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美しく月の昇る晩、君は自らの本当の姿を知った。
智恵を絞り、活路を開く勇気。
人狼を見抜き、妖異を滅ぼす力。
死者の声を現世に届ける異能。
頼りなく怯える人々を守る技。
互いの正体を知覚し合う絆。
自らの胸を裂いても仕うるべき主。
赤く染まる牙――長い咆哮。
さぁ、どうする?
まずは何から始めよう?
どうやらこの中には、村人が7名、人狼が1名いるようだ。
語り手 が「時間を進める」を選択しました
村の更新日が延長されました。
─ 神代の遺跡 ─
[さて、そんなこんなで
各々思い思いに休息をとった後
>>0:95青年からかけられた声で
集合と相成ったわけだが]
……っ
[>>0:96>>0:97続けて為された説明に
息を飲んだのは、知らずとはいえ
禁忌の地に居ると分かったから]
[>>0:98縛る権限はない、と前置きつつ
願われるまでを聞き終えれば、
詰めた息を吐き出して]
……大丈夫です。
一度した約に反することはしませんから。
心して、進むのみです。
[思うところはあれど、向けられたそれは
真摯で偽らざるものだと思うから
拒むことなく、受け入れる言葉を紡いだ**]
─神代の遺跡─
ち、違うのですか?
[>>0:117違う、と言われて眉尻を下げたのだが。
ゾフィヤが騎竜にするようなハグと言葉に少女は目を丸くし、]
……ふふっ、
そう言って頂けるととても嬉しいです。
ゾフィヤさん、ありがとう。
[ややあって遠慮がちに抱き返した。
眉尻はまだ少し垂れたまま、けれど嬉しそうに微笑んで。
彼女はそんな二人や周囲の面々を藤色の瞳でやさしく見守っていた。**]
/*
友達が可愛い。
やったーですよ。
そしてうっかりミス続いてるので本当に…気を付けます…。
ヤコブ様呼びをプロの内に一回はやったろうと思ってたかしら。
― 休憩時間/神代の遺跡 ―
まったくだね。
役に立てて嬉しい気持ちも分かるけど。
[ゾフィヤに同意を求められ>>0:117て返したり。
入学前の呼び方を訂正するグレートヒェン>>0:116にクスクス笑ったり。
心も十分に休まる一時だった**]
― 神代の遺跡 ―
[ひとりひとりから返る声、そこに宿る想い。
それらを受け止めた青年はは、と小さく息を吐く]
(……これなら、いける)
[そんな確信めいた思いを抱きつつ、立ち上がって顔を上げる]
……ありがとう。
さて、そろそろ道も安定しそうだし、行くとしようか。
……っと、その前に。
[微かな笑みと共にこう告げた後、背負った大剣を引き抜いて]
……我が真名において、求める。
天の力、ここに至りし者へと集い、護りの綾を織りなさん。
[歌うように紡がれるのは、呪文めいた言の葉。
それに応じるように生じた淡い紫の光が騎竜師たちとその相棒をふわり、と包んだ後に消え失せる]
……さて、と。
それじゃあ、行こうか。
ついて来て。
[大剣を鞘へと戻した青年は、ごく軽い口調で言いながら、奥へと歩き出す。
奥に灯っていた光はいつの間にかその大きさを増しており、門か何かのように揺らめいていた。
青年と白銀は躊躇う事無くその中へと踏み込み、姿を消す。
その後に続いて光に触れた瞬間に感じるのは、どこかへと運ばれるような、転移の感覚。
目の前が真珠色に満たされ、それが消えた直後]
― 魔獣の領域 ―
……っ!
[周囲に響くのは、獣の咆哮。
直後にごう、という音と共に漆黒の炎が降りかかってきた]
あああああ、もう!
やっっっっぱり、荒れてたかー!
[苛立ち込めた叫びと共に、大剣を抜き放って降りかかる炎を両断する。
それに応じるように、先に若き騎竜師たちを包んだ淡い紫の光が再び生じて、炎を受け止め、散らした]
あー、もう!
苛立つのはわかるけど、ちょっとは落ち着けって……!
[大剣を下げ、怒鳴り声を向ける先には漆黒の巨狼。
そこかしこに焔の揺らめく平原の奥に陣取るそれはぐる、と笑うような声を漏らした後、ひとつ、咆哮する。
それに応じるように、周囲に現れるのは焔を纏った漆黒の狼たち]
……ほんっとに、自分の感情に正直なんだからっ……!
っと。
[呆れたような口調で吐き捨てた直後、きゃう、と鳴いた白銀の声に意識を現実へと戻し]
……予想以上に問答無用で来られたけど、あれが、この階層の守り人たち。
話す余地も全くないし、各個撃破でお願いする。
[短く指示を出した後、青年は再び漆黒の巨狼を見やり。
それから、手にした大剣を握り直した。*]
☆1d前半・魔獣の領域
フィールド
全体的に見通しがよく、障害物もない広い平原。
そこかしこで黒い炎が揺らめいているが、触れても熱を感じる事はない。
登場敵
炎を纏った漆黒の狼。
平原の炎同様、狼を包む炎に触れても熱を感じる事はない。
が、たまに火炎を吐いて攻撃してくることも。
ボスキャラ
漆黒の巨狼。主な攻撃手段は爪と牙。ごくまれに火球を吐いたり、一時的に動きを止める咆哮を上げる事も。
判定方法
A:1(6x1) B:5(6x1) C:4(6x1) D:4(6x1) E:6(6x1) F:3(6x1)
上記数字を狼の撃破pt、×10した値をHPとする。
各自、手数はfortune5回。狼1体につき1回fortuneを振り、出目がそれぞれに設定されたHPを上回っていたら、撃破。
1回の攻撃で倒せなかった場合はfortuneを振り足し、合計値がHPを越せば撃破となる。
5回の手数で撃破できた狼の撃破ポイントを合計し、その点数で順位を決定する。
狼は、PC各自に対し6体を個別に設定。誰かがAを倒したら他の人はAを倒せないという事ではないので注意。
※ちょっと特殊な形式のため、味方への強化・回復魔法は『Aを狙う誰かに援護』という形にして個別にダイスを振る形式になります。
※数値が足りなかった場合は、『重ねがけした』とか『発動失敗』とかで振り足してください。
※弱化攻撃は基本ルール同様、『判定後の撃破描写はなし』の形式で。撃破自体は他に丸投げしてもOKです。
【判定リミットは5/12の00時です】
【判定数値は、メモに記載お願いいたします】
……ほんっとに、もう……いや、原因考えればわかんなくもないけど……!
『……まあ、しかたないとおもうよー、だって…………だし』
いや、そーだけどね!?
もうちょっと、こう、さぁ……!
『それを期待しちゃダメだと思うよー』
……ぅー……。
― 魔獣の領域 ―
[ふる、と首を横に振る。
今は怒っても仕方ない、と気持ちを鎮めるように息を吐いた]
……何は、ともあれ。
[小さく呟いた後、一歩前へと踏み出す。
大剣は下段の構え。
視線の先には、タイミングよくこちらに飛び掛かってきた焔纏う狼が一体]
[振り上げた剣が獣を捉えるより先、その動きに変化が生じる。
空中で身体を捻り、刃を避けるような動き]
っと!
[どうにも動きが大振りになり易い大剣は、とっさの切り返しには向かない。
結果、上へと振り切った剣は狼を掠るにとどまり。]
[このまま振り下ろしても、捉える前に動かれる可能性は高い。
ならば、と視線向けた白銀はその意を受けて素早く爪を振るう。
そちらからの攻撃は想定外だったか、狼は爪を避けきれず、ぎゃんっ、と鳴いて消滅した]
……さすがは、あいつの眷属と言うか何と言うか。
[ぽつり、落ちた呟きに同意するように、白銀がきゅう、と鳴いた。**]
/*
だからね、トップ取る気ないのを見越してくれるのはいいんだけど、ちょっとは手加減してってばwwww
ほんとにこれ、恒例だよね……。
― 神代の遺跡/休憩中 ―
え?
[ ゾフィヤに視線を向けられると>>0:117カレルは、一瞬固まった。二人の仲良さそうな様子に微笑ましさを感じはすれど、それはどこか遠い世界の美しい光景のように見えて居たのだ。 ]
ええ、そうですね。
[ そこへヤコブの言葉>>4が聞こえ、これ幸いと乗っかる形で頷いた。毎度の事ながら、彼には助けられているなと、心秘かに感謝する。卒業年次になっても助けられているのかと、多少情けなさを感じもしたけれど、微笑んだ表情に、その色は映りはしなかったろう。** ]
これって...
[ やがて先へと誘う言葉の前に、オクタヴィアスが、紡いだ呪文めいた言葉と身を包む淡い光に>>7カレルは目を見開く。 ]
まさか精霊術…?
[ 呟いた声の小ささは、カレル自身の確信の無さを現している。一度にこの場にいる者全員に効果を及ぼす術なのだとすれば、かなり高度なものだ。それ程の術を使える騎竜師が存在するとは聞いた事がない。 ]
― 魔獣の領域 ―
[ 不思議がる間にも、先を示す光は門に似た姿をもって騎竜師達を迎え入れ、再び感じた転移の感覚にカレルは思わず身構える。>>8 ]
アークッ!
[ 真珠色の光が消え、耳を撃つ獣の咆哮と降りかかる漆黒の炎を感じた瞬間、>>9カレルは風竜の名を呼んで、その背に飛び乗った。
すぐに、飛び立っても炎を躱すには遅かったが、淡紫の光に守られ、事なきを得る。 ]
行くよ、アーク!
[ 体感した術の効果や、奥に控える漆黒の巨狼と旧知らしいオクタヴィアスの様子、炎を一刀両断する剣技への驚きも、遥か後方に置き捨てて、風竜は、最後尾から最前線へと一息に躍り出て、敵と定めた漆黒の炎纏う狼達へと肉薄する。 ]
[ 一直線に飛ぶ風竜の放ったブレスは、前方を塞いだ狼を風の刃で切り刻み霧散させる。 ]
はっ!
[ 一息つく間も無く、続けて飛びかかってくる漆黒の影。]
[ 狼の首めがけて揮った剣は、狙い違わず漆黒の炎を消し飛ばす。 ]
アーク、右!
[ 同時に、横合いから騎竜の翼に向かって牙を剥いた狼を目にして、カレルは鋭い警告を発した。 ]
[ 羽ばたいた翼に跳ね飛ばされる形で、また狼が消滅する。 ]
アーク、怪我は?
[ 直接、炎纏う狼に触れた風竜に問いかければ、大丈夫だと示すように羽ばたきが返される。カレルの頬に戦いが始まってから初めて微笑が浮かんだ。 ]
良かった。でも気をつけて。
[ 口にすれば、ぴゅい、と小さな聲が耳に届いた。 ]
さあ、次だよ。
[ 続けて三体の狼を撃破しても、まだ場は収まらない。奥に控える巨狼に一度視線を向けてから、カレルは道を阻む狼達に向かって、再び剣を構えた。 ]
― 神代の遺跡 ―
はい。
[オクタヴィアスの促し>>6に短く返し、直後に届いた紫色の光>>7に目を瞠る。
グラナートも一瞬身構えたが、吸い込まれた光を厭う様子はなく。フム、と片手を口許に当てながら]
騎竜師なのに。
[カレル>>15と前後して呟いた]
いや。
一々驚いてたら身が持たないか。
[躊躇いなく光の中へと消える姿>>8を見送り、手を下ろすと苦笑して。
学友達の挙動を確認してから深く息を吸い込み、一歩踏み出した]
― 魔獣の領域 ―
!!
[そう腹を括ったつもりだったが、何処かへと運ばれる感覚>>9が切れた途端に降りかかる炎には驚かずにいられず。息を飲んで大剣が炎を両断する様を凝視する]
ああ。
[続いた怒鳴り声>>9>>10の感情豊かさに、詰めてしまった息を吐き、整えながら槍を構え]
了解。
[飛び出してゆく風竜とカレル>>16を横目に確認しつつ、狼の動きを窺った]
[巨狼に向かって右手に見えるやや大柄な個体。
押し込んできたら手強しと見て]
右は引き受けた。
行くよ、グラナート。
[近付かれる前にこちらから向かっていった]
よし。
[手応え十分。深く貫かれた狼は低く唸って消滅した。
けれどそのすぐ後ろからもう一体、跳躍してくるのが見え]
Flügel.
[体勢を整えるより早くに牙が届くと判断して、グラナートに声をかけた]
[グラナートの気合も十二分だった。
声も上げずに吹き飛んでいった狼に、るぅ!と機嫌の良い声を上げる]
ありがとうな。
[小さく笑って体勢を整え、視線を巡らせた**]
/*
さーてのんびりしちゃってたけどこれ判定期限0時までか意外と余裕ないな急ごう。
って思いつつ、カレルはあんまり距離詰めたら困らせる感じ?
ていうかカレル実は女の子とかあったりする?(
― 神代の遺跡 ―
[オクタヴィアス>>6の一声に従い、歩き出そうとしたところで。
彼によって紡がれた言の葉>>7]
おお!?
[もしかしてこれが魔法というやつなのか、と田舎者は密かに感動していた。
騎竜師である彼が精霊魔法をも操ることに、違和感を覚えるまでには至らない。
そして彼の促し>>8に従い、リュストと共に遺跡の奥へと進む]
― 魔獣の領域 ―
[慣れぬ転移の感覚、その先に待っていたのは>>9]
いきなりだなっ!
[降りかかる漆黒の炎。
地を蹴り前に飛び出そうとしたリュストを、半ば抑えるようにしながら身を翻す。
オクタヴィアスの剣が炎を両断するのと、騎竜の背に身が納まったのは同時だった]
はあ、随分な歓迎だな。
[オクタヴィアスの力がなければどうなっていたことか、というのは状況が状況だから置いておく。
迫りくる狼の群れに対し、言い渡されたのは各個撃破>>10]
おう。
[風竜や闇竜が既に動き出したのを見つつ。
自身が見据えるのは真正面、先陣を切るようにこちらへ突っ込んできた一体]
んじゃあ、リュスト。
――受け止めるぞ!
[一度身を沈めた鋼竜が、前方へ突撃するように低く身を飛ばす]
[翼を後方へ伸ばし、速度の乗った鋼竜の突進は、そのまま先頭の黒狼を跳ね飛ばす。
重さを活かした肉弾攻撃は、鋼竜の持ち味の一つだ。
とはいえその分身軽な竜のように、自在に飛び回るというわけにはいかない。
この高度はまだ、狼の跳躍が届く範囲だ]
[がる、とリュストが低く声を上げる。
警告とも、このまま行くと示すようにも聞こえる声]
――んだな。
じゃ、次は俺の番、ってこった。
[背中側を狙ってか、右側から大きく跳躍する一体。
それへ向けて腰から抜き放つのは、一見棍棒の如き武器*]
― 神代の遺跡 ―
[行く>>5としよう。と促され、頷いて返す。
もうちょっと構っていいよ!とばかりにじゃれつくエルナトを片手でいなすように撫でながら、その前にと大剣を引き抜き、歌う様に呪>>7が紡がれる。淡い紫の光に包まれる。]
術か。
[術に嫌な感触はしなかったのをエルナトと確認しながら、騎竜師であるにもかかわらず精霊術することは不思議に思うが]
まぁ、言わんだろうな。
むしろ、聞かないほうがいいってとこかね。
[今までのことからあえて深くはいわないのか、いえないのか。
ただここが『封じの森』というならば言わないほうがいいことすらあるのだろう。そう思うと今までの行動も説明がつかないわけではない、いちいち不審に思うことはせずに、奥で光を放つ門へと続き、光へと触れた。]
― 魔獣の領域 ―
[味わったことのない転移の感覚に警戒しながらも、視界が開ける]
おぅおぅ、神代の遺跡ってのはマジだな。
っと…!
[遺跡の中にも関わらず広がる平原。そして獣の咆哮。
ごぉっと降りかかる炎に、咄嗟にエルトナが翼を広げ、その下に隠れ円盾を構えるが、先程の淡い紫の光によって炎は消失した。]
はいよ。
[各個撃破という言葉に、応じて、黒い炎に包まれた狼だ。
炎を相手とは相性がいいんだか悪いんだかはわからないが、ひとまず戦うのに邪魔にならないよう、軽く距離をとろうとエルナトとともに移動した]
浅い……!?
[鉄球武器――フレイルは狼の身を掠めたが、打ち倒すには至らない。
幸い攻撃軌道を逸らすことには成功し、爪の直撃を受けることは避けられた。
僅かに散った漆黒の炎は、触れても熱を感じなかった]
リュスト!
[討ち漏らしを放っておくわけにもいかない。
鋼竜に一声掛け、両前脚を地に刺すような急制動をさせた。
当然、こちらの身も大きく振り回されるが]
――はあっ!
[その勢いを利用するように、地の狼へフレイルを振り下ろす*]
―神代の遺跡―
[>>6オクタヴィアスの先導で、道を進む。
出発を告げた彼が大剣を引き抜いて歌うように言葉を紡ぐ。]
……っ、まぁ……。
[>>7騎竜師と相棒達を包み込むような淡い紫の光。
少女はその光景に目を瞬かせた。
それは騎竜師達の力ではないように感じられて。
けれど>>8彼は変わらぬ態度で奥へ向かって歩き始める。
先程の力は、と聞きたいのはやまやまだが、この先は戦いの場。
質問を重ねるのは諦めて、光の灯る奥へ。]
[道の奥に灯る揺らめく光は入口なのだろうか。
光の中に姿を消すオクタヴィアスの後にまずは誰が続いたか。
少女は後方へ。
それは相棒も含めて少女は後方支援が得手の為。
光に近づいた瞬間、転移の始まる感覚を覚え。
真白き光に視界が眩み、手で庇おうと思った瞬間には転移は終わっていただろうか。*]
─ 神代の遺跡 ─
ね、そーだよね。
[休憩時間中、グレーテに抱きついての問いかけは
>>4ヤコブと>>14カレル両方からの同意を貰えて。
ただ、ちょっと気になったのは
カレルの反応が遅れたところ──
いつもどこか気後れというか、距離があるから
戸惑わせたかな、って思って]
えっとね
カレル、無理、してない?
[そう問いかけたところで、
遠慮がちなカレルはしていないと答えるかもだけど]
私ね。
グレーテだけじゃなくて
カレルも、ヤコブも
ハンス先輩たちも、みんな
笑ってくれてたら嬉しいし、ほっとする。
でも、笑ってなくても
無理しないでいてくれるのが
一番嬉しい。
[気分が乗らなかったり、性格だったり。
事情があったりすることもあるだろう。
学校に入って卒業試験に至るまでの苦労を
知っている同士として親しみは持っているが、
差し出されない部分を無理に暴いたりはしないし
気を遣わなくても良いと伝わると良いなと
気持ちを込めて笑いかけた]
[ちなみにこの間も
グレーテに抱きついたままだったわけだが
>>3遠慮がちに抱き返された手に
こちらも嬉しさを露わにして]
えへへ、どういたしまして!
私も嬉しいって言ってもらえて
すっごく嬉しい
ありがとう、グレーテ。
[そう言って、少し垂れた眉尻に
しょんぼりさせちゃってごめんね、と言った後
ユリアちゃんにお返ししたのだった]
―魔獣の領域―
[>>9その領域に足を踏み入れた瞬間、咆哮と漆黒の炎に出迎えられた。
大剣を抜き放ったオクタヴィアスが炎を両断すると共に、
先程の淡い紫の光が再び出現し、炎を受け止め、散らす。
同行しているものすべてを守らんとするように現れたそれは、術者の力の質の高さがうかがえる。]
……っ。
これはまた、苛烈な歓迎ですね。
[神殿にいた時と違ってオクタヴィアスは怒鳴り声を上げた。
その視線の先にいるのは闇に溶け込みそうな巨躯の狼。
かれが一声鳴けば、炎を纏った黒き狼達が現れる。
威嚇してくる狼は自然の中にいるのと同じく群れを成すよう。
どうやら対話は不可能らしい。]
[と、そんなこんながありつつ
皆を呼び集めた青年からの説明を経て
>>6出発と相成ったわけだが]
ふぇ…?
[>>7力在る言の葉が、淡い紫の光を生じて
ふわりと自分や他の人、騎竜たちを包みこみ。
何をされたかの説明もないまま、
>>8ついて来て、という言葉に従って歩き始めつつ]
…ね、今のって…
[側にいた誰か──声をかけやすいのは腐れ縁か、へと
青年が紡いだ呪について話そうとしたところで
>>33言わんだろうな、という声が聞こえて口を噤んだ。
>>8奥に見える光の門に気付いて息を飲んだ、とも言えるが]
─ 魔獣の領域 ─
[怯みはするものの、皆が足を止めないのに
一人残るわけにもいかない。
意を決して踏み入れた光は、そのまま
嵐に巻かれた時と同じ転移の感覚を体に纏わせて。
次に目を見開いた目が捉えたのは、
>>9獣の咆哮と熱を帯びた漆黒で]
っ、ソルベ───
[咄嗟、相棒にブレスの指示を出そうとしたが
それより早く己の周囲に淡い紫光が生じて
炎を散らし、自分たちを護ってくれた]
[>>10指示は各個撃破。]
承知しました。
[まずは第一関門と言ったところか。
まだ皆は怪我も、消耗もない状態だ。
ここが抜けられないようならば、最深部に至れる筈もない。
相棒の背に乗った少女は後方より相手を見定める。
出来る限り、皆の体力が温存出来るようにしなければ。]
これ、さっきの…
[やっぱり精霊の護りだったのか、
あれ、じゃああの人騎竜師じゃないの?
そんな疑問が生じるも、
今は暢気に考えている場合じゃない。
ソルベの背に飛び乗ると、
ばさりと翼を羽搏かせ]
[この中で優先して倒さなければいけないのは体の大きな狼だ。
少女は吠える狼の個体差を見定める。]
……ユリア、私達もいきましょう。
[応じる花竜の声を聴きながら、少女はメイスを右手に握り、意識を集中させる。
狼はその足で長時間の獲物の追跡を行う生き物。
であれば、まず行うのは敵の弱体化。
後々の行動を邪魔されにくくするように、強靭な脚を弱らせる事を試みようと。]
[フレイルは今度こそ過たず、狼の身を打ち砕いた。
大きく大勢の崩れたこちらを受け止めるように、リュストは地に伏せるようにしつつ身を傾ける。
硬く凹凸も激しい鱗に身を預けるのは快適とは言い難いが、地面に落ちるよりは余程マシだ]
わり、ちと無茶な動きさせちまったな。
[頑丈な四肢がなければ怪我をしかねない動きをこなした鋼竜へ、労う声を掛けつつ体勢を整える。
鋼竜は何てことないとでも言いたげな様子で鼻息を噴き出した*]
[花竜の吐息が吐き出されるのは狙いを定めた狼の足元。
焔揺らめく平原から生じるのは、花竜の力の籠められた蔦である。
蹴散らそうとされたそれは、互いに絡み合い、
太さを増して、縄のようになって狙った狼の強靭な脚を戒めた。
もがく程に強く締め上げられ、
容易に動けなくなれば、倒すのも楽になるだろう。]
──よし。
[狼達が怯んだ隙に放つのは、狼達と戦っている味方の支援。
残りの五体の中でも、
同程度の大きさをした二匹の狼の戦意はまだまだ高い。
彼らの意気をくじくのが先決と見た少女は、
相棒と心を合わせて次の手を練り上げる。]
[移動先であり、飛び掛かってきた黒炎に包まれた狼を横薙ぎに戈の刃が狼を二つに別ち、そのまま続いてやってきた狼の突進を盾で身を退きながら受け、叩きつける]
これぐらいならどうにかなるな。
[消滅していった二匹の狼を見届けて、大丈夫?というようにみるエルナトに、軽くうなずき返して]
あのデカブツの前にもう少し減らさないとな。
[あちこち黒い炎が揺らめく平原を見渡した*]
[飛び上がると同時、
ソルベが放ったブレスは
生じた羽搏きによって拡散し
狼の纏う炎を消していき。
氷の礫が露わになった肌を撃ちつけ
無力化したものが消滅していく様子を
空から見下ろしながら]
…熱は無さそうだけど、
ちゃんと火ではあるみたいね。
じゃあコレをこのまま使うのは拙いかな。
[手にしたのは、腰に提げていたブーメラン。
金属の補強こそしてあるが、大部分は木だ。
火が燃え移る可能性は高くあるが
空から降りない以上使わない選択肢も無いわけで]
― 転移前のこと ―
[傍にいた腐れ縁>>43の言葉に]
疑問はわかるが答えまではわからん。
[なんてきっぱりというが]
でもよ、封じの森っていったら、禁忌の地だろ。そんな場所にいる訳ありのことを詳しくしっちまうと、否応もなくもっとめんどくさいことに巻き込まれる可能性もあるからな。
だから、言わない。っていう事情なのかもな。
[あくまで自分の考えとして、言わないだろうという理由も、そしていちいち問いを向けない理由についてもいうのであった*]
[他の同行者たちも、次々狼へ挑みかかっている。
戈と盾で応戦するシェンに、氷雪の力で対抗するゾフィヤ。
グレートヒェンは後方に控えるが、蔦の力が狼を阻んでいる]
――うむ。
[それぞれの動きを確認するようにして頷きつつ、自身もやるべき事のため得物を構え直した]
とにかく前だ、リュスト。
あのデカブツに辿り着かなきゃ、話になんねぇ。
[道をこじ開けんとする気概で、鋼竜に合図する*]
/*
ところで。
なんでいつも、俺の頭の中にしかない設定言い当てますかあーたは……!
と、叫びたくなったのは許されてほしい(
[右腕は流すようにやや後方へ。
構えた腕に力が宿る。
グレートヒェンが紡いだ援護の術か>>50]
[力を増幅された身は、擦れ違った一頭を一撃にて消滅させる]
おう……助かった。
[後方にいるであろう術者へ向けて、振り向かぬままに軽く左手を振った*]
― 神代の遺跡/休憩中 ―
無理、ですか?
[ グレートヒェンに抱きついたままのゾフィヤから、気がかりそうに投げられた問いに>>38カレルは首を傾げた。今の会話に、無理をする要素があったろうか?と、本気で悩みかけたが、続いた言葉に>>39彼女の言いたい事を理解して眉を下げた。 ]
無理はしていないです。ええと、その...
[ 無理して笑うな、とは、以前、兄にも言われたことがあったな、と、どこか懐かしいような気持ちで、言葉を探す。 ]
僕は...器用じゃないので、思ってもいないことを言ったり、笑いたくないのに笑ったりは、できないですから。
それに僕も、ゾフィヤさんやグレートヒェンさんの笑顔を見ると、安心するので...その...
[ 最後がごにょごにょと不明瞭になったのは、お年頃故の照れだった。** ]
[そうして手近な奴を見つけたエルトナが先に仕掛けたわけだが]
いや、まだ終わっていないからな。
[がんばったよ!というアピールするエルトナだが、それに対して苦笑気味にいう。
いや、確かに虫の息になっちゃいるけどな?うん]
ユリア!
[その間に向かうのは、狼の片割れ。
花竜は少女の意を汲んで高度を上げた後、狼の頭上に肉迫せんと翼を動かす。
火は花竜にとって苦手な属性ではあるが、この機を逃してはならないと。
振り落とされないように腿と蔦でしっかりと固定し、
今度は自身の握るメイスに攻撃力増加の魔法をかけての攻撃を狙う。
ふわりと花竜が羽を動かすたびに匂い立つのは仄かに甘い花の香り。
力を帯びた白く小さな花が少女と竜の周りに浮かび、メイスの中に吸い込まれるように消えていく。]
/*
既に14点なのですが??
トップになる気はないんです。ないんですってば。
誰ですか、じゃじゃ馬にならないって言ったのは。
なったとしたら、敵にデバフ、全員にバフをかけて頑張れーしたい()
次で打ち止めにしておこうかな。
頂いたロルは美味しく頂いています。
先に戦闘をしてしまわないと手につかずなので、時間厳しかったら明日に拾いたいです。
今回はがんがん攻撃タイプではないので色々と考えて動かなければなので。
[ソルベの息で凍ったブーメランは
炎による損傷は避けられたものの
氷の分重さが増したせいか
いつもより速度がそがれてしまった。
これは一撃で仕留められないと
ソルベに援護ブレスを頼み、
もう一本のブーメランも凍らせて
投擲して、ようやく仕留めきれ]
…良かったー
これでもダメだったらどーしよーかと…
[ぱし、ぱし、と戻ってきたブーメランを
両手で受け止めながら安堵の息をつくも
手こずったのは事実で]
なんとかこれで二匹目…
またシェンになんか言われ……ん?
[どう考えても皆より芳しくないだろう戦果に
腐れ縁からまた揶揄われる…と思った所で
頭に浮かんだ当人の姿が確認できて。
どうやらエルちゃんが
いつもの無邪気を発揮したらしい様子に
ほっとけない、と体が動いて]
/*
A:95/行動妨害成功、C:61/味方に攻撃力アップ成功、D:61/撃破
6+4+4=14
な、仲良死。(勝手にCとDをニコイチ扱いにしたけど)
― 移動前/神代の遺跡 ―
[耳に届いた、教官にばれたら、という言葉。>>0:109
ああそう言えば、試験の途中だって言ってたな……とふと、そんな思いが過る]
……まあ、自分から望んで入り込んだならともかく。
今回は、避けようがない事故だから、怒られはしない気もするけど、ね。
[むしろ、彼らが怒られるような状況にしちゃダメだな、なんて。
ひっそり決意を固めたりしつつ、今は、と先に向かう事に意識を向けた。**]
ソルベ!集中!
[ぽふ、と頭に手を乗せて放った号に合わせ、
真白の竜の口中、溜まった冷気が形を成し
鏃となって射出された勢いは鋭く速く。
シェンへと無邪気にアピールするエルナトを庇うように
仕留められていなかった狼を撃ち抜いた*]
ちゃんと最後まで倒しなさい。
[といっても、えー。と不満げな気分屋なエルナト様子。褒めるのが先らしい。といってもこの状況で余裕があるというのもあるのだろう。周囲では他の級友らが狼を倒していっているからこその時間である。思わず嘆息していたところに降り注ぐ気配>>63
身を逸らすようにしながら、その方向を見上げて]
ちっ。ほら、ソルベに手間かけちまっただろ。
[見事に氷の鏃が生き残りを貫くのを見届けた後、ちょっとだけ不機嫌になった主を見て、そっと目も顔も逸らすエルトナであった]
やあぁぁぁ……っ!
[上空からの急襲。
それは重力をも味方につけて狼の脳天に決定打となる一撃をもたらした。
落としきれなかった場合には上空に上がって再度の急襲を狙う予定であったが、
メイスを打ち下ろされた狼は平原に伏して動かなくなった。
ひらり、と先程と同じ白花が、倒れた狼の身体に落ちて消える。
僅かに上昇して様子を見るも、小柄な狼達などは怯んだ様子。
じん、と僅かに痺れの残る手でメイスを握り直し、少女は次の一手を考える。]
/*
ここは確実に小物を倒すかな。
AとF、両方倒したとしても18点。
ランダム神はもっと皆に大盤振る舞いしていいんだよ。(ふるえる)
[逃れれないお説教を感じて顔を逸らすのをやめて愛想を振ることにしたエルナトなのだが]
今はそんなことしてる場合じゃないだろ。
[ぺちっと軽く尖った頭をもつエルナトの鱗を叩くと、空を飛んでる腐れ縁――を乗せてる騎竜に手を振った*]
向こうさんもそろそろ、手数が減ってきたんでねぇか?
[巨狼を囲う狼の群れは、交戦前に比べ密度を減じているように見えた。
援軍を呼ばれる可能性は無視できないが、だからこそ少しでも早く、巨狼に攻撃を届かせなければ]
――ブレスはまだ我慢だ。
[今は足止めというよりも]
そこ、退いてなっ!
[鋼竜に前進を続けさせつつ、フレイルで前方を大きく薙いだ*]
― 魔獣の領域 ―
[移動前にもたらした力が疑問を積み上げているのは気づいていたが、そこを説明するつもりはなく。
いや、遠からずそこらにも触れる必要はあるだろうが、少なくとも今ではないから、と。
青年が見据えるのは、前]
……に、しても。
ほんとに、いろんな竜が絆を見出せてるんだなぁ……。
[それぞれの特性を生かして狼たちを撃破していく余暇手たちの様子に、こんな呟きがこぼれて落ちる。
声音が帯びるのは、感慨の響き。
それに同意するように白銀がきゅう、と鳴く。
そんな、ほのぼのとした空気は一瞬。
直後、青年はひょい、と相棒の背に飛び乗り、間髪入れずに白銀の翼が羽ばたいた。
それにやや遅れて、それまで彼らがいた場所に狼が突っ込んでくる]
っと、今は浸ってる場合じゃなかった、な!
[軽い口調で言いつつ、剣を握り直す。
やや細めた瞳の先にあるのは、先に突っ込んできた狼の姿]
……ヴァイス、行くよ!
[短い呼びかけに白銀が応じ、翼が再び大気を打つ]
[降下する白銀に対し、狼が跳ぶ。
跳躍する牙が狙うはさしたる防具も身に着けぬその乗り手。
それに対し、青年が取ったのは]
いよっ、と!
[軽い掛け声と共に、白銀の背から跳躍する。
標的を見失った狼を捉えたのは鋭い爪。
その様子を振り返る事もなく、着地した青年は前を見据え]
[繰り出した一閃は、両手持ちの大剣にそぐわぬ速さで狼を貫く。
微か、花の香を感じたのは、誰かの援護によるものか。
ほんとにいろいろだなぁ、なんて感慨に浸りつつ、剣を引いて立ち上がり]
…………と、いうか。
なんでそんなに楽しそうなんだよ……。
[ふと見やった最奥、笑うように口元を歪める巨狼の様子に、ジト目になった。*]
[学友達の活躍により、狼達の数は確実に減っている。
群れなす狼達の中で浮足立ったのが小柄な狼達だ。
二頭の狼よりも少し大柄の狼の方はじりじりと距離を取ろうとしているようにも見える。
窮鼠猫を噛む、と言い表すにしてはその体躯は大きいが、中でももっとも小柄な狼が
少女の相棒の尾に向かって炎を吐きかけてきた。
連携するように、もう一匹の狼が炎を重ねる。]
上へ!
[少女の指示で花竜は高度を上げる事で辛くも逃れ。]
素早そうだけど、出来る?
[最も苦手とする炎の攻撃に少しばかり気を害したらしい相棒は、少女の声掛けに応じるよう、藤色の瞳に狼を捉えた。]
[上からの様子を見るに
>>64褒めてほしがってるエルちゃんを
なんとか宥めてるところだろうか。
周りの狼も減ってはいるから
シェンが対処する余裕はあっただろうけれど
危ない、が頭を占めてしまって]
…余計なお世話だった、かな
[行動を起こした後、冷静になった頭は
>>66やっぱり余裕で後始末をする
シェンを見て、ほんのちょっぴり
後ろ向きなことを考えた。
ソルベに向けてだけ手を振る様子に、
むぅっとなるまでの間、だけど*]
[広範囲を薙ぎ払う鉄球付き棍棒の一撃。
一頭が鉄球に引っ掛かるようにして横へ跳ね飛ばされ、他の狼の動きを乱しつつ消滅した。
戦闘が終わったわけではないが、一旦息をつくように大きく息を吐き出す]
さあて、そろそろ……。
[見据えるは、巨大な黒狼の影。
視線の先、歪められたその口元>>71は、果たして何を意味していたのだろうか*]
[ユリアの胴体は西洋竜よりも細長く、尾と胴体の区別はつきづらい。
少女は衝撃に備え、メイスを持っていない方の手を胴体に回し、しっかりと花竜に抱き着いた。
鞭のようにしなる尾で横面を打ち据えられた狼は衝撃で身体が吹き飛び、
焔の揺らめく平原に伏した。
ユリアの双眼は未だ機会を窺う大柄の狼よりも、炎を吐いてきたもう一匹を捉えている。
彼女にしては珍しく、敵意を隠せない様子。
それでも再度の直接攻撃は憚られるのか、じりじりと距離を取ってはいるが。]
えぇ、えぇ。
分かったから。
[自分の耳に届く彼女の意思。
少女は宥めるようにその背を撫でて、意を汲むべく標的を定める。]
[再度、吹きかけるのは、仄かに淡く紅色を帯びた吐息。
優れた脚力を持つ狼を倒そうとする騎竜の動きを助けるもの。
羽の周囲に薄紅色の花が出現したかと思えば、吸い込まれるようにして消える。
よくよく見なければ気付かないかもしれない。
けれど一定時間ではあるが、騎竜が羽を動かすたびに花の香が漂う事だろう。]
よく出来ました。
[高度を上げて、くるりと旋回した後に花竜は狼達とは距離を取った場所に向かう。
少女はその背を撫でて彼女を労った。*]
─ 回想/神代の遺跡 ─
[カレルに問いかけたのは、
>>56カレルが理解した通りの思いがあったから。
気遣って笑うのはきついこともあるから、
そう思っての問いかけだったけれど
>>57カレルから
無理はしていないと返してもらえたから]
えへへ、良かったー。
[安心して、やっぱり良かったと
グレーテに抱きついたままニコニコ笑ったのだった*]
/*
次はバフ、デバフ系かけての、
物理掃討の方がいいかもしれない。
書いてるうちに他の方のロルが終わってしまうので。
/*
同期可愛い。
すみません、今日はこのまま寝ます…。
今のうちに思いついたのメモ
蔦から生命力を吸って回復
花弁が舞って惑乱効果
蔦で攻撃
脈動回復(ボス戦)
回復(ボス戦)
攻撃力、防御力アップ(ボス戦)
速度アップ(ボス戦)
弱体化(ボス戦)
― 魔獣の領域 ―
[各自各様の奮戦により、焔の狼たちは数を減らしていく。
最奥に伏す漆黒の巨狼は口元を歪めながらその様子を眺めていたが、不意に、身を起こして咆哮した。
応じるように、焔の狼たちが姿を消す]
『思ってた以上に、やるみてーだなー』
[直後に響いたのは、まだ若い男性のものと思しき声。
その声に、青年ははあ、と大きく息を吐いて漆黒の巨狼を見る]
……空と地を結ぶもの、その号と想いを継いだ者を甘く見られるのは心外なんだけど?
[飛んだ突っ込みに、狼が笑うような唸りを上げる]
『あー、はいはい、悪かった悪かった。
……それはそれとしてだ。
この先に進むってんなら……わかってんだろー?』
……やっぱり、やる気。
[ため息混じりの言葉に、巨狼はまた、笑う。
その金色の瞳が若き騎竜師たちへと向けられた]
『ってーわけで。
オレとしても、お前らの事、見定めないと先に進ませるわけにゃいかないんでなー。
……その力。
直接、示してみせろ』
[一転、静かな声音で宣した後、巨狼は低く身構える。
その様子に青年は幾度目か、大きく息を吐いた]
……まあ、予想通りだけれど。
ああなると、あいつ、人の話絶対聞かないからね……俺もできる限りの補佐はするから、きみたちの力を示して。
……全力でぶん殴っても、全く問題ないから。
[きっぱり言い切る声音は最後の部分だけが低く。
それに同意するように、白銀がきゃう、と鳴いた。*]
て、いうか、これ。
ふつーに、八つ当たりだよな。
『……だよねー』
まあ、当たりたくなる気持ちも、わかんなくはないんだけどね……。
『……まあねー』
― 魔獣の領域 ―
[色々と思う所はあるものの、それは白銀との秘めたやり取りの中に落とすのみ。
ともあれ、青年は大剣を手に思案を巡らせる]
……俺が直接手出しするわけにはいかないしなぁ。
[それが叶わぬからこそ、彼らの力を借りたいと願ったのだから、というのは言葉にはせず。
意識を向けるのは手にした大剣]
我が真名において、求める。
天の力、光の瞬き。
秘めし力見出し、輝かせよ。
[静かに紡ぐ言の葉は再び薄紫の光を呼び起こし、ふわり、若き騎竜師とその相棒へと降りかかる。
光が与えたのは、各自の長所を短時間だけ研ぎ澄まさせるもの。
これだけ個性的な面々が集っているのだから、画一的な補佐よりはこちらの方がいいだろうから、と思いつつ]
─ 魔獣の領域 ─
[ソルベにだけ手を振るシェンに
むぅうっとなってる間にも
学友達が順調に狼を倒しているのは
空に居るこちらには見て分かった。
そろそろ降りても大丈夫かな、と
>>78その咆哮が場に響いたのは程無くで]
ふぇ!?
[狼たちが消えたのもそうだが、
大きな狼から聞こえた声が予想外で
変な声が出てしまった。
びっくりしている間にも
>>79オクタヴィアスと狼の会話は続いて]
力を示す…って。
[>>80オクタヴィアスの言葉から
どう示すのかは伝わるものの
最初に踏み入った時から
明らかに狼と旧知とわかる言動とか
色々聞きたいこと分からないこと
たくさんあって正直困惑が強くあれど]
……これも、言わない事情の内、
だろうなぁ。
[転移前、>>53シェンと交わしたことを
思い返して問う気にはなれず。
その間にも、ソルベが高度を下げ
程無くシェンたちの居る地上へと降り立った**]
― 魔獣の領域 ―
[先程から、何やら表情めいたものを見せていた巨狼だったが。
突如響き渡る咆哮>>78。
彼の者を取り巻いていた群れは、その一声に姿を消し]
――おお……?
[その直後、響いた声。
若い男性のものと思われたが、それが聞こえる方向、オクタヴィアスとの会話の内容から察すれば]
あの狼の声……なのか。
[ただの魔物とは思っていなかったが、それにしても予想外のことだった]
……はあ。
いずれにしろ、力を示さなきゃならんのには、変わりねぇってわけだな。
[単純に敵として戦うのとは趣が違うようには思えたが、とはいえ]
加減しろって言われるよりはありがてぇな。
――加減して、勝てる相手でもないんだろうが。
[身を低くする狼>>79。
オクタヴィアスの言>>80にひとつ頷いて]
んじゃ、いつものいくかぁ。
[リュストの身を軽く叩き、向かう先は巨狼の真正面。
危険な位置取りをあえて進むこちらを護るかのように、薄紫の光が降り注ぐ>>82。
礼の意志を籠めて小さく頭を下げつつ、視線は戦うべき相手へ]
――おし、ここだ。
[今回の狙いは体当たりではない。
角が相手に触れるよりも遥かに早く、制動を掛ける。
巨狼もそれに応じるように、爪を振り上げての攻撃に移るが、それで構わなかった]
リュスト――ブレス!!
[騎竜へと合図を送る。
そして鋼竜の口から生じたのは、湿気含んだ土のブレス。
泥濘は直接的な攻撃力こそ低いものの、巨狼の身や足元へ纏わりつき、その動きを鈍らせるだろう**]
― 魔獣の領域 ―
[ ふいに響き渡った咆哮に、真っ直ぐに飛翔していた風竜は、一度高く舞い上がって旋回態勢に入った。 ]
アーク?
[ びゅるる、と警戒の聲をあげた風竜の様子に、軽く唇を噛んで、カレルは眼下の巨狼を見つめた。 ]
わ、喋った?
[ どこから発声しているのか知らないが、男性の声らしいものが聞こえると、驚きに瞬いて>>78、その声に応じる様子のオクタヴィアスへと視線を巡らせる。 ]
......話し合いで済ませるのは、やっぱり無理ですか。
[ 力を見定めるとのたまう巨狼と>>79全力でと促すオクタヴィアスに>>80溜息が漏れたのは仕方ないところ。 ]
やるしかないね、アーク。
[ 剣を握る両手に力を込め、風竜に声をかければ、ぴゅるる、と返るのはどこか気掛かりそうな聲。 ]
うん、わかってる。
[ 入学当初、戦闘訓練となると、普段の引っ込み思案が嘘のように、他を置き去りにして突進するカレルと風竜は、良く教官から叱られた。
カレルにしてみれば、別段特攻したいというわけではなく、風竜の背に身をおけば、「飛ぶ」ことに全神経を持っていかれがちで、結果として猪突猛進になってしまっただけ、なのだが。 ]
[ ばさりと、大きく羽ばたいた風竜は、一度大きく旋回して、仲間達の頭上を掠めてから、改めて巨狼へと向かって飛ぶ。その身を包む薄紫の光が、風竜の羽ばたきに力強さを加えたのが感じ取れた。>>82 ]
アーク!
[ 旋回する間に、巨狼へと迫ったハンスと鋼竜が、足止めとなるブレスを巨狼へとぶつけるのが見えると>>88その機を逃すまいと、風竜もブレスを放つ。
風の刃は、動きの鈍った巨狼の表皮を切り裂いたが、巨狼に怯む様子はない。 ]
ハンスさん、そのまま足を狙って下さい!
[ リュストを追い抜きざま、ハンスに声を投げて、巨狼の頭上へと上昇する。その頃には、他の騎竜師達も、それぞれのやりかたで巨狼に挑んでいるだろう。 ]
ほら、こっちだ!
[ 力強く上昇する風竜の上から、短弓を放って、巨狼の気を惹きつける。
学校で過ごした年月は、カレルと風竜の戦い方を変えはしなかった。けれど、その心持ちは最初とは違う。
誰よりも速く、先を飛ぶのは、共に飛ぶ者達の道を拓くためでもある、と、今のカレルは知っていた。 ]
[ 苛立つような咆哮に、一瞬体が痺れ、続いて巨狼の口から放たれた火炎を躱しきれずに、熱が身を舐める。 ]
あっつ!...アーク、大丈夫?!
[ 案ずる声には、更に力強く上昇を続ける羽ばたきと、ぴゅるる、という聲が返った。どうやら、風纏う竜の身を炎が焼く事はなかったらしい。 ]
よし、行くよ。
[ 軽く、風竜の首を叩き、短弓を両手剣に持ち替えたカレルは、眼下の巨狼を見据えた。** ]
― 魔獣の領域 ―
[皆順調に対処出来ているいっているようで、ホッと息をつき。
少し遠巻きにこちらを囲もうとしている狼達の方を向いた。
闇竜の大柄な身体の割に動きの遅くない所を警戒したか、吐き出す炎による波状攻撃が始まる]
むっ。
Strum.
[グラナートは狼の纏う炎に触れても熱さを感じなかったというが、今度は届く前から熱気を感じて。
翼によるウィンドストームを指示すれば、意を汲んだグラナートは常より威力を押さえ、炎を寄せ付けまいと連続で羽ばたき始めた。
しばし力競べというか根比べ。
破る切欠は、薄紅色の花>>76が届けてくれた]
これはユリアの。
今だ!
[疲労を感じ始めていたグラナートが、るぅい!と声をあげて一際素早く翼を振るった。
花の香りが立ち上がり、威力の強まった風が炎を押し返す勢いで狼達を押しやる]
[体勢を大きく崩した狼達の中に飛び込み、尻尾の一閃。
見事決まり、揃って吹き飛んだ]
助かったな。
[更なる追撃の必要はあるかと構えた所に咆哮>>78が響き、狼達の気配は消え去った]
………
[巨狼のものらしい声にも今は特に感想を浮かべるでなく、オクタヴィアスとの会話を黙って聞く]
やるべき事は変わらない。
[>>79直接示せと言われ、低く>>80言い切られて薄く笑う。
難敵を前に昂りかけていた心は、再び届いた紫光>>82によって冷静さを取り戻した]
皆で示すべき。だね。
[相手は炎を操る狼の上位。
となると主力に適しているのはカレルかゾフィヤか。高度を下げたソルベ>>85と、高く舞うアーク>>91を見て頷く。
当初は無謀にばかり見えた風竜の勢いも、今では頼もしい突破力だ]
行こう。
[風竜を追うように、闇竜も宙へ舞い上がる]
っと。
[地からはリュストが巨狼に迫り>>88ハンスの指示で繰り出されたブレスが動きを鈍らせている。
カレルの放った矢に乗じて隙を突こうとしたが、>>92咆哮の余波で体勢を崩されてしまった]
カレル!
[その間に巨狼の口から火球が放たれ>>93カレルの身に迫る。思わず名を呼んでしまったが、更なる上昇を見て安堵する]
グラナート、Sturm.
[仕切り直し、再度巨狼に直接迫ろうとする闇竜の名を呼んで思い止まらせる。
強風が顔に吹き付ければ、次の火球は容易に放てないだろうという目算だった**]
/*
初っ端からコア寝落ちとかもうorz
昼間時間取れなかったのが痛かった。
今日が一番余裕あるはずだったのに。
ちまさん沈没中に少しでも動いておいて良かった。
でもactミスはいきなりお目覚めで慌てて打ち切った弊害なんですと言い訳チョロリ。
そもFを狙おうとしてて、一撃で落とせそうな方に変更しようとして。何故巻き戻してるかなorz
まだ3時間弱寝れるか…おやすみなさい。
[少女は呼吸を整えると周囲を見回す。
学友達もそろそろ狼達との戦いを終えた頃合いか。
大きな怪我をした者はいなさそうなので一先ず安心し。
領域を越える前の学友とのやり取りは少女の緊張を解してくれていた。
ゾフィヤからのハグや言葉に心が温かくなり、
ヤコブの慣れた応えには安心し、
普段はあまり会話に参加しないカレルからも言葉が引き出されて。
笑ってくれたら嬉しいけど無理はして欲しくない、という言葉は少女も大いに賛同するところであり、ちら、とカレルの方を伺ったのだが、どうやら杞憂のようで。
少女はほっと胸を撫で下ろして笑みを深めたのだった。
親交の深度は多少違ったとしても、間違いなく彼らは少女の大切な相手である。]
これは……。
[伏していた親玉の狼に対しては静観していたが、突如自分達にも理解できる人語を話し始めたのには驚きを隠せない。
声だけ聞けば若者のような言葉は、それだけ狼が高い知能を有しているように思えて。
かれは力を示せ、と言い、
対等に話しているように見えるオクタヴィアスは全力を尽くしていいと言いきった。
姿勢を低くした狼はいつでもかかってこいと言わんばかり。
オクタヴィアスの詠唱の後、再び騎竜師達に掛けられた力。
けれど今度は先程と違って気力の漲るような。]
[彼の正体は気になるものの、問うている暇はなく。
同志達が、相棒と共に巨躯の狼に向かっていく。
少女は後方より彼らを支援する事に。]
ユリア。
[騎竜と心を合わせ、生じさせた瑞々しい青葉が空を舞い、騎竜達の身体に吸い込まれるようにして消える。
それは受けた攻撃を防ぐ魔法。
木と火では相性は悪いが、オクタヴィアスの力でその差はかなり抑えられるだろう。]
[一定の大きさの攻撃を受けると消滅する魔法は、狼と接近する事となる同志の相棒達の盾となるように。
受けた術の効果を感じつつ、続けざまに放ったのは、白花の攻撃強化。
優れた強化の術も長時間の維持は難しい筈なので、時限性だろうとあたりをつけて。**]
/*
攻撃強化の対象はゆるく表現したけど、ブレスを強化した方がいい気がする。
(ので、相棒と取れる表記に)
でも、いいように拾って下さい。
このスタンスが駄目だったらすみません。
― 魔獣の領域 ―
[オクタヴィアス同級たちとともに敵を駆逐していき、数が減ってきたところで大気を震わせる声>>78>>79が響く。]
問答無用ってのはここの主の趣向か。
[知恵があり言語を解する獣というのに驚きはあるが、やることは今の延長上だ。と割り切ることとしつつ、こちらへと降りてくるゾフィヤ>>85を一度待ちながら、エルナトに飛び乗るようにして騎竜する。]
よう、ゾフィヤ、怪我はないようだな。
さっきはありがとうな、……ソルベ。
[なんて軽く挨拶と礼をしながら手首を返すようにして戈を軽く回しながら遠望する]
正面はハンス先輩とヤコブ。上はカレル。援護はプルファーがしてくれるようだな。
[切っ先として飛び出し上空で機を見るカレル>>93に足を止めさせようとハンスら>>88
更にその両方の負担を減らそうとしているヤコブ>>100
オクタヴィアス>>82同様に力を分け与えようとするプルファー>>103]
左右から脚でも狙うぞ。ずらせ。
[合わせろとは言わずにずらせ。といって、エルナトの首筋をぽんと叩く。
流石にふざけてはいけない空気を呼んだエルナトは、翼爪を大地に突き立てながら器用な四足歩行でゾフィヤへの返事は聞かぬままこちらからみて巨狼の左側を目指して疾走していく。]
(いいんだよ、こっち向いてればな)
[先にいけば迎撃するために確実にこちらのほうを狙う。後にいったやつは安全だ。
戈で引っかけ切り裂くように、横倒しにしたまま突っ切るような動きに、巨狼は身軽に身体をずらし足が浮く。]
おらよっ!
[そのまま蹴り飛ばすように放たれる足の爪に合わせて溜めていた力を振るい戈の刃をぶつける一瞬の衝撃に身をもっていかれそうになるが、落竜するのを防ぐ挙動はエルトナに任せていた。
弾かれた身体の方向にぐるりと旋回するようにしながらつかず離れずの位置をエルトナはとり、再度の機会をうかがうように身をかがめた。*]
― 魔獣の領域 ―
[加護の光を賦与した後は、その維持に集中する。
本来、騎竜師は魔法の類とは縁がない。
そちらの修練に時間を割く余裕がない事が主な理由だが、竜と絆を結ぶ事で精霊との縁が薄れる、という説もある。
実際の所は解析されずに今に至るのだが。
いずれにしろ、『魔法は使わない』というのが騎竜師の定説であり、その定説から外れている事が異端さを際立たせているのはわかっているものの]
……ここじゃ、このくらいしかできないからなぁ。
[この戦いは古き伝承の存在へと挑む前の、最初の試練。
故に、自身が前に出る事はできない。
やったが最後、巨狼が不貞腐れて面倒になる……というのはまあ、余談としておいて]
― 魔獣の領域 ―
[援護を受けて放たれた泥濘のブレスは、普段以上の粘度を持って巨狼の身に絡みつく。
そこへ間髪入れず、上空を舞う風竜のブレスが放たれた>>91。
それは巨狼の皮膚を裂いたが、動きを止めるには至らない]
おうよ!
[カレルの呼び掛けに、承知したというように声を返す。
こちらを狙い振り下ろされた爪は、泥やその他の攻撃により僅かに狙いを外した。
リュストに身を傾けさせて、擦り抜けるようにしながら更に足元へ接近する]
でも、ほんと……。
[それぞれの竜と想い通わせ、そして、共に戦う仲間たちと想い重ねんとする姿。
それに思う所は、今は言葉にはできないけれど]
ちゃんと、伝わってるんだ、な。
[ほろ、とこんな呟きがこぼれて、おちた。*]
――っとぉ。
[そこに響いたのは身を震わすほどの咆哮>>93。
火球の狙いはカレルだったようで直接の被害はなかったが、がくりと不自然に高度が落ちる。
一旦攻撃は諦め、体勢を立て直すことに専念した。
その間にグラナートのウィンドストームが狼の顔を狙い>>100、グレートヒェンの術が護りと強化の力を施す>>104。
シェンは左の横合いから、足への一撃を繰り出していた>>107]
右からは多分誰かいくな。
なら……。
リュスト、もっかいだ。
ブレス!
[シェンの一撃は巨狼の足に傷を与え、痛みをもたらしただろう。
地を掻くような動作に合わせるように、再度狼の足元向けブレスを放った。
僅かにでも狼が均衡を崩し、反対側からの攻撃を避けにくくなるように*]
─ 魔獣の領域 ─
[こちらが降りている間に
皆それぞれに行動を始めていた。
>>105さっきまでは徒歩だったシェンも
エルちゃんに騎乗していて
多分私が下りるまで
待っていてくれたのだろうけど]
うん、あたしは怪我して──って、
なんでソルベにだけ言うのよ、
さっきだってソルベにばっかり!
[シェン達こそ怪我してなくてよかった、
とか言いたかったのに、
さっきもソルベに向かって手を振ってたのを
思い出して、また食ってかかってしまった]
[とはいえ流石にそれ以上は
言い募るような非常識は無い。
>>106シェンから為された状況整理に
じゃあ私は足元かな、と考えたわけだが
それより早くシェンが動いて]
ちょ…っ
勝手に決めないでよ!
てゆーか、
言われなくても分かってるもん!!
[やっぱりムキになりつつも、
自然にエルとは逆へとソルベを奔らせ
巨狼の右側方から接近を狙い]
ソルベ!
[指示の代わりに名を呼べば
心得たとばかり後ろ脚を狙い
氷雪のブレスを吐き出す。
凍らせるまではいかずとも、
>>107先に疾走しエルナトの攻撃を受けて
足を浮かせた巨狼が
体勢を立て直す暇を少しでも
遅らせることくらいは叶っただろう*]
―魔獣の領域―
[少女は戦局を後方より見守っていた。
こういった場ではふと目を離した隙に大きく変わっている事もあり得る。
複数の術を行使すれば疲労も溜まるけれど、オクタヴィアスの援護のお蔭で消耗は通常よりも軽く。
>>88リュストの放った泥濘のブレスは巨躯の狼の身に絡みついて動きを阻害し。
>>93咆哮の後にカレル達に火球が浴びせられた時には少し焦ったが、
風竜の身を焼く事はなかったようで一先ずの安心。
上空より狼の姿を見据えている様子だ。
>>100ヤコブはグラナートの手綱をうまく引いて、狼の顔面に向かってブレスを放たせている。
>>107シェンは竜を疾走させ、左から脚部を狙っての攻撃。
狼から絶妙な距離を取りつつ、再度の機会を狙っている。
>>112ハンスはシェンの攻撃を追うように痛苦を覚えた狼の足元に向けてブレスを放たせる。
その狙いは均衡を崩し、空いた右側面からの攻撃が当たりやすくなる事だろうか。]
[>>115火との相性のいいゾフィヤの騎竜ソルベは右側面へ。
後ろ足に向けて氷雪のブレスを吐き出した。]
援護します。
[少女は前衛の邪魔にならない程度に距離を縮め、花竜に吐息を放たせる。
地面より生じた蔦は狼の足を絡め取ったものに似ているが、
今は狼の後方より、鞭のようにしなって狼の後ろ足を強かに打ち付けた。
ゾフィヤの攻撃の後追いをする形。
攻撃を得手とする者よりも効果は薄いかもしれないが、
少しでも巨躯の狼に痛手を与えようと。*]
― 魔獣の領域 ―
[ ヤコブの声が、火炎の向こうから届いたのはカレルにも聞こえていた。>> 99返事をする余裕は無かったが、続けてグラナートの翼が強風を巨狼にぶつけ、再びの火炎が放たれるのを防ぐのを見ると、感謝の意をこめて、大きく手を振る。]
ぴゅーるるるー!
[ グレートヒェンとユリアに贈られた青葉の護りを身に受けて>>103風竜の聲が、風を呼ぶ。
正面に構えた剣に、逆巻く風を受けながら、下降に転じた風竜の背から、カレルは眼下で奮闘する若き騎竜師達の姿を、青空色の目に映す。
願った通り、ブレスで巨狼を翻弄するハンスとリュスト。後ろ脚を狙って飛びかかるように、果敢に突進するエルナトと戈を揮うシェン。ゾフィヤとソルベも後に続き、氷雪のブレスを放つ。
巨狼は、苛立つように、鋭い爪で騎竜を打ち払わんと暴れているが、四方からの攻撃を躱そうとしながらの動きには隙が見えた。 ]
/*
待ってて下さったのかな。
追従で投げてしまってすみません。
多分、他の人達よりダメージは低いので。
弱体化は後々に使おう。
今だ!アークッ!!
[ 焦れた巨狼が咆哮を上げ、一息に、群がる騎竜を振り払おうと、地を蹴って跳躍しようとした、その瞬間、頭上から巨狼の後頭部を狙って風の刃が放たれる。 ]
グルッゥウッ!!
[ オクタヴィアスの光とそれを助ける白花の力を借りて放たれた風は常より力強く、その数も多い。巨狼の咆哮を途切らせ、跳躍の態勢を崩すには十分なほど。 ]
[ 風のブレスを放ちながら急降下した風竜は、身に纏う風に、巨狼へとぶつけられていた仲間の騎竜の力をも巻き込み、ぐるりと身を捩るようにして、下降から再び上昇へと転じる。
その位置は、半ばまで跳躍した巨狼の丁度、顎の下。 ]
はああっ!!
[ 危機を感じたらしい巨狼が、闇雲に揮った爪が、眼前に迫ったが、それに頓着することなく、風纏う騎竜の背で、カレルは、頭上に掲げたツーハンドソードを思い切り振り下ろし ]
ッ...みんな、離れて!
[ ぴりり、と、肩に走る痛みは、巨狼の爪が掠めたせいか。それを確かめる余裕もなく、カレルは風竜の背にしがみつきながら声を張り上げた。 ]
[ それ自身が風を巻き込みながら、長く伸びた剣の軌跡は、風竜の纏う風の渦と干渉し合い、青白い稲光のような輝きが爆発するように弾けた。
バチバチと光りながら渦巻いた風が巨狼の顎を撃ち、更に真っ直ぐに、空へと伸びる。
地から空を貫くような、光の竜巻に文字通り『殴り飛ばされ』て、巨狼の漆黒の身体は、ずしん、と地響きを立てて、仰向けに、地に落ちた。**]
/*
摩擦による静電気からの、昇る竜巻という荒技でした。
きっとこの技が穿空の由来だねっ!
[ もちろん、今決めた。 ]
/*
お疲れ様でした。
ボス撃破担当のロルは花形ですしね。
自分が当たった時は相方への愛を詰め込んだ記憶。
観戦ロルは明日にして寝ようかな。
[方向やタイミングをずらしながらの、皆による波状攻撃。
それは巨狼を苛立たせ、隙を生じさせる>>118。
そして巨狼が大きく跳躍しようとしたその時]
カレル!
[思わず名を呼んだのは警告か合図か。
彼の騎竜は既に攻撃態勢にあり、風の刃が鋭く狼の身を切り裂いた>>119。
そして彼らは、巨狼の顎下へと迫り]
危ねっ――
[狼の爪が振るわれるのを見て思わず声を上げかけるが、既に攻撃の意志を固めた彼らを阻むのも無粋か。
離れて、との言に従うべく、リュストに合図して身を翻させる]
頼むぞ……!
[そして風の渦が、巨狼の身を倒す様を見守った*]
― 魔獣の領域 ―
……お見事。
[風の力と、剣の軌跡と。
それらが重なり、織りなしたものと、それが文字通り巨狼を殴り飛ばす様子に零れ落ちたのは、こんな呟き。
白銀が同意するようにきゃう、と鳴く。
ともあれ、青年は維持していた術を解き、手にした剣を鞘に納めて巨狼が落ちた辺りへと白銀と共に向かい]
…………いきてる?
[仰向けにひっくり返った巨狼に向けて、惚けた問いを投げかけた]
『……いや、そもそもいきてねーし』
[それに返ったのは呆れたような突っ込み。
内容はだいぶ物騒だが。
巨狼はしばしじたばたともがいた後、どうにか身体を起こしてぶるる、と身を震わせた]
『でもまあ、いい一撃だった。
これならまあ。
届くだろ、『アレ』に』
……それじゃあ。
『ああ。
イライラ綺麗にかっ飛ばしてもらえたしな。
開門と、承認を。
『始源の双牙獣魔』の名においてなさしめん』
[静かな宣の後、巨狼は一声、吼える。
それに応じて漆黒の光が生じ、それは若き騎竜師とその騎竜たちをふわりと包み込んだ]
『ん、まあ、なんだ。
オレのやり残しが起こした波のおかげで、手間取らせる事になっちまったが。
……オレ自身にゃ、どーする事もできねぇし。
あと、頼むわ』
[軽い口調で言いつつ、巨狼は若き騎竜師たちに向けて一礼する]
もうちょっと、言い方……。
『物言い飾ったりなんだりは、俺のガラじゃねーって知ってんだろ?
それより、先に進む前にちゃんと休んどけよ。
……次は、オレ以上にぶっキレてるからな』
あ……やっぱり。
[巨狼から告げられた言葉に刹那、遠い目をするものの。
青年は気を取り直し、若き騎竜師たちの方を振り返る]
……一先ず、最初の関門は突破できた。
ただ、次はもっと厄介と言うかなんというかなのが相手になるから。
今の内、しっかり休んどいて。
[できる限り静かな口調で告げる。
それに同意するように、白銀がきゃう、と鳴いた。*]
もう一回だ。
[ゾフィヤの追撃>>115によるソルベの氷雪のブレスと妨害するように放たれたハンスからの援護>>112を受けて、流れには乗っておくものだと機をそこに見出し、もう一度肉薄するように斜めに駆け抜けるようにエルナトの機動に合わせて戈を振るい再度巨狼へと斬りつける。そうして牽制と攻撃を繰り返すような動きをとるうちに、上空には風の力が駆け巡っていた>>119
跳躍する巨狼、続けてカレルからの声>>120に応じてエルナトにつけた手綱を引いて下がらせる。
巻き起こる竜巻、流石にこの中で突撃するような真似はする気はなく、その行く末を構えを解かぬまま見つめ、ずしんと音をたてて倒れる巨狼を油断なく見つめていた*]
[大きく手を振るカレルの無事を認めて唇を緩めた。
シェンとエルナトの繰り出す攻撃、ゾフィヤとソルベからの氷雪ブレスが見事に左右から決まって、ハンスとリュストのダメ押しがバランスを崩すのを見て]
グラナート。
[手綱を緩めれば闇竜は翼を振るのを止め、巨狼との距離を縮めるが。今度は細かく指示せずとも役目を理解していた。
攻撃は振りのみで、爪の一撃>>118をまともに受けて反動を利用し至近距離から離脱する。
青葉の護り>>103が働いて、竜騎共に衝撃も少なかった]
[>>119焦れた巨狼が跳躍の構えを見せる。
ハンスの声>>122が響く中、機を図ったアークのブレスが巨狼を打ち据えた。放たれかけた咆哮も威力を失い、跳んだ体勢が大きく崩れる。
そこに見事な動きで迫るカレル達>>120]
了解!
[警告を受け手綱を握れば、黒翼が大きく動いてもう一段距離を取る。
目映い光の竜巻>>121に目を細めながら、巨狼が倒れるのをじっと見ていた*]
─ 魔獣の領域 ─
[ソルベのブレスは、
先行するエルナトのおかげもあって
遮るもの無く後ろ脚に届いた。
けれど凍らせるまでには至らず、
波状攻撃に切り替えるかと思考した時
>>117グレーテの援護のおかげで
巨狼の脚を止めることが叶い]
グレーテありがと、助かったー!
[ゆっくりとお礼を言ってる場合じゃないから
せめて感謝を伝えるために笑顔で手短に声をかけ]
[そのまま視線を横に逸らせば、
>>127丁度戈を振るう姿が見えて]
(これで少しは、貢献できたかな)
[勝手に決めないでとは言ったけれど、
シェンが先に動いたのは、
きっとこちらから敵意を逸らす為だ。
最初は分からなかったけど、
いつもこういう時は先に動いて
注意を引き付つけようとしているのだ。
そこに気付いてからは、
言葉はともかく行動は素直になった、はず]
[そうしている間にも
更にハンス、ヤコブも波状攻撃を加えていたか。
こうして皆で作った好機に
加わったオクタヴィアスの光、白花の力を
>>118>>119カレルとアークが活かし、
>>120文字通り一陣の風となって]
、了解!
[離れて、というカレルの声に
弾かれたように距離を開きながら
>>121巨狼が地に落ちるまで
カレルを信じ、見守った]
― 幼少期の記憶 ―
は、はじめまして。
グレーちぇ、んっ!?
[代を重ねた騎竜師の家同士、近しい年の子供がいるのならと引き合わされたのは何歳の頃だったか。
年上の女性としか交流したことのなかった少年は、愛らしい少女を前にして緊張の極地に至り、思いっきり舌を噛んでしまった]
― 幼少期の記憶 ―
あ、うぅ。
たいへんしつれいいたまして……。
[焦りが焦りを呼ぶ様子を大人達に悪気なく笑われて。
真っ赤になって俯いてしまった自分にそっと触れてくれた少女。その優しさに感動した。
その後折々に会う機会を得るため、ちょっと苦手だった勉学にも熱が入るようになったのは、ありがちかもしれないが内緒の話である**]
カレル、大丈夫!?
[完全に巨狼が倒れたのを認めて
まず無事を確かめるために声をかけ。
こちらは治療など出来ないため、
怪我をしているならグレーテや
多分手段を持ってるオクタヴィアスに
お願いしようと視線を動かしたら
>>123青年は巨狼へと話しかけていた。
>>124>>125>>126交わす会話は
どこまでこちらに届いたものか。
少なくとも、両者が互いに
気安い間だったのだろうとは
空気から伝わって、口を挟むことは出来ず]
/*
ゾフィヤさんとヤコブさんが可愛いです。
いや、みんなかわいいけどね?ふふ、今回とても素直に桟敷に居られる感。
……え、っと。
休む、はいいんだけど
その人…じゃないや、狼さん?
は、大丈夫、なの?
[>>126休んどいて、という言葉に、
問いかけたのは、
向けられた一礼が、あまりに真摯だったのと。
聞こえた会話の、
一部が気になったから**]
― 魔獣の領域 ―
……終わったみてーだな。
[巨狼へ向け近付いていく青年>>123を、リュストを地に下ろし見守った。
身を起こす魔獣はやはり常の生物とは違うようで。
彼の者の宣により、漆黒の光が生じた>>124]
やり残し、なぁ。
[>>125軽い口調で言われたが、実際には割と途方もないこと、のような気がする。
しかし頼むと一礼されれば、こちらも真っ直ぐに眼差しを返して]
おう。
安心しろ、とまでは言えんが、まあなんとかやってみるさ。
[承ったと示すように、一度頷いてみせた]
[しかし、巨狼と青年>>126により示唆された、次なる関門について]
これより厄介、ってなぁ……。
[最後に待つものを思えばここで怯んではいられないのだが、果たして何があるのやらと、軽く肩を竦めた**]
― 魔獣の領域 ―
は...あ...
[ 巨狼が倒れた後も、暫く旋回しながら様子を伺っていた風竜とカレルは、オクタヴィアスが巨狼の元へと歩み寄るのを確かめて、ゆっくりと地に降りた。 ]
皆さん、無事ですか?
[ 最初に問いかけたのは、最後に放った竜巻もどきに巻き込まれた者がいないかの確認のため。オクタヴィアスやグレートヒェンの助けのおかげで、いつもよりも強い力が働き、加減ができなかったという自覚がある。 ]
僕は、大丈夫です。掠り傷ですし。
[ 反対にゾフィヤに無事を問われればそう返して、皆に大きな怪我はなさそうだと判断すると、ほっと笑みを浮かべた。 ]
良かった。技の加減が出来なくて、仲間に怪我をさせたなんてことになったら、卒業どころじゃないですから。
[ やがて、オクタヴィアスと巨狼の会話の内、関門突破の認定と、先へと進む承認を巨狼が口にするのを聞くと、カレルは、巨狼の前に進み出て、胸に拳を添え敬意の一礼を送る。 ]
承認頂き、感謝します。
[ 認めてもらえたのは、皆で力を合わせた結果、最後の一撃を入れることになったのは偶然と、カレルは思っている。だから、ただ、それだけを口にした。 ]
もっと厄介...
[ その後に語られた、この先の関門については、ぽつりと呟いて風竜と目を合わせるに止める。
なんとなく、そんな気はしてた、というのが、正直な感想だった。** ]
― 魔獣の領域 ―
[向けられた問いかけ>>136に、巨狼はぐる、と喉を鳴らす]
『おー、心配すんな。
ここにいるオレは、半分霊体みてーなもんだからな。
実体化してる時に殴られるとそれなりいてーけど、消滅とかはできねーから、問題ねーよ』
……その言い方って、逆に不安を煽る気がするんだけど。
[軽い口調で返してわっさわさと尻尾を振る巨狼の様子に、思わず飛んだのはこんな突っ込み。
巨狼はそれを気にした様子もなく、真っ直ぐな眼差しを返すハンス>>137に金色を向けて]
『おう、頼んだぜ。
なに、お前らならできるさ』
[さらり、と告げてまた尻尾を振る。
金色の瞳にあるのは、穏やかないろ]
[進み出て一礼するカレル>>141の短い言葉に、巨狼はこてり、と首を傾げた]
『お前さんの見事な一発で、たまってたもやもやぶっ飛んだ。
ありがとさん、中々効いたぜ、アレ』
[若者の気質は知らぬが故に、巨狼は思うままを口にする]
うん、あれは見事だった。
……色々な要素を的確に生かしてたし、ほんと、凄かったよ。
[それに続けて青年も、素と思われる笑顔でこんな言葉を口にする。
同意するように、白銀もきゃう、と鳴いた。*]
― 魔獣の領域 ―
……さて、それじゃそろそろ行こうか。
[先を考え、各自が十分な休養を取った、と判じた所で声をかける。
伏していた巨狼が『行くのかー?』と問うのには頷きで返して]
俺も、あんまり長くはいられないしね。
『ま、そりゃそーだ』
[軽口めいた言葉を交わした後、ぽふ、と巨狼に手を触れる。
巨狼は返礼のように尻尾を動かし、ぽふっと青年の頭を軽く撫でた。
それに僅かに目を細めた後、青年は平原の奥に灯る黒い光に向けて歩き出す。
それが次階層への門であるのは、先の事を思えばすぐに思い当たるか。
触れた直後に感じるのは、転移の感触。
それを越えた先に広がっていたのは]
― 天翼の領域 ―
[最初に目に入るのは、空。
それから、頬を撫でる風の感触。
炎の灯る平原から一転、移動した先は空中に浮かぶ岩場の上だった]
……さすがに、奇襲はない、みたい、だけど……。
[最初の転移の時と違い、移動直後に何かが襲ってくることはなかった。
代わりに頭上から降り注ぐものがある。
それは、異様な圧ともいうべきもの。
怒りの念を向けられている、との理解は、騎竜たちの方が早いかも知れない。
きゅう、と気づかわし気に鳴く白銀を制して、青年は上を――圧を感じる方を、見上げる。
そこにあるのは羽毛に包まれた六翼の、竜。
そしてその周囲に付き従う、一見すると天使のようにも見える有翼の戦士たち]
……思ってた以上かも、これ。
『……お久しゅうございます、天聖なる君。
ですが、ここをお通しする事は適いません』
きっぱり言ったね!?
『我が眷属の不始末、そしてそれに連なる北の守りの不始末。
それを晴らすは我の……『征魔天角』が務め。
これ以上、地上の者の介入は無用です』
いや、そうはいかないよ。
……それに、それはあなたの務めじゃない。
あのひとは、そんなものは望んで……。
[言いかける言葉を遮るように、六翼の竜が咆哮する。
白銀が呆れたようにきゃう、と鳴いた]
『問答無用、だね』
……ああ。
ったく、レヴィンと違ってこっちは話聞く気そのものがないからなぁ……。
『……力押し?』
そう、だね。
あんまりやりたくはないけど。
……言われて覚悟はしてたけど。
どうやら、ここの護り手も問答無用らしい。
……全力で当たってくれると、ありがたい。
[若き騎竜師たちに向ける表情は、どこかへにゃり、としたもの。
それでも、それは白銀の背に飛び乗るのと同時に消え失せる。
応じるように、六翼の竜の周囲に控えていた有翼の戦士たちが手にした槍や弓を構えた。*]
☆1d後半・天翼の領域
フィールド
空中フィールド。
最初に現れた岩場はやや広く、湧水や低木などもある様子。
それ以外にも小規模の岩場が点在している。
登場敵
槍や弓を携え、真白の軽鎧に身を包んだ天使を思わせる翼持つ者たち。
実体が曖昧なのか、たまに攻撃がすり抜ける事も。
ボスキャラ
純白の六翼を持つ羽毛竜。西洋竜体型で、尻尾がやたらと長い。
主な攻撃手段は爪と翼が巻き起こす乱気流。尻尾を使った奇襲も仕掛けたりする。
判定方法
基本は、敵へ向けてのfortune利用のアタック。判定手数は5回まで。
が、実体の曖昧な相手へ攻撃を通せたかどうかを判定するべく、判定と同時にomikujiを引く。これは、一つのactにまとめてOK。
結果が吉系なら攻撃成功。凶系の場合は攻撃失敗。その分の数値は加算されなくなる。
※まかり間違って誰の攻撃も通らなかった場合は、全員でfortuneを振ってその数値で順位を決めます。
【判定リミットは5/14の00時です】
【判定数値は、メモに記載お願いいたします】
完全に試練って感じか。
…頼むだのなんだのといわれても、状況の理解すらできていないんだけどな。
[どうやら終わったらしい。聞こえる声や一礼>>125を受けて、皮肉気な言葉を口にして嘆息。
構えていた戈を下ろし、労うようにエルナトの首筋を撫でて臨戦態勢を解除する。]
大丈夫だ。いい攻撃だった。
[一番危ない役目を担ったのに心配をくれるカレル>>139に苦笑しつつも、短く無事を伝えた。]
[何はともあれ、休みをとりながら級友らを一瞥するように視線を向ける。
揃いも揃って代々騎竜師を輩出したものたち、あとはその素質から騎竜師となった先輩。彼らと比べるとなんとも自分は中途半端だ。誰が悪いわけではないが、いっそ貴族でないなり歴代で続いてくれればよかったという思いはある。
最後に腐れ縁へと向ける。
あいつとは最初の出会いが悪かった。その後の修正もしないままだ。
竜が好きだが逃げ出したり>>0:42突っかかってきたりとがあったわけだし、自分の対応の仕方にも問題はあっただろう。]
― 回想 ―
[それは入学して少ししてぐらいのことか]
なんのために騎竜師になろうとしたのか知らんが、やる気あるのか?
[成績が振るわなかったり、逃げ道を探していたりする腐れ縁>>0:42
それまで相手から声をかけられることはあってから応じること。あるいは事務的に必要なこと以外で話しかけたのはこれが初めてだったかもしれない。
馬鹿にした。という態度でいえばそうである。
竜が好きなのは知っているがそれ以外に何かあるのだろうか?なんていう疑問もあったのだ。
ただそんな言葉に触発されたのかまではわからないが、ムキになって努力する姿も見えたので、定期的に>>0:51煽ったり、勝手なことをいう>>131ような関係は未だに続いているのであった**]
― 魔獣の領域 ―
みたいだね。
ご苦労様。
[オクタヴィアスが剣を収め>>123巨狼に近づくのを見て。
ハンス>>137の近くへと降り立ち、軽く声を掛けた]
あれで理性保ってるっていうんだから。はあ。
[じたばたと起き上がりながら会話している様子に、感嘆と他の何かが籠った息を吐く]
こちらも異常はなし。
リュストとピッタリ息の合った素晴らしい一撃だった。
お疲れ様。
[カレルの声には手を振って答えておく。
即声を掛けに行ったゾフィヤ>>135との会話でとりあえずの無事は知れたし、グレートヒェンがいるのだから細々とした負傷その他も手当はされるだろう。
心配はあまりなく、称賛の響きが勝っていた]
[静かな宣>>124を神妙に聞き、漆黒の光を受け入れて。
軽い口調でサラッとされる話に小首を傾げるも、礼を取られて意識をそちらに向けた]
そうですね。
信じていただけたのですから、私達の敵う限り。
力を尽くしてきます。
[>>142ハンスに注がれた穏やかな金瞳が深く心に残る]
まあ、退くという手はないから。
回復に努めるだけだね。
[これ以上の厄介、には眉根も下がるが。とりあえず勧め>>126に従って回復に努めておくことに。
携帯してきた干杏を鼻先に出してやると、グラナートの尻尾がパタパタ揺れて。
ハンスとリュストにも、食べるかな?と示してみたりした*]
― 魔獸の領域 ―
[出発の号令>>144に、しばし瞑っていた瞼を上げる。
長くはいられない、と聞こえて瞬くが、互いに触れ合う様子を見たらなんとなく口を挟むことが出来ず。
深呼吸をしてグラナートに寄りかかっていた身を起こした]
では、失礼。
[黒い光に触れる前、巨狼に会釈するとグラナートも翼を体に沿わせて軽く頭を垂れる。
また突然何か起きても今度は即応できるように、気を張りながら踏み込んだ]
― 天翼の領域 ―
[>>145美しい空、心地よい風。
奇襲はなくとも、降り注ぐ圧に気は抜けなかった]
何が……っ。
[オクタヴィアヌスの動きに合わせて送られてくる方を仰ぎ、声が途切れる。
――ゥルル、ルルゥッ!
六翼を備えた純白の竜と天使の如き有翼戦士たちから届いてくる怒りに、グラナートが常と異なる響きの声を上げた。
頼まれてきたのにいきなりなにさっ、と言ってるようだ]
落ち着いて。
話の邪魔をしちゃ駄目だ。
[相手が聞く耳を持っているかはまた別として。
トトンとグラナートの首筋を叩いて気を引き、交わされる会話を拝聴する。
天聖なる君、不始末、征魔天角。
単語からして気になるものが多すぎるせいもあって、口を挟むにはそれなりの時間がかかり。
そんな時間は与えられるはずもなく、咆哮が響いた。>>146]
もっと厄介って言われてたから。
こちらも覚悟はついてる。
[へにゃりとした表情>>147に、フッと笑う気配で答え。
有翼戦士達が動き出すのと同時、グラナートを軽く叩いて上昇し、こちらからも距離を詰めた]
セイッ!
[直前で右に身を傾けたグラナートに合わせ、横合いから穂先を振るう。
相手は高低差も利用した突きを放ってきていたが、動きに対処し損ねたようで空振り体勢が崩れていた。
ギン、と音が鳴ってその胸元を強打。
手応えを感じながら少し距離を離した**]
―魔獣の領域―
どういたしまして。
[>>130ゾフィヤの声が聞こえれば、応じるように笑みを浮かべてみせた。
足止めは叶ったが、まだ狼は落ちていない。
>>119>>120他の騎竜師達も追撃を仕掛け、四方から挟撃を受けた巨狼は地面を切り、跳躍しようとした。
巨体に踏みつぶされれば、少女のかけた術はもろくも崩れるだろう。
一対多への術はどうしても効果が薄くなる。
けれどそこへ頭上から数多の風の刃が襲い掛かった為、体勢を崩し。
その間に風竜は下から上へ上昇し、狼の顎の下へ。
狼の爪がカレルの肩を掠めるのを見た。
けれどそれに勢いを殺される事なく、握った剣を振り下ろしながら
カレルは同志達に向かって声を張り上げる。]
分かりました!
[少女は迷うことなくユリアと共に退避した。
同志達もまた、彼の言葉を疑う事はなかっただろう。
様々な色や形をした竜達が散開していく。
>>121干渉し合う剣の軌跡と風の渦が青白い電のごとく輝いて、弾ける。
そのまばゆい光は退避した少女にも眩しく感じられる程。
光の竜巻が巨狼の顎に叩きつけられ、そのまま空へと向かって伸びていく。
その光景は戦場ながら、とても美しく。
地響きを立てて、黒き巨狼は仰向けに地面に落ちる。
それを見届けると、少女はそっと息を吐き出した。*]
―魔獣の領域―
私も大丈夫です。
カレルさん、お疲れ様でした。
[少女がカレルの許に着いた時には、他の同志達に話しかけられていただろうか。
周りを気遣う彼に労いの言葉をかけて。
>>135>>140ゾフィヤに聞かれて大丈夫、と言っていたが、
この先、何層あるかは分からない。]
一度癒しておきましょう?
[彼に肯いて貰えたなら、肩の傷を癒す術を掛けようか。
他に目立った怪我を負っている者はいないように見受けられたが、必要な支援は惜しまない。]
[そんな中、オクタヴィアスが体勢を戻した狼に話しかけている。
そのやり取りを見守りながら、ユリアの背を撫でて彼女を労った。
>>124『開門』と『承認』という言葉に認めて貰えた事を実感する。
『始源の双牙獣魔』の名に相応しい風格に聞こえる巨狼の咆哮の後、騎竜師達を漆黒の光が包み込む。]
畏まりました。
[>>125頼む、という言葉には笑顔で大きく頷いてみせる。
動機は仲間達と無事に帰る為であったが、
今はかれの信に応えたいという気持ちも生まれていた。]
[俺以上にぶっ切れている、という言葉。
>>126オクタヴィアスの反応からしても、次は更に厄介な相手らしい。
此処が最初の、という事は後幾つか関門があるのだろう。]
承知しました。
[今のうちに休んでおくように言われれば素直に肯くが、白銀の竜もそれに応じる姿は微笑ましかった。]
ユリア、お疲れ様。
[他に怪我人がいない事を確認すれば、
騎竜と共に草原に腰を下ろし、腰の皮袋を手繰ると小瓶を取り出した。
気力を充填する為に持ってきた花蜜で漬けた青い花弁を干したもの。
ユリアの好物でもあるそれを掌に載せて差し出せば、花竜は嬉しげに口を開けて咀嚼した。
それを見ながら少女も口に入れて。
傍に仲間がいれば、彼らにも勧める心算。*]
―魔獣の領域―
はい。
[>>144出発の号令がかかれば、少女は短く応答する。
巨狼とオクタヴィアスとの会話。
長くいられない、という言葉は彼の正体に関係するのだろうか。
そう思えども触れ合う彼らの交流を邪魔する事はせず。]
それでは、失礼します。
[少女は一礼を、ユリアは挨拶代わりに紫の花弁を幾つか生じさせ。
幻影の花は黒狼の傍に漂って、暫くは姿を留めるだろう。
先程と同じく後方に控え、オクタヴィアスの先導に従って黒い光を潜ろうか。*]
―天翼の領域―
[>>145潜った先に広がっていたのは天空。
踏みしめたのは宙を浮く岩場。
頬を撫でた風は少女の結った髪を揺らして去っていく。
襲撃はなかったが、頭上から降り注ぐ圧に少女に先んじてユリアが反応する。
これは、怒りか。
少女は僅かに身震いするのを感じながら上を見上げた。
その先にいたのは有翼の戦士達と三対の翼をもった竜。]
[>>146言葉は柔らかなものの、向けられたのはここを通さない、という言葉。
我こそが自らの不始末を贖うのだと、きっぱりと拒絶の姿勢を見せた。
それはあなたの務めではない、とのオクタヴィアスの主張も、半ばで竜の咆哮によってかき消され。]
問題ありません。
この方にも認めて頂けるように努めるだけです。
[>>147こちらに向ける表情に少女は微笑んで応じてみせた。
羽毛竜を守るよう並んだ真白き鎧に身を包んだ翼をもつ戦士達が武器を構えれば、
少女も表情を引き締めてメイスを握り直す。]
[先程は火。
今度はどういった属性の得手とする相手だろうか。
征魔天角、と名乗ったからには、属性はカレルに近いのかもしれない。
であれば、火よりは相性は悪くない筈。
より深く探る為にも先ずは攻撃を試そうかと。]
ユリア、行きましょう。
[騎竜に合図を送ると、少女は空に飛び立った。
試すのは、先程狼に放った蔦の攻撃。]
……っ?
[蔦の攻撃は戦士の身体をすり抜ける。
そのまま蔦は消失し。
微動だにしていないように見えたが、かれらの実体が曖昧なのか。
少女は一端間合いを取って次の手立てを考える事にする。**]
― 魔獣の領域 ―
[穏やかな巨狼の声>>142に、頷きを一つ返す。
それと前後してか、カレルの無事を問う声>>139も聞こえて]
おう。俺もリュストも無事だ。
よくやったなぁ。
[彼を心配する声は既に届いていたから、代わりに労いの声を投げた。
そうしている内に、近くに降り立ったヤコブ>>151からも声を掛けられる]
おう、そっちもな。
いいタイミングで風起こしてくれて助かったよ。
[軽く会話をしつつ休息していた所に、ヤコブから干杏を示されて]
お、もらっていいのか?
よし、折角だし頂くか。
そっちも、干肉とか食いたかったら言ってくれな。
[有難く干杏を受け取ると、少しちぎって大きい方をリュストの方へ差し出す。
リュストは無表情のまま干杏を口に入れたが、内心それなりに喜んでいることは尻尾の動きで伝わったか]
― 天翼の領域 ―
[しばらくして、オクタヴィアス>>144に導かれるまま先の領域へ進む。
転移の後、辿り着いた先は空中の岩場>>145。
そして、その先に待つものは]
……リュスト?
[鋼竜が警戒するように頭をもたげ、低く喉を鳴らした。
その視線の先にあるのは、白の六翼]
こりゃまた……結構な出迎えだなぁ。
[威圧するかのような姿。
オクタヴィアスと交わされる言葉。
疑問を差し挟む余裕もないまま、青年>>147に眼差しを向けられて]
ああ、そうするしかなさそうだな。
[頷いて、自身も鋼竜の背へと]
しかし、こいつぁまた……やりにくそうな相手だ。
[身軽そうに飛び交う、どこか実体すら曖昧な相手。
先に攻撃へ移った者たちを見つつ、ぼやくような呟きを落とす。
リュストはそれがどうしたと言わんばかりに、鼻息を荒くしていたが*]
[守り人であったらしい狼の言葉とかも聞きながら休憩中]
がんばったな。でもダメなものはダメ。
[褒める点と反省点を分けてエルトナにいっていた。
えー!!と都合の悪いことは忘れてもらっていいことだけアピールしようとする。そんな調子のいいエルトナとの休憩時間を過ごした。
そうして次の階層に続く門へと向かう。巨狼には軽く一礼をした後に、転移の感覚に身を任せた。]
― 天翼の領域 ―
[転移されてそうそうに手荒い歓迎はなかった。浮遊する岩場が存在する空間。
不機嫌そうに空を見るエルトナ、空から向けられる圧は竜から少し遅れてこちらも実感する。オクタヴィアスとは訳知り合いということだけは理解するが]
今更だ。
ここにきて問答無用じゃなかったことなんて一つもないからな。
さっきは言葉が通じなかった。今回は話が通じなかった。それだけだ。
[壊れたものは叩いて直す。なんていうやつだろうか。なんて内心で呟きながら、力ない表情のオクタヴィアス>>142に答える。
六翼の竜に有翼の戦士たちを見据える。*]
ぼやいてても仕方がねぇ。
[果敢にも挑んでいった仲間たちに後れを取らぬよう、自身もリュストへと合図してその身を空中へ進ませる。
狙う先は弓構える一体。
相手の射程は、こちらよりも遥かに長いが]
――はあっ!
[竜の背で身を出来る限り低くして、こちらや竜の顔面を狙う矢のみフレイルによって打ち払う。
鱗を掠める程度の矢は、痛手にはならないと判断し*]
おし、そこだっ!
[空中にあるからか反動は軽い。
それでも確かな手応えと共に、リュストの角は戦士を跳ね飛ばしていた]
おし、やったな!
[鋼竜を褒めるように声を上げる。
しかし、突出してきたこちらを相手が見逃すはずもない。
幾体かの視線と武器が、こちらへ向けられるのを感じた]
っと、止まってる訳にはいかねぇな。
[牽制のようにフレイルを振り回しつつ、一旦距離を取るようにリュストを旋回させた*]
― 魔獣の領域 ―
あ、はい、念のためお願いします。
[ グレートヒェンに怪我の治療を勧められると>>162カレルは、素直に頷いた。この先も荒事が続くだろうという予感はあったから、できる限り体調は整えなければという判断だ。 ]
そうだ、援護をありがとうございました。
おかげでびっくりするほど力が出たし、アークも無事で済みました。
[ 治療の合間に、そう感謝も告げておく。実際、グレートヒェンとユリアの援護が無ければ、一撃で巨狼を殴り飛ばすのは無理だったろう。 ]
[ そもそも、上空で隙を窺っていた自身より、間断無く攻撃を続けていた同輩達の方が消耗は激しかったはずだ。その点一つとっても、自分の手柄とはとても言えないと、カレルは本気で思っていた。しかし殴り飛ばした巨狼に、思わぬ礼を告げられ、オクタヴィアスに賛辞を貰って>>143おろりと、目を泳がせる。 ]
いえ、その...本当に、みんなのおかげなので...でも、お役に立てたのなら、嬉しい、です。
[ のぼせたように頬に朱を昇らせ、漸く、そう口にしたカレルの横で、風竜の方は、ピュルル!と高く鳴き、無邪気に『凄いでしょ!』と自慢する様に胸を張っていた。** ]
― 天翼の領域 ―
[衝撃が大きかったか、近くの岩場に降り立つ有翼戦士。
けれど戦意は消失していない様子だ]
ん?
[次撃の為に見据えた姿が一瞬掠れたような。
何かの術でも使っているかと頭の片隅に置きながら、槍の柄を握り直す]
─ 魔獣の領域 ─
[巨狼に決定打を与えたカレルは
>>140大丈夫とは言いつつ
どうやら傷は負っているらしい。
一番危険な位置だったのに
皆を心配する様子に苦笑を浮かべて]
私達だって騎竜師なんだから
そこは心配しなくても大丈夫だよ。
それより、掠り傷でも
怪我してるなら、手当しよう?
[そう言ってグレーテを見れば
>>162>>178カレルが癒しの術を受ける
理由の一つになれるだろうか]
[次いで、大丈夫なのかと問うた巨狼からは
>>142あんまり大丈夫じゃなさそうな返事が返ってきた。
何といって良いものか分からず眉を下げて
オクタヴィアスのツッコミを聞いていたのだが]
…消えないからって、
問題ないわけじゃないと思う…
[そこだけは放っておけなくて
言葉にしてから]
でも、私たちが
力になれたみたいで、良かった。
[ようやっと安心したような笑顔を向けた]
[そうしてようやく自身も休憩に入り。
ソルベに革袋の水を飲ませたり、
持参していた干し柿を食べさせたりしていたから
>>149向けられた視線には気が付かなかった。
気付いていたら、きっとまた
何か言いたいことでもあるのかとか
可愛くない物言いになっていただろうから
気付かなくてよかったかもしれない。
本心ではシェンのおかげで
落ちこぼれずに済んできたんだと
分かってはいるけれど、
積み重ねてきた態度は簡単には変えられなくて。
こちらからはシェンに近づかぬまま
>>144次の領域へと転移する時間となった]
─ 天翼の領域 ─
[>>145次に辿り着いたのは、
空に浮かぶ岩場の上。
地面とはどれ程離れているのか──
それを確認するよりも、
頭上からの圧に気付く方が早かった。
見上げれば、己の相棒とも重なるような
白の羽毛に包まれた六翼の竜が見下ろしていて。
青年と交わす言葉に含まれていたのは、
巨狼以上に有無を言わさぬ響きと]
……なんていうか、
自分で落とし前つけたいって感じだし、
つけさせてあげてもいーんじゃって
思わなくもないんだけど…
[征魔天角と名乗った竜の言から
そんな感想も抱いてしまったのだが]
[>>146青年の様子を見るに、それをさせたら
きっとあの竜によくない事が起きるのだろう。
>>147咆哮を受けて、
青年からの願い、表情から
やはり巨狼と同じようにするしかないらしい。
事情が分からないまま、
問答無用というのは気が乗らないままだが]
うん、わかった。
さっきの狼さんと同じ感じで
ストレス解消にお付き合いすれば
いーってことだよね。
[先の巨狼だって、
吹っ飛ばされてすっきりした的なことを言っていたのだ。
この六翼竜も、抱えているものを
吹っ飛ばしたらまた違う会話が出来るかもしれない。
そう考えて、ソルベの頭にぽふりと手を置いた]
―魔獣の領域―
はい。
少しじっとしていて下さいね。
[>>178素直に首肯するカレルの肩の傷に少女は視線を走らせる。
ユリアの同調する声に頷きを返すと、彼の肩に向かって手をかざした。
ほわり、ほわり、と。
カレルの頭上に降るのは、蝶のような形をした淡い紫色の小花。
それが患部に溶け込むように消えるにつれ、傷は癒える事だろう。
感謝の言葉が告げられれば、微笑んで]
いえいえ、私の得意な事は皆さんの援護ですから。
お役に立てて良かったです。
でもオクタヴィアスさんの術のお蔭なんですよ。
あの力で私、気力が満ちるような気がして。
[あの術は騎竜師達全員にかかっていた。
カレルもきっと同じだっただろう。]
― 天翼の領域 ―
[一旦距離を取ろうとするこちらだが、相手がそれを許すはずもない。
槍持つ数体がこちらを追撃し、身軽さを活かして両側へも回り込んでくる]
ちっ、流石にあっちのが速ぇか……。
リュスト、振り払え!
[合図に応じて、リュストが水平方向に身を回す。
短いが硬い尾は有翼戦士を打ち据えて、攻撃の方向を乱した。
しかし僅かに機をずらした一体が、リュストが身を止めた直後に槍を突き出してくる]
くっ……!
[交錯し、僅かに切っ先が左肩を掠めるのがわかった*]
[控えめな彼の態度は彼の美徳だと思っている。
養成学校での訓練で彼が誰よりも早く風を切って飛ぶのに驚かされたものだが、竜を降りれば彼は一歩引いて皆を見ている。
ヤコブのようにとまではいかないが、
卒業までにもう少し気軽に言葉を交わせるようになれば、と思っていたが、今回はいい機会だろうか。]
はい、これでおしまいです。
アークもお疲れ様でした。
[治療が終われば、彼の傍にいるだろう、青灰の騎竜にも労いの言葉をかけておいた。
休息の時に彼がまだ近くにいたならば、>>164青い花を勧めもしただろう。*]
― 魔獣の領域 ―
[敵う限り力を尽くす、という宣。>>153
大きく頷く笑顔。>>163
それらに巨狼は楽し気な唸りを上げて尻尾を振る。
礼と讃辞に対し対照的な反応をする騎竜師と騎竜の様子>>179には、白銀がうんうん、と言いたげにきゃぅきゃぅ、と鳴いていた]
『……ぉぅ。
まさか、ここに来て昔嫁に言われた言葉がまた来るか』
[色々とアレな返しに対するゾフィヤの言葉>>182に、巨狼は僅かに懐かしむような響きを声音に乗せ]
『……まあ、そう言ってもらえるのはわるかねぇしな。
……ありがとさん』
[穏やかな口調で、短く感謝の言葉を告げる。
尻尾がぱたり、と緩く振れた]
『ぉぅ。
……頼んだぜ』
[やがて、休息の時を経て門へと向かう騎竜師たち。
それぞれの反応に目を細めつつ、巨狼は小さく呟いた。**]
ハッ!
[相手が再び飛び立つ前にと、グラナートは風を切る。
起きた気流の影響か、飛び立たんとしていた出鼻を挫かれ構えの崩れた所に突き出した槍は肩口から翼を抉るように貫き。
衝撃で小さな岩場から転がり落ちた影は、見えなくなっていった]
― 天翼の領域 ―
[徒党を組んでいるように見える有翼戦士のところへと一気に突っ込むローシェンを乗せたエルトナ。
散開するように槍を構えた有翼戦士たち。ひらひらと機動力を生かして回り込もうとするのだろうが、迎撃するように矢を番える有翼戦士に放たれた矢を横回転するようにして捌き、尖った頭を突き立てた。ガッと鈍い音をたて軽鎧ごと突き潰す。確かな実体を感じとったあと、両側に回り込んだ槍持ち二体に対して手綱を引いて]
エル!後ろは任せるぞ。
[言葉に答えるように、旋回して右手側の槍持ちと相対する。
それを逃さぬように背後をとった槍持ちも迫る中、突き出される槍に振り下ろす戈とがぶつかり合う。ガキン!と金属音を響き渡る。]
― 天翼の領域 ―
[六翼の態度と、それに対して紡いだ要請。
相当に理不尽な状況ではあるが、若者たちは願いに応じて動き出してくれる]
……その場における最適解を選ぶ、っていう点は、及第点じゃないかな、これ。
[ぽつ、と落とした呟きに、白銀がそんな事言ってる場合? と言わんばかりにきゅーぅ、と鳴く。
それに、わかってるさ、と応じて青年は前を見据えた]
[そのまま一瞬競り合うように長柄同士がぶつかり合うが、ぼこりと音をたて翼が膨らむのに合わせて一瞬力を抜いた。
低い呻くような音が響き、翼の後ろ側が管のように開き、放たれる炎にまかれ、背後から迫った有翼天使は消え去り、その反動で右方向に旋回するようにずれた得物。対応が素早かったのは当然騎乗主だ]
じゃあな。
[突くよりも斬ることに特化した戈はすれ違うようにしながら実体のあるその体を横薙ぎに切り裂いていった*]
[足場にしていたいわばから
飛び立つ為の羽搏きは大きく
有翼戦士たちの近付きを妨げて。
かつ、その羽搏きが起こした風は
ソルベの息を巻き込んで
氷混じりの吹雪となって打ち付けた。
それによって飛行不能となった者たちが
戦意喪失したように地に伏して]
ん。
ちゃんと物理も効くみたいだね。
[ソルベの頭に置いていた手を
よしよしと撫でる動きにしながら
矢をつがえる様子に目を細めて]
―天翼の領域―
[周囲の様子を見れば、それなりに攻撃が通っている様子。
めいめいに武器を持った戦士に飛び掛かられるのは、こちらにとって不利だ。
翼を持つ彼らには、大地から離れても意味はない。]
ならば、これはどうでしょう。
[花竜と心を合わせ、有翼の戦士へと術を掛ける。
翼の羽搏きと共に現れたのは、蔦で出来た矢だ。]
[ やがて、暫しの休息を挟んで、再び先へと促すオクタヴィアスの声。>>144彼に対して、明らかに名残惜しさと親愛の情を見せる神域の守護者の様子と、それに答える騎竜師の姿は、カレルの心に、静かな切なさと、神話の一幕を目前にしたような不思議な胸の高まりを呼び起こした。
それが、何を意味するのかを、正確に知ることはできぬまま、再び光の門が開かれる。 ]
[鎖により繋がれたフレイルの先端は、回り込むようにして有翼戦士を身を打つ。
今度も確かな手応えがあり、戦士は身を折るようにして横合いへ飛ばされていった]
おし、問題ねぇ。
[有利不利はあっても戦えない相手ではない。
そのことを確かめつつ、次なる対象へと向き直る。
振り払いの攻撃を擦り抜けでもしたか、立て直しの早い一体へ*]
頭下げろ、リュスト!
― 天翼の領域 ―
わあ...!
[ 先の経験から、心身共に油断無く光をくぐったのは、同輩達と同じ。けれど、広がる空を目にすれば、カレルの口から出るのは喜びを隠せぬ声だ。>>145
頭上からのし掛かる怒りの圧にも、最初は気づかぬ程...いや、気付きはしても、二の次にする程には、周囲の光景に心奪われている。 ]
ピュルル!
[ そのままきょろきょろと辺りを見回しそうなところを、押しとどめたのは風竜の警戒を促す鳴き声。 ]
あ、うん、ごめん。
[ 呆れた目を向ける相棒に、小さく囁いて、カレルは、改めて頭上の六翼の竜と、オクタヴィアスの問答に神経を向ける。>>146 ]
話は出来ても、結局殴り合うんですね。
[ 話の中身を聞けば、どうやら、これは、相手の矜持の問題らしいと見えた。先刻の巨狼の相手が苛立ちを鎮める為だったようだが、今度は、美しく気高い六翼の竜の矜持を、ねじ伏せねばならないらしい。 ]
地上の者には任せられないというのでしたら、僕ら騎竜師は天と地を結ぶ絆を継ぐ者だと、解ってもらうしかないんですかね。
[ ぽつりと零してから、カレルは自らの瞳と同じ色の空を見上げ、風竜の背に身を置いて舞い上がる。 ]
そーれーじゃ。
俺たちも行くよ、ヴァイス。
[呼びかけに応じ、白銀がきゃう、と鳴く。
大きな翼が大気を打ち、槍を構える有翼戦士へと一気ら近づき――そのまま、更に上へと一気に抜けた]
……っせい!
[白銀を追うように、有翼戦士たちが視線を上げる。
直後、その頭上へ向けて青年が一切の躊躇いなく跳躍した。
右の肩に担ぐようにしていた大剣が切り返され、落下の勢いを乗せた切り下ろしが繰り出された槍ごと有翼戦士を叩き切る]
させない!
[矢を射ようとしている戦士に向け
投げたブーメランは狙い通りの軌道を描いた。
のだが]
っしまっ、
[視線の先の戦士に届くより早く
別の戦士の槍に弾き落されてしまい。
失う訳にはいかないと急降下で
回収に向かった。
この状況においては
恰好の的になると承知の上で]
[空中で単身剣を振るう、というのは、翼を持たぬ青年には危険以外の何物でもない。
けれど、それに対する躊躇いや恐怖感は全くなかった。
それは、言わずとも、意を察し合える相棒――『兄弟』の存在があればこそ。
飛び降りた青年を追って降下した白銀は、不安定な青年へ向けて弓を構える有翼戦士を尾の一撃で吹っ飛ばしつつ、絶妙のタイミングで己が『兄弟』を受け止める]
よっ、と。
……鈍ってないな、ヴァイス!
[どこか楽し気な声音に応じるように、白銀がきゅーい、と誇らしげに鳴く。
直後、その紫水晶の瞳が上へと向いた]
[彼らの軽鎧に目を付けてはなった蔦の矢は、やはり彼らの身体をすり抜ける。]
これも駄目ですか。
く……っ。
[振り下ろされた剣をメイスで受ける。
渾身の力を込めて押し返すと、すぐに間合いを取らせた。
びりり、と腕に走る衝撃は、確かに実体を持っているのに。]
少しでも、動きを止められれば…。
[傍目には考え無しに見える行為は、
相棒たるソルベへの信頼があるから成し得ること。
こちらの背中を射らんとする戦士へと
ソルベが放ったブレスは量も勢いも激しく
追撃を許すことも無いまま
更に降下の速度を補って]
よかった、間に合った!
[地に落ちるより速く、
ぱしりとブーメランを捉えることが叶った]
はっ!
[ 突き下ろすように迫った槍を跳ね上げ、カレルの剣は、そのまま、翼人の鎧の胴を薙ぐ。ばさりと、白い翼が散ってそのまま、空の下方に吸い込まれるのを見届け、カレルは、声を張った。 ]
アーク!上だ!!
[ 魔獣の領域と逆に、殴るべき相手は上空に在る。ならば、先駆けに駆け上がるのが今度の役目と、風竜は高みを目指す。 ]
[白銀の紫水晶が捉えたのは、上から掃射を仕掛けようとする有翼戦士たち。
防具と呼べるものは全く身に着けていない、ついでに言うなら騎竜の装備も跨るための鞍しかない。
手綱も、騎竜師の身体を安定させるための命綱すらない、という、軽装と言うにもほどがある一対。
一斉掃射をまともに受けたらかなりのダメージとなるのは想像に難くない。
と、いう思考に基づいていたかはわからないが、とにかく上から射かけようとしていた有翼戦士を、白銀の口から放たれた閃光が飲み込んだ――のだが]
……っ!
[三体の内の二体は光に焼かれ、消え失せたものの。
一体は光に焼かれる直前に姿を曖昧にしてその熱を避け、僅かな空白に矢を放ってきた。
とっさに剣で切り払うものの、全ては落とせず、一矢が左肩を掠めて朱を刻む]
……油断した、か。
[小さな呟きに、白銀が案ずるようにきゅぃ、と鳴いた。*]
[半ば振り落されそうな一撃だが、フレイルが戦士の翼を砕いた直後に鋼竜が強く羽ばたき、姿勢を戻すと共にこちらの身を受け止めた。
クッションがないので衝撃もそれなりだが]
おし、いいぞ……!
[戦闘中だから、多少の手荒な動きも承知の上だ。
竜の背に胸を預けつつ顔を上げると、その視線の先。
偶然にも、オクタヴィアスの空中からの一閃>>202が視界に入る]
おお……!!
[戦闘中であっても、一瞬目を奪われてしまうような。
人と竜の絆が生んだ一撃に息を呑んだ]
[花竜の吐息と共に生じるのは薄桃色の花。
それが羽搏きによって目くらましの役割を果たす。]
やああぁぁぁ…っ!
[けれど花竜はその中にあっても標的の位置を把握していた。
嵐に飛び込んだユリアに跨った少女は白花の行動強化を籠めたメイスを、動けずにいる戦士の頭に向かって振り下ろした。]
や、見惚れてる場合でねぇな。
[がる、と窘めるような鋼竜の一声に頷きつつ、視線を間近に迫る戦士へと戻す。
フレイルに絡まれるのを厭ってか、その身は急降下し下方からの突き上げを狙っているようだ*]
……真っ白い相手にやるのは気が引けるけども。
リュスト、ブレス!
[ 風の刃に翼を斬られ、また一人、白い戦士が空に墜ちる。それを見た戦士達が、数人まとまって、風竜へと迫ってきた。 ]
狙い通り、かな。ちょっと危ないけど。
[ 呟けば、大丈夫と請け負うように、風竜が、ピュルルと鳴いた。 ]
うん、頼むよアーク。できるだけ引きつけて。
[ いくら、飛翔力を誇る風竜でも、一息に六翼の竜に届きはしないと、カレルには分かっている。それでも上空を目指すのは、仲間達が少しでも戦いやすいよう、有翼戦士達をひきつけ、分断して各個撃破に持ち込むためだ。 ]
ッツ!
[それほど油断していたつもりはなかったが、戦列離脱を確認している間に背後から射掛けられてしまった。
先に気付いたグラナートが身を捩ってくれ、左腕を浅く裂かれるだけで済んだが]
機動力の高さも厄介だな。
いけるか?
[るぅ、と鳴いて旋回するグラナートの上で、槍を回転させ二射目を弾く。正確な狙いのお陰で出来る芸当だ、と薄く笑う]
ソルベ、戻るついでに
もうちょっと頑張ってくれる?
[ブーメランを無事回収し
上を見上げれば、
丁度有翼の戦士たちが集って
飛んでいるのが見えて。
下から煽るように吹雪を浴びせれば
纏めて戦闘不能に出来るかも、と
そんな考えのままにソルベへと頼んだのだが]
え───?
うそ、なんで?
[さっきまでは容易くバランスを崩せたのに
まるで凪の中に居る如く効いていない様子に
思わず目を丸くした。
その隙は、吹雪を受けた戦士たちに
恰好の餌と見えただろう*]
[少女はその勢いのまま、近くの戦士に向かってメイスを振るったのだが。]
きゃ……っ?
[そう上手くは事は運ばなかったようだ。
するりと戦士の身体をすり抜けた攻撃。
その拍子で少女の体勢が崩れてしまう。
ユリアはその隙を狙った戦士の横薙ぎの攻撃を重力に逆らわずに急降下する事で避けて、その場を退いた。*]
[一塊を叩きつぶした後、その高度を維持しながら周りを見渡す。各々のやりかたで力を尽くしながらも幻影のように実体のない存在もやはりいるようだと見た中で、ゾフィヤとソルベ>>215の姿。氷雪のブレスがきかなかったようで立ち尽くしている。]
あいつ、何やってんだ!
[少しだけ荒々しくエルナトの首筋を叩くと、翼が膨れ上がり、背後へと一瞬火を噴出させて加速して、ゾフィヤの上空の塊に突っ込んだ*]
[泥濘のブレスを翼に受けた戦士は、上昇の力を失った。
戦闘不能とまではなっていないのかもしれないが、それ以上構うことはない。
目指すべき場所は、上だ]
俺らもそろそろ行くぞ。
[先陣を切るカレル>>207と違い、鋼竜の上昇速度は遅い。
だからこそ少しでも前に出るように、多少の攻撃はものともしない鱗を強みに強引に上昇を続ける]
助かったよ、アーク!
[ 剣を振り抜いた隙を狙って矢を射かけようとした相手を風竜のブレスが両断し、そのフォローに、カレルは笑顔で感謝を向ける。
命がけに近い空の追いかけっこだが、相棒と共に青空を駆け抜ける事は、カレルにとって生きがいと言ってもいいもので、自然と笑みは屈託のない明るさを宿らせていた。 ]
― 天翼の領域 ―
[傷には縛るだけの簡単な手当てをして、周囲を見回す。
若き騎竜師たちはそれぞれの特性を生かした戦いを空の各所で繰り広げていた]
……さすがに、ここじゃのんびり見守りってわけにもいかないし、ね。
[小さな呟きに応じるように、白銀が再び口を開く。
再度迸るのは閃光。
弓を持つ一団を狙い、閃光による目くらましをくらわせて]
……に、しても。
ほんっと、やる気だけはあるんだから。
融通利かないよね、天界の連中ってば……!
[思わず口を突いた愚痴に、閃光を放ち終えた白銀がこく、と頷いた。*]
[無論、騎乗の身は鋼竜ほど頑丈ではないが]
はっ!
[突き込まれる槍を逸らすように、或いは絡めとって相手の動きを制限しながら、敵の攻撃を捌いていく。
実体が曖昧ということは受け止めに失敗する可能性もある。
そんな時は突き上げられたリュストの角が、やや強引に攻撃を阻むこともあった。
そして正面の戦士が動きを止めたなら*]
リュスト、踏みつけ!
[速度が乗れば精度の高い矢も全てが届くには至らない。
羽毛に隠れるほど身を伏せて、グラナートがより飛びやすいように掴まっておく]
――ラァ!
[全力で飛ぶグラナートも前腕に一本貰ってしまったが、代わりに彼我の距離を詰めきり。
甲高い一声と共に尾を撓らせて一体を弾き飛ばした。
そのまま逆方向へと首も振るって、近づいてくる別の一体の方を向く]
そろそろ、片付いて来たかな?
[ 追ってくる有翼戦士を、ひとまず躱して旋回し、仲間達の様子を見る。実体の無い相手に苦戦している者も居るが、フォローし合っての戦いで、着実に敵の数は減っていた。 ]
もう、一息...!
[ ばさりと、聞こえた羽音に見上げれば、一人の有翼戦士が真上から急降下するのが見えた。 ]
[狙いが下を向いていたからだろう、隙だらけだったところに加速したエルナトが突っ込む。]
おらよっ!!
[気合の一心。荒げた声とともに身体をひねり、返すことで反動をつけた斬撃で有翼戦士の胴に刃を突き立てて引っかけると、そのまま絡めとると、迎撃しようと構えていたもの達に引っかけた有翼戦士を盾代わりのようにしてぶつける。
味方の槍が最後の致命傷となる有翼戦士をそのまま押し付けて押し込み、浮遊する岩場に叩きつけた。]
[有翼の戦士を足蹴に、大きく上空へ翔け上がる鋼竜。
あまりお行儀の良くない戦い方だが、それも自分たちらしさだという自負もある。
先を行くカレルが追いかけっこの相手を落とす>>219のに息をつきつつ]
[ふと仲間たちの様子を見れば、戦士の一団に囲まれかけたゾフィヤ>>215が見えて息を詰めた。
シェン>>217が気付いて動いたので心配はいらないだろうか。
蹴落とした一体が、多少は戦士たちの気を逸らす一助になれば良いが*]
―天翼の領域―
[しっかりとユリアに捕まってはいたが、急激な降下は体に負担のかかるもの。
戦士達との距離を取った後は緩やかにU字を書くように上昇していった。]
……もう大丈夫よ、ユリア。
ありがとう。
[少女は気遣う相棒に微笑んで応じる。
まだ少しくらくらとはするが、学校でも似たような訓練は受けていた。]
諦めません。
ここで引いては、認めて貰えないかもしれないから。
[自分が皆の足を引っ張るわけにはいかない。
少女はメイスを握り直す。
少女はそこから行動支援に戦法を切り替える。
花嵐で視界を狭め、
蔦の矢や鞭で戦士達の注意を逸らさせて。
同志達が少しでも戦いやすくなるように。*]
...っ!!
[ 相手の槍が届く前に、剣の切っ先は、その胸を貫いたが、急降下の勢いのまま落ちて来た戦士の体がカレルを潰すようにのしかかり、重みで風竜の羽ばたきも鈍って高度が落ちていく。 ]
アー、ク!いいから振り落として!
[ 声に応じて、ぐるりと横向きに回転した風竜の背から、翼人が落ち、ついでにカレルも落ちかかる。 ]
うわっとっと!!
[ 辛うじて、風竜の胴にしがみつき、ほう、と息を吐いた。 ]
[そうして引っかけるように突きたてていた戈を引き抜くと、くるりと舞うように旋回するようにして、一度周囲の警戒をした後に、ゾフィヤの位置まで高度を下げる。]
無事……だな。
[固有名詞を今回は言わなかったが、ゾフィヤとソルベを見て]
何腑抜けてるんだ?
普段ならいいが実戦なんだぞ。
[淡々と腐れ縁へというと、視線を逸らすようにして、征魔天角を名乗る竜へと向けた*]
アーク、大丈夫?
[ 背によじ登り直して、問いかけると。 ]
ピュールー
[ 大丈夫じゃないのは、そっちでしょ、と、長い溜息のような聲が空に尾を引いた。* ]
[月闇の加護を宿した紅柘榴の一角。
ザクリと突き刺して大きく首を振れば、力を失った様子の有翼戦士は振り払われ墜落していった]
良くやったな。
[身体を起こして周囲を確認するが、間近な敵はいないよう。手綱を握った手でそっと撫でて労り、状況を確認するため高度を取った*]
/*
わあああああ
回想といい>>229といいシェンの人ありがとうにかっこいいが過ぎる…!!!
縁故結んでもらってよかったああああああ
―幼少期の記憶―
はじめまして、ヤコブさま。
わがやへようこそ。
[>>133当時5歳だった少女はスカートの裾を摘まんで一礼した。
父親から年の近い騎竜師の家の子供に会わせてくれると言われてから、少女はこの日を心待ちにしていた。
長子たる少女には弟がいたが、まだ1歳になったばかりであったし、年の近い友人も同性しかいなかったから。
歓迎の言葉を滞りなく言い終えた後、彼の言葉を聞く事となり。]
[>>134笑い声に包まれた中、俯いてしまった少年の肩に少女はそっと触れた。]
だいじょうぶですよ。
わたしのなまえ、よびにくいのです。
[だから気にしないで、と笑いかけた。
少女も昔はぐれーちぇ、と言っていた事もあるのだと明かし、一緒にお庭にいきませんか、と誘ったのだった。
花竜達の遺した花を彼にも見て貰いたくて。
ヤコブはその後何度も訪問してくれたし、少女もヤコブの家に訪問した。交流の時間は少女にとって楽しみな時間の一つとなった。
彼は少女にとって初めての同志であり、一番近しい異性である。
こちらは余談であるが、少女の名前はプルファー家最高の騎竜師と名高いマルグレーテから取っている。
早世した兄に代わり、当主となって領地と血筋を守った賢く勇敢な騎竜師。
数代前で彼女に会える筈もないけれど、尊敬しているのだと何度目かの訪問時にヤコブに話した事もあった。*]
― 天翼の領域 ―
[空を舞う、色とりどりの翼によって、真白の翼が次々と落ちてゆく。
その様子に業を煮やしたか、六翼が鋭い声で咆哮した]
……っ!
天角!
[呼びかける声に、返答はない。
白銀が、だめっぽいねー、とでも言いたげにきゅぃー、と鳴いた]
もー、なんでこうなるかなぁ!
『……しかたないよぉ……天角、寂しがり屋だし』
いや、そうかもだけどっていうか、あー、ほんとにもー!
……あれはもう、全力でぶん殴らないと、止まらないね。
[大きく翼を広げて威嚇してくる六翼の様子に、は、とひとつ息を吐く]
……周りもまだまだやる気らしいし……さすがに、これは援護もいる、か。
我が真名において、求める。
天の風、天の光、我が意に沿え。
我が同胞たる者たちへ、速き衣と癒しの光を。
[大剣を一振りしつつ言の葉紡ぎ、応じて生じた光が若き騎竜師たちを包み込む]
……雑兵は、なるべくこっちで引き受けるから。
天角に、力を示して……!
[短く願い紡いだ後、青年の瞳は再度、天の六翼へ向く。
その色はいつからか、紫水晶のそれに変じていた。*]
[先を行くカレルが有翼戦士に潰されかけていたが、どうにか振り解くことに成功したようだ。
そうしてそれぞれに戦士たちと対峙していたその時、六翼の竜の咆哮が響いた>>234]
……なんだ。
本気で怒ってる……のか?
[神々しさすら感じる姿と、我を忘れたようにも見える威嚇は似つかわしくないように思えた。
しかし、疑問を抱いたところでやるべきことは変わらない。
オクタヴィアス>>235の紡いだ術が傷を癒し、鋼竜の速度が上がるのを感じながら]
――泥臭い戦い方が、どこまで通じるもんか。
一丁、やってみるか。
[威圧にも神々しさにも負けじと声を上げる。
泥臭いと言われたリュストが抗議するように顔を上げるが、思いは同じようで、翼で強く空気を打った*]
う、わあ...御機嫌斜めって感じですねえ。
[ 風竜の上で体勢を立て直し、威嚇するように翼を広げる六翼竜を、カレルは改めて見上げる。>>235
オクタヴィアスの魔法の光と、声が続けて届けば、その光に宿る力に触れて、思わず瞬く。 ]
え、これ、凄すぎませんか?
オクタヴィアスさん、本当に、無理してるのでは?
[ 案じる視線を向けるものの、今は、そこにかまけてばかりもいられない。カレルの後を追うように、高度を上げてきたハンスとヤコブを視界に捉えると、カレルは、二人に大きく手を振って、空の六翼竜を一度指差し、続いて、風竜の翼を指差した。 ]
行きます!
[ 魔獣のように足を止めるということの出来ない翼持つ竜を、止めるなら、狙うのはまず翼だと、伝えようとした意は届いたか。どちらにせよ、彼らならば効果的な策を見出すはずと信じて、風竜の力強い羽ばたきと共に、再び空を駆け上がり始める。 ]
―天翼の領域―
[ゆるく旋回して状況を確認する。
>>234同志達の活躍により、白い戦士達が数を減らしていた。
ゾフィヤが戦士に囲まれた時には肝を冷やしたが、シェンが助けに入ったようで安堵した。
少女は後方支援に専念していたが、不意に聞こえて来たのが六翼の竜の咆哮。
空を切り裂くような鋭い声に、オクタヴィアスが呼び掛けたようだが答えはないようだった。]
……お話し出来る様子ではないですね。
[少女はそっと息を吐き出す。
まだ戦士達も数を残しているが、威嚇している竜を見るにあちらもやる気のようだ。
戦士と竜の両方を相手取るにはどう支援したものか、と考えていると、>>235オクタヴィアスの術がかかり、花竜の動きが早くなった。
脈動するような感覚は少女にも覚えがある。
雑兵はなるべく引き受けるから、と言うオクタヴィアスに少女は声を掛ける。]
ありがとうございます!
……どうか貴方もお気をつけて。
[彼の負担は大きそうだが、これで狙いは竜に絞られる。
そうして恐らくは戦士の数を減らすよりも竜に認めて貰う方が彼の負担を減らす近道なのだ。
すい、と花竜を繰って傍を横切った彼の瞳が紫水晶の色になっていた。]
……?
[少女はゆるりと首を捻った。
近くで注視こそしていなかったが、先程までと色が違っているように思える。
けれど、今は目の前のかれに集中しなければ。
少女は思考を切り替える。]
[少女が同志達にかける術は、白花の攻撃強化。
持続回復の術がかかっているようなので、青葉の盾はかけないでおく。
持続回復でも追いつかない怪我を負った時には回復の術を個別にかける心算で。
次にかける事を考えているのは、命中率を上げる術か防御力上昇の効果を持つ術だが、
まずは向こうの出方を窺った方がいいだろうかと。**]
[ゾフィヤはどういう返事をくれたか。
そんなやり取りを途中で遮るように響き渡る咆哮>>234。
ここにきてからすぐに感じていた圧力が更に増したように思える。]
あんなのに好き勝手されたらかなわんな。
[まだ先の巨狼はこちらを試しがてらという様子はあったが、こちらは本当に話すら通じないように見える。揺りかごが揺れてる。などと概念的なことをいわれてもいまいちわかりはしないが、目の前のことを対処することに躊躇はなかった]
[上空のカレルが、空の六翼と、風竜の翼を指差すのが見えた>>238。
自分やヤコブへの提案とするなら、それは足止めの策だろうか。
地を蹴る獣に対するような、本来の"足"止めは出来ないが]
……翼、か。
[意図するところをそのように受け取って。
思考する合間にも、先行するカレルは上空の道を拓く>>239]
こっちはこっちで常識外れなようだしな。
[紡がれる呪が自身たちに力>>235をくれる。]
そっちは任せたぞ!
[オクタヴィアスへと声をかけて、一度身体の変化を感じ取るように戈を振るう]
挽回する気があるなら、いくぞ。
[ゾフィヤへと帯同するように声をかけて、あちらへと指をさして示す。上空では既に先陣をきっているカレル>>239やハンス>>236、ヤコブもいただろうか、自らもエルトナを駆り上空へと飛び立ち]
片側の翼だけでいいさ、機動力がそがれればな。
[わざわざ両翼叩く必要はない。片方が動かなくなればただばたつくだけだ。
『趣味』の狩りのように思考を口にして]
何してくるかわからんからな。
片方が攻めて、片方が守る。いいな。
[どちらかが攻撃をするときはどちらかが守る。警戒するのが一名いることが不意な攻撃を防がんとするつもりで、ゾフィヤへというのであった**]
― 天翼の領域 ―
[向けられる視線>>238に、ひとつ瞬きそちらを見る。
こちらを案じているらしき様子に、大丈夫だよ、と告げる代わりに微かに笑んだのは短い刹那。
先陣切って空を翔け、道を開く様子>>239に、こちらもやるか、と気を引き締めた]
ん……ありがとう。
[呼びかける声>>241に、短く応じる。
瞳の変化は無自覚だから、少女が首を捻る由縁には思い至れず]
……行くよ、ヴァイス。
[短い呼びかけに返るのは、きゅ、というやはり短い声。
白銀が羽ばたき、槍を構える有翼戦士へと近づいていく]
っせい!
[掛け声と共に横に薙がれた大剣が繰り出された槍を弾き、間髪入れずに白銀が爪を振るう。
翼が一つ落ちるのに合わせて迫る別の翼は、振り切った状態からぐるりと回され、両手持ちの大上段に構え直された大剣によって落とされた]
……おっと!
[そこに、別方向から射かけられる矢。
とっさに身をよじって避けた後、白銀がきゃう、と鳴いてそちらへと突っ込む。
指示が出される様子もなく、けれど、一連の動きは流れるが如く自然なもの。**]
俺は、右から行く。
[ヤコブに声が届くなら、端的にそう伝える。
残る者たちがどう動くかは任せる心算で。
鋼竜はどこか六翼の者へ見せつけるように、ゆったりと右側向け旋回を開始する。
自身は相手がどのように動いてもいいように、竜の背にて身を低くしていた**]
[鋭い咆哮>>235が響いてきて眉を寄せる。
強い敵意にハ、と短く息を吐き出してから呼吸を整えた]
毎度ありがたいけれど。
[カレル>>237と同じような思考で、援護の光>>235を届けてくれたオクタヴィアヌスの方を見る。
瞳の色の違いは高度差で見落としてしまったが、その願いに確りと頷いた]
よろしく!
[短く頼って、意識を六翼竜に向ける]
なるほど。
[手を振り指差すカレル>>238を見て、彼の狙いに当たりをつける。翼が傷付けば確かに動きは鈍るだろう]
カレルは大技の後だから。
ここ一番の威力はシェンかゾフィヤ君か。
お前だと吉と出るか凶と出るかがね。
[相手が強大なればこそ、属性の相性として不安が残る。グラナートも小さく、るぅ、と同意を示した]
両側で意識を散らすより、バランス崩し?
……ふむ。
[上がってきたゾフィヤとシェン>>247の独白が耳に届いて、旋回してゆくハンス>>250に了解の合図を送る。
入学当初ならこんなに素直にシェンの判断を受け入れたりはしなかっただろう。けれど今は彼の積み上げてきた経験も信頼している]
なら、こうだな。
[ハンスとは角度を変えて、同側の翼を狙える位置へと移動する。六翼竜の意識をまずはこちらに引き寄せる為、グラナートが大きく羽ばたいて、軽い挑発のような風を叩きつけた。
白花>>243の香りが共に流れる**]
― 天翼の領域 ―
[ 風の刃が白い戦士の翼を散らした直後、ハンスと鋼竜が、大きな動きで右へと旋回し>>250角度を変えてヤコブと闇竜も風を六翼の竜に叩きつける。>>253
その頃には、シェンとゾフィヤも攻防一体の陣形を取って、後に続いていたろうか。>>247
グレートヒェンと花竜から送られた白花の香りが騎竜師達の背を後押しする。>>243 ]
右に、集中...ですねっ!
[ シェンの声は、カレルには聞こえなかったが、彼の判断に準じた騎竜師達の動きは納得のいくものだったから、迷いなく、その策に乗る。 ]
うっわ!
[ わざと六翼竜の正面を横切ってから右へ旋回しようとした時、咆哮あげて大きく羽ばたいた六翼から生じた乱気流に巻き込まれて、空中で錐揉み状態に陥った。 ]
アーク、頑張って!
[ 風纏う竜は、逆に風の影響を受けやすい、それを制するのが騎竜師の腕とは解って居るが、経験不足の弱味か、今のカレルは騎竜から振り落とされないようにしながら相棒を励ますのが精一杯だ。 ]
ピュルル!
[ ようやく乱気流から抜け出した風竜が、鋭く警戒の聲を上げたが、一歩遅く、偶然にか狙ったものか、六翼竜の長い尾の先が、カレルの背を打ち付けた。 ]
くあっ!!
[ 走った衝撃と痛みは、オクタヴィアスのかけた術の力によって癒えて行くが、カレルの身を案じた、風竜は攻撃の軌道を一度離れて高度を取る。 ]
だい、じょうぶだよ、アーク。
[ 脂汗を拭って笑みを見せれば、風竜は『ピュールー』と、疑うような聲をあげた。
貴方の大丈夫はあてにならない、と、伝わる意志に、カレルの表情は苦笑に変わる。 ]
本当に大丈夫。僕らはひとりじゃないんだから。
[ きっぱりと口にして、首を叩くと、漸く納得したのか、ばさりと羽ばたいた風竜は、再び六翼竜へと向かう。 ]
ハンスさん!ヤコブさん!タイミングを合わせましょう!
[ 近づいて口にしたのは、集中攻撃の効果をより高めるための方策。
闇竜のストームで六翼からの乱気流を相殺し、翼の動きを鈍らせる鋼竜のブレスと、切り裂く風竜のブレスを同時に放つ。白花の力を借りた今なら、あの壮麗な六翼竜にも届くはず、そして、 ]
僕らが、隙を作れば、シェンさん達ならきっと突破できます!
[ 彼らの力なら、六翼竜を落とすことすら、きっと出来る。一切の迷いなく、カレルはそう言い切った。** ]
― 回想/魔獸の領域・休憩時 ―
ハンスが確りと足止めしてくれてたから、こっちは炎対策優先できたんだ。
グラナートの反応も良くて助かった。
[ハンスの労い>>170に笑みを浮かべて、グラナートを撫でる。
るっ、と鳴く声は鼻高々の響きで。調子に乗りすぎるなよ、と鼻先に掌を押し当てておいた]
[ちなみに。
ハンスのことを先輩と呼ばないのは、入学当初の意地張りが起因してる。
先に入学していただけでと、グラナートを御しきれず実技成績が奮わない苛立ちによる八つ当たりから、逆に敬称なしで押し通し。
その後自分も落ち着き、ハンスの安定感の素晴らしさを理解出来て一目置くようになったが。呼び方は今更だろうという話となってそのままという。
閑話休題]
遠慮なくどうぞ。
ああ、じゃあ一つ貰おうかな。
ありがとう。
[リュストと仲良く分けあう様子に微笑みながら、お返しに干肉を貰って同じくグラナートと分けあう。
無表情なリュストの喜びが垣間みえ、グラナートも楽しげに尾を揺らしていた*]
― 天翼の領域 ―
[シェン>>247の言葉が届くより早く旋回を始めてしまっていたが、ヤコブ>>253が違う角度ながら同じ側へ騎竜を向かわせたのを見て、作戦を理解する。
カレルもまた、左翼側の集中攻撃に加わるようだ>>254]
[しかし六翼もまた静観はしてくれない。
翼に取りつこうという動きを厭ってか、空気を巻き込むような形で翼を窄ませる。
それはこちらへ向け乱気流を生み出し]
うおっ!?
[リュストの身も大きく揺れ動く。
しかし重量級の体が速度を犠牲にした代わりに得たものがあった]
リュスト、突っ切れ!
[激しい揺さ振りを受けつつも、強引に前へと向かわせる。
そこへ機に乗じたように一体の有翼戦士が突撃を敢行した。
しかしそれすらも好都合というように、フレイルを前方へ振り抜き、引き寄せるように腕を引いて]
よし――踏み越えろ!
[白花の加護>>243を受けた力強い一歩で、乱気流の領域を抜け出す]
カレル!
他のみんなも、無事かぁ!?
[乱気流や攻撃の影響を受けているであろう皆へ声を飛ばし、腰を捻るように一度振り向いた。
カレルの負傷は既に術の力で癒えていただろうか。
こちらへ届いた力強い言葉>>258に安堵しつつ、作戦に同意するように大きく頷く]
わかった、それでいこう。
リュスト、ブレス構えだ。
[それぞれが役目を果たすことは、疑いなく信じられた。
だから自分もまた、彼らと息を合わせるために、機を見計らう*]
[どうやら実体を持たない個体もいるのだ、と
気が付くまでの時間はほんの数秒、
けれど現状においては致命的な隙だった。
戦士の集団が吹雪からこちらの位置を把握し、
槍や矢の切っ先に確り捉えられてしまった
明らかな窮地に、どう対処できるか。
私の判断よりも早くその答えに届いたのは
>>217火花を伴った青白の光]
っ───
[視線の先、こちらを狙っていた集団が
>>224シェンの撃により崩されていく。
その力は自分には決して持ち得ないもので
助かった安堵と、助けられた情けなさと
申し訳なさに、ぐ、と唇を噛んだ]
─ 回想 ─
[生まれてからずっと蝶よ花よと
周りに甘やかされてきた私が
初めて思い通りにできなかった
それが、シェンとの出会いだ。
私と変わらないくらいに見えるのに
子供扱いされたのが面白くなかったけど。
私と同じくらいなのに
私よりもずっと落ち着いていて
内心では、子供扱いされても
しかたないなって納得してしまっていた。
だから、その時はまだ、
シェンに対して抱く感情は
面白くない、だけだった]
[別の感情を含むようになったのは
ようやく卵から孵ったソルベを連れて
初めてロー家を訪れた時。
家族以外に会うのも初めてだし、
寝食を共にしている私以外には
近付きたがらない子だから
人見知りを起こさないかな、なんて
心配をしていたのに]
……え…
[シェンを見た途端、
小さなまるこい体を摺り寄せ
ぴぃと鳴くソルベに、固まってしまったのは
私にしか見せていなかった信頼の仕草、だったから]
[ソルベが私を選んでくれたから
私はそれこそ、朝から晩までずっと
ソルベのごはんも自分で用意して
私にできるこそ、全部して
ようやく頼ってもらえるようになれたって
そう思っていたのに
そんなことしないでも、
シェンは、あっさりと信頼されるなんて]
……なによ、なんで…っ
[くやしくて、かなしくて。
この時初めて、シェンに勝ちたいって
思うようになった]
[だから。
シェンが養成学校に通うって分かって
私も通うってワガママを言った。
家を継ぐ為には学校に行った方が良いのは
確かだから反対はされなかったけれど、
そのためにはもっと頑張らなきゃいけなくて
その過程で、シェンとの違いをどんどん思い知った。
興味本位だけで山に入って、
子供扱いされるのは当然だった。
むしろあそこでシェンに会ったことで
奥に入らずに済んで良かったってこととか
元々ロー家の竜だったソルベが
本来継がれただろう血筋のシェンに
無条件で懐くのも不思議じゃなかったことも
そんなことを思い知るたび、私とシェンの差が、
私の中でどんどん浮き彫りになっていった]
[なんとか学校への入学は叶ったけれど、
段々と、シェンには勝てないって苦しさで
身動きがとれなくなって。
勉強も身に入らないし、わからないし
逃げてしまおうかなんて思っていた矢先
>>150初めて、シェンから声をかけられた]
───…っ
[投げられた言葉、向けられた態度は
厳しいというより馬鹿にしたもの、だったけれど。
私は、それに対しての答えが無くて
言葉に詰まって、何も言えなくなった]
[そんな私に、シェンはそれ以上何も言わなかったか。
言う価値も無い、と思われたのかもしれない。
そう思った時、目が熱くなった。
涙があふれたのだ、と分かったのは視界が歪んで、前が見えなくなったから。
拭おうとしたら、もふ、と羽毛が被さって物理的に前が見えなくなって。
あぁ、ソルベが慰めてくれてるんだって
駆けつけてくれたんだって分かった途端、
余計に涙があふれて止まらなくなった]
……ごめ、んね
[止まらない嗚咽の中、途切れに紡いだのは
情けなさと、申し訳なさ。
ソルベは私を選んでくれたのに
私はそのソルベに、何を出来ているだろう。
なんのために騎竜師になろうとした、なんて
考えたこともなかったなんて
皆に、何よりもソルベに対して
なんて不誠実なことをしていたんだろう]
[ぎゅう、と抱きしめて涙が止まるまで、じっとして
顔をあげて、ソルベを見つめたのは改めての意思表明]
…私、今までちゃんと
何のためにって考えたことなかった。
シェンに張り合うだけで、
勝てないから、止めたくなってた。
けど、これからは。
ソルベが私を選んだこと、
間違いじゃなかったって思える
そんな騎竜師になるために、頑張る。
[シェンに問われた答えには、
きっと足りないだろうけれど。
今の自分が引き出せる答えをソルベに向けて
その通りに、努力を重ねるようになった]
[とはいえ、おおもとの気性が
簡単に変わるわけもなく。
甘えが出たり、煮詰まったりで
逃げてしまいたくなることはあり、
そんな時にかぎって
シェンに揶揄われたり煽られたりして、
ムキになってまた頑張る。
そんな繰り返しを重ねてきたのだから、
シェンがただ意地悪だけで絡んできてる
そんな訳がないのも、分かってる。
だから余計に、ムキになってしまうのだ。
負けたくないのに、認めてほしいのに。
勝てないって思い知らされてしまうのが悔しくて]
─ 天翼の領域 ─
[ということで。
負けたくない相手に窮地を救われた、
なんて情けなさに苛まれつつも
おかげで周囲を窺う余裕は戻った。
>>225ハンスや>>240グレーテたちからも
視線を向けられていると気付けば
彼らも案じさせてしまったとも思い至れて。
>>229何腑抜けてる、という言葉も
いつもなら食ってかかる所だろうけれど]
……ごめん、
助かった。
[泣きそうになりながら、
素直に謝罪の言葉を紡いだ]
グレーテが補佐してくれるだろうから
よっぽど大丈夫だと思う、けど。
[いいな、と念を押すような声に
素直じゃない答えを返すも、
エルの死角を補う位置を取るように
ソルベを動かし。
右側へと集中する皆の動きを捉えながら
先の失敗を踏まえ
攻撃の導とするように、
ソルベに生み出してもらった氷の槍を
大きな右翼へと投擲した*]
―天翼の領域―
……成程。
[前衛の動きを見るに、シェンとゾフィヤ、他の三人の二組に分かれて六翼竜の片側に翼に攻撃を集中させる腹積もりらしい。
シェンとゾフィヤは学校に入った当初から親しくしていたようだし、連携も上手く取れるだろう。
彼らの関係はゾフィヤより聞いた事があっただろうか。]
[>>255アーク達が右へ旋回しようとしたところ、竜が咆哮を上げる。
大きく羽搏いた三対の翼から生じるのは乱気流。
後衛の少女の方にも感じられる力強い風に、何とかその場に留まって。
空中で錐揉み状態になった風竜は何とか脱したが、長い尾がカレルの背を打ち据える。]
カレルさん!
[けれど彼は墜ちずに再び竜に向かっていた。
オクタヴィアスの術によって傷は癒えるだろうが、攻撃を受けた瞬間に衝撃や痛みは感じるだろう。
少女はぎゅっと手綱を握りしめる。]
援護します。
[>>258カレルが他の二人に声を掛けたのは少女の耳にも届いた。
全員にかけるのは、一定時間、命中率を上げる術。
集中攻撃を仕掛けるにはこの援護が最善手だろう。
濃紅色の花弁が彼らの身体に吸い込まれて消える。*]
― 天翼の領域 ―
unterer!
[闇竜もまた翼で風を起こすのが得意なこと、距離もまだ離れていたこと、速き衣を得ていたこと。
三つの幸運により、左側三翼それぞれから放たれた乱気流>>255>>262に巻き込まれる前、闇竜は空を滑るように下った。
だが体勢は当然崩れ、格好の位置も失って。救援の手までは届けられなかった]
/*
……うん?
右翼は何してるんだろうってなっちゃいますか、これ?>>280
余計な装飾つけるんじゃなかったかも。
すみませんっ!
/*
んんん?ハンス、右側から行くって言ってたから右翼狙いと思ってたけど、正面から右だから、左翼狙いって事だったのかな?済まねー、私も読み違えてたわー
向かって右ってことにしとこうね!
― 回想/魔獸の領域・休憩時 ―
それなら良かった。
グラナートも、ありがとうな。
[ヤコブ>>259の言葉に笑みを見せる。
グラナートも楽しげな様子で、心が和んだ。
ヤコブには少々窘められてもいたが]
[ヤコブには、何故だか敬称をつけて呼ばれたことがない。
が、ハンス自身はといえばあまり気にしたことがなかった。
生まれ育ちを理由にハンスを下に見てくる者は、少なくなかった。
学校の門戸は誰にでも開かれているとはいえ、金銭面などでの援助の不足により、脱落していく者も多い。
才能一つで学校に入った者は、卒業までにより一層の努力が必要とされるのは確かだった]
[そんな中で、ヤコブはこちらの能力だけを見てくれていると感じられた。
当初は八つ当たりめいた態度であっても、真っ直ぐな努力で成長し、変わっていった。
呼び方以外の面で、意地っ張りややっかみが抜けない者も多かったから]
[干肉を分け合うヤコブとグラナート>>261を、こちらも笑顔で眺める。
人と竜との繋がりだけでなく、人と人の繋がりもよいものだと思えた一因は、間違いなく彼にあるだろう*]
/*
ゾフィヤちゃんーーー
落ち着け自分。
女子がもう一人いたら女子会の過去とか投げたかもしれないけど、
二人きりなのでステイしたんです。
そも、こちらに提供できる話題がない()
― 天翼の領域 ―
[若き騎竜師たちが連携して六翼に挑みかかる。
青年がなすのは、それを周囲舞う者たちが遮らぬように、注意を引き付ける事]
……これがきみたちの正しき在り様じゃない事くらいは。
わかってるんだろ?
[投げた問いに返るのは、突き出される槍の穂先。
舌打ちしつつ大剣を当てて一閃を滑らせ、ぐるりと返した刀身を叩きつけた]
……ほんっ、とに、もう。
[六翼の言わんとする所は、わかる。
根底にあるのが何であるかも察しはついているけれど]
……それでも、ここであなたが動くという事は。
あのひとの選択肢の否定でもあるんだって、なんでわかんないかなぁ……!
[そんな思いもあるから、どうにももどかしさが消えなかった。*]
ユリア。
[彼らがタイミングを合わせて攻撃する直線に六翼の竜にかけるのは、速度を下げる術。
かけるのは、皆が集中して狙う左側の三翼のみ。
自分より明らかに高位の存在に対して果たしてどれ程効果があるかは分からないが、
少しでも前衛の助けとなればいい。*]
ユリア。
[彼らがタイミングを合わせて攻撃する直線に六翼の竜にかけるのは、速度を下げる術。
かけるのは、皆が集中して狙う左側の三翼のみ。
纏わるように蔦が羽の付け根へと絡みつく。
自分より明らかに高位の存在に対して果たしてどれ程効果があるかは分からないが、
少しでも前衛の助けとなればいい。*]
ユリア。
[彼らがタイミングを合わせて攻撃する直前に六翼の竜にかけるのは、速度を下げる術。
かける対象は、皆が集中して狙う左側の三翼のみ。
纏わるように蔦が竜の羽の付け根へと絡みつく。
自分より明らかに高位の存在に対して果たしてどれ程効果があるかは分からないが、
少しでも前衛の助けとなればいい。*]
大丈夫だ。そっちは!?
[ハンス>>258の問いに応え、彼とカレルの状況を確認しながら舞い戻る。
近づいてくるカレル>>258に安堵の息を吐き、彼の作戦を聞いた]
ああ。
あちらの専売特許ではないと教えてやる。
[濃紅色の援護>>279もあれば、より速やかに威力を削り散らせるだろう。自信に満ちた声と]
シェンとゾフィヤ君なら間違いない。
[信頼に満ちた顔で頷いて、最善の時を探る*]
/*
飛び込む役なら飛び込めばいいのだけど、
今回は後衛、だから。(言い聞かせ)
オクタヴィアスさんの魔法と同一に見えないように、詠唱しないので今回は技名、術名も決まっていない()
ユリアと意思を重ねて発動させているイメージ。
― 天翼の領域 ―
いやに素直だな。…何がまずかったのかわかってるならいい。
[気をいれていないならば別だが、実際、今はそれどころではない。
ゾフィヤの葛藤>>274を知らぬまま、返事にもらった声の力>>275をして、挽回にいくのも問題ないだろうと思えた]
便利だな。
[傍らという近く。オクタヴィアスが寄せられなかった有翼戦士を、ゾフィヤとソルベの攻撃>>276を邪魔させないように斬り払いつつ呟く。
もとより自分もエルトナも遠距離攻撃は得手としていない。というかほとんどない。
できることとできないことがあるから、邪魔とまでは思わないぐらいに成長はしていた。]
にしても空間そのものを制圧するようなアレは凶悪だな。
[ハンスがものともせずにその重量を生かして突っ込めているが、それでも広範囲に影響を及ぼす攻撃は脅威だし、近づくのも苦労する。
だが同時に、自らならばどうにかできるという自信もあった。]
[六翼の竜は乱気流を巻き起こす横で、その右手から繰り出すように身体をうねらせてた爪撃を守勢として動いていたエルトナの頭で阻むように受け止める。
厄介とみたのは左の翼を狙うものたちなのだろう。斬り払うようにして一度弾き飛ばされるように竜ごとぐらつかせ、ゾフィヤとソルベと距離が生まれ]
あっちはあっちでやってるからな頭でも狙ってくれ。
[自分とは違い遠距離から攻撃をくわえられる彼女ならば大きな危険を冒さなくてもできるだろう。
最初はゾフィヤと二人でやる場合のことを考えていたが、他も合わせてくれているならば話はまた別だ。
意識が逸らすものがいれば、そうすれば左翼への攻撃が集中しやすくなる。のもあるが、そのまま弾かれるように一瞬彼らは戦域から離脱するようにエルトナとともに飛翔した*]
[──これは、まだ同志の誰にもした事がない話。
近年、プルファー家の直系からは騎竜師を務められる者が減ってきている。
傍系に幾らか適正者がおり、卵を受け継いだりもしているが、いずれロー家のように途絶える日が来るのではないかと危ぶまれていた。
少女の母は遠縁から嫁いできたが、もうけた子宝は少女と弟、妹のみ。
少女の代で直系一族の適正者は少女一人だけ。
傍系より婿養子という形で引き入れるか。
あるいは別の騎竜師の家の血を引き入れるか。
選択の刻は少女の卒業後、数年以内には訪れるだろう。*]
[オクタヴィアスだけでなく
>>243グレーテから白花の力も届く。
慣れた香りは、>>288エルと同じように
ソルベもまた心地良さげな声をあげ。
良かったね、という代わりに頭を撫でながら
>>290シェンの言葉を聞いて]
ん、わかった。
[左翼を狙う彼らへの意識を削ぐ為に
右翼へと放った氷槍は、刺さりはしたものの
意識を逸らすまでには至らないよう。
それならシェンの言う通り、
視界も遮られる可能性も高い頭を狙った方が良い]
[先よりも開いた距離を、
ばさりと羽搏くことでより開きながら
大きな翼竜の頭上へと視線を走らせるも
それを一度、腐れ縁へと戻し]
……心配なんかじゃないけど、
けが、しないでよね。
[彼が何をするのか、しようとしているのか
きっと危険を承知でするんだろうって
分かるから。
素直じゃない言葉を吐いてから高度を上げ、
少しでも皆の、シェンの攻撃する隙を作ろうと
六翼竜の顔目掛けて猛吹雪を浴びせた**]
/*
みたいなのをそっと置いておく。
入村時の発言からぼんやり考えてた設定。
前者なら一族で会議だし
後者ならお見合いするんじゃないかな。
― 天翼の領域 ―
[攻撃を強化する白の花と、命中を上げる濃紅の花と>>279。
二つの花の力が騎竜に宿る。
そして六翼竜の左三翼に絡むのは、速度を下げるであろう蔦。
グレートヒェンとユリアによる支援を、しっかりと受け取って]
――いけそうだな。
[シェンも、ゾフィヤも動き始めている。
氷の槍が投擲され>>276、エルトナが大きく飛翔する>>290。
後は直近の三人と三体で、息を合わすように]
――――今!
[誰かが合図したか、誰からともなくか。
三体は同時に動き、大きく息を吸った鋼竜は、飛翔阻む泥濘を左の三翼へと降り注がせた*]
/*
そういえば。
ゾフィヤ君の危機に一人反応出来てなくてごめんなさい!
見て見ぬ振りとか出来てたら良かったのに。残念。
/*
好きな人が出来たら言うんだよと言われていたけど
真面目なので訓練にかまけて恋するなかったというあれ。
もしシェンさんとの出会いとか聞いていたら、
ヤコブさんの話をしてたんじゃないかな。(ヤコブさんの名誉は守る)
こちらからは昔からの知り合いなんですくらいは言ってそうだけど。
[なんで自分が選ばれたのか。自分より前の世代の人間は選ばれなかったのか。
それは騎乗してみたらわかるというものだ。
ぼこりと翼が膨らむ。あたかもブレスを吐く前兆のようだが、エルトナは他とは違う。
翼の後ろからごおごおと火が噴出されて。
加速する。何もかも置き去りにするような速さ。
震えるほど速く、飛び切り危険だ。
下手なものが跨いだら竜からしたらそれこそ乗せて殺してしまうだろう。
だからこそ乗り手を選んだ。選ばれた側からしたらそれこそ徹底的に鍛えたといえる。]
危地を越えた先にこそ誉れ在り。
空から見下ろすだけのやつにはわからんだろうな。
[一度離れるように飛翔した後に勢いよく旋回する。
その頃には再度ブーストをするようにして、炎が翼より噴き出る。
滾る血潮を冷徹に抑えつけて、身を低くして、呼吸を吐き出す。騎竜師としての備わった力があろうとも、肺の中に空気をいれていたら、中身事吐き出してしまうのを防ぐためだ。]
[目を細める。肌をうつ風が強くて視界が狭い。
ゾフィヤとソルベが眼前>>292に吹雪を浴びせる。プルファーの援護を受けて集中攻撃を浴びせる同輩たち>>293。
そんな中で、風や気流のエネルギーを受けて起こす奇妙な破壊的な振動音が響くだろう。それは同輩たちにとっては何度か聞いたことのある音だっただろう。灼星の号を頂くに至った経緯だ。危険を示す合図だ。]
[乗っている人間を別とすれば、蒼白い星にとって乱気流などなんら障害にならなかった。
迎撃するように振るわれる爪。]
(な め ん な !!)
[声を発する余力すらないが、乗る以外のことができないなんて、矜持に関わる。
迎撃するのに合わせて突き出された爪を戈が受け止めて勢いそのままに弾き飛ばす。
阻めるものは何もない。そんな思考の間隙すら許さぬ勢いを乗せて、征魔天角を名乗る六翼の竜の胴体に頑丈な頭を叩きつけた。
その勢いは止まらずに落下を続け、浮遊する岩場へと激突するまで続いた。]
ごほっ…ごほっ…
[乗っていたものは別として。といっていたように肌はところどころ加速と乱気流のおかげで裂かれ、呼吸を欲するように咳をつく。
天から見下ろしていたものを浮遊している足場とはいえ、地へと叩き落したエルトナはご機嫌に叩きつけた頭を起こして翼を広げてぐるるー!と鳴くのであった**]
― 天翼の領域 ―
[ゾフィヤが六翼竜の集中を乱し、エルトナが一度離れるように飛翔する。
絡みつく蔦は左翼三枚の速度を奪い。
ここに機は満ちた]
――――今!
[同時に動き、それぞれ自分の役割を果たす。
闇竜は左翼が生み出す乱気流の沸き上がる基点に向けて、力一杯に羽ばたき生み出した風嵐を叩き込む。
互いが互いを呑み込み合い、凪いだ空間をまず鎧竜>>293のブレスが走り抜けていった*]
[空高くを位置取って、
視界をも遮る程の吹雪を浴びせる中
>>294轟々と噴き出す炎、空気を切り裂く音
普段のエルちゃんとはかけ離れた
本領発揮した一条の光が瞳に焼き付く。
左翼に攻撃を重ねる三人と三体が息を合わせ、
>>298乱気流が凪いだ空間目掛け
>>293鋼竜の泥濘が降り注いだことにより
>>295奇妙な振動音が耳に届いてすぐ
皆が離脱するだけの余裕は稼がれただろう。
皆より高い空中を陣取っていたこちらは
退避する必要は無く、その代わり]
ソルベ!
[エルトナが放つ火が皆に届かぬよう、
届いても熱で害されぬようにと
細かな雪を煙幕のように散り広げて
>>296六翼竜が岩場へと激突するまでを見守った*]
はい!お願いします!
[ 願いに、ハンスとヤコブから同意の言葉を得て返す声は明るい。
カレルにとっては、ハンスもヤコブも、自分には無い落ち着きと実力を持った尊敬すべき学友だ。
それは、シェンやゾフィヤ、グレートヒェンにも同じように抱いている気持ちで、彼等と共に空に在る事自体が喜びでもあったけれど...
こうして、提案した策を認められ、共に信を預け合える事には、更なる嬉しさと誇りを感じる。 ]
[ それは、兄の影、或いは代替、そんな風にしか親族からは見做されず、それでも、ただ空に憧れ、空を目指した少年が、騎竜師となって得た、大切なもののひとつ、だった。 ]
[ 三人の狙いを汲み取ったシェンが、ゾフィヤに指示を残して、騎竜の力を解き放たんと構えに入ったのが判った。
届いた濃紅色の花弁が、騎竜達の気を研ぎ澄まし、その感覚に同調する。重なる共鳴は、互いの呼吸すらひとつに重ね、やがて、一点に絞られる。 ]
アークッ!!
[ ヤコブとハンスの声が耳に届いたのと>>298,>>239カレルが風竜の名を呼んだのは、ほぼ同時。
闇竜の嵐が乱気流を制し、鋼竜のブレスと花竜の蔦が、三翼を絡め取る。同時に放たれた風竜のブレスが、動きの鈍った翼の風切り羽根を、ざっくりと刈り取れば、六翼の竜の羽ばたきが止まった。 ]
...!
[ それでもなお、空に留まる六翼竜に、灼熱の炎の流星と化したシェンとエルナトが挑み掛かる。>>296
その激しさと、力強さ、そして美しさに目と心を奪われ、護りの雪に包まれる中>>299カレルは、ただ息を呑んで見つめていた。* ]
― 天翼の領域 ―
[有翼戦士と切り結び、叩き落とす事幾たびか。
視線は時折、六翼と相対する者たちへと向く。
片側の翼を重点的に狙い、均衡を崩さんとする連携と、それに沿う嫋やかな、しかし確たる芯の強さを秘めた花弁と蔦。
氷の槍と吹雪が舞い、大きく飛翔する者への道が開かれて]
……ってー。
[翼の後ろから噴き出す炎に、目が丸くなったのは許されろ]
……いや、まあ。
あるだろうけど。
[ぽつ、と零れた呟きに応じるように、白銀がきゃう、と鳴く。
一見隙だらけとも見える様子。
それを好機ととらえたか、複数の有翼戦士たちが群がって来るが]
[直後、響いたのは『うーるーさーいー!』とでも言わんばかりの白銀の咆哮。
きゅぁぅるるる! という甲高い声が響き、直後に放たれた閃光が有翼戦士を文字通り消し飛ばす。
その間、青年の視線が追うのは加速する蒼き流星。
振るわれる爪が弾かれ、六翼に流星が激突し――]
……お見事。
[浮かぶ岩場の一つに叩きつけられた翼が力を亡くす様子にぽつり、と呟いた後。
青年は剣を納め、白銀と共にふわり、と岩場へ降りる]
[咳き込む騎竜師とご機嫌に鳴く竜の姿は対照的。
ふ、と一つ息を吐き、先にかけた持続回復の術をほんの少し強化して回復速度を高めておいて、それから]
……天角。
あなたという存在には、認め難い事かも知れないけれど。
地上は……いや、この世界は、遠きものの庇護がなくてもやって行けるんだよ。
あのひとはそう判じたから、東の地で終焉に至るを望んだ。
……認めて、くれてたんだよ。
だから、俺がここにいる。
[呼びかけるのは、岩場に打ち付けられた体勢のまま微動だにしない六翼]
あなたに在り方を変えろとは言わない。
それは、誰にも言えないし、あのひともそれを望まないから、ここに守りをあなたに託した。
……だから、さ。
認められなくてもいいから。
彼らとならできる、って、信じて。
[彼ら、と言いつつ視線を向けるのは若き騎竜師とその相棒たち]
……先に、進ませてほしいんだ。
[静かにつづられる言葉に、六翼は何も言わぬまま。
微かに右の翼を動かして、唐突に消え失せた。
一瞬の間を置いて、そこに現れたのは銀色の髪と瞳の女性。
その背の力ない六翼は、消え失せた竜と同じ物]
『…………私の在り様を否定なさらぬのであれば、これ以上の言葉は無用でありましょう。
……開門と承認は致しますが……』
……わかってる。
今は、それだけで十分だよ。
[それだけでも今は十分だし、それ以上を望むのは難しいから。
微かに笑みながら告げた言葉に女性はつ、と手を振って。
ふわり、巻き起こったのは、真白の光を帯びた風。
それは、先に巨狼が放ったものと同じように、騎竜師とその相棒を包んで消えた。*]
―天翼の領域―
[ソルベによる氷の槍が竜の右翼めがけて投擲された後、
それまでソルベと二頭で組んでいたエルトナが一転して高度を上げ始める。
ソルベが隙を作らんと猛吹雪を顔面に浴びせ、
飛翔を阻む泥濘、乱気流を制する風嵐、切り裂く風。
三者三様のブレスが左の三翼を狙う。
蔦で絡め取った風切り羽根は、ざくりと刈り取られ。
そこへ翼より炎を噴出した灼星が墜ちてくる。
同時に降ってくる振動音を初めて耳にした時には驚いたものだ。]
ユリア!
[心得た花竜は回避の為に距離を取った。
煙幕のように広がった微細の雪が、灼熱を和らげてくれて。
一直線に落ちる火竜を迎撃するように振るわれる爪をシェンの獲物が受け止め。
頑丈なエルトナの頭が六翼の竜の胴に叩きつけられ、そのまま浮遊する岩場へと激突する。]
……っ!
[衝撃で土埃が舞っただろうか。
このように力強い戦い方は、花竜と少女には決してできない芸当だ。
少女が思わず身を乗り出す中、花竜はゆるりと首をもたげていた。*]
シェン……!
[常人には耐えられぬほどの速さで、シェンを乗せたエルトナは六翼竜へ突っ込んでいく。
それは間違いなく有効打となるだろう、そこを疑いはしなかったが]
……大丈夫だよな。
[乗り手を選ぶ竜。
それを乗りこなすべく努力を重ねた騎竜師。
そんな彼らの鮮烈さに目を細めつつ、傍へ寄ったり介抱する役目は他へ任すこととするのだった*]
[ 爆発的な力で六翼竜が岩場に叩き落とされた余波からは、雪と、危険を察知した風竜の素早い回避が守ってくれた。 ]
大丈夫ですか、シェンさん?
[ オクタヴィアスが、地に伏した六翼竜に近づくのを見ると>>306カレルは風竜を促して、シェンの側に降り立ち、声をかける。 ]
ピュルルル!
[ 風竜の方は、御機嫌なエルナトに、凄かったね!と、呑気に賞賛の聲を贈っていた。* ]
[カレルの竜を呼ぶ声も重なり、風切り羽根が刈り取られる。>>302
それでも墜ちない竜の姿に歯を噛み締める]
………!
[そこに一条の星が流れた。
幾度か耳にした破壊的振動音>>295が響いてハッとする。
手綱を引き、下がった所に氷の護り>>299が広がり熱を抑えて。
その間も爪撃なんのそので勢いを失わなかった灼星が、とうとう六翼竜を岩場に叩き落とした]
大丈夫か、シェン?
[ご機嫌そうなエルトナの様子に、問題はないとみてとれても思わず確認の声が出た。
他からも声はかかっているし、回復の手もすぐ届くはず]
流石は灼星の騎竜師だ。
[だから続けて掛けるのは称賛の言葉だった*]
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