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見物人達が村を立ち去りました。
戦いはいよいよ現実のものとなった。
吹き上がる戦火は、人々に選択を迫る。
自ら望んで戦いに身を投じるもの。
守るもののため、武器を手にするもの。
才覚一つで、戦乱の時を乗り越えようとするもの。
戦火に紛れ、己の目的を果たそうとするもの。
戦いを見守り、あるいは止めようとするもの。
己の思惑を果たせるのは誰か。
思いの剣が交錯する先へ、歴史は進む。
どうやらこの中には、村人が1名、囁き狂人が6名、天魔が1名、銀狼が1名、冒涜者が4名いるようだ。
薔薇園芸家 ローゼンハイムが「時間を進める」を選択しました
/*
よーしよしよし。
ベリアンに殴られたくなったので、直前におまかせから狂人希望にし直した俺です。通って良かったww
■
OROCHI世界への扉が開かれました。
各PCはそれぞれに召喚を受けます。
"侵略者"に召喚されたPCは記憶を都合よく封印・改変され、この世界の異物(管理者たちや彼らに召喚されたものたちです)を排除するよう仕向けられます。
一方、管理者側に召喚されたPCはまず説明を受けるでしょう。
☆侵略者の"目"を受けたもの(囁き狂人)
・記憶への干渉と戦意増大の影響を受けています。
・"目"に寄生されています。
・"目"は、馴染みのある武器、乗り物、その他さまざまな形を取ります。
・どんな形のものであれ、目立つかつ不自然な場所に目が付いています。
・基本的には、目を破壊することで侵略者の影響から脱します。
・各PCの拠点となる場所を生成できます。
(具体的には、元村のどこかのフィールドをOROCHIワールドに再現できます。)
(もちろんそこから離れて移動もできます。)
なお、OROCHIワールドの仕組みは、感覚的に理解しています。
混沌の神殿という名の巨大な建物が本拠地となっています。
当然、囁き狂人同士でバトルしてもOKです。
☆管理者に召喚されたもの(冒涜者)
召喚時に、以下の事柄を説明されます。(移動中の謎時空間内)
・この世界が、外方世界からの侵略を受けていること。
・侵略者は、他の世界から「強き意志持つもの」を召喚して精神を汚染し、利用していること。
・利用されている者たちを解放し、この世界を救って欲しい。
・利用されているものたちは、寄生している"目"を破壊すれば解放できること。
・この世界では、武器も乗り物も軍団も、精神力次第で呼び出せること。
・まだ不安定な世界なので、思っただけでどこかへ移動できること。
・なにかの際には「黄砂の村」が拠点となっていること。
1dの終わりに、冒涜者は「誘う」ことで囁き狂人を"目"の影響から解放することができます。
誘うのにふさわしい相手が見つからなかった場合は、ベリアンに「誘う」をセットしてください。
―とある未来:女神世界―
おはよう。ジル
[ひとまずいつものようにがんばって?いや、素直に笑みを浮かべた。
でもそれだけではどうにも、悔しいからか、寝ぼけ眼のジルをそっと抱き寄せる。
そのまま猫を甘やかすように、そして恋人を慈しむように、おでこについばむように口づけをする。]
[そんな甘いような恥ずかしい空間を少し過ぎた後]
そういえばな、なんか変なこと思い出したんだよ。夢だったんじゃないかと思って気にも留めなかったんだが、なんていうか、な。ここでもないどこか違う世界へといったような。そんな―――夢だ。
[少しあいまいに夢の話をしはじめた*]
開始地点はランダムです。
各場所にPC及びPCが召喚したもの以外の人間は存在しません。
0.混沌の神殿
1.チコリ(青い花)が一面に咲く丘(ルガル8)
2.宇宙の渚(成層圏)に浮かぶ巨大宇宙船内部(グラサガ4)
3.朽ちた武器が無数に突き立っている古戦場
4.澄んだ泉のある広場(女神候補生)
5.露天の温泉
6.破壊された谷間の砦(グラサガ3)
7.草原の川に掛かる橋。橋の名は苔生していて読めない。(ルガル9)
8.洞窟内の入り江に浮かぶ帆船(ルガル7)
9.食堂のある校舎(君といつまでも)
10.広大な沙漠の中央にある巨大な硝子の柱(>>0:32)
11.黄砂の村
− 黄砂の村 近く − >>0:88
[呼ばれた名は自分のもの。
だが、その響きは、自分がここまで同道してきた彼のものとは異なる。
── 結論。
そこにいるのは、シェットラントでありつつ、ベリアンの知らない誰かであった。]
介入された、か。
[召喚した者の幾たりかに、別の力が働いたのを感じとっていた。
しかし、これは ── ]
おまえの明晰な頭脳をもってして、この状況を説明してみるといい。
[動揺は押し隠して、いつもの調子で無茶ぶった。*]
/*
過去村読み返して記憶を探ってるうちに始まってたぜ...
一応予定通りの役職ですね、と。
誘うデフォはシュテルンでしたwなんかありそうな組み合わせだなおいw
/*
ちょww気づいたら提督が追ってきてr
なんだこのあいかわらずの可愛さ......好き...(*ノノ)キャ
― モルトガット帝国・帝都 ―
陛下。
ウルケルの艦がそろそろ到着するようです。
[出迎えの刻限です、との知らせを他人に任せず直接持って行ったのは、相手の乗員の中に気になる名前を見つけていたからだ。]
あの、タクマ・ナギも来ているそうです。
今夜の食事は酒抜きですね。
[事務的に言ってから、ふと視線を横に逸らす。
視界が揺れたような気がした。
目が疲れてでもいるのだろうか。
空間が、どことなく滲んでいて、…]
トール…!
[咄嗟の警告は、相手の耳に届いたか。
空間が割れた。
そう表現するしかない裂け目に飲み込まれて、世界が変転した。*]
/*
いい具合に自PCが赤黄に分かれました。
これで後のログ読みが楽になります。
しかしこれはやはり、カナンがラスボス化するフラグじゃ?
/*
結局こんな時間になるまで箱前にたどり着けなかった…。
これで本参加は厳しかったろうから、これで良かったと思っておこう。
地上見るとうずうずしてくるけど()応援おうえん。
地上のみんな、がんばれー!(手ぱたぱた)
― 何処かの森の中 ―
……?
[ふと、歩みが止まる。
風などほとんど吹かないような森の中、なのに、嫌な風が吹いたような気がした]
なん、今の……。
[何だか、嫌な予感がして、肩越し振り返る。
目に入るのは、黒と濃藍で彩られた太刀の柄。
それにちょっとだけ安心して。
気を取り直して次の一歩を踏み出した直後に──風が、吹き抜けて。 ──7(10x1)]
― OROCHI世界 / 1d10 ―
[つまづくように倒れ掛かった身体を、支える手があった。]
── ル…、
[「ルートヴィヒです、陛下」と耳元に告げられる声。
そこに意識が結ばれる。ひとつの呪のように。
違和感を感じつつも、目の前の景色に、問いを忘れた。]
計器チェック...OK、魔導装置問題なし、んー、蒸気圧がちょっとまだ安定しないか?気温の影響かな...ここまで上がると、相当寒いし。
ここは大将に...
[ 些かのんびりと、けれど一応は真面目に機体のチェックをしていたところへ、ふいに、ガクンと衝撃が複葉機を揺らす ]
うわっ!なんだ?!
[ 乱気流にでも捕まったか、と、慌てて操縦桿を握る腕に力を込めたが、立て直そうとする努力も虚しく、機体は錐揉み状態で回転を始める ]
な...んだ、よ、これ?!
[ 同時に何かが頭の中に無理やり割り込んでくるような感覚と酷い頭痛を感じ、歯を食いしばる ]
マ...
[ 呼ぼうとした名は、半ばで途切れ ]
[ 記憶と意識が、呑み込まれる一瞬前、青藍の帆を翻す歌う飛行戦艦の姿が、視界を過ぎった気がしたのは気のせいか? ]
― 黄砂の村近く ―>>3
世界の危機、だと?
何を言っている。お前は──…
[言いさした時、眩暈がした。
世界が変わる───ぐにゃりと歪む感覚。
あたかも懐かしき者との再会>>0:42も夢と言わんばかりに。
問いが投げられる。>>4
そちらへと目を遣った。
答えようと開いた唇が僅かな時間、音を失う。]
お前は、…───貴様は、
/*
ちょwwwwww
なんで同じところにいるんですか陛下wwwww
いきなりクライマックスかwwwwwwww
──── ”たたかえ”
[圧倒的な声が意識を、記憶をも塗りつぶす。
瞬間、反発があった。
何を───と思う意識を、更に圧倒的な力が押しつぶす。]
[唐突な暗転。
無意識、誰かを呼びそうになって、あ、それダメだ、と思い直して。
それからほとんど間を置かずに、誰を呼ぼうとしたのか、が記憶から飛んだ]
…………ぼく、は…………。
[何してたんだっけ、どこへ行こうとしてたんだっけ。
空っぽになった思考に、するりと何かが滑り込んで]
……あー……そっか、そうだ。
[『片付け』しなきゃ。
そこに思い至った時、届いたのは水の流れる音と、知らない風の感触だった。*]
― →草原の川に掛かる橋 ―
この、状況だと。
──────── は、
[何かに抗うように、苛立つように青年は眉間に手を遣った。
端正な顔が苦痛を堪えるように歪む。
その指の間から薄氷色の瞳が、目の前の男>>4を見遣った。
どこか苦しいような憎悪の光をちらつかせて。]
………、さ ぃ、
う …さ、い
うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさい!!!!!
[息が荒くなる。何かを堪えるように振り払うようにして、愛用の細身の剣を抜き放った。その柄に爛と輝く眼をあしらった禍々しき剣を。]
……説明? …は、はは。
[唇から零れ落ちたのは虚ろな嘲笑。
ぎ。と、常は涼し気なはずの唇は強く…強く噛み締められ。]
万能なる
───── 刃となりて我が敵を討て。
[剣を魔力の焦点として続く一撃。
警告も容赦もなく、論理の魔力によって編まれた風の刃が目前の男へ向かった。*]
……ん?
[緩やかな微睡みは、不意に途切れる]
なんだ……妙な気配……。
[全く知らぬ力の干渉。
呼んでいるような感覚に、真紅が細められ]
……ふむ。
俺を呼びつけようとは良い度胸だな……。
…………面白い。
どうせ、ここで揺らいでいても詮無いからな。
……つき合ってやろうじゃないか。
[く、と笑う声は風に散り。
ふわり、月白色がその場に広がったのは刹那の幻の如く]
― 巨大宇宙船内部 ―
[声が聞こえた。
説明されたことも理解した。
そのうえで、理不尽な、と思う。
そもそも、世界の危機を救えと言われても、何をすればいいのか。
なにより、半身はどうしているのか。
目下は、それが最大重要事項だ。]
― 古戦場/上空 ―
[ 気づけば、一面に朽ちた武器が突き刺さる古戦場のような場所の上空を複葉機は飛んでいた ]
.........ここは?戦場跡?
[ 人の姿は無いのか?と、無意識に辺りの気配を探る。
人が居るなら......排除しなければ。
自分は人とは相容れぬモノ......『魔物』なのだから* ]
− 温泉 −
雲じゃなくて湯煙だったんだ?
[とりあえず服は脱ぐ。
かけ湯をして湯溜まりに入る。]
んん、いい湯加減だな。
錆びたら困るけど。
[眺める左手は特殊合金の義手。その掌には目がひとつ。*]
[半身に心話で呼びかけながら、歩き始める。
一見したところ、装飾は荘厳ながら、どこかの艦内のように思えた。
外に出れば状況が把握できるかもしれない。
そう考えていたのだが。]
……… は ?
[巨大な窓の向こう。
黒と青に塗り分けられた世界を目にして、暫し固まった。*]
― 食堂のある校舎 ―
[気が付いたら、見知らぬ場所に立っていた]
……あ?
なんというか、ここは……。
所謂あれか、学び舎という類か?
[人の在り様を知るを好む影は、気紛れにそういう場所に立ちよる事もあり。
故に、そこがどういう場所かは察しがついたのだが]
……いやいやいや。
来る途中に聞いた話とは、だいぶかけ離れた場所に出たもんだなぁ……。
[感心するのは、そこでいいのか。*]
― 草原の川に掛かる橋。 ―
自分の世界のことは自分でやってほしいんだがな
[どこか、戦の名残や幻想を思い起こされるような草原。川。そして橋。]
どーしたもんだか、確か・・・あーっと、とりあえず帰るためにがんばるか。
[待たせてる人が、すごーく怖いので。
あれだな、姐さんのために、侵略者には倒れてもらわないと色々とまずい]
……ん。
[何か、聞こえた気がする。
馴染んだ天上の響きとは違う感触の、けれどそれと良く似た感覚の声]
……こんな所に同類がいるとは思えんが。
誰か、いるのか?
[宛てなく投げる声は、どこか楽し気な響きを帯びるもの。*]
いや、だから、なんで俺?これでも、結構忙しいんだが。
[ 鉄底族への土産をどうするか、丁度外遊?から戻ってきている悪友兼守護天使に相談してみようか、と、王宮の建物を一歩出た、瞬間に見たことのない場所に放り出され、なんだかややこしい上に、かなり一方的な事情説明を受けて呆れ顔になる ]
− 黄砂の村 近く −
[挑発めいた問いかけに、返ってきたのは迸るような拒絶だった。>>15]
まさか、召喚した者の代わりに…?
[さまざまな可能性を考えて焦りはするが、じたばたしても始まるまい。
いつもの冷静さを失っているようでありながら、氷人形の紡ぐ魔力はやはり鋭く、天性の才を宿していた。>>16
とっさに押さえ込めるようなものではない。]
んー。あーーー。ぬぁぐりぇぇぇえぇ!
[なんか響いた。返事ができそうな気がしたわけだが、こういうのやったことがないため、とても不協和音的な、変な音がしばらく響くだろう]
── っ!
[風の刃が肌を裂く。
続くであろう、実体の刃を受けるわけにはいかなかった。
とっさに魔力を自らの足元に叩き付け、互いを反対の方向へ弾き飛ばさんと試みる。**]
[ふぁんふぁんふぁんふぁんとか、ばちばちばち。とか
壊れた何かのような音をたてたりした後]
いるぞー。トールって人じゃないけどな。
[やっとお返事できたようだ]
[ けれども、結局のところ ]
ああ、もう...つまり、やらなきゃ帰れないってことだな?
[ ごねたところで、状況の好転はなさそう、と、判断するのは早かった ]
― 校舎 ―
見たことない様式だな、この建物は。
割と頑丈そうだが。
[ 校舎、という概念は、男の国には無い...が ]
魔王の城にちょっと似てるか?
[ 魔王の城が聞いたら、全力否定しそうな感想だった** ]
[声が聞こえてきた。
だがそれは予想していたものではなかった。]
……ええ。おります、が。そちらはどなたですか?
先ほどの、ご説明いただいた方ではないようですが。
[なんなんですかね、本当にここは。
なんて苛立ちが声に滲む。]
[おまけになにかもうひとつ、聞くに堪えないような音も聞こえて来て>>~2]
……ほんとうに。なんなんですかね。ここは。
[つい、思考が思念にまで漏れた。]
― 草原の川に掛かる橋 ―
[ぐるりと見回す。
ひとがいる。>>24
あれはなんだ、と考える。
違和感が強い。
つまりは]
……『片付け』なきゃなんない相手?
[こてり、と傾ぐ首。
手が自然に、物凄く自然に、背負った太刀に伸びる。
僅かに浮いた太刀の鈨に浮かぶのは、そこにあるべき透かし彫りの紋様──ではなく。
あからさまに不自然な目がひとつ。*]
― 黄砂の村 近く ―>>26
[鋭い風の刃は、シェットラント自身をも切り裂いた。
それは常の冷静さとはかけ離れた姿だ。
真空の刃が彼我の肌を裂く中で、剣を持つ手に力が篭る。]
────── 、貴様が、
[落とした声は暗く、どこまでも低く。
あたかもかつて、彼を彼女の敵として憎み続けた日の如くに。]
…………ッ!!
[死ね、と。
力のままに振り上げるはずだった剣はしかし、魔力によって生じた衝撃により阻まれた。>>27
攻撃にすべてを傾けて無防備であった身は、その衝撃をもろに受けて吹き飛ばされる。視界が反転し世界が回った。無様なほど無防備に地面に叩きつけられ、一瞬息を失う。]
ふ ざ、 …けるなよ、
[頭の奥にちりちりと残る違和感が、不快さを伴って意識を刺激し続けている。その苛立ちを全てぶつけるかのように、青年は仇敵の姿を探し求めて砂の向こうへと*目を向けた*]
[なんか妙な音がしとるなー、なんて思っていたら、声が増え。>>~2 >>~3
更に、問いに応じるように苛立ち滲む声>>~4も聞こえてきた]
ふむ。
請われて名乗るのは主義に反するんだが……ま、どうやら非常事態のようだしな。
俺は、シメオンという。
……説明云々、という所からして、そちらも誰やらに呼ばれた口か?
[確かめるような問いかけは聞こえた声の主全てに向いたもの。*]
[ 「たたかえ」と、囁く声が脳裏に響く ]
(言われるまでもない)
[ 戦うことと、食らうこと、その本能だけが魔物の持ち得る全てなのだから ]
ちがう...
[ 戦わなければ、生き残れない ]
ああでも......腹は、減ってないな......
[ 珍しい、と、ふと、思った* ]
− 宇宙船 艦橋 −
[自分たちがいるのは、船の艦橋だとわかる。
見知った艦ではない。]
ウルケルとの技術提携…だったか?
タクマ・ナギが到着したと?
[しかし、窓の外に広がる紺碧は海ではなかった。]
[「これも陛下が征服すべき新しい航路です」
傍らの”ルートヴィヒ”が囁く。
その言葉が、世界の理であった。]
ならば 征こう。
[目の前の蒼を紅蓮に染めるべく。**]
[別にかまわない。なんか倒すやつという特徴に一致してるし、ただ少々懐かしさを覚えただけ?と取るべきなのか]
やる気満々かい?
[想像したらなんか色々だせるのだったか。思い返しつつ話欠けた*]
ふむ?
[喚ばれた。
それと理解はしたし、拒否しても良かった。
だが今はともかく退屈だったのだ。
刺激に飢えていた、と言ってもいい。
だから、召喚に応じることにした。
で。その結果がこれだ。]
― チコリの花咲く丘 ―
[心地よかった。
実に、心地がよかった。
なにかごちゃごちゃと言われた気がするし、なにか忘れているような気もするのだが、もはやそんなことは気にならなかった。]
ははは。いいぞ。進め。
[見渡す限りを青く染める花の中に、一条の傷跡を引いて進むそれは、翼の代わりに城砦を負った地這竜のよう―――ではなく、全体的には地に伏せた黒竜にもろもろ奇怪なパーツをくっつけて巨大化したものに似ている、なにかいろいろ混ざった代物だった。
大きさは、ちょっとした帆船程度。
その最上部に立って、魔は機嫌よく花散らす風を受けていた。
上部に据え付けられた玉座の背からは、ぎょろりと目がひとつ伸びている。]
...割り込んで済まないが、お前さん達も、俺と同じ依頼をされたクチと思っていいのかな?
[ 男にとって、頭に届く会話自体は、そう珍しい現象ではなかった。自身が同じような魔法を親しい者達数人との間に繋いでいるからだ。
だが、今、届く声に全く聞き覚えはない ]
[ぐるぐるぐるぐる、頭の中で声が回る。
「たたかえ」と繰り返されるそれは、なんというか]
……うざいっつーの。
言われなくたって、やったるわ。
[だって、それが一番速いから。
……なにがどう、どういう意味で速いのかは、上手く言えないけれど]
― 草原の川に掛かる橋 ―
[ふる、と首を振る。
頭の中がぐるぐるして落ち着かない。
落ち着かない意識を、呼びかけてくる声>>34に向ける事で、強引に現実に向けた]
ぼく?
ぼくは、シュテルン・シュトゥルムヴィント。
[端的に名を告げて、構えをとる。
両手で柄を保持しながらの下段の構え。
立ち居振る舞いに向こうが見覚えあるかも──なんて事は、うかばない]
だって、『片付け』せんとならんし。
そのためには、やらにゃならんでしょー?
[何言ってんの、と言わんばかりに返す様子は、ためらいなどは全くないもの。*]
/*
鈨だと抜いてない時わかりにくくね? と思ったんだけど、柄だとシェットさんと被るんや……!
てわけで、わりとすぐ抜刀するor抜き身で駆け回るすたいるになりそだわー、これは。
楽しいところではないか、ここは。
[心底、の笑い声]
なに。
全て壊せばいいのだろう?
ならばこいつで
[ああ。なんだったかな。
浮かんだ疑問はすぐにどこかへ消えた。*]
[声が聞こえるのは、割り込んできたのも入れて、今のところ3つ。
同じ依頼>>~8、に関しては、不協和音の主>>~9と同意見だった。]
…。ルートヴィヒ・アルトハーフェンと申します。
今は船らしき場所にいますが、
船は星空と青空、の、間? に、いるようです。
高所を飛んでいる、というのが近いかもしれません。
[同じ目的ならば情報を共有しておいた方が良かろうと、自分のじょぅきょぅを説明するが、なんとも歯切れの悪いものになる。
なにしろ自分たちの知識にこんな世界はない。**]
― 草原の川に掛かる橋 ―
……何なんよ。
[自分の名乗りとか諸々が相手に思わせるものなんてわからない。
まして相手が、今は記憶からころっと抜け落ちた師父が、次の目標クリアしたら会いに行かせようとか思ってた当人だなんてそれこそ知る術もないわけで]
やる気ないならないでもいーんだけど。
……ぼくのやる事に変わりはないし。
[無防備にも見える様子>>41に、は、と一つ息を吐いた。
ゆら、と、下を向いていた切っ先が揺らぐ]
ぼくは、『片付け』せんとあかんのだから。
……やる気ないなら、大人しゅう片づけられてな!
[一方的な宣言と共に、走り出す。
踏み込みからの横薙ぎ一閃。
風断つ速度は未だ及ばないけれど。
太刀筋は師父から素直に継いだもの。**]
ふむ。
[聞こえてきた声は、三つ。
そしてどうやら、全員同じ状況にあり、故に声を共有しているらしいと。
分析しつつ、影は思考を巡らせる]
……星空と青空の間、か。
そりゃ、文字通りの場所かも知れんなぁ。
[二つの空の狭間は覚えのある場所。>>~10
そうだとしたら何故、という思いもあるが、答えは出そうになく]
俺がいるのは……なんというか、学び舎のような建物の中だな。
取りあえず、ちょいと歩き回ってみるか。
[一先ず返すのは、自分の置かれた状況の事。**]
― 草原の川に掛かる橋の上 ―
はぁ……ああ、いや、悪いね。気を削いだみたいでさ。
[天を仰ぎながらも、軽く足元を確認するように足で橋を静かにたたく。
丈夫なようだなー。などと考えながら]
その『片付け』ってのが何を思ってそういう表現なのかは知らんけどさ。
[精神を汚染されている。だったか。どう塗り替えられたのかは、後で、そうだな。帰ったあと、姐さんに告げ口して兄から教わるなりなんなりすればいいか。
沿う結論づけている頃には、すでに走り出している剣士>>42>>43?いや、弟弟子でもいいかな?
特に意識もせず、半歩。シュテルンの利き腕側に揺れる妙な足さばきでずれる。
どこか慣れたように、あるいは対策を既に知っているとでもいうような自然さで、右手にはいつの間にかもっていた両端に刃がついた双刃剣。
刀を振り切る勢いの、一番鈍いところ、太刀の付け根。目玉めがけて、相殺するように上段より刃を滑り込ませるように切り下ろし勢いを止めるように弾き。]
…まあ、がんばる理由にはなるか。
[どうやら縁がある相手らしい。世界平和。も気にならないわけではないが、それ以外にも戻るために戦う理由があるのはいいことだ。わかりやすい意欲となる。
のんきに考えながら、はじいた勢いをそのままに、手首を返して弟弟子の右半身を切り上げるように、刃が走った。**]
ああ、わざわざ念話が通じるようにしたってことは、仲間として行動しろって意味だと思ったからさ。
あ、ちなみに、俺は、この世界が侵略されそうだから防いでくれって言われたんだけど。
[ 同じだろ?と軽い口調で確認してから ]
俺は、ロー・シェンだ。
ゲルトだっけ、あんたは侵略者ってやつと遭遇したって?大丈夫なのか?
...て、星と空の間?えらい場所だな。
[ ゲルトに様子を尋ねながら、ルートヴィヒの言葉に目を丸くする ]
どうやら居る場所も離れてるか、個別撃破となると少々面倒だな。
[ 驚きながらも、状況整理は続けていく。この辺りはすでに習性といっていいだろう ]
俺は建物の中にいる。城みたいだと思ったが...やたらに机と椅子が置いてある...ああ、そうか、ここはもしかして学舎かな?
[ 男の国の軍学校は、古い貴族の家を改築したもので、ここよりもずっと簡素な作りだ。魔族に蹂躙される世界では、それほど立派な建造物は作れなかった。
だが机の並びや部屋割りを目にすれば、なんとなく伝わるものがある ]
面白いな、こんな場所があるとは。
[ 生来の好奇心も健在だった** ]
ん?
[ この場所がどうやら学舎だろうと、当たりがついたのは、建物の中を見てからだが...ここに居るのは自分一人ではないらしい気付く ]
人の気配らしいのは感じないんだがなあ...
[ しかしさすがに、相手が人ではない、とは、まだ知らぬままだ** ]
[聞こえてくる声を整理するならば、侵略者と戦うために呼ばれた四人、という認識で間違いないだろう。
そして、戦わねばならない相手は、確かに存在しているようだ。]
ゲルト。
侵略者っぽいもの、とはどんな相手ですか?
それと、シメオンとロー・シェンは学舎にいる、と?
同じ建物内、でしょうか。
[既に遭遇しているらしいゲルトに問いを飛ばしつつ、他の二人の状況も頭に入れておく。]
「黄砂の村」が拠点という話ですが、どこにあるのかもわかりませんね。
……念じれば移動できる、でしたか。
その学舎か、黄砂の村に行くよう試みてみます。
この船の探索は、一度態勢を整えてから、
[思考を纏めるような思念が、そこで途切れた。]
― 宇宙船 艦橋 ―
[侵略者とはなにか。
今後どう動くべきか。
どうすれば別の場所へ移動できるのか。
奇妙な艦内を歩きながらの思考は、いくつ目かの扉を潜ったときに途切れた。
ひときわ広い部屋には大きな窓があり、美しくも恐ろしくもある蒼と黒の世界が押し迫ってくるようだった。
その神秘的な光景の狭間に立つものに、視線を奪われる。>>35]
……トール、 あなたが、なぜここに。
[絆の声が繋がる感覚は無かった。
だからこの世界にいないのだと思っていた。
その相手が、これほど近くにいたという驚きと、もうひとつ。]
[鏡を見ているようだった。
自分と同じ顔の何かが、当然のような顔をして皇帝の隣に立っている。
服装までも同じだったが、あちらは胸元を大きくはだけていた。]
[寛げられた服の間、心臓の上に当たる場所に目がある。
視線が合った瞬間に、赫と血が沸騰した。]
そこは、私の場所です。
[思念で武器は呼び出せる。
その知識を思い出すまでもなく、右手に重みが現れた。
繊細な彫刻を施されたリボルバー。
弾は一発抜いてあるので、五発だ。*]
おおおおお
[がつ、と斧が地面を噛んだ。
斧頭を支点に強引に勢いを止め、正対する方へ身体の向きを変える。
同時に左手で引き付けた柄を体の前に置き、太刀の軌跡に合わせて外側へ押しやるよう受け止め、逸らす。
切っ先に触れた左腕から、ぱっと赤が散った。]
っっらあぁ!
[斧の刃に跳ね上げられた土が宙を舞う。
土ぼこりを巻き上げながら斧頭を右から左へ、低い軌道で半円に振った。
足を払うか、鉤に掛けて引き倒そうと狙う。]
/*
魔王の一人称と二人称なんだっけ、と元村を確認しつつ。
ツィーアは専用の目を欲しがってたからなあとか思うと、にやにやする。
ツィーア可愛いよツィーア。
ほんとはツィーアそのまま召喚したかったけれど、ひとさまのキャラだからねー。
ツィーアとナールを混ぜて縮小したパチモン移動城塞です。
― ある商会の一幕 ―
ウッシッシ。ちゃんとランヴィナスに不満はいってきたか?不満をいってきたうえで、鉱山の件に参加せずにいたか?……ならよし。
「…いえ?いいんですか?若旦那」
だいたいが既定路線なんだよ。これは経済であり、政治的な思惑があることなんだからな。そういうものは政治外のところでやり取りしねーと、損のほうが多い。ま、とりあえず今は、教材を提供してくれたジー……いやアーヘンバッハ卿の好意を甘んじようか。
[この場においては名前ではなく、アーヘンバッハ卿と言い直しつつ、ジークムントの決断>>0:70は勉強としての叩き台とされていた。]
まず基本的なことだが、政治と言うのは理で動く、しかし経済と言うのは利で動く。この二つの利(理)が重なる限り、協力しあえるだろう。逆に一方的に損を被るような提案は交渉そのものを破壊してしまうからな。
「でもうちは今回鉱山を巡る取引から外されただけですよ」
今のとこ…な。次はランヴィナスの内情を見ていこう。具体的にはうちにどう思っているかだ。
だいたいにおいて二つにわかれている。
一つ目は、二つの利(理)を重ねて復興をすすめ国の発展に利用しよう。という考えをもつ集団。
。
二つ目は、そんなエティゴナ商会を面白くない。あるいは不安視しているという集団だ。
今回は二つ目の人間に気遣ったっていうことだな。
[少し面白くなさそうだな。だが何もいってこないので続ける]
市民や他の商人からしても面白くないのも仕方ないな。帝国と癒着をしていた悪徳商人。それが市民の見解だし、たいして否定ができる要素もない。あとは、同業者からすれば…うちは少々儲けすぎてるからな。
[最後は冗談めかしていえば、少しだけ場の空気が和んだ]
不満を思う人間の留飲を下げるため。そんなことまで繊細な気遣いが必要とする。この国は難しい時期なんだよ。
[まあだからこそ、政治と絡めた商売としての参考としてこうして勉強会にできるわけだが]
それにほかにもいくつも理由はある。
至極全うに、一つの商会に頼りすぎるというのは危険だということ思考の持ち主。…もともと与えていた利権を取り上げるならば代償だって必要だが、新たな利権に関しては自由に決められるということだしな。
[あちら側と同じ意見>>0:73を口にする]
それにいろんな商会を誘致したい。というのもあるだろう。実際、鉱山経営のほうに参入した商会は、比較的新しいところもあるだろう?
ただ不満を持ってる人間のガス抜きのためだけにするような男ではないよ。あれはな。
そして政治的な意味をいうならば……元悪徳商人、でかい商会に対して気を遣いすぎるわけにはいかない。上に立つものとして、自分たちが上であり、強者であることを時にはわかる形で示すことだ。あるいは警告の意味もあるかもな。
[そこまでいって、低く、暗い笑い声をあげる]
……なぁ?わかるか?サイン一つで、それだけの意味をもつんだ。これも…戦いなんだよ。
[商会の面々をみやり、ごくりと喉が鳴る音が聞こえる。安定しだせば違うが戦後なんだ。統治というのは繊細なんだ。特に商人とは違い、国の人間からすれば生き残りをかけた戦いになるんだ。気を緩めるな。視線で場を制するように周囲をにらみつける]
「アーヘンバッハ卿も強かですな。もう少し金に意地汚ければいい商人になれそうですな」
普通の貴族なら侮辱されたとおもわれそうだが、あっちからしたら誉め言葉と取るかもな。にしてもこんな毎日じゃ趣味に耽溺する貴族がでるのも強権を振るいたくなるのもわからんでもないな。
[古株の番頭が茶目っ気をだすようにいうと、こちらもまたそれに乗ることで場の空気を緩める]
先手はあちらに譲ったんで、次は後手となる。
まずやったことは、不満を告げたことだ。これは両者の利(理)になる。
こちらを敵視する人間。危険視する人間からすれば、不満を口にして、それでも受け入れられなかったんだ。ほっとするだろう。ざまあみろ。と思ってるのもいるだろうな。……不満を口にするだけでそれが和らぐならばこっちとしても悪くない。そんなこというだけなら無料(ただ)だしな。
あちらも自分たちが上位者であると示しつつ、不満を和らげるのにかうんだ。
実際、不満を述べたとき、整然と返されたりはしてもこちらを弄るようなことはいわれなかっただろう?
[使いとしていったものに視線を移すと、そういえば。と思い返しこくりと頷いて返される]
さて、あちらはそれなりの理をとったんだ。次はこちらが利をとる番だ。
さっきエティゴナ商会に対してどう思ってるか。というのは二種類に分かれるといっただろう?今回の決断をみて、積極的にうちと取引をして発展しよう。と考える面々は不安に思う。これを始まりに、徐々にエティゴナ商会との取引を縮小していくのではないか?そうなると計画を見直す必要だってでてくる。とか色々とな。
そういう不安を抱いている面々の不安を取り除かなければならない。
ここで重要なのは、うちも、あちらも取引をし続けるという考えで合致しているところだ。
もう使者を走らせている。ま、わかりやすく不満を述べたことへの謝罪と贈り物だ。今後もよろしくお願いします。ってやつだ。
[既定路線。と先ほどいったように、そうでなければありえぬ速さだ。まあ実際、不満を述べに行った使者とほぼ入れ替わるようにしていったのだ]
それをあちらは受けるだろう。受けないと、こちらに隔意があるといっているようなものだからな。それこそ石ころ一つでも笑顔で受け取るだろうよ。
でもそれじゃあ面白くない。
だからちゃんと役立つものを贈ったさ。ある程度は自分がもらうだろうが、他は孤児院だのにアーヘンバッハ卿を通して寄付という形なりして、うまく処理するだろう。そうすることで、うちとアーヘンバッハ卿がつながった。なんて見方をするようなやつもでないだろう。
[絹製品に砂糖や塩。酒。万年筆や毛布、日用雑貨、変わったところではタチアナ様含む婦人向けのドレスもある。まあジランダルの赤。やチーズなどという酒とか万年筆だとかに関しては個人的に知っている好みからチョイスしたともいえる。]
これがこちらの利になる。わからないか。
「不満を和らげたし豪勢に贈り物をすることで、次の仕事を受注しやすくなる。とかですか?」
まあそれもあるが……残りは…後々のお楽しみってとこだな。何がでるのか、次までの宿題だ。
ああ…それと…こうなる前から職人を多く雇っただろう。
鉱山周りに参入した商会ではいずれ職人の数が足りなくなるまで別の仕事をさせるが、その時にレンタルできるように日程調整を忘れるなよ。
あちらは正式に契約したんだ。果たせなかったものをそのままにするほどアーヘンバッハ卿は甘くはない。悲鳴をあげるだろうよ。そこで金に誠実なる商人の登場ってわけだ。たっぷりと足元を見て、恩も売れるだろう。これもまた、俺たちにとっての利。ってやつだぜ、政治と関わらない商売のことだ、あちらさんも文句はいわんだろうさ。ウッシッシッシッシ!
[政治外のとこでやらないと損するといっただろう。そんな含みを持たせるように笑った。そんな商会の一幕であった**]
− 黄砂の村 近く −
[風の刃がその術者をも傷つける。>>31
まったくもって、いつものシェットラントらしくない。
そして、ベリアンの目は、己に向けられた剣の変化に気づいていた。]
覚えがある。
[邪悪な意志を持つ魔導書に導かれていた記憶。
あの剣は、その類であろう。]
[あれを無力化できれば、シェットラントはいつもの怜悧な彼に戻るはず。
しかし、闇雲に剣へと攻撃を加えようとすれば、シェットラントが自らの身をもって剣を庇うこともあり得た。
かつての自分がそうだったように。
つまり、単純な話ではない。]
そもそも わたしに個人戦などさせないでほしい。
[魔力を剣に乗せて戦える才を羨んでいるワケじゃない ── 多分。
ここしばらく、シェットラントの武によって守られていた、その心地よさが改めて身にしみる。]
[しかしながら、敵を求める眼差しでシェットラントが立ち上がってくるならば、立ち尽くしているわけにもいかなかった。]
── 願うは極秘、かの奇しき紅の夢
[ポタポタと砂に落ちる自らの血を触媒に、術式を編む。
砂が集まって形作るのは一頭の馬だ。
それに跨がり、シェットラントを見下ろす。]
口ほどにもない。
そこで砂を浴びているがいい。
[彼が騎士でもあることを失念したかの態で煽った。
馬首を返し、距離を稼がんとする素振りを見せる。
その実、追いかけさせて黄砂の村まで誘導しようと。
この世界に召喚された者の中に、力を貸してくれる者がいるだろう。
もっとも、逆に”執り込まれた”者に遭遇してしまう可能性もあった。**]
− 宇宙船 艦橋 −
[“ルートヴィヒ”を傍らに従え、艦の新しいシステムを検分してゆく。
そこへ、闖入者があった。>>47]
── ?!
[見知った顔である。
心が掻き立てられるのを覚えた。
だが、それは、すでに傍らの位置を占めている姿であった。]
[期せずして、彼の者が発する問いと重なるタイミングで声に出す。
そのシンクロニティ。]
まるで ── おれの、
[「もっとも確率が高いのは、何者かの策略でしょう。かなり危険度は高いかと」
逡巡を押し伏せるように、“ルートヴィヒ”が分析する。
確かに、後から現れたそいつは銃を手にしていた。
こちらを正しく認識した上でだ。
腹心の姿を真似て入り込んだ刺客、という判断を“ルートヴィヒ”がするのは妥当である。
扶翼はいつだって辛辣なまでに事態を解析してみせるのだ。]
[“ルートヴィヒ”に頷くと、彼はそっと近づいても耳元に囁く。
「あれの血が飲みたいです」
それを聞いて、若き皇帝は、意外そうな顔をした。]
おまえが、おねだりするとは珍しい。
[しかし、滅多にないことだからこそ、叶えてやりたいとも思う。
アレクトールは、腰のホルスターに手を伸ばす。*]
……同じ建物かどうかは、さてな。
ま、同じ場所なら出くわすだろうさ。
[投げられた問い>>~14に、返すのは大雑把な答え。
聞こえてきた、侵略者の特徴>>~16は意識の隅に留めておいて]
しかし、目玉をくっつける、とは。
……大概な趣味をしているようだな。
[ぼそ、と落としたのは率直な感想一つ]
― 校舎 ―
[意識に響く声から情報を集めつつ、一先ずゆっくりと歩き出す]
さて、何やら気配は感じる、か。
一人ここにいるという話だが……さて。
[呟きながら、意識を凝らす。
すい、と差し伸べる手に舞い落ちるのは月白色の羽が数枚]
……影よ伝えよ、この地に在りし者在り処を。
[紡ぐ言の葉に応じて羽毛がふわり、飛び立っていく。
それは建物の中にさす影に干渉し、中の様子を伝えて来る、が]
……は?
[一端が拾ってきた気配。>>46
それに、ひっくり返った声が上がった]
なんだ、これは……。
近いような遠いような……。
何かしらの加護の気配……ではある、か。
[それも恐らくは天に由来するもの、と。
察した影はそちらへ向けて探査の羽を飛ばしつつ、歩みもそちらへ向けてみた。*]
― 草原の川に掛かる橋の上 ―
[あれやこれやと巡らせられる思考は知る由ない。
いや、聞いた所で今の少年の意識には届かない。
それは浸蝕の影響もあるが何より。
太刀振るう際にはただ、それのみに意識向けるが故の事]
……っ!
[流れるような動きからの、切り下ろしの一撃。>>44
それが鈨の目を狙っている、と気づいた瞬間、僅かに太刀を引いていた。
それによって勢いはより削がれ、刃は容易く弾かれる]
……んなろっ!
[返し刃が走る。>>45
こちらは弾かれた太刀を引き戻しきれていない。
とっさ、選んだのは後ろへ大きく飛び退く事。
紙一重、切っ先が目の前を通り過ぎる]
……ち……ふつーに攻めても、とれそうにないか。
[飛び退いた先で片膝を突き、太刀を右横に流すように構えて呼吸を整える。
どう攻めればいいか、どう動けばいいか。
そこを瞬時に導き出すには、まだまだいろいろ足りてない。*]
[ どこかで、太刀と斧槍が激しくもどこか楽しげに火花を散らし、また別のどこかで剣に寄らぬ戦いが火花を散らしている...そうして、もっと別の...常ならぬ空間では、男も見知った人々が因縁めいた争いに巻き込まれもしていたのだが...それらの争いも今は、男からは遠い ]
港の写真?いや、それは今は許可できん。
どうしてもと言うなら、後でモルトガット軍の許可を得てからにしろと伝えろ。
あちらの指定に従えば、一枚くらいは撮影できるだろう。
[ 同行してきた写真技師が、近づいてきたモルトガット帝国の港を撮影したいと申し出てきたという部下の報告に、そう答えて苦笑を浮かべる ]
...気持ちは分からんでもないが、下手をすればスパイ行為と見なされる。そう説明してやれ。
[ 戦争の主体が海戦となる、今の時代。港は、どの国にとっても、それだけで軍事施設の一部だ。ましてや首都に近い港で不用意な真似ができるはずもない ]
この風景を...見せたい、とは、俺も思うがな。
[ 世界中から集まった、外装も様々の商船が行き交う大きな港、その中にはウルケル船籍...或いはウルケルで建造された船も数多い。
世界の海を一つに、誰もが自由に海を渡る世界を...そう理想を掲げたモルトガットの太陽の膝元には、その理想に恥じない光景が広がっていた。
休暇が取れれば一緒に来訪したいと望みながら山積みの処理案件に阻まれ、遂に叶わなかったゲオルグに、せめて写真だけでもこの胸躍る光景を見せることが出来ればと、内心での想いが零れる ]
(今頃、やさぐれているだろうなあ...)
[ 航海中、ゲオルグからのコエが殆ど届かなかったのは、仕事に忙殺されているせいもあるだろうが、多分、半分はやさぐれの余波だろうと踏んでいた......それにしても少々音信不通が長いような気はするが ]
まあ、到着してから、だな。
[ 自分からも敢えてコエは送らなかった。こちらは、仕事の邪魔をしたくないと思ったのが半分、もう半分は、共に来れなかったのが残念だ、と、誤魔化しの効きにくいコエに顕れてしまっては、少しばかり年甲斐がなさすぎるだろうと思ったせい。
だが、無事到着の報告は、やはり一番に届けようとは思っている* ]
/*
んむ。
なんというかこう、基礎は同じだけど諸々で差異がある、というのを別シチュで同時に書く、というのは滅多にないんで。
これはこれで色々と鍛えられるし楽しいなwww
今のとこ、仲間は四人ってことか。
[ 聞こえた声と名乗りを数えて、それぞれを頭に刻む。皆それぞれ、状況に慌てるでもない様子なのは、それなりに人を選んで巻き込んだという証拠だろう。
中でも的確に状況を分析しながら次の行動を定めようとするルートヴィヒの声は、優秀な戦術家であろうとの気配を色濃く滲ませて居る...が ]
ルートヴィヒ?何かあったか?
[ 不自然に途切れた声に、不穏を感じて名を呼ぶが、相手に答える余裕があったかどうか。
状況に変化があったとしたら、一番の可能性は『侵略者』との遭遇だとは、すぐに思い浮かんだ ]
― 宇宙船 艦橋 ―
[怒っている時ほど思考は冷徹になる。
無二の絆を穢された憤激と同時に、自分の紛い物だけではなく、主もまた作り物ではないかという可能性は思考の端で検討していた。
だが、重なる声の色に、その可能性を棄てる。>>54
あれは間違いなく、己が魂の半身だ。]
なにをしているんですか。
そんなものの言葉に惑わされるなどと。
あなたらしくない。
[わかっている。
我が太陽は、偽物の甘言程度に動かされるものではない。
単に姿が同じであるということ以上の、何らかの影響を受けているのだろうと推測は付く。
それでも、文句をつけずにはいられなかった。]
[あれを排除すれば、正気に立ち返るだろうか。
拳銃の形を取った思考が、右手に重い。
相対する半身が腰に手をやれば、なお重みが増した気がした。
トールは、あれを守るだろう。
義務とも思わず立場などにこだわらず、できる方がするだけだという当然の顔で。
幾度もそうして守られてきたのだ。このあとの展開も読める。
我が太陽を傷つけずに、紛い物を撃ち抜くのは至難の業だ。
だいたい、剣でも銃でも体術でも、彼に勝てた試しなんてない。
人選ミスですよ、と召喚したものに心の中で毒づいた。]
ここは、あなたに相応しい戦場ではありませんね。
[銃口を上げないまま、言葉を研ぐ。]
せっかくなら、
もっとあなたを、みせてください。
自ら銃を取るあなたも魅力的ですが、
あなたにはもっと、輝かしい場があるはずでしょう?
[思い出させるように告げながら、意識の隅で下がるべき距離を測っていた。*]
― 校舎 ―
[ しばし、どう動くかと考えを巡らせていると、ふいに視界の隅に淡い月光のような羽毛がふわりと舞う>>57 ]
何...?
[ 男は魔法を使う事は出来なかったが、その気配には敏い、殊に、聖性を帯びたものは、今は近しくあるせいもあって、はっきりと認識できた ]
羽根が触媒の聖魔法、か?
[ だが、その羽毛は、とてもじゃないが、ただの鳥の羽根には見えない ]
悩んでても仕方ないな。
[ おそらくこの羽根は、自分を探してここに飛んできたのだろうと感じられる。その直感に従って、男は、羽が来た、と、思われる方向へと足を向けた。
歩き出した途端、いつもはショールよろしく肩に巻き付くように収まっている守護天使の片翼が、ばさりと背に羽ばたく ]
やっぱふつーじゃない相手かあ。
[ この片翼が勝手に動く時は、なんらかの異変か、警戒の必要を訴える時と相場が決まっている ]
...と、お前さんがシメオン、かな?
[ やがて、影の天使の姿を視界に捉えると、男は、気安げに声をかけながら、じっと、その存在を探るように金の瞳で見つめた ]
もしかして、人間じゃないのか?
[ 見知った天使と、どこか似た気配。けれど、何かが決定的に違っている...そう感じた* ]
― 草原の川に掛かる橋の上 ―
……るっさい!
あんたにゃそんなん、関係ないだろ!
[修行中。大当たりである。故に、ついつい大声が出た。
基礎は叩き込まれているし、同世代の中では技量的にも体力的にも秀でている、と言える方だ。
何せ、鍛えられ方がおかしい。
けれど、実践となるとまだまだ不足していて、それが色々と引っかかっている……というのはちょっと余談としておいて]
[どう動くか、思案する間に相手は動く。
左側に回り込む動きに対しようとするが、遅い]
やばっ……!
[言ってる間に斬り上げられる一撃。
とっさに身体の向きを変えた所に刃が走り、脇をわき腹から胸の辺りを引き裂いた]
ん、のっ……。
[斬られる感覚にはまだ慣れていない。
けれど、それで怯む事はできない、と。
今は奥に奥に押し込められた何かが暴れる]
ただで、やられるかぁ!
[叫びざま、横に流していた太刀を強引に振り上げる。
狙いもまともにつけられていない、けれど勢いだけはある下方からの切り上げが大気を裂いた。*]
[ 『たたかえ』と、囁く声ならぬ声が、魔物の本能を刺激する ]
ここには、相手が、いない。
[ 他にもいくつかの声が聞こえる気がするが、それらが自分にとって意味を持つとは考えなかった ]
見つけ、ないとな。
[ 戦う相手を探して、上昇する ]
.........
[ 見上げた空の青さが目に痛い気がして、視線を逸らした。
今は蒸気の軌跡を描くこともなく、エンジン音のひとつもたてずに空を横切る複葉機の翼で、大きな目玉が、ぎょろりと動いた* ]
― 校舎 ―
[ゆるりと歩けば、気配に当たる。>>67
羽の導いた先で会った気配に、真紅がきょとり、と瞬いた]
……いやいやいや。
こいつは、驚いた。
[開いた片翼、それも驚きだが。
全く物怖じする様子もなく、人間ではないのかと問うてくるのもちょっと驚きだった]
[闖入者は、手にした銃をこちらへ向けることなく、言葉を紡ぐ。
冷静さを保とうと努力しているかに感じられた。
敵わないから、というのではなく ── もっと別の次元で苦悶しているかのような。]
おれに相応しい戦場?
興味深いことを言う。
[相手から注視を外す余裕を見せ、鋼鉄の艦橋に視線を走らせる。
馴染みがあるような、違和感があるような。]
本当に、天の加護を受けていようとは。
……いや、久しぶりにいい驚きを得たな、うん。
[先の予想が当たっていた事への感想を一しきり落としてから]
ああ、俺はシメオン。
きみが、ロー・シェン、だな。
……いい驚きを与えてもらったんで、ここは素直に返しておこう。
お察しの通り、俺はひとではない。
きみに、それを与えたものに近しい……とは、言っておこう。
[く、と笑う足元でふわりと、薄墨色の影が揺れる]
……ま、それはそれとして。
ここにはどうやら、対するべき相手がいないようだな。
[気配を手繰るのは続けているが、今の所自分たち以外の存在は掴めていない]
他の面々の様子も気になるが……なすべきをはたすためには、移動すべきかねぇ?
[だからと言って、宛てはないのだが。
さすがに、因縁浅からぬものがいるとは、現状、知る術もなく。*]
/*
ところでこのこ、魔王様と遭遇するのがやっぱり熱いのかしらね。
わりと、メタボロにされる未来しか見えないんだけど。
[ それも楽しそうだとか...思ってる! ]
[ホルスターに添えた手とは逆の掌を差し伸べ、見えないグラスを傾けるような仕草をしてみせた。
空に浮かぶ戦艦は、その意のままに、巨体を傾ける。
大波に持ち上げられたごとく。
“ルートヴィヒ”には酷だと考慮して、支えるべく、腰を引き寄せた。
腕を投げかけられたのは想定外だったが、さて、闖入者は立っていられたか。
追い打ちをかけるように、銃弾を一発、撃った。
致命傷を与えるつもりはない。
“ルートヴィヒ”の望みは血だったし、何やらいろいろと知っているらしい男だ。
捕まえて尋問しよう。*]
/*
しかし、なんだ。
コンちゃんいるのに気づいたら、絶対優先して殴りに行くぞ、影さん。
しかも、絶対楽しみながら(
[足元への一閃は空を斬り、相手の身体は刃の圏内から外れる。
と見えたのはごくわずかの間のこと。
下がったかと思えば急激に向きを変え、白刃の風はもう目の前にある。]
ちっ、
[相変わらず速い、と感心する間もあらばこそ。
迫る切っ先に、思考を飛び越えて身体が動く。]
[最初、こちらから攻めるとなった時に、決めたことがある。
今回は徹頭徹尾、攻めてやろう。
その思考の切れ端が、身体を前に押した。
風を貫く一閃など避けきれるものではない。
前に出る前傾姿勢をさらに深くすれば、狙いの中心を外せる程度。
肩から背中まで、浅いとは言い切れない程度に赤の線が入る。
それで怯むことなどなく、踏み出しながら一撃を繰り出した。
斧を振り抜く形から素早く持ち手を変え、追いかけるような軌跡で石突の側を振るう。
こちらはやや高く、脇腹のあたりを狙っていた。*]
[片足を軸に体が駒のように回る中、剣を左手に持ち変える。
下方伸びる剣先を更に右側に、シュテルンからみたら左側に反れるように避け、体の回転の勢いのまま、伸び切った剣先を横にはじくように、刃を振るった*]
― 草原の川に掛かる橋の上 ―
んにゃろっ……!
[揶揄するように笑われて>>77、またひとつ、苛立ちが積み上がった。
気にいらねぇ、こいつ気にいらねぇ。
そんな意識に捕らわれた少年の耳に、"似てる"という言葉は届かずに。
それでも、焦燥感を帯びた方は捉えたから、これならいける、と太刀をそのまま振り切る。
それが誘いであると気づくには、色々が足りてない、から]
……うぇっ!?
[振り切った刃は、ただ空を斬る。
え、あれ、なんで、と思う間に、刃の先に刃が当たった。
衝撃が伝わり、太刀が流れる──それが手から離れそうになると、慌てて掴み直してそのまま転がった]
……ってぇ……。
[ごろごろ転がり、距離を開ける。
無理に転がったせいで、なんかあちこち打ち付けたような気がしなくもないけれど、そこは気にしている余裕もなく。
回転の終点で跳ね上がり、息を切らしながら睨むような視線を相手に向けた。*]
― 校舎 ―
いや、驚いたのはこっちもだけどな。
[ 顔を合わせた途端、驚きを口にする相手に、言葉とは裏腹に、相変わらずの軽さで肩を竦める>>73 ]
天の加護、と言えるかどうかはちょっと怪しいが、まあ俺の『片翼』は守護天使でもあるんで...借りてるんだ。
[ ぽふ、と背の翼を「落ち着けよ」とばかりに撫でながら、口にした『片翼』は、目の前の翼の事ではなく、元々の持ち主の方を指すとは伝わったか......ちなみに、戦場を共に駆ける王妃の事は『半身』と称するのが常の事なのは余談 ]
あー、つまり、お前さんも天から来たとか、そういう事かな?
[ シメオンの説明にはそんな理解を得る。>>74ちょっと天使っぽくない気がしたが...確かに強い聖性を感じはするのだし ]
ああ、どうもここには俺達だけだな。
ゲルトは、戦闘中らしいが、声の感じでは救援が欲しいようには聞こえない。
ルートヴィヒの様子が分からないのが気にかかるんだが...
闇雲に動くより、とりあえず、一度、拠点だっていう黄砂の村に行ってみるのも手だと思う。
[ とりあえず相手の正体がなんであれ、敵意を感じないのは確かと判断して、話を進めることにする。
魔物も含めたあらゆる種族を同盟者として受け入れる国となったレオヴィルの国王は、ある意味、とんでもなく大雑把だった* ]
[あんな得体のしれないものを傍に置いているというのに、我が主の態度は相変わらず眩しい。>>73
だからなおのこと、この現状が口惜しい。]
あなたは、こんなところにいるべき人じゃない。
[重い息を押し出すように告げた直後、盤石だった足元が大きく傾いた。]
[これでも幼いころから商船に乗っていた身。
しかも戦艦と比べれば余程華奢な高速船がメインだ。
だから、足元がよろめいたのは船が揺らいだせいじゃなく、
数歩たたらを踏んで壁に寄りかかる。
そこへ銃声と共に灼熱が爆ぜて、銃を取り落とした。
掠めるように弾を受けた前腕を、反射的に左手で押さえる。]
……トール、
[奥歯を噛んで、悲鳴を殺す。
挑みかかる目でふたりを見る。]
あなたに撃たれるのはこれきりにしたいですね。
早く、気づいてください。
あなたの隣にいるのは、あなたと絆結んだものではないと。
― 黄砂の村 近く ―
[吹き飛ばされた衝撃と舞い上がる砂に視界を奪われ、次の一手には少しの間が開いた。それが彼に分析>>50を許すことになったとは気付くことない。
薄氷色の双眸はただただ、渇望にも似た憎しみを湛えて目前の男を見つめるばかりだ。]
貴様────、貴様 だけは…
[違和感がチリチリと不快に神経を灼く。
その不快感にシェットラントの顔が歪んだ。]
───── 貴様だけは 逃さん!!
[砂の上に刻まれる術式。>>52
それを目に、咄嗟に懐から透明な触媒を掴み出す。]
……っ
[その乱暴さに肌が石の角に切り裂かれて赤が滲んだ。
常には澄んだ輝きを放つそれらは、術者の血を吸って不快な赤い色を纏う。]
おのれ、
[あからさまな挑発。>>53
常ならば乗りもしないようなその言葉は、この時シェットラントの神経を逆撫でした。同じく乗騎を呼び出さんとしていた術式を取りやめてしまうほどには。]
万能なる
──── 穿て!
[咄嗟に編まれた魔法は狙いも精度も常よりも甘い。
されど”この世界”に順応した魔力は、天より幾条もの光を呼び降ろして黄砂の村へと向かう男の周囲の地面に穴を穿った。
その行方を見定めることもせず、同じく乗騎を呼び出す。それは漆黒の馬。目と同じ気配を纏う、禍々しき馬だった。]
──────、
[掛け声をかけることもせず、馬に拍車を当て駆けだす。
その双眸はひとすじに駆け行く背と、その向こうの村に据えられて*いた。*]
― 校舎 ―
なるほどな、『片翼』たる守護天使、か。
……きみは随分と、好かれているのだな。
[『片翼』が示す所は大体察しがついたから、返すのはそんな評価]
ま、そんな所だ。
色々あって、地上でのんびりとしていたら、呼び出しを受けてな。
面白そうだから、応じた。
[そう言えば、ここに来たことで分身たる小天使に影響は出ていまいか、と。
今更のように気になったが、取りあえずは横に置いて]
ん……確かにな。
宛てなく動くのはどうかとは思う、が。
……とにかく、この地に関しての情報というものが少なすぎる。
俺は、もう少しあちこちを巡ってみよう。
情報収集は、俺の本業とも言えるものなんでな。
[村に向かうのも悪くはないが、実地で情報を集めたい、と思うのは普段の在り方故の事。*]
[目の前の相手から思考を逸らす余裕などない。
けれども、この情報は味方に伝えておくべきだった。
万が一伝えそこねたら、困る。]
侵略者に会いました。
[報告は端的なもの。]
私の姿を真似ていますが、胸元に目があります。
[途切れ途切れだったが、ここはぜひ伝えねばならない。]
私の主君が、それに、たぶらかされているか、操られているようです。
[間違ってもそちらを傷つけるな、との念が籠った。]
― チコリの花咲く丘 ―
飽きた。
[しばらく移動城塞を駆った末に、ひとこと吐いた。
ここには、壊すものといったら青い花しかない。]
なにかもっと壊し甲斐のあるものはないのか。
なんでもいい。
[時々聞こえてくる声の持ち主は───となにかが囁いたが、知らぬと握り潰した。
面白いやつを見つけに行こう。
見つからなければ世界そのものを壊せばいい。
そうと決めれば楽しくなってきた。]
/*
ところで、魔法あるキャラだったり、機械とか乗ってる相手とかさ。俺どうやってバトルロールするんだろう?っておもうと、シュテルンとだけ戦えばお役御免な気はしていた。
― 草原の川に掛かる橋の上 ―
[太刀離さなかったのは、叩き込まれた師父の教え故の本能に依る所が多分大きい。
勿論、それ以外の干渉もあるだろうけれど]
………………。
[一歩ずつ近づきながら告げられる言葉。>>95
ぎ、と唇を噛んだ]
[声がする、声が響く。
迷う心を煽るように、「たたかえ」と声が響く]
……ったぁ、もう!
だから、うざいっつの……!
[言われなくたって戦ってるし、戦うつもりだった。
ただ、そのための色々が、今は──足りない。
足りないのがわかって、それがより一層、イライラを高める悪循環]
……どいつもこいつも、るせぇし、うざいっつってんに……!
[諸々で高まる苛立ちが、現実の声に零れた。
このままやり合っても勝てない。
勝てなかったら、『片づけ』られない。
それはダメだ、と思ったら、身体がとっさに動いていた。
後ろに向けて、もう一度大きく飛びずさり]
……どっちも。
どっちも選ばん、っつーたら、どーするんよ?
[投げ返すのは、こんな問いかけ。*]
ん、まあな。俺もあいつは無二の友だと思ってるし。
[ 好かれている>>93という言葉には、躊躇いもなく頷いて笑う。
王妃と、兄と慕う隣国の王、そして自由気儘に振舞って見せるくせに、こちらに対してはどこまでも甘い守護天使、男が無条件に命を預けられる、世界で三人きりの相手の一人なのだ、好かれてなければ、むしろ困る ]
なるほど、情報収集は確かに大事だな。
[ シメオンの言葉に、納得した顔で頷く ]
まあ、一度顔を合わせとけばあとは心話があればなんとかなるだろうし...それじゃ、俺は一度黄砂の村に行ってみる、お互い何か掴めたら情報交換するってこと...で
[ そんな方針でいいか、と、決しようとした時、届いた声に眉を顰めた ]
/*
ん?
ローシェン=コンラートはバトルに絡んでいないな?
ないな?
だがローシェンは黄砂の村にいくとか言ってるなあ。
あそこに我が行ったら阿鼻叫喚、だな?
− 宇宙船 艦橋 −
[傷を負いながらも、闖入者はなおも矜持を保っていた。
教え諭すような口調で、アレクトールの何かを否定している。]
“ルートヴィヒ”の顔で、その声で、
おれのことを「トール」と呼ぶのはいただけないな。
[しなだれかかったままの”ルートヴィヒ”に、促すように視線を向けると、「陛下」と甘い声が返る。
それもなんか違う、という顔をした。]
― 草原の川に掛かる橋の上 ―
[どうにも荒れている>>97 >>98
それは操られているからなのか。本来の心技体がそのせいででないのか?まあ確認する術はない。
後ろに大きく飛びのいたのを見て、歩を進めるのをやめて片手は遊ぶように、剣を揺らす。]
どちらも選ばなかったら?ほめてあげよう。
あえて選択肢をだして、その二つしか選べれないと思考が狭まるやつには有効なだけの問いかけでしかないしな。
[肩を竦める、揺らしていた剣が自分にとってフィットする角度を感じて満足げにうなずくと、軽く肩をまわしほぐすような仕草]
(まあ素直に逃がすともいってないけどな)
[そんな緩い体の予兆の後、思い切り、双刃剣を、シュテルンの下半身めがけて槍投げの要領で投擲した*]
は。
小うるさい声が混ざっているな。
[賑やかな声が聞こえて来て笑う。
あざ笑うというほどの関心は無い。]
うるさいなら耳を塞げばいいものを。
簡単だぞ。
目の前だけ見ればいい。
まあいい、
戦場に立ちたいのなら、そこが特等席だ。
[告げるや、戦艦は紺青の空間を進み始める。
闖入者のことは、手当をしてやることもなければ、拘束もしない。
むしろ、何をするだろうと期待している。
そして、操作板に指を走らせ、ボタンをひとつ選んで、押した。
仕組みはよくわからないが、地上へと落ちる光の柱が窓のひとつに映し出される。]
これで攻撃できるらしい。
[裡なる声のままに、それはまるで無差別な侵攻であった。*]
主君?つまり侵略者ってやつに取り憑かれてるのか?
ルートヴィヒ、おい、一人で大丈夫か?
[ ゲルトと違って余裕のなさそうな声、それに『主君』と呼ぶ声音は、先までの怜悧な様子と違って、どこか悲壮感を感じさせる ]
無理はするなよ?形勢不利と思うなら一旦逃げるのも兵法だろ?
手助けが必要なら、俺も、そちらに向かうぞ。
ところでどこぞに面白いものはないか?
たたかおうにも、相手が見当たらないのではな。
おまえたちの誰かでも構わんぞ。
我を楽しませてくれるものならな。
[何やら声が返ってきた。
あれ、なんだこれ、と思ったのは束の間]
……前だけ?
そんなん、言われんでもわかってる……!
[とっさ、そんな言葉を返していたのは、条件反射]
― 草原の川に掛かる橋の上 ―
[ふる、と頭を振る。
なんか予想外に聞こえてきた声に、ちょっとだけ思考がブレたが、何とか目の前に集中して]
…………。
[問いに返された言葉に、またひとつ、いらいらを募らせる。
けれど、このままやり合っても勝てないのは身に染みているから]
……そーかよ。
でもな、あんたに褒められても嬉しゅうないからな!
[苛立ちを隠すことなく言い放ち、再び後ろへと跳ぶ。
ここから離れないと、という意識は、異なる場所へと少年を運ぶ、ものの。
最後に投げつけられた一撃>>102は、きっちり足を掠めて紅を散らしていた。**]
― 黄砂の村 近く ―
[シェットラントから向けられた敵意に怯んだわけではないが、
抉られるような気持ちを味わったのは確かだ。]
…っ、 おまえでなければ
[呪文を途中で止めた気配に、正気に戻ったかと期待をしもしたが、
差し替えられた別の詠唱に口の中が乾く。
彼の本気の雷撃であれば、村ごと消し飛ぶ。
とっさに、転移を決断した。]
必ず助けを連れて戻る…!
[それは捨て台詞ではなく、約束だ。*]
― 校舎 ―
[笑顔で返される言葉>>99に、天然惚気とはこういうものか、なんてちょっとだけ考えた……というのは余談として]
ああ、そちらは任せる。
……何かあればすぐに知らせられる、という点は、いつもと変わらんから俺もやり易い。
[村に行くというロー・シェンに頷いた所で。
こちらも、聞こえてきた声に僅かに眉を寄せた]
……主君、か。
[小さく呟くのは、その言葉に色々と思う所があるが故]
そう、だな。
無理をしてしくじるのは本末転倒。
……引き時は、見誤らんようにな。
[請われねば助力を申し出る事ないのは常の事。
故に、向ける言葉は端的なものとなる。*]
この温泉、けっこう広そうだな…
[たぶん湯煙の向こう(?)から届く声音の種類に、そんなことを思ったりしていた。**]
― 草原の川に掛かる橋の上 ―
素直じゃないねぇ。これでもちゃーんと、ほめてるんだぞ。
[そのほめた行為が、逃走だなんて、なんとも苛立つであろうことは若さゆえだろうけど、内心でそんなこと呟きつつ、投擲した刃は足に掠めるようにあたったが、それ以上なく雲隠れ>>104するように去ってしまった。]
うーん、思った通りだったな。
[あのとき、太刀を弾き飛ばせなかった時点でこの場での勝利から切り替えていた。
試したかったこともあったし布石になる程度に、苛立たせておいた。]
……厄介だ。
[あっさりとこうして逃げれてしまうところがだ。追い詰めようともああして逃げられては適当に追いかけて見つけるという運の要素以外どうにもならんな。と嘆息する]
面白い……?
[声がする。不快な声だ。
それに混ざって何やら話しかけてくる音がした。
楽し気な響きが神経に触る。>>*8]
───── ふん。 馬鹿か。
[だから短く、それのみを返した。]
たたかわなきゃ、あいつら、と。
[ 思考は、封じられた人としての記憶と魔物としての本能の間で揺れ動き、ただ戦うのだという目の前の目標に縋りつく ]
(高く...もっと、高く...)
[ 戦いとは別のモノを求める魂には、気づくことなく ]
うおおおおっっ!
[ 蒼穹の高み、見えた巨大な「敵」に向かって、機銃で魔導弾を撃ち込んだ** ]
ひとまず終わった。
怪我とかもなかったが、目を破壊するのは失敗した。逃げられたしな。
[戦いを終えて、そんな報告。
未だ主君と相対しているであろうルートヴィヒの言葉を聞きつつ、むしろ好奇かな?と考える]
相手の名前はシュテルン。直接の面識はないが俺と縁があるやつらしい。
[そこに簡単な身体的特徴と、武器。そして目玉の位置は太刀の鈨であることを伝えて]
とりあえず…拠点?だったか。そっちにいくが、何かあったら呼んでくれ。手伝うことがあれば手伝う。
[一応簡単な行動をつたえた]
……は。
やっぱ、効きますなあ、その一撃。
[転がると言っても距離は最低限。
すぐに態勢を整え、片膝突きの姿勢で太刀を握り直す。
いつもと違う立ち合いの流れは、痛みを高揚で打ち消してくれる。
さて、ここからどこまでできるか、どこまで魅せてもらえるか。
そんな事を考えつつ、風が図るは、駆ける瞬間。*]
しかしまあ…しゃべりかたまで似てるが、嬉しくないかぁ……嫌われちまったかなぁ?
[嫌われても結構とおもえる度量はあるが、切り捨てていいととるほど老成ともしていない。嘆息しつつ、思念を送りあえる仲間へと簡単な情報をおくり、一旦拠点へと向かうことにした]
― →黄砂の村―
― 黄砂の村 ―
ふぁーあ……ねむいな……寝てていい?
[まあ何はともあれ、ある程度の情報も集め一回戦ったので一休み。適当な家屋があればその中に入っておやすんだ**]
― 宇宙船 艦橋 ―
[まるで知らないものを見るような言い草は、そこそこ胸にきた。
言葉だけで呪縛を解くのは難しそうだ。
といって、ナイフなど握っても届かないだろう。
一旦、退却の途を模索するべきかとも思ったが、状況の打開を探りながら思考は暫く彷徨った。]
[相手の関心が逸れた分、多少思念にも余裕が戻る。
悪い状況に変わりはないが。]
お気遣いありがとうございます。
今すぐどうこうということもなさそうなので、ご心配なく。
ですが艦が陛下の制御下に入ったようで、
その、雷?のような攻撃が地上に向けられています。
お気を付けください。
[仲間に警告しつつ、手助けの申し出には少し沈黙する。]
私の顔をしたものが誰かの手に掛かるのは気持ちのいいものではありませんが…
私の手に余るのも事実ですね。
機があれば呼びますので、その時はお願いします。
[今はまだ、誰が来ても主を盾に取られるだけだろう。
今少し、様子を見たかった。]
[ 機があれば、というルートヴィヒの言葉に、どうやら人質を取られたに等しい状況であるのだと察する ]
分かった、いつでも呼んでくれ。
俺は一度、黄砂の村に向かう。ゲルトの顔も見ておきたいからな。
[ 声だけで、相手の顔を知らない、というのは、男にしてみれば気分が落ち着かない。
いざという時の敵味方の判別にも困りそうな気がしていたから出来れば全員の顔を見ておきたいと考えていた ]
ゲルトは無事みたいだな...
ルートヴィヒは、今は様子を見るしか無いか。
それじゃ、こっちは予定通りといこう。
またな、シメオン。
[ 各自の状況を把握すると、男は天使にそう告げて、結局、一度、黄砂の村へと移動することにした ]
[策を探るうち、思いつくことがある。
軍でも呼べる、と声は言っていなかったか?
ついでにいえば、この世界は少々―――いや、かなり物理法則を無視したことも可能、なのでは、ないだろうか。
宙に浮かぶ船から雷撃が投げ落とされた時点で、いろいろと腹を括った。
これ以上、無意味な攻撃を続けるトールは、見ていられない。]
あなたが戦うべきは、別のものでしょう?
[意識凝らした黒と青のあわい、
蒸気の煙吹く艦影が、小さく現れつつあった。*]
そうか、わかった。
[今は場所を違える二人からの情報は、記憶に留め置いて]
俺は、あちらこちらを巡ってみる。
この地に関しての情報が欲しいんでな。
何かあったら、報せる。
[短く告げるのは、これからの己の方針]
ああ、どうやらそのようだな。
ま、こんな場所では何が起きるかわからんし……用心は忘れずにな。
[黄砂の村へ向かう、という男にさらりとこんな言葉を返し。
影もまた、己の定めた事のためにと動き出す。**]
― 黄砂の村 ―
ここが黄砂の村かあ。人のいない村ってのは、やっぱなんか寂しいな。
[ 無事に移動を果たし、ゲルトはどこに居るんだ?と気配を探る ]
......て、寝てるのかよ!
[ >>112 見つけたのはおやすみ中の男で...しかし、何故かこの男がゲルトだろうと確信した ]
大物、てーのかな?こういうの。
[ さて、起きるまで待つか、顔を見たことで満足して、別の場所へ向かうか、暫し思案に沈む** ]
[……ふら、と。
隣の気配が、遠くへ彷徨ってゆく感覚が、した。
懐かしいような気もするし
知らないような気もする、その、なにか。
喚ばれた──…
私ではなく。私の大事なものが。]
[でも。
いなくなることを恐れたりはしない。
消えることを想像したりはしない。
何故なら私の隣が彼の居場所であって。
彼の隣が私の居場所であるのだから。
心の嘘は互いに無い。
これは互いの欲求であり、互いの望み。]
[意識は眠りの狭間に落ちたまま。
手を、天に伸ばす。
五指をひらいて、揺らして、見送りのかたちにする。]
…────、 いって らっしゃい。
気をつけて。
楽しんで。
[唇が謡う寝言に似たもの。
だけどそれは祈りに似たもの。]
[新しい玩具を試すごとく触れていたが、投げかけられる言葉とともに、窓に艦隊が映れば、チラと背後を伺った。]
なるほど。
おまえを奪還しに来たか。
おまえがおれのものであれば、おれでもそうしたろうな。
[理屈ではなく、そう感じた故に、声には巧まぬものが混ざる。]
── “ルートヴィヒ”、何をしている。
[“ルートヴィヒ”は、皇帝と扶翼が直接、戦い続ければいいのにと歯噛みするように
傷ついた鏡像を睨んでいたが、アレクトールにせっつかれて媚びた眼差しを皇帝に返す。]
違う。
[アレクトールは不満げな声で、“ルートヴィヒ”の腕を振りほどいた。
何故、いつものように求める前から、敵情分析だの腹案だのを出して来ないのかと。*]
― 宇宙船 艦橋 ―
[やればできるものだ。
空の汀を海に見立てた艦隊を実際に目にして、息を吐く。
目眩のような頭の重さを感じ、壁に背を付けてずるずると腰を落とした。]
あなたを、奪還しにきたんです。
[きちりと訂正してから微笑んだ。>>118
あなたのものですよ、と唇の中で呟いて、
「おれでもそうした」という響きの苦さと揺るぎなさを噛みしめる。]
[偽物が直接向かってきてくれればいいのに。
睨みつけてくる目に氷雪の視線を返す。>>119
ひたすら皇帝に媚びを売る姿を見るに、誰かを操る以外の能はないのかもしれない。
私の顔で甘えた声を出すのは、正直気持ち悪いのでやめてもらいたい。]
陛下。
[呼びかける声は、軍司令部にいる時と同じもの。
いつの間にか手前の床には遊戯盤が広げられている。
海上を模した盤面には戦艦や空母などの駒が並んでいた。
艦隊を迎え撃つ位置には、巨大な丸い駒がひとつきり。]
この艦のみで対抗できるとお考えですか?
[問いかけは挑発の色を帯びる。]
試してみるものですね。
[感心の吐息交じりに、思念を飛ばす。]
試しに艦隊を念じてみたら、本当に出てきました。
それも、宙に浮かぶ船です。
本当に、ここは、おかしな世界です。
[その時ふと、眼下の青に別の色が見えた。
青を切り裂くように二翼が上がってくる。
複葉機?と認識すると同時に、機体から眩い火箭が放たれた。>>110]
陛下っ!
[反射的に身体が動いていた。
何をどう庇うつもりか、後で考えればわからないだろう。
けれどもともかく、床から跳ね起きて身体を投げ出していた。
不意打ちで飛びかかった、と取られる危険も、失念していた。*]
[攻める、と決めてみたものの、速度に勝る相手に攻め続けるのは至難の業だ。
だからこそ面白い。
腕に伝わる衝撃は、クリーンヒットにはほど遠いがそれなりに重い。
もらった背の傷とどちらが上かな、なんて考えると楽しくなってきた。]
そっちも相変わらず切れ味良いな。
[背中は半ば赤く染まっているが、痛みは今は意識の外だ。
とはいえ、痛手に変わりはない。]
次、だな。
[暴風と遊ぶのは楽しいが、これ以上はいろいろとやばい。
何故かふっと、懐かしいシスターの顔など浮かんだ気もする。
あいつとボロボロになるまで打ち合って、並んで叱られたなあとか、そんな思い出。
それを記憶の棚に投げて、柄を握りなおし、
ダーフィトと視線が合って、笑み浮かべ、
互いの息が合った瞬間に、声も予備動作もなく地を蹴った。]
[斧頭を右後ろに低く構えて踏み込み、薙ぎ切るとみせる。
だが今回は奇をてらった。
踏み込みの途中で斧を地に打ち込み、身体に急制動を掛ける。
相手の攻撃をずらしつつ石突で突き上げようという試みだ。*]
大方、おまえは今に満足できない不平屋だな。
不満なら変えればよい。
その力も無いなら、おとなしく従っていればよかろう。
[今度は明らかに嘲って、
呼び起こされたもろもろの苛立ちに、不快気に沈黙した。]
[花畑の中、不機嫌に黙り込んだ魔の目に、光が映った。
明らかなる破壊の光は、世界を抉っていく。
あれは佳い。美しいものだ。
退屈さと苛立ちがたちまち興味にとって代わる。]
おまえもやってみろ。
[足元で唸る移動城塞をけしかければ、巨体震わせて黒い翼が広がった。]
[青白い魔力の光が城西の前面に収束していく。
放たれた魔光は地上を灼きながら伸び、さらに上へ向きを変える。
青空を圧して輝く光は、空高く伸びて空気を焦がした。
恐るべき一撃ではあったが、魔の顔には不満が浮かぶ。]
その程度か?
違うだろう。
[違う。違ったはずだ。
違和感は抱いた端からすり抜けていって、理由のわからない不快感だけが残った。*]
……よっこいせっと。
[起きた]
ふぁーあ……顔つき合わせる上では初めまして、お仲間さん。
……ところでさ。貴方の世界では雷落とすとか。なんか翼が生えてるとか当たり前なんかな?
[色んなもろもろを総計して、明らかに自分がしる世界じゃないものに対しての質問をした**]
宙に浮かぶ船自体は、俺としてはさほど珍しいとは思わんが……。
本当に念じて出てくる、というのは驚きだな。
[聞こえてきた声>>~28に、零れるのは素の感想]
本当に、面白い所に呼ばれたもんだ。
……楽しんでばかりもいられんが。
[目的あって呼ばれた身、ただ楽しむばかりではいられない、という思いはあるから。
面白がるのは、程ほどにして]
さて……移動は、念じればいい、という話だったが。
どうせなら、聞いたものが見れる場所に行けるといいんだがな。
[最初に来た時の感覚で移動すると、どこに出るかは読めなさそうだが。
取りあえず、適当に歩いてみるか、と足を踏み出して]
― 宇宙船内部 ―
…………で。
[揺らぎを潜った先は、どこかの内部。
周囲を見回してみれば、目に入ったのは、二つの空の境界線]
……ああ、なるほど。
[自分がどこに出たかの把握は早い。
恐らくは、空に浮かぶ艦の、格納庫か何かだろう。
となれば、ここの何処かで同じ念を通じさせる仲間がその主と対峙している、というわけなのだが]
助力を請われてもいないのに手を出すわけには、な……。
[命もなく、また、望まれる事なく干渉するのは影の主義に反する。
故に、再び移動するか、と思った時]
……あれは?
[視界に入ったのは、下方から上がって来る翼。>>110
直接の見覚えは多分ないが、似た形のものは良く知っている]
……いや……まさかな。
[これでヤツだったら笑えない。
笑えないはずなんだが、なんだか嫌な予感がした]
……一応、確かめには、行くか。
[低い声で呟いた後。
本来は、鋼の翼が飛び立つための空間から、月白色の翼がふわり、飛び立った。*]
― 黄砂の村 ―
ゲルトってあれか?寝たまま生活する種族とかなのか?
[ 寝ながら返された言葉に>>125男は真顔で問い返した。こんな世界に吹っ飛ばされては、冗談と本気の区別などあったものではない。
しかし、相手は結局起き上がったから、多分ずっと寝たままというわけではないんだろう。助かった ]
ああ、初めましてだな。ロー・シェンだ。怪我は無いみたいで何よりだが、大丈夫か?
[ 彼は先刻まで「侵略者」の一人と対峙していたはずだった。怪我は無くともそもそもその疲労で眠っていたのかもしれないと思い至って、体調を気遣う言葉をかける ]
[嬉しくない、と言った所に重ねられた言葉>>109は、追い打ちのように突き刺さる。
跳んで逃げた後に落ちた言葉>>111は聞こえなくてよかった、多分。
ともあれ、少年は闇雲に、何も考えずに跳んで、その場から離脱して──9(10x1)]
ん?ああ...俺のとこでは魔法で雷を操るとか、翼のある種族も幾らかいるな。俺のこの翼は借り物だから、まあちょっと普通じゃないが。
もしかして、お前さんの国には、人間しか住んでないのか?
珍しいな。
[ 翼人も魔法も...おそらくは魔物の存在も身近には無いと見える、ゲルトの様子に>>126こちらは、逆に、そんな国があったのか?と驚く顔を見せた ]
出会った侵略者とやらは、雷使いだったのか?
[ 雷を落とすなんて例えが出るからには、そういう相手の遭遇したのだろうと考えて尋ねると同時、白い片翼が、何かを訴えるようにばさりと羽ばたいた ]
[不平屋、と評されれば>>*13そうかとも思う。
僅か苦笑する心地で認めれば、何故だか懐かしい気持ちがした。]
ふん。
[けれど。それを大人しく受け入れるつもりなどない。
それだけの自負も誇りも───未だ胸にあるのだ。]
…愚かな。馬鹿とはお前のことを言ったのだ、阿呆。
貴様の声は不快、それだけだ。
変える?……そうだな。
貴様をその口ごと叩きのめしてやれば、静かにもなるか。
[くすりと笑み含んで返してやる。
不快な応酬だ。押し黙る気配に、こちらもまたむすりと口を*噤んだ*]
ん、ここも完全に安全ってわけじゃないか...まあそうだろうな。
[ ひとりごちて、すん、と風の匂いを嗅ぐように鼻を鳴らし、羽ばたいた翼からふわりと落ちた一枚の羽根を、手の平に受け止めると、ゲルトに向かって差し出した ]
俺は魔法が使えないから、力を込める事はできないんだが、本物の天使の羽根だから、持ってればある程度の魔法防御にはなると思う。
良かったらお守りがわりに持っててくれ。
[ あまり遠く無い場所に争いの残滓のような気配があると、風が教える...そしてもう一つ、なにかずっと神経に障る予感がちりちりと胸の奥...かつて魔将と呼ばれるモノに刻まれた闇の傷跡を疼かせている。
しかし、その予感の正体は、未だ想像もついてはいなかった* ]
...ここも完全に安全ってわけじゃないか...まあそうだろうな。
[ あまり遠く無い場所に不穏な気配があると、風が教える...そしてもう一つ、なにかずっと神経に障る予感がちりちりと胸の奥...かつて魔将と呼ばれるモノに刻まれた闇の傷跡を疼かせている。
しかし、その予感の正体は、未だ想像もついてはいなかった* ]
― 校舎 ―
……ここ、どこなん……。
[跳んだ先は、これまた見覚えのない場所。
人の気配はなく、それがある意味救いだった]
……って……。
[誰もいない、と察すると、急に受けた傷が痛みだした。
へたり、と座り込んで大きく息を吐いて]
……いてぇ、けど。
へこたれてられん。
……『片付け』せんとならんし、そのためには……。
[それを為せるだけの力を出さなきゃいけない。
そのためには、泣き言なんて言ってられない]
このくらい、できんかったら。
いつまでたっても……。
[呟く声は、その先をどうしても言葉にできずに途切れてしまう。
不自然な空白が生じて、それが息苦しくて。
少年はふる、と首を振った後]
……みず、さがそ。
[まずは傷の手当てを、と。
そんな事を考えながら、歩き出した。*]
[壁を背に座り込んだ闖入者は、相変わらず弱音のひとつも吐かない。>>120
あまつさえ、「あなたを、奪還しにきたんです」と告げる強かさに、アレクトールは口角をあげた。]
顔に似合わず大胆だな。
ただの奇策でもなさそうだ。
[そのまま、彼の前に整えられた盤面に視線を向ける。
共通の認識を形に落とし込むもの。
この感覚は懐かしく、好ましい。]
[明らかにアレクトールの興がそちらに惹かれているのを察して、危機感を覚えたか、
”ルートヴィヒ”は、さらに胸元をはだけて左胸にある邪眼を見せつける。]
── …ああ、 誓いの 証
[アレクトールの瞼が重くなった。]
[と、闖入者は警告の声をあげて、負傷した身で跳ね起きる。>>122
わずかに遅れて、船体に到達する響きがあった。
魚雷に似て非なるそれ。
艦橋までは破壊されてこそいないが、命中は確実だ。]
── 深い、
[飛び込んできた男をワルツに誘うように衝撃を逸らしながら抱きとめつつ、
同時に、銃口を彼のこめかみに突きつける。*]
[ 遥か昔、魔物はひたすらに飢え、渇いていた。
永劫の飢餓は、人の血肉を食らえば僅かばかり和らいだが、真に満たされる事は無く、飢えを満たすこと以外の一切の思考を魔物に許さなかった ]
[ だが、その飢えを、今は何故か感じない ]
[ まるで、空虚であった魔物の内が、何かで満たされてでもいるように ]
[ 複葉機は魔弾を撃ち出しながら上昇していく、近付く『船』の姿は巨大で堅牢に見えたが、それを恐れる気持ちは湧かない ]
......何も、居ないのか?
[ ただ、そこに在るはずの...かつては存在していた筈の何かが足りない、と、封じられた記憶が違和を訴える ]
[ 機銃で船を墜とすことはできない、それは知っている...しかし...守りの『天使』を墜とせば...]
う........
[ 頭痛がする、飢えてはいないのに、何かが足りないと、軋む ]
魔法…翼がある種族…そんなのがあるなんてこっちは聞いたことないな。…まるっきり別世界だな。
なんていうか、色々、ルールとかが違うんだろうな。人間しか…動物とか植物を抜けば人間だけで住んでたな。俺の知る限り。っていう制約はつくけどな。
[正直自分たちとおなじような、文明?人種?だとおもったが、まるでちがうらしいとか把握しつつ]
いや、俺が戦ったのは刀を振るうだけだ。空をとんだり雷をだしたりなんてしないぞ
[借り物?とかいうらしいが、それでも自分の意志で動かしてるらしい翼を興味深くみつつ]
……厄介だ。いろいろとな。……そっちの世界での戦。ってのはどういうやりかたなんだ?
[相手がどういう手段をつかうのかわからないとどうしようもない。そう思って聞いた*]
[理性と計算の枠を飛び越えて投げ出した身体は、主を押し倒すことなく受け止められた。>>138
一連の動きの中、こめかみに金属の冷たさを感じて身を硬くする。
背筋が微かに震えた。]
……どこかで、別の敵でも作ってきたんですか?
[だが口にしたのは、自分のことではない。]
この世界で既に追っかけがいるなんて、あなたもマメですね。
とりあえず、船を動かしてください。
ただでさえ大きいのですから、このままでは良い的です。
[撃たれるかどうかは、半ば賭けだ。
負けるわけにはいかない賭けでもある。
抱き留められた肩越し、偽物をきつく睨んだ。*]
宙に浮かぶ船なんて俺は見たことないけどな。空なんてこっちは見上げるしかないものだ。
なんでもありか・・・あっちもそうなら…厳しいなぁ。
[ぼやくような思念]
― 上空 ―
[飛び出してすぐに、それは視界に入った。
翼に"目"を持つ複葉機。>>142
そして、その操縦席から感じる気配には、覚えがある]
……いや。
この驚きは、いらん。
[ぼそり、と呟く声は風に散る]
……大変面白くない話だが、どうやら俺の知ってる奴も、『侵略者』となっているらしい。
[ぼそ、と落ちた声はどことなく不機嫌さを帯びたもの]
……空を飛び回る、面倒な手合いなんでな。
ちょっと、相手をしてくる。
……まったく。
なぁにをやってんだ、きみは!
[呆れたように言い放ちつつ、巡らせるのは薄墨色の影。
それは障壁となり、撃ちだされた魔弾>>144を受け止める]
一方的に攻められる事にぐだぐだと文句を言っておきながら、ここで自分がその方棒を担ぐとは。
情けないを通り過ぎてんだろ!
[そんな突っ込みと共に手に生み出すのは、薄墨色の一華。
触れれば弾けるそれを、躊躇う事無く翼の"目"へ向けて投げつける。
あれを壊せればどうにかなる、というなら、そこを狙うは必然だが。
容易く当たる相手ではない、というのもわかっているから、すぐさま握るは愛用の刃。*]
ああ、動物は俺の国にも普通に居る。
ルールが違う、世界、か...魔界と人間界とか精霊界みたいなものかな?
[ だが、圧倒的にゲルトの世界の方が平和そうだな、と笑う。互いに異なる世界の人間だということも、既に受け入れてしまっていた ]
けど、平和な世界に生まれ育ったにしては、お前さんは腕が立ちそうだな。
[ 戦のやり方を聞いてくる辺り、むしろ場慣れしているように感じられる>>143 ]
そうだな、騎士や歩兵、それに魔法使いで構成された軍で戦うのが一般的だ。
俺の国は、基本的には人間の国だが、亜人や魔物の一部とも同盟してるから、人間以外...つまり、人間より強い力や、特殊な能力を持った種族の軍と共闘する事もある。
今は、飛竜の調教にも力を入れてるとこだ。いずれは竜騎士の部隊も作りたくてな。
[ 始めた説明が、その軍を、自ら作り上げる立場での物言いである事に、ゲルトは気付いただろうか* ]
俺は宙に浮かぶ砦なら見た事あるぞ。
魔王の砦だから、全然普通じゃないけどな。
二度と見たいとも思わんが......もしかすると俺でもアレが呼び出せたりするってことか?
いや、まあ...あんな危険物呼び出そうとは思わんが。
[ ちょっとだけ、やってみたいと思ったのは内緒だ ]
ほう。面白いことを言う。
子雀が囀るものよと思っていたが、
半端者ごときに侮られるとはな。
[二度は許さぬと決めたのだ。
人間に侮られた記憶が、胸を掠める。
なにとは思い出せずとも、怒りは再沸する。]
良かろう。
ならばおまえは我の手で引き裂いてやろう。
[憤怒の気配をまき散らし、声を閉じた。*]
[前触れ一切になしに、低い踏み込みから繰り出されたのは薙ぎ切り──と最初は見えた。
ならばこちらは、と一撃を上へと避けるべく地を蹴るものの]
……っとお!
[実際に向けられたのは薙ぎの一撃ではなく突き上げ。
予想外のそれを完全に避けるにはいささか高度が足りない。
ならどうするか、との思案は短いもの]
っ、と、に!
これだから、『最上級』、はっ!
[こっちの予想も何もかも全部超えてくれるからたまらない。
全部超えて、最高の意味合いで裏切ってくれるから、どうやったって滾るのが止められない]
っせい!
[だからこちらも、同じように返したい、と思うのは自然に流れ──としておきたい。
そんなんだから怒られる、というのもわかっているが、今、この瞬間にはひたすら無視して。
突き上げてきた石突を無理やり蹴り飛ばして勢いを重ねる。
伝わる衝撃が先ほど一撃もらった辺りにじん、と響いた気がしたが、それは抑えて。
蹴りの勢いを生かして更に高く跳びつつ、柄を両手でしっかと握り。
繰り出すのは上方から、勢いをつけた斬り下ろし。*]
[血の匂いのする身体を腕に抱き込む。
理解に戸惑うようなことを口にするのは、失血のせいだろうか。
コイツに危害を加えられるようなことはないだろうとは、踏んでいた。
飛び込んできた動き、あれはむしろ身を挺するといった方が正しい。
が、アレクトールの考えはともあれ、
ルートヴィヒの読みどおり、誰かを操る以外の能力はない”ルートヴィヒ”が、アレクトールの手に手を重ねてトリガーを引き絞らせようとしていた。*]
[おでこへの口づけがくすぐったくて、くすくすと笑みを零す。
最初の頃は恥ずかしくて慌ててしまっていたのに、
今ではすっかり?自然体だ。
…でも慣れても、嬉しい。
何度だって、うれしい。
だから甘えるように腕を伸ばした。
袖のまくれた剥き出しの肌で抱く愛しいぬくもりが、
今日一日の活力を与えてくれる。]
[しばらくして。ゲルトは不思議な話をし始めた。]
…へえ? 夢、ね。
気になるな。聞かせてくれるかい?
ふふっ。
案外、夢のようで夢でなかったりしてね──…
[マグカップをふたつ、用意して。淹れたての珈琲を注ぐ。
その片方をゲルトの前に置いてから、
のんびり夢の話に耳を傾けるのだった**]
騎士や歩兵。までなら一緒だな。
[残りは全部違うわけだ。魔法というが、弓の代わりかな]
特殊なのか…あと、飛竜…な。馬の変わりの色々なんだな。
[仮想>>150すぎる状況に、んむ。と、わからん。思うが、それでも参考にはなる。主に、どういうものかわからないが、柔軟に思考できるようになるという点でだ]
ところで作りたい。ってことは、軍人…司令官?とかその上の人間なんだな。遠慮なく頼りにさせてもらうよ
[相手にばかりそんな、魔法だとか、空飛ぶ船だとか、魔物だとか。謎の存在をつかわれたら悩ましい。味方にもそういうのがいてほっとするのであった*]
[ 空を舞う影の天使、その姿には確かに見覚えがあった。かつてもこうして、空で戦った...はず ]
お前は、俺を滅ぼしに来たんだろう?
[ 相手の言葉は殆どが頭の中を素通りしていく。思考は退治されることを拒む魔物のソレだ ]
っ!
[ 上から投じられた影の華を咄嗟に操縦桿を切る事で避ける...翼の「目」に攻撃が当たらぬように旋回すれば、華は、狙いから外れていたはずの操縦席近くで弾けた ]
くあっ!!
[ 幸い直撃には至らず、衝撃にはどうにか耐えたが、操縦が乱れた間に、影の接近を許す事になたかもしれない* ]
シメオンも、か...
いや、俺の知り合いって、なあ......味方ならいいが、敵に回すと、とことん厄介な連中ばかりだからなあ...
[ ゲルトの声に、あまり嬉しくなさそうに返す。そもそも現在の身内や同盟者ですら、元は敵だった相手が多いので、そこは身に沁みていた ]
― 上空 ―
……ふむ。
やはり、そこを護るか。
["目"への着弾を回避する動き>>154に、小さく呟く]
しかし、面倒だな。
[それによって操縦席が衝撃を受けたのは、ちょっと困る。
まあ、早々死にゃしないだろう、という読みもあるので、さほど慌ててはいないのだが]
きみを滅ぼす事で、俺に何の益があるというんだ。
……怒られるか泣かれるか、どちらにしても大損しかないぞ。
[どうにも話が通じていないような気がするが、そこだけは突っ込みたい言葉を放り投げつつ、距離を測った。
遠距離から仕掛ければ、動き次第で思わぬ事態が生じてしまう。
なら、近接して貫くのみ、と。
月白色の翼を羽ばたかせ、直接機体に乗り移ろうと試みる。*]
ところでさ。ちょっと寝ながら考えてたんだが……戦いかたがどうか。ってのもあるが、どうにもこうにも、目玉を破壊しようにもあっさりと逃げれてしまうんだ。
んで、どうも侵略者に操られてるやつって…全員がそうかはしらんが、感情とかまで消えてるわけじゃないみたいだ。
不意打ちできるなら別だが、そうじゃない場合は……相手の感情を、操る目玉よりも強く揺さぶって、逃げる選択肢を削って、そんで隙を作ったところで目玉を壊す。ってのが妥当かなって思った。
まあそれだけに頼るわけにもいかないが、目玉を壊せる。ってのは、縁がある相手がするのが一番可能性が高いかな。とは思えるところだ。
[なんとなく思ったまま、やりあった後の感触としての展望を口にする。
とはいえ、自分の相手に手出しするな。って思う人もいそうだが。とは思念にすら乗せずにいうのであった]
なるほどな、人間だけの世界でもやはり争いは起きるか...まあそうだろうな。
[ 魔族がそれ程侵攻を進めていなかった時代には、自分たちの世界でも人間同士が領土や権益を巡って戦争をしていた、つまりはそういうことだろうと、ゲルトの言葉に頷く>>152 ]
まあ、竜やグリフォンは、そう数も居ないし調教も難しいから、馬ももちろん使っているけどな。
[ ゲルトの理解に補足を加えるように言って>>153司令官かその上、という認識には、まあ、そんなとこだなと軽く頷いた ]
頼りに、してもらえるほどだといいんだが、今は軍師が傍に居ないからなあ...
[ とはいえ、精神力の続く限り軍勢を呼び出せるというなら、そこのところには多少は自信があるかもしれない、とは思ったりもする ]
そうだな、試しに...呼んでみるか。
[ ふと、思いついた様子で、建物の外へと向かう ]
......
[ 空を見上げ、何かを思い出すように目を眇めると、ばさりと大きな羽音がして、一頭のグリフォンが、男の頭上から舞い降りてくる ]
アウロラ...!
[ 破顔した男のそばに降り立ったグリフォンは、元の世界のそれと同じように、嬉しげに主の伸ばした腕に嘴をこすりつけた* ]
天使が、魔を滅ぼすのは...当然、だろう?
[ 弾けた華の衝撃が、多少脳を揺すぶったせいか、今度は影の天使の声が届いたようで、そんな、ある意味当然の認識を口にする ]
怒られるって...なんだ、よ。
[ 口にしながら、しかし、どこかすれ違っている、と、初めて感じた。
この天使は、何を... ]
ちっ!
[ しかし刃を手にした相手の姿が近づいて来たと気づくと、その思考は途切れ、戦うことへと針が振れる ]
このっ!
[ 操縦桿を叩くように倒して、ぐるりと、機体を横方向に回転させ、天使が乗り込むのを阻もうとする。
それでも相手が肉薄してくるなら、腰から抜いた拳銃で至近からの狙撃を試みることになる* ]
寝ながらそこまで考えたのか?
[ ほんとに寝ながら生活する種族じゃないのか?と、ちょっとまた思ってしまったが ]
そうか、俺はまだ遭遇してないからピンと来ないが、確かに感情があるなら、そこに訴えるのは有効かもな。
あとは、どのくらいの相手がいるのかが把握できればな。
[ これまでに遭遇したのは、現在も遭遇中のルートヴィヒとシメオンの相手を含めて3人...そしておそらくはこの村の近くに、もう1人 ]
4対4なら、意志の統一してるこっちに分があると思うが...そうとは限らないしな。
[ やはり、探索は必要かと、思い至る ]
― 上空 ―
当然でもないぞ?
ま、それが務めと息巻く連中も多いが、俺は興味ない。
主命とあらば話は別だが。
[口にされた認識に、さらりと返す。
影の主命第一主義は、どこに行っても変わらなかった]
なるほどな。
確かに、完全に心を失している訳ではない。
物理的な衝撃も必要そうだが、精神的な揺さぶりがきくと言うのは強ち間違っていないかも……な。
[今、見えている現状に、聞こえてきた分析をあわせて思考を落とす]
ま、いずれにしても、こいつの相手は中々できるもんじゃないからな。
やれるだけ、やってみるかね。
おっと!
[近づいた所で、めざす機体の向きが変わる。>>160]
さすがに、簡単には近づけん、か……だが!
[このまま放置するわけにはいかない。
色んな意味で]
きみをこのまま放っておくというのは、俺の主義的にもできんのでな。
……こんな、どことも知れぬ地で、勝手に死なれては困るんだよ!
[回転に巻き込まれぬよう一度距離を取るものの、それで諦める事はなく。
月白色の翼を大きく羽ばたかせて再度の接近を試みる。
狙撃されても大きく避ける事はしないから、羽毛やら光の粒子やらが散るやも知れないが、それに構う事はなく。**]
[鏡に映したような顔が、いやな笑みを浮かべる。>>151
まるっきり悪夢だ。
それの手が伸びて、銃握る皇帝の手に重なるのを横目で追った。
怒りと死の恐怖が、全身を駆け巡る。
撃たれるわけにはいかない。
撃たせるわけにもいかない。
乾いた喉に唾を無理矢理呑み込んで、口を開く。]
─── 馬鹿ですか、あなたは。
[飛び出したのは、いつもの悪態だった。]
そんなものに良いように操られて、なにが皇帝ですか。
それに主導権を握らせていていいんですか?
誰に何を進言されようと、決めるのはいつもあなたでしょう?
それに、敵を討つのなら正面から正々堂々と打ち砕く、
それが皇帝の戦いだったはずです。
こんな、高みからただ破壊するような、
丸腰の相手をただ撃ち殺すような戦い方ではない。
[身動きならぬ、のっびきもならぬこの瞬間に、頼れるのは舌だけだ。
そんな計算とは別に、声は真摯な熱を帯びる。]
あなたは私の太陽だ。
その光を翳らせるような姿を、
もうこれ以上、見せないでください。
[これ以上、穢されるのは耐えられない。
それが、真情だ。**]
/*
ルートさんがとても健気すぎて、皇帝陛下、よくほだされずに耐えてるなーって思ってしまうこの頃です。
しかし、俺そろそろバトらないと能力の使い先がみつからんぞw
/*
そして、未だ温泉でのんびりしてるだけのダーフィトさんよ...
シメオンがそっちに出れれば良かった気がするけどねえ。
温泉バトルも見たかった(そこ
俺のグリフォンだ。2人くらいなら優に乗せて飛べるから、あとで飛んでみるか?
[ 好奇心を見せるゲルトに笑って、ぽふと、グリフォンの翼を優しく叩く ]
どうもこの近くに気になる気配がするから、俺は、こいつでちょっと偵察してくる。
ゲルト、お前さんはもう少し休んでろ。
[ 言ってから、自分の身長よりも高いグリフォンの背に、男は、身軽に飛び乗った ]
お前さんの考えに乗るなら、もう一度同じ相手を見つけて「目」の破壊を目指すのがいいんじゃないかとは思うが...もし俺の方で、それらしい相手を見つけたら知らせる。
にしてもなぁ……
[一人になって頭をかいた。
妙な夢を見た気がした。
自分の半身に見送られ、置いてけぼりにしたような。それでいて信頼されて送り出されたようにも思える。暖かな花]
……うーん……
[どうにもあれが自分であったという確信もあるし、その関係性においても確信がある。普通なら惑いそうなものだが、すとんと心に落ちるというか]
気を付ける。世界を救って帰るための理由にはなるけどさ。
なるけどさ………無事に帰らないといけないのもわかるけどさ。
[こう、な、がんばらないと。主に無茶をしないように、あるいは無茶をしたと知られないように。だ]
[結論。誰もいない。まあ救うといっても、傍からみれば、ただのお説教程度なんだろうけど―――いかん。考えれば考えるほどどつぼにはまりそうなことは脇においた]
さて…どうするかな。
……まあやっぱり、あれかな?
[目玉に寄生されてるものをたたく。優先的に縁がありそうなものを、だ。
まあ正直、魔法だとか。空を飛ぶだとか。そういうのを出されたときに対応できる気が一切しないってのもあるが]
とりあえず試しに出してみるか
[初めて触れるような気もするし、馴染むような気もする、自分のとはいえないもの]
くっそ...しつこいな...!
[ 影の天使は、回転する機体から一度離れたが、再び翼を翻して接近してくる ]
何を...言って、
[ 向けた銃口にも天使は怯まず、掠めた弾丸が翼から光を散らす。
その煌めきと「死なれては困る」という天使の言葉が届くと、また頭痛が襲ってきた ]
俺は...魔物で......
『天使は敵だ』
『敵を、コロセ』
『タタカエ』
[ 腕は無意識に操縦桿を操り、天使の刃から翼の「目」を守ろうと機体を旋回させる。しかし、その「目」を視界に映すと、余計に頭痛がひどくなった** ]
[紫紺の柄糸が垂れる柄。傷跡のようなものが走る鞘]
出た…?かな?
[兄さん。と呼んでいる人が愛用している太刀。鯉口を想像した。手の中に納まる太刀の鯉口を切れば、紋様の浮かぶ鈨がうすらと輝く]
[目の前にあるガラス越しの双眸に強い感情が交錯する。
憎悪の入り込まない悪態に、何故だか和んだ。
だが、続く諌言には眉間の痛みを覚える。]
そんなもの? 操られる?
[拳銃に添えられた指を辿って”ルートヴィヒ”を見やる。
「その男はあなたを詰り、あなたに罪悪感を抱かせようとしているのです。
あなたが、皇帝として相応しい望みを抱き、飛ぶのを妨げんがため」
しどけない姿の"ルートヴィヒ"は、腕の中の男とは対照的に婉然と微笑み、嘯く。
「陛下は覇者たる野望にその身を委ね、熟まし果実をご賞味あれ」]
[アレクトールは、腕の中の温もりを強く抱き寄せ、次の瞬間には、その胸を突き飛ばした。
直後、今まで彼がいた場所を銃弾が虚しく貫通する。
間近な銃声に顔をしかめるようにして、アレクトールは”ルートヴィヒ”が触れている拳銃を背後に投げ捨てた。]
戦を始める権限は、
そして、機をみて終わりにさせるのもまた、おれの責務だ。
[“目”が健在である今、その呪縛を逃れることはできない。
それでも、我を通してみせた。]
全速前進!
[とりあえず船を動かせとの提言を入れ、号令を発する。]
…医療キットを使っておけ。
[記憶はいまだ曖昧なまま、そこにあることを欲した相手に命じた。*]
[声が届いたと感じた。
一瞬だけ、熱い魂に触れたような。
抱きしめられ、突き飛ばされて床に強か腰を打つ。
それでも銃弾に撃ち抜かれるよりは余程ましだ。
宣言し、号令する皇帝を誇らしく見上げる。
そう。それでこそ。
あなたは権限だけでなく、責務を負うのも恐れぬ人。
私の前を輝き進む方。]
仰せのままに。
[治療を命じられ、微笑んで拝命する。
手の触れる場所に、気づけば医療キットがあった。
どちらが喚んだものだろう。
この世界は、望みをすぐに形にして示してくる。]
[そういえば、あれ以降、複葉機からの攻撃は無い。
動き出す艦の窓から探せば、遠くに翼が閃くのが見えた。
どうやらなにかと戦っているらしい。
なにかと。]
……天使 ?
[一拍ほどは思考を止めたが、船が飛ぶのだからそれくらいいてもおかしくないだろう、と納得する。させる。
それに、船の内部に見られた妙な荘厳さとも符合した。
なんとなくだが、雰囲気が似ている、気がする。]
[今のところは脅威ではないと判断し、意識を艦内に戻す。
いつの間にか、遊戯盤も再び側に現れていた。
虚空の艦隊は動かぬまま浮かんでいる。
どうやら、念じない限り動かないものらしい。]
あちらの戦力は戦艦3、巡洋艦が4、空母が1。
数は多いですが、この艦と比べれば火力は劣るでしょうね。
[腕の治療をしながら意識を向ければ、艦隊が動き始めた。
巡洋艦が先に立ち、戦艦が続く。
横に大きく広がる堂々たる布陣だ。
中央の巨艦に見覚えがある、と思ったら、皇帝旗艦シュヴァルツアインだった。
記憶の中で最も火力持つ艦がそれだったからだろう。]
どうなさいますか?
端から潰していきますか?
[遊戯に誘う口調で問う。
今は皇帝の目を別へ向けさせておきたい。
ちらりと誘惑者に視線をやる。
機を作らなければ。*]
死ぬかと思いました。
[ほっとひといき、の口調で思念を乗せる。]
銃を突きつけられるのは、さすがに肝が冷えますね。
今は一段落というところですが。
[生死の際にあって、さすがにこちらの会話にまで意識を回せなかった。
とりあえずの生存報告をしておく。]
目玉つきの私の偽物が、いちいち陛下に甘言を吹き込むので苦労します。
先ほど心、と聞こえてきましたが、私も同感です。
御気質は変わらないようですから、言葉で揺さぶりは掛けられるでしょう。
どうにか目の干渉を弱めて、目の破壊を狙ってみます。
ところで、
複葉機と交戦しているものが見えたのですが、
みなさんのうちのどなたか、ですか?
[声繋がる者なら攻撃の前に声を掛けて来ただろう。
それが無かったのだから、複葉機は敵の可能性が高い。
敵の敵は味方なのか、と、ややためらいつつ確認する。]
[彼我の布陣を示す盤を一瞥する。
押し掛け参謀が述べる補足にひとつ頷いた。
心地よい。
再び窓に目を向け、見慣れた旗艦の姿に笑みを浮かべる。]
あれを沈める機会が来ようとは思わなかったぞ。
[これは夢なのかもしれない。腹心が二人いるのもそれなら納得である。]
[盤の傍らにある参謀が、戦闘の方針を問う。
「殲滅なさいませ」と寄り添ってきた”ルートヴィヒ”が重ねる。
邪魔者を排除したい、という苛立ちを滲ませつつ、世界を壊すという点でなら妥協してやると言わんばかりの眼差しをルートヴィヒに向けていた。
“目”の支配下にありながら、ルートヴィヒを認めてしまっているアレクトールの手で殺させるのが無理ならば、誰かの手を借りてもいい。]
敵旗艦に砲撃を集中させよ。
どう動くか見てやる。
[同じ顔同士の無言の駆け引きを他所に、アレクトールは艦を指揮した。*]
[互いの息が合うこの感覚は、並の奴相手にあることじゃない。
動いたのはきっと、どちらが先でもない。>>+29
薙ぎ切りのフェイントに反応して跳んだ相手を、下から突く。
必中の形をひっくり返すなど、まず無理だろう。
その無理を、軽々とやってのける奴が、ここにいた。>>+31
身体が熱くなる。
これだからたまらない。]
ふっ、
[短く息を吐き、得物を蹴られた衝撃を押さえこむ。
振り仰げば上から雪崩れ落ちるように太刀が降る。
下手に受ければ、鋼でも両断する刃だ。
どうする、と思うより先に、どうしようもなく獰猛で楽しげな笑みが浮かぶ。]
おおおおっ!!
[肚の底から吼えて、斧槍を頭上に掲げた。
降ってくる刃に柄の中央を合わせ、押し込むのではなく柔らかく引く。
ぎりぎりまで威力を殺し両断されるのを避けながら、横へ押し倒す向きに力を加えた。
ついに耐えかねて柄が断たれるのと同時に、右手を半身の柄ごと相手に叩きつけ、地面に倒すのを狙う。
止めきれなかった刃は身体を捻ってできる限り避けたが、左肩から胸板まで長々と線が一本刻まれた。*]
[モルトガット帝国皇帝に取り憑いている"目"より、同じく寄生した"目"たちへと協力依頼が発せられる。
誰か、ここへ来て、銀髪の腹心を排除して欲しいと。]
陛下らしいご判断です。
[旗艦を狙うという指示に、微かな喜色を滲ませながら頷く。
数は劣るが火力に勝るというならば、早期に相手の旗艦を落とすが上策だ。
そしてそう来るならば、と思案が巡る。
最初の砲火を放ったのは、こちらの艦が先だ。
白い光、としか表現できない砲は、威力も射程も戦艦をはるかに上回る。
初撃でシュヴァルツアインの艦橋が吹き飛ぶのを目にして、短く瞑目した。]
[だが艦隊が怯むことはない。
旗艦両脇の2つの戦艦が進路を変え、身をもって盾にならんとする。
必然的に単縦陣の形となりながら、3つの戦艦は轟然と応射を始めた。
光の砲が幾度か命中するが、未だ沈むには至らない。
戦艦が攻撃を受けている間に、巡洋艦は両脇から猛然と突進した。
波に見立てた淡い大気を掻き立て、蒸気の帯を長く引いて敵艦に迫る。
射程距離に神々しき船を捉えれば、十字の砲火が襲うだろう。]
[さらに、後方に位置する空母からは、次々と複葉機が飛び立っていた。
多くが重い爆弾を抱えた攻撃機だ。
彼らは空母上空で旋回し、編隊を組んだ後に飛来してくる。]
やはり手数が足りませんね。
この艦の防御力がどれほどかは分かりませんが、
まずは数を減らすことに専念するべきかと。
[艦隊を動かしながら、皇帝に助言する。
双方の視点に立てば、戦場もよく見える。
攻撃の手数を増やし、あらゆる手段で攻め立てるのは、ただ一度の有効打を通すため。
皇帝に張り付いている偽物の挙動を苦々しく思いつつ、常にその動きに意識の一部を向けておく。*]
[白光は重さのないもののように直進してシュヴァルツアインの艦橋を破壊する。
先程の試し撃ちでは、地上を狙ったために砲弾との違いに気づかずにいた。]
軌道が異なるのか。
それを加味して運用せねばな。
[未知の武器であれ、あるもので戦う。順応は早かった。
心づもりさえ伝えれば、扶翼がそれを実現してくれる ── その安心感に支えられている。]
[敵戦艦が鉄壁の盾を構成し、さらにその後方からは爆撃機が飛び立った。
制空権をとって攻撃してくるつもりだろう。
極めて順当な反応であった。
手数が足りぬ、という参謀に、]
格納機を出せ。
[迎撃を指示する一方、]
この船を下げる。
[掌で押さえ込むような仕草で示した。
海上であれば、おおよそ無理な動き。
だが、ここでなら敵艦の下をとれると。*]
− 温泉 −
[温泉空間(?)を、剥き出しの闘争心が飛び交う。
父王亡き後の政争を思い出させた。
まとめて粛正できたら、国の立て直しも楽だろうなぁなどと、柄でもない考えが止まない。
そこに、]
あ、何? 援軍要請?
はいはい。
[ちょうど、気分転換を ── あるいは身体を動かしたくなっていたところだ。
元より遊軍気質のダーフィトは、姿なき声に応じて湯から上がった。]
[近くの岩の上には、脱ぎ散らかしたままの服。]
んー…、
[本来なら、誰か畳んでくれるんじゃなかったっけ。
でも、結婚した覚えはない。
何か足りないと感じつつ、袖に”目”の宿る手を通した。]
− 宇宙船 −
[都合のよいことに、扉(来たときにはなかった気もするが)を開くと、そこは船内だった。]
《シュトルツフェア》じゃなさそうだけども。
どちらかといえば《カルカリアス》に近いか。
[滑らかな金属で覆われた操舵室(?)とおぼしきそこには、
艦長であろう風格の若い男と、双子(?)の近侍がいた。
ただし、”同類”はひとりだけだ。
ダーフィトは、胸元をはだけさせて胸の上の”目”を見せている双子の片方に、軽く義手をあげてアイコントクトした。]
はぁい。 お邪魔するぜ。
君を攫いにきた、お尋ね者だ。
ダーフィトって呼んでくれていいぞ。
[にこりと笑いかけたのは、排除対象のルートヴィヒへ。*]
[皇帝の意思ひとつで、射撃の精度が格段に上がる。
理解と順応の速さに感嘆するが、今は厄介だ。
先頭の戦艦が舷側に直撃を受けてよろめくのが見えた。]
格納機、ですか。
[指示に戸惑うが、逡巡をかき消すように艦から無数の翼が飛び立った。
短い翼の単葉機は、どちらの記憶を参照したものだろうか。
或いは、艦の記憶であるかもしれない。
たちまち上方で空戦が始まる。]
[さらに皇帝は艦を下降させるようにと命じる。
揺れひとつない艦内からは分かりづらいが、迫りくる艦隊がすうと上へずれていった。
上空にあっても平面で把握していた自分に、この発想は無い。
舌を巻くと同時に、厄介さも理解する。
普通、艦の砲は下方を撃つようにはできていない。]
さすがです、陛下。
[発想力に感服しつつ、自分の頭の常識も転換するように努める。
ここは海上ではない。進行方向に枷など無い。
───いや。
想像上の海面がざわりと波立ち、四隻の巡洋艦は谷間に落ちるように舳先を下へ向ける。
その影から四艘の水雷艇が飛び出し、敵艦に肉薄する。
いける、と思った。]
[その時、思いもよらぬ闖入者が艦橋に姿を現した。
見覚えのない若い男。
声繋げている者たちの誰かだろうか、という考えは一瞬で破られる。
左手に開いた目は、侵略者の証だ。
相手の軽い口調に、視線の温度を下げる。]
生憎ですが、そういうお誘いは間に合っております。
[答えて、"機"のために引き寄せておいた拳銃を構えた。
肉体に直接目があるのならば、おそらくはそこの偽物と同類。
そう思うからこそ容赦なく銃口を胸元に向け、引き金に力を籠める。*]
もう一人、侵略者が現れました。
ダーフィトと名乗っておりますが、左手に直接目が付いていますから、誰かの偽物でしょう。
どなたか、ご存知ですか?
[義手?
そんなものしらない。]
[言葉と意志によるコンビネーションによって戦局がめまぐるしく変わってゆく。
巡洋艦が斜めに傾く光景には、また新しい世界を見たように目を輝かせた。
中に人が乗っていれば叶わない荒技だろうが、ああなるとなかなか船底を狙えなくなる。
そればかりか、水雷艇が水面下に突っ込むカツオドリさながらに迫ってきていた。
護衛機が飛び回るが、すべての水雷艇を仕留めるには至らず、足下に衝撃が走る。
直感的に、先程、青い魔弾に抉られた場所を狙われたとわかった。]
[亀裂が広がり、艦の一部が折れて落ちる。
いまだ、自分の乗る船の全容を把握しているわけではなかったが、明らかに推力が減退するのを感じた。
さらにダメージが増えれば、空中分解もあり得るか。
と、タイムリミットは別の形でもやってきたようだった。*]
[風呂上がりの濡れた髪のまま、颯爽と乗り込んでみれば、艦はどうやら交戦中の様子。
黒煙が流れ込んできてこそいないが、そこそこ深刻な破壊を受けたらしい。
かてて加えて、排除対象はつれなかった。まあ当然か。
いきなり撃ってくるほど攻撃性が高いのは予想外だったが、こいつも何かの衝動に突き動かされているのかもしれない。]
[こんな時、自動的に庇ってくれる加護が自分にはあったような気がしたのだが、無い物ねだりの現実逃避は命に関わる。
殺意を察知した瞬間に横ざまに飛び退ったが、銃弾は脇腹を掠めて熱い烙印を残していった。
受け身をとりながら、左義手のワイヤーランチャーを発射する。
欲しいと思ってたんだよ、この機構。うちの
投げ縄よろしく搦め捕って、引き倒してやろう。*]
[爆発音とともに足元が揺れた。
どこからか破砕音も聞こえてくる。
攻撃が通用するのだ。
このまま叩き続ければ、落とせるかもしれない。
船に致命の損害を与えたならば、或いは破壊する事ができたら、混乱に乗じて偽物の胸を撃ち抜くことも狙えただろう。
だが今は別の脅威が目の前にあった。]
[銃弾を躱した男が、左手をこちらに向けてくる。
その手から何か飛び出したのを見て、目を瞠った。
見間違いでなければ、腕の内部から撃ちだされたように見えたのだ。
驚く間もなく、反射的に身体を庇って前に出した左腕が、ワイヤーに絡め取られる。
強く身体を引き寄せられてバランスを崩し、床に右腕を打ち付ける。]
ぐ、ぅ …
[じわりと包帯が赤く染まる。
痛みに呻きつつも拳銃を手放さないのは、まだあきらめていないから。]
―――陛下 、
[それ以上引きずられぬよう抵抗しながら、主君を呼んだ。
助けを請うようにも、船からの退却を促すようにも響く声は、それ以上続かない。
ただ、求める視線だけを投げた。
艦隊は指揮を失くし、動きを止めている。*]
― 古戦場 ―
[遙かな上空で空飛ぶ艦隊が宇宙船と交戦しているころ。
また、その下で鋼の翼が月白の翼を対手に舞っているころ。
魔は場所を移して新たな試みに取り組んでいた。]
これはいい。
これだけ材料があれば、面白いものが作れるだろう。
[あれがいれば、ゴーレムでもアンデッドでも喜んで作っただろうに。
そう思った端から、あれ、とは何のことかと疑問に思い、
結局、その疑問も頭から消える。]
[作業を始めた魔は、その強大な魔力を注ぎ込み、周囲に新たな城塞をいくつも組み上げ始めた。
先ほど移動城塞に撃たせた一撃の威力が不満だったのだ。
一度の光で万の命を喰らい、それを糧に新たな光を放つ。
その程度の威力があるべきである。
それを実現するためには、決定的な何かが足りないと感じていた。
だがそれが何か思い出せず、思い出せないことに苛立ちを覚え、八つ当たりのように新たな兵器を組む。
しばらくすれば、古戦場には奇怪な城塞の群れが現れるだろう。*]
[協力を求める声は、届いてはいた。
"目"の側は、それに応じようとしたのだが、城塞の改良に没頭する魔を動かすことはできなかったのだ。
ひよひよ、と玉座の後ろで目は揺れている。]
/*
普通なら、当て馬に使った、と嫌がられそうなダーフィトの扱いですが、ナカノヒトおんなじだし、いいよね。
そして魔王様でなごむ。
[なんとも暢気な様子で艦橋に加わった男に、有能な参謀が躊躇なく発砲した。
攫ってゆくと言われたのだ、当然だろう。
手元に拳銃があれば、アレクトールとて同様にしていた。だが、あれはさっき、投げ捨てたままだ。
「彼は味方です」
“ルートヴィヒ”が囁き、瞬間、認識を書き換えられそうになるが、
ダーフィトと名乗った自称・お尋ね者が参謀に対して捕縛を仕掛けたのを目にすれば、怒りが支配を上回る。]
それは、おれの
[駆け込んで、ワイヤーを踏みつける。
これでルートヴィヒはこれ以上、引きずられまい。
そうしておいて、もう一足、ワイヤーを踏み込んでダーフィトに拳を叩き込んだ。*]
おう、釣れた。
[目の前の男の趣味など知るよしもないが、嬉々としてワイヤーランチャーを巻き取る。
抵抗もまた釣りの醍醐味だよな。
が、味方と考えていた残り二人のうち、双子でない方が、所有権を主張して飛び込んでくる。]
ちょ、おま…
[援軍要請したろ? と文句を言う間もあらばこそ、殴り掛かられた。
ワイヤーを伸ばして飛び退ろうにも、そのラインを抑えられている以上、限界がある。]
マズ…
[腕でカバーできない左側から、こめかみを殴られて、床に沈んだ。
拳骨など、久しぶりに食らった。コンラートとの約束を果たした時以来である。
かすむ目で男を見上げる。
本気で殴りやがった、この野郎。 おまえの手も痛かろうに。*]
……無理せずに、か。
善処しよう。
[向けられた言葉>>~41に返したのは、なんとも微妙な一言]
ああ、まあ、そうならんようには立ち回る。
[戦場の特殊性も去る事ながら、己がやる事、と見なしたら他者の介入を望まないのが影の気質。
故に、何かあったら、という言葉に返すのもこんな物言いになるのだが]
…………気遣い感謝だ。
[最後に付け加えたのは、この繋がり持つ者を同盟者と認めているが故の事]
― 上空 ―
[銃弾如きで怯んでいては、告死の務めは果たせない。
勿論、この場においては、それだけではないのだが、それはそれとして]
…………何をいってんだか。
[接近した時に聞こえた、自らを魔物と称する言葉。
彼の事情の全てを把握している訳ではない。
いや、むしろ細かい事はどうでもいい、という方が正しいのだが。
ともあれ、そこに突っ込みを飛ばそうとしたところにかかる旋回機動。
已む無く大きく翼を羽ばたかせ、複葉機の上へと一度すり抜けた]
おっと……無事、か?
[ずっと沈黙していた声>>~43が届けば、生きていたかと安堵が滲む。
その後に向けられた問いかけ>>~45が何を示しているかはすぐに知れたから]
ああ、そりゃ俺だ。
さっき、適当に移動してみたら、そっちに出てな。
外を見たら、見覚えがあるやつが飛んでたんで、相手をしに出た。
[ざっくり、状況を説明して]
ま、こいつの事は俺がどうにかしてみる。
……色々と、放っておけんヤツなんでな。
……しかし。
以前やり合った時も思ったが、反応の的確さはさすがだな。
[こちらの手に対する回避、その瞬時の判断はさすがと言うしかない。
ああ、そういやあの翼でぶん殴られたな、なんてちょっと思い出したのは横に置く]
ならば、完全に動きを封じる……のは、ここでは難しいか。
なら、やっぱり一番楽なのは、目を覚まさせる事……なんだろうが。
[さて、そのためにはどうするか。
まあ、何やらこだわっているようだから、そこを突けばいいかもな、なんて思考は短い時間]
……とにかく、だ。
[両の手に刃を握り、仕掛ける期を図る]
魔物だろうがなんだろうが、そんな事はどうでもいい。
『きみと言う存在』に生きてもらわねば、俺は困るんだよ。
[それを望む、清らなる想いがあると知っているからこそ]
そんなくだらないものにいつまでも囚われているな、コンラート・フリーデル!
告死の宣を跳ね除け、死を退けた意志力、失ったとは言わせんぞ!!
[宣の後、影を手繰る。
薄墨色の蔦が複葉機の胴体部分に絡みつかんとしゅるり、と伸びた。
翼を狙えば大きく動かれる、ならば動き自体を制限するしかない。
これはこれで負担が大きいが、手段を選べるほどの余裕はない。*]
[なお、問いかけ>>~46は聞こえていたが、ちょっと答える余裕がなくなっていたので反応はできなかった。
仮に余裕があっても、名前だけでは答えようがなかったりした……というのもある。
姿かたちはあらゆる意味で忘れる事など叶わないが、何せ彼の人物の名前は聞いた覚えが。
なかった。*]
/*
wwwww天使側の誰にも名前知られてないダーフィトさすがですwwwww
だめじゃん。名前出してみてもコンラートしか知らないじゃん。
そういやそうだwww
― 校舎 ―
[水を探してぽてぽてと、歩いた先に辿りついたのは食堂らしき場所だった。
は、と一つ息を吐き、水を使って傷を洗い、持っていた薬草で手当てする]
……なん、とか。
動かせるかな。
[今できる最低限の手当てを終えて、は、と息を吐く。
それから、改めて自分が今いる場所を見回して]
……なして、こんな立派な窯あるし。
[ふと、目に入ったのは厨房に据えられた焼き窯。
今まで歩いてきた中で目に入った設備から、何かの学校らしい、というのは察しがついた。
そこの設備というには、随分と本格的じゃないのか、なんて。
ふと考えたら、何かが浮かびあがってきたような気がした]
『……前にオレが務めてたとこにはなー……』
[てきぱきと何か作りながら、誰かが言ってたような]
『ほら、……………とか、…………とか』
『そそ、あいつらも一緒にいてなー』
[浮いて、沈んで。
けれどそれらは形を結ぶ前に、押し流されて消える]
…………。
[落ちた視線は、抜身のままの太刀へ。
ああ、手入れしないと、と、ぼんやり思う]
……ちゃんとしとかんと。
『片付け』できんしなぁ……。
[小さく呟き、緩慢な動きで始めるのは、太刀の手入れ。
鈨の上の"目"が何やら忙しなく動いているが、そっちに意識は向いていなかった。*]
[協力要請は鈨の"目"にも届いていたが。
完敗状態に凹んでいた上にダメージを受けていた少年の意識は、そちらには向かず。
速いとこ活性化させねば、などと思いつつ、手入れされる刃と柄の間できょときょと落ち着かなく動くのみだったとか。*]
/*
陛下とダーフィトの対決になってるw
これはあれか、俺がダーフィトのんびりしてるとか突っ込んだせいか?すまないww
だって温泉羨ましかったんですものー!
ちょっ……!
[弾かれる、と思ったら逆に引かれた。
思わぬ流れにはしばみ色を見開くは一瞬、そしてその刹那に変わった力の向きへの対処は僅かに遅れる。
手に伝わるのは、断ち切る感触。
その後の掠める手応えを確りと認識するより先、気迫と一撃とが叩きつけられて]
……ったぁ……。
やぁっぱ、効きますなぁ……。
その重さだけは、オレにゃどーにも出せませんわ。
[地につけられた風は、は、とひとつ息を吐く。
通ったダメージでかいなぁ、骨はぎり無事かなぁとか。
そんな事を考えながらも、表情も口調もごくごく軽い。*]
/*
うむ。
ほんっとにー、色んな意味で止まらんな、この組み合わせは。
……加減一切無用、ってわかってるもんだから、PCがとにかく色々やりたがってしゃーない。
― 黄砂の村 ―
[思案中に思念が入った。新たな侵略者と遭遇したっていう報告だ。
名前は、なんだか聞き覚えのありまくるものであった。
そう、とても聞き覚えが――――]
別人の可能性も…いや、まぁ…
[これはあれか、一度あったから二度あっちゃうの?という気持ちを持ちつつ]
知り合いかもしれんからそっちいくわ。
えーっと、ルートヴィヒを見たことないが、同じ人が二人いて、んで、目玉がついてるほうが偽物。その傍に貴方の主がいる。という認識でいいよな。
[自分でみておくか。って結論。
ついでに同士討ちや彼の大事な人を傷つけるなんてごめんだと確認をかんじでルートヴィヒにつたえた。]
― →宇宙船 ―
マジで?もしかして兄さんいるのかー!
[妙に揺れる未知の感覚に少々戸惑いもあるが、やってきた。
同じ人間が二人、目玉がついてる。…あれかな。所有物扱いなのかな。とか、思考の余白にあったところは略しつつ、それ以外の人が、ルートヴィヒがいっていた新手なわけで、それがダーフィト>>209 >>210 と名乗る侵略者がきたときいていってみたら]
……ってか誰やねんお前!
[驚きつつひどく冷静な部分が、左手に目玉がついてる。といっている‥…ああ、普通に考えれば、あれだ。目玉が付く位置が左手なはずないよな。自分の甘さに嫌気がさす]
[ 天使が、口にしかけた突っ込みは、頭痛に苛まれる男の耳には届かなかった。しかし、その影が大きく羽ばたいて、上空へと昇る気配に、はっと顔を上げる>>211 ]
.........
[ 青空に広がる月白の翼、その手に握られるのは月の欠片の如き刃......恐ろしくも美しい、その姿に魅入られて、瞬時頭痛も忘れて息を呑む ]
告死...天使......
[ 以前にも、この光景を目にしたことがある。死を宣する天使の笑み...閃く月白の刃......その鋭い輝きからは逃げようとも逃げられぬ、そう覚悟したのは一度ならず ]
また、俺を殺しに来たんじゃ、ないのか?
[ 以前は間を置かず、無慈悲な影の刃が襲って来たはずだ......何度目かの違和感に眉を顰めた頭上から降ってくるのは「魔物」にとっては意味不明の、言葉>>213 ]
[ 避ける手は、まだある、エンジンを切り、自由落下、タイミングを外してから、急上昇...けれど、浮かんだ手順の通りに、腕は動かない ]
うわあっ!!
[ 結果、影の蔓に複葉機の胴体を絡め取られ、がくん、と、機体全体が衝撃に揺れる。同じだけの衝撃が天使の側にも伝わったはずだが、それを確かめるだけの余裕も無い。
空中で動きを止めた飛行機は、墜ちる。
墜ちるしか、ない、はずだ。
天使の加護は、もう喪われたのだから... ]
―ある商会の一幕ー
この阿呆が!
[ごつん。と拳骨を落とした]
あのな、賄賂とか贈って、その地の上位者に快く思ってもらう。っていうのはいい。
だがなんでそこで止まるんだよ!
そこに新しい商売があるだろうが!
[艦橋に新しい声が増えた。
援軍その2か、と思いきや、いきなり訛りのある口調で誰何された。>>217]
誰かはともあれ、この状況見たら手ぇ貸せや!
[つられて地方語になりつつ、打開策を求めれば、金髪男は恬淡とした顔をして白刃を抜き放つ。
援軍を殴った裏切り者(?)を斬るのかと思いきや、深く身を沈めた切っ先はこちらを向いていた。]
という感じから始まったのが今回のことだ。
[ほどほど定例になりつつある報告を兼ねた勉強会染みたものだ。何事も経験である]
どうせ賄賂でもなんでも贈るならそれも最大限利用したほうがいいってことだ。特にだ、影響力がある人物にはな。
例えば今回の場所であがった貴族。実はその奥方の友人が大層ファッションや新しいもの好きなんだ。
さて、そんな流行の水先案内人。のとこにお茶会だのパーティーだのに身に着けていく、髪飾り、ドレス、香水。それがいいものだったら?斬新なものだったら?確実に目に留まる。そこに目をつけなきゃならん。
[まあそこは職人や、あるいは他支店などに協力を仰ぐことが必要だ。わかるな?と一人一人を見ていく]
当然品質とかには注意しないといかん。ちゃんと気に入って使ってもらわないといかないからな。……まあそこはあれだな。俺の相棒にたのめ。パパから色々もらってそういうのに凝ってるからな。
[副官であったり、ちょっと色々込み入った関係の鎌っ子を口にするときは少しだけ困ったような笑みが漏れる]
そうして目を引いて、よさが伝われば…「ああ、あの人がいうんだから間違いないな。」「あの人が使うのだから私も使おう。」と後に続くやつがでてくる
…デザインだとか発想はあっても、どうせ真似されるんだ。そうなるとただの価格勝負になる。だったら事前にこういう付加価値をつけておかないとだめだってことだ。
[付加価値について説明する。拳骨を受けていたやつは顔を暗くさせているが、それ以上いったところで何も変わらない]
済んだことを悔いても仕方ないし金にならない。まだ挽回できるし学習したほうが金になるんだからある程度反省したら次に目を向けろよ。まだまだ俺たちは儲けるんだからな。ウッシッシッシッシ!
[拳骨落とした商会員にいる。あれだな、頭を叩いたら次はなでなでだ]
例えば、教会があるだろ…〇〇教だ。単なる水をありがたい聖水として売るっていうなかなか感心した集団だ。そこと△△商店が繋がっている。だから信徒はよくあそこの商店を利用する。商店の旦那が敬虔な信徒?金の信徒の間違いだ…ってことさ。
[他にもと、ついこの間>>+10ジークへと送った贈り物もそういう類であり、どれかの品は、ジークムント御用達とか。ジークムントが選んで施療院にいきわたらせようとした。だとか。タチアナ様御用達とか。いう付加価値をつけたりした。そういう商品は他店より売上を一歩リードしてることだろう。
そんな例をあげたり今後の展望なども説明していった**]
良くねぇ!
[あっさり了見しすぎだと、抗議の叫びも虚しく、擦り上げられた切っ先が左手を薙ぎ払う。
見慣れぬ様式の太刀は、特殊合金の義手を、飴でも斬るかのように切断した。]
── っ!!
[力任せに見えて、その実、相当な手練れである。
この男に斬られれば、眠るように死ねるだろうと思った。*]
[ ぎょろりと、翼の「目」が動き、次の瞬間、複葉機はぐにゃりと溶けるように姿を失う。
そして、次の瞬間、がしゃり、と奇妙な機械音をたてて、男の背から、鋼の部品をめちゃくちゃに繋ぎ合わせたような骨組みと、赤黒い皮膜を持った、翼が生える ]
ぐ、ああっ!
[ 苦鳴とも咆哮ともつかぬ声を喉から絞り出し、がしゃがしゃと、骨を軋ませながら羽ばたく、その翼の左の付け根で、血走った「目」が、ぎょろりと動いた* ]
なるほど、あなたでしたか。
[天使―――。
という内心の驚きは綺麗に隠して、頷く。>>~48
ゲルトからの助言>>~50にもそうですね、と答え]
普段の陛下なら受け入れないような言葉も容れていらっしゃるので、何かそういう、人を惑わす力があるのかもしれません。
ただ、とっさの判断や、もっと深い信念に関しては本来の御気性が見えていますので、そのあたりへの揺さぶりはやはり有効なのでしょう。
[実際に対峙してみた感想を付け加える。
そののちは、こちらも艦隊の指揮と戦況の把握で手一杯になっていた。]
[ダーフィトという名への反応がゲルトから飛んでくる。>>~53]
あなたの知人でしたか。
ええ。その認識でだいじょうぶ …
っ!!
な、 …!
あなたのお知り合いは、 手から、ワイヤー撃ったりするんですか!?
[後半はゲルトの移動に重なったから、聞こえてないかも。*]
おう、任せとけや!
[解放しろ。ってことだよな。
都合よく。というか自分本位に解釈した。
名前も同じでなんとなく似てる>>222が別人である。何が起きるかわからんのだ。不意打ちでとれるならばとっておいたほうがいい]
大丈夫大丈夫。痛いのは最初だけだって。
[滑らかな断面>>223を作り切り裂く太刀。無事にいけた。物にとりついているからよかった。本当の腕だと血まみれだ]
ちゃんと抑圧した世界から解放してやっからさ。
[解放する。っていう点ではそうだが、ききようによってはなんか妖しいことをいいながら、斬り上げた姿勢からS字を描く様にして構えなおしと、次の動作を同時に終えて、斬り落とされた、義手、その目玉を両断せんと、太刀を斬り下ろした*]
/*
どうしてもバトル優先になるよねー。
そして、ダーフィトの名をシメオンは知らないのと、ゲルトは別のダーフィトを知ってるよね、は、思ってた思ってたwww楽しいwww
― 黄砂の村 近く ―
────────…、
[ずきり、と。心ではなく更にその奥、どこか分からぬ程深いどこかがベリアンの見せた表情>>105に痛んだ。迷いというには微小な、それでも精密なる詠唱を狂わせるには足りる程の”戸惑い”
それが、正確なる論理魔法に綻びを生じさせる。]
………
…… っ
…──── 逃げるな、ベリアン!!
[それは、仇敵を引き留めんとの叫びであり。
同時に
……… 煩い、黙れ!!
[常ならば震え上がるほどの”力”を伴った憤怒>>*19に、今は叩きつけるような応えが返った。彼我の力量を冷静に測ることもない。
ただ気持ちの迸るまま、思いが無形の音となる。]
行け……、
[見遣れば既に、ベリアンの姿は目前にない。>>106
彼は何を言ったのだ。援軍を連れて来るということか。どこからと思考するほどの間もなく、視界は小さな村の姿を捉えている。]
……… 走れ。
[音にするまでもなく、黒馬は騎手の意を汲んで村へ向け走り始めている。その頭上に翼の音>>169がした。空を覆う巨大な翼に瞠目する。]
…ふ。あれも”敵”か?
[問う相手などこの場にはない。
ただ抜き放たれた剣、その柄にある目がぎょろりと上空のグリフォン>>169を認めて輝いた。]
地に満ちる
万能なる力よ大気に満ちよ。
[馬上に剣を垂直に構え、詠唱を為す。
懐より取り出された水晶の触媒が音もなく砕けて散った。]
───風よ。
荒れ狂いて、かの者を天より撃ち落とさん。
[直後。何の前触れもなく、グリフォンとその騎手の周囲に不自然な暴風が巻き起こり、彼らを地に墜とさんと渦を巻いた。*]
[期待していたわけじゃなかった。
……いや、期待していた。
己の魂の片割れが駆け込んできた時、期待は報われたのだと知った。
おれの
その言葉がこれほど嬉しく響いたことはない。]
トール 。
[そっと呟いて目を細める。
けれども視線は、彼が拳を振るう前に外された。]
[ずっと待っていた機がある。
皇帝の傍らから、偽物が離れるその瞬間を。]
そこは、私の場所です。
[冷えた声で囁いて、己の姿したものに銃口を向けた。
続けざまに四発。
硝煙の流れる先を厳しい目で見つめて]
― 上空 ―
[名を呼んだのは、己の在り様を見失っているのが感じられたから。
なれば、と思ったそれは響きはした──らしいが]
……く、さすがにこれは……!
[機体の衝撃>>221は、捕えた影を通じてこちらにも伝わってくる。
元より、天に在って手繰るには不向きな力。
これは、長くは抑えられぬか、いや、と思いつつ、翼を大きく羽ばたかせた時]
なん……だ?
[影にかかる重みが変わる。
ぐにゃり、と歪んだ複葉機はその姿を失して]
……………………。
[がしゃり、と響く金属音。
歪んだ鋼と、皮膜の翼が、現れる。>>224]
……無粋だな。
無粋な上に、悪趣味だ。
なんだ、天翔ける者への冒涜か。
[訥々漏れるのは、辛辣な評価。
真紅は左の翼でぎょろりと動く"目"へと向く]
……まったく。
[世話の焼けるやつだ、なんて思ったのは口には出さず。
影はゆるりと手にした二刀を構え直し]
そんなもので空を飛ぶ事。
……きみ自身の望みではないだろう!?
[肯定なんぞしたらまた呪ってやる、というのは置いといて。
絡みついていた影は一端離して、急降下を仕掛ける。
最初は右からの突き、避けられるならば左が下から斬り上げる。
相次いで繰り出させる閃が狙うは、ただ一点、翼に開いた異様な"目"。*]
/*
しかしこれ、死ぬんじゃないかな。(げきおこ魔王さま見つつ)
>>206
へえ?また面白いものを見つけたじゃないか。
ふむ……なんだ、初めて見る魔力パターンだな?
なるほど、それでは……
ああ、ほら。この石に魔力を注ぎ込んで…くっはは。
何故この地はゴーレムどもに溢れていないんだろう?
ゴーレムも使役出来ない下等な阿呆どもの地なのか…はっ。
お前は相変わらず城塞づくりか。止めておきなよ。
それよりも移動可能な軍勢が幾らでも出来るぞ。
そら、こいつらでこの地を平らげようか?
それとも我らで再び戦いに興じようか?
ここでならば、また面白い戦いが出来そうだ。
どうだい。
出来損ないの城を増やすよりも楽しそうだろ?
[世界に風が吹いた。
不穏で、不快で、どこか粘つくような異質を伴った風が。
歪み染まった世界の欠片が、糧を得て根を伸ばす。
その先触れに、 風が吹いた。]
☆本日は更新日です。
冒涜者の皆様は、解放したい相手に「誘う」をセットしてください。
特に相手がいない場合はベリアンへのセットをお願いします。
なお目の破壊自体は更新後でも構いません。
/*
何となく、このへんって魔力豊富そうだよねっていう妄想
そして2キャラの人はご無理なくだwww
こっちなんていつでもええんやで……
帝国扶翼官 ルートヴィヒは、皇帝 アレク トール を能力(誘う)の対象に選びました。
/*
さて、ああしちゃったが、どうするかな。確かどっちもえんじゅさんよな?ってことで誘われよう。って側は破壊されて、そうじゃないほうは避けるだろう。
/*
シュテルンをちょっと放置しちゃってるが、囁きもできるし、ついでにシメオンも、あと墓でもがんばってるからそうそう暇じゃないだろう。シメオンがゆっくりになったらまたあっちにいこう。順番順番
[ 精霊がこの世界に存在するのかは定かではないが、風の伝える気配は間違ってはいなかった。いくらか飛んだところで、黒馬を駆って走る騎手の姿を眼下に捉える。
どうやら向こうもこちらに気づいたらしい、とは、見上げた様子で、そしてどうやら敵と見做されたらしい、とは、詠唱と共に襲ってきた暴風で知れた>>230 ]
魔法使い、か、アウロラッ!!
[ キューイ!と鳴いたグリフォンは、主の意を汲み、ばさりと力強く羽ばたいて高度を上げる。
しかし標的を追う風の魔法は、そのままグリフォンとその騎手を追ってきた ]
はっ!!
[ 渦巻く風は、上空に昇るほどに範囲を広げる、その分、中心部にわずかに風の弱まる部分があることを男は予測し、グリフォンの背から、その風の渦の中心めがけて飛び降りる ]
/*
まあたぶんダーフィトが逃げるとはおもうのだなぁ。俺とダーフィトに縁がないからきっとそれはそれでつまらないだろうし!ルートヴィヒもカナンを動かしたりするために、ルートヴィヒ休憩させるとかそういうので?などなどありつつ、デフォでトールさんだからそのままに今のとこしておこう
[ 弱いといっても、普通ならば吹き飛ばされて当然の暴風の中、男は片翼を身に巻きつけるようにして落下する。
風を読み、風に乗り、風を超え、ばさりと白い片翼がはばたいた ]
初めましての挨拶にしては、物騒だなっ!
あんた、何者だ?
[ 一瞬の滞空の後、地上へと身軽に足をつく ]
ああいや、先に名乗っとこう、俺は、ロー・シェン。
よろしく、ってのも、変だけどな。
[ 誰何するのは、この相手も仲間の誰かの知り合いである可能性を考えて、そして、名乗りながら視線を走らせるのは、「目」の存在を探るためだ。
上空からは、騎手を下ろして身軽になり、暴風を避けたグリフォンが降下してきたが、男が軽く手を上げると、地上には降りず、ばさばさと羽ばたきながら、周囲を旋回し始めた。
主の合図一つで、敵を襲う事もする騎獣だとは、シェットラントにも読めただろう* ]
太陽王 ロー・シェンは、魔法騎士 シェットラント を能力(誘う)の対象に選びました。
────、ふん。
[風は確かに獲物を捕らえた。そう、捕らえたはずだ。
並の相手であれば、そのまま無様に地に叩きつけられたであろうに。獲物はあろうことか、自らの意思で降下してきた。>>239
その様子を薄氷色の双眸が捕らえて、唇は短い息を吐く。
つまらないといった響きのそれと同時に、風は鳴りを潜めた。
するりと地に降り立つ男の頬を撫でて風は去り行く。]
シェットラント・シンクレアだ。
態々名乗りに降りて来るとはな…此方が好みか?
[名乗りには生真面目な響きの名乗りが返った。
ただそれをもって空気の和らぐことはない。抜き放った剣、その柄に目を貼りつかせたそれを馬上で横に振り払い、刃を構えて薄く笑った。*]
[ がしゃり、がしゃり、文字通り機械的にグロテスクとしか言いようのない翼が羽ばたく ]
あ...
[ 複葉機の胴体に絡みついていた影は離れ、その身は一旦自由になったが、男の顔には戸惑いが浮かぶ。
自分は翼を持っていたか?
自分の翼は、こんなものだったか? ]
俺は...
[ その戸惑いを、更に抉るような天使の声>>237に顔を上げる ]
俺の、望み、は...
[ 月白の刃が迫る、手にはいつの間にか握り慣れたサーベルが現れて、刃を受け止めんと体は動く ]
...っ!
[ 翼の付け根を狙う天使の動きに、左腕を広げて「目」を庇う動きをするのも無意識の事、結果振るわれた刃に触れた、上腕から朱の華が散った* ]
[ 仲間たちの状況は、男にも届いていた。どうやら、残る三人は皆上空に居るらしい。
それぞれが近い場所に居るなら、あまり心配はないかと、任せることにする ]
...こっちも、別の相手に遭遇した。やっぱり向こうの方が数が多かったな。
[ ゲルトの知り合いではなかったダーフィトという男も含めて、これで六人、これ以上増えて欲しくはないが、そうもいかないのではないかという予感もしている ]
シェットラント・シンクレアという名に、誰か覚えはあるか?
魔法使い...いや、魔法騎士かもしれん。
[ 魔法もそして剣の捌き方から見て、剣技の方も人並み以上の相手と見えた ]
[大丈夫と言われても、全っ然、安心していられる状況ではなかったが、その実、金髪男の腕は確かであった。
合金の義手を斬り飛ばし、弧を描いた刃のもとへワイヤーの先の手首を手繰り寄せると、据え物を斬るようにして、その掌に開いた”目”を両断する。]
── な…に、
[迸ったのは血ならぬ瘴気であった。
黒々と渦巻いて、末期の力をもってして、ゲルトに取り憑き直そうと雪崩れ込む。*]
へえ、魔法だけじゃなく、剣の腕にも覚えありってとこか?
[ シェットラントの言葉に軽く応じながら、剣の柄の「目」を睨むように見据える ]
(あれを落とすのは、一苦労だな)
[ シェットラントの剣技が確かであろうことは、剣を持つ姿をだけでも判る。>>242しかも魔法の腕も半端ではなさそうなのは見たばかり ]
なあ、シェットラント...なぜ、初対面の俺と戦うのか、ちゃんと判ってるのか?
[ どこか律儀で真面目そうなシェットラントの口調は、彼の元々の人格を映しているのだろうと思う。理に適わぬ事は、本来厭う性格なのではないか?
そんな気がして、問いを投げた。
その間にも、無手だった男の手には、一本の長槍が現われている* ]
/*
決闘な感じで進めてるのは、軍団戦は多分、まおーさま相手にすることになるんだろうなーって思ってるからで...順調にラスボス化してますよね、まおーさま...
― 上空 ―
[振るった刃は、広げられた腕を捕らえて朱を散らす。>>243]
……は。
これはまた、厄介な。
[今の動き、恐らくは本人の意思には寄らぬものだろう。
だが、零れる言葉からは、意志の欠片が感じられる]
……そうだ、きみの望み。
見知らぬ空で、異形の翼で空を飛ぶ事ではない、と思っていたが。
それは、俺の記憶違いか?
きみは……きみたちは、己が信念をもって、空を、高見を目指していたはず。
理不尽な他者の言いなりになるのは、好まないんじゃなかったか?
[僅かに距離を取り、言葉を重ねながら期を図る。
闇雲に仕掛けても無為に傷つけるのみならば。
狙うは己が本懐──即ち、一撃必殺。*]
[「ダーフィト」に斬りかかったあと、知り合いじゃないとあっさりと訂正が飛んできた。>>~54
そのリズムに、古典的にずっこける、気分。]
はあ。
同名の別人は、いるでしょうからね。
[残念だ、と返す口調がいくらかのんびりしているのは、危機を脱したと感じているから。]
[転移を発動させるのと同時に、シェットラントの叫びが届いた。>>227
そこに滲む切なる願いのいろ。
己はまた逃げたのだ、という自覚に歯噛みし、
朋を置き去りにした弱さを悔いる。
この身を危機に晒しても、踏みとどまるべきであった。
それで彼が救えるのなら ──
馬首を返したが、すでに魔法のゲートは閉じていた。]
[空と大地のあちこちで、争乱の気配がする。
侵略が始まりつつあり、そして、その先鋒として、
本来は手を携えてしかるべき者たちが刃を交えているのだった。]
空が灼け落ちる ──
[唇を引き結んだベリアンは、今一度、この世界へ召喚した者たちへと呼びかけた。]
我は
汝が盟友を操る核を封じよ。
侵略者の”目”を。
── そして、わたしにも力を貸してもらえるとありがたい。
[この世界で、他者と手を携えることを覚えた魔導士は、そう告げて、
再びシェットラントの元へ戻るべく、いくつかの魔法を発動させた。*]
[ロー・シェンからも新手の報告。
一体どれくらいの侵略者がいるのだろうかと、嫌な予想に眉根を寄せる。]
いえ。残念ながら私の知人にはおりません。
[魔法使いも魔法騎士も、今日までは物語の住人だったし。]
― 黄砂の村 近く ―
知れたこと。
元よりこの身は騎士である。
クレイグモア騎士の名に……、……懸けて …、
[ふ、と。迷うように声が途切れた。>>245
不快さを振り払うように僅かに首を横に振る。その視界に剣にある”目”が見えた。その目を見れば、心が落ち着く。]
ふん。
何故を問うか、翼ある騎手…いや。ロー・シェンよ。
貴様は敵と対する度にそれを問うのか?
問うて納得すれば、その刃を収めるとでも?
───── 馬鹿げたことを。
貴様らに負けるわけには、……、
お前、たちに…
” たたかえ ”
……… 煩いッ!!!!
[問いに再び声が揺れる。
苦痛を堪えるように眉間に皺が寄せられた。
それを振り払うような声一つ。]
[ 影の天使の語る声は、以前にも聞いた...ずきずきと痛む頭の靄は、裂かれた腕の痛みに紛れて、沈んだ記憶を引き上げる ]
...お前は...
[ とことん人の話を聞かなかった天使達の中で唯一、人に「問い」を投げた影の天使......それは、死を宣すると同時の問いという、はた迷惑極まりない形ではあったけれど ]
シメオン...シュネーグレックヒェン......
[ 忘れたことのないその名は、無意識のうちに口から零れ落ちた ]
く、あ...
[ 思い出すと同時に「目」の束縛が強まり、また意思を奪われそうになる ]
『たたかえ』
[ 心を縛る声と ]
「己が信念をもって...」
[ 心を抉る声とに、挟まれて ]
やめ、ろ...やめろ......
[ サーベルを持つ手が上がり、拒絶の声が漏れる ]
──── 万能なる
[ぱりん。と、軽い音を立てて透明な水晶の触媒を砕けば、魔力はシェットラントの手にした剣を覆った。それは冷え冷えとした氷の剣。術者の心を映すかのような、青白い魔力の現出。]
…──── 黙れ!!!
[氷の剣を手に、馬に拍車を当てる。
頭上の翼を気に掛ける風もなく、馬上より彼を切り伏せんと、人馬は真っすぐに彼へ向かった。*]
寝子 ゲルトは、空賊殿下 ダーフィト を能力(誘う)の対象に選びました。
[あんな名乗りをしておきながら、男は反撃されてどこか驚いた様子だった。
倒れて呻く相手に追い打ちをかけることはせず、視線は外さぬままに、己が庇った者の方へと手を差し出す。
が、もたらされたのは銃声だった。>>232]
── 扶翼…
[誰が何を撃ったかは聞かずともわかる。
新たに増えた者が、倒れたお訪ね者に駆け寄る(?)のを妨げることはせず、
撃った者と撃たれた者を交互に見た。]
クレイグモア、それがお前の国の名か?
騎士シェットラント。
[ 会話は微妙に通じない。しかしそれは予測の内だ ]
ああ、敵を味方にできるなら、刃も収めるとも、それも兵法のうちだ。
俺の願いは、俺自身の勝利ではなく、国を守ることだからな。
[ 馬鹿げたこと、と言われたそれを、整然と言葉にしながら、男は槍を構える。
シェットラントは、会話は無用とばかりに、剣に魔法を纏わせ、馬に拍車を当てて、迫り来たが>>256男に黙る気は、毛頭無かった ]
クレイグモアの騎士は、争いに勝つために、敵味方を問わず蹂躙する蛮徒か?!シェットラント!!
[ 馬上より振り下ろされる氷の刃 ]
くっ!
[ 氷結の術は受け止めた槍を通して男の身を凍えさせる。が... ]
アウロラッ!
[ 呼び声に応じて、シェットラントの頭上にグリフォンの爪が迫る* ]
― 上空 ―
[零れ落ちたのは、以前告げた己の名。>>254
零れ落ちる拒絶の声>>255と、それと共に上がる刃が向かったのは]
……は。
そう、こなくてはな!
[己が意思を示し、自らの腕に刃突き立てる様子>>257に浮かぶのは笑み。
告死の宣を超え、己を堕とした男がこんなモノに屈しているなど、それだけで影には許し難い。
そして、向こうが自らの奪還を望むというならば、こちらが為すべきは一つ、だ]
これ以上……。
[ばさり、月白色が羽ばたく音が、響く]
手間をかけさせるな!
[軽い上昇の後、影は下へと回り込む。
同時、薄墨色の蔦を伸ばして、異形の翼を絡め取った。
動きを封じた上で下方から一気に距離を詰め、突きの一撃を"目"へと叩き込む。
月白色の刃が、血走ったそれを違う事無く貫いた。*]
− 黄砂の村 −
[戻り、見出したのは、グリフォン
太陽と氷の戦いだ。]
これ以上、
── 真素肌のましろなる、衣つけぬ常若の矜
[紡ぐは、シェットラントの身を守る術。
グリフォン
願わくば、呪いの"目"のみを破壊せしめよ、太陽戴く者よ。
/*
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ごめん、ちょっと続き書く前に芝捨てさせて
wwwwwwwww
wwwwwwwwwwwありがとうございますwww
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