一団の中でもよく通る声援>>22に
相変わらず褒めてくれる視点が変わってるなぁ…
と遠い目したのも束の間、最後の曲を踊り切って。
これが自分のステージならアンコールに入るところだが、
この特設ステージを使うのは私だけじゃない、時間は厳守だ]
最後まで聴いてくれてありがとー!
この後も催しものはまだまだたくさんあるから
楽しい時間を過ごしてねーーーー!!
[そう言ってステージを下がろう、とした矢先
ぴぃぃぃぃぃぃ、と甲高い、幼い鳴き声が響き渡った>>#1]
え?
な、なに?
[何が起きたの、と問うよりも早く
ころん、ころん、ぽてぽてぽて、と
小さな、けれど確かな質量を持つ包みがいくつも落ちてくる。
空から大きなバケツをひっくり返したのかな、
そんな有り得ないことを思ったのは一種の現実逃避だろうか。
何秒、何十秒か呆けていたけれど、
耳に聞こえた声>>7に、即座手を伸ばしたのは傍らの桃色。
間違っても空から降る包みを食べちゃわないように
ぎゅっと抱きしめながら、ぱたぱたと倒れている人たちの中
立っている人たちの顔を見た**]
― 運動場・カルモside ―
[不意に響き渡る甲高い声>>#1。
直後、空から降って来たものに宿るものに、カルモはじゃれついてきていた若竜達を尻尾と翼で自分の傍へと寄せた]
『クアゥ』
[食べては駄目、と窘める声。
近くにいる竜達には届くものだが、ノアはどうだったか。
幼竜や若竜を抱えるので手一杯であるため、声で忠告するのみとなった]
[カルモ自身、このお菓子には惹かれるものはある。
虹色に光る、濃い精霊力が宿るもの。
加護の少ない自分が取り込めば、一時的でも力を得ることが出来るのではないか。
そんな思考が過るも、若竜達の手前、降って来たお菓子を食べることはしなかった。
真似をされても困るし、そんなことをしたら後で相棒たるローランドに呆れられて後々までにネタにされるだろうから*]
― 校舎方面へ ―
[アルビンを見なかったか、周囲に確認を取りながら彼の足取りを追う。
途中、狼狽える生徒が居れば先程と同じように指示>>32を出した]
「ちょっとロー、これ精霊力凄いんだけど!?」
過剰とは言ってたけど、その様子だと相当みたいだねぇ。
僕は詳しい人に聞いてくるから、生徒の方頼むよ。
精霊絡みならメルの方が対処しやすいだろう?
「貴方よりはマシでしょうね、分かったわ」
言ってくれるね。
[途中、遭遇したもう一人の相棒と短いやり取りをして。
笑い合ってから相棒とは別れた]
回収もしていかないと、かな。
[緊急連絡が広まってから、降って来たお菓子があちこちに跳ねまわり始めている。
一口サイズのお菓子が包み紙に包まったまま不規則に動き回る様子はかなりシュールだ]
[伸ばした指先から擦り抜けていくマカロンの包み。
思った以上にすばしっこい]
僕らは網でも持った方が良いかもねぇ。
[精霊師なら術を編むことで対応も出来るだろうが、騎竜師は物理的に捕まえるしかない。
籠やら袋やら、代用出来るものもあるだろう]
ま、これはこれで訓練にもなるかな?
[トラブルではあるが、それに対処出来てこそ成長も出来るはず。
対処法を試行錯誤することも、勉学の一環だ**]
― 校舎方面へ ―
[上――というか、直接上に物申せる相棒の所へと急ぐ途中。
先の緊急連絡を受けてか、菓子を捕まえようと奮闘する姿はあちこちで見られた。
中には捕まえた後で誘惑に負けて倒れている生徒や幼竜もいるようだが、そちらへの対処はまた後で、となるだろう]
……シエルの力が基点なら、そこから浄化したり散らしたりはできるだろうから……。
[最悪への対処法を頭の中でまとめつつ、急いでいたその矢先。
目の前に突然、光の塊が出現した]
え、何っ……。
[空間が歪む気配と、強い精霊力の発露。
とっさに足を止めて身構えたその目の前で、光の塊は昆虫を思わせる翅を持ったトカゲの如き姿へと形を変える。
水晶細工さながらに透き通ったそれはきらきらとした虹色の光を放ち。
その感触はとても良く馴染んだものの気配を帯びていた]
え、ちょっと待って。
お菓子だけじゃないんですかー!?
[どう見ても異界由来の魔法生物と思しきそれも、先の鳴き声で呼ばれた、と読むのは早い。
ぴゅぃぴゅぃ、と可愛らしい鳴き声を上げる翅トカゲはこちらの困惑など知らぬ様子で、どこかへと飛び去ろうとする]
あ、待って、待ちなさいってば!
集い来たれや鏡の光。
ゆるりと舞いて、迷図を織りなせ。
[早口に詠唱するのは、自身の盟約精霊――『鏡の精霊』と呼ばれるものへ呼びかける言霊。
応じて弾けた金糸雀色の光は籠のような形を取り、飛び去ろうとする翅トカゲを包み込んだ]
……やれやれ、間に合いましたか。
ありがとう、モーント。
[光で編まれた籠を手にしつつ、盟約精霊へと小さく礼を紡ぐ。
それに対して響くのは、鈴の音思わせるしゃらん、という音。
どういたしまして、という精霊からの返答だ]
……さて、と。
これも、放っておくわけには行きませんね……。
できる限り、捕まえてもらわないと……。
[やれやれ、と思いながら歩き出す。
近くにいた生徒には、魔法生物の事も伝えて捕獲を頼み。
は、と幾度目かの息を吐いた所で、こちらへ向かってくる姿に気が付いた]
あー……アヴァンサル教官。
[あ、これは探されてるかな、と思ったからまずはそちらへと向かう]
お疲れ様です……はい、お察しいただけてるかとは思いますが、うちの仔がやらかしたようでして……。
[事情の説明は、ため息交じり。
理由はわからないが、虹竜が異界に干渉して精霊力を強く帯びた菓子を呼び寄せた事。
更に、魔法生物まで呼び込んでいる事を話して]
とりあえず、捕まえたものは学園祭本部に一時預かってもらいつつ、一先ず校内に結界を張ります。
外に影響出すわけにはいきませんし。
外部には、余興の一環という事にしてもらっておいて、お菓子と魔法生物を回収しつつ、シエルを探そうかと。
……細かい事務的なあれこれはノトカーに任せますから、教官は現場で生徒たちのフォローをお願いします。
こういう時、経験豊富な方がいてくれると、心強いので。
[生徒たちよりは落ち着けるとは思うが、自身や相棒もまだまだ未熟な部分があるのは否めない。
だからこそ、こんな時は外の世界も知る彼のような存在がありがたい、というのは本音だった。*]
せ、先生は……。
[正直指示を仰ぎたいところだったが、目の前の人たちを置いて教官を探しにいくのもためらわれた。
周囲に虹色がないことを確認してココンを下ろすと、手近な倒れた人へ声を掛けていく]
気を失っているだけ……ですよね……?
[どうすれば回復するのか、などは知識の範囲外だ。
ひとまず応急処置の授業で習ったように、楽な姿勢で横たわらせたりしていく*]
― 校舎方面 ―
[足取りを追って進めば、やがて目的の姿が見えてくる]
アルビン君。
[あちらもローランドに気付いたようで、向こうからも近付いてきた>>53。
その手には術で編んだらしい籠がある。
近付いてきたアルビンに対して軽く手を掲げて、歩く速度を落とした]
お疲れ様だね。
これはやはり……。
[お察しの通り、と言うようなアルビンに、思わず苦笑が漏れる]
あの仔の仕業か。
[聞けば、異界への干渉や呼び込んだものについてを伝えられて。
魔法生物、と言われると流石に驚いた表情をした]
そんなものまでかい?
見たところ、そこまで大きくはないようだけれど…。
[光の籠の中には小さな翅トカゲ。
ぴゅぃぴゅぃ鳴く様子は可愛いと言えなくもない]
……うん、まぁ。
このくらいだったら生徒達でも対応出来るかな。
[凶暴性も然程なさそうだし、とローランドは顎を擦る]
結界については了解したよ。
生徒達にはイベント感覚で当たってもらおうか。
現場の方は任せてくれて良いよ。
[旅先で魔獣の群れに遭遇するよりは余程楽なアクシデントだ。
お菓子に関しては食べなければ危険性はほぼ無いし、魔法生物も生徒達に丁度いいくらいの脅威度だろう]
しかし……異界から呼び込んだ、と言うことは、シエルは寂しかったのかな?
悪戯したかったのか、遊び相手が欲しかったのか、その辺りは分からないけれど。
[未だに幼体の姿である虹竜の仔。
数年経っても成長の兆しがないと聞いてはいたが、精神面もまだ幼子のまま、なのだろうな、と心の裡で思う]
君は精霊師だけれど……あの仔と絆が結ばれているのであれば、なるべく傍にいてあげて欲しい。
あの仔が頼れるのは君だけなのだから。
君が忙しいというのも、分かっているのだけれどね。
僕達騎竜師と竜は、互いに支え合い、成長していくものだから、さ。
[シエルにもそういう存在が必要なのだ、と。
そんな思いを言葉に滲ませる]
竜に関することなら、僕も協力出来ると思う。
いつでも声をかけてくれ。
[手を貸す、と約する]
それじゃあ僕は現場指揮に出るとしよう。
他のことは頼むよ。
[そう締めくくり、今だ混乱もあるだろう中庭の方へ戻ろう踵を返した*]
― 中庭・鈴カステラの屋台 ―
[肩掛け鞄に幼竜を収めたシメオンが屋台に訪れた時、
青年は少し早くやって来た交代要員に引継ぎをしていた。]
──シメオン。
待たせてしまってすまない。
ちょっと、色々とあって抜けられなかった。
これ、良かったら。
[屋台から出るとまず不義理を詫びて、人間用と竜用のカステラが入った袋を差し出す。
イシュケの方は鞄の中に入った幼竜に挨拶するようにクルゥ、と喉を鳴らした。]
[さて相棒と共に氷像のところへ向かおうとした頃、>>#1甲高い声が聞こえた。]
……ん?
[>>5空から、小さな包みが落ちてくる。
咄嗟に頭を被ったが、いくつも落ちてきたそれは雨のように落ちてきた。]
何だ、これは。
[虹色を放つ菓子を、青年は一つ拾い上げた。
イシュケも興味を示したようで、ふんふんと鼻を鳴らす。
菓子を撒くイベントなどあっただろうか、などと思っていると、菓子を口にした人が暫く後に倒れる。]
……な、……。
[呆然としていると、>>7精霊師の教官の声が響いて。
それが常ならない者だと知る。
倒れた人を取り敢えず人気の少ない場所に運んだ方がいいだろうか。
邪魔にならないように拾った菓子をポケットの中にしまおうとしたのだが]
[ぴょん。
青年の手の中にあった菓子が跳ねる。
まるで逃げるように。]
は……?
[青年はぽかんと口を開けて知己の方を見た。]
い、いや、こうしている場合ではないな。
シメオン、手伝ってくれるか。
[暫く思考停止をしていたが、首を横に振ると
ともかくにも周辺に倒れた人の救護をすべく動き始めた。*]
― 校舎方面 ―
ありがとうございます、教官。
[現状への対応要請に返るのは、この状況でも冷静さを失していない落ち着いた返答。>>59
それにほっと安堵の息をついた所で言われた言葉。>>60
思わぬそれに、知らず、きょとん、と瞬いた]
……寂しかった……?
[確かに、ここの所は半年前の事件の事後処理で奔走していて、あまり仔竜の相手が出来ていなかった。
それはわかっていたから、仕事が一段落した所で遊びに連れ出そう思っていた矢先のこの騒動なのだけれど]
[語られる言葉、絆の話。
頼れるのは自分だけだ、というのは、相棒からもよく言われてはいたのだけれど、今一つピンときてはいなかった]
……支え合い、成長していく。
[小さな声で呟いた後、ふる、と軽く首を振り]
はい……お気遣い、ありがとうございます。
何かありましたら、相談させてくださいね。
生徒たちの方も、お願いします。
……多分、混乱している子が多いと思いますので。
[元生徒な従妹は、わりと落ち着いているように見えたけれど。>>41 >>42
それだって、魔法生物が降ってきたらどうなるかはわからないし、なんて思いつつ。
一礼して、踵を返す背>>61を見送った。*]
…………。
『どーしたの?』
あー……いや。
やっぱり、難しいなあ、って。
『まあ、ぼくらとかれらじゃ、きみらとの関わり方は違うからねぇ』
[ぽつり、と零した弱音に、『鏡の精霊』はきゃらきゃらと楽し気に笑う]
『でもまあ、あれだよ、アル』
『今きみが味わってるのは、きみと盟約したばかりの頃のぼくの気持ちと思いたまえ』
ぇ……そうなの?
[とぼけた声で問えば、精霊は楽し気にふふーん♪ と笑うだけで。
それきり、何も言わなかった]
/*
赤は盟約精霊さんとの漫才にてお送りいたします。
ちなみに、ヒッツェシュライアー家には『鏡の三兄弟』なる精霊がついておりまして。
内、末弟のシュテルンが出奔して、なんやかやあって各務さんになったあと、フェイツウェと融合合体しましたため、現在は長兄ゾンネ(現当主と盟約)と次兄モーント(アルと盟約)だけになっているという裏話。
― 回想 ―
重心をしっかり意識することだ。
後は筋肉が解決してくれる。
最初は壁や誰かに足を支えてもらってもいい。
[コツ>>39を聞かれた。筋肉を鍛えるもの同士親身に答えながら倒立から元の姿勢にもどる。]
レディに名乗るのが遅れたな。初めまして。 私はバルタザール。精霊師学科の修練生だ。
[家名は名乗らなかった。ここは生まれとか関係なく学ぶ場所で家名は邪魔になるという認識でいたからだ。そうして相談に乗ったり手を貸すことに否はなくいるのだが]
ともに筋肉と語り合い自らを鍛えていこうではないか。
[鍛えていたのは種類が違った気がするが、それでも修練を積むもの激励を送りつつ]
そういえば先程(>>1)の小気味よい突っ込みとは随分様子が違うのだな。
[気づいたことをそのままいうのであった*]
― 校舎方面 ―
……いや、そう言われてもわかんないんだけどなぁ。
[周囲でしゃらしゃらと鈴の音が鳴るような音が響く。
響くそれは、盟約精霊の笑い声]
大体、モーントは自分の本音なんて表に出さないし、昔の、なんて言われても余計にわかんないってば。
[なんてぶつぶつと言っていたら、校舎の方からやって来る人影。
見れば、今探しに行こうとしていた相棒がこちらにやって来るところで]
あ、丁度よかった……。
『……シエルだな?』
あー……はい。
[その通りなので返すのは頷き一つ。
それから、先にローランドにもした現状の対応策を伝えて]
というわけで、現場のフォローはアヴァンサル教官にお願いしたので。
上へのあれこれは、そちらにお願いします。
まあ、色々と煩い人が出るとは思いますけど……。
『大丈夫だ、現場判断第一、は
雑音は黙らせてくるから、シエルを探す方に集中してくれ。
……でないと、終わらんだろ』
……確かに。
それじゃあ、ぼくは結界を展開してから、校内を巡ります。
『ああ、そっちは任せた』
[短いやり取りの後、校舎の方へと戻る相棒を見送った後。
ため息をついて、空を見上げた]
……って!
[ふよふよと自由落下してくるそれ。
とっさに籠を持つのとは反対側の手を伸ばす。
包みはふわりと避けようとするが、ぎりぎりのところで端っこを捕まえて]
…………小月餅?
東方のお菓子まであるんですか?
[捕まえたそれは、この辺りではあまり見られないもの。
こんなものまであるのか、と思いつつ、光の籠の一部を変形させてそこに括りつけ]
とりあえず、持ったままだと動き難いし。
本部に預けて、結界展開を急ぎますか。
[やれやれ、と思いつつ、足を向けるのは中庭の一画にある学園祭本部の方。*]
/*
……ところで、なんでactのターゲットに語り手さんが入ってるんでしょか。
[※当たり前だけど入れた覚えはない]
[※なんか、ミニゲーム村だと必ず一回はやってるよね、これ……!]
― 中庭 ―
[中庭へと戻り、真っ先に向かったのは学園祭開催本部。
各学科の教官が幾名かと、医療班の人達が慌ただしくしていた]
概要をアルビン君から聞いてきたよ。
今後の対応としては、校内に結界を張り、外へ影響が出ないようにするそうだ。
それと、小型の魔法生物も呼び込まれているらしい。
脅威度は然程高くない、生徒でも対処出来るはずだ。
対外的なものも考えて、これをイベント扱いにしようと思っているけれど、どうだろう?
指揮は僕が執るよ。
倒れた子達の状態は把握出来ているかい?
[あれこれと伝達事項や情報交換を行い、互いに状況を把握していく]
…急激に精霊力を取り込んだことによる酩酊状態、かぁ。
外からのコントロールや精霊力の除去は可能なのかい?
[問いには出来るだけのことはする、という回答。
この辺りは専門家に任せるより他ない]
食べないのが一番の対処法だね。
忠告は既に出ているけれど、再度指示は出しておこう。
メル!
生徒達に指示を出すから手伝ってくれ。
[倒れた生徒らを介抱していた旅の相棒に声をかけ、ローランドは学園祭本部から移動した]
「それで、どうする心算なの?」
既に倒れた子達がいるからね、そこに関しては無事だってことと、連動して絶対食べないようにってのを伝えるしかないね。
あとは回収イベントにして生徒達に動いてもらおう。
ご褒美でも用意すれば皆張り切るんじゃないかな。
[最後は冗談めいた口調で言い、軽く笑う]
メル、伝達魔法を頼む。
「はいはい」
[願えば、相棒が術を編み始めた]
会場の皆、聞こえているかい。
僕は騎竜師学科教官のローランドだ。
今起きている状況について簡単に説明するよ。
まず初めに、空から降って来た虹色に光るお菓子は精霊力が凝縮されたものでね、食べると濃い精霊力の影響で倒れてしまうんだ。
だから絶対に食べないように。
食べた人がいる場合は、医療班に連絡して対処してもらうこと。
適切に対処すれば問題ないからね、焦らず行動して欲しい。
それから、虹色のお菓子は学園祭本部で回収してるんだけど……折角だからちょっとしたゲームをしよう。
虹色のお菓子を一番多く集めた人には、一つ希望を叶えてあげよう。
といっても僕が出来る範囲で頼むよ。
参加は自由、お菓子の誘惑に負けて食べた人は失格だからね、絶対に食べないように。
もう一つ、小さな魔法生物の出現も確認している。
これらも捕獲対象にするよ、一番捕獲数が多い人には同じく一つ希望を叶えてあげよう。
イベントの終了は追って連絡する。
皆、頑張ってくれよ。
[風に乗り校内全域に伝わったそれに対する反応はそれぞれ。
運動場ではカルモが、相棒が何かやってる、と呆れた声で鳴いていた。
ローランドの性格を知る者は、訓練の一環だというのも気付けるだろう]
「良いのぉ? あんな約束して」
僕の出来る範囲限定だからね。
余程の無茶じゃなければ何とかなるさ。
「知らないわよぉ、どうなっても」
[伝達魔法を編んだメルも呆れた様子で溜息をついていた*]
大丈夫、だいじょーぶですよー。
[自分に向けてと、周囲で意識がありつつも混乱している人がいるならその人へも向けるように声を出す。
ココンは状況を理解しているのかいないのか、こちらに顔を向けて首を傾げていた]
[それにしても、こうして即イベント化する辺りにこの学校らしいな、なんて思ったのは内緒*]
― 中庭 観客席 ―
[歌>>43は最高潮に終わり、ライトを振るって踊る時間も終える。ふぅと額の汗を軽く拭う。
アンコールは今回はできない決まりになっているので妹たちは血の涙を流して我慢する。とりあえずハンカチを渡しておこう。
だが、まだ彼らの戦いは終わっていない。そう、この後はサイン会!握手会が待っている!
この日のために混雑を回避するための列整備等の準備は万端。
まだ終わっていないのだ。]
[そんな彼らに悲劇が起こる。
それはライブが終わったからではなく、空から何かが降ってきたからだ。
そして届く緊急連絡>>7。それすなわち]
わけのわからんものが出てきたな。
[精霊力の高い物質だ。それをお菓子であると認識するのが遅れたのは力のほうに目がいったためである。]
……催しものは一旦中止になりそうだな。
[予想ではあるが、これから更に何も起こらないという保障もないので妥当な言葉だっただろう。
そんなバルタザールの声に、妹含むファンの面々は両手と膝を地面につけるのであった。]
悲しんでいる暇はないぞ。妹よ。
「兄さんにはわからないんです」
そうだな、わからん。
ただ、推しを想う気持ちがあるのならば、膝をついている暇はないだろう。見てみろ。
[不用意に食べた観客たちが何名か倒れている。命に別状はなさそうだ。というか酩酊状態なのだろう。念のため傍で倒れていた観客の一人の状態を確認してみたが、そうだと思える]
このような終わりかたでいいのか?
[厳しくも試すような言葉であった。
膝をついていた妹がぐっと睨みつけるようにこちらを見返し、ゆっくりと立ち上がった。]
[兄が兄なら妹も妹だ。
社交界にいけばタッパーをもって持ち帰るほうに長けていようとも彼女も立派な辺境伯のご令嬢だ。
庭の手入れをするよりも戦時には馬の飼い葉となるから、庭の草をむしらない古風な人間だ。
いわれなき侮辱をうければ、謝罪より祈りを述べることを許し身体を二つに別つことを選ぶ程度には奥ゆかしく。敵対するならば相手の出血の量と首元に突きつけた剣をもって和を結ぶ平和主義者だ。
そう、苦境に対しては立ちあがるべきなのだ。
推しのファンとして!!!]
[折角のコンサートが残念な最後を迎えさせるわけにはいかない。
元々やってきた人みなで楽しみたくて自分なりに騎竜師としての鍛錬を積み、お祭りの準備をこなし、かつ応援の準備を整えたのだ。ならばやるべきことは唯一つ!]
「倒れた人たちを救助して事態の収拾をがんばりましょう!恥じることなきファンとして!!!」
[こうして彼らは人命救助であり、お菓子回収に乗り出していくのであった。退場?*]
― 中庭 ―
[メルとも別れて、さてと、と腕に抱えたままの二つの袋を見遣る]
カルモなら問題ないとは思うけれど……おやつが遅いって拗ねてなければ良いな。
[身体は他の竜より小さいが立派な成体。
例のお菓子を食べても影響は少ない、とは思う。
周囲に若竜が居れば食べることもしないだろう、と言う信頼は勿論あった]
[一旦様子を見に行くか、と思った時、竜のスタンプがついた袋の影から、にゅ、と光る何かが顔を出した]
お、っと、っと?
[煌めく身体を持つ小さな蛇。
細長い体の中間辺りに、これまた小さな皮膜翼がついていた。
ちろちろと小さい舌を覗かせながら、袋の隙間に頭を突っ込もうとしている]
こらこら、これはカルモの分なんだよ。
君にはあげられないんだ。
[空いている手を伸ばせば、危機を察したか羽蛇はするりと宙へ逃げた]
逃がすわけにもいかないんだよ、ねっ!
[もう少しで手が届く、そんな間際まで来た時だった]
─── ッ、
[羽蛇が潜り込もうとしたために袋の口が緩んでしまっていたらしく、飛び跳ねた反動で袋の中から鈴カステラが顔を覗かせてしまう。
落ちる、と察知したことで、咄嗟、羽蛇へと伸ばしていた手を袋の口へと引き戻してしまった。
当然、追っていた羽蛇はそのまま高く飛び、どこかへと飛んで行ってしまう]
あ〜……逃げられたか。
…ま、カルモに怒られるよりはマシか。
[まぁいいや、と諦めるのは早い。
相棒の機嫌を損ねる方が、ローランドにとっては問題なのだ*]
/*
中の人のこの手のイベントは成功率が低くてねぇ。
偶数の呪いに良くかかるんだ(
今回珍しく奇数が出たが、結局失敗だしw
― 中庭・観客席 ―
[時を同じくして、バルタザールの周囲にいる熱心なファンの人たちが行動を開始した>>85。
彼らは人数が多く、統率も取れていると見えた。
観客席周辺の救護活動は迅速に進むことだろう。
アイリも自分なりに動きつつ、白鳳竜が迷子だと思われないように一度迎えに戻ったりした。
そんな中で、倒れた人の体に隠れるように落ちている、虹色のビスケットを発見した]
……さ、触るのは大丈夫ですもんね!
[最初に危険物と言われた印象が強くおっかなびっくりではあるが、教官が回収をイベントとして指示した以上、それも望まれる行動ということだ]
んん……? なんだろ、
[次に。
ふわり、ころころ。
と擬音がつきそうな感じで目の前にお菓子が落ちてきても、やっぱりどこか暢気なものだった。
雪のように白くてふわっふわなマシュマロをつまみ上げて、
目の前に持ってきて、これまた20秒くらい観察した。
じーっと]
落とし物、になるのだろうかこれは。
本部に届けるべきかそれとも……あっ。
[真面目に食べることも視野に入れてた少年だったが、
ふと見てしまった。お菓子を口に入れた生徒がぱたりと倒れるのを。
たちまち周辺では悲鳴があがり、
騒ぎは確実に伝播していく。
おまけに緊急連絡までかかる。>>7]
理解が浸透したところで、なるほど、と呟き、
手にしていたマシュマロをしまおうとする。
肩掛け鞄には、ウンブラのおやつや、その他必要なものを入れている小さなポケットがいくつもある。
そのうちのひとつにひょいっとマシュマロを――]
…………ひょいっ?
[放り込めなかった。それが自ら少年の手から飛び出したのだ。
虹色の光を白いボディの周囲にまとわせたマシュマロは、
みるみるうちに遠ざかっていった。
少年はただぼうぜんとしているだけ]
[先程のチョコや周囲を見た感じ、お菓子は逃げ回る性質を持つようだが、今回は首尾よく捕まえられたようだ]
よかった、これで一つ危険が減りますね。
[地道だが成果が上げられるのはいいことだ。
そんな思いで少し表情を緩めつつ、ビスケットをポケットに仕舞った*]
― 中庭 ―
[本部に向かう途中、響き渡る伝達。>>76 >>77]
……さすがだなぁ。
[余興の一環扱いに、とは言ったが、そこから一歩進んでイベント扱いにする、という発想はなかった。
この辺りも経験の差か、なんて思いつつ本部へ向かい]
お疲れ様です。
ええと、詳細はアヴァンサル教官から聞いておられると思いますので、割愛しますが。
これが件のお菓子と、魔法生物です……見た通りの大人しい子なので、手荒に扱わなければ害はないと思いますが……。
[念のため小さな結界で隔離してほしい旨を伝えて光の籠を手渡してから、幾つかの確認を取り。
最後に向けられた、ローランドのあれはいいのか、という問いに]
ええ、現場対応第一、とはノトカー……ラヴェンデル教官も仰ってましたので。
[問題ありませんよ、と笑って告げてから本部を離れた]
さて、と。
モーント、頼むよ。
[中庭の一画、人の少ない場所まで行って。
呼びかけるのは鏡の精霊。
次いで、手に取るのは表紙に光の精霊石をラインストーンの如く並べた装飾の施された一冊の本。
大規模な精霊術を展開する際に用いる媒介だ]
自由なる光。集いて後、広がりこの地を覆え。
内なる虹を映して捉える鏡となりて。
奔放なる虹の光をこの地に止めよ。
[歌うような詠唱に応じて散るのは虹の煌き帯びた光。
光は一度集った後、空へと上がってふわりと広がる。
それは薄い膜のように養成学校の敷地をすっぽりと包むドーム状の結界へと変じた後、ふ、と消え失せた。
それでも、上空に上がったり校門に近づけば、外部と隔てる壁のようなものに気づく事はできるだろうが]
さて、と。
それじゃあ、シエルを探しに行こうか。
[お菓子や魔法生物も捕まえなければならないが、大本の仔竜を見つけなければ話にならない。
そんな事を思いつつ、歩き出す。
……なお、当の仔竜は運動場の隅っこで魔法生物を引き連れでぴぃぴぃしていたりするのは知る由なし。*]
― 運動場の片隅 ―
[ 砂色の騎竜は、ご機嫌だった。少しお腹は空いていたものの、優しい先輩竜のカルモの側で、若竜達と遊んでやっているのは、結構楽しいし、もう少しすればおやつも持ってきてもらえるはずだ。 ]
ピー
[ 時々小鳥の囀りと間違えられる小さな鳴き声は、その機嫌の良さの表れだったが ]
ピ?
[ 突然届いた鳴き声と、続いて降ってきた虹色にざわりと砂紋をゆらめかせて、ノアは空を見上げる。 ]
ピッ
[ 虹色と精霊力に気を惹かれ、思わず咥えようとしたところで、カルモの警告の声が届き>>45慌てて口を閉じ、ぺいっ!と鼻先で虹色の菓子を弾き飛ばした。* ]
― 運動場の片隅 ―
ノアッ!
[ 青年が騎竜の元へと帰り着いたのは、丁度、虹色に向かって相棒が口を開いた所で、慌てて声をかけたが、幸い飲み込む前にノアは気を変えたようだ。 ]
― 中庭 観客席 ―
[にしても、応援のために声をあげていたせいで、そのまま口に入ってしまったせいか倒れている人が多いきがする。
妹らは踊ったりとかしたのもあって定位置にいなかったのが幸いしたのか。
人ごみで人が倒れていくと大惨事になりかねないわけだし、そもそも頭から倒れるだけで結構な怪我になりそうだと考えれば注意の速さにも頷ける。]
落ち着いて行動すればなんとかなるだろう。
ここには幸か不幸か教官になれる騎竜師や精霊師が混ざっているからな。
[ステージという目立つところにいたヴェルザンディの無事は当然確認できるものとして、同じように周囲を落ち着かせようとしているアイリ>>80の姿をみて口の端をあげる]
ふむ、回収しろ。か。そうだな。
[何かの拍子で混ざって食べてしまうものもいるかもしれない。
そんな放送>>77を聞きつつ]
…魔法生物か。
[それが何者かいまいちわからないが、ひとまず近くに浮かんでいたお菓子を回収するように手を伸ばした]
― 中庭 ―
[救護所で目撃報告と救護要請をした後。何回かお菓子に手を伸ばしてみたが、どうにも捕まえられなかった]
普通じゃないのは分かったけど。
イライラするなぁ。
[卵に話しかけるようになって独り言の類いも増えた。足を止めた所で、風に乗って指示>>76>>77が届く]
イベント、になっちゃうんだ。
…魔法生物?
[呆気にとられつつ風の行方を追うように空を見上げると、お菓子にしては大きな何かが落ちてきていて。反射的に手で顔を庇った]
ぬっ…
[虹色のお菓子を掌にのせて、まではよかったが。お菓子が逃げ出すというのは想定外。
乗せていた手を握ったときには霞を掴むように手の中からすり抜けていった]
見た目通りじゃないということか。
[誰がこのようなことをしたのか。騒動にしては緊張感に欠けるが悪戯にしては規模が大きく不可思議な思いをいだいていた*]
はあ、まったく...落ちてるものも落ちてきたものも食べちゃダメだからな?
[ 受け止めたのは、虹色の小さなマドレーヌだ。美味しそうに見えなくもないが、精霊力の気配に、掌がざわざわする。 ]
カルモ、止めてくれたんだね、ありがとう。
[ ピイピイと何やら言い訳めいた鳴き声をあげるノアから大体の事情を聞き取って、青年は面倒見の良い先輩騎竜に感謝を向けた。 ]
あっ...えっ?!
[ 手の中の虹色が、いきなり飛び出したのは、その瞬間だった。 ]
ちょ...あれ、生きてるの?
[ ぴょーんぴょーんと、跳ねながら逃げていくマドレーヌのシュールな姿に、しばし呆然としてしまったのは、許してほしい。 ]
いや、まあ...逃げるならこれ以上被害は出にくい、かな?
[ 遠い目をして呟いた青年の表情は、やがて、精霊魔法によって拡散されたローランドの声>>76を聞けば、すっと引き締められた。 ]
ノア、おいで。倒れた人を見つけたら運ぶよ。
[ 騎乗はせずに、そう呼べば、ノアはゆるりととぐろを巻いた体を解き、地を滑るように騎竜師の側に擦り寄る。
地の精霊の加護により、地表の砂を動かして身を運べるのは、この竜の特性だった。
傍目には大きな蛇っぽく見えなくもないので、一部の学生にはびびられているというのは余談。 ]
― 中庭 ―
[逃げた魔法生物を追うのは諦め、周囲の様子へと気を向ける。
最初の混乱よりは落ち着いてくる頃か。
どうも特設ステージの方で倒れた者が多いらしい。
原因が大口を開けて声援を送っていたから、とは気付くべくもない]
人数が多い分、手も足りてそうかな。
中庭は比較的人数がいるけれど……やっぱり運動場の方が気になるな。
人が少なければ回収の手も足りないだろうし。
[お菓子と魔法生物がどれくらいの範囲で広がっているかにもよるが、校内全域に広がっていると考えておいた方が良いだろう。
中庭に集中しているというなら、それはそれで回収が捗るというものだ]
[そうこうしていると、狼狽えた様子の生徒が声をかけてきた]
どうしたんだい?
……うん、医療班への連絡は?
別の人が連絡に行ってるなら、倒れた人を一か所に集めてくれるかい?
近くにいる人だけで良いから。
分散するよりは医療班も対処しやすいからね。
[倒れた人をどうすればいいかと言う相談に、不安にさせないように笑んで指示を出す。
なるべくなら日陰に、あまり刺激を与えないように、などとしばし指示を出していく]
え? こんなことになった原因?
僕もあんまり詳しくは聞いてないんだけれどねぇ。
[途中、訊ねられるのは至極尤もな疑問。
どう説明したものか、としばし悩んでから]
遊んで欲しかったんじゃないかな、多分。
[誰が、とは敢えて言わずに、そんな風に言って笑った。
生徒達からは、「お菓子が?」「魔法生物が?」なんてさらに疑問が返って来たが、笑って済ませておいた*]
― 中庭・鈴カステラの屋台 ―
[>>90いいのか、と念を押されれば、頷いてみせる。]
勿論だ。
これで済まそうというわけではないが、その、味は保証するから。
[咄嗟に渡せるものが他になかったが、何か飲み物なども奢ろうと思っていた。
>>91やがてカステラを口にした彼が感想をもらせばそっと息をつく。]
どういたしまして。
元々、君達に勧める心算でいたんだ。
[想定とは違ってしまったが、と眉尻を垂らす。
印のスタンプを教えつつ、彼の相棒たるウンブラが食べるのを見守った。
お気に召したようで、すぐに一つ平らげてしまう。
相棒もこんなに小さい頃があった、と懐かしみながら
目的の場所へ向かおうと思ったのだが──空からの飛来物によって阻まれた。]
……俺もだ。
随分と息がいいらしい。
[>>65>>99知己に視線を向ければ、彼も深刻そうな顔をしていた。
うっかり触ってしまったが、青年もシメオンも特に悪影響はないらしい。
倒れてしまった人との相違点は菓子を食べてしまった事か。]
──助かる。
取り敢えず、屋台の裏にスペースがあるからそっちへ。
教官が連絡を入れて下さったという事は、本部で倒れた人への治療方法も検討されるだろう。
[青年達は精霊力に関しては素人。
精々、応急処置程度しかできない。
シメオンの助けも得て、意識を失った人々を運び始めた。]
ありがとう、助かった。
[シメオンに青年は声を掛けた。
一息ついた頃に>>76ローランドより続報が入る。
適切に対処すれば問題ない旨を聞けば、周囲に安堵も広がった。
>>77そうして、虹色の菓子や魔法生物を一番多く集めた者に希望を叶える、と追加されれば、歓声が上がったか。
更なる被害者の出ないように菓子の回収は速やかに行わなければいけないだろう。]
一体、何が起きているんだ?
[教官が訓練にするのだから、魔法生物もそこまで強いものではないのだろうが。]
「いやー、遅くなってすまん!」
[推し活に飛び出したダーフィトが声を掛けてくる。
彼はいつの間にか戻ってきて倒れた人々の対応に回っていた。
顔を見たらまずは小言を言う心算だったのに、安堵が勝った。]
……先輩。
「医療班に連絡は?」
ロズウェル先輩が先程。
「よっしゃ、こっちは俺が引き取るから行ってきな。」
[ぽん、と促すように肩を叩かれる。]
[ 青年が向かったのは、人が密集していると見えたステージの方角 ]
おーい、倒れた人は、一旦、こっちに運んでくれ。まとめて救護所に連れていくから。
[ 声をかければ、混ざっていた同期の学生達から、ばらばらと了解の声が返る。 ]
― 中庭 ―
ふえっ!?
[大きく払いのけてしまった。
水晶のようにキラキラと輝くずんぐりむっくりした何かは、詳細を確認できないうちに視界から消え去った]
なにいまの。
[伝達にあった魔法生物だろうとは思うのだが、よく分からなかったことへの不安が大きくて立ち竦んでしまう。
乱れる感情と呼応するように、抱きしめた籠の蓋もカタカタと動いていた*]
……え?しかし。
[周囲を見渡す。
気を失った人々にこれ以上出来る事はないが、医療班の到着まで待つ心算だった。]
「行きたいって顔してる。
イシュケとのいい訓練になるだろ。
なに、俺達もこっちが落ち着いたら参加させて貰うさ。」
……。
[先輩とは性質が真逆で、振り回される事が多かった。
けれどこういうところがあるから、嫌えない。
群青色の相棒を見れば、任せろ、というようにこちらを見てくる。]
[ 視線を巡らせると、てきぱきと倒れた人々の介護や、虹色捕獲にあたっている一団が目に入った。>>85
なんとなく怨念めいた気合いが感じられるが、めちゃくちゃ統率がとれている...ように見える。 ]
えーと...そっちも運んだ方がいい人、いるかな?
[ 青年は、「これ、邪魔していいのか?」という、懸念混じりで、恐る恐る声をかけた。*]
― 中庭 ―
[生徒に余計な疑問を残しつつ、他に混乱が残る場所は無いかとしばし歩き回る]
…おや、大丈夫かい?
[途中、立ち竦んで震えているらしい生徒>>119を見つけて声をかけた]
これでも食べて落ち着くと良いよ。
[自分用の袋から、プレーンの鈴カステラを取り出して生徒に差し出す*]
はーい!
あ、運ぶのは私もやりますよ。いけます!
[やるべきことを明確にしてくれるのは有難い。
先輩たちに交じって自分も名乗りを上げた。
ココンには一度邪魔にならない場所で待っていてもらい、意識のない人を抱え上げて緑髪の青年の方へ向かう*]
─ 回想 ─
[夜の鍛錬場で出会った人は、
ところどころに独特な感覚が挟まれはするものの
概ね分かりやすい説明をしてくれた。>>69
名前と共に学科も聞けたおかげで
ようやく彼が噂の人物だろうとも結びついて]
えぇっと…
[鍛えるのはいいのだけど、
筋肉と語り合う予定はあんまりないので
なんと答えたものか悩み曖昧に笑ったわけだが
そういえば、と続けられた言葉に
ちょっと笑みが引っ込んで]
あぁ、さっきはびっくりしたから
素が出ちゃっただけ。
普段はこんな感じでいる方が多いのよ、私。
[にっこりと浮かべた笑顔は舞台の上で見せると同じもの。
こちらの方は彼にも見覚えがあっただろうか**]
─ 中庭 ─
[そんなこんなを経て立つステージ上。
ラストナンバーも終え、あの日と同じアイドルスマイルを浮かべて
拍手と歓声を受け取っていたのだが
甲高い鳴き声の後に空から降り注いだ虹色に状況は一変してしまった]
『お、なんだ?大がかりな演出だな』
『最後に土産をくれるなんて
ハナコも気が利くようになったな』
[耳に届いた教師の声で反射的にぺスカは保護したけれど思わぬ光景に呆気にとられたままでいて。
けれど、どうやら降り注ぐ菓子がこちらの演出だと思われているらしいと察せれば
勘違いを正す必要がある、と慌てたのだが時はすでに遅かった。
ぱたぱた、と倒れていく人たち、その中には竜の姿もあれば、
自分をハナコと呼ぶ唯一の人──
父もまた倒れているのが見えて、血の気が引いた]
おとうちゃん!!
[慌てて駆け寄ろうとしたところで名を呼ばれ>>55
視線を向ければ同じように不安げな顔が見えたので]
アイリちゃん……
えっと、とりあえず落ち着いて。
変な倒れ方しちゃってる人とかいないか確認して
医療室に連絡……するでいい、のかしら。
[学ぶ立場としては同じでも、
年上として少しでも不安を和らげられるように対応を考えて。
それでも初めての事態だから自信なさげに周りを見渡せばすでに対処に動き始めた一団>>85が見えて
彼女たちは無事だったのね、と内心ほっと息をつきつつ
そこに続く形で倒れている人たちの救護活動に加わったのだが]
……んん?
[先ほどは精霊師学科の先生だったが
今度は馴染みのある騎竜師学科の先生の声>>76が耳に届いて。
足を止めて耳を傾けると、更なる追加情報が伝えられた。
ゲームをしよう、という言葉と
先生ができる範囲で希望を叶える、という言葉に
これ多分先生の独断ですよね…?と思ったのは胸の内のみに留めた。
とはいえ、この伝達によって不測の事態であった現状は
明確な目的ができたことで、少なからず先行きが見えたわけで]
―中庭・屋台付近―
[各地で意識を失った人々への対応や菓子や魔法生物集めが行われている頃。
青年は原因である菓子を探していた。
ぴょんぴょんと飛び跳ねる菓子は意外と動きが素早いようで、苦戦している姿も見受けられる。]
……一体どういう原理で動いているのやら。
[そう呟きながら歩いていると、不意に、屋台と屋台との間から虹色の菓子が飛び出した。]
[ 人を運ぶのは体格のいい男子学生が請け負うのが多い中、元気に名乗りを上げた女子学生の声>>125 ]
ああ、ありがとう。大丈夫?
[ 思わず手伝おうと駆け寄ったのは反射的な行動だ。* ]
…さすが先生。
人の動かし方を分かってらっしゃるわね。
[ただ回収を指示するだけよりも
ゲームという形にすることで強制力を感じさせない言い回し。
尚且つゲームという言葉の響きに、
不安の軽減を図られているように感じて
こういう動かし方もあるのね、と
ちょっと斜めな方向で納得と感心をしつつ
お菓子はわかるけど
魔法生物ってどんなのかしら、と首を傾げた*]
― 中庭 ―
えっ、あ。
[声をかけられて>>123パチパチと目を瞬かせる。その声は聞いたばかりのものだったので]
ろーらんど教官。
[舌足らずに答えたことでも心配させてしまったのだろうか。鈴カステラを差し出され、一瞬戸惑ったけれど、ありがたくいただくことに。
もぐもぐ、ごっくん。はーっ]
ありがとうございます。
教官の指示を聞いてたら何かが頭の上から降ってきて、動揺してしまいました。
[不足したままの糖分摂取でどうにか落ち着きを取り戻し、バツ悪そうに状況を説明した*]
……っと。
[それはピンク色をしたマカロンだった。
空中を飛んでいる最中に掴めば、菓子は不思議と動かなくなる。]
まずは一つ目……。
[腰に下げた布袋に紙袋に入ったマカロンを収めた。]
イシュケも見つけたら教えてくれ。
[相棒にもそう声を掛けるとまた周囲を見回しながら歩き始めた。**]
― 中庭 ―
[瞬く瞳と視線が合う>>134。
こちらを認識する様子に笑んで、鈴カステラを生徒に渡した]
どう致しまして、落ち着いたなら何よりだよ。
ふむ、頭の上から降って来た、か。
お菓子ではなかったんだね?
魔法生物かもしれないな、水晶みたいな質感をしているんだ。
[相手の記憶と擦り合わせるように情報を提示して、認識するための手伝いをする]
君は……騎竜師学科の修練性かな。
[次いで、抱える籠を見てそんな推測を口にした。
訓練前の生徒であれば、担当外であるため認識も薄い。
将来の生徒なのであれば、顔と名前を覚えておこうと*]
[いなくなった存在はさておき。今は倒れている面々が先か。と、我に返ったのはクリフの呼びかけ>>118によるもの。]
手を貸そう。とりあえず地面に倒れているものから最優先で運んでもらうほうがいいだろう。
[椅子に座っているようにして眠っている?ものはおそらく安全だが地面に倒れているものは怪我をおっている可能性がある。
とりあえず酩酊状態のものを二人ばかり担いでいった先には、アイリ>>125やアイドル>>129と混ざる形になったか]
─ 中庭・ステージ付近 ─
[ともあれ、現状の指針ができたところで
少しは心の余裕もできてきた。
統率をもって救助活動にあたってくれている彼女たちに近づいて]
みんな、率先して動いてくれてありがとう。
先生から終了の連絡が入ったら
またここに戻ってきてくれると嬉しいな。
ひさしぶりに会えた人たちもいるし、
ゆっくりみんなとお話する時間が欲しいんだ。
[事態の収束の後、交流会をしたいと伝えたことで
ファンの士気はより上がってくれた…かな?]
― 中庭 ―
[改めて見回した中庭は、意識を失った者への対応も始まっており、だいぶ落ち着きと統制を取り戻しているように見えた]
……こういう所は、さすがというかなんというか。
[騎竜師と言うのは土地の護り手として、有事に冷静な対応を求められる事が多い。
状況を把握して、なすべき事を選び取っている生徒たちの様子に、そのための基礎は身についてるなあ、と思いつつ]
ん、ちょっといいかな。
[運ばれるのを待っている生徒の傍らに膝を突き、そ、と手を触れる。
感じ取れるのは、馴染みのある波動をおびた精霊力。
ならば、とそこに意識を集中して、それを引き寄せる]
……うん、これはきつい。
[引き寄せ、取り込んだ精霊力は予想通りかなり『濃い』。
自分的には慣れている感触だから耐えられるが、そうでなければ一発酩酊待ったなしだ]
これだけ濃いと、ぼくだけで抜いて歩くのは無理ですか……やっぱり、シエルを探さないと。
[は、とため息をついた後。
倒れた生徒に付き添っていた別の生徒に向き直り]
本部の医療班に、伝言頼めますか?
お菓子を食べた人に宿った精霊力、一度に散らすのは難しいから、現状はゆっくり散らす方向で当たってみてください、って。
[状態的には酩酊だが、酒精と違って時間で抜けるものでもないだろうから。
根本的な解決に動かないとあ、なんて思いつつ立ち上がる]
問題は、どこにいるか……ですか。
[小さく呟きつつ。
しばらくは中庭で、状況の説明を求められれば答えながら虹色を探す心算。**]
[担いだ観客のお腹に楽し気に乗っている放送でいう魔法生物?と目があった。
お互い無言で見つめあった、見つめあった。]
…………
[両肩に一人ずつのっけている状態だ。落とすわけにはいかない。
それがわかっているからか動かないし、こっちも手を出さない。]
よし、ついてくるがいい。
[結果、なぜか救助者とともに運ばれていく魔法生物がいたようだ*]
[ 大丈夫、と、答えるのは、明らかに後輩と思える女学生だ。>>138手を貸したいという衝動はあるものの、気合いを入れて頑張る表情を見てしまえば、逆に失礼かと思い直す。 ]
じゃあ、無理しないで、ゆっくり運んで。その方が運ばれる方も負担が少ないから。
[ 代わりに、そう伝えてから、小さく微かな口笛を吹いた。
その音に込めた願いを聞き取ったノアが、するすると、アイリに近い位置に移動する。 ]
[アイリに名を呼ばれて足を止め、
その表情に浮かぶ限りの対処を考え口にして。
年上として少しでも頼りになれれば、
そんな思いでいたのだけれど
アイリから心配いらないという言葉をもらったことで
彼女が私の気持ちを気遣ってくれてると分かって]
アイリちゃん…
ありがとう。
ちょっとだけ、私情を優先させてもらうわね。
[お礼を言って、彼女から離れ父の元へと向かっていった]
[そうこうしている間にも救援活動は円滑に動いているようだ。
先輩だろう、騎竜を連れて投げられた問いかけ>>122に視線を向ければ
意識のない人たちの運搬を引き受けているらしい。
アイリと話しているのを横目に見ながらも、
こちらは倒れている父親の側に向かって。
ただ眠っているだけらしい様子に胸を撫でおろしながら
よいしょ、と腕をとり肩にまわして父を背負いあげ]
すいませーん、
こっちも一人おねがいしまーす!
[運んでくれるという先輩にお願いした*]
― 中庭 ―
[教官の笑顔>>135も精神安定効果は抜群だった。
理路整然とした状況確認にコクコクと頷く]
はい。結構大きかった…サッカーボールくらいありましたし、お菓子ではなかったかと。
払う前にキラキラしてると思ったので、それなら魔法生物dw間違いなさそうです。
…失敗したなぁ。
[記憶を整理しながら、それなら掴まえるべきだったと肩を落とした]
[ これで、少しは運ぶのも楽になるだろうと、息をついた時、虹色の光が煌めいたのが見えた。 ]
...っ待て!
[ 空気を蹴るように跳ねた水晶細工の子猿のような姿が、アイリの背に飛びかかるように見えて、慌てて駆け寄る。 ]
『ほわぁぁぁぁぁ!そのようなこと、ハンナさんのファンなら当然のことです!!!』
[まさか推しから直接>>140声をかけてもらえるだなんて!そんな感動に打ち震える面々。
当然バルタザールの妹もそこにはいるわけだが]
『こちらのことは任せてハンナさんのお父様の心配をしてあげてください!』
[またここに戻って、そんなことに希望を抱いたファンたちであった*]
よしっ!
[ 捕まえた子猿もどきには小さな翼もついていて、何やら道化師めいている。凶暴には見えないが、とりあえず後輩の背に届く前でほっとした。 ]
[ アイリが、突然の動きに驚いているようなら、こいつが悪さしそうだったから捕まえたんだ、と、子猿もどきを示して説明しておく。 ]
すぐ行くよ!待ってて。
[ ヴェルザンディの呼ぶ声にも気づいて>>146子猿もどきを持ったまま手を振った。 ]
はっ、はいっ。
精霊師科から転科した、リーゼロッテ・クラウト修練生です。
卵も孵せていないので教官に教われるのはまだ遠そうですが。
よろしくお願いしますっ。
[続いた確認>>137に、少し慌てながら思ったことをそのまま素直に口にしつつ答え。籠を抱えて大きくペコリと頭を下げるのだった**]
お、先輩やるな。
[機敏な動きで魔法生物>>150を捕まえるクリフへと言いながら、リスに翼が生えたような魔法生物を救助者とともに運びつつ、救助者たちの集積所へとそっと担いでいたものを横たえた。
救助者の邪魔しないようにここにいるように。とばかりに捕獲?されたリス型魔法生物は小脇に抱えたりしつつ、人の運び出しを行っていくのであった**]
[ アイリが運んだ人をノアの背に乗せる所までを手伝って、ヴェルザンディの方へと向かう。バルタザールも、或いはこちらへ向かっていただろうか?_ ]
お待たせ。すぐに運ぶからね。
[ 待つ間は不安だったろうと、微笑みかけてから、おや、と目を瞠った。 ]
君、確か、ステージで歌ってた...
― 中庭 ―
うん、それなら魔法生物で間違いないね。
[説明>>147を聞いて、一つ頷く。
失敗した、と肩を落とす様子には首を横に緩く振って]
咄嗟に払うことは出来たのだろう?
上出来さ、身を護ることは出来ているのだからね。
皆、最初から何でも出来るわけじゃない。
失敗を経験して学んでいく。
失敗したなら、次はどうすればいいか考えて行けばいい。
[次に活かせば良い、と諭した]
ああ、君が転科で来た子か。
話には聞いているよ。
[自己紹介>>152を聞いて、前にそんな話があったな、と思い出す]
よろしくリーゼロッテ。
分からないことがあれば先輩や教官に遠慮なく聞くと良い。
孵化も養育も、教科書通りに行かないことは良くあることだからね。
何せ相手は生き物なんだからさ。
[他の者達の経験が参考になることもあるから、とそんな言葉を紡いだ**]
─ 中庭・ステージ付近 ─
あ、慌てなくて大丈夫ですよ。
そんなに重くないですし。
[幼い頃から歌の活動をしてはいたが、公演が無い時には家業を手伝っていたから力はそこそこある方だ。
産後疲れて気絶してしまった牛を牛舎に運んだりとかに比べれば眠っている父を運ぶくらい可愛いもの。
なのでこちらに手を振って応じてくれる声>>151にも笑顔で返しつつ、安定感をもって──
いかんせん身長差があるので足は引き摺っちゃってるけれど──
父を連れて、クリフの元へと向かっていって。
彼の方もこちらに来てくれたことで、途中で合流と相成った>>157]
すいません、お願いします。
[自力で運ぶことはできるが、
駆け寄ってくれた相手に遠慮するのも失礼な話。
クリフが運びやすいように、肩から腕を下ろし
父の体をクリフに任せたのだが
ステージで歌っていたという言葉の後で呼ばれた名前に、
笑顔が一瞬固まった後、す、と表情を改め極上の笑顔を浮かべ]
初めまして、私修練生の
ヴェルザンディ・ハンナ・リンドグレンです。
どうぞ覚えおきくださいませ、先輩。
[自己紹介したその場の空気が、
2,3度下がった気がしたのは
きっと気のせい**]
[ 騎竜師の訓練は厳しいもので、戦闘にも耐えるように鍛えるわけだから、女性でもある程度の力があるのは珍しくない。とはいえ、後輩女子に少しは頼り甲斐のある先輩と思われたいのも男心......なのだったが ]
あ、うん...
[ ヴェルザンディから向けられた極上の笑顔に、>>162 何故か背筋がピンと伸びる。そして続いた自己紹介>>163の声はとても綺麗で、激しく温度が低かった。 ]
そう、か...ハンナくん、だったんだね。
なんか、ごめん。
[ たぶんなんか地雷を踏んだ、という自覚はあったので、へにょりと眉を下げて謝った。 ]
俺はクリフ・バルト。
[ それから気を取り直して、微笑みを浮かべ、まずは自己紹介を返す。 ]
君の歌、屋根の上からでも良く聞こえた。
とても綺麗な声だね。
[ 青年の耳は、人よりも少しだけ良く音を拾う。だから、本当に告げたかったのはこちらの言葉だったと、少女には通じたろうか? ]
ノア...俺の騎竜は静かに動くのは得意だから、後は安心して任せて。
[ なんとか最後は先輩らしく...締めくくれているといいのだが。** ]
ゲーム、か。
一番にはなれなそうだけど……。
[あぶないお菓子と魔法生物とやらはほっとけない。
あと、鞄の中からぴょこりと顔を出した相棒が心なしか楽しそうで、
少年としてはかれを喜ばせたい気持ちも募る]
― 中庭 ―
そうでしょうか。
そう…ですね。次に活かせば良い。
[そう言われても>>158反射行動すぎたので惑うのだが、諭される内に少し納得できて頷いた。大切なことを忘れないように、口の中で繰り返す]
[なんでもないことのように言われて胸を撫で下ろす。
君があの、などといわれると複雑な気持ちになるのでとてもありがたい]
ありがとうございます。
何を質問したらいいか分からないことも多いんですが。
[少し考えてから]
やっぱりすぐには出てきません。
あ、でも一つ聞いてみたいことが。
竜と一番心が伝じているって感じるのは、どんな時ですか?
[具体的な質問は出来なかったが、感覚的な部分の例は少しでも多く欲しくて聞いてみることにした**]
/*
もう少し!と思った途端…のあるあるがorz
しかもうっかりしている間にまさかの鳩餌切れまで。欲張ってはいけませんでした。
お騒がせしてすみません。
―― 中庭 ――
[それは一瞬の出来事であった。
ふいに手提げかばんがもぞもぞと動いたと思ったら、
黒一色の翼を広げて中から飛び出すのは――もちろんウンブラだ。それ以外にはない。
しかし、こういうことは少年にとって初めてだったので、
正直びっくりした。
目を丸くして宙を舞う相棒を見上げていたが、]
す、……すごくはしゃいでる感じだし、
そのままにしといた方がいいかなあ。
[それに、少年が地上を探し、かれが空から探せばそれはそれで便利な気がする。
飛んで探せるのが一番便利だが、それはあくまで相棒が十分に成長してからの話]
あ、でも無理はするなよっ、
魔法生物にあったら特にそうだ。お前まだブレスなんて使えないんだし……。
[声が届いてるんだか定かではないが、
相棒はひとこえ鳴いて飛んで行った。
それを見送ると地面に視線を向けた。
数歩離れたところに、虹色のクッキーがぽつんと落ちている。
そいつにそーっと近付いていった。
足音も立てないように、慎重に]
[あともうちょっとで手が届くかと思ったその時、
虹色クッキーはぴょんっと跳ねて遠ざかった。
少年の手は見事に空ぶった]
あっ、 ……むむむ。
[これは手ごわいなあ、と遠い目をしつつ、
ぴょんぴょん跳ねるクッキーを追いかける**]
― 中庭 ―
[転科には様々経緯はあっただろうが、そこに関して言及する必要はない。
今は騎竜師学科なのだから、その生徒として接するべきと考えるのがこの男だ。
何でも聞けばいい、と言われて返る声>>171には、ああ、と小さく声を零した]
何か分からないことが出てきたら、で良いさ。
[今はなくとも後から出てくるだろう、とそう言葉を添える]
[続く、聞いてみたいことについてを聞くと、ふむ、と小さく唸った]
竜と一番心が通じていると感じる時、か。
そういう場面はいくつもあったりするけど、そうだなぁ……。
[しばし、考える間が空く]
…僕の場合は、やっぱり空を飛んでいる時、かな。
息を合わせないといけない、と言うのもあるけれど……
僕もカルモも、飛んでいて楽しい、というのがあってね。
想いが重なるっていうのは、やっぱり通じてると感じるよ。
[これまで積み重ねてきたものを思い返すように、噛み締めるようにしながら言葉を連ねた]
…と、こんなので答えになっているかな。
[少し照れたように小さく笑った*]
― 中庭・鈴カステラの屋台周辺 ―
[>>166教官達を信じて、自分達に出来る事をする。
それが事態を収拾する最善手と信じて。
ステージには人が集まっていただろうが、きっとその場にいた生徒や教官達が対応している事だろう。
相棒に乗せて本部の方まで運べればよいのだが、まだ自分以外を乗せるのには不安がある。]
……本当にな。
[>>167不思議な事だというのには同意を示した。
菓子からは悪意のようなものは感じなかった。
むしろあの飛び回る様子は子供の悪戯のような感じがする。
イベント仕立てとなったお陰で、菓子や魔法生物の回収も進むだろう。
数年過ごしてきたこの学園の、こういったところは悪くはない。]
……ん。
[>>170いい先輩、という言葉には小さく頷いた。
回る側で役に立つ可能性は低い。
ならば、回収係として少しでも早く──という意思をさらりと汲んで背を押してくれた。
こういう時には頼りになるのだからかなわない。
コンサートの演目は予めに出されていた筈。
それを見てからシフトの調整だって出来ただろうに。
その理由≠知るのはまた後の事。
手分けして、というのには同意して。]
それがいい。
だけど、ふたりとも気を付けて。
[彼が幼い相棒を危険に晒したりはしないと信じつつも、そう声を掛けた。]
そうだな。今度こそ氷像を見に行かないと。
[約束には、かすかに笑みを浮かべながら肯いて。
そうして、ふたりと別れた。*]
/*
先輩のフォローはエピ後にします。
アイドルのところ拾いたくて、だけどミヒャエルだとおいしく拾えなかったから先輩に託したのだけど。
もう少しうまい拾い方があったかなと思います。
/*
別行動になったので、失敗の時に格好悪い感じになっても大丈夫()
屋台周辺はシメオンさんとミヒャエルしかいないので、NPCに託させて貰いました。
ステージが一番本部に近いと思ってるけど、皆さんのイメージはどうだろう。
ステージの方に近づいて行ってもいいけど、途中でまだ倒れてる人がいる可能性はあるからそこ回収したりしつつ進もうかな。
ご、ごめんねココン。待たせちゃったね。
[しゃがみこんで幼竜を抱き締め、頬をすりすりする。
自分の腕で抱えられる大きさでいるのも、そう長くはないだろう]
そうだココン、おやつ食べよー?
[さっきは虹色チョコを我慢させてしまったから、今度はちゃんと食べられるお菓子だ。
ココンにそっくりな白い綿菓子。
袋を開けて一かけら、ちぎって差し出す。
ついでに自分も一口食べてみたけど、人間が食べても悪くない味だった]
あれって……ウンブラくん?
ひとりで飛んでいて大丈夫なのかな。
[ココンより少し大きな黒竜だが、単独行動している姿はまだ見たことがない気がする。
気持ちよく飛んでいるみたいなので心配はいらないだろうけど]
ちょっと、行ってみる?
[他にあてもないからと、そちらへ足を向けた*]
―中庭・屋台―
イシュケ。
魔法生物か動く菓子を見つけたら教えてくれ。
[群青色の竜は青年の頭上少し上を飛ぶ。
進路は人気の少ない方へ。
万が一、一人で倒れている人がいないかを確認するように。
建物の影なども注意深く探してみたが、幸いにも、意識不明者は皆何処かしらに運ばれているようだ。
屋台が並ぶ辺りは事態が収拾するまでと潔く屋台を閉めているところも多く、留守番を残して魔法生物や菓子を追っている者も多い。]
……うん?
[ぱしぱしと相棒の尻尾に肩を叩かれて進路を変えれば、進む方向からぱしゃぱしゃと水音がする。]
[そちらは人間用と竜用に分かれた水場なので水音がしてもおかしくないが、今は軒並み屋台も活動を休止しているところが多い。
騒動で騎竜師とはぐれた迷い竜でもいるのだろうか。
念の為、足音を殺して近付けば、透き通った水晶のような色をした鳥が水浴びをしていた。]
……!
[あれが教官の言っていた魔法生物だろうか。
精巧な細工物のよう。
今は水遊びに夢中らしい。]
― 中庭 ―
[中庭を歩き、酩酊度合いの酷そうな所には応急処置を施したりしつつ、仔竜の姿を見なかったか問うものの、返答は芳しくなかった]
……校内にいるのは、確かなんですけどねぇ。
[気配は感じている。ただ、上手く居場所が特定できない。
どうしたものかと歩いていけば、目の前にふわりと落ちる虹色の包み]
― 中庭 ―
[穏やかに言葉を添えられて>>176ホッとしながら、このおおらかな先生の話をもっと聞きたくなって問いかけた。いくつもある>>177というのに少しドキドキしながら続きを待つ]
風竜だからでしょうか?
先生も空を飛ぶのが楽しくて。
その時が一番、ですか。
[分析するように聞いていたが、少し照れ臭げな笑み>>178を見たらいい感じに肩の力が抜けた]
イシュケ……。
[青年は相棒に合図をする。
青年が正面から行くので、かれは反対から挟み込むようにと。
相棒が建物の影に隠れて移動し、配置についた頃]
気持ち良さそう。
はい、ありがとうございます。
[釣られるように笑いながらペコリと頭を下げて]
こんな時でも楽しめた方がいいんですね、きっと。
元気な人もいっぱいいるみたいですし。
[不安を振り払うように、深呼吸を一つ*]
っと……ダメか。
[舞い降りた金平糖は、絶妙のタイミングでころん、と避けた。
そのまま、ふわふわと風に乗って流れて行く]
…………召喚元そっくりというかなんというか…………。
[思わず、愚痴が口を突いたのは許されてほしい所。*]
― 中庭 ―
[なんとなく黒い影を追った先は、屋台周辺か、もしくはそこを少し離れた辺りか。
こちらも行き先を定めている訳ではなく、ふらふらと歩いて。
そんな時、目の前を透き通った何かが横切った]
あっ。あれ!
[先程先輩が捕まえてくれた魔法生物と、それは似ていた。
水晶細工のコウモリみたいな。
危険なものではないにしろ、ココンやウンブラにちょっかい出されたらよくないし]
ココン、ちょっと待っててね。
――えいっ!
[ココンを傍らに待たせたまま、軽く踏み切って、ジャンプ]
[両方向から飛び出してきたふたりに一瞬、魔法生物の動きが遅れる。
羽を動かして飛び立とうとした時には青年の手が足を捕らえていた。]
や、った……。
イシュケ。ありがとう。
うまく追い込んでくれて助かった。
[鳥を捕らえたのと反対側の手を伸ばし、相棒の背を撫でた。
クルクル、と嬉しげに喉を鳴らす竜を労ってやる。*]
― 中庭 ―
[話していて緊張が解けたのか、リーゼロッテの雰囲気が和らぐ>>189]
そうだねぇ、僕もカルモも、風の性質だろうから。
[属性然り、放浪を好むこと然り。
その辺りはお互い似た者同士なのだろう]
ゲーム形式にしたのだから、楽しんでくれると僕は嬉しいね。
時には適度な緊張感も必要だけれど、今日は祭りなんだし。
[>>191 ね、とウィンクを一つ。
騎竜師たるもの、常に冷静であれ、なんて教えは講義と今後の経験で身に付けて行けばいい。
学園祭である今日くらいは、口うるさく言うこともないだろう]
君も行ってくるかい?
たくさん集めたらご褒美もあるよ。
[術で伝えた内容を再び口にして笑って見せた*]
『――♪』
[まっしろな竜を連れた女の子だ。
かれとしてもその姿に見覚えはあった。
シメオンと同じで、“きりゅうし”になるためにがんばっている女の子と、
真っ白で見るからにふわふわしている竜。
名前は確かどっちもシメオンが口にしていた。アイリとココン。
つまりあぶなくはないので、軽快にひと鳴きした。
竜の言葉としては「やっほー」という感じだ]
だめだーっ!
[飛ぶ生き物相手に無策で挑んだのが良くなかったか、魔法生物は指先を軽く掠めて逃げていった。
ウンブラからも離れた方向だったのが不幸中の幸いか]
長い棒とかがあればいいのかな?
[長物の扱いはそれなりに訓練している。
が、直接叩くのはちょっと可哀想な気もした。
次までの課題だな、などと思いながら、再びココンを抱き上げた*]
― 中庭・屋台近辺 ―
おっと。
[さて、どうしようか、と見回せば、目に入るのは見事な連携により魔法生物を捉える姿。>>190 >>194]
やあ、お疲れ様ですよ。
息、あってますねぇ……。
[嬉し気な響きの鳴き声に目を細めながら声をかけた。*]
(…………!?)
[その直後、ふたりの後ろに何かがいることに気付いた。
シメオンでなければ他の人間でもない、
虹色に透き通った蛇がうねうねとしている。
思わずきゃいきゃいと鳴き叫び始めた。
かれ自身が蛇に突撃してなんとかするより、
知ってる子たちにあぶないものが近くにいることを伝えた方が早いと思ったからだ。
無理に突撃したら、シメオンはしょんぼりしちゃうんだし*]
[ 静かに動くのが得意な砂紋竜は、実は静かにしか動けない。生まれた時から小鳥のような小さな声でしか鳴かない、どこかひ弱な印象の仔竜だった。
けれど、強くはなくとも聞き分けが良く、優しい相棒を、青年はずっと大切に思って来た。 ]
ノア、その人達を運んだら、ちょっと探索をしよう。
[ 騎竜師学校に入学し修練を始めても、ノアは強い竜になる気配は無かった。父を追って王国騎竜師団を目指すなら、このままではいけないのでは、との迷いを払拭出来たのは、学生と騎竜の特性を正しく汲んで柔軟な指導をしてくれたローランドのおかげだ。 ]
[ 運んだ人々を医療班に任せると、青年は騎竜に騎乗して、ふわりと上空に浮き上がる。
相変わらず、飛翔というより凧が空に揚がるような緩やかさで、高度をあげてから、微かな口笛で合図を送った。 ]
ピィ
[ 小さく鳴いた騎竜は、その口から細かい銀色の砂の粒子を吐き出す。
銀色の煙のように漂う砂つぶは、風に乗り、周辺へと薄く薄く広がっていった。 ]
ん、中央には、もうあまり濃い気配は無いね。四隅に逃げていった感じかな?
[ 砂つぶに混ざる精霊力が、別の精霊力に触れると、それを感じ取ることが出来る。使う機会は少ないが確実性は高い探索方だ。 ]
あっちの方に気配があるよ!
[ 大体の当たりをつけると、青年は地表近くまで下降して、菓子や魔法生物を探している学生達に、声をかけて方角を教えた。
前線に立つのではなく、探査や運搬を後方で担う、そんな役割の騎竜師がいてもいい、と、今の青年は思っている。* ]
―― 中庭・シメオンside ――
う、うわ……見失った……、
[少年が捕まえそこねた虹色のクッキーは、
もはやどこにも見当たらない。
屋台のどこかに隠れてしまった可能性はあるが。
そんな青年をあざ笑うかのように、きらきらと透き通った存在が目の前を横切っている。
四足歩行のいきもの――モルモットの姿を象っている]
あれが、魔法生物……?
[たっぷり十数秒思案した末、少年は、
先程ミヒャエルからもらった鈴カステラの袋に手をかけた。
餌で釣る、なんてことができないかと]
― 中庭 ―
[性質の話>>196にもナルホドと納得の頷き。
近くに風の精霊が若干多く感じられるのもそういうことなんだろうなと思える元精霊師学科生だった。
自分は属性的に反対方向だが、だからこそ惹かれるものもあるような、そんな気分で話を聞いて]
ご褒美…
[素敵なウィンク>>197に少し頬を染めつつ、まだ一瞬戸惑う顔も浮かべたが]
はいっ。
お祭り、楽しんできます!
[フルリと頭を振って籠を抱え直し、もう一度ペコリ。
足取りも軽く、お菓子か魔法生物を探しに歩き出すのだった*]
あっ、……アイリさん、と、ココン。だよね。
[相棒たるウンブラと同様、少年も、
修練生同士、彼女たちとは学び舎で顔を合わせる間柄として知っていた]
たいへんなことになっちゃった、けど。
そっちは、どうかな……何か捕まえられた?
[もう少し近付きつつぺこりと頭を下げて。
世間話じみて、彼女たちの成果を訊ねてみた*]
― 中庭 ―
[元気な返事と共に、頭を下げ歩き出す姿>207を笑顔で見送る]
うん、行ってらっしゃい。
[ひらりと手を振り、ふ、と短く息を吐いた。
声をかけた時よりも明るくなったリーゼロッテの表情。
きっと言葉通りに楽しんできてくれるだろう]
[ふと視線を移せば、ふわりと空へ舞う竜の影>>202。
見覚えのあるその姿の動きは、彼の竜の相棒が思う騎竜師の形]
騎竜師の新しい形、かもしれないね。
[数多存在する竜全てが戦いを得意とするわけではない。
ローランドが相棒とするカルモも、戦えはするが体格差のハンデは大きい。
それ故に、竜の特性を掴み長所を伸ばす方法を模索するのが得意になった。
その経験が今、教官として生徒達の才能を見出すことに役立っている]
[「後継を育てるってのも悪くは無いかぁ」]
[そう思っていたからこそ、兄の職を引き継ぐ気にもなった。
放浪中、弟子を取ることはしなかった分、学校で生徒を育てる。
これまで見てきたこと、経験して来たことを伝えられることは、存外楽しかった]
定住か……ま、もう既に20年飛び回っては来てるからね。
[もっとあちこち回りたい気持ちもあるけれど、新たな楽しみを得てしまったが故に生じる悩み。
しばらくは、悩みながらも今の生活を続けていくことになるのだろう]
さて、いい加減カルモのところに行かないとな。
運動場の様子も気になるし。
[他の教官達もいるのだから、少しくらい抜けても良いだろう、と。
足は改めて運動場へと向く*]
― 中庭・屋台近辺 ―
[青年が分かりやすく竜を褒める事は最近は珍しくなっていた。
夏が終わり、イシュケが騎乗できる大きさに成長して訓練に参加するようになった直後はこうして撫でてくれたが、
最近は思いつめたような顔をするようになっていた為に。
イシュケは翼を動かし、嬉しい、を全身で表現する。]
[青年も竜の喜びを感じ取っていた。
久しくこうしたやり取りをしていなかった気がして申し訳なくなる。
訓練をうまくこなそうとするあまり、騎竜の声をちゃんと聞けていなかったのかもしれない。
>>200そんなところに声がかかり。]
え?あ……、お疲れ様です。
ありがとうございます。
[竜を撫でていた手を下ろし、一礼する。
小型の魔法生物一匹で大袈裟かもしれないが、ふたりにとっては確かな進歩だった。]
えっ、どこ?
[聞こえてきた声>>203に顔を上げると、少し先で虹色のお菓子が跳ねていた]
ちょっとごめんね。
[蹴られたりしないように近くの花壇に籠を起き、大きく息を吸い込んだ]
せーいっ!
[いち、にの、さんで地面を蹴る]
[教官の傍を見てみるが、虹色を纏う仔の姿は見えず。]
シエルは、まだ見つかってないみたいですね。
[屋台のメンバーには伝えたが、有用な情報はまた渡せそうにもなく眉尻を垂らした*]
[教官の傍を見てみるが、虹色を纏う仔の姿は見えず。]
シエルは、まだ見つかってないみたいですね。
[屋台のメンバーには伝えたが、有用な情報はまた渡せそうにもなく眉尻を垂らした*]
[魔法生物を小脇に抱えながら、先輩とアイドルの交流>>163>>165を、うんうんと頷いて見守る。笑顔と言うのは武器になるのはあの頃>>127から変わらないな。と思うのだ。
そうして一通り観客席で倒れているものを運び終えたか。
その辺りは人海戦術でどうにかなったのだろう。自分も更に6(10x1)人ほど運んだ。
その場にいた面々らと医療班>>202へと引き渡しを終えたところで]
で・・・お前は本部に運べばいいのか?
[放っておいたらどっかいきそうである。小脇に抱えていたリス型魔法生物を両手でつかんでみるが、首を傾げられた。なかなか太々しいやつだ。
ひとまずその生物をもったまま他のも捕獲などできないので本部まで歩いていった*]
/*
絶対ミヒャエルのしないにぱー顔です。
学友期間を考えると秋に訓練参加くらいが自然かなと()
アルビンさんに見られたのが成功したシーンで良かった。
― 中庭・屋台近辺 ―
[彼らの経緯>>214は、知る由ないけれど。
褒められて嬉しそうな竜の様子に、ふと、仔竜の事を思い出す。
最近は仕事が忙しくて、まともに相手ができていなかったけれど。
擦り寄って来た時に撫でてあげただけで本当に嬉しそうだったなぁ、なんて横道にそれた思考を目の前に戻して]
……うん。
校内にいるのは間違いないんですけれど。
……もうちょっと早く見つけられてれば、こんな騒ぎにはならなかったんですけどね……。
そう思うと、申し訳ないというかなんというか、なんですが。
[仔竜の話>>217に、こちらもへにゃりと眉が下がる。
当の仔竜は魔法生物とのんきに遊んでいたりするが、それはそれ。*]
─ 中庭・特設ステージ付近 ─
あ…いえ、こちらこそ
大人げなくてすみません。
[反射的に体感温度を下げてしまったものの、
>>164先輩がへにゃっと眉を下げたのを見て謝り返す。
多分に先輩は父の掛け声で知っただけだろうし
巻き込まれ事故にあったようなものだ。
我ながらいい加減流せるようになりたいが、
ハナコと呼ばれるのが嫌なのは根深く単純な理由がある。
父にとって自分が育てる生き物は全部ハナコとタロウなのだ。
私だけじゃなくぺスカもハナコだし、
四人いる兄は全員タロウなのだ。
父曰く健康で毛艶良く育つ良い名前、だし
うちで育ててる動物たちは私も大好きだけれど
それと十把一絡げにされるのは流石に複雑極まりない]
[それ故に大人げない対応をしてしまったわけだが心が広い先輩で助かった。
>>165自己紹介とともに、先ほどのステージのことも褒めてくれて
綺麗な声だと言ってくれたことにも笑みが和らぎ]
ありがとうございます。
こういった披露の場は久しぶりだったけれど
喜んでもらえたみたいで良かったです。
と…すいません。
父のこと、よろしくお願いします。
[そう言って微笑みながら、ちら、と視線を向けたのは
うんうんと頷いてる人の姿>>218が視界に入ったから。
あれはまたなんか違う感心の仕方をしてそうだと思ってしまうのは
ここまでの積み重ねと言っていいのかどうか。
それはともかく、父をクリフとノアに託すともう一度頭を下げて
バルタザールやアイリたちと同じく他に倒れている人たちを運ぶのを手伝った*]
[跳ね上がった瞬間を狙って飛びつき、パシッと手を握った。そのままステッキ型の飴菓子は大人しくなった]
よっ、と。
やったぁ!
[片膝落としながら着地して、捕獲成功に小さくガッツポーズ]
ありがとうございます!
捕まえられましたー!
[それから腕を上げ、低空飛行している砂色の東洋竜に向けて、確保した飴を振って見せようとした]
― 運動場 ―
[足を向けた運動場の片隅には、数匹の若竜を傍に抱えたカルモが座り込んでいた。
ローランドを見るや否や、『クアゥ』と不満げに鳴く]
悪かったって。
見ての通り色々あったんだよ。
[遅い、と言う文句に返したのは、分かってるだろ?と言う言葉。
分かっていても文句を言いたかった、と言うのが相棒の言い分だろう]
それで、その仔達の相棒は来ていないのかい?
……もしかしたら運ばれているかな。
それか、回収作業に没頭しているか。
[どちらも可能性はあるだろう。
そうなるとこの若竜達を放っておくわけにはいかない]
カルモ、もうしばらく子守りを頼めるかい。
うっかり虹色のお菓子を食べられても困るからね。
『クア』
[願いに返るのは諾の声。
仕方がない、と言う感情は伝わって来た]
ちゃんとおやつは買ってきたから。
後で食べような。
[苦笑して、カルモの鼻先を撫でてから預けていた荷の中に買って来た鈴カステラの袋を入れる。
ふと、視線が双剣へと向いたが、結局手は伸ばさなかった。
それが必要な状況ではないためだ。
最悪体術で何とかする心算]
……ん?
[運動場の菓子と魔法生物を何とかするか、と視線を巡らせた時、視界の端に薄藍のふわもこ竜が入り込んだ。
視線を向け直せば、魔法生物を引き連れて何かしている]
こんなところに居たのか。
[カルモから離れ、ふわもこ竜からある程度の距離を取った状態でしゃがみ込んだ]
シエル、その仔達と遊んでいるのかい?
[さて、騒動の中心たる仔竜の反応は如何に*]
[アイリやバルタザール、クリフたちのおかげで
ステージを観ていた人たちは無事救援の手が届いた様子。
みんなそれぞれに移動していったらしく
ステージ付近に残っているのはどうやら私だけみたいだった]
さて、と。
それじゃ、私らも移動しよっか。
[きゅきゅう、と鳴きながら傍らを飛ぶ桃色に呼びかけるも
なんだか気もそぞろな様子に、あれ?と首を傾げ]
― 中庭・屋台近辺 ―
[>>221シエルの事に触れれば、思わぬ話がついて来た。
彼の口ぶりでは、まるでこの騒動に行方不明の仔竜が関わっているかのようで。]
……え?
……あの、教官。
もしや、今の事態はシエルが……?
[頭に浮かんだ考えを確認すべく、恐る恐る問うてみる。
菓子や魔法生物の様子を見れば、あの仔竜が中心にいてもおかしくはなかった。*]
どしたの、ぺスカ?
[何見てるの?と視線の先を追いかけたら、
ぽよんぽよんと飛び跳ねる綿菓子の姿がそこにあり。
あ、捕まえなきゃいけないやつ、と思ったのと
ぺスカが飛びつこうとしたのに気付いたのは同時。
あわせて、まずい、と思ったのは
ぺスカがあの跳ねる綿菓子を
捕らえるためじゃなく、食べるためにとびかかろうとしてたから]
― 運動場の仔竜 ―
『ぴぃ?』
[呼びかける声>>228に、仔竜はくるりとそちらを振り返る。
大きな瞳がじい、とローランドを見つめた後、仔竜はこくりと頷いてまた、ぴぃぃ、と鳴いた。
『みんなであそぶのー』
『あそんで、おかし、いっぱいにするのー』
と、主張しているのは、同じ竜であれば感知できる所。*]
― 中庭・屋台近辺 ―
[思わず漏らした部分への反応>>230に、あ、と思ったのは一瞬の事。
とはいえ、隠していても仕方ない事だから、と誤魔化す事はなく]
……ええ。
ここまでの事になるとは、思ってなかった、とは思うんですが。
あのお菓子もその魔法生物も、シエルが異界から呼び込んだものです。
[なんでそんな事ができたんだ、というのはちょっと置いておく。
そこの解析は、この騒動が終わらないと無理だから。*]
お、おう。
[凄い逃げ足?でやってきたドーナツを持ち前の反射神経で手に取りつつ、驚いて声が漏れた。
そしてその後から走って現れる修練士たち。どうやらこのドーナツは追い立てられていたようだ。
それは気配を教えてくれる騎竜師>>203の存在のおかげで現場が加速しているのもあったかもしれない]
悪いな。キャッチさせてもらった。
[残念そうな様子だ。疲れてもいるのだろう。肩で息をしている。
そういえばゲームでもあったのだろうが譲る気もない。]
良い鍛錬になったようだな。
[筋肉もきっと喜んでいる。というと、そうじゃない。といわれた。解せぬ*]
良かった間に合ったーーーー!!!!
[慌てて駆け出したおかげか、
ぺスカが食べるより綿菓子の捕獲に先んじられて。
ボール状のふわふわした感覚をぎゅうっとしながら盛大に安堵の息を吐いてへなへなと座り込んだ。
そんなこちらの安心など知らず、ぺスカはどーして独り占めするのー?と不満げにきゅうきゅう鳴くので]
あのね、この光ってるお菓子は食べちゃだめなの。
おとうちゃんたち見たでしょ?
あんな感じに眠っちゃったり酔っぱらっちゃったりするんだよ。
[いやでしょ?と嘴に指をあてると、きゅう、と納得したお返事が返ってきて。
その様子にいい子、と頭を撫でた後]
このお菓子は食べちゃだめだけど、
集めてほしいって先生から言われてるの。
終わったら食べられるお菓子をあげるから
ぺスカも手伝ってね?
[そういってお願いしている私の腕の中。
さっきまでぴょこぴょこ飛び跳ねていた綿菓子は、なぜか大人しくなっていた**]
―― 中庭・シメオンside ――
[少年の家はというと、どっちかという女性の方が強い家柄である。
母の尻に敷かれている父を幼少の頃から見てきたので、
少年自身も気がつけば年齢関係なく、
この学び舎で出会った女生徒を「さん」付けしている――という背景はさておき]
そうか、お菓子は捕まえたと。
ぼくはまだ両方とも捕まえられてないんだ。
[アイリの成果を耳にすれば、そう応えて、かすかなため息。>>220
結局、鈴カステラで釣ろうとした魔法生物にも、
素直に通り過ぎることを許してしまった。
ぼくじゃ一番にはなれない、そう思っているとはいえ、
失敗に対して思うところがないわけではない]
[と、相変わらず元気そうな相棒がばさばさと飛んで近付いてきて、
懸命に何かを伝えようと鳴き始めた]
……ん?
あっちの方に探し求めてるやつがいる?
――ってウンブラは言ってるけど、本当だよね?
[たまたまこっちの方に向かってただけの少年としては初耳だ。
自然とアイリの方にも確認を求めるように視線を向けてから、また考える。
少年としては誰かと競うつもりはないから、
出す答えはひとつ]
― 運動場 ―
[声をかけると、仔竜は振り向いてローランドを見つめてきた>>232。
仔竜は頷いて、ぴぃぃ、と鳴く]
(うん、何言ってるか分からない)
[頷いた部分までは理解出来たが、鳴いた部分は流石に分からない。
当たり前のことを頭の中で呟いていると、今度は相棒が『クアゥル』と鳴いた]
― 中庭 ―
[感謝を伝えて、籠の所へ戻る]
見てみて、成功したよ。
あ、でも中に入れちゃ駄目ね。
[蓋を開けて中の卵の状態を直接確認しながら、先程と同じようにステッキ飴を振って見せてみた。
竜の卵は精霊力に敏感、というのはもう知っているから。籠の中に一緒に入れるのは良くないだろう。飴は胸ポケットにでも挿しておくことにする]
何かいつもより艶々してる?
私が嬉しかったの、伝わってるのかな。
楽しそうって思ってるかな。
[だったらいいな、とフワリ笑った**]
得体の知れないものまで呼び込んで遊ぶ必要はないだろ、って。
カルモ、僕にも分かるように教えてくれないか?
[カルモに通訳を頼むと、何とか仔竜の主張は知ることが出来た]
遊んで、お菓子をいっぱいにする、か…。
お菓子を増やすことが目的、ってことかな。
[ふむ、と顎に手を当てながらしばし考え込む]
…シエル、お菓子をあげたいのは、誰かな?
[寂しがっているのだろう、と言う推測はあったから、そんな問いを投げかけた。
恐らくは、ある一人のために行動を起こしたのだろうという推測も*]
よし、協力してつかまえよう。
たとえば、………ぼくがおとりになってその隙にアイリさんが飛び掛かる、とか……。
[いや男の子としてアイリさんに頼りっきりでいいのか?
でもなあ…… という内心の葛藤も知らないように、
ウンブラはふよっと飛び回っていた**]
― 中庭・屋台近辺 ―
[>>234問題がある事であれば、教官は話さないだろう。
そう思いながら向けた問いへの答えは程なく返ってくる。]
……成程。
どういう仕組みで菓子が動いているのかと思えば、そんな事情があったんですね。
[口にすれば昏倒する程濃い精霊力の籠った菓子や魔法生物の出所は把握されているようだ。
あの小さな仔竜にこのような事が出来るとは想像もしていなかったが。]
悪意は感じられなかったので、何者の仕業だろうと思っていたんです。
教えて下さってありがとうございました。
[そう感謝を告げる。]
/*
シエルのところに行く予定だったから、早々にダイス振りは諦めた僕w
ここ突くのは僕の技量では難しいかもしれないw
何せ相手は子供で竜(
菓子と魔法生物の捕獲に加えて、シエルの行方探しも行う必要があるという事ですね。
誰かに会ったら、伝えておきます。
事情は伏せて。
[取り敢えず、状況の一端は知れた。
ついでに探す予定だった仔竜探しも他の生徒達に会ったら共有しようと。
既に教官が発見しているとは知らず。
シエルが関わっている事は伏せようと考えたのは、彼が保護者であるから。
そちらの情報開示は彼に任せるべきと思っている。**]
― 運動場の仔竜 ―
[風竜の声に、仔竜はぴぃぃぃゃぁ、と鳴く。
不満げな響きの言わんとする所は、
『えたいしれなくないもん!』
という主張。
それから、仔竜は更に問いを向けてきたローランド>>244に向き直り、こてり、と首を傾いだ。
虹色の光がふわふわと散る仕種は、どうしてそんな事きくの? と言わんばかりのもの]
『ぴぃぃぃぃ』
[それでも、仔竜はちゃんと答える。
響く鳴き声が結ぶのは、
『みんなー』
『でも、いちばんは、あるー』
という言葉。
それに合わせるように、周囲の魔法生物がぴやぴや、きゅぃきゅぃ、と鳴き声を上げた。*]
ナイスキャッチ!
[ 伝えた情報をうまく受け取り、ついでに逃げ回る虹色の飴を上手く捕まえた少女の様子に>>224手を振り返す。
彼女の他にも、全体に少し捕獲のペースが上がっている気がする。ローランドのご褒美作戦も、多分に影響しているだろう。 ]
一位目指して、がんばって!
[ 倒れた人達も無事に運ばれ、会場全体が、虹色との鬼ごっこで別の意味で祭りらしい賑やかさを取り戻している。青年も、その空気に相応しい笑顔で、後輩に激励を贈った。 ]
― 運動場 ―
[仔竜が上げた声>>250が不満げであることは流石に察せた。
何に対してかは、言わずもがな。
タイミング的にカルモの一言だ]
『クル』
カルモ、言い方……。
[『じゃあそいつら何なんだよ』なんて言い返すカルモを窘める。
異界への干渉なんて並の竜に出来る芸当ではなかったから、カルモにとっては謎でしかないらしい]
[ローランドの問いかけに首を傾ぐ仔竜の様子に、見当違いだったかな、なんて思いつつ。
返る言葉>>251をカルモに教えてもらうと、小さく笑った]
アルビン君が一番か。
[この様子だと、悪戯のためではないらしい。
仔竜なりに、皆が喜ぶことを、と考えて行った結果なのだろう]
アルビン君が探してるよ。
一緒に行かないか?
[そう言って右手を差し出してみる。
良かれと思っての行動だろうに、アルビンの下へ向かわないのは何故なのだろう。
まだ何かあるのだろうか、なんてことを考えつつ、仔竜の反応を見た**]
もう倒れてる人も居なさそうだね。
[ ふわりふわりと高度を変えながら、目視でも全体を見渡し、取りこぼしが無い事を確認しておく。 ]
身内が倒れたりすると、やっぱりなあ...
[ 思い返すのは、父を頼むと言った少女の顔だ。>>223色々感情が波立っていたのはきっと、父親への心配もあったろうと思う。 ]
― 中庭・屋台近辺 ―
ええ……正直、なんでそんなことまでできるんだ、というのもありますが。
異界接触も召喚も、精霊術として見た場合かなり高位のものですし……。
[だからこそ、仔竜が引き起こしたとは早々思い至らないのだろうが]
悪意がないから厄介……とも、言いますけれどね。
[邪気の欠片もない思考からのものなのは予想出来ているから、は、と一つ息を吐いて]
いえ、きみは騒動が始まる前からシエルを気にかけてくれてましたし。
完全に伏せたままというのは、やっぱり、不安を煽る部分もあるでしょうから。
[だから、他者に伝えるならばそれでもいい、と。
思っていた所に返された言葉>>247は予想外のもので]
……ありがとうございます……色々と、気を使ってくれて。
[菓子と魔法生物の対処だけでも大変だろうから、仔竜は自力で見つけなくては、と思っていたけれど。
協力を申し出てくれる気持ちを無碍にはできないから、短い言葉と礼を返した]
でも、無理はしないでくださいね。
アヴァンサル教官考案のイベント自体は、楽しめる範囲で楽しんでほしい所ですし。
[祭りに水を差してしまった状況、少しでも楽しめる要素は逃さないでほしいから。
笑いながら告げた言葉は本音だった]
― 運動場の仔竜 ―
『ぴぃ!』
[何なんだよ、という風竜の疑問>>253に対するのは『ともだち!』という即答。
自身の特異性に自覚がない仔竜にとっては、謎に思われているというのが謎だった]
『ぴぅ……』
[問いへの答えに零れた笑み。>>254
それは、仔竜にとっては嫌なものではなかったけれど。
手を差し伸べられ、向けられた言葉に上がったのは、ちょっと困った、という響きの鳴き声。
それから、仔竜はふるる、と首を横に振ってふわりと舞い上がる]
『ぴぃぃぁ、ぴぃ』
[『まだたりないから、だめ』。
そんな言葉を残して、仔竜はぱたぱた、飛んで行く。
魔法生物が数体、その後を追って飛んでいく。
何体かはその場に残り、一斉に四方に散ろうと動き出していた。**]
彼女の歌はまた聞いてみたいな。
[ 落とした呟きに、歌が聞こえている間、ご機嫌に尾を揺らしていた相棒が、ピィ、と、同意の声をあげた。 ]
あれ?ローランド教官、と...シエル?
[ カルモや若竜達はどうしているかと、一度様子を見に行くと、丁度、仔竜が飛び立つ所に出くわした。>>260 ]
あ、おい!
[ 明らかに逃げ出したという雰囲気に、後を追おうとするものの、ノアでは素早く追跡という速度は出ない。代わりに、虹色の光が目前を掠める。 ]
『ぷぎゅっ!』
[ 伸ばした手に、思い切り体当たりしてきた子豚は、ぽよんと跳ねて、その勢いのまま飛び去って?行った。 ]
...なかなか個性的、だった、な。
[ 残念というより、気分は、ぽかーん、である。魔法生物の造形は、青年には謎すぎた。 ]
教官!
[ ふわりと、地に降りて、青年はローランドに声をかける。>>255 ]
シエル、捕まえた方がいいんですか?
[ 最初に響いた声を聞き分けた青年は、なんとなく、この異変にはあの仔竜が関わっている気がしている。
だが、仔竜を探すという指示が出されていない以上、捕まえればいいというものではないのかもしれない、と、考えての事だった。** ]
― 運動場 ―
『クア?』
[『は? ともだち?』
仔竜から返された即答>>260に、カルモは呆気に取られている。
繰り返された言葉に、ローランドは緩く瞳を瞬いた]
友達……。
[仔竜にとって魔法生物は友達で遊び相手、と言う事らしい。
言われてみれば、魔法生物は逃げるだけで暴れる様子はない。
つまり、魔法生物も遊び感覚でここにいる、ということなのだろう]
[首を横に振り、まだ足りないと言って飛んで行く仔竜を見遣り、小さく息をつく]
アルビン君にあまり心配かけないようにね。
[追いかけることなく、代わりにそんな言葉を向けて仔竜が移動していくのを見送った。
何体か残り四方に散ろうとする魔法生物に意識を移す]
[羽ばたきはクルクルと渦巻く旋風を作り為し、うち2つは虹色のお菓子と魔法生物の捕獲に向かう。
もう1つは、若竜達をその2つから遠ざけるためにカルモの傍で渦を巻いた。
若竜達が渦の中に飛び込んで、きゃあきゃあ、と楽しそうにしている]
上手く行かないものだね。
[お菓子と魔法生物を捕らえに行った旋風は直線的に動くのもあってか、ぴょいぴょいと上手く躱されてしまった。
普段は多数を相手にする時に牽制として使うものなのだが、少し勢いが弱すぎたのかもしれない]
あの仔達が楽しんでるから良いか。
[相変わらず切り替えは早い]
[ややあって、緩やかな動きで下りてきた竜>>265に気付く。
向けられる声で誰であるかを察した]
クリフ。
シエルのことは無理に追わなくても良いよ。
まだやりたいことがあるらしくてね。
もしアルビン君の下へ戻りたがっていたなら、連れて行ってあげると良い。
[問いには否を返す。
尤も、追いかけたとしても止めることもしないが]
魔法生物はシエルにとって友達なんだそうだよ。
彼らも遊びに来ただけなのかもしれないね。
[四方に散っていった魔法生物を見遣りつつ紡いで。
クリフへと視線を戻して可笑しそうに笑った**]
― 中庭・屋台近辺 ―
……教官もご存知なかったんですね。
[>>257知っていれば何かしらの策を講じているだろうから当たり前でもあるが。
教官の話を聞いて、シエルは有望株なのかもしれないと思わされた。
成長は遅いが、内に秘めたものがあるのだろう。
けれど大きな力はともすれば誰かを傷つけてもしまうもの。
かれがよい方向に向かう事を祈ろう。]
それは、確かに。
悪意があれば身構える事も出来ますが、なければ無防備になってしまいますからね。
[悪意がないから余計に、との言葉には首肯を返しておく。]
それでも明かして貰えて嬉しかったですよ。
[>>258もう物陰に隠れられる大きさではなくなってしまったが、昔はよくかれの行方を探したもの。
だから、人の竜でもいなくなれば心配する。
それは青年にとって自然な思考だった。
情報開示について感謝を告げられれば。]
いえ、半端に伝わって、シエルが悪者みたいになったら嫌だなと。
これからも、あの子が此処にいられるように。
……甘いでしょうか。
[幼い竜の思考は子供に近しい。
何かしかを思ってこの騒動になってしまったが、真実を語るのは全て分かってからでよいのではないかと思ったのだ。
人から人へ伝播すれば、何かの拍子に形が変わってしまうかもしれない。
普段の青年であれば混乱を納める為の最善手を推すだろうが、仔竜に関してはどうしても甘くなってしまう。
自分の判断に自信はないので苦笑を浮かべ。]
──はい。
無理はしませんのでご心配なく。
[>>259笑みと共に向けられた言葉には、微かに笑みを浮かべてしっかりと頷いてみせた。]
それでは。
[それから幾らか話した後にアルビンと別れる。
シメオンに伝えたようにお気をつけて、と添えて。]
……さて、
取り敢えず、本部に行こうか。
[捕まえた鳥は大人しくしてくれているが、魔法生物を収めておけるような入れ物は持っていない。
流石に布袋に入れるのは憚られ、青年の足は本部へと向かう。*]
― 道中 ―
[>>203東洋竜がゆっくりと空を飛んで行く。
上空から魔法生物の気配を知らせてくれるのは、既に騎竜師の称号を得た先輩。
順調に修練を納めていった彼らはて卒業試験を待つばかり。]
援護、ありがとうございます。
[届かないかもしれないが、背中に向かってそう声を掛けた。
これが彼らにしか出来ない援護であるように、自分達に出来る事を見出せるようになりたいと思う。]
俺達も、あんな風になろうな。
イシュケ。
[群青色の相棒は応じるようにクルゥ、と鳴いた。*]
― 本部 ―
[そこには意識不明者も集められていただろうか。
菓子や魔法生物を捕らえた生徒達の姿もあり、青年は取り敢えずそちらへと向かう。
今のところ目立った動きは見えないが、着実に菓子や魔法生物が集まっている事だろう。]
こんにちは、ロートアイアン先輩。
そちらの首尾はどうですか。
[>>237精霊師の姿を見つければ、挨拶と共に一礼をする。
鍛錬場で顔を合わせれば挨拶をする相手だ。
筋トレ同好会と仲がよさそうだったのでてっきり騎竜師学科だと思っていたのだが、精霊師学科の生徒だと先輩達から聞かされて驚いたもの。*]
― 本部 ―
[道中追い立てられたのかたまたまなのか。お菓子や魔法生物を発見したが捕まえるに至らずない。追いかけなかったというのもあるが]
もしかして警戒されているか?
[小脇に抱えたリス型魔法生物を目の前に持ち上げてみて、聞くが、わからなーいというような態度でいられた。奇遇だ、俺もわからない。
次は精霊術も行使するか。等と考えながら本部にたどり着く。]
お、ミヒャエルか。不用意に食べずに無事だったようだな。
こっちはそれなりだな。そっちはどうだ?
[鍛錬場で会う中で知り合った騎竜師学科>>277のミヒャエルだ。確か剣の鍛錬をしている姿がよく見えた。重心がぶれずに振るう力を身に着けていっている良い筋肉仲間である。
そんな彼にドーナツと、リス型魔法生物を一つずつと、こっちの成果を見せてみて]
そういえばだが、こんな事態だが屋台のほうはやっているのか?
[だとすると、お菓子がまぎれる可能性も考えると大変そうだが、知っているか?と聞きつつ、自分は精霊師としての感知を考えてそちらにいくのもありか。とは考えていた]
うん、……わかった。それでいこう。
[じっくりうなずく少年とは対照的に、
ウンブラは勇ましげにクルゥ、と鳴いて、
そうして話題になっているあっちの方へ飛んで行った]
むむむ、だから、さっきから飛び回り過ぎだって!
いつの間にこんなに元気なやつになったんだか……。
[心なしかぼやきつつ、相棒の飛んで行った方へと向かう]
[幼き竜の飛行速度はそこまで速くはない。
ただ、体力がそこまで高くはない少年の全速力よりはちょっと速い。
幸いウンブラはまっすぐ飛んでいたので視界には入りやすかったが、
とにかく、追いついた時にはとっくに透き通った見た目の小鳥とじゃれていた。
おまけにかれらのじゃれ合う地点の足元には、
虹色のお菓子がちょこんと落ちている]
ウンブラ!
[名前を呼んだ直後、相棒は少年の意を組んだとばかりに翼をはためかせた]
[皮膜翼が小鳥を打ち据えたのを見た。
ふらふらと高度を落とす様子を見て、ちょっと考えて、
結局、なりふり構わず手を伸ばすことにした]
― 中庭 ―
はい、頑張ってみます!
[華やかな笑顔に彩られた応援>>252にニッコリ笑顔で応える。
ローランド教官と話せたこと、助言のおかげであっても成功できたことで、気分は高揚していた]
先輩も頑張ってくださーい!
[彼らが探査や支援を優先しているとは知らずにそう返す。
小柄な竜とであれここでの低空飛行は制御が難しそうだ、というのはまだ卵を暖めている身でも想像出来た。
立派な騎竜師に見える先輩に憧れの視線を注ぎながら、籠の傍に戻ったのだった]
─ 中庭・ステージ付近 ─
[ぺスカも納得してくれたことで
虹色に光るお菓子を口にしちゃう不安はなくなった。
父も含めてステージを観ていた人たちも救護の手に任せられたし
完全にとはいえないけれど気持ちも落ち着けたわけで
となると次に考えるのは腕の中の綿菓子の処遇。
イベント終了の連絡が入るまで持ち歩いてもいいのだが
ずっと大人しくしてくれてる保証はないし
ポケットやポーチに入る大きさじゃないから正直邪魔だし]
先生たちの言ってたことも考えると
本部までもっていった方がいいな、これ。
[自分のほかには周囲にぺスカしかいないため、
作っていない声と口調で思考を表に落とした後]
それじゃぺスカ、こっから移動しょうなー。
あ、途中でこの色に光ってるお菓子とか動物?とか
見つけたら捕まえなきゃだから教えてね。
[傍らの桃色に声をかけて、
学園祭開催本部へと進む道すがら]
…にしても、誰がこんなことしたんやろねぇ。
早く片つけてもらわんと
私らの後の人たちのステージ、できなくなっちゃう。
[こんな騒ぎが起きてしまったから、
ステージどころか他の催しや出店も休止中だろう。
ようやくの発表の場を潰されてしまうのは嫌だから
私たちもできる限りのことをしようと桃色に微笑みかけた]
あっ、
[小鳥は逃げた。
ふらふらしているがまだ、自らの意思で飛んでいる様子に見える。
一方またしても空振りした少年は、つんのめりながらも転ぶことだけは避けた。
もう一度あの小鳥に飛び掛からんとするより先に、
思わずアイリの方を見たが、果たして*]
― 中庭・屋台近辺 ―
ここではないどこかへ向けて交信らしきものをしていたのは、知っていましたけれど。
まさか、ここまでの事ができるとは思いませんでした。
シエルは、他の仔たちと比べると、過剰なほどの精霊力の中で育ちましたからね……術的な能力が高く備わっていても不思議はないんですが。
[さすがにここまでとは思わなかった、と苦く笑う。
首肯と共に返された言葉>>272には、そうなんですよね、と息を吐き]
[嬉しかった、という言葉>>273に過るのは安堵。
告げた感謝に対して返された言葉には、少し思案を置いて]
……そう、ですね。
ノトカーだったら、『甘い』の一言でばっさりいきそうですが。
でも、ぼくはそうは思いません。
それに、自分が助けられているから、というのもありますけれど……それを引いても。
きみのその、他者への心配りや優しさは尊いものだと思います。
[この状況で、その元凶とも言えるものにも労りを向けられるというのは、そうそうできるものでもないだろう。
勿論、それが命取りとなる場面もこの先あり得るだろうけれど。
今、この場においてはその優しさは救いだった]
さて、先輩の応援も貰ったし。
もうちょっと頑張らなきゃね。
[そういえばなんと言うお名前だったろう。
教官は辛うじて記憶出来てもいるが、過程の近い人以外の名前がすぐ出てくるまでにはなっていなかった。
誰かに後で教えて貰おうと思いながら何度か卵を撫でて蓋を閉め、キョロキョロと周囲を見回す]
[微かな笑みと共に返される頷き。>>274
それに、はい、とこちらも頷いて]
ええ、では、ぼくもシエルを探しに行きますね。
[お気をつけて、という言葉にありがとう、と言葉を重ねた後、屋台の傍を離れて歩き出した。*]
あ、
[桃色の後ろを飛んでいったのは、虹色に輝くモモンガだった。
捕らえようにも私の手は綿菓子で埋まってるし、
ぺスカだって流石に視界の外の相手に反応できるわけもない。
大きく腕を広げて、
ひゅーん、と横切り遠ざかっていく虹色を見送るしかなく]
……あれが魔法生物かぁ…
[今更ながらの確認を声に出すだけになってしまった]
― 本部 ―
[>>278所属は違っても互いに鍛錬を積む同志、まずはこの騒動の被害者でない事を喜ぶ。
精霊師である彼なら多少耐性がありそうではあるし、見知らぬものを口にするタイプと思っていないので大きな心配はしていなかったが。]
えぇ。
先輩もご無事で何よりです。
俺の方もそれなりでしょうか。
[リス型の魔法生物とドーナツを見せられれば、青年も皮袋に入れていたマカロンと、鳥型の魔法生物を見せる。
恵まれた体格を持つ彼と同程度の働きが出来ているなら、一先ず安心か。
屋台の方はと聞かれれば、]
[シメオンが自ら手を伸ばす様子に]
(いけーっ! がんばれーっ!)
[変に動くよりは、このまま彼に任せる方がいいだろう。
心の中だけで、思いっ切り応援していたが]
被害が出るといけないですし、あちらは一旦控えていますよ。
教官の案内があってからは留守番を残して回収に人を割いているようで。
周辺で生徒はいるので、全く目がないわけではないですが……。
[気温の高い夏付近でなかったのは幸いか。
青年の屋台でも、既に作った生地は一旦焼き切ってしまっている筈だ。
つまりは売られていない品物がたくさん残っている。
気を付けて見てきた心算だが、向こうは動くものだから一時間後に同じ状態とも限らない。]
先輩は普通の菓子と例の菓子の判別なんかは可能でしょうか。
[動く菓子は精霊力の塊のようなもの。
精霊師である彼なら、判別するのも可能ではないだろうか、と。]
― 運動場の仔竜 ―
[風竜の呆気にとられた反応>>266に、仔竜はそうだよ! といわんばかりにぴぃ、と鳴いた。
飛び立つ間際に聞こえた声>>267には何も返す事はなかったけれど、ゆら、と揺れた尻尾はほんの少し不安そうな動きだったのは、多分、見て取れるもの]
……そういえば、ロートアイアン先輩は今日、シエルを見ましたか?
どうやら、教官とはぐれてしまったようで。
[>>279青年もまた、捕縛班へと捕まえた魔法生物たちを引き渡す。
精霊師学科の彼ならアルビンが育てている虹竜は知っているだろうと思っての問いだったが、かれらの交流具合はどうだったか。*]
― 上空 ―
[そうして現在。
仔竜は魔法生物たちと共に、校舎の上空でふよふよしていた。
先に張られた光の結界に引っかかっているのだが、ぽよん、ぺよん、という感じで無空間に跳ね返されるのが面白いらしく、ぴぃぴぃ、きゅーきゅー、と賑やかにしつつ空間を跳ねまわっていたりする。*]
……そういえば
お菓子のことは精霊力過剰な危険物って言ってたけど、
魔法生物の方がどうなんやろね?
[今のモモンガもそうだが、
逃げてくばかりで特に危害を加えられる気配はない。
誰が、もそうだけど
何がしたくてこんなことしたんやろ、と思いながら
ぺスカと腕の中の綿菓子とともに
学園祭開催本部へと向かっていった]
[普段よりも急いではいるものの、
ぺスカもいるから走ることはなく。
てくてく歩いていたら、
なんだかぽすん、と腕の中に不思議な手ごたえが入った。
ん?と首を傾げて視線を下げると
綿菓子になんでかスティックキャンディが突き刺さっていた]
……え…
刺さってるけど、大丈夫?
[何が起きたか理解が追い付かず、
頭に浮かんだままに綿菓子に問いかけた疑問は
綿菓子のもふん、という動きが返事のようで。
言葉はわからないけど、たぶん大丈夫、みたいではあるが
刺さったままなのはちょっと見た目にあれだったので]
そのままだと落ちちゃいそうだから
こっちにいてね。
[刺さったままだったスティックキャンディを手にとって
綿菓子と一緒に抱えなおした。
キャンディも大人しくしてくれてるので
そのまま進む足は止めず、
学園祭開催本部にたどり着いたわけだが]
えぇと、誰にあずかってもらえばいいのかな。
[このお菓子はどこに持っていけばいいのかな、と周囲を見回した*]
[手足を広げた虹色の影>>292が飛んでいるのが見えて、数歩追いかけるように足を進めたが]
わ、落ちちゃう。
[胸ポケットからキャンディケインが落ちそうになって押さえている間に見失ってしまった。早い]
先にこれ預かってもらうなりした方がいいかな。
[人の気配が多そうな方向を目指すことにして歩き出す]
『……あそこまで話しちゃってよかったのー?』
隠しててもいい事ないでしょ。
『いや、そうだけどさー。
アルもヒッツェシュライアー家の次代なんだから、もうちょっと腹芸と言うのをだね』
はいはい、そういうのは今はいいから。
大体……。
― 中庭 ―
……今はそれよりも、やらなきゃならない事があるでしょー。
[唐突に零れたのは完全素の口調の言葉。
盟約精霊への突っ込みがついつい表に出た、というのは、付き合いの長い相棒でもなければ気づけぬところ……というのはさておき]
光集え、跳ねて、踊れ。
[小さな詠唱に応じて生じるのは二つの光の球。
それは、前方でぴょいぴょい跳ねるお菓子と、ミニサイズの天馬に向けてふわり、と跳ぶ]
[しかし、小鳥は指先を擦り抜けるようにして飛んで行ってしまった。
追撃にびっくりしたのか、先よりも力強い羽搏きで上へ上へと逃げてしまう]
失敗した……!
うー、折角ウンブラくんとシメオンさんが作ってくれたチャンスだったのに……!
[共同作業での失敗だから、悔しさも二倍三倍だ。
しょんぼりしながらシメオンの方へ歩み寄って]
ごめんなさい……。
[ぺこりと一度頭を下げた後]
[それぞれに上下から近づいた光球は、ぽふん、と広がり対象を包み込もうとする。
天馬はとっさに飛び上がる事で光球から逃れたものの、お菓子の方はそのままぽふりと包み込まれた]
…………。
[包み込まれたお菓子は白い胡麻団子。
それと気づくと、なんとも複雑な笑みが浮かんだ]
[捕まえたお菓子にちょっとだけ複雑なものを覚えつつ。
このまま持ち歩くのも、と一度本部の方へと足を向ける]
……どのくらい、集まってるんですかねぇ……。
というか、これ、どうしたものやら。
[仔竜を見つけてこもった精霊力を緩和できれば普通に食べられるとは思うのだが]
跳ねて飛んで逃げ回ったお菓子を食べたいと思う人がいるかどうかが、問題ですね。
[最悪全部自己消費かな、なんて。
思いながら本部へ向けて歩き出す。*]
― 本部 ―
ああ、これでも精霊師だからな。流石にこれを口にしようとは思わん。赤子に酒を飲ませるようなものだからな。
やったな。ここに来るまで逃げられているのをよく見ていたからな、捕まえられるだけでも十分だろう。慣れるまで時間がかかりそうだ。
[数よりもミヒャエルが袋>>296に詰めていたのをみて、素直に便利だと思った。小脇に抱えたりするよりは随分マシだ。申請したら本部でももらえるだろうか。なんてミヒャエルの>>295の成果をみつつ思う。]
― 本部 ―
ああ、これでも精霊師だからな。流石にこれを口にしようとは思わん。赤子に酒を飲ませるようなものだからな。
やったな。ここに来るまで逃げられているのをよく見ていたからな、捕まえられるだけでも十分だろう。慣れるまで時間がかかりそうだ。
[数よりもミヒャエルが袋>>295に詰めていたのをみて、素直に便利だと思った。小脇に抱えたりするよりは随分マシだ。申請したら本部でももらえるだろうか。なんてミヒャエルの成果をみつつ思う。]
懸命だな。飲食物は特に大変だ。
こいつらはいきなり現れたからな、急に食べ物の中に入っていたとしても私は驚かん。
[流石にやめているという言葉>>298をきいてほっとする。全体でどうなっているかはわからないが不用意に口にいれたことで倒れる人を増やし、追加で人手がとられたくもない。
判別が可能かどうかについては頷いて返すが]
とはいえある程度近くじゃなきゃわからんぞ。
例えば……そこの繁みに隠れているのがいるな。
[目が細め声を潜めミヒャエルへという。
互いに魔法生物を本部に預けあうことで手ぶらになったところだ。質問>>300は聞こえていたが、それより先にと、意味ありげに視線の合図をミヒャエルへと向けながら、慣らすように右手を軽く握ったり開いたりした後、ぴっと右手の親指と人差し指を開き人差し指だけを繁みの側面のほうを指して、反動を受けるように右手が揺れると、繁みを指した側とは反対方の側面方向へと術が放たれる。
術は衝撃破のように繁みを揺らし、驚いた魔法生物が飛び出てくるだろう*]
― 中庭 ―
よっと。
[木の枝に引っ掛かっている虹色のベルを発見。
これは、と思って背伸びして掴めば、やっぱりお菓子。チョコレートで出来たベルだった]
これでふたつめっと。
あ、ベルザンディさん。
[誰かいないか見回せば、同じような姿が目に入って。>>304
虹色を掴んだまま軽く手を振ってみる]
─ 中庭→本部 ─
[手の中の二つのお菓子を預けるためにと
本部に向かう道すがらか、本部にたどり着いたところか。
誰かいないかと探した視線が捉えるよりも先に名を呼ばれて>>313。
視線を向ければ、虹色を掴んだままに手を振ってる姿があった]
リーゼロッテちゃん。
順調みたいね、おつかれさま。
[彼女だけじゃなく、籠の中の卵にも手を振りつつ
お菓子の捕獲に成功してるとぱっと見で分かる様子に労いの言葉をかけた*]
― 運動場 ―
そうですか。分かりました、無理には追いません。
[ ローランドの返事に>>270、青年は素直に頷いた。 ]
友達、ですか。そうか...シエルも、みんなと一緒に、もっとお祭りで遊びたいのかもしれないですね。
[ 綺麗な虹色の菓子と、小さな魔法生物達、最初から、そこに悪意は感じられない。
声を交わした後輩の元気な返事や>>284鬼ごっこのように駆け回っている学生達が、楽しげに見えたのを思い出す。 ]
それじゃ、いっそ思い切り遊んであげるのがいいのかな?
[ 思いを口にすれば、『遊ぶの?』と嬉しげに相棒が尾を揺らした。 ]
うん、シエルに会えたらね。頼むよ、ノア。
[ ピィ、と返った鳴き声はなんだか張り切っている様子。仔竜の面倒を任されたお兄ちゃん気分らしい。
そんなノアの頭を撫でてから、青年はローランドに軽く手を振った。 ]
ありがとうございます、教官。シエルの気持ちが少しでも知れて良かったです。
[ おかげで、心が大分軽くなったと礼を告げて、ふわりと再び高度を上げた。* ]
― 中庭 ―
[ウンブラの足元のお菓子に、シメオンは気付いているだろうか。
いずれにしろ、あれは彼らの獲物だろう。
次の作戦はどうしようか、と思っていたところに、くるるる、と相棒からの声がする]
どしたのココン――あ!
[見るとココンの視線の先、平べったい丸形のお菓子が落ちている。
一度だけだれかのお土産で見たことがある、マカロンというやつだろうか]
ごめん、私あれを拾わなくちゃ!
[シメオンに協力するのはやぶさかでないけど、目下の危機はそれだった。
目を離している隙に、ココンが好奇心に負けないとも限らない]
[幸い、ココンはお菓子の存在を伝えた後、こちらに意識を向けてどうするべきかと仰いでいる。
今なら、自分の言う事を聞いてくれるだろう]
ココン。
それを、こっちにポンってして。
[ココンの翼は、風を孕むための大きな羽だ。
ようやく動かし方を覚え始めたばかりのそれで、お菓子をパスして欲しいと頼む]
[その予感は当たらずとも遠からずか。
魔法生物を見つけてくれたのだけれど、それを捕まえようという試みはうまいこといかなかった。
ウンブラが翼で打ち据えて、少年が空振りした小鳥にアイリも手を伸ばしたのだけれど、届かず。>>307
勢いを取り戻し上へとぱたぱた羽ばたく姿を、
ただ見ていることしかできなかった。
アイリは見るからにしょんぼりしている。
が、上手いことかける言葉が見つからない。
こういう場合に適した教科書ってなんかあったっけ。なかったような]
き、気にしなくて大丈夫だって。
それよりぼくこそウンブラがいたのにあんな―――
えっ、かっこいいだって……!?
― 本部 ―
流石は精霊師といったところですか。
[>>311精霊師であるのなら、今回の危険察知も早かっただろうか。
拾い上げていた青年には判別はつかなかったので流石だな、と思う。]
そうですね。
すばしっこいのでいい鍛錬になるかと。
[道中、追いかけっこが繰り広げられていたのを思い出す。
今のところ成功しているが、毎回とも限らない。
皮袋を借り受けようとするなら、菓子を詰めるなら腰下げの皮袋で十分だが、歩いて回るなら大きさが必要、と使った実感を伝えるだろう。]
……そうですよね。
同じ菓子の中に紛れたら俺では見分けがつきませんよ。
[>>312全ての屋台を見たわけではないが、概ね、捕獲に協力しているように見える。
教官の声掛けがなければ、もう少し屋台が続いていた可能性もあるので英断だったと言えるだろう。
判別できるか聞けば、肯きが返り]
……っ。
[細められた瞳。
送られた視線の合図と伝えられた言葉に息を詰めた。
いつでも動けるように準備するのが分かっただろうか。
準備運動のように彼の右手が動いた後、一点を指し示すように形作られる。
──衝撃。
指し示した方向とは反対側から術が放たれ、揺れる茂みから潜んでいた魔法生物がこちらに飛び出してくる。
それは角が生えた兎のように見えた。
後ろ足で力強く地面を蹴り、飛び上がる。]
[もふりと持ち上がった翼は、少しだけ風の気を乗せて。
地面のマカロンをぽこん、とこちらへ向けて跳ね上げる。
過たずそれは、お皿の形に広げた掌のなかへ収まった]
わー、大成功!
えらいぞ、ココン!
[もふもふっ、と頭を撫でて、思いっ切りココンを褒める。
それから]
っと、すみません!
シメオンさんは――
[慌てて共同作戦中の修練生へ向けて振り返った*]
― 運動場 ―
皆で遊んで、お菓子をいっぱいにする、とも言っていたね。
満足するまで遊んであげるのも良いかもしれない。
[クリフの言葉>>315>>316には頷きを一つ。
少しだけ、仔竜に対して引っかかるものはあったが、ここでは口にはしなかった]
どう致しまして。
お菓子と魔法生物の回収の方も頼むよ、ノアもね。
僕はどうやら警戒されているようだから。
[なかなか捕まらない、と一つも回収出来ていないことを明かして笑う。
後ろでカルモが呆れたように『クル』と鳴いた。
『よく言う』なんて言われているのを聞き流して、クリフとノアが高度を上げていくのを見送る*]
― 中庭・本部付近 ―
はい、なんとか。
これは枝に引っ掛かっててたのを運良くゲット、ですが。
そちらも順調みたいですね。
おつかれさまです。ペスカちゃんも。
[卵も自分に向く意識>>314を感じているのか、籠の中で軽く揺れている様子。
同じように桃色竜にも視線を合わせて労う]
やっぱり本部に届けておくのがいいです?
[軽く話しながら本部に向かって歩いた*]
[角兎を捕えようと飛び出したが。
兎は巧みに進路方向を変えて青年の脇を駆け抜けた。]
っ、あ―……!
[空を切る腕は空しく。]
― 運動場 ―
[クリフ達を見遣ってから、去り際に見た仔竜の仕草>>299を思い出す。
不安そうな尾の動き。
アルビンへの感情が滲んだのだろうか]
上手く行っていないのかなぁ…。
[精霊師が竜と絆を結ぶ事例は恐らく少ない。
ましてや龍玉石から生まれた仔となれば、それ自体が珍しいもの。
事例の少ない状況に、仔竜ではなく、アルビンの方が不安定である可能性はある。
そも、騎竜師としての教育を受けていないのだから、上手く感覚を掴めないこともあろう]
彼のパートナーもアドバイスはしているとは思うけれど。
[お節介を焼いてしまおうか。
そんなことを考えながら、カルモと若竜を引き連れ運動場を後にする。
先ずは迷子の若竜達をどうにかしよう*]
/*
今、成績は大体トントンな感じです?
失敗続く方もいつつ、飛び抜けている方はいない気がする。
お菓子はちょっとこの時間だと思い浮かばない()ので今日もこれで打ち止めです。
相棒に袋の運搬をお願いすればいいのかな。
─ 中庭→本部 ─
私も順調っていうか、なりゆきでだから。
お互い運がよかったみたいね。
[綿菓子はともかくキャンディの方は
自分から捕まりにきたようなものだから
リーゼロッテ>>326に苦笑を返しつつ
お疲れ様を向けられたぺスカは
嬉し気にきゅうきゅう鳴いてありがとうとお返事。
そんな話をしながら歩みは止めぬまま]
うん、大人しくしてくれてるから
このままでも良いかなーとは思うんだけど
いつまでもじっとしてくれてるとも限らないし、
手がふさがっちゃったままだと
対処が遅れることも多いから、
預けちゃった方が安全かなって。
[リーゼロッテは知らぬことだが、
手がふさがってなければ
さっきのモモンガだって手を伸ばせたはず。
捕り物目的なのだから手は空いてる方がいいだろう。
そんな話をしている間にも本部に着いて──
>>312はじかれたように繁みから生物が飛び出してきたところを
目撃することになったのだった*]
[手ごたえあり、だ。
捕まった時は案外おとなしいのだろうか。
手の中でじたばたするかと思っていたのだが]
あ、っと……ぼくもいっこ捕まえられたから、
お気遣いなく……。
[告げて、お菓子を捕まえてない方の手でかるーくサムズアップした*]
― 中庭 ―
大人しい同士も、一緒にいて落ち着けそうな相棒でいいと思うよ。
でも、シメオンさんはウンブラくんの元気さにも、ちゃんと追い掛けて追い付けるでしょ?
[似た者同士でなくとも、互いをちゃんと見て歩み寄れるなら、それはいい影響だと思うのだ。
なんて、まだ相棒がどんな個性を発揮するかもわからない新米が、言うことではないのかもしれないが]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新